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「自分が正義、反するヤツは悪」 (2010 4/30 0:00)

 けっきょく「小沢を擁護するために検察審査会を批判しているバカども」の思考回路の根本には、「俺たちが正義、俺たちに反するヤツらは悪」という考えがあるんだろう。「自分たちが絶対に正しい」という思い上がりがあるから、検察が小沢を捜査対象とすれば検察を批判し、不起訴とすれば「検察は冷静に判断した」と、恥じることもなく言ってのける。通常の精神の持ち主なら、恥ずかしくてとても言えない。天皇陛下の「一ヶ月ルール」を平気で破ったことを思えば、小沢本人が、もっとも「自分が正義」という思い上がりに淫しているようだ。
 自身を正義と疑わず排他的になる辺り、運動家が陥りやすい陥穽ではある。その思考回路をよく表している発言が、これ。

民主党:小沢幹事長「民主党青森県連躍進パーティー」で挨拶(3/28)
 主催者を代表して、横山北斗県連代表が「昨年の総選挙では、まさに革命と呼ぶにふさわしい出来事として、私たちは政権交代を実現したが、革命の後は、反革命が起こる」とし、「今、民主党を批判する反革命分子に負けずに、この危機を乗り越えて行かなければならない」と強い決意を述べた。(一部引用)

 世が世なら、私などはギロチンにかけられる危険分子のようで。

 自分たちを絶対視したヤツらほど恐ろしい物はない。それでも、本当に国のためになることをやっているならまだ救いがあるが、民主党のやってることは政治ごっこで国を崩壊させることだったり……。そんなガキ議員の上で、小沢は政治主導とか言いながら田中角栄の方法論へ戻そうとしているだけ。しかも、角栄には一応存在していた国家戦略も理念も、小沢には存在しない。

 小沢を持ち上げる輩は、小沢のいったい何に期待しているんだ?



異口同音 (2010 4/29 0:00)

 小沢擁護の連中は、なんで異口同音に「検察審査会は素人集団」「マスコミに煽られた素人が感情的に判断」とこき下ろすのかね。昨日紹介した自称文芸評論家もそうだし、勝谷も、鳥越も、ワイドスクランブルの川村も……。裏で「こういう風に批判せよ」と命令でも出ているのか?だいたい、何ヶ月も議論を重ねた検察審査会に対し、「素人」「メディアに騙された」などと侮辱と罵倒の言葉を投げつけることに恥を感じないのか?
 その「素人」の投票によって生まれたのが民主党政権なんだがね。都合の良いときには「国民目線」「民意」、都合が悪くなったら「素人」呼ばわり。あまりのダブスタぶりに、清々しさすら感じてしまうわ。

 まぁテレビ芸者がダブスタを披露するのはまだしも、民主党がそれをやったら、権力の濫用としか言えない。しかし、人治主義の民主党にそのような常識が通用するはずもなく。

検察審査会見直し議連、民主議員有志が設立(4/28読売)
 民主党議員らが28日、「司法のあり方を検証・提言する議員連盟」(滝実会長)を設立し、国会内で初会合を開いた。
 小沢民主党幹事長が検察審査会から「起訴相当」の議決を受けたことを念頭に、同審査会のあり方の見直しを求めていくことで一致した。
 会合には20人が出席。滝会長は、「司法制度改革は権力が独走する仕組みを変えるものだったのに、そうではない実態が出ている」とあいさつした。
 鈴木宗男新党大地代表も「検察審査会を可視化しなければならない」と訴えた。会合後、辻恵事務局長は記者団に、「国民感情で司法制度が揺さぶられている。裁判員制度も検察審査会もおかしい」と強調した。


 かつて辻恵は、日歯連に絡んだ献金問題で、橋本龍太郎や野中広務らが不起訴になったことについて、検察審査会に不服申し立てをおこなっている(参照:民主党:橋本元首相ら不起訴は不当。永田、辻両議員が検審に申し立て)。
 自民党を攻める手段としてはその制度を利用していたくせに、いざ自分たちに都合が悪くなると制度を批判。というか、お前ら、現行の検察審査会の改正法案に賛成してなかったっけ?もっとも権力を握らせてはいけない手合いが、権力を手にしてしまった。

 ちなみに辻恵、日歯連事件のときには「1億円という大金を2年にわたってうやむやにしてきたわけだが、一会計責任者の権限でそんなことができるわけはない」と言っている。この言葉、そのまま小沢問題にも通用するな。



小沢は起訴相当 (2010 4/28 0:00)

 鳩山とは逆に、小沢の方は起訴相当との判断が検察審査会によって下された。
 で、小沢の反応と言えば、予想通りのもの。

小沢氏は開口一番「意外な結果で驚いている」(4/27読売)
 「意外な結果で驚いている」。27日午後7時10分から東京・永田町の民主党本部で報道陣に囲まれた小沢氏は開口一番、そう切り出すと、「不正な金は受け取っていない」「犯罪行為があったわけではない」と繰り返し、約7分間にわたって改めて自身の「潔白」を強調した。
 「最終的には検察当局の適正な判断がなされると信じている」。小沢氏は、東京第5検察審査会の27日の議決を受けて東京地検特捜部が再捜査をすることについてそう述べ、「私の政治団体で不正な犯罪行為があったわけではない。国民の皆さんも納得してくれると思っている」と力説した。
 この日の議決では、「(小沢氏を)起訴して公開の場で真実の事実関係と責任の所在を明らかにすべきである」と強調し、小沢氏が政治資金収支報告書を確認することがなく、秘書任せにしていたと供述した点を「不合理・不自然」と厳しく批判した。
 これについて小沢氏は普段通りの口調で「政治家と秘書はお互いの信頼関係で仕事を分担しているのは自然なこと」とも反論した。
 小沢氏の不起訴を不服とする申し立てが検察審査会にあったのは今年2月。民主党関係者によると、小沢氏は議決の行方を気にかけていた様子だったという。
 議決前日の26日に、党本部で開かれた定例記者会見で「私と私の事務所には、強制捜査の入った結果、潔白を証明してもらったと思っている」と改めて主張。「検察審査会もそのことを冷静に受け止めてご判断いただければ」と語ったばかりだった。
 27日午後4時に予定されていた会合を欠席した小沢氏は、同5時からの大阪府の橋下徹知事との面会も急きょキャンセル。同7時過ぎには党本部で報道陣の質問に答えたものの、同8時前にはワゴン車で党本部を離れ、秘書を伴って港区赤坂の居酒屋に入った。


 ごく一部を除いて、「国民の皆さん」が小沢の説明で納得しているわけなかろうに。
 ただ、いったん検察が起訴を諦めた案件ゆえ、いくら検察審査会が「起訴相当」としたとしても、それを受けて検察が起訴するかどうかはかなり難しいと思うし、仮に「再び不起訴→再び起訴相当の判断→強制起訴」となっても、有罪にこぎつけるのはさらに難しいだろう。「検察はわざと不起訴にして、検察審査会=国民の意見を支援材料にしようとした」と考える向きもあるようだが、わざわざ「捜査して不起訴」という、検察の威信に傷を付けるような方法論を採るか、甚だ疑問。

 もちろん小沢が有罪になることを望むものであるが、あまり期待せずに成り行きを見守りたい。むしろ、小沢の説明で納得している奇特な「ごく一部」の反応を見て楽しむのが、風流かもしれぬ。ということで、そのごく一部さんの愉快な反応。

小沢氏、幹事長続投を支持する。 - 文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』
 「検察審査会」が小沢氏を「起訴相当」としたことに悪乗りして、マスコミや枝野等を初め、「小沢つぷし」に狂奔してきた面々が、「小沢辞任」を期待して大騒ぎしているようだが、残念ながら、小沢氏本人は「続投」を宣言したようだ。当然のことだが、僕は、「小沢続投」を支持する。そもそも検察が「不起訴」と結論づけたにもかかわらず、検察審査会なる一般市民にすぎない、わずか10人前後のドシロートの集まりが、一国の政治の動向を左右する立場にある大物政治家の政治生命を奪うような暴挙をしていいはずがない。いずれにしろ、枝野や前原等はともかくとして、多くの民主党議員よ、「小沢辞任」は、敵陣営の思う壺であり、即、「民主党政権崩壊」に直結するという政治的現実を忘れるなかれ。

 政治家はあくまで国民の代理として政治を任されているに過ぎない。だから、むしろ「ド素人が大物政治家の政治生命を左右すること」は、民主主義に適ったあり方とも言える。まぁ「わずか10人ばかり」という部分には多少の理はあるかもしれないが(選挙では何万もの付託を受けているわけで)、ただ世論調査の結果を考えれば、少なくとも暴挙というのは的外れ。ともかく、素人が判断するというのが検察審査会の存在意義であり、それが分かっていないこの文章は、ちょいと恥ずかしすぎる代物である。

 いちばんイヤなのは、5月に鳩山だけでなく小沢も辞任。「民主党は生まれ変わった」とメディアが煽って、参院選はなぜか民主党は大勝というシナリオ。いや、小沢辞任でも支持率は大きくは回復しないとは思うが、「民主党はクリーンになった!」と煽るメディアの喧噪を思うと憂鬱だ。
 


鳩山不起訴相当 (2010 4/27 0:00)

【鳩山首相不起訴相当】検察審査会の議決要旨(4/26産経)
 鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」をめぐる偽装献金事件で、東京第4検察審査会(検審)が、鳩山氏の不起訴処分について「相当」とした議決の要旨は次の通り。

 【議決の趣旨】
 本件各不起訴処分は相当である。
 【議決の理由】
(1)被疑事実の要旨
 (略)
(2)検察官の不起訴処分
 各被疑事実について嫌疑不十分
 【審査会の判断】
 ▽関係者の供述は、収支報告書の虚偽の記載は勝場啓二被告(59)以外の者は全く知らず、鳩山氏は一切関与していないということで一致し、鳩山氏自身が虚偽の記載に積極的に加担しなければならない動機も見いだしがたく、他の証拠を検討してもこれを否定、覆すに足りる証拠はない。
 収支報告書の虚偽の記載には直接関係しないが、一連の証拠によれば、「友愛政経懇話会」を含む鳩山氏の政治団体には、鳩山氏の母から、総支出に総収入を合わせる形で、実際の寄付などのほか、毎月1500万円、1年間で1億8000万円が拠出されている。
 それにもかかわらず、鳩山氏は母からの莫大(ばくだい)な資金が使われていることも全く知らなかったという。
 しかし、当検察審査会としては、素朴な国民感情として、このようなことは考えがたいとし、鳩山氏自身に対して検察官の取り調べがなされなかったこともあり、鳩山氏の一方的な言い分にすぎない上申書の内容そのものに疑問を投げかける声が少なからずあったことを付言する
 ▽鳩山氏が会計責任者の選任について、相当の注意義務を怠ったということはできない。
 政治団体の代表者が、政治資金規正法の適用を受けるのは、代表者が会計責任者の選任および監督について相当の注意を怠ったときである。「選任および監督」の「および」は、選任と監督の両方を充足しない限り、責任を問うことはできない。
 したがって、選任において問題がないことの結論に至った以上、監督面について検討するまでもない。
 なお、この「選任および監督」について、当検察審査会では「政治家に都合のよい規定になっている。監督責任だけで会社の上司らが責任を取らされている世間一般の常識に合致していないので改正されるべきである」との意見が強く主張されたので付言する


 「鳩山の言い分は一方的で疑問がある」「政治資金規正法はザルだから改正すべきだ」という意見が付いた上での「不起訴相当」。
 鳩山は、関連書類を国会で示すことに最近は難色を示しているが、検察審査会の議決は、鳩山によるいっそうの説明を求める物となっている。鳩山は、「これで問題は解決」としたいだろうが、金の使い途など疑問点はまだまだたくさんあり、法的には決着が付いたとは言え、道義的に取らねばならぬ責任は未だにとられていない。

 まぁ、この「政治と金」の問題が霞んでしまうほどに、普天間問題で無惨な状態になっているんだが。今週か来週あたりには支持率2割を切るところも出てくるだろうし、たぶん来月までの命だろうね。


躁鬱文鳥 (2010 4/27 0:00)

 昨日元気がなかったはずの文鳥は、一夜明けると一転、元気すぎて困るくらいに。この躁鬱のような極端な有り様も、換羽期特有の精神状態。元気に飛び回って部屋中にはねとフケをまき散らすので、むしろ迷惑。頭は、文鳥と言うよりは、イワトビペンギンとハゲワシの中間のようになっている。



換羽期 (2010 4/26 0:00)

 うちの文鳥が換羽期に入ったようで、細かい羽根がパラパラ抜け落ちるわ、フケは飛び散るわ、頭は針金みたいな棒状の毛(羽軸という)でツンツン頭になっているわ。ふだんは艶やかな毛並みであるが、この時期は見るも無惨な姿をさらしている。
 ただ、換羽は体力を消耗するものらしい。老鳥だと、乗り切れずに死ぬ者も出るそうな。フケをまき散らしながらも、本人は頑張っているんだろう。たしかに、やたらはしゃいでいたかと思うと、急に大人しくうずくまったり。ふつう鳥は体調が悪くても外には見せない。2年前にスズメを急死で亡くしているから、ちょっと普段と違う様子だと心配になってしまう。

 なんか元気なさそうだけど、大丈夫だろうか。



フロッピー (2010 4/24 0:00)

さよならフロッピー 国内最大手、ソニーが販売終了へ(4/23朝日)
 ソニーは23日、3.5インチフロッピーディスクの国内販売を来年3月末で終了することを明らかにした。USBメモリーなど大容量の記録媒体の普及で、需要が減ったため。ソニーは3.5インチ型を世界で初めて商品化した国内最大手。ほかのメーカーは大半がすでに販売を打ち切っている。
 フロッピーディスクは磁気ディスクの一種。8インチ型、5.25インチ型に続いて、3.5インチ型をソニーが1981年に発売した。最初は英文ワープロ用だったが、83年には日本でも発売。持ち運びの便利さが受け、一時期はパソコン、ワープロ用の代表的な記録媒体になった。
 ソニーはピークの2000年度に国内で4700万枚を出荷したが、09年度は800万枚程度に減少。それでも国内で7割のシェアを持つ。近年、大手では日立マクセルや三菱化学などが次々販売を終了。残るイメーションも、販売終了の時期を検討中という。(五郎丸健一)


 拙者のPCにはFDDが付いている。次に買うときにも付けるつもりだった。使う可能性は限りなく低いが、何だか無いと落ち着かないので。

 たしかに、4GBのUSBメモリが2000円を切っている現状で、FDは役目を終えたと言うべきだろう。むしろ、よくここまで使われ続けたものだ。
 「昔はFDDが2つ並んでいてね…」という話は、もう若者には通じないんだろう。5インチディスクの存在すら知らない人が多い、ましてや8インチだのテープだのは、もはや歴史の世界。「FD10枚以上のゲームなんてのもあって、ゲームの最中に頻繁にディスクを入れ替えねばならなかった」というのも「昔は洗濯機なんか無くて、洗濯板という物があって」という昔語りと同等の物になっていくんだろう。

 5インチディスクの横の窪みにシールを貼ってプロテクトしていたのが、懐かしく思い出される。



もはや崩壊状態 (2010 4/23 0:00)

 前原さんにかなり同情。

高速道路新料金制度見直し検討 国交省幹部「驚天動地。もうやってられない」(4/22FNN)
 前原国土交通相が4月9日に発表した高速道路の新料金制度について、政府は、民主党の小沢幹事長の要求を受け、見直しを検討することになった。ある国交省幹部は、「見直しを聞いてあぜんとした。驚天動地。もうやってられない」と現政権の迷走ぶりに不満をあらわにした。
 国交省幹部が憤っている背景には、そもそも高速料金割引財源を道路建設に充てるよう要望したのは、小沢幹事長など党側だったことがある。
 法案は、閣議決定されているうえ、馬渕副大臣が、何度も小沢幹事長を訪ね、新料金体系の説明をしていた。
それにもかかわらず、見直しを検討することになったことで、幹部らは、「小沢幹事長の前原つぶしでは」、「値上げ感のする新料金体系を参院選前の6月に実施するのを避けるためでは」との憶測が飛び交っている。
 新料金体系を6月から実施するには、5月中にパブリックコメントを始めなければならず、これから見直し作業が行われるとなれば、実施時期は大幅に遅れることになる。


新高速料金「見直さない」=辞任は否定−前原国交相(4/22時事)
 前原誠司国土交通相は22日、国交省内で記者団に対し、高速道路新料金制度について「現時点では見直しは行わない」と明言した。前原氏は記者団の「大臣の職は全うするのか」との問いに対し、「当然だ」と辞任を否定した。

 抗議の辞任をしない前原さんは、責任感が強いというべきか。

 政策決定は内閣に一元化したはずだが、小沢の一声で簡単に覆るということで、実際には「小沢に一元化」でしかない。しかも、割引財源を道路建設に充てろと言う小沢の要望に沿った形を作っただけなのに、その要望を出した張本人たる小沢が決定をひっくり返すという無茶苦茶さ。

 で、けっきょく国会審議を通して見直しだとさ。閣議決定は何だったのか。

高速道路法案 国会審議で見直しへ(4/22産経)
 政府・民主党は22日、6月導入予定の高速道路の新たな上限料金制の見直しについて、道路整備事業財政特別措置法改正案の国会審議と並行して検討していく方針を決めた。法案審議前の政府・与党の対立を避けるのがねらいだが、新料金制度は実質値上げの側面が大きく利用者が予想され、民主党内でも小沢一郎幹事長らが批判しているため、前原誠司国土交通相が目指す6月の新料金制度導入は厳しい情勢だ。
 鳩山由紀夫首相は22日夜、高速の新料金制について「国会の審議の中で見直すかどうか決めてもらう。前原氏も『現時点では(見直さない)』と言っている」と述べ、最終的には見直しが必要になるとの考えを示唆した。国会審議を踏まえ小沢氏ら党側の要請に柔軟に応じる姿勢を示したものだ。
 また、政策決定の政府一元化を標榜(ひょうぼう)しながら、党側の要求で政策変更することについて「新しい姿としてあっていい」と述べた。
 これに先立ち、前原氏は22日昼、首相官邸を訪ね、首相と会談した。会談後、前原氏は記者団に「公表した料金割引案については現時点において見直しは行わない」と述べ、首相も了解したと説明した。
 ただ、「(関連する法案の)国会審議を踏まえて、国土交通省で総合的に検討する」とも述べ、今後の見直しに含みを持たせた。
 前原氏は21日の政府・民主党首脳会議で、新料金制の見直し方針を決めたことに反発し、辞任も示唆していたが、この日は辞任については否定した。
 小沢氏は22日夕、鹿児島市内での党県連パーティーであいさつし、新料金制度について「無料どころか値上げになっている。もう説明がつかない」と改めて見直しの必要性を強調した。


 相変わらず鳩は「新しい姿としてあっていい」と寝言をホザいている。しかも、この期に及んで、見直すのか見直さないのか、はっきりしない。

 上限料金制、高速無料化への是非は措くとして、政策決定のプロセスが無茶苦茶になっている。小沢がすべて取り仕切って命令すればすっきりするのに(それはそれで問題だが)、鳩山内閣は鳩山内閣でものごとを決定しようとし、しかも鳩山がその決定を堅持すればいいのに、簡単に小沢に屈するから、際限なくグダグダになっていく。本来政策を決断すべき人間が意志を貫かず、一歩退くべき人間がごり押しをして憚らないから、全てが混乱していく。それでも、党内で話し合うシステムができていれば、混乱を外に出すことはないのだが、党内での議論が闊達におこなわれる雰囲気でもないから、「いざ決断」という段階になってゴタゴタが起きる。

 もう政府としての体を為していない。

 ついでに。昨日は触れなかったが、党首討論で鳩はかなりスゴイことを言っていた。

【党首討論詳報】(8完)首相「政治資金、資料提出は必要ない」(4/21産経)
山口那津男・公明党代表「総理、あなたの元秘書である勝場さんの、勝場被告人の判決が、明日、下されます。起訴事実について争っていませんので、有罪は免れないと思います。連休明けにも、この判決は確定するでありましょう。そして、今、鳩山さん自身、あるいは小沢(一郎)幹事長をめぐる検察審査会の行方も含めて、今、『政治とカネ』に関して、厳しい国民の視線が向けられております。前回おたずねしたことについて、必ずしも明確にお答えになりませんでした。今日、これから2点、簡潔に問いますので、簡潔に、明確にお答えいただきたいと思います」
 「まず、1点目は、勝場元秘書を、国会の証人喚問、または参考人招致。これに総理自身が積極的に説得すべきである。出席するように積極的に説得すべきである。この点が1点。そして2点目は、この刑事裁判に提出している資料。これを取り戻したうえで、国会に提出して正確に国民の皆さんに説明をする。この2点。まさに総理が自らリーダーシップを発揮すれば、解決できる問題なんです。いかがですか」

鳩山首相「山口代表にお答えをいたしますが、山口代表とも思えないご質問でございます。すなわち、簡潔に申し上げるという簡潔な話でもありません。ご覧の通り、勝場元秘書は昨年の6月に私が解雇をいたしました。それ以来、一切の連絡はとってはおりません。したがって、これは完全に独立した個人の話でございます。したがいまして、どうぞ、国会のなかで、必要であれば、その旨を国会のなかで、お聞きをいただきたいと思いますし、そのなかで、私の果たせる役割があれば、そのように、役割も果たしてまいりたいと思いますが、国会で当然のことながら、しっかりとお決めいただきたいと思います」
 「それから、書類の提出の話もございました。このことに関しても、私はまだ明日の判決がどのようになるかということの前の話でございますが、提出されたその書類が多分、明日になれば、返してもらえることになろうかと思っています。この書類に関しては前から申し上げておりますように、弁護士に対して、『私はしっかりこれを検査しなさい。勉強をしなさい』ということは、申しております。そうやってもらえると思います。そして、当然のことながら、政治資金の規正法に基づいて、判断をして、正すべきところはしっかりと収支報告書など、正さなければならないことも、言うまでもありません。それはしっかりと行って参ります。個人のプライバシーに関して、いまだかつて、さまざま、色々な問題を犯した者といえども、決して個人のプライバシーにかかわる資料を提出したことはないかと思っております。いずれにしても、このことに関して、しっかりと国会でおたずねがあれば、そのことに関して、私としても努力したいと思っておりますが、これは検察が判断をして、結果を出した話でありますだけに、基本的には、資料の提出などというものは、必要のないものではないか。そのように私は考えております」


 解雇したから、もう他人なんだと。こいつの無責任っぷり、不道徳っぷりが如実に表れた発言。



処置無し (2010 4/22 0:00)

 最近、何か抑えていた物が切れてしまったように感じる。鳩山を相手にするのは無意味と思い、鳩山ネタは控えようと努めていたんだが、鳩山に対する負の感情が、そういった意識を吹き飛ばしてしまった。鳩ネタが続いているのは、怒りが限度枠を越えたからです、はい。

 しかし、党首討論のたびに、谷垣さんには同情を禁じ得ない。日本語が理解できない、日本語がしゃべれない人間を相手に、討論するのは無謀極まりない試みである。中継を見ても、何が言いたいのか分からない。文字になったのを見ても、いっそうわけが分からない。

【党首討論詳報】(2)「愚かな総理かもしれません」と首相(4/21産経)
 首相「確かに、ワシントンポストのいわれるように、私は愚かな総理かもしれません。それを、昨年の12月において、もし、『エイヤ』と、辺野古という場所に新たな普天間の移設先を決めていれば、どんなに楽であったか、はかりしりません。そしてそのことでオバマ大統領との間で、日米関係が一見、良くなったようにみえたかもしれません。しかし果たしてそうでしょうか。私はそうは思わなかった。決して、愚かだったから、愚直だったから、あるいはそうかもしれません。しかし、結果として辺野古の海、果たして工事が進んだでしょうか。私は結果としてあと数年間、何も動かなくなる。結果として日米関係が一見よくなったにもかかわらず、結局は日米安保、おかしくなったね。あの結論、間違いだったじゃないか、そのようにいわれたかもしれない」
 「私はだからこそ、沖縄の県民の負担をできるだけもっと少なくしていかなきゃいけない。今日までの沖縄の皆様方の大変なご負担を考えたときに、少しでもそれを和らげることができた、愚直にそう思ったのは間違いでしょうか。私は決して間違いだとは思っていない。私はその思いの下で、オバマ大統領に核セキュリティーサミットの時に、むしろ、私は日米安保を大事にしたい、日米同盟というものを大事にしたい、日米同盟というものをさらに維持発展していきたい。そのためにも、沖縄のみなさんの負担をもっと軽減させる道はないか。今、その思いで努力をしているところである。そのことが結果として、日米安保の将来にとってもいいことになるはずだ。だから、5月末までに必ず私として責任を持ちますから、だからぜひオバマ大統領にも協力を願いしたい。そのことを10分間、わざわざオバマ大統領が核セキュリティーサミットワーキングディナー、冒頭の時間を鳩山に与えていただいて、そのことを申し上げたところでございます」


 13年の苦労が「エイヤ」の一言で片付けられてしまった。担当官僚が足繁く地元に通い、苦労に苦労を重ねてこぎつけた案を、思いつきの理想論でご破算にしてしまったのは自分だというのに、その自覚はまるでなし。しかも、未だに自民党に責任をなすりつけようとしている。
 現状認識がまるでできていない。愚かな総理かもしれない、ではなく、明らかに愚かな総理。しかも、憲政史上、もっとも愚かな総理だ。

 このままいけば、「数年間何も動かなくなる」どころではなく、「けっきょく今までと同じ」という最悪のルートに至る可能性が極めて高い。しかも、現行案は、鳩山が言うような悪夢の案などではない、移設元と移設先と日米双方全てが合意に至った奇跡的な案だった。
 鳩山は、その現行案を上回る案があるのだと吹いてまわり、選挙で支持を集めた。しかし、実際にはそんな案は存在しなかった。いや、鳩山の頭の中では「素晴らしい案」があったのかもしれないが、実現可能性という当然のフィルターを通すと、カスさえも残らなかった。

【党首討論詳報】(3)谷垣氏「普天間返還の先送りだ」(4/21産経)
 首相「今まで旧政権の下で何が起きたんですか。もうあとちょっとで、まさに辺野古に決めて普天間が返還できる。そんな状況ではなかったじゃないですか。だからこそ、私どもは新政権になって、新しい発想が必要だと申し上げているわけであります。2014年までに返還できる、あるいはそのことをお望みだったと思います。しかし、現実にあのときに、例えば強行して辺野古に、例えば埋め立てをするというような工事に取りかかれる状況ではまるでなかったじゃありませんか。それが、だからこそ、あと何年先になるかわからないと、私が申し上げたのは、そのことであります」
 「旧政権に任していればあのまま、普天間返還されずに2014年の期間がずるずる先延ばしされていた。まさにそうなったに違いない。それぐらい沖縄のみなさん方が、あの辺野古の海を埋め立てるのは困る。そのような思いを私どもに伝えてくださったから、だからこそ、私どもがあの選挙のときに、おかげさまで沖縄においても勝利をさせていただくことができたわけであります」
 「それは辺野古、あの海を埋めた立ててはならないという沖縄県民の意志だったじゃありませんか。だから私は2014年にこれからもできる限り、新しい移設先を求めていきながら普天間の、危険性の除去というものを行い、そしてその結果として普天間が全面返還されるように最大限努力します。それも2014年までにそれができれば、もっとものぞましいことであることは言うまでもありませんから、その努力はこれからも行ってまいることをお約束いたします」


 「新しい発想」がいくら素晴らしい物であろうと、現実味がなければ画餅である。政治は、理想をいかにして現実に織り込んでいくかを考えるものであり、理想のみで終われば、それは思想家だの宗教家だのに任されるべき領域である。

 というか、「普天間返還されずに2014年の期間がずるずる先延ばしされていた。まさにそうなったに違いない。」というのはどういう根拠で?アメリカは契約を守らない国、と言いたいのか?

