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FF出るんだねぇ (2/28)

 1stから遊び続けているFINAL FANTASYの最新作の発売日が決定していたのを、今頃になって知った。予約は既に開始されているそうだが、これまでずっと発売日に手に入れてきた拙者も、今回は予約してまで買うかどうかは分からぬ。そろそろゲーム卒業の年齢になったのなかぁ。



 また今回も主題歌入れるのかな、と調べてみたらこんな記事。
大人気ゲーム「FINAL FANTASY XII」の挿入歌に抜てき、アンジェラ・アキ!

 曲がどうとか歌唱力がどうとか以前に、眼鏡をかけているということでとりあえず拙者的には注目です。


 全く関係はないが、こんな記事も見つけた。

手術直後に邦人7人死亡=中国での移植、計180人以上−厚労省研究班が調査(時事)
 【北京26日時事】肝臓や腎臓の臓器移植を受けるため最近2年間に中国へ渡った日本人少なくとも7人が、手術直後に上海や遼寧省瀋陽などで死亡していたことが26日、分かった。これまでに中国で移植手術を受けた日本人が、計180人以上いる事実も判明した。中国の臓器移植では、ドナー(臓器提供者)が死刑囚である点など人権上の問題が指摘されている。厚生労働省の研究班と日本移植学会は、安全性を含めた実態把握に向け、渡航移植者の調査に乗りだした。

 中国で臓器移植なんて肉持ってサファリパークを疾走するくらい怖いと思うのだが。費用が安くかかるということなのかな。臓器移植しか道がない人にとっては、そして高額の費用を出すことができない人にとっては、他に方法がないのかもしれず、中国で移植手術を受けようという人を一概に責めることはできないとは思うが…。
 しかし、死刑囚をドナーにするというのが中国らしいというか何というか…。



奪還につながる具体策を政府に望む (2/27)

 「話の花束」さんが2月25日付エントリー「百年兵を養うは、一日にこれを用いんがため」にて触れておられる、戦略情報研究所主催の講演会『自衛隊による拉致被害者救出のシミュレーション』。講師は軍事評論家の佐藤守氏。「話の花束」の当該エントリで、後援会で配布されたレジュメを紹介してくださっているので、大枠は知ることができた。

 政府はこういったシミュレーションを、多くの情報を元におこなっているのか…ということが、まず頭に浮かんだ。拉致被害者の救出はどのようにおこなうか、そこから逆算して今の日本に何が必要かを考えること、また逆にやれることから考えてどのような救出プランが想定できるのか、それらを政府はシミュレートしてくれているのか。

 経済制裁もそうだ。経済制裁をおこなった際の結果についてのシミュレートはされているのかもしれないが、その後の北朝鮮の動きに対して日本がどう救出行動へ結びつけるかまで計算しているのだろうか。もしかしたら経済制裁は効果がないという試算結果が出たとしても、それに効果を持たせるには何が必要かを考えているのか。まぁその場合は、考えるだけでなく迅速に行動に移すことが当然の責務なのだが。

 私がいま思いつくだけでも、以下のようなことが必要だと言える。法律にゃ詳しくないので、法の詳しい内容まで踏み込むことは私にはできないのだが。

●スパイ防止法
 国内の軍事機密などを外に漏らした者への罰則規定
 日本国内で攪乱情報を流した者への罰則規定
 国会決議などを条件に北朝鮮国籍の人間の来日を禁止
 日本国内で情報工作などをおこなった北朝鮮籍の人間を国外退去に
●日本国内の北朝鮮勢力の資金が国外に流れることを防ぐ法律
●自衛隊が拉致という主権侵害に対して自衛のための軍事活動を行使できることを担保する特措法もしくは法解釈
●(スパイ防止法と重なるが)メディアの妨害活動を抑制するための情報規制法
●自衛隊が国外で活動する際の、自治体などの協力体制の整備。有事法制のような大枠ではなく、より具体的なものを。
●情報収集機関の設置、情報管理の一元化

 現行法でもいけるものがあるが、拉致という主権侵害に対して厳格に法適用するために、新法か法改正で対応すべきものだと考える。現行法でOKとなれば、現在うやむやにされちゃってる部分がうやむやのままになりそうな気がするので。

 拉致被害者救出に関する自衛隊の軍事活動を認める云々に関しては、本来は憲法改正が行われて後が理想だが、それでは時間が掛かるため特措法などでいくより仕方あるまい。
 上記法律は、法律そのものの効果も勿論期待するが、法制定による北朝鮮への圧力も期待するし、経済制裁を行った際に「制裁後に軍事圧力というオプションが日本に存在する」という圧力をかける意味合いもある。勿論制裁を全く行わないよりは、日本の立場を鮮明にするためにもおこなった方が良いのだが、法整備の後に制裁を行う方がより効果的であると考える。

 しかし、並べてみると「ウヨク」っぽい項目ばかりだなぁ。朝日新聞が決して許さないような内容ばかりだ。しかし、主権侵害に対して普通の国家として行動できるようにするには、当然のものばかり。小泉総理が裏で何を考えて行動しているのか或いは何も考えていないのかは知らんが、拉致被害者救出のためにせねばならない準備について施策を繰り出さないどころか話題にもしないのは、やはり批判対象とすべき部分だ。
 確かに国民の強い支持がなければ実現は難しいのだが、郵政民営化のように国民にその必要性を訴えかければ、意志をまとめることも不可能ではないように感じるのだが。対メディア戦略を拉致問題解決のために利用して欲しいことこのうえなし。ま、小泉さんにはもはや期待していないから、次の内閣成立までに国民の側で或る程度認識を共有できた状態であらねばと思う。
 


 報告。
 以前当欄でも話題にした「クリント=イ−ストウッドの作る南京事件映画」ですが、やはりデマだということが判明した模様。
中国「イーストウッド監督で南京事件映画」 代理人「全くのウソ」(産経)


 最後に。
 てっくさんの2/27付エントリ。荒川静香が日の丸を羽織って滑走する姿、君が代をしっかり歌っている姿を放送しなかったNHKの反日っぷりについて。台風や地震の時にはNHKは便利なんだがなぁ。



変な記事二つ (2/23)

 休みでもあったし、家事をしながら党首討論を見たのだが……つまらん。野次馬根性を満たすことはできなかったし、有意義な討論であるとも思われなかった。永田発の疑惑について新証拠が出せないなら、「楽しみにしていて下さい」なんて言わなきゃ良かったのに。
 ライブドア関連の前に討論していた内容も、重要性がないとは言わないが、一言「今日は竹島の日です。領土問題という国家主権に関わる重要な問題について、小泉総理の意見をお聞きしたい」なんて言及してくれたら、ミジンコ程度には株が上がったかもしれないのに。

 竹島といえば、『マンガ嫌韓流2』の発売も昨日でしたね。酔夢ing Voiceで西村氏が早速レビューされております。


 今日は、妙な文章の記事を二つ。私事で最近忙しいので、小ネタですまぬ。
 思わず、「誰かが作ったネタじゃないのか」と思った文章。1月21日の中日新聞のコラム「夕歩道」から。

中国の外貨準備高は今年中に日本を抜いて世界一になるという。…(中日新聞)
 中国の外貨準備高は今年中に日本を抜いて世界一になるという。歴史的勃興(ぼっこう)期にある中国が歴史的衰退期にあるといわれる日本を抜くのは不思議ではない。勃興期か衰退期かのモノサシの一つは人口である。
 中国の人口は公称十三億。日本の十倍強。人口抑制のため一人っ子政策を長年続けたにもかかわらず増え止まらずにいまも増え続けている。のに対して日本は昨年から減少傾向に。ヒトとカネの数ではかなわない。
 もう一つ、気になるのは中国の軍事力増強。しかし、昔から「金持ちけんかせず」というではないか。ただし米国は金持ちなのにけんか好き。米国と日本は同盟関係にあるので、米中間が風雲急を告げると困る。

 とりわけ2段落目の気持ち悪さは天下一品。てか、誰か校正係をつけろよ。酔っぱらいがくだを巻きながら書いているような朝日新聞「素粒子」とはまた違った趣で、味わいがある。


