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グダグダと日記 (1/31 13:00)

 柳沢厚労大臣の「女性は産む機械」発言が大騒ぎだそうで。野党は罷免を要求し、辻元は「全女性を代表」して柳沢氏を非難。普通の女性は税金ネコババなんてしないと思うんだが。
 隙だらけの発言で大臣としてすべき発言ではなかったとは思うが、罷免要求するほどの問題なんだろうか。「15から50歳の女性の数は決まっている。産む機械、装置の数は決まっているから、機械と言うのは何だけど、あとは一人頭で頑張ってもらうしかないと思う」……人間を機械と見なす考え方は別に目新しいものではないし、子供が産めない女性を蔑視した内容というわけでもない(だから高市早苗の「私は不良品か」という言説は自身が自身を貶めていることを証明しているに過ぎない)。ヒステリックに取り上げる輩が出てくるんだろう、という予想が立つ物言いではあるので、不適切と言えば不適切ではあるが。

 こんな発言よりも、久間さんのアメリカ批判の方が重要性は高いし、塩崎さんの北への制裁緩和を匂わせる発言の真偽をはっきりさせる方が、よっぽど大事な問題だ。柳沢さんの罷免を国会審議継続の条件にするなど、愚の骨頂。優先順位をちゃんと考えてもらいたい。


 そういえば、保存していたけど後回しにしていた、この記事。

発信箱:発信者の責任=花谷寿人(1/27毎日)
 裁判の傍聴がちょっとしたブームらしい。かつてはよほど注目を集めた事件以外、被告の親族や知人、新聞記者しか見当たらなかった。最近は法廷で「あなたもマニアですか」と声をかけられる記者もいる。
 生身の人間ドラマは好奇心を刺激する。裁判員制度のスタートも控え、裁判への関心が高まることに異論はない。
 だが、インターネット上に載せられている傍聴記を見ると、中には「書きすぎ」と感じるものもある。刑の軽い事件でも、被告や関係者のプライバシーに過剰に踏み込んだ内容が含まれているからだ。
 裁判は公開が原則。国民の知る権利は憲法で保障されている。既存メディアにすべて任せるべきだなどと言うつもりはない。誰もが情報の受け手としてだけでなく、発信者になれる。ネット社会がそれを可能にし、情報の多様性をもたらしたことは事実だ。
 それでも発信には責任が伴うと考える。
例えば「電凸」(電話による突撃)と呼ばれる行為。ネットに気に入らない書き込みがあると本人のプライバシーを暴き、電話番号を探し当てて寄ってたかって電話をかける。さらにそのやりとりまでネットに載せて糾弾する。発信する側は「匿名」という安全地帯に身を置く。「顔が見えない相手から苦しめられた」という人は多い。
 毎日新聞の世論調査でネットの情報発信に何らかの規制が必要と答えたのは75%。一方、別のアンケートでは、匿名の書き込みを実名にすべきだとの回答は28%にとどまる。折り合いをどうつけるか、知恵が試される。(社会部)

 電凸ってそういうモンだったの?初めて知ったよ。

 毎日やTBSが「あるある」を批判していたら、鼻で笑ってやろう。



見せしめ (1/30 11:00)

 不二家叩きは一段落したのかな、今はあるある叩きが旬ということで。
 不二家問題の時に感じたのは、事例辞令が幾つも出てくるんじゃないの、ってこと。ファストフード関係でバイトした奴の話なんか聞くと、いろんな話を聞くしねぇ。
 不二家で大騒ぎしてしばらくは他のメーカーも気を付けるんだろうけど、また何年か経ったら似たような事件が起きるんだろう。まぁ見せしめですな。悪いヤツを全部潰すことは物理的に不可能だろうし、実際にやったらみんな捕まっちゃって、社会が動かなくなるような気もする。

 あるあるも、ニセ科学番組として悪質で、擁護できる部分はほとんど無いのだけど、じゃぁ他の番組はどうよってことになれば、ウソを事実のように言いくるめる事例は枚挙に暇無いだろう。朝日の報道に限らず、インチキ占い婆とかスピリチュアルがどうたら、とか言うヤツ。あんなの川口浩探検隊を見るような目で見るモンだろと思いきや、案外と信じている人が多かったりする。
 しかし、なんで「前世」って貴族ばっかりなんでしょ。しかもヨーロッパ。確率論から言ったら、しがない農民である可能性の方が高いだろうに。おそらく日本中に、前世がマリー・アントワネットの人が16人くらいはいるはずだ。
 てか、前世が人間とは限らんわな。動物も含めれば、圧倒的に数が多いミジンコとかゾウリムシの可能性が大だ。まぁ「あなたの前世はミドリムシ」とか言われても、何の感慨も湧かんけどな。テレビ的には成り立たない。
 ただ、細木とか江原とかは性に合わないだけで、拙者はオカルト番組は大好きである。矢追純一のテレビでの復活を心待ちにしている人間である。


 (1/30 11:00)

 徳島の「崖っぷち犬」の引き取り手が、抽選の結果決まったそうだ。で、その犬の姉妹犬は、誰も引き取らなかったんだと。同じ顔をしているし、崖っぷち犬よりも先にセンターに収容された分、人なつっこくなっていたのに。抽選に応募した人の中に犬好きは一人もいなかった、「テレビで話題になった犬」というブランドに集まったということか。
 年間何十万匹も殺処分されているんだから、多くの人が犬をモノとしてしか見ていないのは周知の事実なんだろうけど。



久間発言に思う (1/29 10:30)

 自分で自分を守れるような国作り、というのは理想として抱かねばならない理念であるが、しかし現実問題として、アメリカと仲良くやらなければならないのも確か。アメリカと中国のどちらと協調するかと問われて、左巻きを除いては、答えに迷う人はいまい。

 もちろん、必要があればアメリカにも物は言わねばならない。協調と追従とを分けるのはその点だろう。ただし、いざコトが決まればそれについては協力に応援するのが、同盟国としての筋であろうと思う。ゆえに、久間氏のこの発言はいただけなかった。

イラク戦争 久間防衛相「米大統領の判断は間違い」(1/25産経)
 久間章生防衛相は24日、日本記者クラブで記者会見し、米国がイラクの大量破壊兵器開発を理由としてイラク戦争に踏み切ったことについて「核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ米大統領は踏み切ったのだろうと思うが、その判断が間違っていた」とし、開戦の判断を批判した。イラク戦後の統治についても「後をどうやってうまく処理するかの処方箋(せん)が(米国には)ないままだった」と述べた。
 安倍晋三内閣は米国のイラク戦争を支持しており、久間氏の発言はこれに反する。だが、安倍首相は24日夕、首相官邸で記者団に対し、「(閣内不一致には)当たらない。(久間氏は)感想を述べたのだろう。イラク戦争の評価、復興支援は内閣として一致した考え方を持っている」と述べ、今回の久間氏の発言は個人的な見解だと受け止める姿勢を示した。塩崎恭久官房長官も同日午後の記者会見で「政治家として久間防衛相が話した」と述べ、問題視しない考えを示した。
 久間氏は会見の中で、自衛隊のイラク派遣の根拠法となっているイラク復興支援特別措置法が7月末に期限切れとなることについては、「米国が増派を決定したから(自衛隊派遣を)引き続きやるという短絡ではなく、復興のため何ができるのか、自衛隊でないとできないのかを総合的に判断して結論を出す。必要なら(派遣期間を)延長すればいいし、民間に任せるのならそれでもいい」と述べた。


 一議員ならまだしも、日米安保に大きな責任を有する防衛大臣が発していい言葉では無かろう。
 久間氏が自主独立を標榜する人物であるなら、このような発言も理解できなくはないが、昨年に核武装が話題になったときに、氏は核武装の議論の火消しにまわっていたわけで、結局何を考えているのか、さっぱり見えてこない。

 当然、アメリカはこういう反応。

防衛相発言、米が真意ただす=イラク戦争批判で(1/28時事)
 ブッシュ米大統領のイラク戦争開戦の決断を批判した久間章生防衛相の発言に関し、米政府が外交ルートを通じて真意を説明するよう求めていたことが28日、分かった。政府関係者が明らかにした。外務省幹部は「抗議ではない」としているが、政府内には一連の防衛相発言が日米同盟に影響を与えかねないとの懸念の声も出ている。
 久間氏は24日の講演で、イラク戦争開戦に関して「判断は間違っていた」などと発言した。これに対し米側は「発言の真意は何か」と日本政府に照会。日本側は「久間氏の入閣前の認識を述べたものだ」などと回答したという。 


 安倍政権全体が久間氏のような考えを持っている・・というわけでもあるまい。安倍さんが内閣をきっちりコントロールできていないゆえの久間氏の発言、というように見えるのだが。

 まぁ、久間さん自体、おつむが弱いようだし…と思ってしまうのがこの記事。

「対米追従」色薄める思惑 久間氏発言の背景(1/28共同)
 米国のイラク政策に批判的な発言を繰り返してきた久間章生防衛相。踏み込んだ発言の背景には、7月末で期限が切れる自衛隊のイラク派遣延長を視野に、米国のイラク政策への批判が派遣延長反対の世論に直結しないよう、「対米追従」イメージを薄めておきたい思惑があったようだ。
 久間氏は27日の講演で「(日本)国内ではブッシュ米大統領に味方する人も反対する人もいる。その中で(派遣延長の)法律をつくるのはしんどい作業だ」と指摘。「7月には参院選があるので、その前に法律をつくる場合はやんわりと通さなければならない。(米国から)批判されても仕方ないと思いながら雰囲気づくりに努力している」と強調した。

 おのれ自身が批判的になることが、なぜに派遣延長反対の世論への繋がりを経つことになるのか、訳が分からない。逆効果だと考えるだろ、ふつう。久間氏の目論むガス抜きの効果は全く得られないと思う。
 
 さらに、おのれの発言が問題になったら、多少は言葉遣いに気を付けるもんだが、久間さんはそういう脳みそは持っていないらしい。

「普天間問題、偉そうに言うな」 久間氏、また米批判(1/28産経)
 久間章生防衛相は27日、長崎県諫早市での講演で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)のキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設問題をめぐり「米国は政府同士が決めたのだからそれをやったらいいというが、沖縄県知事がうんと言わないとできない」と、あらためて米政府の対応を批判した。
 久間氏はイラク戦争をめぐる米大統領批判を含む一連の対米発言を繰り返したあと、26日に発言自粛を宣言したが、すでに米側からは不快感も伝えられており、日米同盟関係に現実の悪影響を与えかねない情勢。政府内では「安倍晋三首相も心配しており、対応を考えなければならない」(政府高官)と危機感が広がっている。
 講演で久間氏は、移設先の埋め立てに知事の許可が必要なことに触れ、「知事の意見を聞き入れながらやっていかなければならないのに、米国は分かっていない」と主張した上で「あまり偉そうなことを言ってくれるな。日本のことは日本に任せてくれ」と米側に伝えたと解説した。
 また、久間氏は24日の日本記者クラブでの会見で、イラク開戦について「核兵器がさもあるかのような状況でブッシュ大統領は踏み切ったのだろうが、その判断が間違っていたと思う」と発言したが、外務省筋によると、米側は直ちに外交ルートを通じて不快感を表明し、日本側は大統領批判ではないと釈明した。


 なんか、盧武鉉が我が国の防衛大臣をやっているような気分になってくる。これが記念すべき初代の防衛大臣。求む、更迭。



制裁緩和? (1/29 0:00)

 常体と敬体のどちらを使うか…前回は敬体でやってみたのだが、どちらかに統一せずに、その日の気分、記事の内容で変えることにする。読む人にはどちらが良いんでしょ…どっちでもいいってか?


