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民主大勝 (2009 8/31 0:00)

 出口調査に対して「幸福実現党に入れました」と言うつもりだったのだが、無視された。

 とりあえず、「ちょっとやりすぎ」という感想。笑うしかない。自民党にお灸を据えたら家ごと全焼したような勢い。前回の郵政選挙の時も「小選挙区怖ェ」というようなことを書いたのだが、今回はそれに輪をかけた結果。覚悟していたとはいえ、実際に「鳩山総理」が誕生することが確定となると、ちょいと目眩が…。
 また、民主の勝利の裏で、加藤紘一や城内実も当選してしまったようで、それも非常に残念。(ついでに「城内の選挙妨害をした真鍋は引退せよ」とか言ってるバカな評論家もいるようで)

 安倍さんの時の造反組復党、安倍さんの退陣、福田さんの退陣、そういった物が積み重なり、さらにマスコミのネガティブ・キャンペーンが自民党への負の感情を煽り立てた結果。「麻生さんがもっと早く解散していれば」という声もあるが、麻生さんがどうあがこうが、(議席数に多少の違いはあれ)自民党の敗北は避けようがなかったように思う(そもそもあの経済状況で解散なんてバカな選択肢はあり得ないんだが)。

 前回の総選挙の際、私はこんなことを書いていた。

 民主党にとっては、小選挙区という制度の怖さを思い知らされた選挙だったろう。ただ、民主党も、政策をより明確に(自民より右寄りの方が分かりやすかろう、出ていくヤツも増えようが)して、かつ小泉首相の手法を取り入れれば、同様のチャンスがあるとも言える(チャンスどころか民主党が今後分裂してしまう危険性すらあるのだが…)。今回の自民圧勝で「自民政権は永久的な物か」とは思えない。むしろ、政治の流動性、ダイナミズムが確かに存在することを知らしめてくれたと思う。

 民主党は決して「政策を明確」にはしていないが、結果的にはこのとき書いたように、今回政治の流動性が示された。当然、次の総選挙で自民が大勝する可能性は大いにあるし、その前の参院選で「民主への落胆」が影響する可能性もある。それほど悲観的にならなくてもいいだろう(いくぶん自分に言い聞かせている感もある)。
 ただ、ここまで大敗すると、自民党がまとまった状態を維持できるのかという問題も出てくる。民主へ寝返る輩も出てくるかもしれないし、自民を出て別の党を作るヤツも出てくるかもしれない。民主政権がどんな政治を行うかに注目すると同時に、自民党が党として機能していけるかどうかにも注目。


いちばんの危惧 (2009 8/31 0:00)

 人の意見に流されやすい点、国民の強い支持を受けた点…鳩山民主を見ていると、近衛文麿と当時の日本を想起させる。鳩山の「東アジア共同体構想」も、(武力を用いないのと、中心が日本でなく中国になりそうな予感がするだけで)理念としては「大東亜共栄圏」と似たようなもの。反米的思想も共通だし、「友愛」だなんだと、理想論を掲げて現実が追いついていない点も同様。
 鳩山総理が、平成の近衛にならないことを心から祈る。



小沢の傲慢発言 (2009 8/30 0:00)

民主・小沢氏:衆院解散以来初の街頭演説 高知の2カ所で(8/29毎日)
 民主党の小沢一郎代表代行は28日、7月21日の衆院解散以来初めて街頭演説に立った。高知1、3区の2カ所で演説した小沢氏は「国民生活を無視した自民党に投票して政治に文句を言う資格はない。棄権する人も同じ」と強調。「安心、安定して生きていける国づくり、ふるさとづくりを願うならば、貴重な1票を行使してほしい」と呼び掛けた。
 1カ所目の高知県いの町のスーパーマーケット前には500人を超える聴衆が集まった。小沢氏は時折こぶしを上げ、「投票日の30日には皆で政権交代、新しい国づくりが始まったと喜ぶことができるようにしよう」と力説した。選挙戦最終日の29日も福岡、石川で遊説する予定だ。【渡辺創】


 自民党に入れるヤツはバカだと言わんばかりの態度。勝利を目前に、ただでさえ傲慢な男が輪をかけて傲慢になっている。

 自民党に票を入れたからと言って、自民党政治の全てを支持しているわけではない。同様に、今回民主党に投票したからといって、すべての人が民主党の全政策に賛成したわけではない。投票行為は、決して白紙委任ではない。そもそも、「国民生活を無視した自民党」という部分が真ではないから、話にならない。

 小沢のこの言葉の裏には、今回の民主党の勝利は「国民が民主党の政策を全面的に支持したからだ」という思い上がりがある。少なくとも、そう解釈して、小沢は今後行動するだろう。民主の勝利も、自民党批判が主たる動機で、民主党を支持するから民主党へ投票するという人はそれほど多くないというのに…。

 ただ、マニフェストに載っているような政策、或いは(外国人参政権のような)これまで散々「やるぞ」と言ってきた政策については、投票するからには覚悟が必要だとは思うが。



いよいよ明日 (2009 8/29 0:00)

 自民党が敗北することには覚悟はできてるが、マスコミのはしゃぎっぷりがどうしようもなく腹立たしい。政権交代という流れを作りだしたゆえの快感なんだろうが、気持ち悪くてしょうがない。たぶん一部の確信犯以外は、本気で「政権交代は絶対の正義」と思い込んでるんだろうなぁ。鬱陶しい。
 前回総選挙の時、結果予測が出た瞬間の、選挙特番出演者の「あれ?」という表情は無理としても、せめて、「あれ?民主300越えないの?」くらいの驚きは与えてやりたい。

 麻生さんを、私は「景気の底抜けを防ぎ、早期に回復基調に乗せた総理」として評価する。できればもう少し総理として仕事を続けて欲しかった。雇用に関する数字はまだ酷いものだが、景気回復の効果が雇用に影響するには半年以上かかる。問題は、半年後に雇用情勢が回復したとしても、おそらくマスコミが「民主党が政権をとって効果的な施策をおこなったから」と喧伝するであろうということ。

 民主党政権はいつまでもつのかねぇ。案外、衆参同時選挙ということになりそうな。



結婚 (2009 8/28 0:00)

 麻生さんが「カネがないなら結婚するな」と言ったって騒ぎになってるが、2ちゃんから発言を引用してみる。

【学生】
結婚するのにまずお金が必要で,若者にその結婚するだけのお金がないから結婚が進まないで,
その結果少子化が進むと思うんですが・・?

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00161596.html

【麻生】
えー、金がねーから結婚できねえとかいう話だったけど、
そりゃ金がねーで結婚はしねー方がいい、まずね。
そりゃ、そりゃオレもそう思う。うん。
そりゃうかつにそんなことはしない方がいい。
(会場笑い)
でー、金が、オレはない方じゃなかった。
だけど結婚は遅かったから。オレは43まで結婚してないからね。
だから、あのー、早い、あるからする、無いからしないっていうもんでもない。
こりゃ人それぞれだと思うから。
だからこれはうかつには言えないところだと思うけども。
ある程度生活をしていく いけるというものがないと、やっぱり自信が無い。
それで女性から見ても、旦那を見てやっぱり尊敬するところにやっぱり、
しっかり働いているというのは、尊敬の対象になる、日本では。日本ではね。
したがって、きちんとした仕事を持って、きちんとした稼ぎをやってるということは、
やっぱり結婚をして、女性が生活をずっとしていくにあたって、
相手の、まあ男性から女性に対する、女性から男性に対する両方だよ。
両方やっぱり尊敬の念がもてるかもてないかというのはすごく大きいと思うね。
つまりね、稼ぎが全然なくて、尊敬の対象になるかというと、よほどのなんかないと、
なかなか難しいんじゃないかなあという感じがするので、
稼げるようになった上で結婚した方がいいというのは、俺もまったくそう思う。

http://www.47news.jp/movie/general/post_3189/

 何が問題か、全く分からん。質問に対する答えとしては、政治家ならば、総理ならば、具体的な少子化対策や若者の雇用対策に論を進めるべきだったかとは思う。総理の言葉としては、隙がありすぎて自民党の候補者からすれば「頼むよ総理…」という気分になるだろう。ただ、問題があるとすればその辺りで、発言内容自体が問題とは思えない。結婚には金が必要、金がないならよほどの何かが必要……その通りだわなぁとしか言いようがない。

 生活設計が成り立たないのに結婚するのは、無責任でしかない。さらに言えば、「金がなくて結婚できないのは社会のせい」と(現実にそういう面があるとしても)言い切ってしまうような人は、結婚しても社会的責任が果たせるとは思えない。
 もちろん、貧乏でも結婚して成功する事例はあるだろうが、麻生さんも「人それぞれだから迂闊には言えないけど」と断っている。

 結婚を経験していると、お金の大切さは身に染みて感じるんだが…。



生麻生 (2009 8/27 0:00)

 麻生さんが近場に来ていたので、見に行ってきた。民主批判の部分が無いわけではなかったが、新聞やテレビが伝えているほどには民主批判は演説のウェイトを占めているわけではない、ということがよく分かった。

 思ったより人が集まっていた。メディアが言う「民主300議席越え」に疑問を感じさせる雰囲気だった……もちろん、麻生支持・自民支持ではなく単なるミーハーが集まっている可能性もあるし、サクラや創価学会員も多数ご参集のこととは思うが。

 あの明るさ、屈託の無さは、この難局を乗り切るのに強力な武器であったが、同時に敵に付け入る隙を生み出す欠点にもなってしまった。


新聞 (2009 8/27 0:00)

メディア政策:新政権に望む 「表現・報道の自由」規制、デジタル社会、そして…(8/24毎日)
■新聞への公的支援論議を−−ジャーナリスト・原寿雄氏
 民主主義社会ではジャーナリズムが不可欠だ。日本では社会文化政策として新聞ジャーナリズムの公的な支援論議はほとんどされてこなかったが、いまこそ始める時ではないか。再販制度や特殊指定制度は、新聞事業を維持するために、その意義が一層強まった。
 欧米の政策を参考にした税制上の優遇や、教育文化政策の一環として、ジャーナリズムの社会的な重要性を学ぶためのカリキュラムを強化したり、義務教育が修了する15歳を機に新聞の1年間無料配布を検討してもいい。年500億円で足りよう。
 新政権をはじめ各党は、社会政策としてメディアのあり方を考える担当を設けたらどうか。新聞界も、経営合理化の徹底や紙資源の保護を含む販売面の刷新、調査報道の充実、取材報道倫理の向上など、新聞が民主主義社会に不可欠な存在であることを証明する努力がもっと必要だ。
(一部抜粋)

 アホな要求だし、政府に無心をする前に産経と提携するとか自分で努力すべきだろ、と言いたいところ。要するに、「メディアの力で民主党政権を誕生させてやったのだから、見返りよこせ」ということか?しかも、毎日新聞の意見ではなく、外部の人間の意見という逃げ道まで用意して。
 というか、政府の援助がなきゃやってられないような新聞に、存在意義などあるのか?

 ただ、経営が苦しくなっている新聞社の状況を見て「潰れてしまえ」と言うのは何だかなと思う。とりわけ、マスコミの記事をニュースソースにして文章を書いているようなblogが、メディアが何か問題起こしたり経営不振が伝えられるたびに、「○○潰れろ」とか「ざまぁ」とか言っているのを見ると、違和感を覚えざるを得ない。
 言論にある程度拡がりが必要であることを考えれば、たとえ朝日新聞であろうと、潰れるのではなく改善することを望むべきではないのか(毎日は紙面全体を見たことがないので何とも言えん)。少なくとも、軍事や科学記事については、朝日は産経よりも信頼できるし、朝日特有の思想を理解していれば、自分と違う考え方の新聞の方が存在意義はあるように感じる。
 500億円を新聞業界に投じることへの是非はさておき、私としては、新聞業界は元気でなければ困る。同じ話題であっても、いろんなスタンスの記事が読みたいし、何より新聞が無くなったら、こうして時事ネタを元に文章書いたり政治を云々できなくなってしまう。



年金改革案 (2009 8/26 0:00)

民主、13年通常国会で年金改革 政権獲得後へ方針(8/20共同)
 民主党は20日、衆院選で政権獲得した場合にはマニフェスト(政権公約)で掲げた公的年金制度改革を実行するため、2013年の通常国会に関連法案を提出し、成立を図る方向で調整に入った。改革に先立ち11年度までは年金記録問題の解決へ向けた対応を優先。新制度への移行は14年度以降となる。改革案の柱は消費税を財源とする月7万円の「最低保障年金」創設で、法案提出までに消費税率引き上げの論議が起こることは必至だ。
 一方、自民、公明の与党は無年金、低年金対策に着目。受給資格を得られる最低加入期間を現行の「25年」から「10年」に短縮する関連法案を10年の通常国会に提出し、成立を期すことを共通公約に盛り込んだ。
 民主党は現行制度を抜本的に改め、職業に関係なくすべての人が同じ制度に加入する「一元化」を目指す。収入の15%の保険料を納付し、将来はそれに見合った額を受給する「所得比例年金」に「最低保障年金」を組み合わせる構想だ。
 民主党は政権公約には明記しなかったが、今後4年間は消費税の議論はしても税率は引き上げないと表明。この方針が年金改革の制度設計の足かせになる可能性がある。


 民主案でも、厚生年金と同様に、保険料の半分は会社負担になるらしいが、それは本当か。掛け金を払っていない人にも毎月7万円は保証するという「最低保障年金」を賄う消費税額は。いったいどれほどになるのか。年金一元化で、厚生年金よりも受給額が減ってしまうのではないか。

 疑問が尽きないので、とりあえずメモ。



躁状態のメディア (2009 8/25 0:00)

8/24付朝日新聞「天声人語」
 30日は仕事なので、一足先に選挙権を使ってきた。区役所の出張所にできたばかりの投票所には絶え間なく人が訪れ、暦が1週繰り上がったかのようだ。昨日の朝日川柳の一句が浮かんだ。〈待ちきれず期日前投票に行く私〉▼各紙の情勢調査は「民主党圧勝」である。議席の予測は、小紙「300うかがう勢い」、読売「300超す勢い」、毎日「320超す勢い」。掲載が後になるほど「勢い」が増している。片や自民党には「半減」の悪夢が忍び寄る▼郵政選挙で「純ちゃんブーム」に乗った無党派層が、大挙して「政権交代ムード」に身を任せたかに見える。大盤振る舞いの公約に不安を覚えつつも、いっぺん民主にやらせてみると思い定めた人が結構いるらしい▼風の変化が増幅される小選挙区制の、自民には災い、民主には恵みである。それが4首相でつないだ4年間への審判、我慢の爆発ならば、今さら「ムードに流れる大衆」とくさしても始まらない。前回「ブームで300議席」の自民に、そもそも嘆く資格はなかろう▼あと6日、この風は変わらないのか。新聞の予想に対し、麻生首相はきのうのテレビで「1日2日で全然違います」と巻き返しを誓った。油断を恐れる民主党の鳩山代表も、同じ番組で「メディアが乗りすぎている」と、両者が一致した▼報じたことの虚実は時が検証しよう。報道に身を置く者にも、この戦後史の山場は勝負時である。久しぶりに、いや初めて「歴史」に関与している感慨を覚える。コラム書きではなく、一人の有権者として。

 楽しそうな朝日新聞。いや、こうして浮かれているのは朝日に限らないんだけど。

 「歴史的な選挙」って、自民党が政権を死守すれば歴史的でも何でもないから、要するにこいつらは民主が政権奪取することを望んでいるわけだ。政権が変わることは、そりゃ歴史的な事件かもしれないが、重要なのは政権が変わることではなく、変わった後に民主党が何をなすかではないのか。民主党が政権交代自体が目的になってしまっているのと同様に、マスコミも、政権交代ばかり煽ってその先を読み取ろうとも伝えようともしていない。中身が伴わない空虚な期待を煽れば、後々こまることになるのは民主党なのだが。

 公正中立なんてあり得ないとは分かっているけど、それでも、せめてそうなるよう努力くらいはしろよ、と。民主党が勝つことは確実としても、マスコミのはしゃぎっぷりはちょいと酷い。大東亜戦争での当時のメディアの煽りようも、こんな感じだったのかなぁ、と想像したりもする。


理性より情緒の人々 (2009 8/25 0:00)

 白人の「自分こそ正義」の感情はまことに鬱陶しい。

太地町との姉妹都市停止=イルカ漁に抗議で−豪ブルーム市(8/24時事)
 【シドニー時事】オーストラリア北西部ブルームの市議会は24日までに、和歌山県太地町との姉妹都市関係停止を全会一致で議決した。同町で隠し撮りされたイルカ漁のドキュメンタリー映画が米国や豪州で上映され、同市に対して国内外の保護活動家などからの圧力が高まっていた。
 同市は「イルカを殺す限り、姉妹都市関係を続けられない」としている。同市に対しては、太地町との姉妹都市関係に抗議する電子メールが先週には1日約5000通も殺到。反日的な雰囲気が強まることへの懸念も広がっている。

 相手国の文化も理解できないくせに何が姉妹都市だ。イルカがダメで、魚や牛や豚はOKという理由は何だ?牛や豚の屠殺動画を見たことあるのか?(「屠殺」が一発変換できねぇ、ATOKふざけるな)イルカをどうこう言う前に、自分のカンガルー殺しを何とかしろ。

 しかも、「停止」などと中途半端な対応。太市町の方から、「解消」してしまったらどうだ?