ライブドアが高値引け、米投資ファンドによる株式大量取得が手掛かり
 【2月22日 15:20 テクノバーン】ライブドア <4753> が一時、前日比8円高(12.50%)の72円まで上昇して、株価は高値引けとなった。
 前日21日付けで提出された株式の大量保有報告書で米シオン・キャピタルが同社系列のファンドを通して合計で5794万株(発行済み株式の5.52%)を取得していたことが明らかとなったことが手掛かりとなったようだ。
 ライブドアに関しては他にも米大手投資ファンドとなるキャピタル・グループ系列のキャピタル・リサーチ・アンド・マネージメント・カンパニーが1月末現在で8.58%まで株式の買い増しを行っていたことが15日付けで提出となった株式の大量保有報告書で明らかになるなど米機関投資家による買い増しが続いている。
 前日には東証の西室社長が「今、(ライブドアの株主として)残っているのは、投資家という名前の投機家ではないか」と発言してライブドア株主に批判を加えたが、市場では
老害の戯言として特に悪材料視する向きは少なそうだ。

 ニュース記事で「老害の戯言」なんて表現、はじめて見た。
 ちなみに私も「投機家」。1株だけだが。上場廃止になって株券が送られてくることを期待して買ってみた。印刷代と印紙代を合わせれば、株価の方が安い。(2/24訂正)



山崎拓暗躍 (2/22)

 今日は「竹島の日」。島根県ではイベントが行われるが、国会議員の出席は……ないのかなぁ。国家主権に関わる話で国会議員が出張らないでどうするんだ、という思いが強い。「島根県が勝手にやってることだから」てな反応だもんな、小泉さんらは。島根県を応援するような国会議員が増えない限りは、他の主権問題も前進はあり得ない。

 さて。
 なんとか「立場」を保とうと必死なのかな、山崎拓。公明の冬柴と結託しての国立追悼施設、女系容認の皇室典範改正と、八面六臂の大活躍(もちろん皮肉)。国立追悼施設の話はとりあえず予算が付かずにポシャったのかと思いきや、拓さん頑張ってます。

<追悼施設>議連、通常国会終了時をめどに中間報告(毎日)
 自民、民主、公明3党による議員連盟「国立追悼施設を考える会」が21日、国会内で会合を開き、6月の通常国会終了時をめどに施設建設に関する中間報告をまとめる方針を確認した。終了後、山崎氏は記者団に「これまでの講師のほとんどが靖国神社のあり方に疑問を持ち、追悼施設建設を是としている」と語った。

 拓さんの「これまで講師の殆どが追悼施設建設を是としている」ってのに引っかかって、どんな講師が呼ばれたのかをググってみた。ソースサイト、参考サイトは後ろでまとめて列挙します(数が多くて面倒だもの)。なお、高橋哲哉は第5回の講師なのだが、調べられたのは4人。あと一人の講師については分からなかった。第4回は講師なしだったかもしれない。

第1回:山崎正和
 靖国神社参拝問題は、古くからあった問題であるが、この問題を大きくしたのはマスコミである。靖国神社は、一宗教法人であって、政教分離の原則を持つ憲法の下では、『公式参拝』はあり得ない。参拝は、あくまでも私的なものである。従って、中国や韓国からの批判は、当を得ていないものである。
 国立追悼施設の建設は、『近代国家』を前提としている。近代国家では、戦争は全国民に係わるものである。一国の政府が他国の政府に宣戦布告をすれば、それらの国の国民は、全て敵同士になって戦うことになる。そのため、近代国家は、自ら引き起こした戦争で亡くなった人に対して「哀悼の意」を表する義務がある。このことから、国立追悼施設が対象とする人達は、近代国家成立以後の戦争でなくなった人達になる。
 国立追悼施設は、お墓とか霊廟ではない。誰が祀られているかは問題ではなく、『国際紛争で亡くなった人々』などカテゴリーで考えるべきものである。


第2回:渡辺恒雄
 総理大臣は、戦争責任のある者が祀られており、大東亜戦争を自衛戦争として正当化しようとしている靖国神社への参拝はすべきではない。外国の元首なども訪れることのできる戦争犠牲者追悼施設を建設すべきである。

第3回:西原春夫
 中国や韓国から首相の靖国参拝に批判が出たり、要求されているから施設を作るという考えではないと思うが、国民が誤解しない配慮が必要だ。中国、韓国から言われなくても今作らなければならない

第5回:高橋哲哉
 新しい国立追悼施設をつくり、何らかの儀礼を行ったとしても、首相が靖国神社への参拝を続けるのであれば問題は全く解決しない。

参考サイト(講演会で何を話したかを調べるためだけに参考にしたので、そのサイトの主張内容は私の考えとは一致してません)
http://www.hiraoka-hideo.jp/
http://www.eda-jp.com/katudo/2006/1/sc.html
http://www.eda-jp.com/katudo/2005/12/sc.html
http://k-shimizu.blog.ocn.ne.jp/diary/
http://www.komei.or.jp/news/daily/2006/0127_06.html?kw=%C4%C9%C5%E9%BB%DC%C0%DF
http://homepage3.nifty.com/htaguchi/essay.html#TOC16
http://redlover.jugem.cc/?eid=289  


 平成13年(2001年)小泉首相の靖国参拝後の首相談話に基づいて作られた、福田官房長官(当時)の私的懇談会追悼・平和祈念のための記念碑等施設の在り方を考える懇談会というものがあった。西原春男氏と山崎正和氏は、この懇談会のメンバー。ナベツネについては最近の論調はご存じの通り。高橋哲哉氏は著書でそのスタンスはまたご存じの通り。てなわけで、国立追悼施設を作りましょうという意見の持ち主ばかり集められている。そりゃ山崎発言は当たり前、そういう人しか呼んでいないんだもの。

 無宗教の追悼施設なんてものはあり得ない、それをやったら国が作り出した新しい宗教が生まれることになる。それを分かっていてそんな主張するのか、分かってないのか。

 ちなみに私は分祀に関しては賛成、だって韓国や中国の嫌いな「A級戦犯」の魂が日本中に広がるんですもの゚∀゚)



夫婦じゃダメなのか? (2/21)

 ちょいと諸事情により、今日は書きかけの小ネタだけの更新。
 今日付けの朝日の社説。

受精卵診断 ルールを徹底してこそ

 書いてあることはいつもほど変というわけじゃないが、一箇所引っかかったところがある。冒頭の部分なのだが…

 染色体の異常による流産を繰り返していたカップルには朗報だろう。

 普通、「染色体の異常による流産を繰り返していた夫婦」とするんじゃないかな。確かにcoupleには夫婦の意味があるが、カップルだと日本では結婚前の恋人同士を意味するニュアンスが強いのではないか。
 事実婚を認めるような立場を応援している朝日新聞ならではの表現だと思われるのだが、どうだろう。こういう細かい部分にまでおのれの思想を反映させる、朝日新聞の「コトバの力」への思い入れに感心したのだが、穿ちすぎかね。



メールは胡散臭いけど武部も相当に… (2/20)

 永田さんは自爆なのかな。金曜日に新証拠出せなかった時点で、(メールに対する)信憑性は限りなくゼロに思われる。はじめは、「第三者が入手できるようなメール」で「銀行口座という証拠が残りやすい手段」を利用して振り込みなんてあり得ないよなぁ、でもあれだけ自信満々だったらもしかしたら可能性あるのかなぁ、なんて消費税並みの期待をしていたのだが。
 しかし大見得きっちゃった以上、永田がガセネタ掴まされたのを前原さんも応援しちゃったってことで民主党崩壊か、実は民主の言い分が真実でガセネタ発言しちゃった小泉が追い込まれるか、いずれかってことになるか。

 民主党のサイトで見られる怪メールのpdfファイルが見られる(このページにリンク有り)。「シークレット」の長音記号が(ゴシック体だと「―」との違いは分かりにくいが棒の長さからして)「ー」でなく「―」っぽいとか、なんで堀江の「堀」の字の部分まで中途半端に消えてるんだとか、怪しいところはテンコ盛りだが、印刷のノイズやOCR使った可能性を考えれば、何とも言えぬ。

