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中国が非を認めた? (7/30)
 一見すると、暴れたのは一般市民で、当局はそれを不快に思っているように見えるが。
過度の「反日」戒める=アジア杯サッカーの騒ぎ批判−中国紙
 江沢民による反日教育が浸透していたからあのような状態となった。もしかしたら、政府が関わっているかもしれない。中国には言論の自由など無いのだから。自分で煽っておいて、なだめるような素振りを見せている…これ、暴れるチンピラとなだめる兄貴みたいな構図だ。
 で、中国が一応非を認めたら、いきなりマスコミのこの問題に関する報道が増えた。親分が非を認めたら情報解禁ですか。

悪者を作るマスコミ (7/30)
 朝日新聞、テレビ朝日、TBSなどのマスコミ報道では、必ず「悪者」が出てくる。「悪者」を批判することで、他者を相対的に善玉とする。政治の話題なら与党や首相を悪者にし、イラク問題ならアメリカを悪者にし、歴史問題なら日本を悪者にする。たまに年金問題で社会保険庁官僚を悪者にするような真っ当な場合も出てくるが、少年犯罪で加害者ではなく社会を悪者にするというねじれた感覚も混在する。しかし一応悪者には共通点がある。「権力はあるが反論をしてこない者」を悪者に仕立てる傾向があるのだ。

 悪者を作れば、あとはそれを徹底的に責めるのみ。
 例えばイラク問題では、アメリカにも当然非はあるのだが、今イラクから米軍が出ていったらどんな混乱がもたらされるか予想も付かない。理想論的にはアメリカのイラクへの関与は最小限にし、イラク国民が自らの手で新しい秩序を作るべきではあるが、現実的にそれは不可能だ。悪者を作るメディアは、そういった思考をしない。悪者を作れば、他者は善人だから、テロリストは彼らの中では善人になる。そんな考え方だから、善悪二分の後の思考まで頭を使わない。

 水曜日の報道ステーションは酷かった。脅迫で捕まった女子高生コンクリート詰め殺人の犯人、神作(小倉)譲の母親へのインタビューを垂れ流していた。バカ母の意見を垂れ流すだけでなく、加害者擁護で、責任を「国の更正のあり方」だとか「社会のしくみ」「周辺の対処の仕方」などに転嫁する。加害者を犯罪へ追いやった社会、を悪者に仕立てたために加害者を善人としなければ自分たちの考えが成立しないからだ。

 善悪二分の後の思考停止、それが左巻きマスコミの本質だ。


ムーア監督 (7/29)
 マイケル=ムーアって、日本ではリベラルのヒーロー扱いなの?幾つかのサイトでそのような言及を見たのだが、そんな報道をしてた番組は記憶にない……報道ステーションは時間の都合で見られないから、それかもしれんね。
 「華氏911」は見てないのでそれに対する論評は避けるが、「アホでマヌケなアメリカ白人」は確かに面白かった。しかしその面白さは「勉強になった」という面白さではなく、「ブッシュ妄言録」を読了したときの面白さに近い。ネタとしての楽しさに笑うという感じ。
 「ブッシュ、恥を知れ!」という言葉も、痛快には感じたがそれ以上の物ではない。だいたい彼の主張は民主党の主張とも相容れることはなく、ブッシュへの批判とはなり得ても決して民主党の応援にはなり得ない。前の選挙で確か「緑の党」を応援していたはずだし。世の中を面白おかしくかき乱すのが彼の存在意義で、その主張を真摯に受け止めるかどうかにはかなりの躊躇がある。アメリカを批判しながら体型は思い切りアメリカ人なわけで。

 日本のリベラルには近い。それは確かだろう。責任感なく好き勝手なことを言ってるところなんかは特に。ただ、エンターテインメントに徹している分、ムーアの方が上とは思うが。

中国の滅亡 (7/29)
 中国共産党の一党独裁は、2200年前から続く支那での皇帝専制と似ているという話は以前にも書いたことがある。その目で、中国共産党帝国が過去のどの王朝に似ているかと考えていると、前漢に似ている。建国者の死を前後してちょっとした混乱があったところや、建国者の嫁さんが暴走したり。
 前漢は成立して約50年後に体制が固まり、さらに50年後に全盛期、その後ゆっくりと衰退してさらに100年後に滅亡という形。実は、他の王朝もタイムスパンこそ違えどほぼ同じ道を歩んでいる。
 中国共産党に当てはめると、全盛期をトウショウヘイ時代前後ととれば、あと50年ほどで滅亡することになる。ただ、王朝の滅亡には民衆の力が不可欠、情報の流入具合は過去の時代とは比較にならず、民衆の不満がたまって情報の共有化が進めば滅亡はさらに早まることになる。体制固定から全盛期までの時間を考えると、あと20年くらいか。

 別に詳しく検証しているわけじゃないし、細かい差異や時代の条件を無視しているので、まだ妄言としか言えないです。けど、もちょっとこの路線で検証してみる価値はあるかな。


にわか評論家として (7/28)
 ネットの発達に加え、最近のblogの発展で、巷にはにわか評論家の類が増えている。うちも時事ネタを元に自分の考えを述べているのだから、立派な「にわか評論家サイト」だろう。
 
 羨ましいのは、論理的に自らの意見を述べており、なおかつ文体が非常に柔らかで物腰穏やかな物。ええ、自覚はしてますよ、私の文体がどうしても断定口調で押しつけがましい部分があるのは。啓蒙する気は更々なく、情報提供+一意見の開陳を目的としているだけだが、結果的になんか「啓蒙しよう」って感じの文体になってしまうのは、もはやいかんともしがたい。仕事の関係もあるかもしれん。
 ただ文のイメージってのは相手に与える印象に絶大な影響力を持つ物ゆえ、押しの強くない文体というのは正直に羨ましい。とりあえず、賛成されなくとも意見として理解は出来る、ってレベルの文章にはしたいと思っているけど、それもまたいつもできるってわけじゃない。

 文章を書くのは難しい。けどそこがまた面白い。

曽我さんはもう報道しなくて良い (7/28)
 どこを散歩したとか、どこの店で何を食ったとか、そんなことをいちいち報道するな。曽我さんの問題はもう終わった。あとは、ジェンキンズ氏が軍法会議に出てすっきりすることのみ。もうそっとしておいてあげてほしい。
 報道すべきは特定失踪者。まだほんの一部しか解決していない。戦いはやっとスタートライン。

スクリプト (7/28)
 RPGツクールXPを入手し、スクリプトをお勉強中。プログラム関係は敬遠していた拙者ゆえ、既存の記述とにらめっこして解析し、パラメータ増やしたりウィンドウのレイアウトを変えたり、ちょこちょこといじっている段階だが。小学生にいきなり高校レベルの英語長文を読ませるような状態だが、解読してあたらしいスクリプトが成功すると、数学の難問が解けたときと同じ喜びを感じられる。
 てな感じに興味対象が完全にツクールに集中しているので、今日は雑記で。


ホスト国失格 (7/27)
 中国でのサッカーアジアカップ。ベラバン氏への脅迫、日本選手団のバスが暴徒に囲まれた、君が代斉唱の時にまでブーイング、なぜか日本選手団のいるホテルでエレベーター故障、公式サイトには日本語サイトがない。
 ホスト国として失格と見る以外にいかような見方も存在しないはずだが、朝日新聞は「日本への悪感情が残る重慶で試合をする限り、場内が相手びいきになるのはやむを得ないのだろう 」とスットコドッコイな擁護。

 中国が自らの価値を自分で貶めているのは別に気にもならないが、08年のオリンピックが心配でたまらないし、マスコミがきちんとした報道をしていないのも問題だ。日本では情報隠蔽が行われているが、世界中にはこのニュースは伝わっているのだろうか。

兵器でないのに武器扱い (7/27)
 経団連から「武器輸出3原則の見直し」の提言が出されたことについて、反対意見が出されているようだ。
経団連―日本の宝を捨てますか(朝日)

 朝日社説に関しては反論するまでもなく後半の論理が無茶苦茶なので放置するとして、3原則堅持派は軍事技術と非軍事技術の境目をどう考えているのだろう。
 インターネットも元は軍事技術だし、インスタント食品も兵士の携帯食として使えば軍事品。カーナビも確かもとは軍事技術だったと記憶しているし、プレイステーションを軍事技術に利用しようとした輸入した国もあった。ミサイルとロケットなんて同一物だし。カップラーメンの輸出も禁止しないとあかんですぞ。
 まぁこれらは極端な例かも知れぬが、平成9年の村岡官房長官談話を読むと、現実的問題として兵器と非兵器の境界について考えさせられる。http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/09/dmu_1202.html
 地雷除去のための物資も、武器輸出3原則によって輸送が難しい場面もあるのだそうだ。兵器をなくすための物資が兵器と扱われてしまう場合があるということだ。

 いわゆる武器の輸出には私も反対。日本に死の商人にはなってほしくないからね(てか、コストの高い日本の兵器を買う国があるのかという疑問があるが)。しかし、縛りが厳しすぎるのは問題で、輸出状況を透明化して問題部分がいつでも指摘できるような状況を作れば、歯止めもかかるだろう。その前に、市民団体やマスコミが妙な煽りでまともな輸出すらイチャモン付ける状況を改善せねばならないけど。

恐ろしさ再確認 (7/27)
 北朝鮮当局者が、ジェンキンズ氏には「北京に数日滞在して曽我さんを北朝鮮に連れて戻ってくれば褒美(食糧配給や車)を与える」、娘2人には「日本に行ったらお父さんは死んでしまう」と話していたらしい。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040727-00000172-mai-soci、フジテレビ「とくダネ」7/26)

 これでも「国交正常化交渉の中で拉致問題の解決を行う」なんて言う人が消えないのは不可解な話ですわ、田英夫さんよ。何にせよ、北京での再会を阻止できてよかった。


拉致問題に対してどう考えるか (7/26)
 佐藤立志氏という方の書いた文章にリンクし、その一部をアップする。
http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=429793&log=20040724
 国民がしらけてきた時にあのジェンキンスの仮病と大判振る舞いである。健康に問題ないのであれば佐渡の病院に連れて行くか、ジェンキンスに米国大使館に出頭するように説得しろよ。逃亡兵の面倒まで見る義務がどこにあるのか。国民としての義務を放棄して逃亡するような人間に日本の税金を使ってもらいたくない。
 被害者が高級ホテル、チャーター機、寄付金、生活保証も当然と思っていたら憎悪が向けられてしまう。政府が意図的に最大限やってますといって世論の反感をかうようにしているとしたら、今のところ筋書き通りである。
 あるネット愛好家がネットにこんなのが出てましたよと教えてくれた。
  ドラえもんの歌
あんなこといいな、できたらいいな   あんな夢、こんな夢、いっぱいあるけど
みんなみんなみんな、かなえてくれる   日本のお金でかなえてくれる
空を自由にとびたいなー   はい!!、 チャーター機
あんあんあん、とっても大好き   中山さん
横田代表、あんな堕落した団体から抜けてまっとうな会をつくりなさい。


http://www4.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=429793&log=20040723
 だから言ったでしょ、ジェンキンスは詐病だって。健康なのに夫は最高の個室で家族は都内の高級ホテルに滞在だって。一家で佐渡で静養すればいいじゃん。政府は税金を使って贅沢させて、国民の反感を招くようにしているのではないか。反感を買えば、拉致家族が政府に強く出れなくなる。外務省は拉致家族に左右される対北外交を本来の姿にもどそうとしている。そのたくらみはほぼ達成されつつある。

 書いている内容の多くについて、賛成はしないが意見としては認めることができる。蓮池透氏を横柄と見るのは主観であり、それに反論する気はない。また、ジェンキンズ氏に対して好感を持っていないというのも主観だから問題ではない。
 問題にしたいのは、引用とはいえ下品な替え歌を載せている点と、ジェンキンズ氏を仮病と断言している点。

 まず引用の替え歌について。曽我さんたちに高級ホテルなどを用意したのは政府側の意図であろうし、それに対する佐藤氏の推察には怒りは感じない。しかし引用の歌を批判していないからには、拉致被害者である曽我さんに対して「贅沢だ」とか「支援を当然と思うなよ」と考えているのだろう。それに対しては怒り…というよりも違和感・不信感を覚える。
 ヤクザ国家に拉致され夫がアメリカ軍人ということで、艱難辛苦にまみれた人生を不幸にも送ることになった曽我さんに対し、何を求めているのだろう。曽我さんが、政府からの様々な援助を当然と思い、多くの税金を使われても感謝もせず、自分の欲求を満たすだけのためにチャーター機を要求するような人間に見えているのだろうか。日本に帰ってこられたのだから、あとは佐渡でじっとしていろとでも言うのか。子供を日本に連れてくるという希望すら求めるべきではなかったのか。

 ジェンキンズ氏を仮病と断じたことについては、「だから言ったでしょ」という言葉に問題は集約される。ジェンキンズ氏の病状に関してあれこれ考えた人は多い。私も含みある書き方で示唆はした。だが、ジェンキンズ氏本人に問題は感じつつも、曽我さんのことを考えれば中山参与が考えたシナリオは最善と言える。ジェンキンズ氏のみ北朝鮮に返し、子供だけを日本に連れてくることが可能なのか。
 背後の問題を少しでも斟酌すれば、自分の考えの正しさを嬉しそうに開陳するような真似はできないはずだ。

