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テレ朝が障碍者採用ページに検索避け (2018 8/31 10:30)

【炎上】テレビ朝日が障害者採用ページに検索避けの「noindex」を仕込んでいる(8/30netgeek)
 テレビ朝日が障害者採用ページに「noindex,nofollow」を入れていることが分かった。明らかに不正な使い方であり、障害者差別を助長する許されざる行為だ。

朝日新聞に続いてテレビ朝日まで…。
 朝日新聞の一部の謝罪記事やお詫び・訂正ページに「noindex」が仕込まれていることが発覚し、同社が謝罪に追い込まれたのはつい最近のこと。朝日新聞は「あくまで手続きミスだった」と説明しているものの、ミスでnoindexタグが入るとは思えず、事実を隠蔽しようとしたというのが実際のところだろう。
 ネット上では「他の企業も同じ手法を使っているかもしれない」「きっと調べれば見つかるだろう」と噂された。そして案の定、テレビ朝日で見つかってしまったのだ。
 まず「テレビ朝日 採用」で採用情報に飛んでみよう。そこには新卒採用、中途採用と並んで障害者採用がある。

 まずは新卒採用をクリックしてみる。非常に華やかなページで凝ったデザイン。ソースを見ても、もちろん「noindex」は入っていない。

 次に障害者採用をクリックすると驚くほど質素なページに移る。

 ここでソースを見るとなんと「noindex,nofollow」のメタタグが仕込まれているではないか!
noindex:検索結果に表示させたくないときに使う
nofollow:ページ内にあるリンク先がクロールされなくなる
 いずれも検索エンジンを避けるために使うもの。障害者採用にのみ仕込むのは悪意がありすぎる。
 netgeek編集部で調べたところ、このタグは障害者採用の全ページに入れられていることが分かった。
 もちろんエントリーボタンがある募集要項にも入っている。

 要するにテレビ朝日は障害者採用を積極的に行いたくないから検索で表示させないようにしたということなのだろう。今後、どのような言い訳をするのかに注目したい。

【追記】
 エントリーボタンを押すと、別のドメインのURLに飛ばされる。こちらのページでも「noindex,nofollow」が入っており、続く名前や志望動機を入力するページでも同じく検索に引っかからないようにされている。

 政府省庁の障碍者雇用の水増しに対して批判を繰り広げていたマスコミ自身が、障碍者採用を意図的に絞ろうとしているわけで、「自分たちのことを棚に上げて他者批判に勤しむ」というマスコミの嫌らしい面が顕著に表れた事案である。

 この件はテレビ朝日の問題だが、他のマスコミ各社がこの件について厳しく追及するのであれば、マスコミ業界に自浄作用が働くのだろうが、概して、マスコミの不祥事に対して他者は寛容である場合が多い。結果、マスコミという世界がどんどん社会常識から外れた集団となっていく。無礼な取材態度然り、劣悪な労働条件然り、である。



無責任な枝野氏の主張 (2018 8/30 10:30)

枝野幸男代表が「辺野古反対」表明 鳩山内閣では容認も「立民は新しい政党だ」(8/29産経)
 立憲民主党の枝野幸男代表は29日、那覇市で記者会見し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設に関し、事実上反対する意向を表明した。「辺野古に新たな基地を建設しない解決策に向け、米政府と再交渉すべきだ。沖縄の分断と対立を生む建設を強行し続けることは、あまりにも無理がある」と述べた。
 結論を得るまで、建設工事の無期限停止を求めていく考えも示した。
 枝野氏は、移設先について「最低でも県外」を掲げながら、辺野古移設に回帰した鳩山内閣の一員だった過去との整合性を巡り「立民は新しい政党だ。過去の教訓を踏まえて、党内で移設問題を慎重に検証、議論してきた」と説明。基地問題などに苦しむ沖縄の状況にかんがみ、今回の見解表明に至ったとした。
 立民は同日、沖縄県連を設立した。


 立憲民主党が民主党を引き継いでいることは誰の目にも明らかなのに、「立憲民主党は新しい政党だから、民主党が決めた辺野古移設に反対しても問題ない」というのは、無責任極まりない態度だ。

 辺野古移設反対を訴えながらも実現できなかった政権の、枝野氏は中枢にいた人物である。なぜ県外移設が不可能なのか、その状況も内情も詳しく知っているはずである。「新しい党になった」とは言っても、「移設反対」がいかに無責任で非現実的な主張かは、身に染みて分かっているはずだ。

 立憲民主党は、完全に「万年野党」の路線を突き進むようだ。



岐阜の病院で5人死亡 (2018 8/29 10:30)

5人目の死亡を確認、熱中症か 高齢者4人死亡の病院(8/29朝日)
 岐阜市の「Y&M 藤掛第一病院」で入院中の80代の男女4人が相次いで死亡した問題で、岐阜県警は29日未明、新たに入院中の男性(84)が死亡したことを確認したと発表した。一連の問題に関係するとみられる死者は5人目。
 28日夜、成年後見人を名乗る男性(52)が岐阜中署を訪れ、発覚した。同署によると、亡くなった男性は24日から同病院に入院しており、28日午後6時40分ごろ、死亡したという。検視の結果、外傷などはなかったという。
 同病院では20日から3、4階のエアコンが故障中で、この男性は3階に入院していたという。県警は、これまでに死亡が確認された4人と同様、熱中症で死亡した可能性もあるとみて捜査している。

 猛暑の岐阜でエアコン無し、ましてや病人であれば、身体に応えるのも当たり前。患者の命を預かる病院という場で、「修理に一ヶ月かかると言われた」と業者に言われてそのまま対応を放置する、というのはあってはならない態度だろう。そもそも、業務用のエアコン、しかも医療施設のエアコンで、一ヶ月対応が為されないなどあり得るのかという疑問もある。

 マスコミの取材に対応する院長の姿勢も酷い物である。患者は「若い頃たくさん煙草を飲んでいた」「たばこはひどいね」と、病院の対応ではなく病気が原因で熱中症になったかのような物言い。無責任極まりない。

 ちなみに、可児市にも藤掛病院という病院がある。岐阜市のY&M藤掛第一病院と、関係があるのかないのか。もしないならば、とんだとばっちりである。



昨日の件の資料 (2018 8/29 10:30)

 昨日紹介した、「ひとり親世帯の大学進学率」の件。ツイッターでもこの件について呟いたら、反安倍の輩が「数字の改竄だ」「根拠は何だ」とうるさかったので、安倍総理の発言の根拠になった数字を紹介しておく。

http://www8.cao.go.jp/kodomonohinkon/yuushikisya/k_6/pdf/s1.pdf(資料1 子供の貧困に関する指標の推移)

 これ見ても難癖付ける人は、私の知らないところで勝手にやって下さい。



一人親世帯の大学進学率がアップしていた (2018 8/28 10:30)

首相 「安倍政権で格差拡大は誤り 引き続き是正に取り組む」(8/27NHK)
 自民党の総裁選挙が来月告示されるのを前に、安倍総理大臣は福井市で開かれた会合で講演し、生活保護世帯や一人親世帯の子どもの進学率が上昇したことなどに触れ、「『安倍政権で格差が広がった』というのは誤りだ」と指摘したうえで、引き続き格差の是正に取り組む考えを強調しました。
 この中で安倍総理大臣は、格差をめぐる問題について「われわれは最低賃金も100円以上上げ、パートの時給も過去最高になり、その結果、80%で頭打ちだった生活保護世帯の子どもの高校進学率は90%になった。一人親世帯の子どもの大学進学率も政権を取る前は24%だったが42%に上がってきた」と述べました。
 さらに安倍総理大臣は、日本の17歳以下の子どもの「貧困率」について「ずっと悪化してきたが、安倍政権になって初めて2ポイント改善された。そういう意味で『安倍政権で格差が広がった』というのは誤りだ」と指摘したうえで、引き続き格差の是正に取り組む考えを強調しました。


 一人親世帯の大学進学率が40%を越えていたという数字は、恥ずかしながら追い切れていなかった。全体でも50%程度だから、これは「功績」と言って良い数字ではないか。

 若者の雇用が改善し、バイトの時給がどんどん上がり、一人親世帯の大学進学率が42%に上がる……アベノミクスが若者層に支持されるのも当然である。アベノミクス批判として「金持ちや大企業ばかり儲かっている、トリクルダウンなど発生しない」と主張する向きがいるが(そもそも安倍総理はトリクルダウンなど主張していないのだが)、トリクルダウンなどではなく、むしろ下から改善しているのが現状だ。所謂リベラルほど、アベノミクスに関しては評価すべきではないのか。



支持率 (2018 8/27 10:30)

安倍内閣支持上昇、50%に…読売世論調査(8/26読売)
 読売新聞社が24〜26日に実施した全国世論調査で、安倍内閣の支持率は50%となり、前回調査(7月21〜22日)の45%から上昇した。不支持率は40%(前回45%)。
 政党支持率は、自民党が40%(前回41%)、立憲民主党が4%(同8%)などの順。無党派層は45%(同41%)だった。


 モリカケ報道が減ると支持率が回復するという、今まで通りの流れが現れているだけだが、第二次政権が発足してから6年近く経つのにいまだほぼ半数から支持を得ているというのは、野党の体たらくを加味してもなかなか凄い数字だと思う。
 ただ、来月の自民党総裁選に向けて、安倍氏に対するマスコミの個人攻撃は増えてくるだろうから、この数字もまた微減すると思われる。

 一方、立憲民主党の支持は半減で、僅か4%。マスコミや反安倍界隈には異常に人気のある枝野党だが、実際にはこんなモンである。枝野の3時間演説を褒め称える向きもいたしその演説は本にまでなったというのに、寂しい数字と言うしかない。

 さらに悲しいのは、どの社の調査でも支持率1%程度と低迷している、国民民主党であるが。



腰が定まらない石破陣営 (2018 8/26 10:30)

石破氏、キャッチフレーズ「正直、公正」を封印へ(8/25朝日)
 自民党総裁選(9月7日告示、20日投開票)に立候補する石破茂・元幹事長は25日、立候補表明時に掲げたキャッチフレーズ「正直、公正」を今後使わない考えを示した。「安倍晋三首相への個人攻撃」との反発が党内に根強いことから、支持拡大のため封印したとみられる。
 石破氏は25日のネット番組で「(総裁選が)スタートする時は変わるかもしれない。道徳の標語っぽいものがメインスローガンかというと違うかもしれない」と述べ、別のキャッチフレーズを掲げる方針を明らかにした。
 「正直、公正」は森友、加計学園問題を想起させるとして、党内から批判が出ていた。石破氏は番組後、「人を批判するつもりはないが、そう捉える方もあるなら、変えることはある」と記者団に話した。(岩尾真宏)


 打ち出す前に気付かない辺りが石破氏の弱点だな……
 なお、この件について「安倍への個人攻撃だと反発するってことは、安倍は正直でも公正でもないと認めたのだな」と言ってる向きがいるが、認めるも何も、石破氏側が安倍総理への批判として「正直、公正」という標語を出したのであるから、その批判内容に首肯しなくとも個人攻撃と見なすことは可能だろう。

 敵対する党が相手ならまだしも、同じ党の人間に対し、その政策や人格を全否定するような主張をおこなえば、よっぽど「一蓮托生で石破に乗る」という人でない限り距離を置こうとするのは当たり前のことだ。ここで、少なくとも「安倍政権に足りないところを補う」というような形での論戦を挑めば、安倍総理退陣後に総裁になる芽もあろうが、これだけ相手を批判し叩いてしまっては、総裁戦後に冷や飯食いになるのは当然である。

 もちろん、冷や飯食いを覚悟して徹底的に政敵を攻撃する、というのも一つの手法であろう。かつての角幅戦争などはその趣があった。しかし、石破氏は、攻撃をしつつもその覚悟を持てていないところが情けないのだ。

 一方、野田氏。

自民総裁選:野田氏不出馬へ 安倍首相支持の見通し(8/25毎日)
 野田聖子総務相(57)は自民党総裁選(9月7日告示、同20日投開票)への立候補が困難な情勢になった。立候補に必要な推薦人20人を集めるめどが立たず、断念した場合、安倍晋三首相(63)を支持する。総裁選は首相と石破茂元幹事長(61)の一騎打ちになる。
 野田氏は自民党の派閥に所属しておらず、当初から推薦人確保が課題だった。同じ無派閥で野田氏に近い浜田靖一元防衛相らとともに党内の女性議員を中心に協力を求めてきたが、支持は広がっていない。野田氏の秘書らに関する金融庁への情報公開請求の内容が、制度を所管する総務省トップの野田氏に漏れていた問題も痛手になった。
 野田氏は20日、BS11の番組で推薦人確保を「正直、とても厳しい」と認めた。25日には「最後まで立候補に向けて頑張る」と語ったが、周辺は立候補断念の表明時期を探っている。
 野田氏は首相が無投票で再選した2015年総裁選でも、推薦人が集まらず立候補できなかった。選挙戦になるのを回避するため、菅義偉官房長官らが野田氏の推薦人を切り崩した経緯があり、野田氏は首相に批判的な立場だった。昨年8月に総務相として入閣した後も総裁選に意欲を示してきた。
 党所属国会議員票で劣勢の石破氏陣営は、野田氏が立候補しない場合、石破氏への支援を期待していたが、思惑が外れた。15年総裁選で野田氏を支持しようとしていた竹下派の尾辻秀久元参院副議長に、石破氏が自身の選対本部長就任を要請したことが、野田氏側の反発を招いたとの見方が出ている。【田中裕之】

 総裁選に出られないのはまぁそうだろうなというところだが、安倍支持に回るのには少し驚きがある。
 野田氏にも応援してもらえない石破氏と考えるべきか、安倍総理に靡いちゃう野田氏と考えるべきか……。



粉末の水素水 (2018 8/24 10:30)

「粉末の水素水」発売 食べ物などに混ぜて利用(8/22岐阜新聞)
 ミネラルウオーター製造販売の奥長良川名水(岐阜県関市)は21日、水素水を粉末にした新商品「ハイドロエッグ水素パウダー」の販売を始めた。水素が持続的に発生し、無味無臭であるのが特徴。味に影響を及ぼさないため、飲み物のほか、食べ物などに混ぜて利用できる。年間1万箱の売り上げを目指す。
 新商品は岐阜大、東京工科大との共同研究により開発した。同社が2010年から販売している清涼飲料水「逃げない水素水36」を凍結乾燥して粉末化したもの。一般的な水素水は開封後に水素が抜けてしまうが、逃げない水素水は独自の製造技術で水素を内から発生させ続ける。粉末化してもその機能を保持しており、水に溶かすと48時間以上水素が発生するという。
 この日、東京都内で会見した中村隆春社長は「日本で唯一の商品として、世界に愛される商品にしていきたい」とアピールした。
 1箱30包入り(1包3グラム)で、価格は8400円(税別)。同社オンラインショップなどで購入できる。

 粉末の水素水って……何やってるんだよ岐阜大学、こんなインチキ商法に関与して恥ずかしくないのか。私は岐阜県民として恥ずかしいし、岐阜大学の名前を相当汚す行為だと思うのだが。

 一方で、大学の資金難の帰結がこの「インチキ商法に関与」なのかもしれないと思うと、岐阜大学と同時に、文科省や財務省の姿勢も問題視せざるを得ない。もちろん、財政的に厳しかろうと大学がエセ科学に手を貸してはならないのだが、大学を叩くだけでなく、財政的に締め上げようとする政府側の責任も同時に言及せねば、片手落ちだ。

 しかし、インチキだわ30包で8400円と高額だわ、岐阜大学に対するがっかり感は凄まじい。



よく言うよ (2018 8/22 10:30)

ネット言論を見つめる 「WEBRONZA」リニューアル特集(8/21朝日)
 ネットの進化は、言論の世界も大きく変えた。ウェブ上を連日、膨大な「論」が流れ、時に激しい敵意も飛び交う。転換期の言論空間は、どうあるべきか。

 ■批判との対話、希望の芽 精神科医・香山リカさん
 いくつかのウェブメディアで連載を持っている私だが、いちばん力を入れているのはSNSのツイッターにコメントをくれた人たちとのやり取りだ。もちろんすべてに目を通すことはできないが、特に「匿名」での「賛意ではなく批判(罵倒や誹謗(ひぼう)中傷もある)」に応じるように心がけている。そういう人たちと直接、やり取りできることこそ、SNSの最大の醍醐味(だいごみ)だと思うからだ。調査目的でそうしているわけではないが、連日、そんな対話を続けていて気づいたことがある。
(以下略)

