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悪意と善意 (2015 2/28 22:00)

 川崎の中1生殺人事件で、容疑者の名前がネット上で飛び交っているが……

 「下世話な覗き見趣味」は理解出来るし、「人殺したんだからお前らも苦しめや」という「自分の悪意を自覚した人間」がそういった情報を拡散しているのは、実は理解出来なくもない。

 ただ、「今の少年法はおかしい、世の中が間違っている、だから私は正義のために容疑者の情報を広めている」という感じで情報拡散している「善意の人」には、凄まじい気持ち悪さを感じる。正義の名の下に不法行為を働正当化している人間。自覚のない、「善意で悪事を働いている人間」ほど、気味の悪い存在はない。


ISILの遺跡破壊 (2015 2/28 22:00)

ISの文化財破壊 専門家が強く非難(2/27NHK)
 過激派組織IS=イスラミックステートが文化財を破壊したとする映像について、イラクの古代文明などの研究を続けてきた専門家は、破壊行為が行われたのはイラク北部にある博物館と遺跡だとしたうえで強く非難しました。
 過激派組織ISは、イラク国内の博物館などとみられる場所で文化財を破壊したとする映像をインターネット上に投稿しました。
 これについて、現在のイラクなどで栄えたメソポタミア文明の研究を続け、2003年にはユネスコ=国連教育科学文化機関の調査団としてイラクの文化財を調査した国士舘大学イラク古代文化研究所の松本健教授は、映像に映っているのは、ISが支配を続けるイラク北部のモスル市内にある博物館と、すぐ近くにあるニネベ遺跡だと指摘しました。
 このうち、博物館については、「2003年の段階ですでに本物の文化財の多くが首都バグダッドの博物館に移送されていた。今回、破壊されたものはレプリカの可能性がある」と指摘しました。
 一方、ニネベ遺跡にある、顔が人間で胴体が牛の石像については、「都市や宮殿を守るための守護神として設置された紀元前8世紀ごろのアッシリア時代の本物の文化財で、壊されているのを見てがく然とした。完全な破壊を目的としている」として、破壊行為を厳しく非難しました。
 そのうえで、「人類が文明をつくり出した貴重な資料であり、研究や修復を繰り返して積み上げてきたものが一瞬で破壊されるのは悔しいし、残念だ。何とか修復したい」として、日本をはじめとする国際社会による継続した支援が必要だと訴えました。
 また、ISのねらいについて、イスラム過激派組織の動向に詳しい日本エネルギー経済研究所の保坂修司研究理事は「偶像崇拝を禁止するのはイスラム世界ではどこでも同じだが、ISこそがこれを厳密に適用していると示そうとしたのだろう」と述べました。そのうえで、「外国人戦闘員などはISの思想や考え方を中途半端にしか理解していないとして、こうした人たちへの締めつけを図る目的もあるのではないか」と分析しました。
 さらに、「偶像や墓を破壊することで自分たちが正しいイスラムであると主張すれば支持や寄付が集まる可能性があると考えているのだと思う。イラク軍によるモスル奪還作戦が近く行われるといううわさが出ていることへの警戒感や焦りがあるとも考えられる」と指摘しました。

 当欄でも1/29に紹介した、ニネヴェの遺跡の破壊に関する話。外電だったのでウソ・デマの類であって欲しいという一縷の望みを抱いていたが、事実と確定したと考えてよいだろう。

 繰り返すが、人類の歴史的財産を破壊するISILは、人類の敵である。



ブラックホール (2015 2/27 24:00)

超巨大ブラックホール発見、太陽の120億倍(2/26ロイター)
 [ケープカナベラル(米フロリダ州) 25日 ロイター] - 宇宙の初期に形成された太陽の120億倍の質量を持つ超巨大ブラックホールが発見された。ブラックホールや銀河が初期宇宙でどのように形成されたかに関する定説が見直しを迫られる可能性があるという。
 英科学誌ネイチャーが25日、国際研究チームの論文を掲載した。
 極めて高密度かつ大質量で、強い重力を持つブラックホールは、あらゆる物質を飲み込み、光さえ脱出することがきない天体。
 マックス・プランク研究所(ドイツ)の研究者、ブラム・ベネマンス氏によると、今回発見されたブラックホールは、太陽の約120億倍と、これまで発見されたほぼ同時期のブラックホールの2倍以上の質量を持つ。
 研究チームは、このように巨大なブラックホールがなぜこれほど短期間で形成されたのかを現在の理論で説明するのは難しいとしている。
 チームを率いる北京大学のXue-Bing Wu氏は「初期宇宙におけるブラックホールの形成に関する定説が見直しを迫られるかもしれない」と指摘。
 非常に特異な方法で短期間に形成されたか、もしくは、ブラックホールを形成、そして成長させる「種」となるブラックホールがあったのかもしれない、との見方を示した。
 また、ベネマンス氏は、2つの巨大なブラックホールが衝突して、超巨大なブラックホールが誕生した可能性もある、と指摘する。

 ブラックホールは、質量と半径が比例する。太陽が仮にブラックホールになった場合の半径は3km、太陽質量の120億倍ということは半径360億kmのブラックホール……でかいな。宇宙ヤバイ。(ちなみに、「半径」というのは、光が外に出られなくなる範囲の半径。シュヴァルツシルト半径という)

 恒星が超新星爆発による死を迎えてブラックホールになるような場合は、せいぜい太陽質量の10倍のオーダー。それ以上の巨大ブラックホールは、超新星ブラックホールがさらにガスを吸い込み続けたり、ブラックホール同士が融合したりして形成されると考えられている。見つかっているブラックホールまでの距離から考えて、宇宙形成から数億年のうちに巨大ブラックホールが完成していなければならず、そこまで巨大になるメカニズムについては、いまだに定説が固まっているわけではない。

 ブラックホール絡みでは、こんな記事もあった。

巨大ブラックホールで新発見 周囲に有機分子が集中(2/26朝日)
 国立天文台と名古屋大などの研究グループは26日、地球から4700万光年離れた渦巻き銀河M77の中心の巨大ブラックホール周囲に、有機分子が集中して存在していることを発見したと発表した。ブラックホールから放出されるエネルギーの流れなど、どのような環境になっているかの理解に役立つ発見だという。
 国立天文台が国際協力で運用するアルマ望遠鏡での観測で明らかになった。
 巨大ブラックホールの周りの有機分子は、エックス線や紫外線のエネルギーによって、壊されると考えられている。だが、今回の観測で、巨大ブラックホールの周りに、大量のガスやチリがあり、それらがエネルギー放出を遮る構造になっている可能性が示された。
 アルマ望遠鏡は、南米チリにある電波望遠鏡で、2011年から観測が始まった。それまでの電波望遠鏡ではとらえられなかった非常に弱い電波も観測でき、今回の発見につながった。(神田明美)

 まさか「ブラックホールが有機物の誕生の地」と言うことはないだろうが、ブラックホール周辺の降着円盤などの状況を解明する鍵の一つになりそうだ。



左巻きの断末魔 (2015 2/26 24:00)

ネットと新聞・テレビのユーザに"大きな乖離"、報道の現場に自粛の空気も…古賀茂明氏らが訴え

 記者クラブというシステムへの批判や、批判が高じて相手の勤務先などへ抗議をすることへの批判など、頷ける点はいくつかあるのだが、総体的に見れば、「自分たちの意見に従わない人が増えてきたことに対する苛立ちの表明」としか思えない。というか、「左巻きの断末魔」とでも言うべきか。
 いくつか引用してみよう。

 平田オリザ氏は、(中略)「日本の劇作家たちには、戦前、大政翼賛に協力したという不幸な歴史や反省がある。表現の場を人質に取られて、多くの演劇人が戦争協力を行った。そのようなことなる前に声を上げないといけないと思った。」と賛同した理由を説明した。

 現政権のどこが「大政翼賛的」なのか、合理的な説明は無し。マスコミも、特定秘密保護法や集団的自衛権行使容認の問題では、的外れな主張ばかりやっていたし、「自粛の空気」など微塵も感じない。
 ちなみに平田オリザは、鳩山内閣の時に、鳩山のブレーンで演説原稿も作っていた人。その鳩山内閣の時の方が、メディア総掛かりで支援しており、大政翼賛的であった。

 古賀氏は、「日本の報道は機能を失いつつあります。これが進むと、民主主義の大前提である知る権利が失われれ、国民が正しい判断ができなくなるということにつながります。その結果、最終的には選挙という最も民主的であるはずの手続きを経て、独裁政権が誕生してしまう。

 これまた、「その結果……独裁政権が誕生してしまう」という危惧には具体的な指摘はなく、上滑りな批判。だいたい、「I am not Abe」なんて的外れなスローガン掲げてた古賀氏の方が、よっぽど「正しい判断ができなくなっている」と思うんだが。
 また、朝日新聞などを考えれば、むしろ「今までこそウソばかり報じてきた」というのが事実。左巻きのウソが暴かれ、アホな言説が批判に晒されているだけ。

 そもそも、マッド・アマノが面白くもない駄コラを晒しているのが(昨日当欄で紹介した物)、それこそ「言論の自由」が保証されている証拠だろうに。しかし、「言論を守れ」とか主張する場で、あの駄コラですよ。「言論弾圧だ〜」って喚くための場で出してくる「作品」だったら、それこそ「身の危険を感じつつも伝えたい物」のはずだが、そんあ必死の思いで伝えたかったのがあの駄コラ……と考えると、憐憫の情しか湧いてこない。

 こういう「左巻き言論人」の、自分たちのバカな言動が批判されているだけなのに「言論弾圧」とか騒ぎたがる姿勢は、みっともないことこのうえない。「表現の自由」というのは、決して「反論されない自由」ではない。



そりゃアンタから見れば (2015 2/25 24:00)

河野元議長、村山談話の踏襲を 自民「右傾化」懸念(2/24共同)
 河野洋平元衆院議長は24日、名古屋市で開かれた共同通信きさらぎ会で講演し、安倍晋三首相が今夏発表する戦後70年談話について、過去の「植民地支配と侵略」への反省を明記した戦後50年の村山富市、60年の小泉純一郎首相談話の表現を踏襲するよう求めた。「日本の歴史認識が10年刻みで変わることはありえない。どういう文言で談話を書くかは決まり切ったことだ」と述べた。
 安倍首相の政権運営をめぐり「自民党がこれ以上『右』に行かないようにしてほしい。今は保守政治と言うより右翼政治のような気がする」との懸念を示した。


 河野洋平といえば、慰安婦問題を認めてしまった河野談話で悪名高いが、他にも「ASEANの外相会議が行われるバンコクに向かう途中、台風の影響で台湾に緊急着陸した際に、数時間の間飛行機から一歩も出ようとせず、バンコク到着後中国の外相に"台湾の地を踏みませんでしたよ"と諂った」というクズなエピソードもある。
 そんな男からしたら、何をやったって右に行ってるようにしか見えんわなぁ。左巻きが騒ぐほどには安倍総理は暴走しておらず抑制的だし、可能な範囲内で現実への対応を考えているようにしか見えないんだけれど。

 しかし、この記事の河野洋平の写真は人相が悪すぎるな……私の主観が人相悪く見えさせているのか、やはり多くの人から見ても悪人面なのか。


救いようがない (2015 2/25 24:00)



 諷刺の域に達していなくても、少なくとも揶揄として面白いならまだしも、的外れだわ面白くもないわ、救いようがない。「不謹慎」以前の問題。

 こんなくだらないコラ作ってドヤ顔出来るんだから、日本は言論の自由が保障された、いい国ですわ。こいつらが言うような「言論弾圧の国」だったら、こんなふうに「言論の自由」を謳歌することは不可能だからねぇ。



野党がまた審議拒否 (2015 2/24 24:00)

農水相辞任で野党審議拒否=安倍首相の任命責任追及へ(2/24時事)
 西川公也前農林水産相が「政治とカネ」の問題で辞任したことを受け、野党各党は24日午前、国対委員長が国会内で会談し、対応を協議した。民主党は午前から予定されていた衆院予算委員会について「審議できる状況ではない」(枝野幸男幹事長)として応じない構え。安倍晋三首相が出席して予算委基本的質疑を25日にやり直すよう求め、任命責任を追及する方針だ。
 これに対し、与党側は2015年度予算案を年度内に成立させる方針は譲っていない。審議がストップすれば日程は一段と厳しくなり、経済にも悪影響が出かねないとして、24日の予算委に出席するよう野党に呼び掛ける。
 一方、政府は林芳正農水相が西川氏の後任に就いて初めてとなる閣議を首相官邸で開く。首相は予算案の年度内成立を図るため、全閣僚が緊張感を持ち結束して対応するよう指示するとみられる。


 「やめろ〜やめろ〜」と騒いでおきながら、実際にやめると「審議出来る状況ではない (`ω´)」とホザいて審議拒否。こいつら仕事する気ねーだろ……

 政権の足を引っ張って閣僚の首を取れば政権交代が近づくような、そんなバカな時代はもう終わった。証拠に、野党やメディアが「政策」とは関係ない部分でしょうもない政権攻撃を繰り広げているのに、支持率はほとんど下がっていない。
 日本に多大な損害を与えた「民主党政権」という壮大な実験も、「無責任に政権を変えるとエラいことになる」と周知させたという点で、それなりの意味があったのかもしれない。「民主党政権という失敗」から多くの国民は学んだ。

 学べていないのは民主党議員とマスコミだけである。



西川農相辞任 (2015 2/23 24:00)

西川農相が辞表、後任に林芳正・前農相(2/23読売)
 西川公也農相(72)(衆院比例北関東、当選6回)は23日夕、首相官邸で安倍首相と会談し、自らが関連する政治団体への献金問題の責任を取り、辞任する考えを伝えた。
 首相は了承し、後任に林芳正前農相(54)の起用を決めた。林氏は23日夜、皇居での認証式を経て正式に農相に就任した。首相は、野党が追及を強めていた西川氏の献金問題に区切りをつけることで、政権への打撃を最小限にとどめたい考えとみられる。
(以下略)

 小渕さん、松島さんの件に引き続き、「第2次内閣発足のままでよかったのに、要らん交代ばかりしてるなぁ」という感想再び、である。ま、林さんが後任と言うことで、その安定感にこちらも安心ではある。野党からしたら、「調子に乗って攻撃していたら、むしろ困難な状況になったでござる」という感だろう。

 飯島さんがそばにいるのに、身体検査が巧く行っていないのか、安倍さんが暴走気味なのか……野党もメディアも鵜の目鷹の目なんだから、慎重には慎重を期してもらいたい。


与那国の住民投票 (2015 2/23 24:00)

自衛隊配備「賛成」多数 沖縄・与那国の住民投票(2/22朝日)
 日本最西端の沖縄県与那国町(与那国島)で22日、同町への陸上自衛隊の部隊配備について賛否を問う住民投票があり、賛成が約6割を占め、反対を上回った。人口減少が続く島の活性化への期待に加え、政府が進める南西諸島の防衛強化に理解が示された形だ。反対する住民は、工事差し止めを求める裁判を起こすことも検討している。
 投票権は中学生以上の未成年と永住外国人にも与えられた。町選挙管理委員会によると、当日有権者数は1276人(うち中学生以上の未成年96人)で、投票率は85・74%。開票結果は賛成632票、反対445票、無効17票だった。開票結果に法的拘束力はない。
 島では「国境の島にこそ自衛隊が必要」などと主張する住民が自衛隊の誘致活動を展開。人口減少が続く島の活性化の観点から配備に賛同してきた外間守吉町長は、結果について「安堵(あんど)している。防衛省と連携しながら行政運営していきたい。反対の人たちの気持ちも察しながら、一緒に話し合っていければ」と語った。町は、自衛隊施設に使われる町有地の賃料などを財源に、学校給食費を無償化し、ごみ焼却施設の建設も予定している。
(以下登録読者向け部分)

 地元住民の意思を尊重し理解を得る努力は怠ってはならない、という前提を確認した上で……

 今回は安全保障を考えた上では好ましい判断が下されたのではあるが、当然ながら逆の結果もあり得た。住民の意識を調べるという点では大きな意味があると思うが、国防という国家全体に関わる問題を、「住民の意思」という一点にこだわって考えるべきでもなかろう。その意味では、住民投票の結果に「地元の意思の確認」以上の意味を込める、すなわち「住民投票でこういう結果が出たから、その方向で進めるべきだ」と主張するのは、少し危うい物言いではないかと思う。

 もちろん、表れた民意が気にくわなかったからと言って苦し紛れに「住民の複雑な思いを政府は受け止めろ」と説教カマす琉球新報社説のみっともなさは論外である。

 また、今回の住民投票は、中学生以上の未成年のみならず、永住外国人も投票権を有していた。国家の安全保障という問題に、外国人が関与することには疑問を感じざるを得ない。



「文官統制」 (2015 2/22 23:00)

「文官統制」廃止へ法案 制服組、立場対等に(2/22東京新聞)
 防衛省が、内部部局(内局)の背広組(文官)が制服組自衛官より優位を保つと解釈される同省設置法一二条を改正する方針を固めたことが分かった。自衛隊の部隊運用(作戦)を制服組主体に改める「運用一体化」も改正法案に盛り込む。背広組優位からの転換となり、背広組が制服組をコントロールする「文官統制」の規定が全廃される。制服組や制服OBの国会議員からの強い要求を受け入れた形。
 三月に設置法改正案を通常国会に提出するが、万が一、制服組が暴走しようとした際に、阻止する機能が低下するとの懸念もある。
 設置法一二条は、大臣が制服組トップの統合幕僚長や陸海空の幕僚長に指示を出したり、幕僚長の方針を承認したり、一般的な監督をする際に、背広組の官房長や局長が「大臣を補佐する」と規定。これにより「文官統制」ができる仕組みになっていた。改正案では、官房長、局長らは各幕僚長と対等な立場で大臣を補佐すると改める。
 一九五四年の防衛庁、自衛隊発足時、旧軍が暴走した反省から設けられたのが文官統制だ。制服組の政治への介入を阻むため、文民統制(シビリアンコントロール)が日常的に行われるよう文官が関わる制度で、その要は、内局の局長らが所掌を超えて大臣を直接補佐する参事官を兼ねる「参事官制度」だった。
 しかし、自衛隊の地位向上や国民からの支持増大などを背景に制服組が反発を強め、二〇〇四年に参事官制度撤廃を要求し、〇九年に廃止。制服組は、設置法一二条を「背広組が制服組より上位と解釈される」として強く削除を求めていた。
 改正後は、運用面でも「自衛隊の行動の基本」を所掌してきた内局の運用企画局を廃止し、統合幕僚監部(統幕)に一元化。内局が持っていた運用計画を作成して大臣決裁を求める権限が統幕に移行する。作戦計画を文官がチェックする機能が弱体化することに、背広組幹部は反発を強めている。

◆歴史の教訓全否定
<纐纈(こうけつ)厚・山口大教授(政治学)の話> 政府の十分な説明もなく、国民的議論もないままに文官統制を実質無にする案にぼうぜんとする。大胆な恐るべき改悪だ。このまま法律が変われば、文官は軍事的分野に立ち入れなくなり、制服組優位が実質化してしまう。防衛強化の流れの中で非常に不安が大きい。戦前、軍事専門家である軍人に全てを委ね、国民が知らないうちに決定がなされ、戦争に突入してしまった。その反省からつくられた文官統制をほごにするのは、歴史の教訓の全否定につながると考える。


 これ、「文民統制」と「分館統制」を敢えて混同するような記事をでっち上げてるようにしか見えないんだが……仮に意図的じゃなく、記者もデスクも本気で混同しているとすれば、添えは股別の意味で酷い話ではあるが。

 自衛隊の識見が総理にあり、直接的には防衛大臣が自衛隊を管轄する以上、文民統制は保たれている。むしろ、大臣と制服組の間に背広組を挟むなど無駄でしかないし、「制服<背広」という図式は差別的でもあった。

 この法案に「軍の暴走がー」と騒いでいる人は、何も分かっていないか、分かった上で煽ってるだけ。指摘して改めてくれたらよいが、指摘を受け入れないようならば、容赦なく叩かれても仕方あるまいて。


拘束されて当然 (2015 2/22 23:00)

辺野古 シュワブ警備員が山城議長ら拘束、連行(2/22沖縄タイムス)
 【名護】名護市辺野古への新基地建設に反対する市民らは22日午前、米軍キャンプ・シュワブのゲート前で抗議を続けている。午前9時すぎ、シュワブの警備員が「提供区域内に入った」として沖縄平和運動センターの山城博治議長と男性1人を拘束し区域内に連行。午前10時半現在、まだ解放されていない。
 ゲート前では午後1時から、新基地建設に抗議する2千人規模の県民集会が予定されており、市民らが続々と集まり出している。約百人が「仲間を返せ」「弾圧許さん」と抗議の声をあげている。

 これに対して反戦活動やってるプロ市民の方々が「不当逮捕だ!」と騒いでいるのだが、不法侵入している時点で、拘束されてもしかたなかろうに。

 地元の人たちの声として、こういう過激な抗議活動がおこなわれているのなら耳を傾ける必要性もあると思うのだが、この人達は本当に地元の人たちなんだろうか。「反対派の人たちは辺野古のコンビニでは弁当も買わない」という話も毎日新聞で報じられていたし(当欄2014年8/14を参照)、こういう「過激に騒ぐ輩」のせいで、本当の沖縄の声も聞こえづらくなっているように思えてならない。

 反戦の活動家は、「憲法守れ」という割には法律守らないし、反戦を訴えている割には暴力的。自分たちの正義に酔いしれていると、自制心も失うと言うことなんだろう。



2/22は竹島の日 (2015 2/21 23:00)

 2月22日は「竹島の日」。李明博前大統領が竹島に不法上陸したために、竹島に対する意識は(皮肉なことではあるが)高まったと思う。しかしながら、政府はいまだ有効な手立てを打っていないし、打とうとする様子もない。
 確かに領土問題は「政権の体力」を消耗する事案である。経済再生に向けて慎重に動かなければならない時期になかなか本腰を入れられないのは分からなくもないが、経済復活が一段落したときには、ぜひとも一気呵成に動いて欲しいものだ。

 思えば、李明博の竹島上陸、「日王が韓国に来たければ独立運動家に謝罪せよ」と天皇に対する失礼極まりない暴言を吐いたことをきっかけに、ネット上にとどまっていた「嫌韓」が、ネットに触れないような層にまで広がっていった。
 韓国の実態が広く知れ渡ったという点は、李明博の功績と言えなくもない。


R.I.P., Mats Olausson (2015 2/23 24:00)

Former YNGWIE MALMSTEEN Keyboardist MATS OLAUSSON Found Dead In Thailand Hotel Room(2/20Blabbermouth.net)
  According to the Bangkok Post, acclaimed Swedish keyboardist Mats Johan Olausson (YNGWIE MALMSTEEN, ARK, EVIL MASQUERADE) was found dead inside a hotel room in downtown Rayong, Thailand Thursday afternoon (February 19). He was 54 years old.
  Olausson is believed to have died less than 24 hours before his body was found on the floor of his room. He wore only shorts and there were seven empty bottles of whisky and empty cans of beer in the room. There was no evidence of a struggle, according to Pol Maj Gen Chumphon Chanthachamrassil, chief of Rayong police.
  Olausson had stayed at the hotel for seven days before a hotel staffer noticed that the musician had never gone downstairs for meals and had not paid for his room. The staffer became suspicious and went and knocked on the door. After receiving no response, he used a spare key to open the door and found the body.
  Olausson's body will be sent to the Institute of Forensic Science in Bangkok for a post mortem examination to establish the cause of death.


