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咲きほこる花は散るからこそに美しい (12/31)
 街宣右翼といえば、「同期の桜」とか「月月火水木金金」とかを流しながら…というイメージだったが、最近はどうやら違うらしい。今年聞いた右翼の流していた音楽を並べると、「前略、道の上より」「宇宙戦艦ヤマト」「必殺仕事人のテーマ」など。右翼も一般受けを狙うようになったってことでしょうか?

報道規制ですか? (12/31)
 李塾長の動向がほとんど伝わってこない。政府は報道の自粛を要請しただけだったはずだが(それでもアホかと思うがね)実際には報道規制でも布かれておるのか?中国に配慮して捨ててしまうようなものだったら、「言論の自由」など二度と訴えるな、と叫びたくなる。李塾長に、日本の情けない姿を見せることになってしまうのか。

自分の頭を使いたい (12/31)
 自分の意見は果たして自分の頭で作られた物なのかという問は、常に頭の中にある。
 かつて左巻き思考が混在していた頃の私の意見は、多くはマスコミや本から得た情報と思考回路に振り回されていただけだった。軍隊の存在を肯定したり国旗・国歌への愛着もあったため、ただの左巻きではなかったと思うが、それでもやはり戦後民主主義の思想に犯されていたのは事実だ。それらを否定したり批判するだけの知識的材料を持ち合わせていなかったゆえ、それを正しいと考えるよりほか無かった。ネットに触れて自分の知らない知識・情報を得ることになり、自分の持っていた思想や思考のいくつかを否定することが可能になった。これからも、死ぬまで変化し続けていくのだろう。
 意見は、持っている情報の量と質、そして状況の変遷で変化する。より多くの情報に接している人の意見の方が説得力を持つ可能性が高まるのだが、しかし情報をどう処理するのかという部分で論理性がないと、説得力は生まれない。問題は、情報の処理の仕方は人の影響を受けやすいということだ。情報を得る際に、どうしてもその情報の発信者の情報への対処法を意識的或いは無意識的に取り込んでしまうからだ。意識しないと、情報を得ると同時に、その人の情報処理回路まで一緒に取り込んでしまい、結果的に人の意見を鵜呑みにしただけの状態に陥ってしまう。
 
 自分の頭で実際に考えた結果としての自分の意見なのか、これは常に批判的に自省していかないと、その状態に陥りやすい。人の意見に同意することは別に問題ではないのだが、それを自分なりの言葉・思考で咀嚼したうえでの同意なのか、何となく説得力があって自分の感性にあっているから同意しているだけなのか、そこには大きな違いがあるように感じる。
 私が子供の時、「戦争はしてはいけない」というのは当たり前のことだった。確かに戦争はいけない。しかし、奴隷の平和を享受してまで戦争は避けられるべきものなのか。もしそれへの考察を経た上での反戦であればよいのだが、戦争を具体的に考察してもいないのに反戦を唱えることはただの理想論と堕してしまう。当たり前と考えていることが、実は当たり前でないことなど、世の中にはいくらでもありそうだ。
 自分の意見は、自分の感性の中での「当たり前」になっていないか。当たり前と思っていることでも、一度考察を経たものと経ないものでは重みが違う。個人で考えられる部分には、思考能力も得られる情報量でも限界があり、他者の考えを吸収するのは必要なことだというのは当然として、それでも自分の頭を使う機会を失わないようにせねば、口に出る言葉は意見ではなく代弁となってしまう。

 人間は、自分の感覚回路に合った意見には頷き、無い物に対しては拒否反応を示すことが往々にしてある。外山慈比古はそういったものを「個人言語」と規定し、その人の個人言語にない言葉によって語られた文章はなかなか理解できないと述べていた。自分の個人言語に合う文章は心地よく、そうでないものは理解できず、たまには不愉快ですらある。自分に合った意見だけを吟味していては、自らの個人言語の枠を越えることは出来ない。不快に感じる意見にこそ、自分にない新しい感覚を取り入れる絶好の機会ではないか、そういう考えで様々な意見に臨みたい。
 まぁ決意するのは易く、実行するのは難いのですが。

アホテレビ欄 (12/31)
 正月は更新しない日が多いと思うので、とりあえずアホなテレビ欄でお茶を濁しておきます。お茶を濁すだけなので30分ほどで作ったしょうもないもので、日本中で3人の心の琴線に触れればそれでOKな代物です。
5:00  朝から生テレビ
  ▽田原総一郎と俵孝太郎を勘違いしてい
  た奴は前に出ろとムニャ彦絶叫場外乱闘
  始まり現場は血の海
7:00  ブッシュの朝から英会話
  ▽今日のお題「魚と人間は平和的に共存
  できる」▽複数主語でも動詞はis
8:00  8時だよ!全員融合▽キングスライム
8:30  8時だよ!全員窮乏 ▽自己破産
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9:00  鉄男の部屋 ▽ワカメ好き好き
9:30  それいけ!アソパソマソ
  ▽シャブおじさんが注射をすると元気に
  なるアソパソマソ
10:00 アフリカ縦断ウルトラクイズ(再)
  ▽ヌーの群れから「ジョニー君」を探せ
  ▽サハラ砂漠の中からいちご大福探し
11:00 夕日が丘の法務大臣(仮)
  ▽スットコ答弁で砂浜に埋められる
11:25 電気予報 ▽漏電
11:30 キユウピー3分間パーキング
  ▽それ駐車じゃなくて停車
11:40 キユウピー3分間ドッキング ▽連結
11:55 ペンキ予報 ▽よく乾く
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12:00 笑っていいホモ!(新)
  ▽おすきとヒーコの万華鏡フラワールー
  ムにマッキーをご招待悶絶花吹雪
1:00  ごきげんよ
  ▽ごきげんライオン野獣化し会場大パニ
  ック裏番組からミノさん助太刀して動物
  奇想天外
1:30  宇宙戦艦ヤマト朝廷
  ▽古墳か、何もかもが懐かしい▽煬帝に
  バカメと言ってやれ▽馬子の部屋
2:00  月光仮免 ▽教官付きヒーロー
2:30  仮面の忍者生禿 ▽泣く子は殺す
3:00  3年β組金髪先生
  ▽お色気ロシアン美女教師誘惑悶絶チョ
  ーク投げ殺人事件ポロリもあるよ
4:00  3年в組公達先生 ▽おじゃる
4:30  アヌスの鏡 ▽痔を観察
5:00  ザザエさん
  ▽イクラは地球外生命体による最終兵器
  だった!立ち上がるは女子小学生最強の
  男ハナザワと飲み会勧誘プロのアナゴ君
6:00 北の暴れん坊将軍(仮)
  目安箱に意見を入れた物は全員粛正!
  ▽時代劇の後はキムジョンサンバ
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7:00 遠山のキムさん(終)
  このテポドン吹雪が目に入らぬか!
8:00 新鮮グミ ▽程良く柔らかい
8:30 ミラーマン 
  ▽今だ、パンツだ!植草教授の鏡は今日
  も絶好調
9:00 水曜サスペンス
  「みちのく湯けむり女子大生と美人OL食べ
  歩き夜行列車中で家政婦は見た殺人事件
  ポロリもあるよ」
  ぎっくり船越 片平さなぎ
11:00 明るい農村 ▽北朝鮮から生放送
11:35 アルプスの少女ハイチ▽ゾンビおんじ
11:45 アルプスの少女胎児 ▽少女じゃない
0:00  紅白歌合戦(再)
  小野小町 山部赤人 和泉式部 藤原公任
  与謝野晶子 斉藤茂吉 紫式部 蝉丸
2:00 映画「ハウルの動く城みちる」 ▽イルカ


中共へのODAより感謝される援助を (12/29)
 津波の恐ろしさは認識できているつもりではあっても、実際に津波やそれによる被害の様子を映像で見ると、あくまで「つもり」だったんだなぁと反省してしまう。今朝の段階で死者は5万人を越える勢い。
インド洋大津波 犠牲5万人超す 外国人2100人死亡・不明(産経)

 各国が支援を表明する中、日本も総額3000万ドルの支援と、対テロ特措法によりインド洋で活動していた海自の護衛艦と補給艦がタイに向かうことも決まった。
インド洋大津波 海自艦艇をタイに派遣 防衛庁長官 不明者の捜索・救助 (産経)
 長い任務が終わりやっと日本に帰れる…という中での更なる任務に対し、日本の心意気と能力を示すためにもう少しだけ頑張って下さいと私は頭を下げるほかない。軍の存在意義はあらゆる意味で「国の存在感」を示すことが仕事だというのは当然だが、しかしそれを実行している方々への感謝の気持ちは忘れたくない。
 
 一方、気象庁は津波監視の範囲を広げることを決定した。
津波予報、アジア諸国へも…気象庁が監視範囲拡大(読売)
 気象庁は28日、現在、日本近海にとどまっている津波監視の範囲を、来年3月から、ロシア極東からフィリピン、ニューギニア周辺の太平洋沿岸まで広げ、アジア諸国向けに津波予報を提供することを決めた。
 津波の高さや到達時刻をコンピューターで計算する世界最高精度の予報を、地震発生から約20分以内に発信する。インドネシアをはじめとする津波常襲国の防災に、大きな威力を発揮すると期待される。


 気象庁のこの決定、今回の津波被害の地域をカバーするわけではない。しかし日本の津波研究の技術を広範囲で役立てることは良いことだし、日本人として嬉しくも誇りにも思う。
 では今回の津波被害のあった地域に対しては、津波情報システムの改善に日本は何か支援するのだろうか、という話がこれ。
インド洋の津波警報システム、政府が技術支援へ(読売)
 感謝されるような援助であれば、そして日本にその能力があるのならば、できる限りこういう支援は行って欲しいというのが私の感覚だ。日本の国際社会での存在感を増すことにも繋がるし、何より日本人として日本が世界の役に立っているという事実が、素直に嬉しい。

 誇りに思うと言えば、こんな話も。

<インド洋津波>「日本の防波壁が首都を守った」モルディブ(毎日)
 「日本の支援がなかったら、マレはなくなっていただろう」――。モルディブの人口の約3分の1が住む首都マレでは、日本からの公的支援で建設された防波壁が、島を津波の大惨事から守ってくれたとの見方が広がっている。海抜1メートル程度しかない約1200の島々から成る同国は地球温暖化の進行で国全体が沈みかねないとの不安を抱え、常に海面上昇への恐怖と隣り合わせで生きてきたが、88年以降、進めてきた首都の護岸工事が壊滅的な被害を回避するのに貢献したと、島民は口々に語った。
 災害対策本部の置かれたマレ市のイスカンダール小学校校庭でボランティア活動を指揮する元オリンピックマラソン選手のフセイン・ハリームさん(35)。彼になぜマレは3分の2が冠水しながらも死者が出なかったのだろうと尋ねた。するとすぐに答えが返ってきた。「10年以上かけて作った防波壁が大いに助けになった。日本の援助のおかげだと聞いている」
 その防波壁を見たくて市南部の海岸まで案内してもらったタクシー運転手のアハメド・シャフィールさん(30)も「日本が作ってくれたあの壁がなかったら今ごろマレはもうない」と語り、「助けてくれた日本人からこんな時に金を受け取るわけにはいかない」と決して料金を言ってくれなかった。
 大統領府によると、日本はモルディブ最大の援助供与国で13年をかけた防波壁工事の費用6600万ドルの主要部分を日本の援助が支えたという。南部の海岸通りには、「日本とモルディブの友好のため日本政府が提供した支援で作られた」と消波ブロックに記した記念碑が海に向かって建っていた。


 こういう、実際に役立ち、なおかつ現地の人に感謝されるような援助であれば可能な限り日本政府にやっていただきたい、どこかの何兆円も貰っていて感謝もしないような国にはする必要など無いが…と思ってしまう。


 しかし、タイに向かう海自の護衛艦の名前は「たかなみ」。この名前は今回の活動にはそぐわないのではないかと…。


その言葉をそっくり返そう (12/28)
 北朝鮮の言い分が、これを見るとよく分かる。
朝鮮中央通信論評 日本人女性「遺骨鑑定」、「拉致問題解決の真意疑う」
 昨日は「拉致問題」に関連する政府間合意を覆し、こんにちは「ニセ物」だと騒ぎ立てる極右勢力の欺まん行為は、彼らが執ように持ち出している「拉致問題解決」の真意を疑わざるをえなくする。
 周知のように、われわれはこれまで朝・日最高首脳の対面での合意に従って、日本人拉致被害生存者とその子女を日本へ送り、日本側が「安否不明者」として提起した人々の生死いかんを確認するため国家的な調査委員会を設け、調査活動を誠実に行った。
 「安否不明者」が死亡したという事実を立証できるよう多数の証人との面会を実現させ、発掘した資料と遺品、遺骨までありのまま日本側に全部手渡したのはその端的な実例である。
 横田めぐみさんの件もやはり、このような延長線上で生存している彼女の夫が直接関与したものである。
 夫が妻のものではない他人の遺骨を日本側に手渡したというのは想像すらできない。
 極右勢力は「拉致問題」の早急な解決を願っていない。


 簡潔にまとめれば、拉致問題を適当なところで幕引きとするのが北朝鮮の言う「拉致問題の解決」、ということか。「死亡したという事実を立証できるよう」な努力などこちらは求めていない。第一の要求は「拉致被害者を全て日本に帰せ」ということであり、そして「拉致事件の事実を全て明らかにせよ」ということであり、死亡した証拠を出せば終わりという考え方自体がそもそも間違っている。
 こういう戯れ言は無視するのが一番だろうが、やっぱり腹立たしいから無視できない。

中国の強気は衰退の兆し (12/28)
 中国が李登輝塾長の訪日にギャースカ喚くのも、これに通じているのか…って奴らはいつも喚くか。
反国家分裂法案の審議開始 対台湾「武力行使権」狙う 中国(産経)

 「同法に対し台湾では独立反対派の国民党も反発、行政院(内閣)大陸委員会の世論調査に制定反対が73・4%に上った」とあるように、中国の動きは逆に中国との協調を図ろうとする勢力に打撃となり、独立派に活力をもたらすのではないかと思われるのだが、それくらい中国はなりふり構っていられなくなったのだろうか。
 北京五輪までは軍事的手段に出る可能性は少ないから台湾独立のチャンスは08年までだと私は考えている。「独立すれば戦争」という言葉は、少なくとも08年までは北朝鮮の威嚇のごとき張り子の虎だ。実際に物理的行動を採ることが不可能なために、法律制定による恫喝を行う、というのが今回の反国家分裂法案の目的だろう。

