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今年最後 (2008 12/30 23:00)

 今年も一年間、ありがとうございました。来年は、私生活での責務を優先するために更新頻度や文章量は落ちると思いますが、お暇な方はまたお寄り下さいませ。

 今年を振り返ると、私は世界経済とは逆に、前半不況で後半持ち直し、という感じだった。子供ができないことが直接的にも間接的にも影響して、結婚生活もやばかった。幸いに不妊治療に成功したことで、失った物も多く取り戻せたし、新しく得た物もあった。
 来年はこの勢いで上昇したいものだ。不安なのは、家庭より仕事。不景気の影響をどれだけかわせるか、非常に重要な年になりそう。



言葉狩り (2008 12/26 0:20)

「ゲリラ豪雨」…表現どう?分かりやすさ○ 戦争連想×(12/25読売)
 しかし、気象庁天気相談所の菊池正所長は「戦争を連想させる言葉を政府の機関として使うわけにはいかない」ときっぱり。NHKの「おはよう日本」で気象予報を担当した経験もある気象キャスターの田代大輔さん(36)も自らのブログで、「分かりやすければ、どんな言葉を使ってもいいのでしょうか」と疑問を投げかけた。(一部引用)

 「ゲリラ」という表現が分かりやすいかどうかはさておき、戦争を想起させるからダメってのは、どんだけ軍事アレルギーなんだ、と。そんなんじゃ、野球は、塁だの遊撃手だの満塁弾だの軍事用語のオンパレードで、聞くだけでとんでもない戦争狂ができあがってしまうな。
 天気で見ても、爆弾低気圧は使えなくなるし、前線もマズいんじゃないか?

 戦争にまつわる言葉が無くなれば戦争に関する概念が消える、というわけじゃあるまいし(逆に戦争に関する概念が消えれば言葉は消えていくだろうが)。毛嫌いして忌避したところで、現実は望むようにはなってくれない。


今年の減量メモ (2008 12/26 0:20)

 今年一年で、64.5〜65.5kgから、61.0〜62.0kg。トータルで(07年5月から)△24kg。10kmタイムは55分くらいから45分。



雑記 (2008 12/25 0:20)

 「来年から」と書いたけど、年末の忙しさもあるので、年越しを待たずにグダグダな更新になると思います。今のうちに「良いお年を」と言っておきましょう。

 とりあえず、サンタさんの現在地を知りたい人のために、これ置いときます。

http://www.noradsanta.org/jp/home.html



来年から (2008 12/24 0:10)

 来年は、たぶんサイトの更新のしかたが変わると思います。今までのようにほぼ毎日時事ネタを書くという形ではなく、何日かに一回更新か、或いはふだんはしょうもない日記の更新でたまに時事ネタ、というように。

 というのは、来年には父親にもなるし、減量をきっかけに運動することも習慣になった。実生活の方で肉体的にも精神的にも忙しい。とりわけ、子供に対しては、多くの時間を割いてやりたい。ネットよりもそっちを優先したいわけです。
 ま、正直言えば、カミさんとの約束で「子供ができたらネットの時間減らせ」と恫喝されていましたので。来るべき時が来たということです。

 もうひとつ、決断のきっかけになったのはこの記事です。

指導要領案、高校も「脱ゆとり」英語授業は英語で(12/23読売)
(記事本文は文章末に引用)

 高校英語の有り様が変わるようです。
 単語の数が増えるのは、殆ど問題にはなりません。教科書に出てくる単語だけで済ませている進学校の生徒など、ほとんど存在しません。受験のために、単語帳などを使って必要量を勉強しています。
 問題は「授業も英語」の部分で、私としては、これに対応できるような能力を身につけておく必要があるわけです。私などは受験英語に特化したようなタイプの人間で、読み書きはまだしも、話す・聞くはやはり苦手と言わざるを得ません。また、雑務に追われて、読み書きに関する英語力も私自身が求めているレベルにはまだ達していない。ふだんから勉強はしているけれど、もっと本腰を入れてやらねば…と思っていたところに、このニュースが報じられ、いい機会だと感じました。できるだけ多くの時間、英語の勉強に充てたいということです。

 サイト自体を潰す気はまったくないし、英語に関するページなどは今まで以上に時間をかけるつもりですが、まぁ7年以上やってきたし、そろそろ潮時か、と。


(文章中で紹介した記事引用)
指導要領案、高校も「脱ゆとり」英語授業は英語で(12/23読売)
 文部科学省は22日、1999年以来となる高校の学習指導要領改定案を発表した。
 理科と数学では、難しい内容に踏み込まないよう設けられていた「歯止め規定」を撤廃。学校や教師の判断で高度な授業ができるよう改められた。英語も教える単語数を1300語から1800語に増やし、「授業は英語で行うのが基本」との強化策を打ち出した。今年3月の小中学校の改定に続き、「ゆとり教育」からの転換を目指す内容になっている。
   ◇
 今回の高校改定案は、文科相の諮問機関「中央教育審議会」が1月に示した答申に沿って策定。文科省が国民に意見を公募した上で、来年3月までに告示する。実施は2013年4月の予定だが、理科と数学は12年4月から前倒しで実施する。
 ゆとり教育を目指した99年改定の現行指導要領では、授業数は全日制30コマ(1コマ50分)を標準としていたが、改定案では必要に応じて30コマ以上行うことができるとした。上限は示さず、「夏季、冬季などの休業日に授業を設定できる」ともした。
 教科別では、理科と数学、英語で「脱ゆとり」を鮮明にした。理数の現指導要領では、「因数分解は複雑なものに深入りしない」「素粒子研究が宇宙の始まりの研究と結びついてきたことには簡単に触れる程度とする」――などの歯止め規定が目立ったが、これを全廃。学校や教師の裁量で高度な学習に踏み込むことを可能にした。
 英語は「聞く」「話す」にも力を入れるとして、新科目「コミュニケーション英語1」「同2」「同3」を新設。さらに「授業を実際のコミュニケーションの場とする」と明記し、英語を使って授業を行う方針を初めて示した。教師側も英会話力を高めることが求められる。
 一方、「生徒の理解に応じた英語を用いる」とのただし書きも付けており、どの程度、英語で授業するかは現場の判断に任せるという。
 英単語も標準学習モデルを1300語から1800語に増加。詰め込み教育批判があった78年改定以前の水準に戻るという。この結果、中学と合わせると高校卒業までに計3000語を学ぶことになる。
 「言語活動の充実」とのスローガンも新たに加え、文系教科だけでなく、数学、理科などにも授業に論述や討論などを取り入れ、日本語の表現力を高めるよう求めた。また、学習レベルが追いつかない生徒のために、主な教科で中学の学習内容を復習する授業を行うよう促した。
 地理歴史では、複数の自治体から日本史必修化を求める要望があったが、中教審の結論通り見送られた。中学で日本史が必修科目であることを考慮した結果とみられる。韓国が領有権を主張している「竹島」には触れなかった。
 学習指導要領 学校教育法施行規則に基づき、文部科学相が、小中高校と特別支援学校について、必修科目や指導内容、授業時間数などを定めて告示する。教科書の内容にも影響する。ほぼ10年に1度見直されており、今回は教育基本法改正後、初めての見直し。ゆとり教育に移行した前回の改定では、高校卒業単位が80単位以上から74単位以上に見直された。




ジープ (2008 12/23 0:00)

 「ジープ」が、セダンとかワゴンのような車種ではなく、ブランド名であることを、32年生きてきて今日初めて知った。死ぬまで勉強である。


そういうことは言わない方が (2008 12/23 0:00)

「霞が関を壊して」橋下知事、キアヌ・リーブス氏に(12/20朝日)
 ハリウッド俳優のキアヌ・リーブスさんが19日、大阪府庁で橋下徹知事と対談した。人類滅亡を宣告にやってくる宇宙人役で主演した映画のPRで来日した。
 お忍びで何度も大阪を訪れているというリーブスさんが「大阪は照明が素晴らしい」と持ち上げると、御堂筋などのイルミネーションに力を入れる橋下知事は大喜び。
 町を破壊するシーンもある映画にかけて「霞が関を一番壊してほしい」という橋下知事の依頼に、リーブスさんは「知事にお任せします」と切り返して笑いを誘った。


 橋下さんの気持ちは分からんでもないが、海外からの客に、日本の問題点を言挙げするのはちょいと非常識ではないか。敢えて日本の恥をさらす必要もあるまい。言われた方も困るだろうし。


佐藤・マクナマラ会談 (2008 12/23 0:00)

「日中戦争なら核報復を」 佐藤首相、65年訪米時に(12/22朝日)
 1965年1月に訪米した当時の佐藤栄作首相がマクナマラ国防長官との会談で、その3カ月前に中国が初めて実施した核実験をめぐり「(日中で)戦争になれば、米国が直ちに核による報復を行うことを期待している」と表明、核戦争を容認していた様子が、22日付で外務省が公開した外交文書で明らかになった。
 長官との会談は1月13日に行われた。前年10月に実施された中国の核実験をめぐり、長官が「今後2〜3年でどう発展するか注目に値する。日本は今後、核兵器の開発をやるのかやらないのか」と迫ったのに対し、首相は「日本は核兵器の所有、使用はあくまで反対」と米国の「核の傘」の下にいる立場を強調した。
 続いて首相は「核兵器の持ち込みとなれば、これは安保条約で規定されており、陸上への持ち込みについては発言に気をつけて頂きたい」と断ったうえで「(中国との)戦争になれば話は別で、米国が直ちに核兵器による報復を行うことを期待している。その際、陸上に核兵器用施設をつくることは簡単ではないが、洋上のものならば直ちに発動できると思う」と述べた。長官は「なんら技術的な問題はない」と応じた。
 このやりとりは、60年1月の日米安全保障条約改正時の密約が前提にあるとみられる。「洋上」は艦船を指し、核を搭載した米艦船の寄港は、密約によって日米間の事前協議が不要とされていた。
 一方、その前日のジョンソン大統領との会談では、首相が「中共(中国)の核武装にかかわらず、日本は核武装は行わず、米国との安全保障条約に依存するほかない。米国があくまで日本を守るとの保証を得たい」と求め、大統領は「保証する」と述べた。
 この会談で首相が「中共が核を持つなら日本も持つべきだと考える」と発言したことが98年、米国の公文書で明らかになっている。今回公開された外交文書でこの発言は確認できなかった。
 ただ、マクナマラ長官に対しては「技術的にはもちろん核爆弾をつくれないことはない」「宇宙開発のためのロケットを生産している。これは必要があれば軍用に使うことができる」と発言している。
 「日本は核武装できる」としながら「核武装せず米国に期待する」と表明した佐藤氏はその後、「非核三原則」などが評価され、74年にノーベル平和賞を受賞した。(石塚広志、稲田信司)
(以下略)

 マスコミが大々的に報じているが、何となくそうだろうなとみんな感じていたことが裏付けられただけのことと思われ。アメリカの核報復の確約があるからこそ、非核三原則が生まれ得たわけで。
 日本独自の核武装という手段を放棄したことに対して手放しで評価するわけにはいかないが、しかし、裏で中共への対抗手段を確保しておきながら、表では平和的な顔を演出する技量は、今の政治家には期待できないもので、岸や池田や佐藤が今首相であればどんな政策をとるか、夢想は尽きない。