 そもそも鳩山は、この問題を解決する気持ちが本当にあるのか甚だ疑問。交渉の順序すら、整理できていない。

【党首討論詳報】(4)首相、普天間問題で「札束でほっぺたをたたかない」(4/21産経)
 首相「そして、今、おたずねのことでございますが、私は今、ここで腹案というものを持っていることは事実でございます。しかし、それを当然のことながら、地元よりもまず、本当にこの腹案がアメリカに対して理解をされるかどうかということを水面下でしっかりとやりとりをしなければならない。そのように思っておりまして、それをやらないうちに、さまざま、地元のみなさんにこうなるからと言っても、先方が必ずしもそこに対して理解を示さないということになれば、まったくある意味で地元の方に対してご迷惑をおかけしてしまう。

 アメリカは「地元合意がなければ飲めない」と言い続けている。すなわち、まずは地元との話し合いが先で、それをアメリカに持っていくのが順序だ。なぜアメリカとの水面下交渉を先にしようとするのか、地元の頭越しにアメリカと話を決めようとするのか、全く理解できない。本当にバカなのか、こじらせて混乱させるのが目的なのか。
 まぁたぶん、何も分かっていないのが事実なんだろう、嘆かわしいことだが。次に引用するやりとりで、ものごとを正確に理解する能力がほとんど無いことがよく分かる。

【党首討論詳報】(7)谷垣氏「軽い認識で国民愚弄」(4/21産経)
 谷垣氏「あなたはですね、わが国が大切にしなきゃならない3つのものを破壊してきた。まず第一に、日米同盟をはじめとする、わが国の国際社会における信頼の基礎を完全に掘り崩した。残念ながら、そう申し上げざるを得ません。2番目に、財源なきバラマキ。来年度は予算を組めるのか。このままでいったら、日本の財政は破壊される。財政が破壊されるだけではなくて、国民経済、国民生活の明日が破壊されてしまう。こういう基礎をあなたは、壊したんです。3つ目。政治とカネ、あるいはマニフェスト違反が数々ありながら、誰も責任をとろうとしない。こういうことが、政治と国民の信頼関係の基礎を裏切ってきたんです。で、私は最後に申し上げます。去年、麻生総理の時、鳩山総理は当時は幹事長でした。代表質問でおっしゃったことがあります。読み上げます。『私は国民を代表して、この日本の危機において、迅速機敏に有効な手を打たない内閣総理大臣が、その座に居座り続けること自体が、国民の利益に反すると申し上げます。あなた自身が宰相としての最後の矜持(きょうじ)を持って、直ちに総辞職するか、衆議院を解散するか、決断すべきときである』。あなたは、この発言を覚えておられるはずです。あなたが、わが党の総理に代表質問でおっしゃったことを、そっくりそのままお返しして、私の発言を終わります」

 首相「麻生総理に私がそのように申し上げたのは、結果として、正しかったのではないか。そのように申し上げておきます(拍手)。誰がこの国をここまで導いてしまったのか。その責任。誰がここまでバラマキ政治を行ってきたのか。それを私たちは、しっかりと受け取らせていただきながら、負の遺産を早く払拭(ふっしょく)するために、全力をあげる。まさに、すべての政策の実現に向けて、職を賭して頑張ることはいうまでもありません。これからも、頑張って参ります」


 「あなたがかつて言ったことを今そのままあなたに返します」、すなわち「あなたは解散か総辞職か選ぶべきだ」と谷垣さんは言っているのだが、まったく理解できずに、的外れな前政権批判。いつまで野党根性でいるんだか。

 「負の遺産」?日米関係も負の遺産?それなら、命を賭してアメリカに「基地は日本から出て行け」と掛け合え。それだけの覚悟もないのに、理想論で国民(とりわけ沖縄県民や徳之島島民)やアメリカを愚弄するのはやめろ。

 子供手当も高校無償化も、バラマキに他ならない。少子化対策なのか経済対策なのかという軸足がはっきりしていない分だけ、よりたちの悪いバラマキである。
 で、自民党政権より自分たちの方が立派だと、この期に及んでもまだそんな世迷い言をホザくのな。自民党は、たしかにマイナス面もあったかもしれないが、実務能力も責任感もあった。民主党は、学生サークル以下のレベル。一般企業に勤めていたとしてもリストラ対象にしかならない人間ばかりだ。その中でも、鳩山のアレっぷりは群を抜いているが。

 まぁ鳩山は5月で辞めれば済むかもしれないが、日本という国はその後も当然続いていくわけで、普天間問題も当然ながら次の内閣へと引き継がれる。鳩山は、普天間の問題を、せめて次の政権がなんとか収拾を付けられるような形にしてから辞める責務を負っているんだが……この無責任男にそこまで求めるのは酷か。次の内閣も民主党政権だろうから、同情することもないだろうが、このこじれた問題が解決するのはいつのことだろうかと考えると、暗澹たる気分になってくる。


何してるんだか (2010 4/22 0:00)

 自民党はしっかり力を蓄えるべきなんだが。

堀内恒夫氏に出馬を打診 自民(4/21産経)
 自民党が、プロ野球巨人の元投手で前監督の堀内恒夫氏(62)に夏の参院選への出馬を打診していたことが20日、分かった。堀内氏が受諾すれば、自民党は同氏を比例代表候補として擁立する方針だ。
 党関係者によると、打診したのは今年初め。このとき堀内氏は関係者と相談したいと留保したという。
 堀内氏は山梨県の甲府商業高を卒業後、昭和41年に巨人入団し、「V9」時代のエースとして活躍。生涯成績で203勝し、名球会入りした。


 こういうことをしているから、支持を取り戻せない。

 新党がチョロチョロと生まれているが、90年代の新党ブームとは違い、新党に対する期待感はさほど高くない。みんなの党がかろうじて支持を集めているところだが、むしろ、憲政会・立憲民政党と政友会のゴタゴタで政党不信が増大した1930年代の雰囲気に近いのではないか。



人のせい (2010 4/20 0:00)

【鳩山ぶら下がり】徳之島との接触「滝野副長官に聞いて」(20日夜)(4/20産経)
−−先日支持者に向けてマスコミの報道が必要以上になされていると発言したが、首相の思いや普天間問題をいかに解決すべきかということをマスコミが首相の思う通りに報道していないとすれば、説明責任はだれにあるのか。なぜ、物事の進め方として首相の真意が必ずしも正確に伝わらない状態になっていると考えるか

「正式に私どもの考え方とまとめる前に一部情報が必ずしも正確でない形で伝わると、そのことによって先方にご迷惑がかかってしまう。そして、いたずらに反対運動が強くなってしまうと。それが今回の結果だと思います。まだ私どもは決めていない段階です。すなわち、決めていない、何も本来ならばメッセージというものを出すべきときでないときに必ずしもそのような状況にならないということは私にとって、これは不徳の致すところかもしれません。しかし、事実がそのまま伝わるならある程度仕方のないことかもしれませんが、必ずしも事実でないことが大きく喧伝されてしまう。その結果、本来ならば、たとえばもっとスムーズにいくものスムーズにいかないということは大変残念なことでございます」

−−そのへんの情報管理について政権のガバナンスは

「情報管理と言っても正確でない情報が流れているということは、管理のしようがない部分があると思います」


 これだけ「報道に恵まれていた」総理も珍しいのに、とうとうメディアに責任転嫁を始めた。右往左往している自分がいちばん問題だというのに。「自民が悪い」の次は、「メディアが悪い」。参院選で負ければ、「国民が悪い」とでも言うつもりか。

 安倍さんや麻生さんに対する砲撃に比べれば、鳩山への攻撃なんぞ線香花火にもならぬ。脱税しても、失言しまくっても、何も政策実行できなくても(子供手当などの愚にも付かぬ政策は除く)、高いメシばかり食っても、メディアは「辞任しろ」と叩くことはほとんどなかった。麻生さんに対しては、漢字を読み間違えたり、カップラーメンの値段を間違えただけで、罵倒を繰り返した。

 思えば、鳩山が「普天間問題で迷走している」と強調されたのは、谷垣が党首討論で「腹案」という言葉を引き出してからだった。「腹案」とは何かという報道から、潮目が変わった。谷垣さん、なかなかやるな。



不可能 (2010 4/20 0:00)

普天間移設、徳之島に正式要請へ 地元は反発、難航必至(4/19朝日)
 鳩山政権は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として検討している鹿児島県徳之島について、今月中にも県や同島の3町の首長に正式に受け入れを要請する方向で調整に入った。米側が地元の同意が交渉入りの前提との姿勢を崩していないため、5月末までの決着のために、早期に地元との交渉を始める必要があると判断した。
 だが徳之島では18日、主催者発表で1万5千人が集まる大規模な反対集会が開かれ、「移設に断固として反対する」とする決議を採択した。伊仙町の大久保明町長が「政府が移設を打診してくれば、墓穴を掘る」と述べるなど、徳之島、天城、伊仙の3町長はいずれも強く反発。伊藤祐一郎県知事も反対を表明しており、難航は必至だ。
 これまで政権は、米側との実務者協議で具体的な移設案をまとめた上で候補地に正式提案する考えだった。
 鳩山政権は、普天間のヘリコプター部隊の大半を徳之島に、残りをキャンプ・シュワブ(沖縄県名護市など)陸上部にヘリポートを建設して移設する案を検討している。
 だが、米側は地元合意のない案については協議できないとの立場。日本側関係者によると、鳩山由紀夫首相が12日にワシントンでオバマ米大統領に協力を求めた際、大統領は「努力をしているのですね」と進展を求めて念押しした。首相自身も米側の厳しい雰囲気を感じているという。政府の正式な意思表示がないことで地元に混乱を招いているとの判断もあり、交渉を動かす方針に転換した。
 普天間問題に関係する一部の閣僚は、すでに地元への正式な要請に向けた協議を開始。25日に沖縄で予定されている県内移設反対集会後で調整している。政府高官の一人は「移設先は徳之島しかない」と明言。「政府が説明しないままこのような事態になっている。何も言わずにいると5月になる。とにかく表に出すことが必要だ」と述べた。


 とりあえず「3月末までに政府案を決める」ってのはどうなった?

 5月末での解決は誰が見ても不可能。自民党による現行案に戻すことすら困難な状況。鳩山が土下座すれば…と考えてみても、沖縄や徳之島に足を運ばない、未だに正式に話をしていないという鳩山の姿勢は誠意を欠いており、いまさら頭を下げても効果薄だろう。
 また、アメリカが「地元の合意がなければ協議しない」とずっと言っているのだから、先に地元合意を得てからアメリカと交渉すべきなのに、地元への要請をまったくしてこなかったのが意味不明。本当にオペレーションズ・リサーチの専門家なのだろうか。

 さて、録画しておいたTVタックルでも見て、麻生さんの笑顔に癒されるか。吉田茂みたいに、2度目はどうよ?



妄想 (2010 4/19 0:00 4/20にちょっと追加・修正)

内閣総理大臣 伊藤博文
総務大臣:山縣有朋
外務大臣:吉田茂
法務大臣:加藤高明
財務大臣:高橋是清
文部科学大臣:若槻礼次郎
厚生労働大臣:岸信介
経済産業大臣:池田勇人
国土交通大臣:原敬
環境大臣:佐藤栄作
防衛大臣:加藤友三郎
農林水産大臣:福田赳夫
内閣官房長官:桂太郎
金融担当大臣・少子化担当大臣:松方正義
行政刷新担当大臣:橋本龍太郎
宮内庁長官:鈴木貫太郎


 楽しい妄想。まぁ妄想に逃げたら終わりとも言えるが。
 個性が強すぎて、巧くいかなさそうな内閣ではある。


人材はいるのか? (2010 4/19 0:00)

 鳩山退陣となれば、当然閣僚も基本的には交代となるべきだが、いま閣僚をやってないけど閣僚が務まるような人材って、民主党にいるか?玄葉さんと(ちと心配だが)渡部恒三くらいか。鳩山以外は留任というような、文字通りの「首のすげ替え」をやるしかないんじゃないか。



続・非礼 (2010 4/18 0:00)

ポーランド国葬に江田議長派遣方針…噴火の影響で見送り(4/17朝日)
 参院は16日夜、政府専用機の墜落事故で亡くなったポーランドのカチンスキ大統領の国葬に参列予定だった江田五月参院議長の訪欧を見送ると発表した。アイスランドの火山活動に伴う火山灰が欧州北部に達して各国の空港が休止状態に陥っており、「渡航が困難になった」としている。
 故カチンスキ大統領夫妻の国葬は18日午後(日本時間同日夜)にポーランドで開かれ、オバマ米大統領ほか各国の首脳が参列する予定になっていた。


 最低である。地中海岸の方へ飛び、陸路で向かう手段もあるというのに。これで中国や韓国の代表が出席したら、立つ瀬がないんだが。

 現在進行形で、国益が損なわれ続けている。そのうち、オバマとの「10分会談」で取られた「イラン問題の言質」も、深刻な形で爆発するだろう。引き返せない道を、進み始めたように感じる。



非礼 (2010 4/17 0:00)

自民の首相経験者に頼めず…ポーランド国葬に江田議長(4/16朝日)
 政府は16日、政府専用機の墜落事故で亡くなったポーランドのカチンスキ大統領の国葬に、江田五月参院議長を代表として送ることを決めた。外国首脳の葬儀には、首相経験者らを送るのが通例だが、「自民党の人に頼むわけにもいかない」(首相周辺)。政権交代の余波に悩んだ末の前例のない人選となった。
 カチンスキ大統領夫妻の国葬は18日午後(日本時間同日夜)にポーランドで開かれ、オバマ米大統領も出席を表明している。日本も「首相級」(政府高官)を念頭に人選を進めたが、鳩山由紀夫首相、副総理の菅直人財務相ら主要現職大臣は国会出席などで時間をとれず、首相経験者はほとんどが自民党系。そこで「三権の長」である議長に目を転じ、足を痛めている横路孝弘衆院議長でなく、江田氏に白羽の矢を立てた。衆参両院の広報課によると、議長が外国首脳の葬儀に参列した例はないという。


 自民の首相経験者に頼めばいいのに。自民に対する妙なプライドが、他国の元首への敬意を上回ったということ。鳩山のあの無礼極まりないツイッターでの発言が、カチンスキ大統領の死を軽く見ていたがゆえの本音であったことが、これで証明したようなものだ。
 外交下手という次元の話ではなく、人としての根本的な何かが欠落していると言わざるを得ない。

 カチンスキ大統領の葬儀は軽視するくせに、こっちの方は大規模にやるようで。

小沢家の法要、数千人規模で計画 議員に案内、飛ぶ憶測(4/10朝日)
 民主党の小沢一郎幹事長が18日、地元の岩手県奥州市水沢地区で両親の「しのぶ会」を開く。数千人規模という大法要は小沢氏系の幹部を総動員し、当日は本人のあいさつも予定されている。今年は両親の年忌法要の時期ではないため、小沢氏の真意をめぐって憶測を呼んでいる。
 法要の準備はひそかに進められていた。場所は小沢氏の自宅に近い水沢体育館。3千人規模の収容が可能だ。側近議員から岩手県知事に転身した達増拓也氏、県選出国会議員、系列県議、後援会幹部らが参列する予定で、人口13万人のまちでは大イベントだ。
(以下略)

 醜悪の一語に尽きる。

 ついでに、鳩の国民に対する侮辱の言葉を。

鳩山首相、責任転嫁?混迷普天間「メディアが動きすぎ」(4/16産経)
 鳩山由紀夫首相は16日、国会内で自らの後援者らと懇談し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について、「普天間なんてみなさん知らなかったでしょう。それ(普天間問題)が国民の一番の関心事になること自体が、何かメディアがいろいろと動きすぎているなと思っている」と述べた。
 普天間問題で、首相自ら5月末までの「決着」を繰り返し明言しながら混迷を続けている要因は、マスコミの報道にあると言いたかったようだが、普天間問題が国民の関心を集めることを疑問視する姿勢は批判も呼びそうだ。
 首相は「『どうせ鳩山なんだから、できないだろう』とメディアが書いているが、心配なさらないで結構です」とも述べた。


 自民党時代に決着していた問題を、自ら期待を煽り、決定をひっくり返し、勝手に袋小路に入り……それで、あげくはメディアに責任転嫁。同時に、国民は無知だと侮辱。
 たしかに民主党政権を成立させた時点で、日本人全体もルーピー呼ばわりを甘受せねばならないだろうが、鳩山ほど、無能と厚顔無恥を高レベルで成し遂げている人間は、稀だろう。



ルーピー (2010 4/16 0:00)

「一国の首脳に非礼」=官房長官、米紙に不快感(4/15時事)
 平野博文官房長官は15日午後の記者会見で、米紙ワシントン・ポストが先の核安全保障サミットで「最大の敗者は迷走続きの鳩山由紀夫首相」と論評する記事を掲載したことについて、「一国の首脳に対して、いささか非礼な面があるのではないか」と不快感を示した。
 記事では、オバマ米大統領と約90分間会談した中国の胡錦濤国家主席が「勝者のリストのトップに位置付けられる」とする一方、首相については「慰めとして(大統領に)非公式会談をしてもらった」などと酷評。これに対し、平野長官は「時間の問題ではなくて、いかに機会に接するかという観点から大事な意見交換の場だった。たとえ(非公式会談が)10分であろうが有意義な機会であった」と強調した。


 ことの発端はこれ。

鳩山首相が「最大の敗者」「不運で愚か」とワシントン・ポスト紙が酷評(4/15産経)
 【ワシントン=佐々木類】米紙ワシントン・ポストは14日付で、核安全保障サミットで最大の敗者は日本の鳩山由紀夫首相だと報じた。最大の勝者は約1時間半にわたり首脳会談を行った中国の胡錦濤国家主席とした。鳩山首相について同紙は、「不運で愚かな日本の首相」と紹介。「鳩山首相はオバマ大統領に2度にわたり、米軍普天間飛行場問題で解決を約束したが、まったくあてにならない」とし、「鳩山さん、あなたは同盟国の首相ではなかったか。核の傘をお忘れか。その上で、まだトヨタを買えというのか。鳩山首相を相手にしたのは、胡主席だけだ」と皮肉った。

Al Kamen - Among leaders at summit, Hu's first(4/14Washington Post)
 By far the biggest loser of the extravaganza was the hapless and (in the opinion of some Obama administration officials) increasingly loopy Japanese Prime Minister Yukio Hatoyama. He reportedly requested but got no bilat. The only consolation prize was that he got an "unofficial" meeting during Monday night's working dinner. Maybe somewhere between the main course and dessert?
 A rich man's son, Hatoyama has impressed Obama administration officials with his unreliability on a major issue dividing Japan and the United States: the future of a Marine Corps air station in Okinawa. Hatoyama promised Obama twice that he'd solve the issue. According to a long-standing agreement with Japan, the Futenma air base is supposed to be moved to an isolated part of Okinawa. (It now sits in the middle of a city of more than 80,000.)
 But Hatoyama's party, the Democratic Party of Japan, said it wanted to reexamine the agreement and to propose a different plan. It is supposed to do that by May. So far, nothing has come in over the transom. Uh, Yukio, you're supposed to be an ally, remember? Saved you countless billions with that expensive U.S. nuclear umbrella? Still buy Toyotas and such?
 Meanwhile, who did give Hatoyama some love at the nuclear summit? Hu did. Yes, China's president met privately with the Japanese prime minister on Monday.
(該当部引用)

 みごとに「クルクルパー」と言われとりますな。
 平野官房長官が不快感を示したと言うことだが、これはもっと怒っていい。一国の首相を捕まえてloopy(クルクルパー)とは、侮辱以外の何者でもない。これは、鳩山が本当にパーかどうかとは、別次元の話である。

 ……と鳩山擁護で文章を終えたいところだが、残念ながら、ワシントンポストの評価が間違っていないのも事実。まともに会談できず、イラン問題では言質を取られ、何より日本人の多くが鳩山をルーピーだと感じている。そして、ワシントンポストに堂々と反論できないこの状況は、とてつもなく悔しい。総理大臣がバカ者だと、その国の民すべてが恥をかかねばならない。鳩山は、総理という職の重さを、全く分かっていない。

 最近、麻生さんのことをよく思い出す。


相も変わらず (2010 4/16 0:00)

 ブログですら避けてきた拙者が、ツイッターなどに手を出すはずもなく。トラックバック機能のないブログ、フォロー機能のないツイッターならいいが、それなら現状で擬似的に再現できるし。いろんな人と繋がれることのプラス面は理解できるが、面倒な人間が絡んでくるマイナス面がどうにも気になってしまう。
 あとは、アレだ、古くさい形式のままどこまで続けられるかという、意地のような物もあるな。いろんな内容を包括するには、今の形式の方が都合がいいし、むか〜しの訪問者がふと思い出して「まだやってるのかな」と見に来たら、相変わらずの形で相変わらず存在している、というのもなかなか乙だと思うし。
 再来月で、丸9年。