復活の芽も消えそうな (2009 8/24 0:00)

 政権交代は仕方ない、自民党もヘタレ議員が淘汰されてまともになるだろ、民主党政権が行き詰まったときのために力を蓄えればよい……と思っていたが、最近の報道では、民主党が300議席を越えるかもなんて話が出ている。お灸を据えるつもりが、家ごと全焼という雰囲気である。まぁある意味、「みごとな負けっぷり」ではある。
 実際にそこまで大勝するとは思えないが、しかし、捲土重来を期するにも最低限必要な議席数はあるわけで、民主が300以上取ったら、「こんどは民主党が万年与党に」という状況になりかねない。「いや、民主が行き詰まれば、また自民が300近く取って大勝さ」と言う向きもあろうが、それならそれで、選挙のたびに極端な結果が出ることになり、政治が不安定な物になってしまう。二大政党制って、そういう物じゃ無かろうに。

 しかし何でここまで民主が大勝するような空気になったのか。
 マスコミの報道も原因ではあろうが、やはり潮目は郵政造反組の復党だったか。筋が通らないことをやると、いずれ歪みが露わになる。改革の否定ではなく、改革の修正という方向を示せていれば、流れは違っていたかもしれない(実際に小泉改革は、方向性としては間違っていたわけではない。問題は3つ。郵政のような半ばどうでもいいことを本丸とみなしたように、「改革が中途半端だったこと」、「セイフティネットの整備を御座なりにして改革を進めたこと」、労働条件の改善を先にしてから派遣規制を緩めるべきだったように、また、あらかじめ整備すべき規制を設けずに自由化のみを優先したように、「改革の順番が間違っていたこと」)。で、麻生下ろしのグダグダがとどめ、と。

 自民党が野党になったらなったで、どのように復活するのか(あるいはそのまま沈んでいくのか)、楽しみではある。



印象操作 (2009 8/23 0:00)

自民・公明の卑劣なネガティブキャンペーン(8/22日刊ゲンダイ)
●これが政権政党のやることか

 公示第一声も、自公党首は民主攻撃だった。麻生首相が「景気最優先でやる。民主党みたいに予算を組み替える愚かなことはしない」とやれば、公明党の太田昭宏代表はさらにボルテージを上げ、「民主党は財源なき政策、くるくる変わるマニフェスト、危うき安全保障、党首2代の献金疑惑がある」と叩きまくっていた。
 自公の民主攻撃はこうした表の動きだけではない。両党はホームページの選挙CMでネガティブキャンペーンを展開しているのだ。その内容が実にえげつない。
 自民党は若い男女がレストランで話すアニメ「プロポーズ編」を放映。
 鳩山代表似の彼氏が「僕のほうがキミを幸せにできる。出産、子育ての費用も教育も介護も僕に任せてくれればOKさ。高速道路も乗り放題だよ」とペラペラ。「お金は大丈夫?」と心配する彼女に「細かいことは結婚してから考えるよ」と軽薄な口調で答える。民主党のマニフェストにイチャモンをつけた格好だ。
 一方、公明党は子供たちが演じる「永田町学院シリーズ」をアップしている。太田代表の分身の太田君がガラスを割った同級生を「おまえガラス割っただろ」と問い詰め、追い詰められた同級生は「僕じゃない。秘書がやったんだ」と言い逃れ。最後は「よい子のみんな、正直に生きよう!」という女性のナレーションがかぶさる。こちらは鳩山代表の個人献金問題を皮肉った内容だ。日本の選挙では珍しい公党の、しかも政権与党のネガティブキャンペーン。専門家はどうみるのか。立大教授の服部孝章氏(社会メディア論)が言う。
「自公の悪あがきに思えてしまいます。アニメも実写版もかなりのお金をかけて作ったはず。なのに民主党を正面から正々堂々と批判できないのはすごく寂しいことです。公明のビデオにも“もっと有権者に訴えるべきことがあるでしょ”と言いたい。まさに自公政権の曲がり角を表していますよ」
 イタチの最後っ屁よろしく禁じ手に走った自公。貧すれば鈍す。正常な思考力を失った政権の末路は哀れだ。
(日刊ゲンダイ2009年8月19日掲載)


 まぁ件の批判CMは、面白くはあるがやり過ぎな感は否めない。ただ、これを以て「与党は民主へのネガティヴ・キャンペーンしか手立てがない」「与党は実績をアピールすることができないのだ」と主張していたblogがあったが、それはどうかな、と。追いつめられているのは確かだが、アピールできる実績がないとまで言えるのか?

衆院選、党首の「第一声」分析 首相「経済」、鳩山氏は与党批判(8/19日経)
 衆院選の公示を受けて、与野党によるマニフェスト(政権公約)論戦も本格化する。景気対策や社会保障、外交・安全保障など、どのような政策に重点を置いて訴えるのか。各党党首が公示後初めて演説した「第一声」を分析すると――。
 麻生太郎首相の東京都八王子市での第一声は17分間。その28%を景気対策などの経済政策に割いた。「景気最優先。経済対策を引き続きやり、それでも足りなければ、さらにやらねばならん」。積極的な財政出動で景気を刺激する必要を強調。「民主党のように予算を組み替えて止めるみたいな愚かなことはしない」などと、演説の節々に民主党批判もちりばめた。
 一方、民主党の鳩山由紀夫代表が力点を置いたのは、政府・与党批判や政権交代のアピールだ。大阪市の第一声では「経済指標は若干持ち直してきたが、皆さんの実感はあるのか」と問いかけた。「国民が政策に加わる新しい政治をおこすことで、年金、医療、雇用問題を大幅に改善できる」と主張。13分間の第一声のうち、政府・与党批判が40%を占めた。


<政権選択>第一声に各党の事情 衆院選公示(8/19東京新聞)
 十八日の衆院選公示第一声で、主要六党幹部は有権者に何を訴えたのか。演説内容を分析した。 (与野党取材班)

 麻生太郎首相(自民党総裁)が最も力を入れたのは景気対策。十七分余りの演説の約四割を割いた。四〜六月期の国内総生産(GDP)がプラス成長に転じた経済対策の実績を強調しながら、「自民党が引き続き経済対策をやらなければならない」と政権維持の必要性を訴えた。
 外交・安全保障にも約二割を費やした。ソマリア沖の海賊対策や、廃案になった北朝鮮に出入りする船舶の貨物検査法案、インド洋上での海上自衛隊による給油活動の必要性を指摘。外交・安保政策が弱点とされる民主党との違いを際立たせる戦術だ。
 公明党の太田昭宏代表は「生活を守り抜くのが公明党」と、第一声の三分の二近くを生活関連政策に費やして自公連立政権下での実績をアピール。同時に、民主党に矛先を向け、鳩山由紀夫代表らの「政治とカネ」の問題もやり玉に挙げた。
 これに対し、鳩山氏は「日本の歴史を塗り替える日がやってきた」と切り出し、約十三分間に及ぶ演説時間の半分近くを「政権交代の必要性」に割いた。「皆さんの力」「あなた方が主役」などのフレーズを多用。政権交代ムードを盛り上げ、投開票日になだれ込もうという作戦だ。
 子ども手当など子育て支援や、景気・暮らし、年金記録問題に言及し、自民党政治との違いをアピール。連携を期待する橋下徹大阪府知事のおひざ元で、地域主権に触れることも忘れなかった。
(以下略)

 東京新聞の記事には、各党代表の演説内容が円グラフになっているが、国民新党綿貫代表は、演説の3/4が小泉改革批判……それしか存在意義はないらしい……というのはとりあえず措くとして。

 街頭では与党側はきちんと経済政策をアピールしているようで。

 ゲンダイだとか、テレビのような軽薄なメディアだと、政策アピールよりも民主批判のような分かりやすい物を大きく取り上げる。とりわけゲンダイなど、相手を批判できれば何でもアリなので、実際におこなわれている政策アピールは無視して、「自民は誹謗中傷しかできなくなっている」と的外れな批判も平然とおこなう。別にそれはそれでゲンダイの味なので構わないのだが、ゲンダイの浮薄な思惑に乗っかって同様の主張をするのは、賢い対応とは思えない。

 ただ、ネガティヴ・キャンペーンはアメリカでは一般的とはいえ、日本では、やりすぎると逆に印象を悪くする可能性が高い。自民党は、民主党批判にウェイトを置かず、地道に実績と今後の政策を訴える方が確実ではなかろうか。「日の丸切り裂き」も、あまり深追いすると「自民も必至だなぁ」という印象しか与えなくなってしまう。


 しかし、ゲンダイを筆頭として、メディアの偏った報道は何とかならんものか。

選挙戦、ネットでの応援は要注意 書き込み、公選法違反の恐れ(8/21日経)
 衆院選が18日公示され選挙戦が本格化する中、インターネット上のブログなどに公職選挙法違反に問われかねない書き込みが増えている。特定候補者や政党に投票を呼び掛けたり、中傷したりすると、個人のブログや会員制の交流サイト(SNS)でも違法になる。“勝手連”的な善意の応援も問題となりかねず、識者から「ネット選挙の自由化を進めるべきだ」との指摘も出ている。
 公示後、政党や候補者はホームページ(HP)やブログの更新を取りやめているが、個人のブログや掲示板サイトでは選挙に関する書き込みが次々更新されている。「経済に詳しいAさんを応援して」「B党に一度政権を任せてみよう」――など。ある県警の幹部はいずれの書き込みも「公選法違反の可能性がある」と指摘する。


 ネットの前に、メディアの報道の偏りはどうなのさ?冒頭で紹介した記事は、中傷にはならんのかね?あぁ、まっとうな批判ですか、公正な報道ですか、そうですか。



ソニーの酷いCM (2009 8/21 0:00)

 ソニーが新型PS3を発表したが、そのCMが酷すぎる。出ている面子は、クスリでもやってそうなヤツらばかり。舌にピアスはあるわ、タトゥは入りまくりだわ、髪型がイカれてるわ…。その汚い絵面で、画面にどアップだから、救いようがない。どんな層をターゲットにしているのか、まるで理解できない。

 そのCMのせいかは知らぬが、今日は日経平均が180円ほど上げている中で、ソニーは20円安。まぁ、株価3倍以上になるまで3年は持つぞと覚悟している私が、CMを見て思わず株を売りそうになったくらいなので、悪影響がなかったとは言い切れない(たぶん値下げによる収益悪化を懸念しての下げだとは思うが)。

 企業価値を貶めるCM作ってどうするつもりだ、ソニー?



ばなな (2009 8/20 0:00)

ワインの居酒屋持ち込みはあり? ばななエッセイに賛否両論(8/17J-CASTニュース)
 東京の居酒屋におみやげのデザートワインを持ち込んだら、店長から「困る」と説教され不快だった――。あるブロガーが、作家よしもとばななさんのこんなエッセイを紹介したところ、店長らの対応にブログなどで賛否両論が出ている。

東京の居酒屋、ワイン持ち込み拒否に不快感

 「キッチン」「TUGUMI」などの小説で広く知られるよしもとばななさん。今回話題になったのは、2006年6月に出版され、09年4月に文庫化されたエッセイ集「人生の旅をゆく」の中の一節だ。
 エッセイで、よしもとさんは、東京の居酒屋で、飲食の後に、ヨーロッパから一時帰国中の友だちがおみやげに持ってきたデザートワインを開けたときのことを書いた。そのときは、友だちの送別会を兼ねており、店の女性アルバイトにグラスを借りて、仲間内7人で小さく乾杯した。
 店内には、よしもとさんらしかおらず、あと2時間で閉店だったという。ところが、居酒屋の店長は、グラスを貸した女性バイトをキッチンで激しく叱り、よしもとさんらにも「困る」と説教をし始めた。よしもとさんらは、友だちが海外から持ってきた特別な酒で、いくらかお金も支払うと説明したが、店長は一度許すときりがないと受け付けなかったという。
 これに対し、よしもとさんは、「みながそれぞれの仕事のうえでかなりの人脈を持っている」と店長が見抜くべきだったと批判。持ち込みのリスクがなくなる代わりに、潜在的に大勢の客を失ったとして、「店長がすげかえられるか、別の居酒屋になっているだろう」「都会のチェーン店で起こっていることの縮図」などと指摘している。
(以下略)

 この騒ぎに限らず、この人は常にこういう人間で、それを自ら吹聴していた……それを知るのにうってつけの情報が2ちゃんにまとまっていたので、引用しておく。

40 名前:名無しさん@十周年 投稿日:2009/08/19(水) 17:23:03 ID:+8AtHCVI0
こちらもあわせてお楽しみください。

スーパー銭湯に刺青隠さずに入ろうとしたら止められた。潰れるように呪いをかけた。 2001.11.07
http://www.yoshimotobanana.com/cgi-bin/diary/diary.cgi?page=5&yy=2001&mm=11
後日談:友達なら止められた時に待ってくれるべきだろ、もうお前ら絶交な。2001.11.09
http://www.yoshimotobanana.com/cgi-bin/diary/diary.cgi?page=4&yy=2001&mm=11
新幹線で自分の子供が騒いでたら注意された。日本終わったな。 2006.07.07
http://www.yoshimotobanana.com/cgi-bin/diary/diary.cgi?page=5&yy=2006&mm=07
後日談:注意したのは榎木孝明のマネージャー、おめーだよ。覚えてるからな。2008.04.19
http://www.yoshimotobanana.com/diary/2008/04/index_3.html
最愛のボーイフレンドだと思ってたら二人ともお金目当てだった。2007.06.22
http://www.yoshimotobanana.com/cgi-bin/diary/diary.cgi?page=2&yy=2007&mm=06
開店5分前に店に入ろうとしたら怒られた。フランスみたい(論旨不明)。2009.02.23
http://www.yoshimotobanana.com/diary/2009/02/
39度の熱が出たので救急車呼んだら怒られた。クソババー。 2009.05.06
http://www.yoshimotobanana.com/diary/2009/05/index_5.html
運送業は自分の頭で考えない。生きがいを感じることのできない仕事。 2009.08.04
http://www.yoshimotobanana.com/diary/2009/08/

(改行など一部改変)

 何はさておき、高級店でもない店で人脈がどうこうと言い出す場違いぶりと、事前に許可を得ることもできない人間が人に配慮を求めるという勘違いぶりに、非常識と弾ずる以外の感情はわかない。臨機応変の対応を期待するなら、「人脈」を尊重してくれる高級店に行くがヨロシ。
 店長の対応のまずさは確かにあるし、巧い断り方はあっただろうにとは思う(これとてばななが事実を正確に書いたと仮定してのことだが)。しかし、ばななが自身の行動を正当化できる根拠は皆無である。ヘルスに行ってと本番を強要するバカ男と同じ。しかもその理由が「俺はスゴイ人脈を持ってるんだ」……バカすぎる。

 で、その非常識を被害者意識に転化し、意味ありげな批判に持って行くのは自我肥大型作家の典型的な症状。「キッチン」や「TSUGUMI」辺りまでは、その自我肥大も、独特の感傷の表現にプラスに作用していたように思うが。最近は全くこの人の作品を読んでいないが、「人とは違う純粋な主人公」+「オカルト」という類型でパターン化したという話は聞いたことがある。自己憐憫のかたまりだから、そうなるのもむべなるかな。

 で、それが創作のみならず、私生活でもそのまんまだったというのが明らかになった、と。作家として、名作をガンガン世に出しているならば、「天才の奇行」と許すこともできるが、今はもはや天才と呼べる状況ではないから、ただただ非常識で痛い人物としか思えない。上で引用した日記も、いくらカネの発生しない文とはいえ、名のある作家が書いた物とは到底思えない稚拙なものばかりだし。

 まぁ作家なんて多かれ少なかれ人格破綻者だから、さして話題にすべき話ではないのかもしれない。素晴らしい作品を世に送り続けていたならば、擁護する声はもっと多かったかもしれない。ただ、太宰とか藤村とか啄木とかの破綻ぶりと比べると、ばななの方はかなりセコいのだが。



微かな光 (2009 8/19 0:00)

