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ワクチン確保に関しては政府を評価すべし (2021 6/30 10:30)

職域接種、申請再開せず ワクチン供給が不足―政府(6/29時事)
 政府は、企業などの単位で行う新型コロナウイルスワクチンの職域接種について、一時休止していた申請を再開しない方針を固めた。関係者が29日明らかにした。企業などからの申請が想定を超え、これ以上受け付けても接種に使われる米モデルナ製ワクチンが不足するのが確実なためだ。
 政府高官は職域接種に関し「申請の受け付けは再開しない」と明言。申請に基づくワクチンの需要量と供給量を比較した上で「ワクチンが全然足りない」と理由を説明した。


 ワクチン接種の体制が急速に整い、予想以上のペースで接種できるようになったことの帰結であり、むしろ「嬉しい悲鳴」と言うべきだろう。数ヶ月前には「ワクチン1日100万人など絵空事」と、野党議員やマスコミなどが批判していたのだから、自らの不明を恥じて詫びるべきであろうに。

 しかしながら、職域接種へのワクチン供給が遅れていることについて、文句を言っている輩もいるようで。

 そもそも半年くらい前には「年内にワクチン打てるだろうか」などと言っていたのだから、職域接種が中止になったとか自治体によって接種が遅れてると言っても、それでも当初よりは予定が早まっており、ギャーギャー批判するような事態ではない。
 ワクチン自体は確保できてるのだから、待っていれば必ず打てるわけで、さほど焦る必要もない。

 欧米よりはるかに感染者数が少なく、ワクチン確保でどうしても後れを取らざるを得なかったのに、わずかな期間でここまでこぎ着けた。これだけのことを成し遂げた政府を、評価はできてもどうして批判できようか。

 それでも、政府の対応を批判する向きは必ず現れる。
 もちろん批判という行為自体を否定する気は毛頭ないが、一生懸命にネガティブな側面を見つけ出して文句を言い続けてる人を見ていると、余計なお世話ながら人生楽しくないのではないかと思ってしまう。いや、わざと怒りをこしらえるのが楽しみになっているのか。



痛ましい事故 (2021 6/29 10:30)

校長悲痛「なぜこんなことに」 2人死亡、5年前も同校児童ら事故(6/28毎日)
 千葉県八街(やちまた)市の路上で28日夕、下校中の小学生の列に大型トラックが突っ込み、児童5人が巻き込まれ、2人が亡くなった。事故後、運転手からはアルコールが検出された。のどかな田園風景は瞬時に一変し、近所の人や学校関係者は「なぜこんなところで痛ましい事故が」と言葉を失った。
 現場は見通しのいい直線道路で、児童5人は市立朝陽小学校から下校中だった。歩道はなく、道路脇をまとまって歩いていたところをトラックに巻き込まれたとみられる。
 同小では、1〜3年生の低学年は自宅が近い人同士で一緒に帰るように呼びかけていた。低学年の授業は5時限目までで、午後2時50分ごろに下校したという。4〜6年生の高学年は6時限目が終わった後の午後3時35分ごろに学校を離れた。児童によると、この日は低学年と高学年が集団下校しない曜日だったという。
 多田勇司校長は、取材に対し「亡くなられたんですか……。なんでこんなことになったか分からない。今は何も考えられない」と目を赤くしながら声を落とした。
 現場近くで機械製造会社を経営する橋本潔さん(80)が、鳴り響くサイレンに気付いて現場に向かうと、パトカーや救急車が集まり、慌ただしい雰囲気に包まれていた。電柱は大きく傾き、トラックは道路脇の畑に突っ込んで止まっていた。橋本さんは「見通しがいい直線道路で、車2台は普通にすれ違える。なんでこんなことになってしまったのか。歩道がないのに通学路になっているから危ないといえば危ない場所だった」と話した。
 近くに住む男性(38)は「普段から大型トラックの抜け道にもなっていて、2、3トントラックがよく飛ばしていた。朝と夕方は小学生が一列になって歩いているのをよく見たが、危ないなと思うこともしばしばあった。本当に痛ましい」と語った。
 自動車運転処罰法違反容疑で県警に逮捕されたドライバーの梅沢洋容疑者(60)が所属していた会社によると、事故直後に梅沢容疑者から電話があり、「大きな事故を起こしてしまった。飛び出してきた人をよけようと左にハンドルを切ったら電柱にぶつかり、コントロールを失って子どもたちをはねてしまった」と連絡してきたという。県警によると、梅沢容疑者からは基準値を上回るアルコールが検出された。
 同社の親会社の社長は28日夜に取材に応じ、「飲酒というあるまじき行為で、誠に申し訳ない。日々の飲酒検知はしていなかった。被害者のご冥福とご回復をお祈りするとともに会社としてできる限りの対応をしていきたい」と述べた。
 八街市内では2016年11月にも、今回とは別の場所の国道409号で、登校中の朝陽小の児童の列にトラックが突っ込み、4人が重軽傷を負う事故があった。子どもが朝陽小に通う男性(41)は「ニュースで飲酒運転と聞き、悲しさとともに怒りがわいてくる。学校からの連絡はまだないが、今後どうやって登下校するのか先生と話し合いたい」と話した。【真田祐里、木下翔太郎、井口慎太郎、田中理知】


 ふだん、息子の登下校や遊びに行くときなど、常に「事故に遭わないか」が心配である。おそらくほとんどの親が同じような感覚を持っていると思うが、それが現実になってしまったらと考えると恐ろしくてしょうがない。千葉の事故、親御さんたちの気持ちはいかばかりだろうか。

 しかも、事故を起こしたドライバーは飲酒運転だったという。トラックに突っ込まれたというだけでもやり場のない怒りと悲しみに暮れるだろうに、アルコールが入っていたと聞くと、いっそう「避けられたはずの事故」という思いが強くなり、ますますやりきれない気持ちになるだろう。

 飲酒の上で車に乗っているのだから、危険運転致死を適用できないものか。できる限り重い罪を課して欲しいと強く願う。



同列に並べるな (2021 6/28 10:30)

サンモニ・関口宏、香港「リンゴ日報」廃刊「中国だから」ではない(6/27デイリースポーツ)
 俳優、関口宏が27日、司会を務めるTBS系「サンデーモーニング」で、今月24日を最後に事実上の廃刊となった香港の新聞「リンゴ日報」について「他山の石としたい」とコメントした。
 中国に批判的な論調の「リンゴ日報」は、香港国家安全維持法に違反したとして資産が凍結されるなどし、24日の朝刊を最後に発行停止に追い込まれた。
 番組では、VTRで、米バイデン大統領の「ジャーナリストは指導者たちに説明責任を求め情報を自由に伝達させる“真実の語り部”。何より香港にとって必要な存在だ」という声明を紹介。続けて中国外務省・趙立堅報道官の「報道の自由は免罪符ではない。中国に反対し、香港を混乱させることはできない」というコメントも紹介した。VTRの最後には、フリーアナウンサー・杉浦みずきが「香港の報道の自由は今、風前のともしびです」とナレーションを添えた。
 関口は「権力を監視し続けるメディアっていうのも必要」とした上で、「リンゴ日報」の廃刊については「『これは中国だから起こってる』ばかりではなくて、世界中のいろんな国が、これを『他山の石』にしなきゃいけないなと思います」とコメント。中国の責任には触れず、他の国でもありうることとして語った。


 「リンゴ日報」の件は、中国共産党による人権弾圧の文脈で語るべきものであり、「世界中の国」に当てはめて考えるのは筋違いだ。仮に、先進国においても「報道する側の息苦しさ」が存在するとしても、一党独裁政権による弾圧と同列に並べて考えるのは雑な思考である。

 「日本も……」と言いたいのか、中共の弾圧の印象を薄めたいのかは分からぬが、中国と違ってサンデーモーニングでは、誰からの弾圧も受けずに、関口宏やその他大勢が好き勝手に妄言を愚痴り散らかしているのだから、状況は全く違う。
 サンモニのコメンテーターや関口宏らが批判されてるのは、政府批判だからではなく、バカで筋違いだからだ。「報道する側の息苦しさ」が仮にあるとすれば、それは弾圧のような物ではなく、バカな発言に対する真っ当な反論である。

 「言論の自由」とは「反論を受けない自由」ではない。



非立憲民主党 (2021 6/26 10:30)

立民・安住氏「宮内庁長官の意見と思う国民いない」(6/25産経)
 立憲民主党の安住淳国対委員長は25日、天皇陛下が東京五輪・パラリンピック開催が新型コロナウイルスの感染拡大につながらないか懸念されていると「拝察」するとした宮内庁の西村泰彦長官の発言に関し、「西村氏自身の考え」としている政府に苦言を呈した。「西村氏個人の意見だと思っている国民はいないと思う。そう思い込んでるのは菅義偉首相をはじめ閣僚だけだ。恥ずかしい」と述べた。国会内で記者団の質問に答えた。
 安住氏は、西村氏の「拝察」について「国民の多くが共有している気持ちだ。それに対する謙虚さがなく、まるで無視するかのような閣僚の態度は大変不愉快」と主張。「言葉の重みをかみしめなければいけない」と述べた。
 加藤勝信官房長官は25日の記者会見で「西村氏は会見で宮内庁長官の考えを問われ、あくまでも自身の考えを述べた」と重ねて強調した。


 党名に「立憲」を掲げながら、天皇陛下の発言にことさら意味を持たせて「言葉の意味をかみしめなければいけない」などと政治的活動に影響力を与えようとする……クソとしか言いようのない発言。本当の意味での「立憲」を理解していないことが丸わかりで、救いようのない低レベルな戯れ言だ。

 仮に陛下の真意が本当に「そう」だったとしても、それならなおのこと、陛下の意向に影響力を与えないためにその意向に従うわけにはいかない。陛下の発言に政治的な権威を与えてはならない、というのは、戦後日本の根本原理ではなかったか。



 あの「反政府一辺倒でとにかく反対しか言わない」ような社民党でさえも、宮内庁長官の発言を問題と考えている。
 長官発言を利用して反五輪を主張している立憲民主党は、「立憲」を標榜しながら社民党以下の非立憲政党である。



宮内庁長官の「拝察」発言 (2021 6/25 10:30)

「陛下は開催で感染拡大しないか懸念と拝察」宮内庁長官(6/24朝日)
 天皇陛下が名誉総裁を務める東京五輪・パラリンピックについて、宮内庁の西村泰彦長官は24日の定例会見で、陛下が新型コロナウイルスの感染状況を心配しているとし、「開催が感染拡大につながらないか、ご懸念されていると拝察している」と述べた。
 五輪の開会式が近づく中での考えを問われ、そう言及した。西村長官は「私が肌感覚として受け止めているということ」とし、「直接そういうお言葉を聞いたことはない」と説明した。
 また、西村長官は「陛下が名誉総裁をお務めになる五輪・パラリンピックで、感染が拡大するような事態にならないよう感染防止に万全を期していただきたい」とも述べた。
 これまで、日本で開かれた五輪では当時の天皇が開会式に出席し、開会宣言をしている。1964年の東京五輪、72年の札幌冬季で昭和天皇、98年の長野冬季では上皇さまがそれぞれ開会を宣言。今夏の五輪でどうするのかについて、政府は「開会式の具体的な内容は関係者間で調整している」としている。
 西村長官の発言について、加藤勝信官房長官は24日の記者会見で「宮内庁長官自身の考えを述べられたと承知している」と語った。加藤氏は「安全安心の大会を実現していく。そして国民のみなさんに安全と思って頂けるように取り組んでいく。引き続き関係者と緊密に連携しつつ、安全安心な環境を確保することを最優先に、大会に向けた準備を着実に進めていきたい」と述べた。
 大会組織委員会の武藤敏郎・事務総長は24日夕、西村長官の発言の受け止めについて問われ、「私どもは、国民のみなさま、都民のみなさまの不安がないような安全安心な大会を開催することが、責務であります。その実現に最善を尽くしたいと思います」と述べた。
    ◇   ◇
 宮内庁の西村泰彦長官と宮内記者会の会見でのやりとりの要旨は次の通り。
 (質問)オリンピックの開会式が近づいてきたが、関係機関との調整状況など、長官のお考えを
 (長官)調整中でこの場でご紹介できるような状況ではございません。ただオリンピックを巡る情勢としまして、天皇陛下は現下の新型コロナウイルス感染症の感染状況を大変ご心配しておられます。国民の間に不安の声がある中で、ご自身が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックの開催が感染拡大につながらないか、ご懸念されている、ご心配であると拝察しています。私としましては、陛下が名誉総裁をお務めになるオリンピック・パラリンピックで、感染が拡大するような事態にならないよう組織委員会をはじめ関係機関が連携して感染防止に万全を期していただきたい、そのように考えています

 (質問)ワクチン接種、陛下は
 (長官)この場ではご紹介できるような事態になっていません

 (質問)五輪について開会宣言する場合、その文言はオリンピック憲章で決まっていて、祝うという文言が入ることになる。中止論もある中で、陛下が大会開催を祝福するような文言を述べるのはどうか
 (長官)ご指摘の通り、IOCのプロトコルで決まっていますので宮内庁として意見申し上げることは控えたいと思いますが、オリンピックを巡る情勢は先ほど申し上げたとおりで、私としては感染防止に徹底を尽くしていただきたいということに尽きます

 (質問)宮内庁として、文言の変更を申し出るような考えは
 (長官)今のところはありません

 (質問)陛下が五輪が感染拡大のきっかけになるのを懸念されているというのは長官の拝察ということか
 (長官)拝察です。日々陛下とお接しする中で私が肌感覚として受け止めているということです

 (質問)仮に拝察でも長官の発言としてオンだから、報道されれば影響あると思うが、発信していいのか
 (長官)はい。オンだと認識しています。私はそう拝察し、感染防止のための対策を関係機関が徹底してもらいたいとセットで

 (質問)これは陛下のお気持ちと、受け止めて間違いない
 (長官)私の受けとりかたですから。陛下はそうお考えではないかと、私は思っています。ただ陛下から直接そういうお言葉を聞いたことはありません。そこは誤解ないようにお願いします(杉浦達朗)


 反五輪の方々が「陛下も五輪開催に懸念を抱いておられる」と噴き上がっているが、陛下がどのように考えておられるかに関係なく、陛下の御心を利用して何らかの主張をおこなうこと自体が非常に危険なことだ。陛下のご意向を国政レベルの事案に関与させれば、大きな禍根を残すことになる。陛下の御心を勝手に忖度或いは利用した連中が暴れ回った結果がどうなったか、我々日本人はよく知っているはずではないか。

 しかも、西村宮内庁長官の発言は、「私の受けとりかたですから。陛下はそうお考えではないかと、私は思っています。ただ陛下から直接そういうお言葉を聞いたことはありません」というものであり、陛下の意思を勝手に拝察・代弁した、無茶苦茶としか言いようのないものだ。陛下の御心を勝手に代弁するなど、この長官は辞職ものではないか
 仮に宮内庁長官の発言が陛下の意向に沿った物だとしても、それでも認めてはならない。陛下の意向で国家レベルの事案が左右されるのは避けねばならない。

 また、そもそもこの長官の発言が陛下のお気持ちそのものだったとしても、五輪開催に反対とは全く述べていない。むしろ「感染拡大の内容徹底した対策を取って開催するように」と受け止めることも可能だ。「陛下が五輪開催に反対だ!」と噴き上がっている向きは、もう少し落ち着いたらどうか。

 しかし、ふだんリベラルを標榜している人ほど、今回の件ではしゃいでいるように見受けられる。陛下の御心を盾に政策に関わる事案の変更を求めるなど、リベラルの対極にある姿勢であろうに。



