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徒然3題 (9/30)

 この言い分は理解できぬ。

山本金融相 利息制限法の自民案に理解示す(毎日)
 −−自民の関連法改正案は、利息制限法の上限を上回る金利の存続期間を、金融庁案の法改正後9年間から5年間に短縮したものの、高金利が残るとの批判があります。
 ◆自民案は、いろいろな分野に目配りした力作と評価している。貸し過ぎを防ぐには、借り手ごとの融資総額をコンピューター管理するシステム整備に手間がかかるから、上限金利引き下げまでに3年かかるのはやむを得ない。その後2年間の特例金利(金融庁案の28%を25.5%に引き下げた)についても、例えば
子供の入学金の手当てのため、次のボーナスまで借りたいという人もいる。(金利を引き下げることで消費者金融側が融資のハードルを上げ)そういう人が借りられなくなり、ヤミ金被害にあう可能性が出てくるという声にも耳を傾けなくてはならない。(一部抜粋)

 入学金で高利貸しに走るような計画性のないバカ親が、世の中にどれほどいるというのか。仮にそういう親が多いとしても、それは高金利で維持で何とかするのではなく、奨学金制度の充実でカバーするのがスジってもんだろう。てか、学資保険利用すれば済む話か。


拉致事件:めぐみさんを映画化 オランダ人女性監督(毎日)
 オランダ人の女性映画監督が北朝鮮による横田めぐみさん(当時13歳)の拉致事件を扱ったドキュメンタリー映画を制作している。来月から約1カ月間、東京都と新潟市で撮影し、年内にも完成させる予定。めぐみさんの父滋さん(73)は「欧州ではまだ拉致問題への関心が低い。映画を通じて理解が深まれば」と期待を寄せている。
 映画は日本とオランダ共同制作の「Until They Took Her Away」(邦題・連れ去られてから)。旧ソ連の反体制芸術家のドキュメンタリーなどを手がけた1960年生まれのミリアム・バン・ベーレン監督が、小泉純一郎前首相の訪朝で事件を知り、2年前、滋さんらの活動を撮影し始めた。オランダ政府の映画基金などの資金援助を得て、来月下旬から本格的に撮影する。
 映画は平穏だった拉致前のめぐみさんの生活の再現シーンを交えながら、横田夫妻のインタビューなどで事件の悲惨さを伝える内容。日本側の制作会社「百米映画社」の担当者は「外国人の視点から、家族、人間の問題として拉致問題を見つめる内容」と話す。
 米国では今夏、米国人の映像プロデューサー夫妻が監督したドキュメンタリー映画「アブダクション(拉致) 横田めぐみ物語」が公開され、話題を集めた。


 オランダ政府の映画基金などの資金援助……「拉致」だから政府が金を出したというわけではなく、どんな題材の映画についても資金援助してくれる基金なのだとは思うが、我が国の拉致映画製作を志す人が資金繰りに困っているのを考えると、やはり忸怩たる思いを抱く。

 横田さんと面会したり拉致対策本部を設置したり、前首相に比べればその対応は雲泥の差なのだが、それが期待外れにならないよう、国民の一人として監視させていただく。


学生の茶髪とピアス、やめれば現金1万・続ければ懲戒(読売)
 秋田市の学校法人「秋田経済法科大」(小泉健理事長)が10月、同大と、系列の秋田栄養短大に、茶髪とピアスを禁止する規則を設ける。
 従わない場合には「懲戒」もあるが、指導に応じて改めた学生には褒賞金1万円が付いた学長賞を贈る“アメとムチ”を用意。文部科学省学生支援課も「聞いたことがない事例」と言う。
 新たに制定された「学生の頭髪・装身具に関する要綱」では、男女とも、頭髪について「周囲に不快感を与える特異な髪形、染色、脱色は禁止」、装身具も「華美を避け、品位を保ち、ピアスは禁止」と明記した。該当する学生には、新設された教育指導室担当の教官らが指導。どうしても指導を受け入れない学生には、教授会に諮ったうえで注意処分などの「懲戒」もあり得るとする規定も盛り込んだ。


 「偏差値50以下の大学は潰せ」と暴論を吐きたくなるような、酷い有様。
 大学進学率がほぼ半分になっている現況ゆえ、大学に行くだけでは何の意味もなくなった。どこの大学に行くか、大学で何をやったかが重要視され、ある意味では今まで以上に学歴が重視されているかもしれない。下手したら、将来自分の出身大学が消えることだってあり得るし。
 中途半端に大学行くくらいなら、専門学校に行ってスキルを身につけた方が役に立ちそう。



拉致は大した問題じゃないんだと (9/29)

 28日「スーパーモーニング(テレビ朝日)」に出ていた八幡和郎というクズ。
 小泉さんを「教科書に載るような功績は挙げていない」と評価。まぁ、それはそうだとは思うが、その流れで「拉致も長い歴史で見れば大した問題ではない」などとほざいた。

 拉致は国の主権を侵す重大な事件であり、これに対して中途半端な態度を示し続ければ、「日本は主権侵害に対して鈍感な国だ」ということになる。そうなれば以後、拉致という形に限らず、日本に対して主権侵害をおこなうのを躊躇する気持ちは、周辺諸国から薄れる。北朝鮮か或いは他の国による拉致が再び為される可能性も高まるし、北方領土でのロシアの横暴も極まることだろう。
 拉致は拉致だけの問題ではなく、国が国として存立できるか、日本が日本人の安全を守ることが以後可能であるかという問題に関わる。「長い歴史で見る」からこそ、拉致の重要性が浮かび上がってくると思うのだが。

 この男、「歴代総理の通信簿」なる本を書いた人物らしいが、こんなアホに評価される歴代総理もやりきれなかろう。「スパモニ」では、その「評価内容」に関しても少し紹介されていたが、村山の評価がA-E中で「C」評価だった時点で、「こりゃダメだ」と。


 さて。テレ朝絡みで、こんな話も。

テレビ朝日と番組制作会社2社、4億3,000万円の所得隠し テレビ朝日が謝罪会見
 テレビ朝日と番組制作会社2社があわせて4億3,000万円の所得隠しを指摘されたことがわかり、テレビ朝日が謝罪会見を行った。
 テレビ朝日の君和田 正夫社長は「視聴者をはじめ、関係者の皆さまの信頼を裏切る結果になったことをおわび申し上げます」と謝罪した。
 テレビ朝日は1億3,000万円、下請けの制作会社2社はあわせて3億円の所得隠しを指摘された。
 この4億3,000万円の大半は、テレビ朝日のプロデューサー(59)が裏金として遊興費などに使っていたということで、テレビ朝日は、このプロデューサーの懲戒解雇などを決めている。


<テレビ朝日>銀座豪遊、チーフプロデューサーは懲戒解雇(毎日)
 東京国税局の税務調査で約1億3000万円の架空外注費を指摘されたテレビ朝日(東京都港区)は28日、君和田正夫社長が記者会見し、「視聴者をはじめ関係者の信頼を裏切ることになりおわび申し上げます」と謝罪した。同社は29日付で不正な経理処理を繰り返していた男性チーフプロデューサー(59)を懲戒解雇し、君和田社長らを減俸処分などにする。
 テレビ朝日によると、下請けの制作会社に架空の外注費を支払っていたチーフプロデューサーは、制作会社に大半を負担させてオーストラリアやハワイへの海外旅行に計5回も行っていたほか、東京・銀座の高級クラブで繰り返し接待を受けたり、高級外車の購入代金の千数百万円を借りるなどしていたという。
 しかし、テレビ朝日の社内調査では、チーフプロデューサーに現金が直接渡されたことが確認できず、借金も返済されていることなどから、刑事告訴はしないという。


 視聴者の多くはテレビ朝日なんか信頼してないから、その点に関しての謝罪は不要だがな。しかし、4億を遊興費として使い切るような世界は、私には無縁だ。

 テレビ朝日に、岐阜県の裏金問題を追及する資格はないだろ。岐阜の方は税金だから悪質さは上、という見方もあろうが、関わった人数で金額を頭割りすれば岐阜の方はテレ朝に比べれば微々たる数字になってしまう。どっちもどっちだわさ。


 マスコミ絡みでこれ。

首相への直接取材「1日1回夕方に」=世耕補佐官提案、内閣記者会は抗議
 世耕弘成首相補佐官は27日午後、新聞、通信、テレビ局各社で構成する内閣記者会に対し、安倍晋三首相が立ちながら記者の質問に答える「ぶら下がり取材」について(1)原則、1日1回夕方に行う(2)首相官邸ホームページ掲載のため政府のテレビカメラも撮影する−と提案した。しかし記者会側は、小泉前政権時代に合意した1日2回の取材機会を減らすのは認められないと反論した。政府のテレビ撮影も「取材の場であり広報ではない」と拒否。継続協議することになった。

 別にぶら下がりが全くなくなるわけでもあるまいに。
 マスコミによる自儘な編集がおこなわれるくらいなら、ネットなどを利用して発言の全てが見られるようにした方が、よほど有益。ぶら下がりが無くなって政府の一方的な広報のみになるのはマズいとは思うが、ぶら下がりも毎日行い、なおかつホームページではノーカット放映となれば、私たち国民には不利益は何もない。マスコミの恣意的な編集を喰らった情報を餌付けされるだけの状況に比べれば、65536倍マシですわ。


 最後に、自己矛盾のバカ。

「ただいま帰りました」 武部前幹事長、山崎派に復帰(朝日)
 「ただいま帰りました」。自民党幹事長就任に伴い派閥を離れていた武部勤氏が28日、古巣の山崎派の総会に2年ぶりに出席した。会長の山崎拓前副総裁は「無事生還されたことを心から歓迎したい」と笑わせたほか、山崎氏の意に反して安倍首相を支持した甘利経産相についても「我々の代表選手として活躍を期待している」と歓迎。総裁選でささくれ立った派内の融和を演出した。
 派閥事務所に現れた武部氏は同僚議員と握手を繰り返し、「猪突猛進(ちょとつもうしん)で数々の迷惑をかけた。会長をはじめ皆さんと頑張りたい」と恥じらうような笑顔であいさつした。
 武部氏は、総裁選で「非安倍」勢力の結集を目指した山崎氏を批判する一方、新人議員には派閥に入らないよう指導していた。このため新人議員からは、武部氏の行動に失望の声も出ている。


 新人議員を平気で騙す男が、国民に嘘をつかないとは思えない。



安倍内閣2 (9/28)

 久間さんが防衛庁長官というのは、どうなんでしょ。

 拉致問題は、金正日体制の崩壊まで視野に入れて考えるべき事案であり、現実がどう動くかは別として、可能性として軍事行動についてもシミュレートしておく必要がある。防衛庁長官という役職は、拉致の解決に大きな鍵を握るポストだと考えていたため、もっと拉致に関心のある人物を配した方が…という感想を抱いた。いや、久間さんが案外に積極的に動いてくれれば言うこと無いんだけど。いや、官邸主導でコトを進めるのなら、邪魔立てしない人物であれば、問題なしか。

 まぁ、「理想的な布陣」なんて各人それぞれバラバラで、100%納得できる陣容なんてあり得ない話なんだけどな。ぼやきくっくりさんが引用していた2ちゃんの書き込み。

693 名前:文責・名無しさん メェル:sage 投稿日:2006/09/27(水) 09:58:27 ID:obY6hNCe
じゃ朝日の納得できる組閣ってどんなのかと。

723 名前: 投稿日:2006/09/27(水) 12:37:45 ID:Pnogfg8V
>>693

内閣総理  福田康夫
内閣官房  谷垣禎一
外務    河野洋平
経済産業  加藤紘一
農林水産  古賀誠
財務    山崎拓
国土交通  二階俊博
文部科学  浜四津敏子
総務    野田毅
金融     金子勝
厚生労働   高村正彦
法務      冬柴鉄三
環境     野田聖子 
防衛      片山さつき
男女共同参画 上野千鶴子

726 名前:文責・名無しさん メェル:sage 投稿日:2006/09/27(水) 13:13:27 ID:t+XI0vNu
>>723
日本が終わる


 これよりはマシだわな。比較するのもアホな話か。
 まぁこんなのは現実味がないとしても、現実にこんな内閣は存在していたわけで。

内閣総理大臣 村山富市
法務大臣 前田勲男
外務大臣 河野洋平
大蔵大臣 武村正義
文部大臣 与謝野 馨
厚生大臣 井出正一
農林水産大臣 大河原太一郎
通商産業大臣 橋本龍太郎
運輸大臣 亀井静香
郵政大臣 大出 俊
労働大臣 浜本万三
建設大臣 野坂浩賢
自治大臣 野中広務
内閣官房長官 五十嵐広三
国家公安委員会委員長 野中広務
総務庁長官 山口鶴男
北海道開発庁長官 小里貞利


 リアル日本沈没。
 安倍内閣とて、期待を裏切ったらこの村山内閣を批判するのと同じように批判するけど。別に派手なパフォーマンスは要らないので、信念に従って着実に歩を進めていただきたい。しばらくすると、小泉時代の派手さを懐かしむようなバカも出てくるかもしれんが(いや、組閣について「サプライズ無し」とか言っていたマスコミは既にそうなってるか)、そういうのは無視の方向で。

 ついでに。
 世耕さんには、けっこう期待している。彼の広報能力は、やはり優れている。安倍さんの政治信条や日本の立場を、日本国内のみならず、世界に巧く発信して欲しいものだ。


安倍内閣の副大臣決まる…自民19人・公明3人(読売)
 政府は27日午後の臨時閣議で、安倍内閣の副大臣22人と政務官26人を決定した。
 副大臣の内訳は自民党19人、公明党3人。派閥別では、閣僚起用が少なかった津島派、山崎派がそれぞれ4人となり、派閥間のバランスを取った格好だ。
 また、安倍首相が「閣僚、副大臣、政務官のチームとしての結束強化」を打ち出したことを受け、「閣僚の要望と合致した人選」(塩崎官房長官)が進められた。麻生外相は同じ河野派の岩屋毅衆院議員、浅野勝人参院議員を外務副大臣に登用し、外務省からは「異例中の異例だ。官邸に対抗して『チーム麻生』を結成した」(幹部)との感想が漏れた。政務官では、自民党から当選1回の土屋正忠、永岡桂子両衆院議員が抜てきされた。