 永田の暴走であったなら、それに乗ってしまう民主党の戦略性の無さは救いようがない。別に民主支持というわけではないのだが、もっとしっかりしろよと思ってしまう。
 ただ、ガセであれば民主党が崩壊しかねない話なわけで、「なんだかんだ言っても修羅場くぐってくる政治家だから、確証のない話を持ち出すほどアホかな」と不思議に思う。メールの信憑性はともかく、武部と堀江の繋がりについては何かあるんじゃないかと個人的には疑っているし。

 現時点で絶対的に言えるのは、武部が自身クロでないことを証明するのは不可能であり、永田が、クロであることを証明すべきだということ。疑われた方が疑惑がないことを立証しなきゃならんなんて、そんなアホな話があるか。てことで、永田の姿勢には嫌悪感を覚える。


 話変わって、台湾の高金素梅の反日活動。

高砂義勇兵慰霊碑 台北県が撤去要請(西日本新聞)
 【台北17日遠矢浩司】日本からの募金で撤去の危機を免れ台湾北部・烏来郷で今月八日に落成式があったばかりの「高砂義勇兵」慰霊碑について、一部地元メディアや立法委員(国会議員)から「軍国主義的だ」との批判がおこり、設置された公園管理者の台北県政府(県庁)は十七日、遺族団体に碑の撤去を求めた。
 県当局は「行政のミスもあったが、環境規定などに適合しておらず、碑文も公有地に建てるものとしては不適切」として、一週間以内に設置者が撤去しなければ県が強制撤去するとしている。
 碑は、日本統治下の台湾から日本兵として従軍した台湾先住民を慰霊するもの。先住民タイヤル族の団体「台北県烏来郷高砂義勇隊記念協会」(簡福源理事長)が設置。落成式では李登輝前総統や日本の対台湾交流機関「交流協会」台北事務所代表らが祝辞を述べた。
 十七日付の台湾紙「中国時報」は一面トップで「公園が日本に占領された」との見出しを掲げ「碑文は天皇に対する忠誠心を称賛している」などと報道。また対日批判活動で知られる高金素梅・立法委員は同日、県政府を訪れ、県の対応を求めた。一方、簡理事長は「設置は県に正式に申請したもの。碑は慰霊のためで政治的意図はない」と話している。


 高砂義勇兵に関しては、慰霊の話も含めて高砂義勇伝〜異国で眠る皇国の戦士〜を参照されたし。
 高金素梅は台湾人の靖国訴訟にも関わっていたが、その行動についてはこちら。つづきには、こやつの経歴についても書かれている。要するに母がタイヤル族であることを利用して原住民枠で議員となり、共産党の手足となって活動している輩。
「正論」靖国特集 靖国を訴えた台湾の女性国会議員の背後関係(1)

 あちらさんの主張が「政治目的」と言うことだから、日本政府が何か表立ってものを言うことは不利益になってしまうが、しかし台湾の親日的組織を陰ながら支援したり、日本の立場をプラスにするようなロビー活動が日本には足りないのではないかと感じる。


 おまけ。
「三国演義」映画化で林志玲&張静初に出演オファー?
 香港の呉宇森(ジョン・ウー)監督が長年温めてきた映画『赤壁之戦』が、今年9月にクランクインする。「三国演義」を映画化したもので、主役の「劉備」、「諸葛亮」、「曹操」には、周潤発(チョウ・ユンファ)、梁朝偉(トニー・レオン)、渡辺謙が選ばれたとされている。
  ジョン・ウー監督は、「大喬」と「小喬」役に張静初(チャン・ジンチュー)と林志玲(リン・チーリン)に出演のオファーを出しているとの情報も。今のところ、チャン・ジンチューの出演が有力視されている。17日付で新聞晨報が伝えた。(編集担当:田村まどか・如月隼人)

 演技では悪役の曹操に日本人の渡辺謙ということで、曹操をさんざんにいじめまくる映画になるのではないかという危惧が…。

 紳々竜々は出ないのか。そして「火矢や、ひや〜」という名台詞の復活を望む。



おバカニュース (2/17)

運転免許更新の講習に誤ってアダルトビデオ…福岡(読売)
 福岡県筑後市の県警筑後自動車運転免許試験場で1月15日、県交通安全協会筑後センターの男性非常勤講師(68)が、免許更新の講習中に誤ってアダルトビデオを流していたことがわかった。
 約190人の受講者からは一瞬、どよめきの声が上がったが、特に混乱はなかったという。
 県警運転免許試験課によると、この講師は同日午前の違反者講習で、教習用のビデオを流そうとしたところ、冒頭、2、3秒にわたってアダルトビデオのタイトルとわいせつな映像が流れ、教習ビデオに切り替わった。
 この日は月に1度の日曜開講日で、講師は、受講者が殺到して教習ビデオが足りなくなるのに備え、当日朝、私物のテープに試験場内の機材を使ってダビングした。テープにはもともとわいせつな映像が収録されており、完全に重ね撮りができなかったらしい。
 今月14日、外部からの指摘で問題が発覚した。講師は「わずかな時間だったので問題はないと考え、そのままにしていた。申し訳ない」と話しているという。


 とりあえず「どよめきの声」がどんな種類のどよめきだったか聞きたい。
 今の時期だと高校生もいたりするから、女子高生がいたりしたらかわいそうだなとは思うが……いや、今の女子高生はそれほどウブじゃないか。

 68歳でもAV見るんだなぁ、という部分にも新鮮な感動。それとも、昔のAVを引っ張り出してきてダビングしたのか。村西とおるが笛を吹かせている動画だったり。

曙よ…参院選に出馬しろ!(デイリー)
 永田町でファイヤーしようぜ!自民党の参議院議員で、自称・プロレス&格闘技評論家の大仁田厚(48)が14日、都内の自民党本部で緊急会見し、プロレス界復興のため、日本国籍を取得している大相撲・元横綱の曙(36)に来年7月の参議院選挙に出馬するようラブコールを送った。曙を「プロレス界の救世主」と持ち上げた大仁田は電流爆破マッチの伝授まで勝手に宣言。リングと化した国会で壮絶バトルが繰り広げられるという国家的危機が浮上してきた。
 
この日、新曲「ファイヤー!!」(15日発売)発売会見を開いた大仁田は「プロレス界の救世主は曙。ファイヤーというプロレス界が生んだキャッチフレーズを手渡して、プロレス界の発展、復興の原動力になってもらう」と切り出した。
 全日本、ノア、新日本とメジャー団体を席巻する曙にかかる期待は確かに大きいが、大仁田の言う「発展、復興の原動力」とは政界進出だ。
 大仁田は「政治の力を借りながら、プロレスに対して意欲的な政治改革をやってもらいたい。大仁田、馳、曙が集まれば文殊の知恵」と主張。「来夏の参院選に出馬してもらいたい。そういう戦いを乗り越えてこそ救世主になれる」とぶち上げた。K―1にも今回の会見の趣旨は伝えたという。
 また、曙のパートナー、長州を「普通に育ててるが、普通じゃ、しょうがない」とこき下ろし「大仁田―曙で電流爆破を伝授したい」と、邪道流の育成も提案した。
 自民党のなりふり構わない候補者選びは、堀江貴文容疑者の逮捕に至って武部勤幹事長が非難を集めているが、大仁田は「武部さんみたいな人選はしないから大丈夫」と自信満々。来週にも「議員会館に来てもらって打診したい」という。
 大みそか「Dynamite!!」参戦を拒否されるなどK―1との関係は悪い大仁田だが「原動力を用意してある」と、秘策の存在を示唆した。


 新曲の記者会見を開いた場所はどこなのか、同じ日に別の場所で会見したのか。赤太字の部分をつなげると、自民党本部でCD発売の記者会見をやったことになるのだが…。

 発言を総合すると、「プロレスの発展のために立法府を利用しろ」ということですかい?武部さんの人選よりも酷いと思うのだが。



上告しちゃったか… (2/16)