 外務官僚も、かつては骨があったようで。

「核非武装宣言は柔軟性失う」 59年に外務省が否定的見解(12/22共同)
 核武装を行わないと宣言することについて、外務省が1959年2月、「安全保障の確保という至上の外交目標の遂行に当たり、あらかじめ柔軟性を失うという結果は避けるべきだ」と否定的な見解をまとめていたことが分かった。
 67年12月には、佐藤栄作首相が「核兵器を持たず、つくらず、持ち込ませず」との非核3原則を国会で表明、国是となったが、その8年前には政府はこうした考え方を否定していたことになる。
 見解には、日付や作成者名は記されていないが、残されていた起草メモから、国際連合局政治課長が作成したとみられる。
 「核非武装宣言の可否について」と題された文章で、核非武装を一方的に宣言することの効果を分析。「周辺諸国が核兵器を保有しないとか、核兵器で攻撃を行わない何らの保証を伴わない」と、安全保障上の寄与は少ないと指摘。さらに、国際的な緊張緩和の面でも「単なるスタンドプレーとしてひんしゅくを買うのみ。軍縮の進展に大きく寄与するとは考えられない」と断じた。


 相手を怒らせないことが外交と考えているような昨今の状況を考えると、雲泥の差。思考回路に戦略が感じられる。



これはちょっと (2008 12/22 0:00)

弱者に打撃 高まる不安(12/18朝日)
 非正規従業員500人を削減予定の三菱ふそうトラック・バスの川崎工場(川崎市中原区)の玄関口では17日午前7時から、契約解除を告げられた派遣社員の男性(35)らによるビラ配りがあった。「派遣・期間工のクビを切るな!」「寮から追い出すな!」などと訴えた。
 男性は務めていた飲食店の閉店をきっかけに、仙台から出てきた。約4年間、半年ごとに契約を更新しながら、派遣社員としてトラック部品の取り付けに従事してきた。住まいは三菱ふそうの寮。作業に追われた今夏、手取りは25万円にまでなった。
 派遣契約の打ち切りを伝えられたのは11月中旬。昼休み時間に派遣会社の職員に呼び出された男性は、「12月25日付で仕事は終わりです」と告げられる。突然のことで、男性は「わかりました」としか答えられなかった。
 後日、退職願の記入用紙とともに寮に送られてきた書類には引っ越しの期限が「12月29日夕方」と明記されていた。退職願の記入例には退職理由として「派遣先都合による人員削減の為」とあった。
 「貯金はゼロ。解雇され、寮も追い出されれば生活できない」。男性は今月14日、非正規雇用者が多く入る労働組合「首都圏青年ユニオン」に、同僚とともに加入。この日、普段働く工場の外でビラ配りに参加、会社に契約解除撤回を求める団体交渉を申し入れた。
 「寮を出ればホームレスになってしまう。退職合意書にサインするのはやめましょう」。次々と工場内に歩いていく従業員に、組合のメンバーは拡声機で訴え続けた。
(一部引用)

 手取り25万で貯金ができていないのは、ちょいと同情できない気が…。
 手取り25万でも貯金できないような、やむにやまれぬ事情があるのか。あるのならそれをきちんと記事中で書かないと、「非正規雇用の若者は結局甘えているだけだ」という意見に説得力を持たせることになりかねない。朝日新聞は、そこまで計算して記事を書いたのか、それとも朝日にとっては「手取り25万」はじゅうぶん憐憫に値するということか。


外国人労働者 (2008 12/22 0:00)

スズキ、南米系児童の教育支援計画…親失職で退学増加(12/21読売)
 外国人労働者が多い浜松市に本社を置く自動車メーカー「スズキ」が、景気悪化の影響で近くの各種学校に通えなくなる南米系の子供たちの授業料を肩代わりする計画を進めている。
 失職する親が相次ぎ、退学者が増加傾向にあるためだ。
 スズキも派遣労働者の削減を予定するが、「従業員の子供かどうかに関係なく支援したい」としている。早ければ年明けに事業をスタートさせる。
 支援対象は、日本語や母国語の学習を支援する浜松市の「ムンド・デ・アレグリア」(喜びの世界)。外国人の採用を担当した元スズキ社員が2003年、個人で開校。04年に各種学校になり、スズキなど地元企業が毎年、2000万円程度の寄付を行ってきた。
 学校には現在、ペルーやブラジル出身の派遣労働者らの子供101人(4〜17歳)が通う。授業料は月1万5000〜2万円だが、「親が職を失い、払えなくなった」として10、11月に計12人が退学。失職した10人の親からも、年明け以降は払えなくなるとの申し出があるという。
 同社は来年3月までに、浜松市に隣接する磐田市の工場などで派遣労働者600人を削減する予定。


 私の住む地域は、トヨタ系企業やソニーの工場などがあり、南米人が多く働いている。近くのある市では、市の広報の放送で、日本語に続いてポルトガル語が登場する。企業がリストラを進める中で、クビになった外国人がどうなるかはちょっと心配である。ついでに、治安の悪化に対する不安がどうしても浮かんでくる。知人に、無免許ペルー人に事故を起こされ逃亡された人、無保険ブラジル人に事故を起こされた人がいるし、時々寄るコンビニは、夜になると外国人の溜まり場になっているし…。
 移民1000万人が実行されれば、不況時の外国人に対する対応は、より大規模な物にならざるを得ない。通常時に儲けた分以上のコストを支払わなければならない気がしてならない。しかもそのコストは、主に庶民が負うことになりそうな気が。

 スズキは記事のような対策を打つようだが、トヨタがそういう支援は……しそうにないなぁ。



白旗 (2008 12/21 0:00)

<公明・太田代表>「古賀氏から謝罪」選挙協力見直し言及で(12/20毎日)
 公明党の太田昭宏代表は20日、テレビ東京の報道番組に出演し、自民党の古賀誠選対委員長が両党の選挙協力見直しに言及した問題で、古賀氏から「代表にもご迷惑をかけた」と謝罪されたことを明らかにした。その上で、太田氏は「自公の選挙協力は成熟しており、今までの協力関係は変わらない」と語った。【仙石恭】

 「それほど大火には成らずに何事もなかったかのように沈静化していく可能性も結構ありそうだが」とは書いたが、実際にこんなヘタレた結果に終わると、脱力せざるを得ない。


肉体派ブッシュ (2008 12/21 0:00)

ブッシュ 軽く靴をかわした身体能力と鍛え方 (ゲンダイネット)
 イラク人記者が「犬め!」と叫びながら投げつけた靴を、ひょいとよけたブッシュ大統領。6メートルの近距離から飛んできた靴を、まるでボクサーがパンチをかわすように、サッと身をかがめて避けた反射神経は相当なもの。とても62歳とは思えない身のこなしだった。実際、驚異的な身体能力を誇っているらしい。
 2年前の健康診断によると、身長182センチ、体重89キロ。体脂肪率は16.8%だ。50代の日本人男性の体脂肪率は平均24.5%とされるから、かなりの筋肉質。ベンチプレス85キロを挙げ、5キロを20分以内で走るという。過酷なトレーニングを積まないと出せない数字である。
 かつてホワイトハウスは「大統領は1週間に6日は運動する」と明らかにしていたが、いったいどんな運動をしているのか。ジャーナリストの堀田佳男氏がこう言う。
「ブッシュ大統領は、とにかく走っています。ランニングは日課です。10キロ市民マラソンに参加した時は、1000人中50位以内だった。酒もたばこもやらない。政策の是非は別にして、健康維持に関しては自分を律することができるタイプです」
 以前は毎週土曜日、ワシントンの近くにある警備要員の訓練場に行き、約90分間、猛スピードでマウンテンバイクを走らせていた。さらに、ホワイトハウスのなかに、ロッククライミングの練習用の壁までつくっている。
 ここまでくると、健康維持というより、「ギャンブル依存症」ならぬ「健康依存症」のよう。それにしても、よくぞ公務をこなす時間があるものだ。
(日刊ゲンダイ2008年12月17日掲載)


 くだらん結語はゲンダイだからしかたないとしても、すごすぎるだろ、ブッシュ。
 5km20分以内ってことは、時速15km超。すごいのは、長距離タイプの体ではなく、筋肉質でベンチプレス85kmを上げるような体で、それだけのスピードを出せるということ。私は一時間走るならいま14kmくらいが限界で、62歳のブッシュにもう少しで追いつきそうではあるが、しかしベンチプレス85kgは絶対に無理。60kgや50kgでもやばいだろう。

 病弱な大統領よりは、体力あるリーダーの法が安心できるしな。政策の是非はさておくとしても。



久々に面白かった (2008 12/19 0:00)

 マンUとガンバの殴り合いは、最近の日本代表の試合よりも128倍くらい面白かった。


派遣元の話をあまり効かない (2008 12/19 0:00)

 派遣社員を次々に切る企業に問題なしとは言わないが、派遣社員に対してもっとも責任を負うのは派遣会社の方であり、次の派遣先を用意できない派遣会社こそまず真っ先に責められるべきではないか。
 しかしながら、メディアの論調としては、派遣先企業を批判する言説がほとんどで、派遣会社を批判する主張はなかなかお目にかかれない。また、切られた派遣社員が派遣会社に抗議したという話も、報道されたのを見たことがない。分かりやすい大企業叩きに、派遣切りが利用されているようにも見えるのだが。


未だに (2008 12/19 0:00)

 国籍法改正に関しては、未だに反対運動は続いているらしく、西村幸祐さんのblogでは改正反対の意見広告も紹介されていた。

 素朴な疑問なのだが、偽装認知が横行するというのは、どんな根拠に基づいているのだろうか。扶養義務が発生したり、偽装結婚の方が遥かに安易で使える手段なのに、なぜ偽装認知が増えると言い切れるのか、ぜひとも教えてほしい。妄想でなくきちんと論理的な根拠で説明した言説を、見たことが全く無いので。


どっち? (2008 12/19 0:00)

雅子さま:健康診断受ける(12/17毎日)
 皇太子妃雅子さま(45)は17日、宮内庁病院で健康診断を受けた。宮内庁によると、昨年3月以来で、当初は6月に予定していたが、東宮御所の工事で仮御所への引っ越しなどがあったため延期されていた。皇太子ご夫妻の健康管理については、羽毛田信吾・同庁長官が11日の記者会見で所見として、天皇、皇后両陛下の心配を取り除くために東宮職医師団による定期的な検診の実施を求めていた。

【皇室ウイークリー】(34)雅子さま、ご体調不良で定期検診を延期(6/28産経)
 皇太子妃雅子さまは、23日午後に予定されていた定期検診を体調不良のため延期された。病気療養中の雅子さまは体調に波がおありになるが、野村一成東宮大夫は「その一環だと思います」と説明している。(以下略)

 話がころころ変わるから、信用度がどんどん下がっていく。

 さらに言えば…
皇太子ご一家、赤坂東邸へ引っ越し−東宮御所の改修工事に伴い(9/1赤坂経済新聞)
 8月30日、赤坂御用地内(港区元赤坂2)で皇太子ご一家のお住まいが東宮御所(元赤坂)から赤坂東邸(元赤坂2)へと転居された。(以下略)

 引っ越し、6月ですらない。



受け入れる余裕はあるのか? (2008 12/18 0:00)