 「チーム麻生」ではなく、麻生組の方がしっくり来る。


 もひとつおまけ。
盧武鉉大統領「衛星打ち上げで地球征服した気分」(聯合)
 【ソウル26日聯合】盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領は26日、多目的実用衛星「アリラン2号」や軍民共用通信衛星「ムグンファ5号」の開発・打ち上げに携わった関係者150人余りを青瓦台(大統領府)に招き激励した。
 盧大統領は「科学技術の中でも宇宙航空技術こそが科学技術の『花』。テレビで初めて打ち上げのシーンを見たときは特別何も感じなかったが、伝送された写真を見てもどかしい気持ちが晴れた感じがした」と打ち上げの成功を評した。また、アリラン2号は「目」となり世界各地を見ることができ、ムグンファ5号は「耳」となり南太平洋上空で通信をカバーするため、何となく地球を征服したような快感があると述べ、関係者らの労をねぎらった。
 このほか、衛星の打ち上げの成果について、「世界何位、数カ国のうちのひとつ、と考えただけで感激だが、植民地から解放された国では唯一。あとは飛行機だけもう少しよいものを作れば終わりだ」と述べ、韓国が短期間に科学技術を蓄積して成果を上げたことに喜びを示した。


 もはや妄想に逃げるしかできることはないのか…。



安倍内閣 (9/26)

<安倍新内閣>財務・尾身氏、文部科学・伊吹氏など決まる(毎日)
 26日午後の衆参両院本会議の首相指名選挙で第90代首相に選出された安倍晋三新首相は、公明党の神崎武法代表との与党党首会談を経て閣僚人事を決めた。同夕の皇居での任命式などの後、安倍新内閣が正式に発足し、同夜、初閣議を開く。安倍内閣の顔ぶれは次の通り。
▽総理=安倍晋三
▽総務=菅義偉(丹羽・古賀)
▽法務=長勢甚遠(森)
▽外務=麻生太郎(河野)
▽財務=尾身幸次(森)
▽国土交通=冬柴鉄三(公明党)
▽環境=若林正俊(参、森)
▽官房・拉致問題=塩崎恭久(丹羽・古賀)
▽国家公安・防災=溝手顕正(参、丹羽・古賀)
▽防衛=久間章生(津島)
▽文部科学=伊吹文明(伊吹)
▽厚生労働=柳沢伯夫(丹羽・古賀)
▽農林水産=松岡利勝(伊吹)
▽経済産業=甘利明(山崎)
▽金融・再チャレンジ=山本有二(高村)
▽規制改革・公務員制度改革・道州制=佐田玄一郎(津島)
▽沖縄・北方・イノベーション・少子化=高市早苗(森)
▽経済財政=大田弘子(民間)
 ※敬称略。カッコ内の公明党、民間のほかは自民党の派閥。参は参院議員。


首相補佐官に中山、小池氏ら=官邸機能強化で5人起用(時事)
 安倍晋三首相は26日、中山恭子元内閣官房参与や自民党の小池百合子、世耕弘成、根本匠、山谷えり子の各氏を、首相補佐官に充てる人事を決めた。中山氏は拉致問題、小池氏は国家安全保障問題、世耕氏は広報、根本氏は経済財政、山谷氏は教育再生を担当。内閣法が定めた定員上限の5人の補佐官を起用することで、首相官邸の政策立案能力の向上を図る。

 少子化担当にドレス妖怪でなく高市さんが就いたこと、中山さんと山谷さんが首相補佐官になったこと、麻生太郎さんが外務大臣に留年(参考:http://www.youtube.com/watch?v=wqITW0muqk0)したことは、喜び。
 松岡利勝とか甘利明の存在は微妙。冬柴は消えて欲しい。

 今のうちから難癖付けてる人もいるけど、実際に動き出してからにしましょう。



まさかとは思うが (9/26)

 山本一太が入閣したら、安倍支持をやめる。


東海新報 (9/26)

 東海新報の「世迷言」が有名になってきたが、うちと向こう、どちらが「世迷い言」に関しては古いのか、とても気になっている。向こうの方が古いと判明したら、潔くうちの方の名前を変えよう。


無責任 (9/26)

 日の丸・君が代を目の敵にするバカ教師と心根は同じ。仕事をしないなら、その仕事に就くな。

<杉浦法相>死刑執行せず 在任11カ月、命令書の署名拒む(毎日)
 26日の内閣総辞職に伴って退任する杉浦正健法相は、任期中に死刑を執行しない見通しだ。関係者によると、法務省事務当局は今月、執行対象となる死刑囚の記録を杉浦法相に渡したが、法相は死刑執行命令書に署名しなかった。法相が命令書への署名を拒むのは極めて異例だ。


今日で終わり (9/26)

 そりゃ実際に拉致被害者5人とその家族を連れ帰ったのは功績かもしれないし、それまでの首相が「黙殺」していたことを考えれば、マシかもしれん。しかし、一国の首相がその国民の安全を守るために動くのは、当たり前のことだ。小泉以前が酷すぎたから錯覚しているだけで、拉致問題を解決できていない小泉に対して「ありがとう」と賛美する理由は無い。小泉以前が首相としてクズだったからといって、「小泉さんは拉致問題解決へ向けて重く閉ざされていた扉を開けた」などと卑屈な態度をとる必要はなかろう。
 一生懸命に努力して、それでもなお解決できていないというならまだ分からんでもない。しかし、小泉が、拉致被害者救出のため、憲法改正や特措法成立のために動こうとしたか?スパイ防止法を作ろうとしたか?パチンコ屋を取り締まろうとしたか?経済制裁の効果を上げるような努力を積極的にしたか?

 政治に対する国民の「見方」を変えたことと、(最後までやり遂げた物は殆ど無いが)中韓の反日ぶりや皇室典範の問題など様々なイシューに国民の目を向けさせたことは、功績と言えるか。他はどうかな、不良債権処理は進めたけど、道路は中途半端だし郵政はどうでもいいし派閥は壊れたって森派が一人勝ちしただけだし。



禁煙中 (9/25)

 生まれて3度目の禁煙で6日経過。一番の罠である「1本くらいいいだろ」を完全封印し、今回はいけそうな予感。先週はかなり忙しい1週間でもあったが、ストレスのたまる時期に我慢できればずっと我慢できるだろう、と敢えてキツい状況に身を置いたのだが、その決意が今のところは功を奏している。
 今まで30年間、飯がうまくてしょうがなかったが、タバコをやめているうえに食欲の秋ゆえ、輪を掛けて飯がうまくてしょうがないのは困ったもんだ。


船も返せ(もちろん領土も) (9/25)

 北方領土周辺でロシアに日本人一人が射殺され、未だに船長は抑留されている事件。本来は、「日本の領土を不法占拠しているロシアが、我が物顔で我が国の人間を裁く」という理不尽極まりない話なのだが、「漁業協定違反」という話が前面に出てきてしまい、「日本の方も悪かった」という雰囲気が日本中に浸透しているように感じられるのだが…。漁業協定は漁業協定で別の話、北方領土を火事場泥棒したまま不法占拠し続けているロシアに対しての糾弾は継続すべきと思うのだが。

 で、「罰金と船体没収」という「判決」が出たのだが、唯一の物的証拠である船をロシアに取られてたまるか、という話になるわな。

<漁船銃撃拿捕>ロシア判決「受け入れられぬ」 塩崎副外相(毎日)
 塩崎副外相は21日午前の会見で、北方領土周辺海域でロシア国境警備隊に銃撃・拿捕された北海道根室市の漁船の坂下登船長に罰金刑と船体没収の判決が言い渡されたことについて「領土問題に鑑みれば受け入れられるものではない」との政府見解を示した。また、「速やかな船長と船体の解放を要求していきたい」と述べた。

 大きなニュースだと思うんだけど、テレビでやってました?
 ロシアが自国の領土のごとく北方領土を扱うという現実のみならず、その現実に対して理不尽さを感じなくなってきている「日本人の感性」も問題だ。領土を実効支配されているだけでなく、精神まで実効支配されているような、嫌な感覚を覚えるのだが。



理解不能3題 (9/23)

 国旗・国歌に関する難波孝一によるバカ判決は、やはりかなりの衝撃があったらしい。判決のみならず、翌朝に朝日や毎日・中日のお馬鹿社説まで届き、多くのblogがこの話をネタにしていた。
 ネットのみならず、TBSラジオの「アクセス」でもテーマになっていた(仕事帰りに偶々聴いた)。しかし日刊ゲンダイの二木ってのはアホだのぅ……「卒業式に日の丸と君が代じゃなくって、校旗と校歌でいいんじゃないのか」って……公立学校の場合は国から多くの援助が為されている。生徒が学業を修め卒業できるのは、日本の多くの納税者の支えがあってこそである。国旗や国歌という日本の象徴を通してそれらの人に感謝するのは、当然の礼儀だ。
 また、二木に限らず多くの左巻きが論法として使うのは、「指導すべき立場にある教師」と「指導される子供」を混同する手法。国に雇われた公務員たる公立校の教師が、国の通達に従わないで処分されるのは、民間組織から見れば全く合理的である。誰も、「国旗に敬意を払わない子供は退学処分にせよ」とは言っていない(敬意を払うよう躾けるには多少の強制力が必要だとは思うが)。子供に常識を教える義務を教師は有する、というだけの話だ。
 雇い主の通達を守らない自由を認めたら、一般企業は成り立たないだろ。
 「うちは出社時刻は朝9時だ」
 「早起きが嫌いなので10時に行きます」
 こんな言い分が通るステキな会社、見てみたいわ。

 さらに言えば、教師が範を垂れずして、子供が「自然に」国旗や国歌に敬意を抱くようになるはずがない。国旗・国歌への敬意は本能ではなく、文化的・社会的な物であり、意図的に教え込む必要がある。「国旗・国歌をどう思うか」という歴史認識などにも通じる主観を教えるよりもまず、「国旗・国歌には敬意を持つべき」という世間の常識を教えるのが優先されねばならない。

 そういえば、このページへのリンクをあちこちで見るのだが。

国旗掲揚、国歌斉唱に関する諸外国の判例・事例

 教師と子供の立場の違い、アメリカと日本の違い(日本では国旗に「宣誓」まではしないだろ)を考えれば、なんも反論になってないのは丸わかりなんだけど。

 ま、そもそも海外では、国旗・国歌を組織的に否定する一段が公教育で大きな権力を有する、なんてことは無かったはず。日本では、そんな異常な状況が何十年も続いていた。バカが多ければバカを抑えるような決まり事を作らねばならなくなる。国旗・国歌の強制(と左巻きさんが感じるようなこと)が進められたのは、まさしく左巻きの反日教師どもが自分で自分の首を絞めた結果でしかない。


 別のバカの話もしておこう。

<子猫殺し告白>坂東さんを告発の動き…タヒチの管轄政府(毎日)
 ◇坂東眞砂子さん寄稿…子猫を殺す時、自分も殺している
 私は人が苦手だ。人を前にすると緊張する。人を愛するのが難しい。だから猫を飼っている。そうして人に向かうべき愛情を猫に注ぎ、わずかばかりの愛情世界をなんとか保持している。飼い猫がいるからこそ、自分の中にある「愛情の泉」を枯渇させずに済んでいる。だから私が猫を飼うのは、まったく自分勝手な傲慢(ごうまん)さからだ。
 さらに、私は猫を通して自分を見ている。猫を愛撫(あいぶ)するのは、自分を愛撫すること。だから生まれたばかりの子猫を殺す時、私は自分も殺している。それはつらくてたまらない。
 しかし、子猫を殺さないとすぐに成長して、また子猫を産む。家は猫だらけとなり、えさに困り、近所の台所も荒らす。でも、私は子猫全部を育てることもできない。
 「だったらなぜ避妊手術を施さないのだ」と言うだろう。現代社会でトラブルなく生き物を飼うには、避妊手術が必要だという考え方は、もっともだと思う。
 しかし、私にはできない。陰のうと子宮は、新たな命を生みだす源だ。それを断つことは、その生き物の持つ生命力、生きる意欲を断つことにもつながる。もし私が、他人から不妊手術をされたらどうだろう。経済力や能力に欠如しているからと言われ、納得するかもしれない。それでも、魂の底で「私は絶対に嫌だ」と絶叫するだろう。
 もうひとつ、避妊手術には、高等な生物が、下等な生物の性を管理するという考え方がある。ナチスドイツは「同性愛者は劣っている」とみなして断種手術を行った。日本でもかつてハンセン病患者がその対象だった。
 他者による断種、不妊手術の強制を当然とみなす態度は、人による人への断種、不妊手術へと通じる。ペットに避妊手術を施して「これこそ正義」と、晴れ晴れした顔をしている人に私は疑問を呈する。
 エッセーは、タヒチでも誤解されて伝わっている。ポリネシア政府が告発する姿勢を見せているが、虐待にあたるか精査してほしい。事実関係を知らないままの告発なら、言論弾圧になる。


 直木賞の価値も堕ちたモンだな(今に始まったことじゃないか)。
 「子猫を殺すとき自分も殺している」なんて、文才のない文学少女による自己愛の発露としか見えない。だったら、ネコを殺すとき自分も崖から飛び降りろよ。
 「ペットに避妊手術を施してこれこそ正義と晴れ晴れした顔」をすることに疑問を呈することには、意義があると思うし、その感覚は意見の一つとして理解できる。しかし、その帰結がネコ殺しというのは、全く理解の埒外だ。「不妊手術はネコにとって殺されるより不幸なことだ」という根拠のない思い込みと、その結果生じるくだらない哲学「的」論考を、「ネコを殺さなければならない私って可哀想」と自己愛で解決しているに過ぎない。