朝鮮総連施設の税減免措置「違法」判決、熊本市が上告へ(朝日)
 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)関連施設に対する熊本市の税減免措置を違法として取り消した福岡高裁の判決に対し、同市は15日、上告する方針を明らかにした。上告期限は16日。
 同市の税減免措置の是非を巡る訴訟で昨年4月、一審・熊本地裁判決は、施設の公益性を認めて適法との判断を示したが、今月2日の控訴審・福岡高裁判決は公益性を認めなかった。
 同市は「(福岡高裁)判決には受け入れがたいものがある」とし、市長の裁量権や公益性の定義などで一審と控訴審の判断が異なるため、上級審の判断を求める考えを示した。
 控訴審判決後、同市に対しては、税減免措置の賛成派から上告を、反対派からは上告断念を求める文書がそれぞれ出されていた。

 朝鮮総連関連施設が、日本人にとっては公益性がない、むしろ敵の砦を自陣に許しているような物だというのは、行きすぎた考えなのだろうか。私としては、「受け入れがたい」とする市の判断こそ受け入れがたい。

 ちなみに「税減免措置の賛成派から上告を求める文書が出されていた」とあるが、その要求をしていた集団については、「mumurブルログ」さんをご覧になるとよろし。簡単にまとめれば、熊本朝鮮会館問題を考える市民の会→加賀谷いそみ→VAWW-NETと繋がっているわけですな。プロ市民って、たいがいどこかで繋がっているモンなのな。ガン組織みたいな奴らだ。

 テロ機関の施設を免税するか否かでもめているようでは、主権侵害に対して断固とした措置をとれるようになるのはいつのことか、と暗澹たる思いにとらわれる。北朝鮮と対峙するための武器(法整備)が必要だと考える所以。


当たり前だわな (2/16)

 韓国の潘さんの国連事務総長立候補の続報。

国連事務総長候補に韓国外相、日本は安保理改革に支持迫る(日経)
 日本政府は韓国の潘基文外交通商相が次期国連事務総長へ日本の支持を期待する発言をしたことについて冷ややかだ。韓国は日本の悲願である国連安保理常任理事国入りに反対。外務省幹部は「自分たちに都合のいいときだけ支持してほしいと言われても難しい」と言い切った。
 記者団に誰を支持するのか聞かれた小泉純一郎首相は「まだ決めるのは早いのではないか」と無難な答え。安倍晋三官房長官は記者会見で「アジアから選出されるべきだ」としつつも「国連改革の前進などの観点から総合的に判断したい」と述べた。


 あとは、この外務省幹部の発言が、外務省全体の、そして日本政府の総意となることを祈る。韓国が好きか嫌いかとかいう問題ではなく、日本のやりたいことに反対している人間を応援するという行為は日本の利益を大きく損なう、という話。


厚顔無恥2 (2/16)

 久しぶりに覗いてみたら、面白い文章をみつけてしまった、というのはクライン孝子さんの日記。3年くらい前までは、「情報源としては有用かな」などと浅薄な考えを持っていたりもしたものだが、情報の取捨選択をあまりにもしないため、私の中での信用度は地に落ちていた。

 しかし、2月12日の文を読んで笑ってしまった。
 ちょっと古い記事だが引用。例によって改行はこちらで直しておく。

 [皇室典範:改正反対の慎重派議員、超党派議連を創設へ]という見出しが各紙で躍っていたのは、1月21日のこと。

 私はこの瞬間、皇室典範は政局に利用される。平沼=亀井両氏対小泉首相陣営という構図を見て、郵政解散の怨念がこんなところで形を変えて噴出しはじめた。困ったな、どうなることやらと、このころ毎日のように、チャンネル桜http://www.ch-sakura.jpの水島社長と連絡し対策を練ったものでした。
 水島氏と私の間で話し合ったのは、この問題が政局サイドで流れて行くのを最も恐れて「下手すると江戸の敵を長崎で、ではないけれど、平沼氏らはここで小泉首相を窮地へ追い詰めるのではないか。そうと察知すれば、小泉首相のことだから意地を張ってこの法案と通される。困ったなあ」と頭を抱え込み、何かいい案はないかと・・・、
 そこへ紀子様ご懐妊ニュースが飛び込んできたものですから、一瞬、これは神の思し召しだ!と。

 偶然にしろ、この朗報が小泉首相を窮地へ追い込むことなく、法成立を阻んだからです。
 これでいいのです。

 小泉首相の強運を指摘する人もいますし、事実そうでしょう。けれどもそれだけではない。戦後60年、その大きな節目にあって皇室問題は避けて通れない重要事項として、国民に突きつけたもので、その重大な課題に、神という絶対的な力が加わって、実に自然な形で、日本の方向を示してくれたからです。
それにこれは小泉首相の手柄でもありますが、この問題を取り上げたことによって、日本人にとって、いかに皇室が国民の支えになっているか、確かめるその機会を与えられたことです。

 片や対日工作として、日本の天皇制廃止を目論んでいた中国は今頃、内心舌打ちしているのではないかしら?やっと日本の天皇制廃止のチャンスが訪れたと思っていたのに、あてが外れてしまったからです。

 しっぺ返しとして、中国は次に何を企んでいるのかしらね。ヤマハの中国不正輸出事件が発覚したとたん、防衛施設庁スキャンダルが表面化してきましたよね。これって国民の目をそらせる一種の世論操作ではないかしら、そう勘ぐっている私など、皇室典範先送りという日本の決定に、一体、中国や日本国内になりすまして徘徊しているその手先たちは、次にどのような手を打って、日本潰しに手を貸すかもっか、興味津々!であります。


 「目下」くらい漢字で書いて欲しいというような些末なことは省いて…。やはり最も気になるのは「小泉首相の手柄」という部分。

 小泉首相が秋篠宮妃紀子殿下のご懐妊に関して何かを知っており、それでも故意に皇室典範改正問題を取り上げて国民の関心をそれに向けさせ、ご懐妊のニュースで典範改正の動きが止まり、国民は皇室に関心を持つ、典範改正も沙汰止みとなってめでたしめでたし……こんなシナリオってことですか?裏もとらずに主観を総動員して好意的解釈をおこなう、それを贔屓の引き倒しと言う。 
 皇室典範を改正して女系天皇を認める方向に持って行きたがっていたのは、他ならぬ小泉総理。言ってみれば、小泉総理の思惑が外れたわけで、彼が何かを成し遂げたわけでは決してない。
 確かに私も「国民に皇室典範のあり方について考えさせる契機を作ったことに関しては、小泉首相の功績と言えるか」と9日に書いたが、直後に「またもや結果的にという話になるが」と皮肉を付け足している。他方クライン氏は専ら小泉総理をほめちぎり。「ならぬことはならぬ」と反対する平沼氏らの行動を「倒閣運動」としか見ることのできないのもどうかと思われ。皇室という日本文化の根幹に関わる問題で伝統を蔑ろにしようとする小泉首相よりも、それに反対する平沼氏の存在を憂える気持ちは、私には理解できない。よっぽど小泉首相が日本の国運を切り開く英雄に見えるんですね。

 破綻してしまっているのはひとえに、皇室典範改正に関しては反対の姿勢を見せつつ、小泉総理をも擁護しようとするから。

 小泉首相を支持するのも一つの意見。その意見に対して賛成か反対かはともかく、意見として存在することを否定するつもりはないのだが、ここまで理屈が通っていない意見に関しては、意見として認める気持ちも失せる。かような主張をするクラインさんに対し、「小泉信者」と呼ぶことに何の躊躇もない。


 怪文書としか言いようのないメールを転載したり、いろいろ問題のあるこのお方。
 いや、アホな意見を言ったり間違いを犯すのは、(いいことではないけれど)まだ許せる。問題は、間違えたことを詭弁でごまかそうとしたり(今回引用した文のように)、意見が変化したことを総括せずにさも昔からそういう意見だったように誤魔化したり、訂正や謝罪をおこなうことなく文章を削除したり、という辺り。ジャーナリストという肩書きなのに情報の取捨選択をおこなわないのはまぁそういうポリシーなのかなと理解できないでもないが(迷惑な話だが)、間違いやデマをまき散らしてそのまま放置、或いは責任回避をしようとする姿勢は甚だ問題だ。冒頭で「面白い文章」と言ったが、実は笑い事では済まされない範疇に達している。