存在感 (2010 4/15 0:00)

普天間、5月決着絶望的 オバマ氏への首相直談判空振り(4/14朝日)
 鳩山由紀夫首相の「賭け」は空振りに終わった。12日夜(日本時間13日午前)、ワシントンで行われたオバマ大統領とのトップ会談。首相は難航する米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題の打開を試みたが、オバマ氏から前向きな言葉は引き出せなかった。政権内では「5月末」までの決着は絶望的との見方が広がっている。
 「10分間、みなさん食事をしていてください」。核保安サミットの全体会合を翌日に控えた夕食会の冒頭、オバマ氏はこう宣言した。ホスト役のオバマ氏の隣は鳩山首相。この10分は、正式な会談がセットされなかった首相への配慮だった。
 首相はオバマ氏に身を寄せて「日米同盟が大変大事という中で、普天間の移設問題に努力している最中です。5月末までに決着したい。大統領にも協力をお願いしたい」と頼み込んだ。
 だが、貴重な10分間は、米側が最も重視するイランの核開発疑惑にも割かれた。普天間をめぐる議論は「半分くらい」(松野頼久官房副長官)にとどまった。
 この意見交換についての米側の発表は普天間問題に一切触れておらず、オバマ氏がなんら言質を与えなかったことを裏付けた。一方でイランの核問題でオバマ氏は、首相から「国際社会による追加的措置もやむを得ない」との言葉を引き出し、10分間の元をとった。
 終了後、宿泊先のホテルで記者団の取材に応じた首相は「じっくりと2人だけで話ができた」と胸を張ったが、「具体的な地名は私から一切出していない」。鹿児島県徳之島とキャンプ・シュワブ(沖縄県名護市など)陸上部を併用する「腹案」すら打診できなかった。大統領から得た感触も「申し上げられない」と紹介を避けた。
 米国の態度は冷ややかで、日本側が求める実務者協議に応じる気配はない。トップ会談が不発に終わったいま、残されたルートは、オバマ氏とパイプを持つルース駐日大使と、岡田克也外相のライン。首相もオバマ氏に「岡田外相とルース大使で交渉を行っている」とわざわざ念押しした。今後、大統領が政治決断する可能性は低く、5月末に決着しなければ、鳩山首相は政治責任を厳しく問われることになる。
 政権内の一部は、すでにそんな状況を見越している。米の賛否は別に、5月末までに一応の政府案を米側に打診し、「回答を待つ」として時間を稼ぐ案も出ている。首相周辺の一人はすがるような思いを語る。「米側から『検討の時間が欲しいので、結論を先延ばししたい』と言い出してくれないものか」(ワシントン=林尚行、伊藤宏)


 「この10分は、正式な会談がセットされなかった首相への配慮」とあるが、むしろ「お前には10分しか時間をやらねぇよ」ということではないか。一般論としては、単独会談の有無と信頼関係が直結するわけではないが、こと鳩山の場合、信頼されてないから会談をセットされなかったのは明白。
 同盟国への対応としては国辱ものなのだが、ただ、アメリカに対して「無礼者」と怒りをぶつける気にはならない。私がオバマだったら、10分の会談すら避けたい気分であろうからだ。
 しかも、そのわずか10分の間に、自分の主張ができないのはまだしも、イランへの追加制裁の言質を取られるなんて、バカとしか言いようがない。さらに恐ろしいのは、鳩山が言質を取られたと理解していなかった場合。アメリカが、実際にイランへの追加制裁に動いた場合に、鳩山が「そういう意味で申したのではありません、追加制裁はやむを得ないとは言ってません、アメリカの思いは思いとして受け止めました」とか意味不明なことを言って、発言を反故にする可能性は、無いとは言い切れない。バカは国内にとどめておいてほしいものだが……。

 アメリカとの会談(というのもおこがましい10分間だが)に加え、核セキュリティ・サミットでも、存在感が示されたようには見えない。「唯一の被爆国」という立場は、こういう場では最大限の威力を発揮する武器になるはずだが、鳩山はそれを活かせなかった。
 「アジア核不拡散・核セキュリティー総合支援センターの新設とか要求したから、存在感示せたんじゃないの?」という意見もあろうが、CNNを見た限り、鳩山に関する話はほとんど出ていないし、鳩山の存在感なんぞ、この通り。



 でも鳩山は、このポジティヴ思考。

首相“日本の存在感示せた”(4/14NHK)
 核セキュリティーサミットに出席した鳩山総理大臣は、一連の会合を終えたあと、記者団に対し、世界47の国などが参加したこと自体に意義があったとしたうえで、日本の存在感を示せたと、その成果を強調しました。
 この中で鳩山総理大臣は、今回の核セキュリティーサミットについて、「いちばん大事なことは、世界47の国などが一堂に集まって、緊急の課題でサミットを行ったということだ。それ自体、たいへん意義があったと思う」と述べました。そのうえで、鳩山総理大臣は、日本政府として、アジアで核物質の安全管理の面で人材育成などを図るとした貢献策を表明したことについて、「日本政府としても、その存在というものを、しっかりと申し上げることができたと思う」と述べ、今回のサミットの成果を強調しました。


 この人は絶対に鬱病にはならないね。羨ましいかと問われると、YESとは言い難いが。「凄いけど羨ましくない」の典型。

 なんか今度はロシアに行くらしいが、プーチンを前にして、普段から泳いでいる視線をさらに泳がせて、ますます挙動不審になるんだろうなぁ。プーチンの鋭い視線に心臓麻痺を起こすかもしれん。


いやがらせ (2010 4/15 0:00)

高速4車線化、御坊―田辺は見送り 国交相「効果が不透明」(4/9紀伊民報)
 前原誠司国土交通相は9日、高速道路の割引などに使う原資の一部を高速道路整備に転用することにより、2009年10月の補正予算見直しで全面凍結していた4車線化6区間のうち、関越道上越線の信濃町(長野県)―上越ジャンクション(新潟県)など4区間を整備すると発表した。近畿自動車道紀勢線の御坊―南紀田辺間の事業は見送られた。
 高速道路の料金割引などに充てる利便増進計画では、既に3兆円が手当てされている。このうち「上限千円」などで使われた5千億円を除く残り2兆5千億円の中から、1兆4千億円を道路整備に回すとした。建設に回すには道路整備事業財政特別措置法の改正が必要で、国交省は今国会に改正案を提出している。
 整備が見送られたのは近畿自動車道紀勢線のほか、長崎県の九州横断道長崎大分線(長崎―長崎多良見)で、「事業の効果が不透明」と理由を述べた。
 整備を進めるのは4区間以外では、09年4月の国土開発幹線自動車道建設会議で新規整備するとされていた東京外郭環状道路(関越―東名)、名古屋環状2号線(名古屋西―飛島)、茨城県の東関東道水戸線(潮来―鉾田)。

知事「甚だ遺憾」
 御坊―南紀田辺間の4車線化が見送られることについて仁坂吉伸知事は「甚だ遺憾。海南から南紀田辺までは全国でも1、2を争う渋滞区間。整備可能な区間から着手する方が効率が良い。政府が先にすべきだと考えている有田―御坊間も今年中に(事業着手に必要な)都市計画が決定する。田辺までの4車線化をできるだけ早く実現できるよう国に訴えていく」と述べた。
 田辺市の真砂充敏市長は「見送りは大変残念。御坊―田辺間は当初計画より2倍程度の利用がある区間。対面通行による人身事故が多く発生しており、4車線化は住民の悲願。今後も粘り強く要望を続けたい」と話した。


 御坊〜田辺は、一度だけ走ったことがある。道幅が狭く感じられてかなり走りにくく、夜中だったことと相俟って精神的にかなり疲れた記憶がある。事故が多いということだが、宜なるかな。
 長崎県知事選での「民主党候補を当選させたら道路を造ってやるよ」という小沢の発言を考えれば、「事業効果が不透明」という理由はあくまで建前で、実際のところ、長崎の方は知事選の報復だろうし、和歌山の方は二階や世耕がいるための嫌がらせと思えてならない。小沢の人治主義っぷりを見ると、そう穿った見方をしたくなる。



相変わらず軸の見えない民主党 (2010 4/14 0:00)

円が急反落、民主議連120円維持提言との報道で−対ドル93円前半(4/13bloomberg)
 4月13日(ブルームバーグ):日本時間午後遅くの外国為替市場では円が急反落している。民主党の議連が円相場を1ドル=120円前後を目安に適切な水準に保つよう努力するとの提言をまとめたとの報道が手掛かりとなっている。
  円は対ドルで一時、1ドル=93円41銭まで下落。東京市場日中の取引で付けた2週間ぶり高値、92円58銭から1円近く値を下げている。
  ロイター通信によると、民主党の有志議員による「デフレから脱却し景気回復を目指す議員連盟」は13日、参院選のマニフェスト(政権公約)策定に向けた要望案を取りまとめた。デフレからの完全脱却に向け、金融政策と財政政策のあらゆる手段を一体的に駆使するとし、円相場については購買力平価を参考とし、120円前後を目安に相場が適切な水準を保つよう努力する、と提言した。
  円は対ユーロでも一時、1ユーロ=127円8銭まで下落。東京市場では125円70銭の高値を付けていた。


 輸出企業が日本経済の牽引役である以上、円安方向への誘導は悪くない、むしろ大歓迎(「輸出企業にばかり恩恵を与えるな、内需を復活させろ」と輸出企業叩きに勤しむ向きは、内需の多くが輸出企業と結びついていることを知らないだけなので、無視すればヨロシ)。しかし、ほんの数ヶ月前の「円高容認」姿勢との整合性はどう取られるのか、全く見えてこない。要するに、何も考えていなかったということか。

 民主党政権になってから、日本経済は漂流している。日経平均株価が大きく動くのは、ギリシャの財政問題へのEUの対応や、アメリカの雇用統計や住宅着工指数などの経済指標など、決まって海外の動静に因る。鳩山政権の動きによって日本の株式市場や海外の市場に影響を与えることは殆ど無い。あっても、藤井の円高容認発言や、亀井の「郵貯は200万円まで引き上げ」発言で銀行株が下がったりと、ネガティヴな反応の物ばかり。

 一応株価は回復基調にあるが、それも麻生政権の置き土産に因るもの。むしろ、補正予算の執行停止でのマイナス面がなければ、もう少しマシな状況にあったと思われる。麻生政権による「燃料」が尽きた後、日本経済がどう動くか、不安でしかたがない。

 しかし1ドル120円ねぇ……原油の値段が高止まりしている現状を考えると、それはちょいと行きすぎじゃないか、と。



あと何ヶ月もつか (2010 4/13 0:00)

政府・民主党、支持率続落に広がる危機感=首相「踏ん張りどころ」(4/12時事)
 一部報道機関の世論調査で内閣支持率が3割を切るなど低下傾向が続いていることについて、政府・民主党内で12日、危機感が広がった。鳩山由紀夫首相は記者団に対し「踏ん張りどころだ。一生懸命やっている姿を必ずしも見せきれていない。見せるために努力をする」と述べ、懸案の解決に総力で取り組む決意を表明した。
 民主党の小沢一郎幹事長は午後の記者会見で「別に内閣支持率うんぬんは関係ない。ひたすら国民の理解と支持を得るために、私はその先兵となって戦うのみだ」と夏の参院選勝利に全力を挙げる考えを示した。
 内閣支持率は、日本テレビ(NNN)の世論調査で28.6%、テレビ朝日(ANN)が28.5%と、危険水域とされる3割を切った。同日の民主党役員会では、石井一選対委員長が参院選を控え「厳しく受け止めて、戦う態勢をつくらないといけない。1人でも多く当選できるよう知恵を絞るべきだ」と危機感をあらわにし、細野豪志副幹事長も記者団に「一つずつ国民に丁寧に説明する中で回復していくしかない」と語った。
 鳩山政権の前途には、5月末が決着期限の米軍普天間飛行場の移設問題や財源難の中での衆院選マニフェスト(政権公約)見直しといった難題が山積。今月下旬からの事業仕分け第2弾で独立行政法人などに切り込むが、支持率反転につながるとの見方は少ない。こうした状況に、元参院幹部は「首相に辞任を催促する数字だ」と指摘。ある中堅議員も「あとは普天間だ」と述べ、決着先送りとなれば鳩山政権は危機に直面するとの見通しを示した。


 3割まで来ると、もうよほどのことがない限り、支持率の回復は望めないだろう。「何となく下がった」ではなく、原因も「鳩山政権の体たらく」とはっきりしているし。

 事業仕分け第2弾に期待する向きもあろうが、既に枝野が「特殊法人への切り込みだから、派手に予算を削減する類の物にはなりにくい」と予防線を張っているし、再び「2番目じゃダメなんですか」などと怪傑ズバットが激怒しそうなセリフが出てくれば、今度はマイナスに作用しかねない。
 小沢と鳩山のダブル辞任で回復する可能性はあるが、自民党時代の政権たらい回しに嫌気が差していた層は、再び支持することはないだろうし、辞めるとすれば5月の普天間問題絡みでのことになるだろうから、「辞め方の汚さ」が影響して、さほど支持率回復に資するところはないように思う。

 個人的には、まだ3割も支持している人がいることの方が不思議だったり。たぶん、政権に求める物が、私とはまったく違うんだろう。見識や行動力を政権に求めていない人たちが鳩山政権を支持しているんだろうが、いったい何を支持しているのか、聞いてみたいところ。

 しかし、毎日のようにおバカ発言が相次ぐと、批判する気も萎える。まさか、それが鳩山たちの狙いではなかろうが。



しゃべるな、鳩山 (2010 4/12 0:00)

鳩山由紀夫 (hatoyamayukio) on Twitter
 昨晩は、ポーランド大統領機墜落、緊迫するタイ情勢などへの対応に追われました。「カチンの森事件」の追悼式典への大統領の強い思いが、この悲劇につながったのでしょうか。あらためて、ポーランド大統領をはじめ亡くなられた方々に追悼の意を表したいと思います。

 「カチンの森事件」とは、二次大戦時、ポーランド人将校捕虜など4000人以上が、ソ連の秘密警察に殺害された事件。
 「強い思いが〜につながった」という表現は、良い思いなら良い結果、悪い思いなら悪い結果をもたらした場合に使うものであり、今回のように「良い思いが悪い結果につながった」という書き方は間違いである(ソ連の蛮行に対する思いは、どちらかと言えばプラスの思いとすべきだろう)。
 「…な思いが〜につながった」と言う場合、「思い」と「結果」がプラス・マイナスの面で同じにならなければならない。だから、鳩山の書き方だと、「カチンの森事件」へのカチンスキ大統領の思いは誤った物であり、筋違いの感情ゆえ飛行機事故に遭遇した、自業自得だ、という主張になってしまう。

 本気でそう思っているならとんでもないクズだし、本意でないとすれば、適切な表現を考えられぬ大馬鹿者ということになる。そもそも、ツイッターで書くのに相応しい話題か?いずれにせよ、こんな男が我が国の総理であることが、恥ずかしくてたまらない。


「たちあがれ日本」を持ち上げる勝谷 (2010 4/12 0:00)

 土曜の朝にテレビを付けたら、勝谷がやたらに「立ち上がれ日本」を持ち上げていた。持ち上げるだけでなく、彼らへの批判に対してキレ気味の反論も。曰く、「「立ち枯れ」を渡辺喜美さんが言うのはいいけど、それを引用してどっかのキャスターが言うのはイカン。政治家をバカにするということは、それを選んだ有権者をバカにしてることだ。」と。そのちょいと前には、渡部恒三を「小沢幹事長を小沢君と呼べるだけが取り得の、何の力もないおっさん」とバカにしていたんだが、まぁ論の整合性がないことは、今に始まったことではないからどうでもいい。

 小沢の狗たる勝谷が、これだけ立ち枯れ日本を持ち上げていると言うことは、後ろで小沢が動いているという噂も、あながち陰謀論で片付ける話ではないのかもしれない。



打たれ強いと褒めるべきか (2010 4/9 0:00)

【鳩山ぶら下がり】岡田外相の竹島発言「政府の考え方変えてない」(7日夕)(4/7産経)
−−今日、渡部恒三さんが講演で、「普天間問題をもし解決できなければ、鳩山政権は交代で次は菅(直人副総理・財務相)さんだ」と発言した。野党の挑発ではなく、民主党の最高幹部を務めた方の発言をどう受け止めるか。また、交代時に次は菅さんだという意見について
 「(苦笑して)ハハ」
−−同じ考えをお持ちか
 「私が申し上げる話じゃない。渡部恒三流の激励だ。すなわち、『5月末までに必ずしっかりとした結論を出せよ。鳩山頑張れ』という意思表示だと受け止めました」
(一部抜粋)

 鳩山は一国の首相ではなく、そこかの企業のクレーム電話の受付係をやらせるのが適任だろう。どんな批判をされても、まったくヘコまない。
 国家公務員合同初任研修開講式で新人公務員に対して「トップの首相が大バカ者であれば、そんな国がもつわけがない」と言ったらしい(参照:「政治家がばかでは国もたぬ」=公務員研修の訓示で鳩山首相(4/7時事))。自分が大馬鹿者であることを自覚していないわけだ。自分のことが客観的に見られない者が、国の舵取りなどまともにできるわけがない。

 馬鹿なだけでなく、やる気もないらしい。

鳩山首相:居眠り?休日返上でフル回転影響か 衆院本会議(4/8毎日)
 鳩山由紀夫首相が8日の衆院本会議で、居眠りしているように見える場面があった。この日の本会議は約1時間20分続き、議場最後列の自席に座っていた首相は質疑が後半にさしかかると、天を仰いだり、目を閉じて腕組みしたり、背もたれに持たれかかる時間が続いた。
 先週末は滋賀県の視察などで、土日とも休日を返上。懸案の米軍普天間飛行場の移設問題の決着期限も5月末に迫り、心身ともにお疲れのようだ。【坂口裕彦】


 休日返上で頑張っている結果が、今の体たらくとすれば、とっとと辞任するのが万人のためである。というか、本当に寝る間も惜しんで頑張っているなら多少はねぎらいの言葉もかけられようが、実際には休日に旅行に行くわ、いろんなイベントに顔を出しまくるわ、まともに仕事などしていない。

首相動静―4月7日(4/7朝日)
 【午前】9時39分、官邸。58分、内閣府の津村政務官。11時6分、東京・代々木神園町の国立オリンピック記念青少年総合センター。国家公務員の合同初任研修開講式で訓示。34分、官邸。
 【午後】0時、東京・紀尾井町のホテルニューオータニ。日本料理店「なだ万」で連合の古賀伸明会長、南雲弘行事務局長、平野官房長官らと昼食。1時30分、官邸。34分、平野長官。2時6分、行政刷新会議の加藤秀樹事務局長加わる。15分、松野官房副長官加わる。36分、松野副長官残る。4時14分、岡田外相。5時30分、政府・民主党首脳会議。6時30分、ベルギーのルテルム首相と首脳会談。7時18分、官邸玄関で同首相を見送り。26分、東京・六本木のドイツ料理店「ツム・アインホルン」で民主党の城島光力、玉木雄一郎両衆院議員、大正製薬の大平明副会長と夕食。9時10分、公邸。


 たいして忙しそうには見えないんだが。


 ついでに、首相以外のバカについて。

防衛相「(米軍施設は)迷惑施設」 参院外防委で(4/8産経)
 北沢俊美防衛相は8日の参院外交防衛委員会で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題に関連し、「一般的にいえば『迷惑な施設』としての米軍の駐留地を建設する。大変な反対の中で犠牲を払ってやっていただくわけで、並大抵のことではない」と語った。佐藤正久氏(自民)の質問への答弁。普天間飛行場移設問題をめぐり日米関係がぎくしゃくする中、担当閣僚が米軍施設を「迷惑施設」と発言したことは、米側の感情的な反発を招きそうだ。

 田舎のPTA会長さんでも、もっと気を遣いながら発言するわ。同盟国の軍隊を迷惑呼ばわり。これを罷免しないで誰を罷免するってレベルの失言だわな。



残念でならない (2010 4/8 0:00)

巨人の木村拓也コーチが死去…意識戻らぬまま(4/7読売)
 2日に行われたプロ野球・広島―巨人戦(マツダスタジアム)の試合前にくも膜下出血で倒れ、広島市内の病院に入院していた読売巨人軍の木村拓也(きむら・たくや)内野守備走塁コーチが7日午前3時22分、死去した。37歳だった。
 告別式は10日午前11時から、広島市西区南観音8の10の8平安祭典広島会館で。喪主は妻、由美子さん。巨人軍は23日から東京ドームで行われる広島3連戦のうち1試合を追悼試合とする。
 木村コーチは2日の試合直前、シートノック中にグラウンドで倒れ、球場で心臓マッサージなどの応急処置を受けた後、同市内の病院に運ばれていた。球団関係者によると、倒れた直後から危篤状態で意識が戻ることはなかったという。
 宮崎南高から1991年ドラフト外で日本ハムに入団。94年オフに広島、2006年途中から巨人に移籍した。もともとは捕手だが、内、外野をこなし、打者としてはスイッチヒッターに転向。プロ19年間で投手以外のすべてのポジションを守るなど、球界を代表するユーティリティープレーヤーとして2004年アテネ五輪にも出場し、銅メダル獲得に貢献した。09年を最後に現役を引退。今季から巨人の内野守備走塁コーチに就任したばかりだった。


 玄人好みのいい選手だったが、むしろユーティリティプレイヤーだったことを活かしてのコーチ業に、大きく期待していた人も多かったと思う。こんな話ができる人は、そうはいない(この講義も先月のことだったんだよなぁ…)。
 何より、その若さがショックだった。私より、たった4歳しか離れていない人が、こうして亡くなってしまうことがショックだった。4年後、もし自分が妻子を残して自分が死んでしまったら。想像したくもない悪夢だ。キムタクの無念はいかばかりだったろう。

 グラウンドでユニフォームを着て死ぬのが夢……ノムさんもそう言っていたと思うが、実際にそういう状況を目の当たりにすると、いたたまれない。


状況はより混沌と (2010 4/8 0:00)

シュワブ陸上・徳之島先行、官房長官が知事に意向(4/7読売)
 平野官房長官が1日に沖縄県の仲井真弘多知事と都内で会談した際、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先として、米軍キャンプ・シュワブ(同県名護市など)陸上部への代替施設建設と徳之島(鹿児島県)へのヘリ部隊移転を先行実施し、その後で米軍ホワイトビーチ(沖縄県うるま市)沖を埋め立てて本格的な滑走路などを建設したいとの意向を伝えたことが6日、わかった。仲井真知事らが那覇市内で記者団に明らかにした。
 知事や同県幹部によると、長官はホワイトビーチ案を「本命」と位置付けた。ただ、埋め立てなどに長期間かかるため、シュワブ陸上部に暫定的な代替施設を造るとし、同時に徳之島に普天間飛行場のヘリ部隊(約60機)の半分を移転させる考えを示唆した。徳之島空港の滑走路を使用し、空港そばに駐機場を造る案が有力という。長官はヘリ部隊の訓練を九州の自衛隊基地に分散させる案にも言及した。
 ホワイトビーチ案では、航空自衛隊那覇基地(那覇市)などを移すことも念頭に「沖縄の基地負担を集約する」と述べた。
 知事は記者団に「(分散で)ばらけすぎて訳が分からない。県民は、限りなく100%に近い県外移設を要求している」と述べた。


(分散で)ばらけすぎて訳が分からない。
 これはアメリカも同じ反応だろうよ。

 「徳之島移設を検討するよう指示」という記事について、鳩山は完全否定していたが、まぁ鳩山は嘘つきゆえ信用する気は毛頭無い。「徳之島含め各地にバラバラにするのが鳩山自信の腹案」だという記者たちの見立ては、おそらく正解だろう。地元の了解を得られぬまま空中分解し、「なかったこと」にするとは思うが。

 もはや、「なぜ普天間基地を移設するのか」という初期目的すら、鳩山は分からなくなっているんではないか。行動原理が「自民党の反対のことをやりたい」だけで、事態を収拾する能力が皆無。ひたすら、状況は発散していくのみ。まさか「熱力学の第2法則」を外交・安全保障の分野で見せつけるとは思わなかった。さすが理系首相。


的外れ (2010 4/8 0:00)

 トヨタ批判も筋が通っていればいいけど、浪人とかいう人の文章みたいに、安易で的外れな批判も存在する。
 豊田章男氏が、現場の状況を知るべく努力してきた人間であることを完全に無視。トヨタが「海外で事業展開する困難」を知っているからこそ現地生産という手法を確立したことも、無視しているのか理解できていないのか。トヨタを叩けば、弱者の側に立った主張になると思い込み、皮相上滑りな批判で悦に入ってる恥ずかしい主張。知らないで安易な叩きに走ってしまっているのか、分かった上で左巻きのプロパガンダみたいなことをしているのか。

 ひたすら拡大路線に突き進んだ奥田碩のやり方に問題があったことは確かだがね。



来日はしたけれど (2010 4/7 0:00)

 黄長ヨプが来日して後援会だの懇談会だのをやったらしいが、新しい情報は何もなかったらしい。新情報は何もないのに、「希望を捨てずに共に戦い続けましょう」と、不愉快極まりない応援メッセージ。数日前には「拉致は些細なこと」と言っていたくせに(参照:亡命の北朝鮮元書記が来日、拉致被害者家族会らと面会へ(4/4日経))。まぁ、発言自体が腹立たしいというのもあるんだが、そんなことを北朝鮮の元書記に言われなきゃならない日本の現状も、同様に腹立たしいわけで。

 元書記を呼んで、中井拉致担当相は何がやりたかったのか。「拉致問題に取り組んでますよ」というパフォーマンス以外に、何か意味があったのか。

 そういや、拉致議連ってどうなってるの?



