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村山氏、言いたい放題 (2014 2/28 24:00)

河野談話「検証は収まった問題あげつらい」 村山談話は「国是」 尖閣は「中台と共有を」(2/27産経)
 村山富市元首相は27日、都内の日本記者クラブで記者会見し、慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の「河野洋平官房長官談話」の検証を求める動きがあることに対し「詮索することは意味がない。収まった問題をあげつらい、『日本はけしからん国だ』といわれる状況を作って何になるのか」と批判した。
 村山氏は「(談話は)業者、軍、政府関係の資料を調べて総合的に判断して作られた。軽はずみに根拠なく作った作文とは思えない。事実がなかったとあげつらって何の意味があるのか」とも語った。
 また、今月中旬に韓国の国会内で講演した際、首相在任中の7年に表明した「村山談話」について「国際的な約束事、日本の国是みたいなものだ」と説明したことを明らかにした。
 日本固有の領土である尖閣諸島(沖縄県石垣市)について「中国、日本、台湾も含めて近辺の国が共有すればいい」と指摘。安倍晋三首相の靖国神社参拝に「外交関係が悪いのを承知の上で行ったのはよくない」と苦言を呈した。


 いやいや、全く収まった問題じゃないだろ。事実に基づかない言いがかりに対して、「とりあえず謝っておけば何とかなるだろ」と甘く考えて問題をこじらせているだけだ。「事実がなかったとあげつらって何の意味があるのか」などと言ってるが、事実がなかったのなら、一方的に日本が批判され続ける状況を何とかしなきゃいかんだろう。このフザけた状態を作り出した張本人の一人が、「何の意味があるのか」とはふざけた言いぐさだ。

 しかも、「村山談話は国是」とか「尖閣は日中台で共有すればいい」とか……菅にしろ鳩山にしろ村山にしろ小泉にしろ、「もう黙っておけ」と言いたくなる元総理が多すぎる。



印象も何も… (2014 2/27 24:00)

「執拗に河野談話の不備印象づけている」社民・吉田党首(2/27朝日)
 ■吉田忠智・社民党党首
 河野談話を検証する動きが国会である。衆院予算委員会で、(談話の作成にかかわった)石原信雄・元官房副長官の参考人質疑が行われたが、石原さんの(「元慰安婦の証言の裏付け調査は行われていない」という)発言は、特に目新しいものとは考えていない。
 こうした発言を様々な場で繰り返し引き出すことで、執拗(しつよう)に河野談話の不備を印象づけて談話を否定しようとする姑息(こそく)な意図を感じる。歴史修正主義の一環ではないか。
 河野談話をしっかりと点検するのは大事だが、河野談話そのものが歴史的に重要な談話であることは否定できない。(国会内での記者会見で)


 「執拗に不備を印象づけている」って、印象も何も実際に不備だらけじゃないか。しかも「「元慰安婦の証言の裏付け調査は行われていない」という)発言は、特に目新しいものとは考えていない」とまで言っていて、要するに「事実かどうかはどうでもいい、河野談話は固守すべき」と言っているわけだ。日本がウソによって被害を受けていることなど、どうでもいいらしい。

 「旧日本軍は悪」という固定観念から逃れられないから、いつまでもアホな言説を弄することになる。そりゃ、他者を悪に固定しておけば、自分たちは一段高いところに立てて、気分がいいのかもしれんけど。


集団的自衛権 (2014 2/27 24:00)

集団的自衛権「結論出ていない」 小松長官復帰後初答弁(2/27朝日)
 小松一郎内閣法制局長官が26日、職務に復帰して初めて国会答弁に立った。集団的自衛権の行使を容認する憲法解釈の変更をするかどうかについて「現在、内々に検討も議論も局内ではしているが、最終的な結論が出ているわけではない」と述べた。
 小松氏は衆院予算委員会の分科会に出席した。「安保法制懇(安倍晋三首相の私的諮問機関)の報告書が出たら、それを踏まえて全体的に、従来の憲法解釈そのままでよいのか、改める余地があるのかということを検討する」とも答弁した。
 首相は20日の同委で、解釈変更を閣議決定し、国会で議論した上で、自衛隊法を改正する方針を答弁している。小松氏はこの首相答弁について「なるべく丁寧なやり方で物事を進めたいとのお考えに基づくものと、私は理解している」と述べた。菅義偉官房長官も分科会に出席し、「(閣議)決定がされたとしても、立法措置が必要だから、国会によるコントロールは可能だ」と述べた。


 「閣議決定後、国会で議論し、立法措置を執る」と明言しているのに、「安倍政権は暴走しているー独裁者だー」と訳の分からんことを言う人が後を絶たない。どこに、立法措置を講じるために国会で審議を求める独裁者がいるよ?

 左巻きは、自分の意見と異なる方向の政策が取り沙汰されると、、すぐ「暴走だ」「横暴だ」と言い出すからな。民主党政権の時に、数の力で扶養控除差っ引いて子ども手当通したり、野党との審議に応じずに強行採決を繰り返したりしたときに、マスコミや左翼系市民団体は「数の暴力」って表現を使ったか?



理数教育の必要性 (2014 2/26 24:00)

 「ちきりん」という人の「理数教育批判」を目にした。長いので、全文の引用はしない。

下から7割の人のための理科&算数教育 - Chikirinの日記

 おそらく彼女の主張を最も表している部分がここ。

 義務教育である、小学校、中学校、それに事実上の義務教育である高校をあわせた 12年間の理科教育のうち、私に必要だったのは小学校レベルの理科だけであって、中学・高校で、化学、物理、生物、地学などを学ぶ必要は全くなかったと思います。
 算数に関しても、中学校1年までに学んだことで十分で、中学校の後半以降、算数&数学の授業を受けてなくても、これまでの人生において、たぶん何の問題もありませんでした。


 自分が理解できていないからって、「理数が苦手な子には理数教育は不要」と言い切る辺り、底抜けのバカだ。自らのコンプレックスを解消するのに、教育論という衣をまとわせただけ。「理数教育の必要性」を考えるなら、「理数の素養がないとちきりんみたいになっちゃうよ」という答えで必要十分に思える。

 数学については、「数学的知識」そのものよりも、それを押さえる際に使う思考回路の方が重要である。

 ちきりん氏は言う。「台形の面積の計算方法なんて、「台形 面積 計算方法」でググればすぐに見つかるんです。“全員が”なぜそういう計算方法になるのか、までを理解する必要があるとは思えません。
 「台形の面積の求め方」自体ももちろん知っておく必要はあるのだが、同時に、「台形の面積を求める際の頭の使い方」も学んでいるのだ、ということが分かっていない。

 自分は文系出身ではあるが、文系人間にとっての理系教科の必要性は、常々感じてる。英文を読もうが、日本語の論文を読もうが、史学に触れようが哲学に触れようが、「数学的な思考回路」は至る所で役に立っている。
 高校生レベルの話でも、たとえば英文解釈を例に出すと、文構造を把握する際に、「このdoingはどういう役割か」と見抜く際に、「動名詞、分詞構文、分詞による修飾、分詞が補語……」と可能性を場合分けし、それぞれの可能性について吟味していく手法は、基礎的な数学と同じである。可能性を考える際には、背理法を用いることだってある。
 もちろん「何となく読んで何となく解釈できる人」もいるし、私自身も現在では思考経路など意識せずに読んでいるが、それが常にできるのは「熟練した人間」であり、初学者ほど「常に正解に至れるように、論理的に解釈する」ことが大事になる。


 次に、「その子供が本当に理数が苦手かどうかなど分からない」というのもある。「塾に入ってくる前には5教科500点満点で200点そこそこだった子が、半年ほど勉強して400点台になる」なんてのは、塾業界にいればしばしば見かける事例だ。小学校や中学校の時の状況で、その子の可能性を摘むわけにはいかない。教育内容は、どの子にも平等であるべきだ(もちろん、「できる子」にはどんどん高度な内容へ進んでもらうというのは有り。


 また、当然ながら、思考と同時に理科的知識そのものも重要である。放射能に関する知識がないが故に、デマを鵜呑みにするバカの姿は、この3年間に嫌と言うほど見てきた。
 また、正確な知識があってこそ、真っ当な思考が保証される。思考を出発させたり思考を前進させるには、知識がなければ不可能だ。ネットで検索すれば知識は出てくる?何を検索すれば良いかを考えるのに、そもそも知識が必要ではないか。また、検索結果を吟味するのにも、知識は必要不可欠である。

 ちきりんは「「生活するために必要な科学知識」を教えてほしいです」と言ってるが、生活に必要な知識は時代によって変わる。子供の時に教えられた知識がそのまま大人になってからも使えるとは限らない。しかし、土台部分をしっかり教育されていれば、新しい知識にも対応できる。結果の知識だけを理屈抜きに教えていては、新しい知識に対応できない頭の固いバカばかりが量産されることになる。

 論語に「学びて思わざれば則ち罔(くら)し。 思いて学ばざれば則ち殆(あや)うし」という一節がある。学ぶこと無しに思考をこねくり回すことの危うさは、既に2000年以上前から説かれていたわけだ。



移民政策 (2014 2/25 24:00)

日本の人口「移民で1億人維持可能」 政府、本格議論へ(2/24朝日)
 外国からの移民を毎年20万人受け入れ、出生率も回復すれば100年後も人口は1億人超を保つことができる――。こんな試算を内閣府が24日示した。何もしなければ、2110年には4286万人に減る。移民が、働き手の減少や社会保障の負担増に直面する日本を救うのか。政府は議論を本格化させる。
 政府の経済財政諮問会議の下で50年先を見すえた課題を話しあう専門調査会「選択する未来委員会」の第3回会合で示された。
 国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の推計では、日本の人口は2012年の1億2752万人から、100年後は3分の1程度に減る。内閣府は、移民を15年以降に年20万人受け入れ、1人の女性が一生に産む子供の平均数にあたる「合計特殊出生率」も人口が維持できる水準とされる2・07に上がるケースを想定して人口を推計した。


 積極的に移民を受け入れていた欧州で、いま移民と元々いた国民との間に大きな摩擦が生じ、社会問題になっていることを考えれば、「日本は移民を受け入れるべきだ」という主張にはとても賛同できない。

 移民は、当然、日本でコミュニティを作り、将来は高齢化する。移民に対する社会政策・福祉政策のコストは、国だけでなく自治体や共同体にも重くのしかかるだろう。
 移民を労働力として受け入れた「企業」はコストを負担するのか。企業からすれば、移民とは「低コストの労働力」であり、そもそも「低コストで…」という動機が出発点と考えれば、移民政策に伴うコストを負担するとはあまり思えない。

 「物」ならば使えなくなったときに廃棄することもできる。しかし、「人」はそうはいかない。100年単位で考えないと、取り返しの付かないことになるのではないか。


未だに「状況のせい」 (2014 2/25 24:00)

「政権奪取へ自治体議員1人でも多く」海江田・民主代表(2/23朝日)
 ■海江田万里・民主党代表
 自民党はどうやって政権与党の座に返り咲いたか。2011年の統一地方選が大きな跳躍台になった。私ども(民主党政権)幹部は震災対応、原発事故対応に追われていた。多くの候補者を擁立し、共倒れになるという戦術ミスもあった。結果的に自民党が劣勢を回復し、一昨年暮れの政権交代につながった。
(以下略)

 「民主党は震災対応で大変だった、自民党は震災対応は行わず選挙に力を集中させていた」とでも言いたいようだが、実際には、民主党議員よりも自民党議員の方こそ、被災地へ出て行って働いていた人が多かった。

 いい加減、自分たちの凋落の原因を直視したらどうだ。

 自民党以外に選択肢がない状況は、自民党支持者からしても不幸な状態と言えるのだが、いつまでこんな状況が続くんだろうね。



文脈 (2014 2/24 24:00)

https://twitter.com/yashirosatoru/status/437727173659463680
正直にいうけど、本当にそんな日本語リテラシーでどうするの? 俺もプロだからさ、あなたらみたいな国語力見てると、知性の劣化を憂うわけよ、まじで。

 「俺もプロだからさ」という表現が、じわじわと来る。しかも、こんな文構造グダグダの文で「国語力」を云々しているのが又、味わいに一花添えている。なにやら「学問を修めていること」を誇りにしているようだが、「人を見下すために学問やってるんだったら、すぐにその学問捨てろよ、学問がかわいそうだから」と思う。

https://twitter.com/yashirosatoru/status/437726435847831552
いや、事実ですよ。あなたらバカだから文脈や行間が理解できないだけ。国語の成績、悪かったろ?笑。QT: 素晴らしく差別的な発言ですね(ニッコリ RT 可哀そうに、日本語できないんだ。QT: ネトウヨと同レベ

 文字に表していない情緒・主観・思い込みのことを「文脈」と呼ぶのはやめてほしいものだね。文章表現力のない者は、往々にして「文脈」という言葉に逃げる。

 読解における文脈=contextというのは、本来は、文字に現れている物のみで構成されるものを指す。実際には、広義に書き手・話し手の背景思想や感情も交えて使うことも多いのだが、語義から言えば「書かれている物の論理的つながり」のことを指す。

 もちろん普段の会話では、相手の感情も推し量りながら、つまり「広義の文脈」を捉えつつ会話が行われる。そうしないとスムーズな会話は成立しないからだ。
 しかし、文章を書くという行為においては、「一方通行のやり取り」あるいは「やり取りにタイムラグが発生しやすい状態」になり、「広義の文脈」を捉えることは受け手にとって非常に困難になる。書き手の責任が相対的に大きくなるわけだ。
 文章の書き手は「書いていないことも(広義の)文脈から読み取れ」と言ってはならない。書かれていないことを読み取るよう迫るのは、書き手の甘えでしかない。

 「行間を読む」のと「文脈を読む」は別物。学校教育でも、前者と後者をごちゃごちゃにしている先生は多い。国語の先生は、元々文章を読むのが得意で、方法論を意識せずに何となく読んで何となく点を取っていた人が多いからか、論理的に文章を読解する方法を身につけないまま曖昧な教え方でごまかしていることも多いようだ。「文章に書いていないことを読み取るな」という当たり前のことを教えただけなのに、「目から鱗」と捉える生徒は非常に多い。
 この辺りは、先日書いた、「数学が苦手な国語教師は如何な物か」という話にも通じてくる。


 ちなみに。
 「自称プロ」の方からは、エゴサーチで追跡されリプを頂きました。

https://twitter.com/yashirosatoru/status/437780295245238273
何のプロかもわからないから、バカなんだよ。みんなわかってるのにさ。笑QT:

 みんな分かっているんだそうです。私は、その「みんな」には入っていません。「みんな」なんて曖昧な主語で何か言った気になるなんて、かなりのバカですね。


お前こそ眠ってる (2014 2/24 24:00)

「国民も国会も全部眠っている」 村山元首相(2/23朝日)
 ■村山富市・元首相
 集団的自衛権なんてのはね、歴代の自民党政権が言うてきた。国権としては認められておるが、日本国憲法は戦争を放棄しておるんですよと。集団的自衛権とは戦争をすることですからね。それは認められないと断言してきたんじゃないですか。
 それをたまたま出た総理大臣がね、最高の権力者と言って何でもかんでもできるようなことを言ったらね、それは国民無視、憲法無視ですよ。そんなことは許されませんよ。
 それなのに国民も黙っておるし、国会も大した騒ぎはない。全部眠ってしまっている。立ち上がるのは目覚めた国民しかないんですよ。国民が抵抗する力を持つというんでなければ、日本の民主主義、基本的人権は守れないと痛切に感じますよ。(都内での社民党大会で)


 むしろ眠ったままで寝言ホザいてるのは貴方じゃないかと思ったり。サヨク的な言説を弄して、無条件の反戦を主張しなければ「目覚めていない」「分かっていない」っていう思い上がりは、何とかならんものですかね。



「お友達内閣」 (2014 2/23 22:00)

「お友達内閣、どんどん暴走」 高木・民主代表代行(2/23朝日)
 ■高木義明・民主党代表代行
 最近の安倍内閣はなんだか、第1次内閣の時に言われた「お友達内閣」の様相だ。人事についても、本当にこれでいいのかということがまかり通っている。圧倒的多数の国会勢力の中で、どんどん暴走していくのではないかという懸念なしとはしない。野党の中にも色々おられますが、暮らしと雇用と命を守る政党がどの政党なのかが問われる。我々はしっかり皆さん方の立場に立ち、挽回(ばんかい)を目指して頑張り、時あらばまた政治の中心に立ちたい。(長崎市での党長崎県連大会で)


 「お友達」どころか、党内で内ゲバやらかしつつ暴走していたアンタらが言えた義理か。

 そもそも、「お友達内閣」って揶揄は、具体的な批判内容がよく分からない。安倍内閣の人事を見るに、「仲のいい人間ばかり集めた」という批判が正当とは思えない。確かに似たような考えの人間を周りに配しているとは思うが、それは仕事を円滑に進めるには当たり前の布陣だ。もちろん、「自分とは正反対の意見の持ち主を周辺に置く」ことは評価ポイントになり得るかもしれないが、それをやらなかったからと言って「狭量だ」と批判するのも短絡的だろう。

 だいたい、他者の意見を尊重することができない民主党の面々が、「人の意見を聞かずに暴走している」などという批判をする資格など、あろうはずもなく。


韓国のスポークスマン、鳩山 (2014 2/23 22:00)

鳩山元首相「日本政府は誰もが分かる形で謝罪を」(2/23朝鮮日報)
 日本の鳩山由紀夫元首相が「朝鮮半島の統一は当然の流れだ。日本政府も朝鮮半島の統一のために何ができるのか苦悩すべきだ」と述べた。鳩山元首相は、本紙が来月3日、4日の両日に開催する「第5回アジアン・リーダーシップ・カンファレンス(ALC)」に出席する。
 鳩山元首相は「朝鮮半島の統一は、北東アジアの安定や、地域経済の活性化のためにも欠かせない。統一のためには、日本と韓国・中国の協力関係の構築が重要だ」と強調した。
 鳩山元首相は、2009年8月の衆議院議員総選挙で自民党による長期政権を終わらせ、民主党政権最初の首相を務めた人物だ。在任中には米国一辺倒の外交から脱却し、アジア重視を強調する「東アジア共同体」を主張して、米国との摩擦を引き起こした。
 北東アジア地域の各国の対立について鳩山元首相は「安倍晋三首相の靖国神社参拝や、過去の歴史について反省する談話を否定するかのような発言が、対立を深めることになった」と語った。その上で「日本政府は誰もが分かる形で(過去の歴史について)謝罪すべきであり、今こそ謝罪できる勇気が求められるときだ」と強調した。また、日本の政治家たちが歴史について謙虚な姿勢を示すべきだ、と主張した。
 旧日本軍の慰安婦強制動員については「日本政府は(問題が)解決済みだと主張しているが、被害者がそう考えていないのであれば、政府からの補償という形で対処すべきだ」と述べた。
 本紙は今月14日、東京都内の鳩山元首相の事務所でインタビューを行い、韓半島(朝鮮半島)の統一について考えを聞いた。以下は一問一答。

―今年のアジアン・リーダーシップ・カンファレンスのテーマは「韓半島の統一」だが。
「一つの民族である韓国と北朝鮮が分断されたままになっているのは、きわめて不自然だ。朝鮮半島の統一は至極当然の流れだ。張成沢(チャン・ソンテク)氏の処刑などからも分かるように、北朝鮮は不透明な国だ。今すぐの統一は容易ではないだろう。だが、不確実性が高まっているときだからこそ、対話を通じ、統一の方向性について模索すべきだ」

―日本では韓半島の統一について否定的な見方もあるが。
「韓半島の統一が、反日政策の強化につながりかねないという、偏向したナショナリズムを主張する人もいる。安倍政権ではそのような主張が強まるかもしれないが、北東アジアの安定のためにも、韓半島の統一は欠かせない。統一のためには、日本と韓国・中国の協力関係の構築が重要だ。日本は朝鮮半島の統一に向け、何ができるのか苦悩すべきだ」

東京=車学峰(チャ・ハクポン)特派員


 「あのルーピーが謝れって言ってるってことは、謝ったら日本の国益を損なうのだろうな」と多くの人が思うだろう。という意味では、この発言はむしろ「韓国のオウンゴール」かもしれない。無能な口達者は、向こうに押しつければいいんですよ。

 しかし、「元総理」がアホを晒す事例が最近多いように思う。元老院制度のような物が存在していたら、お化け屋敷の様相を呈しているだろうなぁ。



「国会の葬式」 (2014 2/22 21:00)

小沢氏ら「国会の葬式」集会開く 秘密保護法成立に抗議(2/22共同)
 特定秘密保護法を成立させたのは国会の自殺行為だとして、小沢一郎生活の党代表や高知県出身の元国会議員らが22日、高知市の自由民権記念館で「違憲国会の葬式」と題する集会を開いた。
 1882年に明治政府による言論弾圧で高知新聞が発行禁止処分を受け、抵抗運動として「新聞の葬式」が開かれたのを模した試み。平野貞夫元参院議員が「秘密保護法成立は議会政治の自殺だ。行政権力が拡大解釈して運用でき、人間の生存権に干渉する」と「弔辞」を読み上げ、県内外から駆け付けた約150人が国会議事堂の写真を飾った祭壇に献花した。


 反原発もそうだが、「反対のための反対」しかできない奴らって、「葬式パフォーマンス」が大好きだよね。
 まぁ一介の市民が葬式パフォーマンスに走るのはまだしも、国会議員という立場の人間が「で?それで何か変わるの?」って行動しか取れない辺り、小沢にはもう「復活」の芽は無いな。国会議員の仕事は、そんな無意味なパフォーマンスに走ることではなかろうに。

 国会は死んだんだから、小沢はもう議員やめたらどうよ。つか、生活の党自体が葬儀を出すべき惨状だろうよ。


田母神支持の世論 (2014 2/22 21:00)

田母神氏支持の世論「不気味」 民主・小川淳也氏が発言(2/19朝日)
 民主党の小川淳也衆院議員が19日の衆院予算委員会で、東京都知事選で60万票余りを獲得した田母神俊雄氏について「特異な主張をしていた候補だと私は見ていたが、相当数の得票を得た。世論の一定の支持があることを大変、私は不気味に懸念し心配している」と発言した。
 麻生太郎副総理は答弁で「『不気味』という言葉を訂正するつもりはありませんね」と2回繰り返して、発言を撤回しないか確認した上で、「私は不気味には感じませんでした」と小川氏に反論した。
 田母神氏は自衛隊出身で、2007年の第1次安倍政権で航空自衛隊トップの航空幕僚長に就任したが、08年の論文で「我が国が侵略国家だったというのはぬれぎぬだ」と主張したことなどから更迭。都知事選では、首都直下地震への対応や子育て支援策の強化なども訴えた。


 自分と意見が異なるとは言え有権者を「不気味」というのは、国会議員の発言としてはちょいと失礼な物言い。

 田母神氏を「極右」と認識しているからこその発言だと思うが、都知事選における田母神氏の主張は、かつての発言からすれば穏当な物だし、福祉政策なども考慮すればむしろリベラルと読んでも差し支えないような物だった。田母神氏の得票は、所謂保守的な論調が若者に広がっていることもあろうが、田の候補者が若者に目を向けているように思われなかったことへの反動もあったように思う。
 その辺りを吟味しないで「不気味」と一括りするのは、非常に浅薄なとらえ方だと思う。