 最後もう一つ。

綿貫代表:参院選で安倍氏が勝てば「東条内閣になる」(毎日)
 国民新党の綿貫民輔代表は22日、CS放送の番組収録で「安倍(晋三自民党総裁)人気で参院選をやられて、衆参両院で自民党が過半数を取ったら、なんでもできる(戦争中の)東条(英機)内閣と一緒になる」と述べ、来夏の参院選で与党過半数割れに全力を挙げる考えを示した。
 同じ番組に出演した民主党の渡部恒三国対委員長は「今の自民党は安倍、安倍となびき大政翼賛会だ。安倍氏が戦争をやると言ったら戦争になる。野党の責任は重い」と指摘した。


 この人が何を言っているのか、理解できる人いますか?
 ヤミカルテルを内部告発した社員へ報復人事を32年間続けたトナミ運輸とかいう会社の方が、よっぽど危険な存在だと思うんですがね。トナミ運輸。



常識を持たぬ者が教育する不条理 (9/22)

 総裁になった安倍を追い込む材料を、早速左巻き裁判官が提供した…と考えるのは穿ってますか?どうせ朝日は喜んで、「国旗や国家の押しつけは違憲だとの判決が出た!!」と大騒ぎするんだろ。安倍ちゃんがちょいと国旗を肯定する発言をすれば、利用するんでしょ、この記事を。

式での起立・斉唱定めた都教委通達は「違憲」 東京地裁(朝日)
 入学式や卒業式で日の丸に向かっての起立や君が代の斉唱を強要するのは不当だとして、東京都立の高校や養護学校などの教職員が都教委などを相手に、起立や斉唱義務がないことの確認などを求めた訴訟の判決が21日、東京地裁であった。難波孝一裁判長は、違反者を処分するとした都教委の通達や職務命令は「少数者の思想・良心の自由を侵害する」として違憲・違法と判断。起立、斉唱義務がないことを確認し、違反者の処分を禁止した。さらに、401人の原告全員に1人3万円の慰謝料を支払うよう都に命じた。都側は控訴する方針。
 教育現場での国旗掲揚や国歌斉唱を巡り、憲法19条が保障する思想・良心の自由の侵害を明確に認めた判決は初めて。同種の訴訟では、処分を争う教諭側が敗訴する例が相次いでいた。
 判決は、都教委の通達などは各校長の裁量を許さない強制的なもので、教育基本法が禁じた「不当な支配」にあたるとし、都教委の指導を全面否定する内容となった。
 問題の通達は03年10月に各校長あてに出された。教職員が国旗に向かって起立し、国歌を斉唱するよう定め、違反すれば、停職を含む懲戒処分の対象とした。
 今回の裁判の特徴は、職務命令や処分が出る前に、起立や斉唱などの義務自体がないことの確認を求めた点だ。都教委は「具体的な権利侵害がない」と門前払いを求めたが、判決は「回復しがたい重大な損害を被る恐れがある」として、訴えは適法と判断した。
 難波裁判長は、日の丸や君が代が皇国思想や軍国主義思想の精神的支柱として用いられてきた経緯に言及。式典での掲揚や斉唱に反対する主義・主張を持つ人の思想・良心の自由も憲法上保護に値する権利だと述べた。
 通達について「教育の自主性を侵害し、一方的な理論や観念を生徒に教え込むことに等しい」と指摘。国旗掲揚の方法まで指示するなど「必要で合理的な大綱的な基準を逸脱した」として、校長への「不当な支配」にあたるとした。
 その上で、起立や斉唱の強要は思想・良心の自由を保障する憲法19条に違反すると判断。国旗・国歌は自然に定着させるのが国旗・国歌法の趣旨であることにも照らし、教職員への職務命令は違法とした。

 馬鹿な裁判長だ。難波孝一、よく覚えておこう。

 国を象徴する国旗に対し、敬意を持つのは世界的な常識。「かつて日の丸が軍国主義の支柱だった」という「歴史認識」は個人によって差異が生じるが、国旗が持つ象徴性やそれに敬意を持つという常識は、歴史認識などよりもよほど普遍性を持つ。
 ゆえに、学校という教育現場で子供に伝えるべきは、歴史認識や国旗への主観などよりも、国旗や国家に対する常識的態度を優先すべきだ。教師個人のおバカな常識外れの態度を保護してまで、教育を歪める必要はミジンコほども無い。

 だいたい、日本には職業選択の自由があるのだから、国旗や国歌が嫌いだという「頭の不自由な人」は、どこか別の職業を選択すれば済む話。国旗や国家に触れることのない職場も、世の中にはたくさんあるだろうて。バカ教師が職場を変えれば済む話なのに、なぜおバカに職場の在り方を合わせてやらねばならんのか。

 まともな常識を子供に教えることができない、というかそれ以前に常識を身につけていないバカは、どんどん解雇すればヨロシ。不適格者に迎合せねばならない教育現場で、果たして教育がまともになされるのか?



安倍氏への期待3 (9/21)

 1年持つかどうか分からないんだから、「太く短い政権」を目指して、全力疾走してくれ…などというエールは身も蓋も無いか?岸さんのように、日本に必要な政策であればいかなる反対があろうともそれを貫く、そういう「後に評価される宰相」になっていただきたい。

 小泉さんの「構造改革」は、実際には「構造」を改革するものではなかったと考える。
 いや、確かに道路公団や郵便局に対する改革はおこなったし、規制緩和も大幅に進んだ。それに対する賛否は分かれようが、「改革」と呼びうる行動を採ったのは事実。

 しかし、それらはどちらかと言えば、二次的な部分への改革であって、国の有り様を根本から改革するものではない。小泉さんは「郵政こそ改革の本丸」と言っていたが、小泉さんの改革の意識があくまで二次的部分にとどまっていたことを示す、端的な証拠だ。

 安倍さんには、戦後民主主義に侵された日本を改革することを希望する。

 安倍さんはまず教育基本法の改正に力を注ぐと語ったが、教育は日本の国柄を変革するには最も根幹の部分であり、私はその姿勢を支持したい。確かに、国民の関心から言えば優先順位の低い項目ではあるが、国民がどう考えようと必要な政策ならば実行するのが責任ある政治家の役目である。

 戦後日本という構造を改革するには、教育や外交や軍事、歴史認識にまつわる様々な事案について、新しいヴィジョンを示すことが必要になる。小泉さんは、確かに新しい首相の姿を示して改革の端緒を作ったことは認めねばならないが、あくまで過渡期の政権だったと考える。改革をおこなった部分は二次的部分だったというのもそれを示しているし、中韓に媚びる外交は収まったが依然として中韓の難癖外交は影響力を持っているのもそうだし。

 「岸信介の孫」というのを批判理由にするバカもいるんだから、何をしたって「タカ派宰相」とか「ナショナリスト」とか言われるのは必至。だったら構わず、どんどん右寄りの政策を実行してくださいな、と。

 拉致問題の解決も、そうした改革が進まないと、身動きとれなくなってしまう可能性がある。金正日政権が崩壊したときにどうやって日本人拉致被害者を保護するか、軍事力を考慮せずにシミュレーションすることはできまい。
 拉致という、国家主権に関わる問題は、戦後民主主義に侵されて「軍事について考えると戦争が起こる」と言うようなバカを殲滅しないと(勿論比喩な)、有効な手だては打てない。


 ただ、あんまり期待していると「がっかり」感も強くなっちゃうんだよなぁ。
 ってことで、期待感を薄めるために、10年前の内閣の名簿を引用。これを見れば、どんな内閣も救世主に見えてくるから不思議だ。

内閣総理大臣 村山富市
法務大臣 前田勲男
外務大臣 河野洋平
大蔵大臣 武村正義
文部大臣 与謝野 馨
厚生大臣 井出正一
農林水産大臣 大河原太一郎
通商産業大臣 橋本龍太郎
運輸大臣 亀井静香
郵政大臣 大出 俊
労働大臣 浜本万三
建設大臣 野坂浩賢
自治大臣 野中広務
内閣官房長官 五十嵐広三
国家公安委員会委員長 野中広務
総務庁長官 山口鶴男
北海道開発庁長官 小里貞利



 おまけ…と言うわけにはいかないほど、大きな問題なのだが。

北朝鮮の口座開設問題、統一部が協力要請していた(聯合)
 【ソウル20日聯合】北朝鮮がウリィ銀行の開城工業団地支店に口座の開設を求めたが拒まれたことと関連し、統一部がウリィ銀行側に協力を要請していたことがわかった。国会統一外交通商委員会の権寧世(クォン・ヨンセ)議員と政府消息筋が明らかにしたところによると、統一部と財政経済部、外交通商部、国家情報院、ウリィ銀行など南北経済協力や北朝鮮協力事業を担当する関係者らは3月初めに口座開設と関連した会議を行った。
 会議では、▼北朝鮮の要求を受け入れ、北朝鮮の中央特区開発指導総局の口座を開設すること▼ウリィ銀行が口座開設をんだ場合、開城工業団地内に北朝鮮側の銀行を早期に開設すること▼北朝鮮側の銀行が開設されるまで、開城工業地区の管理委員会が北朝鮮の中央特区開発指導総局の業務に協力すること――などについて意見交換した。
 統一部関係者らは会議でウリィ銀行側の協力を要請する一方、ウリィ銀行開城工業団地支店の協力事業の範囲調整や国内法の問題を解決、米国向けの説得などを通じ、口座開設を進められるとの見方を示した。しかしウリィ銀行側は、様々な問題が解決されない限り北朝鮮側の要求は受け入れないとする姿勢を鮮明にし、同席したほかの関係者もウリィ銀行の意見を支持したという。それにもかかわらず統一部は、同月末にもウリィ銀行に文書で改めて協力を要請した。
 統一部は開城工業団地の口座開設問題が一部のメディアで報じられたことに対し、当時の会議では北朝鮮の要請を受け入れるかどうかについては議論しなかったと反論したうえで、「ウリィ銀行から業務範囲の拡大に関する要請はなかった」と説明した。
 権議員は、米国が北朝鮮に金融制裁を発動している状況で韓米関係を考慮せず北朝鮮の支援に乗り出したことや民間企業に事実上圧力をかけようとしたのは問題だと指摘した。


 韓国も経済制裁の対象にしたいな。
 どうでもいいが、ウリィ銀行って名前が、荒木飛呂彦っぽくてかっこいい。



安倍氏への期待2 (9/19)

 まずは、このニュースから話を始める。

新内閣に拉致問題担当相、安倍氏が設置を表明(読売)
 安倍官房長官は18日夜の日本テレビの番組で、次期首相に就任した場合、26日発足の新内閣に、北朝鮮による日本人拉致問題の担当相を置く意向を示した。
 安倍氏は、「(拉致問題の)交渉は外相が行うべきで、外交は二元化してはならないが、拉致問題は外交交渉だけではなく、救出とか、いろいろな対応も考えなければならない。被害者の家族のケアもある。拉致問題について全体的に考え、担当する人がいてもいいと思う」と語った。
 内閣府設置法は、重要政策について、首相の判断で「特命相」を置けるとしている。閣僚に「国民スポーツ担当」など「担当事項」を割り当てる方法もある。
 安倍氏は、2002年9月の小泉首相の初訪朝に官房副長官として同行するなど、拉致問題の解決に積極的に取り組んでいる。


 中山恭子さんがこの担当相に就くのではないかという予測記事が、朝日には載っていた。外務省では、制裁後に拉致被害者をどのようにして救出するのかというプランを練ることができない。実際に実行するかはともかく、軍事力の行使も検討の段階では頭の中に入れねばならないし、国内の親北勢力を牽制するのは外務省の管轄ではない。各省庁の情報を統括し、拉致について総合的に判断できる部署を作ることは、拉致問題の進展に欠かせない。今まで置かれなかったのが逆に問題であった。

 あとは、平壌宣言の無効と、特定失踪者の拉致認定をどう進めるか、だな。

 一応安倍支持なんだけど、当然、不安がないわけではない。彼の示す理念や国家観については大いに賛同するのだが、それに実行力が伴っているとはまだ証明されていないわけで。
 靖国についての安倍さんの言葉を、西尾幹二氏の本から孫引き。
私たちも歴史の一部です。連なってきている中でその連鎖を切ってはいけない、そういう思いを強くします。よく参拝の日にちを外せと言う意見もありますが、八月十五日に先ほど言ったような思いが集約されていますから、その日に行くことが非常に大切なんです」(「Voice」2003年12月号)
 8/15参拝の重要性を説いていながら、今年はそれをしなかった。総裁戦において引っ込めるような理念は、理念と呼ぶに値するのだろうか。

 もちろん、強く自己主張しないのは、あくまで首相になるための方便であって、いったん首相になれば次々に施策を繰り出す、ということもあるだろう。また、靖国や東京裁判について何か具体的な発言をすれば、それについて揚げ足を取られる可能性もある。今、言質を取られるのは首相になってからの批判の種をまくことになる、と。
 しかし、反対する勢力も多そうな憲法改正や教育基本法改正など、現時点での押しの弱さを見ていると、本当にそれらに道筋を付けられるのかという不安を、同時に感じてしまう。今は理念を声高に叫ぶ時期ではないのだとしても。

 もう一つの不安は、取り巻き。明らかに安倍さんとは理念の異なる連中が、集結している。中川秀直が幹事長、なんて話も既に出ているようだし。党内融和を図ろうとして、積極的な政策は何も打てず、となれば安倍さんの持ち味は全て失われる。
 こういう部分については、小泉さんのある意味での冷酷さを見習って欲しいものだ。小泉首相が持っていない、国家観や歴史観を安倍さんは持っているが、小泉首相が持っている冷酷さや頑固さを、安倍氏は持っているだろうか。