 気に入らない言説を呟く人は片っ端からブロックしているくせに、よく言うよ。ちなみに私も、直接リプライをしたこともないのにブロックされている。

 昨日は、あるツイッターアカウントに対して、こんな嫌がらせもおこなっていた模様。



 朝日新聞の紙面では「批判的な意見に対して真摯に耳を傾けるアタクシ」を演じているが、実際には、気に入らない言説から耳を背け、自分と異なる意見は病気とレッテルを貼るような(「原発推進を主張する人は精神病患者」とまで言っていた)、「自分こそ正義」を貫く頭の固い御仁である。

 ネット上でクズっぷりを晒している人が、朝日では言論人として「人の意見に耳を傾ける良識ある言論人を演じる」ことができる。朝日新聞はこの状況に、もう少し違和感を覚えた方がいいと思うのだけど。



学徒動員、そして金属供出 (2018 8/21 10:30)

アクセス:授業より五輪ボランティア通知 学生頼みの「国策動員」(8/19毎日)
 2020年東京五輪・パラリンピックのボランティア活動に学生の参加を促すため、スポーツ庁と文部科学省が全国の大学と高等専門学校に対し、大会期間中(7月24日〜9月6日)に授業をしないよう暗に求める通知を出したことが波紋を広げている。学業よりボランティア優先なのか。当事者の学生や教職員の声に耳を傾けた。【和田浩幸】


東京五輪メダル「銀」まだ足りない、小中学校でも回収へ (8/20日経)
 環境省は、東京五輪・パラリンピック用メダルの原材料になる廃家電などのリサイクル貴金属の回収を強化する。全国の自治体に対し、秋から小中学校で使用済み携帯電話やパソコンなどの回収ボックスを設置するよう協力を呼びかける。これまでの回収で金と銅のメダルに必要な量はメドがついたが、銀は確保できておらず、学校との連携で五輪に間に合わせる。


 学徒動員、鉄血勤皇隊に続き、金属供出。まぁしみったれたオリンピックだこと。

 オリンピックが日本経済回復に大きく資することを、そして、国家全体の雰囲気が明るく盛り上がることを期待したのだが、これだけしみったれた話ばかり出てくるようでは、もはや期待は小さくしぼんでしまっている。

 きちんと大会運営できるのだろうか。世界に恥を晒すことにだけはならないように、と最小限の願望しか持てていない。


遺言通りの流れに (2018 8/21 10:30)

沖縄知事選、玉城デニー氏が立候補検討 オール沖縄確認(8/20朝日)
 沖縄県の翁長雄志(おながたけし)知事の急逝に伴う知事選で、自由党幹事長の玉城デニー衆院議員(58)=沖縄3区=が20日、立候補に前向きな姿勢を示した。翁長氏を支持してきた「オール沖縄」勢力からの意向確認に対して「重く受け止めたい。後援会関係者に相談したい」と述べた。
 玉城氏は20日朝、朝日新聞の取材に「この状況になったら、しっかり重く考えないといけない。今週中には決めたい。後ろ向きではない」と話した。オール沖縄も玉城氏擁立でまとまる見通しだ。
 翁長氏の後継候補を選ぶ「調整会議」は19日夜、翁長氏が生前に名前を挙げた玉城氏と保守系の会社経営者の呉屋守将(ごやもりまさ)氏(69)のどちらかの擁立を目指すことを全会一致で決定し、両氏に面会した。
 関係者によると、呉屋氏は「経済人として協力していきたい。玉城氏に期待している。説得を進めてほしい」と固辞したのに対し、玉城氏は「重く受け止め、後援会などと相談したい」と答えたという。玉城氏は18日には調整会議に「出馬しない」と答えていた。
 沖縄県知事選は9月13日告示、30日投開票。自民党県連が擁立する前宜野湾市長の佐喜真淳(さきまあつし)氏(54)が、立候補を表明している。(伊藤和行、山下龍一)


 けっきょく「翁長氏の遺言」が威力を発揮し、立候補を予定していた元日本青年会議所会頭、安里繁信氏は立候補を取り下げ、玉城氏に一本化することになりそうだ。

 沖縄県の反基地陣営は、翁長氏をどんどん神格化してしまっているように感じる。死者はもはや口を利くことはない、それをいいことに、都合よく利用する輩が跋扈し続けるのだろうか。「弔い合戦」「英雄の死を無駄にするな」という方向に流れ、政策を戦わせるような選挙戦では無くなってしまうのではないか、外部者ながら心配してしまう。

 ついでながら、「オール沖縄」という言葉に、少数派無視、全体主義的な匂いを感じる。沖縄の世論だって一枚岩というわけではあるまいに。



正論ではあるのだが (2018 8/20 10:30)

立民 枝野代表 障害者雇用水増し疑惑 速やかに国会審議を(8/19NHK)
 複数の中央省庁が、雇用する障害者の数を水増ししていた疑いのあることを受けて、立憲民主党の枝野代表は、問題の全貌を解明するため、閉会中審査を早期に開催するなど国会での審議を速やかに行うべきだという考えを示しました。
 企業や行政機関は一定の割合以上の障害者を雇うことが法律で義務づけられていますが、複数の中央省庁が、雇用する障害者の数を水増ししていた疑いのあることがわかり、厚生労働省が調査を始めました。
 これについて立憲民主党の枝野代表は堺市で記者団に対し「信じられない思いだ。全貌解明に向けて、国会としての緊急かつ精力的な動きが求められる」と述べました。
 そのうえで枝野氏は「水増しは長期にわたって行われてきたようなので、閉会中審査を開いたり臨時国会を行うことは与党も拒否するような話ではなく、政府・与党として判断すべきだ」と述べ、問題の全貌を解明するため、閉会中審査を早期に開催するなど国会での審議を速やかに行うべきだという考えを示しました。

 まったく正しいことを言っている。総裁選で忙しいという面もあろうが、省庁が数字をごまかしていたという「国民への背信」に当たる非常に重要な問題であり、j国会で対策を話し合う必要がある。
 しかし一方で、「野党のバカども、問題解決ではなく、また政権攻撃に利用するんだろうなぁ」と思うと、少し後ろ向きの気分になってしまう。

 問題点を整理して善後策を講じる方向に進むのであれば、諸手を上げて閉会中審査あるいは臨時国会を開くことに賛同できるのだが。

 ちなみに、障碍者雇用の水増しは言語道断。民間企業を指導する立場の側が、さもきちんと実施しているかのように装っていたわけで、可能ならば責任者の処分を厳しくおこなうべきだろう(ただ、長年ごまかしていたことで、処分対象が既に退職している可能性もあるだろうが)。


無責任な言いっ放し (2018 8/20 10:30)

翁長知事が音声で「遺言」 呉屋・玉城氏を後継候補に指名 人選作業は白紙へ(8/19沖縄タイムス)
 沖縄県の翁長雄志知事が8日に死去する前、後継の知事候補として金秀グループの呉屋守將会長(69)と、自由党の玉城デニー幹事長(58)の2氏を指名していたことが18日、分かった。音声として残していた。複数の関係者が明らかにした。知事の後継候補の人選に着手している「調整会議」は作業をいったん止め、19日に緊急会合を開き、作業を仕切り直す。
 音声は膵臓(すいぞう)がんで死去する数日前に病室で録音されたもの。関係者によると翁長知事は保守、革新の双方から支持を得られることを念頭に呉屋氏、玉城氏の名前を挙げたという。音声は17日に新里米吉県議会議長が遺族から受け取った。音声の存在は富川盛武、謝花喜一郎両副知事も把握しているという。
 知事の遺志を受け、調整会議議長の照屋大河県議と新里氏が18日、玉城氏へ出馬の意志を確認したが、玉城氏は固辞した。
 ただ、玉城氏は豊見城市内で記者団に知事の後継指名に関し「非常に重い」と言及。環境が整えば再考するかとの問いに「予断をもって言えない」と再検討に含みを持たせた。また、自由党の小沢一郎共同代表にも報告したことを明かし、「状況が変われば報告する」とも伝えた。
 一方、呉屋氏は本紙などの取材に「私ができるのは経済人として次の県政を支えることだ」と出馬を重ねて否定した。呉屋氏は17日の調整会議の意向確認の際も固辞している。
 調整会議は19日に会合を開き、残された音声に関して説明する。副議長の金城徹氏は豊見城市内で記者団に「新たな状況になったので協議しないといけない」と述べ、現在の人選作業を白紙にする考えを明らかにした。
 調整会議が17日に開いた選考委員会では謝花喜一郎副知事(61)、赤嶺昇県議会副議長(51)も候補として挙がった。


 政治家が亡くなる直前に立候補者を指名するというのは、究極の言いっ放しでとてつもなく無責任ではなかろうか。「遺志」となると、それなり権威も付いてしまうし、直接反論することもできない。残された者、指名された人間にとっては、仮にその気でなかった場合はたまった物じゃないだろう。

 もちろん、後継者に指名した相手が事前に話を承諾していたのなら問題ない。しかし、指名された二氏の反応を見る限り、事前に調整を付けていた形跡はない。
 言いっ放しで残された者を右往左往させているという点だけでも、私は翁長氏をまともな政治家だと評価することは決してない。



安倍総理への攻撃色を強める石破氏 (2018 8/18 23:30)

憲法改正、スケジュール観ありきでやるべきでない=自民・石破氏(8/17ロイター)
 [東京 17日 ロイター] - 9月の自民党総裁選に出馬する石破茂元幹事長は17日午後に記者会見し、憲法改正で急ぐ必要があり、多くの国民の理解を得やすいのは参院選「合区」解消や緊急事態条項だと指摘し、9条改正は「国民の深い理解を得て世に問うもの」だとして熟議する必要性があると主張した。
 石破氏は「憲法改正、なかんずく9条改正はスケジュール観ありきでやるべきではない」と強調。安倍晋三首相が「いつまでも議論しても仕方がない」と述べ、秋の臨時国会で党として憲法改正案を提出する考えを示したことを批判した格好だ。
 憲法改正は最優先の課題かとの質問に対し、「最も急ぐとは考えていない。国民の関心は、社会保障がどうなるか、人口急減に対応できる経済改革ができているかだ」と述べ、改憲の緊急性は低いとの見方を示した。9条改正のタイミングについては「戦争の惨禍を体験した人々がいるうちにすべき」と述べるにとどめた。

 「憲法改正は最優先の課題ではない。国民の関心は、社会保障、経済改革だ」というのは確かにその「通りだろう。国民は、まず何よりも、自分たちの生活がどうなるかを重視している。
 しかし、経済が大切だという石破氏は緊縮増税を主張しており、そんな政策では全く着たいができないというのが正直なところだ。

 また、論戦を戦わせようというのはよいのだが、物の言い方が、安倍総理のやり方を真っ向から否定するような言説ばかりというのが気になる。
 「総裁戦後に冷や飯食いになるのはおかしい」と石破氏は言っていたが、安倍総理に対して真っ正面から全否定するような論陣を張っておいて、何で負けたときに冷や飯食いにならずに済むと思えるのか、よく分からない。
 もちろん批判するのは必要なこととは思うが、党内融和を図るなら言い方という物があるだろうし、相手の落ち度を突くことを優先するのであれば、それなりの覚悟という物があってしかるべきだろう。

 筋を通しているように見えて、微妙に筋を違えているように見えてならない。



人の死を断ずる傲慢 (2018 8/16 10:30)



 毎年この時期になると、こういうことを述べている人を目にするのだが……

 「死ぬ必要は無かった」なら理解できるのだが、「無駄死に」という表現は違うのではないか。多くの人が戦没者の犠牲へ思いを馳せつつ平和を希求し日本が発展してきたことを思えば、その死は決して無駄ではない。

 人の死に対して、無駄死に扱いするのも意味を見いだすのも、残された者次第である。であるならば、後世に生きる人間は、「無駄」と断ずるのでは無く、意味を与えることこそが供養になるのではないか。後世の人間が無意味と断ずるのは、傲慢、不遜、僭越であろう。



船田元の精神論 (2018 8/14 10:30)

サマータイム制度の導入について 船田元(8/13)
 今、国会周辺で検討され始めたサマータイム制度、正確にはデイライト・セービング・タイムだが、夏の一定期間、時計を1時間から2時間早める制度で、欧米では一般的に実施されている。太陽の光を効率的に利用して活動し、明るいうちに帰宅して、長く余暇を楽しむことが出来る。また電力消費を削減する効果があるとされている。
 日本でも戦後すぐGHQの指令により、3年間実施していた。しかしサンフランシスコ講和条約締結とともに廃止された。その理由は国民に不評だったからだ。夏時間に切り替わった後は、多くの国民が睡眠不足になり、健康を害しかねないこと。夕方5時を過ぎても明るいため、長時間労働をさせられることなどである。その後も数回検討されたことがあるが、コンピュータ設定変更の手間や、電力消費の削減に繋がらないなどの理由で、見送られてきた。
 この度検討が開始されたきっかけは、2020年夏の東京オリパラでの暑さ対策である。開催が予定されている7月下旬から8月上旬は、一年で最も暑い時期であり、競技する選手や観客の負担を軽減するためであり、やむを得ない措置だろう。ただ2019、20年度に限るとの提案はいただけない。国民全体の生活パターンに影響を与える制度だから、一時しのぎではなく、腰を据えて恒久的な制度として考えるべきではないか。
 その際はこれまで指摘されてきたいくつかのデメリットを、一つひとつ丁寧に解決していかなければならない。長時間労働に対しては、既に動き始めた働き方改革により、かなりの歯止めが期待される。コンピュータなどの時間設定の変更は、律儀で真面目な国民ならば十分乗り切れるはずだ。余暇時間の過ごし方が、エネルギー消費の削減につながるような工夫も必要だ。一方、睡眠不足などによる健康障害問題は、むしろ個人の心構えにより、多くは解消されるはずだ。
 明らかに地球温暖化を原因とする異常気象が、世界を震撼させている。サマータイム制度が少しでも温暖化防止につながるのであれば、我々は躊躇することなく、この新制度に挑戦すべきではないのだろうか。


「デメリットを一つ一つ丁寧に解決していかなければならない」と訴えつつ、具体的な提言は何もなく、「コンピュータなどの時間設定の変更は、律儀で真面目な国民ならば十分乗り切れるはずだ」「睡眠不足などによる健康障害問題は、むしろ個人の心構えにより、多くは解消されるはずだ」と精神論を連発。
 憲法改正推進本部長をやっていたとき、自ら選考に関わった自民党推薦の憲法学者に安全保障関連法案を「違憲」と指摘されるなど、ここ最近は無能をさらけ出すことが多かったが、ここまでバカだとは……。

 20年ほど前、こんなのが「政界のプリンス」ともて囃されていた時期があったのだが……力を失って本当に良かった。
 かつてより政治家のレベルが下がってるといった言説をたまに見かけるが、四半世紀前には船田元が「政界のプリンス」「「21世紀のリーダー候補」なんて言われていたことを思えば、少なくとも20年前の政治家のレベルが今より高かったということはない。


コロナ観測 (2018 8/14 10:30)

太陽に最接近、探査機打ち上げ=高温対策も万全−NASA(8/12時事)
 【ワシントン時事】米航空宇宙局(NASA)の太陽探査機「パーカー・ソーラー・プローブ」が12日未明(日本時間同日午後)、南部フロリダ州ケープカナベラル空軍基地から打ち上げられた。過去のどの探査機よりも太陽に接近し、太陽を薄く包む高温のガス「コロナ」を通過。高速で噴き出る粒子「太陽風」などを観測する。
 3段式ロケットに積載された探査機は、小型車ほどの大きさで、重さ約635キロ。太陽周辺の軌道を7年間で24周し、太陽表面から600万キロ余りにまで接近する。順調なら11月に最初の接近が見込まれる。
 太陽探査機開発で最大の課題は、100万度を超えるコロナの高温対策だ。探査機の表面も1400度の熱にさらされるが、積載する観測機器などは厚さ11センチ余りの特殊な断熱シールドに囲まれ、30度程度に保たれるという。
 探査機を通じ、通信衛星に異常をもたらす大爆発現象「太陽フレア」などの詳しい観測が期待されている。計画に携わったジョンズ・ホプキンス大応用物理学研究所のニッキー・フォックス氏は「探査機が軌道を周回するごとに、われわれは何十年も調査を望んでいた太陽の構造に関する知見を得る」と意義を強調した。
 打ち上げは当初、11日未明(日本時間同日午後)に予定されていたが、技術的問題により1日延期されていた。