 私からすれば、5年前の民主党誕生当時のメディアと世間の空気の方が、よっぽど不気味だったけど。



明日は竹島の日 (2014 2/21 24:00)

 明日2月22日は竹島の日ですよ!
 竹島問題に関心のある方は、可能な範囲内でいいです、周囲の人との会話で「竹島」を少しでも話題にしてください。竹島問題に詳しい方は、韓国がいかにして不法占拠しているか、どのようなウソで正当化しようとしているか、説明してあげてください。

 私も、明日は中学3年生相手の授業なので、少し竹島問題について話そうかなと企んでおります。


検証もダメなのか? (2014 2/21 24:00)

河野談話検証の中止要求=「歴史認識の根幹崩す」−韓国(2/21時事)
 【ソウル時事】韓国外務省当局者は21日、菅義偉官房長官が、従軍慰安婦問題での旧日本軍などの関与を認めて謝罪した河野洋平官房長官談話を学術的に検討する考えを示したことについて「これまで日韓関係の基礎となっていた正しい歴史認識の根幹を崩すことに等しい」と反発し、中止を求めた。 
 当局者は「河野談話を否定し、歴史の時計の針を逆戻りさせようとする試みとみるしかない」と指摘。「(河野談話作成)当時、被害者が言葉に表せない羞恥心にもかかわらず証言した経緯を考慮し、日本政府が被害者に耐え難い苦痛と傷を再び与える分別のない行動に出ないよう強く求める」と強調した。
 朴槿恵大統領は年頭の記者会見で「河野、村山談話が日韓関係の基礎だ」と述べている。


 学術的裏付けがないことを薄々感じているから、「検証」すらも否定するってことだろうか。「歴史的事実」と考えているなら、むしろ検証して自説の補強にしようと考えると思うのだが……まさに「語るに落ちる」と言うべき反応に見えてしまう。


やっぱり迂闊な発言 (2014 2/21 24:00)

森喜朗 元総理・東京五輪組織委員会会長の発言 書き起し - 荻上チキ・Session-22

 パラリンピックや、アイスダンスのリードペアに対するくだり(と個人的には浅田真央選手への批評)は、五輪に関わる人間としては、やはり迂闊だったと言わざるを得ない。これは批判されても仕方あるまい。

 森さんは、批判を受けやすい発言をしがちだが、いろんな人・業界に顔の利く、政治力を持っているという意味ではまさに文字通りの「政治家」というイメージ。五輪の組織委員会会長になっているのも、その辺りの政治力を見込まれてのことなのだろう。

 その実力をいかんなく発揮するためにも、しゃべりにはもう少し注意して欲しいところ。



森元総理の失言 (2014 2/20 24:00)

「負けると分かっていた」 森喜朗氏、フィギュア団体で(2/20日経)
 東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相は20日、福岡市での講演で、ソチ五輪・フィギュアスケート団体について「負けると分かっていた。浅田真央選手を出して恥をかかせることはなかった」と述べた。
 さらに女子ショートプログラム(SP)で16位だった浅田選手を「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」と指摘した。〔共同〕


 上から目線で何知った風な口を利いてやがるんだか。スポーツ振興に長年携わってきたくせに、スポーツ選手に対する敬意も無いのか……と言いたくなるが……

森会長の発言要旨 「真央ちゃん、見事にひっくり返りました」(2/20産経)
 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の、講演でのフィギュアスケートに関する発言要旨は次の通り。
 「頑張ってくれと見ていましたけど(浅田)真央ちゃん、(SPで)見事にひっくり返りました。あの子、大事なときには必ず転ぶんですね」
 「日本は団体戦に出なければよかった。アイスダンスは日本にできる人がいない。(キャシー・リード、クリス・リードの)兄弟はアメリカに住んでいるんですよ。(米国代表として)オリンピックに出る実力がなかったから、帰化させて日本の選手団として出している」
 「浅田さんが(団体戦に)出れば、3回転半をできる女性はいないから、成功すれば3位になれるかもとの淡い気持ちで出した。それで、見事にひっくり返ってしまった」
 「その傷が残っていたとすれば、ものすごくかわいそうな話。負けると分かっている団体戦に、浅田さんを出して恥をかかせることはなかった」
 「転んだ心の傷が残っているから、自分の本番の時には、何としても転んではいけないとの気持ちが強く出たのだと思いますね。勢いが強すぎて転んでしまいました」

 全体を見ると、「大事なときには必ず転ぶ」とか「実力がないから帰化させて出した」とかの物言いが引っかかるが、言いたいことは分からなくもない。

 しかし、「失言ではない」と擁護するのは難しいなぁ。「言葉足らず」なんだけど、批判されても仕方ない発言だと私は思ってしまう。浅田真央に対してかなり好感を持っているから、客観的な物言いはできないという自覚はあるけれど。
 それでも、「森発言への批判」と「発言を恣意的に切り取るマスコミへの批判」は分けて考えたいところ、とは思う。マスコミを批判するあまり森発言を擁護するのも、みっともないんじゃないかな。


私的「理想的な講師」像 (2014 2/20 24:00)

 国語は得意だけど数学は苦手、あるいは数学が得意だけど国語はどうも…という人は多いように思う。まぁ、一般人はそれでいいのかもしれないが、「講師」の立場で、「数学が苦手だけど現代文を教えている」というのは如何な物か、というのが私の感覚。

 数学が苦手ということは、論理的な思考、抽象的な思考が苦手ということである。現代文を教える際には、「論理的思考」について説明する能力が求められる。語彙力の豊富さや、これまでの読書量などは生徒に教える際にはさほど役にも立たない。何年もかけて国語を教え込むならまだしも、受験生に対して現代文の読解を教える場合に必要なのは、「持っている語彙力で如何に文章を読解するか」ではないか。「本を読んで語彙力を鍛えろ」では、受験生には間に合わないからだ。

 数学的素養がないのに、果たして文章読解を的確に教えることができるのだろうか。中学生まではごまかすことができるかもしれないが、大学受験でそのごまかしは通用しないように思う。

 さらにいえば、国公立入試を志す生徒は、センター試験である程度の点数を取っておく必要があり、一定程度「オールマイティ」な能力を求められるわけだ。そんな生徒に教える立場の人間が、偏った学力の持ち主で良かろうか……というのが、私の個人的なこだわりである。教え子にオールラウンドな能力を要求しておいて、自分は「特定の教科しか得意と言えない」のでは、示しが付かないじゃないか、と考えたりする。

 「いや、その教科のエキスパートの考え方が吸収できればいいじゃないか」という意見もあるかもしれないが、その教科でしか通用しない頭の使い方を学ぶなんて、甚だしく効率が悪いように思う。もちろん、それぞれの教科特有の知識は存在するし、ある教科の知識が他の教科で使えるということは非常に稀ではあろうが、しかし、共通する頭の使い方、さらにいえば共通する学習の方法は存在するはずで、あらゆる教科に精通している人間の方が、もっと普遍的な「頭の使い方」を知っているのではなかろうか。国公立を狙う生徒からしたら、全ての教科をそれなりのレベルにしなきゃいけないわけで、国語教えるけど理数もそれなりにいける先生の方が、説得力を持ってませんかね。



もちろん内需喚起は大事だけど (2014 2/19 24:00)

内需喚起の経済政策決定=アベノミクスに対抗−民主(2/18時事)
 民主党は18日の「次の内閣」会合で、来春の統一地方選に向けた政策の指針となる「党の経済政策の方向性」を決めた。安倍政権が進める「アベノミクス」に対抗し、労働者の可処分所得の引き上げや社会保障の機能強化によって内需を喚起し、経済成長を目指すとした。今後、グリーン(環境)、ライフ(医療)、農業など10の重点分野で具体的な成長戦略を策定する。 
 アベノミクスへの対抗策は、海江田万里代表が昨年の参院選後に作成を指示していた。桜井充政調会長は18日の記者会見で、「需要が増えていないことに(日本経済の)一番大きな問題がある。(安倍政権は)物価さえ上がれば好循環が生まれるような錯覚に陥っている」と指摘した。


 いや、「内需喚起で経済成長」って、あんたらが政権にいたときに壮大に失敗していたじゃないか。「内需で日本は成長だー円高は問題じゃないーむしろ円高は日本にプラスだー」って無策を続けたことを、忘れるはずもなく。

 社会保障が充実していれば、確かに安心感に繋がり、消費の伸びに結びつく面はあるだろう。しかし、その社会保障そのものが、経済成長無しには充実し得ない物だという現実を認めなければ、どんな経済政策も画餅に過ぎない。

 民主党は、現実を直視することを早々に覚えた方がいい。


煽り見出し (2014 2/19 24:00)

去年の給与総額 過去最低に(2/18NHK)
 働く人1人当たりの去年の給与総額は、月の平均でおよそ31万4000円と前の年を下回り、過去最低だったことが分かりました。厚生労働省は今月初めに示した速報で3年ぶりに増加に転じたとしていましたが、最終的な計算で、パートタイムで働く人の割合が増えたため、平均の金額が下がったと話しています。
 厚生労働省は、従業員が5人以上いる全国のおよそ3万3000の事業所を対象に毎年、基本給や残業代、ボーナスなどを合わせた給与総額を調査しています。
 今月5日に公表した速報では、去年は働く人1人当たり、月の平均で31万4150円と前の年より23円増え、3年ぶりに増加に転じたとしていましたが、18日、確定値がまとまり、月の平均で31万4054円、前の年を73円下回ったことが分かりました。今の形で統計を取り始めた平成2年以降、最も低い金額です。
厚生労働省は、最終的に計算したところ、給与の低いパートタイムで働く人の割合が速報より増えたため、平均の金額が下がったと話しています。
 正社員などフルタイムで働く人の給与総額は40万4723円と前の年より3029円増加したものの、パートタイムで働く人は9万6644円と前の年より533円減少しました。


 1次資料はこちら。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/monthly/25/25r/dl/pdf25r.pdf

 「きまって支給する給与」「所定内給与」はたしかに減っているが、「所定外給与」「特別に支払う給与」は増えていて、全体としての現金支給額は変化無し。パートなどの労働者が増えた状態で「変化無し」なのだから、むしろ良好な数字と言うことができる。

 NHKの記事を読むと、パート労働者の増加に言及しており、資料の内容をまったく理解できていないわけでは無さそう。別段難しい統計資料というわけでもないし、むしろ、資料の内容を理解した上で敢えて悲観的な見出しを付けているように私は感じた。

 デフレの克服には、実体経済の成長ももちろん重要な要素だが、デフレマインドと呼ぶべき悲観的思考の排除もかなり大きなファクターとなる。具体的な指摘ならともかく、徒に暗い空気を醸成するようでは、害悪でしかない。



民主党大学 (2014 2/18 24:00)

「民主党大学」創設へ 人材集まるのか?(2/18産経)
 民主党は来春の統一地方選に擁立する新人候補者の発掘に向け、政治スクール「民主党大学」を党本部に創設することを決めた。東京から地方への「Uターン出馬」の支援に党本部が積極的に関与することで、地方組織との連携を強化する狙いがある。ただ、党の信頼回復は道半ば。果たして有望な人材は集まるか−。
 民主党大学の創設は先の党大会で了承されており、平成26年度の活動方針に「次期統一地方選を見据え、青年候補の活動支援を展開し、故郷での里帰り立候補を促すために創設する」と明記している。党青年委員会が中心となって企画。海江田万里代表ら執行部との交流や、地方議員の講義などを検討している。
 これまで都連が「民主党大学東京」を開校し、活動してきた。だが、学長の鈴木寛前参院議員が昨年7月の参院選で落選し、離党したことなどから“休校”中だという。そのため、執行部は民主党大学東京を発展的に解消し、全国版を創設することにした。
 海江田氏は来春の統一地方選に向け、地方組織の強化を党再建の柱に位置づけており、党内に「民主党政権が失敗した原因の一つは地方組織が弱かったことだ。厚みを増していかなければ、政権を奪取できない」(津村啓介青年委員長)との危機感は強い。
 ただ、党勢は低迷したままとあって、何人の“候補者の卵”が集まるかは公募してみないと分からないのが実態。かけ声倒れで終わる可能性は捨てきれない。


 バカ田大学を想起しますなぁ。
 「民主党大学出身」なんて経歴、「松下政経塾」以上の汚点になってしまうではないか。だいたい、民主党の政治スクールで「ブーメラン」以外に何を教わることができようか(いや、できない:反語)。

 組織強化よりも何よりも、「政権を担えるだけの政策を練り上げること」がまず最優先。次に「国政を与るだけの能力のある人間を養成すること」を挙げたいが、その前に「その能力もないのに居座っているバカを駆逐すること」が前提になる。


「天ぷら批判」に思う (2014 2/18 24:00)

 「天ぷらを批判する人たち」を見て、数年前「仕事はそつなくこなすより、ちょっとは苦労している姿を見せた方が、上の受けがいい」って忠告を受けたことを思い出した。同じ仕事でも、1時間ほどでさっと終わらせる人よりも、何時間もかかって苦労している姿をさらしながらやり遂げる人の方が、上司の覚えがめでたいというのは良くある話。仕事内容より見た目で判断下す人は、少なくない。

 「日本の労働者は生産性が低い」とよく言われるが、仮にそれが事実なら、その理由は、今回天ぷらで騒いでいるような「実際に仕事してるかどうかではなく、苦労している姿を見せているかどうかを重要視する思考回路の持ち主」が役職持ち世代に多いからではないか、と思ったり。


北朝鮮の人道犯罪 (2014 2/18 24:00)

 ひとまずメモ。

国連報告書、北朝鮮の「人道犯罪」を非難 訴追の警告も(2/18CNN)
 (CNN) 国連の北朝鮮人権調査委員会は17日、北朝鮮でさまざまな拷問や弱者への虐待が横行しているとの報告書を出し、国際刑事裁判所(ICC)への訴追も辞さない姿勢を示した。北朝鮮側は「政治的策略の手段にすぎない」と反発している。
 同委員会は400ページに及ぶ報告書で、北朝鮮指導部が殺人や拷問、強制労働、性暴力、食糧難などを手段として体制強化や市民への脅迫を図っていると非難。「世界にも類がない残虐国家だ」と断じた。同時に、世界各国の指導者はこの苦難を傍観していてはならないと主張した。
 同委員会はさらに、この調査結果をICCにも伝えるとの方針を示唆。北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記への書簡で、人道犯罪で訴追される可能性を警告した。
 これに対して北朝鮮当局は「北朝鮮の威信をおとしめ、人権擁護の名の下で国際的な圧力をあおることによって、社会主義体制を破壊しようとする策略だ」とする声明を発表した。
 同委員会は立ち入り調査や情報開示を要請したが、北朝鮮からの返答はないという。
 報告書は、公聴会や聴き取り調査で得られた320人余りの証言を基にまとめられた。収容所に入れられていたというある市民は、「餓死寸前の状態で出産した女性を看守が殴打し、生まれたばかりの子どもを溺死させろと強要するのを見た」と話した。
 テレビのメロドラマを見た、家族のために食料を探した、許可なしで旅行した、家族が犯罪の容疑者にされた――などの理由で収監されたとの証言もある。「収容所の中で多くの人々が死んでいくのを見るうちに慣れてしまい、何も感じなくなった」と話す元収容者もいた。
 同委員会のカービー委員長は「もう知らなかったとは言えない」と話し、国際社会に行動を呼び掛けた。

 


天ぷら (2014 2/17 24:00)

https://twitter.com/tsuda/status/435022740202860544
ちなみに安倍首相の今日の予定は赤坂の天ぷら屋で支援者らと会食だそうです> 「支援者」が見てる「守るべき国」ってどこにあるんだろうね。

https://twitter.com/tsuda/status/435027148189859841
バカですか?「大雪で山梨が大変そうだから会食延期します。落ち着いたらおいしい天ぷら食べましょうね」と連絡して弁当食べればいいだけでしょ。RT : 大手マスコミみたいな下らない情報ですね。災害があったら首相は断食でもしないといけないんですか?

 安倍総理の仕事ぶりに問題があるならそれ自体を批判すればいいのに、天ぷら食ったら云々というのは筋違いも甚だしい。総理がメザシ食ったら物事全て巧くいくのか?

 実際、古屋防災担当などはきっちり動いているわけで、総理自ら陣頭指揮を執って出張るような話ではない。もちろん、政府の対応に著しい遅れが出ているならそれは批判すればいいが、現状「怠慢」と呼べるような事態は発生していないし、天ぷら食わなきゃ事態が改善すると言うこともない。「総理が天ぷら食ってたせいで、指揮系統が止まっていたり、現場で混乱が発生した」という事例があれば、それを示して批判して欲しい。

 ただ、本人も「仕事をしてるかどうかじゃなく、不謹慎だと思った」だけって言ってるからなぁ……やはり「難癖」でしかない↓。
https://twitter.com/tsuda/status/435028568188284929
安倍首相が支援者の誰とメシを食うのも当たり前だけど自由だし、対処指示もしてるだろうから内閣府防災アカウント も情報を出し始めた。何もやってないわけじゃないだろうし、この時点で首相ができることも限られてるかもしれないけど、それでもTPOはあるんじゃないの。

 まぁ、「総理もちゃんと事態を深刻に受け止めてます」というパフォーマンスの意味を込めて、作業服で官邸に詰めるってやり方もあるかもしれんが、やることやってれば構わないだろ、というのが私の気持ち。それこそ「不謹慎だ」なんて叩き方は、相手が何しようと言える物で際限が無い。


 あと、全く別の人だが、こういう難癖も。

https://twitter.com/masa_mynews/status/435077005705375744人命を前に法律がとうとか言ってる奴は政治家失格なんですよ。安倍の周りにはあなたみたいな役人頭の人ばかりだからこうなる": お役所というより災害救助法や法律の関係なんですよ、それに雪害は自治体が主体的に動かないとダメなんです。総理大臣が出来ることといったら他の

 権力者が超法規的措置を執ることをご所望ですか?
 どうも、普段「国家権力」に批判的な人ほど、災害時の国家権力の活躍に過剰な期待感を持っているように見受けられる。「安倍政権の暴走」とか「自衛隊反対」とか言ってる人間ほど、災害が起きたときに文句を言っているような。

 ついでに。この人、ヤマザキパンが現地で配送中のパンを無料で配ったという話を受けて、こんないちゃもん付けてるからな。古今無双のクズだ。

https://twitter.com/masa_mynews/status/435061152473546753
保存料たっぷりなんで緊急食として最適かと": ヤマザキパンの対応が『Twitter』などで賞賛を受ける 気持ちは有難いが、配っている「ブツ」が。。。 "

 「ベクレルがー」と叫ぶ放射脳といい、今回「保存料がー」と喚いているヤツといい、災害のたびに出てくるおつむの不自由なヤツは迷惑この上ないですな。



もはやカルト (2014 2/16 22:00)

大王の目覚め(2/16北海道新聞)
 <奈落の海のはるか奥底にいにしえより/夢みることも侵されることもなく/クラーケンが眠る>。19世紀英国の詩人テニスンが、少年時代に書いた詩の一節という▼ここに出てくる<クラーケン>とは、北欧ノルウェーの海に潜むという伝説の怪獣。海面にその背を現せば、まるで島のよう。吐き出す液は海を黒く染め尽くすと伝えられるところから、正体は巨大なイカやタコとの説もある▼昨年話題となり、今年になっても日本海各地で漁網にかかっている「ダイオウイカ」は、クラーケンの有力モデルでもある。それにしてもなぜ、謎の深海生物といわれてきた“イカの大王”が、こうもたびたび姿を現すようになったのか▼大量に捕獲されるイカの群れに特攻隊員としての自らの戦争体験を重ね、平和への思索を深めた在野の哲学者に、波多野一郎(1922〜69年)がいる▼<開発や搾取の対象としている相手が自分と同じ実存であることを忘れるとき、無慈悲が支配する戦場とよく似た絶望が広がっていく>。宗教学者中沢新一さんは、波多野の戦争観をそう解説する(「イカの哲学」集英社新書)▼ダイオウイカの出没は、海水温の変化で説明されているようだが、それだけか。“大王の目覚め”は、人類の無遠慮な環境破壊への抗議、あるいは、危機をあおり和解を模索しない国家エゴへの警告―にも思えてくる。

 「環境破壊への抗議」はまだしも、「危機をあおり若井を模索しない国家エゴへの警告」をダイオウイカの出現から読み取るのは、かなり宗教じみた思考だろう。国際情勢にまで精通したダイオウイカ軍団の進撃に、我々は備えねばなるまい。

 菅直人の「あい続く天災をストップさせるには昔なら元号でも変えるところだが、今必要なのは政権交代ではないか」って狂った発言を、思い出した。


あり得ない数字 (2014 2/16 22:00)

日本、援助交際の経済規模は1年で1億円(2/15中国網)
 日本経済が急成長を遂げていた1970年代から、「援交(援助交際)」をする少女の数は絶えず増え続けている。日本の高校2年生のうち、「援交」の経験がある生徒は32.3%、高校3年生では44.7%に上る。日本の専門家の多くが「援助交際の経済規模はすでに1年あたり1千億元に上る」と予測している。

 いくら何でも「「援交」の経験がある生徒は32.3%、高校3年生では44.7%」は多すぎだろ、どこで調べたらこんな数字になるんだ?

