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逆質問は面白いけど (2008 9/30 0:00)

 三日ほど前から風邪を引き、鼻が詰まって頭がボーッとしている。早く寝たいので、適当な更新。

麻生さんの所信表明演説(首相官邸)

 民主党への逆質問は所信表明演説には珍しいが、むしろ、民主党がきっちりこれに応えれば議論が活性化して面白くなるだろう。私としては、演説の品位を保つため、民主党批判は演説に入れるべきではないと思った。また、安倍さんの方が、(とりわけ拉致問題に関しては)具体的だったなぁ……所信表明演説が網羅的で漠然となるのはしかたないことではあるけれども。
 
 あと、ヤジがうるさい。

常体と敬体 (2008 9/30 0:00)

 どうでもいいことだが、私が読みに行く大半のblogは、常体ではなく敬体で書かれているか、常体でも限りなく話し言葉で書かれているのな。うちは、日常的な話題は話し言葉常体か敬体、時事ネタは常体というのが基本なのだが、「だ、である」調でものしている人間は少数派なのか、たまたま私が読むblogが敬体が多いだけなのか。



バナナ (2008 9/29 0:00)

 朝にバナナを食うダイエットが流行っているらしい。バナナが品薄だそうな。私も1年以上前から、朝は毎日バナナを食しているので、楽して痩せようとバナナに群がるバカどもは迷惑な存在だ。さらに、バナナを買うことで「あいつもバナナでダイエットしてるんじゃね?」と思われるのはさらに腹立たしい。

 たしかに、バナナは消化にいい割には(血糖値が維持されるので)腹持ちもいい。カリウムを含むから、水を排出する役目も果たす。しかし、食事だけで痩せるには限度があるし、仮に痩せても筋力が著しく落ちるから、リバウンドしやすい状態になってしまう。バナナ食って走るのがいちばん。


ガン細胞が調子に乗る (2008 9/29 0:00)

「議員も辞職すべきだ」=中山国交相辞任で日教組(9/28時事)
 中山成彬国土交通相の辞任について、日教組の岡本泰良書記長は28日、「個人的な思想を国務大臣という公人の立場で発言したことは、政治家としての資質・見識が問われることであり、国会議員も辞職すべきである。麻生首相の任命責任は極めて大きい。日教組は改めて一連の発言に対して強く抗議するとともに、発言の撤回・謝罪を強く求める」などとする談話を発表した。

 調子に乗るな。お前たちが我が国のガンであることは、紛れもない事実だ。


なぜ問題ないと思えるのか分からない (2008 9/29 0:00)

 中山氏の発言について、「正しいことを言うと辞めさせられる」「事実を言うと攻撃される」という見方しかしない人が、所謂保守系のblog主に多いのにかなりがっかりした。発言内容が正しくとも、その影響力や発言後の戦略を描かずに発言すること自体に問題がある、という視点が欠如している。いや、発言内容が完全に正しければいいのだが、学力と日教組の強さの相関関係など学力テストからだけで分かるはずはないし、「日教組と学力の関係を調べるためだ」と当時主張していなかった実施理由を述べるなど、問題が多い。

 日教組を攻撃する発言には、確かに共感する。しかし、正論に胸がすく思いをしたところで、実際に日教組にダメージを与えられなければ何にもならない。ましてや、朝日新聞などに攻撃の道具を与え日教組批判の説得力を削ぐような真似をしては、利敵行為にしかならない。

 発言内容の正しさと、発言の方法(言葉遣いのみならず、発言した後の戦略の構想も含む)は、別個に判断、評価せねばならない。そして、発言の方法が間違っていれば、場合によっては発言内容の正しさは放置されたまま、世間に否定的評価を下されることにもなりうる。発言が正しければすべて正しい、というのは子供の論理でしかない。左巻きのお花畑思考といい勝負である。



何がしたかったんだか (2008 9/28 0:00)

中山国交相、28日辞任=問題発言で引責−麻生政権にダメージ(9/27時事)
 中山成彬国土交通相は27日、成田空港建設や日教組などをめぐる一連の問題発言の責任を取って辞任する意向を固めた。政府・与党内でも、麻生太郎首相の29日の所信表明演説など国会論戦が本格化するのを前に、国交相の辞任を求める圧力が強まった。国交相は同日夜、羽田空港で記者団に対し「自分の出処進退は自分で決める」と述べた。国交相は28日午前、首相官邸で河村建夫官房長官と会い、辞表を提出する見通しだ。
 国交相に「けじめ」をつけさせることで、政府・与党は事態を沈静化させたい考えだが、野党側は首相の任命責任も追及する方針。政権発足直後の閣僚辞任は、首相の解散戦略にも影響を与える可能性がある。
 国交相は、地元の宮崎市で27日午前開かれた自民党の会合で「日本の教育のがんは日教組」などと日教組批判を繰り返し、会合後も記者団に「(日教組に関する発言は)撤回しない。日教組をぶっ壊すために火の玉になる」と強調。自らの進退については「(大臣に)しがみ付くつもりはないが、推移を見守りたい」と語った。
 国交相が27日も問題発言を続けたことを受け、政府・与党内では国交相の更迭で事態収拾を図るしかないとの声が強まった。自民党幹部は同日、「早期幕引きが必要だ。自分から辞めるのではないか」と述べ、政府筋も「28日に辞任する流れだ」と語った。参院幹部も「党がもたない。予算委員会の審議に入れば、一発で民主党から問責決議案を出される」と指摘した。


 無能な味方は、有能な敵より恐ろしい。これが中山国交相辞任の報を受けての感想。

 確かに戦後教育や日教組の存在には大きな問題があり、中山氏の発言には肯けるところ大である。であるがゆえに、不適切な発言の仕方によって、真っ当な意見の部分まで否定的なイメージを付与されることになったのは残念である。残念と言うより、腹立たしいという感情の方が正確かもしれない。もっとはっきり言えば、彼のせいで日教組批判や戦後教育批判の説得力が損なわれたのだ。また、朝日新聞9/27付の社説では、中山氏が過去におこなった「従軍慰安婦」を否定する発言まで引き合いに出され、今回の軽薄な発言と併せて否定的な扱いをされている。不用意な発言が、他の正当な発言まで貶める結果を生んでいる。もちろん朝日のようなメディアが最もクズなのであるが、クズに武器を与える行為もクズである。

 私も、日教組は日本の教育現場のガンだと思っている。しかし、日教組に問題があるのが事実であっても、それを攻撃する手段に間違いがあれば、利敵行為にしかならぬ。



中山国交相の「失言」 (2008 9/27 0:00)

国交相「申し訳ない」「所管でない」「文科省に聞いて」(9/26朝日)
 成田空港整備への住民の反対を「ごね得」と批判するなどした自らの発言について中山国土交通相は26日午前の閣議後会見で「国民に迷惑をかけ申し訳ない」と謝罪した。
 中山国交相は、成田空港に関する発言と、海外からの観光客の誘致をめぐって日本人を「内向きな単一民族」と表現した発言については「国交省の所管事項にかかわること」として、事務方が用意した書類を読み上げながら空港整備とアイヌ民族の歴史的経緯について説明。その上で、「国交省の中で仕事をするのが初めてだったのでよくわからない点があった」「誤解を招く表現だった」と述べた。
 成田発言については、同日中に堂本暁子・千葉県知事の訪問を受け会談する、とも明らかにした。
 大分県教委の汚職事件に関連して「日教組(日本教職員組合)の子どもは成績が悪くても先生になる。だから大分の学力は低い」などと述べた点についても発言自体は撤回したが、意図や真意について記者らから問われても「所管事項ではないので」と繰り返し、詳しい言及を避けた。
 発言から数時間で撤回に至った流れについては「(事務方から)アイヌの方々が不快の念を持っていると聞いたため」と説明。「私人としての発言と公人としての発言は区別すべきだとあらためて認識させていただいた」とも述べ、謝罪姿勢と自説との間のへだたりもうかがわせた。
 「『日教組の強いところは学力が低い』というのは事実なのか」と問われた際には「文科省に聞いてください」と述べた後で「わたしも少しは知ってますけど」とも語った。


 「単一民族」とか「ごね得」は、賛否が分かれるだろう。私としては、アイヌ民族の存在を無視するわけにはいかないし、「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」そ存在を考えれば、単一民族国家という認識は問題有りだと考える。ここまで批判すべきものかな、という気はするが…。ただ、「日本はずいぶん内向きな『単一民族』というか、内向きになりがち。まず国を開くというか、日本人が心を開かねばならない」という発言の文脈を考えれば、「日本は単一国家だ」と主張したわけではないという擁護も可能かもしれないが、敢えてこの場面で使うべき用語ではない。
 「ごね得」については確かにそのような事実はあるだろう。ただ、「戦後教育」と絡めた発言は筋違いだろうし(当時反対運動をやっていた地主が戦後教育を受けた世代とは思えぬ)、これまた使う必要性が感じられない言葉のため、問題なしとは言えない。
 大分の話については、「日教組の組織率と学力テストの結果」に相関関係がないことは、それぞれを少し調べてみればすぐに分かることで、「私が(文部科学相時代に)全国学力テストを提唱したのは日教組の強いところは学力が低いと思ったから」とか言っている割には、実情を全く分かっていない。日教組に問題有りと考えるのは良いが、学力と絡める正当性はデータとしては存在しない。

 それでも、信念として語った言葉であれば、それを貫けばまだ良い。しかし、中山氏は謝罪した。つまり、信念に基づいた言葉ではなかったということで、そういうことであれば、政治家のくせに言葉に対する認識が軽すぎると言わねばならない。要するに、「謝るくらいなら言うな」と。
 発言の内容が失言か否かに関係なく、言葉に対する責任感が希薄であるのは事実で、それを以て批判するのは正当であると考える。

 ただ、罷免要求までは要らぬ。大臣としての職務を果たせなくなったときにこそ、罷免は要求すべきだろう。まだその段階ではない。



始まったばかり (2008 9/26 0:00)

 去年の9月、福田政権が発足した当時の当欄を読み返してみると、「福田さんについては、別に期待も悲観もあんまりしていない。もちろん、変な行動をとれば批判する。もしまともな施策をすれば評価する。それだけ。」なんて書いている。福田さんに対してさえ、始まったばかりの段階では批判を控えていたわけだ。為したことに対してならともかく、為す前から批判するのは筋違いである。当然、麻生さんに対しても同様のスタンスをとることになる。

 気になる閣僚もいるが、為したことに対して批判することにしよう。河村建夫官房長官なんて悪い冗談にしか思えぬが、もしかしたら麻生さんなりの考えがあっての配置かもしれぬ。もちろん、変な言動をとれば批判するし、麻生さんの意図を勝手に妄想して好意的に解釈する愚も犯さないよう気を付けねばなるまい。

 しかし、麻生内閣が発足して一日しか経ってないのに、「世襲議員ばかり」とか批判してる人がいるのな。世襲議員が殆ど存在しない「小泉チルドレン」がいかほどの物かを考えれば、「世襲だから」とのたまうのがどれだけ短絡的なことか、分かりそうなものだが。無能な世襲議員はお断りだが、それは無能だから消えるべきなのであって、世襲だからではない。世襲が通じる社会は実力本位の社会ではない、という言説に至っては、日本社会をバカにしすぎ。

 ともかく、雑音を無視して、麻生内閣には仕事に励んでいただきたい。補正予算とインド洋での海上給油に目処を付ける…衆議院の解散は、最低限それらをこなしてからにしてほしい。発足直後のご祝儀支持率も、今回はたぶん期待できないだろう。仕事ぶりを見せつけてから解散の方が良い。


小泉引退 (2008 9/26 0:00)