 そういえば、NewYork Timesの麻生叩きの社説をオーニシ・ノリミツの仕業と断定しているけど、私にはそうであるという証拠は見つからなかったのだが…。



厚顔無恥 (2/15)

 愉快な話を一つ。見ようによっては不愉快だが

潘基文長官「事務総長当選は核問題にも良い影響」(聯合ニュース)
 【ソウル14日聯合】国連事務総長の後任に立候補を表明した外交通商部の潘基文(パン・ギムン)長官は14日、「事務総長当選が北朝鮮核問題に好影響を与えることを期待する」と述べ、北朝鮮を含むすべての国連加盟国の外交長官に出馬の事実を通知したことを明らかにした。
 潘長官は同日の定例会見で「国力と国民の支持に支えられ、国連と国際社会の発展に寄与するよう努める。推薦を受けたことを謙虚な心で受け止める」と出馬の意気込みを表明した。潘長官は国連関連業務に10年間従事する中で、事務総長と国連の機能・役割に関心を持つようになったことが動機となったとし、数年前には国連総会議長秘書室長も務めたことから「国連の発展に一役買いたいと思ったのも事実」と明らかにした。
  国連の改革課題については「急変する国際情勢に効率的で柔軟に対処するため、発足から60年を経て、国連にも変化を求める声が多い」と指摘し、問題点を謙虚に受け入れる姿勢が必要だと述べた。特に総会の機能を強化すべきとし、安全保障理事会の改革も関連諸国と協議して進める必要があるとの見方を示した。
  潘長官は国連分担金1億2000万ドルの納付遅延についても言及し、立候補表明の過程には望ましくないと述べた。
  また、次期国連事務総長はアジアから輩出すべきとの姿勢を日本が表明していることに対して、潘長官は謝意を表すとともに、自身の立候補を日本政府が未来志向的な韓日関係発展の一環として検討してくれることを願うと述べた。

 日本の常任理事国入りに反対しておきながら、自身の事務総長立候補に日本が協力することを願うって、厚顔無恥ってのはこういう時のためにある言葉だと心底思った。これで日本政府が本当に協力してしまうって可能性も否定できないのが、なんとも悲しいことなのだが。産経の記事によれば、日本は当面態度を留保するらしいが、協力と引き替えに竹島からの引き上げを要求するくらいのことはしてほしいものだわさ……いや、潘が事務総長になるんだったら、竹島だけじゃなく反日教育や内政干渉をしないこと、「謝罪と賠償」を二度と持ち出さないくらいの約束してもらわなきゃ割に合わないな。要するに潘を応援する筋合いは全くないってことだ。
 そういえば、日本と張り合うために額をつり上げてしまったスマトラ沖地震の義捐金は、もうちゃんと払ったのかい?


いろいろ変えてみる (2/15)

 開設当初から置いてあった洋楽に関するページを整理して、おすすめのCDを紹介するページに改変しようかと考えている。他にも、数年間放置しているページを削除したり、レイアウトの組み替えを考えている。まぁ完全に世迷い言オンリーのサイトになってしまってるんで、訪問者の方にはあまり影響ないでしょうけどね。ちなみに、英文法ページはちょこちょこと訂正・加筆している。時間ができたら他分野も書きたいけど、なかなか時間が…。
 開設5年の時には、片付いた状態にしておきたい。



スポーツの話 (2/14)

 昨日、冬季五輪のことを話題にはしたが、その内容には殆ど興味がない。まぁ新聞の見出しくらいは確認するので、「原田さんらしいなぁ」というくらいの感想は持っているし、妙な名前の兄妹が口ばかり達者で内容が伴っていなかったというのは知っている。

 スポーツといえば、野球とサッカー(W杯のみ)と大相撲くらいしか観ない。昔はF1に興味を持っていた時期もあったが、セナが死んだ辺りからあまり知らない。マンセルのおヒゲが好きだった。
 F1と言えば、こんな記事
 F1で最も高額の収入を得ているミハエル・シューマッハ(フェラーリ)だが、現在居住するスイスでは『無職の外国人』として登録されているということだ。これは独『TZ』紙が報じたもので、それによればスイスでは自動車レースそのものが国から認められていないため、レーシング・ドライバーという職業は存在せず。このためシューマッハは『無職』として扱われているのだという。

 世界最速のフリーターってことですかい。


風刺漫画の話 (2/14)

 ムハンマドの風刺漫画の話には触れてこなかったが、語るべき素地を持ってないからあんまりしゃべれない。文化的・宗教的累積を無視して「宗教を信仰するなら暴れるな」という暴論を吐くような真似はしたくないし。
 「世界中に散らばるイスラム教徒の本性は同じ」などとしたり顔で批判する人を見たのだが、自分の信じる者(物)を冒涜されて怒る人間に対しての、この見下しようは私には理解不能。確かに風刺漫画を利用して暴れている不届きなイスラム教徒もいるかもしれないが、他者の文化を足蹴にするような真似をしておいて「表現の自由」とのたまう欧州の新聞社の姿勢を、無視するわけにはいくまい。文化や宗教に対するプライド、それを傷つけられた怒りは、(暴動をおこすことが良いとは言わないが)汲み取るべきじゃなかろうか。



トリノ、Corea、北朝鮮 (2/13)

 これって一般的にはどんな評判なんでしょ。私はこの女が大嫌いなので、色眼鏡を通してしまい「引く演出だな」と感じたが。てか、もう72歳なんだね。

平和を力強くアピール・壇上にオノ・ヨーコさん(日経)
 開会式の壇上に突如姿を見せ、語り始めたのは故ジョン・レノンさんの妻オノ・ヨーコさん(72)だった。「平和を広げよう」「1人1人が変える力を持っている」。テロや紛争が絶えない世界へ、静かに、力強くアピールした。
 アトラクションのクライマックス。銀色の衣装に身を包んだ28人が翼を広げたハトを形作り、場内から歓声が上がった。そしてオノ・ヨーコさんが登場。
 真っ白な服と帽子にサングラス。スポットライトを浴び「イマジン ピース(平和を想像してみよう)」と切り出した。メモを手に、体を折り曲げるようにして言葉に力を込めた。
 「ドミノ倒しを思い浮かべてみて。メッセージはあなたが思うよりもずっと早く伝わる」「いまが行動のとき」
 最後は、今も歌い継がれるジョン・レノンさんの名曲「イマジン」の一節で締めくくった。「すべての人が平和に暮らすことを想像してみて」。一瞬の静寂の後、ひときわ大きな拍手と歓声がスタジアムを包んだ。(トリノ共同)


 「Imagine」にゃ「国境なんてないんだよ〜」ってな歌詞があったと記憶しているが、オリンピックって一応は国別で競うモンではないのかね。

 トリノ五輪と言えば、はずせない話題はコレかな。



 今回の入場行進ではイタリア語表記に合わせたということのようで、別にいつもの「CoreaがKoreaになったのは日帝の陰謀ニダ」という主張ではないようだ。日本も「GIAPPONE」で入場している。ただ、今回の件をテコに「Coreaが正しい」という主張をより強める可能性はある。
 アルファベット表記がどうこうというような些末なことに拘らせるコンプレックスは、いつになったら消えるのだろうか。「恨」の精神をプラス方向に生かしたら、恐ろしく強力な国家になると思うのだが。