 また、この法案は台湾のみならず、ウイグルなどの中国内部の少数民族対策でもあるように思われる。

中国、人権弾圧続く 対テロ戦口実に迫害/中絶強制 米政府報告(産経)
 日本ではこういうニュースはあまり流れないですな。オーストラリア帰りの友人も、「日本では見えなかった中国の姿が豪州の報道などで見えるようになった」と言っていた。
 それはさておき、中国の内部(チベットを中国国内と呼ぶのには抵抗があるが)での独立の動きは強まっているのではないか。国内の独立運動への牽制という意味も、反国家分裂法にはあろう。

 李塾長の訪日への反発、国内の人権弾圧、反国家分裂法案、これらはすべて連動している。中国が国内の引き締めを強力に行えば行うほど、それは中共の支配力に陰りが見えてきたことを示す。さて、北京五輪まで持ちこたえるのかどうか。

紅白にイ登場だってよ (12/28)
韓国代表して感謝伝えたい イさん、HPで表明(共同)
 韓国を代表する俳優イ・ビョンホンさんが27日、自らのホームページを通じてNHKの紅白歌合戦に出演することを明らかにした。
 イさんはその中で、紅白出演を決めた理由について「韓国を代表して(日本の韓流ブームに対して)感謝のあいさつをしなければいけないと考えた」と述べた。さらに「今年起きた韓日間の文化的な交流を単なるブームに終わらせず、今後も韓国の文化に引き続き深い関心を持ってほしいというメッセージを伝えようと思う」とした。


 誰?
 紅白に韓国人のしかも歌手でなく俳優が何故に現れるのか、よう分からん。韓流ブームに乗って何とか紅白の視聴率を稼ぎ、エビの延命を図ろうという魂胆か。個人的希望を言えば、マツケンサンバのみ視聴率80%越え、あとは3%でいいや。こんな紅白だったら必死に観るだろうけど。「植草一秀 ミラーマンのうた」なんて最高ですわ。梅宮のシンボルロックも生で観てみたい。
 しかし、韓流ブームって、韓流自体にはあまり触れられずに「韓流ブーム」に焦点が当たることが多いですな。「韓流ブーム」じゃなくて「『韓流ブーム』ブーム」なんじゃねぇか?


野中の戯言に嗤うべし (12/27)
 何を言ってるんだかよく分からないこの人の言葉。
<野中広務氏>訪中見送り 台湾前総統のビザ発給に不満!?(毎日)
政府が台湾の李登輝前総統に短期査証(ビザ)を発給したことを踏まえ、「日中友好協会の名誉顧問として、この時期に訪中するのは適切ではない」との考えを示した。「中国に事前に相談しなかった外務省のやり方も荒っぽい」とも述べており、政府の対応への不満が背景にあるとみられる。
 
 訪日希望する一私人にビザを出すことに関して、なぜに中国に相談しないやり方が荒っぽいのか、全く理解が出来ない。日本に相談せずに東シナ海の資源開発を進めたり、日本に相談せずに原潜を日本領海に寄越したり、日本に相談せずに沖の鳥島は岩だと言い張ったり、日本に相談せずに尖閣諸島の領有を主張したり、そちらの方にもぜひ野中さんには抗議をしていただきたいものだ。

 まぁアホな中国の言動に野中氏が呼応しているだけで、別に実質的被害があるわけではないからいいのだが。
 本当に野中氏が日中友好を考えているのなら、予定通りに中国を訪問して日本の立場を説明したり、中国をなだめたりするのが筋のはず。それをせずに日本政府を非難するだけというのは、「政治信条としての媚中」ですらないように私には見える。

 中国に関してちょっと気になるのはコレ。
「札幌に中華街を」 駐日中国大使、知事に要請 /北海道(毎日)
 中華街って、「作ろう」ということで出来る物なのか?こんな風に歴史的に形成される物で、テーマパークのように新たに造成する類のイメージは「中華街」という言葉にはないのだが。別に中国人が集まって商売を始めようとそれはご自由にやってくれりゃいいが、この時期にしかも北海道というのがちょっと引っかかる。女子十二楽坊の次のキャンペーンだったりしてな。それならなおさら、北海道や地元自治体が金を出すべき物じゃないな。

 こんな中国。北朝鮮問題で中国と歩調を合わせるなんて夢物語でしかないが、それでも中国を引き込めれば経済制裁の威力が上がるのは間違いなく、「中国を仲間に引き入れる」ための努力ではなく「中国も巻き添えにさせる」努力は必要だと思うが、いかがか。勿論、中国が同調しないから制裁しないってのは論外の意見で、どうしても中国が引き込めなさそうだとなれば単独でもやるべき物だと思う。
 しかし、国外の協力は得られずとも、国内を固めることは当然必要だ。
 経済制裁の前に国内で整備しなきゃいけないことはたくさんあり、スパイ防止法や憲法或いは対北朝鮮新法を整備しないことには、経済制裁の効果が薄まるどころか、国内スパイの動きで尻窄みになる可能性すらある。今政府に要求すべきは、「経済制裁をすること」ではなく、「経済制裁を効果的にするために国内で行うべきことを早急に行うこと」だ。拉致事件解決に対して、「日本が精神的にも法的にも一丸となって戦う」という姿を示さねばならない。


 中国の戯言などよりもっと目を向けねばならないのはこちら。
大津波、死者7200人超 日本人20人安否不明 M8.9スマトラ沖震源
 ちょっと古めのソース(M8.9は後で9.0に修正)だが、総合的な被害がよく分かる文章と言うことで、この記事を。

 朝日やTBSの言うアジアは「中国・韓国・北朝鮮」のみを指すが、日本に対して親近感を持っている東南アジア〜南アジアを忘れてはならない。西村幸祐氏の意見に全く同意。日本政府には、出来る限りの支援を打ち出していただきたいと思う。当然、うちらもやれることをやるから。


耶蘇祭 (12/25)
 仏教徒の我が家にサンタなど来ぬ。祝うは花祭りのみ。
 だいたい、12/25はイエスの誕生日じゃないって話だが。

日本はやるべきことを毅然と (12/25)
 第3回日朝実務協議で北朝鮮から持ち帰った資料について、政府は分析結果を公表した。
8人死亡裏づけ皆無…拉致被害者資料の分析結果発表(読売)
 北朝鮮の出してきた物は嘘っぱちばかりだというのは既に分かっていたことだが、公の場面で北朝鮮にニセ証拠を突きつけるには、公的な分析結果が必要。

 一方北朝鮮はこんな反応を示している。最近、信用低下著しい共同の記事だが。
北朝鮮が審議官級協議拒否 「制裁」見極め、けん制も(共同)
 北朝鮮は24日、拉致被害者、横田めぐみさんの「遺骨」を別人とした日本側の鑑定結果など被害者再調査の精査結果を伝えるため日本政府が開催を求めていた北京での審議官級協議を拒否した。複数の日本政府関係者が明らかにした。
 北朝鮮はこれまで外務省スポークスマン談話などを通じ、日本側の鑑定結果を全面否定。当面は反発姿勢を維持し、経済制裁が発動されるかどうかを見極めながら、発動される場合には直前で何らかのけん制に出る可能性がある。


 まずは、日朝の審議官級協議を拒否、そしておそらくは6ヶ国協議を拒否という動きも見せてくるだろう。あちら側の立場に立てば、「経済制裁を行うのならあらゆる話し合いを拒否する」という姿勢を見せることで日本に揺さぶりをかけるつもりなのだろう。

 この北朝鮮の揺さぶりに対し日本はどうすべきか。「6ヶ国協議が開かれなくなれば日本の責任にされる」とか「北朝鮮との交渉の窓口が閉ざされる」という声が聞こえてきそうだが、ここは日本がすべきことを着実にこなしていくべきではないだろうか。周辺国の顔色を窺うあまりに北朝鮮の思惑通りに動くよりも、日本は国家として毅然とした態度を示しつつその日本の立場・行動の正当性を訴える方がよほど利益になりはしまいか。
 日本にとっては拉致問題は国家主権に関わる重要な問題であり、各国との協調はそれはそれで確かに大切だが、日本の国益を損なってまで協調を求めるのは本末転倒。だいたい協調のために日本がすべき主張も行えないようでは、北朝鮮問題に能動的に関わることすら出来なくなる。猪突猛進は控えるべきだという認識は認めたうえで、6ヶ国協議に北朝鮮が参加しないのを危ぶむあまりに北朝鮮の思惑に乗るようなことは、決してあってはならない。

 「交渉窓口が閉ざされる」という危惧は無意味。日本のカネを狙うのであれば必ず北朝鮮は交渉の窓口を閉ざしたりはしないし、日本の援助無しには北朝鮮の経済は成り立たない。何より、これまで北朝鮮は圧力をかければ譲歩してきたことを忘れてはならない。

 どうも日本は、相手の顔色や周囲の顔色を窺ってという発想があるようで…と、こんなことを書いている拙者も、実生活ではカミさんの顔色窺ってますが。
 さておき、例えば中国が台湾の李元総統にビザを出したことに難癖付けてきたことに対し、李氏への取材は控えるようにと言う意味不明なお達しが官房長官から出たし、ODA廃止論議についても「中国の意向を踏まえたうえで」というような言説が出てくる。主体的にどうすべきと考えているのか、見えてこない。

 こういう事実(ソニー、中国のプレステ海賊版生産組織の実態を明らかに=英紙)に対してはちゃんと反応して対策を講じねばならないが、あちらはあちらの利益を考えて好き勝手な発言をするのだから、その全てに反応してもしょうがない。自分たちが何をしたらよいのかを主体的・能動的に考えて行動していくことが必要だ。

デマ (12/25)
 なんか高校生の間で「25日に名古屋でテロがある」というデマが流れているそうな。全国的な物なのか、うちの地方だけの物なのかはよく分からんが。話を聞けば辻褄の合わないことばかり。我が生徒はその矛盾点を理解できていて嬉しい限りだったが。
 上のデマはアルカイダ絡みだったが、北朝鮮と対峙が続けばこういう類のデマがワラワラ出て来るんでしょうな。やっぱ国語力は必要ですわ、デマを見抜けるような。


違和感 (12/23)
 プロ野球、赤字経営とかいろいろモメていたはずなのに、契約更改は例年とほとんど変わらぬ様子で、何億円という金が動いている。年俸下がってもいいとかいう話はどこへ消えたのだか。腑に落ちない。

テレビ朝日は制裁反対のようで (12/23)
 22日の昼にテレビ朝日の「ワイドスクランブル」を見ていた。山本バ監督のコーナーで在日の方々が座談会。拙者の母も一緒に見ていたので「たぶん、経済制裁やると北朝鮮にいる家族が困るとか、北朝鮮は何をやる国か分からないから制裁は止めた方がいいって話になるよ」と言っていたら、まさにその通りになった。なんか質の低い演劇見てる気分。

 この期に及んで、北朝鮮の代弁しかしない在日の方々。金正日体制を誉めることはなくむしろ批判的なのだが、主張しようとしている内容は結局北朝鮮の代弁。
 さらに愉快だったのが、山本バ監督が、コーナーの冒頭にも締めにも盛んに「経済制裁を求めるのは感情論」と述べていたことだ。さらに「在日の方々は以外に冷静」とか訳の分からん言説を吐いていたときには、怒りを越えて思わず笑ってしまった。こういうのに騙される人もいるから、あまり笑ってもいられないのだが。
 確かに世論の中には「北朝鮮への報復」という意味合いでの感情論から経済制裁を求めているものもあろうが、当然冷静に分析をした上で経済制裁は必要と訴えている人も存在する。家族会の経済制裁を求める主張も果たして感情論なのか…私の印象としてはそうは思えない。何十年も戦い続けた帰結として、北朝鮮と対峙するには圧力が必要という結論が出されているわけで、それを感情論と断ずることに私は明確に反対する。

 しかし、この番組見てて思ったのが、「こいつらは絶対に日本の国益に沿った発言はしない」ということ。あくまでも北朝鮮や韓国の利益、或いは在日社会の利益を念頭に置いて発言する。こういう人たちに参政権を与えるのは恐ろしいことだ、番組を見ていてより一層理解できたように思う。

安倍首相誕生なら嬉しいけど (12/23)
 小泉退陣を求めて安倍首相に…って動きは現実味があるのかと考えていたのだが、自民党が与党であり続けるのならば、小泉首相誕生の経緯を顧みるに世論で後押しできるかなとは思う。ふと気になったのは、公明党の動きでござんす。もし解散総選挙とかになったときに、公明党が「外国人参政権」を第一目的として行動するなら、民主党とくっついて連立与党になろうとしないか、と。韓国での布教に目のくらんだ創価学会が何をしでかすか分からないし…。
 まぁそんな可能性もあるかもってことで何の裏付けもない妄想ですけど、公明党がキャスティングボートを握っている状況は不幸でありまして、安倍首相を求める声を上げる前に公明党を何とかする方法を考えなきゃいかんような気がしたのです。


特別会計 (12/22)
 国家予算について調べていたときに、特別会計で199兆円、なんて記述を見かけた。80兆円とか言われているのは一般会計で、話題にあまりされない財源が80兆以外にも存在するということだ。「この金額まで含めて考えると、文の内容にも影響するなぁ」と思いながら一昨日書いたのだが、それはさておき、この特別会計の収入を限定せずに使えるようにすれば、国家財政を大きく変えられるんでないかと重い、ちょっと勉強してみる所存。考えようによっては、日本の国家予算は80兆どころでなく何百兆にもなるってことで、マスコミなどで取り上げられない特別会計の方こそ見直すべき部分がたくさんあるのではないかと考える。

首相の真意は如何 (12/22)(12/22 11:37に一部訂正)
 北朝鮮は、ニセ骨を返せとぬかしていたが、「うちで鑑定したら本物だった」と難癖を付けるためか、経済制裁までの時間稼ぎをするためだろう。金銭が流れないだけでなく、ミサイル部品も日本で9割方を調達していると言われ、経済制裁はやはり北朝鮮には打撃となるからだ。
 北朝鮮の時間稼ぎに乗らず、できるだけ迅速に事態の打開を計るのが政府の役目だと思うのだが、首相の言葉からはそれが窺えなかった。
 拉致巡る北朝鮮の回答、期限区切らず・首相(日経)
 小泉純一郎首相は21日昼、11月の日朝実務者協議で北朝鮮が引き渡した安否不明の拉致被害者に関する資料の検証結果を24日に北朝鮮に通告することを巡り、折衝に臨む方針について「今(資料を)調査中ということ。それが終わり次第、問題点等をよく整理して相手側に誠意ある回答を求めていきたいと思っている」と対話路線を継続する意向を示した。一定期間内に納得できる回答や拉致被害者の返還がなければ、経済制裁に踏み切るべきだとする期限設定論に関しては「期限を区切るということより、できるだけ早くということだ」と消極的な姿勢をにじませた。

