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余計な関連づけ (2010 2/27 0:00)

 中井洽氏を「鳩山内閣の良心」と見ているような向きは、考えを改めるべきではないのか。

高校無償化:朝鮮学校問題 国連委で議論(2/25毎日)
 【ジュネーブ伊藤智永】国連人種差別撤廃委員会(事務局・ジュネーブ)が9年ぶりに行っている対日審査会合で25日、鳩山内閣が高校無償化法案の対象から朝鮮学校を外そうとしている問題が取り上げられた。
 24日に各国の専門家たちが行った質疑で、「教育担当相と別の閣僚(中井洽拉致問題担当相)が、北朝鮮との外交関係を理由に対象外とするよう主張しているようだが、そういう差別的措置が取られるのか」「日本の新聞で児童の教育を受ける権利の侵害と報道されている」などの質問や指摘が出た。
 日本政府代表団は25日、質問全般に回答したが、文部科学省の担当者は無償化法案について「(朝鮮学校など)各種学校については、高校に類する課程を定めた学校を対象とするとしているが、今後の国会審議を踏まえて対処する」と述べるにとどまった。
 委員たちからは、永住外国人に地方選挙権を与えるべきではないかとの指摘も出たが、外務省の担当者は「98年以来、15本も法案が国会に提出されており、議論を見守っていきたい」と答えた。
 会合では他に、アイヌ民族・在日朝鮮人・被差別部落・琉球諸島などの問題をめぐり、日本の実情と対策が人種差別撤廃条約に適合しているかどうか、幅広い審査が行われた。同委員会は3月12日までに、日本政府に対する勧告をまとめる。


 無償化対象とすべきかどうかは、教育内容が日本の学習指導要領に沿っているかどうかで判断すべきものである。朝鮮学校はその民族教育、反日教育ゆえに、対象から除外すべきだ。
 しかし、中井洽拉致問題担当大臣は、「経済制裁の対象国の学校に対する無償化には反対」という内容の発言をした。つまり、拉致問題と朝鮮学校無償化の問題を繋げてしまった。そうなると、「外交関係が子供の教育に影響を与えて良い物か…」という意見に、一定の理を与えることになってしまう。結果、朝鮮学校を無償化するかどうかという問題が、子供の人権問題にすり替わる可能性を生んでしまった。

 それでも、朝鮮学校を無償化対象から除外することが拉致問題解決に資するなら、意味があると言える。しかし、対象除外としても、金正日体制には痛くも痒くもない。朝鮮学校の無償化と拉致事件を絡めることに、何の意味もなかった。まったく余計な関連づけをしたものだ。彼もまた、「無能な味方」である。

 鳩山を筆頭に、この内閣の人間は、思いつきで物を喋りすぎる。


順位は納得だけど (2010 2/27 0:00)

 浅田真央はプレッシャーの中、難度の高いジャンプに果敢に挑んで素晴らしい結果を出してくれたと思うし、安藤美姫も長洲未来もしなやかで美しかった。鈴木明子も、自己ベストと言うことで、晴れの舞台で素晴らしい演技だった。そして何より、キム・ヨナはやはり隔絶した巧さを見せつけた(今回は皮肉ではない)。非常に良い物を見たと思う。

 ただ、やっぱり採点には釈然としない物があるのも正直なところ。
 キム・ヨナの点数が出た瞬間、大笑いしてしまったからなぁ……思わず「やりすぎだろ」と亜叫んでしまった。FSで150点越えというのは、キム・ヨナがそれだけ余人を超越したところに存在しているのか、採点システムがクソなのか、それ以外の良からぬ要因があるのか。安藤や長洲がロシェットより下なのも解せない。さらに言えば、ミスの割に浅田真央の点数が高すぎるようにも思う。

 納得いく説明がテレビで……されるはずないわな。



恥を知れ 2 (2010 2/26 0:00)

レクサス、「急加速」なく使用 現在の所有者に確認(2/25共同)
 【ニューヨーク共同】23日の米下院公聴会で恐怖の「急加速」体験が披露されたトヨタ自動車の「レクサスES350」が、目立ったトラブルもなく現在も使用されていることが24日分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)が伝えた。
 米道路交通安全局(NHTSA)が現在の所有者に確認したところ、3千マイルの走行距離で購入後、2万7千マイルに達したがこれまでに大きいトラブルを起こしていないという。
 23日の下院公聴会に出席した米テネシー州に住むスミス夫妻は、保有していたレクサスES350を2006年に運転中、車が勝手に加速して時速160キロに達する恐怖の体験をしたと涙ながらに証言。この経験の後で車は売却したという。


 早くも「化けの皮が剥がれた」と言ったところ。
 だいたい、「死の危険」を感じた車を転売するなど普通はあり得ない。トヨタが引き取って、ロンダ・スミスに無断で転売したのでなければ、「危険な車を人に押しつける人でなし」か、「危険な経験などしなかったのに危険な経験をしたと主張する嘘つき」のどちらかだ。

 しかも、転売した車は、何の異常もなく走っているという。「アクセルとブレーキの踏み間違え」かそれに類するミスとしか思えないが…。その辺り、元記事にはちゃんと書いてあった。

急加速したトヨタ車、その後はトラブルなし(2/25WSJ)
 報告を受けたNHTSAの検査官は、フロアーマットがアクセルペダルに引っかかったことが原因と判断した。しかしスミスさん夫妻は、フロアーマットのせいではないと主張。スミス夫人は、車が速度を上げる前にクルーズ・コントロール・ライトが点滅したことから、電子制御系の問題と考えている。(一部抜粋)

 こんな事案に対して、真摯に対応しなければならない豊田社長に心から同情する。



恥を知れ (2010 2/25 0:00)

トヨタは「恥を知れ」=元所有者、恐怖体験を証言(2/24時事)
 証言したのはテネシー州のロンダ・スミスさん。2006年10月、新車の「レクサスES350」を運転中、高速道路に合流したところで、アクセルの制御が利かなくなった。ギアをニュートラルやバックに変えたり、両足でブレーキを踏みながらハンドブレーキを使ったりしたが、車は時速160キロまで加速を続けた。
 スミスさんは「神に祈った」と当時の心境を振り返り、「夫に電話した。彼にもどうにもできないと分かっていたが、もう一度声が聞きたかった」と話すと、込み上げる涙で言葉を詰まらせた。車は約10キロ走った末、徐々に速度を落とし停止したという。
(一部抜粋)

 160km/hで走る車で、ギアをバックに入れるなんて危険な行動をふつう採るか?そんな運転技術の持ち主が、160km/hで走る車で携帯電話をかけられるか?
 いや、この女性が素晴らしい運転技術を持っている可能性は否定できないし、トヨタ車に大問題がある可能性はゼロではない。しかし、この証言は胡散臭いと言わざるを得ない。ただトヨタは、感情論に配慮しつつ自社の正当性を主張するという、非常に困難な仕事を為さねばならない苦しい状況。「胡散臭い」と理屈で抗弁しても、逆に難癖を付けられることになるだろう。しかも、トヨタに求められているのは「(問題が)無いことの証明」であり、どうしようもなく不利な立場にある。
 民主党政権になった時点で、多少の日本叩きは覚悟していたが、まさかこのような大規模かつ理不尽なものになるとは。


鳩山は、基本的に無視の方向で (2010 2/25 0:00)

 鳩山発言を、ここ一週間無視している。
 「内部留保に課税」の話は書こうかと思ったのだが、「たぶん明日には話が変わるだろう」と保留していたら案の定、翌日に「検討するという意味ではない」と話が変わっていた。他にも、「税金を払っていなかったわけではなく、税金を払っていたことを知らなかった」と発言したり、鳩山の言葉を真に受けていたら、こっちの頭がおかしくなる。
 数日熟成させて「鳩山個人の言葉というより鳩山政権の意志だ」と確認できた場合や、影響力が大きいと思われる場合、よっぽど腹が立った場合や他に書くネタもないときにだけ触れるようにするつもり。

 まともに相手にするだけムダ。すまん、今頃気付いた。


よく分からん (2010 2/25 0:00)

 さすが世界女王、キム・ヨナ!
 浅田が「Triple Axel + Double Toeloop(基本点9.5)」でGEOが0.6なのに、キムヨナは「Triple Lutz + Triple Toeloop(基本点10.0)」で、GOEが2.0も。女子SPでは初めてとなる浅田のトリプルアクセル成功なのに、それに対して加点無しが3人もいるという厳しいジャッジの中、2.0もの加点を叩き出すとは、さすが!
 2回目のジャンプ(Triple Flip)も、浅田に対して(1点を入れた者もいるのに0点ではなく)-1点と評価した審査員が3人もいるという目の肥えたジャッジに対し、キムは1.20の加点(浅田はGEO0.20)。完璧な演技でジャッジを魅惑!
 合計点は78.50で、またもや記録更新。ノーミスの浅田(73.78点)に対してさえ5点近くも差を付けるとは、あれこれ疑われかねないほどの強さ。男子で言えば、SPでのプルシェンコと織田くんの差に匹敵する、かなりの差。もう格が違うとしか言いようがない!


 ええ、納得していませんとも。いや、キムの方が上なのはまだ理解できるんだが、ここまで差がつくものだったか。まぁ天然ボケの浅田真央ファンなので、多少の贔屓目があるという自覚はあるんだが、それにしても……。
 その陰に隠れて、ロシェットの点数もおかしなことになってる。今回の採点について、納得できる解説をしている人はいましたか?



理念無し (2010 2/24 0:00)

民主・石井氏「鳥取、島根は日本のチベット」(2/22読売)
 民主党の石井一選挙対策委員長は22日、都内で開かれた川上義博・同党参院議員(鳥取選挙区)のパーティーであいさつし、「鳥取県とか島根県と言ったら、日本のチベットみたいなもので、少し語弊があるかもわからないが、人が住んでいるのか。牛が多いのか。山やら何やらあるけど、人口が少ない所」と述べた。
 川上氏が夏の参院選に向けて鳥取選挙区の候補者を発掘したため、保守地盤の鳥取での活動を評価した発言とみられる。しかし、会場からは「失礼だ」との声もあがった。


 うちの近くにも、自分が住んでいる場所(丘に囲まれ陽の当たりにくい場所である)を自虐的に「チベット」と言っている爺様がいる。石井氏も、「人口が少ない=田舎=チベット」と深く考えずに発言したのだろう。もちろん、他意はなくとも失礼極まりない発言ゆえ、撤回して謝罪すべきだ。

 ただ、この男は、こちらの発言の方がよっぽど問題。

長崎知事選で利益誘導 民主党よ「おまえもか」(2/23J-CAST)
 21日付産経新聞によると、民主党の小沢一郎幹事長は、1月17日にあった同党長崎県連のパーティーで、「(推薦候補の)橋本剛君を知事に選んでいただければ自主財源となる交付金も皆さんの要望通りできます。高速道路をほしいなら造ることもできます」と話した。
 また、2月22日放送のテレ朝系「スーパーモーニング」では、石井一選対委員長が1月29日の応援演説で、「時代と逆行するような選択をされるのなら、民主党政権は長崎に対してそれなりの姿勢を示すべき」と語ったと報じた。


 どこのヤクザだ。で、救いようがないのが、これが口先だけの恫喝ではなく、行動を伴っている部分。小沢の「民主支持すれば道路も造るよ」という発言と併せると、民主党の基本理念がよく見えてくる。すなわち、「支持すればバラマキをやってあげるけど、支持しなければ吊し上げる」と言うこと。自民支持の団体を締め上げたり、陳情があったところへは手厚い予算配分をしたり、民主党は既に行動で「それなりの姿勢」を示している。

 「子供手当」も同様で、「支持してくれたらお金上げるよ」という物。民主党のやり口は悉くこういった類で、政治理念があった上で政策が決まるのではなく、票がとれるかどうかが政策決定理由の全てである。
 予算配分のような、口約束を実行に移すのが容易い物は問題ないが、普天間基地移設のような、実行困難な口約束をしてしまった場合だと、元々理念もないから事態を収束させる策もなく、ただひたすらグダグダになっていく、と。



こんな駄文でメシが食えるなんて (2010 2/23 0:00)

ソニーが急伸、戦後経済を共に歩んだ自民党勝利を好感(2/22東洋経済)
 保守回帰ムードからソニー(6758)が、125円高の3220円と急反発した。同時に、去る3日につけた昨年来高値3235円に急接近となっている。「同社は保守自民党と戦後の日本経済を共に歩んできた象徴的な存在。長崎県知事選挙において自民党勝利で当然、好感される動きとなった」(中堅証券)。もちろん、これで同社株にビジネス環境が直ちにプラスになるということではない。しかし、株価の頭を押さえられていたものが軽くなったことはある。10年3月期・第3四半期(4〜12月)は前年同期比営業利益が32.0%と大幅伸長。通期では営業赤字とはなるものの予想の600億円赤字が300億円の赤字へ縮小する。ただ、1株利益が赤字でPERの算出ができないし、配当(前期は年42.5円)も今期は未定。このため、指標的には買いにくい。この日は短期筋が自民勝利の人気的要素で買ったといえる相場。一般個人は、今期の配当方針と、11年3月期の見通しが出るまでは上値買いは慎重対応がよいだろう。

 こんなバカ記事でお金がもらえるなんて、羨ましい仕事だ。

 22日の上昇は、日経全体が上昇したのに乗っかっただけのこと。上げ幅が大きかったのは、元々今月頭の決算発表で業績改善が伝えられ、株価が上昇基調の状態にあったから。ギリシャ経済危機や東証全体の軟調などが重なって上値が抑えられていたのだが、それら蓋が取れて素直に上に抜けただけのこと。実際、日経平均が下げトレンドだったこの2週間ほどの間、ソニーはほとんど値を下げていなかった。

 とりあえず、長崎知事選での自民党勝利は、ほとんど影響無しと見て良い。
 まぁ、自民が勝つと株価が上がり、民主が勝つと株価が下がるというのは、傾向として存在しているような気がしないでもないが、少なくとも個別銘柄に関わる話ではなく、全体の雰囲気に影響する話。自民が勝ったからソニーが…と言うことはあり得ない。

 「内部留保に課税する」という馬鹿なことを言っている側が負けたというのが、東証全体に良い影響を与えた可能性は否定しないけれども。
 

ジャガイモ (2010 2/23 0:00)

育てたジャガイモ食べて、児童11人食中毒(2/22読売)
 愛知県半田保健所は22日、同県武豊町立富貴小学校(杉山匡司校長)で、調理実習の時間に授業で栽培したジャガイモを食べた4年生児童11人が腹痛や嘔吐(おうと)などの食中毒症状を訴えたと発表した。
 同保健所によると、同校では同日午前に児童らがジャガイモを調理し、29人が食べた。症状を訴えた11人のうち4人が病院に搬送され、2人が検査のため入院したが、いずれも症状は軽く、快方に向かっているという。
 同保健所では、ジャガイモの発芽部分などに含まれる毒素のソラニンが原因ではないかとみて調べている。


 「ジャガイモの毒は芽にある」というのは正確ではなく、「緑色になっている部分に毒がある」と考えた方がいい。

 店で買えるようなジャガイモの毒は、仮に芽を食べても問題ないくらいに弱い物だが、家庭菜園などの場合は、保管方法や栽培法のせいで、ソラニンがたんまり蓄えられている場合がある。
 日光に当たると、ジャガイモは緑色になる。掘ったあと数日から一週間陰干しして水分をきっちり飛ばし、その後は段ボールなどに入れて暗いところで保管すれば、数ヶ月は持つ。しかし、水分飛ばしが中途半端だと腐りやすいし、保管時に(太陽に限らず)光がわずかでも当たるような場所だと、芽が出たり緑色に変色していく。
 栽培時にも、イモができはじめた頃に土寄せをしておかないと、イモが土から顔を出し、日光を受けて緑色のイモができあがる。また、肥料などが半端で、未成熟のイモになってしまった場合、ソラニンの漁が普通のイモより多くなってしまう。小さいイモほど、厚めに皮を剥く必要がある。

 これを機会に、イモの保管法や栽培法、調理時にはしっかり皮と芽を取り除くことを、監督していた教師がきっちりと学び直して欲しい。



竹島の日 (2010 2/22 0:00)

 今日は「竹島の日」。友人と、家族と、ほんのちょっとでいいです、竹島について会話を交わしてください。小さな行動でも、多くの人がやれば、大きな力になり得ます。「竹島は日本の領土だ」という意識を、少しでも多くの日本人が共有するように、小さくともできることをやっていきましょう。

竹島 (島根県) - Wikipedia 
島根県Web竹島問題研究所
外務省: 竹島問題
MOFA: The Issue of Takeshima

 Takeshima (a Japanese territory) has been occupied illegally by the Republic of Korea. The Republic of Korea has been refusing to discuss this matter in the International Court of Justice because they know the occupation is irrational. It is apparent that Takeshima is a part of the territory of Japan!



