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報ステ (2008 1/30 23:00)

 「中国には痛手」と中国様の心配をしたり、「中国と協力して真相究明を」とスッとぼけたことをヌカすのは予想通りだったが、まさか冷凍食品を食べる消費者を「浮かれた」と表現するってのは予想以上だった。自給率絡みで政府批判なら予想していたが、消費者批判に向かうとはねぇ。


毒餃子 (2008 1/30 20:00)

中国製ギョーザで重篤も=千葉や兵庫、児童ら10人中毒−有機リン系農薬成分検出(1/30時事)
 千葉県や兵庫県の3家族計10人が、スーパーで購入した中国製冷凍ギョーザを食べた後、腹痛や吐き気、下痢などの中毒症状を訴え、9人が入院、うち児童1人が一時意識不明になっていたことが30日、分かった。パッケージ内側からは、殺虫剤として農薬にも使われる有機リン系薬物「メタミドホス」が検出された。致死量は体重50キロの人で約1.5グラム。千葉、兵庫両県警は薬物混入量や流通経路などを調べている。
 被害を訴えたのは、千葉県市川市原木の飲食店店員の女性(47)と子供4人、千葉市花見川区の母娘、兵庫県高砂市の親子3人。
 問題のギョーザは、中国河北省の天洋食品が製造したもので、輸入者は東京都品川区の「ジェイティフーズ」。千葉では「手作り餃子」(40個入り)、兵庫では「手包みひとくち餃子」(20個入り)という商品名で販売されていた。
 調べによると、市川市原木の女性ら一家は昨年末、同市内のスーパー「コープ市川店」で冷凍ギョーザを購入。今月22日午後8時ごろ、自宅で調理し食べた際、長女(18)と長男(10)は異常を感じて吐き出したが、二男(8)と二女(5)はそのまま食べた。約30分後、腹痛などの症状が一斉に出て病院に搬送された。
 また千葉市稲毛区の母(36)と娘(3)は昨年12月28日、自宅でギョーザを食べ、母親が入院。兵庫県高砂市の夫婦と息子も今月5日、自宅でギョーザを食べて入院した。食べた直後などに症状が出たという。
 千葉県警などによると、メタミドホスは商品のパッケージの内側から検出された。袋には針の穴などは確認されておらず、当初から農薬成分が混入していた可能性が高いとみられる。


 明日のメディアの報道はどんなだろうか。中国批判ではなくJT叩きに終始するとか、なぜか低価格品を求める消費者批判を展開したりとか。まさか、「なぁに、かえって免疫力が付く」とは来ないだろうが。
 明日の前に、まずは報道ステーションがどう伝えるかだな。今日がちょうど休みで良かった。

 拙者も、自分が持って行く弁当には冷凍食品を使う。肉・魚系のおかずなら火を通すだけで何とかなるのでさておき、野菜もの…きんぴらやおひたしといった物は、毎日限られた時間内で作るのは大変で、冷凍食品は重宝する存在だ。
 一応「中国産」と明示してある物は避けるのだが、仮に中国産と書いていなくても、或いは自社工場で作っていると書いてあっても、多くは中国産の野菜を原料に使っているのではないかと思われる。中国産表示があれば避けることが出来るが、明確な表示がなければ避けることは出来ない。冷凍食品事態を避ければいいと言う向きもあろうが、現実的にはそれは非常に難しい。

 この件を機に、加工食品の原産地表示も義務づけられるようになれば…と希望する。


ブリッジ法案 (2008 1/30 1:00)

与党、ブリッジ法案提出(1/29産経)
 自民、公明の与党は29日午後8時58分、揮発油税などの暫定税率を5月末まで延長する「ブリッジ法案(つなぎ法案)」を衆院に提出した。

 民主党が話し合いに応じず暫定税率の期限切れ待ちという戦術に出る以上、暫定税率維持を狙う与党が繋ぎ法案を出すのは当たり前の戦術。これを以て「奇策」と表現する声がちらほら見られるが、どこが奇策なのか全く分からない。もちろん、奇策でないからと言って、即それが正しいやり方というわけではない。

 私としては、当然ながらガソリンの暫定税率廃止+一般財源化、が理想的と思っている。道路だけに何兆円も使う時代ではないだろう。自転車専用道路の整備にはお金をかけて欲しいとは思うが、それとて一般財源化したら出来なくなるという話ではない。
 ただ、暫定税率の方は、何が何でも廃止しろと言うほどではない。ガソリンの値上げは確かに個人的には痛いのだが、ミネラルウォーターのような値段で車の燃料が手にはいると思えば安いものとも思う。真っ当な使われ方をしてくれるなら、意地でも廃止でもどちらでもいい。30年以上続くのに「暫定」という珍妙さはさておき。
 ともかく、一般財源化だけは最低限叶って欲しいので、今の自民党のやり方は全く肯定できない。小泉政権・安倍政権の時と言っていることが全く違うのだから、信用ならぬ。

 そのうち、暫定税率の撤廃ではなく「暫定税率の減税」とか、ガソリン税の一部一般財源化とか、或いは1年間だけの暫定税率延長とか、現実的な案というか妥協案というか、そういったものが憶測含めていろいろ出てくるだろう。その時民主党がどう対応するか。原則論押し通してしかも審議拒否しか能がないなら、逆に民主党が支持を失うことになる。



利民プロジェクト (2008 1/29 1:00)

日本の利民プロジェクト、今年は吉林省に40億ドル無償援助(1/28日中経済通信)
 日本政府の2008年度「利民プロジェクト」で吉林省に提供される無償資金援助プロジェクトの調印式がこのほど長春市で行われた。今回の援助内容は5項目、資金総額は約40万4000ドルに達する。
 「利民プロジェクト」は日本政府が在中国日本大使館と領事館を通じて中国で実施する無償援助プロジェクト。各項目の最高援助額は1000万円で、主に農村貧困区の教育、医療、環境改善などの領域で援助を実施する。
 同プロジェクトは1992年に始まり、吉林省ではこれまで60の「利民プロジェクト」無償資金援助項目が実施されており、援助額は累計で459万6000ドルに達した。項目の内容は主に、村落の学校校舎建設、衛生院の設備増設、水質改善、砂塵抑制を目的とした造林などだった。
 今回、無償援助の対象となる吉林省の5つの項目は、四平市社会福利院病残老人生活ビル建設プロジェクト、伊通県営城子鎮飲料水改良プロジェクト、白山市八道区板石鎮鷹嘴礪子村飲料水改良プロジェクト、靖宇県蒙江郷センター衛生院医療設備整備プロジェクト、扶余県陶頼昭鎮南江村養牛場汚水処理プロジェクトとなっている。(編集AN)


 まず、見出しは「40億ドル」で記事本文だと「40万ドル(累計459.6万ドル)」ってのが気になる。利民プロジェクトの規模を考えるとおそらく後者が正しいのだろうが。仮に40億ドルだったら怒りを通り越して笑うしかないですよ。

 さて。
 やっとODAが打ち切りになると思いきや、「利民プロジェクト」は継続されるようだ。額は小さいのだが、媚中派政治家・官僚の利権は未だ潰えていないわけで、もしかしたら今後この利民プロジェクトの規模が大きくなっていく可能性もある。
 こういった支援を通じて中国に資本主義を定着させ、また親日・反共人士を増やして共産党独裁の崩壊を狙う…なんて筋書きを外務省が描いているならまだしも、何の策略も無しに「援助は良いこと」というお花畑思想で無駄金をくれてやり、あまつさえ感謝すらされない。こんな援助をするくらいなら、日本国内のワーキングプアの支援に金を使えばよかろうに。

 だいたい、額の多寡にかかわらず、軍拡を続ける隣国に援助を続けるなど、バカにも程がある。ましてや相手は、援助を受けた恩を忘れない国とは対極にある国家だ。

 ちなみに、http://members.jcom.home.ne.jp/0146660511/seiji1.htmlに引く『中国ODA6兆円の闇』(青木直人/祥伝社黄金文庫/2003)によれば、
 中国の利民プロジェクトは90年に始まった。内陸貧困地域の小学校、病院、防水設備の建設が目的である。2000年までに 333の計画が実施され、日本からの無償援助はすでに23億円に達している。
 しかし、受け入れ窓口となっている中国の身体障害者連合会はカンパを集めると称して、傘下に一大総合商社「康華実業総公司 」を設立、政府から得た特権を行使して、すさまじい投機活動を行っていたという前科をもっている。日本から膨大な援助が実 行されていた身体障害者の全国組織とは、中国国民から疑惑の眼差しを向けられた団体だった。

 という事実があったらしい。
 援助が現地人への支援になっていればまだしも、それすら為されない可能性もあるということ。いったい何のためのプロジェクトなのか、わけが分からない。



大阪府知事選 (2008 1/28 0:00)

 橋下さんが知事になったこと自体はどうでも良くて、今まで地方選で勝つたびに「民意が示された」とホザいていた民主党の面々とりわけ鳩山さんが、今回は何というのか気になる。彼らの理屈で言えば、大阪府知事選の結果も民意であり、民主党に対してノーが突きつけられた結果、ということになるのだが。

 熊谷さんの敗因は、演説下手と上から目線とネガティヴキャンペーンのやり過ぎと辻元に応援されたことかな。


相撲 (2008 1/28 0:00)

 やっぱり気になるので白鵬・朝青龍戦を見た。なんだかんだで、ものすごく興奮する取り組み内容だったし、ヒールがいる方が面白いもので。サッカー騒ぎの時には朝青龍引退しろと思っていたが、また以前のように「悪役がいてもいいんじゃないの?」という気分になってきた。もともと拙者、朝青龍みたいな暴君がいることに比較的寛容で、「横綱は強けりゃいいってもんじゃない」「朝青龍に甘い」とまわりからよく言われていた。
 願わくば、日本人のベビーフェイスが登場せんことを。


やられた (2008 1/28 0:00)

 風邪ひいたんで、大した更新が出来ないというわけです。



代理出産 (2008 1/25 1:00)

代理出産「依頼者も罰則」 学術会議報告案(1/18朝日)
 日本学術会議の「生殖補助医療の在り方検討委員会」(鴨下重彦委員長)は18日、代理出産を原則禁止したうえで、営利目的で行った場合、依頼者や実施した医師、仲介者に刑罰を科す法律をつくるべきだとする報告書案をまとめ、公表した。ただし、研究などで例外的に代理出産を認めることも検討課題として残した。(以下略)

 妥当な案だと思う。子供を産みたいというエゴのために他者を「産む機械」として利用することの不道徳性のみならず、代理母への医学的影響の問題もあるし、産まれてくる子供に対する情緒的問題、法的問題もある。問題があるのに、向井亜紀氏のように「強行突破、既成事実化」を目論む輩もいる以上、法で禁止するしかあるまい。

 子供を産むことは確かに崇高な行為である。しかし、自分がそれをできないことを以て他者に身の危険を冒すことを強いるのは、恥ずべき行為であろう。少なくとも、人前で声高に叫んで正当化できるような行為ではない。「産む権利」という語句を全面に出す輩がいるのだが、「産む」のではなく、「産ませる」のだということを分かっているのかいないのか。

 で、さっそくこの人は反論を送りつける模様。
向井亜紀ブログ : 学術会議への質問状、ラフ案です

 言ってる内容が支離滅裂なだけでなく、結局は自分のエゴを押し通したいだけで、代理母や産まれてくる子供の視点がすっぽりと抜け落ちている。いや、確かに「子供が障害児だったとしても…」という書き方はしているんだが、それとて「どんな覚悟も引き受ける私って格好いい」という自己愛が文面から溢れだしていて、読むに耐えない。

