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中国の野望 (6/30)
 中国の本音が見えてきた。てか、本音が見抜けてなかったのは、6/23本欄で取り上げた社説を書いた人だけじゃないかね。
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/art-20040628223354-COYUZNKAPU.nwc
 温首相は25日、石油・天然ガスの戦略資源研究会議を主催、「石油・天然ガスは重要な戦略資源だ。中国内の資源探査・開発を強化すべきである」と指示した。

 温首相の指示に呼応するように同日から27日にかけ、尖閣諸島・魚釣島周辺の日本の排他的経済水域(EEZ)内で、中国の海洋測量艦「東測226」が活動しているのを海上自衛隊が確認している。大陸棚の調査と同時に、自国の領土・領海に行くのに日本への通報は必要ないとの考えを行動で示したものだ。

 「瞭望東方週刊」の特集記事では、海洋調査をしてこなかった日本には中国と交渉する“資格”がないと指摘。


 主要部分を取り上げると上のような感じ。「中国の提案に乗って共同開発を」などという意見が如何に馬鹿げた物かよく分かる。
 また、西村慎吾氏のサイトではこんな数字も取り上げられている。以下は尖閣諸島周辺の中国漁船の視認隻数と領海侵入隻数である。
 平成13年  4587隻  113隻
 平成14年  3487隻  267隻
 平成15年 16447隻  185隻
 平成16年 11535隻  337隻(5月31日現在)

 中国がフィリピンやヴェトナムで何をやったのか、そして今チベットで何をしているのか。そう考えれば、中国が領土拡張のために動いているという見方を「そんな帝国主義時代じゃあるまいし」などと嗤うことはできぬ。
 現状は、戦争になっていないだけで、決して平和ではない。

好きな脚本家だった (6/30)
 野沢尚は、あまりドラマを見ない私でも、安心して見ようと思える脚本家の一人だった。「青い鳥」とか「眠れる森」の印象が強いドラマ好きも多いかも知れない。
 物語を作ると作中人物に引きずり込まれることがある。実生活での悩みと物語中の人物の悩みが、相乗効果を生んでドツボにはまる危険があるのがこのタイプの仕事だが、彼もそうだったのだろうか。


選挙まで2週間 (6/29)
 参院選の投票用紙が来た。投票日は7/11。

 年金とイラクが今回の選挙の争点だ、とマスコミさんたちは勝手に決めているが、拉致問題や中国のガス田開発、憲法改正など主権に関わる重大な問題も争点にすべきで、マスコミや各政党がこれらに関してだんまりなのはちょっと気になる部分だ。私は、「主権」をテーマにし、消去法で今回は自民党に入れることになるだろう。小泉訪朝は疑問点だらけだったが、民主党に彼以上の働きは期待できないし、こんな状況でも小泉支持を行うことが北朝鮮への牽制にもなるだろう、との考えからだ。何より民主党(公明党も)は「外国人参政権」を導入しようとしているし。
 皆さんはどこに投票されるのでしょうか、もう決めてらっしゃるでしょうか。

 そろそろ公明党の電話攻撃が行われるかね。

外国人参政権 (6/29)
 上でも書いた外国人参政権の問題。まぁ「地球市民」とかのたまっている人からすれば理想かもしれんわな。
 だが、朝鮮総連というテロ組織が我が物顔で存在し、スパイ防止法もないこの日本で、外国人に参政権を与えれば悲惨な状況が待っている。在日朝鮮人が立候補し、総連がいつものように総動員をかければ、大阪府知事が朝鮮人、と言う状況もあり得る。京都府だったか、市だったか、解同が力を持っており役所の採用人数に解同枠があるらしいが、在日枠とかが出来る…なんてのが冗談ではなくなるかも知れない。

 EUですら、外国人参政権はEU加盟国間に限られているし、他国との紛争がないことや相互主義であることなど様々な制限がある。主権というのはかように重要な物で、主権の行使たる選挙における外国人の参加は、国のありようを考える上で最も重要な事案とすべきだ。妙な理想主義で進めるような事案ではない。


責任転嫁 (6/27)
 やはりというべきか。韓国の金鮮一さん殺害に関し、バカがわめいている。
http://www.asahi.com/international/update/0626/010.html
政府批判に対し、盧武鉉(ノ・ム・ヒョン)大統領は「疑惑に白黒つけるべきだ」と監査院に調査を要求。調査結果次第では、潘基文(パン・ギ・ムン)外相が辞任を迫られるとの見方も出ている。民間人の死の責任が政府にあったかどうか、日本の「自己責任論」とは逆の関心が広がっている。

 企業の命令で任務として出向いた金さんと、物見遊山で出かけた人間を意図的に混同し、日本を責める道具としている。ましてや、前者は殺害され後者は助かったという決定的な差異も見逃している。これが日本の新聞だから笑える話だ。
 もっとも韓国のマスコミも政府批判の道具として利用しているようで、マスコミのバカっぷりはどこも変わらないのかという感じもする。

 政府の責任だ、政府は軍を撤退させるべきだ。一見論理的に問題ないように見えるかも知れないが、これは全くテロリストの論理。今まで何度もこの欄で述べたように、テロリストの言い分に従って軍を撤退させれば、韓国も今後の外交に大きな痛手を被るし、他国にも影響を与える。責任ある政府なら、撤退などは絶対にやってはならない愚策だ。テロリストの言うことを聞けば危険はない、と言うのも間違いで、実際にスペイン軍は撤退の際に襲撃を受けている。テロリストの意向に沿うことは、無条件に間違いだ。

 悪いのはテロリスト、当たり前の前提を忘れた報道は信用ならない。


韓流 (6/26)
 「ヨンちゃんペ」が人気らしいが、「冬ソナ」ブームについては、こんな考察がある。
http://blog.livedoor.jp/adoruk626/archives/2316221.html
 非常に興味深いし、腑に落ちる点が多い。02年ワールドカップで酷い目にあったサッカーファンも多く、マスコミのながす韓国ブームに違和感や不信感を抱く人は多いということもあろう。

 一方で、田園調布の韓国人強盗団(スリ団なんて言い方するマスコミが多いのは何のためですか?)、六本木の泥酔暴走なんて事件もある。韓国人による犯罪は外国人犯罪の1割強という話もある(4割が中国人)。これも韓流ですか。

 いい物を紹介することには何の異論もない。しかし、負の側面もまた現実であり、マスコミはそういった事実を報道する義務がある。当たり前すぎる言いぐさになってしまうが、何事に付けても是々非々の態度で臨むのがあるべき態度だ。

りんご君 (6/26)
 「極楽りんご」を思い出した。
http://www.chikyujima.com/family/family_index.htm
 部屋に置いておくと幸せになれるぞ、嘘だけどな。


韓国人人質殺害 (6/25)
 韓国には優しい。日本の自衛隊派遣には全く理解を示さないのに。アメリカとの同盟の重要性は日本も同じ。
http://www.asahi.com/paper/editorial20040624.html

こっちの社説のほうがマシ。
朝鮮日報 「金鮮一さんの死を無駄にしてはならない」
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/06/23/20040623000092.html
中央日報 「痛憤の反人倫的テロ、屈服できない」
http://japanese.joins.com/html/2004/0623/20040623183648100.html

 韓国政府が金鮮一さんの拉致情報を隠していたという話も出ているが、「軍の増派方針は変更しない」という発表を私は支持する。(情報隠蔽の件もアルジャジーラの発表が20日だったことを考えると、本当に隠蔽していたのか疑問だ。政府の情報収集能力を責めることは可能だが)
 仮にこれで韓国が撤兵すれば、ザルカウイ系テロリストに「首切りは効果がある」と思わせることになり、さらに同様の事件が頻発することになろうからだ。金さんや家族の方には同情という言葉すら軽かろうが、同様の被害者を増やすわけにはいくまい。

 韓国では二通りの反応に真っ二つのようだ。撤兵すべしという意見と、報復戦争も辞さずという意見と。しかし、前者はテロリストを増長させるし、北朝鮮との同化を恐れる日本としては反米に繋がる考えは好ましくない。後者も、ネット掲示板を見る限り「イラク」への恨みになってしまっており、いずれ修正していくだろうが、真に憎むべきはイラク人ではなく(非イラク人たる)テロリストだということを今は忘れてしまっている。いずれも、マイナスの動きだ。韓国人気質としては難しいかも知れないが、冷静に判断することが今こそ求められる。