大谷吉継 (2010 2/20 0:00)

『戦国BASARA3』がハンセン病患者を深く傷つける / 学会が抗議 ? (2/18ロケットニュース24)
 2月16日、日本ハンセン病学会はゲームメーカー大手のカプコンに対し、「偏見や差別を招くような表現を避けてほしい」と要望書を提出した。これはカプコンの人気テレビゲーム『戦国BASARA3』にハンセン病を患った(といわれている)戦国武将が登場したためで、そのキャラクター設定が余りにもハンセン病患者を深く傷つけるものになっているという。
 ハンセン病を患った(といわれている)戦国武将は、実在する大谷吉継という武将。大谷吉継のプロフィールとして「重い病に侵されており、豊臣秀吉存命の時代より常に周囲から疎んじられてきた。己の身のみに降りかかった不幸を許容することができず、すべての人間を不幸に陥れることを目的に、天下分け目の戦を起こすため暗躍する」と書かれている。


 ゲームだから、史実通りでなくても問題なかろう。しかしながら「史実に反する設定にして、それが史実よりも面白くない」というのは致命的だ。あまつさえ、それが「病を恨んで周囲を不幸にしようと…」という、ハンセン病患者の気持ちを逆なでする設定だから、救いようがない。

 ある茶会で、病気の感染を恐れて、吉継が口を付けた茶碗に誰も口を付けようとしなかったのに、石田三成だけが気にするそぶりも見せず茶を服したが、吉継はそれに感激した。
 そのような過去があったため、吉継は三成に対し、家康に対する挙兵が無謀であることを何度も説いたが、三成の決意が固いと見るや、三成に殉じる覚悟をする。
 関ヶ原では、病のため輿に乗って奮戦。裏切った小早川秀秋隊15000を、わずか数百の兵で何度も押し返したが、衆寡敵せず、最後は自害して果てた。

 史実の逸話だけで、じゅうぶんに面白い人物である。
 茶会のエピソードは、たしか「信長の野望 武将風雲録」で知った。月光仮面のような大谷吉継をかねてから格好いいと思っていたが、この逸話を知って、吉継も三成も好きになった(それ以来の三成マニアである)。記事のゲームの設定は、そのような私からしても、許し難いものだ。たぶん、このゲームを作った人間は、戦国武将好きではない。



あと3年7ヶ月 (2010 2/19 0:00)

 鳩山政権になってから、まだ5ヶ月。こんな状態があと3年7ヶ月も続く……少なくとも本人はそのつもり。鳩山政権になってから、何か実現した政策ってあるかと考えてみると、ほとんど何もない。事業仕分けだって予算全体からすればミジンコみたいなもんだし、補正予算は麻生内閣の焼き直しで、鳩山政権の施策とは言いがたい。
 何もやっていないのに、この体たらく。いや、何もしていないから、この程度で踏みとどまっているという考え方もあるか。希望の持てなさ具合や閉塞感は、自民政権時代を遥かに凌駕する。あと3年7ヶ月、どこかで浮上を開始するのか、やはり自由落下運動を続けるのか。


暴論 (2010 2/19 0:00)

 トヨタ批判はいいけど、潰れろだの海外に出て行けだの言ってるヤツは、トヨタの下にどれだけの中小企業と従業員が繋がっているか、想像すらできないお馬鹿さんなのか?それとも、分かった上で暴言を吐いているアナーキストなのか?
 ただのルサンチマンだろうけど。



病気 (2010 2/18 0:00)

 鳩山に殺意を抱くのは何度目だろう。

【党首討論詳報】(5) 首相「消費税の議論、早すぎる」(2/17産経)
 首相「これは谷垣総裁が一番ご案内のことだと思いますが、この、いわゆるリーマンショックというのがあり、これは自民党、公明党政権のもとではありましたけれども、大変な税収減というものがあったと。それはみなさま方にも予想外であったという話であろうかと思います。ただ、私は、私どもから言わせると、リーマンショックの前から緊急経済対策を打てと盛んに申しあげておったところ、旧政権が一切そこに耳を貸さなかったというのも今回の大変大きな税収減というものを作り出してしまった原因の1つだということは、あえて新政権としても申しあげていかなければなりません。だからといって、すべて、その責任を逃れるというつもりはありません。私どもはそのような中で、22年度の国債の発行額もギリギリのところ、44兆円というところで、ここならば財政というものを、ここまで、財政規律というものに対して世界の、ここならギリギリ認められるなというところで、落ち着かせてきたと、そのように考えてきたところでありまして、われわれとすれば、財政、中期財政のフレームというものを、この6月ごろに出すつもりでございますし、財政運営の戦略というものも、あわせてこの時期に出すつもりでありますが、当然のことながら、定性的な議論だけで済ませてお茶を濁すということであってはならないと思います。プライマリーバランス(基礎的財政収支)の議論というものもいろいろあるかもしれません。しかし、プライマリーバランスだけが本当に財政の健全化の道筋を示すものであるかどうかということも、あわせてわれわれとすれば検討しなきゃならんと思っておりますが、こういう中でしっかりとした財政の中期展望というものを作り上げてまいりたいと。そのことをお約束いたします」

 リーマンショック後の緊急経済対策を、政局目当てで邪魔し続け、政権交代後に前政権の景気対策をいったんご破算にしたばかりか、ちょいと対策を打ったと思ったら自民の政策の焼き直し、未だに独自の対策を打っていないゴミクズが、何をヌケヌケと言うか。犬畜生でも、もう少し恥という物をわきまえている。

 というか、「リーマンショックの前から緊急経済対策を打て」ってどういうこと?そんなこと民主党は言っていたか?指標的には回復基調だった時期に、場違いな「緊急対策」を要求していたら、私の記憶にも残っているはずなんだが。あれか、「政権交代が最大の景気対策」って言っていただけのことか?

 早く精神鑑定をやろうや。どう考えても、責任能力があるようには思えない。


捏造 (2010 2/18 0:00)

 こんなバカ総理でも、テレビにかかると「政治と金の問題ばかりあげつらって、国民生活を無視する自民党」という構図になるから、やってられない。脱税や小沢問題以外の話の方にも、多く時間が割かれてるんだが。


妄想と推察は違う (2010 2/18 0:00)

 まだこんなこと言ってるのか。

「良貨」で「悪貨」を駆逐せよ ── この国のかたちを考える(2/15THE JOURNAL)
 8日、マスコミ各社が世論調査を振りかざし、小沢辞任をヒステッリクに煽っている最中に友人のノンフィクション作家から電話があった。
 「私は小沢ファンでもないし、民主党支持者でもない。しかし、今日の世論調査を見て、がっかりした。国民のレベルは相当に劣化している。戦時中、『鬼畜米英ぶっ殺せ』と叫んだ精神構造と同じだ。『小沢問題』の一連の報道が『小沢追い落としのための検察のリークだ』くらいのことは察知出来なけりゃ。『検察はつねに正義』だなどと、はなから思いこんでいる、オメデタイ人間は、世界中探しても日本人だけだろう。検察は、『霞ヶ関』の敵であり、『愛しい自民党』を奈落の底に叩きこんだ憎っくき小沢を叩きつぶしたい、そのためには、アメとムチでマスコミを自家薬籠中のものにし、小沢を『極悪人』に仕立て上げる以外にない、と考えたのだろう。全体主義国家の常套手段だ。テレビは視聴率さえ上がれば広告収入は増えるし、親会社の新聞社も、テレビと共同して『小沢叩き』に精を出せば、検察や『霞ヶ関』の覚えもよくなるだけでなく、万が一にも自民党政権が復活すれば、恩を売れるというわけだ。ジャーナリズムの良心なんてひとかけらもない。悪代官と手を握った目明かしとかわら版屋だ」と手厳しい。
(一部引用)

 「検察は常に正義」なんてナイーブな信仰を抱いているヤツは、一体どこにいるのか?「メディアに乗せられている」「戦前と同じだ」と脅迫すれば、考えを変えるとでも思ったか?国民を蔑み自分は裏が読める人間と措定しておきながら、証拠の無い陰謀論を垂れ流す「ノンフィクション作家」の言葉は、戯れ言としか言いようのない物(この作家は実在するの?)。

 マスコミの報道に問題がないと言うつもりはないが、それと小沢の問題を、むりやり一緒くたに考える必要はない。金銭の流れが異様であるのは誰の目にも明らかであり、わざわざ奇っ怪な運用をしているのには何らかの意図があると考えるのは妥当。それに対する言い訳が「秘書がやった、私は知らない」では、なおさら意図の存在を強く感じさせるし、その意図が後ろ暗い物であることを証明している。

 そして最も「メディアによる小沢叩きは異常」という論の信憑性を疑問視させるのは、今そのように主張している者たちが、自民党政権時代には決してそのような主張をしなかったという事実である。



くだらぬ数字遊び (2010 2/17 0:00)

天皇会見の1カ月ルール破り「03年以降6件」官房長官(2/16朝日)
 外国要人と天皇陛下の会見が宮内庁の定める日程調整期限である「1カ月前」を切ってから申し込まれて実現したケースが、2003年以降09年12月までに計6件あったと、平野博文官房長官が15日、衆院予算委員会で答弁した。一方、宮内庁は「ルールの徹底を要請してからは1件のみ」としている。
 中国の習近平(シー・チンピン)・国家副主席と天皇陛下の会見が昨年12月、この「1カ月ルール」を破って実現したことで、「政府による天皇の政治利用だ」との指摘が出ていた。
 平野官房長官は「03年以降は(習副主席のケース以外に)計6件あった」と答弁。「政治利用には当たらない」との認識を改めて示した。
 一方、宮内庁によると、ルールが設定された1995年以降、同様の事例は習副主席以外に計22件あった。ただ、04年2月に宮内庁が陛下の年齢や体調を勘案して外務省に「1カ月ルールの徹底」を要請して以降は、05年にタイで、大地震と津波の影響から要請が1カ月を1日割り込んだ事例が1件あったのみという。


 平野官房長官の答弁を聞いて「自民党も1ヶ月ルールを破ってるじゃないか!」というのは早合点。分かりにくい記事だが、必要な情報はきちんと示されている。

 「ルールが設定された1995年以降、同様の事例は習副主席以外に計22件」「2003年以降09年12月までに計6件あった」と「04年2月に宮内庁が陛下の年齢や体調を勘案して外務省に「1カ月ルールの徹底」を要請して以降は、05年にタイで、大地震と津波の影響から要請が1カ月を1日割り込んだ事例が1件あったのみ」の3箇所を繋げて考えると、
 
 95年〜03年……16件
 03年〜04年2月……5件
 04年2月(ルール徹底の要請後)〜09年12月……タイの件+習近平の件

 ルールの徹底後は、やむを得ない事情による1件のみ。自民党政権が、ルール徹底の要請後は(03年の陛下の前立腺ガンの手術を受けて、陛下の体調を勘案申し上げた上の判断)1ヶ月ルールを厳密に適用してきたことが分かる。

 平野がわざわざ「03年以後」の数字を出してきたのは、ルール徹底前の件を数に入れて「やむを得ない物を除けば、ルール徹底後は小沢のごり押し1件しかない」という事実を隠蔽しようという意図があったからとしか思えない。姑息な数字いじりで国民を騙そうという魂胆が見え見え。馬鹿にされたものだな、日本人……と言いたいところだが、報道のしかたによっては巧く騙せそうだな。

 仮に自民時代に「ごり押し」があったとしても、「自民もやっていたから、ボク悪くないもん」という論理は、ガキの物でしかない。ましてや、自民時代の数字を出したからと言って、昨年の件が「政治利用ではない」ということの証明には、決してならない。

 結論。今回も民主の自爆。民主の異常さが証明されただけのことだ。


国母 (2010 2/17 0:00)

 マイナー競技の1選手の服装や態度が悪いだけで、何もそこまで怒らんでも、というのが正直な感想。鳩山が海外でバカ晒すのとは、レベルが違う。成績が伴えば、悪ガキぶりもアリなんじゃないか…と、朝青龍が好きだったり、イングヴェイ(参考資料→wikipedia)を愛していたりする男としては思う。
 もちろん、実力が追いついていなければ滑稽なことこの上ないので、もしメダルが取れなければその時には、叩きたい人は容赦なく叩いて差し上げればヨロシ。



脱税王が納税を呼びかける (2010 2/16 0:00)

“無申告”首相「よい国のためぜひ納税を」 確定申告16日にスタート(2/15産経)
 鳩山由紀夫首相は15日夜、16日から平成21年分の所得税の確定申告がスタートするにあたり、「当然税金を払っていただき、そのことで国民の皆さんのお暮らしを守る政治をつくり上げていく。この国をさらによい国にしていくために税金をお支払いいただきたい」と述べ、国民に納税を呼びかけた。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 首相は母親から7年間で約12億円6千万円の資金提供を受けながら申告していなかったが、この件を関しては「政治に対する信頼を回復させていかねばならない。そのような思いで自らも戒める」と述べただけだった。


 脱税王が脱税するなと言ってるわけだから、「泥棒に戸締まりを注意される」よりも酷い。泥棒に「盗み、ダメ、ゼッタイ」と言われてるのと同じで、説得力ゼロ。
 ま、鳩山にまともな政治はもはや期待できるはずもなく、こういう笑いのネタでせいぜい日本を明るくしてくれや、と言うしかない。いや、明るいどころか、ガンガン暗くなってしまうか。

 鳩山の無思考ぶりは子供手当の件でも現れた。

子ども手当「財源は無駄削減で」 首相、満額支給見送り示唆か(2/14日経)
 鳩山由紀夫首相は14日、2011年度から満額支給を目指す子ども手当の財源に関して「将来に借金を残すことはしたくない。(予算の)無駄を削減する中で、余裕ができた分だけやろうという仕組みを基本的にはつくろうと思っている」と表明した。
 子ども手当の財源を国債発行などに頼らず、4月からの事業仕分け第2弾などを通じた無駄の削減から生み出す考えを強調したものとみられる。ただ歳出削減が進まない場合は満額支給にこだわらない意向を示唆した発言とも受け取れる。
 首相官邸で初めて開いた市民との直接対話「リアル鳩カフェ」で、子育てを巡る意見交換の中で発言した。


 鳩カフェに呼ばれた一般人に「子供手当は嬉しいけれど借金を後世に残すのは不安」というようなことを言われ、この発言に繋がったらしい。まさに、「直前に言われたことに影響される人」の面目躍如である。

 で、こりゃマズイと思ったのか、すぐに発言修正。

子ども手当「23年度は満額」 首相が強調(2/15産経)
 鳩山由紀夫首相は15日朝、衆院選マニフェスト(政権公約)で子供ひとりあたり月額2万6000円を支給するとした子ども手当について「(平成)23年度は当然予定通り、満額をやる。そのための財源も、歳出削減を徹底的にやって生み出していく」と述べ、23年度は22年度のように半額実施ではなく全額支給する方針を強調した。首相公邸前で記者団に答えた。
 首相は14日、首相のブログ読者を対象にしたお茶会「リアル鳩カフェ」で、参加女性から子ども手当の財源について「子供に借金を残すのではないか」と懸念が示されたことを受け、「財源は無駄を削減するなかで、余裕ができた分だけやる仕組みを作ろうと思っている」と述べ、満額支給にこだわらないと受け取れる発言をしていた。
 首相は15日、記者団から「ぶれているのでは」と問われ、「全然ぶれていない」と反論。前日の発言の真意について「財源はあくまでも歳出削減。その決意を申し上げた。それは変わらない」と釈明した。


 事業仕分けで削られた額は予定の3兆円には全然足りず、政治判断で予算復活している物もあって、けっきょくは数千億程度。しかも他方では、小沢の一声で道路予算が復活してたりして(陳情があったところへ手厚く予算を付けるえげつなさ)、歳出削減は全く進んでいない。どうやって子供手当満額を実現させるつもりなのか。

 行動原理が思いつきによる物である辺りは、林銑十郎くらいしか匹敵する者はいるまい。


 しかし、「平成の脱税王」というネーミングは、「昭和の爆笑王」というのを彷彿とさせ、昭和に対するノスタルジーを感じさせる何とも味わい深いコクを醸し出している。


無責任 (2010 2/16 0:00)

重要政策に世論調査活用へ 後期医療・年金などで厚労相(2/15朝日)
 長妻昭厚生労働相は、後期高齢者医療制度(後期医療)や年金問題などの重要な政策課題に世論調査を活用する検討に入った。国民の声を政策に反映させる狙いで、「国民から送り込まれたチェックマン」を自任する長妻氏のこだわりの一手だ。(以下略)

 国民の信任を受けながら自分の決断に責任が持てないのならば、込み入った状況を国民に分かりやすく説明する義務を放棄するならば、政治家など辞めてしまえ。責任感と覚悟を持てない人間が大臣などやるな。



知識軽視では論理的思考力もおぼつかない (2010 2/15 0:00)

 勝間和代の「努力すれば報われる」型の主張は、才能ある人に対してはそれなりに意味ある物で、「まぁそういう意見もありだわな」程度の思いしか抱いていなかったが、さすがにこれは苦笑せずにはいられない。

