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ファビョりはじめましたか? (11/30)
 ドラクエ出たんだねぇ…前作は3週間くらいでクリアだったから、忙しさが弱まる1月過ぎに買おうかな。他のゲームは殆どやってないけど、DQとFFは腐れ縁だ。
 てか、ゲームに注ぐだけの精神力や集中力の余裕がないんですわ。「武士道の国から来た自衛隊」を読み終わり、今は江畑謙介氏の「日本防衛のあり方」と西尾幹二氏の「日本人は何に躓いていたのか」を平行して読んでいる。江畑氏の文章は非常に分かりやすく読みやすいのだが、軍事音痴の拙者ゆえ理解がすぐには伴わない。1日約50ページ(30分)ずつとして、集中力を保ちつつ読んでいる。今年中に3回は読了したいが…。

 中国外相が「ODAは要らぬ」と言ったニュースは昨日取り上げたが、あれって政府の統一見解と考えていいのだろうか。来週あたりに「外相は病気で入院しました、別の人間に代わります」となったら怖いな。

 さて、腹立たしいというか笑うしかないと言うか北朝鮮。いや笑えんな。
 拉致再調査を「死亡者問題」と表現…北朝鮮党機関紙(読売)
 北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は29日の論評で、さきの第3回日朝実務者協議に関し、「我々は死亡者問題について最大限の努力を傾けたし、日本に与えられるものはすべて与えた」と強調した。
 北朝鮮新聞「拉致問題は反日感情による偶発的事件」(朝鮮日報)
 北朝鮮の労働新聞は29日の論評を通じて、「拉致問題は日本の悪辣な対北朝鮮敵対視政策により、わが人民の反日感情が極度に激化して発生した非正常的な個別的現象」とし、「日本首相の平壌訪問ですでに解決した問題」と主張したと、朝鮮中央通信が報じた。
 朝鮮総連「日本はら致外交と決別せよ」
 在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)機関紙の朝鮮新報は27日「ら致外交との決別が平和と安定の道」という見出しの記事で「(朝日間での)外交接触が進められている中、相手に対する制裁の議論とは話にならぬ」とし、日本国内で広がりつつある対北経済制裁論を非難した。
 「安倍はくだらない人間」北の新聞が論評
 聯合によると、論評は拉致問題を「日本の首相の平壌訪問で既に解決した」と強調。その上で、安倍晋三自民党幹事長代理=写真=を「政治的にくだらない人間」と批判し、「安倍のような者どもが政治的挑発を繰り返し、朝日関係を危険な方向に追い込むなら、いかなる事態が起きるか分からない」と警告した。

 経済制裁を力の限りかますだけでなく、国内の総連関係者をことごとく逮捕し、(拉致被害者を奪還した後で)北朝鮮にバンカーバスターを256億発ぶちこんで「北朝鮮海峡」を作り上げたい気分だ。そのなくなった北朝鮮の部分を韓国には「東海」とでも「韓国海」とでも、好きに呼んでいただきたい。
 これ牽制なの?仮に経済制裁がイヤだからと言うことでこんな発言を連発しているとしたら、ヤッコさんかなりのアホですぞ。てか、わざと日本人を怒らせようとしてねぇか?経済制裁をさせて何か罠にでもはめるつもりなのか?そんなに頭が回るのか北朝鮮?
 斜め上への飛行がお家芸のお国柄ゆえおそらくただの本音なのだろうが、挑発と見るならば朝鮮総連の発言は、「経済制裁、やれるものならやってみろ」という宣戦布告にも見える。北朝鮮向けの経済制裁もいいけど、やっぱり国内の北朝鮮関係組織に対する経済制裁も準備していないといかんですな。むしろ内政問題として処理できるのだから、そちらを手早く整理しておくべきだろう。送金を第三国経由で行なったりしないように、金の出所を締めておかねばなるまい。

 とりあえずパチンコに行くのを止めましょう。もしくは、パチンコで勝ちまくりましょう゚∀゚)

 上で「そんなに頭が回るのか北朝鮮?」と書いたが、頭を回して欲しい部分が一つある。それは、経済制裁を受けたときの拉致被害者の処遇。金正日が少なくとも並の知能を持っていれば、最終的な取引材料として拉致被害者を利用できるため(北朝鮮側の見方で書いたが、イヤな表現になってしまうな)拉致被害者の身の安全は保障されるだろう。拉致被害者を殺してしまうようなことをすれば、自ら交渉の芽をつみ取ることになるのだから。ただ金正日が大馬鹿者だったら、何をしでかすか分からない。その部分に関しては仮にも一国の主だから頭を働かせて欲しいと思う。
 拉致被害者の家族の方々自身が経済制裁を望んでおられるのだから、万一の場合の際の覚悟は、家族会の中にお有りのことだと思う。しかし、生きて奪還するのが最上の結果なわけで、拉致被害者の身の安全が守られる可能性については、もう少し考えてみたい。

拉致問題に関して幾つか (11/30)
 誘拐犯だったらふんじばって有無を言わさず捕まえれば済むのだが、拉致事件は国家犯罪だから有無を言わさずというわけにはいかない。「拉致は犯罪であり拉致問題は交渉ごとではない」という意見があって、確かにその通りなのだが、北朝鮮がブッ壊れた場合には周辺諸国にも影響を与えるわけで、その部分に関してはどうしても交渉ごとにせざるを得ない(北朝鮮「以外」との交渉という意味、念のため)。

 そう言えばどこだったか忘れたが、「拉致事件」という犯罪を「拉致問題」と呼ぶのは拉致の本質を分かっていないと言うような内容の文を見かけた。
 私としては、拉致自体は事件だが、それに付随した様々な問題、例えば経済制裁後や金正日大勢崩壊後を睨んだ外交や国内世論の問題などをひっくるめた場合の呼称としては、「拉致事件」ではなく「拉致問題」という言葉を使うようにしているつもりだ。

中山文相の発言 (11/30)
 見出しでの印象づけにも朝日らしさ滲むこの記事。
 「慰安婦とか言葉減り良かった」 教科書巡り文科相発言(朝日)
 「どの国の歴史にも光と影はある。悪かったことは反省しないといけないが、すべて悪かったという自虐史観にたって教育だけはしてはいけない。これからの日本を生きる子供たちに、自分たちの民族や歴史に誇りを持って生きていけるような教育をすることが大事だ」という部分こそ強調すべきじゃないかね。国主導の慰安婦がいたかは明確でないし、自国民たる朝鮮人に対して「強制連行」というのは語弊のある表現だ。そんな学問としても定着していない用語が減ったことを「良かった」と表現して何が悪いのか、理解に苦しむ。
 さらに、韓国メディアの反発を朝日は伝える。
 中山文相発言に反発、韓国メディア「妄言」(朝日)
 素晴らしい反応の速さ。よっぽど韓国メディアが日本に注目し続けているか、或いはまたもや朝日の御注進か、おそらく後者だろうけど。ちなみにハンギョレ新聞って11/18に本欄でも扱った「親北朝鮮色の馬鹿新聞」ですわな。

 かつてはこのような発言をすればクビが飛んでおりました。中曽根がもたらした最大の害悪でありますが、最近はこのような「妄言」で辞任する閣僚はいなくなりました。朝日が笛を吹いても誰も踊らなくなっているのが現状です。世論で政治を変えることは可能なんだな、時間はかかるけど…というのを実感できる風景でございます。

 そういや共産党もなんか文句言ってたな。引用する価値もないから無視するけど。


出勤日増えても給料増えぬ (11/29)
 仕事が立て込み久々に家に持ち込む。忙しいときは頭が回転するときだから、仕事と関係ないことも頭に浮かんでは消える。当然仕事で頭を使うのがメインだから、仕事以外は中途半端で断片的な思考がワラワラと。
 リンクも増やしたいけど、今年中に出来るのかどうか…「あんた何様?日記」さんや殿下様の日記、クライン孝子氏の日記(取捨選択が出来れば非常に有用なサイト)など、追加したいのはたくさんあるのだが。

 昨日の更新の後も小泉倒閣派の意見やその後についていろいろ考えていたのだが、やっぱり理解が出来ない。金正日体制の崩壊を望む意見が、どこでどう小泉政権崩壊を望む意見に変わるのか、理解不能。まぁ上記のように断片的思考だから「検証」と言えるほどのことはしていないんだが、まじめに拉致問題を考えるあまりに感情的になりすぎてないかという感じがする。「小泉首相が日朝国交正常化を望んでいる」とか「小泉首相は拉致問題に関してパフォーマンスをしている」とか、確かに証拠と言えるような物はあるかもしれんが、確定情報でなくあくまで推測なわけで、その「推測」を「断定的情報」にすり替えるのは、やっぱ感情が先立っているからじゃないかと思われる。勿論、感情や主観は大切だが、感情を基盤にした上でいかに冷静に狡猾に渡り合うかが政府には求められているのであって、感情主体で考えてはこの戦いに負けることになる。

 怖いのは、その小泉倒閣を叫ぶ熱さが、拉致問題に(関心がないわけではないが)深く関心を持っているのではない一般人にどう映るかだ。本宮ひろ志のマンガに関わるch桜での騒ぎも、要するに一般人と問題意識が高い人間との「感情の温度差」に起因するものであったと言える。問題に深く関わっている人間の熱さが極まると、一般人からは特殊な集団のように見られてしまうし、自分の言動は絶対に正しいのだという無謬論に陥ることになる。
 理論的に整合性があれば、多少の熱さは理解されるのだが、感情に起因した決め付けが出だすとプロ市民を見る目と同じ目で見られることになってしまう。「正しいこと」が「良いこと」とは限らないのが世の常、拉致問題の支援者が、拉致被害者家族と一般国民を分離させるような役割を果たさないようにと切に願っている。

 こういうのを見ると、北朝鮮への備えを進行させているようにも取れるのですよ。
 部隊判断で迎撃ミサイル発射を検討…防衛長官(読売)

珍しく合意ですな (11/29)
 これまでもこういう話は出ていたが、首相自ら言及したというのは心強い。
 対中ODA近い将来廃止を…首相(読売)
 幸いにも、中国の方はこんなことを言っている。
 日本からのODAなしでもやって行ける=中国外相(ロイター)
 どうでもいいが、この外相の写真は何とかならなかったのか?

 中国に感謝の言葉など期待していないから、とっととODAなんて打ち切ってしまえばよい。外相が「要らぬ」と言った手前、本当に止めようとしても反対できまいて。だが人口縮小が進み経済が立ちゆかなくなったら、また「くれ」とか言いそうだな。五輪までもつかな、中国経済。


小泉退陣論について (11/28)
 北朝鮮による拉致事件に関して、小泉退陣を求める論調が目立ってきているように感じる(昔から言ってるあのサイトもあるが)。
 どうも拙者には、小泉批判までは納得できても(というか拙者自身が小泉批判派なんだが)小泉退陣まで主張する部分には納得が出来ない。小泉退陣を要求した後についてどういう方向性を考えているのか、それを明らかにしないことには非常に無責任な論にしか見えない。

 小泉退陣を仮定すると、その後は、
・自民党内で別の首相
・民主党が政権奪取
・政界再編で新しい党が登場
 の3つの可能性が考えられる。拉致問題に積極的な議員が自民党や民主党から分離して新しい党を作るという3つ目の選択肢は魅力的に見えるが、新しい党ができたら政局は流動化し続け、拉致問題に集中して取り組むような状況は生みだしがたくなると思われる。だいたい現時点では現実味がない。
 2つ目は、民主党がまともな政党とは到底思えないため却下。そりゃまともな人も内部にいるのだが、党として「自民党<民主党」と言い切る材料は存在するのか?これから変化してくれればいいのだが、現時点ではとても賛同するわけにはいかない。「人権法案」もその詳細が見えてこないことには私としては評価を下せない。というか、元在日朝鮮人(それってただの朝鮮人じゃねぇのか)を受け入れってところで、かなり評価低し。
 1つ目の選択肢が現実としては可能性が最も高い。なおかつ安倍氏や平沼氏(或いは町村氏もマシか)が首相になったら、確かに今よりは状況は改善されるだろう。しかし、首相公選制でもないのに、彼らが首相になる可能性はどれほどの物なのだろうか。仮になったとしても、党内をまとめ上げるだけの権力を有することが出来るのか。
 だいたい、私は安倍氏はいい政治家とは思うが、年齢的に、また幹事長時代の(私の知る限りの)動きを見て、首相として党をまとめるような域にまでは達していないと思う。経済制裁のシミュレーションを幹事長の時にやっていなかったという部分がひっかかるし。党内勢力については、森喜朗がバックにというならまとめることも可能かも知れないが、北朝鮮に取り込まれているヤツが黒幕に控えるのは危険だ。

 また、拉致問題解決にはアメリカの協力が必要だという意見には、多くの方が頷いていると思うが、小泉以上にアメリカと良好な関係を築ける人物を他に予想できているのだろうか。

 私のしがない脳味噌では、小泉退陣で状況が好転する可能性はほとんど無いと判断する。世論醸成を促して小泉後にまともな人が首相になるように…という選択肢もあろうが、それならば小泉に対して世論を喚起させた方が、首相交代のゴタゴタが無いだけ時間はかからない。
 ゆえに、私は小泉首相には批判的ではあれど、決して退陣などは求めない(もちろん、情勢が変わり小泉後に真っ当な人物が首相となる可能性が高まればこの意見は変わる)。小泉ではもうダメだと考えるのは自由だが、だからといって「何か変化を得るために退陣を求める」というのは一か八かの賭でしかないのではなかろうか。拉致問題を真剣に考える人間が、このような賭を是とするのか、疑問でならない。よって、何か小泉退陣で明るい見通しがある、決して賭ではないのだ、というのであれば、ぜひそれを愚昧な拙者に教えていただきたい。

それでも期待する (11/28)
 北朝鮮への経済制裁はやはり効果があるのですと。
 対北朝鮮 経済制裁単独でも効果 公安分析 中国、投資に消極的(産経)

 経済制裁は北朝鮮に大きな影響を与えることをこの記事は示している。大きな効果を持つが故に、日本は能動的に北朝鮮に関する問題を解決しようという覚悟を持っていなければ、経済制裁を行うことは出来ない。逆に言えば、経済制裁を行うか否で日本の覚悟が計れるとも言える。
 周辺諸国と調整せねばならない範囲は、経済制裁のみに関わらず、最終的には崩壊後の復興シナリオまで調整する必要があろう。日本政府には、覚悟を持って能動的・積極的に関与してほしい。アメリカとの良好な関係を利用して欲しいし(自衛隊派遣延長が決まった後の政府の行動に僅かだが期待している)、中国に対しても、08年までは一線を越えることが出来ないはずゆえ強気な姿勢を見せてほしいものだ。
 私はすべてが確定的になるまでは、小泉政権を批判しつつも期待し続ける。中途半端な意見だと思うなら笑わば笑え。代わりに私はスパッと何でも割り切れると考える単純なヤツだと笑おう。

自衛隊は日本の誇り (11/28)
 「ひげの隊長」講演、急きょ中止=奥大使ら追悼イベントで早大
 早大広報課は「イラクへの自衛隊派遣が国論を二分する議論になっており、慎重に対応することにした」と説明している。
 佐藤正久氏は、命ぜられて任務を果たしてきた人間であり、自衛隊派遣に絡んで責めを負うべき立場ではない。自衛隊派遣が国論を二分しているとしても、そして仮に自衛隊派遣が誤りだったとしても、責めを負うべきは政府である。
 「武士道の国から来た自衛隊」(産経新聞イラク取材班)を読んだ後ゆえ、なおさら早稲田広報課のような言葉は許し難い。おそらくは学生の一部が騒いだんじゃないのかね、筑紫とかの母校だし。私にとっては「夜行列車で徹夜して東京に向かいそのまま受験してきた大学」でしかないが、そんな扱いがちょうどよかったのかもしれぬ。
 「武士道の国から来た自衛隊」は必読の書です。

 自衛隊に関して、こんな記事。
自衛隊駐留支持が8割、4割に「不満」も 朝日新聞調査
 朝日ゆえに見出しは無視して、結果の数字だけ見ていただきたい。
 朝日新聞の関わった調査ですら、8割の地元イラク人に自衛隊は支持されている。米軍駐留に反対する人が6割もいるのに、自衛隊にはそれが影響していない、つまり自衛隊と占領軍を別物とイラク人は感じていると言うことだ。左巻きさんたちの「自衛隊は占領軍になるな」なんて叫びは無意味だということになる。
 現地の人に仕事を命ずるだけでなく、ともに汗や血を流して働いている。音楽を通じて子供たちと交流している。仕事を自分たちでやりすぎず現地の人に仕事を覚えさせている。自分たちへの攻撃に反対してのデモを起こしてもらえる。
 地元の人々の信頼を得ている自衛隊を有する国の国民であることを、私は誇りに思う。


靖国判決 (11/26)
 見出しに「公的参拝と認定」の部分が出ており原告敗訴に関して書かれていないのは、やはり意図的なものを感じる。
 <靖国参拝訴訟>憲法判断せず、公的参拝と認定 千葉地裁(毎日)
 内容はまぁ真っ当だと私は考える。私人としての参拝とは認められないと言うのも、論理的整合性の面から言えば否定できるわけではない。ただ、公人だからと言って靖国参拝が批判できるのかと言えば、そうではない。首相が個人的心情で特定の神社に参拝することを否定するような根拠は、感情論を除いては存在し得ない。ましてや中国や韓国の内政干渉に従う道理もない。むしろ、公人が参拝する方が意義深い。
 4件の判決が出たという靖国裁判だが、違憲判断を下したのは福岡地裁のみ、しかも傍論中での話。中国や韓国との絡みで考えず純粋に行為としての是非を問うならば、違法では無いと確定的に考えてよかろう。

 来年は小泉首相は靖国神社に参拝するのか。APECで中国胡主席に「靖国に行くな」と言われた後はどうするのか全く答えていないが、これで参拝を回避するようでは「はじめから行かない」場合以上に悪質だ。初めは多少強硬な相手でも圧力をかけ続ければ折れるのだという悪い教訓を中国に与えることになる。

