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キャラ立ちすぎ (9/30 22:00)

「次」にらみ麻生氏走る 全国行脚スタート、新執行部と陣取り合戦(9/29産経)
 麻生氏の全国行脚は、総裁選投開票日の23日に中川氏が持ちかけた。
 中川(昭一)氏「負けても悔いなしのいい総裁選でした。しばらくは無役として全国行脚でもやりましょう」
 麻生氏「おう、お前も付き合ってくれるか」
 中川氏「毒を食らわば皿までですよ」
 麻生氏「なんだ! おれは毒なのか」

 なんだ、この漫才は。


強制の証拠は? (9/30 19:00)

沖縄、11万人が訴え 教科書検定「撤回を」(9/29朝日)
 沖縄戦で日本軍が住民に「集団自決」を強制したとの記述が教科書検定で削除された問題で、検定意見の撤回を求める超党派の沖縄県民大会が29日、宜野湾市の海浜公園で開かれた。参加者は主催者発表で11万人。米兵による少女暴行事件を機に8万5000人が基地の整理・縮小などを訴えた95年10月の大会を大きく上回る「島ぐるみ」の集会となった。参加者は検定意見の撤回と記述の回復を求める決議を採択した。
 大会は県議会各派や県PTA連合会など22団体で作る実行委員会が主催。壇上には、独自に大会を開いた先島諸島の自治体を除く全36市町村の首長や議長らが並んだ。
 沖縄戦体験者で実行委員長を務める仲里利信・県議会議長は「歴史的事実がねじ曲げられることは絶対に許すことはできない。県民大会は、住民を巻き込んだ悲惨な地上戦の惨禍に見舞われた沖縄が全国に発信する警鐘だ」とあいさつ。仲井真弘多知事も「文部科学省は県民の度重なる要請行動を真摯(しんし)に受け止めることなく、撤回要求に応じていない。強く抗議し、遺憾の意を表明する」と述べた。
 沖縄戦の際、渡嘉敷島(とかしきじま)で「集団自決」の現場にいた吉川嘉勝さん(68)は、集団自決が起きたのは日本軍がいた島だけだった、と指摘。そのうえで、「日本軍の関与がなければあのような惨事は起こらなかった、と結論づける事実は山積している」と訴えた。
 教科書を使う立場から読谷(よみたん)高校3年の津嘉山拡大(つかやま・こうだい)さん(18)と照屋奈津美さん(18)も意見を述べた。
 採択された決議では、「事実を正しく伝えることは我々に課せられた重大な責務」とし、文科省に検定意見の撤回を求めている。
 大会後、仲井真知事は記者団に「ある種のマグマというかエネルギーが爆発寸前にあるのではないかと予感させるような大会だった」と述べた。
 29日には宮古島と石垣島でも郡民大会が同時開催され、計6000人(主催者発表)が集まった。
 文科省はこの教科書検定問題について「専門的な調査審議に基づいて実施された」として、検定意見は変更しないとの立場を貫いている。しかし、複数の教科書執筆者から訂正申請をめざす動きが出始めている。


 朝日はこの件を1面のみならず、2面、社会面と大きく紙幅を割いていた。参院選での自民敗北あたりから、意気軒昂の朝日新聞である。

 まず、訴えの内容以前の感想を書いておくと、気持ちが悪い、の一言。テレビでも報道されていたのだが、高校生が「事実を曲げるな」みたいなことを言ってるわけです。さも事実を知っているかのような口ぶりで。事実はどうだったのか、真摯に検証しようという姿勢はミジンコほどもない。「歴史事実は自分たちが決める」という中国共産党のような雰囲気をプンプン感じて、薄気味悪いことこのうえなかった。

 さて。

 軍が命令をした根拠が証言だけで、文書も何も出てきていない……ということで、「歴史的事実」と断定して教科書に載せるべきものでないとするのが、常識的な判断だろうと思う。少なくとも、両論併記が落としどころだろう。

 だいたい、教科書書き換えの問題は、命令を出したと証言していた本人が「遺族に保証金を出すための措置」と明かし、大江健三郎相手に裁判が行われている最中だということが背景にある。事実関係が争われている最中に、なぜ一方の証言を根拠に教科書を書かねばならないのか。「軍の命令はなかった」と記述した教科書は一冊もなく、「軍の命令を無かったことにしようとしている」という批判は的外れもいいところ。

 軍の指揮系統もズタズタにされた状況で、沖縄県民に対して軍が命令をおこなう、という状況はちょっと想像が付かない。鬼畜米英と教え込まれて、良かれと思って手榴弾を渡した兵隊さんがいたのかもしれない、とは思うが。その意味では、軍の関与はあったのかもしれないが、かなり底意地の悪い物の見方だと思う。
 教科書に載せる以上、「軍が命令を下した証拠」が絶対に必要だ。教科書書き換えに反対する連中は、そろいもそろって、証言のみを頼りにし、「証言者を嘘つき呼ばわりするのか」と情緒論に逃げ、理性的に史料を検証しようという姿勢が見られない。証言だけでも事実認定できるのなら、UFOは地球に多数飛来しているし、米軍はエリア51でUFOを作りまくっている。

 私も、「軍の命令はなかった」と断言するつもりはない。「なかっただろう」とは思うが。仮に軍の命令があったとしても、日本人としての誇りを失うことはない。「事実は○○だ」と曖昧な根拠のまま断言するべきではない、と感じているだけだ。

 従軍慰安婦と全く同じ状況だ。声だけ大きい左巻きや中朝のスパイどもがスモッグになって、事実を覆い隠してしまう。ちょいと「日本軍の蛮行」を否定したり疑問視したら、途端に「右翼だ」「軍国主義者だ」「戦争賛美だ」……そういうバカな反応が、歴史を逆に歪めている。



相撲 (9/28 1:00)

 相撲という競技・スポーツは好きなまま死ぬまで変わらないだろうが、大相撲が好きであり続けられるかどうか、かなり自信がなくなってきた。


シリア、北朝鮮 (9/28 1:00)

 今月3日に、核関連物質を乗せたと思われる北朝鮮の船がシリアに入ったことを、アメリカの情報機関が確認、その3日後に、その物質が運ばれた施設をイスラエルが空爆した、という話。ようやく、日本でもテレビで報道され始めたようだ。

 詳しいことは右の巡回blogさんにお任せ…ということで。だって、まともにまとめようとすると、ちょいと本腰入れないといけないんだもの。

 シリアのみならずイランも一枚噛んでいるようだし、そもそも中東のテロリストやテロ国家に技術を流しているのが中国や北朝鮮というのは周知の事実。パキスタンもそこに連なっていたが、今はともに対テロ戦で戦う同志。しかも、パキスタンが同志であるのは、日本が給油活動をおこなっているからこそ。北朝鮮、中国、対テロ戦、中東情勢、すべて繋がってくるんですな。ついでに、アメリカの対北宥和政策も、もしかしたら路線変更されるかもしれない。となると、副総理の「対話路線」も引っ込めざるを得なくなるかもしれない。

 てな具合に、いろんなことを書かなきゃいけなくなるんで、時間ができなければ、この件についてはメモ書き以外は書かない。



古賀が早くも動き出す (9/27 0:00)

古賀選対委員長:靖国神社問題は解決の必要あり(9/25毎日)
 自民党の古賀誠選対委員長(日本遺族会会長)は24日、党本部での就任記者会見で、靖国神社問題について「福田(康夫)総裁と私は全く同じ方向だ」と述べ、A級戦犯合祀(ごうし)により生じている問題を解決する必要があるとの認識を示した。福田氏は官房長官時代、国立追悼施設の建設に関する論議を進めたことがある。【竹島一登】

 さっそく動きだした。古賀さん、選対だけに専念して黙っていてくれればいいのに。
 福田首相がこの動きに乗るのか、麻生支持197票を気にして静観するか。海上給油の継続と予算案を通すことに専念して、ハト派的な施策には手を出さずに解散に至って欲しい。

 どうでもいいことだが、福田さんは官房長官の時のイメージが強く、テレビで見ていて全く我が国の総理のように思えない。


批判の作法 (9/27 0:00)

真紀子氏、新首相斬り「福田さん、すぐ投げ出す」(スポーツ報知)
 福田首相とは「角福戦争」以降2代続いての“天敵”同士である田中真紀子衆院議員(63)は25日、「今の瞬間が福田さんにとって最高ピークのポイント。後は転げ落ちていく」と新首相を痛烈にこき下ろし「非常な難局で、安倍さんみたいに無責任なことではできない。自民党最後の政権だと思う」と語った。
 福田首相の人物像について「プライドとコンプレックスがない交ぜになって出てくる方。極めて官僚的な冷たい発想をする」と評した真紀子氏は「福田さんは派閥から抜けられない。付き合いが狭く仲間がいない。いつもひとりでご飯を食べているのを見かける。狭苦しい人で、すぐ投げ出すと思いますよ」と言いたい放題。「福田康夫という政治家をひと言で表すと」の問いには「冷たい人です」と即答した。
 また、24日の安倍前首相の会見については「バカげている」と切り捨て「国会議員という職を速やかに辞するべきだ。それが日本のため。首班が決まったらヒョロヒョロ出てきて、どこまでも見識がないというか、政治というものを心得ていない」と批判した。