 太陽表面は6000度なのに、なぜその上空のコロナが100万度に達するのか、仮説は幾つか提唱されてはいるが、定説に至るようなレベルの物は存在しない。高度2,000km辺りを境に1万度から100万度まで急激に上昇するらしいが、その高温に達する理由が解明されるきっかけになってくれたら、と心から願う。



カンテラ日誌を文書整理で廃棄 (2018 8/11 10:30)

富士山測候所:日誌を廃棄 68年間つづった貴重な40冊(8/10毎日)
 気象庁富士山測候所の職員が68年間つづった40冊以上の「カンテラ日誌」が所在不明になっていた問題で、同測候所を管轄した東京管区気象台は毎日新聞の取材に、昨年11月以降に「文書整理の一環」で廃棄していたことを明らかにした。気象観測のほか、眼下の空襲など太平洋戦争も記録した貴重な資料が失われた。閲覧したことがある気象専門家らは「職員が見たまま感じたままを率直に記した第一級の歴史資料だった。機械的に捨てるなんて」と批判している。
 同気象台総務課によると、日誌は昨年11月までは倉庫にあったが、他の行政文書と一緒に溶解処分したという。取材に対し同課担当者は「毎日の出来事や感想を個人的に書き留めたもの。職務ではなく、行政文書に当たらない。庁舎内のスペースは有限で、必要ないものを無尽蔵に保管できない」と説明した。
 日誌は、測候所が山頂(3776メートル)に移転した1936年から無人化された2004年まで書き継がれ、その後の大半は東京都内の同気象台に保管されていた。毎日新聞は今年1月、情報公開法に基づく開示請求で「不存在」の通知を受け、取材で「庁舎内にない。これ以上分からない」と説明された。3月の報道後、廃棄が分かったという。
 日誌は一部が一般書籍や気象庁発行の冊子、研究論文などに引用されている。観測奮闘記のほか、戦時中は南から飛来する米爆撃機B29の編隊や、空襲に遭った街が赤々と燃える様子を描写。「中都市が攻撃を受け、毎晩一つ、二つと焼土となる。これが戦争の現実」などと記していた。
 NPO法人「富士山測候所を活用する会」理事の鴨川仁(まさし)・東京学芸大学准教授は「世界でも珍しい資料。なぜ廃棄したのか理解できない」と落胆。「戦争被害調査会法を実現する市民会議」(東京都)の川村一之事務局長は「戦争に翻弄(ほんろう)されながら気象観測をしたことが分かる唯一無二の記録。もう読めないのは残念だ」と批判する。【荒木涼子】

 【ことば】富士山測候所
 正確な天気予報には高層の気象データが欠かせないとの考えから、1932年、富士山頂火口の南東側の縁に前身施設が設置され、36年に火口南西側の最高地点「剣ケ峰」(3776メートル)に移転。職員が常駐していたが、観測機器や通信技術の発達で2004年に無人化された。建物は現存し、NPO法人や研究者らが高層大気の調査などで利用している。

◆カンテラ日誌の主な内容◆
1937年
12月30日【職員に動員令】
離別の宴をはり、前途を祝す。
1939年
1月6日【暴風雪】
大洋の怒濤(どとう)と同じ音を一晩中聞いた。山頂で吹き荒れた烈風も今朝は和らいだ。
1943年
6月8日【気圧低い高所で炊飯実験】
陸軍4名来頂。飯ごう炊飯の実験繰り返す。高山病を我慢して頑張ったがなかなか炊けない。山岳戦の実験も大変だ。
1944年
11月24日【首都圏空襲】
13時、横浜あたりにもくもくと真っ黒な爆発らしいものを認め、空襲ではないかと思う。14時少し前、爆撃機6機、西から山頂を通過して東方へ行った。17時のニュースで東京が空襲されたと分かる。
1945年
7月10日【地方都市も】
仙台、岐阜など最近は毎日のように中都市が攻撃を受ける。山頂から見える街が毎晩一つ、二つと焼土となる。これが戦争の現実だ。
7月30日【被弾】
8時3分、2機が観測所(=測候所)に110発の銃撃。総員15人のうち軽傷3人とは奇跡。軍の施設とでも思ったのか、敵兵のきまぐれか。
8月9日【防空壕(ごう)】
先日の空襲後、防空壕を掘ったが、これだけでは安心できず、昨日から庁舎西側に石垣を作り始めた。
8月31日【終戦後】
山頂の軍医学校は解散。譲渡品を受け取りにいく。
9月19日【米兵登山】
アメリカ軍の軍医大尉と兵隊1名が現れた。進駐軍の富士登山の一番乗りの2人だ。
1966年
3月5日【英旅客機墜落】
14時15分、南東方の上空500メートルくらいのところに上昇姿勢で右翼の3分の2を残し、火と煙を噴いて落ちる飛行機を発見。
=書籍「カンテラ日記」から


 個人の判断で勝手に廃棄してしまったのであれば厳しく処分すべきだし、気象台として廃棄の決定を組織的に下したのであれば、歴史的な文書に対する意識教育を徹底する必要がある。

 気象庁はとりわけ「記録」を重視する・重視すべき省庁だと思うのだが、担当者ですら「毎日の出来事や感想を個人的に書き留めたもの。職務ではなく、行政文書に当たらない。庁舎内のスペースは有限で、必要ないものを無尽蔵に保管できない」と弁明しているので、廃棄した個人と言うよりは、全体が歴史的記録に対する意識が低いのだろう。

 国会図書館にまわす、どこか博物館に寄贈するなど、幾らでも「後世に残す」手段はあり得ただろうに、残念でならない。
 「本になってるからいいじゃん」という意見も目にしたが、原著でなければ存在しない価値というのもあろう。



翁長氏死去 (2018 8/9 10:30)

翁長沖縄知事が死去 67歳 辺野古新基地反対を貫く(8/8沖縄タイムス)
 沖縄県知事の翁長雄志氏が8日午後7時までに、膵臓(すいぞう)がんのため入院中の浦添総合病院で死去したことが分かった。67歳だった。米軍普天間飛行場の返還に伴う名護市辺野古への新基地建設への反対を訴え、2014年の県知事選で初当選。新基地建設反対を最後まで貫いた。
 翁長知事は1950年生まれ、那覇市出身。85年に那覇市議に初当選し2期、その後県議を2期、2000年から那覇市長を4期14年務めた。


 ガンが発覚してからはみるみるやせ衰えていって、「支持者たちは再選を目指しているようだけど、こんな状態で大丈夫なんだろうか」と心配していたが、やはりガンには勝てなかった。ガンの恐ろしさを改めて感じた。しかし、こんな病状の人によく立候補するよう要望していたものだ。政治活動のためなら癌患者の健康なんてどうでもいいのだな。

 その政治姿勢や信条に賛同することは全くないけれど、最後の最後まで政治家として全力を尽くしたところは、やはり凄いと思う。

 その死を言祝ぐクズがやはり散見された。生前の行いを批判するならまだしも、罵倒した利子を喜ぶような輩は、クズとしか言いようがない。いっぽう逆に、「安倍に殺された」「憤死だ」と言ってるバカもいる。ベクトルは違うが、どちらも同じクズだ。



「冷や飯食い」 (2018 8/7 20:30)

石破茂氏「首相を応援しなかったら“冷や飯”、おかしい」(8/5産経)
 自民党の石破茂元幹事長は5日放送の読売テレビ番組で、9月の総裁選で安倍晋三首相(党総裁)を支持しなければ内閣改造・党役員人事で冷遇されるとの見方があると指摘して「そういう自民党はあまり見たことがない。同じ党員なのに(首相を)応援しなかったら『冷や飯』はおかしい」と語った。石破氏は「無投票は絶対にダメ」とも述べ、出馬に重ねて意欲を示した。


 敵対陣営が総裁戦後に冷や飯食いなんて、過去幾らでもあったろうに。

 協力してくれた人に示しを付けるため、また、応援してくれた人たちを処遇する必要があり、その結果対立候補陣営にはポストが回せない、ということもあるだろう。
 もちろん、対立候補を厚遇することもある。2012年の総裁戦後に、対立候補だった石破氏を党幹事長に抜擢したのは、誰あろう安倍氏である。

 だいたい、ふつうに総裁選を戦った相手だったら逆に幹部に抜擢とかもあり得るだろうが、政府与党が苦しんでいるときにマスコミや野党に乗っかって後ろから弾を撃つ真似を繰り返しているような人間だったら、冷や飯を食わされても当然ではなかろうか。

 総裁選の前から、「負けても冷や飯食いにはしないでね」とでも言うような言説を繰り広げるのは、戦う覚悟が足りないようにしか見えない。もう少し骨のある御仁だと思っていたのだが、買い被っていたようだ。



城巡り2 (2018 8/6 10:30)

 先週木曜日は、息子の自由研究「岐阜県の城、可児市の城跡」のために、岐阜城と、地元の久々利城跡を探索しておりました。
 岐阜城では、ロープウェイ、リス園、本来の目的である岐阜城、そして展望レストランと、満喫しまくりました。


息子の撮影した岐阜城。


岐阜城天守よりの絶景。



久々利城本丸より。


 さて。
 城巡りだけでなく、息子は城について調べたりもしてるのだが、地元の久々利城、今城、大森城、苗木城に共通して「森長可に攻められ」の文字があることを発見し、「鬼武蔵恐るべし」と口にしている。鬼武蔵の恐ろしさを小3にして知り始めている模様。
 興味があるのならいろいろ逸話を話してやろうかと思ったのだが、森長可についてはどれを話しても教育上問題がありそうなのばかりなのが何ともかんとも。



山根明会長のテレビ出演 (2018 8/4 10:30)

 ものすごく長い記事なのだが、私の言いたかったことを余さず表現してくれているので、全文引用。

 たまたま、居間のTVを付けっぱなしで消し忘れた家人がいたせいで、私はこの場面を生で目撃することができた。その時の衝撃を、是非皆さんにも味わっていただきたい。
 しかし……生放送に耐えられる人間ではなかったことは明らかだったのに、周囲はそれを止めることができなかったんだなぁ。それで、この人の人となりは推し量れるのではなかろうか。

山根会長「スッキリ」出演に見た強烈な違和感(8/3東洋経済)
 7月28日の騒動発覚から6日、ついに日本ボクシング連盟の山根明会長(78歳)が姿を現しました。8月3日の「スッキリ」(日本テレビ系)に緊急生出演し、一連の騒動について謝罪と釈明、そして猛反論をして見せたのです。
 山根会長の出演時間は、わずか三十数分間に過ぎません。しかし、その姿はビジネスパーソンにとっても、「組織トップはどうあるべきか?」を考えさせられるものでした。

■「ドン」を思わせるサングラスと柄シャツ
 山根会長は予定されていた9時から40分遅れて登場。ミラータイプのサングラスをかけ、柄物の半袖シャツを着て、ふんぞり返って座る姿は、まさに「ドン」といわれるだけの威圧感を放っていました。
 疑惑の釈明や謝罪という狙いがあるとしたら、この服装と姿勢はNG。その姿を見た世間の人々から「山根会長はどんなことを言っても説得力がない」「それよりも告発者側の言い分が正しいのではないか」と思われてしまうからです。同時に、「その服装と姿勢をアドバイスできる存在が周囲にいない」ことが、今回の生出演によって明らかになりました。
 まず山根会長は、「みなさん、おはようございます。一般社団法人 日本ボクシング連盟会長・山根明でございます。全国の33都道府県アマチュアボクシングの方にお詫びを申し上げます。このような事態は連盟の会長として責任を感じています」と謝罪ました。
 文字にすると立派なあいさつに見えますが、やはり高齢であるからか。それとも謝罪をする機会がほとんどないからか。「放送事故か?」と思わせるほどの間があるなど、その言葉は途切れ途切れでした。
 さらに、「私自身も早くから報道関係に取材を受けて、みなさんに納得できるようなことを伝えることは義務だと思っていましたが、ある関係者から『取材は受けてはダメだ』と言われていたので一切受けませんでした」と対応が遅れた理由を釈明したのです。たどたどしい言葉ではあったものの、少なくともこの発言からは、「組織トップとしての説明責任を理解している」という様子がうかがえます。
 しかし、MC・加藤浩次さんのインタビューがはじまると、一転して冗舌になったのです。

■「生意気」が致命的なイメージダウンに
 最初に加藤さんが尋ねたのは、ロンドン五輪金メダリストで現WBAミドル級王者・村田諒太選手の発言について。村田選手が自身のフェイスブックページに「そろそろ潔く辞めましょう、悪しき古き人間達、もうそういう時代じゃありません」と書き込んだことに、山根会長は「学生時代はええ選手だったけど、村田くんは1人でメダルを取れる力はありません」と断言したのです。
 みなさんも「あっ、この発言はマズイ」と感じたのではないでしょうか。実際、このコメントには明らかな過失がありました。それは「組織トップが個人の功績を否定してしまったこと」「それを公の場で断言してしまったこと」の2つです。
 組織トップが個人の功績を否定するのは、上から目線の最たるところで、「それを口にすることで自分の権威付けをしよう」という思いが透けて見えます。しかし、村田選手のような実績と人気を併せ持つ個人を公の場で否定することは、猛バッシングにつながりかねません。
 山根会長は、「村田選手は自分が監督代行の反対を押し切って抜てきしたから世界選手権に出られて、ロンドン五輪で金メダルが取れた」と自らの手柄を主張。加藤さんが再び村田選手の発言を口にすると、「生意気だよ。あの選手はまだ社会人じゃない。現役のボクサーとして言うべき話じゃありません」と声を荒らげました。
 ここで早くも感情的になってしまったのです。山根会長は、個人の功績を否定した段階を一つ超えて、個人そのものを否定してしまいました。そもそも「生意気」は、相手を未熟な人間とみなす一方的なフレーズ。山根会長は村田選手のことを「まだ社会人じゃない」とまで言っていましたが、山根会長が社会人ならば「生意気」は公の場で使ってはいけないフレーズなのです。
 とっさにこうしたフレーズが出てしまうのは、「ふだんから組織トップとしての危機管理意識がいかに薄いか」を物語っていました。

 発言の内容と同等以上にダメージが大きいのは、声を荒らげた感情的な態度を世間にさらしてしまったことです。その姿を見た人々は、「あんな風にパワハラをしてきたのだろう」「ああいう人だから悪いこともやっているに違いない」などの印象を持ち、それはよほどのことがない限り解消できません。
 組織トップとしては、カリスマ性を薄れさせ、不信感を抱かせる最悪の振る舞いといえます。メディアと対峙したときに最もやってはいけないことなのです。

■相手の話をさえぎったときが危険信号
 話題が「試合用グローブを高額で独占販売していた」という疑惑に移ると、山根会長は「『IBA(国際ボクシング協会)公認のグローブでなければダメだ』と急に言われました。そんなときアディダスからメールが来ていたので『1回会いましょう』ということになり、社長と会って事情を聞いて使用することになりました」と経緯を説明しました。
 独占販売になっていることを追及されると、「そんなことはありません。『やりたいところがあったらいつでもやってください』とブログに掲載しています」。口座の名義が孫娘であることを指摘されても、「最高幹部が集まったときに、『連盟で販売するのはダメで、他人にさせるべきだ』という話になりました。それで『当分の間、受け皿は山根会長がやっておいて、その間に業者を探してバトンタッチしよう』となった」と釈明しました。
 さらに加藤さんから、「『資金の流れが孫から山根会長に向かうと思われてしまう』と感じなかったか」と問われると、「思いません。連盟の幹部と話してやっていることですから。お金は使ってないし、通帳は(運営している)前川氏に預けています」と即答しました。
 続けざまに水卜麻美アナから、「山根明会長が何で商売したらアカンの?」「俺の顔で金が集まっている。俺がどこを使おうが勝手やろ」などと話す音声が流出したことについて聞かれても、「『たとえば』の話で言っているだけ。『たとえば』の話で言っているんですよ」と徹底して疑惑を否定しました。
 まだ真偽は分かりませんが、山根会長のコメントは、疑惑に対する釈明として明らかに不十分。どの言葉も、自らと連盟のずさんな管理体制をさらしただけであり、それを悪びれることなく言ってしまうこと、何の証拠や資料も用意せずに臨んだことなども含め、「いかに場当たり的な対応をしているか」が分かります。
 立て続けに疑惑の追及を受けた山根会長は、徐々に加藤さんが話している途中に「いやいや、そうではありません!」とさえぎるシーンが増え、感情を抑えきれなくなっていました。「釈明や謝罪をするときは、相手の話が終わったのを確認するように、ひと呼吸おいてから話しはじめる」のが基本。相手の話をさえぎってしまうと釈明や謝罪の意味が薄れるほか、感情が爆発しやすくなるなど、失言を防ぐためにもやってはいけないことなのです。
 案の定、山根会長は、ここで我を失ってしまいました。加藤さんが次の質問をしようとしたとき、それをさえぎるように、「グローブの件を言っているのは、甚大な暴力をふるって連盟から除名処分を受けた(日本ボクシング連盟元理事の)澤谷(廣典)が、盛んに事件にしようと思って、ネットにいっぱい書いているんです。澤谷という人物、知っていますか?  前科者ですよ」とコメントしたのです。
 名誉棄損や侮辱などの刑事罰に問われかねない発言は、組織トップとしては致命的。もし今回の疑惑が潔白だったとしても、澤谷さんだけでなく世間の人々から責任や資質を問われる言動だけに、「辞任せざるを得ない状況に追い込まれる」という流れが生まれてしまったのかもしれません。