北朝鮮で何が起こっているのか起こってないのか (11/26)
 妙な情報が最近ワラワラ出てきてますな。
 金総書記の義弟粛清か、韓国情報機関が国会に報告(読売)
 <北朝鮮>「金正日バッジ」も一部で姿消す(毎日)
 一つ目に関してはニュースの信憑性に疑問があることは否めないが、金正日の肖像画や美称の問題と合わせると、何か北朝鮮国内で動きがあることは確かだろう。後継者問題での動きなのか、中国からの圧力があったのかははっきりしないが。
 ただ、北朝鮮の場合「アメリカと共存したい」とか本気なのか何なのかよく分からない言動も取るため、また妙な情報で攪乱するのも奴らの手法の一つゆえ、こういった動きにはかまわず(ただ後のシミュレーションは行いながら)、政府には日本が採るべき行動を粛々と行っていただきたいと思う。

 北朝鮮人権法案を検討 民主、次期国会提出目指す(共同)
 民主が北朝鮮人権法案=拉致解決求め−通常国会提出へ(時事)
 素直に受け止めれば良い動きに見えるが、共同記事中の「北朝鮮に対し、人道支援以外の支援を禁じる条項を盛り込むことも検討対象としている」の部分が少し引っかかる。人道支援というのがどこまで入るのか、食料援助はその範囲内にあるのか。
 また、時事通信の記事の方にある「脱北した日本人妻や元在日朝鮮人らの日本への受け入れ、日本での生活支援を定める」という部分も気になる。外国人参政権に賛成している民主党が、元在日朝鮮人の受け入れを考えているというのが、どうも後々の票田を考えてのことではないかと勘ぐりたくなってしまう。難民流入時の対策を何か考えてのことであるなら、そして外国人参政権に反対であれば支持も出来ようものだが。
 もう少し詳細が判明するまで様子を見てみたいと思う。

 小泉首相に代わる選択肢として具体的に考えられる状態にまで持ってくれば良いことだろう、民主党に政権を任せるという意味のみならず、議論のレベルアップにも対案は重要であるし。外国人参政権や対中・韓政策などハードルは高いが、考えようによっては自民党も対中・韓に関しては問題だらけなわけで。自民党のまともな人と民主党のまともな人が新しい党を作ってくれたら、と考えるのは妄想的期待なのか。

11/21の文について (11/26)
 11/21の文に関して「拉致被害者=個人<国益」と考えるのはおかしいのではないか、というメールを頂きました。
 誤解を恐れずに書いたくせに今まで詳しい見解を書かなかった私に問題有り。ということで、このメールに対する私のメールをここに引用(一部改変・削除)し、私の見解とします。

 私の切込隊長の意見に対しての考えですが、自サイトで「拉致事件・拉致問題の解決は国益に直結することと拉致問題の全面解決に金正日体制の崩壊は必要な条件だと思っているので、意見の前提部分で成り立たないと考え、反対」という見解を書いておりますが、それで私が「拉致被害者=個人」と貴殿がお捉えになったことは、私の文の拙さでありましょう。
 断言しますが、切込隊長の意見「自体」に聞くべき部分があるという意味で私はあの文を書いたのではありません。しかし、「個人<国益という場合を考えるきっかけ」であったり「制裁後・崩壊後の難民問題をどう考えるか」という思考のきっかけにはなり得ます。

 まず、「国益を考えるきっかけ」ということですが、これは私の文のまずさゆえにそう取られたのだと思いますが、「個人の利益より国の利益が優先する場合がある」という一般論について述べたもので、拉致問題に関して拉致被害者を見捨てるべき状況が存在するという命題と同等ではありません。そもそも私には拉致問題の解決と国益が結びつかない状況がどうしても浮かびません。
 例えば「イラクの自衛隊員に被害が出たときに撤退すべきか否か」という状況が生まれたときに、果たして今自衛隊派遣に賛成している人間がそれでも「自衛隊よ、イラクで頑張ってくれ」と言えるのか、撤退論に廻るのか。現時点で「国益の持つ冷血さ」を理解できていなければ、安易な感情論で「撤退」に傾くのではないか(今でもなんか来年の3月までと言っている人が居ますし)。そういう問題を念頭に置いた上で「国益の持つ性質」を考えるきっかけにはなりうると私は考えました。
 確かに北朝鮮に関して勢いだけでイケイケドンドンといった手合いも頭にはありましたが、拉致被害者を見捨てるような状況などあり得ませんし、拉致問題の解決が国益に反するような状況も思いつきません。
 ゆえに、「国益の持つ冷血さ」を拉致問題と絡めて理解されたのでしたら、それは誤解だと申し上げ、私の文の拙さとお詫びします。

 次に「レッテル貼りで終わるのは勿体ない」の辺りについて。
 経済制裁積極派のサイトにおいて、制裁の後のことを話題にしているところが少ないという認識が私の中にあり、経済制裁に消極的な人間を引き込むにはそう言う部分に目を向け論ずる必要性があると考え、「考えるきっかけ」として私は切込隊長のblogは役立てることが出来ると考えています。
 これは私の性格ですので賛同されなくても仕方ないとは思いますが、「聞くに値しない意見」というのは私はないと思います。どんな論であっても、意見自体には何の整合性はなくても、自らの考えるきっかけにしたり反面教師にしたり、利用法はいくらでもあります。この世の中に「絶対的に無駄なものがある」という考えには私は肯んずることはできません。
 また、ああいった意見があるということ自体が、私たちがネットで意見を書くときに参考に出来るのではないでしょうか、「ああいう馬鹿な考えを持っている者に対してどういう論を使えばいいのか」と。それに対してレッテル貼りをするだけでなく、その意見に賛同しようとしている人たちに別の論理を提示するのも、ある意味私たちの役目だと思っています。それでより正しい意見に靡いてくれる人がいれば、それは拉致問題の解決に役立つことになると思うのですが、どうでしょう?

 反対意見は、それへの反論を書くことで自説をより強調することができますし、反論を書くことでその意見に靡く者をとどめることもできます。反対意見を分析すれば、先回りしてアホな意見が出てくる前に人々により納得される意見を書くこともできます。切込隊長のような考え方を持つ人間は特殊ではなく、一般人にはむしろ「難民いや〜ん」という短絡的な考え方をする人の方が多いのです。レッテルを貼るだけで無視するのではなく、分析することも必要じゃないか…という意味合いで、私は「聞く価値はある」と考えます。
 そして、私の論の中には「拉致被害者=個人」とする文はどこにもないことを強く主張しておきます。私は2年前でしょうか、そのような論を主張したことはありますが、様々な論や情報を知り後にそれを謝罪し撤回する文章も書いております(その謝罪をきっかけにブルーリボンを置きました)。拉致被害者を個人と考え国益のためには犠牲となっても構わないとする意見など、書くことはあり得ません。


 拉致被害者が国益と相対化しうる個であることは、現実的状況を考えれば100%あり得ない。しかし、思考実験においてあり得ない前提を付加させてどう考えるかという意味はある。そこで変化しない感情や変化しない論理は何なのか、それによって自分の座標を確認することが出来る。
 相手の考え方を取り入れなければ、それに対する効果的な反論はできない。相手に譲歩してから反論するのが説得では効果的な手法だと考える。「相手はそんな簡単にこちらの意見を受け容れない」という意見もあろうが、ネットに意見を書くのはその相手にのみ書いているわけではない。ネット利用者の多くはROMであり、彼らに判断の材料を提供するためにも、無視や見下しは逆効果だと思う(全てに相手するほどの暇も無いというのも当然理解できます、その辺りは柔軟に考えることが出来ますよ拙者も)。


外国人参政権はやはり継続審議 (11/25)
 廃案にすることが出来なかったのが異常と言うべきだろう。
 外国人参政権は継続審議
 社民党や共産党もこれに賛成なのだが、普段「護憲」と言っている輩が憲法を無視したこのような法案に賛成すると言うことが、奴らのアホさ加減を示している。共産党に至っては憲法の冒頭にある天皇制すら無視しているから話にもならないが。公明党は、韓国での創価学会布教の自由を手に入れるための取引材料としているため、さらにあくどい印象だ。民主党まで賛成しており、この党が結局社会党崩れの政党であることを如実に表している。
 自民党が唯一、党としては反対しているのだが、内部にはそうでない輩もいるようで。いろんな意見が存在しているくせにいざという時にはまとまるのが自民党の強みゆえ、さもありなん。
 しかし、党派関係なく、日本国民を代表する国会議員であるならば、国民の利益になるような行動をとるのが職務であり、外国人参政権という「どう考えても国益に反する」法案に賛成したり継続審議にしたりする時点で、国会議員としては失格と考えるべきではないか。外国人参政権が日本人に与えるメリットについて、そんなものが存在するなら教えて欲しい。

 日本にいる外国人も政治に参加して多くの意見を採り入れるというのは、確かに理念としちゃ聞こえはいい。しかしそれは「在日外国人が日本以外の国に忠誠を誓うことがない」のを前提にせねばならず、それなら日本国籍を取れば済む話。スパイ防止法もないのに外国人に権利を与えることがどれだけ危険か、考えなくても分かることだ。まぁ、スパイ防止法があったからと言って外国人に参政権を与えるなんて寝言は言わないが。

 外国人と言えば、東海地方に住む拙者としては、愛知万博に訪れるビザなし韓国人も心配だったり。台湾人ならそんなに不安もないが、韓国人は……そのまま日本に不法に居着いてしまったらとか、愛知周辺で窃盗事件が増えたらとか、不安は尽きない。これは、別に偏見に基づくものでも何でもない(参考サイト)。実体験でもガラの悪いのが多かったし(勿論まともな人もいるが)。
 「文化の違い」ということで日本側が折り合わねばならないと言う講釈をたれる方もいるのだが、金がなくなったら盗んでもいい殺してもいいなんて文化は要らぬ。言語的問題など本当に文化的問題で苦しんでいる人には手がさしのべられるべきだとは思うが、日本の文化に馴染もうという気持ちもない者が日本に来るのは筋違い。

 ほんに日本の周りは変な国ばかりよのぅ…ということでコレ。
 中国で対日調査「親近感なし」53.6%と大幅増(読売)
 日本に「親しみを感じない」が31.2%、「まったく親しみを感じない」が22.4%で、親近感なしが合わせて53.6%になる。 一方、「親しみを感じる」は5.4%、「非常に親しみを感じる」は0.9%。数字に出ていない40.1%は「普通」ってことかなと思いながら調べてみると、西日本新聞に「普通」36%と出ていた。
 正直に言えば、アジア杯の様子などから受けるイメージよりも、親近感のない人が少ない印象。たった半分ですか、という感じだ。調査地域など調査の方法が具体的に示されていないので、どれくらい信憑性がある調査なのかは疑問だということも付記しておかねばなるまい。
 中国社会科学院日本研究所は「過去の戦争とともに、いまだに残る諸問題が大きな影響を与えている。結果を両国は重視すべきだ」と言っているが、国内の反日感情は、反日教育を行い、反日感情を国内引き締めに使っている中国政府のやり方に大きく起因する。靖国問題とて、中曽根までは何も言ってこなかったわけで、真に理念的な問題ではなくあくまで政治的な問題と考えるべきだ。となれば、日本がこの事案で中国に妥協する必要など全くない(中国の死者に対する考え方という面から靖国問題を考える人もいる。確かに一面では真理を表せようが、根本に大きく存在するのは中国政府の政治的意図だ)。

 中国に対しては(ちょっと古いニュースだが)こんな話もある。
 資源対立など3ケース想定 中国の対日可能性(共同11/8)
 防衛庁が11月末にも策定する新防衛大綱に向けた部内協議で、中国が日本を攻撃する可能性について「海洋資源権益をめぐる対立」と「尖閣諸島領有権問題」、「中国・台湾間の紛争からの波及」の3つのケースを具体的に想定していたことが7日、分かった。今後の防衛力整備のための予測分析だが、中国の脅威に対する警戒感を強く示したもので、東シナ海のガス田開発や尖閣諸島をめぐり日中間で対立が続くなか、中国側の反発を招きそうだ。
 この想定は、防衛庁が9月にまとめた「防衛力の在り方検討会議」(議長・防衛庁長官)最終報告に明記された。アジア地域の軍事情勢を分析する中で中国の日本攻撃に言及している。同庁は最終報告を新大綱のたたき台と位置付けたため、公表しなかった。
 関係者によると、報告書は中国が「台湾や米国への対抗を念頭に軍事力を強化し、将来はアジア太平洋地域で最大の軍事力を持つ」と予測。


 冷戦が終わり、仮想敵国はソ連から中国・北朝鮮へとシフトしているのが現実だ。中国の行動が私たちにそう考えさせているのであって、日本側に問題があるとすれば「毅然とした対応をとれずに中国に好き勝手を許している」という部分においてのみだ。中国脅威論は決してただの煽りなどではない、現実に存在する問題だ。
 ついでに、「中国側の反発を招きそうだ」という「期待」が外れたことを嗤おう。


教育の危機 (11/24)
 新聞に掲載される調査結果は多かれ少なかれ恣意的な数字だったり、数字が正しくてもその分析が偏った物だったりするのだが、子供の国語力低下を肌で感じている立場の人間として、これは強ち不正確な情報ではないと断言できる。
 「日本語力」低下 4年制私大、国立さえ… 「留学生以下」お寒い大学生(産経)
 「憂える」を「嬉しい」と思っていたり、「露骨な」や「懐柔する」の意味が分かっていない大学生が多いらしい。「憂える」なんて「憂鬱」から推測できるだろう…というのが通じるのも昔の話。昔は分からない漢字でも別の熟語から意味を推測するというのは普通に行われていたと思うが、今の高校生の多くにはそういう思考回路自体がないから教えてやらないといけないし、教えても使いこなせる者はごく少数。漢文は日本語だぞ。
 大学受験に文理問わず国語を必須にしようよ、文章が読めないのは文理関係なく致命的なんだから。

 しかし、恐ろしいのは、(一応)偏差値的には上位に存在するであろう「大学進学者」においてこの格差、ということである。義務教育レベルでは、それこそ目も当てられぬ状態だ。
 わずか13年前まで義務教育を受けていた私にとっても、今の学校のレベルは嘆かわしいものである。私の時代に「基礎レベル」だった問題が今は発展問題として扱われ、私の時代の発展レベルは姿を消した。小学校6年生の歴史の教科書で、聖徳太子がページ半分の「コラム扱い」になっていたのには言葉も出なかった。
 「ゆとり教育」の目的は、落ちこぼれを消すことだったが、それはある意味見事に成功している。クラスの半分が落ちこぼれになっているのだから。

 円周率を3にするような最低の改訂が行われたのは今の中3が中1になってから。これからどんどん、最低の教育を受けた者たちが高校生になり、そして大学生となる。5年後には、大学は一部を除いて凄まじい状況が繰り広げられるのではないかと危惧する。

 社会に出ても学校でやったことは役に立たないという意見をぬかす輩もいるが、プロ野球やサッカーを見て分かるように、裾野が広くなければトップレベルは生まれてこない。このまま裾野が焼け野原になっていけば、日本が誇る技術は維持できなくなる。それに、平均的な知的水準の高さが日本の基盤を作り上げていたわけで。

自衛隊派遣延長 (11/24)
 日本には本当に言論の自由が保障されているなぁと感慨深くなってしまう記事。
<イラク>自衛隊派遣延長に反対 意見広告の会がカンパ募る(毎日)
 まともな言論は議題に上る、まともでなければ相手にされない……至極真っ当な世の中の構造ですわな。で、意見広告が出たとして相手にされるのかどうか。
 「自衛隊のイラク駐留は、NGOなどによるイラク復興支援の妨げになっている。広告を通して世論を盛り上げたい」なんて東大大学院教授の戯言が出ているのだが、自衛隊が撤退すればNGOは安全に活動できるんですか。自衛隊が居なければ(NGOではないけれど)香田君は殺されなかったとか本気で思っているのか。もし本気だったら教授なんてやめた方がいいし、自衛隊の活動に水を差すことだけが目的だったら日本から出ていっていただきたいくらいに思う。イラクのためを思っているフリをして自らの思想を広めようとする卑怯な真似はやめてくれ。
 イラクからはこんな声もあるわけで。
自衛隊の支援継続、イラク外相が町村外相に要請(読売)
 まぁイラクの暫定政府にもいろいろ思惑があるから、こういう言葉を真に受けるのもいかんでしょう。ただ、サマワでの自衛隊への心証は良いという話はよく聞くし、「表だった発言」の内容がこういうものであるのは、やはり大きな意味合いがあるだろう。こういうのを、自衛隊派遣延長に反対の方々は取り上げない。もしかして暫定政府もアメリカの傀儡と思って「信用ならない」と考えているのか。もしそうであればテロリストと一層同じ主張になるのだが。

イラク議会選 国際社会後押し G8・周辺国が共同声明
 イラクに関しては仏独も含めて関与するようになってきた。フランスは、コートジボアールに軍を出すという話まで出ているのだから、イラクでのアメリカの行動に対してそれほど強くは出られなくなっただろう。そんな中で日本の立場は間違いなく大きい。仏独が近づいてくるよりずっと前からアメリカを支持していた意味は、支援の枠組みが大きくなるに連れてより大きくなる。自衛隊の撤退など、まだ具体的な時期を出す段階ではない。


放言中国 (11/23)
 とりあえず昨日の補足をしておく。
 反論を書くなとは言っていない。意見として尊重することと賛否は別物だという当たり前のことを書いたにすぎない。安易な決め付けはやめれってことですな。

 さて、APECでの小泉首相には注目と書いたが、中国には好き勝手言われてしまった。
 胡主席、靖国参拝を直接批判 日中首脳会談
 胡主席は「日中間の政治的障害は、日本の指導者が靖国神社を参拝していることだ」と首相の靖国参拝を強く批判。「歴史は避けて通れない。適切に対処してほしい」と中止を求めたが、首相は参拝継続の姿勢を変えなかった。
 胡主席は靖国参拝に関連して「来年は反ファシスト勝利60周年の敏感な年だ」と述べたのに対し、首相は「誠意を持って受け止める」としながらも、「心ならずも戦場に赴いた人々に哀悼の誠をささげ、不戦の誓いのために参拝している」と理解を求めた。また、中国原潜の領海侵犯事件に触れ再発防止を要請した。
 このほか、両首脳は(1)北朝鮮の核開発問題について「平和的解決」に向け6カ国協議の早期再開へ協力していく(2)中国の東シナ海ガス田開発問題は対話による解決を目指す−ことで一致した。