 「身の程をわきまえる」という当たり前の常識を身につけていないから、代理出産を正当化できるのだろうか。与えられた運命の中でできることを必死に頑張ればいいと思うのだが。(そういえば向井氏も「ベストを尽くす」ということをblogで書いていたが、人に犠牲を強いることを「ベストを尽くすこと」だと考えているなら、考え違いも甚だしい)


医療ミス訴訟 (2008 1/25 1:00)

長女が植物状態 医療ミスと提訴 医療法人を両親ら(1/24北海道新聞)
 【旭川】仮死状態で生まれた長女(1つ)が人工呼吸器を外せない寝たきり状態になったのは、出産時の医療ミスが原因だとして、旭川市内の両親らが二十三日までに同市内で産婦人科クリニックを経営する医療法人社団と理事長を相手取り、看護費など約一億四千七百万円の損害賠償を求める訴えを旭川地裁に起こした。
 訴状によると、長女は二○○六年八月、同クリニックで仮死状態で生まれた。担当した医師は心臓マッサージをしたが改善せず、転院を要請した別の病院の医師が駆けつけ強心剤の注射を打つまで約十五分間心臓が動いていなかったため、脳にダメージが残り、寝たきりの状態になった。
 出産の一時間以上前の段階で、胎児の脈が遅く、仮死状態の危険性を示す所見が心拍監視装置で認められたのに、これを見落とすなどの注意義務違反で、適切な処置をしなかったとしている。医療法人社団は「何もコメントできない」としている。


 本当に病院に問題がある場合はもちろん訴えるべきだが、不可抗力の場合すら訴訟になるケースが増えてしまったら、医者のなり手が少なくなったり、訴訟リスクのせいで医療費が上がったり説明が細かく成りすぎたり様々なコストが高く付くのでは、という不安も頭をよぎる。記事の提訴が筋違いだと断定するつもりは毛頭ないが、仮に「どうしようもない状態」だったとすれば、病院側としてはやりきれないだろうなぁ、とも思った。



軍の強制ということにしたい勢力 つづき (2008 1/23 20:00)

「戦争の醜さ教科書に」 集会で生徒の声紹介(1/23琉球新報)
 1・22教科書検定意見撤回を求める集会(大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会など主催)が22日夜、東京都の文京区民センターで約150人が参加して開かれた。沖縄戦の学習に力を入れる平井美津子中学校教諭(大阪市)が、今回の教科書検定に対して生徒からの「お父さんが妻や子どもを殺すときどんな思いをしたのか、考えるだけで涙が止まらない。命令しない限り絶対自決はしない」などの意見を紹介した。
 その上で平井教諭は「沖縄戦から学んだことは子どもたちの中に残っている。今こそしっかりと沖縄の学習をしなければいけない」と訴えた。
 平井教諭の学校は毎年修学旅行で沖縄を訪れ、戦跡めぐりや体験者の話を聞く機会を設けている。昨年度は沖縄戦をテーマにした劇を文化祭で上演した。
 平井教諭が12月末、高校に進んだ教え子に意見を求めたところ「多くの尊い命が無残に奪われたことを教科書に載せてほしい」「
戦争体験者が少なくなる中、教科書で伝えないと真実や醜さが分からなくなってしまう。二度と戦争なんかしたくないから書いてほしい」などの意見があった。
 また「
友達と話しても、沖縄の人が自ら進んで自決したと認識していて悲しい。教科書がきちんと書かないことや政府の教育に問題がある」などと、歴史認識の違いを指摘する意見もあった。そのほか石山久男歴史教育者協議会委員長、執筆者の坂本昇さん(高校教諭)、林博史関東学院大教授らが訂正申請の結果に対する考えを報告した。

 どれ一つ論理的な意見は存在せず、情緒的な反応のみ。まぁ洗脳された子供の意見だけを採り上げているのだから、当たり前だわな。子供の声を利用するのも、こういった左巻き連中の常套手段。

 軍の強制があったことにしたい人たちの意見を見ると、「集団自決における軍の強制を否定する意見の持ち主は、戦争大好きで命の尊さを感じていない」というような言い種がよく見られる。記事でも、「教科書で伝えないと戦争の真実や醜さが分からなくなる」「尊い命が奪われたことを教科書に載せて欲しい」という意見を見るに、「軍の強制を否定する人」はそういった感覚を持たないような言説である。「自分たちは正しい」「自分たちだけは平和と人権を愛する」という傲慢さが露呈しているということなんだろう。
 軍の強制を否定している人であっても、沖縄県民の犠牲を悼む気持ちを持たない人はまずいないだろう。むしろ、そういう人の方が「沖縄県民かく戦えり」という太田実中将の言葉を知っているし、沖縄のみならず樺太や満州の惨劇を知っている。

 「軍の強制があったことにしたい人たち」の「何でもかんでも軍のせいにすればいい」という考え方は、全く理解できないし、人間として許されざる考え方だと断じたい。

 捕虜になることは当時どういうことだったのか、その認識は教育によるものと噂によるものどちらが主だったのか、実際に降伏する者に対する米軍の扱いはどうだったのか、県民に手榴弾を渡したのは(自警団的性格を有する)防衛隊だったのか軍人だったのか、手榴弾を渡したのは自決の強制のためなのか捕虜にならないための思いやりだったのか、何より軍の組織的な命令は存在したのか否か。これらの疑問が全て解決しない限り、結論を出すことは出来ない。
 さらに言えば、「どこに責任があるのか」を結論づけること自体が、無理であるようにも思う。当時の政治・経済・外交・教育の責任者を確定するのは無理だろうし、日本国内だけに原因を求めることも不可能だ。それでも敢えて責任を追及すれば、けっきょく時代の空気というような曖昧なものに責任を求めるよりしょうがなくなるのではないか。遡れば、石原莞爾の言うように、日本の鎖国に終わりをもたらしたペリーに責任があるということにもなってしまう。もちろん、戦争に負けた原因を分析し今後の政治・外交に活かすことは必要不可欠だとは思うが、責任を押しつけ国民に免罪符を与えるためだけの「犯人捜し」は無意味だ。

 軍が悪かった、A級戦犯が悪かった、とすれば、自分は一つ高い位置に立つことが出来てそりゃ気は楽だわな。しかし、それほど無責任で不道徳な言い種はあるまい。私は日本人であり、当時戦ったのも日本人であり、国民も日本人であれば軍人も日本人である。「当時戦争をしていた人と私は別の人種」というフザけた選民思想は持ちたくない。

 だいたい「命令しない限り絶対自決はしない」という決めつけは、むしろ沖縄県民を愚弄する物ではなかろうか。敵の辱めを受けるより高潔な死を、と自決を自ら選んだ人もいるだろう。「それは当時の教育のせいだ、本人の意思ではない」という反論もあろうが、少なくとも軍の命令は関係ない。そもそも、確たる証拠もないのに、沖縄県民は命令さえあれば家族を殺す、と断定して先祖に顔向けできるのだろうか。

 
 ちなみに、「大江・岩波沖縄戦裁判を支援し沖縄の真実を広める首都圏の会」という胡散臭い団体の呼びかけ人はこの人たち。

http://okinawasen.blogspot.com/2007/06/blog-post_09.html
2007年7月23日現在(五十音順:敬称略)
石山久男 (歴史教育者協議会委員長)
井上ひさし(作家・劇作家)
大森典子 (弁護士)
嵯峨仁朗 (日本マスコミ文化情報労組会議議長)
澤地久枝 (作家)
柴田 健 (沖縄平和ネットワーク首都圏の会代表)
下嶋哲朗 (ノンフィクション作家)
俵 義文 (子どもと教科書全国ネット21事務局長)
津田 清 (出版労連中央執行委員長)
暉峻淑子 (埼玉大学名誉教授)
渡名喜守太(沖縄学研究所研究員)
野平晋作 (ピースボート共同代表)
福山真劫 (フォーラム平和・人権・環境事務局長)
丸木政臣 (教育評論家)
水島朝穂 (早稲田大学教授)
森口 豁 (ジャーナリスト)
守屋龍一 (日本ジャーナリスト会議事務局長)


 井上ひさしとか俵義文とかは有名。他にもピースボートの名も見えて、どんな団体かよく分かる。
 
 また、記事に出てくる中学校教諭の平井美津子さんについては、こちら。

ソウル韓国語アカデミー案内
ソウル韓国語アカデミー日本窓口では、韓国留学に関する様々なご質問にお答えしております。韓国での語学学習、短時間のプライベートレッスン、或いは下宿さがし、暮らしの問題など、ご遠慮なくご相談下さい。電話、FAX、メールなどでお問い合わせ下さい。また、お近くの方は日本窓口に直接お越し下さい。皆様のお問い合わせをお待ち申しております。
              ソウル韓国語アカデミー日本窓口担当 平井美津子


 「歴史問題」と「韓国」が結びつくとちょっと警戒心はわくが、まぁこれだけでは問題があるわけじゃない。しかし、さらに「共産党」とか「子どもと教科書ネット21」と繋がると、やはり曰く付きの人物と考えざるを得なくなる。

JCP OSAKA-日本共産党大阪府委員会: 史実に照らして間違い
(前略)
 講演を受けて行われた座談会では、 子どもと教科書ネット21運営員で中学校教員の平井美津子さんも加わり青年会議所のメンバーと討論。
(中略)
 平井さんも自身の授業内容を紹介しながら、 加害、 被害、 反戦、 抵抗、 当時の日本国民やアジアの人々の様子など、 さまざまな側面から戦争について学んでいるとし、 「戦争になってもいいことは何もないこと、 人の命がどれほど重いかを授業で伝えている」 と語ると、 「素晴らしい。 聴講が許されるなら授業を聞きたい」 (岩田議長) という感想が出されました。
(以下略)

 立派なプロ市民ですわね。
 冒頭の記事によれば、こんなプロ市民教師に、子供たちは沖縄に連れて行かれ、文化祭では沖縄戦の劇を演じさせられたという。かわいそうに。


軍の強制ということにしたい勢力 (2008 1/23 0:00)

<沖縄集団自決>女性史家、新版で「軍命令あった」の新証(1/22毎日)
 第二次大戦時の沖縄・座間味(ざまみ)島の集団自決について、那覇市の女性史家、宮城晴美さん(58)が、「新版 母の遺(のこ)したもの」(高文研)を30日に出版する。
 00年12月出版の前作「母の遺したもの」(同)は、宮城さんの母初枝さん(90年12月死亡)が生前に語っていた「集団自決を座間味村の助役が申し出るのを見た」との証言を掲載し、波紋を広げた。
今回は前作をベースにしながら、助役が「軍の命令があった」旨の話をしていたとの新たな証言を追加し、助役の自発的な申し出を逆に否定的に見る内容になっている
 宮城さんによると、村助役の妹が昨年6月、宮城さんに「兄は『軍からの命令で、敵が上陸して来たら玉砕するように言われている』と言っていた」と証言した。前作時にも取材したが、当時は証言が得られなかったという。
 さらに、助役の別の妹も「父が『もうどうにも生き延びられんのか』と言うと、兄は『軍から命令が来ているんですよ』と答えた」と証言したという昨年9月の沖縄タイムスの報道も盛り込んだ。
 宮城さんは、これらの証言から「助役が集団自決を申し出た」時より前に、軍が助役に住民を自決させるよう命令していた可能性が高いと指摘する。
 また、「住民が国の補償を得るために『軍命令』とする話を作った」という説にも反論。国が補償の調査を始めた1957年より前の55年に書かれた「地方自治七周年記念誌」(沖縄市町村長会)にあった「部隊長の命により、若い者は最後まで戦い、老人子供は玉砕するようにとのこと」との記述を収録した。
 宮城さんは「住民は勝手に死んだのではない。軍の責任は問われるべきだと訴えたい」と話している。
 2100円で、全国の書店で販売。問い合わせは高文研(03・3295・3415)。【三木幸治】