 まぁこの人が何を言ってもどうでもいいんだが、ただ反面教師としてはなかなか役立つ物件だと思うので。批判内容は真っ当な部分もあったりするのだが、日頃からの品性下劣ぶりのゆえに「お前が言うな」という感想しか抱けない代物になっている。批判の仕方にも品格が必要という、当たり前だが忘れがちなことを思い出させてくれる、良い教材だ。

 批判と罵倒の境目なんて曖昧かもしれないが、罵倒ではなく批判という体裁を保とうとすることに意識的でない言説は、見聞きしてみっともないし、醜い。朝日新聞の「安倍追撃」文(9/25朝日記事)のみならず、一部の福田氏批判も含めて。



新閣僚 (9/26 0:00)

<福田内閣>閣僚名簿発表 13人が再任(9/25毎日)
 福田内閣の閣僚が25日、決まった。町村信孝・官房長官は同日午後7時20分すぎ、記者会見し発表した。安倍改造内閣で防衛相だった高村正彦氏が外相に横滑りし、舛添要一厚生労働相は再任された。閣僚のうち、2人が新任、2人が横滑りで、13人が再任だった。新閣僚は以下の通り(敬称略)。
 ◇総理 福田康夫
 ◇総務 増田寛也(再任)
 ◇法務 鳩山邦夫(再任)
 ◇外務 高村正彦
 ◇財務 額賀福志郎(再任)
 ◇文部科学 渡海紀三朗
 ◇厚生労働 舛添要一(再任)
 ◇農林水産 若林正俊(再任)
 ◇経済産業 甘利明(再任)
 ◇国土交通 冬柴鉄三(再任)
 ◇環境 鴨下一郎(再任)
 ◇防衛 石破茂
 ◇官房 町村信孝
 ◇国家公安 泉信也(再任)
 ◇沖縄・北方、科学技術 岸田文雄(再任)
 ◇金融、行革 渡辺喜美(再任)
 ◇経済財政 大田弘子(再任)
 ◇少子化、男女共同参画 上川陽子(再任)


 再任が多いのは仕方あるまい。
 防衛大臣の石破さんは個人的には○。いろいろな見方もあろうが、「民主党迎撃」に関して、この人以上に適任な人を私は知らない。防衛に関しても、信頼できる人だと思う。
 高村さんの外相就任は×ってほどでもないが、かなり不安。中国との関係を大切にしたいという福田さんの姿勢の表れなんだろうけど…。「大切にする」なら良いのだが、それが「媚びる」に変わらないよう祈るしかない。

 麻生さんが福田氏からの入閣を固持したという話が出ているが、権限がない名前だけの副総理に押し込められることを嫌ったということか。或いは、陰謀説を出したような陣営に与したくないという話か。



様子見 (9/25 0:00)

 ちょいと時事ネタ系のblogを廻ってみれば、そりゃぁもう福田さんに対する風当たりは強い。確かに、中国や韓国から好感触の反応が届いていることや、これまでの冷酷な言動を考えると、無理もないと思う。

 と考えると、私は福田さんに対しては確かに批判的ではあるが、かなり生ぬるい反応をしているようだ。個別の言動を批判はすれど、存在自体を批判したことはない(と思う)。安倍支持でなおかつ福田総理容認、というのは少数派らしい。
 福田が総理になるのは民主党が与党になるのと同じだ、という意見もちらほら。いや、海上給油の継続に積極的という点だけでも、民主党より256倍マシだと私は思ってしまうのだが。

 福田さんについては、別に期待も悲観もあんまりしていない。もちろん、妙な形で「拉致問題を解決」させるという不安はあるにはあるが、切迫した感覚は持っていない。むしろ、男女共同参画の方が危ないだろ、と思う。
 安倍さんでさえ、拉致問題に関して、靖国に関して、従軍慰安婦問題に関して、かつての主張のようには行動できなかった。小泉並みの行動力か、或いは反対を覆せるだけの世論の後押しがなければ、現状を転換するのは困難だということだ。
 逆に言えば、日本の総理というものは、状況に応じて行動せざるを得ないものではないか。となると、それほど定見のない福田さんなど、流れに任せて漂うだけではないかな、と。独自の左巻き行動に走る可能性は高くはないと思う。周囲の左巻きに唆されて…という可能性はあるが、そこは麻生氏獲得の197票が効いてくる。私たちが声を上げ、麻生氏を支持した議員が頑張れば、踏みとどまることはできるのではないか。

 もちろん、変な行動をとれば批判する。もしまともな施策をすれば評価する。それだけ。

 で、古賀誠選対委員長だが、表舞台に出てくれば批判するつもりだったが、裏方仕事だったらまぁいいんじゃないか。有為の人物を公認しない、となれば猛批判だけど。


品性 (9/25 0:00)

 敗走する人間に対する態度に、人間の品性ははっきり表れるモンだな、と感じることしきりの十日間だった。



福田総裁誕生 (9/23 22:00)

自民総裁に福田氏=新首相25日に指名−麻生氏善戦、票上積み(9/23時事)
 自民党総裁選は23日午後、党本部で開かれた両院議員総会で、党所属国会議員と都道府県連代表による投票が行われ、開票の結果、福田康夫元官房長官(71)が麻生太郎幹事長(67)を大差で破り、第22代総裁に選出された。福田氏330票、麻生氏197票だったが、福田氏の陣営を「派閥談合」と批判していた麻生氏は、目標の150票を大きく上回り、善戦した。福田氏の任期は、安倍晋三首相(党総裁)の残り期間の2009年9月まで。安倍内閣は25日に総辞職し、福田氏は同日の国会で第91代、58人目の首相に指名され、同日中に新内閣を発足させる考えだ。
 「福田政権」にとっては、インド洋での海上自衛隊による給油継続問題が当面の最大の課題となる。参院選惨敗の原因なった政権不信や年金不信を払しょくできるかどうかも問われる。参院で与野党が逆転した「ねじれ国会」の下、極めて厳しい政権運営を強いられるのは必至だ。
 総裁選出後、福田氏は両院議員総会であいさつし「自民党は大きな困難に立ち向かっている。まず自民党の再生を期し、国民の信頼を取り戻し、着実に政策を実行する政党に生まれ変わりたい。その先頭に立つ」と政権を担う決意を表明した。
 総裁選の投票総数は、国会議員票387票と地方票141票(都道府県連に各3票)の計528票。無効票が1票あった。

 残念ながら麻生さんの大逆転は成らなかったが、197票も獲るとは予想以上の大善戦だと思う。仮に干されても復活できるだけの影響力は残せそう。仮に「派閥の談合で総裁を選んだんじゃないよ」という言い訳のために敢えて「麻生に何人か入れろ」と下っ端に指示が出ていた結果だとしたら、それはそれである意味「自民党すげぇな」と思う。

 まぁ福田さんだからということで、急に方針転換することはないだろう。福田さんの口から具体的な政策が語られることは、殆ど無かった。たぶん、今のまま何となく流れでやっていくことになるだろう。心配なのは、党内の左巻きが盛り返して福田政権に影響力を行使することと、福田さんが結構具体的に語っていた拉致問題の解決に関して。まぁとりあえずは、個別の政策について批判・評価をするとして、反福田になるかどうかは人事と仕事ぶりを見てからです。「古賀幹事長」とか「山崎拓外相」とかが出現すれば、或いは拉致問題で具体的に妥協への道筋を付け始めれば、即座に反福田になるけど。

 福田さんがとっとと解散総選挙をやって、自民党大敗北で下野、民主党政権になったけど日本ボロボロでやっぱり民主はダメだ、というところで麻生太郎登場、自民党返り咲きで麻生総理誕生へ…という夢想をしたりもするが、細川〜村山政権を思い起こせば、自民下野・民主が与党にという流れは悪夢でしかないんで、本気で希望はしない。テロ特の延長に反対している限り、私が民主を支持する可能性はゼロだ。

 あと、闇将軍を気取っている森喜朗がウザいことこのうえない。山県有朋並の政治力を有してから出直せ。



メディアは騒ぐのかな? (9/22 0:00)

