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子供・子ども (2013 8/31 24:00)

「子ども」やめ「子供」 文科省あえて漢字表記(8/30熊本日日新聞)
 文部科学省は7月中旬から、省内の公文書で使ってきた「子ども」の表記を「子供」とするよう徹底している。子供の「供」が差別的な印象を与えるとして敬遠してきたが、「差別表現ではない」と判断し、あえて方向転換を図っている。
 文科省の文書は、常用漢字を使うのが原則。文化庁国語課によると「子供」は常用漢字だが、1980年後半から省内の公文書で「子ども」「こども」を使うようになったという。法律の条文も、98年から「子ども」を使用。同省総務課は「供が『お供え物』などを連想させ、差別的表現だという意見が、審議会などであったことが要因」と説明する。
 これに対し、今年3月の通常国会で、自民党議員から「小学生は『子供』と学んでいる」「(漢字とかなの)交ぜ書きは国語を破壊する」などの指摘があったため、本年度に入って省内で協議した。
 この中で、▽「子供」はもともと子の複数形で、単数でも用いられるようになった▽「供」は当て字で「共」を使うこともあったが、「供」が定着した−との見解が示されたことから、「『子供』は差別表現でない」との結論に至ったという。
 一方、熊本県は「子ども」を採用しており、課名も「子ども未来課」「子ども家庭福祉課」などと表記している。文書で「子ども」を使っている県教委の教育政策課は「表記を統一した根拠は不明」。同様に「子ども」と表記する熊本市教委は、「これまで文科省が『子ども』を使ってきたので統一した」と言う。
 同省総務課は「各教育委員会に『子供』を使うよう呼び掛ける考えはない」との見解。ただ、県教委は「全国の自治体の動向を参考にしたい」と言っており、影響が広がる可能性もある。
 県立大文学部の半藤英明教授(日本語学)は「公の立場で『子ども』が多く使われてきたため、漢字表記に差別的な意味合いがあるとの印象を与えてきたのではないか。強制するかどうかは別問題だが、『子供』と漢字で表すことは自然な流れだ」と話している。(高橋俊啓)


 当然の流れですね。

 「供の字の由来を考えれば"子供"は差別表現だ」というのであれば、「"民"の字は目を潰された奴隷の意だから使うべきでは無い」「"道"の字は首を持って進む場所という意味だから不適切な字だ」となってしまう。バカバカしいことこの上ない。

 だいたい交ぜ書きをすること自体がバカバカしい。かなで書くなら「こども」とすれば良い。「山田」という名字の人が「山だ」と書かれたら憤慨するだろうし、なんてバカなことを、と思うだろう。「子ども」という表記は、そういうことだ。まぁこの辺り、小学校2年の時自分の名字の一部が「まだ習っていないから」という理由でまぜ書きにされ、「おかしいだろ!」と猛抗議した経験もあるので、多少情緒的かもしれないが。

 しかし「"民"の字は差別表現だ」ってなったら、「日本国みん」「みん主主義」「みん主党」……ちょっとかわいいじゃねーか。



族議員 (2013 8/30 24:00)

どんどん族議員になって…概算要求で活動活発化(8/30読売)
 自民党は29日、政調審議会を開き、2014年度予算の各省庁概算要求を了承した。
 自民党にとっては、昨年末の衆院選で与党に返り咲いてから初の本格的な予算編成で、公共事業や社会保障、教育など各分野の予算獲得を目指す「族議員」の動きが活発化している。
 29日開かれた自民党の国土強靱きょうじん化総合調査会には多数の議員が出席、省庁から概算要求の状況を聴取した。
 調査会の二階俊博会長は会合の後、党本部で記者会見し、「各府省庁とも思い切った増額要求をしてくれた」と満足気に語った。二階氏によると、国土交通省や農林水産省など複数の省庁にまたがる防災・減災事業に充てる概算要求額は、前年度比1・42倍の約5152億円に上った。「族議員」の復活との指摘が出ていることには、「災害への取り組みを一生懸命やったからと言って、族議員とマスコミが言うのはおかしい」と批判した。
 自民党は昨年の衆院選以来、防災・減災の強化を公約としており、今年5月には、公明党と共に強靱化を推進するための基本法案を国会に提出した。自民党内では、「田中角栄・元首相が上越新幹線を引いたことによって地域が活性化したのは事実だ」(西村明宏国土交通部会長)など、民主党政権時代まで減少傾向が続いてきた公共事業の復権を求める声が強まっている。
 一方、他の分野の予算獲得を目指す議員からは公共事業費が突出することへの警戒感も強い。文部科学部会の幹部は「公共事業にばかり予算を取られないよう、予算編成まで全力で頑張らないといけない」と危機感をにじませた。年末の予算編成に向けて、族議員同士のさや当ても激しさを増しそうだ。
 町村信孝・元官房長官は29日の派閥の会合で「どんどん族議員になってください。人から何と言われようと一生懸命働いていくということをはばかることはない」と強調した。


 得意分野を持っていることは政治家にとって、何らマイナスでは無い。もちろん、特定企業・団体と癒着して不当な利益を得るのは論外で、それに対する監視は必要ではあろうが、ある分野に対して高い見識を持っていることは、政治家の大きな武器であるし、国民はそれを大いに利用すべきだろう。

 得意分野の無い、まともな見識の無い「素人」集団が政治を行うとどうなるかは、既に実験済みで、その悲惨な結果は記憶にまだ新しい。「族議員批判」は筋違いだ。



東電批判 (2013 8/29 24:00)

原子力規制委員長が東電に苦言 「根拠ない推論多過ぎ」(8/28共同)
 原子力規制委員会の田中俊一委員長は28日の記者会見で、東京電力福島第1原発の地上タンクから大量の高濃度汚染水が漏れた問題をめぐり「東電の発表には根拠のない推論が多過ぎる。データ収集の計画や手法などを踏み込んで指導したい」と述べ、規制委として関与を強める考えを示した。
 東電は19日にタンク周辺で見つかった水たまりの大きさから、漏れた量を当初は「少なくとも120リットル」と発表したが、タンクの残量を調べた結果、「300トンだった」と翌日に訂正した。また、本来は別々に扱うべきベータ線とガンマ線を合算して現場の放射線量を説明していた。


 東電の汚染水対策に問題があるというのは認めるとしても、「数十万年前の活断層」とか持ち出すような難癖をつける集団が「根拠無い推論が多い」って、えらくたちの悪い冗談だなとしか思えない。
 だいたい汚染水の問題も、東電の姿勢の問題というよりは、(基準値以下なら海に捨てるなどの)合理的な行動を許さない論調を醸成してきた反原発やマスコミが東電の手足を縛った、という側面が強いのではないかと思うのだが。

 東電ばかり批判するのも筋違いじゃ無いか、と思うことはしばしばある。
 原発に関しても、推進してきた自民党政権が悪いだの、事故のすべての責任は東電にあるだの言いつのる人もいるが(反原発に多い)、安全基準に関しては政府のお墨付きがあったわけで、東電にすべての責任を押しつけるのは間違いであるし、「原子力発電を推進する判断を下した政治家」を選んだり、原発の恩恵を被ってきたの我々国民であった。


日和ったけど (2013 8/29 24:00)

潘氏「日本での誤解残念」 歴史問題、対話解決訴え(8/28産経)
 潘基文国連事務総長は28日、オランダ・ハーグでの記者会見で、歴史認識問題で日本に自らを省みるよう求めた自身の発言に日本政府が疑問を示したことについて「日本で誤解があり残念だ」と述べた。
 潘氏は発言の真意について「(日本と中韓両国の)歴史認識問題や政治的対立は(3カ国の)政治指導者らが強い意志を持って対話を通じて解決すべきだということだ」と釈明。国連事務総長としての中立性を保つ姿勢を強調した。
 その上で、3カ国が世界の経済成長に果たす役割の重要性を指摘。「歴史問題の克服は、未来志向の調和的な関係を発展させるため、非常に重要だ」として、3カ国の指導者が十分協力し合うよう訴えた。(共同)


 騒がれたから日和ったってことだろうが、思い切り日本のみを批判しておいて何が誤解だバカヤロー、というのが本音でございます。
 「韓国政府は国連事務総長という職まで利用して日本をおとしめようとしている」って事実は、きちんと記憶しておくべきでしょうね。



シリア問題 (2013 8/28 24:00)

米英仏がシリア軍事介入の準備、露は反発(8/28CNN)
 ダマスカス(CNN) シリア内戦で化学兵器が使われたとされる問題を巡り、バイデン米副大統領は27日、「責任の所在は明らかだ」と言明、同盟国と共に行動を起こす姿勢を鮮明にした。
 バイデン副大統領は退役軍人団体の講演で、「無防備な男性や女性、子供たちに対して化学兵器を使った者に、その責任を取らせなければならない」と断言した。
 フランスのオランド大統領は、化学兵器を使ったのはシリアのアサド政権軍だと信じるに足る根拠があるとの見方を示し、「罪のない人たちに対する化学兵器の使用を決めた者たちを罰する準備はできている」と語った。
 キャメロン英首相は27日にオバマ米大統領と協議し、シリア情勢への対応を話し合うため夏季休暇中だった国会議員を呼び戻した。英軍は有事計画の準備に入っている。
 ヘーゲル米国防長官は同日、英BBCの取材に対し、オバマ大統領がシリア攻撃の命令を出せば、「出撃する準備はできている」と述べた。
 シリアでは21日に化学兵器が使用され、1300人あまりが死亡したと伝えられている。欧米諸国はアサド政権軍が化学兵器を使ったとの見解で一致しつつある。
 これに対してシリア政権側は一貫して化学兵器の使用を否定。ムアレム外相は27日、政府が国民に対してそのような武器を使うことは決してないと語り、異論があるなら証拠を公開すべきだと訴えた。
 同外相はさらに、西側諸国はこの主張を口実にしてアサド政権打倒を狙っていると述べ、「戦争の鼓笛が聞こえる」「彼らはシリアを攻撃したがっている。化学兵器を口実として使うことが正しいとは思わない」と強調。もし攻撃を受けたとしても、「シリアは簡単にはのみこまれない」「我々には自衛のための手段がある」と警告した。
 一方、対シリア軍事作戦に反対しているロシアのラブロフ外相は27日、シリア政権が化学兵器を使用した証拠はないと発言。ロシア外務省は米政府が「軍事介入のために根拠のない口実をでっち上げようとしている」と非難した。
 かつて英国の外相を務めたデービッド・オーウェン氏も同日、シリアに対する軍事作戦に踏み切る前に、国連安全保障理事会に諮るべきだと訴えた。また、シリアへの軍事介入に踏み切れば、中東地域の衝突拡大を招き、欧米諸国はイラクとアフガニスタンに続く泥沼の紛争に足を踏み込むことになると懸念する声も出ている。


 日本への影響としては、中東情勢の不安定化によるリスク回避→外国人投資家の株式市場からの撤退、安全資産としての円が買われての円高、原油価格の高騰が考えられます。実際今日の日経平均株価は大きく下落しました。回復基調にある日本経済への打撃となりますし、原発停止による燃料費高騰に棹を差す流れにもなってしまいます。

 「化学兵器の使用」については判断保留。化学兵器を使用した可能性は高いとは思いますが、まだ少し引っかかるところがあります。大量破壊兵器があると判断して攻め込んだ結果それが無かったというイラクの例もありますし、これだけ騒ぎになっているのにどういう類の化学兵器なのかという情報がさっぱり出てこないのも気持ち悪かったりします。

 「アラブの春」以降、中東の国々は混乱状態にあります。独裁体制が崩壊、あるいは緩んだがゆえの混乱です。「民主主義は最もマシな政体」という認識が我々の中にあったりしますが、民主主義よりも王政や独裁制の方が国がまとまる、そんな文化圏があるのかもしれません。



国連事務総長の不適切発言 (2013 8/27 24:00)

潘国連事務総長「正しい歴史認識を」 日本に求める(8/26朝日)
 【ソウル=中野晃】国連の潘基文(パンギムン)・事務総長は26日、訪問先のソウルで記者会見し、北東アジア地域で歴史認識などをめぐって対立が深まっていることに関して「国連事務総長として非常に遺憾に思う」と表明。「歴史をどう認識すれば善隣友好関係を維持できるのか、日本の政府や政治指導者は深い省察が必要だ」と指摘した。
 潘事務総長は「中国、日本、韓国の3国はアジア地域だけでなく、世界的にも重要な位置にあるが、最近、歴史認識の問題や他の政治的な理由で緊張関係が続いている」と現状を分析。「政治指導者は正しい歴史認識をもってこそ、他国から尊敬と信頼を受けられる」などと述べた。

 これは国連事務総長としては不適切な発言です。国連の私物化と言ってもいい。
 誰がどう見ても一方にのみ問題がある事案ならまだしも、主観も絡む問題であるならば、苦言を呈するにしても双方に対して行わねば不公平です。ましてや、客観的事実としては、韓国や中国の主張の方こそ理が無く、今回の事務総長の発言は「一方に肩入れした不適切発言」と結論せざるを得ません。

 これは、日本の外務省は退いたらいかんですよ。これを放置すれば、「中立であるはずの国連事務総長が日本を批判したのだから、日本の歴史認識がおかしい」というのがスタンダードになりかねません。国連事務総長の姿勢をきっちり質していくべきです。2.8億ドルもの国連分担金を人質に取るくらいのことをしても良いのではないでしょうか。


イプシロン (2013 8/27 24:00)

 イプシロンの発射中止は残念ではあるが、発射後に問題が発覚するよりは遙かにマシだし、自動化システムで(つまりイプシロンの人工知能自身が)問題を検知し発射中止を決めたって辺りがかっこいいじゃないですか。「誤検知」の可能性もあるらしいですが、それはそれで、その少し間の抜けたところがかわいらしいですよ。

 「擬人化」するにはもってこいの機器ですな。



虚構?予言? (2013 8/26 24:00)

 一応「虚構新聞ですからね」と注意を喚起しておいたうえで……

韓国、洞窟壁画に「独島」発見 太古の領有裏付けこれは(8/23虚構新聞)
 大韓民国学術府は22日、南部全羅北道にある鎮安洞窟内で竹島(韓国名・独島)を描いたと見られる壁画を発見したと発表した。壁画にはハングルで「独島」と読める線文字も刻まれていることから、学術的に本物であることが確定した場合、竹島は日本政府が主張している江戸時代より4万年以上さかのぼる太古の時代から韓国が領有していたことになる。
 韓国紙「参鶏湯日報」が22日付で報じた。壁画が発見されたのは、韓国南部全羅北道にある鎮安洞窟の内部400メートル地点。植物から採取した染料で描いたこの壁画は、竹島を構成する主要な2島(男島・女島)だけでなく、その周辺にある小島のような模様も確認できることから、偶然にできたものではないと結論付けた。また、島の下部分にはハングルで「独島」と読める線文字もあり、学術府では「あらゆる面で独島であることは確定的」としている。
 竹島の領有権をめぐっては、韓国側が戦後長年にわたり不法占拠を続けたまま譲らぬ一方、学術分野では両国の研究者が領有の証拠となる地図文献を当たっている状況だ。現在のところ、日本側が提示している江戸時代の「改製日本扶桑分里図」(1768年)が最古のものとされているが、今回発見の壁画はそれを一気に4万年余りさかのぼることになる。今回の発見について、韓国政府関係者は「長年の議論に終止符を打つ決定打」として、自信を見せている。
 また「この壁画を根拠として国際司法裁判所に出廷すればどうか」という日本人記者からの質問に対しては、「その必要はない。キムチが辛いことをわざわざ証明する必要がありますか」と応じた。
 これら韓国側の主張について、領土紛争に詳しい京都大学国際文化学部の坂本義太夫教授(チヂミ文化論)は、「この前京都駅の伊勢丹で辛いのと見た目そっくりの甘いキムチが売っているのを見た」と反論する。
 今回の発表について日本政府は「現在詳細を確認中」として、今のところ公式な声明を出していない。


 ふだんの虚構記事以上に、「現実にあり得るかも感」が凄まじい良記事。
 「洞窟壁画にハングルって、ハングルの成立はいつだよオイ」って辺りで「虚構」と気付くでしょうが、4万年前の壁画を捏造というのは行き過ぎとしても、歴史書や古文書を捏造・誤読ってのは彼らのお家芸ですからねぇ……かつて翻訳掲示板で、「日本刀の起源は韓国だ!」と韓国人が持ち出した古い絵に思い切り「倭刀」と書いてあった……なんてこともありました(漢字が読めなかったのですな)。

 いつの日か、この虚構の記事が「予言」になってしまわないように……



サッポロ一番 (2013 8/25 23:00)