 【ことば】座間味島集団自決 米軍は1945年3月下旬、慶良間列島に上陸。座間味島では171人の住民が集団自決した。05年8月、同島の当時の戦隊長らが「自決を命令したと書かれ、名誉を傷つけられた」と、岩波書店と「沖縄ノート」の著者、大江健三郎さんを提訴。根拠の一つに宮城さんの母初枝さんの証言を挙げた。昨年12月に結審した。防衛省の防衛研究所は、初枝さんの証言などを根拠に、所蔵資料に「戦隊長命令はなかった」との見解を添付。今月になって「不適切」と見解を削除した。


 防衛研究所の見解に宮城晴美さんの母初枝さんの証言が引用され、「軍の命令はなかった」と結論づけられたことに(見解が削除されたとはいえ)危機感を覚えて、内容をねじ曲げたという印象が強い。記事中色を変えた部分を読んでも分かるように、同じ題材で内容が180度変化しているわけで、「前作の取材時には証言が得られなかった」という話と合わせて考えても、「軍命令があったことにしたい勢力」の攻撃の一つにしか思えない。
 「国の補償を得るためという説への反論」については、「補償の問題とは関係なく日本軍にすべての責任を負わせようとする勢力がいなかった」という事実が証明できない限り、反論にはなり得ない。「鉄の暴風」の出版はさらに遡る1955年だし。

 また、軍の命令があったとしても、それが軍の組織的命令系統から出てきた物なのか、現場の一兵卒が「米軍は降伏しても容赦しないから死んだ方がいい」と思いやりから自害を勧めたのか、はっきりさせねばならない。前者と後者では全く性質が異なるし、後者を「軍の強制」と批判するのは筋違いだからだ。

 事実をひっくり返してでも日本軍を悪者にしたい心情は全く理解できない。


株安 (2008 1/23 0:00)

 サブプライム問題の出口がはっきり見えない以上、今の株安は当たり前といえば当たり前。年初に楽観的なこと言っていたエコノミストは、個人嵌め込みのための故意の発言だったのか、ただのバカだったのか。
 ただ拙者、サブプライムがあまり表沙汰になっていなかった去年夏には、今以上金利が下がることはあるまいと、10年固定で住宅ローンの借り換えをやってしまった。2.35%だからじゅうぶん低いのだが、今だとさらに下がってるんだよなぁ。それだけは少し後悔。

 「景気回復」の恩恵をほとんど得ることなく、世の中は不況に突入か?
 てか、福田さんも額賀さんも、「大丈夫」と言うだけで何もしないのな。何をしたらいいか分からないのか。


ゲンナリ (2008 1/23 0:00)

三崎対秋山戦は無効試合に 格闘技「やれんのか!」(1/22産経)
 昨年大みそかにさいたまスーパーアリーナで行われた格闘技大会「やれんのか!」の大会実行委員会は22日、同大会で行われた三崎和雄対秋山成勲戦を無効試合とすると決定した。
 試合は1回8分12秒、三崎のKO勝ちとなった。しかし勝負を決めた三崎の顔面への蹴(け)りが、公式ルールに違反するのではないかという抗議が秋山側から起こされていた。
 三崎の蹴りは、いったん倒れた秋山が立ち上がろうとしたところへ見舞われたもので、公式ルールでは「四点ポイント(注:四点ポジション=両手、両膝をついた体勢)状態において、グラウンドポジションのファイターへのスタンドポジションのファイターによる、膝から下の足部での顔面・頭部への蹴り及び踏みつけ等の攻撃は一切禁止とする」とある。ただし蹴りが当たった瞬間には、秋山はすでに四点ポジションではなかった。
 抗議を受け、島田裕二ルールディレクターを中心に大会競技陣が映像などを改めてチェックし、審議。その結果、ルールに抵触していると判断せざるを得ず、ノーコンテスト(無効試合)が適切という判断に達した。
 この見解を受け、実行委員会では当該試合を無効試合とすることに決めた。試合を裁いた野口大輔レフェリーについては、三崎の技が流れの中で出されたものであるとの判断が、その時点では妥当であったとし、処分は行わない。
(以下略)

 あれを反則とするなら、格闘技など成立しないだろ。



テロ支援 (2008 1/22 1:00)

Government 'supporting eco-terrorists' | NEWS.com.au
 JAPANESE whalers have accused the Australian Government of supporting eco-terrorism by returning two Sea Shepherd activists to the protest group last week.
 Japanese Fisheries Agency chief of whaling Hideki Moronuki said today the Australian Government had been wrong to support Sea Shepherd in any way.
 An Australian customs vessel last week helped resolve a tense stand off in the Southern Ocean, after two protesters from the hardline Sea Shepherd Conservation Society boarded a Japanese whaling ship.
(以下略)

 「オーストラリア政府は環境テロリズムを支援している」という非難だが、まったくその通りだ。あちらの情緒的反応に対してこちらも情緒的批判を行うのは得策ではないのは確かだが、しかしオーストラリアのやりようがテロ支援国家と呼ばれても仕方のない物であるのも事実。
 しかし、水産庁ではなく、外務省が表に出てくるべきだろうに。


思い上がり (2008 1/22 1:00)

小道具のナンバープレートが行方不明=ドラマロケ中に無断で車に装着−NHK(1/21時事)
 NHKは21日、千葉県南房総市で20日に行ったドラマ「バッテリー」のロケ中、駐車中の車に無断で小道具のナンバープレートを装着し、うち1枚が行方不明になったと発表した。
 NHKによると、撮影は同日午後、同市の中学校付近で行われた。舞台設定が岡山県だったため、校内の駐車場にあった車3台のフロント側のプレートに、架空の岡山ナンバーを印刷した厚紙を張り付けたところ、うち1台が装着したまま駐車場を離れてしまったという。
 NHKは「所有者に了承を得ないままナンバープレートに紙を張り、その紙を付けたまま公道を走る事態を引き起こし、大変申し訳ない」と陳謝した。

 しょうもないニュースだが、メディアの特権意識がよく出ている話かと。
 小道具のナンバープレートを付けたまま車が外を走ってしまったという事実の方が法的には大きな問題だろうが、私は「駐車中の車に無断で小道具を貼り付ける」という行為の方が気になってしょうがない。人の物に無断で妙なモンを貼り付けたわけで、私が車の持ち主でその様子を偶然見たら、警察に連絡するか殴りかかって縛り上げるかを真剣に検討するだろう。
 そして、たぶん厚紙を貼り付けた本人は、悪いことをしたという意識はなかったんじゃなかろうか。少なくとも、ドラマを撮るという大義名分のためなら仕方ない、という気持ちは持っていたはずだ。でなければ、実行に移さない。マスコミの仕事だという自負が迷惑行為や違法行為の正当化に利用されている。そういえば、マスコミの車が違法駐車をしただの、事件被害者の家に大挙して押し寄せるだのといった迷惑行為は、枚挙に暇がない。

 今回は偶々「車が公道を走ってしまった」からコトが露見したのだろう。バレていない傍若無人ぶりは、それこそ星の数ほどあるはずだ。しかもそれは、NHKに限った話でもない。



外国人参政権が本格的に俎上に乗るか (2008 1/21 0:00)

外国人参政権に意欲示す 民主・小沢氏、韓国特使と会談(1/18朝日)
 民主党の小沢代表は18日、韓国の李明博(イ・ミョンバク)次期大統領の特使として来日した李相得(イ・サンドゥク)国会副議長と党本部で会談した。李相得氏は在日韓国人への地方選挙権付与について「民主党と公明党が積極的に活動しているが、自民党はちゅうちょしている。民主党がリードしてほしい」と要請。小沢氏は「個人的にも昔から賛成で、早くやるべきだ。我々がまとめれば公明党を追い込んでいける。そうしたら自民党はどうしようもない」と応じ、党内で通常国会への提出が検討されている「永住外国人選挙権付与法案」の実現に意欲をみせた。
 民主党は同法案を通常国会に提出するため、月内にも党内に議員連盟を立ち上げる。一方、公明党はかねて同趣旨の法案の必要性を主張しており、99年の自自公連立合意に3党の議員立法として成立させることが盛り込まれたが、自民党内に反対意見があり、継続審議になっている。
 会談では、さらに、李氏が朝鮮半島の非核化に向けた協力を求めたのに対し、小沢氏は「過去の経緯もあるが、現在の懸案解決のため日本人が誠意をもって行動していかないといけない。私はこういうことを言うので右からも左からも攻撃を受けるが、心からそう思っている」と述べた。
 小沢氏は「日本でも政権交代を実現し、ともに平和と繁栄のアジアの構築に取り組みたい」とした次期大統領あての親書を李氏に手渡したが、李氏が「次期大統領と小沢氏は共通点が多い」として要請した2月25日の大統領就任式への出席には言及しなかった。


 自民党内の良識派は、民主や公明などの「外国人参政権を求める勢力」に抵抗しきれるのだろうか。「税金払っているから参政権寄越せ」という主張自体が的外れであるのに(税金は公共サービスの対価と考えるべきだ)、あまつさえ「税金すらまともに払っていなかった」ことが明らかになっており(三重県伊賀市の件)、在日に参政権を与えるなど狂気の沙汰。仮に日本と韓国が交戦状態になったときに、参政権を与えられた在日は日本のために行動するというのか。いざという時に「ガン細胞」としてしか働かないような人種に、敢えて参政権という武器を与える必要はない。
 また、在日外国人といっても韓国人だけじゃない。もし外国人参政権が認められれば、中国人が大挙して押し寄せチャイナタウンをそこかしこに作り上げ、国内国家を作り上げる可能性もなくはない。実際に、中国人は世界中に散らばり問題を起こしている。

 しかし、まともな政策を提言する政党は日本に存在しないですな。確かに自民党は民主党よりはマシなんだが、ゴキブリよりカマドウマがマシ、という感じだからなぁ。カブトムシを選びたいものよ。


PCの世界の進歩はすげぇな (2008 1/21 0:00)

 職場の新しいPCを買ったんだが、しばらく目を離すとこの業界の進歩のすさまじさを思い知らされる。8万以下で液晶19インチモニタ付きで1.6GHz、1Gのメモリのマシンが手に入るんだもんな。未だに17インチCRTを我が家で使っている拙者は化石の部類か。しかも、今のPCって25ピンのプリンタポートが無いヤツもあるのな。FDDが無いのが普通だというのは知っていたが…プリンタが繋げない可能性なんて頭になかったから、変換ケーブルを改めて買いに行かなくちゃならなかった。

 ノートパソコンが50万円もしてしかも厚さ10cmくらいあったのは遙か昔…ではなくほんの15年くらい前。液晶モニタが一般的になったのもここ5年くらいだろう。そりゃ消費者物価指数は下がる一方に決まってるわな。