 靖国神社への参拝をやめてほしいと本気で考えているならまだしも、靖国への難癖をきっかけに日本への発言力を高め内政干渉しやすい状況を作ろうという裏があることは明白で、現状では靖国参拝に関して決して中国に譲歩してはならない。中国がものすごく親日国になったらちょっとは考えてあげるかも知れんが、中国がそうなることはあるまいし、だいたい親日だったら靖国に文句は言わんわな。
 しかし「ファシスト勝利60周年」ねぇ……ファシスト以上にファシストっぽい国に言われたくないってのが本音だわな。あなた方はファシスト勝利60年かも知れないが、うちらは中国のファシスト攻撃と交戦中ですがな。交戦中と言うよりも一方的防戦というのが悲しいが。

 朝日社説(11/23)で早速話題にしている。
 中国に対する意見を「中国からとやかく言われたくはない」という感情論でひと括りしているのが、印象操作の技か。中国もまともなこと言ってるんですよと言いたくて必死なご様子。途中、一応中国に苦言を呈しているように見せて、中国べったりじゃないこともアピールしている。
 特に私が気になったのは以下の部分。

 首相は中国経済の発展をたたえ、日中の経済関係の発展が「共通利益」の拡大につながると指摘した。胡主席は「中日関係を最重要視し、平和共存関係を発展させていく」と、強い調子で語った。
 中国原潜による領海侵犯や東シナ海での資源開発をめぐる摩擦も、深刻な対立とはしないことで一致した。北朝鮮をめぐる6者協議の重要さも再確認した。


 平和共存関係を発展させていきたいと考えている国が、原潜なんか送り込んでくるかアホ。しかも、そういった主権侵害に対して「深刻な対立とはしないことで一致」だと。客観的分析ではなく、中国と朝日の願望じゃないか……と考えたいが、実際にそう見えなくもなかった。
 小泉首相は胡主席から謝罪どころか「遺憾」の言葉も引き出せなかった。中国の態度もどうかと思うが、小泉首相に対しても大いに不満だ。不満と言うより情けなく感じてしまう。
 北朝鮮問題に絡んで中国との協調が必要だから…と小泉首相を庇うこともできなくはないが、北朝鮮による主権侵害の問題を解決するために、中国による主権侵害を有耶無耶にするというのは、いくら外交にきれい事はないと言っても危険ではないか。

 と、いろいろ書いたが、実はちょっとほくそ笑んでいる部分もある。
 以前、中国が強硬手段を採るようになったら国内は危ないと書いたことがあるが、靖国を直接批判するのはそれだけ国内が危険で反日での引き締めが必要と読んでのことでないかと推測する。とすれば、中共の崩壊も遠からずやってくるのかな、と、その部分には期待を持った。


経済制裁に慎重なのは深謀遠慮? (11/22)
 拉致問題、とりわけ先の実務者協議の後での小泉首相の態度が、ただのヘタレなのか計画性があってのことなのか、それを読みとるには必要不可欠だと思われる、APEC関連のニュース。
 APEC首脳会議 首相「拉致」支援を要請
 ブッシュ大統領、北朝鮮へ包囲網 6ヶ国協議早期再開で一致

 日米韓中露が足並みをそろえて北朝鮮に迫るという図式が強調されている。ブッシュ米大統領も選挙期間中、ケリー候補の「米朝2国間の対話で」という意見を否定し、あくまで6ヶ国協議を対北朝鮮外交の窓口とすることを強調していた。
 小泉首相が経済制裁を躊躇うとしたら、この「多国間での圧力」という部分に拘っているからという可能性もあるため、APECでの話し合いがどういう中身になるのか、APEC終了後の小泉首相の態度はどうなるのか、次の6ヶ国協議(12月開催とも言われる)の後に小泉首相の態度は変化するのか、その辺りを注視せねばならないと感じている。
(参考記事:「6カ国協議年内可能」 北、軟化の兆し 中韓首脳も楽観
 小泉首相にもし期待を寄せるとすれば、「日本単独による経済制裁での北朝鮮へのダメージ」ではなく「多国間での圧力による金正日政権の崩壊」というシナリオを狙っていることであり、そうであれば各国の足並みをそろえたり国内での対応策を検討したり、周辺の状況が整うまで時間稼ぎ(場合によっては北朝鮮寄りの発言でヘタレをアピール)というのも理解できるし、イラク問題に一定の目処が立ってから行動を開始するというのも理解できる。(さらに言えば、この方向性では中国との協調も重要なため、原潜問題で借りを作ったという見方もできなくはない。かなり擁護的な見方であるのは承知しているが。)

 そして、これも北朝鮮問題を睨んでの動きだろうというニュース。
 ミサイル迎撃 閣議省略し命令 防衛庁長官、改正法案提出へ(産経)
 北朝鮮が万が一暴発した場合の備え…というよりも、暴発しても無駄だということを示すと考えた方がいいかもしれない。ミサイル迎撃の確実性については不勉強な身ゆえ細かくは分からないが、こういうのはブラフでいいから「すんごい技術よ」と言っておいた方がよかろう。防御力としてより抑止力として期待したい。

 これも、金正日政権の崩壊を見越しての動きと捉えることは可能だ。

 さらには、安倍氏は「(北朝鮮で)レジーム・チェンジ(体制交代)が行われる可能性もあるということも選択肢に入れ、その時どうするかというシミュレーションを始めておく必要があるのではないか」と指摘したという記事も。
金正日政権との交渉疑問=「体制交代あり得る」−安倍自民幹事長代理
 前にもここで書いたように「経済制裁をしました、予想以上のことが起きました」では話にならないため、制裁後のことも考えてほしいと思っていたが、実際にそういう動きは与党内にあるようだ。

私は小泉批判派ではあるが (11/22)
 こうして小泉首相がもっと大きなスパンで北朝鮮問題を考えているのではないかという材料は、確かに存在する。

 誤解されたくないので念のために言っておくと、私は小泉首相に対しては批判的だ。首相就任時から彼の言動の軽さは感じていたし、彼の構造改革が中途半端なものだという認識でいるし、ゆえに北朝鮮問題でも明確なヴィジョンを持っているのか不安だという意見。むしろ彼の表に出てくる言動から考えれば、彼が拉致問題に本気で関わろうとしているようには見えず、不安と言うよりも彼へのマイナス感情は確信に近い物がある。

 ではなぜ上のように彼を擁護するような文章を書いたのか。
 それは、可能性のうえでは小泉首相を擁護する意見もまた断定的に否定することは出来ないということを示したかったからだ。小泉首相を批判する論者の中には、小泉擁護の意見や経済制裁に慎重な姿勢をと言う意見に対して「小泉信者」とか「小泉真理教」とレッテルを貼ることで見下す向きが見られる。
 自分の意見を主張するのは良い。論理的な矛盾に関して反論を行うのも良い。
 しかし、レッテルを貼ることで済ませ、全く耳を傾けようとしないのは思い上がりではないのか。

 情報の全てを網羅できてるわけではないのだから、不確定部分に対して論の余裕を持たせるのは当然のことではないか。つまり、あくまで自分の論が「自分の分かっていること、知っていることからの推測である」という自覚を持つことが必要だ。
 だから私は私の知りうる範囲から推論して小泉首相に対して批判的な意見を述べる。しかし同時に、(某ドイツ在住の方の、根拠無しの感情のみでの意見は別にして)小泉擁護の意見を「信者」とレッテル貼りしてこきおろすこともしたくない(元来感情型人間なのでそういうことをしてしまったことはあろうがそれを指摘されれば謝る以外にない)。
 例えば、今の小泉首相の態度は「北朝鮮内部で金正日政権崩壊の前兆が見られる。ゆえにもう少し慎重に様子を見るべき時期ではないか」と考えての行動では決してないと、誰が言い切れるのか。可能性は低かろうが、あり得ないわけではない。そういった部分への考慮、自分の判断の及ばない部分もあるのだという認識は必要ではないか。ゆえに、小泉首相を擁護したり経済制裁に否定的な意見を見て、自分の意見と違うという理由だけで「とるに足らない」「相手にする価値もない」と判断するのは思い上がりにしか見えない。ch桜で「考え方が正しければどんな行動でもかまわない」と息巻いている者たちと何の変わりも無い。相手の思考回路は全て目に見えるわけではない。

 ヘーワ団体の意見ならともかく、総論には反対でも、その中にある要素全てが否定されるべき意見というのは滅多にないと私は思っている。よっぽどの論理破綻でない限りは、意見は意見として尊重したいという気持ちはある(その「よっぽど」は、主観が絡んでくるから一概に「どこ」と線引きできないのだけれども)。そのせいで、私の文章が強い主張の感じられない文章になっても、それはそれで構わない。サイトの個性や自分の主張を強調するあまりに他者をこきおろすことが目的になっては、本末転倒も甚だしいことなのでね。

 この文を残すことで、自分への戒めにもしたい。


確かに「国>個人」だろうけど (11/21)
 「北朝鮮の崩壊は日本の国益にならないからそれは防ぐべし」「経済制裁で北朝鮮が崩壊して難民が出たら日本の国益に反する」という意見があるようで(ここ)。
 先に私の見解を言っておくと、拉致事件・拉致問題の解決は国益に直結することと拉致問題の全面解決に金正日体制の崩壊は必要な条件だと思っているので、意見の前提部分で成り立たないと考え、反対。(ちなみに「難民が海を渡ってくるはずがない」という反論は成立するのか疑問だ。中国や韓国経由なら幾らでも船はある)
 しかし、結論部分だけに関して言えば、そういう意見もアリだと私は認める。先も言ったように結論の前提が成り立たないので論自体には反対なのだが、仮に前提が論理的整合性を持っていれば「北朝鮮は残しておくべき」という意見は存在してもいいと思う。その意見を「冷血」とか「冷たい」とか感じる人が居るかも知れないが、「国益」てのは基本的に個人に対しては冷血なものになり得るわけで。適当なレッテルを貼って終わりじゃぁ勿体ないと思うけどな、国益の性質を考えるにいい題材を提供してくれていると私は感じたのだが。

 誤解される可能性が高い話題のため、いずれ詳しく書いてみたいと思う。

 自分もマスコミの情報に踊らされていたり、斜に構えた考え方が立派に見えた時期もあったんで(全部ログに残ってますがな)、自分と違う意見でもレッテル貼って切り捨てる気にはならないんだよな(プロ市民・政治家除く)。

蔵印 (11/21)
 「(食糧支援は)出すべき時に出す」ですって小泉さん。
 「出すべき時」ってのは北朝鮮が情報を全て出してきたときかしら。
 強硬策の余地は残しつつ北朝鮮の譲歩を引き出そうとする、小泉さんのしたたかな外交!

 なんとでも言えるな、全部希望だから。

気になるニュース箇条書き (11/21)
 やっぱり作ってた。
めぐみさん「夫」モンタージュ作成
 蓮池さんらに見て貰うだけでなく、念のため調査会にも見て貰った方がいいだろう。

誠意の欠片も見られぬ北朝鮮の言いぐさ
 「われわれには拉致を認めないという選択肢もあった。われわれのイメージが傷つくことを覚悟で(拉致を)認めた。日本はその決断を認識しなければならない。そうでなければ問題は解決しない。日朝関係の改善に前提条件をつけるのは良くない。一方的なやり方では問題は解決しない。お互いの協力が必要だ。双方がその意思をもてば解決できないことではない。」だってばよ。拉致を認めたことが最大限の努力だったってか?お主の言う解決ってのは日本が何も言わずに食糧支援することだろう?
 これでも経済制裁をちらつかせることすらしないで、さらに協議を続けるというのか、小泉首相?何か策略を巡らせているのならせめて家族会には伝えておいてくれ。そうでないなら、これ以上誠意を求めても無駄だということに気付き、効果のあると考えられる方策を行使してくれ。経済制裁がダメだと言うのであっても、せめて何か事態が動くような努力をしてくれ。

中国原潜の領海侵犯、第1報は台湾から!?陳総統明言
 おそらくは、中国に対する牽制の意味でこのような発言が出てきたのだとは思うが、台湾から連絡があったというのは事実のようで、ここは素直に台湾という比較的親日の国が隣に存在することを喜ぼう。
 台湾の独立に関しては先日にも触れたが、北京五輪までがリミットだろう。それまでは中国も迂闊なことはできまい。


経済制裁の効果2 (11/19)
 経済制裁に関し、日本が制裁しても中国や韓国がその分を補うのではないかという意見があるようだ。確かに、日本が損害を与えても中韓が補ってしまえば効果は薄まる。だからこそ、その国々との連携が採れるよう努力して欲しいということ。
 ただ、いかんせん相手は中国と韓国、言うことを聞くとも思えない。しかし、人権蹂躙国家の北朝鮮を庇い立てしていると言うことで、中国と韓国を非難する国際世論を作り出すという選択肢もあるわけで、「中韓が動いたら仕方ない」と足踏みするくらいなら、動いたときの対応策を考える方が意味あるっしょ、と拙者は愚考する。私の思考が甘いというのであれば、他の考えを出して下さいな。様々な考え方を吟味し検証し合う中でまた新しい案が浮かぶ、それが説得力のあるものならば、ネットやメールや電話突撃を通じて大きな流れに変えていくことも可能だろう。

 経済制裁を行うことで、日本の採りうる手段の幅は間違いなく広がる。こちらの行動に対して今までと違うリアクションが見られれば、それに対して今度はどう行動するかという選択肢が生まれる。経済制裁という新たな手段を行使することで、選択肢は間違いなく増える。経済制裁が交渉の芽を潰すと言っている者は、直接対話だけが交渉だと思いこんでいるにすぎない。
 経済制裁の効果は、経済的な側面にとどまるものではない。

 ただし、経済制裁がすべてを解決するという意見には賛成しない。経済制裁はあくまで交渉(広義での交渉)の1オプションであり、北朝鮮の譲歩を引き出すための戦術の一つに過ぎない。
 だいたい、金正日体制が崩壊しないのに、拉致被害者全ての情報が出てくるはずがない。すべてが明らかになったら、それは体制の終焉を意味する。
 だが、それゆえに経済制裁は意味がないとか、被害者が全て帰ってこなければ意味が無いという意見は成立しない。北朝鮮の譲歩によって被害者が幾らか帰ってくれば、そこから得られる情報によってまた新たな戦術を練ることが可能になる。確かに時間はかかるし、これ以上長いこと時間をかけるべきでないという考えには大いに頷くが、しかし軍事力を持たない日本が採りうる戦術は、多かれ少なかれ時間がかかるのは仕方ないだろう。その中で最大限の努力をして、最小限の時間にくい止めることは努力すべきだが、一足飛びに全てが解決するような手段は軍事力行使以外にはあり得ない。アメリカ頼みになるのだが、アメリカが北朝鮮の崩壊を望んでいるとは考えられず、日本独自で軍事力を行使しようにも国内のコンセンサスが得られる状況になるには何年もかかる。経済制裁を行うと同時に国際世論に訴えて周りから締め上げる戦術が結果的には最も早い解決が望めるのではなかろうか。
 時間はかかってしまう、けれども短くする努力が必要…そのような状況において、経済制裁を行うべきタイミングが来ているのに未だに対話で何とかしようとしている首相の姿勢は、私には全く理解できない。山吹色のマツタケでも貰ったのか?