 さて。きこり氏の日記経由で知ったニュース。

政府、北朝鮮への独自制裁 核協議次第で緩和も(1/27ANNニュース)
 塩崎官房長官は、6カ国協議で核問題に進展があった場合、日本独自の北朝鮮に対する経済制裁の緩和を検討する考えを示しました。
 塩崎官房長官:「非核化というのは、最大の我々の目的としなければいけない到達点ですから、(制裁を検討する際は)いつも考えないといけない」
 政府はこれまで、拉致問題で進展がない限り、独自の制裁を緩めない方針でしたが、塩崎長官は、核問題の状況やアメリカなどの動向を見ながら制裁緩和を検討する考えを示しました。


 映像を見ても確かにそう喋ってますなぁ。捏造ではありません。なんで他のメディアは報じていないんだろう。

 アメリカが制裁を緩和するとき、核問題で進展が見られたとき、それでも日本は拉致問題を理由に制裁を続けることができるのか。それが経済制裁を開始したときから、いやそれ以前からも気になっていたことだった。たぶん、多くの人がそうだったろう。
 「核問題の議論の中に、拉致問題が埋没してしまわないか」というのは何年も話題にしていた問題で、日本が努力しても抵抗虚しくそうなるのならまだしも(それでも大問題であり批判すべきだが)、官房長官自ら拉致問題の埋没を認容してしまうような発言をするとは、到底受け入れられない言説だ。

 同じ日の朝には、こんな記事も出ていたのだが。

拉致解決なくして経済制裁緩和ない 中山補佐官(1/27産経)
 政府の拉致問題対策本部は26日、首相官邸で関係省庁対策会議を開き、次回6カ国協議で北朝鮮の核問題に前進があった場合でも、拉致問題の進展がなければ、北朝鮮への経済制裁を緩めるべきではないとの認識で一致した。席上、中山恭子首相補佐官は、「北朝鮮はいまだに誠意ある対応を一切示していない」と指摘。「拉致問題で何ら進展がないまま、制裁措置を緩めるということはできない」と述べた。

 いったいどちらが政権の意志なのか……安倍さんがどう考えているか、安倍さん自ら言葉を発してはっきりさせねばなるまい。というか、せめて閣内で意思を統一してくれよ。塩崎さんの言葉が安倍政権の意志だというなら、またそれはそれで批判せねばならないが。

 アメリカが制裁を緩和するか否か。後で引用する2つの記事にあるように、双方の憶測が乱れ飛んでいるようだ。しかしいずれにせよ、どう日本が断固たる意志を持って行動することが求められる。「アメリカが制裁緩和するのに日本が追従しないと、日本が孤立する」という意見があるようだが、金正日政権が存続するにせよ崩壊するにせよ、最終的には日本のカネがアテにされているわけで、日本が毅然とした態度をとったところで「孤立」という事態は起こらないと思われる。

6か国協議、2月8日再開で調整…会見で麻生外相(1/28読売)
 麻生外相は28日、北海道苫小牧市で記者会見し、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議の再開時期について、「米国が飲めば、2月8日になる。北朝鮮も8日(で構わない)と言っている」と述べた。
 6か国協議で北朝鮮が核放棄に向けた措置を表明した場合の米国の対応に関しては、「(金融制裁の話と)同時並行で話が進んでいると考えた方がいい。米国は6か国協議に出る時の条件を詰めていると思う」と語り、米国が金融制裁を緩和する可能性があるとの見方を示した。


<前米国連大使>対北金融制裁解除は「大間違い」ボルトン氏(1/28毎日)
 【ワシントン和田浩明】ボルトン前米国連大使は26日、ワシントンで毎日新聞と会見し、米政府が検討中とされる対北朝鮮金融制裁の部分解除について「大きな過ちになる」と強く批判した。国連開発計画(UNDP)事業費の北朝鮮への不正流用疑惑は「深刻な問題だ」と指摘し、国連の実態解明が不十分なら米議会が国連機関への資金拠出削減を求める可能性が高いとの考えを示した。
 米国は凍結しているマカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア」(BDA)の北朝鮮関連口座のうち合法資金の返還を検討しているとされる。ボルトン氏は解除派の国務省と維持派の財務省の綱引きが続いていると指摘。制裁解除は「ブッシュ政権にとり大きな政治的過ちになる。大統領が検討すべき事柄だ」と語った。
 UNDPの北朝鮮支援に対しては「(核実験などで)国連安全保障理事会の意思を実質的に拒否した国に、国連が援助を行うべきか」と疑問視し、世界食糧計画(WFP)や国連児童基金(UNICEF)の支援も精査が必要だとの認識を示した。

 また、2月上旬にも再開すると見られる6カ国協議については、核放棄の厳密な検証を北朝鮮が受け入れておらず「失敗だった」との持論を繰り返し、焦点は「ウラン濃縮能力がどうなっているかだ」と指摘した。そのうえで、ボルトン氏は、北朝鮮核問題の根本的解決は、金正日(キムジョンイル)体制が崩壊し朝鮮半島が統一されない限りないと強調。軍事行動は「誰も望んでいない」としながら、時間が経過すれば核兵器の改良も可能になると警告した。
 一方、北朝鮮同様にブッシュ政権が「悪の枢軸」として敵視するイランについては、同国政府が核開発を放棄する可能性は低いと分析。「何らかの体制変更がイランの核兵器保有を阻止する唯一確実な方法」との認識を示した。
 ボルトン氏は国務次官(軍備管理担当)、国連大使を歴任し、現在、保守系シンクタンク「アメリカン・エンタープライズ研究所」の上級研究員。強硬派論客として知られ、すでに、政権を離れているが、ブッシュ政権内の強硬派の考えを推し量るうえでも同氏の発言への関心は高い。

給食費未納 (1/26 11:00)

 ちょいと前から、「給食費を払わない親」が取り沙汰されていたが、ここに来て具体的な数字が出てきました。数字の細かい朝日の記事と、バカ親の実態を細かく描写している産経の記事を引用します。

給食費滞納、全児童生徒の1% 総額22億円(1/24朝日)
 給食を実施している全国の国公私立の小中学校で、全児童生徒の約1%にあたる10万人近くが05年度に給食費を滞納し、滞納総額は22億円余りになることが24日、文部科学省による初の調査でわかった。滞納がある学校は全体の約44%。滞納の理由について学校側は、60%の子どもについて「保護者としての責任感や規範意識」の問題、約33%については「経済的な問題」と見ている。
 調査は、深刻化している滞納への対策を検討するため昨年11月〜12月に実施。学校給食を行っているのは全国の国公私立小中学校の94%にあたる3万1921校で、この全校に尋ねた。
 滞納した児童生徒がいるのは43.6%の1万3907校で、総額4212億円余の給食費のうち0.5%の22億2964万円が滞納された。滞納した児童生徒は計9万8993人で、小学校で6万865人、中学校で3万8128人。
 児童生徒の数で見た都道府県別の「滞納率」は表の通り。沖縄が6.3%と突出しており、北海道(2.4%)、宮城(1.9%)、福岡、大分(1.6%)などが続いた。
 滞納の原因について学校側の見方を選択式で尋ねたところ、保護者の姿勢を問題としたのが60.0%で、保護者の経済状況をあげたのは33.1%だった。
 滞納分を抱える学校に対策を自由回答で尋ねたところ、「徴収した分でやりくり」(29%)、「学校が他の予算などから一時補填(ほてん)」(27%)、「市町村教委などの予算から一時補填」(15%)などだった。保護者への対応(複数回答)では、「電話や文書で説明、督促」(97%)、「家庭訪問で説明、督促」(55%)が多かった。少額訴訟や裁判所への支払い督促の申し立てなど法的措置も281校(2%)あった。
 過去と比べて給食費の滞納が増えたかどうかについては、「かなり増えた」が13%、「やや増えた」が36%で約半分の学校が増加傾向とした。「やや減った」は9%、「かなり減った」が3%で、「変わらない」は39%だった。
 文科省は「地域や学校によってかなり集中している例もあるようだ。保護者が責任意識を持つと同時に、教育委員会やPTAも問題を学校、担任任せにせずサポートして欲しい」と話している。


給食費未納、親のモラル低下深刻 督促に“逆ギレ”も(1/25産経)
 平成17年度の1年だけで総額22億円の未納が明らかになった学校給食費。高知県の小中学校の全児童・生徒(約5万人)の給食費1年分にあたり、事態は深刻だ。全国調査は、未納者への対応に苦慮する声が相次いだことから実施されたものだが、「まさかここまで…」と絶句する教職員も。「払いたくないから払わない」。社会人としてのモラルに欠ける親たちへの対策はあるのか。
 「ブランド品で着飾った母親が集金袋にお金を入れない。子供が教室で泣いている」「高級外車を乗り回したり、携帯電話代を何万円も払っているのに、給食費は払わない親がいる」。最近の教育現場で、実際にあった報告だ。
 「頼んでない」「(給食を)止められるものなら止めてみろ」。督促に“逆ギレ”するケースもある。悪質なケースについて同省は「法的措置を講じた事例を参考としつつ対応する」としている。今回の調査の結果、強制執行などの法的措置を実施した学校は281校もあり、厳しい対応は今後も増えそうだ。
 広島県庄原市は、3人の子供の給食費77カ月分(約70万円)を滞納した保護者を相手取り本訴を起こした。困窮していないのに給食費だけでなく保育料や税金まで滞納していた保護者は裁判で、「義務教育だから払わない」などと持論を展開。これらの反論は認められなかったが、広島地裁は昨年12月、督促の時効(2年)分を除いた約10万円の支払いを保護者に命じた。
 未納者対策では、東京都葛飾区のように生活保護世帯に加算される給食費援助を校長の口座に直接振り込む措置を取ったり、神奈川県城山町のように集金袋を復活させたうえ、保護者に徴収を任せて未納率を下げた自治体もある。
 同省の調査では、未納を減少させた対策として、保護者との個人面談や家庭訪問などを通じたねばり強い説得が半数以上を占めた。しかし、これらの対策は、現場の教師の負担が大きい。
 一方、未納があったために、4000校が食材の質や量を落としていた事態も判明。自治体や学校が補填(ほてん)したケースもある。同省学校健康教育課は「一人くらいという気持ちが他の子供たちに影響を与えることに気づいてほしい」と注意を喚起した。