「サッポロ一番」生みの親、井田毅氏が死去 83歳(8/25日経)
 井田 毅氏(いだ・たけし=元サンヨー食品社長)20日、肺炎のため死去、83歳。連絡先は同社総務部。お別れの会は10月18日正午からホテルオークラ東京。喪主は長男、純一郎氏。
 父親の故井田文夫氏と共にサンヨー食品を創業。1966年、札幌で出合ったラーメン店の味をヒントに自ら開発を手掛けた即席麺「サッポロ一番」(しょうゆ味)を発売。68年に味噌味を追加し、全国に味噌ラーメンブームを起こした。


 袋麺だと、サッポロ一番味噌ラーメンが至高。次点はマルタイ棒ラーメン、次にサッポロ一番塩ラーメン。ちなみに、カップ麺だと麺職人の味噌かな。
 安藤百福氏に次ぐ、インスタントラーメンの偉人が逝った。明日の昼は、井田さんに感謝しつつ、サッポロ一番を食することにしよう。


自殺報道 (2013 8/25 23:00)

飛び降り自殺…藤圭子を追い詰めた宇多田ヒカルの成功(8/23日刊ゲンダイ)

 日刊ゲンダイと言えば、小沢信者だったり反原発だったりで、普段からバカ全開の紙面構成であるのだが、今回は、もう見出しからして古今無双のカスっぷり。実母が自殺したという状況にある人間に、「おまえにも原因がある」と追い込む文章になっており、日刊ゲンダイがいかにクズであるかが如実に表れた文章だ。

 まぁゲンダイに限らず、今回の自殺報道については、どのメディアも多かれ少なかれ問題有りなんですがね→参照:藤圭子さんの自殺 テレビのニュース報道は、国際的な「ルール違反」だらけ(水島宏明) - 個人 - Yahoo!ニュース



汚染水 (2013 8/24 24:00)

 福島原発の汚染水の問題。

 基準以下の汚染濃度だったら海に放出していかないと水はたまる一方だし、濃度が高くても、希釈したうえで海に撒いていけば、濃度も薄まって何の問題もないと思うんだが……基準値以下の農作物に対してすら文句を言う人が一定数いる以上、「海に水を捨てる」という選択肢をとるのは難しいのだろうねぇ。
 しかし、「海に放射性物質を捨てるなんて」と息巻く人もいようが、フランスが太平洋で核実験しまくっていた頃に、とりわけガン患者が増えたような話はあったのだろうか、と思ったり。

 政府が支援に乗り出し、水の処理について科学的にきちんと説明して「まともな思考力のある層がギャーギャー喚く層を駆逐する」状況を作るべきなんだろうが、それとて、情報伝達の役割を果たすマスコミ自体が、風評被害拡大に荷担するような報道ばかりしてきたことを考えると、政府が説明してもきちんと国民に浸透するか甚だ疑問。

 さて、どうしたら事態は収束するんだろうか……。



電力不足 (2013 8/23 24:00)

関西電力:電力需要が今夏最大を更新 震災後初の緊急融通(8/22毎日)
 関西電力管内の22日の電力需要は午後2時台に2816万キロワット(速報値)と今夏最大を更新し、東日本大震災以降の最大値も記録した。供給力に対する最大需要の比率を示す電力使用率は、「厳しい需給状況」に相当する今夏最高の96%だった。97%が政府が電力需給逼迫(ひっぱく)警報を発令する目安となっており、この日の需給は綱渡りの状態だった。
 猛暑でエアコンの使用が増えて需要が予想を上回った一方で、火力発電所のトラブルで期待した出力が確保できなくなったため、関電は中部電力や中国電力など4社から計50万キロワットの緊急の電力融通を受けて乗り切った。関電が緊急融通を受けたのは震災後初めて。
 関電は22日朝の時点で、同日の最大需要を2750万キロワットと見込み、2878万キロワットの供給力を用意していた。しかし、午前9時台の需要が予想より高かったため、午前11時過ぎに最大需要を2780万キロワットに修正。電力を売買している卸電力取引所から調達して供給力を2903万キロワットに増やした。
 ところがガス火力の南港発電所3号機(大阪市、出力60万キロワット)で貝などがフィルターに詰まり、午前11時25分ごろに出力を約30万キロワットに抑えざるを得なくなった。また午後になって、需要が修正後の予想をも上回って推移したため、需要予測を2840万キロワットに再修正し、午後1時から他電力からの緊急融通などを受けて2931万キロワットの供給力を確保した。
 需要が予想を上回った原因ははっきりしないが、大阪市では22日朝方の最低気温が今夏で最も高い29.2度までしか下がらなかったなど、一日中高温状態が続いたことでエアコン使用が多かったことが一因とみられる。
 23日は、19日からトラブルで停止していた石炭火力の舞鶴発電所1号機(京都府舞鶴市、出力90万キロワット)が復旧してフル稼働する見通しだが、猛暑で需要が高い状況も続くため、関電は23日の電力使用率を95%と見込んでいる。【久田宏、古屋敷尚子】


電力需給、綱渡り 猛暑で需要今夏最高 九電、懸命の供給積み増し(8/20産経)
 観測史に残る猛烈な暑さに見舞われた九州で20日、電力需給が逼迫(ひっぱく)した。午後4時台に需要が1634万キロワットとなり、今夏最大を2日連続で更新。この非常事態に九州電力は卸電力取引所からの調達量を積み増し、揚水発電の時間をピーク時に集中するなど、綱渡りのやり繰りに追われた。(津田大資)
 「19、20日はこれまでにない対応を迫られた。市場からの調達も難しくなっており、厳しい状況が続くでしょう。無理のない範囲で節電をお願いします」
 九電で供給態勢の構築を担当する電力輸送本部の豊馬誠部長は20日夕、記者会見でこう語った。
 20日の需給逼迫は、九電の予想を上回るものだった。事前に策定した需要予想は1630万キロワットで、これに沿ってピーク時供給力を1695万キロワットと設定した。
 ところが、気温上昇に伴い電力需要は早朝から、今夏最高だった19日の実績を超えた。19日の需要に対する供給力を示す使用率は97%だった。
 供給力を強化しなければ使用率が97%を上回り、いつ停電が起きてもおかしくない危険水域に入る。九電は慌てた。
 夜間電力で高地にくみ上げた水を使う揚水発電の出力を10万キロ増やした。稼働時間を短縮する代わりに、ピーク時の瞬間的な出力を増す苦肉の策だ。その分、日本卸電力取引所(東京都港区)から夕方の調達量を6万キロワット増やした。
 こうしたやり繰りが奏功し20日の供給力は、計画を約20万キロワット上回る1714万キロワットにまで上昇し、電力使用率は95%に収まった。社会に甚大な打撃を及ぼすブラックアウト(大停電)は避けられた。
 だが、全原発が停止している中で、九電が取り得る供給力増強の方策は限られる。
 今夏九電は、供給力の3割程度を、取引所などを通じて他社からの調達で補っている。
 この調達が難しさを増している。取引所では全国の電力会社や電源開発などが余力分を販売しているが、盆明け以降は、各地で電力需要が高まり、いずれの会社も余力が減っているためだ。九電は20、21日分とも、喉から手が出るほど欲しい日中ピーク時の電力を取引所から調達できなかった。
 さらに取引価格が高騰している。日本卸電力取引所によると、翌日の電力調達を決める「スポット取引」は、20日のピーク時で1キロワット時あたりの価格が39円となり、前日(24円)の1.6倍に達した。原子力、石炭火力、LNG火力による発電単価約9〜10円を大幅に上回る。
 今後の電力は大丈夫なのか。9月15日には、関西電力大飯原発(福井県おおい町)4号機が定期検査で停止し、再び国内は原発ゼロの状態となる。この時点で猛暑が続いていれば、取引所からの調達はさらに困難が予想される。九電は一刻も早く気温が低下することを渇望しているといっていい。
 九電は20日夕、事前登録者を対象に、エアコンの室温設定を28度に心がける▽日中は不要な照明を消す−といった節電方法を記載したメールを送った。

 この状況にあっても「電力は足りている」と主張する輩に対しては、容赦なくバカ呼ばわりしても問題ないでしょう。

 たしかにブラックアウトは回避しているわけですが、綱渡りで回避を図らねばならない状況自体、電力は足りていないと考えるべきです。「停電していないから電気は足りている」という主張は反原発界隈では一般的なようですが、「実際に停電していないじゃないか」という主張は、「原発事故以前に"事故が起きていないじゃないか"と原発の安全性を主張する」のと同様の論理です。反原発が「原発の(所謂)安全神話」と同じ話法をとるのですから、悪い冗談だとしか思えません。

 参院選も終わり、安倍政権はやりたい政策をやれるだけの土壌ができあがっています。安倍政権がまずやらねばならないのは経済対策でしょう。であるならば、原発再稼働は早急に進めなければならない課題のはずです。安倍総理の決断を強く望みます。



イチロー4000本安打 (2013 8/22 24:00)

イチローが日米4000安打=22年目、史上3人目の大台−米大リーグ・ヤンキース(8/22時事)
 【ニューヨーク時事】米大リーグ、ニューヨーク・ヤンキースのイチロー外野手(39)=本名鈴木一朗=は21日(日本時間22日)、本拠地ヤンキースタジアムで行われたトロント・ブルージェイズ戦で一回の第1打席にR・A・ディッキー投手から左前打を放ち、日米通算4000安打を達成した。日米でプロ22年目、通算2981試合目(日本951、米国2030)での到達。
 大リーグで過去に大台を記録したのは4256安打のピート・ローズと、4191安打のタイ・カッブの2人。伝説的選手に続き、長い球史でわずか3人目の偉業を果たした。日本プロ野球では張本勲の3085安打が最多で、イチローはこれを2009年4月に日米通算の数で上回っている。
 イチローは1992年に日本のオリックスでデビューし、9年間で1278安打を放った。大リーグのマリナーズに移籍した01年からは史上初の10年連続年間200安打を記録。04年には262安打の年間最多記録を樹立し、米国では13年目で2722安打を放った。


 これはめでたい。

 日本プロ野球の安打数とメジャーの安打数を合算することについては、「記録」という点では確かに正式な物と認めるべきではないと思う。ただ、正式記録でなく「参考記録」のような物だといえども、日本のプロ野球のレベルも決してアメリカに劣る物ではないし、併せて4000本であっても、後世に語り継ぐべき素晴らしい偉業だ。

 私の親世代にとっては、王や長嶋がリアルタイムのレジェンドだったのだろうが、私たちの世代にとっては、まさにイチローがそれだ。



甲状腺ガン (2013 8/21 24:00)

甲状腺がん確定18人に 福島の健康調査(8/20産経)
 東京電力福島第1原発事故による放射線の影響を調べている福島県の「県民健康管理調査」検討委員会が20日、福島市で開かれ、甲状腺がんと診断が「確定」した子供は、前回6月の12人から6人増え、18人になったと報告された。
 「がんの疑い」は25人(前回は15人)。甲状腺検査は、震災当時18歳以下の約36万人が対象。
 平成23年度は、1次検査が確定した約4万1千人のうち、2次検査の対象となったのは214人。うち甲状腺がんと確定したのは9人、疑いが4人。
 24年度は約13万5千人の1次検査が確定。2次検査の対象は953人で、うちがんの確定は9人、疑いが21人だった。


 23年度は41000人調べてガンが見つかったのが人。24年度は135000人調べて9人。有意に「増えている」とは言えない状況で、「原発事故によりガンが増える可能性は低い」という予測が裏付けられている。検査をきっちりやれば、ガン発見の可能性も上がり、結果的にガン患者数の比率も上がるだろうということも、以前から言われていた(「罹患率より患者比率が高い」という意見に対しては、「罹患率=新たに病気にかかった人の割合」であり、有病率とは異なることに留意されたし)。
 もちろん、チェルノブイリ事故の時は、事故の4年後頃から急に甲状腺ガン患者が増えてきたということもあるので、念のため検査は継続して続けていくべきだろう。むしろ、仮にガン発生が増えたとしても早期発見で対応するために、周辺地域の健康調査はしっかり行い続けてほしい。
 ただ、今回の調査結果に対して「原発事故の影響がー」「福島は汚染されている−」と喚くのは筋違いということです。



常識、非常識 (2013 8/20 24:00)

花火大会爆発事故 気化したガソリンが原因か(8/20スポニチ)
 京都府福知山市の花火大会での露店爆発事故で、ベビーカステラ店の男性店主(38)が携行缶から発電機に給油する際、気化したり空気中に噴出したりしたガソリンに鉄板の火が引火し、1回目の爆発が起きた可能性が高いことが19日、京都府警の調べで分かった。ガソリンは氷点下でも気化するほど揮発性が高く、静電気で簡単に引火。セルフスタンドで給油する際など細心の注意が必要で、決して人ごとではない事故だ。

 府警は当初「店の鉄板の方から火が(携行缶に)逆流してきた」という目撃証言があったため、最初の爆発は携行缶に引火したのが原因とみていた。しかし、爆発で「炎が高く立ち上がった」という別の証言が得られたため、携行缶ではなく空気中に漂ったガソリンへの引火によるものとの見方を強めた。
 ガソリンは車のほか、自家発電機、草刈り機、トラクター、チェーンソーなど日常生活の身近な燃料として使われる。ただ揮発性が高いことはあまり知られていない
 総務省消防庁によると、ガソリンは氷点下でも気化し、灯油や軽油に比べ格段に火が付きやすい。消防法や関連規則では、灯油の運搬に使われるポリタンクにガソリンを入れることは禁止。基準に適合した金属製の携行缶を使うよう定められている。同庁危険物保安室の担当者は「目に見える火種がなくても静電気に引火することがある」と指摘する。
(以下略)

 スポーツ紙とはいえ、「ガソリンの揮発性が高いことはあまり知られていない」は酷すぎるだろ。氷点下でも気化するということまでは知らなくとも、揮発しやすい・引火しやすいのはほとんどの大人にとっては常識の範疇と言える。中学校の「技術・家庭か」で習うはずだし、自動車学校でも教わるし、ガソリンスタンドでの慎重な取り扱いぶりなど見れば、「ガソリンは危険物」というのは自然に身につく知識だろう。

 ただねぇ……「ガソリンを学校のプールに貯蔵したらどうだろう」って言った議員様もいたりしたからなぁ。「常識知らず」は思っている以上に多いのかもしれない。「頭で分かっている」のと、「知識を行動に活かす」のとは、微妙に違うしねぇ。



非科学的暴論 (2013 8/19 24:00)

https://twitter.com/tsurudeath_mk2/status/369119595057008640
都内の某ホテルにいます。今日、同じ事感じました。"@coc0rache: 今日の水道水が硫黄臭。食器洗ってるだけでもわかります。塩素が放射能に反応すると硫黄が発生するというが福島で何かあっただろうか。危険を察知して松果体を開く人は増えるはず"(ツイートもアカウントも消えている模様)

 塩素(原子番号17)が、放射線を浴びて硫黄(原子番号16)になるという反応は聞いたことがない。仮にそういう反応が起こっていたとしても……その場合には、食器を洗っている人の体の方に大ダメージが来るはずで、皿など洗っている場合ではない。

 「松果体を開く」もバカバカしい表現。松果体は体内時計に関するホルモンであるメラトニンを出す内分泌器官。当然ながら、意図的に開いたり閉じたりできるような物ではない。一応、ヨガとかオカルトの世界で「松果体を開く」という表現はあるようで、引用した人もその意味で使っているのだろう。いずれにせよ、全く科学的な話ではない。

 ある事象に対してどういう意見を持とうが自由ではあるし、本当にバカバカしい言説ではあるのだが、こういった物の積み重ねが風評被害を形成しているというのも、事実ではある。

 やっぱり、「勉強は大事」だよなぁ。



条約無視の横暴に対して (2013 8/18 23:00)

新日鉄住金、韓国の戦時徴用訴訟で賠償の意向 敗訴確定時「無視できぬ」(8/18産経)
 朝鮮半島の日本統治時代に日本で戦時徴用された韓国人4人が未払い賃金などの個人補償を求めた訴訟で、被告の新日鉄住金(旧日本製鉄、本社・東京)が計4億ウォン(約3500万円)の賠償を命じられた7月のソウル高裁判決を受け、敗訴判決が確定した場合には賠償に応じる意向であることが17日、同社への取材で分かった。元徴用工の賠償請求権問題については、日韓両政府とも昭和40年の日韓請求権協定で解決したとの立場を取っており、同社の判断は今後の同種訴訟や国内世論に影響を与えそうだ。