 どうでもいい。過去の人。糾弾したい気持ちは無いではないが、考えるべきは小泉という人間ではなく彼の為した政策の方であるし、何より大切なのは過去の首相ではなく日本の将来。



麻生内閣発足 (2008 9/25 0:00)

 時間がないので、メモ程度に。

【麻生内閣誕生】組閣名簿一覧 異例の首相自ら発表(9/24産経)
 新首相に指名された自民党の麻生太郎氏は24日、首相官邸で記者会見し、麻生内閣の閣僚名簿を発表した。名簿は官房長官が発表するのが慣例となっており、首相自身が発表するのは異例。新内閣にかける麻生氏の意気込みを示したものとみられる。

 外相には中曽根弘文元文相、財務・金融担当相には中川昭一元政調会長を起用した。また、少子化担当相には小渕優子氏が抜擢(ばってき)され、戦後最年少の34歳で入閣を果たした。

      ◇
 発表された新閣僚の顔ぶれは次の通り。(敬称略)

 ▽総務相 鳩山邦夫(津島派)
 ▽法務相 森英介(麻生派)
 ▽外務相 中曽根弘文(伊吹派)
 ▽財務・金融担当相 中川昭一(伊吹派)
 ▽文部科学相 塩谷立(町村派)
 ▽厚生労働相 舛添要一(無派閥)再任
 ▽農林水産相 石破茂(津島派)
 ▽経済産業相 二階俊博(二階派)再任
 ▽国土交通相 中山成彬(町村派)
 ▽環境相 斉藤鉄夫(公明党)再任
 ▽防衛相 浜田靖一(無派閥)
 ▽官房長官 河村建夫(伊吹派)
 ▽国家公安委員長 佐藤勉(古賀派)
 ▽経済財政担当相 与謝野馨(無派閥)再任
 ▽行政改革担当相 甘利明(山崎派)
 ▽消費者行政担当相 野田聖子(無派閥)再任
 ▽少子化担当相・男女共同参画 小渕優子(津島派)


 農水の石破さん、債務・金融の中川昭一さんに期待。石破さんは元々農水の政務次官もやっていたから、適任じゃなかろうか。(追記:鳩山さんは法相だと勝手に勘違いしていた。ので、ここは削除)死神鳩山は、とりあえず死刑執行に関しては適任。これからもますます死神っぷりを発揮していただきたい。

 在日外国人の参政権に大賛成の河村建夫官房長官、風見鶏であることしか受け継いでいなさそうな中曽根外相、フェミニストである以外にほとんど特徴もない小渕男女共同参画相、中国大好き江沢民大好きの二階国交相あたりには、警戒の念。野田聖子は、とりあえず嫌い。拉致担当大臣は、専任ポストがあってもなくても変わりないのでどうでもいい。

 てか、マスコミのバカどもは、「サプライズがない」とか「お友達内閣」とか批判してるのな。サプライズなんて、バカを喜ばせるだけで何の意味もないシロモン。だいたい、サプライズを中身が伴わぬと批判していたのはメディアの側だろうに。



世襲批判 (2008 9/24 0:00)

 政策の中身や政治信条を以て、麻生さんやその前の総理らを批判するのは分かるが、ただ「世襲議員だから」という理由を以て批判する向きもあるようで。「世襲であるべきだ」などと言うつもりはないが、世襲であることだけで糾弾の理由とする向きには同意できない。むしろ、短絡的であると批判する。

 叩き上げの場合は利権に走る可能性が上がるが、世襲の場合は金に対する執着心は、少なくとも叩き上げより少ない(小沢一郎みたいな例もあるからゼロではないが)。また、幼い頃から政治家の空気を感じているため、国政に対する意識が高い場合もあろうし、政治家の常識を学ぶ時間的ロスも不要だろう(その常識に善し悪しがあることはさておき)。また、お坊ちゃんで浮世離れした感覚は、逆に庶民のけちくさい感覚に邪魔されずに国家の大計を案ずる助けとなる。

 そもそも、医者の息子が医者になったからって批判するか?親父の工場を受け継いだ息子が批判されるか?漁師の息子が「親父の舟を継ぐ」となれば、むしろ美談になるではないか。もっとも厳格に世襲を貫いている皇室もまた、批判の対象となりうるのか?

 世襲にもちろんマイナスはあるし、売国奴と呼ぶべき世襲議員もいるだろうが、同様に世襲でなくても役立たずや国賊は存在する。村山富市も土井たか子も金丸信も野中広務も山崎拓も小泉チルドレンの面々も、世襲ではない。


揚げ足取り (2008 9/24 0:00)

 麻生総理が誕生すれば、安倍氏の時のようなメディアによるネガティブ・キャンペーンが激しくなるのだろうが、とりあえずその先駆けとして、赤旗の記事を。

新総裁 麻生氏 発言録(9/23赤旗)
 自民党総裁になった麻生太郎氏は、党青年局長のときから数々の失言・暴言を繰り返し、国内外から厳しく批判されてきました。
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偏見・差別
 「東京で美濃部革新都政が誕生したのは婦人が美濃部スマイルに投票したのであって、婦人に参政権を与えたのが最大の失敗だった」(一九八三年二月九日、高知県議選の応援演説)
 「創氏改名は、朝鮮人の人たちが『名字をくれ』と言ったのが始まり」(二〇〇三年五月三十一日、東京大学での講演)
 (北朝鮮のミサイル発射について)「(朝鮮労働党の金正日総書記に)感謝しないといけないかもしれない」(〇六年七月八日、広島市内での講演)
 「地球温暖化を心配する人もいるが、温暖化したら北海道は暖かくなってお米がよくなる」(〇六年九月十三日、札幌市での総裁選演説)
 「七万八千円と一万六千円はどっちが高いか。アルツハイマーの人でも分かる」(〇七年七月十九日、富山県高岡市での講演)
 (幹事長就任のあいさつで訪ねた江田五月参院議長に)「審議をしないとどうなるか。ドイツでは昔、ナチスに一度(政権を)やらせてみようという話になった」(今年八月四日)
 「岡崎の豪雨は一時間に一四〇ミリだった。安城や岡崎だったからいいけど、名古屋で同じことが起きたらこの辺、全部洪水よ」(九月十四日、名古屋市での総裁選演説)

改憲・軍拡
 「自衛隊(の存在)はみんなが認めている。日本は戦力を保持しないといっても、外国は理解できない。憲法九条二項を『陸海空自衛隊、これを置く』と置き換えればいい」(〇一年四月十四日、時事通信社などとのインタビュー)
 (海外での武力行使を可能にする集団的自衛権について)「権利はあるが使ってはいけない、というのは無理がある。世界中で認められていない国はない」(〇一年十一月四日、学習院大学での講演)
 (「核武装」をめぐる議論について)「いろんなものを検討したうえで持たないというのも一つの選択肢だ」。核武装の議論を否定せず(〇六年十月十七日、衆院安全保障委員会)

靖国神社
 「遊就館には何度か行ったことがあるが、戦争を美化するという感じではなく、その当時をありのままに伝えているというだけの話だ」(〇五年十一月二十一日、米ブルームバーグ・テレビの番組)
 「(靖国神社に)祭られている英霊は、天皇陛下万歳といった。天皇陛下の参拝が一番だ」(〇六年一月二十八日)
 (小泉純一郎首相の靖国参拝について)「祖国のために尊い命を投げ出した人たちを奉り、感謝と敬意をささげるのは当然。首相としても簡単に譲るわけにはいかないと思う」(〇五年十一月十三日、鳥取県湯梨浜町での講演)
 「『大変だ、大変だ』と言って靖国の話をするのは基本的に中国と韓国、世界百九十一カ国で二カ国だけだ」(〇五年十一月二十六日、金沢市内での講演)

消費税
 「基本的には消費税10%はいまでも一つの案だ。小福祉小負担、北欧のような高福祉高負担とあるが、日本の落ち着く先は中福祉中負担だ。その場合、消費税10%は一つの目安かと思う」(今年九月十四日、NHK番組)


 まぁよく並べたものよ。憲法とか消費税10%などについては異論反論はあり得ようが、しかし、適切な用語だったかどうかはともかく、「失言・暴言」と為すべき言説はどこにも見当たらないように思うのだが。そりゃ、前後の文脈から切り離せば、暴言と見なせないこともないような気がしないでもあらずんば虎児を得ず。



麻生総裁誕生 (2008 9/23 0:00)

自民新総裁に麻生氏選出、細田幹事長など党執行部人事決まる(9/22読売)
 自民党総裁選は22日午後、党本部での両院議員総会で党所属国会議員と都道府県連代表による投票を行った結果、麻生太郎幹事長(68)を第23代総裁に選出した。
 麻生氏は第1回投票で全体の67%の票を獲得し、他の4候補に圧勝した。
 麻生氏は自民党役員人事に着手し、幹事長に細田博之幹事長代理(64)を充てた。
 幹事長代理には、総裁選の対立候補の石原伸晃・元政調会長(51)と林幹雄国家公安委員長(61)を起用した。
 麻生氏は24日の臨時国会で第92代、59人目の首相に指名される。次期衆院選は麻生氏と小沢一郎民主党代表(66)が、政権の座をかけて戦うことになる。
 今回の総裁選は福田首相の辞任表明を受けて行われた。麻生氏の総裁任期は福田氏の残り任期の2009年9月30日まで。
 総裁に選出された麻生氏は両院議員総会で、「次なる総選挙で民主党に勝って、初めて天命を果たしたことになる。先頭に立って戦う」と決意を語った。また、「総裁選で戦いを繰り広げた5人の間の対立の文字はこの瞬間に終わった」と述べ、挙党態勢の確立を呼びかけた。
 総裁選は国会議員票386票と地方票141票のうち、2票が無効となり、有効投票総数は525票。麻生氏は351票を獲得、66票の与謝野馨経済財政相(70)、46票の小池百合子・元防衛相(56)、37票の石原氏、25票の石破茂・前防衛相(51)に大差をつけた。
 麻生氏は22日夜、党執行部の主要人事を決め、総務会で了承された。最大派閥の町村派から細田氏を幹事長に起用したほか、保利耕輔政調会長(73)(無派閥)、笹川尭総務会長(72)(津島派)、古賀誠選挙対策委員長(68)(古賀派)、大島理森国会対策委員長(62)(高村派)、菅義偉選挙対策副委員長(59)(古賀派)はそろって再任。次期衆院選に臨むため、これまで1人だった幹事長代理は2人制とし、石原氏(山崎派)は都市担当、林氏(山崎派)は地方担当に充てる。
 麻生氏は23日、太田公明党代表との与党党首会談で連立政権合意を取り交わし、24日の衆参両院の首相指名選挙に臨む。新内閣は同日中に発足させる方針だ。


 麻生さんは今回立候補した5名の中では、「自由と繁栄の弧」構想にも賛同できるし、いちばんマシ…とはいえ、現実主義なところがあるため、過剰に期待するのも禁物に思われる。古賀さんを選対委員長に留任するという点にも、その性格が出ている。その辺りは、吉田茂の血のゆえか。

 しかし、小池百合子は46票ですか。勝ち馬に流れるのが今の自民党の姿とはいえ、小泉の影響力も小さくなったものだと感慨深い。



潜望鏡付き鯨 (2008 9/22 0:00)

潜水艦の正体はクジラ? 防衛省、結論迷宮入り(9/21中日)
 高知県・足摺岬沖の豊後水道周辺で国籍不明の潜水艦が領海侵犯したとされる問題で、防衛省・自衛隊はクジラを潜水艦と見誤った公算が大きいとの見方を固めた。複数の関係者が20日、明らかにした。ただクジラと断定できる「証拠」もなく、結論は迷宮入りになりそうだ。(共同)(以下略)

