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新聞への軽減税率 (2013 10/31 24:00)

新聞に軽減税率適用を=与党に要望−日本新聞協会(10/30時事)
 自民、公明両党は30日、消費増税に伴い生活必需品の税率を低く抑える軽減税率に関する調査委員会(座長・野田毅自民党税制調査会長)を開き、日本新聞協会などからヒアリングを行った。同協会は、2015年10月に予定される消費税率10%への引き上げ時に、新聞に5%の軽減税率を適用するよう求めた。
 同協会の白石興二郎会長(読売新聞グループ本社社長)は会合後、記者団に「新聞は民主社会を支え、文化を維持発展させるための公共財。(消費税率引き上げで)新聞が経営的に苦しくなり、休刊・廃刊に追い込まれれば、社会的に大きな損失が生じる」と強調した。


 たしかに新聞の社会的役割は大きく、偏った報道が目に付くとは言え社会の情報を収集するのに不可欠な存在であることはたしかだ。誤報や捏造の類が目に付くことと、新聞自体の存在価値は、また少し次元の違う話で、「新聞など無くてもいい」という主張に与する気は全く無い。

 ただし、消費税に関して新聞だけ特別扱いするのには違和感を覚える。
 食料品などにも軽減税率を適用するならば、考慮の余地はあるかもしれないが、そうした場合であっても、「食料は生きるのに必要だが、新聞は生きるのに必ずしも必要というわけではない」という事実を考えれば、軽減税率の優先度からすれば新聞は必ずしも高くは無い。

 どんな業態も、それなりに社会的役割を担っている。「自分たちは特別だ」という思い上がりを感じさせる点でも、新聞協会の要望は違和感の対象。ま、感情ベースで言えば、その傲慢さが最も気に入らない点ではある。


古今無双のバカ (2013 10/31 24:00)

山本氏「原発労働者の劣悪環境知ってほしかった」(10/31産経)
 山本太郎参院議員(無所属)は31日、同日行われた園遊会で天皇陛下に手紙を渡した理由について、「(東京電力福島第1)原発事故の収束にあたる労働者が劣悪な環境で作業している現状を知ってほしかった」と述べた。国会内で記者団に答えた。
 また、「常識的には失礼に当たるかもしれないと思ったが、禁じられているとは聞いていなかった」と主張。その上で「陛下を政治利用したことにはあたらないが、どうレッテルを貼ってもらっても結構だ」と強調した。
 山本氏は7月の参院選で「脱原発」を掲げ東京選挙区から無所属で出馬し、初当選した。


 陛下にそれをお伝えして、しかも山本太郎のことだからデタラメだらけの内容を伝えて、陛下にいったい何をさせようというのか。陛下を政治の場に引きずり出して、いったい何を考えているのか。

 天皇の国事行為は内閣の助言と承認に基づいておこなわれる物であり、当然、陛下への請願は内閣を通じて為さねばならない。こんな物は中学校の公民レベルの話。また、陛下が直接政治に関わらないように先人たちが多大な配慮をしてきたという事実を、山本太郎は完全に踏みにじっている。国会議員として著しく欠格であると言わざるを得ない。

 山本太郎がバカなこと言う分には、一部は真に受けるバカもいるだろうが大勢には影響なかった。しかしながら、陛下を政治利用しようとするに及んでは、「バカの暴走」で嗤っているわけにもいかない。即刻議員を辞め、ついでに(「日本は放射能汚染で危険だ」とか言っていたのだから)日本から出て行ってもらいたい。

 この古今無双のバカに投票した60万人以上の人間は、自分の投票行動の重みを思い知って欲しいところ。


ハロウィン (2013 10/31 24:00)

 ハロウィンも定着しつつ感がありますな。
 そろそろ、仏教業界も頑張って「灌仏会」を盛り上げて欲しいなと思う次第。甘茶業界と協力して「愛するあの子に甘茶を送ろうキャンペーン」を展開するとか、サンリオと結託してキティ仏像を売り出すとか、マーブルチョコで数珠作るとか……うーん、地味だな。



特定アジア (2013 10/30 24:00)

発信箱:特ア?=布施広(専門編集委員)(10/30毎日)
 ちょっと面食らった。「特アとの関係は重要ではない」。意見感想欄にそう書いてある。ご存じだろうか。特ア(特亜)は特定アジアの略で、具体的には中国、韓国、北朝鮮を指す。反日感情の強い3国を冷ややかに隔離するように、ネットなどで時々見る言葉だ。
 今月初旬、ある大学でアンケートをさせてもらった。偏差値的には超難関の国立大だが、誤解や先入観を避けるため大学名は伏せる。回答者は約90人。調査結果を見ると、「特ア」のような意見感想は例外的とはいえ、学生たちは近隣諸国、特に日中関係の改善に悲観的だ。「今後50年、中国とうまくやっていけるか」との問いに「非常にうまくやっていける」と答えた人は皆無。6割以上が「関係悪化」「険悪に対立」と答えている。
 また、「集団的自衛権を認めるべきだと思うか」との質問に、「思う」と答えた人は55%、「思わない」はわずか13%だった。「行使を認めるべきか」と聞く方が正確だが、出題ミスとも言えまい。ちなみに毎日新聞の8月の世論調査では、「思わない」が53%を占めた。タカかハトかといえば、エリートと呼ばれる学生たちはタカに近い。
 なんでかな、と別の大学の男子学生に聞いたら、「学生はネットを見たりして自分の好きな情報をどんどん取り込む。だから考え方が一面的に、急進的になる傾向があるのでは?」とのこと。なるほどと感心したが、知識欲が旺盛でも一面的になるとは限らない。若者を引き付ける「左」の論客が「右」に比べて目立たず、影響力が弱いことこそ根本的な問題ではなかろうか。
 ともあれ隣人は大切にしたい。右でも左でもいいが、特アなんて悲しい言葉だ。


 「特定アジア」という語は、反日的である中国や韓国、北朝鮮の主張を「アジアの声」と一括りにして報じるメディアの姿勢に対する疑念から生まれた物だった。メディアの偏った姿勢に対する反発が元にあることを閑却して、その用語を批判するなど片腹痛い、というのが正直な感想。

 で、「友好」というのは双務的な物で、日本だけが仲良くしようとしても、向こうが行う不合理な言動に付き合う義理は無い。近隣の国であろうと、何から何まで譲歩する必要は無いし、とりわけ中朝韓という国は「譲歩したらさらに踏み込んでくる」という国なのだから、こちらから歩み寄るのも適度にしないと損害ばかり被ることになる。
 遠交近攻でいいじゃないか、インドや中近東の国と仲良くやった方がいいんじゃないの、と思うんだが。



財務省の教員削減要求 (2013 10/29 24:00)

財務省、教員の削減要求へ 7年間で3.9万人減主張(10/28朝日)
 財務省は28日、子どもの数が減っているのに合わせて、公立小中学校の先生の数を減らすよう文部科学省に求める考えを明らかにした。先生1人あたりの子どもの数を変えない場合、今後7年間で3・9万人減らせるとの主張だ。これに対し文科省は、今の人員を維持することで少人数教育を進めようとしており、調整は難航しそうだ。
 28日の財政制度等審議会(財務相の諮問機関)で、財務省が提案した。今は全国の公立小中学校に約70万人の先生がいるが、子どもの数にあわせて先生も減らすと、2019年度は66万2千人に減らせるという。
 少人数教育について財務省は「少人数化と、学力やいじめには密接な関係がない」としている。給与も普通の地方公務員並みに下げて、来年度の国の給与負担を約370億円減らすよう主張している。

 現状の人数でも少ないという現場は存在する。モンスターペアレントの増加、いじめへの対応、部活動への対応、授業内容の充実など、教師一人一人の実労働時間が膨大な量になっている状況を考えれば、むしろ教員の数を増やさねばならないだろう。

 もちろん一方で、学年主任とか教科主任がダブついているという話も聞くし、無駄な報告書類を削減していくなどの工夫をすれば、削減できる人員は存在するとも思う。

 ただ、全体としては、単純に「人員削減」では教育現場は疲弊してしまうように思う。給食費の徴収とか書類印刷とかいった、直接教務には関係ないような事務仕事を専門とする人間を増やして、教師から教務以外の仕事を巧く切り分けて効率化するのであれば、教員を減らすことも可能かもしれない。でなければ、現状ですら激務に追われる教員が多いのに、これ以上人員削減をすることなど不可能であるように思う。

 まぁ財務省としては「出を絞る」のは仕事だって理解はできなくも無いが、「公務員叩き」の流れでこれに賛同する向きが存在するとすれば、それはちょいと違うだろ、と。



息子の病気 (2013 10/28 24:00)

 昨日、我が息子、食欲が全く無く、咳き込み続け、しばしば嘔吐し、かなりグロッキーな様子。今日病院に行ったら、肺炎になりかけていたと診断された。

 ただし。

 今日、病院に行く前からなんか妙に元気。病院でも陽気で、レントゲン写真を撮るときもはしゃいでいる様子。肺炎になりかけと診断されて点滴を打ったが、帰ってきたら「オーマイパスタが食べたい」と言い、カミさんが冷蔵庫にあったうどんでそれっぽく調理して出すと完食。夕方も、いつも以上にもりもり食い切り、非常に元気だったとのこと。

 脅威の回復力。病弱すぎて親に迷惑掛けっぱなしだった私と違い、とても丈夫にできているようで、なんとも親孝行な息子だとありがたく思うことしきり。


みのもんた (2013 10/28 24:00)

 朝、家人が見ていたテレビでみのもんたの会見をやっていたんだが……何とも芝居がかったしゃべり口調で、とりあえず見ていて気持ち悪かった。あげく、「元々辞めるつもりは無かった。世間の風潮がそうだからやめる」というようなことを言っていて、けっきょく「自分は何も悪くない、お前らのせいでやめざるを得んのだ」と言ってるようにしか聞こえなかった。
 たしかに、息子の犯罪の責任を親が取るというのはおかしな話ではあるのだが、みのもんたの場合、普段からさんざんエラそうなことを言っていたし、「叩ければとことん叩く」というメディアの風潮の一端を彼が担ってきたのも事実ではあり、まぁ自業自得ではある。人を批判すれば、その刃はいつ自分に向かうかもしれないものだ。
 というか、彼が追求されるべきは、息子ではなく本人の問題である「セクハラ疑惑」の方だと思うのだが。

 本人は、報道番組に強い思い入れがあるようですけど……・というか、「朝ズバ」って報道番組だったんですか。



陰謀論に走る元総理 (2013 10/27 24:00)

みのもんた氏に対する陰謀説|菅直人オフィシャルブログ「今日の一言」
 みのもんた氏は汚染水問題など原発問題で東電と安倍総理を厳しく批判していた。この発言に対して原子力ムラがみのもんた氏失脚の陰謀を仕掛けたという説が流れている。
 私はみのもんた氏の息子の事件に関しては、マスコミ報道以上のことは知らない。しかし、原子力ムラがスポンサーとして膨大なコマーシャル料を支出することにより、マスコミに対する影響力を行使して、自分に批判的な報道に圧力をかけてきたことは知っている。事実、公開された東電のテレビ会議の記録を読めば東電幹部間でのそうしたやり取りが出ている。
 また「海水注入を止めさせたのは菅総理」というウソの情報を原子力ムラ関係者が各方面に流し、現総理の安倍氏が2011年5月20日付けの自らのメルマガに書き、翌5月21日の読売新聞と産経新聞朝刊が一面にそのウソの情報を載せたことは当時の安倍さんのメルマガ記録や新聞を見てもらえば一目瞭然だ。福島原発事故後、原発ゼロにかじを切った私を総理辞任に追い込む原子力ムラの「陰謀」と言える。
 地域独占企業である電力会社は競争がないのだから、コマーシャルの必要はない。それにもかかわらず膨大なコマーシャル費用を使ってきたのはマスコミに対する支配力を確保するためだ。電力業界に都合の悪いことを言う役者やコメンテーターをテレビ番組から外してきたのはコマーシャル費用の力だ。そして電力業界のテレビコマーシャル費用は発電のための原価として電力料金に上乗せされてきた。
 批判する政治家もかつての福島県知事のように陰謀によって失脚させられてきた。今も原発稼働に慎重な知事や議員を引きずりおろすため、一部マスコミを使ってスキャンダルをでっち上げる陰謀がたくらまれているという、うわさが流れている。原発ゼロ実現のためには、原子力ムラのマスコミ支配をまず打ち破らなくてはならない。


 それほどに原子力業界が力を持っているのなら、汚染水などに対するメディアの過剰な反応は抑えられているだろうし、菅のこのようなバカ発言も封じられているだろう。だいたい、みのもんたはそんなに大物ではない。
 根拠のない陰謀論に与しており、古今無双のアホと言うしかない。政治家ではなく、市民活動家が精一杯の無能であることを、如実に示している文章。しかもほんの数年前には我が国の総理をやっていたという……これは国民の責任だが。

 「原子力ムラ」は、「ムラ」というには勢力が大きすぎる。「大原子力帝国」とでも呼ばないと、反原発どもの言う「実情」に合わないのではないか。



災害への対応 (2013 10/26 24:00)

大島「共産党町長」進退浮上 台風接近中に女性のいる店で飲酒、町民から怒りの声(10/24ZAKZAK)
 台風26号による土石流で、死者30人、行方不明者14人という甚大な被害を出した伊豆大島(東京都大島町)。同町の川島理史(まさふみ)町長が発生時に、島根県隠岐の島町に出張してたことは知られているが、何と、台風接近中の15日夜、女性のいるラウンジなどで飲酒していたことが分かった。町議からは「災害が落ち着いたら辞表を書くべきだ」と引導を渡す向きもある。
 衝撃の事実を報じたのは、24日発売の週刊新潮。「出張先で酔っぱらっていた 伊豆大島『共産党町長』」という見出しで、伊豆大島に10年に一度という大型台風が接近するなか、川島町長が出張先でお酒の出る懇親会に出席しただけでなく、女性がいる飲食店で盛り上がっていた様子が書かれている。
 これまでも、川島町長は土石流が発生する前日の15日午後4時すぎ、総務課長と電話で16日午前2時に職員を役場に待機させる「非常配備態勢」を取ることを確認したものの、それ以降、11時間も町と連絡を取らなかったことが問題視されていた。
 川島町長は同誌の取材に対し、「懇親会では果実酒と日本酒を飲んだ」「女性がいるラウンジに行ったのも事実。焼酎の水割りを飲んだ」「酔うほど飲んでいない」と答えているが、町民の命と財産を守る町長として、どうなのか。
(以下略)

 「台風の接近が夜中であったため、高齢者がそんな中で避難を行うのはむしろ危険が伴う」「急速に雨量が増えたために、避難指示を出すタイミングを逃したのはやむを得ない面もある」という理由から、大島での災害は、痛ましい話とは言え、しかたない面もあったと私は同情的であった。むしろ、鬼の首を取ったかのように行政側を批判するメディアの態度にこそ苛立ちを覚えていた。

 しかし、台風接近が分かっているのに出張先で飲酒し、しかもそれを問われて「しょうがないでしょう」と開き直ったのが事実とすれば(参照:伊豆大島「共産党町長」が開き直り発言「しようがないでしょう」(10/25夕刊フジ))、それは擁護のしようがない。

 ただ、「吊るし上げ」自体にはあまり意味はない。住民の避難をどのタイミングで指示するかというのは、非常に難しい。「空振りを恐れない」という空気を自治体側に、「空振りに終わっても文句は言わない」という空気を住民側に、それぞれ醸成していくことが、メディアの役割ではなかろうか(まぁ所詮マスコミなんで期待薄ですけどね)。



無責任 (2013 10/25 24:00)

福島原発の遮水壁先送り、責任者触れず 民主が調査結果公表(10/24日経)
 民主党の大畠章宏幹事長は24日の記者会見で、福島第1原子力発電所事故直後の2011年6月に汚染水漏れを防ぐ遮水壁の設置を検討しながら、実施を先送りしたことに関する調査結果を公表した。当時の民主党政権が見送る判断をしたことを示す資料を時系列で示したものの、誰がどのような判断を下したかには触れておらず、反省点なども記載していない。
 大畠氏は遮水壁の設置見送りを決めた当時の判断について「党として大いに反省しないといけない」と述べた。同時に「誰が責任者かという調査はしていない。いま追及するのが大事とは思わない」とも語った。


 自民党や官僚への責任追及となると、鬼の首を取ったかのようにはしゃぐのに、身内の責任については途端になぁなぁの大甘になってしまう民主党。「手柄は俺の物、責任はお前の物」という民主党の芸風を、今回も発揮しただけではあるが。

 まぁ、責任者を追求すると、今の党代表に矛先が向かうから、それはどうしても避けたかったんだろうねぇ。遮水壁とか安愚楽とか、海江田も大変だ(棒。



センター試験廃止 (2013 10/24 24:00)

センター試験廃止へ…2段階「達成度テスト」に(10/22読売)
 大学入試改革を検討している政府の教育再生実行会議(座長・鎌田薫早稲田大総長)は21日、大学入試センター試験を廃止し、新たに「達成度テスト(仮称)」の創設を提言する方針を固めた。
 レベルや目的が異なる「基礎」と「発展」の2段階の試験を設け、いずれも高校在学中に複数回受験可能とすることを求める。近く安倍首相に提言し、文部科学相の諮問機関、中央教育審議会がテストの実施時期や運営体制などを検討。5年程度先をめどに導入される見通しだ。
 実行会議では、センター試験を手直しした新テストと、高校生の基礎学力を把握する試験を別々に導入する方向で検討を進めてきた。これに対し、「高校生の負担になり、現場が混乱する」との異論があったため、「達成度テスト」として一本化し、大学入試のあり方を抜本的に見直すことにした。


 「基礎レベル」の方は、目的として「高校での学力達成度の把握に使う」「推薦入試やAO入試で利用」が挙げられており、これはわざわざ公的機関がやらなくても学校内で対応すれば済む内容だろう。

 「発展レベル」の方も、点数でなくレベルでしか評価しないなら、テストとしての意味は薄れる。2次試験をきっちりやればいいんだが、そこでも教育再生実行会議の言うように「1点刻みの2次試験はやめて、人間力重視の面接で」となったら、目も当てられなくなる(参照:大学入試:国公立大、2次の学力試験廃止 人物重視、面接や論文に -教育再生会議検討(10/11毎日))。

 センター試験は「暗記中心」だとか「思考力が測れない」とかいう批判をよく受けるのだが、まず、基礎学力を見る以上、知識の有無すなわち暗記力をみる面が出てくるのはしかたがない。そして、英語や国語に関して言えば、丸暗記だけの受験生を罠に掛けようという問題は一定数存在しており、決して思考力をぞんざいに扱っているわけではない。
 テストの質から言えば、センター試験はほとんどの大学入試問題の中でも際だって高い。以前にも書いたが、テストの質を改善しようというのなら、まずは私立大の入試問題こそが俎上に上げられるべきだ。



秘密保護法案と西山事件 (2013 10/23 24:00)

「西山事件」に類する取材活動は処罰対象 秘密保護法案で森担当相(10/23産経)
 機密を漏らした公務員らへの罰則強化を盛り込んだ特定秘密保護法案の国会審議を担当する森雅子少子化担当相は22日の記者会見で、沖縄返還に伴う日米密約を報じて記者が逮捕された西山事件に類似した取材活動は同法の処罰対象になるとの認識を示した。罰則を科す取材活動に関し「西山事件に匹敵するような行為と考える」と述べた。
 元毎日新聞記者の西山太吉氏は、沖縄返還をめぐる日米の密約情報を入手して報じた後、外務省の女性事務官に漏えいを働き掛けたとして昭和47年に国家公務員法違反容疑で逮捕され、有罪判決が確定した。
 政府は与党との法案修正協議で、著しく不当な方法でない限り、罰しないことで合意している。