センター試験 (2008 1/21 0:00)

 受験関係でうちのサイトに来ている人も少々いるので誘導。
 センター試験に関しての情報は、我が母校のこちらへ。
http://hiw.oo.kawai-juku.ac.jp/nyushi/center/08/index2.html(河合塾のセンター速報)

 ちょいと思うところあり、ちゃんと6教科7科目解いてみようと決意。現代社会は受験科目として勉強した経験はなかったが、時事ネタ扱っているからか、それなりに。生物は、やっぱり12年のブランクは大きかった。集中力が持たないので数学は明日やる。英国はまぁ教えているので出来なきゃまずい。
 英語・国語200。世界史86。現社84。生物71。

(1/22 0:00)
 数IIBがムズいぞ、ということで数学128。合計900点中769点。



言葉狩り (2008 1/20 13:00)

「障害者」を「障がい者」に 県、21日から表記改め(1/20西日本新聞)
 (熊本)県は21日から公文書や資料、庁内の案内などで使っている「障害」という表記を「障がい」に改める。「害」という字が「害悪や公害など負のイメージがある」という声に配慮した。「障がい」表記の採用は全国の自治体に広がっており、都道府県では大分、宮崎などに次いで全国で7番目。
 対象は、これまで「障害」の文字が使われ、前後の文脈から人の状態を表す場合の表記。21日以降に作成する公文書や会議資料、職員の名刺のほか、県庁内にある「障害者支援総室」の案内表示も「障がい者支援総室」に改める。実施は知事部局のみだが、県教委や県警本部などにも協力を要請する。
 一方、「県障害者施策推進協議会条例」など条例や規則の名称は「障害者自立支援法など、国の法令との整合性が取れなくなる」(同室)として対象外とした。
 「障がい」表記の採用は、潮谷義子知事が昨年11月に熊本市で開いた大学生らとの意見交換会で「文字から差別感をなくすため、県庁でもすぐに取り組む」と宣言していた。


 こういうことを言う者は間違いなくバカだ。「障害」を「障がい」としたからと言って、語の意味が変わるわけではない。「ガイ」という音自体には何の意味もなく、「害」という感じと組み合わさって、初めて「ショウガイ」という音に意味が与えられるのだ。

 日本語は、漢字無しでは成り立たない言語だ。ためしに「ショウガイ」という文字だけを見て、或いは「ショウガイ」という音だけを聞いて、意味を考えるといい。文脈無しでは意味を一つに定めることは無理だろう。
 なら、前後の文脈があれば「音だけ」で意味を特定できるかというと、そうもいかない。文脈判断の際に、日本人は必ず「音を漢字に変換する」作業をおこなう。語の意味を識別する際に、「障害」なのか「生涯」なのか或いは「傷害」なのかを、漢字を元にして判断を下しているはずだ。漢字を正確に書けなくても、語の持つイメージのとっかかりとして、必ず漢字が介在しているはずである。

 だから、日本語である以上、「障がい」と書こうが「障害」と書こうが、障害は障害である。「文字に差別感がある」のではなく、仮に差別感があるなら語に差別感があるのである。さらに言えば、語自体に差別感があるのではなく、語を使う人間の側に差別感があるわけで、差別意識を云々するのであれば意識を変革させていくべきであり、「言葉狩り」はなんの効力も持たない。むしろ、「害の字は使うべきでない」と言っているバカほど差別意識を持っているということだ。

 ちなみに、私も「障害者」という言葉は変えた方がいいと思う。ただし、「障碍者」にだ。



じゃぁ何を求める? (2008 1/18 1:00)

「謝罪、反省求めない」対日関係で李明博・韓国次期大統領(1/17産経)
 【ソウル=黒田勝弘】韓国の李明博(イ・ミョンバク)次期大統領は17日、当選後初めて外国記者団と会見し、対日関係については「謝罪と反省は求めない」と明言し「今後は形式的なことはやめ、実質的に両国にプラスになる外交を進めたい」と述べた。これは「韓国の歴代大統領は決まって過去問題を取り上げ日本に謝罪や反省を求めてきたが、李次期大統領もそうするのか」との日本人記者の質問に答えたもの。
 李次期大統領は「謝罪、反省の問題では日本も形式的にやってきたのは事実で、そのため韓国国民にそれほど感動を与えることができなかった。しかし、自分としては成熟した両国関係のために謝罪や反省は求めない。日本も要求がなくてもそういう話ができるような成熟した外交をすると思う」と語った。
 また、李次期大統領が強調する「実用主義外交」と対日外交との関係については「形式的なことはやめ、実質的にうまくやろうということだ」と述べ、「日韓関係は今後、未来志向的に進めなければならない。日韓関係をよい関係にすることは朝鮮半島だけでなく東北アジアの平和にもプラスすると考える」とし、未来志向を強調した。
 李次期大統領が、日韓関係でいつも問題になってきた「過去問題」に触れたのは初めて。発言は日本にも注文をつけた形にはなっているが、それよりも「自分としては」との言い方で、新政権として過去問題にはこだわらないとの基本的姿勢を明らかにしたものとみていい。
 一方、今後の対日外交日程については、具体的に触れなかったが、首脳が相互訪問し合う「日韓シャトル外交」については「福田首相に電話で提案しそうしようと話し合った」と述べ、復活の方向を確認した。大統領就任式(2月25日)での福田首相の訪韓は確実視されているが、李大統領の初訪日については3月以降、訪米の帰途、日本に立ち寄る案が双方で検討されている。


 本当にそういう姿勢を貫くなら歓迎すべきものではあるが、盧武鉉も初めは「未来志向の外交」とか似たようなことを言っていたわけで。だいたい、李明博は「北朝鮮のために日本に4兆円出してもらう」というアホな公約を打ち出しているわけで、「謝罪や反省は求めない」と言われても、「カネはしっかり求めるんだろ?」としか言えない。



左巻きの内輪受け (2008 1/17 0:00)

沖縄2紙と朝日新聞が受賞=新聞労連ジャーナリスト大賞(1/11時事)
 日本新聞労連は11日、昨年1年間に平和・民主主義の確立や、言論・報道の自由に貢献した記事を表彰する「第12回新聞労連ジャーナリスト大賞」に、琉球新報と沖縄タイムス両紙の教科書検定をめぐるキャンペーンと、朝日新聞の連載「新聞と戦争」を選定したと発表した。
 沖縄2紙は、教科書検定で沖縄戦における集団自決について、日本軍強制の記述が削除された問題を追及。朝日新聞は新聞の戦争責任を直視し、「負の歴史」を検証した点が評価された。
 優秀賞は熊本日日新聞の連載「水俣病50年」と信濃毎日新聞の連載「必要か 青少年条例」が受賞。昨年創設された「第2回疋田桂一郎賞」には、毎日新聞社会部・工藤哲記者の「離婚後300日規定問題」キャンペーン、在宅ホスピスの家族らを写真に収めた下野新聞写真部・近藤文則カメラマンが選ばれた。


 歴史を捏造、参加人数を捏造、これでジャーナリスト大賞。
 で、この賞を贈った団体、新聞労連のホムペは→http://www.shinbunroren.or.jp/
 ここの「声明・見解」とかいうページに飛ぶと、香ばしい見出しがワラワラ出てくる。いくつか引用してみると、

2007年6月7日 自衛隊の市民監視に抗議する
2007年2月16日 自衛隊警務隊の強制捜査は「知る権利」への圧力だ
2006年12月11日 国民投票法案に関する見解
2006年11月10日 NHK「放送命令」に抗議する
2006年6月2日 特殊指定存続の声明
2006年4月21日 新聞の特殊指定維持を求め、販売正常化と読者に信頼される新聞ジャーナリズムの確立に取り組む特別決議
2005年12月15日 「新聞の特殊指定」改廃に反対する声明
2005年12月8日 イラクへの自衛隊派遣延長に抗議する新聞労連委員長声明
2005年10月13日 言論・表現の自由を守り、憲法改悪を許さない特別決議
2005年9月6日 憲法を中心に据えた争点報道を求める〜衆院選終盤に際してのMIC声明〜
2005年6月24日 自衛隊のイラクからの即時撤退を求めるアピール
2004年11月1日 香田証生さんの死を悼み、小泉政権に小泉政権にイラク戦争支持撤回と自衛隊撤退を求める2004年6月17日 自衛隊の「多国籍軍」参加に反対する緊急声明
2004年6月14日 有事関連法案の採決に対する抗議声明
2004年4月9日 自衛隊の即時撤退を求める緊急アピール
2003年12月8日 イラクへの自衛隊派遣計画中止を求める緊急アピール
2003年6月17日 イラク特措法案の即時廃案を求める緊急アピール
2003年3月10日 イラク攻撃NO 平和解決を求める決議
2001年4月9日 著作物再販制度に関する公取委決定についての見解
1999年6月1日 盗聴法の衆院通過に抗議し、参院での廃案を求める
1999年5月24日 新ガイドライン関連法案の成立に強く抗議する

 なんだ、この極左団体は。
 2005年2月25日 人権擁護法案の再提出に強く反対する声明 なんてのもあるのだが、まぁ中身はアレなので、アレですわ。こんな団体から賞をもらうってのは、逆にいかがわしさを証明されたようなものにしか思えんのだが。


カピバラ (2008 1/17 0:00)

ネズミの仲間カピバラに触ろう 各務原のアクア・トトぎふ(1/3中日)
 新年のえとにちなみ、世界最大のネズミの仲間「カピバラ」と触れ合えるイベントが、各務原市の県世界淡水魚園水族館アクア・トトぎふで開かれている。31日まで。
 カピバラは南米のアマゾン川流域に生息。成長すると体長135センチ、体重65キロにもなるという。
 触れ合えるのはオスのカピバラ1匹。子ども連れの入館者らがえさの牧草をやりながら恐る恐る手を伸ばすと、おいしそうにほお張っていた。
 カピバラの縫いぐるみも持っているという名古屋市の藤井瞳さん(11)は「思ったより毛が硬かった」と驚いた様子だった。
 触れ合える時間帯は、3日は午前11時半と午後2時半からの2回。それ以降の土日祝日は午前11時からと午後2時からの2回、平日は午後2時からだけ。 (徳田恵美)


 これに行ってきた。アクア・トトは、東海北陸自動車道の川島PAからそのまま入場できる。もちろん、一般道から入るのも可能。(参照:岐阜県世界淡水魚園水族館 アクア・トト ぎふ

 カピバラはさわり放題。大人しく、どこをさわっても嫌がるそぶりを見せない。毛は外掃き用の箒かタワシのような剛毛。顔は、正面から見るとアホの坂田だった。あと、あれ。風林火山。
 アクア・トトでは、アシカのショーもやっている(すぐ近くまで来てくれ、目の前で吠えてくれる)し、カワウソの餌やりを間近で見ることもできる。平日はそれほど人がいるわけではなく、ゆったりと見物にいそしむことが可能。

 しかし、水族館とカピバラ、何の関連もないような。


美食 (2008 1/17 0:00)

 「美味いモンばっか食ってるからちょっと質の悪い料理食うと文句を言い出す人」よりも、「美味いモンの味も分かるけど安っぽい料理でも十分美味いと感じられる人」の方がいいと思うわけさ。ウンチクたれて「この店の料理はマズい」と言い放つ奴より、味の善し悪しが分かった上でなおかつ大抵の物は美味しくいただける人間の方がよっぽど幸せに思うんだわ。まぁ、「好物は何だ、食いたい物は何だ」と聞かれると困る人種ではあるのだが。