 家族会や救う会はもうダメだ、ジェンキンズ氏は裁判を受けるべきだ…それ自体は確かに一部は正論だし、私もジェンキンズ氏が訴追を免れようと考えているのであれば、それは批判するだろう(先日本欄でアメリカに人道的配慮を求めると言ったのは、証拠を吟味した公平な裁判をして欲しい、強制的に連行するようなことはしないで欲しいというだけだ)。しかし、曽我さんの問題、子供の問題、それらと合わせて思考を働かせれば、書き方は変わってくるはず。当事者への配慮とか敬意がないから無神経な文を批判も無しに引用するし、品のない自己主張になる。


 と、ここまで書いてきたが、他の日記には賛同する部分は多いし、引用部分に関してもごく一部だがうなずける部分があるということは念のために繰り返しておく。
 それなのにこれだけ私が拘っているのは、拉致問題の解決を望んでいるように言いながら、何か筋の通らなさというか、本当に拉致問題を同じ日本国民の身に起こったこととして考えているのか疑問に思える文章を、最近よく見かけるからだ。曽我さん批判を行う論者などもってのほか。想像力が足りない。
 
 そのような例として、某日記サイトの文章を引用する。一般の方ゆえ、リンクはしない。
 ブルーリボンをつけて「小泉は不明者と特定失踪者を見捨てるつもりだ」と批判を繰り返す人たちの言いたいことは、よーくわかっているつもり。私だって、どれだけヤキモキしていることか・・・。
 政府交渉に甘さを感じて、拉致被害者奪還は「交渉ではない、要求なのだ」「誘拐犯罪は許せない。無条件で返すべきだ」
まったくそのとおり。
 でもね、そこで思考が止まっちゃうのはどういうもんかと・・・。
 誘拐殺人犯に「人質を返せ!」と叫んだところで、「こちらの要求が先だ。カネを出せ」と脅されるだけ。
人質をとって立て籠もる殺人者から、人質を解放するには“交渉人”が必要なんだよ。アメリカには交渉人のプロがいるんでしょ。
 立て籠もり現場で拡声器を持って「人質を返せー!交渉人は裏切り者で、人質をなんとも思っちゃいないぞー!我々は交渉を認めない、即刻人質を返せー!」
 犯人「うるせー、このやろう!」ズドーン
 (~人~)チーン


 前半には意見としてまぁまぁ理解できる文章が書いてあるが、引用部のラストは、ちゃんと拉致被害者の心情というものを考慮して書いたのだろうか。この方は前回の交渉で将軍様に「再調査する」と言わせた努力を無視して、小泉さんに「私たちは裏切られました」と吐き捨てている家族会の女性がいました。その時の顔と言い方が思い出されて、正直なところ私はいまだに嫌悪感が消えません。などとも書いている。何十年も家族が誘拐され、政府に相手にしてもらえなかった人間が、抱いていた淡い期待をうち砕かれて怒っているのを見て、「不当だ」と言っているのだ。
 拉致被害者支援と言っていても、このような性根の持ち主がいたりする。佐藤氏の文章を引用したのも、拉致被害者のことを考えているようには見えるが、最低限の配慮を持って文を書いたかどうかが見えてこないからだ。
 意見として真っ当かどうか以前に人間性の部分で疑問符が付くし、拉致問題を本気で考えているか疑わしく見えてくる。拉致被害者は一般の方で、仮に自分が被害者またはその家族になっていた可能性もあり得る。また、北朝鮮への対応は日本という国のありようを規定し、その結果は我々すべてに降りかかる。それなのに、最近まで私たちの多くは拉致問題に関し(マスコミや政府にも責任があろうが)無知あるいは無関心であった。そしてそのために政府もいい加減な対応しかしてこなかった。
 他人の問題ではなく自分の問題なのだ。自らに直結する問題でもあろうし、一人一人の考え方や行動が政府の行動にも大きく影響する。他人事ではなく自分にも関わることとして想像力を働かせることが出来るか、拉致問題に言及する際には、そこが顕著に現れる。

恩返し (7/26)
「関学大ワンゲル部が恩返しのボランティア 豪雨の福井で」
ttp://www.asahi.com/national/update/0721/048.html

こういう考え方の欠片でも、あの3人にあればな。


発話の信憑性 (7/25)
 自分のあまり詳しくないことに関して「その道の専門家」がテレビなどでしゃべっていると、(私の心中での)話の信憑性は格段にあがる。自分にない情報を相手が持っているのだから、それは当然のことだ。仮に歴史問題についての話題であれば、自分もそこそこに知っている部分があるので相手の発話内容を吟味しながら聞けるが、いちばん苦手な化学系の話だと完全な受け身になる。その場合は当然、話の信憑性を判断することなどほとんどできない。全てをネットなどで確認する時間も基礎知識もないからだ。

 例えば大学教授などがそう大したモンでもないことは、一応大学経験者なので理解している。自分の研究分野に集中するため、その他の情報はおざなりにされるからだろう。
 勿論、専門分野に関しては優れているというのは認める(たまに専門分野なのに電波主張する人もいるが)。だが、自分の苦手な分野だと、相手の専門分野の境界線を見極めることすら難しい。例えば、法律の専門家の中でも、民法と刑法は分かれてくるだろうし、民法研究でもさらに細かく研究対象は別れ、その「(狭義での)専門分野がどこなのか」については、素人には判別できないからだ。私は東洋史専攻だったが、後漢末期の政治・宗教が専門であり、西晋以降だと高校生以上の知識は持っていない。歴史専攻でなければ、中国史研究者なら後漢も明清も詳しいと思ってしまいますわな。

 結局、ある人のある発話に関する信用性は、決して100%にはならない。まぁこれは常識で、誰しも相手や発話内容によって信用度を上下させて対応している。ただ、それをあらゆる機会に意識できているかというと、なかなか難しい。意識し続けていると、結局自分で判断する材料が出てくるまで自らの判断を保留せざるを得なくなり、保留事項は山のように積み上がっていく。「何が正しいか」でなく「正しいか誤っているか」を判断するだけでも、常に発話の論理性を確認するのは無理な話で、やはり困難がつきまとう。

 原則論を切り捨てながら進めないといけないのが日常生活というものだが、上記のようなことを意識するかしないかの違いは、かなり大きい。そう思いつつ、今日もできる限り批判的な目線で記事を読む。

回路 (7/25)
 経験したことも知っていることも人それぞれだから、自分の思考回路(=文脈)が相手にもあると思うのは傲慢な考え方。でもかなり意識していないとその傲慢な考え方で人を見てしまうのも常。
 逆に、相手の思考回路を自分の文脈に合わせてしまうこともあり、そうなると勘違いや誤解が生まれる。自分の経験を広げて思考回路の数を増やすしかないのだが、ちょっと血の気があがると、自分のいちばん使いやすい思考回路にショートしてしまう。
 自分と異なる思考回路の存在を知り、それを理解し取り入れることが楽しみになると、苦労が喜びに変わるんですけど。


マスコミ総改竄 (7/24)
 質問に答える前に、日朝国交正常化について、一昨年の金正日氏との間の日朝平壌宣言を誠実に履行されるのであれば、正常化するという立場であることを明らかにしておきたい。拉致問題、核問題、ミサイル問題を総合的、包括的に解決された際に、正常化がなされるということである。
 私の任期はあと2年ほどであるが、その間に、日朝平壌宣言が誠実に履行されれば、正常化がなされる。これが誠実に履行されれば2年にこだわらない。1年もあり得る。私は期間にはこだわらない。誠実な履行がなければ1年経っても2年経っても、3年経ってもない。望ましいことは、できるだけ早く日朝平壌宣言を誠実に履行することである。時期にはこだわらない。

 一昨日の世迷い言でも書いた、小泉首相の発言だが、実際にはこう言っていた。マスコミはこぞって「誠実な履行が行われなければ1年経っても2年経っても、3年経ってもない」という部分を端折って伝えていたわけだ。私も騙された。
 情報の伝達は、編集の段階で必ず伝達者の恣意が介入してくるのだが、非常に重要な部分の削除は一体何を表しているのか。しかも、朝日だけとかいうのではなくメジャー紙全てで行われた改竄だ。「反小泉」でマスコミは統一されたのか、裏でCIAか北朝鮮の工作でも行われているのか…と陰謀論を振りかざしたくなる。

バカどもの狂騒 (7/24)
 中国については昨日書いたが、今日は韓国。サッカー五輪代表の日韓戦の模様について、「あんた何様日記」さんへリンク。
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=45126&pg=20040723

 「列島征伐」「南伐」「独島は韓国の領土」といった横断幕、日の丸を遺影風にあしらったプラカード、安重根の肖像。
 W杯で世界中から顰蹙を浴びたのを理解できないサルたちの集団。普段はこれでも最低限の礼節を持って韓国について文を書いていたが、礼儀を知らない輩に礼儀を持って答える必要はあるまい。
 世界最低の民族の集まりだ。こんな輩と何が友好なんざんしょ。ヨンちゃんペにキャーキャー言っている人は恥ずかしくならないかね。

海坊主発言 (7/24)
 海坊主アーミテージの言葉が波紋を呼んでいる様子。
http://www.sankei.co.jp/news/040722/sei113.htm
 アーミテージ米国務副長官が日本の憲法9条を「日米同盟の妨げ」と発言したことに対し、与野党内で22日、「ひどい内政干渉だ」(横路孝弘前民主党副代表)などと反発や困惑の声が広がった。9条改正賛成派も、米国からの「外圧」に映ることを懸念したようだ。

 左巻きが「内政干渉だ」と騒ぐのには爆笑。あなたがた、普段は中国や韓国の「靖国に参拝するな」という内政干渉には頷きまくりのくせに。

 アーミテージ発言は、当たり前のことを当たり前に発言しただけのものだし、彼は昔からこういうことを言っている。まぁ、国内の憲法改正の雰囲気を損なうかもしれず、タイミングは良くないと思うが。
 日本の憲法問題についてアメリカ人にとやかく言われたくないという感情は勿論私も持っているが、日本は現段階でアメリカの属国であるのは事実で、それをはねのけるだけの力を日本が持っていないのもまた現実。日本国内に「軍事力」について考えようともしない愚者が蔓延っているのが大きな問題で、その愚者どもがいちばんアーミテージ発言に噛みついているのだから嗤うよりしょうがない。君たちがいるから、アーミテージ発言のような外圧が意味を持ってしまうのだよ。
 
 ふつうなら、「余計なこと言うな、ボケ」の一言で済ませるだけの発言なのに、そうはならない。発言内容自体が真っ当であることをわざわざ言わねばならないようなおかしな状況(発言という行動は真っ当ではないとは認めるが)。それこそを問題にせねばならないと私は感じる。
 てか、この発言って中川秀直が口外したわけで、アーミテージは別に大々的に自分の意見を公表する意図はなかったのかもしれない。

駄洒落 (7/24)
これ、面白いのかな。

2004年7月23日付 夕刊

窓 論説委員室から 熱帯夜の戯れ言

 アロヨアロヨという間のフィリピンの撤兵だった。米国はブッシュブッシュ文句を言ったけれど、元をただせば横車を押したのは米英の方だ。
 「大量破壊兵器から世界を守る」とイラクに攻め込んで、「どこにもありませんでした」だものね。ブレがアりすぎるよ。
 ヨーロッパがシラクるのも当たり前だ。いち早く有志連合に駆けつけたスペイン首相も、アスナールの希望むなしく選挙でずっこけちゃったし。
 一難去ってまたアナン。国連も悩みが絶えない。せっかくイラクの人たちに主権を渡したのに、治安はとんと良くならない。頼みの国際社会も協調どころか撤退続きとあっては、同情するね。
 一番に言いたい相手はコイズミさんだ。
 戦争の大義があやしくなっても、参院選で負けても、「自衛隊派遣は正しかった」の一点張り。そんなに自信があるのなら、せめて国民にジュンジュンと説くぐらいの努力をして見せたらどうなんだ。
 米国の唯我独尊ぶりに嫌気がさしたのだろう、主要国のたがはすっかり緩んでしまった。ロシアや中国を引き込んだきずなも、いつプーチンと切れるか、コキントウ折れるかわからない。結束が崩れたら、喜ぶのはテロリストたちだ。ブッシュさん、そのあたりよーく考えとくれ。
 いつまで世界は彼に振り回されるのか、だって? そうさなー、ひょっとすると、11月の大統領選挙でケリーがつくかも知れないよ。
<桐村英一郎>


 中身はいつものアレだが、各所に出てくる駄洒落が……。世間的にはこういうのはアリなのか。


朝日がおかしい (7/23)
 最近、朝日新聞がおかしい。いや、元々おかしな新聞だったが、最近は特に加速度を増している。
 ここ数日、朝日関連でリンクして批評する文を多く書いた。今日も、「地雷について述べているのに、世界の地雷の半分を作っている中国には何の言及もなし」の昨日付天声人語について書こうと思っていた。しかし今日の天声人語もイラクで誘拐されたフィリピン人と3バカを同一視していていたし、社説もコラムも総じてネタ満載。一度に扱いきれず、今日はもう引用批判する気も失せた。