自民党が若返る (2010 4/6 0:00)

鴻池氏が新党参加検討 自民執行部は慰留(4/5共同)
 自民党参院議員の鴻池祥肇元防災担当相が先週、与謝野馨元財務相らが8日立ち上げを目指す新党への参加を理由に、近く離党する意向を同党幹部に伝えていたことが5日、分かった。自民党執行部は波及を恐れ、懸命に慰留している。
 鴻池氏は、与謝野氏と新党の共同代表を務める予定の平沼赳夫元経済産業相との連携を模索してきた。関係者によると鴻池氏は5日、与謝野氏らの新党参加により「保守色が弱まった」として発足当初から参加するかどうか、迷いも見せているという。
 与謝野氏に近い園田博之元幹事長代理は5日午後、離党届を提出した。与謝野、平沼両氏らは5日夕、都内で会合を開き、新党結成に向けた基本政策や参加メンバー、党名、正式な発足時期などをめぐり最終調整する。また平沼氏は自民党を離党した鳩山邦夫元総務相と6日に会談し、連携に向けて協議する。平沼氏は5日午後、都内で記者団に対し、鳩山氏について「(新党の)当初発足メンバーには考えていない」と述べた。
 鴻池氏は党内保守系に位置付けられ、平沼氏から新党への参加をかねて呼び掛けられていた。


 「ベテランが相次いで辞任」と言うと大変なことのように思えるが、老害がどんどん抜けているとすれば、自民党にとってプラスとも言える。とりわけ、抜けていく人間が、鳩山邦夫だの与謝野だの鴻池だので、くっつくのが平沼や城内とかだとすれば、まったく怖くない。
 もしかして、与謝野さんは、老害連中を引き抜いて自民党を再生させるための捨て石になろうとしているとか?もしそうだとすれば、ムライ中将みたいでかなり格好いい。あとは、青木とか古賀とかも持って行ってくれ。



何度目かの新党ブーム (2010 4/5 0:00)

 与謝野新党にはまったく期待していない。新党を切り盛りできるような年齢、健康状態でもないし、与党でなくなったとか、自党の党首が頼りないとかの理由で出て行くような腰抜けは、とっとと出て行けばいい。そのような輩は、けっきょくこれからも役に立つことはないだろう。去年の総選挙は「民主が勝った」のではなく、「自民が負けた」のであり、自民への嫌悪感は半年や一年で解消される物ではない。あと3年我慢できない小物は、どんどん出て行けばよい。

 平沼新党は、もっと期待していない。というか、新党を作るかどうかと言う時点から信用していない。仮に作ったとしても、口だけの彼に何が期待できようか。期待するとすれば、鳩山邦夫以上に誘蛾灯の役目を果たせることくらいか。城内とか中山成彬とかを誘引してくれれば、分かりやすくはなる。

 与謝野と平沼が連携するとなると、さらに期待度は下がる。政策信条が水と油の二人がくっつくなど、野合以外の何者でもない。

 そもそも、小選挙制の下で、第3極がそれなりの力を有するのはかなり難しい。いずれ自民に合流するか、小党のまま政局を漂流するか、或いは当選すら危うくなるか。



スーパーリリーフの炎上 (2010 4/3 0:00)

若林元農水相が代理投票問題の責任をとって議員辞職(4/2産経)
 自民党の若林正俊元農水相(75)は2日午前、参院本会議での採決時に席をはずしていた青木幹雄前参院議員会長の投票ボタンを押していた問題の責任をとり、議員辞職願を江田五月参院議長に提出した。午前10時の本会議で許可された。議会制民主主義の根幹にかかわる不祥事だけに、執行部批判に揺れる自民党は大きなダメージを受けそうだ。
 若林氏は、3月31日の参院本会議で、NHK予算案の採決の際、隣席の青木氏の「賛成」ボタンを押していた。本会議では高校無償化法案など計10法案の採決が行われており、若林氏は同予算案以外でも「代理投票」を行ったとみられる。
 若林氏が隣席の投票ボタンを押すところが写真撮影されて発覚。民主党は「国会の議決を不正行為によってゆがめた前代未聞の事案だ」として参院議長に懲罰動議を提出していた。ただ辞職願提出を受け、動議を取り下げた。
 自民党執行部は、迅速に対応することで、混乱が広がることを避けるべきだと判断。自浄能力を示し、相次ぐ「政治とカネ」の問題をめぐり政治責任をあいまいにしている民主党をけん制する狙いもある。
 若林氏は農水官僚出身で昭和58年に衆院初当選。その後、参院に転出し、現在参院2期目(長野選挙区)農水相、環境相などを歴任した。7月の任期満了で政界引退を表明している。夏の参院選には長男が自民党公認として出馬する。


 まったく意味不明な話。「魔が差した」と言うが、なぜ魔が差したのかはまったく分からない。「青木さんが代理投票を頼んだ」というのなら、すべての話が繋がってくるんだが、本人たちが否定している以上、真相は分からないままだろう。
 「代打の切り札」「スーパーリリーフ」も、最後にヘタ打ってしまって、非常に残念。残念ではあるが、代理投票というのは議員のあり方の根幹に関わる問題ゆえ、他に同様の事例はなかったのか、きちんと調べておく必要がある。
 ついでに言えば、青木さんが投票よりも優先した用事ってのが何なのかも気に掛かる。国会議員の職務を放棄してまで優先せねばならぬ用件だったのか。

 ただ、もともと引退する予定だったとは言え、責任をとって辞めるというだけで、どこかの党のヤツらよりマシに見えてくるから不思議。しかし、そのどこぞの党のアホは、ここぞとばかり粋がっている。みっともないったらありゃしない。

民主・山岡氏「学生の代返は聞いたことがあるが、国会史上では聞いたことがない」(4/2産経)
 民主党の山岡賢次国対委員長は2日午前、国会内で開いた同党の国対会合で、自民党の若林正俊元農水相が参院本会議で離席していた青木幹雄前参院議員会長の投票ボタンを押した問題について「学生時代の『代返』は聞いたことがあるが、国の方向を決める決議(採決)で、投票を代わりにするのは国会史上聞いたことがない。歴史的にも非常に大きな汚点になる」と批判した。
 山岡氏はさらに「自民党が組織の体をなしていないことを憂う。やはり二大政党の一翼をしっかりと担っていただき、国会の権威と品位を一緒に高めていきたい」とも述べた。


 犯罪行為に加担しながら議員辞職しないチンピラが複数いるような党の人間が、しかもそんな党の中でも最も品位に欠ける男が、「二大政党の一翼をしっかりと担っていただき、国会の権威と品位を一緒に高めていきたい」など、冗談でも笑えない。



腹案があるならさっさと出せ (2010 4/2 0:00)

 エイプリル・フールのネタを何かやってみようかと少し思ったんだが、鳩山さんの発言なんて毎日がエイプリル・フールみたいなモンなので、虚しくなるだろうからやめた。

 というわけで、普天間の「腹案」の話、つづき。
 
【鳩山ぶら下がり】普天間問題「私の言葉で混乱きたしていない」(1日夕)(4/1産経)
 −−普天間問題に戻るが、仲井真弘多沖縄県知事が、報道されている沖縄県内の2つの案に対して改めて反対の意向を示した。国の安保政策が地元の声よりも優先されるということもあり得るのか。こういった混乱は首相が「政府案」と言ってみたり、「政府の考え方」だと言ってみたり、「腹案」と言ってみたりしていることが原因だと思われるが、この違いを教えていただけるか
 「うん?別に、私は何も考えを変えているわけではありません。政府の考え方、それは私自身の腹案であります。それを有しているということを、きのう党首討論で(自民党の)谷垣(禎一)総裁に申し上げた。ただ、その中身に関して、何も私は一言も申し上げておりません。したがって、沖縄をはじめ、また、全国の国民のみなさま方に私の言葉で混乱をきたしているということはないと信じたい」
(一部抜粋)

 いや、日本国民どころか、アメリカも混乱しているよ。というか、混乱しているのは鳩山の頭の方か。

 「誰もが納得する腹案」というのがあるんなら、さっとそれを出して、話をまとめれば済む。そうしないということは、「鳩山独自の案」など存在しないし、誰もが納得する案も存在しない。あるとしても、鳩山の妄想だけである。
 だいたい、今交渉のテーブルに乗っていない「腹案」という物があるとすれば、日本の担当閣僚やアメリカのカウンターパートは、首相の案とは関係ないところで交渉・議論していることになり、「馬鹿を見る」としかいいようのない状況にあることになるんだが、鳩山はそれを分かっているんだろうか。

 このまま行くと、現行案(=自民党案)どころか、普天間基地を継続使用という、大山鳴動してもネズミ一匹すら動かない、最悪な結果に終わる可能性がある。それは、民主党不信だとか鳩山政権不信、ひいては政権交代や政治そのものに対する信用を根幹から揺らがせることになる。もしそうなれば、鳩山は退陣ごときでは償えない罪を犯すことになる。



批判も虚し (2010 4/1 0:00)

【党首討論詳報(1)】「中井国家公安委員長の行動は配慮がなかった」(31日午後)(3/31産経)
谷垣禎一自民党総裁
「鳩山政権が発足しましてから今日まで7カ月くらい経った。この間に、政権周辺に色んな不祥事があったということは大変残念なことです。
 一部を読み上げますと、10月3日に原口一博総務相にNTT労組からの献金の記載漏れが明らかになった。それから10月30日には江田五月参院議長や川端達夫文科相、あるいは直嶋正行経産相、松野頼久官房副長官、松本剛明衆院議院運営委員長ら民主5議員の団体が、クラブ、キャバクラ、ニューハーフショーパブでの飲食費を政治活動費に計上していたことが判明した。それから12月24日、友愛政経懇話会、これは総理の団体でありますが、偽装献金事件で元第1秘書、これが在宅起訴、元政策秘書を略式起訴、それから陸山会、これは小沢一郎幹事長の団体だが、不正土地購入事件で元私設秘書の石川知裕衆院議員が事情聴取された。それから12月27日、石川議員が事情聴取、鳩山首相が6億円の贈与税を支払った。年が明けて1月12日、川端文科相の政治団体、達友会に事務所費疑惑、東レ労組幹部や秘書宅を所在地として届け出て、22年間で6672万円の事務所経費を計上。1月13日、小沢事務所、陸山会、石川事務所、鹿島建設など強制捜査。1月15日、石川議員ら3人が逮捕。1月23日、小沢幹事長事情聴取。2月に入りまして、2月4日、石川議員ら3人が起訴。小沢幹事長不起訴。そして15日、小林千代美衆院議員に北教組からの違法献金疑惑、北教組本部などに家宅捜査。3月に入りまして、1日、北教組幹部4人が逮捕。それから12日、輿石東民主党参院議員会長の神奈川県の自宅が農地法違反の疑い発覚。そして3月22日、北教組委員長代理、小林議員選対会計担当が起訴、団体として北教組も起訴。小林議員は離党、議員辞職を否定した。
 こういうことが続き、今日また(中井洽)国家公安委員長の件が出ている。首相は危機管理、あるいは国民の治安を守る国家公安委員長がSPを連れずに夜の町に出て行くことが危機管理上何らかの問題があるとお考えか、あるいはお考えでないかお答えください」

鳩山由紀夫首相
「今、様々な民主党の議員を取り巻く事件に関してのご披瀝がございました。国民の皆さん方に対する政治不信というものを招かないようにしなければならないことは言うまでもありません。その意味において、私ども一番大事なことは、国民の皆様方にこのような1つ1つの事件が起きた際に説明責任を果たしていくということだ。私も含めて、それぞれの立場に置かれている者が、まずはなぜこのようなことを起こしてしまったかということに関して、私も国民の皆さんに何十回も説明を申し上げて参ってきたところでございます。
 今回の国家公安委員長の問題に対しましても、本人がこのことに関してしっかりと説明をしているところでございます。私はその意味において、必ずしもSPを連れなかったということ、十分な配慮がなかったとは思ってはおりますけれども、しかしある種、何らかの理由があったんではないかと思います。今後、しかしながらこのようなことが決して起きないような状況を作り上げていくために、当然のことではございますが、やはり何が起きてしまうかわからない、特に国家公安委員長はその職にある者でありますだけに本人もおおいに反省しているところでございますので、二度とこのようなことがないようにいたさせます」


 谷垣さんの「不祥事指摘」の多さに乾いた笑いを示すほか無いが、それに対する鳩山さんの無意味極まりない文字の羅列は、もはや笑いすら浮かばない。こうやって言葉を弄ぶから、時間が足りなくなり、追及すべき問題の追及にまで時間がまわらなくなる。「谷垣はなんで不祥事の追及ばかりやるんだ」という批判が出てくるだろうが、それは、谷垣さんではなく、(意識的にか無意識にかは知らぬが)無駄な時間稼ぎをしている鳩頭総理に向けるべき批判だ。バカ相手に議論を成立させようとしている谷垣さんに、むしろ同情する。

 鳩山政権の場合、やっていることの次元が低すぎて、批判のレベルまでもが下がってしまいがちだ。批判する側も、批判対象に引きずられて低レベルに堕してしまう。誤りが多すぎるから「批判すること」自体は頭を使わなくてもできるし、低レベルな事象を批判しても建設的な主張には結びつけにくい。
 ともすると、鳩山批判をすることで、「バカを見下すこと」によるカタルシスに耽り、「批判に淫する」ようなことになりやすい。まぁ、このサイトは個人のつぶやきみたいな物だからそれでも悪いわけではないが、「まったく得るところのない文章を書いてもなぁ」という気分も沸いてきて、安易に鳩山批判することに警戒感を覚えたり。最近は、鳩山政権を批判することにも倦んできたし。
 
 話が逸れたが、ともかく、「鳩山に対して建設的批判をおこなうこと」は非常にハイレベルな問題なので、自民党もやりにくかろうな、と。

 そういえば、鳩さんはこんなことも言っていた。

【党首討論詳報(3)】普天間移設案 、首相「腹案すでに用意している」 (3/31産経)
 首相「私が申し上げたのは、5月の末までに、かならず政府の考え方を、政府の方針というものを、沖縄を始め日本の国民の皆様方にも理解を求め、さらにはアメリカの皆様方にも理解を求めたものを作るということをお約束をいたしました」
 「そのためには、当然、3月末ぐらいまでには、政府としての考え方を決めていく必要があるのではないかという思いで、当然のことではありますが、私には今、その腹案を持ち合わせているところでございます。そして、関係の閣僚の皆様方にも、その認識の下で行動していただいているところでございます。そのような中で、私は3月末をメドにして政府としての考え方というものの、を、一つに、考え方をですよ、決めて参りたいということを申し上げたことは事実でございますが、当然のことながら、法的に3月末までに何かを決めなければならないという状況ではないことは、これは谷垣総裁もおわかりの通り」


 いや、本当に腹案なる物が存在しているのなら、閣僚の中で共有されているだろうし、アメリカにも話がある程度行っているはずだが、岡田外相の発言やアメリカ要人との会談結果を見る限り、「腹案」など存在していないと思わざるを得ないのだが。またもや無い物をあると強弁したとしか思えぬ。
 仮に腹案があったとしても、たぶん鳩山の頭の中でしか成立し得ない、現実味のない案なんだろう。というか、その腹案、どんな物かものすごく興味がわいてきた。


 ついでだ、この話も。

民主党職員:国が給与 内閣官房在籍の調査員−−政府方針(3/31毎日)
 鳩山内閣は30日、内閣官房に籍を置き、無給・非常勤の「専門調査員」として勤務している27人の民主党職員の一部を、有給・常勤の「政務調査官」などとして登用する方針を固めた。各府省の政務三役を補佐している党職員を正規の国家公務員とすることで「政治主導」をさらに進める。国会に提出している政治主導確立法案に新役職の創設を盛り込んでおり、成立後に起用する見通しだ。
 同法案で新設されるのは、官房長官や国家戦略局長らを補佐する「内閣政務参事」「内閣政務調査官」と、各府省で政務三役を補佐する「政務調査官」。国家公務員に準じた給与が支払われ、政務参事は月額85万〜72万6000円、政務調査官は同62万1000〜37万6000円などの俸給を受けるとしている。
 政府・民主党は政権交代直後、政策決定一元化のため党の政策調査会を廃止。政調職員たちが首相官邸や各府省で政務三役を補佐する態勢にしたが、官僚側から情報漏れの懸念が示されたため、27人を守秘義務を課す「専門調査員」とした。ただ、非常勤ながら休日を除きほぼ毎日勤務し、党務にほとんど関与していないため、党ではなく国から給与を支払う方針に転じた。
 30日に閣議決定した答弁書でも「(党職員の)参事等への任用を排除しない」とした。
 これに対し官僚からは「党職員を税金で養え、という話だ」との反発も出ている。【佐藤丈一】


 「党の職員を公務員に」という話だから、アメリカの猟官制とはちょいと違うのではないか。
 民主党の言う「政治主導」とは、大臣の責任すら官僚になすりつけること(参照:遅刻で引責?定期人事?総務省課長の異動が波紋(3/26読売))、小沢におもねる人間へ利益誘導すること、そして民主党職員の天上がりを許すことだった。


 もうホントやだ、この政権。ナチスですら、失業率改善という業績はあったぞ。



亀の勝ち (2010 3/31 0:00)

 今日、某地方スーパーの株を利益確定し、他の銘柄を物色していた。出遅れ感のある銀行株でも…と思いつつ、「例の件」が決着するまではやめておこうと今日は動きを控えたんだが、それで正解だったようだ。

郵貯限度額2千万円に引き上げ 首相、亀井氏らの案了承(3/30朝日)
 鳩山由紀夫首相は30日、郵政改革案についての閣僚懇談会で、ゆうちょ銀行の預け入れ限度額(1人あたり1千万円)を2千万円まで、かんぽ生命の保障限度額(原則1千万円)を2500万円まで引き上げることを決めた。限度額引き上げには、閣内に異論が出ていたが、首相は亀井静香郵政改革相と原口一博総務相がまとめた郵政改革案を了承した。
 首相は閣僚懇談会の後、記者団に「意見交換の後、最終的に私に一任を受けました。これはやはり迅速に結論を出さなければならない。そのように判断をし、いわゆる亀井・原口案を軸にして、早く法案をつくるように指示した」と述べた。


 もう総理大臣は亀井でいいんじゃない?で、アンチ小泉ばかりで何の定見もないクズ政策を連発していればいいさ。郵貯の再国有化をしつつ、独立行政法人などを仕分けしようなんて言ってるんだから、鳩山政権の行動は意味不明。ルサンチマン的だが筋の通っている亀井の方が、ほんの少しだがマシだ。

 かつては、民主党もこんなことを言っていたんだが。

民主党:岡田代表、官から民への資金の流れ作り出す本物の郵政改革案示す(2005/8/13)
 演説の冒頭、「郵政民営化の是非を問う選挙だと小泉総理は言い切っているが、本当にそうでしょうか。それでいいのでしょうか」と聴衆に呼びかけた岡田代表は、今回の総選挙は決して郵政問題だけが争点ではなく、日本のこれからを決定づける大事な選挙であることを強調。「この国・日本はどうするのか。だれに、どの政党にこの国の政治を任せるのか。政官業癒着の自民党なのか、しがらみのない民主党なのか、それを皆さんに選んでもらうのがこの選挙だ」と力説して、郵政問題だけで1票を投じてしまって本当にいいのか、しっかりと考えてほしいと語った。
 そう前置きした岡田代表だが、民主党が郵政改革を軽視しているわけではなく、それどころか2年前の総選挙マニフェストでも示してきたように、民主党案こそが本物の郵政改革につながることを明示。手立てとして、150兆円におよんでいる郵貯の徹底的な規模縮小の必要性をまず指摘。その具体策としては、現在1000万円とされている郵貯の上限の700万円や500万円への引き下げを提案した。この引き下げによって、従来、1000万円郵貯に預けていた人は、手元に残るお金の預入先を民間銀行等へ変更するか、国債の買付等にあてざるを得なくなり、めざす「官から民へ」のお金の流れが自ずと実現することを岡田代表は明らかにした。
(一部抜粋)

 民主党の行動には、思想も思考も無い。いや、「埋蔵金がないなら、作ればいいじゃない」という考えのもと、国債の引受先確保のために今回の案が作られたのかもしれん……いずれにせよ、ロクなモンではないが。


 しかし、愉快というかバカバカしいというか。国民にほとんど支持されていない国民新党の主張ばかりが現実のものとなっていき、多くの国民に支持された民主党の政策はほとんど実現されない。



支離滅裂 (2010 3/30 0:00)

 シュレ鳩、絶好調。今日も今日とてゆらぎっぱなし。

普天間移設で首相「政府案は月内に一つに」(3/26読売)
 鳩山首相は26日、首相官邸で記者会見し、沖縄の米軍普天間飛行場移設問題に関し「政府案は一つにまとまってなければいけない。3月いっぱいをめどにまとめる努力をしている」との考えを示した述べた。
 また、政治とカネの問題について述べた中で、「小林議員に関しては党として処分は考えていない」とした上で、「『鳩山辞めろ』という声を多くの方々から頂くことがあれば、当然、私自身かんがみる必要がある」とも述べた。


【鳩山ぶら下がり】普天間移設先政府案「今月中と法的に決まっていない」(29日夕)(3/29産経)
【鳩山ぶら下がり】(2完)熊田議員側への200万円「事実ない」(29日夕)(3/29産経)
 −−米軍普天間飛行場の移設先だが、岡田克也外相は対米交渉前に1つの案に絞り込む必要はないとの考えを示している。首相は以前、最終的には1つにまとめなければ交渉はうまくいかないと言っていた。政府案を3月中に1つにまとめる考えに変わりはないか。また、これは閣内不一致と呼ばれる減少ではないのか
 「そういうわけではありません。当然いろいろな選択肢の中から、当然、最終的には1つにして交渉をまとめていくと。当たり前で、最後に2つもある、3つもあるわけはありません。ただ、当然のことながら、いろいろとアメリカや、あるいは日本の中でも候補を交渉していく中で、当然、必ずしも表だけの交渉ではなくて、意見のすりあわせというものを行う必要があると。その中でいくつかの案が最初はあることは、これは当然かもしれません。しかし、当然、政府案として最後に交渉してまとめていくにあたっては、複数あるはずもありません」
 −−まとめていくのは3月中という考えにお変わりはないか
 「3月中にまとめていきながら、当然いつまでに全部やんなきゃいけないとかそういう話ではなくて、だいたいのスケジュールからいけば、あと残り2カ月あまりですから、そろそろしっかりとした政府案をまとめて交渉を成立させていきたいと、そう思っています」
(中略)
 −−政府案をしっかりまとめたいというのは、1つの政府案を今月中にまとめるという考えでいいか
 「まあ今月中じゃなきゃならないとかいう、そういうことは別に法的に決まっているわけじゃありません。ただ、このあと2カ月という時期でありますから、そのような判断の中でまとめていきたいと思っていますし、そのような時期になってきていると思います」
(2つの記事から普天間に関する部分を抜粋)