■山根会長が突然「弱気」になった理由
 一貫して釈明・反論していた山根会長が唯一、認めたのが助成金の分配。これは2015年に『日本スポーツ振興センター』(JSC)が成松大介選手に交付した助成金240万円が、「日本ボクシング連盟の指示で別の選手2人に80万円ずつ分配され、不正流用されたのではないか」という疑惑でした。
 山根会長は助成金を分配させたことを認めながらも、「(成松の)あの顔にだまされましたよ。おとなしい顔してるけど、仮面をかぶってますね。『喜んで3等分しますから』と言っていた人間が『山根が指示したとか、怖いからやったとか』(言っているが)、一切していません」と強烈に批判。仲間が批判されているのを聞いた現場の選手や関係者たちは、山根会長の留任を納得しないのではないでしょうか。
 しかし、続けざまに流用疑惑について聞かれた山根会長は、「流用ではありません、流用ではありません」と繰り返し、「強化選手に出るもんやさかい、『3等分してもいいやろう』と軽い気持ちでしました」と突然弱気になってしまったのです。
 さらに加藤さんから「最終的に助成金を成松選手に戻したのは『よくない』と思ったから?」と聞かれると、「『間違いだった』と分かりましたので、私が息子から買ってもらった時計を売って160万円を成松選手に送りました。息子から買ってもらった大事な時計を……」と同情を誘うかのような言葉が口をついたのです。
 怒りをぶちまけたと思ったら、数分後には弱気になり、同情を誘おうとしてしまう。そんな感情のコントロールができない姿を見た人は、「あれはひどすぎる」「自分は大丈夫」と思うかもしれませんが、過信は禁物。山根会長のような組織トップや管理職には、こういうタイプが少なくないのです。
 たとえば、部下を叱ったあと、突然自分の失敗談を話したり、優しい言葉をかけたりしたことはないでしょうか。誰かを叱り続けていると、その状況に疲れて徐々にパワーダウンするとともに、自分の弱さをさらけ出してバランスを取ろうとする人は少なくないのです。
 なかでも盲点になりがちなのは、「相手のことを思って叱る」という思いの強い人。その思いが強いほど、「相手に対する言葉の攻撃性が増し、自分の弱さや優しい言葉でフォローして辻褄を合わせようとする」というパワハラのような行動をしがちなのです。ちなみに、山根会長は「選手のために」が口癖のようなタイプの人でした。

■セルフ・ネガティブキャンペーンに終始
 最後に、進退について聞かれた山根会長は、「この問題で進退は考えていません。なぜ進退って出るんですか?  連盟は何の落ち度もありません。ありません!」ときっぱり。さらに、「『なぜテレビの生(放送)に出たか?』というと理由があります。一昨日ですね。元暴力団森田組の組長から私の知人を朝方の1時ごろ呼んで、『山根に言っとけ』と。『3日以内に引退しないと山根の過去をバラす』と脅されました。だから僕は立ち上がったんです」と話してインタビューは終わりました。
 冒頭のあいさつで、なぜか子ども、孫、ひ孫などの名前を挙げて呼びかけたあと、自分の手柄を並べ立てながら当事者たちを次々に批判。最後の開き直りとコンプライアンス無視の発言まで、感情に任せた無防備なメディア対応は、まさに“セルフ・ネガティブキャンペーン”でした。その意味では、各所に告発状を送った『日本ボクシングを再考する会』にとっては、追い風が吹いたと言えるかもしれません。
 一方、このコラムを読んだビジネスパーソンのみなさんは、山根会長がこれ以上ない反面教師に見えたのではないでしょうか。「自分は問題ない」と思っていても、「立場変われば人変わる」のも人間の真実。力とお金を手にし、そこに長く居続けることで、変わってしまわないために、組織トップこそ自他両面からの定期的なチェックが必要なのです。
 疑惑の解明に加えて、好物のカンロ飴や乾パンなどの接待リスト、会場の豪華なイスなどツッコミどころの多さもあり、今後もメディアはこの話題を重点報道するでしょう。しかし、東京五輪まで2年を切った今、いたずらに騒動をあおるのではなく、一刻でも早く「アスリートファースト」の組織に生まれ変わるための報道に徹して欲しいところです。




東京医科大の入試の不正採点 (2018 8/2 20:30)

外科では女性医師敬遠がち「女3人で男1人分」(8/2読売)
 東京医科大(東京)医学部医学科の一般入試で、同大が女子受験者の得点を一律に減点し、合格者数を抑えていたことが明らかになった。同大出身の女性医師が結婚や出産で離職すれば、系列病院の医師が不足する恐れがあることが背景にあったとされる。水面下で女子だけが不利に扱われていたことに対し、女性医師や女子受験生からは「時代遅れだ」との声が上がる。

 「いわば必要悪。暗黙の了解だった」。同大関係者は、女子の合格者数を意図的に減らしていたことについてそう語る。
 この関係者によると、同大による女子合格者の抑制は2011年頃に始まった。10年の医学科の一般入試で女子の合格者数が69人と全体(181人)の38%に達したためだ。医師の国家試験に合格した同大出身者の大半は、系列の病院で働くことになる。緊急の手術が多く勤務体系が不規則な外科では、女性医師は敬遠されがちで、「女3人で男1人分」との言葉もささやかれているという。(以下有料読者のみ)

 東京医科大が入試で女性受験者の点数を一律減点していた件について、「女性医師はすぐに結婚や出産で離職してしまう」「厳しい医療現場では男性医師が中心に働いている」という、東京医科大側の弁明の声である。
 その言い分は理解できる点がないわけではないが、それでも、少なくとも入試要項に明記していない基準を合否判定に用いている時点で擁護の余地は全くない。

 東京医科大以外にも、入試において同様の措置を執っている大学・学部があれば、きちんと調査して厳しい処罰を受けるべきだ。公平公正に為されていると信じられていた入試の現場で不正が横行していたとあれば、大学入試のシステムそのものへの信頼が崩壊してしまう。

 一方で、女性医師が働きやすい環境作りや、女性医師が結婚・出産を経ても働き続けられるような体制を作ることにも、目を向けねばならないのだろう。女性からしても、女性の医師の数が十分に確保されていることは安心感を呼ぶだろう。
 東京医科大を批判するだけで終わって良い話ではない。



菅野完氏の暴行・逃亡疑惑 (2018 7/31 10:30)

森友追及のジャーナリスト・菅野完氏に米警察から逮捕状が出ていた(7/30週刊現代)
森友問題の追及では、膨大な資料を読み解き、疑惑の解明に先鞭をつけたジャーナリストも、自らの過去の清算については、「大甘」だった。「若き日の過ち」で片付けられるものではなさそうなのだ。本日発売の週刊現代で詳細を報じているその内容とは――。

「もう耐えられません」
 テキサス州キリーン市警のロバート・バーク巡査が現場アパートに急行したとき、顔面が血だらけになった女性は、泣きながら床にへたり込んでいたという。加害者の男は、女性を介抱するでもなく、「凶器」となった電話機に付着した血を洗い流すべく、キッチンの流しに立っていた……。
 これは安手の海外ミステリーの書き出しではない。著述家・菅野完(すがのたもつ)氏(43歳)が、21年前に米国・キリーン市警に逮捕された際、捜査報告書に記された内容だ。
 この1年半にわたり、森友学園問題を追及してきた菅野氏の活躍にはめざましいものがあった。森友学園の塚本幼稚園の園児たちが「安倍首相がんばれ!」と発言する異様な動画を手に入れ、そもそもの発端を作り出したのも菅野氏だし、安倍昭恵夫人から森友への「100万円」寄付疑惑の根拠とされた振込用紙を入手したのも菅野氏である。
 ベストセラー『日本会議の研究』では大宅賞読者賞も受賞した菅野氏の、ジャーナリストとしての活動には、本誌も敬意を払いたい。
 だが、この菅野氏に重大な疑惑が浮上した。
 菅野氏には、米国で2度にわたる「女性暴行」での逮捕歴があり、刑事事件となっている。そして逮捕状が出ているにもかかわらず、いまも「国外逃亡中」の身だ?。
 2度目の逮捕では、裁判所に出頭しないまま国外逃亡を果たしたため、この逮捕状は現在も有効である。その重大性に鑑み、プライバシーにも配慮したうえで、現地警察の捜査記録や員面調書、テキサス州ベル郡の裁判所での公判記録など多数の資料をもとに、菅野氏がいかにして「逃亡犯」となったかを記そう。
 冒頭の事件は、「第1の犯行」である。キリーン市内のセントラル・テキサス大学(2年制)に在籍していた菅野氏は、まだ22歳。ガールフレンドだったのが、交際1年になる同級生の日本人・A美さん(当時20歳)だった。
 '97年8月27日、夜7時頃、菅野氏のアパートで事件は起こった。
 「6ヵ月前にも似たようなことがあって、彼の暴力で指を怪我しましたが、もう耐えられません。顔を怪我し、鼻の形まで変わってしまった」
 と直筆で綴られるのは、当時A美さんが警察に提出した上申書だ。何が起こったというのか。
 「彼の電話料金を支払えと言われたんです。私は彼の電話を使うときは、必ず彼の許諾を得たうえで、フリーダイヤルだけを使っていたから、料金を支払ういわれはないと拒否した。すると、彼は私に電話料金の請求書を投げ、さらに電話機を私の顔に投げつけたんです。それで大量の血が鼻から流れ出ました。警察を呼ぼうとしましたが、彼は電話機をとりあげ、何度も私を叩き私を押し倒したので、私は叫び声を上げて隣人に助けを求めたのです」(上申書より)

保護観察中に再び犯行
 A美さんは近隣の病院へと移送された。捜査資料によれば、鼻からの流血はひどく、カーペットやソファ、ドアにも血が付着しており、菅野氏本人の手や腕、シャツやジーンズにも血が付いていた。9月5日、菅野氏は市警によって傷害罪で逮捕され、キリーン市拘置所に収監された。
 '98年5月29日、テキサス州ベル郡第2裁判所は、菅野氏に対して判決を出す。菅野氏は争わなかったので、罰金650ドルなどの支払い命令と、12ヵ月の保護観察処分が言い渡された。
 だがこの判決日の直前、「第2の犯行」が起こっていた。1年前とは別のキリーン市内のアパートに、2人の警察官が急行したのは5月23日夕方だ。
 「一緒に住んでいるボーイフレンドに顔を殴られたと(女性が)証言したので、ボーイフレンドを逮捕した」(捜査報告書)
 左頬は赤く腫れ上がっていたという。なんと、またも被害者はA美さんだった。罪名は、前回の「傷害罪」ではなく、「家族や同居人への傷害罪」に変わっている。いわば「ドメスティック・バイオレンス(DV)」罪というべきものだ。
 A美さんとは「同棲」状態にあったとみられるが、2度にわたる逮捕となると、「DV常習者」とみられてもおかしくないだろう。
 菅野氏はすぐさま保証業者に立て替えさせて2500ドルの保釈金を納めた。ところが?。
 '99年6月25日に開かれたテキサス州ベル郡第2裁判所での公判に、被告である菅野氏が姿を見せることはなかった。当日出された「仮判決文」は、保釈金没収を宣言した後、こう記している。
 「被告の再逮捕の令状発行を求める」
 菅野氏は、保釈中に逃亡したのである。保釈金の保証業者に対して支払いをしていないことも、明らかになっている。
 記録によれば菅野氏がセントラル・テキサス大学に在籍していたと見られるのは、'98年8月まで。「第2の犯行」の後、姿をくらませた。日本に帰国後、菅野氏はサラリーマンとして活動しながら、やがて執筆活動を始める。ベストセラー『日本会議の研究』が出版されたのは、「第2の犯行」から18年後のことである。


 菅野完=ノイホイについては、ツイッターで初めて見かけた頃から、「言ってる人間ではなく言ってる内容で判断すべき」と思いつつも表現の端々に滲み出る下品さが気持ち悪くて生理的にダメだったが、結果的に私の生理的な反応は正しかったんだなぁ、という妙な海外を覚えている。
 報じられてる内容はまったくもって酷い物だが、意外性はあんまり無い、というのが正直なところだ。あの御仁ならこれくらいのことはやっていただろうな、という程度。今回の件以外にも、既に酷い話は数々出ていたわけで。

 こんなクズが、政権批判を繰り広げ、差別問題に口を突っ込み、ツイッター上で多くの人を罵倒していたわけだ。後ろ暗いところがあるからこそ、人を攻撃することで自分の位置を確保したいという思いだったのだろうか。そういえば衒学的な面もあったが、これもコンプレックスの裏返しであったのだろうな。

 さて。
 氏への批判が散見される我がツイッターのTLで見かけたのが、これ。


 いや、奴を持ち上げていたのは一部のバカだけだろうよ。「twitter全体で」って何だ?主語でけーよ。



石破氏の方が参院選有利? (2018 7/30 10:30)

鴨下氏「首相で参院選厳しい」 石破氏支持巡り(7/29共同)
 自民党石破派の鴨下一郎元環境相は29日、フジテレビ番組に出演し、9月の党総裁選で竹下派の参院側が石破茂元幹事長支持へ調整に入ったのは、来年の参院選などへの影響を考慮したためとの見方を示した。「安倍晋三首相が総裁選で党内を上手にまとめても、来年の統一地方選と参院選は国民が評価する。厳しい選挙になると考えているのだろう」と述べた。石破氏の総裁選対応について「100パーセント出馬する」とも明言した。
 石破氏は29日、滋賀県東近江市で講演し「自民党は常に地方の発展を掲げてきた」と地方重視の立場を強調。「高付加価値へシフトしていく」と、農業生産性の向上を主張した。


 「安倍氏では参院選は厳しい」というのが、参院竹下派が石破氏支持へ動いた理由だと言うが、では石破氏が総裁になった方が参院選は有利かと言えば、決してそんなことはないように思う。

 安倍政権の支持率が大きく低下したとき、市場はそれを嫌気して株価が下がる局面が何度もあった。所謂アベノミクスによって株価は好調が続いており、少なくとも市場は、安倍政権の継続を望んでいるように思われる。
 実際、安倍総理が退いて緊縮財政派の石破氏が総裁になったら、景気の減速懸念が強くなり、株式市場が低迷するのは間違いない。株価が低調になれば、雇用環境にもマイナスの影響を及ぼし、1年後の参院選の頃にはだいぶ雲行きが怪しくなっていることだろう。

 もちろん、安倍氏にはない石破氏の良さもあるので、景気のマイナス面を他でどれだけ補えるかということになるが、景気のほぼ一点で安倍政権がこれだけ続いてきたことを考えると、景気減速のマイナス効果は非常に大きくなるのではないか。

 安倍総理は、少なくとも株価と雇用環境に関しては強い実績を出してきた。それを失ってまで石破氏に賭けようとするだろうか……小泉進次郎が石破氏に乗るならば、無党派層を自民票に取り込める可能性が有り、景気減速のマイナスを補えると踏めるかもしれないが。



竹下派の一部が石破氏支持へ (2018 7/28 10:30)