 マッツ・オラウソンがイングヴェイの元を去って以降、イングヴェイの楽曲は平板に感じられることが多くなった。彼のアレンジ能力の高さを、いなくなってから思い知ったものであった。JudasのAメロ、Seventh SignのBメロ、Another TimeのAメロ……イェンス・ヨハンソンのソロに見られる派手さはないものの、素晴らしいバッキングで楽曲に魅力を宛ててくれている(Another Time/https://www.youtube.com/watch?v=eCiHaZJNyx0)。

 イングヴェイの楽曲に彩りを添えてくれたことに感謝しつつ、合唱。



総理のヤジ (2015 2/20 24:00)

首相、農相追及の民主議員にヤジ 「日教組どうするの」(2/19朝日)
 安倍晋三首相が19日の衆院予算委員会の質疑で、西川公也農林水産相の献金問題を追及する民主党議員に首相席からヤジを飛ばし、大島理森委員長からたしなめられる場面があった。
 民主党の玉木雄一郎氏は質疑で、砂糖業界の関連企業から西川氏側への献金を「脱法献金だ」と主張。その直後、首相は「日教組どうするの」などとヤジを飛ばした。過去の日教組加盟組合による民主党議員への献金事件を指したとみられる。玉木氏は「日教組の話はしていない」と応酬。大島委員長が「ヤジ同士のやりとりをしないで。総理もちょっと」と双方を注意した。
 質問終了後、玉木氏は「首相席からヤジを飛ばすのをやめてほしかった」と記者団に語った。

 ヤジの「日教組」という語の意味だが、民主党の神本美恵子議員の後援会が日教組本部と同じ建物内(日本教育会館所有)にあり、しかもその家賃を日教組からの献金で実質賄っているという問題に対し、「教育会館と日教組は別組織だ」と抗弁した、というのが背景にある。教育会館の理事長は、日教組の役員も兼ねていたという。

 確かにそれはそれで問題だし、そのような抗弁をした民主党が西川農水省の献金問題を指摘する資格などないのかもしれない。
 しかし、やはり一国の宰相として、自ずと求められる品性はあろう。この姿は、安倍政権の支持の私にも擁護はできない。菅直人も「ヤジの酷い総理」だったが、安倍総理にはそのようなレベルに堕して欲しくはない。

 自民党以外に与党が務まる党が存在しないのだから、マスコミや野党につけいる隙を与えるような言動はできる限り慎しんで欲しい、という思いもある。何言っても突っ込んでくるのだから、なおさら慎重にお願いしたい。


大学に寄生する活動家 (2015 2/20 24:00)

京大:反原発の闘いこれからも…小出裕章助教が定年退職へ(2/19毎日)
 京都大学原子炉実験所=大阪府熊取(くまとり)町=の研究者として、40年以上、原発の危険性を指摘し続けてきた小出裕章(こいで・ひろあき)助教(65)が3月末で定年退職を迎える。市民に分かりやすい語り口で原子力利用に伴うリスクを訴える論客で、東京電力福島第1原発事故以降は週末ごとに全国の市民団体などの求めに応じて講演してきた。今月27日には同僚と始めた自主講座「原子力安全問題ゼミ」で最終講義をする。(以下略)

 助教のまま定年退職ってことは、よっぽど実績がなかったんだね。本人も、論文書くより反原発活動に血道を上げる道を楽しんでいたようだから、それはそれでよかったんだろうが。クビにもならず、いいご身分ですわ。

 ただ、退職後は、どこかのアホ私大に招かれちゃうんだろうな。武田邦彦も中部大学で好き勝手やっているようだし。



民主党の吊し上げ糾弾会 (2015 2/19 24:00)

NHK・籾井会長、民主党会合に出席も怒号飛び交う激しい応酬に(2/18FNN)
 NHKの籾井会長は18日、中期経営計画の説明のため、民主党の会合に出席したが、出席議員から、過去の籾井会長の発言を問いただす質問が相次ぎ、怒号が飛び交う激しい応酬となった。
会議では、民主党議員から、籾井会長が就任した2014年、理事全員に辞表を提出させたことなどに関する質問が出た。

民主・階 猛衆院議員「(国会で)こんなことは世の中ではやってないと、わたしが指摘したところ、一般社会でよくあることとおっしゃいましたよね?」
籾井会長「あるものはあるんです。皆無ではありません」
階衆院議員「よくあることなんですか、本当に?」
籾井会長「よくあることじゃないですか?」
籾井会長「言葉尻をとらえないでください」
階衆院議員「わたしたちは、そんな会長がトップである以上、このような、いくら立派なお題目を唱えても信用できませんよ。撤回してください」
籾井会長「撤回いたしません。真実に基づき、公平公正、不偏不党、何人からも規律されずというスタンスでやっている。何がやってないんですか? やってなかったら言ってくださいよ。放送が一番大事なこと。そういう意味で、わたしが場外で何を言ったとか...」
議員「場外!? 国会は場外なのか!」
籾井会長「もう少し冷静に言ってくださいよ」

 また、籾井会長は、村山談話について、「今のところはいい。将来のことはわからない。政権が変わって、その人が、村山談話はもういらないと言うかもしれない」と述べた。
民主党は、今後も籾井会長を呼び、意見を聴く方針。


 これ見て、民主党の支持者は「民主党はよくやっている!」と思うのだろうか……偉そうな態度で批判をカマし、野次まで飛ばして、「ヤクザの突き上げにしか見えないなぁ」「左ってこういう糾弾集会が好きだよなぁ」という感想しかわかなかった。解同の糾弾集会とか、文化大革命などを想起してしまう。

 批判にも一定の「品位」は求められるはずで、とりわけ国民の支持を得て勢力を拡大せねばならない政党集団は、とりわけ「批判の品位」には気をつけねばなるまい。

「自分の行動は絶対的正義だ」と思い込んで陶酔しちゃうと、批判の手法や周囲の視線に無頓着になっちゃう……ってのは、今回のNHK会長を呼び出した民主党のみならず、しばき隊界隈などにも言えることだな。


 ちなみに階猛は、小沢グループの人間で自身も小沢と同じ岩手県出身だったが、小沢について離党届を出したのに後日撤回し、民主党に居残った人物である。



「鼻血」の言い訳 (2015 2/18 24:00)

(表現のまわりで)「鼻血問題」への思い 「美味しんぼ」原作者・雁屋哲さん(2/18朝日)
 昨春、週刊ビッグコミックスピリッツに掲載された漫画「美味しんぼ」は、東京電力福島第一原発を訪れた主人公が鼻血を出す描写などが厳しく批判された。『美味しんぼ「鼻血問題」に答える』(遊幻舎)を2日に出版した原作者の雁屋哲さん(73)に、今の思いを聞いた。
 一連の騒動から9カ月。雁屋さんは沈黙を守ってきた。鼻血描写の掲載後、スピリッツ編集部から自宅に連絡があった。「抗議の電話がなりやまない。業務ができず、休刊もあり得る」
 雁屋さんがブログで反論するとさらに抗議が殺到したため、ブログの更新も停止した。「インターネットには信じがたい言葉で私を批判する言葉があふれましたが、福島の人を傷つけた、と言われたのはすごくショックでした」
 問題とされたのは同誌の昨年4月28日と5月12日発売の号。福島第一原発の構内を取材した主人公らが原因不明の鼻血を出し、福島県双葉町の前町長が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と語る場面や、前町長や福島大の教員が「福島はもう住めない」などと語る場面が描かれた。
(以下略)

 風評被害をばらまいた言い訳が述べられているが、加害に対する自己正当化ばかりである。周回遅れの鼻血ネタで問題提起をした気分になっている、雁屋氏の自己陶酔を再確認させられるだけだ。

 鼻血の原因は様々で、仮に「鼻血を頻繁に出して原発事故との関連を心配している人」が本当にいるのなら、それに対して為すべきは、「放射能のせいかもしれない」と煽り立てることではなく、「原発事故との関連はあり得ない、鼻血を出すほどの被爆だったらもっと深刻な状況になっている」と説明することだろう。

 多くの人は、原発事故から4年、被爆と身体への影響についてさまざまな情報に触れ、学んできた。しかし、雁屋氏は全く学ぶことをせず、それでいて自分は「みんなが目を向けていない部分に目を向けている」と思い込んでいる。

 みながこの4年で、多くのことを学んだと言うことが分かっていないから、こんなことを言う。

 「福島は安全とする国への異論は、『風評』の一言で封じ込まれてしまう。批判することを許さず、何もなかったことにさせようとしているように感じます。大事なのは、議論すること。私の意見が間違っているというのなら、一緒に議論しましょうよ」

 「議論しましょうよ」などと言っているが、鼻血と原発事故の関連については、これまでさんざん議論され、因果関係は否定され続けている。今更「議論しましょうよ」などと言わずとも、既に通った道なのだ。
 それなのに、「議論しましょうよ」と今ごろ言われても、「鼻血は放射能のせいだー」という結論から動く気は毛頭ないんだろ、という感想しか抱けない。



曾野氏の発言について (2015 2/17 24:00)

隔離、それでいいの? 曽野氏の産経コラム「居住は人種別に」(2/17朝日)
 外国人と居住区だけは別にした方がいい――。11日の産経新聞紙上に掲載された作家・曽野綾子氏のコラムが波紋を呼んでいる。ともに住めば摩擦もある。でも、互いに歩み寄れば解決できると、多文化共生を進めてきた街の住民たちは語る。

 ■「国際社会で理解されぬ」
 「居住を分けることはまさにアパルトヘイト。看過できない」。産経新聞社と曽野氏に抗議文を出したNPO法人アフリカ日本協議会の斉藤龍一郎事務局長は言う。
(以下登録読者向け部分)

 ヨーロッパなどの事例を聞く限り、たしかに「移民政策」は、住民間での軋轢を生む可能性は非常に高い。実際に現在においても、外国人労働者が多い地域では、住民同士でのトラブルが起きているところは少なくない(私の住むところでも些末ながら幾つかの問題が発生している)。
 しかしながら、「介護は外国人に任せろ、大した知識は要らない」「そうして呼んだ外国人は日本人と別の居住区に住ませろ」というのは、差別的言辞以外の何物でもない。「奴隷制」の肯定である。

 批判に対し曾野綾子氏はこう反論している。

 私はブログやツイッターなどと関係のない世界で生きて来て、今回、まちがった情報に基づいて興奮している人々を知りました。私が安倍総理のアドヴァイザーであったことなど一度もありません。そのような記事を配信した新聞は、日本のであろうと、外国のであろうと、その根拠を示す責任があります。もし示せない時には記事の訂正をされるのがマスコミの良心というものでしょう。
 私は、アパルトヘイトを称揚したことなどありませんが、「チャイナ・タウン」や「リトル・東京」の存在はいいものでしょう。


 確かに「アパルトヘイト=住み分け」というレベルの物ではない以上、「アパルトヘイトを称揚していません」という主張自体はそうかもしれない。しかし、「移民を見下し、居住地を分けるべきだ」という主張は、差別的であることに変わりはない。
 氏は「チャイナタウンやリトル東京の存在はいい物でしょう」とか言っているが、「居住・移転の自由」の元に外国人が共同体を作り上げることと、政治的に隔離政策を行って居住の分離を行うことは、根本的に意味合いが異なる。

 「差別は、無知から生じる」ということを改めて思う。

 産経新聞は、たまにこういう暴走をやらかすよなぁ。「右の朝日」と言われる所以。


アホ論理でチョコ批判 (2015 2/17 24:00)

チョコレートは超危険食品 強い依存性、糖尿病の恐れ…妊婦や子供は摂取要注意 郡司和夫(2/10Business Journal)
……家に持って帰り、当時飼っていたプチという小型犬にチョコレートを食べさせたのです。
 それから1時間ほどたった頃、娘が「お父さん、プチが大変」と悲鳴を上げました。プチは嘔吐を繰り返し、全身がけいれんを起こして震えていたのです。「これはまずい」と、夜間診療を行っている動物病院に車で連れて行きました。獣医師に「何か特別なものを食べさせましたか?」と聞かれ、「チョコレートを1枚あげました」と言うと、プチにはすぐに催吐処置が施されました。すると、汚物としてたっぷりのチョコレートが胃から出てきたのです。
 処置が終わると、獣医師からは「チョコレートには、犬にとって非常に有害なテオブロミンという成分が入っているので、絶対に与えてはいけません。命に関わります」と、きつく注意されました。
 テオブロミンは、カフェインと同じように興奮作用、利尿作用、心悸亢進などが起こり得る物質です。犬は人間よりテオブロミンやカフェインの代謝機能が低いので、摂取すると害になってしまうのです。幸い、プチの場合は処置が早かったので事なきを得ましたが、飼い主として自分の無知を猛省したものです。
 そして、同時に「動物(犬)にとって危険な食べ物が、人間にとって100%安全なわけがない」と思いました。
(一部抜粋)

 「犬にチョコレートはダメ」なんて、犬を飼う人間からしたら常識なんだが、その知識すら無く犬を飼っているという間抜けぶりもさることながら、「動物(犬)にとって危険な食べ物が、人間にとって100%安全なわけがない」という思考の間抜けさもハンパない。犬はタマネギもダメなのだが、郡司和夫氏はタマネギも普段忌避しているのだろうか。

 これだけ頭が悪くても「食品ジャーナリスト」と名乗れる日本は平和である。いや、「頭が悪い」のではなく、分かっていて金儲けのために人を脅す物言いをしているだけの、「性格が悪い」人間なのかもしれないが。



テロリストに対する二重基準 (2015 2/16 24:00)

ポール・ワトソン容疑者が逃亡先のパリで結婚 フランス身柄拘束せず(2/15産経)
 南極海調査捕鯨妨害事件を受け、国際刑事警察機構(ICPO)から国際手配されている反捕鯨団体シー・シェパード(SS)創設者、ポール・ワトソン容疑者(64)が14日、逃亡先のフランス・パリで、結婚式を挙げた。
 昨年7月に、SS本部のある米国からパリに移住。ロシア出身の「芸術家」と知り合い、容疑者自身、「恋の街、パリ」「彼女なしの生活など想像できない」などと赤裸々に親密な関係を明かしていた。
 SSの公式サイトなどによると、ワトソン容疑者らはバレンタインデーの14日、パリ・セーヌ川で結婚パーティーを開催し、SSフランス支部の活動家らが参列した。
 ワトソン容疑者は日本と中米コスタリカが逮捕状を用意し、ICPOが加盟国に国際手配。2012年5月にドイツでいったん拘束されたが、公判中に逃亡し、手配書は、身柄の引き渡しを目的とする「赤手配書」に格上げされた。
 調査捕鯨などで日本と対立するフランスは、事実上、ワトソン容疑者の身柄拘束を拒否しているとみられる。日本政府は「捜査上の秘密」を理由に、フランス政府への働きかけをしているかどうかを明らかにしていない。


 シャルリ・エブドを襲撃したイスラム原理主義系のテロリストに対しては、怒りを露わにしたフランス。しかし、エコテロリストに対しては非常に寛容であるらしい。ヨーロッパらしいダブルスタンダードが如実に表れている話だ。

 フランスで行われたシャルリ・エブド擁護のデモに対する不信感については、以前にもあれこれ書いたが、そこに付け加えるならば、その感覚の背後にはヨーロッパ社会の「平気でダブスタを適用する態度」に対する不信感もある、ということを付記しておきたい。



ゆとり脱却 (2015 2/15 23:00)

脱ゆとり、正答率向上 同じ問題をゆとり時代と比較(2/12朝日)
 小学4〜6年生の学習度合いを測る2012年度のテストで、前回の「ゆとり教育」時代の03年度と同じ問題の正答率を比べたところ、正答率が前回より高かった問題が、低かった問題より多かった。文部科学省の調査で分かった。
 テストは「小学校学習指導要領実施状況調査」。13年2〜3月、全国911校の約11万人が受けた。11年度に全面実施された現行の学習指導要領が掲げた「思考力・判断力・表現力の育成」などをみた。
 社会、算数、理科で前回と同一問題の正答率を比較すると、計45問中23問で前回を上回り、明確な差がなかったのが13問、下回ったのが9問だった。前回から教わる学年が変わった学習内容に関する問題を含めても、計70問中30問で正答率が前回を上回り、明確な差がないのが17問、下回ったのが23問だった。
(以下登録読者向け部分)

 「ゆとり教育」を見直したために学力の向上が見られる、というのは喜ばしいニュースであるが、実はさらに喜ばしいことが、登録読者向けの部分に書かれている。

 児童に教科ごとに聞いた意識調査では、「学習をすれば、ふだんの生活や社会に出て役立つ」との質問に、「そう思う」「どちらかといえばそう思う」を合わせた割合は、前回との比較が可能な全教科、全学年で前回より多かった。特に小6の理科は前回の50・5%から69・7%に増えた。

 「勉強は役に立つ物だ」という意識が、子供達の中で強まっているわけだ。これは、問題の正答率が向上したこと以上に、重要な部分である。勉強の意義を理解していれば、「受験のために勉強」「学校の成績のために勉強」という部分にとどまらず、社会人になっても視野を広く持とうとする態度に繋がっていく。

 教育は、知識を教えることも必要だが、勉強の意義を知り、勉強する方法を身につけ、自力で学び続けられるようにすることが一番の目標であろう。「勉強の意義」を理解している子供が増えているということは、教育がよりよい方向に進んでいることを示している。ま、「ゆとり」は失敗だったということですな。

 目下の心配は、大学入試改革で「人物評価」がやたら押されているところ。「ゆとり教育の失敗」の再来という未来図しか浮かばない。



NHKも「イスラム国」呼称を変更 (2015 2/14 24:00)

過激派組織ISについて(2/13NHK)
 NHKは過激派組織について、これまで組織が名乗っている「イスラミックステート」を日本語に訳して「イスラム国」とお伝えしてきましたが、この組織が国家であると受け止められないようにするとともに、イスラム教についての誤解が生まれないように13日夜から原則として「過激派組織IS=イスラミックステート」とお伝えすることにしました

 これは歓迎すべき流れだね。対応が遅いとは思うが、遅きに失すると言うことはない。
 他の放送局も続いてくれればいいんだけどねぇ。

 ISだって"Islamic=イスラム"って入ってるじゃないか」という向きについては、当欄の2/7や2/8の文章をお読みください。


しつこい (2015 2/14 24:00)

キム・ヨナの「銀」にいまだ不服 四大陸会場で一斉に横断幕(2/13共同)
 【ソウル共同】13日にソウルで行われたフィギュアスケートの四大陸選手権で、ソチ冬季五輪女子で韓国のキム・ヨナが銀メダルに終わったことに抗議する横断幕を観客が一斉に掲げる一幕があった。昨年2月の同五輪後に、韓国内では開催国ロシアのアデリナ・ソトニコワが金メダルに輝いた同五輪の採点を疑問視する声が噴出していた。
 女子ショートプログラム(SP)の整氷時間に「ISU(国際スケート連盟)は変革が必要」「ソチは終わっていない」「2014を忘れない」などと英語で書かれたバナーを次々とファンが広げた。
 五輪でSP首位だったキム・ヨナはフリーでソトニコワに逆転された。


 日本に対して「解決済みである戦時補償の問題」を何十年も騒ぎ続けている国なので、たかだか1年前のことなど忘れるはずもなく。そのしつこさを、もっと健全な方向で活かせばいいのになぁと思うことしきり。