 最後の不安は、壺。


 麻生さんは、理念先行の安倍さんに対して、現実性重視の印象。例えば靖国についての提言については私は反対ではあるが、具体的な意見を提案し、ものごとを前に進ませようという姿勢は評価する。マスコミへの応対ぶりも良い。もし安倍さんが総理になったら、安倍さんの理念を現実可能な製作に変換して実行する役割を担って欲しい。大将よりも軍師が似合う人じゃないかな、黒田官兵衛のような(あのキャラは竹中半兵衛ではない)。官房長官で毎日シニカルな会見を行うのも可。
 谷垣さんは、こと歴史観や対中姿勢に問題有りだと思うが、財政については消費税増税の必要性を説くなど、国民の支持が得られないようなことでも必要ならば主張するという姿勢は、大いに好感が持てる(私が竹下登を評価する理由も消費税導入の一点に尽きる)。財政に関しての能力は高いから、総理大臣は嫌だけど財務相留任ならいいかな、と。

 いろいろ不安はあるんだけど、一昔に比べれば、だいぶ風通しが良くなった……と、森さんが次の総理に決まったときのことを思い出した。



安倍氏への期待1 (9/18)

対北金融制裁19日にも…団体・個人指定、送金禁止(9/15読売)
 政府は14日、北朝鮮に対する金融制裁措置を19日にも発動する方針を固めた。
 北朝鮮のミサイルなど大量破壊兵器の開発に関与している疑いのある団体や個人を対象に、日本国内の金融機関の口座からの預金引き出しや海外への送金を禁止する。北朝鮮のミサイル発射を受けた7月15日の国連安全保障理事会の対北朝鮮決議に基づく措置だ。その後も、北朝鮮がミサイル発射の凍結など決議の内容に応じる姿勢を示さないため、外国為替・外国貿易法(外為法)に基づく制裁が必要だと判断した。
 政府は米国や豪州、韓国など関係国と協議し、発動時期や具体的な制裁内容を最終的に決定する。具体的には、指定した団体・個人について、日本国内の金融機関の口座からの預金の引き出しや海外送金を許可制とし、大量破壊兵器の開発に関与していないと明らかにできない場合は許可しない方向で調整している。
 国連決議に基づく金融制裁は、閣議決定を必要としないが、閣議で了承する手続きを取る見通しだ。
 小泉首相は14日夜、金融制裁について「まだ決めていない。米国や韓国と連携、協力しないといけない」と記者団に語った。


 記事最後の一言が気にはなっていたが、

対北金融制裁、19日に閣議了解=対象は「15団体・1個人」−政府(9/16時事)
 政府は15日、北朝鮮に対する新たな金融制裁措置を19日に閣議了解し、直ちに発動する方針を決めた。小泉純一郎首相と安倍晋三官房長官が15日夕、首相官邸で会談して最終決定した。金融制裁は、北朝鮮のミサイル発射に対する国連安保理の非難決議に基づく措置で、「15団体・1個人」を制裁対象とする方針だ。同国が決議に応じる姿勢を示さないことから、改正外為法による制裁でさらに圧力を強める必要があると判断した。

 結局は決まったようで、良かった。
 できれば、ミサイル発射に基づくのみならず、拉致も制裁理由に入っていると喧伝していただきたい。ミサイル問題で譲歩をしても、拉致で進展がない限り絶対に制裁は解除しないのだという、日本の強い姿勢を北朝鮮に思い知らせるべきだ。

 制裁に関しては、例の人が例の反応。

米の対北制裁に反対 首脳会談で韓国大統領(9/15産経)
 【ワシントン=山本秀也】韓国の盧武鉉大統領は14日、ホワイトハウスでの米韓首脳会談を終えた後、記者団に対し、北朝鮮の弾道ミサイル発射をめぐる対北追加制裁に反対の意向を表明した。米韓は北朝鮮の核・ミサイル問題を外交手段で解決する基本方針は確認したものの、ブッシュ米政権が重視する追加制裁への反対表明で、米韓の溝は広がる形となった。
 盧大統領は、北朝鮮による7月のミサイル発射後に韓国がコメ、化学肥料の北朝鮮向け供与をすでに差し止めたことを指摘。米側が求めている国連安保理決議を踏まえた追加制裁については、「この時点で検討すべきではない」と述べ、同調を拒んだ。


 既にレイムダックと化した酋長はどうでもいいか。国内のみならず、国際的にも影響力ゼロになっちゃってるのは、ちょいとかわいそうにも見えるが。

元駐韓米大使「北朝鮮制裁は逆効果生むだけ」(9/16聯合ニュース)
 【ソウル16日聯合】元駐韓大使のドナルド・グレッグ氏(現コリア・ソサエティー会長)は15日、「北朝鮮に対する追加制裁は、北朝鮮核問題の解決には逆効果を生むだけ。核実験の可能性は高い」との見解を示した。米ワシントンの韓国広報院で行った演説の中で、ブッシュ政権が追加制裁に着手する動きをみせていることを指摘し、述べたもの。自由アジア放送(RFA)が16日に報じた。
 グレッグ氏は、米国と北朝鮮は報復措置を取り合い状況を悪化させるのではなく、両国間の対話を通じて問題を解決していかなければならないと指摘、「北朝鮮が6月にヒル国務次官補(東アジア担当)を平壌に招いた際、米国がこれに応じなかったことが悔やまれる」と話した。また、北朝鮮側が2008年の米大統領選挙後に6カ国協議復帰の是非を決定するという戦略を打ち出していることも問題だとした上で、北朝鮮が今復帰してこそ核問題解決は容易になると強調した。


 クリントン政権による危機の先送りと増幅は、対話をメインに据えた姿勢ゆえ。確かにクリントンは数年間の「平和」はもたらしたかもしれないが、そのツケが今まさに脅威となって現れているわけで、無責任な態度だったと断ずるよりほかない。


 安倍さんに、改めて拉致問題の解決のために動いてくれるよう期待する。
 昨日で、金正日が拉致を認めてから4年。その間、5人の拉致被害者とその家族が帰ってきたという成果はあったが、しかし5人以外の拉致被害者、そして特定失踪者に関しては、殆ど何の進展も見られていない。
 安倍さんを全面的に信頼しているというわけじゃないけど、3候補の中で拉致についてまともに言及しているのは安倍さんだけ。頼むよ、安倍さん。

 で、政治家に頼むだけでは無責任なので、拙者は拙者で拉致映画の製作に協力したい。皆さんも、カンパをお願いします。日本人の1%が1間年ずつ寄付したら100億円の大作映画…と簡単にはいかないだろうが、一人一人の小さな協力が大きな力を生み出すはず。


 安倍さんに関して、もう一つ賛同できる発言を引用。

旧宮家の皇籍復帰検討・安倍氏(9/15日経)
 安倍晋三官房長官は15日、フジテレビ番組の収録で、皇室典範の改正論議を慎重に進める考えを示したうえで、男系男子の皇族による安定的な皇位継承を実現するため旧宮家の皇籍復帰や旧皇族男子による宮家の継承も含めて検討すべきだとの考えを示した。女性・女系天皇の容認を提案した「皇室典範に関する有識者会議」の報告書に基づく改正作業を見直す可能性があるとの認識を表明した。
 安倍氏は「皇位の安定的な基盤をつくることが必要だ」としたうえで「長い皇室の伝統を念頭に置きながら慎重な議論が必要で、決して拙速であってはならない」と強調。「旧宮家の復活や、今の宮家を継ぐ形での皇室典範改正ができるのではないか」と指摘した。



竹中去って神取登場 (9/16)

 小泉さんがいなくなって、干されたり袋だたきに遭うくらいなら、さっさとやめちゃった方が学者業とか食い扶持には困らないかも。政界には居場所がないモンねぇ。

竹中総務相、新内閣発足の26日に参院議員辞職(読売)
 竹中総務相(55)は15日午前、首相官邸で小泉首相と会い、小泉内閣が総辞職する26日に参院議員を辞職する意向を伝え、了承された。
 竹中氏は民間人だった2001年4月、小泉内閣の経済財政相に起用された。04年に参院議員になった後も、小泉内閣の構造改革、経済政策を支えてきたが、デフレ脱却への展望が開けたことなどから、辞職を決断した。
 竹中氏はその後、総務省で記者会見し、「首相のご指導をいただき、全力で構造改革に取り組んできた。小泉内閣の終焉(しゅうえん)をもって政治の世界における私の役割は終わる。大臣を受けた時点から、小泉内閣とともに公職の仕事は終わると考えていた」と述べた。


 しかも、この話には面白いおまけがついてきた。

<参院繰り上げ>女子プロレスラーの神取忍さんが当選へ(毎日)
 竹中氏が議員辞職すると、04年参院選比例代表で自民党の得票16位で次点だった女子プロレスラーの神取忍氏(41)=本名・神取(かんどり)しのぶ=が繰り上げ当選する。神取氏は横浜市出身で、83年から全日本女子柔道選手権で3連覇(66キロ以下級)を果たし、女子柔道世界選手権でも銅メダルを獲得した。86年に女子プロレス界入りし、タレントとしても活躍。同党が無党派層取り込みの目玉候補の一人として擁立した。

 自民も民主も、日ハムの新庄に次の参院選出馬を打診しているらしいが、こういうタレント候補はやめにして欲しい。ムダ飯食いはタイゾーだけで十分だ。



徒然なるままに (9/15)

 テレビのワイドショーでは「飲酒運転による事故」が多く取り上げられている。福岡での事件がそれだけショッキングだったと言うことか。最近になって飲酒運転の事故が増えているイメージがあるが、メディアがわざわざ取り上げるようになったからそう見えるだけかもしれない。ただ、こうやって騒ぐことで飲酒運転が減ってくれれば、それはそれでメディアの功績と言える。騒ぐ所以が、視聴率ゆえか使命感ゆえかは別としても。

 酒と言えば、ミラーマン植草が酔っぱらったうえで痴漢をして捕まった。手鏡での覗きをやったとして捕まったときには、小泉政権の陰謀だとか竹中の罠だとか、陰謀論を見かけることも多かった。何の根拠も示さず国策逮捕だと喚くバカはともかく、様々な検証を重ねて冤罪ではないかと推理するサイトもあったりして、一概に「変態教授」と見なすのも問題有りかと思っていたのだが…、結局3回目の逮捕。「痴漢だと叫んだ女子高生は実はコイズミの手先!」とか言って擁護しても、今回はさらにキツいんじゃないかと。いや、前回も今回も本当に「罠」なのかもしれんが、それでも陰謀論を展開するには分が悪かろうし、仮に罠だとしてもそれに2回も掛かるのはやはりお馬鹿だろう。



民主党はもはや社会党 (9/14)

 なんでも、「きっこの日記」が単行本になるという話を聞いた。誰が、あんないい加減な文章に金を出すのか、と思うが、世の中にはなかなかのマニアの方々もおられるのかもしれない。

 さて。
 他のサイトやblogでも話題になってるんだろうけど、うちも触れとく。
 与党を批判するのが野党の仕事とはいえ(もちろんそれ「だけ」では話にならないのだが)、このやり方はいかんだろ。

<民主代表選>小沢氏再選 「打倒安倍」に照準(毎日)
 12日の民主党代表選で、無投票再選が決まり、党内に「敵なし」となった小沢一郎氏は、再選を機に政権交代への本格的な戦いをスタートさせる。狙いは次期首相就任が確実視される安倍晋三官房長官だ。安倍氏の政権構想の分析や党首討論対策、10月の衆院統一補選の準備など、党を挙げての「打倒安倍」戦略が動き出した。「郵政選挙」の惨敗から1年。党の再生と政権奪取が「剛腕・小沢」の双肩にかかる。【須藤孝、山田夢留】
 ◇「公正な国」で対抗
 「国家主義的、復古主義的な『思い』ばかりが先行し、深みのある政治思想・理念もない」「格差を是正するための実効ある対策は盛り込まれていない」
 民主党幹部に先週初め、こんな分析結果を明記したA4判7枚の文書が配られた。タイトルは「安倍晋三氏の『政権構想』について」。安倍氏が1日に発表した政権構想に対し、党事務局が項目ごとに民主党との違いや論戦のポイントをまとめた「安倍対策マニュアル」だ。小沢氏は11日発表した基本政策でも、安倍氏の「美しい国」に対抗し「公正な国」を掲げた。
 安倍氏が主張する憲法改正に関しては、「政権与党単独で進めるというのであれば、審議中の国民投票法案を含め、断固戦うことにならざるを得ない」と対決姿勢を強調。アジア外交の項では「小泉内閣によってとん挫したアジア外交をどう立て直すのか、処方せんが示されていない。安倍氏の一方的、楽観的な希望を述べたに過ぎない」と酷評している。
 文書策定は、安倍氏が出馬表明する前の8月29日の役員会で議論された。松本剛明政調会長は「『安倍・麻生・谷垣』ではなく、安倍氏に集中して作る」と発言。菅直人代表代行も「これから安倍氏の考えについて『民主はどうか』とどんどん聞かれる。急げ」とハッパをかけた。同党は、今回の政権構想分析にとどまらず、安倍氏の過去の発言や著書の内容の点検作業も急いでいる。
 一方、鳩山由紀夫幹事長は党広報戦略本部に対し、安倍氏の祖父・岸信介元首相の研究を指示した。幹部の一人は「安倍氏は岸氏のやったことをすべて肯定したいだけ」と指摘。別の幹部も「岸氏の業績をすべて否定はしないが、A級戦犯容疑者であり、危険な側面もある。安倍氏が政治的に岸氏のDNAを継いでいるのか、検証する必要はある」と述べた。
 安倍氏の主張について菅氏は「歴史認識を含め、従来の自民党からずっと右に寄った『保守亜流』。『保守本流』は民主党だ」と語る。同党は「安倍政権」が伝統的な自民支持層でさえついていけない「右寄り」とアピールすることで、穏健な保守層を取り込む狙い。「岸信介研究」もその延長線上にあるようだ。
 ◇国会論戦に活路
 小沢氏は12日夜のTBS番組で、政権交代へのシナリオを描いてみせた。「(参院選は)自公の過半数割れの可能性が高い。衆院で3分の2を取っていても政権運営ができず、大きな(政界)再編含みの話にならざるを得ない。それが民主党政権の第一歩だ」。来夏の参院選で自公両党を過半数割れに追い込み、政界再編を誘発して民主党中心の政権を樹立するという意味だ。
 政権交代への最初の関門は、10月22日投開票の衆院神奈川16区、大阪9区補選。「安倍政権」発足後初の国政選挙であり、「新政権に打撃を与える」(鳩山氏)ためにも負けられない。
 同党は所属国会議員をどちらかの選挙区に振り分け、全員に選挙区入りを義務づけた。総裁選に追われる自民党を尻目に、議員自身がポスター張りに路地を歩く「超・どぶ板選挙」を展開する。ただ、両選挙区とも自民党前職の死去に伴う「弔い選挙」。「安倍氏へのご祝儀相場」(幹部)も見込まれ、情勢は厳しい。
 小沢氏は8日、党本部で菅、鳩山両氏とともに、党が実施した補選の世論調査結果を険しい表情で見つめた。神奈川では自民候補の先行を許し、前職を擁立した大阪でもリードはわずか。小沢氏は「(大阪の候補は)知名度が高い割に浸透していない。逃げ切れる数字ではない。もっと頑張れ」とカツを入れた。
 同党が、そんな劣勢ばん回の活路と期待するのが、26日召集の臨時国会での「安倍VS小沢」対決。安倍氏に対する小沢氏の「格上感」を演出できれば、補選にも好影響が出るとの読みだ。小沢氏は12日のテレビ朝日の番組で「党首討論はできるだけ多くやりたい」と強調。安倍氏の父・晋太郎元外相との関係の深さを誇示する余裕も見せた。
 逆に小沢氏を「古い永田町の代表選手」と呼ぶ安倍氏は、小沢氏との対決を「新しい自民VS古い自民」と位置づけ攻撃を強める構え。「安倍VS小沢」の戦いは有権者の目にどうに映るのか。それが、補選の行方を大きく左右しそうだ。