 「できるだけ早く」と言うが、期限を区切らないことには北朝鮮は半年も一年も書けて「再調査」してくることになるのは目に見えている。最近小泉首相も世論の高まりに動きを見せ始めたかなと思っていたが、朝日新聞の世論調査で「経済制裁を行うべきという声が多数にも関わらず、小泉首相の慎重姿勢を支持する意見と支持しない意見が半々だった」という結果が出て、慎重姿勢に自信を持っちゃったのだろうか。
 周辺との状況が整うまでは慎重姿勢のフリして時間を稼ぐってことかも知れないが、期限区切って揺さぶりをかけた方が反応を示してくるだろうし、小出しで情報が流れてくる可能性もある。そうすれば、金正日体制を倒すという段になってその情報が生かせるかも知れない。個人的には、もう2年以上も初訪朝から時間が経過していて、その間に様々な手を打てたはずじゃないかという考えがあって、今頃となっては期限を区切って回答を求めることさえ慎重な姿勢に見える。世論が北朝鮮に対して強気になるのを待っていたという考えもあろうが、世論を動かすのだって首相の仕事なのだし、小泉首相はそもそも世論を動かす形で首相になった人だったはずだ。

 今すぐ最も強力な経済制裁をしろという意見には私は反対だが、それでも小泉首相の姿勢にはやはり疑問を抱かざるを得ない。就任直後から、支持率を背景に次々と施策を繰り出すという姿を見せていない首相に対して「サボっている」という判断をしてきた私としては、北朝鮮問題もその範疇に入っているのかと懐疑の念を抱かずにはおれない。


 ところで、もうご存じの方が多いと思うがこの話(最近書きたいことが多くて何を書いたか忘れがち)。
めぐみさん拉致を連載へ 漫画アクション、両親原作
 マンガという媒体が大きな影響を持つことは周知の事実。まずは関心を持つこと、そして自分の出来る範囲で行動をしていくのが、私たちの今やるべきことだ。軍曹様のサイトでも(12/17日分)、分かりやすく「拉致問題に対して我々が出来ること」がまとめられている。

鏡でも見たのか? (12/22)
 中国駐日大使ら、李前総統にビザ発給の日本政府批判(読売)
 自分のことを棚に上げて、李登輝氏を「戦争メイカー」ですと。鏡を見て発言しちゃった?
 中国からすれば、いずれ統一するつもりの台湾の元総統、しかも台湾の独立に積極的な人物に自由に動かれるのは困るし、日本に圧力をかけてそういった人物の行動範囲を狭めればそれが中国の国益に適うということですな。

 中国にかような言動を止めさせることは出来ない。それが中共の利益だからだ。では日本はどうするか。
 日本は日本の利益に適うような行動を採ればよい、つまり中国の圧力なんか無視してやるべきことを粛々とやればいい。中国は雑音を発する国、と思っておけば気兼ねしようなどと言う感覚も起こらぬ。

 しかし、こんな国と協調して北朝鮮と対峙するのは無理でしょうな。中国が協調せざるを得ないような形を日本が能動的に作っていく必要があろう。てか、これだけ強硬発言が続いていると言うことは、本当に中国国内がヤバい状況になっているのかも…北朝鮮が潰れるのとほぼ同時期に中国も崩壊したりして…。

 オーストラリアから友人が帰ってきました。また2月に戻るそうですが。日本では報道しない中国のニュースというのもあるらしく、時間とって話できるのを楽しみにしています。ちなみに彼、「ヨン様って誰?」と言っておりました。


経済制裁の前に (12/21)
 昨日は経済制裁の効果を考えるべく、GDPだの国家予算など、普段の私ならムキーとなるような数字を出してみたのだが、北朝鮮をぶっ潰すほどの即効性はないように私には感じた。もちろん、数字の読み方も分からぬ無知ゆえ、その考え方が合っていると断定する気はないのだが、経済制裁の効果は遅効性で効果が現れるにはかなりの期間を要するというのが現在のところの私の判断。中国や韓国の北朝鮮との貿易も停止する方向で進めないと、なかなか北朝鮮崩壊への道筋を経済制裁でつけるのは難しそうだ。
 ただ、北朝鮮がある程度困るのは確かなので、制裁をやることで北朝鮮が拉致事件に関する情報を出すなど何らかの反応を示すだろうというのは否定しない。ゆえに、経済制裁を行うこと自体には反対しない。
まぁ、まだ調べの途中で、中国や韓国が、日本からの援助や貿易額をうめあわせるだけの余裕を持っているのか、まだ数字で調べていないので、結論はお預け。さらに言えば、物やカネではなく、電気の援助とか形を変えてしまう場合もあるから、単純な計算で結論づけられる物では無いというのも事実だと一応は認識している。数ある考え方の一つと割り切っていただけるとありがたい。

 しかし、金正日体制の崩壊なくして拉致事件の解決はあり得ない。拉致事件とその他のテロ活動(大韓航空機爆破事件など)が密接に絡んでおり、拉致事件の全貌が明らかになると、それは金正日体制にとって命取りとなる。拉致事件の解決を真に狙うのならば、金正日体制が崩壊するほどのインパクトを北朝鮮に与えねばならない。経済制裁によって人民や軍部に不満がたまり、政権転覆が起こる可能性はあるが、その見通しに関しては不透明要素が多くなるし、何よりどれだけの期間で目的が達成されるかはっきりしない。

 感情的猪突猛進論を吐いてしまえば、北朝鮮を挑発して暴発させ、日米安保を利用して米軍に金正日政権征伐をお願いするという方法もあろうが、日本が主体的に問題解決を図れなかったという汚名が残るし、日本人の多数に「北朝鮮のミサイル攻撃を覚悟せよ」と決断を促すのは不可能だろう、少なくとも国内に北朝鮮のスパイがウヨウヨしている状況では。覚悟した「つもり」の状態では、いざコトが起きたときに動揺し、国内の親北朝鮮勢力に状況を利用される恐れもある。

 経済制裁単独で揺さぶりをかけるのが難しいのならば、経済制裁に「恫喝力」を付加させるのが現実的な手段だろう。ミサイルを撃ってこようと日本は毅然と立ち向かうのだという姿勢を見せ、「日本が本気だ」と思いこませることが必要ではないか、ということ。憲法改正をして或いは北朝鮮対策の新法でもいいが、日本が軍事力の行使を出来る状況にし、さらに国内の北朝鮮勢力を潰すような動きを具体的にとる。北朝鮮と断固として戦うのだという姿勢を、法的な面から見せることが出来れば、経済制裁にも物理的効果以上の効果を付加させられはしまいか。多少ハッタリが入っていてもかまわない、恫喝を利用する者はさらに強力な恫喝には弱い。

 憲法改正をし、自衛隊の活動分野を広げると同時に活動制限を狭め、スパイ防止法で国内の親北朝鮮の扇動勢力を殲滅させ、しかる後に軍事行動を視野に入れた上で強力な制裁措置を講じる。その間、情報収集を目的に段階的な経済制裁、脱北者支援を行う、と。時間はかかるがこのような道筋以外に拉致事件の全面解決を行う道はないのではないか。まぁ拙者はアホゆえにもっと良いシミュレーションがあるのかもしれないが。これも時間がかかるしなぁ。

 経済制裁を行えという声が高まっているのは、それは拉致事件の解決にあたって国民の関心が高いということでそれは良いことなのだが、経済制裁を利用してどう行動するのか、つまりは日本の戦略の中に経済制裁をどう位置づけるのかという考えが、政府の中にいまいち見えてこない。小泉首相に関して最も問題なのは、経済制裁に対して慎重なことではなく、金正日が拉致を認めてから2年も経っているのに、状況整備すら出来ておらず積み残しの課題がたくさんあることだ。スパイ防止法の成立の目処も立っていないし、憲法改正の話も未だに軌道に乗っているわけではない(動きは見えるがそれでも遅いと私は感じる)。この2年でできたことはたくさんあったのではないか、と私は思うのだ。確かに今の状況では、小泉首相が経済制裁をやると公言しないのも(個人的にはどうかと思うが)分からないではない。しかし、経済制裁に踏み出せるだけの状況整備を小泉首相が積極的にやってきたかどうか、私としては非常に疑問だ。そういう視点を持って小泉首相を見れば、経済制裁に対する慎重姿勢についても批判的になるというもので。
 願わくば、来年春に小泉首相が一気呵成に行動に打って出て「すいません、小泉首相への評価は間違っていました」と言いたいとは思っているのですけどね。そういう期待を持っているという意味では、私は小泉支持派なんだろうね。

すいません、変節漢です (12/21)
 昔サヨク系、ちょいと前保守系、今はどっちなんだろう…拙者。
 てことで、サイト開設時の文章読んでもあんまり意味無いですよ、サヨク野郎の変化ぶりが窺えるだけで>最近訪問されている方々。最近ようやくちょっとはまともな文章が書けるようになってきたかなという自覚が出てきたが、しかしまだまだ発展途上ですわな。20歳くらいで思考は固まるという話も聞くが、その気になってアンテナ貼っていればいつまでも変化し続けられる。君子豹変、しかもできることなら頭を使って変化をしていきたいもの。だから、どんな意見でも一応は理解して咀嚼したい(バカサヨは理解はするが咀嚼はしたくない゚∀゚)。大筋が間違っていても全く関係ない部分で参考になる考え方や感覚があったりするもので、栄養にするかしないかは受け手次第ですから。

 こういうことたまに言ってないと、「3年前靖国の代替施設に賛成していただろ」とか文句言われることが稀にあるので゚∀゚)
 まぁそういう無知な時期があったから、人の無知に対して見下すような言説は取れるはずもないってことで。正しいことを正しく伝えることが常に正しい方法とは限らないってのは、社会人になって身にしみて理解できた…。ましてや、罵倒や人格攻撃に走ってしまったら、その部分で引かれたり揚げ足とられたりして、本当に言いたいことが霞んでしまう危険性があるし。徳川家康は当時は律儀者という評判で通っていたから、謀略が成功していたってことです。


経済制裁の威力 (12/20)
 北朝鮮に対する経済制裁はいかほどの効果があるのか、てことで、北朝鮮などのGDPなど調べてみた。
 予め言っておくと、拙者は経済に関しては全くの無知であり、GNIなる物の内容について知ったのもごく最近という有様。ゆえに、以下の文章も今後少しずつ訂正していく可能性があるのでご容赦されたい。

 01年度の、日本の金融機関から北朝鮮への送金は約4億円、(万景峰などでの)手持ちでの送金が約36億円の、合わせて40億円(=約3800万ドル、1$=105\換算)。日本への輸出は2.5億ドル、輸入は1.6億ドル。これらが、北朝鮮にとってどれほどの物かを考えてみる。(なお、産経新聞の記事に拠れば、昨年は送金は1.1億円、持ち出しは25.8億円となっている)

日本 北朝鮮 中国 韓国
GDP 4.3兆ドル(03) 157億ドル(01GNI) 1.4兆ドル(03) 4760億ドル(02)
1人あたりGNI 34210ドル(03) 706ドル(01) 1090ドル(03) 12646ドル(02)
GDPのPPP換算 3.6兆ドル(03) 228.5億ドル(03) 6.4兆ドル(03) 8853億ドル(03)
国家予算 7800億ドル(03) 97.6億ドル(01) 3380億ドル(03) 803.2億ドル(02)
輸出額 4167億ドル(02) 6.5億ドル(01) 3256億ドル(02) 1625億ドル(02)
輸入額 3372億ドル 16.2億ドル 2952億ドル 1521億ドル

 年度のズレは、同年のデータが見つからなかったため。今後見つけられれば、随時訂正するつもり。外務省、おみゃぁさんこういうデータは常に最新のものにしとかないかんでよ。

 北朝鮮へ流れる40億円(産経記事に拠れば03年は27億円)。
 問題は、このお金が、在日の「北朝鮮にいる家族」へ直接渡っているのか、それとも政府に流れているのかということ。
 後者であれば、国家予算での換算をすれば、日本で言えば3200億円(03年の額では2152億円)と同価値ということになる。これは、以前もここに書いた内容ですな。これが一気になくなるのであれば、北朝鮮政府にとっては大きな痛手だろう。
 前者であった場合、国家財政に直接影響を与えるわけではない。GDPで見ると、日本の1.1兆円(03年データでは7400億円)と同規模。GDPの約1/40だが、ここ10年日本のGDPは数兆円単位で増減しているので、あまり大きな数字には思われない。さらにPPP換算で考えれば、40億円の持つインパクトはさらに小さなものとなる。

 持ち出し金の使途は前者が多いと記憶しているが、ここは調べておかねばならないところだ。金正日の遊興費に使われているのなら、経済制裁としてのインパクトは最も大きいと思われるが゚∀゚)

 貿易では、北朝鮮の対日本輸出は266億円、輸入は171億円(01年データ)。差額95億円が利益ということになろうが、貿易が停止されれば国家予算換算では7600億円が、GDP比で換算すると2.6兆円相当が吹き飛ぶ計算となる。ただこれは01年のデータで計算しており、現在は貿易額はもっと減っているはずだ。しかしそれでも、日本の貿易額の国別割合から見た場合、日本が中国やアメリカとの貿易を止められるのと同じような割合なわけで、貿易停止は痛手と見るのが普通の判断だろう。また、貿易黒字のみならず、貿易停止となれば171億円分の物資が北朝鮮に入らなくなるわけで、これは国家予算規模で言えば日本の1.3兆円分にあたる非常に大きな額だ。

 つまり、経済制裁に効果はないというのは誤りだということになる。国を崩壊させるほどのレベルかはさておいても、少なくとも国内に不安定要素をばらまく(不満分子を増やす)程度の効果は十分にあると言える。

 しかし、周辺諸国、具体的には中国や韓国が援助したらどうかという問題がある。

 送金40億円と貿易黒字95億円、そして対日輸入額の171億円は、GDP比で計算した場合、中国にとっては123億円と292億円と525億円相当、韓国にとっては365億円と868億円と1545億円相当。国家予算で計算した場合、中国にとっては91億円と217億円と400億円相当、韓国にとっては400億円と950億円と1700億円相当となる。
 北朝鮮について「日本のお金に換算」した場合と比べると、かなり少額に見え、これくらいの援助は中国も韓国も簡単に出来るように思われる。PPP換算で考えればもっと小さな価値になるし。日本の04年のODA予算8169億円と比べると、それくらいの援助は簡単にできそうに思われる。

 中国や韓国は、40億円や95億円(或いは日本から輸入していた171億円分)の援助を出し続けられるのか。中韓の国際援助の実態について調べてみよう…というところで力尽きた。続きはいずれの日にか。

(参考サイト)
http://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sh04-01/sh04-si-ch.html
http://www.ovta.or.jp/info/index.html
http://discover.australia.or.jp/chapter02/005.html(GDPとGNIについて、分かりやすく書かれている)
http://www.infovlad.net/underground/asia/nkorea/apr2001/0406200101.html
http://www.teikokushoin.co.jp/11_toukei/toukei/world/67.html
http://www.stat.go.jp/data/sekai/pdf/0901p01.pdf
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%86%85%E7%B7%8F%E7%94%9F%E7%94%A3
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/shiryo/hakusyo/04_hakusho/ODA2004/html/siryo/index.htm


恥さらし (12/20)
 民主代表が東南アから帰国、小泉外交批判は不発に(読売)
 中国を持ち上げておいて、東南アジアの方々から逆にたしなめられてちゃ世話ねぇな、岡田さん。そんなに中国でイオンを増やしたいのかい?