参院竹下派は石破元幹事長を支持 議員50人前後固める 衆院議員の大半は安倍首相支持(7/28産経)
 9月の自民党総裁選をめぐり、党内第3派閥の竹下派(平成研究会、55人)の参院議員(21人)が石破茂元幹事長の支持に回ることが27日、分かった。同派衆院議員の大半は連続3選を目指す安倍晋三首相(党総裁)を支持する方針だ。総裁選は岸田文雄政調会長の不出馬表明に伴い首相と石破氏の事実上の一騎打ちとなる公算が大きく、石破氏は石破派(水月会、20人)を含め党所属国会議員(405人)のうち50人前後を固めたことになる。
 複数の党幹部の証言によると、政界引退後も存在感を示す青木幹雄元参院議員会長が、竹下派会長代行の吉田博美参院幹事長に対し「石破氏でいけ」と参院議員21人全員をまとめるように指示。吉田氏は派内に首相に近い議員が多いことから抵抗したが、最終的に受け入れた。
 これを受け、派閥会長の竹下亘総務会長らは派内調整を加速させる。派閥としての対応は所属議員から意見聴取した上で、8月9日に長野市内で行う派閥会合で決定する予定だが、スケジュールが早まる可能性もある。
 青木氏はもともと派閥を飛び出した石破氏に冷淡だったが、長男の青木一彦参院議員の島根選挙区が石破氏の地盤である鳥取選挙区と合区されたことをきっかけに関係を修復。青木氏は石原派(近未来政治研究会、12人)最高顧問の山崎拓元副総裁にも石破氏支持を伝えているという。

 竹下派の一部が石破氏支持に回ること自体は別にどうでもいいのだが、記事が事実だとすれば、引退した青木幹雄氏に支配されている竹下派に情けなさを感じざるを得ない。派内の人間の声より、引退した元ボスの声に右往左往する姿は、みっともないことこの上ない。

 しかし、青木幹雄に山崎拓……古い自民党のイメージを持つ政治家で、政治的な根回しや人間的魅力からは程遠い石破氏を支持するタイプではないと思うのだが。



城巡り (2018 7/27 10:30)

 息子が夏休みの研究で「漢字の字源研究」と「城巡り」で迷った結果後者を選び、岐阜県や可児市の城や城跡巡りをすることになった。そのため、夏休みの間、私の週1の休みは息子との城巡りに費やされることになった。で、昨日は郡上八幡、美濃小倉山城跡、可児の明智城趾などへ。

 自力であれこれ調べられればいいのだが、史跡巡りは子供だけでは無理。ただ、私が週1日しか休みがなかったり盆休みもあまりないのでスケジューリングが大変だし、いかに口出しせずに自力で作り上げさせるかに苦心するなど、いろいろ頭を悩ませている。

 城の歴史を詳しく調べるよりも、城跡を回った写真日記形式でいいかな、と思っている。まだ小学校3年生だから、楽しいことがまず優先。

 しかし、いい写真撮るな、お前。




ラオスのダム決壊 (2018 7/27 10:30)

ラオスダム決壊、4日前から兆候…「韓国職員53人は避難したが…」(7/26中央日報)
 SK建設が自社が建設に参加したラオスのダムの決壊について「ダムが崩壊したのではなく豪雨でダムが氾濫した」と釈明していたことに対し、「責任逃れ」という批判が出ている。実際にはダム決壊の兆候を把握していたという。
 25日(以下、現地時間)の仏AFP通信によると、SK建設側はダム上段部が流失したことを先週日曜日(22日)午前9時に発見したと明らかにした。ダム決壊の24時間前だ。SK建設側は「(発見後)直ちにラオス当局にこの事実を知らせ、村の住民を避難させ始めた」とし「豪雨によって補修作業が遅れ、補助ダムが決壊する危険が高まると、23日朝からセナムノイダムの水を放流するしかなかった」と釈明した。
 実際、現場にいた韓国人はあらかじめ避難して無事だった。CNNは24日、韓国人現場勤労者53人は全員が無事に避難していたと伝えた。
 しかしAFPによると、ダム崩壊の兆候はSK建設が明らかにした以前から表れていた。SK建設と共にラオスでダム建設に参加している韓国西部発電は「20日に中央ダムで11センチの沈下現象が見つかった」と韓国に報告した。AFPは韓国西部発電の今回の事件に関する日誌を入手したと明らかにし、韓国西部発電もダム崩壊の兆候を先週から認知していた可能性を提起した。
 実際、韓国西部発電のキム・ビョンスク社長は25日、国会の産業通商資源中小ベンチャー企業委員会で業務報告し、20日に沈下現象を確認したことを明らかにした。22日にはダム上段部10カ所で沈下が発生して復旧装備を手配し、23日午前11時ごろダム上段部が1メートルほど沈下し、この時から避難協力を要請して住民の避難が始まった、と説明した。
 ダム崩壊でラオスの7つの村が浸水し、数百人の行方不明者、7000人の被災者が発生した24日、SK建設は「ダムが崩壊したのではなくダムが氾濫した」と釈明したが、後にダムの決壊を認めた。SK建設は25日、公式的に立場を表明し、「セピアン−セナムノイ水力発電所の補助ダムの一部区間が短期間の集中豪雨で氾濫・流失してダム下流地域の村が浸水した。被害を受けたラオス現地住民と遺族に深い哀悼の意を表す」と明らかにした。
 韓国政府とSK建設は26日、ラオスに救援隊を派遣し、救援物資を送ることにした。


 韓国企業の工事に問題があったのかなかったのかについては、予断を差し挟むべきではないと思う。
 しかし、「現場の韓国人のみ予め避難して無事」という話が出ると、現地のラオス国民の生命の危機を放置して自分だけ逃げたということになり、これは非難を免れることはできないだろう。

 もちろん、決壊の可能性があると判断して韓国職員を避難させたこと自体はやむを得ない判断ではあろう。しかし、自分たちだけ避難しておきながら、ラオス当局や地元民への連絡を怠っていたとすれば、「問題を露呈させたくないばかりに現地住民の生命を犠牲にした」という形になる。

 船員をほったらかしで自分だけ逃げ出した、セウォル号の船長を想起してしまう。この件を以て「韓国人のメンタリティ」と断言するつもりはないが、国際的な非難を受けてもしかたないだろう。
 きちんと賠償すべきだと思うが、企業側が出した見舞金がわずか2000万円という話もあり、問題の大きさを理解できているのかどうか。



岸田氏が総裁選出馬を見送り (2018 7/25 0:30)

岸田文雄氏、総裁選立候補見送り 安倍首相の3選支持へ(7/24朝日)
 自民党の岸田文雄政調会長は24日、9月の総裁選への立候補を見送る方針を固めた。岸田氏の関係者によると、岸田氏は23日に安倍晋三首相と話し、今回の立候補見送りと首相の3選支持を伝えた。自らの地元広島県を含む西日本の大雨災害への復旧対応や北朝鮮の拉致問題など外交の継続の必要性などを理由に挙げたという。


 ぶら下がってるツイート見るとボロクソに言われている。主に反安倍の方々による「安倍に靡きやがって」という怨念を感じる物ばかりであるが。
 下手にかき回してダメージ食らうより禅譲を狙うのは、戦略として有りだろう。もちろんここで立候補して名を売り、次の総裁選に向けて弾みを付けるという戦略もあるのだが。小泉純一郎や麻生太郎、佐藤栄作は、何度も挑戦した末に総裁の座を勝ち取っている。

 個人的には、岸田氏は、パフォーマンスやマスコミ受けばかり狙っている石破氏とか小泉進次郎氏よりも、外務大臣時代に地味ながら着実に実績を上げたことを考えるに付けても、安倍氏の後継としては最も穏当だと思っている。緊縮財政寄りの考えだけは修正して欲しいのだが。



酷い発言と殺害予告は別 (2018 7/24 10:30)

 杉田水脈議員にネット上で殺害予告がなされ、氏は警察に被害届を出したらしい。それに対して、こんな言説が……



 「殺害予告をされてもしかたない」とも読める内容で、容認できない言説だ。しかも、ネット上での誹謗中傷に苦しんできた立場の人間ではないか。どうして「杉田水脈の発言は酷い、同時に、殺害予告も許されない」とならないのか。

 杉田水脈の発言は全く擁護できない酷い物だ。子供を産むかどうかで人の生産性を計ったり、生産性の有無である人たちに対する税金投入の是非を考えたり、まったく話にならない。

 しかし、発言の酷さが殺害予告を正当化できるわけではない。
 どんなに酷い言論であろうと、言論である以上言論で対抗すべきである。ある言論に対する殺害予告は、どんな場合であっても許容されない。

 批判されるような言動をしていることと、言論の範囲を超えた攻撃をされることは、まったく別個の問題だ。相手の主張が気に入らないがゆえに問題の切り分けができなくなるのは、何とも情けないことだ。



杉田水脈の差別的発言 (2018 7/22 10:30)

LGBT 「生産性なし」自民・杉田議員の寄稿が炎上(7/21毎日)
 自民党の杉田水脈(すぎた・みお)衆院議員(比例中国ブロック)が月刊誌への寄稿で、性的少数者(LGBTなど)について「LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子どもを作らない、つまり生産性がないのです」などと書き、ネット上で炎上している。杉田氏はツイッター上で<全文を読んでから批判してほしい>と反論したが、性的少数者のみならず高齢者や子のない夫婦も否定するかのような内容で、批判が広がっている。【大村健一/統合デジタル取材センター】
(有料読者のみ)

 「子供を産まない=生産性がない」「生産性がない人に税金を投入すべきか」……一般人の発言ならまだしも、国会議員がこのような発言をすれば、擁護のしようがなかろう。生産性で人に差を付けようという発想がまず異常である。人間を生産性のみで見るような姿勢は、究極的には相模原市で障碍者を多数惨殺した犯人の精神性に繋がってしまう。

 さらに、こんなツイートまでしている。



 批判の矛先を自民党にまで拡大してしまう発言だ。

 事実なら自民党内にはいまだに人権感覚の遅れた御仁がたくさんいるということになるし、事実でない、批判をかわすための方便に過ぎないとすれば、自民党の議員でありながら自己保身のために自民党にダメージを与える発言。いずれにせよ、まったく論外である。こんなバカは次の選挙で公認するべきではない。

 杉田水脈が言うように「LGBTは子供を作らないから生産性がない」という発言に賛同する自民党議員が少なからずいるとするならば、彼らは安倍総理夫妻に対してもそういう見方をしているということになるが。



最後まで筋違い (2018 7/21 10:30)

立憲民主・枝野代表の演説2時間43分、衆院最長=国会(7/20時事)
 立憲民主党の枝野幸男代表は20日、衆院本会議で安倍内閣不信任決議案の趣旨弁明に立ち、2時間43分にわたって演説した。衆院では、記録が残る1972年以降で最長の演説となった。
 衆院のこれまでの最長は、立憲の西村智奈美氏が今年5月に加藤勝信厚生労働相不信任決議案の趣旨弁明を行った際の2時間6分で、枝野氏はこれを37分上回った。参院では2004年に自由党の森裕子氏が3時間1分の演説を行っている。
 枝野氏の演説に対し、日本維新の会の馬場伸幸幹事長は記者会見で「ただおしゃべりがいくらできるかを自慢しているだけの話で(国会職員らの)残業代が発生している。猛省を促したい」と批判した。


 まぁ立憲民主党の支持者はこういうのを喜ぶんだろうけど……

 反対するのはいいのだが、ギャンブル依存症の問題を主張するくせにパチンコによる依存症の問題には言及しなかったり、カジノ法案の審議よりも被災地対応に集中すべきだと言っていたくせに不信任案提出したり3時間近い演説で無駄な時間稼ぎをおこなったり、筋が通らないどころか、支離滅裂だ。論の整合性を一体どう考えているのか。

 これも筋が通っていないことの一例。

山本太郎議員らを懲罰委に カジノ実施法の採決で垂れ幕(7/20朝日)
 参院の伊達忠一議長は20日、自由党の山本太郎、森ゆうこ両参院議員、参院会派「沖縄の風」の糸数慶子参院議員の3氏について、参院懲罰委員会に付託することを決めた。
 カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法の採決の際、3氏が議長の制止に従わず「カジノより被災者を助けて」などと書かれた垂れ幕を壇上で掲げ続けた行為を懲罰の対象になりうると判断した。


 IR法案が通ったら被災地支援はおこなわれず学校にエアコンは付かない、というわけではい。IRと、被災地支援やエアコンは独立の事象。パフォーマンスにしても理屈が通ってるかどうかは考えた方がいいと思う。



筋が通らぬ反論 (2018 7/20 10:30)

 国会会期末が迫り、参院の定数増やIRの法案で黒海が少々荒れているようだが、そんな中、森ゆうこ参院議員が政府与党批判のツイートを書いている。



 IR法案に反対すること自体は構わないし、私も反対ではないにしろ「急ぐ必要も無い」と考えている。
 しかし、IR法案を審議しながら豪雨被害の支援をおこなうことや、カジノとは別に被災者対応の予算を付けることも可能だから、「カジノより被災者を助けて」というのは全く筋が通らない、情緒的な反論だ。「カジノよりエアコン」も同様である。

 カジノによるギャンブル依存を心配するのであれば、現状発生しているパチンコ依存にも言及すべきだが、野党はパチンコを持ち出すことはほとんど無い。あまつさえ、「民間にギャンブルを運営させるのは頽廃だ」などという。いや、既にパチンコが民営ギャンブルとして事実上機能しているだろうに。

 反論するにしても筋を通さず、「反対のための反対」に堕しているから、野党の言説は相手にされない。反対するのはいい。しかし、きちんと論理的整合性を取り、対案を練り上げておこなうべきだ。



酷暑 (2018 7/19 10:30)



 昨日は多治見で40.7度を記録。どうせ暑いなら記録を更新して欲しかったが、成らず。暑いだけで何も得る物なしなのが、またつらい。最高気温上位10地点のうち7地点が岐阜県であり、郡上八幡や下呂金山など、冬は雪にも悩まされるわけで、岐阜というのはなんとも人に厳しい県である。

 エアコンのない教室や校外授業は当然のこと、子供にとっては登下校も命懸けになるから、小学校は前倒しで夏休みにしちゃった方がいいんじゃないかとか、高温注意情報ではなく、大雨警報や暴風警報と同様の「高温警報」を設定したらどうだろうか、と考えたり。

 天気予報を見ながら「沖縄は31度かぁ、涼しそうでいいなぁ」と感じてしまったり、かなり感覚がおかしくなってる。



猛暑の校外学習で児童が死亡 (2018 7/18 10:30)

猛暑:校外学習の小1男児が熱射病で死亡 愛知・豊田(7/16朝日)
 愛知県豊田市教育委員会は17日、市立梅坪小1年生の男児(6)が近くの公園で行われた校外学習から戻った後、教室で意識不明となり、搬送先の病院で死亡したと発表した。死因は熱射病としており、籔下隆校長らが市役所で記者会見し「判断が甘かったと言われてもしようがない」と謝罪した。
 籔下校長らによると、校外学習は1年生4学級の児童112人が参加して同日午前9時50分ごろ、約1キロ離れた和合公園へ歩いて行き、昆虫採集や滑り台などの遊具遊びをした。同11時半ごろ学校へ戻ったが、男児は同11時50分ごろに教室で意識不明になり、20分後に市内の病院へ救急搬送されたが、午後に死亡した。学校側は男児の保護者から、死因は熱射病(熱中症の中で最も重いもの)と診断されたことを伝えられたという。
 児童は普段から体調に問題はなかったが、公園への行き帰りでは列から遅れ気味で、学校に戻った後に「疲れた」などと話していたため、担任が教室の風通しのよい場所へ連れていったが、その後、唇の色が紫になるなど急速に悪化したという。他に女児3人も体調不良を訴えたが、命に別条はないとしている。
 名古屋地方気象台によると、同市では17日の最高気温が37.3度に達し、午前10〜11時の気温は33度前後あった。県内には5日連続で高温注意情報が出ていたが、校外学習の実施について、籔下校長は「毎年行われている活動で、この日も水筒を持参して飲ませるなど熱中症に配慮していた」と中止しなかった理由を説明した。
【中島幸男】


 その場その場の判断は難しいので現場の教師を責めたくはないのだが、児童が体調不良を訴えた時点で最悪の事態を想定して行動して欲しかったし、そもそもこの猛暑なのだから、学年主任など責任者が校外活動を取りやめる決断をして欲しかった。

 しかも、学校の教室にはエアコンが付いてなかったらしい。炎天下から帰ってきて、熱せられた建物の室内で過ごすことを強いられるなど、拷問ではないか。

 人の命は運不運もあるが、この事故は、避けられる事故だった。少なくとも、教訓を活かして、亡くなった児童の死を無駄にして欲しくは無い。



認めるべきは認めよう (2018 7/17 10:30)