移民政策に関する考えを説明−自民党外国人材交流推進議連に/外国人材受け入れや定着のあり方で(日本経団連タイムス)
 日本経団連の村岡富美雄経済政策委員会企画部会長は3日、自民党外国人材交流推進議員連盟(会長=中川秀直衆議院議員)の会合において、日本経団連が先般取りまとめた提言「人口減少に対応した経済社会のあり方」(10月16日号既報)について、外国人材の受け入れや定着のあり方を中心に説明し、意見交換を行った。会合には中川会長をはじめ、衆参約20名の国会議員が出席した。
 はじめに、村岡部会長が、人口減少が本格化する中、中長期的に国の活力を維持していくために、迅速かつ同時並行で着手すべき課題として、「成長力の強化」「未来世代の育成」「経済社会システムの維持に必要な人材の活用と確保」の3点を指摘。とりわけ、高度人材、留学生をはじめ、海外から幅広い人材を受け入れ、定住化を進めていくことが不可避の課題であり、日本語教育や雇用、就労のあり方の見直しを含め、総合的な日本型移民政策を検討すべき時期にきていると問題提起した。その上で、優先的に取り組むべき課題として、担当大臣の設置を含む行政面の体制整備、外国人材の積極的な受け入れと円滑な定着を図っていくための基本計画の策定を要望した。
 席上、議員からは、「日本を、外国人にとって働いてみたいと思える魅力的な国にするとともに、諸外国の模範となるような制度を構築すべき」「企業として、先端的な事業・研究や、ダイバーシティ・マネジメント等を通じて、職場の魅力を高め、優れた人材が集まるような環境を整えるべき」「外国人材の円滑な受け入れのための法整備の加速や、行政面における担当の部署や大臣を設置すべき」「社会統合を円滑に進めていくための日本語教育の充実が必要」との指摘があった。また「国民的なコンセンサスの形成に向け、経済界としても努力してほしい」との意見が出された。


 外国人労働者を受け入れることそのものに全面反対する気はない。有能な人材を受け入れるのは必要な分野もあるだろう。
 しかし、中川秀直氏の言うような「移民1000万人」となると話は違う。その労働者本人のみならず、家族・親類に対する教育や治安の問題で、社会が支払うべきコストは膨大なものになる。
 また、道具なら海外から輸入しても不要になれば捨てれば済もうが、人間は本来そういうわけにはいかない。受け入れた以上、責任を持って日本が面倒を見なければならない。いま不況突入で日本人すらクビを切られているというのに、外国人を労働者として大量に導入する必要性が私にはよく分からない。実際に、生産ラインが縮小されて、職を失った外国人が増えているという現実もある。これでもし移民が1000万人いる状態だったら…と考えるとぞっとする。

 説明して欲しい。いま日本人でも正社員になれない者が多いのに、いま外国人労働者が多く職を失っているのに、どこに移民を受け入れる余裕があるのか。



破壊活動 (2008 12/17 0:00)

高松塚古墳の「白虎」像、描線の一部が消失(12/16日経)
 高松塚古墳(奈良県明日香村)の国宝壁画の劣化問題で、文化庁は11日、描線が薄れて見えにくくなっていた四神像の一つ「白虎」について、赤外線カメラを使った調査で、背中の描線の一部などが完全に消失していることがわかったと発表した。カビなどの除去作業中に削り取られた可能性もあるとしている。
 肉眼で見えにくくなっている部分のうち、左前脚のつめ部分など十数カ所は、赤外線画像で絵が確認できたという。ただ専門家は「しっくいが溶け出して絵の表面を覆った可能性があり、復元は難しい」としている。
 白虎を巡っては、1980年代のカビ処理の影響で劣化が進行。文化庁は当時から劣化を認識していたが2004年まで公表していなかった。


 保守作業が大変だというのは分かるが、あまりにも不注意が多すぎやしないか。破壊活動防止法を適用して文化庁を解体したらどうだ?1500年近く残っていた物が、この数十年で激しく劣化……むなしさを覚えずにはいられない。

 責任の所在を明確にして処分してもらいたい。文化財の保守が仕事であると認識しているのならば。


過剰な忌避 (2008 12/17 0:00)

空自の催し 出演取りやめ  那覇の小学校吹奏楽部(12/13赤旗)
 沖縄県那覇市の航空自衛隊那覇基地で十四日に開催される「エアーフェスタ2008」への参加を予定していた那覇市内の小学校吹奏楽部の出演が、父母や教職員組合などの反対で中止になったことが十二日にわかりました。那覇市教育委員会が明らかにしました。小学校側から同日、「協議した結果、見合わせることにした」と出演中止の報告があったとしています。
 同フェスタは、ブルーインパルスの曲技飛行をめぐっても市民の間で反対運動が起きています。
 吹奏楽部には自衛隊員の子どもも在籍、その保護者らの要望で参加を決めたといいます。学校側も「発表の場を提供できれば」と認めていました。
 県教職員組合那覇支部は、この間、学校側にエアーフェスタなど自衛隊資料を提供、その際に「慎重に判断すべきだ」と伝えました。
 吹奏楽部の緊急父母会が十一日に開かれ、話し合いの結果、「見合わせるべきだ」との声が多数となりました。学校側もこれを了承しました。
 県教職員組合那覇支部の宮城達委員長は「私たちは憲法の立場からも子どもたちを戦争につながるあらゆる場所、機会への参加に反対してきました。今回のケースは自衛隊の広報活動の一環としての行事に吹奏楽部を参加させ、結果として自衛隊の影響力を広げることに協力させるという点で極めて問題です」と話しています。


 県教組もバカだし、彼らの過剰反応に同調した親もバカ。自衛隊が存在するから安全が保たれているという面をまったく無視して、その恩恵のみ平然と受けている、ガキとしか言いようのない精神構造。一度参加を決め、そのために練習してきたはずなのに、その子供たちの努力を踏みにじる愚行。さらに言えば、自衛隊員の子供もいるらしく、今回の対処でその子供の心を傷つけることにもなった。
 仮に空自に反対するとしても、見せないことで情報を遮断するのではなく、情報を与えてその上で判断させるのが「教育」のあるべき姿ではないか。教育者としても失格である。沖縄県教組、アホなことを言う前に、学力テストの点数を何とかしろよ。

 しかし、「戦争につながるあらゆる場所、機会への参加に反対」って本気か?軍事物資を運ぶ可能性があるから、電車にも船にも飛行機にも乗れないし、道路の利用も不可、国会や省庁に行くこともできない。歴史の勉強なんて、戦争だらけだから絶対にできないわな。テレビやラジオを視聴することも避けるべきだし、新聞も読まない方が信条をより確実に守れる。



公明切り? (2008 12/16 0:00)

「比例は公明」完全解消も 古賀氏、協力見直しに言及(12/15東京新聞)
 自民党の古賀誠選対委員長は15日夜、各派閥事務総長と会談し、次期衆院選比例代表での公明党との協力関係を見直す可能性に言及した。両党は原則的に「比例は公明」と呼び掛けないことで合意しているが、公明党が自民党候補者に求めている実態があることを問題視し、完全解消も視野に入れる考えを示した発言。公明党の反発も予想される。
 出席者によると、同席者が「宗教団体関係者から公明党を切るべきだと言われた。自民党の支持層が戻る」と指摘したのを受け、古賀氏は「比例の180議席をみすみす公明党に渡していいのか。『小選挙区も自民、比例も自民』だ。自民党は自民党の政策で戦わなければ弱体化する」と強調した。
 さらに古賀氏は「まさに今、自民党は比例票が問われている。比例票が入らないような変な言い方はやめるべきだ」と述べたという。
 また古賀氏は「私は公明党から推薦を受けていない」と発言。同席した菅義偉選対副委員長も「麻生太郎首相も私も受けていない」と応じた。
 出席者からは「定額給付金は非常に有権者の評判が悪い。見直すべきだ」との意見も出たという。(共同)


 初めて古賀氏の言葉に賛同。定額給付金も公明のアイディアだし、煙草税の値上げにも公明党は反対していた(池田大作が喫煙者だからか?)。小渕政権が生彩を失ったのも、公明との連立が組まれ、野中広務が大きい顔をしだしてからだった。

 たしかに公明との連立を解消すれば、公明はおそらく民主との連立を考えるだろう。民主・公明の連立など悪夢としか言えない。自民との連立で最悪の状況を封印しているという考え方もできるが、公明党の選挙協力をアテにして麻薬付けのようにになっている自民党も問題であり、やはり公明を切り捨てる方向で動いて欲しいと思う。池田党が民主とくっつきそうになれば、とりあえず自民と民主の連立で池田党を干すシナリオに動いてもらいたい。

 しかし、古賀さんがここまで言うからには、公明を切ってもやっていける計算が立ったということか。公明排除を条件に、民主との大連立構想が進んでいる…とか?
 この発言を「失言」と認めて謝罪して、責任を取ると選挙対策委員長を降り、選挙大敗後に執行部の責任を追及する側に回る、という小賢しい策略だったら、小賢しさのあまり嗤うしかない。まぁそこまで保身第一とは思えないが。
 たぶん、それほど大火には成らずに何事もなかったかのように沈静化していく可能性も結構ありそうだが…とにかく、民主と公明の連立という悪夢がやってこないことだけは、強く望む。



東宮大夫会見 (2008 12/15 0:00)

 今まで、敢えて触れずにいたこの話題。我慢できないので触れる。

皇太子ご夫妻、両陛下の心遣いに感謝 東宮大夫が会見(12/12朝日)
 宮内庁の羽毛田(はけた)信吾長官が11日、天皇、皇后両陛下が皇太子ご夫妻の健康などを心配しているという「所見」を示したことについて、皇太子ご夫妻のお世話役のトップである野村一成東宮大夫は12日の定例会見で、「(ご夫妻は)両陛下のお心遣い、お励ましを心からありがたく思っておられる」と述べた。
 雅子さまの「適応障害」との診断に関し、「皇室そのものがストレスであり、病気の原因」との意見があることに、羽毛田長官が「両陛下は深く傷つかれた」と語ったことに対し、野村大夫は「まさに妃殿下ご自身が深く傷つかれている点であろうと思う」とし、「皇室の伝統もご公務も大切に考えておられ、それらを十分に行うことができるようにご治療に鋭意努めておられる」と述べた。


 羽毛田長官の発言全文は、末尾に引用したので参照されたし。

 「(ご夫妻は)両陛下のお心遣い、お励ましを心からありがたく思っておられる」って、皇室という枠を取り払って考えて普通の親子の言葉としても、奇妙すぎる。親が心配しているのなら、まずは「心配をかけて申し訳ない」という言葉が出てくるものだろうに。
 ともかく、健康診断などの問題を具体的に宮内庁長官は述べており、早急に具体的な対応策を練っていただきたいものだ。

 しかし、それにしても「まさに妃殿下ご自身が深く傷つかれている点であろうと思う」というのはいったい何なのか。
 「皇室そのものがストレス」というマスコミなど言説に対して、雅子さまも心を痛めているというのか。それならば、雅子さまは、決して「皇室の環境に適応できない」状態ではない、と自ら言い切ったことになる。それならば、「適応障害」とは、何に適応できていないのかが、まったく分からなくなる。

 マスコミが「雅子さまは皇室そのものをストレスに感じている」と報道していることが問題であることを仮に認めるとしても、病状についての具体的な情報を全く公にしない東宮側に問題がないとは言えない。国民は何年も待ってきた。しかし未だに、何が問題で、どのように物事が進展しているのか、或いはしていないのか、全く見えてこない。野村東宮大夫や大野医師など、皇太子殿下の周囲に小和田家関連の人物が入っているのも、疑念に拍車をかける。

 根本的な疑問としては、雅子さまの「病気」は治り得るのか、と。治る可能性があるのだと、我々は本当に信じて良いのだろうか。


参照:<天皇陛下>宮内庁長官の所見全文(12/11毎日)
 <12月9日の天皇陛下の検査結果に関する皇室医務主管等の説明及び皇太子妃殿下お誕生日に係るご感想と東宮医師団見解を踏まえての宮内庁長官発言>

 天皇陛下には、かねて、国の内外にわたって、いろいろと厳しい状況が続いていることを深くご案じになっておられ、また、これに加えて、ここ何年かにわたり、ご自身のお立場から常にお心を離れることのない将来にわたる皇統の問題をはじめとし、皇室にかかわるもろもろの問題をご憂慮のご様子を拝しており、このようなさまざまなご心労に関し、本日は私なりの所見を述べる。