 5月になってもグダグダが続いて、袋叩きにあって辞めることになると思う。
 しかし、「法的に決まってるわけじゃない」って……それ言い出したら殆どの約束事を反故にできるだろうよ。というか、お前脱税してるから、法律すら守れてないけどな。

 なんで鳩がまたもや方針転換したのかについては、TBSニュースの記事を読むと流れが分かりやすい。

普天間移設、岡田外相が首相に異論(3/29TBS)
 3月も29日を入れてあと3日。鳩山政権にとっては試練の3日間とも言えます。まず31日は、沖縄・普天間基地の移設先について政府案をまとめる期限ですが、岡田外務大臣が鳩山総理の考えに異論を唱えました。
 「最終的には政府案、1つにまとめなければ交渉というものはうまくいかない、そのように認識しております」(鳩山首相、26日)
 沖縄・普天間基地の移設先について、鳩山総理は26日の会見で今月中に政府案をひとつにまとめる考えを示しました。しかし、ゲーツ国防長官らと会談するためワシントンを訪れている岡田外務大臣が、総理のこの考えに異論を唱えたのです。
 「早く1つに絞ってしまってアメリカや地元との関係がうまくならないと煮詰まってしまうので、 それはありえないことだ」(岡田克也 外相)
 これに対し平野官房長官は、岡田大臣の立場に理解を示しました。
 「(岡田)外務大臣は交渉を米国とやるわけですから。交渉する立場からいくと代案を持たないという交渉ですから、大変厳しくなるということですから」(平野博文 官房長官)
 そもそも、複数の案を検討している状況を先週、沖縄やアメリカ側に説明した矢先だっただけに、鳩山総理の「ひとつにまとめる」という発言には、政府の内部からも驚きの声が上がっていました。
 「1つに絞れないから複数のまま交渉を始めるしかないという現状を総理は理解していないのか」(政府関係者)
 背景には、当面は普天間基地の部隊や訓練を分散して移転した上で、10年以上時間をかけて別の移設先に集約するという、2段階での移設案を政府が検討してるという事情があります。
 最終的な移転先として、沖縄県内の勝連半島沖に平野官房長官が積極的なのに対し、「県外移設を」という鳩山総理の意向を受けて、鹿児島県の徳之島を推す意見が浮上し、整理できていないのです。
 「1つの案の中にも選択肢があるでしょうから、それをもって1つというのか2つというのかというとらえ方の違いだけだと思いますが」(平野博文 官房長官)
 平野官房長官は鳩山総理と岡田大臣の認識に大きな差はないと強調しますが、3月31日まであと2日。鳩山総理は閣内に不協和音を抱えながら、本当に政府案をまとめられるのでしょうか。


 つまり、鳩は後先考えずに「3月中に政府案をまとめるぞ」と言ったんだが、それに岡田さんたちが反論したんで、また弱気になって主張を引っ込めちゃった、ということらしい。

 政権として何をしたいのか、その核心部分が何も見えない。ただ場当たり的に、あちこちにいい顔をしようとした結果が、グダグダの現状。仮に「沖縄から基地は排除する」という主張であっても、それで一本筋が通っていれば、それに対して安全保障・国防というテーマで批判したり議論したりすることも可能だろうが、鳩山の場合は「どうしたいのか」という軸が存在しないから、批判も「はっきりしろよ」以外の言葉を使えない。建設的な議論がまったくできない状態だ。普天間の件に限らず万事がこの調子だから、自民党に対して「政策論争を」と批判するのは酷なことだと、同情してしまう。

 だから、こういうことになる。

岡田外相と米補佐官との会談中止=大統領のアフガン訪問に同行(3/29時事)
 【ワシントン時事】岡田克也外相が29日午前(日本時間同日深夜)にホワイトハウスで予定していたジョーンズ米大統領補佐官(国家安全保障担当)との会談が急きょ中止となった。同補佐官がオバマ大統領のアフガニスタン訪問に同行し、会談予定時刻までに帰国できなくなったからだ。
 ホワイトハウスで外交・安全保障政策を統括するジョーンズ補佐官は元海兵隊大将で、軍の事情に精通している。突然の会談中止で、オバマ大統領直属の高官と米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について議論する機会が失われる結果となった。


 アメリカの対応を批判する向きもあるようだが、我が国の方がグダグダである以上、「アメリカとしては、最大限配慮して、この意思表示なんだな」と私は受け止める。鳩山の言動を考えれば、アメリカの行動を失礼だと批判する気にもなれず。

 かつて日本は、政党政治への不信が高まった末に、軍部の台頭を招いた。その政党内閣が続いたときの総理は、加藤高明、若槻礼次郎、田中義一、浜口雄幸、犬養毅。鳩山と比べれば、神のような総理ばかりだ。



浅田は凄い (2010 3/29 0:00)

 フィギュアスケート、昨日ライヴで見ていたのに、録画放送の方も見てしまった。浅田真央は、やっぱすげぇ。「ジャンプの失敗はない」と分かっているから、安心して演技を楽しめた。いや、楽しめるという言い方は間違いで、荘厳な曲調にマッチした鬼気迫る演技に、身震いを覚えた。本当の「表現力」ってのはこれだろう。ま、多少の贔屓目があるという自覚はあるが。

 その感動で「トリノ世界選手権」の感想は終わりにしたいんだが、やはり理不尽な採点への疑問と怒りが、録画放送を見て再燃。なんで尻餅+ジャンプ断念+やる気のない盆踊りスケートでフリー1位なんだよ…(と昨日の文と同じ話の繰り返し)。
 あと、記者会見。浅田が来るまで、浅田の座る席に服を置いていたり、浅田がインタビューに応えている間ずっと携帯電話をいじっているというのは、「文化の違い」で済ませるべき態度なのかね?


退会 (2010 3/29 0:00)

蓮池透さんが退会 救う会新会長に西岡氏(3/28産経)
 北朝鮮による日本人拉致被害者の家族会と支援組織「救う会」は28日、東京都内で合同会議を開き、救う会新会長に現会長代行の西岡力氏(53)を選出した。現会長の藤野義昭氏(71)は名誉会長に就任する。また家族会は、蓮池薫さん(52)の兄で元副代表の透氏(55)の退会を決めた。
 透氏の退会について家族会は「北朝鮮への制裁より国交正常化を優先すべきとの主張を繰り返しており、家族会の主張が変わったと国民を混乱させる恐れがあった」としている。後日、退会決定を本人に伝える。
 西岡新会長は「北朝鮮情勢が緊迫しており、今が正念場。拉致被害者全員を救出するため、全力で責任を全うしたい」と語った。


 蓮池透さんの意見に全面的に賛同することはないんだけど、退会処分というのはなぁ……そもそも、家族会という組織に、「拉致事件の解決を望む」という以外の意見の集約が、必要なのかどうかも疑問に思えたり。「被害者家族」である以外に、「家族会」の会員の条件があるということになるんだが。
 政治的な部分は「救う会」が全面的に担うべきで、今回の件も、家族会の意見をとりまとめ政府に具体的要求を突きつけるという、「救う会」の負うべき役目が果たされていないことの帰結ではないか。


クズ (2010 3/29 0:00)

こんな時期に?首相、夫人とプライベート旅行(3/27読売)
 鳩山首相は27日、静養のため幸夫人とともに千葉県鴨川市のリゾートホテルを1泊2日の予定で訪れた。
 プライベートで東京を離れて外泊するのは昨年9月の就任以来初めて。
 首相は同日午後に公邸を車で出発し、同日夕にホテルに到着。宿泊客から握手や写真撮影を求められると気軽に応じ、リラックスした様子で、ホテル内の売店で買い物をしたり、ガラス細工の工房を見学したりして過ごした。
 ただ、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題で政府案の取りまとめ作業が大詰めを迎えており、首相周辺からも「この状況で夫人と旅行なんて理解できない」との声が出ている。


鳩山氏「なぜ亀有に」麻生首相を批判(2008/10/9ニッカンスポーツ)
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は9日、大阪市での街頭演説で、金融危機が実体経済に悪影響を及ぼしていることを指摘しながら「今こそ、麻生太郎首相は官邸で寝る間もなく対策に取り組むべきだ。なぜ(東京都葛飾区の)亀有でパフォーマンスをしなければならないのか」と述べ、8日にあった漫画主人公の銅像除幕式出席などを批判した。

 恥知らずの一言。



酷い (2010 3/28 0:30)

 採点システムが酷いのか、裏で大金が動いているのか、どっちだよ!なんで尻餅&ジャンプ回避のキムヨナがフリー130点越えで、ノーミスで完璧な演技をした浅田が129.5点なんだ!?もしかして、尻餅もパフォーマンスの一つとか?トリプル・シリモチだと何点もらえるんだい?ちなみに、ちょいと前に滑ったコストナーも、115点くらいしかもらえてなかった、大きなミスはなかったはずなのに。

 怒りのあまり、実況で更新。



右往左往 (2010 3/27 0:00)

事業仕分け:「1年生議員」の参加を指示 鳩山首相(3/24毎日)
 鳩山由紀夫首相は24日、国会内で開いた政府・民主党首脳会議で、4月に始める「事業仕分け第2弾」に、同党に所属する当選1回の衆参両院議員を参加させて無駄な事業や組織を洗い出すよう指示した。会議後、首相は首相官邸で記者団に「1期生を総動員し、独立行政法人、公益法人の見直しに力を貸してほしいと申し上げた」と説明した。
 民主党の山岡賢次国対委員長は24日、国会内で、事業仕分けについて「党を挙げてやらないと間に合わない。(党側では)国会審議での資料要求や現地調査、関係者を呼ぶなどして無駄をなくし、財源を出していく」と表明した。同党は今月に入り、政策協議の場として「議員政策研究会」を発足させており、仕分け作業に研究会を活用する方針。
 首脳会議では今後、月1回のペースで党首討論を行う方向で、野党側に働きかけることも申し合わせた。次回の党首討論は今月31日に予定している。【白戸圭一、横田愛】


仕分け、1年生議員を活用(3/25時事)
 政府は25日午前の副大臣会議で、4月下旬からの事業仕分け第2弾について、鳩山由紀夫首相が民主党側に協力を求めたことを受け、1回生議員ら同党議員を活用することを確認した。松野頼久、松井孝治両官房副長官らが党側と活用方法を調整する。 
 会議の後、行政刷新会議担当の古川元久内閣府副大臣は「仕分け人という形でお願いするのか、準備作業で手伝ってもらうのも実質的に仕分け作業に参加、協力してもらうことだ。どういう形で議員の力を結集できるか考えていきたい」と記者団に述べた。


【鳩山ぶら下がり】「1年生議員に仕分け人になれと言ってない」(25日夜)(3/25産経)
−−昨日の政府・民主党の会談だが、仕分け人に1年生議員を使うかどうかで、党側と官邸で理解が違うようだ。首相は1年生議員を事業仕分けのメンバーに入れて、事業仕分けをやってほしいという考えであるということでよいか
 「そうではありません」
−−そうではない?
 「別に事業仕分けのメンバーということではありません。ですから、この多くの1年生議員に、たとえば、独立行政法人、公益法人に対して、140人おります。参議院も1期生が多くおりますから、そういった方を調査チームを作って努力をしてもらいたい。一人一人が担当をして、その担当の仕方はお任せするという風に申しておりますから、私からは、大所高所から『こういったメンバーを使ってほしい。使わせてほしい』ということだけ申し上げて、細かいところは、今、実務的に動いてくれていると理解してます」
 「別に、事業仕分け人になれと言っているわけではありません」


事業仕分け:新人議員の参加、小沢幹事長認める(3/25毎日)
 民主党の小沢一郎幹事長は25日、福岡市で記者会見し、4月に始める事業仕分け第2弾に当選1回の衆参両院議員を参加させるよう鳩山由紀夫首相から指示されたのを受け「1年生であろうが何年生であろうが、議論するのは当然ながら結構だ」と認める考えを示した。昨年の第1弾では当初、新人議員14人を含む32人を「仕分け人」に選定したが、小沢氏が難色を示し、中堅議員7人に縮小した経緯がある。
 これに関連し、鳩山首相は同日、新人議員の参加方法について「独立行政法人・公益法人に対する調査チームをつくって、努力してもらいたい。事業仕分け人になれと言っているわけではない」と述べ、仕分け人ではなく事前の調査を担当させる方針を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。【川名壮志】


「新人仕分け人」案、1日で幻に=首相要請に党側が難色(3/25時事)
 政府が4月下旬から開始予定の「事業仕分け」第2弾をめぐり、鳩山由紀夫首相が小沢一郎民主党幹事長に求めた新人議員を仕分け人に起用する案が、わずか1日で立ち消えの方向となった。小沢氏ら執行部が難色を示したためだ。
 首相は24日の政府・民主党首脳会議で「(衆参両院の)1期生を総動員して、独立行政法人、公益法人見直しに力を貸してほしい」と提案、記者団に「基本的にオーケーをいただいた」と説明した。ところが、25日夕には「(新人議員に)仕分け人になれと言っているわけではない」と発言を後退させた。
 小沢氏は同日午後、福岡市内での記者会見で「1年生143人(全員)が政府のポジションに入れるわけもない」と指摘。これに先立ち、山岡賢次国対委員長が国会内で平野博文官房長官に、新人議員は事業仕分けに直接関与させない方針を伝えた。小沢氏と距離を置く議員からは「小沢執行部が、チルドレンに手を突っ込まれるのを嫌ったのだろう」との見方も出ている。


 鳩山の言葉を真に受けるのはこのうえなくバカバカしいことだという、格好の実例だ。25日夜のぶら下がり発言も、けっきょく何を言っているのか、まったく分からない。本当に、初めから新人議員は仕分け本体には参加させないつもりだったのか?

 竹下さんに対してだったか、「言語明瞭、意味不明瞭」なんて言い回しがあったが、鳩山の場合は「言語不明瞭、意味はもっと不明瞭」。言葉だけでなく、目指す国家像も不明瞭。


お前が言うな (2010 3/27 0:00)

小沢氏、自身への批判に参った? 「人のせいにするな」と訓示(3/26産経)
 民主党の小沢一郎幹事長は26日、党所属国会議員の事務所で研修していた大学生らのインターンシップ(就業体験)修了式であいさつし、「何するのもいいが、自分の行動に責任を持って(ほしい)。人のせいにしてはいけない。社会が悪いから、政治が悪いからこうなんだ(と非難する)、そんな人間は本当の意味で民主主義社会の一員ではない」と訓示した。

 そうだ、秘書のせいにする政治家は民主主義社会の一員ではない。



自由 (2010 3/26 0:00)

 東京都の「青少年健全育成条例」の改正案は先送りになったそうな。廃案になったわけではないようなので、反対運動はこれからも続くんだろう。

 「表現の自由」は確かに大切だが、それを盾にエログロを正当化する人たちは、そういった物の影響を受けて犯罪行為に走るような者たちをも受け入れるだけの、強い覚悟を持っているんだろう。むしろ、それだけの影響力を持つ作品を作り上げることを、目的にしているのかもしれない。私はそれを批判するつもりはない。非常識であるかもしれないが、作家としては目指すべき非常識である。

 私も、過剰な規制には反対だが、かといって何の規制もない状況がいいとも、素直に思えない。「世の中には自浄作用がある、本当にいい物は生き残る、だから規制は要らない」という言説を見たのだが、自浄作用があるなら規制の話が出ることはなかったろうし、「いい物が生き残る」のは事実かも知れないが、生き残らないような下劣な物が一時的に強い影響力を持つというのも、事実だ。エロマンガに影響されて性犯罪に走るような者を許容するだけの寛容さを持っていない以上、私は東京都の条例案に反対して「表現の自由」を主張するには、少なからぬ引っかかりを覚えてしまう。「それでも表現の自由は大事だ」と言い切れればいんだが、そこまで強くない。



惨状 (2010 3/25 0:00)

 総理は知能も行動力も無し、バックの権力者は独裁政治、普天間問題はグダグダのまま決着の可能性は見えず日米関係は危機的状況、郵政は亀井がやりたい放題、財務大臣は今頃になって子供手当の財源を試算すると言い出す始末、将来の成長に繋がらない無駄なバラマキのために大量の国債発行、拉致問題は「情報収集」と口先だけは達者な担当大臣が何もせず。何かいいことあったかと探してみても、かろうじてクロマグロが引き続き食べられます…というくらいか。

 こんな状態に、政治について考えるのがバカバカしく思える瞬間が、最近は頻繁に訪れる。幾ら批判してもそれに応えるようなヤツらが政権にいるわけではないし。バカをバカだと笑うだけなら気楽だが、自分たちや自分の子供たちの未来に直接影響がある問題だから、達観するわけにも諦観するわけにもいかない。

 テロで政治を変えてはいかんというのは分かっているが、一方で、「暗殺されるかも」という意識があってこそ、政治家は緊張感を以て政治に取り組み、命がけで国のことを考えるんじゃないか、と考えてみたり。ただ、民主党政権の面子を見るに、暗殺にすら値しないような顔ばかりでもあるが。


意外と頑張る生方氏 (2010 3/25 0:00)

「執行部は国民に謝罪を」 解任撤回で民主・生方氏(3/24産経)
 民主党の生方幸夫副幹事長は24日朝、副幹事長職の解任方針を一転させた執行部に対し「幹部を批判したから辞めさせるという判断自体が間違いだったのだから、間違えた判断をした人が国民に『迷惑をかけて申し訳ない』と言わなければならない」と述べ、国民に謝罪すべきだとの考えを示した。都内で記者団の質問に答えた。
 その上で「元のさやに戻ったからよいではないかということには絶対ならない。なぜこんなことになったのか、反省がないとダメだ」と強調した。
 高嶋良充筆頭副幹事長が小沢一郎幹事長の意向を忖度(そんたく)して生方氏の解任を当初決めたとの見方には「小沢氏はもっと自分の考えをしゃべらなければならない。間違えて忖度したのであれば、(小沢氏は)『私はそんなことを思っていない』と言わないと訳が分からない」と述べた。


 一応、小沢批判の矛は収めていないようで、骨のあるところを見せている。小沢側としては、留任させることで発言を封じる狙いがあったと思われるんだが、これは計算違いなのか、はたまたこの生方発言すら計算に含まれているのか。小沢は、クズだと思うがバカではないと思っているゆえ、何か裏があるように勘ぐってしまう。

 あと、「文句あるなら直接小沢に言えよ」という批判は無し。小沢に文句言おうとしたら、小沢は「時間がない」って逃げちゃったわけで。



茶番 (2010 3/24 0:00)

小沢氏、世論反発に逆らえず=求心力低下を露呈−生方氏続投(3/23時事)
 民主党の小沢一郎幹事長が23日、いったん決めた生方幸夫副幹事長の「解任」撤回に追い込まれた。自らへの批判を強権的に抑え付ける手法が党内外から「言論封殺」と猛反発を浴び、夏の参院選への影響は避けられないと判断したためだ。土壇場での方針転換は、「政治とカネ」の問題を抱えたままの小沢氏の党内掌握力が確実に低下しつつあることを印象付けた。
 23日午後、国会内の幹事長室で生方氏と向き合った小沢氏が副幹事長にとどまるよう要請すると、生方氏も「分かりました」と応じた。ただ、続けて「ちょっと話したいことがある。風通しを良くしないと…」と言いかけると、小沢氏は「今は時間がない」と告げ、席を立った。会談はわずか1分間。小沢氏は終始、硬い表情だったという。
 解任を主導したのはもともとは小沢氏だった。生方氏が政策調査会の復活を求める活動を始めると、小沢氏は生方氏を更迭するよう党幹部に指示。この幹部は当初ためらったが、しばらくして小沢氏の党運営を批判する生方氏のインタビューが一部新聞に載ると、小沢氏は「人事は冷徹と言われようとやらなきゃ駄目なんだ」と、手をこまぬいている側近へのいら立ちをあらわにした。
 22日の段階でも、幹部への電話で「温情があだになるとはこのことだ。仏心を出すから(つけあがるん)だ」と、解任方針は変えないと繰り返したほどだった。
 それを転換した理由について、小沢氏側近は、同氏自身の政治資金問題に加えて北海道教職員組合の違法献金事件をめぐる民主党の対応にも批判が強まる中、「党首脳部が世論の一層の反発を恐れたため」と解説した。鳩山由紀夫首相が23日昼、衆院本会議場で「お騒がせしています」と声を掛けてきた生方氏に「穏便に収めるようにする」と説明したことから、首相の意向が働いたとの見方もある。
 もっとも、生方氏を続投させても、小沢氏に対する党内の批判が収まる気配はない。高嶋良充筆頭副幹事長は記者会見で「雨降って地固まるだ」と強調したが、生方氏は小沢氏との会談後、記者団に「雨が降ったら、ぐじゃぐじゃになる。そんなに簡単に固まらない」と語り、今後も小沢氏に説明責任を果たすよう求める考えを示した。
 渡部恒三元衆院副議長も「国民から辞めてほしいと思われる人が辞めていただくのが一番いい」と、小沢氏の自発的辞任を重ねて要求した。(2010/03/23-22:40)


 「首相の意向が働いたとの見方もある」ってのはどうなんでしょ。鳩山も、「規律が守れない」「更迭やむなし」という発言をしていたわけで、それがひっくり返ったということは、「やはり民主は小沢の独裁だった」という事実が改めて証明されたと見るべきではないか。小沢が民主党へ対する風当たりの強さにビビって翻意したと、素直に見ていいんじゃないか。

【鳩山ぶら下がり】生方氏留任「幹事長が判断した。良かった」(23日夜)(3/23産経)
 −−首相もその言動に批判的だった生方議員が、一転、副幹事長職に留任した。党代表として決定に指示を出したのか。内閣支持率が低下するなかで、世論を踏まえて判断を変えたという理解でよいか

 「うん。それは小沢幹事長が判断をしたわけです。副幹事長人事はすべて幹事長が行うということであります。したがって、いろいろと幹事長も考えられての末の結論だったと思っておりまして、私はそのことで、言論で、当然、その内容に対して、批判もすなわち、外に向けて批判をされて、党の中では必ずしも十分にはなかったということを申し上げたわけであります。むしろ、党のなかでしっかりと議論をするということになるわけですから、むしろ、良かったんじゃないかなと思ってます」


 本当に「党のなかでしっかりと議論をするということになる」のなら良いのだが、生方氏が小沢批判を弱めるようなことになれば、「小沢に取り込まれた」だけのこと。けっきょく今回の騒ぎは茶番劇に過ぎなかったということになる。生方氏は男を下げた。留任を断り、今まで以上に強く小沢の責任を追及すべきだった。

 あとは、生方解任を擁護していた人や、とりわけ「人間失格だ」と息巻いていた参院幹部に、今の気持ちを聞いてみたいところ。



 (2010 3/23 0:00)

 鳩山並のクズ総理って今までいたんだろうか、似たようなタイプっていたんだろうか…と、過去の総理の事績を復習している。伊藤や山縣や原について勉強すると、今の我が国の体たらくに涙が出てくる。

 鳩山がいちばん近いのは、近衛文麿か。人の意見に流されやすいところとか、大衆に人気があったところとか(鳩はもう人気無いかな)。しかしながら、新体制運動だとか「国民政府を対手とせず」宣言だとか大東亜共栄圏とか、良かれ悪しかれ近衛にはそれなりの実行力があったのも確か。「能動的に国に害を為した」近衛と、「何もしないけど国に害を為している」鳩山、どちらがより有害か、悩むところだ。
 林銑十郎は「食い逃げ解散」しただけで、さほど失政があったわけではない。東條英機は、戦争を終わらせる努力が足りなかったとは思うが、当時の状況を考えると選択肢は限られていた。村山富市は、確かに村山談話だの阪神大震災だのはあったが、対外的に大失敗をかましたわけではない(サミットで倒れたくらいか)。

 近衛と同じくらいか、頭の悪さを含めると近衛以下。というか、政治家じゃないんだよな、鳩山って。国のために何を為すべきかという軸が、まったく存在しない。「友愛」なんて、小学校の「みんな仲良く」といった具体性のない学級目標と、何も変わらん。


 (2010 3/23 0:00)