政治資金:福田氏の支部、朝鮮籍経営者から20万円−−96年と03年(9/21毎日)
 福田康夫・元官房長官が支部長を務める自民党群馬4区支部が96年と03年、朝鮮籍の男性が経営するパチンコ店運営会社(同県高崎市)から計20万円の寄付を受けていたことが分かった。政治資金規正法は外国人からの寄付の授受を禁じており、福田氏の事務所は「寄付者に国籍を聞くのは失礼と思い、確認しなかった。全額返金する予定」と話している。
 同支部の政治資金収支報告書などによると、寄付は総選挙があった年に、同社から10万円ずつあった。03年は福田氏が官房長官在任中だった。県選管によると、外国人や外国法人、また主な構成員が外国人の団体・組織の寄付を受けた場合、3年以下の禁固などの罰則があるが、既に3年の時効が成立している。
 同社を経営していた男性は在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)傘下の在日本朝鮮群馬県商工会顧問を務めていたが、05年6月に死去。同社は親族が経営を引き継いでいる。【木下訓明】


 安倍内閣の閣僚に対する執拗なメディアの攻撃を思えば、時効とはいえこの「明らかなる法律違反」に対し、メディアは容赦なく攻撃を仕掛けるのがスジである。まぁ、改めてメディアの腐れっぷりを再認識するだけなんだろうが。

 しかしまぁ、福田さんに総理になってもらうわけにはいきませんな。
 拉致被害者家族を「ご遺族」と言い間違えたりもしたようだし、密室談合で生まれた経緯も含め「昔の自民党」の印象も強く、福田氏を支持する気には全くなれない。麻生さんの大逆転を心からお祈り申し上げる。



邪道かもしれないけども (9/21 11:00)

日本の要請、混乱要因に=「国連外」活動評価に疑問の声も−安保理(9/20時事)
 【ニューヨーク20日時事】国連安全保障理事会で19日に行われたアフガニスタンに展開する国際治安支援部隊(ISAF)の任期延長決議の採決では、ロシアが「一部加盟国の内政上の動機を優先させた」(チュルキン国連大使)と米欧を非難し、棄権を選択した。海上自衛隊の給油活動継続に向け、同活動への謝意を盛り込むよう米欧に働き掛けた日本は、結果的に安保理の議論を混乱させる大きな原因をつくってしまった。
 チュルキン大使は安保理会合などで、「国連の枠外」で実施されている海上阻止行動への謝意を決議中に明記する理由が不透明であるにもかかわらず、決議は十分な説明がないまま性急に採決に付され、「安保理の団結が犠牲になった」と批判した。


 確かに、外圧を利用して国内をまとめようとする、というのは卑しい手段だし、巧く利用せねばかえって自国の行動からフリーハンドを奪いかねない、諸刃の剣ではある。しかし、そこまでやらねばならなかったということでもある。国連に新たな決議を出させれば、という意見は私も書いていた。ロシアの反対で拙いことになってしまったが、民主党の暴走を止めるためにあらゆる手段を講じる、という政府の姿勢には理解を示さざるを得ない。

 仮にこのやり方を批判するとしても、それでもテロ特措法延長に反対する民主党の意見に同調することはできない。日本が手を引けば日本に大きな厄災をもたらすことになる。イスラム教国であるパキスタンが「こちら側」で動いていられる理由、パキスタンが「こちら側」で動かねばならない理由を、冷静に考えねばならない。ビンラディンよりも支持されないムシャラフ大統領がその座を追われ、親テロ的政権がパキスタンにできたら、そしてそこから核の情報がテロリストに流れたら…日本はどのように責任を取れるというのか。当然その場合、シーレーンの安全確保は困難になり、実質的な不利益も日本にもたらされる。
 この件は「対米追従」といった話とは関係ない。ましてや、自民党の民主党攻撃という国内政治のレベルの話でもない。

 日本の「自立」のためにも、国際的な地位を固める活動は継続すべきだし、資源の安定供給は不可欠だ。自立を求めるからこそ、給油活動の延長は行われねばならない。自立を求めて孤立するようなことは、あってはならない。


煙草 (9/21 1:00)

養老孟司の超刺激発言 「たばこの害根拠なし」「禁煙運動はナチズム」(9/19J-CAST)
 東京大学名誉教授で解剖学者の養老孟司さんが、「たばこの害や副流煙の危険は証明されていない」「禁煙運動家はたばこを取り締まる権力欲に中毒している」などと月刊誌の対談で発言した。これに、日本禁煙学会が激怒。「たばこが害だという根拠が無い、という根拠を示せ」と2007年9月13日に公開質問状を出した。(冒頭抜粋)

 二日前に、禁煙一周年を迎えた。もう二度と煙草に手を出さない、という自信がある。

 で、養老さんの言いたいことも分からんでもないが、喫煙家に対する風当たりの強さは、別に「煙草の害が証明されていない」としても変わるものではない。煙草の煙がガンの原因になるとかならないとか言う前に、臭いんですもの。

 私も以前は「禁煙は意思の弱い奴がすることだ」という立川談志の言葉に賛同していたし、やたら喫煙者を嫌う人間を疎ましく思っていた。一方で、煙草をポイ捨てするバカや、人混みの中で平気で歩き煙草するバカに対しても、「お前らのせいで喫煙者が嫌われるんだ」と思っていた。喫煙者がマナーを守っていれば、非喫煙者との共存は可能だ、と。

 ただ、喫煙しなくなってからは、少し考え方が変わった。
 例えば本屋で立ち読みしているときに、後ろを喫煙者が通るとすぐに分かる。数時間吸っていないとしても、服で分かってしまう。吸ってるときはあまり気にしなかったんだが、煙草の匂いはいつまでも残る。
 「どこであろうと煙草は吸うな」と強制するのは確かに「禁煙ファシズム」の類だとは思うが、クサいオヤヂが嫌われるのと同様、喫煙者は嫌われるのが当然と考えるべきなのだろう。加齢臭はどうしようもないが、煙草は本人の意思で吸っているのだから、尚更嫌われても反論する資格はない。

 別に人様にどうしろというわけではない。どっちの気持ちも理解できるわけで…煙草を吸う側の気持ちも分かるんで人が煙草を吸うことを拒絶することはしないし、でも煙草を嫌う人の感覚もものすごく理解できるようになってきたし…。私自身は、やめて良かったと思うし、やめた方がいいことだらけだとは思うんですがね。



 (9/20 22:00)

2歳男児が8階から転落、意識不明(9/20ニッカンスポーツ)
 20日午後3時すぎ、大阪市天王寺区四天王寺1丁目のマンション脇の植え込みで8階に住んでいる山室拓磨ちゃん(2)が頭から血を流して倒れているのを母のひかるさん(32)が見つけ、知人を通じて119番した。拓磨ちゃんは病院に運ばれたが、大けがをして意識不明という。
 天王寺署は、拓磨ちゃんが8階自室の窓から誤って転落したとみて原因を調べている。
 調べでは、ひかるさんが部屋のおもちゃを片付けない拓磨ちゃんをしかって部屋を出た後、拓磨ちゃんがドアを内側からロックし、直後に転落したという。


 2歳児が、親に叱られたから親が入ってこられないようにドアに鍵をかけてなおかつその直後に手すりを乗り越えてベランダから飛び降りた、と?前線への補給を疎かにする一方でなぜか朝鮮人を何百万人も強制連行するのにご執心だった日本軍、というのと似たニオイがする。

 親が罰として施錠したら、子供が外に出ようと窓から落ちた、ということならあり得るとは思うが…。仮に3歳に近い2歳だとしても、前段落に書いたようなプロセスを(どれか1つならともかく)全て遂行したと考えるのは、かなり無理があると思う。いや、文明の利器に囲まれる最近の2歳児は凄いのかな。



ポッポ(下の続き) (9/19 17:00)

 震えてもいないし、玉砕覚悟でもない、相変わらず脳天気なままだった。

民主・鳩山氏 「新国連決議だけでは反対の立場不変」(9/19産経)
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は19日午前、インド洋での海上自衛隊による補給活動に直接言及する国連安保理決議が採択された場合の対応について「(安保理決議は)必要条件であって十分条件とは思っていない。それによって、私どもが結論を大きく変えることにはならないと思う」と述べ、補給活動に反対する姿勢は変わらないとの見通しを示した。その上で「戦争によってテロが拡大しているのではないか。対テロ戦争に参加をしている日本のあり方を見直さなければならない」と強調した。


謝意 (9/19 12:00)