 潜望鏡が付いた鯨だってさ。新種だね、学会に報告しなきゃ。


何が欲しい? (2008 9/22 0:00)

「IT製品、ソースコード開示せよ」…中国が外国企業に要求へ(9/19読売)
 中国政府が外国企業に対し、デジタル家電などの中核となる製品情報を中国当局に開示するよう命じる新制度を2009年5月から導入する方針であることが18日わかった。
 対象はICカードやデジタル複写機のほか、薄型テレビなども含まれる可能性がある。開示を拒否すれば、その製品の対中輸出や中国での現地生産、販売が一切禁止される。企業の知的財産が中国企業に流出するおそれがあるほか、デジタル機器の暗号技術が中国側に筒抜けとなる安全保障上の懸念もある。経済産業省や米通商代表部(USTR)などは制度の撤回を強く求める構えで、深刻な通商問題に発展する可能性がある。
 中国は、新制度を「ITセキュリティー製品の強制認証制度」と呼んでいる。具体的には、対象となる製品について、デジタル家電などを制御するソフトウエアの設計図である「ソースコード」の開示を外国企業に強制する。対象製品は、開示されたソースコードに基づく試験と認証機関による検査に合格しないと中国で製品を販売出来ないという、国際的に例のない制度だ。
 新制度の対象としては、ソニーが開発した非接触ICカード技術「フェリカ」や、デジタル複写機、コンピューターサーバーなど、暗号機能が含まれる製品が有力。
 中国政府は、ソースコードの開示を求める狙いについて、ソフトの欠陥を狙ったコンピューターウイルスや、コンピューターへの不正侵入を防ぐためと説明している。
 しかし、開示内容が中国政府を通じて中国企業に漏れる恐れはぬぐえない。そのうえ、日本製デジタル機器の暗号情報も見破られやすくなり、中国の諜報(ちょうほう)活動などに利用される懸念も指摘されている。
 業界団体の試算によると、日本企業の対象製品は、現在の中国国内での売上高で1兆円規模に上る可能性がある。在中の日米欧の経済団体は、連名で中国当局に懸念を表明する方針だ。


 次が続報。家電の情報…ではなく、情報のコントロールをしたい様子。

中国のIT製品情報開示制度、ATMやPOS対象か(9/21読売)
 中国政府が外国企業にIT製品情報の開示を強制する新制度について、開示対象の具体的な内容が20日、専門家の分析で明らかになった。
 非接触ICカードやデジタル複写機に加え、金融機関向けの現金自動預け払い機(ATM)システムや、小売店などの販売管理に使われている販売時点情報管理システム(POS)なども開示対象となる可能性がある。
 中国がまとめた対象リストは、「ICチップ用基本ソフト(OS)」「データベースシステム」「迷惑メール防止製品」「ネットワークの監視製品」など13項目。詳細はまだ明らかでないが、ATMやPOSは不正防止などの目的でICチップを使用しており、専門家は開示対象に含まれる可能性があるとみている。
 新制度は2009年5月に導入される予定。IT製品を制御するソフトウエアの設計図「ソースコード」を中国当局に開示するよう強制し、拒否すれば、その製品の現地生産・販売や対中輸出が一切できなくなる。
 中国の新規制については、知的財産の流出が懸念されるほか、日本の情報安全保障上も問題があると指摘されている。二階経済産業相も19日の記者会見で、「貿易への影響に関する懸念を持っている」と制度改善を求める考えを示した。

 中国らしいというか、発想がぶっ飛びすぎというか。「全て晒せ、でなきゃ出て行け」など、普通は言えない。あとは、日本の企業が、その傍若無人な要求に従わないだけの最低限の気骨を有していることを望むのみ。さらに、世界中の企業がこの要求を拒否し全て撤退、中国が再び明・清時代の海禁政策に走れば吉。

 ATMの情報まで欲しがっているということは、商品のパクリというよりは金の流れとか情報の流れを監視したいということか。もしかしたら国内の反乱分子の動きを把握するための措置なのかもしれない。

 ともかく、中共と関わるとロクなことにならないってことだ。



逃亡 (2008 9/20 0:00)

「政治責任」強調の一方で省かばい 太田農水相、ちぐはぐな説明(9/19産経)
 誠に申し訳ない−。汚染された事故米不正転売問題をめぐり、18日の定例会見で辞意を表明した太田誠一農水相。発言が問題化することもある、いつもの会見とは一変して神妙な表情で会見に臨み、謝罪の言葉を口にした。ただ、事故米問題で「政治責任」をとったことを強調する一方、「農水省の対応で辞任したわけではない」と同省をかばうなど、ちぐはぐな説明もあった。(以下略)

 ひとつは解散総選挙を睨んで、ここで辞任した方が選挙にプラスという計算が自民党にあったのか……あと5日で総辞職だから、逆にマイナスにもなりかねないのだが。

 可能性として考えられるのは、太田氏が逃亡した、と。このまま居座ったら、色々追求されてマズイと思ったんじゃ無かろうか。事務所費の流用問題という直接責任のある件でやめるのではなく、省の長という責任はあるが直接本人の問題ではない案件でやめるとなれば、それなりの体裁も繕えるだろうし。

 で、リリーフは若林さん?それとも首相が兼任?


アフラトキシンの肝ガンリスクについて (2008 9/20 1:00)

 事故米の話。メタミドホスの方はあんまり気にしてなかったし、アフラトキシンについても、「関西で肝臓ガンが多い」という話と結びつける向きについてはトンデモと思っていたが、私自身、アフラトキシンの発ガン性について過剰反応していたようなので、参考になるサイトを紹介し自らの不明を晒しておく。

http://d.hatena.ne.jp/NATROM/20080910



300の基礎自治体? (2008 9/19 0:00)

分権改革の民主原案、一括交付金盛る(9/18日経)
 民主党の分権調査会(玄葉光一郎会長)は16日、次期衆院選マニフェスト(政権公約)に盛り込む地方分権改革の原案をまとめた。2010年度までにひも付き補助金を廃止し、地方自治体が自由に使える一括交付金制度を導入するのが柱。衣替えで無駄な支出を1兆円程度減らして別の歳出の財源に回す。
 地方向け補助金は08年度予算で社会保障費などを含め約19兆円。中央省庁が使途を細かく定めている。一括交付金は社会保障や義務教育などの必要経費分(約14兆円)に加え、各自治体の財政力など一定の指標に基づいて配分する。
 分権改革の全体像では、現在の市町村(約1800)を5―10年で700―800の基礎自治体に再編。国の役割は外交・防衛、危機管理、司法などに限る。最終的には都道府県を廃止し、国と約300の基礎自治体の「二層構造」への移行を目指す。


 ひも付きの補助金を減らして自治体の裁量に任せる部分を増やすという方針には、反対はしない。細かい部分には疑義があるが、まぁ大筋としては支持できる。

 気持ち悪いのは記事の後半で、「最終的には都道府県を廃止し、国と約300の基礎自治体の「二層構造」への移行を目指す」という部分。いったい何を意図しているのか分からない。300の基礎自治体ということは、単純計算で1都市の人口40万…人口だけ見ると異常には思えない数字だが、よく考えれば過疎地で40万人となるとかなりの面積をカバーせねばならない。となると、300という数は基礎自治体としてはかなり少ない数字と言わざるを得ない。逆に、国に準ずる位置付けの政治組織の数と考えると、300は多すぎる。江戸時代の藩の数がたしか300前後だったと思うが、交通が整備されていなかった江戸時代ならともかく、現代に300の基礎自治体というのは、あまりに不合理な数字ではないか。

 また、基礎自治体が現在の都道府県より遥かに小さくなるのであれば、相対的に国の力が強くなるのではなかろうか。地方分権を進めるという名目との整合性が、どうも理解できない。まぁこの点は、基礎自治体が小さい方が分権が進むという理屈を説明されれば、疑問が払拭できるかもしれんが。

 さらに言えば、民主党が外国人の地方参政権に賛成しているという点も無視できない。人口40万の基礎自治体であれば、地方参政権を以て朝鮮人や中国人が自治体を乗っ取ることも可能になってしまう。韓国人が次々に土地を買い漁っている対馬の状況を考えれば、妄想とも言い切れない。
 むしろ、外国人参政権との絡みで300という数字を出してきたとすれば、(当然賛同するわけはないが)その数字の意味は理解できる。

 ちなみに道州制にも、今のところ、私は反対。州だと規模が大きすぎる。日本という国が制度的にも精神的にも分かれてしまうような不安がある。地方分権とは、次元の違う話だ。



青柳も (2008 9/18 1:00)

事故米問題 有名菓子店「青柳総本家」の菓子5品の原料に事故米の使用判明(9/17FNN)
 事故米問題で、「青柳ういろう」で知られる有名菓子店「青柳総本家」の菓子5品の原料に、事故米が使われていたことが明らかになった。
 青柳総本家は、午後4時半ごろ会見を開き、「事故米、汚染米が、このたび弊社原料に混入していることが、きのう判明いたしました。おわび申し上げます」と謝罪した。
 「青柳ういろう」で有名な青柳総本家は明治創業の老舗。
 店舗には、事故米が含まれていたことを知らせる紙が張ってあった。
 「上生菓子」、「花びら餅」、「御上菓子」、「手作り栗むし羊羹」、「和生菓子 あゆ」の5品の原料に、事故米が使われていたことが明らかになった。


 青柳ういろうは、自分でも食ったし、お土産にもしたし……事故米が使われたという5品は食べたことがないが、昨日は「きよめ餅」にも事故米が使われていたことが分かったし、事故米が使われている品目の範囲が広すぎて、事故米に関わっていない業者の方が少ないような錯覚にとらわれてしまう。というか、それが錯覚であって欲しいところ。

 関係者に、死人も出た。

事故米流通先の社長が自殺=自宅で首つる−奈良県(9/17時事)
 事故米流通先として公表された奈良県広陵町の米穀販売「ナカガワ」の社長(54)が自宅で首をつり、搬送先の病院で死亡していたことが17日、分かった。県警は自殺とみて調べている。
 調べでは、社長は16日午後11時50分ごろ、自宅2階で首をつっているのを家族が見つけた。


 知らずに卸していた米が三笠フーズ絡みだった、という事情であれば、同情せざるを得ない。10円/kgの事故米が、宮崎顧問のペーパーカンパニーを通すと130円/kgになっていたわけで、中途半端に値段が上がっている分、気付かないというのもあり得ない話ではなさそう(「青柳ういろう」のような末端であれば尚更だろう)。
 知っていて三笠フーズの米を使っていたなら、まったく同情はできないけれども。


 三笠フーズのクズどもを、発ガン物質を含む米を売りさばいたということで、殺人未遂を適用してしょっ引いて欲しい。



有象無象 (2008 9/17 0:00)

 有象無象としか呼びようのない候補者が、わらわら出てくる時期となりました。

民放女性アナや有森裕子さん…民主、目玉候補擁立へ(9/16ANN)
 民主党は、次の衆議院選挙への準備を加速させています。薬害肝炎訴訟の原告の福田衣里子さんなど、目玉候補の擁立を進めています。
 民主党・鳩山幹事長:「選挙期間が短くとも当選を果たせる優れた候補者をどんどん擁立したい」
 民主党が長崎2区からの出馬を打診しているのは、薬害肝炎訴訟原告団の福田さんです。民主党長崎県連は「見通しは五分五分だ」としていて、福田さんは今週中に結論を出すとしています。このほかに、南海放送のアナウンサー・永江孝子さんに小沢代表自ら出馬を打診したほか、バルセロナオリンピック、マラソンの銀メダリスト・有森裕子さんも有力候補に挙がっています。また、民主党は、国民新党と郵政民営化の見直しをマニフェストに盛り込むことでも合意しました。今後は、総選挙前の合併も視野に協力関係をさらに進める考えです。