ISILの強がり (2015 2/13 24:00)

人質事件:「日本政府に恥辱が目的」…IS機関誌(2/12毎日)
 【カイロ秋山信一】イスラム過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)のウェブ版英字機関誌「ダビク」の最新号が公開された。ISは「安倍晋三(首相)は『イスラム国』と戦うために2億ドル(約240億円)の資金提供を表明した」と従来の一方的主張を展開した。日本人の人質殺害について「傲慢な日本政府に恥をかかせるのが目的だった」などと述べた。
 ダビク最新号は巻頭の2ページで日本人人質事件を特集し、殺害された千葉市出身の会社経営、湯川遥菜さん(42)と、仙台市出身のフリージャーナリストの後藤健二さん(47)の写真も掲載した。
 IS活動地域の周辺国に対する非軍事分野での2億ドルの支援について、同誌は「ISとの戦いに使われるのは明白だ。思慮が浅く、傲慢な判断だ」との見解を示した。また「(支援表明前は)日本の標的としての優先順は低かったが、今や、あらゆる場所で標的になる」と脅した。
 当初2億ドルの身代金を要求した点は「金には困っていないし、日本政府が2億ドルを支払わないことも分かっていた。第二次大戦後、西洋の奴隷になった日本政府に恥をかかせるのが目的だった」と説明した。
 一方、ヨルダンに収監されていたIS前身組織メンバーと後藤さんとの交換交渉では、ヨルダンのイスラム教指導者、アブムハンマド・アルマクディーシ師が仲介役を務めたと明かし「ヨルダン政府が(ISに拘束されていた)ヨルダン軍パイロットを交換に含めようとして事態を複雑化させた」と指摘した。
 アルマクディーシ師は当時ヨルダンで収監されていたが、事件後の今月5日に釈放された。師の側近は毎日新聞の取材に、交渉を仲介したことを認めていた。


 何も得られなかっただけでなく、むしろISILへの攻撃を強めるという結果しか得られなかったことを考えれば、「恥を掻かせるため」など、後付けの強がりにしか見えぬ。そもそも、「恥を掻かせる」という目的も達成できていない。

 身代金を払うこともなく、テロリストに屈することのなかった日本には、何ら恥じることは無い。仮に「日本が恥をかいた」というのであれば、それは、ISILに便乗して官邸前で「安倍やめろ〜」と騒ぐ方々が存在したことだろう。
 「身代金を払うべきだった」と主張していた人たちには、もはや「金を払わないだろうという政府の意図は読まれていた!意表を突いて金を払うべきだったんだ!」というトンデモ理論くらいしか、もはや逃げ道を残していないだろう。

 また、結果を見れば、ISILへの包囲網が強まっており、ISILからしたら「戦略的に失敗」だったと言うしかなかろう。「日本に恥辱を与えるのが目的だった」などという主張は、強がりに過ぎない。

 これに便乗して安倍政権批判をするバカがまた出てくるだろうが、このことの方がよっぽど「恥」である。



ギリシャ問題 (2015 2/12 24:00)

ギリシャ「戦争中の損害賠償を」 独は拒否 外相会談(2/11朝日)
 欧州連合(EU)主導の緊縮策の見直しを求めているギリシャのコジアス外相は10日、ドイツのシュタインマイヤー外相とベルリンで会談し、第2次世界大戦中のナチス・ドイツ占領による損害の賠償要求を検討中だと伝えた。シュタインマイヤー氏は「賠償問題は解決済み」と拒否した。ロイター通信が伝えた。
 賠償要求はギリシャのチプラス首相が就任前から主張し、8日の施政方針演説でも表明。ギリシャでは緊縮策の徹底を求めるドイツへの反感が強まっている。
 シュタインマイヤー氏は10日の会見で、「ナチス占領期にギリシャで起きた『ひどい出来事』に対する政治的、倫理的な責任は十分に認識している」とした上で、「すべての賠償問題は法的に解決していると確信している」と述べた。
 賠償問題は、ギリシャ側がこれまでもとり上げてきたが、ドイツ側は、両国が1960年に交わした賠償に関する合意などを根拠に「解決済み」の立場だ。(ベルリン=玉川透)


 なんだか「どこぞの国」のようなことを言い出した(´・ω・`)

 ドイツが求める緊縮策は確かに「潔癖すぎる」印象が無いわけではないが、失業率が25%に達していたり、10年物国債利回りが10%以上をキープ(一字40%近くまで上がったことも)というのは、やはり異常事態であり、荒療治も必要な事態だろう。
 それなのに、財政支援の条件でもある緊縮財政に反発すると同時に「支援は続けろ」というのでは、やはり虫が良すぎると言わざるを得ないだろう。ましてや最も支援を行っているドイツに対して「戦時賠償しろ」と言っては、見捨てられても文句は言えないだろうに。

 ただ、ギリシャの強気の背景には、こんな動きもあるかもしれぬ。

ロシア外相「ギリシャ支援検討」、要請あれば(2/12ロイター)
 [モスクワ 11日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は11日、ギリシャのコジアス外相と会談し、ギリシャ政府から支援の要請があれば検討する考えを示した。会談後の共同会見で述べた。
 ギリシャ政府高官は前日、ロシアから支援の申し出があったと発言している。
 ラブロフ氏はまた、欧州連合(EU)の対ロ制裁をめぐり、ギリシャ政府は制裁がいかに非生産的あるかを理解しているとして、同国の姿勢を評価した。
 ギリシャはウクライナ問題をめぐる対ロ制裁措置に消極的で、他の欧州連合(EU)諸国から反発を招いていた経緯がある。
 一方、コジアス外相は、EU諸国に対し、対ロ関係をウクライナ問題を通じてとらえるべきではないと伝えたと述べ、問題解決にあたりロシアは果たす役割があるとの考えを示した。

 バルカン半島を巡る「パン・ゲルマン主義」と「パン・スラブ主義」の対立構図を想起してしまう。

 今年後半には、ギリシャと同じように財政が悪化し緊縮財政反対の野党が支持を得てきているスペインで、総選挙が行われる。ギリシャに甘い態度を取ると、スペインも似たような行動をとるかもしれない。

 日本経済が上昇基調に乗るには、日本独自の要因以外に、ヨーロッパの経済情勢も大きな影響を与える。なんとか穏便な形で決着して欲しいものだが……。



人に厳しく自分に甘く (2015 2/11 24:00)



 常磐道開通の際に「汚染が全国に広がる」と書くなどさまざまなデタラメを吹聴して福島を貶めたり、「福島に先天異常を抱えた新生児が生まれた」という話に「スクープです!」と はしゃいでいたような人間が、「言葉に気をつけた方がいい」とは、なかなか高度なギャグである。

 フリージャーナリストということで言えば、上杉隆もこんなことをやらかしている。

記事削除のお知らせ - ちくわぶ大将軍ブログ「人間なんてそんなもの」
 先日、上杉隆氏が代理人弁護士を通して、記事の内容が名誉毀損および業務妨害に当たるので削除しろとの依頼がありました。
 当該記事は、去年福島の「真実」を描いた「美味しんぼ」を擁護した上杉隆氏の記事を批判したものでありますが、訴訟リスクを引き受けてまで守りたい程の内容の記事でも無いので、今回当該記事を削除いたしました。
 何卒御了承願います。

 ジャーナリストだったら言論で対抗すればいいのに、即座に裁判をちらつかせて恫喝するのはどういうことだろう。彼らの言ってることやってることは、つまりは「俺たちが好き勝手言う自由を与えろ!ただし俺たちを批判する自由は無い!」ということだ。
 これこそ言論弾圧である。


痛ましい (2015 2/11 24:00)

97度熱湯の上で男児抱え、足滑らせ落とした男(2/11読売)
 知人男性の長男を熱湯が入った浴槽に落として死亡させたとして、傷害致死罪に問われた愛知県稲沢市、会社員森和徳被告(43)の裁判員裁判で、名古屋地裁は10日、森被告に懲役4年(求刑・懲役5年)の判決を言い渡した。
 山田耕司裁判長は「度を超えた悪ふざけの結果、被害者を死亡させた」などと述べた。
 判決によると、森被告は2012年12月、自宅の浴室で、知人の長男(当時10歳)を脅かそうと、97度の熱湯が入った浴槽上で抱きかかえ、湯に近づけるなどした際、足を滑らせて浴槽内に落とし、全身やけどで死亡させた。
 山田裁判長は「滑りやすい浴室内で、飲酒してふらついた状態で被害者を抱え上げて熱湯にさらした行為は、危険で悪質な暴行にあたる」と認定。「暴行の意図はなかった」として重過失致死罪の適用を求めた被告側の主張を退けた。

 97度の熱湯なんて、ほぼ沸騰状態でグラグラ煮えたぎっているだろうに、そこに他人の子供を晒すなど理解できない。「度を超えた悪ふざけ」と裁判長は言っているが、悪ふざけの限度を超えた行為だ。

 法的にはしかたないのかもしれないが、これでたったの懲役4年というのが、何とももどかしい気分になる。



アホが批判されてるだけ (2015 2/10 24:00)

政権批判自粛、広がっていないか ジャーナリストや学者らが警鐘(2/10朝日)
 「イスラム国」人質事件後、政権批判の自粛が社会に広がっている――。フリージャーナリストや学者らが9日、会見を開き、「翼賛体制の構築に抗する言論人、報道人、表現者の声明」を発表した。インターネットなどを通じ、映画監督森達也さん、社会学者の宮台真司さん、作家平野啓一郎さんや中島岳志さんら表現に携わる1200人が賛同した。(以下略)

 誰も「安倍政権を批判するな」とは言っていない。「テロに便乗して、的外れな政権批判をするな」と再批判しているだけだ。真っ当な批判であれば、論議の対象になるし、「アホなこと言うな」という突っ込みを受けることも無い。

 むしろ、アホな言論に対してはきちんと批判が為されると言うことで、健全な状態のように思われるのだが。「社会が萎縮してる〜」とか言う前に、自身の主張の内容を省みたらどうか。

 というか、ちゃんとアンタらの主張はこうして新聞記事になってるし、な〜んも自粛ムードになっていないがな。むしろ、民主党政権が発足した頃の「自粛ムード」は酷かったぞ。まったく批判が出てこなかったからな。


朝日らしい気持ち悪い投稿 (2015 2/10 24:00)

(声)人質事件で身震いする夢を見た(2/10朝日)
作家 青木利元(埼玉県 73)
 過激派組織「イスラム国」による邦人人質事件で、政府高官の中に「日本は当事者能力が全くなかった」と無力感を訴える人がいた。日本が「イスラム国」との交渉のチャンネルを持っておらず、ヨルダン政府任せにせざるを得なかったことが、このような感想を生んだのだろうと思う。
 私は、その政府高官になった夢を見た。正体不明の何者かが、そっと耳元でささやきかけてきた。
 「今回の奇禍は絶好の好機だよ。解決するための当事者能力がないというのなら、持つようにすればいいんだ。テロに屈することなく相手に罪を償わせるためには、敵地に乗り込み、邦人を救出するとともに、犯人を捕縛する能力を備えねばならないだろう」
 「そのためには、世界のどこにでも自衛隊が出動できるように法律を作りかえることはもちろん、諜報(ちょうほう)機関や特殊部隊を速やかに作り上げねばなるまい。集団的自衛権の行使を容認するのは当然。憲法も改正して、戦争ができる国にするのだ。手をこまねいていてはだめだぞ」
 私は身震いして、夢から覚めた。

 「〜な夢を見た」という「夢にかこつけて政府批判」のパターン、しかもその夢が「そんな夢見るはず無いだろ〜」という牽強付会な物は、たまに朝日投稿では見かける形式。最後の「私は身震いして、夢から覚めた」という、いかにも「自分は危険性を察知できていますよ」「日本はこのままだと大変なことになりますよ」といった危機感を装うポーズも朝日らしい。

 結局この文章は、具体的にテロに対してどう対処すれば良いのか、については何も書いていない。情緒的に「安倍は戦争のできる国にするかも〜怖いよ〜」と言ってるだけ。



左巻きの乖離 (2015 2/9 24:00)

内閣支持上昇58%、人質対応を評価…読売調査(2/7読売)
 読売新聞社は6〜7日、全国世論調査を実施した。
 安倍内閣の支持率は58%で、前回調査(1月9〜11日)の53%から5ポイント上昇した。不支持率は34%(前回38%)だった。
 イスラム過激派組織「イスラム国」による日本人人質事件を巡る政府の対応が「適切だった」と思う人は55%で、「そうは思わない」の32%を上回った。イスラム国対策として中東諸国への人道支援をさらに拡充するという安倍首相の方針についても「賛成」が63%で、「反対」は26%にとどまった。人質事件への対応が評価されたことが、内閣支持率を押し上げたとみられる。
 安倍首相が今夏に発表する予定の戦後70年の首相談話で、これまでの首相談話にあった、過去の植民地支配や侵略に対する反省やおわびについての表現を「使うべきだ」と答えた人は44%で、「そうは思わない」の34%を上回った。


 「安倍が悪いんだー」と噴き上がっている連中はあくまで少数派で、多くの日本人は冷静に事件を捉えていることが窺える調査結果。「イスラム国対策として中東諸国への人道支援をさらに拡充するという安倍首相の方針についても「賛成」が63%」というのも、好ましい傾向だと思う。軍事力では無い部分でテロリストとの対決姿勢を明確にした方針であり、日本らしい「テロとの戦い方」とも言えるわけだし。これにすら反対する連中は、「イスラム諸国よりもISILと仲良くしたい人たち」なのか。

 一方、「過去の植民地支配や侵略に対する反省やおわびについての表現を「使うべきだ」と答えた人は44%」という部分からは、「日本が右傾化している」という左巻きの主張も筋違いだということが分かる。

 安倍政権の支持率もいっこうに落ちてこないし、左巻きの人たちの主張は全く浸透していないし、調査結果を見る限り的外れと思わざるを得ないですな。



続・呼称問題 (2015 2/8 22:30)

本当にイスラム国をISILと呼ぶ必要があるのか!? 呼称問題を考える(2/6リテラ)
 とはいえ、安倍首相が「ISIL」と言い出した理由は、結局アメリカに忠犬っぷりを示しただけだ。これまで本サイトで何度も報じてきたように、安倍首相は人質にとられた湯川遥菜さん、後藤健二さん救出に動かなかったばかりか、命の危険に晒すような暴挙にさえ出ていた。これは“見殺しにした”と言っても決して過言ではない問題である。必死にアメリカのご機嫌伺いをし、くわえて人質にとられている湯川さん、後藤さんのことよりも総選挙への影響を心配し、後藤さんが拘束された事実を洩らさないよう後藤さんの妻にまで口封じを行う……。一国の首相のこのような身勝手で非道な行為を、許すわけにはいかない。そのため本サイトでは、たびたび読者から批判を受けながらも、政府に倣うかたちでの「ISIL」を使用することは避けてきた。

 もちろん、本サイトが「ISIL」でも「ISIS」でも「IS」でもなく、「イスラム国」を使いつづけてきた理由はこれだけではない。もっとも大きな理由は、これまで伝えられ、周知されるようになった「イスラム国」の残忍なテロ集団という印象が、聞き慣れないアルファベットに置き換えることで薄れてしまうのを懸念したからだ。さらにいえば、読者のなかには当然、「イスラム国」という表記から「ISIL」「ISIS」「IS」などと変更されれば混乱をきたす者もいる。新聞・テレビがいまも「イスラム国」を使用しつづけるのも、きっと同じ理由からだろう。
(一部抜粋)

 「有志連合には加わらない、後方支援もしない」と総理が明言しているのに、「アメリカに忠犬っぷりを示しただけ」という見立ては筋違いだろう。「安倍=親米ポチ」という先入観でしか物を見ていないから、おかしなことになる。TPPの交渉を見ているだけでも、安倍政権がアメリカ追従で無いことは簡単に理解できる。

 また、「「イスラム国」を使いつづけてきた理由は、これまで伝えられ、周知されるようになった「イスラム国」の残忍なテロ集団という印象が、聞き慣れないアルファベットに置き換えることで薄れてしまうのを懸念」と言うに至っては、噴飯物としか言いようがない。「ISIL」「ISIS」の呼び変えるだけで残忍さを伝えることもできないほど、自らは無能であると言いたいのか。

 最近繰り返していることだが、当のイスラム教徒から苦情が出ている現状を、いったいどう考えるのか。

駐 東京トルコ共和国大使館
 平和を重んじるイスラム教の宗教名を汚すこの「イスラム国」という表記を、卑劣なテロ行為を繰り返す一集団の組織名としてどうか使用されないよう切に願います。世界の他の国々において「イスラム国」ではなく、DAESH、ISIL等の表現を用いる例があるように、このテロ組織に関する報道で誤解が生じない表現の仕方について是非検討いただき、イスラム教徒=悪人を連想させるようなことがないよう配慮いただきたいところです。(一部抜粋)

 こういった要望をはねつけてまで、「イスラム国」にこだわる合理的な理由など、存在するのか。「"イスラム国"と聞いてイスラム国家と勘違いする方が悪い」「イスラム教徒を偏見の目で見る方が悪い」、確かにその通りだが、その勘違いや差別意識を改善するのに「"イスラム国"という呼称に固執すること」は必要なのか。

 家族内などでは、「エセラム団」「エセラム賊」と呼んでおります。



呼称 (2015 2/7 23:00)

 以前に、「ISILと呼称を変えようが、Islamic Stateの略である以上、"イスラム"は入ってるがな」と書いたことがあると思うが(当欄ではなくツイッターの方だったかもしれない)、「ISILとかISISが何の略か考えないようなレベルの人にとっては、"イスラム国"の呼称をやめることは有効である」という意見を呼んで、なるほど、と思った。「イスラム国」と「イスラム教」を混同するようなレベルの人間を考えれば、「イスラム国」呼称を「ISIL」や「ISIS」にすることは、確かに大きな意味を持つように思われる。

 だいたい、在日のイスラム教徒の方々から「イスラム国の呼称はやめて欲しい」と言われている以上、合理的な理由が無いのにその呼称に固執する理由は無い。いろいろ屁理屈をつけて「イスラム国」の呼称を擁護する意見を見たが、そのすべてが「だったらISISやISILでも構わないじゃん」というものばかり。

 マスコミが「イスラム国」の呼称にこだわっている理由って、実際のところいったい何なのだろうか。


北方領土の日 (2015 2/7 23:00)

 今日2月7日は「北方領土の日」であった。

 ロシアがウクライナ問題で国際的に孤立し、原油安で経済的にも苦しんでいることを考えれば、今もまた北方領土に関する交渉を行うのには良い機会だと思うのだが……政府が何か積極的に動いている気配は感じられない。

 北方領土、竹島、拉致問題……早急に解決して欲しい問題なのだが……



ISILは対話可能な相手ではない (2015 2/6 24:00)

イスラム国、イラクで子供の人身売買や生き埋めも=国連(2/5ロイター)
 [ジュネーブ 4日 ロイター] - 国連の「子どもの権利委員会」は4日、過激派組織「イスラム国」が、イラクで誘拐した子供を性奴隷として人身売買しているほか、生き埋めにするなどして殺害していると報告した。
 またイラクでは、18歳未満の少年がイスラム国の自爆攻撃要員とさせられたり、米国主導の空爆から施設を守るための人間の盾として使われたりすることが増えているという。
 同委員会のレナーテ・ウィンター氏は記者会見で「子供の拷問や殺害を深く憂慮している」とし、クルド系ヤジディ教徒やキリスト教徒のような少数派だけでなく、シーア派やスンニ派の子供も犠牲者になっていると語った。
 同氏はロイターに対し「精神障害を抱えている子供たちが、恐らく理解できないままに自爆攻撃要員として使われているとの報告を受けている」と説明。「8歳前後のかなり幼い子を少年兵として訓練させているビデオもあった」と述べた。
 イスラム国は3日、拘束していたヨルダン軍パイロットのモアズ・カサスベ氏とみられる人物を火を付けて殺害する映像も公開した。
 同委員会は、1998年以降で初めてイラクの状況を調査。イスラム国が宗教的・民族的少数派に属する子供を組織的に殺害していると非難し、「少年の集団処刑のほか、子供の斬首やはりつけ、生き埋め」も報告されているとした。
 また、なかには誘拐され、性奴隷とされる子供たちもおり、イスラム国が「組織的な性暴力」に関与していると、同委員会は指摘。ウィンター氏によると「少数派の子供は多くの場所で誘拐され、値札を付けられて奴隷として市場で売られている」という。
 報告書作成に参加した専門家18人はイラク当局に対し、イスラム国の支配下にある子供の救出にあらゆる措置を講じるよう求めた。


 バカがいまだに「ISILと対話すべきだった」と喚いているが、人権を無視し悪辣の限りを尽くす集団が日本人にも牙を剥いた以上、日本としては対話よりも殲滅を優先して考えるのは当然のことではないか。そもそも、「ヨルダン人パイロットを殺していたのに、彼を人質交渉の道具に持ち出していた」という事実も併せて考えれば、彼らを「対話のできる相手」と見なすこと自体が不可能ではないか。