 新日鉄住金の訴訟をめぐっては、原告のうち2人が平成9年に日本で同様の訴訟を起こしたが、15年に敗訴が確定。韓国でも確定判決の効力を認め1、2審が請求を退けていたが、韓国最高裁が昨年5月、個人請求権を認め、審理を高裁に差し戻した。
 新日鉄住金側はソウル高裁判決を不服として上告したが、最高裁で判断が覆される可能性は低いとみられる。
 同社は、(1)判決確定前に和解する(2)確定判決に従う(3)判決確定後も支払いに応じない−との選択肢から今後の方策を検討。(1)では原告側が補償基金の設立を求めることも予測され、賠償の対象が立証の不十分な元徴用工にも拡大すると判断した。
また、(3)の場合は、同社の韓国内の資産を差し押さえる強制執行が行われるとみられ、取引上の売掛債権などが対象にされる可能性を考慮。同社幹部は「取引先にまで影響が及ぶ可能性があり、確定判決を無視するのは困難」としている。
 戦時徴用をめぐっては、三菱重工業(東京)に対しても7月、釜山高裁が賠償を命じる判決を言い渡した。同様に上告の意向を明らかにしている同社は「和解の予定はない」とした上で、「上告審で主張が認められると信じているが、万一敗訴が確定した場合には外務省、経済産業省など各方面と協力し適切な対策をとっていく」としている。
■「仮定の話できない」
 外務省北東アジア課の話「『賠償の必要はない』という認識で国と企業は一致していると考えている。訴訟は係属中で、判決確定や資産差し押さえ後の対応について、仮定の話はできない」
(以下略)

 韓国の「無法判決」に屈する新日鐵住金を批判したい気持ちが湧くのも正直なところだが、売掛金を差し押さえされて取引先に影響が生じるとあっては、新日鐵住金のとりうる選択肢はほとんど残っていないのも確か。ただ、そうであっても、ここで退いてしまうと同様の訴訟が乱発されることになる。是非踏みとどまってほしいところだ。

 一方で、日本政府がもっと新日鐵住金を支えてやらねばならないとも思う。この件は国家間の条約も絡んでくる話であり、一企業で対応するには限界のある話なのだから、企業の踏ん張りのみに期待するのも筋違いではある(むしろ、判決が出るずっと前に日本政府は事態の収拾を図るべきであった)。国家間の取り決めを無視するような愚行に対しては、強い態度で警告を発することも必要だ。日韓基本条約が無効化して困るのは日本よりも韓国なのだから、「韓国政府は条約破棄を目論んでいる」と喧伝すれば韓国政府も動かずにはいられまい(日本から韓国に持ち出した財産を計算すれば、賠償と相殺してもおつりが出てしまう)。

 まぁ、いちばん狂ってるのは平気で条約を反故にする判決を出してしまう韓国の司法なんですけどね。


「韓国と脱原発で助け合え」という狂った社説 (2013 8/18 23:00)

韓国電力大乱―脱原発へ一緒に進もう(8/18朝日社説)
 最高気温が40度を超える地域が出るなど、猛暑続きの韓国が深刻な電力不足に陥っている。
 国内の原子力発電所で不正が発覚したことなどから、23基ある原発のうち5基が稼働停止しているためだ。
 韓国政府は原発への依存度をひたすら高めてきた。しかし、今回の騒動を機に、脱原発依存を求める国内の声はかつてなく強まっている。
 朴槿恵(パククネ)政権は年末までに今後の原発と自然エネルギーの比率を盛り込んだ基本計画をまとめる方針だ。切実な声に耳を傾け、脱原発依存に向けた本格的な取り組みを始めてほしい。
 電力危機を引き金に、韓国で怒りをこめてささやかれる言葉がある。
 「原発マフィア」だ。
 5月、原発に性能証明書を偽造した部品が使われていることが発覚。不正を見抜けなかった理由を探るなかで、原発を運営する公営企業や研究者、規制機関などで作る閉鎖的なグループが存在することがわかった。
 検察当局は次々に関係者を調べ、逮捕者も続出している。
 李明博(イミョンバク)・前政権は原発の建設・輸出を推進し、発電での原発比率を30年に1・6倍の約6割にするとした。先進諸国では最低レベルの自然エネルギー比率は増加させるものの、大きな期待を寄せない。
 朴政権が、この路線を踏襲するのかどうか。
 韓国でも、福島第一原発の事故後、原発は決して安くないとの認識が広まり、自然エネルギーへの転換の必要性が叫ばれてきた。脱原発依存を唱える国会議員も徐々に増えてきた。
 手本となる動きはすでに始まっている。ソウルの朴元淳(パクウォンスン)市長は、14年までに原発1基分を自然エネルギーと節電で補う計画を示し、達成はほぼ確実だ。
 浄水場の敷地やバス停の屋根に太陽光パネルをとりつけ、節電などに協力すればIC乗車券のポイントを増やしている。ソウル市には他の自治体からの視察が相次いでいる。
 朴大統領は看板政策に「東北アジア平和協力構想」を掲げている。原発の安全や災害への対策などを地域で話し合おうという提案だ。
 原発で大事故が起きれば、その影響は日本など周辺地域に広がる。そのリスクはお互いさまだ。使用済み核燃料の最終処分も共通の難題である。
 記録的な猛暑に見舞われたこの夏、原子力の安全はもちろんのこと、脱原発依存に向けたエネルギー協力を日韓で話し合うスタートとしたい。


 電力不足の国同士で、しかもお互いに自国に資源を持っていない国同士が、なんで「エネルギー協力」なんぞできると考えるのか、まったく分からない。だいたい、我が国の領土を不法占拠している国と、国の根幹に関わるエネルギーの問題で協力などできるはずがない。
 むしろ韓国の状況から学ぶべきは、電力不足が深刻化した場合に何が起こるのか、であろう。我が国では、電力会社の努力で韓国のような状況は免れているが、火力発電所を酷使している状況では、いつ韓国のようになってもおかしくはない。

 だいたい、韓国メディアは「動かせる原発は早急に再稼働すべきだ」と言ってるわけで…(参照:【コラム】「猛暑ゾンビ」が出没する韓国(1)(8/14中央日報))。

 そういえばしばらく前には、孫正義とか小沢鋭仁とかが「韓国から電気を輸入しよう」とホザいていたが、彼らは今この事態に対して何を話すのだろうか。



配慮など不要 (2013 8/17 24:00)

中韓の批判「不思議だ」 靖国参拝で新藤総務相(8/16日経)
 新藤義孝総務相は16日のBSフジ番組で、自身を含めた閣僚による終戦記念日の靖国神社参拝について「個人の心の自由の問題だ。外交の場で取り上げられることが不思議で仕方ない」と述べ、中国や韓国の批判をけん制した。
 同時に「中国と韓国が反応しているが、ほかのアジアの国から反応は聞いていない」と指摘。自身は年に何度も参拝しているとも説明した。
 靖国神社に合祀されている東条英機元首相らA級戦犯の分祀の議論に関しては「取り上げればハレーションを起こす」と否定的な考えを示した。〔共同〕


 その通りですな。自国の戦没者を悼むことについて他国にアレコレ言われる筋合いはないし、さらに言えば歴史認識についても、事実に基づいてさえいれば各国それぞれの考え方で構わないだろう(事実に基づいていないという点で、韓国の竹島に対する認識は大いに問題がある)。韓国で、伊藤博文を暗殺した安重根というテロリストを英雄視する傾向があっても、それに対して我が国の公人が「認識を改めよ」という批判を為したことは無いはずだ。

 やはり、安倍さんの「参拝はせず玉串料のみ」という配慮は全く無意味だった。靖国参拝が問題になったのも、朝日新聞が焚きつけて中国に批判が巻き起こり、「公人として参拝する」と明言していた中曽根氏が参拝を取りやめてしまったことに、端を発する。中国や韓国には、配慮は逆効果でしか無い。


不安商法 (2013 8/17 24:00)

 不安を煽ってたくさんの授業を取らせる=金をたくさん払わせる……そんな学習塾のやり口を目の当たりにして、頭では分かっていたものの、現実のひどさにちょいとゲンナリ。商売としては正しいんだろうけど、不安商法で金を巻き上げて、それで「仕事をしている実感」を得られるのかねぇ……こういうこと考える方が、お花畑思考なのかもしれないが。

 不安に応えるのが学習塾の仕事というのは確かだが、その不安を敢えて増大させるのはどうなのよ……と激しく感じた一日でした。



無知は罪 (2013 8/16 21:00)

花火大会:屋台で爆発…59人搬送、19人重傷 福知山(8/16毎日)
 15日午後7時半ごろ、京都府福知山市の由良川にかかる音無瀬(おとなせ)橋近くの河川敷で、開始直前だった花火大会の会場内の屋台で爆発があった。福知山市消防本部などによると、見物客ら多数が負傷し、59人が病院に搬送された。うち全身にやけどを負った10歳男児が集中治療室に運ばれるなど、12歳未満6人を含む19人が重傷。府警福知山署などが業務上過失致傷の疑いもあるとみて、原因を調べている。
 同消防本部によると、屋台のボンベが爆発し、屋台3軒が炎上したという。また、男性がくわえたばこで発電機にガソリンをつぎ足そうと携行缶のふたを開けたところ引火したとの目撃情報もある。府警がボンベの爆発との関連を調べている。見物客らによると、爆発音が2回あり、炎は一時数メートルの高さまで上がった。花火大会は中止になった。
 福知山商工会議所などで作る実行委員会主催の「第72回ドッコイセ福知山 花火大会」。今年は午後7時半から6000発を打ち上げる予定だった。昨年は11万人(主催者発表)の人出があった。
 現場はJR福知山駅北東約1キロ。河川敷約500メートルにわたって屋台が約170並び、周辺道路も含めて計350の屋台が出ていたという。河川敷や堤防は見物客でごったがえしていた。


「ガソリン缶開けたら引火」 京都・花火事故で目撃者(8/16朝日)
 京都府福知山市の花火大会会場で15日夜に起きた爆発事故で、近くにいた目撃者が府警に、「男性が発電機にガソリンを入れるため、携行缶を開けた際に引火した」と証言していることが、捜査関係者の話でわかった。男性は最初に発火したベビーカステラの屋台の30代の店主で、1カ月半〜2カ月のやけどを負っており、府警は回復を待って業務上過失致傷容疑で事情を聴く。
 府警は市消防本部と16日朝、現場の由良川河川敷で実況見分を始めた。焼けた屋台は3店舗並び、端のベビーカステラの屋台が最も激しく燃えているという。
 捜査関係者によると、男性が約20リットル入り携行缶から照明用の発電機にガソリンを移し替えようと、ふたを開けた途端、気化したガソリンに屋台の調理器具の炎が引火。さらに近くにあったガスボンベ1個に燃え移ったらしい。ガスボンベは、つなぎ目の部分のみが激しく燃えていたという。

 楽しいはずの花火大会が惨劇の場となってしまったことは非常に痛ましい。
 しかし、故意ではないとはいえ、(毎日新聞記事の言うように)タバコをくわえながら動いている発電機にガソリンを注ごうとするという行為がもし本当であるならば、同情はできない。ガソリンの揮発性の高さを考えたら、とてもじゃないが恐ろしくてできない行為だ。また、ガス抜きをせずに蓋を開けたという報道もあり(ガス抜きして内部の気圧を下げてから蓋を開けないと、気化したガソリンと共に液体ガソリンも噴き出す)、いずれにせよガソリンの性質について理解していないが故の事故であったようだ。

 物を知らないが故に本人が被害を受けるのは、自業自得。しかしながら、一人の無謀な行為が多くの被害者を出したとなると、それは「個々人のバカな行動」では済まない。原発事故以降、放射線についてよく理解していない人間による風評被害の拡散に対して、「度が過ぎた無知は罪になる」と思い続けてきたが、今回また、その認識を強くした。



喧騒 (2013 8/15 22:00)

首相が玉串料奉納 参拝見送り「御霊におわび」(8/15産経)
 安倍晋三首相は15日午前、靖国神社に自民党総裁名で玉串料を奉納した。同党の萩生田光一総裁特別補佐が代理人として奉納した。首相自身は同日の参拝は見送った。
 萩生田氏は記者団に対し、首相から「先の大戦で亡くなった先人の御霊(みたま)に尊崇の念を持って哀悼の誠をささげてほしい。本日は参拝できないことをおわびしてほしい」と伝えられたことを明らかにした。
 同時に、萩生田氏による奉納に際し「靖国への思いは変わらないということを伝えてほしい」との伝言を託されたことも明らかにした。


 個人的には非常に残念ではあるが、マスコミや中韓のバカが騒ぐ中で参拝してもなぁ……というのも正直なところ。「中韓への配慮」と「自分の信条」のギリギリのラインを選択したということなのだろう。ただ、中韓は、参拝しなかったことよりも玉串料を納めたことを声高に批判するだろうから、配慮はほとんど無駄に終わるだろう。

 例大祭はどうするのかねぇ……例大祭も姿を見せないとなると、「総理は靖国に参拝すべきかどうか」という問題に加え、「参拝すると言っていたのに食言するのか」という話にもなる。「参拝するか否かで愛国心を計る」というのも如何な物かと思うようになっているのだが、どんな配慮も中韓には無駄なのだから、毎年変わらず参拝し続けるのが、もっとも効果的な「靖国という外交カードの無効化」の手段のようにも思う。

 ともかく。
 中韓とメディアは騒ぎすぎ。閣僚が靖国に参拝したらニュース速報を打つとか、「閣僚3人が参拝」と記事を配信したり、メディアの喧騒はアホとしか言いようがない。麻生さんが「静かにやろうや」と言った件を、改めて想起してしまう。
 戦死者を悼む場所が毎年喧騒の中心になっている現状は非常に嘆かわしい。メディアなんて、騒ぎを起こしたいだけだからな……A級戦犯が合祀されたのは78年だが、中韓が騒ぎ出したのは85年以降。そのきっかけは、朝日の報道。この1件のみを以てしても、朝日が損なった国益は非常に大きい。


風評被害に荷担する自治体 (2013 8/15 22:00)

京都・五山送り火、「被災松」今も倉庫に 対応先送り(8/13朝日)
 京都市の伝統行事「五山送り火」。今年も16日夜にあるが、2年前に東日本大震災の被災地から届き、燃やされなかった「被災松」の薪(まき)がそのままになっている。放射線量の値は自然界と変わらないものの、市が「今も不安に思う市民がいる」として対応を先送りしているからだ。被災者からは戸惑いの声が上がっている。
 京都市西京区の山中にある「旧西部クリーンセンター」の倉庫。被災松の薪110本、削り取った樹皮や木くずなどが二重のポリ袋20個に入れられ、ブルーシートで覆われている。
 2年前、京都市は震災の犠牲者の鎮魂を目的に岩手県陸前高田市から薪500本分を送ってもらった。しかし、樹皮から1キロあたり1130ベクレルの放射性セシウムが検出されて中止に。昨年6月以降、市は薪の芯の部分で約200体の仏像や工芸品を造り、陸前高田市へ贈った。倉庫に保管されているのは、この時残った薪や木くずなどだ。
(以下略)

 2年半経っても学ばない・学べないバカは、何年経とうとバカのままなんだから、そういうのは放置して粛々と行動すれば良いものを。こういう京都市の行動こそが、「風評被害拡散」。行政が執るような行動ではない。



業務連絡 (2013 8/13 22:00)

 明日は更新しないか、してもテキトーな更新になると思いますので、ご了承ください。


暴走国家 (2013 8/13 22:00)

韓国野党代表らが竹島上陸、解放記念前に実効支配誇示(8/13産経)
 韓国の最大野党、民主党の金ハンギル代表ら同党国会議員12人が13日、ヘリコプターで竹島に上陸した。同党が明らかにした。日本の植民地支配からの解放を記念する15日の「光復節」を前に、島の実効支配を誇示するとともに、歴史認識をめぐり日本政府に対応の変化を迫るのが狙い。
 韓国の閣僚や国会議員は過去にも竹島にたびたび上陸してきたが、昨年8月には李明博前大統領が韓国元首として初めて上陸。これを機に日本国内では竹島問題に関し韓国への反発が一層強まっており、野党代表らの上陸は日韓関係に悪影響を及ぼしそうだ。
 今回上陸した12人には民主党職員や韓国記者団も同行。竹島に約1時間滞在し、常駐の警備隊を激励するほか、金代表が日本に向けたメッセージを読み上げる。韓国では光復節を前に、歴史問題などでの日本政府の姿勢に批判が高まっている。(共同)


 朝日などは「日本も韓国も冷静に対応しろ」とか言うのだが、明らかに冷静さを欠いて挑発を繰り返しているのは韓国でしょ、という。こんなことされても「仲良くしましょう」なんて、言う方がどうかしている。
 一方で、経済も急降下し初め、電力不足も深刻化し、政治家もこういう右傾化パフォーマンスに頼るしかなくなってるんだなぁと思うと、一抹の哀れみを覚えたり。


菅の責任 (2013 8/13 22:00)