学習院に電話、ファクス200件 愛子さま欠席で抗議や激励(3/19産経)
 「同級生男児らによる乱暴な振る舞い」を理由に皇太子家の長女愛子さま(8)=学習院初等科2年=の学校欠席が続いていると、宮内庁の野村一成東宮大夫が5日に発表して以降、学習院には19日までに約200件の電話やファクスが寄せられた。
 学習院によると、発表直後の週末は電話が鳴り続け「通常の電話が受けられない状態だった」(広報課)という。
 当初は「(乱暴な振る舞いをしたとされる)児童を退学させろ」と児童を非難したり、「もっと早く対応しろ」と学習院に抗議したりする内容が多かった。しかし「いずれかが犠牲になる形で解決が図られることのないよう十分に配慮することが必要」との天皇、皇后両陛下の考えが示された11日以降は「児童を守るべきだ」といった声も増え、抗議の電話などは大幅に減ったという。


 陛下のご意志が伝えられると抗議電話が減った、と。まぁこれ以上は何も言うまい。



お花畑 (2010 3/22 0:00 9:00にちょいと追記)

 基本的には無視を決め込んでいる鳩山発言だが、「休日の暇ネタ」ということでひとつ。うららかな春の陽気にぴったりな「木の芽時男」の話だし。

普天間基地移設問題 鳩山首相、アメリカ側が計画変更を容認することに期待感示す(3/21FNN)
 鳩山首相は21日、普天間基地移設問題で、アメリカ側がキャンプ・シュワブ沿岸部に移す現行の日米合意案がベストだとしていることについて、「幅広い考え方を持ち合わせていただけると思う」と述べ、アメリカ側が計画変更を容認することに期待感を示した。
 鳩山首相は「(アメリカ側は)頑固に現行案がベストだと、それは思っておられると思いますけれども、それだけにはとらわれない、幅広い考え方というものを、私はアメリカも持ち合わせていただけるものだと、そのように思ってますし」と述べた。
 さらに鳩山首相は、「われわれの考え方をこれからまとめ、アメリカに理解を求められるよう努力する」と述べた。


 ふつうは、こういう発言を聞いたら「あぁ、たぶんアメリカから何らかの話があったんだな。計画変更の可能性が高そうだ」などと受け止めるもんだが、鳩山に限っては、単なる夢想の開陳と考えなければならないだろう。おそらくは、何の根拠もない願望である。
 というか、アメリカも鳩山ごときに「頑固」と言われたら腹立つだろう。日本側の意見を集約できていない以上、アメリカが現行案にとどまるのは当然のことなのに。

 たぶん、鳩山は町内会長でさえ務まらないような気がする。盆踊り大会すら、満足に運営できなさそう。



今年もジャガイモ栽培 (2010 3/21 0:00)

 プランターを4個追加して、ジャガイモとネギを植える。ジャガイモなどのナス科の植物は連作障害が発生するので、同じプランターで連作すべきではないのだが、連作障害がいかほどの物なのかを知っておきたいので、敢えて去年もジャガイモを育てた2つのプランターを今年も使用。
 去年育てた「はるか」という品種、シストセンチュウに抵抗性があり、育てやすかったし味も良かったので今年も使いたかったのだが、近所の店数軒をまわっても今回は見当たらず。しかたなく、近似種のメークインと、気になったので「インカのひとみ」(「インカのめざめ」の改良種らしい)を購入。
 さて、今年はうまくいきますかどうか。


読みにくい文章 (2010 3/21 0:00)

 山崎行太郎って人の文章は、本当に読みにくい。いや、文章内容も妄想に取り憑かれたけったいなモンであるし、読みにくさを我慢してまで読む必要があるかと問われると、珍獣観察以上の意味合いなど無いんだが。
 日記の文章は書き殴りだから、という言い訳もできるかもしれないが、書き殴りでもこんな風にはならんだろうし、ましてや文筆業でこれはないだろ、というのが正直な感想。いい加減に書いていても、踏み外してはならないレベルというのは存在するはず。

 で、暇なんで、ちょいと細かくつついてみる。

生方幸夫の言動は「離党覚悟」の上ではなかったのか?- 文藝評論家=山崎行太郎の政治ブログ 『毒蛇山荘日記』
 「最近、政治家の言葉が軽くなった」というのは僕だけの感想ではないだろうが、自民党の鳩山邦夫の「離党・新党騒動」が一段落したと思っていたら、今度は生方幸夫民主党副幹事長の「副幹事長辞任騒動」が、マスコミを賑わしているようだが、僕に言わせれば、民主党の「副幹事長」が自党の「幹事長辞任」を、民主党批判の急先鋒である産経新聞で発言するということは、かなり重大な反党的発言であって、政治家として「副幹事長辞任覚悟」「離党覚悟」の上での発言ではないのかと思うのだが、生方副幹事長やその仲間やシンパにとってはどうもそうではないらしく、すべの発言が「党内民主主義」や「言論の自由」の問題の範囲内だそうで、いやはや、そんな幼稚なことは小学生でも言わないだろう、と僕は思う。

 これで一文ですよ。ありえないです。

 文章の書き方を指導されると、まず言われるのが「接続詞・接続助詞で文を繋いでいくな」ということ。一文が長くなれば、文意がとりづらくなるし、主述のねじれなど文構造の破綻も起きやすい。接続語を使わず、いったん文を切って複数の文に分けた方が、読みやすくなる場合が殆ど。

 引用した文だが、逆接の「が」「だが」が3回も出てくる。接続語で際限なく繋ぐだけでなく、同じ語を何度も使っている。同じ言い回しを同じ文で多用するのも、文を幼稚に見せる要素なので、極力避けるべし。
 逆接の接続語以外にも、接続助詞「て」や連用中止法で文が続いており、読みにくいことこの上ない。接続語を全て削除し、文を分けるとすっきりする。

 「最近、政治家の言葉が軽くなった」というのは僕だけの感想ではないだろう。自民党の鳩山邦夫の「離党・新党騒動」が一段落したと思っていたら、今度は生方幸夫民主党副幹事長の「副幹事長辞任騒動」が、マスコミを賑わしているようだ。僕に言わせれば、民主党の「副幹事長」が自党の「幹事長辞任」を、民主党批判の急先鋒である産経新聞で発言するということは、かなり重大な反党的発言である。政治家として「副幹事長辞任覚悟」「離党覚悟」の上での発言ではないのかと思う。しかし、生方副幹事長やその仲間やシンパにとってはどうもそうではないらしい。すべての発言が「党内民主主義」や「言論の自由」の問題の範囲内だそうだ。いやはや、そんな幼稚なことは小学生でも言わないだろう、と僕は思う。

 一箇所だけ「しかし」を使ったが、接続語を削って文を分割するだけで、段違いに読みやすくなったはずだ。
 まぁ擁護するとするなら、思考の流れをそのまま文章にしたんだろうな、とは思う。書きながら考えるタイプではなく、頭の中で既にできあがっている物を一気に吐き出す人なんだな、と思う。
 ただ、だからと言って、300字以上も一文で繋ぐのは、書き殴りの限界も超えたと言わざるを得ない。書いてある内容と同様、独りよがりな文体だ。



オザーリンの粛清 (2010 3/19 0:00)

政府・与党内で追加経済対策論が浮上(3/18産経)
 民主党は18日の緊急副幹事長会議で、17日付産経新聞のインタビューで小沢一郎幹事長ら執行部批判をしたことを理由に、生方幸夫副幹事長の副幹事長職解任を決めた。後任は辻恵衆院議員を充てる。これに先立って高嶋良充筆頭副幹事長が生方氏を党本部に呼び、辞表提出を求めたものの生方氏が拒否したためだ。小沢氏に批判的な議員への事実上の“粛清”ともいえ、これによりくすぶり続けてきた「小沢おろし」の動きが一気に加速する可能性も出てきた。
 「元秘書らが3人逮捕されている小沢氏の責任を何も問わず、外部に向かって批判したから辞めろというのはおかしくないですか」
 18日午後。党本部の一室で生方氏が声を荒らげた。インタビュー記事のコピーを手にした高嶋氏が「これは執行部批判だ。副幹事長の職を辞していただきたい」と迫ったからだ。
 高嶋氏は、生方氏がインタビューの中で「今の民主党は権限と財源をどなたか一人が握っている」と小沢氏を批判した点を特に問題視。「正副幹事長会議で発言しなかった。それでいて外でいうのはケジメが付かない」と述べた。
 生方氏も一歩も引かず「意見を言える雰囲気ではなく、議論の時間を取らなかった」と反論。「幹事長室に権限を一極集中すべきではない」と改めて小沢氏らの党運営を批判するなど、両者の言い争いは次第にボルテージがあがった。
 生方氏が党内の政策論議を深めるためとして「政策調査会の設置を目指す会」に、小沢氏に距離を置く中堅・若手を集めているのも執行部のカンにさわっていたようだ。
 生方氏は「倫理委員会で堂々と意見を述べる。そこに呼んでほしい」と主張したが、高嶋氏は「辞表を出してほしいといっている」と拒否した。同日夕には副幹事長会議を緊急招集し、生方氏の解任を決定した。小沢氏は高嶋氏からの報告を受け、「残念だな。円満に解決できなかったのか」と語ったという。
 鳩山由紀夫首相は18日夜、首相官邸で記者団に「党の中では一切話さず、メディアに向かって話すのは潔い話ではない」と生方氏の解任に理解を示した。参院幹部は「役職どころか議員も辞めればいい。人間失格だ」と生方氏を手厳しくこき下ろした。
 高嶋氏ら執行部が小沢氏に対する批判を公然と締め付け始めたことで、党内対立の激化は避けられない情勢だ。小沢氏に距離を置く民主党七奉行の一人、野田佳彦財務副大臣は同日の記者会見で「耳に痛い話をした人が辞表を迫られるのは極めてよろしくない」と指摘。渡部恒三元衆院副議長も「(解任は)とんでもないこと。民主党は民主主義を語る資格がなくなる」と嘆いてみせた。
 小沢氏に批判的な中堅はほくそえんだ。
 「執行部は何で火に(解任という)ガソリンを注ぐようなことをするんだ? いろんな動きが出てくるぞ」


 そりゃ「法律より党規」の民主党ですから、小沢はスターリンみたいなモンですわな。

    |┃三    ..,, -.―――--;;.、
    |┃三   (;,イ;,,i、リ,,リ,,ノノ,,;;;;;;;ヽ
    |┃    /;}' .....    ........"ミ;;;;;;:}
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    |┃    | 'ー .ノ  'ー-‐'  ト'{
    |┃   .「|   ノ(、_,、_)\   }〉}     _______________
    |┃三  `{|   ___  \  !-'   /
    |┃     |  くェェュュゝ     |   <  話は全部聞かせて貰ったぞ!
    |┃      i゙ 、_ ー--‐ ,,, ';;{    \  おまえら全員、派遣村送りだ!
    |┃    丿\  ̄ ̄  _;;-"ヽ     \
    |┃ ≡'"~ヽ  \、_;;,..-" _ ,i`ー-     ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    |┃     ヽ、oヽ/ \  /o/  |     ガラッ

 法の趣旨から逸脱した行動をとった者、秘書が何人も逮捕されている者は責任をとらず、小沢批判をやった者は党の役職を解かれるのみならず、「役職どころか議員も辞めればいい。人間失格だ」と罵られる民主党。あぁ、恐ろしい。

 逆に、自民党はちょいと執行部批判に関して自由すぎる気もするな。粛清の嵐が吹き荒れるよりは1024倍マシだが。


何がしたいんだか (2010 3/19 0:00)

政府・与党内で追加経済対策論が浮上(3/18日経)
 政府・与党内で2010年度予算成立後の追加経済対策を求める声が強まってきた。今夏の参院選に向け、デフレ克服が必要と判断。10年度予算案に計上した予備費など計2兆円の別枠を活用する。具体策としては学校の耐震化や公共事業の執行前倒しなどが浮上。円高阻止も視野に日銀との定期協議も検討する。
 連立与党では国民新党が17日の政務調査会で、7兆円程度の補正予算編成の検討を始めた。同党代表の亀井静香郵政・金融担当相は同日、追加経済対策の検討を鳩山由紀夫首相に求めた。
 首相は国会で10年度予算案が審議中なので「追加経済対策を打つべきだとか議論していない。補正予算の話は一切していない」との立場だが、「経済が最優先の課題ということは認識している。しっかりと手を打つことは大事、という思いは(亀井氏から)感じたし、私もそう思う」と同調した。同日夜、首相官邸で記者団に答えた。


 学校の耐震化って、麻生さんが補正予算でやろうとしていたことじゃねぇか。しかも、鳩山政権は、それを事業仕分けで削減したじゃねぇか。穴掘ってまた埋め戻すようなマネして、いったい何がやりたいんだか。

 民主党の手柄にしたいから、わざと間を空けたってことかね?

 ついでに、昨日触れたNPO関連の話題が出ていたので。
「日本はまだ鎖国的」 首相、「東アジア共同体構想」になお意欲 異例の熱弁(3/17産経)
 外国人参政権問題には、連立政権を組む国民新党が反対していることもあり、この日は触れなかったが、「国と地方を同格にする」「政府とNPOが同格になる」と訴えるなど最後まで“鳩山節”を全開させた。(一部抜粋)

 突っ込み所満載の発言集だが、NPO関連の部分のみ抜粋。
 昨日は「真っ当な政策」と珍しく評価したんだが、やっぱりいつも通りの、理想論だけの上滑りな主張だったようだ。なんだよ、「政府とNPOが同格」って。そんなんじゃ、政府いらねーじゃん。あ、鳩山ってアナーキストだったのか。



まだ半年 (2010 3/18 0:00)

 民主党に破防法適用とかってできないもんですかね?

 「失われた10年」という言葉があったが、鳩山内閣が生まれてからの半年は、比喩的な意味ではなく、文字通りの意味で「失われた半年」だった。やらなければならないことはやらない、(温室効果ガス25%削減とか)やらなくてもいいことはやる、しかもお金に汚い、どこに存在意義があるのか全く謎な内閣。たった半年だが、話題にだけは事欠かず、あの総選挙も遥か昔のことのように感じる。鳩山がもたらした災厄を考えれば、「まだ半年しか経っていないのか」というのが正直な感想。

 で、よっぽどのことがない限り、(仮に鳩がやめたとしても)民主党政権はあと3年半続く。もう多くは望まないので、何もしないままムダに3年半を費やして欲しい。


新しい公共 (2010 3/18 0:00)

首相、「新しい公共宣言」とりまとめを指示(3/16日経)
 鳩山由紀夫首相は16日の「新しい公共」円卓会議で「『新しい公共』宣言をとりまとめてもらいたい」と指示した。円卓会議は5月に具体的な改革案を取りまとめる。国が認める非営利組織(NPO)への寄付金にかかる所得税を税額控除方式で優遇することを検討している政府税制調査会には、月内にも結論を出すよう求めた。

 「新しい公共」?何だそれは?

「新しい公共」円卓会議 ‐ 内閣府
会議の趣旨
 「新しい公共」円卓会議とは、第173回国会における所信表明演説に基づき、「新しい公共」という考え方やその展望を市民、企業、行政などに広く浸透させるとともに、これからの日本社会の目指すべき方向性やそれを実現させる制度・政策の在り方などについて議論を行うことを目的として開催する会議。


 これでも、何のことだか全く分からない。所信表明演説を見てみる。

第173回国会における鳩山内閣総理大臣所信表明演説
(「新しい公共」)
 働くこと、生活の糧を得ることは容易なことではありません。しかし、同時に、働くことによって人を支え、人の役に立つことは、人間にとって大きな喜びとなります。
 私が目指したいのは、人と人が支え合い、役に立ち合う「新しい公共」の概念です。「新しい公共」とは、人を支えるという役割を、「官」と言われる人たちだけが担うのではなく、教育や子育て、街づくり、防犯や防災、医療や福祉などに地域でかかわっておられる方々一人ひとりにも参加していただき、それを社会全体として応援しようという新しい価値観です。
 国民生活の現場において、実は政治の役割は、それほど大きくないのかもしれません。政治ができることは、市民の皆さんやNPOが活発な活動を始めたときに、それを邪魔するような余分な規制、役所の仕事と予算を増やすためだけの規制を取り払うことだけかもしれません。しかし、そうやって市民やNPOの活動を側面から支援していくことこそが、二十一世紀の政治の役割だと私は考えています。
 新たな国づくりは、決して誰かに与えられるものではありません。政治や行政が予算を増やしさえすれば、すべての問題が解決するというものでもありません。国民一人ひとりが「自立と共生」の理念を育み発展させてこそ、社会の「絆」を再生し、人と人との信頼関係を取り戻すことができるのです。
 私は、国、地方、そして国民が一体となり、すべての人々が互いの存在をかけがえのないものだと感じあえる日本を実現するために、また、一人ひとりが「居場所と出番」を見いだすことのできる「支え合って生きていく日本」を実現するために、その先頭に立って、全力で取り組んでまいります。


 政府が社会福祉全てを担うのではなく、地域社会がその一部を負担し、政府はそれを後方支援する……というあり方のことを言っているらしい。とりわけ、(会議資料と記事を読む限り)NPO支援が最大のテーマであるようだ。

 ただ、「新しい公共」などとご大層な名前を付けるほどの物なのか。NPOへの寄付金に対する税の控除も含め、要するに「NPO支援」なわけで、「新しい公共」という抽象的でわけの分からないネーミングは、さほどでもない行動に威厳を持たせようとする浅はかな思考にしか思えぬ。
 とは言え、お題目はどうあれ、政策としては至極まっとうな物。
 財政赤字が膨大な量に膨らんでいる現状を考えれば、政府が全てを負担するやり方には限界があるのは確かであり、「新しい公共」の視点は「官から民へ」の一つの表れと見ることもできる。理念としては、一つの考え方として納得できる物である。

 気になるのは、鳩山の頭の中でどれだけ具体的な像が存在しているかという点。冒頭記事に戻れば、具体案は円卓会議なる組織がとりまとめるという。言い出しっぺの鳩山は理念をぶち挙げるだけで、中身についてはほとんど考えていなかったのか?
 小泉は、(善し悪しは措くとしても)目指すべき政策が存在していて、それを国民に訴えるために分かりやすくキャッチーな言い回しを用いていた。鳩山は、政策の中身は無く、浮ついた言葉があるだけ。具体像が頭の中にないから、「新しい公共」などといった抽象的で不可思議な言い回しになる。具体像がないから、スローガン先行でグダグダになる。

 さて、「新しい公共」の理念は、具体性を帯びた政策に昇華するのか否か。



鳩弟 (2010 3/17 0:00)

 鳩山邦夫の新党には、まったく期待していない。自民党とすれば、盲腸が切除できて良かったんじゃないか。出て行くヤツは出て行かせればいい。苦境にあって逃亡するヤツは、いずれにせよ物の役には立たない。
 鳩山邦夫も、自らを坂本龍馬になぞらえる時点で、自分を客観的に見られない愚物だと証明しているようなもので、そんな男が大した仕事ができるわけがない。「かんぽの宿」問題も、けっきょく何も理解できないまま「自分が正義だ」と喚いていただけだったし。

 平沼とか城内とか、有象無象を引き寄せてまとめてくれたら、分かりやすくなっていいかもしれん……という期待は少しある。その程度のもの。



父親譲り (2010 3/16 0:00)

牙むく進次カ氏「マニフェスト仕分けろ」(3/15ニッカンスポーツ)
 自民党の小泉進次郎衆院議員(28)が12日、内閣委員会で2度目の質問に立ち、事業仕分けで名を売る枝野幸男行政刷新担当相(45)に、民主党マニフェストを仕分け対象にするよう迫った。応じない枝野氏を「マニフェスト修正のチャンスだ」と皮肉った。福島瑞穂少子化担当相(54)には、子ども手当に所得制限をかけない理由で詰め寄り、福島氏が答えに詰まる場面も。次回質問では、本丸・鳩山由紀夫首相(63)と対決の可能性もある。
 昨年11月に続き、委員会質問に立った進次郎氏。最初の相手は必殺仕分け人・枝野氏だった。仕分け作業を逆手に取り、民主党マニフェストのぶれを強調。「マニフェストの主要項目も、ぜひ事業仕分けをしてほしい」と要求した。
 「過去の事業が対象」と主張する枝野氏に「マニフェストこそ分かりやすい。子ども手当は、財源が見つからず目的もあいまい。見直しがなければ評価は下がる」と指摘。「修正のチャンスが生まれるから、やってほしい」と皮肉った。「鳩山総理にも来てほしい。マニフェストを守る総理と、向かうのは枝野議員や蓮舫議員。国民は喝采を送る」と、首相VS仕分け人の対決構想も披露した。
 一方、初質問では進次郎氏を母のように見守った福島氏には、猛攻を仕掛けた。進次郎氏は、子ども手当への所得制限を主張。福島氏が「制限を設けるとコストがかかる」と釈明すると「まったく逆だ。所得制限を設けずにばらまくから、お金がかかる」とかみついた。「手当の支給額に比べ、コストははるかに小さい。私みたいな新人にデータを用意する必要はないのかもしれないが、私が間違っているというなら、それに足るデータを出してほしい」とたたみかけた。
 この調子では、とても進次郎氏を見守る余裕はない福島氏。東京都文京区長が育児休暇制度を取得した話題に触れ「小泉さんも育児休暇を応援してください」と勧めたが「順序を踏まえなければ。私は独身ですので」とかわされた。
 終了後、進次郎氏は「マニフェストに沿った話をしたかった。その通り進んでいるか、政権の骨格をただしたかった。マニフェスト仕分けは民主党の中にもやりたい人がいると思う。いつかやってほしい」と期待を示した。近く同委で予定される国家公務員法改正案審議には、鳩山首相が出席する可能性も。進次郎氏起用なら、新人VS首相の論戦は珍しい。進次郎氏は「チャンスを与えてくれる党の思いに応えたい」と、本丸対決に意欲をみせた。【中山知子】


 政治理念などは措くとして、小泉進次郎氏の弁舌能力はやはり卓越した物といわざるを得ない。言論は政治家にとって最大の武器であり、議員生活半年で既にこの状態であるから、末恐ろしいものがある。
 経験を積んで中身が伴えば、素晴らしい政治家になりうる。言葉だけの軽佻浮薄な政治家にはならないで欲しい。

 一方、選挙区で進次郎氏と戦った横粂氏は、半年で何も成長していない。
2010年3月10日衆議院外務委員会 民主党横粂勝仁議員の質疑‐ニコニコ動画
(YouTubeに見当たらなかったので、ニコ動で)

 始まって2分で、私は恥ずかしさのあまり耐えられなくなった。この上滑り感はタイゾー以上。



本業は? (2010 3/15 0:00)

長妻厚労相:年金事務所を視察 注文を連発(3/13毎日)
 長妻昭厚生労働相は13日、日本年金機構の川越年金事務所(埼玉県川越市)を視察した。旧社会保険庁から衣替えし、国民目線の対応が行われているのか把握する目的で、年金実務の現場に出向くのは大臣就任後初。
 長妻氏は待合スペース脇にある掲示板を見て「この場所ではお客さんは気づかない。字も小さい」と早速指摘。年金加入履歴の記入用紙についても「印刷の都合とはいえ書き込む欄も小さい」などと注文を連発した。【野倉恵】


 お前の担当はお小言か?お前のやるべき仕事は、もっと大きな物ではなかったか?大きい仕事をこなしている上での細かい指示ならまだしも、まともに仕事していない人間がこまごましたことばかり気にする姿は、ちょいと滑稽。唯一の売りだった年金の話も、最近は全く聞かないし。


続々々・密約 (2010 3/15 0:00 9:00追記)

 アメリカが日本に戦術核を持ち込む可能性はゼロと思っても良いらしい(参照:核密約問題でマスコミは右も左も馬鹿ばかり : 週刊オブイェクト)。であれば、敢えてアメリカに「核持ち込みがあれば事前に通告する」ように要求する必要は無く、岡田外相の方針は正しいということになる。批判してごめんよ、岡田さん。
 「密約」の検証は、歴史学的な意味合い以外に意義は乏しいようだ。もちろん、それはそれで意味があるのだが、それならばこれをきっかけに、外交文書の公表ルールについて議論を進めるべきだ……今のところそうした声は大きくなっていないが。

(追記:3/15 9:00)

30年経過の外交文書を自動公開 外務省、規則に明記へ(3/16朝日)
 外務省は15日、作成後30年経過した外交文書について、原則として自動的に公開する制度を導入する方針を固めた。16日に同省で開く「外交記録公開・文書管理対策本部」の初会合で提起する。例外的に非公開とする場合も、文書の担当課に理由の説明を義務づけることで、公開を徹底する考えだ。
 外交文書の公開は、国際的な基準に合わせ、戦後の文書を対象に「原則30年を経た外交記録を一般に公開」との方針で1976年に始まった。これまで計21回、約1万9千件が公開されたが、どの文書を公開するかは担当課が事実上決めてきたため、「国益を損なう」などを理由に、30年経ても公開されない文書や非公開部分を黒塗りにした文書が多くあった。
 新制度では、明文化されていなかった30年経過後の文書公開を規則に明記する方向。事務次官をトップとし、有識者も加えた推進委員会が、外交記録の公開業務を担当する「外交記録審査室」に助言・指導すると位置づけ、同室の権限強化につなげる。推進委の結論には大臣ら政務レベルの了解も必要とし、官僚のなれ合いをチェックする。
 非公開とする場合は担当課に説明責任を負わせ、担当課の裁量を極力排除する方向。重要文書の破棄など不適切な文書管理をした場合、処分の対象とすることも検討する。
 新制度が導入されれば、60年の日米安保条約改定や72年の沖縄返還、日中国交正常化などの外交文書も全面的な公開につながる可能性がある。
 外交文書公開のあり方については、日米密約を検証した外務省の有識者委員会が、調査にあたって本来あるべき文書が欠落していたことなどから、今月9日に報告書を発表した際、「抜本的な対策が必要」と指摘。省内審査の見直しや専門家の活用を提言していた。
 ただ、外交文書公開をめぐっては現行制度でも人員不足が指摘され、30年経過しても公開するかどうかの審査が終わっていない文書が4万6千件に上る。今後、省内の態勢整備が改めて大きな課題となる。(倉重奈苗)


 「外交文書の公表」に関してさまざま検討しているようだが、文書を管理する人員、組織が整備されなければ、いくらルールを作っても画餅に終わってしまい、「審査が終わっていない文書が4万6千件」というような状況は変わらない。
 また、担当課の裁量を排除する場合、政治家に裁定を委ねるのに不安を覚えるのも事実。過去の政権を否定するために「絶対に公にすべきではない秘密」も公表ってことが無いとも限らない、と現政権を見ていると思ってしまう。文書の破棄に対して処分するのは問題ないとは思うが。
 メディアも大きく取り上げればいいんだが……こういう地味な話は視聴率がとれないからなのか、「密約」問題で思ったほど反響が得られずもはや自民党叩きに利用できないと思ったからか?