国連決議は出たけれど (6/25)
 多国籍軍派遣に反対の民主党だが、彼らはかつてこんなことを言っている。
国連支援なら自衛隊派遣も イラク多国籍軍で菅代表
 民主党の菅直人代表は30日午前(日本時間5月1日未明)、ニューヨークの国連本部でアナン事務総長と会談し、イラク復興支援をめぐり「新しい国連決議が採択され、暫定政権ができた場合は、国連支援のための多国籍軍ならば自衛隊を送ることも十分検討できる」と表明した。
 国連中心の枠組みに変わり、イラク人政府から要請があれば、自衛隊による多国籍軍の後方支援は可能との見解を示したもので、菅氏は「治安維持のサポートや復興支援の形になると思う」と述べた。
 菅氏が「国連平和維持活動(PKO)の形なら。より協力しやすい」と見通しを尋ねたのに対し、アナン氏は「イラクではPKOは想定してない」と否定した。


 国連にこだわっていたわけだが、今回の多国籍軍への参加は、国連決議に基づいている。新しい国連決議が出た今、民主党こそイラク復興支援に積極的になってもいいはずなのだが。上の記事はわずか2ヶ月前の話だが、「状況は変わった」ということだろうか。

幼稚 (6/25)
 国旗・国歌に反対するのは思想の自由としても、国に雇われた公務員である教師がそれをやるのは、なんだか親に養われているガキが親に反抗しているだけみたいで、格好悪い。思想がどうこう以前に、あまりに幼稚なんです、その態度が。

で、「国旗・国歌の強制は思想の強制だ」とわめきながらも、イラクへの自衛隊派遣に反対すれば点数をあげるという「思想の押しつけをする」教師がいるのだからわけが分からない。


救う会 (6/23)
 北朝鮮による拉致被害者の救出と被害者家族らへの支援を行っている「救う会」全国協議会の佐藤勝巳会長が、会への寄付金一千万円を着服した疑いがあるとして、同会の兵本達吉幹事は二十三日、業務上横領罪などで佐藤会長を警視庁に告発する。佐藤会長の業務上横領行為の証拠を隠滅した証拠隠滅罪で同会の西岡力副会長も告発する。

 兵本氏によると、佐藤会長は平成十四年十月二十一日、東京・永田町の衆院第一議員会館にある平沢勝栄衆院議員の事務所で、札幌市の男性が経営する会社から拉致問題に取り組む資金として現金一千万円を受領した。しかし現金は同会の出納簿には記録されず、同会が管理する銀行口座にも入金されなかった。

 兵本氏は「金銭の使途や管理などについて、証明力のある資料に基づいて説明するよう佐藤会長側に求めたが、一切ない。拉致救援活動は、多くの方々の支持と寄付で成り立っている。多額の金銭の使途が不透明なままでは国民の支持を得られず、運動は崩壊してしまう」としている。

≪佐藤会長、着服否定≫
 ■「情報活動に使用 あえて公開せず」
 佐藤会長は、一千万円の受領を認めたうえで、「現金は十四年末まで私が預かり、十五年の一月から情報収集活動に使った。使途の具体的内容は、西岡副会長、平田隆太郎事務局長のみ承知しているが、事柄の性格上、あえて公開しておらず、今後も公開するつもりはない。家族会の横田滋代表には支出日と金額のメモを示して監査してもらっている」と説明している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040623-00000020-san-soci

 詳細はまだよく分からないが、兵本氏が元共産党員という点、そして参院選公示日の直前というのが少し気にかかる。
検索結果
 前者の疑問は、本当にただの杞憂だろうが。佐藤会長も確かそうだったと思うし。ただ、本人は共産党の思惑に荷担しまいと思っていても、人間関係のネットワーク上から共産党が完全に消えることはないだろうし、策謀にはまってしまう可能性はないとは言えない。

サヨクの英雄登場 (6/23)
 NEWS23に、イラクで人質になったあの3人の内、今井と郡山が出ていた。高遠は手書きの文書で登場。
 
 こいつら本当に自己責任とか平和の意味が分かっていないらしい。郡山など「自己責任という言葉を初めて聞いた」などと言う始末だし、高遠は書面の中で「一人一人が日常を穏やかに過ごそうとする心が平和」などと妄言を吐く。中国や朝鮮の言いなりになってもめ事を起こさなければそれで平和ですかい?
 なんか講演で引っ張りだこらしいが、ギャラで救出費用を返したらどうでっしゃろ。

 今井くんって天野嘉孝の絵のキャラに目が似てるね。

朝日の中国ガス田社説 (6/23)
 中国が東シナ海で進めている春暁ガス田開発について、中日新聞が一報を出し、その後読売・産経が次第に大きく取り上げるようになってきましたが、やっと朝日が社説に取り上げました。しかし内容が…。
http://www.asahi.com/paper/editorial20040623.html

 李肇星・中国外相と会った川口外相が日本側の懸念を伝えたうえで、ガス田の鉱脈や鉱区に関するデータの提供を求めた。すると、李外相の方から「中日間の相違を棚上げし、共同開発するのはどうか」と提案してきた。
 「中日間の相違」とは、排他的に資源開発ができる経済水域について、日本と中国の主張が異なっていることを指す。双方の海岸からの中間点を境界にすべきだという日本に対し、中国は大陸棚が続いているとして、ずっと沖縄寄りを境界だと主張してきた。それでも、春暁ガス田開発の拠点を中間線の中国側に置くなど「配慮」はしているようだ。
 海の場合も、境界についての合意は簡単ではあるまい。共同開発は現実的な解決策のひとつだろう。

 ただ、春暁ガス田は欧米メジャーと組んだ開発が進み、来年にも中国へのガス輸送が始まる。この段階で本当に日本側が参加できるのか、はっきりしない。時間稼ぎにすぎないという見方もある。
 それでも頭ごなしに断らず、中国側の提案内容をじっくり聞いてみてはどうか。出資の見返りにガスを有利な条件で引き取る、中国の持つデータをもとに日本も中間線の日本側で開発をする、といった道が開けるかも知れない。

 中国の腹も読めないバカなのか、読んだうえで主張する売国奴なのか。
 中国が「日本に有利な条件でガスを提供する」など、どういう根拠で言っているのでしょうか。600兆円以上にあたる資源が眠っているという説もあり、中国や欧米メジャーがそれを手放すようなまねはするはずありません。国益の主張をはっきりしない日本の状況を理解した上で、中国やメジャーが利益を得ようとしているわけで、言ってしまえば日本が見下されたうえでの現況なのです。だいたい、地下資源の殆どは日本側の領域の地下にあり、日本がちゃんと企業の要請に従って資源調査を行っていればこんなことにはならなかった。「中国を刺激してはならない」と腰が引ける外務省のおかげで、中国から刺激を喰らうという愉快極まりない事態になったのです。考えれば考えるほどに「手遅れか」と思えてきて、暗澹たる気分になります。
 中国が共同開発を持ちかけているのだって、中国自身が自らのやり方の際どさを認識しているゆえです。もし日本が共同開発に乗ってきたら、その際どさを隠して「友好」を演じることが可能ですから。

 で、朝日社説はこんなことも言っています。
 主権と国益がぶつかる海洋資源の共同開発には、国と国との良好な関係という支えが必要になる。その点で、靖国神社参拝を当然とする小泉首相や、海洋権益を守るために自衛隊の能力強化を主張する自民党の姿勢も気掛かりだ。

 靖国問題も自衛隊の問題も、中国側の動きが問題の発端(日本在住のマッチポンプ機関の問題もあるが)。本来日本が入手すべき利益を(おそらく中国の手練手管で)半分以上取られてしまうような共同開発のために、なぜに中国におもねるような行動を日本が採らねばならないのでしょうか。「毅然とした対応」、私が望むのはそれだけです。


 一方、日経は以下のような社説を掲載している。 
 http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20040622MS3M2200P22062004.html