勝間和代のクロストーク:みんなの経済会議/30 論理的思考力育成する教育を (毎日新聞)
 今回は、日本の学校教育で知識習得型の時間を減らし、論理的思考力を育成する時間をもっと増やすべきだということを提案します。従来のカリキュラムは、知識の習得を優先して、その枠の中で論理的な考え方をするよう設計されてきました。しかし、インターネットがこれだけ普及し、さまざまな知識にアクセスできるようになった今、教育時間の最適配分が変わってきたのではないでしょうか。
 例えば、私たちは鎌倉幕府が成立した年を「1192(いいくに)つくろう鎌倉幕府」と教えられてきました。ところが、現在は、実質的には1185年ごろに成立していたと教科書に載っています。だからといって「いいハコつくろう」と新たな語呂合わせで教えようとするなら、従来型の教育と同じでしょう。
 重要なのは「なぜ貴族政治がうまくいかなくなり、平氏政権そして源氏政権に移ったか」という詳細な背景説明です。そうすれば「現代において、どのような状況が起きれば、政権交代が生まれやすいのか」などという論理を歴史から学べるわけです。ところが、残念ながら、私はそうした論理を授業で聞いた記憶があまりありません。
 私は学生時代、社会や生物の成績が、数学や物理に比べてかなり悪い方でした。体系化された教え方をされずに、とにかく覚えろという詰め込み教育が苦手だったためです。しかし、こうした知識は今、ネットの検索エンジンで一瞬で答えが得られます。必要なことは、検索エンジンで得られる結果を覚えることではなく、検索エンジンにどのようなキーワードを入れるかということであり、また、その結果をうのみにするのではなく、さまざまな角度から調べ直す観点を養うことです。
 今は、知識の量よりも、知識の見つけ方や使い方、生かし方が求められています。それを身につけさせる教育こそ、論理的思考力を育成する教育なのです。「1192年(あるいは1185年)鎌倉幕府成立」と覚えこませるのではなく、「なぜ鎌倉幕府の成立が1192年(あるいは1185年)なのか」「武家とは何か」「なぜ貴族は衰退したのか」などと、一つの物事について最低でも5回は疑問を投げかけ、互いに議論することが大事だと考えます。
 日本で論理的思考力を育成する教育が不足していることは、裸一貫から1兆円企業をつくり上げた経営者から、中学・高校生の教育に携わる数学者まで、私の周囲の人たちが異口同音に警鐘を鳴らしている問題です。「ゆとり教育」が迷走した原因の一つは、知識習得型の時間を減らしたにもかかわらず、論理的思考力を育成する教育の拡充が不十分だったり、その適切な指導方法が確立していなかったことではないでしょうか。
 論文やディベート、実験など自らが体験して、論理を構築できる時間を増やすと同時に、知識習得も、どうやって検索するのかや情報ソースにあたるのかという実践的な教育が求められていると思います。論理的思考力を育成する教育のため、どのようなカリキュラムが考えられるか、みなさんのご意見をお聞かせください。(経済評論家)


 たしか立花隆も言っていたなぁ、知識はコンピュータに任せて人間は思考に集中せよ、と。演繹と帰納を巧く使い分けることこそ重要、ってのは多少なりとも勉強を真剣にやった人間なら、強く実感していることだと思うんだが。既に2500年以上前に孔子も「学而不思則罔、思而不学則殆」と言っておった。

 「「ゆとり教育」が迷走した原因の一つは、知識習得型の時間を減らしたにもかかわらず、論理的思考力を育成する教育の拡充が不十分」というのはその通りで、論理的思考力を鍛える教育プログラムの構築は、学校教育における喫緊の課題だと思う。
 しかし、「知識は検索すればいい」という考えは、浅薄としか言いようがない。思考は、知識を動員することによって為される。一定の知識を持っていなければ、論理的思考は成り立たない。「武家とは何か」というテーマを考えるときに、滝口の武士だの荘園だの源氏だの平氏だのというタームを知らずに、何を思考することができようか。「検索すれば済む」というかもしれないが、その検索ワードを知識無しに選定できるのかどうか疑問だし、検索結果から得られる情報の是非を、知識無しにどう決定するのか甚だ疑問である。

 さらに付け加えれば、「なぜ貴族政治がうまくいかなくなり、平氏政権そして源氏政権に移ったか」「なぜ貴族は衰退したのか」については、心ある先生なら中学校で教えたり考えさせたりしているし(それを教育課程にどう組み込むかは確かに課題であると思う)、高校では論述対策として、必ず触れているはずである。また、中学生相手でも、進学塾では間違いなく教えている。
 なぜ中学でなく高校でだと教わるか、なぜ進学塾だと教わる可能性が高いか、それは、ある程度の知識を持っていなければ、背景にある論理的な繋がりはなかなか理解しにくいからだ。論理無き知識はあり得るが、知識無き論理は皮相的な物でしかあり得ない。

 例えば英単語も、語源や接頭辞・接尾辞の説明から論理的に教えることはできる。しかし、その教え方が通じるのは、中学生レベルの単語は理解できている生徒だけだ。lookやseeも知らないような生徒に、「re(再び)+spect(見る)で、何度も見たくなるくらい尊敬しているという意味だ」と言っても、記憶に残る可能性は薄い。ある程度単語を理解した上で、spectatorやspeculateやaspectなどを一緒に教えれば、効果はある。一定の知識があって、初めて論理的な覚え方に意味が出てくる。

 論理的思考力の鍛錬は重要であるが、だからといって知識を軽視したり検索で済ませようとするのは愚の骨頂。勝間さんこそ、論理的思考力を鍛えた方が良いように思う。



過剰反応 (2010 2/14 0:00)

陸自連隊長発言「首相を揶揄、許し難い」 北沢防衛相(2/13朝日)
 北沢俊美防衛相は13日、長野市での会合で、陸上自衛隊の連隊長が「同盟関係は『信頼してくれ』などという言葉で維持されるものではない」と発言した問題について、「一番の指揮官である首相の言葉を揶揄(やゆ)する発言を幹部自衛官がすることは許し難い」と厳しく批判した。防衛省はすでに連隊長を注意処分としているが、北沢氏は15日に火箱芳文陸上幕僚長にも直接、注意する。
 北沢氏は、連隊長の発言は外交における政府の意思決定をないがしろにする行為だとして、「クーデターにつながる極めて危険な思想だ」と指摘。「(こうした行為で)規律が乱れ、組織が機能しなくなると、独断専行や下克上が起こる」と強く戒めた。


 他の新聞社の記事を見ると、連隊長の発言は「同盟関係は『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」の方が正確。「だけ」の有無で印象がかなり変わるので、念のため。

 で、処分としては私は反対はしない。発言の意図は別として、「首相批判と受け取られる可能性がある発言」を表立ってしたことは問題無しとは言い切れない。軍人ゆえ、公務員ゆえ、政治的発言には慎重であって欲しいと思う(だからこそ、公立校の教員が日の丸・君が代に反対するのも、厳しく処分して欲しいものである)。連隊長も、処分覚悟で現場のガス抜きの役目を果たそうとしたのではないか。

 だが同時に、北沢防衛相の反応が過剰であるのも事実だ。「同盟関係は『信頼してくれ』などという言葉だけで維持されるものではない」というのは、一般論としては批判の余地が無く、まったく正しい。鳩山発言が絡んでくるから「政治的発言」と受け取られる可能性を有してしまっただけである。
 それなのに、「クーデターにつながる極めて危険な思想だ」と言うのは、明らかに過剰反応。よっぽど「Trust me」はトラウマになっているのだろうか。北沢が過剰に反応すればするほど、逆に連隊長発言に政治的意味合いが加味されていくのだが……。

 また、クーデターに繋がる危険思想ならば、逆に「注意処分」だけで済ませるのは問題ではないのか?その辺り、言説に齟齬を来している。

 そもそも、当たり前の発言が「揶揄」と受け止められかねないことが、日本の不幸である。つまり、指揮官たる鳩山が、当たり前の発言を「揶揄」にしかねないほどに、まともな思考回路を持たずにバカを晒しているということ。鳩山がまともな外交をおこなっていれば、連隊長の言葉はただの一般論でとどまっていたし、だいたい発言自体が存在しなかった。
 今の状態が極限まで悪化すれば、違法行為、反国家的行為でないと、国益が守れない…という革命前夜、クーデター前夜の状態になる。その意味では、クーデターに繋がるのは、自衛隊の側の問題ではなく、政権にある民主党の側の問題だ。もちろんいかな民主党とはいえ、そこまで日本を壊滅させることは無いと信じたいが、少なくとも「自衛隊の連隊長の発言よりも、今の民主党の政権運営の方がよっぽど危険」ということは、民主党の人間にはきっちり理解して欲しいところ。馬の耳に念仏だろうが。



未だに母親依存の63歳 (2010 2/13 0:30)

与謝野氏、激しく首相追及「平成の脱税王だ」 衆院予算委(2/12産経)
 質問に立った自民党の与謝野馨元財務相が、首相の実弟である鳩山邦夫元総務相の証言として「兄貴がしょっちゅう母のところに行き、子分に配る金をもらっていた」と紹介した。これに対し、首相は「まったくの作り話だ」と激高。「母にたずねていただいても結構だ。(邦夫氏が)なぜそんな話をするのか信じられないし、残念だ」と語り、証言を否定した。(一部抜粋)

 はい、総理から、「鳩山母の証人喚問」にOKが出ました。

首相の実母らの喚問要求=自民国対委員長(2/12時事)
 自民党の川崎二郎国対委員長は12日、国会内で民主党の山岡賢次国対委員長と会談し、鳩山由紀夫首相の資金管理団体の偽装献金事件に関し、首相の実母と在宅起訴された元公設第1秘書、鳩山家の資産管理会社「六幸商会」社長の3人の証人喚問を要求した。民主党はいずれも拒否する方針だ(一部抜粋)

 拒否するなよ。党首と党とで、言ってることが違うぞ。

 そもそも、「母親を盾にしようとする63歳の男」というのが、絶望的。



文鳥も十人十色 (2010 2/12 0:00)

 ふと思い立って、YouTubeで文鳥の動画を幾つか見る。文鳥によって求愛時の歌声が多少違うのは知っていたが、これほどまでに差異があるとは思っていなかった。うちの文鳥さんと同じどころか、似た歌声の文鳥すら見つからなかった。
 さらに言えば、うちの子と他の文鳥、やっぱり顔が違う。鳥でも顔に個性がある。

 名古屋には鳥カフェは無いのかなぁ…。


オザワスキー (2010 2/12 0:00)

 終わったどころか始まってすらいない自称文芸評論家に「終わったね」と言われるのは、むしろ喜ばしいことに思われ、立花隆さんや福田和也さんも僥倖であるな。福田さんなんて、「小沢は、原敬よりも器量が小さい」というごく当たり前のことを書いていただけなんだが、それですら批判の対象になってしまうと、そこまで小沢に入れ込んでりゃ本物だわね。



よりによって紀元節生まれ (2010 2/11 0:00)

鳩山首相63歳「国民の幸せ感がプレゼント」 11日に誕生日(2/10産経)
 鳩山由紀夫首相は11日、63歳の誕生日を迎える。前日の10日には、首相官邸で記者団に対し、「国民が幸せ感を感じるようになることが一番のプレゼントだ」と強調。64歳まで1年間の抱負を「一日一日積み重ね、国民に政治の変わりゆく姿を見せ切りたい」と語った。
 首相はぶら下がり取材を受けた後、首相番記者らが出席した誕生会に参加。記者らから「ハッピー・バースデー・ディア・由紀夫」と祝福されると、驚いた様子で「ありがとうございます」と頭を下げた。また、花束やカード、首相夫妻をかたどったお面を贈呈されると、幸(みゆき)夫人のお面をかぶっておどけてみせた。
 会合には、菅直人副総理・財務相や平野博文官房長官も同席した。


 確かに、政治の変わりゆく姿は見せつけられているな……悪い方向に。そんなものを見せ切られても、迷惑きわまりない。国民に幸せ感を感じさせたいのなら、早急にお辞めいただきたいのだが。勿論、総理の職のみならず、議員辞職をぜひ。
 というか、「幸せ感を感じる」って日本語に、かなり違和感を覚える。


誤解 (2010 2/11 0:00)

 岐阜県だからといって、山ばかりとか、冬は常に雪に埋もれているというのは誤解です。岐阜県民のほとんどは日常的にイナゴや蜂の子を食べている、と思い込むくらい大誤解です。岐阜市など濃尾平野の一部なので、標高は20mもありません。東濃西部は、年に数回しか雪が降りません。



わーたーしーはーやってないー潔白だー (2010 2/10 0:00)
(タイトル、不正確だったので微妙に修正)

続投宣言の小沢氏、米大統領との会談にも意欲(2/9朝日)
 民主党の小沢一郎幹事長が8日、党務に完全復帰し、精力的に動き出した。鳩山由紀夫首相から幹事長続投の言質をとり、記者会見では元秘書らが起訴された土地取引事件での「潔白」を宣言。大型連休中のオバマ米大統領との会談にも意欲を示した。まずは小沢氏は党務に集中しつつ、厳しい世論の動向を見極める構えだ。
 小沢氏は8日夕、不起訴処分後、初めての定例記者会見に臨んだ。「最初は私から申し上げる」と切り出し、言葉を慎重に選びながら「心配をかけておわび申し上げる」と陳謝した。
 ここで一拍おいて「ただ」と言うと、「検察当局の公平公正な捜査で、不正なカネを受け取っていないということが明白になった」と強調。説明不足との指摘には「強制捜査を受け、2度事情の説明をした。その結果、これ以上の説明はないんじゃないかと思う」。不起訴処分となった以上、もう説明は不要というわけだ。会見では正面からの検察批判は控えたが、事実上、検察当局に対する勝利宣言だった。
 小沢氏の矛先は報道にも向かった。朝日新聞など複数の全国紙の世論調査で「幹事長辞任」を求める意見が7割前後に及び、小沢氏に厳しいことについて質問が及ぶと、こう反論した。
 「ここ1カ月以上にわたり、小沢一郎は不正なお金を受け取っている、けしからん人物であるという報道が続いた」と指摘。「私の願いは、小沢一郎は不正な献金を受けとっていなかった、潔白だったという報道を続けていただき、その後に世論調査をしていただければ」と語った。
(以下略)

 意地悪い見方をすれば、「大っぴらに情報操作を要求する小沢」ということで。
 どう考えても「潔白ではない」のに、なぜ潔白だという報道をせねばならんのか。メディアは、別に検察のリークに依存して小沢批判をしているわけではなく、小沢周辺の金の動きがどう見ても不透明だから批判しているだけ。法的に小沢を黒と断定するのは難しいとしても、金の動きは明らかに不自然であり、少なくとも「白ではない」と言わざるを得まい。であれば、倫理的、政治的に問題有りと批判することは、決して不条理ではない。間違いなく、漢字やカップラーメンで麻生さんを批判するよりも、小沢批判は遥かに理に適った行動である。

 しかし、石川は離党も辞職もしないようだし、これだけ自分たちの不祥事に甘い対応ばかりとっていると、民主党は今度野党になったとき、与党を追及することはできなくなるぞ。……いや、現時点で既に、野党時代の発言を忘却して好き勝手やっているのだから、野党になったらまた、過去の発言を全て忘れて、与党批判に精を出すことになるだけか……どうしようもないクズ政党だ。



どの口が言う? (2010 2/9 0:00)

【ワイドショー通信簿】朝青龍の「国外逃亡」 勝谷「日本の法と正義どうなる!」(2/8J-CAST)
スッキリ!!
<テレビウォッチ>傷心の朝青龍がハワイで静養してるというので、番組も大追跡を敢行。朝青龍が観光客と一緒に撮った記念写真を収集するなどの成果をあげた。

「カネで済むなら…」
 スタジオでは番組コメンテイターの勝谷誠彦、顔面を紅潮、硬調させて、まくしたてる。「マスコミは(朝青龍を)追いかけ回して、ハワイの観光案内みたいなことをやるんじゃなくて、麻布署になんで彼を国外に出したかを取材しないとダメですよ!」
 「どういうことですか?」。司会の加藤浩次がわざとらしく合いの手を入れると、勝谷は先週に引き続いて、持論の朝青龍逮捕必然論を全面展開。「客観的に見て、殴ったという行為はあったと思う」と主張する勝谷に、司会者は「それはまだわかりませんよね」とあくまで冷淡である。
 「それは警察はちゃんとやらないと。人を殴って、カネ払って済むなら、警察要りませんよ。海外に逃げますよ――」。勝谷はいつものように、ひとりでにヒートアップしていく。机を叩き、怒りにわななく。「このままモンゴル行って帰ってこなかったら、どうすんですか。日本の法と正義はどうなるんですか! こんなナメられたこと許しちゃダメですよ!」
(以下略)

 マネーロンダリングやって、秘書のせいにして済むなら、警察要りませんよ!