安倍内閣の災害対応「評価しない」45% 朝日世論調査(7/16朝日)
 朝日新聞社が14、15両日の世論調査で、西日本を襲った豪雨災害について、安倍内閣の対応を評価するか尋ねたところ、「評価する」は32%で、「評価しない」の45%を下回った。
 豪雨対応をめぐっては、安倍晋三首相が「政府一丸となって全力で取り組んできた」と強調する一方、約11万人に避難指示が出た5日夜に首相が自民党議員との酒席に出席したことへの批判が出ている。
 加計学園の獣医学部新設を巡り、これまでの首相や加計孝太郎理事長の説明で、加計学園が優遇されたとの疑惑は晴れたかどうかを尋ねた。「晴れていない」は83%、「晴れた」は8%。内閣支持層でも「晴れていない」は69%、「晴れた」は17%だった。
 森友学園の国有地売却を巡る問題や、加計学園の問題への解明についても聞いた。「国会が引き続き解明に取り組むべきだ」は50%、「その必要はない」が41%だった。
 自民党総裁選を9月に控える中、第2次安倍政権への評価も尋ねた。政権が長く続いている理由を四つの選択肢から選んでもらったところ、「他に期待できる人や政党がないから」が69%で最多だった。「安倍さんの政治姿勢や政策がよいから」は10%、「政治に変化を求めていないから」10%、「景気がよいから」7%だった。内閣支持層でも「他に期待できる人や政党がない」が60%を占めた。
 5年半の安倍政権の実績をどの程度評価するか尋ねると、「大いに」と「ある程度」を合わせた「評価する」は59%、「あまり」と「まったく」を合わせた「評価しない」は40%だった。
 次の自民党総裁に誰がふさわしいか、候補と目される4氏を挙げて聞いたところ、安倍首相28%、石破茂・元幹事長23%、野田聖子総務相7%、岸田文雄政調会長5%、「この中にはいない」33%だった。
 政治や社会の出来事を知る際に、一番参考にするメディアを尋ねたところ、最多は「テレビ」44%、次いで「インターネットのニュースサイト」26%、「新聞」24%、「ツイッターやフェイスブックなどのSNS」4%だった。
 参考にするメディアによって、内閣支持率に違いがあった。「ツイッターやフェイスブックなどのSNS」と答えた層の内閣支持率は48%。「インターネットのニュースサイト」42%、「テレビ」38%、「新聞」32%の順だった。


 豪雨災害への対応に関して評価がさほど高くないのは、やはり、5日の懇親会の写真がネットにアップされてしまい、野党やマスコミに批判される隙を与えてしまったことが原因だろう。災害への対応自体に瑕疵がなくとも、そして懇親会の時点では豪雨災害がこれほど酷くなることを予見するのは難しかったにしても、印象が悪ければ世論の多数はそれにどうしても引きずられてしまう。

 ただ、朝日新聞ですら「5年半の安倍政権の実績をどの程度評価するか尋ねると、「大いに」と「ある程度」を合わせた「評価する」は59%、「あまり」と「まったく」を合わせた「評価しない」は40%だった」と、過半数が安倍政権の実績を評価しているのは興味深い。

 安倍政権の支持率の高さを「他に選択肢がないから」という理由で片付けてしまいがちだが(今回の朝日記事でもそのような数字が出ている)、当然、「最低限の実績は上げている」ことが前提でないと、「他に選択肢がないから」とはいっても支持はされない。
 しかし朝日などの一部マスコミや野党は、安倍政権の実績など全く無いかのように言説を組み立てるから、主張に説得力が無くなる。少なくとも経済と外交に関しては一定の功績を挙げているのだから、そこは認めよう。認めないから、仮に退散を出そうとしてもトンチンカンな物ばかりになってしまうのだ。



病気を揶揄する反安倍、内閣不信任案を出す立民 (2018 7/16 10:30)

安倍首相、右足「股関節周囲炎」と診断 広島視察を延期(7/14朝日)
 安倍晋三首相は14日、足の付け根に痛みを感じたため、東京・信濃町の慶応大病院で足の診察を受けた。右足の「股関節周囲炎」と診断され、医師から「数日間できるだけ股関節を動かさないように」と言われたという。15日に予定していた広島の被災地視察は延期する。
 首相官邸幹部は「ヘリに乗ろうとしたときに痛めたようだ」と話す。首相は11日に岡山県、13日に愛媛県の被災現場を視察。陸上自衛隊のヘリコプターで上空から被災の状況を確認していた。
 診察を受ける前の14日朝、首相は西日本を中心とした豪雨非常災害対策本部会議に出席するため首相官邸に入ったが、足を引きずるようにゆっくりと歩いていた。

 この記事にぶら下がってる反安倍どもの罵詈雑言が、酷すぎて正視に耐えないレベルである。「仮病だ」「天罰だ」「凄い理由だな」「1次政権の時と同じようにやめろ」等々……人として根本的な物が欠落している。

、「総理としての職務に影響が出るのなら9月の総裁選出馬は考えた方がいいのでは」というような物言いならまだ話を聞く人も出てくるかも知れないのに、病気を揶揄するような輩ばかりだから、反安倍はいっこうに支持を広げられないのだ。醜悪極まりない姿に、軽蔑されても当然である。

 国会議員の方も、反安倍だと節操がなくなるようで…

立民 枝野代表 内閣不信任案「来週提出を検討」(7/14NHK)
 終盤国会への対応をめぐって、立憲民主党の枝野代表は松江市で記者団に対し、与党が、カジノを含むIR整備法案などの審議を強引に進めようとしていると批判したうえで、来週、安倍内閣に対する不信任決議案の提出を検討する考えを示しました。
 この中で、立憲民主党の枝野代表は、カジノを含むIR整備法案と参議院選挙の1票の格差を是正するための公職選挙法改正案について「国論を二分し反対のほうが大きい法案を与党がごり押ししようとしている。国会が終わるにあたり、いかに安倍政権が立憲主義も民主主義もないがしろにしているかを国民に示す締めくくりをしたい」と述べました。
 そのうえで枝野氏は、記者団が「内閣不信任決議案を提出する考えか」と質問したのに対し「豪雨災害を受けて政治休戦を提案したにもかかわらず急ぐ必要のないカジノ法案のために国土交通大臣を国会に拘束させる判断をしているのは、政府・与党であり、これだけでも不信任に値する」と述べ、来週、安倍内閣に対する不信任決議案の提出を検討する考えを示しました。


 やりたいならどうぞご自由にという気持ちだが、「安倍政権は豪雨災害対応に集中していない!カジノ法案や参院定数増法案の審議は止めろ!」とかいっている同じ口で、内閣不信任案を出して政治を停滞させようとすることの整合性を、いったいどう付けるのか。国民から冷たい目で見られる自爆行為になりかねず、政治センスの無さは懇親会の写真をSNSにアップした西村官房副長官と変わりない。



やまぬ難癖 (2018 7/14 10:30)

 反安倍の難癖は相変わらずである。



 東日本大震災、熊本自身などの記憶があるならば、説明されるまでもなく理解できる話だと思うのだが。というか、弁護士だったら災害対策基本法くらい把握したらどうか。

 もちろん金銭的に困窮している被災者は救援物資を無料で得られるべきだと思うが、避難生活を送っているわけでもない人たちにとっては、日常生活を取り戻すことは何より重要であろう。コンビニやスーパーの棚に物が並んでいる状況というのも、取り戻すべき日常の一つである。
 また、「自分のお金で必要な物を買う・買える」ということで得られる安心感や尊厳にも大きな意味があると思うのだが。



反安倍のためならウソも厭わぬ連中 (2018 7/12 10:30)

 反安倍の活動家がデマをばらまいているようで……



 これに対して、世耕氏が反論している。





 これはほんの一例で、「66時間の空白」とか、安倍を批判するために事実をねじ曲げているツイートが少なからず存在する。反安倍という目的のためならどんな手段も許される、と思い込んでる輩が多すぎる。ここぞとばかりにデマをねじ込んでくる輩の「災害や被災地も反安倍の肥やし」の姿勢は、醜いことこの上ない。

 批判すべき点を批判する、というのではなく、ある対象を批判すること自体が目的になると、どんどん醜悪な方向に堕ちていく。まぁこれは、左、右に限った話ではないが。



上から目線の論評 (2018 7/11 10:30)

自治体どう反応したか、検証が大事…西村副長官(7/9読売)
 西村康稔官房副長官と松尾一郎東大客員教授が9日、BS日テレの「深層NEWS」に出演し、西日本豪雨を踏まえた対応について議論した。
 西村氏は、気象庁が大雨特別警報を出したにもかかわらず多くの犠牲者が出たことを受け、「それぞれの自治体が政府の呼びかけに対し、どう反応したか検証していくことが大事だ」と述べた。
 松尾氏は「住民が危ないと思っても、どう行動するか分からない。地域の中で具体的にどう行動するかという仕組みを(自治体が)作っていくことが重要だ」と指摘した。


 各自治体が未曾有の災害に懸命に対応していた・している中で、この上から目線の発言は「政府の一員」という自覚が足りなさすぎだろう。言葉遣いはずっと丁寧ではあるが発言の内容自体は、宮城県知事に横柄な口の利き方をした松本龍のメンタリティと変わらない。

 政府の人間ならば、まずは政府がきちんと対応できたかどうか、問題が無かったかを検証するのが先だろう。ましてや、その内容に正当性があるかは措くにしても、政府の対応が遅かったのではないかという批判も出ているのだから、物言いにはうんと慎重になるべきであった。
 そして、政府と自治体には上下関係はない。上から目線で「自治体が政府の呼びかけにきちんと反応したか検証すべし」などと説教垂れるのは筋違いだ。

 ましてやこの男、わざわざ必要も無いのに7月5日の自民党の食事会の様子をツイッターにアップし、しかも「雨の山は越えた」とウソをばらまいていた。そんな人間が、自治体の対応を云々する資格など無かろう。

 野党がアホなのだから、自民党は自分たちで自分たちを律せねばならない。支持率が回復傾向を見せて、また緩みが出ているのではないか。



外遊中止 (2018 7/10 10:30)

批判を懸念、異例の外遊中止 官邸は最後まで実現模索(7/9朝日)
 西日本を中心とする豪雨被害を受け、安倍晋三首相の欧州・中東訪問が中止になった。首相官邸は最後まで実現を模索したが、大きな被害が出るなか初日の対応を疑問視する声も出た。「(外遊に)大きな案件はない。災害対応に万全を期すべきだ」(野党幹部)と高まる批判を懸念した。
 首相は11日に日本を出発し、ベルギーで欧州連合(EU)との経済連携協定(EPA)の署名式、フランスで日本文化を紹介するイベントの開会式などに出席する予定だった。その後、サウジアラビア、エジプトを18日まで歴訪。サウジでは、将来のエネルギーの安定確保を目的に関係強化を進めるはずだった。
 菅義偉官房長官は9日午後の記者会見で「災害対応に万全を期すため」と述べ、首相の外遊の取りやめを発表した。EPA署名式については、安倍首相が9日夕にユンケル欧州委員長と電話で協議し、17日に東京で開催する方向になった。
 計画された首相の外遊が全面的に中止になるのは異例だ。安倍首相は、昨年7月の九州北部の豪雨災害や13年1月のアルジェリア人質事件の発生で、外遊を途中で切り上げたことがある。自民党幹部によれば今回も欧州のみに短縮する案などが検討されたが、最終的に中止に踏み切った。
 中止は、被害の大きさに加えて、当初の政府・与党の対応が万全と言えないことも影響したとみられる。
 すでに九州などで豪雨になっていた5日夜、首相は議員宿舎で自民党国会議員らとの懇親会に出席。野党から「緊張感が足りない」などと批判があがった。主催者の一人で懇親会にも出席した竹下亘・党総務会長は9日、記者会見で「どのような非難もお受けする。これだけの災害になるという予想は私自身はもっていなかった」と釈明した。
 政府の非常災害対策本部の設置が8日になったことにも「検証がされるべきだ」(国民民主・大塚耕平共同代表)との声が上がっている。
 一方で、野党6党・会派の代表は9日夕、官邸で菅官房長官と面会し、政府が災害対応に全力で取り組むことを要請。立憲民主党の枝野幸男代表は「野党も全力をあげたい」と協力姿勢を強調した。
 野党が「政治休戦」を強調するのは、災害対応への専念を求めることで、カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法案の審議を急ぐ政府・与党を牽制(けんせい)する狙いもある。立憲の辻元清美国会対策委員長は記者団に「国会に張り付いてカジノの議論をしている場合か」と首をかしげた。
 ただ、会期末が22日に迫るなか、与党側は今国会での成立をめざしてIR実施法案の審議を進める構えだ。与党側は9日、野党の反対を押し切り、10日にIR担当の石井啓一国土交通相が出席して参院内閣委員会を開くことを決定。野党側は反発している。(岡本智、山岸一生)


 私自身は、各部局がきっちり対応できているのなら総指揮官が外遊しても問題ないという立場だが、この決定は決定で、やむを得なかったのかなと思う。「豪雨災害が酷いのだから外遊している暇は無い」と野党や反安倍が騒ぎ、マスコミがそれに載ろうとしているのも影響しただろうか。しかしながら、「外遊するな」といっていた連中が、この決定に「良く決断した」と評価している姿は、全く目にしていない。

 代わりに、EU委員長が東京に出向くということになったが、そのような約束が得られたことも外遊中止の決定に大きく影響しただろう。「EUがEPAに署名したがっている」ということに助けられた格好だ。
 勿論、日本に配慮したというだけでなくEUにもメリットがあるからこその行動なのだろうが、このような配慮を示してくれることは珍しいように思う。

 一方、野党幹部の「大きな案件はない」という発言は、目に余る物がある。EUとのEPA調印や中東の歴訪が大きな案件ではないと本気で言っているなら、外交音痴にも程があるだろう。



江川紹子氏の冷静な論評 (2018 7/9 10:30)

オウム事件死刑執行、その正当性と今後の課題を考える(江川紹子)(7/8Yahoo!ニュース 個人)
 今国会後にはあるかもしれない。そうは思っていたが、存外早く、その日が突然やってきた。しかも、オウム真理教教祖である麻原彰晃こと松本智津夫のみならず、教団組織の各部署のトップであり、6人の元弟子たちもほぼ同時に執行された。
 麻原の判決が確定してすでに12年。オウム裁判最後の被告人である高橋克也(地下鉄サリン事件運転役、無期懲役が確定)の裁判が1月に確定しているので、そこから6か月以内に執行するのが法律の建前である。当局には、共犯者の裁判など平成の大事件である本件は、平成のうちに区切りをつけようという意識もあっただろう。様々な皇室行事を避け、政治的思惑や憶測を回避しようとして、今の時期となった事情は理解できる。凶悪事件の首謀者であり、多くの信者に犯罪を実行させた麻原が、最初に執行されるのは当然だ。
 ただし、元弟子6人を教祖と同時に執行したのは、極めて遺憾であった。

教祖は、心の病のせいで事実を語れなかったのか???
「真相は闇の中」か?