続・新聞記者の特権意識 (2021 6/24 10:30)



 昨日も特権意識を振りかざす新聞記者たちを批判したが、次々に同類が登場してきている。

 「逮捕されてしまったが、情報を得るために頑張った、記者魂を感じる」という主張ならまだ理解できる。捕まってしまうかもしれないと覚悟を以て取材に臨んでいるなら、その行為自体は不当な物だとしても、姿勢としては筋が通っている。
 しかし、「記者がこのような件で逮捕されたら萎縮してしまう」「記者はコントロールされないことが大切」という主張に対しては、「何を甘えていやがるんだバカ」としか思えない。その言説こそが新聞記者に対する信頼を失墜させ、記者の仕事を応援する人の数を減らしているのだが。

 ところで、「逮捕されてもしかたない」と主張しているマスコミ人士はいるのだろうか?全然視界に入ってこないのだが……自浄作用のない世界なのだろうか。
 「逮捕されてでも情報を取ろうとするのが記者魂だ!」と気骨を示す人もいない。権力に庇護されつつ権力を叩きたいという、反抗期のガキのようなメンタリティの輩ばかりの世界なのだろう。



新聞記者の特権意識 (2021 6/23 10:30)

北海道新聞記者 旭川医科大構内への建造物侵入容疑で逮捕(6/22毎日)
 北海道警旭川東署は22日、旭川市内に住む北海道新聞旭川支社の女性記者(22)を建造物侵入容疑で逮捕した。
 同署によると、女性記者は22日午後4時半ごろ、同市の旭川医科大の構内で取材中、同大の職員に発見され、この職員に現行犯逮捕された。同大では学長の解任を審査する学長選考会議が開かれており、女性記者は会議の取材をしていた。「会議をしている場所を探していた」と話しているという。
 同大は、同日午後3時50分ごろ報道各社にファクスを送り、新型コロナウイルスの感染防止措置として、記者団の取材に応じる午後6時ごろまでの間、記者を含めた学外者の立ち入りを原則禁止すると伝えていた。
 北海道新聞社の佐藤正基・編集局総務は「本紙の記者が逮捕されたことは遺憾。経緯などについて確認し、読者の皆様に改めて説明させていただく」とコメントした。【土屋信明、源馬のぞみ】


 「部外者立ち入り禁止」と事前に伝えられていたのだから、無断で侵入していれば不法侵入であり、逮捕されてもまぁ当然ではある。

 しかし、新聞記者からしたら、これは不当逮捕だそうで……



 この毎日新聞記者は「取材のためなら違法行為も目を瞑るべき」と述べているわけで、新聞記者の特権意識が垣間見られる、なかなか趣深いツイートである。
 さすがは、西山事件を引き起こした人間の後継者である……といいたいところだが、この特権意識は毎日新聞に限った話ではなさそうで……



 許可なく侵入したのだから、犯意も何も関係なく違法行為は違法行為である。なんで「新聞記者だけ特別扱いされて当然」と思い込めるのか。「不法侵入だし捕まるかもしれないが記者魂で侵入だ!」という態度も問題だが、筋は通っている分まだマシである。不法侵入に対して「記者様を捕まえるなんて!」と特権意識を振り回す姿は、いっそう醜悪である。

 マスコミ人士の一般人との意識の乖離は凄まじいものがある、と改めて感じさせられた。


赤木ファイル (2021 6/23 10:30)

決裁文書の「修正に抵抗」赤木ファイルに財務省改ざん要求経緯(6/22毎日)
 学校法人「森友学園」への国有地売却を巡る財務省の決裁文書改ざん問題で、国は22日、自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)が改ざんの経緯をまとめた「赤木ファイル」を遺族に開示した。遺族側の代理人弁護士が明らかにした。
 ファイルは改ざんの経緯を時系列に記した文書や、財務省と近畿財務局との間で交わされたメールなど約500ページに上る。
 赤木さんが作成した「本省の対応」と題する文書では、財務省が学園に厚遇したと受け取られる恐れのある部分を売却などに関する調書から削除する方針を示したのに対し、財務局側が「現場として厚遇した事実もないし、(会計)検査院等にも原調書のままで説明するのが適切」と意見し、「修正に抵抗」したと記載。「現場の問題意識として既に決裁済みの調書を修正することは問題があり行うべきではないと、本省審理室担当補佐に強く抗議した」とも記していた。
 ファイルは22日午前、大阪市内にある代理人の事務所に郵送された。赤木さんの妻雅子さん(50)が国などに損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が23日、大阪地裁で開かれる予定で、国は地裁にもファイルを提出していた。
 訴状などによると、財務局の上席国有財産管理官だった赤木さんは2017年2月以降に数回、改ざん作業を強いられた。うつ病と診断されて休職し、改ざん問題が発覚した直後の18年3月に自宅で命を絶った。 財務省が18年6月に公表した調査報告書は、佐川宣寿理財局長(当時)の意向を確認した同省幹部らが財務局に改ざんを指示し、双方が連携して作業を進めたと認定。指示の時期や伝達ルート、財務局が一時反発していたことは公表したが、改ざんに至った具体的なやり取りは明らかにしなかった。
 ファイルは、赤木さんの当時の上司が「(改ざんの経緯が)全部書いてある」と雅子さんに証言したことで存在が明らかになった。 雅子さんは提訴した20年3月以降、赤木さんが受けた心理的負担の立証には、ファイルの開示が不可欠だと訴えてきた。存否すら回答してこなかった国は21年5月、地裁の要請に応じ存在を一転して認め、一部をマスキング(黒塗り)処理して6月23日の口頭弁論までに開示する方針を示していた。【松本紫帆】


 マスコミや野党が待ちに待っていた「赤木ファイル」の公開である。

 ただ、彼らが期待していた「政権からの指示」はやはり存在しないと、より明らかになったのではなかろうか。
 「厚遇した事実はない」という近畿財務局側の言い分を考えると、「森友学園に便宜を図った」とする野党やメディアの主張は破綻する。また、本庁からの削除指示は佐川理財局長の意向を得た財務省幹部がおこなったものであり、そこに安倍総理らの関与は見られない。

 新しい事実が出てきたとはあまり思えない内容だった。
 野党やマスコミは、これでもまだ、「安倍前総理の責任が〜」などと的外れなことを言い続けるのだろうか。



トヨタが暴走事故にコメント (2021 6/22 10:30)

池袋暴走事故でトヨタが異例コメント「車両に異常なし」(6/21朝日)
 東京・池袋で2019年、乗用車に母子がはねられ死亡した事故について、旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三被告=自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)の罪で公判中=が運転していたハイブリッド車「プリウス」を生産したトヨタ自動車が21日、「車両に異常や技術的な問題は認められなかった」とするコメントを出した。
 この事故でトヨタがコメントを出すのは初めて。特定の交通事故についてコメントを出すのも異例だ。トヨタ幹部は21日の公判終了後、取材に対し「プリウスに乗る全ての方に安心安全な車だとお伝えしたかった。メーカーとしての責務だ」と話した。
 飯塚被告は公判で「車に異常があった」と無罪を主張してきた。被告人質問では「エンジンが異常に高速回転してパニックになり、ブレーキペダルを踏んだがますます加速した」と述べ、「ペダルの踏み間違いの記憶は一切ない」としている。


 トヨタがここまで断言するからには「そういうこと」なんだろう。たしかに、今の自動車は様々な記録が残される仕組みになっており、きちんと調べれば客観的に「故障の有無」は判別できる。

 記事の見出しにも「異例のコメント」とあるが、トヨタからすれば飯塚被告の主張は「名誉毀損」ものの発言であり(裁判の中での発言なのでそれを訴えることはできないのだが)、トヨタとしても看過することはできなかったのだろう。
 また、この事故を契機に「障害物がない場所で急にアクセルを踏むと踏み間違いと判断する新しい加速防止システム」を発売しているし、トヨタの姿勢は評価したい。

 ただ、この件で飯塚被告を批判するのにも少し躊躇を覚えてしまう。
 おそらく彼は、無罪になりたくて「車の異常」を主張しているのではなく、本気でそう思い込んでいる。高齢者は、自分の思い込みを事実として認識してしまいがちだ。
 遺族の方々とすれば、やりきれない思いで一杯であろうが……。



政治はやる人間によって変わる (2021 6/21 10:30)



 「政治は誰がやっても変わらないではなく、政治はやる人間によって必ず変わる」……たしかにその通りではあるが、それは既に、民主党政権で多くの国民が思い知らされたことである。

 本気で言っているのか、支持者向けの戯れ言に過ぎないのかは分からないが、民主党政権の中枢にいて大失敗をカマした張本人たちが、「政治はやる人間によって変わる」と言うのは、悪い冗談としか思えない。
 ほんの10年前の悲劇を棚に上げてこのような主張をしてしまう、その臆面のなさ、鉄面皮ぶり、記憶力のなさこそが、立憲民主党が多くの人に呆れられ支持を得られていない原因の一つであろう。

 我が国に、まともな野党が育つ時代は来るのだろうか。自民党vs無責任なバカどもという構図はいったいいつまで続くのか。



対中非難決議の見送り (2021 6/19 10:30)

ウイグル出身者ら、対中非難決議見送りに抗議(6/16産経)
 中国新疆(しんきょう)ウイグル、チベット、内モンゴルの各自治区や香港の出身者らでつくる「インド太平洋人権問題連絡協議会」は16日、中国の諸民族が直面する人権侵害行為を非難する国会決議案の採択が見送られたことについて、抗議声明を公表した。
 声明は「非難決議さえ行えない日本の国会は、何をそんなに恐れているのか理解できない。決議の成立を妨げた勢力に対しては、満腔(まんこう)の怒りをもって抗議する」とした。
 党外交部会などで決議案を了承した自民党を含め、党内手続きを終えた立憲民主党、日本維新の会、国民民主党に対しては謝意を示した。
 協議会はチベット亡命政権の代表機関、ダライ・ラマ法王日本代表部や日本ウイグル協会、世界モンゴル人連盟、スタンド・ウィズ・香港@ジャパンなどで構成する。


自民、「人権侵害」非難決議案了承 中国念頭、今国会採択は見送り(6/15時事)
 自民党外交部会などは15日、中国を念頭に置いた新疆ウイグル自治区や香港などへの人権侵害に対する非難決議案を了承した。ただ、中国との関係を重視する公明党内で調整が進んでおらず、今国会での採択は見送られる方向だ。
 決議案は新疆ウイグル自治区などに加え、チベット、内モンゴル自治区、ミャンマーを例示し、「信教の自由への侵害、強制収監をはじめとする深刻な人権侵害が発生している」などと明記した。


 中共の人権抑圧に対する対中非難決議の今国会での見送りに関して、公明党が中決議に対して後ろ向きだったと言う話が漏れててきている。それが事実であれば、当然批判対象になるし、人権軽視の党と思われてもしかたない。

 ただ、公明党はそれを否定している。

中国決議見送り、自民に一因 公明幹部(6/17時事)
 公明党の北側一雄中央幹事会長は17日の記者会見で、中国を念頭に置いた新疆ウイグル自治区などでの人権侵害を非難する決議案の通常国会での採択が見送られたことについて、「自民党がまず党内で一致しないといけないが、最終的にそこまで至らなかった」と語った。中国との関係を重視する公明党が採択に慎重だったとの見方に関しては「決議を止めた話は全くない」と強調した。
 北側氏は「人権に関わることは懸念している。中国政府としてどうしていくか、しっかり国際社会に発信してもらいたい」と指摘。自民党の党内手続きが終われば、公明党も論議を進める考えを示した。


 報道では「公明党が消極的だった」、公明党は「自民党内で意見が一致していなかった」……いったいどっちが事実なのか。たしかに自民党内でも二階派のような中国寄りの議員は少なくないため、公明党の言い分を一蹴するのにも留保が必要。

 ともかく、中国での人権弾圧に対して日本は及び腰だ、という印象を国際社会に植え付けることにはなってしまうだろう。天安門事件に端を発する経済制裁から、日本がいち早く脱した過去も思い出されよう。大きく国益を損なったと思う。



惨めな強がり (2021 6/17 10:30)

立民・福山氏「自民がひるんだ」 衆院解散見送り(6/16産経)
 立憲民主党の福山哲郎幹事長は16日の記者会見で、菅義偉(すが・よしひで)首相が内閣不信任決議案提出を受けて衆院解散・総選挙に踏み切らなかったことについて「なぜ二階俊博自民党幹事長の解散話が立ち消えになったのか。ひるんだのは自民党ではないか」と述べた。不信任案の提出前、二階氏は提出されれば「直ちに解散する」「首相に解散を進言する」と繰り返していた。
 立民の安住淳国対委員長は同日、記者団に「いつも自民党が勝てるときに解散していた。(解散を)やらなかったのは支持率が低くて怖いからだろう」と強調。首相は任期満了間際の解散に追い込まれたとの認識を示した。
 16日に閉幕した通常国会では、改正新型コロナウイルス特別措置法の採決で立民が賛成し、共産党と国民民主党が反対するなど野党でも賛否が割れるケースがあった。だが、最終盤の15日に不信任案を衆院に共同提出。安住氏は党会合で「不信任案で行動を共にできるかどうかが、野党共闘ができるかどうかだ。次期衆院選に向けたチーム作りで大きな成果になった」と述べた。


 コアな支持者たちにアピールして「よく戦った」と言ってもらいたいのだろうが、ここまで虚勢を張ってる姿は逆に哀れに見えてくる。もしかして、同情を誘う作戦か?
 福山氏曰く「ひるんだのは自民党ではないか」、安住氏曰く「解散をやらなかったのは支持率が低くて怖いからだろう」……強がりって、むしろ自分を弱く惨めに見せますなぁ。

 いや、強がりや虚勢ではなく、本気でそう思っているのかもしれないが、もしそうなら別の意味で、むごい。

 ほんと、無能どもを上の方から一掃しないと、いつまで経ってもゴミ集団のままですよ、立憲民主党。若手たちがもっと突き上げないと。……若手どもも似たような物だという笑えない状況も想定されるが。



不信任決議案否決 (2021 6/16 10:30)

菅内閣不信任決議案 反対多数で否決(6/14NHK)
 立憲民主党など野党4党が提出した、菅内閣に対する不信任決議案は、衆議院本会議で採決が行われ、自民・公明両党と日本維新の会などの反対多数で否決されました。
立憲民主党など野党4党が提出した、菅内閣に対する不信任決議案は午後の衆議院本会議で審議が行われました。
 立憲民主党の枝野代表は、およそ1時間半にわたって趣旨弁明を行い「補正予算など、国会が果たさなければならない案件は山積しており、戦後最大の危機の下で、会期延長を拒否し国会を閉じようとしているのは到底容認できない。菅総理大臣は有事のリーダーとして失格で、即刻その地位を去るよう強く求める」と述べました。
 これに対し、自民党の柴山・幹事長代理は「菅内閣は総力をあげて新型コロナウイルスの一日も早い収束と、国民が安心できる日常を取り戻すことを最優先に取り組んできた。このコロナ禍で内閣不信任決議案を出すこと自体、国民の政治に対する信頼を損なわせるという理解はないのか」と反論しました。
このあと、記名投票による採決が行われた結果、内閣不信任決議案は、自民・公明両党と日本維新の会などの反対多数で否決されました。
 一方、参議院では、安全保障上、重要な施設周辺の土地利用を規制する法案をめぐり立憲民主党と共産党が、自民党の森屋内閣委員長の運営に反発して解任決議案を提出しており、このあとの本会議で採決が行われます。
 与党側は、決議案を否決したうえで、15日中に法案を成立させたいとしていますが、野党側には「成立を阻止すべきだ」という意見もあり、与野党の攻防が続いています。