 「特定秘密保護法案」を批判するのに西山事件を持ち出している人をしばしば見かけるが、筋が悪すぎるというか自爆にしかならないというか。仮に取材した内容が非常に重要な意義を持つ物であっても、その取材内容は下劣な取材方法を正当化はしない。

 たしかに「秘密」の定義づけが曖昧であるという危惧はあるが、完璧な定義づけなど不可能であるし、情報漏洩やスパイ活動に厳しく対処するためには、必要な法律であると私は考える。むしろ、秘密の定義やその公開方法が今までよりは明確になり、運用によってはこれまで以上に「情報公開」に資する面があるようにも思われる。


 なお。
 西山太吉は、以前ラジオで「アメリカは密約の存在を公表したのに、自民党は密約の存在を未だに認めていない。そんなヤツが情報を扱う資格なんてないんだよ!」と吠えていたのだが、私の感想は「下劣な行為で取材し、しかも取材先を守り切ることもできず、何を偉そうなことホザいてるんだ」である。



難癖 (2013 10/22 24:00)

「首相はゴルフが頭離れないのか」海江田・民主代表(10/21朝日)
 ■海江田万里・民主党代表
 安倍晋三首相は首相に就任してから随分ゴルフをやっているので、ゴルフのことが頭から離れないのかなあと思う。このところスコアが少し上がっているのか、よく分かりませんが、ゴルフに例えることはあまり適切ではないんじゃないかという気がしますね。「グリーンの先の崖」とは、要するに消費税を上げると景気が腰折れするということをおっしゃっているんですかね? 少し遠回しな言い方ですね。私、何年もゴルフやっていませんから、ゴルフの話で言われてもぴんときません。(党本部での記者会見で、首相がデフレが続く経済状況をゴルフでバンカーから抜け出せない状況に例えた答弁について)


 未だにこういう「政策とは無関係な難癖」が批判になり得ると思い込んでいるほどに、海江田は頭が悪いんだろうか。
 第3の矢となるはずの成長戦略が新味に乏しい、あるいは生活保護や公務員給与の切り下げはデフレに棹さす物ではないかとか、政策的な批判の糸口はいくらでもあるし、そういった点を突くことで政策を精錬させることは国民の利益にもなるのだが……「責任野党」って言葉は、最近マスコミから聞かれなくなりましたね。


台風 (2013 10/22 24:00)

 台風27号が当初の予報よりもだいぶ北上スピードが遅かったため、明日の息子の幼稚園の遠足イベントは晴れた状態で迎えられそうです。先週から気になってましたが、とりあえず安堵です。ただ、関東には週末に影響しそうで、週末にイベントを考えていた方々は気をもんでらっしゃることでしょう(東京芋煮会、とか)。なるべく東に逸れていくといいんでしょうが、でもそうなると、また伊豆大島に大きな影響が出ますし、とっとと弱体化することを期待したいですな。

 27号の後方には28号があるのですが、今まで、台風が合体したり吸収されたりって事例はあったんでしょうかね。理論上の話として「弱い方の台風が取り込まれることがある」というのは聞いたことがありますが、実際にそうなった例については知らないのです。
 27号と28号はそれなりに離れているので吸収合併は無いとは思いますが、仮に吸収された場合、27号なのか28号なのか、或いは29号に格上げするのか、意表を突いて足し算して55号にしてしまうのか、気になるところです。



天野祐吉氏 (2013 10/21 24:00)

天野祐吉さん死去 「広告批評」「CM天気図」(10/21朝日)
 広告やテレビ番組の批評で人気を博したコラムニストで、本紙に「CM天気図」を連載した天野祐吉(あまの・ゆうきち)さんが20日午前10時38分、間質性肺炎のため死去した。80歳だった。通夜、葬儀は本人の希望で行わない。(以下略)

 数日前にも、朝日新聞に連載していた「CM天気図」が載っていたから、急な印象だ。

 もともとサヨク的な人で、筑紫哲也の番組にも時々出演していた。最近は、CM批評に名を借りて、反原発や憲法改正反対、アベノミクス反対を訴えていた印象が強い。まぁ要するに、「もう経済成長なんて要らん」「自民党は日本を軍国主義にしようとしている」という典型的な左巻き思想の持ち主だった。

 朝日新聞は、1面や社会面を使って、大々的に天野氏の死を報じているが、自紙に連載を持っていたからとはいえ、ちょいと大きく扱いすぎの印象。「同志の死」だから大きく伝えているということだろうか。大江健三郎とかが死んだら、凄まじい扱いなんだろうなぁ。


情緒不安定の文鳥 (2013 10/21 24:00)

 うちの文鳥は換羽期の真っ最中。頭にトゲトゲを付けた状態で(羽の根本だけが残っている状態)、私を威嚇したと思ったら求愛ダンス$ソングをかましたり、情緒不安定な様子。毎年春先と秋には、コンペイトウみたいな頭を晒してかくの如し。
 そんなむらっ気のある性格が、文鳥のかわいらしさでもあるんですがね。



徹底されたジャイアニズム (2013 10/20 24:00)

中国人観光客はホテルの備品を片っ端から持ち帰る、壁に飾られた絵画まで―香港メディア(10/20新華経済)
 ホテルに宿泊した際に備え付けのアメニティグッズを持ち帰った経験がある人は多いだろう。宿泊予約サイト「ホテルズドットコム」の調査によると、この“お持ち帰り”の基準は各国で異なる。中国人観光客は客室内のライトや時計、壁に飾られた絵画まで持ち帰ってしまうという。18日付で参考消息(電子版)が伝えた。
 17日付香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポスト(電子版)は、中国本土客の恐るべき思考回路を紹介する。ホテルにチェックインしたが最後、客室内のものはすべて「自分のもの」。テレビのスクリーンなど何かが壊れれば、それはホテル側の負担で修理してもらえるものだと思っている。
 動かせるものは何でも持ち帰ってしまう。中国本土客が帰った後は部屋中の何もかもがなくなっているというのは日常茶飯事だ。そのため、苦肉の策として部屋の中に各備品の料金を記した案内を張り出している。こうすれば、ドライヤーもバスローブも持ち帰るには料金が発生するということを理解してもらえる。
 ホテルズドットコムの調査によると、アジアで最も誠実なのは香港の観光客で、「ホテルの備品を盗んだことがない」の少なさで世界第4位。78%が「盗んだことがない」と答えた台湾の観光客が8位だった。だが、中国本土客だけは例外で、34%が「ライトや時計、絵画など“大物”を持ち帰ったことがある」と答え、23位だった。


 「お前の物はオレの物」というジャイアニズムは、領土問題から個人レベルまできっちり浸透している模様。まぁ中国らしいなとは思うが、それでも「34%が「ライトや時計、絵画など“大物”を持ち帰ったことがある」と答え」というのはすごい。3分の1が「大物泥棒」なんですよ、奥さん。
 あー、共産主義が行き渡っているから、個人所有の概念を超克しているのか−(違う



戦犯の慰霊 (2013 10/19 24:00)

A級戦犯も慰霊対象=菅官房長官(10/18時事)
 菅義偉官房長官は18日午後の記者会見で、閣僚の靖国神社参拝について、「国のために戦って貴い命を犠牲にされた方に尊崇の念を表明するのは当然のことだ」と述べた。同神社にA級戦犯が合祀(ごうし)されていることに関しても「亡くなった方というのは皆、一緒にとらえるのが日本の歴史ではないか」と語った。 
 安倍晋三首相が在任中、同神社を参拝する可能性については、「分からない。いろんな意見があることは十分承知しているが、個人の問題、信教の自由という中で私たちはとらえていきたい」と述べるにとどめた。


 戦犯に対する思いは人それぞれでしょうが、少なくとも、A級戦犯は国会において名誉回復が為されており、戦犯といえど靖国に合祀されていることは法的に妥当です。また、戦争に対する責任と死者に対する慰霊は、切り離して考えるべきではないかとも思います。

 戦犯の名誉回復や遺族年金の適用に関して積極的に動いたのは、社会党の堤ツルヨ代議士。与野党全会一致で遺族援護法は改正され、戦犯は国内法では罪人とはしないという判断が為され、合祀も行われたわけです。A級戦犯の名誉回復に、左派勢力も同調するどころか、リーダーシップをとっていたのが社会党の代議士だったという事実は、当時の左翼が少なくとも今よりはまともだったことを示しています。

 そして、慰霊は国内問題ですし、中国が文句を言うのはあくまで外交カードとして有効だからです(韓国は……情緒的な物としか言えません)。事実、A級戦犯が合祀されたのは1978年なのに(報道は翌年)、中国が批判を開始したのは1985年からです。これは中曽根総理(当時)の「公式参拝」を発端とする物で、「A級戦犯が合祀されていること」は関係ありませんでした。

 仮にA級戦犯を分祀したとしても、中韓の要求はエスカレートするか、他の事案に移行するだけでしょう。まともに取り合ってはいけません。



善意 (2013 10/18 24:00)

大島に物資届けようと次々に乗船(10/18NHK)
 伊豆大島の土砂災害から2日たった18日、東京の竹芝桟橋にある旅客船のターミナルには、東日本大震災の経験から、物資を届けようとする人などが大島に向かう船に次々に乗り込んでいました。
 竹芝桟橋からは大島に向かう高速船が運航されていて、ターミナルでは18日午前9時ごろに出発する船に乗るため、およそ200人が列を作っていました。
 千葉県浦安市に住む主婦の鈴木里英さん(52)は、震災のときに物資が足りなくて苦労した経験から、友人2人と物資を持って大島に向かうことを決めました。
 鈴木さんは、「震災の際、食べ物や水が手に入らないという大変な思いをしていたときにすぐにボランティアの人が助けてくれたことが忘れられません。きのう大島の町役場に電話をかけたら、必要なものはそろっていると言われましたが、どこかで困っている人がいるのではないかと思い行くことを決めました。何らかの役に立ちたいです」と話していました。


 「必要な物はそろっている」と言われているのだから、そこに物を届けるのは、かえって現地の仕事を増やすことにならないだろうか。そして当然、日帰りor野宿セット持って行ってるんだろうね?
 善意は尊いかもしれないが、無条件で賞賛するような物でもない。得てして、思慮のない善意ほど厄介な物はないわけで。
 

ジョロウグモとアオムシ (2013 10/18 24:00)

 ニンジンに小さな繭が付いているのを発見。何の幼虫かは分からないが、アオムシが私に見つけられることなく繭まで成長している、というのはよくあること。
 駆除するだけだと無駄死になので、庭にいるジョロウグモ氏にお届けすることにした。

 繭の付いている葉っぱごとジョロウグモの巣に投げつけると、クモ氏はゆっくり近づき脚で触って「何者か」と調べたあげく、巣から取り外して下へポイ。どうやらただの葉っぱと認識し、ゴミとして捨てた模様。
 それならばと、繭を分解し中からアオムシを摘出(まだ蛹化していなかった)、むき身で再び巣へ投下。またゆっくりと近寄り、脚でツンツンしながら様子をうかがう。アオムシが動くたびに間合いをとるクモ氏。最終的には、頭と尾を脚で押さえつつ、腹部にカプリ。1時間経過してまた見に行っても、同じ姿。噛んだところからゆっくり食べているんでしょうかね。

 秋の朝の、さわやかなひとときでした´∀`) ……ごめんね、アオムシ。



相変わらず (2013 10/17 24:00)

小泉元首相「原発ゼロ目指すべき」(10/16NHK)
 小泉元総理大臣は千葉県木更津市で講演し、今後のエネルギー政策について「政府・自民党が原発をゼロにして自然エネルギーに変えていく方向性を打ち出せば、おおかたの国民は協力してくれる」と述べ、「原発ゼロ」社会を目指すべきだという考えを改めて示しました。(以下略)

 最近の小泉氏の動きについて「晩節を汚す」という言い方をしている人もいるようだけど、私はそうは思わない。きちんとした思考の積み重ねも無しに、無責任に国民受けのするような発言をするという芸風は、以前から変わりない。


靖国不参拝 (2013 10/17 24:00)

安倍首相、秋も靖国参拝せず 例大祭、真榊奉納の意向(10/17朝日)
 安倍晋三首相は17日から靖国神社で開かれる秋季例大祭に参拝せず、神前に捧げる供え物「真榊(まさかき)」を奉納する意向を固めた。参拝の是非を検討したが、外交への影響を考慮したことに加え、台風26号の災害対応のさなかでもあり、国内外に波紋を広げるのは適切でないと判断した。
 第1次内閣で参拝できなかったことを「痛恨の極み」としていた首相は、自民党総裁就任後の昨年秋の例大祭には参拝。ただ、昨年末の政権発足後、今年4月の春季例大祭でも真榊を奉納。8月15日の終戦の日は玉串料にとどめた。首相は秋季例大祭の参拝について「国のために戦い、命を落とした英霊に尊崇の念を示すのは当然だ」としつつ、「外交問題化している中で行く行かないを言うのは控える」としていた。
 首相は閣僚の靖国参拝については「自由意思」としており、容認する考え。20日までの秋季例大祭の期間中、新藤義孝総務相と古屋圭司拉致問題相が参拝する見通しだ。
 春季例大祭では、新藤、古屋両氏と麻生太郎副総理、稲田朋美行革相の4閣僚が参拝した。終戦の日には新藤、古屋、稲田3氏が参拝している。


 選挙で大勝した直後、3年選挙が無い、高い支持率を維持、消費増税しても支持率は下がらず……この状況でも靖国参拝を見送るのであれば、いったいどれだけ条件が整えば安倍総理は参拝を行うというのだろうか。たしかに、中国や韓国のみならず国内マスコミもうるさいし(真榊の奉納だけでもギャーギャー騒ぐ)、余計なゴタゴタを起こしたくないというのは分からなくも無いが、残念なことだ。靖国参拝を愛国心のバロメータにはするつもりは無いが、言ったことはやはり実行してもらわないと。



トヨタの不手際 (2013 10/16 24:00)

警察庁と国交省が激怒!トヨタが首都高で“違法”自動運転を実演(10/16Business Journal)
 トヨタ自動車が首都高速道路で「手放し自動運転」を実演したことに対して、国土交通省や警察庁が「完全な道路交通法違反。業界のリーダーとしてあるまじき行為だ」と怒っている。トヨタは10月7日から3日間、次世代技術をメディアに公開。その際にトヨタのドライバーがハンドルから手を放し、さらにアクセルやブレーキのペダルからも足を離して自動運転する様子がテレビで全国に放映された。トヨタは首都高速での実演許可を国土交通省や警察庁から得ていたが、その許可はあくまで人間が運転する際の補助機能として認められた「自動運転」であって、同省や同庁は、現行法に鑑みて公道上で運転者がハンドルから手を完全に放す行為を認めていなかったからだ。
 日本での「自動運転」はこれまで、ミリ波レーダーの技術などを使って車間距離を一定に保つ機能が高級車を中心に装備されてきた。2012年には富士重工業(スバル)が、車間距離を一定に保つ機能や衝突を回避する自動ブレーキなどのシステムを大衆車にも導入したことで、消費者の認知度が高まりつつあるが、あくまで「運転支援」というかたちで人間を補助する機能と位置づけられている。その理由は現在の道路交通法が完全な自動運転を認めていないからだ。
(以下略)

 自動走行の技術については期待しているんだが、これはトヨタの配慮不足と言わざるを得ない。

 「法律を杓子定規に運用して、技術革新を阻害するのはもったいない」という意見はじゅうぶん理解できる。しかし日本は法治国家である以上、あからさまに違反が見つかった場合、当局としては建前上無視するわけにはいかない。「イノベーションのためならちょっとの法律違反くらい…」なんて擁護は無理筋だ。

 国交省や警察との関係を改善し、理解を得ることでむしろ革新の速度を上げることを期待したい。もちろん、不合理な邪魔立てをするなら、当然国交省や警察が批判される立場に立つことになる。


来季のドラゴンズ (2013 10/16 24:00)

中日ドラゴンズ 公式サイト - ドラゴンズニュース ★来季の契約について
中日ドラゴンズは本日(10月4日)ナゴヤ球場にて、
鈴木孝政2軍監督、宇野勝総合コーチ兼打撃コーチ、高橋三千丈投手コーチ、
川又米利打撃コーチ、前原博之内野守備走塁コーチ、早川和夫育成コーチ
へ来季のコーチ契約を結ばない旨を通知いたしました。


中日ドラゴンズ 公式サイト - ドラゴンズニュース ★来季の契約について
中日ドラゴンズは本日(10月15日)、球団事務所にて以下の6コーチに、来季はコーチ契約を結ばない旨を伝えました。
今中慎二投手コーチ、長谷部裕捕手コーチ、彦野利勝打撃コーチ、
井上一樹打撃コーチ、平野謙外野守備走塁コーチ、金田進2軍捕手コーチ


 今中については、高木の「すぐに投手を替えたがる癖」にそれなりに抵抗していたとは思うが、「なんでここでマウンドに行ってあげないのかなぁ」という場面も多々あったので、しかたないか、と。彦野とか孝政とか宇野とかはまぁ要らないわなぁ。つか、孝政って、落合政権1年目に、情報バラしまくりで解雇された男だしなぁ。

 近藤真市は残るようだ。森繁にブルペン担当として評価されていたからだろう。投手陣崩壊の様相を間近で見ていた近藤が、再建にどれだけ力を発揮できるか、楽しみにしたい。



双頭の蛇 (2013 10/15 24:00)

双頭のヘビ、中国で見つかる(10/15TBS)
 男性がバケツの中からとりだしたのは、なんと頭が2つついたヘビ。時おり舌を出し、にょろにょろと動くその姿は、なんとも不気味です。
 中国・山東省で通勤中の男性が発見したというこちらの双頭のヘビ。調べたところ、国の保護動物に指定されていたということで、男性は関係当局に「蛇を保護してほしい」と話しているということです。


 双頭の蛇自体は、しばしば話題になる物で珍しい話ではない。しかし、「調べたところ、国の保護動物に指定されていたということで」という部分が意味不明。既に発見されていた個体だったのか、保護されていたのに逃げ出したということなのか、「双頭の蛇」全体が保護指定されているということなのか。全く不親切な報じ方だ。

 ちなみに、先月にも中国では双頭の蛇が出現していたが、こちらは二股では無く、尻尾にも頭があるという形の物。消化管がどうなっているのかは、非常に気になる。

双頭のヘビが見つかる、尻尾も頭―湖北省宜昌市(9/28レコードチャイナ)
 2013年9月26日、中国新聞社によると、湖北省宜昌市に住む男性が頭の2つある小さな「双頭の蛇」を見つけた。尻尾も頭という姿をしており、男性は蛇を写真に収めて逃がしてやったという。(以下略)

 行き先で、絶対にもめるよね。


業務連絡 (2013 10/15 24:00)

 昨日メールをくださった方。携帯がPCメール受信を拒否する設定になっていて、返事が戻ってきてしまいます。設定を変更して連絡してくださるようお願いします。



社民党の党首選 (2013 10/14 24:00)