 そろそろ、ことの大きさに気が付き始めて、震えだしている頃か、民主党。それとも、もはや引くこと叶わずと玉砕覚悟か。日本人としちゃ、迷惑な話だが。

国連安保理が「謝意」決議へ、アフガン対テロ作戦参加国に(9/19読売)
 【ニューヨーク=白川義和】アフガニスタンに展開する国際治安支援部隊(ISAF)の任務延長をめぐり、国連安全保障理事会が近く採択する決議案に、米、英、日本などの有志連合による「不朽の自由作戦(OEF)」への「謝意」が盛り込まれることが18日、明らかになった。
 テロ制圧を目指す同作戦の一環として、日本の海上自衛隊がインド洋で給油活動の形で参加する米英など多国籍軍による海上阻止行動にも、初めて言及される見通しだ。海自の活動について、日本の民主党が「国連決議に基づかない」として反対している国内事情を踏まえ、日本政府が関係国に働きかけたものだ。
 国連外交筋によると、米英仏など主要安保理理事国は、決議案の前文に「(安保理が)ISAFと、海上阻止部門を含むOEFへの多くの国の貢献に謝意を表明する」との文言を入れる方向で最終調整している。
 決議案ではさらに、「ISAFとOEFを含む持続的な国際的努力の必要性」について指摘。「両者の継続的な協力を歓迎する」とも言及し、各所でOEFの重要性を強調する内容となる予定だ。
 決議案の主な目的は、10月半ばに期限切れとなるISAFの任務の1年間延長。ISAFは、2001年9月の米同時テロを受け、国連決議に基づいてアフガニスタンに派遣された部隊で、毎年、新たな安保理決議によって活動が延長されてきた。今年も、早ければ安保理に18日に決議案が提出され、19日にも採択される見通しだ。
 決議案の前文は、主に安保理の情勢認識などを示す部分で、この中に、ISAFと連携し、アフガンの治安維持に貢献するOEF参加国への謝意を盛り込む。OEFの活動の一部であるインド洋での海上阻止行動にも、01年の最初の決議以来、初めて言及する。06年までの前文は「ISAFとOEFの協力強化を歓迎する」と触れる程度にとどまっており、参加国への謝意や、作戦への前向きな評価は記されていなかった。
 民主党の小沢代表らは、インド洋で海自が参加する海上阻止行動について「安保理決議に基づいていない」として、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法の延長に反対している。このため、日本政府は、海上阻止行動の重要性を指摘する文言が決議案に入るよう、米国など関係方面に働きかけていた。
 ただ、文言は決議案の前文に盛り込まれ、本文ではないことなどから、決議案が今後、民主党の判断にどの程度影響を与えるかは不透明だ。
 不朽の自由作戦は、01年9月の米同時テロを受けた米英のアフガン空爆で始まり、現在もテロ制圧に向け、陸上作戦に約20か国、海上作戦に日本など8か国が参加している。ISAFには北大西洋条約機構(NATO)加盟国を中心に、37か国が派兵している。



10年前に戻った (9/19 1:00)

 この10日間で、2kg減。運動後だと70切るようになったけど、ペースが速すぎる=リバウンドの危険大、ということだが、運動量増加のせいだと一応推測できるのでしばらく様子見。食事量も運動量も、無理していないから大丈夫とは思うが。

 10年前の体重に戻り、嫁さんの知らない時代の自分に突入。でも嫁さんの反応は冷淡。つまらん。


ぼやきです、ええ (9/19 1:00)

 首相は入院中、されど臨時代理は置かれず。これって危機管理としてはどうよ?と思うのだが、それを指摘する声は聞いたことがない。

 さて。

約10カ国大使が合同説明へ 海自の給油継続要請で(9/17中国新聞)
 インド洋での海上自衛隊による給油活動継続のため、アフガニスタンやインド洋に部隊を派遣している約十カ国の駐日大使が、与野党国会議員を対象にテロリストの海上阻止活動に関する合同説明会を計画していることが十六日、分かった。米英両国に加えパキスタンやフランスなどの大使が参加する見通しで、国際社会一体の活動であることをアピールし、海自活動の継続を「説得」する場になる。(冒頭抜粋)

 一昨日読んだ記事であるが、「海外の国々に説明されなきゃ状況が理解できない」という日本の情けなさに呆れかえって、昨日書くのはやめておいた。まぁ一日経っても感情は変わらず、これじゃぁ北朝鮮に言うことを聞かせるのは当分無理だ、と諦めてしまいそうになる。もちろん、アメリカ追随をやめて真の自立独立を、なんてのも夢物語。状況把握がまともにできてないんですもの(私もしっかりとは分かっていなかった。実際、調べれば調べるほど、給油中止はマズいと知った。今だと、安倍さんが「職を賭す」と述べたことにも同意できるかもしれない)。
 ただ、メディアの調査だと、給油継続に賛成する世論が多数派になりつつあるようで、そこは大きな救い。民主党のバカ議員よりも、国民の方がよく分かっているということ。

 左巻きの野党が、かつての右寄りのごとく勇んで国際的孤立の道を歩むという、不思議極まりない光景。そんなとき、保守とされる政党は、政治信条関係無しに勝ち馬に乗ろうと大騒ぎ。脱力せざるを得ない。

 ついでに。メディアの調査だと、国民の半数以上が福田支持なんだと。10日前には、「次の首相になって欲しい人」で名前すら出ていなかったはずなのに。しかも、街頭演説での受けは、明らかに麻生さんの勝利。麻生さんは「見て楽しいけど政権は任せられない」ということなのか?それとも、椿事件は継続中ってことか?



解決の中身は? (9/18 1:00)

 昨日の続き、ということになる。福田さんの拉致問題に対する態度が引っかかるという話。

福田氏「私の手で拉致解決」=圧力必要と麻生氏−自民総裁選(9/17時事)
 自民党総裁選に立候補した福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長は17日午前、大阪市内で街頭演説を行い、対北朝鮮政策をめぐり舌戦を展開した。
 福田氏は、日朝平壌宣言署名から5年を迎えたことに触れ、「小泉純一郎前首相が訪朝後、拉致された人が帰ってきたが、その後の進展がない。私の手でこの問題を解決したい」と表明。その上で、「核もミサイルも北朝鮮がやめたとなれば、国交ができる。それを1日千秋の思いで待っている」と述べ、国交正常化に意欲を示した。
 一方、麻生氏は「核、ミサイル問題は進んだが、拉致は取り残されている。対話、対話と言うが、圧力なくして対話は成り立たない。われわれは経験則から学ばなければならない」と、圧力重視の姿勢を改めて訴えた。


 蓮池透さんの『奪還』(新潮社)に書かれていたエピソードが、やはり記憶に強く残っている。
 私は、「なぜNHKが先に情報を流しているのか」と抗議しましたが、福田氏の答えは「マスコミには何も言っていない」。
 さらに、私の母が「家族会は一つの家族のようなものです。こんなふうに別々に発表しないで、みんな一緒の場でやってほしい」と訴えると、
 「黙って聞きなさい。あなた方の家族は生きているのだから」
 福田官房長官はそう言って、両腕でわれわれを押さえつけるような仕草をしました。
 まるで、なぜ自分たちに感謝しないのか、とでも言いたげな口ぶりでした。

 そして、冒頭の記事。「核もミサイルも北朝鮮がやめたとなれば、国交ができる。」って、拉致は解決せずとも国交正常化に邁進するということですかい?だいたい、「私の手でこの問題を解決したい
」と言ってはいるものの、その「解決」の定義について福田氏の胸の内は分からない。「拉致被害者全員が帰ってくるのが、拉致問題の解決だ」と言い切ってくれればまだ安心のしようもあるが、今のままでは福田氏のいう「解決」を信頼する根拠は何もない。世論が許さない以上は、数人返しただけで解決という事態はあり得ないとは思うが、国交正常化交渉と同時進行させてしまうことによって、日本が拉致解決を諦めざるを得ない状況に追い込まれやしないかという不安はぬぐえない。北朝鮮が、交渉の中で妥協することはあり得ない。麻生氏の言うように、北は圧力があって初めて対話が成り立つ相手なのだ。

 拉致に関しては、明らかに麻生さんの方がまとも。それでも福田首相で鉄板ならば、せめて拉致に関しては「麻生外相」に一任という形にして、福田さんは手を出さないで欲しいもんだ。
 ちょいと期待しているのは、急激に国民の中で「麻生支持」が伸びてきて、また節操のない自民党議員が麻生さんに雪崩を打つ、という珍現象。



フフンに決まりかな (9/17 1:00)

 麻生首相に福田官房長官は面白そうだなぁ、とは思うが、今のところ福田首相の可能性が高い。まぁ選挙は当日にならなきゃ分からないモンではあるが。
 何の定見もなく(少なくともそう見える)福田支持に回った自民党議員の姿を見ると、民主党もかなりアレだが自民党も…とゲンナリする。自民党のダメっぷりをこれでもかと言わんばかりに見せつけ、総選挙でも大敗、民主党政権になって「やっぱ左巻きが政権運営したら終わりだわ」と国民に思い知らせたところで、麻生さんを戴く自民党が復権…とか。でも、福田総理だと、言質を取られることはないだろうから、案外安定するかもしれない。

 福田さんが自身の政治信条を語ることはこれまで殆ど無かったように思うので、今回メディアに登場して語る姿を見るのは良い機会だった。それでも、発言が慎重すぎて、よく分からないというのが実情。靖国とか拉致に関しては、やっぱり麻生さんの方がいいと思うが、内政に関してはほとんど違いはないように思う。「格差」が喧伝されている以上、改革を続行しつつ格差を是正する方向に修正するしか方法はないだろうし。郵政とかはどうでもいいが、安倍さんがやろうとした公務員改革や教育改革については続行を望む。