4〜6月期の実質GDP、年率3.7%増 5四半期ぶりプラス(8/17日経)
 内閣府が17日朝発表した4〜6月期の国内総生産(GDP)速報値は、物価変動の影響を除いた実質成長率が前期比プラス0.9%、年率換算でプラス3.7%と、5四半期ぶりにプラス成長へ転じた。市場予想の平均は年率プラス4.0%(日経QUICKニュース社調べ)だった。
 アジア向けを中心とした輸出の回復を背景に、外需がGDPを大きく押し上げた。経済対策の効果がみられる個人消費と公共投資もプラス成長に貢献した。
 輸出から輸入を差し引いた外需の成長率への寄与度はプラス1.6ポイントと、5四半期ぶりにプラスに転じた。輸出は前期比6.3%増加、輸入は5.1%減少した。
 内需の寄与度はマイナス0.7ポイントと、1〜3月期(マイナス2.2ポイント)よりマイナス幅が縮小した。エコカー減税やエコポイント制度などの政策効果で個人消費が前期比0.8%増えたほか、公共投資も8.1%伸びた。一方、低迷が続く設備投資は4.3%減少。雇用・所得環境の悪化を反映し、住宅投資は9.5%減少した。民間在庫の寄与度はマイナス0.5ポイントだった。〔NQN〕 (08:53)


 「この数字は作られた数字だ、選挙対策だ」とか、「GDPが上がっても国民生活には何の影響もない」とか言う向きは無視。

 大企業の稼ぎが中小企業の稼ぎに繋がり、労働者の賃金に繋がって、国内消費が喚起されるまでには、まだ多少時間がかかる。それまでの繋ぎが、エコポイントやエコカー減税や定額給付金だが、その効果もそろそろ消える。企業が得た金が下へ流れるように、政府はさらに施策を継続してほしい。民主党が政権をとった場合にまともな対応をとれるかどうかは、甚だ疑問であるが。民主党の政権奪取後に麻生政権の政策の効果が現れて、民主党が功績を掠め取るという可能性もあったり。

 「2番底へ」なんて声もあったりするが、民主党が財源もないのにマニフェストどおりの政策を本気で実行しない限り、年末には明るい状況が見えてくると思うんだけどな。


無自覚の非常識 (2009 8/19 0:00)

 「国旗を使って党旗を作る」という発想が私の頭の中にはなかったため、昨日は事実認定を保留して文章を書いたが、「国旗の有効活用」は事実だと確定したようだ。

日の丸党旗:民主新人の後援会が謝罪 党本部は厳重注意(8/18毎日)
 鹿児島県の民主党集会で日の丸を加工した「党旗」が掲げられた問題で、民主新人の後援会が18日、「誠に不適切だった」との謝罪文を発表した。候補には党本部から厳重注意があったという。
 この日、同県霧島市内であった出発式で新人候補は「第一声」の冒頭「事務所の不手際で支持者、関係者に多大な迷惑をかけた。岡田(克也)幹事長からも口頭で厳重注意があり、今後このようなことがないよう細心の注意を払う」と謝罪した。
 文書では、8日に同市の集会で「党旗」が掲げられた経緯を説明。支持者が日の丸を裁断し縫合して持参したものとし、「国旗の尊厳をおとしめる意図は全くなかった」と釈明している。【川島紘一】


 「国旗の尊厳をおとしめる意図は全くなかった」という言葉が事実としても、逆にその無自覚ぶりがいっそう「非常識」を晒している。また、鳩山さんの「神聖なのは国旗でなく党旗」と受け取れる物言いについて、きちんとした釈明がほしいところ。鳩山さんも、国旗に対してあるべき態度に、無自覚なんだろう。でなければ、あんな応答はあり得ない。



保身 (2009 8/17 22:00)

 自己保身のために、秘書が保身に走ったと言い訳。

鳩山氏「元秘書が保身で…」故人献金など疑惑を釈明(8/17産経)
 民主党の鳩山由紀夫代表は17日午後、日本記者クラブで開かれた主要6政党の党首討論会で、政治資金収支報告書の個人献金欄に献金していない人や故人が記載されていた問題について「元秘書が保身のため、献金をもらったかのように見せ掛けてしまった」と述べ、経理担当者の個人的な行為との認識を重ねて示した。政治資金の出所に関しては、母親ではなく自身の資金だったとあらためて説明した。
 同時に「税額控除(悪用)のようなことを図った事実は1件も報告されていない」と述べ、脱税疑惑を否定した。
 自民、公明両党が衆院選共通公約に盛り込んだ、会計責任者が法違反をした場合に監督責任がある議員の公民権を停止する政治資金規正法改正に関し「政治をクリーンにすることは大変良い話だ」と述べ、前向きに検討する考えを示した。

●5万円以下の匿名個人献金が10年で3億円以上もある不自然さはどう説明するのか。
●「秘書が保身のために」という意味がよく分からない。合理的な説明を求む。
●「秘書が犯した罪は政治家が罰を受けるべき」という持論とどう整合性を付けるのか。
●「会計責任者が法違反をした場合に監督責任がある議員の公民権を停止する政治資金規正法改正」というのは、要するに「鳩山、お前責任とれよ」という意味合いもあるのだが、なぜ「政治をクリーンにすることは大変良い話だ」と他人事でいられるのか。

 この辺りをきちんと説明してほしいところ。


国旗切り (2009 8/17 22:00)

民主の国旗切り張り、首相「許し難い」…鳩山代表は謝罪(8/17読売)
 麻生首相は17日の日本記者クラブ主催公開討論会で、鹿児島県内で今月8日に開かれた民主党の衆院選立候補予定者の集会を取り上げて「民主党の党旗が掲げられていたが、よく見ると、国旗を切り刻んで上下につなぎ合わせていた」と指摘し、「国旗を切り刻む行為がどういうことなのか。とても悲しく、許し難い行為だ」と批判した。
 これに対し、民主党の鳩山代表は「そんなけしからんことをやった人間がいるとすれば、大変申し訳ない」と謝罪。そのうえで「我々の神聖なマークなので、マークをきちんと作らなければならない話だ」と述べた。
 同党のマークは、二つの赤い円が縦に重なったデザインで、下の円がゆがんだ形になっている。
(2009年8月17日20時31分 読売新聞)


日章旗切り刻み民主マーク!鳩山氏「神聖なマーク、きちんとつくるべき」(8/17産経)

民主党の集会で掲げられた、日の丸の旗2枚を切り張りして作った党旗(8/17産経 記事中の写真)

http://www.youtube.com/watch?v=zf9ayzw6_xk(党首討論の該当部分)

 もし本当に国旗を「民主党の党旗の材料」にしたのなら、我が国の国旗を蔑ろにするゆゆしき事件。まだ事実が明らかになったわけではないが、民主党のホームページから、この党旗が写っていた写真が削除されているので、嫌疑は濃厚である。
 しっかし、旗が間に合わなかったからと言って、あんな姑息(誤用ではなく辞書的な意味で)な党旗の作り方をするかね、ふつう。やっつけ仕事過ぎるだろ。

 さらに救いようがないのは鳩山さんの言い訳。「民主党のマークはたしかに国旗を切り刻んで作れるかもしれませんが、そんなけしからんことをやった人間がいるとすれば、そのことに対して大変申し訳ない。それは国旗ではなくて、我々としての、ある意味神聖なマークなので、マークをきちんと作らなければいけない話だったと思っております」ということだが、この言い方だと、国旗を切ったことに対して申し訳ないと言っているのではなく、民主党の党旗を間に合わせで作ったことに対して申し訳ないと言っているように聞こえる。問題は、「マークをきちんと作らなければいけない」ということなどではない。言い間違いなのか、本心からの言葉かはわからないが、とりあえず鳩山さんが、「麻生さんが何を問題にしているか」を理解できていないことは分かった。

 本当に国旗を切り貼りしたのかは確認待ちではあるが、少なくとも鳩山さんの問題認識能力あるいは適切な説明をする能力の無さ、そして民主党が「やっつけ党旗を掲げる党」であることは、はっきりした。


ブラックホール (2009 8/17 0:00)

 ちょっとした話の流れで、義弟にブラックホールって何だと聞かれたのだが……これからブラックホールについて説明する機会があったなら(そんな人普通はいないか)、何はさておき「ブラックホールは穴ではない、星の一種だ」というところから説明しましょう。これを押さえておかないと、幾ら比喩やアナロジーを駆使して説明しても、ピンと来てもらえない。

 ブラックホールという言葉、人口に膾炙するきっかけにはなったろうが、逆に誤解を招く命名だ。ホイーラーも罪な人だ。


また (2009 8/17 0:00)

「国際平和をキキョウ」 戦没者追悼式で首相が誤読(8/15日経)
 麻生太郎首相は15日の全国戦没者追悼式の式辞の中で「国際平和を誠実に希求(ききゅう)する国家として全力を尽くす」という文言を「国際平和を誠実に『ききょう』する」と読み間違えた。

 こういうのって、デスクが「こいうネタはもういい」とか言わないのかね。「単なる言い間違いではなく、あくまで読み間違いである」という確たる根拠は取ったのだろうか。これより酷い間違いは、局アナの原稿読みでも字幕テロップでも見かけるが、それらを自己批判しているメディアを、私は見たことがない。

 たしかにきちんと下準備ができない麻生さんも麻生さんだが、こんなことより、鳩さんが顔を出していないことの方がよっぽど大事な話だと思うんだが。

民主・鳩山氏、戦没者追悼式欠席「羽田氏が毎年出席」(8/15朝日)
 15日の全国戦没者追悼式に民主党の鳩山代表は出席しなかった。鳩山氏は新潟県長岡市での記者会見で、「羽田元首相が(自らの)強い希望で党を代表して毎年出席している。今回も最初からこのようにしていた」と説明した。
 鳩山氏は、追悼式の時間帯に長岡市で田中真紀子元外相らの入党に関する会見に臨んだ。追悼式には与党の自民、公明両党党首は出席したが、野党の共産、社民、国民新党の党首は出席していない。


 戦没者<田中真紀子、だそうで。


 念のためもう一度繰り返しておくが、冒頭の記事は、実にくだらん記事だとは思うが、かといって麻生さんに何の問題もないということではない。人前で話すのに、下準備を入念におこなうのは常識。あまりにいい加減な態度で、演説に臨みすぎである。

首相、立候補予定者名を言い間違い 山梨1区(8/16日経)
 麻生太郎首相は16日、山梨県昭和町での演説会で、衆院山梨1区から立候補を予定している赤池誠章氏を「あかいけりょうせい」と言い間違えた。鳥取2区から出馬予定の赤沢亮正氏と混同したとみられる。演説会には赤池氏も同席していた。
 日本の戦後復興に関しては「シャンデリア(があること)を当たり前に思っているかもしれないが、昭和22年にシャンデリアは日本中で帝国ホテルにしかなかった」と指摘。「日本がいかに貧しかったかを如実に証明している一つの例だ」と語った。演説会の会場内にシャンデリアがあったのに関連して述べた。


 事前の準備と心構えがきちんとしていれば、こんなくだらないミスは防げるし、くだらない記事を書かれることも防げる。漢字が読めなくてもきちんとした施策をしていれば構わないし、識字能力ではなくコミュニケーション能力・日本語の理解力自体に問題がある鳩山さんよりは数段マシだが、同じ失敗を繰り返すようでは、バカと言われてもしかたない面はある。


猛獣注意 (2009 8/17 0:00)

民主党入り、亡き父が「背中押した」 真紀子氏が説明(8/15朝日)
 田中真紀子元外相(衆院新潟5区)と夫の田中直紀参院議員(新潟選挙区)は15日、新潟県長岡市で民主党の鳩山代表と記者会見し、同党に14日付で入党したことを正式に表明した。かつてはともに自民党に属していたが、真紀子氏は03年、直紀氏は08年に離党し、無所属だった。
 会見で真紀子氏は、後援会幹部らと相談していたことを明らかにし、「確実に2大政党になる。有権者に約束してきたことを実現するには組織にいなければならない」と入党の理由を説明した。真紀子氏の父、故角栄元首相は自民党の第6代総裁。「お盆の13日には相当懊悩(おうのう)したが、『しっかりした、考えの似た人たちの組織に入ることが政治家の要諦(ようてい)だ』と父なら言うだろうと」と語った。
 真紀子氏は衆院新潟5区に民主党推薦で立候補する予定だったが、14日付で公認となった。会見では比例区と重複立候補しない考えも示した。


 これは民主党員の人はどう思うの?無能な味方どころか、時限爆弾というか、メダパニ喰らったギガンテスというか…。ただ、民主党が被害を被るだけなら僥倖であるが、民主党政権で外務大臣とか防衛大臣とかになったら、目も当てられぬ。



核密約の調査 (2009 8/14 0:00)

鳩山代表が政権獲得なら核密約の調査明言(8/13ニッカンスポーツ)
 与野党6党首は13日、TBSのニュース番組にそろって生出演し、衆院選に向け舌戦を展開した。民主党の鳩山由紀夫代表は政権を獲得した場合、日米間の核持ち込み密約について「徹底的に調査し(結果を)公開する」と表明。与党側が提案している衆院選後の年金制度改革に関する与野党協議機関設置に関して「拒否しない」と前向きな姿勢を示した。(以下略)

 密約の有無を調査するのは良いだろう。密約はないと言い続けてきた自民党や官僚を批判するのも正当だろう。ただ、「密約があった」となったときに(密約があるというのはたぶん確実だろうとは思う)、民主党は何をするのか。核の持ち込みを今後は絶対にさせないようにするのか、安保条約の内容を全面的に見直すのか、それとも自民党批判の材料にしたいだけなのか。

 外交文書の公表に関するルール作りは必要だと思う。しかし、「核密約」に関する限り、密約を調査して民主党が何がしたいのか、よく分からない。「事実を明らかにする」という目的なら、それはそれで良いんだが、社民党と連立を組んでわけの分からん反米的行動をとるのがちょいと不安。

 ついでに公表すべきでない情報まで公表しそう。



落ち着き (2009 8/13 0:00)

 私の周りの「鳩山不支持率」は異様に高い。家族だけでなく、私の考えに影響を受けたとは思えない人も、鳩山に対しては「挙動不審」「話がヘタ」「言うこと変わりすぎ」「何言ってるか意味不明」という辛辣な評価が為される。高校生の教え子にも、鳩さんは不評。民主党支持者の知人もいるが、そういう人間であっても、「鳩山は無いわ」と口を揃える。

 麻生さんと鳩山さんの党首討論を一部ではあるが、見てみた。やっぱり、鳩山さんは落ち着きがないというか、挙動不審というか。本心はどうでもいいから、せめて表面上は堂々としてもらいたいもの。あんな様子では、プーチンお前に出たら震え上がって死んでしまうかもしれん。その点、麻生さんは、表面上の落ち着きはなかなかの物。

 一国のリーダーになろうという人間が、自信なさげに見えるというのはかなりのマイナス。政策はともかく、その意味では小沢は、それなりの器であった。



地震 (2009 8/12 0:00)

 今朝は、起きる予定の13分前に地震で目を覚ました。私の住む場所は、震度3。カミさんも目を覚ましていたが、我が息子はぐっすりおねむ。揺れている時間が長かったので「すわ東海地震か」と思ったが、そうではなかったようで。来るなら早く来いや、というのがここ十年ほどの私の気持ちである。

住宅の全半壊なし…「備え」が被害抑える(8/11読売)
 静岡・駿河湾を震源とする11日早朝の地震。総務省消防庁には、住宅の全壊、半壊の被害は報告されていない。
 東海地震への「備え」が功を奏した面はあるのか。震度6弱を記録した静岡県焼津市の街を、応急危険度判定士の資格を持つ市職員とともに歩いた。
 11日午後、市中心部に近い住宅街。家族6人で暮らす山本愛子さん(71)宅では、東海地震に備えて10年ほど前から、食器棚と天井との間に棒を渡して固定したり、観音開きの扉の取っ手をベルトで結んだりして、中のものが飛び出さないようにしていた。
 山本さんは「家族がだれもけがをせず、備えをしていて良かった」と話した。
 危険度判定士の資格を持つ市建築指導課の岡本佳和さん(38)は、午前6時から市内全域の住宅を見て回った。古い家も多いが、瓦が落ちている姿が散見される程度。岡本さんは「家屋の耐震化を進めてきたことで、被害が最小限に食い止められた面もあるのではないか」と話した。
 市中心部の木造2階建て住宅に住む女性会社員(38)は、岡本さんに「今晩、家で寝られるか心配」と訴えた。この家は1970年代初めに建てられ、耐震化されていない。岡本さんは家の外観を見て回り、家の中に入って柱の傾き具合を測り、「1センチ傾いています」。ただ、倒壊の危険はないと聞いて、女性はほっとした表情を浮かべ、「まだ先と思っていた地震が突然やってきて、とても怖かった。これを機に、耐震化を考えたい」と話した。