社民新党首に吉田忠智参院議員 党首選で豊島区議破る(10/14朝日)
 【大野亨恭】17年ぶりに選挙戦となった社民党の党首選が14日開票され、参院議員の吉田忠智氏(57、比例区)が、東京都豊島区議の石川大我氏(39)を破り、第4代の新党首に選ばれた。任期は2016年初めの党大会まで。
 有権者は党員と協力党員の計1万7410人で、投票率は71・67%。国会議員から推薦を受けた吉田氏が、支持母体である労働組合から幅広く支持を集め、9986票を獲得。若手の地方議員が推した石川氏は2239票だった。
 吉田氏は、1996年に社会党から社民党に党名が変わってから、村山富市、土井たか子、福島瑞穂の3氏に続く党首となる。吉田氏は当選後の記者会見で「改革刷新を行わなければ党の将来はない。次の国政選挙で護憲リベラル勢力をいかに増やすかが最大の使命だ」と語った。
 同党は所属国会議員が5人に減るなど党勢低迷が続く。吉田氏は再建策として「党改革推進本部」を設置し、石川氏をメンバーに起用することを明らかにした。ただ、執行部は大幅には変えず、又市征治幹事長は続投させる見通しだ。
 吉田氏は選挙戦で、地方議員や国会議員の経験を生かし、党内融和や雇用政策を重視する姿勢を訴えた。ゲイで豊島区議の石川氏は39歳という若さをアピールし、党の変革を前面に出したが及ばなかった。


 あーやってたねぇ、という程度の認識。誰が党首になっても、へたに支持母体が強固なために、「一般人に受け入れられる」ような政策はとれないだろう。

 社民党の凋落は、「村山富市が首相になると、それまでの党の主張に反して自衛隊を合憲と認めた」ことから始まると思うのだが、最近に限っていえば、国民の生活や実感から全く乖離した主張ばかり繰り返していたことに原因があると思う。社民党はことあるごとに「国民の生活が大切」と主張するのだが、国防すら否定するような護憲の主張も、経済への影響を無視した反原発の主張も、収支を考慮せず社会保障を手厚くするよう訴える主張も、すべてが机上の空論に過ぎず、国民の生きる現実とは違う世界での話のようにしか聞こえない。言葉に反して、国民の方を向いて政治を語っていないのだ。

 党首が替わって、その態度が変わるのか……正直、まったく期待できない。政治は理想を掲げつつもあくまで現実と戦う物なのだから、現実に向き合わないようでは消滅するしかない。



LESUS (2013 10/13 24:00)

キリストの名に誤り、記念メダル回収 法王就任1年で発行(10/12産経)
 イタリアのメディアによると、ローマ法王フランシスコの就任1年目を記念して発行されたばかりの記念メダルの、表面に刻まれたイエス・キリストの名前のつづりに誤りがあったとして、法王庁(バチカン)は11日までにメダルを全て回収し販売を中止した。
 回収前に4セットが販売されたとされ「レアもの」として高値で取引されるのではないかと注目されている。回収された枚数は不明。
 「JESUS(イエス)」の「J」が「L」になっていた。鋳造したのはイタリアの造幣局だが、バチカン側の発注ミスとされる。直径4.4センチの金、銀、銅のメダルで、8日に販売が開始されたばかりだった。(共同)


 ヨハネ・パウロ2世が1978年から2005年まで法王の位にあったので、76年生まれの私としては、「ローマ法王」と言えばヨハネ・パウロ2世のイメージが非常に強いです。その次のベネディクト16世に関しては、「16世」というのがもはや危うい記憶。現法王に関しては、「○世」が無いのでむしろ記憶には残っていましたが、あと何代か続くと、もはや記憶の彼方になっていくのでしょう。

 で、誤字ですか。バチカンの発注だからJESUSの誤字だろう、とイタリア造幣局に気付くことを求めるのは酷ですかね。LESUS、あり得ないようなスペリングじゃないもんなぁ。
 LESUS……英語読みすればリーザスですかね。ドラクエ8の村か、あのゲームの王国を思い出しますなぁ。



「反省」 (2013 10/12 24:00)

リニアで東京〜名古屋40分 中部圏の大学レベル低下の恐れも(10/11NEWSポストセブン)
 2027年、東京〜名古屋間にリニア中央新幹線が開通し、品川駅から名古屋駅まで最速40分で結ばれる。これによって、日本人の生活にどんな変化が生じるのか。
 名古屋が東京の“郊外”となり、事業所数の増加やベッドタウン化による人口増加も考えられるが、逆に東京への一極集中が加速し、名古屋が地盤沈下する可能性もある。
 これまでは「ひとり暮らしは大変だから」と地元の大学への進学を勧めていた親も多いだろうが、リニアの登場によって東京との距離が縮まり、東京の大学に進学させるケースが増える。
 大都市志向の若者たちがこぞって中部地方から出て行くようになれば、名古屋大学を中心に中部地方の大学のレベルは大きく低下する可能性がある。

 さらには、名古屋の病院から患者が東京へ大量流出する事態も考えられる。
「医療機関の数では圧倒的に東京が上で、名医とされる人も集中しています。リニア開業によって家族の見舞いなどの負担も減れば、首都圏の病院で手術を受けたいという患者が増える可能性は十分ありますね」(医療ジャーナリストの油井香代子氏)
 さらに大きな視点からリニアの開通で日本は世界に占める位置を高めるはずだと語るのは、『リニアが日本を改造する本当の理由』(メディアファクトリー新書)の著者で明治大学専門職大学院長の市川宏雄氏。
 「製造業に強みを持つ巨大都市・名古屋が突然、サービス業に強みを持つ東京の“近郊”になるわけです。そうなれば東京の都市圏に名古屋が組み込まれ、世界でも類を見ない5000万人弱の新巨大都市圏ができる。もともと世界最大級の都市圏である東京圏が世界一の都市圏となり、エンターテインメントやビジネスなど、あらゆる意味で世界の中心となるはずです」
※週刊ポスト2013年10月18日号


 後半はまだしも、前半はアホすぎるだろ。東京名古屋間のリニア通学定期を買うことができる人間が、いったいどれくらいいるというのか。
 ちなみに、新幹線だと、東京〜名古屋の定期はなく、「東京〜静岡」と「静岡〜名古屋」を組み合わせることになる。それぞれ、3ヶ月用の通学定期は254,820円、257,900円。合わせて50万円以上になる。リニアだともっと高くなるだろう。

 毎月20万円近くを掛けて通学とは、剛気にもほどがある。



「反省」 (2013 10/11 24:00)

「反省ばかりの民主ではダメだ」党執行部に注文(10/10読売)
 民主党の大畠幹事長は9日、地方組織の立て直しに向けた全国行脚の一環で来県し、同党和歌山県連や連合和歌山の幹部らと意見交換した。
 大畠幹事長はあいさつで、昨年12月の衆院選、今年7月の参院選での敗北について、「責任は党本部にある。皆さんの努力に応えることができず、申し訳なかった」などと陳謝。党再生に向けて、地方組織の強化や党改革の必要性を強調した。
 意見交換会は非公開で行われ、出席者からは「反省ばかりしている民主ではダメだ」「野党再編は必要だが、政策の違う政党との連携はしてほしくない」などの声が上がったという。
 会合後、大畠幹事長は取材に対し、参院選で和歌山選挙区に候補者を擁立できなかったことにも触れ、「政治スクールを開校するなど、政治家を志す人をサポートしていく環境づくりも大切だろう」と述べた。


 「負けて悔しがる」ことは「反省」とは言わないんだよ。
 反省というか、自分たちに足りなかった物は何か、自分たちの政策のどこに問題があったか、なぜ今自民党が支持されているかを直視し、現実を真摯に受け止めなければ……って何回も書いてきたことだけどね。このままだと社民党と同じ道を歩みますな。


大学入試「改革」 (2013 10/11 11:00)

 あまりに「なんじゃこれは」の思いが強く、珍しく朝更新。

大学入試:国公立大、2次の学力試験廃止 人物重視、面接や論文に -教育再生会議検討(10/11毎日)
 政府の教育再生実行会議(座長、鎌田薫・早稲田大総長)が、国公立大入試の2次試験から「1点刻みで採点する教科型ペーパー試験」を原則廃止する方向で検討することが分かった。同会議の大学入試改革原案では、1次試験で大学入試センター試験を基にした新テストを創設。結果を点数グループでランク分けして学力水準の目安とする考えだ。2次試験からペーパー試験を廃し、面接など「人物評価」を重視することで、各大学に抜本的な入試改革を強く促す狙いがある。実行する大学には補助金などで財政支援する方針だ。【福田隆、三木陽介】
 同会議のメンバーである下村博文文部科学相が、毎日新聞の単独インタビューで明らかにした。
 同会議は「知識偏重」と批判される現在の入試を見直し、センター試験を衣替えした複数回受験可能な新しい大学入学試験と、高校在学中に基礎学力を測る到達度試験の二つの新テストを創設し、大規模な教育改革を進めようとしている。11日の会合から、本格的な議論に入る。
 下村文科相は「学力一辺倒の一発勝負、1点差勝負の試験を変える時だ」とし、新テスト創設の必要性を強調。さらに、大学ごとに実施する2次試験について「大学の判断だが(同会議では)2回もペーパーテストをしないで済むよう考えたい」「暗記・記憶中心の入試を2回も課す必要はない」と述べた。私立大も新テストを活用するのであれば、同様の対応を求める方針だ。
 同会議の改革原案では、各大学がアドミッションポリシー(入学者受け入れ方針)に基づき多面的・総合的に判断する入試を行うよう求めている。だが、面接や論文、課外活動の評価を重視する新しい2次試験では、従来のペーパー試験に比べ、人手など膨大なコストが発生する。下村文科相は「改革を進める大学には、補助金などでバックアップしたい」と述べ、国が費用面で支援する考えを示した。

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 ■解説
 ◇可能性発掘には難しさ
 教育再生実行会議が、国公立大入試の2次試験や私立大入試で教科型ペーパー試験の廃止を検討する背景には「大学任せの入試改革は限界」という危機意識がある。


 バカな「改革案」で引っかき回して教育の質を下げるのは、「ゆとり教育」でおしまいにしてもらいたいのだが。

 大学入試は、入学後にその大学でやっていけるだけの学力を有しているかを見るものであり、人間性など「大学で求められる能力」に付随するおまけでしかない。だいたい、「人物重視」といっても、その人物を見抜くだけの目を大学の教授陣が持っているのか。「人物」のような主観的な物よりも、学力という客観的に測定できる物の方が、公平な入試が維持できるのではないか。
 また、面接や、高校での課外活動などを重視すれば、高校の時からそれらに時間もお金も掛けられる層が、大学入試で有利になる。ゆえに、社会階層の固定化がよりいっそう深刻になる危惧も出てくる。

 なお、文科相は「暗記・記憶中心の入試を2回も課す必要はない」と述べているのだが、国公立大の問題を見ていないのではないか。暗記偏重の側面を批判するのであれば、国公立大よりもむしろ私立大の方が明らかに酷い。座長が早稲田大学の総長らしいが、改革すべきは国公立大よりも、早稲田含めた私大入試の問題の方だ。


 現状では、センター試験で基本的な学力を測定し、二次試験で、その大学が求める学生がとれるような独自の問題を課し、学生の質を担保している。センターに代わるテストでは大雑把なランク分けのみ、二次でも面接のみで済ませてしまえば、「その大学でやっていけない無能」が紛れ込む可能性は高くなる。結果、大学の質は今よりはるかに落ちてしまうだろう。AO入試で入った学生の惨状も、参考になる。
 仮にこの制度で行くなら、「入りにくいけど卒業しやすい」という日本型から、「入りやすいけど卒業しづらい」というアメリカ型に変えることもセットじゃないといけない。ただ、それでも学力試験無しでは、入り口が緩すぎると私は思う。


 繰り返すが、不要な改革で引っかき回すのは、「ゆとり教育」で終わりにしてほしい。



旧・体育の日に思う (2013 10/10 24:00)

 10月10日は体育の日……というのは昔の話。今年は来週月曜日14日が体育の日です。東京五輪の開会式の日を記念しての「体育の日」なんだから、「第3月曜日なんかに設定しちゃいかんだろ」と思うのだが、まぁ由来を気にする人が減ればその辺りの抵抗も少なくなるのだろう。勤労感謝の日も「ハッピーマンデー」にしようって話が出たことがあったが、これも新嘗祭に由来する日付だと知らない人が多数だろうから、意外とすんなり通るかもしれない。私は猛反対するけど。

 日曜とか祝日に関係ない仕事をしているので、「ハッピーマンデー制度」にありがたみを感じたことが全く無い……ってのも、日付にこだわるべきって意見を強く持つ理由の一つかもしれない。「由来よりも3連休」って人の方が多いかもなぁ。

 高校生に聞くと、建国記念の日だとか勤労感謝の日だとかの由来を知らない子がほとんど。文化の日が、日本国憲法公布の日であることを知らない子も多いし、ましてや明治節だったことを知る子はまずいない。
 国の歴史に関わるような祝日については、その由来を学校で教えるようにしてほしいなと思う。古文の授業だと、新嘗祭に関してはやるんだけど、勤労感謝の日へつなげる先生はほとんどいないようだ。


組長のネコ (2013 10/10 24:00)

<組長のネコ>捜せ! アーケード上歩いた組員、書類送検に(10/10読売)
 岐阜市の柳ケ瀬商店街のアーケードに許可なく上ったとして、岐阜県警岐阜中署は10日、岐阜市の暴力団組員の男(43)を軽犯罪法違反(立ち入り禁止場所への立ち入り)の疑いで岐阜区検に書類送検した。
 容疑は6月1日午後6時20分ごろ、岐阜柳ケ瀬商店街振興組合連合会の許可を得ず、アーケードの上に立ち入ったとしている。容疑を認めているという。
 同署によると、商店街にある組事務所のベランダから、組長の飼い猫がアーケード上に逃げた。男は組長から捜すよう指示され、猫の後を追ってアーケード上の点検用の通路を500メートルほど歩いた。猫は捕まらなかったが、1週間後に自分から帰ってきたという。
 同商店街には昨年8月、暴追センタービルが開設され、警察官が駐在するなど、暴力団排除運動に力を入れている。


 組員の方も大変だなぁ、と少しだけ同情。



科学的発見は団体戦 (2013 10/9 24:00)

ノーベル賞に再び貢献、浜松メーカーの技術(10/9読売)
 万物に質量を与えたとされるヒッグス粒子の存在を提唱した英国のピーター・ヒッグス博士らが8日、ノーベル物理学賞を受賞したが、このヒッグス粒子発見には、浜松市中区の光学機器メーカー「浜松ホトニクス」の技術が大きく貢献した。
 2002年にノーベル物理学賞を受賞した小柴昌俊・東京大学特別栄誉教授による「ニュートリノ」観測でも、同社の「光電子増倍管」が大きな役割を果たしており、再び浜松の技術が世界の栄誉に輝いた。昼馬明社長は同日夜、「(ヒッグス博士らのノーベル賞受賞は)実験装置の開発や製造に携わった当社の光検出器が期待通りの性能を発揮したことの証明であり、従業員一同の喜び」とコメントした。
 ヒッグス粒子は、昨年7月にスイス・ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)の大型ハドロン衝突型加速器(LHC)を使った実験で見つかった。実験では、LHCで陽子を光速近くまで加速し、正面衝突させて、ビッグバン直後に近い状態を作り出す。その際に飛び出した素粒子のエネルギーを光電子増倍管で検出するなど、LHCの心臓部とも言える部分に、浜松ホトニクスが開発の高感度センサーが利用された。
 微弱な光を電子に変えて電気信号として取り出す光電子増倍管で、浜松ホトニクスは世界シェア(占有率)で9割を超える。小柴教授がニュートリノ観測を行った実験装置「カミオカンデ」でも同社の光電子増倍管が使われるなど、技術の高さでも世界的に知られている。


 ヒッグス場に関しては、その存在を提唱したヒッグス氏がノーベル賞をもらうのは当然としても、ヒッグス粒子の発見には、浜ホトはじめ、無数の人々の力が貢献していることは認識しておきたい。ヒッグス場のアイディアにしても、「自発的対称性の破れ」という南部陽一郎氏のアイディアが発端だったと、ヒッグス博士自身も述べていた(ちなみに、ヒッグス場で生じる質量は全体の2%、残りは南部理論で説明される。この記事がわかりやすいだろう→質量の98%は「南部氏の理論」で説明 ヒッグス粒子のヒントにも(2012/7/19日経))。
 100年も前なら、(たとえば相対論などのように)科学的大発見が一人の人間によって為されることもあったのだろうが、今や大発見は多くの人によって、そして何年もかけておこなわれる物になった。今後ますます、理論の提唱者が生きている間にその証明が為されない、という場合も増えてくるだろう。

 ヒッグス博士が生きている間にヒッグス場の存在が証明されて、本当に良かったと思う。


谷繁監督、落合GM (2013 10/9 24:00)

中日 球団社長ら幹部更迭へ 落合氏の復帰が加速(10/9スポニチ)
 今季4位に終わった中日は、12年ぶりのBクラスに沈んだ成績不振を受け、坂井克彦球団社長(69)ら球団幹部を更迭することが8日、分かった。11年に落合博満前監督(59)の退任を決めた球団首脳が刷新されることで落合氏の再任への流れが一気に加速することになった。
 CS導入7年目で初めて進出を逃した今季。主催試合の観客動員数もナゴヤドーム開場後、初めて200万人を下回った。成績、人気ともに低迷したことで、白井文吾オーナー(85)はこの日までにフロント陣の刷新を決断。9日にも総退陣に近い大幅な引責人事を断行する見込みとなった。
 球団幹部の一人は「結果を残せなかったのは事実。我々の責任は認識している」と発言。シーズン終了直後で、来季への編成を開始したばかりだけに、異例の事態といえる。
 白井オーナーの決断の引き金となったのは落合氏をめぐる「対立」だ。前監督時代から落合氏の手腕や野球理論に絶大な信頼を置くオーナーの意向もあり次期監督の有力候補に浮上。これに対し、人件費の高騰や観客動員数減を理由に2年前に監督交代に踏み切った現フロント陣は猛反対していた。結果的にフロント陣が退陣に追い込まれる前代未聞の「お家騒動」で、落合氏の再登板が濃厚となった。


 とりあえず、坂井社長の更迭には「ガッツポーズ」しつつ……

中日 谷繁が兼任監督就任決定 復帰の落合氏はGMで編成面担当(10/9スポニチ)
 中日は9日、名古屋市の中日新聞本社で行われた取締役会で来季の監督として、谷繁元信捕手(42)を兼任監督にすることを決めた。また、2011年まで8年間にわたって監督を務めた落合博満氏(59)がゼネラルマネジャー(GM)に就任することになった。
 同日、球団が発表した。谷繁は10日に名古屋市内で記者会見する予定。また、フロントの一部も刷新され、新しい球団社長には佐々木崇夫氏(66、中日新聞社常務取締役広告担当)の就任が発表された。
 谷繁新監督について、白井文吾オーナーは「考える力を持っている非常に前向きな男。(落合氏は)戦術面で力を発揮してくれるのでは」と高い評価をしており、球団初のGMとなる落合氏は編成面を担当することになり、「戦術面で第一に力を発揮してくれるんじゃないか。それとかチームの編成とか」とサポート役を期待した。
 中日は今季12年ぶりにBクラスに低迷。CS導入7年目で初めて進出を逃し、主催試合の観客動員数もナゴヤドーム開場後、初めて200万人を下回る事態となった。来季は「谷繁監督、落合GM」体制で常勝軍団復活を目指すことになる。