 たぶん、「従軍慰安婦」とか、日本軍は野蛮だったという言説を補強するためにでっち上げた記事だろう。こういうのを信じ込んだ中国人が、日本への嫌悪感を募らせて日本叩きを行うようになってしまう。ある意味、中国の国民も、中共のプロパガンダの被害者なのかもしれない。



感情的? (2014 2/15 22:00)

首相答弁、上から目線? 感情むき出しで野党非難(2/15北海道新聞)
 安倍晋三首相が国会で強気の答弁を重ねている。連携を探る日本維新の会、みんなの党には秋波を送る一方、民主、社民両党議員の質問には感情をむき出しにする場面が目立つ。荒れる答弁に野党は非難を強め、与党内からも戸惑いの声が上がる。
 「延々と補正予算の場で(質問を)やるつもりですか」。民主党の有田芳生氏が5日の参院予算委員会で、百田(ひゃくた)尚樹・NHK経営委員が東京都知事選の応援演説で他の候補者を「人間のくず」と発言したことを批判すると、首相はあざけるように答えた。12日の衆院予算委で同党の大串博志氏が同じ問題を追及すると、首相は「ある夕刊紙はほぼ毎日のように私を『人間のくず』と言っているが、私は別に気にしない」とかわした。
 6日の参院予算委では社民党の福島瑞穂副党首の質問で審議が4回中断。首相は集団的自衛権に関する見解を聞かれ「もう何回も何回も何回も何回も答弁している通り」などといらだちをあらわにし、福島氏が憤慨したためだ。
 メディアへの攻撃も激しい。5日の参院予算委で特定秘密保護法をめぐる報道に不快感を示した上で、朝日新聞を名指しし「安倍政権打倒は社是であると(聞いた)。そういう新聞と思って読んでいる」と語った。


 昨日話題にした「キレる・ムキになる」という報道の仕方と同じことで、「感情むき出し」ってのも、けっきょくは報道する側の主観に過ぎない。私からすれば、どう見ても感情的になっているとは思えない。
 発言者の態度なんて、見る側の主観でどうにでもとれるので、メディアにはそういう主観的評価はできる限り避けて欲しいもんだけど……

 どう考えたって、社民とか共産の奴らの質問の方が、情緒的な発言と感じることが多いんですけどね。


巨星墜つ (2014 2/15 22:00)

5年絶食のダイオウグソクムシ死ぬ、三重の鳥羽水族館(2/14朝日)
 5年以上もエサを食べずに生き続けていた鳥羽水族館(三重県鳥羽市)の深海生物ダイオウグソクムシが14日午後5時半ごろ、死んだ。
 ダイオウグソクムシは、ダンゴムシの仲間では世界最大。大西洋やインド洋の深海底にすみ、生物の死骸を食べることから「深海の掃除屋」との異名がある。
 死んだのは鳥羽水族館が2007年9月から飼育していた個体(体長29センチ)で、2009年1月2日に約50グラムのアジを食べてからエサを受け付けなくなっていた。


 当欄でも何度か紹介していた、「拒食症」のダイオウグソクムシがお亡くなりになった。死後に解剖したところ、やっぱり胃の中には食物が入ってなかったそうで、いったい何を摂取して生きながらえていたのか不思議でしかたない。



紀元節批判の道新 (2014 2/14 24:00)

記念日(2/13北海道新聞)
 三島由紀夫らとともにノーベル文学賞候補に名を連ねていたといわれる詩人西脇順三郎にこんな逸話があるそうだ。ある日のこと、西脇は教え子の英文学者に尋ねた。「アンライセツとは、どういう祝日ですか」▼教え子はきょとんとして聞き返す。「アンライセツ?紀元節、天長節、明治節なら分かりますが、どういう字を書くのでしょう」。詩人が言うには―「平安の安に未来の来です」▼世間ではそれを「安来節(やすぎぶし)」という。詩人の故田村隆一さんが随筆に書いていた。“安来節問答”は西脇の「浮世離れ」ゆえなのか、碩学(せきがく)一流のユーモア、または皮肉だったのか。もはや確かめ難いが…▼この人の意図は「紀元節の復活を目指している」とも受け止められる。安倍晋三首相はおとといの「建国記念の日」に合わせ、「愛国心」を訴えるメッセージを発表した▼この日への談話は歴代首相で初という。戦後に廃止となった「紀元節」(神武天皇の即位日とされる日)と同じ2月11日に定められた「建国記念の日」をめぐっては、毎年、反対、奉祝それぞれの集いが催されるなど、賛否が分かれている▼首相の態度は抑制的であるべきだ。それでも、記念日が好きで好きで、黙っていられないのなら、ぜひ、5月3日には、「世界に誇る平和憲法を守り抜く」とのメッセージを。なんなら、お友達に頼んでNHK国際放送で―。2014・2・13

 「紀元節」を祝うことの何が悪いのか全く分からんし、最後の文など、ガキの悪口にしかなっていない。左巻きの北海道新聞らしい、味わい深い駄文なり。


キレる?ムキになる? (2014 2/14 24:00)

キレる安倍総理「責任者は私だ」 集団的自衛権巡り(2/12テレビ朝日)
 安倍総理大臣がムキになる一幕がありました。
 安倍総理大臣:「最高責任者は私です。私が責任者であって、政府の答弁に対しても私が責任を持って、その上で、私たちは選挙で国民から審判を受けるんです。審判を受けるのは法制局長官ではない。私なんですよ」
 安倍総理がいら立ったのは、集団的自衛権の行使を憲法解釈の変更だけで認めて良いのかと、内閣法制局や公明党の太田国土交通大臣にばかり質問が飛んだためです。安倍総理は「これまでの国会答弁を積み上げたままなら、そもそも安保法制懇を作る必要はない」と述べ、改めて憲法解釈の見直しに意欲を示しました。


 動画を見ても「キレる」とか「ムキになる」とかって言うほどにはイライラしてるように見えないんだが。そもそも、報道に「報じる側の主観」なんか要らぬ。

 安倍さんの話している内容についても、、「法制局の判断を絶対視せず、政治家が責任を持って判断する」というのは当然で、「安倍が暴走している−!」と喚くのは甚だしく筋違い。憲法に「集団的自衛権は行使できない」と明記されていない以上、それをどう解釈するかは、国民の負託を受けた政治家が判断すべき事項。そして、その判断が正しいか最終的に判断するのは裁判所の役割。

 官僚の判断を政治家が絶対視する方が、よっぽどおかしい。「今までの議論の積み重ねを無視して好き勝手やります」なんて一言も言ってないんだから、ちったぁ落ち着け。


放言→グダグダの繰り返し (2014 2/14 24:00)

民主、「山口に処分場」見直しへ 提言に異論続出(2/13共同)
 民主党は13日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染で発生した廃棄物の最終処分場を、安倍晋三首相の選挙区がある山口県内に設けるよう求めた提言を見直す方針を決めた。山口県と明示したことに党内外から「稚拙」などと異論が続出したためだ。
 大畠章宏幹事長は13日の記者会見で「県外を求める福島県民の意見は大事だが、最終処分場をどこにするかは『次の内閣』で決める」と述べた。
 提言は福島復興推進会議の増子輝彦本部長が8日に発表。「首相が国家の最高責任者としての姿勢を示す意味でも、最終処分場をお膝元に設けるべきだ」と強調した。

 こういうゴタゴタは「提言」としてまとめる前に済ませておくべき物だったんだけど……ドヤ顔で提言した後で、やっぱりマズかったかとひっくり返す辺り、政権取った頃から全く成長してないですな。

 だいたい、「安倍さんの出身地に核廃棄物の最終処分場を持って行こう」という発想自体が、子供じみているし無責任だし、無神経。およそ政治家として活動するべき頭と心の持ち主が持つ発想ではない。



帰ってくるな、村山 (2014 2/13 24:00)

村山元首相の面目丸つぶれ 韓国の慰安婦支援団体 「大きな傷与えた政治家」と批判(2/12産経)
 旧日本軍の慰安婦に対する日本政府の謝罪や賠償を求めている韓国の支援団体「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)の尹美香常任代表は12日、韓国訪問中の村山富市元首相を「慰安婦問題に非常に大きな傷を与えた政治家だ」と批判した。挺対協が毎週水曜日にソウルの日本大使館前で開く抗議集会で述べた。
 挺対協は、村山政権が進めた「アジア女性基金」による元慰安婦への償い金支給について、日本政府が法的責任を認めたものではないとして受け取りに反対してきた。
 尹氏は村山氏について、野党時代の社会党(当時)は日本政府の責任を追及していたが、首相になると立場を変え「日本政府は戦後補償をできない」と言い始めたと指摘。「被害者の反対にもかかわらず、基金による(償い金)支給を強行した」と主張した。(共同)


 せっかく韓国に取り入る行動をとり続け、今回も「村山談話」の絶対性を主張しに韓国まで出向いたのに(参照:「女性の尊厳奪った」「恥ずかしい限り」村山元首相が韓国国会で講演(2/12産経))、こんな風に批判されてかわいそうに……などと思うはずもなく。

 「アジア女性基金」は、日本政府からの出資金と国内外からの募金によって運営され、所謂慰安婦と主張する方々に対して、寄付金による「償い金」を支払っていた。
 設立された当時から、韓国側からは「(政府の出資金も入っているとは言え)民間の募金を主体とした基金では、日本政府の責任を曖昧にしてしまう」という批判が出ていた。実際に韓国から基金の活動が感謝されているかと言えば、現状を見ての通り「言わぬが花」である。

 韓国は、「韓国の言い分を全面的かつ無条件に聞き入れる」のでなければ、必ず批判を続けてくる。中途半端に頭を下げたら問題がこじれるということを、如実に示した話である。



入試における小説の役割 (2014 2/12 24:00)

(声)センター試験、小説やめたら(2/12朝日)
 通信添削指導員 瀬戸智子(神奈川県 51)

 大学受験のための国語の答案を添削して20年以上になります。センター試験の国語が難しくなっていることに関して、古典の学習が本当に必要かという投書(7日)がありましたが、私は小説の出題をやめたらどうかと思っています。
 古典は、実社会で役に立つかどうかでは…
(以下登録読者のみ)

 小説は、心情を読み取ろうとするあまり「勝手に推測」をしてしまいやすい。また、情報が、まとまった形ではなく、全体に暗示的にちりばめられている。心情を要約した形で提示してくる小説なんて、無粋でつまらないからね。
 よって、「書かれていないことから勝手に推測しない、書いてあることのみを根拠に情報を収集する」という能力を見るには、小説は格好の題材である。

 とりわけ、ツイッターでは「書いてもいないことを根拠に批判してくる人」も散見されますしのぅ。「書いてあることからだけ判断」って、重要な素養ですよ。



何でもかんでも右傾化 (2014 2/11 24:00)

建国記念の日:首相が「日本をより美しい、誇りある国に」(2/10毎日)
 安倍晋三首相は10日、「建国記念の日」を前に「改めて私たちの愛する国、日本をより美しい、誇りある国にしていく責任を痛感し、決意を新たにしている」とするメッセージを発表した。建国記念日の2月11日に際し、首相がメッセージを発表するのは歴代政権で初めて。
 菅義偉官房長官は10日の記者会見で「建国記念の日の趣旨を広く国民に伝え、ともに祝って分かち合うために出す」と説明。発表に「首相の強い思いは当然ある」と語った。「右傾化批判を受けるのでは」との質問には、「どうしてそういうふうに取られるのか。取る方が全くおかしい」と反論した。菅氏によると、2004年までは時の首相が民間団体主催の式典で祝辞を述べていたという。
 首相はメッセージで「長い歴史の中で災害や戦争などの試練も経験したが、国民のたゆまぬ努力により今日の平和で豊かな国を築き上げた。この平和と繁栄をさらに発展させ、次の世代も安心して暮らせるよう引き継いでいくことは我々の責務だ」などとした。【鈴木美穂】


 メッセージの全文はこちら。
平成26年2月10日 「建国記念の日」を迎えるに当たっての安倍内閣総理大臣メッセージ | 平成26年 | 総理指示・談話など | 総理大臣 | 首相官邸ホームページ


 しかし……
 なんで、国家のトップが建国にゆかりのある日に際してメッセージを出したら「右傾化」やねん、頭おかしいだろ。「国家」を匂わす物の全てを否定するってバカバカしい思想はどうにかならんか。そんな物、左翼でもリベラルでもない、ただの無政府主義だ。

 ちなみに、本日は紀元節・建国記念の日、神武天皇が紀元前660年に即位したと言われている日です。


小沢の負け惜しみ (2014 2/11 24:00)

小沢氏、都知事選「負けてない」(2/11朝日)
 生活の党の小沢一郎代表は10日の記者会見で、生活が支援した細川護熙氏が都知事選で敗れたことについて「本当は負けてない。万全を期して戦いに臨めば勝てた」と述べた。
 小沢氏は、脱原発を掲げた細川氏と宇都宮健児氏の得票について「二つを合わせれば(舛添要一氏と)似たような数字だ。最初から一本だったら、2人を足した以上に勝てる。本人たちも含め、選挙の捉え方、認識が甘かったのではないか」と指摘。「せっかくのチャンスを。残念だ」と悔しがった。
 小泉純一郎元首相が「脱原発」という単一の争点で臨んだことは「間違いではなかった。(細川、宇都宮両氏で)200万票近いんだから」と評価。その上で「脱原発で負けた。だから(その機運が)しぼんじゃうというのは早計だ」と語った。


 一本化していたとしても、単純に足し算した票が得られたとは到底思えない。宇都宮に一本化したら、共産・社民を嫌う層が逃げるだろうし、細川に一本化していたら、小泉を嫌う層が一定数逃げていたはずだ。

 こういう負け惜しみを言ってるようじゃ、本当にもう小沢復活の芽は無いな、という感想。小沢とか小泉とか細川とか、一昔前の政治家の墓標になりましたな、東京都知事選。



朝日の負け惜しみから (2014 2/10 24:00)

天声人語(2/10朝日)
 敗れたとはいえ、街頭でくり広げられる「小泉劇場」は多くの聴衆をひきつけた。年寄りは引っ込んでろといわれるが、いま黙っているわけにはいかないと声を張りあげる。選挙戦を通じて自分は若返った、「私自身が再生可能エネルギーだ」と叫ぶ▼首相時代には原発は安全で安いと考えていたことに触れ、一瞬の間をおいて「過ちを改むるに憚(はばか)ることなかれ」と開き直れば、拍手が起こった。小泉純一郎氏の演説の巧みさは、主役であるはずの細川護熙氏が霞(かす)んでみえるほどだった▼「元首相連合」の挑戦は終わった。安倍政権が支援する舛添要一氏に及ばなかった。郵政選挙のような単一争点(ワンイシュー)政治の再現だという批判があり、都民が出した結果もそれに沿うものだろう。では無駄な戦いだったのかといえば、そうではない▼共産、社民が推す宇都宮健児氏とともに、原発ゼロを正面から訴えた意味は大きい。おととしの総選挙や去年の参院選では生煮えだった難題を、有権者が改めて考える機会になった。この「文明史的」な問いから私たちは逃れることはできない▼細川氏は、憲法や安全保障、近隣外交についても、いまの日本の危うさを指摘していた。安倍路線は加速するかに見える。対抗する「軸」が見えにくかった政党政治に一本の芯を通す。そんな結果にいずれつながるなら歓迎できる▼選挙がすんでも民主主義は終わらない。都民の判断を虚心に受け止めつつ、それぞれの立場の不断の営みが、きょうからまた始まる

 「無駄な戦いではなかった、原発ゼロを正面から訴えた意味は大きい」という、精一杯の負け惜しみ。いや、「即時脱原発」は、支持を得られていない。多くの世論調査で、多数は「段階的な脱原発」であり、細川や宇都宮が訴えるような「反原発」は少数である。だいたい、細川と宇都宮を足しても、舛添に負けているわけで。

 東京都民でない(都民の生活に関わる政策とは直接関係のない)私からすれば、今回の選挙の意義は、「反原発を掲げる候補者は勝てないのが改めて明らかになったこと」である。

 なお、「投票率が低かったから細川や宇都宮が負けた」という負け惜しみを吐く向きもあるのだが、なんで「今回投票しなかった人」が仮に投票したら細川や宇都宮に入れると思い込めるのか。そういう都合のいい解釈しかしないから負けるんだろうよ。
 今回投票した人の内、無党派層でも舛添が得票1位(参照:無党派31%、舛添氏に=全年代でトップ−都知事選・出口調査(2/9時事))。投票率が高くても、細川や宇都宮の勝利はないだろう。
 また、都知事選の投票率は決して低くはない。知事選の投票率はどの都府県でも3割から4割ほど。東京都民だけ著しく政治に無関心ということはない。


バカ社説 (2014 2/10 24:00)

 ここまでアクロバティックな論理展開は久しぶりだったので、引用

日ロ領土問題―地域の安定が前提だ(2/10朝日社説)
 ロシアとの領土問題は重要な課題である。だが、その解決に向けては、北東アジア全体を見渡す視座が欠かせない。
 冬季五輪が始まったロシア南部ソチで日ロの首脳会談があった。プーチン大統領による秋の日本公式訪問が決まった。
 安倍首相の就任後、5回目の会談だ。プーチン氏は、多忙な開会式翌日ながら、昼食会まで用意して迎えた。やはりソチを訪れた中国の習近平(シーチンピン)国家主席にもなかった歓待ぶりだ。
 ロシアの人権状況を懸念する米欧首脳の多くが五輪の開会式を欠席した。期せずして主要先進国の代表となった安倍氏を厚遇したということだろう。
 記者会見で安倍氏は、「強固なものとなった個人的信頼関係をもとに」プーチン氏と領土問題を解決し、平和条約を結ぶことに強い意欲を示した。
 領土問題をめぐる日ロ外務次官級協議は、ロシア側が「(北方領土)四島は第2次大戦の結果、ソ連領となった」との立場を繰り返し、停滞感が漂う。首脳間の信頼強化が打開へ向けて効果を持つのは確かだろう。
 会談ではほかに、昨年から外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)が始まった安全保障や、エネルギー、経済など広く話し合われた。領土問題の解決には国民の交流も含む重層的な関係の底上げが必要だからだ。
 だが、日本と中国、韓国との関係が悪化の一途をたどる北東アジア情勢には、ほとんど触れなかったのは疑問が残る。
 ロシアは、極東とシベリアの開発にアジア太平洋諸国から投資や技術を引き入れようとしている。米国のシェールガス革命で輸出が減った天然ガスを、この地域に売り込む必要もある。
 それには、大経済圏をつくる日中韓各国と等しく協力関係を保ちたい。また、北朝鮮の核開発問題など安保上の懸案でも、ロシアは日中韓との連携をめざしている。
 その思惑の中で、領土や歴史をめぐり日本と中韓が緊張する状況は、ロシアにもマイナスとなる。地域の不安定化は外交の予測と計算を難しくする。
 もし安倍氏が対ロ関係の強化を中韓への牽制(けんせい)に使うようになれば、プーチン氏は安倍氏と交渉する動機を弱めるだろう。
 日ロ間の領土問題の解決も結局は、北東アジア全体の安定が前提となる。その現実を見失ってはならない。
 日本はロシアとの関係と並行して、どうやって中韓との関係改善を実現するのか。プーチン氏訪日に向け、安倍首相はきちんと構想を描く必要がある。


 まったく意味が分からない。日ロが緊密に連携すれば、むしろ中韓への牽制にもなるんだが。



都知事選 (2014 2/9 21:00)

 速報だと、「舛添>宇都宮+細川」だそうで。しかも、細川は宇都宮の後塵を拝する結果。「反原発」は支持を得られないということが、再び現実として示されたということで、東京都知事選は反原発の墓場になったわけです(反原発陣営は認めないだろうけど)。

 「投票率が低かった」というのを言い訳にする反原発もいるだろうが、「投票に行くほどに"反原発"に訴求力がなかった」というだけのこと。

 ともかく、民意は示された。自分の思うような結果だったか否かにかかわらず、「民意が示されていない」というバカな発言したり、「東京都民はバカだ」という醜い思い上がりは示さないが吉。自分の思うとおりの結果にならなかったからといって、みっともないことは言わない方がいい……そういう姿勢だったから、支持が広がらなかったんだろ。


真面目にやれ (2014 2/9 21:00)

民主が提言 安倍首相の地元・山口に最終処分場(2/9産経)
 民主党は8日、福島県郡山市での党大会に会わせて開いた福島復興推進会議(本部長・増子輝彦副代表)で、東京電力福島第1原発事故からの復興に向けた中間提言をまとめた。安倍晋三首相の責任を明確化するため、使用済み核燃料から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場を、首相の地元の山口県に建設することを求めた。
 増子氏は会議で「原発の安全性が確立していない中、世界に向けて福島原発はコントロールされていると発信した首相の責任は重い」と批判。原発輸出の推進や原発再稼働を否定しない責任を取るべきだとして「地層的にも科学的にも検証しなければいけないが、首相は重く受け止め、自ら前面に立っていただきたい」と述べた。
 中間提言には、医療体制強化のための財政支援や国の関与による廃炉推進なども盛り込まれた。


 「売り言葉に買い言葉」で出てきた発言としてもバカバカしい代物なのに、一応会議を経て出てきた主張だってんだから、民主党は救いようがない。
 最終処分の問題は確かに重要だし困難を伴う物であろうが、「首相が原発再稼働を否定しないなら、首相の地元に処分場作れ」という主張は、きちんと物を考えての発言とは思えず、無責任きわまりない。もう少し真面目に考えたらどうだ。

 仮に山口県が受け入れを表明したら、民主党はどう反応するんだろう……自分たちの出した法案に反対した党だし、結局は難癖付けて騒ぎそうだけど。



ご注進 (2014 2/8 24:00)

米大使館:百田氏発言「大虐殺なかった」に自制促す(2/8毎日)
 在日米大使館の報道担当官は7日、毎日新聞の取材に、NHK経営委員の百田尚樹氏が東京都知事選の街頭演説で「南京大虐殺はなかった」などと語ったことについて「責任ある立場の人物は、地域の緊張をさらに悪化させるような発言を控えるよう望む」とコメントし、自制を促した。
 百田氏が同じ演説で、原爆投下と東京大空襲を「大虐殺」と位置づけ、東京裁判を「これをごまかすための裁判だった」と主張したことについては「ばかげた意見」と批判した。【古本陽荘】


 「事実とは言えない南京大虐殺」を否定しただけなのに、それに文句を言う米大使館もどうかしてるが、わざわざご意見伺いに行ってる毎日新聞はもっとどうかしてる。

 他国は他国の利益に基づいて発言する。日本は日本の利益に基づいて発言する、それだけのことだ。聞かれなければ黙っていることでも、聞かれれば答えざるを得なくなる。答えるならば、自国の利益を考えた物にならざるを得ない。こういう「ご注進報道」は害にしかならないからやめて欲しい物だ。


大雪 (2014 2/8 24:00)

 関東地方は特に大雪の被害が酷く、夕方時点で20年ぶりとなる20cm以上の積雪を観測したらしい。この雪のために、停電も大規模に発生しているらしい(電力供給が滞ったための停電ではないらしい、念のため)。

 この雪をきっかけに、反原発で電力会社を目の敵にしている向きについては、インフラの重要性やそれを支える人たちへの感謝の念を思い出して欲しいなと思ったのだが、今回の雪で理解できる人はとっくに理解しているだろうし、いまだに騒いでいる人は「理解する能力あるいは気持ちが皆無な輩」だけかな、と思いを改めたり。

 東電管内は95%以上の電力消費。土曜日でこれなら、平日だったらどうなっていたか。この期に及んで「電気は足りている」と言っているヤツは、頭の中身が足りてない。



気に入らないから批判してるだけだろ (2014 2/7 24:00)