 さて、韓国と一緒に入場行進をおこなった例の国について。

北、ミサイル凍結を破棄 日朝協議 平壌宣言を空文化(産経)
 四日から八日まで北京で行われた日朝政府間協議で、北朝鮮側が平成十四年の日朝平壌宣言に明記されている「ミサイル発射のモラトリアム(凍結)」を破棄する意思を日本側に伝えていたことが十日、わかった。複数の日朝外交筋が明らかにした。北朝鮮には、日本側の目を核・ミサイル問題に向けさせることで拉致事件をかすませるとともに、経済支援を引き出す狙いもあるとみられる。同宣言を事実上空文化するもので、政府は今後、より厳しい対応を迫られそうだ。
 先の日朝協議は拉致問題、国交正常化、核・ミサイル問題の三つの議題を並行して行い、核・ミサイル問題は七日午前に協議された。
 日朝外交筋によると、日本側は席上、核兵器と核開発計画の一切の放棄に加え、弾道ミサイルの全面廃止を要求した。しかし、北朝鮮側はこれを拒否するとともに「ミサイル発射のモラトリアムはないと思ってほしい」と通告、いつでもミサイルを発射する用意があるとの立場を示した。
 日本側は日朝平壌宣言の履行を迫ったが、北朝鮮の態度は変わらなかったという。
 日朝平壌宣言には「(北朝鮮は)ミサイル発射のモラトリアムを二〇〇三(平成十五)年以降も更に延長していく意向を表明した」と明記しており、日本政府関係者は「北朝鮮は宣言を破棄する意思を明確にした」と警戒感を強めている。
 拉致事件解決に背を向け続ける北朝鮮が、ミサイル問題を引き合いに一層強硬な姿勢に出たことで、日本国内では経済制裁などの「圧力」を求める世論が高まるのは必至だ。
 麻生太郎外相も十日の記者会見で、北朝鮮に対する「圧力」に関し「役所(外務省)の中でこれとかあれとか案が出ているのは確かだ」と述べた。
 北朝鮮の核・ミサイル問題については日米中などの六カ国協議でも協議されており、北朝鮮がミサイル発射凍結を拒否する姿勢を示したことは、協議の行方にも影響を与えそうだ。
 北朝鮮は平成十年、「テポドン1号」(射程約二五〇〇キロ)の発射実験を行い、ミサイルの一部が日本上空を通過して太平洋に着弾している。(産経新聞) - 2月11日3時20分更新



 記事後半、麻生外相の「圧力についてはいろいろ案が出ている」という言葉には、少し違和感。経済制裁については、既に国会で法案が通っている。制裁の内容を吟味するという段階ではなく、もはや制裁を実行するか否かという判断が残るだけではないのか。
 「新たな制裁法」について考えるというのであれば、それに反対する気持ちはないし、制裁をおこなうための法整備を「圧力」と換言しているのであれば、むしろその方針は支持したい。おそらくは制定した制裁法を実行するかどうかを含めて「圧力について検討」ということなのだろうが、どうしても最近のニュースでよく見る「新たな圧力」という言い方に引っかかってしまう。

 安倍さんの言葉も最近鋭さを失っているからねぇ。そりゃ閣外の時と同じ言葉が使えないというのは、石破さんの『国防』を読んだらよく分かるけれども。

北朝鮮への「新たな圧力」検討=安倍官房長官(時事)
 安倍晋三官房長官は8日午前の記者会見で、日朝並行協議が拉致問題などで進展のないまま終了したことについて「対話をわたしたちから閉じることは考えていないが、新たにどういう圧力を議論し実施すべきかは(協議に出席した)代表団からよく話を聞いて判断したい」と述べ、政府として今後、北朝鮮に対する具体的な圧力の手段を検討していく考えを示した。(時事通信) - 2月8日13時1分更新

 雌伏ということなのか。9月までの我慢ということなのか。しかし、圧力を実行せずとも圧力をおこなう準備は今から進めておかねばならないし、さらに言えば小泉首相が9月に本当に退陣するかどうかさえ、決定事項ではない。森さんと妙な小芝居を打って「政権を続投することにしました」とか、あり得ないと断言はできない。今こそ安倍さんは動くべきだと思うんだが。

 しかし、今になって武部まで含めて「圧力、圧力」って言い出したのに、なんか引っかかるんだよな。小泉さんの退陣花道が北朝鮮への圧力に決まったってことならいいんだけど、これまでの小泉首相を見ていたらあり得ない話だし。



あと7ヶ月 (2/9)

 毎日blogを更新している方、しかも濃い内容のものを連発されている方は凄いなぁと、最近脈絡もなく感心することしきり。太く短くというのも大変だろうなとは思うけど、くっくりさんみたいに太く長くやってる方もおられるわけで、拙者のような細く長くという人間にはとても真似できない…なんてことを、今週手抜き更新しながら思った。


皇室典範 首相、改正案を断念 慎重論強く混乱回避(産経)
 小泉純一郎首相は九日、女性・女系天皇を容認する皇室典範改正案の今国会提出を断念した。複数の政府筋が明らかにした。秋篠宮妃紀子さまのご懐妊により、政府・与党内に慎重論がいっそう強まったことを受け、国政の混乱を回避するためにも提出は困難だと判断したものとみられる。これによって、小泉政権下での改正の動きは“凍結”されることになった。
 政府筋によると、首相は九日午後、安倍晋三官房長官と首相官邸内でひそかに皇室典範改正案の取り扱いを協議した。
 首相は、紀子さまが無事に出産されるまでは、国論の深刻な対立を避けるためにも、皇位継承問題をこれ以上、政治の場で取り扱うべきではないと判断。今国会での法案提出を断念する考えを伝えた。
 この後、首相は、自民党の武部勤幹事長を官邸に呼び、皇室典範改正について「政争の具にすることなく皆が一致することが望ましい」と述べた。
 自民党内では皇室典範に関する勉強会などが予定されているうえ、改正慎重派の国会議員が議員連盟を立ち上げる動きをみせていることも懸念し、慎重な対応を促したものとみられる。
 首相はさらに、山崎拓自民党元副総裁とも会い、「国論の分裂は望ましくない。全会一致が望ましい」と述べた。ただ、首相は記者団には、「よく議論すれば改正が必要だという認識になる」と語り、法案提出断念が苦渋の決断だったことをにじませた。
 皇室典範改正をめぐっては、自民党内で賛成派と慎重派が激しく対立。先月末、麻生太郎外相や中川昭一農水相ら有力閣僚が相次いで慎重な意見を表明したこともあり、「首相が法案提出を強行すれば政権を揺るがす事態になりかねない」(閣僚経験者)との見方が広がっていた。
 首相は九月に退任する意向だが、安倍官房長官や麻生外相をはじめとする「ポスト小泉」候補の多くは、改正そのものに消極的だ。このため、次期政権で再び皇室典範の改正論議が浮上するかどうかは不透明だ。
 首相が提出を断念したことで、ひとまず政局が回避されることになったが、今国会では、他に党内対立を招くような重要法案の提出は、予定されていないため、「逆に緊張感が欠け、急激に政権の求心力が低下するのではないか」(自民党中堅)との見方も出始めた。
 ライブドア問題などの内政の不安定要因に加え、対中国、北朝鮮外交、米軍再編などの外交・安全保障問題も手詰まり状態にあり、各種世論調査では政権支持率が漸減傾向を示している。このため、予算成立後は本格的に「ポスト小泉」レースに突入する可能性もある。


 そうせざるを得ないだろう。安倍さんは、ご懐妊自体はともかく、そういった方向性は以前から知っていたのだろうか、知っていて曖昧な態度でいたのだろうか。
 あとは、小泉首相の典範改正に対する「本気度」が問題。皇室典範改正をなんとしてもやりたいのであれば、ポスト小泉にもそれを託そうとするかもしれない。そうなれば、安倍さんや麻生さんの芽はなくなることに。福田さんの可能性アップか?