 福田さんはまだしも(個人的にはまともな政治活動ができるか大いに疑問だが、やりたいことがあるのだからまだ許せる)、元マラソン選手にアナウンサー……記事は民主党の話だが、自民も似たようなことをやるんだろう。ただ、小泉チルドレンも大概アレだが、民主党の横峯とか姫井とかを思い出せば、民主党の方がさらにジャンク度が高い。まぁ、「どっちもどっち」と言うべきか。
 菅直人が、たしか先日、自民党の2世議員や3世議員を批判していたが、同じ能力のないクズ議員なら、汚職に走る可能性のないだけ2世・3世の方がマシである。

 というか、民主党は政権をとる気がほんとうにあるのか?チャンスという時に、常にマイナス方向に突っ走る傾向があるように思うのだが…。



今の停滞はあなたのせいだと思うが (2008 9/16 0:00)

 長いけど、全文引用する。

【竹中平蔵 ポリシー・ウオッチ】国民の「おねだり」復活(9/15産経)
 ■日本は再び悪くなる

 政治と国民の間には、おもしろい関係がある。政治は国民の意思によって影響を受ける。影響を受けるというよりは、民意が政治を決める点にこそ民主主義の意義がある。しかし同時に、民意は政治、とりわけ政治リーダーの姿勢を見て大いに態度を変える。リーダーが自分たちに財政のカネを振り向けてくれそうもないと感じると、それを前提に行動する。小泉純一郎元首相が「痛みを超えて改革を」と訴えたときは、国民もそれを覚悟して行動した。逆に、政治が財政資金を振り向けてくれる可能性があると見ると、民間はそれを見抜いて、したたかに行動する。今の経済界が典型だ。経済界はことあるごとに改革の必要性を唱えながら、一方で迅速、大規模な経済対策を主張し、自分の業界の予算獲得に奔走した。取れるところからは取る…。民間は実にしっかりしている。
 しかし、そんな悠長なことは言っていられない状況になった。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の最近の世論調査によると、構造改革を続けるべきだと答えた国民は37・2%。これに対し、思わないと答えた人は48・4%と半数近くに上った。実質的に6年ぶりの経済対策がとりまとめられ、定額減税まで行われようとしている。国民全体が、もらえるものはもらおうと考え、改革マインドを放棄しているかのようだ。
 実は8月初旬のフィナンシャル・タイムズに「日本の不況は不況じゃない」という興味深い記事が掲載されている。日本経済が悪化しているのは、改革の勢いが低下したからであり、それを元に戻せばいいだけだ−。経済対策など必要なわけじゃない−。こうした主張は、おそらく世界の日本経済に対する平均的な認識を代弁している。
 そうしたなか、自民党の総裁選挙が始まった。今回の選挙は、いくつかの点でこれまでと違う特色を持っている。皆が勝ち馬に乗るのではなく5人の候補が立候補したこと、それぞれに政策を掲げて論争していること、である。民主党から見れば、これぞ自民党の底力と映る面もあろう。しかし候補者の一部は、言葉を巧みに選びながらも、改革に否定的な主張をしているように見受けられる。厳しいグローバル競争が進展する中で、これに正面から向き合うことなく、当面の痛み止めの措置を理由に改革を緩めれば、日本全体が世界の中の負け組になる。このような危機感は、残念ながらなかなか見てとれないのである。
 国民が政府にさまざまな保護的措置を求め、政治が選挙を意識してそれに応じる−。政治が応じそうな気配を読み取って、国民がさらに措置を求める−。結局は「おねだり」と「ポピュリズム」の悪循環である。この悪循環が1990年代の「失われた10年」を生み出したという事実を、いま謙虚に反省する必要がある。

 ■政権交代と資本逃避
 こうしたなか、自民党総裁選で期待通り政策論争は深まっているだろうか。残念ながら答えは「ノー」である。そもそも今回の総裁選は、自民党にとって起死回生のチャンスだったはずだ。
 多くの国民は自民党の政治に失望し、この際一度「政権交代」を実現してもいいのではないかとまで思い始めている。また、改革が進まないことを見越して、自らは外貨建て資産へのシフトを進めている。いわば、「静かな資本逃避」が始まっているのだ。これを阻止する最後のチャンスが与党にあるとすれば、それは今回の総裁選挙をドラマチックなものにすることだ。しかし、そうなっていない2つの理由を指摘したい。
 第1は、候補者同士が必ずしも激しくぶつかり合っていないことだ。選挙である以上、違いをあえて強調する姿勢があってしかるべきだ。しかし現実に、「私の考えとA候補の考えに大きな差があるわけではない」とか「私も同様に…」といった発言が聞かれている。うがった見方をすれば、特定候補の優勢が伝えられる中で、総裁決定後のことを見越してポジション取りの発言をしているとも受け取られかねない。
 第2に、テレビ討論などで質問する側の問題もある。例えば、当面の経済対策一つとっても、そもそも各候補は日本経済の潜在成長率をどのように考えているのか、それとの関連でマクロの総需要追加が必要なのか否か、がまず問われなければならない。さらに消費税については、引き上げを実現するための前提条件は何か、それはいつまでにどのような形で実現させるのか、といったコンセプトを明確にした質問を投げかける必要がある。それだけで、政策の輪郭は明確になるはずなのに、これまでの討論では実現していない。マニフェスト選挙は定着したが、それを評価する側の力不足が明確になっている。
 もっとも、各候補の公約で興味を引く点もある。そもそも通常の政策決定の場合は、省庁審議会などで議論し、党の部会で討論し、政調会、総務会で決定する、といった複雑な手続きを経なければならない。しかし今回のように総裁候補者がある政策を公約に掲げた場合、当該候補が総裁・首相になればそれを実現せざるを得なくなってしまう。
 例えば郵政民営化は、通常のプロセスでは絶対に実現不可能だが、総裁候補が総裁選で公約した項目だからこそ実現可能になった。そうした観点から、小池百合子候補が国立大学民営化や国会一院制(議員削減)を掲げ、石破茂候補が国会議員歳費2割削減を公約に掲げている点は注目される。このような突破型のアジェンダに焦点が当たれば、政策の争点が明確になり、総裁選挙への注目も高まるだろう。
 残された総裁選挙の期間、激しくドラマチックな政策バトルが繰り広げられなければならない。さもなければ、国民はしたたかに政治に「おねだり」しつつ、裏で政権交代の実現や資本逃避といった形で、次への準備を本格化させることになろう。


 海外の投資家が「日本は改革が停滞しているから経済が悪化している」と言っているのは、日本のためではなく、自身が活動しやすくするためでしかない。投資家、とりわけアメリカの投資家に都合のいい状態を作り出さねばならない義務など、日本にはない。
 サブプライム問題でアメリカ経済が行き詰まり、リーマンが潰れるという状況にあって、未だにアメリカのやり方が正義だと信じている竹中平蔵は、いったい経済の何を理解できているのか、不思議でならない。確かに将来性のない事業に公金を注ぎ込むのは、忌むべきバラマキである。しかし、日々の生活にすら困る人々が続出している中で、さらに自由競争を激化させようとするのは鬼畜の所業である。セーフティネットも準備せずに資本家・投資家・大企業が得をするような「改革」のゆえに、そして金持ちたちの好景気も結局は外需頼みでしかなかったがゆえに、アメリカ経済が行き詰まると日本経済も停滞したのだ。

 「「おねだり」と「ポピュリズム」の悪循環」と言うが、小泉政治こそポピュリズムの極みだったではないか。変革を期待する国民の意識を利用し、日本の社会構造を破壊し尽くした。たしかにグローバリズムに対応する力は養わなければならない。しかし竹中がやったのは、海外資本に対抗する力を養うことではなく、逆に海外資本に立ち向かう力を失わせることだった。言ってることとやってることが、正反対である。

 たしかに日本には様々な改革が必要だ。公務員改革は私も支持するし、財政の健全化を為さねばならぬのも理解できる。しかし、国民の生活を逼迫させて良いわけがないし、経営者や株主のような所謂金持ちばかり優遇される社会も問題だ。こういうことを言うと、「社会主義がお好きですか?」というアホなことを言う者が出てくるのだが、弱肉強食の資本主義ではなく、修正資本主義、社会民主主義がベターだと考えているだけだ。

 しかし、竹中さんは、本当に「何でも民営化」が好きなのな。「国立大学民営化」って何だよ。国立大に何か恨みでもあるのか?



あの国の潜水艦で間違いないだろ (2008 9/15 0:00)

 豊後水道って、おもいきり内海じゃないか。

豊後水道領海侵犯 国籍不明潜水艦(9/14 16:21産経)
 14日午前6時前、九州と四国の間の豊後水道周辺海域の日本領海内を航行中の海上自衛隊イージス艦「あたご」が、潜水艦の潜望鏡らしきものを発見、追尾を開始した。自衛艦隊司令部などで確認したところ、海自や米海軍の潜水艦でないことから、国籍不明の潜水艦による領海侵犯事案として、林芳正防衛大臣や首相官邸に連絡を入れ、態勢を整えたが、同日午前8時40分ごろ、国籍不明潜水艦を見失った。
 防衛省によると、現在、豊後水道南方の九州東沖合の太平洋の広い範囲で、あたごとP3C哨戒機1機、対潜哨戒ヘリ2機による捜索を継続中、呉地方総監部から護衛艦3隻が現場海域に向かっているという。
 外国の潜水艦は領海内では浮上航行が国際海洋法で決められているが、今回は領海内を潜没航行中で、意図的な領海侵犯の可能性が高いと防衛省ではみており、当該潜水艦の再発見とともに、収集した情報から潜水艦の種類、国籍の特定を急いでいる。


 こんな大胆な行動をとる国は、一つしかない。福田がまだ総理でいる今のうち、ということか。
 まぁ幾ら領海侵犯しても撃沈される危険がないのだから、好き放題したくなるわなぁ、あの国の考え方に則れば。

 日本も、きちんと対応しないから舐められる。おそらく口先だけの抗議をおこなうことになると思うが、爆雷を喰らわせろと言うような無理は言うつもりはないから、せめて大使の引き上げなどの毅然とした措置は執ってもらいたい。

 せっかく石破さんが総裁戦に出ているのだから、領海侵犯を繰り返す「遅れてきた覇権国家」に対してどういう姿勢をとるのか、きちんと主張してほしいものだ。仮に今回の件がなかったとしても、まともな国防体制が敷けていない我が国であるから、総裁選で国防について論戦が交わされることを大いに期待したい。石破さんに期待するのは、そこだ。

 見失ったって、本当かなぁ……見失ったことにしたってことはないのかな?