 参院選での民主党マンセーキャンペーンも凄かったが、最近の韓国・中国マンセーキャンペーンも同様の興奮状態で行われているように見える。韓国の方は来年の日韓条約40周年をにらんだものと分かるが、中国の方は何が目的なのだろうか。ただ中韓を持ち上げたいだけならさして害は無いが(まぁ騙される人も多いから害はあるか)、何か裏に確固とした目的があるのだとしたら少し怖い。東シナの盗掘など中国の動きは最近怪しいが、それと歩調を合わせているとしたら、かなり恐ろしい。

中国もおかしい (7/23)
 中国で、サッカーのアジアカップが行われている。それに絡んでこんな記事。
http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20040721k0000m050039000c.html 
【北京・大谷麻由美】
 中国で今月17日から始まったサッカーのアジアカップで、アジア・サッカー連盟(AFC)のピーター・ベラパン事務総長の発言内容が波紋を広げている。中国各紙によると、開幕試合中に観客から起きたブーイングに、マナーが悪いと感じたベラパン氏が「08年北京五輪の開催が成功するか疑問だ」と会見で発言。これに対して、官・民・メディアが一丸となって猛烈に批判し、ベラパン氏は謝罪に追い込まれた。中国が国家の威信をかけて準備を進める08年北京五輪は「神聖化」されつつあり、新たな民族主義につながる危険もはらんでいるようだ。
 「あなたに北京五輪を評価する権限はない」。中国各紙はベラパン氏による17日の発言について、アジア・サッカー連盟の事務総長の範囲外であると批判した。
 中国各紙によると、18日夜には、北京のサッカーファン6000人を代表して、中国人男性3人がベラパン氏の宿泊先に押し掛けた。ベラパン氏に「我々の感情を深く傷つけた」という抗議文を手渡し、謝罪を要求。アジアカップ北京組織委員会も同日、遺憾の意を表明した。
 中国メディアなどによると、ベラパン氏は19日「誤解があった。北京五輪は有史以来、最高の五輪になるだろう」とリップサービス付きの謝罪をする羽目に陥った。
 17日の開幕試合では、国際サッカー連盟(FIFA)幹部らのあいさつ中に、中国人の観客からブーイングが起きた。中国各紙は「スタジアムの大画面の映像が現場の動きと同時進行しておらず、ファンは完全な映像を見たがったのだ」とブーイングの理由を説明している。


 確かに、日本vsオマーンでは、日本へのブーイングは凄まじく、オマーンで行われているかと思ったくらいだ。02年W杯での韓国もそうだったが、基本的に中華圏は戦士への敬意という物が存在しない。それに反日教育が追い打ちをかけ、酷い状態となる。
 さらには、ベラバン氏のような正論に対しては、脅迫行為で言論弾圧。お世辞付きの謝罪をするなんて、どんな脅迫を受けたんだろうか…。かわいそうに。

 オリンピックが怖いッス。


日韓首脳会談だと (7/22)
 21日、日韓首脳会談が行われた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040721-00000114-yom-pol
【済州島(韓国)=福元竜哉】
 小泉首相は21日夕、韓国・済州島のホテルで、盧武鉉大統領と会談し、北朝鮮の核問題をめぐる6か国協議で、日米韓3国が平和的解決に向けて緊密に連携していくことで一致した。
 日韓関係では、自由貿易協定(FTA)の2005年中の締結の方針を確認し、交渉を促進することで合意した。また、両首脳はより頻繁に相互訪問することとし、日本での次回会談は年内に東京以外の保養地で開くことが決まった。
 会談で両首脳は北朝鮮の核問題について、6月の第3回6か国協議で具体的な提案が示され、実質的な交渉段階に入ったと評価した。首相は「北朝鮮の核廃棄に向けて、米韓と緊密に連携を図る必要がある」と指摘した。大統領は「北朝鮮の核の脅威にさらされているのは日本、韓国だ。平和的な解決を加速していくべきだ」と述べた。
 首相は5月の日朝首脳会談の内容を説明し、大統領は「首相の訪問は大変重要な決断だ」と評価した。
 大統領は「核問題が解決すれば、包括的な南北経済協力を実施する」との方針を表明した。首相は日朝国交正常化を早期に実現したいとの考えを示した。
 首相は会談後の共同記者会見で、「私の任期はあと2年ほどだ。北朝鮮が日朝平壌宣言を誠実に履行すれば正常化できる。2年以内、早ければ1年以内でもできる」と強調した。
 両首脳は会談で、「日韓友情年」と位置付ける日韓国交正常化40周年の2005年に、両国が各分野で交流を拡大することで一致した。首相は、来年3月から9月まで開かれる「愛・地球博」(愛知万博)の期間中は、韓国人観光客の短期滞在査証(ビザ)を免除することを表明したうえ、恒久的なビザ免除を検討する意向も示した。
 また、日韓刑事司法共助条約の締結交渉の開始で合意した。
 首相の訪韓は、盧大統領の就任式に出席した昨年2月以来。首脳会談は、昨年10月のアジア太平洋経済協力会議(APEC)の際にバンコクで行って以来だ。(読売新聞)


 「国交正常化は速ければ1年以内に出来る」という小泉首相の言葉。拉致問題の全面的解決を1年以内に行う自信があるのか、それとも拉致問題を「5人の家族の帰還」で幕引きとしてしまうのか。もし後者だとすれば、今回の会談は「2人の売国奴の会談」と断じざるを得なくなる。

 「韓国人のビザ免除」も気になる。W杯の時にも確かビザ免除が行われたと思うが、2002年頃に韓国人強盗団(スリ団などと誰が呼ぶか)が大挙して日本に押し寄せ、日本で犯罪を行ったという話がある。05年にビザ免除が行われるとなれば、同様の事態が起こる可能性は高い。韓国政府は、日本での韓国人の犯罪に関して協力的ではなく、まずその問題を解決してから「ビザ免除」を話題にすべきだ。
 日韓国交樹立から40年ということで日本では、マスコミや電通主導の韓国ブームが作られているが、日本にメリットのない友好などお断りだ。日本の治安悪化に外国人犯罪は大きく影響していることを忘れてはならない。

 表面上を見れば今回の会談は成功のように見えるが、根本的な問題の解決には何の寄与もしない、無価値な会談だ。だいたい、北朝鮮に取り込まれようとしている韓国で、その同化の先陣を切っている大統領の機嫌を損ねないような会談など、日本には何のメリットもない。

UFJ (7/22)
 UFJの行員の態度はなってないな。直接自分に関わりのない客には挨拶はしない、説明の段取りは悪い、話の内容は分からない。潰れて当然だわ。


何が愛のエピローグだ (7/21)
 今日・明日とちょいと用事があるんで更新は休もうと思っていたが、あまりにもあんまりなネタを発掘したので、更新。

 朝日新聞の名物コラムニストに早野透という人がいる。朝日ウォッチャーなら誰でも知る名前だが、知らない人も実際に文章見ればその人となりは理解できよう。
http://www.asahi.com/column/hayano/ja/TKY200407200124.html)。『
 実状は謎の多い済州島四・三事件に絡めてアメリカを非難し、北朝鮮のスパイと言っても良いノムヒョンやキムデジュンを持ち上げ、小泉首相の靖国参拝にいきなり論をぶっ飛ばし、ジェンキンズ氏の問題については超法規的措置を求めるバカっぷり。

 突っ込み所満載だが、特にジェンキンズ氏問題についての言及は酷すぎる。
 南北対立の前線からベトナム戦線への転属を嫌って北に逃げたというジェンキンスさん、北の国家犯罪によって拉致された曽我さん。ジェンキンスさんはなお脱走の罪を問われるのかどうか、国家の論理、軍の論理を言うのも、もういい加減にしてほしいね。ここは小泉さんに頑張ってもらって、愛の物語のエピローグにしてほしい。

 要するに法治国家に対して法律を無視しろと言っている。さすが、人治国家の中国が大好きで、不法入国の不法滞在外国人に優しい早野さんだけはある。軍の規律がいかような物なのか、全く分かっていないらしい。今のイラク情勢が…などとJ氏問題と絡める人がいるが、仮にイラクで脱走兵が多発していなかったとしても、対応は変わらなかっただろう。軍法違反はそれほどに重い物だ。
 国の尊厳や法の厳格さを理解しないからこそ、拉致問題にも無知を晒すのだろう。

テロ成功の影響 (7/21)
【カイロ=岡本道郎】ロイター通信によると、イラクで暗躍しているとされるヨルダン人テロリスト、アブムサブ・ザルカウィ容疑者が20日、イスラム系ウェブサイトに声明を流し、日本政府に対し、フィリピンにならって自衛隊を撤退させるよう要求、応じない場合は対日テロを行うと予告した。
 声明の真偽などは不明だが、同容疑者本人が日本を脅迫したことが報じられたのは初めて。
 声明は「このメッセージは日本政府に直接向けられたものだ。フィリピン人がしたこと(イラク駐留部隊完全撤退)をしろ」と要求。その上で「(撤退しない場合は)おまえたちの運命は米国人などと同じことになる」と脅迫している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040720-00000014-yom-int

 フィリピン人がイラクで拘束され、フィリピン政府はテロリストのよう旧通りにイラクからの撤退を決めたのだが…。
 フィリピンの国内事情は確かに斟酌すべきだ。この国は外国での労働、とりわけ中東での出稼ぎが国会経済に非常に大きなウェイトを占めているらしい。中東で安全に働くことが出来なくなれば、経済活動が経ちゆかなくなる可能性がある。
 だが、フィリピンに対してのテロの成功が、こうやって日本にも影響を与える。テロの要求を飲むか飲まないかは、国内問題にとどまらず、世界全体に影響を与える。つくづく、"あの"3人が捕まったときに自衛隊を撤退させなくて良かったと思える。


幇間新聞 (7/20)
7月20日付 朝日新聞社説
■小泉外交――中国を忘れてませんか
http://www.asahi.com/paper/editorial20040720.html
 小泉首相が今週、韓国を訪問し盧武鉉大統領と会談する。韓国ドラマが日本でブームになるなど、日韓には、かつてないほど友好ムードが高まっている。両国の良好な関係は、北東アジア地域の安定や発展にも欠かせない。

 冷めた外交関係に比べて、日中の経済関係は、中国の著しい経済成長を反映して、貿易も投資も拡大の一途だ。中国の研究者はこんな日中関係を皮肉を込めて「政冷経熱」と呼んでいるそうだ。経済関係が良好だからといって首脳交流が細っていていいはずがない。


 「政冷」の元は小泉首相の靖国神社参拝だ。首相は参拝のたびに「いずれは理解してもらえる」と言うが、日中間に何の変化の兆しもない。事態を改善しようという努力のあともみられない。

 首脳間の対話が実現していればうまくいっただろうと考えられることは多い。
 
 東シナ海のガス田開発では、日中が角つき合わせることなく共同開発に踏み出せたかもしれない。経済成長に伴い深刻化している中国の環境問題や代替エネルギー開発などでは、日本が技術協力できるだろう。中国の高速鉄道への新幹線導入問題は滞っている。


 つぎはぎで引用で申し訳ないが、異常な社説のポイントは分かると思う。はじめに韓国を持ち上げ、その後日中の問題点を日本が悪いという視点で書き連ねている。ここまで幇間になりきれるのは確かにすごいなと思うが…。

1.日韓に友好ムードなど無い
 日本では確かに韓国ドラマのブームがあるようだ。しかし、韓国では日本のドラマやアニメの放送に関して、登場人物の名前を韓国名に変えたり、或いは視聴率が取れなかったのに「懸念となるような大きな影響はなかった」などとほざく。また、対馬や竹島を韓国領だとわめいたり、結局は「友好」は「日本からの一方通行」でしかない。

2.日中関係に水を差しているのは中国
 東シナ海での地下資源強奪作戦、尖閣諸島問題、沖ノ鳥島付近の調査船(「沖ノ鳥島は岩だ」とも言ってたな)、不審船の出没は1万件以上。こんな国と仲良く話し合えるわけがない。日本に「話し合いを」と説くのならば、中国にもまともな対応を示すよう説かねば片手落ちだ。

3.新幹線導入に日本は乗り気でない
 中国は技術導入と金を要求しており、この事案に関して日本にはほとんんどうまみは無い。何か事故が起これば難癖付けて来るであろうし。JRの社長だったか、新幹線導入にかなり消極的な言葉を述べていた。

4.中国への技術協力は危険
 中国へのODAがどう使われているかを考えれば、中国へ技術協力を行うことは危険だ。ODAで施設を作ろうとしても、施設は基礎工事もまともにしないいい加減さなのに、官僚や業者がしっかりと利ざやを懐に入れる。悪人の私腹を肥やすことに使われてしまうのがオチだ。

5.靖国問題が解決すれば他も解決?
 根拠無し。


 こういう国を相手に老獪に立ち回れるような外交手腕を、日本が持っていればこうやってあげつらう必要もないが、日本の外務省の能力や思考を考えれば、適当に距離を持って付き合うという今の状況は決して悪くはない。「友好」の名の下に、中国に国力を吸い取られるようなことだけは勘弁願いたい。