 まぁ意見そのものはまぁ分からんでもないのだが、小沢問題に対して「まだ嫌疑が確定していないのに悪人のように報道するマスコミはおかしい!」と喚いているのと同じ口で言う意見ではない。朝青龍がクロというのも、確かにそうだろうなとは思うが、同じくらいの程度で、小沢もクロだと多くの人は感じているし、朝青龍よりも小沢の存在の方が、日本にとっては大きな害悪である。
 狭い世界で電波を飛ばす輩なら、希少生物を見るように生暖かく観察すれば良いんだが、勝谷は、テレビに多く出ている分、影響力がそれなりにあるから生ぬるい目で見るわけにはいかない。


見たくないけど (2010 2/9 0:00)

 民主党や、その取り巻きどもを観察していると、怒りや呆れの感情で、心がささくれ立ってくる。何だかこっちの精神レベルまで下がってくるようで、視界に入れたくないのだが……日本人だから気にしないわけにはいかないし、何より、酷すぎて勝手に視界に入ってくるし。



北方領土の日 (2010 2/8 0:00)

 2/22の竹島の日の前に、2/7は北方領土の日です(2/8付の文章ではあるが、書いているのは2/7の夜なのでご容赦されたし)。

 北方領土の問題は、鳩山一郎が領土問題を先送りにし、しかも先送りの内容が「平和条約を結ぶ際に2島返還でOK」としてしまったことに起因する。国連に加盟するにはソ連の承認が必要で、国際社会に復帰するためにも国交正常化は必要だったのは分かる。しかし、「2島返還だけで良い」という意志をソ連に伝えた鳩山一郎の判断が、正しかったのかどうか、私には確言はできない。
 ただ、後の政権に、問題解決の機会がなかったわけではないし、とりわけ、ソ連崩壊時は絶好のチャンスであったことを考えれば、鳩山一郎以上に、後の自民党政権の責任こそ重いと言うべきだろう。

 そして、鳩山一郎の孫が現首相なのだが……期待するだけ野暮ですわな。次に訪れる機会を、いつまで耐え忍ばねばならないのだろうか。


トンデモ (2010 2/8 0:00)

 朝青龍引退は、検察官僚やマスコミが仕組んだ「小沢不起訴」隠しだ、と主張している山崎行太郎。まったく関係ない事象をむりやり繋げようとしたり、根拠ゼロの被害妄想で事象を説明しようとする姿は、何か既視感を覚えていたんだが……アレだ、「私は謎の団体に電波で攻撃をされている」などと主張するトンデモ系作家と似ているんだ。
 「独自の政治論」とか言ってるが、他の人が「考えた上であり得ないと破棄した論」を「斬新な意見」と勘違いして垂れ流しているに過ぎない。

 とりあえず、文芸評論家とか名乗るんだったら、人に読ませられるまともな文章を書いてほしい。接続助詞でどんどん文を延ばすのは、駄文の典型だ。



倫理観皆無 (2010 2/6 0:00)

 起訴された議員本人が議員の職に居座り続けることはあったが、党がそれをかばう姿というのは、自民党時代にあったかどうか、あまり記憶がないのだが…。

民主・山岡氏、審議応じぬ姿勢 石川氏辞職勧告決議案(2/5朝日)
 民主党の山岡賢次国会対策委員長は5日、自民、公明、みんなの党の3党が衆院に共同提出した石川知裕衆院議員に対する辞職勧告決議案について、「審議するに当たらないということで対処していく」と述べ、採決に応じない姿勢を示した。国会内で開かれた民主党の会合で述べた。
 山岡氏は「該当する問題は(石川氏が小沢一郎幹事長の)秘書だった時の事件で、国会議員としての問題ではない」と理由を語った。決議案を扱う衆院議院運営委員会は4日夜、民主、自民両党の筆頭理事が話し合い、週明けの8日に理事会を開いて与野党で協議することを確認した。 
 これに対し、自民党の大島理森幹事長は「民主党の倫理観の表れだ。自民党なら起訴の時点で(辞職)やむなしとなる」と記者団に述べ、山岡氏を批判した。


 審議すらせずに放置するという対処は異常ではないか(山岡は「法案はつるしておく」という言い方をしていた)。「秘書だったときの話」という理屈も噴飯物で、秘書だったときだろうが議員になってからであろうが、違法行為に手を染めた以上、議員の資質が問われるのには変わりない。

 まぁ、倫理的に問題のある輩が党のツートップだから、腰巾着の山岡としては、この対応も仕方ないのかもしれん。

 自民党時代は、たしかに汚職などはあったが、それでも離党なり議員辞職なり、それなりに責任はとっていたことが多かったように思う。加藤紘一は、秘書の問題で責任をとって議員辞職したし。
 小沢や鳩山のように、党の幹部クラスであるのに、秘書が逮捕されても「全部秘書のせい」とばかりに何の責任もとらず活動を続けるような輩は、記憶にない。

 民主党支持者は、こんな民主党を望んでいたのか?



朝青龍引退 (2010 2/5 0:00)

 多少やんちゃなぐらいだったら擁護もするのだが(実際に私は「モンゴルでサッカーをやる前」までは朝青龍に擁護的であった)、さすがに一般人を殴ったという話になれば、擁護などできないし、引退となっても自業自得としか思わない。むしろ、引退ではなく解雇という処分は下せなかったのかと、相撲協会の甘さを批判せざるを得ない。

 実力はあったのに、もったいない横綱だった。いや、あの性格だったからこその強さだったのかもしれないが。師匠がまともだったら、また違った形になっていたかもしれない。その意味では、師匠が朝潮だったことが朝青龍の不幸であった。

 ……小沢も引退しろよ。



無責任 (2010 2/4 10:00)

郵政の非正規20万人を「正社員に」 亀井担当相(2/3朝日)
 亀井静香郵政担当相(国民新党代表)は3日、郵政民営化見直し後、20万人超の日本郵政グループの非正規雇用従業員を正社員にするよう同社に求める考えを国民新党議員との会合で明らかにした。
 同社の非正規従業員(派遣社員含む)は約20万5千人。約23万1千人の正社員を加えた全従業員の5割弱を占める。正社員化はコスト増にもつながり、会社側の反対は必至だが、亀井氏は記者団を前に、「経営権にまで介入するのかと批判されると思うが、そこまで踏み込んだ改革をやらなくてはいけない」と強調した。


 外国人参政権反対以外にまともな部分が何一つ無い亀井さんだが、また無茶苦茶なことを言っている。小泉への私怨だけで郵政を云々するのはやめてほしいもんだ。
 正社員化を強制されれば、人件費を抑えるために多くの非正規従業員をクビにし、少数の正社員でなんとか仕事を回そうと無理をし始めるだろう。それすら亀井が強権発動して許さないとすれば、正社員化のコストがかさんで経営が傾くことになる。そうなっても、亀井はおそらく「経営のやり方が悪かった」と責任転嫁して責任をとらない。さらには、税金で損失を補填することさえ言い出すだろう。法人税をきちんと納めていた優良企業は、国に経営を歪められた高コスト企業へと変えられてしまうことになる。

 最低賃金を上げて、一方で高賃金なのにまともに仕事してないオッサンの賃金を下げるとか、やりようはいくらでもあるだろうに。


厄介 (2010 2/4 0:00)

 我がトップの鳩山っぷりに、普天間問題で苦悩する岡田の気分を味わう。
 「自分はいい人間だ」と思い込んでいて、むしろ悪意無く非常識を振りかざす厄介さを有し、しかも理屈が通じない人間というのは、扱いにくいことこのうえない。


まだ分からん (2010 2/4 0:00)

 とりあえず、「小沢不起訴」報道で「検察の敗北!」などとイカれた浮かれ方をしている方々が鬱陶しい。証拠が挙がれば起訴する、証拠が出なければ起訴しない、それだけのことだ。権力闘争だと妄想する人にとっては、別の解釈があるようだが。

 でも、小沢を起訴するのは難易度の高い仕事であるのは確か。「まだ市民団体の告発に対して不起訴になっただけ」と希望を持ちたいところだが、法の抜け穴を熟知している小沢ゆえ、グレーゾーンを巧く渡りきるような気もする。いや、捕まって起訴されて、禁固でも懲役でも死刑でも何でも食らえ、という願望はあるんだが。



虚言癖 (2010 2/3 0:00)

首相が会見でまた“勇み足”…メキシコ大統領会談(2/2読売)
 鳩山首相は1日夜、首相官邸でメキシコのカルデロン大統領と会談した。
 会談後の共同記者発表で、首相は「メキシコも日本も、経済は対米依存だった。そこから脱却していこうではないかという認識を互いに持った」と説明。
 しかし、外務省によると、大統領は会談で「メキシコからの輸出の85%が米国向けだ」などと触れただけで、「対米依存からの脱却」などの言及はなかったという。外国要人との会談内容をめぐる首相の新たな不適切発言といえそうだ。
 首相は昨年12月、コペンハーゲンで会談したクリントン米国務長官に米軍普天間飛行場移設問題をめぐる政府方針を伝えた後、記者団に「十分に理解いただいた」と説明。だが、米側は「事実関係と異なる」と反発し、藤崎一郎駐米大使が急きょ召請される事態に発展した。


 国内向けにバカを晒すだけなら国内で何とか問題を処理することもできようが(それも難しいレベルに達しつつあるが)、海外要人の発言をねじ曲げるとなると、国賊という呼び名すら生ぬるい。
 「日本の首相と話をすると、勝手に発言をでっち上げられる」という評価が定着すれば、日本の外交は完全に行き詰まる。信用を完全に失った国に残された外交手段は、北朝鮮のような瀬戸際外交のみ。鳩山は、日本が築き上げてきた国際的地位を破壊しようとしている。しかも、本人は悪意無しに、という最強にタチの悪いやり方で、だ。

 メキシコも迷惑な話であったが、しかし、メキシコよ、安心して欲しい。オバマもクリントンも鳩山妄言の被害者だ。鳩山発言よりも、カルデロン発言の方をアメリカは信用してくれるはずだ。


何を分かり切ったことを (2010 2/3 0:00)

子ども手当満額困難に=峰崎財務副大臣も表明−11年度以降(2/1時事)
 峰崎直樹財務副大臣は1日の記者会見で、衆院選マニフェスト(政権公約)で掲げた2011年度からの子ども手当の満額支給(中学卒業まで一人当たり月額2万6000円)について「相当無理がある。財源的に厳しく公約の実現はなかなか難しい」と表明した。手当満額支給に関しては、野田佳彦財務副大臣も31日に「ハードルは高い」と指摘している。
 平野博文官房長官は1日、満額支給が難しいとの見方について「政府として到底考えていない」と否定したものの、予算編成を担当する財務省の副大臣2人が満額支給は困難との見通しを示したことで、看板施策の大幅な修正を迫られそうだ。
 11年度以降の満額支給について、峰崎副大臣は「(困難と)早くから思っていた。10年度予算案の編成が終わり、今まで通りに約束できる条件はあるかなと思った」と釈明した。先の衆院選で民主党は予算の総組み替えで11年度には12兆円超の財源確保が可能と強調。しかし、峰崎副大臣は行政刷新会議の事業仕分けなどによる財源捻出(ねんしゅつ)が約1兆円にとどまったことを挙げ、「政権を取ってみて初めて分かることもある。それは正直に言ったほうがいい」として、歳出削減効果には限界があるとの認識を示した。


 何を今さら。去年の衆院選前から、指摘されていたことじゃないか。
 党も支持者も、もしかして本当に「子供手当などのマニフェストは実現できる」と思っていたのか?とりあえず参院選までは子供手当をばらまいて、参院選後に「やっぱ財源足りねぇ」と打ち切りにする……というのが民主党の策略だと思っていたんだが。



まさかの当選 (2010 2/2 0:00)

貴乃花親方、理事当選=37歳、角界に風穴−相撲協会(2/1時事)
 任期(2年)満了に伴う日本相撲協会の理事選挙は1日、東京・両国国技館で投開票され、元横綱で37歳の貴乃花親方(本名花田光司)が初当選した。理事選が立候補制になった1968年以来、5番目に若い理事になる。
 今回は定数10に11人が立候補。4期(8年)ぶりの投票となり、貴乃花親方は確実とみられた7票を上回る10票を獲得して当選した。投票は年寄(親方)ら111人の評議員によって行われ、現職の大島親方(元大関旭国)が8票で落選した。
 過去には五つの一門(相撲部屋の系統)が候補者を調整し、無投票で終わることが多かったが、改革派とされる貴乃花親方は二所ノ関一門内の調整に応じず、一門を離脱して立候補。同調した6人の親方も一門を追放されたが、年功序列や利害が優先されがちな相撲協会の役員選びに風穴を開ける形となった。
 記者会見した貴乃花親方は「身の引き締まる思い。(若手親方らの)意見を聞いて理事会でお話しできれば」と語った。
 ほかに武蔵川親方(元横綱三重ノ海)、北の湖親方(元横綱)らが当選。直ちに新理事会で理事長を互選し、武蔵川親方が再選された。


 伝統の世界+体育会系ということで、貴乃花親方の当選はまったく期待していなかったのだが、これはびっくり。
 じっくり待って、出世した後に一気呵成に攻める…というやり方が正攻法だと思っていたが、待っていたら、理事長になる前に相撲が廃れると思ったんだろう。

 貴乃花親方に投票する人間が数人でもいたとすれば、ちょっとは期待してもいいのかもしれないが、ただ、貴乃花親方が理事になったといっても、10人いる理事のうちの1人にすぎない。理念を実現させるのは非常に難しいだろう。しかし相撲好きとして応援したい。


下手な言い訳 (2010 2/2 0:00)

4億円「知人から預かった」=土地購入翌年の入金−再聴取に小沢氏供述(2/1時事)
 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入をめぐる事件で、購入翌年の2005年に陸山会へ入金された4億円の原資について、小沢氏が東京地検特捜部の2度目の聴取に対し、「知人から預かった現金だった」と説明したことが1日、同氏の弁護士の話で分かった。
 この4億円は、陸山会が土地を購入した翌年の05年3月に同会の口座に入金され、5月に全額が引き出されていたことが判明している。
 小沢氏の弁護士によると、同氏は2度目の聴取に対し、この4億円の原資について、「既に死亡している知人から預かった現金だった。引き出してすぐに返した」と説明したという。
 弁護士によると、この知人はかつて小沢氏の側近とされ、関連政治団体の代表者や会計責任者も務めていた人物。知人から預かったのは入金の直前で、入金するまでの間は事務所で保管していた。


 なんだか小学生の言い訳のようになってきた。そのうち、「伊勢神宮に行ったら天から降ってきた」とか言い出しそうな勢い。「4億円は預かっていた金ですぐに返した」「しかもその人は今はもう死んでるんだ」って、誰が信じるよ?故人を利用するテクニックは、鳩山から伝授されたのかい?

起訴なら幹事長辞任も=地検聴取に2度目も応じる−小沢氏(2/1時事)
 民主党の小沢一郎幹事長は1日午後、党本部で記者会見し、資金管理団体の政治資金規正法違反事件を受けた自らの進退について「私自身が刑事責任を問われるようなことになれば、非常に責任は重いと思う」と述べ、自身が東京地検特捜部に起訴されるなど刑事責任を問われる事態に発展すれば、幹事長職を辞任する考えを示唆した。(以下略)

 いや、幹事長だけじゃなくて、議員を辞めるべきだろう。



あべこべ (2010 2/1 0:00)

「給食費未納分は子ども手当から天引き」鳩山首相が検討表明(1/30産経)
 鳩山由紀夫首相は30日夕、学校給食費の未納分を、来年度から支給する子ども手当から天引きする方向で検討する考えを示した。視察先の甲府市内で記者団に語った。
 首相は同日、横内正明山梨県知事ら地元の首長らと意見交換。首長側は、給食費を払わない家庭の3分の2が経済的理由がないのに支払っていない現状を説明。「子ども手当は給食費に優先的に使うよう配慮してほしい」と天引きを陳情した。首相は「何か仕組みができないか考えたい」と述べ、長妻昭厚生労働相に、意見を聞く考えを示した。
 給食費未納者への対応では、子ども手当の財源の一部を負担する地方自治体が、未納分を子ども手当から天引きするよう求めている。群馬県太田市の清水聖義市長は8日の記者会見で「税金や給食費、保育料を払わない人に満額出すのが正しいか」と語っている。


 一見まともな意見に見えないこともないが、「給食未納分を子供手当から天引き」するくらいなら、子供手当の前に給食費を無料にするか、一定額の補助を出すようにするのが先だろうに。順番があべこべ。
 「バラマキで票を得よう、参院選で勝とう」と下心を持って政策決定するから、辻褄が合わなくなってくる。


鳩山が総理でいることが間違い (2010 2/1 0:00)

鳩山演説「労働なき富」にヤジ、「それはあんただ」(1/30読売)
 昨年12月30日、インド訪問から帰国した鳩山首相は、松井孝治官房副長官に「自分の政治理念と非常に重なる」と告げ、インド建国の父、マハトマ・ガンジーの言葉を演説に盛り込むよう求めた。
 ニューデリーのガンジー廟で見た「七つの社会的大罪」だった。
 だが、26日の閣議で演説全文を目にした閣僚たちは、仰天した。「七つ」の中には、「労働なき富」という言葉があったのだ。首相が実母から毎月1500万円もの資金提供を受けていた問題を想起させないか――。
 「『労働なき富』というのは、大丈夫ですか?」。閣僚の一人がおそるおそる切り出すと、首相は「自分のことを言われるのはわかっている。だからと言って(ガンジーの言葉が)間違っているんですか?」とむきになった。
(以下略)

 ガンディーの言葉は間違っていないが、鳩山がそれを引用するのは間違っている。「人権を大切にしようと国際社会に訴える北朝鮮」がどれだけ滑稽かを想像すればよい。
 むしろ、ガンディーの言葉が正しいからこそ、鳩山は総理に相応しくないと断言できる。



空虚 (2010 1/30 0:00)

【施政方針演説】全文(1)はじめに「いのちを守りたい…」(1/29産経)

 引用するのもバカバカしい文章なんで、読みたい人はリンクを辿って読んで下さい。こんな演説が心に響くという人は、たぶんコラーゲン入りサプリをありがたがるような人種だと思われ。

 「いのち」をやたら繰り返し、「人間圏」などという「どこの英文を直訳したんだ?」という用語を平気で使い、具体策は全く無い、実に空虚な演説。具体策に乏しいだけなら過去の施政方針演説と大して変わりないんだが、政治家の演説というより宗教家の演説のごとき空々しい言辞が、気持ち悪さを増大させている。

 ガンディーの言葉を引いているんだが…
 私は、昨年末、インドを訪問した際、希望して、尊敬するマハトマ・ガンジー師の慰霊碑に献花させていただきました。慰霊碑には、ガンジー師が、八十数年前に記した「七つの社会的大罪」が刻まれています。
 「理念なき政治」「労働なき富」「良心なき快楽」「人格なき教育」「道徳なき商業」「人間性なき科学」、そして「犠牲なき宗教」です。まさに、今の日本と世界が抱える諸問題を、鋭く言い当てているのではないでしょうか。