案の定 (2008 9/15 0:00)

道のエコサマータイム CO2削減8トン 夜更かし、残業変わらず?(9/11北海道新聞)
 道は、七月一日−八月八日の六週間に職員三千七百三十八人が参加して行った「エコ・サマータイム実践」の結果をまとめた。期間中、出勤・退勤時間を一時間早めて節電に取り組んだ結果、「道民一世帯の年間排出量に当たる約八・二トンの二酸化炭素(CO2)削減効果があった」としている。
 CO2削減量は、職員の自己申告に基づき、「テレビを一時間早く消し、早朝番組を見ないと九十六グラムの削減」などとする環境省の環境行動基準に沿って試算した。
 ただ、職員へのアンケートでは「寝不足で体調不良になった」(29%)、「労働時間が増えた」(26%)などの訴えも多く、出勤時間を早めても、結局は夜更かしや残業を続けていたことをうかがわせた。


 公務員でさえ労働時間の増加を不満にしているわけで、これが民間に導入されたらと考えると、ぞっとするわな。で、効果と言えば、道民一世帯分の年間排出量のCO2を削減しただけ。本当にCO2が温暖化の原因ならば多少の意味もあろうが、それすら疑わしいのにたかだか8t程度の削減のために、労働環境を悪化させることもあるまい。

 サマータイムは有益だと主張するのは、エコの盲信者か、残業させたがりのお偉いさんだけだ。



大したことないってか (2008 9/13 0:00)

 「レイプする方が元気があっていい」「消費者がやかましい」という発言も併せて鑑みるに、この男は脳味噌の回路がどこか狂っているとしか思えない。

【事故米不正転売】情報開示遅れ、状況認識甘さも 太田農水相(9/12産経)
 米粉加工販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の汚染された事故米が病院給食用などに使用された問題で、12日に会見した太田誠一農水相は「直接口に入れるものなので、重く受け止めている」と述べ、早急に事実関係の解明を進める意向を示した。一方で、「焼酎は製造過程で無害化されることもある」「(メタミドホスの混入は)ギョーザ中毒事件と比べれば60万分の1の量」などと発言し、農水省の情報開示の遅れとともに、状況認識の甘さも露呈した。
 太田農水相は事故米が病院給食用に消費された可能性があることについて、焼酎など加工品の混入と比較し、「一層深刻に受け止めている」と述べた。だが、給食用に使用された事実を報告された時期を質問され、「昨日か一昨日か…思いだせない」と回答。「深刻に受け止めているのに忘れたのか」と突っ込まれると、「毎日いろんなことがあるから。記憶がない訳ではなく自信がないだけだ」と強弁した。
 一連の問題では、三笠フーズから事故米を購入した業者名の公表が遅れるなど、農水省の情報開示のあり方も問題となっており、会見では質問が殺到。太田農水相は「事実関係が確認できないと公表はできない」と繰り返した。
 また、「福徳長酒類」(東京)が自主回収を始めたというニュースも会見中に入ったが、「そうした事実は把握していない」。
 農水省が過去5年間で100回近く三笠フーズに立ち入り検査を行ってきたにもかかわらず、不正を見つけられなかったことについて、太田農水相は「コメの流通は農水省の責任なので、長年不正を見抜けなかったのは残念」と農水省の責任を認めたうえで、担当部局の処分を検討していることを明らかにした。


 たしかにメタミドホスに関しては、微量だから問題は大きくないのかもしれない。そこは譲るとしても、アフラトキシンについては、微量だから大丈夫とはとても言えまい。また、健康被害の報告がないから…」という言い訳も笑止もので、ガンの発症の原因がアフラトキシンであることを立証するのはほとんど不可能であり、「事故米のアフラトキシンが原因でガンになった」という報告がないのは当然のことだ。

 問題になっている酒類の中で焼酎しか話題にしていなかったり、脳味噌がメルトダウンしているとしか思えぬ。食べ物という人命に直接関わる問題で、この程度の発言。それでいて、人権擁護法案推進派というのだから、嗤うしかない。



農水省も共犯 (2008 9/12 0:00)

「工業用糊に限り販売」 農水省の説明は大ウソだった(9/11J-CAST)
 農薬や毒カビに汚染された「事故米」が食用として出回っている事件で、農林水産省の説明に大きな疑惑が浮上している。農水省は「事故米」を、工業用糊や、木材の合板や修正材の接着剤の原料使用に限り販売を許可していると説明していたが、実は、国内では接着剤などの原料に米を使用することは殆どないことがわかった。使い道のない米を穀物業者に販売していた形になり、今後農水省の責任が厳しく追及されるのは必至だ。

糊に使うのは「事故米」でなくタピオカや小麦
 問題を起こした三笠フーズの場合も「工業用糊加工品」に用途を限定することを条件に販売したという。しかし、工業用糊メーカーの大手ヤマト、不易糊工業、住友3MにJ-CASTニュースが取材すると、いずれも、澱粉糊のうち「米を原料にしているものはない」という答えが返ってきた。また、「米を原料に糊を作っているメーカーがあるという話は聞いたことがない」のだという。ちなみに澱粉糊はヤマトがタピオカ、不易糊工業はコーンスターチを原料にしている。
 また、森林総合研究所によれば、合板を作る際や、修正材に使う接着剤の原料に小麦を使う例はあるものの、米を使ったものは見たことがないそうだ。工業用糊や接着剤に使われないとなると、「事故米」を工業用糊などに使用を限定、という農水省の「前提」が全く崩れてしまう。
 「三笠フーズ」を発端とする今回の「事故米」の食品使用問題では、2008年9月10日に、新たに食品・資料販売会社「浅井」(名古屋市)、肥料製造会社「太田産業」(愛知県小坂井町)が米穀の仲介業者に転売していたことが発覚。食用に転用されている可能性が強まっている。
 今回の「事故米」は、日本政府が世界貿易機関(WTO)のルールで輸入を義務づけられたミニマムアクセス(MA)米で、年間約77万トン輸入している中の一部。農水省のホームページには、
 「MA米によって国産米の価格・需給に影響を与えないよう、加工用中心の輸入・販売を行うなどの措置を講じている」と書かれている。

「何でも工業用に回すというわけではありません」
 08年9月10日のテレビ朝日系「報道ステーション」では、東北の穀物業者が匿名でインタビューに応じていた。
 「農政事務所からカビの生えた270キロの米があるという話があり、食用以外なら何でも処理していいと。それで、堆肥にするということで私が買った。(事故米は)手を出す人がいないので、お金にならない」
穀物業者に直接の依頼があるのは驚きで、それだけ「汚染米」の使い道は少なく、在庫が膨らみ、農水省は頭を痛めていた様子がうかがえる。
 農水省の報道担当はJ-CASTニュースに対し、「三笠フーズ」に「事故米」を販売したのは「三笠フーズ」が工業用穀物も扱っていたため、契約通りに加工すると考えたからだと話した。しかし、「事故米」が工業用糊としては需要がないのでは、と指摘したところ、これまでの農水省の発表やJ-CASTニュースの取材に答えたこととニュアンスが一変した。
 「台風で水に浸った事故米は食用としてすぐに出荷するように、事故米も臨機応変に、何でも工業用に回すというわけではありません」という理解不能の説明だった。食用に転売される可能性にうすうす気が付いていた、といわれても仕方がないような対応だ。


 三笠フーズのクズは殺人未遂なり破防法なりでぶっ潰すのは当然として(現実的には無理だろうが)、同時に農水省の対応も突っ込まれるべきだろう。こういうお役所を批判するのはマスコミは大好きなはずだが、この件に関しては突っ込みが甘いように感じられる。自民党の総裁選も大事だが、ほぼ結果が分かっているような総裁選よりも、国民をガンの危険性に晒す毒米の件の方が、よっぽど重要ではないか。

 粛々と必要な情報を出せばいいのに、事故米を買わされた業者名については、小出しにしか情報を出さない。あげく、「工業用に使うため」という事故米の利用法自体ウソだったとあっては、売った後の管理の問題のみならず、売る際の管理からずさんだったことになるし、さらには情報隠蔽の姿勢についても問題になってくる。

 ちなみに、ミニマム・アクセスに関して、輸入量の義務づけは存在しないらしい。義務でないのに、政府は義務であるかのようにせっせと外国米を買い漁っている、と(参照:2008年5/8参議院農林水産委員会議事録)。減反を推し進めてまで、何をやっているんだか。


480gのプリン (2008 9/12 0:00)

 ファミリーマートで、480gの「うれしいプリン」なる商品を四日ほど前に発見。昨日、満を持して購入。カロリーを気にしなくて済むように、ちょいと多めにランニングしてきましたわ。
 
 粉から作るプリン、ありますわな。あれに近い風味と舌触り。ただ、卵の味わいは感じられます。くどくない味わいなので、普通のプリンよりは大量に食べやすいのですが、それでも480gはかなりのボリューム。何回かに分けて食べるか、何人かで分けて食べるのが吉。


アンクル・サム (2008 9/12 0:00)

米兵募集の絵柄とそっくり 伊賀のにぎわいフェスタポスター(9/11中日)
 伊賀市で8月に開かれた夏祭り「市民夏のにぎわいフェスタ2008」のポスターが、第1次世界大戦で米陸軍が兵士募集に使っていたポスターの絵柄と似ていることが10日、分かった。市議会の一般質問で「不適切」と指摘を受けた今岡睦之市長は「市民から指摘を受け初めて知った。もう少し穏やかなポスターの方がよかった」と非を認めた。
 この日、再開した定例市議会本会議の一般質問で、共産党の森永勝二議員が「市民から怖い顔していると指摘があり、調べたところ米軍募集のポスターの引用だった。市民まつりにはふさわしくないのでは」と市の見解をただした。
 「市民夏のにぎわいフェスタ2008」は市や上野商工会議所でつくる実行委員会が主催。市によると、実行委員会のメンバーの広報担当者が市外の催しで同様のポスターを見かけ「遠くからでもインパクトがある」と絵柄に採用した。
 引用が指摘された兵士募集のポスターとは服装がジャケットから浴衣に変わった点以外はほぼ同じだった。「にぎわいフェスタ」のポスターは1000枚が市内に張り出されたほか、同じ図柄のチラシ3万8000枚が市内全戸に配布された。
 市はイベントに対しポスター制作費などを含めて130万円を負担している。半田泰士産業振興部長は「気がつかなかったのは怠慢だった。来年は市民の理解を得られるものにしていきたい」とした。
 (平井良信)

画像

 バカバカしいくだらなさは、けっこう私の好みだ。というか、大学のサークルの勧誘ポスターのような安っぽさがステキだ。

 で、「市民から怖い顔していると指摘があり、調べたところ米軍募集のポスターの引用だった。市民まつりにはふさわしくないのでは」という指摘は、共産党らしい。ネタ元が米軍募集のポスターだったからって、すぐに不穏な空気を(存在しないのに)読み取る辺り、さすが左巻き。このくだらなさこそ、平和を象徴していると思うのだが。まぁ今度からは、赤軍募集のポスターを参考にするとよかろう。

 いちばん情けないのは「気がつかなかったのは怠慢だった。」という反応。ネタ元のポスターは、「有名」を通り越して常識の範疇だろ。世界史の資料集には必ず掲載されている。採用した奴らの無知が、一番痛い。



予言 (2008 9/11 1:00)

県内に地震発生のうわさ 「またか」反応冷ややか(9/10静岡新聞)
 「13日に東海地震が発生する」―。科学的な根拠のない地震発生のうわさが県内に広がっている。同様のうわさは昨年も流れ、浜松市や磐田市では定住ブラジル人が県外に避難するなど一部で混乱が生じた。今回は、「また言ってるね」と冷ややかに受け止める声が大半だ。
 うわさの発端の1つは、一部週刊誌が今年2月に掲載したブラジル人予言者の特集記事とみられる。“予言”の内容は「9月13日にM8・6の東海地震が発生し、3万人が被災する」。インターネット上の書き込みなどを通じて広がった。
 同様のうわさが流れた昨年夏には、磐田市で「地震が来るから長野に逃げる」などの理由で外国人登録者数が一時的に減少。浜松市の外国人学校でも退学者が出るなどの事態に発展した。
 今回のうわさについて、浜松市のブラジル人学校「エスコーラ・アレグリア・デ・サベール」の職員は「生徒数が減るなどの変化はない」と話す。同市在住のブラジル人女性は「うわさは知っているが、昨年は地震が来ると言ったのに来なかった。今回は皆、まったく信用していないのでは」と推測している。
 今年の7月から8月にかけて、浜松市と磐田市のブラジル人の登録者数はいずれも微増だった。