自民 二階幹事長「解散の状況ではない」
 自民党の二階幹事長は記者団に対し「与党が結束して否決でき、感謝したい。内閣不信任決議案の提出は結構だが、唐突と感じた。菅内閣は、新型コロナウイルス対応を懸命にやっており、足らざる指摘があれば直ちに対応する」と述べました。
 また、衆議院の解散時期については「解散は、総理大臣の唯一最大の仕事だから、菅総理大臣の胸三寸にあるわけだが、今すぐ直ちにやらなければならない状況とは思っていない。自民党はいかなる事態にも備えるよう、極端に言えば、あす解散があってもいいという準備は整えている」と述べました。
立民 枝野代表「『新しい政権の所信』しっかり伝えた」
 立憲民主党の枝野代表は、記者団に対し「決議案の否決は大変残念だが、菅政権が信任に値しないことと、それにかわる『新しい政権の所信』を、しっかりまとめて伝えることができた。事実上、きょうからが総選挙のスタートで、次の国会の冒頭では、正式な所信表明演説ができるよう頑張りたい」と述べました。
公明 山口代表「意味に乏しい抵抗いかがなものか」
 公明党の山口代表は、党の参議院議員総会で「国会の会期末とはいえ、野党による実質的な意味に乏しい抵抗はいかがなものか。国民が求めているのは、ワクチン接種を円滑に進め、新型コロナウイルスを乗り越えることだ。誠実に力を結集することが政治の役割で、政府・与党の責任でもある」と述べました。
維新 松井代表「不信任決議案提出は三文芝居」
 不信任決議案に反対した日本維新の会の松井代表は、大阪市内で記者団に対し、「不信任決議案の提出は誰が見ても芝居だとわかることだ。オリンピックを控え、ワクチン接種も行っている中でこの時期に決議案を出して、菅総理大臣が衆議院の解散・総選挙を打てると思うか。三文芝居にはつきあっていられないということだ」と述べました。
共産 志位委員長「大きな意義あった」
 共産党の志位委員長は、記者団に対し「野党4党として一致し、堂々と、内閣に対し不信任決議案を突きつけたことには大きな意義があった。われわれとしては、当然、衆議院の解散・総選挙を求める構えで臨んだが、与党は、それを受けて立つ構えがなかったのではないか」と述べました。
国民 玉木代表「衆院選で積極財政への転換訴える」
 国民民主党の玉木代表は、記者団に対し「病床確保のために立法措置を講じないのは無責任だし、水際対策が穴だらけで、検疫法などを改正しないまま、安全安心なオリンピックが開催できるか疑問だ。菅内閣を信任できないいちばんの理由は経済政策で、このままでは、国民の生活と経済を守れない。衆議院選挙では、経済政策の転換、積極財政への転換を訴えていきたい」と述べました。


 菅総理が解散に打って出る可能性がないと踏んでの不信任案提出。まぁ野党としてコアな支持者たちに「俺たちは戦っている」という姿勢を示したいのだろうが、解散はあり得ないと見越した上で出している点でかっこ悪いことこの上ないし、時間の無駄でしかない。

 また、枝野氏が「PCR検査を拡充し…」とのたまっていると聞いて、ひっくり返りそうになった。ワクチン接種を大規模に進めようとしている現時点で、未だに「PCR検査を増やすこと」にこだわっている政治音痴ぶり。どれだけ状況の変化に対応できていないのか。

 いい加減に野党の面々は、「自民党の逆張りで突き進む」のではなく、政府与党の施策であっても評価すべき物はきちんと評価し、「自民党のやったことのさらに先を行くにはどうしたらよいか」「与党の施策に上乗せするにはどうしたらよいか」と考えるべきだろう。逆張りを最優先にしているから、与党がまともな政策を実行しているときには批判内容がアサッテの方向に飛んでいってしまう。結果、支持を広げられないままということになる。
 「政府与党への逆張り」は対立軸を鮮明にするにはいいのかもしれないが、与党のまともな行動にも脊髄反射で逆張りしてしまうのを見ていると、「ちょっとは頭を使えよ」と思わずにはいられない。
 まぁコアな支持層に受けていればいいや、という考えなら何も言うまいが。



小林亜星氏死去 (2021 6/15 10:30)

作曲家の小林亜星さん死去 88歳 「北の宿から」など作曲(6/14NHK)
 「この木なんの木」の歌いだしで知られるCMソングやアニメの主題歌、都はるみさんの「北の宿から」などを手がけた作曲家で、俳優としても活躍した小林亜星さんが先月30日に心不全のため亡くなりました。88歳でした。
 小林さんは東京都の出身で、大学時代にジャズバンドで活動し、卒業後に本格的に作曲を学びました。
 テレビコマーシャルの黎明期だった頃にCMソング「ワンサカ娘」を手がけ注目を集め、その後も「この木なんの木」の歌いだしで知られるCMソングのほか「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」などのアニメの主題歌を手がけ、軽快な音楽で人気を集めました。
 また、昭和51年には都はるみさんが歌った「北の宿から」が大ヒットし、日本レコード大賞を受賞しました。
俳優やタレントとしても活躍し、向田邦子さんが脚本を担当した昭和49年のテレビドラマ「寺内貫太郎一家」で頑固な父親の役を演じて人気を集めたほか、平成14年にはNHKの連続テレビ小説「さくら」で主人公の祖父の役を演じました。
 関係者によりますと、小林さんは先月30日に都内の自宅で倒れ、病院に搬送されましたが、心不全のため亡くなりました。
 88歳でした。
 葬儀や告別式は親族のみで執り行われたということです。


 改めて作品リストを見ると、凄まじい数の、しかも覚えやすいメロディの曲の数々に「すごい」としか言いようがない。「あれも亜星さんだったのか」と思わされる曲ばかりで、文字通り偉大な人であった。

 個人的には、幼少の頃見てた「ヒントでピント」での「16分割の鬼」としての雄姿が記憶に強く残っている。私が幼稚園や小学校低学年だった頃の話だが、幼いながらも「すごい人だなぁ」と感じていたのを強く覚えている。

 CMソングの世界では「東の小林亜星・西のキダタロー」という表現もあると聞いたことがあるが、それ言い回しを思い出して検索し見つけた記事がこれ。産経新聞がちゃんと仕事してくれていた。

小林亜星さん「ちょっとまねできない」 作曲家、キダ・タローさん(6/14産経)
作曲家のキダ・タローさんの話
 小林亜星さんとは同じ商売をするライバルで、いつか抜いたろうと思っていた。けど抜かれへん。日立のCM「日立の樹(この木なんの木)」はちょっとまねできません。詩の言葉の一つ一つに全部、これ以外ないというメロディーを入れている。そういう瞬間をたくさん秘めた曲はあまりない。感動しましたし、あの一曲で尊敬もしました。(死去に)心のどこかにぽこっと穴があいたような感じがします。こたえますね。




G7 (2021 6/14 10:30)

G7首脳、共同宣言を採択 「台湾海峡」初の明記(6/13日経)
 【コーンウォール(英南西部)=三木理恵子】主要7カ国首脳会議(G7サミット)は13日午後(日本時間同日夜)、3日間の討議を終えて共同宣言を採択した。「台湾海峡の平和と安定の重要性を強調し、両岸問題の平和的解決を促す」と盛り込んだ。東京五輪・パラリンピック開催の「支持」も表明した。
 G7サミットの首脳宣言で台湾海峡に関する文言が入るのは初めて。
 新疆ウイグル自治区の人権と基本的自由、香港の権利、自由、高度な自治を尊重するよう中国に求めると触れた。「中国に人権と基本的自由を尊重するよう求めるなど、我々の価値観を推進していく」と記した。
 東・南シナ海の状況については「深刻な懸念を抱いており、現状を変更し、緊張を高めるいかなる一方的な試みにも強く反対する」と言明した。


 中国への牽制が具体的に明文化されたのは非常に大きい。尖閣諸島近海での中共の横暴な行為に迷惑している日本としても、非常に心強い宣言である。
 また、東京五輪に対する支持もちゃんと取り付けており、菅氏のG7デビューは成功と言って良いだろう。

 菅総理は英語が話せないため、また首相に付いてから日が浅いこともあり、首脳たちの輪の中に入ることはなかなか難しかったようだ。やはり国のトップたるものそれなりに英語が話せた方が良いと感じたが、しかし、やるべきことはきちんとやっており、そこは評価すべきだ。むしろ、安倍氏や麻生氏のような外交達者の方が例外とみるべきかもしれない。

 しかし、五輪中止を訴えているマスコミの面々は、実際に五輪が開催された際にどういう報道するのだろうか。自分たちが散々五輪にケチ付けていた癖に「感動をありがとう!」とばかりに盛大に報道するんだろうなぁ、と半ば呆れつつ予想している。
 開催に反対してきた以上五輪に関する報道を全くしない、というのであれば、それはそれで筋の通った行動と評価もするだろうが。



枝野氏の暴言 (2021 6/12 10:30)

立憲・枝野氏「五輪1年延期か中止か IOCと交渉を」(6/11朝日)
 立憲民主党の枝野幸男代表は11日、日本外国特派員協会で会見し、東京五輪・パラリンピックの開催について、「ワクチンの効果が間違いなく表れることが期待される1年延期か中止かという選択を、IOC(国際オリンピック委員会)との間で交渉すべきだ」と政府に求めた。
 枝野氏はこれまで「国民の生命、暮らしを守ることと、五輪開催を両立させることは不可能だ」などと述べてきたが、中止や延期に踏み込んだ形だ。
 枝野氏は「五輪に伴って海外からたくさんの方が日本に来る。日本国内でも人の移動が激しくなる」などと指摘。「このまま開催すれば、8、9月に第3波を超えるような国内の感染の爆発が生じる恐れが非常に高い」と危機感を示した。
 そのうえで「日本の出入国の権限は日本政府がもっている。それを止めてしまえば強引にでも(五輪を)止めることは可能だ。その権限を背景にしてIOCと交渉すれば、まだ間に合う」との考えを示した。
 枝野氏は、安倍晋三前首相が昨年、IOCのバッハ会長と五輪を1年程度延期する方針で合意したことにも触れ、「ワクチンなどのめども立たない中で、2年ではなく1年延期ということをIOCと交渉して決断した安倍前首相の責任が大きい」とも批判した。(吉川真布)

おそらくは、中止も延期も難しい日程になってきたことを見越して、実現不可能な提言をして「代案出してやった感」を演出しようと言うつもりだろうが、言っている中身は無茶苦茶である。

 「日本の出入国の権限は日本政府がもっている。それを止めてしまえば強引にでも(五輪を)止めることは可能だ。その権限を背景にしてIOCと交渉すれば、まだ間に合う」と述べているが、契約や法律の枠組みを軽視しすぎだし、かつて安倍政権を独裁だとか強権だとか批判していたくせに「お気持ち重視の強権発動」を提言している辺り、まったく筋が通らない。だいたい、こんな行動を取れば、世界中から「日本は横紙破りを平気でやる信用できない国」と評価されてしまう。

 政権取る気が全くないのは分かるが、やれもしない提言で政府に難癖を付けるのは、国政の邪魔でしかないので本当にやめて欲しい。



ベテルギウスはまだ爆発しない…… (2021 6/11 10:30)

(扉)800万歳ベテルギウス、爆発間近? 膨張と収縮を分析「早くても10万年後」(6/11朝日)
 明るさが急減し、「超新星爆発の前兆では?」と話題になったオリオン座の1等星ベテルギウスについて、東京大カブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)などのチームが「まだ爆発の兆候はない。早くても10万年後」とする論文を発表した。ベテルギウスが寿命を迎えつつあるのは間違いないが、星の内部で何が起こっているのか。(以下登録読者のみ)

 生きているうちに超新星爆発が拝めることを強く強く望んでいたのだが、残念な話である。

 精緻な分析の結果、中心核ではまだヘリウム燃焼が起きており、爆発寸前の鉄に至る核融合まで先が長いこと、最終的に太陽の1000倍ほどの大きさになるはずだがまだ760倍にとどまっていること、明るさの変化周期が爆発直前ほどの長さには至っていないこと、などが挙げられている。

 さらに観測・分析が進んで、「いや、実は爆発寸前でございます」となってくれることを心から願っている。



反ワクチン連中のテロ活動 (2021 6/10 10:30)

高校生にワクチン接種方針の奥尻島で役場に抗議電話相次ぐ(6/8NHK)
 今月末にも高校生へのワクチン接種を始める方針を示している道南の奥尻島で、「未成年への接種は危険だ」などとこの方針に抗議する電話が町役場に相次いでいることがわかりました。町は、接種は希望する生徒を対象に行うとして理解を求めています。
 奥尻島唯一の高校、奥尻高校は島外から入学している生徒も多く、町は、来月下旬からの夏休み期間中は実家への帰省などで島を離れる生徒も出てくることから、早ければ今月末にもワクチンの接種を始める方針です。
 高校の生徒はおよそ80人で、町は希望する生徒のみを対象に接種を行うことにしています。
 しかし、生徒への接種の方針が明らかになって以降、町には、「副反応のおそれがあり、未成年にはワクチンは危険だ」とか「生徒に強制的に接種をするな」といった内容の電話などが数十件寄せられていて、町によりますとワクチン接種の予約業務などに支障をきたしているということです。
 奥尻町は「さまざまな意見があるのは承知しているが、国の指針もふまえた上で希望する生徒に接種を行うことにしている」と理解を求めています。
 町では今月中旬にも2回目の高齢者へのワクチン接種が終わる見込みで、国は自治体が高齢者への接種を来月末までに終えることを約束すれば、高齢者以外の人たちに独自に優先順位をつけて接種を行うことを容認する考えを示しています。


京都 伊根町 中学生の集団接種 抗議殺到で変更へ 被害届も検討(6/9NHK)
 12歳以上への新型コロナウイルスのワクチン接種を始めたことに抗議が殺到した京都府伊根町は、混乱を避けるため、調整していた中学校での集団接種をやめて個別接種に切り替える方針を明らかにしました。
 町への抗議で職員を脅迫するような内容があったとして、警察への被害届の提出も検討しているということです。
 伊根町は、今月6日から12歳以上の児童や生徒への新型コロナのワクチン接種を始めていて、今月下旬には、町内唯一の中学校で、生徒への集団接種を行う方向で調整を進めていました。
 しかし、子どもへの接種に反対する抗議の電話やメールなどが7日から8日までにおよそ200件寄せられていて、町は混乱を避けるために、中学校での集団接種をやめて、個別接種に切り替える方針を明らかにしました。
 個別接種の予約方法や開始時期は、これから検討することにしていますが、町は接種が任意であることを、より理解してもらうための対応だとしています。
 伊根町は「生徒や保護者に対して、医師の協力を得てメリット・デメリットを十分に説明し、希望者については速やかに接種を進めていきたい」と話しています。
 一方、子どもの接種に関する町への抗議で「人殺し」「殺すぞ」などと職員を脅迫するような内容があったことについては、警察への被害届の提出も検討しているということです。


 反ワクチンどもによるテロ活動が活発であり、伊根町では集団接種を取りやめることになってしまっており、実際にそれなりの効果を上げてしまっている。
 反ワクチン活動家のテロに屈しないためにも、警察はきっちり仕事して欲しいものだ。