 本当に「落合GM、谷繁選手兼任監督」になったねぇ。選手兼任という面だけが不安だが、谷繁の監督しての素養には大いに期待している。なんと言っても、落合さんが認める指導者の素養だしね。で、森繁が本決まりになれば、いよいよ安心できるんだけど。



流れて良かった (2013 10/8 24:00)

慰安婦問題 野田―李政権で幻の政治決着 昨秋交渉(10/8朝日)
 【箱田哲也】日本と韓国間の懸案となっている従軍慰安婦問題で、両国政府が昨年秋、被害者へのおわびや人道支援などで最終的に解決させることで合意しかけていたことが双方の関係者の話で明らかになった。野田佳彦首相が元慰安婦に送る手紙の文言で最終的な詰めに入っていたが、衆院の解散で動きは止まったという。
 日本政府関係者によると安倍政権発足後は慰安婦問題は協議されていない。慰安婦問題をめぐっては韓国の憲法裁判所が一昨年8月、韓国政府が日本と交渉しないことを違憲と判断。同年12月に京都であった日韓首脳会談はこの問題で決裂した。日本政府は野田首相や斎藤勁(つよし)・官房副長官が外務省幹部と検討を重ね、昨年3月、佐々江賢一郎・外務次官を訪韓させた。
 当時の複数の日韓政府高官によると、次官は(1)政府代表としての駐韓日本大使による元慰安婦へのおわび(2)野田首相が李明博(イミョンバク)大統領と会談し、人道的措置を説明(3)償い金などの人道的措置への100%政府資金による支出――の3点を提案した。
 日本政府は慰安婦問題について、日韓請求権協定により解決済みとの立場。これを守りつつ人道支援を探るぎりぎりの内容だった。
(以下略)

 朝日は、斎藤勁前官房副長官のインタビュー記事も載せ、「衆院解散で政治決着は流れてしまった、安倍総理は早くこの流れを復活させるべきだ」と言いたげな紙面を組んでいるが、「アジア女性基金」の末路を考えれば、こんな解決策は百害あって一利無しだ。むしろ、衆院解散でお流れになって良かったと心底思う。

 「アジア女性基金」は、村山内閣の時に作られた。日本政府からの出資金と国内外からの募金によって運営され、所謂慰安婦と主張する方々に寄付金による「償い金」を支払っていた。
 しかし、「日本国が直接関与していない」と難癖を付けられ、現状を見ても分かるように、韓国側からは何の感謝もされず、むしろ慰安婦に絡んだ要求はエスカレートするばかりである。
 野田前総理の考えた解決策は、この「明白な失敗」を再び繰り返す愚挙でしかない。そして、そんな失敗を再び持ち上げようとしている朝日新聞も、安倍政権批判の道具になるなら何でもいいのか、本気でこれが解決の糸口になると思っているのか……いずれにせよアホである。

 譲歩が巧くいくのは、「常識的で理性的な思考がとれる相手」というのが、必要条件となる。


谷繁監督? (2013 10/8 24:00)

中日新監督に谷繁急浮上!ヘッドコーチに森繁和氏(10/8サンスポ)
 中日の次期監督候補に谷繁元信捕手(42)が急浮上したことが7日、明らかになった。高木守道監督(72)の後任として、球団内で評価の高い谷繁を推す声が高まった。2011年まで落合博満監督を支えた森繁和氏(58)=野球評論家=がヘッドコーチとして復帰する構想も判明。今季12年ぶりにBクラスに沈んだ中日の監督問題が一気に動き出す。(以下略)

 「ベンチにいるときに、谷繁さんから○○○と言われて打席に向かったので、いい結果が出ました」みたいな話を、何度か読んだことがある。落合さんも評価していたし、当然、将来は指導者として力を注いでほしいと思う。ただ、まだ現役で頑張ってほしいと思うし、選手兼監督は負担が大きすぎるだろう。

 しかし、谷繁の名まで取り沙汰されるってのは、スポーツ紙があれこれ書き立てておもしろがってしまうくらいに、球団内部もゴタゴタしちゃってるんだろうねぇ。

 もう板東英二監督にしてしまえ。


 一方で。
 楽天の田中は24連勝でシーズン終了。20勝以上で無敗は史上初だそうな。「神様」というか「化け物」というか、伝説を目の当たりにできていることが、本当に嬉しい。



前向きですこと (2013 10/7 24:00)

「民主は、再び政権を奪取する政党だ」民主・海江田代表(10/6朝日)
 ■海江田万里・民主党代表
 民主党立て直しの大きな柱の一つが、政策の再構築だ。民主党は、単に野党として何年か過ごせばいい政党ではない。近い将来、再び政権を奪取する政党だ。この意味は、小さく純化して凝り固まったのではいけないということだ。
 40%の支持を得て、政権与党になれる。もちろん自民党政権に対峙(たいじ)する姿勢は固めるが、中長期的政策は40%の支持を得られるものでなければならない。ただ、それは幅が広ければいいというものではない。重要な政策課題では、党全体で一致した結論を出し、みんなが従う党風を確立しなければいけない。(福島市内での全国幹事長会議で)


 思考回路がポジティヴすぎて妄想の域に達しているようにしか思えない。少なくとも党や所属議員の態度が今と変わらなければ「近い将来に政権奪取」などあり得ないし、「40%の支持を得られる政党」にはなり得ない。

 やっぱり現実をきちんと見てほしいし、何よりまず自分たちの行動がどうだったかという反省をおこなってほしい。

 反省がない民主党、ということでは、これもその一例。

「除染の遅れ、政府の責任は重い」民主・大畠幹事長(10/6朝日)
 ■大畠章宏・民主党幹事長
 除染作業が非常に遅れている、進んでいないと感じた。私たちが政権を担っていたときに自民党さんから仕事が遅い、仕事が進んでいないとかなり厳しく予算委員会などで指摘をされましたが、政権交代してもう10カ月。除染作業についてはスピードアップしなければならない時期なんだと思います。
 安倍首相が、福島の原子力発電所の汚染水についても国が責任を持って前面に立ってやると世界に対して宣言されましたので、除染についても、国がやるべきところについてはしっかりやってもらわなければなりません。すべて結果で判断されますから、国が責任を持っているところ、除染が一番遅れているということについては、政府の責任は重いと思います。(福島県飯舘村で記者団に)

 「批判だけは一人前」の態度を続ける限り、政権復帰は二度と無いと思うんだが。

 まぁ、とっとと民主党から出て行って「私は民主党とは違う」という顔をしている「元民主」の厚顔っぷりに比べれば、残って頑張っているところはマシとも言える。



ブーイングもやむなし (2013 10/6 24:00)

【中日】高木監督「お詫び」あいさつ全文(10/5日刊スポーツ)
 今季で退任する中日高木守道監督(72)が、山崎武司の引退試合と重なった今季最終戦を終え、ファンに向けてあいさつした。 
 高木守道監督の話 えーみなさん、山崎武司君の豪快なホームランを思い起こしながら、彼のプレーを見ていただけたでしょうか。まあ、ホームランを打たなくて良かったと思ってますけども。ホームランを打ったら「まだやる」なんて言うと…まあ、それは別にして、えー本当によく頑張ってくれたと思います。現役は今日で最後ですけども、彼にはこの後、第2の野球人生が待っています。これだけのファンの皆さんに応援していただいて、彼は感謝し、そして今日、決意をまた新たにした事と思います。どうぞ皆さん、これからも彼を見守ってやっていただければいいな、とそんな風に思います。
 まあ、こんな晴れがましい日にですね、これから私が皆さんにお詫びしなければならない。本当に残念ですけれども、12年ぶりのBクラス、そして、強いドラゴンズの流れを止めてしまった。これは全て監督、私の責任です。本当に申し訳ございませんでした。
 「ジョイナス、ファンと共に」をスローガンにファンの皆さんには本当に熱い、温かい応援を頂きました。にもかかわらずこういう形で終わったこと、本当に残念無念です。最後になりますけれども、こういう状況の中で本当に私に対して最後まで温かい応援をしていただきました事に対して、心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。ありがとうございました。

高木監督の挨拶の動画。
http://www.youtube.com/watch?v=ial02CUAwVE

 たしかに「高木監督退任の挨拶の時のブーイングは酷い」って意見も分かる。どんな結果を残したのであろうと、去る人間を叩くのは見苦しいし、結果の如何に関わらず努力の部分には敬意を表すのが礼儀というものでもあろう。
 しかしながら、山崎の引退試合を見に球場に足を運んだお客さんも大勢いいるだろう。そんな観客を前に、「山崎がホームランを打たなくて良かった。打ったらまたやるとか言う」という、意味不明すぎて揶揄にしかなっていないような冗談を飛ばすような人間に、私はまったく同情しない。

 ついでに言うと、山本昌ファンとしては、なんでマサさんを2回で交代させてるんだという文句も言いたい。打者7人無失点。で、田島を3イニング引っ張って決勝点取られるという、最後まで無双のジョイナス采配。


情報管理がおざなりな自治体 (2013 10/6 24:00)

XP期限切れ、自治体「攻撃めったにない」(10/6読売)
 米マイクロソフト社の基本ソフト「ウィンドウズXP」のサポートが来年4月で切れる「2014年問題」。
 サポート切れのXPを使い続けることは「ヘルメットなしでバイクに乗る」と例えられるほど、サイバー攻撃の危険は高まるが、自治体の更新作業は遅れている。専門家は「住民情報を扱う自治体は、セキュリティー対策を講じる責任がある」と指摘している。

 ◆「たぶん大丈夫」
 三重県四日市市の公用パソコンは約4000台。このうち、XPの後継ソフト「7」はわずか0・5%の20台。残りはXPのままだ。
 更新のための予算約6億円は来年度予算で確保できる見込みだが、導入が始まるのは来年8月から。戸籍や住民票を扱う業務システムがXP専用で、システム交換が終わらないためだ。5か月近く、危険な状態が続くが、IT推進課職員は「サイバー攻撃はめったにあるものじゃないし、別に不安はない」とあっけらかんと話す。
 知識不足から移行が遅れるケースもある。「本当にサポートが終わってしまうなんて、今年4月まで知らなかった」と嘆くのは、町の公用パソコンの8割にあたる235台がXPのままとなる熊本県芦北町の担当者だ。「もっと早く知っていれば、移行できた」とマイクロソフト社の周知不足を恨むが、実際には07年1月にはサポート終了が予告されていた。


 こういう「認識不足のバカ」が公的な情報を管理していると思うとぞっとしますな。「予算が足りないから移行できない」というなら、納得はせずとも理解はできますが、「期限切れを知らなかった」などとホザくのは情報への感度が低すぎると言わざるを得ないし、こういう人間に情報管理をしてほしくないのが正直な気持ちです。もうちょい責任感持って仕事しろ、と言いたくなります。



息子の運動会 (2013 10/5 24:00)

 今日は、息子の幼稚園の運動会でした。雨予報でどうなるかと思っていましたが、曇り空の中決行することとなりました。しかしながらありがたいことに、日が高くなるにつれ雲は晴れ、むしろ暑いくらいの陽気になりました。

 息子のお遊戯はほぼ完璧。ポーズ取って動かない間も、ちゃんと拍を取って次の動きをリズム通りにこなしていました。あと、クラスどころか学年が違う子の名前までよく覚えている。記憶力がいいってことなんだろうが、これが中学や高校まで続きますかねぇ…。。

 で、私は、運動会の後、すぐに仕事に向かったのだが、息子やカミさん、私の父母は、夕飯は回転寿司に行ったらしい。私は、仕事から帰り、焼酎を飲みつつ竹輪を食っている。



関電まで… (2013 10/4 24:00)

関電、冬もボーナス0…原発再稼働めど立たず(10/4読売)
 関西電力は、一般社員の今冬の賞与支給を見送る方針を固めた。
 近く労働組合に提案する。原子力発電所を再稼働できるめどが立たず、経営悪化に歯止めがかかっていないためだ。関電は今夏、創業以来初めて支給を見送っており、年間を通じて賞与ゼロになる。
 約2万人の社員が対象となる。2012年度は、前年度より7%減額した上で、平均で夏冬ともに、それぞれ約80万円の賞与を支給していた。ただ、住宅などのローンを抱える社員も多く、今夏と同様、生活支援金などの形で救済措置を講じる。
 労組にはすでに、「冬の支給は極めて困難」とする認識を伝えている。関電は、今年春に実施した電気料金の値上げに伴い総人件費を2割削減する方針を示した。4月以降、毎月の基準賃金を5%カットし、夏の賞与支給も見送っていた。
 東京電力は、東日本大震災後に一般社員の年収の20%カットを実施。この人件費をベースに、12年12月分から賞与を廃止し、年俸制を導入している。


 震災で原発事故を起こした東電はまだしも、何もしていない関西電力までこの有様。何の落ち度もないのに、ボーナスがカットされるほどに厳しい経営を余儀なくされる。それも、放漫財政のためなどではなく、まともな法的根拠もなく原発を停止させ燃料費が増大していることのしわ寄せだ。「電気は実際は足りていない」という事実を端的に示す例である。

 社員のモチベーション低下が危惧されるし、人材の流出や、人材確保が困難になることも懸念される。何も悪いことをしていないのに、「電力会社」というだけで攻撃の対象にしたり、酷い待遇を当然と思うような人間は、ちょっと冷静に考えてほしい。

 さて、いつまでこんなことを続けるのか。安倍総理にいま最も求められる経済対策は、安全確認した原発の再稼働だ。もちろん、10万年単位の活断層というようなイチャモンをつけるのではなく。



琵琶湖は聖域 (2013 10/3 24:00)

嘉田滋賀知事「琵琶湖避けて」=オスプレイ訓練で要請(10/2時事)
 滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野演習場で、米海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイを使った日米共同訓練が行われることを受け、同県の嘉田由紀子知事は2日までに、防衛省などに要請文を提出した。知事はオスプレイの飛行に関し、市街地や琵琶湖の上空を避けるよう米軍に申し入れることや、ルートが判明次第速やかに情報を提供することを求めている。

 「市街地上空を飛ぶな」というならまだ分からんでもないが、「琵琶湖の上を飛ぶな」ってのはどういうことだろうか。バス釣りは湖岸部でやる物らしいので、オスプレイの飛行はほとんど問題にならないだろうし、漁業関係者に対する配慮であれば、滋賀県知事としては増えすぎたバスやブルーギルを何とかする方が先だと思っちゃうんだが。

 まぁ要するに「オスプレイは飛ぶな」って難癖付けたいだけだろうな。反原発、衆議院選での「日本未来の党」結党・解党とか、迷走ばかり目立つ人だからなぁ。



何を偉そうに (2013 10/2 22:00)

汚染水対応を批判=小沢氏(10/2時事)
 生活の党の小沢一郎代表は2日の記者会見で、東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題について「原発事故の処理が全く不十分で、放射能の封じ込めができていないことの象徴だ」と述べ、政府の対応を批判した。その上で「国民、日本にとって大きな痛手、問題になっていくのは遠い先の話ではないのではないか」と懸念を示した。

 震災発生当時は与党の人間だったのに、姿も見せず何の行動もしなかった……という事実を考えると、「何を偉そうに言ってるんだ」という感想しかわかない。
 これは、民主党議員に対しても同様。海江田が、東電が「遮水壁を作る金がない」と言ったのを了承したという事実がある限り、民主党は鬼の首を取ったように現政権を批判する前に、自らのかつての行動を総括すべきだろう。

 問題点があれば批判するのは構わないんだけど、政治家のくせに対案を用意していないで批判だけにかまける人間が多すぎる。政府が動かずとも自ら被災地の支援活動をおこなったからこそ、自民党は信用を回復した面があると思うのだけど。


ホワイトプランでブラックリスト (2013 10/2 22:00)

 酷い話だし、実害も出ているようなので、メモ。YAHOO!BBの頃から胡散臭さを感じて避けていたのだが、それで正解だったということですかね。

ソフトバンク「滞納」と誤処理 金融機関に情報1万人分(10/1朝日)
 【高重治香】携帯電話大手のソフトバンクモバイルは1日、顧客6万3100人について「端末代金を滞納」と誤って情報を処理していたと発表した。ローンやカード払いの審査に使われる信用情報に登録し、うち1万6800人分は金融機関などに情報が渡ったという。
 誤登録された顧客の一部は、いわゆるブラックリストに該当しかねない人物として取り扱われた可能性がある。事情を説明するなかで、「クレジットカードがつくれなかった」など「実害」の訴えが12人からあった。ソフトバンクは1日、ホームページ上で事実関係を公表し、「ご迷惑とご心配をおかけしました。深くおわび申し上げます」と陳謝した。
 誤登録のもとになった支払いは2009年10月から今年8月までの入金分で、とくに12年12月から今年3月の間に集中していた。3月に苦情が寄せられて分かった。プログラムの設定ミスで、「入金あり」が「なし」に変換され、金融や信販の会社が加盟する信用情報機関に情報を送ってしまったとしている。
 ソフトバンクは3月中に誤登録の大部分を把握し、8月にすべての情報の修正を終えたという。影響を受けた可能性がある利用者には、8月から9月にかけておわびの文書を送った。「プログラムのチェック態勢が不十分だった」(広報)とし、複数の部門で確かめる態勢を整えるという。




消費税増税 (2013 10/1 24:00)

 消費税率アップを安倍総理が明言しました。

 メディアは増税を既定路線のように報道していましたし、おそらく株価には既に折り込まれていると思います。多くの企業も、消費税率は上がるという前提でスケジュールを組んでいたはずです。たしかにデフレ傾向はストップしていませんが、先送りすれば今決断するより大きなエネルギーが必要になるでしょうし、今日の決定は歓迎はできませんが、しかたないかなとは思います。

 当然心配になるのは、消費税増税で景気が冷え込むのではないかということです。安倍政権が、所謂「第3の矢」を次々発射していれば、「増税を跳ね返せるだけの景気回復も……」と期待できますが、そうとは言い切れない現状を見るに、やはり不安はどうしても拭えません。原発の再稼働すらも、決断し切れていませんし。

 新聞各社は、概ね「消費税はアップすべきだ」と論じていました。よって、安倍総理の今回の決断を評価する論が明日の社説で並ぶはずですが、一方で社会面や生活面では「増税で庶民の生活はこんなに苦しくなる」というネガティブ報道を展開することでしょう。メディアによる「国民の気分へのマイナス作用」も、大きな影響力を持ちます。

 安倍さんには、増税がダメージにならないくらいの景気回復をお願いするしかないですね。アベノミクスは、まだまだ中途半端な状態です。

 つか、消費税増税を選挙公約にしたり、当時の代表が増税を決断した民主党がギャーギャー言うのは明らかにおかしかろうて。


永久機関 (2013 10/1 24:00)

プールで小水力発電 ろ過装置に水車(9/30中日)
 小さな河川や農業用水路で導入が広がる「小水力発電」が、都市部のスポーツクラブでも始まっている。プールとろ過装置を循環する水の流れに着目した珍しい取り組みを取材した。
 川崎市のJR新川崎駅近くの商業ビル四、五階にあるスポーツクラブ「NAS新川崎」。一日平均千五百人がジムやプールを利用する。
 昨年、五階にある二十五メートルプールと、三階のろ過装置との間を循環する水の流れを活用した小水力発電が始まった。発電システムを開発した同市のろ過装置メーカー「ショウエイ」開発部の山岸祐太さんに、システムを案内してもらった。
(以下略)