 海洋資源の権益問題を話し合いで解決しようとする姿勢は結構だが、国益をかけた交渉を対等に進めるには、中国側に情報提供を求めるだけでは到底不十分だ。東シナ海ではこれから同様の問題が頻発することが予想される。日本は少なくとも中間線より日本側の海底資源について、独自の調査を急ぐ必要がある。
 日中間では東シナ海の排他的経済水域についての主張に大きな隔たりがある。日本は両国領土の海岸線からの中間地点である中間線をEEZ境界と主張。中国は中国側大陸棚が途切れる沖縄トラフ(海溝)までの広い海域を自国のEEZと主張している。沖縄近辺までを中国EEZとする強引な言い分だ。
 日本は中国を刺激しないためか、中間線の日本側における資源調査さえ自粛し、開発のための企業の鉱業権申請を40年余りも棚上げしてきた。ところがエネルギー不足が深刻化する中国は東シナ海での石油・天然ガス開発を本格化しつつある。
 川口外相が懸念を表明したガス田「春暁」は中間線から中国側に4キロの地点。油層がつながっていれば、日本の資源まで採掘される可能性がある。東シナ海の石油・天然ガスの埋蔵量は数十億バレルから、一説に1000億バレルまで見方は様々だが、地形的にみて中間線の日本側に多くが埋蔵されている可能性がある。
 仮に李外相の共同開発提案がこの海域の共同開発を狙っているとすれば、かなり虫のいい話ではある。いずれ中国が中間線日本側の試掘を始めるのではないか、との懸念の声も聞かれる。政府はまず日本側海域の資源調査を始めるべきだ。手をこまぬいていれば、中間線をもってお互いのEEZを画定しようとする日本の正当な主張までが、ないがしろにされかねない。


 これが普通の感覚ではないでしょうか。中国共産党のやり方を少しでも知っていれば、出てくる感情はこうなるのが当然です。


低投票率 (6/22)
 「こんな低い投票率では民意を反映していない」「与党は低投票率に助けられた」。選挙後のマスコミに見られる論調だ。確かに投票率が低ければ組織票が強くなり、要するに公明党の重みが増すのは事実だ。
 だが、例えば朝日新聞の世論調査は、毎回回答率50%くらい。つまり選挙の投票率と同じくらいなのだ。ということは、上のような論調を朝日がしたならば、自社の世論調査も「民意を反映していない」ということになる。選挙後に朝日が自爆をかますのかどうか、という楽しみもできた。

 真面目に語ると、マスコミというか朝日・毎日あたりの「自民党追い落としキャンペーン」によって、確かに自民党への支持率は減るのだろうが、民主党への支持率は上がらない(http://www.asahi.com/politics/update/0621/008.html)。自民を批判したところで、民主党にその受け皿となるだけの能力がまだ備わってないからだろうか。
 言ってみれば、朝日などの新聞の論調は、結果的に投票率を下げることに繋がっていると考え得る。偏った報道するから、政治に嫌気がさす、という面もあらぁな。まぁ実際に嫌気がさすような政治だったりもするのだが。

EU (6/22)
 EUの憲法が成立しようとしている(各国での国民の合意が必要だが)なか、欧州連合が左巻き連中の心のよすがとなりつつある。曰く、「ヨーロッパに目を遣れば統合が進んでいる、一方アジアは日本が過去の反省をしないからゴニョゴニョ…」と。日本が腰を低くして、アジアの連帯に力を発揮しろ、という話らしい。

 幾つもの反論材料が存在するが、根本的なところから述べれば、ヨーロッパはソ連崩壊によって共産主義国家が消滅した。方や、アジアは中国と北朝鮮がいる。そいつらを蚊帳の外にしてASEANとの協調を図れと言うなら正論になるが、EUを持ち上げる輩は中国を外そうとは考えない。
 EUの前身のECは勿論、さらにその前身のEECは文字通り、経済共同体であり、欧州統合の基本はアメリカと渡り合える「経済」の統合にある。だから通貨統合にこだわっていた。基本が経済的共同体であるがゆえに、資本主義であるか社会主義であるかは非常に重要な問題となる。中国と協調、などと言っているようでは、欧州統合の歴史的経緯を理解できていないとしか言いようがない。
 さらには、現在の欧州統合の流れは、経済統合の理念に、政治的連合・軍事的連合の理念が加味されることにより、「統合」の流れが加速しているのだ。欧州統合の軍事的意味合いを理解している「EU礼賛者」がどれだけいるのか。てか、政治と軍事は切っても切れない関係で、政治的に統合しようとするなら軍事的にも統合、というのは考えるまでもない自明のことだったりするのだな、欧米だと。

3周年 (6/22)
 そういや、先週19日でサイト開設3周年だというのをすっかり忘れていた。これだけ続いたのは「最低視聴率」は維持しているからで、訪問者の方々には感謝したい。
 サイト4年目、やるこたぁ同じ、でございます。しかしよぅ続くな、この戯れ言コーナー。


F1 (6/21)
 何年もF1から遠ざかり、セナやマンセルやプロストや中嶋のあたりから記憶が進んでいない拙者だが、そろそろ戻る頃合いのように感じた。佐藤琢磨、3位表彰。
 巧く表現できないが、「速い」というより「強い」って言葉が似合う。ちょっと気を付けて見ていくことにしよう。

ねじれ現象 (6/21)
 来月に参院選が行われるが、選択は難しい。政策のねじれが際だつからだ。

 政党でまとまりがあるのは共産と社民゚∀゚)まぁこいつらは端から選択肢には入らないから放っておくとして、問題は自民と民主(公明は政党として認めぬ)。
 このような演説が出来る幹事長と金正日の使者にまでなれる首相が同居する、自民党。西村慎吾氏のような「国士」がいるかと思えば空っぽの憲法改正案を出したりソウルでアホ晒す党首を擁したり、あまつさえこんなポスターを出す民主党。

 いったいどこの国のポスターよ?

 党ごとに全くスタンスの異なる人間が内部に存在しており、選択をしようにもどちらも選びづらい状況になっている。要するに、保守と革新の二大政党制は未だ現実的ではなく、政界再編はさらに必要だということ。自民と民主、それぞれが分裂して同じ意識の者同士で新しく政党を作ってもらわねば、民意を正しく反映させるのは難しい。「どちらがより自分の意思を代弁してくれるか」というよりはむしろ、「どちらがより自分の意思を代弁しなさそうか」という消去法で選ぶよりしょうがないのである。
 投票率が下がっているのは、こういう理由もあるのでは無かろうか。


番組比較 (6/20)
 日曜朝、TBSの「サンデーモーニング」と。フジの「報道2001」。
 後者は、政治の問題点を指摘しつつも今後どうするかという建設的な議論が見られるが、前者は的外れな意見ばかりのただの愚痴論議にしか見えない。親分とハリーのコーナーしか見る価値無し。

タレント候補 (6/20)
 参院選の非拘束名簿式…というか、バカがたくさん投票しそうな人に立候補させるのは、アレですな。前回も大橋巨泉とか田嶋牛とか大仁田とか有象無象が出てました。桝添が出たのが救いだったが。
 今回は世界最強の男、神取が出馬。神取忍なんて立候補させるなと自民党を批判するのは簡単だが、それで「いける」と思われる我々の側もアレだったりするんで、複雑な気分なり。

 ただ、政治を知らない神取が立候補するのは、プラスにならないとしてもマイナスも少なそうなものだが、民主党の擁立した喜納昌吉って沖縄ミュージシャンはヤバい。http://members.at.infoseek.co.jp/siomi403/yodo.htm
 よど号事件の犯人、つまりテロリストを応援しようと言う輩。よど号のハイジャック犯は、ヨーロッパでの北朝鮮による拉致事件で実行犯的な役割を果たしている。かようなテロリストを擁護する人間が、日本の政治家になるべく名乗りを挙げたわけだ。

 今回の参院選では、増元照明氏も出馬する。無所属で出馬というのが、今の日本の政治状況の深刻さを如実に示していて悲しくなるが、今頃出てきた青島幸男など蹴散らして当選していただきたい。