予想を超えた醜悪な一言 (12/19)
 ノムヒョンが指宿で小泉首相と会談。北に取り込まれようとしている韓国の元締めさんだから、おそらくは北朝鮮の代弁者みたいなことしか言わないだろうなと思ってあんまり気にかけていなかったのだが、看過できない言葉があった。他のサイト、blogでも扱われているから今更の記述かも知れぬが、それでも見過ごせない。

日韓首脳会談後の共同記者会見(要旨)
 「今回の問題について、日本の国民の方々が受けた衝撃を私は十分によく理解している。又遺族が受けた衝撃は最も大きいと思う。本当に遺族たちにとっては二重三重の苦しみになっており、慰労のお言葉を申し上げる。しかし、だからといって、即時に制裁を加えるとなると、私としてはそれについては軽く申し上げることはできない。」という部分。はじめネットでこの文中の「遺族」という言い回しを知ったときは、同時通訳の間違いか何かかと思っていたが、首相官邸のサイトにこうしてしっかり記述されているということは、確かに遺族という言い回しを用いたということだろう。さらに言えば、日本政府はノムヒョンのこの用語について撤回を求めなかったということにもなる(撤回を求めたが受け入れられなかったという場合もあるが、撤回要求が出たというニュースは出ていないのでその可能性はないのだろう。あればどこかのサイトで話題になるだろうし)。
 他の発言については全く予想通りなのでどうでもよいが、「遺族」発言は許せないし、それに文句を言わない日本政府も拉致問題への姿勢を疑われて当然だ。

 小泉首相の姿勢に関しては、このニュース。
首相、北への制裁に言及…日韓首脳会談(読売)
 他にも各紙報道しているが、まぁどれでもいいや。
 経済制裁の意志を示すという行動自体が、北朝鮮へのメッセージとなる。経済制裁を行う意志を示すだけでも、北朝鮮は何らかの反応を示してくる。実際、ニセ骨のために日本国内世論が経済制裁を支持する方向で固まりつつあるのを見て、北朝鮮は様々な反応を見せている。
 小泉首相は、確かに経済制裁の可能性について言及したと言える。しかし、小泉首相の「北朝鮮の対応を見極める中で、将来の圧力、制裁の問題を考えなければならない」という発言が、北朝鮮に対する意志表示たり得るのか、私には甚だ疑問だ。「北朝鮮の対応次第では経済制裁もあり得る」という発言ではなく、「制裁の問題を考えねばならない」と述べているにすぎず、やはり「小泉首相は経済制裁に消極的だ」という印象を拭うには足りない。「考える」ではなく、「するぞ」という意志を示すのが大切だと私は思うのだが。

 意志表示は要らない、今はなだめすかしておく時期だ、裏で小泉はちゃんと考えている。こういう意見もあるだろう。それに対して、100%否定するだけの材料は持ち合わせていない、小泉首相の心理なんて読みとれませんので。
 しかしそれでも、国家としての意思を示すことは、国際政治において重要だと考える。北朝鮮に対しての問題だけでなく、この問題を見ている世界中の国々が、日本が毅然とした態度をとれるかどうか判断を下そうとしているかもしれない。北朝鮮に対して小泉首相が慎重すぎる態度を示すことは、北朝鮮以外の国と交渉をすることになったときにマイナスになるのでは無かろうか。
 でも最終的に結果を出せば世界中が日本を認める…そういう反論もあるか。まぁ次の6ヶ国協議が終わった後小泉首相がどう動くかで、ある程度の結論は出るでしょうな。

友好は夢幻 (12/19)
 こんな小さなコトでぐだぐだ言っておいて、何が友好だと感じるのが道理ではないのか。

日韓「砂むし風呂会談」立ち消え 浴衣姿、韓国側問題視(朝日)
 砂むし風呂は、浴衣のまま温泉の熱で暖めた浜辺の砂に横たわり、頭以外をすっぽり砂で覆い、サウナのように汗を流す。絵になる光景だと日韓外交当局同士で調整を進めていた。
 ところが、浴衣姿になることを問題にする声が韓国側から出た。着物や羽織はかまは「日本の植民地時代を連想させる」として好感を持たない人もいる。計画を伝え聞いた韓国の報道機関が「大統領が浴衣を着れば、批判的に報道する」と当局に予告したのがだめ押しになり、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領自身が断念したという。
 小泉首相は17日夜、1人で砂むし風呂に入り、「あったけえな。気持ちいいな」と楽しんだ。

 最後の一文が何だか寂しいぞ、小泉。
 浴衣姿になることくらいで「日本植民地時代を連想させる」と訳の分からない難癖付ける国と、どうやって友好を築けるというのか。韓流なんてアホなブームがあるが、所詮は日本のおばちゃんどもの片思いに過ぎないってことだ。日本のアニメに対して、畳や着物など日本文化を感じさせる部分にモザイクを入れて放送したり名前を韓国風にしたり、あちらは日本を受け入れようなどとは思ってませんから。
 韓国は日本の文化に対して何の敬意も持っていないのが明らかなのに、韓国への親近感は56.7%と過去最高を記録だそうな。
対中親近感37%で過去最低 内閣府世論調査 (産経)
 韓流ブームでも1.7%しか親近感が増えなかったと見るべきか。しかし、日韓関係は良好と考えている脳天気な方が55.5%もいるってのは驚きですわ。さらに言えば、中国に親近感持っている人が37%もいるってことにはもっと驚き。

 こちらはいい人であり続けようそのうち向こうも分かってくれる、ってのは個人的な関係だったらアリかもしれんが、国家間の関係においては、そしてさらに中国や韓国の国民性・政治体制・国家成立経緯などを考えれば、こちらが頭を下げれば向こうはさらに足で押さえつけてくるだけのこと。外交は国益を中心に考えるものであって、道義や情緒など二の次。韓国や中国が日本をどう捉え、どのように扱おうとしているのか、冷静に見なきゃいけない。

死んでから後悔するなよ (12/19)
 3バカがあれだけ叩かれ、香田くんが実際に殺されても、それでも行きたいと言う人はいるようで。
<イラクへ>苫小牧市のカメラマン、出発 中止要請聞かず(毎日)
 安全対策には十分気を付けてな、とくらいしか言えませんがな。

 私は、別に行きたければ行けばいいと思っている。万全の安全対策を施して(軍の人間が殺される中で一般人が万全の対策なんて可能かというのは疑問だが)無事にやりたいことをやって帰ってくればそれで良し、殺されてしまったら自業自得の一言で済ませれば良し。
 問題は、もし何かあったときに「自衛隊がいるせいで彼は捕まった、殺された」と気炎を上げる輩が沸き出すこと。自分でやりたいことをやって危険な目に遭ってもそれは自己責任で済まされるが、本人とは関係のないところで「自己責任を認めない輩」が沸き出るのが、最も鬱陶しい問題だ。

 本当に「死」を認識したうえで赴こうとしているのか、「死」を理解したつもりになって薄っぺらな覚悟で赴こうとしているのか…。

山口村 (12/19)
 山口村の岐阜県への越権合併に関して、勝谷氏が12/18付で書いている。
 以前にも本欄で書いたように、山口村の人たちは岐阜県中津川市を多くは生活の拠点としている。山口村にある馬籠は「信州のシンボル」とばかりに越県合併に反対する意見を見ると、現地の人々を無視してよくそういう思い上がった文化論をぶてるな、と腹立たしく感じる。
 歴史と文化で犠牲を強いるのが当然という感覚は、私には分からない。だいたい、長野県にあろうが岐阜県にあろうが山口村は信州に存在するし(過去の国と県の境が一致しないなどよくある話だ)、馬籠の歴史は受け継がれる。どの県に属するかという問題で、馬籠の歴史は傷つけられるのか、安い歴史ですね。


金正日体制の崩壊は必須 (12/16)
北朝鮮・拉致問題:横田めぐみさん遺骨別人 拉致議連、経済制裁求める決議(毎日)
 超党派の拉致議連(平沼赳夫会長)は9日、北朝鮮から横田めぐみさんのものとして提供された遺骨が別人のものだったことを受けて緊急総会を開き、同国への経済制裁発動を求める決議を採択した。決議は「金正日(キムジョンイル)政権の打倒も掲げざるを得ない」と明記。総会後、平沼氏は細田博之官房長官に「徹底的に圧力をかけるべきだ」と申し入れた。

 「金正日体制の打倒も掲げざるを得ない」って文言が嬉しい。他国の問題ではあっても、自国の利益に関わることであれば内政干渉も辞さず、という次元に到達したことが嬉しい。
 金正日体制を維持するか破棄するかは北朝鮮人民の決めることであり、上記引用の文言は内政干渉だという意見もあろうが、しかし私は金王朝打倒以外に拉致事件の全面解決はあり得ないと考えており、日本の国益のためなら内政干渉とも取れる行動を起こすことに問題はないと考えている。というか、アメリカのイラク戦争に賛成・容認しておいて金正日体制打倒を内政干渉とか言うわけがない。

 一方、北朝鮮ですが、お約束の反応をかましてくれました。
北朝鮮側、遺骨鑑定は「ねつ造」と非難(朝日)
 北朝鮮の外務省報道官は14日、拉致被害者の横田めぐみさんのものと説明して渡した遺骨が別人のものだったとする日本の鑑定結果について、「特定の目的のために事前に綿密につくり上げられた政治的シナリオに基づくものだとの疑惑を抱かざるをえない」などとする談話を発表、捏造(ねつぞう)だと非難した。北朝鮮が鑑定結果について言及したのは初めて。朝鮮中央通信が伝えた。

 北朝鮮はさらにこんなことを言っている。
 「万一、『制裁』が発動されれば、わが国に対する宣戦布告と見なし、強力な物理的方法で即時対応するだろう」
 「(安否不明10人に対する調査は)誠意を持って行った」
 「我々の調査が日本極右勢力によって愚弄(ぐろう)されている」
 「極右勢力の反共和国謀略騒動が続く限り、日本とともに6者協議に参加する問題を徹底的に考慮するであろう」

 
 物理的方法が「北朝鮮人民の民族大移動 to 日本」だったらかなりイヤだが。
 「物理的方法」と述べ、決して「軍事的行動」と言っていないのが個人的にはポイント。軍事行動を起こしたらただじゃ済まされないというのは、北朝鮮も分かっているようで。だいたい、経済制裁すべしという意見が日本世論の主流になったと見るやこうやって反応を見せており、やはり対話よりも圧力に傾斜させた方が事態の進展にはプラスだぞ、と。

評価の確定がしづらい首相 (12/16)
 こういった部分は評価したいと思うが…。
東シナ海ガス田 調査費3倍130億円 来年度予算 中国へ対抗、鮮明に(産経)
 小泉政権を評価しづらいのは、こういう「まとも」と思えるようなことをするかと思えば、中国に配慮しすぎじゃないかと思える行動もとること。ヘタレに見える行動が実は策略に裏打ちされたものであるのであれば喜ばしいのだが、「それ、策略だとしても巧いやり方じゃないですよ」という原潜領海侵犯の時のような対応もあり、やはり一貫した国家観なり主権に対する考え方が無いんじゃないかと考えた方が辻褄が合う。

 とまぁ小泉批判派寄りの考え方だけど、小泉擁護論でも小泉批判論でも、結局は(素人には)限られたソースの中からの推測であるのだから、完全な結果が出るまではどちらが正しいとは断言しきれるものではない。妄想気味とも取れる小泉擁護の意見でも、結果が出るまではいくら論を批判しても向こうが信じ続ければどうしようもないわけだし、本当にその思惑通りになる可能性がゼロとは言えなかったりするし。小泉の行動に合わせて立ち位置を変えるようなズルいやり方はどうかなと思うが、意見の違いや知識不足で人を見下す必要はない。
 人を容るる能はざる者親しむこと無し。親しむこと無き者人を尽くす。

共同の悪事 (12/16)
 巡回サイトの中に入れ忘れちゃってるなぁ毎日見てるのに。
愛・蔵太の気ままな日記
 この12/14と12/15で、共同通信の悪事について述べられております。私の意見とか書くまでもないっすね、ただの引用になってしまいますが、こちらをご覧頂ければ私が何か書く必要もないなと。

補足 (12/16)
 昨日書いた民主党の北朝鮮人権法について、補足しておく。
 私は民主党の案に賛成ではない。民主党に対する評価を元にして、法案に含まれる「脱北者支援」という方向性まで否定することはない、という立場だ。ゆえに、現在作成中と言われる自民党案において、民主党案の問題点を潰し、なおかつ北朝鮮問題に能動的に関わろうという方向性を持ってもらいたいと思っている。現時点では「定住者としての在留資格」を与えることには当然反対だわさ、ヨーロッパでの移民問題を想起してしまうし。ただ、脱北者支援と聞いてすぐに「難民いやだ」という思考はどうよ、と言っているわけで。
 韓国が北朝鮮人民の保護を積極的に行い、それを日本が金銭面などでサポートするのがいいかなとは漠然と考えているが、難民支援に対して日本がどう行動すべきか、自分なりの考えがまだまとまっていない部分もあるし知識不足なので、最終的に「こうしてほしい」という意見はまだ述べられない。今言えるのは、脱北者支援や難民保護に関わるのはイヤだと考えるより、様々な対策を立てたうえでできるだけ関わるべきではないか、と。まぁ結論部分を言えるだけの能力がないので、説得力が無いのは分かっちゃいるけど。