菅元首相、原発事故で地検聴取応じず…告発否認(8/13朝日)
 東京電力福島第一原発事故の対応を巡り、業務上過失致傷などの容疑で刑事告発されている事故当時の首相で民主党の菅直人・衆院議員(66)に対し、東京地検が12日に任意の事情聴取を要請したことが関係者への取材でわかった。
 菅氏側は聴取に応じず、週内にも「事故対応に問題はなかった」などと告発容疑を否認する意見書を提出する意向を伝えた。
 関係者によると、聴取に応じない理由は、政府首脳としての災害対応で捜査機関の聴取に応じる前例を作れば、今後の危機対応に悪影響を及ぼす恐れがあるためだという。
 地検は、同様の容疑で告発されている元経済産業相の海江田万里・民主党代表(64)と元官房長官の枝野幸男・衆院議員(49)にも同日までに聴取を要請した。2人も容疑を否認するとみられる。
 同事故では、原子炉建屋で水素爆発が起こり、建屋周辺で作業にあたっていた東電社員や自衛隊員ら10人以上が重軽傷を負ったほか、周辺住民も被曝した。告発では、2011年3月11日の東日本大震災直後から、事故対応の指揮を執った菅氏ら3人が対応を誤ったことが事故を招いたと指摘。特に、菅氏が事故翌日に同原発を視察したことが、放射性物質を含む蒸気を放出する「ベント」の作業の遅れにつながった疑いがあるとしている。検察当局は、当時の官邸内部の状況や3人の認識について確認するため、聴取を要請した。
 菅氏は自著で、視察前に東電がベントを行うことを了承しており、視察の際もベントを急ぐよう指示したと主張している。意見書でも同様の説明をするとみられる。


 たしかに、災害や有事で「完璧な対応」をとれなかった場合に、政治家個人に対して告発が為されることが常態化するのは、良くないことではある。

 ただ、菅の場合、「原発事故に関連する会合で議事録を作っていない」「原発事故に関する訓練を全く活かしていない」「政治パフォーマンス(ヘリでの放水)のために自衛官を危険に晒した」など、普通ではあり得ないような対応を連発している。にもかかわらず、何の責任もとらず比例復活で議員を続けているばかりか、未だに責任転嫁の言をやめないとあっては、刑事告発で責任を追及することもやむを得ないように感じる。

 ともかく、きっちり責任をとってほしいのですよ。



日本一の座から陥落 (2013 8/12 24:00)

 最高気温の日本記録が出てしまいました。
 1位をとったのに熊谷と同率だったことで非常に中途半端な立場だった多治見が、よりいっそう中途半端な存在になってしまうわけです。暑いだけで、名誉すら失ってしまったデスシティ、それが多治見なのであります。

 うながっぱの未来や如何に。


余の顔を見忘れたか (2013 8/12 24:00)

首相、タクシー運転手に=国民の本音聴きたい…−ノルウェー(8/12時事)
 【オスロAFP=時事】ノルウェーのストルテンベルグ首相は11日、首都オスロで6月のある日、タクシー運転手となり、乗客の声を聴いて回っていたことを明らかにした。車載カメラによる映像をネット上で公開し「人々が本心で何を考えているか知ることが重要だ。本音を話せる場所はどこか。タクシーの中だ」と首相は訴えている。
 映像では、乗客から「あなた、首相にそっくり」とすぐに正体を見破られている。首相は素直に認め、運転は8年ぶりであることも白状している。報道によると、乗車料金は受け取らなかった。
 ノルウェーは9月9日に総選挙を控えている。世論調査では首相率いる与党連合は2005年から続く長期政権への飽きから劣勢。選挙に負けたらタクシー運転手に転職かとノルウェー紙に問われ「タクシーの乗客からすれば、私が運転手であるより首相の方がましだろう」と答えている。


 まず、どこの「暴れん坊将軍だよ」という感想がまずわいてくる。まぁ、すぐに見破られている辺り、徳田新之介の足下にも及ばないが。
 しかし、ノルウェーだとタクシー運転手の資格とか認可は要らないのかねぇ。あと、8年ぶりの運転は大丈夫だったんだろうか。



千葉も (2013 8/11 24:00)

「千葉県も被災地、忘れてる」自民・小泉進次郎氏(8/11朝日)
 ■小泉進次郎・自民党青年局長
 東日本大震災から今日で2年5カ月。千葉県旭市に、いまだ仮設住宅で多くの方が住んでいることを、どこまで多くの国民が理解をしているのか。私たち国会議員が、皆さんの声を十分聞き入れているか。千葉県も被災地だということを忘れている。
 そういった中だからこそ、皆さんの声をしっかり吸い上げて、与党・自民党として、その声が反映される機会にしたい。何よりも、震災復興の政策が第一だという思いを忘れないで、しっかり取り組む。(同市の仮設住宅住民らとの対話集会で)


 そうなんだよなぁ……たしかに東北の太平洋側3県に目が向きがちになってしまう。しかし、茨城や千葉も地震や津波の被害を受けているし、浦安などは液状化の影響で酷い目に遭っていた。
 きちんと分かっている人が与党にいるのは、たいへん心強いですな。


休みなんですが (2013 8/11 24:00)

 昨日の時点では、「明日から休みだウッヒョーヽ(´∇`)ノ」と、丸2ヶ月ぶりの休みにはしゃぐ気分であった一方、緊張感が切れるせいか休みになることで体調を崩さないだろうかという不安もあった。しかしながら、今年一番の肩こりと、少し目眩が出たくらいで、今のところは順調。むしろ、同僚の使う低温+強風設定のエアコンが無いおかげで、喉の調子も回復してきた。私一人だと27度か28度で弱風設定なのに、その人は16度で「急」設定だからなぁ。

 入っている任務は、お盆恒例の「カミさんの祖父母の家に行く」イベントのみ。
 まぁ普段から午前中に個人的な時間がとれる生活スタイルなので、休みだからって何か特別なことをやるってことも無いし(15日に護国神社に行くくらいか)、起床時間や生活サイクル(午前中の風呂掃除や畑仕事モドキや買い出しとか)も変えるつもりはない。たぶん、たいしたことも無く休みは終わっていくのだろう。

 という、とりとめの無い話。お盆だからな、いつも以上にグダグダで行く。



山本太郎の「初仕事」? (2013 8/10 24:00)

山本太郎議員の質問主意書 社民・福島氏のものと酷似(8/10産経)
 ■山本氏事務所釈明「手続きミス」

 7月の参院選で初当選した山本太郎参院議員が先の臨時国会で提出した「生活困窮者自立支援法案に関する質問主意書」が、社民党の福島瑞穂前党首提出の質問主意書と酷似していることが9日、分かった。政府の答弁書の手続きには多くの時間とコストがかかるだけに、政府関係者は「意図的に同じ内容の質問主意書を出したとすれば税金の無駄遣いだ」と指摘している。
 山本氏の質問主意書は、今年1月召集の通常国会に提出され、廃案となった生活困窮者自立支援法案について、生活困窮者の定義や就労訓練事業の具体的内容を問う7項目からなる。
 福島氏のものは「生活保護法案及び生活困窮者自立支援法案に関する質問主意書」。同じ6日に提出していた。
 1つ目の質問こそ生活保護法改正案に関してだったが、残る2〜8項目は全て生活困窮者自立支援法案の質問だった。
 山本氏の1〜7項目と、福島氏の2〜8項目の全ての質問が酷似。このうち、「自立支援法案第一条にいう『自立』とは、就労による経済的自立のみを意味するのか、日常生活自立、社会生活自立をも含めた幅広い意義を有するのか」など3項目は一言一句同じ。他の項目も5カ所で「政府の見解を示されたい」などの文言が付け加わったり、別の言葉と置き換わっていたりするだけだった。
 脱原発や反TPP(環太平洋戦略的経済連携協定)など両氏が掲げる政策は重なる部分があり、福島氏が参院統一会派の結成を呼びかけたこともある。
 山本氏の事務所によると、両氏とも同じ専門家から文案を提供してもらったという。事務所内の手続きミスで、そのまま提出したといい、「今後このようなことがないようにしたい」とコメントした。


 さっそく、手間をかけさせ政府の足を引っ張る行為に邁進しておるな、山本太郎。同じ文面をそのまま流用するとか、他に似たような内容の主意書は出ていないか調べる手間を惜しんだり、スタッフも無能揃いということになる。

 しかし「同じ専門家」って誰だろうかねぇ。中核派の元メンバーとかじゃない、ちゃんとした学者なんだろうか。福島瑞穂が山本太郎にすり寄る姿はこれまでも報道されていたが、図らずも「バックも同じ」ということが露呈したわけですね。

 というか、「反原発」で当選したんだから、反原発で質問すればいいのに……



法制局人事 (2013 8/9 24:00)

法制局長官に小松氏、閣議決定 集団的自衛権の解釈変更加速(8/8産経)
 政府は8日午前の閣議で、内閣法制局の山本庸幸長官を退任させ、後任に小松一郎駐仏大使を充てる人事を決定した。内閣法制局長官は内部から内閣法制次長が昇任するのが通例。集団的自衛権の政府解釈見直しに前向きな外務省から小松氏を起用することで、安倍晋三首相は集団的自衛権の行使容認に向けた作業を加速させたい意向だ。発令は20日付。
 菅義偉官房長官は閣議後の記者会見で、小松氏起用について「本人の人格、識見、能力を踏まえて適材適所で行っており、適任であると判断した。内閣法制局は内閣を直接補佐する機関なので内閣の責任においての人事だ」と述べた。
 小松氏は、第1次安倍政権下で発足した有識者会議「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)」がまとめた行使容認の報告書の作成作業に関わるなど、政府解釈の見直しの必要性を指摘してきた。政府は今後、安保法制懇が議論を本格的に再開するのに合わせ、小松氏の起用で行使容認に向けた環境整備を進める方針だ。
 また、政府は退任する山本氏を最高裁判事に任命することも閣議決定した。


 自分に近い考えの人間を法制局長官に任命することで、法令解釈を恣意的に行う可能性があるのでは……という危惧は正当な物だし、「仮に左翼政党が政権を取った場合に同じことをしたら…」と考えると、今回のやり方を「まったく問題なし」と言うことはできない。

 しかしながら。

 民主党政権においては、官房長官が法令解釈を担当する、内閣法制局には答弁機会を与えない、ということをやっていた。細かいいきさつについては、残っている記事としてはこれがわかりやすいと思う→朝日新聞グローブ (GLOBE)|内閣法制局 -- 法令解釈担当は官房長官に
 法制局人事を恣意的に行うどころか、法令解釈を独占するという振る舞いをしていたわけだ。建前としては「官僚ではなく、国民に選ばれた人間が法令解釈をおこなう」というものだが、このとき民主党を非難する声はメディアからはほとんど聞かれなかった。今回の安倍内閣のやり方を批判する論理を使えば、この時の民主党の行動の方がよほど危険だったろうに。



誤報 (2013 8/8 24:00)

緊急地震速報「関西震度7」は誤報、気象庁謝罪(8/8読売)
 気象庁は8日午後4時56分頃、奈良、大阪で「震度6弱から7程度」の強い地震が発生する恐れがあるとして緊急地震速報を発表した。
 奈良県を震源とするマグニチュード(M)7・8と予想したが、実際に発生した地震は和歌山県北部を震源とするM2・3で、「震度1」以上の揺れを観測した場所はなかった。同庁は誤報だったことを認め、「広範囲に迷惑をかけた」と謝罪した。
 緊急地震速報は、地震波が2か所以上の地点で観測され、最大で「震度5弱」以上と推定された場合、機器の判断で自動的に発表される。同庁の観測では、実際の震源は和歌山県北部で震源の深さは約10キロだったが、これとは別に、三重県南東沖約60キロに設置している海底地震計で測定されたデータを、観測機器などが地震波と誤って判断。和歌山の地震発生と、ちょうど同じタイミングで発生したため大きな揺れだと判断され、「震度4」以上の揺れが到達すると予測した関東甲信から九州の34都府県で速報が発表された。


 あんまり誤報が頻発すると「オオカミ少年」状態になる危険はたしかにありますが、ここは、「誤報で良かった」と考えておきましょう。

 うちの4歳の息子は、「早くみんな隠れて!」と家族を誘導し、幼稚園でおこなった訓練通りに自分も机の下にサッと入って、脚を持ってじっと堪え忍んでいたらしい。安心して誤字を託すことができますわい。


差別表現? (2013 8/8 24:00)

差別表現、すぐ撤回=自民・溝手氏(8/7時事)
 自民党の溝手顕正参院議員会長は7日、党本部で開いた会合であいさつし、「安倍晋三首相のように非常に勢いのいい首相の下だと、ばかでもチョンでも(当選する)という要素があるのは否定できない」と述べた。先の参院選で初当選した議員に地元活動の大切さを説く中で発言した。
 「チョン」は韓国・朝鮮人に対する差別的な表現とされている。溝手氏はこの後、記者団に「問題があると受け取られてもしょうがないので(会合の中で)撤回した」と説明した。


 マスコミがギャーギャー騒ぐ可能性があるから撤回するのが無難ではあろうが、差別語でも何でも無い言い回しなのに撤回することは、逆に誤解を招きかねないようにも思うし、むしろ揚げ足取りの武器をマスコミに与えることになるようにも思う。
 「バカでもちょんでも」の「ちょん」は、「朝鮮人」とは全く関係ない。江戸時代から使われており、「取るに足らない」あるいはそういう人のことを表す。確かに「朝鮮人」の別称として使うことはあるのだが、「バカでもちょんでも」という慣用表現においては、その解釈は誤りである。実際、この記事でも「「チョン」は韓国・朝鮮人に対する差別的な表現とされている」と書かれているが、さて、マスコミ属する人間でもこの程度の国語力ということなのか、それとも分かった上で煽っているのか。

 ただ、新人研修会でマスコミに餌をあげた軽率さは批判されてもしかたあるまい。みごとな反面教師になった。



罷免要求 (2013 8/7 24:00)

麻生氏の罷免要求=7日に申し入れ−野党5党(8/6時事)
 民主、みんな、共産、生活、社民の野党5党は6日、ドイツのナチス政権の手法を引き合いに「あの手口に学んだらどうか」とした麻生太郎副総理兼財務相の発言は不適切として、罷免するよう安倍晋三首相に求めることを決めた。7日に民主党の高木義明国対委員長が首相官邸を訪れ、申し入れる。 
 野党は麻生氏の真意をただすため、衆院予算委員会の集中審議を開催するよう要求していたが、与党が拒否したことから、開かれないまま臨時国会が7日閉幕することになった。この経緯を踏まえ、高木氏は閉会中審査の開催を自民党に指示するよう首相サイドに求める。


 「憲法改正については冷静に議論しよう」という要旨を無視して、発言の一部だけを切り取って揚げ足取りをすることが、日本の国政にとって、いったい何の利益となるのか。くだらないことをやる前に、野党はきっちり政策を煮詰めておけや……という感想しかわかない。

 というか、「喧騒の中で物事を決めず、冷静に議論しようや」と主張した麻生氏に罷免要求を突きつけるということは、野党どもは、「喧騒の中で好き勝手やりたいです」と言ってるようなものなんだが……と思ったが、考えたら、既に民主党は狂騒の中で政権を取って好き勝手やって自爆していたのだった。



原爆忌 (2013 8/6 24:00)

 広島に原爆が投下された日。
 朝日社説はやはり、原爆と原発を絡め、反原発を主張した。殺傷を目的として核兵器と、事故を起こしたとはいえ日本人・日本経済に多大な恩恵を与えた原子力発電を同一に考えるのは、戦闘機を否定するあまり飛行機の存在にすら反対するようなバカな行為だ。

 そして、広島では、反原発の左翼団体がデモをおこなったようだ。そして、在特会は、同じく広島で核武装デモをおこなったらしい。
 反原発だろうが核武装賛成だろうが、8月6日は、原爆によって命を失った人を悼む日であり、いずれの主張も場違いだ。3月11日に反原発デモをやらかしたバカに対しても感じたことだが、意見の主張にふさわしい時と場所という考えは、あってしかるべきだろう。

 意見を主張し、同じ考えを持つ同志を増やそうとしているはずの人間が、自分たちの訴えが人々の耳にどう入るかを考えないのは、全く奇異でならない。広島の人たち、福島の人たちの気持ちなんか、どうでもいいってことなんだろうな。



反日有理 (2013 8/5 24:00)

韓国、対日協力の清算強化 爵位受けた人の財産没収(8/4産経)
 日本による朝鮮半島の植民地支配に協力した「親日派」が日本から受け取った財産を没収し国有化する法律をめぐり、韓国憲法裁判所は4日、日本から爵位を受けた人物に与えられた財産を没収対象にすることは合憲だとの判断を示した。聯合ニュースが伝えた。
 植民地支配への協力行為の清算を強化する動きといえる。
 韓国では2005年に成立した特別法で、爵位を得た人物が日本から受けた財産の没収については、1910年の日韓併合で日本に協力したかどうかを基準とした。しかし、2011年の法改正で、爵位を受けた全ての人を対象としたため、法改正前にさかのぼって罰する遡及立法に当たるとの指摘が出ていた。
 しかし憲法裁は、爵位を受ける行為自体が植民地支配への協力だとみなし、財産没収は遡及立法に当たらないと判断、改正特別法は合憲とした。(共同)