 しかし、世界中でこれだけの接種がおこなわれている中、さほどの副反応も見られていない以上、新型コロナのワクチンの安全性はほとんど証明されているようなものではないか。
 まぁ反ワクチン連中は科学的思考とは無縁なので、伽感的事実など目に入っていないのだろうが。

 反ワクチン界隈のあまりの酷さに、首相官邸のツイッターアカウントも広報している。



 反ワクチンを煽り続けてきたマスコミも、多少なりとも責任感や罪悪感を覚えているなら、反ワクチンの愚かしさをきちんと報じるべきだ。



ワクチン接種1日100万回達成 (2021 6/9 10:30)

ワクチン接種、発表ベースで「1日100万回」達成(6/8産経)
 首相官邸は8日、新型コロナウイルスワクチンの接種回数が7日時点で1834万8184回に上ったと発表した。前日比109万3504回増で、発表ベースで菅義偉首相が目標に掲げた「1日100万回接種」に達したことになる。

 有言実行。マスコミや野党はこれでもあれこれ難癖つけてくるだろうが、高い目標を掲げそれを達成したのだからきちんと評価すべきだろう。とりわけ、「1日100万回なんて無理だろうに」と言っていた人は猛反省して欲しいものだ……まぁ過去の発言など忘れて違うネタで批判し続けるのだろうが。

 この勢いが持続すれば、今年中にコロナ禍を終わらせる目処が立つのではないか。もちろん、接種対象がより若い層になったときに、同様に接種に対して積極的かどうか不安はあるのだが、それこそマスコミが余計な報道をしなければこの流れは持続できるだろう。

 なんとかこのまま終息の方向に向かって欲しいものだ。



立憲民主本多議員の発言 (2021 6/8 10:30)

「14歳と同意性交、捕まるのはおかしい」立憲議員発言(6/7朝日)
 刑法で性行為が一律禁止される男女の年齢を現行の「13歳未満」から引き上げることを議論する立憲民主党の「性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム(WT)」で、出席議員が成人と中学生の性行為を肯定する発言を繰り返していたことがわかった。WTは7日、中学生以下との性行為の禁止を求める報告書をまとめる予定だったが、見送った。
 複数の関係者によると、5月10日に開かれたWTで本多平直衆院議員(56、比例北海道ブロック)が「例えば50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい」と発言した。同月下旬のWTでも「12歳と20歳代でも真剣な恋愛がある」「日本の『性交同意年齢』は他国と比べて低くない」との趣旨の意見を述べたという。
 「性交同意年齢」は、性行為の同意能力がある年齢の下限とされ、日本は刑法で13歳未満との性行為を禁止している。100年以上前から基準が変わっておらず、国際的にその低さが指摘される。携帯電話やSNSの普及で未成年者の性被害も深刻化しており、立憲は禁止される年齢の「16歳未満」への引き上げを目指して議論を続けていた。
 本多氏の発言があった5月10日のWTに出席した大阪大大学院法学研究科の島岡まな教授(刑法)は、朝日新聞の取材に「発言を聞いて絶句した。(中学生との性行為は)性的搾取にあたるから、犯罪となり得ると示すことが大事だ」と語った。
 立憲の福山哲郎幹事長は7日、記者団の取材に「本人が『撤回』と言っているので、それでいいのではないか」と述べ、発言者を公表しなかった。その後、夜になって「(本多氏を)厳重に口頭注意した」とのコメントを出した。本多氏も7日夜、「今回、党内での会議の一部の発言が報道されるに至りましたが、趣旨において私の理解が足りていない、また報道によって傷つく方がいるとのご批判は当然と考えます。真摯(しんし)に反省をし、認識を深めていきます。性犯罪に関する刑法改正に関して、私は、一方当事者が少なくとも中学生までの低年齢で、他方当事者が成人である場合、両者の間に対等性はなく性搾取となっている実態を踏まえ、低年齢当事者を保護するために成人を処罰対象とすることの必要性を認識しています。刑事処罰の議論では、限界事例についての検討や、特異な例外事例の存在など緻密(ちみつ)な検討が必要だと考えました。しかしながら、私の発言は、例外事例としても不適切であり、お詫(わ)びして撤回いたします」とのコメントを公表した。
(以下略)

 発言そのものもまぁ気にはなるが、実際には56歳なのに「例えば50歳近くの自分が……」とサバを読んでるところが妙に気になる。なんでそこで見栄を張ったのか。

 成年がいくら「同意があった」と主張しても、判断能力が未熟な未成年の「同意」が、本当に本人の意思に則った物なのか、年長者の抑圧の元で為された物ではないのか、あるいは本人の意思だとしても一時の気の迷いという可能性はないのか、様々な問題がある。未成年の判断を尊重しているようで、その実、未熟さに取り入った性搾取行為を正当化しかねないため、非常に危険だ。

 しかしそれはそれとして、意見は意見として尊重する態度も必要ではないか。

 子供の自己決定権をどのラインで認めるかという問題に対し、「14歳にも自己決定権はある」というのは意見としては有りだろう。相手を「50歳近く」としてしまったために気持ち悪さが出てしまっているが、論点はそこではない。

 発言自体に対する批判、発言をなかったかのように振る舞っていた立憲民主議員への批判はあってしかるべきなのだが、この記事の後半に出ている識者のように「意見を理由に辞職すべきだ」というのは、それはそれで何か違う気もする。

 まぁ、ふだん立憲民主党議員は自民党議員に対して片言隻句あげつらって「やめろ〜責任取れ〜」とやっているので、自らが炎上して「やめろ〜責任取れ〜」と言われていても全く同情心は起こらない。むしろ普段与党に難癖付けまくっている(蓮舫を初めとする)同僚議員こそ、筋通してきっちり詰めろよと思ってしまう。



むしろ優秀 (2021 6/7 10:30)

【独自】常温で放置・2倍に希釈…ワクチン、すでに7千回分以上廃棄(6/6読売)
 国内で新型コロナウイルスのワクチン接種が急ピッチで進む中、温度管理に失敗したり、希釈方法を間違ったりして、廃棄されるケースが相次いでいる。自治体が公表した事例などをもとに、読売新聞が取材・集計したところ、全国で7000回分以上にのぼる。
 国立病院機構大牟田病院(福岡県大牟田市)や、神戸市の集団接種会場では、低温管理が必要な米ファイザー製ワクチンを常温で放置するミスなどで、それぞれ1000回分以上が廃棄された。東京都港区では同ワクチンを規定の2倍に希釈してしまい、12回分を廃棄。注射器に正しい液量が入っているかどうかなど、ミス防止策を徹底している。
 国内のワクチンの接種は2月17日から医療従事者らを対象に始まり、4月12日から高齢者らに拡大した。接種回数は6月3日時点で、医療従事者らが計約809万回、高齢者らが計約751万回に達している。


 7000というのとかなりの数に感じるが、急ピッチでワクチン接種を進めている中で、1500万回ほどの接種で廃棄数が7000程度ということは、むしろかなり優秀だと見ることができる。マスコミは難癖を付けているが、割合でいえば0.1%未満であり、急ごしらえで対応している中では非常に低い数字である。

 「欧米に比べてワクチン接種が遅れている」という批判もあるが、欧米に比べると文字通り桁違いの感染者数であり、この感染者の少なさでこれだけのワクチン確保が為されたことこそ、評価すべきであろう。
 また、既に遅れを取り戻して欧米に劣らぬ摂取効率に達している。これも評価すべき事実である。

 菅内閣の支持率は低迷している(菅内閣の支持率37%、発足以降で最低…読売世論調査(6/6読売))。もちろん菅内閣に問題なしと言うつもりはないが、少なくともワクチン確保と接種スピードに関しては(マスコミや野党は難癖付けているが)きちんと評価すべきだ。
 細かいミスをあげつらうのではなく、新型コロナという国難を乗り越えるために必要な情報を流すことに、マスコミは集中してもらいたい。



マッチポンプの教科書 (2021 6/6 10:30)

いまだ国産ワクチンゼロの日本 潰れていたチャンスの芽(5/29朝日)
 日本の新型コロナウイルスワクチンの接種は世界に比べても遅れている。国産のワクチンも存在せず、海外製に頼っている状態だ。
 「単線ではなく複線で走れるようになり、ワクチン接種をスムーズに進められるようになる」
 5月20日夜。田村憲久厚労相は報道陣に囲まれ、こう話した。直前に、専門家による部会で米モデルナと英アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの承認が了承された。米ファイザーに加え、新たに二つの選択肢が加わった。
 三つのワクチンはいずれも海外製だ。いま日本は、国産ワクチンを一つも手にできていない。「日本はワクチン後進国」。医療界からは、そんな自虐的な声も漏れる。
 日本では1970年ごろから、天然痘のワクチンなど予防接種後の死亡や後遺症が社会問題になり、訴訟も相次いだ。92年の東京高裁判決では、国が全面的に敗訴した。
 健康な人にうつワクチンには、高い安全性が求められる。日本では過去の経緯もあって、安全性をより強く求める傾向があり、海外に比べてワクチンへの信頼度が一般に低めだと専門家から指摘されてきた。
 新たな感染症の脅威がなければワクチンの需要は高まらず、採算性はよくない。日本では長い間、安定した需要が見込める定期接種のワクチンを、国の関与のもとで小規模なメーカーがつくる「護送船団」方式がとられてきた。
 ワクチンが主に使われる子どもが減り、市場も縮んでいる。国の支援が乏しい中で企業の開発意欲は高まらず、研究開発は進まなかった。医薬品の国内市場が約10兆円なのに対し、ワクチンはこの3%ほどの約3200億円でしかない。
 一方、海外では重症急性呼吸器症候群(SARS)やエボラ出血熱、中東呼吸器症候群(MERS)など、致死率の高い感染症が次々と流行。ワクチン開発が大きな課題となった。生物兵器テロ対策として研究が進んだ経緯もあり、欧米のワクチン政策には安全保障の側面がある。
 実は日本にも、チャンスの「芽」はあった。東京大医科学研究所の石井健教授は2016年から、当時所属していた医薬基盤・健康・栄養研究所で、MERSのワクチン開発を進めていた。
 タイプは、ファイザーやモデルナが今回、開発に成功した「m(メッセンジャー)RNAワクチン」。マウスやサルを使った動物実験ではMERSに対する免疫がつくられることを確認できていた。
(以下登録読者のみ)

 反ワクチンの急先鋒で副反応を過剰に煽る報道ばかりおこなってきた朝日が、今頃になってこんな記事を書いてきた。「マッチポンプ」の教科書のような記事である。厚顔無恥にも程がある。

 反ワクチンを煽って我が国のワクチン接種・生産に大きな打撃を与えておきながら、ワクチンが重要な役割を果たす段になると「日本はワクチンに対して後ろ向きだった」と批判する。自分たちの言説に責任を取ることなく、その場その場で好き勝手に批判をぶつける。自身はお気楽な立場で上から目線を取れるので気分が良かろうが、それで損害を被るのは、我々国民である。まことに迷惑なことこの上ない。



台湾へワクチン提供 (2021 6/5 10:30)

<独自>蔡英文総統から安倍前首相に謝意 ワクチン提供報道で(6/4産経)
 政府が英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスワクチン約124万回分を台湾に提供したことに関し、台湾の蔡英文総統が安倍晋三前首相に直接謝意を伝えていたことが4日、わかった。安倍氏が同日、産経新聞の取材に明らかにした。
 安倍氏によると、先月28日、産経新聞などが政府が台湾へのワクチン提供を検討していると報じたのを受け、蔡氏が安倍氏に電話をかけ、台湾へのワクチン支援について謝意を示した。安倍氏は「東日本大震災や昨年の新型コロナ感染拡大に伴うマスクの提供など、日本が困難の中にあったときも常に台湾は真の友だった」と応じたという。
 日台の相互支援をめぐっては、平成23年の東日本大震災で台湾から日本に200億円の義援金が届いた。昨年4月にマスク不足が深刻化した際には、台湾から医療用マスク200万枚が送られた。


 台湾は東日本大震災の時に大いにお世話になった国であり、恩返しが少しでもできて良かったと思う。

 そして、安倍氏の外交達者ぶりがここでも遺憾なく発揮されたようだ。我が国最長の長期政権を築き、世界各国の要人と人脈を築き上げてきた安倍氏の手腕は、退任後も、我が国にとって大きな力を持つ。これからも、その力を大いに発揮してもらいたい。

 しかも、ワクチンを届けた日付が、天安門事件が起きたのと同じ6月4日というのも興味深い。しかもワクチンを届けた飛行機は809便(天安門事件が起きたのは1989年)。偶然にしてもできすぎで、しかも中共も大っぴらには文句を言いにくく、なかなか痛快である。



関ヶ原 (2021 6/4 10:30)

 昨日は、突発的に「関ヶ原に行きたい」という気持ちになり、昼飯もまともに食わぬまま関ヶ原に出張っておりました。

 昨年オープンしたばかりの関ヶ原古戦場記念館に行ってきました。
 前日正午までの予約が必要だったので、中に入ることは諦め、無料では入れるスペースに措いてある「麒麟がくる」で実際に着用された光秀や信長らの甲冑を見られればいいや、という気持ちで行きました。
 到着し記念館に入ると、「予約されてますか?」と問われ、当然「いいえ」と応えましたが、「当日券出せますがどうなさいますか」と言われ、二つ返事でお願いしました。

 新型コロナ+事前予約が必要、ということで、その時の来館者は私含めて3名という状況。じっくり見られたのですが、少々寂しい気持ちも。早くコロナが収まって賑やかになりますように。

 グラウンドビジョンやシアターも大迫力でしたし、初心者にも戦況の推移が分かりやすく説明されており、なかなかの代物だったと思います。

 グッズ売り場ではこんな物も……





 衝動買いしろと言わんばかりのグッズではないか。
 「関ヶ原まんじゅう」などと共に購入させて頂きました。

 久しぶりに関ヶ原に行ったのですが、史跡の整備は数年前よりも進んでました。さまざまなイベントもおこなわれておりますし、史跡巡りツアーのような物も用意されています。コロナ禍が収まったら皆様も是非。



平野啓一郎氏の妄言 (2021 6/2 10:30)

萩生田文科相「閣僚は堂々接種を」 自身は五輪前希望(6/1朝日)
 新型コロナウイルスのワクチン接種について、萩生田光一文部科学相は1日の閣議後会見で、スポーツ行政を担当する大臣として、東京五輪の開幕前には自身も接種したいとの考えを示した。閣僚や国会議員の接種については「責任ある立場の人はきちんと堂々と接種し、その責任を果たした方がいい」と述べた。
 萩生田氏は会見で、現在進む高齢者の接種後は、会場となる大学などで教職員や学生、近隣の高校などの教職員らへ接種を拡大することが重要だと述べた。一方、自身の接種については「打っていないし予定もない」とした上で、東京五輪・パラリンピック開催時期に訪日する関係者との会談などが予定されているとし、「可能だったらその前に接種した方がいいと自分では思っている」と述べた。
 国会議員の接種については「なんとなく萎縮しちゃったところがある。非公式な閣僚の懇談の中では、アストラゼネカ製を打てばいいんじゃないかという意見もある」と明かした。(伊藤和行)


 先日当欄で「国会議員へのワクチン接種を優先するのは当然」という文章を書いたが、閣僚であればなおさらである。萩生田氏の発言は、至極当然のことを述べているだけである。
 国政の中枢を担う人間が新型コロナに倒れれば大きな損失だ。むしろ医療従事者などと同様に、最優先して打っておくべき人たちだろう。