 とりあえず、麻生さんも福田さんも、テロ特措法の延長に関しては「分かって」いるようなので、その点は安心。対特定アジアについても、福田さんは確かに強硬ではないが、加藤紘一や河野洋平ほど媚中という感じではないので、変なこと言い出したら個別に批判すればいいかという程度で強要範囲内と、現時点では考えている。引っかかるのは、やはり拉致問題に対する態度だな…。


海上給油 (9/14 1:00)

給油活動、小沢氏に再考求める ワシントン・ポスト紙(9/13朝日)
 13日付の米紙ワシントン・ポストは、海上自衛隊のインド洋での給油活動について「日本の撤退?」と題して社説で取り上げた。反対姿勢をとる民主党の小沢代表らに再考を求めている。
 社説では、この問題を理由に挙げた安倍首相の退陣表明について「普通なら我々は再出発を歓迎するが、これは懸念材料だ」と批判。給油が継続できなければ退陣するとの決意を示した直後に退陣したことを「非常にお粗末な読み」とこきおろした。反米感情に訴えることが政治的に受けるという「危険なシグナル」を小沢氏らに送った、と分析している。
 一方で、「アフガン戦争は米国が国際社会の合意なしに始めた」とする小沢氏らの主張は「ばかげている」とも指摘。「短期間の党派的な利益のために正しい政策を捨てれば、米国と国際社会における日本の信頼は長期的なダメージを受ける」としている。


 安倍さんが意識してか無意識かは知らず、国際的には小沢は「外交センス無し」「テロリストを支援する男」という印象が定着したんじゃなかろうか。
 まぁ小沢がどう思われようと、どうでもいい。小沢のバカに引っ張られて、日本自体の信用力を失うのはご免だ。日本が海上給油できなくなることで、パキスタンがテロとの戦いから離脱したら、どんな悲劇が起こるか予測しきれない。ムシャラフ大統領への支持も落ちていると聞くし、あそこが親タリバン国になったら、目も当てられぬ。安倍さんがもっと頑張れば、政治的策謀を駆使してくれれば…と責めるのは、もはや酷だとは思うが。

 上の記事はアメリカの記事だから、という人もいるかもしれないので、他の国の話も。

英紙、社説で「日本の発言力が失われる恐れ」…首相退陣(9/13読売)
 【ロンドン=森千春】英紙ザ・タイムズ13日付は、安倍首相の退陣表明を社説でとりあげ、「日本が国際政治での発言力を失おうとしている」と指摘した。
 社説は、インド洋での海上自衛隊の給油活動の継続という政策が「日本の声望を高めるもの」と位置づけ、首相が対テロの国際共同行動を重視したことを高く評価。首相退陣後、派閥順送りの人事など旧態依然とした自民党政治に逆戻りせずに、同党が「有能で現代的な指導者」を選ぶように求めた。
 一方、民主党の小沢代表が給油活動継続を阻止しようとしている点を取り上げ、「(小沢氏が)日本のステーツマンシップ(政治家の資質)を代表するのにふさわしくない証左」だと批判した。


 安倍さん辞任前だが、これも。

仏国防相、テロ特措法延長を・高村防衛相に書簡(9/11日経)
 【パリ=野見山祐史】仏外務省は10日、エルベ・モラン国防相が高村正彦防衛相に、テロ対策特別措置法の延長を促す書簡を送ったと発表した。書簡は「国会審議を前に、仏は後方支援活動の延長に強い関心を抱いている」として、インド洋上での仏艦艇の活動には海上自衛隊による後方支援が欠かせないとの考えを強調している。
 書簡は6日付。仏艦艇が海上自衛隊から「素晴らしい支援をいただいている」と海自による後方支援活動を評価している。



 (9/14 1:00)

 福田康夫が総裁戦に出るかもしれない、だと。「フフン」はけっこう好きなのだが、毅然とした態度を特定アジアに見せるような政治信条の持ち主ではないゆえ、総理になって日本の舵取りを任せるのは、非常に不安である。

 額賀さんの名前も出ているし、谷垣もまた懲りずに出てくるようだ。取り沙汰されている中では、私はやはり麻生さんを支持することになる。ただ、麻生さんなら安心、という気分ではない。

 拉致問題に関しては、安倍さんに大いに期待するところであった。その安倍さんも、事態を打開することはできなかった。理念だけではできることは限られる、としても、では仮に麻生さんが拉致問題に本気で取り組もうと考えて、施策を繰り出すことはできるのだろうか。つまり、決断力と実行力がどれほどあれば、拉致問題を解決できるリーダーたり得るのだろうか。もしかしたら、小泉並の変人でなければ、この膠着した事態を動かすだけの政治力を持ち得ないのではないか、という思いも頭を過ぎる。

 宰相の瞬発力という個人的技量に期待するか、誰が宰相になっても拉致に取り組まざるを得ない環境(それが世論なのか何らかのシステムなのかは措くとして)を作り出すか。その瞬発力が小泉以上のそれを望まねばならぬとしたら、私たちが目指すのは「環境」でなければならない。それがどういうものかは私の中では漠としているのだが。



辞任 (9/13 11:00)

 安倍政権については、防衛庁の省への昇格、国民投票法の成立、公務員制度の改革(緒に付いたばかりだが)など、功績に幾つか指を折ることができる。安倍政権の失点は何だったかとなると、人事であったり説明能力であったり、機を見る能力であったり。たしかに政治を行う上では必要な素養ではあるが、余計なところで足をすくわれて、と勿体ない気分にもなる。

 どんな事情があったにせよ、所信表明演説の直後に辞意を表明というのは、無責任極まりない。朝日新聞は、その無責任さをことさらあげつらって、狂喜乱舞の紙面を彩っているが、その批判を的外れと断ずることはできない。
 ただ、行動は無責任だとは思うが、そのような行動をとらせた安倍さんの心情は、無責任とは対局に、責任感が強すぎたのではないか、とも思う。

 責任感が強く、周囲の心情を思いやる優しさを持っている人間は、乱世のリーダーにはなれぬ。そういう人は、流れに乗っているときは強いし、或いは強いリーダーの元にいるときは才能を発揮できる。しかし、自身がトップに立ち、しかも苦境に立たされると、途端に弱さが出る。しかも、トップ下にいる時には強さを発揮するものだから、トップに立っても強いと勘違いされてしまう。
 安倍さんがそういうタイプかどうかは確証できないが、(「首相になるために拉致問題を利用した」という憶測を排除するならば)拉致に強い関心を持った安倍さんは、確かに優しい心根の人間だったと思う。ただ、優しいだけでは、政治の世界ではプレデターの栄養になるだけである。

 「麻生さんが騙した」という話も出てきているようだ。それが確かだとしても、私は麻生さんを軽蔑することも恨むこともない。政治家とは、そういうものだ。ただし、これを機に麻生さんが権力を握ったら、その権力をどう使うのかは厳しく注視する、それだけのことである。



辞任? (9/12 13:30)

安倍首相、辞任へ 麻生幹事長ら与党幹部に意向伝える(9/12朝日)
 安倍首相は12日、麻生太郎幹事長ら複数の自民党幹部に対し、退陣する意向を伝えた。12日は午後1時から衆院本会議で代表質問が予定されていたが、「私は辞任するので、代表質問に答えるわけにはいかない」などと伝えた。臨時国会の実質的な論戦が始まる前に、辞任するべきだと判断したと見られる。午後2時から記者会見し、正式に表明する。
 首相は7月の参院選で自民党が惨敗した後も続投した。9日には訪問先のシドニーでの記者会見で、11月1日に期限が切れるテロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動の継続について「国際的な公約となった以上、私には大きな責任がある。職を賭して取り組む」との強い決意を表明。活動が継続できなければ退陣する意向を示していた。


 せめて、テロ対策特措法の話が決着してから辞任すべきだったんじゃないか、と。「職を賭す」とまで言っていたのだから。言動の整合性がとれておらず、理解に苦しむ。まともな判断が下せないほどに心神耗弱状態なのか。
 辞職と引き替えにテロ特措法延長を民主党に飲んでもらう、という話なのか。

 ほんとうに、よう分からん。とりあえず、メモ代わりに。


糊塗 (9/12 0:00)

厚労相:残業代ゼロ法案を「家庭だんらん法案」に(9/11毎日)
 舛添要一厚生労働相は11日、同省が法案化を見送った、一部事務職の残業代をなくす「ホワイトカラー・エグゼンプション」について、「家庭だんらん法案と書け、と(事務方に)言った」と述べ、同制度導入に向けた検討を続ける考えを示した。同相は「残業代が出なかったら早く帰宅する動機付けになる」と強調し、「横文字を使うからマスコミに残業代ゼロ法案と書かれ、一発で終わり。『パパ早く帰ろう法案』とか『バカな課長の下で仕事するのはやめよう法案』という名なら通る」などと語った。
 ネーミングの変更で国民に与えるイメージも変えてしまおう、との論法だが、野党側はさっそく反発している。舛添氏の発言について子育て問題に詳しい民主党の蓮舫参院議員は「カタカナ言葉を使う安倍首相が不評だからこんな言葉にしたのだろう。舛添さんは永田町言葉を使わないので斬新で親近感はわくが、斬新さに見合う行動をとっているのか。名前と内容が本当に見合う法案を考えるべきだ」と述べ、批判した。