 ジュセリーノ、だったっけ?拙者は岐阜県在住の某塾講師だが、子供たちも「9/13に地震が…」と言ってるわけですわ。もちろん、本気で信じていると言うよりは、お祭り騒ぎを楽しんでいる風情ではあるけれど。
 で、こういう予言を片っ端から否定するのが趣味の拙者としては、子供たちに対して「もし本当に地震が来たらお前らに1万円ずつくれてやる!」とか大言壮語したくなるわけです。というか、しちゃったんですわ。てことで、本当に地震が来たら、合計で100万くらい払わなければならなくなります。お願いですから、来ないでください。

 ともかく、こういう予言を信じるバカって存在するのかね?しかも調べたら件の予言者、典型的な「数撃ちゃ当たる」タイプではないか。このタイプは、当たった物だけを大々的に喧伝するから、何となく当たる予言者に見えるだけで、その裏には何百倍、何千倍もの外れた予言が存在するのだ。
 予言の中でも、地震はけっこう当てやすい部類に属する。有感地震だと関東地方では10日に1回、M7クラスの大地震でも、日本では2年に1回のペースで起きている。「10月に東京で地震が起きる」と言えば、ほぼ間違いなく当たるわけだ。

 「2009年に地震が起こるという予言が為される」という予言の方が、地震が起こるという予言よりも、確度が高いと思うよ。



無意味な立ち入り検査 (2008 9/10 0:00)

 「この世はアホだらけなのかァ〜〜〜〜〜〜ッ!」と叫びたくなる話だ。

三笠フーズの事故米問題、転売情報を昨年に把握 農水省(9/8日経)
 米粉加工会社「三笠フーズ」(大阪市北区)がカビ毒や残留農薬で汚染された「事故米」を食用に転売していた問題で、農林水産省に昨年、転売に関する情報が寄せられていたことが8日、分かった。農水省は同社側に数度立ち入り調査したものの、同社の転売の事実を確認できなかった。
 白須敏朗事務次官は同日の記者会見で、同省が不正転売を見抜けなかったことについて「監視体制が不十分だった」と認めた。現在は日程を通知した上で実施している立ち入り調査を、抜き打ちに切り替えるなどの対応策を検討する考えを示した。


 日程を通知した上で検査など、「とりあえずやりました」というアリバイ作り以外に、何のメリットもない。だから、こんなことになる。

三笠フーズ立ち入り、5年で96回=それでも見抜けず−農水省(9/8時事)
 農水省は8日、米粉加工会社の三笠フーズ(大阪市北区)が工業用の「事故米」を食用に転売していた問題で、同省が三笠の福岡工場(福岡県筑前町)への立ち入り調査を2004年度から08年度まで5年間にわたり、計96回実施していたことを明らかにした。同省は、それでも見抜けなかった理由として、三笠が二重帳簿を作成するなど悪質だった点を指摘するとともに、自らの監視体制の甘さを認めている。

 これも広い意味での税金の無駄遣い。事故米を売っておいて後は知らない、監視体制もいい加減なもの……無責任極まりない。救いがないのは、これがこの問題に限った話ではなく、お役所が絡むとだいたい似たようなことになるという体たらく。自治体絡みのリサイクル事業もそうだったね。

 三笠フーズが悪いのは当然としても、この件では同時に農水省のいい加減さが目に付く。国民の命は安い物だと思い知らされるのは、もうウンザリなんだが。



平成になっても (2008 9/9 0:00)

 三重県は、未解決の行方不明事件が多い印象を持っている(「ミゆキサンにツイテ ミユキ カアイソウ カアイソウ」の印象が強いせいか…これも北絡みか?)。この事件も有名で、渡鹿野島への取材に絡んで問題発生したんじゃないかとか、同時に北朝鮮に拉致という話も既に出ていた。

【拉致新疑惑】捜査当局が拉致事件で再捜査 10年前に失踪の辻出さん(9/8産経)
 平成10年に三重県伊勢市で失踪(しっそう)した女性が、北朝鮮に拉致されているとの情報が中朝関係筋から政府に寄せられていたことが7日、複数の政府関係者の話で分かった。女性は政府認定の拉致被害者や特定失踪者リストにも含まれておらず、捜査当局は拉致事件での立件を視野に再捜査を開始する方針を決めた。当時、現場近くに不審船の出入りがなかったかどうかなどを洗い直す。政府の拉致問題対策本部もこうした情報を把握、強い関心を示している。この女性が拉致されていることが確認されれば、18人目の拉致被害者になる。
 北朝鮮の金正日総書記は昭和60年代以降の拉致を否定しており、この拉致疑惑が事実であれば、北朝鮮の主張がまた一つ根底から崩れる可能性が出てきた。
 女性は宮崎県生まれで、伊勢市の地域雑誌「伊勢志摩」の編集記者をしていた津市の辻出紀子さん=失踪当時(24)。辻出さんは平成10年11月24日深夜に退社した後、行方不明となった。
 三重県警は、辻出さんが知人男性から伊勢市内の損害保険会社駐車場に呼び出されていたことを把握、事情聴取したが「当日夜に会ったが、付近の県道で車から降ろした後は知らない」などと話し、捜査は「迷宮」入りとなっていた。
 しかし、今年春ごろに政府関係者が北朝鮮事情に詳しい中朝関係筋から「辻出紀子さんという方が北朝鮮にいるのではないか」との情報が寄せられていた。この際、日本側は「辻出さんの『つ』の字も出さなかったのに、先方から辻出さんの名前をフルネームで言った」(関係者)という。
 辻出さんに関しては、平成18年夏にも「北朝鮮で似たような人を見た」との情報が脱北者から寄せられたが、日本のNGOが調査した結果、別人と判明したこともあった。
 ただ今回、辻出さんの拉致情報が別ルートからも寄せられたことで、三重県警などは拉致事件の可能性を含め捜査を洗い直す方針だ。政府関係者は「第三国の人間が、拉致被害者や特定失踪者にもなっていない人の名前を知っているのは不自然だ」として高い関心を寄せている。
 北朝鮮による拉致事件をめぐっては、金総書記が小泉純一郎首相(当時)との平成14年9月の日朝首脳会談で日本人拉致を認めた上で、関係者の処罰や再発防止を約束。今年8月の日朝実務者協議では北朝鮮がすべての拉致被害者の再調査を行うと約束した。
 北朝鮮側は1日の福田康夫首相の辞任表明に伴い、再調査のための調査委員会設置を延期すると日本政府に通告したが、辻出さんの新たな拉致疑惑が浮上したことで、今後の日朝協議にも影響を与えそうだ。


【拉致新疑惑】拉致事件新疑惑の経過(9/8産経)
・平成10年11月23日、津市の辻出紀子さんがタイ旅行から帰国
・24日昼ごろ、辻出さんは旅行写真の現像を写真店に依頼
・同日午後11時ごろ、同年春に辻出さんが知り合った三重県内の男性が辻出さんに電話。辻出さんを勤務先の三重県伊勢市内の出版社近くの損害保険会社駐車場に呼び出す。辻出さんは勤務先を退社
・同日午後11時15分ごろ、辻出さんが駐車場で男性と携帯電話で会話
・25日、駐車場で辻出さんの車を発見。バッグや携帯電話は見つからず。失踪後も預金を引き出した形跡なし
・男性は県警の事情聴取に対し、駐車場で辻出さんと会ったと認める。「1時間ほど駐車場で話した」「1〜2時間車に乗せて話し、近くの県道で降ろした後のことは知らない」などと供述
・この後、男性は別件の容疑で逮捕。「無罪になったら(辻出さん事件のことを)すべてを話す」と言っていたが、無罪判決を受けた後、明らかにせず


 この件に関する調査会NEWSの文章。

[調査会NEWS 682](20.9.8)
■辻出紀子さんに関する報道について

 本日9月8日付「産経新聞」で三重県で平成10(1998)年11月に失踪した辻出紀子さんに関するニュースが大きく掲載されました。これに関し以下の見解を発表いたします。

辻出紀子さんに関する本日の産経新聞の報道について
1、辻出さんが拉致されているのではないかという情報は4年程前からあり、調査会としては非公開の形で調査及びご両親との接触を行ってきた。産経新聞の記事にあるNGOは調査会である。また、昨年1月23日に発表した「マッピングリスト10 特定失踪者の学歴の共通について」で<ケース15>の最後に「M」とされているのが辻出さんである。
2、本件については未だ辻出さんが国内における犯罪に巻き込まれた可能性も完全には排除できないため、調査会としては当面公開扱い(ゼロ番台リスト)に入れて調査を進める。
3、仮に辻出さんが北朝鮮にいた場合、これまでの情報からすると、北朝鮮当局が拉致ではなく自らの意思で北朝鮮入りした人として発表する可能性がある。今回の情報の出方にもその意味で疑念が感じられる。この点は調査会としても注意していきたい。
4、いずれにしても関係機関には辻出さん失踪の真相究明を早急に進めるよう求めたい。
                 平成20年9月8日
                                          特定失踪者問題調査会代表 荒木和博


 能登沖で工作船が出現したのが平成11年。工作船がウロチョロできて、なおかつ朝鮮総連が日本国内で何の問題もなく活動しているわけだから、拉致が行われていたとしても何の不思議もない。それこそ、今このときに拉致が行われていないと保証することすら、不可能だ。

 しかし、「向こう」から話が出てきて、やっと三重県警が捜査を洗い直すというのが、何ともはや。国が把握できていない案件がいったいどれだけあるのかと考えると、ぞっとする。また、国が北朝鮮による拉致の疑いがある案件について、どれだけ本腰を入れて調査をしているのかという疑念も、あらためて膨らむ。


 拉致問題というのは決して過去の問題ではない。日本がこの問題を真正面から取り組んで解決できなければ、「日本は主権を侵しても何もできぬ国」と評価した国が、再び日本国内で拉致事件を起こす可能性がある。もちろん北朝鮮が再び拉致を実行する可能性もあるし、北朝鮮以外の国が新たに拉致をおこなう可能性もある。
 拉致問題は、過去の拉致事件だけではなく(「過去に起こった」という意味の「過去」であり、被害者が帰ってきていない以上拉致事件は現在進行形の問題だという認識は、当然筆者は有している。念のため)、今後起こりうる未来の拉致事件も含まれていると考えるべきだ。その意味で、決して拉致事件は、他人事の問題ではない。

 とりあえず、新首相になるお方には、朝鮮総連のブッ潰しを激しく期待する。摩擦係数がかなり高いのは安倍政権の時に分かってはいるけど、希望せずにはいられない。



見苦しい態度 (2008 9/8 0:00)

 相撲ファンとしての情けなさは際限なく増幅していく。

露鵬と白露山が精密検査でも大麻陽性…露鵬は改めて否定(9/6スポーツ報知)
 日本相撲協会による抜き打ちの簡易尿検査で大麻に陽性反応を示したロシア出身の幕内・露鵬(28)=大嶽部屋=と十両・白露山(26)=北の湖部屋=は、専門の検査機関による精密検査でも大麻に陽性反応を示したことが6日、分かった。相撲協会は対応を協議するため、8日に理事会と評議員会を東京・両国国技館で開催することを決めた。
 6日には、役員以外の親方衆が集まって国技館で臨時の「年寄総会」を開き、協会執行部に対し速やかな理事会と評議員会の招集を申し入れた。北の湖理事長(元横綱)がこれを承認した。
 2日に簡易的な尿検査を行った再発防止検討委員会の伊勢ノ海委員長(元関脇藤ノ川)によると、6日に陽性が判明したのは2つある検体のうち、Aのみ。Bの結果は8日に発表するとしている。再発防止検討委員でもある日本アンチ・ドーピング機構の大西祥平専門委員は「両検体の結果が出なければ、(最終)判断できない」と話した。
 大西委員によると、B検体を検査するには力士本人の了承が必要で、露鵬は検査を了解する意思を示したが、白露山については未確認。白露山の師匠でもある北の湖理事長は「違うところで検査してもらいたい」と話している。
 6日に記者会見した露鵬は「(陽性反応の)結果は信用しない。自分は大麻を吸ったことがない」と、大麻使用をあらためて否定。14日に始まる秋場所へ出場する意向も示した。露鵬の師匠・大嶽親方(元関脇貴闘力)も「本人がそういうふうに言っているので信用する」と露鵬を擁護した。
 北の湖理事長「本人たちは(大麻の)使用をずっと否定しているのだから、この段階で何かを言えるものではない。いろんな鎮静剤などの成分が入っているかもしれないので、B検体をまた違うところで検査してもらいたい」