(1)さる9日、皇太子妃殿下のお誕生日に際し、妃殿下のご感想が発表された。この中で、妃殿下ご自身が「天皇、皇后両陛下には、これまで私の体調についてご心配くださり、温かくお見守りいただいているお心遣いに深く感謝申し上げます」とお述べになっているように、天皇陛下は、皇后陛下とともに妃殿下の快復を願われ、心にかけてこられた。この数年、一部の報道の中に「両陛下は、皇太子妃殿下が公務をなさらないことを不満に思っている」「両陛下は、皇太子、同妃両殿下がオランダに赴かれたことに批判的であった」といった記事が散見されるが、妃殿下がご病気と診断されてこの方、両陛下からこのたぐいのお言葉を伺ったことは一度もない。

(2)この間、両陛下がずっとご心配になっておられたことは、妃殿下の適応障害のみならず、妃殿下の更に広義におけるご健康のことであった。昨年皇太子殿下がポリープの切除手術を受けられたが、その時、両陛下はポリープの大きさに驚かれ、相当期間検査がなされていなかったことに強い不安を持たれた。以後、殿下が定期検診を避けられることのないよう、願っておられる。皇太子妃殿下についても、現在のご病気のことと共に、妃殿下が、がんをはじめさまざまな成人病にかかりやすい年齢におられることを深く案じておられ、健康チェックを定期的になさるよう、また、そのことに誰かが責任を持ち、妃殿下の健康をお守りすることを願っておられる。

(3)次に、妃殿下の適応障害との診断に関し「皇室そのものが妃殿下に対するストレスであり、ご病気の原因ではないか」、また「妃殿下がやりがいのある公務をなされるようにすることが、ご快復の鍵である」といった論がしばしばなされることに対し、皇室の伝統を受け継がれて、今日の時代の要請に応えて一心に働き続けてこられた両陛下は、深く傷つかれた。その中でなお、お二方のために、両陛下として何ができるか、宮内庁、掌典職と何をはかっていくべきかを考え続けてこられたことを指摘したい。

 皇太子妃殿下のご公務、及び皇太子殿下の新しいご公務については、殿下の記者会見における公務見直しのご発言のあった直後、両陛下から、当時の宮内庁長官、前任の長官、参与などが、両殿下のご意向をよく伺って、ご相談に乗るようにとのご依頼を受け、御前にも出て、いろいろと申し上げているが、今も、具体的なご提案をお待ちしているところである。

(4)最後に、上記(2)の皇太子妃殿下の健康診断の問題であるが、従来、妃殿下のご病気の性格上、また東宮職の意向もあり、皇室医務主管が直接に妃殿下の健康管理にかかわることは、差し控えてきた。医務主管が検診の種目を指示し、検査結果を把握することがなし得ず、このことが、結果として妃殿下のみならず、殿下の定期検診の責任を誰が持つかを不明確にし、また、ご検査を間遠にし、ポリープのご手術の時のように、両陛下に非常なご心配をおかけしてしまった。このことだけは繰り返してはならない。今、すべきこととして、今後は、東宮医師団が直接の責任者となり、両殿下の定期的な検診の実施、検査結果の把握などに当たってもらうことを考えている。もとより、東宮職から依頼があった際には、医務主管が万全の協力を行うことは申すまでもない。

(結語)今年は、毎年行われるいろいろな行事に加えて、4年ごとに開催されるオリンピックやパラリンピック、50周年、100周年、150周年、さらには「源氏物語千年紀」など、さまざまな事項の節目の年に当たり、記念行事や、式年祭が多かったこともあり、通常の年に比較して、お忙しい一年であった。かねて、私は、天皇陛下が75歳のお誕生日をお迎えになり、平成の御代(みよ)が20年を超えるこの機会に、ご負担の軽減を進めさせていただきたいと考えてきたが、一昨日の医師団の判断にかんがみ、当面の対応として、陛下のお疲れを減らし、ストレスになりそうな状況をできるだけ減らすために、ここ1カ月程度は、ご日程を可能な限り軽いものに致したく、天皇誕生日やもろもろの年末年始の行事などについて、所要の調整を行いたい。




お前の言う古来っていつのことだ? (2008 12/14 0:00)

麻生首相、尖閣領海侵犯に抗議=温氏反論「中国の領土」−互恵深化一致・首脳会談(12/13時事)
 麻生太郎首相は13日午後、福岡県太宰府市の九州国立博物館で中国の温家宝首相と約一時間会談した。麻生首相は、中国の海洋調査船2隻が尖閣諸島(中国名・釣魚島)周辺の日本の領海を侵犯した問題について「非常に遺憾だ。日中関係に良い影響を与えない」と強く抗議した。
 これに対し、温首相は「釣魚島は古来中国固有の領土だ」と主張した上で、「話し合いを通じ適切に解決したい。良好な2国間関係に影響がないようにしたい」と表明。このため、麻生首相は「尖閣諸島はわが国固有の領土であり、歴史的にも国際法上も疑いがない。再びこうした事態がないよう対処してほしい」と重ねて抗議するなど、領有権をめぐり両首脳が応酬する形となった。
 麻生首相はまた、中国製冷凍ギョーザによる中毒事件の真相究明を急ぐよう要求。温首相は「日本との意思疎通と協力を保持していきたい」と応じた。さらに、麻生首相は、東シナ海ガス田共同開発の今年6月の合意に基づき、開発区域などを詰める協定締結交渉の早期開始を要請したが、温首相は「実務レベルの意思疎通を続けたい」と述べるにとどめた。
 ただ、両首脳は、頻繁な首脳往来や人的交流の拡大を通じ、日中の「戦略的互恵関係」が深まっているとの現状認識を確認。両国が内需拡大への努力を通じ、世界経済への貢献を目指すことで一致した。


 「次に同じことやったら船沈めるぞ、コラ」くらい言えれば胸もすくだろうが、現実的に考えれば、中国のアホな反論に再反論したということで、「遺憾の意」を示すだけよりは遙かにマシな対応だった模様。

 しかし、「釣魚島は古来中国固有の領土だ」とはヌケヌケと……清代に尖閣を領有していたという証拠はまったくない。中共が領土だと言い始めたのは、地下資源が云々された1970年代以降のことである。そもそも、古代中国では、海洋に対する領土意識は希薄であり、中国が海に目を向け始めたのは、近代的な領海の概念が取り入れられてからである。その証拠に、大航海をおこなった明の鄭和においてさえ、領土拡張や植民地獲得の動きは全く見られない。

 ちなみに、共産党ですら、尖閣は日本の領土だと言っている(参考:http://www.jcp.or.jp/akahata/aik3/2004-04-01/20040401_faq.html)。


筋違いの少年漫画批判 (2008 12/14 0:00)

【断 潮匡人】「少年マンガ脳」内閣の偏差値(12/12産経)
 10月26日、都内の秋葉原駅前。麻生太郎首相は就任後初の街頭演説で「最近は忙しくなってマンガが読めない」「サンデーやマガジンは読んだが、ジャンプはまだ読んでない」などと語った。
 世間の麻生評は定着した。2大週刊誌がそろって麻生首相をネタにする(11月27日号)。
 「漢字だけじゃない! 麻生太郎の『マンガ脳』」(週刊文春)
 「マンガばかり読んでいるからだ! 『学習院の恥』とOBも見放した『おバカ首相』麻生太郎」(週刊新潮)
 内閣支持率は急落。12月2日付朝日朝刊1面は「麻生首相では戦えない」。同産経トップ記事は「“麻生節”に冷たい目」。
 マンガの是非以前に、麻生首相の愛読誌は文字通り「少年」向けである。そろそろ卒業されてはどうか。他方、麻生「最高指揮官」に解任された田母神前空幕長は読書家である。歴史書はもとより、拙稿までお読み頂いていた。光栄の至りである。
 麻生「少年マンガ脳」内閣は村山談話を踏襲(ふしゅう)した。本気で踏襲(とうしゅう)したのなら、マンガの読み過ぎであろう。正義のヒーローが悪を倒すのは少年マンガの定番だが、現実の国際社会は正義と正義がぶつかる。だから戦争がなくならない。いくら「侵略」を「反省」しても問題は解決しない。あえて善悪の価値判断を示すなら、正義は常に自国の側にある。
 そういえば、談話を読み上げた村山首相も漢字を読み間違えていた。本家「村山談話」の偏差値も少年マンガの域を出ていない。(評論家)


 小室哲哉逮捕の時も感じたことだが、知らないことを知ったかぶりする姿は、はたから見ていて痛いことこのうえない。小室を評してTM時代を無視して「売れるパターンのつぎはぎ」と揶揄することが的外れであったのと同様、少年漫画が勧善懲悪一辺倒だという前提で国際社会の複雑さを説いてみせるこの文章も、的外れとしか言えない。「北斗の拳」ひとつとっても、戦いが単純な勧善懲悪ではなく、敵方にもそれなりの論理が存在していることは分かる。

 しかも、読書家の例として田母神氏を出すのがまた何ともはや…。読書してあのレベルなら、読書の効用というのは世間で言われているほどではないのかもしれない。いや、自分の考えと合致する本だけを読んで、読書した気になっているだけだと信じたいところ。

 しかし、「産経は右の朝日」とはよく言ったものだ。


お次 (2008 12/14 0:00)

 国籍法の次は、日韓の通貨スワップでデマ飛ばすのか?



森川くそ工場長死んでも許さねぇ右衛門 (2008 12/13 0:00)

におい「甘すぎる」と提訴 京都市の菓子工場そばの住民(12/12福島民友)
 おいしそうなにおいでも長時間だと苦痛−。京都市南区の菓子工場近くの住民17人らが12日、製菓会社と京都市に計約2100万円の損害賠償を求め京都地裁に提訴した。
 住民側は「バターやあんが混じったにおいにさらされ、甘さを通り越して気分が悪くなった」と主張。一方、製菓会社側は市と同様に「訴状を見ていないのでコメントできない」としながら、「漂ったとしてもお菓子の甘い香り。悩ませるほどのにおいは出していない」と話している。
 訴えられたのは、石田老舗(京都市)。同社のホームページによると、そばぼうろやマドレーヌ、もなかなどを作っている。
 訴えによると、同社は2005年2月、南区で工場の操業を開始。京都市は06年9月、工場面積について重大な建築基準法違反があるとして、操業を停止する是正命令を出した。しかし、工場は操業を継続。市も告発などの手段を取らず、住民は工場が移転する08年6月まで、においや騒音に悩まされた。


 苦しんでいる原告の方々には申し訳ないが、この記事を見た瞬間に頭に浮かんだのは、あのMADニュースだった。

 長年にわたってトラブルの絶えなかった、東京都のラムネ工場と住民の間で和解が成立しました。この問題は、明治5年にラムネ工場が出す甘ーい匂いで、おなかが空くことに腹を立てた森川さんが、3代続いて子だくさんだったことから、平成に入って、原告団200人の大型裁判に発展したもので、「森川軍団スイート訴訟」として何度か報道されていました。
 今回の和解内容は、週に1度メロンの匂いを出すというもので、メロン味を作る気のまったくない工場側が譲歩した形となりました。
 この件について森川側の代表である、森川クソ工場長を死んでも許さねえ右衛門団長は、「もはやじいさまが何で怒っていたのかは解からないが、私の名前を見ても判るように、和解する気は無かったと思う。しかしメロンの匂いはいい匂いだし、今度生まれてくる子どものためにもここいらが引き時だと思った」と話す一方、工場側のグレッグ・ヘンダーソン新社長は、「いたずらに乗っ取ってみた工場にわけのわからないトラブルがあってびっくり。メロン臭さえ出しておけばいいのなら問題はない。放射性物質が漏れている件に関してはお咎めがなかったし」と笑顔のコメントを出していました。
http://isweb28.infoseek.co.jp/play/lgnajt/mp3/ramunekojo.mp3