 とくに、これは何だ?
 幹部の一人は「安倍氏は岸氏のやったことをすべて肯定したいだけ」と指摘。別の幹部も「岸氏の業績をすべて否定はしないが、A級戦犯容疑者であり、危険な側面もある。安倍氏が政治的に岸氏のDNAを継いでいるのか、検証する必要はある」と述べた。

 私は「A級戦犯など日本にいない」と主張する者であるが、仮に岸信介がA級戦犯でありなおかつ極悪人だとしよう。そうだとしても、その人の孫であるからといって批判の根拠とするのは、出自で人を見下す差別主義者と何が違うのか。先祖が親日だったという理由だけで財産を没収しようとするどこぞのバカ大統領と、何の違いがあるというのか。
 しかし、与党批判に「A級戦犯」を持ち出したら終わりだろ……中国や韓国と同じことを、日本人がやってるという、情けないとしか形容できぬお話。

 もちろん、ほかにも、気になる部分はある。
 自民党の綱領に自主憲法の制定が含まれていることを考えれば、安倍さんの憲法改正の考えはまさに自民党が為すべき仕事であるのに、なぜにそれが「保守亜流」になるのか。旧社会党の議員を抱えながら、なぜに民主党が「保守本流」なのか。まったくわけが分からない。
 参院選は自公の過半数割れの可能性が高いとは、どういう根拠に基づく推測なのか。確かに厳しい選挙戦にはなろうが、根拠を示さねばただの妄想に過ぎない。
 
 まぁ、バカ幹部の「祖父が悪人なら孫も悪人」という愚劣極まる物言いがなければ(勿論私は岸さんを悪人とは思ってません)、無視していた記事だけどな。メディアは「自民党総裁選は盛り上がらない」とか言ってるが、無投票で小沢が代表に再選した民主党こそ、国民の関心からかけ離れたところに存在していると思うのだが。
 カウンターパートとしての民主党に期待していた時期もあったが、小沢が代表になってからは、批判のための批判しかおこなわない「ニュー・社会党」にしか見えず、もはや期待していない。
 
 ついでに、この発言も引いておく。

拉致進展なし、安倍氏にも責任=鳩山民主幹事長が批判(時事)
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は13日午前、松山市内で開かれたUIゼンセン同盟の定期大会であいさつし、北朝鮮による日本人拉致問題について「この1、2年、進展していない。責任の多くは小泉純一郎首相もそうだが、安倍晋三官房長官にもあると言わざるを得ない」と述べた。
 さらに鳩山氏は「安倍氏は自民党の役職に就いていた時にははっきりとした物言いをしてきた。しかし、官房長官になって責任を取れる立場になってから、拉致問題がどこまで進展したのか」と疑問を呈した。


 確かにそうだ。安倍さんは最近拉致について語らぬわけではないが、物言いが大人しくなってしまい、私も不満である。しかし、では拉致対策本部長のお前は何をしているのだ?物事を動かす立場にない人間が、その立場にある人間に「動いてくれ」と批判するのとはわけが違う。自分を棚に上げて、批判のための批判に拉致問題を利用するな。



何しに来たんだろう (9/13)

 母親の体調が悪く、休日なので拙者が家事を代行。ゆえに、お馬鹿ニュースでお茶を濁します。

http://bbs.enjoykorea.jp/tbbs/read.php?board_id=pmilitary&nid=30334

 韓国海軍の補給艦「デーチョン」が横須賀に寄港、帰ろうとエンジン始動させたときに変速機のオイルが漏れて引火、自爆をカマした模様。



 怪我人がなかったようで、それは幸い。
 しかし、ドリフのコントを彷彿とさせるような珍事だ。



 表敬訪問なのに自国の国旗をデカデカと掲げるからバチが当たったんだよ。



泥棒に譲歩 (9/12)

竹島周辺での放射能調査、日本が共同実施を提案(9/8日経)
 日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)周辺海域を含む日本海での放射能調査について、日本政府が日韓による共同調査を提案していることが8日、分かった。ソウルで7日まで開いた「日韓戦略対話」で谷内正太郎外務次官が柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商第一次官に提示し、韓国側と調整に入った。
 日本側は竹島周辺海域の3、4カ所で放射能調査を実施したいとの意向を伝達。そのうえで(1)韓国が自国の排他的経済水域(EEZ)と主張する竹島近海の地点を韓国が担当(2)その外周を日本側が調査(3)調査終了後、分析結果を両国が速やかに共有――との案を提示した。韓国側は盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が海外訪問中のため、大統領の意向を踏まえて共同調査に応じるかどうか最終判断する見通し。
 日韓両国は旧ソ連などが日本海に放射性廃棄物を投棄していたことを受け、1994年から放射能調査を実施しており、94、95両年は共同で調査した。

 自分の領海なのに、韓国に調査実施の意向を提案している時点で納得いかない。そのうえ、竹島近海の調査を韓国に担当させるなど、とんでもない譲歩をしようとしている分析結果を韓国が本当に共有させてくれるのかどうか、非常に疑問なのだが。

 で、結論が出た模様。

<竹島放射能調査>来月中に韓国と共同で実施 外務省(毎日)
 外務省の谷内正太郎事務次官は11日の記者会見で、日本が計画していた竹島周辺海域での放射能調査を韓国と共同で来月中に実施すると発表した。日本が毎年調査している竹島周辺の3カ所に韓国が新たに要求した日本側海域の3カ所を加えた計6カ所を対象とし、両国の調査船に双方の担当者が乗り込む形で調査、データを交換する。
 同調査は旧ソ連が海洋投棄した放射性廃棄物の影響を調べるもので、93年から毎年行われている。日韓両国とロシアが共同で実施した94、95年を除き日本が単独で調査してきたが、今年は日韓間の対立のあおりで、韓国側が反対していた。日本側海域を含む共同調査を受け入れることで日本が譲歩した格好だ。


放射性廃棄物投棄の海洋調査、日韓共同で10月に実施(読売)
 谷内正太郎外務次官は11日の記者会見で、旧ソ連、ロシアによる日本海への放射性廃棄物投棄の汚染状況に関する海洋調査を、日韓共同で10月中に6地点で実施すると正式に発表した。
 調査は、日韓双方が調査船を同じ地点に向かわせ、互いに相手国の調査員を同乗させて行う。取得したデータは交換する。
 6地点のうち、3地点は日韓双方が主張する排他的経済水域(EEZ)が重複している海域内だが、残る3地点は日本側EEZ内。韓国側が「海流の流れをさかのぼって調べる必要がある」と主張し、日本側が承諾した。
 日本はここ約10年間は、放射能調査を単独で実施してきた。今回の合意では、共同調査を認めた上に、韓国側EEZ内では共同調査を行わないなど、韓国側への配慮が目立つ内容。日本政府筋は「ポスト小泉の新政権発足早々、日韓が衝突する事態を回避するため、譲歩した」と説明している。


 結局、韓国に都合の良い条件はそのまま。日本が日本の主張を毅然と訴え続ける以外に、問題解決の道はない。竹島を韓国に譲るという解決の道を選ぶのなら別だが。
 不法占拠している犯罪国家に対しては、その罪を訴え続けて全く譲歩しないのが、採るべき行動ではなかろうか。譲歩すれば、韓国の主張に理があるかのように世界から見られしまいか。ましてや韓国、譲歩すれば更につけあがるのは目に見えている。日本は粛々と調査をおこなえばいいのに…。 

 だいたい、「新政権発足早々衝突する事態を回避」って何だ。安倍さんや麻生さんが、譲歩するよう頼んだのか?ハニー谷垣さんは頼みそうだけど。


次に、イラク戦の大義名分が潰えたことについての、武部クンと加藤さんの対応。

武部自民幹事長、イラク戦争の検証が必要=加藤氏、政府は誤り認めよ(時事)
 自民党の武部勤幹事長は10日午前のテレビ朝日の番組で、米上院情報特別委員会がイラクの旧フセイン政権と国際テロ組織アルカイダとの関係を否定した報告書を発表したことについて「われわれもしっかり検証しなければいけない」と述べた。ただ、「それ(報告書)を見てその通りと断定してコメントすることは差し控えたい」と報告書への評価は避けた。
 一方、加藤紘一元幹事長は同じ番組で、「ブッシュ大統領も今回の発表以前に『自分たちが開戦に至った時の情報は間違いだった』と認めている。日本政府も『あれはまずかったな』と早めに言った方が泥沼に入らない」と述べ、日本政府も誤りを認めるべきだとの考えを示した。


 そりゃ、アメリカのやり方には問題があっただろう。開戦の手続きに問題があるということはイラク戦争開始時から書いていたし、今イラク戦争の結果を見てもやはりアメリカのやり方は拙なかったと思う。
 しかし、「アメリカのやり方に関する問題」と、「それに日本が協力するか否か」という問題は、もちろん重なる部分はあるが、基本的には別問題だ。更に言えば、日本は「イラク戦争自体」には加担していない。なおさら、アメリカの問題と日本が協力したことの是非は、分けて考えるべきである。加藤紘一の「アメリカのやり方が間違いだった、だから協力するのも間違いだった」というのは、異なる事案を混同させる暴論ではないか。(ちなみに私は、自衛隊を軍隊として認めないままの、つまり武器使用を厳しく制限された状態での派兵には反対であったが、アメリカに恩を売ることには反対ではなかった)
 恩を売ったうえでアメリカの力を利用して、例えば対北朝鮮政策で強硬な施策を繰り出すというようなことができているかと言えば、かなり疑問ではあり、その意味ではイラク派兵は決して大成功とは言えないとは思うが。


 おまけ1。

【中国】飲酒頻度:日本最多の「ほぼ毎日」、中国では少数派(サーチナ・中国情報局)
 日中両国の一般消費者にお酒を飲む頻度を尋ねたところ、日本では「ほぼ毎日」(21.3%)がトップだったが、中国では2−3カ月に1回以下が21.5%で最多となった。また、中国では「お酒を飲まない(飲んだことがない)」が15.3%となっており、お酒をあまり飲まない人が全体の4割近くを占めるなど、両国の飲酒習慣の違いが浮かびあがった。
 アルコール消費大国と言われるだけあって、日本の一般消費者は「ほぼ毎日」、「週に1−2日」(18.5%)、「週に3−4日」(13.4%)の順に多かったが、中国ではお酒を飲む頻度はそれほど高くなく、第2位以下は、「週に1−2日」(19.8%)、「月に2−3日」(17.1%)の順となった。

 調査結果を信じるとして、中国人はもっと酒好きなイメージだったのだが…張飛とか李白とか。古いか。酔っぱらった勢い共産党批判をしたら殺されるから飲まない…とか?
 飲み会の席や、人様から酒をいただいたときにしか飲まない拙者としては、日本人はよう飲むなぁ、と。いや、親父もほぼ毎日飲んでいたな。親父も日本人だったわ。宣銅烈みたいな顔してるから、最も身近な日本人として認識してなかった。すまん、親父。


 おまけ2。ちょっと前の話だけど。

FC岐阜、JFL昇格へ正念場 東海社会人 1部リーグV(中日)
 サッカーの東海社会人一部リーグ(中日新聞社共催)を初めて制したFC岐阜。九日、静岡県藤枝市民グラウンドで行われた中央防犯藤枝FC戦で6−0と圧勝した。今季、日本フットボールリーグ(JFL)入りという高い目標を掲げるだけに、JFLへの挑戦権をかけた全国地域リーグ決勝大会への進出は、シナリオ通りの展開。今後の戦いが、本当の正念場となる。

 JFL入りという目標をかなえる上でも正念場だし、周辺のサポート大勢を整える意味でも、これからしばらくは正念場だろう。



自己主張する人、できない人 (9/11)

 土日は基本的に更新を休むので、金曜日の夜以降、書きたいことがたまってしまい、どうしても月曜日は文章量が多くなってしまう。別の曜日に分散させればいいのだろうけど、書きたいことはなるべく早く書いた方がすっきりするし。本当は、ニュースの鮮度に関係ない濃い内容を書けたらいいのだが、それほどの能力はない。
 てことで、ここ数日のニュースをつらつらと。