国民集会 (7/20)
 9月17日に、九段会館で「緊急国民集会」が行われるそうです。私は仕事などのために行けそうにはないが、その模様については実際に行った人のサイトを紹介しつつお伝えしたい。

中絶 (7/20)
朝日新聞1面に載っていた記事。

中絶胎児を「一般ごみ」

横浜市内の産婦人科クリニックで、妊娠12週以上の中絶胎児を一般ごみとして捨てていたことがわかった。法律で火葬・埋葬することになっているが、一般ごみに紛れ込ませるために細かく切っていたという。12週以上の中絶を受け付けなくなった2年ほど前にやめたが、12週未満の胎児や胎盤については、朝日新聞が最近指摘するまで一般ごみとして捨て続けており、廃棄物処理法違反の疑いが強い。中絶という繊細な問題の陰で胎児の扱いに関する論議は深まっておらず、同種の問題を抱えた医療機関は少なくないとみられる。


 中絶胎児を一般ゴミにするというのも非常識と思うが(法的にも倫理的にも)、さらにそのために細かく切っていたというのは何ともはや…。

 ただ、よく考えてみると、火葬することにあっているということは、胎児を人間として認めているということになる。ならば堕胎は合法的な殺人ということだ。伊勢佐木クリニックの行為について違和感・嫌悪感を感じるのは確かだが、堕胎という行為自体の問題についても考えさせられる。堕胎が殺人でないなら、一般ゴミ(或いは医療廃棄物)として処理することも妥当と考えねばならない。

 個人的には、中絶は殺人。堕胎の様子を映像で見たことがあるが、胎児でも必死で抵抗するのを見ると、いくら意識や感覚は希薄だろうといっても、ちとつらいわな。レイプで子供が出来てしまうというケースもあるから、中絶自体を否定する気はないが。
 中絶する人には、無条件で堕胎の様子を超音波で見せる。おろした子供の遺体を中絶依頼した人間に渡してあとのことは彼女らに任せる。(やむを得ない事情の人以外は)これくらいやってもいいんじゃないか、平気で妊娠・中絶を繰り返すようなゴミ女・ゴミ男どもには。


J氏の決意 (7/19)
 ジェンキンスさんの「(脱走罪などの訴追問題について)私はそのリスクを引き受ける。家族が一緒に暮らすことが重要だ」という言葉。この決意を私たちは待っていたし、その決断に対して敬意を表したい。
 共同通信の記事
 このニュースは歓迎すべきものだが、一方で私の中に別の懸念が生まれた。で、下に続く。

J氏の病気 (7/19)
 ジェンキンス氏の問題に関して「司法取引」という単語が出てきている。J氏が自らの持っている北朝鮮の情報をすべて話せば、罪を軽減する、ということだ。日本にはなじみのない制度だが、アメリカでは殆どの裁判で用いられているらしい。

 40年もの間北朝鮮に住んでいたJ氏は、北朝鮮の多くを知っているだろう。だがここで疑問が出る。それほど情報を持っているJ氏を、なぜ北朝鮮は引き渡したのか。国内情報が漏れることによる危険性は、蓮池さんたちよりもJ氏の方が高い。J氏の場合、アメリカに直接情報が届くからだ。

 二つの可能性が推測できる。一つは、J氏がそれほど有用な情報を持っていないこと。二つ目は、J氏が情報を話さない(話せない)こと。
 後者の場合、「北朝鮮で受けた手術の術後経過が良くない」というニュースが気になってくる。J氏を日本に返すことを前提にして、わざといい加減な手術を施したのではないか、と。病状が悪い間はアメリカも厳しい事情聴取は出来まいと考え、病状を故意に悪化させたのではないか。或いは、故意ではなくとも病状が悪いからJ氏を解放したのかも知れない。いずれにせよ、こうした推測を元に考えれば、J氏の体調はかなり厳しい状況にあるのだろうし、ゆえにJ氏の病状回復は北朝鮮の意思をくじくことになる。

 勿論これはただの推測、さらに言えば妄想に過ぎない。北朝鮮がどこまで物事を考えているのか、北朝鮮政府がどこまで頭を働かせられるか、はっきりと分からないからだ。さらに、J氏の術後経過が悪いのは、単に北朝鮮の医療水準が低いからだというのも確かだろうし。曽我さんのことやJ氏のことを考えれば、このような推測は外れている方がいいとも思う。
 いちばんいいのは、J氏の病気が……であることなのだが。


中国の侵略 (7/18)
 近頃中国の測量船が沖ノ鳥島に頻繁に出没している。
 11日午前11時ごろ、日本最南端の沖ノ鳥島の南西約350キロにある日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国海軍の測量艦「南調411」が航行しているのを海上自衛隊のP3C哨戒機が見つけた。測量艦は6日から同海域で断続的に確認されている。海上幕僚監部によると、同測量艦はワイヤを下ろしており、海洋調査をしているとみられる。排水量や最大速力は不明。
http://www.sankei.co.jp/news/040711/kok070.htm

 測量船からはじまって最終的には実効支配まで行おうとするのは、西沙、南沙で実証されている。中国の横暴については、以下のサイトで丁寧に説明されているので、ご覧になっていただきたい。

「中国の“侵食”10年」
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20040516/mng_____tokuho__000.shtml

 一部のマスコミしか報道しないのは腹立たしきことなり。主権意識に関して鈍感すぎだ。

Tough Boy (7/18)
 イタリアのHIGHLORDとかいうメロスピバンドが、TOM☆CATの「TOUGH BOY」をカヴァーしていたことを今更ながら知った。北斗の拳2のOP曲ですな。試聴できたのだが、やはり「カヴァーはオリジナルを越えられない」法則を受け継いでいる。というか、歌ヘタ。
 元祖の方は、確かに今からすれば古臭いタイプの曲となるのだろうが、でもかっこいいんだよなぁ、こういう分かりやすいHR。名曲だわ。

土管 (7/18)
 本紙夕刊漫画「サンワリ君」でユーモアたっぷりに世相を風刺し続けた漫画家、鈴木義司(すずき・よしじ)氏が17日午後2時45分、悪性リンパしゅのため、東京都港区の慈恵医大附属病院で死去した。75歳だった。家族のみで密葬を行う。喪主は妻、英子さん。(読売新聞)
[記事全文]

 うちらの年代以上だと、「お笑いマンガ道場」は記憶に残る名番組のはずだ。その中で、富永一郎に土管に住んでいるように描かれていたのが鈴木義司氏。

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    >-    ,y ―――― |  |                              |  |      )  
     「`-! T〈 `        .|  |                              |  | ̄ ^ー
                     |  |――――――――――――――――――|  |
                  ―                           ―
 一見失礼かも知れないが、私はこのお馴染みの絵(のAA)で死を悼みたい。
 横山光輝、いかりや長介、鈴木義司。昭和は遠くなりにけり。


迷走にしか見えぬ (7/16)
 1リーグ制の方向でまとまっていたかと思えば、星野仙一の反論に阪神久万オーナーが靡き、さらに他のオーナーも同調、セ・リーグでナベツネに賛同する者は独りもいないという状況に。記事

 確かに一週間前は、全員1リーグ制に賛成だったはずだが…なんか定見が無くてコウモリにしか見えない。1リーグになると巨人戦が減って減収になるけど、はじめはなかなか文句が言えなかった、だが久万が文句言ったから自分も…て感じか。

ジェンキンズ氏来日 (7/16)
 今回政府はちゃんと仕事をしているようだ。これには素直に敬意を表す。
 「ジェンキンス氏、18日にも来日 政府、早期実現優先 」
 
 あとはアメリカの対応の問題だが、国務省バウチャー報道官は「日米地位協定で、我が国にはジェンキンス軍曹の身柄拘束を要請する権利があり、(彼が日本国内に入り)その法的な機会を得た時、身柄拘束を要請する意向だ」と述べた。厳しい態度で臨むかのようだが、「我々は、病気治療のために日本政府が同氏の来日準備をしていることは理解する」とも述べており、おそらく現在、対応については日米で協議をしている段階なのだろう。入院中は訴追を控える、と言う話も出てきているらしい。ジェンキンス氏が病気の間は訴追されず、大統領選後に恩赦…というシナリオが曖昧だが見えてきた。
 外見上は元気でタバコも吸えるジェンキンス氏だが、彼は病気なのだ。アメリカには人道的配慮をお願いしたい。(賢い方なら何を言わんとしているかお分かりだろう)


 一方、こんな記事も出ている。
曽我さん一家の「早期帰国」に困惑 インドネシアなど
 朝日の記事だが、日本がジェンキンス氏の早期帰国を決めたことについて、「北朝鮮とも協議を…」と困惑しているという話。だがそこは朝日の記事、実際はこういうことらしい。

 北朝鮮側が拉致被害者曽我ひとみさんの夫ジェンキンスさんとの面会を求めている問題で、北朝鮮当局者が日本政府関係者に「ジェンキンス氏と会わせないのなら、日本行きを白紙に戻す」と強硬に抗議していることが15日分かった。
 北朝鮮はこのほど、インドネシア政府を通じても日本大使館に申し入れた。間に挟まれた形のインドネシア側は外交関係のある北朝鮮との関係に影響を与えかねないとして、憂慮の念を非公式に日本側に伝えた。
 日本政府は18日にも曽我さん一家を帰国・来日させる方向で調整しているが、ジェンキンスさんの早期帰国方針は、治療目的に加え北朝鮮の強硬姿勢が背景にあるとの見方が出ている。


 元のソースが消えていたので共同の記事をそのまま引用。要するに北朝鮮が難癖を付けてきたんでインドネシアも困っている、と。「ジェンキンス氏は日本に戻るべきだ」とか分かった風なことを行っていた北朝鮮だが、馬脚を現したようだ。

 監視員を排除せよ…という私たちの願いは叶っていると見るべきで、これは政府の対応に評価をせねばなるまい。ただ、この問題に拉致問題を収束させてしまうようではいけない。拉致被害者は何百人もいるのだから。

 しかし、ジェンキンス氏が「脱走兵」というのはもう確定なのだろうか。彼も北朝鮮に拉致されたという可能性はないのか。別の言い方をすれば、軍法会議で有罪を喰らうほどに彼の脱走の証拠はそろっているのか。TVなどでは「米軍に拘束→有罪」という図式を作り上げているが、ちゃんと裁判をやっても有罪にならない可能性の方が高くないと思われるのだが、どうだろう。


白氏、民団へ (7/15)
 どこの国の国会議員でしょう。

「地方参政権」へ邁進 初当選の白真勲氏(04.7.14) 2004-07-14
民団中央を訪れ表明

 11日に実施された参院選挙で、民主党比例区から立候補した白しんくん(真勲)氏が当選を果たした。
 初の立候補で20万3千票以上を獲得し、個人票でも22位につけた白氏は12日、あいさつのため民団中央本部を訪れ、呂健二副団長らと懇談、この間の声援に対して謝意を表した。
 白氏は「これからがスタート。在日に勇気と希望、元気を与えたい。在日も韓国系日本人も結集し、みんなの力で地方参政権を獲得しよう」とアピールした。
 呂副団長は「在日という出自を明らかにして選挙に臨み、拉致問題などの逆風も懸念されたが、見事当選を果たした」と激励しながら、「ねじを巻き直して在日の参政権運動にともに邁進しよう」と協力を求めた。
 白氏は在日韓国婦人会が主催する東北(1日)と関東(9日)地区の研修会をはじめ、東京、大阪など各地の街頭でも精力的に支持を訴えた。「日韓の友好関係は大事だ」と握手を求める有権者が多く、好感触をつかんでいたという。


http://mindan.org/sidemenu/sm_sansei_view.php?newsid=3185&subpage=32

 日本の国会議員は何のためにあるか。当然、日本のため、日本国民のために存在するものだ。しかし、白氏は在日のために政治活動しようとしている。在日は日本の恩恵を受けつつも日本国籍を取ろうとはせず、かといって本国政府に何かを要求するというわけでもない。例えば戦後補償の問題は本来韓国政府に対して要求するべきものだし、参政権もまずは本国に対して要求するものだ。本来やるべきことをやらずに日本にばかり要求するような団体に、白氏は支持を求め謝意を示している。反日活動に手を染めますと宣言したわけだ。
 はっきりしておかねばならない。民団は、日本国民の組織ではない。また、日本国民の組織でなくとも日本の利益のために動く団体なら良いのだが、彼らは反日団体だ。このような組織が日本の政治にコミットすることは危険極まりない。現在日本は北朝鮮と戦争中(と言って良いだろう)であり、韓国はその北朝鮮に取り込まれようとしているのが現実だ。

 このようなことを書くと、「民族差別」とか「右翼」とか言う人がいるのだが、アメリカの日系人を含め、世界各国の移民系国民がどのようにして政治に参加しようとしてきたか知っておかねばならないし、世界各国で外国人参政権がどう扱われているかを知らねばならない。移民は戦争に参加し血を流して忠誠を示すことで参政権を手に入れ、外国人は基本的に居住国の参政権は持たない。居住国への忠誠も示さずに権利だけ貪ろうとする組織に、なぜ同情しなければならないのか、教えて欲しい。