NHK経営委員 公共放送の信用損なう(2/6中日新聞社説)
 南京大虐殺を否定する、新聞社で自殺した右翼団体幹部を称(たた)える追悼文を書く…。新たなNHKの二人の経営委員が、そんな言動をし、議論を呼んでいる。公共放送の信頼性が疑われる重大事態だ。
 「戦争に負け、連合国軍総司令部が、徹底した自虐思想を植え付けた」「東京裁判で突然、亡霊のごとく南京大虐殺が出てきた」と語ったのは、作家の百田尚樹氏だ。南京大虐殺については「そんなことはなかった」と否定もした。しかも、東京都知事選の立候補者の応援演説の場だった。
 埼玉大名誉教授の長谷川三千子氏は「女性の一番の仕事は子どもを生み育てること」などとコラムに書き、男女共同参画社会の推進を誤りだと主張した。長谷川氏は、朝日新聞社内で拳銃自殺した右翼団体幹部について、「神にその死をささげたのである」と追悼文も発表していた。
 二人とも「個人の思想信条は認められて当然」「全く問題ない」と開き直っている。菅義偉官房長官も記者会見で「放送法に違反しない」と二人を擁護した。
 だが、NHK経営委員会の服務準則は、放送が公正、不偏不党な立場で、民主主義の発達に資することなどに自覚を求め、誠実に職務すべきことを定めている。同時にNHKの「名誉や信用を損なうような行為をしてはならない」と明記している。
 二人の言動は、信用を損なう性質を帯びていないか。南京大虐殺や東京裁判の歴史をひっくり返す言説は、あまりに極端である。新聞社に拳銃を携え、抗議に行った右翼を称賛しては、言論の自由をメディア自身が封じることにつながる。容認できるものではない。
 会長の任命を含め、執行部に対する「個別事項に関する説明要求」など、経営委員会は強大な権限を握る。既にNHKの現場では、脱原発論者の出演を取りやめる事態が起きている。
 「放送法に妨げられない」という論法がまかり通れば、今後も次々と問題発言が飛び出しかねない。国内外で「中立・公正」に疑問符が付いて見られよう。二人は「安倍カラー」と呼ばれた人選だ。任命した首相にも、人事に同意した国会にも責任はある。
 放送法には委員に適さない非行があれば、首相が両議院の同意で罷免できる定めがある。
 少なからぬ人が首をかしげるようでは困る。視聴者の信用をもし失えば、損失はNHKにとどまらないだろう。


 マスコミの、百田氏や長谷川氏に対する批判を見ていると、その論の内容以前に、論の整合性に大きな疑問符がわき上がる。
 たしかに「女の一番の仕事は出産・育児」などは意見の分かれるところであろうが、南京大虐殺や従軍慰安婦を否定することが問題と言えるだろうか。仮に問題であるとするならば、事実では無い従軍慰安婦の存在を肯定することも、問題とはならないのか。

 つまりは、そのメディアが容認できない意見だから反発しているに過ぎない。「経営委員は慎重な物言いをすべし」というのは分かる。百田氏が都知事選の応援で「他の候補者は人間のクズ」と言ったのは軽率きわまりない。これはいくらでも批判して良いと思う。
 しかし、マスコミはこういった点へ批判をほとんどせずに、政治的な主張にばかり集中して批判する。「自分たちの違う意見の人間は、マスコミの世界にいてはならない」という、自分たちの意見が正義と考えているような傲慢さが透けて見える。

 民主党が、民主党の有識者会議のメンバーであった(しかも所得隠しまでやった)倉田真由美をNHK経営委員にねじ込んだときには、メディアはまったく批判をしなかった。「公正・中立を」と騒いでいるマスコミに、公正さや中立性をまったく感じないんだよ。



北方領土 (2014 2/6 24:00)

 明日2月7日は北方領土の日です。
 ソチ五輪の開会と重なり、ロシアで日ロ首脳会談も行われます。その中で、何か新しい展開があれば良いですねぇ……


ツイッターは世論を示さない (2014 2/6 24:00)

都知事選:争点にズレ 世論調査…景気、つぶやき…原発 毎日新聞・立命館大、共同研究(2/5毎日)
 毎日新聞と立命館大は東京都知事選でのネット選挙共同研究で、毎日新聞が1、2日に実施した電話による世論調査と、都内の利用者と推定できるツイッター(短文投稿サイト)のツイート(つぶやき)を比較した。世論調査で最大の争点を聞いたところ、回答者の30・6%が「景気と雇用」を挙げ、次いで「少子高齢化や福祉」が多かったが、ツイッター上では「原発」についてのつぶやき数が最も多かった。
 つぶやきの集計には「ジー・サーチ」社の分析ソフト「ガーネット」を使用。プロフィル欄で「東京」「TOKYO」が含まれる利用者のつぶやきを都内在住と推定し、世論調査の実施期間と同じ1、2両日のつぶやきを、政策に関連する言葉など15件について調べた。世論調査とつぶやきは性格が異なるため、単純に比較はできない。
 「原発」に言及したつぶやき数は約2万8000件と最多。次いで五輪(約8800件)が続き、子育て・年金▽雇用・景気▽震災復興??の順となった。
 それに対して、世論調査では「原発・エネルギー問題」が最大の争点と答えたのは、回答者の14・7%の3位だった。最多の「景気と雇用」の半分以下にとどまっており、ネット上のやりとりと世論との温度差も見える。
 毎日新聞と立命館大が2013年参院選で行った共同研究では「原発」のつぶやきが多い要因として、原発問題に関心を持つ個人や団体など特定の層が活発につぶやきやリツイート(転載)を繰り返しネット上で拡散している実態が確認されている。【高本耕太】


 記事のラストにも書いてあるが、一部のうるさい奴らが原発のことばかりサルのように騒いでいるってのもあるのが一つ。また、原発に関してツイートしているからといって「原発を都知事選の争点にすべし」とは思っていない場合だって、たくさんあるだろう。
 ツイートを元にして「話題になっている論点」を探るのなら、ツイートの内容も吟味する必要があるし、RTをツイート数に参入するなら数字を修正する必要がある。それをやらずに世論調査とズレが生じるのは、当然のことだ。

 まぁ、「ならば世論調査は正確か」となると、昼間に自宅にいる人がどういう層かを考えると、偏りがあるとは思うが……しかし、ネット調査よりも信憑性の高い数字を出しているのは事実だったりする。


鳥インフルの抗体? (2014 2/6 24:00)

愛知男性に鳥インフル抗体=発症歴なし、ワクチン期待−藤田保健衛生大(2/6時事)
 国内では発症例がない毒性の強い鳥インフルエンザ(H5N1型)の抗体を、愛知県に住む日本人男性(66)が持っていることが6日分かった。男性は鳥インフルを発症したことがないという。藤田保健衛生大(同県豊明市)の黒沢良和学長らの研究グループが発表した。
 男性は過去に、型が異なる3種類のインフルエンザウイルスに感染していた。黒沢学長は、うち2種類のウイルスはH5N1型と形がよく似ており、何度か発病する過程で結果的に免疫力が付いた可能性があると分析。「さまざまな型があるインフルエンザ全てに抵抗できる『万能抗体』を作るワクチンの作製が期待できるのではないか」と話している。論文は米科学誌プロスワンに掲載された。


 これは非常に興味深い話。直接感染していないタイプに対する免疫がどのようにして作られるか、解明できればいろいろ応用できそうですね。



長谷川三千子氏の野村秋介追悼文 (2014 2/5 24:00)

NHK経営委員:新聞社拳銃自殺事件を礼賛(2/5毎日)
 1993年に抗議先の朝日新聞社で拳銃自殺した右翼団体元幹部について、NHK経営委員の長谷川三千子埼玉大学名誉教授(67)が昨年10月、この自殺を礼賛する追悼文を発表していたことが分かった。メディアへの暴力による圧力には全く触れず、刑事事件の当事者を擁護したと読める内容で、NHK経営委員の資質を問う声が出ている。
 自殺した元幹部は新右翼「大悲会」の野村秋介・元会長(当時58歳)。警視庁公安部などが銃刀法違反容疑で同氏の自宅などを家宅捜索した。長谷川氏は元幹部の没後20年を機に発行された追悼文集に「人間が自らの命をもつて神と対話することができるなどといふことを露ほども信じてゐない連中の目の前で、野村秋介は神にその死をささげたのである」と礼賛。野村氏の行為によって「わが国の今上陛下は(『人間宣言』が何と言はうと、日本国憲法が何と言はうと)ふたたび現御神(あきつみかみ)となられたのである」と憲法が定める象徴天皇制を否定するような記載をしていた。
 また、朝日新聞について「彼らほど、人の死を受け取る資格に欠けた人々はゐない」と不信感をつづっている。
 追悼文は昨年10月18日に東京都内の会合で参列者に配布された。政府は同25日、衆参両院に長谷川氏ら4人をNHK経営委員会委員とする同意人事案を提示、11月8日に正式同意されている。
 長谷川氏は毎日新聞の取材に「非常勤のNHK経営委員には自らの思想信条を表現する自由が認められている。自らの仕事として精神思想史の研究を行ったり、民族主義者の追悼文を書いたりすることは、経営委員としての資格とはまったく無関係のこと。経営委員には番組作りに関与する権限はなく、追悼文を書いたからといって意図的な特集番組を放送することはありえない。経営委員は常にルールに従って行動している」としている。
 NHK経営委員の政治的な発言を禁じる規則はない。しかし放送法31条は、同委員の資格として「公共の福祉に関し公正な判断をすることができ、広い経験と知識を有する者」と定めており、議論になりそうだ。
(中略)
◇野村秋介氏拳銃自殺事件
 右翼団体「大悲会」の野村秋介元会長が、自身の政治団体「風の会」を週刊朝日のイラストで「虱(しらみ)の党」とやゆされたとして抗議。1993年10月20日、朝日新聞東京本社15階応接室で拳銃自殺を図り、死亡した。以後、同年の文芸春秋社長宅発砲事件など言論テロが続いた。


 長谷川氏が経営委員に相応しいか否かは措くとして、この記事のような批判のやり方は真っ当ではないと思う。

 追悼文の中で批判の文言を入れるのもおかしな話で、「礼賛」がメインだからと批判するのはズレているように思う。
 「そもそも新聞社で拳銃自殺したような男」に追悼文を寄稿すること自体がおかしいのだ、という見方もあるだろうが、新聞社で記者を銃殺したならともかく、「揶揄に対する抗議で自殺」と考えれば、一方的に批判すべき事案とも言いがたい。

 また、追悼文は10月、経営委員になったのが11月ということを考えれば、経営委員になる以前の言動まであげつらって「政治的発言だ!」と噛みつくのは筋違いに思う。(逆に言えば、経営委員になってからの言動は慎重であるべきだと言える。法的には問題なくとも、百田氏の田母神応援は避けるべきであった。言動自体の問題というよりは、今回の人事に批判的な人間に、格好のエサを撒くことになるからである。)

 経営委員が、独特な政治信条や誤った事実認識を番組作りにねじ込んできたというのなら、大いに批判すべきだ。しかし、職務に影響が無いのなら、どのような信条を持っていようと問題なかろう。


 なお、野村秋介は、安重根を賞賛し、筑紫哲也とも昵懇であった。毎日新聞や朝日新聞のような左巻きも、追悼文を書くとすれば「懐の深さ」を礼賛する内容になると思うんだけど。


高須演芸場 (2014 2/5 24:00)

高須院長、「明日ママ」の次は窮地の大須演芸場を支援! 「生き返らせるぜ」(2/3RBB TODAY)
 番組スポンサー全社がCMを見合わせる事態となった日本テレビ系ドラマ「明日、ママがいない」の新スポンサーに名乗りをあげて話題となった美容外科「高須クリニック」の高須克弥院長が、今度はなんと、3日に建物明け渡しの強制執行を受けた名古屋の寄席・大須演芸場の支援に乗り出している。
 「明日ママ」のスポンサー契約については日本テレビから断られたことを30日に自身のTwitterで報告した高須院長。要望が受け入れられず無念さをツイートににじませていたが、それから間もなく、今度はフォロワーから「大須演芸場を買って下さい」との“依頼”が舞い込んだ。
 大須演芸場は、賃料の滞納のため、3日に名古屋地裁より建物明け渡しの強制執行を受けた。報道によれば、「演芸拠点の灯を消したくない」と考える大家(建物所有者)は、建物を取り壊さず、新たな経営者を募っているという。
 高須院長は愛知県出身。「明日ママ」スポンサーを申し出た際には「僕はがんばる人たちを応援したいだけ」と語っていただけに、故郷と同県にある演芸場のこうした事態に心が動かされたのか。フォロワーからの「大須演芸場は看板の大の字→高に変えるだけで営業可能だ!」といった、冗談のような提案にも、「そりゃ面白い!家主がいいと言えば僕はすぐにやるぜ」と大乗り気。そして4日には早速、名古屋・大須を訪れ、同演芸場の大家に接触。同演芸場の現状について話し合ったようで、「全ての病根が明らかになったぜ。いまからカンフル注射して生き返らせるぜなう」と報告し、それから数時間後には、ついに「名古屋大須演芸場の支援約束したぜ(^-^)」と明かした。
 なお高須院長は、支援の方法については、「『とりあえず滞納した一千万円と一年分の家賃240万円払うからロックアウト解いて下さるようお願いいたします』と大家さんの弁護士さんに申し出たぞなう」と報告している。


 「金持ちの正しいお金の使い方」を実践されているようで、とても格好いい。高須演芸場の誕生か……胸が熱くなる。



捏造の責任 (2014 2/4 24:00)

慰安婦像への政府の積極対応を要請 捏造報道のマスコミの責任を追及 維新・杉田氏(2/3産経)
 日本維新の会の杉田水脈(すぎた・みお)氏(比例近畿)は3日の衆院予算委員会で、慰安婦募集の強制性を認めた平成5(1993)年の「河野洋平官房長官談話」を「反日の格好の情報発信源になっている」とし、河野氏を参考人招致するよう求めた。二階俊博委員長は理事会で協議する考えを示した。
 杉田氏は「河野氏の証人喚問を求める国民運動に取り組もうと考えている。再三捏造報道を行った報道機関の責任も追及したい」とも語った。
 さらに、米ロサンゼルス近郊グレンデール市に設置された「慰安婦」像について、政府の積極的な対応を要求。岸田文雄外相は「高い政治レベルでこの問題をしっかり話し合うことも大変重要だ」と述べた。


 デタラメを吹聴しまくった吉田清治を朝日が大々的に取り上げたことから、「従軍慰安婦」問題は始まった。朝日新聞には、「誤報、捏造をおこなった」と認め、かつての慰安婦報道キャンペーンと同じくらいに大々的な規模で「訂正報道」をおこなってほしいものだ。

 ただ、それでも「伝説の一人歩き」は始まってしまっており、「従軍慰安婦」問題での日本叩きを消し去るのは、ほとんど不可能になっている。日本側がいくら事実を主張しようと韓国が対抗して「慰安婦問題による日本批判」を繰り返すだろうし、その韓国の主張は情緒的であるが故にむしろ説得力を持ってしまう。
 地道に歴史的事実を積み上げるしか無いんだろうが、一度作られてしまった「事実」は、なかなか拭い去ることが難しい。それだけ、朝日新聞や河野洋平の罪は重い。


自儘な主張 (2014 2/4 24:00)

【社説】先進大国日本の偏狭な小国外交(2/3中央日報)
 1億人以上の人口を持つ国のうち1人あたりの国内総生産(GDP)が4万ドル(2012年基準)を超える国は、米国(5万1704ドル)と日本(4万6707ドル)だけだ。経済規模で日本は2010年に中国に逆転されて世界3位となったが、1人あたりの国民所得は中国の約8倍にのぼる。誰がなんと言っても日本は先進国で大国だ。残念ながら、日本だけがそれを知らないようだ。
 旧正月連休中、日本はいろいろと韓国にかみついた。婚期を逃したオールドミスのヒステリーを見ているようだといえば、少し行き過ぎた表現だろうか。安倍首相は先月30日、参院本会議の答弁で、独島(ドクト、日本名・竹島)領有権問題に関し、「国際司法裁判所(ICJ)に単独提訴することを検討している」と述べた。中学・高校教科書の学習指導要領解説書に独島を日本の領土と明記することにしたのに続く挑発だ。領有権紛争の存在自体を認めない韓国が応じるはずがなく、韓国が応じなければ空砲を放つのと変わらないことをよく知りながらも、ひとまず叫んでみようという態度で韓国を刺激した。
 在米日本大使館は米バージニア州議会に上程された「教科書東海(トンヘ、日本名・日本海)併記法案」阻止のために現地の法律事務所と契約し、組織的にロビー活動をしたことが明らかになった。マコーリフ州知事には「法案に署名する場合、経済関係が大きく傷つく」と警告する脅迫性の書簡まで送った。また先月30日に開幕したフランスのアングレーム国際漫画祭では、慰安婦被害者企画展が開かれないよう組織委員会に圧力を加えたことが報道された。
 日本は国益のための主権国の正当な外交活動だと主張するだろうが、果たしてそれが日本の国益になるのかは疑問だ。0.1ミリも退かないという態度ですべてに偏狭かつ偏屈に対応するよりも、周辺国と国際社会の心をつかむ方向で、大きく、遠くを見て対処するのが、先進大国らしい姿ではないだろうか。中国に追い越された焦りを理解できないわけではないが、そうであるほど毅然とした態度が必要だ。韓国は民主主義と市場経済の価値を共有する隣国の日本が尊敬を受ける先進大国として残ることを望む。


 「韓国は好き勝手に主張するが、日本は反論せずに黙っていろ、大国なんだろ?」という、古今無双に自分勝手な主張。こんなのが、韓国2位の発行部数を誇る新聞の社説。

 つか、「婚期を逃したオールドミスのヒステリー」って、おたくの大統領のことでは……と思わないことも無かったり。つか、凄まじい罵倒だな。罵倒語の多様さは、たしかに見事なものがある(褒めてるのか?)。



自業自得 (2014 2/3 24:00)

エートスは告訴を取り下げろ - Togetterまとめ

 子供に罪はないとはいえ……竹野内氏の放言は「一つや二つの暴言」ではなく、何年も積み重ねてきた物。被災地やそこで生きる人々に無根拠な不安を与え、電力関係者を乏しい根拠で貶め誹謗してきた。しかるに、いざ「自分の言動に責任をとれ」と言われた途端に泣き落としを図るなど、みっともないったら無い。

 しかも、子供を持ちだしてるのも自分の責任を回避しようとしてるだけだろう。本気で子供のことを考えているのなら、「私や子供の人生を潰しにかかっている」などと誹謗せず、まずは謝罪から始まるはずだし、仮に「自分の主張は正しい」というなら堂々と法廷で争えばいい。

 自己保身のために子供を利用しているような人間には同情心は全く湧かない。「自分の言動の結果はきっちり引き受けろ」としか思うのみ。自分の子供すらも保身に利用するな、カスが。


続報 (2014 2/3 24:00)

 「内閣府の職員の遺体が北九州沖で見つかった」って話の続報。まだよう分からん状況だけどもメモ。

死亡の内閣府職員 船外機など購入か(2/2NHK)
 先月、北九州市の沖合でゴムボートが転覆して、近くで遺体で見つかった内閣府の男性職員が、韓国入国後に南部の都市、プサンでクレジットカードを使って、ゴムボートに付ける小型のエンジンなどを購入した可能性のあることが分かりました。
 この職員は韓国に入国したあと、行方が分からなくなっていたということで、海上保安本部などが詳しいいきさつを調べています。
 先月18日、北九州市沖の防波堤近くで、漂流していたゴムボートが転覆し、2日後に近くの海底から内閣府に勤務する30歳の男性職員が遺体で見つかりました。
 第7管区海上保安本部などによりますと、この職員は、先月上旬にソウルで開かれた国際会議に出席するため、留学中のアメリカから韓国に入国し、その後、出国した記録がないまま、行方が分からなくなっていたということです。
 さらに、その後の調べで、この男性職員が韓国へ入国後に本人名義のクレジットカードを使って南部の都市、プサンでゴムボートに付ける小型のエンジンや防寒着を購入した記録が確認されたことが分かりました。
転覆したゴムボートと、付いていた小型のエンジンはいずれも韓国製で、発見された際、職員はフード付きの防寒着を2枚重ねて着ていたということです。
 海上保安本部などは、男性がみずからエンジンなどを購入した可能性もあるとみて、関係機関と連携して、発見されるまでのいきさつをさらに詳しく調べています。




橋下氏の出直し選挙 (2014 2/2 21:00)

出直し選、無投票の可能性も=「一人でやればいい」(2/1時事)
 橋下徹大阪市長の辞職に伴う出直し市長選が、橋下氏の無投票当選となる可能性が出ている。大阪維新の会以外の主要政党が、橋下氏の辞職に「今辞めるのは権力者のおごり」「出直し選自体の意味が分からない」などと反発。積極的に候補者を擁立する動きがないためで、「大阪都」構想の実現に向けて、維新から協力を求められていた公明党大阪府連幹部は「(市長選は)一人でやればいい」と突き放している。
 主要政党はいずれも、3日の橋下氏の記者会見を見た上で、候補者擁立について検討を始める方針。ただ既に、市議会の自民、公明両党からは「何を問うのか不明」「勝手にやって勝手に当選してください」「対抗馬は出さない」との声が聞かれる。
 民主党は、他党との相乗りも検討する見通しだが、有力な独自候補擁立を模索する動きはみられない。共産党は「有力な候補がいれば支援する」(市議団幹部)と述べるにとどめており、独自候補は立てない意向だ。
 橋下氏は、都構想の制度設計難航について「民意を問いたい」と、辞職の理由を説明しているが、無投票再選となった場合に果たして「民意を得た」と言えるのか、各党の対応が注目される。


 ヘタに対抗馬を立てて橋下氏が勝ってしまったときのことを考えると、無投票にした方が、橋下氏を政治的に死に体にするには最も効果的ですな。「賢いなぁ」と思ってしまった(笑。

 まぁ大阪の話なのであんまり口出しすべきじゃないとは思うけど……何か政治的課題が発生するたびに選挙やるってのも、税金の無駄だし政治の私物化のように感じるんですけどね。市議会議員だって民意を得て来てるわけで、その意思を軽んじるわけにはいかんでしょうに。


日曜のスーパー (2014 2/2 21:00)

 スーパーの売り場やレジ周辺でぬぼ〜っと立ってるオッサンども。混雑する売り場を行き来する人間としては邪魔でしょうがない。たぶん、カミさんの買い物に付き合わされたということなんだろうけど、日曜朝のスーパーは戦場なんだよッ!