 しかし、これに難癖を付けるバカがいる。芥川賞作家らしいが、言っていることは合理性のかけらもないバカ発言である。



 恥知らずなのは、この発言の方であろう。「閣僚が先にワクチン接種するのは特権」という思考回路は、全くの筋違いだ。「特権」ではなく、むしろ「責任」があるからこそワクチンを打つべきなのだ。

 まぁ「政権批判が最優先」の中身スッカラカンの難癖でしかないのだろうが、こういう物言いをすることでその知性を疑われることを恥ずかしく思わないのか、バカが群がって支持してくれればそれで良いのか。



若山弦蔵さん死去 (2021 6/1 10:30)

声優の若山弦蔵さん死去(5/31共同)
 渋味のある低い声で、映画「007」シリーズのショーン・コネリーらの吹き替えを担当した声優の若山弦蔵さんが5月18日、心不全のため東京都内の自宅で死去した。88歳。旧樺太生まれ。

 個人的には、暴れん坊将軍のナレーションの印象が最も強い。「…と思う吉宗であった」は、ネット上でもネタになるような定番である。

 子供の頃、夏休みの午前中には、再放送の暴れん坊将軍をよく見たものだった。きっかけは、祖父が見ていたのを一緒に見たことだった。水戸黄門とかはさほど好きになれなかったが、暴れん坊将軍は大好きだった。

 話は逸れるが、時代劇が少なくなったせいで、今の高校生は「古めかしい物言い」に慣れておらず、私の世代であれば「時代劇などで聞いたことがある」と言えるような表現に馴染んでないために、受験に必要な古文単語が増えてしまっている面がある。オッサン世代なら知っているだろうという表現が、子供にとっては「受験用の単語」になってしまっている。
 時代劇が減っていることにより、殺陣の伝統が受け継がれるか危惧されたりもしているが、受験の世界にも少々の影響を与えている。

 ご冥福をお祈りします。



交流戦で好調の中日 (2021 5/31 10:30)

中日 パ相手に2カード連続勝ち越し 交流戦単独首位に浮上(5/30スポニチ)
◇交流戦 中日4−1日本ハム(2021年5月30日 札幌D)
 中日は投打が噛み合い、日本ハムに快勝。2カード連続勝ち越しで、交流戦は単独首位に浮上した。
 打線は2回に阿部の中前適時打で先制すると、4回にはビシエドが7号ソロで加点。5回にも三ツ俣に適時打が飛び出しリードを広げた。
 投手陣も先発・福谷が6回1失点と試合をつくると、7回以降は自慢の救援陣がリードを死守。9回は新守護神・又吉が試合を締めた。


 まだ2カードだけなので今後どうなるかは分からないが、それでも、交流戦前の低迷ぶりを考えるとこの元気の良さは嬉しく思わずにはいられない。

 けっきょく、投手陣は既に盤石だったのだから、打線が機能するか否かの問題だった。京田を2軍に落とし、しぶとい打撃も小技も行ける三ツ俣が活躍していること、ビシエドが復調したこと、阿部が(まだまだ不足だが)相対的に上がってきたことが大きい。これで、高橋周平や福田も本調子になれば、本物だろう。

 何とかこの調子を維持して、初の「交流戦優勝」を決めて欲しいものだ。



世界的には五輪開催支持 (2021 5/30 10:30)

英首相、東京五輪の開催を支持 G7サミット成功へ協力確認(5/28共同)
 菅義偉首相は28日夕、英国のジョンソン首相と電話会談し、今夏の東京五輪・パラリンピックを開催する日本の決意を伝えた。ジョンソン氏は開催を支持しているとの考えを示した。6月に英南西部コーンウォールで開かれる先進7カ国首脳会議(G7サミット)の成功に向けた協力も確認した。
 温室効果ガス排出量を2050年までに実質ゼロにする目標達成へ向け、G7が団結して国際社会を主導していくことでも一致した。
 台頭する中国をにらみ、英軍の空母「クイーン・エリザベス」を中核とする空母打撃群がインド太平洋地域に初展開し、日本に寄港する際に合わせて連携することも申し合わせた。


 英首相が五輪開催支持の考えを示したのだが、こうした意見表明は、英首相に限った話ではない。

五輪支援の「力強いサイン」 日本向けワクチン輸出―欧州委員長(5/27時事)
 【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長は27日、菅義偉首相との首脳協議後の記者会見で、EUはこれまでに1億回分以上の新型コロナウイルスワクチンの日本向け輸出を承認していると指摘し、「(東京)五輪の準備と安全を支援するという力強いサインだ」と述べた。
 コロナ感染拡大で東京五輪開催が危ぶまれる中、カギを握るワクチン供給で日本を後押しする姿勢を示した。


ファイザーCEOに直談判、菅首相がたぐった人脈の糸(5/29朝日)
 現地時間の4月17日午前8時半(日本時間午後9時半)の米ワシントン。
 日米首脳会談のため訪米していた菅義偉首相は、ホワイトハウスの北西にある迎賓館「ブレアハウス」の一室で、スピーカー越しにある人物と対話していた。周囲では、側近の和泉洋人首相補佐官ら同行スタッフや現地大使館スタッフも、そのやりとりに耳をそばだてていた。
 「日本への供給ルートの確保をお願いします」。首相自ら新型コロナウイルスワクチンの供給を要請した相手は、米製薬大手ファイザー社のブーラ最高経営責任者(CEO)だった。ブーラ氏は首相の求めに対し、「しっかり対応します」と快諾。その場で約5千万回分の追加供給を前提に、日本政府と協議に入る考えを示した。
「相手にしてもらえない」ブーラ氏にたどり着くためルート変更
 首相による異例の「直談判」は、河野太郎行政改革相らが下交渉を進め、詰めの段階でブーラ氏が「首相とも話がしたい」と申し出て実現した。会談は終始和やかな雰囲気で進んだが、想定外だったのは、ブーラ氏から前触れもなく東京五輪・パラリンピックの選手団などにワクチンを無償提供することが提案されたことだった。
(以下略)

 英首相、欧州委員長、ファイザーCEO、そして先日アメリカの五輪委員会や米政府も、五輪開催を応援する考えを表明している。

 我が国では、世論調査によれば五輪開催に不安を感じる意見が多数派であり、中には過激な反五輪の主張を繰り広げる者たちもいる。しかし、日本の感染状況は世界的に見ればそれほど酷い物ではなく、厳格な管理体制のもとで実施することは決して不可能ではない、という見立てが多数派のように思われる。

 徹底した感染抑制策をとりながら五輪をおこなうことは、どう考えても「無茶な話」ではないし、開催国として様々な対策を打った上で開催にこぎ着けようと努力するのは、義務であろう。もちろんIOCが全く損をしないようになっている現システムや彼らの無責任発言は腹立たしいが、それは別問題である。

 五輪スポンサーという立場を捨てないままに五輪開催を批判する、そんな卑怯なマスメディアの報道に煽られないようにしたい。国際的なスポーツ大会は今もおこなわれている。我が国内では野球も相撲もおこなわれている。なぜ五輪だけがダメなのか、合理的な説明をしているマスコミも反五輪人士も存在しない。



嘘つき (2021 5/28 10:30)




 ずっと「PCR検査を拡大しろ」しか言ってこなかったし、そもそも1年前にはワクチン開発が実現するかどうかも不透明だった。だいたい立憲民主党の議員たちは1年前は「モリカケ桜、時間余ったらコロナやります」状態だったわけで、「一年前から求め続けています」など、分かりきったウソである。分かっていてウソついているのか、本気で記憶が改竄されているのか、どちらなのか……いずれにせよクソだが。

 蓮舫氏とか安住氏とか福山氏とか菅直人氏とか、挙げ句の果てには党代表の枝野氏とか、立憲民主党はアレな人ばかり中枢に居座っている。党の中にはまともな人もいるのだろうか……と思ったが、小西氏とか杉尾氏とか有田氏とか考えると、末端まで総じてアレな気もするな。

 とりわけ蓮舫は、立憲民主党の支持率低迷に大きく寄与していると思うのだが、誰も何も言ってやらないのだろうか。



別に来なくていいです (2021 5/27 10:30)

韓国前首相、東京五輪HPの竹島地図削除要求「拒否なら五輪不参加」(5/26産経)
 ソウル=時吉達也】韓国の丁世均(チョン・セギュン)前首相は26日、東京五輪の公式ホームぺージ上の地図に、韓国が不法占拠する竹島(島根県隠岐の島町)が日本の領土として表記されているとして、自身の会員制交流サイト(SNS)を通じ削除を要求。「最後まで拒否すれば、(韓国)政府は『五輪不参加』などあらゆる手段を総動員しなければならない」と訴えた。
 五輪HPの日本地図をめぐっては、韓国・誠信女子大の徐敬徳(ソ・ギョンドク)教授が21日、竹島の表記に問題があるとして、国際オリンピック委員会(IOC)に訂正を求めるメールを送付したと明らかにしていた。
 丁氏は今年4月まで首相を務めた。来年3月の大統領選に向け、今月末にも左派系与党「共に民主党」からの出馬を正式表明するとみられている。
 丁氏は「削除要求」前日の25日、現在行われている野党の党代表選で若手候補が善戦していることに関し「韓国には『長幼の序』の文化がある」などと発言。若年層の支持低迷に悩む与党内で非難の声が相次いでいる。


 次期大統領選に向けての国民向けのアピールではあろうけれども、こちらとしては、その言葉通りに来て頂かなくて結構、というところである。五輪に参加しなくていいし、五輪と政治問題を絡める愚劣ぶりを世界中に晒して恥をかくがよかろう。
 国内向けの人気取り発言に「反日」を絡めてくるのは、この国のいつものパターンであり、何ら珍しいことではないが、まぁ鬱陶しいことには変わりない。

 そういえば、福島原発からの処理水放出にも文句を言っていたし、日本の放射能汚染をやたら危険視する主張もしていたから、五輪不参加を決めた方が良いのではないか。
 スポーツの世界大会で韓国は、日本に勝てば勝ったで日本を見下し差別する言動を繰り出して鬱陶しいし、負けたら負けたで難癖を付けてくるのでそれはそれで鬱陶しい。なるべく、スポーツでは関わりたくない国である。



国会議員へのワクチン接種 (2021 5/26 10:30)

国会議員のワクチン未接種「危機管理上おかしい」 自民・佐藤氏(5/25産経)
 自民党の佐藤勉総務会長は25日の記者会見で、国会議員の新型コロナウイルスワクチンの職域接種について問われ「既得権益を誇示するということではなく、大事な議論をしている国会で誰も打ってないこと自体、危機管理上おかしいのではないか」と述べた。
 佐藤氏は、本会議の際に議員が一堂に会すなど「密」になりやすい国会について「クラスターが起きないことが不思議なぐらいな状況」と指摘。「国会の論議がストップすれば、何が起きるかということを、原点に返って考えるべきではないか」と強調した。
 国会議員のワクチン接種については、「特権」批判を懸念する声もあるが、佐藤氏は「(世間から)変な目で見られるというだけのことで、国会の論議が止まることのないように対策すべきだ」と語った。


 国家運営に関わる人間にワクチン接種を優先するのは、当然のことだろう。仮に国会でクラスタが発生したら、国政が滞るわ国際的な信用も失うわで、目も当てられない。

 「国会議員は特権階級なのか!」「国会議員なんて要らねぇ」と批判されることを恐れているのかもしれないし、実際にそういうバカは出てくるだろうが、そんなアホな批判は無視して、国家に必要な話なのだから、早急にワクチン接種を進めるべきだろう。

 ただ一方で、リモートで委員会論議などが行えるようなシステムを作ることもやって欲しいとも思う。やはり、やれることをやったうえで、の方が説得力は出る。

 早く日本全体にワクチンを行き渡らせなければならない中、「なんであいつらが先に」というくだらぬ妬みの感情は邪魔なだけだ。



五輪まであと2ヶ月 (2021 5/25 10:30)

米国代表の五輪出場に影響なし 渡航勧告受け、USOPC声明(5/24共同)
 【ロサンゼルス共同】米国務省が新型コロナウイルスの感染状況を理由に日本に対する渡航警戒レベルを4段階のうち最も厳しい「渡航中止・退避勧告」(レベル4)に引き上げたことを受け、米国オリンピック・パラリンピック委員会(USOPC)は24日、東京五輪への米国代表の出場に影響はないとする声明を出した。
 USOPCは勧告を理解しているとした上で「選手やスタッフに対する感染予防策を講じるほか、日本への渡航前と到着後、五輪期間中にも検査を受けるので米国選手の安全な参加に自信を持っている」とした。
 ワクチン接種が進む米国は五輪に約600人の選手派遣を見込んでいる


 アメリカの「日本への渡航中止勧告」を受けて、反五輪の人たちが大はしゃぎしているが、現状では、一般人は渡航しないようにして欲しいが、五輪選手は万全の体制を築いた上で大会に参加する、というだけのことだろう。
 欧米から見れば、日本の感染者数は文字通り桁違いに少ない。さまざまなスポーツの国際大会がおこなわれているなかで、五輪だけ中止するというのは合理性がない。とりわけ欧州に本部を持つIOCからすれば、日本の現状で五輪中止を云々するような段階には見えていないのではないか。

 もちろん、今以上に危険な変異株が猛威を振るうことになれば、状況は一気に変わる可能性もある。日本から五輪中止は言えないというのは分かるし、できる限り開催して欲しいという気持ちはあるのだが、一方で、政府・東京都・JOCとIOCの間で、水面下では「もしもの場合」のための話はしていると思いたい。

 何とか開催にこぎ着けて、「大変だったけど盛り上がったね」となってくれれば万々歳なのだが。



夢見る前にまず反省を (2021 5/24 10:30)

投票率5ポイント増で政権交代も 枝野氏、無党派層の動向鍵(5/23共同)
 立憲民主党の枝野幸男代表は23日、富山市で開かれた党富山県連大会にオンラインで参加し、次期衆院選の投票率次第で政権交代は可能との認識を示した。無党派層の動向が勝敗の鍵を握るとした上で「投票率が5ポイント上がって、野党に投票してくれれば政権交代できるというのが今の客観的な状況だ」と述べた。
 国民民主党、野党系無所属などを合わせ衆院定数465の過半数となる233人以上の擁立にめどが立ったとして「自民党に代わる政権をつくる。その選択肢になる最低条件は整えることができた」と強調した。
 衆院選小選挙区の投票率は2017年53.68%、14年52.66%だった。


 上がった投票率の分全てが野党に行くと思ってる時点で、夢物語であり、「客観的な状況」でも何でもない。まずは、1桁のまま低迷し続けている現状の政党支持率を直視したらどうか。夢を見る前にまず反省をすべきだろう。

 政権転落後もうすぐ10年。その間、民主党政権のときの反省も総括も全くせず、まともに政策も練り上げることもなく相も変わらず情緒的に反自民・反政府で騒いでいるだけ。民主党時代の失敗を何も行かせていない体たらくで、「政権を任せてみよう」という気になる訳がない。

 代表の枝野を初め、福山、安住、蓮舫、菅直人……いまだに民主党政権のときに権力を振るっていた人間たちが力を握っている。これらが消えない限り、浮上の芽はない。かといって、下っ端の面々も、同様の「議員以前に人としてどうよ」というレベルの人間ばかりでアレなのだが。



ヘビ確保 (2021 5/23 10:30)

 行方不明だったアミメニシキヘビが見つかったそうで、ともかく良かった。
 飼い主の人は、逃がしてしまったことでいろいろ批判を浴びてきただろうけれども、飼い主としての心情を慮ると、ともかくも見つかって良かったねとねぎらいたい気持ちがまず先に出る。ぶつけられている批判は、本人は既に痛感しているはずだ。