馬鹿国家か策略国家か (11/19)
 北朝鮮は、嘘八百の証拠を出して何とかごまかせると思っている本物の馬鹿なのか、もしかしたらわざと日本を怒らせようとしているのか。もし後者なら、経済制裁した後で「日本は我が人民を苦しめているニダ」と大々的にプロパガンダを行い、日本を貶めようとするつもりなのか…という意見も稀に見かける。確かに北朝鮮が「馬鹿ではなかったら」と考えるといろんな可能性が妄想できるが、こう考えること自体が向こうの思うツボだったりするので、日本は毅然と普通の国家が普通に為すことを普通にやればいい。

 (11/19)
 こりないね、NHK。
ペ様らへ紅白出演の直訴状=エビジョンイルNHK会長
 マツケンが出たならば紅白を見る気にもなるが、ヨンちゃんぺでは見たくもない。
 来年が日韓の国交が成ってから40年。ついでに外国人参政権は審議入り。何か「これを機会に」って画策が背後に読みとれますな。しかし、冬ソナ以外とbrotherhood以外は失敗と言ってもいい寒流韓流ブーム、ブームにならなければコアなファンが強固な支持を寄せ続けていただろうに、ブームに成り下がったことで一過性の物として扱われしばらく経てば閑古鳥が鳴くことでしょう。
 だいたい、ハリウッドの映画が何かヒットしたことで「アメリカブーム」とか「米流」とか言うか?「ブーム」と名付けられてしまった時点で、それは時限性を持つ物だと運命づけられたような物。つまりは「国交樹立40年の来年まで持てばいいや」くらいにしか火付け役には思われていないわけで。そんなしょうもないブームに乗せられることが悲しくならないのかね、奥様方は。「冬ソナ」を「赤いシリーズ」や「君の名は」と重ねている人はまだしも、まぁバブル期にお立ち台で踊ったりイエローキャブと呼ばれた品性下劣な世代なれば空疎なブームに乗るのは恥でも何でもないんでしょうな。


北の人民よりもまず日本人 (11/18)
 17日の日本テレビ「きょうの出来事」では、北朝鮮の人民が飢えや寒さで苦しんでいる様子が報道されていた。他の番組でも最近よく、北朝鮮の内情ということで報道されますな。

 こういったテレビ報道を批判する声もあるようだ。「マスコミが北朝鮮への同情論をひこうとしている」という趣旨のようだが、現実としてそういう状況が存在することは知っていてもいいだろうし、マスコミがそれを知らせることは悪くはないだろう。勿論マスコミに「どういう意図があるのか」というのには警戒すべきとは思うが、問題は、そういう内情を見て「だから北朝鮮に経済制裁をかけるべきでない」と考えるか「それでも経済制裁を行うべきだ」と考えるか、つまりは受け取る側の問題だろうと私は考える。

 北朝鮮人民が飢えている様子を見て、誰かが「経済制裁でさらに苦しめることになるのか」と感情的に気がとがめる部分があるとして、私はそれ自体を批判することは出来ない。あくまで主観の部分だからだ。
 しかし、日本人の拉致被害者を救うことを目的とした経済制裁に関し、その日本人の被害者のことに目を瞑って北朝鮮の人民の苦しみを優先して考えるのには、問題があると言わねばならないだろう。北朝鮮の人民が苦しむことをつらく思うのは自由だが、それが経済制裁を踏みとどめる理由にはできないということだ。すべての人間が幸せに…などというのはきれいごと。日本人の幸せと朝鮮人の幸せの二者択一を迫られれば、何の躊躇もなく日本人の幸せを選ぶべきだ。それが「国家に属すること」だと私は思う(だからこそ在日への選挙権付与にも反対なのだ)。

小泉を傀儡にしよう (11/18)
 同じ話題で続きますが、こうやってある程度タイトルを入れて区切って読みやすくするのが拙者の本来のスタイルなので、ご承知を。
 さて、北朝鮮問題の続きを。

 小泉首相にはもはや期待していない。食糧支援は引き続き行うそうです。
食糧支援は協議と切り離し 党首討論で首相(共同)

 安倍氏らが首相をこづいて事態を動かしていくのが最も現実的な選択かなと思っている。いちばんいいのは、小泉後に安倍氏が首相となるような道筋が出来ることだが、首相公選制ではないゆえに、どうしても民主党が火事場泥棒をはたらくことが心配。小泉退陣後に安倍氏などの「まともな人物」が確実に首相になる保証がない以上、世論を経済制裁の立場で固め、小泉首相の周辺に具体的に動いてもらうことで、小泉首相を動かしていくのが最善だと、私は考えている。もう小泉は置物にしておくれ。
 結局は小泉首相の決断にかかるのだが、彼のこれまでの発言から考えるに彼の頭は空っぽ同然じゃなかろうか。世論が強まり、まわりが強く要求すれば「そうかな?」と動く可能性が高いと思う。唯一まともにやりそうな感じの郵政民営化も、郵政大臣時代の私怨が元って噂があるしな。

経済制裁の効果 (11/18)
 経済制裁は効果がないという意見は大嘘だ。
 金融機関からの送金を止めれば約4億円、北朝鮮への渡航を禁止すれば約36億円が北朝鮮に渡らなくなる(参考サイト)。輸出入を禁止すれば、01年のデータで考えれば輸入額は171億円、輸出額は266億円がゼロになる(参考サイト)。
 
 北朝鮮の経済規模はGNIで157億ドル。日本のGNIが4兆5741億6400万ドル(2001)なので、約290倍の格差。物価などを考慮しない単純計算で考えると、北朝鮮へ流れるお金は日本にとっては1兆1600円と同等、北朝鮮の輸入額は4兆9600億円と同等、輸出額は7兆7000億円と同等、となる。物価の問題もあるのでこの計算通りの価値にはならないが、しかし莫大な額であることには変わりない。
 確かに中国や韓国やロシアとも連携できれば一層の効果が見込めるが、仮に日本単独でもこれでは効果がないとは言えまい(ただ私としては他国との連携は常に模索して欲しいとは思う。最大限の効果を望むのは当然)。

 「経済制裁は北朝鮮を暴発させる」という意見もあるが、その可能性は限りなくゼロに近いだろう、というのは以前にも触れたことがあるが、ここで整理しておく。
1.日本の経済制裁は効果大と言えるが、韓国や中国との貿易が無くなるわけではなく、北朝鮮が国の滅亡を覚悟で暴発するレベルに至るかどうかは疑問。暴発以外に選択肢がある段階で、国がぶっ飛ぶ暴発を選ぶ可能性は低い。
2.かつてテポドン発射の時に日本は経済制裁を行ったが、その時は日本人妻の帰国という条件で制裁を解除した。つまり北朝鮮は苦しくなれば、まず妥協案を提案してくるはずで、いきなり暴発するとは考えられない。
3.仮に北朝鮮が本格的な軍事活動に出ても、日本の自衛隊の能力(特に海上自衛隊)があれば日本に上陸されるような可能性は非常に低い。米軍と連携すればさらにその可能性は低くなる。ミサイルが飛んでくる可能性は確かにあるが、日本自体が主戦場となる可能性は非常に低い。
おまけ:北朝鮮よりもむしろ日本国内で暴れ始める在日の方が怖い゚∀゚)


 「金総書記の「美称」消える=肖像撤去と連動−RP(時事)」とか「<金正日総書記>肖像画撤去は北朝鮮最高指導部の指示(毎日)」といったニュースが出ている。金正日がクーデタで殺されて、次の指導者が「拉致問題で悪いのは全部ジョンイルの豚キムチです。すべて事実を話すのでうちらは許して下さい」って展開になればいいな、とかなり希望の入った夢想をしてみる。

紀宮様のご結婚 (11/18)
 「おめでたい」という気持ちはあるが、とりたててここで何かを書くような話ではないと思う。
 ただ、中国の原潜侵入や日朝実務者協議に合わせるように、朝日がフライング報道したことについては疑念を持っている。新潟県中越地震の被災者への考慮から12月の発表を考えていたと聞くが、朝日のせいで騒ぎになってしまった。ちょうどイヤなニュースに被せるようなフライングの仕方なので、その部分には関心を持っている。

負傷者の射殺ですと (11/18)
 イラクで米軍が、負傷して動けない人間を撃ったという話。どの番組か忘れたが「(ファルージャは)第2のアブグレイブ」なんてキャッチコピー(?)を用いて報道している物もあった。
 米軍、負傷イラク人射殺映像で調査開始(ロイター)
 <イラク>米軍がファルージャのモスク内で負傷イラク人射殺(毎日)

 反米の方々にとっては赤まむしのように元気を出させる素材かもしれないが、負傷していても自爆する可能性があったんじゃないの?という反論で一蹴できる問題じゃないのかな?

北から逃げても北の思想 (11/18)
 とりあえず情報を。
 韓国の脱北者教育 反米・親北新聞を使用、世論も驚きと批判
 何を考えているんだ、バ韓国は。


ヘタレ (11/17)
 中国が原潜の領海侵犯を認めた。しかし、間違って入ったということだそうで、遺憾の意を表しただけであった。
中国、領海侵犯認める 誤って入ったと遺憾の意(共同)
 町村信孝外相は16日午後、沖縄近海での中国原子力潜水艦による領海侵犯事件に関して、中国政府が中国海軍の原潜と認め、遺憾の意の表明があったことを記者団に明らかにした。小泉純一郎首相はこれを受け「(中国政府が)陳謝したと受け止める。今後の友好発展の支障にならないよう再発防止を求めていく」と記者団に述べ、事件を決着させる考えを表明した。
 中国政府の説明は16日午前、阿南惟茂駐中国大使が中国外務省に出向き、武大偉外務次官から口頭で受けた。武次官は「調査の結果、当該潜水艦は中国の原潜と確認した」と領海侵犯を認めた。同時に「通常の訓練の過程で技術的な原因から日本の石垣水道に誤って入ったもので事件の発生を遺憾に思う」と釈明した。


 中国、間違って入って来ちゃったんだって。しかたないなぁ潜水艦の操縦の仕方を教えてあげなきゃね…ってアホか。

 北朝鮮と同じように「うそをつく」ことがこの国のデフォルトと考えねばならない、ゆえに「誤って入った」というのも嘘であり、別の目的…それが地形調査か挑発か別の問題(種子島付近に現れていた救難艦が気になる)か分からぬが…があると見るべきだろう。本当に間違って入ったのなら、すぐに浮上すべきだった。予想に違わぬの拙い言い訳だ。
 また日本に対しての謝罪に関しては、「遺憾」という軽い言葉を使っているのみならず、中国政府は阿南大使を外務省に呼びつけて説明しているのだ。中国の駐日大使が日本の外務省に出向いて謝罪するのが筋だろう。

 そして嘆くべきは、小泉首相がこんなスットコドッコイな発言に対して「陳謝と受け止める」と眠たいことを言っている始末。こうして中国に対して毅然とした態度もとれず、様々な問題を有耶無耶にしたまま靖国や教科書についても内政干渉され続けるのだ。日本のヘタレな態度が、中国をつけ上がらせている原因の一つとなっているのは確かだ。

 小泉首相のヘタレな態度は、中国の子分に対しても同様である。
 昨日、小泉首相が「(北朝鮮に対して)努力の跡が窺える」と発言したことを書いた。閣僚や拉致対策本部が制裁を要求しても、首相は資料の調査を行った後で次の協議の開催を判断するのだと言う。
制裁発動の要求で一致 拉致対策本部(毎日)
文科、環境両相が制裁容認(時事)
物証の分析作業を注視 与党「資料精査が先決」(産経)

 ちなみに上記産経の記事を見ると、公明党も経済制裁には消極的。人権を大事にするとか普段は言っているが、結局はアノ国の教祖様の子分どもにすぎないわけで。最近、大統領が北朝鮮の核を容認する発言を行ったり、アノ国は完全に北朝鮮に取り込まれようとしてますからなぁ。

 小泉首相のヘタレな態度は、かつての自民党政権の首相と変わらないか、それ以上になってきているように見える。故小渕首相は江沢民の謝罪要求をつっぱねたこともあり、小泉よりマシに見える。何か計算があっての行動ですか、小泉さん?
 まさか、北朝鮮に弱みでも握られているのか?自身の訪朝かかつての自民党の訪朝団か、まだ明らかになっていないもてなしや土産を明らかにすると脅されたか?一回目の訪朝の時もらったマツタケの中には、金の延べ棒が入っていたのか?それとも、日本国内の朝鮮利権をばらすと脅されたか?
 政権が吹っ飛ぶような弱みを握られているとしか、小泉首相の北朝鮮への贔屓目は、説明がつかない。もしそうなら許すというわけではないが、それ以外に深い理由があるようには見えない。かつて「奴隷の平和は選ばない」と言い切った首相であるのに、今は見事な奴隷っぷりだ。外務省のヘタレ部門に籠絡されただけってのは勘弁してくれ。

 しかし、反日感情まっしぐらな極東3バカには平伏して、親日の内省人が多い台湾をなぜに大切にしない?中華民国の名称を捨て台湾の名で国連加盟なんて話も出てきており、台湾との交流は大切だ。
 てか、「軍曹様35歳」で知ったのだが(上記リンクも同サイトより引用)、江田島平八のコスプレをするような李登輝閣下がおられる国、大切にせねばなるまい。私も「魁!李塾」に入りたい。

自衛軍 (11/17)
 一方ではこんな動きもある。
「自衛軍を設置」 自民改憲案が判明(共同)
集団的自衛権の行使容認、自民が憲法改正大綱原案(読売)
 はじめは共同通信しかソースが見つからず、怪しい情報かとも思ったが、読売も報じてきたため事実だろう。
 日本がまともな国へ変化するその途上にあるという認識に立てば、遅かれ早かれ「自衛軍」という案はいずれ出てくると思われていた。自衛隊の立場を憲法で明確にするのは当然だ。平和主義の観点からも、解釈のみで規定するよりも明文化しておいた方が歯止めがつくと言える。有事法制のない状態で戦争が起きたときこそ軍に歯止めが利かなくなるというのと同じ。

慎重の意味 (11/17)
 経済制裁をやった後のことも考慮してほしい、そのことを以て「慎重」という言葉を使っているのだが、経済制裁自体に慎重というわけではない。戦いは勝つ算段を以てして行うべしというのが持論なだけ。精神とか気概とかだけを持ちだして突撃しようと考える輩を批判しているに過ぎない。経済制裁が効果を持たないなどと言う論も吐いたことはない。
 経済制裁を武力行使できない日本にとっては最も強力な手段、ゆえに使い方が中途半端では、お互いににらみ合いが続いてさらに解決が長引いてしまうと危惧している。それをもって腰抜けと非難するバカはわしゃ知らぬ。逆に猪武者と侮蔑させてもらうだけだ。


日朝実務者協議が終わり (11/16)
 タンスが1棹うちに来たのだが、引き出し飛び出てぶち壊れ、家の壁をへこませやがったので、もめており、更新遅れました。

めぐみさんの遺骨?北が提示、鑑定へ(読売)
「横田めぐみさんの遺骨」持ち帰る(毎日)
家族会メンバーは北朝鮮へ憤り(毎日)
小住さんら3人入国確認できず(毎日)
政府、物証の鑑定急ぐ 拉致、制裁論高まりも(共同)

 日朝実務者協議だが、やはり総合的に見て、進展はなかったと考えてもよかろう。予想していたこととはいえ、家族会の方々の心境を考えると、つらい。
 とりわけ、横田めぐみさんの遺骨が提出されたと聞いたとき、「損ねてはならない、大事に運ばねばならない物がある(記事)」と聞いていた時点で予想はしていたが、それでも私は表現しようのない感情に囚われた。もし本物であれば横田めぐみさんの死は真実だったと言うことになってしまう、そのことに対する悲しみと北朝鮮への怒り、もし偽物であれば北朝鮮はこの期に及んで遺骨を捏造してまで嘘を重ねている、そのことへの怒り。ご家族の方はどう受け止められるのだろうかという不安。もしかしたら同情の念もあったかもしれない。いろんな感情がいっしょになったイヤな感覚だった。
 しかし、横田早紀江さんの記者会見の様子を見て、私は思わず背筋を伸ばした。
 彼女は動じても怯んでもいない。もちろん内面はどういった感情があるのか外からは見えないが、しかし彼女は北朝鮮の揺さぶりにも毅然としてらっしゃる。強いという言葉しか浮かばないが、それさえも彼女のことを半分も言い表せていない。彼女の凛とした姿に心を打たれるとともに、逆に早紀江さんをここまで強くしてしまった責任を国民の一人として感じる。

 協議の結果をさらに見てみると、これも「やはり」と言うべきだろう、横田めぐみさんに関する情報が突出して多かった。これまでも北朝鮮は、拉致被害者家族の象徴的存在である横田夫妻をねらい打ちして様々な画策をしている。今回もその既定路線に乗っただけだろう。
 しかし、一回土葬した物を2年半後に掘り返して火葬したとめぐみさんの夫と名乗る人物は語ったらしいが、火葬の習慣のない北朝鮮で、しかも一度土葬した後で個人的に火葬というのは、信用しろと言うのが無理な相談。また、その夫と名乗る人物も、血液の採取や写真撮影を断ったらしい。警察も同行していたから、タバコを吸わせて吸い殻を持ち帰って鑑定、とかしてくれていないだろうか。それだけ本人特定を嫌がると言うことは、偽物か、或いは他の拉致された被害者という可能性が高く、「何の問題もないただの夫」とは考えにくい。警察で似顔絵を作成するなどして、その辺りの調査もしていただきたい。
 他にも、蓮池さんの証言に合わせた形でめぐみさんの死亡時期を94年4月と変えてきたり、はじめの「8人死亡、2人未入国」という発言を裏付けようとする方向での証拠(とも言い難いような物だが)しか出しておらず、悉くが嘘だと考えるのが自然。
 わざわざ嘘を付かねばならない様子を見るに、拉致被害者の方々、特に北朝鮮がろくでもない情報しか出さない横田めぐみさんは、生きている可能性が高いと見るべきだ。


 もはや我慢ならぬ、絨毯爆撃で豚キムチの居場所を更地にしてしまえ…と言いたいところだ。北朝鮮自らの手によって引き金は引かれた。今回のでたらめな協議結果は、日本人の多くにさらなる怒りの感情を抱かせただろう。経済制裁を支持する世論も十分な物となるはず。3回の実務者協議を経てこのような状況、もはや「交渉」などで事態の解決を図るような段階ではなくなってきていると見るのが普通だ。
 だが、逆の受け止め方を無理矢理ひねり出せば、「これだけ協議しても北朝鮮の言い分は変わらない」→「北朝鮮が言っていることは本当ではないのか」→「経済制裁を行っても意味はない」なんてアホンダラな考え方で、制裁に反対するスカポンタンが出てこないとも限らない。「5人を約束通り北朝鮮に返せ」と言ったバカを私たちは忘れないのと同じように、かようなアホンダラも出てきたら叩きつぶし、記憶にとどめねばなるまい。

 我が国首相は、この期に及んで「北朝鮮の努力の跡はうかがえるが、まだ日本側として納得できる内容でない点もある」などと言っている。「捏造の努力」という意味での皮肉であることを願いたい。違うんだろうけど。経済制裁は必至の状況だと思うのだが、首相だけはまだそんな考えにはなっていないらしい。北朝鮮の手先たる森に何か言い含められているのか。

 しかし、経済制裁への動きは止められないだろう。
対北経済制裁の手順や影響、政府部内で検討(読売)
経済制裁は効果ある 安倍幹事長代理(毎日)
 私も経済制裁には賛成で、むしろ「やるぞ」という姿勢はもっと早くに見せておくべきだったと思っているのだが、一つ心配な点がある。経済制裁によって多くの難民が発生した場合に日本政府はどう動くのか、仮に金正日政権が崩壊しそうだとなったときにどうするのか、あらゆる可能性を想定して政府がシミュレートしているかということだ。経済制裁をやったけれども予想外の出来事、予想以上の出来事が起こりました、では拉致問題の解決とは別の次元で様々な問題が発生してくる。そういった事態に対応するだけの能力を有しているのか、そこだけが心配だ。
 テポドン発射の時に経済制裁を発動した経験はあるが、それより今回の制裁は大規模になるだろう、あらゆる可能性の考慮をしておいていただきたい。
 仮に金正日政権が崩壊する(あるいは寸前)となると、周辺の経済や安全保障に大きな混乱をもたらす可能性がある。拉致問題の解決や金正日政権崩壊というメリットがあれば多少のデメリットはかまわない、と覚悟できている人が日本人の大多数ならよいのだが、果たしてそこまでの覚悟がコンセンサスとなっているのか、心配がないわけではない。ただ混乱するだけならまだしも、崩壊寸前の混乱を政府の責任として「やっぱり宥和に戻します」という腐れ野党が政権を取るような事態になったら目も当てられぬ。
 考えすぎかもしれないが、左巻きや在日スパイの反撃を最低限に抑えるためにも、政治に関わる方々にはこれくらいは考えてほしいと思う。


防空識別圏の話 (11/15)
 昨日も話題にした朝日の記事にあった、防空識別圏の地図→これ
 これ、正解でした。ここに、防空識別圏や排他的経済水域の地図があるけど、確かに竹島は領土ではあるが防空識別圏には入っていない。硫黄島や沖の鳥島も入ってないので、別に何か大きな問題が潜んでいるというわけではなさそうだ。
 朝日、すまん。脊髄反射しなくて良かったと正直ほっとしている゚∀゚)
 でも、あの地図で竹島を入れる必要はないんでないかい?