 まさかMADが現実になるとは(なってねぇって)。
 拙者は、引っ越すところ引っ越すところ、養鶏場が近所に存在。鶏糞のニオイに対し耐性ができてしまい、今では全く気にならなくなった。



 (2008 12/12 0:00)

 来年初夏に生まれる予定の、子供の名前を考えているが、いくつかカミさんに候補を示したら「武将の名前みたい」と一刀両断。アホな難読名ばかりのご時世だからこそ、古めかしい名前に価値があるってもんだ…と説教。武将っぽいくらい、いいじゃないか。顕如とか江雪斎とか坊主っぽい名前よりはよっぽどマシじゃ。
 とりあえず、当て字にもなっていないデタラメな読みは絶対にしたくない。難読であっても、重光葵のように教養の裏打ちがあるものにすべし。


無防備フェチ (2008 12/12 0:00)

平和無防備条例:「めざす会」が集会−−尼崎であす /兵庫(12/6毎日)
 「尼崎市に平和無防備条例をめざす会」は7日午後2時から、同条例制定を直接請求した活動を振り返る集会を、同市東難波町4の市立労働福祉会館で開く。
 同条例案は、市が武力攻撃の対象にならないようにするために市内から軍事目標になるものを排除し「無防備地域宣言」をするというもの。同会は6月、有権者1万3913人分の署名を集め市に直接請求したが、市議会は「実効性がない」などとする反対意見が強く、否決した。
 同会は今後も市に平和施策を求める活動を続ける。【樋口岳大】


 敵の占領を許して、日本攻撃の拠点を献上するってことだろ?こういう輩は、外患誘致でしょっ引けないものかね?しかも、占領されることの悲惨さを全く考慮していない、占領されればVIP待遇でも受けられると思い込んでいる頭の悪さ。満州や樺太真岡の悲劇も知らない。無防備フェチは、ラオウ様に懲らしめてもらえ。


給付付き税額控除 (2008 12/12 0:00)

民主が税制大綱骨格 「給付つき税額控除」導入を明記(12/11日経)
 民主党税制調査会(藤井裕久会長)は10日、2009年度税制改革大綱の骨格を固めた。現行の所得控除方式の基礎控除に代わる「給付つき税額控除」を導入し、納税額が控除枠に達しない低所得者には給付金を支給。食費など生活に不可欠な支出にかかった消費税分の還付制度も盛り込む。税制と社会保障の一体改革を通じて生活者支援の拡充を目指す。
 給付つき税額控除は、低所得者の就労や子育てを支援する目的で米国や英国などが相次ぎ導入。所得税額から一定額を差し引く税額控除と低所得者向けの給付金を組み合わせる。税額控除額を5万円とした場合、納税額が10万円の人は5万円に軽減。納税額3万円の人は税額ゼロとなり、さらに2万円が支給される。納税額がゼロの人には5万円を支給する。


 自民党も、給付付きの税額控除を検討していたと記憶しているが、今回は民主党の案。
 扶養控除廃止や子供手当新設など、他の民主党の案とどう絡んでくるかがよく見えないため、もう少し詳しく調べてみる必要はある。

 しかし、私個人の感覚の問題かもしれぬが、一律の給付金であればバラマキという批判だけで済むが、「納税額が高ければ控除で、低ければ現金支給」と区別を設けるのは、納税という行為を軽く扱っているように見えて、違和感を覚える。払うべき税金が減るというのと、払っていないのにもらえるというのは、数字上は同じことであっても、感覚的には「納税というマイナスが軽減する」のと「給付金というプラスが発生する」のとでは大きな違いがある。この感覚の違いが、納税という行為を軽視しているように、私には見えてしまう。納税していないのに税額控除の恩恵を受けられては、納税しないことに対するモラル・ハザードを助長することになりはしないか。(ちなみに、モラル・ハザードとは元来、保険による補償が存在するために被保険者が注意義務を怠ることを指す。大雑把に言えば、「保険に入ってるから損害被っても何とかなるし、気を付けるやめよ」という物。決して倫理観の欠如を示す語ではない。

 消費税の税率アップに伴う施策という意味合いもあるだろう。消費税の逆進性を少しでも解消するために、低所得者に給付金を…という考えは分からぬでもない。しかしそれならば、食料品など必要不可欠な物品に対する消費税をゼロにすれば済む。



マスコミも悪い、周りも悪い (2008 12/11 0:00)

漢字に続き…麻生、今度は「歴史も知らない」疑惑(12/10ZAKZAK)
 「未曾有(みぞう)」を『みぞゆう』、「怪我(けが)」を『かいが』といった漢字の読み間違いで国民の失笑を買っている麻生太郎首相に、今度は「歴史も知らない」疑惑が浮上した。これで自民党文教族の幹部というのだから…。
 先に配信された首相の動画マガジン「太郎ちゃんねる」の第10回で、首相は「1941年12月に第2次世界大戦が真珠湾攻撃で始まるんですけど、10年後に日米安全保障条約なんて想像した人は、たぶんあのとき1人もいない」と発言した。
 しかし、教科書出版大手の山川出版社の用語集では世界史、日本史ともに「第2次世界大戦」は、1939年9月1日にナチスドイツがポーランドを侵攻したことに始まったとされている。別の小中学生向けの参考書でも同様で、首相の話は、大戦の一局面である「太平洋戦争」の解説になっている。
 首相の祖父、吉田茂元首相は戦後日本の復興を軌道に乗せた大人物だが、首相は国語に続いて社会科でもボロを出してしまった。自民党内からは「揚げ足取りにも聞こえるが、簡略化しすぎて正確でないことは確かだ。官邸内にチェックするスタッフはいないのか」(中堅議員)とため息も聞こえてくる。


 たまにはミスもあるだろう……とマスコミの揚げ足取りに辟易しつつも、こういったミスがあまりに多すぎるのもやはり問題。かといって発言に注意するあまりに、麻生さんの持ち味である陽気さが消えてしまっては、支持は冷え込む一方だろう。難しいところだわな。
 記事については、麻生さんを擁護することは可能。第二次世界大戦が「世界大戦」になったと言えるのは、確かに日本がアメリカに戦いを挑み、太平洋戦線が開かれてからだからだ。また、「日本にとっての」二次大戦、と解釈することも可能。冒頭の記事については、揚げ足取り以外の何者でもない。

 ただ、周囲のスタッフがチェックを入れられる部分は入れるようにすべきだとは思う。2ちゃんの某スレで紹介されていたこの文章は、けっこう酷い。

『戦勝百年 「陸」』 (麻生太郎オフィシャルサイト 嘉麻の里2005年6月号)
 こういう悪条件下で秋山好古が発案した対抗策が、コサック騎兵が来たら日本は正面から戦う事を止め、騎兵隊員は全員馬から降りて機関銃でコサック兵を撃つという案であります。機関銃は普仏戦争(プロシア;今のドイツとフランスとの戦争)の前にフランスで発明されましたが、手動式であまり役に立たなかったそうです。その後、アメリカ人のマキシムが1880年代に自動式の機関銃とそれに合った火薬を発明しています。また、同じくアメリカ人の兵器発明家だったホチキスも機関銃を開発し、フランス陸軍に正式採用もされていました。秋山好古は長くフランスに留学していましたから、機関銃の存在を知っていたでしょうし、また織田信長と武田信玄の姉川の合戦で武田の騎馬軍団が織田の鉄砲隊に負けた歴史も知っていたと想像されます。(一部引用)

 もちろん、これは長篠の戦いの間違い。姉川の戦いは、1570年に信長と、浅井・浅倉の連合軍が戦ったいくさ。まぁこれだけなら固有名詞の覚え間違いで許されようが、長篠の戦いで信長と闘ったのは、武田勝頼であり、なんか根本的に解釈が誤っているとしか思えない。
 もっとも問題なのは、文章がアップされて3年以上経つのに、間違いが訂正されていないこと。これは、スタッフの責任だろう。


また損傷 (2008 12/11 0:00)

高松塚の飛鳥美人壁画を損傷 文化庁が公表(12/10産経)
 文化庁は9日、昨年の石室解体に伴って専用の修復施設で管理されている高松塚古墳(奈良県明日香村)の国宝壁画「東壁女子群像」について、顔料の科学分析中に機材の先端を誤って接触させ、壁画が長さ3ミリにわたって損傷したと発表した。
 昭和47年に発見された壁画の保存作業中の損傷事故は、平成14年の西壁男子群像でも発生しており、同庁は「機器の取り扱いなど、さらに注意したい」としている。
 同古墳壁画については平成14年1月、西壁男子群像が照明器具の転倒によって剥落(はくらく)する事故が発生。同庁は損傷を公表せず、18年の事故発覚後に隠蔽(いんぺい)体質と批判され、事故当時の担当課長ら4人が減給などの処分を受けた。

 緩衝材を機材の角に付けるくらいの知恵もないのか、と毒づきたくなるほどの、アホたれぶり。或いは、スパイが紛れ込んでいて、日本の貴重な文化財を故意に破壊しているとか。
 古い物が朽ち果てていくのは道理とはいえ、防げたはずの不注意が元になって破壊されていくのを見るのは、忍びない。



がんばれ麻生 (2008 12/10 0:00)

 昨日も書いた、中国の調査船の領海侵犯について。

領海侵犯 首相みずから抗議も(12/9NHK)
 中曽根外務大臣は閣議のあとの記者会見で、沖縄県の尖閣諸島の沖で中国の海洋調査船が日本の領海を侵犯した問題を受けて、福岡県で開かれる日中韓3か国の首脳会談でも麻生総理大臣みずからが中国側に抗議するという見通しを明らかにしました。
 この中で、中曽根外務大臣は「尖閣諸島はわが国固有の領土であることは、歴史的にも国際的にも疑いがない。きのうは、侵犯が確認された朝から、外交ルートなどを通じて即時退去するよう繰り返し要求したが、領海の外に出たのは夕方になってからだ」と述べて、再三の日本側の要求にもかかわらず、調査船が長時間日本の領海にとどまったことに不快感を示しました。そのうえで、中曽根大臣は「すでに外交ルートを通じて抗議するとともに、船舶航行の目的の説明や再発防止を申し入れているが、今月13日に福岡県で開かれる日中韓3か国の首脳会談に際して、麻生総理大臣も中国の温家宝首相に対して、この問題について、しかるべき提起を行うと思う」と述べ、麻生総理大臣みずからが中国側に重ねて抗議するという見通しを明らかにしました。


 麻生さんにもっとも期待できるのは外交の領域。「遺憾の意」だけでは終わらせず、きちんと抗議し、相手の対応いかんによっては具体的な行動の実践を求む。

 以下、だらだらと、とりとめもなく、書く。

 麻生さんの支持率はガタ落ち。何となく、もう麻生内閣も終わりが近いような雰囲気になりつつある。「マスコミの揚げ足取り報道」を根拠にする向きもあるが、ぶら下がりで記者を小馬鹿にするような態度を批判せずに、マスコミに支持率低下の責任を被せるのは虫が良すぎる。もちろん、ホテルのバー通いを批判するのはバカバカしすぎるし、それに対して苛立つのも分かる。しかし、マスコミ対応に気遣いできないことは、正当化はできない。まぁ小泉さんほどマスコミを利用し尽くす技量は、誰も持ち得ないだろうけど。