ワーワーサッカー (7/15)
 昨日サッカー五輪代表の試合を見た。五輪代表への関心は薄いので、彼らの戦いぶりは初めて見たのだが、元からあんなにグダグダでした?スペースは巧く作れてないし、味方が取り囲まれてるのにそばで棒立ちしていたり、連携取れずにパスが繋がらなかったり、見ていて凄く眠くなる試合だった。唯一興奮できたのは、曽ヶ端がポロリした場面だけ。オーバーエイジなのに足を引っ張るたぁ、Jリーグの試合で捕ったボールをなぜか自分のゴールに向かって投げて自爆した某氏並のおもしろさ。


民主党に責任感を望む (7/14)
 数日前に書いたように、選挙結果を受けてやっぱりはしゃいでいます、ここ
 「終わりの始まり」なんてここ2年ほど、何回使われたフレーズか…。

 産経のwebにこんな記事が出ていた(既にリンク切れになっているので、保存していた文面のみ)。
「年金」民主にジレンマ 3党合意対応は 「破棄」貫けば与党ペースに
 岡田克也代表は同日の会見で「与党である程度方向性を出してもらわないと話し合いにならない」と強調。「三党合意は中長期改革。政府の年金法の実施の問題が(先に)くる。これを飛び越え抜本改革の話に入るのは違う」と、年金法廃止法案を臨時国会に提出する考えを改めて示した。「国民が政府・与党の年金改革に『ノー』を突きつけたのに、ここで与党に頭を下げたら、妥協との批判を浴びかねない」(幹部)との判断だ。
 ただ、民主党側に合意破棄後のシナリオがあるわけではない。「与党を引き込まなければ、抜本改革は絵空事になる」(中堅議員)「(三党合意にある)平成十九年三月までに結論を出すとの約束もなくなる」(別の幹部)との現実的判断や、「消費税引き上げや納税者番号制導入など厳しい課題から逃げている印象を有権者に持たれてはならない」(ベテラン議員)との見方もある。
 与党側は三党合意に基づく協議を促す一方で、公明党・神崎武法代表が「どうしても応じないなら、与党だけで年金一元化問題を含めた議論をしないといけない」と発言。民主党の焦りを誘っているのも事実だ。
 民主党執行部には「選挙中の言い方と、これからの対応は別に考えなければならない」との声が出はじめている。参院選で示された民主党への期待と「現実」をどう調和させるかが年金改革論議を左右することになる。


 合意破棄後のシナリオがあるわけではないとか、「選挙中の言い方とこれからの対応は別に考えなければならない」とか、民主党の無責任ぶりが出ている。さすがに衆院選の時のマニフェストを選挙後にチャラにした党。公約へのいい加減ぶりは自民党以上ではないか。こういうことを言っているから、せっかく選挙で勝ってもその勢いを保てない。

 朝日の記事によれば、首相に続投を希望・容認する人は56%。有権者は、民主党にまだ任せようとは思い切れていない。小泉首相の後継者となるべき人間をまだ見出せておらず、民主党に受け皿となる能力を期待している。だからなおのこと、もういい加減なことは許されない。今ここで力を蓄えていかねば、万年野党の社会党のようになってしまう。

投票所での本人確認 (7/14)
 選挙に行った人は分かると思うが、投票所での本人確認のずさんさはかなり問題じゃなかろうか。身分証明のために例えば免許証などの提示を求めることもない。確かに免許を持たない人もいるし、お年寄りだと身分証明に必要な物を忘れる可能性は高いし、煩雑な投票システムだと投票率がさらに下がる可能性がある。

 岐阜県御嵩町で、選挙権を持たない外国人が期日前投票をした、という事件があった。新聞記事だと「通名を使って…」とあったので、おそらく在日朝鮮人だろう。御嵩町と言えば産廃問題で町長が刺されたことで有名(こんなことで有名になるのはアレだが)な町だが、上水道建設まで申し出て産廃を導入しようと躍起になっていた業者は北朝鮮系だったと聞く。かつて亜炭坑があったため、朝鮮系の人間が数%おり、それ系の業者もあるのだという。(ちなみに外国人に地方参政権があれば、御嵩町には産廃が作られていたかも知れないですな)
 
 投票所での身分確認がずさんだと、参政権を持たない外国人、とりわけ日本人と見分けの付かない者が違法投票をするということが現実に起こった。外国人でなくとも、人の投票用紙で投票する日本人がいるかも知れないし、これから出てくるかも知れない。

 私は個人的には、投票率よりも投票の安全性の方が重要だと考える。


マスコミの選挙戦 (7/13)
 はっきり言ってしまえば、マスコミに操作された参院選だった。

 年金法案の強行採決、小泉首相の「人生いろいろ」発言を、マスコミは何度と無く取り上げ、テレビで何度も映像を流した。一方で、民主党が3党合意を反故にしたことや、岡田民主党党首が官僚時代に親父の会社の役員になるという公務員兼職規定違反をしでかしていたり、その辺りについてはほとんど報道無し。民主・公明・社民・共産は外国人参政権に賛成していることも報道せず。自民に関しては「利権団体の組織票」に言及するが、民主党も労組や日教組や立正校正会が動員されていたことには目を瞑る。
 逆に自民不利のことでも、民主党の中の憲法改正論や日米同盟重視の考えについてはあまり報道しないし、自民党の売名・売国議員(例えば5.22訪朝とその語のテレビ出演でアホ晒した山崎とか)についても報道しない。
 辻本やムネヲの立候補も、執行猶予中だったり公判中だったりの人間が当選しないなんて当然の話で、こんなものを選挙戦の話題などにすべきではなかった。しかしマスコミは選挙後までこのアホどもの選挙戦について報道している。

 選挙前のマスコミの報道を思い出して欲しい。各党の政策についてきちんと説明をしていたマスコミがいたか。小泉首相らの発言の枝葉末節を取り上げて面白おかしくあげつらうのみ。日本がどの方向へ動くべきなのか、各政党はどのような理念で政策を決定しているのか、選挙の全体像を伝えた報道はなかった。

 私の考える選挙の争点が、一般人と違う…そう言えばそうかも知れない。しかし、本当にみんなの関心は年金だけだっのか。50代以上の人間は、年金についてそれほど心配していないはず。むしろ、若くて年金の恩恵を受けられないような人間に年金以外の争点を見いだそうとする人は多くないか。マスコミに煽られて年金を争点だと思いこんでいる人がかなりいるように見えてならない。
 勿論、年金も大事な問題だ。しかし、採決方法や議員個人の年金問題よりも、年金制度全体を俯瞰するような報道でなければならない。社会保険庁長官に損保ジャパンの人間が就任したが、損保ジャパンが計算違いの保険を販売中止にしたという報道はほとんど目にしなかった(朝日新聞は出していたな)。民主党の年金一元化の案についての具体的な追求報道もなかった。

自民党破壊 (7/13)
こんなものを見つけた。
自民派閥別勢力
       改選  当選
 橋本派  19   11
 森派    6   12
 亀井派  11   7

利権の温床たる橋本派はボロボロ。一応、小泉首相の公約通りに自民党はブッ壊れてます。ただ、小泉首相が退陣した後の選挙はまともに戦えない状況でしょうけど。

WMD (7/13)
 クルド人を大量虐殺したフセイン自身が大量破壊兵器だった、って考え方はダメですかねぇ?


参院選 (7/12)
 今回の参院選。昨日までの参議院勢力は以下の通り。
改選現有
自50(33+17) 民・新緑39(24+15) 公10(3+7) 共15(7+8) 社・護憲2(0+2) 無の会4(3+1)
みどり2(2+0) 無所属2(2+0) なお、無所属のうち、副議長1  欠員2・・・鹿児島県2(両方とも自民) 計126(76+50)

非改選現有
自65(44+21) 民・新緑33(21+12) 公13(5+8) 共5(1+4) 社・護憲3(0+3) 無の会0
みどり0 無所属2(2+0) なお、無所属のうち、議長1 計121(73+48)


で、今回の選挙結果。
【時事通信社調べ】(4時00分現在)
    
獲得議席 選挙区 比 例 非改選 新勢力 改選前勢力
自 民   49  34  15  66 115  116 
民 主   50  31  19  32  82   70 
公 明   11   3   8  13  24   23 
共 産    4   0   4   5   9   20 
社 民    2   0   2   3   5    5 
無の会    0   0   0   0   0    4 
諸 派    0   0   0   0   0    1 
無所属    5   5   −   2   7    6 
合 計  121  73  48 121 242  245 
                       (欠員  2)


 結果としては、民主勝利、共産惨敗、自民苦戦、ですな。
 自民支持者が民主に入れたり、共産へ前回入れた人が自民に入れたりとねじれてはいるが、結果的に共産の議席を民主が奪ったことになり、与党の議席数と野党の議席数は全く変わっていない。自民党への牽制をしつつしかし民主党に政権は渡らない…と、理想的と言えば理想的な結果かも知れない。

 総体としては悪くない結果だが、個々に見ればまた見方も変わる。
 増元照明氏が落選。ただ独り、国の主権を争点に戦われたが、議席は得られなかった。彼の声は議席にならずとも人々の心に届いたのであろうか。増元さん、お疲れさまでした。
 辻本・ムネヲ落選は喜ばしいが、ちょっと辻本は票を獲得しすぎ。大阪府民の方々、冗談が過ぎます゚∀゚)
 テロミュージシャン喜納は当選してしまった。このような男を比例区として出す民主党に何が期待できるのか。西村氏や比較的まともな前原氏などは分離して新たな保守良識の政党を作って欲しい。


 ちなみに、テレビ東京は出口調査での議席予測が実際の議席数とピッタリでした。

やっぱ公明党が鍵 (7/12)
 なんやかんやで、公明がキャスティングボートを握っていることが再確認された選挙だった。創価学会の動きがなければ、自民党はもっと議席を減らしていただろう。自民の単独過半数、或いは逆に民主党の単独過半数という状況にならねば、公明党の存在は大きいままだろう。しかし、どちらも単独過半数を取らせたいほどにまともな政党、というわけではない。自民単独政権でまた利権どっぷりになられても困るし、民主単独政権で外国人参政権認められたらもっと困るし。

 政党の構成が、政策と完全に一致していないってのが投票を難しくしている要因。勿論、すべての政策を合致させた政党が存在し得ないのは分かっているが。で、一つの党に支持が集まると言うことはなく、選挙の度に優秀な組織動員力を誇る公明党がありがたがられると。
 構造改革とか主権問題とかも大事だが、公明党がなくても存在しうる政権与党というのもかなり必要性に迫られた物であるように思う。池田党が発言力を強めることほど日本にとって不幸なことはなかろうて。

1票の格差 (7/12)
 鳥取の有権者数は約49万人で、定数は1。
 東京の有権者数は約990万人で、定数は4。定数1あたり有権者数は247万人。格差は5倍以上。
 選挙結果以前に、そのルール自体を批判することが可能な状況。これも何とかしてほしいものです。

マスコミがはしゃぐか (7/12)
 マスコミによるネガティヴキャンペーンで、民主党が議席をのばすのは当然と言えば当然の結果とも言える。あとは、これに勘違いしたマスコミが、また「世論をリードできる」と思いこんでさらなる無茶をやらかさないかどうか、監視する必要がある。
 てか、人の井戸端政談は眉唾で聞くのに、なぜにテレビの話は鵜呑みにするのか、ってことですわ。


意見の異なる者は許さぬが己の主張は無条件の輩 (7/11)
 石原慎太郎知事が乗っていた公用車が蹴られた事件。

 7日午後3時55分ごろ、東京都国立市の一橋大学西キャンパスで、講演に 訪れた石原慎太郎知事の公用車が学生ら約10人に取り囲まれそうになり、警備していた立川署員や大学職員ともみあいになった。
 1人の男が知事の乗った車の左後部ドアをけった。男は知事来訪に抗議する集会で演説し、署員が器物損壊容疑で逮捕した。


 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040709-00003090-mai-soci

 で、こんなものまで発見。
http://www1.jca.apc.org/aml/200407/40345.html
 みなさんにお願いがあります。
 7月7日夕方、石原都知事の一橋大学来校に対抗して取り組まれた「石原慎太郎はいらない」七夕祭において、石原慎太郎都知事に抗議していた1名が警視庁・立川署によって逮捕されました。彼のからだは今なお立川署に拘禁され続けています。
 その場で仲間たちは緊急に救援活動を開始しました。私たちは即座に彼を釈放するように求めています。

 7月9日、午後6時 立川駅北口広場集合で、監禁されている仲間への激励行動を行いたいと思います。ぜひとも多くのみなさんにお集まりいただきたい。

 慎太郎弾圧を許さない救援会
 連絡先:070-5553-7179


 思想がどうだ、言論の自由がどうだという以前に、人の車を蹴ってへこませたら取り押さえられるのは当たり前。自分の意見を訴えるためなら人の車をボコボコにしてもかまわない、なんて理屈は普通は通らんわな。しかしそれが通ってしまうのが、こういうバカの理屈で。私が市民団体を生ゴミのように思っているのはこういう部分。こういうバカが「軍隊は憲法違反」とか「平和を守れ」とか言うから、嗤うしかない。己が暴力主義者、ていうか犯罪者じゃないか。
 こういう意見に対する反論を聞いてみたい。