お前、抹殺するぞ!!(山本一太のblog)
 午後11時50分。東京の部屋でキーボードを動かしている。夕方から某テレビ番組(最終回スペシャル版)の収録に参加。ゲストの1人としてやってきた某大物政治家が近づいてきて(怒りの表情を露にしながら)こう言った。「おい、お前、オレの復党の件について反対だとか何だとか言ってるらしいじゃないか...あんまり調子に乗るなよ。お前、『抹殺するぞ!!』」
 (中略)
 「お前、抹殺してやるぞ!!」これはまさしく「恫喝」だ。これ以上、何かを言ったら「政治生命を終わらせてやる」という意味だろうか。(それとも???)「偉い人々」から罵倒されたり、激しく叱責されたりしたことは何度もある。が、ここまで言われたことはない。どんな状況であろうと、政治家が政治家に対して使うべき言葉ではない。これが「お前はけしからん!」とか、「2度とそんな発言をするな!」という表現だったら、(ぺこりと頭を下げて)「ご迷惑をかけてすみません。が、私の意見ですから!」と応じたかもしれないが...。とにかく、このセリフには本当に「がっかり」した。サムライの精神を持った「品格のある政治家」だと思っていた。ある意味で、尊敬の念を抱いていた先輩議員だったからだ。(後略)

 政治生命を賭けて何事か為そうとするのであるのならば、その中で「抹殺」という言葉が出てくることもあるんじゃないのか。勿論、「抹殺」が比喩であることが前提だが。だいたい、郵政選挙で平沼さん達を抹殺しようとしたのは小泉さんの側であったのだ(ただ、郵政選挙における小泉さんのやり方を、私は全面的に否定しているわけではない。国民に訴えるやり方や国民に信を問う解散というのは間違ってはいない。ただし、訴えている中身や争点設定に問題があったとは考えているが)。
 小泉さんや安倍さんの腰巾着に成り下がっている男に対し、平沼さん(?)が腹立たしく思うのも無理はなかろうて。実際に抹殺されかけたわけだし。
 大樹の会(特定郵便局長OBの会)が国民新党や新党日本に多額の献金をおこなっていた(大樹、郵政造反組に1億3千万円寄付 特定局長から借金:9/8朝日、平沼さんの名はないのだが…)ことを以て、平沼さんを「利権のために郵政民営化に反対し、小泉を罵倒した。胡散臭い人間だ」と述べる人も見かけたが、記事を見るに「民営化に反対したから資金提供した」という流れであって、資金提供を受けたから民営化反対という話ではない。まぁ郵政に関してはもしかしたらお金が背後に関係するかもしれないが、その他様々な政策に関して平沼さんの意見は聞くべき部分もあるわけで、「お金で政策を決める男」と見なすのはどうかな、と。
 もちろん、平沼さんが何の欠点もない完全無欠の政治家と言うつもりはないが(いったん批判した小泉訪朝を直後に評価する辺りは確かに胡散臭い)、拉致問題や皇室典範に関する視点には概ね肯けるし、一太や小泉さんよりは遙かに信頼できる政治家だ。平沼さんは、訳の分からんCDなど出さない。

 一太か平沼さんか選べと言われたら、迷わず俺は平沼さん。
 ただ、自民党復党は、政策上の大義名分がきっちり説明できないようでは、すべきではないと思う。例えば、拉致問題を政権の中心テーマに据えるというのであれば平沼氏の復党は理解できる。しかしそうではないのに、「小泉改革の後継者」という位置付けの安倍政権が平沼さんを復党…というのは、筋が通らない。


 で、その安倍さんの話。

「拉致」、全面解決に取り組む=安倍官房長官(時事)
 安倍晋三官房長官は9日、都内で行った街頭演説で、対北朝鮮政策について「日本と北朝鮮の間には、核、ミサイル、そして拉致問題がある。1人の日本人の命もおろそかにしないとの思いで、拉致問題の全面解決に取り組んでいく」と述べ、解決への決意を改めて強調した。

 本当にお願いします。是非是非強気にかつ理性的に対北朝鮮政策を進めて欲しい。
 安倍さんのキモは、国家観と歴史観だと思うので、その点でブレてしまうと、私としては「岸信介の孫」という意外に何の魅力もない政治家になってしまう。拉致被害者に対して国は何を為すべきか、それをきっちり理解してくれてる人だと今は信じてます。
 小泉政権の後継者ではあっても、AA会議での演説のようなモンは引き継がないで欲しいと思っているのだが…

村山談話踏襲、明言せず 安倍氏、大戦評価「歴史家に」(9/7、0時10分朝日)
 安倍官房長官は6日、朝日新聞などのインタビューに応じ、「植民地支配と侵略」を反省し、謝罪した95年の村山首相談話について「歴史的な談話だ」としつつ、自らの政権で「村山談話」を踏襲するかどうかについては、「次の内閣では、その内閣において過去の戦争についての認識を示すべきではないかと思う」と明言を避けた。安倍氏は昨年10月の官房長官就任以降、先の大戦に対する評価を避けており、首相就任後も「歴史家に委ねる」との従来の姿勢を続ける考えを示したものだ。
 村山談話は、過去の「植民地支配と侵略」について「アジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えた」として「痛切な反省」と「心からのおわび」を表明している。小泉首相も国会答弁で、村山談話について「同じ認識を共有している」と明言している。
 しかし、安倍氏は村山談話や、談話をもとに歴代首相が謝罪を繰り返してきたことへの違和感を周辺に漏らしてきた。
 6日、インタビュー直後の記者会見で、新たな歴史認識を出す場合、どのような形式を考えているかを問われ、安倍氏は「村山談話は歴史的な談話になっている。さらに何か談話を出すことは必要ないのではないか。歴史認識については本来、歴史家に任せるべきものではないか」と語った。自らの歴史認識を談話の形で示す考えはないことを明らかにしたものだ。
 さらに「村山談話を踏襲しないのか」と問われ、安倍氏は「(談話が)戦後50年の終戦記念日に、政府として内外に示したものであるということは、その通りだ」などと述べるにとどめた。
 歴史教科書の検定をめぐって近隣国に配慮するとした政府の「近隣諸国条項」については、「近隣諸国がどういう感情を持っているか、頭に入れながらということになる。今、その条項を直ちに廃棄するということは考えていない」と述べた。


 できれば村山談話など完全否定して欲しいというのが私の気持ちではあるが、かつての内閣が公式に発表した声明を(しかも総裁「候補」の身分のうちに)否定するのも難しいのだろう。談話を踏襲した発言をおこなわず、徹底的に無視をするというのが現実的な手段でもあろうから、とりあえず村山談話を引き継がねばいい。教科書の近隣諸国条項についての発言も気になりつつ、それでも、上の朝日記事のようなスタンスはベターな選択かなと思っていたら…

安倍官房長官、歴史認識「村山談話の精神引き継ぐ」(9/7、22時日経)
 安倍晋三官房長官は7日の記者会見で、歴史認識に関する1995年の村山富市首相談話については「政府として出した談話で、基本的にはその精神を引き継いでいく」と表明した。同時に「政権ができる時にそういう認識をさらに示す必要があるのかという気がする」と述べ、首相に就任した場合に自らの歴史認識を談話の形で示す考えはないことも強調した。
 安倍氏は「先の大戦で多くの国々に大きな被害を与え、傷跡を残したことに対する率直な反省の中で平和で民主的な国をつくってきた」と指摘。そのうえで「戦争の歴史的な評価や原因については歴史家に任せるべきではないか」と語った。


 なんだかなぁ……。仮に「首相になる」ためには最良の選択だとしても、こう言わないと首相になれないという状況はやっぱり好ましくないわけで。
 いや、勇ましければいいってモンでもないのだが、細かい意見の違いを無視して「小泉政権を引き継ぐ」という形で丸く収めていこう、というのであれば、それは安倍政権の寿命を縮めることにしかならないのではないか、と危惧する。主張したいことを主張せずに、自民党の多くが一致するような部分についてのみ意見を発するようになれば、拉致問題や憲法改正という部分で安倍さんを支持している人が、いずれ離れてしまうんじゃなかろうか。


 おまけ。
五輪と「怪しげな日本人」(本多 勝一)(週刊金曜日)
 オリンピックの国内立候補都市として、日本では福岡と東京が名のり出たさい、政治学者の姜尚中・東京大学大学院教授は福岡を応援する演説をしたそうだ。『朝日新聞』(8月31日朝刊)によれば、演説で姜教授は「金持ちの、金持ちによる、金持ちのためのオリンピックで、世界に勝てますか」と東京を批判したという。
 すると、石原知事は東京に決まった祝賀パーティーのあいさつで、「怪しげな外国人が出てきてね。生意気だ、あいつは」などと述べた。この記事はつづいて「姜教授は在日韓国人2世で、熊本で生まれ育った」と注釈している。
 要するに石原シンタローという「怪しげな日本人」が、れいによって差別言辞をたれ流しているわけだが、問題の本質はこんな差別男にあるのではない。差別男を「首都」の「知事」に「選出」する東京都民の民度にある。
(前半抜粋)

 いや、「怪しげな日本人コンテスト」が開かれれば上位入賞間違い無しのあんたが言っても、説得力皆無。
 嘘をでっち上げて過去の日本人を悪鬼羅刹のごとく描くことこそ、差別的言辞だと思うのだがね。あんたは、日本人のくせに日本人差別をしているのだよ。



買ったCD (9/8)

 「ワイドスクランブル(テレ朝)」を見ていたら、皇室典範改正に絡んで電話アンケートをやっていたのだが、選択肢が、
1.男系男子のみ
2.女性天皇も認める
 なんじゃこれ。「男系維持でも女性天皇は認める」という人も、「男女平等で」という人も、両方2になっちまう。うちの母も政治ネタに興味全く無しのカミさんも、既に「女性天皇」と「女系天皇」の区別は付いているくらいなので、テレビ局の人間が分かってないというのは考えにくい。わざとだな。
 と思っていたら、大和田獏が「これ女性天皇を認めるという中には当然男系女性天皇と女性女系天皇と、両方含まれてはいるんですけども」って言及しやがったらしい(拙者、途中から見てないんで)。このクズ番組の詳細と突っ込みは、「ぼやきくっくり」さんを参照されたし。


 さて。
 水曜日、Blind Guardianの新作を買いに行こうとしたが、ZENOの新作とDREAM THEATERのライブアルバムが出ていたこと、なおかつ金の余裕がなかったことで、そちらを優先し、ブラガは見送り。

 ZENOはZENOらしい、素晴らしいアルバム。Voはマイケル・フレクシグではないが、ボン・ジョヴィっぽい声で、新しい魅力を引き出している。メロディアスなハードロックが好きな人は、FAIR WARNINGの新作と併せて聴くが吉。
 なんだかんだで、兄弟で感性って似るのかねぇ(ジーノ・ロートはウリ・ジョン・ロートの実弟)。二人とも作品発表ペースが遅い仙人だし。



 DREAM THEATERのライヴは、オーケストラとの共演も収めた3枚組。スタジオアルバムにはないエネルギーを備えたライヴ盤こそ、このバンドの魅力が詰まっている。40分以上にわたる「Six Degrees of Inner Turbulence」のオーケストラは圧巻……「Overture」以外はあんまり目立っていないんだけど。
 「Stream of Consciousness」をオーケストラとやって欲しかったな。



 このバンドには、一生付いていく所存。


追記、というかおまけ。
 クライン婆さんの日記を久々に見たが、敬語の使い方とか皇族の方々の呼称がむちゃくちゃで笑える。

9/10さらに追記。
 「内親王紀子さま兵家、何カ所か直してあるけど、一箇所まだ残ってるぞ。がんばれ、婆さん。



ひでぇな (9/7)

 慶賀すべき出来事に水を差す者は必ずいるもので。
 お通夜みたいな表情で「生まれてきた子は否応なしに皇位継承の議論に利用されていきます…」とほざき奉祝の言葉を全く発さなかった筑紫だとか、皇室の運営費のような銭勘定をハレの日に持ち出すテレ朝とかはまだかわいいモンで、「○○すればいいのにと思っていた」とかいう気違いブロガーや(気分悪くなるので一部伏せ字、リンクも無し)、根拠無しの罵詈雑言を浴びせたがすぐにエントリを削除しくさったきっことか言う生きる価値もないゴミクズとか(「アップの順序を間違った」とか言うから明日にアップし直すのかな、てか見るつもりないけど)。どういう文章かみたい人は、ググればいくらでも出てくると思うんで、探してください。

 怒りも感じるが、むしろ、あぁ人間として必要なものの一部が欠けてしまった人っているんだなぁ、と珍しい昆虫を観察するような気分も強い。きっこの日記は、去年か一昨年辺りに一度見て「まとまった文章書け」という感想しか持たなかったが、知らぬ間にこんなにキチガイに変貌していたのな。いや、噂には聞いていたが。


お知らせ (9/7)

 拉致を題材にした映画製作に関する、お知らせ。
 以前、カンパについて当欄で紹介させていただいたが、ダイヤルQ2でのカンパが、中止になる模様。

拉致映画製作実行委員会
 これまで、ダイヤルQ2で「須藤久の映画情報3分間コラム」を放送し、その対価としてご支援のカンパをいただいた参りました。しかし、コラムの内容に関して、ダイヤルQ2を運営するNTTの『倫理審査委員会』から度々「中止」の“命令”が出るようになりました。何度かは文言を修正して応じましたが、語りたいことも語れない状態で続けていくことは意に反することでもあり、この度、9月いぱいでダイヤルQ2を中止させていただくことにいたしました。

 振り込みによるカンパは可能です。

http://kouzanji.s220.xrea.com/modules/tinyd2/index.php?id=4
郵便局
口座記号・口座番号
15520-27119481
加入者名(口座名義)拉致映画製作実行委員会

イーバンク銀行
支店名 ビート支店(支店番号210)
口座番号:普通預金 2533545
口座名義:須藤久吉(すどう ひさよし)


 また、映画の内容に関しても、一部明らかになってきました。

映画の基本構成(拉致映画製作実行委員会)
主たるスタッフ
構成・脚本 : 須藤 久、荒木和博(特定失踪者問題調査会代表)、小池要之助
監 督 : 須藤 久

映画製作における基本姿勢
1.手 法
この映画は、あくまで劇映画であり、ドキュメンタリー映画ではない。
2.主 題
この映画の主題は、拉致問題を民族の「受難」として受け止める。
3.主 役
したがって、映画の主役は、政府公認の16名とその家族だけではなく、政府未公認の特定失踪者480名余人とその家族を含む「群像」とする。
4.目 的
(1)この映画の目的は、拉致された同胞を如何に救出するかということである。もはや拉致問題は、第一次啓蒙運動の時期は過ぎたと考える。
(2)さらに重要な目的は、この「民族の受難」をどうしても明らかにしたくない「闇の権力」が我が日本に隠然として存在していることを描ききることである。
(3)そして最後に、さらに決定的に重要な目的は、「人間とは何か」を問うことである。
拉致された日本人がいることを我々は知っている。知っていながら、我々は行動することがイヤなので、“対話で”“対話で”と叫ぶクセがある。これは、もはや「政治」などではない、「人間」の問題である。人間とは、果たしてどんな生き物なのか?我々は誰に問うのでもなく、我々自身に深く問い続けなければならない。




ただただ嬉しい、めでたい (9/6)

 親王殿下のご誕生、心よりお慶び申し上げます。秋篠宮両殿下、本当にありがとうございます。

 「改革」が絶対的な意義を持つと勘違いしている人間によって、伝統を破壊されそうになっていたところに、ご懐妊の知らせ、そして親王殿下のご生誕。理屈の上では宗教的なものを信じようとしない拙者ではあるが、情念の部分ではやはり「日本は神の国だなぁ」と感じた。速報見たときは、鳥肌が立った(もちろんいい意味で)。

 国旗を、万国旗のごとくいくつも並び立てたい気分に襲われる。今日は休みだから、大量に買ってこようかなぁ。



安吾賞とヤキソバ頭の話 (9/6)

 「安吾賞」の話題作りに利用した、ってことはないよな、新潟市長?