 漢字の読み間違いも、大したこと無いような話で、けっこうな痛手。日本人にとって、漢字がまともに読めないのは、教養の無さを意味する。つまり、政治家であるのに、言葉に対する教養がないという致命的な欠点を晒すことになってしまった。「尊敬されない」ってのは、総理としては致命的。

 ぶら下がりの態度も、漢字も、おそらくは単独ではそれほど大きな話にはならなかっただろうが、そこに「朝令暮改で話がコロコロ変わる」とか、二次補正予算を先送りしたりという話も出てきて、総体として麻生さんのイメージを下げることになった。
 二次補正については、民主党が政府のやることなすこと妨害してまわっているというのも確かだが、それにしても状況の説明が全く為されていないのは問題だ。あげく、麻生さんの話が定まらないことと支持率低下=求心力の低下が原因となって、閣僚や自民党議員が好き勝手に喋り始めることになり、収拾がつかなくなっている雰囲気。

 麻生さんの持ち味は、明るさにあった。日本の将来を憂える言説が多い中、麻生さんは「日本は底力を持っている」と日本の強さを強調し続けていた。総理となってからは、その明るさは影を潜めてしまっている。むしろ言動の軽さと相俟って軽薄さが感じられる。もはや後はないのだから、吉田茂並みのワンマンぶりを発揮して、明るさを強靱さに繋げてくれれば、と思う。
 漢字のミスも、英語を間違えるブッシュのようにジョークにして明るく笑い飛ばしていれば、流れは違っていたかもしれない。



哀れな強盗 (2008 12/9 0:00)

 たまにはこういう記事で息抜き。

一番強盗に入ってはいけないところに行ってしまって、ひどい目にあった動画 - GIGAZINE
 50人の屈強なバイカーがミーティングをしているところに二人組の男が強盗に入ってきて、ひどい目にあった様子を防犯カメラがとらえていました。
 詳細は以下
Hapless robbers target biker meeting - CNN.com

 Southern Cross Cruiser Clubのメンバー50人が酒場の別室で月一回の集会を開いていたところ、覆面をしてナタを持った二人組の男が押し入ってきました。メンバーは即応戦、一人を捕まえて縛り上げ、もう一人は逃げた二階から転落、病院に運ばれました。
 リーダーのJerry Vancornewal氏は「前にたくさんバイクが駐車してあったのに気づかなかったのだろうか…」とコメントしています。
 なお、強盗が入ってきたのは地元のお年寄りがビンゴゲームに熱くなっていた最中。強盗が入ってきて叫んだときのお年寄りの反応は「静かにしろ。番号が聞こえないだろ」だったそうです。


 強盗を返り討ちにするバイカーもイカすが、ビンゴに熱中する年寄りどももなかなか。サザンクロスって名前も良い。北斗マニアとしては、全員モヒカンのようなイメージが湧く。

 ちなみに、サザンクロスのサイトはここ。マノウォーやケリー・キングのような方々が写真に収まっている。こりゃ、強盗は勝てるわけがない。
 

中国戦が領海侵犯 (2008 12/9 0:00)

尖閣領海に一時2中国船=9時間以上にわたり航行−海保(12/8時事)
 8日午前8時10分ごろ、尖閣諸島・魚釣島の南東約6キロの日本領海内を中国の海洋調査船2隻が航行しているのを、パトロール中の第11管区海上保安本部(那覇市)所属の巡視船「くにがみ」が発見した。くにがみなど同本部の巡視船が領海外への退去を求め、2隻は午後5時半ごろ領海外に出た。
 同本部によると、2隻は国家海洋局所属の「海監46号」(約1100トン)と「海監51号」(約1900トン)。2隻は発見後、午前9時40分ごろから約1時間にわたって同島北東約17キロの地点で漂泊。その後再び航行を始めた。
 観測機を海に落とすなど海洋調査を行っている様子は確認されず、巡視船は、無線を通して領海外への退去を要求するとともに、日本の同意を得ていない海洋調査は認められないと警告。2隻は午後5時22分と同35分、それぞれ領海外に出て北寄りの方角に進んだ。


麻生首相、「はなはだ遺憾」=中国船の領海侵犯(12/8時事)
 麻生太郎首相は8日夜、中国の海洋調査船が尖閣諸島・魚釣島付近の日本領海内に侵入したことについて「はなはだ遺憾だ。明らかに領海侵犯だから」と不快感を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 河村建夫官房長官は同日午後の記者会見で「尖閣諸島は歴史的、国際的にもわが国固有の領土で、中国艦船のこのような活動は極めて遺憾だ」と述べた。調査船の領海侵犯が13日に福岡県で開かれる日中韓首脳会議に与える影響については、「そういうこと(があると)は特に考えてない」と否定した。
 これに関し、藪中三十二外務事務次官は8日、崔天凱駐日中国大使に対し、調査船の領海侵犯に抗議、領海外への即時退去を求めた。北京に滞在中の斎木昭隆外務省アジア大洋州局長も武大偉中国外務次官に抗議した。


 率直に感情を開陳するならば、領海侵犯した船は撃沈しろと思うし、日中韓首脳会議に対する影響も「そういうことがあると考えていない」ではなく影響させろ、と思うし、いい加減に「遺憾の意」で済ませることはやめろと思う。現実的に、中国の調査船を撃沈することは難しいとは理解できるのだが、それでも何とかならないものかと思ってしまうのが正直なところ。

 9時間も領海侵犯が可能であったという事実は、中国に「次はもっと長い時間でもOK」と思わせることになる。「領海」が「領海」でなくなってしまえば、日本は国家の体を為さなくなる。国の要素は、国民・主権・領土って中学で習う話なわけで。

 こんな記事もあった。

中華系メディア「尖閣諸島上陸作戦で日本に完勝できる」(12/8サーチナ)
 香港のテレビ局、鳳凰電視台はこのほど、「中国人民解放軍が魚釣島(尖閣諸島の中国語名)に進攻すれば、日本に完全勝利できる」などとする記事をウェブサイトに掲載した。
 台湾メディアの記事を引用した。解放軍の海軍陸戦隊と陸軍機械化師団が共同作戦を実施すれば、日本の自衛隊よりはるかに強力な戦闘力を発揮し、尖閣諸島を「回収」できるという。
 台湾軍関係者によると、中国解放軍は浙江省の島しょ部に台湾、東シナ海、南シナ海の島への上陸作戦などにも対応できるよう、大規模な訓練基地を築き、訓練を続けている。
 同基地での訓練により、中国解放軍はすでに台湾島北部への上陸作戦能力、尖閣諸島への「快速な」上陸作戦の能力を得たという。
 なお、8日朝には中国の海洋調査船が尖閣諸島付近の日本領海内を航行しているのを、日本の海上保安本部(沖縄)の巡視船が発見。領海外への速やかな退去を求めたが、中国船は午後になっても退去しなかった。(編集担当:如月隼人)

 調子に乗るな!と思ってしまうが、実際問題、日本の軍備は本当に中国の攻撃に対応できるのかどうか。中国が「安心して攻略を画策できる」ような状態が、日本の防衛力の脆弱さに起因するならば、問題点は解消しておかねばならない。ただ、いちばんの問題は、中国に傍若無人な振る舞いをされても何の変化も起こらない、日本のメンタリティの方であろうが。



日本語難しい (2008 12/8 0:00)

「注文あいまい」「パクリ指示」 キャラ制作の内側調査(12/4朝日)
 ゆるキャラ、萌(も)えキャラともてはやされるキャラクターブームの陰で、制作者たちは案外、生みの苦しみを感じている――。そんな調査結果がまとまった。
 ベンチャー企業「ロフトワーク」が今秋、全国のグラフィックデザイナーやイラストレーターらにアンケートし、約200人から回答を得た。
 ご当地戦隊にお宮参り、「エコ」まで、キャラの発注内容はさまざまだ。制作をしたことがある4人中3人が困難を経験。うち3割が「ただかわいいの、目立つの、と要望があいまい」「あからさまに有名キャラをまねろと言われた」など発注者とのすり合わせに苦労していた。
 デザインが完成した後も、「ポーズを変えられた」「勝手にアニメ化されそうになった」など悩みは尽きない。滋賀県彦根市の「ひこにゃん」騒動と似たようなトラブルも報告された。
 ロフトワークの林千晶取締役は「大ヒットが出る一方、発注者が一般企業や自治体にまで拡大した結果、最低限必要な目的と対象すらあいまいになったのでは」と話す。(渡辺志帆)


 記事の内容自体にはそれほど興味はないのだが、一箇所、非常に気になる描写が。

制作をしたことがある4人中3人が困難を経験。うち3割が…

 政策をしたことがある人が4人?200人にアンケートしたのにたった4人か?しかも、そのうち3人が困難を経験……しかもそのさらに「3割」ということは、1人?発注者とのすりあわせに苦労したのはたった1人?というか、3人中1人だったら3割3分3厘3毛……では?端数はどこに消えたのだ?そもそも、これ、アンケート結果として成立しているのか?

 疑問が尽きなかったので、アンケートの元情報を探してみたら、すぐに見つかった。
http://www.loftwork.jp/newsservice/2008/20081101_charactor.html

 これを読んで、ようやく理解できた。「4人中3人」とは約75%という意味だった。だからうち3割とは、20%強という意味に他ならない。これなら、理解できる。

 もしかして、殆どの人は朝日の記事の書き方で理解できるのか?渡辺志帆さんの書き方がマズイと拙者は思うのだが、或いは拙者の脳味噌の方がまずかったのだろうか。


情報戦への危機感 (2008 12/8 0:00)

 国籍法改正に絡んだ騒ぎに関して、いちばん危機感を抱いたのは、拉致問題に関心を持っている、或いはそれに関した運動に参加しているような人の中に、煽りに乗っかったり、デマの拡大再生産に手を貸したりする人が少なくなかったこと。
 北朝鮮と対峙するに当たっては、当然情報戦も重要な要素だろう。デマや煽りに簡単に乗っかる人が多ければ、北朝鮮の情報工作が成功する確率は、飛躍的に上がってしまう。「ホームレスに大量認知させて外国人が大量に流入」という妄想が大手をふるうようでは、北朝鮮の巧みな工作には対抗できないだろう。
 一般人が騒ぎに乗るのはまだしも、国会議員が「扶養義務について書かれてないから改悪」などと言うようでは、危険極まりない。その意味で、平沼さんが拉致議連のトップであることは悪夢としか言いようがないと思う。



改正国籍法成立 (2008 12/6 0:00)

 改正国籍法が成立。これで騒ぎは沈静化するのか、まだまだ暴れ続けるのか、それとも新たな騒ぎのネタを探すのか。

 今回の件、あちこちで改正反対のコピペが出回るのを見るにつけ、はじめはその危機感に多少の理解は示しつつも感覚的に胡散臭さを感じ(11/7当欄)、そして主張を吟味するほどに妄想としか思えなくなり、その種の言説を忌避していた。
 この問題について考えるのに、もっとも参考になったblogのひとつが、「いしけりあそび」さんだった。いくら感謝してもし足りない気分である。