 「植民地支配に協力した人間に対しては、法の不遡及も関係なく罰することができる」という裁判所のお墨付き。むちゃくちゃな立法がなされたときには、司法がその防波堤になるべきなのだが、韓国では裁判所自ら防波堤を破壊する行為をおこなった。まぁ、「仏像盗んでも返さなくて良い」という「反日有理」の司法なので、期待するのもバカらしいのではあるが。

 しかし、裁判所が「法治国家たることを否定」するたぁ、狂気ですな。

 とりあえず、仏像返せ。



綱渡り状態 (2013 8/4 24:00)

だましだましの「原発ゼロ」限界 九州電力、需給一気に悪化(8/3産経)
 九州電力は2日、石炭火力の松浦発電所1号機(長崎県松浦市、出力70万キロワット)が、ボイラートラブルで停止したと発表した。九電が最も危惧していた火力のトラブルがとうとう発生し、供給力に対する需要の割合を示す最大使用率は事前計画の89%から94%へ悪化した。九電は他電力からの融通などで急場をしのぐが、「原発ゼロ」のもとで続く、だましだましの電力供給態勢は限界を迎えている。(小路克明)
 九電によると1日午後11時半ごろ、松浦発電所1号機で、作業員がボイラー内上部の異音を確認した。配管からの蒸気漏れの可能性が高いと判断し、2日午前4時半に運転を停止した。
 1号機は平成元年6月に運転開始。昨年9〜11月の定期検査後は、1日も休まず稼働を続けてきた。石炭燃焼後の灰による配管の摩耗などが原因と考えられる。
 松浦1号機の停止で、九州の電力需給は一気に厳しくなった。
 前日に九電が作成した計画は、ピーク時需要1520万キロワットに対し、供給力1699万キロワットとしていた。松浦1号機停止の対策として、夜間の余剰電力で高台にくみ上げた水を使う「揚水発電」の発電量を15万キロワット増やし、差し引きの供給力は1643万キロワットとなった。
 一方、2日の需要は酷暑で膨らんだ。1時間の平均値は午後4時台に1538万キロワットを記録。瞬間的には1547万キロワットにまで達した。使用率は94%だった。
 九電は週明け以降の使用率を、5〜7日が「やや厳しい」の94〜95%、8〜9日は「厳しい」の96%と予想する。
 松浦1号機が、夏中に発電を再開できるかは微妙だ。ボイラーを冷却した後、作業員が内部に入って原因特定と補修を急ぐが、現時点で復旧の見通しは立たない。
 同規模の石炭火力で、やはりボイラーからの蒸気漏れで3月に運転停止した苓北発電所1号機(熊本県苓北町、70万キロワット)の場合、復旧に3カ月かかった。
 蒸気漏れであれば、高さ85メートルにも達する巨大なボイラー内を目視でくまなく検査し、配管の破れを見つけて交換しなければならない。どうしても再開まで日数が必要となる。
 松浦1号機の停止が長期化すれば、その間、九電は他電力からの融通や、市場からの調達に頼らざるを得ない。今夏は高温少雨傾向が続いており、需要は今後さらに増大する可能性がある。2日に記者会見した電力輸送本部の豊馬誠部長は「供給面の厳しさは増すが、電力卸売市場からの調達などで、安定供給に努めたい」と述べた。
 電力不安が長期化する中で今後最大の懸念材料は、関西電力大飯原発が定期検査に入ることだ。3号機(117・5万キロワット)は9月2日に、4号機(同)は同15日に停止する。
 記録的な猛暑となった平成22年。東日本大震災前で節電の意識は浸透していなかったいえ、9月の最大需要は1697万キロワットに達した。
 大飯原発停止により西日本エリアの電力供給力は一気に低下する。九電がいくら電気を欲しても、電力会社間の融通や、電力卸売市場からの調達は、ますます困難となる。


 「綱渡りで凌いでいる」というのがよく分かる記事だが、これでも「電力は足りている」というアホが、一般人のみならず、福島瑞穂のような国会議員にも存在するのは嘆かわしい限り。
 異常な事態は何年も継続できるものではない。いずれ脱原発に進むにしても、代替電力が万全に確保できない中で原発を止め続けることは、自殺行為だろう。潤沢に電気が使えないことは景気にもマイナスになるし、なにより、原発を動かさないことで毎日100億円余計に消費される燃料費(年間3.8兆円)は、国外に流れるだけで日本経済に全く資することの無い無駄な出費だ。

 現時点では、原発再稼働を進める以外に選択肢は無い。もちろん、安全を確認したものからという前提ではあるが、それとて、何十万年も前の活断層でイチャモンをつけるような不合理な安全確認は勘弁してもらいたい。



二重投票 (2013 8/3 24:00)

又市氏らが二重投票、故意は否定 参院副議長選挙(8/2産経)
 2日の参院副議長選挙は投票総数が議員数を3票上回り、戦後初の再投票となった。二重投票を認めた社民党の又市征治党首代行は「故意ではない」、無所属の糸数慶子氏は「単純なミス」と釈明したが、自民党は同日、2人の懲罰動議を提出した。
 議員には議長選用、副議長選用、予備の3枚の投票用紙が配られており、予備と合わせて投票したようだ。同様の事態は戦後6回あったが、結果に影響を与えない場合は再投票しなくてもよいとされている。
 菅義偉官房長官は2日の記者会見で、平成22年の参院本会議で他議員の投票ボタンを押して引責辞職した議員を念頭に「議員辞職に至った事例もある。厳に粛正を求めたい」と述べた。


 これって、「故意でなく二重投票してしまう」なんてことはあり得るのか。仮に故意で無くても、自分が投票したかどうかを忘れるようなスットコドッコイに、政治がつとまるのかねぇ(´・ω・`)
 しかし、珍しいこともあるもんだ。


人材難 (2013 8/3 24:00)

谷亮子氏が生活の党副代表に就任(8/3スポーツ報知)
 生活の党・谷亮子参院議員(37)が党副代表に就くことになった。2日、同党が行った両院議員総会での新役員人事によって決定した。
 先の参院選で11候補を擁立しながら、現職6人が全敗するなど1議席も獲得できなかった生活の党。衆院7、参院2の計9議席と苦しくなった党勢を受け、国民的知名度もある谷氏に白羽の矢が立てられた。
 昨年7月、小沢一郎代表(71)とともに民主党を離党して前身の「国民の生活が第一」の結党に参加した谷氏。現行のポストは「代表室選挙・団体担当幹事」だったが、一気に小沢代表を支える執行部に加わることになった。
 なお、新潟選挙区で落選した森裕子氏が務めていた代表代行は、鈴木克昌幹事長が兼務する。


 知名度のみで何の実績も無い1年生議員を副代表に据えねばならないとは……人材不足なんだなぁという黄昏れた感じしか催さない、哀れな人事。
 小沢さんは3年後の衆院選+参院選で巻き返しを図るということらしいが、この体たらくから仮に巻き返せたならそりゃすごい(≠立派)けどねぇ。



先入観は文章読解の妨げ (2013 8/2 24:00)

 受験国語、特に現代文において、先入観は文章読解の大きな妨げになります。ここで言う「先入観」とは、ある思想や考え方に対して元々持っているバイアスから、勝手に自分の感覚に置き換えて小説の登場人物の心情を想像してしまう、というものまで、幅広い意味で使っています。要するに、「書かれていないこと」を勝手に補うことです。

 現代文というのは、「何が書いてあるか」を正確に把握することが求められる教科です。書いてあることをそのまま理解すればいいのですから、本来は何も難しいことの無い教科のはずですが、人間というのは「勝手な想像」をけっこうやらかしてしまうもので、書かれてないことを適当に補って結果的に誤読することはよくあります。といいますか、「先入観の排除」がきっちりできれば、どんな大学の受験問題も怖くなくなります。語彙力ももちろんある程度は必要ですが、それとて前後に書いてあることから不明な部分を推測することもできますから(「想像」ではなく「推測」)、先入観の排除は語彙力以上に重要です。

 ……ということを、今回の麻生発言の騒ぎで改めて感じました。先入観は文章読解の大きな障害です。



これで終わり (2013 8/1 24:00)

麻生氏が発表したコメント全文(8/1朝日)
 麻生太郎副総理が1日に発表したコメント全文は次の通り。
     ◇
 7月29日の国家基本問題研究所月例研究会における私のナチス政権に関する発言が、私の真意と異なり誤解を招いたことは遺憾である。

 私は、憲法改正については、落ち着いて議論することが極めて重要であると考えている。この点を強調する趣旨で、同研究会においては、喧騒(けんそう)にまぎれて十分な国民的理解及び議論のないまま進んでしまった悪(あ)しき例として、ナチス政権下のワイマール憲法に係る経緯をあげたところである。私がナチス及びワイマール憲法に係る経緯について、極めて否定的にとらえていることは、私の発言全体から明らかである。ただし、この例示が、誤解を招く結果となったので、ナチス政権を例示としてあげたことは撤回したい。


 誤解を招きうる発言だったのは確かに軽率だったろうが、こうして発言の意図も明らかになったし、「牽強付会な解釈で騒ぐマスコミがうるさいから撤回」ということにもなったし、これで終了だわな。これでもまだ騒ぐやつがいるとすれば、それこそ「批判のための批判」やっている奴らだろうて。

 そもそも普通に読めば「ナチ礼賛」「こっそり改憲しよう」と読めるわけが無いんだから、悪意の解釈する奴らはほっといて、復興や景気回復に注力してくれることを心から望む。心配は、メディアが焚きつけてしまった海外の反応なのだが……


さらに続・麻生発言 (2013 8/1 9:30)

 ようやく全文出てきましたね(後で記事を引用)。

 「冷静な議論の中で憲法改正を進めましょう」という要旨は何の問題もなく、「こっそり憲法を変えようとしている」「ナチスを礼賛している」という批判は筋違いと言うことは分かった。
 「あの手口学んだらどうかね」という言葉は確かに文脈からすると唐突な印象ではあったが、「知らない間=静かに」と考えるのではなく、「喧噪の中でドイツ国民はヒトラーを選び、知らない間に独裁体制になっていた」と頭に入れておけば、この部分も、「喧噪に紛れて知らない間に国体を変えたナチスのやり口から学んで、喧騒の中で物事を決めないようにしよう」という警鐘と素直に読むことができる。まぁ、最終的には、国基研の動画で会場の雰囲気を見ておきたいところではあるが。

 「ナチスを冗談で持ち出すのは軽率」という指摘は正当であるように思うが、それでも、発言全体の正当性を考えれば、「議員を辞めるべきだ」とまで吹き上がるような物ではないだろう。

 麻生氏はむしろ「勢いで改正すべきではない、冷静に議論して進めましょう」と言っているわけで、改正慎重派の人ほど、麻生さんの発言に賛同すべきだと思うんだが……そういう人たちほど脊髄反射で吹き上がっておりますなぁ。

麻生副総理の憲法改正めぐる発言の詳細(8/1朝日)
 麻生太郎副総理が29日、東京都内でのシンポジウムでナチス政権を引き合いにした発言は次の通り。

 僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。
 そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく。
 私どもは、周りに置かれている状況は、極めて厳しい状況になっていると認識していますから、それなりに予算で対応しておりますし、事実、若い人の意識は、今回の世論調査でも、20代、30代の方が、極めて前向き。一番足りないのは50代、60代。ここに一番多いけど。ここが一番問題なんです。私らから言ったら。なんとなくいい思いをした世代。バブルの時代でいい思いをした世代が、ところが、今の20代、30代は、バブルでいい思いなんて一つもしていないですから。記憶あるときから就職難。記憶のあるときから不況ですよ。
 この人たちの方が、よほどしゃべっていて現実的。50代、60代、一番頼りないと思う。しゃべっていて。おれたちの世代になると、戦前、戦後の不況を知っているから、結構しゃべる。しかし、そうじゃない。
 しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください。どこが問題なのか。きちっと、書いて、おれたちは(自民党憲法改正草案を)作ったよ。べちゃべちゃ、べちゃべちゃ、いろんな意見を何十時間もかけて、作り上げた。そういった思いが、我々にある。
 そのときに喧々諤々(けんけんがくがく)、やりあった。30人いようと、40人いようと、極めて静かに対応してきた。自民党の部会で怒鳴りあいもなく。『ちょっと待ってください、違うんじゃないですか』と言うと、『そうか』と。偉い人が『ちょっと待て』と。『しかし、君ね』と、偉かったというべきか、元大臣が、30代の若い当選2回ぐらいの若い国会議員に、『そうか、そういう考え方もあるんだな』ということを聞けるところが、自民党のすごいところだなと。何回か参加してそう思いました。
 ぜひ、そういう中で作られた。ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。
 靖国神社の話にしても、静かに参拝すべきなんですよ。騒ぎにするのがおかしいんだって。静かに、お国のために命を投げ出してくれた人に対して、敬意と感謝の念を払わない方がおかしい。静かに、きちっとお参りすればいい。
 何も、戦争に負けた日だけ行くことはない。いろんな日がある。大祭の日だってある。8月15日だけに限っていくから、また話が込み入る。日露戦争に勝った日でも行けって。といったおかげで、えらい物議をかもしたこともありますが。
 僕は4月28日、昭和27年、その日から、今日は日本が独立した日だからと、靖国神社に連れて行かれた。それが、初めて靖国神社に参拝した記憶です。それから今日まで、毎年1回、必ず行っていますが、わーわー騒ぎになったのは、いつからですか。
 昔は静かに行っておられました。各総理も行っておられた。いつから騒ぎにした。マスコミですよ。いつのときからか、騒ぎになった。騒がれたら、中国も騒がざるをえない。韓国も騒ぎますよ。だから、静かにやろうやと。憲法は、ある日気づいたら、ワイマール憲法が変わって、ナチス憲法に変わっていたんですよ。だれも気づかないで変わった。あの手口学んだらどうかね。
 わーわー騒がないで。本当に、みんないい憲法と、みんな納得して、あの憲法変わっているからね。ぜひ、そういった意味で、僕は民主主義を否定するつもりはまったくありませんが、しかし、私どもは重ねて言いますが、喧噪(けんそう)のなかで決めてほしくない。




選挙結果に文句言う前に (2013 7/31 24:00)

「自民党は2割の支持しかない」 横路孝弘・前衆院議長(7/29朝日)
 ■横路孝弘・前衆院議長
 安倍政権は社会保障を担う地方財政をカットし、軍事予算を増やし、集団的自衛権に手を出そうとしている。だが、自民党は参院選で5割の投票率で4割の票を得たのであり、有権者の2割の支持しかない。そんな政権が戦後日本の社会を基本的に変えることを許してはならない。
 今、われわれ民主党がやるべきことは、自民党と対峙(たいじ)することだ。政策で自民党と対決し、われわれの主張を明確にすることが何よりも大事だ。国会で他党と共闘は大事だし、再編の議論があるが、その前にわれわれが主体性を確立しなければならない。(横浜市内でのNTT労組の会合で)


 「自民党の好き勝手にやらせてはいけない」という趣旨は分からんでもないが……
 「2割からしか得票していない」というなら事実ではあるが、「2割の支持しかない」は明白に間違いだろう。投票しなかった者が全員反自民というわけではない。「どうせ自民が勝つなら行かなくても問題ないか」という自民支持者が存在しないとは言い切れない。また、「自民は2割の支持だけ」を正当化するなら、民主党の支持はどれだけよ、と跳ね返ってくる話でもある。

 そもそも、議員たるもの、選挙結果を軽視するのはどうよ、という気もするし。ここで何度も繰り返してきたが、民主党はまず自らの行動を反省するところから始めないと。


続・麻生発言 (2013 7/31 24:00)

 昨日話題にした麻生さんの発言。
 「靖国も憲法改正も周りが騒ぎすぎる、冷静に話し合うべき」という話の流れからの、皮肉交じりの冗談ということだったらしい。

麻生副総理の発言「ドイツのワイマール憲法はいつの間にか変わっていた。誰も気がつかない間に変わった。あの手口を学んだらどうか」の真相のまとめ - Togetter

 メディアの切り貼り報道に踊らされて、麻生発言に脊髄反射して吹き上がっている人たちこそ、メディアを巧妙に利用したナチスの手法に学ぶべきだよなぁ、と思ったり。



「ナチスの手口を学んだら…」 (2013 7/30 24:00)