曽我さんの再会に思う (7/11)
 曽我さん一家がインドネシアで再会。曽我さん個人を思えば、非常にめでたいことで、それは素直に歓迎せねばなるまい。しかし、これとてもっと前に実現しているべき話だったわけだし、10人の拉致被害者やその他何百人という失踪者の安否が未だに分からない状況で、拉致問題総体としてはまだまだ喜べる段階ではない。勿論、国交正常化交渉の再開とか、食料援助や経済援助なんて実現させる段階ではない。

 そういった考えを巡らせると、小泉首相の拉致への取り組み方には非常に不満がある。彼の手によって進展があったのは確かだが、まだまだ十分な進展とは言えない。ましてや、5.22の訪朝のように北朝鮮の意に添う部分の多いやり方では、金正日にいいように操られるだけ。あんまり北朝鮮に肩入れするとアメリカからも呆れられるぞ。

 しかし、小泉首相以外に拉致問題を進展させられる人間は、そして首相になりうる立場にある人は…と考えると、指を折ることが出来ないのがまたもどかしい話。平沼赳夫氏なら…とは思うが、拉致に関心を持っている人以外の中での知名度はどうだろうか。てか、小泉退陣となった場合は、自民党から首相が出せるのかについても、不安が出てくる。
 現状では小泉首相を支持しつつ、しっかり行動するように声を上げ続けるより無いのでは無かろうか。やたら小泉批判ばかりするのも、思考停止のアホに見えるわけで。他に選択肢があるのなら教えて欲しい。左巻き団体がいつも使うような、理想主義的な空想論ではなくてね。「小泉のやり方では日本の自立は保てない」というのは正論だが、ならば他の人間や党でどういう選択肢があり得るのか、示さなければ机上の空論。ましてや民主党の応援に回るような勝谷誠彦のような人間は本当に拉致問題とかを真剣に考えているのか。

 話が逸れたが、要するに問題の全体を包括的に眺めれば、(曽我さんには悪いが)今回の再会は一つの通過点でしかなく、しかもそれはもっと前に通過していなければならなかった点ということ。具体的には、特定失踪者の情報提供を早期に実現させることがまず第一歩。国交正常化交渉とか援助はその後の話だ。

訴追 (7/11)
 ジェンキンスさんの訴追に関していろいろ意見が出ているのをテレビなどで見るが、規律の厳しい軍隊にあって「訴追免除」なんてあり得る話なのか?訴追後、裁判の過程において無罪とか赦免とかはあるだろうが、裁判自体を行わないってのは無理じゃなかろうか。軍隊の規律ってのはそういうものじゃないかな。

監視を監視せよ (7/11)
 マスコミが追いかけるべきは、曽我さんではなく、ジェンキンス氏にくっついてきた北朝鮮の輩。「曽我さんは〜をつくって食べさせました」とか「今日は〜に外出しました」とか、しょうもない報道したら罵倒してやる。


球界再編 (7/9)
 ナベツネの年齢を考えれば、彼の強権を利用した改革を今の内にやっておいて、それが軌道に乗る頃には…という考え方もできるな。無能経営者の球団をゲシゲシ潰していただこう。
 プロ野球労組会長の古田が「ストも辞さず」とか言っているらしいが、そんなことをやって、近鉄・オリックス・ロッテが生き残ることはプラスなんだろうか。近鉄・オリックスが合併して四国に本拠地を、ロッテと西武あたりが合併して東北に、ヤクルトか横浜が北陸方面に行けば、全国各地に野球チームができて、ちょうどいいんでないか?

関東:巨人・横浜
関西:阪神
東北:ロッテ・西武
北海道:日本ハム
北陸:ヤクルト
東海:中日
中国:広島
四国:近鉄・オリックス
九州:ダイエー

 場合によっては、横浜とヤクルトをどこかに吸収させて8チームでもいい。

選挙はあさって (7/9)
 選挙直前。明日はHP更新ができないと思うので、今日私の感覚を述べておく。

自民党
 小泉首相の口先や行動の軽さには辟易しているし、拉致問題の解決にどれだけ本気なのかもかなり疑問。しかし、彼以上に拉致問題を進展させられる政治家が他党にいるのかも疑問だし、彼の手によって自民党の派閥は軒並み機能不全にさせられたのは事実。

民主党
 自民党との年金法案についての合意を反故にしたり、日の丸・君が代に反対する党首を擁したり、外国人参政権に積極的だったり、中国・韓国に媚びる政治姿勢だったり、牛歩戦術を採ったり、具体的な年金プランが出ていなかったり、問題点は山積み。二大政党制への期待はあれど、未だ受け皿として信用できる状態にはなっていない。与党に反対するのはいいが、満足できる対案を出していないのは大きなマイナス。

公明党
 カルトがバックにいて、なおかつそのトップがアレのために在日参政権に積極的な党。政策内容も信者受けしそうな物を並べ、共産党のようなきれいごと政党だが、なまじ実現させられる権力を有しているから共産党より始末が悪い。

共産党
 相変わらず憲法堅持、自衛隊派遣反対。具体的に「ならばどうするのか」という意見はなし。あっても、現実不可能な物ばかり。自民党への批判を表すために投票するのはアリかも。民主党に入れて下手に躍進されても面倒なことになるしな。

維新政党・新風
 右翼的政策の党。左巻きに反発を覚える人間には心地よい政策が並ぶが、ちょっと様子見。やけに大衆受けするような政党は逆に怖い。

選挙区
 東京の増元氏の当選と大阪の辻本氏の落選を、というか当地の選挙民の良心を心から期待する。

社民党
 まだいたの?

発火車 (7/9)
 三菱車の車両火災が多発している。しかし、三菱の問題が明らかになった後でやたらに増えた印象。三菱の問題なら、昔から車両火災はバンバン起きていたはず。
 で、車両火災の件数を調べてみた。平成14年のデータだが、1年で7785件。
http://www.fdma.go.jp/html/hakusho/h15/html/15111530.html
 1日当たりでは200件ほど。三菱に限らず、今日もどこかでどこかの車が火を噴いている。三菱を擁護する気はないが、こと車両火災に関して言えば、三菱の車両火災がたまたま目立ってしまっている状況(てかマスコミが煽っているだけか)で、三菱に責任がある物ばかりではないように思われる。

 まぁ火のないところに煙は立たず、三菱車は燃えるというイメージも、三菱に責任の多くは帰せられるべきだろうが。


クレーマー (7/8)
 麻木久仁子が「冬のソナタ」に対し「純粋っていうか、まどろっこしくてもう…」と発言し、怒った中年女性からの抗議電話が日テレに殺到したらしい。
 今回抗議電話をしたバカは、拉致被害者家族が帰ってきた日に、冬ソナが放送中止になったことに抗議したバカとほぼ同一人なんですかね。総連の婦人部(?)の総動員とかじゃないのか?もしかしたらあの公称1000万人の信者を持つあの団体の婦人部とか。とりあえず、大したことない批判に対してかようなまでに過剰な反応、というのが一般人とは違う人種のような気がしてな。

工作活動 (7/8)
 安倍幹事長が街頭演説で、再び「北朝鮮のマスコミへの工作」について言及。
http://www.asahi.com/politics/update/0707/006.html
安倍幹事長「北朝鮮が新聞、テレビに工作」 根拠示さず

 例えば、朝鮮新報の寄稿料は1本100万円らしいし、講演料も50万以上で、朝鮮よりの発言をすれば金がたくさん入るという仕組み。これも工作活動の一つと言えましょうか。あと分かりやすいところでは、朝鮮に批判的な放送がされると、若い衆を総動員して抗議ファックスやメールや電話をしまくるとか。地方の裁判所で訴訟を起こすという技もある。お金もたくさん乱れ飛んでいるでしょう。

 北朝鮮の工作活動、実感がわきづらいかもしれないが、工作活動のメッカ韓国を見るとその効果は恐ろしいまでに認識できる。北朝鮮が侵攻してきて、米軍が韓国存亡の危機を救ったという歴史的事実があるというのに、韓国の世論調査で「嫌いな国」や「脅威に感じる国」といえばアメリカがトップになってしまっている。北朝鮮シンパの前・現大統領の元で、韓国世論はほぼ完全に北朝鮮に掌握されてしまっている。
 日本がこうならないとは言い切れない。

 さらには、その洗脳された韓国の人間が、日本のマスコミで力を持っているというのも怖い。 
 報道STATION -特集-
 報ステに韓国人ディレクターがいるという事実。普通の番組なら外国人ディレクターがいても「あ、そう」で済むが、番組内容なんかを考えると、「あ、そう」では済ましづらいところ。韓国での反米論調と重なる報道姿勢だし。


 こういう話題に関しては、「陰謀論」に陥ってしまうきらいもあるが(私は陰謀論好きだけど)、知らず知らずの内に誘導されている危険性を考えれば、過剰に警戒してもしすぎということはあるまい。


ギャップ (7/7)
 普段清楚なイメージをした女性が裸でなくとも露出の高い服を着ていたりするとドキリとするもの。しかし、逆に普段露出の高い女性が普通に服を着ている姿というのもドキリとするもの……と、昨日深夜番組で及川奈央が出ているのを見て思った。彼女の場合、普段は露出が高いどころか素っ裸でアレしたりコレしたりしているのだが。

朝日叩きの真意 (7/7)
 私に関して朝日嫌いというイメージが固まっているとは思われますが、深代惇郎とか辰野和夫の書いた天声人語は好きですし、情報源としては有用だということは認めています。社説や投稿欄の偏りが酷いというだけで。

 以前にも書いたような気がしますが、日本の問題点の一つに左翼思想の不健全さというのがあると私は認識しています。調べれば調べるほどに、消去法で保守勢力に肩入れせざるを得ない。日本の革新勢力の言い分は、多くが荒唐無稽な理想論・感情論。自民党に批判的ではあっても、他の政党にはとても投票できないような状況。
 二大政党制の利点は、保守と革新を交互に政権に就かせることによるバランス取りと、政権交代による利権の消滅あたりだと思いますが、革新側の意見が到底まともと言えないために、そういう状況にもっていくことができない。まともなサヨク論調が存在しないことが日本の不幸だ、と感じているのです。

 言ってみれば、サヨク論者に影響力の強い朝日新聞に「まともな新聞社になれ」と期待を込めているわけです。「バカにつける薬はない」と諦めがちな昨今ですが、しかし革新勢力が健全な状態で存在することは必ず日本のプラスになります。朝日新聞への批判が高まり、それを朝日が真摯に受け入れる日を期待しています。


 まぁ、私が朝日などを幾分「笑いの対象」と捉えているのも否めない事実ですけど。

警察庁長官狙撃事件 (7/7)
 国松警察庁長官狙撃事件に関し、警視庁元巡査長やオウムの元幹部が逮捕された。
 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040707-00000001-yom-soci

 オウムと北朝鮮の繋がりはもはや公然の事実と言って良いだろうが、今回の逮捕は意外と大きな意味を持つのではないかと思われる。

 楽観的に考えれば、北朝鮮との関係が変化する中で、北朝鮮に気兼ねなく狙撃事件の解明を行う状況になったということ。当時の国家公安委員長たる野中広務=北朝鮮のスパイの影響力がなくなり、北朝鮮へ強硬な姿勢をとる基盤ができたと。

 悲観的に考えれば、北朝鮮との国交正常化に絡み、北朝鮮と何らかの取引があったのではないかという推測。狙撃事件を解明する代わりに、なにか北朝鮮を利する動きをとると。或いは、表面上北朝鮮と無関係ということにして幕引きしようとしているのか。それなら北朝鮮は喜ぶわな。

 勿論、操作を進めるのに今まで時間がかかった、という当然の思考も捨てるわけにはいかない。だが、今頃になって…という感覚が強く、何か裏があるのではないか…と勘ぐりたくなる。前者の推測の方向なら良いが、後者だった場合は、これまでの北朝鮮利権が別の人間に移っただけのことで、「また日本を売るのか」と暗澹たる気分になる。注視しておきたい事案だ。


 ちなみに当時の内閣はこんなメンバー。
総理:村山富市  外務:河野洋平  通商産業:橋本龍太郎
運輸:亀井静香  国家公安委員長:野中広務  科学技術庁長官:田中真紀子

 マンガみたい。


在日の選挙権 (7/6)
http://www.mindan.org/shinbun/news_bk_view.php?page=2&subpage=772&corner=2
 長い年月を費やして民団は、地方参政権運動を展開してきたが、いまだに実現していない。
 残念でならない。参政権は納税の義務を負うわれわれとしては、当然の権利だ。
 地方自治体の意見書採択率は47%で、人口比率からすると実に78%にのぼり、もし世論調査をするとしたら、人口比率程度の割合になるのではないかと推測される。このような状況のなかで、国会で立法化されない理由ははっきりしている。
 自民党が反対するからだ。政権政党が自民党である限り、恐らくこの問題はクリアできないとみて、運動方針を転換する必要があるのではと思う。
 自民党を除く他の政党は賛成しており、公明党もこの問題で頑張っているが、自民党の強い反対に押し切られ、最近は影をひそめている。
 そこで、民主党に政権をとってもらい、民主党の政権下でこの問題を解決していただくのが早道だと思う。
 民主党のマニフェストにも永住外国人の地方参政権付与については賛成している。昨年11月の衆議院選挙で破れたものの、議席を増やし善戦している。
 民主党の政権獲得まであと一歩だ。来る7月11日の参議院選挙がある。地方参政権獲得運動の一環として、民主党を総力をあげて応援しようではないか。
 われわれ外国籍の者は、政治献金は公職選挙法に触れるが、投票をお願いすることは違法にはならない。
(2004.6.30 民団新聞)