 やっぱり備えあれば憂い無し。地震保険の加入率も、東海地方はかなり高いと思われる。ふだんの会話から考えるに、私の生息地だと7割くらいは入っているのではないか。
 東海地震について日頃から認知徹底されているので、多少の地震には動揺しない。そういえば、イギリスではGreat Earthquakeと記録されている地震があったが、その震度は被害の状況から推測するに2くらいだったそうな(記憶に任せて書いてあるので真偽は保証しない)。静岡の方々の落ち着きとは正反対である。

 今回の地震は、マグニチュード6.5。東海地震の想定規模はM8。マグニチュードは2上がると1000倍のエネルギーなので、東海地震は今回とは比べものにならない大きさということになる。これを機会に、うちも備えを見直そう。



ちょっと酷い (2009 8/11 0:00)

 麻生さんの漢字の読み間違いについては、これまで私は擁護の方向でここに書くことが多かったが、これはちょっと酷い。

傷跡を「しょうせき」 首相、平和祈念式典で読み間違え(8/9朝日)
 麻生首相は9日、長崎市での長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典でのあいさつで、「64年前、長崎の方々は原子爆弾によって筆舌に尽くしがたい苦しみを経験された。7万ともいわれる尊い生命が一瞬にして失われた」と原爆による惨禍を振り返った。
 だが、「一命をとりとめた方も、癒やすことのできない傷跡を残すこととなられました」と述べる際、「傷跡」を「きずあと」ではなく、「しょうせき」と読んだ。
 社民党の福島党首は同日の長崎市での記者会見で「追悼式は格別な場所。特に長崎は『祈りの平和祈念式典』と言われている。『傷跡』を『しょうせき』と言われ、意味が分からない」と批判した。


 漢字の読みがどうこう以前に、政治家としていろんな物が根本的に欠落している福島さんの言葉は無視するとして。

 自分が読んでいる文章で使われている言葉を正確に読めないということは、式典の挨拶について、事前に文言をチェックするような下準備を何もしていないことを示している。つまり、その文章に対する思い入れなど無く、原爆被害者に対する追悼の気持ちはさほどではないということ。別にどんな気持ちで読もうが構わないが、少なくとも、それを表に出すべきではないだろう。

 漢字の読み違い自体は、あげつらうつもりはないのだが。


古今無双の理解力不足 (2009 8/11 0:00)

 文章を書くときには、相手が誤読する可能性をさまざま考えて、それらを封じるような書き方を考えるのがマナーというもの。あり得る勘違いをなるべく多く推測して、それらを全て叩きつぶせるような文章を書くのが、巧い文章の書き方。

 しかし、こんな誤読は、想像不能である。

自民党は「正気なのか」「能ナシなのか」(8/6日刊ゲンダイ)
●ショボ過ぎる公約で選挙戦う神経
 自民党が発表したマニフェストに「今後10年間で各家庭の可処分所得を100万円増やす」というのがあった。100万円? 10年で? 1000万円の間違いではないのか? そう思って新聞を読み返したサラリーマンが多かっただろう。
 だが、「10年で100万円」は誤植ではないようだから、改めて驚くしかない。今後10年といったら、新卒の22歳の会社員なら32歳。35歳のサラリーマンなら管理職の45歳だ。所得が100万円くらい上がっているのは当然だし、もっと上がっていなければ、まともな生活も結婚もできない。
 それなのに麻生自民党は、「10年で100万だゾ、どうだマイったか民主党、これが責任力だ」みたいに得意がっているから、正気なのかと麻生首相の頭を揺すってみたくなってくる。
「バカですよ」と言うのは経済評論家の広瀬嘉夫氏だ。
「10年も先のことを言うのなら、もっと夢を与えることを言えばいいのに、たった100万円とはしょぼ過ぎて言葉もありません。池田勇人内閣の“所得倍増計画”を真似たんでしょうが、ケタが違いすぎます。これでは、多くのサラリーマンは“なんだよ、この先10年で100万円しか所得は増えないのか”と絶望的になるだけです。そこが分からず、夢と希望を萎えさすだけの自民党の政治家たちの発想力、立案能力の欠如には呆れ果てますね」
 国民1人当たりのGDPが93年には世界一だった日本だが、バブル後遺症や小泉改革の失敗とともに転がり落ち、今では世界の中位。可処分所得はOECD加盟国の中では中位以下。逆に貧困率は30カ国中、悪い方から5番目だ。大企業は儲けても社員に還元せず、10年も労働者の賃金を減らし続ける自民党政権の悪政・失政で、本当に国民総貧乏になってしまった。こんな貧乏神政権だから、しょぼい経済政策しか出てこないのだが、それを自慢げにマニフェストの目玉にして、選挙で票を集めようとは、自民党も本当にヤキが回った。
(日刊ゲンダイ2009年8月3日掲載)


 所得の100万円アップは、当然のことながら、例えば現在の30歳と10年後の30歳を比べてのことであり、同一人物の現在と10年後を比較するわけではない。一人当たりのGDPを数千ドル増やそうというのを、分かりやすい数字に置き換えているだけのことだ。「同一人物が10年後に収入を100万増やしている」なんて解釈は、おそらくマニフェストを書いた側はまったく想像していなかっただろう。小中学生ならまだしも、いっぱしの大人、しかも文章を生業とする人間がやっていい誤読ではない。
 ついでに言えば、「同一人物が10年後に100万円の年収アップ」というのも、それはそれでなかなか難しいようにも思う。年齢と共に給料が上がるのが保証されている企業の方が、今は少ないのではないか。

 また、「1000万円の間違いではないのか? そう思って新聞を読み返したサラリーマンが多かっただろう」というのもバカすぎる。10年後に1000万円アップでは、夢物語どころか、妄想の世界である。決して一流マスコミとは言えないゲンダイでも、給料は相当にいいらしい。ただ、その給料に見合った文章では無いな、この記事は。

 あと、経済評論家の広瀬とかいう人は、本当に経済評論家か?高度成長期の所得倍増計画と比較して「桁が違う」って、今の日本が中国みたいにガンガン成長するはずがなかろうて。この人こそ、バカですよ。

 ゲンダイなんて扱うのもバカらしいが、バカさ加減が半端じゃないので、思わず取り上げてしまった。



今度はシャクトリムシ (2009 8/10 0:00)

 ネキリムシは駆除したが、昨日はシャクトリムシを駆除。葉に小さな黒い点々がついている場所があり、虫のフンだと思って調べていたら、手元に20mmほどのシャクトリがいてびっくり。他にも、大小合わせれば10匹以上発見。きりがないので、アースジェットを噴霧。
 ジャガイモの時はほとんど虫は付かなかったのだが……ジャガイモ栽培がいかに簡単だったかを思い知らされた。


石破 (2009 8/10 0:00)

 サンプロに石破さん登場。さすが「筑紫哲也を涙目にさせた男」、相変わらず物腰柔らかでいて攻撃力抜群の語り口。
 この人の説明スキル、言葉に対する慎重さは、麻生さんとは正反対。自分の立場をわきまえた発言をする姿勢は、鳩山邦夫さんとは正反対。一部には、裏切り者呼ばわりして批判的に見る向きもいるようだが、偉そうなことは言うけれど何の行動もとらない平沼赳夫のような人よりは、よっぽど信用に値する。

 石破総理……いつか現実になるだろうか。



ネキリムシ (2009 8/7 0:00)

 ニンジンの被害がやまない。ナメクジはほぼ根絶できたが、未だにニンジンがやられる。株元からやられている様子から、被疑者をナメクジからネキリムシへ変更。ネキリムシは根切り虫の名が示すように、地面と接する株元を食ってしまう害虫。根元部分だけを食い荒らし、折り取られた上部は食わずに放置したままなので、被害以上に腹立たしさが増幅されるクソ虫。

 今までも、ネキリムシの可能性を考えて毎日帰宅後の夜中に調査はしていた。ネキリムシやヨトウムシは、日が沈んだあとに行動を開始するからだ。しかし、夜中にその姿は確認できなかった。

 6日朝、切り株だけのような姿になっているニンジンを発見し、ネキリムシの仕業と断定、探索実行。ふつうは数センチ下にいるものらしいが、念のため10cmほど掘り下げて捜査。すると、いましたわ、40mm〜50mmくらいの土色の芋虫2体が。
 
 割り箸で捕まえ、しばし観察し、殺虫剤を振りかけ、さらに水の中で溺れさせた後、側溝にポイ。ニンジンたちに、しばしの平安が訪れた……と思いたい。



君の党は僕の党 (2009 8/6 0:00)

 日本語名称、英語名称ともに、羽田孜の太陽党に匹敵するセンスの無さである。とりあえず、ブレーンにまともな人物がいないのはよく分かった。

渡辺元行革相の新党名は「みんなの党」(8/5朝日)
 渡辺喜美元行革担当相が総選挙に向けて立ち上げを目指す新党の名称が「みんなの党」に決まった。英語名称は「YOUR PARTY」になるという。渡辺氏は今週末にも新党設立の記者会見を開く方向で調整している。
 渡辺氏は無所属の江田憲司前衆院議員と連携し、新党結成を前提に候補者発掘を進めてきた。衆院比例全11ブロックで候補者を擁立する方針。


 何を目指している政党なのか、まるで分からない。どんな人間も節操なく受け入れるぞ、という考えの表れか。


よけいな言質 (2009 8/6 0:00)

民主党幹事長、政権交代後は「首相の靖国参拝と内政干渉は行わない」―中国紙(8/4Record China)
 2009年8月3日、民主党の岡田克也幹事長は都内で中国メディアの合同取材を受け、今月末の衆議院選挙で民主党政権が誕生すれば、首相の靖国神社公式参拝や中国への内政干渉は一切行わないと述べた。中国新聞網が伝えた。
 岡田幹事長は、「民主党は結党以来、一貫して日中関係を重視してきた。鳩山由紀夫代表や小沢一郎代表代行を始めとする党幹部たちは各々の政治活動において常に日中関係重視の姿勢を示してきた」と述べ、政権交代が実現すれば日中関係はより一層発展すると強調した。同幹事長自身も年に1度は訪中しており、すでに15回の訪中歴があるという。
 また、第2次大戦中のA級戦犯が祀られている靖国神社に日本の首相が公式参拝することに中国が強く反発している問題については、「A級戦犯は先の大戦の罪人だ。首相が公式参拝すべきではない」と述べ、チベット問題やウイグル問題については「中国国内の事情だ」とし、「中国への内政干渉は行うべきではない」との見解を示した。(翻訳・編集/NN)

 わざわざ言質を取られる発言を平気でする外交音痴ぶり。そして、「中国への内政干渉はおこなうべきでない」と言いつつ、中国の我が国へ対する内政干渉には屈するという、ダブル・スタンダードを露呈して恥じないバカッぷり。
 加えて、「人権問題には関心ありません」という意識を世界中に発信してしまった。「日本は、他国民であれ虐殺を看過するような人権軽視の党が政権与党になるかもしれない」という印象を世界中に与えた。岡田個人の心情ならば「バカの戯れ言」で済むが、政権交代が視野に入っている状態で、党の幹事長がこの発言というのは、ちょいと無頓着すぎる。

 中共に対しては「友愛」は作動するが、チベットやウイグルに対しては、「友愛」は機能しないようだ。



ビバ!ナメトックス! (2009 8/5 0:00)

 ナメクジはビールに寄ってくると聞き、「塩ビール」で誘殺を試みる。たしかに数匹は殺せたが、決定打にはならない。ということでクスリを購入。その名は、ナメトックス。こいつがなかなかの優れもの。翌朝には、10匹以上のナメクジさんが、遺体となって発見される。

 これで、わがニンジンは安泰のハズだが……。





分かってるのかな? (2009 8/4 0:00)

フランス国営放送の“日本報道”(佐藤守のブログ日記)
仏国営テレビによる『お笑い日本の実態』!(クライン孝子の日記)

 この2つの日記、http://blogs.yahoo.co.jp/hazuki73ry/54434728.htmlを経由して、フランス国営放送!?「お笑い日本の実態」というYouTubeの動画を紹介しているんだが、この動画がすこぶる怪しい。字幕の内容が「いかにも」という感じだし、何より、字幕に出ている固有名詞がフランス人キャスターの口から全く聞こえてこない。

 どう見ても「ネタ動画」だと思うんだが、2人とも、「ネタ動画」ということには一切触れていない。もしネタだとすれば、そして2人がそれに気付いていないとすれば、情報工作に弱い軍事評論家、ネタを見抜けない自称ジャーナリスト…ということになるんだが。

 クラインは、「読者からの投稿」という形を装って、自らの責任を回避しようとしているからたちが悪い。他者の言葉であれ載せているのは彼女自身であり、当然責任を有すると考えるのが常識だろうが、本人はそう思っていないからなぁ。


とことん対応のまずい人 (2009 8/4 0:00)

 くだらない話ではあるが、次から次に燃料を投下してくるため、扱わずにはいられない。乗りかかった船だし。(「乗りかかった船」と言えば、あのミス・ユニバース日本代表のパンツ着物。衣装を変更することになったそうで)

眞鍋かをりポスター問題で城内氏が謝罪 「無断使用していない」(8/3産経)
 衆院選に静岡7区から無所属で出馬予定の城内実氏(44)の後援会ポスターに、タレントの眞鍋かをりさんの写真が使用された問題で、城内氏自身が3日、「眞鍋さん自身、眞鍋さんの事務所、ファンの方々にご迷惑をおかけしたことをおわびいたします」と謝罪した。
(中略)
 城内氏はすでにポスターの大半を撤去済みとした上で、「(写真使用について)仲介した会社と眞鍋さんの事務所との間で十分に了解が得られていなかったようだ。私たちはご了解いただいたと思っており、無断使用していないと思っている」と説明。「おわびは申し上げるが、趣旨が伝わっていなかったとすれば非常に残念です」と述べた。


 これは謝罪じゃないよ、ただの言い訳だ。なんで、こんなに「最も最低な選択肢」を選ぶのだろうか。自分で落とし穴を掘って、自分で落ちてるだけ。陰謀論なんて絶対にあり得ないと、この「謝罪の言葉」を見るだけで分かる。選挙に出る前に、どこか一般企業に勤めて社会常識を身につけた方がいいと思う。

 城内さんって、初めからこういう人?郵政民営化に反対して落選してから、取り巻きに変なのが群がったんじゃないの?