 全国平均で見ると、今の1クラスの人数を考えると、およそ3クラスに一人という割合になります。沖縄では1クラスに2人、かなりの数です。沖縄は、やはり経済事情が背景にあるのでしょうか。沖縄、北海道という上位2道県を見ると、サヨク教育の賜かと疑いたくもなってきますが…。

 一昨日に書いたいじめの実態調査を阻む日教組といい、世に馬鹿な大人の種は尽きまじ、といったところ。
 給食という制度自体を見直すべきだ、と言う意見も見かけるのですが、仮に「弁当制度」へ移行したとしたら、もっと悲惨なことになりそうな…具体的には、コンビニ弁当や調理パンを持参する子供、何も持たずにお腹を鳴らす子供が続出しそうな気がします。給食費を払うという一手間すら厭う人間が、子供のために弁当を作ってやるとはとても考えられません。また、「金を払うのはいいが弁当を作るのが嫌」という親の方が、「金は払わないけど弁当は作ってやる」という親より多いのは、考えるまでもないかと思われます。給食の方が安くて作る手間もないのだから、親にとっても有り難い制度のはずなのですが。

 また、「給食費未納の子供には給食を停止すべきだ」という意見もちらほら見ますが、言語道断。給食費をさしたる理由もなく支払い拒否するような、そんな脳みその持ち主ゆえ、子供がお腹を空かせても何とも思わない可能性があります。まぁ殆どの場合、逆ギレすることでしょう。

 罪のない子供に害が及ばないようにするには、給食制度を維持しつつ、給食費を払わないタダ食いのバカ親への罰則を設けるしかないように思います。そして、そういったバカ親を罰しようとする際に、地域や場合によってはメディアも、バカ親を擁護するのではなく当然のことを行う学校側を応援しなければなりません。このような理不尽極まりないバカが跋扈するのも、無責任な権利の主張を良しとしてきた教育と風潮にあるわけで、世の中そんなに甘くないことを社会全体でバカに叩き込まねばなりません。

 倫理観や道徳心の方も、格差が進んでいるようで。



いじめの解決よりも自己保身 (1/24 22:00)

 ちょいとサイト更新を怠ったり手抜きをすると、書きたい時事ネタがすぐにたまる。しばらく間を置いても読まれるに値する文章、何年経っても見るに堪えるような文章が書ければいいんだろうが、そんな才能を有するはずもなく。
 で、多くのサイトが扱うような内容はスルーしようか、などと思っていると、扱うネタ自体がなくなっていき、そして更新停止に至る、と。てことで、真面目にあれこれ考えるのは体に毒なので、やっぱ適当にやればいいや、と結局はいつもの調子に。そんなこんなで5年半になります。


「いじめ調査に協力するな」北海道教組が支部に通達(1/24読売)
 北海道教育委員会が昨年12月に行ったいじめ実態調査に対し、北海道教職員組合(北教組)が道内全21支部に、協力しないよう「指導」していたことが23日、明らかになった。
 多くの学校では協力したものの、小樽市では、教員が調査回答や回収を拒否。このため市内の一部の学校では校長が保護者に直接、回収協力を求める事態になった。
 北海道では昨年9月、滝川市の小6女児のいじめ自殺が発覚。道教委は同12月、いじめの実態把握などのため、札幌市教委が独自にいじめ調査をした同市立小中高校生を除いた、全道の小中高生と教員計約46万人を対象に調査を行った。児童生徒にはいじめられた経験やどんな行為をいじめと思うかなどを尋ね、教員には、いじめに対処した経験などを聞いた。
 小樽市教委によると、実施前、北教組小樽市支部から「協力できない」と通告された。「現実と向き合い、調査結果を指導に生かすことが必要」と説得したが、支部側は「調査結果がどのように使われるか不透明」「調査を実施することでいじめ問題が早期に解決するかどうか見えない」――などとして協力を拒否したという。教員らが協力を拒否した学校では校長、教頭が回収を代行。市教委は昨年12月26日までに全校から回収したが、教員からの回答率は3割にとどまった。
 北教組本部の小関顕太郎書記長は読売新聞の取材に対し、調査への組織的な非協力を文書で指導したことを認め、「いじめの実態は学校現場で把握し、対応している。全道一律の調査は必要ない」などと話している。


 「先生にチクんなよ」という虐め行為を、教師自らがおこなっている、と考えていいだろう。実態調査が実際に虐め問題の解決に資するかどうか、教育委員会による調査の必要性など、いろいろ問題はあるのかもしれないが、それならば対案を出して積極的に動かねば、「責任問われるのが嫌なだけだな」「教育委員会主導でものごとが進められることに反発しているんだな」と思われても仕方ない。まして、北海道滝川市で小6児童が自殺したケースに関しては、教師が虐めを把握し解決することができなかったわけで、「いじめの実態は学校現場で把握し」という言い回しはとても信用できるものではない。

 教育問題は、結局は教える側、大人の側の問題である。教育よりも政治活動にうつつを抜かすようなバカ教師は、教育の現場に存在すべきではない。保護者も、真剣に子供を叱る先生に逆ギレするようなアホな真似をせず、政治活動にご執心のバカに対してクレーム付けるべし。


石原慎太郎のNEWS 23 (1/24 22:00)

 筑紫哲也に東京都知事選に出るよう、民主党から打診があったって話は本当かね?個人的には、夜の電波浴ができなくなるのが、ちょいと寂しかったりするんですが。

 筑紫が本当に出馬するとしたら、「NEWS 23」の後釜には、みのもんたが座るの?夜にまであんな爆弾岩みたいなクドい顔はみたくないんだが。いや、石原が筑紫に負けて、代わりに「NEWS 23」の司会の座に納まるというのも面白そう。「石原慎太郎のNEWS 23」。ちょっと、いや、かなり見たい。


ん? (1/24 22:00)

 ちょっと考え込んでしまう記事。

ヤクルト若手2人が結婚!(1/23ニッカンスポーツ)
 ヤクルトは23日、川本良平捕手(24)と松井光介投手(28)が結婚したと発表した。



様子見 (1/23 10:00)

 宮崎県知事になったそのまんま東氏を、「知事の仕事なんて無理」とやる前から決めつけるのみならず、そのような選択をした宮崎県民を批判するような意見を聞く。根拠を並べての批判なら理解できるが、「どうせ芸人」という時点で思考停止しているバカもいたり。
 それほど詳しく見ていたわけではないが、演説はたぶん候補者の中で一番巧かったんじゃ無かろうか。それに、東氏を選ばねばならないくらいに切羽詰まった状況でもあったのではないか、と。
 もちろん、今後の行動によってはいかようにも批判されるし、そうあらねばならない。青島やノックやクリスタル田中とは違うと言うことを、見せつけて欲しい。

 あと、東の当選を夏の参院選に絡めるのはどうかな。知事は無党派でも仕事をすることができるが、国会議員は無党派だと殆ど仕事できない。民主党が無党派層の受け皿になり得ていない以上、宮崎知事選の参院選への影響は軽微だと思われる。


同じ穴の (1/23 10:00)

 捏造だとか、思想による偏向報道をカマしているような新聞やメディアが、「あるある大事典II」の捏造放送を批判しているのを見ると、どうにもやりきれない脱力感を覚える。内ゲバで暴力沙汰を起こすような左巻きプロ市民団体が、「平和憲法守れ」「戦争反対、暴力反対」と訴えているのと同じ違和感。


日記 (1/23 10:00)

 毎年、センター試験は新聞に掲載されている問題を実際に解いていたのだが、今年は時間が取れず、英語と国語と世界史だけ斜め読み。というか、全科目を見るような集中力はもはや無く。二十歳の頃の集中力と比べると、集中力の強さは変わらないと思うのだが、持続時間が極端に短くなっている。還暦迎えた頃には、集中することさえ不可能になってしまってないかと、心配になる。



ようやく番組終了しそうですね (1/21 14:00)

 ゴッドハンド藤村新一以来の、「発掘と言えば捏造」を示す例。

番組ねつ造 「あるある」に消費者から怒り(毎日)
 それはうそだった。フジテレビ系列で7日放映の「発掘!あるある大事典2」が紹介した「納豆ダイエット」。番組を制作した関西テレビが20日会見し、効果の根拠としたデータや専門家の発言に、多数のでっちあげが含まれていたことを明らかにした。番組放映後、スーパーでは売り切れが相次ぎ、メーカーは増産に追われて新聞におわび広告を出した。「毎日食べていたのに」。消費者からは怒りの声が上がった。
 関西テレビで発覚した番組のねつ造に、納豆の増産態勢をとってきたメーカーは「振り回された」と憤りを隠さない。
 ◇「信じていたのに」…消費者
 東京都江東区の大手スーパーで買い物していた団体職員の女性(41)は番組のねつ造を知り「今日も買いに来たんです。信じていたのに」と絶句した。以前は月に数回食べる程度だったが、番組で「1日2パックを毎日食べ続けて」と聞き、その通りにしていた。「でも体重が減らないからおかしいと思っていた」
 午後6時半ごろ納豆が完売した横浜市中区のスーパーで、最後の5パックをまとめ買いした同市磯子区の会社役員の男性(65)。放送を見た妻と娘が「毎日2パック食べなければいけない」と言い出し、会社帰りに毎日買いに行かされた。「いい迷惑。テレビ局はいいかげんにしてほしい」。怒りは収まらない。

 何年も前から、科学的根拠薄弱なCM番組であることが指摘されていたのに、未だに騙されて文句言うのもなぁ。実態はただのテレビショッピング+実演販売なのに「情報番組」に偽っているのは、ちょいと真剣に見ていれば分かるはずなのだが…。
 てか、5人とか10人に対して何か食わせたり飲ませたりしたものを「実験」とよぶこと自体がおかしい。ありゃ実験じゃなくただの実演。医薬品が科学的根拠を得るのに必要な検体数は、それこそ十や百の単位じゃ済まないわけで。

 聞こえのいい話にコロリと騙されて、あとから「こんなはずじゃなかった」となる。よくある話ですな。


確かにアホな意見なんだが (1/21 14:00)

 ヌルリン(事実)+メリケンサック(疑惑)の秋山さんだが、韓国ではこんな扱いらしい。

秋山処分「在日だから」?? 韓国でトンデモ報道横行
 「99%は主催社側の決定に”あきれた”という反応だ。各種ポータルサイトやメディア掲示板には、秋成勲に対する懲戒について数百件以上の抗議の文が載せられている。ネチズン‘rabbitmoon’は『桜庭が何だ。日本格闘技界で英雄視されている選手が無差別爆撃を受けたため、日本人は怒りと屈辱を同時に感じたのだ。かつて日本柔道を捨てて韓国に渡り、日本と闘った選手であるため、目障りな奴だと思われたのだろう』と憤りを表した」
さらに、この記事では、「誰でも一度ぐらいは入浴後にローションを塗ったことがあるはずだ(中略)試合中の些細なことでも自分のミスだと反省して謝罪する秋成勲の方が気に入った」といったコメントも紹介された。
ネット上の中央日報日本語版のコメント欄にはこの記事について、