嫌韓 (6/18)
 こういうことをやるから嫌われる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040617-00000622-jij-int
 韓国の鬱陵島を出港し、日韓両国が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)を巡る遊覧船が17日、運航を開始した。午後2時半に出発した第1便には約80人が乗船した。
 215人乗りの遊覧船は、毎日2便運航され、4時間半をかけて約92キロ離れた竹島の周囲を2周して戻る。運航会社に予約や問い合わせが殺到しているという。
 乗船時に住民登録証などの提示を求め、外国人の中では日本人に限り乗船を拒否するという。運航会社職員は理由について「日本人なら分かるだろう。独島だからだ」とだけ語った。


 仮に日本側が同じことをすれば、奴らは猛抗議してくるだろう。歴史認識がどうだとか過去がどうだとか、そういう次元の話ではなく、対人態度つまりは礼節の問題だ。
 韓国を好ましからず思っている人間に対して、日本が過去朝鮮半島にやったことを考えろとか言う人間がいるが、韓国に対する感情は歴史観などという複雑な話ではなく、「自分を嫌う人間など好きにはなれない」という単純な心理に基づく。上記のような「明らかに人としての礼節を守っていない」態度に対しても寛容でなければならない理由はない。仮に韓国の言う「日帝時代の日本の罪」がすべて本当であろうと、主権国家が他の主権国家に為すべき態度ではなく、それは個別の問題として批判すべきだ。妙な贖罪意識で我慢する必要など無い。
 だいたい、植民地支配が反日の原因だというなら、台湾や東南アジアの国は上記記事のような態度をとったことがあるのか。韓国の反日は以前にも書いたように、李承晩政権の成立と密接に関わっており、日本の支配とは関係ない。あちらが国策として取ったのが反日であり、日本が直接原因でない以上、反日に対して日本人が嫌悪感を抱くのはごく当然の心情だ。まぁ、冷戦の中で作られた国家ゆえ反日をイデオロギーにしないとやってられなかったのだろうな、という同情はしてもよいかもしれないが。

 日本政府もいけない。韓国の不条理な言動に対してしっかりとした対応をしないから、私たちの鬱積はさらに強まる。韓国がおかしな言動をとり、日本が毅然としないから、ますます韓国がつけあがる。その悪循環の犠牲になるのは、まともな関係を結びたいと考えている国民だ。

 で、中国は中国で主権侵害を視野に入れた資源採掘。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040618-00000000-san-int
 日本のまわり、こんな国ばっかり。

サー残祭り (6/18)
 来週か再来週あたり、仕事で修羅に入るので、更新が滞るかも知れません。
 逆に、息抜きの場として、更新を生かす可能性もありますけど。


テレ朝の在日特集 (6/17)
 6/16テレ朝の「ワイドスクランブル」は酷かった。曽我ひとみさんの発表された手記について報道したかと思えば、山本晋也が取材した在日朝鮮人の話題へ繋ぐ。その繋ぎ方が酷い。「曽我さんも家族と引き裂かれていますが、在日の方も韓国と北朝鮮と日本に分かれて…」と導入する。いくら曽我さんに対して同情の目線を向けているように装っても、拉致被害者と在日朝鮮人を同一視している時点で無茶苦茶だ。(てか、「在日コリアン」って呼び方はいったい何だ?)

 在日の多くは強制連行などではなく、自分の意思で日本に来ている。実際番組で扱われていた女性も、41年に自分の意思で日本に来ている。
 夫が朝鮮総連の活動家ゆえに、自分の子供も北朝鮮に送ったらしい。ここで番組では「差別に苦しむ在日は新国家建設を夢見て北朝鮮に渡った」という内容のナレーションが入る。ちなみに、在日は戦後の混乱期に土地の不法占拠を行ったり先勝国民気取りだったため、当時かなり嫌われていた。差別は根拠のない物ではない。
 娘一人は韓国。済州島に住んでいたときにちょうど48年の虐殺事件が起き、日本へ密航したが娘は連れてこられなかったのだと。
 日本では海女さんの仕事をしていたが山本は「過酷な労働」とか言っていた。当時は日本人も在日も関係なく過酷な労働をしていたわ。日本人も海女さんはやっていたし。というか、ゴムホースのみで100m潜っていたって、本当か?素潜りの世界記録は100mいってないらしいが。
http://www3u.kagoya.net/~jas-apnea/jas/start.html
http://www.sumoguri.com/30intro.html

 確かに時代の波に翻弄されており、その点は批判する気はない。番組に登場された本人へ何かを言いたいというよりは、問題は山本晋也含め番組のスタッフだ。
 取材対象は、明らかに「自分の意思」で行動した部分があり、家族が分断された結果に関して、全く責任がないとは到底言えない。「かわいそう」という同情ばかりを全面に出した番組づくりが為されていたが、夫が総連の活動家であることをはじめ、本人側に問題がある部分も多い。
 それと、拉致被害に関して何の責任もない曽我さんを同一視するという横暴さ。ましてや曽我さんは、お母さんが生きているのかどうかも分からない状況。同列に並べようがないと考えるのが並の頭の持ち主と思うのだが。曽我さんは拉致、上記の人は密入国。

 報道の意図が分からない。朝鮮人への同情を生んで、拉致犯罪への批判をかわそうという狙いか?まじめに拉致問題を考えている人には、噴飯物でしかないが。

独自指揮権は持てるのか (6/17)
 昨日は「多国籍軍への自衛隊参加」について、政府に擁護的な意見を書きましたが、実は前提に関して非常に大きな問題点が隠れています。
 それは、「本当に独自の指揮権を保持できるのか」。多国籍軍という枠組みの中で行動すると言うことは、当然多国籍軍の頭領たるアメリカ軍の指揮下に入ることを意味するはず。「英米はそこのところは分かっている」と言う人もいるでしょうが、ジェンキンス氏の問題でにべもない対応をするアメリカが、今回のこの件でも日本の意向を汲んでくれるのかは甚だ疑問です。
 それに、仮に英米が理解していても、他の国はどうなのか。昨日も書きましたが、集団的自衛権を行使できない軍隊を同志としてみてくれるのかどうか。

 やっぱり順番が逆なんですね。憲法改正、集団的自衛権の明文化、そういったことをしたうえでないと、何の確約もできない状態。


妻の鳥越論 (6/16)
 カミさんが朝テレビを見ていて、鳥越俊太郎について「言ってる内容はよく分からないけど、この人、僕はイラクに行ったんだってことを自慢したいだけのように聞こえて、なんか聴いていて恥ずかしい」とのたまっておった。これが鳥越の本質かもしれぬ。よく分かってもいないのに分かっているように話すイタさ。

多国籍軍 (6/16)
 自衛隊の多国籍軍参加ですが、事前に水面下の交渉を行っており、日本の独自指揮権は確保されている模様(記事)。 要するに「多国籍軍」という名前にはなるが、実質やることは特措法によるこれまでの派遣と何ら変わらないということになります。外向的勝利と言ってよいかもしれません。
 また、「PKFに参加したこともないのに多国籍軍なんて」という意見もあるようですが、PKOとPKFを区別している国なんて日本以外にはないそうです(6/16テレビ朝日「スーパーモーニング」青山繁晴氏)。PKOは日本は既に行った実績があるわけで、この意見も論拠無し。

 事前の国会での議論や説明が全くなかったことは、問題点として指摘できます。これまでの政府の発表してきた見解や憲法との整合性に少なからず矛盾があるのは事実で、それについての事前説明は必要でしょう。また、世界的常識で見れば、多国籍軍に参加するのに集団的自衛権を行使できないと言うのは理解されないとも思われます。日本の立場を参加各国がちゃんと理解してくれるのかどうか。

 私は多国籍軍参加自体には賛成ですが、解釈を広げて立ち位置を曖昧にしたまま参加するのには反対です。憲法改正を早急に進め、自衛隊の立場を明確にしないと、それこそ左巻きの方々の言うように「有耶無耶の内に既成事実のみが作られる」ことになります。政権のさじ加減で全てが決まる状況は、確かに危険です。明確な法的根拠を提示する時期に来ており、自衛隊の活動範囲を広げると同時に、その根拠となる憲法の条文も考えねばならない時期です。