 民団の新聞に載っていた記事。民団って何?という問には、北朝鮮は朝鮮総連、韓国は民団、と考えれば分かりやすかろう。在日の方々が地方選挙権をお求めになっているのだが…

日本国憲法第15条1項
 「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」
公職選挙法第9条の2
 「日本国民たる年齢満20年以上の者で引き続き3箇月以上市町村の区域内に住所を有する者は、その属する地方公共団体の議会の議員及び長の選挙権を有する。」

 法律どころか憲法で、選挙権は国民のもの、と決まっている。在日の方々が選挙権を得ようとすれば、帰化するのがいちばんということになる。特別永住資格という他の外国人から見たら涎が出そうな権利を持っているうえに、日本国籍も取らずに選挙権は欲しいというのは、筋が通ってないと感じるのが私の気持ちだ。だいたい、スパイ規制法がない日本で、外国籍の者に選挙権を与えるなど自殺行為に等しい。もし選挙権を与えるのなら、スパイ活動防止法などが制定された後にすべきだ。てか、外国籍なら本国での選挙権が得られるように活動するのが本筋じゃないかな。

 で、気になったのは、上記引用の中で民主党の応援は、法律には引っかからないのかということ。選挙権を持たない者が選挙運動をやっても良いのか。

 調べてみると、政治資金規制法第22条の5に「何人も、外国人、外国法人又はその主たる構成員が外国人若しくは外国法人である団体その他の組織から、政治活動に関する寄附を受けてはならない。」とある。政治献金はいかんということで、それは上記引用の中にも書いてある。しかし、選挙権のない人間の選挙運動は、外国法人に関する条文は見当たらなかった。投票のお願いはやはり違法ではないらしい。でも違和感感じるがな。法律を作った側は、選挙権がないのに選挙運動をする人間については、想像力が巡らなかったのかも。

 ちなみに総連の方は参政権には反対。祖国が統一されたら帰国するという建前を堅持しているからだそうだ。

あっしのことですかい? (7/6)
 見た瞬間コーヒーを吹いてしまった、あの新聞社の社説。
 http://www.asahi.com/paper/editorial20040706.html

 まずタイトルが凄い。「反米」発言――朝日や毎日のことですかと来た。
 「参院選の投票日まで1週間を切った。各紙の情勢調査は、小泉首相が就任以来の苦境に立たされていることを示している。だから焦りもあるのだろう。首相が街頭演説で、自衛隊をイラク多国籍軍に参加させた手順に異を唱えたマスコミを「反米」だと決めつけた。
 「野党の皆さん、一部の反米のマスコミの皆さんは、自分に相談しないで勝手に決めたと批判している。批判する方がおかしい」「世界の首脳といる時に『国会、野党と相談します』、そんなことで総理大臣の役割が務まりますか」
 朝日新聞や毎日新聞の社説は、小泉首相が多国籍軍への参加を真っ先にブッシュ大統領に伝えたことや、国会抜きで閣議決定したことを批判した。それを「反米」と言うのなら聞き捨てならない。」とある。締めは「首相の「反米」発言は、投票にあたって目を凝らすべき争点をまた一つ浮き彫りにしてくれた。」だ。選挙期間中に反自民党キャンペーンって違法じゃないのか…とまた公職選挙法を調べたくなってくる。

 小泉首相の言葉を見れば、「反米のマスコミが批判」となっており、批判したから反米とは言っていない。要するに、朝日の普段の言動が「反米」がまずありきで構成されていることを批判した、と見るべきだ。
 小泉首相に対する批判、例えば多国籍軍参加の手順を批判するのは真っ当と言える。政権委譲によって多国籍軍が構成されるのはもっと前から分かっていたはずであるし(それを見越して議論しなかった民主党もいかんけど)。ただ、論の述べ方が幼稚すぎる。人に批判されて「それは私のことですかねぇ?」ってのは日常生活で使うのも少しイヤらしい。ましてや社説でそんな論調取られても。

 毎日も迷惑じゃないかね。明日の毎日社説で「うちを巻き込むな」って社説が出たら最高だが。

殺すな (7/6)
 報道ステーションで古館が「平成天皇」とのたまったらしい。わざとなら最低の行為、わざとじゃなくても無知。てか、録画の部分だったらしいので、まわりのスタッフは誰も気付かなかったのかという疑問が出てくる。
 これからは古館を無知蒙昧妄言居士とでも呼ぶかね。


戦争のできる国 (7/5)
 「戦争のできる国にしようとしている」。小泉首相を批判する言葉として時々見かけるものだ。小泉首相がそれを本気で望んでいるかどうかという問題の前に、戦争ができる国というのはそんなに悪いことなのだろうか。

 北朝鮮の拉致問題や、中国が日本に内政干渉・主権侵害を度重ねることについて、何が原因だといえるのか。話し合いが足りない、妥協が足りないという人もいるかも知れないが、では話し合いが巧くいかないのはなぜか。
 相手の言い分をそのまま飲むことはできない、しかしこちらの主張がなかなか相手に通じない。これは日本側の外交カードが少ないことに因る。リビアが核査察を受け入れたのは、アメリカの外交カードの中に「戦争」が入っており、それを避ける必要性がリビア側にあったためだ。アメリカはイラクに対しては実際に戦争カードを使ってしまったが、戦争カードを持っていることで解決できた事案が存在するのもまた事実である。
 日本には戦争という外交カードがない。これは、日本には話し合いによる妥結という選択肢しか無いことを示している。ゆえに中国や北朝鮮は、日本に対して妥協する必要が無くなる。経済支援が手に入る程度の妥協をしていさえすれば、損害を被る危険はないのだから外向的には当然だ。玄関に鍵をかけられない家に泥棒が入ってくるのは自明である。今日本がなんとか中国や北朝鮮の草刈り場となる寸前でとどまっているのは、同盟国であるアメリカが戦争カードを持っているからに他ならない。

 「戦争ができる国」というのは、それ自体が国益に直結する。外交交渉をするには、本来なくてはならないカードだ。
 帝国主義時代ならいざ知らず、現在侵略戦争を起こして得られるメリットは何もない。日本が「自ら戦争をする国」になる可能性などゼロに等しい。実際、私も日本に戦争をする国にはなってほしくないと思っている。しかし、戦争をできる国にはなっておかねばならない。国際社会はきれいごとが通用する世界ではないからだ。

増元氏を応援します (7/5)
 選挙カーに投石(記事)、ポスターを燃やす(記事)。増元照明氏への選挙妨害だ。自作自演の在日への嫌がらせと同種の嫌がらせで、犯人はたぶんアレだろう。
 で、電脳補完録さんに置いてある朝日新聞による政策アンケート。今の日本に必要な物を身を以て考え続けた人の訴え。ゆえに、このバナーにも使われている増元さんの父の言葉が胸を打つ。


 増元さんが当選するか否かは、北朝鮮に対する大きなメッセージとなる。

少年法の庇護受けさらに犯罪 (7/5)
 「女子高生コンクリート詰め殺人事件」の犯人の一人がまた犯罪ってニュース。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040704-00000020-san-soci

 神作譲容疑者(33)。マスコミさんの多くは名前を公表していない。未成年の時の犯罪をやったことがバレるからか?確かに少年法ではコンクリ殺人の犯人の名前は出しちゃいけないが、今回も名前を出さないのなら「少年の時に重大事件を起こしておけば、あとは何をやっても匿名にしてもらえる」ってことになる。少年の人権を大事にする人がよく言う「更正のための少年法」とは逆効果と思うのだが、どうよ?

 少年刑務所での更正プログラムに問題が…とか、出所後に何のケアも為されていない…とか、社会の受け入れ態勢に問題が…とか。確かにそうかも知れないが、教育の問題に踏み込む人は少ないわな、なぜか。自由ばかり教え込んで責任とか義務を理解できないバカを増やしているアホな教育にこそ問題があると私は考える。国旗掲揚に反対して、「漠然とした威厳」という物を理解できないようにしているバカ教師も追放して欲しいですな。さらに言えば、教育勅語と師範学校の復活を私は心より望んでいる。

 まぁ究極的には本人の問題だが。ただ、悪人はどうやっても悪人、とか言ったら身も蓋もないから言わないだけで。


中国逆ギレ (7/4)
 昨日、メモのためにここにコピペしていた他サイトの記事が間違えて送信されていたようで。もしかしたらもう見た人もいるかもしれないが、中国の報道サイト「新華網 」の訳(ここから抜粋)。

《東京新聞》の評論では、中国が開始した日中「中間線」付近での「春暁」天然ガス田採掘施設建設は、「中国の東支那海拡張の積極性」を示すものだとし、その主要な目的は「燃料資源確保」にあると、さらに一歩踏み出してわざと大げさな事を言って驚かすような指摘をしている。《東京新聞》にこれらの、いわゆる「中国の東支那海資源独占」が報道された当初、日本の数百ものサイトがそれを転載し、結果的に内情もわからない日本民衆に不満情緒を引き起こした。
(中略) 更におせっかいなことに、インターネット上で、東支那海資源開発に関する専門ホームページを作り上げ、「経済専属区」に関する具体的な図やデータと関連した報道を示し、「日中中間線」などの解釈をすべて揃え、そしてインターネット利用者に「中国の覇権行為」が日本にもたらす「巨大傷害」などと謬論(訳注:まちがった議論)を注入している。
(中略)日本経済産業大臣中川昭一は、中国国家発改委副主任張国宝に向ってストローでコップのジュースを吸い込んでみせ、いわゆる「ストロー効果」を持ち出し、もし中国が中日海域中間線付近でガスを採掘するならば、ストローで吸う様に日本に属する資源を「吸引」する事がありえるのは避けられず、中国側に日本へ関連している採掘データを提供するように求めると強調した。
(中略)もし日本側が「ストロー効果」を言い出すのなら、日本人が毎日漁でとる海の魚のいくらかは中国海域から泳いでいったものだと、一体誰がはっきりと説明できるのだろうか?


 中国には言論の自由などなく、このサイトの言葉は中国政府の考えと共通する部分は多いと見るべきだろう。となると、上記引用ラストのような「幼稚な逆ギレ」は中国政府が図星を突かれたことによる、と見てもよいのではないか。というのも、産経新聞の記事に「中間線近くの中国側海域でガス田を開発する中国が、日本が要請したデータの提供に応じない」とあり、中国が資源略奪を目論んでいるのはもはや明らかであるからだ。中国からしてみれば、「なぜ今頃になって文句を言うのか」という気分だろう。試掘自体はここ10年、日本企業の試掘を日本政府が認めないのはここ30年の話。中国が日本(と言うか中川経産相)の態度に驚いている様子が窺える。

太平洋戦争フラッシュ (7/4)
 それぞれ15分ほどの大作フラッシュ。多少日本軍を美化している感じはあるが、事実的な間違いというわけではないので、史料としても興味深い。武官たちの言葉は泣けるわ。

大日本帝国の最期〜太平洋、波風立ちて〜
http://www31.tok2.com/home2/teiteitah/emp_jp-1.html
大日本帝国の最期〜帝国皇軍、斯く戦へり〜
http://www31.tok2.com/home2/teiteitah/emp_jp-2.html

 鯖が飛んで今は見られないようだが、復活を期待して、リンク。


総連の動き活発化 (7/2)
「朝銀事件で実刑、元財政局長 幹部に“復権”」というニュース。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040701-00000006-san-pol
 五月の小泉純一郎首相と北朝鮮の金正日総書記との首脳会談を受け、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)が、経営破綻した朝銀東京信用組合の資金流用事件で実刑判決を受けた総連元財政局長=控訴中=を、中枢ポストである中央常任委員に再選出し、“復権”させていたことが三十日分かった。
 首脳会談後、総連の第二十回全体大会で初めて首相の「自民党総裁あいさつ」が紹介されるなど、日朝の“雪解け”が演出されている。
 元財政局長の復権は対外的に公表されていないが、首相の融和路線を背景に、総連が再び全国の朝銀に対する影響力を強めようとした動きともみられる。
 元財政局長は朝銀東京に約二十の仮名・借名口座を開設し、約八億三千万円を不正流用したことが一審の東京地裁で認定され、懲役六年の実刑判決(業務上横領罪)を受けた。これとは別に朝銀東京から二十六億円を個人名義で借り受け、総連側に流していたことも判明している。
 一方、総連は日朝国交正常化推進運動を活発化させると同時に、過去の「朝鮮人強制連行」など歴史問題に絡む補償獲得の動きを強めている。

 総連は全体大会後、正常化交渉の側面支援を担当する「参事」ポストを新設。在日朝鮮人の権利擁護が専門の前監査委員会副委員長と前国際統一局副局長の二人を任命した。また、北朝鮮本国の指示により、日朝交渉での交渉カードとするため、強制連行問題などに関する検証可能な資料の収集・分析を行う「在日朝鮮人歴史研究所」の設置を決め、所長には前副議長をあてたとされる。
 さらに、パイプを持つ日本の政治家らに、さきの通常国会で審議未了廃案となった「戦時性的強制被害者問題の解決の促進に関する法案」など“過去清算”法案の再提出を働きかけている。これらの問題について朝鮮総連は「産経新聞の取材には応じない」としている。