 「本人たちが否定しているから検査結果を信用しない」のであれば、検査の意味などなかろう。検査結果を信用しないのなら、はじめから抜き打ちでドーピング検査などしなければ良かったのだ。引っかかる者が出てくることも想定せずに検査を実施したとすれば、ただのアホウである。北の湖の狼狽えぶりを見るに、たぶん陽性の力士が出るとは思っていなかったのだろう。仮に力士を庇うにしても、「検査結果が揃うまで何も言えない」とだけ言えば済むことなのだが。

 星野もそうだが、印象を悪くするのは、何か失敗や過ちを犯したことそのものよりも、それに対するその後の対応ぶりにある。たとえ過ちを犯しても、事後がしっかりしていればむしろ評価は上がる。石油ストーブ回収で株を上げた松下のような対応を思い出す。

 北の湖は、とりあえずトップにいるような器ではない。

 ちなみに、検査の行方はこんな感じに。

露鵬の陽性確定=相撲協会に質問状提出へ−大麻問題(9/7スポーツナビ)
 大相撲の幕内露鵬(28)が所属する大嶽部屋の顧問弁護士は7日、東京都江東区の同部屋で記者会見し、ドーピング(禁止薬物使用)検査専門機関に提出したもう一方の尿検体の分析を希望しない考えを表明した。これで露鵬については、一つ目の検体で出た大麻陽性反応が精密分析の結果として確定した。
 弁護士はまた、8日に開かれる相撲協会の再発防止検討委員会で同委あてに質問状を提出する意向も示した。2日に行われた抜き打ち検査の手続きに対する疑義や吸引を特定した根拠、吸引以外による成分摂取の可能性−などをただすという。


 もうグダグダ。
 デーモン閣下に理事長をやってもらえばいいんじゃないの?


汚染米 (2008 9/8 0:00)

 「健康への影響は限定的」とかワケの分からんこと言ってないで、ちゃんと情報を出せ。

週末返上で確認作業 汚染米問題で小売・外食業界(9/7産経)
 大阪市北区の米粉加工販売会社「三笠フーズ」が発がん性のカビが生えたりした事故米を食用に不正転売した問題で、食品加工や外食業界では週末を返上して仕入れルートの確認に追われる企業が相次いだ。ただ、農水省と同社が転売先や商品名を公表していないため、確認作業が難航している会社も多く、「お客さまの不安を考えれば一刻も早く公表すべきだ」と批判の声が相次いでいる。
 三笠フーズと農水省は健康への影響は限定的として、事故米混入の恐れがある商品について「九州地方のメーカーが製造した焼酎のほか、せんべいや和菓子など米菓」という情報だけしか公表していない。商品名に関する具体的な説明は一切なく、各企業は商品ごとに仕入れルートを確認して顧客に説明するしかない状況だ。
 さらに問題が発覚したのは金曜日の午後だったため、各企業の仕入れ担当者らが6、7日の週末を返上して確認に追われた。大阪市北区の百貨店「大丸」の運営会社では食品バイヤーの担当者数人が「他の仕事を放っておいても、最優先でやらなければいけない」と休日出勤して確認作業を行った。
 しかし商品名が分からず難航。担当者は「こだわりの商品しか扱っていないので大丈夫と思うのだが…。お客さまに尋ねられても十分な回答ができず困っている」と気をもんでいた。


会見で「経営厳しかった」三笠フーズ社長、指示認める (9/6夕刊フジ)
 毒性の強い有機リン系殺虫剤メタミドホスや発がん性の高いカビ毒で汚染された中国産などのコメを三笠フーズ(大阪市)が食用に転売していた問題で6日、冬木三男社長(73)が大阪市内で会見し、自ら転売を指示したことを認めた。汚染米の危険性の認識があった上で「経営が厳しかった」とも述べた。
 責任の所在をめぐっては当初、現場責任者と三笠フーズの親会社の見解が真っ向から対立していた。
 今年5月まで福岡県筑前町にある同社工場の所長だった男性は、転用は「社長の指示で行っていた」と証言した。だが、三笠フーズの親会社の米穀販売会社「辰之巳」(同)では、財務担当者が「九州の実質的な責任者だった前所長が独断で行った」と主張していた。
 民間信用調査会社によると、三笠フーズは1977年に設立。本社は大阪市北区梅田。2007年4月期の売上高(連結)は約18億円。米飯加工調理食品の製造・販売と外食事業を行う同社のほか、米穀卸の「辰之巳」、米穀小売りの「辰之巳米穀」でグループを形成。「辰之巳」ともども冬木社長によるワンマン経営。大阪市内で天丼店「みかさ」も展開している。
 主な出荷先は鹿児島県の酒造会社のほか、大手航空会社、駅弁会社、すしチェーン、スーパー、ホテル、中堅外食産業など。同社が扱う米は焼酎、ライスヌードルなどのめん類、餃子やシューマイの皮、レンジ加熱のごはんなどに使われているため、多方面に影響を与えそうだ。


 アフラトキシンにメタミドホス……不二家や吉兆がかわいく見えるような状況。なのに、情報が出てこないから、被害がどれだけ広がっているのか全く分からない。農水省が管理できなかった責任から逃れようとしているからか、被害が広がりすぎて報道するに忍びないからなのか。

 いちばんかわいそうなのは、関係ないのに風評被害を喰らっているであろう三笠フーヅ。



したたかと言うかしぶといと言うか (2008 9/5 1:00)

 麻生さんに、石原さんに、与謝野さん、小池さん。小沢一郎の無投票当選が濃厚な民主党に比べ、自民の総裁選はなかなか派手な様子になってきた(途中でレースから降りる人も出てきそうではあるが)。こういうところ、自民党の強さを感じるし、同時に自民党の(相対的な)人材の豊富さと、反面民主党のふがいなさを思い知らされる。石原も与謝野も小池も、明らかに「軽い」対抗馬であるが、かと言って民主党ではこの程度の戦いすら見られない。
 総裁選を盛り上げた方が来たる総選挙で有利、というような下心満載の「盛り上がり」ではあろうが、それすら叶わない民主に比べれば、良かれ悪しかれ自民党の方が権力を握る方法論をよく分かっているように思う。

 でも、中途半端に自民党が延命するくらいなら、選挙で自民党惨敗、民主が与党に、でもまともな政治ができず大混乱、政界再編…なんて流れを期待(というか夢想)する気持ちも私の心の中にある。一回焼け野原になった方が……という自暴自棄の精神と紙一重だが。


これだけは民主を応援 (2008 9/5 1:00)

創価学会の選挙運動調査へ=民主・菅氏(9/4時事)
 民主党の菅直人代表代行は4日午後の記者会見で、「言論活動を妨害された」として創価学会などを提訴している矢野絢也元公明党委員長の国会招致問題に関連し、「矢野氏は学会施設を使って選挙活動が行われていたと証言している。そういう実態も調査し、不当と判断すれば何らかの対応をしなくてはいけない」と述べ、創価学会による選挙運動の実態を調査する考えを示した。(

 創価学会&公明党への追求に関しては、民主党を応援する。

 ついでに、民主党と公明党が喧嘩してくれれば、私が5年くらい前から危惧している「民主党と公明党の協力」という悪夢も避けられる。ガンガンやってくれ。

 できれば、自民党と公明党も別れて、公明党がキャスティングボートを握れない状況を生み出して欲しいんだが……。



機会を生かせぬ民主党 (2008 9/4 1:00)

次期首相に麻生氏1位35% 全国電話世論調査(9/3共同)
 福田康夫首相の退陣表明を受け、共同通信社は全国緊急電話世論調査を2日夕から3日にかけて実施した。自民党総裁選を経て選出見通しの次の首相に「誰がふさわしいか」と聞いたところ、自民党の麻生太郎幹事長が35・3%でトップ。次期衆院選比例代表で投票するつもりの政党については、自民党38・4%、民主党34・9%でわずかに自民党が上回った。支持する政権の枠組みは「自民党中心」が43・3%で、8月の前回調査より8・5ポイント上昇。これに対し「民主党中心」は41・7%で6・5ポイント減少した。
 内閣支持率が低迷した福田首相が退き、自民党総裁選で新たなリーダーが選出されることへの期待感が背景にあるとみられる。
 次期首相にふさわしい人は、自民党議員10人の名を挙げて質問。2位以下は小泉純一郎元首相15・0%、小池百合子元防衛相9・2%、舛添要一厚生労働相8・5%、石原伸晃元政調会長7・1%の順だった。


 麻生さん人気だねぇ…という感想よりも、自民党がこの体たらくだというのに一向に支持を集められない、民主党の情けなさに関心が向く。安倍、福田と続けて政権を投げ捨ててるのだから、ふつうなら「自民党にはもう政権担当能力はない」と見なされるところだ。しかし、逆に自民党中心の政権を望む声の方が強い。民主党の能力に、よほど大きい疑問符が付けられているわけだ。

 野党が情けないのは、選択肢が無いことを意味し、日本にとって大きな不幸だ。


 ところで。
 麻生さんが最良の選択肢だとは思うが、麻生さんを全面的に信頼しているわけではない。とくに経済政策は、かつての自民党のバラマキ政策を復活させるんじゃないかと危惧している。小泉改革は明らかに失政だったが、だからといってバラマキに回帰するようでは毛が三本少ない。本来淘汰されるべき土建業界が生き残るような、無意味な経済対策はやめてほしい。
 また、これまでに積み重ねてきた施策について、ガラリと変えられるところもあれば、そうはいかない部分もある。いきなり所謂保守が好みそうな施策を繰り出せるとは限らない。期待しすぎると落胆も大きいから、冷めた目で見ていたい……とは言っても、やはり希望は抱いてしまうのだが。


スズメバチの逆襲 (2008 9/4 1:00)

 そりゃスズメバチも必死だわな。

スズメバチ逆襲し寺全焼=副住職、巣を焼こうと−新潟(9/3時事)
 3日午前9時半ごろ、新潟県小千谷市岩沢の寺「和光院」から出火、木造約130平方メートルを全焼した。県警小千谷署は、佐藤篤副住職(41)がスズメバチの巣を焼き払おうとし、火が燃え移ったのが原因とみて調べている。佐藤副住職は顔などをやけどしたが、命に別条はないという。
 調べによると、佐藤副住職は竹の棒の先に火を付け、寺の食堂の押し入れ内にあったスズメバチの巣を焼き払おうとした。しかし、スズメバチの逆襲に遭い、火が付いたままの棒をその場に投げ捨てて避難。火が寺に燃え移ったという。


 松明を投げ捨てるなんてバカだなぁ……と思ったが、よく考えたら、その火の点いた棒を使ってスズメバチの巣を焼いたとしても、巣が存在する押し入れに燃え移る可能性はあるわけで、経過はどうあれ、寺は燃える運命にあったんではないか、と。煙で燻そうとした、なら分かるんだが。

 てか、殺生しようとした罰だ。



次の選挙 (2008 9/3 0:00)