ナチスの手口学んだら…憲法改正で麻生氏講演(7/29読売)
 麻生副総理は29日、都内で開かれた講演会で憲法改正について、「狂騒、狂乱の中で決めてほしくない。落ち着いた世論の上に成し遂げるべきものだ」と述べた。
 その上で、ドイツでかつて、最も民主的と言われたワイマール憲法下でヒトラー政権が誕生したことを挙げ、「ワイマール憲法もいつの間にかナチス憲法に変わっていた。あの手口を学んだらどうか。(国民が)騒がないで、納得して変わっている。喧騒の中で決めないでほしい」と語った。


 なんか恣意的な発言の切り取りをしている気もするなぁ……と前置きした上で。

 趣旨としては「国民がきちんと納得した上で憲法を改正を進めないとならない。喧噪の中で勢いで変えるべき物では無い」ということであり、その点には何ら異論は無い。

 ただ、仮に記事での発言内容が事実だとすれば、やはり「ナチスの手口を学んだらどうか」という発言は誤解を招く物であるし、「いつの間にか変わっていた」「騒がないで」というのも正確ではない。共産党の仕業とでっち上げた国会議事堂放火事件など、「喧噪」を生み出している面はあった。また、改憲というよりは全権委任法によって憲法が死文化してしまったという認識の方が正しいのではないか。だいたい「いつの間にか」と「納得して」は両立しない。

 もしかして、「ワイマール憲法は国民が騒いでいるうちにいつの間にか変わってしまった。そのナチスの手口から学んで、冷静な憲法の議論をしよう」ということなのだろうか、あーでもそれだと「騒がないで納得して変わっている」という所に巧く繋がらないな……うーん、発言の全文、どこかに公開されてないかなぁ。まぁそれでも「ナチスが改憲した」という間違いは間違いとして残るんだけど。

 ともかく、参院選も終わってメディアが鵜の目鷹の目で失点を狙っている状況なのだから、緊張感を以て臨んでもらいたい。まぁ、言葉選びのぞんざいな所も、ある意味、氏の魅力ではあるのだが。



夏休み (2013 7/29 24:00)

野田氏3日、菅氏は1日…安倍首相10日程度?(7/28読売)
 安倍首相は、8月の臨時国会終了後、10日間程度の夏休みに入る予定だ。
 実現すれば、2004年の小泉首相(13日間)以来の長期休暇となる。
 最近の首相の夏休みは極めて短い。昨年の野田首相は3日間(土日を除く)、一昨年の菅首相は1日だけ(同)だった。安倍首相も第1次政権当時の07年は、7月の参院選で自民党が大敗した直後でもあり、週末以外で完全に休んだのは1日だけだった。
 首相は、周辺に体調を気遣う声もあることから、今年の夏休みは主に山梨県鳴沢村の別荘に滞在し、今後の政権運営の戦略を練りつつゆったりと過ごす。ただ、終戦記念日の全国戦没者追悼式出席など、細切れに公務が入り「完全休養」とはいかない可能性もある。

 ほとんどの土日が「終日公邸で過ごす」「来客なし」「書類整理」だった菅や野田と比較すれば、土日もほとんど働きづめの安倍さんが長めの夏休みをとろうが、「休みすぎ」とは思えない。そもそも、平日の労働の量と質も例の3人とは圧倒的に違う。

 仕事に精魂傾けるためには、やっぱり程々の休みが必要ですよ。仮に「安倍さん休みすぎ」と言うならば、それはブラック企業の精神性を許容することと同義ですよ。



辞める辞めない (2013 7/28 24:00)

維新、橋下代表が続投 辞意表明、石原氏らが慰留 「大阪都構想に集中」多数決で却下(7/28朝日)
 日本維新の会は27日の執行役員会で、橋下徹共同代表(大阪市長)の続投を決めた。橋下氏は代表辞任の意向を表明したが、石原慎太郎共同代表らの強い慰留で最終的に押し切られた。21日の参院選から1週間。自民党大勝で動揺する野党の騒ぎはとりあえず収束に向かうが、各党とも「爆弾」を抱えながらの再出発になりそうだ。(以下「登録者」のみ)

 橋下氏の続投については、橋下氏は本当は辞めるつもりも無いのにブラフで辞意を出してみた、つまり「やめるやめる詐欺」だったと思っていたが、朝日のこの記事のよれば、そうではないらしい。以下、有料部分から一部抜粋。

 これに対し、石原氏が「代表を降りたらマイナスだ。何でもかんでもやる方がいいんだ」と反論。橋下氏が聞き入れないと見るや「いつ死ぬか分かんないから、俺一人にやらせるなよ」と慰留した。平沼赳夫国会議員団代表らも「あなたが残らなければこの党は大変だ」と援護射撃したが、橋下氏は「無責任な対応はできない」と拒んだ。
 業を煮やした平沼氏は「維新は多数決の党だ。辞任を拒否する人は挙手」と宣言。執行役員会のメンバー12人のうち、7人の国会議員団がそろって手を挙げ、辞任は却下された。橋下氏は「手いっぱいなんですよ」と不満を述べたが、慰留を受け入れざるを得ず、最後は石原氏の「関東一本締め」で幕を閉じた。


 これが事実ならば、橋下氏の「辞める」は一応本気だったと言うことになるが……いや、こういう流れ含めてブラフの可能性もなくはないし……果たしてどうなんでしょうね。


ご配慮 (2013 7/28 24:00)

 頭を垂れつつ引用。

天皇皇后両陛下の福島ご訪問が“私的な”旅行となった理由(7/27NEWSポストセブン)
 天皇皇后両陛下が東京駅のホームに姿を見せられたのは、午前11時少し前のことだった。陛下が美智子さまの右手をしっかりと握られ、おふたりはゆっくりとした足取りで階段を上ってこられた。
 7月22日、両陛下は午前11時発の新幹線特別列車で、定刻通り、福島に向けて出発された。東日本大震災後、両陛下は2011年5月、2012年10月に福島県を訪問されており、今回で3度目となる。
 福島に到着された両陛下は、早速、飯舘村の菊池製作所福島工場を視察された。工場は福島第一原発事故の影響で居住制限区域(年間被曝量20ミリシーベルト超〜50ミリシーベルト以下)にある。両陛下が同区域内に入られるのは、今回が初めてとなる。
 今回の福島訪問では、これまでの“慰問”と異なる点があった。それは“公式”ではなく、あくまで“私的”なご訪問だということである。
 今年4月、両陛下は長野県千曲市の「あんずの里」を訪ねられ、杏の花をご覧になりながら散策された。
 両陛下が、場所と時期をご自分たちでお選びになった“私的”な旅行をされたのはこれが初めてで、陛下が今年12月に80才をお迎えになるということで、各地の名勝地などを旅行していただこうと企画されたものだった。
 そのため、このときは“休暇”の側面が強かった。だが、今回の福島ご訪問は“私的”とはいえ、被災地を慰問され、被災者を励まされているため、“公的”な色合いが強いように感じる。
 「今回も宮内庁は、万全ではない体調のなか、多忙な日々を送られる両陛下にのんびりとした時間を過ごしていただきたいと願い、私的旅行を提案したそうです。しかし、両陛下はご静養よりも“福島行き”を心から希望されたそうです」(前出・宮内庁関係者)
 では、なぜ今回の福島ご訪問は“私的”な意味合いになったのだろうか。ある皇室記者がこう語る。
「両陛下は、これまで被害の大きかった岩手、宮城、福島の3県を2回ずつ慰問されています。
 もし今回も公式に福島を訪問されれば、“どうして福島だけ3回なのか”といった声もあがりかねないと宮内庁は考えたようで、そのため当初の予定通り、“私的”な旅行というかたちを取ったそうです」
 美智子さまが頸椎症性神経根症や腰椎の痛みのため、ご公務を休まれたのは6月中旬のこと。前述した通り、美智子さまは、ただ立っているのもおつらい状況で、歩かれるときには陛下の支えを必要とされることが多い。
 今回の福島ご訪問中も、左足を気にされている姿が見かけられた。
 本来ならご静養を取られ、体を休める時間が必要なはず。それでも“被災地の人々を励ましたい”と願われ、実践されたのだ。
※女性セブン2013年8月8日号



だらしない野党 (2013 7/27 24:00)

野党再編し政権監視を=谷垣法相(7/26時事)
 谷垣禎一法相は26日午前の閣議後の記者会見で、自民党が参院選で大勝した理由について「われわれの政策に対する疑念とか警戒感をまとめる存在がどこなのか分かりにくくなっているということがあった」と指摘した。また「どこが軸になって、そういった国民意識を表現していくか。(それが)きちんとないと、議会政治はうまくいかない」と述べ、政権を監視するために、野党が再編し一定の勢力が結集することが必要との認識を示した。

 自民党を支持していても同時に「まともな野党の存在が必要」と考えている人は、私の知る限り非常に多い。谷垣氏の発言はまさにその通りで、自民党によい緊張感を与えるような、まともなカウンターの存在は日本にとっても利益になる。
 ただ、その通りだと思う一方、こういう意見が与党の側から出てきていること自体が、野党のとてつもない劣化を示している。野党の人間にとっては非常に重い(そして恥辱となる)発言なのだが、さて野党の人たちはこの発言にまともに向かい合えるのだろうか。


害鳥 (2013 7/27 24:00)

鳩山元首相が来週訪中へ 国連関連イベント出席(7/27産経)
 鳩山由紀夫元首相が8月1日から訪中することが分かった。4日間の日程で北京や内モンゴル自治区を訪問し、国連関連の緑化イベントに出席する予定だ。中国側要人と会談する可能性もある。関係者が7月26日、明らかにした。中国側は、尖閣諸島(沖縄県石垣市)をめぐる中国の主張に理解を示す鳩山氏を厚遇している。

 あからさまな中国の態度、それが分かってるのかいないのか、ホイホイ中国に尻尾を振る鳩。首相在任時でもじゅうぶん害悪だったのに、首相を辞めてもこれだけ害悪をまき散らす人間は、歴代総理の中でも鳩山と菅くらいのものだ。



選挙結果と民意 (2013 7/26 24:00)

(安定政権への条件:4)丁寧に民意すくいとれ 編集委員・前田直人(7/26朝日)
 安倍政権がすくいきれていない民意がある。
 「脱原発」はその最たるものだ。安倍晋三首相は参院選の公示日の第一声で「安全神話に寄りかかりながら原発政策を推進したことを深刻に反省しなければならない」と語ったが、政権は原発再稼働をめざす姿勢を変えていない。
(無料部分抜粋)

 以下、購読登録していないと読めない部分だが、主張を端的に表している部分を一部抜粋する。

 民意との開きを置き去りにしたまま、自民党は圧勝した。その最大の要因は野党、とりわけ電力労組への配慮などから脱原発の争点化すら主導できなかった民主党の非力さにある。
(中略)
 とはいえ、それはあくまで選挙戦術の話である。安倍政権の方向性と民意のズレは変わらない。最近の世論調査では原発再稼働だけでなく、安倍政権が進めようとする憲法96条改正、判断の時期が迫る消費増税についても、反対が賛成を上回る傾向が続いている。


 主張をざっくりと要約すれば、「脱原発を望む民意、憲法改正に反対する民意が多数なのに、民主が非力ゆえに自民が圧勝した」ということになろう。

 確かに、世論調査では「脱原発」を望む声の方が多い一方で、選挙で勝っているのは、比較的原発に対して容認の姿勢をとる自民党である。それを以て朝日新聞は「選挙結果と民意のねじれ」と呼んでいる。
 しかしその主張において欠けているのは、「国民の望む脱原発」と「社民やみどりのような党の主張する脱原発」が一致していない、むしろ現実的な舵取りを思考する自民の方が国民の感覚により近い、という視点ではないか。国民が望む「脱原発」の多数は、「現況の電力不足にはきっちり対応しつつ将来的には脱原発を望む」というものであり、「電力は足りている」という意見には与しないし、即時脱原発のような非現実的な施策は支持しないという人が多い……そう考えれば、朝日が言う「民意とのねじれ」など持ち出さなくても、すんなりと選挙結果を理解できる。


 もうひとつ。
 山本太郎に対して、中核派と通じていたり放射能デマを吹聴している部分を無視して、反原発のアイコンに祭り上げようという意図が垣間見られるのが、非常に気に入らぬ。




菅の処分 2 (2013 7/25 24:00)

民主党:菅元首相の処分軽減へ 幹部ら党員資格停止で調整(7/25毎日)
 民主党は24日、参院選東京選挙区で党公認を取り消された大河原雅子氏を支援した菅直人元首相の処分を、党員資格停止処分とする方向で調整に入った。複数の同党幹部が明らかにした。同日の常任幹事会では、海江田万里代表が除籍(除名)と議員辞職を求める「公職の辞任勧告」を提案したが、党内からの「重すぎる」との批判を受け軽減させることにした。
 常任幹事会では、海江田氏の提案に対して、菅氏や他の幹部が反発したため結論を先送りした。海江田氏はその後、党幹部らと協議し、除籍などの重い処分に踏み切れば党内の亀裂をさらに広げかねないと判断した。26日にも常任幹事会を再び開き決定する見通し。
 参院選の東京選挙区を巡っては、同党は公示直前に候補者を鈴木寛氏に一本化し、議席確保を狙った。だが、鈴木、大河原両氏とも落選した。【笈田直樹】


 「初めは強気だったのに後でヘタレる」って姿に、尖閣の漁船衝突事件の時の対応を思い出した。このグダグダな尻すぼみパターンは、民主党の伝統芸なのか。要するに、着地点を考えないでものを言っているということなんでしょうかね。

 党内でいろんな意見が出るのはいいけど、表に出すべき物かどうかは別問題。「議論の透明化」といえば聞こえはいいが、けっきょくは「ゴタゴタを内部で抑えきれない」ってことだからねぇ。


 ちなみに、鳩山さん。

執行部はもっと本質的に考えて〜鳩山元首相(7/25日テレ)
 沖縄・尖閣諸島に関する発言が参議院選挙に影響を与えたとして、民主党が改めて抗議を申し入れることを決めた鳩山元首相は24日夜、「もっと本質的に考えないと民主党の再生はありえない」などと話した。
 鳩山元首相「鳩山や、あるいは菅を悪者に仕立て上げるのは結構なんですけれども、そういうことよりももっと本質的にね、なぜ民主党がこんなふうに惨敗したかということを、もっと執行部は真剣に深刻に考えていただかないと、再生はありえないなと、そう思います」
 鳩山元首相は24日、民主党の海江田代表に「きちんと歴史を学んでいただきたいという意味で、ご本を提供させていただいた」と述べた上で、「歴史には忠実に振る舞わないといけない」と改めて持論を強調し、選挙への影響はなかったとの認識を示した。


 民主党凋落の元凶であるくせに、なぜか上から目線で無責任に「本質論」を語るという、まぁ鳩山節は未だ健在というような言説。私がもし海江田で、鳩山が目の前でこんなこと言ったら、思わず殴ってしまいそうだ。



菅の処分 (2013 7/24 24:00)

海江田代表、菅元首相に離党勧告へ 無所属候補応援で(7/24朝日)
 民主党の海江田万里代表は23日、参院選東京選挙区で党公認候補ではなく、無所属候補を応援した菅直人元首相に対し、離党勧告する方針を固めた。24日に菅氏と会談して伝える。菅氏が拒否すれば、除籍(除名)処分も辞さない構えだ。
 民主党は公示直前、現職2人のうち大河原雅子氏の公認を取り消し、鈴木寛氏に一本化。菅氏は大河原氏を支援して事実上の分裂選挙になり、結果として両氏とも落選した。23日の党役員会では幹部から「また民主党がもめているとの印象を植え付けた」と菅氏への厳しい批判が相次いだ。
 一方、鳩山由紀夫元首相が6月、尖閣諸島(沖縄県石垣市)について「中国側からみれば、盗んだと思われても仕方ない」と発言した問題で、海江田氏は鳩山氏を除籍する意向だ。鳩山氏はすでに5月末に離党しているが、離党前にさかのぼって処分を検討する。


菅元首相の処分持ち越し…本人「辞める気ない」(7/24読売)
 民主党は24日、常任幹事会を開き、参院選東京選挙区で党公認を取り消した無所属候補を支援した菅元首相の処分について協議した。
 細野幹事長は除籍(除名)処分を求めたが、反対意見も出て結論を持ち越した。近く改めて常任幹事会を開き、対応を決める。
 常任幹事会に先立ち、海江田代表は24日、東京都内のホテルで菅氏と会談し、自発的な離党を求めたが、菅氏は応じなかった。
 常任幹事会では海江田氏が「菅元代表と鳩山元代表の言動について厳しく対処すべきだという多くの意見をいただいた」と述べたのに対し、菅氏は「党を辞める気はない。処分が決まれば従う」と語った。
 一方、沖縄・尖閣諸島を巡る発言で物議を醸した鳩山元首相については、すでに離党しているため、遡って処分できないとして、常任幹事会名で改めて抗議することを決めた。