 ついでに。

「イスラム国」残酷動画から子どもを守るには(2/6朝日)
 過激派組織「イスラム国」による残酷で凄惨(せいさん)な動画や画像がインターネット上で拡散している。小学生もスマホを持つ時代、子どもへの影響を心配する声があがる。どうしたらいいのか。
 先月の湯川遥菜さん(42)に続き、今月1日、ジャーナリスト後藤健二さん(47)を殺害したとする映像がネット上で公開された。ひざまずく後藤さんの横にナイフを持った黒ずくめの男が立ち、英語で「安倍(首相)よ。このナイフは健二だけを殺害するのではなく、お前の国民はどこにいたとしても殺されることになる」などと話し、男性の首にナイフをつきつけた。その後、遺体とみられる画像が映し出される。4日にはヨルダン軍パイロットの男性が屋外のおりの中で火を付けられ殺害される映像も公開された。
 動画サイト・ユーチューブを運営するグーグルの日本法人は「性的なもの、暴力的なもの、児童を危険にさらす行為など、規定するガイドラインに違反していると報告があった動画やチャンネルは、削除やアカウント停止などの対応をすることがある」と説明。実際、「イスラム国」による殺害映像はすぐに削除された。
(以下略)

 お仲間のテレビ朝日が、ISILの動画を垂れ流し(トッキュウジャーの放送時刻、つまり大勢の子供がテレビの前にいる時間帯に特別編成にして後藤さんの殺害前の動画流していたしな)、YouTubeのテレ朝アカウント「ANNnewsCH」が「暴力的動画を配信」したかどでアカウント停止されたくせに、何を偉そうに言ってるんだ。


 もひとつついでに。

山本太郎氏、“なかまたち”となかま割れ? テロ非難決議を棄権 自民参院幹部「全く理解できない…」(2/6産経)
 「生活の党と山本太郎となかまたち」代表の山本太郎参院議員が6日に参院本会議で行われたイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」のテロ行為を非難する決議の採択を欠席した。同党の主濱了、谷亮子両参院議員は賛成し、「なかま割れ」となった。
 山本氏は本会議には出席したが、押しボタン式の採決前に退席した。退席理由について記者団に「事件の検証について決議文に盛り込まれていない」などと述べた。
 決議はイスラム国が日本人2人を殺害したとされる事件を非難し、中東諸国への人道支援拡充やテロ対策の強化などを政府に求める内容。発議者には主濱氏を含め全11会派から議員が名を連ね、採決に参加した231人全員が賛成、全会一致で採択された。
 山本氏はこれまでツイッターで人道支援の中止を求め、記者会見では事件の原因を「安倍晋三政権の外交政策の失敗」と述べていた。同党は規約で、国会の採決に党議拘束をかけないことを明記している。
 自民党の吉田博美参院国対委員長は記者会見で「全く理解できない。全会一致でやろうと生活にも事前に話をし、了解を得ていた。内容に疑義があれば調整したのに」と批判した。

 「国が一丸となってテロに立ち向かう」という決意を示さねばならないときに、なんてことをしやがったんだ。みんなが賛成するから「圧倒的多数が賛成する中で反対する自分に酔いしれている」程度の話なのか、或いは支援者の中核派に配慮したのか……いずれにせよ、このバカに投票した人たちには深く深く反省してもらいたいが……無理な相談か。
 一方で、山本太郎の存在は正直許容したくないところだが、彼の存在自体が「あんなバカでも立法府にあって意見を言える」という日本の自由度というか、懐の深さを示していると思えなくもない。いや、即刻辞職して欲しいくらいだけれども。



マスコミには「思慮」があるか? (2015 2/5 24:00)

春秋(2/5日経)
 悪逆無道。鬼畜の所業。誰もがこういう強い言葉を思い浮かべているだろう。それでも非難しきれぬ狂気というほかない。かの「イスラム国」が、拘束していたヨルダン人パイロット殺害の一部始終をインターネット上で公開した。こんどはあろうことか、焼殺である。
▼巧みな編集で20分以上に及ぶ映像は人間の心に憎悪と恐怖を募らせ、世界を報復の連鎖に引きずり込むプロパガンダだ。人々は映し出された光景に打ちのめされ、それを乗りこえようとさらに激しい言説を繰り出すことになる。言葉では足りず、行動をたのむことになる。これこそがテロ組織のねらい定めたところだろう。
▼「相手が用意した劇場から出なければいけない」と山田英雄・元警察庁長官が本紙で語っている。怒りを持つのは大切なことだ。テロに屈してはならない。けれど狂信者が勝手にこしらえた芝居小屋で高ぶるばかりでは連中の思うつぼではないか。ネット空間には勇ましい極論があふれているが、いま必要なのは冷静さだ。
▼あの映像を共有するな――。思慮なきネットの世界にも、後藤健二さん殺害の動画が拡散されるのを防ごうとする動きがある。相当な宣伝効果を織り込んだに違いない今回の一編も、決して共有することはない。その仕掛けに乗るべきではない。悪逆無道。鬼畜の所業。投げつけたい言葉を胸に、しばし深呼吸をしてみる。


 「いま必要なのは冷静さ」という主張には同意するのだが……

 「思慮なきネットの世界にも、後藤健二さん殺害の動画が拡散されるのを防ごうとする動きがある」という表現が非常に引っかかる。賊徒どもの主張を垂れ流しにしているマスコミの側には「思慮」があるとでも思っているのか。在日のイスラム教団体が次々と抗議声明を出しているのに依然として「イスラム国」呼称をやめないマスコミに、「思慮」があると言えるのか。

 しかし、なんで「イスラム国」呼称にこだわるのか……深い考えがあるわけじゃなく、「ISILとかISじゃ主な視聴者たるジジババに伝わらないんじゃね?」というような、くだらん理由だと想像しているのだが。



ヨルダン人中尉殺害 (2015 2/4 24:00)

殺害は1月3日 ヨルダン国営TV伝える(2/4NHK)
 ヨルダン国営テレビは、3日午後7時15分に「われわれのヒーローであるムアーズ・カサースベさんが殺害された」と字幕で伝えました。この中で、「ムアーズさんは先月3日に殺害された」と伝え、「イスラム国」側が後藤健二さんの解放に向けたヨルダン政府との交渉のときにはすでに殺害されていたとしています。ただ、その根拠については触れていません。

家族は深い悲しみに
 イスラム過激派組織「イスラム国」が、拘束していたヨルダン軍のパイロットムアーズ・カサースベさんを殺害したとする映像がインターネット上に投稿されたという知らせは、現地時間3日午後7時前、ヨルダンの首都アンマンにいるムアーズさんの家族にも入ってきました。
 アンマンの集会所でムアーズさんの解放を訴える記者会見の準備をしていた父親のバッサムさんは、うつろな表情で親戚に両脇を抱えられながら車に乗り込み、その場をあとにしました。集まっていた家族の中には、泣き叫びながらその場にうずくまる人もいて、現場は深い悲しみに包まれていました。
 ムアーズさんの親族の男性は「『イスラム国』の奴らはイスラム教徒ではない。ただの犯罪者だ。私たち家族はこの悲しみにどうやって耐えればいいのか」と涙を浮かべながら話していました。
 また、ムアーズさんの叔父は、中東の衛星テレビ局アルジャジーラのインタビューに答え、「ヨルダン政府は彼の命を救うために何もしなかった」と政府の対応を批判したうえで、「イスラムの教えに反している」と怒りをあらわにしています。

アンマンに衝撃広がる
 ヨルダン軍パイロットのムアーズ・カサースベさんが殺害されたとみられる映像がインターネット上に投稿されたことを受けて、ヨルダンの首都アンマンでは衝撃が広がっています。
 タクシーの運転手をしている男性は「殺害が事実だとすれば、『イスラム国』を絶対に許せない。本当に悲しい事態になってしまった」と話していました。また、別の男性は「なぜパイロットを救出できなかったのか。国民からはヨルダン政府に対しても怒りの声が上がるだろう」と話していました。

ヨルダン軍「復しゅうする」
 ヨルダン国営テレビは現地時間3日午後8時からのニュースの中で、「ヨルダン軍は、ムアーズ・カサースベ中尉を助けようと努力してきたが、『イスラム国』は、彼の命を救うことを拒否した。ヨルダン軍は、この行為を非難するとともに、ムアーズ中尉の家族に対して、哀悼の意を表したい。そして、われわれはこの行為に対して復しゅうする」とするヨルダン軍の声明を伝えました。


 「既に殺されていた人を交換条件の道具にしていた」となると、仮に日本政府が200億払っていても初めの要求通りに人質が解放されていたかどうか、かなり疑わしくなってくる。「200億円払ったけど人質も帰ってこない」という状況になっていた可能性が高かったように思われる。

 「200億円くらい払っておけば良かったんだ」という人を見かけるが、仮に200億円払っていたら、テロリストに軍資金を渡したという汚名に加えて、「テロリストの要求を飲んでしかも騙された間抜け」という印象が世界に広がっていた可能性があったわけだ。

 テロリストの要求に屈しようとしなかった政府の決断は、正しかった。


テロを利するメディア (2015 2/4 24:00)

2月2日放送 テレビ朝日「報道ステーション」の報道(総理中東訪問関連)に関する申し入れ | 外務省
 貴社は,平成27年2月2日放送の「報道ステーション」において,シリアにおける邦人人質殺害事件につき報じる中で,総理の中東訪問に関し,「そもそも外務省関係者によれば,パリのテロ事件もあり,外務省は総理官邸に対し中東訪問自体を見直すよう進言していた」旨報じ,また,エジプトで行われた総理の政策スピーチに関し,「外務省幹部によると,この内容についても総理官邸が主導して作成されたという」と報じるなど,あたかも外務省の意に反して,中東訪問が行われ,スピーチの当該部分が作成されたかのような報道がありました。
 この報道内容は事実と全く異なるものです。
 総理の中東訪問については,同2日の参議院予算委員会で総理も述べられているとおり,様々な観点を総合的に判断して決めたものであり,貴社のように社会的に影響力の大きい報道機関が,このように事実に反する報道を行うことは,国民に無用の誤解を与えるのみならず,テロリストを利することにもつながりかねないものであり,極めて遺憾と言わざるを得ません。
 当該報道に関し強く抗議するとともに,本日の番組の中で速やかに訂正されるよう強く求めます。
 なお,同番組のその他の部分については,申し入れの対象としておりませんが,外務省としてそれらの内容について確認したものではありませんので,念のため申し添えます。


 外務省がメディアに対してわざわざこのような申し入れをするってことは、よっぽど「捏造報道」に腹を立てたってことだろう。テロリストを利する行為=日本人を危険に陥れる行為でもあるわけで。

 官邸前で騒いでいるような馬鹿どもは、「言論弾圧だー」とか騒ぎそうだが。
 しかし、テロ集団に便乗して的外れな政府批判する輩が官邸前でデモやったり、マスコミがテロリストの主張を垂れ流したりする国って、日本以外にあるのかね。ISILから見て「揺さぶりの掛け甲斐のある国」になっちゃってないか?



通訳無しの裁判 (2015 2/3 24:00)

通訳が欠席…冨田選手、審理「わからなかった」(2/2読売)
 【仁川(韓国)=吉田敏行】アジア大会の会場で韓国メディアのカメラを盗んだとして窃盗罪に問われた競泳の冨田尚弥なおや被告(25)の第2回公判が2日、韓国の仁川地裁であった。
 公判では、法廷通訳が日程を間違えて欠席。冨田被告の弁護人が通訳を兼務することになったが、弁護人は次回の日程の確認以外、審理内容をほとんど日本語で説明せず、公判を終えた。公判後、記者団に感想を問われた冨田被告は、「よくわからない」と困惑した様子だった。
 4月9日の次回公判では、現場の防犯カメラ映像の証拠調べや、捜査に当たった警察官らへの証人尋問が行われる予定。


 韓国らしいと言うか何というか……

 「この日の審理は、形式的な伝達ばかりで、通訳無しでも問題ない」という意見を見かけたが、いや、仮に形式的な物ばかりであっても、その内容を理解できないまま裁判が進むってのは、被告人の権利を蔑ろにしすぎで、まともな法治国家であればあり得ない話だろう。


支援が「非軍事」か否か (2015 2/3 24:00)

 非常に重要な論点と思うので、紹介。長い文章だが、是非前文お読みいただきたい。

「イスラーム国」は日本の支援が「非軍事的」であることを明確に認識している - 中東・イスラーム学の風姿花伝
 重要なのは、「イスラーム国」がある意味最も冷静で、「非軍事的」であることを認識し、英訳できちんとそう記しているということです。
 そもそも「イスラーム国」が「非軍事的」と言っているのに、「自分には軍事的に感じられる」と騒ぐ人は、一体どうしているんでしょうか。
 ワイドショーやニュース番組などのいい加減なフリップが作る「空気」に流され、検証がないままに、多くの論者がいつの間にか「軍事的な援助だと誤解された」という無根拠な情報を事実であるかのように信じて議論をしてしまっている。それが国会論戦にまで反映されてしまっている日本。それに比べて、紛争地の武装集団に過ぎない「イスラーム国」の方がはるかに情報収集・分析力において優れている、という気がいたします。
 
【議論する前に、安倍カイロ演説の全体をまず読んでみたらいかがだろうか。「中庸」を連発して、エジプトで対立する軍とムスリム同胞団のどちらにも与しないよう、限りなく腐心しています。「安定」を司る現政権の軍部に一歩歩み寄りつつ、ムスリム同胞団など穏健派を切り捨てないようにしている。外務省の細心の注意が偲ばれる文章です。これで巻き込まれたのは災難としか言いようがない】
(末尾抜粋)



相変わらずテロに便乗する左巻き (2015 2/2 24:00)

「安倍首相演説はイスラム国を挑発する内容にあらず」駐日パレスチナ代表(2/1産経)
 在京アラブ外交団代表を務めるシアム在京パレスチナ常駐総代表(大使に相当)は1日夕、日本人2人が殺害されたとみられる、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」によるテロ事件について、安倍晋三首相が事件前に外遊先の演説でイスラム国対策の支援を表明したことに起因するしたとの見方を否定した。 シアム氏は「(イスラム国を)全く挑発したとは思わない。そのように信じたい人がいるのは確かだが、間違いだ」と述べた。外務省で岸田文雄外相を表敬訪問後、記者団の質問に答えた。
 また、「安倍首相が(演説で)話した『中庸』は美徳で、アラブ諸国に対して適切な表現だ。首相の中東訪問が今回の事案を引き起こすマイナス影響はなかった」と指摘した。その上で「事案が間違ったタイミングで起きただけで、訪問自体は適切な時期だった」と強調した。


 「挑発などでは無い」と賊徒の味方を否定するアラブ人がいる一方で、「挑発だ!」と賊徒の言い分をなぞる日本人がいるという、奇妙なねじれ現象。

 日本人が殺されたという事実と同時に、日本が「メディアがこぞって賊徒の宣伝活動に荷担し、一部の国民が賊徒に便乗してしまう国」とテロリスト達に知らしめてしまったことも、大きな問題だろう。ISILに限らず、テロリストからすれば、脅し甲斐のある国ということになってしまった。政府がテロに屈することが無かったというのが、唯一の救いであるが。


 そして、官邸前では、またバカどもが「安倍のせいだー」と乱痴気騒ぎを起こしているらしい。「湯川さん・後藤さんが殺害されたのは安倍のせいだ」と主張するのは、「ISILに苦しむ人々は見捨てればいい」「テロリストに身代金を払うべきだった」「テロリストの言うことを聞く国という印象を世界に広めて構わない」と主張することと同等である。すなわち、官邸前で反安倍で騒いでいる者たちは、ふだん「護憲」を主張しているくせに、今回のテロに関しては「平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めている国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ」という前文を閑却するクズどもである。



残念な結末ではあるが (2015 2/1 22:00)

 自称イスラム国と名乗るテロ賊徒による事件は、非常に残念な結果となった。自らの意志で戦地に赴いた2人であったが、それでもやはり、生きて帰ってきて欲しかった。
 しかし、ここで日本政府が行動方針を大きく変更すれば、賊徒の思う壺である。むしろ、対賊徒関連の人道支援をさらに強化するべきだろう。

 ヨルダン政府には、交渉に尽力してくれたことを感謝したい。自国の利益を優先することは当然で、ヨルダン政府には何ら非難される謂われはない。

 日本政府にも、大きな瑕疵は無い。ISILは多くのイスラム国家とも敵対関係にあり、日本の人道支援はイスラム諸国の支持を得ている。現地の多くの人を殺害し、奴隷として売り飛ばし、人道支援に難癖をつけてきた彼らの方が狂っているのであり、日本の方針は決して間違っていない。ここで「イスラム国を刺激するから人道支援をやめろ」という人間は、テロリストに同調し屈服しているのみならず、イスラム諸国を裏切ろうとしていることになるが、その覚悟はあるのか。
 しかも、賊徒が湯川さんや後藤さんを拘束し、家族に身代金要求を行っていたのは、安倍総理が「人道支援」を発表する以前からであり、その犯行は安倍総理の言動とは関係ない。確かに殺害は安倍総理の人道支援発表後のことであるが、拘束された時点で「いつカードとして出してくるか」という問題になっていた。そもそも、テロリストに配慮して政策を決めることなどあり得ない選択である。

 繰り返すが、日本が取るべき進路は、イスラム諸国への支援を積み増し、賊徒勢力が弱まる方向で後方支援を続けることである。


 しかし……
 テロリストに便乗する人間が少なからず我が国に存在していること、テロに便乗してまで安倍総理を引きずり下ろしたい人たちがいることを、改めて思い知らされた。今日も、官邸前では安倍批判のデモが行われたらしい。

 ただ、野党第一党の民主党の党首は常識的な対応をしており、これには救われる。

後藤さん殺害映像 民主・岡田氏「強烈な怒り」、国会決議を提案(2/1産経)
 民主党の岡田克也代表は1日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」が後藤健二さんを殺害したとされる映像を公開したことについて、「痛切な悲しみと強烈な怒りを禁じ得ない。ISIL(イスラム国)による蛮行は絶対に許されず、いかなるテロ行為も容認することはできない」と述べた。党本部で開いた党連絡会議後、記者団に語った。
 「このような事態が二度と起こらないように今回の事件への対応を検証することが必要だ。政府に対しては最大限の情報を国民に公開するよう求めたい」とも語り、2日の参院予算委員会などで政府側の対応をただす考えを示した。
 また、映像公開を受け「日本国民の気持ちをしっかりと発信するためにも国会決議を各党で検討すべきではないか」とも提案した。


 「情報公開を求める」という部分は相変わらずの岡田氏らしさではあるが、「国会決議を検討すべき」という部分は評価したい。徒に政権批判に走るクズどもとは、一線を画している。



シリアに突入する朝日記者 (2015 1/31 22:00)

朝日の複数記者、外務省が退避要請のシリア入国(1/31読売)
 イスラム過激派組織「イスラム国」とみられるグループによる日本人人質事件で、外務省が退避するよう求めているシリア国内に、朝日新聞の複数の記者が入っていたことが31日分かった。
 同省は21日、日本新聞協会などに対し、シリアへの渡航を見合わせるよう強く求めていたが、朝日のイスタンブール支局長はツイッターで、26日に同国北部のアレッポに入り、現地で取材した様子を発信していた。
 朝日新聞社広報部は「イスタンブール支局長はシリア政府のビザを取得したうえで、取材のために入っている。記者は当初の予定・計画に従って行動・取材をしている」と回答。同省から記者を出国させるよう要請があったかについては「回答を差し控える」としている。

 まず問題になるのは、当該記者が社命によってシリアに入ったかどうか。社命による行動であれば、社員を危険な馬謖に送り込んだ朝日新聞上層部の判断が批判されることになる。

 社員が自分の意志で行った場合。
 まず、それを止めなかったという朝日新聞の責任が問われる。
 また、ジャーナリストが危険な場所であろうと取材したがるというのは分かるが、そうなると、今度は「危険な目に遭ったときの責任の所在」が問題になる。所謂「自己責任」の議論である。

 ともかく、「メディアの人間なんだから、現地に行って取材したがるのは当然」という綺麗事で済ませて良い話ではない。「何かあったらあったで、政府を叩くネタにできるぜ」とか、朝日上層部は下劣なことを考えてそうな気もするが……。


重力波はやはり誤り (2015 1/31 22:00)

ノーベル賞級の発表は誤り 宇宙誕生直後の重力波確認(1/31日経)
 【ワシントン=共同】138億年前に宇宙が誕生した直後の「重力波」の痕跡をとらえたとした米研究チームの昨年3月の発表は誤りだったと、欧州宇宙機関(ESA)などの国際研究チームが30日発表した。
 発表後にデータの解釈に疑問が示され、専門家らが検証していた。重力波は、物理学者アインシュタインが存在を予言し、宇宙が急激に膨張したとする「インフレーション理論」を裏付けるとして直接観測する計画も進んでおり、ノーベル賞級ともされる重力波の確認はお預けになった形だ。
 米チームは、南極にあるBICEP2望遠鏡がとらえた「宇宙背景放射」と呼ばれる電波を分析、特徴的なパターンを発見し、これが宇宙急膨張の際の重力波によって生じた名残だと昨年3月に発表した。
 だがこのパターンが銀河のちりの影響である可能性が浮上。BICEP2のデータに加え、ESAのプランク宇宙望遠鏡が観測したより広範囲のデータを、米チームを含む国際チームが精密に分析し、ちりの影響に間違いないとの結論が出た。
 ただ重力波やインフレーション理論そのものが否定されたわけではない。国際チームの研究者は「重力波の探索は今後も続く」としている。
 インフレーション理論は1980年代初めに、佐藤勝彦自然科学研究機構長らが提唱した。