 ところで、関連してこんな記事が。

アミメニシキヘビ発見に元安美錦ホッ「私が逃亡しているのではと言われ」(5/22日刊スポーツ)
 アミメニシキヘビが見つかり、アミニシキが喜んだ−。
 横浜市戸塚区名瀬町のアパートから逃げ出した体長約3・5メートル、体重約13キロのアミメニシキヘビが22日、アパートの屋根裏で発見され、無事に捕獲された。このニュースを受け、元安美錦の安治川親方は「見つかって良かった。気にしていましたよ」とコメントを寄せた。
 ヘビが逃げたのは6日のこと。その後、ニュースになり、安治川親方のツイッターアカウントに書き込みが増えた。「私が逃亡しているのではないかと言われて、最初は何のことか分からなかった」と苦笑い。捜査が打ち切りになった21日には「国技館ではアミニシキだけが、確認されました」とつぶやいていた。
 連日、国技館に勤務していた安治川親方は「(ヘビは)国技館にはいませんでした。探してはいたんですが…」と胸をなで下ろしていた。


 たしかにアミメニシキヘビと安美錦は似てはいるが……w



テレビ離れ (2021 5/21 10:30)

10〜20代の約半数、ほぼテレビ見ず「衝撃的データ」(5/20朝日)
 10代、20代の半数がほぼテレビを見ない――。NHK放送文化研究所が20日に発表した国民生活時間調査で「テレビ離れ」が加速している実態が浮かび上がった。
 この調査は日本人の生活実態を探ろうと、1960年から5年ごとに実施。今回は昨年10月に行った。全国10歳以上の7200人を無作為に抽出し、郵送によって、4247人から有効な回答を得た。
 テレビ視聴は、調査日にテレビを15分以上視聴した場合のみ「見た」として集計。平日に「見た」人は、10〜15歳56%(前回2015年は78%、22ポイント減)▽16〜19歳47%(同71%、24ポイント減)▽20代51%(同69%、18ポイント減)。いずれも5年で20ポイント前後減った。
 上の年代でも、30代63%(同75%、12ポイント減)▽40代68%(同81%、13ポイント減)▽50代83%(同90%、7ポイント減)と減少。60代は前回と同じ94%、70歳以上は95%で1ポイント減だった。
 全体でも85%から79%に下落している。
 若年層のテレビ視聴減少の背景要因として、主に夜間帯はインターネットの利用の活発化、朝の時間帯は男女を問わず化粧や身支度などの身の回りの用事が増えていることを挙げている。
 渡辺洋子研究員は「衝撃的なデータ。若年層にとってテレビは毎日見る『日常メディア』ではなくなってしまったために減少幅が大きくなった」とみている。
 21日には調査データをNHK放送文化研究所のホームページ(https://www.nhk.or.jp/bunken/別ウインドウで開きます)で公開する予定。(宮田裕介)


 普段から若い世代の話を聞いていたら、彼らはテレビをあまり見ていないのは実感しており、この調査結果は「衝撃」でも何でもない。

 むしろ「衝撃」として捉えねばならないのは、相対的に年配の30代〜50代でも視聴者が減っていることではないか。広告宣伝効果が最も見込める労働層がテレビから離れていっていることこそ、危機感を覚えねばならない事実であろう。

 つまりは、テレビを見ているのはほとんど高齢者ということになる。当然、番組構成や広告も高齢者向けの物ばかりになる。健康食品の通販番組がやたらと増えているように感じられるが、気のせいではないだろう。

 私も、昼食をとりながらニュース番組見る以外には、テレビを見ることはほとんどない。「テレビ以外の娯楽が増えた」という面は確かにあるが、単純に、面白い番組が減った、似たり寄ったりの番組ばかりになっただけではないか。



的外れの弁明 (2021 5/20 10:30)

AERA dot. 記事への防衛省の申し入れに対する見解(5/19AERA)
 AERA dot.で5月17日に配信した『【独自】「誰でも何度でも予約可能」ワクチン大規模接種東京センターの予約システムに重大欠陥』の記事について19日、芹澤清・防衛省官房長名の「貴社報道に対する申し入れ」が郵送で届きました。これに関する弊社の見解は次の通りです。

 今回の記事は、人の生命・安全に影響を及ぼす新型コロナウイルスのワクチン大規模接種に関する予約システムについて、架空の市区町村コードや接種券番号で誰でも予約ができてしまう脆弱性があり、このシステムを使って重大な不正行為が行われる恐れがあることを指摘したものです。この点について事前に防衛省とシステムの委託先の会社に見解を求めましたが、明確な回答は得られませんでした。取材過程における予約は情報に基づいて真偽を確かめるために必要不可欠な確認行為であり、記事にある通り、確認後にキャンセルしております。65歳以上の接種希望者の接種の機会を奪い、ワクチンを無駄にするものではありません。政府の施策を検証することは報道機関の使命であり、記事は極めて公益性の高いものと考えております。

               2021年5月19日 株式会社 朝日新聞出版


 「システムに重大な瑕疵があることを報じてはならない」と主張している人なんてほとんどいないし、不正予約の後にキャンセルしたかどうかなど些末な問題に過ぎない。
 AERAの記事で問題と指摘されているのは、不正登録の方法を詳しく具体的に表記することによって、妨害活動を容易に行えるようにしたことだ。犯罪手法を事細かに明記したことが批判されているのであり、システムの不備を報じたことは問題ではない。

 しかしながら、朝日新聞出版は、不正予約の方法を具体的に喧伝したことへの釈明は書かずに避けている。敢えてそこだけを巧妙に避けているということは、そここそが問題だということを自身も自覚しているのだろう。

 そして、朝日新聞出版や毎日新聞を擁護している人たちも、「システムに瑕疵があることを報じること」と「システムの不正を突く方法を詳述すること」をごちゃ混ぜにして、「前者に問題は無い」と主張している。前者を批判している人などほとんどいないのに、
わざとやってるのか、頭が悪いだけなのか。

 マスコミも左巻きも、西山事件から何の反省も成長もしていないようだ。



犯罪の実践・詳述は正当化できない (2021 5/19 10:30)

枝野氏「防衛省は意味不明」 朝日と毎日に抗議を批判(5/18共同)
 立憲民主党の枝野幸男代表は18日の党会合で、自衛隊運営の新型コロナウイルスワクチンの大規模接種センターを巡るシステム不備で、朝日新聞出版と毎日新聞に抗議した防衛省を批判した。「システムの欠陥を指摘したメディアに『早い段階で気付かせてくれてありがとう』と言うのが本来の姿だ。意味不明な対応をしている」と述べた。
 2社は取材目的で架空情報を使って接種予約。システム不備が判明したが、防衛省は2社に抗議文を郵送した。
 福山哲郎幹事長も記者会見で「適当な数字を入力しても予約できる考えられないシステムでスタートした」と指摘した。


 「システムに欠陥があることを報道する」と「システムの欠陥を具体的に述べて同じ手法をとって妨害できるように喧伝する」の違いが理解できないで政府批判しているのか、あるいは分かっていて政府批判の道具として利用しているのか。いずれにせよ、害悪でしかない。

 政府の作ったシステムに問題があると報道するのは構わないし、むしろ状況改善に資するのだから有益であるのだが、具体的な不正の方法を詳述するのはテロリストに武器を与えるに等しい行為である。
 そんなことも分からずに、「はいはい、いつもの"マスゴミ"批判ね」と勘違いしている人は少なからず存在している。



 犯罪を報じるのはいいけど、実際に犯罪を犯してみたり犯罪手法をまねできてしまうレベルで詳しく報じるのは問題、ってそんなに難しい話か?しかも過去ツイート見てみると、「ワクチン早くしろ」「自分がワクチン未接種で五輪開催されたら選手を揶揄してやる」とということを言っていたのだが、それでいてワクチン接種予約の妨害行為は是とするのを、どう整合性取ってるのだろうか。
 というか、この人は予備校講師らしいが、そんな雑な思考回路の持ち主が人に物を教える仕事してるというのに、暗澹たる気分になる。

 マスコミ関係者も、防衛省の抗議を批判し、「システムの不備を報じるのは公益性がある」と自分たちの報道を正当化しようとしている。公益性の名の下に不当行為をおこなうことが正当化されるって、どれだけ自分たちの正義を盲信してらっしゃるのか。



AERAや毎日新聞のワクチン接種妨害行為 (2021 5/18 10:30)




 AERA(=朝日新聞)や毎日新聞が、存在しない接種券番号でも予約ができることを事細かに記事にしており(クソ記事にはリンクしない)、それに対する岸防衛大臣の反応である。

 デタラメ予約の方法を詳しく説明することは、反ワクチン活動家に妨害手法を知らしめる行為であるし、何より、後でキャンセルしたとはいえ嘘予約を実際に実施したという事実は非常に重い。粗探しの果てがワクチン予約の妨害行為など、浅ましいことこの上ない。

 AERAと毎日新聞の行為は論外ではあるが、一方で、それが罷り通るような状況であるのはたしかである。「万全なシステムよりもまずワクチン接種のスピード重視」と考えた結果ではあろうけれども、もう少し何とかならなかったものかと思わずにはいられない。穴の少ないシステムを作り上げるだけの人的資源、技術力、経済的余裕の少ない国になってしまったのかなぁ、と慨嘆してしまう。


石橋氏の野球への敬意 (2021 5/18 10:30)

石橋貴明 始球式でマウンド踏まなかった理由を「誰かの足跡ついてたら嫌じゃない」(5/17東スポ)
 お笑いコンビ「とんねるず」石橋貴明(59)が17日、自身のユーチューブチャンネル「貴ちゃんねるず」に1週間のスポーツを振り返る「貴ちゃんスポーツ」を公開。前日16日に行った始球式について言及した。
 石橋は16日のロッテ―西武戦(ZOZOマリン)の始球式に登場。MAX163キロを誇るロッテ・佐々木朗希投手(19)のプロ初登板ということで、大注目の一戦となったが、石橋はマウンドの手前から投球。中継の解説やネットでは、石橋が佐々木朗の初マウンドを踏まなかったことに対して絶賛の声が相次いだ。
 始球式後の収録となり、疲れた表情の石橋は「佐々木君デビューよ。デビューのときにさ、あたしみたいなゲスな芸能人はさ、だめよ〜だめだめ」と謙遜。続けて「門出にマウンド上がりなさいってのがダメなのよ。私は常々思ってるんだけど、あそこは彼らの仕事場ですよ。仕事場を先に上がって汚しちゃいけないってことですよ」「これから佐々木君がせっかく初マウンドに上がるっていうのにそこに誰かの足跡がついてたら嫌じゃない」とあえてマウンドに上がらなかった理由を明かした。
 さらに石橋は「メジャーは試合前15分とか20分前にどんなレジェンドが来ても、ヒャッて投げて終わりなんですよ。それくらいでいいんですよ」と大リーグの例も紹介しつつ、持論を展開した。
 もちろんタレントとしての見せ場作りを忘れていたわけではなく「アグー(西武・山川)は呼びましたけどね」とニヤリ。そして最後にあらためて「佐々木君、いいデビュー。野球のおもしろさが伝わった」と怪物右腕の門出を祝った。


 野球に対する強い敬意が感じられる。この気配り、野球への敬意は素直に素晴らしいと思う。

 若い頃は傍若無人に見えていたのだが、気配りの人と感じることが最近多い。実際のところ、石橋は周囲に気を遣いながらやんちゃするタイプだったということだろうか。たしかに今思えば、木梨の方が素で傍若無人、意味不明、無茶苦茶なことをしていたように思う。



中日がなかなか勝てない (2021 5/17 10:30)

中日・与田監督 土壇場で追いついたドローを評価「本当によく粘ってくれた」 4連敗は免れる(5/16スポニチ)
◇セ・リーグ 中日2ー2ヤクルト(2021年5月16日 バンテリンD)
 中日は1点を追う9回に追いつき、土壇場で引き分けに持ち込んだ。
 与田監督は「勝ちたいゲームでしたが、本当によく粘ってくれた」と4連敗を回避したナインを労った。
 1―2の9回に福留、大島の安打で1死一、三塁の好機をつくると、京田の右前適時打で同点。打率2割台前半と低迷する正遊撃手の一打に「チャンスに強いバッティングをしてくれた」と評価した。
 2―2に追いつき、なおも1死一、三塁と一打サヨナラの場面で福田の打球は浅い中飛。三塁走者の大島がタッチアップで生還を狙ったが、好返球にはばまれ本塁憤死。惜しくも今季初のサヨナラ勝利とはならなかったものの「ちょっとでも(返球が)逸れれば、セーフ。あそこを行かせたことは問題ない」と振り返った。
 先発・柳も7回2失点と力投。初回に村上に先制2ランを浴びたものの「変化球が高めに入り、上手く相手に打たれた。その後、上手く立て直した」と評価した。
 負ければ4連敗で今季最多となる借金8という状況だっただけに土壇場で黒星を回避した。


 「本当に良く粘ってくれた」という発言は理解しがたい。12安打も打っていて、投手陣も2失点に抑えていたのだから、本来、勝てるはずの試合ではなかったか。「引き分けで良かった」という試合ではなく、「引き分けにしてしまった」試合ではなかったか。

 12安打しながらわずか2得点の拙攻、しかも、バントが苦手な根尾を代打に出してバントを命じたり、相変わらず打撃不振の京田を2番で起用し続ける謎の采配(この日はたまたま打っていたが)、全く理解ができない。

 負けが込むこと自体は戦力も運もあるのでしかたない面はあるが、意図が感じられない・意図が理解できない試合運びはどうにもストレスがたまる。

 落合監督のもとでも低打率にあえいでいたシーズンはあったが、四死球で出たランナーをバントなどで進め、内野ゴロで1点取る、というような野球をしていたものだ。
 現在は、当時よりさらに長打力は落ちるのだから、より堅実な手段を講じる必要があると思うのだが、バントはほとんどやらないし、たまにやるにしても前述のようにバントが苦手な根尾を代打に出してバント指示したり、ちぐはぐな印象は否めない。

 2軍は今リーグ首位であるが、上下の入れ替えも非常に少ない。
 弱いのはやむを得ないにしても、せめて「やるべきことをやった上で、それでも……」という状態にはして欲しい。



何をやっても批判 (2021 5/15 10:30)

政府案一変、緊急事態 分科会が反対、北海道・岡山・広島追加 首相「議論踏まえた」と主張(5/15朝日)
 政府は14日、新型コロナウイルス対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言を新たに北海道、岡山、広島の3道県に出すことを決めた。期間は16日から今月末まで。これにより宣言は東京、愛知、京都、大阪、兵庫、福岡を含む9都道府県に拡大する。政府が専門家らによる「基本的対処方針分科会」に諮った当初案に宣言の追加はなかったが、反対論が噴出し、異例の方針転換となった。(以下略)

 はじめは緊急事態宣言の対象を拡大することに消極的だった政府だが、分科会での議論を受けて急遽対応を変更、宣言の対象を広げることになった。これを朝日新聞や野党どもは「朝令暮改」であるかのように批判しているのだが、専門化の意見に真摯に耳を傾けた結果なのだから、むしろ評価すべき事案ではないか。

 専門家の意見を聞いて柔軟に対応しても批判。そしておそらく、頑なに意見を変えなかったと場合にも、朝日などは「専門家の意見を無視」と批判していただろう。

 何をどうやっても、批判する両面待ちの姿勢、マスコミや野党議員というのは楽な商売だ。



難癖ばかりの立憲民主党の面々 (2021 5/14 10:30)