 発電させるだけの水の流れは当然ながら濾過ポンプが発生させているので、摩擦などのエネルギー損失考えれば、全体としては電力消費量は上がります。しばしば出現する「永久機関」と同じで、「その電力エネルギーを生み出す、元のエネルギーはどこから来ていますか?」という初歩的な疑問を無視した、まぁいつも通りの話です。褒めるとすれば、新聞の取材に堂々と応じる肝っ玉の大きさですな。

 というか、こんな記事が「社会の公器」と称する者によって発信されるってのが、何ともアレでございます。


 ついでに「永久機関」について。

 たしかに、これまでの科学的見地がひっくり返ることはしばしば起こることなので、「永久機関は"絶対に"不可能だ」と主張するつもりはないです。しかし、その可能性は限りなくゼロに近いと言わざるを得ません。

 たとえば「天動説が否定された」「相対論でニュートン力学が修正された」「ミクロの世界では古典的な力学は通用しない」ということと、「永久機関が成り立つことが証明される」という話は、同等ではありません。それら物理学的なブレイクスルーは、たしかにそれまでの見方を否定する物でしたが、あくまで、それまでの科学的知見を土台にして得られた成果です。「否定」というより「修正」なわけです。
 一方、永久機関は、「現代科学では不可能だが、科学が発展したら可能になる」という物ではありません。言ってみれば、「100mをマイナス10秒で走れ」というようなもので、これまでの科学的知見が根底から崩れ去るような話です。ごく限られた条件下で「エネルギー保存則が破れる」という事象が発見される可能性はあるのかなぁと、文系だけど理科好きな拙者(すなわち素人)は思ったりもしますが、少なくとも、実用的に電力を取り出せるレベルにはなりません。

 ま、こんなこと言いつつ、永久機関ネタは大好きなんですがね。永久機関は無理でも、もしかしたらより効率の良い発電技術を生む素地には、なるかもしれませんし。実際、永久機関の追求が熱力学の発展を生んだ側面もあります。ただ、なかなか「(間違ってるけど)その発想はなかった」ってのには出会わないんですよねぇ。



そりゃ無理だろ (2013 9/30 24:00)

落合氏 中日次期監督候補に急浮上 地元名古屋で待望論(9/30スポニチ)
 中日の次期監督候補に前監督の落合博満氏(59=野球解説者)が急浮上したことが29日、分かった。今季はここまで4位に低迷し、6年間続いていたクライマックスシリーズ(CS)進出も逃した。高木守道監督(72)の今季限りでの退任もすでに決定しており、急ピッチで後任の選定作業を急いでいた。監督在任8年間で球団初の連覇を含むリーグ優勝4回、日本一1回の手腕に、再建が託される可能性が出てきた。(以下略)

 落合信者の私としては、また中日に戻ってきてくれたら嬉しいことこのうえないが、しかし、解任の経緯を考えると「2年」は早すぎるだろう。解任発表の日に中日が負けてガッツポーズをしたと言われる坂井が消えることが最低条件だろう……と思うんだが、落合さんはその辺りは気にしないかねぇ。
 むしろ、横浜とかで采配を振る姿を見てみたいところだ。

 で、誰が次の中日監督にふさわしいか。「生え抜きで」という感覚が、ダダ漏れの情報管理体制に繋がったことを考えれば、OBにこだわってほしくないのが私の気持ち。OBでコーチ経験もあって監督できそうな人って……誰かいるか?
 板東英二を監督に就けたら、それはそれで蛮勇を褒め称えたいけど。


CD購入 (2013 9/30 24:00)

 DREAM THEATERの新作。



 総じて地味な印象は確かにあるのだが、Falling into InfinityやSix Degrees〜の2枚目が好きな人は、気に入ると思う。前作にもましてラブリエがのびのび歌っているのも素晴らしい。私個人としては、「Surrender to Reason」は「名曲」と叫びたいくらいに好きな曲となった。

 一緒に買ったのがこちら。



 初コンチェルトムーン。ドラムの方をツイッターでフォローさせていただいているので、気になって購入。今まで買わなかったことを後悔するくらいに、熱く素晴らしいメタルじゃありませんか。疾走系の曲は言うに及ばず、RAINBOWの「Maybe Next Time」を彷彿とさせる渋いギタープレイもあったり。
 いい買い物をさせていただきました。



ハエ付きパン (2013 9/29 24:00)

給食パンにハエ「除いて食べて」 岐阜・可児(9/29朝日)
 【連勝一郎】今月、岐阜県可児市の市立小中学校の2校で給食に出されたパンにコバエが混入し、市学校給食センターが児童生徒にハエを取り除いて食べるよう指導していた。市教育委員会への取材でわかった。市教委は取材に、対応のミスを認めた。
 市教委によると、混入したのは体長1〜2ミリの「クロバネキノコバエ」。2日に市立蘇南中の丸パンに1〜4匹の混入を生徒が見つけた。個数は不明。9日には、市立東明小でクロワッサンへの混入を児童が見つけた。約100個で、1個当たり1〜4匹入っていたという。学校から連絡を受けた同センターが「コバエは毒性がなく安全上問題がない」として、取り除いて食べるように指導した。
 同センターはマニュアルに沿った対応と説明していたが、マニュアルでは異物が「数十件」の場合、「混入のあった料理等の飲食を中止する」としている。市教委の篭橋(かごはし)義朗事務局長は「東明小の場合、取り除いて食べる指導は間違いだった。早急にマニュアルを見直す」と話した。


 思い切り私の住む町なんだが、いったい何をやっているんだか……

 他者の記事では「約100個のパン」に焼かれた小バエがついていたらしい。ハエがたかりまくりの給食センターである。
 まぁ理屈としては「コバエは毒性がなく安全上問題がない」ってのは確かにそうかもしれんし、食べ物は粗末にしないようにと言うのも理解はできるが、子供自身が「問題ないから食べる」と言ったならまだしも、取り除いて食べるように「指導」は異常。ハエの部分を取り除こうが、ハエごと焼かれたパンを食べることに抵抗を感じる子からすれば、耐えがたい苦痛だろう。

 妙なことで地元が話題になるのは悲しいことです。



155億円 (2013 9/28 24:00)

民主、155億円の「貯金」(9/27産経)
 総務省は27日、平成24年分の政党交付金の使途報告書を公表した。衆院選が行われたこともあり、選挙関係の費用などの政治活動費が前年比78・5%増の150億円、支出総額も前年比44・6%増の約305億円に押し上げられた。
 一方で、受け取った交付金の繰越金を積み立てた各党の「貯蓄」に当たる基金残高は総額で約185億円と前年より14億円増えた。
 このうち、民主党は155億円を「貯金」した。一方で、政権復帰を果たし、交付金の大幅増が見込める自民党の基金残高は約10億円だった。
 昨年の交付総額は319億8300万円。制度に反対して交付申請しなかった共産党を除く11政党(現在は解散している政党も含む)に交付された。交付額が最も多かったのは民主党の165億で、自民党102億円、公明党23億円と続いた。

小沢氏「民主中心に野党再編」(9/21産経)
 生活の党の小沢一郎代表は21日午前、テレビ東京の番組に出演し、「もう一度、自民党に対抗できる政権の受け皿をつくって国民の支持を得ないといけない。私の最後の仕事にしたい」と述べ、政界再編に強い意欲を示した。
 そのうえで、政界再編の軸となる政党については「民主党に受け皿の中心になってもらいたい」と述べ、期待を寄せた。
 一方、日本維新の会については憲法改正などで自民党と主張が近いとして「(野党再編の)受け皿に日本維新が丸ごと入ることはあり得ない」とした。


 民主党の貯金155億円の噂を聞きつけて、小沢が狙ってすり寄ってきた……という解釈をしたが、よろしいか?


キアゲハが来ない (2013 9/28 24:00)

 今年は、猛暑だったせいか、ニンジンにキアゲハの幼虫が全く見られない。毎年9月中旬には出現しているはずなのだが、今年は何になるのか分からんアオムシばかり。去年から今春にかけては、10匹ほどが羽化して巣立っていったが、今年は未だ虫かごは空き家状態。

 キアゲハの幼虫は歓待し、それ以外のアオムシは駆除するということの、矛盾、不合理は自覚しております。えぇ、差別してます。レイシストです。



柏崎刈羽原発の再稼働 (2013 9/27 22:00)

柏崎刈羽原発の安全審査 新潟県、条件付き承認 東電きょう申請書提出(9/27産経)
 新潟県の泉田裕彦知事は26日、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)の再稼働に向けた安全審査の申請を条件付きで認めると発表した。これを受け、東電は27日に原子力規制委員会に申請書類を提出する。東電の広瀬直己社長は26日夜、審査申請を新潟県が承認したことについて「大変ありがたい。新潟県の条件をしっかり満たすようやらなければならない」と語った。
 泉田知事は26日午後、県庁に東電の増田祐治常務執行役を呼び、事故時に放射性物質をこし取るフィルター付きベント(排気)設備は「(県との)安全協定に基づく了解が得られない限り使用できない」と申請書に明記することなどを条件に、申請を承認すると文書で伝えた。
 承認する理由について、泉田知事は「事業者が安全確保に自信を持てず、第三者の目を入れたいという状況を放置することは、地元にとっても望ましくない」とする談話を発表した。
 これまで泉田知事は、東電が経営再建のため安全対策よりも再稼働を優先していると批判し、安全審査の申請を認めない姿勢だった。ただ、地元の柏崎市長と刈羽村長が8月に申請を了承したほか、政府も甘利明経済再生担当相が申請の了承を促すなど、知事への風当たりが強まっていた。
 こうした流れを踏まえ、東電は今月25日、約2カ月半ぶりに行われた広瀬社長と泉田知事との会談でベント設備を6、7号機に追加設置するなど安全対策の強化を発表。県の承認を得るまで安全審査を申請しない方針を示して地元重視の姿勢も強調し、今回、泉田知事の理解を得ることに成功した。
 もっとも、6原発12基の審査を抱える規制委が柏崎刈羽原発の審査を速やかに進める保証はなく、再稼働の時期は見通せない。


 泉田知事は、以前、震災瓦礫を処理しようとした新潟県内の自治体首長に対し、「瓦礫処理は殺人罪と同等」という意味不明の批判をしていました。チェルノブイリ事故を起こしたソ連に対しても、事故後の対応が非常に拙劣で大きな被害をもたらしたというのに「旧ソ連は立派」などと言ってもいました。
 原発の再稼働に関して、地元自治体と協議しながら物事を進めていくのは当然としても、泉田知事のような理不尽で情緒的な反発をする人間を説得しなければならない東電には、同情を覚えずにはいられません。

 今回も、「フィルター付きベント(排気)設備は「(県との)安全協定に基づく了解が得られない限り使用できない」と申請書に明記することなどを条件に、申請を承認する」と言っています。
 事故発生時にベントを行うのは、ベントで内部の水蒸気などを外に出さない場合、その圧力によって格納容器が破損し、結果としてより大きな被害が発生する可能性があるからです。
 しかるに、「県との協定に基づく了解がなければ使用できない」というのはどういうことでしょうか。ベントしなかった場合の影響について、新潟県知事が責任を負うということなのでしょうか。「素人が専門性の高い分野での意思決定プロセスに入り込むと、恐ろしいことが起こる」ってのは、菅直人で思い知ったでしょうに。
 泉田知事の発言には、違和感を覚えずにはいられません。


アクセント (2013 9/27 22:00)

首相の講演「アクセントの置き方違う」 みんな・渡辺氏(9/27朝日)
 ■渡辺喜美・みんなの党代表
 安倍晋三首相が米国での講演で「バイ・マイ・『ア』ベノミクス」とおっしゃったが、ちょっとアクセントの置き方が違うんじゃないか。「バイ・マイ・アベ『ノ』ミクス」というのが正しい表現ではなかろうか。経済を優先することが念頭にあれば、エコノミクスを重視するアクセントになろうかと思うが、ちょっと経済が後退している。あの講演での発言において消費増税の話はない。減税とかの話は出てくる。じゃあ増税の話は一体どこ行っちゃったんだ。別にご本人が意図してそういう発言をしたわけではなかろうとは思いますが、アクセントの置き方をみて、そういう印象を持ちました。(国会内での記者会見で)

 英語では、アクセントは発音と同レベルに非常に重要な要素です。
 しかしながら、渡辺氏の批判は、難癖レベル。こんなしょうもない上げ足取りしかできないんだな、としか思えません。

 受験生でしたら、-ic / -ics / -icalの直前にアクセントが来るってのは覚えておいてもいいかもしれません。oにアクセントが来るpoliticsが例外です。



楽天優勝 (2013 9/26 23:00)

 楽天が9年目にしてリーグ優勝。中日から多くの選手が渡っていったこともあり、パ・リーグでは楽天を応援していたので、とても嬉しい。

 今年は、田中の作った貯金が大きすぎるとか、助っ人外国人がよく働いたとか、いろいろ要因はあるだろうけれど、それでも、チームを優勝に導いた星野仙一の手腕は(大嫌いだけれども)見事な物だと言わざるを得ない。

 何より、田中将大という素晴らしい投手をリアルタイムで経験できる喜びを噛みしめている。慣れない9回登板、ピンチまで背負って、それでも最後はきっちり締める。見事としか言いようがない。


未だうごめく小沢氏 (2013 9/26 23:00)

生活・小沢代表、参院選惨敗を謝罪(9/26産経)
 生活の党の小沢一郎代表は25日、都内のホテルで開いた政治資金パーティーで、先の参院選での惨敗について「何もいい結果を出せないでいる自分を大変恥ずかしく反省している」と謝罪した。その上で「3年後の衆参ダブル選を目指して自民党に対抗しうる受け皿を作り上げる」と野党再編に意欲を示した。

 たしかに我が国には、自民党と同程度の能力と責任感を持つ政党がもう一つ必要だとは思うが、少なくとも、「政策についてはまともなことはほとんど語らず政局にばかり明け暮れ選挙のことしか考えていない小沢氏」が、その中心に立つことはないだろう。

 3年後に、自民党のカウンターになり得る政党は存在しているんだろうか……今のところ、その兆候すら全く見られないんだが。



中日が12年ぶりのBクラス (2013 9/25 24:00)

中日・高木監督が辞任へ 後任は立浪氏軸に検討(9/25サンスポ)
 中日は24日、名古屋市内で球団役員会を開き、今季が2年契約最終年となる高木守道監督(72)の退任を了承した。25日にも2001年以来12年ぶりとなるBクラスが確定するため、同監督は責任を取って辞意を表明する見通し。後任はOBの立浪和義氏(44)=野球解説者=を軸に検討される。中日はこの日、3位広島との3連戦初戦で逆転負け。25、26日のうち1つでも負ければ4位以下が決まる状況で、高木監督は「試合を見とったら差は歴然。こうしちゃったのはわたしの責任」と白旗を掲げた。
 役員会に出席後、ナゴヤドームで試合を観戦した白井オーナーは「(新監督に)こういう人がおらんかな、というのはあるけれど、ない望みを言ってばかりいても仕方ない」と話すにとどめた。


 で、本日、中日はまた負けまして、12年ぶりのBクラス決定であります。

 「ファンが球場に来ない」という大義名分で落合前監督を切ったのだが、実際は「中日OBの優遇を復活させたかった」「弱体化させることで選手の年俸を抑えたかった」ということだろうから、ある意味、高木監督はきちんと球団社長の期待に応えたと言える。ちなみに、白井オーナーは落合監督の擁護者であった。

 しかし、立浪はコーチ経験もないのに監督になって大丈夫かなぁ……慌てる必要はないと思うんだが。


 横浜の中畑監督も辞任するらしいけど、万年最下位を脱出できそうだし、チームの雰囲気も明るくなっているように思うので、ここでやめてしまうのはもったいなぁという気がする。むしろ、選手に責任転嫁をしない分、高木よりもはるかにマシな監督だ。



ヘイトクライム (2013 9/24 22:00)

靖国神社に不法侵入容疑=放火目的か、韓国男逮捕−警視庁(9/23時事)
 東京都千代田区の靖国神社に不法に侵入したとして、警視庁公安部は23日までに、建造物侵入容疑で、韓国籍の無職カン・ヨンミン容疑者(23)を逮捕した。シンナーのような液体が入ったペットボトルとライターを所持しており、公安部は神社に放火する目的だった疑いがあるとみて調べている。
 逮捕容疑は22日午後5時ごろ、靖国神社に侵入した疑い。容疑を認めているという。
 公安部によると、カン容疑者は午後9時ごろ、神社南門横のトイレの裏に隠れているのを巡回の職員に見つかり、取り押さえられた。閉門後だったため、職員が退去させようとしたところ、突然逃走し、リュックからペットボトルを出してふたを開け、拝殿に投げ付けたという。
 中身はシンナーとみられ、職員がすぐに取り押さえ、現行犯逮捕した。リュックの中にはライター2個などが入っていたという。
 カン容疑者は韓国在住で、21日に入国していた。


 韓国の歪んだ歴史教育のなれの果てであるし、ある意味この加害者も「被害者」かもしれないが……しかし、あまり同情の気分は湧かない。

 日本人が、韓国人に差別的言辞を投げかけたり、ましてや憎悪を元に犯罪行為を犯すことが許されないように、韓国人による日本人憎悪の感情を基盤にした犯罪や、韓国人の一部に存在する「日本人相手なら何をやってもいい」という感覚も、決して許される物では無い。なぜか日本側の差別的言動のみあげつらって韓国側のそれは擁護する向きが、とりわけ左側に多いが、ヘイトクライムはいかなる物であっても許容すべきでは無い。

 もちろん、韓国人のすべてが「反日」というわけではないのだけれども、司法ですら「盗んだ仏像を返す必要は無い」と主張してしまう国。国家レベルで「日本相手なら何してもいい」と考えている節があると考えておかないと、向こうの良心に期待していては損害を被るばかりだ。
 当然、それに対してヘイトスピーチ、ヘイトクライムで応じるのは論外だが、韓国について、日本に対して憎悪を抱いている国、しかもその基盤にある歴史認識は現実とは著しく乖離している国ということは、認識しておかなければならないだろう。「譲歩すれば応じてくれる」というのは、日本人同士でしか通用しない。

 きっちり罪は償ってもらいましょう。


やっぱりね (2013 9/24 22:00)

「船長釈放へ当局と調整」=仙谷元長官、政治関与を証言−尖閣沖漁船衝突事件(9/23時事)
 沖縄県・尖閣諸島沖で2010年9月、海上保安庁巡視船に中国漁船が衝突した事件をめぐり、公務執行妨害で逮捕した中国人船長の釈放に向け、菅内閣(当時、以下同)が法務・検察当局と水面下で調整していたことが明らかになった。官房長官だった仙谷由人元衆院議員が時事通信のインタビューで証言した。当時の政権幹部が政治的な働き掛けを明言したのは初めて。
 事件は10年9月7日に発生し、海保は翌8日に船長を逮捕。その後、那覇地検は「国民への影響や今後の日中関係も考慮」したとして、処分保留で釈放し、船長は中国に帰国した。菅直人首相は「(釈放は)検察独自の判断」と強調し、柳田稔法相らも検察への指揮権発動を否定したが、政治的な意向が作用したのではないかとの見方が根強かった。
 仙谷氏はインタビューで、衝突事件と同時期に大阪地検特捜部の証拠改ざん事件が発覚し、「法務事務次官と私が会う時間が大変長くなった」と指摘した。その上で、「次官に対し、言葉としてはこういう言い方はしていないが、政治的・外交的問題もあるので自主的に検察庁内部で(船長の)身柄を釈放することをやってもらいたい、というようなことを僕から言っている」と語った。
 仙谷氏は、法務・検察当局からの要請を受け、釈放決定に先立ち外務省幹部を那覇地検に派遣したとも説明。こうした背景には、横浜市でのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を10年11月に控え、「中国が来ないとどうするのか。これは菅氏も大変焦りだした。『解決を急いでくれ』というような話だった」と、菅氏の指示があったことを証言した。
 また、船長釈放後に民主党の細野豪志氏が訪中し、中国外交を統括していた戴秉国国務委員と会談したことに関し、仙谷氏は訪中が自身の指示だったことを認めた。インタビューは今月19日に東京都内で行われた。