 とりあえず、国民に皇室典範のあり方について考えさせる契機を作ったことに関しては、小泉首相の功績と言えるか。またもや結果的にという話になるが。

 以下妄想。
 皇室典範改正を花道に退陣することが叶わなくなった今、今後レイムダック化しないために小泉総理がどんな行動に出るのか、興味がある。北朝鮮との国交正常化に邁進するというのは、世論の反対もあり難しいだろうが、小さな進展のために大きな代償を払う可能性もある。彼が何を花道に退陣しようとするのか、注視したい。


訃報 藤田元司さん74歳=元巨人の監督(毎日)
 プロ野球巨人の元投手、監督で「球界の紳士」と呼ばれた藤田元司(ふじた・もとし)さんが9日午後6時40分、心不全のため東京都内の病院で亡くなった。74歳だった。
 1931年、愛媛県出身。西条北高(現西条高)から慶大に入学、東京六大学リーグで通算31勝を挙げたが、優勝には縁がなく「悲運のエース」といわれた。56年に社会人・日本石油(現新日本石油ENEOS)入り。同年の都市対抗野球では、29イニング連続無失点の快投を見せるなど優勝の原動力となり、橋戸賞を獲得した。翌57年に巨人に入団、1年目に17勝を挙げて新人王。2年目以降も29勝、27勝を挙げ、2年連続で最優秀選手に輝いている。スマートでマナーの良いマウンドさばきから「球界の紳士」と呼ばれた。64年に現役を引退。通算成績は119勝88敗。
 巨人、大洋のコーチ、スカウトなどを経て、81年に長嶋監督の後を受けて、巨人監督に就任。1年目にして日本一となる。83年に2度目のリーグ優勝を果たすが、日本シリーズは西武に敗れ、そのオフに勇退。しかし89年、王監督が辞任した巨人の監督に再び就任。同年、リーグ優勝と日本一を果たす。90年にはリーグ2連覇を達成するが、日本シリーズでは西武に初戦から4連敗の屈辱を味わった。92年オフに勇退、監督としての通算7年間の成績は516勝361敗33分け、リーグ優勝4度、日本一2度。96年に野球殿堂入りしている。


 第一次長嶋内閣は記憶になく、私の巨人の記憶は藤田監督から始まる。当時は父親の影響で中日ファンだったが。こういうニュースで、自分も年齢を重ねてきたのだということを改めて思い知る。



竹島 (2/8)(2/11訂正)

 紀子さまご懐妊で、親に「あんたたちはまだなの」とやはり言われた。余計なプレッシャーをかけるべきでないと昨日書いておきながら、プレッシャーをかけられたのは拙者だった。我が家にも後継者問題が…。

 北朝鮮について書こうかと思ったが、李英和さんらを引き渡せとか言う意味不明な北朝鮮の戯言を思い出すたびに極右的言動を書いてしまいそうなので、今日は封印。


 うちはblogじゃないけどフィオリーナの以心伝心さんに賛同。

※ 写真削除(2/11)。詳しくはフィオリーナさんのblogを参照されたし。
   竹島についてはフォトしまねのページへ。

 ついでに♪すいか泥棒 日曜版さんの「島根の竹島」英語ページにdokdoでリンクしようってのにも便乗。竹島は日本の領土なんだよdokdo。韓国も文句あるなら国際裁判所に出向けよdokdo。私は島根県のキャンペーンを応援するdokdo。語尾は全部dokdoにしようかと思っちゃうdokdo



おめでとうございます (2/8)

 秋篠宮妃紀子さまご懐妊。心からご祝福申し上げたい。状況の複雑さを思うと少し複雑な気分にならないでもないが、しかし皇室に新たなお命がお生まれになることは無条件にめでたい話だ。

 男女いずれがお生まれになるとしても、よけいなプレッシャーを与えるのは避けるべきで、皇室典範の議論はひとまず措いておくべきではなかろうか。もちろん、今回仮に男子が産まれたとしても小泉首相等の言う「皇位継承の安定性」が恒久的に担保されたわけではないので、ご出産の後にまたじっくりと議論すれば良いと思う。小泉首相には、君子豹変を期待する。



サッカーが巧くてもダメなんだよ (2/7)

 ゼロックスのAPEOSのCM。経営者役のおっちゃんが渋くて好きなCMだったのだが、FUJI XEROXのHPで彼の年齢を知って驚いた(左側「TV CM Special site」で調べられる)。はじめ「ベッケンバウアーかな?」と勘違いしてしまった彼の年齢は、28歳。うわ、俺より年下だ。メイクでそれっぽく見せているためとはいえ、その渋さは羨ましい。


今日の朝ピー
風刺漫画 節度と寛容の心を持て(2月7日付朝日社説)
 表現の自由が民主主義を支える基本的な権利であることは言を待たない。だが、それが宗教の尊厳とぶつかり合う時、どこまで踏み込むことが許されるのだろうか。(中略)
 表現の自由はかけがえのないものだ。だが、人が心のよりどころとする宗教などへの配慮は欠かせない。自由をしっかりと守るためにも節度を保ちたい。


 「黙れ」社説を先日書いておきながら、言論の自由は主張する。最近の迷走ぶりはすさまじいな。



協議に期待はしていないのだけれど (2/6)

 北朝鮮絡みの話だが、まずは比較的めでたい話題から。

「朝鮮総連の活動に公益性なし」福岡高裁、逆転判決(朝日)
 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)の関係施設、熊本朝鮮会館(熊本市)の固定資産税などを減免したのは違法として、市民団体代表が熊本市長を相手取り、減免措置の無効確認などを求めた訴訟の控訴審判決が2日、福岡高裁であった。中山弘幸裁判長は、会館を拠点とする朝鮮総連の活動が「『我が国社会一般の利益のために』行われているものではない」として、減免を適法とした熊本地裁判決を変更し、減免措置を取り消す逆転判決を言い渡した。市民団体側の弁護士によると、朝鮮総連関連施設への減免措置を取り消した司法判断は初めて。
 訴えていたのは「北朝鮮に拉致された日本人を救出する熊本の会」の加納良寛会長。
 判決は「朝鮮総連が北朝鮮の指導のもとに北朝鮮と一体の関係にあり、北朝鮮の国益や在日朝鮮人の私的利益を擁護するために活動している」と指摘した。
 減免措置に必要な公益性について、判決は「一定区域の住民を広く対象とした施設」とし、会館は利用実績などから「公益のために利用されたか大いに疑問がある」とした。
 そのうえで「減免事由があるとは認められない」と結論づけた。
 幸山政史・熊本市長は「高裁が地裁と全く違う判決を出したので戸惑っている。今後の対応については、判決文を読み、早急に検討したい」と話した。
 朝鮮総連熊本県本部の金末幸(キム・マルヘン)委員長は「不当な判決だ。朝鮮会館は在日同胞の心のよりどころ、公民館だと思っている」と述べた。
 熊本朝鮮会館は鉄骨4階建て延べ約440平方メートル。市は、このうち朝鮮総連熊本県本部事務室や図書室など約390平方メートルや土地の一部について「公民館に類する施設」として、03年度分の固定資産税と都市計画税計30万5300円を免除していた。

 一審は、会館は教育、学術に関する事業をするのにふさわしい会議室や図書室などを備えているとして「公民館に類する施設として減免した市長の判断に裁量権の逸脱はない」としていた。
 朝鮮総連中央本部によると、朝鮮総連関連施設への固定資産税の減免措置を巡っては、課税した北海道旭川市や東京都、新潟市と係争中という。

 朝鮮総連の活動が「北朝鮮の利益のために行われている物」であり、つまりは「日本の不利益になる物」であることは明らか。判決はごく当たり前のことを述べているに過ぎない。個人的感情を言えば、かような工作機関はぶっ潰すべきだと思っており、課税など「優遇をやめた」だけのこと。今までの日本の対応がおかしかっただけのことだが、変だったのが改まりそうということで、悪い話ではない。
 朝日あたりが、このことをもっと大々的に報じないかなぁ。大阪のホームレス強制退去のニュースように、「同情を誘おうとして失敗」という事態を期待するのだが。

 朝鮮総連の施設に対する課税なんてのは、制裁でも何でもない。そういえば、在日本朝鮮人商工連合会に入っていると税金が1割で済むという話は、今はどうなっているのだろうか。