開き直りの小沢 (2008 1/16 18:00)

小沢民主党代表は陳謝せず(1/16産経)
 民主党の小沢一郎代表は16日午後、横浜市内で開かれた党大会後に記者会見し、新テロ対策特別措置法が衆院本会議で再議決された11日の衆院本会議を、大阪府知事選応援のため途中退席したことへの批判に対して、「府知事選の応援に行くと前から約束していた。選挙の約束は一番違(たが)えてはいけないことだ。あの本会議は数あわせでの本会議でしかなかった。(与党が多数で再議決する)結果は目に見えていた。党首としての優先順位を決めた。どうして批判があるかよく分からない」と述べ、陳謝する考えのないことを表明した。
 小沢氏はさらに「そんな質問を(記者から)されるのは分からない。なぜ、首相や大臣も本会議に欠席することもあるのに、そちらは言わないのか。あの人たちよりボクの方が忙しいし、役割も大きい」と反論した。
 また、鳩山由紀夫幹事長らが、テレビ番組などで小沢氏の途中退席について謝罪していることについて「幹事長が何を言ったか分かりません。幹事長に聞いてください。党首には党首の務めがある。役割に応じた優先順位がある。国民は理解してくれている」と述べた。


 国会議員としての務めを放棄しておきながら、堂々たる開き直り。首相や大臣より忙しい、首相や大臣より役割が大きい……いやいや、民主党の党首なんてそんなにご立派なモンじゃないと思うぞ。
 首相や大臣の欠席と、自分の欠席を同列に並べている姿勢も嗤うしかない。国政に関する仕事で欠席することと、党の都合すなわち国政に直接関係のない理由で欠席することと、同じレベルだと認識するほどの鳥頭っぷり。行政に関わる人間と立法に関わる人間の違いも分かっていないわけで。(もちろん、地元まわりのために国会をさぼるバカ閣僚は非難されるべきだが)

 国民は理解してくれているだと?ふざけるな。
 理解してくれているのは、左巻きのマスコミだけだ(自民党の人間が同様の言説を吐いたらウンコに群がるキンバエのごとくマスコミの奴らは寄ってくるだろうに)。


反捕鯨テロリスト (2008 1/16 0:00)

Protesters held on Japanese whaling ship(1/15ABC NEWS)
Conservation group Sea Shepherd says two of its crew members are being held against their will on a Japanese whaling ship.

 The organisation says Australian Benjamin Potts and British citizen Giles Lane were tied to the radar mast of the whaling ship after they boarded with a message to inform them they were killing whales illegally.
 Sea Shepherd says the captain of the whaling vessel has refused their demands for the release of the crew.
 The group's media director Christine Vasic says the captain of the Sea Shepherd's ship attempted to reach the Japanese whaling ship by radio before sending the crew over.
 "He issued a written statement and dispatched a Zodiac ship," she said.
 "Two of the crew members then boarded the Japanese vessel to deliver the message to the captain.
 "They were successful in delivering the message, but then they were not allowed to leave and return back to our vessel.
 "The Yushin Maru is now still moving ahead away from us and not responding to radio contact."
 A spokesman for Japan's Institute for Cetacean Research has confirmed that the two are being held in a locked room, but denies they were tied up.
 The institute says it is illegal to board ships on the high seas, and claims the two men attempted to damage the ship and threw bottles of acid onto the decks.
 But Ms Vasic says the two men have a right to stop whaling activities.
 "The United Nations' World Charter on Nature does give individuals and non-governmental organisations the right to police and stop those illegal activities," she said.
 "That's what our vessel is down there to do, and that's what they have requested that the whaling vessel do, which is cease and desist their illegal whaling activities.


日本船が活動家を拘束 捕鯨抗議の米団体(1/15北海道新聞)
 【シドニー15日共同】南極海で調査捕鯨を行っている日本鯨類研究所(東京、森本稔理事長)は15日、声明を発表し、日本の「第2勇新丸」に乗り込んだ米環境保護団体シー・シェパードの活動家2人を勇新丸船内に拘束していることを明らかにした。
 同研究所は、2人が同船のスクリューにロープを巻き付けたりデッキに薬品をまくなどの危険行為を行ったとしている。
 シー・シェパードは同日、「クジラ保護区」での捕鯨に抗議するメッセージを手渡すため、勇新丸に乗り込んだ英国人とオーストラリア人の男性活動家2人がレーダーマストに数時間縛り付けられたと主張している。日本側は縛り付けるなどの行為を否定している。


 「シーシェパードのメンバー2人が捕鯨船に拘束されている」という記事なのだが、捕鯨船に酸のボトルを投げつけたという話も書かれており、要するに「反捕鯨テロリストが捕鯨船に潜入したので捕鯨船がやむなく拘束した」という話らしい。「レーダーマストに縛られた」とシーシェパード側は言っているが、捕鯨船は否定。事実ならマズいが、欧米のアホどもが騒いでいることを知っている捕鯨船が、縛り上げるような愚行を犯すはずもなく、たぶんシーシェパードの方が嘘をついているんだろう(個人的感情を素直に言えば、言論ではなく暴力で訴えるテロリストなど縛り上げろと思うが)。
 ともかく、このテロリストどもの行動を、日本のマスコミは世界中に伝えてほしいし、日本政府は捕鯨活動を全面的に支援し、テロリストに屈するようなことがないようにしてもらいたい。日本のマスコミ、たまには日本のために働け。

 しかし、クジラを守るためなら、日本人には攻撃を加えてもいいってことだよな、こいつらの思考回路は。私たちの人権は、クジラの持つ人権(?)に劣るってわけだ。

 ついでに、オーストラリアの暴走を伝える記事を。

日本の捕鯨は違法=領有権主張の南極海で−豪裁判所(1/15時事)
 【シドニー15日時事】オーストラリアが領有権を主張する南極海の一部で日本の調査捕鯨会社「共同船舶」(本社東京)がミンククジラなどを不法に捕獲したとして、環境保護団体ヒューマン・ソサエティー・インターナショナル(HSI)が提訴していた問題で、豪連邦裁判所は15日、この訴えを認め、調査捕鯨を停止するよう命じる判決を下した。
 ただ、南極海の領有権は豪州など一部の国が主張しているものの、国際的には認められておらず、判決にも強制力はない。


 どこぞの国々とそっくり。ということは、捕鯨問題で引き下がれば、さらに別の要求を出してくる可能性があるってことだ(マグロ辺りかな)。実際、環境テロリストは次々にメシの種を探さなきゃいけないわけで。



山本正之でなければダメだ (2008 1/15 1:00)

 新しいヤッターマンのオープニングをニコ動で見たんだが、あれはないわな。どんなに甘めに見ても、クソ。山本正之をバカにしすぎ。
 記憶という物は実際よりも美しくなる物だから、リメイク物は「多少は大目に見よう、若い子たちが受け入れればそれでいい」という気持ちで見るべきだろうし、そういう気持ちだったので敢えて録画もせず無視しようと思っていたのだが…誘惑に負けて動画を見たら、これがヤッターマンなのだと思われたら腹立たしい、というレベル。それほど思い入れがあるという自負はないのだが、それなのに無性に腹が立つほどの出来。

 プロデューサは「昔のファン」は完全に切り捨てる方針を持っているようだ。で、子供たちには好評なのかねぇ。

 私は、イッパツマンがいちばん好きだった。



もはや客商売をやめるべきだ (2008 1/14 0:00)

船場吉兆・女将が社長就任へ(1/12産経)
 偽装表示問題で営業休止中の船場吉兆(大阪市中央区)の次期社長に、引責辞任を表明している湯木正徳社長(74)の妻で、女将の佐知子取締役(70)を昇格させる人事が内定していることが12日、わかった。経営体制を整えたうえ、今月下旬にも本店の営業を再開する。(以下略)

 この女将の記者会見での「腹話術」ぶりや「嘘泣き」が、船場吉兆に対する評価を決定的なものにしたことを思えば、女将が社長に就任というのは考え得る限り最低の選択肢ではないか。周囲がどう思うかということにこれほど鈍感であるならば、仮に偽装表示問題がなかったとしても船場吉兆は早晩潰れていただろう。


五輪が行える国ではない (2008 1/14 0:00)

住民の抗議を撮影の男性、市職員が撲殺 中国(1/11CNN)
 (CNN) 中国の新華社通信は11日、同国中央部の湖北省天門市で、市職員と住民たちの対立を携帯電話で撮影していた建設会社幹部の男性(41)が、市職員らに撲殺されたと報じた。市職員1名が解雇されたという。
 記事によると、男性は7日、住民たちが自宅付近にごみが投棄されているとして市職員に抗議する場面に居合わせた。住民たちかトラックがごみを下ろすのを止めようとしたところ、住民と市職員と間で乱闘が発生したという。
 この様子を男性が携帯電話で録画していたところ、50人以上の市職員が男性を囲み、約5分間にわたって暴行を加えた。男性は搬送された天門市の病院で死亡が確認された。
 この事件で、天門市は都市監督の責任者を解雇。警察は市職員24人を拘束、100人以上を取り調べている。
 インターネットでは「都市開発が暴力で進められているのは最早ニュースではない。しかし、ついに死者が出てしまった。驚きはないが、言い表せない怒りが込み上げてくる」などと、強い口調で当局を非難する書き込みが見られるという。


 中国ならば日常的に起こっているだろうと思えるような話であり、殺された人に同情はすれど、ことさら取り上げるような話ではないようにも思う。ただ、50人以上の市職員が市民を撲殺するような国で、今年五輪が開かれるということの異常性は、認識しておくべきだと思う。


牽強付会 (2008 1/14 0:00)

【断 久坂部羊】電車を勉強部屋にする小学生(1/13産経)
 電車の中で化粧をする女性が昨今、批判されている。しかし、先日もっとすごいものを見た。
 小学校の高学年とおぼしき少年が、地下鉄の中で勉強に没頭していたのである。鞄(かばん)を横の座席に置き、その上にジャンパーをのせ、筆箱などの勉強道具一式を周囲に配置して、膝(ひざ)に問題集を広げている。座席を1・5人分占領したその空間は、驚くほどプライベートな感じだった。近くには立っている老人もいたが、少年は気にも留めるようすもない。
 その少年は地下鉄での勉強に慣れているらしく、駅到着前のアナウンスが聞こえてくると、ぴたりと勉強をやめて片づけにかかった。勉強道具を鞄にしまい、ジャンパーをはおって立ち上がると、どんぴしゃのタイミングで扉が開いた。少年は周囲には目もくれず、いちばん先に電車を降りて、目指す方向(おそらく塾だろう)へ歩み去った。
 彼は利発そうな顔立ちで、成績もきっと優秀にちがいない。身なりも裕福そうだ。将来何になるつもりか知らないが、おそらく難関といわれる進路を目指しているのだろう。
 難関といえば、医学部は今もそのひとつで、成績のよい者しか入れない。もし、あの少年が医師を目指しているならと考えて、背筋が寒くなった。彼のようなやり方で勉強した者が、医学部に入って、果たして思いやりのある医師になれるだろうか。
 医師には記憶ちがいや判断ミスが許されないから、学力は必要である。しかし、それだけでいいのだろうか。
 勉強するのは自由だが、その前にまず学ぶことがあるだろう。
 医療崩壊が進みつつある今、よい医療を実現するには、医学部の入試状況から変えていかなければならない気がした。(医師・作家)