 当欄でも去年の3/18に紹介した話だが、これまた当欄で6/26に触れたとおり、「観測の誤り」の可能性が指摘されていたのだが、今回、「誤り」だと確定したようで、少々山円ではある。ま、重力波が観測されるのは時間の問題だとは思うが…。

 佐藤勝彦氏は存命中にノーベル賞を取れるのだろうか……と、俗な心配をしてしまう。



有効求人倍率の改善 (2015 1/30 24:00)

有効求人倍率、22年9カ月ぶり高水準 12月 1.15倍に改善(1/30日経)
 厚生労働省が30日発表した2014年12月の有効求人倍率(季節調整値)は前月比0.03ポイント上昇の1.15倍と、1992年3月(1.19倍)以来22年9カ月ぶりの高水準だった。改善は3カ月連続で、QUICKがまとめた市場予想(1.12倍)を大きく上回った。同日発表した14年平均の有効求人倍率は前年比0.16ポイント上昇の1.09倍と、91年(1.40倍)以来23年ぶりの高さを記録した。緩やかな景気回復を背景に「雇用環境が着実に改善している」(厚労省)ことを示す結果となった。
 有効求人倍率はハローワークで仕事を探す人1人に対する求人件数を示す。12月は職探しの動きが就業に結びついたとみられ、有効求職者数が減少。半面、有効求人数は新たに医療・福祉や、外国人観光客が増えた宿泊・飲食サービスに求人があり、押し上げられた。
 雇用の先行指標となる12月の新規求人倍率は0.13ポイント上昇の1.79倍と、92年2月(1.80倍)以来22年10カ月ぶりの高い水準となった。改善は2カ月ぶり。前年同月と比べた新規求人数(原数値)は5.6%増加した。業種別にみると宿泊・飲食サービス業が17.7%増、医療・福祉が11.9%増、卸売・小売業は8.1%増だった。一方、職業紹介や労働者派遣業を含む「サービス業(他に分類されないもの)」は4.4%減った。
 都道府県別で最も有効求人倍率が高かったのは東京都の1.68倍、最も低かったのは鹿児島県と沖縄県の0.80倍だった。
 14年平均の有効求人倍率は前年比0.16ポイント上昇の1.09倍。改善は5年連続で、91年(1.40倍)以来23年ぶりの高水準となった。有効求人数が7.3%増加した半面、有効求職者数は8.7%減少した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕


 アベノミクスで最も成功していると言えるのが就職状況の数字。「アベノミクスの恩恵なんてお金持ちだけ」というのは大嘘で、職を求める「相対的弱者」も多くの恩恵を受けている。しかし「22年9ヶ月ぶり」というのはすごいな……それだけ深刻な状況が長く続いていたということだ。

 もちろん、就職率が改善しただけではダメで、賃金が物価上昇に早く追いついてくれることを望むが、まず働きたい人が働きやすくなる「入り口」の状況が改善しているのは、喜ばしいことだ。


ロマンシング佐賀 (2015 1/30 24:00)

 バカバカしい冗談が現実になっちゃった、という話だが、面白そうなので紹介。

「ロマンシング佐賀2」サイト開設、3月21日からラッピング列車運行(1/29産経Biz)
サイト開設日は2月5日(木)から。列車運行日の3月21日(土・祝)には佐賀駅で出発式を開催。
佐賀県では、広く県の魅力を発信していくために様々な企業とコラボレーションに取り組んでいますが、このたび、株式会社スクウェア・エニックス(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:松田 洋祐)と協力し、『ロマンシング佐賀2』イベントを実施します。
イベントの実施に向け、2月5日(木)には『ロマンシング佐賀2』のサイトを開設します。
また、3月21日(土・祝)からは、佐賀駅−西唐津駅間と西唐津駅−伊万里駅間でラッピング列車を運行。
初便の運航時には佐賀駅にて出発式を開催します。


■『ロマンシング佐賀2』のサイトの開設
 現在開設しております『ロマンシング佐賀』に続き、第2弾として『ロマンシング佐賀2』イベントの特設サイトを開設します。
 開設後は、イベントの詳細等は当サイトよりお知らせさせていただきます。
 サイト開設日:平成27年2月5日(木曜日)から
 サイトURL:http://romasaga2.jp/(※参考 『ロマンシング佐賀』サイト http://romasaga.jp/

■ラッピング列車の運行
○運行開始
 平成27年3月21日(土曜日・祝日)から
 初便の運行時には佐賀駅において出発式を開催します。
 ※初便の出発時間は午前10時頃を予定していますが、変更になる場合があります。
 ※詳細な時間等については、決まり次第特設サイトでお知らせします。
○運行区間
 佐賀駅−西唐津駅間、西唐津駅−伊万里駅間
○運行時間
 運行時間は、日によって異なります。また、車両の整備等の関係で運行しない場合があります。
○ラッピング列車デザイン(案)
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所謂ISがニネヴェを破壊 (2015 1/29 24:00)

ISIS resumes bombing historical effects and destroys the historic wall of Nineveh(1/29 SHAFAQ news)
 Shafaq News / A source in Nineveh province revealed on Wednesday, that the Islamic State of Iraq and Syria “ISIS” terrorist organization has resumed bombing
 historical buildings and monuments in the province, noting that it has blew up the historic wall in the center of Mosul.
 The source, who asked for anonymity told “Shafaq News", that “ISIS terrorists have destroyed on Tuesday night large parts of the historic wall of Nineveh in Tahrir neighborhood in the left coast of the Mosul area, noting that terrorists have used large quantities of explosives “
 Nineveh wall is considered of prominent historical monuments in the province, Iraq and the region in general, an important milestone of landmarks dating back to the Assyrian civilization thousands of years ago.
 ISIS terrorist organization has destroyed a lot of archaeological, historical and religious sites in the areas seized by after the events of Mosul, on the tenth of last June, which is considered by cultural and civic circles as crimes against the culture and human heritage


 所謂ISが、紀元前700年頃のニネヴェの遺跡を破壊したというニュース。アッシリア時代の城壁が爆破されたという、衝撃的な話だ。「アッシュルバニパル王の図書館」など、世界史で学んだ記憶がある方も多かろう。

 タリバンが、ガンダーラ遺跡の仏像を破壊したことを想起する。紛争地域では良くある話だとは言え、貴重な遺跡が破壊されるのを見るのは、何ともいたたまれない。明確に、彼等は人類の敵だ。

 こういう奴らにシンパシーを感じる我が国内部の左巻きは、どう感じるのだろうか。少なくとも、日本人を2人連れ去り様々な要求を突きつけているという時点で、「我が日本の敵」であるのだが、「IS」に同調する奴らは「日本人の敵の仲間」となる覚悟ができているのか?


谷垣おでん (2015 1/29 24:00)

自民党大会前日イベント名物交代 「石破カレー」→「谷垣おでん」(1/28産経)
 カレーライスから主役交代−。自民党の谷垣禎一幹事長が3月の党大会前日に開くイベントで、京風おでんを振る舞うことが分かった。前任の石破茂地方創生担当相は「しげる亭 特製カレー」と銘打ち、数日前から仕込んだカレーライスを提供していたが、谷垣氏はスパイスより「薄味和風」で勝負する。
 イベントは毎年党本部で開かれ、党幹部が特設の「屋台村」で手料理を提供している。谷垣氏は21日の党のインターネット番組で、好きなおでん種について「こんにゃくが大好き。大根やゲソなんかもうまい」と熱っぽく語っていた。


 去年3月時点では石破氏が当たっていた幹事長職。現在は谷垣氏に引き継がれているため、屋台の品もゲルカレーから谷垣おでんに変わるということらしい。

 ゲルカレーの評判は非常に高かったが、谷垣おでんはどうだろう。
 他にも屋台はたくさん出され、大島理森氏のエプロン姿も記憶している。今回はだれが微笑ましい姿を見せることになるだろうか。



ヨルダンの意思を尊重したい (2015 1/28 24:00)

 ヨルダン国王もヨルダン政府もナイーヴ(本来の意味で)な神経の持ち主ではないだろうから、日本に見返り無しの配慮をするようなヤワな国ではないと思う。仮に日本に不利な決断をしたとしても、その決断は尊重したい。

 だいたい、ヨルダンに対しては、毎日新聞の五味記者がクラスター爆弾の一部を「記念品」として持ち帰ろうとして空港で爆発させたが、国王の特赦で刑を減免されたという恩がある。
 今回、ヨルダンはまず、自国軍のパイロットを優先して考えて欲しい。自国と自国民の利益を第一に考えるのが主権国家の当然の態度である。仮にヨルダンの決断に対して批判をする日本人が出てくれば、そのときは容赦なく批判するつもりだ。


テロ集団の宣伝をする放送局 (2015 1/28 24:00)

報道ステーション「イスラム国」特集でプロパガンダ放送と話題に。 #tvasahi - NAVER まとめ

 「西洋列強が引いた国境線を自らの手で引き直すこと」という所謂イスラム国の「大義名分」を喧伝し、電気や水道などのインフラ整備を進めてきたという「功績」も強調。所謂ISからしたら、ただで宣伝してくれるんだから、テレ朝はありがたい存在だわな。

 所謂ISの主張について理解することは必要だし、テロリストの視点を理解することも大事であろう。しかし、彼等の主張を流すならそれに対する注釈が必要になるし、テロ活動をおこなっている集団である以上、その注釈は批判を伴った物でなければなるまい。

 しかるに報ステは、テロ集団の目線で報じ、結果的に彼等の広報活動に荷担してしまった。テロリストの広報を行うテレビ局があるわ、テロリストの言動に便乗して官邸前で馬鹿騒ぎをする輩が現れるわ、まったく日本は自由の保障された「良い国」ですわなぁ。



哀れな末路 (2015 1/27 24:00)

一郎&太郎そろって記者会見 共同代表就任を発表 「イスラム国」で政府批判(1/27産経)
 「生活の党と山本太郎となかまたち」は27日、小沢一郎、山本太郎両氏が共同代表に就任すると発表した。所属議員5人のうち2人がトップに就く異例の体制となる。
 小沢、山本両氏は同日、そろって就任の記者会見に臨んだ。小沢氏は山本氏との連携について「一緒にやることで国民とのつながりをいろいろな形で持っていきたい」と期待感を表明。山本氏は「政党の一員となり、発言力を高めていく」と語った。
 無所属で活動してきた山本氏は昨年末、国会議員が4人となり政党要件を失った生活の党に加入。再び政党となり、党名を現在のものに変更した。
 小沢、山本両氏は記者会見で、民主党や共産党など他の野党がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件の解決を目指す政府への追及を抑えている現状をそろって批判した。
 山本氏は「安倍晋三政権の外交的失策」と断言。さらに「『今は心を一つに』というような同調圧力がつくり上げられている。この件を利用しながら、海外派兵や集団的自衛権などに足を踏み入れようとしているのは明らかだ。上げるべき声は上げていかなければいけない」と語った。
 山本氏は21日にツイッターで、首相宛てに「2億ドルの(難民・避難民への)支援を中止し、人質を救出してください」と書き込んでいた。
 小沢氏も会見で「人命救助が大事なのは当然だ」と前置きした上で、「すぐ情緒論的な話で口を閉ざしてしまうのは政党として、政治家として無責任でおかしい」と強調した。
 さらに小沢氏は、政府の「イスラム国」対応に絡めて「安倍さんが大きな一線を越えた形で集団的自衛権の事実上の実行に踏み出した」と独自の見解を披露した。


 かつて権勢を誇り、総理候補を呼びつけて面接まで行った人間の、哀れな末路である。20年前といわず、ほんの5年前ですら、山本太郎と手を組んでニヘラニヘラしている小沢一郎の姿など、予想できただろうか。

 しかし、「すぐ情緒論的な話で口を閉ざしてしまうのは政党として、政治家として無責任でおかしい」とか言ってるが、情緒的に「金払え−」って言ってたのは山本太郎の方だぞ。


呼称 (2015 1/27 24:00)

「イスラム国」呼称「ISIL」に 自民申し合わせ(1/26産経)
 自民党は26日の役員会で、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」の呼称について、原則として「ISIL(アイシル)(イラク・レバントのイスラム国)」か「いわゆるイスラム国」という表現を使うことを申し合わせた。
 党内から「日本がイスラム国を独立国家として承認しているかのような印象を与えかねない」などという懸念が挙がっていたためだ。「ISIL」は「the Islamic State in Iraq and the Levant」の略称。
 外務省では、報道発表などですでに「ISIL」の表記を使用している。同省幹部は26日、「ほとんどのイスラム諸国はISILを非難している。日本がイスラムの国々と対峙しているわけではない」と説明した。岸田文雄外相は当初は記者会見などで「イスラム国」と呼ぶことがあったが、最近は「ISIL」で統一している。


 私も「IS」という呼称を使ってきたので偉そうなことは言えないが、「ISIL」と呼称を変えても、Stateが入ってるから「国」と言ってることには変わりないし、Islamicも入ってるからイスラム教徒からしても不本意だろう。

 「所謂イスラム国」がいちばん適切な用語ということになるのかなぁ。



耄碌の小沢、意外とまともな志位 (2015 1/26 24:00)

小沢氏「支援表明は宣戦布告」と発言 「人道」を「後方」と混同も…(1/25産経)
 「生活の党と山本太郎となかまたち」の小沢一郎代表は25日放映のNHK番組で、政府によるイスラム国対策の2億ドル支援について「日本も敵だと捉えられても仕方ない。(支援表明は)イスラム国には宣戦布告とも言える」と述べた。
 政府が避難民への人道支援と強調していることについても「人道支援の名前で言おうが、後方支援、補給が戦争そのものだ。曖昧なごまかしの話はやめるべきだ」と指摘し、「政府はあたふたしているだけだ」と非難した。非軍事的な人道支援と軍事的な後方支援を混同した発言といえそうだ。番組は24日に収録された。


 小沢一郎もここまで耄碌したのだなぁ、と感慨深い。元からこの程度だったのか、権力の中枢から離れて周囲から修整してくれる人もいなくなったのか。言ってることは「人道支援すらすべきじゃない」だからなぁ。そんなこと言い出したら、あらゆる支援が不可能になる。お前、国連至上主義者だったろ。

 山本太郎と組んだのは、政党助成金のためだけではなかったようで……意外と親和性高かったのな。

 意外と言っては何だが、共産党の方が遙かにマシであった。

共産・池内氏のツイート「今あのような形で発信することは不適切だ」志位氏が批判(1/26産経)
 共産党の志位和夫委員長は26日午前の記者会見で、同党の池内沙織衆院議員がイスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」により日本人1人が殺害されたとする画像がインターネットで公開された後、ツイッターで「安倍政権の存続こそ言語道断」などと政府批判を展開したことについて、「政府が全力を挙げて取り組んでいる最中だ。今あのような形で発信することは不適切だ」と述べた。
 志位氏は「残虐非道な蛮行を強く非難する」と述べ、イスラム国に拘束された後藤健二さんの早期解放を要求。政府には「人命最優先であらゆる可能性を追求し、解放のために全力を挙げてほしい」と語った。
 池内氏は25日未明、ツイッターで「こんなにも許せないと心の底から思った政権はない。『ゴンゴドウダン』などと、壊れたテープレコーダーの様に繰り返し、国の内外で命を軽んじ続ける安倍政権」などと投稿。イスラム国への批判は一切なく、事件の責任が日本政府にあるかのような内容だった。
 投稿は同日中に削除されたが、志位氏は「議員本人の判断で削除した」と説明した。


 下っ端の池内さおりは低レベルな左巻きだが、上の方はさすがに「インテリゲンチャとしての共産党」の名残があるようで。


 ついでに、古今無双のクズを紹介しておく。



 人質が殺害されたかもしれないのに、まだ拘束されている人質もいるのに、テロリストの言動を肴に人質解放のために働く官邸前で、歌にダンスにお祭り騒ぎ。脳味噌と羞恥心をどこかに置いてきたのか?


(´・ω・`)? (2015 1/26 24:00)

【日本人拘束事件】後藤さんの身代わり名乗り出る男性も出現(1/26東スポ)
(前略)
 25日午後、緊迫感に包まれる石堂さんの自宅には「解決策がある」と話す男性(44)が現れた。男性は「後藤さんは死なせてはいけない人。私が身代わりになる」と宣言。人質事件をニュースで知り、身代わりになることを思いつき、首相官邸や外務省、新聞社やテレビ局に訴えたが、なしのつぶて。直接、石堂さんに話すことでどうにかしたいと考えたようだ。
 しかし、石堂さんが「あなたは死んではいけない人。うちに住んで勉強しましょう。私をお母さんと呼んでください」と諭すと、男性は涙目になり、「お母さん」と呼ぶ展開となった。
 といっても男性は考えを変えていない。本紙に対し、「身代わりを名乗り出たのはおとこ気です。パスポートを失効しているので、再発行まで後藤さんの処刑を待ってもらいたい。身代わりとなったら処刑されますが、構いません。その前にアルジャジーラを通して、訴えたい主張がある」と語った。
(以下略)

 なにこのコント(´・ω・`)?



はしゃぐ左巻き (2015 1/25 23:00 26日に一部修正)

イスラム国、湯川さん殺害か―女性死刑囚の釈放要求(1/25WSJ)
 イスラム過激派組織「イスラム国」に関連するサイトに24日、同組織が拘束したとする後藤健二さんとみられる画像が投稿された。
 画像には後藤さんとみられる男性が映っており、同じく拘束された湯川遥菜さんとみられる男性の映った写真を持っており、音声メッセージは湯川さんが首を切断されたと述べている。
 24日に公開されて画像と音声では、身代金の要求は取り下げられたようで、ヨルダンで拘束されている女性死刑囚の釈放を要求している。

 手錠をかけられ、湯川さんとみられる遺体が写った写真を持っている後藤さんの画像には音声も含まれている。テロ組織を追跡・分析している民間の監視団体「SITEインテリジェンス・グループ」は、この画像について、最初に公表されたのはイスラム国と関連付けられているツイッターのアカウントだったと述べている。
 米国と日本の政府高官は人質殺害を示唆する画像が投稿されたことにを強く非難したが、その真偽については確認している最中だと述べた。
 安倍晋三首相は25日、画像について、信ぴょう性は高いとの認識を示した。首を切断された遺体が湯川さんなのかについては、「残念ながら今の時点で信ぴょう性は高いと言わざるを得ない」と語った。
 NHKの番組に出演した安倍首相は、24日にヨルダンのアブダラ国王と電話で話したことを明かした。安倍首相は情報交換も含め、この問題で協力していくことに合意したが、テロ組織の要求にどう対応するかについては、現在協議中なので、コメントを控えると述べた。
 安倍首相は日本政府が後藤さんの解放に向けて他国と緊密に連携していると話した。また、「後藤さんに対し危害を加えないように、ただちに解放するように求めたい」と述べた。
 後藤さんの友人で東京に拠点を置くフリーランスジャーナリストの安田純平さんは、英語で録音された声が後藤さん本人のものと信じていると話す。後藤さんの声はかすれているが、公になっていない彼の妻の名前を出していることから、これは本物かもしれない、とても悲しいなどと語った。
 菅官房長官は記者会見で「言語道断の許し難い暴挙」と強く非難し、「後藤氏に危害を加えないよう、直ちに解放するよう」強く要求した。またこの問題について話し合うために関係閣僚会議を速やかに開催すると述べた。
 安倍首相は24日、記者団に対し、後藤さん解放のためにさらに努力していくことを約束していた。
 安倍首相は「(湯川さんの)ご家族のご心痛は察するに余りあり、言葉もありません。このようなテロ行為は言語道断で、許しがたい暴挙であり、強い憤りを覚えます」と述べた。さらに「日本政府としては引き続きテロに屈することなく、国際社会とともに世界の平和と安定に積極的に貢献していく」と語った。
 米国のオバマ大統領も湯川さん殺害を強く非難し、後藤さんやその他の人質の即時解放を求めた。オバマ大統領は加害者を法の裁きにかけるために日本と協力していくと語った。
 1月20日にネット上に公開された最初の動画でイスラム国は日本政府に対し、2人の人質の身代金として2億ドルを要求し、72時間という期限を設けた。2億ドルというは、安倍首相が約束した難民支援、米軍率いる有志連合のイスラム国に対する空爆の支援のための欧米諸国、中東諸国へ拠出金と同額である。
 日本政府はイスラム国との接触手段を必死に模索していたが、23日の身代金支払い期限が過ぎてもイスラム国は何の声明も発表しなかった。日本の政府高官は23日、イスラム国との接触は取れていないが、依然として交渉することを目指していると述べた。
 今回の映像は要求が変更されたという点でも異例である。2005年にアンマンのホテルで発生し60人の犠牲者を出した自爆テロ事件の犯人の1人として拘束されているサジダ・アル・リシャウィ死刑囚の釈放に向けて、ヨルダンを訪れている日本の代表団がヨルダン政府に圧力をかけることを求めている。
 後藤さんは「簡単なことだ。サジダを差し出せば、私は解放される」とし、「現時点でそれは可能なことのように思える。日本政府は本当にすぐ近くにいるからだ。というのも、日本政府の代表団は皮肉にも彼らの同志であるサジダが拘束されているヨルダンにいるではないか」と述べている。
 リシャウィ死刑囚を釈放しろという要求は不可解だ。彼女とアンマンのホテル爆破事件で多くの犠牲者と共に死んだ自爆テロリストの夫、フセイン・アリ・アルシャマリは、イスラム国と敵対するアルカイダとの結び付きが強いと考えられているためである
 イスラム国の過去の処刑動画と同様、明らかに原稿を読まされている後藤さんの言葉は、人質の死の責任を母国政府になすりつけている。
 ところが、24日にネット上に公開された映像には、過去の脅迫動画のような動く映像はなく、欧米諸国を英国なまりの英語で脅す黒い覆面姿の戦闘員も写っていなかった。