勢いだけ (2010 3/15 0:00)

 中井洽さん、だんだん田母神さんっぽいノリになってきた(参照:「橋下知事は甘い」 朝鮮学校除外問題で中井拉致担当相(3/13朝日)


続々・密約 (2010 3/15 0:00)

岡田外相に「おかま大臣」 「日曜討論」で司会者言い間違え(3/14J-CAST)
 「原理主義者」と評されることも多い岡田克也外相が、テレビ番組で「おかま大臣」と呼ばれる一幕があった。番組は、NHK総合テレビで2010年3月14日朝放送の「日曜討論」。この日のテーマは、核兵器が搭載した艦船の寄港を容認する「密約」や、普天間基地の移転問題など、日米同盟のあり方について問うもの。番組は1部と2部に分かれており、1部は岡田外相へのインタビュー、2部は密約問題の有識者委員会で座長を務めている北岡伸一・東京大学教授ら4人による討論で構成されていたが、問題のシーンは1部の冒頭に起きた。
 司会の男性が岡田外相を紹介しようとした際に口から出た言葉は「おかま外務大臣」。もちろん意図的ではなく、単なる言い間違えだ。岡田外相は苦笑いを浮かべたものの、スタジオに気まずい雰囲気が漂ったのはいうまでもない。
 この日のインタビューで岡田外相は、普天間基地の移設問題を政府として5月末までに決着させることが必要だとの考えを改めて強調している。


 確かに「岡田外務大臣」て、意外と言いにくいもんなぁ。しかし、よりによって「おかま」か…。生でこの様子を目にしたかった。

 日曜のサンプロで岡田氏が「密約」問題について語っていたが、「密約」を結んだ当時の総理(岸や佐藤)の判断を批判しているわけではないようだ。「当時の状況を考えれば、今の価値基準で以て批判するのは間違いだ」という内容の発言をしていた。民主党議員の割にはまともな思考回路だ。

 ただ、それゆえ逆にいっそう、「密約」を公表して何になるのかがよく分からない。
 「公表する機会は幾らでもあったのに…」と、「密約」の存在を隠していたことを批判していたのだが、「自民党は嘘つきだ」とホルホルする以外の効果は何もない。
 また、新しく非核三原則を見直すわけでもない。「アメリカが事前に核を持ち込むかどうか公表するはずがない」という現実には何の変化もない。また、岡田氏は「アメリカに核持ち込みをしないように要求することはしない」と述べていた。となると、(戦略核優位の時代に可能性は低いとはいえ)アメリカがこっそり戦術核を持ち込む可能性はゼロではなく、これまでと同じ状況がまた続く。それならば、「非核3原則は非核2.5原則に改める」とした方が、国民に全ての情報を明らかにするという民主党の主張に適っているのではないか。



嘘つき (2010 3/13 0:00)

普天間の現行計画容認を一時明言 首相、米大使に(3/12西日本新聞)
 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題をめぐり、鳩山由紀夫首相が昨年12月にルース駐日米大使と会談した際、日米で合意したキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市辺野古)への現行計画を容認していたことが分かった。複数の日米外交筋が11日、明らかにした。
 だが1月の名護市長選での反対派当選で情勢は一変。政府、与党は現行計画以外の検討にかじを切り、調整は大詰めを迎えている。首相の「口約束」が不信感を強め、現行計画の履行を求める米側と日本の溝が拡大する背景になった。
 「しかるべき時期になれば、日米合意に戻したい。任せてほしい」。12月15日午後7時半すぎ、官邸5階の執務室。首相は、急きょ訪れたルース大使に言い切った。この日は鳩山政権の迷走を象徴する1日だった。
 政府は朝、普天間問題の結論を10年に先送りし、現行計画を排除せず移設候補地を検討する方針を決定したが、これを受けて動いた大使は、関係閣僚の見解の大きな隔たりに大使は驚き、首相との会談を要望した。


 この記事が事実であるならば、鳩山の言動は「ぶれ」というレベルではない。「Trust me」程度なら解釈の相違でごまかすこともできようが、「現行計画容認を明言」となれば、それは解釈問題ではなくなる。日本国の首相は平気で嘘をついたという事実が、歴史に残ることになる。
 沖縄県民に嘘をつき、アメリカにも嘘をつき……「ユダヤ人にはパレスチナ分割を約束し、アラブ人にはオスマン・トルコからの独立を支援すると約束し、ロシアとはオスマン・トルコ領の分割を約束し」いう、イギリスの三重外交を想起させる。まぁイギリスの方は、(良かれ悪しかれ)すべて計算の上で戦略としておこなったことなんで、鳩山ごときと比較するのは失礼であろうが。


見えない敵 (2010 3/13 0:00)

「隊員頑張ってる」「賛美、最も危険」新旧防衛相が応酬(3/11朝日)
 「自衛隊員は国のために一生懸命頑張っている。彼の真意を忖度してあげてもらいたい」。制服組出身で初の防衛庁長官を務めた自民党の中谷元氏が11日の衆院安全保障委員会で、北沢俊美防衛相が陸上自衛隊の連隊長を注意処分にしたことを批判した。
 連隊長は先月に「(日米)同盟関係は『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」と発言。北沢氏は「首相の言葉への揶揄」として処分し、「クーデターにつながる」とも述べていた。中谷氏は委員会で「邪推では」とし、「権威や懲罰では隊員を心から従わせることにならない」と主張した。
 北沢氏は「自衛隊を賛美して甘えの構造をつくることが最も危険だ。自衛隊が頑張っているからすべてがいいとなれば政治の存在がなくなる。昭和の陸海軍の歴史でも明らかだ」と反論。中谷氏も「普天間問題で連日混迷とか報道されるから、この隊員は日米安保はしっかり守らないとという思いがあったのでは。よく反省を」と譲らなかった。


 まず「自衛隊員は国のために一生懸命頑張っている」という発言が「自衛隊を賛美して甘えの構造をつくること」になるという論理が全く分からない。そして「自衛隊が頑張っているからすべてがいい」などとは、誰も言っていない。
 北沢さんは、いったい何と戦っているのか。



結局除外らしいが (2010 3/12 9:00)

朝鮮学校、無償化除外へ 文科省「教育内容の確認困難」(3/12朝日)
 鳩山内閣は11日、4月に実施予定の「高校無償化」をめぐり、全国の朝鮮学校を制度の対象から除外する方針を固めた。拉致問題が解決しないことから閣内にも除外を求める声があり、日本の高校に準じた教育が行われていることを確認できる国同士の正式なルートがない以上、他の学校と同等に扱うことはできないと判断したという。
 鳩山由紀夫首相は11日夕、この問題について、記者団に「客観的に(日本の)高校の課程に類すると言えるか、ということになる。何らかの客観的な基準を作ることが必要だ」「ある程度時間がかかるんじゃないか」と述べた。ただし、世論には「差別的な扱いをすべきではない」という意見も強い。文部科学省には「教育内容を客観的にチェックする第三者機関を設け、そこで認められたら除外を解除できるようにしてはどうか」という案もあり、「永久除外」にはならない可能性もある。だが、その場合でも実現には時間が必要で、制度開始の4月に間に合わせるのは不可能な状況だ。


 いったい、除外なのか適用なのかどっちなのか……日ごとどころか、時間単位で言うことが変わるから分からん。
 適用除外は喜ばしい話だし、除外理由を国交の有無にしたのはギリギリの判断だったとは思うが、一度拉致問題と絡めた以上、人権屋がこれからも騒ぎまくることになるだろうし、それに対する反論の説得力も幾分弱まってしまう。鳩山政権がその圧力を耐えしのぐことができるかどうか。

 そもそも、どういう理念で高校無償化をおこなおうとしているのか、どういう理念に基づいて無償化対象を決定したのか、それが全く見えないからよく分からないことになる。理想論に現実的問題が襲いかかるも、一部の人間の受けを気にして弥縫策でごまかす…子供手当にしても、高速無料化にしても、民主の政策は全てこの類。


おつむが揺らいでいるだけ (2010 3/12 0:00)

さらに言えば、民主主義も揺らぎだ 11日の鳩山首相(3/11朝日)
【政権発足半年】
 ――野党時代に比べてだいぶ、重いですか。なんつうか、責任というか。
 「責任はやはり重いですよね。その重さは感じています」
 ――想像されていた以上のものですか。
 「はあ、あまり想像もしていなかったものですから、しかし想像以上のものだと、そのようには感じています」
 (秘書官「ありがとうございました。最後一問!」)

 【揺らぎ】
 ――総理は民主党代表だった1997年ごろ講演などで「民主主義の本質は揺らぎ」とおしゃった。国民の声を取り入れて主義主張が変化することがあるという考えを示していたということだが、総理は今でも民主主義の本質はゆらぎだと思うか。
 「物質の本質が揺らぎなんですよね。そういう意味で、あらゆるこの地球も、とか宇宙というものの本質は揺らぎだという風に思っています。で、人の心もあるいは、人間そのものもですね、さらに言えば民主主義自体も揺らぎだと。一つのものにすべてが、何か核心的に決まっているということではなくて、ある意味で民主主義というのは多くの皆さま方の意見を聞かせていただきながら、その思いを大事にしていくという過程の中で、揺らぎ、全く人の意見を聞かなければ揺らがないかもしれませんが、いろんな意見を聞きながら、そしてその揺らぎの中で本質を見極めていくというのが宇宙の真理ではないかなとそのように思っていたわけで、そのことを申し上げた時期があるということであります」
(一部抜粋)

 「シュレディンガーの鳩」の自覚はあるようで。
 まぁ鳩山の方が、素粒子よりも不確定であるが。鳩山は政治的立ち位置も実行能力(運動量)も観測不可能であるが、素粒子の方は一応、位置か運動量のどちらかならば確定できる。鳩山の存在位置を記述する波動関数は存在するのかどうか。

 その影で「(総理の責任について)あまり想像もしていなかったものですから」という恐ろしいことも言っている。総理になるにあたり、どれほど責任が重いのか、想像すらしていなかったという軽さ。

 とっとと対消滅してしまえ。


戦術ミス (2010 3/12 0:00)

朝鮮学校、一転無償化へ(3/11産経)
 政府が今国会で審議中の高校授業料無償化法案の対象に、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の指導下にある各種学校、朝鮮学校を含める方向で検討を進めていることが10日、分かった。鳩山由紀夫首相はいったんは除外する方針を示唆したが、政府関係者によると、首相と川端達夫文部科学相は9日の会談で、無償化の対象として適用することでおおむね一致した。
 首相はこれまで、「(無償化の対象にするかは)高校の授業内容というのが一つ検討材料になる。(北朝鮮のように)国交がない国の教科内容を果たして、私どもが検討できるか」と述べるなど、朝鮮学校を無償化の対象に含めない方針を示唆していた。
 ただ、関係者によると、川端氏は首相との会談で、連立与党の社民党や国民新党に加え、公明党が「特定の国を差別するのはおかしい」などと支給を求めている情勢を報告。さらに文科省内にも「政治問題と教育問題をリンクさせるべきではない」との意見が強く、首相もこうした考えに理解を示したという。
 もっとも、朝鮮労働党の対南工作部署である統一戦線部に所属していた元幹部が10日までに明らかにしたところによると、朝鮮学校で使用されている教科書には金正日総書記の決裁が必要という。
 同法案では、無償化の対象校として、高校や中等教育学校の後期課程、高等専門学校などを明記した上で、専修学校や朝鮮学校を含む各種学校については「高校の課程に類する課程を置くもの」と規定し、具体的には文科省の省令で規定することにしている。
 北朝鮮の政治的影響の強い教科書を使用する学校が、授業料無償化の対象となる「高校の課程に類する課程を置くもの」にあたるか議論が残りそうだ。


 中井洽氏が、(主権の問題であると同時に)人権の問題でもある拉致事件を根拠に持ち出したことで、人権を理由に無償化除外に反対する意見にそれなりの合理性を与えてしまったのが、そもそもの間違い。
 いや、そうやって人権屋をわざと騒がせておいて、「無償化対象にせざるを得ませんよね」っていう雰囲気を作るために拉致を持ち出したんじゃないか。そんな陰謀論を想起させるくらいに、拙いやり方だった。一条校には援助します、そうでなければ出しません、とだけ言っていれば良かったものを。

 もちろん、拉致の総責任者、人権抑圧の親玉の肖像画を掲げるような学校に、なんで日本人の税金を使って援助せにゃならんのだ、というのは私の偽らざる気持ち。「学校の耐震補強工事の費用を削減したり、科学関連やスポーツ関連の予算を削減したのは、金正日の写真を掲げる学校に金を出すためなのか?」と、鳩山を追及したい気持ちでいっぱい。

 しかしながら、物事を為すにはやり方という物があるわけで。

 というか、そもそも、私立高校や各種学校に支援するという時点で、おかしな話であると思うのだが。



陰謀論 (2010 3/11 0:00)

民主・藤田氏、米紙社説に反論=同時テロ「陰謀説」唱えず(3/10時事)
 民主党の藤田幸久国際局長は10日、2001年9月11日の米同時テロをめぐり同氏が陰謀説を唱えたとする米紙ワシントン・ポストの社説について「事実と異なっており、非常に心外だ」と述べ、近く抗議する考えを示した。国会内で記者団に語った。
 同紙は8日付の社説で、同時テロがアルカイダの犯行かどうかを疑問視し、テロ実行犯が生きているなどとする藤田氏の見解を紹介。同氏の主張について「あまりに奇想天外、生半可、いんちきで、まじめな議論に値しない」と酷評し、「民主党と鳩山政権に流れる反米思想を反映している」と指摘していた。
 藤田氏は「わたしは陰謀と言ったことはない。『テロとの戦い』の原点について遺族らの疑問点を調査しているだけだ」と反論した。


 この人、たぶん「陰謀説」とか「陰謀論」の意味が分かっていないと思う。というか、自分の主張は根拠ある物だと思い込んでいるご様子。
 鳩山はとっととこの男を切り捨てるべき。アホな陰謀論を本気にしている男が外交関係の要職にあるなんて、国辱物の事実だ。

 しかしながら、ハトは藤田を切れないだろう。検察の捜査を国策捜査だとホザいたり、かつては永田メール問題があったりと、民主党は陰謀論と親和性が高い。藤田氏個人がどうこうという問題ではなく、今回の藤田発言も、民主党全体で「根拠無き主張」が日常化していることの一例であるに過ぎない。
 個人の問題でなく民主党の問題であるからこそ、いっそう鳩山は藤田氏に対して断固たる措置を取らねばならないのだが……鳩山に現状認識能力があるはずもなく。


続・密約 (2010 3/11 0:00)

外務省: いわゆる「密約」問題に関する調査結果

 調査対象となっていた「密約」は4つ。
1.1960年1月の安保条約改訂時の、核持ち込みに関する「密約」
2.1960年1月の安保条約改訂時の、朝鮮半島有事の際の戦闘作戦行動に関する「密約」
3.1972年の沖縄返還時の、有事の際の核持ち込みに関する「密約」
4.1972年の沖縄返還時の、原状回復補償費の肩代わりに関する「密約」

 このうち、密約があったと言えるのは2番目のみ。他は、合意文書が無く、無理矢理「広義の密約はあった」などと言っているが、確たる「密約」の根拠は無し。2番目の物も、朝鮮で何かあったら在日米軍が出撃する、という当たり前の話。
  昨日は「公然の秘密が明らかになったに過ぎない」という内容のことを書いたが、それにすら及んでいないのでは、というのが現時点での私の感想。ま、「報告書流し読み+新聞記事」なので、私の読み方が間違っている可能性もあるかもしれないが。今の時点では、メディアの騒ぎっぷり&民主党の得意顔ぶりと、報告書内容との落差を感じている。

 しかしながら、メディアが騒ぎ、民主党が歴代首相・外相の責任を追及するというのであれば、大した話でなくても「大した話」になってしまうんだろうか。



密約 (2010 3/10 0:00)

日米密約:暴かれた国のうそ 歴代外相、弁明に終始(3/9産経)
 「うそを含む不正直な説明に終始し、本来あってはならない態度だ」。日米間の外交密約を検証していた外務省の有識者委員会が9日公表した報告書は、密約を否定してきた政府の姿勢を厳しく批判した。「核を積んだ米艦船が事前協議なしに寄港することを黙認した」と認定されたことで、非核三原則の一つ「核兵器を持ち込ませず」は骨抜きだったことになる。密約を否定し続けた歴代外相らは弁明に追われ、基地の街や被爆地からは怒りの声が上がった。(以下略)

 (公然の秘密に過ぎない)密約の存在を公的に認めて、民主党はそれをどう日本の利益に繋げていくのか。まさか、「自民党は嘘つきだった」ということを証明して、それで終わりというわけではあるまい。民主党が、この検討作業を今後どう活かしていくのか、その将来像が見えない。「非核三原則を見直す」とでも言うのなら、話は分かるんだが。せめて外交文書の公表に関するルール作りを進めないと、逆に国際的な信用を失うことにもなりかねない。

 自民も、いい機会だから、なぜ密約の存在を否定していたのか、国防論と絡めてきっちり説明したらどうだろう。国益にかなっているのなら、(一部の人間は除いて)嘘も方便で理解を得られるはずだ。


軽には軽油 (2010 3/10 0:00)

誤給油故障、後絶たず… セルフ式は慎重に(3/9産経)
 軽自動車だから軽油を入れちゃった!? ガソリンエンジン車に軽油、逆にディーゼルエンジン車にガソリンを入れてしまったことが原因で起きる自動車故障が、後を絶たないという。誤給油の多くが燃料の種類に対する知識不足や、セルフ式ガソリンスタンドでのうっかりミスなどが原因。修理で思わぬ出費となるケースもあり、くれぐれもご注意を−。(以下略)

 お前らは、原付には原油でも入れるつもりか?



権力を得ようとするのはいいんだが (2010 3/9 0:00)

小沢氏、普天間陸上案に否定的 「選挙にならない」(3/8共同)
 民主党の小沢一郎幹事長が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題で、政府が検討しているキャンプ・シュワブ陸上部(名護市)などの県内移設案について「(参院選前に政権の)イメージダウンも甚だしく、選挙にならない」などと否定的な見解を与党幹部に示していたことが7日分かった。
 小沢氏は政策決定の内閣一元化の観点から、普天間問題でも基本的に内閣の判断を尊重する考えを示している。ただ鳩山由紀夫首相は移設先候補地の決定に際し小沢氏に同意を求めるとみられ、小沢氏が異論を唱えた場合、首相らは対応に苦慮しそうだ。
 小沢氏は今月に入り与党幹部と会談。関係者によると、この席で「沖縄県議会が全会一致で国外・県外移設の意見書を可決したのに、県内とすることができるわけがない」と指摘。さらに「首相も『県外か国外』と言っていた。首相も選挙に不利になることは分かっている」と県内移設に反対姿勢を示したという。
 政府、与党の沖縄基地問題検討委員会(委員長・平野博文官房長官)の協議の進め方に関しても与党の意見反映が不十分で外務、防衛両省が主導する議論になっていることに不満を漏らしたという。


 すべて、「選挙」が判断基準。国益は放置。

 いや、選挙が重要なのは当然だし、選挙に勝たねば政治は動かない。ただ、選挙に勝つことは最終目的ではなく、選挙で得た権力をどう使うかが問題だというのも、当然のことであるはずだ。
 小沢がクズなのは、権力を得ようとする執念は見事だとしても、そうして得た権力をいったい何に使おうとしているのかが、全く見えない部分である。見えているのは、権力を使って金集めをしていました、ということくらい。むしろ、権力を自分に集中させること自体が目的としか思えない。
 権力闘争に臆面もなかったのは、同郷の原敬も同じ。しかし、原敬は、得た権力を国のために行使し続けた。小沢はいったい、国のために何を為してくれるというのか。


 記事の小沢発言は普天間問題に絡んだ物だが、その普天間問題は5月中に解決できるようには思えない。鳩山が、総理の職と引き替えに現行案か辺野古陸上案で行くしかないんじゃないか(「また暫定的に現状維持」という道を選ぶ可能性もハトならあるが…)。ハトが辞めたならそれはめでたいことではあるが、後釜に菅が出てきたら、それはそれで無知蒙昧のまま暴走しそうで何ともはや。
 支持率ズタボロのままだったら、参院選前に「小沢辞任で民主支持率アップ」という策をとるんだろうが、それとて、小沢がいなくなったと喜んだところで、操り人形の細野あたりが後釜に座るだけで、マスコミが「若い世代に刷新!」とかイメージアップ報道に勤しむ裏で小沢高笑い、という構図になるだけの気も。

 もっと言えば、仮に参院選で民主が惨敗しても、前回参院選で民主が圧勝しているから、あり得ないほどの惨敗でない限り、民主多数が続くことには変わりないわけで。


イルカ (2010 3/9 0:00)

 人の国の文化にケチを付けるヤツにロクなヤツはいない。

【アカデミー賞】「ザ・コーヴ」受賞で地元の和歌山・太地町が猛反発(3/8産経)
 第82回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞に和歌山県太地町のイルカ漁を告発した米映画「ザ・コーヴ(入り江)」(ルイ・シホヨス監督)が7日(日本時間8日)受賞し、地元の太地町では反発している。
 映画はスタッフが立ち入り禁止区域に侵入し、隠しカメラを設置して撮影された。漁師たちが入り江に追い込んだイルカの群れを鉄の棒で突いて海面が真っ赤に染まる場面などが映し出されている。
 受賞の知らせに、太地町漁協は「映像は昔のもので2年前からイルカが苦しまない方法で行っている。スタッフは現在のやり方も知っているのに自分らの都合のいいように取り上げている」と憤る。
 さらに、三軒一高町長は「事実誤認が多い映画が受賞したことに驚いている。われわれの町は鯨類については貴重な食料資源として認識している。海外には私たちが食べないものを食べる地域もあるが、その食文化を否定する気はない。今後も国内外に正当性を強く主張していく」と不快感をあらわにした。
 映画の中には「(組合員を)ジャパニーズマフィア」「漁協は隠蔽(いんぺい)するためにイルカの肉を鯨肉として販売している」など事実に反するものも含まれており、町や漁協は信頼を著しく失墜させたとして配給会社などに抗議している。
 イルカは「鯨類」に分類され、国際捕鯨委員会(IWC)の管轄外。太地町での追い込み漁は漁業法に基づき県の許可を得て期間を定めて実施され、同漁協では「適法・適正に行っているもので何ら違法な行為はない。長年の伝統や地域の実情を理解したうえで食文化を尊重する精神が重要」としている。
 日本では5〜6月ごろ公開予定という。