 自民党を積極的に支持する気持ちは全くないし、かといって民主党を支持して外国人参政権などが通ったりすれば、目も当てられぬ。社民党、国民新党は論外だし、共産党は用法・用量を守って正しく使わねばならないし。

 次の選挙は、とりあえず党は関係無しで人物で選ぶしかあるまい。よりまともな政治信条の持ち主を選び、自民からも民主からもアホが消えるように努力すべし。
 問題は比例区だな。到底支持できないようなアホウが紛れ込めるしくみだ。「比例区は白票で」という方法しか浮かばない。「比例区は白票で」運動でもやりますか。


汚染広がる大相撲 (2008 9/3 0:00)

露鵬と白露山、大麻陽性=相撲協会が尿検査(9/2時事)
 日本相撲協会は2日、十両以上の力士を対象に同日行った尿検査で、西前頭3枚目の露鵬(28)=本名ボラーゾフ・ソスラン・フェーリクソビッチ、ロシア出身、大嶽部屋=と東十両6枚目白露山(26)=本名ボラーゾフ・バトラズ・フェーリクソビッチ、同、北の湖部屋=が簡易キットによる検査に大麻の陽性反応を示したと発表した。同協会は捜査当局に簡易検査の結果を通告した。
 同協会によると、両力士は「身に覚えがない」と話しており、詳細な検査を希望したため、実施したという。結果が出るのには少なくとも48時間かかる。
 相撲協会では、元幕内若ノ鵬が8月に大麻所持容疑で逮捕、解雇されたことを受け、2日午後、東京・両国国技館で十両以上の69力士を対象に抜き打ちで尿検査を実施。簡易キットで大麻と覚せい剤2種類に対する反応を調べた結果、この2人が大麻に陽性反応を示した。
 2〜3日以内に何らかの形で吸引していた可能性が高いという。白露山は北の湖理事長(元横綱)の部屋の力士でもあり、今後の展開によっては同理事長の進退問題に発展しそうだ。
 両力士は兄弟で、若ノ鵬の先輩格に当たることから、相撲協会が若ノ鵬の逮捕後に事情を聴いた際、大麻への関与を否定していた。


 相撲好きとしては、腹立たしい限りだし、同時に心底情けなさを覚える。

 安易に外国人を導入するからこんなことになる……と考えるのは短絡的なのか。外国人労働者を1000万人受け入れよう、という話を思い出してしまったのでね。仮に外国人を入れるとしても、それに対する教育が徹底されなければ、様々な問題が発生する。犯罪でなくても、文化的な摩擦は既に私の住む東海地方では日常茶飯事になっている。



辞任 (2008 9/2 0:00)

 もうちょっと長く、具体的には安倍さんの在職期間を超える辺りまではやるんじゃないかと思っていたんだが、踏ん張りきれなかった模様。給油も関係あるのかね、やっぱり。

福田首相が辞任表明「新布陣のもとに政策実現を」 早期解散・総選挙強まる(9/1産経)
 福田康夫首相は1日夜、首相官邸で記者会見を開き「新しい布陣のもとに、政策の実現を図っていかなければならない」と述べ、辞任する考えを表明した。首相の突然の辞任で、新首相のもとで早期の解散・総選挙を模索する動きが強まりそうだ。
 午後9時半過ぎからの会見で首相は、「国民目線での改革に着手した。方向性は打ち出した。(これまで)野党は審議拒否や引き延ばしをしてきて、時間がかかった。次の臨時国会で同様のことはあってはならない。態勢を整えて臨むべきだ」などとして、新首相のもとで、臨時国会に臨むべきだとの考えを示した。
 この時点で辞任を表明した理由については「今が政治的空白を作らない一番いい時期と考えた」とした。辞任を決断した時期については「先週末までに決めた」と語った。
 福田内閣は昨年9月の発足から11カ月間が過ぎたばかりだが、衆参両院で与野党構成が逆転する「ねじれ国会」で法案成立に難渋してきた。揮発油(ガソリン)税の暫定税率をめぐる与野党攻防でガソリン価格が1カ月の間に1リットル当たり25円程度上下する混乱を引き起こしたほか、4月に導入した後期高齢者医療制度に関しても「高齢者いじめ」と世論から強い反発を受け、発足当初5割あった内閣支持率は2割程度に低迷していた。
 7月には、北海道で開催した主要国首脳会議(洞爺湖サミット)後に、人心一新のため念願の内閣改造を断行したが、大幅な支持率回復はなかった。秋の臨時国会を前に、新テロ対策特別措置法案の延長の是非や新たな経済対策、衆院解散総選挙の時期などで連立を組む公明党との関係も微妙になっていた。
 福田首相の後継には、自民党の麻生太郎幹事長らが有力視されている。


顔上気させ、辞意説明=「国民目線の改革」強調−早口で「成果」まくしたて・首相(9/1時事)
 「本日、辞任を決意した」。1日夜、突然の辞意を表明した福田康夫首相。東京・永田町の首相官邸で行った緊急記者会見では、就任後1年間の取り組みを早口でまくしたて、今後の政策の基礎を築いたと成果を強調した。
 午後9時半。濃紺のスーツ姿で会見室に現れた首相は、中央の台の前に立つと、やや上気した顔で約4分間にわたって一息に辞任の理由を説明した。
 昨年9月の就任から約1年。対応に追われた政治資金問題やC型肝炎、防衛省問題などを列挙し、「次から次へと積年の問題の処理に忙殺された」と振り返った。
 一方で「国民目線の改革に着手した」とし、道路特定財源の一般財源化や消費者庁創設、社会保障制度の見直しなどで「方向性を打ち出せた」と強調。8月の内閣改造を経て、総合的な経済対策を取りまとめた「成果」を並べた。
 前国会で審議拒否した民主党の対応について、「国民生活を考えた場合、このようなことは起こってはならない」と批判。辞意について「政治的空白を生じず、新たな布陣の下に政策実現を図るべきだ。実質審議入りに時間があるタイミングを狙った」と説明し、改めて「この1年で大きな前進のための基礎を築いたと自負している」と強調した。
 辞任は先週末に決断したとし、安倍晋三前首相と同じ政権の投げ出しではとの問いには、「これからの政治を考えてどうあるべきかと考えて決断した」と違いを強調した。


 福田さんが総理でいること自体が政治空白だったような気がするのだけれど。

 それはともかく、新首相に禅譲→新首相へのご祝儀支持率の間に解散、という流れでないと、自民党には選挙での勝ち目はない(それでもまず負けるだろうが)。なぜこの時期の辞任なのかはまだよく分からないが、解散総選挙前の内閣総辞職は既定路線だった。

 次は、公明党との関係修復も考えれば麻生さんだろう。公明党に配慮せねばならない現状は腹立たしいが、公明が民主側に寝返って「民公連立」となる可能性を考えると、まだ自民党の方が公明党への牽制が可能な分だけ、わずかにマシ。「〜の方がマシ」という考え方でしか支持できないのが情けないが。

 公明党に頼らず、国民の支持だけで選挙に立ち向かおうというなら、小池総理というサプライズの手もある。麻生さんが首相になるよりも、選挙で勝てる可能性は高いかもしれないし、仮に選挙で負けて自民党下野ということになっても、小池に罪を負わせれば他の首相候補は傷を負わずに済む。ただ、中身のないサプライズだけの選定など到底支持できないし、何よりあのコウモリ女が総理になることなど考えたくもない。


 しかし、福田さんは、何がしたくて総理になったのか、結局分からないままだった。「親子で総理」という肩書きが欲しかっただけとも思えないが……良くも悪くも、掴み所のない人だった。



傲慢 (2008 9/1 0:00)

「国際都市」の失態 福岡市、ペシャワール会の会見場使用断る(8/29Net-IB|九州企業特報)
(前略)
 その福岡市が、とんでもない判断ミスを犯していたことが明らかとなった。8月26日、伊藤さんの誘拐が報じられ、福岡市中央区のペシャワール会本部事務所は騒然となった。同本部の事務所は大名の雑居ビルの一室にあるが狭く、殺到する報道陣であふれんばかりの状態だった。広くない一室に30人を超える報道陣が詰め掛け、周辺の道路もテレビ局の中継車が停車できないほどの狭さである。
 現場の記者たちから、会見などに提供される場所の確保を求める声が上がったのは言うまでもない。そこで、近くでもある「福岡市役所」に会見場の使用を申し入れたという。申し入れを行なったのは市政記者クラブの幹事社である。しかし、福岡市の報道課はあっさりと会見場の使用を断った。容認できない判断ミスである。
 28日、事実確認のため市報道課長に話を聞いた。報道課長は会見場の使用を断った理由として、「庁舎管理上の問題」と、「市政運営に関する問題ではない」という2点を挙げた。「庁舎管理上の問題とは何か」と確認したところ、深夜になれば管理者として市職員を常駐させなければならないという。「深夜に職員を置くことが、嫌なのか」と追及すると、「そうではないが…」と歯切れの悪い答えが返ってきた。
 「市政運営と関係がない」という市側の判断についても納得できる回答は得られなかった。「福岡は『国際都市』を標榜しているのではなかったか」との質問には、明快に「国際都市です」と答える。
 「福岡市に本部を置き、国際的に高い評価を受けている団体に対し、なぜ市が手を差し伸べることを考えなかったか。それで国際都市だのアジアの玄関だのと言えるのか」。すると、ここでやっと「配慮が足りなかったかもしれません」との言葉が出た。
 配慮が足りないでは済まされない失態である。会見場使用を断ると決めたのは報道部長と相談してのことだという。市長の判断さえも仰いでいないとしているが、市役所の中から「何かできることはないか?」という声さえ上がらなかったとしたら、「国際都市」の威信は地に落ちたと言うしかない。


 福岡市と直接関係がないペシャワール会の記者会見に関し、なぜ福岡市が会場を用意する責務を負わねばならないのか。福岡市が場所を提供しなくて当たり前、提供したならば「よくやった!」という話ではないのか。「国際都市を標榜していること」を以てしても、「会見場を用意した方がいい」という言い方はできても「用意すべきだ」という言い方はできない。むしろ、自治体がいちNGOに税金を使って便宜を図ることこそが、問題になり得る。

 福岡市の失態と言うよりもむしろ、会見のために場所を用意するのが当たり前だろうという、メディア側(というかこの記事を書いたデータマックス社)の傲慢さの方がよほど鼻につく。たしかに福岡市の態度に問題が全くないとは言わないが、断られて腹立ち紛れにこのような記事を書く記者の態度の方が、よっぽど問題だ。「取材・報道するという正義のためには、まわりは便宜を図って当然」という驕りがあるのではないか。


カルトの人気取り (2008 9/1 0:00)

公明党、基礎年金額を25%上乗せ 次期衆院選公約(8/31日経)
 公明党は次期衆院選の公約として、現行6万6000円の基礎年金給付額を25%程度上乗せすることを盛り込む方針を固めた。昨年の参院選の敗北を踏まえ、収入が年金に限られている高齢者への配慮をアピールするのが狙いだ。同党は、消費税率引き上げに難色を示しているため、財源問題をどう説明するかが課題となる。(

 あれだ、地域振興券と同じ。バカ向けの人気取りで選挙対策のつもり。
 こういう無意味なバラマキ(自民党がやろうとしている公共事業よりも、遥かに「バラマキ」という言葉が相応しい)するくらいなら、エセ宗教のカルト団体に課税する方が手っ取り早いんじゃ?或いは、池田大作というクズを信奉するカルト団体をぶっ潰せば、お布施で汲々としていた人がまともに経済活動ができるようになり、日本経済にいい影響を与えるんじゃないの?

 池田大作が、信者から搾り取った金を財源にすると言うなら、多少支持してあげないでもない。