 いちばん問題なのは、小泉首相がいったいどこまで考えて物事を進めているかということ。ただ友人ブッシュ君の言うことを聞いただけ、という感じがしないでもないです。


辻本再臨 (6/15)
 あの辻本清美が7月の参院選に出馬することを表明した。今日はテレ朝で何十分も特集して応援キャンペーンを張っていたが、彼女はまだ執行猶予の身ではないのか。
 「執行猶予」の法的な意味付けについて私は全く詳しくないが、執行猶予期間に罪を犯せば懲役刑が科されるのであるから、執行猶予期間も「罪の償い」をしている期間じゃないのかと私は思う。刑務所に入っている人間が出馬するのがおかしいように、彼女が出馬することにはとてつもない違和感を覚える。

 まぁ出馬するのは自由だから良しとしても、まさか当選することはないよなぁ……もし当選したら「また大阪か」と
言われてしまうぞなもし。

パ・リーグ消滅? (6/15)
 6/14朝日夕刊素粒子で「B級同士の合併でどうにかなるのか。1リーグ制はしょぼくれてるし、いっそ飛び切り球団を作り大リーグに入れてもらったら。」などと書かれてしまった近鉄とオリックスの合併問題。てか、近鉄ファンとオリックスファンに失礼だろ、このコラム。

 Jリーグ方式で二部制を導入したらどうだろう、と個人的には思っている。パ・リーグの客の入りの少なさは、選手にとってもかわいそうに思え、1リーグ制にした方がいいかなと。ただ、1リーグ制にすれば問題解決かと言えばそういう問題でもない。そもそもは、パ・リーグの有力選手を巨人を筆頭にセ・リーグが引き抜いたのが「実力のパ」の伝統を潰したのだし、近鉄の様々な再建の模索を潰したのもナベツネだ。
 ナベツネを何とかしないと、また新しい問題が出てくるだけではなかろうか。

立ち位置 (6/15)
 最近の小林よしのりは、右に行きすぎて左から出てきた、みたいな状態になっているように見える。


冒涜 (6/13)
レーガン元米大統領、太平洋を望む丘に安置
http://www.asahi.com/international/update/0612/007.html
 首都ワシントンでの国葬を終えたレーガン元米大統領の遺体は11日夕(日本時間12日午前)、地元のカリフォルニア州シミバレーにあるレーガン大統領図書館に戻され、敷地内の太平洋を望む丘に日没とともに安置された。
 レーガン氏は大統領当時の81年ごろから自らの埋葬について計画を立て、埋葬地となる図書館の敷地もナンシー夫人と一緒に選んだ。当初はサンフランシスコ近郊のスタンフォード大学構内を望んだが、学生や教員の反対であきらめ、夕日が美しいこの丘に決めたという。
 中部イリノイ州の出身だがハリウッドの映画スターとして、また州知事として、人生の起点となったカリフォルニアを永眠の地に選んだ。図書館は約6000万ドルをかけ、91年に落成した。


 レーガン氏が、自らの望んだ場所に日没に合わせて埋葬……ちょっといい話なのだが、このバカ新聞の記者は最後に「6000万ドル」と俗な話題を脈絡無く挟み込んで、レーガンを貶めることに血道を上げている。
 ふつう誰かが亡くなったときにお金の話などするか?本当に「死んだ人には人権はない」って感覚なのか、この新聞は。

そんなだから、こんなことになる゚∀゚)http://enquete.nechira.com/?mode=vote&vno=c9bdc2ea1083207638

唄って踊って八百八町 (6/13)
買ってしまうかもしれん。
http://www.yomiuri.co.jp/hochi/geinou/jun/o20040610_80.htm
マツケンサンバ。DVDも付くらしい。

食品衛生 (6/13)
韓国の食品衛生はまだ発展途上のようだ。並べると結構恐ろしい。
http://www.sponichi.co.jp/society/kiji/2004/06/12/09.html
http://japanese.joins.com/html/2003/1030/20031030185810400/
http://www.tokyo-eiken.go.jp/inform/seminar/2000/semiyosi.html
日本にも砒素ミルクとかあったし、韓国を過剰にバカにする必要はないが、しかしアメリカの狂牛病騒ぎよりもよっぽど現実的な危険性があると思われ。ゴミ餃子の日本での報道が少ないのには不満。


荒野の9人 (6/12)
 大江健三郎氏ら9人「九条の会」結成 改憲に危機感表明…という記事。
http://www.asahi.com/national/update/0610/042.html

 加藤周一・大江健三郎・小田実・奥平康弘・井上ひさし・沢地久枝・鶴見俊輔・梅原猛・三木睦子という錚々たるメンツ。外国の立場から自国を悪し様に言う、低劣極まりない加藤と大江。ベ平連のイデオロギーに未だ固執する北朝鮮の走狗小田、経歴は素晴らしすぎるが論の無茶苦茶さは井戸端会議の主婦以下の鶴見、バルカン政治家であった夫の名を汚すことに余生を費やす三木。井上とかは思想的にはどんな人間かよく分からんので割愛。

 アメリカの占領政策の一環として付与された平和主義(=自衛否定の骨抜き条文)を、解釈を一生懸命にひねり出して何とかここまでやってきた…てなレベルの9条に未だに固執する連中。イラクの多国籍軍への参加の問題、集団的自衛権の問題、拉致被害者奪還の問題、様々な問題の根底に9条という足枷がある。その足枷を守ろうという主張は日本を貶めようと言う以外にどんな意図があるのか。軍隊=戦争という短絡思考は、「危ないから子供に小刀を持たせない」「事故で人を殺す可能性があるから自動車には乗らない」くらい短絡。最低限の備えをした上で、それをどう平和的に利用していくのかと考えた方が、建設的だと思うのだが。

 かの方々は、昨今の課題に関し、9条死守をツールとしてどんな解決案を持っているのだろうか。おそらく何も考えてはいまい。

サミットの成果 (6/12)
 サミットの議長総括の中に、拉致に関する言及が為された。アメリカとの協調が生んだ成果の一つと言える。これによって小泉首相の5.22での失点の幾らかが取り戻されたことになる。
 しかし、これが小泉首相の一貫した意図から発した物なのかは疑問だ。5.22会談のあまりにお粗末な内容を考えるにつけ、日朝会談がサミットでの議長総括を視野に入れたものという深謀遠慮は見えてこない。5.22が「首相の張った罠」と言う意見があるが、まわりが火消しをしてくれているだけで、小泉首相本人は一貫した戦略を持っているようには見えない。靖国参拝や構造改革とか、言ったことと結果が微妙にズレるのは小泉政権の特徴であるし。

 民主党がアレなので小泉首相を信じるしかない状況。てか、ここでもアメリカ頼みなのはやっぱり何か悔しい。


誤訳 (6/11)
 朝日新聞、英語も訳せない?というのが下の記事。
http://www.asahi.com/culture/update/0610/006.html
「華氏451度」のブラッドベリ氏がムーア監督非難
 ブラッドベリ氏は、「タイトルを盗んで数字だけを変えた」「恐ろしい人間だ」などとムーア氏に憤慨し、「華氏911」の内容は自分の政治的な見解とはまったく相いれない、と語った。法的手段を取るかどうかには触れていないという。


原文はこちら。
http://www.worldnetdaily.com/news/article.asp?ARTICLE_ID=38776
"He stole my title and changed the numbers without ever asking me for permission."
When asked if he agrees with Moore's political positions, Bradbury replied,"That has nothing to do with it. He copied my title; that is what happened. That has nothing to do with my political opinions."