乱破が入ったそうな (11/15)
 また中国人がワラワラと侵入してきたそうだ。潜水艦で領海侵犯したと思ったら、今度は人が侵入ですか。
不法就労が目的?来日の中国人観光客、次々と失踪
 不法就労が目的だったらまだ助かる。奴ら、強盗集団に就職しやがる可能性もあるわけで。韓国人はビザ無しで入国させるという話もあり、治安維持の観点からすると非常に不安な状況が作られることになりそう。

 いや、マジで不安なのよ、偏見とかじゃなく。うちの近くでも外国人と見られる強盗が相次いでいるし、無免許の南米人に事故を起こされ酷い目にあったとか、それどころか事故起こされて逃げられて泣き寝入りとか、イラン系の濃い顔の方々がコンビニ前で酒盛りしてたり。
 そりゃぁ日本人に限らずみんな仲良くできればそれに越したことはない。日本文化になじめずに軋轢が生じるような人々なら相互の努力で状況改善も可能かも知れないが、中国人や韓国人のように「日本に対して悪意を持っている」ような輩がワラワラやってきて、なおかつ犯罪に手を染めることも厭わないという考えを仮に持つようであれば、現実的には怖くてたまらぬ。姪っ子を外で自由に遊ばせることすらかなわぬではないか。

27年 (11/15)
 日朝実務者協議が終わり、今日藪中局長らが帰国する。
 藪中氏らが持ち帰る物が何か、それを知ってからいろいろ今回の協議の内容については考察したい。現時点ではまだ内容が全ては明らかになっておらず、根拠まで推測になってしまうからだ。
 今日は横田めぐみさんが拉致された日。少しでもいい知らせが届けられればいいのだが…。

スペクタクル社会ですと (11/15)
 あちこちで話題になっているこの話。
http://mypage.naver.co.jp/antiwar/graffiti417/jp/struggle/statement-k_20031217.html
 反戦落書きバカの戯言だ。他のページも見ると、面白いことがいろいろ書いてある。

 「自分は正しい考えを持っている、その正しい考えを以て行った行動は正当化される、それを犯そうとするのは権利の侵害である」といった発想か。「まったく左巻きのバカは…」と言いたいが、右巻きにも同じような思考回路の輩がいたか、残念。
 上のバカだが、要するに子供。現実社会では自分の意思が通らないことは幾らでもあるし、自分以外の人間との関わり合いを優先して自分を殺さねばならない場面など数知れず。そういうのを理解できないまま今に至ってしまった可哀想な輩だ。頭の中では一つの世界観ができあがっているようだが、その実なんにも理解できていない。自分の都合のいいように世の中を解釈し、自分の都合のいいように世の中は廻るべきだと考えているようで、4歳児でももっとまともな社会性を身につけていよう。
 てかね、我がバイブル「北斗の拳」をアホな目的に利用するな、ボケ。
 突っ込むべきところ全てを扱うと本一冊出来そうな勢いなので止めるが、その思想は50年くらい前のテロリストに非常に似通っている。時代が違えばもちょっと目立った活躍(?)したかもしれんぞ。

 こんなステキなバカが集団になって見せつける壮大なスペクタクル゚∀゚)が、tarochan.netにて描かれております。素晴らしい潜入ルポ。

 監視カメラ(普通の人には防犯カメラ)などにやたら反対しているが、結局は「自分が監視されたくないだけ」でしょ。監視されたら困るようなことばかりやってるから。普通に生活している人にとっては、監視カメラなど気にもしない。むしろそれで安全な街になるのだったら、歓迎します。

 しかし、こういうバカが自ら率先してバカを示してくれることで、多くの人が左巻きの考え方を胡散臭い物だと認識できる。その点では、彼らの行動も無駄な物ではないと言える。


原潜関連で幾つか (11/14)
 中国原潜の問題に関しては、政府の対応の遅さを指摘する声があがっているが、政府がこれに応える形でマニュアル作成に乗り出した。
 領海侵犯前から対応…政府、迅速発令マニュアル作成
 首相に情報をあげるシステムが作られると言うことでいいことのように見えるが、私には「状況が改善される」という喜びよりも、「マニュアル作らないとできないのか?」ってな呆れの感情の方が大きい。首相の承認で海上警備行動を発令することが出来るという制度は8年前に成立していたのだが、そういう制度になっている時点ですべての情報を首相に上げるのは当然のこと。マニュアルを作ればそりゃ見た目には改善になるのだが、「中国原潜が領海侵犯しても情報を上に上げない」という姿勢にある根本の問題は、マニュアル作成では改善されないように感じる。当事官僚や政治家が「国の主権」に対して敏感な反応が出来ないということこそ、大きく問題とすべきではないか。

 ちなみに、官邸で情報を止めていたのが何者か、非常に気になる。

 あと、朝日の記事で気になる物が。中国の原潜についての記事だが、それとは関係ない部分で気になることが。
 地図を見てくれ
 竹島って、防空識別圏の外なんですか?こことか読んでみたけど、領空<防空識別圏じゃないのか?与那国が防空識別圏の境目だってことも含め分からないことが多い。
 あと、朝日が上記引用のような地図を出しているのは、竹島が日本の領土じゃないってイメージを喚起させるためのような気がしないでもない、ってのは穿った見方ですか?

 さてこの問題に対する中国側の反応。

 あちらの国防省と国家副主席は「問題を拡大しないように処理したい」「政府間で話し合っていきたい」と呑気なことを仰っている(記事)。この言葉を受けたのは訪中した橋本元総理だが、いったい何と応えたのかねぇ。へぇへぇと媚びてきただけじゃなかろうな?てかその可能性が9割以上か。
 町村外相は程永華駐日中国公使を外務省に呼び出して抗議し謝罪を要求したが、「調査中なので、直ちに謝罪するわけにはいかない」ってなご返事(記事)。自国の原潜の動きもすぐにつかめないような国家ですか、あんたらの国は。てか、公使じゃなくて大使が来いよ。
 というわけでその大使。王毅駐日大使は和歌山県での講演で、「時々波風もあるが、お互い尊重し合い、落ち着いて解決の策を探っていくことが求められる」とぬかしおった。波風を立てているのはどっちだ、ボンクラめ。さらに自民党の二階グループの会合で「A級戦犯を正当化するようなことをすれば、被害国としての中国国民の心が傷つく。当面は靖国神社に関する問題を適切に処理することだ」と、自分のことは棚に上げて人を非難する厚顔無恥ぶり(記事)。

 犯罪者が被害者に向かって「落ち着け」「話し合いたい」って、本当に日本は舐められてますな。
 マニュアルの話をしたが、どうせ作るなら「怪しい船、原潜は有無を言わさず沈める。何の例外もなく!」って法律にしとけ。そうすりゃガンガン沈めても文句は言わせぬ。
 要するに、話し合いで解決するような問題ではなく、本来なら原潜は沈められても文句は言えない立場。先日書いたように、日本の様々な状況から強硬的手段が採りづらいと言うだけのことであって、態度まで低くする必要は全くない。「調査中」と言われたら「自国のことだろ、3時間調べる時間をやる、それまでに報告がなかったらODA中止だ」くらいのことは言ってもよかろう。
 昨日、世論の力が腰抜け政府を動かした可能性があるってことで、これをいいニュースの方に分類したが、目線を変えれば「政府は世論が動かなければ有耶無耶にするところだった」ってことに他ならない。主権に対してその程度の認識なのだ。だからマニュアルが必要な事態となる。
 中国を非難するのも必要だが、日本の方こそ変えるべき部分は多い。世論が政治家を動かし続け、認識の誤りを少しずつ修正するようにもっていかねばならないだろう。

 これを契機に、多くの日本人が防衛に関して関心を持つようになることを望む。W杯で多くの人が韓国のゴミムシぶりを認識したのと同じように。

右とか左とか (11/14)
 政府批判するときは朝日のような論調、平和万歳、だけど軍隊肯定派、天皇制支持、国旗・国歌に敬意を持つのは当たり前。20代前半までの拙者です。「世迷い言」のふるいヤツ見れば分かります。思想思考の問題ではなく、単に「情報・知識」が足りなかったのが問題だったと自分では考えてます。思考形態自体には、それほど変化があるようには感じてないので。
 で、こんな考え方だったから、左とか右とかの色分けが自分の中ではしっくりこないんですよね(文を書くときは便宜上使うことはありますが)。普段は右寄りでも左な発言して問題はないでしょうし。世の中を2つにすっぱり分けるという考え、そして自分は分けられると考えているのが思い上がりで、普通は様々な事象に対してそれぞれに応じた臨機応変な対応と態度が求められるはずです。例えば、小林よしのりのどこが変かと言えば、変な意味で「一貫した意見」を求めていることと、自分の意見を目立たせるために似たような意見さえ批判しようとする部分なわけで、つまりは「自分の意見はこうだ」という部分が強すぎて、自分で考えて意見を述べるのではなく、自分の作り上げた意見に物を言わされているような格好になってしまっている。
 保守か革新か、右か左か、そんなことはどうでも良くて、重要なのは自分の思考の軸がどういうものかを認識すること。自分の意見を思想のうえから規定してしまうと、意見に言わされるような文しか書けなくなる。それは何としても避けたいものです。

権利はもらう (11/14)
 某所で騒ぎになっているこれ↓
http://blog.livedoor.jp/staff/archives/9219857.html
 ライブドアが「第2の電車男」を探しているという噂もあるが、本当か?ってか、ホリエモンならやりかねん。


更新しないつもりだったが (11/13)
 土曜日は仕事の関係で更新できない日がほとんどなのだが、こういう時に限って愉快(当然皮肉)なニュースが手に入る。

 南京大虐殺というか南京大捏造だろそれという本を書いた輩が自殺するわ、国連人権高等弁務官が在日にたらし込まれようとしているわ、IAEAに攻められて濃度が重要って「ウラン238たくさん混ぜれば問題ねぇのかよ」ってなわけのわからん言い訳をする国があるわ、「啓蒙したい」って勘違いをして性懲りもなく続編作って嗤われようというおっさんがいるわ、「自衛隊殺せば自衛隊は撤退させられるヨ」ってな腐れた発言する野党国体委員長がいるわ、ヨンちゃんペのファンが「今年の漢字は『韓』だ」とうごめくわ、違法に領海侵犯した中国の原潜には何も言わず合法的に入港したアメリカの原潜に文句を言う大バカ集団が騒ぐわ、ニュースサイトや時事ネタサイト巡回で拾ったネタだけでこれだけ出てくる。
 一方で世論の力が腰抜け政府を動かした可能性があるとか、サマワの市民が自衛隊の駐留継続を訴えたりと、いい話もあるが、差し引きすれば明らかにマイナスが上回る。

 これ以外にも北朝鮮での実務者協議についてなど、書きたいことはわんさかある。上に出したネタについても書きたいことはあるが、書く機会があるかどうかは見当も付かぬ。てことで今日はこのくらいで。日曜の午前にいつものように更新します。


自衛隊撤退論 (11/12)
 なんか仲良くなっちゃってます。
イラク特措法廃止法案の共同提案で合意 野党3党
 まぁ確かに小泉さんの答弁はスットコドッコイですけど、12月14日の期限切れをもって撤退して、何のメリットがあるのかを野党の方々は説明して欲しい。1月の選挙を目前に帰るというのは、またファルージャで米軍が戦っている時に撤退を決めるのは、普通に考えて印象悪いでしょうに。
 サマワも危険で、自衛隊は宿営地に閉じこもって何の活動もできていないという批判もあるが、それは少し違うんではないかと。自衛隊がイラクで何をするかという問題以上に、自衛隊がイラクに存在していること自体が重要なのだと私は考える。仏独が反発している中で日本がアメリカに協力姿勢を示していることが、それ自体アメリカに恩を売ることになろうし、石油の分け前をいただいたり、イラク駐留によって国際的な発言力が高まることになれば、それで自衛隊のイラク駐留の意義は十分だ。
 もちろんイラクで貢献できればそれに越したことはないが、言ってみればイラクの利益になるかどうかはドラであって、それが可能なら嬉しいが、それだけではアガれない。

 だから、日本にとっての利益が自衛隊に及ぶ危険性による不利益を上回るのであれば、自衛隊は駐留すべきだろうし、逆に不利益が上回るのであれば撤退すべきだろう。現時点でそこまでの状況の変化は起きておらず、撤退を考えるなど愚論だ。「(オランダが撤退する)3月まで」という意見もあるらしいが、そこでさらに日本が残ると言うことがどれだけアメリカに恩を売ることになるか考えれば、せめて1年は延長すべきだと思う(もちろん急の事態には撤退できるような条件を付けて)。何も考えない対米追従は話にならないが、のちの利益を見越しての対米追従はOKというのが私の考え。対米ポチと呼ばれても全く胸は痛まない。問題は、小泉さんがどう考えているのかなのだが…。

 自衛隊に対して冷たい?イラクに自衛隊が派遣されることが決まったときに、それくらいのことは覚悟して皆発言していたはずだ。ちょっと戦火が激しくなったくらいで撤退論にまわるのなら、はじめから賛成すべきではなかった。ただ、できるはずの対策も立てずにいるのはアホなので、武器使用基準の緩和は訴えたい。

また突撃船 (11/12)
 こういう事故は本当にマスコミは沈黙するのな。ニュース検索してもこのページしか出てこない。
漁船と貨物船が衝突、1人死亡 ──淡路島沖
 記事の中まで読まないと分からないが、要するに、韓国の船がまた突撃してきたということだ。玄界灘の特攻船事件も記憶に新しいが、これだけ韓国の船による事件が相次ぐのに、日本政府は韓国に何か文句を言ったのか。個人が起こした事件に国が関わるのは本来は間違っているが、しかしこれだけの頻度では、もはや「個人が起こした事件」というレベルを超えているのではないか。
 今回の原潜の問題でもそうなのだが、日本政府が何かにつけて及び腰の態度をとり続けた結果、中国や韓国の政府のみならず、それぞれの国民も日本を舐めて見るようになってきているのではないかと危惧する。もちろん反日教育の成果というのが大きいだろうが、日本側の態度も奴らの態度の何割かには寄与していると私は考える。
 中国も韓国も、一応は自国の利益を考えて行動している(韓国の場合はちょっと疑問な部分もあるが)。日本に対してギャースカ言うのが利益であり続ければ、彼らの態度は変わるまい。中国や韓国に変われと言うより前に、我々が変わっていくのが先だ。

アラファト死去 (11/12)
 アラファトと言えば、電波少年で「アラファト私が夢の国〜」と「テントウムシの産婆サンバ」の替え歌を歌っていたというイメージの人、私以外にも64万人はいるだろう。

 アラファトPLO議長が死亡した。後継も固まったようで(記事)それが引き金になったとかなと思われ。イスラエルとしては、「アラファトに任せてもテロは減るどころか増えてるじゃねぇか」といった気持ちでいたため、アラファト死後を期待する動きもあるのではないか。となれば、問題は、穏健派が指導部に就いていることに対してのパレスチナ側の反発だ。過激派が納得できぬとテロ行為を強めれば、当然イスラエルにとっては軍事行動の大義名分ができることになり、事態は一変する可能性がある。

 しかし、パレスチナ問題について、周辺のアラブ諸国はどう考えているのだろうか。やっぱりアメリカに対して文句は言いづらいのか、サウジアラビア。難民が流れてきたら困るくらいにしか考えていないのか、シリア、ヨルダン。アメリカ主導で和平の道を探るのが最も現実的かも知れないが、アラブ諸国がこの問題にどうコミットしているのか、私が知らないだけかも知れぬが見えてこない。


外国人選挙権の審議 (11/11)
 とりあえず、今国会で採決される可能性は低いようで、良かったと言えるけど…。
外国人選挙権16日審議入り 採決の見通しは立たず。 
 衆院政治倫理・公選法改正特別委員会は9日午後、理事懇談会を開き、16日に永住外国人の地方選挙権付与法案の趣旨説明と質疑を行うことを決めた。自民党内には反発が強く、採決には至らずに継続審議となる見通しだ。
 公明党は今年2月、先の通常国会に同法案を提出したが、一度も審議されずに夏の臨時国会でも継続扱いとなったことから、今国会での審議入りを要求。10月下旬の自公両党の国対委員長会談で、今国会中の審議入りを確認した。
 継続審議になるというのは気に入らない。明らかに憲法に反するのみならず、スパイ防止法もない日本で朝鮮人に選挙権を与えようという考え自体が売国奴と弾ずるべきもので、明確な理由を付けて廃案にすべきだ。
 当法案を推し進めるバカ政党(自民党以外の全てなのだが)にも怒りを覚えるが、国会で売国法案が審議されることをほとんど報道しないマスゴミにも怒りを覚える。国民に知れ渡らないうちにこそっと法案を通してくれと願っていたのか。となると、継続審議になると判明したのだからそろそろ報道されるようになるのかな。それともやっぱり報道せずに次の機会を狙って雌伏するのか。
 継続審議が確定的になったあたりで、news23で「日本に住む外国人の願いは果たされませんでした。この国の心の狭さに危機感を覚えます」とか筑紫が言ったりして。
 「国際化という言葉が広まって久しいですが、日本という国においては、まだまだ異質な文化を嫌い、危険なナショナリズムが広まろうとする、そんな風潮さえ見られます。今回、在日外国人の選挙権に関する法案が継続審議となったわけですが、日本に住み税金を納めていながら、なぜその税金の使い道について意見を言えないのか、そんな当たり前のことすら認めようとしないこの国のあり方は、国際化という概念からかけ離れた状態と言わざるを得ません。この国に強制的に連れてこられ、奴隷のように働かされ、しかも税金も納めているのに政治について発言する自由を得られない。この国は過去の歴史を反省しないとアジアの国々によく言われますが、この問題についても、この国がかつて犯した過ちを認めない、それどころか未だに彼らの自由を奪っている。もう一度、この国のあり方についてじっくり考える必要がありそうです」とか、多事争論で言いそうだ。