人権法案 (12/15)
 水曜日は私用があって朝から出かけるので、夜中に更新。ちょいと今日は短めで。

 民主党:脱北者保護は国の責務 北朝鮮人権法案固まる
 民主党の北朝鮮問題プロジェクトチーム(中川正春座長)は13日、「北朝鮮人権侵害救済法案」(仮称)の骨子案をまとめた。脱北者の保護や定住支援、拉致被害の全容解明を「日本政府の責務」と規定。北朝鮮への経済支援などの可否を判断する基準として(1)支援目的(2)拉致問題への対応(3)人権侵害の状況−−の3原則を示した。次期通常国会提出を目指す。
 「脱北者みんな受け入れるのかよ!」てな論議があるが、スパイ防止法でニセ脱北者を洗い出せるようにし、どの程度の支援までを行うのか厳密な規定を設ければ…という方向で考えるべきであって、「売国法」と叫ぶだけでは問題は前に進んでいかないような気がする。確かに、後の票田考えて外国人を受け入れようって魂胆だと非常に困るのだが。

 ただ、脱北者から得られる情報は、拉致事件解決に非常に有用だ。
 あとは、拉致事件解決というメリットと、税金を使って脱北者を支援するデメリット部分を比較考慮するという話になるのだが、私としては拉致事件の解決のためゆえ脱北者支援の税金使用が大きなデメリットとは思わない。もちろん、脱北者を装ったスパイが活動できないような更なる整備が行われることが前提だが、それができれば、拉致事件解決のためにはそれくらいの「痛み」は当然では無かろうか。
 私の考えは、民主党が何か他意を持ってやっているのだったらその部分には反対、しかし脱北者支援には概ね賛成、というところか。際限なく全てを受け入れようというのは問題だとは思うが、難民対策を具体的に策定し、その上で支援すべき脱北者か厳しく精査できる状況が作られるなら、支持する。

 まぁ民主党を信用していない人には外国人参政権との絡みを気にする向きもあろうし、私も正直信用し切れていない。しかし、拉致問題を動かすたたき台にはなるはずで、ただ批判するだけではなくそれを利用していくくらいの覚悟が必要ではないか。運用面での問題を改善する方が前向きじゃないかなぁ。民主党の思惑は別として、脱北者保護はある程度必要なことだし、拉致問題解決には避けて通れないと思うのだが。
 外国人参政権に関しては、それはそれで別に反対運動をやっていきましょうよ…って考えは甘いか?


 昨日書いた朝日の「5055」に関する記事、西村幸祐氏によれば、食わせ物の記事だったとか。というわけで、昨日の該当記事は色眼鏡付きで読んで下さい。ただ、その下に書いた私の文章は、記事がガセでもほぼ影響ない物なので、訂正はしません。

今年の漢字 (12/14)
 「今年の漢字」は『災』…台風・地震など災害反映
 日本漢字能力検定協会が全国公募し、過去最多の9万1630票が集まった。「災」は2万936票を占めた。2位は「韓」、3位は「震」だった。
 今年の漢字は、上位3つとも災害を表す漢字になりました。

正直者 (12/14)
 日放労ホームページ
 Q:NHKの会長はどうして責任を取って辞めないのですか?
 A:私たちにも、わかりません。

 正直は美徳かも知れないが…。

教育に関する愚考〜ゆとり教育とは何か1〜 (12/14)
 まず、この文章は私の経験が前提となっていることを了承いただきたい。ゆえに、学校のやり方や子供の質に関しては、断りがない場合岐阜県での話となっている。「うちの子は違うぞ」と思われても、県が違えば状況も異なる部分があるので、それは理解されたい。

 ゆとり教育の弊害はかなり以前から指摘されていたが、ゆとり教育に対する非難が表立って現れたのは、やはり現課程で「円周率が3になった」「台形の面積の公式を覚えなくてもよくなった」というあからさまな改悪が行われて以降だろう。教科書の厚さからして半分ほどになっており、中身を見る前に「これでいいのか」という思いを持ったものだ。

 元来は、過当な受験競争に対して「受験戦争」などという言葉が使われていた頃、知識偏重の教育では頭でっかちの子供しか育たないのではないかという疑念から、知識詰め込みではなく思考重視の教育へシフトさせようと動き始めたのがゆとり教育のきっかけだった。国がどう考えていたかはさておき、当時の受験戦争の激しさを否定的に見ていた多くの日本人は、知識よりも思考を重視するという考え方は歓迎していたようだ。それが20年ほどまえのこと。ゆとり教育の問題は、何もこの数年のことではなく、じわじわと日本をむしばみ続けていた問題なのだ。
 その後教科書の内容はどんどん削除されていき、30年前と比べると、例えば中学理科の教科書に載っている化学式は1/10以下にまで減らされた。小学校の或る歴史教科書では、聖徳太子と大化改新が1ページにまとめられ、しかも教科書本文の中ではなくコラムとしての位置づけで掲載されている。

 それでも、思考が重視され、考えることの出来る子供が増えているのなら、当初の目的は達成されたと言える。
 しかし、そうではない。

 現中学3年生は、現課程で中学3年間を過ごしてきた。私が実際に彼らに授業をして感じているのは、ゆとり教育が目指していたはずの論理的思考がほとんどできないことであった。
 学校で英語の文法はほとんどやらないらしい。いや、やっているのかもしれないが、系統だった英文法の感覚など子供達には身についておらず、学校の授業の程が知れる。「会話重視」というお題目はいいが、英文法軽視の傾向の中で、生徒達は教科書に出てきた文章や単語を、期末テストに向けてただ覚えるだけである。「主語や目的語は名詞しかこない」という基本的原則すら知らなかったし、動詞の後のthat節が名詞を形成することも(感覚的にすら)分かっていない。さらには、一部の成績上位者を除いて、「学校でやらないから塾で覚えてもしょうがない」という意識の子供もいたりする。塾に来るような生徒でさえこうである、そうでないレベルの子たちはどれほど悲惨な状況となっているか。
 それでも、多くの英文や単語を覚え、個別の文から総合的な法則を類推できるレベルにまで練習が重ねられていればよいが、教科書の量は減り、必須単語の数も減り、帰納法的に英語を理解することすらできていない。「思考重視」が聞いて呆れる状況である。

 小学校の算数もこれ以上にひどい。一部の「出来る子」は大丈夫だが、中堅クラスの落ち込みは非常に厳しい。
 時速30kmで走る車が40分走ったらと聞かれて、平気で30×40で1200kmと答える。40分で本州横断できる車なら、ぜひとも乗ってみたいものだ。まともな思考などありはしない。

 問題は、詰め込みを嫌うあまりに練習量が大きく不足し、帰納法的な類推能力を子供達に育てていないことにある。そして、全体のルールから個別の問題を考えるという演繹法的な教育も行われていない(或いは確立されていない)ために、理屈もおろそかにされている。詰め込みを嫌うのであれば論理を教えねばならないのに、文科省の官僚がおそらく「これは難しい理屈だから削除」と教科書から外してしまったのであろう、理屈も分からないまま子供達はわずかの練習でごまかされ続けているのだ。

 そんな状態ではテストでボロボロになるだろうと思われるかも知れない。
 しかし、中学のテストは教科書に合わせて易しくなっているため、平均点は昔と変わらない。私の近所の中学では、平均点を上げるためにテストの難易度を下げる動きが出ているという話もある。
 小学校のテストはもはやテストではない。小学校のお子さんがみえるなら、そのテストを見るといい。国語など、ヒントがそこかしこにあって、クラスの9割が80点以上を取れるようになっている。自分の子供が80点を取っていても、決して安心できない。

 ゆとり教育の弊害は、こういった学習に直接関わる部分だけではない。精神的影響についても問題を引き起こしている。(続)


政府の動きは見られるが (12/13)
 拙者の仕事は昼からゆえいつもは午前中に更新を行っているのだが、ここ数日午前中から夜まで仕事という状況だったため、更新滞ってました。3日更新しないのは、仕事を理由にした物は初めてじゃないかな…。大晦日まで不定期更新は続くと思いますんで、ご了承下さい。小泉退陣後の予想は週末かな…。


「北経済制裁発動を」 自民対策本部決議(産経)
 町村外相は十日午前の衆院拉致問題特別委員会で、北朝鮮への食糧支援は凍結する方針を表明したうえで「仮に世界食糧計画(WFP)の要請があったとしても応じるのは難しい状況だ。当面これを行うつもりはない」と述べた。

 町村外相の発言が根拠であって小泉首相が宣言して始まったわけじゃないけど、一応発動したことにはなりますわな。小泉支持者は「経済制裁やってるじゃねぇか、誰だ小泉を弱腰と言ったのは?」みたいな論調ですが、ニセ骨出されて食糧支援なんてできないっていう普通の感覚から成り行き上経済制裁レベル1が発動しただけで、戦略的なものかどうかは断定できないと思われ。日本人の怒りを示すためなら、もう少し堂々と発動すべきじゃないのかね。マスコミが伝えないだけですか?
 私の考えは、状況整備の上で最も強力な制裁を、というものなので、レベル1をこのような形で発動しても、効果はないわ日本人の怒りも表現できていないわで、あまり意味がないようにも感じる。ただ、結果的でも経済制裁が動き始めたのはそれなりに良いことと、その部分は評価したい。
 ちなみに経済制裁のレベルは、「レベル1=人道支援の凍結・延期 / レベル2=送金停止 / レベル3=特定品目の貿易停止 / レベル4=特定船舶の入港禁止 / レベル5=全船舶の入港禁止」といった塩梅。

 さらに北朝鮮関係と考えられる話を幾つか。

油濁損害賠償保障法の一部を改正する法律案について
一般船舶油濁賠償保障法についてのお勉強(笑)
 書いてあることの精査など、私の脳味噌ではまだ理解できない部分もあるので何とも言えませんが、北朝鮮の船を締め出す効果があるそうで。本当にそういう効果があるのなら、一気に経済制裁レベル4から5ですな。

拉致、首相が書簡で抗議へ…来春メド情報提供も要求(読売)
 北朝鮮が横田めぐみさんの遺骨として日本側に提供した骨が別人のものだったことを受け、政府は11日、小泉首相の書簡を北朝鮮の金正日総書記に送り、厳重に抗議するとともに、安否不明の拉致被害者10人に関する新たな情報提供を求める方向で検討に入った。
 情報提供は期限を区切る方針で、来春をメドとする案が浮上している。
 政府は今月中に、11月の第3回日朝実務協議で北朝鮮が提供した資料の分析を踏まえ、首相書簡の送付を含め、この問題の対処方針を決める予定だ。
(中略)また、北朝鮮に対する日本国内の厳しい世論を伝え、期限内に情報提供がない場合、経済制裁の発動も視野に入れざるを得ないとの考えを伝えることも検討している。
 書簡を届ける方法としては、政府高官を首相特使として北朝鮮に派遣する案などが取りざたされている。

 経済制裁を本格的に発動させるのであれば、こういう事前の書簡は非常に重要だし、金正日にも伝わるような形での抗議が望ましい。しかし、期限を切って情報提供を求めるのはもっと早くにやっているべきことで、何を今更な気分はないわけではない。しかしまぁ首相が動き始めたことでとりあえずはちょっとだけ喜んでおく。

外国人の入国審査時に指紋採取 政府のテロ防止計画(朝日)
 政府の「国際組織犯罪等・国際テロ対策推進本部」(本部長・細田官房長官)がまとめた「テロの未然防止に関する行動計画」の全容が明らかになった。外国人が入国する際に指紋採取や写真撮影を義務づけることや、法務省がテロリストを指定し、入国拒否や強制退去させるための法整備など、16項目の対策を盛り込んでいる。
 推進本部は10日の会合で決定し、一部を今年度中に実施するほか、05年から06年にかけて関連法案提出を目指す。欧米での措置を参考にした初めての本格的なテロ防止策だが、主に対象となる外国人の人権上の扱いなどをめぐり、議論を呼びそうだ。
 「議論を呼びそうだ」という決まり文句はさておき、指紋押捺の制度が無くなってから外国人犯罪が増えたというイメージを持っている拙者にとって(明確な根拠となる数字は今出せないけど)、入国審査時に指紋を採ることには大賛成だ。以前韓国人にビザ無し来日を許すような話が出ていたが、できれば法案をもっと早く通して来年の愛知万博に間に合わせて欲しかった。
 ここから発展させて、外国人が日本国内で好き勝手出来ないような法律を整備させる方向に動けばいいのだが。テロ防止計画がスパイ防止計画にも移行していくことを心から期待する。

朝鮮半島有事の日米共同作戦判明 工作員の侵入、想定  コード5055〈これからの姿 自衛隊50年:1〉(朝日)
 朝鮮半島有事に関して、自衛隊と米軍は共同作戦計画を策定している。これが、拉致被害者奪還を見越した作戦策定だったらと願わずにはおれない。拉致被害者の全面救出を考えると、どうしても軍事オプションは考えから外すわけにいかない。日本は軍事力を行使できる憲法も能力も持たないため、米軍との協調は欠かせない。個人的には、憲法9条を解釈で乗り切ってきたのだから今回も「拉致被害者の救出は自衛権の行使だ」くらいの解釈をしろとは思うのだが、それでも、自衛隊の行動に制約がある現状では、いずれにせよ自衛隊に「死にに行け」と言えるわけもなく、米軍頼みの部分が多くなってしまう。

 自民党も人権法案を出すようだ。民主の案と合わせ最も効果的勝つ国益にかなう形での案を作り上げて貰いたい。
拉致解決へ圧力 自民、北朝鮮人権法案を来月提出へ(中日)


 下2つは違うが、政府が「何もしていない」というわけではないことが分かる。これが、元々小泉首相の頭の中にあった流れに沿っているのか、それとも世論の反発を恐れて重い腰を上げたのか、どちらとも断定できない。これまでの言動を考えると後者くさいけど。
 確かに、「やることをやってる」と見ることも可能なんだけど、もっと以前からやれたことが多いというのも事実で、「小泉はすごい」という評価は贔屓しすぎでないかと。現実に何も進んでいなかったから、今すぐの経済制裁ではなくて国内の経済制裁や米国との協調関係を構築しながら最終的には大きめの経済制裁で、と私は述べているが、本来は1回目の訪朝の後から少しずつ進めておくべきことばかり。(勿論、状況整備の中で効果の薄いレベル3くらいまでを段階的に行うのには反対しない。中途半端な譲歩であっても、被害者が幾らかでも帰国できるのならば情報源としても拉致の全容解明にもプラスでしょうから)小泉首相に戦略があると評価するのも、正しい判断だとは私には思えない。小泉首相を根拠のない妄想で誹謗中傷するのは話にならないが。