文鳥のイビキ (2009 8/3 0:00)

 ウチの文鳥、寝ている間に、しぼり出しているのかクチバシをきしませているのか分からないが、ギューーという声を出している。文鳥の就寝時は、暗くするために籠にタオルを掛けているので、様子は窺えない。タオルをめくれば、ヤツは目を覚ます。

 文鳥ってイビキかくんですか?それとも寝言なんですか?誰か教えてください。


陰謀? (2009 8/3 0:00)

 今頃になってもまだ、真鍋サイドとフジテレビの陰謀、などと妄想をたくましくしている人がいるらしい。しかも、素人ではなくプロの物書きが。城内は陰謀を駆使して倒すべき有能な人物なんだろうかね。
 仮に陰謀だったとしても(ショボい陰謀だ)、すぐにポスター撤去すれば痛手にはならなかった。危機管理能力がない点はけっきょく否定できない。



決着? (2009 8/2 0:00)

「えっ」と思った…眞鍋&城内ポスター撤去で決着(8/1ZAKZAK)
 総選挙に静岡7区から無所属で立候補を予定している城内実氏(44)の後援会ポスターに、タレントの眞鍋かをり(28)の写真が使われた問題で、双方の橋渡しをした人物が31日、「私の説明不足で、双方に迷惑をかけた」など経緯をつづったファクスをマスコミ各社に送付した。
 発端は29日付、一部スポーツ紙の報道。「城内氏援軍に眞鍋かをり」「ポスター登場」と報じたが、眞鍋は自身のブログで「困惑している」と関係を全面否定。城内氏もブログで「許可を得ている」と反論したが、城内氏のブログに眞鍋ファンらのアクセスが殺到して炎上、つながらなくなる事態となった。
 この騒動の沈静化に名乗りをあげたのは、芸能イベントなどを手がけるオフィスプロペラの木村正明社長。
 ファクスによると、以前、眞鍋と城内氏の対談を仲立ちした経緯から、今年6月、城内後援会と同社の間で、2人を起用したポスター作成の話が持ち上がったという。
 木村氏は、眞鍋の所属プロダクションから写真の掲載許可を取った上で、後援会側へ伝えたが、「私からの説明不足により眞鍋さん側に正確な意図が伝わらず、今回このような事態を招いてしまいました」と説明。「双方の関係者に多大なご迷惑をお掛けしたことを心よりお詫び申し上げます」としている。
 オフィスプロペラでは、双方の事務所にも経緯を説明。きのうテレビ出演を見合わせていた眞鍋は31日、日本テレビ系の「おもいッきりDON!」にレギュラー出演し、芸能活動を再開した。
 また、城内氏の事務所関係者は「結果的に眞鍋さんに迷惑をかけてしまったので、ポスターは早急に撤去する方針だ。有権者は混乱したと思うし、われわれも『えっ』と思った」と話している。


 オフィスプロペラ……あのバーニング系か。

 仮にこの話が事実であったとしても、けっきょく相手に確認なりお礼なりを伝えていない城内事務所が、まともな仕事をしていないのは、何ら変わりなし。「真鍋と関わっていることを示せば、票がとれる」という浅はかさも変わらない。「有名人頼み」自体は悪いとは思わないが、愛国者だの保守だのを標榜するのなら、行動も伴って欲しいもの。ついでに言えば、写真の件はいいとしても、パンフレットの応援メッセージはどうなの?
 城内擁護のファナティックな論調もよく見かけるが、真鍋批判をしたからって、城内氏の無能は覆らないのに。たしかに真鍋サイドのいい加減さに問題無しとはしないが、国政に関わろうという人間ではないから、実害は少ない。

 そもそも、この「仲介役」の話が本当かどうかも怪しかったりする。どう考えても城内側の人間だし。

(以下0:20に追記)
http://www.avilla.jp/pc.html
2009年8月1日
マスコミ各位
               眞鍋かをりのポスター掲載許可に関して
 7 月 31 日付で株式会社オフィスプロペラ側がマスコミ各位に送達した文章について、当社として 2 点ご説明申し上げます。
(1) 「掲載許可とその写真を入手」とオフィスプロペラ側が主張されていますが、当社はオフィスプロペラ側に対して、ポスターおよびインターネット上での眞鍋かをりの掲載許可は一切しておりません。
(2) 眞鍋かをりの「写真を入手し」に関しては、オフィスプロペラとの通常のイベント業務による写真入手であり、ポスター使用のために写真を貸与したわけではありません。

 以上、所属事務所としては、今回の城内みのる氏の一件に関して、オフィスプロペラ側の、写真無断使用により多大な迷惑をこうむったことを報告させていただきます。

株式会社 アヴィラ 代表取締役 原 徹


 真っ向から対立。事務所の公式見解だから、こっちの方が威力抜群だな。



対応の誤り (2009 7/31 0:00)

 国籍法騒ぎの時の、差別主義的な言辞、批判に対する煽りとしかとれない反論、urlに「バカは死ななきゃ治らない」などと入れる幼児性に、政治家として不向きだとは思っていたが、ここまで墜ちるとは思っていなかった。

眞鍋かをりさん激怒「応援してない!」のに選挙ポスター掲載(7/30スポーツ報知)
 衆院選静岡7区からの立候補を表明している城内実氏(44)=無所属=のポスターに写真が掲載されているタレント・眞鍋かをりさん(28)が、29日付のブログで「その方とは全く関係ございません。困惑しています」とコメントしている。当の城内氏は「了解をいただいているし写真も送っていただいた。選挙前の時期だけに困惑しています」と反論。フジテレビは、30日の番組での眞鍋さんの出演を見合わせるとしている。
(中略)

 ただし、ポスターに記載している演説会への参加については「後ほど依頼する予定だった」としている。城内氏サイドでは、あくまでも了解を得た上で掲載したとし「ポスターを撤去するつもりはない」という。
(以下略)

 仮にポスター掲載の件は手違いによる物だと好意的に解釈しても、相手が嫌がっているのにポスターを撤去しないと言うような「状況判断能力の無さ」は、政治家を志す人間としては致命的。意地になってポスターを貼り続けても、マイナスにしかなるまい。本人の資質の問題のみならず、周りのスタッフも無能揃いだということを露呈してしまっている。「許可はもらったと考えているが、何かの手違いがあったかもしれず、迷惑をかけているのは事実なので、ポスターは撤去させていただく。手続きの問題は急いで調査する」とすれば、傷口は浅くて済んだかもしれないのに。

 保守思想の人間からすると、彼もまた、無能な味方の類ではないのか。



マニフェストではなかったそうです (2009 7/29 21:00)

国・地方協議、公約に追加=「27日発表分は正式ではない」−民主代表(7/29時事)
 民主党の鳩山由紀夫代表は29日、同党の衆院選マニフェスト(政権公約)に、国と地方の協議機関の法制化を追加する考えを明らかにした。協議機関設置を盛り込まなかったことに橋下徹大阪府知事や全国知事会の不満を踏まえた異例の措置だ。熊本県菊陽町で記者団の質問に答えた。
 鳩山氏は「この間(27日)出したのは政権政策集で、正式なマニフェストは公示日からしか配れない」と述べ、追加は可能と強調した。
 鳩山氏のこの発言について、麻生太郎首相は29日午後、「常識的には考えられない。聞いた方は混乱する」と述べ、マニフェスト軽視として批判した。災害視察のため訪れた福岡県那珂川町で記者団の質問に答えた。


 あれは「マニフェスト」ではなく、「政権政策集」だそうな。これを根拠に、民主党の政策を云々した評論家やブロガー、テレビ番組はたくさんあったが、みんな間違っていた、と。
 ちなみに、民主党のホームページには、こう書いてある。

鳩山代表、政権交代選挙にのぞむ2009民主党マニフェストを発表(民主党のHP)
 鳩山由紀夫代表は27日夕、都内で開かれた「政権交代選挙にのぞむ2009民主党マニフェスト発表会」と題した記者会見で約500人の報道陣に民主党の政権政策を発表した(下記関連記事参照)。(以下略)

 後ろにもちゃんと「民主党マニフェスト発表会」って書いてあるんだが、そこで発表したのは、あくまで「政権政策集」だそうで。マニフェストを発表したと思い込んだ私たちがバカだったんですね……って、鳩のこの言い種は酷すぎる。そりゃ、正式なマニフェストは公示日からしか配れないが、27日に発表した物を公示日以降に配布するわけで、マニフェストはマニフェストだろう。

 要するに、橋下さんたちから突き上げを喰らって日和ったということな。いったい、ver.いくつまで行くんだろうかね。アップデートはいつまで続くの?選挙前日まで?もしかしたら、選挙終わってからも改変されたりするのかね?追加のみならず、いったん発表した物を削除とかはしないでおくれよ。

 そういや、インド洋の給油については、民主党の現時点での意見はどうなってる?批判→容認と変化したかと思えば、撤退にまた変わったらしいが(インド洋の給油活動延長せず…鳩山代表表明(7/29読売))。


 (2009 7/29 21:00)

 ナメクジだけでなくヨトウムシまで出現!


ナメクジ (2009 7/29 0:00)

 プランターで栽培中のニンジン。
 本葉が根元から折れて地面に落ちているのを、朝に目にする。一部がやられているだけなら、新しい葉がどんどん出てきているので何とかなるのだが、酷い物だと、根のすぐ上の枝分かれする前のところからぽっきりやられているので、再生不能。
 シャクトリムシは駆除して最近は見なくなっていたので、天候から考えるにナメクジではなかろうかと推理。で、さっき、仕事から帰ってさっそく捜査。

 犯行現場を目撃。思った通り、ナメクジ。葉っぱを美味そうにムシャムシャいってやがる。その幸せそうな顔(?)を見ていたら、パニッシャー精神がムクムクと湧き上がる。
 貴様!わしのニンジンに何してやがる!そこに直れ!歯を食いしばれ!と、殺虫剤を振りまき、「ナメクジ逃げ逃げ」を周辺に散布。ふだんは、ハエさえも窓から逃がしてしまうジャイナ教徒のような拙者だが、ニンジンに絡んだ場合は悪鬼羅刹となる。

 早くナメクジが消える夏本番にならねぇかな。



詭弁 (2009 7/28 9:00)

民主岡田幹事長が新テロ特措法延長に含み(7/27ニッカンスポーツ)
 民主党の岡田克也幹事長は24日の記者会見で、海上自衛隊のインド洋での給油活動に関し「『何が何でも反対』ではない。そもそも民主党は国会承認さえ入れば賛成するという考え方だった」と述べ、衆院選で政権を獲得した場合、活動の根拠の新テロ対策特別措置法延長に含みを残した。同法の期限切れは来年1月。
 小沢一郎代表代行が代表当時に給油活動を「憲法違反」と断じたことについては「党としての正式な議論ではない」と述べた。
 インド洋給油活動は米中枢同時テロを受けて成立したテロ対策特措法に基づき、2001年12月に始まった。法案審議では、民主党が自衛隊派遣の国会事前承認を盛り込んだ法案修正を求めたが、与党側が拒否。民主党は法案採決で反対した。(共同)


 民主党のホームページには、こんなことが書いてあるのだが。

http://www.dpj.or.jp/special/jieitai_kyuyu/index.html
Q:なぜテロ特別措置法の延長に反対なのですか。

A:ことの始まりは、2001年の9・11テロに対して米国が「自衛の戦争」と宣言してアフガニスタン政府(当時はタリバン政権)を武力攻撃したことです。米国の自衛権の行使に、日本が参加することは、集団的自衛権の行使をほぼ無制限に認めない限り、憲法上できません。ところが、日本国憲法は集団的自衛権を認めていないというのが、政府の解釈です。当時の小泉首相は、「国際常識論」、「憲法の隙間論」を振りかざして、憲法論議を封殺して、強引に特措法を制定したのです。無原則に軍を海外に派遣することほど危険なことはありません。しかも、その後、2年、1年、1年と延長を続けてきました。法制定当時、民主党は、自衛隊の派遣計画について国会の事前承認が必要だと主張し、党首会談も行いましたが、事前承認は受け入れられず反対しました。その後の特措法の延長にも反対してきました。
 憲法第9条は、国権の発動たる武力の行使を禁じています。国際紛争を解決する手段として、武力の行使を認めていません。私は、日本が自衛権の行使、つまり武力の行使ができるのは、我が国が直接攻撃を受けた場合、あるいは我が国周辺の事態で放置すれば日本が攻撃を受ける恐れがある場合に限る、と解釈しています。
 さらに、米国であれ他のどの国であれ、その国の自衛権の行使に日本が軍、自衛隊を派遣することは憲法上できないと解釈しています。だから、特措法延長には反対なのです。


 上の方には「私たちの法案・政策」と書いてあるぞ。「党の正式な議論ではない」と言い逃れは不可能だろ。
 というか、「反対」の立場でさんざん国会で邪魔をしてきたくせに、いまさら何を言ってるんだか。


民主のマニフェストへの感想 (2009 7/28 9:00)

 せいぜい頑張ってください、フフン。


業務連絡 (2009 7/28 0:00)

 夏は書き入れ時なので、更新や文の中身はいつも以上に適当になりますので、ご了承を。


日本のおかげ? (2009 7/28 0:00)

 「日本はいい国だ」と言ったから更迭されたと思い込んでいる、田母神さんの話。

田母神前航空幕僚長が高知市で講演(7/27産経)
 田母神俊雄・前航空幕僚長の講演会(日本と郷土を愛する高知県民の会主催)が26日、高知県高知市本町の高知会館で開かれ、市民ら約330人が参加した。
 田母神氏は昨年10月に第2次世界大戦の歴史認識をめぐり、政府見解と異なる論文を発表し更迭された経緯に触れ、「政府は政治問題にしたくないという姿勢だった。日本をいい国と発言したり、自衛官が意見を述べる言論の自由がない」と強調した。
 戦争に対する自身の見解については、「白人の侵略に対して初めて戦ったのが日本。日本が戦ったことでフィリピンやインドネシアなどが独立できた」と述べた。


 小林よしのりに影響を受けたのか、同じ物から影響を受けたのか。

 「白人の侵略に対して初めて戦ったのが日本」って、アジアやアフリカの独立運動を完全に無視しとる。一次大戦でのヨーロッパの没落と、民族自決のイデオロギーが示されながらもヴェルサイユ条約でそれがアジア・アフリカには徹底されなかったことが、独立運動の激化に繋がった。つまり、日本が大東亜戦争を戦う前から、白人の侵略に対する抵抗は為されていたのだが。
 確かに日本が大東亜戦争を戦ったことがアジア諸国の独立に繋がった面はある。しかし、日本がそれを目的として戦ったとは言えず(建前としてはそう喧伝していても、実際は資源の供給地や軍事拠点として占拠するのが目的だったりするわけで)、あくまで結果論としか言えない。もちろん、そのような日本の姿勢が悪いと批判しているわけではない。自国の利益のために戦った、それでじゅうぶんだ。

 情緒的な話もするならば、仮に日本がアジア諸国の独立に資するところがあったとしても、それを日本人が自ら恩着せがましく喋るのもどうかな、と。「日本は悪い」とだけ言う左巻きもアレだけど、自画自賛が過ぎるのも逆方向でアレだ。



日教組に配慮 (2009 7/27 0:00)

【09衆院選】教員免許更新制度廃止も 「民主政権」日教組に配慮(7/26産経)
 民主党が、8月30日投票の衆院選後に政権の座についた場合、今年4月に導入された教員免許更新制の廃止を含めて、現行教員制度を抜本的に見直す方針であることが25日分かった。免許更新制については、同党を支援する日本教職員組合(日教組)が廃止を強く求めていた背景がある。
 教員免許の更新制は、安倍晋三内閣時代の平成19年6月に成立した改正教育職員免許法に基づいて導入された。教員の質の維持・向上のため、教員免許の期限を10年とし、免許更新のための30時間の講習受講を義務付けた。
 だが、日教組は、「教員の時間的な負担が増す」などとして、廃止を求めてきた。日教組出身の民主党の輿石(こしいし)東(あずま)参院議員会長は5月16日、山梨市での山梨県教職員組合の定期大会に出席し、「(政府・与党は)教員免許更新制度などとふざけたことを言うな」と述べた。さらに、今月25日には、甲府市で演説し、「政府は先生の身分にまで口を出す必要はない」と述べた。
 民主党は今年3月、教員免許改革法案を議員立法で参院に提出、野党の賛成多数で可決され衆院に送付されたが、審議未了で廃案となった。民主党はこの法案を踏まえた制度改革も検討。教員免許を「一般」と「専門」に区分して、教員の養成課程を4年制から6年制に改革する方針だ。免許取得時のハードルを上げて、教員の待遇改善や社会的地位の向上を図る目的があるとみられる。


 教員免許の更新制度が、今の形でじゅうぶん機能しているとは思っていないが、少なくとも、教員にある種の緊張感を生んでいるし、現制度が不十分であれば改良を重ねればよい。「惰性で教員生活を送るような人間」をチェックできる機能を、手放す理由はない。

 民主党と日教組の繋がりに不安を覚えずにはいられないが、民主党政権となれば、日教組の発言力はいよいよ高まりそうだ。

小沢代表代行:輿石氏の入閣に言及(7/26毎日)
 民主党の小沢一郎代表代行は25日、甲府市内で開かれた山梨県内の教職員と同OBで作る「山梨県民主教育政治連盟」の学習会で講演し、地元選出の輿石東参院議員会長について「(政権交代後)内閣の枢要な地位を占めることは間違いない」と述べ、入閣の可能性に言及した。
 輿石氏は日教組出身で、政権交代した場合に文部科学相に起用されるとの見方もあり、自民党内で早くも批判が出ている。小沢氏は「来年の参院選後は、参院議長という名誉ある地位も待っている」とも付け加えた。


 日教組の力はかつてほどでないし、今さら息を吹き返すとも思い難いが、その少数派である日教組の意を汲んだ政策が多くとられるとなれば、国民の利益と反する場合も出てくるのではないか。なにしろ、国歌を蔑ろに考えて恥じない連中である。

 ちなみに輿石はこんな輩。

民主・輿石氏、日教組にエール? 「教育の政治的中立ありえぬ」(2009/1/14産経)
 民主党の輿石東参院議員会長は14日、おひざ元の日本教職員組合(日教組)が都内で開いた新春の会合であいさつし、「教育の政治的中立はありえない」と述べ、「反日偏向教育」の根源ともいわれる日教組へのエールと受け取れる発言をした。教育や教員の政治的中立は教育基本法や教育公務員特例法で定められており、日教組に肩入れする同党の“危うさ”がまたぞろ浮き彫りになった。(以下略)

 テレビでは殆ど話題にならなかったが、超弩級の失言だと思うんだがね。


趣旨は分かるが (2009 7/27 0:00)