中国の原潜現る (11/11)
 中国の潜水艦が日本の領海を侵犯した。
「中国原潜」沖縄海域を侵犯
 午前4:40には発見され6:00には領海内に入っていたのに、海上警備行動が実際に発令されたのは8:45。既に原潜が領海を出た後だった。原潜のこちらを舐めきったかの動きはムカつくが、日本政府の対応も遅いという印象だ。原潜の国籍についても、外務省が中国へ配慮しているから公表が遅れているなんて話もあったりして(10日フジ「スーパーニュース」)、チャイナスクール消えてくれマジで、ってな思い。中国が「分からない」と言っているのも腹立たしいが、敵対行為と見られて当然の行動に対して、妙な配慮をする外務省は本当に腐ってますな。

 言葉で言って分かるようなヤツならば問題はない。中国というのは、こちらが配慮すればエスカレートしてさらに無法を通そうとする国だってのは、靖国参拝についての内政干渉でも周知の事実。こういう輩には、しかるべき措置を執って、舐めた行動をしたらただじゃおかぬと見せしめせねばならない。しかるべき措置とは、攻撃(個人的には撃沈)だ。

 ただ、しかるべき措置を執りづらいのが今の日本の状態だというのも現実。先制攻撃は事実上不可能、それが可能としてもやった場合にギャースカ喚く左巻きは未だ多数存在。外務省は配慮しろと日本の方を向いた行政を行わない。いろんな意味で中国を抑止できるような力を持っていないゆえに、採るべき行動も採れない。やはり憲法を改正し、自衛隊を国軍と位置づけ、まともな防衛活動が出来るようにしていかなきゃいけないし、そのためには「中国に配慮する」ことが至上の正義と思いこんでいるバカ(たとえばこいつ→毎日新聞)を駆逐する必要がある。

 先も言ったように、世界に存在するのは、話せば分かるような人・国家ばかりではない。香田くんがイラクで証明したばかりではないか。彼が殺されたのは、(勿論殺人鬼どもが最も悪いのは当然として)「何とかなるだろう」という気持ちで「何とかならない」場所へ行ってしまったバカっぷりゆえだ。こちらがいい人であれば向こうもいい人である保証などどこにもない、それなのに彼は何も考えずにイラクへ行き殺された。悪人や、悪人のいる場所に対する対処法を彼は知らなかった。
 無法者に対してもいい人であろうとすること、この世にはどうにも理解し合えない悪人がいる。この当たり前のことを逆に「道徳的に良くない考え方」のごとく扱ってきたのが戦後民主主義であり、香田君はその被害者であり同時にその愚かしさを実証した証明者ということにもなる。もし本当に彼の死を悼むのであれば、「理解し合えないようなバカ」に対してどう行動したらよいのか、日本人の多くがまともな考えを持つようになるべきで、それこそ彼への供養にもなろう。

 今回の原潜は漢級攻撃型原子力潜水艦で、密かに航行するには役立たずなもの。ゆえに、国際法違反の行為を中国はわざとやってるんでしょうな。日本側の出方を探っているのか、日本領海での警備活動の内情を見極めているのか、地形を調べているのか、いずれにせよ舐められたものです。舐められているのにも関わらず、政府は毅然とは言えない対応をする。勿論政府内でのクズ思考の輩も問題だが、毅然とした対応を支持するような世論が未だまとまっていないのもまた、問題の一つだろう。実際に攻撃をしていたら、絶対に「やりすぎだ」という声がマスコミに溢れ、それに流される人も多数だろう。中国の実態を知る人は、全体から見ればまだ少数だ。

 しかし、こういう時に沖縄の反戦・反米運動家はちゃんと行動しているのかね?一応日本と同盟を結んでいる米国と、あわよくば沖縄当たりを自国の領土にしようとしている中国と、どちらの軍隊がそばにいた方が危険か、子供でも理解できそうな物だが。それに原潜ですよ、原潜。米軍の原潜が入港しようものなら、散歩に出かける前の犬のようにはしゃぎまわると言うに。

 自衛隊の情報能力の高さを認識できたことだけが、唯一の安心の材料だ。

気概で突き進むこと (11/11)
 森永卓郎のように「どこか攻めてくる国があったら、9条を抱いて死ねばいい」って妙な気概を持つ平和バカがいる。
 太平洋戦争の指導者を「勝てない敵にも気概を持って立ち向かった」と褒め立てる輩もいる。
 この2つのどこが違うのか、私には分かりません。そりゃ後者は今の日本に足りない部分なわけで、誇りに思うのは必要かも知れないが、戦争に負けたという事実は消せず、それへの非難を忘れて誉めるだけでは片手落ち。
 負けても気概を以てそれを良しとするってことで、2つとも全く同方向の思考だと思うのですけど。個人的にはいくらでもそう思っていただいて構いませんが、国家レベルでやられると迷惑を被る人の数が桁外れになります。国家論で、国益に繋がらない精神論は害にしかならないと思われ。

 いつか、太平洋戦争に関する私のスタンス、細かく書きたいところ。


早野の文に二日酔いしながら (11/10)
 アクセス解析のツールを2つ置き、どちらかにしようと思って未だに決めかねていたり。別に2つも要らないけど、このぶんだと数ヶ月並立状態が続くような…。変なところで優柔不断だったりします、服とかは0.5ミリ秒で決めますけど。

 火曜日の娯楽、朝日の名物コラムニスト早野透くんのポリティカにっぽん。 
 ブッシュ再選で気分は二日酔いだそうな。書いてある内容にいちいち反論を述べようかと思ったが、やめ。居酒屋の親父のヨタ話のごときコラム(というのもアレだな)に反論するのもバカらしい。とりあえず未読の方は、読んで嗤って下さい。こんな感情論をグダグダ並べて新聞記者のコラムと言えるのか、この一語に尽きる。

 そういえば、8日の報道ステーションは面白かったらしい。古舘vs石原慎太郎の戦い。adoruk626氏のサイトで全文テキスト化した物が紹介されていたので、ここでもリンクを。私も仕事で報ステを見る機会はなかなか無く今回も見られなかったので、このテキスト化はありがたかった。
 で、どのサイト・blogを見ても、「古舘はバカ」って意見で統一されているようですね。まぁ絵面はそうですな。ただ、古舘さんのしゃべりを敬愛していた私としては、報ステでの彼は、彼自身の意見を述べているのか疑問だったりします。しゃべりの内容、人物に対する形容を事前に考えて練り込む人なので、あの番組でもプロデューサーや局の上の人間の要求通りに演じているだけじゃないかなと思っていたりします。かなり庇い立てした目線というのは自覚してますが、あの人が今までにあそこまで左巻きな発言していたという記憶がないので。もしかしたら局に載せられたフリしてわざと「左巻きのバカぶり」を見せつけてるのかも…証拠があるわけじゃないけど、そういう考えもあるってことで。
 また、石原もよく分からなくなってきましたわ。今回の放送でもまた拉致被害者を死亡扱いしたり、選挙の時に増元さんの応援をしなかったり、拉致問題に対するスタンスについてやはり疑問視せざるを得ない。「個人」より「国」を重視する感覚から、拉致被害者の家族の方々への配慮が薄いのか。しかしその割には自分の息子の応援を優先して個人の感覚も重視しているわけで、結局は文学者らしく「感性」で動いているだけに見えてきました。

 その拉致問題だが、政府はゼロ回答の場合の行動は既に決めているのだろうか。もはや今回の協議が決裂すれば、段階的に経済制裁を行うべき時期だろう。局長級に格上げした会議でも結果が出ず、首相自ら2回も赴いたのにまともに対応しない。となれば、少しずつ締め上げて相手に言うことを聞かせるしかない。口で言ってもわからんヤツには鉄拳制裁である。

 ただ、無条件で経済制裁を支持するわけにもいかない。
 この順番で締め上げていくのだが、その際に経済制裁が最も効果的に行われるよう、制裁前や制裁初期の段階から中国やロシアや韓国との調整も進めてほしい(本当は既にそういう根回しも同時進行させているべきなのだがやっているのかどうか…)。日本だけでも送金停止などを行えば効果があるが、周辺国の協力も得られればなお効果が高い。経済制裁を行っても「あれ、そんなに大変じゃないじゃん」と思わせては逆効果だ。
 そのためには、6ヶ国協議などを通じて北朝鮮を核問題でも責め、周辺国が北朝鮮に厳しくあたるような環境を作り上げる必要がある。中国を味方に付けなければならないが、ODA廃止をちらつかせて引き込めないものか。このような動きもあるから期待をしているのだが↓。
中国の反日施設に懸念 「修学旅行生に資料を」町村外相、ODA見直しも

 日本政府はこれからどう行動するのか、その構想をほとんど表に見せていないが、アメリカは人権法案可決を始め、様々な牽制を行っている。
核関連物質の移転着手で対北軍事行動辞さず…米高官
 拉致問題の直接当事国でないアメリカがこういう牽制を行うのを見ると、やはり日本政府しっかりしてくれという気分になる。ちなみに、北朝鮮はもうやっちゃってますけどね。

 さて、やたらと「経済制裁を早くやれ」と言う意見を時に見かけるが、上記のように制裁を行うならどういう手段で行うのがよいのかいろいろ思考を巡らせねばならないはずだが、ただ短絡的に「被害者家族の方が要求しているから早くやれ」という主張をしたり、上の段落のような思考すら否定する短絡的な輩もいたりする。ご家族の心情は尊重せねばならないが、それに完全に寄り添ってどうする。違う立場から意見を述べる意味が全くなく、それならば家族会の声明だけを流せば済むということになってしまう。被害者に同化することが愛国精神を示すことになるとでも思っているのかもしれないが、意見の尊重と同化は根本的に違う。
 また、「とりあえず制裁しました」「日本の気概を見せました」では済まない問題だ。制裁後はどうなるのか、どうするのか。そこまで考えた上で経済制裁に関しては意見を述べる必要があると私は考える。経済制裁は軍事力を行使できない日本にとっては、最も強力な武器と言える。戦争を開始するときと同じくらい、慎重な思考が要求されるのではないか。
 意見はいろいろあって良いとは思うが、感情論・精神論ばかりの意見には与しない。「これは戦いだ」と言うのであれば、なおさら慎重な姿勢が必要だと私は考える。

誤字が多くて申し訳ない (11/10)
 私の場合、この文を一応その場その場で推敲しながら書いてはいるのですが、基本的に頭の中でまとまると、あとは勢いで打ち込んでいくんで、誤字が多くなります。書きながら見直してはいるつもりですけど、どうしても変な変換が残ってしまう。ソース整理とか文章構成や内容を考えている時点で、やり遂げたような気分になっちゃってるのかも知れません。
 妙な字が使われていたときは適当に脳内変換して下さい。


blogの利点 (11/9)
 2年ぶりくらいにボーリングやりました。感想は「昔は巧かった」。昔は取れていたスペアも取れなくなっており、1ゲーム目は84点。ボーリングのリハビリ状態になってましたが、3ゲーム目で何とか168点と感覚が戻ってきました。久々にやって玉転がしの楽しさを思い出して来ました。
 てな感じの普通の日記もたまにはいいな。

 未だにblogの利点を理解していないのもアレだろと思い、適当にblogを見て回ったんですが、かつての多くのテキストサイトのように、冒頭の文のような個人的雑感・日記を書いたものがいちばん多いんですね。トラックバックを用いてヨコのつながりが出来やすくなるという点(それでもほとんどのblogはトラバされる率は高くない)を除いては、やっぱりblog独特の利点があまりよく分からなかったです。
 blogを「マスコミに代わるツール」のように論ずる意見を時々見かけるし、確かに時事ネタを扱うblogはその影響力は大きいと感じるときもありますが、何だかんだでコミュニケーションツールとして役割が未だ主かなと。どうしても同じような意見の人が集まりやすいのはネットの性質上仕方ない部分もあるのでしょう。他陣地に切り込みに行くのは、度胸も労力も時間も必要ですし。
 情報の共有や様々な活動の拠点としてblogは有効という見方は出来ますが、別に普通のサイトやWikiでも可能でしょうし、「blogがゆえに」というのは未だ私の中では見つからず。こんな利点があるという一家言をお持ちの方は教えていただきたい所存。興味はあるので。
 念のために言っておきますが、情報共有や新しい考え方の発見にネットが役立つことは理解しています(だからサイトやってるのだが)。blogに興味があるゆえに、blog独特の利点を知りたいと、ただそれだけのことでございます。今のところ、サイトの幾つかある形態の内の一つ、という認識ですんで、それがもし変えなければならない認識なら情報を得たいということです。

食糧支援も人道支援も大事だろうけど (11/9)
 外務省職員が北朝鮮に出向き、食糧支援が各家庭に行き渡っているかを調べたそうな。
北朝鮮支援:住民に食糧届いていた 外務省職員
 11/2〜6日に調査したらしいが、それだけの期間にたった4人で「支援物資が支援を必要とする人々に届いており、日本からの支援であることが認識されている」と言い切るなんて、外務省の職員の調査能力は桁違いに素晴らしいですね。配給が終わった後に軍の人間がやってきて食糧を奪っていくとか横流しするとか、そういうことがないと言い切れるだけの予知能力もあるらしく、これで日本の外交は彼らに全て委ねられる…わけがない。
 向こうから適当な資料をでっちあげられ数カ所廻って「はいOK」てなお役所仕事をしただけじゃないのか?拉致被害者の家族の方々の反対を押し切ってまで行った食糧支援、せめて本当に困っている人を助けるような形で行われているかどうかきちんと調べてくれ。

 一昨日のTBS「報道特集」でも北朝鮮へのWFPの食糧支援が扱われていた。食糧支援は行き届き、横流しは無いという話だったが、そりゃWFPの人は「ちゃんと支援は行き届いている」と言うに決まってるので、あんまりアテにならない。「ちゃんと行き渡っていません」って言ったら「ちゃんと仕事せぇや」てことになるわけで。
 後半には北朝鮮の孤児院に粉ミルクを送るべく万景峰に乗り込んだNGOの人の話が出ていたが、こういう人って拉致被害者のためには何かしてるんですかね?イラクで捕まった高遠などにも言えることだが、海外の人間よりもまずは日本人から支援すべきじゃないのかね。「家庭より仕事」という感覚に近いとすれば理解できないこともないが(私はそうではない。仕事は変えられるが家族は代えられぬ)、客観的に見れば先にやるべきことは北朝鮮の支援ではないわな。
 てか、伊藤孝司の取材というのが分かった時点で、私の脳内では「報道番組」から「お嗤い番組」に変わった。

 さて、食糧支援の半分は既に行われてしまったのだが、逆に言えばもう半分は行われていないということ。これを利用して「とりあえず半分送って食糧のうまみを味わわせた上で、残り半分をちらつかせて譲歩を引き出す」という戦略ならいいんですが。今回の実務者協議で藪中さんが北朝鮮でどれだけ頑張ってくるか、大いに期待している。

 国家間の問題だから時間がかかるというならそれは仕方の無い面もあるかも知れぬ。しかし、それならそれで、どういう行動をこれから採ろうとしているのか、どういうオプションを用意しているのか、どういう交渉の武器を用意しているのか、公表しなくとも被害者家族の方々にはお話しして欲しいと切に願う。これからどう事態が推移するのか想像も付かずに待つというのは、やりきれなかろう。

 ついでと言っては何ですが、隣の韓国の話。
核関連実験に政府一部関与 韓国、IAEAに認める
 あれだけ「政府は知らなかったニダ」と言っていたくせに、あっさりと認めやがった。本当にその場しのぎの嘘ばかりつく輩だ。北朝鮮の核問題は安保理に上げて、6ヶ国協議では韓国を締め上げたらいかがか?゚∀゚)

ファルージャ総攻撃 (11/9)
 米軍が、少し本気を出したのか。
ファルージャ総攻撃へ 首相、米軍に作戦許可
米軍と治安部隊がファルージャ総攻撃
 テロリストの殲滅以外に選択肢があるのだろうか。左巻きは「米軍撤退せよ」などと叫んでいるが、現状では撤退したらイラクがテロリストの巣窟になって第2のアフガンになるのは必至。現地でもテロリストへ対する感情はかなり悪いようで、良識あるイラク人が自分たちで治安維持を行えるようになればよいが、米軍という枷が無くなればテロリストに勢いが付くだろう。イラク人と米軍で協力してテロリストを殲滅するのが最上の策だと私は思うのだが、他にもっと現実的で効果的な策があるのならば、教えて欲しい。

 なお、アメリカの作戦遂行を前に、北部を除くイラク全土に非常事態宣言が出されている。サマワも勿論その中に入っている。
 サマワは非戦闘地域と小泉首相は言っており(記事)、私も言葉の定義上はそうだと思う。しかし、サマワが安全かどうかとなると、「非安全地域」と言うのは間違いではないか。
 自衛隊はイラクにいるべきだと私は思う。イラクに自衛隊が存在することは、アメリカにとって日本の存在意義を大きくするからだ。軍隊という存在は、抑止力としての効果も持つが、外交戦略のいちオプションとしての存在意義もある。自衛隊をイラクに派遣するのは、軍隊の有効な使い方だと私は思う。さらには、イラクの人も自衛隊派遣の延長を望んでいるようだ(記事)。
 しかし、まともに防戦が行えないような今の特措法では、自衛隊員が殺される危険性を放置することになる。派遣期間延長には賛成だが、武器の使用規定をゆるめることが前提条件だ。私は先に「軍隊という存在は」という書き出しで意見を書いたが、実際には軍隊としての能力を現時点では有していない。「撃たれたら撃つ」ではなく「撃たれそうになったら撃つ」のを可能にせねば、自己完結能力は高く有しているとはいえ、交戦能力においては一般人と変わらないレベルということになってしまう。今の臨時国会で、イラク特措法の改定が行われ、自衛隊の武器使用基準がゆるめられることを望む。