「自分の政治的な見解とは相容れない」などとはブラッドベリは言ってない。「盗作は政治的立場とは関係ない。私のタイトルを盗んだ、それが全てだ。そのことと私の政治的意見とは関係ない」と述べており、政治思想の次元での批判でなく盗作のみを問題にしたいと語っている。

気付かないだけで「誤訳」の記事、他の記事や新聞にも案外あるんだろうな。てか、ブラッドベリがまだ生きていたことにいちばんびっくり。


多国籍軍 (6/10)
 イラクの政権委譲に絡み、有志連合が多国籍軍へ再編されるが、自衛隊も多国籍軍へ参加することになった。一応イラク暫定政権のヤワル大統領から「歓迎」の言質は得ているが、小泉首相はアメリカを持ち上げまくり、様相としては「アメリカの依頼で、もしくは日本がアメリカのために勝手に」多国籍軍への参加を決めたということになっている。

 イラクで日本が何もしない、つまり多国籍軍だから自衛隊は参加させない…という選択肢は現実的には難しい。アメリカとの協調は日本のみならず世界的にも必要なことだし、サマワで何もしていないのに撤退するわけにもいかない。
 だが、形の上でも「イラクから要請されて」という形を作り上げて欲しかったとは思う。今の状況では名実ともに対米追従にしか見えない。

生ゴミ餃子 (6/10)
 韓国の生ゴミ餃子のニュース。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040610-00000001-kyodo-soci

 それ自体もひどいが、「日本やアメリカに輸出するするための餃子だから国内には流通していない」って言い訳もステキすぎる。http://japan.donga.com/srv/service.php3?biid=2004060858588
 フジテレビで、材料の腐った大根や、それを洗う泡だった廃井戸の水とか流してましたが、とても食い物とは思えない、ていうかゴミです。

 漢江の奇跡を起こして経済成長を遂げたとはいえ、韓国は日本が残したインフラと日韓条約の賠償金を利用して成長したわけで、自前ですべてを成し遂げてきたわけではない。日本で言えば明治から大正の辺りの過程を歩んでいる状態なわけで、長い目で見る必要がある…と擁護してみる。


衝動ではない殺人 (6/8)
 少年犯罪であっても、悪質な物ならばせめて親の顔写真くらい出せるようにはならないものなのか。被害者の写真を公表するよりは、よほど公的な意味を持ちうると思うのだが。

 しかし佐世保の事件、何通りもの殺害方法を考慮し(記事)死ぬまで15分も観察していた。「カッとなって殺した」というレベルではない。これでもまだ「普通の子供」なんて言う輩がいるのは笑うべし。犯行までの彼女の様子が報道で伝わってきているが、前兆といえる物が多分にある。親がそれに気付かなかったのは罪無しとは言えない。
 普通の子供が起こした事件、と解釈してしまうと「誰でもこういう事件を起こしうる」と曖昧な結論しか得られない。全くの他人である私などに分かるはずもない、親に分かる異常性があるはずだ。そこを解明しないと、適当な一般論で何の前進を得ることもなく、また同じような事件が起きても同じように曖昧な話しかできないことになるだろう。

誹謗中傷を報道 (6/8)
 昨日のnews23も、なかなかの電波であった。筑紫さん、サミットの関係でワシントンに飛んでます。で、イラクとヴェトナムの類似性を無理矢理でっち上げていたのだが。

 ソンミ村虐殺事件などを取り上げ、ヴェトナムでの「米軍のヴェトナム人虐殺」を批判的に取り上げていた。確かに戦場のならいとはいえ、虐殺は人道的にはいけないこと。しかし、当時のヴェトナムはゲリラ戦を展開していた。米軍からしたら、「誰が平民で誰が戦士か分からない」状況。番組では「畑を耕していたら撃たれました」という事件の生存者の言葉が流れていたが、畑を耕しているフリをしている兵士って可能性を考えれば、それを撃った米兵を一概に責めるわけにはいかない。
 ヴェトナム戦争を始めたことがそもそもの問題という見方もできるかもしれないが、少なくともヴェトナム側がゲリラ戦を展開したことが民間人犠牲者を増やした原因の一つであることは間違いないし、当時の共産圏の拡大を考えれば、米国がヴェトナム戦争を始めたのはイラク戦争よりも大義名分が成り立つとも言えるわけで。

 殺人はいけない、虐殺はなおいかん、というのは分かる話だが、平時の理屈や現代の道徳観で過去の戦争を断じるのは危険。せめて背後の状況を斟酌した上で報道をしてもらいたいもの。

 で、昨日の番組では、アメリカの二次大戦記念碑の落成式典(だったかな)の様子も流れていた。そこでTBS金平が退役軍人に言われた言葉、「国のために戦っている若者を支持する。反戦運動したいならすればいい、しかし我々の兵士を悪く言うのは許さない」。要するに筑紫の番組でやっているのはまっとうな批判ではなく、ただの誹謗中傷だってことだ。


プロ市民の象徴 (6/7)
 高遠さんが活動を開始したようだ。(記事

 本来は事件の被害者、しかも私人であるから、このような情報を出す必要もないだろう。しかし、彼女らは「イラクに関する市民活動」の象徴的存在にされかねない立場にある。真っ当な言論としてイラク自衛隊活動反対ならば議論も出来ようが、立川市の自衛隊宿舎に不法侵入してビラを撒いたバカのように、暴れる口実・批判する口実が欲しいだけの団体は害毒にしかならない。例の三人が害毒の燃料となるのなら、それは批判の対象として上記のような記事も引っぱってくる必要性を持ちうる。実際、ウラン今井はかなり活動にいそしんでいるようだし。

 日本の惨状の原因の一つに、対立軸の腐れ具合がある。与党に対する野党の愚かっぷりや、右寄り思想に対するまともな左寄り思想が少ないこととか。理性の欠片もないような左寄り思考は邪魔なだけ。実数のみならず声の大きさも削ぎ落としていかねば、バランスの取れた意思形成は難しい。

レーガン氏死去 (6/7)
 レーガン元米大統領が死去した。
 彼もまた、功罪相半ばする大統領だったが、それでも冷戦の終結を引き出した功績は経済困窮の罪を遙かに凌駕する。レーガンの軍拡に対抗したソ連が経済的に自滅したのが、冷戦終結の根幹と考えるならば、レーガンは東欧解放の立て役者と言うことになる。確かにソ連との首脳会談は多く行ったが、軍拡という圧力を伴っての会談で、決して「会談至上主義」ではない。明確なヴィジョンの元に政策実施できる、偉大な大統領の一人だった。


牛歩はやめれ (6/6)
 年金法案に対し、野党は牛歩戦術で対抗した。議論をかわす場が議会であるのなら、せめて10時間くらい演説することで抵抗してはいかがかと思うのだが。まぁ3時間演説はやったらしいが。しかも、民主党出身の参院副議長による自爆なんてあった日にゃぁ、本当に民主党には笑いの神がついているんだなという感慨しか湧かず(記事)。で、これって以前に言っていた「秘策」ですか?(記事)バカだ。

 共産・社民・無所属(西川きよし)の質問を残しながらの委員会での強行採決という、与党の手法も非常に問題があるのだが、議会を冒涜するという意味では野党も同じ土俵に乗ってしまったことになり、牛歩戦術は得策ではないと思われ。

 さらに言えば、年金法案でここまで紛糾すること自体が、大した意味はないのではないかとも思う。有事法制や対北朝鮮圧力法案の方がよっぽど焦眉の急で進めねばならない問題だし、年金が破綻に向かっているのは誰しも分かり切っていることでもあるし。そりゃうちらがジジィになった時にもらえればそれに越したことはないけど、はっきり言って期待はしてないですわ。

自儘なようでもリスクはある (6/6)
 世迷い言を時事ネタがメインのコーナーにしようと思い立ったのが、始めてから1年くらいのこと。今は完全に予定通りの状況に出来ている。ただ、私的な話題・砕けた話を求めていた人は寄らなくなったろうし、なおかつ他から見つけられにくい場所で書いているから時事ネタ求める人に対しても集客力ないんで、書いていることにどれほどの意味があるのかと思えなくもないけど、まぁ好きだからいいかってないい加減なあんばい。過去に書いた物にgoogleで辿り着く人もいるだろうし、プロのライターでもないので客寄せ考える必要はないのだが。

 徒然にこんなこと考えるのは、時事ネタに何か意見をかますって形式が、けっこうなハイリスクだったりするのが原因。スピード重視すると、事実認識の間違いをやらかすこともあるし、中身の吟味しすぎると旬を過ぎることもある。いわゆる早出しジャンケンになったり遅出しジャンケンになったりするわけですな。そこに、「井戸端会議レベルにしたくないなぁ」なんて意思が出てくれば、妙なプライドとのせめぎ合いまで生じる。何も考えずに勢いで書いているときは気にならないが、ちょっと振り返り始めると「見返り少ないなぁ」と考える時もなくはない。人に意見を伝えるのが好き、という感覚が上回っているからやめる気はないだけで。マスコミが大きく伝えないような情報を知らせたいという意識もあるな。

 好きだからやっている、というのがいちばん大切で、余計なことを考え始めると立ち位置を失って自爆し始めるというのは分かっていても、しばしばこういうことに思いを致す。皆さんのサイトを始めるきっかけや続けている動機は何でしょうか?