改正国籍法成立雑感 - いしけりあそび (12/5付エントリ)
 今度の改正は、最高裁判決が出ているので改正案以外に変えようがない(DNA義務付けが無理なんて法律のプロならわかることです。)という事情、専門家からは長年にわたって問題点として指摘された点を、諸外国でとっくの昔に実施し、国際的な人権規範で認められた最低水準にあわせるだけという内容の穏当さ、生後認知された非嫡出子に国籍を与えるに過ぎないという影響力の小ささ(法務省は年間700人程度といっているらしい。過去分がどのくらい届出るかわからないが、まあそんなもんでしょ)、改正案の審議の段階から報道されているという内容のわかりやすさ(報道されていないなんてウソですよ。)、いわれのない差別の解消の必要性という大義名分、・・・もっともモめる要素のない法案だった。
 それが、衆議院の可決直前になって、デタラメな情報がネット上に飛び交って、議員も巻き込んでの大騒動。法案の趣旨は完全に没却され、あたかも偽装認知防止法を議論しているかのようだった。
(一部引用)

 今回の件は、さまざま勉強になった。法律に疎い自分にとっては法律について考えること自体が勉強であったし、法律とは関係ない部分でもいろいろ考えさせられた。デマや捏造を垂れ流すマスコミを批判することが、多くの人間にとって自戒の材料になっていないことがよく分かったし、浅薄な議員が誰であるかもよく見えた。空騒ぎに脱力感を覚えたのも確かであったが、きちんと事象を見極めて分かりやすく解説してくださる人の存在を改めて認識できたのは大きな収穫。いや、私などより、法務省の人、まともな国会議員、改正法賛成の論陣の矢面に立っていた方々のほうが、よっぽど大変だったとは思うが。



血液型 (2008 12/5 0:00)

10位までに血液型本4冊…書籍の年間ベストセラー(12/4読売)
 2008年の書籍の年間ベストセラー(トーハン調べ)が3日発表された。
世界的な人気ファンタジーの最終巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」(J・K・ローリング著、静山社刊)が発行部数185万部で総合トップ。
 また、3位の「B型自分の説明書」をはじめ、「O型――」「A型――」「AB型――」と文芸社刊の血液型本がそろってベスト10入り。4冊合計だと発行部数は500万部。
 文芸部門では、東野圭吾(ひがしのけいご)さんが「流星の絆(きずな)」(講談社刊)でトップをさらい、テレビドラマや映画もヒットした「ガリレオ」シリーズの「聖女の救済」「ガリレオの苦悩」(文芸春秋刊)も2位、3位となり、同部門のベスト3を独占した。


 まぁ話のネタ程度で血液型を語るのはいいとしても、少なからず血液型による性格への影響を信じる人もいるわけで…。人間がたったの4種類に分類できるわけがないし、抗原抗体反応が人間の性格に影響を与えるはずもない。

 拙者は、「神経質だからA型」と言われたこともあるし、「我が儘だからB型」と言われたこともあるし、「脳天気だからO型」と言われたこともあるし、「二重人格っぽいからAB型」と言われたこともある。血液型診断が当てにならないことを、身に染みて理解している。ただ、言われた言葉を総合すると、ただ単に性格が悪いだけの気もするが。


transcendental (2008 12/5 0:00)

 郵政民営化に反対して自民党を追われた頃は、気骨のある人だなと割合好意的に見ていたのだが、国籍法改正に絡んだ発言でどんどん私の中での評価を落としている城内さんの話。

http://www.m-kiuchi.com/2008/12/03/kokusekihoukaiakuwanihonchinbotsu/
(◎ 政 治 ◎ 「国籍法」改悪が秒読み?! ≪ 城内実のとことん信念ブログ)
 国籍法の「改正」案が4日の参議院法務委員会で可決される見込みだ。本3日の「めそ」さんによるブログの書き込みとご本人からの事務所への電話もあり、早速午後一で浜松から東京の平沼赳夫先生の事務所に電話を入れる。K秘書さんを通じて平沼赳夫先生とこの問題について直接お話する。
城内実:「明日の参議院法務委員会までになんとかなりませんか。」
平沼赳夫先生:「最大限努力する。しかし、ここまできたら難しいな。自民党、公明党だけでなく、野党の民主党が賛成だからな。閣議決定の時点でつぶすべきだった。N大臣は気がつかなかった無念だと言っていた。選挙に向けての地元活動で国会議員が東京を留守にしている間に進められてしまった。本日4時に同志が集まって協議するが、何とか附帯決議にDNA鑑定と扶養義務などを盛り込みたい。」
城内実:「日本の将来を左右する大きな問題なのでどうかよろしくお願いします。」
平沼赳夫先生:「分かった。早く国会に戻ってこい。」
(一部引用)

 平沼さんは、扶養義務は既に民法で規定されていることを知らないのか、或いは何らかの意図があって国籍法にもダブって書かねばならんと思っているのか。まさか民法を知らずに「国籍法改正は改悪だ」と言っていると思いたくないが。まぁそうだとしても、扶養義務と国籍法は関係ないことを隠して煽ってるのだから、より罪は重いけど。

 城内さんのblogに話を戻すが、後半は、何というか、すごいとしか言いようがない。

 結果がどうなろうとも、全国の善良なる同志のみなさんのご努力は絶対に無駄にさせない。私も今回の国籍法改悪の件で、前回の人権擁護法案と郵政民営化法案の時と同じようにやむにやまれぬ義侠心にかられて、よせばよいのに(笑)微力ながらみなさんの運動をサポートさせていただいた。案の上一部の方々から「差別主義者」とか「レイシスト(これはすごい表現)」とか呼ばれネットの中でいわれなき誹謗中傷(家族を含む)や事務所へのいやがらせの電話があった。
 しかし、彼らをとがめてはならない。彼らとて神様から命を与えられたわれわれと同じ同胞(はらから)だからだ。彼らを優しく光で包み込み、さとし、時間をかけて気がつかせることが大事だ。自分だけが「気がついた」からといって決して優越感にひたってはいけない。また、マスコミを批判するのは良いがマスゴミなどと中傷するのもよろしくない。まず気がつくこと。そして、われわれの周りの者を啓蒙し、「気づかせる」ことである。
 人間の純粋な「思い」や「想い」は目に見えないが、時空を越えて必ず天に届き、少しずつ世の中の空気を清め、変えていく。現にこうした真摯な想いが城内実の魂をゆさぶって、いつのまにか行動にうつしていたのであった。


 「差別主義者」「レイシスト」という批判が誹謗中傷であるか正当な批判であるか、これは人によって判断が分かれるところ(私は「差別主義者」は正当な批判であると思うし、「レイシスト」は言い過ぎの気もするが、しかし少なくとも、そう批判されてもしかないような隙だらけの文章であったとは思う)。
 だが、それに対する反応がすごい。うしろ2段落は、どこぞの宗教のような物言い。「優越感に浸るな」と言いながら、明らかに優越感に浸っているのは自身ではないか。

 ちなみに、「いわれなき誹謗中傷」をされたと氏が言っているのは、このエントリの話。以前話題にしたときにはリンクしなかったが、今回はリンクを貼る。

http://www.m-kiuchi.com/2008/11/11/bakawashinanakyanaoranai/
(◎ 政 治 ◎ 「国籍法」の改悪に反対する! ≪ 城内実のとことん信念ブログ)

 以下、思いつくまま問題点を箇条書きする。

●虐待は現行法で既に違法行為であるのに、まるで国籍法改正によって合法になるかのような表現をしている。虐待と国籍法は無関係だろう。
●父親の扶養義務は民法によって規定されていることを無視し(知らず)、国籍法改正によって父親の扶養義務が消滅するかのような書き方をしている。
●「関西弁=悪」という台詞回しをおこなっている(気にしすぎかもしれないが、しかし国政に携わった・携わろうという人間がするべき行為ではない)。中国人などに対する描写も、国政に関わる人間が為すべき物ではない。

ついでにもひとつ。
●URLは「バカは死んでも治らない」。このバカは誰のことか。国籍法改正の内容を知った上でも問題だと思わない人間も、バカに含まれるのか?

 別に啓蒙に励むことは悪ではないし、多少精神主義的な物言いも正しい理屈の元なら許容の範囲。しかし、明らかに認識に誤りや問題点があるのに、「自分たちだけが気付いている」とか「気付かせねば」などと言うから、宗教じみた空想論に堕してしまう。

 確かにスパイに甘い日本であるゆえ、中国や北朝鮮の脅威は感じないではない。しかし、それは今までも存在していた脅威であり、「国籍法改正」によって増幅されるものではない。


E morning (2008 12/5 0:00)

 午前中のテレ東のニュース番組が、9月の改変以降イラついてしかたない。塩田真弓さんは、ありゃ絶対に経済のこと分かってない。コメントも質問も応答も、言葉が出るまでに間が開くし、内容も稚拙で的外れだし。せめて事前に関連内容を予習してから番組に出て欲しい。滝井さんメインのままで良かった。



もみじマーク (2008 12/4 1:00)

もみじマーク 表示義務化を猶予へ 批判受け警察庁が検討(12/3毎日)
 今年6月の改正道路交通法で高齢運転者標識(もみじマーク)の表示が75歳以上に義務化されたことに伴い来年6月から違反者に科せられる罰則について「高齢者いじめ」との批判が高まったことを受け、警察庁は運転手の能力に応じて表示を猶予する制度の検討を始めた。実質的な罰則緩和といえ、同庁は有識者の検討委員会を設置して高齢運転者を規制するだけでなく支援する視点で制度の見直しを検討しており、12月中旬にも報告書をまとめる。
 改正道交法では表示に違反した場合、反則金4000円と違反点数1点を科した。しかし、衆議院内閣委員会で民主党の委員から高齢者いじめと指摘され、自民党役員連絡会や総務会でも「後期高齢者医療制度と同じように高齢者に批判を浴びかねない」などと不満が出ていた。
 こうしたことから9月に設置した有識者委員会は、適性診断などで認められればもみじマークの表示を猶予▽高齢者の路上優先駐車区画の設置▽高齢者に対する運転妨害の罰則強化▽一般運転者に高齢運転者の特性を教育−−など再度の道交法改正も視野に入れた検討を進めている。適性診断の具体的な方法なども検討している。
 75歳以上が加害者の死亡事故は07年は422件で10年前の1.5倍。免許保有は97年に約100万人(全体比12.8%)だったが、07年は約283万人(同22.1%)に急増し、10年後には約28%に増えると推計される。一方、2月の調査で約4割しかなかったマークの表示率は9月の調査で70.2%に増えていた。【長野宏美】

 免許取り立ての人間が初心者マークを貼ることは「初心者いじめ」かい?
 高齢者ドライバーに対して周囲の人間が特段の配慮をすることは重要であり、「一般運転者に高齢運転者の特性を教育」という方針からも、その理念は窺える。であるならば、高齢者の側にも、「高齢者であること」を周囲に知らせるような配慮が求められて然るべきではないのか。高齢者への配慮を周囲に求めつつ、高齢者は何の義務も果たさない、では筋が通らない。

 義務にしないと、なかなか紅葉を付けてくれないぞ。というか、付ける必要のない慎重な人は義務にしなくても付けるが、本来付けるべき凄まじい運転をしでかす人ほど、付けたがらないもので。


参考サイト (2008 12/4 1:00)

 国籍法改正案に関していまだに騒がしいが、拙者は、妄想のような主張に辟易し、より説得力のある意見を読んで頷くばかりであるので、説得力を感じる主張をご紹介するのみ。別の言い方をすれば、丸投げとも言う。

ほんとうは人身売買のことなんてどうでもいいくせに〜“No pude quitarte las espinas” - いしけりあそび(12/2付エントリ)

 何度も言うが、スパイ防止法が存在していないことの方が、よっぽど日本にとって危険因子。現実味のない不安を煽るより、現実的な危機に対して主張なり行動なりした方が良いと思うんだが。



振り込め携帯 (2008 12/3 0:00)