「屈折している」
「在日だからって事はない。クリームが違反なだけ。低能な深読み」
「日本のスポーツ界には古くは大鵬、力道山、王貞治以来、在日や韓国系、中国系の人物は極めて多く、また尊敬もされている。その中で秋山だけが重い処分を受けた」
といった批判のコメントが相次ぎ、その数は550を超えた。「在日だから」秋山が重い処分を受けた、という発想が全くの「荒唐無稽」とする意見がほとんどだ。
(一部抜粋)

 当欄でヌル山を批判する際、「朝鮮人」とか「在日」という言葉を使わないということを、意識した。確かに、卑怯なことをしたり人のせいにしたり、マイナス方面での朝鮮人らしさを凝縮したような行動だなぁとは思った。しかし、これは民族性の問題以前に、人として蔑むべき行為であり、「人間性」を問わねばならぬ問題について「民族性」を持ち出しては、やはり的外れとなってしまうし、上記引用のアホな見方を一部肯定することにもなりかねない。


クズ (1/21 14:00)

 批判したい物を批判するためなら、平気で嘘をつける人間の話。

社民党衆議院議員・小児科医・阿部知子のメールマガジン  \^o^/「カエルニュース」 第253号 2007/1/19 \^o^/
 阪神大震災は12年目を迎えたが、国民を災害から守ることを任務とされているはずの自衛隊が、国による命令を受けて救援に向ったのは、数日を経て後のことであった。日本の場合、自衛隊は軍隊ではないし、国土保安隊として出発し、防災のたねにも働くことを任務としてきた特別な生い立ちがあるのに、である。
 こうした経緯もあってか最近は「自衛隊による国民保護」が強調されている。しかし、安倍首相の下で海外派遣を本来任務とするような防衛庁の省昇格が行われ、「軍事組織化」が進む中では、本当の意味での国民保護からますます縁遠くなるのではないか。
(一部抜粋)

 自衛隊の救援が遅れたのは、村山富市総理大臣(当時)の判断が遅れたからだ。つまり、お前(阿倍知子)の先輩がしでかした不始末なのだよ。村山は、「初めてのことじゃから」と、総理(と言うか政治家)として言うべからざる妄言を吐いた。あまつさえ、救援を願い出た在日アメリカ軍に対し、お断りの返事をしている。
 村山による阪神大虐殺の責任を、なぜ自衛隊に問わねばならんのだ、バカが。

 ついでに。国土保安隊って何?出発点は警察予備隊だろ?



蓮池発言 (1/19 11:00)

 日テレの番組は「蓮池透氏が山拓訪朝を評価している」というストーリーに固執しているのがあからさまであったし、毎日の記事も同様に「圧力一辺倒じゃダメだ」という世論を作りたい意思を疑えたので、もうちょいと様子を見てからにしよう…と思っていたら、やっぱりニュアンスを変換されて伝えられていたようだ。

拉致問題:山崎氏訪朝「風穴開けた」蓮池透さん評価(毎日)
 北朝鮮を訪問した自民党の山崎拓前副総裁と拉致被害者・蓮池薫さんの兄・透さん(家族会副代表)が17日、東京都内で会談した。政府・与党内には山崎氏の訪朝に「二元外交」との批判が強いが、日朝関係のこう着状態が続く中「一つの風穴を開けた。弟も喜んでいる」と一定の評価をする蓮池さん側の申し出で行われた。安倍政権の対北朝鮮「圧力」強硬路線に、被害者家族から疑問符が付けられた格好で、今後の政府の対処方針に微妙な影響を与えそうだ。
 会談は、都内のホテルで約1時間にわたり行われ、平沢勝栄副内閣相も同席した。複数の関係者によると、透さんは「『圧力をかける一方で、対話の窓口を開けている』とする政府のやり方では解決できない。まだ目に見える成果はないが、ただ時間だけが過ぎる中で風穴を開けた。弟も喜んでいる」と訪朝を評価。さらに「会談結果を官邸に伝えるなど、政府と協調しながら一枚岩で解決してほしい」と要請した。これに対し、山崎氏は「肝に銘じるが、まだ意見具申する時期ではない」としながらも「圧力をかけて半年過ぎたが、事態は何も変わらない」と安倍政権の対北朝鮮政策への不満を漏らした。
 家族会は山崎氏の訪朝を「二元外交」と非難するが、透さんが今回支持したことで、路線の違いが浮き彫りになった。会談後、透さんは毎日新聞の取材に「批判もあろうが、場合によっては私も訪朝し拉致被害者帰国を訴えてもいい」と語った。【中澤雄大】

個人プレー、二元外交…家族会が山崎氏訪朝を批判(産経)
 「個人プレーだ」「二元外交だ」−。自民党の山崎拓・元副総裁の訪朝は、拉致被害者家族の目にはスタンドプレーとしか映らない。都内で18日夜に開かれた集会で、家族からは批判の声しかあがらなかった。家族会代表で、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の父、滋さん(74)は「政府の意向を受けて行くのならともかく、単独で行くのはマイナスだ」と述べた。
 増元るみ子さん=同(24)=の弟で、家族会事務局長の照明さん(51)は集会の中で、蓮池薫さん(49)の兄で、家族会副代表の透さん(52)が17日に山崎氏と面会し、「訪朝を評価した」と一部報道で伝えられたことについて、電話で透さんに聞いた話を紹介。照明さんによると、透さんは「『(訪朝を)全面否定はしないが』と言ったのが、『評価』ということになってしまった。評価しているというのはまったくの間違い。山崎氏に利用された。軽率だった」と話したという。
 また、透さんが山崎氏に「売名行為ではないか」「政府と一本化してやってはどうか」と詰め寄ったところ、山崎氏は訪朝についての持論を展開するにとどまった。面会は、透さんが個人として山崎氏側に要請。面会場所へ到着すると、テレビ局の記者らが待ちかまえていたという。
 照明さんは「家族会は、安倍政権による北朝鮮への圧力を支持している。北朝鮮の言うことを鵜(う)呑(の)みにしている人が向こうへ行くことはマイナスになる」とし、「(家族会を)分断するような報道には、意図的なものを感じる」と語った。
 田口八重子さん=同(22)=の兄、本間勝さん(62)も「山崎氏が北朝鮮に行ったことには、非常に憤りを感じている。自分が対話すれば何かを引き出せるという思い上がった考えで行動されたら、運動の足を引っ張る」と強い調子で批判した。
 一部報道では、山崎氏の訪朝を蓮池薫さんが「喜んでいる」とも伝えられたが、薫さんはこの日、「そのような事実は一切ありません。北に利用されるだけであると考えています」とのコメントを出した。

「蓮池透氏の山拓氏との面談」(増元照明からのメッセージ)
 以下は、本日14:29に蓮池氏と連絡が取れ、事情を聞いた。その内容に関して、家族会のメンバーに発信した内容である。

 家族会各位様

 先ず、このような騒ぎになったことを謝罪されました。ただし、報道には意図的に捏造されたものがあるように感じるということです。
 透氏は、2004年の大連の会談の真意を聞きたいということで、以前から「山拓氏」に面会を申し入れていたそうですが、それが昨日になって平沢氏を経由して、面会の運びとなったようです。しかし、あくまで「蓮池透氏」個人としての面会を強調されたようですが、面会場所に行ってみるとそこに既にカメラが入っていたということでした。
 会談時に、透氏は「山崎さんの訪朝を全面否定するものではないが、政府方針とは違うのではないか。出来れば政府と一体化して『拉致被害者の救出』に努力して欲しい」といわれたようです。そこで、今回の訪朝に関して、売名行為ではないのか?ご自分の政治的な影響力の復権のために「拉致被害者を利用しているのではないか?」等々、詰問したようですが、山拓氏は訪朝に関し、持論を展開し、正当性を主張したようである。
 そこで、「そこまで考えているのなら、安倍総理と話し合って、日本として一体になってはどうか?」と問いかけたが、「直ぐには、できない(なぜ、出来ないのかは言明無し)」との回答だったと言うことです。
 透氏としては、今回の訪朝に関して「家族会」が反対していることは理解しているし、何等異論はない。ただ、「全面否定しない」と言ったことが「評価」という言葉に変えられ、非情に腹立たしい!「家族会」が今回の山拓氏の訪朝に関して、反対の立場をとっているのは充分理解している。とにかく「二元外交」と言われるような行為は謹んで欲しいと言うことを山崎氏に言ったということです。
 さらに、安倍政権の政策に対して批判したことはなく、報道のあり方に疑問を呈していました。今朝方、井上首相秘書官に電話し、真意をお話し、安倍さんの批判をしているのではない。今後も、安倍さんに期待している旨、告げられたようです。
 最後に、日本国内で分断しているような報道をすることは、北朝鮮を利するという思いであるということでした。最終的に、「山拓氏に利用されたという感が否めない」との感触であり、皆さんにご迷惑をおかけしたことを謝罪されました。
 今回の報道には、意図的に安倍政権の批判を展開し、日本サイドの分断を狙った報道としか思えず、担当者の「拉致問題への理解度の低さ」となにか、北朝鮮の工作をも感じさせる「胡散臭さ」もあるようです。
 実は、私も以前から「山拓氏」に面会し、北朝鮮国内で「どのような会話がなされたかを聞こうか」という思いもありました。当然、家族会・救う会の役員と話をしてから申し入れをしようと考えていました。

 今、国内が分断されるようなことがあってはならない。そのような報道になること事態が、山拓氏の訪朝の結果と言うことであれば、北朝鮮の意図としては成功であったかに見えるが、我々は北朝鮮との神経戦に負けぬよう、結束を固めたいと思う。


 ともかく、山拓さんに面会してしまったこと自体が迂闊だったのは否めない。
 ただ、その情報工作に乗ってしまうのはいっそう迂闊。まぁ、家族会の総意と微妙に違うところに蓮池さんの意見があるのは事実なんだけど。



見送りじゃなくいったん廃案にしてくれ (1/18 1:00)

 ホワイトカラー・エグゼンプションが法案提出見送りとなったようだが、まぁ参院選が終わればまた復活するんだろう。それはそうとして、見送るくらいなら参院選まで黙っていれば良かったろうに、何でわざわざこの時期に話題にしたのか。
 今話題にせねばならないほど重要な法案だと考えていたのなら、逆に、反対の声を受けて引っ込めるのも情けない話。法の必要性を訴え、理解を求めるよう努力すればいいのに。

 結局、どうしたいのかよく分からない。安倍さん自身、取り巻きの意見に動かされているだけで、WCEがどういうものか、よく分かってないんじゃないかという疑念も湧く。
 で、この記事なのだが…。

残業代の割増率引き上げ、与党が法案提出を要求へ(読売)
 与党は17日、政府が通常国会で目指す労働法制の見直しについて、法案として提出を見送るのは「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション」制に限定し、残業代の割増率(現行は25%増)引き上げなどの他の改革は、予定通り関連法案提出を政府に求める方針を決めた。
 同日の自民、公明両党の幹事長、政調会長らの会談で一致した。
 これを受け、厚生労働省は通常国会に働き方や賃金のあり方を見直すための労働関連法案を計5本提出する予定だ。
 厚労省は労使双方の要望のバランスをとるために、経済界が求めるホワイトカラー・エグゼンプション制と労働界が要請する残業代の割増率引き上げについて、「二つの改革はセット」と位置付け、同時成立を目指していた。