 この「電車という公共の場で1.5人分を占拠してご老人を無視する」という自分勝手な勉強法は、確かに非難されるべきものだ。勉強以前に身につけておくべき常識がないのは問題だ。しかし、「もしこの少年が医学部志望なら」という仮定で文章を進め、結論で「医療崩壊」と強引に結びつける筆者の論旨は、牽強付会のいい見本でもある。医療崩壊以前に、文章構成の崩壊ぶりを気にすべきだ。

 さらに言えば、医学部だから難関、とは限らない。去年だったか、辞書の引き方や平仮名を漢字に直す授業をおこなっている医科大学が記事になっていた。偏差値50台で受かる医学部は幾つもある。

 なお、電車内で単語や年号など、暗記物を覚えるのは時間の効率的な使用になるのだろうが、問題集に取り組むというのはどうだろうか。振動で字を書くのにも苦労しそうで、著しく非効率に思われるのだが。
 ちなみに私は電車で勉強したことは無い。乗り物の中で字を読むと、途端に酔ってしまう。それに、「寸暇を惜しんで勉強」というのが苦手で……僅かの余裕もなく勉強に明け暮れると人間性が損なわれるように思っていたもので。


寺越武志さんの父死去 (2008 1/14 0:00)

寺越武志さんの父が死去 北朝鮮で01年から同居(1/13中日)
 1963年に日本海に漁に出て行方不明となり、北朝鮮で暮らす寺越武志さん(58)と同居していた父太左エ門さん(86)が12日に平壌市内の武志さんの自宅で死去したことが13日、分かった。金沢市在住の武志さんの母友枝さん(76)が12日に在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)から連絡を受けた。
 友枝さんが昨年12月に訪朝した際、太左エ門さんは体調を崩し、寝たきりの状態だった。12日午後2時ごろ、老衰のため亡くなったという。
 友枝さんは「長い間会えなかった息子に、最期はみとられ、幸せだったと思う」と話しており、葬儀などのため今月19日に訪朝する予定。
 87年に武志さんが北朝鮮で生活していることが分かり、太左エ門さんが現地で再会。その後、移住することを決めて、2001年7月以降、武志さん夫婦や孫夫婦と生活していた。
(共同)


 北朝鮮が「北朝鮮が救助して、そのまま北朝鮮での生活を選んだ」という戯れ言を主張するのはまだしも、日本のメディアが悉く「拉致」という言葉を使わずにこのニュースを伝えていることに、そして日本政府がこの件に関して何のリアクションも起こさないことに不愉快さを禁じ得ない。日本に帰ってこられないまま命を失う人を、これ以上増やすわけにはいかないのに。



裁判員制度 (2008 1/11 1:00)

裁判員制度 辞退事由の政令案(1/10NHKニュース)
 来年春から始まる裁判員制度では、ことしじゅうに、最初の年に裁判員になる候補者が有権者の中から無作為に選ばれます。裁判員法では、70歳以上の人や重い病気や親族の介護などで参加できない場合などは裁判員を辞退できますが、政府は、辞退できる基準をさらに詳しく明らかにする必要があるとして、事例を示した政令案をまとめました。それによりますと、裁判員に選ばれることで「精神上、または経済上、重大な不利益が生じる」場合、辞退できるとしており、具体的には、みずからの思想や信条に反する場合や、すでに予約している旅行をキャンセルするなどして経済的に支障が生じる場合、裁判官と面接して認められれば辞退できることにしています。また、妊娠中、もしくは出産してから8週間未満の人、引越しなどによって、指定された地方裁判所に通うことが困難になった場合なども例示されています。政府は、この政令案を11日の閣議で決定することにしています。

 「思想や信条に反する」ってのを辞退理由として認めるなら、本心は「めんどくさい」という理由であっても「思想信条に反します」と言えば、それを合理的に否定する材料など示せないからまんまと辞退できるような気が。「思想・信条」を理由にした場合、どれくらい突っ込まれるんだろうか。
 あと、出産してから8週間未満という制限も酷い。生後2ヶ月の赤ん坊を放置して裁判員などできるわけがない。夫の協力?そんなものは男の育児休暇が認められるような大企業の人間しか無理。

 仕事を考えると裁判員など絶対にできないのだが、今までメディアで取り沙汰された「辞退事由」では、私が断れるかどうかはかなり微妙……というか、私に限らず「選ばれたら困る」という人はかなり多いはず。私も、可能なら義務はしっかり果たしたいんだが。結局はこういうのに熱心でなおかつ時間が有り余っている、プロ市民が喜び勇んで裁判員になるんじゃないか。
 裁判員のためなら仕事が休みやすくなるような環境が整い、仕組みが定着するまでには、かなり長い時間がかかるだろう。それまでこの制度はもつのだろうか。


中質量ブラックホール (2008 1/11 1:00)

高速で移動する「中質量ブラックホール」が星を飲み込む?米研究報告 国際ニュース : AFPBB News
【1月10日 AFP】米国の天文学者らは9日、テキサス州オースティン(Austin)で開かれた第211回米国天文学会(American Astronomical Society)会議で、銀河系付近には数百の「軌道を外れた」ブラックホールがうろつき、近くを通過する星や惑星などを飲み込む可能性があるとの研究を発表した。(以下略)

 地球がブラックホールに飲まれることは将来もたぶん無いんだろうが、でも近くでガンマ線バーストが発生したりする可能性はあるのかな、と考えるとけっこう楽しい。
 ただ、こういうニュースはここで書いてもあまり反応がないんだよなぁ。



殺人親 (2008 1/10 0:00)

苦情対応で自殺、公務災害と認定 埼玉の女性保育所長(1/9静岡新聞)
 地方公務員災害補償基金埼玉県支部は9日までに、2002年に焼身自殺した同県狭山市の市立保育所女性所長について、保護者の苦情対応によるストレスで発症したうつ病が自殺の原因として公務災害と認定した。
 遺族代理人によると、所長への行為は他人に理不尽な要求を繰り返す「モンスターペアレント」の典型で「こうした保護者に自殺に追い込まれ、公務災害に認定されたケースは初めてではないか」としている。
 所長の自殺後、保護者側からの謝罪はなかった。所長は園児同士のけんかで軽いけがをした男児の両親から約4カ月間、付きっきりでの保育を命じられたり、繰り返し苦情を受けたりしたという。
 さらに市役所に「誠意がない」などと所長を批判する手紙が送られ、約1週間後に保育所敷地内で焼身自殺した。
 遺族は03年に公務災害の認定を請求したが、同支部は05年、遺書の内容などから「精神疾患が原因ではなく、保護者への抗議から焼身自殺をした」として退けた。しかし同支部審査会が昨年末、処分取り消しを裁決していた。


 付きっきりでの保育を要求するくらいなら保育所に預けずに自分で育てろ、自分がやるべきことを人に頼んでおきながらその横暴ぶりは何だ……と言ったところで、自分の異常っぷりが理解できないゆえに「モンスターペアレント」なわけで。ちょっとでも「言い過ぎかな」とか「理不尽な要求だったかな」という考えが頭を過ぎれば、それはクレームを言われる側にも感覚的に察知できるもので、そういう場合は記事のような絶望的な状況には陥らない。自身の言動が理不尽極まりないという自覚が無く、むしろ「正しいことをやっている」と自負しているからこそ、その言動は際限なく横暴になっていく。 

 メディアで話題になるほどのバカ親に出会ったことはないが、たしかに以前に比べて、親は子供の言い分を鵜呑みにするし、子供を甘やかすし(部活で疲れたという理由で塾を休ませるバカ親の多いこと)、責任を他者に押しつけるきらいがあるように感じる。

 騒ぐ子供を放置する親などを見るにつけても、今の親こそ教育が必要じゃないかと思うこともしばしば。どこかで修正をかけないと、不道徳な子供の拡大再生産は止まらない。いま親をやっている世代の少し下、私たち30歳前後が変化させていかねば日本人の「徳」は失われていく一方になると思われるが、果たして私たちがそれを為せるのか…。

 しかし、自殺した保育所の所長、抗議したくてもできない鬱積を抱えていたがゆえの焼身自殺なのだろう、その苦悩は察するに余りある。ついでに言っておくと、理不尽な要求をしていた親も訴えて賠償金をたっぷり払わせるべきだと思う。



日本をアテにするな (2008 1/9 0:00)

日本の「対北賠償金100億ドル」=李明博氏構想で推計−韓国統一省(1/7時事)
 【ソウル7日時事】韓国統一省は7日、政権引き継ぎ委員会の業務報告で、李明博次期大統領が提唱する北朝鮮支援に向けた400億ドル(約4.4兆円)規模の国際協力基金構想に関連し、「日朝関係改善による『賠償資金』が約100億ドル(約1.1兆円)になる」とする推計を明らかにした。
 李氏は核放棄と改革・開放を条件に北朝鮮への経済支援を提示し、国際協力基金設立の検討を進めている。これに関し、統一省は「日本の賠償資金」のほかに、(1)既存の南北協力基金の増額(2)国際金融基金の長期低利資金の確保−などを前提に実現可能とする試算を示した。


 日韓基本条約締結時に、経済援助の名目で戦時賠償は既に支払い済み。韓国を朝鮮半島唯一の政府と認めた上での条約締結のため、北朝鮮が手に入れるべきカネも韓国が得たことになっている。北朝鮮がカネが欲しければ、韓国に請求しろという話。それなのに、金を全額経済発展につぎ込んだ韓国が「日本は北朝鮮に金を払え」という馬鹿馬鹿しさ。
 李明博は一応保守政治家らしいが、この辺りは盧武鉉と殆ど差がない。


理解不能 (2008 1/9 0:00)

[【福岡3児死亡事故の判決要旨】] / 福岡 (都市圏,北九州,筑豊,筑後) / 西日本新聞

 確かに、逃亡して水を大量に飲んでアルコール濃度を下げたせいではあっても、証拠無しに酒酔い運転と断定するわけにはいかず、「酒酔いではなく酒気帯び」との判断が為されたのは仕方ないかもしれない。逃げ得を許すのか、という気持ちは当然出てくるのだが、刑事裁判ではやむを得ないのかもしれない、と無理矢理納得することはできる。
 ただ、報道では「時速100km/hで12秒間脇見」と言っていたのだが、そんな運転すら「異常ではない」とする裁判官の判断は、ちょいと理解に苦しむ。333mも脇見のまま突っ走るのは、どう考えても異常な運転だ。(この12秒脇見のソースが報道ステーションだけなのでその信憑性に少し疑問はあるが)


不快だという奴の方が不快だ (2008 1/9 0:00)

<裸祭りポスター>JR東が「待った」…女性が不快感(1/8毎日)
 岩手県奥州市の黒石(こくせき)寺で繰り広げられる伝統行事、蘇民祭(そみんさい)の観光ポスターを市が駅構内に掲示しようとしたところ、JR東日本から待ったがかかった。「男性の裸に不快感を覚える客が多い」というのが理由だ。数十年作製しているポスターの掲示拒否は初めてで、市は枚数を200枚減らして1400枚とし、駅で張れない分は市内や首都圏で張るという。(中略)
 JR東日本盛岡支社の佐藤英喜・販売促進課副課長は「セクハラが問題になる中、公共の場でのポスター掲示の基準は厳しくなっている」と説明する。そのうえで「単純に裸がダメというわけではないが、胸毛などに特に女性が不快に感じる図柄で、見たくないものを見せるのはセクハラ」と判断したという。
(以下略)