 商品を求める奥様方の雰囲気と、ぼ〜っとしている旦那方の雰囲気のあまりの違いに、スーパーで一人失笑しそうになっていた。私?もちろん「戦場で駆け巡る兵士」ですよ。カミさんよりも野菜の値段に詳しかったりします(`・ω・´)



恒例の自爆 (2014 2/1 21:00)

首相反論「デマゴーグだ」…民主の5論客、不発(2/1読売)
 衆院予算委員会は31日、安倍首相と閣僚が出席して基本的質疑を行い、与野党の本格的な論戦が始まった。
 民主党は閣僚経験者ら5人の論客をそろえ、首相の靖国神社参拝や経済政策などのテーマで攻勢をかけようとしたが、首相から反論される場面も目立ち、不発に終わった。
 民主党で最初の質問に立った長妻昭元厚生労働相は安倍政権との対立点を示したボードを掲げ、「安倍自民党が進める社会と、民主党が目指す社会はかなりかけ離れている」と訴えた。ボードには民主党を「所得再分配・安心提供による消費拡大」、自民党を「富裕層を引き上げ、果実をしたたり落とす?」などと列挙した。
 これに対し、首相は「一昨年なぜ(衆院選で)大敗したのか、全然考えてこなかったのか」と批判し、一つ一つ反論した上で、「(長妻氏の手法は)デマゴーグ(扇動政治家)だ。不毛なレッテル貼りはやめるべきだ」とたしなめた。
 続く岡田克也前副総理は昨年末、首相が靖国神社を参拝したことへの影響について、「米国が『失望した』というコメントを出した。日米同盟がスタートして以来の厳しい表現だ」と指摘した。首相は「日米同盟関係が揺らぐことがあってはならないし、今揺らいでいるわけでは全くない」と強調した。
 古川元久元国家戦略相は環太平洋経済連携協定(TPP)交渉参加について、「2012年衆院選の自民党公約のどこに書いてあるのか」とただしたが、首相は「(民主党政権は)結局、TPP交渉に参加していない。私たちは大きな決断をして参加した」と反論した。


 安倍内閣の政権運営は、さまざまな経済指標見ても分かるとおり、実際にはそれなりに巧くいっているのだから、「自分たちの政策の方が優れている」なんて言ったら馬鹿にされるだけだよ、長妻さん。ましてや、あなた方の大失敗の記憶はまだ強く残ってるんだから…。

 盛大な失敗をしてるから何言っても「お前が言うな」「じゃぁお前らは3年間何してた」ってなるのは当然なのだから、謙虚に「補助的な提言」をするのが、信頼を手に入れる「地味で時間もかかるが最も効率的な方法」だと思うけどね。


怪事件 (2014 2/1 21:00)

内閣府職員が変死、ゴムボートで漂流 韓国で消息絶つ(2/1朝日)
 北九州市若松区沖の響灘で、漂流していたゴムボートに乗っていたとみられる内閣府の男性職員(30)が遺体で見つかっていたことが31日、第7管区海上保安本部(同市)への取材でわかった。内閣府などによると、男性は1月に国際会議に出席するため韓国・ソウルに向かった後、消息を絶っていた。7管は事件の可能性も視野に調べている。
 7管によると、18日午前9時45分ごろ、同区響町の約500メートル沖で、「ゴムボートが漂流し、中に人が倒れているようだ」と118番通報があり、巡視艇が約30分後にボートの中で倒れている人影を確認。ボートは荒波で転覆したため捜索していたところ、20日朝に防波堤直下の海中で男性の遺体が見つかった。死因は「調査中」としている。
 7管は職員を発見した当時、男性が黒色のジャンパーと黒のズボン姿だったとしていた。31日の取材では詳細を明らかにしなかった。


 かなり不気味な事件で、憶測や陰謀論に走りたくなるが、そんな恥ずかしい真似するのもアレなので、何も書かずにとりあえずメモ。あれこれ妄想せず、詳報出るまで待っておくが吉かと。



経済記事いくつか (2014 1/31 24:00)

12月有効求人倍率が6年3カ月ぶり高水準、完全失業率は3.7%(1/31ロイター)
 [東京 31日 ロイター] -厚生労働省が31日に発表した12月の有効求人倍率(季節調整値)は1.03倍となり、6年3カ月ぶりの高水準となった。一方、総務省が同日発表した労働力調査によると、12月の完全失業率(季節調整値)は3.7%で、11月(4.0%)から改善した。
 12月の有効求人倍率は2007年9月の1.03倍以来の高水準。ロイターの事前予測調査では1.01倍が見込まれており、結果はこれを上回った。有効求人数は前月比1.3%増で、有効求職者数は同1.6%減だった。
 完全失業率は、ロイターの事前予測調査で3.9%が予想されていた。


去年の消費者物価5年ぶり上昇(1/31NHK)
 去年1年間の全国の消費者物価指数は、円安の影響で電気料金やガソリンなどのエネルギー関係を中心に値上がりが続いたことなどから、生鮮食品を除く指数で前の年を0.4%上回って5年ぶりに上昇に転じました。
 総務省の発表によりますと、モノやサービスの値動きを示す去年1年間の全国の消費者物価指数は、変動の大きい生鮮食品を除いて平成22年を100とした指数で100.1となり、前の年を0.4%上回りました。
全国の消費者物価指数が年間で前の年を上回るのは、原油や食料品の値上がりが続いた平成20年以来、5年ぶりのことです。
 これは、円安の影響で電気料金やガス代、ガソリンなどのエネルギー関係の上昇が続いたことに加え、原材料価格が上昇しマヨネーズや魚介の缶詰などの一部の食料品が値上がりしたこと、さらに、価格下落が続いてきたパソコンやタブレット端末が上昇に転じたことなどによるものです。
一方、先月の全国の消費者物価指数は、生鮮食品を除いて100.6となり、去年の同じ月を1.3%上回って7か月連続の上昇となりました。


 株価の方は乱高下が続いていますが、景気自体の回復基調は続いている。あとは消費税導入後にどうなるか」だが……早く原発再稼働含めた第3の矢を繰り出さないと、失速するぞ。

 「アベノミクスではインフレにはならない」も「アベノミクスでハイパーインフレになる」も、それぞれ間違いだったね。

 一方、こういうニュースもある。

円安でも自動車の輸出は約3%減少(1/31NHK)
 国内の自動車メーカーが去年1年間に輸出した自動車の台数は、前の年よりおよそ3%減少し、生産拠点の海外移転によって円安が進んでも輸出の伸びにつながりにくくなっていることを裏付ける形となりました。
 日本自動車工業会によりますと、国内の自動車メーカーが去年1年間に輸出した自動車の台数は467万台となり、前の年より2.7%減少しました。
これはヨーロッパの需要が低迷していることに加え、各社が生産コストや為替リスクを抑えるため、新興国など 市場が拡大している地域で生産を増やしていることなどが要因です。
その結果、去年、国内で生産された車のうち輸出された台数の割合は48.5%となり、この5年間で10ポイント近く下がりました。自動車メーカー各社は円安の影響で、海外での利益を円に替える際の為替差益が増え、業績が大幅に改善していますが、生産拠点の海外移転による経済構造の変化によって円安が日本の輸出そのものの増加につながりにくくなっていることを裏付ける形となりました。


 円高が続いている間に、海外に生産拠点を移したのが原因。国内から労働者の受け皿が減り、せっかく金融緩和したのにその恩恵が輸出企業に薄くなってしまっている……民主党政権が円高政策を続けてきたツケは未だに重くのしかかっている。


過熱報道 (2014 1/31 24:00)

Obokata Lab/Cellular Reprogramming
Jan. 31, 2014

報道関係者の皆様へのお願い

STAP細胞研究はやっとスタートラインに立てたところであり、世界に発表をしたこの瞬間から世界との競争も始まりました。今こそ更なる発展を目指し研究に集中すべき時であると感じております。

しかし、研究発表に関する記者会見以降、研究成果に関係のない報道が一人歩きしてしまい、研究活動に支障が出ている状況です。また、小保方本人やその親族のプライバシーに関わる取材が過熱し、お世話になってきた知人・友人をはじめ、近隣にお住いの方々にまでご迷惑が及び大変心苦しい毎日を送っております。真実でない報道もあり、その対応に翻弄され、研究を遂行することが困難な状況になってしまいました。報道関係の方々におかれましては、どうか今がSTAP細胞研究の今後の発展にとって非常に大事な時期であることをご理解いただけますよう、心よりお願い申し上げます。

STAP細胞研究の発展に向けた研究活動を長い目で見守っていただけますようよろしくお願いいたします。

2014年1月31日
小保方 晴子

 小保方博士に対するマスコミの報道が酷い……と思っていたら、当人からこのような声明が出されてしまった。

 「若い女性」という部分を協調するだけでも少々鼻白むのに、割烹着とか部屋の壁紙とかムーミンとか好きな服のブランドとかの話題に走り、あげくは小学校時代の読書感想文まで晒す。もしかしたら本人の了承を得ているのかもしれないが、それでも、研究とは直接関係ない部分を取り上げるのにも限度があろう。

 研究だけでなくある程度「人間」に注目が集まるのは致し方ないとは言え、それでもメディアの取り上げ方はちょいと行き過ぎ。優れた研究者を、しょうもない興味本位の姿勢で消費し尽くすのはやめてほしい。少なくとも、邪魔するな、クズどもめ。



STAP細胞 (2014 1/30 24:00)

新しい万能細胞作製に成功 iPS細胞より簡易 理研(1/29朝日)
 理化学研究所などが、まったく新しい「万能細胞」の作製に成功した。マウスの体の細胞を、弱酸性の液体で刺激するだけで、どんな細胞にもなれる万能細胞に変化する。いったん役割が定まった体の細胞が、この程度の刺激で万能細胞に変わることはありえないとされていた。生命科学の常識を覆す画期的な成果だ。29日、英科学誌ネイチャー電子版のトップ記事として掲載された。
 理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の小保方晴子(おぼかたはるこ)ユニットリーダー(30)らは、新たな万能細胞をSTAP(スタップ)細胞と名付けた。STAPとは「刺激惹起(じゃっき)性多能性獲得(Stimulus―Triggered Acquisition of Pluripotency)」の略称だ。
(以下登録読者のみ)

 登録読者向けの部分から、重要なポイントを抜粋しておく。

 iPS細胞(人工多能性幹細胞)よりも簡単に効率よく作ることができた。また、遺伝子を傷つけにくいため、がん化の恐れも少ないと考えられる。
 作り方は簡単だ。小保方さんらは、マウスの脾臓(ひぞう)から取り出した白血球の一種のリンパ球を紅茶程度の弱酸性液に25分間浸し、その後に培養。すると数日後には万能細胞に特有のたんぱく質を持った細胞ができた。


 STAP細胞は、iPS細胞とES細胞からは作れない胎盤という組織にも育ち、万能性がより高く、受精卵により近いことを実験で示した。さまざまな病気の原因を解き明かす医学研究への活用をはじめ、切断した指が再び生えてくるような究極の再生医療への応用にまでつながる可能性がある。

 また、こちらの「一問一答」も読まれたし。

「生物のロマン見ている」 小保方さん会見一問一答(1/30朝日)

 あまりに簡単すぎて「本当にこんなので多能性幹細胞ができるのか」という疑問がまず先に立つ。これは私のような素人のみならず、研究者のレベルでも同様だったようで、論文を突き返されたりもあったらしい。しかし、いろんな記事を読めば読むほど、「本当にこれでできるのかよ、うそだろ、すげぇ!」と子供のような反応が出てしまう。簡単に作れるだけで無く、癌化の危険性も無いってのは、画期的すぎる。

 論文が出たことで、これから多くの研究者による追試が行われ検証されていくことになるし、現時点では成功していない成熟したマウスからSTAP細胞を作る研究も進むのだろう。あまりに簡単な手法で万能細胞が手に入るのだから、多くの倫理的問題がより現実味を帯びた議論対象にもなってくる。非常に興味深いと同時に、やはり「人間(の一部)を人間が作り出す」ことへの不安もわき上がってくる。

 「若いときに発表した論文が世界を震撼させる」というのは、物理学の天才たちの足跡を想起してしまう。アインシュタインもハイゼンベルクも湯川秀樹も、若いときに着想した天才的発想で、物理学の世界を発展させてきた。生物学も、その辺りは同様なんですかね。



教科書に竹島・尖閣明記 (2014 1/29 22:00)

「尖閣・竹島は領土」明記 4月の教科書検定から適用(1/29朝日)
 文部科学省は28日、中学・高校向けの学習指導要領の解説に、尖閣諸島と竹島を「わが国固有の領土」と明記する改定をし、発表した。4月に始まる中学向けの教科書検定から適用され、中学は2016年度、高校は17年度に使用が始まる教科書に反映される。
 下村博文文科相が同日の記者会見で明らかにし、「グローバル人材を育成する中で、自国の領土について正しく教えるのは重要」と説明。「近隣国と友好関係を保つこととは別次元の問題で、中韓両国には丁寧に説明する」とも述べた。しかし、竹島(韓国名・独島)の領有権を主張する韓国政府は、すでに改定の撤回を求めている。
 学習指導要領の解説は、学校での指導や教科書編集の指針となるもので、文科省が指導要領に基づき編集している。今回の改定では、中学社会の地理と公民、高校公民で、北方領土と竹島、尖閣について「わが国固有の領土」と明記。北方領土と竹島は、それぞれ「ロシアと韓国に不法占拠されている」などと表記し、尖閣については「領有権問題は存在しないことを理解させる」とした。


 中韓は「他国の領土を掠め取って自分の物だと言い張るような国」だから、この件で反発するのは分かるが、日本人で「近隣諸国を刺激する」と言って批判する輩はどうにも理解できない。国家の主権に関する話題を教育するのは正当だし、竹島や尖閣はどう考えても日本の領土である事実は揺らがない。「事実」を教育するのに反対し、泥棒国家への配慮を優先する神経は全く理解不能。

 そのくせ、こういう輩は「中韓と共同の歴史教科書を」とか意味不明なことを言い出す。日本政府の見解を教科書に反映することに反対するくせに、中韓政府の見解は教科書に反映したがっているわけで、まぁ支離滅裂な態度ですわな。


意見の合わない相手だからこそ (2014 1/29 22:00)

(お知らせ)朝日新聞社に「進藤翔」記者はおりません(1/29朝日)
 籾井勝人NHK会長の就任記者会見に関し、28日からインターネット上で「NHK籾井会長に質問した記者、朝日新聞の進藤翔(24)らしい」というツイートが流れましたが、朝日新聞社に該当する記者はおりません。

 ツイッターで拡散していた話。いくらソースを辿っても「進藤翔」の根拠になる情報が全く得られなかったので、RTしなかったのだが、その判断で正解だった。ただ、私もいつデマ情報に踊らされるか分からないので、ソースを辿って根拠が得られなければRTしないよう気をつけねばなるまい。

 で、このデマに踊らされていたくせに「わざわざ否定するってことは影響が大きかったのでしょう」とか言ってる人(https://twitter.com/daitojimari/status/428488974399569920)がいたのだが……他のツイートで間違いを訂正しているとは言え、デマに乗っかっておきながら自己正当化に勤しむような真似して恥ずかしくないんですかね。朝日新聞や記者の態度がどうあろうと、間違った情報に踊らされた迂闊さは正当化されない。

 意見の合わない対象だからこそ、自分の都合のいい解釈をしてしまう危険性が生じうる。ゆえに、むしろ批判の方法には気を配るべきだと思うのだが。



NHK会長の発言 (2014 1/28 24:00)

NHK会長「慰安婦」発言、政府は不問(1/27読売)
 菅官房長官は27日の記者会見で、NHKの籾井勝人もみいかつと会長が、いわゆる従軍慰安婦問題に関連して「戦争地域では(「戦場と性」の問題は)どこにでもあった」などと述べたことについて、「個人として発言したものだ」と述べ、問題視しない考えを明らかにした。
 籾井会長の発言は25日の就任記者会見でのもの。記者側から促される形で「今のモラルでは悪いことだが、戦争地域ではどこにでもあった。逆に、ほかの国になかった証拠はあるのか」などと発言した。
 この発言について、菅氏は「会見の様子を私も(ビデオで)見た。本人は『コメントしない』とずっと言っていたようだが(記者側から)『どうしても』ということで『個人としてであれば』と言った。その後で(記者側から)『個人(の見解)というのはあり得ない』と言われ、『会長としてであれば取り消す』と言った」などと経過を説明し、「初めての会見で、会長としての発言と個人の意見の整理がついていなかった」との見方を示した。


 実際のやり取りはこんな感じ。YouTubeなどでも見ることができる。

―政府との距離の問題について、2001年の番組改変問題があった。慰安婦を巡る問題についての考えは?
「コメントを控えたい。いわゆる、戦時慰安婦ですよね。戦時だからいいとか悪いとか言うつもりは毛頭無いが、まぁこのへんの問題は皆さんよくご存じでしょう、どこの国にもあったこと。違いますか。
「こっちから質問ですけど、韓国だけにあったことだとお思いですか。
―どこの国でも、というと、すべての国と取れる。
「戦争地域ってことですよ。どこでもあったと思いますね、僕は。
―何か証拠があって仰ってるんでしょうか?
「この問題にこれ以上深入りすることはやめたいのですが、いいですか。慰安婦そのものが良いか悪いかと言われれば、今のモラルでは悪いんです。……
(以下略)

 「コメントを控えたい」と言いつつベラベラ喋ってしまい直後に「撤回したい」と言うなど、会長の対応に非常に拙い面があったのは事実。これはこれで問題にすべきだとは思う。

 ただし、述べている内容自体はごくごく真っ当な物で、発言内容自体は批判に当たらないと私は思う。公共放送の会長が「判断の分かれる事例について個人的意見を述べること」に対しては意見が分かれるだろうが、今回の件に関しては「記者が言わせた」という時点で「話すべきで無かった」という批判は成立しない。

 問題は、むしろ記者の質問の仕方にあるように思う。
 コメント控えたいと言ってるのにしつこく食い下がって質問し、巧いこと喋らせたら「NHK会長の発言としては不適切だ」「撤回できません」と追い込み、批判記事を作り上げる……という記者のやり口の方がよっぽど悪質。もちろん、記者の罠に簡単にはまるのも拙いのだが、「詐欺に騙される方にも問題がある」というレベルの話で、記者の汚さの方がはるかに問題である。

 この件は、NHKが政府寄りだ何だという話ではなく、マスコミの汚さを知らしめる格好の事例だと思うよ。


朝日でさえ (2014 1/28 24:00)

首相の靖国参拝、反対46% 朝日新聞世論調査(1/27朝日)
 朝日新聞社は25、26の両日、全国定例世論調査(電話)を実施した。昨年12月の安倍晋三首相の靖国神社参拝について聞いたところ、「参拝したことはよかった」は41%で、「参拝するべきではなかった」の46%の方がやや多かった。首相の靖国参拝に対する中国、韓国、米国、ロシアなどからの批判を「重く受け止めるべきだ」は51%で、「それほどのことではない」の40%を上回った。
 首相の靖国参拝は、2006年8月15日の小泉純一郎氏以来。この直後の調査では「参拝はよかった」の方が多く、49%で、「参拝するべきではなかった」は37%だった。
(以下略)

 朝日新聞ですら「「参拝したことはよかった」は41%」と半分近く。見出しを「反対46%」の方にするところに必死の抵抗が見て取れるが。
 参拝によって、中国や韓国、アメリカとの関係が大きく変化したとも思えず、「国のトップが自国の戦没者を慰霊する」という当然の行動が為されたというだけ。反対する理由など無い。



農薬混入事件の容疑者逮捕に思う (2014 1/27 24:00)

農薬混入容疑者、好待遇求めた転職失敗 上司に直訴も(1/27朝日)
 マルハニチロホールディングスの子会社が製造した冷凍食品から農薬が検出された事件で、子会社アクリフーズの契約社員、阿部利樹容疑者(49)=偽計業務妨害容疑で逮捕=が好待遇を求めて転職を試みたが失敗していたことが、捜査関係者への取材でわかった。上司に待遇改善を直訴していたことも判明。群馬県警は蓄積した待遇への不満が事件の動機になった可能性があるとみて調べる。
 県警の説明では、阿部容疑者は調べに対して、26日も容疑を否認しているという。
 捜査関係者によると、阿部容疑者はごく親しい男性の同僚が待遇の良い仕事に転職したのを見て、自らも同じ仕事に就こうと試みた。アクリ社群馬工場の複数の同僚従業員が県警の事情聴取に対して、「阿部容疑者が頻繁に待遇に不満を訴えていた」と話したという。


 まだ容疑を認めたわけでは無いようではあるが、仮に巷間言われているように「待遇の不満」が動機だとして。

 メディアは個人的な異常性を取り上げがちだが(実際コスプレ好きだのバイク好きだのという属性を取り上げている番組もあった)、その程度の趣味は誰しも持っている物であるからことさら取り上げるほどの物でも無い(気になることとすれば、低賃金なのにバイクという趣味が成り立つのかなぁということ。けっこう金かかると思うんだけど)。
 「カッとしやすい性格」という点についても、本当に問題になるレベルであれば、契約社員ではあっても、9年間も雇い続けることは無いのではないか。

 また、工場内の危機管理体制を批判する向きも多い。製品に対する管理体制はどんどん進めるべきとは思うが、「製造日を特定し、容疑者にたどり着いた」のは管理体制のゆえにも思う。
 労働者に対する管理体制ということで言うなら、いかに労働者の行動を管理するかではなく、労働者に恨みをもたれないような方向での管理、すなわち待遇面の問題に目を向けるべきだろう。「49歳で9年間も契約社員のまま、月給は15万円ほど」というのは、やはり異常だ。低賃金を強いておきながら、工場内での行動にも強い制約を加えるなら、それは奴隷労働と同じだ。
 金銭とは関係ない部分で仕事にやりがいを見つける人は多いだろうが、あまりに低賃金であれば、そのやりがいも奪ってしまう。金が全てではなかろうが、生活の糧である以上は非常に重要な要素ではある。

 今回の事件のやり方は絶対に許してはならない物ではあるし、不特定多数の人間に向けて毒物を使ったという意味ではテロ行為である。しかし、同時に「あまりに過酷な待遇で経営を行うことは会社のダメージになる」という事実も示していると思う。
 非正規雇用の人間に対する待遇改善が大きく進むことを期待したいが、そのためにはやはり先立つものが必要になる。景気が回復して賃金に回すだけの余裕が出てこないといけないし、我々消費者にも、「良い物をより安く」という要求を過度に求めすぎないような思考の転換が求められる。
 ただ、そのような方向に巧く物事が回っていくかといえば、甚だ心許ないのが正直なところではあるが……



耄碌の元首相2人 (2014 1/26 22:00)

【都知事選】細川氏、心ないヤジに「…ハイ」(1/26スポーツ報知)
 東京都知事選(2月9日投開票)は25日、告示後初の週末を迎えた。細川護熙元首相(76)は小泉純一郎元首相(72)とともに、午後3時からJR立川駅前で演説した。
 同駅南口に集まった約3000人の聴衆を前に、細川氏は緊張もあったのか、時には“おとぼけ発言”も。「自然エネルギーによって国づくりを進めなければいけない。水と緑と太陽と、それから…もう1つ、何だろう?」と、聴衆に対して、まさかの?問いかけ。数秒後に「…風と、加熱…いや、地熱もありますね」と続けた。さらに「口から出まかせ言ってんじゃねーぞ」の心ないヤジには「…ハイ」と答えてしまう一幕も。「私は1人で自民党の支配を壊したんです。でも、長期間続きませんで…」と妙なアピールも繰り出した。
 その後、北口での演説には約5000人が集まったが、今度は小泉氏の口から思わぬ言葉が。「東日本大震災は、天が与えてくれた大事なチャンスだ」と明言した。「東北の人には怒られるかも知れないけど、犠牲を無にしてはいけない」とフォローしたものの、きわどい言葉で原発ゼロを訴えた。
 想定外?の出来事はその後も続いた。細川氏はこの日夕、東京・六本木ヒルズのイベントスペースでトークショーを行う予定だったが、急きょ中止に。主催者側は「(場所を管理する)テレビ朝日から許可が下りなかった」と説明。細川氏は予定を変更して、六本木での街頭演説に向かった。


 小泉の「東日本大震災は、天が与えてくれた大事なチャンスだ」はいかんだろ。「多くの方が亡くなったが、得られた教訓を活かして前に進もう」くらいの言い方ならまだしも、「震災があって良かった」という言い方は被災者への配慮が全く感じられない。けっきょく、「反原発」であればあとはどうでもいいということだ。

 そして、小泉が無神経な発言をする一方で、細川の方は「私は1人で自民党の支配を壊したんです。でも、長期間続きませんで…」と間抜けな発言。元総理が晩節を汚しまくっている。