立民 高齢者ワクチン 自治体支援の「7月末までに」は半ば脅し(5/12NHK)
 高齢者向けのワクチン接種をめぐり、総務省が課題のある自治体を個別に支援していくとしていることについて、立憲民主党の安住国会対策委員長は、7月末までに必ず接種を終えるよう迫る行為にも見え、半ば脅しに当たると批判しました。
 高齢者向けのワクチン接種をめぐっては、自治体側から、菅総理大臣が言及した7月末までに終えることは難しいという声が寄せられている一方、総務省が支援本部を設置し、課題のある自治体を個別に支援するとしています。
 立憲民主党の安住国会対策委員長は、党の会合で「自治体はワクチン接種では、現状においても、すでに極めて常識的に最大限の努力をしている」と指摘しました。
 そのうえで「そうした中で、総務省が全国の自治体を支援すると通知を出したことは、助言という名のもとに『7月末までにやれるんだろうな』と迫っているようにも見え、半ば脅しだ」と批判しました。


 これまで我が国のワクチン接種が遅れてることを批判していたかと思えば、総務省が自治体を支援すると言った途端に「脅しだ」……難癖にも程がある。政府が自治体のワクチン接種に対して何の支援もしなければ、それはそれで「政府は何をしていない!」と吠えているだろう。

 安住氏にしろ福山氏にしろ蓮舫氏にしろ枝野氏にしろ、難癖付けるしか能の無い連中がずっと党の要職にいられることが、立憲民主党の酷さを象徴している。こういった人間が退場しない限り、立憲民主党がまともな政党になることはない。

 野党の酷さと言えば、これも。

三原じゅん子副大臣「遅刻騒動」の顛末…自民議員「国会を止めたい野党の浅知恵ではないのか」(5/13東スポ)
 三原じゅん子厚生労働副大臣(56)が12日に出席予定の参院厚生労働委員会に30分遅刻したのを受けて、立憲民主党の蓮舫氏(53)が猛反発した。
 同委員会は三原氏不在のため法案審議がストップ。蓮舫氏は「三原じゅん子副大臣が委員会に来ないという異例の事態です。法案審議が出来ずに委員会は止まったまま」とツイート。厚労省は三原氏の遅刻理由を把握していなく、役所や自民党側に説明を求めていると記した。
 その後、自民党は三原氏がチームリーダーを務めるPT(プロジェクトチーム)会議に午後1時から出席していたと説明。蓮舫氏は「本当に会議に参加か。予定の15時まで会議に出て国会に出席しないつもりだったのかの確認、明日の本会議対応を引き続き協議です」とした。
 同委員会は三原氏が姿を現さなかった影響で、与野党間の折り合いは最後までつかず、この日に予定した医療法改正案の採決を見送った。
 さらに14日に菅義偉首相(72)が出席し参院本会議で行う想定でいた健康保険法改正案の審議入りも見送られることになった。
 しかし、夜になって三原氏が厚労委員会側に正式に欠席の手続きを済ませていたことが判明した
 三原氏欠席を執拗に攻め続けた蓮舫氏。「30分の遅刻」に納得できない野党の反発もあり「5時間審議ストップ」の大問題になってしまった。
 自民党議員は「蓮舫氏のツイッターは誤解を与えるように感じた。国会を止めたい野党の浅知恵ではないのかと受け止めてしまいます」と話している。


 何も問題がなかったのに蓮舫はじめ野党連中が騒ぎ立てて審議を止めてしまっていた、という話。火のないところに煙を立てたのも酷いし、そもそも、30分の遅刻に対して5時間審議を止める、というのも馬鹿馬鹿しい。
 しかし、手続き踏んでいたのに、運営側の誰もそれに気付かずに野党が騒ぎ続けるのを許した、というのも酷い。

 新型コロナの危機が猛威を振るっていても、野党連中は相変わらず難癖付けにいそしみ続ける。こいつらの存在理結っていったい何なのだろうか。



道具の破壊 (2021 5/13 10:30)

大坂なおみ、世界31位のペグラにストレートで敗退。ミス連発でリズムつかめずラケット破壊<SMASH>(5/12THE DIGEST)
 女子テニスツアー「イタリア国際」(5月10日〜16日/イタリア・ローマ/クレー/WTA1000)では現地12日に女子シングルス2回戦を実施。第2シードで世界ランク2位の大坂なおみは、同31位のジェシカ・ペグラ(アメリカ)に6−7(2)、2−6で敗れた。
 両者の顔合わせは今回が2度目のことで、初対戦は2019年のチャイナ・オープン。ハードコートでの試合だったが、この時は大坂がストレートで勝利している。
 第1セットは、立ち上がりから強烈なストロークでラリーを優位に進める大坂が、早速ブレークに成功して3−0とリード。しかし、第5ゲームで迎えたブレークピンチでダブルフォールトを犯し、イーブンに戻されてしまった。
 以降はペグラの安定感のあるストロークに攻め手を欠き、そのままタイブレークへ突入。するとここから、大坂がミスを連発するようになる。ミニブレークを先に奪われ、フラストレーションをためた様子の彼女は、2−5とリードされた時点でラケットを地面に叩きつけて破壊。その後はポイントを奪えずに第1セットを落としてしまった。
 第2セットでも流れは変わらず、大坂らしい強烈なウィナーはほとんど見られなくなり、逆に要所で簡単なミスを犯して第4ゲームで先にブレークを奪われる。
 その後一旦は追いついたが、第6ゲームのブレークピンチで、ネット際に高く跳ね上がったチャンスボールを打ち損じるまさかのスマッシュミス。再びリードを許した大坂は意気消沈した様子で第8ゲームでもブレークを奪われてしまい、1時間27分で敗退となった。
 敗れた大坂だが、試合前の会見では苦手なクレーコートでの試合について「全て学びの場に活用して、勝てないことも喜んでいる」と明かしていた。今回の敗退も次戦への糧として、全仏オープンという大一番に向けてさらなる成長を遂げてほしい。


 この人は、試合で巧くいかないとしょっちゅうラケットに当たっているように思うのだが……。

 正直、道具をぞんざいに扱うアスリートは、私はどうしても好きになれない。道具を丁寧に扱えない人間は、いくら立派な成績を残していようが、敬意を覚える気にはならない。その道具があるからこそプレーできるのだし、その道具を作った人に対する敬意や感謝の念を持っていれば、道具を破壊するような行為はしないはずだ。
 ミュージシャンがギターを破壊するというような、パフォーマンスや意思表示の意味合いがあるならまた話は別だが、そういうわけでもなく、ただの感情の暴走であろう。

 まぁアスリートだからといって聖人というわけではないし、こういう人間的な面があっても良いという見方もあるのかもしれないが、私はどうにも苦手である。



雑でズレた宝島社の広告 (2021 5/12 10:30)

「このままじゃ、政治に殺される。」宝島社、国などコロナ対策批判新聞広告(5/11日刊スポーツ)
 出版社の宝島社は11日、新型コロナウイルス対策をめぐり「このままじゃ、政治に殺される。」との企業広告を全国紙3紙の朝刊に見開き2ページで掲載した。
 戦争中に竹やり訓練をさせられた子どもたちの写真を背景に、中央には赤く丸い新型コロナウイルスをデザイン。キャッチコピーは「ワクチンもない。クスリもない。タケヤリで戦えというのか。このままじゃ、政治に殺される。」。さらに「私たちは騙されている。この一年は、いったい何だったのか。」「ごちゃごちゃ言い訳するな。無理を強いるだけで、なにひとつ変わらないではないか。今こそ、怒りの声をあげるべきだ。」などと続け、国などのコロナ対策を批判した。
 同社はプレスリリースで広告の意図について「新型コロナウイルスの蔓延から、すでに1年以上。しかし、いまだに出口は見えない。マスク、手洗い、3密を避けるなど、市民の努力にも限界がある」「今の日本の状況は、太平洋戦争末期、幼い女子まで竹やり訓練を強いられた、非科学的な戦術に重なり合うと感じる人も多いのではないか」などと指摘。「コロナウイルスに対抗するには、科学の力(ワクチンや治療薬)が必要。そんな怒りの声をあげるべき時が、来ているのではないでしょうか」などと説明している。
 掲載は日本経済新聞、朝日新聞、読売新聞の11日付朝刊。同社は1998年から社会に伝えたいメッセージを企業広告で展開。今年1月には、子どもたちが教室の机を掃除する写真を使い「言われなくても、やってます。」というキャッチコピーの広告を出した。


 ワクチン供給は既に始まっているので「ワクチンもない」は間違いだし、新型コロナに対する特効薬は存在しないので「クスリもない」は難癖でしかない。マスク・手洗い・3密を避ける、.というのはじゅうぶんに科学的な対策であり、「非科学的な戦術」という認識も大間違い。
 挙げ句の果てには、「タケヤリ」とか言いつつ写真で女子が持っているのは長刀だし、救いようがないほど雑な広告だ。反政府どもの頭の中身はこの程度の物である。

 「主張の中身や整合性とかは関係なく、政府に文句言ってればとにかく立派」と考えるような人は、この宝島社の広告を支持するのであろうが、そんな思考の持ち主など、学生運動盛んな時代はいざ知らず、この令和の世にいったいどれだけ残っているのやら。



「さざ波」発言 (2021 5/11 10:30)

内閣官房参与、日本の感染者数は「さざ波」…「これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿(5/10読売)
 内閣官房参与の高橋洋一・嘉悦大教授は9日、自身のツイッターで、日本と世界各国の新型コロナウイルス感染者数の推移を示したグラフを引用し、「日本はこの程度の『さざ波』。これで五輪中止とかいうと笑笑」と投稿した。
 これに対し、10日の参院予算委員会で共産党の山添拓氏は「亡くなる方がいる中で、こうした認識の人が(参与として)政策決定に関与していることが大問題だ」と批判した。菅首相は「個人の主張に答弁することは控える」と述べるにとどめた。


 確かに我が国の感染者数は欧米と文字通り桁が違っており、相対的には「さざ波」なのは事実ではある。「1万人の死者を数字としか見ていない」という批判もあるが、そう言っている人が普段交通事故死亡者や自殺者を数字でなく一人一人に対して胸を痛めているかといえばそんなわけもなく、その表現自体をあまりあげつらうのも揚げ足取りだよなぁと思う。
 一方で、政府に関係する人間は、マスコミや野党が常に鵜の目鷹の目で失言を狙っているのも事実であり、敢えてその表現を使うこともなかったとも思うし、高橋洋一氏の発言全体としてはその後の「笑笑」が発言の印象を決定的に悪くしており、批判が集まってもしかたない面はある。

 ただ、高橋氏の発言を批判するなら、枝野氏の「変異株の展示会」も批判対象にせねば整合性がとれないだろう。マスコミはほとんど取り上げていないが、むしろこちらの方が差別的言辞で悪質ではなかろうか。



続・反五輪の輩の暴走 (2021 5/10 10:30)

枝野氏、五輪開催は困難 「世界の変異株展示会に」(5/9共同)
 立憲民主党の枝野幸男代表は9日のインターネット番組で、新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、東京五輪・パラリンピック開催は困難との見解を示した。「人数を絞っても選手や関係者6万人が外国から一斉に来る。世界の変異株の展示会みたいな状況になり、結果として開きたくても開けないことになるのではないか」と述べた。
 五輪関係者について「例外をつくるのはおかしい」と語り、入国時に待機期間で特例を設けるべきではないと主張した。


 "世界の変異株の展示会"……これ、世界中のアスリートを病原菌扱いしている表現だよなぁ。何かを主張するときに、こういう揶揄というか差別的な小馬鹿にした表現を使ってしまうのは、公党の代表としていかがなものか。まぁコアな支持者は喜ぶだろうが、世界中のアスリートに対しても五輪関係者に対しても無礼極まりない発言に、多くの人は引いてしまうのではないか。

 私は、変異株がこれだけ猛威を振るっている中で、「五輪は開催して欲しいと思っているけれども、状況的に難しくなってきたなぁ」と思っていた。しかし、反五輪の輩は醜悪この上ない奴らばかりで、そんな人間と同類に思われたくないあまり、「絶対に五輪開催までこぎ着けて欲しい」という気持ちになっている。

 とりわけ、池江選手への誹謗中傷を繰り返す反五輪どもは、「醜悪すぎて見ていると気分が悪くなり自分のQOLが下がってしまうレベルの下劣ぶり」である。

 具体例を紹介しておく。



 「下衆の勘繰り」のお手本のようなツイート。憶測でよくもここまで人をバカにできるものだと、ある意味感心してしまう。



 このツイートも含め、関連するツイートのことごとくが、憶測による決めつけで池絵選手を悪者に仕立て上げようという悪意の塊である。ここまで他者を憶測でこき下ろせる人間が「弁護士」というのだから、世も末である。



 これまた「弁護士」だそうな。
 新型コロナで家族が死んでいることと、筋違いの要求を人に押しつけることの是非は全く別問題なのに、その程度の問題の切り分けもできない知性のなさ。八つ当たりや言いがかりにどれだけ屁理屈をこねようとも、八つ当たり・言いがかりであることに変わりは無い。

 人間、こうはなりたくないものだ。



反五輪の輩の暴走 (2021 5/8 10:30)

池江璃花子のSNSに五輪辞退求める投稿 本人が明かす「とても苦しいです」【全文】(5/7デイリー)
 競泳女子で白血病を乗り越えて、東京五輪代表に内定した池江璃花子(ルネサンス)が7日、自身のツイッターを更新。自身のSNSに、コロナ禍で五輪開催に反対する人々から「辞退してほしい」「反対の声をあげてほしい」というメッセージが届いていることを明かした。
 池江の投稿は以下の通り。
 いつも応援ありがとうございます。Instagramのダイレクトメッセージ、Twitterのリプライに「辞退してほしい」「反対に声をあげてほしい」などのコメントが寄せられていることを知りました。
 もちろん、私たちアスリートはオリンピックに出るため、ずっと頑張ってきました。ですが、今このコロナ禍でオリンピックの中止を求める声が多いことは仕方なく、当然のことだと思っています。
 私も、他の選手もきっとオリンピックがあってもなくても、決まったことは受け入れ、やるならもちろん全力で、ないなら次に向けて、頑張るだけだと思っています。
 1年延期されたオリンピックは私のような選手であれば、ラッキーでもあり、逆に絶望してしまう選手もいます。持病を持っている私も、開催され無くても今、目の前にある重症化リスクに日々不安な生活も送っています。私に反対の声を求めても、私はなにも変えることができません。ただ、今やるべき事を全うし、応援していただいている方達の期待に応えたい一心で日々の練習をしています。
 オリンピックについて、良いメッセージもあれば、正直、今日は非常に心を痛めたメッセージもありました。この暗い世の中をいち早く変えたい、そんな気持ちは皆さんと同じように強く持っています。ですが、それを選手個人に当てるのはとても苦しいです。
 長くなってしまいましたが、わたしに限らず、頑張っている選手をどんな状況になっても暖かく見守ってほしいなと思います。


 彼女に対して為されてる行為は、「八つ当たり」以外の何物でもなかろう。どのような意見も持つのは自由だが、ぶつける先が徹底的に間違っている。

 アスリート自身が自身の意見として「五輪は中止すべきだ」と主張するのは問題ない。しかし、本人以外の人間が「五輪中止と主張すべきだ」と求めるのは、筋違いだし、人に意見の押しつけをしているという点で傲慢に過ぎる。