IQ (11/8)
 私は単純に「面白いな」と思って読んでしまったこの話。
米大統領選挙州ごとの結果とIQとの相関関係
 「ブッシュを選んだ州の人間はIQが低い」って考えて調査すること自体がIQ低いとも言える。民主党の強い州、つまりは比較的都会の人の方が、テスト慣れしているだけのような気がしないでもない。IQテストも、頭の善し悪しを計れるのかも知れないが、テストになれている人間の方に有利な問題ばかりという印象もあるし。てか、IQテストで頭の良さなんか計れないか、マイケル=ムーアはIQは高そうだけどバカだし(この感覚分かるかなぁ…)。
 このデータを「ブッシュに入れた人は頭悪い」ってアホな結論に終わらせず、倫理観とIQの相関関係とか、もっと深いところで分析しようと思えばできないこともないわけで、結局はデータを取ったことがアホなのではなく、これでアホな結論を出そうとする人がアホってことで。使いようによっては面白い分析が出来そうだ・・という意味で、私はデータに対しては「面白い」という感想を持った。私自身には実際にこれを深く分析しようという気概はないけど。

日韓の歴史学習への意識 (11/8)
 7日付け朝日新聞に「歴史学習に意識差」という見出しの記事が出ていた。調査したのは上越教育大の釜田聡氏と、韓国教員大博士課程の朴宰用氏(元上越教育大の大学院生)で、日韓それぞれ3つの大学の新入生計650人を対象に調査したらしい。
 「歴史は覚える学習である」に対し、肯定的回答をした学生は、日本では91%、韓国では54%。「歴史は考える学習である」には日本61%、韓国81%。「歴史は社会で個人がどのように生きるか考える学問である」には日本38%、韓国77%。
 日本人は暗記に走って考えようとしない、とでも言いたいのか朝日。私としては「歴史を覚える物でなく考える=創造する学問と捉える国、韓国」と受け止めたが。「創造」は「想像」としても良い。
 ちなみに私はすべてに肯定的回答をする。「考える」には、その基盤となる知識が必要であり、「覚える」ことを経ねば「考える」など不可能だからだ。また、歴史は人が生きていく上での知恵を授けてくれる物だと考える私としては、最後の問いで日本人のパーセンテージが少ないのは気になった。ただ、韓国の場合も、「どのように生きるか」を考える元になる情報が想像の産物だし、考え方自体も牽強付会・我田引水なわけで、結局は中身はまともじゃない。

 てことで、何を意図した調査かよく分からなかったのだが、記事をよく読むと、最後に、おそらく最も言いたいであろうことが書かれていた。
 「自国の歴史だけでなく、アジア地域の歴史を学ぶことは大切」「民主主義や平和の歴史を学ぶことは大切」などの設問では日韓の肯定的回答が90%台で並んだ。
 確かに大切かもしれないけどねぇ、中身が歪んでちゃぁねぇ…。

ほころびの中国 (11/8)
 新築で買った家なのに、屋根の中で雨漏りし始めたり、部屋のドアの塗装が一部はがれたり、階段の手すりがぐらついたり、欠陥住宅の匂いがしてきた我が家です。屋根が落ちてきたら本物でしょう。

 で、欠陥住宅ならぬ欠陥国家のスケールの大きな話。
炭田火災:100年後に鎮火 中国新彊ウイグル自治区(毎日新聞)
 新華社電によると、100年以上燃え続けた中国新疆ウイグル自治区の炭田火災が約4年間の消火活動を経て、このほど鎮火した。消火作業を進めた現地当局者が3日までに発表した。
 さすが4000年の歴史。こんなところが他にもゴロゴロありそうだから、中国って国は楽しい。100年以上火事だったというのも凄いが、消火活動が4年と言うことは96年以上は放置していたのか。

 こちらは深刻な話。
中国で広がる農民反乱(朝日新聞)
 中央政府の方針が地方政府にまで浸透しにくいのが実状、などと書いてある。やたら広い国土を有してはいるが、実質的な支配力は低下しており、地方政府が行うことを中央が完全に把握できていないということになる。
 私は、後漢末期の豪族乱立や、唐末期の藩鎮乱立などを想起する。また、農民が騒ぎ出すというのは、陳勝呉広の乱・黄巾の乱・黄巣の乱・紅巾(百蓮教徒)の乱など支那王朝末期の反乱を想起させる。単純な連想であるのは私自身承知しているが、しかし中共の支配力低下や都市部と農村部の格差が深刻であることを示しているのは確かで、全くの見当違いとは言い切れないだろう。
 中共の支配は共産党を人格と見れば清までの皇帝専制支配と同等、というのが私の持論だ。とすれば、中華人民共和国の滅亡もこれまでの王朝滅亡と同じ道を辿るのではないか。後漢は黄巾の乱(184)から36年、唐は黄巣の乱(875)から32年、元は紅巾の乱(1351)から17年、清は太平天国の乱(1851)と義和団事件(北清事変、1899)からそれぞれ51年・13年で、それぞれ滅亡している。農民反乱と王朝滅亡はセットだというのは支那史の常識。農民反乱がさらに大規模になり、政府でも抑えきれなくなれば中共の崩壊は目前だろう…と期待を込めて推測する。

 ちなみに以前書いたかも知れぬが、私は支那という呼称を中華人民共和国に対しては使わない。中華人民共和国の略称が中国と言うことで腑に落ちているからであり、日本の中国地方と間違えると言うことも文脈で判断すれば滅多に起きない(よっぽど「戦国時代」の方が紛らわしい)。ただし、現在の中国だけでなく過去の王朝を含めたChina全体の話ではなるべく支那を使うことにしている。漢や唐まで中国と呼ぶのは筋が通らないからだ。
 かといって、現在の中国のことも支那(或いはシナ)と呼ぶ人に対して批判的というわけではない。そういう呼称は日本においては歴史的なものだし、中国に対する蔑称というのは言いがかりに過ぎないからだ。ただし、中国を見下すためにのみ支那という呼称を使う輩は別。

 で、農民反乱の話に戻るが、力で無理矢理押さえ込もうとし、それが失敗したときこそ、中国共産党崩壊が間近であるとの確信を得ることになる。政府の力が強ければ、表だってその力を示さずとも国はその形を保っていられる。中央の力が表立って見えてくることが、逆に中央の弱さを示すことになる。戦わずして人の兵を屈するは善の善なる者なり。共産党が力を示すほどに、共産党支配は弱体化したと見て良い。


韓国擁護の文 (11/7)
 韓国よ、そんなことにまでいちゃもんを付けるのかい?ってなニュース。(記事
指宿市で来月に開催予定の日韓首脳会談について、鹿児島県が「征韓論」を主張した西郷隆盛の故郷であることなどを理由に、「会談場所としてふさわしくない」との主張が韓国政界の一部で出ていると、韓国の通信社が報じました。
 外交通商大臣まで「検討中なのは事実だ」と述べたそうで、ニュースの信憑性ははっきり分からないが、まぁ韓国だったらあり得る話かと腑に落ちるのも何だかアレだし、腑に落ちられる韓国もイヤだろうて。

 新潟の地震に対して「天罰」「もっと死ね」「過去の過ちに自然が怒った」と掲示板で書き込みがある国、韓国。上のような「西郷の故郷だから」というのは、「征韓論」という語の響きからすれば彼らの言い分も分からないでもないレベルの話ゆえ、かわいい言説に見えてくる。(11/8追記:西郷さんは征韓論を主張していないと言うのは聞いたことあったが、軍曹様のサイトでいいリンク先を知ったのでここを見るべし)
 韓国の新潟地震への罵倒に対して「韓国とは断交すべき」などという意見を言う人もいるようで、感情論としては理解できなくもない。ただ、現実問題として韓国は隣にこれまでも今もこれからも存在し続けるわけで、断交して済むかと考えればちと疑問がある。感情論とは別の形式的付き合いというのも必要だろうし、また、韓国の全ての人が「新潟、ざまぁ見ろ」という意見ではないだろう。日本でも韓国への罵詈雑言が酷い場所はあるしな。

 私のスタンスとしては、韓国には基本的に同情5割、笑い2割、呆れ2割、納得と怒りで1割って感じか。大韓民国の成立過程を考えると、反日を国是とせねばならなかったというのは理解できる部分があるし、中華思想を未だに引きずっていることに対しても、そして日本に対して嫉妬心を持つのも、いい気分ではないがその気持ちの幾らかも分からなくはない。
 確かにしょうもない民族性を持ってはいるのだが、お隣に存在し続けることは避けられず、どう巧く折り合いを付けながら対処するか考えるべきだろう。韓国の歴史を振り返れば、洪思翊のような素晴らしい人物もいて、率いる人物がまともであれば、まともな国家になる可能性があるんじゃないか、と甘い期待を私は抱いている。だいたい、かの国は現在の経済力はともかく、自力で発展したのではなく日本が残したインフラと日本が渡したカネで発展したために、その精神性は発展途上国なわけで、温かい目で見る必要があるんじゃなかろうか。未だに日露戦争の時のような感覚を持っているのはさすがにどうかとは思うが。

 勿論、韓国の言い分を鵜呑みにせよという意味ではない。逆に韓国の我が儘に対して日本が毅然とした態度をとらないからあれほどまでに図に乗ってしまってるわけで、今の彼らを作ったことの責任の一部は、日本のこれまでの行動にあると考えても間違いでは無かろう(当然責任の殆どは彼ら自身にあるのは論ずるに暇あらず)。

 お互いに引っ越しできない隣人。彼らの精神性を知り尽くした上で巧く操れるような外交を……日本政府には期待できないのかなぁ。

ブッシュ再選を利用せよ (11/7)
 アメリカ大統領選挙の結果は、やはり北朝鮮問題に動きをもたらすのだろうか。
北朝鮮への経済制裁5段階で 自民・拉致対策本部
 「経済制裁」が張り子の虎ではなく、現実的に実行される可能性を帯びてきているように見える。
特定失踪者も徹底究明を 首相、実務者協議で指示
 ↑これも「動き」の一つと言えようが、特定失踪者で拉致の可能性が高い事案を拉致と認定するのが先じゃないかと思うのだが…。この首相は、本当に何を考えているのか考えていないのか、よく分からん。

 ブッシュが大統領に再選されたことで、とりあえず安堵している人も多かろうが、多くのサイト・blogで書かれているように、問題は「ブッシュ再選を受けて日本がどう行動するか」の部分だろう。「ブッシュが選ばれた、北朝鮮を締め付けてくれる」と期待するだけでは何とも情けないことで、日本政府がそのような「根本から対米追従」の精神を持っていないことを期待する。ブッシュ再選をとことん利用し尽くしていただきたいところだ。
 確かにパウエルやラムズフェルドの更迭などの噂は既にあり、任期後半をこれまでと同じような政策で突き進むかどうかは分からない。しかし、02年9月の小泉訪朝に対してアメリカで不満の声が出たときにブッシュの「小泉のやることだから」という一声で静まったという逸話を聞くと、ブッシュの小泉への感情は本物であろうし(演説で小泉との親交を述べているその全てが真情の吐露だけでなく政治的効果を目的ともするのは当然だが)、日米関係が冷えていくという予想はしづらい。
 民主党政権であれば、日本バッシング・中国びいきに対応している間に、小泉の任期は終わってしまう。北朝鮮問題でも日米で2国間協議をするとなったら、日本が動いたところで効果が薄くなってしまう。他にも、憲法の改正、自衛隊の法的位置づけ、国連常任理事国入りなどに一定の結論を出すいいチャンスだ。
 小泉後に何かわけの分からんことが起こって民主党が政権を取ったりしたら、上記3つの解決はおろか、在日朝鮮人に選挙権が渡るわ、理解不能な年金一元化が為されるわ、国連待機部隊とか言う何をするのかようわからん部隊が作られるわ、靖国神社は解体されるわ、歴史教科書では南京虐殺30万がデフォルトになるわで、工事の多い春先の道路くらい日本をボロボロにされてしまう。
 選挙もなく、2年間はじっくり政治に取り組めるはずで、またブッシュ再選で日本にとって都合のいい状況が続くのであるから、本当に日本に必要な政策を実行して欲しい。歴史に名を残したいというならそれで構わないから、実のある実績を求む。

両陛下のお見舞いに想う (11/7)
 阪神大震災の被災者の話として聞いたことがあるのだが、ふだん皇室にそれほど関心がない人でも、実際に天皇陛下にお会いするとなぜか嬉しく暖かい気分がするのだそうな。
両陛下、地震被災者をお見舞い
 余震が落ち着いて、現地の様々な活動に支障が来されないよう、この日程になったのだろう。

 皇室制度に反対という人の気持ちが私には分からない。皇室に対する敬意などの精神論は無視したとしても、合理的に考えて皇室の存在は非常に有意義だ。(このような書き方を不敬と取る人がおられるかも知れないが、精神論の通じない意見に対する論なので、ご容赦されたい)
 非常に安い経費でローマ法王やイギリス国王に匹敵する扱いを世界で受け、日本の外交の一翼を担われている。日本の皇室の歴史の長さは、世界的に見ても希有な事例で、直系でずっと続いた王朝としては世界史上最長だろう(エチオピアの王朝が何年だったっけ…?)。その歴史の長さから来る格式と伝統は、世界中の王室からも尊敬を得られ、外交において大きな武器となっている。そんな大きな存在であるのに、最初に書いたように経費は非常に安い。すべて合わせてもわずか約70億円である。宮内庁予算や皇宮警察の予算を足しても240億円ほど。
 これだけコストパフォーマンスの良いシステムを、手放そうとする考えは愚かしいと断言して良かろう。この合理的なシステムを放棄しようとするからには、精神的な問題を持ち出すまでもなく、やはり皇室批判者は売国奴と断じても良いのではないか。

感覚回路と思考回路 (11/7)
 感覚回路など人の数だけ種類があり、その感覚には正解も間違いも無い。ただ、それを論として述べる次元になれば、感覚を越えた論理を尽くす必要があり、それがいわゆる思考回路とか客観性という物に繋がるのだろう。
 感覚の問題に対して批判は成立するのかな、などということを徒然に考え、上のような思いがわき上がってきた。結論としては、感覚回路で論理を述べようとすれば批判すべきだし、感覚の開陳に過ぎないのであれば「そういう考えもあるね」で済ませるべきものかと。

 adoruk626氏のblogのコメント欄で、香田さんの首切り動画を見たことに対し好奇心を否定することはできないと断った上で「そうした「好奇心」に何か特別な理由や意味をこじつけるのはいかがなものかと」という氏のコメントを見たのが、上記の考えを巡らせ始めたきっかけ。私への意見ではないのだが、私も動画を見てそれに理由を付けていた身ゆえ、そういう見方もあるのかと思考を開始した次第。こじつけって感覚は全くなかったからなぁ…。上記結論からすれば、感覚に論理を上書きさせてるように見えるってことで、批判の対象になっても仕方ないかとは思う。ただひっかかるのは、自分の感覚の中に無い「人の感覚」を批判するのは危険じゃないかということ。こじつけに見えるかも知れないけど、本人の中では何かちゃんとした感覚回路で繋がっているのかも知れない。
 ま、そういう部分は目に見えないものだし論理ほど明確でないゆえ、コミュニケーションを取ることで、お互いをより理解したり間違いを正していくものなのでしょうな。1つの文章だけで理解しきれるはずもないし。でも、違和感ってのも感覚だから批判とは違うか…よう分からんくなってきた。


民主主義の先輩 (11/5)
 ケリーが敗北宣言を行い、遅れてブッシュが勝利宣言をする…まともな形での決着となった米大統領選。敗者が勝者を称え勝者が敗者の健闘を称えるという、民主主義先進国の度量を2人の発言の中に見た。
 今回はブッシュが勝ったが、仮にケリーが勝ったとしても、(日本にはマイナス要素が多かろうとも)アメリカ人にとってケリーが少なくとも利敵行為を行うとは思えない。少なくとも中国やロシアの言い分をへいへいと聞いてアメリカの国際発言力を低下させるなんて真似は、ケリーはやらないだろう。ベクトルは違えども共和党も民主党も「アメリカのため」を考えて行動する。国益を考える二人の候補、しかしその方法論が違うと言うことで、アメリカにはちゃんと「選択肢」がある。
 翻って日本はどうか。二大政党制が進みつつあるとはいえ、その一方の民主党は、日本のために働いているとは限らなさそうである。自民党に不信感を持ったからと言って民主党を勝たせれば、在日朝鮮人に選挙権を与え、イラクから自衛隊撤退して日本の発言力を弱め、中国の内政干渉を受け入れ…と、利敵行為を予想して幾らでも並べることができる。国益という観点から見れば、自民党以外に見るべき政党は存在しない。日本には未だ選択肢はない。

 日本に二大政党制がふさわしいかどうかは意見が分かれるところであろうが、「選択肢1つ」の状態を支持する人はおそらくいないだろう。昨日は「アメリカ頼みの部分が多いのは情けない」と言うことを書いたが、アメリカの大統領選挙を見ると日本のマイナス部分がはっきりと見えてくる。ゴタゴタする部分はあっても、やはり民主主義の先輩というイメージは堅固なままだ。

悔しがる朝日 (11/5)
 なんか昨日今日の朝日新聞はブッシュ勝利の悔しさが全開でしたね。天声人語では「アメリカの顔は変わらなかった」と寂しそうな文で締めてますし、社説や記事諸々を使って、ブッシュの単独主義を批判しケリーの多国間協調戦略を取り入れるように書いている。
 朝日の記者は、何か大きな策謀があってブッシュを「戦争好き」イメージで固めようとしているのか、或いは本気でそう見てしまっているのか、よく分からない。これとは別に、よく保守系サイトで朝日の論調は「日本の権力を弱体化させるため」と言われるが、そこまで考えを巡らせた上での論調かどうか疑問でならない。買いかぶりすぎではないか、と。戦後民主主義の妙なイデオロギー教育のまま今まで来てしまい、もうまともな考えをする脳味噌は消えました、ってだけのように、文章の筆致を見ると思われる。元々はそういう深謀遠慮があったのかもしれぬが、今はもう洗脳されて「中国びいき・反米・反日で文を書く」がデフォルトになってるだけに見える。考えているほど頭良くないよ、あいつら。