 「理念無き政治」は民主党の政治のことだし、「労働なき富」は、鳩山や小沢のやり口のことである。施政方針演説でまでブーメランをくらわなくても良いのに、と思った。



何を今さら (2010 1/29 0:00)

「信じて」発言、誤解与えた=鳩山首相(1/28時事)
 鳩山由紀夫首相は28日午前の参院予算委員会で、昨年11月の日米首脳会談でオバマ大統領に「トラスト・ミー(わたしを信じて)」と語ったことについて、「私を信頼してほしいという意味だが、先方がどのようにとらえたか。若干の誤解を与えたかもしれない」と述べた。自民党の山本一太氏への答弁。
 首脳会談では、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について、オバマ大統領が日米合意の早期履行を要求。米側は、首相の発言について「現行計画を容認した」と受け取ったとされ、首相が移設先を再検討していることに失望感が広がっている。


 trustのニュアンスも理解していないレベルだったら、英語で話すんじゃない。まぁ日本語で話しても、その場の都合の良い言葉を発したことには変わりなかろうから、同様の誤解を受けていたんだろうが。この男は、日本語にしろ英語にしろ、自分の発した言葉がどう影響し得るか考えるだけの脳味噌を持っていない。
 鳩山ほど口の軽い首相は、かつていなかったのではないか。総理以外に敢えて類型を探せば、「渡部銀行は破綻した」と口走って金融恐慌を招いた、片岡直温蔵相か。しかし彼は、1度の失言のインパクトはでかかったが、鳩山のように失言を連発してはいない。

 ちなみに、trustは、「人間性を信じる」というニュアンス。believeは、発言内容を信じるという意味で、当然ながらtrustの方が意味合いは重い。believe inだと、「存在を信じる」とか「価値を信じる」という意味になる。「幽霊を信じる」だったら、believe inを使いましょう。



素人船長 (2010 1/28 0:00)

「菅」財務相、「勘」違いで「官」頼り(1/26産経)
 菅直人副総理・財務相が26日の参院予算委員会で答弁に詰まり、審議を中断して官僚の助言を仰ぐ場面があった。「脱官僚依存」の先頭に立つ菅氏だが、疎いとされる経済政策の難しさを痛感させられた格好だ。
 「官依存」は自民党の林芳正前経済財政担当相との質疑で起きた。菅氏は「1兆円の予算で1兆円の効果しかないやり方をやってきた」と述べ、自民党政権の投資は経済波及効果が低かったと批判した。
 すると林氏は「乗数効果のことを言っているのか」と反論。鳩山政権の目玉である子ども手当の乗数効果をただしたところ、菅氏は子ども手当の支給額のうち消費に回る割合を示す「消費性向」について「おおむね0・7程度と想定している」と答えてしまった。
 林氏は首をかしげながら「消費性向と乗数効果の違いを説明してほしい」と追及すると、菅氏はついに困窮、審議は計4回ストップした。集まった大串博史財務政務官や官僚の助言を受けて「乗数効果の詳細な計算はしていないが、子ども手当の効果はある」と強弁したが、林氏は「役所の人が紙を持ってきてあわてて答えることがないように」とあきれ顔だった。


 菅さんらしいと言えばそれまでであるが、消費性向や乗数効果を理解していない財務大臣というのは、ちょっとゾッとする話ではある。まぁその辺りを知らないのは良いとしても(決して良くはないが)、「詳しい計算はしていない」と述べているのがまた何ともはや。政策の有効性を、民主党はどのようにして導き出したのか。

 さらにかっこ悪いのは、民主党が「脱官僚」をさんざん吹聴してきたこと。脱官僚とか言う割には大したことないのぅ、としか言いようがない(そのくせ党の2トップは脱税が得意)。政治家の能力アップを伴わなければ、脱官僚はすなわち日本の政治力の低下を意味するだけだ。
 
 経済学の最低限の知識も持たないで、よく財務大臣の任を引き受けたものだ。いや、仮に経済に疎かったとしても、それならば大臣職に就いたその瞬間から猛勉強をするのが、並の思考回路を持つ人間の行動ではないか。さすが菅さん、自分が経済に弱いことをマイナスと捉えず、不安も感じない、かなりの剛の者である。


X (2010 1/28 0:00)

 ROYAL HUNTの新作を購入。



 アンドレ・アンダーセン(key)曰く、「70年代ロックを意識し、製作過程もそのようにした」とのこと。確かに、7.Back to Square OneはRAINBOWの「All Night Long」を想起させた。過去の作品でいえば、「EYE WITNESS」の雰囲気に近い。私は「EYE WITNESS」が好きだったので、今作にもすんなり入り込めた。メロディのクオリティはいつも以上に高いと思うし、マーク・ボールズの歌唱も、ハイトーン一辺倒でなく多彩な魅力を見せている。
 ギターも良い仕事をしている。前作では、「情感よりもテクニック重視かな」と思っていたが、今作では前任者JKにはちょいと劣るとしても、エモーショナルなギターを奏でている。



自縄自縛 (2010 1/27 0:00)

普天間、移設先自治体の同意いらず…官房長官(1/26読売)
 平野官房長官は26日午前の記者会見で、沖縄の米軍普天間飛行場(宜野湾市)の移設問題で、移設先の自治体の同意を得る必要性について、「理解は求めなくてはいけないが、合意が取れないと物事を進められないものなのか。日本の安全保障にかかわってくる問題だ」と述べ、同意の必要性はないとの認識を示した。
 一方、鳩山首相は26日朝、沖縄県名護市長選で普天間飛行場の同市辺野古への移設に反対する稲嶺進氏が当選したことに関し、「一つの民意の表れだと受け止めている。私どもとしては(政府・与党の沖縄基地問題)検討委員会でゼロベースで移設先を決めていくことに変わりはない」と述べ、辺野古への現行移設案を排除せずに移設先を検討する考えを改めて強調した。首相公邸前で記者団の質問に答えた。


 平野の発言は、正論ではあるんだが、まずは、名護市民の感情を逆撫でするような言い方に問題有り。そして、民主党の立場を考えた場合に「お前が言える言葉か?」という疑問がわいてくる。つまり、「移転反対」の候補を民主党は擁立しており、また衆院選でも県外移設を訴えていたという経緯がある。名護市民に期待を持たせておいて、いざ民意が示されたら「いや、それを斟酌するかどうかは分からない」というのは、反発を招くのは当然のことだ。

 自分の擁立候補が勝ったら、それは普通「追い風」と呼ぶのだが、民主党は擁立候補の勝利が逆風になってしまうという希有な状況。
 地元の反発を受け止めてでも辺野古移転を進めるべきだと私は思うが、そうするには平野の首をかけるくらいのことが必要になるんじゃなかろうか。それだけの覚悟を、民主党は決めることができるか。


いい人なんだろうけど (2010 1/27 0:00)

 はじめ記事を見たときの感想は、「何だこれ?」。総理、というか、政治家の言動としては軽すぎて想像の範囲を超えているので、初めはよく理解できなかった。

<鳩山首相>売却株一覧「あなただけに見せてもいい」(1/26毎日)
 26日の参院予算委員会で、鳩山由紀夫首相が自民党の森雅子氏に対し、自ら売却した株式の一覧表を「あなただけに見せてもいい」と答弁し、委員会終了直後にカバンから取り出して同氏に示そうとして平野博文官房長官らに制止される一幕があった。
 梁瀬進委員長(民主)も「(是非を)理事会で協議する」と押しとどめた。首相は森氏に「ごめんよ」と謝罪した。自民党は首相の答弁に反する平野氏らの行動を問題視し、抗議する構えをみせている。【田所柳子】

 動画はこちら。後半の1時間56分過ぎに「あなただけに見せてもいい」と言っている。
参議院インターネット審議中継 2010/1/26予算委員会

 鳩山は、まぁ人柄としては「いい人」だとは思う。思うけど、国を任せられるような、そんな度量の人間ではないのも確か。委員会終了後の話なので、平野が鳩を止める様子は想像するしかないが、とても首相と官房長官のやりとりとは思えない。

 しかし、森まさこさんは、なかなかの手練れ。初めは「うーん…」という感じだったが、みるみる追い上げて気がつけば鳩山の首は真綿で絞められた状態に。


技術の無駄遣い (2010 1/27 0:00)

 1本道ダンジョンを歩いて、ボス倒してムービー見て、また1本道ダンジョンを歩いて………FF13は、脱衣麻雀システムに最高の3Dグラフィック技術を載っけたゲームということでよろしいでしょうか?



詰み (2010 1/26 0:00)

 移設反対派が勝利した名護市長選。鳩山はこの選挙の結果を重視するとかねがね言ってきたわけで、辺野古移転に反対する候補が勝ったことで、辺野古への移設はさらに難しくなってしまった。名護市長選の結果を覆して辺野古移設を決定するだけの決断力と実行力が、鳩山にあるとはとても思えない。
 かといって、普天間からの移設自体をチャラにしては、「普天間基地を何とか移設してくれ」と望んでいた、普天間基地周辺の住民の意思を無にすることになる。これまた、鳩山のような決断力のない男には、無理な話だ。

 「5月までに決める」と鳩山は言っていたが、地元住民・移転先の住民・アメリカ・日本のすべてが納得できるような代替案の目処は、立っているのかどうか。すでに実質的な移転交渉に入っていなければ、5月までに意志決定するのは不可能だと思うが……鳩山が何か具体的な策を検討しているとは、まったく思えない。

 そもそも、地方選挙の結果を国防の問題に影響させるやり方、地方の一部の有権者に国政の重要懸案の責任を押しつけるようなやり方が、根本的に間違っている。一部から出てくる強い批判を受け止めてでも、日本に必要な施策を実行する、それだけの胆力と覚悟が、国政に与る人間には求められるべきだ。


オバマショック (2010 1/26 0:00)

 オバマの金融規制強化策で、市場は大炎上。我がソニー株は比較的底堅い動きをしているのだが、しかし上昇基調に水を差されたのも事実。オバマのやりたい方向性は理解できるし、一理あるのは分かるんだが……「オバマ、何してくれるねん」というのも正直なところ。


すり替え (2010 1/26 0:00)

 民主党とその擁護者の人って、「検察のリークが…!」とか「マスコミの報道が…!」とか言うけど、そのリークや報道内容を論理立てて否定する人間はいないんだよな。だから、「だって○○君だって悪いモン!」という子供の言い種にしか聞こえない。



支離滅裂 (2010 1/25 0:00)

<小沢幹事長>聴取に「検察は説明を」…民主の細野副幹事長(1/23毎日)
 小沢一郎民主党幹事長が23日午後、資金管理団体の土地購入を巡る事件で東京地検特捜部の事情聴取を受けることに関連し、同日午前、与野党の幹部らが相次いで発言した。
 民主党の細野豪志副幹事長は民放番組で、「検察も表に出て説明していただく必要がある」と求めた。与党幹部が捜査中に捜査方針を明らかにするよう要求するのは、検察側への圧力となる可能性もある。
 細野氏は「検察に圧力をかけるつもりはない」としながらも、「政治資金規正法のどの部分をどう解釈し、その先をどう考えているのか、検察は闇の中でできる。情報を出してほしい」と話す一方、小沢氏の説明責任について「事件が動いている中で、今知っていることをとにかく話すことではない。我々は一定の区切りの時に説明する」と語った。
(以下略)

 まぁ検察がどこを着地点としているかは知りたいんだけど、でも、民主党の過去の言動を考えると、民主党も何をしたいのかよく分からん。官僚の記者会見は禁止にするんじゃなかったのか、検察が捜査情報を外に出すことを批判していたのではなかったか、それなのに今度は捜査方針を説明しろ?民主党は日本をどうしたいのさ?だいたい、捜査中なのに捜査情報を公表するバカ機関が世界のどこにあるのか。

 細野は日曜にいろんな番組に出て「選挙で選ばれた国会議員を、些細な罪で通常国会前に逮捕するのはおかしい」と吠えていた。仮にそこに僅かでも真理があるとしても、国会議員が「罪が些細なら罪を問われるべきではない」と遵法精神がないことを放言するのは、かなりマズイと思うんだが。まぁ不道徳な男だから、「些細な罪だから捕まえるな」と、恥知らずな言葉を吐けるんだろう。

 検察が説明するより、小沢が説明する方が先だしな。説明の記者会見はもうやった?あんなアダムスキーの話より辻褄が合わない会見で、「納得した」と言えるわけがない。「確認書」に署名した人間が「資金の処理は具体的には関与してないので分かりません」なんて、通用しない。



求む、ゲルのエプロン画像 (2010 1/24 0:00)

自民党本部では大島幹事長が「お好み焼き」挑戦(1/23産経)
 24日の党大会を前に、全国から都道府県連幹部らが集まっていた自民党本部では23日、1階で野菜の即売会や焼きそば、豚汁などの屋台が並び、エプロン姿の大島理森(ただもり)幹事長がお好み焼きに腕を振るった。民主党の小沢一郎幹事長が東京地検の事情聴取を受けたのとは対照的だった。
 党本部から徒歩で10分ほど離れたホテルでは、民主党の小沢一郎幹事長が東京地検の事情聴取を受けており、マスコミ関係者が多数集まるなど緊迫感に包まれていたが、自民党本部はのんびりムード。
 大島幹事長は集まった党員らを前に、「自民党にはこんな自由がある」と軽口を飛ばすと満面の笑みを浮かべて、お好み焼きの「返し技」に挑戦。鉄製のへらを使って上手にひっくり返すと、見ていたベテラン衆院議員が、「この調子で政権もひっくり返せるぞ」と合いの手を入れた。
 屋台では、石破茂政調会長がエプロン姿で豚汁を売りさばく姿も。党幹部の浮かれムードに、居合わせた若手衆院議員は「味がうまいかが一番大事だ」と意味深長な一言をつぶやいた。
 肝心な谷垣禎一総裁は、自ら熱い豚汁をすするのに懸命だった。


 ゲルのエプロン姿はどこだ!どこに画像がある!?

 大島さんのエプロン姿もなかなか萌えるものがあるし、谷垣さんも、それはそれで彼らしいというか何というか。「この調子で政権もひっくり返せるぞ」って、そう簡単な話ではない…とマジレスするのも無粋な話か。

 ともかく石破さんのエプロン姿を探していたのだが、これしか見つからなかった。



 これはこれでいい笑顔。



ご都合主義 (2010 1/23 0:00)

国家公安委員長「リーク記事しか書かない」(1/22読売)
 中井国家公安委員長は22日の閣議後記者会見で、再審公判が行われている栃木県足利市で1990年に4歳女児が殺害された足利事件に関連して、「今の自白中心の捜査と捜査当局から一方的にリークされる記事しか書かないマスコミという中では、冤罪被害はこれからも出ると思う」と述べた。リークがあるとする具体的な根拠は示さなかった。
 警察庁を管理する立場である国家公安委員会の委員長が、捜査機関によるマスコミへのリークがあると言及するのは極めて異例。
 中井委員長は会見で発言を問いただされると、「リークされたことばかり書くマスコミと言ったんだ」と繰り返した。「今もリークがあると思っているのか」との質問に対しては、途中で「ずっとそうだ」と遮り、「お互い気をつけてほしいものだと申し上げている」と声を荒らげた。


 とりあえず、検察から情報がリークされているという証拠を出してからものを言えや。簡単にリークしてくれるんなら、新聞記者の仕事はかなり楽になるだろうね。

 確かに一般人の犯罪に関しては、警察発表の情報をそのまま報道するだけのマスコミというのは、冤罪を産み出す素地になりかねない。そこは、マスコミが警察発表を鵜呑みにせず、事実を検証し独自に調査を進める必要があるのは確か。
 しかし、今回の件=小沢の件に対し、メディアが検察から出てくる情報を鵜呑みにして報道しているかと問われれば、そうとは言えないように思う。朝日新聞は、22日付朝刊で、「検察リークを記事にしている」という見方に対する反論記事を掲載し、独自に小沢周辺を調べ上げている記者がいることを記している。
 だいたい、政治資金の管理や収支報告に問題があったのは事実なわけで、それに付随する疑惑に対し、小沢がまともな説明をしないからこそ、疑惑が疑惑のまま報道されるのだ。

 また、新聞記者が検察側から引き出した情報を、民主党は野党時代に、さんざん利用していた。それが自分たちに不利だとなると、メディアが検察に取材して情報を引き出すことを批判するなど、「ご都合主義」以外の何者でもない。

 民主党の人間は、なんで誰も彼もガキのような反応しか示せないのか。こんなのが政権党の人間なんて、悪夢でしかない。



言質 (2010 1/22 9:30)