 上から目線が鼻につくものの、社保庁絡みでは頑張っているなぁと思っていた、舛添さん。しかし、この発言はナメているとしか思えない。名前を変えたからって問題点が消えるわけではないし、そもそもWEを実行することで「家族の団らんが増える」という脳天気な予測は論外。

 サービス残業が日常的な現況を変えずにWEを導入すれば、台風の日に戸を開け放つようなもの。



減量 (9/11 0:30)

 4月30日の85kgから、4ヶ月で13kg減。
 食事は普通よりちょい少なめ(一日1800kcalくらい)で、運動は1時間半くらい歩き、時々走る、でたぶん500kcalくらい消費。ご飯は普通、というか多めに食べてるし、なるべくかさばるものを食べるように(おからとか)してるので、食に対するストレス無し。むしろ、肉に対する執着は殆ど無くなった。代わりに、嫌いだった漬け物が美味く感じる。

 今の生活を一生続けても、苦にはならない。というか、一生は続けられないような無理な減量やっても、リバウンドが来るだけ……と考え、無理なく楽しく減量している。歩いたことがない場所をウォーキングで開拓していくのが、楽しくてしょうがない。

 キツいのは、妊娠線みたいなのが目立つようになったことか。



つづき (9/11 0:00)

 インド洋での給油活動を軽視しているように受け止められるとイヤなんで、言っておく。
 政局のためのツールとして、特措法延長反対を唱える小沢はクズだと思うし、アメリカのみならずフランスもドイツも参加しているオペレーションから外れるのは、国際的な信用に大きく関わる問題だと思っている。(そして、仏独も参加しているのだから、「対米追従が云々」という話でもないということも指摘しておきたい)

 しかし、それでもそれは退陣を賭けるべき件ではない、と思う。

 民主党の「反対論」は、まったく筋が通っていない。民主党内にも、小沢の方針に違和感を覚える者多数という有様。ならば、メディアの民主党擁護があってもなお民主党の主張を突き崩す手段は、海千山千の政治家なら幾つも思い浮かぶのではないか、と思った故。国連の承認がないと小沢が言うのであれば、もう一度国連で決議を採択するよう動くとか。ちょいと合理性の部分を突けば、後は民主党内で勝手に内紛を起こすんじゃなかろうか。
 もちろん、参院で過半数を握られているのだから、容易ではないとは思う。
 しかし、不退転の決意を示すほどに、半端な覚悟と能力では成し遂げられない難題でもないように思う。安倍さんの言葉が逆に民主党の決意を固め、難題に変化させてしまったような。


他の件に賭して欲しかった (9/10 0:00)

給油活動継続できねば退陣 首相「職を賭す」と決意強調(9/9産経)
 【シドニー=船津寛】安倍晋三首相は9日午後、シドニー市内のホテルで記者会見し、インド洋での海上自衛隊の給油活動の継続問題で、「民主党をはじめ野党の理解を得るため、職を賭して取り組んでいく。職責にしがみつくということはない」と述べた。活動継続に反対する民主党など野党との調整が失敗に終わり、「海自撤退」という事態になれば、責任をとって退陣する考えを示したものだ。
 首相は、日米首脳会談など各国首脳との会談で活動継続への決意を示したことを踏まえ、「国会の状況は厳しいが、(活動継続が)国際的公約となった以上、私には大きな責任がある」と強調した。その上で、「あらゆる努力を行わなければならないと決意した」と不退転の姿勢を示した。
 海自の給油活動の根拠法であるテロ対策特別措置法は11月1日に期限が切れる。民主党など野党各党は同法の延長案に反対しており、政府・与党内では、民主党の意向に配慮した新法を国会提出して成立を図り、活動を継続する案が浮上している。首相も8日の同行記者団との懇談で、「(活動を)どう法的に担保していくかは工夫の余地がある」と述べていた。
 一方、9日の会見では民主党の小沢一郎代表との党首会談について言及し、「なるべく早い段階でお願いしたい」ととの意向を表明、野党側の意見に最大限耳を傾ける姿勢を示した。
 首相はまた、「(米中枢)同時多発テロでは24人の日本人が犠牲になった。このことを忘れてはいけない」と述べた。海自の活動はアフガニスタンにおけるテロ掃討作戦に従事する多国籍軍への支援だが、そのきっかけとなった平成13年9月11日の米中枢同時多発テロでは、日本人も犠牲になっている。「海自撤退はテロリストに対する日本人自身の敗北」との思いを強調することで、活動継続の意義を示し国民の理解を得るねらいもあったようだ。

首相会見要旨
 (日米豪首脳会談で)私は日本としてテロとの戦いを継続する意思について説明した。日米首脳会談でも説明した。国会の状況は大変厳しいが、このように国際的な公約となった以上、私には大きな責任がある。テロとの戦い(として)現在行っている自衛隊の補給活動を継続させるためには、あらゆる努力を行わなければならないと決意している。民主党をはじめ野党の理解を得るために、職を賭して取り組んでいく。
 9・11の同時多発テロで、24人の日本人の尊い命が奪われた。このことを忘れてはならない。テロとの戦いに今、国際社会が連携して取り組んでいる。そのなかで国際貢献を果たしていくことは、私の「主張する外交」の根幹の1つだ。何としてもこの活動は継続しなければならない。自衛隊の補給活動を継続していくための法案をこの国会に提出しなければならない。そして提出をした以上、成立を何とか果たしていかなければならない。民主党はじめ野党の理解をいただくために、私はあらゆる最大限の努力を払わなければならない。そのために全力を尽くしていく、職を賭していくという考えで臨んで、理解を求めていかなければならない。小沢党首との党首会談についても、なるべく早い段階でお願いをしたい。
 私の責任において、職責において、あらゆるすべての力を振り絞っての職責を果たしていかなければならない。私はその職責に、私の職責にしがみつくということはない。


 安倍退陣へ繋げたいメディアどもがこぞって、「責任を持ってやる」というような言葉を「不退転の決意を示した」と主観的に報じているだけか……という可能性も頭を過ぎったが、本当に「職を賭して」「職責にしがみつくということはない」と言ったらしい。もちろん、記事の「会見要旨」を信じるという前提の元でだが。

 しかし、事実とすれば、情けない話だ。北朝鮮に対する「テロ支援国家」の指定解除の件とテロ特措法延長の件を絡めて、アメリカに圧力をかけたらどうか、と6日に書いた。ゆえに、テロ特措法に絡めて退陣を仄めかすような(少なくともメディアに言質を与えてしまうような)発言は、残念でならない。そこは、政治生命を賭けるような場所ではなかろう、と。そこを踏み台にしてさえも、やらなければならないことは他にあるだろう、と。

 確かにアフガンでの多国籍軍を支援することは国際的な約束であるのは事実で、外交的に大きな問題である。しかし、「全ての力を振り絞っての職責を果たす」と宣言するのは、拉致問題であったり、憲法問題であったり、自衛隊関連(今回のような給油の話ではなく、国防軍への転換といったレベルの話ね)の話であって欲しかった。

 テロ特措法の延長が成らずという時に、「何でもかんでも政局にしたがる定見無しのバカ小沢が反対しやがったせいで国益を損なった」という方向で世論誘導して、「給油解散」でもやらかして捲土重来を果たそうって魂胆か?その策謀が成功した場合にその策士ぶりを褒め称える、その準備は一応しておこう。



メモ (9/9 0:00)

2007/09/07-14:51 事務局長に的場副長官=拉致対策本部(9/7時事)
 政府は7日、中山恭子首相補佐官が同日付で拉致問題対策本部の事務局長を辞任し、後任に的場順三官房副長官を充てる人事を発表した。中山氏が先の参院選で当選し、議員となったことが理由。同事務局によると、中山氏は担当補佐官として本部会合や本部の下に設置されている関係省庁対策会議には引き続き出席する。

 何のために中山さんは議員になったのか、中山さんを議員にしたのか。
 中川昭一さん、菅さんなどが中心から外されたことと併せ、イヤな感じが充満し始めている。安倍内閣の意図がもはや全く見えない。安倍さんの意思自体が政策に反映されているのかも、よく分からない。もはや軽くてパーな御輿に成り下がったか。



踏みとどまれるか (9/6 0:00)