 そもそも、選手たちには五輪の実行や中止を決定する権限があるわけではない。選手たちは与えられた場で頑張って結果を残そうと努力するのが本分で、それ以上のことを求められるいわれはない。

 彼女に送られたメッセージの中には、要望どころではない、誹謗中傷とも取れる物も多く見られた。それらに対して、記事で紹介されているように冷静に意見を述べたのに、それに対してさらに誹謗する声を上げている者もいる。



 「下衆の勘繰り」のお手本のような言説。醜悪極まりない。



インドへの支援 (2021 5/7 10:30)

インドへ最大55億円の追加支援へ 危機的な医療体制支えるため(5/6NHK)
 茂木外務大臣は、インドのジャイシャンカル外相とオンラインで会談し、新型コロナウイルスの急激な感染で危機的状況となっているインドの医療体制を支えるため、追加的に最大でおよそ55億円の無償支援を行う方針を伝えました。
 G7=主要7か国の外相会合のためイギリスを訪れている茂木外務大臣は、日本時間の5日昨夜、インドのジャイシャンカル外相とおよそ20分間会談しました。
 会談は、インドの代表団の2人に新型コロナウイルスの陽性が確認されたことから、急きょオンラインで行われました。
 この中で茂木大臣は「インドで新型コロナウイルスの感染が急拡大し、多くの死者が出ていることに心を痛めている」と述べたうえで、インドの危機的な医療体制を支えるため、先に決定した人工呼吸器などの供与に加え、最大5000万ドル、日本円でおよそ55億円の無償支援を行う方針を伝えました。
 この追加支援では、インド側の要望に応じて人工呼吸器や酸素濃縮器をはじめとする医療関連機材を供与することが検討されていて、ジャイシャンカル外相は日本側の支援に謝意を示しました。
 また会談では、茂木大臣が中国による東シナ海などでの一方的な現状変更の試みに深刻な懸念を示し「『自由で開かれたインド太平洋』の実現に向けて引き続きインドと連携していきたい」と呼びかけたのに対し、ジャイシャンカル外相も「日印関係をさらに強化していきたい」と応じました。


 私などは55億円ばかりの支援では小規模すぎるのではないかと思うのだが、一方で、この支援に対して「インドよりも国内を優先しろ」と噴き上がっている向きが存在する。もちろん日本国内の対応をもっと大規模に実施して欲しいという要求は正当なものだが、この記事を紹介したNHKのツイートに対する批判リプの醜悪さと言ったら無い。

 その中に、「インドに55億円渡すくらいなら国民に配れ」という物も見かけた。1人あたり50円ばかりを配布したって、何の足しにもならないだろうし、その批判をした者は今度は「50円ぽっちなどバカにするな」と噴き上がるだろう。

 中国を牽制する上でも、経済成長著しく今後の貿易パートナーとしても重要な関係を築くべきインドに対して、わずか55億円で友好関係を強固にできるなら、安いものだろう。
 そもそも、東日本大震災の土岐など、インドからも多大な支援をしてもらった過去がある。今回、苦しんでいるインドに対して支援するのは、仁義を重んじる我が国としては当然のことではないか。

 インド支援を批判する者たちの、身勝手で吝嗇な態度、メリット・デメリットを計算する知能すら持たない無能ぶりは、かなりみっともない。



川内博史氏の嘘と言い訳 (2021 5/6 10:30)

立民・川内博史氏「嘘つき」疑惑を否定 ツイートは「自分のこと」ではない(5/5デイリー)
 立憲民主党の川内博史衆院議員が5日、デイリースポーツの取材に応え、ネット上で流れていた「嘘つき」疑惑を否定した。
 川内氏は今月1日に自身のツイッターで「1年間我慢してきた。正月も帰省しなかった。だから連休は帰ろうと決めていた。偉い人達は自分達は会食したり、聖火リレーやオリンピック開催に夢中だ。だから緊急事態宣言が発出されても帰省の予定は変えない。羽田空港は帰省の人々で混んでいる。心配だ。権力で感染を抑えることは出来ない。」とつぶやいていた。
 これに対して、ネット上では、政治アナリストのチャオ氏のツイッター「『政局ウォッチNOW』@Chijisen」で1月2日にアップされた動画が拡散。2021年の年始に、川内氏の地元・鹿児島市にある照國神社で川内氏と偶然出会ったチャオ氏とみられる女性があいさつをかわす様子が映し出されている。川内氏が今月1日のツイッターで「1年間我慢してきた。正月も帰省しなかった。」としているため、ネット上では「めっちゃ嘘ついてて草」とやゆする声が上がっていた。
 川内氏は5日、デイリースポーツの取材に電話で応え「(1日のツイートは)自分のことを言っているのではなく、世の中の皆さまのことを言っているのです」と主語が違うと説明。川内氏自身が「正月も帰省しなかった」わけではないと強調した。さらに、正月に地元に戻っていたことを認めた上で「わたしは毎週、(地元に)帰ってますから」とコメントした。


 虚言癖+下手くそな言い訳……民主党系議員の教科書のような人間だ。あの文章はどう読んでも「私は帰省を我慢してきた」というようにしか読めない。仮にこの言い訳を信じるとすれば、自身は帰省しまくっているのに帰省できない人の気持ちを勝手に代弁したわけで、「お前が言えた義理か」という話。どうコロンでも破綻している。

 政府批判のためなら平気で嘘をつくわ、嘘がばれたときの言い訳がド下手すぎるわ、コロナ禍の中で自分は東京から毎週帰省しているわ、自分は帰省しまくりのくせに帰省できない人の気持ちを勝手に代弁する傲慢さだわ、救いようのないクズっぷりである。

 民主党系議員は、何でこう「すぐにバレる、しかもセコい嘘」を付くんだろうか。国会議員以前に、人としてどうよというレベルだ。



いつまでも進まぬ改憲論議 (2021 5/4 10:30)

NHK世論調査 “憲法改正必要”33% “必要ない”20%(5/2NHK)
 3日は憲法記念日です。NHKの世論調査で今の憲法を改正する必要があると思うかどうか聞いたところ、「改正する必要があると思う」が33%、「改正する必要はないと思う」が20%でした。
また、戦争の放棄を定めた憲法9条を改正する必要があると思うかどうか聞いたところ、「改正する必要があると思う」が28%、「改正する必要はないと思う」が32%でした。
 NHKは、4月23日から3日間、全国の18歳以上を対象にコンピューターで無作為に発生させた固定電話と携帯電話の番号に電話をかけるRDDという方法で世論調査を行いました。
 調査の対象になったのは2808人で、54.6%にあたる1533人から回答を得ました。

憲法改正
 今の憲法を改正する必要があると思うかどうか聞いたところ、
「改正する必要があると思う」が33%、
「改正する必要はないと思う」が20%、
「どちらともいえない」が42%でした。

 去年の同じ時期に行った調査と比べると、「改正する必要がある」はほぼ同じ割合だったのに対し、「改正する必要はない」は4ポイント減少しました。
 憲法を「改正する必要があると思う」と答えた人に理由を聞いたところ
「日本を取り巻く安全保障環境の変化に対応するため必要だから」が54%と最も多く、
「国の自衛権や自衛隊の存在を明確にすべきだから」が19%、
「プライバシーの権利や環境権など、新たな権利を盛り込むべきだから」が14%、
「アメリカに押しつけられた憲法だから」が7%でした。
 憲法を「改正する必要はないと思う」と答えた人に理由を聞いたところ、「戦争の放棄を定めた憲法9条を守りたいから」が56%と最も多く、
「すでに国民の中に定着しているから」と
「基本的人権が守られているから」がそれぞれ16%、
「アジア各国などとの国際関係を損なうから」が4%でした。

憲法9条の改正
憲法9条について、改正する必要があると思うかどうか聞いたところ、
「改正する必要があると思う」が28%、
「改正する必要はないと思う」が32%、
「どちらともいえない」が36%でした。

 去年の同じ時期に行った調査と比べると、「改正する必要がある」はほぼ同じ割合だったのに対し、「改正する必要はない」は5ポイント減少しました。
 憲法9条を「改正する必要があると思う」と答えた人に理由を聞いたところ、
「自衛力を持てることを憲法にはっきりと書くべきだから」が59%と最も多く、
「国連を中心とする軍事活動にも参加できるようにすべきだから」が19%、
「海外で武力行使ができるようにすべきだから」と
「自衛隊も含めた軍事力を放棄することを明確にすべきだから」がそれぞれ8%でした。
 憲法9条を「改正する必要はないと思う」と答えた人に理由を聞いたところ、
「平和憲法としての最も大事な条文だから」が63%と最も多く、
「改正しなくても、憲法解釈の変更で対応できるから」が17%、
「海外での武力行使の歯止めがなくなるから」が9%、
「アジア各国などとの国際関係を損なうから」が6%でした。

“改正議論進めるべき” 関西学院大学 井上武史教授
 憲法学が専門で、憲法改正に向けた議論を進めるべきだという立場の関西学院大学の井上武史教授は、「新型コロナウイルスの影響で移動や営業の自由が制約される状況を経験したことに加え、中国の軍事的脅威が感じられるようになり、国民は今の憲法で対応できるのかと感じているのではないかと推測される」と話しています。
 そのうえで「問題が起きてからだと場当たり的で拙速な議論になってしまうので、コロナ禍のいま憲法を変えようとするのは全く望ましくない。感染が終息したあと、今回の経験や問題点を踏まえてすみやかに議論を開始し、必要な改正をすべきだ」と指摘しています。
 また、井上教授は憲法9条について、「平和主義や戦争放棄の規定が戦後の繁栄と平和をもたらしたという評価が定着している一方、今のままで日本の安全を守れるのかという疑問も生まれてきている。平和主義の理念を維持しつつ、現実の脅威に対処することは十分できると思うので、どこで折り合いをつけるのか対話を続けることが望ましい」と話していました。

“今は変えるべきでない” 東京大学 石川健治教授
憲法学が専門で、今は憲法を変えるべきでないという立場の東京大学の石川健治教授は、「去年の今頃は、緊急事態宣言が出されたことに関連し、憲法に『緊急事態条項』を設ける必要があるという議論があったが、いま、その主張の説得力は失われており、特定の条項を改正しなければならないという問題意識が起きる理由はない」と話しています。
 そして「憲法改正の議論をするには、賛成する側も、反対する側も、立憲主義的でなければならないが、日本学術会議の会員任命をめぐる対応など今の政権運営を見るかぎり、その前提ができていないと言わざるをえない」と指摘しています。
 そのうえで石川教授は「新型コロナウイルスの影響で、生存権や移動の自由、営業の自由など身近なところで憲法が問題になっている。憲法というと、どうしても9条を変えるか、変えないかという議論に集中してしまいがちだが、改正の議論ではなく、今の憲法の理念をどのように実現し、どうやって個人の尊厳を守るのかという生産的な議論を進めることが重要だ」と話していました。


 いつまで経っても憲法改正が「現実的な議題」になることなく75年になる。いい加減に自衛隊を憲法上できちんと位置づけるくらいの改憲は為されて然るべきなのに、憲法審査会は野党どもが「議論すらしない」という職務放棄状態で、全く動かない。

 新型コロナの蔓延に伴い、緊急事態条項の必要性、私権制限の必要性が取り沙汰され、憲法改正を求める声も微増しているようだが、個人的には、新型コロナに乗じて憲法改正へ進むのはよろしくないと思っている。もっと落ち着いた雰囲気で改正についてじっくり議論すべきだろう。ただし、議論すら放棄する野党の姿勢は議会制民主主義の否定であろう。

 さて、職務放棄集団の代表の声。

立民 枝野代表「生存権」に基づく政治を コロナで危機に(5/3NHK)
 立憲民主党の枝野代表は市民団体がオンラインなどで開いた集会にビデオメッセージを寄せ、新型コロナウイルスの感染拡大によって最低限度の生活を営む権利が脅かされていると指摘し、憲法25条が定める「生存権」に基づいた政治を取り戻す役割を果たしていくと訴えました。
 この中で枝野氏は「この1年、日本社会は危機的な状況に追い込まれている。憲法25条で定められた最低限度の生活を営む権利が脅かされ、政治は社会保障や公衆衛生の向上などに努める義務を果たしていない」と指摘しました。
 そして「コロナ危機にあって、この憲法25条に基づいた政治を取り戻していくことがわれわれに課されている大きな役割だ」と訴えました。
(以下略)

 新型コロナはまだ「人為の及ばぬ部分」が大きいため、政府の対応の拙劣さにもやむを得ない部分があると同情もできるが、枝野のこの発言に対しては、円高・株安という「新型コロナ以上に人為で何とかなる問題」で国民の生存を脅かしていたくせに何を言ってやがるんだ、というのが正直なところ。

 一方、改憲を進めたい自民党の中にも獅子身中の虫が。

「コロナのピンチをチャンスに」 改憲巡り自民・下村氏(5/3朝日)
 自民党の下村博文政調会長は憲法記念日の3日に改憲派の集会に出席し、党改憲案の一つである緊急事態条項創設の実現を訴える中で感染症拡大を緊急事態の対象に加えるべきだと述べ、「今回のコロナを、ピンチをチャンスとして捉えるべきだ」と語った。
 下村氏は、今の憲法は占領下で制定されたため緊急事態に関する規定が衆院解散時の参院の緊急集会しかないとし、「独立後も70年改正されず時代の変化に対応できていない」と主張。「いま国難だが、ピンチをチャンスに変えるように政治が動かねばならない」とし、昨年に立ち上げた党内の議員連盟で「感染症を緊急事態に入れるべきだと提案した」と紹介した。(藤田直央)


 この発言は、「新型コロナを政治利用しようとしてる」と言われても擁護のしようが無いだろ。うかつな発言で、マスコミや野党に攻撃のネタを提供するなど、バカとしか言いようが無い。「真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方」の教科書のようなヤツだ。

 いつまで中途半端な憲法を店ざらしにしたまま漫然と時を過ごし続けるのだろうか。政治家たちはきちんと仕事すべきだ。



若手を起用して勝利 (2021 5/1 10:30)

中日・与田監督「今まで取り組んだことのないことをしようと…」抜てき高松が大活躍!天敵・菅野を攻略(4/30中日スポーツ)
◇30日 巨人2―3中日(東京ドーム)
 1番でスタメン出場した中日の高松渡内野手(24)が貴重な3点目の適時打を放つなど3出塁と躍動し、天敵の巨人・菅野攻略に貢献した。
 抜てきした与田剛監督(55)は「菅野は思い通りに打ち崩せない投手なので、高松と滝野を使って足でプレッシャーをかけたいと思った。今まで取り組んだことのないことをしようと思った」と説明。昨季25イニング無失点と完璧に抑えられていた菅野相手にフレッシュな面々を起用した。欠場となった大島については「(コンディションに)特に大きな問題はない。みんな固定されるわけじゃない。みんなで競争してくれればと思います」と話した。


 先発起用に松は見事に応え、2安打1死球1打点。しかも、根尾が2塁打で出たのを返す適時打を打っており、久々に爽快な試合を聴く(いつもラジオで楽しむので)ことができた。
 一方で、2番京田はまったく機能せず4タコ。2回は満塁時で初球のど真ん中を捉えることができず空振り、最終的にはしょうもないボール球に手を出して三振していた。松が活躍した分、その酷さが際立っていた。初回も松が出たのに、バントもさせずに三振。バントも苦手、打率も低いのだったら、2番に置いておく意味は無いのではないか?

 滝野は活躍できなかったが、何もしないで結果も出なかった場合よりも、何か実行した上でうまく行かなかった場合の方がはるかにマシである。