 ふと思ったが、国際司法裁判所は拉致事件の解決に利用できないのかな。話題にもならないから、役に立たないということか。私が知らないだけかもしれんけど。


次は月曜日です (12/11)
 次の更新は月曜日になると思います。年末進行ってわけではないですが、どうにも時間が出来ないもので。決して、元パンテラのダイムバッグ=ダレルが殺されたショックで、というわけではないし、金曜日のスーパーモーニングでレインボーブリッジの小坂が戯言をぬかしまくっていたからというわけでもありません。


経済制裁の効果的な運用を (12/9 10日に一部改変)
 12月8日、横田めぐみさんの骨と言われていた物が、2人の別人の骨だったという話。ニュースソースなんて要らんわな。予想されていたこととはいえ、やはり北朝鮮のやり口には言葉にしようもない怒りの感情が沸き上がる。我々の先祖が覚悟を決めてアメリカに戦いを挑んだ日、その同じ日のことだ。我々も覚悟を持ってことにあたるべき時期に来ているのではないか。

 経済制裁を求める世論はいよいよ高まることだろう。心情的には経済制裁などでは飽き足らないが、国家の威信を保つためにも「このままでは経済制裁を行うぞ」という姿勢を示すことは必要だろう。しかし、小泉首相の姿勢はこうである。
 「虚偽の資料を提出してきたことは極めて遺憾だ」「誠意ある対応を求めなければならない」「対話と圧力の両方を考え、交渉を続けていかなければならない。拉致被害者家族の皆さんのためにもここで交渉を打ち切ってはいけない」「日朝平壌宣言の誠実な履行があって初めて現実の課題として上がってくる。まだその前段階だ」「今すぐ実施する考えはない。全般的な状況を見極めなければならない」ですと。小泉退陣論は愚策だと思っている拙者も、さすがに「貴様それでも人間か?」とテーブルひっくり返しそうになった。家族の骨ですと渡され鑑定されるまで果たしてウソか事実かと不安な日々を過ごした横田さんたちの思いを、北朝鮮に対する怒りを、小泉首相の言葉からは微塵も感じなかった。感じさせないのが策略なんですか、そうだといいですね。

 しかし彼は、本当に歴史に名を残そうと考えているのだろうか。平壌宣言などもはや何の意味も持たぬ戯れ言と化し、日朝国交正常化など小泉首相の任期中にはもうおそらく無理であろう。歴史に名を残すためなら、なおさら今の言動はマイナスになる。かと言って、何か策略を巡らせているとは思えない。仮に周辺諸国の足並みをそろえるための時間稼ぎだということだとしても、北朝鮮との対話を重視しているような発言を強調する必要もない。
 おそらくは、6ヶ国協議がお釈迦になるのを恐れているのだろう。もしそれが「そうなったらまわりから責められる」というヘタレな理由による恐れであれば、噴飯ものだ。
 
 北朝鮮のやり方、小泉首相の言動には怒りを覚えたが、横田めぐみさんが生きていたことが今回の件でなお明らかになったと考えられ、それはプラスのニュースと言える。実際に亡くなっていたのなら本物を渡せば、日本側としてはめぐみさんについては納得せざるを得ない。そこを、2人の別人の骨を混ぜてまで証拠を捏造したのだから、骨は実際にはない、つまり生きていることを示しているに他ならない。横田めぐみさんが生きていることが、今回の件でより一層確実となった。
 
 さて、経済制裁だが、来年1月の通常国会で細かく運用法を審議し、ほぼ同時期に開催される6ヶ国協議とリンクさせ、より効果的な手法で行ってもらいたい。実際に発動させるのは来年春以降か。
 発動前に、国内向け経済制裁をやっておかねばならない。具体的にはパチンコ業界と朝鮮総連。これに拉致に関わった国内潜伏勢力・犯人の洗い出しも欲しいが、これには少し時間がかかるため、パチンコ業界をメインで。これらは内政問題として処理できるのだから、脱税、総連・本国への送金ルートなど、徹底的に調べ上げて叩きつぶしておきたいところ。その後で外向け経済制裁を行えば、第3国経由での送金を防ぐことにもなり、効果は最大限になるはずだ。
 また、6ヶ国協議とリンクというのは、経済制裁を発動させたら、その後の金正日体制の崩壊までを視野に入れるべきで、それにはやはり周辺諸国との協調が必要だから。6ヶ国協議で北朝鮮との交渉が決裂した後に経済制裁、というシナリオの方が国際世論の支持を取りやすい。アメリカにかなりの強硬姿勢を示してもらうよう頼んであることを祈る。そういう戦略を持っているのなら、先ほど書いた「6ヶ国協議が開催されないのを恐れる」というのは批判の材料とはしない。

 やらなければならないことはたくさんある。
●国内向け経済制裁
●スパイ防止法
●国内の北朝鮮勢力の炙り出し
●拉致被害者救出作戦の具体化
●金正日崩壊後のロードマップづくり
●国内世論の統一

 最後のに関しては、小泉さんがヘタレぶりをアピールしていることで、「北朝鮮に制裁を!」で意見がまとまってますな。わざとなら策士だが(その可能性は少なそう)、そうであってもなくても、事態は利用すべし。さらに北朝鮮がヘマをすれば、「ミサイルで多少の犠牲が出てもやむを得ない」というレベルにまで世論が固まるかも知れない。あとは、国内世論の移り気な部分が「やっぱり難民いやだ」とならないように、出来る限りの対策は立てておくべきだろう。覚悟は大事だが、国民全てが覚悟を持って北朝鮮と対峙するようになるまで待つには、時間が足らなすぎる。

 上5つも、経済制裁前に一定以上の決定をしておきたいところ。今回の件で誰もが理解したと思いますが、金正日政権が続くうちは拉致問題の解決などあり得ない。小泉政権が拉致被害者を10人と確定してしまっているのがそもそもの間違いだが、10人以外の情報は出すはずがないし、体制維持に関わる情報が出てくるような拉致被害者(めぐみさんもそうだと思われる)はなおさら返す可能性は少ない。よって、経済制裁を行うのであれば、それが金正日体制崩壊に繋がるような、作戦全体の中の一戦術として使われねばならない。中途半端な経済制裁では、向こうが中途半端に譲歩することで、また同時に世論が沈静化して解決に時間がかかるだけという悪循環に陥る可能性があるからだ。感情の表出という意味での経済制裁だったらいつやっても構わないし交渉のきっかけとするのならすぐにでもやるべきだろうが、拉致問題解決のための戦術として用いるのであれば、やるとなったら、徹底的にやらねばならない。ゆえに、私は様々な状況が整うまでは、小泉首相にはサンドバッグになっていて頂きたいと思っているし、経済制裁は「今すぐに」という意見には私個人としては反対だ。経済制裁の姿勢を示すことは必要と思う。事情をよく知らないヨーロッパの国々にヘタレと思われたらそれはそれでマイナスだし。
 小泉首相の姿勢がそういう戦略の元にあるのだったら喜ばしいことだが……。期待できるのは、小泉首相の支持率獲得作戦が拉致問題に向いてくれることか。「信念×行動×」よりは「信念×行動○」のほうがまだマシだから。


 私は元々は、経済制裁を行うことで相手の出方が変わってくるだろう、ゆえに行動の選択肢が増えるから経済制裁をするべきだという意見だった。しかし、今回のニセ骨問題で、北朝鮮は、経済制裁を食らっても小出しに情報は出すだろうが、何百人という拉致被害者(と思われる人)の救出の完遂にはなかなか至らないだろうと確信した。だから、経済制裁を金正日体制崩壊の手段として使うべきだという意見に変わった。これまでと少し違う意見になっているが、そういう理由なので了承されたい。


拉致問題考について (12/8)
 昨日書いた話については資料収集中。図書館行かなきゃいかんなぁ…。小泉擁護派に対しても説得力を持ちうる材料を手に入れたいという思いつきから始めたが、データでの補完をしようとすると際限なくデータが必要になる。難民が来た場合の費用捻出について、社保庁や道路公団の無駄金も調べたり。
 あと、勘違いされたくないが、全体的コンセンサスなんて(多少は必要だし、できれば良いことだが)絶対的に必要だとは思っておりません。より説得力がある主張ができたほうが多数派になるだけのこと。で、拙者は正論じゃなく搦手から攻めてみようかと思ってるだけのことでね。

 今週後半は全身の毛が抜けるほど忙しいので、来週はじめに書き始めると思います。

「文民統制に反する」という意見は国民への侮辱 (12/8)
 陸幕の憲法改正案問題で防衛次官「事実関係を調査」(読売)
 陸上幕僚監部の幹部自衛官が、中谷元・元防衛長官の要請を受けて、「侵略戦争の否定」「集団安全保障」「軍隊の設置、権限」などの条項を盛り込んだ安全保障問題に関わる憲法草案を作ったという話。
 さっそく朝日や社民などが「文民統制に反する」と気炎を上げております。専門家に意見を聞くことのどこがいけないのか、要請を受けての提案であるのに政治への口出しになるのか、だいたい最終決定を政治家が行えば文民統制になってるだろ、というツッコミは左巻きさんには無粋な物のようです。「政治的行為への関与を禁じた自衛隊法に抵触するかも」と防衛庁が調査しているとのことですが、意見を具申することすら政治的行為と言い切れるのか疑問だったりしますし、仮に言い切れたとしてもそれならば軍事の素人である議員が玄人である自衛隊に意見を聞くことくらいは許すように法改正すべきです。政治活動を行っている馬鹿教師のような公務員の方がよっぽど悪質だしな。

 しかし、こんなのを「文民統制に反する」という考えは、自ら民主主義を否定していることに気付かないのかな、左巻きは。自衛隊に意見を聞いたくらいで軍部が政治を牛耳ることになるというのは、つまりは政治家が自衛隊を抑える能力を有していないと言うことであり、そんな政治家を選んだのは国民であるから責任は国民に返ってくるわけです。しょうもないことで文民統制を持ち出すと言うことは、結局は国民に「自衛隊を抑える能力を持つ議員を選ぶ能力がない」と言っているようなもので、国民に対する侮辱でもあり、国民を信頼していないという転で民主主義の否定とも言えるのです。やっぱ彼らの目指しているのは民主主義ではなく、プロレタリアート独裁ですか?

 てか、この草案で、自衛隊は徴兵制に対して否定的だってのが分かるんですが、それって左巻きには嬉しいニュースじゃございませんこと?「徴兵制が復活する!」「いつか来た道!」「軍靴の音がザックザク!」なんてのはアホの戯言と証明されたわけですけど。

岡田さんもイラクに行こう (12/8)
 防衛長官サマワ視察「単なるショー」…民主代表が批判(読売)
 自民国対委員長:民主・岡田代表のサマワ視察批判に反論(毎日)
 確かに、大野防衛庁長官や武部・冬柴両幹事長のイラク訪問は、パフォーマンスといわれても仕方ない部分もあります。5時間や6時間では確かに説得力がない。でも、非戦闘地域とはいえ「全く安全」というわけではないから、仕方ないか。事前に訪問スケジュールが報道されていたが、情報が漏れていたのだったらマヌケではあるが、もしわざと発表していたのなら「なんて肝の据わった漢だ」と誉めたいところ。テロリストに狙われた場合の危険性を考えていない点で、マヌケであることには変わりないのだが。
 ただ、岡田、パフォーマンスにもならないパフォーマンスしか出来ないあんたが言うな、って感じではある。
 ということで、岡田さんにはぜひイラクに行っていただきたい。パフォーマンスといわれることのないよう、64泊128日くらいの日程でイラクを視察していただきたい。自衛隊と一緒だと邪魔扱いされそうなので、サマーワ住民の家にホームステイしていただきたい。そして毎日、日本に「岡ちゃんのイラクレポート」を原稿用紙256枚送ってきていただきたい。

 フザけた提案ですか、フザけた提案ですね、すまんことです。
 しかし、数時間とはいえ実際にその目で状況を見てきた方に説得力があるのは当然で、視察内容を細かく追及するならいざ知らず、視察自体をパフォーマンスと非難するのはあまり巧い方法とは言えないということです。

先代PCがご病気あそばされる (12/8)
 職場に持ち込んで現在も使用している先代PCが、そろそろ異常を来し始めた。数時間付けっぱなしだと、画面が稀にセピア色になったり戻ったりセピア色になりっぱなしだったりするようになってきた。昼過ぎに電源を入れ、夕方日が沈んだ頃にセピア色への変化をし出すので、なんか夕焼けのようにいい感じであり、回想シーンのように懐かしく見えたり、てか筆者はセピア色の写真なんて持ってるほどに年取ってませんので、セピア色に何の思い入れもありませんからウザいだけであり、画面全体がセピア色もしくはオレンジ色になってしまって見にくいったらなく、必死こいて文書作ってるときにこんなことになると、もう全身の各毛穴からUSBケーブルが出てくるほど困った状況となります。
 まぁ電源切って次の日には元に戻っているので問題ないような気もするし、悪名高いS○TECのPCゆえこれまで5年間も何一つ故障せずに来たのが変と言えば変なので、「このダメ野郎め!」という気持ちよりは「これまでよく頑張った!グッジョブ!」という気持ちの方が大きく、ていうか本当にS○TECのPCは壊れやすいんですかと懐疑的な気持ちだが、しかし先々代のNECのPCは職場にて改造を施されながらも故障一つなく8年が経過しようとしているゆえ、やっぱり先代PCはダメ野郎でありクズ野郎であるとも言える。
 というか、こんな何の中身もない真の意味での駄日記はどうですか?ダメですか?ダメですね。


ちょっとやってみたいこと (12/7)(風呂前に間違えて送信しちゃったんで風呂後に慌てて少し追記)
 拉致問題に対する考え方は、大きく二つに別れている。
 経済制裁に積極的か慎重か、小泉政権に批判的か擁護的か、日本の覚悟を求めるか現実的穏健的な動きを求めるか。これらのそれぞれ前者と後者とに別れ、一つが前者なら他も前者というように、ほぼ色分けが出来ているように感じる。
 ただ、これが拉致問題に関して関心を持っているか否か、拉致問題を自分のことのように真剣に考えているか否か、という分け方にも重なるかと言えば、私にはそうは見えない。意見は分かれても、拉致問題に関して自分なりに考えた結果であると思うし、思いたい。