国交正常化で協議=拉致解決を要求−日朝作業部会初日(9/5時事)
 【ウランバートル5日時事】日朝国交正常化の作業部会は5日午後も、ウランバートルのモンゴル迎賓館で、植民地支配など「過去の清算」を含む国交正常化問題を議題に協議を続行した。日本側は、正常化の前提として、拉致問題の解決の必要性を指摘。北朝鮮側は「これまで被害者や家族の帰国など一定の措置を取ってきた」と説明した上で、6日の協議で立場を明らかするとしたため、同問題での実質的な議論は行われなかった。
 初日の協議は午前に約1時間半、午後に1時間45分間行い、日本側は美根慶樹日朝国交正常化交渉担当大使、北朝鮮側は宋日昊日朝国交正常化交渉担当大使がそれぞれ代表を務めた。日本側は、「過去の清算」に関し、日朝平壌宣言で明記した「一括解決・経済協力方式」で決着させるとの基本原則を再確認するよう求めた。しかし、北朝鮮側は、植民地時代の朝鮮人強制連行や虐殺、従軍慰安婦の問題を指摘し「個人補償」を求める従来の立場を崩さず、議論は平行線に終わった。


 圧力をかけ続けるだけでは膠着状態に陥ったまま、ゆえに「過去の清算」について話し合う態度を示すことで北朝鮮を交渉の場に引きずり出そう、ということなのか。或いは、周囲が北朝鮮との宥和に進む中、日本も北朝鮮と話をしろというプレッシャーに負けた形なのか。前者だとしても北が日本のペースに乗るはずもなく、いずれにしても、日本にとっては歓迎すべからざる流れだ。
 ただ、現場は下手な妥協はしないようにと頑張っているようで、議論は平行線の模様。拉致を放置したまま国交正常化に向かうことを思えば、平行線に終わったことでむしろ安堵を覚える。仮に北朝鮮が「拉致の再調査」を言い出しても、無視するが吉。再調査という言葉に、我々は既に騙されてきているのだ。

 「過去の清算」で賠償金を支払えば、拉致被害者が戻ってくる…という安易極まりない考えに流されないことを、切に願う。そのような「誘拐犯に身代金を払う」形での解決は、北朝鮮の胸先三寸で「解決の定義」が為されてしまうばかりか、日本が自国民をまともに守れないことを示し、未来の拉致を生むことになってしまう。

 確かに、日本にとってはやりにくい状況になってはいると思う。アメリカが北朝鮮へのテロ支援国家の指定を解除するのではないか、という話も出てきている。少なくとも、アメリカがかつてのクリントン時代を彷彿とさせるような穏和な態度へシフトしているのは、紛れもない事実である。

 ただ、アメリカはアメリカ。アメリカがテロ支援国家指定を解除するなら、日本は独自に北朝鮮を「テロ国家」と指定するくらいの意気がなければなるまい。或いは、テロ対策特措法の延長などと絡めて圧力をかけるくらいの強かさも欲しい。
 周囲の動きに応じて日本の行動を考えるのではなく、日本がどう行動せねばならないのかという軸を見定めた上で、状況を判断して最善の行動をとる、という順番でなければならない。結局、拉致はアメリカや中国やロシアの問題ではなく、日本の問題である。
 孤立することに不安を覚えるのはまだしも、孤立を恐れているという態度を表に表せば、当然北朝鮮はそれを見越した行動に出てくる。多少周囲の流れから取り残されても、毅然としている方が相手には圧力になるだろう。だいたい、北朝鮮にしろ韓国や中国にしろ、日本の金を目当てにしているのだから、さほど心配すべきモンでもない。その証拠に、「バスに乗り遅れるな」という言葉はよく聞くが、未だにそのバスは出発していない様子だ。

 そういえば、朝日がこんな記事を書いている。

日朝の遅れ、米中韓懸念 6者協議作業部会(9/5朝日)
 6者協議の日朝国交正常化作業部会が5日からモンゴルのウランバートルで始まる。原則論を述べ合っただけで決裂した3月のハノイでの会合から半年。拉致や過去の清算問題で実質的な協議に入れるかどうかが焦点となる。
 北朝鮮の核問題をめぐる6者協議の中に設けられた五つの作業部会のうち、日朝作業部会の遅れが際立っている。ジュネーブで2日まで開かれた米朝作業部会ではかなりの進展があったとみられ、米朝が全体を引っ張る形で6者協議は進む。他の参加国からは「日本だけが自らの主張にこだわることは難しくなる」との声も出ている。
(冒頭抜粋)

 この後も、延々「日本はこのままじゃ孤立するよ、いや既に孤立してるかも」というニュアンスのまま記事が続く。まるで北朝鮮から世論操作を依頼されたかのような文体だ。朝日はよく北朝鮮の代弁をしてくれるが、その目線でこの記事を読めば、北朝鮮は日本が孤立を恐れて妥協してくることを期待している、ということなのだろう。朝日の記事のような論調に、私たち国民が流されてはいけない。同時に、政府にはさらなる毅然とした対応と様々な具体的対応を望みたい。



おバカ (9/6 0:00)

「民営化で忙しい」と下半身露出 郵便局員を逮捕(9/5産経)
 出勤前に公園で下半身を露出したとして大阪府警住之江署は5日、公然わいせつの疑いで大阪市住之江区の住之江郵便局総務課職員、日野上学容疑者(32)=同府東大阪市=を逮捕した。
 「郵政民営化の準備で忙しく、気を紛らわせるためこれまでに5、6回やった」と供述しているという。
 調べでは、日野上容疑者は8月9日午前8時5分ごろ、大阪市住之江区の公園で、通行中のアルバイトの女性(19)に、ズボンのチャックを下ろして下半身を露出した疑い。
 女性から8月末、住之江署に「同じ男に4回見せられた」と相談があり、捜査していた。同署は日野上容疑者が若い女性が1人で通行するのを狙い犯行を繰り返したとみて余罪を追及する。


 ここにも小泉改革の哀れな犠牲者が!
 というか、「同じ男に4回見せられた」って、同じ人に見せすぎだろ。それ以前に、「忙しい→見せたい」という思考の流れが理解不能。



いつまでもつか (9/4 0:00)

 メディアがハゲタカのごとくスキャンダルを嗅ぎまわる姿も、確かにじゅうぶん鬱陶しい。しかし、ここまでボロボロとアラが出てくると、やはり官邸の身体検査能力に疑問を抱かざるを得ない。一方で、飯島勲は、良くも悪くも異能の人だったと改めて思う。派閥にある程度人事の責任を負わせることなく、全てを官邸主導で進めるには、安倍さんとその周辺では力不足であったようだ。少なくとも、井上義行はミジンコほども役に立っていない。

 ただ、補助金、助成金まみれの日本の農政にあって、農政に明るくなおかつお金に関して幾ら叩いても埃の出ない人というのは、ほとんどいないのではないか、とも思う。能力があるからこそ、様々な団体との繋がりを有することになるだろうし、細かい部分には「ミス」もあるだろう。
 遠藤さんが有能な人なのかどうかはともかく、能力を度外視してアラをあげつらう、というのも日本にとってマイナスではないか、と感じなくもない。

 しかし誰がリークしてるんだろうね。少なくとも、安倍内閣を支えようという形で足並みがそろっていないのは、よく分かる。


 自民にはしっかりしてほしいんだけどねぇ。結果的に、民主にプラスになってしまう。自民党万歳と言うつもりはないが、民主党の(と言うか小沢の)あまりの無責任ぶりに、民主党に政権を渡してはならないとの思いは強まる。

テロ特措法:反対の民主党に対案なし 原則押し通す構え(8/30毎日)
 臨時国会で最大の焦点になるテロ対策特別措置法の延長問題をめぐり、民主党は政府与党との修正協議には基本的に応じない方針だ。「政策論議になれば相手の土俵に取り込まれるだけだ」と警戒しているためで、小沢一郎代表は「活動には前提となる国連決議が必要」という原則論一点張りで反対を押し通す構え。小沢氏の反対論には、党内に「論理として古いし、形式論すぎる」との異論もくすぶるが、政局最優先の小沢戦略の前で沈黙を余儀なくされており、党独自の対案を検討する動きもない。
 「内閣が代わることが最初になければならない」
 高村正彦防衛相ら安倍改造内閣の新閣僚から修正に柔軟な発言が続いていることについて、鳩山由紀夫幹事長はこう切り捨てる。政府の外交を「対米追従」と決めつける民主党にとって、テロ特措法に限らず政権の外交姿勢そのものが容認できないという立場だ。
 しかし、「対米追従」に対置する小沢氏の「国連中心主義」を、具体的な政策にまとめる動きはない。小沢氏は、8日のシーファー駐日米大使との会談で、アフガニスタンの国際治安支援部隊(ISAF)について、「国連安保理決議がある」ことを理由に自衛隊派遣に柔軟姿勢を示したが、同国の治安が悪化するなかでの派遣は「全く非現実的」(党幹部)なのが実態だ。小沢氏もその後、派遣論を封印している。
 21日には、小沢氏に近い山岡賢次衆院議員らを中心に前原誠司前代表も参加し、国際貢献に関する恒久法作りを議論する会合も開かれたが、小沢氏の「時間をかけてやれ」という鶴の一声で議論は停滞し、次回の開催のメドすら立っていない。
 党内には「大国間の妥協の産物である国連決議を金科玉条にするのは形式的すぎる」(党内保守派)という根本的な批判もあるため、小沢氏は政策論議に踏み込むことを嫌ったとみられる。
 