 「湯川遙菜を殺したのは安倍だ」と後藤氏に言わせているが、ISは日本国内で「ISの要求に便乗して安倍批判する左巻き」の様子を見た上で、このような言葉を言わせているのだろうな、と思った。左巻きは、まんまとテロリストに利用されているわけだ。

 そして、今回の生命に対し、「その通りだ、安倍が悪い」と喚くバカの多さにゲンナリしている。ISよりも安倍氏を叩いていることを批判すると、「ISが悪いのは当然、わざわざ言う必要も無い前提でしょ」とか言ったりするのだが、テロリストに同調して的外れな安倍批判を繰り返している人たちを見ていると、「悪いのはIS」という当然の前提すら共有できているのか、大いに疑問に思えてくるわけで。
 あまつさえ、官邸前で「安倍やめろ」の抗議デモまでやっている始末。テロリストの主張を性格になぞって喚いているわけで、ISの構成員と見なしても間違いなかろう。ほんとうに日本は「言論の自由」が保証された良い国だな。

 ISの要求内容は変更されたが、身代金以上に困難な要求内容となった。

 これまでは、ヨルダンに収監されているリシャウィ死刑囚は、ISに捕らわれているヨルダンのムアーズ中尉と交換で釈放するよう、ISは要求していた。ヨルダンが今回、ムアーズ氏との交換という選択肢を捨てて後藤氏との交換に応じることは、非常に困難な選択となる。テロリストを釈放するということ自体も難題ではあるが、「ヨルダン人の命より日本人の命を優先するのか」という話になるからだ。

 日本としては、ヨルダンに「要求を受け入れるよう依頼する」のではなく、むしろ「ヨルダン政府がいかなる決断をしようと日本はその決断を受け入れるし、ヨルダンには日本への配慮など考えなくて良い」とメッセージを伝えることだろう(既にやっているとは思うが)。

 今回の件は、ISの行為に怒りを覚えるのは当然として、同時に、「国内の、テロリストに同調するバカども」の存在にも辟易させられる。



地元のスーパーで針混入 (2015 1/24 22:00)

 ちょいと地元ネタを。

販売したパンから縫い針1本 可児のスーパー(1/24中日)
 23日午後1時ごろ、岐阜県可児市内のスーパーから「販売したパンに針が刺さっていた」と可児署に通報があった。署は何者かが外部から刺したとみて、偽計業務妨害の疑いで捜査している。購入者にけがはなかった。
 署によると、パンは6個入りのレーズンバターロールで、19日に同県御嵩町の主婦(49)が購入。23日に残っていたパンを食べようとしたところ、長さ4・3センチの鉄製縫い針1本を見つけ、スーパーに連絡した。袋にしわが多く、針を入れた跡は見つからなかった。
 17日には、隣接する同県美濃加茂市内のショッピングセンターで販売されたパンと大福から針が見つかっており、関連を調べる。


 朝日などの記事によると「可児市下恵土のスーパー」とのことで(ネット上には記事無し)、ヨシヅヤかBIGLIVEが該当する。後者ならば、先週美濃加茂市で針の混入があった「アピタ美濃加茂店」と同じく、いずれも国道248号沿いである。

 近所でこういうことが起こると不安になりますな。カミさんにも伝えておいて、息子が怪我しないように気をつけないと。


朴大統領の支持率低下 (2015 1/22 22:00)

韓国ようやく新首相内定 朴大統領、支持率が過去最低に(1/24朝日)
 韓国大統領府は23日、新首相に与党セヌリ党の李完九(イワング)・院内代表が内定したと発表した。朴槿恵(パククネ)大統領は、元側近による国政介入疑惑や、国会との意思疎通の不足を批判されているだけに、李氏の調整能力に期待しているものとみられる。ただ、大統領の支持率は30%と就任後、過去最低を更新。逆風を乗り越えられるか不透明だ。(以下略)

 支持率が下がった韓国大統領がやることと言えば、反日政策。韓国においては、安易に支持率を回復させようと大衆に迎合するならば、反日が最も低コストで実行できる。竹島上陸とかやらかさないかなぁ、と危惧している。



石堂順子さんの会見 (2015 1/23 24:00)

「健二はイスラム国の敵ではない」 後藤さん母が会見(1/23朝日)
 イスラム過激派組織「イスラム国」に拘束されている日本人人質のひとり、フリージャーナリスト後藤健二さん(47)の母、石堂順子さんが23日午前、東京都千代田区の日本外国特派員協会で記者会見し、「健二はイスラム国の敵ではありません」と述べて、早期の解放を求めた。石堂さんは、後藤さんの妻から聞いた話として、「(息子は)子どもが生まれたばかり」「拘束されている友人を助けるために、何が何でもと(現地に)飛んでいった」と話した。

 実際の会見は、この記事のようまともな物ではなかった。

【詳報】「私はこの3日間、何が起こっているのかわからず悲しく、迷っておりました」ジャーナリスト・後藤健二さんの母・石堂順子さんが会見(BLOGOS)
 そうしましたら、先に拘束されている知人を助けるために、救出するために、何が何でもという形で飛んでいってしまった、と申しておりました。私はその時感じたんですが、この地球は大切にしなければいけない、たった一つの、私たちのために神がつくってくださいました、自然がつくってくださいましたものを、その貴重なプレゼントをなぜ壊すのか、私はわからないのです。原子力を使い、地球を汚し、大気圏を汚して、そして何を求めようとするのか、私には全然わかりません。(一部抜粋)

 一部を引用してもこんな感じ。1時間半の会見の大半がこういった具合で、まとめれば、「地球が原子力で汚されている」「反原発のためなら命を捧げる」「日本の勉強をしたい人はうちに来てください」、そして締めの言葉は「地球のために力を合わせて頑張ります」。

 「息子の危機に便乗して持論をぶつぞ」というわけではなく、混乱で何を話したらよいか分からなくなって普段から考えていることまでぶちまけたというパターンと思いたいが、まぁ実際のところは「思想に染まった人」ということなんだろう。息子と疎遠な状態であったようだが、それでもこれほど冷徹に左巻きの主張を繰り返すことができる物なのだろうかねぇ。
 記者会見する前に、周囲が事前準備した上で臨むか或いは中止するか決めるべき案件であった。いや、むしろ、こういう内容を話すことを求める人間が周囲にいたと考えるべきか。

 結果として、息子の命と引き替えにお花畑な演説をぶつという、前代未聞の記者会見となってしまった。逆に、息子さんへの同情は集まったかもしれない。こんなバカバカしい話で命を失ったらいかんですよ、絶対に助かって欲しい。
 お母さんをネタにこういう文章を書くことを「不謹慎」という人が出てくるかもしれないが、息子が捕らわれて命の危険に晒されているときに、反原発のような無関係な自己主張を行い、自分の活動の宣伝を行う方がよっぽど「不謹慎」だろう。

 あと、この記者会見を「息子のみを案じる母親」という構図で報じたテレビや新聞社の編集手腕も改めて思い知った。やっぱりできる限り一次ソースに当たらないと事実を知ることはできないよなぁ、と。



所信表明演説は無し (2015 1/22 24:00)

首相の所信表明なし 民主が要求せず 通常国会(1/22朝日)
 衆院選後の国会で通常は行われる首相の所信表明演説が、26日召集の通常国会で行われないことになった。民主党が要求しなかったためで、異例だという。第3次安倍内閣発足後、初の本格的な国会で、しかも民主党は岡田克也代表のもと新体制を発足させたばかり。民主は2月中旬の首相の施政方針演説の際に論戦に挑むというが、野党第1党としての姿勢が問われそうだ。(以下略)

 「民主党はきちんと仕事する気があるのか」と一瞬思ったが、どうせ所信表明演説をやっても、くだらない揚げ足とりの質問しかしないだろうから、演説無しの方がいいかと思い直した。
 2月には施政方針演説があるし、日程が前倒しになって予算案が早く通せるし、こっちの方がよい。本当は野党が政府の方針を正す機会は多い方がよいのだが、いかんせん、まともな質問をする野党がほとんどいない現状では、政府にどんどん仕事を進めてもらった方が利益が大きい。


やっぱり党内バラバラ (2015 1/22 24:00)

 これについては、民主党の対応を評価したい。

民主・岡田氏「人命最優先で手尽くして」と政府に要望 社民も「即時解放を」(1/21産経)
 民主党の岡田克也代表は21日、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」とみられるグループによる日本人殺害警告について「人命を最優先に政府はあらゆる手を尽くしてほしい」と述べた。党本部で政府側から経緯などの説明を受けた後、記者団に答えた。
 岡田氏は「大変卑劣な行為だ。犯人側に対し非常な怒りを覚えている」と指摘。「われわれができることは現時点であると思っていない。政府を後押ししたい」と語った。
 社民党の又市征治幹事長も「卑劣な行為であり、断固として抗議する。拘束された2人の即時解放を求める。政府は人命尊重第一の観点から、人質の解放に向けたあらゆる努力を行うべきだ」との談話を出した。


 これは、岡田氏の「原理主義」的な面が、よい方向に出た談話だ。
 一方で、ISのテロ行為を安倍批判の道具として利用しようとしているクズどもの腐れ具合が、いっそう浮き彫りになるね。

 と、せっかく岡田氏の言動を評価したのに……

テロ組織を刺激」 民主・徳永氏、FBで首相の人道支援表明を批判 岡田代表の政府への協力表明直後に…(1/22産経)
 民主党の徳永エリ参院議員が21日に自身のフェイスブックで「いくら人道支援とはいえ、資金援助を大々的に記者会見でアピールする、テロ組織を刺激したことは否めないと私は思います」と記し、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」による日本人殺害脅迫事件に絡んで安倍晋三首相による人道支援表明を批判した。
 徳永氏は「イスラム世界の国々は親日でした。日本は戦争をしない国、世界平和への希望の国だったからです」と指摘。さらに「(首相が)なんと言おうが、集団的自衛権の行使容認、憲法改正、武器輸出三原則の変更。国際社会は日本は変わってしまったと受け止めている」とした。
 投稿は岡田克也代表が21日午後、記者団に「政府の足を引っ張るようなことになってはいけない」と政府への全面協力を表明した直後に公開された。


 相変わらずの足並みの乱れっぷり。党としては、やっぱりダメだ。



続・イスラム国の殺害予告 (2015 1/21 24:00)

与野党もテロに憤り…情報収集徹底、政府に要望(1/21読売)
 「イスラム国」とみられる組織が日本人2人の殺害を予告する映像を公開したことについて、与野党からは、政府に事件解決に向けた情報収集の徹底を求める声があがった。
 自民党は20日、谷垣幹事長をトップとする対策室を設置した。安倍首相の外遊中に起きた事件に、谷垣氏は「政府が全力を挙げて仕事ができるようにバックアップしていく」と記者団に述べた。稲田政調会長は「日本人の人命を盾にとって身代金を要求するという行為が事実だとすれば、絶対に許せないことだ」と怒りをあらわにした。
 首相は記者会見で、テロに屈しない姿勢を強調したが、自民党内からも「要求に応えたら、日本人がテロのターゲットになりかねない」(幹部)などとして、毅然とした態度で臨むべきだとの声が相次いだ。
 公明党の山口代表は20日、仙台市で記者団に対し、「人の命を質にとって脅すことは断じて許されないことで、強く憤りを感じる。与党として政府を支えて対応にあたりたい」と述べ、党内に対策本部を設置したことを明らかにした。
 民主党も岡田代表をトップとする情報連絡会議を設置し、21日に初会合を開く。枝野幹事長は「政府には事実確認などの情報収集をはじめ、適切な対応をとることを求める」とするコメントを発表した。
 維新の党の江田代表は20日、東京都内での街頭演説で、「テロに屈しない基本方針のもとに全力で救出してほしい」と訴えた。共産党の山下書記局長は「テロ集団による卑劣な行為は絶対に許されない。政府に情報の収集、事件解決のためのあらゆる努力を行うことを求めたい」と語った。社民党の吉田党首は「政府には人道的観点から、人質の救出に全力を尽くしてもらいたい」と語った。


 さすがに、「政府は身代金を払うべきだ」と主張する馬鹿議員はいなかったようで……山本太郎以外は。

 イスラエル以外にもエジプト・ヨルダン・パレスチナを歴訪し、難民のための人道支援を決定し、「近い将来、パレスチナを、国家として承認できる日が来ると信じています」と宣言し、イスラエルの新聞に寄稿してその入植政策は国際法違反と述べた安倍総理、日本政府。
 それに対して人倫に悖る行動で挑んできたのがIS。どちらがイスラム教徒、イスラム国家に寄り添った言動をしているか一目瞭然だろう。

 しかしながら、我が国の左巻きは、「反安倍」に凝り固まって「この事件は、安倍が中東に出向いて対テロ支援を表明したからだ」と安倍を批判し、「身代金を払って命を救え」とテロリストと同じ主張を喚く。フランスだったら、テロ擁護の罪で逮捕されてるかもしれんぞ。



イスラム国の殺害予告 (2015 1/20 24:00)

イスラム国の邦人殺害予告、許しがたいテロ行為=安倍首相(1/20朝日)
 [東京 20日 ロイター] - 安倍晋三首相は20日、イスラエルでの共同記者会見で、イスラム国が日本人2人の殺害を予告した動画を公開したことに関して「人命を盾にとって脅迫することは許しがたいテロ行為であり、強い憤りを覚える」と強く非難。直ちに解放するように求めた。
 また、人命尊重の観点から対応に万全を期すように指示した、と語った。
 安倍首相は「(日本政府は)国際社会と連携し地域の平和と安定に一層貢献していく。この方針はゆるぎない方針であり、この方針を変えることはない」と表明。人質問題への対応については、中山泰秀外務副大臣をヨルダンに派遣し、ヨルダン政府との協力や情報収集にあたらせる考えを示し、「私自身も(パレスチナの)アッバス大統領と話し合う」とした。
 そのうえで「今後とも人命第一に、私の陣頭指揮の下、政府全体で全力を尽くしていく。国際社会は断固としてテロに屈せずに対応していく必要があるだろう。協力して取り組む必要がある」と述べた。
 安倍首相はさらに「いま、過激主義が国際社会にとって大きな脅威となっている」と指摘。「卑劣なテロはいかなる理由でも許されない。断固として非難する」と強調した。そのうえで過激主義に対し、イスラム社会はテロとの戦いを続けているとも述べ、「過激主義とイスラム社会はまったく別のものだ」との認識を示した。また「寛容こそがこの地域の平和と安定、さらなる繁栄をもたらすと信じる」と述べた。
 イスラム国が邦人の人質をとった理由として、首相が表明した2億ドルのイスラム国対策への支援を挙げていることに関しては「地域で家をなくしたり、避難民となっている人たちを救うための、食料や医療サービス提供のための人道支援だ」と説明。「国際社会からも高く評価されている支援をしっかり行う姿勢にまったく変わりない」と語った。
(以下略)

 残念ながら、「身代金を払う」という選択肢は、現実的には執り得ない。
 身代金を払えば、「日本人を誘拐すれば日本政府は金を払う」という事実が確定してしまう。身代金を払わずとも、イスラム国対策の人道支援を取りやめるというのも、「テロリストの要求に屈した」という意味では同様。
 身代金を手に入れやすい・要求に屈しやすいとなれば、日本人を積極的に誘拐の対象にしてくるだろう。イスラム国(以下IS)の要求に屈することは、日本人全員を危険に晒す行為である。
 また、払った身代金は次のテロの資金になる。世界中がISとの戦いをおこなっている中で、日本だけが「ISを支援した」という格好になってしまう。

 身代金を払わずに救出するというのが最善であるが、現地のISとの対抗勢力などに交渉するにも72時間は短いだろうし、交渉できたとしても作戦がうまくいくとは限らない。軍事作戦を行おうにも、今の日本には法律上の足枷のみならず、国内の「平和主義勢力」という足枷もある。

 しかし……同胞が身の危険に晒されているときに、この件を「安倍批判」の道具にしているバカどもの醜さは底なしである。人質が殺されれば「人命軽視」で批判するだろうし、身代金を払えば「テロを支援した」と批判するだろう。下劣な両面待ちである。安倍総理には何の落ち度もないのに「イスラム国に人質が取られたのは安倍のせい」って言ってる人、テロリストの行動に乗っかって「安倍嫌いの主張」に利用することを恥とも下劣とも思わないのかね。
 「パリのデモに何で安倍総理は参加しなかったのだ」と言っていた同じ口で、「中東で対テロ対策の支援を決めたから日本人が身の危険に晒されたのだ」とか言っているバカもいる。ちったぁ自分の主張の整合性くらい考えたらどうだ。

 ISの行為を憎み、人質の解放を願う一方で、日本国内のバカな左巻きにも嫌悪感を抱かざるを得ない。


岡田氏が中道? (2015 1/20 24:00)

民主、中道に回帰 岡田新代表「ど真ん中が空いている」(1/19朝日)
 3候補が激しく争った民主党代表選。一方で、論戦を通じ、民主党の立ち位置について共通認識も浮かんだ。見えてきたのは、安倍政権が安全保障政策や歴史認識で「右」に軸足を移しているとみて、民主党が一度は封印した「中道」路線を再び明確にすることだった。今後、岡田克也新代表が、中道路線を安保や経済政策にどう具体的に反映させるかが、党再生のカギになりそうだ。

■「自民は右」 中間層ケア、改憲慎重
 岡田氏は18日の新代表選出直後の記者会見で「自民党はずいぶん右にシフトしていて、(右派と左派の間の)ど真ん中が空いている。民主党はそこも含め、しっかりと対応できる政策が必要だ」と語った。
(以下略)

 中国への配慮を隠そうともしなかったり、アメリカとの密約の内容を平気で公表する岡田氏が「中道」というのに大きな違和感を覚えると同時に、自民党、そして安倍政権を「右」と認識することにも強い違和感を覚える。
 改憲や集団的自衛権行使を「右」と認識するのであれば、世界中の国が悉く「極右国家」ということになってしまうのだが……

 で、岡田新代表。政策的にも賛同できない部分が多いのだが、最も問題だと思うのは、顔というか、まとっている陰の空気。仮にも「第一野党の党首」であれば、総理にもなり得る人間の訳だが、「日本の顔」となるには陰気すぎる。まぁ主観と言えば主観であるが……



センター試験 (2015 1/19 24:00)

 毎年この時期恒例、我が母校へのリンクですよ−。

河合塾 2015年度大学入試センター試験速報|河合塾(総合教育機関・予備校・大学受験)
河合塾(総合教育機関・予備校)/ 2015年大学入試センター速報

 数学IIBの平均点が、今のところ予想が40点台前半。これは「数IIBと別の科目を選択」ということが殆ど無いからいいんだけど、理科で化学や物理は60点台なのに生物が49点というのは、選択者がちょいとかわいそうだな。20点超えないと得点調整は行われないので、今回はこのままだろう。

 センター試験で巧くいかなかった人もいるだろう。しかし、国公立の2次試験までまだ1ヶ月ある。過去問を中心にしっかり対策を練れば、まだまだ挽回するチャンスはある。論述問題をガンガン解いて、誰か信頼できる人にきちんと採点・添削してもらうようにね。

 個人的な話題としては……英語で184点などと高得点取れた子がいるのも勿論嬉しいけれど、国語で偏差値30台だった子が半年教えるうちに平均点近くまでいったってのも、かなり嬉しい。


フランス世論 (2015 1/19 24:00)

4割超が反対=預言者の風刺画掲載−仏世論調査(1/18時事)
 【パリAFP=時事】18日付の仏日曜紙ジュルナル・デュ・ディマンシュが掲載した最新の世論調査結果によると、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を新聞などに掲載することに仏国民の4割超が反対している。多くのイスラム教徒が攻撃的と受け止めるようなムハンマドの風刺画を掲載すべきでないと42%が回答した。
 さらに、50%が「ネット上やソーシャルメディアでの表現の自由の規制」に賛成した。また、シリアで見られるような「テロリストの集団が支配する地域」で戦闘に参加した疑いのあるフランス人の帰国を禁止することについても、68%が支持している。イスラム過激派への参加を目指すと疑われる人物の仏出国禁止も同率で支持された。
 一方で、リビアやシリア、イエメンなどへの仏軍による軍事介入に対しては57%が反対している。


 「フランス全土で360万人がデモに参加」とか聞いていて、フランス社会が同じ方向へどっと加速度を上げているように感じられて不安に感じていたが、当然のことながら、フランスも一枚岩ではないとわかり、その点だけは少しほっとした。

 しかし、冷静な世論が沸騰する空気を鎮めることができるかどうか、不安は完全には払拭できない。問題は、フランスだけにとどまらないし(参照:ドイツの反イスラムデモ 活動活発化へ(1/19NHK)



民主党代表選 (2015 1/18 23:00)

 民主党代表に岡田氏。
 これまでの民主党代表の面々を並べてみると、菅→鳩山→菅→岡田→前原→小沢→鳩山→菅→野田→海江田→岡田……というわけで、岡田氏は10年ぶり2度目の代表。新鮮みに欠けるというのが正直なところではある。しかし、細野氏が代表になっていたらまともな「自民のカウンター」になっていたかといえば、そうは思えない。