 党の意向に背いて大河原氏を支援し、大河原・鈴木寛の共倒れを招いた疫病神は、そりゃ処分しないでは党内がまとまらないですわな。細野氏もけっきょくは辞意を表明したようですし、惨敗を受けて多少は危機感持ったのかな、と見えます。民主党の現況を招いた元凶であるバカ2人を総括しないことには、民主党の再生はありません。総括しても必ずしも未来が明るいわけではないですが、それをやらないことにはスタートラインにすら立てません。

 ただ、こんなのは投票日前にきっちりやっておくべきことで、仮にそうしていれば多少はダメージを抑えることもできたのではないか、と思ったりします。今回も、処分が決定するかと思えばまたもや「先送り」で、本当に「やったらいけないこと」ばかりやらかす党だなぁとある意味感心します。

 しかし、党代表かつ総理も務めた男が2人も、党にダメージを与えて処分あるいは抗議されるってのは、なんとも締まらない話ではあります。鳩山や菅が我が国の宰相であったというのは、遠い日の悪夢のようです。残念ながら、事実だったわけですが。



代わりがいない (2013 7/23 24:00)

社民・福島氏、続投へ 又市氏「党首が辞める余裕ない」(7/23朝日)
 改選の2議席から1議席に落ちた社民党の又市征治幹事長は22日、国会内で会見し、「なぜ共産党が伸びて我が党が落ちるか。党の足腰の弱さ、宣伝力の弱さが依然としてある」と敗戦の弁を語った。福島瑞穂党首の責任については、「誰かが辞めたら済む話とはわけが違う。拙速に党首が辞めるという余裕は我が党にない」と述べた。

 「ほかに党の顔になる人物がいない」という赤裸々な真情の吐露だが、「党首が責任をとって辞めてもほかになり手がいない」という事情は、民主党や維新の会も似たようなものだし、「1人に頼っている」ということならみんなの党も同じ状況。

 「党の顔」に頼って選挙戦を戦うのは、風が自分たちに吹いているときには非常に有利に働くが、逆境に立つと非常に脆い。その点、組織力が安定している公明党や共産党は常に堅実に戦えるし、自民党は苦境に立っても組織力と人材の層の厚さで乗り越えることが可能だと、この4年で証明した。

 自民党は、派閥が衰退して人材育成の力が弱っているとは言われつつも、それでもその点ではやはり他党にまさっているということだろう。仮に安倍さんが退いたとしても、総裁として任を果たせそうな人材を数えれば、何本も指を折ることができる。民主党は、愚物ほど出世して、まともな人ほど冷や飯を食わされてしまうという状態。
 野党が真剣に考えねばならないのは、政策や主張の方法だけでは無いってことですね。



参議院選挙 2 (2013 7/22 24:00)

 山本太郎の当選に関しては、彼の当選自体は、無所属の新人が1人で何をできるというものでもないだろうし、だいたい彼にそれほどの政治力があるようにも思われないので、あまり危機感は持っていない(つか、しばらくしたら辞職しちゃいそうな気もする)。もちろん、デマをまき散らす人間が国会に入り込むことは気分悪いが、昨日も書いたように「いっそう発言が注目されチェックされる立場」に立ったことをプラスと捉えたい。まぁ、そう考えねばやってらんねぇという感情もある。

 また、「デマを吹聴して風評被害を拡散するバカ野郎に投票した人間」が60万人以上もいたわけだが、当然すべてが「山本太郎の言動をすべて理解した上で支持」というわけではない。「反原発を訴えているようだ」「名前を知っているから」という理由で投票する人も一定数存在しただろう。そしてそれは、すべての国民が有権者であるという民主主義の性格上、しかたのないことではある。もちろん、情報収集を怠り風評加害者に票を入れる行為は批判されるべきだと思うし、電力の恩恵を最も受けつつ電力のありがたみを理解できていない人間が少なからず存在する事実には、強い苛立ちを覚えるが。

 山本太郎や渡邉美樹の当選はたしかに嘆かわしいことではあるが、鳩山民主党が大勝したときの衝撃に比べれば、ミジンコのようなもので。


 ついでに。

民主惨敗、明暗分かれる野党(7/22朝日)
 高橋氏は「民主というだけで、拒否反応を起こす人もいた」と振り返り、岡田氏も「非常に残念。アベノミクスに対する過剰な期待に有権者が惑わされた。3本目の矢がまだ放たれていない、ということを伝え切れなかった」とわびた。

一川保夫元防衛相、ぶぜん「自民だけでいいのか」(7/21産経)
 石川選挙区の一川保夫元防衛相は、自民党新人に敗れ、金沢市の事務所で「申し訳ない」と支援者に頭を下げた。報道陣には「これから有権者がマイナスを実感する」とぶぜんとした表情で語った。
 一川氏は敗戦が決まり、支援者約20人の前に現れたのは午後9時前。結果について問われると、表情を変えずに「自民(の国会議員)だけでいいのか。有権者の判断基準が分からない」。今後については「経験を伝達しながら政治活動したい」と話すと足早に事務所を去った。陣営幹部からは「政治への無関心を感じた」との声も漏れた。


 いつになったら、この人たちは「自省」をするんだろうか。これだけ惨敗を繰り返しても「有権者が悪い」「私たちの訴えが通じなかった」という総括しかできないようじゃ、民主党復活の芽は無い。

 で、こんな話も。

民主・細野氏が辞意撤回(7/22時事)
 民主党の細野豪志幹事長は22日のNHKの番組で、参院選惨敗を受けた自身の進退について「人事権は代表にある。私個人を超えて代表に考えていただいている」と述べ、海江田万里代表の続投要請を受け入れ、21日に示していた辞意を事実上撤回した。

 細野も海江田も責任をとらない、菅も有田も反党行為の責任をとらない……どうしようも無いな、これ。この敗北で気づかないようじゃ、いったい何で気づくというのか。



参議院選挙 (2013 7/21 24:00 (7/22 7:00に一部削除)

 ともかく、「ねじれ解消」はめでたい。

 もちろん、一定の抑止力として、あるいは与党に対する緊張感を与えるために、本来は「ねじれ状態」は忌避すべきものではない。実際、民主党が与党だったときは、ねじれ状態のおかげで民主党の好き勝手にならずに済んだという側面はある。
 しかしながら、自民・公明以外の政党が、まともに政策を考えようとせず政局にうつつを抜かす集団ばかりという現状では、「ねじれ」は足かせにしかならない。建設的な議論ができる野党が多数であれば、「ねじれ」のメリットもありうるが、民主や維新、みん党の面々を眺めるにつけ、「ねじれ」に意義は見いだせない。自民党の暴走を危惧する向きもあるが、野党が多数を握ってにっちもさっちもいかなくなる状況に比べれば、公明党に抑え役を期待する方が遙かにマシ。

 さて、「アベノミクス」をさらに進めていく土台はできた。むしろ、「ねじれ」に責任転嫁できない状況になったわけで、安倍さんには思う存分腕を振るっていただきたい。ただ、「参院選」という「党内共通の目標」がとりあえず達成されて、消費税やTPPという懸案に対して、党内で反安倍のような動きをとる人間も出てくるんだろうねぇ……これからが正念場だ。
 ついでに言えば、沖縄選挙区を落としたことは重く受け止めねばならないだろう。これをきちんと総括できる人間がいることを期待したい。


 さらについでに。
 山本太郎については、1人区で当選していたら「おいおい東京都民(´・ω・`)」と思っていただろうが、複数区だと票のばらけ方によっては当選もあり得るだろうとは思う。むしろ、あらゆる発言が周知されチェックされる側に立ったのだから、せいぜい苦しい立場を味わえやという、意地悪な感情でニヤニヤしている。
 あと、ワタミが落選したらしいが、それは非常にめでたい話。「自民が勝ってワタミが落ちる」なんて、素晴らしい戦果ではないか。残念ながらワタミは当選してしまったようなので、削除



嫌がらせ (2013 7/20 24:00)

ザック監督も仰天 開催国・韓国から“アウェーの洗礼” 東アジア杯(7/20ZAKZAK)
 【ソウル18日=久保武司】サッカー東アジア杯(20〜28日)に出場する日本代表が韓国に到着した。
 金甫空港の入国ゲートをくぐったザッケローニ監督(60)が後ずさりした。カメラマンとリポーターが四方を取り囲み直撃する韓国流の取材攻勢に「すまんが韓国の言葉を話せない」と驚きを隠せなかった。
 “先制攻撃”を受けた指揮官だが、これだけではすまなかった。韓国サッカー協会(KFA)からの“アウェーの洗礼”も浴びせられたからだ。
 19日には大会組織委員会が設定している記者会見が行われるが「現時点では日本語の通訳が入らない」(日本協会関係者)という。これまで韓国で行われた日韓戦で『日本語の締め出し』は一度もなかったことだ。
 東アジア連盟の運営は大会を開催する日本、韓国、中国による持ち回りで行われ、その運営費の大半は日本企業からのスポンサー料でまかなっている。今回は開催国であるKFA幹部の主導で運営されているが、開幕を前日に控えたこの日の時点で、日本協会に割り当てられるはずの関係者用の試合チケットが届いていない状態だ。
 また日本代表が海外遠征する際、食あたり防止などのため専属シェフを帯同させてきたが、不参加。KFA側から拒否された形跡があるのだ。
 政治・外交でぎくしゃくしていても、両国はサッカーではフェアプレーを貫いてきた。1997年11月1日、W杯フランス大会アジア最終予選で、韓国で行われた日韓戦で「一緒にフランスW杯に行こう!」という横断幕を韓国サポーターがスタンドに掲げた。当時、日本協会・長沼健会長が「涙が出るほどうれしい出来事だった」と何度も振り返っていたものだ。
 日韓代表は切磋琢磨してアジアサッカーを支え合ってきた間柄。今回のアウェーの洗礼は、冷え切っている日韓関係を象徴しているかのようだ。


 相変わらずスポーツに関しては世界最低レベルの国。建前ですらも「政治とスポーツは別」とする気はないらしい。まぁいつものように、運営のミスだ何だと言い訳するんだろうが、通訳すら準備しない、関係者のチケットを手配しない、シェフの帯同を許さないなんて、明白な嫌がらせですわな。
 先のイラン相手のゴタゴタや、W杯などでの悪行で、こういう低レベルなセコさは世界中に広まっていると思いますけども。


新生児に影響なし (2013 7/20 24:00)

 子供を産むことを躊躇する必要はないんだと改めて認識していただきたく、引用。

新生児、原発事故影響ない 福島県立医大が調査結果(7/19共同)
 福島県立医大は19日、東京電力福島第1原発事故の後に生まれた県内の新生児に何らかの異常があった割合は2・7%と、一般的な率とされる3〜5%と同程度で、原発事故の影響はみられないとする調査結果を、県内の市町村に報告した。
 福島県が進める「県民健康管理調査」の一環で、原発事故前の2010年8月から事故を挟んで11年7月までの1年間、母子手帳を受け取った妊産婦約1万6千人を対象に調べた。
 赤ちゃんに異常があったかどうかで、回答した8538人のうち、「あり」は234人(2・7%)、「なし」は7976人(93・4%)だった。



器の小さい男 (2013 7/19 24:00)

比例は自民党には投票しない「落選運動」の呼び掛け|菅直人オフィシャルブログ「今日の一言」
 参院選も最終盤に入ってきました。自民党の圧勝が予想されています。このままでは福島原発事故以来「原発ゼロ」を求めた多くの国民の意思が生かされません。そこで、原発ゼロを求めている全国の皆さんに、全国比例区では自民党に投票しない「落選運動」を展開することを呼び掛けます。
 自民党の安倍政権は福島原発事故を忘れたかのように原発推進で暴走しています。安倍政権の原発推進を止めるには、原発ゼロを求める国民が大半だということを投票で示すことが必要です。選挙区選挙は自民党候補が落選しなければ効果が出ませんが、その点、全国比例区選挙では自民党に対する全国民による投票ですから、自民党票の多寡で批判の強さがはっきり出ますし、自民党の議席を減らすこともできます。たとえば、選挙区選挙で自民党が議席の過半数を獲得しても、比例で自民党の票が10%以下と過半数を大きく割り込めば原発推進政策への批判の強さがはっきり出ますし、自民党の比例候補は落選します。安倍政権はたじろぐでしょう。
 比例で自民党に投票しない「落選運動」を呼び掛けます。参院選最終盤ですが、まだ間に合います。かつての韓国の大統領選では、投票前日の若者のメールによって情勢が逆転したといわれています。それがネット選挙のだいご味です。いろいろな主張を持つ人々が協力して、自民党の暴走に歯止めをかけるため「比例では自民党に投票しない」を合言葉に、「落選運動」を繰り広げましょう。

 他党を批判すること自体は何の問題もないのだが、「元総理」の肩書きを持つ男が、政策を訴えて支持を伸ばそうとするのをあきらめて、「落選運動の訴え」で何とか一矢を報いようとする姿は、情けないことこの上ない。まぁ「一政治家」としては、他党へのネガティブキャンペーンは間違いではないけれども、しかしながら、成果よりもマイナスイメージの方が強く出るのではないかと思うのだが……。

 この落選運動の訴えにしろ、安倍さんを今頃訴えた行動にしろ、やることがことごとくセコいんだよなぁ。「俺は原発に詳しいんだ」あたりの発言も、セコいという形容詞がふさわしい。つまりは「器が小さい」ということなんだろうが、そんな人間を総理にしてしまったのは紛れもない私たちなんだよな……。昨年末の衆院選でゾンビ当選しちゃったのは、国民のせいというよりは制度のせいであろうけど。



新しいPC (2013 7/18 24:00)

 新しいPCを昨日から使っているが、webを哨戒していると「前のPCはすさまじく重かったんだなぁ」と思い知らされる。買い換え頻度が低いので、買い換えるたびに「今まで劣悪な環境で堪え忍んでいたんだなぁ」と思い知るのだが、今回はネットブラウズに関して思い知った次第。CNNとか、見るたびにCPUがウォンウォンうなっていたもんなぁ。
 かつては、「信長の野望」での他大名のターンにかかる時間で思い知ったこともある。数分待っていたのが、数秒ですむようになり、「PCの世界の進化はすごいのぅ」と感じたものだった。

 で、前PCのデータは、一緒に買った外付けHDDにバックアップして移行したのだが、漢字入力がリセット状態になっていたり、必要なソフトをインストし直したり、やはり慣れるまでしばらくかかりそう。



鉄腕岩瀬 (2013 7/17 24:00)

岩瀬が10年連続20セーブ 広−中(7/16産経)
 中日の岩瀬が九回に登板し、10年連続20セーブを達成した。今季すでに通算350セーブを達成しており「よく頑張ったなと思う。積み重ねです」と淡々と振り返った。
 昨季は左肘の違和感などから2軍落ちを経験したが「1年間、体がしっかりしていれば(20セーブは)絶対にできると思っている」と自信をのぞかせた。開幕から抜群の存在感を示している左腕は「ここまで体調よくきている。維持して後半もいい形でいきたい」と先を見据えた。


 「10年連続20セーブ」だけでも凄まじい偉業なのに、その前に中継ぎ時代が5年あったことを考えると、「化け物」と形容するしか無い素晴らしい投手だ。今年も50試合登板ということになれば、15年連続と言うことになる(今のところ31試合登板)。15年間怪我無くフル回転で働き続ける投手など、現代野球ではなかなか存在しない。

 そして、体のタフだが、精神もタフ。
 2007年の日本シリーズで、8回まで完全試合を続けていた山井に変わってマウンドに上がり、凄まじいプレッシャーがかかる中でみごとに「2人で完全試合」を達成した偉業は、記録には残らないかも知れないが、多くの野球ファンの記憶には残るだろう。

 来年には400セーブ行くかなぁ……



潰し合い (2013 7/16 24:00)

参院選:維新、みんなが立ち位置変化 民主批判強める(7/15毎日)
 終盤を迎えた参院選を巡り、民主党、日本維新の会、みんなの党の3党間の距離に変化が出始めた。
 改選数1の1人区で民主党との協力を進めてきたみんなの党は民主党批判に転じ、維新は民主党批判に力を入れるとともにみんなとの接近を図る。選挙後も見据えた野党3党間の立ち位置は複雑さを増している。
 「民主党は(自民党より)もっとだらしない。反対のための野党になってしまった」。維新の橋下徹共同代表は15日、大阪市で街頭演説し、民主党を激しく批判した。これまで自民党批判を中心に掲げてきた橋下氏だが、選挙戦終盤から民主党批判に力を入れ始めている。
 維新が民主党批判に傾斜するのは、参院選が与党優勢で進む中で、改選数2以上の複数区で民主党と競り合う構図が中心になってきたためだ。
 一方で、橋下氏は14日のNHKの報道番組では「改革を期待する声を感じるが、みんなと維新がすくい取れてない」と述べ、みんなとの共闘の必要性を強調した。自らの従軍慰安婦を巡る発言で関係が悪化したみんなへの秋波を送った形で、維新幹部は「非自民の受け皿を狙うにはみんなとの関係修復が必要になる」と語る。
 愛媛選挙区などで民主党と候補者調整を行ってきたみんなも民主党批判を強めている。渡辺喜美代表は14日、埼玉県川口市の街頭演説で民主党について「国民をだました」と指摘。「民主党は公務員労働組合の世話になっている。だから公務員の人件費カットは言えない。まさにしがらみだらけだ」と強調し、民主批判では維新と足並みをそろえた。
 ただ、みんな内には、橋下氏の従軍慰安婦発言で党勢が低迷する維新との接近を警戒する声はなお根強い。
 党幹部は「維新とは歴史認識や憲法観が違う。抱きつき作戦だ」と語っており、3党間の立ち位置は複雑化している。
【木下訓明】