安吾賞特別賞に横田夫妻(産経)
 新潟市出身の作家、坂口安吾の生誕100年を記念して市が創設した「安吾賞」の第1回受賞者が4日、発表され、市長が選ぶ「特別賞」に北朝鮮による拉致被害者、横田めぐみさん=拉致当時(13)=の両親、滋さん(73)と早紀江さん(70)が選ばれた。「息の長い孤独な戦いを続け、市民に勇気を与えた」(篠田昭市長)が理由。安吾賞には劇作家・演出家の野田秀樹さん(50)が選ばれた。

 確かに、横田夫妻の精神力、行動力には、最大級の敬意を表さずにはいられない。
 しかし、それに対して「賞を授与する」というのは変ではないか。二人は、息の長い戦いを「続けた」のではない。続けざるを得なかったのだ。しかも、まだ戦いは終わっていない。お二人が戦わなければならなくなったのはまさしく北朝鮮のせいだが、戦いが長引いたのは、日本の政治家とそれを支える私たち国民の責任でもある。それなのに、「勇気を与えた」とはどういう言辞か。市長の言葉は、拉致を他人事にしかとらえていないようにしか見えぬ。


<加藤氏実家放火>石坂啓さんら「言論へのテロ」で声明(毎日)
 加藤紘一・元自民党幹事長の実家と事務所が放火された事件に対し、漫画家の石坂啓さんや上原公子・東京都国立市長らが5日、「民主主義にとってテロは敵だ。言論封じのあらゆるテロを許さない」と非難する共同アピールを発表した。石坂さんら13人の呼びかけに802人が賛同した。
 東京都内で記者会見した石坂さんは「以前なら描けた表現が、この数年で、できなくなってきている。これからもっと表現の自由が脅かされないかと心配だ。加藤さんの事件を見落とすと次の時代にはもっとひどいことになる」と危機感を表明。内田雅敏弁護士は「事件への反応が遅いことを危ぐしたが、まだ手遅れではない。燎原(りょうげん)の火のように(非難する声が)広がることを期待したい」と話した。


 「民主主義にとってテロは敵だ」の部分には同意。加藤さんの事務所と自宅を燃やした馬鹿野郎には何の大義もないし、それを称賛するのは右翼とか左翼以前に人間としてクズ、と述べておいた上で…

 ヤキソバ頭によれば、「以前なら描けた表現がこの数年でできなくなってきている」とのこと。ちょいと右寄りの政治家さん達からすれば、「昔の方が、ちょっと中国や韓国を批判することを言ったり先の戦争のプラス面に言及すると、閣僚を辞職させられたりして、表現の自由がなかった」と反論したいところだろうね。

 左巻き言論に対して、かつては批判があまり為されなかっただけのことではないか。右寄り言論に関して言えば、かつてよりもよっぽど「表現の自由」が保証されている。むしろネットによって、かつて無いほどに広範囲に自分の意見を発信することができている。確かに今は「左巻き受難」の時代といえるかもしれないが、それは石坂のような人間が非論理的な言説を弄してきた結果であり、自業自得でしかない。

 妙な意見に対して反論することが、「表現の自由への脅迫」なのかねぇ。つまりは、言いたいことを言わせろ、私たちに批判をするな、ということか。自分たちの勢力が批判に対して反論できないことを以て、「表現の自由が脅かされる」と騒ぐのは、ただの甘え。表現することに自由が存在するのなら、それを批判する自由も存在するし、馬鹿な意見をバカと揶揄するのも自由。表現する自由には、批判を受ける義務が伴う。批判されたくなければ表現しなければいい。

 こういうズレた議論を展開するバカを元気づけてしまったという意味でも、放火犯は万死に値する。

 そういえば、ヤキソバさん、アメリカに対するテロに関しては、好意的な意見をのたまってなかったっけ?そっちのテロは批判しなくていいの?



オシム叩き早くも (9/5)

 ZAKZAKに対して何か論ずるのもアレとは思いつつ、やっぱこういう論調が出てきたな、とあまりに予想通りだったので。

オシム語録消えボヤキ連発…29分25秒の言い訳会見(ZAKZAK)
 【ジッダ(サウジアラビア)=夕刊フジ編集委員・久保武司】それを言ったらおしまいだ! 3日、日本代表はサウジアラビアと当地でアジア杯予選を行い、0−1で敗れた。サウジ戦は90年北京アジア大会以来、16年ぶりの敗戦。オシム監督(65)にとっては就任3戦目の初黒星だが「負けるのも悪くない!」とサバサバした表情だ。加えて、選手へのダメ出しを連発して、なんとも後味の悪い初黒星となった。
 これまで絶賛の嵐だったオシム語録も、結果が出なければ、ただの言い訳だ。
 オシム監督は、「サポーターも、報道陣ももっと怒ってください。われわれは現実からスタートしますから…」と、就任3戦目で迎えた初黒星を淡々と振り返った。
 試合は、まさにアジアレベルという言葉がぴったりの内容。特に前半の日本は気温35度、湿度80%という日本の熱帯夜以上の劣悪な気象条件もあって、ミスパスを連発したが「白(サウジアラビア)と青(日本)のユニホームの色を間違えたのでしょう。それにしても相手に簡単にパスを出し過ぎだ。だから私は怒りました」とオシム監督。
 前半30分、FW田中達(浦和)が決定機を逃し、その3分後にはFW巻(千葉)がこれまた決定的なヘディングを空振り。まさに日本のお家芸となった「FWの決定力不足」のオンパレードになった。それでもオシム監督は、「これは一朝一夕で治るわけがない。選手たちが教育を受けていないのだから仕方ない」と、技術のなさを嘆いている。
 日本はアジア杯V2中のチャンピオン。歴代のトルシエ、ジーコ両監督は、批判を受けながら、アジアでは確実に勝ってきた。サウジ戦の敗退は90年北京アジア大会、横山ジャパン以来のこと。
 「日本の左サイドが問題。W杯での経験があるのに誤算だ」と名指しこそしなかったが、DF駒野(広島)にダメ出し。再三のチャンスを決められなかった原因は、FWにあるのではなく「遠藤、アレックス、鈴木、阿部のMF陣が前線としっかりからまないから、無駄な動きが多い」とMF陣をバッサリと切り捨てている。
 後半28分の失点は、DF闘莉王がはじいたボールを押し込まれた形。この点についても「優れたストッパー(DF)が日本にはいない。背が高く、足下でしっかりさばける選手がいない」とDF陣にも不満タラタラだった。
 ジーコ前監督は「日本人はチャンスが作れるけど、シュートがとにかく下手」とシュート練習を繰り返していたが、名指しで選手にダメ出しすることは一切しなかった。そして、最後のダメ押しは「失点の場面は第4の審判の交代が遅いからだ。Jリーグでも5試合はあった。すべて(オシムが指揮をしていた)ジェフ千葉が負けた試合だった」と、審判批判まで展開。
 語録ばかりがスポットを浴び、試合でオシムマジックはまったく披露されない。「私も胸は痛い。でも、選手と一緒のバスには乗りたくない」という言葉で締めくくった敗戦会見は、29分25秒のロングラン。だれが聞いても言い訳のオンパレードで、名監督のオーラはまったく感じられなかった。

【戦評】
 日本は相手より多くの好機を築きながら、ゴール前で決め手を欠いた。互いに慎重な立ち上がりから、前半30分に三都主の左クロスを田中達が合わせ、4分後にも田中達の突破から遠藤がシュートを放ったが、ともにGKの好守に阻まれた。
 後半も加地の右クロスでゴールを脅かしたが、崩せなかった。逆に後半28分、中盤で不用意にボールを失って速攻を浴び、シュートのこぼれ球を押し込まれた。敵地での厳しい戦いとはいえ、後半に主導権を奪われ、攻守に連係の精度を欠いた。


 監督が替わればすぐにチーム状態がコロッと変わると思い込んでるバカが、スポーツを担当するな、と。若手を育てるべきだと言っておきながら、若いチームの成長を我慢することもできない。負ければ叩くのはマスコミの仕事とはいえ、ちょいと無節操過ぎやしませんか。
 で、メディアの豹変の次は、似非サポの「オシム解任デモ」かね?


 次に、ちょっと古い話を。

靖国神社、朝鮮戦争で死亡した元海保職員の合祀を拒否(9/2朝日)
 朝鮮戦争時に北朝鮮沖で掃海作業中、乗っていた掃海艇が機雷に触れて爆発し、死亡した元海上保安庁職員の遺族が、「国に殉じた戦死者だ」として靖国神社に合祀(ごうし)を求めていた問題で、神社側が要請を拒否していたことが2日、分かった。同神社は遺族への回答書で、合祀の範囲について「太平洋戦争の戦没者まで」とし、朝鮮戦争は対象外とした。
 合祀を求めていたのは、弟の坂太郎さん(当時21)を亡くした大阪市浪速区の会社役員、中谷藤市(とういち)さん(79)。
 靖国神社は8月25日付の回答書で、「時代ごとの基準に基づき、国が『戦没者』と認め、名前が判明した方をお祀(まつ)りしてきた」と説明。「協議の結果、朝鮮戦争にあっては現在のところ合祀基準外」と結論づけた。
 坂太郎さんは50年10月、米軍の要請で極秘に編成された海上保安庁の特別掃海隊員として、北朝鮮の元山(ウォンサン)沖に出動し、死亡。戦争放棄をうたう戦後憲法が発効していたことから、同庁は遺族に口外を禁じ、事故記録も廃棄されたという。
 中谷さんは「弟は戦後の『戦死者』第1号であり、神社には再考を求めたい」と話しており、今後も合祀申請を続ける構えだ。


 国のために働き命を失った方ゆえ、合祀してあげて欲しいというのがまず第一の感想。海上保安庁の職員だけでなく、カンボジアで殉職された警察官やイラクで亡くなった外交官もお祀りしてほしいし、もし海外での活動で命を失う自衛官が出てくれば、その方もお祀りできるようにしてほしい。
 ただ、この件で靖国神社を責めるのも酷な話で、仮に「殉職した自衛隊員も合祀できる」と主張すれば、一部マスコミや左巻きの大騒ぎは尋常でないだろう。一宗教法人としての靖国神社に対し、その批判を全面に受けても合祀の方向で頑張るよう要求するのも、無責任な話ではないかと思う(ゆえに国が靖国に関わること自体には私は賛成)。国のために命を捧げた方をお祀りすることに関しては、やはり国家が責任を持つべきであり、仮に今回の件で責めるとすれば、靖国神社について正面から語ろうとしない政治家をこそ責めるべきではなかろうか。


 最後に将軍サマ。

北の特別列車、国境近くに=金総書記がきょうにも訪中か−韓国紙(時事)
 【ソウル5日時事】5日付の韓国紙・中央日報は、北朝鮮の金正日総書記の特別列車が平壌を出発し、中国との国境に近い新義州に滞在していることが確認されたと報じた。早ければ5日にも金総書記が中国入りするという。
 金総書記の訪中については8月下旬から複数の韓国メディアが報じている。中央日報は北京の消息筋の情報として、金総書記の列車が新義州駅にあり、「5日訪中の可能性が大きい」と伝えた。また、別の消息筋は「北朝鮮の護衛担当者が8月25日に北京に来た」と指摘。金総書記の訪中準備に当たったとしている。
 一方で、「金総書記の列車が必ず通過する(中国遼寧省の)丹東周辺に4日夕まで差し迫った状況の変化は確認されていない」との情報もある。


 中国から何かお土産をもらってこられるのだろうか。
 中朝国境での、朝鮮への物資持ち出しに関しての規制が強くなったとか、朝鮮からの出稼ぎ労働者を旅券不備で大量に追放したとか、中国が北朝鮮に圧力めいたものを掛け始めているという話が出ているが、一方でこんな話もある。