 残業代の割増?
 有り難い話だ…と言って良いのか?てことで、ちょいと前の日経の記事。

残業代の割増率、時間に応じ3段階に・厚生省(1/7日経)
 厚生労働省は雇用ルール見直しの柱の一つとして検討してきた残業代の割増率引き上げについて、1カ月の残業時間に応じて3段階の割増賃金を支払う新制度を導入する方針を固めた。健康への悪影響が増すとされる月80時間を超す残業については、現行(最低25%)より大幅に高い50%の割増賃金を義務づける方向で労使と調整する。長時間労働を是正する狙い。ただ、規制強化だけが先行する形になれば、経済界の反発も強まりそうだ。
 厚労省は新制度を盛り込んだ労働基準法改正案を通常国会に提出。具体的な割増率は政省令で定め、早ければ2008年にも実施する。時間外労働の賃金体系を見直すのは休日労働の割増率を決めた1994年以来。


 月80時間以上の残業だと、50%増になるそうで。連合総研のサイトを参考にすれば、週60時間以上つまり残業を週20時間以上(=月に約80時間以上)働いている人が15.4%だそうな。一方厚労省のサイトだと、週20時間以上の残業をした人は正社員で5.7%。ほかにも、各都道府県の中小企業連合のサイトなど見てみたのだが、結構数字にばらつきが……連合総研の数字が際立って大きかったので、1割弱と見ればいいのかなぁ。

 まぁそれでも割増で残業代がもらえれば、有り難い話と言えなくもないが、「残業代を払う」という行為がしっかり為されているのが前提なわけで…ゼロが幾ら割増になろうとゼロなわけで。その意味では、現在既にWEは暗黙のうちに導入されていると言えるのかもしれない。しかし、だからWEが導入されても変わらないと言うつもりはない。違法行為が合法行為になれば、さらにサービス残業の強制が大手を振って行われることになるだろうから。

 経済界は、WE見送りでも他の法案は通す、と言う方針には反対するだろう。WEがあれば、堂々と「残業代割増の無効化」が行える。

 ついでに、WE以外の法案には、こう言うのもあるらしい。
 
裁量労働、中小使いやすく・労基法改正案(昨年12/26日経)
 厚生労働省は会社員の労働時間規制を柔軟にする「裁量労働制」を中小企業が使いやすくする。企画など専門性の高い会社員に限って「みなし労働時間」で賃金を支払う同制度は、1人が複数の業務を掛け持つことが多い中小企業では使いにくいとの声が強かった。厚労省は雇用ルール改革の一環として来年の通常国会に提出する労働基準法の改正案に盛り込む。
 厚労省はこれとは別に労働時間規制の除外制度(日本版ホワイトカラー・エグゼンプション)も導入する方向。裁量労働制もあわせて見直し、柔軟な雇用制度づくりを目指す。


 まぁ、「柔軟な雇用制度」という物自体には、反対はしないんですわ。ただ、それを実現するには、現状あまりにも多くの壁がある。経営者に労働基準法を遵守させるのが先だし、非正規雇用の労働者が大量に存在する問題を何とかするのが先だし、労働者の権利が守られる保証を示すのが先だし。

 しっかし、いろんなもんが一気に表に出てきたような気がする。メディアは、あまり報道してこなかったモンなぁ…安倍批判のためにWEを持ちだしている印象が強いし。
 てことで、拙者も勉強中。分かってないことも多いと思われ。


 ついでに個人的な話をしておくと、私自身はWEを導入されても何も変化無いです。既に、休日出勤しようが余分に働こうが手当が付かない状態にありますし、時間を掛けたからと言って生産性が上がるような仕事をしているわけでもない。自分の仕事に対する裁量権は、他の職場に比べればある方かとは思います。
 てことで、個人的感情でWEに反対というわけではないです。


徒然に (1/16 10:00)

 そろそろ納豆は落ち着いてきたかな。普段から納豆を買っている身なのに、今買ってると「ブームに乗せられている馬鹿」と見られるのが嫌なので、買うに買えぬ。あれだ、2月に入ってからコンビニでチョコレート買おうと思っても、「あの人、チョコを女の子からもらえないから自分で買ってるのよ、やーねぇ、気持ち悪いわねぇ」と思われることを想像してしまって買うに買えないのと同じだ。
 しかし、よくあんなデタラメ番組に乗せられるな。納豆でやせるはずがあるまい。納豆食ってるのにお腹に邪魔者を抱える拙者の体が、立派な証拠である。


中国の温家宝首相が4月訪日へ、安倍首相の訪中も招請(ロイター)
 [セブ(フィリピン) 14日 ロイター] フィリピン訪問中の安倍晋三首相は14日午後、当地で中国の温家宝首相と会談した。温首相は会談で、4月上中旬に訪日する意向を表明した。これに対し、安倍首相は歓迎の意を示した。また、温首相は今年後半の安倍首相の中国への再訪問を招請した。安倍首相は「温首相の訪日の成果を踏まえたい」と応じた。
 温首相は、歴史問題に関して「適切に処理したい」との考えを示したのに対し、安倍首相は「歴史を謙虚に振り返り、平和国家としての歩みを続ける」とした。そのうえで「日本の戦後60年の平和国家としての歩みを中国国民にも理解してほしい」と伝えた。


 4月上中旬の訪日というのは、誰しも分かっているように、靖国神社の4月例大祭に安倍総理が参拝しないように、との牽制ですな。いい気はしないが、中国のそういう細かい部分への計算は、ちょいと羨みの対象だったりする。

 安倍さんは、たぶん4月は参拝しないんだろう。で、それに対しては「今は参拝しないのが現実的」「8月に参拝する可能性がある」と擁護論が出てくるんだろう。終戦の日に参拝しなかったらどんな擁護が聞けるのか、楽しみではある。そのうち、靖国参拝に拘るなどくだらない、という意見が溢れたりしてな。



時事ネタ2題 (1/15 11:00)

「松本さん、存在せず」 山崎拓氏、北の見解説明(1/15産経)
 自民党の山崎拓元副総裁は14日のテレビ朝日の番組で、政府が昨年11月に拉致被害者と認定した松本京子さん=当時(29)=について北朝鮮側が「調査した結果、そのような人は存在しない」と述べたことを明らかにした。山崎氏によると、北朝鮮側は数年前に日本政府から照会を受け「すでに政府にも回答した」と語ったという。
 山崎氏は北朝鮮から帰国した13日に電話で自民党の中川秀直幹事長に経過を報告したと説明。今後、小泉純一郎前首相とも会う意向を示した。先月6日に小泉氏に「日朝平壌宣言を生き返らせるため、いろいろ努力してみる」と伝えたのに対し、小泉氏が「ぜひ、そうすべきだ」と応じたことも明らかにした。金正日総書記との会談の有無は「(公表しないと)約束した」と明言を避けた。
 フジテレビの「報道2001」では、金養建国防委員会参事との会談についても「金養建氏とは旧知の間柄だが、今回のことは私が公表しないと約束した」と語った。再度の訪朝の可能性は「それはありうる」と意欲を示し、「拉致被害者と家族の帰国は小泉前首相と金正日総書記の対話の結果生まれたが、それ以降進展がない。圧力がこの分野では必ずしも有効ではないといえる」と対話継続の意義を強調した。
 一方、自民党の中川昭一政調会長は山崎氏の訪朝を「(圧力を重視している)日本政府の方針とは違う。なぜ行ったのかよく分からない」と強く批判した。


 北朝鮮が山拓を迎え入れた理由はよく分かるが、山拓が北朝鮮に行ったメリットはいったい何なのか、いよいよ分からなくなってくる記事。とりあえず北の宣伝マンとしての役割はしっかり果たしているのだが。
 山拓発言の通りであれば、未だに小泉は平壌宣言に固執していると言うことになるが、山拓の発言を前提にするのもアレだしなぁ。

 しかし、「対話」の結果が「(松本京子さんは)存在しない」という回答なわけで、対話がいかに北朝鮮に対して無意味なものであるか、山崎さんは結果を目の当たりにしているのだが、彼にはそれは見えていないらしい。


年賀状の遅配、苦情2割増 郵政公社「遅出しのため」(朝日)
 今年の年賀はがきの配達は、元旦が減る一方、1月2日以降が増え、後ずれ傾向が強まった。差し出す側の「遅出し」が顕著となり、年の瀬に郵政公社の機械処理の能力を超え続けたためらしい。公社には「配達が遅い」という苦情が昨年より約2割多く寄せられたという。
 電子メールによる年賀あいさつの増加も影響し、年賀状は減少傾向が続いている。今年の元旦の配達枚数は、昨年より1億4000万枚少ない19億1900万枚で、7年連続の減少。ただ、1月2〜6日の5日間の配達はむしろ昨年より増えた。大半を占める普通局だけで、計5000万枚ほど多く配っている。
 年末の差し出し状況が影響した。郵政公社によると、仕分けに使う機械の能力から1日の処理数の限界は2億枚。超えた分は翌日以降の処理に持ち越されるが、今回は25日から31日まで7日連続で2億枚を超えた。積み残しは年越し時点で前年より約5000万枚多い2億2000万枚あった。
 民営化を控えた公社に、年末年始のピーク時対策だけのための能力アップ投資をする余裕はないようで、「早く出してもらうように呼びかけるしかない」(幹部)という。

 「遅出し」のせい?本当かいな。
 公社化してから、私のまわりでは誤配だとか遅配だとかの噂を頻繁に聞くようになったのだが、気のせいだろうか。年賀状の遅配も、差し出し側の問題ではなく、郵便局内の処理能力の問題ではないのか。



Bad Again (1/14 11:00)

 休日出勤。
 しかし、デーモン小暮閣下の大相撲解説に間に合わせるべく、頑張るのだ。



山拓の話と土曜の続き (1/14 1:00)

山崎氏が帰国、乏しい成果に政府冷ややか(読売)
 北朝鮮を訪問していた自民党の山崎拓・前副総裁は13日に帰国し、成田空港で記者団に「北朝鮮との対話の第一歩になった」と成果を強調した。
 しかし、政府内では、「北朝鮮側は核、拉致問題で従来の主張を繰り返したに過ぎず、成果は乏しい」と冷めた見方が多い。
 山崎氏は9〜13日の北朝鮮滞在中、宋日昊(ソン・イルホ)日朝交渉担当大使らとの会談で、〈1〉2002年の日朝平壌宣言は現在も有効だ〈2〉核問題を巡る6か国協議は1月下旬予定の米朝協議後、直ちに再開されるべきだ――などの考えで一致した。
 しかし、宋大使は拉致問題は「解決済み」との立場を崩さず、山崎氏の核実験中止要請にも応じないなど、拉致、核両問題とも具体的な進展はなかった。