 
 弱者のフリをして利権をむさぼる団体は侮蔑の対象にしかならないが、総連はその最たる物だ。「在日朝鮮人」の人権よりも、まず本国の虐げられている人民を救済するのが先ではないですかね?ちなみに、「戦時性的〜法案」は民主党主導でございます。
 日本政府も、なんか「朝銀による北朝鮮への資金調達」を本気で糾弾しようとはしていないようで、情けなくなる。独裁国家・テロ国家の出先機関をなぜ放置し、あまつさえ「大使館」のような扱いをしようとするのか。拉致問題とも直接関わる組織ゆえ、徹底的に内情を洗い出して欲しいのだが…。

 曽我さん一家の再会場所がインドネシアに決まった。このことは素直に喜びたい。しかし、拉致関連のニュースを見るたびに、犯罪者は向こうなのになぜ北朝鮮と話し合いをしながら進めなければならないのか、と違和感を感じる。強気に出られない、強硬に進められるだけの基盤が出来てない、そう考えると日本の問題は非常に根深い。戦争をする国にしたいのではない。普通の国にしたいだけだ。

自民か民主か (7/2)
 保守系論者のサイトを回ると、どうやら今回の参院選挙では自民党に入れない人が少なからずいるらしい。拉致問題での小泉首相の対応への不満が、文章からにじみ出ている。
 同じ自民党の安倍幹事長などはさておき、民主党が拉致問題で小泉首相以上に働けると本気で考えているのか、と問いたい。国旗・国歌を否定し、従軍慰安婦問題をほじくり返し、じぇんだーふりーを唱えるジャスコ岡田の方がマシだと、本当に思っているのだろうか。
 確かに自民党の政策は不十分だが、民主党はそれ以上に危険だ。小泉信者ではないが、今は小泉首相が「深謀遠慮を持って動こうとしている」ことを信じる以外に、より良い方策はないと私は考える。勿論、小泉首相が深謀遠慮を持っている可能性はきわめて低いが、意識して北朝鮮や中国よりの政策を行おうとする人間よりはまだマシ。安倍さんに牽制してもらいながら、という考えを持つこともできるし。西村さんに岡田氏の牽制ができるかどうかは、失礼ながら心許ない。

 私も政権交代して、利権政治家が消滅するのが一番だとは思ってます。それは3年前からずっとこの欄で言っております。でも、最近の民主党は、往年の社会党のようになるつつあり、とてもじゃないが政権を任せられない。消去法で自民党に任せてみるより仕方ない。これも不幸な状況ではあると分かっているのだが。

なんだかな (7/2)
 ちょうど昼食時、保坂の記者会見がテレビでやっていたので見ていた。
 とりあえず、「エクスキューズ」って横文字の使い方が微妙に間違っている気がした。てか、今も同居しているのに離婚って何?別に離婚しようが何しようが一向にかまわんが、アホ晒す効果しかなかったのだから、記者会見しない方が良かったように思うのだが。
 とりあえず布袋と戦うのは面白そうなので可。


常識のない子供 (7/1)
 小学生の女児が学校内で、同級生をカッターナイフで切り死亡させるという前代未聞の事件が起きた。事件の衝撃に加え、被害者に「会って謝りたい」と言う女児の言葉、親の目には「自己主張が苦手」と映る女児の二面性に大きな波紋が広がっている。
 日本女子大の調査で「死んだら生き返らない」と答えられた小中学生は僅か3割。長崎市内の小学校では、これまでタブーとされてきた「死」を教える授業を開始、子供たちの反応に戸惑いながらの模索が続いている。(一部略)

 http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku2004/0406-5.html

 3割の小中学生が「死んだら生き返る」と思っている。設問や、調査母体の数・詳細が分からないので、この調査にどれほどの信憑性があるか分からないが、それでもやはり衝撃的な数字だ。
 宗教的な意味での答えとして、つまり仏教の輪廻転生をイメージした上での話ならまだ分かるが、仏壇を置く家も減ってきた中で、おそらく「死んだら生き返らない」と答えられなかった子供は単純に「死」が分かっていないのだろう。子供の時に虫や小動物に触れていれば、一度死んだ命が復活することはないくらい常識だと思うのだが。

 一応子供に触れる現場にいるのでその感覚も伝えておくと、年々子供の脳味噌の許容量が減っているように感じている。勉強が出来ないというよりも、脳味噌を使えない子が増えている。問題に取り組むときでもすぐに「分からない」と投げ出したり、同じことを繰り返してもすぐに忘れたり、自分の行動がどういう結果をもたらすかの想像力が欠如していたり。学校の勉強が簡単すぎて頭を使っていないと言うのもあろうが、もっと根本的に、子供の時から知的刺激を受けていないで今まで来たんだろうなという感じの子が増えているように思う。

 勉強して覚える知識もそうだが、大人との会話の中で覚える知恵も足りない。「死んだら生き返らない」ってのは、勉強して覚える物ではなく日々の生活で獲得するものだろう。まわりに自然が無いという変化も原因かも知れないが、家族内での会話がかつてより圧倒的に足りないような気がしてならない。一日10分の会話がなければ、10年で63日分の損失。親との会話で得る物は、子供の時期には想像以上に多い。

へべれけ社説 (7/1)
 6/30の朝日新聞社説が面白い。これは永久保存版だ。3ヶ月経つと消えてしまうので、非常に長くなってしまうが、前文引用して記録しておきたい。(緑色部分は引用者ツッコミ部分)
http://www.asahi.com/paper/editorial20040630.html
■自衛隊50年――「軍隊でない」を誇りに(隣の国にも言ってやれ)
 自衛隊はあす、誕生から50年を迎える。
 朝鮮戦争から東西冷戦が本格化するなかで産声を上げた時、海上自衛隊には駆逐艦さえなかった。航空自衛隊は約140機の練習機しかない「戦闘機のない飛行隊」だった。その自衛隊はいま24万人の隊員を擁し、年間の予算は5兆円規模だ。多くの先端兵器を有し、世界有数の戦闘力を持つ軍事組織である。(日本の国防費はGDP比率1%で、韓国の2.8%、中国の5.3%、北朝鮮の14%より遙かに少ない。また軍の人数も韓国は約70万、中国は230万、北朝鮮は100万人。日本には予備役もない。日本の防衛費が高いのは、人件費が高いのと、武器輸出が出来ないためにモノが高価になるためだ)
 国民の自衛隊観も大きく変わった。多くの日本人にとって、発足したころの自衛隊は戦前の軍部の記憶と重なっていた。再軍備反対論や自衛隊違憲論が広く支持を得ていた。ところが、今は自衛隊を合憲と考える人が多数派だ。災害救助や外国でのPKOも評価されている。
 その自衛隊の活動が、半世紀の歴史を通じて、今ほど大きく変わろうとしている時はない。
 かつてのソ連のように、日本に直接侵攻してくるかも知れない仮想敵は見あたらない。
(テポドン飛ばしたり工作船送ったり麻薬やスパイを流し込んだり核配備しようとしている北朝鮮や、ミサイルを日本に向けている中国は?)代わって、大量破壊兵器の拡散や国際テロリズムという新しい脅威にどう立ち向かうかが、国境を越えた自衛隊の課題とされるようになった。
 小泉政権は9・11事件を受けてインド洋に艦艇を派遣し、ブッシュ米政権の期待に応えて占領下のイラクに陸上部隊を送り込んだ。国内では北朝鮮の脅威に対してミサイル防衛の導入が決まった。
 集団的自衛権の行使を禁じた憲法を見直し、海外での武力行使を認めようという声高な改憲論も永田町にはある。
 こうした転換の根底にあるのは、本土の防衛が差し迫った問題ではなくなったいま、自衛隊に様々な新しい任務を与え、活用しようという意図だ。
 人道的な救援活動をはじめ、自衛隊にふさわしい国際貢献は大いに担いたいと思う。(以前はPKOにも反対していたはずですけど)だが、イラクの自衛隊がいつの間にか米軍指揮下の多国籍軍の一員となったように、国際貢献を名目に自衛隊を日米同盟の下で普通の軍隊にしようとしている。それが現実ではないか。
 問題はまさにここにある。
 確かに、自衛隊は姿や能力では他国の軍隊と変わらない。しかし、海外で武力行使はしないという憲法の大原則と、それを支持する国民的な合意が、自衛隊を普通の軍隊とはまったく違う存在たらしめていることを忘れてはならない。
 また、そうした自衛隊の独特な性格がアジアの安定にも多大な寄与をしていることも過小評価してはなるまい。
(自衛隊が国防軍として動くことを制限してしまっているから、北朝鮮のような国家が好き勝手にやり、アジアを混乱させているのだが)
 これからの自衛隊を考えるうえで何より重要なことは、文民統制、つまり政治による統制がしっかりとした判断に立って行われるか否かだ。だが、現状はあまりにお粗末で、国民を不安にさせる。
 その典型が、イラクをめぐる小泉首相の乱暴な理屈や、国威発揚の威勢の良さが際立つ自民党内の議論だ。日米関係は重視しなければならないが、米国という存在を冷静に見る視点を欠いては、まともな国の安全保障政策とは言えない。
 紛争地での国際貢献を言うなら、自衛隊を出すことばかりでなく、現地の情勢を自分で知り、和平に何が役立つかを自分の事として考えることだ。まず米国の顔色をうかがう習性は卒業したい。(具体的に自衛隊を出す意外に現実的な方策をあげていただきたい。NGOを派遣、なんていかんですよ。自分の身を守れない団体にイラクなどに行かせるわけにはいかないですから。てか、中国や北朝鮮の顔色をうかがう修正も卒業して下さい)
 国の安全は自衛隊だけでは成り立たない。近隣諸国との多国間外交、テロの根をつぶすための途上国支援、大量破壊兵器の拡散防止のための貢献など、まだまだ足りないことだらけである。
 自衛隊は他国で戦争をしない。それが日本にとって国益の源泉であり、誇りでもあることをあらためて刻みたい。(いい加減、「戦争しない」と「戦争できない」の区別について勉強して欲しい)


■小泉発言――これは、ちょっと怖い
 ただの不勉強なのか、憲法9条改正に道を開こうとする確信犯としての行動なのか。小泉首相の言葉が短絡的で粗雑なことには慣れっこだが、これは事が事だけに、黙っているわけにはいかない。
 「米軍が日本と一緒に戦っている時に、米軍が攻撃された時に、日本を守るために一緒に戦っているのに米軍と共同行動できない、集団的自衛権を行使できない、それはおかしい」
 最近の参院選討論番組での発言だ。「憲法を改正し、日本が攻撃された場合には米国と一緒になって行動できるよう」にしたいとも語った。
 まず、この発言には事実認識の誤りがいくつもある。
 日本が攻撃を受ければ、日米安保条約が発動され、米軍が行動する。その米軍が日本の領域や周辺で攻撃されれば、自衛隊が一緒に戦う。それは首相が言うような「できない」ことどころか、安保の根幹としてもともと認められている。
 おまけに、それは憲法が認める個別的自衛権の行使であって、首相が言うような集団的自衛権の行使うんぬんの話ではない。だから憲法を改正する必要などないのだ。歴代政権が何度となく国会でそう表明してきてもいる。(小泉首相ら改憲派が言っているのは、自衛隊や集団的自衛権に関して、解釈による曖昧な位置づけではなく、明文化して法的根拠をはっきりさせようということなのですが)
 自衛隊の最高指揮官たる首相がそれらを知らなかったのなら驚きだが、そんなことはあるまい。とすれば、日本有事にかこつけて、しかし日本有事に限らず世界のどこででも、自衛隊が米軍と一緒に行動できるようにしたいという意図があっての発言かと疑わざるを得ない。(アメリカが日本から離れたところで攻撃を受けたときにどうするのか、アメリカは日本を助けるが日本はアメリカに何もしない、というのは国際的に通用するのか。その辺りについても言及していただきたい)
 イラクであれ、どこであれ、地球規模で米軍と共同行動ができるようにするということなら、日本の大転換だ。もしそれを意図しているのなら、ごまかさずに堂々とその考えを訴えるべきである。
 米政府は、日本が集団的自衛権を行使できるようにすべきだと期待を表明してきた。それが「世界の常識だ」と語ったのはアーミテージ国務副長官である。
 イラク戦争を支持し、事実上の戦地に自衛隊を送り、多国籍軍参加を国会抜きで決めた首相。そしてこの発言だ。
 首相は言いっ放しにしてはならない。与野党はこの発言を素材に大いに論戦してもらいたい。有権者も、防衛論議は分かりにくいからと避けずに、よく吟味しよう。参院選がいよいよ重くなった。


 この新聞社の主張は、それ自体には、問題が全くないとは言わないが、一つの意見としては理解できる物が多い。しかし、過去の自身の主張や他の意見とのつなぎ合わせをしたりすると、論理の矛盾やダブルスタンダードが目立ってしまい、総論として信用に値しない意見となってしまう。同じ主張を中国や北朝鮮に対しても行うのならば、半分くらいは批判意見が消えると思うのだが。