 真相を語ったのは良いとしても、当時、沖縄地検に判断の責任をなすりつけたという事実、「始め強硬に物事進めて問題をこじらせた後になって妥協を図る」という最低な手法をとった事実は消えない。で、こういったことに対する反省の弁が全く無いのが、まったく仙谷らしい。

 しかも、「APECに中国が来なかったらどうしよう、と菅が焦ったから」というのが理由ってのは……今更ながらに、どうしようも無い政権だった。



野球のお話 (2013 9/23 24:00)

 巨人がリーグ優勝を決めました。一方で、我がドラゴンズはAクラス入りがほぼ絶望的という状況。2年前までは「常勝軍団」でアリ、優勝争いをして当然という状態でしたが、わずか2年で隔世の感があります。落合前監督は、就任1年目に「補強はしない、10%の底上げで優勝できる」と宣言して実際に優勝しましたが、チームの強さに対する監督という存在の大きさを、改めて強く感じた次第です。

 巨人の強さは、やはり投手力です。先発陣は菅野が入ったことでさらに厚みを増しましたし、何より、後ろに控える3本柱が強力です。防御率は、マシソンが0.95、西村1.20、山口1.27。
 中日が強かったのも、やはり投手力による物でした。野球は、投手がそろっているところが強いものです。また、森繁和前コーチは、2軍からその時々で調子のいい投手を引き上げて1軍で使うのが巧かった。シーズン数勝の投手を巧く使いこなしていたように感じます。今年は、そういうのが全く無かった。

 私は、バント職人の川相が中日に打つって以来の中日ファンなので、落合政権の中日が「私にとっての中日」です。古参の中日ファンからしたら、もしかしたら邪道の考え方かもしれませんが、やはり常勝の時代にもう一度戻ってもらいたいものです。少なくとも、すぐ機嫌を損ねて選手だろうがファンだろうが怒鳴り散らす監督は要りません。



明日は沈黙します (2013 9/21 24:00)

 22日は朝から夜まで15時間労働してるので、たぶん更新しません。ご了承ください。


高校入試にTOEFL (2013 9/21 24:00)

大阪府、高校入試にTOEFL 17年度から(9/20共同)
 大阪府教育委員会は20日の会議で、府立高入試の英語に、英語能力試験「TOEFL」や英検など外部テストを活用する方針を決めた。現在の小学6年生が高校生になる2017年度入試から導入、全ての府立高で実施する。
 4月に就任した中原徹教育長が主導する英語教育改革の一環。外部テストはいずれも「読む」「書く」「聞く」「話す」の英語4技能を問う。現行の入試で課されない「話す」能力も重視する姿勢を鮮明にし、小中学生の英語への学習意欲を高める狙いがある。


高校入試にTOEFL活用 大阪府、独自に得点換算(9/21朝日)
 大阪府教委は20日、府立高校の2017年春の入試から、TOEFL(トーフル)や英語検定試験を活用する方針を決めた。府教委が独自の基準でTOEFLなどの結果を換算し、入試の英語の得点と比べて高い方を採用する。外部検定の活用は大学入試に広がるが、府教委は「都道府県単位の公立高入試での活用は聞いたことがない」としている。
 国際的に通用する英語力を持つ生徒を入試で高く評価する狙い。活用するのは、「読む・書く・聞く・話す」という英語の4技能をはかる検定が対象で、TOEFL、英検、英国で主に使われているIELTS(アイエルツ)の3種類。換算基準は英語教育の専門家らが作成。大学生レベルの英検準1級、TOEFL iBT60点、IELTS6を、入試で100点に換算する。
 中原徹・府教育長は「日本の将来を支えるリーダーとなる素質を持った子たちの頭を抑える教育から脱却する」と狙いを語った。


 中3生にTOEFLって、それはちょいとキツすぎやしないかい?大学入試でも、難関大で無ければ厳しいんじゃないかと思うのに、中3生だとほとんど差がつかないだろう。
 朝日記事にあるように、「入試英語の得点と比べて高い方を採用」ということであれば、ほとんどの受験生は、今まで通りの試験を想定して勉強することになる。TOEFL対策は、努力対効果がきわめて低くなる可能性が高いからだ。
 仮にTOEFLのみにするとしたら、それはそれで得点差が殆どつかず(つまり低得点に多数が分布し)結局はほかの教科の点数で合否が決まり、英語の重要度が相対的に下がるってことになるだろう。つまり、「英語力の強化」という方向性にむしろ逆行する。

 まぁ一部の、帰国子女とか、子供の時から英語漬けだとか、どういう生徒を優遇しようってことですかね。

 
 日本人にとって、英語は普遍的な物ではないんだから、基本的なことをきっちりやっておいて、ある程度以上は独学に任せるのがいいと思うんだけどなぁ。むしろ、英語という題材を用いて論理的思考を見るような形が、より汎用性の高い「学力」を養うことになるのではないか。



大阪の民間出身校長 (2013 9/20 24:00)

大阪市:民間出身校長の不祥事、新たに3人 セクハラなど(9/18毎日)
 大阪市の公募で就任した民間出身の校長の不祥事が相次いでいる問題で、市教委は19日、新たに3人の民間出身校長にセクハラやパワハラの疑いがあることを明らかにした。市教委は事実関係を調べ、処分を含めて検討する。
 市教委や学校関係者によると、西成区の中学校長(59)は今年4〜5月に個人面談した6人の女性教職員に、「結婚せえへんの?」「なんで子供作らへんのか」などと質問。教職員の指摘を受け、校長は6月の職員会議で謝罪した。
 生野区の中学校長(37)は地域との連絡を巡って教頭と口論になり、「間違っていたら謝罪すべきだ」と問い詰め、教頭は土下座して謝った。教頭は「パワハラまがいだった」と市教委に話している。6月には修学旅行で川下りをした際、ふざけて生徒を川に落とした。生徒にけがはなかった。
 一方、鶴見区の小学校長(57)は出張や休暇の手続きを取らずに計3回、職場を離脱した。市外に長時間出かけたこともあった。
 校長公募は橋下徹市長の公約で、市教委は今春、民間から11人を採用した。うち1人は3カ月足らずで退職。他の1人はセクハラ行為を繰り返したとして減給処分、別の1人は虚偽のアンケートを保護者らに配ったとして厳重注意を受けた。
 この日の市議会では、市議から処分の甘さを指摘したり、制度の見直しを求めたりする声が相次いだが、市教委は来春も、予定通り35人の民間出身者を採用する方針。【林由紀子、茶谷亮】


 橋下さんのやり方に反発している人が、虎視眈々と民間出身校長の落ち度を探している、という面はあるかもしれない。しかしながら、叩いて埃が出る人は、埃をまとっているから出るのであって、やはり選出に問題があったと言わざるを得ない。選んだ11人のうち、6人に問題発覚というのは、いくら何でも多すぎる。

 しかし、「こんなのは民間だったら通らないですよ!」というのが口癖の橋下さん。民間出身の人間が次々に不祥事を起こすとは、皮肉なものです。



原発汚染水への対応と世論 (2013 9/19 24:00)

汚染水、深まる危機感=首相、19日に現場視察−安倍政権(9/18時事)
 東京電力福島第1原子力発電所の汚染水漏れ問題に安倍政権が危機感を募らせている。安倍晋三首相が東京五輪招致のプレゼンテーションで「状況はコントロールされている」と国際社会に明言したものの、事態の収束は見通せず、東電幹部との認識のずれも露呈したためだ。首相は19日、国内外の不安払拭(ふっしょく)に向け福島原発を直接視察、国が総力を挙げて問題に取り組む姿勢をアピールする。

 ◇海外メディアも取材
 首相が福島原発を視察するのは就任直後の昨年12月以来。前回は、原発敷地内をバスで移動し、車中から視察するにとどまったが、今回は防護服を着用、バスを乗り降りして構内を歩く。汚染水が漏出したタンクや、放射性物質を取り除く「多核種除去装置(アルプス)」などの現状を確認し、担当者から説明を受ける予定だ。
 海外からの懸念が根強いことから、政府は積極的な情報発信にも努める。今回の視察の取材は国内メディアに限っていたが、菅義偉官房長官の指示を受け、一転して米国のAP通信による取材が認められることになった。
 汚染水問題が深刻さを増す中、政府は従来の「東電任せ」から、国が前面に出て対応する方針に転換。3日には総額470億円の国費を投入する基本方針を決定した。東電に対し、タンクの見回りを1日4回に増やすなどモニタリング強化も指示し、収拾に躍起だ。
 政府は対策の柱として凍土式遮水壁を建設し、原子炉建屋への地下水流入を防ぐ方針で、2014年度中の運用開始を目指す。ただ、これは前例のない事業で、効果や耐久性を疑問視する向きもある。

 ◇野党は追及
 汚染水の現状をめぐっては、東電の山下和彦フェローが「コントロールできていない」と発言、首相との認識の違いが問題となった。参院選圧勝で「自民1強」体制を築いた安倍政権に対し、攻め手を欠いていた民主党は「臨時国会は汚染水国会」(幹部)と勢いづく。
 野党各党の国対委員長は18日午後、国会内で会談し、衆院経済産業委員会での閉会中審査の早期実施と、10月15日に予定する臨時国会召集日の前倒しを与党側に要求することで一致した。民主党としては、政権与党時の事故対応の不手際を認めかねないリスクもはらむが、同党中堅は「後手に回ってきた安倍政権に先手を打つ」と追及姿勢を強めている。


 ようやく、国が全面的に関与する方向で進んでいきそう。願わくば、汚染水は薄めて海洋に流すという合理的な判断が為されることを。

 しかし、野党は「政府を追及」って、藪蛇にしかならないんじゃ……

海江田氏、2年前に遮水壁先送りを容認していた(9/18毎日)
 民主党の海江田代表は18日、東京電力福島第一原発事故の汚染水流出を防ぐ遮水壁を巡り、東電が事故直後の2011年6月、設置を検討しながら経営破綻の恐れがあるなどとして先送りを求めていたと語った。
 海江田氏は当時経済産業相を務めていたが、東電の説明を受け入れ、先送りを容認した。
 国会内で記者団に語った。海江田氏によると、東電は11年6月に遮水壁の設計を検討していたが、同月中旬になって東電の最高幹部(当時)から、費用が1000億円と試算されるとの説明があったほか、「設置費用を債務に計上すれば、破綻の不安を持たれる。6月28日には株主総会もある。今は設置できない」との理由で先送りの要請があった。海江田氏は、「中長期的課題」とすることを条件に、これを受け入れた。
 海江田氏は当時の判断について、「あの時点では間違っていなかった。東電が破綻すれば、被災者への賠償はどうなる、ということを考えねばならない」と述べた。国費を投入しての遮水壁設置についても「『東電に責任を取らせるべきだ』という当時の世論では難しかった」と語った。
 これに関し、同党が18日に開いた対策本部の会合では、当時原発事故担当の首相補佐官だった馬淵澄夫衆院議員が、「東電の武藤栄副社長(当時)から『(遮水壁の設置を)遅滞なく進める』との話があった」と述べた。


 当時、遮水壁建設の断念を自ら決めておきながら、今になって「汚染水対策を急げ」と自民党を追及するのは、ちょいと筋違いじゃないかね、民主党さん。あなたたちの決定が、今になって問題を引き起こしているということなんだが。

 ただ、海江田の「当時の世論に従っただけ」という反論は、理解できないわけでは無い。当時の世論が、「東電に国費を投入するな」という意見が大勢で、東電に全責任を押しつける民主党政権のやり方にを唱える人間が少数派だったことは、忘れてはなるまい。世論迎合しか能の無かった民主党政権の限界であった。
 で、自民党政権は、必要ならば世論を説得しノイジーマイノリティに靡かず合理的な決断ができる政党であるかどうか。



右脳が叫んだ (2013 9/18 24:00)

発信箱:為政者の約束に注意を=栗原俊雄(学芸部)(9/18毎日)
 8日早朝、寝ぼけまなこで五輪の東京開催決定を報じるテレビを見ていた。直感をつかさどるとされる右脳が叫んだ(気がした)。「万歳!」。招致に導いたプレゼンテーションで、安倍晋三首相は世界に向けて言明した。「汚染水による影響は福島第1原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」「健康問題については、今までも現在もそして将来も問題ないと約束する」。力強く、頼もしい。
 一方で、今度は論理をつかさどるらしい左脳がささやいた(気がした)。「あそこまで約束して、大丈夫なのかな?」
 少し目が覚めた私は、対米開戦の責任者となった大日本帝国首相、東条英機の言葉を思い出した。1944年、帝国の本土防衛のため破られてはならないマリアナ諸島のサイパンに米軍が迫った。当時陸軍大臣、参謀総長なども兼ねていた東条は「サイパンは難攻不落」と断言していた。
 そのサイパンは米軍上陸後1カ月足らずで陥落。戦略爆撃機B29の基地が造られ、帝国の敗戦は決まった。軍事のプロ、行政の長としても公約を破った東条は、首相に居座ろうとした。引導を渡し内閣総辞職に追い込んだのは国務大臣、岸信介である。言わずと知れた、安倍首相の祖父だ。
 岸は戦後首相となり、現在につながる日米協調体制の基礎を固めた。前回の東京五輪開催が決まった時の首相でもある。
 政治家として毀誉褒貶(きよほうへん)のある岸だが、日本史に名を残す仕事をしたことは間違いない。その血を引く安倍首相である。「根拠のない約束をして、それを破るはずがないよ」。右脳がそうつぶやいた(気がした)


 さすが電車の運転手に「風を感じる」ことを要求する毎日新聞、幻覚で文章を書こうとはなかなか見上げた根性だ。
 しかし、安倍さんとか麻生さんについては、メディアは祖父を引き合いに出すことが多いが、鳩山の時は全くそういうことが無かったように記憶している。統帥権干犯問題の元凶だったとか、左巻きメディアからしたら絶好のネタだったんだが……まぁ鳩山由起夫は左巻きのヒーローだったからなぁ。仮に邦夫の方が総理になっていたら、一郎と絡めて叩かれていただろう。



「国語」 (2013 9/17 24:00)

 国語、とりわけ現代文をどう勉強するかという相談は、非常に多い。一方で、「国語なんて勉強する時間を充てるのは無駄」と考えている向きも一定数存在するようで、勉強の仕方が分からない生徒・勉強する気も無い生徒、両方合わせればけっこうな数になりそうだ。

 「本を読んでも国語が得意になるとは限らない」という話をすると、意外だという顔をする生徒が多い。本をたくさん読んでいれば、現代文の問題は自然と解けるようになっていくと考えている中高生は、かなりの数存在する。いや、生徒だけではない。生徒に聞くと、学校の先生にもこの手の「助言」を行う者がいるらしい。

 「本を読むことが無駄だ」というつもりはない。国語の能力は、語彙力と読解力で決まるので、さまざまな言葉に触れられ、語彙力を上げられるという点で、読書には一定の効果がある(漢字検定の問題集でもやった方が効果は遙かに高いが)。
 しかし、自由に想像を膨らませながら読んでも構わない(というかそう読んだ方が面白い)読書と違い、客観的に「何が書いてあるのか」を分析し問題に対応する「受験国語」は、まったく別の思考回路を要求される。

 冒頭の「国語の勉強法」に話を戻せば、この「客観的に書いてあることを把握する」ことができるようになれば、国語の勉強はほとんど終わりである。あとは問題演習で練習を繰り返すだけだ。
 ただそれだけのことが、難しい。
 それは、書いていないことをどうしても想像で補おうとするからだ。論説文だろうと小説だろうと、問題は「書いてあること」からしか作れない。そうでなければ、客観的な根拠が存在しないからだ。書いてあることだけをそのまま把握すれば良いのに(「納得」も、ある意味では「理解」も必要ではない)、生徒は書かれていないことを勝手に汲み取ってしまう傾向がある。
 「Aは拳を握りしめ、体を震わせていた」という文を読んで、「Aは怒ってるんだな」などと考えた人は、その「想像で補う」という罠に捕らわれている。悲しんでいる可能性も、もしかしたら恥ずかしいがゆえの行動ということだってあり得るのだ。どんな心情なのかは、書かれていないから分かりようがない。

 国語の勉強とは、けっきょくは、文章を読むときの邪魔になる「自分の色眼鏡」を外す方法を身につけることに尽きる。それができれば、語彙力に問題の無い生徒であれば、一気に偏差値が20上がることも珍しくない。

 小学校では、文章を読む楽しさを知るため、さまざまな想像を膨らませて読むよう指導する。しかし、中学校からは、文章に書かれていることを正確に把握するための学習が始まる。小学校と中学校で、国語のアプローチは変わるのだが、実は、中学校の国語教師がそれを分かっていない場合も多い。相変わらず「行間読め」「登場人物の心情になりきれ」とアホな指導をして子供を混乱させる。
 たぶん、「何となく読んで何となく解けてしまった」という、中途半端に賢い人が多いからだろう。だから、子供たちにも「何となく」を要求する。論理的な説明をすることができず、子供たちを国語嫌いにしてしまっている国語教師は、少なくないと思われる。

 論理的説明をせずに生徒を煙に巻く教師が減っていけば、日本の国語教育はもっと良くなると思うんだがなぁ。



現場はどう捉えるか (2013 9/16 24:00)

橋下大阪市長「久しぶりのツイッター」で「堺市長選」語る 「避難勧告さなかの話題か」とネットで怒りの声(9/16J-CAST)
 「久しぶりのツイッターだな〜。以前の感覚、忘れちゃった。徐々に取り戻します」??大阪市が台風18号の暴風域に入り避難勧告などが出された2013年9月16日午前、橋下徹市長がおよそ1か月弱ぶりにツイッターを更新した。
 最初は台風18号に関連したツイートだったのだが、話は堺市長選へ。危険な状況の続くさなかにする話題かと、ネットユーザーの怒りを買うことになってしまった。
下市長がツイートを開始したのは16日9時半すぎ。大阪市と堺市の境界を流れる大和川流域の水位が上がり避難勧告が出される中、それを告知した上で「市長が個人的にツイッターで知らせるものではありません。これは市役所として組織対応していきます」と宣言した。大和川の状況が落ち着くまで自宅待機で役所と連絡をとるといい、その間に堺市長選挙(15日告示、29日投開票)についてツイートしはじめた。
 「状況が落ち着いてから、堺市長選挙のために堺市内に入ります。ゆえにツイッターで、堺市長選挙について述べます。久しぶりのツイッターだな〜。以前の感覚、忘れちゃった。徐々に取り戻します」
 ツイートは現職の竹山修身堺市長の批判からはじまり、堺市を巻き取った大阪都構想へ。ところが、台風の大阪での勢力がもっとも強いタイミングだったため、「この感覚に驚き」「いいかげんにしろ!状況考えろよ!」などと市民からは怒りのツイートが相次いだ。市長選で維新側の候補と「一騎打ち」する形になる竹山市長がさっそく氾濫した河川の視察に出ていたことがツイッターで伝えられたことなどもあって、「うち(大阪)の市長ときたら」と呆れ返る声も出た。