「意図伝わっていない」=麻生首相、高齢者発言で釈明(7/25時事)
 麻生太郎首相は25日夕、仙台市での講演で「(高齢者は)働くことしか才能がない」とした自らの発言について「意図が正しく伝わっていない。申し上げたいのは、日本に元気で活力がある高齢者が多いということ。社会参加してもらい、働く場をつくる。それが活力ある明るい高齢化社会だ」と釈明した。
 首相は、「ぜひそういうところを(報道で)取り上げてもらいたかったが、誤解を与えたと思うので、説明させていただいた」などと語った。


 麻生さん恒例の、「言いたいことは分かるが言い方が悪い」だな。この辺りの、言葉に対する無頓着さが、場合によっては魅力にもなるが、首相になってからは悪い方向にしか作用しなかった。その点、ゴルフと芸者遊びを自粛して、放言癖を改めた池田勇人は偉かった。

 言い方が悪いのは確かだが、マスコミや野党が「高齢者差別だ」と揚げ足取りに終始していたのも、いつものことながら呆れる。高齢者の労働というテーマについて議論を深める方がよっぽど有意義だろうに。鳩山などは即日取り上げて批判していたが、明日からテレビでもグダグダやるんだろうな。まったく、くだらない。



冗談ごと (2009 7/26 0:00)

 民主党のマニフェストに「海賊対策のため自衛隊派遣容認」が盛り込まれ、逆に「海自によるインド洋での給油活動」の中止が明記されないことになった。メディアは「現実路線へ」などと評しているが、要するに、それまで違憲と主張していた自衛隊やその海外派遣を容認した村山社会党と、行動原理は同じである。すなわち、今までやって来たことは冗談ごとだった、と。

 石破さんの怒りは当然だろう。

民主党の路線修正批判=外交・安保の対応に怒り−農水相(7/24時事)
 石破茂農水相は24日の閣議後会見で、民主党が2009年版政策集で外交・安保分野に関し現実路線に修正したことについて「今まで言ってきたことは何だったのか。政権を取れそうになったから(態度を)変えるというのは、選挙の意義を愚弄(ぐろう)するものだ」と厳しく批判した。
 石破農水相は、インド洋での海上自衛隊による給油活動が一時中断した07年11月当時の防衛相としての立場から、「国民の負託を受けた国会議員で構成する政党の在り方として、相当な怒りを覚える」と強調した。


 政治を、ディベート大会くらいにしか思っていないような者たちに、まともな政権運営ができるはずもない(揚げ足取りばかりでディベートにすらなっていないが)。民主党政権が短命に終わることを確信した。今後のやりようによっては、社会党のように党自体が短命に終わる可能性もないわけではない。



意図不明 (2009 7/24 0:00)

 何かの冗談としか思えない。どこから見ても、むかしダウンタウンがやった「ゲイシャ・ガールズ」。いや、白鳥付けた志村けんも彷彿とさせる。

斬新な衣装で狙うは世界一 ミス・ユニバ、宮坂絵美里(7/22時事)
 8月にバハマで開かれる「ミス・ユニバース世界大会」に出場するモデル、宮坂絵美里の壮行会が東京都内で開かれ、大会で着る衣装の一つをお披露目した。
 黒と金を基調にした牛革の振り袖着物の丈は腰までで、下はピンクの下着にガーターベルトとストッキング。着物の金色の水玉は金箔、帯は西陣織、つめは漆塗りだ。
(以下略)

 記事には写真が載っているが……たしかに斬新ではある。
 顔とか化粧については、何も言うまい。ミス・ユニバース世界大会で求められる物と、日本で一般に求められる美人像に違いがあるのは、当然だ。しかし、この「パンツ見せゲイシャ」は、そういう差異の問題なのだろうか。世界的には、これは「美しい」と判断されるのか。
 仮に世界で受けるとしても、そこまで媚びなくても…という気持ちにはなる。ましてや、嘲笑されるようなことがあっては、救いようが無いのだが。

 なんでこんなに下品に感じるんだろう。仮に下着を見せているだけなら、ここまで嫌悪感は感じないように思う。着物の素材のせいか、色合いのせいか。



日食 (2009 7/23 0:00)

 日食、雲の切れ間から見えました。メディアの方々の注意を思い切り無視して、肉眼で見ました。

 日食と言えば、Yngwie Malmsteenの「Eclipse」か、Bonnie Tylerの「Total Eclipse of The Heart」。ボニー・タイラーを知らない人は、スクール・ウォーズの「ヒーロー」の元歌を歌っていた人、と覚えておくべし。「ヒーロー」が好きだった人は、作曲者のジム・スタインマン繋がりでミート・ローフへも進もう。


連想ゲーム (2009 7/23 0:00)

 ジョギングしているときは、走ることに意識がいくせいか、思考回路がおかしなことになったりするもので。
 今朝は、なぜか急に「映画カサブランカの主演の俳優の名前って何だったっけ」と気になる。走る時には脳に行く血液が少ないのか、まったく思い出せない(ちなみに正解はハンフリー・ボガード)。「君の瞳に乾杯」とか「そんな昔のことは忘れたね」とかいうセリフばかりが脳内をグルグル。と思いきや、今度は郷ひろみの「哀愁のカサブランカ」がリピート再生。「脳内プレイヤーうぜぇ」と思っていたら、次は「哀愁デイト」が再生開始。もはや初めの「カサブランカ」はどこへやら。そんなこんなで1時間経過。

 ええ、楽しいですよ、ジョギング。自分の脳味噌でありながら、なかなか飽きませんわ。



解散 (2009 7/22 0:00)

 今の支持率に至るような、麻生さんの致命的な失政って何なんだろう。マスコミを利用できなかったことは確かに失点だ。これは失政じゃなくて失策と言うべきだが。

 たぶん、というか、ほぼ確実に、民主党政権になったからと言って、劇的に政治が変わることは無い。さんざん自衛隊は違憲だと騒いできた社会党も、政権に就いた瞬間に「自衛隊は合憲」と言ってしまったわけで、現実に政治を行うには夢物語は許されない。民主党が言う年金改革も公務員改革も、軌道に乗るには何年もかかる。それどころか、「年金の一元化」が政策として決定されるかどうかも疑問だ。
 外国人参政権も、マニフェストに載せられないということは党内がまとまっていないということで(隠す意図があるように言う向きもあるがそれは穿ちすぎだろう)、与党になり政策が現実味を帯びてくれば、なおさら党内の意思統一は難しくなる。危惧されているほどスンナリとは通らないだろう。むしろ悪い方の変化としては、目立たない地味な方……経済政策などできっちりとした施策を打てず、緩慢なダメージを呼び込みやしないかと不安である。

 民主党を支持している人には、理想と現実の狭間で苦慮する民主党を支え続けるだけの覚悟があるかと問いたい。「ともかく政権交代を」というからには、政権を担える能力を持つまで、民主党を育て上げようという気概を持ってほしい。すぐに落胆の声が上がって、称賛が怨嗟に変わる……それではあまりに短絡的すぎる。
 私は、民主党を支持していないので、与党になったら今まで以上に厳しく批判するが。かといって自民党支持とも言い切れない……中川や武部や加藤紘一が自民党から出て行ってくれれば、自民党を支持しようという気持ちに積極性が出てきたのだが。

 これだけ書いておいてなんだが、実際に選挙で民主党が大勝するとは限らない。「民主党大勝」の予想が流れれば流れるほど、国民の側にバランス感覚が働いて、どこも過半数とれないという微妙な状況になったり。


悪夢 (2009 7/22 0:00)

 民主党が仮に大勝すると、前回の総選挙で杉村太蔵のような男が当選したごとく、民主党から有象無象が大勢当選することが当然予想される。で、選挙を取り仕切る小沢の意を受けた「小沢チルドレン」が大勢生まれる、と。



ニンジン日記 (2009 7/20 0:00)

 毎日少しずつ間引きをしているんだが、その間引きが間に合っていないからか、ひょろ長い茎が横に伸びてしまっているものがちらほら。3プランターのうち1つが、とくにヒョロ具合が酷い。また、根元の茎が細い……土寄せして細い部分は隠すべきなのか?土寄せはもうちょい後と聞いているのだが。
 「まぁ失敗ならもう一度初めからやり直せばいいや、種安いし」という気楽な気分ではあるのだが、順調にいってくれればそれに越したことはない。なかなか思い通りにいかないもので、自然への畏敬の念というか、神頼みの気分というか、そういった感情が自然に湧き上がってくる。

 ネットでいろいろ調べながらやっているのだが、ドンピシャの症状、状態というのにはなかなか出くわさない。けっきょく農業とか栽培とかで最後に物を言うのは、知識より経験だ。



反麻生 (2009 7/18 0:00)

 反麻生のゴタゴタに関して、中川秀直ら反麻生を擁護し、麻生さんを「両院議員総会から逃げたのは姑息」と批判している文章を見かけた。何度読んでも、納得どころか、理解すらできない。水増し署名で必要数が足りていないのに、総会を開く義理など無い。そもそも、腰抜けの狼狽に、理などあるはずもない。

1.きちんとした負け方から逃げる腰抜け
2.顔を代えれば支持が回復すると思っている非常識
3.反麻生をとりまとめることすらできない無能
4.署名を水増しする卑怯

 こんな行動のどこを評価しろと言うのか。改革を盲信する人の考えることはよく分からない。
 この期に及んで麻生を総裁から下ろせば、コアな支持層すら離れて、さらに選挙は酷い有様になるだろう。麻生さんとすれば、次に繋がる負け方を考えるならば、総裁を辞めるわけにはいかない。麻生と中川、どちらが無責任な行動か、一目瞭然だろうに。



どっち? (2009 7/17 0:00)

 「両院議員総会の開催に署名=麻生下ろし」という論調でマスコミが騒ぐものだから、石破さんまで「麻生下ろし」の片棒を担いだようなイメージが伝わっていた。私も、「石破さんはそういう政局とは距離を置く人のはず」という気持ちと「石破さんもそういう人だったか」と落胆する気持ちと、半々だった。
 
 「石破さんが退陣を促した」という記事も出て、かなり落胆の方向へ傾いた。

与謝野氏ら、首相退陣促す=混乱収拾へ「後継指名を」(7/16 13:39 時事)
 与謝野馨財務・金融相と石破茂農水相が15日、麻生太郎首相と首相官邸で会談した際、首相の自発的退陣を暗に促していたことが分かった。政府関係者が16日明らかにした。与謝野、石破両氏は、次期衆院選を控えての自民党内の混乱を踏まえ、首相が後継者を指名し「禅譲」することで、事態打開を図るよう提案した。
 ただ、首相はあくまで21日にも衆院解散を断行する考え。麻生政権の経済・財政政策を担ってきた重要閣僚の与謝野氏が首相交代を求めたことで、首相との「亀裂」が鮮明となった。
 15日の会談で与謝野、石破両氏は、東京都議選の惨敗を受けて衆院選は厳しい情勢にあると首相に説明。両院議員総会の開催を首相に求めた。その際、「ポスト麻生」に話題が及び、石破氏は「自分は(総裁選に)出るつもりはない」と述べた。首相が「それなら誰がやるのか」と尋ねたのに対し、与謝野、石破両氏は「首相が後継を指名したらいい」と提案した。


 石破さん、あんたも「戦場に行く前にごねる人間」だったか、と結論を出しそうになったところに、こんな記事。
 
「麻生首相の下で戦うべきだ」=石破農水相(7/16 19:55 時事)
 自民党の石破茂農水相は16日午後、衆院解散・総選挙への対応について「麻生太郎首相の下で戦うべきだ。そのためにみんなで一致する場所をつくらなければならない。それをつくれるのは首相しかいない」と述べ、両院議員総会などの場で首相自らが党内の結束を呼び掛けるべきだとの認識を示した。
 両院議員総会が「麻生降ろし」につながる可能性に関しては、「そうはさせない。首相は『みんな一緒に戦おう』と言った。それでも(総裁選の)前倒しとか(首相は)辞めちまえとか言うのか」と述べ、首相退陣を求めるべきではないとの見解を示した。都内で記者団に語った。


 どっちが事実なんだか。石破さんが心変わりしたのか、マスコミも情報を追い切れていないのか、憶測や願望で記事を書くバカが紛れ込んでいるのか。

 彼は「安心させおびき出しておいて討ち取る」ような陰険な策を弄するタイプではないだろうし、後の記事の方が信憑性は高いと思う。ただ、私は石破支持者なので、色眼鏡で見ていないとは言い切れず。

 しかし、少なくとも中川秀直は、両院議員総会に麻生さんが出てくれば総裁選前倒しを議決して…と企んでいる。その策謀に結果的ではあれ、乗ってしまうことになる「署名」は、すべきでなかったように私は思う。いや、実は「反麻生」で署名しているのはほんの数人だったとか。いやいや、実は中川秀直らの反麻生をあぶり出すための壮大な釣りだったとか。
 まぁ総会は見送りになったようなので、中川らの敗北という結果になりそうだが。



 (2009 7/16 0:00)

【衆院解散】自民・武部元幹事長「麻生首相は徳がない」(7/15産経)
 自民党の武部勤元幹事長は15日朝、TBSの番組に出演し、「次期衆院選前に新しい党総裁を選ぶべきだ。新総裁のもとで政策を発表し、国民に信を問うべきだ」と述べ、麻生太郎首相は退陣し、ただちに新総裁を選ぶべきだとの考えを強調した。
 そのうえで、武部氏は「失礼な言い方になるが、麻生首相が一番問われているのは徳がないということだ。人を愛する心、謙虚な心、恥を知る心、それから、正しい判断をする心(が問われている)」と強い調子で批判。“ポスト麻生”について「徳性の高い方を選びたい」と語った。
 ただ、総裁選の前倒しにつなげるための両院議員総会の開催には、党則35条の規定で党所属国会議員の3分の1(128人)の署名が必要だが、「まだ確保できていない」と説明。総会が開かれない場合、反麻生派の議員らと離党し、新党を作るとの見方が流れていることについても「そのほうがわかりやすいが、そうではない。侃々諤々(かんかんがくがく)、議論百出が自民党の歴史だ」と、慎重な発言に終始した。


 徳があるってどういう人のことだろうね?「最初はグー、斉藤健」というくだらぬダジャレをかますこと?「堀江君は我が弟です、息子です」と絶叫すること?武部こそ、「徳」という言葉からはほど遠い場所に生息している生き物だろうに。というか、「人を愛する心、謙虚な心、恥を知る心、それから、正しい判断をする心」……あんたには、すべて無いじゃないか。
 少なくとも麻生さんは、武部らのように、既に戦端が開かれたのに戦場に行きたくないと駄々をこねるような醜い真似はしていない。

 分かりやすくなるから、武部や中川秀直や塩崎のようなネズミは、自民党から出て行けばいい。腹の据わらぬ者に政治など任せられないし、この大不況でも改革と叫ぶしか能がないようなおつむの持ち主も不要。

 見ていて気分が悪くなる人間が多い中、これは痛快だった。

7月14日 細田博之「まさに鳩山偽装献金隠し決議案」 反対討論‐ニコニコ動画

 カミソリ父さん・細田が絶口調。スイッチが入った細田さんの姿は、テレビではなかなか見られない。



逃亡 (2009 7/15 0:00)

自民動揺、古賀選対委員長が辞意 解散戦略、不満くすぶる(7/14日経)
 自民党内で動揺が続いている。古賀誠選挙対策委員長は14日昼の総務会で、東京都議選など大型地方選での連敗を受けて「だれかが責任を取らないといけないので辞めさせてもらう」と述べ、辞任する意向を表明した。
 古賀氏は国会内で記者団に「党内がまとまって麻生太郎首相が決めた日程で衆院選に臨むことが(辞める)条件だ」と語った。
 同総務会では都議選で自民、公明両党が過半数割れした問題などが議論され、出席者から執行部の責任を追及する声が相次いだ。古賀氏は発言後に途中退席したが、尾辻秀久参院議員会長も「古賀氏が辞めるなら、私もいつでも辞める用意がある」と続けた。


古賀氏の辞表「受理するつもりない」 麻生首相(7/14日経)
 麻生太郎首相は14日夜、自民党の古賀誠選挙対策委員長が辞任の意向を示したことについて「辞表を受理するつもりはない。(細田博之幹事長に)慰留するように言った」と述べ、党総裁として辞任を認めない考えを示した。地方選の責任に関しては「選対委員長1人で取るべきものではなく、党全体として受け止めねばならない大事な点だ」と語った。首相官邸で記者団に語った。
 首相はこれに先立ち、首相官邸で細田幹事長や河村建夫官房長官と協議し、古賀氏を慰留する方針を確認し、説得するよう指示した。
 古賀氏が宮崎県の東国原英夫知事に次期衆院選への立候補を要請したことが混乱を招いたとの見方には「少なくとも宮崎県のイメージをあれだけ上げるのに成功した知事はこれまでいなかった。1人の候補者として抱えることについて、一概にはなから否定するつもりはない」と語った。