 価値観の押しつけという意味では、この捏造偽ドキュメンタリ映画を作ったヤツらも、捕鯨を批判するバカどもも、16世紀の宣教師やコンキスタドレスと同種のメンタリティ、500年経っても成長していない。日本も対抗して「ザ・カンガルー」とか作ったらどうよ……とか言いたくなってくる。いや、同じレベルに堕するわけにはいかんがね。

 サルの脳味噌や、犬肉スープだって、多くの日本人からしたら信じられない物かもしれないが、それに対して「サル食うのはやめろ」「犬を食うのは動物虐待だ!」と騒ぐバカは、日本には殆どいない。

 とりあえず、牛や豚の屠殺も同時に批判しろ。話はそれからだ。


爽 チョコレート&バニラ (2010 3/9 0:00)

 ロッテ「爽」のチョコ&バニラの美味さはハンパねぇ。
 というわけで、最近毎日食ってる。



愛子内親王殿下の件 (2010 3/8 0:00)

 学習院側と東宮大夫側の発表内容に食い違いがあるので、内実を全く知らない私には判断のしようも無い。
 ただ、子供の問題をここまで大っぴらにする必要があったのか、という疑問は大いに感じる。よけいに問題がこじれるだけのような。たった1週間で不登校と判断するのも早計に思うし、この段階で敢えて公に喧伝する意図がよく分からない。事実関係も含めて、分からないことだらけだから、何か判断しようにも、異常だという漠たるイメージしか伝わってこない。学習院と東宮大夫で話のすりあわせができていないのが丸わかりだし、会見の印象からは、東宮大夫と皇太子ご夫妻の間の意思疎通ができているかどうかも少し疑問。
 
 東宮周辺が周囲と連携がとれていないようだというのは、再認識できたが。



むしろ値上げ (2010 3/6 0:00)

 ダメだった場合の「ごめんなさい」をまだ聞いてねぇぞ。

高速料金「むしろ値上げに」 前原国交相、新料金で言及(3/5朝日)
 前原誠司国土交通相は5日の閣議後の会見で、6月にも導入する高速道路の新料金について「値上げになる」との見通しを示した。割引に振り向けられるはずだった財源の一部を高速道の拡幅や建設に回すため、割引幅が現行より小さくなり、実質値上げになるとみられる。具体的な新料金は明らかにしなかった。
 前原国交相は、現在実施中の「休日上限1千円」などの割引に代わり、車種別に上限料金を設ける新たな料金制度を導入する方針を示していた。会見では「自民党政権よりもさらに財源を使っての割引はトータルとしては考えていない。むしろ値上げになると思う」と述べ、初めて値上げに言及した。
 国交省は、10年分に実施した料金値下げに相当する財源約3兆円の一部を、道路建設にも回すことができる法改正案を、今国会に提出する予定だ。


 「高速道路無料」が実現するとは全く思っていなかったが、まさか値上げに言及するとは思いもしなかった。予想以上のスピードで崩壊していく民主党のマニフェスト。民主に投票した人も悔しかろうが、こうなると予想していたのに聞く耳を持ってもらえなかった我々の悔しさに比べれば…。


詫びてはいるが (2010 3/6 0:00)

 いったん触れた手前、これも紹介しておかないと不公平だろうということで。

☆お知らせ☆ ブログでの発言について ≪ 城内実のとことん信念ブログ
 2月27日の記事以来、皆様には貴重なご意見やお叱りをいただき、ありがとうございます。
 私のブログでのいくつかの発言が誤解を招くものであったこと、また、多くの方の気持ちを逆撫でするものであったことを認め、この場でお詫びするとともに、重ねて私の真意をお伝えしたいと思います。
 私は、バンクーバー五輪で活躍された日本人選手がこれまで重ねられた研鑽努力に心からの敬意を表します。また、五輪での皆さんの健闘に惜しみない称賛の気持ちを持っております。私自身、ブログで書いたとおり、フィギュアスケートの時には食事も忘れて浅田真央選手はじめ日本人選手の皆さんの演技を見て、感動した一人なのです。
 他方、私は日本の選手や競技関係者がより良い環境で練習し、万全の状態で晴れの舞台に立ってくれることを心から望んでいます。今後は国会議員として、また、スポーツを担当する文部科学の委員として、委員会をはじめ様々な場で関係各位に働きかけていくなかで、国として十分な支援体制を築いていけるよう尽力する所存です。
 また、一部の方のコメントに対して、私が冷静さを欠いていたことを認めます。おかげで、日頃からブログを読んでいただき、叱咤激励くださっている支援者の皆さんにまで、大変に不愉快な思いをさせてしまいました。この点について、心からお詫びしたいと思います。
 私は今後も、皆さんに私の活動についてお伝えするために、このブログを続けてまいります。コメント欄も引き続き皆さんに開放いたします。ご批判も含め、建設的なご意見はいつでも歓迎です。
 今後ともご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願い申し上げます。
 城内 実


 うーん、お詫びの文章としては失敗しているなぁ……。
 「私のブログでのいくつかの発言が誤解を招くものであった」などと言っているが、氏に対する批判は決して誤解に基づくものではない。「金メダルを一議員の当選と結びつけたり、銀メダルを落選と同一視する」ような、ナルシシズムと貧困な想像力は、真鍋かをりのポスターに絡んだ騒動や国籍法改正の際の騒動にも見られたもので、城内氏の本性である。それを未だに「誤解」などと受け止めているようでは、やはり何を批判されていたのか分かっていないと言わざるを得ない。

 さらに言えば、「日本人選手がこれまで重ねられた研鑽努力に心からの敬意」を持っていれば、「金メダルを一議員の当選と結びつけたり、銀メダルを落選と同一視する」ことは絶対にあり得ない。もちろん、「食事も忘れて浅田真央選手はじめ日本人選手の皆さんの演技を見て、感動した一人」というのも本当とは思えない。「とってつけたような言い訳に見える」という意味でも、書く必要はなかった。

 周囲の人間が謝罪文を書くよう忠告したんだろうが、お詫びを書かせるだけで限界だったようだ。



また仕分け→復活 (2010 3/5 0:00)

「スポーツ庁」設置など「スポーツ立国戦略」を策定へ 文科省(3/4産経)
 鈴木寛文部科学副大臣は4日の記者会見で、政権交代後のスポーツ行政の方向性を示す「スポーツ立国戦略」を策定する方針を明らかにした。今後、スポーツ選手や有識者からのヒアリングなどを実施し、夏ごろにまとめたい考え。
 戦略には、スポーツ振興での国の役割を定めた「スポーツ基本法」の在り方や、関係省庁の担当部局を一元化した「スポーツ庁」の設置などが盛り込まれる見通し。鈴木氏は「日本をスポーツ立国にするための施策の全体像を決めたい」と述べた。


 事業仕分けでスポーツ関連予算をガツンと削ったくせに、また「仕分け→復活」の不毛なパターンですか。
 いや、スポーツ支援はおこなうべきだとは思うが、無意味な省庁を作る前に、スポーツ関連のお金が適正に使われているかをチェックすべきだろう。日本選手団は205人、そのうち選手が94人、役員111人。しかも、飛行機は役員はビジネスクラスなのに、選手はエコノミー。こういったところをきちんと「仕分け」すれば、けっこうな額が捻出できると思うんだが。


アサッテの方向 (2010 3/5 0:00)

 すり替え、詭弁の典型例として教科書に載せてもいいくらいの駄文。

社説:ネット攻撃 残念ですまない問題も(毎日新聞3/4付社説)
 韓国のネット利用者による攻撃で、日本のネット掲示板「2ちゃんねる」に接続しづらい状態が続いた。日本の支配下で起きた独立運動の記念日の3月1日に起こったが、その影響は、「2ちゃんねる」と同じシステムを利用している別のユーザーにも及んだという。
 経過はこうだ。バンクーバー冬季五輪のフィギュアスケート女子で金メダルを獲得した韓国の金妍児(キムヨナ)選手を中傷するなどの書き込みが「2ちゃんねる」に行われた。反発した韓国のネットユーザーが、独立運動の記念日に合わせて集中的にアクセスし、掲示板がまひ状態となった。
 また、これに対抗しようということなのだろう。竹島(韓国名・独島)の領有権を主張する韓国のサイトが日本から攻撃を受け、接続障害が起こったという。
 こうしたネット攻撃はこれまでも繰り返されてきたが、感動を与えた冬季五輪をめぐって再びこのようなことが起こったのは、残念だ。
 ネットを使った攻撃については、米検索大手のグーグルの電子メールシステムに中国から攻撃が仕掛けられたとして、米中両国の政府間の問題に発展している。中国人人権活動家に関する情報取得が目的で、高度な技術が使われ、組織的な関与がうかがえるという。
 今回のネット攻撃は、グーグルのケースとは次元が異なるが、個人の行為だとして、単純に片付けるわけにいかない問題を含んでいる。
 「2ちゃんねる」のサーバーは米国にあり、今回の攻撃で他の利用者も影響を受けたという点だ。
 プログラムやデータを、データセンターと結んだ通信回線でやり取りするクラウドコンピューティングが広がろうとしている。パソコン本体には情報を残さないため情報流出防止策として効果があるうえ、システム構築にかかる時間が短く、運営コストも安い。
 しかし、あるユーザーに対する攻撃によって、別のユーザーの業務に支障が出るのは問題だ。今回は、日韓の間の感情的なわだかまりに米国企業が巻き込まれた格好だ。
 また、日本向けのサービスの多くが、米国など海外のシステムを利用しているのは、安くつくからだ。
 電気料金が安いうえ空調のコストも低いところに巨大なデータセンターがつくられている。地球温暖化問題に対処するためのコスト負担を電気料金に傾斜してかけ過ぎると、ネット関連の情報産業の海外流出につながりはしないだろうか。
 「2ちゃんねる」への攻撃は、こうした点についてどのように対処したらいいのかについても、私たちに問題を投げかけている。


 まず「経過はこうだ」と説明している内容が間違っている。キムヨナへの中傷など、2ちゃんでは殆ど見かけなかった。中心になっていたのは、異常なGOE加点を問題視する意見であり、キムヨナの金メダル自体を疑問視する声は主流ではなかった。
 しかも、韓国側の行動を「集中的にアクセス」と表現し、故意のサイバーテロであったことを隠蔽しようとしている。

 そしてこの毎日社説の最も珍奇な点は、「2ちゃんねるのサーバはアメリカにある」→「他の利用者も影響を受けた」→「海外が安いからと言って海外のシステムを利用することは問題だ」というアホな論理展開をしていることだ。
 つまり、「2ちゃん意外にも被害が出たのは、2ちゃんが鯖を海外においていたからだ、2ちゃんが悪い」という理屈である。「ネット関連の情報産業の海外流出」などとわけの分からぬ理由をこじつけているが、ネット事業に国境の概念を持ち出すのも滑稽な話。要するに、韓国を擁護したい(と同時に2ちゃんを叩きたい)あまりに、荒唐無稽な珍説になってしまったわけだ。
 毎日社説を一言でまとめれば、「2ちゃんのサーバを日本に置け、そうすりゃ心おきなく攻撃できる」といったところか。

 韓国を擁護するにしても、もう少し巧くやれ。日刊ゲンダイみたいな文を書くな。



法より党内秩序 (2010 3/4 0:00)

犯罪より反党行為に厳しく=鳩山首相(3/3時事)
 鳩山由紀夫首相は3日午後の参院予算委員会で、民主党の運営をめぐり、犯罪よりも反党行為により重い処分を下すのは当然との認識を示した。改革クラブの大江康弘氏の質問に答えた。
 大江氏は、2008年に反党行為で自らが民主党から除籍処分となったことに触れた上で、政治資金規正法違反罪で逮捕・起訴された民主党の石川知裕衆院議員が同党から「何も問われていない」と首相にただした。これに対し、首相は「党にとっては反党行為が一番厳しく罰せられなくてはならない」と答弁した。


 「犯罪<反党行為」、つまりは「法律<党の規律」……首相が言うべき言葉かね、これ。まぁ、脱税していながら総理の座に居座り続ける男の言葉と思えば、納得できなくもないが。
 で、明日になると、「そういう意味で言ったのではない」と発言修正。もはや様式美だね。


周りに諫める人はいないのか? (2010 3/4 0:00)

 城内さんのblogが炎上しているらしい。で、見に行ってみた。

◇ コ ラ ム ◇ 最後の金メダル逃す ≪ 城内実のとことん信念ブログ
 バンクーバーオリンピックのスピードスケート女子パシュートは、日独の決勝戦となり、0.02秒差で日本が銀となってしまった(ドイツではmit kaum sichtbaren Vorsprung von zwei Hundertstel Sekunden(目視では全く分からない100分の2秒差のぎりぎりの僅差での勝利)と表現されていたらしい)。
 私の外務省のドイツ語の先輩が、「ドイツ人と日本人の金メダルへの執念の差を見たような気がする。」と指摘されておられたが、全く同感である。つめの甘さやちょっとしたミスは命とりである。
 私の前回選挙のように浅田真央選手が4年後のオリンピックで金メダルをとること、そしてわずか0.02秒差で金メダルをのがした日本勢が次回に0.02秒差であろうと金メダルをとることを期待している。
 オリンピックのルールがどうのこうのと言う前に、勝たなければしょうがないのである。水面下で国際オリンピック協会に日本人に不利なルール変更については適時適切に申し入れすると同時に、日本選手が精神面でも強くなって欲しいと思った次第である。


 城内氏がパシュートのことを、そしてその選手たちのことをどれだけ知っているというのか。「つめの甘さやちょっとしたミスは命とりである」と説教を垂れたり、「ドイツ人と日本人の金メダルへの執念の差」などという選手の心理を知った風な意見に同意できるくらいに、パシュートに詳しく、選手と親しいということなのだろう……んなわけないわな。選手たちの意識を理解できるくらいのレベルならば、もっと深い論述が出てくるはずだ。ヘタしたら「今回の五輪で初めて知った」レベルかもしれない。

 さらに城内氏は、オリンピックで金メダルを取ることについて、「私の前回選挙のように」と言っている。こういうのを、牽強付会と言う。◇ コ ラ ム ◇ 浅田真央さんの銀メダルでも、自分の選挙をネタに出していたな。よっぽど「俺の前の選挙戦は素晴らしかった」と思い込んでいるようで。どれだけ自分大好きなんだか。「選挙は通過点、メダルは到達地点」ということも分かっていない。

 で、それらを指摘されての反応が、これ。

☆お知らせ☆ 文部科学委員会で質問 ≪ 城内実のとことん信念ブログ
 今回大勢のみなさまからコメントをいただきました。ありがとうございます。参考にさせていただきました。
 しかしまあなんという言葉尻をとらえての罵詈雑言のオンパレード。人のブログのコメント欄に書きたいほうだい。いやあ驚いた。
 いつから日本人はこれほど礼儀知らずになったのだろうか。人を批判するならコメント欄には実名で書いて欲しいものです。昔の日本であったら、近所のおじさんから、「こら、ふざけるな。卑怯者名をなのれ。」と一喝されるでしょうね。
 本当にインターネットの世界の誹謗中傷や某勢力の工作はこわいですね(真実がどうか分かりませんがある方から連絡があり某極左レイシストなどが2ちゃんねるなどに城内実へのいやがらせで一般のネット右翼をはじめとするインターネットユーザーに対して工作をしたとのこと。)。
 私が命がけで反対した左派勢力推進の人権擁護法案(インターネット規制法案)の是非について真剣に再考してみたいと思った次第です。私は今回のことで多少不快に感じたくらいですが、インターネットであることないこと誹謗中傷されて真剣に悩まれている方の人権は守るべきだと思いました。
 反日日本人の分断工作にのっかる人も結構いるのですね。まあしかたありませんが・・・・。
(以下略)

 有権者の批判を受け止めるのも政治家の仕事だと思うが、この男は、批判をすべてひっくるめて「言葉尻をとらえての罵詈雑言」と述べている。しかも、自分がオリンピック選手に対して無礼極まりない文章を書いたくせに、「いつから日本人はこれほど礼儀知らずになったのだろうか」とヌカす厚顔無恥ぶり。自分の発言の何が問題か分かっていないし、人から指摘されて改善・成長していくという思考回路も存在しない様子。政治家として最も不適格な人間。

 ここのように、指摘されている問題全てを閑却して城内氏を擁護する信者もいるようだが、おそらく城内氏の周りには、そういった信者ばかりが群がっているのだろう。少しでも常識をわきまえ諫言を行える人間がいれば、五輪選手を見下した物言いをすることもないだろうし、批判を受けた際の反応も、もっとまともな物になっていただろう。いや、「類は友を呼ぶ」で似たような頑迷な非常識人ばかり集まっているのだろうか。そう思うと、少し可哀想な人のようにも思う。


すべて冗談事だった (2010 3/4 0:00)

「1円領収書」見直しへ 与党、3月末の政治改革協議を確認(3/2産経)
 民主党の山岡賢次国対委員長は2日午前、国会内で社民、国民新両党の国対委員長と会談し、今月末をめどに政治資金規正法や公職選挙法の改正をめぐる与野党間の協議に入る方針を確認した。この中で山岡氏は、民主党が主導して平成21年1月に導入された国会議員関連の政治団体に対する1円以上の領収書公開の義務付けについても「作業が煩雑だ」と述べ、金額の引き上げを検討する考えを示した。民主党は企業・団体献金禁止や選挙戦での戸別訪問解禁などを掲げているが、国民新党の下地幹郎国対委員長は「企業・団体献金禁止には賛成できない」と主張した。

 自民が「そこまでやる必要はない」というのを押し切って「1円以上は領収書公開」としたのに、自分たちが与党になると「メンドクセェから」って理由で金額引き上げ。しかも、トップ2人は、虚偽の政治資金報告。これをクズと呼ばずに何をクズと呼べばいいのか。

 野党時代の発言は全て冗談事だったということ。しかも、それを全く恥じていない。

年金記録回復の法改正「必要薄れた」…厚労相(3/2読売)
 長妻厚生労働相は2日の閣議後の記者会見で、年金保険料の納付記録が消えた可能性がある人に対する法改正による救済策について「必要性が薄れてきている」と語った。
 民主党は野党だった2009年の通常国会に、年金記録の回復基準を緩和する「年金記録回復促進法案」を野党3党で提出。党の09年政策集にも同法案の成立を掲げていた。


 これも同じ類の話。野党時代の主張はいったい何だったというのか。



2ちゃん攻撃 (2010 3/3 0:00)

2ちゃんねる攻撃で米企業がFBIと法的措置検討 損害2億2千万円(3/2産経)
 ネット巨大掲示板「2ちゃんねる」が攻撃され、アクセスしづらい状況が続いた問題で、サーバーに被害を受けた米IT企業が米連邦捜査局(FBI)などと協議、攻撃に対する法的措置を検討していることが2日、分かった。韓国からの大規模なサイバーテロの可能性が高いとみられている。
 2ちゃんねるのサーバー管理会社に関係する国内IT企業のサイトによると、サーバーが置かれている米サンフランシスコのIT企業、PIE社に1日からサイバー攻撃が行われ、大規模な障害が発生した。2ちゃんねる以外のサーバー利用者にも被害が出ており、中には米政府機関に関係するサーバーも含まれていた。損害額は約250万ドル(約2億2000万円)に上るという。
 PIE社では、「韓国を含む多くのコンピューターから、かつてない深刻な攻撃を受けた。詳しい状況は現在調査中だが、FBIやサンフランシスコ市警と協議しており、法的措置も検討している」と話している。
 韓国有力紙「中央日報」(日本語電子版)は2日、韓国ネットユーザーが独立記念日の1日に2ちゃんねるへ大規模なサイバー攻撃を行ったと報道。バンクーバー五輪の金メダリスト、キム・ヨナ選手に対し、2ちゃんねる上で多数の批判が寄せられていたことが原因としている。


 まったく、勝っても負けても鬱陶しい国だ。市況板が見られず、私も迷惑を被った(未だに復旧していない模様)。
 ただ、今回のF5アタックはアメリカを巻き込む物となり、高い代償を払うことになりそうで、まことに祝着至極。韓国人は、2ちゃんの鯖が(サイバーテロに厳しい)アメリカに存在していることを知らなかったようで。

 一部韓国人がF5アタックに精を出している間に、韓国では戦闘機のF5が墜落している(訓練中の韓国軍戦闘機2機墜落?山中に残骸(3/2読売))。亡くなったパイロットは気の毒であるが、一方で、天罰とか神様というのをちょっと信じてしまいそうになるのも正直なところ。悪いことはできない。



被害妄想 (2010 3/2 0:00)

北教組「不当な組織弾圧」 日教組は「おわび」談話(3/1朝日)
 幹部らが逮捕されたことを受け、北教組は1日夜、「北教組役員の不当逮捕について」と題したコメントを発表した。「逮捕容疑のような事実は一切なく、不当な組織弾圧と言わざるを得ない」「このような不当逮捕に対して、嫌疑を晴らすべく組織一丸となってたたかっていくこととする。今後もこれまで同様、不当弾圧にひるむことなく、憲法を守り民主教育を確立する運動を引き続き推進する」としている。
 一方、北教組が加盟する日教組は同日、「捜査段階とはいえ、逮捕されたことにより結果的に子どもや社会に不信感を抱かせることにつながり、深くおわび申し上げます」とする岡本泰良書記長名の談話を発表した。「教育公務員としての政治活動へのかかわり方や教職員組合の社会的責任の重さについて学習を深めるとともに、法令順守の徹底を呼びかけてきた」「このような事態になったことは極めて残念」などとしている。


 日教組がまともに見えるくらい、異常なテンションの北教組。さすが、学校へのAEDの設置に反対したクズ集団。左巻きは、なぜに被害妄想と選民思想が強烈なのかね。そういや、当初の小沢も同様の反応を示していた。類は友を呼ぶってか。

 しかし、公務員でありながら政治活動に身を投じるという違法行為をしているにも関わらず、「憲法を守れ」と主張するとは、一体いかなる了見なのか。


メール (2010 3/2 0:00)

 質問メールに返事したのに、その返事なりお礼なりが返ってこないと、こっちのメールが届いたのかどうか不安になってくる。
 うちに来たメールに対しては、原則、遅くとも翌日までには返事出してます。もし返事来てない場合は、催促のメール下さっても結構です。



嘘つき (2010 3/1 0:00)

山岡氏「国民生活に影響ない」 政治とカネで(2/28東京)
 民主党の山岡賢次国対委員長は28日のNHK討論番組の収録で2010年度予算案の審議に関連して「『政治とカネ』は話題ではあるが国民生活には何の影響もない。予算通過が国民に対する最大のメッセージだ」と述べた。
 野党側が参院の審議でも鳩山由紀夫首相らの政治資金問題を追及する姿勢を見せていることを踏まえた発言。「政治とカネ」の問題を軽視したとも受け取れる発言で議論を呼びそうだ。
 この発言について番組で同席した公明党の漆原良夫国対委員長は「国民生活が大事だから政治とカネは後回しというやり方は間違いだ」と批判。山岡氏は「政治とカネの話は本来司法でやるべきこと。立法府でやるのにはなじまない」と釈明した。(共同)


 事務所費問題などをあげつらって、さんざん「衆議院解散しろ」だの「首相には任命責任がある!」だの「議員辞職しろ」だの、さんざん綺麗事をヌカしておいて、いざ自分の身に同様の事案が降りかかると「正論」を吐く。

 民主党や鳩山政権の支持率が下がってきているのは、「政治と金」の問題そのものというよりは、その問題に対しての過去の言動と現在の行動が、まったく食い違っていることに起因するのでは無かろうか。要するに、状況に応じて言動をコロコロ変える嘘つきぶりに、皆は呆れているのではないか。
 いや、「政治と金」にまつわる言動のみならず、「無駄を省けば何兆円も出てくる」「それを使ってマニフェスト実現します」という言葉も、今となってはウソであったと確定しつつある。民主党の「言動の一貫性の無さ」「言動に対する責任感の無さ」は、信用を失うにじゅうぶんなレベルだ。