 さて、日朝協議の話。

日朝協議 北「拉致、見解の差」 生存者帰国要求に反論(産経)
 【北京=大谷次郎、野口東秀】日本と北朝鮮による政府間の並行協議は五日、北京市内のホテルで、拉致事件の協議を約九時間にわたって行った。日本側は(1)生存者の早期帰国(2)真相究明(3)元工作員の辛光洙容疑者ら実行犯の引き渡し−を強く求めたが、具体的進展はなく、論議は平行線をたどった。並行協議は六日午前、国交正常化交渉を予定通り行うが、今回の並行協議の期間内に再度、拉致事件の協議を行うことで調整する。
 拉致事件の協議は、日本側が梅田邦夫外務省アジア大洋州局参事官、北朝鮮側が金哲虎外務省アジア局副局長がそれぞれ代表を務めた。
 協議で日本側は、「拉致問題の解決が国交正常化に非常に重要だ」(梅田参事官)と繰り返し主張。生存者の早期帰国などのほか、拉致された疑いの濃い特定失踪(しっそう)者に関する情報開示など「誠意ある具体的な対応」を強く要求した。
 これに対し北朝鮮側は、日本側の主張や要求にそれぞれ反論。横田めぐみさんの「遺骨」問題では、「別人のもの」との日本側の鑑定結果に「疑問点がある」などと反発した。専門家による検証の場を設置するよう求めたとみられる。
 また、金副局長は「日本が(北朝鮮に)引き渡しをすべき犯罪者がいるという話をした」と指摘。日本側の拉致実行犯の引き渡し要求に対抗したが、日本側は「そうしたことを検討中ということで、何のことをいっているのか分からなかった」(交渉筋)としている。
 協議終了後、金副局長は「拉致問題解決のためわれわれが行ってきた誠意と努力について話した」と述べながらも「拉致問題解決に関する見解と立場に大きな差がある」と論議が平行線に終わったことを認めた。その上で「これから(北朝鮮側が)何をするかもう少し研究する」と述べた。
 結局、今回の協議でも拉致事件をめぐって双方が激しく応酬したにとどまり、再協議で北朝鮮側が誠意ある対応を示す可能性は低そうだ。
     ◇
【用語解説】めぐみさんの「遺骨」問題
 平成16年11月の日朝実務者協議で北朝鮮は、横田めぐみさんのものとする「遺骨」を提出。埋葬された約2年半後にめぐみさんの夫が火葬、骨つぼに保管していたと説明した。しかし、帝京大法医学教室の鑑定で、骨から2人の人物のものと判断されるDNAが検出され、めぐみさんのDNAと一致しなかったため日本政府は偽物と発表。北朝鮮は「でっち上げ」と反発し「遺骨」返還を要求。日朝協議は約1年間中断した。


 朝のワイドショーを見ていたら、北朝鮮も「犯罪者を北朝鮮に引き渡して欲しい」という主張をしたとか。何のこっちゃよく分からんが、まぁ舐められているのは事実だな。そりゃ日本は、ようやく「朝鮮総連施設への課税減免がおかしい」という判決が出るような段階。情報工作の機関もなければ軍事活動も思うようにできない国は、怖くはなかろうて。
 日本の体質が変わらない限り北朝鮮の対応も変わることはなく、こういった協議が何か結果をもたらすとは思えない。

 かと言って、協議に出ている外務省官僚を責めるのも酷かとは思う。政府が具体的な施策を繰り出しているわけでもなく、交渉のための武器を与えられていない状態で北朝鮮と対峙している。「よくやっている」と賞賛するつもりもないが、彼らの交渉能力がすべての原因ではない。

 協議の内容に一喜一憂せずに、今は経済制裁のための準備をするよう求めたい。冒頭に引用した朝鮮総連施設への課税はその第一歩になるかと思う。そこから進め、北朝鮮系組織への優遇廃止と締め付け、諜報機関創設とスパイ防止法の制定、憲法改正か特措法により(拉致など主権侵害に対しての自衛的な)軍事行動を可能にすること。それらのことをおこなって初めて北朝鮮と同じ土俵に立てるのではないかと考える。

 しかし、政府はそれらの問題に積極的に取り組んでいるようには見えない。むしろ、辛光洙など一部の人間をスケイプゴートに国交正常化を進めるのではないかという懸念も生じてくる。辛光洙の引き渡しに北朝鮮が応じたとなれば、「小泉首相の功績だ」「拉致問題は進展した」なんて意見が膨らんで、小泉支持が高まりそうだし。すべての拉致被害者が帰ってくるまでは、この問題は終わりではない。

「金総書記から指示された」=辛容疑者、韓国当局の調べに−原さん拉致(時事)
 北朝鮮による大阪の原敕晁さん=失跡当時(43)=拉致に絡み国際手配されている工作員辛光洙容疑者(76)が韓国捜査当局の調べに、「金正日(現総書記)から直接指示された」と供述していたことが3日、分かった。韓国の情報機関国家安全企画部(現国家情報院)の元捜査員が同日、取材に対し、事実関係を認めた。
 同部の当時の資料にも同様の内容が記載されていることが判明した。


 ボスの関与をゲロった男が、今は英雄?しかも何で今頃そんな話が?
 最近、辛光洙の名がやたらとクローズアップされてきており、何とも変な感覚を抱いていたのだが、これもまた違和感を覚える記事だ。



言論機関が黙れと言ってます (2/2)

 この社説、すげぇな。

寛仁さま 発言はもう控えては(朝日2月2日付社説)
 憲法上、天皇は国政にかかわれない。皇位継承資格を持つ皇族も同じだ。
 寛仁さまは皇位継承については「政治を超えた問題だ」と述べている。歴史や伝統の問題ということだろう。
 しかし、天皇制をどのようなかたちで続けるかは国の基本にかかわることで、政治とは切り離せない。まして、いまは政府が皇室典範の改正案を出そうとしている時期である。
 たとえ寛仁さまにその意図がなくても発言が政治的に利用される恐れがある。それだけ皇族の影響力は大きいのだ。
 天皇は日本国民統合の象徴だ。国民の意見が分かれている問題では、一方にくみする発言は控えた方がいい。これは皇族も同じである。
 天皇陛下は記者会見でたびたび女性天皇や皇位継承について質問されたが、回答を控えてきた。皇太子さまも会見で質問されたが、やはり答えなかった。
 おふたりとも、憲法上の立場を考えてのことにちがいない。
 寛仁さまひとりが発言を続ければ、それが皇室の総意と誤解されかねない。そろそろ発言を控えてはいかがだろうか。(一部抜粋)

 「黙っててくださいませんか?」という朝日さまのご提案。
 言論を生業とするマスメディアが、言論を抑圧するような主張をするのはいかんだろ。しかも、雅子妃殿下がお心の内を語ることを勧めながら、今回は黙れと主張する。寛仁親王殿下のご発言が政治的に影響を与えるというのは、確かにそういう部分があるかもしれないが、妃殿下がお気持ちを語られることとて、そうした影響力が皆無なわけではない。完全な論理矛盾であり、女系天皇を認めたいがゆえの放言でしかない。


議員の良識で成立目指す 皇室典範改正案で首相(共同)
 小泉純一郎首相は1日夜、女性、女系天皇を容認する皇室典範改正案の今国会提出は拙速とする与野党議員の声が強まっていることについて「国会には提出して成立を期すが(賛成、反対両派の)ののしり合いにはならないだろう。そうしないのが国会議員の良識だ」と述べ、多数の理解を得て今国会での成立を図る考えを強調した。
 昨年の衆院選で初当選した自民党議員の中にも慎重審議を求める意見があることには「よく議論していけば多くは賛成に回ると思う」と述べた。官邸で記者団の質問に答えた。


 小泉さんのこの自信はどこから来るのだろうか。何か明確な根拠があっての自信なのか、反対派に勢いが出てきたから意固地になってきているだけなのか。
 拉致問題にこそ、急いだ姿を見せて欲しいんだけど。


横田さん入院は難病治療 50日ぶり退院(共同)
 北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさん=失跡当時(13)=の父親で、昨年12月から入院していた拉致被害者家族会代表の横田滋さん(73)が約50日ぶりに退院し、30日、コメントを出して厚生労働省指定の難病「血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)」だったことを明らかにした。
 完治までさらに3カ月が必要で通院しながら自宅療養し、遠方への講演などは当面控えるという。コメントで滋さんは「一命を取り留め、順調に回復した。1日も早く拉致被害者の救出運動に復帰できるよう努めたい」としている。


 退院されて良かったという気持ちを覚えると同時に、(失礼を承知で書かせていただけば)問題解決のために残された時間は多くないのだという事実を再認識させられる。
 もちろん皇位継承問題は重要なイシューだ。女性皇族の方々へ大きな影響を与えかねない話だから、急ぐべきかもしれない。しかし、拉致問題に関して次々に施策を繰り出すということをせずに、皇位継承問題を拙速に進めようとするのは、矛盾と言わざるを得ない。