解釈不可 (6/4)
靖国訴訟 南部戦跡で9月に現地検証

 小泉純一郎首相の靖国神社参拝は違憲で精神的苦痛を受けたとして、県内の戦争遺族ら94人が首相と国に、940万円の損害賠償を求めた訴訟の第9回口頭弁論が2日、那覇地裁であり、西井和徒裁判長は「9月3日に進行協議の形で南部戦跡を回る」と決定した。閉廷後、現地検証を求めていた原告側は「事実上の検証であり、裁判所の決定を評価したい」と話した。
 首相と国側は、原告本人尋問で証拠調べを打ち切りこの日で結審するよう求め、原告側は「首相参拝で戦争遺族らが被った精神的被害の立証に、南部戦跡の現地検証は不可欠」などと証拠調べの続行を主張していた。
 この日の原告本人尋問で、10歳当時に沖縄戦を体験した大城実さん(69)が、本島南部を避難中に左足切断の重傷を負った状況などを説明し「あの悲惨な戦争の美化につながる首相の靖国参拝は許せない」と訴えた。
 大城さんへの尋問終了後、西井裁判長が、正式な検証手続きではなく、訴訟の進め方を話し合う「進行協議」を南部戦跡などを回りながら行う意向を示した。
 首相と国側は「法理論で判断すべき訴訟であり現地へ行く必要はない」などと反対し、原告側は「訴訟の入り口で結審させようとする態度はおかしい」などと応酬。双方の激しいやりとりの後、西井裁判長が進行協議の実施を決めた。(琉球新報)
記事

 靖国参拝への異議を唱える裁判のようですが、それと南部戦跡を巡るのと、何が関係あるのかよく分からない拙者はアホですかね。この方の個人の心の痛みは、人の行動を妨げるほどに大きいものなのか。てか、何がどう繋がっているのか全く意味が分からない。

解釈不可2 (6/4)
 強力な電波を某所で受信してまいりました。
http://www.bx.sakura.ne.jp/~narlanda/ath/bbs_dp/dpbbs.cgi?no=1379&reno=no&oya=1379&mode=msgview&page=0
皆さんお久しぶりです。
真に擁護すべき人権が忘れ去られ、犯罪被害者の人権などというくだらない虚構が幅を利かせている昨今ですが、ナーランダさんをはじめとする真の人権派の皆さんと連帯して腐敗する日本の反人権主義と戦っていきたいと思います。
さて、本日コイズミが朝鮮民主主義人民共和国の首都を訪れ、共和国の総書記と会談するということですが、私はてっきり、ヒロヒト一味による最低最悪の戦争犯罪を謝罪し、許しを請うために訪朝するのかと思っていました。
ところが、(私の尊敬申し上げる、真の人権派であり良識的学者である同志社大学教授浅野健一先生おっしゃるところの)商業マスコミがほざくごとく、今回の訪朝は「拉致被害者問題」とやらの解決というではありませんか。何を考えているのでしょうか。拉致被害者問題などという取るに足りない些細な問題などさておいて、まず、共和国にヒロヒト一味の大罪を無条件で謝罪して賠償するのが先ではありませんか。それをせずに、被害者面をしてずうずうしい要求をするとは、開いた口がふさがりません。そんな些細なことは後回しです。まず謝罪と賠償です。
また、このくだらない騒ぎをのドサクサを利用して日本政府は死刑執行という名の殺人を犯そうとしています。権力がこ絶好の機会を逃すわけがありません。注意しなければなりません。
ナーランダさんたちといっしょに、真の人権擁護のためにいっそう努力したいと思います。


 ちなみに、浅野健一センセというのは、朝日新聞を「極右」と呼ぶちょっとアレな方です。

 本当は引用だけして後は笑っていただこうと私は何も書かないつもりでいましたが、批評のための引用でないと著作権がどうたらと言われたらかなわないので、別ネタと絡ませてちょっと文を続けますと…

 今世を騒がせている長崎の児童殺害事件でも、殺された被害者の名前は公表されているのに、殺した鬼畜は名前も公表されていない。死んだ人間に人権はない、死んだ人間の家族にも人権はないらしい。そして、犯行の原因をネットだとか被害者の言動に起因させ、本人の異常性について指摘する人間はごくわずか。そりゃネットで何か言われたのがきっかけかも知れぬが、普通の人間はそれで殺意を抱くのも稀、ましてや実際に殺すまでには至らないわけで、なんやかんやと「環境」に原因を求めようと、結局は本人の異常性に言及せねば、ただの空論。己の論がいかに被害者人権を軽視しているか、加害者の人権を重視することで被害者家族がどれだけ悲痛な思いをするか、なぜ想像することが出来ないのか。
 似非人権主義者は、人権の優先順位も付けられない。殺した人間と殺された人間、どちらの側に立って考えるべきか、言うまでもない問題のはずだ。殺した人間の側に立つことで殺された側へ余計な苦痛を与えるのならば、殺した側の人権は制限されてしかるべきだろう。殺した側の人間は、既に一人の人権を無視しそれを奪っているのだから。上記引用にある「真に擁護すべき人権が忘れ去られ」というのは、被害者側に対して使うべき言葉であって、決して犯罪者に対して使う物ではない。


目立つ部分を叩く論理 (6/3)
 長崎で、小学6年生児童が同級生をカッターナイフで刺殺した事件。記事

 インターネットでの書き込みが事件の引き金となったらしいが、マスコミの論調は「ネットでの意志疎通」の問題をことさらに取り上げる方向に動いている。また、朝日新聞に至っては、責任をほぼ全面的に学校へ求めるかのような論調で社説を書いている。記事

 加害者自身やその親の問題について語られることは少ない。少年法の縛りがあるから思うような取材が出来ないのかも知れないが、あまりに責任を「目立つ他者」に押しつけすぎではないか。勿論その目立つ他者に関して考察することは必要だし、問題の根幹の多くを占めてもいよう。しかし、自身や親のような近しい部分についての話があまり表に出てこないと、目立つ部分だけを叩いてそれで終わり、というマスコミ特有の浅ましさを感じてしまう。
 学校やネットを叩けば、特定個人からの反論も来ないから、楽だろうしな。

中国による主権侵害 (6/3)
 以前ここでも書いた「中国の東シナ海石油強奪作戦」。中日新聞が報じていた以外に、どこかマスコミで放送はあったかね?私はまったく見ていない。

 中国が石油採掘→日本領土内の地下にある石油も中国側から吸い取り→日本も石油もらおうとすれば先行開発の権利を持つ中国に金を取られる→油田が出来たら守るために中国軍が常駐→シーレーンが中国の支配下に→日本思うように石油を持ち込めずアボーン…てなことになるかも。
 非常に大きな問題のはずだが、マスコミは報道せず、官僚どもは責任のなすり合い。ここで動かずにいつ動く?ってくらい重要な問題なのに、政府はどこを見て政治をしているのか。

若い衆 (6/3)
 そういえば、6/1に放送されたテレ朝のワイドスクランブルで、地村保さんのところにかかってきた脅迫電話が(録音されていたのか)放送された。「お前らいい気になってんじゃねぞ」とか「お前らも持っていって(拉致して)やる」とか。「拉致」を「持っていく」なんて表現していることから考えると、電話をかけているのはあの方たちですか?あそこの若い衆は仕事熱心ですね。


 (6/2)
 うちの地方じゃ午前中に「必殺仕事人」の再放送をやているのだが、これ、各回のタイトルが変ですな。今日は「主水、節分の豆を食べる」。別にいいじゃん、食っても。

思想より思考 (6/2)
 橋田信介氏のお母様の行動には頭が下がる。
  http://www2.diary.ne.jp/user/115526/の6/2の欄。
 そして、ちょっと長いが、橋田氏の靖国問題に関する意見を引用する。
http://web.archive.org/web/20030402044132/www.ubenichi.co.jp/skiji/hashida/bababobo2003/2003_3.htm