 部外者の私があれこれ言うのは筋違いかもしれないが……現場で頑張っている大阪市の職員や消防団員の方々は、この橋下市長の行動をどう捉えるんだろうか。現場の士気を上げるような言動を行うのも、トップたる者の役目だと思うのだが。こんなツイートかましているようじゃ、現場の指揮を削ぐだけじゃ無いかなぁ。


電気料金値上げ (2013 9/16 24:00)

「火力で財務悪化」強調 6電力 相次ぐ値上げ(9/16東京)
 東京電力、関西電力など電力六社は原発の停止によって燃料費の高い火力発電の比率が上がったとし、電気料金を相次ぎ値上げしてきた。料金を据え置く中部電力など三社も含め、各社は「原発の稼働が遅れるほど財務は悪化する」と強調する。その一方で原発周辺の住民の避難計画の整備が遅れるなど、国民の安全、安心を守る議論は進んでいないのが実態だ。
 電気料金を引き上げた六社は一定の時期に原発が再稼働する前提で燃料費を計算し、値上げ幅を決めた。特に東電は柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働を今年四月と想定。既に五カ月が経過し、広瀬直己(なおみ)社長が「二〇一四年三月期の経常損益の黒字化を必ず達成するため、あらゆる手段をとる」と再値上げもちらつかせ再稼働を求める。
 値上げをしていない中部電も十七日、来年四月からの料金引き上げ実施を政府に申請すると表明する見通しだ。
 電気料金は円安に伴う原油などの燃料価格の上昇分を毎月反映する制度によっても上がり、家計を圧迫している。電力各社はコスト削減を進めてはいるが、その内容は設備工事の際に複数の業者に競わせて工事の価格を下げるなど、震災前から取り組めたはずの項目も含まれている。
 このため一般企業からは「電力業界の意識は甘く、もっとコストは抑えられる」(電子部品製造会社幹部)など、安易な値上げや原発の再稼働に「待った」をかける声も相次いでいる。


 「原発を止めたら燃料費がかさんで電気代は上がる」というのは、それこそ2年前から言われていた話。「脱原発だ!自然エネルギーだ!」と息巻いている人間ほど、今更電気代が上がることに騒いでいる始末で、呆れかえほか無い。しかも、電気料金上昇という現実に直面してもなお「電気は足りている」と言ったりするのだから、いったいどんな神経回路を持っているのか不思議になってくる。

 いい加減、安倍さんも原発の再稼働を決断していく時期だろう。


クッキークリッカー (2013 9/16 24:00)

 もともとゲーム好きなので、ハマると日常生活に支障来さんやろか、という理由で艦これは回避していた。ならば、お手軽ですぐ切り上げられそうだし……という理由で「クッキークリッカー(http://orteil.dashnet.org/cookieclicker/)」を始めたのだが……これは中毒性があるな。



サンモニ (2013 9/15 24:00)

 今朝のTBS「サンデーモーニング」で、関口宏がイプシロン打ち上げに絡んで「宇宙のゴミが増える」とか言ったらしい。

 まぁあの番組は、辛気くさい面子が世の中に対し手口を言い募る番組だからねぇ。世の中に対して「暗い、間違っている」と嘆くことで、「世を憂えるオレかっけー」と陶酔するような層を満足させるための番組。どんなにいいことがあっても、盛り上がることはなく、逆張りで暗い方向に持って行く。

 時事問題に対して問題提起することは大事なんだが、サンモニでの問題提起は、問題提起ではなくただの難癖だからなぁ。筑紫哲也時代のNEWS23は、分かった上で楽しんでみていたりしたが、サンモニは笑いのレベルすら低すぎて見る気にもならない。


ブサイクな魚 (2013 9/15 24:00)

世界で最も醜い動物は?(9/14CNN)
 (CNN) 英国の生物学者兼テレビタレントで、醜い動物保存協会の「終身会長」を務めるサイモン・ワット氏が19日夜、同協会の新マスコットを決める投票の結果、ブロブフィッシュが選ばれたと発表した。
 ワット氏は、新マスコットにブロブフィッシュを推薦した英国のコメディアン、ポール・フット氏に認定証を授与した。
 米海洋大気庁(NOAA)によると、ブロブフィッシュは、おたまじゃくしを膨らましたような形の深海魚で、体は青白いゼリー状で、たるんだ皮膚、大きな鼻、ビーズのような目が特徴だという。ただ体はさほど大きくなく、体長は約30センチだ。
 NOAAによると、これまでブロブフィッシュが餌を食べているところを見た者はいないが、英科学協会によると、カニやロブスターが好物だという。
 ブロブフィッシュは主に、オーストラリア南東部やタスマニアの沖で見られ、通常は深さ600〜1200メートルの海底に生息している。
 ワット氏率いる醜い動物保存協会は、容姿に恵まれなかった動物の認知度を高める活動をしている。今回、同協会の新マスコットの候補として、ブロブフィッシュのほかに、鼻の長いテングザル、飛べないフンコロガシ、豚のような鼻のカメなど、絶滅の危機にひんした11種の動物がノミネートされたが、最終的に、ポール・フット氏が推すブロブフィッシュが栄冠を手にした。


 記事に写真も載っているが……これは確かに醜い。食べる気にもならない。鍋で煮たら、すべて溶けて消えてしまいそうだ。というか、煮る以前に、捌きたくない(´・ω・`)



銃所持率と殺人率 (2013 9/14 24:00)

銃所持率と殺人率に統計的関連性、米研究(9/13AFPBB)
 【9月13日 AFP】銃の所持と殺人の間には、確実な統計的関連性があるとする研究報告が12日、米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)に発表された。
 銃の所持率の上昇は、銃による暴力の増加につながらないとする全米ライフル協会(National Rifle Association、NRA)の主張に真っ向から対立する報告だ。
 1981年から30年間にわたり行われた全米50州を対象とした今回の研究では、ある州で銃の所持率が1%上がるごとに、銃器による殺人の発生率が0.9%上昇すると結論付けている。
 州単位の世帯ごとの銃保持に関するデータがないことから、研究では代理変数として、過去の研究で有効性が証明されている銃器による自殺率を用いた。
 ボストン大学(Boston University)のマイケル・シーゲル(Michael Siegel)教授(地域保健科学)が率いた今回の研究は、2012年12月にコネティカット(Connecticut)州ニュータウン(Newtown)のサンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)で児童20人、大人6人が死亡した銃乱射事件後、同種の研究としては初めてのものだ。
 シーゲル氏は声明の中で「ニュータウンの小学校での悲劇の後、多くの州が銃器に関連する死亡を防ぐ法律制定を検討している。今回の研究は、銃所持率の高い州では、銃器関連の殺人件数が極端に多いことを今までで最も強力に示すもので、銃の普及率を下げることができる施策があれば、銃による殺人率も下がることを示唆するものだ」と述べている。
 研究が対象とした30年で、銃所持率の平均推計値が最も低かったのはハワイ(Hawaii)州の25.8%、逆に最も高かったのはミシシッピ(Mississippi)州の76.8%で、全50州平均は57.7%だった。
 また年齢構成を考慮して補正した人口10万人当たりの銃による殺人件数では、最も少なかったのがニューハンプシャー(New Hampshire)州の0.9人、多かったのがルイジアナ(Louisiana)州の10.8人で、全50州平均は4人だった。ただし全50州平均では、1981年の5.2人から2010年の3.5人へと長期的には下がっている。
 米疾病対策センター(Centers for Disease Control and Prevention、CDC)によれば、直近でデータが入手できる2010年に米国で起きた殺人事件1万6259件のうち、銃器が関与しているものは1万1078件に上る。


 調査するまでもない話のような気もするのだが、「NRAに反論するために具体的なデータを提示すること」に意味があるのだから、「アメリカ人はバカだのぅ」という反応も少し違う気がする。銃は抑止力になると本気で思っているアメリカ人も、少なくはないようだし。

 ちなみに。
 この記事を「武器は持てば使いたくなる」ことの証明と考える向きが出てくるかもしれませんが、個人所有の銃器と、国家の外交手段の一つとしての戦争を混同するのは、左巻きのバカ論理ですからね。



ボイジャー1号太陽系外へ (2013 9/13 24:00)

ボイジャー1号、太陽系脱出 地球を旅立ち35年(9/13朝日)
 【ワシントン=行方史郎】1977年に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の探査機「ボイジャー1号」が12日、人工物体として初めて太陽系を完全に出たことが確認された。米アイオワ大とNASAの研究者らによる観測データの分析で、陽子などからなる「太陽風」の届く領域を2012年8月に抜け出たと認定された。
 ボイジャー1号は現在、太陽から約187億キロ付近を時速約6万キロの速度で飛行中。すでに太陽の重力圏からは出て、太陽からの陽子なども劇的に減り、後は「太陽風の届く範囲を超えた」と、どのように認定できるかが焦点だった。
 米科学誌サイエンス電子版に12日発表された論文によると、太陽系から抜け出れば、宇宙を飛び交う宇宙線に由来する電子などの密度が急上昇すると考えられる。今春に送ってきたデータから電子の密度を分析したところ、太陽系外の恒星間に広がる「星間空間」で想定された値にすでに達していた。逆算すると、昨年8月25日ごろに太陽系の末端を通過したとみられるという。


 去年の6月に「ボイジャー1号が太陽系の境界域に到達」という記事が出ていた。いよいよ、太陽系外に到達したことが確定したようだ。

 太陽系を脱出とは言っても、オールトの雲があるとされる領域は太陽から1.5兆kmほどの領域で、完全にヘリオポーズ(太陽系境界)の外側になる。

 ボイジャーが飛んでいる「太陽から180億km先」ってのも十分遠いのだが、35年もかけてそれだけ飛んだというのに、オールトの雲は1.5兆km、隣の恒星は40兆km。宇宙広すぎ。


ユーモア (2013 9/13 24:00)

福島風刺の仏紙、「ユーモア感覚ない」と日本の批判を一蹴(9/13AFPBB)
 【9月13日 AFP】福島第1原発事故の問題を抱える日本が2020年夏季五輪の開催地に選出されたことを風刺する漫画を掲載し、日本側からの怒りを買っている仏週刊紙「カナール・アンシェネ(Le Canard Enchaine)」は12日、「責任をもってこの風刺画を掲載した。いささかも良心に反するところはない」と述べ、日本人にはユーモアのセンスがないと嘆いた。
 問題の漫画の一つは、損壊した原発の前の土俵で3本の腕や脚がある力士が向かい合い、その横でスポーツ解説者が「すごい、福島のおかげで相撲がオリンピック競技になった」とコメントしているもの。もう一つは、プールの前で防護服を着用し放射線測定器を手にした2人が、ウオータースポーツ会場は福島に建設済みだ、と話している。
 これに反発した日本政府は、同紙に対して正式な抗議文書を送付すると表明している。
 日本政府は、福島での事故と汚染水の問題は制御できており、五輪には影響しないと繰り返し強調してきた。日本はこれまでにも、海外メディアで報道される意見に対しては敏感な対応を示し、大きな惨劇をもたらした災害が風刺の対象となることに対して怒りをあらわにしてきた。
 菅義偉(Yoshihide Suga)官房長官は記者会見で、「このような風刺画は、東日本大震災で被災した方々の気持ちを傷つける」と述べた上で、「汚染水問題について、誤った印象を与える不適切な報道」とも指摘、同紙に対し日本政府から正式に抗議する構えを明らかにした。
 これに対し、同紙のルイマリ・オロー(Louis-Marie Horeau)編集長は、「われわれには悪意のないように思える風刺画」に対する日本からの反応に「ただただ困惑している」として、「ユーモアを表現しているからといって、被災者の皆さんを侮辱していることにはならない。ここ(フランス)では、悲劇に対してはユーモアを持って立ち向かうものだが、どうやら日本ではそうではないようだ」と語った。(c)AFP


 間違った認識で面白くも何ともない揶揄を、権力も持っていない被災地・被災者に浴びせかけることを、フランスでは「ユーモア」と呼ぶんだそうですよ。



二階氏の発言 (2013 9/12 24:00)

「五輪への情熱、半分でも対中韓に」二階氏が首相を批判(9/11朝日)
 【疋田多揚】「あれだけスピーチを練習していくんだったら、韓国、中国に対するスピーチをちょっと練習したらどうなのか」
 自民党の二階俊博・総務会長代行は11日、安倍晋三首相が入念に準備して臨んだ国際オリンピック委員会(IOC)総会での東京五輪招致演説を引き合いに、対中、対韓外交が行き詰まっている現状に苦言を呈した。名古屋市での講演で語った。東京五輪決定の祝賀ムードが続く中、自民党幹部が首相の外交姿勢に冷や水を浴びせた形だ。
 二階氏は講演で日中、日韓関係について「この状況を打開する努力が日本にあってしかるべきだ。努力もしないで遠ぼえしているようなことをお互いに続けておくのはまずい」と危機感を示した。東京五輪招致も苦戦したとの見方を示し、「苦戦の原因は近隣諸国とうまくいっていないからだ。招致に努力した情熱の半分でも対中国、対韓国にやるべきだ」と訴えた。


 さすがは地元和歌山県田辺市に、「「江沢民の揮毫が刻まれた日中国交正常化30周年記念碑」を立てようとし、しかもそれを全国にも立てようと画策した、中共大好きの二階さん。東シナ海のガス田の問題でも、「中国に譲歩すべきだ、日本の対応が悪い」と主張し続けてきたし、いわゆる「媚中派」ってヤツですな。

 だいたい、「招致に苦戦した」と言っているが、圧倒的な票数差だったんだがなぁ。中国や韓国がどれだけ喚こうとも、世界中の国々と、日本は概ね巧くやっている。

 むしろ、東京五輪を中韓がボイコットした方が、スポーツの祭典としてはスッキリするのではないかと本気で思っている。とりわけ韓国が国際的なスポーツイベントに絡むと、ロクなことがない。



民主党の「次の内閣」 (2013 9/11 24:00)

民主、「次の内閣」を改造(9/10産経)
 民主党は10日の常任幹事会で、改造「次の内閣」を決めた。メンバーは次の通り。(敬称略)
 首相=海江田万里(留任)▽副総理=高木義明▽官房長官=桜井充(留任)▽財務・金融=前原誠司(留任)▽総務・地域主権改革=原口一博(留任)▽法務=小川敏夫▽外務=福山哲郎▽文部科学=笠浩史▽厚生労働=山井和則(留任)▽経済産業=田嶋要▽農林水産=小川勝也▽国土交通=広田一▽環境・原発事故=柳沢光美▽防衛=渡辺周▽内閣府=大島敦▽国家公安・拉致・防災=長島昭久▽沖縄・北方=藤末健三▽少子化・男女共同参画・消費者・食品安全=神本美恵子▽経済再生・科学技術・宇宙政策・情報通信技術・海洋政策・中小企業=近藤洋介▽公務員制度改革・規制改革=小林正夫


 「内閣ごっこ」に興じていると言うだけでも、「今の状態で政権が取れるとでも思ってるのか、相変わらず現状認識能力の欠落した集団だ」としらけた気分になってしまうのだが、さらに「改造」と畳みかけられると、レベルの低いギャグにしか思えなくなってくる。

 実際に顔ぶれを見ても、まぁマシかなぁと言えるのは渡辺周さんと長島昭久さんくらいで、あとは前原だの原口だの小川だの高木だの福山だの山井だのといった「相変わらずの懲りない面々」ばかりのパンデモニウム状態。せめて、「比較的マシ」な人間がもっと表に出てこないと。



瀕死のベテルギウス (2013 9/10 24:00)

ベテルギウスが謎の膨張 40年で直径2〜3倍に(9/10朝日)
 【福島慎吾】近く爆発するとも言われているオリオン座の1等星「ベテルギウス」が、一定の波長で見ると、30〜40年前より直径が2〜3倍にふくらんで見えることが、北見工大などの観測でわかった。爆発に関係しているのか、詳しい原因は謎だという。10日に仙台市で始まる日本天文学会で発表する。
 北見工大の三浦則明教授らが、西はりま天文台(兵庫県佐用町)にある、なゆた望遠鏡を使って観測。地球の大気のゆらぎを特殊な統計処理で取り除き、高い解像度でベテルギウスを撮影することに成功した。
 可視光のなかで緑色の波長帯で見ると、ベテルギウスの形は楕円(だえん)形にゆがみ、さらに同じ波長で観測された1970〜80年代の記録と比べると、直径が2〜3倍になっていた。この波長で観測すると、年老いた星の表面に増える酸化チタンを見ることができる。
 三浦教授は「詳しいことはわからないが、この40年の間に何かが起きたことは確か」と話す。今後も観測を続けるとしている。


 40年で直径が2〜3倍ってのが、スケールが大きすぎて愉快。
 ただ、2009年にはこんな話もあったのだけど…。

オリオン座のベテルギウス、謎の縮小(2009/6/11ナショジオ)
 カリフォルニア大学バークレー校の研究チームは1993年、カリフォルニア州南部のウィルソン山天文台にある赤外空間干渉計でベテルギウスの大きさを測定し、ベテルギウスを太陽系の中心に置くと木星の軌道と同じぐらいの大きさになると推定した。
 しかし、その後に同じ装置を使って測定したところ、現在のベテルギウスは金星の軌道と同程度の大きさしかなく、15年前と比べると15%小さくなっていることがわかった。 急速な収縮の原因は解明されていないが、同チームは3年前にベテルギウスの表面に通常とは異なる大きな赤い点があるのを観測している。
(一部抜粋)

 いったい、どうなってるんですかね?
 いずれにせよ、ベテルギウスさんの死は近いようで。早く昼間にも輝くような超新星爆発を見たい……右肩を脱臼したオリオンさんはちょいと微妙ではあるが。



経済効果と燃料費と (2013 9/9 24:00)

東京五輪、経済効果4・2兆円…ホテルなど特需(9/6読売)
 SMBC日興証券は6日、2020年に夏季五輪・パラリンピックが東京で開かれた場合、約4・2兆円の経済効果を生み出すと試算した。
 東京都などは約3兆円と試算していたが、都内のホテルや五輪関連商品の売り上げ増加などで、「五輪特需」の波及がより多く見込まれるという。
 経済効果の内訳は、来日する外国人観光客の増加によるホテルや飲食店などの需要拡大が最も大きく、1兆7913億円に達すると試算した。
 次いで衣料品やスポーツ用品など五輪関連グッズの販売効果が1兆4876億円、競技場などの建設投資が7073億円と算定した。
 東京五輪開催で大企業に及ぶ恩恵は、経常利益で1986億円と試算した。産業別では、サービス業、食料品、卸売業の順に多いという。


 改めて、海外に出て行く燃料費の「年間3.8兆円」という額の大きさを思い知る。五輪の経済効果とほぼ同じ額が、毎年流出しているわけだ。


休刊日 (2013 9/9 24:00)

 本日は新聞休刊日でありましたが……2020年オリンピックの開催地が決定するのが8日未明。ということは、新聞で「東京で開催」と報じられるチャンスは、今日だったわけです。もちろん、そんなことはずいぶん前から決まっていたことなんですが、新聞社は休刊日の日時をずらすとかの工夫は全くしませんでした。
 五輪の開催地決定など取るに足らない情報だと考えているのか、一度決めた休刊日は容易に動かせないのか、夕刊で十分だと思ったのか、どういうつもりかはよく分かりませんが、60年ぶりの快事くらい巧く対応してほしかったなぁと言うのが私の感想です。