<山崎拓氏>訪朝、成果見えず帰国(毎日)
 北朝鮮を訪問した自民党の山崎拓前副総裁は13日夕、成田空港に帰国した。山崎氏は同空港で記者団に「北朝鮮も対話を重ねたいと言っていた。今回はファーストステップだ」と訪問の意義を強調した。ただ、会談では北朝鮮側が「拉致問題は解決済み」と繰り返すなどにとどまり、政府・与党内には「成果は見えない」と冷ややかな評価が広がっている。
 山崎氏の訪朝は、政府とは一線を画したもので、安倍政権の「圧力」路線とはズレがある。塩崎恭久官房長官は13日、記者団に「国民を代表する立場にある国会議員が北朝鮮へ渡航されたことは望ましくない」と改めて不快感を表明した。
 自民党幹部は「山崎氏の議員外交にすぎない。内容がつぶさに分からないと何とも言えない」と語り、公明党の太田昭宏代表も「政府が(交渉の)窓口となるべきだ」と批判した。
 ただ、日朝問題がこう着状態に陥っているのも事実。ブッシュ米政権は北朝鮮との金融協議を前進させる姿勢を示すなど、米朝間に対話ムードもあり、その場合に「圧力重視」の日本は取り残されるとの懸念が山崎氏にはある。同氏は13日「拉致問題の解決の糸口は核の問題の解決につながる」と語った。
 山崎氏は会談した北朝鮮要人について、宋日昊(ソンイルホ)日朝国交正常化交渉担当大使以外の名前を明かしていないが、日朝交渉筋によると、金養建(キムヤンゴン)国防委員会参事と会談したとの情報もある。山崎氏の盟友でもある加藤紘一元幹事長は「批判覚悟でチャンネル作りをしてきた山崎氏を評価したい」と語った。【衛藤達生、大貫智子】


 成果無しってのは本当かね?一応は一派閥の長に収まっていた男、何の目算も無しに訪朝するとは思えぬ。北朝鮮側にすれば、「拉致問題は解決済み」でなおかつ「平壌宣言は現在も有効」と言明したことで、一定の意味を持つ会談であったろうが、エロ拓や国交正常化推進論者にとってどれほどの意味があったのか、いまいち明確ではない。何の成果もなかった、と胸をなで下ろす気には、まだ、なれない。
 いや、無用な裏読みはマイナス効果ってのは分かるんですが、気になるものは気になるものでして。

 さて、安倍さんがこの件をどう片付けるか。それとも有耶無耶に放置か。


 さて、土曜に予告した、奥谷禮子の文章への意見を。

 ホワイトカラー・エグゼンプション(以下WE)に賛成だろうが反対だろうが、それとは関係無しに、土曜に紹介したあの文章は凄い。もちろん、時間をだらだらと掛けて残業代を得ている無能な労働者もいるのだろうが、それ以上に、ノルマをこなすために残業を行い、あまつさえその報酬を受け取れていない労働者も存在する。そういった存在を、「自己管理ができていない」「甘え」と一括りにして断ずる乱暴さは、意見の内容以前の、おつむの構造の問題。

 さて、この女史が言うように、「休みたい」と自己主張すれば休めるのか。休めたとしても、永遠の休暇をいただくことになりかねないのが、現実だ。たしかに「過労死するまで働け」とは言わないが、そうせざるを得ない状況・雰囲気を作り出している経営者が多く存在することを、忘れてはいけない。効率よく仕事をこなせば更に多くの仕事を割り振られ、自分のペースで仕事をすれば「協調性がない」と批判されるのが、大方の職場環境ではないのか。

 仕事の裁量権を本当に与えてくれる経営者など、今の日本にはまだまだ少ない。ゆえに、WEを導入するのであれば、まずは経営者の思考回路を改革するのが先決である。
 おそらく、大量の仕事を与え、こなせなければ「給料減らすぞ」と脅し、こなしたらそれを既成事実として更に仕事の量を増やす、という経営者の横暴を予想するからこそ、多くの人がWEに反対している。WEの利点を享受するためには、まだまだハードルは高い。

 奥谷は、そういった現実を知らないし、知らないならばせいぜい想像すればいいのだけども、想像力も酷く貧困らしい。「今まで8時間かけてた仕事を4時間でこなして、残り4時間は勉強に充てようとか、ボランティアをやろうとか、介護や育児に回すこともできる。」と言っているが、8時間掛けていた仕事を4時間でやれば、16時間分の仕事を与えられるだけのこと。いや、それなら8時間でこなせるから幸せか。24時間分くらい与える上司が一般的に感じるのだが、どうだろうか。

 「労働基準監督署も不要です。個別企業の労使が契約で決めていけばいいこと。「残業が多すぎる、不当だ」と思えば、労働者が訴えれば民法で済むことじゃないですか。 」とも言っているが、これも凄い。「警察なんて要らない。事件事故が起きれば刑法があるから、直接裁判所に訴えなさい」と言っているのと同じ。

 こんな奴が日本郵政株式会社社外取締役をやったりしているってんだから、世知辛い世の中だ。構造改革ってそういうことか、と。



メモ (1/13 11:00)

 奥谷禮子とか言うクズの言葉を、2ちゃんから、メモ代わりに転載。明日か明後日に、拙者の考えを書く。奥谷については、wikipediaも参照にされたし。著作を見ると、かなりのジェンフリ論者でもあるようで。

http://news22.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1168615859/
 若い人の中には、もっと働きたくてウズウズしてる人たちがいる。結果を出して評価を得たいから、どんどん仕事をするわけですよ。今まで8時間かけてた仕事を4時間でこなして、残り4時間は勉強に充てようとか、ボランティアをやろうとか、介護や育児に回すこともできる。24時間365日、自主的に時間を管理して、自分の裁量で働く、これは労働者にとって大変プラスなことですよ。自己管理しつつ自分で能力開発をしていけないような人たちは、ハッキリ言って、それなりの処遇でしかない。
 格差社会なんて言いますけど、格差なんて当然出てきます。仕方がないでしょう。能力には差があるのだから。下流社会だの何だの、言葉遊びですよ。そう言って甘やかすのはいかがなものか、ということです。
 さらなる長時間労働、過労死を招くという反発がありますが、だいたい経営者は、過労死するまで働けなんて言いませんからね。過労死を含めて、これは自己管理だと私は思います。
 自分でつらいなら、休みたいと自己主張すればいいのに、そんなことは言えない、とヘンな自己規制をしてしまって、周囲に促されないと休みも取れない。挙げ句、会社が悪い、上司が悪いと他人のせい。ハッキリ言って、何でもお上に決めてもらわないとできないという、今までの風土がおかしい。
 たとえば、祝日もいっさいなくすべきです。24時間365日を自主的に判断して、まとめて働いたらまとめて休むというように、個別に決めていく社会に変わっていくべきだと思いますよ。同様に、労働基準監督署も不要です。個別企業の労使が契約で決めていけばいいこと。「残業が多すぎる、不当だ」と思えば、労働者が訴えれば民法で済むことじゃないですか。
 もちろん経営側も、代休は取らせるのが当然という風土に変えなければいけない。うちの会社はやっています。
 だから、何でこんなくだらないことをいちいち議論しなければならないのかと思っているわけです。
 (週刊東洋経済・最新号より、抜粋。ばぐ太書き起こし)
http://up2.viploader.net/pic/src/viploader392124.jpgにキャプ画像。



ヌル山 (1/12 10:00)

 「プロバイダ責任制限法 発信者情報開示関係ガイドライン」。ネット版人権擁護法と言っている人もいるようだが、これについてはしばらくは書かない。既に詳しく追っている人が大勢いるし、私自身よく分かっちゃいないというのもあるし、いまいち反対しきれない感覚が私の心の中にあるというのもひとつ。今はその辺りを誤解無く記述する自信がない。

 てことで、ヌルリンの話でお茶を濁す。

秋山は反則行為で失格、秋山vs桜庭はノーコンテストに=Dynamite!!
 K−1などを主催するFEGは11日、都内ホテルで記者会見を開き、12月31日、京セラドーム大阪「Dynamite!!」での秋山成勲vs桜庭和志の裁定に関する結果報告を行った。桜庭より後日、書面による正式な抗議、再検討の要請を受け、審判団による徹底検証を行った結果、次の結論が下された。
1.グローブ疑惑
 グローブ、バンテージとも問題はなかったが、ウォーミングアップ時にロゴ部分がはがれた(映像により確認)ことが事前のチェックで見逃されたために、混乱を生じる結果となった。
2.オイル疑惑
 ワセリン、タイオイル等の塗布はなかったが、秋山は全身にスキンクリームを塗っていた。これは「ワセリン、タイオイルは認められないが、クリームはOKだと思っていた」という秋山の認識不足によるもの。検証、事情聴取の結果、(カメラの前で堂々と塗っていたことなどから)悪意ではなく過失と判断。
 以上により、HERO’S審判団は以下の処分を決定。
1.秋山vs桜庭戦はノーコンテストとする。
2.反則行為を犯した秋山成勲を「失格」とし、ファイトマネーを全没収する。
 またプロモーターサイドからはグローブチェック、ボディチェックを見過ごした審判員、桜庭のアピールに対応しなかった審判員(サブレフェリー)にそれぞれギャランティの50%を没収。また、グローブ、ボディチェック両面でミスがあった審判員1名は6ヵ月間の職務停止処分。さらにHERO’S審判団全員に厳重注意、という処分が下された。
 なお、試合ストップのタイミングに関して梅木良則レフェリーに過失はないことが検討の結果、判断された。
 ここまで発表されたところで秋山本人が姿を見せ、今回の件について謝罪。「何の弁明の余地もありません。桜庭選手、申し訳ありませんでした。どんな処分も受けるつもりでいました」と頭を下げた。また桜庭に対しては謝罪の意を表明した上で、「笑ってまたリング上で向かい合うことができたら」と話した。
 さらに桜庭からのコメントも発表された。裁定に関しては「こちらは正々堂々と試合に臨んでいるのに、このような結果になったことに対しての今回の処分内容に関しては納得しておりません」、秋山に対しては「イベント関係者、清原選手、一緒に入場した子どもたち、ファンの方に対して、謝って済む問題ではないけれど、謝ってほしい。ボクはリングに立つときは正々堂々とやりたい。ただそれだけです」というものだった。

 桜庭は何にも悪いコトしてないのに、ノーコンテスト。ヌルリン秋山の反則負けにすべきだろ。しかし、「笑ってまたリング上で〜」とは、フザけたことを言いやがる。あまつさえ、メリケンサック使ってたんじゃねぇの?って疑惑もあるんだが。

 しかも、
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/fight/k1/column/200701/at00011997.htmlによれば、「山田トレーナーはセミに出る鈴木悟選手のところに行っていた。それで、周りにはプロの人間がほとんどいなかった。幼なじみとか友だちとか、寄せ集めの草野球チームのような感じで頑張ってきて、それを自信にしていたが、塗っていたときにそういう言葉をかける人間は正直、いなかった。」などとヌかしてやがる。この期に及んで、人のせいにするたぁ、格闘技やる人間の精神性とは思えぬ。