 辞めさせられる前に辞めて、いずれまた復活を……と考えたんだろうか。今までも、適当なところで身を退き、ゾンビのように復活してきた男だからなぁ。
 ともかく、解散直前にゴタゴタを引き起こすなんてのは、「選対委員長」としてはどうしようもな愚行。

 古賀さんもそうだが、武部とか中川秀直とかいった、「総裁を代えれば何とか勝てるかも」という浅はかな言動を繰り返す輩が、自民党への支持率を激減させているんだが、ネズミたちはそれに気付かぬまま自爆を続けている。こういう腹の据わっていないヤツらは悉く政界から消え去って欲しい。見ていて見苦しいことこの上ない。
 麻生さんはおそらく、吉田茂に倣い「負けっぷりの良い負け」を考えている。自民党議員は、醜く勝ちを拾おうとするのではなく、潔く勝負に挑んでもらいたい。そうであってこそ、勝つ可能性も出てくるのであろうし。



解散 (2009 7/14 0:00)

国民の信を問いたい=麻生首相(7/13時事)
 麻生太郎首相は13日夜、衆院を21日にも解散し8月30日に衆院選を実施する日程で与党幹部と合意したことについて「2009年度当初予算、補正予算、重要法案を成立させた。ここで国民に信を問いたい」との決意を強調した。また、「どの党が国民の生活、日本を守るのかが争点だ」と述べた。首相官邸で記者団に語った。

 残念ながら、補正予算や重要法案の重要性を、マスコミ(とりわけテレビ)はきちんと報道していない。麻生さんが完璧に仕事をこなしていると言うつもりはないが、麻生さんの仕事がきちんと伝わっていないのもたしか。

 鳩山の故人献金・脱税問題が膨らまない限り、自民党政権は終わりだろう。こうなると、「自分だけは当選してやる!」と、沈む自民党丸から逃げ出すネズミがワラワラと現れるだろうし。
 まぁ私も腹が据わって、今は「焼畑農法もたまには良かろう」という思い。民主党政権で、酷い目に遭うなら遭えばヨロシ。(いま細川政権や村山政権の痛手の記憶が有効に作用していないことを考えると、その酷い目にあった記憶も10年くらいしか持たないとは思うが)。ついでに、公明も民主・社民の連立に乗っかってくれや。毒を食らわば皿までと言うし。

 民主に期待してみようという思いが全くないわけでもないが、政局を優先してこういうことをする政党に、何が期待できようか(ここで麻生さんに一言文句を言うなら、「麻生さんの言う重要法案には貨物検査特別措置法は入ってないのな」と)。

<貨物検査法>廃案へ(7/13毎日)
 衆院海賊・テロ対策特別委員会は13日、北朝鮮に出入りする船舶などへの貨物検査特別措置法案を14日に採決し、衆院通過させる方針を決めた。ただ、野党は参院での審議には応じない構え。衆院解散によって廃案になる見通しだ。
 同委の13日の審議では、野党側は衆参両院に麻生内閣不信任決議案と首相問責決議案を提出すると同時に、質問を途中で打ち切った。その後の理事会も欠席したため、深谷隆司委員長は職権で、14日に締めくくり総括質疑と採決を行うことを決定。同日、衆院本会議に緊急上程して採決する。問責を採決する参院本会議と時間が重複するため、締めくくり総括質疑への麻生太郎首相の出席は求めない。【仙石恭】



チロリアン (2009 7/13 0:00)

 「チロ〜リア〜ン」ってCMは今もやっているのかい?最後にそのCMを見てから、もう20年くらいになろうか。

福岡銘菓「チロリアン」がアイスに−本店のみで店頭販売(7/10博多経済新聞)
 福岡銘菓「チロリアン」の製造販売、千鳥饅頭総本舗(福岡市博多区上呉服町)が6月から発売した「チロリアンアイス」が話題を呼んでいる。
 「チロリアン」が発売されたのは40年前の1962(昭和37)年。以来福岡の土産や贈答品として親しまれてきたが、「顧客の中心は40〜80歳代。それよりも若い方に注目していただくきっかけに」(同社企画室室長の原田広太郎さん)と、長年構想として検討してきたアイスの商品化を決めた。
 商品開発はロイヤルホールディングスのグループ会社で食品事業を行うロイヤル食品(博多駅南2)と共同開発。商品化に当たり、「特に風味豊かなクッキー生地にアイスが合うよう」(原田さん)、阿蘇のジャージー牛乳を配合し乳脂肪の割合を細かく調整。生地とアイスの間やアイスの両端にもチョコレートのコーティングを施した。また商品は個別包装し、一つひとつに乾燥材を入れたほか、パッケージの写真も生地の部分に特殊な加工をするなどこだわりをみせた。
 商品はバニラ、ストロベリー、八女玉露、きなこ、チョコレートの5種類。大きさは長さ約10センチ、直径約2.5センチ。「チロリアン」の生地の食感よりややしっとりした食感が人気で、20〜30歳代の購入客も多いという。
 原田さんは「今後も受け継いだ技術を大切に、一つひとつ実践に移していきたい。今回のアイスを通じて、アイスはもちろん『チロリアン』のよさを改めて商品の良さを知っていただければ」と話す。
 価格は1箱(2本入り)=368円。呉服町本店(上呉服町)のみで店頭販売している。営業時間は平日=9時〜20時、土曜=9時〜18時。日曜・祝日定休。また、オンラインショップや電話(0120-192-193)での注文も受け付けている。価格は5箱セット=3,360円、10箱セット=5,250円。いずれも送料込み。


 「千鳥饅頭」を「チロリ饅頭」と「思っていたのも、今となっては懐かしい思い出。

 ひよ子と並ぶ福岡の銘菓、千鳥饅頭(最近は「通りもん」も人気だそうで。たしかにありゃうまい)。チロリアンにはこじゃれたイメージを持っていたので、「顧客の中心は40〜80歳代」というのには少しショック。若者のお菓子だと思い込んでいた。
 ともかく、チロリアンにアイスが出たと言うからには、試してみねばなるまい。今度行ったときに買うか、取り寄せを試みるか。

 ここで今までに何度も何度も書いてきたが、ひよ子は東京じゃなく、福岡が元祖!



やっぱり出てきた (2009 7/11 8:30)

 7/9に当欄で書いた「批判すべきは塾か?」に絡んで。

 「栄光ゼミに突撃するバカが出たらイヤだな」と危惧し、「やるとしたらアレ系だな」と予想していたら、案の定。

Doronpaの独り言
<抗議活動のお知らせ>
全教材を破棄せよ!栄光ゼミナールを店終いに追い込もう!!

授業が「南京大虐殺」に「慰安婦強制連行」の丸暗記
小・中学生七万人へ猛毒(虐日史観)を注入する栄光ゼミナール

【日時】
平成21年7月11日(土)14:00集合
【場所】
南浦和駅西口 栄光ゼミナール前(駅前)
【呼び掛け】
「村山談話」の白紙撤回を求める市民の会/主権回復を目指す会/せと弘幸Blog『日本よ何処へ』/在日特権を許さない市民の会/NPO外国人犯罪追放運動/外国人参政権に反対する会・東京


 9日にも書いたが、批判すべきは「そのような問題」を出した学校であって、塾ではない。この件で栄光ゼミを批判するのは、塾という業界自体の否定である。たぶん、このデモをやる方々は、塾などに通ったことのない、子どもを塾には通わせていない方々なのだろう。そうであっても、中学生並みの知能と一般常識があれば、塾の役割は理解できると思うんだが。


ニンジン日記 (2009 7/11 0:00)

 誰だよ、ニンジンは発芽までが大変だって言ったのは!発芽しにくいなら多めに種まいとけ、ってたくさん蒔いたら、蒔いた種全部発芽して、間引きしようにも収拾がつかないじゃないか。

 筋状に、カイワレ大根のようにニンジンさんが芽を出しています。本葉が何枚か出てきたので、そろそろ間引きの時期なのですが、1平方センチに10本くらい生えているような所もあり、なかなかやる気がわきません。どうしたもんでしょうか。



低迷 (2009 7/10 0:00)

ソニー、音質でアップル追撃…ウォークマン誕生30年(7/9ZAKZAK)

 頑張れソニー!

 最近の株価の低迷で、拙者のソニー株も元気がない。持ち株の含み益が一時は70%程まで行っていたのに、今は40%ほど。前日に95-96円だった円ドルがいきなり91円台に突入したりするようでは、そりゃ輸出関連企業は大ダメージ。円ドルや円ユーロが1円高くなるだけで、何十億円も利益が吹っ飛ぶわけで。アメリカとEU、もっと気合いを入れんかい。

 元々ソニー製品にそれほど愛着や執着はなかったはずなのに、株主になって何ヶ月も経つと、何となくソニー製品が気になるようになってくる。乾電池もソニーを買ったり。さすがにテレビを買い換えようとは思わんけど。

 パイオニア株も持ってるが、こっちは筋金入りの大赤字企業なので、「期待」ではなく「宝くじ」的な感覚。



批判すべきは塾か? (2009 7/9 0:00)

小学校塾教材に自虐史観 南京犠牲「十数万人」記述も(7/7産経)
 大手学習塾の栄光ゼミナール(本部・東京都渋谷区)の小学5年生の社会科教材で、昭和12年の南京事件を「市民十数万人を虐殺(南京大虐殺)」と記述するなど、自虐史観に偏ったものが使われていることが分かった。塾の教材は教科書検定のようなチェックなしに使われており、識者らは「子供が初めて学ぶ日本史が、日本を悪と強調する10年以上前の教科書の内容で、それを丸暗記させられている」と警鐘を鳴らしている。
 栄光ゼミナールは、首都圏を中心に318拠点で小中高校生向け教室を展開する。同社広報室によると、中学受験指導コースで使われている「私国立中受験新演習小学5年社会下」で、「1937年12月、首都南京を占領した日本軍は、市民十数万人を虐殺(南京大虐殺)し、世界中から非難をあびました」との記述がある。
 千葉県内の教室では、講師が「南京大虐殺」「強制連行」「集団自決」などを正答とする穴埋め問題のプリントを授業で使用。プリントでは、終戦間際のソ連の対日宣戦布告を米英との協定に基づいて行われたとする一方、日ソ中立条約違反だったことには触れない偏った内容となっている。
 同社は「教材は生徒の志望校合格を目的に、文部科学省が認定した教科書の内容を基に、入試問題を参考に作成している。これらの変更がない限りは直ちに修正はしない」としている。
 しかし、小学6年の社会科で登場する日本史で、現行教科書に「南京大虐殺」「強制連行」などの単語はない。「十数万人」についても、文科省幹部の一人は「被害者数についてはさまざまな学説があり、教科書なら検定意見の対象となる」と指摘。「中学入試で近現代史の出題は多くない。塾でここまで詳細に教えようとしているのは、違和感を覚える」とも話す。
 子供が同塾に通っている千葉県在住の男性は、「5年生に歴史を教えるポイントとしてプリント内容が正しいとは思えない。なのに、子供は疑問を抱かずに丸暗記しようとしている」と不安を訴える。
 「新しい歴史教科書をつくる会」会長の藤岡信勝拓殖大教授は「教科書は小学校でも中学校と連動して自虐的な内容が改善されており、教材はその動向に真っ向から反している」と指摘。「教育基本法の下にある学校教育の枠組みの外で、『試験に出るから』という動機付けで偏向教育を塾で行うことは許されない。親は子供が塾で使っている教材に目を光らせる必要がある」と話している。


 歴史的事実がどうこうという話は、今回は措く。歴史観とは別の観点で、塾業界に身を置く人間として意見を述べたい。

 産経の記事は、栄光ゼミナールを批判する論調であるが、少々的外れと言わざるを言えない。

 まず、藤岡信勝氏の指摘。「教育基本法の下にある学校教育の枠組みの外で、『試験に出るから』という動機付けで偏向教育を塾で行うことは許されない。」と述べているが、「試験に出るから」という理由を除外されれば、塾の存在意義はなくなる。試験に出るところを徹底的に教え、受験に突破する能力を養成するのが、塾の仕事である。「試験に出るから」という理由で教えるなと言われれば、その塾は潰れるより他無い。藤岡氏の「指摘」は、指摘ではなく、難癖の類である。

 また、「中学入試で近現代史の出題は多くない。」という文科省幹部の指摘が記事に書かれているが、これもどうだろうか。東京の中学入試での近現代史の出題比率は詳しくは知らないが、しかし、入試に出ないのにわざわざ教材に記述して教えるような酔狂な塾は、ふつうは存在しない。もしそういう塾であれば、早晩潰れることになる。
 もちろん、教科書やテキストの内容に対し、口頭で「こういう見方もあるよ」と他の学説を教えることはある。私も、朝鮮併合や大東亜戦争に対し、プラスの見方もあるということは伝える(ただし、負の見方も同時に念押しする。「様々な見方を伝えただけだ」という逃げ道を作っておかないと、親から抗議が無いとも限らない)し、南京事件についても「中国の主張する30万はおかしいよね」と言うことはある。(だから、教材には「左巻きっぽい歴史」を書きながら、栄光ゼミの講師が補足説明として口頭で「実際は怪しい話だけど」と付け加えている可能性だってある)
 しかし、教材に載せるということは、それだけ重要度が高い=試験に出る可能性があるということで、個人塾ならまだしも栄光ゼミのような大手であれば、「塾の人間の思想」が入り込む余地はない。というか、受験に出ないような独自の考え方ばかり教えていたら、講師個人の仕業なら間違いなくクビだし、塾の仕業なら評判を落として経営が傾くだけ。
 

 要するに、塾への批判は筋違い。批判するなら「自虐的な歴史観」のもとに問題を作った学校に対してであるべきだ。



ウイグル (2009 7/8 0:00)

2009年7月5日ウイグル地域ウルムチで起きた事件の情報 日本ウイグル協会 - Japan Uyghur Association
世界ウイグル会議「東トルキスタンで発生した虐殺事件に関する声明」

 中国共産党政府がウイグル人に対して行ってきた民族的差別や抑圧、そして同化政策などの結果、ウイグル地区から沿岸部の広東省のおもちゃ工場に強制移送されてきたウイグル人たちは同工場の漢民族従業員たちにより虐殺される事件が発生した。この事件で60名近くのウイグル人が殺され、100名を超えるウイグル人が重傷などを負った。
 そして今日7月5日、広東省で発生した悲惨な虐殺事件、そして長く続いてきたウイグル人に対する民族的虐殺に抗議するため、ウイグル民族がウルムチの中心地4か所に集まり計1万人が参加し、平和的なデモで自らの不満を表した。しかしこのデモは多数の警察、軍や車両の出動で武力的鎮圧を受けた。
 世界ウイグル会議が直接現地から入手した情報によると、この武力鎮圧で死亡した人は100人を超え、多数が負傷した。この中で幼い子供や女性もいた。
 酷いのは、ウルムチの人民広場、南門、ラビヤ・カーディルデパートの前、延安路、陶器工場前などのいずれのデモ場所も一律悲惨な虐殺を受けた。軍の車両下で踏み殺された。軍・警察の銃で殺された。暴力で殺された・・・・・
 我々の把握した情報では、すでに逮捕された人は1500人を超える。全ウイグル地区ですでに軍事態勢が敷かれている。一方、ウイグルのアクス県でも7月5日の夜からデモが始まっていることが分かった。カシュガルで起こっているデモについてはまだはっきりとした情報を入手していない。
 世界ウイグル会議としては、全世界の民主主義国家や国民、人権団体などがこの事件に緊急な対応を取り、ウイグルで中国軍や警察などに虐殺されているウイグル民族を助けるよう促す。国連やNATOなどが関与し、検察団を派遣し、平和秩序を守り、冷静に対応し、今でも虐殺が続いているウイグル民族を一刻も早く鎮圧軍から守るよう呼び掛ける。

2009年7月6日
※翻訳 イリハム・マハムティ


 セルジューク朝やホラズム、カラ=ハン朝やガズニ朝などのトルコ系イスラム教国家が勢力を伸ばし、その結果現在トルコ系民族が根付いている、カスピ海からモンゴルに至るまでの中央アジア一帯をトルキスタンと呼ぶ。ウイグル人もトルコ系であり、彼らの生活するトルキスタンの東端が、現在中共に支配され「新彊ウイグル自治区」と呼ばれている。

 ウイグル人もイスラム教徒であり、そのため、9.11テロの後、中国を味方に引き込みたいアメリカによって、ウイグルの独立運動は「イスラム教徒のテロ組織」と位置づけられてしまった。中共の弾圧に、大義名分が与えられたことになる。
 そういえば、未婚女性を沿岸の都市へ強制連行…というニュースが出たのは、昨年のことだったか。
 また、今年4月にはこんな記事もあった。