 上品な攻め方ではあったが、仕事はこなしたと言うべきか。

鳩山首相、「違う事実が出ればバッジつける資格ない」 偽装献金問題で(1/21産経)
 衆院予算委員会は21日、鳩山由紀夫首相と全閣僚が出席して平成21年度第2次補正予算案の基本的質疑を行い、与野党の本格論戦が始まった。首相は実母から12億6千万円を受け取っていたことについて、「天地神明に誓って全く知らなかった。もし違う事実が出てきたら(議員)バッジをつけている資格はない」と述べた。一方、天皇陛下の憲法上の地位について平野博文官房長官が即答できず立ち往生する場面もあった。
 野党側は主に鳩山首相と小沢一郎民主党幹事長にかかわる「政治とカネ」の問題を追及した。これに対して、首相は小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地購入事件や首相自身に関する一連の「政治とカネ」の問題について「新しい政治を起こしたい思いで政権交代を実現したが、『またお金の問題か』と国民に疑いをかけられるのは大変遺憾なことだ」と語った。首相自らの偽装献金事件には「国民に心配、迷惑をかけたことをおわび申し上げる」と陳謝した。
 また、小沢氏が近く東京地検特捜部の事情聴取に応じる意向であることについて、「堂々と訴えるべきところへ行って訴え、潔白を証明してほしい」と述べた。
 自民党はこの日、「政治とカネ」の問題について、「疑惑はますます深まった」(小里泰弘氏)として首相の実母、安子さんや小沢氏ら11人の参考人招致を要求した。
 また、自民党の谷垣禎一総裁が昨年12月の天皇陛下と中国の習近平国家副主席の特例会見に関連し、国事行為と公的行為の違いをただしたが、平野氏は即答できず、「法律的な観点でしっかり答えなければいけないので、後刻答える」と答弁した。その後、しばらくしてメモをもとに回答できたが、官僚答弁の禁止を掲げて内閣法制局長官を出席させていなかったことが裏目に出た形。これに関連、平野氏は天皇陛下の公的行為に関する政府統一見解を出すことを表明した。
 このほか、首相は日本と米国、中国の関係について「必ずしも三角形の辺の長さが同じとは認識していない。日米同盟が基軸だ」と述べ、日米と日中の関係は等距離だとする小沢氏の持論を否定した。


憲法解釈、答弁に窮する官房長官=法制局長官「外し」で支障−衆院予算委(1/21時事)
 21日午後の衆院予算委員会で、自民党の谷垣禎一総裁が天皇陛下の行為にかかわる憲法解釈について質問し、平野博文官房長官が答弁に窮する場面があった。政府は今国会から、「政治主導」の一環として、内閣法制局長官に答弁をさせない方針だが、谷垣氏は「法制局長官を使ったらどうか」と求めた。
 谷垣氏は、昨年12月の天皇陛下と習近平中国国家副主席との特例会見問題を取り上げ、「天皇陛下は国事行為に拒否権がないというのが憲法上確立した解釈だが、公的行為はどうか」とただした。だが、平野長官は答弁できず、「法律的観点で答えないといけないので、後刻お答えする」と述べた。
 このため、谷垣氏は「政治家が答えた方がきちんと答えられる問題と、法制局長官が整理した方が先に進みやすい問題がある。柔軟に考えたらどうか」と指摘。平野長官はその後の記者会見で「政治家がしっかり答えればいい。事前に(質問の)通告をいただければ、深みのある議論ができる」と、あくまで方針を変えない考えを示した。


 これだけ言質が取れれば、じゅうぶん。というか、「今日はこのくらいにして…」という谷垣の物言いは、聞く人間によっては「まだ隠し球があるのか?」と不安を感じさせるもの。怒濤の攻めは若手に、執拗な攻めは石破に任せ、谷垣さんはこのやり方で良いと思う。「ここぞ」というところで激しくいった方が効果的だろうし。

 新聞では、平野のグダグダ答弁もきちんと報じられているが、テレビではどうでしょ?どうせ「小沢の問題より景気対策、予算について話し合え」という論調になるんだろう。両方とも議論を深めるべき、という当たり前の意見はあまり聞かれない。


アローヘッド恐るべし (2010 1/22 0:00)

 パイオニアが200〜300億円の公募増資を検討というニュースが流れた瞬間(今の時価総額が約600億円)、投げ売りがあったようで、わずか8分ほどの間に、312円から263円に急降下(その後上昇して終値は296円)。2分足チャート見ると、ナイアガラというか、断崖絶壁図というか…。歩み値を見ていないので正確なことは言えないが、その8分で500万株ほどの合計で投げ売りがあった模様(ふだんなら1日分の出来高に等しい)。
 今までは、大量の売りが出たら特別売り気配になって売買が成り立たないまま5分ごとに値を切り下げていたのだが、アローヘッドになって、大量の成り売りにも対応できるようになったらしい。アローヘッドでは、投げ売りが恐ろしい結果をもたらすということがよく分かった。


無理筋 (2010 1/22 0:00)

 今回の検察の行動を帝人事件や平沼騏一郎と重ねるという、まことに愉快な見立てがあるらしい。まぁ小沢が「法的にも倫理的にも冤罪」だったらあり得なくもない推論ではあるが。



化石 (2010 1/21 0:00)

 カミさん、子供と一緒に、1/13に当欄で取り上げた、1800万年前の動物の足跡の化石を見に行った。

サイ、ゾウ…祖先の足跡650個 可児で国内最大規模の化石群発見(1/12中日)
 岐阜県可児市下切の可児川河川敷に広がる約1800万年前の地層「平牧累層」から、大型哺乳(ほにゅう)動物を中心にした4類型の約650個の足跡化石が見つかった。調査した岐阜聖徳学園大の鹿野勘次・非常勤講師(62)=地質学=は「同時期の足跡化石群では国内最大規模」と説明し、サイ、ゾウ、シカなどの祖先の足跡とみている。(以下略)

 ごく普通の河原だが、地面は粘土か消石灰を固めたような堆積層。そこに、赤いコーンとビニールテープで囲んである場所が。平日の昼過ぎだったが、見物人がちらほらと。

 写真も撮ったのだが、あまりそそる物ではないんで、載せない。上に引用した記事以上に「分かりやすい写真」にはならない。記事の写真のように、「足跡と思えば足跡に見える」といった程度のもので、興味がない人にはただの窪みの数々にしか見えないだろう。
 どちらかといえば好奇心が強くて想像力のたくましい拙者は、1800万年前に動物が歩いている姿を想像してちょいと感動を覚えたが、それとてアンモナイトや昆虫の化石を見たときの興奮に比べれば数十分の一。カミさんは、あからさまに期待はずれだというような顔をしている。

 ちなみに、明らかに靴と見られる跡も。もちろん靴跡の化石などではなく、先月まではこの河原で子供たちが遊ぶこともできたのだった(もしかしたら調査した大人の靴の跡かもしれないが)。それくらい、ごく身近なありふれた場所に、化石たちは存在していた。化石自体よりも、1800万年前の動物の足跡と、現代の子供の靴跡が同居していることに、何とも言えぬ面白さを感じた。


行動がことごとくズレている民主党 (2010 1/21 0:00)

 民主党議員の被害妄想&すり替えっぷりも痛いが、民主信者の擁護も痛い。小沢擁護のあまり過去の言動との整合性が完全に崩壊していたり、支離滅裂な主張に終始していたり、見えない物まで見え始めてしまっていたり。日刊ゲンダイとか山崎行太郎はそれほど影響力はないように思うが、テレビによく出る勝谷は、なまじ影響力があるだけにタチが悪い。

 民主党自身も、野党時代にさんざん「金に汚い自民党!」と言っておきながら、いざ自分が批判される側になると「検察の暴走!」と居直り、さんざんメディアに自民批判を手伝ってもらい自分たちは応援されながら、ちょいと批判されただけで「メディアの報道が悪い」と責任転嫁するなど、過去の言動との整合性は全く無し。類は友を呼ぶというか、信者も同様の思考回路を持つようになるのだなぁ、と感慨にふけることしきり。

 検察が正義の執行者だとか、マスコミは公平に報道をおこなうものだとか、そんな神話は誰も信じていない。検察が別件から外堀を埋めるようなことをしたり、とくに影響力の強い政治家にターゲットを絞ってしょっ引いたり、またメディアが恣意的な報道をおこなったり、それでも自民政権はそういったことを理解し甘受した上で政治をおこなっていたし(攻撃される当人は反論しても、少なくとも党を挙げて対抗するということはなかった)、自民党がそれを甘受していることを良いことに、メディアは好き放題の報道をしていた(安倍さんや麻生さんへの誹謗中傷を思い出すべし)。
 もちろん、「検察やメディアは公平であるべきだ」と主張するのは間違いではない。しかし、民主党はこれまで、とりわけメディアの不公平を利用してきた。自分たちが「一緒に攻撃する側」にいたときは口をつぐんでいたのに、「攻撃される側」になったら不平不満を漏らすから、見苦しく醜いのだ。これもまた、過去の言動との整合性の問題である。

 また、行動の順序という問題もある。
 検察やメディアに問題がないと言うつもりはない。しかし、民主党が今やるべきは、検察やメディアを攻撃することではなく、小沢の疑惑に対して自浄能力を発揮することである。検察やメディアの問題を云々するのは、その後でなければならない。疑われている人間が疑いを晴らすことを放棄して、別の攻撃対象を持ち出すのは、話のすり替えにしか見えない。民主党が信用される政党でありたいのならば、ものごとの順序は守るべきだ。



末期 (2010 1/20 0:00)

 小沢と鳩山と輿石と山岡辺り、それに岡崎トミ子や千葉などの左巻きが消滅すれば、民主党も多少はまともな政党になるだろうに……と思っていたのだが。

 石川議員逮捕に対して「石川の逮捕は不当だ、釈放要求を出す」と集まるバカ議員があちこちに出たり(石川議員の同期、「逮捕を考える会」結成(1/18読売)“捜査不当”申し入れ検討へ(1/19NHK))、「検察からのリークは問題だ」と疑われている側が言うべきではない論点すり替えを根拠に圧力組織をでっち上げたり(捜査情報漏洩を調査 民主、チームを設置(1/19日経))、党全体が被害妄想に取り憑かれ、小沢と運命を共にしようと破滅の道を辿っている。
 しかも、それに対して異論を述べるのは渡部恒三くらいしかいないという異様な状況。ちょっとテレビで意見を言っただけでも、山岡からお叱りを受けてしまうという「どこの北朝鮮?」という言論弾圧っぷり(モノ言えば唇寒し?民主党 その中で横粂議員「勇気ある発言」(1/19J-CAST))。

 アレだ、今の民主党は「金に汚い共産党」「頭の悪い共産党」だ。何の取り柄もない。日本の舵取り以前に、党の舵取り自体ができていない。



合掌 (2010 1/19 0:00)

 非常に存在感のある声の持ち主だった。なぜか私が真っ先に思い出したのは、ウイグル獄長だった。

声優の郷里大輔さん自殺か 「キン肉マン」のロビンマスク役(1/18東京)
 テレビアニメ「キン肉マン」のロビンマスク役の声優郷里(ごうり)大輔さん(57)=東京都杉並区=が17日、中野区の路上で腕から血を流して死亡しているのを通行人が見つけた。中野署は自殺とみて調べている。
 中野署や関係者によると、郷里さんは17日午後3時ごろ、中野区の路上でうつぶせに倒れていた。近くで刃物が見つかり、遺書も見つかったという。
 郷里さんは、アニメの声優のほか、テレビ番組のナレーターなどとしても活動していた。


 その年代特有の鬱病だったのかなぁ……つい3日前に、田の中勇さんの訃報に寄せて「自分たちが子供の頃にお世話になった声優さんたちが、旅立つような時代になってきたんだなぁ。」と書いたばかりだったが、高齢ならともかく、自殺や事故でその死を嘆かねばならないのはつらい。塩沢兼人さん以来の衝撃だ。


さんざん助けてもらっていたくせに (2010 1/19 0:00)

 小沢がどうだ、検察がどうだと言う前に、マスコミに応援されて政権を得た民主党側の人間には、「マスコミの報道のせいで小沢が悪人のような印象が定着してしまっている、マスコミのせいで民主支持率が落ちている」などと主張する資格はない。さんざんマスコミにアシストしてもらっておきながら、いざ批判されると「マスコミが悪い」とほざく、恥の概念が無いとしか言いようがない。
 というかね、ワイドショーのコメンテーターには、狂ったような小沢擁護をやってる人が大勢いるんで、「マスコミは反小沢」というのは不正確。鳥越とか、三反園とか、大谷とか、高野とか、郷原とか、勝谷とか…批判した方が恥ずかしくなるような面子ばかりだな。


クズ(2010 1/19 0:00)

 正真正銘のクズ。

子ども手当支給で内閣支持回復…民主・山岡氏(1/18読売)
 民主党の山岡賢次国会対策委員長は18日午前、国会内での新人衆院議員らを集めた国対全体会議で、「(内閣)支持率は下がっているが、予想よりも高い。地元では非難を浴びると思うが、子ども手当法案が通って生活に影響してくるとなれば、また大きく変わってくる」と述べた。
 同党の石川知裕衆院議員の逮捕など小沢幹事長の資金管理団体の土地購入を巡る一連の問題で、現在は民主党への風当たりが強くても、子ども手当を支給すれば支持が回復するとの見通しを示したものだ。
 山岡氏としては、若手の動揺を抑える狙いがあったと見られるが、同会議の出席者からは「バラマキをすれば支持が戻るというのは、国民を愚弄した話だ」と指摘する声も出ている。


 「金をばらまきゃ支持が買える」と公言したのもクズだが、わずか1年前に定額給付金に対して「票を金で買うのか!」と批判していたのと同じ口で、「票を金で買おう」と悪びれずに公言する姿勢が、なかなか類を見ないクズっぷり。
 こんなクズを養子にしてしまったのは、山岡荘八の最大の汚点だろう。

 ま、本当に支持率が回復してしまいそうなのが、いちばん腹立たしいんだが。


センター試験 (2009 1/19 0:00)

 受験関係でうちのサイトに来ている人も少々いるので誘導…と、3年連続同じ文面。
 我が母校へのリンクを貼るのも同じ。
http://kaisoku.kawai-juku.ac.jp/nyushi/center/10/index2.html(河合塾のセンター速報)

 今年は、生物が易しかった。英語、国語は去年と同じ、つまり平均点は110点ほどで少し低めと思われる。今年もっとも難しいと思われたのは数学IA。確率の問題は、25点取れる人間と、ほとんど点を失う人間の両極端に別れそうだ。

 拙者も、毎年恒例でネットや新聞を使って解く。数学は去年よりマシだがまだ精進が必要。
 世界史89。現社91。生物93。数学175。




無能な味方 (2010 1/18 9:00)

平沼赳夫氏:蓮舫議員の仕分け批判「元々日本人じゃない」(1/18毎日)
 平沼赳夫元経済産業相(岡山3区)は17日、岡山市内で開いた政治資金パーティーのあいさつで政府の事業仕分けを批判し、仕分け人を務めた民主党の蓮舫参院議員について「元々日本人じゃない」と発言した。
 平沼氏はあいさつの中で、次世代スーパーコンピューター開発費の仕分けで蓮舫議員が「世界一になる理由があるのか。2位では駄目なのか」と質問したことは「政治家として不謹慎だ」とし、「言いたくないが、言った本人は元々日本人じゃない」と発言。「キャンペーンガールだった女性が帰化して日本の国会議員になって、事業仕分けでそんなことを言っている。そんな政治でいいのか」と続けた。
 平沼氏はパーティー終了後の取材に対し、「差別と取ってもらうと困る。日本の科学技術立国に対し、テレビ受けするセンセーショナルな政治は駄目だということ。彼女は日本国籍を取っており人種差別ではない」と説明した。
 蓮舫議員のウェブサイトによると、蓮舫議員は67年、台湾人の父と日本人の母の間に生まれた。当時は父親が日本人の場合にしか日本国籍を取得できなかったが、改正国籍法施行後の85年に日本国籍を取得した。【石川勝義】


 発言の文脈を考えれば、「元々日本人ではない」→「日本人でなかった者が仕分けをおこなうべきではない」と捉えざるを得ない。仮にそれが平沼氏の意図と異なるのだとしても、軽々しい発言をおこなったという批判は免れない。

 こういう発言は、「保守というのは排他主義か、差別主義か」と疑われる根拠となり、保守陣営にとっても有害である。彼が保守を標榜しつつ上記のような発言をおこなうことは、保守を掲げる他の人間にとってはマイナスでしかない。平沼氏が新党結成に動いているというニュースに喜んでいる者がいるが、そういう有害な者たちのブラックホールとして機能するならば、確かに歓迎ではある(だいたい何度目の「新党結成」発言だ?)。


戦ってください (2010 1/18 0:00)

「戦ってください」発言に批判集中(1/17産経)
 鳩山政権発足後初の通常国会となる第174通常国会が18日、召集される。民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」を舞台にした土地購入疑惑で同党衆院議員の石川知裕容疑者が東京地検特捜部に逮捕された直後だけに、冒頭から「政治とカネ」の問題が焦点となるのは必至だ。特に、元秘書でもある石川氏の逮捕をめぐり、小沢氏が検察の捜査手法を真っ向から批判し、鳩山由紀夫首相も小沢氏を擁護したことが、国会論戦でも問題になりそうだ。
 鳩山首相が16日に小沢氏との会談で、「戦ってください」と励ましたことについて、野党側は批判を強めている。
 自民党の谷垣禎一総裁は17日、記者団に対して、「首相は小沢さんに戦ってくれと言っている。極めて異様な発言だ」とした上で、「(首相は)行政府のトップ、そのもとで検察も悪と戦わなければいけない。法秩序を維持しなくてはいけない。首相の立場にある方が検察とやりとりをしている方に『戦え』と言うことは、首相の立場から逸脱した、非常に偏ったことをいっているように思う」と批判した。
 また、谷垣氏はNHKの番組で「首相と与党幹事長の周辺で次々と逮捕者が出ることは異様な事態だ」とも指摘した。「予算案や法案を提出する責任者が国民の負託に応えて行動できる態勢にあるのか」と述べ、審議拒否をちらつかせた。
 みんなの党の渡辺喜美代表は「首相も『戦ってください』と言うのだから、指揮権発動まで覚悟したと思える。のっぴきならない話だ」と述べ、公明党の山口那津男代表も「行政の長として不穏当だ」と批判した。
 これに対し、菅直人副総理・財務相は「捜査の渦中にあり、コメントは控えたい」と繰り返した。「予算成立に全力を挙げることが内閣の最大の責任だ」と強調したが、首相と小沢氏の共闘宣言には「行政の長ではなく、党代表と幹事長の関係の中で信頼しているということだ」と弁明した。
 また、鳩山首相は17日になって、「戦ってください」発言について、「検察批判ではない」と釈明したが、18日に召集される国会では、野党は冒頭から、この発言に関して、首相の責任を追及する構えだ。