東京五輪 (2013 9/8 24:00)

 2020年のオリンピック開催地が、東京に決定しました。
 
 ここ数十年、多くの日本人が前向きになれる一大イベントはほとんどありませんでした。2002年のワールドカップとて、ほぼ日本での開催に決まりかけたときに韓国の横槍に屈して「日韓共同開催」という馬鹿馬鹿しいことになってしまいましたし(その結果は言わずもがな)、景気もなかなか回復していかず、暗い雰囲気が日本中に立ちこめていたように思います。
 そんな中で、7年後のビッグイベントに向けて、少なくとも気持ちは前向きになれますし、五輪開催に向けて様々なインフラ整備が進み、それによって経済が動き始めれば、現在の膠着状態が打開されるのではと大いに期待を持てます。

 もちろん、東京での開催に対する懸念が存在するのは理解します。「放射能に汚染されている東京で開催なんて!」というバカは放置するとしても、東京五輪に金が向かうことで復興が遅れるのでは、福島は見捨てられるのでは、と懸念する人もいるようです。当然、そういった被災地軽視の動きには警戒の目を向け続けねばならないでしょうが、むしろ、世界の人々が集まるのだから原発事故の収束にはより力を傾けることになるでしょうし、「五輪景気」とでも呼ぶ状況になれば、復興に回るお金はより大きな物になります。

 東京で開催することに決まったのだから、これを良いチャンスと捉えたいところです。別に盛り上がるべきだというわけではないですが、逆に斜に構えて拗ねたことを言っていても、何も得られません。私個人としては、おそらく住んでいる場所や仕事の関係で、直接五輪を見ることはないでしょうが、沸き上がった雰囲気の一部でも味わえれば、と思いますし、そのとき11歳になっている息子が何を感じるだろうかと想像するのも楽しかったりします。



断固突っぱねろ (2013 9/7 24:00)

戦時徴用賠償に応じるべきでない 菅官房長官(9/7産経)
 菅義偉官房長官は6日、BS朝日の番組収録で、戦時中に朝鮮半島から徴用された韓国人らが賠償を求めた訴訟で新日鉄住金や三菱重工業に賠償命令が出ている問題について「昭和40年の日韓請求権協定がすべてだ。ここで支払うようなことがあったら、(協定の)すべてが崩れてしまう」と述べ、賠償に応じるべきではないとし、政府が両社と連携して対策を練っていることを明らかにした。
 韓国大法院(最高裁)で両社の敗訴が確定した場合の国際司法裁判所(ICJ)へ提訴する可能性についても「まだ係争中なので(発言を)控えたい」と述べ、含みを残した。


 まさにその通りで、ここで韓国の横暴に屈してしまったら、「日本は、後から条約を反故にしても応じてしまう国」と見なされてしまう。日本も「条約の重みを理解していない国」という枠に入れられてしまうわけで、絶対に賠償に応じてはならない。

 企業任せではなく政府のバックアップが必要と以前書いたが、ちゃんと新日鐵住金や三菱重工と連携できているようで、安心した。


古墳に電飾 (2013 9/7 24:00)

世界遺産へ「仁徳陵に電飾を」…維新・松井氏(9/7産経)
 大阪維新の会の松井幹事長(府知事)は5日、堺市長選(29日投開票)を前に同市で開いた集会で、世界文化遺産登録へのアピール策として、百舌鳥もず・古市古墳群の仁徳天皇陵古墳にふれ、「宮内庁がどう言うかはあるけどイルミネーションで飾ってみよう、中を見学できるようにしようと色んなアイデアを出して初めて指定される」と述べた。
 宮内庁が陵墓に指定・管理する古墳は尊厳を保つ目的で、原則、立ち入りが禁止されている。
 集会は、橋下代表(大阪市長)や、堺市長選への立候補を表明している西林克敏氏らが市民に大阪都構想などの政策を説明する「タウンミーティング」。松井幹事長は、都構想に反対し、再選を目指す現職の竹山修身市長が、府と大阪市で進めるイルミネーション事業に参加しないことを批判した上で、仁徳天皇陵古墳を取り上げた。


 ライトアップが為されている物もあるピラミッド辺りを頭に入れて、「古墳に電飾」って言ってるんだろうけど……エジプトは何度も王朝・支配者が変遷し、ピラミッドは完全に「過去の歴史」と化している。一方、百舌鳥古墳群は、そのご子孫が今も国家の象徴であらせられるわけで、確かに古墳そのものは歴史遺産かもしれないが、現代との結びつきも強く「完全な過去の歴史」と言うには違和感がある。この違いを以て、「古墳に電飾」というアイディアには反対である。

 ネオンサインがパカパカ光る墓石、電光掲示板で「ただいま永眠中!」という文字列が走る墓を見かけたら、「おぉ、ファンキーな仏様やないかい」と感心するかも試練が……やっぱり天皇陵に電飾は、情緒的に許せない。



汚染水問題 (2013 9/6 24:00)

汚染水 自民から菅政権批判(9/3産経)
 東京電力福島第1原発の汚染水漏洩問題は3日、政府が総合的対策を決め、自らが前面に出る姿勢を明確にしたが、自民党から民主党政権の責任を問う声が出ている。事故発生時の菅直人首相が「東電任せ」に終始したことが、問題の背景にあるという論法だ。
 原子力損害賠償法は「異常に巨大な天災地変」による損害に対し電力会社を免責し、国が責任を負うと定めているが、菅政権はこの規定を適用しなかった。
 自民党の脇雅史参院幹事長は3日、党役員会で「本来はこの規定でやるべきだったが、民主党政権は該当しないと判断をした」と民主党を非難した。石破茂幹事長も、役員会後の記者会見で脇氏の発言を紹介し、国が前面に出て対応を取りやすくするための法整備の必要性を強調した。
 実際、汚染水問題は民主党政権時代からの懸案。2日の同問題に関する党会合でも「民主党政権と東電の対策は絵に描いたモチだった」との声が上がった。
 ただ、自民党の脇氏は記者会見で「民主党政権の対応に大きな問題があったが、われわれの与党としての対応が早くあってもよかった」と述べ、安倍政権にも対応の遅れがあったと指摘した。


 当時から「事故処理は国が前面に出るべきだ」という主張がさまざまな人によって為されていました。というか、「東電という一企業にすべてを押しつけるには、事故の規模は大きすぎる」というのは、少しでも考えを巡らせれば分かる話でした。そもそも、原発にお墨付きを与えたのは国であり、自己の責任はむしろ国が負うべき物でした。
 しかし、菅政権は政府として責任をとるよりも東電にすべてを押しつける方策をとりました。記事中に引かれている自民党議員の声の通り、汚染水問題は、菅政権の無責任な対応が招いた物と言えます。ついでに言えば、法的根拠もなく原発が止まり電力不足にさいなまれている現況も、菅の無責任な決定のゆえです。

 遅ればせながら、政府が対応に乗り出したことは一歩前進でしょう。原子力発電は国民が選んだ国会議員によって推進され、国民はその恩恵を享受してきました。そんな原発の事故に対し、税金を投入することは、何ら間違いではありません。

 ちなみに、こんな記事も。

福島第1原発:汚染水流出 影響なし、試験操業海域の放射能濃度平常 /福島(9/4毎日)
 福島第1原発から放射性汚染水が海洋流出した問題を受け、海水モニタリングの強化に乗り出した県は3日、試験操業海域6地点の結果をまとめた。今回から放射性セシウムに加え、トリチウムとストロンチウムなどを含む全ベータの濃度を測定し、いずれも事故前と同程度だった。県放射線監視室は「今のところ汚染水流出の影響は見られなかった」と説明している。
 同室によると、8月2〜6日に新地、相馬、南相馬、いわきの4市町の沖合0・5〜1・5キロの表層と水深7メートルから採取した海水を測定。ベータは1リットル当たり0・02〜0・03ベクレル、セシウムとトリチウムは検出限界値(同約1ベクレル)未満だった。【蓬田正志】


 一部メディアが騒ぎ立てていたほどには被害は出ていないようです。影響が無くて安堵ではありますが、このまま東電任せにすると費用と時間ばかりがかかってしまいます。


 さらに、ちなみに。
 民主党政権に問題があったとしても、脇氏のように「自分たちにも責任がある」と言えるのが、責任感ある集団の強みだということも感じました。こういう反省の態度があるから、再び政権に戻ることができたのでしょう。

 一方、民主党。

麻生氏続投を批判=大畠民主幹事長(9/5時事)
 民主党の大畠章宏幹事長は5日の記者会見で、安倍晋三首相が来年1月召集の通常国会まで内閣改造を行わない考えを表明したことに関し、「(ナチス発言が国内外の批判を招いた)麻生太郎副総理については、国際的な観点からも何らかの措置をとるべきではなかったのか」と述べ、続投を批判した。

 未だにこんなことを言ってます。



ネコ市長 (2013 9/5 24:00)

アラスカの「猫」市長、犬に襲われる(9/4CNN)
 (CNN) 米アラスカ州タルキートナの「猫」市長が3日までに、犬に襲われ重傷を負った。
 市長の「スタッブス」は週末に犬に襲われたとみられ、肺に穴が空き、胸骨が折れ、脇腹に約12センチの深い切り傷を負ったという。医者らによると、3日に管を外して自身で呼吸できるようになったという。
 スタッブスはタルキートナで約16年間、市長とされている。子猫のときにスーパーの前で経営者に拾われた。ちょうど市長選を控えていた頃で、出馬した候補者を気に入らなかった住民たちが、投票用紙にスタッブスの名前を記入し、他の候補者を打ち破った。以来、市長として親しまれている。
 人口約800人の同市は歴史的地区で、市長は象徴的な存在だという。
 スタッブスは土曜の夜の散歩中に地元の犬に襲われたとみられ、病院に運ばれたという。


 「スタッブス市長を襲った犬が、実は市長の政敵が放った刺客だった」とか、「市はネコ党とイヌ党で熾烈な勢力争いをしている」とか、妄想の膨らむ記事ですね。
 つか、写真を見ると、たしかに市長然とした風格が漂ってますな。


自己規定 (2013 9/5 24:00)

 「自分は保守だから〜」「私は革新だから〜」っていうのは、思想によって自分の考えを前もって規定することになりかねず、自ら「思考の自由」に縛りを欠けているようにしか思えません。人に「あいつは保守だ」と言われるのは構いませんが、自分ではじめから「保守だから」と決めつけちゃうと、考えもその方向に縛られるように感じるんですよ。
 もっと卑近な例だと、「自分の血液型はは×型だから○○な性格」ってのも、自己規定によって思考が引っ張られる事例の一つでしょうか。血液型診断に引っ張られて自分の性格をある方向で思い込んでいる人はいるでしょうし、あるいは思い込んだ結果本当にそういう性格になっちゃった人も、けっこうな数存在するように思います。私は「几帳面だからA型でしょ」「明るい性格だからO型でしょ」「自分の思い通りに物事進めたがるからB型でしょ」「二重人格な面があるからAB型でしょ」とすべて言われたことがあるので、血液型診断は蛇蝎のごとく嫌っていますけど。

 「保守」とか「革新」ってのは、考えた結果であって、考える前から自己を規定する材料にすべきではありません。そりゃ、「自分は保守だ」とか思い込んでいた方が、アイデンティティが保たれて気楽ではありますが。思想の前に、思考ですよ。



大学入試を擁護してみる (2013 9/4 24:00)

 「大学入試は丸暗記能力しか測れない、思考力を見ることはできない」という批判をしばしば見聞する。実際に受験産業に関わっている身とすれば、もちろん単純な知識問題も出題されるし、とりわけ私大の入試問題には酷い物が多いとは思うが、難関国公立の問題やセンター試験に関しては、「思考力を見ることは不可能」というのは言い過ぎだと断言できる。そのような批判は、実際に入試問題を見ていない人か、論理的な推理で解決すべき物すら全部覚えなければならないと思い込んでいる人の戯れ言に過ぎない。

 たとえば英語の場合、通常の高校生ならば知らないような単語が出てきたときに、「順接や逆接から、また同様の構造の文から類推する思考力」があるかどうかを測っている、と思われる問題は結構ある。

 センター試験でも、たまに「丸暗記野郎を粉砕する問題」を出してくる。
 少し古いが、94年本試験から。

Today cars are so much (  ) that we assume everyone has one.
 1 for granted   2 granted  
 3 taken for granted  4 taken it for granted

 受験生は「take A for granted(Aを当然と思う)」「take it for granted that SV(SVを当然と思う)」を暗記してきている。その知識を硬直化したままで覚えている受験生は4を選ぶ。
 しかし、take A for grantedは、for grantedが「当然だ」という意味の形容詞句となっている、take OC「OをCと受け止める」の一種(take it easyもそうですな)であり、Aがthat SVの場合は長すぎるから仮目的語をとってtake it for granted that SVという構文になる……と理詰めで覚えていれば、「車は当然の物と思われている」から「take A for granted の受け身を使うのだな」と思考が繋がるはずだ。さらに、so〜that…構文も紛れ込ませてあるのが問題作成者の巧い点。空欄直後のthatはso〜that構文のthatなのだが、take it for granted thatのthatと勘違いする受験生を生み出そうと企んでいるわけだ。誠に心憎い策謀と言わざるを得ない。

 二次試験だと通常の高校生なら知らないだろうという英単語が使われていることもあるが、これも、その単語の意味を知っているかどうかではなく、あらゆる情報を利用して意味を推理することを出題者は望んでいる。未知の物に対してどれだけ粘り強く頭を働かせ、正解に近づけるか、その能力を出題者は問うている。決して「こんな難しい物も覚えているべきだ」と思っているわけではない。

 まぁ、たまに「論理的推理力」を用いるべき所まで、丸暗記物量主義だけで凌ぐ猛者もいるんだろうが、たぶんその結果が「鳩山由紀夫」だと私は思っている。



配達物廃棄 (2013 9/3 24:00)

ヤマト運輸運転手、配達物を廃棄 愛知から関西への荷物(9/2朝日)
 ヤマト運輸は、大阪府と兵庫県に配達予定の荷物75個、メール便50個を運転手が海に廃棄したことを明らかにした。
 同社の先月29日の発表によると、運転手は、8月15日に愛知県長久手市内の支店を発ち、16日に富山県射水市内の支店に到着。その際、大阪方面の荷物を誤って積んでいたことに気付き、新潟方面に向かう途中で、海に廃棄したという。運転手は協力会社の所属で「会社から怒られるのを恐れて捨ててしまった」と話しているという。
 廃棄された荷物は愛知県内で集荷され、大阪市、大阪府池田市、吹田市、豊中市、兵庫県芦屋市、尼崎市、西宮市、伊丹市に配達予定だった。同社のサービスセンター(0120・11・8010)で問い合わせに応じている。
 同社は「二度とこのような事案を発生させないよう、全社一丸となって再発防止に取り組みます」とコメントしている。


 「怒られる」というか、「怒られて職を失う」のが怖かったんだろうけど、すぐバレるんだし、むしろこうして騒ぎになることで余計に「処分」の確率は高まったわけで。しかし、宅急便75個・メール便50通をわざわざ6カ所に分けて捨てる(参照:宅急便75個など海に捨てる ヤマト運輸契約運転手(9/2中日))のは手間だったろうなぁ。

 職場環境にはある程度の厳しさも必要だろうが、ミスが発生したときに「正直に報告するより隠蔽した方がマシ」と思うくらいにガチガチに縛るのも、また問題なのかなと思ったり。このヤマト運輸のケースがそれに当たるかどうかは分からないが。

 ついでに、高校の時、「宿題をやるくらいなら、やらずに怒られた方が楽だ」と言って宿題をほとんどやらなかった猛者がいたことを思い出した。



何がモラルだ (2013 9/2 24:00)

大江氏「脱原発をモラルに」 講演会に2千人9/1共同)
 作家の大江健三郎さんら脱原発を訴える知識人でつくる「『さようなら原発』1千万人署名市民の会」は1日、東京・日比谷公会堂で講演会を開き、大江さんが集まった約2千人の聴衆に「原発をやめ、再生可能なエネルギーで電力を作り出していくことを日本人の根本的なモラルにし、現実化したい」と訴えた。
 大江さんは「政府が原発再稼働を一挙に進めていることに日本人が黙っているのは悪徳」と批判。「脱原発を進める際には年月を提示することが日本人の感受性の上で必要」と主張した。
 講演会では、京都大原子炉実験所助教の小出裕章さんが「原子力は他人の犠牲の上にしか成り立たない」と原発の危険性を解説。


 モラルなどという、主観に依った曖昧模糊とした物に頼らざるを得ないと堂々と公言したわけで、反原発運動の敗北宣言としか思えない。「反原発=モラル・美徳、原発再稼働=悪徳」という独善的な情緒論は、論理性を完全に閑却しており、もはや反原発を合理的に訴えることは不可能だと、反原発陣営自ら宣言してくれた。
 そもそも、慢性的な電力不足のしわ寄せはどうしても弱者に向かうわけで、そういった弱者に負担を強いる反原発(即時脱原発)はモラルに則った行動なのか、という疑問が。

 原発事故直後の、多くの人が動揺している状況であれば、情緒に訴えかける扇動も多少は効果があったかもしれない。しかし、2年半が過ぎ、多くの人が現状について学んだ。大江のような没論理な反原発の主張は、一部の「主観を共にする者」の内でしか通用しないだろう。



卑劣 (2013 9/1 24:00)

生徒同士に平手打ち命令した中学バレー部顧問(8/31読売)
 山形市内の中学校で2010年秋から今年2月頃にかけて、男子バレーボール部顧問の50歳代男性教諭が、部員に命じて別の部員を平手打ちさせるなどの体罰を繰り返していたことが山形県教委への取材で分かった。
 教諭自身も1日10回程度、部員を平手打ちしていた。県教委は「悪質で、行われた日時や場所が特定できないほど常態化していた」としている。
 県教委によると、教諭は校内の体育館などで、練習でのミスなどを理由に、部員に平手打ちを命じたほか、自ら部員を平手打ちしたり蹴ったりするなどしていた。部長の生徒は、他の部員をたたく役を命じられることが多かった。体罰で鼻血を出したり、顔が腫れたりする部員が複数いた。
 県教委は今年2月に全県で実施したアンケート調査で体罰の事実を把握。教諭は学校側の聞き取りに対し、「部員の気持ちを前面に出させるため、体罰を加えていた。反省している。二度と体罰は行わない」と話したという。県教委は6月、教諭を減給10分の1(3か月)の懲戒処分としたと発表したが、部員同士で平手打ちをさせていたことは公表しなかった。県教委は「当時、特別に悪質ではないと判断した」と説明している。


 連合赤軍や、角田美代子の事件を彷彿とさせる話。
 直接暴力を振るうのも問題だが、生徒に暴力を行使させるというのは悪質きわまりない。殴られた者だけでなく、殴った者にも心に大きな傷を負わせる、卑劣な行為だ。さらに救いがたいのが、県教委が「特別に悪質では無いと判断した」などとホザいていること。これを悪質と言わずして、何を悪質と言うのだ。


ウニモグ (2013 9/1 24:00)

 町内の防災訓練に参加。朝っぱらから蒸し暑くて大変だったが、災害対策車両のウニモグを見られてご満悦ヽ(´∇`)ノ 1.2mの水深だったら水の中でも走れ、多少の段差は物ともせず、40度の坂も上ることができるという優れもの。東日本大震災の時も、3月12日には現地に赴いたらしい。

 大勢の子供たちが車内に乗り込み、楽しんでいました。息子も連れてくれば良かった……