 ついでに気になるのは、こういう発言に対して大手メディアがほとんど批判の声を上げていないことだ。仮に「震災はチャンスだ」なんてことを自民党の議員が言っていたら、マスコミは袋叩きにしていると思うのだが。



ダボス会議での首相発言について (2014 1/25 23:00)

首相発言、欧米で波紋 日中関係、大戦前の英独例に説明(1/24朝日)
 安倍晋三首相が、世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)での各国メディア幹部らとの会合で日中関係を問われ、第1次世界大戦前の英独関係を引き合いに出して説明した。大戦を教訓に、衝突を避ける手段を構築すべきだという意味合いだったとみられるが、欧米メディアが「日中間の緊張が極度に高まっている」と受け止めて報道し、波紋が広がっている。

 菅義偉官房長官は24日午前の記者会見で「真意をしっかり伝えたい」と述べ、大使館を通じて発言の意図を海外メディアに説明する方針を明らかにした。
 会合は22日に主要メディアの幹部ら約30人が出席して開かれた。安倍首相は質問に日本語で答え、通訳が英語で伝えた。
 安倍首相は「日本と中国が尖閣諸島を巡り武力衝突する可能性はあるか」との質問に、「軍事衝突は両国にとって大変なダメージになると日中の指導者は理解している」と説明。そのうえで「偶発的に武力衝突が起こらないようにすることが重要だ。今年は第1次世界大戦から100年目。英国もドイツも経済的な依存度は高く最大の貿易相手国だったが、戦争は起こった。偶発的な事故が起こらないよう、コミュニケーション・チャンネル(通信経路)をつくることを申し入れた」と述べた。
 この発言を通訳が伝える際、英独関係の説明に「我々は似た状況にあると思う(I think we are in the similar situation)」と付け加えた。首相が英独関係を持ちだした意味を補ったとみられる。この通訳は、日本の外務省が手配した外部の通訳だったという。
 これを受け、英紙フィナンシャル・タイムズは「今の日中関係は第1次世界大戦前の英独関係と似ていると首相が発言した」と報道。24日付社説で「問題の深刻さを伝えたかったのだろうが、首相が第1次大戦と現状を比べるのは扇動的」と指摘。英BBCの経済エディターは「コメンテーターがそう言うのは予想がつくが、日本のリーダーの発言となると、より衝撃がある」と解説した。
 米誌タイムは、安倍首相が武力衝突の可能性について「もちろんない」という表現を使わなかったなどとして、「日本と中国は戦争になるのか」との見出しを掲げた。ロイター通信など他のメディアも首相の発言を引用して報じた。(ダボス=前川浩之、星野真三雄)

 ■ダボス会議での首相発言(該当部分全文)
 日本と中国の間においてですね、軍事的な衝突になればですね、両国にとってそれは大変なダメージになるわけであります。地域や世界にとっても極めて大きい影響があると、日本も中国も指導者はよく理解していると思います。
 また中国にとってもですね、経済成長していくことはですね、中国の共産党政府においても、中国をいわばコントロールしていく上で絶対的に必要な条件なんですね。日本と武力衝突が起こったら、その条件は吹っ飛んでしまうということは、十分に理解しているんだろうと思います。
 しかし、大切なことはですね、偶発的な衝突が起こらないようにしていくことが私は重要だと思っています。今年は第1次世界大戦から100年目であってですね、イギリスもドイツも経済的には依存度が高かった最大の貿易相手国だったが、戦争が起こった。
 ですから大切なことはコントロールすることであって、私は中国に対してですね、偶発的な事故あるいは衝突が起こらないようにですね、軍同士、あるいは防衛当局同士のですね、コミュニケーションチャンネル(通信経路)を作るべきだということを、これは随分前なんですが、申し入れをしています。


 バカな通訳が余計なことをしたせいで欧米メディアが騒いでいるのだが、首相発言の原文を読めば、「偶発的な衝突から戦争は起こる、そのようなことの無いようにしたい」という、まったく問題ない内容。
 朝日新聞は、上で引用した記事を出しているのに、25日付紙面では「日中関係を一時大戦前夜になぞらえた」と1面から2面で大騒ぎしている。事実を伝える記者と、「放火」する記者とで、役割分担でもあるんだろうか。



脱成長 (2014 1/24 24:00)

細川氏「伝えたいのは原発の問題だ」 都知事選(1/23ZAKZAK)
 東京都知事選が23日告示され、届け出を済ませた候補者は街頭などに出て、有権者に向かって主張を訴え始めた。前日やっと正式な出馬会見を開き、究極の「後出しジャンケン」と揶揄された細川護煕元首相(76)は午前11時20分から、東京・西新宿の都庁前で小泉純一郎元首相の同伴で第一声に臨んだ。
 細川氏は「これからの国の行方、東京の行方、私たちの生き方に関わる選択の機会がやってくる。伝えたいのは、価値観の問題、平和の問題、原発の問題だ。大量生産、大量消費、経済成長第一でいいのか。欲張りな資本主義ではなく、心豊かな成熟社会に転換すべきだ」と訴えた。
 東証平均株価を1年で倍増させた安倍晋三首相のアベノミクスや価値観外交を否定し、日本経済の成長を望まない発言といえそうだ。
 続いてマイクを握った小泉氏は「細川さんがよく立候補してくれた。敬意を表したい」と絶叫調で語り、「防災、医療福祉など課題はいろいろあるが、原発以上に大きな問題があるのか!」と叫んだ。
 都庁前には「反原発」というプラカードを持った約100人の聴衆が集まり、細川、小泉両氏の「原発ゼロ」という言葉に反応し、拍手を送っていた。60代以上とみられる高齢者が多かった。
 前日の出馬会見に続き、細川氏は「原発ゼロ」で突き進むようだが、エネルギー問題に詳しいジャーナリストの石井孝明氏は「予想していたとおり、(会見では)何も出てこなかった」といい、こう解説する。
 「細川氏は『エネルギー戦略会議を立ち上げる』と語っていたが、大阪でも同じものをつくったが、パフォーマンスだけで成果はなかった。各エネルギーのコスト計算の図表も示していたが、関係者の間で『いかがわしい』と有名なもの。結局、脱原発について何の戦略も道筋も示せなかった。これではエネルギー戦略の議論は深まらず、混乱を招くだけだ」

 東京都知事選にはあまり口を出すべきじゃないのだろうけど、これは酷い。

 「脱成長」など、「勝ち逃げ高齢者」に典型的な妄言。「脱成長」「お金より心が豊かな社会」「今のままでも電気は十分に足りている」というのは、経済が縮小することへの危機感が全く感じられない、まったく無責任な言説だ。

 そりゃ自分が老後をまったり過ごしたいのは分かる。しかし、なんで日本全体がてめーのまったり老後生活に付き合わなきゃならんのだ。若者は、経済成長の夢を見てはならないのか?

 細川氏、さらにはこんなことも言っている。

細川氏一問一答「災害対策より脱原発」「1億円は完済明らか」(1/23産経)
−−都知事選では、脱原発が優先するのか
 「原発は、都民の生命と財産に関わる問題。大きな事故が起きれば、憲法の問題などもみんな吹き飛んでしまう。最優先にならざるを得ない」
 −−災害対策も重要で同列に扱うべきだと思うが
 「
災害対策は災害対策。それよりも原発事故の方がはるかに影響力がある」

 「反原発」であれば、他の政策の優先順位は低いんだと。災害対策すらも、反原発の前には霞むらしい。



妄想が歌になった模様 (2014 1/23 24:00)

秘密保護法の問題点、うたで伝えたい 名古屋の合唱団(1/23朝日)
 原発どこにもいらないと 憲法改悪させないとスマートホンやパソコンで アクセスしても罪になる
♪なにがひみつ、それもひみつ/自由を守ろう/見たい聞きたい話したい――。社会問題など幅広いテーマを取り上げて歌う「名古屋青年合唱団」(名古屋市中川区)のもとで作曲などを学んでいるメンバーが、特定秘密保護法に反対する歌「ひ・み・つ」を作った。24日に名古屋市である秘密法の反対集会で披露する。
 この合唱団は、1948年に創設され、50年以上前から「うたの学校」で大学生や会社員、福祉施設職員、定年退職した人たちに歌や作詞作曲の指導をしている。現在は18〜79歳の25人が週に1回集まる。7カ月ごとにメンバーを募り創作曲などを発表してきた。これまでに200曲以上作り、3割が社会問題を題材にしたという。
 「ひ・み・つ」を作詞した愛知県清須市の主婦伊藤さち子さん(63)は、半年前に入校した。曲は講座に通うメンバーみんなで作った。
(以下登録読者のみ)

 あまりにあんまりな歌詞なので、引用する。

ひみつ ひみつ それはひみつ
なにが ひみつ それもひみつ
 【1番】
 国会議員の先生が 秘書にもおちおち話せない
 どうして どうして 秘密の中身がわからない
 私は言いたい 原発どこにもいらないと

 【2番】
 裁判官や弁護士が 被告人にも知らせない
 どうして どうして 秘密の中身がわからない
 私は言いたい 憲法改悪させないと

 【3番】
 スマートホンやパソコンで アクセスしても罪になる
 どうして どうして 秘密の中身がわからない
 私は言いたい 秘密の法律いらないと
 自由を守ろう 見たい聞きたい話したい

 「私は言いたい 原発どこにもいらないと 憲法改悪させないと」って、特定秘密保護法にむりやり原発や改憲絡める辺りでお里が知れるし、「スマートホンやパソコンでアクセスしても罪になる」って特定秘密保護法の内容を全く読まずに妄想を膨らませたとしか思えない。
 記事中に「歌にしようと思ったのは、秘密法の問題点をわかりやすく伝えられると思ったからだ」とか書いてあるが、内容はムチャクチャで、分かりやすく伝わるどころかデマの垂れ流しでしかない。「特定秘密保護法に反対する者はバカが多い」という思いを、改めて強くした。


ありがた迷惑 (2014 1/23 24:00)

菅元首相も「勝手連」参戦、細川氏応援の演説 都知事選(1/22朝日)
 民主党の菅直人元首相は22日、東京都内のJR三鷹駅前で街頭演説し、「原発による電気は要らないという意思を表そう」と述べ、都知事選で立候補を表明している細川護熙元首相を勝手連として応援した。
 政党色を嫌う細川陣営の意向で、細川氏を支援する民主、結い、生活など各党は裏方に徹する方針だ。そんな中で、原発事故当時の首相として脱原発に取り組んできた菅氏は「細川氏の立候補は私の思いと100%一致する」と主張。特注した「都政から脱原発へ」の旗を掲げ、「細川氏を勝手に応援します!」とのビラを配った。
 菅氏は演説で「小泉さんの言うことも昭恵夫人の言うことも聞かず、原発再稼働に向かって走り出している」と安倍晋三首相を批判。「再稼働させず原発ゼロにするか、10万年先まで管理しなければならない使用済み核燃料を新たに生み出すか。その選択が都知事選にかかっている」と呼び掛けた。


 「ありがた迷惑」とか「無能な味方は有能な敵より恐ろしい」なんて言葉を思い浮かべてしまう。まー、東京都知事選を反原発の墓場とすべく、もっと頑張ってもらいたいです。



ゼロベース (2014 1/22 24:00)

民主公約「ゼロベース見直し」=年金制度が焦点(1/21時事)
 民主党は21日の「次の内閣」会合で、次期国政選挙での反転攻勢に向け、過去に掲げた公約を「ゼロベース」で見直す方針を決めた。公的年金一元化と最低保障年金創設を柱とする年金制度改革の扱いが焦点になるとみられる。
 桜井充政調会長はこの後、記者会見し「一昨年の衆院選と昨年の参院選で惨敗し、政策についてもノーを突き付けられた。方向転換すべきものは方向転換し、再スタートを切れる体制をつくっていきたい」と述べた。(


 まだ「公約見直し」を決めていなかったという話にまず驚き。まだ自分たちの訴えていたことの馬鹿馬鹿しさに気付いていなかったらしい。

 そして一方で、「またゼロベースか、ゼロベースって言葉好きやのぅ」と呆れる。
 民主党って「ゼロベース」って言葉が好きですな。この件については「ゼロから」ってのは正しいと思うのだが、彼らは「地道な改善が求められる」ような案件でも安易に「ゼロベースで考えて」と、過去の努力(その多くは他者の努力)をご破算にしようとする傾向がある。

 「全部ひっくり返して作り直せば巧くいく」って考えるのは、夢想に生きる若者の特権だと思うんだけどね。



名護市長選 (2014 1/21 24:00)

 日曜日におこなわれた名護市長選は、普天間基地の辺野古への移設に反対する稲嶺氏が再選を果たした。

 朝日新聞は「両氏の差は4千票余りで、有権者の意思が明確に示された格好だ」って言ってるが(参照:名護市長選、稲嶺氏が再選 辺野古移設に反対(1/20朝日))、19839対15684という数字は「明確に」って言えるものなのか、非常に疑問。投票した人の4割以上は「移設賛成だった」と考えると、拮抗していると見るべきでは無いのか。

 もちろん「移設反対派」が勝利したという民意は尊重しなきゃいけないし、それゆえに政府は丁寧に説明し理解を求め続ける必要はあると思うが、所謂「基地反対派」が「移設反対の意思が明確に示された」「これが沖縄の民意だ」と言うのには、少なからず違和感を覚える。

 しかし、反原発と反基地の両方を訴えている人は、反原発の方では「選挙で示されていない民意がある」とか人によっては「不正選挙だ」とか言う人もいるのに、今回の名護市長選については、「選挙結果を尊重しろ」と言って結果に反映されていない民意を無視しようとするのな。



ようやく見えてきた再稼働 (2014 1/20 24:00)

6原発10基、審査合格へ 夏の再稼働現実味 新基準の適合性審査(1/20産経)
 原発の再稼働に向けて、新規制基準の適合性審査を申請した9原発16基のうち、先行して申請があった6原発10基が審査に合格する見通しになったことが19日、原子力規制委員会などへの取材で分かった。早ければ今春には“合格第1号”が出るという。関西電力大飯原発(福井県)が昨年9月に停止して以来、「原発稼働ゼロ」が続いてきたが、ようやく再稼働への道筋が見えてきた。(原子力取材班)
 規制委関係者によると、審査合格の見通しが立ったのは、北海道電力泊3号機▽関電大飯3、4号機(福井県)▽同高浜3、4号機(同)▽四国電力伊方3号機(愛媛県)▽九州電力玄海3、4号機(佐賀県)▽同川内1、2号機(鹿児島県)。関係者は「不合格になる原子炉はないだろう」との見解を明らかにした。
 規制委は昨年7月の新規制基準施行後、今月17日までに計69回の審査会合を開いた。半年を目安としていた審査期間は延びているが、提出が遅れていた申請資料が昨年末までに、事業者から続々と提出された。
 当初、審査で最も先行していたのは、事故時の前線基地となる「緊急時対策所」を唯一完備していた伊方原発。しかし、斜面が多いという立地条件の下、電源車やポンプ車など可搬設備の運用に難点が生じているため、玄海と川内が先頭集団に変わったという。
 高浜や大飯についても、規制委の更田(ふけた)豊志委員が今月実施した現地調査後、「設備や施設に関する指摘はほぼ終えている。(先行する原発に)かなり近づいてきた。(夏の再稼働は)不可能な目標ではない」と話すなど審査が進む。
 一方で、泊1、2号機は申請の不備で審査保留。重要設備の運用で地元との調整に難がある東京電力柏崎刈羽6、7号機(新潟県)も、審査が事実上ストップした。中国電力島根2号機や東北電力女川2号機(宮城県)は昨年末に申請され、審査は始まったばかりだ。
 審査終了後も、地元の同意を得る必要があり、再稼働にはなおクリアすべき課題が残るが、電力需要が高まる夏に複数原発の再稼働が現実味を帯びてきた。


 「ようやく」というのが正直な感想。10万年オーダーの活断層を持ち出すような規制委員会の言動は「妨害」と呼ぶべき物だったが、それを乗り越えてようやく再稼働への道筋が見えてきた。もっと早急に円安政策とパッケージで為されるべき物であったが、「改めるに如くは無し」である。

 アベノミクスの「第3の矢」にはさまざまな期待がかかるが、電力需給の懸念が払拭されれば、円安で製造業が国内回帰しつつある中、景気回復の大きな追い風になるだろう。



若宮啓文の戯れ言 (2014 1/19 23:00)

 朝日新聞の前主筆で、現在は東亜日報など東アジアの新聞を中心に「日本の"右傾化"叩き」に勤しんでいる若宮啓文。
 彼がまた東亜日報で、「美濃部亮吉が佐藤栄作首相に対抗して"ストップ・ザ・サトウ"を掲げ東京都知事になったのに倣って、細川さんも"ストップ・ザ・アベ"だ。日本の右傾化を止めるべきだ!」と吠えている。

 長い文なので、「ここを読んでおけば要旨は掴めるだろう」という部分には太字を施しておいた。

[東京小考] 首都で「ストップ・ザ・アベ」となるか(1/16東亜日報)
 昨年末に安倍晋三首相が靖国神社に参拝して以来、私は憂鬱である。今年こそはと期待をかけた日韓や日中関係の打開も、これでは遠のくばかりだ。米国まですぐに「失望」を表明したが、内外の批判を承知で自分の美学にこだわった安倍首相には私も失望を禁じえない。
 というわけで、今日は靖国を論じるべきかと気が重かったが、考えが変わった。不祥事による前知事の辞任に伴って今月23日に告示される東京都の知事選挙が、にわかに面白くなってきたからだ。細川護煕・元首相が立候補を表明したからにほかならない。
 細川家と言えば、戦国時代の武将の血を引く伝統の名家だが、彼の政治暦も華麗だ。参議院議員を務めたあと熊本県知事を経て日本新党を作り、93年に自民党の長期政権を倒して「非自民」による連立政権の首相となった。ときに55歳。新鮮でさっそうとしたイメージから空前の支持率を誇った。
 だが、金銭スキャンダルもあって9ヶ月で辞任し、98年には政界を引退。以来、久しく陶芸や画家としての生活を送ってきたが、またも血が騒いだのだろう。
 掲げる旗は「脱原発」だ。福島第一原発の大事故の傷も癒えぬまま、安倍政権が原発推進に動くのを見るに見かねての挑戦である。東京都は福島第一原発を抱える東京電力の大株主であり、電力の大消費地だ。2020年には東京オリンピックの開催地となるし、東京での「脱原発宣言」は国際的にもインパクトがあるだろう。
 さらに注目を浴びるのは、歯切れの良い言動でいまも人気がある小泉純一郎・元首相の応援だ。脱原発を唱える自民党の小泉氏は、このところ主張のボルテージを上げており、党派を超えて細川氏とタッグを組んだ。
 ずいぶん昔の話だが、長期政権を誇った自民党の佐藤栄作首相に対抗して「ストップ・ザ・サトウ」のスローガンを掲げた美濃部亮吉氏が東京都知事選に勝ったことがある。米国のベトナム戦争に協力した佐藤政権に異を唱えて「美濃部ブーム」を巻き起こした。それで政権が倒れたわけではないが、ブレーキ役となったのは間違いない。
 これに習うなら、今度は「ストップ・ザ・アベ」だろう。原発政策だけではない。細川氏はもともと保守系の人だが、過去の歴史認識は安倍首相と対照的であり、安倍氏の言動には眉をひそめていた。
 21年前の首相就任の記者会見を思い出す。かつての戦争について聞かれて「侵略だった」と明言した。8月15日の戦没者追悼式では、首相として初めてアジアへの加害責任に触れた。この慣例はその後の首相にも引き継がれてきたが、昨年、これを破ったのが、ほかならぬ安倍首相だった。
 金泳三大統領との慶州での会談も記憶に残る。植民地時代の創氏改名、従軍慰安婦、徴用などを列挙して「加害者として心から反省し、深く陳謝したい」と語ったからだ。こうした潔さが、侵略の過去を謝罪した村山富市首相の戦後50年談話(95年)にもつながった。
 東京都知事と言えば、1年ほど前まで石原慎太郎氏が長く務めてきた。尖閣諸島を都が購入すると言い出すなど、中央政府に対抗する極端な「右寄り」の言動でしばしば物議をかもしてきた。細川氏が都知事になれば、これとは逆の役割を担い、自治体交流などで中国や韓国との友好修復に乗り出すに違いない。
 もちろん巨大都市の東京都は多くの問題を抱えており、選挙戦の争点はさまざまだろう。ほかにも有力候補者がいるなかで、76歳という高齢の細川氏に勝利の扉が簡単に開けるとは思えない。
 そういえば、この選挙には石原元知事の支援を得て、田母神俊雄氏も名乗りを上げた。5年前、かつての戦争を正当化する言動が自衛官の域を超えているとして、航空幕僚長を解任された人物だ。最近は右派の論客として盛んに活動しているが、彼がどれだけ票をとるだろう。
 投票は2月9日に行われる。脱原発だけではない。政治や世論の右傾化が指摘される中で、果たして日本人のバランス感覚はどの程度のものか。それを計る選挙としても、私は目をこらしている。

(若宮啓文 日本国際交流センター・シニアフェロー、前朝日新聞主筆)

 簡潔にまとめれば「リベラルで中韓への思いやりを有する細川を都知事にして、安倍政権の暴走を止めろ」という主張。安倍政権にブレーキが掛けられれば都政のことはどうでもいいらしい。そもそも、若宮が言うような「右傾化」の指摘も的外れな物ばかりで、話にならない。

 こういう「韓国におもねるような文章を韓国のメディアで開陳する」って、この上なく下劣な行為ですね。



センター試験 (2014 1/18 22:00)

河合塾 2014年度大学入試センター試験速報|河合塾(総合教育機関・予備校・大学受験)
河合塾(総合教育機関・予備校)/ 2014年大学入試センター速報


 今日明日はセンター試験。雪が降っている地域も多いようで、受験生の方々は気をつけていただきたい。私のように、休憩時間に雪合戦をやってると、失敗するよ゚∀゚)

 文学部に進んだ文系野郎ではあるが、センター試験でいちばん点数が良かったのは、生物だった。現役の時に、3日間生物漬けで普段の模試より20点ほどアップさせた経験があったので(付け焼き刃だから浪人してから模試ではまた少し点数が下がった)、浪人時も直前に丸一日かけて教科書熟読を実行。おかげで、95点獲得。成功しすぎである。

 1日目にあった数学で稼ぐつもりだったのだが、その年は数学の平均点が100点ほど、数UBに至っては50点切るような年で、その影響をモロにかぶってしまった。うちひしがれた気分で、翌日はモーツァルトのレクイエムを聴きながら試験会場へ向かった。自らを鎮魂する目的と、「クラシックは頭に良い」という俗説にすがるためだった。そのおかげか、2日目は生物含め非常に満足いく点数がとれたのだった。受験生の方も、もし「1日目やってもうた」という方がいたら、モーツァルトにすがってみるといいかもしれぬ。

 あと思い出としては、試験会場に向かうのにタクシーを利用したのだが、その運転手がざっくばらんというかぞんざいというか……で、私たちが浪人だと知るや「浪人生なの?っぁー情けない」と、思い切り勢いをくじく発言をしてくれたのが記憶に強く残っている。