 岡田氏の「原理主義」っぷりが、政策を是々非々で判断する方向に向かえば良いのだが、「反自民」で原理主義に陥ったり、融通の利かなさゆえに内紛でゴタゴタする可能性が高いのでは、と危惧せずにはいられない。
 細野氏を執行部で重用しないと党内部に火種を残すことになるのではないか……と言おうとしたが、どう処遇しようがいざとなったら内ゲバが始まるんだろうなぁと思った。

 民主党がまともな党に変わっていけるのか……あんまり期待はしていないけど。


むりやり「右傾化」挿入 (2015 1/18 23:00)

(日曜に想う)文系か理系か、はたまた二刀流か 特別編集委員・山中季広(1/18朝日)
 私の場合、大学入試センター試験と聞くと胸の古傷がズキッとうずく。
 共通一次と呼ばれた前身の試験で痛い目に遭った。文系科目がさんざんで「政治・経済」など50点チョイ。自己採点して目を疑った。志望校をどう変更しようか、はたして自分は文系か。2次試験の準備そっちのけで悩んだ。
(以下登録読者向け部分)

 文章の中盤に、こんな一節がある。

 日本は事情が違う。いっとき法学部の志願者が減るなどしたが、早くも文系人気に回復の芽が兆す。中韓を襲う理系化の高波に比べれば、日本に寄せる変化の波は穏やかだ。右傾化は著しいが、理系化はさほどでもない

 こんな文章にすら、.「右傾化は著しい」という文言をねじ込んでくる。朝日の編集員の面目躍如であり、見事な築地芸である。つか、キチガイである。



センター国語 (2015 1/17 24:00)

 センター試験国語の評論に、ツイッターの題材にした文章が出て話題になっているが……

 批判している人までいたりするが、「ツイッターになじんでいる人に有利」とかいうことはない。むしろ、身近な題材であるがゆえに、先入観を持って読んでしまう可能性がある。ありのままに文章を読めるかどうかを観るには、むしろ良い題材であるようにも思う。


阪神大震災から20年 (2015 1/17 24:00)

 阪神大震災から20年。
 テレビ画面を通じてしかその惨状を観ていない私でも、その様子に強い衝撃を受けた。ましてや、実際に被災された人にとってはなおさらだろうし、20年というのは決して記憶を薄めるのに十分な時間ではないだろう。

 震災の6年後に神戸を訪れたとき、「地震の面影をほとんど感じないなぁ」という感想を抱いたことを覚えている。あの倒れていた都市高速は、元通りになっていた。町並みも、普通の都市と変わらぬ姿だった。
 もちろん見えない部分には様々な問題が存在していた・存在しているのだろうが、しかし、神戸は少なくとも表面上は、ちゃんと復興していると感じた。
 そしてどうしても想起するのが、東日本大震災。東日本大震災の被災地、とりわけ原発事故の被害を受けた地が、一日も早く「震災の面影がほとんど感じられない」状態になることを、改めて祈念したい。

 阪神大震災をきっかけに災害用伝言ダイヤルが整備され、震災対策の知見が自民党内に蓄積されていく契機となったし、その後も緊急地震速報など、震災の経験は着実に防災対策を前進させてきた。

 問題は残されてはいるかもしれないが、少しずつ防災対策は前進している。中部地区に住む私にとっても、阪神大震災は地震対策について思いを新たにする出来事であった。



冥王星探査 (2015 1/16 24:00)

史上初の冥王星観測開始へ 無人探査機、9年かけ近づく(1/16朝日)
 米航空宇宙局(NASA)は15日、2006年に打ち上げた無人探査機「ニューホライズンズ」が冥王星に近づき、史上初の探査機による観測を始めると発表した。今年7月中旬には約9600キロまで接近し、なぞが多い大気の組成や地形などを詳しく調べる。
 探査機の管制を担当するジョンズ・ホプキンス大応用物理研究所によると、探査機は15日現在、地球から約48億キロ離れ、冥王星まで約2億キロの位置を秒速15キロで移動中。25日から冥王星の撮影などを始めるが、本格的な観測は距離が近づく今春以降になる。
 探査機は省エネのため休眠状態を繰り返し、9年がかりで到達した。冥王星は過去に探査機で調べられたことがなく、実態がよくわかっていない。太陽系の9番目の惑星とされてきたが、06年に国際天文学連合による定義の見直しで準惑星に区分された。今回は冥王星の衛星カロンも調べるほか、多数の小天体が集まる「エッジワース・カイパーベルト」の探査も行う予定。望遠鏡による観測では得られない、太陽系の形成過程の解明などに役立つデータ収集も期待される。
 探査機には、1930年に冥王星を発見した米国の天文学者トンボーの遺灰が積まれているという。(ワシントン=小林哲)


 今まで、不鮮明な画像だったり想像図でしかなかった冥王星が、ようやくクリアな画像で見られるかもしれない。また、冥王星の姿について、これまでの推測が正しかったのか、はたまた予想とは全く違った姿を見せるのか、非常に楽しみである。


諷刺の「意図」 (2015 1/16 24:00)

「許す」と「赦す」 ―― 「シャルリー・エブド」誌が示す文化翻訳の問題 / 関口涼子 / 翻訳家、作家 | SYNODOS -シノドス-
 この表表紙には、ふたつの文章が記されている。まず、ムハンマドと解釈されるような男が「Je suis Charlie」と書かれた紙を掲げ、涙を流している。そしてその上には「Tout est pardonne」と書かれている。
 読売新聞の記事は、「Tout est pardonne」を「すべては許される」と訳し、何でもありだ、という、言論の自由(というか「勝手」)を示したものだとしているが、これはまったく逆の意味だ。
 すべてが許される」であれば、フランス語ではTout est permis になるだろう。「許可」を意味するPermissionから来ているPermisと異なり、Pardonne は宗教の罪の「赦し」に由来する、もっと重い言葉だ。そして、permisであれば、現在から未来に及ぶ行為を許可することを指すが、pardonneは、過去に為された過ちを赦すことを意味する。「Tout est pardonne」は、直訳すれば「すべてを赦した」になる。
 しかしこれは同時に、口語の慣用句であり、日本語で一番近い意味合いを探せば、たとえば、放蕩息子の帰還で親が言うだろう言葉、「そのことについてはもう咎めないよ」、または、あるカップルが、深刻な関係の危機に陥り、長い間の不仲の後、最後に「いろいろあったけどもう忘れよう」という表現になるだろう。
 これは、ただの喧嘩の後の仲直りの言葉ではない。長い間の不和があり、それは実際には忘れられることも、許されることも出来ないかもしれない。割れた壺は戻らないかもしれない。それでも、この件については、終わったこととしようではないか、そうして、お互いに辛いけれども、新しい関係に移ろうという、「和解」「水に流す」というきれいごとの表現では表しきれない、深いニュアンスがこの言葉には含まれている。
 画面上この文章は、預言者ムハンマドが言ったとも取れるし、「シャルリー・エブド」誌側の言葉とも取れる。つまり、複数の解釈を許しているのだ。ムハンマドが言ったとすれば、それは、「君たちの風刺・または思想をもわたしは寛容に受け止めよう」ということであり、「シャルリー・エブド」誌の側としては、「わたしたちの仲間は死んだ。でも、これを憎悪の元にするのではなく、前に進んでいかなければならない」ということを意味するだろう。
(一部抜粋)

 なるほどそういう解釈も可能なのか、と思いつつ、そんな「深い意図」など自己満足に過ぎないだろう、とも思う。だいたい、在仏のイスラム教徒に、その「意図」は通じているのだろうか。

 実際にテロという事件が起き、新聞社擁護のデモが起き、在仏モスクに様々な被害が出ている中で、敢えて「分かりにくい諷刺」でムハンマドを描く必要性はあったのかどうか。意図の通じにくさゆえに要らぬ軋轢を引き起こすならば、それはただの挑発になってしまうのではないか。

 ちなみに、イランで「肖像」が描かれているのは、偶像崇拝に比較的寛容なシーア派だかららしい。スンニ派からすれば、ムハンマドの絵を描くことはやはり御法度であるようである。


現実 (2015 1/16 24:00)

 数日前から「フランスでのデモを楽観視する人」を批判してきたのだが、実際に危険な方向に向かっていると言わざるを得ない。今でも「デモは素晴らしい」と脳天気に言い続けられるのかね?

(時時刻刻)フランス、不寛容の影 「テロ礼賛」芸人拘束 モスクに発砲・放火(1/16朝日)
 連続テロに抗議する370万人の大行進で「結束」を示したばかりのフランスが、テロの助長を防ぐための取り締まりの難しさや、イスラム教徒への嫌がらせといった内実に直面している。当局はテロ礼賛容疑で風刺芸人を拘束したが、「やりすぎ」との指摘もある。モスクへの発砲事件も頻発している。オランド仏大統領は国民の「連帯」を改めて呼びかけている。
(中略)
 バルス首相はデュードネ氏を「憎悪の伝道師」と呼び、「容赦しない」と力を込める。当局は連続テロ後、警備を強め、テロを助長したり脅威が疑われたりする人物らに対して50件超の捜査を進めているという。(以下略)



デモに安倍総理は行くべきだったか (2015 1/15 24:00)

シンゾー・アベ首相 where are you? : アゴラ - ライブドアブログ
 フランス全土では史上最大の370万人、パリだけでも推計200万人近くが参加したとされるデモには、世界約60の国や地域の代表も加わって行進した。
 主催者のオランド仏大統領に賛同した主な顔ぶれは、英キャメロン首相、メルケル独首相、スペインのラホイ首相、イタリアのレンツィ首相等の欧州首脳。またイスラエルのネタニヤフ首相とパレスチナ暫定自治政府のアッバス議長も顔をそろえた。
 そこに安倍首相の姿が見えないのが僕はとても残念である。もしも参加していたならば、安倍首相はきっとデモ最前列の中央、オランド大統領の近くに陣取るように要請されて、堂々と行進をしていただろう。
(以下略)

江川紹子氏『安倍首相が(パリの #JeSuisCharlie デモに)参加するという判断の余地はなかっただろうか?』と反響(togetter)

 欧州の「熱狂」に日本が積極的に参加することのデメリットを考えず「安倍総理もデモに参加すればいいのに」と主張する意見には、到底賛同することはできない。

 フランス国内でモスクに対する襲撃事件が起きていること、ドイツなどで反イスラムのデモが発生していることも考えれば、欧州の空気は「欧州vsイスラム」となりかねない危険性を持っていると言える。もちろん、彼等は「敵はイスラム原理主義のテロリストだ。穏健なイスラム教徒ではない」と言うだろうが、穏健なイスラム教徒に対する反発が生まれないという保証は、全くできない状況にある。

 また、フランスは「テロとの戦い」を宣言した。つまり、局面は「新聞社へのテロ」から「テロ組織への軍事力行使」に移っている。シャルリ・エブドへのテロをテコとして、ISISへの軍事行使をより積極的に進めようという思惑も垣間見える。

 そんなところに、日本が積極的に関わることが果たして日本にとってプラスなのか、大いに疑問だ。敢えて距離を取っておくことが、今は賢明ではないか。

 どうも、「言論の表現を掲げたデモ=絶対的な正義」→「そこに参加しない日本政府は、世界から立ち後れている」と考えたいように見える。言論の自由を掲げたデモの背後にある様々な問題点に意識が行かなかったり、各国首脳がデモに参加したことを純粋な善意と捉えるなど、(本来の意味で)ナイーヴと言わざるを得ない。
 しかも、今回フランスの対応を礼賛しておきながら、かつては9.11テロに対して立ち上がったアメリカを非難していたという人が多いようにも感じる。ナイーヴなだけでなく、先入観で偏った判断を下している。

 「自身の善意・正義を疑わない」人間ほど、恐ろしい物はない。そういう怖さを、私はあのフランスのデモに感じた。そんなところに、我が国の首相を送ることに、賛同などできない。



独善 (2015 1/14 24:00)

「犯人はユーモア失っていた」 仏紙風刺漫画家が会見(1/14朝日)
 14日に発行される週刊新聞「シャルリー・エブド」最新号の表紙を描いた風刺漫画家レナルド・ルジエさん(43)が13日、パリ市内で記者会見を開いた。
 ルジエさんは最新号の表紙に、涙をこぼすイスラム教の預言者ムハンマドを描いた。「笑わせられるイラストにしようと思った。すると、代表作のムハンマドが浮かんだ。いつも私を笑わせてくれるやつだ。そして、『私はシャルリー』を思いついた。彼は『本当にごめんなさい』と泣いていた。描き終えて、私も泣いた」と話した。
 新聞社襲撃事件の容疑者については、「ちょっと距離を置いて世界を見る。それがシャルリーだ。彼らはその心を失っていた」と同情的な見方を示した。
(以下登録読者部分)

 見出しにも紹介されている「ユーモアの知性を信じている。犯人はユーモアを失っていただけだ」という発言は、登録読者向けの場所に引用されている。

 宗教を侮辱することを「ユーモア」と認識することは、シャルリ・エブド側の感覚であって、イスラム教徒に共通の認識ではない。そういった認識の違いの背景にある文化的差異を無視し、「ユーモアを理解できる人は自分たちの諷刺を受容するはずだ」とうそぶくのは、傲慢極まりない思考だ。

 シャルリ・エブドの独善性が端的に表れている言葉だと思う。


続・デモ礼賛の人から絡まれた (2015 1/13 24:00)

 昨日取り上げた「仏デモを礼賛する人(manatowari3_2)」、その後もなんやかんや絡んで来ておりましたが、初めは丁寧語を使っていたのにどんどん乱暴な口調になっていき、しまいには「お前」呼ばわりで、その変化は非常に興味深く感じられました。

 デモを無条件に礼賛するだけでなく、所謂放射脳だわ、「天皇制」反対だわ、自衛隊廃止論者だわ、「善意が大事だ」というようなことを言っておきながら「早く遺書書け」というクズだわ、救いようのないバカでした。こんな人に「視点がかなりズレている」と言われたかと思うと、自分の正しさに自信がわいてきます。



デモ礼賛の人から絡まれた (2015 1/13 24:00)

 ツイッターで、各国首脳まで参加したフランスのデモに対する違和感を述べたら、manatowari3_2という人から「視点が、かなりズレてると思いますよ。基本的に、各国首脳が市民と行進することは、素晴らしいと感じます」などという批判が来た。視点がかなりズレてるんですってよ、奥様。

 デモが結果的にシャルリ・エブドの差別的諷刺を容認する可能性があるし、フランス国内の反イスラムの空気の醸成を助長しないだろうかと危惧している私としては、「デモに首脳が参加するのは素晴らしい!」と言祝ぐなどあまりに単細胞な反応だと思うのだが……

 すると、さらに「反イスラムに走るような人達が、こんなに大規模な平和的なデモに参加するとは思えないですよね」「正しい判断力を持つ大勢の人達が、暴力的な勢力を押し切っていくでしょう」と来た。

 おいおい、現にフランス国内の複数のモスクが襲撃されていることを知らないのか。

フランス:モスク襲撃相次ぐ 反イスラム増幅に懸念(1/12毎日)
 7日の週刊紙襲撃事件後、フランス各地でモスク(イスラム礼拝堂)などイスラム教関連施設への「報復」とみられる事件が相次いでいる。事件に反発した者の犯行とみられ、反イスラム感情の高まりが懸念される。
 仏メディアなどによると、7日夜に南部ポルラヌーベルで無人のモスクに銃弾数発が撃ち込まれた。
 また、8日には東部ビルフランシュシュルソーヌでは、モスクのそばにある中東などで供される料理ケバブの店で爆発があった。
 西部ルマンではモスクに手投げ弾3発が投げ込まれた上、銃撃されて窓などが破壊された。幸い死傷者はなかったという。


 こういう記事もある。

排外と融和のデモ応酬 仏紙襲撃、欧州で反イスラム拡大(1/13朝日)
 仏週刊紙「シャルリー・エブド」襲撃事件の後、反イスラム感情をかき立てる動きが欧州に広がっている。ドイツ東部ドレスデンで12日夜、事件後初めてとなる大規模な「反イスラム」デモがあり、参加者は過去最多の約2万5千人(地元警察発表)に膨れ上がった。対抗して「寛容な社会」を訴える集会もドイツ各地であり、参加者は全国で約10万人に達した。
 12日夜、旧東独の古都ドレスデンの広場は国旗やプラカードを持った人々であふれた。「西洋のイスラム化に反対する愛国的欧州人」(通称ペギーダ)を名乗る団体の反イスラム集会。参加者の腕や胸には、仏紙襲撃事件の犠牲者を悼む黒いリボン。同紙の風刺画を掲げた人もいる。
 壇上の男性が声を張り上げた。「パリの事件は我々の(反イスラムの)行動が正しいと証明した」「イスラム過激派による欧州への宣戦布告だ!」
(以下略)

 そもそもヨーロッパ各国でのイスラム系移民との軋轢は、最近始まったような話ではない。「正しい判断力を持つ大勢の人達が、暴力的な勢力を押し切っていく」などと脳天気なことを言えるような状況でない。

 しまいには「デモに参加した各国首脳は、少なくとも悪意を持ってパレードを歩いた訳ではないだろうし」と言う始末。悪意がなければその行為の副作用は考えなくても良いというのか。「悪意がないから素晴らしい!」と言われても、「アホか」としか言えぬ。

 おそらくは、「市民が自由の旗の下にデモを行うこと」を絶対の正義と認識しているのだろう。だから、その「副作用」について思いが至らない、現実に目を向けることができない。留保の付かない正義ほど、暴走が危惧される物はないのだが。



フランスでの反テロ・デモ (2015 1/12 24:00)

パリで数十万人がデモ行進 テロに屈しない決意示す(1/11共同)
 【パリ共同】フランス週刊紙銃撃などの一連のテロ事件で犠牲となった17人を追悼し、テロに屈しない決意を示そうとパリで11日、数十万人が参加した大規模デモ行進が行われた。国や宗教の違いを超え、言論の自由など普遍的価値の下への結集をオランド大統領が呼び掛け、市民とともに世界各国の約50人の首脳が肩を並べる。
 デモは週刊紙本社に近いレピュブリック(共和国)広場から南東へ約3キロ離れたナシオン広場まで行進する。開始数時間前から数万人が集まった。犠牲者の家族を先頭に、オランド大統領とドイツのメルケル首相や英国のキャメロン首相らも続く。

 「ヘイトスピーチをカマしたシャルリ・エブドを擁護して言論の自由を標榜するデモ」ということに対する違和感もあるのだが、同時に、各国首脳がデモに参加しているということに強い違和感を覚える。

 いや、権力者であろうと「言論の自由」を標榜するのは分かる。

 しかし、「ヘイトスピーチをおこなったシャルリ・エブド」という構図を閑却して「言論の自由」を主張するのは筋が悪いし、弱者が権力に対抗する手段である「諷刺」を擁護するデモに、権力の側にいる各国首脳が参加する、ということにどうしても違和感を覚える。「諷刺擁護」だけがデモの目的ではないとしても、結果的に、デモが「シャルリ・エブドがやってきた諷刺を擁護する」効果をもたらすことは否定できないだろう。

 また、「言論の自由」は重要な価値ではあるが、誹謗中傷されたイスラム教徒への気持ちが殆ど感じられない、というのも違和感の原因の一つだと思う。欧米的価値観を絶対的な正義に掲げていることの胡散臭さとでも言うか。

 他にも、「権力者が反イスラムの空気に媚びている様子が見える」「背後にイスラム教徒を牽制するような意図が見える」「デモに参加することは政治家の仕事じゃねーだろ」という感覚もある。

 他にも、まだ言語化できていない違和感の原因があるかもしれない。もしかしたら、「多数が同じ方向で動いていることの気味悪さ」という情緒的な物かもしれないが……しかし、この違和感は正直に記録しておこう。



テカテカ (2015 1/11 24:00)

毎日新聞秋田版がおわび掲載 「テカテカ光った自民県連幹部」問題(1/10産経)
 毎日新聞秋田版に掲載された衆院選の結果をめぐるコラムに対し自民党秋田県連が抗議している問題で、毎日新聞は10日付の秋田版でおわびを掲載した。同紙のニュースサイトに掲載されていたコラムは9日夜に削除された。
 おわびは「『自民党県連の幹部』が『カメラの前に居並び、乾杯までしている』と記し、写真を掲載しましたが、『自民党県連の幹部』はいませんでした。おわびして訂正します」としている。
 コラムは衆院選直後の昨年12月19日付に掲載された藤原章生編集委員の署名記事。藤原編集委員は開高健ノンフィクション賞を受賞したこともあるベテラン記者で、衆院選取材の応援で秋田に入っていた。
 秋田1区の自民党、冨樫博之氏の当選の様子を「テカテカ光った自民党県連の幹部、オヤジたちの顔だ。当選が決まり、『ありがとう』と言ってはバンザイをし、カメラの前に居並び、乾杯までしている。めでたい、うれしいという無邪気さはどこから来るのか」などと記述。冨樫氏が支援者に囲まれて乾杯している写真が掲載されているが、写っているのは秋田市の穂積志市長や保守系市議、後援会長らで、自民党県連幹部はいなかった。
 自民党県連はこれを含む計7カ所の事実関係について根拠を文書で回答するよう求めているほか、「テカテカ光った自民党県連の幹部」などの表現について抗議している。
 関係者によると、これらの記述については、ジャーナリストの池上彰氏らが委員を務める毎日新聞の第三者機関「『開かれた新聞』委員会」で審議され、結果を自民党側に伝えるという。