中国企業の対北朝鮮投資、上半期に1億3千万ドル(聯合ニュース)
 【北京4日聯合】上半期の中国企業による北朝鮮への投資累計額は1億3000万ドル水準となった。駐北朝鮮大使館関係者が明らかにしたもので、中国メディアが報じた。
 中国吉林省の長春で2日から始まった北東アジア投資貿易博覧会に出席している駐朝中国大使館の谷金生参事によると、上半期に中国企業の対北朝鮮投資は44件、2億1935万ドルで合意に達している。このうち実際に投資されたのは1億2772万ドルとなった。
 中国からの投資分野は食品、電子、化学工業、医薬品、軽工業、衣類、建設資材、鉱山、飼料、運輸など多岐にわたっている。昨年1年間の実績は13件、8634万ドルで、実際の投資額は5874万ドルだったことを考えると、今年は上半期だけで昨年の通年実績を超えている。


 ま、仮に中国が北朝鮮に圧力を掛けるとしても、北朝鮮に言うことを聞かせるためか、国際的に支援しにくい状況でやむを得ず、という場合しかなく、水面下では北朝鮮を延命させるためにいろいろ手を打つだろうとは思うんで、対北投資が増えても「さもありなん」といったところ。
 制裁に即効性はないから、その間に、北朝鮮と対峙できるための準備を進めて欲しい。安倍さんに期待するのは、まさにその一点だ。



五輪とか安倍さんとかいろいろ (9/4)

 福岡生まれ(正確には隣の前原だが)の拙者としては、福岡でのオリンピックに夢を馳せていた。東京に決まったときは、やっぱり「結局金と知名度か、コラ」と思ったりもした。
 しかし、姜尚中が応援演説をおこない、しかも「可能ならサッカーW杯のときのような福岡と韓国・釜山の共同開催を期待している」なんてことを言ったと知り、東京に決まって安堵すべきだな、と思い直す。またもや日本の努力の尻馬に乗ろうとは、浅ましきかな、姜尚中。


 さて、遅ればせながら、安倍さんの総裁選への正式な出馬表明の話。

安倍氏が正式出馬表明 自民総裁選(産経)
 安倍晋三官房長官は1日午後、広島市内で記者会見し、自民党総裁選出馬を正式に表明するとともに、「美しい国、日本。」と題する政権構想を発表した。
 政権構想では、21世紀にふさわしい新たな憲法制定を打ち出し、(1)世界とアジアのための日米同盟強化(2)中韓両国との信頼関係強化―を掲げたほか、教育の抜本的改革や中央省庁再々編の断行を強調した。

≪安倍氏の政権構想要旨≫
 安倍晋三官房長官が1日発表した政権構想「美しい国、日本。」の要旨は次の通り。

 【政権の基本的方向性】
 ▽新たな時代を切り開く日本にふさわしい憲法の制定
 ▽開かれた保守主義
 ▽歴史遺産や景観、伝統文化などを大切にする
 ▽家族の価値や地域のあたたかさの再生
 ▽教育の抜本的改革
 ▽民間の自律と、過度の公的援助依存体質からの脱却
 ▽日本の強さを生かした積極的貢献

 【具体的政策】
 ▽政治のリーダーシップを確立
 一、政治家を政策決定の責任者として、官邸主導の政治リーダーシップを明確化。
 一、21世紀にふさわしい行政機構の抜本改革・再編を行う。
 一、定員削減や能力主義導入など公務員改革を断行。
 ▽自由と規律でオープンな経済社会
 一、小さく効率的な政府の推進。
 一、イノベーション活用で幅広い産業の生産性を向上。
 一、税と金融で中小企業を強力にバックアップ。
 一、誰もがチャレンジ、再チャレンジできる社会の実現。
 一、道州制ビジョンの策定で地方分権、行政スリム化を推進。
 一、財政を確実に健全化。経済成長を前提に歳出改革に優先取り組み。消費税負担の在り方など中長期的視点から総合的な税制改革の推進。
 ▽健全で安心できる社会の実現
 一、年金、医療、介護、社会福祉の一体的見直しを実施。
 一、社会保障番号の導入や徴収一元化の検討。
 一、学校、教師の評価制度の導入。
 ▽主張する外交で「強い日本、頼れる日本」
 一、「世界とアジアのための日米同盟」を強化させ、日米双方が「ともに汗をかく」体制を確立。
 一、開かれたアジアにおける強固な連帯の確立。中国、韓国など近隣諸国との信頼関係の強化。
 一、拉致問題、核・ミサイル問題など北朝鮮問題の解決を目指す。
 一、世界貿易機関(WTO)体制推進と同時に、自由貿易協定(FTA)や経済連携協定(EPA)の積極的活用により、アジア太平洋地域での共同体形成を強力に推進。
 一、世界において責任ある役割を果たす国になる。人道復興支援、大量破壊兵器拡散防止など平和構築への積極貢献と人材育成。
 一、官邸における外交・安全保障の司令塔機能を再編し強化。
 ▽党改革・新たな責任政党のビジョン
 一、候補者選定における公募・予備選挙の活用を徹底。
 ▽「戦後レジーム」から、新たな船出を
 一、21世紀の日本の国家像にふさわしい新たな憲法の制定に向けて取り組む。
 一、国連常任理事国入りを目指す。

 安倍さんのホームページで、政権構想パンフレットのpdfファイルがDLできる。

 「開かれた保守主義」って何だとかいった細かい疑問はあるが、示された方向性には概ね賛同。ただ、具体的な方策が述べられているわけではないので、判断のしようがないのが正直なところ。「まずは大まかな方向性を示す」という考えでこのような内容ならば、安倍氏の心中にある具体策を期待して待つだけのことだが、あまり具体的な内容に踏み込むと党内がまとまらないから、とか、首相になることを優先し今は火種を作らない、というような理由が背景にあるとすれば、安倍政権の行く末を心配せざるを得なくなる。
 安倍さんが目指している政策は、確固とした国家観に基づいて推し進めねばならないものばかり。ゆえに、多くの反発を乗り越えねば、成し遂げることは不可能。党内融和を考慮しすぎると、身動きがとれなくなり、1年ももたずに退陣ということになってしまわないだろうか。また、党内融和を図ろうとする中で、中川秀直などの胡散臭い連中が力をもつようなことになれば、安倍さんらしさが微塵も感じられぬ政権ができあがってしまうかもしれない。小泉政権が神に思えるような媚中・媚韓・媚米政権になったら目も当てられない。

 こんな心配が湧き上がるのも、去年一昨年とおこなっていた「8/15の靖国参拝」を今年はおこなわず、また靖国に関して論ずることを避けているからだ。「首相にならねば成し遂げたい政策は実行できない、だからまずは首相になることを何より優先する」という考えは理解できるが、靖国に関して持論を展開し(脳みそのない左巻き以外のまともな国民に)理解を求めることから逃げるようでは、憲法改正も拉致問題解決も、難しいのではないかと思えてくる。

 拉致問題に最も熱心に取り組んできたのは安倍さんだということで、やっぱり3人(安倍・麻生・谷垣)の中ではその点に関して、最も期待している。上の文章は批判と言うより、安倍さんに期待するがゆえの心配、ということで。

 あともう一つの懸念材料は、「壺」だな。

 おまけに、小泉後にどのような干され方をするのか楽しみな、武部さんの話を。

<武部幹事長>次期総裁は「造反組」復党を進めるべき(毎日)
 自民党の武部勤幹事長は1日、広島市内で総裁選立候補予定者3氏を招いて開かれた同党中国ブロック大会で「昨年はいろいろあったが、大胆な和解も考えに入れながら、日本を確かなものにしていかなければならない」と述べ、次期総裁は昨年の郵政民営化関連法案に反対して離党した「造反組」の復党を進めるべきだとの考えを示した。

 「刺客」を送り込むときに最も活き活きしてなかったっけ、この人。
 造反組の復党が現実味を帯びてきて、今のうちに尻尾を振っておこうという魂胆かな。たぶん無駄な努力だよ。というか、こういう腰巾着には消えていただきたい。


 次は、「救う会」の話。

万景峰号抗議集会に暴力団 「救う会」が幹事を役職停止(朝日)
 拉致被害者支援団体「北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会」(救う会全国協議会、佐藤勝巳会長)は2日、東京都内で開いた全国幹事会で、「救う会いばらき」(水戸市)の代表幹事(59)に対し、全国協議会幹事の役職を停止する処分を決めた。今年5月、北朝鮮貨客船・万景峰(マンギョンボン)号の新潟入港反対集会に「救う会」と関係のない暴力団や右翼団体関係者10人を参加させたためとしている。
 複数の救う会関係者によると、この反対集会の際、代表幹事は「救う会新潟」(新潟市)が県新潟港湾事務所に提出する参加予定者名簿に「救う会いばらき」の枠でこの10人を書き加えさせたという。
 救う会関係者は処分の理由を「拉致というテロをした北朝鮮とたたかう拉致被害者救出運動に、テロを容認するような反社会的団体や組織暴力団の構成員を参加させたのでは、運動への国民の支持を損ないかねない」と説明している。
 同幹事は「参加したのは右翼とテキ屋の人たちだ。佐藤会長も以前は『救う会は拉致被害者救出に同意する人なら誰でも参加できる』という姿勢だったのに、(今回突然処分するのは)論理が一貫していない」と反論している。


 朝日新聞の記事ということで、記事の背後には別の思惑があることは確実だろうが、それは今回は措く。
 独裁国家北朝鮮と対峙するのに最も必要な物の一つは、北朝鮮の揺さぶりに対して動じない強固な世論。左巻きのお花畑は無視するにしても、できる限り大きな世論を形成し裾野を広げるには、どんなに小さくてもマイナスの可能性となる物は改善していく必要があると思う。
 「以前は誰でも参加できるという姿勢だったのに」という代表幹事の反論は正しい。しかし、左巻きや親朝鮮勢力に付け入る隙を与えないためには、今回の救う会の判断もまた、正しいものだと私は考える。


 次に、富田元宮内庁長官の奥さんのお話。

富田メモ公表で妻「昭和天皇のお人柄伝えたかった」「靖国を論ずるのはやめて」(産経)

 富田氏の妻の話をまとめると、こんな感じ。
「日記やメモを公表したのは、昭和天皇のお人柄を伝えたかったから」
「こんなに大騒ぎになるとは思わなかった」
「メモや日記をとらえて靖国を論ずるのはやめてほしい」
「(元長官は公表を望んでなかったのではとの問に)喜んでないことはないと思う。一冊くらいは本を出しても良いのかなと思う」

 発言をそのまま信じるならば、昭和天皇のお人柄を伝えたいという必要性も必然性もない欲求を抱き、日記やメモの公表によってどれほどの騒ぎになるのかを予測できず、元長官に公表する意図があったのかどうか分からないのに「喜んでる」と断言してしまう、そんなお方ということになるんですが。
 毛色は全然違うんだろうが、三木睦子を思い出してしまった。


 最後に、メモ。
「対日関係良好」、東南ア・印で9割超…7か国調査(読売)
 読売新聞社は、韓国日報社、ギャラップ・グループと共同で、「アジア7か国世論調査」を実施した。東南アジア諸国では、「日本との関係が良い」と見る人が9割以上に達した。
 「日本を信頼できる」人も7〜9割を占め、対日感情の良さが裏付けられた。一方、急速な経済発展を背景に、東南アジアでの中国の好感度も増しており、関係強化の進展が示された。
 調査は、インド、インドネシア、マレーシア、タイ、ベトナム、韓国および日本の7か国で、6月下旬から7月中旬にかけて面接方式により実施した。アジアの複数国で同時に世論調査を行ったのは1995年、96年に続き3回目。
 日本との関係が「良い」は、インドネシアとタイでは「非常に」と「どちらかといえば」を合わせてそれぞれ96%に達し、ベトナムで計92%、マレーシアでは計91%に上った。この4か国では、同じ質問をした95年調査でも「良い」が9割超だった。初めてこの質問をしたインドでも「良い」は計89%に上った。




日本語の横断幕 (9/1)

<米同時テロ>グランドゼロで横断幕掲げる 愛知の書家(毎日)
 【ニューヨーク淡河俊之】地元伝統の「鳴海絞(なるみしぼり)」の横断幕で世界に平和を呼びかけようと、ニューヨークを訪れた愛知県日進市の書家、一ノ瀬芳翠さん(45)らは30日、同時多発テロで倒壊した世界貿易センター跡地(グランドゼロ)で、太平洋をイメージしたスカイブルーの鳴海絞に「愛で世界をひとつにしよう」と揮ごうした横断幕(縦1.3メートル、横10メートル)を掲げた。
 グラウンドゼロでは、記念施設や新しいタワーなどの建設が始まっている。一ノ瀬さんら「愛と平和のメッセージ in N・Y」実行委員会のメンバー8人はテロの犠牲者の冥福を祈った後、グラウンドゼロを訪れた人たちと協力して横断幕を掲げた。
 また、ワールド・トレード・センター・メモリアル基金で会長代理のジョゼフ・ダニエルズさんらに持参した募金などを渡したほか、ニューヨーク市警察学校では、鳴海絞ののれんや「愛で世界をひとつにしよう」と揮ごうしたTシャツなどをプレゼント。出迎えた警察官らと平和について語り合った。


 世界をひとつ、ですか。「八紘一宇よもう一度」という意味なのか、チベットを侵略する中国のごとく覇権国家による統一を思い描いているのか。アメリカで訴えたのだから、アメリカによる世界支配を求めているのかもしれない。
 しかし、日本語での横断幕をアメリカで掲げることにいかほどの意味があるのだろう。意味も分からず漢字がプリントされたTシャツを「見た目がクール」とて着るような方々だぞ。「一番」とか「押忍」ならまだしも「無添加」とか「戦力外通告」とか書かれたTシャツを見ると、強力な脱力感に襲われる。その脱力感がまた良いのだろうけど。ま、「bitch」と書かれたシャツ着る日本人よりはマシか。
 「Nice Gay」なんてシャツも見たことがあるなぁ。おそらくは「Nice Guy」の間違いだろうが、もし本当にナイスゲイな人だったら、むしろ堂々としていて立派である。
 全く関係ない話だが、海外の某バンドのvoが福岡でライヴをやったときに、開口一番「Hello,Fuckoka!!」と叫んだ、という逸話を思い出した。

 さて、何の話だったっけ。