小野田氏の死去 (2014 1/17 24:00)

命令守り戦後も戦う 小野田さん死去(1/17福島民報)
 「小野田少尉、やっと“終戦”」。16日に91歳で死去した小野田寛郎さんが30年にわたるフィリピンの潜伏生活に終止符を打った昭和49年3月10日の翌日の福島民報夕刊に、記事と挙手の礼をする姿の写真が掲載された。
 小野田さんは「米軍の占領後も命ある限り島にとどまり、諜報(ちょうほう)活動を続けるよう−。」という上官の命令を守り続け、第二次世界大戦の終戦後もルバング島のジャングルで戦い続けた。
 昭和49年に日本に帰還した。翌年にはブラジルに牧場を開き、両国を行き来した。健全な人間育成と自然との共生を目指し昭和59年から「小野田自然塾」と銘打った活動を展開。全国でキャンプなどの野外教育の活動の場を提供し、平成元年には塙町に活動拠点として小野田自然塾キャンプ施設を開設した。年に1回ほど塙町を訪れ、子どもたちに自然の素晴らしさを伝えていた。


 上官の命令を戦後30年も守り続け、「上官の命令がなければ降伏しない」と降伏を拒み続けた姿勢は、軍人の鑑であり敬服すべきものであった。ご冥福をお祈り申し上げます。

 しかしながら、当時の一部マスコミは小野田氏を「軍人精神の権化」「軍国主義の亡霊」と批判した。今も昔も、マスコミのバカさ加減に変わりなし。


19年 (2014 1/17 24:00)

 阪神淡路大震災から19年。
 私自身は被災者ではないのだが、サリン事件やその頃に起きた個人的な出来事……友人の急死だとか、別の友人の母が亡くなったとか、自分は自業自得で浪人決定とか、どちらかと言えばネガティヴな出来事を様々思い出す。

 建造物の耐震補強など、阪神大震災の教訓は活かされている。東日本大震災の教訓も活かされることだろう。多くの犠牲が、今生きている私たちの助けになってくれている。



自衛隊叩き (2014 1/16 24:00)

自衛艦衝突 見張りは十分だったか(1/16中日新聞社説)

 「自衛隊が悪い」という色眼鏡でしか物を見ていない、ということを如実に示す文章。ま、中日新聞に限らず、テレビ報道なども、自衛隊が悪いと言うことを前提にした報道が目立つ。少なくとも状況が明らかになるまでは、態度を留保しておけばいいものを、「自衛隊嫌い」の感情は抑えきれないらしい。

 メディアのこういう態度は、国民を「事実」から遠ざけ「何となく自衛隊は怖い」という情緒に誘う、「社会の木鐸」にあるまじき態度であるのだが……「自衛隊が悪い」という前提で報道しているメディアを見ると、「権力叩ければOK」という情緒しか窺えず、「事実を国民に知らせる」という誇りはほとんど感じられない。


電力は足りている? (2014 1/16 24:00)

 「原発が動かずとも電気は足りている」という主張をいまだに続ける人間がいる。あまりにバカバカしいが、「足りているとは言えない」とする根拠を幾つか挙げておく。

●夏場には多くの管内で、冬には北海道電力管内で95%を超える電力使用率になることがある。火力発電所がトラブルで停止するなどすれば、使用率が100%を超えてしまう可能性がある。
●停電を避けるため、老朽化した火力発電所をフル稼働させている状態。故障発生時でも、電力確保のため応急措置のみの対応になっている場合もある(当欄1/13の文章を参照)。
●予備率が危機的状況だった九電に対して電力融通が行われるなど、各電力会社ではまかないきれない事例も発生している。電力融通できる量には限りがあり、容易に融通し合える環境にはない。
●家庭や企業に対して、節電が呼びかけられている。

 以上、「なんとか乗り切っている」というのが現状であり、何かトラブルが起きれば途端に大規模停電が発生するリスクは常に存在している。

 また、

●燃料費増加による電気代の値上げで、製造業や一般家庭に負担がのしかかっている。
●原発停止による燃料費増加は年間4兆円弱。1日100億円を海外に流出させている計算になり、経常収支を著しく押し下げている。

 このような状況を「電気は足りている、余っている」と考えるのはどう考えようと筋が悪い。「停電になっていなければ電気は足りているのだ」というのは、毎日15時間労働を続けている人に対して「死んでないから過重労働ではない」と言い張るような物、つまりは暴論。電気のような生活・生命に直結するインフラに対して利用率が100%を超えなければ足りているのだとする考えは、明らかに間違いだ。



意見は違えど (2014 1/15 24:00)

敦賀のタクシー会社:脱原発議員の配車拒否し謝罪(1/15毎日)
 脱原発を主張している自民党の秋本真利(まさとし)衆院議員(千葉9区)が、高速増殖原型炉もんじゅや日本原子力発電敦賀原発がある福井県敦賀市で、原発の視察のため同市のタクシー会社に配車を予約しようとしたところ、原発反対を理由に断られていたことが14日、分かった。断ったのは電話を受けた担当者の判断だったといい、タクシー会社は秋本議員側に謝罪した。所管する国土交通省中部運輸局(名古屋市)は事実確認を行い、会社に再発防止を求めた。
 秋本議員とタクシー会社によると、今月7日に秋本議員の秘書が、今月後半に原発を視察するため車を予約しようとタクシー会社へ電話をかけた。その後、秋本議員が脱原発を主張していることを、インターネットの情報で知った会社の担当者から事務所へ電話があり、原発関係者のタクシー利用が多く、反対の人は乗せられないなどとして断られたという。秋本議員は原発依存度を少しずつ減らし、核燃料サイクル政策から撤退することなどを政策に掲げている。
 タクシー会社は取材に「予約を断ったのは会社の方針ではない。社員の指導不足だった」とコメント。秋本議員は「あってはならないことだ」と話している。
 敦賀原発は原子力規制委員会から直下に活断層があると認定され、もんじゅは多数の機器の点検漏れ問題の影響で、いずれも稼働の見通しが立っていない。このため、敦賀市は原発に依存した地域経済が落ち込んでいる。【柳楽未来】


 原発に対する態度とタクシー利用の可否は全く関係がなく、脱原発だから乗車拒否というのは幼稚な行為。政治的主張に対する賛否と、自分の為すべき仕事は、きちんと区別すべきだ。

 ちなみに、秋山真利議員の考えについては、この記事が良くまとまっていると思う。

自民新人議員、「核燃料サイクルは破綻」 | 産業・業界 | 東洋経済オンライン

 「脱原発」とは言っても、即時廃炉を求めるような性急な反原発ではなく、比較的穏当な路線を訴えている。このような「脱原発論」であれば、議論を交わしてよりよい形を作り上げられるだろう。残念ながら、過激な反原発を訴える人間の方が声が大きく、またメディアも大きな声ばかりに関心を寄せ、こういった「まともな脱原発論」はなかなか浸透していないのが現状であるが。



「女学生の言いつけ」 (2014 1/14 24:00)

韓国首相「無礼の極地」 野田前首相の発言批判(1/13朝鮮日報)
 【世宗聯合ニュース】韓国の鄭ホン原(チョン・ホンウォン)首相は13日、政府世宗庁舎で記者団に対し、野田佳彦前首相が朴槿恵(パク・クンヘ)大統領について「米欧に行っては女学生のような『言いつけ外交』をやって日本を批判している」と述べたことについて、「大韓民国の元首に対し無礼の極地ともいえる発言をしたことは忍耐心の限界を感じるほど遺憾なことだ」と批判した。
 鄭首相は安倍晋三首相の靖国神社参拝や野田前首相の発言は「世界人類はもちろん大多数の国民が望む歴史の正義と良心に反する行為であり、歴史の歯車を逆に回そうとする無謀な行為で螳螂(とうろう)のおのにすぎない」と指摘した。
 また、日本政府が中学校と高校の学習指導要領解説書に独島を日本固有の領土と明記する改定を検討していると日本メディアが報じたことに関連し、「歴史的、地理的、国際法的にわが国(の領土)であることは明白で、論争の対象にならない」と強調した。その上で、「独島領有権について言及することは日本の若い世代に反歴史的で間違った知識を教えるということ」として、「正すべきだ」と促した。


 「女学生のような」という形容が、「言いつけ=女学生」という女性蔑視の感覚を表していると誤解される可能性があり、この部分の表現は問題有り。しかし、「朴槿恵が言いつけ外交を展開している」というのは事実の指摘であり、無礼でも何でもない。

 よっぽど普段おこなわれている韓国による日本批判の方が、無礼の極地のように思うんだが、韓国では「韓国が日本をどう批判してもOK、日本が韓国をどう批判してもダメ」って意識が感じられる。
 儒教思想においては(とくに韓国における儒教)、「礼」に則るといった場合、「目下の者は目上の者を絶対的に敬え」という感覚が存在する。しかも、その「目上・目下の関係」の前提には、「日本は韓国よりも立場が下」という中華秩序がある。この儒教思想と中華思想のミックスの結果が、「韓国より立場が下の日本が、目上の韓国に批判を行うとはどういうことか」という意識なのだろう。

 ま、韓国の究極に無礼な行動は、竹島乗っ取りですけどね。
 2月22日は竹島の日です。今年も竹島プロジェクト2014に参加させていただきます。



北海道電力管内の厳しい状況 (2014 1/13 24:00)

北海道電力、苫東厚真4号機は13日ごろ復旧=16日ごろから前倒し(1/10時事)
 北海道電力は10日、ボイラーの異常で昨年12月17日から運転を停止している苫東厚真火力発電所4号機(厚真町、70万キロワット)の復旧時期を、当初予定の16日ごろから13日ごろに前倒しできる見通しと発表した。

 13日と14日は、北海道の各地域の最高気温は軒並み氷点下。13日未明には北海道電力の使用率は97.39%にまで達した。ボイラー異常で止まっていた火発が前倒しで復旧したため一時的には危機を乗り切ったと思われるが(苫東厚真発電所4号機の復旧について(最終報)−お知らせ−ほくでん)、あくまで応急措置で乗り切っただけのようであるし、泊原発の再稼働は来春以降になる模様で(泊原発再稼働、来春以降に 北海道電力、審査資料の年内提出断念(12/28北海道新聞))、まだ冬の寒さが続くことを考えると、予断を許さない。

 しかし反原発の中には、こういう現実を見ることができずに「電力は足りている」と主張する人間がいたりする(あまつさえ「電力は余っている」とまで言う輩もいる始末)。人の命に関わるような事案に無責任なデタラメを吹いて現実を直視しないから、反原発はいつまでたっても広範な支持を得られない。

 で、安倍さんも、いい加減原発の再稼働に対してきちんと方向性を示して欲しい。円安の進行が燃料費上昇に繋がるのは必然であり、当然円安と原発再稼働はセットの施策だと思っていたのだが。



いまだに小沢? (2014 1/12 23:00)

小沢氏 民主党大会出席で調整(1/12NHK)
 生活の党の小沢代表は、民主党が来月開く党大会に招待を受けたことから出席する方向で調整を進めており、実現すればおととし党を離れて以来、初めて民主党の会合に出席することになります。
 民主党は来月8日から2日間の日程で、福島県郡山市で党大会を開くことにしており、野党各党に招待状を送っています。
 これを受けて、生活の党は小沢代表が出席する方向で調整を進めています。
 小沢氏は今月18日の結いの党の結党大会にも出席する意向で、野党再編に向けた動きが活発化することが予想される中、ほかの野党との関係を構築したいという狙いがあるものとみられます。
 小沢氏の民主党大会への出席が実現すれば、おととし、消費税率引き上げ法の採決を巡って当時の野田総理大臣と対立し党を離れて以来、初めて民主党の会合に出席することになります。


 多くの人間を連れて党を出て行き、多大な損害を自分たちに与えた男に、招待状を送るとは……寛容というか間抜けというか。しかも、そんな間抜けな行動をするほどに大きな意味が「小沢招待」にあるとも思われず、二重三重に間抜けな行動としか思えない。

 野党再編などと夢を見る前に、現実的な「アベノミクスの代案」「アベノミクスの補助策」を打ち出すのが先じゃなかろうか。



外国人労働者 (2014 1/11 24:00)

安倍政権、「外国人労働者」の拡大を検討(1/9東洋経済)
 [東京?8日?ロイター] -建設現場などでの人手不足の対応策として、政府部内で外国人労働者の受け入れ拡大が本格的に検討されはじめた。3年間を上限と定めている技能労働者の滞在期間の5年間への延長について、年央までに結論を出す。
 単純労働者の受け入れ解禁も中期的に検討対象に浮上している。ただ、政府・与党内には異論もあり、検討は慎重に進めることになりそうだ。
 政府の産業競争力会議は昨年12月26日、「雇用・人材分科会」の中間整理で、技能労働者を受け入れる外国人技能実習制度の滞在期間を現在の3年から延長するよう、法務省の懇談会で議論し、2014年央までに結論を得ると盛り込んだ。
 これに先立ち政府が設置した農林水産業・地域の活力創造本部がまとめた答申でも、実習制度の3年から5年への延長が盛り込まれ、法務省の懇談会で14年内に結論を得ることとなっていた。
 外国人技能実習制度とは、日本の技術を途上国に移転し、人材育成を支援するために1993年から導入され、この制度による国内在留外国人は現在、約15万人となっている。
 もともと日本企業が海外進出する際に、現地で採用する労働力の確保を主眼とした制度だったが、人手不足対策として同制度を使って外国人労働力を確保したいとの産業界の声が高まっている。
 政府内でも「経済財政諮問会議では、2%の経済成長が必要としているが、逆算すると労働者足りない」(関係者)として、外国人労働力の必要を唱える声が出てきた。
 このため技能実習制度の拡大に加え、特定の専門・技術分野を持たない単純労働者の入国も、時限的に緩和する案も政府部内で浮上している。
 東南アジアの国々と個別に建設関係の資格を持った労働者について、時限的な受け入れを協議する案なども検討対象になる可能性がある。
 もっとも政府内にも慎重な意見も多い。首相官邸や、財務省など経済系官庁は前向きだが「厚生労働省と法務省が慎重な立場」(政府関係者)だ。国内で職に就かず学校にも通わないニートが多数いる現状で、外国人労働を増やすことへの抵抗感があるほか外国人労働者の増加によって、治安が悪化するリスクを指摘する声も広がりをみせている。
 菅義偉官房長官は8日の記者会見で、外国人労働者の拡大検討に言及したが、あくまで「慎重に検討する」と強調した。2020年の東京オリンピック開催や震災からの復興の中で「建設に関する人材不足や資材不足といった問題があることは承知している」と指摘し、「まずは若者をはじめとする潜在的な労働力の活用が大事だ」としつつ、「同時に、外国人労働力も、建設需要の規模や国内の労働市場、国民生活への影響などを踏まえながら、政府全体として慎重に検討していきたい」と述べた。
 政府が労働力不足を成長の阻害要因と認め、単純労働者を含めた外国人労働者の受け入れ拡大にカジを切るのか、それとも現状維持的な判断を下すのか、2年目を迎えるアベノミクスの動向を大きく左右することになりそうだ。
 (ロイターニュース 竹本能文 編集:田巻一彦)

 併せて読んでおきたい記事。

調査顕示:イギリス人の反移民感情が高まっている(1/8新華社)
 2014年1月より、ブルガリアとルーマニアからの移民を対象としたイギリスの臨時制限措置は本格的に解除されことにより、移民問題はイギリス国内で話題を呼んでいる。イギリス貿易産業省から委託を受けた社会調査全国センター(NatCen Social Research)の発表した調査では、イギリス人の反移民感情が日増しに高まっていることが分かった。中国新聞社が伝えた。
 調査では、77%の調査対象者は、移民流入数の減少を支持している。さらに、56%の人は、移民流入数の大幅減を望み、また21%の人は、小幅に削減することを願っている。
 類似した調査では、1995年には移民流入数の大幅減を支持したイギリス人は39%を占めるにすぎなかった。また10年前の同じデータでも49%にとどまった。
 社会調査全国センターのPenny Young氏は、「英政府は複雑な移民問題に直面している。イギリス総選挙まであと18ヵ月である。もし、英政府が欧州からの移民流入を制御しようとしたら、その選択肢は限られてくる」としている。
 このほど、英国保守党のメンバー90人がキャメロン首相に公開状を出し、ブルガリアとルーマニアからの移民に対し、制限措置を実施し続けるよう求めている。
 移民流入ブームへの懸念に対応するため、キャメロン首相は一連の措置を発表した。具体的には不就労のEU移民は英入国から3ヵ月間は失業手当などの社会保障支給対象とならないことなどだ。だが、この措置に対し、欧州委員会は「排外政策でイギリスはEU域内で孤立的な窮地に陥る」と不満を示した。
(翻訳 劉英)


 高レベルの技能を要求する職種の担い手を外国から招くのはまだしも、「安価な労働力」を期待して外国人労働者を受け入れたならば、日本人労働者の賃金も低下し結果としてデフレを招くだろうし、文化的軋轢から生じる社会的コストも甚大な物になる。

 何より、「安い労働力を外国から」というのは、どうも「奴隷貿易」っぽい感覚を覚えて、情緒的にも違和感があったり。



南シナ海での中国の横暴 (2014 1/10 24:00)

中国、南シナ海でベトナム漁船を破壊(1/9読売)
 【シンガポール=吉村英輝】南シナ海のパラセル(中国名・西沙)諸島付近で今月初め、ベトナム漁船が中国の監視船に追い回され、乗り込んできた中国の当局者に漁具を破壊され魚なども没収される事案が、2件起きていたことが分かった。ベトナムの複数メディアが伝えた。同海域での中国による警察権強化の一環とみられている。
 漁船を破壊された船長によると、中国の大型監視船が3日、横付けし、乗り移ってきた約20人の当局者に武器で脅され、マグロなど全5トンの魚や多くの機材が持ち去られたという。
 また、ベトナム中部を出漁した別の漁船も2日、中国の監視船により同様の行為を受け、こちらの船員は暴力もふるわれたという。
 中国とベトナムが領有権を争うパラセル諸島周辺では、中国によるベトナム漁船の破壊活動が2年ほど前から頻発している。


米「挑発的行動」と批判 中国の南シナ海漁船規制(1/10共同)
 【ワシントン共同】米国務省のサキ報道官は9日の記者会見で、中国海南省が南シナ海で外国漁船による操業の規制を強化する動きをみせているとして「挑発的であり、危険な結果につながりかねない行動だ」と批判。米政府として中国側に直接懸念を伝えたことを明らかにした。
 サキ氏は、海南省が最近、中国が近隣国と領有権を争う海域での外国漁船操業を制限する法的措置を取ったと指摘。「中国は国際法上の根拠や説明をなんら示していない」と述べた。
 さらに「緊張を高める一方的行動を控えるべきだ。懸念している」と述べた。


 領海の問題で中国に隙を見せると何が起こるか、如実に示している記事。尖閣諸島に関して「中国と協調して事態打開を」「中国に譲歩しろ」「中国を挑発するような行動をとるな」とか主張している人こそ、熟読すべきだ。

 中国は、(反時計回りに)ベトナム・マレーシア・インドネシア・ブルネイ・フィリピンの沿岸部近くまでの海域の領有権を主張している。地図を見てもらえば分かるが、中国が領有を主張するには無理のありすぎる場所だ。そんな海域ですら、このような横暴を働くわけで、尖閣諸島が比較的中国に近い場所であることを考えると、日本が隙を見せればさらに過激な行動をとってくることは間違いない。

 中国に対して「譲歩や協調」は災厄を招きうるということだ。ましてや、尖閣諸島に関しては、日本の領有権に正当性がある。



アフリカ歴訪 (2014 1/9 24:00)

中東・アフリカ歴訪の安倍首相、オマーンに到着(1/9読売)
 【マスカット=久保庭総一郎】安倍首相は9日夕(日本時間9日夜)、中東・アフリカ歴訪最初の訪問国オマーンに到着した。
 首都マスカット郊外のバルカ宮殿で、カブース国王と会談する予定だ。日本の首相のオマーン訪問は、1990年10月の海部俊樹氏以来。
 首相は会談で、自らが掲げる「積極的平和主義」を推進するため、中東地域を含む国際社会の平和構築に積極的に貢献する姿勢を表明する。同国からの安定したエネルギー供給体制を維持するため、海賊対策をはじめ海上交通の安全確保に関する協力などを確認する。
 経済分野では、油田やガス田の安定操業に日本の先端技術を活用するため、人材育成に協力する考えも表明する。


 アフリカは全大陸の中で最も多くの国が存在しており、仮に国連安保理入りを狙うならば、アフリカ諸国の支持は必要不可欠。安保理入りを考えずとも、現時点ではアフリカにおいて中国が大きな影響力を持っており、中国の発言力を弱め牽制する意味でも、安倍総理のアフリカ歴訪は非常に大きな役割を有することになる。

 また、原発事故で火発の燃料を求める日本にとって、アフリカの天然資源は重要な意味を持つ。現時点での天然資源の確保のみならず、アフリカ東海岸で天然ガスが大量に見つかっており、将来的な資源確保も今回の歴訪の狙いに入っていることだろう。仮に原発依存度を低めていくのならば、東海岸の国々(モザンビーク、タンザニア、ケニア)への影響力はきちんと確保しておく必要がある。反原発の人ほど、今回の外遊は熱心に応援すべきなのだが……。

 これほど精力的に各国を歴訪する総理は、近年記憶にない。問題点がないわけではないが、やはり、私は安倍政権支持である。


やはり細川出馬? (2014 1/9 24:00)

細川元首相、都知事選候補に浮上 「脱原発」争点に(1/9朝日)
 23日告示、2月9日投開票の東京都知事選で、元首相の細川護熙(もりひろ)氏(75)が候補者として浮上していることが8日分かった。同氏に近い関係者によると、「脱原発」を掲げ、小泉純一郎元首相との連携を模索しているという。数日中に最終的な判断をするとみられる。
 細川氏に近い複数の関係者によると、細川氏は周囲に「立候補は五分五分だ。勝ち負けじゃない」などと立候補の可能性を示唆している。選挙に出た場合に備え、選挙事務所や資金などの準備はほぼ整えているという。
 細川氏は、原発の再稼働や海外輸出を進める安倍政権を批判している。立候補した際には「脱原発」を最大の争点にする意向だ。このため、同じく「脱原発」を掲げる小泉氏との連携を重視。小泉氏からの支援を受けられるかどうか慎重に見極めている。
 民主党は細川氏に立候補を働きかけており、立候補した際には支援に回ることを検討している。ただ、細川氏は立候補する場合は無所属で出る考えという。
 細川氏は、参院議員、熊本県知事を経て1992年、日本新党を結成。93年に日本新党や社会党、新生党、新党さきがけなど「非自民」8党派による連立政権の首相に就いた。98年に政界を引退し、現在は陶芸家として活動している。