 野党時代に「国策捜査だ!」と検察を批判していたのは、考えた結果の発言でなく、勢いだけの物であったと立証するような発言。
 「与党、政府というのは検察という権力を行使する側にある」という認識ゆえに「国策捜査」という言葉が出てくるものだろうが、鳩山は、いま自分が権力を行使する側にいるということがまったく分かっていない。分かっていれば「戦ってください」という小沢擁護の言葉は絶対に出てこない。小沢が戦う相手の上に、自分が存在しているのだから。それが分かってないから、小沢に「検察と戦って」と応援するんだったら、指揮権を発動すれば済む話……というのも理解できていないんだろう。

 ほんとうに鳩山は頭が不自由だ。歴代総理の中で、これほど知能が足りない人間がいただろうか。

 また、党大会で小沢を批判する声が出なかったこと、党代表である鳩山が小沢を応援する発言をしたことで、小沢問題は小沢個人の問題ではなく、民主党の問題になった。
 おそらく、民主党が小沢を切り捨てれば、「民主党からクリーンでない部分が切り離された」と評価する声が出てきて、或る程度支持率が回復していただろう(同時に党内の引き締めが効かなくなって長期的には党運営がガタガタする危険性も孕むのではあるが)。
 しかし、小沢と民主党は一蓮托生と党首自ら宣言したために、そして党大会で誰も批判の声を上げなかったために、小沢問題の行く末がダイレクトに民主党に影響することになり、ゆえに何があっても民主党議員は小沢を擁護せねばならなくなった。小沢問題が民主党の望む方向と逆に行けば行くほど、「擁護せねばならないのに、その擁護論が道理に合わない」という泥沼にはまっていくことになる。

 小沢擁護の論はどれもこれも理屈の通らないグダグダな主張。仮に小沢逮捕まで行かなくても、民主党を国民から乖離させるにはじゅうぶん効果的。サンデープロジェクトでは、大谷も高野も郷原も、何を言ってるんだかまったく意味不明だったし(「微罪だから検察が動くのはおかしい」という、「万引きくらい見逃せ」と同類の主張にしか聞こえなかった)。


似顔絵 (2010 1/18 0:00)

 センター試験、英語のリスニング、問2の選択肢2のイラストが、ヒゲを除くと拙者にそっくりなのだが…。
 国語と英語、現車と世界史は解いた。明日数学と生物を解きながら、生徒が報告に来るのを待つ。



恥知らず (2010 1/17 0:00)

 野党時代には「国策捜査だ!」「自民党もやってる!」で、政権に就いたら「検察ファッショだ!」「検察の暴走だ!」……バカか。小沢資金の不明朗な部分への疑義が問題なのに、検察のやりように話をすり替える輩は、恥の概念がないのか。

 恥知らずが極まったのが、「これは検察をトップとする官僚機構と、国民の代表である民主党政権との全面的な戦争だ」という民主党の森裕子の発言。本来の問題から、被害者意識(妄想とも言う)を元にした意味不明な善悪二元論に逃げるのは、おつむが不自由なくせに強固な信念だけは持っている人の常である(UFO信者などのトンデモ系にも多い)。

 別に金に汚くてもいいんだ、ちゃんと国のことを考えて行動するなら。
 しかし、小沢も鳩山も国に害を為すような行動ばかりとっている。「金に汚い+国益にかなう政治家」なら判断に迷うところだが、「金に汚い+国に害為す政治家」なら、迷う時間は存在しない。
 また、鳩山含め民主の面々は、さんざん「金に汚い」と自民を批判してきた。「言ってたこととやってることが違うよね?」という話だ。それを「官僚機構との戦争だ」と自己正当化するから、見苦しいことになる。

 ともかく、民主党(とその擁護者)は、筋の通っていない言動ばかり目立つ。ちょっとは、過去の発言との整合性に苦慮して欲しいもんだ。



目玉のおやじ (2010 1/16 0:00)

「目玉おやじ」役の声優 田の中勇さん死去(1/15産経)
 田の中勇氏(たのなか・いさむ、本名・田野中勇=たのなか・いさむ=声優)13日、心筋梗塞(こうそく)のため死去、77歳。通夜は18日午後6時、葬儀・告別式は19日午前11時半、東京都世田谷区砧2の4の27、東京メモリードホールで。喪主は兄、弘(ひろし)氏。
 テレビアニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の目玉おやじ役を昭和43年の第1期シリーズから一貫して担当。映画「スターウォーズエピソードI・II」ではジャー・ジャー・ビンクス役を吹き替えるなど、アニメや映画で幅広く活躍した。

 ショック、としか言いようがない。ご冥福をお祈りしつつ、同時に「目玉の親父はこれからどうなるんだ」と思わずにはいられない。個人的にはつボイノリオ先生のモノマネが随一だと思うのだが、それでもやはり「本物ではない」という思いしか抱けないだろう。

 自分たちが子供の頃にお世話になった声優さんたちが、旅立つような時代になってきたんだなぁ。



お前のやることのほうが無意味じゃ (2010 1/15 0:00)

鳩山首相、インド洋での給油活動に「十分な意味なかった」(1/14産経)
 鳩山由紀夫首相は14日、近く終了するインド洋での給油活動について「政策的意義でいえば近年、必ずしも十分な意味を持っていなかったのではないか。給油活動の実績が示している」と指摘した。
 ただ、給油活動を担った海上自衛隊については「非常に頑張った。心から感謝したい」と述べた。
 首相官邸で記者団の質問に答えた。


 低コストで世界各国から感謝されることは、鳩山には「意味のないこと」であるらしい。鳩山にとっての「意味」という言葉の定義は、一般の日本人のそれとは大きく異なっているようだ。たしかに、ローリスクハイリターンの給油活動をやめて、10倍以上の莫大な資金をかけて効果があるかどうかよく分からないアフガン支援をおこなおうとするのは、並の頭では考えつかない。

 しかも、給油活動をおこなってきた自衛隊員に失礼。「国のために行ってこい」と言われ、頑張って任務を遂行して帰ってきたのに、「無意味だったけど、頑張った」とホザいてるわけで。

 記者も、もっと突っ込めばいいのに。日本の給油技術についてとか、シーレーンの安全確保についてとか。いや、「シーレーンって知ってますか?」って質問でじゅうぶんダメージを与えられるかもしれん。



雪で無理 (2010 1/14 0:00)

 昨日の足跡の化石、雪が酷くて見に行くことを断念。またの機会に。


お前が言うな (2010 1/14 0:00)

小沢氏関連先捜索、首相「コメントする立場にない」(1/13読売)
 鳩山首相は13日夜、東京地検特捜部が民主党の小沢幹事長の資金管理団体事務所などの一斉捜索に乗り出したことについて、首相官邸で記者団に対し、「検察が判断してこういう行動に出た。私から今、コメントする立場にない」と述べた。
 小沢氏から事情を聞く考えがあるかどうかについては、「その考えを持っていない。捜査中で資料はすべて提供している。検察が一番正確な情報を知りうる立場にあるので、正しい判断がなされることを期待する」と述べるにとどめた。
 首相の元秘書の偽装献金事件での起訴に続き、小沢氏の事務所などにも強制捜査が及んだことに関しては、「政治資金はクリーンでなければならない。私の問題に関しては国民におわびしてきた。できる限りこういったことがないようにしていくのが、政治家の立場としてあり得べきことだ」と強調。「国会の中で議論すべきことがあれば、大いに議論するべきだ」と語った。同時に「国民はこういう中で政権交代を望んだ。一番大事なことは、国民の命を守る政治を、国民の期待に応えるように実現していくことだ」と述べ、政権運営に全力を挙げる考えを示した。


 日経や産経でも記事になっていたので、この自分を棚に上げたアホ発言は事実のようで。この人、オツムに重大な欠陥があるように思えてならん。鳩は豆鉄砲をくらうものであり、国民に豆鉄砲をくらわす鳩がいてたまるか。
 いや、小沢事務所の強制捜査を受けて、小沢と距離をとろうという魂胆ゆえの発言ならば、その面の皮の厚さはある意味驚愕であるが、まぁたぶん本人は無自覚・無意識に発言しているんだろう。悪人というのは自分の言動に自覚的であるものだから、鳩山はきっと善人と言うべき人なんだろう。無意識に人の感情を逆撫でし、無意識に悪事をはたらくから、なまじ悪人よりタチが悪い。



自縛、自爆 (2010 1/13 0:00)

「保守」を前面に 自民党運動方針案全文判明(1/10産経)
 自民党が24日の党大会で発表する平成22年運動方針案の全文が10日、明らかになった。「いまこそ自由と民主の下に正しい日本の保守の旗を立てねばならない」として、靖国神社参拝の継承や憲法改正など保守色を鮮明に打ち出した。同時に「今日の偏向した教育の最大の原因は日教組の存在」「決して『アメとムチ』による恐怖支配の政党と同じになってはならない」などと随所に民主党批判をちりばめた。
 タイトルは「品格と活力あふれる日本」。冒頭では、平成19年の参院選と昨年の衆院選で惨敗した反省をまとめ、「闘う野党」として再生していく決意を示した。
 今後の取り組みは(1)品格と活力あふれる日本(2)未来を見据えた国づくり(3)党組織の再生と活性化−の3つ。未来への取り組みでは、社会保障制度の財源を安定的に確保し、負担の先送りを断ち切るため、消費税率の引き上げを明記。成長戦略では、教育の重要性を掲げ、世界最高水準の「公教育」の実現とともに、日教組などによる偏向した教育現場を正常化させることなどを盛り込んだ。
 外交では、日米同盟を「外交の基軸」として在日米軍再編の着実な実施を明記。北朝鮮問題では「拉致・核・ミサイル問題の包括的解決」が基本で、北朝鮮には「断固とした対応をすべき」とした。安全保障では自衛隊の位置づけを明確にするために9条など憲法の改正や国際平和協力の一般法制定を記した。
 党再生への取り組みとしては、公募や予備選挙の導入による「候補者の新陳代謝を図るシステムの導入の加速化」を盛り込んだ。参院選で自民党を支持する団体には「党の総力を挙げて政府与党の圧力から守り抜く覚悟だ」と強調した。
     ◇
 自民党運動方針案骨子
・品格ある日本を目指す
・靖国神社参拝を受け継ぐ
・早期の憲法改正を実現
・消費税の全額が社会保障給付と少子化対策に充てられることを明確化し、税率を引き上げ
・日本の歴史と伝統を重んじる教育を目指す
・自衛隊の憲法上の位置付けの明確化
・北朝鮮に断固とした対応
・領土問題の解決に努める
・参院選で第一党を奪取


 保守政策に反対というわけではないけど、それを前面に押し出すということは、以前のような「右から左まで幅広い層の支持を取り込む国民政党」という立場を捨てることになり、つまり自ら支持層を狭めることになるのだが、自民はそれを自覚しているのだろうか。「たしかな野党」「共産党の保守版」の立場を標榜するという決意であるなら、何も言うことはないのだが。
 いまのところ運動方針に「強い保守層でないとアレルギーを覚える」ような施策は入っていないが、あまり保守という思想を全面に出すと、再び支持を取り戻すのは難しいのではないか。保守思想に共感する層が、民主を支持することは現時点ではあり得ないのだから。


化石 (2010 1/13 0:00)

サイ、ゾウ…祖先の足跡650個 可児で国内最大規模の化石群発見(1/12中日)
 岐阜県可児市下切の可児川河川敷に広がる約1800万年前の地層「平牧累層」から、大型哺乳(ほにゅう)動物を中心にした4類型の約650個の足跡化石が見つかった。調査した岐阜聖徳学園大の鹿野勘次・非常勤講師(62)=地質学=は「同時期の足跡化石群では国内最大規模」と説明し、サイ、ゾウ、シカなどの祖先の足跡とみている。
 同県関市寺尾小の藤岡比呂志教頭(50)らが昨年6月、地質調査中に発見し、2人が11日に記者発表した。
 化石は、ひづめ型から2つから4つ指まで幅広く、約300平方メートルに集中していた。同県御嵩町南部から愛知県犬山市北部に広がる平牧累層では、サイ、ゾウ、シカなどの祖先の化石が多く出ており、鹿野講師らはその足跡と判断した。近くにヨシ類が自生していた跡もあり、湿地帯で動物が群れる水飲み場だったと推定している。
 動物の歩幅や全長を推定するのに役立つ歩行跡がはっきりした化石もあった。鹿野講師は「足跡は骨や歯と違い、その場に生きていた証しで、太古のロマンを感じる」と語る。
 現場を見た糸魚川淳二・名古屋大名誉教授(古生物学)は「これまで出た哺乳動物の化石と関連づけて調べることで、獣の暮らしや生活環境を復元するのに重要な資料になる」と話した。
 化石は県の河川改修で業者が川沿いの地表をならし、露出した。泥岩質の地層表面に見られ、動物が泥に足を踏み入れた後に砂が穴を埋め、上から地層が重なり保存された。
 足跡は河川改修の影響で3月にもほとんど消滅する。鹿野講師は主な足跡の石こう型を採り、成果を9月の日本地質学会で報告する。現地説明会は16日午後1時から。問い合わせは可児市教育委員会=電0574(62)1111=へ。


 ジョギングコースで、毎日目にしている場所。河川工事をやっていたのは知っていたが、まさかそこに足跡の化石がワラワラあったとは…。
 木曽川まで出張ると化石林の公園があったり、某スーパーの近くの川には木の切り株の化石もあったはず。可児市は化石の宝庫である。

 明日にでも、記事の場所に行ってみる。足跡を見られる場所に入れるかどうかは分からないが。或る程度の分量の文章が書けそうだったら、明日書くかも。



錬金術師 (2010 1/12 0:00)

小沢氏側に23億円移動=新生、自由党解散時に−多額の公金流入(1/11時事)
 小沢一郎民主党幹事長が、過去に党首などを務めた「新生党」と「自由党」を解党した際、両党に残っていた政治資金計約23億円を、同氏関連の二つの政治団体へ移動させていたことが11日、分かった。両党には解党した年に政党交付金など12億円を超える公金が支給されていたが、大半が小沢氏側に移された資金に含まれていたとみられる。
 多額の公金流出には、「法の抜け道を利用した」と批判する声もある。小沢氏の豊富な資金源の一端が明らかになった。
 政治資金収支報告書などによると、両党の政治資金の受け皿となった団体は「改革フォーラム21」と「改革国民会議」。いずれも、かつて小沢氏の個人事務所があった東京都千代田区のビルを所在地とし、同氏の側近とされる人物が会計責任者を務めるなどしている。
 小沢氏が代表幹事だった新生党は、新進党へ移行する直前の1994年12月、党本部と10支部に残った資金の大半に当たる計約9億2526万円を、改革フォーラム21へ寄付した。新生党には同年、国から立法事務費として4億7970万円が支給されていた。
 小沢氏が党首を務めた自由党も、民主党との合併直前の2003年9月、約13億6186万円を改革国民会議へ寄付した。これは同年の自由党による支出総額の6割を超え、政党交付金約5億6096万円も含まれていた。このほか同年には、立法事務費1億7550万円も支給されていた。09年3月時点でも、両団体には計約17億4682万円が残されており、現在も小沢氏の支配下にあるとみられる。(2010/01/11-20:13)


 政党作る→政党壊す→公金が懐に……素晴らしき錬金術。計画倒産と、ほとんど同じ手法。政党助成金の仕組みを作り上げたのが小沢(細川内閣)だから、そりゃ法の穴は知り尽くしてますわな。

 いや、金に汚くても、国益にかなう政治をやってくれれば、私は文句はない。金に汚いうえに日本の政治に不利益しかもたらさないからこそ、批判の対象となる。田中角栄と金丸信の悪いところだけを抽出して濃縮還元したような男だ。


JAL祭 (2010 1/12 0:00 9:00に追記)

 JALの上場廃止方針決定で、明日は血の海が見られそうだ。返り血を浴びることになるのかなぁ…。

 明日は日航はどれだけ売りが出るだろうか。まぁ、ライブドアの2億4000万の売り注文を越えることはあり得ないだろうけど(追記:JALの発行株数を勘違いしていた。総株数は27億株。9時の時点で4.6億株の売り注文でした)。しかし、ライブドアで損こいて、今回JALでも喰らった、という人はいるのかな?客層が違うような気もするが、100円を切った辺りからは、そういう客層も日航に寄ってきていただろうし。

 さて。前原さんは去年、こんなことを言っていたが。

JAL<9205.T>株価の上下に一喜一憂しない=前原国交相(09/10/16ロイター)
 [東京 16日 ロイター] 前原誠司国土交通相は16日午前の閣議後会見で、再建策に注目が集まっている日本航空(JAL(9205.T: 株価, ニュース, レポート))の株価の上下に一喜一憂しないと述べた。
 その上で再建計画の策定は順調であり「再建案がまとまるまで政府がバックアップする姿勢は変わらない」と語った。
 さらに空港整備特別会計のあり方に言及し、「近く別途説明する。航空会社の大きな負担となっている着陸料の引き下げは打ち出す」と述べた。