 かわいそうなのは、グローブ作ってるメーカー。ロゴが外れるような不良品を作るメーカーが存在するか?ロゴなんて、いちばん「金」が絡む部分じゃないか。どう考えても、ロゴが外れることはあり得ないのに、スケープゴートにされてしまったとしか思えない。

 求む。秋山の格闘技界からの追放と、TBSのスポーツ中継事業からの撤退。


受け継がれる馬鹿 (1/10 22:00)

 前にも書いたんだが、「荒れる成人式」で新成人ばかり批判するのは片手落ちですわ。集会などで私語を慎めないような、一般常識を忘れた或いは教えることのできなかった馬鹿親に育てられた、哀れな犠牲者なんですから。「親に教えられずとも常識なんだから、式典ではじっとしていることくらい分かるだろう」というのも、非常識な親の姿を見ればかなり高度な要求だったりするんです。
 もちろん、馬鹿は馬鹿で処罰せねばならんのではあるが、馬鹿を作り上げた人間にも責任はあるということで。で、そうやって非常識に育った馬鹿が、また子供を作って馬鹿に育て上げるという悲劇。しかも馬鹿ほど考え無しに子供をポンポン作ってしまうという。この馬鹿の拡大再生産を止めるには、公教育の復活しか無い。家庭とか地域に任せることは、もはや不可能でしょう。そりゃまともな家庭ではまともに子供を育てるんだけど、馬鹿は「どうすべきか」が分からない故に馬鹿であるので。
 道徳観・倫理観が復活するのは、今の子供を教育した後…半世紀くらい後のことだろう。

 近所にバカ親が生息していることを確認したので、書いてみた。

 しっかし、「馬鹿」という言葉をこれほど使った文章を書いたのは初めてだ。馬鹿言う奴が馬鹿じゃ、と言われそうだ。


ナチ (1/10 22:00)

 私は、どちらかと言えば右寄り、保守的だという自覚はある。ホワイトカラーエグゼンプションや企業優遇税制には反対している。こういう政治信条を満足させるような政党は…と考えたら、ぴったりの政党がかつてドイツにあったことを思い出した。
 それは、国家社会主義ドイツ労働者党。

 もちろん、ナチの全てを肯定するつもりはないが、しかし国民の支持を得るだけの物を持っていたのは確かだったな、と今さらにして再確認。



山崎訪朝 (1/10 1:00)

 本当に行っちゃったね、エロ拓。帰ってこなくて良いよ。

 しかし、「膠着状態の日朝関係を打開する」という考えはいかがなモンかね。言ってみれば今の膠着状態は、望んでいた膠着状態じゃないのか。
 制裁が効果を上げるには時間が掛かる。その間は、ガン細胞がゆっくりと金王朝の体をむしばむのを待たねばならぬ。気を付けねばならないのは、その膠着状態をただの停滞だと訴えて余計な行動を採るお馬鹿さん。今より制裁が効いてくれば、「北朝鮮で餓死者が頻出」なんてニュースが流れ、「人道支援を」という意見が出てくる。それでも金王朝崩壊まで制裁をし続けられるか否かが、北朝鮮に関する諸問題解決の鍵になる、と私は思う。
 大事なのは、この膠着の間に、「膠着後」のための準備をしておくこと。

 もちろん、エロ拓の行動は、「余計な行動」に入れるべきだろう。おそらく何の成果もなく帰ってくるだろうが、中途半端に成果を持って帰ってくれば、なおさら鬱陶しいことになる。何の権限も持っていないとは言え、変な約束をしちゃったりすると、面倒極まりない。帰ってきて「金正日はこうすれば拉致被害者を帰すと言っていた」と安倍さんを説得するようなことが、なければいいが。
 逆に、エロ拓さんが「拉致被害者全員が帰国を果たすまで俺は平壌に居座る!」と宣言してくれれば、ちょっとは見直す。

 気に掛かることは次の二つ。
 ひとつは、エロ拓を安倍さんがどう処断するかということ。
 官邸主導による拉致問題解決を考えているならば、スタンドプレーをカマした拓さんは、当然処分して然るべき。官邸の意向を受けての山崎訪朝であれば、処分無しでも筋は通るが。
 もう一つは、エロ拓の訪朝を受け入れることによる北朝鮮のメリットは何かということ。何のお土産も持たない日本の政治家のの入国を認めるほど、北朝鮮は酔狂ではあるまい。「制裁解除のきっかけ」を求めての「藁をも掴む」行為の故ならいいのだが、何か裏の意図があるのではないかと、不安も感じる。
 
 まったく、薄気味悪いったらありゃしない。



筋金入りのアホ (1/9 10:00)

 オリックスの前川が、7日に無免許でひき逃げをやらかした話。
 前川ってどんな選手だったっけ、とネットを哨戒していたら、こんな記事を見つけた。

オリ前川過去のトラブル「11月31日事件」(ニッカンスポーツ)
 前川容疑者はこれまでも、自己管理の甘さから問題を起こすことがあった。最も有名なのが、近鉄時代の98年に契約交渉を「すっぽかした」事件だ。交渉日は12月1日に予定されていたが、2年目の左腕は予定時間に現れず、交渉担当からの電話に「きょうは11月31日だと思っていました」と釈明。同担当は「勝手にない日を作るな、ドアホ!」と激怒し、当時の藤井球団社長も「社会人として早く大人になってほしい」と苦言を呈した。
 また内面のいらいらなどがすぐに態度に出てしまい、2軍時代は首脳陣に鉄拳制裁を受けたこともある。体重の増加もたびたび、首脳陣に指摘された。02年の春季キャンプでは、体脂肪を増加させてのキャンプインに激怒した当時の小林投手コーチが、後ろ髪を断髪。02年のシーズン中には体重が100キロを超え、以後、体重管理を義務付けられるようにもなった。

 無免許ひき逃げは許すべからざる犯罪であるし、要するに社会性を持たないどうしようもない人間だというのは分かったが、「今日は11月31日だと思ってました」は言い訳として非常に汎用性が高く、この言い訳の発明者としての前川は高く評価したいと思った(ウソ)。



エロ拓訪朝 (1/8 10:30)

 エロ拓が9日に平壌に行くという話が出ているのだが。
 奴がどこに行こうとそれ自体はどうでもいい話なのだが、安倍さんがこれに対してどう対処するかは気になる。安倍さんが拉致問題を真剣に考えているなら、ヤマタクの訪朝は自身への妨害工作以外の何者でもないと認識するはず。ヤマタクは国交正常化論者だし、日本で最も喜び組の魅力にとりつかれやすい男であるし。
 すなわち、ヤマタクの暴走に対して何らかの処分を下すか、若しくはヤマタクの訪朝自体を阻止すべく動くはずだ。政府と無関係にヤマタクが動いているのであれば、それを放置することは二元外交を認めることになってしまう。

 まさか、表向き批判めいたことは言うけれども実際の処分は行わない…なんてことはしないよな、安倍さん?
 個人的には、北朝鮮に永住の刑を喰らわせてほしいところ。



成人式の話、北の難民の話 (1/7 23:30)

 また、成人式でバカが騒いだそうですな(参考記事:新成人、祝辞の最中に造花蹴って逮捕…埼玉・春日部)。成人式はもはや「お馬鹿ホイホイ」だと割り切って、馬鹿が騒ぎやすそうな舞台をしつらえておいて、本当に馬鹿が騒いだら悉く逮捕して名前も顔も晒して河原で公開銃殺ってことでひとつ。もしくは、式の進行を小学生や中学生にやらせて、馬鹿が騒ぎづらい状況を作るとか。仮に馬鹿が騒いじゃっても、小中学生にとっては反面教師になろう。

 ただ、若者だけがどうこうという問題ではなかったりする。授業参観や入学式・卒業式のような、親が学校のイベントに参加するような機会。地元トップクラスの進学校、などという学校を除いては、親が平気で喋りまくりなんですな。校長が話していようと教頭が話していようと先生が話していようと生徒が話していようと、お構いなし。そりゃ、こういう馬鹿に育てられりゃ子供も馬鹿になりますわ。
 新成人が目立っているだけで、おっさんおばさんの世代も十分に「場の空気を考えることができずに我が儘放題」になっている。

 一方で、こんな成人式もある。こういう話には多少救われるのだが(別の意味で救われないが、夕張の話は)。

若者が手作りの「成人祭」開く…財政破たんした夕張市(読売)
 財政破たんした北海道夕張市で7日、「成人祭」が開かれた。
 今年は、市が毎年支出していた補助金60万円を全額カットしたため、地元の若者らが奔走し、手作りの式典となった。
 出席した新成人は、炭鉱閉山、観光業による再生、そして財政破たんと、激動の時代に育った91人。大学生の青山憂衣さん(20)が代表として「夕張は何物にも代え難い、かけがえのない街。厳しい状況の中で式典を設けていただき、心から感謝します」とあいさつした。



 さて。

朝鮮半島有事、北朝鮮難民「10万人」 政府予測(1/5朝日)
 朝鮮半島の有事の際、北朝鮮から10万〜15万人規模の難民が日本に上陸する可能性があると日本政府が予測していることが4日、わかった。内閣の安全保障会議の関係機関が独自に推計した。日米両政府が昨年12月から半島有事を想定して進めている「共同作戦計画」でも難民対策は重要検討項目で、この推計などを参考に、具体的な対応策を検討する。
 安全保障会議を補佐する機関で、官房長官はじめ、外務、防衛、警察など関係省庁の局長クラスでつくる事態対処専門委員会が北朝鮮によるテロや武力攻撃に備えた危機管理策の一環として、03年から1年ほどかけて推計した。韓国の専門家らは、北朝鮮が無政府状態になると最終的に難民は200万〜400万人発生するとみている。日本への上陸数について日本政府の具体的な推計が明らかになったのは初めて。
 関係者によると、北朝鮮東岸にある元山(ウォンサン)、清津(チョンジン)などの港湾、北朝鮮が保有する大小船舶の数などを調査。九州、中国地方を中心に10万から15万人の難民が上陸する可能性があるとした。
 そのうえで、難民の日本滞在期間について、有事による騒乱状態の期間を考慮して1年程度は必要と計算した。体育館や公民館など、「日常の行政活動に重大な支障が出ない施設」を開放しても収容能力は「数万人程度」(関係者)しかない。同委員会は、国内の収容能力を超える可能性があり、第三国への移送も検討する必要があると結論づけた。推計には、韓国からの難民は含まれていないという。
 北朝鮮の体制崩壊シナリオについては米国も「金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去」「大災害」「大規模暴動」などを想定、難民数について、独自に調査しているといわれる。
 このため、12月から始まった日米両政府による朝鮮半島有事とそれが日本有事に発展することを想定した共同作戦計画の策定作業では、双方の推計データなどを洗い直し、対応策を盛り込む見通しだ。


 朝日ゆえ記事に何らかの「意図」があるのかもしれないが、いずれにせよ金王朝崩壊時の難民出現は、やはり避けられまい。日本政府も、難民出現を受け止める(「受け入れる」とイコールではない、念のため)方策を早急に準備せねばならない。