 小泉首相の靖国神社の参拝に抗議して金大中大統領が川口外務大臣との会談をキャンセルした。
 中央の新聞は「反省しろ、小泉」と書いている。この行動に賛否を論ずるつもりはない。井戸のなかのカエルになるからだ。ただ、中国、韓国、日本、このアジア三国の「歴史認識」論争は世界の「笑いもの」になっていることを指摘したい。

 米国のワシントンには、ベトナムで亡くなった五万数千人の米軍兵士の記念碑がある。米国の大統領は就任式の後、この記念碑に花束をささげるのが恒例となっている。
 念のために確認するが、これらの兵士は米国からみれば「愛国者」であり、ベトナムからみれば「侵略者」である。だが、ベトナム政府は、米国に対して侵略者を称えるのかとイチャモンはつけない。ましてや、米国の「歴史認識」に問題があると抗議したことは一度もない。
 同じように、韓国のソウルの国立墓地にも、ベトナムで亡くなった韓国兵士が眠っている。ベトナム戦争当時、韓国はベトナムに「猛虎師団」という侵略軍を派遣した。ベトナム人は、獰猛(どうもう)な韓国兵士を米兵以上に怖がった。その兵士が「愛国の兵士」として葬られている。毎年、韓国の大統領や首相はそこに参拝する。それに対して、ベトナム政府は「歴史認識」に問題あり、と抗議したことは一度もない。

 同じように、中国は朝鮮戦争に軍隊を送り多くの朝鮮人を殺した。興味深い出来事がある。
 一九九二年、中国と韓国は国交回復をする。その際、韓国は朝鮮戦争での中国軍の軍事侵略に対して「謝罪」を要求した。中国外務省の正式コメントは、「あの時は仕方なかった」である。
 これは正しい、そうなのである、歴史とは「仕方なかった」ことの連続なのである。

 歴史から教訓をくみとることは必要である。しかし、歴史を今ある「価値観」で断罪するのはガキがやることである。歴史は「清算」できない。そんなことをしたら、アメリカ合衆国から白人や黒人は出ていかねばならぬ。オーストラリアという国も成立しない。今年、その中央の新聞の主催で「大英博物館」の秘宝が公開されるが、その秘宝は植民地時代に、よその国から奪ったものばかりである。もしその秘宝を元の国に返還せよといったら、大英博物館はカラッポになるだろう。

 この常識的な命題は、国の歴史を個人の歴史に置き換えると分かりやすい。たいていの人は初恋には失敗する。あの時、ああすればうまくいった、こうすればよかった、そういう思いは、次の恋愛に生かしてこそ意味がある。「ねば」「たら」をいつまでもいうのはガキである。

 初恋は二度と戻ってこない。国の歴史もそうである。あのとき、ああいうミスをした、こういうミスをした、だから今度は同じミスをしないように心がけよう、それが大人の態度である。
 他国のミスをいつまでも取り上げて、自国の弱さをカバーしたり、外交の道具にするほど卑劣な行為はない。今、北朝鮮はアジアのみならず世界に迷惑をかけている。この問題の責任は金正日にあるが、同時に朝鮮民族全体の問題でもある。韓国は同じ同胞としてもっと責任を感じねばならない。だから、金大中大統領が会談を一方的にキャンセルするのは解せない。この問題の責任はひとえに南北の政治家にある。韓国映画「シュリ」はそれをテーマにしていた。

 かつて、村山首相がマレーシアのマハテール首相に、

「日本は戦争で悪いことをしました」

 と謝罪した。
 それに対して、マハテール首相は本気に怒った。

「いつまでそんな過去のことをグジャ、グジャいってるんだ。アジアの経済大国としてもっとやらなければならないことがたくさんあるだろう」

 その通りである。日本の経済の落ち込みは、単にビジネスという狭い問題ではない。日本には国家戦略がないからだ。もはや、それなしには日本経済の回復はない。


 彼は自衛隊派遣には反対だった。しかしその理由は納得できる物であるし、何より自衛隊を貶めてまで持論を貫こうとはしていなかった。彼は自衛隊員への敬意は忘れることなく、現地で汗を流す人間として取材していた。その拠るところには一分の揺らぎもなく、その視点は自身と経験に裏打ちされぶれることはなかった…と後追いで彼の行動を読むにつけ、細かい部分の意見の違いなどは越えて、敬意の念はどんどん大きくなる。上に引用した文も、まったくの正論で、彼は左翼とか右翼とかそういう次元を飛び越えて、本質を自分の目で見、自分の頭で考えることの出来た、本来の意味でのジャーナリストだと言えるのでなかろうか。
 思想など要らない、思考こそが大切なのだと実感させられた。


自由往来の危険 (6/1)
 テレビ朝日「スーパーモーニング」6/1放送で、興味深い事案を扱っていた。
 レバノン人女性4人の北朝鮮への拉致事件。レバノン政府の働きで4人は1年後に帰ってきたのだが、そのうち一人は北朝鮮でアメリカ人と結婚し子供もできていたため、「自由往来」という名目で北に戻りそのまま戻ってきていない(戻ってこられない)、というもの。

 この番組は火曜日は電波日なのだが、小泉批判に使えるからか、かなりまともな放送を今日はしていた。
 国交を結んで自由往来できれば、資本主義国の情報が北にも入るから、金正日体制の崩壊に繋がる…という論を張る人がいるが、今日の放送では結果的に、その主張の間違いを証明してくれていた。独裁国家である限り、自由などあり得ないし、金正日がいる限り情報統制や移動の制限には変化は期待しにくいと言うことだ。

 まぁ今更な話であるのが事実なのだが、左巻き向け番組でこのような事実に言及されたのは、素直に喜んで良いかなと思う。

分かりやすい構図 (6/1)
 曽我さんがジェンキンス氏らとどこで会うか。

 小泉首相は訪朝直後に北京などでの再会に言及。
 その日に安倍幹事長は北京以外での再会について言及。
 杉浦官房副長官は曽我さんと面会した上で、「曽我さんから北京は嫌だと聞いていない」ということで、北京で、と。
 中山参与も曽我さんから直接話を聞いたとして、しかし北京以外で、と。
 曽我さん本人は、わざわざ昨日文書の形にして、北京以外でと要望した。

 常識的に考えて、北朝鮮の影響力が及ぶ範囲での再会、つまり北京での再会などやってはいけないのは自明の理。北朝鮮の恐ろしさを現実の物として理解している曽我さんが、そのような選択肢を選ぶはずもない。杉浦氏、或いは外務省や官邸が「中国での再会」にこだわり、中山参与や安倍幹事長がそれに歯止めをかけようとしている、という状態が浮き彫りになった。杉浦氏が、ただのアホか、もしくは官邸側が本気で曽我さんのことを考えていないか、どちらかということだろう。


 そして、朝日からはこんな記事が出る。
http://www.asahi.com/politics/update/0527/008.html曽我さん再会場所めぐる発言で不快感 中国大使館
 北朝鮮の親分である中国のご機嫌について報道する朝日も朝日だが、官邸や外務省が北京にこだわったのは、中国の機嫌を損ねちゃまずいという卑屈な思惑ゆえではないのか。

 「北京で」というのは会談で例として出てきたものだが、社民党のバカどもが中国に北京での再会を要請するから上みたいな話になる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040526-00002107-mai-int

 敵と味方の構図が分かりやすい形で出てきているようだ。

輸入盤規制 (6/1)
 輸入盤CDの規制を図る法案が出ているらしいです。いろいろ抗議運動も行われているようですが、なんか「海賊盤上等」みたいな勢いでただ反政府運動やりたいだけじゃないかという動きも見られて、そういうのに賛同する気になれないのが正直なところ。児ポ法の時の反対論者と同じような匂いといいましょうか、方法論とかそこに至る思考回路とかに同意しきれないような。字面を見ただけの推測ですが、自衛隊派遣反対とかとも同じ雰囲気を感じますし、市民運動の一つとして使われているような気がしないでもない。
 いや、本気で真摯に反対している人も多いだろうけど。