中国核実験で19万人急死、被害は129万人に 札幌医科大教授が推計(2009/4/30産経)
 中国が新疆ウイグル自治区で実施した核実験による被害で同自治区のウイグル人ら19万人が急死したほか、急性の放射線障害など甚大な影響を受けた被害者は129万人に達するとの調査結果が札幌医科大学の高田純教授(核防護学)によってまとめられた。被害はシルクロード周辺を訪れた日本人観光客27万人にも及んでいる恐れがある。
 5月1日発売の月刊「正論」6月号掲載の「中国共産党が放置するシルクロード核ハザードの恐怖」と題する論文で明らかにした。
 高田教授は2002年8月以降、中国の核実験に伴う影響を調査した。高田教授によると、中国の核実験は1996年までに爆発回数で46回。爆発威力や放射線量、気象データや人口密度などをもとに被害を推定した。
 爆発では楼蘭遺跡の近くで実施された3回のメガトン級の核爆発で高エネルギーのガンマ線やベータ線、アルファ線などを放射する「核の砂」が大量に発生した。上空に舞い、風下に流れた「核の砂」は東京都の136倍に相当する広範囲に降り、その影響で周辺に居住するウイグル人らの急性死亡は19万人にのぼる。甚大な健康被害を伴う急性症は129万人のうち、死産や奇形などの胎児への影響が3万5000人以上、白血病が3700人以上、甲状腺がんは1万3000人以上に達するという。中国の核実験は、核防護策がずさんで、被災したウイグル人に対する十分な医療的なケアも施されておらず、129万人のうち多くが死亡したとみられる。
 広島に投下された原爆被害の4倍を超える規模という。高田教授は「他の地域でこれまで起きた核災害の研究結果と現実の被害はほぼ合致している。今回もほぼ実態を反映していると考えており、人道的にもこれほどひどい例はない。中国政府の情報の隠蔽(いんぺい)も加え国家犯罪にほかならない」と批判している。
 また、1964年から1996年までの間に、シルクロードを訪問した日本人27万人の中には核爆発地点のごく近くや「核の砂」の汚染地域に足を踏み入れた恐れがあり、こうした日本人への影響調査が必要と指摘している。


 産経新聞の記事だということは考慮しておく必要があるが、しかし核実験が東トルキスタンでおこなわれていたのは事実である。

 支那は統一されている状態である期間の方が短い。分裂状態が基本で、強力な中央集権体制でむりやり国家の体を演出できる期間が少々存在するだけ。その「むりやり」具合が、多くの犠牲を生んできたし、今なお生んでいる。日本にも経済的にも政治的にもマイナスの影響は大きいだろうが、しかし中共の分裂を見越した戦略を練っておいてもらいたいものである。できれば、チベットやウイグルや台湾の味方になるような戦略を。



子供手当 (2009 7/7 0:00)

 先週の記事だが。「子供」ではなく「子ども」となっているのは毎度のこと。

子ども手当、初年度は半額支給 民主マニフェスト案了承(7/2朝日)
 民主党は2日、衆院選マニフェスト(政権公約)の内容について鳩山代表ら幹部が協議し、最終案を了承した。衆院解散後に正式発表する。所得制限案も浮上していた月2万6千円の子ども手当支給については、初年度は半額支給とすることで決着した。
 公約では、政権奪取後の最初の予算編成となる10年度に総額7兆円を投じ、ガソリン税などの暫定税率撤廃や子ども手当、高速道路無料化の一部実施に踏み切る。13年度まで4年間の政策実施と財源確保の工程表も明記し、政策の優先順位見直しや特別会計の埋蔵金活用などで13年度には17兆円を確保する計画だ。
 中学生までが対象の子ども手当は初年度は半額の1万3千円支給にとどめ、11年度から全額支給。初年度には高校授業料の無償化や医師不足対策などの医療改革、失業手当の受給期間が切れた失業者の職業訓練支援にも着手する。


 政権奪取が現実味を帯びてくると、こうしてブレる。いや、民主党の場合は、「ブレ」じゃなくて「軌道修正」って言わなきゃいけなかったな。

 しかし、この子供手当は得なのか?扶養控除や配偶者控除は廃止するらしい。となると、所得税、住民税、厚生年金はアップ。子供手当で得られる156000円に対して負担増はどれだけなのか……細かく計算してみなきゃいかんな。だいたい、配偶者控除を廃止すると専業主婦の立場を厳しくする、つまり子育てに専念する環境を困難にするわけで、子供手当を厚くするという施策との整合性がいまいち理解できない。
 また、仮にお得だとしても、それらの財源をどこに求めるのか分からない。「無駄をカット」とは言っているが、高校無料化だの高速道路無料化だの、耳当たりの良い施策を打ち出す一方で裏付けとなる説明が全く聞かれないため、不安をは尽きない。

 政権に就くどころか、選挙前なのに早くも「半額」になったということは、政権をとったら「やっぱり子供手当は無理」となったりするかもしれん。で、配偶者控除と扶養控除の廃止だけはきっちり行う、と。もしそうなったら阿鼻叫喚だな。まさかそこまで民主党もクズではないと思うが。



提灯 (2009 7/6 0:00)

 日刊ゲンダイをネタにあれこれ言うのがそもそもバカバカしい話ではあるが、それにしても酷すぎる。

金持ち鳩山さんの軽い失敗 (ゲンダイネット)
 ●そう思っている選挙民が大半なのに追及しようという自民・公明幹部に逆に有権者の不快感が強まっている
 民主党・鳩山由紀夫代表の故人献金問題は、選挙にどれだけ影響があるのだろう。政権交代を期待する有権者には気がかりな話だ。
 なにしろ、与党の連中がアホみたいに騒いでいるのだ。大島理森、公明党の漆原良夫両国対委員長は、鳩山氏を政治倫理・公選法改正特別委員会に参考人として招致するとか息巻いている。証人喚問なんて声もあった。この問題を追及するために、両党でプロジェクトチームまで立ち上げるというから、異常な興奮ぶりだ。
 しかし、レームダック政権の悪あがきに見える。政治資金収支報告書の虚偽記載といえば、二階経産相、与謝野財務相でも発覚。こちらは企業献金隠しだ。鳩山を証人喚問するなら、自分たちの大臣も呼んだ方がいい。
 鳩山のケースが正しいとは言わないが、虚偽記載の背景に大きな疑惑があるとも思えない。
 大金持ちの鳩山は違法な金を集める必要がないのだ。06年公開の「資産等報告書」によれば、鳩山代表の個人資産は16億5591万円。全議員でトップだ。株の配当だけで年間6000万円もある。さらに母の安子さんの名義になっている東京・音羽の「鳩山御殿」は土地の評価額が約50億円。96年の旧民主党結成にあたっては、党に8億円をポンと融資している。4年間で2177万円の虚偽記載の裏を探って、証人喚問だとか騒いでも、おそらく何も出てこない。菅選対副委員長は「脱税も予測される」とか息巻いていたが、噴き出してしまう。政治アナリストの伊藤惇夫氏が言う。
「人事も失敗し、敵失に頼るしかない自民党にとって、鳩山代表の献金問題は、唯一の攻撃材料。クリーンなイメージが強い鳩山代表の金銭スキャンダルが盛り上がれば、大ダメージになると踏んで、ここに活路を見いだすしかないのです。もっとも、“自民党だって同じじゃないか”と、冷めた目で見ている国民が多いと思いますけどね」
 自民党の鳩山叩きは逆効果。かえって反感を買いそうだ。そこが分かっていないところが、末期的なのである。
(日刊ゲンダイ2009年7月2日掲載)


 政治献金の虚偽記載よりも、漢字の読み間違いやホテルのバー通いの方がよっぽど批判すべき重大事だということだそうで。


幸福の科学 (2009 7/6 0:00)

 自民党はネズミが騒がしくて統率がとれていないし、民主党も鳩山の故人献金が問題に。大便と小便の選択の様相。

 民主党が政権をとったとしても、たぶん、民主党支持者が考えているほどには、政治は変わらない。さまざまな社会福祉政策も、財源の問題はけっきょく説明されていないし、一朝一夕に公務員改革などができるとも思えない(自治労との関係はどうするんだろう?)。民主党を支持するなら、政権担当能力が備わるまで長い目で見なければならないだろうが、民主党支持者にそのような我慢強さがあるだろうか。

 民主党政権は、長く持たない。問題はその後で、たぶん、幸福の科学が政党を作ったのも、その辺りが理由なんじゃなかろうか。

 昭和初期、立憲政友会と立憲民政党が、汚職にまみれ批判合戦を繰り返したことから、国民の政党不信を招き、軍部の台頭を招くことになった。ドイツでは、ドイツ社会民主党と共産党がつぶし合いをやっている間に、ナチスが権力を伸張した。

 まぁ民主党政権がボロボロになったからといって、今の日本で軍部が台頭したりナチスのような政党が出てくるとは考えづらいが、「幸福の科学」の動きは、ナチスや軍部のように、民主党が行き詰まった際の受け皿になろうという思惑があってのことかもしれない。宗教団体であるというマイナスイメージを覆せるとは思えないけれども。

 しかし幸福実現党は、中途半端にまともなことも言ってるから困る。



読み方 (2009 7/3 0:00)

にっぽん・にほん、どちらでも 「日本」読み方閣議決定(6/30朝日)
 「にっぽん」「にほん」どちらでも――。政府は6月30日、「日本」の読み方についての答弁書を閣議決定した。民主党の岩國哲人衆院議員の「日本国号に関する質問主意書」への答弁。
 「『日本』の読み方を統一する意向はあるか」との岩國氏の質問に対し、答弁書では「『にっぽん』『にほん』という読み方については、いずれも広く通用しており、どちらか一方に統一する必要はないと考えている」とした。
 岩國氏は質問主意書で「70年7月に佐藤内閣が『にっぽん』で統一する旨の閣議決定を行った」と指摘したが、答弁書では「そのような閣議決定は行っていない」と否定した。


 私は、「ニッポン」と発音することが殆ど無い。スポーツイベントの際にも「ニッポン」を連呼するような応援のしかたはしないので、「日本」を口にするときには常に「ニホン」。日本銀行でさえも、「ニホンギンコー」と間違って発音してしまうことが多い。
 「ニッポン」よりも、「ニホン」の方がはんなりしていて、私は好きだ。別に人がどう発音してようが気にはならんけど。



思い上がり (2009 7/2 0:00)

東国原氏「僕が行けば負けない」 自民出馬要請で(7/1共同)
 宮崎県の東国原英夫知事は1日、高千穂町で開いた県民との対話集会で、自民党から立候補を要請されている次期衆院選に関し「僕が行けば自民党は負けない。負けさせない。負けたら地方分権ができない」と述べ、立候補した場合は政権交代阻止に全力を挙げる考えを示した。(以下略)

 2割本気、8割はシャレと思っていたが、その比率は逆だったらしい。いや、10割本気か。この男の権力志向を甘く見ていた。


3000万殺害、慰安婦50万 (2009 7/2 0:00)

在米中国系反日団体 日本の「残虐行為」への謝罪と賠償をなお要求(7/1産経)
 【ワシントン=古森義久】米国議会で2007年に日本を糾弾する慰安婦決議が採択された際、中心的役割を果たした在米中国系反日団体が新たに非中国系米人を会長に選び、第二次大戦での日本の残虐行為への謝罪と賠償をこれまでの講和条約での和解などを無視する形で、なお求めると宣言していることが明らかとなった。
 カリフォルニア州クパティーノに本部をおく在米中国系住民主体の「世界抗日戦争史実維護連合会」(抗日連合会と略)がこの5月、新会長に同州サンフランシスコ北のマリン郡在住の元技師ピーター・スタネク氏を選んだことが地元の新聞マリン・インディペンデント・ジャーナル紙によりこのほど報道された。
 同抗日連合会は1994年に在米中国系の活動家らによって結成され、戦争中の日本軍の残虐行為に対し戦後の日本はなお謝罪も賠償も十分にはしていないとして、それらを求めることを活動の最大目標としてきた。日本の戦時中の残虐行為などは戦後、一連の軍事裁判でいちはやく裁かれたほか51年のサンフランシスコ対日講和条約で賠償や謝罪もすんだとするのが日米両国政府の見解だが、同抗日連合会は日本政府がこれまで謝罪も賠償もしていないという立場をとり、日本を非難してきた。
 同連合会は幹部連を通じてマイク・ホンダ下院議員に多額の政治献金をして下院での慰安婦決議案の提出や議決を要請し、2007年7月にはついに下院本会議で採択させた。
 同ジャーナル紙は航空機・宇宙船の開発会社、ロッキード・マーティン社の技師だったというスタネク会長の言葉として(1)同連合会の活動目標は第二次大戦での日本軍の残虐行為への日本政府の謝罪とその犠牲者への賠償の獲得とする(2)日本軍はアジア全域で合計3千万人の非武装の民間人を殺した(3)日本軍の「性の奴隷」の慰安婦は朝鮮と中国でそれぞれ約25万人ずつが徴用された−などと報じた。
 同連合会はこれまで創設者のイグナシアス・ディン(丁)氏や前会長のアイビー・リー(李)氏ら指導部はすべて中国系で占められていたが、スタネク氏は初めて非中国系の会長となった。だがディン氏はなお副会長を務め、同連合会の活動について対外的に公式発言をしているため、「中国系団体」の印象を薄めるために非中国系のスタネク氏を会長に起用したともみられる。


 南京虐殺による死者はいないというような主張をする気は毛頭無いが、「アジア全域で3000万人の民間人を殺した」「慰安婦25万人×2」と言われては、黙っちゃおれぬ。

 ちなみに、元記事はこちら。
Man pursues apology from Japan for war atrocities - Marin Independent Journal

 3000万人が云々という部分だけ引用しておく。

 The Pacific war, he said, really began in 1931 when Japan invaded Manchuria, and continued in 1937 with the invasion of mainland China. By 1942, Japanese soldiers occupied territory representing one-fifth of the world's population. On Bataan and Corregidor, American prisoners of war were grossly mistreated. By 1945, the Japanese were responsible for 30 million unarmed civilian deaths throughout Asia.
Among other victims: the 250,000 "comfort women" taken from Korea, and a like number from China, to become sex slaves for the Japanese army.


 「日本人が3000万人殺した」ではなく、「3000万の民間人の死に責任を有する、死の原因である」という書き方。「殺した」という古森さんの解釈が誤解なのか、「3000万も殺したわけないだろ」という反論に対して、スタネク氏が逃げる余地を作っておいたのか。

 ただ、いずれにせよ、「殺した」ではなく「責任がある」ということであっても、3000万という数字はデカすぎ。二次大戦の戦死者数はさまざまな統計があって数字が統一されていないが、例えばこのページこのページの数字を参考にすると、おおよそ、全世界の戦死者が5000万人くらいで、そこからソ連を除くと3000万人くらい。つまり、スターリンの粛正以外は、ぜんぶ日本の責任ということになる。ホロコーストも日本のせいであるらしい。

 慰安婦計50万というのも荒唐無稽な数字。関東軍が70万と言われているから、「中国で慰安婦25万現地調達」となれば、兵隊3人当たり慰安婦1人。朝鮮から中国へ慰安婦が送られたとすれば、さらに比率は高まるし、各戦線へ慰安婦が送られたとしても、慰安婦の割合が高いことには変わりない。だいたい、現在の鳥取県の人口と同レベルの慰安婦って。それだけ慰安婦を抱える食糧が存在するなら、ガダルカナルに食糧を送ってやってほしかった。

 バカバカしいこと限りない数字なのだが、「南京虐殺30万人」のように、放置しておいていつの間にか「事実」のように扱われても困る。外務官僚はちゃんと抗議するなど対応しておいてほしい……んだけど……。



ブレと軌道修正 (2009 7/1 0:00)

鳩山代表:「局長に辞表出させる」を軌道修正 政権交代で(6/30毎日)
 民主党の鳩山由紀夫代表は30日の記者会見で、政権交代後の各省庁の幹部人事を巡り、「局長クラス以上は辞表を提出していただく」と幹事長時代に発言していたことについて、「現実の法律などをひもとくと、降格人事を行うのは法的には難しい。辞表という形に必ずしもならないと理解をしている」と述べ、軌道修正した。

 マスコミが、これを「ブレた!」と批判しない不思議。麻生さんがやればブレ、鳩山さんがやれば軌道修正だそうな。


ドリームシアター岐阜 (2009 7/1 0:00)

 岐阜市にこんな施設があるそうな。
ドリームシアター岐阜

 DREAM THEATERファンで、岐阜県民たる拙者は、ここに行く義務があるな。6Fの音楽スタジオを借りて、Metropolisでも叩かねばなるまい。