 また、接戦という見方もどうかなと思う。ダシュル院内総務が落選するなど、民主党は上院選挙でも負け、過半数を共和党に奪われた。圧勝とは言えないが、総合的に見れば接戦という言い方は適切ではないように思える。選挙人の人数が州ごとに違うというのは分かっていても、あれだけブッシュの赤色が中央部を支配していると、ブッシュの支持基盤は広がりがあるように見える。結局ケリーはリベラル色の強い西海岸と北東部で取っただけで、アメリカや日本のメディアが騒いでいたほどには票を取れなかったと私は感じている。
 
そういう意見もあるのか (11/5)
 なんか香田君に対しては高遠などと違って非難してないね、みたいな論旨で同情的な見方を批判する意見があるらしい。 そんな話はまともな人ならみんな分かってる話で、ことさらに表現してないだけのことじゃないですかね。
 犯人どもを除いては、今回の結果には本人が最も責任を有しているってのはもう「前提」の話になっていて、その先の話…香田君の死を利用している奴らや、彼の行動原理とも言える戦後民主主義による平和ボケの方へ、話の大勢はシフトしているものだとばかり私は思っていた。何より本人は殺されてしまったわけで、死者にむち打ってまで非難するのは酷という考えもある。
 さらに言えば、悪意がないうえに実際に殺されてしまった人をことさらに責められるほどに、私は神経が図太くないし、そんなことが出来るほどに自分が優れているとは思い上がっていないだけです。この辺は主観の問題、これで納得されないならこの点で分かり合えることはないでしょう。

 今日はソース無しで徒然に書いてみました。明日は更新休みで、次は日曜午前に更新予定です。


大統領選挙 (11/4)
 暫定票の集計が済んでいるわけでないので確定ではないが、ブッシュが大統領になる確率が高いらしく、一人の日本人として非常に嬉しくおめでたい気分となっている。ブッシュ個人の資質はともかくとして、クリントン時代の民主党政権の行動を考えれば、日本人としてケリーを支持するなど夢にも思わない。在米日本企業へ訴訟を起こしまくり経済摩擦だらけで日本経済をボロボロにし、中国・北朝鮮に優しい外交で彼らに好き勝手させ、ミサイル防衛をまともに考えようとせず…そんなクリントン政治が再来したらと考えるだに恐ろしい。まぁ逆に言えば、アメリカ頼みの部分が多いことを考えると情けないという言い方もできる。
 ともかく、ブッシュ継続が望まれると言うのは、経済・安全保障・拉致問題といった事案についてまともに考える人々の間では共通認識と言っても良いのではないかと思う。少なくとも朝日が「ブッシュに委ねる不安」と書いている時点でブッシュの方がまともだということは分かる゚∀゚)
 ブッシュ再選であと4年、小泉もあと2年。足場が固まったと言うことで、北朝鮮へ強硬的姿勢が採られるのを期待している。

 しかし、毎日はよほどブッシュ当選確実が悔しいらしい。「この国を出たい」「もし、本当にブッシュ再選なら、革命だ」と嘆くケリー支持者の声を載せている。(記事)そりゃ中にはそう言う人もいるわな、でもそれが多数というわけじゃないから、はっきり言って記事には何の意味もない。確かに共和党支持者と民主党支持者の考え方の違いは明確であるらしく、とりわけ中絶問題や同性愛問題に対しては「文化の違い」と言われるほどに、その思想背景の違いは明確なようだ。記事にするのなら、そう言う部分を掘り起こさねば何の意味もない。「革命だ」と唱える極端な事例を出されても、現実的な問題として取り上げられているようには感じない。まさか「国外脱出だ」と考える人間が何千万もいるわけではなかろうし。
 筑紫哲也も、「アメリカはもう大統領選挙すら満足に行えなくなった」とぬかしたのだが、自分の意に添わない結果が出ると「議論が足りない」「民意を無視している」「制度が悪い」とか難癖を付けるのは彼らの常套手段であります。
 ついでにこの人も今回の結果にがっかりしているようだ。彼は保守でも何でもない、田中康夫大好きという時点で「とりあえず既成の物がブッ壊れればOK」という気質が窺える。いわゆるサヨクとは性質が違うが彼は正真正銘の左です。

楽天に決定 (11/4)
 楽天が新球団を持つことに決まった。楽天のことは実はよく知らないが、掲示板整備の不調などライブドアが本業を疎かにしていることは分かっているので、楽天を応援していたので嬉しい゚∀゚)
 心情的には、楽天もライブドアも参入を許し、もう1球団作ればという気持ちはある。ただ、何年も楽天やライブドアが球団経営を続けてくれるのかという不安がかなりあり、期待よりもそれが上回っている(楽天は、一応ナベツネや経済界の後押しがあるから何とかなりそうかな、とそういう理由でも私は楽天支持だった)。ソフトバンクも何やかんや言っているが、「どうせ転売するんだろ」というのが率直な気持ちだ。
 今球団を持っている企業がすべてまともな経営をしているとは言うつもりはないし、何度もここで書いたようにロッテには出ていって欲しいと思っている。だからなおさら、これから入ってくる球団には長期的に球団経営を任せられる企業に来て欲しいのだ。やってみなきゃ分からないと言うのは確かにそうだが、失敗のリスクが大きいと分かっているのならば、やってしまうのはただの自爆なわけで。

 プレーオフはセ・リーグもやった方がいいと思うね。私はパ・リーグではダイエーファンなので正直複雑な気分だったが、でもあの盛り上がりは利用しない手はない。ゲーム差10以上はプレーオフに進出できないとか、ゲーム差を必要処理試合数に換算するなど、上位の方にもっと有利なルールに変えていく必要があるとは思うが、現状を考えるとプレーオフはやらないと損。
 将来的にさらにチームが増えて合計16球団くらいになったら、セの東西、パの東西に別れて、それぞれのリーグで東西の勝率1位チームでプレーオフ、リーグ優勝を決めて日本シリーズ、なんて大リーグ方式も可能ですな。

衰え (11/4)
 職場で木を2本切ったのだが、2日立っても筋肉痛が来ない。筋肉が衰えておらず木を切ったくらいではびくともしないのか、はたまた衰えすぎて筋肉痛さえも起こらなくなっているのか。風邪が1週間以上経っても治らない拙者のひ弱さを考えるに、後者の可能性が99.6%だ。


左巻き活性化 (11/3)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041102-00000119-kyodo-soci
 イラク日本人殺害事件で犠牲となった福岡県直方市の香田証生さん(24)の家族は2日、直方市を通じ、事件を政治活動に利用したり、募金活動などを行わないでほしいとの意向を明らかにした。香田さんの家族が同市に託したメッセージは「証生は何のグループにも属さず、政治活動も行っておりません」とした上で「事件を受けていろいろな活動が行われていますが、募金カンパ等の資金集めにはこの事件を利用しないでください。純粋に平和を願う活動のみを行われることを願います」としている。
 左巻きが活性を得たようだ。香田さんが亡くなるまでは比較的ひっそりとしていたが、亡くなってから一気に活動を活発化させている。アホどもの集会に関してはこんな感じ↓
http://www2.asahi.com/special/jieitai/hostage/TKY200411010268.html
http://www2.asahi.com/special/jieitai/TKY200404090311.html
 こやつらの募金活動・政治活動はつまるところ香田さんの死を利用しているわけで、それだけでも腹立たしいが、香田さんの遺族自ら上記のような声明を出さざるを得ない状況というのが、余計に腹立たしく悔しい。こういうテロリストの手先が跋扈する国なのだ、我が国は。

 小泉首相が「自衛隊を撤退させます」と言えば香田さんは助かったのか、そう言えば日本はさらなるテロの危機に怯えることになるのではないか、自衛隊がイラクに派遣されていなければ香田さんは助かったのか……これらの問いを自らの頭でまともに考えれば、上記引用のアホ集会などやれるわけがない。
 話はずれるが、ザルカウィらをテロリストと呼ぶことに私は抵抗がある。他に人口に膾炙した表現が見当たらずこれまでテロリストと表記してきたし、テロリストの語源から言えばまさに彼らはテロリストなのだが、「行動は間違っているとは言え、国のために行われた歴史上数々の政治テロ」と同列に並べることができないほど、ビンラディンやザルカウィの行動は腐っており、彼らの組織以外に全く支持されていない。イラク人から非難されながらもイラクで人殺しを行っている…それに対して、例えば大隈重信が自分の足を吹っ飛ばした来島を称えたような、そんな感情を抱くのは不可能だ。その不可能を可能にしているのが、プロ市民の方々だ。まことに想像も付かぬ思考回路をお持ちである。

 今回の事件が、せめて何らかのプラスをもたらして欲しいと思う。イラクはとりわけそうなのだが、国際社会は危険がいっぱいだという意識を多くの日本人が持ち、平和ボケの解消に繋がれば、香田さんの死は決して無駄ではないだろう。武器を持っていなければ、敵意を持っていなければ、相手は分かってくれる…憲法前文に書かれてあるような諸国民の公正と信義など幻想であることが、今回の件でさらにはっきりと認識されただろう。
 こんな動きも出てきた。
日本人人質事件で混乱露呈 外相「情報機関強化を」
 町村信孝外相は一日の衆院外務委員会で、イラクでの日本人人質殺害事件をめぐり、身元確認など情報面での混乱が生じたことについて「わが国には優れた専門の情報機関があるわけではない。情報関係の体制を組み、予算を取ることが戦後の日本で無視されてきたのは残念だ。政府を挙げてしっかりと体制整備をしていかなければいけない」と述べ、省庁を横断する情報機関の設置も視野に情報収集・分析体制を強化する考えを示した。これに関連して、外務省幹部は同日、「日本にも英国情報局などのような独立した調査機関が必要だ」との考えを示した。
 日本が普通の国になるための一つの道であろう。これを左巻きは「今回の事件を利用している」とか言うのだろうが、事件を利用してテロリストの主張を繰り返しているバカと、今回の事件から教訓を得て様々な問題を改善していくのとは、次元が違う。

 香田さんの殺害の動画がネットで配信されている。イラク関連の文章を(個人サイトとはいえ)書いてきた身として、イラクで起きている現実の一つとして、実際に目に焼き付けた。プロ市民の連中はこれを見てもなおテロリストどもと同じ主張をできるのだろうか。

誤審 (11/3)
 もっと早く出すべきだったのに…というニュース。
W杯10大誤審疑惑に韓国関連4件 FIFA資料
国際サッカー連盟(FIFA)は最近発売した『フィファ・フィーバー』というDVD2枚の映像資料で100年の歴史のワールドカップを通して「10大誤審疑惑」を選定したが、その半分に近い4件が2002日韓ワールドカップの韓国試合に関わったもの。
 私にとっては最低のW杯だったという印象の強い02年大会、その印象は間違いではないとFIFA自ら認めたようなものだ。100年の歴史の中から選んだ10の内4つが、1つの大会でしかも全て韓国絡みというのは明らかに異常だ。大会自体が異常だったってことですな。4年に一度の祭典を楽しみにしていた人は何億人もいるのに、それを蹂躙しくさりやがった鄭夢準、許せぬ。

同類 (11/3)
 海外に居ながら日本のことを悪し様に言う時点で、その腐った精神性が窺えようというもの。勿論、外にいることで理解できることは多いだろうし、外からの視点での論説は貴重です。しかし、外を褒め上げ一方日本は…という物の言い様に、国を愛する気持ちは見えません。その点で、論調は全く逆でしょうが、大江健三郎とクライン孝子は、同類と私は見ています。


人間の盾が接近していた (11/2)
 やっぱり香田さんの家族に近づいてきやがったか、左巻きってな記事。
http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=main&NWID=2004103101002711
 1日の朝日にもインタビュー付きで記事が出ていた。人間の盾かつ福岡国際キリスト教会のおっさん、人が弱っているところに付け込んで洗脳ですか。
 さらにこんなのもある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000072-nnp-kyu
 以前イラクで武装集団に拉致され、無事解放された日本人家族を支援する非政府組織(NGO)グループ「イラク救援基金」のメンバーが訪問って部分に注視。一昨日に親が発表した声明に対して「バックに左巻き組織が付いてそう言わせてるんでしょうか」って書いたが、あのとき違和感を持ったのはまさにこういうのが予想されたからだ。言っていると言うより言わされているような感じでしたから。

 しかし、香田さんの実家のある直方市などに誹謗中傷の電話を入れる人の神経はなぁ……もちろん、マスコミのことだから批判すら誹謗中傷と言っている可能性はあるが、実際に香田さんが亡くなった今「自業自得だ」と声高に叫びそれを遺族の方に向けるという神経は理解できない。香田さんに幾分の責任があったとしてもあくまで彼は被害者である。香田さんへの責めを優先しているようでは、香田さんが亡くなったのを良いことに政府批判に利用しているクソどもと何ら変わりがない気がする。イラクの人々も殺害した犯人への非難を述べているというのに。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041030-00000313-jij-int

 なお、犯人は殺害されたようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041031-00000558-jij-int
 イラク人からも憎まれるテロリスト(と呼ぶべきかどうかも迷うところだ)全てが掃討されることを望む。

陛下の発言 (11/2)
 天皇陛下が国旗・国歌について「やはり、強制になるということではないことが望ましい」と述べられた件。当たり前のことを述べられただけで別段取り上げる重要性はないように感じますが、左巻きは「強制はいけない」と受け止め騒ぎ出した模様。で、右寄りの方も「陛下はみんながすすんで国旗や国歌を敬えるようになったらいいと思っているのだ」なんて言っている人がいるのですが、いつから陛下の心情を察せられるような人物に成り上がったのでしょうか。
 政府見解と同じ文言を述べられているだけで、陛下の言葉からは政治的意志などは字面からは読みとれませんし、そうである以上陛下の意志を勝手にでっち上げること自体が不敬と思うのですがどうでしょう。陛下の発言を利用しているという点において、左巻きと何ら変わりないと見えます。


追及すべきものごと (11/1)
 大馬鹿者の香田君が殺害されたのだが、同情半分、自業自得だという気持ち半分だ。様々な人の制止を振り切ってイラク入りしており「自分だけは大丈夫だ」「言われているほど危険じゃない」という思い上がりが彼には見られ、またイスラエル経由でイラクに入ったりという無知も晒している。その点においては全く同情できない。しかし、彼の無知や無責任ぶりは何だか左巻きサヨクの洗脳にはまった者の姿のように見えて、彼自身を徹底的に叩く気にもなれない。もちろんこうなったのは究極的には彼自身の責任なのだが、戦後民主主義の悪弊を象徴しているようで、彼のみに責任を帰結させるには大きい問題ではないのかと思われる。

 その香田さんの拘束映像だが、日本のぬるぽサーバにアップされていたという話があった。
http://www5.big.or.jp/~hellcat/news/0410/27a.html
 「犯行ビデオを別の場所でダウンロードした人物がぬるぽサーバにアップロードし直しただけじゃなかろうか」と疑っていたが、10/31のTBSの報道特集によれば、ザルカウィの組織は今回に限らず、拘束の様子を日本のサーバにアップしていると言う。上記の話は事実だった。これまでマスコミでは全く取り上げられていなかった情報だ。報道特集はTBSの中では唯一まともな報道姿勢を持っている番組と私は感じているが、今回も非常に重要な情報を私たちに知らせてくれたと思う。

 イラクのテロ組織がなぜに日本のサーバを利用するのか。今は何も分からない状況ゆえ何を言っても推測にしかならないが、何か重要な謎がそこにあるのではないかという気もする。赤軍だったか、日本のテロリストは中東に逃れている者もいたと記憶しているが、それとの関係があったりするのだろうか。
 マスコミは新潟で迷惑をかけるのではなく、こういったことを徹底追及して欲しいものだ。

 さて、最悪の事態となったことで、テロリスト憎しの気運が高まるのが普通だが、生憎と人でなしどもが跋扈する日本では、この最悪の事態を最高の事態として政府批判に利用する動きが出始めている。香田さんを殺した輩を殺人犯として国際手配しようと言う声も聞かれず、聞かれるのは「自衛隊派遣が原因だ」とか「小泉は人命救助の責任を果たしていない」とかいう無責任な声ばかりになるのだろう。あさましや、マスゴミと野党。情報が錯綜しているのを責めているマスコミもあるようだが、情報能力を高めるような方針を打ち出すと反対していた者がそのようなことを主張している場合もあり、注意が必要だ。

明るいニュース2つ (11/1)
 いいニュースを2つ単発で。

 1つ目は村田兆治の話。村田は、楽天かライブドアの新球団から声がかかるんじゃないか。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/baseball/oct/o20041028_90.htm
54歳の村田兆治が開幕戦で141キロをマークした。4番手で登板し、
1回を3者連続三振斬り。テレビでは142キロと表示されるなど、全盛期と変わらぬ剛速球と
フォークを見せつけ、観客をわかせた。村田は現在、史上最高齢の140キロ超投手としてギネス申請中。

 ただただ感服するしかない。来月に55歳になる男が140km/hの球を投げる。日本男児としてただただ単純にあこがれ敬服する。

 2つ目は犬が主人を救った話。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041030-00000054-kyodo-soci
“離れ業”を演じたのは、4歳の大型犬で名前は「フェイス」。肝臓病が持病の飼い主、リーナ・ビーズリーさんのための看護訓練を受けていた。9月7日夜、自宅で突然、気を失ったビーズリーさんの異変を察したフェイスは、電話機の911の短縮ダイヤルを鼻で押し、受話器に向かいほえ続けたという。
 うちの犬は、2軒隣に来た宅配便にも吠える、番犬としてはまぁ使えるけど見境いのない犬です。

 ついでに、2ちゃんで見つけた「朝日社説見出し自動生成ジェネレータ」
http://members.at.infoseek.co.jp/koushi_m/asapy.html