 一部の人間が不快だと声を上げれば、そしてその声が大きければ無理が通るということか。「胸毛が不快」というアホ丸出しの批判が正当だと認められるなら、「ポスターの顔が不快」「ポスターの人の太り具合が不快」「ポスターの女がブスで不快」「ポスターの色遣いが不快」「ポスター自体が不快」と何でも有りになってしまう。で、往々にして男の側からの批判は無視されるんだよな、こういうものって。

 記事にある写真を見ると、たしかにインパクトある写真なんだな、これが。ネタとしては極上である。しかし、不愉快だの見たくないだの言われて、ポスターの人(佐藤真治さん)には同情を禁じ得ない。



危機管理 (2008 1/8 1:00)

新見の洞くつ大学生不明:探検、危険と隣り合わせ 徹夜の捜索も依然不明 /岡山(1/7毎日)
 ◇現場の地底湖まで3〜4時間
 新見市の県指定天然記念物「日〓坂鐘乳穴(ひめさかかなちあな)」で5日発生した探検グループの事故。行方不明になった高知大の男子学生(21)は、徹夜の捜索にもかかわらず、依然見つかっていない。現場には、早朝から学生の両親らが駆けつけ、現場の説明をする警察官らに「危機管理が出来ていたのか」などと詰め寄る姿もあった。【石戸諭】
 ◇新見市への「入洞届」出さず
 高知大によると、探検には学術探検部の学生3人が参加した。同大の中村猛・学生支援課長は「探検部の事故はこれまで聞いたことがない」という。これまでの調べでは、洞くつは奥行き約1・6キロ。ロープを使って昇降するなどアップダウンが激しい上、途中から一人がやっと通れるほどの道幅になるなど、行方不明になった最奥部の地底湖まで3〜4時間かかるという。
 男子学生は1年時から探検部に所属しており、今回は化学繊維製の衣類上下につなぎを重ね着していたとみられ、調査に加わった同大の女子学生は「探検に必要な装備は備わっていた」と強調する。
 捜索の補助活動にあたった岡山大ケイビングクラブのメンバーによると、現場洞くつの探検は「雪山に入るようなもの」という。
 洞くつを管理する同市教委生涯学習課は「義務ではないが、通常は市に『入洞届』を提出する。今回は手続きを踏んでいなかった」と指摘し、「届けがなければ事故対応が後手に回る可能性もある。必ず出してほしい」としている。


 親の気持ちは分からないではないが、息子の愚行を棚に上げて警察官を非難するのはなぁ……というか、毎日もわざわざ親を悪者にするような話を記事にしなくとも良いのに。
 真冬の、しかも洞穴の中。そんな時に泳げば寒さの余り筋肉がこわばり、まともに体は動かない。ましてや着衣のままだとすれば、「探検部」の名を冠していながら探検するのに必要な知識を持っていなかったことになる。まぁ、普通の人間なら「危機管理」を考えて地底湖で真冬に泳ぐような真似はしないわな。

 親と子ってやっぱ同レベルだ、という事実を再確認させてくれた記事ではあった。


外相が反応 (2008 1/8 1:00)

捕鯨監視船、今週出港 豪外相が発表(1/7中日)
 【シドニー7日共同】オーストラリアのスミス外相は7日、南極海での日本の調査捕鯨船団を監視するオーストラリア税関の巡視船を今週、同国西部から出港させると発表した。国際海洋法裁判所への提訴など法的手段をとる場合に備えた証拠収集を行う。航空機による空からの監視も実施する。
 外相は12月中旬、巡視船による監視を発表した際「数日以内に派遣する」としていたが、今月に入っても船が出港しないため、環境保護団体などから「政府は口先だけ」「(ザトウクジラ捕獲を見合わせた)日本に配慮している」と批判の声が上がっていた。
 外相はまた、動画投稿サイト「ユーチューブ」に最近、「捕鯨反対はオーストラリアの白人優越主義の表れ」などと、同国を批判する匿名ビデオが掲載されたことについて「不快感を覚える」と語り、同国の反捕鯨の立場は揺るがないと述べた。


 確かに、捕鯨反対の背後には、白人特有の「俺達の主張は絶対に正しい」という独善的な考え方があるとは思う。
 ただ、こうして外相が簡単に釣られてしまうのを見ると、煽り耐性のない彼らへの批判手段としてYouTubeの動画は効果的かどうか、というか効果ありすぎで逆に問題ではないか、などと不安も感じてしまう。まぁ政府、政治家やマスコミがこれに乗っかって強気に発言し出したりしなければ、「反応する向こうがアホ」で済む話じゃないか、とも思うけど。


正月太り? (2008 1/8 1:00)

 年末年始で2kg増え、「カロリー計算では、運動無しでも現状維持、多くても1kg増で済むはずだが」と思っていたら、やっぱり運動を再開したらすぐに元に戻った。なんてことはない、運動していないから水分が溜まっていただけのようだ。
 もう標準体重はとっくに切っているが、どこまでいくか見てみたいのと、走ることが純粋に楽しくなっているので、今年も続ける。



対アフリカODA (2008 1/7 0:00)

ODA「5年で3倍増」提言へ=アフリカ支援で自民戦略本部(1/6時事)
 自民党国家戦略本部(本部長・福田康夫総裁)は6日、アフリカ諸国を対象とした政府開発援助(ODA)について、2012年までの5年間で07年の見込み額約17億ドル(約1870億円)を3倍に増やすよう政府に提言する方針を固めた。5月の横浜市でのアフリカ開発会議(TICAD)開催を控え、アフリカ支援に取り組む日本の姿勢をアピールする狙いがある。
 アフリカへのODAは、05年に小泉純一郎首相(当時)が3年間で倍増すると公約。この目標は達成される見通しだが、政府は08年以降についてはまだ対応を決めていない。このため同本部は、「TICADや7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で日本がリーダーシップを発揮するためには、アフリカ支援の強化が不可欠」と判断。12年の時点で3倍増を目指すよう政府に求めることにした。


 例えば総会で何か日本の利益になるような決議をおこなったりする際に、当然アフリカの国々の支持を得る必要がある。手薄だったアフリカとの付き合いを厚くするのは、国際社会での日本のプレゼンスを高めるには必要な政策だ(日本の常任理事国入りに関してもアフリカの支持は意味があるだろう、まぁ中国が拒否権発動すりゃ無意味だが、多少は牽制にはなるだろ)。また、アフリカのレアメタルも魅力である。

 アフリカにおける存在感という点では、中国が一歩も二歩も先を行っている。中国を牽制するためにも、アフリカへのODAの増額は必要だろう。
 だいたい、日本の中国に対するODAを中共がアフリカへ「横流し」していたようなものだから、中国へのODAを無くしてそれをそのままアフリカへ回せば、結構な援助額にできるだろう。当然、1月4日に紹介した「中国へのCDM(クリーン開発メカニズム)」を再検討した上で、それに回そうとしていたお金をむしろアフリカに回すことも考えて欲しい。

 ただ、アフリカは既に中国がかなり手を入れているから、日本のODAが「中国のアフリカでの経済活動を後方支援する」という役割を果たすことにならないよう、気を付けねばならない。この辺り、福田さんが首相なんで、ものすごく心配。


ドンヨルさんは尊敬しているので (2008 1/7 0:00)

韓国代表・宣銅烈氏が代表コーチ辞任(1/3デイリースポーツ)
 北京五輪出場を目指す野球の韓国代表チームの宣銅烈ヘッドコーチが辞任したと2日、韓国の聯合ニュースが伝えた。
 報道によると、投手コーチも兼任していた元中日の宣銅烈氏は精神的なストレスを理由に、五輪予選を兼ねたアジア選手権から帰国後の昨年12月に韓国野球委員会(KBO)に辞意を伝えた。


 試合直前のオーダー変更などの汚い戦法に嫌気が差したため…と思いたい。



「正義」の暴走 (2008 1/4 20:00)

Banner day for whaling protest at Japan's consulate(1/4Herald Sun)
ANIMAL liberationists staged a graphic anti-whaling demonstration in Melbourne yesterday.

 Protesting against the slaughter of almost 1000 whales in Australian waters, they unveiled a giant Japanese flag outside Japan's consulate.
 A woman, painted red, sat in a pool of fake blood in the flag's centre, where the rising sun should be.
 About 200 protesters had banners reading, "Japan's Shame" and "Ban Whaling".
 Animal Liberation Victoria anti-whaling campaigner Noah Hannibal declared it a success. "We think it sent a strong message," he said.
 "We also had a gong there and we beat it 985 times, each time to represent one of the whales that's being killed."
 "We've tried all sorts of things. We've tried peaceful representations," he said.
 "But we feel like they're not listening, so we're going to be stepping up our protests.
 "When these animals are harpooned, it's a horrific death . . . So we will be doing everything we can to stop this slaughter," he said.
 Mr Hannibal said the consulate was yet to respond.
 "They shut their doors, so we're waiting for their response," he said.


 他国の国旗を侮辱するクズは中国と韓国くらいの物だと思っていたが、オーストラリアもそのお仲間に入った。というか、中国系豪州人が裏で手を引いている可能性もあるか。情緒的な反応はすべきではないのだろうが、腹立たしいのが正直なところ。

 で、オーストラリア人が捕鯨に反対する「合理的な理由」は何なんでしょうね?というか、そんな物は無いんでしょうな。オーストラリアではカンガルーに肉が売ってるんだが、カンガルーと鯨の違いは何なのだろう。ガキっぽい行動ではあるが「カンガルーを食べるのは野蛮」と猛抗議したくなるような理不尽さ。
 別に「カンガルーを食べるな」と言いたいわけではなく、お互いの食文化を理解・尊重し、理不尽な批判をするな、ということだ。

 「粛々と調査捕鯨をおこなう」とか言っているレベルではなくなっているのではないか。政府レベルで、この「一部オーストラリア人の愚行」に抗議すべきだし、日本の言い分を強く主張する必要がある。それは、日本の考えを豪州人に分かってもらうためではなく、豪州に抗議することを通じて世界に主張を発信するためである。バカを説得するのは不可能だが、多くの傍観者に理解してもらう努力はせねばならない。正攻法ではなく、「声の大きさ」も考えるべきだ。

 しかし、この「自分だけが絶対的に正しい」という思い上がり方は、どうしても白豪主義を彷彿とさせる。文明を持たない野蛮人に教育を施すという理由で、自身の正義を疑うことなくアボリジニの子供を拉致した過去から、全く進歩していない。
(アボリジニの土地所有権が認められたのが、わずか16年前の1993年。1770年にクックが英国の豪州領有を宣言してから、白人はアボリジニを土地から追い出し、アボリジニの子供を「文明化教育のため」と称して拉致し白人コミュニティで白人として教育し、アボリジニの文化を破壊し、虐殺と入植者のもたらした病気で20世紀前半までに30万ほどいたアボリジニを6万人にまで減少させた。)

 こういう国の真似をしてはいけないが、しかし日本はもう少し自己主張をおこなうべきだと思う。


追い込まれた感有り (2008 1/4 0:00)