 麻原が執行されたことについて、マスメディアでは、まるで決まり文句のように「真相は闇の中」というフレーズが使われる。彼は裁判中に精神を病み、心神喪失状態になって、何も語れなかったのだとして、執行は不当と訴える人たちもいる。
 そういう人たちは、裁判をちゃんと見ていないし、裁判に関する記録や報道も丹念に読んでいないのだろう。裁判は、判決公判だけ見ればすべてが分かる、というものではなく、また、裁かれたのは、麻原だけでもない。彼を含めて192人のオウム関係者が起訴された。その裁判を通し、事件の動機も含め、刑事事件としての真相は概ね明らかになっていると言える。
 確かに、麻原自身の口から事件の真相めいた事柄が語られたことはない。そのことに、納得できない人がいるのは当然である。ただ、残念ながらそれは彼自身が選択した結果だ。その無責任さを責めることはあっても、それを心の病のせいにするのは違うだろう。

自身の法廷では意味不明、他の法廷では…
 麻原は、自身の法廷で、1996年10月の井上嘉浩(地下鉄サリン事件等で死刑、今回執行)に対する弁護側反対尋問、同年11月の広瀬健一(地下鉄サリン事件実行犯、死刑)への反対尋問の時に、激しい介入を行ったが、2人の証言態度は変わらず、審理妨害のもくろみは功を奏さなかった。それ以降、不規則発言で退廷させられたり、次第に意味不明のことをつぶやいたり、法廷で居眠りをするなどの、一見すると異常な状況が続き、被告人質問でも何も語らなかった。
 ところがその一方で、彼は弟子の法廷に呼ばれた時には、結構饒舌に語っていた。心神喪失どころか、自らを防御するための実に合理的な対応もとっていた。
(以下略)

 非常に長い文章であるが、オウム真理教死刑囚7人への死刑執行に関して、もっとも冷静な論評。弟子6人を教祖と同日に死刑執行したことや、死刑執行の順序が教団内の序列によって決められたことなどを批判しているが、「死刑にしたら真相解明が進まない」というデタラメの情緒論ではなく、論理的で頷ける内容だ。

 政治関係では酷い言説が多い江川氏だが、オウム関連になるとやはり鋭さを見せる。同じくオウム関連でテレビに出るようになったが、今はどんな話題についてもどうしようもない言説しか吐かなくなっている有田ヨシフとは、雲泥の差である。


筋違いの批判ばかり (2018 7/9 10:30)

 死刑執行の前日に、安倍総理も参加した党の定期的な飲み会があったのだが、「死刑前日に宴会とは何事か」という馬鹿な批判が散見された。死刑を祝っての宴会でもあるまいに。また、豪雨被害が出ている中で、という部分でも批判している向きがあったが、きちんと災害対応しているのだから何の問題も無かろう。



 この私のツイートが、そこそこRTされている。リプライも幾つか来ていたが、ほとんどは「彼らに羞恥心など無い」という内容の物。中には、「二日酔いの安倍総理は批判されて当たり前」なんて反論のツイートも来ていたが、安倍総理が二日酔いで災害対応できなかったって確定情報は出ていたっけ?

 もちろん、主観的な情緒をぶちまけることが悪いとは言わない。しかし、筋の通らない感情論は、支持を広げるどころか嘲笑されるだけ、というのも事実である。それでいて、「安倍を支持するのはバカだ」と多くの有権者を見下す言説をするから、ますます支持を狭めることになる。

 何につけても安倍批判に結びつけてしまう人は、いったん安倍を頭の中から消した方が、精神的に穏やかな日々が送れると思うよ。



オウム真理教7人に死刑執行 (2018 7/7 10:30)

7人死刑執行、法相署名の舞台裏 実はあった地ならし(7/7朝日)
 平成の日本社会に大きな犠牲と混乱をもたらしたオウム真理教事件。教団トップら7人の死刑が6日、執行された。一連の刑事裁判の終結から約半年。なぜ、このタイミングだったのか。異例の大量執行に国内外から批判の声も上がり、公安当局は後継団体に対する警戒を強めている。
 「本日、7名の刑を執行しました」。法務省で6日午後、会見した上川陽子法相はこう切り出し、松本智津夫死刑囚(63)の犯罪事実を読み上げた。ただ、執行時期や13人の死刑囚のうち7人を選んだ理由について、記者会見で明かすことはなかった。
 「オウム事件は、平成を象徴する事件。平成のうちに終わらせるべきだ」。ある法務省幹部は今年1月、最後まで裁判が続いていた高橋克也受刑者の上告が最高裁で棄却されたのを受け、こう語った。
 共犯者が逃亡中だったり、裁判が続いて死刑囚が証人尋問を受ける可能性があったりする場合は、死刑を執行しないのが通例だ。一連のオウム裁判がすべて終わり、執行に向けての「障害」がなくなった。
 2019年には天皇の退位で元号が変わり、新天皇の即位に伴う皇室の慶事が予定されている。20年には東京五輪の開催も控える。刑の執行後は信徒による報復の可能性も想定されており、テロ対策が必要な重大行事に近接した時期にしたくない、との思惑もあった。


 論評自体はいろんな媒体、様々なジャーナリストがおこなっているので、私が敢えて何かを付け加えることもないだろう。記録として、麻原彰晃含めオウム関係者7人に死刑が執行されたことを、ここに記録しておく。

 「なんでこの時期に」とか「モリカケ隠しだ!」とか「公開処刑だ!」とか言ってるバカが散見されるが、バカは相手にしないがヨロシ。「真相解明のために死刑執行すべきでなかった」というバカに対しても、「いや、真相は数々の裁判で明らかになってますよ」で済む。

 まぁ批判している向きは、ほとんどが、「安倍政権のやることには何でも反対」なだけだからな。



堂々と「嫌がらせ」宣言 (2018 7/6 10:30)

立憲民主、内閣不信任案提出を明言 辻元清美国対委員長「一番嫌なときに出す」(7/5産経)
 立憲民主党の辻元清美国対委員長は5日の党会合で、文部科学省幹部による受託収賄事件を受け、財務省の決裁文書改竄(かいざん)など官僚による不祥事が相次いでいるとして内閣不信任案を提出する考えを示した。「安倍晋三内閣は十分不信任に値する。後はいつ出すか、タイミングだけだ」と述べた。
 辻元氏は、安倍首相が11日から欧州や中東を歴訪することについて「審議拒否ではないか。また海外逃亡だ」と批判。その上で「(不信任案を)一番嫌なときに出さないと気が済まない」と息巻いた。

 「一番嫌なときに出す」……安倍総理に対する嫌がらせ目的で政治をやっている。
 「気が済まない」……情緒を根拠に政治をやっている。

 日本の国益のことは全く考えておらず、個人的な感情を優先して政治活動をおこなっていることを、そんなに堂々と宣言しなくても良かろうに。馬脚を現すにしても、みっともないことこの上ない。

 私怨や情緒で政治をやろうとする姿を見透かされているから、いっこうに支持が広がらないのだ。


やはり大学ぐるみ (2018 7/6 10:30)

東京医大、局長への便宜依頼は理事長 学長も入試不正に関与(7/5産経)
 文部科学省の大学支援事業をめぐり、東京医科大学(東京都新宿区)に便宜を図る見返りに、受験した息子を合格させてもらったとして受託収賄容疑で前科学技術・学術政策局長、佐野太(ふとし)容疑者(58)が逮捕された事件で、佐野容疑者に便宜を依頼したのは同大の臼井正彦理事長(77)だったことが5日、関係者への取材で分かった。鈴木衛学長(69)も関与したといい、2人はいずれも東京地検特捜部の調べに容疑を認めているという。特捜部は捜査に協力していることや高齢などを考慮し在宅で調べている。
 関係者によると、臼井理事長は昨年5月、東京医科大を私立大学支援事業の対象とするよう当時、官房長だった佐野容疑者に依頼したという。謝礼として、今年2月に入試を受験した佐野容疑者の息子の点数を加算し、不正に合格させた疑いがあるという。
 点数加算などの不正行為には、鈴木学長ら複数の幹部が関与していたという。特捜部は今後、同大での入試の経緯や文科省の支援事業の選定過程について実態解明を進める。
 今年2月の同大医学科の一般入試では3535人が受験し214人が合格。倍率は16・5倍だった。
 問題の支援事業は「私立大学研究ブランディング事業」。大学の看板となる研究の推進に必要な費用を国が助成し、施設の新築や機器の購入などに充てられるもので、東京医科大は、がんや生活習慣病の早期発見を推進するとの計画書を提出した。同事業には全体で188校が申請。同じ申請区分の65校のなかから、昨年11月に27校が選ばれた。事業期間は5年間で最大約1億5千万円が助成され、東京医科大は1年分の助成金として3500万円の交付を受けている。
 事件では、佐野容疑者の他に、受託収賄幇助(ほうじょ)容疑で会社役員、谷口浩司容疑者(47)が逮捕された。谷口容疑者は佐野容疑者を男性幹部に紹介するなどして受託収賄を手助けした疑いがある。

 文部科学省は、佐野容疑者(58)を大臣官房付に異動。戸谷一夫事務次官(61)を同局長事務取扱として兼務させた。


 やはり、大学ぐるみの不正だった。

 学力試験のみであれば、採点にかかわった教官が不正に気付く可能性が高いが、私立大学医学部だとおそらく面接や小論文などのウェイトが高く、学園幹部のゴリ押しが通じやすい状況だったのだろう。

 当該の子供は、この裏口入学のことは知っていたのだろうか。
 知らなかったとすれば、今、自分が不正に入学したことをいまさらながらに知ってショックを受けているのではなかろうか。その点でも、佐野容疑者の罪は非常に重い。



文科省局長が受託収賄 (2018 7/5 10:30)

文部科学省局長 受託収賄の疑い(7/4NHK)
 文部科学省の科学技術・学術政策局長が、私立大学の支援事業を巡って東京医科大学に便宜を図る見返りに受験した自分の子どもを合格させてもらったとして、受託収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されました。
 受託収賄の疑いで逮捕されたのは、文部科学省科学技術・学術政策局長の佐野太容疑者(58)で、東京・港区の会社役員、谷口浩司容疑者(47)が収賄のほう助の疑いで逮捕されました。
 東京地検特捜部の調べによりますと、佐野局長は文部科学省の官房長だった去年5月、東京・新宿区にある東京医科大学が私立大学の支援事業の対象校に選定されるよう便宜を図る見返りに、ことし2月、受験した自分の子どもの点数を加算させ、合格させてもらったとして受託収賄の疑いがもたれています。
 特捜部は東京・霞が関の文部科学省を捜索し詳しい経緯を調べています。
 逮捕された文部科学省の佐野太局長(58)は、昭和60年に当時の科学技術庁に入庁し、山梨大学の副学長や文部科学省の会計課長などを歴任しました。
そして、私立大学の支援事業の選定で東京医科大学の関係者から便宜を図るよう依頼された去年5月には文部科学省の官房長を務めていました。
 この官房長の時には、文部科学省は組織的な天下りが問題となり、当時の前川事務次官が辞任するなど、あわせて43人が懲戒処分を受ける前例のない事態となっていました。
 その後、去年7月からは科学技術・学術政策局の局長を務めていました。
 東京・新宿区にある東京医科大学の広報担当者は「事実確認をしているので現段階でコメントできない。捜索を受けたかどうか広報では確認できていない」と話しています。
 文部科学省の科学技術・学術政策局長が受託収賄の疑いで東京地検特捜部に逮捕されたことを受けて、文部科学省の男性職員は「立場ある官僚がこのような古典的な事件を起こすなんて信じられません」と話していました。
 また、別の女性職員は「教育をつかさどる省庁につとめていながら、便宜をはかった見返りに大学の入試で自分の子どもを合格させてもらうなんて絶対に許せません。情けないです」と話していました。

 いつの時代の悪徳役人だ、と言わずにおれないような、古くさいタイプの受託収賄容疑だ。便宜を図って見返りに息子を裏口入学、昭和の匂いがする犯罪だ。
 同時に、入試の採点で手心を加えることが可能なのかという疑問がある。1人で採点するわけではなく、複数人でチェックしながら採点するはずで、ということは、この不正合格は組織ぐるみの物ではないかという疑念が生じる。それでも大学側に逮捕者が出ていないのは……・司法取引でもあったのかな。

 佐野太氏は、早稲田大学の客員教授を務めたり、山梨大学の副学長をやっていたりする。文科省の役人の天下り先として大学の役員というのはよく聞く話ではあるが、文科省役人が大学に天下りして影響力を行使したり、大学運営の生殺与奪の権を握り、一方で自分の子息を不正に入学させるということまでしていると状況は、不健全極まりない。

 特捜部が動いているからには、こんな裏口入学程度で話が終わらないような気もする。もっと大きな話に発展する可能性もあるのではないか。

 しかし、例によって安倍政権批判に繋げている向きがいるが……安倍政権は直接関係ないだろ、バカか。



微笑ましい話題にも難癖 (2018 7/4 10:30)

【勝間和代、安倍首相の「得意料理は焼きそば」に苦言 「よくある男性の"家事やってますがゴミ出しだけ"と同じ匂いがする」 (7/3キャリコネニュース)
 安倍晋三首相が「得意料理とその隠し味」を明かし話題になった件に対し、7月2日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)で、経済評論家の勝間和代さんが批判めいた発言をする場面があった。
 安倍首相は6月27日に首相官邸で行われた「男女共同参画社会づくりに関する表彰式」後の懇談会で、「得意料理は焼きそば、隠し味はタバスコ」と語り、ネット上で話題を呼んだ。政府は、男性がパートナーや家族のために料理を作ることを呼びかける「『おとう飯(はん)』始めようキャンペーン」を展開しており、首相自らそのアピールをした形だ。(文:okei)

家事育児、たいしてやっていないのに「やってますアピール」と同じ匂い?
 勝間さんは2018年度「男女共同参画週間」キャッチフレーズの外部審査員も務めている。ところが、安倍総理のこうした発言を苦々しく感じたようだ。
 自身が国の共同参画にずっと関わってきたことを述べた上で、「これ、すごく政策と同じ匂いがするんですよ」と渋い顔をした。どういうことか聞かれると、「例えばこれが、女性が私の得意料理はタバスコ入りの焼きそばですと言ったらどうします?ふつうみんなドン引きしますよね」と語り、
 「よくあるのが、男性が『ぼく育児手伝ってます』って言うんですけど、よくよく話を聞くと保育園の送迎をしているだけ、『家事やってます』ってごみ捨出してるだけとか、そういうのがすごく多いんですよ。すっごいこれ、同じ香りがするんですよ。わかります?やってますアピール」
 と話した。どうやら、女性ならわざわざ言わないような家事育児を、たいしてやっていない男性がアピールしがち、という痛さを指しているようだ。
 これには漫画家の倉田真由美さんも「わかる!」と共感し、「子どもと遊ぶことを育児だと思っている人も多いしね」「そういう(人)ばかりじゃないけれど」などと応じた。
 さらに、勝間さんが知る20代30代のカップルは、男性のほうが料理をし、玄人はだしで丁寧で上手な料理をバンバン作る人が多いという。
 「女性側が料理を作らず男性に任せるケースが多くなっているので、それを考えたらずいぶん遅れたキャンペーンだなという印象です」と、遠慮なく指摘していた。

「政策すべてが『焼きそばにタバスコ』に見える」と脳科学者
 脳科学者の苫米地英人さんも「勝間さんと意見が合うんですけど」と同意し、「あきらかに総裁選前のイメージアップのための話」だとしている。
 「問題なのは官邸から出てくる政策すべてがこんな感じで、『焼きそばにタバスコ』に見えるんですけどね」
「官邸のスタッフが社会を見ていない、安倍総理はその上に乗っかってるだけで。本当に焼きそば好きかどうかだって怪しいですよね」と、けっこうな批判を展開していた。
 勝間さんは何度も頷き、「隔靴掻痒(かっかそうりょう)」ということわざがありますけど、それに近いです」と残念そうな表情で語った。
 隔靴掻痒とは、「足が痒くて靴の上から掻くように、核心に触れることができずに歯痒く思うさま」(Weblio実用日本語表現辞典より)で、つまり勝間さんは政策やキャンペーンが的外れと感じ、常にもどかしい思いをしているのだろう。
 安倍首相は5月、焼きそばを作る動画をインスタで公開。筆者も見たが、バーベキュー鉄板の周りでスタッフたちがうちわで扇ぎ、味付け粉も脇の人が投入、安倍首相はかき混ぜて味見しているだけだった。そういうことじゃないんだよな…と、やはりもどかしい感じがした。


 安倍総理の言動を批判すること自体はいいんだが、「女が得意料理はタバスコ入り焼きそばと言ったらドン引きする」とか、「政策全てが焼きそばにタバスコに見える」とか、難癖にも程があろう。

 勝間和代の「女性が私の得意料理はタバスコ入りの焼きそばですと言ったらどうします?ふつうみんなドン引き」というセリフについては、ジェンダーの固定観念にとらわれてる様子が言葉に滲み出ていて、違和感を覚える。この人、同性愛をカミングアウトしていたのだから、ジェンダー的偏見には敏感であるはずだろうに。

 また、こういった物言いは、むしろ男を家事から遠ざけることになりはしないか。
 たしかに、たいして家事に貢献していないくせに「やっているアピール」をするのがウザいというのは理解できるが、そこでグチグチと文句を言うから、いっそう家事を敬遠する人もいるのではないか。家事が苦手な男が家事をやったときに、文句言ったりダメ出しするのではなく、巧く乗せて仕事を覚えて上達してもらった方が、双方に利益だと思うのだが。

 こういう些末な、人によっては微笑ましく感じる話題でさえ、安倍批判の題材に使うから、反安倍は支持を広げられないのだろう。仲間内で悪口言い合ってる雰囲気は、端から見たらみっともないことこの上ない。