 この言葉を信じて急落したJAL株に飛びついた人もいるのだろうか。当然ながら、状況は刻々と変化する物で、この言葉を信じてホールドする方もどうかとは思うし、株の購入の責任は自己完結すべきではあるが。



ベテルギウス (2010 1/11 0:00)

ベテルギウスに爆発の兆候 大きさ急減、表面でこぼこ(1/10朝日)
 オリオン座の1等星「ベテルギウス」で、超新星爆発へ向かうと見られる兆候が観測されている。米航空宇宙局(NASA)が6日に公開した画像には、星の表面の盛り上がりとみられる二つの大きな白い模様が写っていた。この15年で大きさが15%減ったという報告もあり、専門家は「爆発は数万年後かもしれないが、明日でもおかしくない」と話す。もし爆発すれば、満月ほどの明るさになり、昼でも見えるようになる。
 冬の大三角の一つでもあるベテルギウスは、赤色超巨星と呼ばれる巨大な星。直径は太陽の1千倍で、太陽系にあるとしたら、地球や火星はおろか木星までが覆われる大きさだ。重いため一生は短く、まだ数百万歳(太陽は46億歳)だが、すでに寿命に近い。最後は超新星爆発を起こし、ブラックホールなどになるとされる。
 地球からの距離は約600光年。地球からベテルギウスを見ると、東京から大阪に置いてあるソフトボールくらいの大きさにしか見えず、これまでは大きな望遠鏡でも点程度にしか見えなかった。だが近年は、複数の望遠鏡を組み合わせて解像度を上げることにより、その表面や周囲のガスの流れまで撮影できるようになった。
 昨年、米欧の研究者がほぼ同時に3本の論文を発表し、ベテルギウスが大量のガスを放出していることや大きさの急減が示された。ガスの放出によって星の表面が梅干しのようにでこぼこに膨らんでいるらしい。
 ただ、その後の別の観測では、大きさの変化はあまりないという報告も出ているという。3本の論文のうちの1本の著者で、独マックスプランク電波天文学研究所の大仲圭一研究員は「爆発がいつかは分からないが、死の直前を見ているのは間違いない。今まで想像するしかなかった星表面の様子も、実際に見て確かめられるようになってきた」と話す。(東山正宜)


 6/15の当欄でも触れた、ベテルギウスの異変の話。1054年の超新星爆発のように、昼間に超新星が見られるとしたら素晴らしいことだなぁ…と、ずっとわくわくしている(昼でなく夜の可能性も勿論あるけど)。当然ながら、ガンマ線バーストを喰らう可能性がほとんど無いと分かっているゆえの興奮であるが。

 しかし、ベテルギウスが消えたら、オリオンの肩が片方無くなるわけで、なんとも間抜けな姿に。さらに、「冬の大三角」の1頂点が消えるわけで、「冬の大線分」という格好悪いネーミングに変えねばならなくなってしまう。むりやり、リゲルで三角形を作るか。



ちぐはぐ (2010 1/9 0:00)

「為替に言及すべきでない」 首相、菅財務相の“口先介入”に苦言(1/8産経)
 鳩山由紀夫首相は8日午前、菅直人副総理・財務相が外国為替相場の水準に関し、1ドル=95円台が望ましいとの考えを示したことについて「為替は安定が望ましいわけで、急激な変動は望ましくない。政府としては基本的に為替に関しては言及するべきではない」と述べた。菅氏の“口先介入”は望ましくないとの考えを示した発言だ。首相公邸前で記者団の質問に答えた。
 ただ、首相は「菅財務相は、経済界としては(こう考えている)という思いで申されたことだと思う」とも指摘。菅氏に直接、発言を控えるよう求める考えはないと説明した。
 菅氏は7日に行った財務相就任後初の記者会見で「経済界では1ドル=90円台半ばが適切との見方が多い。もう少し円安に進めばいい」と発言。これを受け、7日の東京外国為替市場では円売り・ドル買いが加速し、1ドル=92円台後半で取引された。

 具体的な数値を出したのはマズいと思うが、「円高OK」とホザいた前任者よりは遥かにまともな発言である(結果オーライとはいえ、菅さんが「口先介入」の概念を理解した上で発言したのか、甚だ疑問ではあるが)。「為替に言及すべきでない」とは、前任者にこそ言うべき言葉だった。また、普天間問題で愚にもつかない妄言を繰り返すバカ首相が、閣僚の発言に苦言を呈するなど、お笑いぐさでしかない。
 というか、この鳩の発言もマズくないか?政権の迷走ぶりをアピールすることになるし、鳩が現況の円高を容認しているようにも受け止められる。



さっそく一仕事 (2010 1/8 0:00)

菅氏「もう少し円安方向に進めばいい」 円急落、一時92円台後半(1/7日経)
 菅直人副総理兼財務・経済財政相は7日午後、財務相としての就任記者会見で、円相場の水準について「一時に比べて円高は是正されているが、もう少し円安方向に進めばいいと考えている」と述べた。そのうえで「経済界では1ドル=90円台半ばが貿易との関係で適切との見方が多い」と指摘した。「適切な水準になるように日銀と連携して努力する」と語った。
 東京外国為替市場で、円相場は1ドル=92円台前半から一時92円87銭近辺まで急落した。菅氏の就任記者会見での発言を受け、円売り介入への警戒感から円売りが膨らんだ。〔NQN〕(16:09)


 この一事を以て、私は菅直人を藤井さんより高く評価する。目標値を出したのはマズいと思うが(「それでこそ菅直人」とも言えるが)、それでも「円高容認&見守り」よりは遥かにマシ。


 (2010 1/8 0:00)

 鳥マニアの拙者としては、正月の「樹木希林が鳩を大量に出す」富士フイルムのCMは近年まれに見る最高傑作のCMであった。あれくらい鳩に囲まれたい。
 ペンギンを飼う夢は、未だに諦めていない。



後任は菅直人 (2010 1/7 0:00)

 昨日は、「体調不良」という理由を文字通り受け止めて感想を書いたのだが、やはりと言うか何というか、「ただの病気」ではないという話がチラホラ。曰く、小沢との確執とか、財政規律が守れずやる気を失ったとか、自民党自由党解党時の15億円に絡んで逃亡とか(15億円は、小沢に体よく利用されただけという気もしないでもない。そういや、西松の件が話題になり始めた頃に藤井の事務所が燃えたなぁ……)。
 まぁ数日すれば話も固まってくるだろうから、それまでは様子見。

 後任は菅直人に。鳩山後を巡って、小沢の支持を取り付けたのだろう。
 ともかく、「円高容認&見てるだけ」から脱却できれば日本経済にプラスになることは確かなんだが、財政に関しては全く見識のない菅直人で、財務大臣が務まるのかどうか。ヘタしたら、藤井さん以上にトンデモ発言を連発しそうで怖い。
 ただ、それは困るなぁ、と思うと同時に、菅直人のお笑い攻撃に期待してしまっている自分にも気付く。


消費税 (2010 1/7 0:00)

行政刷新相「消費税率、大幅引き上げやむなし」(1/6読売)
 仙谷行政刷新相は6日、東京都内での講演で、今年末までに行う2011年度税制改正で、消費税率引き上げを含む税制の抜本改革を実施すべきだとの考えを表明した。
 仙谷氏は11年度予算の財源確保について「消費税はもちろん、法人税も所得税も新しい発想で臨まなければ(11年度)予算編成が出来ない可能性もある」と指摘した。「人口減少、超高齢化社会の中で、現役世代に大きな負担をかける仕組みはもたない。消費税を20%にしても追いつかない」とも述べ、増大する社会保障費の財源を確保するためには、消費税率の大幅引き上げもやむを得ないとの見方を示した。
 この後、国家戦略相の兼務が決まった仙谷氏は同日、記者団に対し、政府として、今年夏までに、中長期的な財政再建の目標を設定する意向を示した。


 消費税引き上げの話は何年も取り沙汰されているんだが、「食料品や日用品などへは非課税」という話があまり出てこないのが不思議だ。「消費税は平等」とか言うバカを時々見かけるが、貯金に回す(つまり消費に全て回さなくても済む)金のある層と、生活するのに精一杯の層とでは、全収入に対する税の割合が異なる。しかもその差異は、貧しい者に対してより重い税がかかるという事実を示す。全商品に対して消費税20%とするならば、ベーシックインカムでも導入しない限り、生活保護者と自殺者が溢れることになる。

 逆に、消費税減税をやって消費を喚起した方が、景気回復に寄与し、結果的には税収が増えることになる。
 将来的には、私も消費税は上げて財源確保をすべきだとは思うが、景気回復が軌道に乗ってからにすべきだ。景気がガタガタなうちに消費税を導入すれば、日本経済にとどめを刺す結果しかもたらさない。

 だいたい、「行政の無駄を省いて財源をひねり出す」と言っていたんだから、責任持って無駄を省け。ダメだったら、とりあえず土下座して下野すべし。



竹島 (2010 1/6 0:00)

 竹島問題に関しては、自民党以上に心許ない民主党であるが、私たちが上げる声をそれに合わせて小さくする必要はない。
 常時リンクしているんだが、今年は、2/22の竹島の日を目前に控え、改めて。
島根県 : Web竹島問題研究所 かえれ島と海

 竹島プロジェクト発起人「さくら日和」さんのblog該当エントリ。
さくら日和 勝手に立ち上げ竹島プロジェクト2010

 関連サイトを幾つか。
北方領土問題対策協会ホームページ
外務省: 北方領土問題
外務省: 尖閣諸島の領有権についての基本見解

 このページ上部にも、2/22まで「竹島問題研究所」へのリンクを載せておきます。

 「竹島は日本のもんじゃ!」とお思いの方は、竹島の日アピールのために、blogやホームページで宣伝していただきたし。「活動の拡がり」の点で効果的ゆえ、時事ネタを普段扱っていない方も参加していただけるとありがたし。


伊勢神社 (2010 1/6 0:00)

 漢字ネタで麻生を叩いていた輩は、これは大叩きしなきゃ釣り合わんだろ。

「経済は人間のために」伊勢神宮で4日の鳩山首相(1/4朝日)
――2010年を迎えての意気込み、また00年代と2010年代の違いは何か。お参りでは日本の政権の将来についても何かお願いをしたのか。

 「まず、2000年と2010年代の違い、一言で言えば、経済のための人間、人間が道具になったと、そういう時代から、むしろ人間のための経済、経済を道具にして人間の価値というものを見いだしていく。この発想が大逆転する、そういう10年にしたい、そう思っています。この発想のもとで予算などを組んだつもりですから、これは大きく政治主導で日本の社会が変わるぞと、その姿をね、この2010年代で示していきたい。そう思います。私は今日、外宮、内宮、伊勢神社にお参りさせていただいて、国民のみなさんがこの1年、納得できる1年だなと、みんながそう思って頂けるようなそんな1年にしたい。そのことを祈りました」
(一部抜粋)

 伊勢神社なんて、えらく安っぽい名前になったもんだな、おい。明治神社に熱田神社ですかい?神宮球場は神社球場?


財務相辞意 (2010 1/6 0:00)

 見守る仕事は大変だったようだ。

藤井財務相:辞意伝える 首相は慰留(1/5毎日)
 藤井裕久財務相(77)は5日、鳩山由紀夫首相に健康不安を理由に辞意を伝えた。政府関係者が同日、明らかにした。首相は慰留しているという。藤井氏は体調を崩して検査入院中で、同日の閣議後の記者会見で「医師の判断を尊重する」と述べ、辞任の可能性に含みを持たせた。近く開会する通常国会での10年度予算案審議を目前に控え、担当閣僚が辞任すれば政権運営への影響は避けられず、首相は難しい判断を迫られている。(冒頭引用)

 政治主導の名の下に、官僚の力を削ぎ落とそうとしており、当然ながらそのしわ寄せは政治家に重くのしかかることになる。(事業仕分けが財務省主導だったことを思えば)わりあい官僚の力が温存されていたと言える財務省でさえ、その担当大臣が過労に倒れたわけで、この「激務→過労→辞意」の流れが他の大臣にも出てくる可能性は高い。

 後任に菅直人という話が出ているらしい。とりあえず、円高容認したり、何があっても「見守る」しか言わないようなことがなければ、誰でもいい。



保湿ティッシュ (2010 1/5 0:00)

 保湿ティッシュが、食べてみると甘いことを知っている人は、意外と少ないらしい。

新システム (2010 1/5 0:00)

 東証の取引システムがアローヘッドという物に変わった。注文から約定までの時間が3秒から30ミリ秒へと短縮、値幅制限も最大2倍に広げられた。ま、これらは外国人投資家を呼び込むための物であって、拙者のような弱小投資家としてはそんなことよりも、気配値表示が大きく変わったことの方が大きい。
 売り買い5本ずつだったのが上下8本に。また、3000円未満までの呼び値が1円刻みに(今までは2000〜3000円は5円刻みだった)。ヘラクレスのような縦に長い気配値のくせに、呼び値が小さいために見られる範囲の値幅は狭い。何とも違和感を覚えまくり。

 ただ、しばらくすれば慣れるんだろうが。
 4年ほど前までは、大証ヘラクレスは、注文から約定までの時間が30分以上の時もあった。注文入れても、それが約定したかしていないか分からないまま、約定通知を待たねばならない時があったのだった。約定状況が分からないまま、目の前でどんどん株価が下がっていくのを目にした時には、「頼む!約定していないでくれ!」と祈るわけだが、そういう時ほど、確実に売買成立しているもので。
 酷いときには、気配値が消えることもあった。数分後に気配値表示が正常に戻ったときには、銘柄によっては株価が予想外に上がったり下がったりしているときも。何で株取引で「スタープラチナ・ザ・ワールド」を喰らわなきゃならんのだ、と。
 
 そんな無茶苦茶なシステムも、それはそれで楽しかった記憶がある。真面目に株式投資にいそしんでいる人にしたら、たまったもんじゃないだろうが。



今年も気合い入れていこう (2010 1/4 0:00)

 あけましておめでとうございます。本年も、よろしくお願い申し上げます。相変わらずの頻度と相変わらずの質でまったりやっていきます。

 さっそく、去年の頭にここに書いた2009年の目標が達成できたか、確認。

●体重を少なくとも維持
●10kmを40分で走れるようになる
●英語能力のアップ
●仕事へのエネルギー傾注度を上げる


 体重は61.5〜64.5をウロウロで、維持成功。「3kgも数字が動くのかよ?それは維持と言えるのか?」と言われるかもしれないが、人間、体重は1日のうちでも、数日単位でも、結構変動するものなり。朝多めに運動して大量に汗をかき、昼や夜に量の多い(鍋のような)食事をとると、1日のうちでも3kg近い差が出ることがある。

 英語や仕事に関しては、7割方達成と言えるが、まだまだ余力があるので、今年の目標として継続。
 10km40分は無理だった。後半、タイムより総距離に執心だったため、タイムトライアル自体やってない。ちょいと速めに走るときには13km60分だから、10kmだと45分ほど。10km40分はちょっと難しいな、「できたら5万円」と言われたらいけると思うが。

 で、今年の目標。

●去年の目標を継続(もっと英語・仕事を頑張る、体重維持、10km40分)
●個人資産1.5倍

 仕事関係の目標は、本当はもっと具体的な中身があるのだが、いろいろ面倒なことになるのは勘弁なので、細かい話はここには書かぬ。

 あと、アレだ。子供の健やかな成長。目標と言うより、願いだな。


正月から民主ネタ (2010 1/4 0:00)

 新年一発目に民主の話題をやるのも辛気くさいとは思ったが、年末年始の更新お休み期間にも、鳩山が派遣村で罵倒されたとか民主ネタはたまる一方。まぁ今年一年、民主のグダグダは続くと思うので、「年の初めからグダグダさ」ということを記録しておく意味で、やっぱり書いておく。

鳩山内閣、議事録残さず 政治主導の検証困難(1/3共同)
 鳩山内閣が政治主導の舞台としている閣議や閣僚懇談会、閣僚委員会、政務三役会議の議事録を基本的に残さない方針を続けている。「議事録作成が前提となれば政治家同士の自由な意見交換が妨げられる」との理由だが、関係者からは「政策決定のプロセスを歴史的に検証できない」と懸念する声も出ている。
 鳩山内閣では各府省ごとに閣僚、副大臣、政務官の「政務三役」が政策を立案し決定。複数の府省にまたがる重要課題は担当閣僚で「閣僚委員会」をつくり調整するなど、官僚に関与させない仕組みだ。
 閣議や閣僚懇談会については旧政権下でも議事録を残していなかったが、これには事務次官会議で事前に発言内容を調整していたという背景もある。鳩山内閣では事務次官会議を廃止したため、閣議での発言はこれまで以上に政策決定の上で重要な意味を持つのは間違いない。
 平野博文官房長官は議事録作成に否定的な意向を示し「自由闊達な意見を述べてもらい方向性を出していく場だ」と強調。「記者会見や背景説明により、透明性を確保できる」との立場を崩していない。


 「自民の密室政治は悪い密室政治、民主の密室政治は良い密室政治」ということですな。ハトミミ密告制度といい文革礼賛といい、民主が中共の政治をお手本にしていることがよく分かる話。