民主党は、参院で与野党が逆転した98年の金融国会で菅直人代表(当時)が「政局にしない」と発言し、与野党協調路線をとった結果、自民党政権を延命させる羽目になった反省を引きずる。小沢氏は、周囲に「責任ある対応は政権を取ってからでいい」と漏らす。
 党内には「反対」だけで国会論戦が乗り切れるかという懸念は根強い。ただ、参院選で大勝した小沢氏の求心力は高まっており、異論は出にくいのが現状だ。民主党は小沢氏の掲げる「国連中心主義」の建前だけで、具体論のない丸腰のまま臨時国会に臨む可能性が強まっている。【須藤孝】


 「野党の時は無責任でよい」と宣言しちゃいましたよ、小沢さん。小沢の頭にあるのは、政治ではなく政局。こんな人間に政権を担われたらかなわん。しかも、テレビがあまり喧伝しないだけで、民主党の方にもスキャンダルはいっぱいある。

 ちょいと前なら、こんな民主党を笑っていられたのだが、今は自民党にも私にもそのような余裕はない。



金で解決 (9/3 0:00)

韓国人解放、アフガン側仲介者「巨額の身代金支払われた」(9/1読売)
 【カブール=花田吉雄】アフガニスタンの韓国人人質事件で、韓国政府側と旧支配勢力タリバンとの交渉に立ち会った複数のアフガン側仲介者は1日、本紙に対し、「人質全員の解放の対価として、巨額の身代金が支払われた」と明らかにした。
 また、タリバン幹部は同日、ロイター通信に対し、「(韓国政府から)2000万ドル(約23億円)以上を受け取った」と語った。韓国政府は身代金受け渡しについて、一貫して否定している。
 本紙の取材に応じたアフガン側仲介役は、「身代金の額は不明だが、巨額の金が渡った、との情報をタリバン側から聞いた」としている。身代金の額をめぐっては、ロイター通信の報道以外にも、「19人で計250万ドル(約2億8750万円)」「1人当たり50万ドル(約5750万円)」など諸説が飛び交っている。


 人質の解放自体はまぁ喜ばしいことではあるのだが、このように「金で解決した」という事実が大々的に喧伝されるのはかなり問題だ。テロリストが新たな装備を手に入れる資金を韓国政府が提供したというのも問題だが、もっとも大きいのは、テロリスト達に「身代金目的の誘拐がうまみのあるビジネスになる」ことを教えてしまったこと。
 確かに今回拉致された者たちは助かったかもしれないが、拉致ビジネスが上手くいくことを知ったタリバンによって、新たな犠牲者が今後生まれることがほぼ確定した。むしろ、今後犠牲者になるだろう人数の方が、今回助かった人数より多くなるのは間違いない。韓国政府は罪深いことをしてくれた。

 ただ、我が国にはかつて、「人命は地球より思い」とテロリストの要求に屈した首相がいたので、エラそうなことはあまり言えないのだが。

 犯罪者集団の要求を飲むのは、絶対にやってはいけないこと。
 北朝鮮に対して原則論を貫け、というのも重なる部分がある。身代金出して拉致被害者を取り戻そうとすれば、北朝鮮に「拉致ビジネス」の継続を決意させることになる。そもそも被害の全貌が分からないから、金額は吊り上げられるわ、結局被害者全員帰ってくることはあり得ないわ、散々な結果にしかなり得ない。身代金の話に限らず、犯罪者に対して何であれ譲歩すれば、そこにつけ込まれ続けることになる。その場合、「現在」においては多少なりとも利益が得られるかもしれないが、「未来」に多大な影響を及ぼすことになる。将来に責任を感じる政治家ならば、絶対にあり得ない行動である。


また世陸 (9/3 0:00)

 世界陸上、またもや失態。

山崎選手、係員の誘導ミスで棄権扱い 男子50キロ競歩(9/1朝日)
 大阪・長居陸上競技場で開かれている第11回世界陸上競技選手権で1日、男子50キロ競歩で選手の誘導にミスがあり、日本選手のトップにいた山崎勇喜選手(23)=長谷川体育施設=がコースを離脱してゴールする事態に見舞われた。大会本部は途中棄権とした。
 問題は47キロ過ぎの周回コースから競技場への入り口付近で起きた。山崎選手は、1周2キロの周回コースをあと1周しなければならないのに、複数の競技係員が競技場の方へ誤って誘導。山崎選手も指示に従って競技場へ入り、そのまま300メートルを歩いてゴールしてしまった。係員は慌てて後を追ったが、山崎選手は気づかなかった。ゴールした後の山崎選手は倒れ込み、医務室に運ばれた。
 山崎選手は、北京五輪代表が内定する8位入賞争いをしている途中でアクシデントが起こった。山崎選手は「自分は、あと1周あると思っていた。(係員に)こっちに行けと言われた。そのころはふらふらだったし、周りの応援とか何を言っているか頭に入っていなかった。あと1周あっても入賞していなかったと思うが……。すごく悔しいです」と話した。
 記者会見した大会組織委員会の吉見正憲・競技運営副本部長によると、入り口付近にいた周回記録員が山崎選手の周回について「もう終わりや」と告げ、それをもとに他の係員が誘導してしまったという。同副本部長は「記録員の思いこみがあったのではないか」と説明。ルール上はその後、コースに戻れるが、なぜ指示が徹底できなかったのか、などを調査する。
 このコースで50キロ競歩が実施されるのは初めて。周回記録員や誘導員はすべて審判員の資格を持っている。桜井孝次・競技運営本部長はミスを認め、「日本選手団、山崎選手には本当に申し訳ない」と謝罪した。


 日本はかくも情けない国に成り下がったのか、国際大会を満足に運営することもできない国になってしまったのか、と恥ずかしさと悔しさでいっぱいである。この体たらくを棚に上げて、北京五輪に対する不満を述べることなどできない。「大阪だから…」と大阪を日本の埒外に置いて大阪蔑視に流された方が気は楽になるだろうが、それはただの現実逃避であり、日本という国においてまともに大会運営が為されていないという事実は決して消えるものではない。
 
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070829_iaaf_osaka_2007/
 3日前にも紹介したページだが、メディアが報道する以上に、現場は大混乱のようである。




学ラン記事は間違い? (9/1 0:00)

 8/16に書いた、「戦争を想起させるから学ランはダメ」という話について。

産経新聞、未確認の投書で記事 宇治山田商の応援団服装(8/31朝日)
 第89回全国高校野球選手権大会に三重代表で出場した宇治山田商の応援団の服装をめぐり、産経新聞大阪本社発行の16日付朝刊に「『戦争想起』投書に過剰反応?甲子園で学ラン封印」とする記事が掲載された。「学ランはもともと海軍の軍服で、戦争を思い起こさせるのは不適切」とする投書が他の学校に届き、県教委の連絡を受けた宇治山田商が、県高校野球連盟と協議して学ランをトレーナーに変更した、とする内容。だが同校や県教委、県高野連は事実関係を否定し、投書の存在も確認されていない。同校は30日、産経新聞に訂正記事の掲載を申し入れた。
 産経新聞は「学校関係者への取材に基づいて書いた。捏造(ねつぞう)ではない」としているが、投書の確認や県教委への取材をしなかったことを認めており、実在しない投書をもとにした記事だった可能性が強まっている。
(冒頭抜粋)

 朝日の記事の書き方も嫌らしいんだよなぁ……ネット記事にはないが、朝刊記事だとわざわざ勝谷さんのコメントまで含めて産経記事を引用している。よっぽど「左巻きにはバカが多い」というイメージが流れるのに耐えられなかったようで、実に執念深い取材。

 というのはともかく、産経がいい加減な記事を書いた……と朝日は言っている。ここまで言うのだから、朝日には確信があるのかもしれないが、元の産経の記事には、
同校の応援団やチアリーダーらは「学校側からは戦争をイメージするたからダメだと言われただけ。学ランで汗をかくことで、グラウンドの選手と一体になれたのに…」。スタンドに来ていたOBの男性会社員(37)も「学生服として定着しているのに、今さら戦争の話を持ち出すのはおかしい」と学校側の“過剰反応”に首をかしげる。
 という部分がある。朝日の記事が正しければ、この応援団やチアリーダーの発言は、いったい何なのか。産経が「実在しない投書を元」に記事を書いたなら、この部分は「捏造」ということになるのだが。

 もうちょっと様子を見てから、最終的な判断を下したい。