 「テカテカ光った自民党県連の幹部、オヤジたちの顔」と揶揄し、しかも実はそこには自民党県連の幹部はいなかったって、事実は違うわ誹謗中傷をしてるわ、救いようのない記事だ。これが週刊誌の記事だというならまだしも、毎日新聞という一般紙の記事内容というのだから恐れ入る。

 しかし、産経もいかん。自民党県連の抗議内容の主題は「その場に自民党県連がいなかったのに、いるかのように記事にした」と言うことであるはずなのに、産経の見出しのせいで、やたら「テカテカ」が印象に残ってしまう。


佐賀県知事選 (2015 1/11 24:00)

佐賀県知事選、山口祥義氏が当選確実 前武雄市長を破る(1/11朝日)
 保守分裂選挙となった佐賀県知事選が11日投開票され、元総務省官僚で新顔の山口祥義(よしのり)氏(49)が、同県武雄市の前市長の樋渡(ひわたし)啓祐氏(45)=自民、公明推薦=ら新顔3人を破り、初当選を確実にした。(以下略)

 樋渡氏が落選したのはまことに喜ばしいのだが、自民党が彼に推薦を出したことは、いまだに理解できないし、「何考えてるんだバカ」と思っている。
 ここ数年の自民党を見ていると地方選での弱さが目立っているように思うが、それと関係あるかどうかは措くとしても、樋渡を支持してしまう自民党執行部に驕りあるいは調査力不足を感じてしまう。

 谷垣総裁時代は、地方で自民党は強いというイメージだったんだけどなぁ。



朝日の「吉田調書報道」に新聞労連特別賞 (2015 1/10 24:00)

沖縄2紙に新聞労連大賞 「吉田調書」報道が特別賞(1/9共同)
 新聞労連は9日、平和・民主主義の確立などに貢献した記事を表彰する第19回新聞労連ジャーナリズム大賞に、琉球新報と沖縄タイムスの「基地移設問題と県知事選などをめぐる一連の報道」を選んだと発表した。
 応募はなかったものの、朝日新聞社が記事を取り消した東京電力福島第1原発事故の「吉田調書」報道を特別賞とした。ルポライターの鎌田慧氏ら選考委員は「非公開の調書を公に出すきっかけになった点で昨年一番のスクープと言っても過言ではない。虚報や捏造と同列に論じるのはおかしい」との見解を示した。


 「頭おかしいだろ」以外の感想がわかない。非公開であることをいいことに、内容をねじ曲げ東電や現場の作業員を貶めるのに都合の良い解釈を施し、後で間違いだったと撤回を迫られた記事を以て、何が「昨年一番のスクープ」だ。バカじゃなかろか。

 一部ジャーナリストの「内容がクソでも、スクープならOK」というクズな価値観が良く表れている話である。「ウソを書こうが、スクープを取ったことを賞賛すべきだ」という新聞労連の考え方は、「目的のためならどんな手段を執っても良い」ということになり、窮極的にはテロリズム肯定になってしまうんだが、新聞労連はそれを理解しているのか。

 朝日もまともな神経持ってるんだったら、賞を辞退しろよ……まともな神経持ってるとは思ってないけど。



民主党代表選 (2015 1/9 24:00)

「細野氏は維新との合併主張」 民主・岡田氏が会話暴露(1/8朝日)
 8日にあった民主党代表選の討論会で、岡田克也代表代行が、衆院解散直前の昨年11月、細野豪志元幹事長が「衆院だけでも、みんなの党や維新の党と合併するべきだ」と主張していたと明かした。細野氏が代表選で、維新との合流に否定的な立場をとることの矛盾点を突くために、やりとりを暴露した。
 岡田氏は「あの話はいったい何だったのか。政治家は自分の言葉に責任を持つべきだ」と追及。これに対し、細野氏は「残念だ。政治家同士のクローズの話だ」と語り、岡田氏の姿勢を批判した。
 さらに細野氏は「維新側から、関西(の候補者)を切り離すというサインがきていた」と述べ、維新との交渉まで踏み込んで打ち明けてしまった。結局、細野氏は同日夜、岐阜市内で「訂正したい。維新側から提案があったのではない。様々なやりとりの中でアイデアとして浮かんできた」と軌道修正した。


 オープンになっていない話を公の場でバラす岡田氏に、「クローズの話だ」と批判しつつ自分も維新との話を暴露してしまう細野氏……「よりよい党を作るための議論」ではなく、足を引っ張り合う内輪もめにしか見えない。誰が党代表になっても、またバラバラでまとまらないままグダグダし続けるんだろうなぁ、と予感させるようなくだらないやり取り。

 岡田氏の細野批判については、たしかに論は正当な物だけれども、何でもかんでも表に出せばいいって物じゃないのが政治でもあるわけだし、融通の利かない部分はマイナスに思う。そういえば、沖縄に関する密約を、なんの戦略も無しに暴露したのも岡田氏だった。
 輪をかけて酷いのは細野氏で、批判に対してムキになり、他者との交渉の内実をペラペラ喋ってしまうのは、政治家以前に人として信用ができない。交渉相手との話をバラしたという点で、身内の話をバラした岡田氏よりもタチが悪い。

 かといって、話題に出てきていない長妻氏も「民主党切手の口だけ野郎」なので、話にならないのであるが。
 野田氏の再登板がいちばんだと思うんだけどねぇ。経済政策はダメだけど、その他は割合穏当な人だし。



フランスの新聞社へのテロ (2015 1/8 24:00)

パリの新聞社銃乱射で12人死亡、警察は仏国籍3人の行方追う(1/8ロイター)
 [パリ 7日 ロイター] - パリ中心部の風刺週刊紙「シャルリエブド」本社に7日午前、覆面をした複数の人物が押し入り銃を乱射し、同紙の編集長を含む少なくとも12人を殺害した。
 銃を乱射した人物らは現在も逃走中。
 警察および政府筋によると、警察はパリ周辺に住む兄弟と仏北東部ランス出身の男計3人の行方を追っている。3人全員がフランス国籍で、うち1人は過去にテロ関連の容疑で裁判にかけられたことがあるという。
 シャルリエブドはイスラム教の預言者ムハンマドを題材にした風刺画などを掲載したことがあり、死亡が確認された12人のうち10人が同紙の社員。死者には編集長のステファン・シャルボニエ氏も含まれ、警察官2人も死亡した。
 この他11人が負傷、うち4人が重体となっている。
 今のところ犯行声明は出されていない。ただ、現場近くの建物の屋上から撮影されたビデオには、乱入した男の1人が銃を乱射しながら「神は偉大(Allahu Akbar)」と叫んだ音声が収録されており、警察が関連を調べている。
 フランスのテレビ局iTELEが放映した映像には、「シャルリエブドを殺した。預言者ムハンマド(の冒涜)にかたきを討った」との叫び声も収録されている。
 また、日刊紙20ミニュートが目撃者の話として報じたところによると、男の1人は乱射後車に乗り込む前に「イエメンのアルカイダとメディアに伝えろ」と叫んでいたという。


 テロ行為は許されない。その大前提は確認しておいた上で……シャルリエブドの「風刺」の手法もまた、批判されるべき物だろう。風刺と言うよりは、「侮辱」「中傷」と呼ぶべき物で、ムハンマドを裸で四つん這いにして描いたりしていては、イスラム教徒の反感を呼ぶのは当然のことである。

 だから、今回の件に絡めた「テロに屈せず、言論の自由を守ろう」という主張には、今回はあまり肯定的になれない。この文脈で言う「言論の自由」は「ヘイトスピーチを行う自由」になりかねないからだ。今回の事件で「言論の自由」を以て新聞社を擁護するのは非常に筋が悪い。
 「ヘイトスピーチは許されない」という主張と、「テロによる抗議は許されない」という主張を、両立させねばならない。片方の行為を批判することで対立側を擁護することにならないか、慎重に言葉を選ぶべきだろう。

 なお、フランスではイスラム教徒への反感が高まっており、イスラム寺院に手榴弾が投げ込まれるような事件も起こっているらしい。それこそ、抗議手段としての暴力は基本的に許されるものではない。冷静な対応を求めたい。



安倍政権に対する一番の不満 (2015 1/7 24:00)

新潟知事、東電社長を批判 「原発事故究明に後ろ向き」(1/6朝日)
 東京電力の広瀬直己社長は6日、新潟県の泉田裕彦知事と会談した。広瀬氏が柏崎刈羽原発の再稼働に理解を求めたのに対し、泉田氏は「福島第一原発事故の原因究明に後ろ向きだ」と批判するなど、歩み寄りは見られなかった。
 東電は一昨年秋、原子力規制委員会に柏崎刈羽原発6、7号機の審査を申請している。広瀬氏は柏崎刈羽原発の視察も求めたが、泉田氏は「事故原因の究明が不十分で社内処分もない。安全の議論のスタートラインに立てない」と応じなかった。泉田氏はこれまで、事故の検証と総括がない限り、柏崎刈羽原発の再稼働を認めない考えを繰り返し表明している。
 東電は7月までに、新潟事務所を新潟総支社に格上げし、約20人いる社員を増やす方針だ。地元自治体や住民の要望などに丁寧に対応していくことで、再稼働へ理解を得たい考えだ。
 東電の2015年3月期決算は、燃料費の抑制などコスト削減の徹底などで最終黒字となる見通し。数土文夫会長は昨年末の記者会見で、年内の電気料金の再値上げは見送る方針を明らかにする一方、柏崎刈羽が再稼働しなければ、16年3月期の黒字確保は厳しくなるとの見方を示している。(古賀大己)


 放射線被害について非科学的な主張をし、不合理な態度で反原発を訴え続ける新潟県知事にも腹が立つが、政府が原発再稼働に積極的に関与しようとしないのにも苛立ちを覚える。
 安倍政権の経済政策で不満に思っていることの一つが、原発再稼働に消極的であること。円安政策を採るならば、燃料費の高騰に対応するためにも、当然原発の再稼働もセットだと思い込んでいた。しかし、安倍総理は、原発再稼働のために国民や関係首長を説得するという姿勢をいっこうに示さない。第2次安倍政権が発足してから2年、ほとんど進展が見られないのがもどかしくてしかたない。

 左巻きにヒトラーだの独裁者だの揶揄されている安倍総理だが、エネルギー政策に関しては、もっとリーダーシップを発揮して欲しいものだ。


続・マクドナルド (2015 1/7 24:00)

 マックの「異物混入」の話がやたら出てきてるけど、「1つ表沙汰になったからついでに…」という姿勢が多分に感じられる。「歯」に関しても、「揚げられていない(=お客さんの歯じゃないの?)」という疑惑もあるし、何だか「過剰なマック叩き」のような気もしてくる。

 マクドナルドという会社の規模、庶民への浸透具合ゆえに騒ぎになっていると言うことではあろうが、それにしても、マスコミがここぞとばかりに叩いているように感じられないこともない。

 てなわけで、マック批判には荷担せず、静観するつもり。



トラブル続きのマクドナルド (2015 1/6 24:00)

マックのチキンに異物…タイ工場製造のナゲット(1/5読売)
 日本マクドナルドは5日、青森県三沢市の三沢店で販売したチキンマックナゲット1個に異物が入っていた事例が1件あったことを明らかにした。
 異物はビニール片のようなものだという。
 同社によると、3日午後10時半過ぎにナゲットを購入した男性が、約1時間後、異物が混ざっているとして、そのナゲットを持参して再来店した。同社は混入の原因を調べるとともに、製造したタイの工場で同時期に作ったナゲットの販売をやめることにした。
 マクドナルドのチキンナゲットを巡っては2014年7月、仕入れ先の中国・上海企業が保存期限切れの鶏肉を使用した可能性があるとして、製造拠点をタイに集約し、安全性を高める方針を示したばかりだった。
 購入した男性には謝罪し、返金したといい、同社は「お客様に心配をおかけして大変申し訳ない」としている。

マックのナゲット異物、都内でも苦情…12月末(1/6読売)
 青森県三沢市のマクドナルド三沢店で販売したチキンマックナゲットにビニール片のような異物が混入していた問題で、日本マクドナルドは5日夜、同様の苦情が東京都内の1店舗でもあったことを明らかにした。
 両店で販売したナゲットは同じタイの工場でつくったものだったが、製造日は違い、混入したとされる異物も異なるという。
 同社によると、ナゲットを購入したという女性客から5日昼頃、連絡があった。女性は2014年12月31日昼に東京都江東区の東陽町駅前店を訪れ、ナゲットを注文。「食べたところ、ビニールのようなものが入っていた」と話した。店員は店長に報告せず、女性から預かった長さ約5ミリのビニール片のようなものもなくしたという
 三沢店で販売したナゲットについては、同工場で同時期に作った商品は販売休止を決めた。同社は東陽町駅前店のものは「加工工程で混ざった可能性は低い」(広報)とみて、同時期の商品の販売は続ける方針。


 「中国産の腐れナゲット」、「ポテトがSしかない」のに続いて、またマックで問題発生。ナゲットに異物が混入していたという話だが、昨年末にも同様の事例があったのに表沙汰になっていなかった、異物も紛失していたというオマケ付き。

 マックの印象はさらに悪くなるだろう。昨年、妖怪ウォッチとコラボレートしたキャンペーンをやっていたはずだが、それで売り上げを回復したという話も聞かない。向かうところ敵無しの妖怪ウォッチを以てしてもマックの凋落に歯止めがかからないということで、これはかなり深刻な事態だろう。

 吉野家のように復活できるのか、このまま凋落を続けるのか。



「敵は自民党」 (2015 1/5 24:00)

細野氏吠える「敵は自民党だ!」(1/4産経)
 民主党代表選(7日告示−18日投開票)に立候補を表明している細野豪志元幹事長が4日、福井市で講演し「敵は自民党だ。国民は安倍政権の危険性に気付いている。民主党を再生させ、もう一度期待してもらえる状況をつくりたい」と訴えた。同時に「4月の統一地方選は最大の戦いだ。私が代表になったら、先頭に立ってしっかり勝ち抜く態勢を組みたい」と強調した。

 敵は自民党ではなく、むしろ、いまだに反省も総括もできていない、まともな代案を示せないまま無為に日々を過ごしている自分たち自身だと思うよ。

 しかし、「敵は自民党」って、細野もけっきょく「反自民を出発点にしか物を語ることができない」ってことだよね。他に立候補している岡田も長妻も同様だし、今年も民主党には期待できませんな。


今さらの金融緩和批判 (2015 1/5 24:00)

(社説)日本経済の課題―暮らしを守る脱デフレに(1/5朝日)
 「デフレからの脱却」。第2次安倍内閣の発足以来の、日本経済を語る際のキーワードだ。日本は90年代末以降、物価が下がり続けるデフレに苦しんだ。デフレからの脱却は確かに必達の目標である。
 しかし、金融緩和で物価を押し上げることが果たして好ましいのか。企業がきちんと利益をあげて働く人の賃金が増え、その結果、消費が活発になって物価も上がっていく。求められるのはそんな経済の姿だろう。
 物価が将来どれだけ上がると考えるか、人々の期待(予想)に働きかける政策から、実需を見る政策へ。経済のかじ取りを切り替えるべきではないか。
(以下略)

 世界中の国が自国通貨をジャブジャブにしている中で、マネタリーベースを増やさずして20年続くデフレを払拭することなど、果たして可能なのか。「デフレ脱却は必要、しかし金融緩和は好ましくない」というならば、具体的な代替案を示さねば無責任と言わざるを得ない。

 だいたい、金融緩和の効果は実際に出てきているのに、「金融緩和は好ましいのか」って、今さら何周遅れの議論をしているのだろう。



任期延長? (2015 1/4 24:00)

自民総裁任期延長論が浮上 「2期6年を3期9年に」…首相、五輪・改憲へ道(1/4産経)
 連続で2期6年までとなっている自民党総裁の任期を「3期9年」まで延長すべきだとの声が安倍晋三首相(総裁)の周辺を中心に党内で浮上してきた。現行の党則や総裁公選規程に従うと安倍総裁の任期は平成30年9月まで。首相が招致に成功した2020(平成32)年東京五輪・パラリンピックを安倍首相のままで迎えるべきだというのが理由だ。首相の悲願である憲法改正に道筋をつけたいとの思惑も働いている。
 昨年12月の衆院選で自民党が解散前の議席をほぼ維持したことを受け、今年9月の総裁選は安倍首相が再選される可能性が高い。首相の対抗馬とみられる石破茂地方創生担当相は1日、総裁選不出馬を示唆した。
 28年夏には参院選があり、憲法改正の発議要件である3分の2以上の議席を与党で確保できるかが焦点になるとみられる。
 総裁の任期延長は衆院選直後に出はじめた。
 首相側近は「党則や総裁公選規程を改正して安倍首相の任期を延長し、『長期政権が視野に入る強い首相』をアピールすればいい」と発言する。3期まで任期を延長すれば、安倍首相は33年9月まで務めることができる。
 町村信孝衆院議長も、町村派会長時代の昨年12月19日、記者団に対し「どこの(自治体の)首長も1期4年を3期、4期する。次回の総裁選のみならず、その後も可能な限り長くやって政治を前に進めることが、国民の期待することだ。首相は長くやったほうがいい」と語った。
 ただ、谷垣禎一幹事長や二階俊博総務会長らは任期延長に慎重だという。別の党幹部は、安倍政権の長期化は「ポスト安倍」候補が育たない土壌を作ることにもなりかねず、「党の力を弱める。犯してはいけない禁じ手だ」と批判する。
 総裁の任期は、15年9月に小泉純一郎首相(当時)が総裁に再選されてから、1期あたり2年から3年に1年延長された。郵政民営化を争点とした17年の衆院選で自民党が大勝し、小泉氏の任期を1期延長すべきだとする意見が出たが、小泉氏は受け入れず、任期満了で退陣した。
 一方、昭和61年の衆参同日選で自民党大勝に導いたとして、中曽根康弘首相(同)の総裁任期が特例で1年延長された。


 規定をコロコロ変えることに違和感を覚えるのだが、それはまぁ私個人の情緒的な問題であるので、民主的な党内論議を経た上での決定であれば、敢えて反対するつもりはない。また、国民の反発が強ければ支持率低下や選挙の勝敗にも繋がるだろうから、規定変更が「強行」される可能性は低いだろう。
 ただ、記事にもあるように「総理レベルの人材の育成」をどのように行うかという課題を克服は克服しておかねばならないだろう。やるとすれば、自民党総裁と総理大臣を分けるという方法も一つかな、と思う。

 しかし、安倍嫌いの人たちは、こんな話が出たらまた「独裁者への道を進んでる!」とか言うんだろうなぁ。



間抜けなのか、罠なのか (2015 1/3 24:00)

「イスラム国」戦士、不用意なTwitter投稿でアジトの場所が筒抜けに(1/3ロシアの声)
 テロ組織「イスラム国」の戦列で戦っているニュージーランド市民がTwitterの投稿によって思いがけなく戦士たちの拠点を暴露していた。
 現在アブ・アブドゥルラフマンを名乗るマーク・タイラー氏のTwitter投稿で、そのジオ・タギング機能により、投稿元の場所が筒抜けになってしまっていた。気づいた本人が45通の投稿を削除した。ガーディアン紙より。
 専門家の分析で、戦士らの拠点がシリアのアル・タクバ市の民家にあることがわかった。「イスラム国」の最重要拠点であるアル・ラッカ市からも程近い。
リア・ノーボスチ


 ソースが「ロシアの声」なので話半分に聞いておいた方がいいとは思うが、何とも間抜けで面白いと思ったので紹介。
 しかし、これ意外と「孔明の罠」じゃないのかぁ……と考えすぎると「生ける孔明死せる仲達を走らす」ってことになるのかな。



陛下のご発言に (2015 1/2 21:00)

天皇陛下が年頭の感想 「歴史を学ぶことが大切」(1/2朝日)
 天皇陛下は年頭にあたり、宮内庁を通じて感想を発表した。
 2015年は戦後70年の節目にあたると触れ、「この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」とつづった。
 また、東日本大震災から4度目の冬になるとして、「かつて住んだ土地に戻れずにいる人々や仮設住宅で厳しい冬を過ごす人々もいまだ多いことも案じられます」と思いやった。
 2日には皇居で一般参賀があり、天皇陛下は皇族方とともに5回、宮殿のベランダに立つ。成人を迎えた秋篠宮家の次女佳子さまも初めて出席する。(島康彦、中田絢子)

 陛下の「満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだ」というお言葉に、なぜか左巻きの人たちが勝ち誇ったような言葉を吐いているのがよく分からん。「歴史に学ぶべきだ」というのは一般論であり、当然ながら、所謂右寄りの人間だって歴史を学ぶことの大切さは否定していない。

 左巻きは、「俺たちこそ正しい歴史を学んでいる」とでも言いたいのだろうかねぇ。共産党まではしゃいでいるのを見ると、「都合のいいときだけ利用したいんだなぁ」としか思えない。

 つか、陛下のお言葉を、てめーの政治信条のフィルター通して買ってない解釈してるんじゃねーよ。

 ついでに、このバカもはしゃいでいたが、とんでもない言葉を使っていた。



 「平成〜」なんて、知らずにやっていたら大学教授にあるまじき無知だし、知っていてやったのならば人の死を公然と望む人でなし。



2015年開始 (2015 1/1 9:00)

 あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
 今年も、ツイッターと当サイトの両面建てで参りますので、どうかおつきあいのほどを。