 私の性格というか信条として、異なる意見を併せのむような考えは存在しないのかと常に考えていた。正論を述べるだけでは聞き入れられない、それをどう包括していくのか、或いは包括できるのか。
 そんなことを考えている内に、もう一度自分の立ち位置を考え直してみよう、できるならば主観に拠らないなるべく客観的な情報を元に…と思い立った。
 小泉退陣を求めるのは本当に無責任な論なのか、安倍内閣の誕生は可能性小なのか、経済制裁の与える影響はどれほどなのか、効果はあるのかありすぎるのか、金正日体制崩壊時の周辺への影響はどれほどなのか、難民は本当に何十万人も来るのか、それによる財政への影響は…こういった自分の今まで持っていた考えにも疑問を持って、可能な限り客観的情報を集め、一から判断をし直してみようと考えた。
 そしてその情報は、仮に自分と異なる意見に対して反論するときに良い材料になるだろうし、或いは異なる意見の持ち主にどういう情報を示せば考えを理解されるか、何かきっかけが見つかるかも知れないという思いもある。話し合えば分かり合えるというのは左巻きの理想論のようで、確かに私の中に残っている左巻き性癖の一つではあろう。だが、普段他の人に対し「他者の意見に謙虚でない」という批判をしておいて、実際に意見の相違を解決させるような手段を何一つ執っていないことに忸怩たる思いもあった。可能なのかどうかは分からないが、やれるだけやってみて、自分の頭の中にぼんやりと存在する方向性を明らかにしてみたい。

 一日で解決するつもりはなく、小出しにこの世迷い言で書いていくつもりだ。もしかしたら思考を重ねる内に小泉内閣が終わってしまうかも知れない゚∀゚)既に自分の考えを持っている物も、一から考え直すつもりだ。今の時点で考えたいと思っている内容は以下の通り。
●経済制裁の具体的影響
●北は暴発するのかできるのか
●安倍内閣成立の可能性
●金正日体制崩壊後の周辺への影響
●日本への難民到来の可能性とその数
●アメリカの対北朝鮮政策の可能性
●小泉内閣の外交方針の信憑性

 これらについて、主観や希望的観測をなるべく排除して客観的データや情報から、思考を組み立て直そうと考えている。無知や情報ミスによる判断の誤りは人間ゆえあり得る、そのため間違いがあった場合や異議がある場合は容赦なくメールいただきたいと思う。
 答えがはっきり出るとは限らない、むしろ私のような素人が得られる情報は限られているから、可能性でしか論ずることが出来ない。でも「国民一人一人が考えることが民主主義の根幹だ」と言うことで、敢行。


 ついでに。
 教育を生業としているため、そちらも大きく取り上げて書いていきたいと思っている。現場の状況を伝えることには意味があると思うし、現場を見ている人間の意見を述べるのも無駄では無かろう。


防衛費の削減 (12/6)
 防衛予算は本年度より削減 首相「聖域はない」(共同)
 小泉純一郎首相は2日午前の参院決算委員会で、2005年度予算編成での防衛予算について、本年度以下に削減する考えを表明した。首相は「防衛予算も聖域ではない。『前年度以下に、増やすのに見合った削減も考えるように』と言っている。その方針で来年度予算編成を行う」と述べた。防衛庁は05年度予算の概算要求で、04年度比1・2%増の4兆9335億円を要求している。
 <防衛大綱>装備品は大筋合意 陸自定数15万人半ばで調整(毎日)
 新たな「防衛計画の大綱」の策定作業をめぐり防衛庁と財務省は3日、装備品の数などで大筋で合意した。しかし、最大の焦点である陸上自衛隊の編成定数をめぐる隔たりが大きく同日午後、谷垣財務相と大野防衛庁長官が直接折衝したが結論が出ず、週明けに持ち越した。陸自定数は15万人台半ばを軸に調整が進むとみられる。
 新防衛大綱、戦車35%減など合意…防衛長官と財務相(読売)
 谷垣財務相と大野防衛長官は3日、財務省で会談し、新たな「防衛計画の大綱」の「別表」に盛り込む自衛隊の主要装備について、戦車は約35%減の約600両(現大綱944両)、戦闘機は13―17%減の250―260機(同300機)とすることで大筋合意した。護衛艦は13%減の47隻で合意し、防衛庁の主張に近い数字となった。潜水艦探知能力を持つP3C哨戒機は、15機減の65機となった。

 大赤字を抱えている日本にとって、予算削減に「聖域はない」というのはある意味正論。ただし、武器輸出3原則の緩和による武器生産のコスト削減や転売による廃棄コスト削減、日本のRMAを進めること、国際情勢の変化など、多くの前提が必要となる。その前提の中でも最も大事なのが北朝鮮問題だ。
 北朝鮮と渡り合うときに軍事力を削減するというのがどれだけ発言力を削ぐことになるか財務官僚や首相は分かっているのだろうか。また、北朝鮮が仮に暴発したときの備えとして、MDに力を入れたり防衛力を強化することは、専守防衛の縛りがある日本では必要不可欠で、拉致問題を真剣に考えているのなら防衛力の削減など考えもしないと思うのだが。
 北朝鮮以外にも、つい最近原潜で領海に侵入した国が存在するというのに、さらに軍事力を削って舐められる可能性を増やそうという思考はどうにも理解できない。

 今回、財務省で防衛費の削減を目指して頑張っているのは、元ミス東大の女性官僚らしい。
 元ミス東大主計官「災害派遣は自衛隊の仕事じゃない」(ZAKZAK)
 並の頭があれば「こいつの言ってることすべてがトンデモ理論」と看破できるような薄っぺらな論理。警察官・消防士に巨大な風呂まで用意させますか、そうですか。
 こういう存在は男女同権を唱える人間にとっても邪魔じゃないのかな、というのは別の話か。

 12/5の朝日朝刊社説も愉快極まりない。ここの12/5「あれもこれもは通らぬ−防衛大綱」
 防衛庁がすべきことは、ソ連軍の上陸侵攻に備えて北海道に手厚く戦車や兵員を配置した冷戦時代以来の惰性をきっぱりと捨て去り、組織と兵器の抜本的な合理化を図ることだ。陸海空自衛隊の注文を束ねて、そのまま国の防衛計画にできればそれでいいというのでは、防衛庁の責任放棄ではないのか。
 イラクにしても、日米同盟にしても、今こそ腰を落とした議論が必要だ。危うい高揚感で事を進めてはならない。
 
 冷戦が終われば、日本の脅威は存在しないかのような書き方だ。しかも、防衛力の強化を求めたりイラクへの自衛隊派遣延長したりなどは、「危うい高揚感」によるものだそうです。頭を使ってるつもりでいる朝日記者にとっては、彼らの出した結論以外は頭を使っていないことになるそうです。自分の考えと異なる意見は悉く誤りってことですか、さすが朝日、どっしりと構えて人民解放軍が解放してくれるのを待っているのですね。

 防衛力が国の発言力や、相手の行動を封じる力になるというのが理解できない人は、孫子のはじめ1/10だけでも読んでおきましょう。軍縮は確かに理想的にはそうすべきなのだが、隣に危なっかしい国がそろっている日本で、それは単なるきれいごとに過ぎません。


西村眞吾氏の発言 (12/5)
 書きたいことがたくさんある。
 沼田沖縄担当大使の「沖縄県民には外に目を向けて、安全を当然視できない今日の世界を直視してほしい。米軍に常に抗議するのではなく、相互通行の対話をしてほしい」という言葉についてと、沖縄のアホによるそれへの糾弾について。アナン国連事務総長への米上院調査委員長による辞任要求。北朝鮮の亡命政府の話(ガセっぽいけど)。ウクライナのこと。NHKのこと。
 題材としてちょっと古いものでも、書く機会があったらなるべく多くのことに触れたい。どれだけできるかわからないが…。

 てことで、まずはこれ。何なんでしょう、この発言は?
 曽我さん拉致共犯、今も佐渡に…民主・西村議員語る(読売)
 「拉致犯今も佐渡に」西村議員発言、曽我さんが否定(読売)

 曽我さんが否定していると言うことで、私の西村眞悟議員に対する評価はかなり落ちた。曽我さんの言葉通り事実でないとすれば、不確定な情報を国会という場で喋ったことになる。曽我さんの言葉と裏腹に事実だったとすれば、曽我さんが否定していることで「言うべきもの」ではなかったことが分かる。いずれにせよ、軽率な発言と言わざるを得ないのではないか。
 彼の信念は素直に評価したいと思うのだが、誤解を恐れずに言えば社会党の右版のようなイメージが私の頭からどうしても消せない。政権に関わっていない故に右寄りに支持される強硬な意見を言える、というような。勿論、彼が拉致問題を多くの人の認識するところとした功績は無視する気はないのだが、実際に民主党の中にあって経済制裁後のシミュレーションを独自に行っているのかいまいち見えてこないし、彼の理念と相容れないはずの民主党になぜ所属しているのかという疑問もある(党に属さねば仕事しづらいということなのだろうか)。西村氏の考え方はまさに今の日本に足りない物であり、彼の言葉にはほとんどの場合喝采を送ることになるのだが、それでもどこか信用しきれない感覚が私の中にはある。今回の件は、私のその感覚に拍車をかけることになった。
 これから出てくる情報をもうちょっと確認してから、最終的な判断をしたいと思いますけど。

細田官房長官の愚行 (12/5)
 触れぬわけにはいくまい、この話題。知る人ぞ知る売国奴岡崎トミ子が連れてきた自称慰安婦に官房長官が会ってしまったんだと。
 官房長官が元慰安婦に謝罪「父親世代の罪。おわびする」(朝日)
 私は、時事ネタ系サイトの中では、「太平洋戦争では日本も悪いことをした」という左巻き認識にかなり近い方だと思われる。とは言っても、左巻きが100で保守系サイトが0としたら、15くらいなモノだろうが。さておき、南京事件を(数の上では中国の言い分を信じちゃいないが)あったと認識しており、太平洋戦争は日本の負けであり失敗だったと認識している拙者でさえも、この細田官房長官の行動に対しては全く賛同の意を持てない。

 従軍慰安婦に関しては、確かに売春婦は存在していただろうが、軍や日本政府が直接強制力をもって徴発を行っていた証拠はない。むしろ、軍が売春婦を朝鮮人女衒から守るように動いていたという証拠が出てくる始末。ソウル大学の李栄薫教授も「売春婦には朝鮮人の女衒が関わっていた」と言っているほど。要するにまともな物証が無く、自称慰安婦の証言を元に話が組み立てられているに過ぎない、しかもその慰安婦の証言を裏付けるような第三者の証言もない。
 売春婦の存在まで非難し日本軍は悪だと罵る馬鹿もいるようだが、それは時代による価値観の相違或いは個人的倫理観の問題であり、当時の売春制度を糾弾する理由にはならない。話の土俵が違う。

 つまりは、「従軍慰安婦」は政府レベルで認めてしまってはならない話なのだ。もしかしたらこれから説得力のある物証が出てくるかも知れないが、現時点では何一つ韓国側の証言を裏付けるモノは存在しない。
 宮沢内閣の時に河野洋平が従軍慰安婦の存在を認める談話を発表してしまったことで、従軍慰安婦は「事実」として(一部良識派を除いて)語られるようになってしまったが、最近ようやくその見方が見直されようとしていた。細田氏の行動は、そうした流れを断絶する、非常に罪深いものだ。官房長官の声は内閣の声であり、細田氏が慰安婦に謝罪したということは内閣として従軍慰安婦の存在を認めたことになってしまう。

 朝日の記事中にあるように、官房長官が慰安婦に会ったのは村山内閣の時の五十嵐官房長官以来。あの史上最低の内閣と同じ行動をとっているのだ、小泉内閣は。小泉首相がこの細田氏の行動に賛同していないのであれば、罷免して意見を明らかにせねばならない。それくらいこれは重要な問題だ。


 ついでに、今回細田氏と会った慰安婦の方々について、ちょっと疑問があったので調べてみた。
 「面会したのは現在の韓国の大邱から16歳で連行され、台湾で慰安婦生活を強いられたという李容洙(イ・ヨンス)さん(75)と、13歳でフィリピン・パナイ島を占領した日本軍に両親を殺され、駐屯地の慰安所で強姦(ごうかん)されたと訴えるベアトリス・トゥアソンさん(74)」と記事にはあるが、現在12月だから12月生でなければ李さんは1929年生まれ。16歳となると、1945年の途中から1946年の途中まで。これで誕生日が9月とかならおかしいことになるなと思い、誕生日が知りたくなってきたのでググってみると、ここで1928年生まれと出ている。つまり12月生ということで、年齢に関しては問題なし。また以前存在していた自称慰安婦のように年齢で時系列を辿ると「オランダ統治時代のインドネシアで日本軍の慰安婦をしていた」ということになってしまったというアホな話もない。
 しかし、一つ問題を発見。
 このサイトでは「1944年、16歳の時に「軍服みたいな服を着た男」に連行され、台湾へ。移動中の船の中で、日本の兵隊たちに繰り返し強かんされる。その後、連れて行かれた先の台湾で、日本軍「慰安婦」としての生活を3年間強制された」とある。日本軍慰安婦として3年間強制?1947年まで慰安婦だったということですか?もし戦後にも従軍慰安婦が存在していたというのが事実であれば、お教えいただきたい。ただ、ここにもプロフィールが出ているが、やはり時系列がどうも怪しい。44年から3年間慰安婦をして、「解放」(日本の敗戦)後、しばらくしてから韓国に帰るということはどういう意味なのか。日本は47年まで戦争していたんですか、まぁ確かにサンフランシスコ条約まではそうかも知れないが、でも敗戦と言ったら普通45年を指しますわなぁ。

 今回もでっち上げの類に見えてきますな。細田さん、騙されましたか?