ベスト8ならず (2018 7/3 10:30)

 ワールドカップの決勝Tは、ベルギーに逆転負けで我が日本代表は敗退した。

 一時は2-0とリードをとり、「ベスト8に行けるかも」と夢を見せてくれたという点で、日本は健闘したと言えるし、同時に、やはり世界レベルの壁は厚いなとも感じさせてくれた。ポーランド戦に関しては賛否あったが、決勝Tに進んだからこそ見られる世界は確かにあったと思う。

 ただ、失点の仕方がなぁ……というのも正直なところ。とくに、決勝点については、カウンターを受けてるのに山口が棒立ち状態で守備に機能していなかったのが残念でならない。彼に代わって出て行った柴崎が八面六臂の活躍だっただけに、余計に「なんとかできなかったのか」という気持ちになる。

 さて、日本代表は前評判に反して健闘した。しかしそのことで、日本サッカー協会によるハリルホジッチ解任という暴挙は免罪されない。今後の協会の動きを注視したい。というか、田嶋は責任取れ。


続・マスコミ人士の思い上がり (2018 7/3 10:30)

 7/1の共同記事の続きなのだが、マスコミの病理が面白いくらいに赤裸々に書かれているので、今回も紹介。

【特集】押せないインターホン 記者が見た大阪北部地震(2) (6/29共同)
 前回に続き、6月18日発生した大阪北部地震の被災地で取材した新人記者のリポートです。あまり報じられることがない記者心理を描きました。

 いきなり嫌われ者
 「あんたたちのせいで今、もめてるんでしょうが。ほんっと空気読めよ」。思わず身体がビクッと止まった。大阪北部地震でプールのブロック塀が崩れて小学4年生の三宅璃奈さん(9)が犠牲になった大阪府高槻市の寿栄小学校の保護者説明会で、ある母親から浴びせられた一言だ。隣で子どもがびっくりした顔で自分の母親を見つめていた。「…ごめんなさい」と謝るしかなかった。
 こんなやりとりから応援取材は始まった。夕方に始まったブロック塀に関する説明会は夜遅くまで続いた。
 地震発生から4日目の21日、被災地では、報道過熱という新たな問題が起きていた。小学校には連日多くの報道陣が押しかけ、うんざりしている保護者と報道陣の間にはピリピリした雰囲気が漂っていた。被災地に入った直後の私は、その経緯を知らずに話しかけたのだった。
 会場を出てきた母親たちは皆、目も合わさず足早に立ち去る。話しかけても無視。すれ違い際には「チッ」と舌打ちの音も聞こえた。「態度が悪い」とテレビの記者につかみかかる父親も。現場は想像以上に荒れていた。いきなり嫌われ者になったみたい。「あの時と一緒だ」。すっかり暗くなった小学校の前で、小さくつぶやいた。

 「マスコミが二次被害」
 地震から1カ月弱ほど前、14年前に起きた岡山県津山市の女児殺害事件の容疑者が逮捕された。同じ9歳の女の子が犠牲になった。右も左も分からないまま現場へ向かい、事件当時の話を聞ける人を捜し歩いた。当時の同級生を当たったが、「取材は全部断ってるので」と拒否され続けた。遺族の家の前には14年前と同じように記者やカメラクルーが殺到していた。
 後日、遺族の手記が公表された。その際、代理人弁護士から「自分たちが何をやってるかわかってるのか。マスコミが二次被害を与えている」と1時間ほど叱責された。
 自宅に報道陣が押しかけたことで、遺族がしばらく家に戻れなくなっていたという。前を向けば弁護士に責められ、下を向けばA4の1枚紙にぎっしり手書きで娘への思いがつづられた手記が目に入る。どうしたら良いか分からなくなった。その時に味わった気持ちと同じだった。
 翌日から犠牲者の親族や関係者を探す取材が始まった。「ピンポンしたけど出ませんでした」と先輩に報告できれば、どれほど楽だろう。照りつける日差しの中、璃奈さんの遺族の自宅前を、何もできずに何往復もしていた。
 インターホンを押すときはいつも「出てほしい」気持ち半分、「お願いだから出ないで」という気持ち半分。ボタンが重たく感じた。
 璃奈さんと仲が良かった生徒の家の前では、小さな男の子が母親と一緒に家から出てきて、楽しそうに紙ヒコーキを飛ばして遊び始めた。今、ここで自分が近づき「取材させてほしい」と言ったら、どんな空気が流れるかと考えると、なかなか足が前に進まなかった。

 ノートの上に涙
 茨木市の自宅マンションで亡くなった後藤孟史さん(85)をたどる取材にも加わった。自宅のインターホンを押す瞬間は、目をつむっていた。
 偶然、女性がドアを開けた。さっきまで人の出入りがあったから、知人と誤認したのだろう。しばらくの間、遠巻きに見ていたので、それすら分かってしまった。出入りする人たちは両手に軍手をはめていた。部屋の片付け、とりわけ散乱した本の整理だろうか。
 長女を名乗るその女性は、最初は淡々とした口調で「取材は断っています」と話していた。しかし、いくつか質問を重ねるうちに「もっと親孝行していれば…」と次第に声を詰まらせた。「一つ取材に答えちゃうと、他もやってきて断りづらくなるんです。分かってください」。最後は泣きながら声を絞り出していた。
 故人のことを口にするだけで、思いが込み上げてくる。だから誰かに話すことはつらい作業だ。私は数年前に父を亡くしているが、その時に散々味わった感情を、自分でも分かっているはずだった。なのに聞いている。その罪悪感からなのか、思わず手に握ったノートの上に涙が落ちた。
 やりとりの最後に「このコメントを掲載してもいいですか」と尋ねた。女性は小さな声で「もう、仕方ないですから、どうぞ」と答えた。自分が取った遺族のコメントは、弱い人からむしりとったものに思えた。上司に報告したが結局、そのコメントが記事で使われることはなかった。
 今回の地震の犠牲者は5人。被害が限定的だった分、取材が特定の対象に集中し、震災報道は少ないパイを奪い合っているように見えた。取材に応じた人は自ら話したと言うより、報道陣に一斉に囲まれ、びっくりして話さざるを得なくなったのではないか。目の前で起きていたメディアスクラムに、私も加担していた。

 相手の話を全力で聞く
 記者になって3カ月。取材現場では「これでいいのか」と葛藤することがほとんどだ。ただ、聞かれたから答えるというやりとりばかりの中で、「璃奈ちゃんのことを覚えていてほしい」と言って、積極的に証言してくれた人たちがいたことを忘れてはいけない。取材を受けた後に寝込んでしまった人の話も聞いた。話す側も相当なエネルギーを使ってくれている。聞く側も同じくらいのエネルギーで向き合わなければ、失礼だ。まだ駆け出しで、仕事も十分にできないが、相手の話を全力で聞く姿勢を持ち続けられる記者でありたいと強く思った。(共同通信・岡山支局=寺田佳代 22歳)


 現場でさんざん批判され、マスコミの行動の何が問題なのかきちんと指摘されているのに、この文章の結論が「聞く側も同じくらいのエネルギーで向き合わなければ」「相手の話を全力で聞く姿勢を持ち続けられる記者でありたい」……完全に洗脳されているなぁという印象。正義感、仕事への誇りは、行きすぎると麻薬である。



マスコミ人士の思い上がり (2018 7/1 10:30)

【特集】犠牲者の生きた証し 記者が見た大阪北部地震(1)(6/28共同)
 18日の大阪北部地震は発生から10日が過ぎた。震度6弱の揺れが大都市を直撃し、5人が死亡、400人超が負傷。住宅被害は4府県で1万棟を超える。現地で取材に奔走した新人記者2人が赤裸々にリポートする。

十字を切るように揺れた
 6月18日午前7時58分。眠い目をこすりながら朝の情報番組の星座別運勢占いを楽しみに待っていた。いつもと変わらない朝。今日も警察回りから始めるか。そう思った矢先、突然揺れが始まった。部屋が十字を切るように揺れた。未だ経験したことのない大きな揺れ。テレビの地震速報を見ると、震度6弱を観測した高槻市は僕の担当エリアだ。「長い戦いになる」。直感で思った。
 即座に高槻方面へ向かうよう指示があり、タクシー会社へ電話をかけたが音信不通。近所のコンビニでゼリー飲料と水分を買い込んでカバンに詰めて自宅を出発した。いつ帰宅できるか分からなかったからだ。最寄り駅に出ても電車は全線運休し、復旧のめどは未定。目の前を客を乗せたタクシーが何台も通過する。
 1時間たってもつかまらない。現場に真っ先に駆けつけるべき僕が自宅の最寄り駅で足止めを食らっている。この現実が悔しくて、報道用の腕章を地面にたたきつけた。ただ、やるせなかった。
 10時前、やっとタクシーに乗車して現地へ向かった。車内のテレビは上空から倒壊した小学校のブロック塀の映像を流し、速報は女児の死亡を伝えていた。文字どおり「戦場」だと思った。
 11時すぎ、茨木市で男性死亡の一報が。それが後藤孟史さん=当時(85)=だった。自宅の本棚の下敷きになり、亡くなった。まもなくメールで回ってきた別の記者の取材メモで、後藤さんの人となりを読んだ時、不思議な親近感を覚えた。無類の本好き―。蔵書量はかなわないだろうが、私も本の虫なのだ。

「出て行け」
 その晩、後藤さんの取材に加わる。後藤さんのマンションを最上階から1部屋ずつ訪ね歩く「ローラー作戦」を実行したが、さすがに後藤さん宅だけは呼び鈴を押せなかった。途中、マンション自治組合の理事という男性に遭遇した。「君は何者だね」と尋ねられたので「共同通信の記者です」と、正直に答えた。「出て行きなさい」と叱責され、エレベーターに無理やり押し込まれた。
 「君らマスコミももう少し住民の気持ちを考えたらどうなんや。人間のやることやないで」。理事の発言は正論に思えた。しかし、私たちは犠牲者の遺族の証言を取りに行くのが仕事。「申し訳なく思いますが、遺族の声や犠牲者の人となりを全国に伝えるのが私たちの仕事です」。精いっぱい反論したが、「では、君をつまみ出すのが私の仕事だ」と退去命令を受けた。返す言葉もなく撤収した。
 翌日も朝からマンションに通う。エントランスに「部外者立ち入り禁止」の張り紙。敷地外で待機していると、住民の男性から「あなたたちはこれ以上不幸が起きるのを楽しみにしているのか」と尋ねられた。同行の先輩記者が一生懸命説明して住民は納得してくれたようだったが、僕の気持ちは晴れなかった。

「横顔」追い求め
 近所を取材中、後藤さんが数年前まで月1回通っていた理容店を知り、赴く。店の主人はすでに亡くなっていたが、奥さんが思い出を語ってくれた。月に1回、本を持参して来店していた後藤さん。謙虚で誰にでも平等に接していたという。
 奥さんはシャンプーとマッサージ担当で、後藤さんの頭に触れたときの指の感触を覚えているという。にわかには信じられなかったが、指で頭をもむ仕草をしてみせた。後藤さんを失った指は、感触を忘れずにせわしなく動いていた。「記者は泣いてはいけない」と勝手に思っていたが、涙をこらえきれなくなった。
 犠牲者の人となりを伝える原稿のスタイルを「横顔」という。後藤さんの横顔に関する情報は次第に集まっていたが、後藤さんの生きた証しをもっと深く知りたいと思った。その晩、記者クラブに戻り、被災状況の整理と報告に追われながら、遺族に手紙を書こうと思いついた。
 教員経験のある僕は、毎日学級通信を書いていた。生徒に個別で手紙を書いたこともある。この経験が生きた。パソコンで下書きし、便せんに清書し終えた頃、気付けば、サッカーW杯で日本代表の初戦は金星に終わっていた。すぐに後藤さん宅に向かい、ポストに手紙を投函。「返事はないだろう。読んでくれれば御の字だ」と思った。
 地震発生3日目。「名前しか知らないあなたに会いたい。生前の後藤さんの素顔を知りたい」。その一心で追い続ける。九州出身で有名大学卒、大手商社に勤務経験あり。わずかな情報をたよりに人物を探す。自分の出身高校の卒業生名簿を活用し、同じ商社に勤務する先輩に手当たり次第に電話をかけた。すでに亡くなっている人もいた。

「やっと会えた」
 事態はその晩に一変した。応援に来ていた同期の記者が後藤さんの顔写真を取ってきた。先を越されたが、悔しいといった感情は不思議とない。「やっと会えた」という以上の感情は湧かなかった。後藤さんの顔は知性と優しさ、尊厳、そのすべてにあふれていた。生きている時に会いたかった。哲学や歴史の話をしただろう。でもそれは未来永劫に叶わない話だ。
 同期の記者が再び後藤さん宅を訪れたのは告別式の晩。取材と顔写真の提供は断られたものの、帰り際に後藤さんの長女が「手紙読みました。よく調べてましたね」と声をかけてくれたことを聞いた。せめてもの救いだった。(共同通信・大阪社会部=力丸将之 25歳)

 これを読んで記者に共感できる人はどれくらいいるのだろうか。私は、全く共感できなかったし、「これだから記者は嫌われるんだ」という思いしか抱けなかった。

 自分たちの仕事に誇りを持つのはいいのだが、その誇りを免罪符にして、自分たちの問題行動を振り返ろうとしない、批判に耳を傾けようとしない……そういうマスコミのメンタリティが横溢している記事だ。
 彼らは「どれだけ批判されても、これが我々の社会的責務なのだ!」と思い込むことで自分たちの問題行動を正当化する嫌いがある。「「申し訳なく思いますが、遺族の声や犠牲者の人となりを全国に伝えるのが私たちの仕事です」」など、遺族感情を踏みつけることすら正当化しようとする心根は、思い上がりでしかない。

 新人記者だというのに完全にマスコミの悪い部分に完全に染まっている。「社員教育」がそれだけ徹底しているのか、そういう人間だから記者になったのか。「どれだけ批判されても、これが正しい行動なのだ、やらねばならないのだ」と思い込むのは、正義漢に酔っ払ってるだけだ。

 政治家の言動を疑うのであれば、自分たちの言動も疑ってみたらどうか。


不当でも何でもない (2018 7/1 10:30)

修学旅行で北朝鮮土産「税関が不当に押収」 総連が抗議(6/29朝日)
 朝鮮学校の生徒が修学旅行で北朝鮮から持ち帰った土産品を税関で不当に押収されたとして、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)は29日、日本政府に抗議する会見を開いた。徐忠彦・国際統一局長は「日本政府が対話を望むならば、非人間的な措置をやめるべきだ」と主張した。
 朝鮮総連によると、神戸朝鮮高級学校(神戸市)の生徒62人が28日夜、「祖国訪問」を終えて関西空港に到着した際、約半数の生徒が、税関職員に北朝鮮の国旗などが描かれた化粧品や薬などの土産品を、経済制裁で持ち込みが禁止された輸入品だとして押収されたという。押収品には親族や友人からの贈り物も含まれていたという。
 徐氏は「お土産まで取り上げたのは暴挙」と述べたうえで、米朝和解の流れが出てきた中で、「唯一、日本政府だけが敵対行為に固執し、子どもの人権を踏みにじっている」などと非難した。
 大阪税関関西空港税関支署は取材に「個別の事案については答えられないが、法令に基づいて適切に対応している」とコメントした。税関関係者によると、政府は核実験などへの制裁措置として、北朝鮮からの全ての貨物について、経済産業相の承認がない限り輸入を禁じている。税関では旅客の土産品なども含め、そのつど経産省に確認しているという。
 経産省貿易管理課は「個人の携帯品は、出国時に持ち出したものや旅行中に使用したと認められるものを除き、個別に承認することになる」としている。


 税関が粛々と仕事しただけの話であり、事前に調べたり対応を考えてなかった学校側の責任。経済制裁で輸入制限がかかっている国から物品を持ち込もうとしたのだから、没収されるのは当然だ。これを「在日差別」と結びつけて批判している者は、バカか卑怯者である。

 北朝鮮から輸入品が持ち込めないというのは、何年も続いている状況であり、朝鮮学校が把握してなかったとは思えない。分かった上で敢えて土産物を買わせ、税関で没収されたと騒いで、朝鮮総連や朝日新聞と組んで「人権侵害だ」と日本を責めようとしている……というのは穿った見方だろうか。自作自演や被害妄想で日本批判を繰り返してきた彼らの歴史を考えると、あながちあり得ない話でもないと思うが。