 「細川が都知事選に出るかも」という事実報道というよりは、むしろ、朝日の「細川さんに出て欲しい」という願望が感じられる記事。
 実際に出馬したとて、今更細川護煕に期待をする人なんているのだろうかと思うが、小泉が応援に入ったら、たしかにある程度の票の上積みは期待できる。「反原発」についても、普通だったらそんな戯言で票が入るとは思えないが、山本太郎が当選する場所だということを考えると、何が起こるかは分からない。

 しかし、「東京都」の首長を選ぶ選挙なのに、反原発のような「国政レベル」の主張をするのはズレてると思うんだが。



靖国参拝への批判 (2014 1/8 24:00)

安倍首相の靖国参拝「無神経」=タイ紙が痛烈批判(1/7時事)
 【バンコク時事】タイの英字紙バンコク・ポストは7日付の社説で、安倍晋三首相が昨年12月末に靖国神社を参拝したことについて「無神経」と痛烈に批判、「必要のない攻撃的な行動で、あらゆる近隣諸国の神経を逆なでした」と主張した。
 社説は、首相が「中国、韓国の人々の気持ちを傷つける考えは毛頭ない」と発言したことに触れ、「誠意のない説明だ」と指摘。参拝すれば近隣諸国を傷つけ怒りを買うことは最初から分かっていたはずで「中国や韓国の反発など何とも思っていなかったようにみえる」と非難した。
 さらに首相が中韓両国について発言しながら、旧日本軍から大きな被害を受けた東南アジア諸国に言及しなかったことも問題点に挙げた。社説は、第2次大戦を生き抜いたタイ人の多くが「自国の過去の犯罪に無神経に敬意を払う安倍氏に衝撃を受けている」としている。


 親日のタイが珍しい、今までの参拝の際にも何も言ってこなかったはずだけど……と思ったら。

バンコック・ポスト - Wikipedia
 (「バンコック・ポスト」は、タイ王国の英語日刊新聞。1946年8月1日に創刊。ポスト・パブリケーション社の傘下。発行部数7万5千部。朝日新聞と提携している

 元アメリカ軍戦略情報局員アレクサンダー・マクドナルドとプラシット・ルリターノンによって創刊。創刊時4ページ1バーツ。
 当時タイは東南アジアで唯一ソビエト連邦大使館があった国であったため、アメリカ大使館は親米的な主張を行う独立した新聞社を必要としていた。そのため、「バンコック・ポスト」はアメリカ合衆国国務省もしくは戦略情報局から資金援助を受けて運営されたともいわれている。いずれにせよマクドナルドの運営の下、同紙は自立的な経営を行い、ピーター・アーネット、T.D.アルマンなどの後年国際的に評価を受けた多くの記者を雇用した。
 1950年代のクーデターの後、マクドナルドは退職し、ロイ・トムソンが経営を引き継いだ。新聞社の株主も変わることになり、セントラル・グループのチラーティワット家、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト社、タイ最大のメディア・エンターテイメント企業であるGMMグラミー社(GMM Grammy)が主要出資者となった。1960年代に他社の英語夕刊『バンコック・ワールド』(Bangkok World)が創刊され、1980年代に『バンコックポスト』が買収するが、買収後まもなく廃刊。現在、最大の競争相手はタイ国内資本による新聞『ネーション』である。


 まぁ朝日の手がどれだけ入ってるか分からんけれども、どうしても差っ引いて考えてしまう。他の国の「批判的論調」も、実際にはどうなのか慎重に見ないといかんでしょうな。

 一応、こういう意見もあると言うことで、紹介。

「批判すべきでない」元フィリピン大統領が地元紙に寄稿、中韓と同調せず(1/7産経)
 フィリピンのラモス元大統領は同国の有力紙「マニラ・ブレティン」(4日付)に寄稿し、安倍晋三首相の靖国神社参拝に中韓が猛反発している問題で、フィリピンは中国に同調した日本批判をすべきでないとの立場を示した。
 ラモス氏は、最近の日中間の対立を「地域・世界政治における互いの影響力の減衰を図る行動」とするとともに、「アジア太平洋で起きている新たな冷戦の一環だ」と位置づけた。
 同氏は、旧日本軍の占領支配を「現在も遺憾に思う」としつつも、「われわれが中国と同様に悲憤慷慨(こうがい)したり、(日本に)厳しい態度をとるのは適当だろうか」と問いかけた。また、「恨みを抱き続けてわれわれの未来が危険にさらされてはならない」と強調し、参拝を問題視する必要はないとの姿勢を明確にした。
 ラモス氏は1992〜98年の大統領在任中、日本などから直接投資を積極的に呼び込み、低迷していた国内経済を発展させた。
 一方、シンガポールのストレーツ・タイムズ紙(4日付)の社説は、新藤義孝総務相の靖国参拝について、「安倍首相の参拝で再び開いた傷口に塩を塗り込むに等しい」と批判した。
 また、靖国問題が解決されなければ、「独断的な中国が自身の愛国的路線を推進する道徳的根拠を与えてしまう」とし、中国の動向にも強い警戒を示した。
 同紙はシンガポール政府の強い影響下にあり、先に参拝に「遺憾」を表明した政府に歩調を合わせたとみられる。(黒瀬悦成)


 各国、それぞれの思惑で外交戦を展開するのだから、日本としては、聞き入れるべき批判には耳を傾けつつも、不当な批判には我が国の主張を貫くという姿勢が必要だろう。海外の論調にあまり過敏になることはない。

 いちばんの問題は、海外の論調に乗っかって、日本の国益お構いなしに騒ぎ立てる連中の存在。どういう意見を持とうと自由ではあるが、「正当性の無い主張に乗っかって日本の国益を損なう」ような主張には絶対に与する気にはなれない。従軍慰安婦とか、南京大虐殺とか、竹島・尖閣・北方領土などの話。



くだらぬ批判 (2014 1/7 24:00)

6日に仕事始め 安倍首相が過ごしたグルメな冬休み(1/4日刊ゲンダイ)
 まったく、いい気なものだ。安倍首相が12月28日から1月5日までノンビリと冬休みを過ごしている。もちろん、首相にも休息や気分転換は必要だろう。しかし、庶民はカツカツの生活をしているのに、連日、高級レストランでグルメ三昧なのだ。
 28日に渋谷の行きつけの高級美容室で散髪すると、翌日は秘書官を連れて、神奈川県茅ケ崎市の名門ゴルフクラブ「湘南カントリークラブ」へ。3日も茅ケ崎市のゴルフ場「スリーハンドレッドクラブ」でラウンドした。
 しかも、都内に豪邸があるのに、寝泊まりは外資系の超高級ホテル「グランドハイアット東京」(六本木)に連泊している。昼間は昭恵夫人、母・洋子さんと映画「永遠の0」や「武士の献立」を観賞し、年末は南こうせつと伊勢正三のコンサートを楽しんだ。
「年末年始のほぼ毎晩、首相は家族や親族と、ハイアットの中にある高級レストランで高級ディナーを楽しんでいます。すしの『六緑』はマグロ1貫が2000円する名店。ステーキハウス『オークドア』のA5ランクの神戸サーロインステーキは150グラムで1万3200円です。超高級中華の『チャイナルーム』のコースはひとり2万円。この正月は家族の夕食代だけで30万円近く使っているはずです」(担当記者)


 「くだらねー」の一語に尽きる。一国の総理が良いものを食べてない、良い物の味が分からないという方が問題だろうに。むしろ、「デフレ脱却」を標榜している総理なのだから、高い物をガンガン食ってもらった方が主張にもかなっている。

 第1次安倍政権の時の「ナントカ還元水」「絆創膏」とか、麻生政権の頃の「カップラーメン」とかを想起させる。こういうくだらない批判は、「あぁこういう腐し方しかできないくらい、現政権の方向性は正しいんだなぁ」としか思わせられないよ……「その通りだ、安倍はメザシを食え」なんてのは真性の日刊ゲンダイ読者だけ。


都知事選 (2014 1/7 24:00)

民主が細川元首相に出馬打診(1/6産経)
 民主党が細川護煕元首相(75)に東京都知事選への出馬を打診していたことが6日、分かった。複数の党幹部が明らかにした。
 知名度があり、幅広い支持が得られると判断し、今年に入り打診したが、細川氏は固辞した。


 ふすま絵や陶芸にいそしんでいるご隠居に出馬打診とは、民主も追い込まれている感があるなぁ。まぁ、自民の方も、候補者選定には苦労をしているようだけれども。

 東京都民では無いのであまり口出ししてこなかったが、取り沙汰されている名前……(左巻き反原発の)宇都宮健児、(宮崎県知事を続けていればいいのにコロコロと落ち着きの無い)東国原英夫、(政治の能力があるとは到底思えない)田母神俊雄といった顔ぶれを見ると、「ご愁傷様」という感想しかわいてこない。田母神さんについては、もしかしたら組織を操る能力には長けているかも、と思ったりはするけれども。



連絡 (2014 1/5 21:00)

 明日は多忙なので、たぶん更新しません。ご容赦を。


官兵衛 (2014 1/5 21:00)

 黒田官兵衛を題材にした大河ドラマが今日から始まったようで。
 頭が切れるのにどこか抜けている辺りが大好きで、「好きな武将を3人挙げよ」と言われたら官兵衛は絶対に入れるだろう。ま、テレビは見ない生活を送ってるので、大河も見ないんだけど。
 また、自分の名字が黒田官兵衛の子孫、つまり黒田藩主からもらった物なので(なおツイッターで名乗ってる「加布羅」は本名ではなく、福岡県糸島市にある地名)、官兵衛や黒田長政にはそれなりの親近感を覚えているというのもある。

 官兵衛の逸話も面白い物が多いし(参照:Category[ 黒田如水 ] - 戦国ちょっといい話・悪い話まとめ)、普通にやれば面白い大河ドラマになると思いますよ。



分祀 (2014 1/4 21:00)

民主・前原氏、靖国参拝で「A級戦犯は分祀すべき」(1/4産経)
 民主党の前原誠司元外相は4日収録のTBS番組で、安倍晋三首相や閣僚の靖国神社参拝に関連し、「何らかの形でA級戦犯を分祀(ぶんし)し、外交問題化にすべきではない」と述べた。理由としては「A級戦犯が合祀されるまでは昭和天皇が参拝されても、外交問題にならなかった」と指摘した。

 「分祀」というのはいわば「霊魂のコピー」のような物で、分祀したからと言って元の神社から御霊が消えるわけでは無い……ってのは、靖国神社を論じるなら当然の常識だと思っていたのだが。前原氏、仮に分祀したとしても、その後で「なんで靖国神社にA級戦犯が残ってることになってるんだ、分祀したのにおかしいじゃないか」とか言ってしまいそうだ。

 もう分祀しまくって日本中の神社に旧A級戦犯を祀ったらどうよ。


東電社員への賠償金返還請求 (2014 1/4 21:00)

福島原発事故避難:東電 社員に賠償金返還を要求(1/4毎日)
 ◇ADR和解案を拒否のケースも

 東京電力福島第1原発事故による避難に伴う賠償金を巡り、東電が昨春以降、社員に対し既に支払った1人当たり数百万円から千数百万円の賠償金を、事実上返還するよう求めていることが関係者の証言で分かった。確認されただけで、総額は1億円を超えるとみられる。中には、東電が尊重すると公表している政府の「原子力損害賠償紛争解決センター」(原発ADR)による和解案を、自ら拒否したケースもある。返還請求により、20歳代の若手社員らが次々と退社しており、原発の復旧作業に影響が出かねない対応に批判の声が上がっている。
 国の指針は、避難者に(1)精神的損害(月10万円)(2)交通費など自宅への一時立ち入り費用(3)避難先で購入した家電製品 などを賠償すると定める。東電社員も他の被災者と同様、賠償金の支払いを受けてきた。
 しかし、ある男性社員は、2012年秋に賠償を打ち切られた。「立ち入り制限のない区域の賃貸住宅に転居した11年夏の時点で避難は終了したとみなす」というのが理由だ。転居前も賃貸住宅に住んでいたのだから、別の賃貸住宅に引っ越した段階で避難は終了した、という。しかし、社員以外なら引っ越しを伴う以上、賠償は打ち切られない。
 男性社員を驚かせたのは昨春、賠償実務を担う東電の「福島原子力補償相談室」(東京都千代田区)から届いた文書。「控除させていただく調整額について」との表題に続き「(既に)お支払いした金額と、正しく算出した金額が異なっていることが確認された」として、差額が数百万円に達すると記載されていた。東電側は、引っ越し(11年夏)以降に受領した数百万円の差額を「もらい過ぎ」と判断したとみられる。
 男性社員が相談室に電話し「控除」の意味を聞くと「今後の支払いから相殺する」と答えた。賠償を打ち切られ、今後の支払いのない社員にとっては事実上の返還請求だ。男性が「今すぐ返せというのか」と重ねて聞くと「返還方法は決まっていない」と答えた。
 男性社員は13年に原発ADRに申し立て。原発ADRは東電の主張を退け「避難は現在も続いている」とし、賠償金の返還義務を否定したうえで、逆に数百万円の支払いを東電に命じる和解案を示したが、東電は拒否した。
 複数の証言を総合すると、返還請求を受けている社員は少なくとも15人おり、総額は1億円を超す。ある社員は取材に対し「賠償を打ち切られた社員は約100人。その多くが返還請求を受けている」と話した。
 東電は10月、福島県内で執行役ら幹部と社員との意見交換会を開いた。毎日新聞が入手した、その際のやり取りを記録した音声データによると、社員らは「振り込まれた金まで返せということで、皆の怒りが爆発している」と憤った。幹部は「よく調べてみます」と述べたが、その後も対応は変わらないという。【高島博之、小林直】


 「社員の給料減らせ」「ボーナス出すな」と理不尽な東電叩きを展開していたマスコミの筆頭とも言える毎日新聞が、「原発の復旧作業に影響が出かねない」などと今頃何を言ってやがるんだ、というのが正直な感想。

 そうやって東電社員を絞り上げて得られるお金が1億円。原発停止のために増加した燃料費は1日で100億円。原発停止による経済的損害の大きさを、改めて思い知りますな。



オカルト全開の中日新聞 (2014 1/3 22:00)

米ぬかふりかけ 福島で販売 南砺の主婦「安全なものを」(1/3中日新聞)
 富山県南砺市産の米ぬかを材料にしたふりかけが、原発事故の放射能禍に見舞われた福島県郡山市で売られ始めた。「汚染を気にせず安全なものを食べてほしい」。放射能への不安から横浜市を離れ、郷里の南砺市で暮らす主婦土居彩子さん(42)が福島の子どもたちを案じ作っている。(近藤統義)
 二年前の春、娘二人と南砺市に戻った土居さんは米や野菜作りに挑戦。子どもたちの食に気を配る中で注目したのが、栄養豊富で、体内の毒素を排出する作用が高いとされる米ぬかだった。
 原発事故後は健康にいい食品として見直され、土居さんは南砺市内の農家から無農薬米を精白したぬかを購入。昨年初めにふりかけ作りに取り掛かかった。黒豆みそやごまで味を調えると、「甘みとコクが出て、娘たちがぱくぱく食べてくれた」。
 福島の子どもたちにも届けられたら−。そんな願いを込めて、本紙発言欄に投稿した。昨年七月に「福島の痛み」と題して掲載されると、面識のなかった石川県中能登町の横山革子さん(66)から連絡が来た。十年ほど前から石川で暮らす横山さんの故郷は郡山市。つてを頼り、店を紹介してくれた。
 地元野菜や無添加の加工品を取り扱う「自然食品 とみや」。震災で半壊し、昨年三月にようやく営業を再開していた。食品に放射性物質の測定結果を表記するなど、安心安全にこだわり、子連れの若い客も多い。
 同じ親の立場から福島を憂う土居さんの心遣いに「住民の不安が消えない中、とってもありがたかった」と店長の安藤裕子さん(74)。ふりかけを十二月中旬に店頭に並べると、早速好評という。
 事故から三年近くたっても続く被災地の苦悩。土居さんは「私たち一人一人が考える問題として、これからも支援していきたい」と話している。


 「放射能への不安から横浜市を離れ」という時点で、まずため息が出る。そして、「米ぬかで体内の毒素を排出」とか「原発事故の放射能禍に見舞われた郡山」辺りで乾いた嗤い。たしかに郡山でも影響はあったが「放射能禍」は明らかに誇張。
 しかしタケノコのアクを取るのに米ぬかが役に立つっていうことから、人間の毒素も絡め取ってくれるって連想したのか……バカバカしい。人間はタケノコか。

 こういうバカ全開の記事を載せることで、中日新聞にはまともな知性の持ち主が記者にもデスクにもいない、と自ら示している。しかし、中日新聞は中部圏メインなのに日経や毎日に匹敵する部数を誇っており、とりわけ中部圏での影響力が絶大であることを考えると(「中日新聞」として300万部近くの発行部数)、何とも頭が痛くなる。


前門の虎、後門の狼 (2014 1/3 22:00)

安倍首相が「周辺国に傷」=国連総長に協力要請−韓国大統領(1/2時事)
 【ソウル時事】韓国の朴槿恵大統領は2日、国連の潘基文事務総長と電話会談し、安倍晋三首相の靖国神社参拝に関し「世界が協力と平和に進まなければならないのに、信頼を壊し、周辺国に傷を与えることはあってはならない」と批判した。
 その上で「不信と反目を乗り越え、和解と協力の道に向かうために事務総長も先頭に立って支援してほしい」と述べ、日本に前向きな対応を促すよう要請した。大統領府が発表した。
 電話会談ではまず、潘事務総長が「最近の靖国神社参拝など北東アジアでの葛藤が深まっていることに失望し、域内国家間の信頼とパートナーシップの必要性を強調する(国連)報道官声明も出した」と述べた。電話は新年のあいさつとして事務総長側からかけた。


 「不信と反目を乗り越え」と言うが、韓国が自国に都合のいい捏造しまくりの歴史認識をいただき続ける以上、韓国と「和解と協力」というのはなかなか難しいですわな。さらに言えば、自国出身と言うことで国連事務総長に「自分たちに付け」と要請するのは、恥知らずの一言。

 まぁ国連の私物化とは言っても、国益のためなら何でも利用するという姿勢は、全面的ではなくても一部は見習ってもいいのかもしれない。日本のロビイ活動の弱さは、ずいぶん前から指摘されているわけで。

 ただ日本の場合、外に発信する前に、国内にいる「後ろから攻撃してくる輩」の方が問題だったり。

河野談話 日韓で「合作」 要求受け入れ修正、関係者が証言(1/1産経)
■原案段階からすり合わせ
 慰安婦募集の強制性を認めた平成5年の「河野洋平官房長官談話」について、政府は原案の段階から韓国側に提示し、指摘に沿って修正するなど事実上、日韓の合作だったことが31日、分かった。当時の政府は韓国側へは発表直前に趣旨を通知したと説明していたが、実際は強制性の認定をはじめ細部に至るまで韓国の意向を反映させたものであり、談話の欺瞞(ぎまん)性を露呈した。

 当時の政府関係者らが詳細に証言した。日韓両政府は談話の内容や字句、表現に至るまで発表の直前まで綿密にすり合わせていた。
 証言によると、政府は同年7月26日から30日まで、韓国で元慰安婦16人への聞き取り調査を行った後、直ちに談話原案を在日韓国大使館に渡して了解を求めた。これに対し、韓国側は「一部修正を希望する」と回答し、約10カ所の修正を要求したという。
 原案では「慰安婦の募集については、軍の意向を受けた業者がこれに当たった」とある部分について、韓国側は「意向」を強制性が明らかな「指示」とするよう要求した。日本側が「軍が指示した根拠がない」として強い期待を表す「要望」がぎりぎりだと投げ返すと、韓国側は「強く請い求め、必要とすること」を意味する「要請」を提案し、最終的にこの表現を採用した。
 別の箇所でも「軍当局の意向」は「軍当局の要請」に書き換えられた。原案で慰安婦に対し「心からおわび申し上げる」とある箇所は、韓国側に「反省の気持ち」を付け加えるよう指摘され、盛り込まれた。
 修正に応じなかった箇所もある。原案が「(慰安婦が)意思に反して集められた事例が数多くあり」とする部分で、韓国側は「事例が数多くあり」の削除を求めた。これでは募集全部に強制性が及ぶことになるため、日本側は修正を拒否した。
 政府は、河野談話がほぼ固まった同年8月2日、韓国の閣僚にも案文を伝えた。閣僚は一定の評価をしつつも、「韓国民に、一部の女性は自発的に慰安婦になったという印象を与えるわけにはいかない」と強調したとされる。


 まともな証拠も無いのに日本側の非を認めてしまったという点で、問題だらけの河野談話。そこにさらに、「韓国と事前にすりあわせを行い、多くの譲歩をしていた」という、とんでもない話。一度出された談話を撤回するのは、こちらに理があるとしても「一度謝ったのに撤回した」というマイナスイメージは払拭しがたく、不可能では無いにしろ非常に骨の折れる話。あまり使いたくない表現だが、河野洋平に対しては売国奴という形容がぴったりだ。国会で追及すべき事案じゃないかな、これ。


堂々たるブラック (2014 1/3 22:00)

東京エムケイ運転手ら40人超、未払い賃金求め続々提訴(1/3朝日)
 大手タクシー・エムケイグループの「東京エムケイ」(東京都港区)の運転手らが「求人票通りに月給が支払われていない」として、未払い分の支払いを求める訴訟を東京地裁に相次いで起こしている。先月までに計42人が提訴。請求額は約4億円に上る。1月中に5人が提訴予定で、最終的には全従業員の1割近い約50人になる見通しだ。代理人の弁護士は「同社の体質が問われる」と話している。
 訴えによると、同社はハローワークの求人票などで「固定月給35万円」として運転手を募集。だが、月8〜9日の公休日以外すべて出勤しても、基本給に諸手当を加えた月額は、約20万円にしかならない。また乗車前の車の点検や降車後の洗車、運行記録の記入時間など1日計2〜3時間ほどが残業時間に算入されず、月額10万〜30万円が未払いと主張している。
 一方、同社側は「固定月給35万円」は、公休日に出勤した場合の手当や残業代なども含む額▽点検や洗車に2時間もかからず、乗車前や降車後は合計30分を勤務時間に算入している――などと反論している。
 同社は1997年設立で、東京の銀座、汐留の営業所からタクシーを配車するほか、成田、羽田両空港へのハイヤー送迎サービスなどを展開。訴訟については「係争中なのでコメントできない」としている。


 点検や洗車に毎日2〜3時間というのはかかりすぎだと思うが、その点を差し引いても、「固定月給35万円」と謳っておいてそこから差っ引くのは、どう考えてもアウトだろう。
 しかし、「「固定月給35万円」は、公休日に出勤した場合の手当や残業代なども含む額」という主張で裁判に挑もうというMK側の根性は、まったく見上げた物である(皮肉)。



あけましておめでとうございます (2014 1/1 9:00)

 あけましておめでとうございます。今年もまた、相変わらずな調子でやって参りますが、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

 初日の出を拝もうと早起きし(今日明日と嫁実家に行くので徹夜はできないのです)、「さぁさい先良いスタートを切るぜ」と思っていたのに、初日の出どころか雨が降ってきやがる始末(´・ω・`)
 ……ともかくも、皆様に取りまして、日本にとって、平成26年が、良い年となりますよう。