ODA事業分の温室ガス排出枠を買い取り、日中で大筋合意(1/3読売)
 京都議定書の温室効果ガス削減目標達成のため、日本政府や企業が対中円借款事業で生じた温室効果ガスの削減分を排出量として中国から買い取ることで、大筋合意していることが2日、わかった。
 日中両国政府は3月末にも予定される中国の胡錦濤国家主席の来日時に正式合意を目指す。先進国が開発途上国の温室効果ガスの排出削減量を買い取る「クリーン開発メカニズム(CDM)」の一環で、中国との取引が軌道に乗れば、日本は京都議定書の目標達成に向け大きく前進することになる。
 日本の政府開発援助(ODA)をめぐる排出量取引について、中国政府の円借款受け入れ窓口である国家発展改革委員会の幹部が昨年12月、気候変動枠組み条約第13回締約国会議(COP13)の際、日本政府関係者に対して基本的に受け入れる考えを非公式に伝えた。日中両政府は正式合意後、排出量取引の対象とする事業を選定し、CDMとして認可されるかどうか国連のCDM理事会の審査を受ける運びだ。
 1980年度から始まった対中円借款事業のうち、環境関連の事業は約3割の100件。例えば2007年度に供与を決定した円借款事業6件は、甘粛省蘭州市で小型ボイラーを集中型熱供給施設に切り替える「大気環境改善事業」など、いずれも温室効果ガスの削減が見込まれている。この6件に限っても5年間で1000万〜1500万トンの排出量取引が可能と試算されている。温室効果ガスの取引価格は公表されていないが、取引が盛んな欧州連合(EU)では、2005年に1トンあたり5〜20ドル(約585〜2340円)程度で取引された実績がある。
 温室効果ガスを大量に排出する電力や鉄鋼などの産業界は現在、削減目標の大幅な積み増しを迫られている。関係者は「対中ODAで排出量取引が可能になれば、積極的に購入したい」としている。
 京都議定書は日本の目標について、08〜12年の温室効果ガスの平均排出量を1990年に比べ6%(約7600万トン)減らすと明記している。このうち年2000万トン(08〜12年の5年間では計1億トン)分について、政府はCDMなどで海外から買い取る方針だ。しかし、昨年末までに契約できたのは計638万トンにとどまっている。


 この記事の内容、評価が難しい。

 まず、日本のエコ関係の技術は世界に誇れるレベルであり、逆に言えば劇的な技術革新はかなり難しいということ。したがって、日本が今以上に二酸化炭素の排出量を削減するのはかなり難しい。京都議定書の内容が日本にとって不利だと言われる所以の一つである。(ちなみに、他には「EUは削減目標がEU域内全体での目標」というのも、日本にとって著しく不利な点である。EUは、後進国と先進国で排出量を融通し合えるし、基準となる90年は東欧は排出しまくりで削減は至極簡単)

 だから、「排出枠買い取り」が必要になってくるのだが、中国の環境関連事業に資金供与をおこない、それで削減した温室効果ガスを排出量取引に利用しよう、というのが今回の記事の内容(「排出量取引」は規定の先進国同士でおこなう物であり、今回はそれではない)。ふだんは大国を装っているくせに、こと環境問題に絡むといきなり「発展途上国アル」と嘯く中国。この国の環境破壊を放置するのは日本にとっても不利益であり、日本の排出量削減目標を達成し、なおかつ中国の環境破壊を抑制できれば、確かに一石二鳥ではある。

 ただ、手放しで賛同するのを妨げる疑問がいくつもある。

 ひとつは、ODAに代わる中国援助の名目ができたということで、裏に媚中派どもの利権が絡んでいないかという疑問。
 二つめに、本当に日本の援助がちゃんと環境事業のみに使われるのか、中国が不当に利益を得ることは無かろうか、排出量取引も日本に不利な形でおこなわれはしないか、という疑問。
 三つ目に、それらを監視できる仕組みなり人員なりがきちんと用意できるのか、問題が起こったときに日本政府はちゃんと抗議できるのか、という疑問。
 四つ目に、中国の「本来の排出量」は誰が決定するのかという疑問。
 五つ目に、ガス排出量の削減義務がない中国にとっては幾ら温室効果ガスの排出を増やそうが痛くも痒くもなく、むしろ日本が技術を提供してくれる分だけ工業規模を増やすことが出来、「無尽蔵にお金を稼げる打ち出の小槌」となって、温室効果ガス排出の抑制には逆効果ではないのか、という疑問。

 ちょいと思いつくまま挙げただけで、これだけ疑問が浮かぶ。
 この辺りの疑問が解けない限り、中国への支援はおこなうべきではない……が、削減目標を達成するにはたぶん他に選択肢は無いだろう。いまさら京都議定書を書き換えるわけにも反故にするわけにもいかない。CDMが巧く機能するように環境を整えてくれ、としか言えない。やるせないな。


かっこ悪い (2008 1/4 0:00)

秋山VS三崎再戦へ…谷川EP秋山擁護「最後のキックは反則」(1/3スポーツ報知)
 昨年大みそかの「やれんのか!」(さいたまスーパーアリーナ)で行われた秋山成勲(32)=フリー=と三崎和雄(31)=GRABAKA=戦が、再戦が確実であることが2日、分かった。
 試合は三崎が勝利したが、とどめのサッカーボールキックで鼻骨を折った秋山が、4点ポジション(両手両足がマットについた状態)での反則攻撃であることを主張。主催者審判は「手がマットから離れた状態だった」とみなしているが、異論も出ている。
 K―1の谷川貞治イベントプロデューサー(EP、46)も、貸し出した秋山を擁護。「あれは反則ですね。ビデオで確認しましたが、蹴られて体が起き上がっている。秋山君は昨年の反則事件(06年大みそかの桜庭戦)の張本人だけに遠慮しているのかもしれないが、きちんと(主催者に)提訴すべきです」と話した。
 だが「やれんのか!」は今回限りの興行で、提訴の効果は不明。谷川EPはHERO’SなどFEG主催大会を考えており、早ければ3月中旬にさいたまスーパーアリーナで計画中の連立第2弾興行で再戦となる。
 また、三崎が韓国をルーツとする秋山に勝った直後「日本人は強いんです!」と絶叫したことに対し、韓国国内で反感が噴出。公平を期し韓国を再戦の舞台とする案も浮上しており、6月に韓国で開催予定の「Dynamite!」も有力だ。


 どう見ても4点ポジションには見えないんだがなぁ……自身が卑劣極まりない反則をカマし更には当初シラを切っていたという過去を持つゆえ、「自分が負けるとこれかよ」という見方しかされないだろうし、私もそう感じてしまう。桜庭戦でのヌルヌルが「に故意ではなかった」という話になってしまっているから、なおさら負け犬の遠吠え感が強まる。

 もしかしたら本人は文句言うつもりはないのに周囲が勝手に騒いでいるだけかもしれない。もしそうなら可哀想とも言えるが……しかし今の風当たりの強さは、明らかに自業自得でもある。



総連とパチンコ (2008 1/3 13:00)

「公益性否定」の流れ一気 朝鮮総連施設への税減免「見直し拡大」(12/30産経)
 「公益性」を理由にした在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の施設に対する税の減免について、全国自治体で取りやめや減免幅を縮小する動きが広がっている。最高裁は今年11月、「施設の公益性」を根拠に減免した熊本市を違法と判断。公益性について「わが国社会一般の利益」と定義し、総連施設の公益性を否定した福岡高裁の判決を支持した。司法関係者は「今後は総連施設への減免の見直しが進む」と課税適正化の流れを指摘する。(以下略)

 当たり前の話で、なんでテロリスト集団に公益性が存在するのか、テロ集団を優遇する必要があるのか、という話だ。施設の「公益性」を論ずるうえでは、当然日本にとっての公益であるかどうかを考慮せねばならないのだが、朝鮮総連の存在は、日本にとって利益どころか、とてつもない損害でしかない。在日朝鮮人は「そうではない」というかもしれないが、文句があるなら総連ではない別のまともな組織を作れ、と言いたい。

 朝鮮といえば、パチンコに関して興味深い記事があった。

日本、パチンコ発金融危機?(12/27中央日報)
 日本のパチンコ人口が急速に減り、関連業界に危機が迫っている。
 一部では「米国のサブプライムモーゲージ(信用が低い人に高利子で貸しつける住宅融資)波動が起きたように、日本でもパチンコ発サブプライム事態が起こるかもしれない」と指摘している。パチンコ産業の危機は機械部品を作る企業だけではなく消費者金融会社、ひいては金融機関全般にまでどんどん浸透している。

◆規制強化で利用者急減=今年倒産したパチンコ店は、先月までで128カ所。昨年に比べて30%増えたのだ。業界は「昨年末基準で1万4674カ所だった店鋪数が1万カ所以下に落ちるのは時間の問題だ」と口を揃えて言う。
 このように一時「全日本人の娯楽」として脚光を浴びたパチンコの勢いが弱まったのは「射幸性」賭博を厳格に規制したためだ。1990年代、景気が低迷し、顧客が次第に“ハイリスクハイリターン”を狙うようになると、店鋪たちもぞくぞく射幸性の強い機種を並べた。したがって“娯楽”としてパチンコ店を訪ねていた客は1人2人と去って、一攫千金を狙うプロばかりが残ってしまった。
 現在パチンコ人口は95年に比べてほとんど半分の水準に落ちた。しかしパチンコ店の売上高は93年から昨年まで毎年30兆円前後で動いている。言い換えれば1人当たりの単価が上昇しているという話だ。それだけ射幸性が高くなっているのだ。
 警察政府は今年の9月まですべてのパチンコとスロットマシーンを射幸性の低い機種に変えるように指示した。変えなければ営業権を剥奪する厳格な制限を加えている。パチンコ業界の90%ほどを掌握している在日韓国人と朝鮮総連系の資金を圧迫するためだという指摘もある。
 結果的に警察の措置以後、パチンコ業界を支えた“ハイリスクハイリターン”の利用者たちが徐々に去っている。
 パチンコが衰落しているもうひとつの原因は昨年12月に確定した貸金業法改正案だ。改正案によると信用の低い顧客は消費者金融会社から資金を借り入れにくくなった。これまでパチンコ利用者のうち、かなり多くの数は消費者金融会社から借りたお金で掛け金を用意してきた。
(以下略)

 「パチンコ発の金融危機が起こるかも?」という大バカな主張はさておき(これで潰れるような企業はまともな企業じゃないだろうよ)、書いてある事実自体は日本人としては非常に歓迎すべきものだ。本当は、とっととパチンコを「違法」と認定して全てぶっ潰すか、国営にしてカネの流れを全て管理するかして欲しいモンだが。

 しかし、パチンコ人口は半分になったのに売上高は30兆円で安定とは……一人が10年前の2倍の金をつぎ込んでいるという馬鹿馬鹿しさもさることながら、GDPの1/10近くを朝鮮玉入れが稼いでいるというのが、なんとも腹立たしいというか情けないというか。しかも、そいつらは(記事のよれば)消費者金融を利用していたんだと。自分の小遣いの範囲を超えて玉入れに魅惑されるとは、アホとしか言いようがない。なんだか、170年ほど前の中国にとってのアヘンのようだな。

 朝鮮総連とパチンコ。この2つが、今年一層勢力を弱められますように。というか、できれば消えて。



謹賀新年 (2008 1/1 12:00)

 あけましておめでとうございます。
 今年もまた、これまで通りに好き勝手にものしていきますので、お付き合いの程よろしくお願いいたします。

 今年が、皆様にとって、ここを読んでいない人にとっても、良い年でありますように。

 2ちゃんを見ながら年明けしてしまったのは、ママには内緒だぞ。