半年で2300台悪用=7割がソフトバンク製−振り込め詐欺の携帯電話・警察当局(12/2時事)
 過去最悪のペースで被害が続いている振り込め詐欺で、今年1−6月に詐欺への使用が判明した携帯電話は約2300台あり、約7割がソフトバンク製だったことが2日、警察当局の調べで分かった。契約時の本人確認が不十分なケースが多いとみられ、警察庁は同社を含めた携帯電話各社に、改めて本人確認の徹底を要請している。
 全国の警察が振り込み詐欺への使用を把握した携帯電話約2300台を調べたところ、ソフト社が約7割を占め、NTTドコモは約2割、KDDIは1割未満だった。ソフト社の市場シェアは6月末時点で18.4%にすぎず、同社の割合が突出している。
 ソフト社機種が多い理由について、同社は「分からない。本人確認を徹底する対策や指導はいろいろ取り組んでいる」としている。


 身内に携帯電話関係の人間がいるんで、聞いてみた。

 携帯電話を契約する場合、当然ながら、過去の支払い状況、身分証明の確かさ、通帳や印鑑などを確認した上で、問題なければ契約がおこなわれる。
 しかし、例えばドコモの店に来店し、前記の点で問題があって契約できないと断る際に、「ソフトバンクでは契約できたぞ」とのたまう客がけっこうな数いるらしい。携帯電話の販売店では、ソフトバンクの審査がヌルいのは常識であるそうな。本人確認の偽造を見抜くだけのスキルを、店員が持っていないというのもあるらしい。

 まぁソフトバンクの胡散臭さなど昔からの話なので、冒頭の記事もあまり驚かない。



流行語? (2008 12/2 0:00)

今年の流行語大賞は「アラフォー」「グ〜!」 福田前首相は辞退(12/1産経)
 毎年話題になった言葉に贈られる「2008ユーキャン新語・流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日、発表された。年間大賞には女優の天海祐希さんが主演したTBS系テレビドラマで広まった「アラフォー」と、お笑いタレント、エド・はるみさんの持ちネタ「グ〜!」が選ばれた。(以下略)

 「アラフォー」なんて流行ったか?使われた場面に出くわしたことがないぞ。
 流行語といったら、「ポニョ」だろ。気がついたら歌っていたという経験は、一度や二度じゃない。真面目に考えるなら、「サブプライム」か。世相も表してるし。


また別の団体が出てきた (2008 12/2 0:00)

こんにゃくゼリー、消費者団体が「販売見送り」求める声明(12/1読売)
 全国の消費者団体などで組織する「消費者主役の新行政組織実現全国会議(ユニカねっと)」は1日、マンナンライフ(群馬県富岡市)によるこんにゃく入りゼリー製造再開について、「事故の再発の可能性が否定できない」と、製造・販売の見送りを求める声明を発表した。
 マンナンライフは、ゼリーをのどに詰まらせたことによる幼児の死亡事故を受け、10月に製造・販売を一時中止。しかし、ゼリーを軟らかくするなどの変更措置を取り、11月25日に出荷を再開した。
 声明では、「客観的なデータに基づいて安全性が担保されない限り、安易に製造・販売を行うべきではない」と、公正中立な機関による商品テストの実施を求めている。
 また、ユニカねっとは、臨時国会の会期が延長されたことを受けて、消費者庁関連法案の即刻審議入りを求める声明も発表した。


 次から次へと反マンナンの団体が出てくる。
 このユニカねっとなる団体、消費者の代表みたいな顔して「販売見送り」を訴えているが、実際のところ、世の中のマンナンライフに対する評価はどうなんだろ。どこかで「マンナンライフ支持か不支持か」といった調査やってないかね?私の周りで、マンナンライフを批判している人は、全く見かけない。ゆえに、こういった団体が「蒟蒻畑販売停止が消費者の声だ」と訴えるのに、とてつもなく違和感を覚える。

 なお、ユニカねっとのホムペはこちら。鯖が飛んでるのでキャッシュを見ると、毒餃子と蒟蒻ゼリーを同列に並べていやがる。以前紹介した日本消費者連盟とはちがい、ちゃんと中国産商品の問題点も主張しているだけマシだとは思うが。

 わたくしは、マンナンライフを応援します。


空想 (2008 12/2 0:00)

 今日も田母神さん絡みで書くぜ、と思っていたのだが、書こうと思っていたテーマを私などより32倍巧くまとめて書いている方がいらっしゃったので、そのblogをご紹介。

田母神元幕僚長の核武装論 - 玄倉川の岸辺(12/1付エントリ)

 現実的な思考に立脚できない軍の指導者など、怖くてしかたない。
 氏の主張については、分量的には7割くらいは同意できると思うのだが、それ以外の3割が致命的すぎるので、到底支持できない。



返り血 (2008 12/1 0:00)

党首討論「勝負あった」=民主・鳩山氏(11/29時事)
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は29日午後、岡山市で記者会見し、28日の麻生太郎首相と小沢一郎民主党代表の党首討論について「自民党から首相に対して『自分で仕掛けて返り血を浴びた』と、散々な評価が聞こえてきている。相手が見ても首相が負けたというくらい、勝負はあった」と述べた。
 また、党首討論で首相が民主党に2009年度予算案審議への協力を呼び掛けたことに関しては「国会の中でしっかり議論して成案を得るという筋道が大事だ」と強調。衆院解散・総選挙の時期については「麻生内閣では通常国会はもたない。早ければ来年1月、遅くとも5月あたりに行われる可能性が極めて濃い」との見方を示した。


 「返り血を浴びた」?てことは、小沢さんは、バッサリ斬られたってことか?

 党首討論に関する限り、どう見ても麻生>小沢だった。麻生さんが幾ら説明しても、小沢さん聞いていないのか理解できないのか、同じことを繰り返すものだから、時間の無駄であることこのうえなし。


お前が言うな (2008 12/1 0:00)

 星野ネタはもうやめと思っていたが、腹に据えかねたので書く。

星野氏 中日選手の全員辞退に苦言呈す(11/28デイリー)
 阪神・星野仙一SD(61)が27日、日本テレビの「NEWS ZERO」に生出演し、WBCの代表候補に入った中日の選手が全員辞退したことに苦言を呈した。「WBC体制検討会議」に出席した立場もあり、「ケガの辞退は仕方ない」と前置きした上で「中日ファンが寂しいんじゃないか。WBCの中に1人もいないというのは。ファンの思いを裏切っている」と話した。「サッカーで代表に選ばれて辞退する人がいますか?NPBとしてのルールを作らないといけないけど…ルール作りとかいうのも寂しい」と苦笑いを浮かべた。

 中日の選手全員が辞退した件について、落合さんの話。

落合監督、WBC代表候補辞退について反論(11/23サンスポ)
 秋季練習中のナゴヤ球場のプレスルームに姿を見せた落合監督。「1回しか話さない」と断った上で独演会が始まった。
 「何が何でも行け、行くな、なんてことを選手に言う権利はオレにはないし、選手も従う義務はない。球団で断ったなんて書かれ方はマスコミの暴力だ」
 球団にかかる電話、ネットに広がる批判の声。一部の“ボイコット説”に強く反論した。
 同監督は、和田にも追加で打診があったことを明らかにしたが、はじめにリストアップされたうち、意思を確認した岩瀬と森野は「もう二度と行きたくない」。若い高橋と浅尾も調整面での不安を口にしたという。
 「(日本プロ野球組織=NPB=からの文書には)理由を書く欄なんてなかった。『行きたい人で戦う』と言っておきながら、自分らで言っていることを途中で否定しちゃってる」
 さらに代表引退を表明した宮本(ヤクルト)や上原(巨人)を引き合いに出し「そういう一部の人間には配慮するのに、こっちはメッタ斬りするのか」と吐き捨てた。
 また昨年12月の北京五輪アジア予選のメンバーから外れた松中(ソフトバンク)にも言及。「けがをしたときにどうなるんですか、と聞いたら外された。(ファンから)首くくって死ねといわれて、誰かがフォローしてやってくれるのか? 負けて被害を受けるのは選手なんだ。二度と味わいたくないと思う人間がいても不思議はないだろ。(代表に)来いといえば全部出てくると思うのは大間違いだ」とまくし立てた。
 「NPBやファンを納得させようとは思わない。でも代表の監督でもコーチでも、NPBでも話にくればいい。ちゃんと説明してやるよ」
 実は、北京五輪前にはWBCの監督就任を打診され「よその球団の選手は預かれない」と断っていたことも暴露。中日Vs11球団・NPBのミゾはさらに深まりそうだ。


 確かに、中日の選手がみんな辞退したのは寂しいことだし、落合監督がどう説明しようとも、「球団の方針では?」と疑われてもしかたないというのも理解できる。
 しかし、無茶苦茶な使い方をして岩瀬を破壊した張本人の星野が、偉そうに「辞退するな」と説教をかますのは腹立たしい。招集されたら空気を読んで出るべきということか?この同調圧力もまた、無能な上司の典型。

 なお、私は辞退理由については、ファンに説明した方がいいと考えており、その点は落合監督の考えに反対である(まぁ説明せねば許さんというほど強く主張する気持ちもないが)。ただ、辞退自体は批判するつもりはない。ペナントの方を優先するというのも、ひとつの考え方であり、それを否定する筋合いなど無い。

 ちなみに、星野は、北京五輪についてこんな総括をしたらしい。

星野氏が北京の敗因を報告「弱い面が出た」(11/26サンスポ)
 日本オリンピック委員会(JOC)は26日、北京五輪の日本選手団報告書を公表し、メダルを逃して4位に終わった野球の日本代表監督を務めた星野仙一氏は、敗因として選手の精神面の弱さと国際試合の経験の少なさを挙げた。
 報告書の総評と反省で星野氏は、金メダルを獲得した韓国と比較し「気持ちの面で、弱い面が出た。選手たちは気を抜いて戦ったわけではもちろんないが、気持ちの部分で差があったかもしれないとも思う」と指摘。さらに「国際試合を多く経験する場を作ることで国際大会でも動揺することなく本来の実力が発揮できるような経験を積ませることが重要かと感じている」と記した。
 今後に向けては「この敗戦を糧に、次の国際大会では選手が奮起してくれることを期待している」とし、来春に行われる国・地域別対抗戦の第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への期待もうかがわせた。


 采配やチーム編成の問題点をきっちり挙げずに、選手に責任転嫁。彼が批判されるのは、試合運びがまずかったというよりも、負けた後の態度に潔さが微塵も感じられないからだ。
 一応、上の記事については、星野は反論をしているが…。

辞退相次ぐWBC…星野氏「ファンが寂しい」(11/28スポニチ)
 北京五輪の野球日本代表監督だった星野仙一氏が28日、大阪市内のホテルで行われた自身の後援会「虎仙会」のパーティーに出席。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で代表候補に辞退者が相次いだことに「(その球団の)ファンが寂しい。それを考えないと。こんなに早く不参加を表明すべきじゃない」と苦言を呈した。
 また日本オリンピック委員会(JOC)が26日に公表した北京五輪の日本選手団報告書内で、星野氏が「気持ちの面で、弱い面が出た」と記した件にも触れ「一部分を取っただけ。おれは選手は責めない。終わった瞬間(にした話)やろ。帰国してから分析したり検証したりしたが(提出する)そういう場がない」と話した。


 自分の問題点を全く話さず、選手の問題点ばかりを話してきたくせに、「おれは選手は責めない」などとホザくような男を、どうして信用できようか。
 「分析・検証を提出する場がない」というのも世迷い言。blogを持っていたし、テレビにも何度も顔を出している。幾らでも分析を公表する場はある。

 星野はもう何も話さない方がいいと思う。言葉を発すれば発するほど、人間性が露わになってしまう。