迷走田中康夫 (12/3)
 この男は民主主義を分かっていないのではないか。
 越県合併 田中長野県知事が関連議案の提出見送り 県議会(毎日)
 長野県の田中康夫知事は、2日開会の12月県議会の冒頭提案で、同県山口村と岐阜県中津川市の越県合併関連議案の提出を見送った。両市村は「平成の大合併」で全国唯一の越県合併だが、このまま県が会期中に関連議案を提案しなければ、来年2月に予定している合併実現は困難になる。
 田中知事は今議会冒頭で提案見送り理由について「県境や山間の地で郷土を守って暮らし、引き続き本県民でありたいと願う方々を失うことは信州が、信濃が長野県でなくなってしまうことにつながりかねない」と言及した。


 山口村は岐阜県との境にあり、村内に住む人の多くは岐阜県中津川市を生活の拠点としている人が半数以上だと聞いている。山口村の越県合併に反対の署名は6万人というニュースもあったが、県内が約18700人で、他は県外の人間の署名、しかも山口村の人口は2000人に満たないので、県内の署名も殆どは村外の人間のものだ。彼らの言い分としては、山口村にある馬籠宿は信州の代名詞であり岐阜県に入ることは許されない、ということのようだ。しかし、所詮は観光で訪れる物の我が儘としか見えない。
 山口村自体はどう考えているかだが、住民グループが村民の7割にあたる署名を集めて12月議会での合併議案提出を求めている

 私としては、どうも外野が騒いでいるだけという印象が強い。田中知事は「本県民でありたいと願う方々」と言っているが、実像は「本県民であらせたいと願う方々」の意見を聞いたにすぎないのではないか。だいたい合併に反対であっても、岐阜県側は合併に関してゴーサインを出しているし山口村も合併を決議していて残りは長野県議会だけの問題であり、話し合い自体を拒否するという考え方はどうにも解せない。
 元々この合併に対して田中知事は否定的でなかった。なのに最近になっていきなり否定側にまわった。とても定見があるとは思えないし、ひっかきまわしたいだけじゃないのかと見えてくる。憶測とも言い切れないのは、選挙人名簿を巡る問題で県民に訴訟を起こされているなどアホな行動が目立つからだ。そしてさらに、田中知事はこんな行動もとっている。

 田中知事、住民票を軽井沢町へ…選挙人名簿訴訟敗訴で(読売)
 選挙人名簿登録を巡る訴訟の敗訴を受けて、長野県の田中康夫知事は2日、住民票を同県泰阜(やすおか)村から両親の自宅がある軽井沢町に移した。
 田中知事は「泰阜村の皆さんに無用の心労をかけるのは本意でない」と説明している。
 田中知事は昨年9月、長野市から同村に住民票を移転し、両市村の選挙人名簿に二重登録されていたが、長野地裁が6月に「村に生活の本拠はない」と登録抹消を命じる判決を出し、最高裁も11月、知事の上告を棄却していた。
 これを受け、村と市はそれぞれ12月1日、知事の村への転入を取り消し、長野市に住民票を復活させた。その上で知事が5月13日に同市のマンションを退去していることから、翌14日付で村に転入したことに改めた。

 長野市以外へ出て行きたがる理由は何だ?「自分お好きなところに住民税を払いたい」とか間抜けな意見を吐いていたことは記憶しているが、まさかそんな「大挙して自治体に押し寄せ乗っ取ろうとしたオウムと同じ思考」を本気で抱いているのではなかろうな?てか、オウムは生活自体も移したからまだマシと言えるか。
 確かに好きな町に税金を払いたいのは感情としては理解できなくもないが、それを許してしまっては、ある政治的意志を持った人間が大量に一自治体に流れ込んだり、都市規模と税収のバランスが崩れたり、様々な不都合が起こる。そんなことすら理解できないのか田中康夫、まぁ人前で平気でぬいぐるみ相手に戯れられる人だから分かるわけないか。

 他にいいことを提案していようとも、ここまでまともな思考のできないことを見せつけては、全く話にならない。上辺だけいいことを述べても、根本のところで知性の欠如を感じる。

 旧弊打破という耳当たりのいい言葉で長野県知事になってしまった田中康夫。しかし、その政治能力どころか人間性にも問題があり、とてもまともな政治家とは思えない。何となく古い体制をうち破ってくれそうなイメージを持って登場、という人物は中身をしっかり見ないと騙されてしまうことになる。未だに騙されている人もいるようだが。

いくつか気になるニュースをまとめて (12/3)
●脱北者の見極めも整備を
 やっぱりなぁというのが正直な印象。
 脱北者装い韓国でスパイ活動、北朝鮮工作員を書類送検(読売)
 脱北者支援を謳った民主党の北朝鮮人権法案が大丈夫なのか不安になる。脱北者の支援は必要だというのは理解できるが、偽脱北者や偽日本人妻、偽元在日朝鮮人をどう見分けどう取り締まるのかについて踏み込んで、案を固める必要があるのではないか。

●小泉首相に例え策略があったとしても
 日中首脳会談に先立ち、外務省の竹内行夫事務次官と王毅駐日中国大使が密かに会談し、首脳会談実現にあたって「首相は靖国問題に適切に対応すること」「会談の前後に来年以降の参拝に言及しないこと」で合意。そして外相会談で町村外相が「靖国については外交チャンネルを通して説明しているとおりに首相は行動される」と確約して、会談が実現したとのこと(3日付朝日新聞朝刊の1・4面)。
 朝日ソースなので多少疑ってかからねばなるまいが、仮に事実とすれば、小泉首相はほぼ中国の意向に沿った形で行動していることになる。11/4の王毅大使の首相訪問の際には「なぜ中国だけがこだわるのか」と強気に出たらしいが、結果的に「どんな質問にも触れない」と発言していることで小泉首相が中国の圧力に屈したように見られるのは仕方のないところ。中国に東シナ海の地下資源について情報提供を呼びかけたり共同開発を持ちかけたり、表に見える動きでは首相の弱腰ぶりが目に付く。裏で何か国益になるような条件を取り付けていたとしても、表であまりにも中国に折れている印象を与えすぎている。実利を得るのも大切だが、表での印象も外交では影響を与えるわけで、このようなやり方を小泉擁護派が「いや、何か意図がある」と述べたとしても、それでも巧いやり方ではないと私は感じる。

 「適切に処理する」と言っておきながら来年8/15に参拝したら神だが。


韓流は入らず (12/2)
 誰がそんな言葉を使いますか?ってなモノが大賞になることが多い、毎年恒例のコレ。
 大賞に「チョー気持ちいい」=トップテンに「残念!!」など−今年の流行語発表
 今年1年の世相を反映した言葉を選ぶ「ユーキャン流行語大賞」(「現代用語の基礎知識」選)が1日、発表され、アテネ五輪金メダリストの北島康介選手の「チョー気持ちいい」が大賞に輝いた。

 「韓流」「冬ソナ」「ヨン様」は入らなかった。私はこういった韓国ブームを示す語を入れても良かったのではないかと思う気持ちもある。何年か後に「あぁ、ああいう恥ずかしいブームがあったね」と言われるように記録に残して晒し物にするのも一興だと思うからだ。もしかしたら、来年まで取っておこうという腹か?来年に取ったほうが意義深いもんね、国交40周年ってことで。
 週刊誌では、ヨンちゃんぺ叩きが始まったようだ(雑誌別速報)。 叩くならヨンちゃんではなく、彼を追いかける醜い妖怪どもにして欲しいが。世界中にも配信された、ヨンちゃんファンの百鬼夜行っぷり。日本の恥は世界中を駆けめぐったわけで、あのオバサンどもはぜひ銃殺刑などに。

改憲大綱策定見送り (12/2)
 改憲大綱、年内策定見送りへ=参院猛反発で仕切り直し−自民(時事)
 自民党が目指していた年内の憲法改正大綱策定が1日、見送られる方向となった。同党憲法調査会の大綱原案に「衆院の優越性強化」が盛り込まれたことに対し、参院側の反発が収まらないためだ。党執行部はこれまでの調査会主導を改め、新たに全党的な検討機関を設け、論議を仕切り直す方針だ。
 その部分でモメたか…。それも確かに大切なんだけど、集団的自衛権の行使とか自衛隊の立場とかの方がよっぽど大切なことじゃなかろうか。憲法改正大綱が党内の勢力争いなどの道具にされず、本当に日本に必要な物は何かを考えてなるべく早急に案を固めてくれることを望む。
 しかし、集団的自衛権の行使って現憲法でも無理なのだろうか。現在の政府の解釈は「集団的自衛権行使の権利は持っているが使えない」というものだが、権利を持っているけど使えないなどと言うバカな話は日本の中では通じても、一般的には理解されない話だ。権利を有してはいるのだから、解釈だけでも「使える」という方向付けは可能じゃないのか。もちろん憲法に明文化させた方が問題は生じにくく、解釈で乗り切るという曖昧さは極力減らした方が良いとは思うが、可能であるならば改正せずとも解釈で改められる部分は改めて欲しいとも思う。

違反者が違反と言ってます (12/2)
 <公明党代表>中国の靖国参拝中止要請「重く受け止める」(毎日)
 公明党の神崎武法代表は1日の記者会見で、小泉純一郎首相が中国首脳から靖国神社への参拝中止を求められたことについて「異例なことで、重く受け止めるべきだ。首相(参拝)には従来憲法違反の疑いがあり、内外の批判の対象になるので遺憾と申し上げてきた」と述べ、来年以降の参拝は見送るべきだとの考えを強調した。
 宗教団体池田教の尖兵であり、韓国での布教のために外国人参政権を強く押し進めているという、憲法違反しまくりの政党が「靖国参拝は憲法違反の疑い有り」と叫ぶ愚かしさ。あなた方は疑いどころかモロに憲法違反では?

 個人的感情では、社民党や共産党よりも公明党の方が嫌い、というか支持母体の創価学会を蛇蠍のごとく嫌っている。創価学会に限らず、組織力を動員して他者を勧誘する宗教団体は似非宗教として唾棄する。宗教はごく私的な感情の問題であり、他者を勧誘する類の物であるべからず。しかも創価学会は宗教でも何でもなく、適当な仏教っぽい教えとありきたりな道徳観をつなぎ合わせて、池田ダイサクの都合の良いようにアレンジしているだけ。
 さらに付け加えれば、以前のうちの近所の創価学会員は、おしなべて不幸の集団だった。創価学会に入って家族全員が事故に遭いまくったり一家離散したり、そりゃぁもう大騒ぎ。

 ただ、マスコミへの進出とか、嫌いだけれども戦略の巧さは関心するんだよなぁ…。


本は大切に (12/1)
 クソ親父め!俺の「武士道の国から来た自衛隊」を勝手に持っていって読んだだけならまだしも、コーヒーこぼして本を汚しやがった!二度と泣いたり笑ったり出来なくしてやる!!
 というわけで、現在親父に1500円の損害賠償を求めて係争中。裁判官はおかん、親父の弁護人は私のカミさんだ。私に弁護人が付いていないことが、我が家の勢力図を如実に物語っていると言えよう。

 朝日や韓国メディアと争う形になった中山文科相は、敵に屈してしまったのだろうか。
 教科書発言で中山文科相陳謝「慰安婦の方々におわび」(朝日)
 中山文部科学相は30日の記者会見で、27日のタウンミーティングで「歴史教科書から従軍慰安婦や強制連行という言葉が減ったのは良かった」と発言したことについて、「そういった方々がおられたということは認識している。慰安婦として心身にわたって癒やし難い傷を負われたすべての方々に、重くおわびと反省の気持ちを申し上げたい」と陳謝した。
 発言の撤回はせずに謝罪だけのようだが、しかし謝るくらいならはじめから言わない方がいい。「反発を表明すれば発言を撤回させられる」と韓国にメッセージを送ることになるからだ。クビが飛ぶことはさすがになくなってきたが、まだ自分の意志を貫けるような状況にはないようだ。

 今度は日中の争い。中国の本音はこちらか。
 これまで通りのODA継続を希望 中国外務省(産経)
 中国外務省の章啓月副報道局長は30日の定例会見で、日本で中国への政府開発援助(ODA)打ち切りを検討する動きが出ていることについて「円借款は両国関係を発展させるプラス要因。これまで通り継続されることを希望している」と述べた。
 経済縮小したらまた「くれ」と言うかな、と先日書いたが、舌の根も乾かぬうちに言ってくるとは恐れ入った。
 外務省トップが「要らぬ」と言い、部下は「要る」と言う。上で面子を立て舌で実利を取るということか。日本の政府や外務省には「ODAの必要性」を伝え、中国国内には外相の「ODAはもう要らない」という発言を流布する。そうすれば、中国国内では「日本は、中国はもう要らないと言っているのに、ODAを貢いでいる」という形で受け止められるだろう。「冊封体制」の演出にみごとに成功、というわけですな。
 日本としては、下っ端の意見など無視して外相発言を根拠に止めるべきだ。チャイナスクールが訳の分からない理屈を立てるかも知れないが、言質を取った日本の方に理・利があるのだから、これを機会に廃止せねばならない。

 次は韓国人観光客のビサ免除の話題。
 韓国人観光客、ビザ免除へ…国交40周年の来秋にも(読売)
 韓国人の不法残留者って46425人もいるんですな。「韓国政府が旅券の偽造防止のため、顔写真をはり付ける現在の形式から、来春をメドに顔写真を直接印刷する方式に切り替える見通しとなり、日本政府も「査証免除の環境が整いつつある」(外務省幹部)と判断した」とあるが、それだけで査証免除の環境が整ったと言えるのだろうか。「万博期間中に不法入国の増加などの問題が起きなければ、査証免除を恒久的な措置に移行する」ということだそうだが、妙な犯罪が増えやしないかという不安は、拭うことが出来ない。戦後から今に至るまでの韓国人・朝鮮人の行動によって、日本人の彼らの目は依然として厳しいものがある。これは差別ではなく、経験による真っ当な視点だ。世界規模でウソをつける民族を、簡単には信用できない。

 ただ、実際に日本に来ることで、韓国内でのアホな日本像とは異なる生の日本を体験できるわけで、日本の実像を韓国人に理解させるいい機会と楽天的に捉えることもできる。不法残留するような輩はどんどんしょっ引いて、問題のない人には日本のいいところを知らしめるという考えの方が前向きか。勿論、犯罪者には厳しくスパイ防止法も整備して、日本に害となる輩は除外できるような環境整備が前提だし、韓国人がごく当たり前の常識を持って行動することも求められる。
 つまり、「国交40年だから」ということでいい加減に決めないで、お互いの利益となるような形で進めて欲しいというごく当たり前のことを望んでいるだけだ。

SONATAの4thいいね (12/1)
 HMからかなり遠ざかっていたが、久々にCD購入、SONATA ARCTICAを。
 いいね、これ。Voも自分を見つけたような感じだし、曲もただ速いだけ薄っぺらにメロが綺麗ってわけでもないし、安心して聴ける、安心して人に勧められるレベルになってきた。個人的には、Dsもっといろんなフィルをかましてくれとは思うが。まぁマイク=ポートノイのDsが脳内デフォルトになっている拙者ゆえの戯れ言だが。

 ZEPPの「BBC SESSIONS」が紛失して泣きそうです。