 難民の襲来は確かに厄介だし、人道的側面を強調した対処法は、将来に新たな禍根を残すことにもなりかねない。それは、多額の予算をつぎ込んで近代化を推し進めたのに、感謝どころか謝罪と賠償を求められている対韓国情勢を見ても分かるし、自身の利益のために自ら日本に渡航してきたのにかかわらず、「強制連行された」と弱者の立場を訴え、逆に甘い汁を吸っている一部在日の団体を見ても、容易に分かることだ。
 人道的観点だけで難民を受け入れては、現在の何倍もの不利益を、将来にもたらすことになりうる。

 ただ、難民の発生を恐れるが故に金正日体制の崩壊を望まないというのは、おかしな話で。それって要するに「臭い物に蓋」の発想でしかない。スパイ防止法の制定を急いだり難民対策をとりまとめるなどして、金王朝崩壊時の混乱に対処できるよう、準備について議論していく必要がある。

 あとは、拉致被害者の居場所を突き止め、朝鮮半島が混乱状態に陥った際に救出活動に取りかかれる準備をしておくことも必要。事態が動いていないうちにこそ、様々なシミュレーションを元に対策を立てまくっていただきたい。事態が動いてからでは、すべて後手後手に回ってしまう。経済制裁シミュレーションチームってのはあるにはあるのだが、座長が山本一太ってことで信頼しづらい。

 「女系天皇容認」の報告書を白紙へという嬉しいニュースもあったが、総じてゲンナリ感を覚えることが多い、安倍政権。拉致問題に関してまでもゲンナリすることがないよう、強く望む。



時期尚早 (1/7 1:00)

 年末年始はいろんなテレビ番組に遭遇したが、ともかくダチョウ倶楽部の偉大さを再認識した。竜ちゃんが出てくればとりあえず安心できる。

 さて、世の中は3連休らしいので、この話題について手短に。

残業代ゼロ 首相「少子化対策にも必要」(朝日)
 安倍首相は5日、一定条件下で会社員の残業代をゼロにする「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入について「日本人は少し働き過ぎじゃないかという感じを持っている方も多いのではないか」と述べ、労働時間短縮につながるとの見方を示した。さらに「(労働時間短縮の結果で増えることになる)家で過ごす時間は、例えば少子化(対策)にとっても必要。ワーク・ライフ・バランス(仕事と生活の調和)を見直していくべきだ」とも述べ、出生率増加にも役立つという考えを示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 首相は「家で家族そろって食卓を囲む時間はもっと必要ではないかと思う」と指摘。長く働くほど残業手当がもらえる仕組みを変えれば、労働者が働く時間を弾力的に決められ、結果として家で過ごす時間も増えると解釈しているようだ。
 ただ、連合などはサービス残業を追認するもので過労死が増えるなどとして導入に猛反対している。このため、夏の参院選をにらんで与党内でも慎重論が広がっている。
 しかし、首相は通常国会への法案提出については「経営者の立場、働く側の立場、どういう層を対象にするかについて、もう少し議論を進めていく必要がある」と述べるにとどめた。


 この発言、事実なのかな。事実とすれば、安倍さんはアホというか世間知らずというか。

 おそらく、欧米のフレックスタイムが浸透しているような労働環境をイメージしての発言だとは思うのだが、まずはサービス残業に対する対価を支払わないバカ経営者の倫理観を何とかする方が先だし、とかく仕事内容よりも職場に縛り付ける時間を重要視するような、「フレックスなんて認めない」という石頭経営者の意識改革が進まない限りは、ホワイトカラー・エグゼンプションなど「経営者が労働者を奴隷扱いするための凶器」にしかならない。というか、「ホワイトカラー」の定義が正確に為されていないのに、何がホワイトカラー・エグゼンプションだ。

 だいたい今の「景気回復」だって、労働者の取り分を企業が横取りすることによって過去最大の利益を上げているってだけの話。なのに、これ以上労働者を押さえつける方向に進めてどうする?
 給料は抑えられ、税金は増える、私たちの世代(30前後)だと非正規雇用から抜け出すのも難しい、老後の不安もたっぷり。そんな中で、景気回復に寄与するような出費ができるわけがない。
 アメリカの言うとおりに改革を進めること、それ自体が「悪」だと言うつもりはない。確かにムダばかりの利権体質とは、どこかで訣別せねばならない。しかし、改革によって生じる負の側面に目を向けずに改革を進めるようでは、「アメリカの言いなり」と批判されても仕方があるまい。

 ホワイトカラー・エグゼンプションよりも先に、やるべきコトがたくさんありますよ、安倍さん。



金正日処刑を夢見て (1/3 10:30)

 昨年末のサダム元イラク大統領の処刑。駆け込み乗車のような慌ただしい処刑だった。
 彼が弁護のしようのない悪人だったとしても(そんなシンプルな評価が正当とも思わんが)、死んでしまえば英雄になる素地を固めてしまう。政治家や宗教家を死刑にすることは、信奉者による絶対視を打ち壊す機会を、永久に奪うことになる。サダムが死ぬべき人間か否かは措くとしても、急いでの死刑はアメリカにとってもイラクにとっても、マイナスでしかないように思うのだが。

 「サダムは核も大量破壊兵器も持っていなかったから、アメリカに攻められ、殺された」という話にならないように祈りたい。正義が公正に為される世界、なんて夢想は全く抱いていないが、金正日が公正に処断される程度の正義は、為されるべきだと強く思う。


 そういえば、首相官邸のホムペに安倍総理の年頭所感が掲載されていた。期待する部分をいくつか切り貼りしておくと、

 北朝鮮の核・ミサイル問題に対しては、関係国と連携しつつ、北朝鮮に対し国連安全保障理事会において全会一致で採択された決議1718号の誠実な実施を強く求めるとともに、六者会合の枠組みを活用して平和的、外交的解決を図ります。また、拉致問題の解決なくして北朝鮮との国交正常化はありえません。昨年9月に設置した拉致問題対策本部を中心に政府一体となって、対話と圧力の方針の下、引き続き、拉致被害者が全員生存しているとの前提に立って、すべての拉致被害者の生還を強く求めてまいります。

 私の内閣の大きなテーマである教育再生については、昨年の臨時国会において59年ぶりに教育基本法が改正されました。自律の精神や公共の精神、自分が生まれ育った地域への愛情など、戦後忘れられがちだった基本的な価値観が盛り込まれました。今後は、こうした理念を踏まえ、質の高い教育、家庭や地域の教育力の向上、教育委員会のあり方などについて、教育再生会議において抜本的な施策案を検討し、政府全体として取り組んでまいります。

 本年は、憲法が施行されてから60年になります。憲法は、国の理想、かたちを物語るものです。新しい時代にふさわしい憲法を、今こそ私たちの手で書き上げていくべきです。まずは、その前提となる、日本国憲法の改正手続に関する法律案について、本年の通常国会での成立を期します。そして、それを契機として、憲法改正について、国民的な議論が高まることを期待しております。

 私たちの国、日本は、世界に誇りうる美しい自然に恵まれた長い歴史、文化、伝統を持つ国です。戦前、戦中生まれの鍛えられた世代、国民や国家のために貢献したいとの熱意あふれる若い人たちとともに、日本を、世界の人々が憧れと尊敬を抱き、子どもたちの世代が自信と誇りを持てる「美しい国、日本」とするため、私は、先頭に立って、国民の参加と協力を得ながら、全身全霊を傾けて挑戦していく覚悟であります。
 
 文字通り、全身全霊を傾けて、頑張ってください。


 あとは、新年早々嫌な気分になったけど、ある意味では今の日本を象徴しているようにも感じるこんなニュース。

2歳児焼死 わが子1人部屋に残し 母、友人とスノボ(産経)
 埼玉県和光市のアパートに住むアルバイト、藤原このみさん(24)方から出火、男児が遺体で見つかった火事で、この男児は藤原さんの長男、猛成ちゃん(2)であることが31日、確認された。
 朝霞署の調べでは、藤原さんは1年ほど前から夫と別居しており、猛成ちゃんと2人暮らし。30日早朝から群馬県内に友人とスノーボードに出掛け、午後11時半ごろ帰宅した。出火時間は午後10時20分ごろで、当時、部屋にいたのは猛成ちゃん1人だけ。部屋には食事としておにぎりやパンを置いていたという。
 火元は遺体が見つかった4畳半の居間とみられる。居間にはこたつと電気カーペットがあったという。


 一人で寂しかったろうに、火が出たときは怖かったろうに、と考える程にバカ親への怒りが収まらぬニュース。少子化が多少進んでもいいから、親になる資格が無いバカは子供作るな、と言いたくなる。本当に子供が欲しい夫婦にはなかなか子供ができなかったりするのに。
 別に聖人君子として子供の教育に当たれ、と言っているわけではない。子供のことを最優先に考えてやれ、と言いたいだけだ。2歳児を放置できるクズっぷりは信じられない。ご飯も上手に一人で食べられない年齢だし、トイレも独りではできないんじゃないか。

 子供への教育も確かに大きな課題であるが、教育活動よりデモ活動に心血を注ぐ日教組や、憲法9条を神棚に置いて崇め奉る左巻きや、子供へ愛情を注げないバカ親や、逆に子供を溺愛するしか能のないアホ親や、合法であれば倫理道徳クソ喰らえという拝金主義野郎や……私たち大人の側こそ、教育し直さねばならない者ばかり。「美しい国」は遠いですよ。



とりあえず新年のご挨拶などを (1/1 20:30)

 親父の還暦祝いを兼ねて、妹家族も含めて信州へ行っておりました。曙がどんな負け方をしたのかは分かりませんが、ハダカのようなものを見せて大量の抗議を喰らった半端なおバカや、またもや卑怯な手を使って勝利を得たヌルヌルファイターの話などは、噂に聞いております。しかし、TBSはイベントを台無しにするのがお上手ですね。

 亥年ってことで、安倍内閣に求めるのは、多少の猪突猛進ってところでしょうか。考え無しの匹夫の勇は不要ですが、これまでのところ、ちょいと慎重なやり口過ぎるのではないか、と。とりわけ拉致問題に関しては、「来年こそは」と再び言わねばならない状況は避けたいものです。この一年ですべてが解決できるとは妄想しませんが、しかし道筋を付けることは不可能ではありますまい。
 小泉の残した負の置き土産はまだまだこれからも湧いてくるでしょうが、それをものともせず、自身の理念を形に変えるよう頑張っていただきたいと切に願います。

 今年は、ちょいと人生を本気で歩もうと思ってます。仕事へ掛けるエネルギーの割合を大幅に増やしたい、と。
 更新頻度が落ちるかも……とは思いますが、忙しいときほどなぜか頭も回転し、同時に様々な物事を処理できるようになるものなので、案外に今まで以上に更新しまくる可能性もないわけではありませんが、まぁ更新頻度は落ちるものと思ってもらった方が吉です。
 
 今年もまた、よろしくお願いいたします。