 つまりは、自民党を倒すことはほぼ不可能だから、より弱い民主党から票を奪っておこうという腹づもりですな。
 野党が潰し合うという、「自民党政治に疑念を抱いている人たち」からすれば最悪の動きなわけです。いや、自民党を支持する側からしても、まともなカウンターが存在した方が、自民党も緊張感を以て政治に取り組むだろうという思いはありますから、手放しでは喜べない話です。かといって、どこかの野党に票が収斂したとて、どれも「まともな野党」になり得ないのが、悲しい現実ではありますが。

 「政権交代可能な政治」は確かに理想ではありますが、それ以前に必要なのは「政権交代可能な政党」ですね。


進次郎の離島行脚 (2013 7/16 24:00)

【今週の進次郎】参院選遊説、なぜ離島にこだわるか…(7/13産経)

 ただの「親の七光り」じゃ無いってのがよく分かる記事だ。もちろん、人心を掴むというのは父親譲りの部分かも知れないが、そこに安住することなく、地道な活動を厭わずおこなっている点には敬服する。
 自民党に対しては良く「世襲批判」が向けられるが、世襲かどうかではなく、その人物の資質が問題。世襲じゃ無くても、世襲の政治家以上のバカがいくらでもいたってのは、我々もよ〜く認識できましたしね。



PC買い換え (2013 7/15 24:00)

 10年ぶりのPC買い換え。
 XPを使い続けるのも限界かということと、サイトによっては開けるときに重いのみならずCPUがウィンウィン煩いことこの上なかったのが理由。pentium4(2.4G)なんて、もはや化石の部類だしなぁ。メモリやグラボは増設でなんとかなるけど、CPUはマザーボードから変えないとどうしようも無いし、グラボさえも「AGPスロット」ではもはや限界。

 始めてタワー型では無い、省スペース型のPCを買った。本当は無骨な外見が好きなので、「CDトレイが縦に向いているPCなんか買えるか」というのが正直な気持ちだが、実用性度外視で好き嫌いだけで金を出すと、カミさんの視線が怖いので妥協した(´・ω・`)

 古いPCは、職場でスタンドアローンとして使うことにしよう。



不正選挙? (2013 7/14 24:00)

 先日の都議選の時も、「自民がこんなに勝つのはおかしい、不正選挙だ」と噴き上がるバカが一部におりました。今回の参院選、自公が勝つ可能性が非常に高いからか、既に「不正選挙!」と騒いでいる人を目にします。要するに、自分の思い通りにならない場合に喚くだけなんですが、自民が負けたときにも騒いでいた人っていたのかなぁ……。

 実際、開票作業は自由に見学できるので、気になる人は行ってみればいいです。大規模な不正を働かせることは、まず不可能だと分かると思います。

 というか、自民が不正選挙を大規模に実行できる能力があるならば、2009年にあれだけ大敗することも無かったでしょうに。



選挙期間中でも?選挙期間中だからこそ? (2013 7/13 24:00)

ノーモア・ウオー:編集局デスク(7/13中日)
 参院選が始まってから、二人の訃報が大きく報じられました。核兵器廃絶運動に生涯を捧(ささ)げ、ノーベル平和賞の候補にもなった山口仙二さんと、福島第一原発事故の現場で指揮を執った東京電力の吉田昌郎元所長です。
 山口さんは一九八二年、被爆者として初めて国連で演説。ケロイドが広がる自身の写真をかざし「ノーモア・ウオー、ノーモア・ヒバクシャ」と声を振り絞りました。ニュース映像が伝える姿は、戦争への怒りと悲しみに満ちて鬼気迫ります。
 吉田さんは、原子炉を冷やすための海水注入を、本店の命令を拒否して継続するなど、気迫にあふれる人柄でした。でも、ひとつ間違えば日本が崩壊しかねない危機を背に、コントロール不能な状況で先頭に立つ重圧はどれほどだったでしょう。
 参院選では憲法も原発も問われています。自民党は「国防軍」を盛り込んだ改憲草案を用意し、電力会社は原発再稼働を申請しました。
 候補者の訴えに耳を澄ますとき、思い起こします。「ノーモア・ウオー」の叫びと憲法九条の重みを、原発事故の怖さと避難生活を送る多くの人の痛みを。
  (名古屋本社編集局次長・佐藤亮)


 非常に分かりやすい中日新聞の姿勢。まぁ海外メディアには、自身の立場を明確にし、どの党を応援するか明らかにしている所も多いですから、この態度自体が悪いとは言いません。しかしながら、選挙期間中にこのようなあからさまな自民下げをおこなうならば、二度と「公正中立」「不偏不党」とは言って欲しくないですね。

 ま、この話は、中日新聞に限らず、他の新聞にも言えることですが。


にゅーだがや (2013 7/13 24:00)

 母校の大学のパン屋が「パンだが屋」という、名古屋弁を駆使したしょうもないダジャレネーミングだったのだが、「今もあるんだろうか」とふと思い出し検索してみたら……パンだけでなく、おにぎり・弁当・デザートなども取り扱う、その名も「にゅーだが屋」にクラスアップしていた。うん、「しょうもなさ」はきっちり維持していて微笑ましい限り。



またか (2013 7/12 24:00)

清水健太郎さんら救急搬送=ハーブ吸引か、軽度の意識障害−東京(7/12時事)
 元俳優の清水健太郎(本名・園田巌)さん(60)が9日、東京都台東区の自宅マンションから知人男性と2人で病院に救急搬送され、「ハーブを吸った」などと説明していたことが11日、警視庁蔵前署への取材で分かった。いずれも軽度の意識障害で、すぐに帰宅したという。室内からハーブのようなものが見つかり、同署は違法な成分が含まれていないか鑑定する。

 半月ほど前に釈放されたばかりだが……

清水健太郎、処分保留で釈放「懲りた」(6/25ニッカンスポーツ)
 麻薬取締法違反の疑いで警視庁渋谷署に逮捕された俳優清水健太郎(60)が24日、処分保留のまま釈放された。5月22日に東京・渋谷の路上で任意同行を求められ、合成麻薬の陽性反応が出て、その後逮捕されたが「知人から合法ドラッグとして渡されたものを飲んだ。違法なものとは思わなかった」と容疑を否認していた。捜査の結果、違法薬物と認識しないまま合成麻薬を使用した可能性が高まり、処分保留となった。関係者によると「もう懲りた。合法と言われても手は出さない」と話しているという。検察側から「次は違法なものとは思わなかったという言い訳は通用しない」と厳しく言い渡されているという。
 10年に覚せい剤取締法違反(使用)で懲役1年10月の判決を言い渡された際、同居女性と結婚して更生に取り組むと誓い、情状酌量されたが、現在はその女性ではなく別の女性と交際中という。


 うん、まったく懲りてないね。今回は「逮捕」ではなかったが、まぁ似たような話。むしろ、この手の話がシミケンから消えたら、「老いたのう」という感慨を抱くことになるだろう。



請求権協定はどこへ行った? (2013 7/11 24:00)

新日鉄住金に賠償命令判決 ソウル高裁 徴用労働者らに(7/10朝日)
 【ソウル=中野晃】戦時中、日本の軍需工場に動員された韓国人の元徴用工4人が新日鉄住金を相手に損害賠償を求めた訴訟の差し戻し審の判決が10日、ソウル高裁であった。同高裁は元徴用工の個人請求権を認め、原告らの請求通り1人あたり1億ウォン(約890万円)を支払うよう同社に命じた。請求権を巡る問題が今後、日韓の懸案になる可能性がある。
 原告の一部は日本でも訴訟を起こしたが、1965年の日韓請求権協定で個人の請求権は消滅し、行使できなくなったとの判断が最高裁で確定している。だが韓国での訴訟では昨年5月、大法院(最高裁)が「個人請求権は消えていない」との判断を示して原告敗訴の判決を破棄し、審理を高裁に差し戻していた。
 大法院判決後、韓国では、新日鉄住金や三菱重工業、不二越(富山市)と、戦時中に動員された日本企業に賠償を求める集団訴訟の提訴が4件続いた。この日の高裁判決が個人請求権を改めて認め、賠償を初めて命じたことで、日本企業を相手取った訴訟がさらに相次ぐ可能性がある。


 記事にも書かれているとおり、日韓基本条約における請求権に関する協定で、「個別の請求権に関する問題は完全かつ最終的に解決されたと確認する」「相手国家に対する個別請求権は放棄する」という内容が述べられている。つまり、今になって個別の賠償請求を正当化することは、国家間で結ばれた条約を反故にする行為であり、まともな近代国家の為すような真似ではない。

 韓国は、盧武鉉政権時に、日本の支配下にあった時代に親日だった人間が築いた財産を没収できるという、法の不遡及を無視し財産権を侵害する凄まじい法律を作ったこともあった。こういうことが続くと、国としての信用度がどんどん落ちていくと思うんだが……まぁ余計なお世話ですがね。


朝日社説子の戯言 (2013 7/11 24:00)

(社説余滴)「電気さん、ありがとう」 稲垣えみ子(7/11朝日)
 夏本番を前に、節電を呼びかける社説を書いた。がまんしない節電の方法もある。脱原発社会に向け、一人ひとりができることは大きいと伝えたかった。
 かくいう私もあの日以来、「誰でもできる個人的脱原発計画」を進行中である。
 私が電気を購入する関西電力の原発依存度は約5割だった。もし全ての関電ユーザーが消費電力を半減すれば、その時点で原発は不要だ。子供じみた発想だが、まずは自分が挑戦してみようと思った。
 あのころ、何かしなければ耐えられなかった。朝、テレビをつけるときの恐怖。日本が、いや地球そのものがダメになってしまうのではと足元がぐらついていた。
 震災前、月の電気代は2千円台だった。そして今、千円を超える月はない。最低記録は702円。独身ならではの数字だが、大成功だ。
 もともと掃除機もなく雑巾で床を拭くような生活だったので、文字通り「乾いた雑巾を絞る」ような工夫と、思い切った発想の転換を重ねた。その涙ぐましい過程は軽く一冊の本となるだろう。なので、二つだけお伝えする。
 一つ。社説では「がまんしない節電」を薦めたが、実はがまんこそ面白い。
 例えば、我が家の暖房は火鉢である。驚くほど手間がかかり、しかも全く暖かくない。だが凍える朝、必死に炭をおこす期待感と、火がついたときの喜びといったらない。これって、むかし学校で習った清少納言の世界?
 安倍首相、私、日本を取り戻しました!と言いたい。
 それはさておき、当たり前に享受してきたことを一つずつ見直す作業は、さびついた脳を取り出してホコリを取っていく快感であり、何かに依存しなくても生きていけると知ることだ。
 人は案外強い。それは自民党が言う強靭(きょうじん)化のような強さではなく、風になびいて元に戻る柳のような強さである。
 もう一つ。徹底した節電で気づかされたのは、むしろ「電気の偉大さ」だった。
 夜はほとんど暗闇で過ごしている。手探りではどうにも無理というときだけ電気をパチッとつける。その明るさ! 心から「電気さん、ありがとう」と思う。このすばらしい電気を作るため汗を流す人に、心から感謝したい。
 電気は「安価に使える当たり前の道具」ではなく、「すばらしい貴重品」。そう考えるところから出発したい。


 朝日の「社説余滴」という欄。社説子が、社説に書ききれなかったことを書くというコーナーなのだが、「関西電力の原発依存度は約5割だった。もし全ての関電ユーザーが消費電力を半減すれば、その時点で原発は不要」という文に思わず苦笑。
 その後、一人暮らしの慎ましやかな節電話がつらつら書かれており、まぁ「身近な節電から始めよう」という趣旨は理解できるのだが、家庭の電気はまだしも、企業が電気使用量半分にしたら日本経済が崩壊する、医療施設が同様の行動を採ったら死者が出る、という想像力はなかったようで。

 「朝日新聞とテレビ朝日が、電気使用量を半分にする」という試みを実行すれば、少しは評価しないでもないのだが。



他に主張すべきことがあるでしょう (2013 7/10 24:00)

細野氏、連日の「菅たたき」 新しい民主党アピール?(7/10朝日)
 【二階堂友紀】民主党の細野豪志幹事長が街頭演説などで菅直人元首相への批判を強めている。菅氏は参院選東京選挙区で、党の公認を取り消された大河原雅子氏を公然と支援。細野氏は処分をちらつかせてこれを牽制(けんせい)する。「菅たたき」で古い民主党からの脱却もアピールしたいようだ。
 9日夕、東京・JR立川駅前。菅氏は福山哲郎元官房副長官と大河原氏の応援演説に立ち「(脱原発で)東京選挙区で最も頑張って来たのは大河原さん」と訴えた。同党は共倒れを防ぐため、同選挙区の公認を鈴木寛氏に一本化。だが、菅氏は「原発ゼロに本気で取り組んでいる候補だけを応援する」と意に介さない。
 そんな菅氏を細野氏は連日のように批判。7日の街頭演説で「菅さんに頼る民主党ではもう駄目だ」。8日には「決めたことを守れない方々には退場してもらっていい」と踏み込んだ。
 党幹部は、細野氏の狙いについて「菅氏の処分をちらつかせ、新しい民主党を打ち出そうとしている」と説明するが、民主党はかつて、党内対立が激化して分裂を招き政権を転落した過去がある。ある閣僚経験者は「人気取りのために処分をちらつかせるのは邪道。細野さんも菅さんも、言動に注意した方がよい」と語る。


 「なぜ鳩山や菅のようなどうしようもない人間を党のトップに頂いてしまったのか」という点に対して、きちんと総括することは必要だと思うし、党の決定に従わない人間には厳格に対応すべきだとは思う。ただ、それが「新しい民主党アピール」に繋がるか、民主党支持の復活に繋がるかとナルト、全く違うと言わざるを得ないんだよな。やっぱり、いちばん大事なのは訴える政策の中身。

 「どうしようもない人間をなぜトップに」というのは、我々国民にも突きつけられた課題ですな。鳩山を総理にしてしまったのは、紛れもなく我々日本人なわけで。



風評被害に加担する中日新聞 (2013 7/9 24:00)

県産品消費、帰還促進に警鐘(7/7中日)
 脱原発よりもまずは被ばくしない「脱被ばく」を訴える福島大准教授荒木田岳(たける)さんの講演会が6日、名古屋市中区の名古屋学院大さかえサテライト講義室で開かれた。荒木田さんは、復興支援の掛け声の下で被ばくが半ば強いられているとして、現在の状況に疑問を投げ掛けた。
 脱原発社会を目指す市民団体「未来につなげる・東海ネット」が主催した。
 講演で荒木田さんは、福島第1原発事故直後に炉心が溶融した可能性を把握していた国や福島県が公表せず、避けられた被ばくが起きたと指摘。2012年5月時点での福島市の調査では、中学生以下の子どもを持つ福島市民の過半数が、今も避難したいと思っている状況を報告した。
 福島県産品を食べて支援することで、放射性物質が飛散している農地で農家が被ばく労働を続けることになる実態にも言及。
 健康被害を心配して県外避難や県産品を食べない人が「県民を冒涜している」と非難される議論のいびつさにも懸念を示した。
 原発事故から約2年4カ月がたち、国や福島県は帰還政策を進めている。荒木田さんは「自主避難との表現が、不必要に避難している神経質な人たちとのイメージを形づくっている」とも指摘。帰還の促進が事故の過小評価に結び付き、原発の再稼働につながることを危ぶんだ。 (竹田佳彦)


被ばくや避難 現状深刻(7/8中日)
 金沢市生まれで福島大行政政策学類の荒木田岳(たける)准教授(地方行政論)が7日、金沢市青草町の近江町交流プラザで「メディアが報道しない福島の真実」と題して講演した。県保険医協会が原発事故や被災した人たちの深刻な状況を伝えようと招き、90人が聴いた。
 荒木田さんは、低線量被ばくの影響は明確でないということから当然に得られる知見として「無用な被ばくは避けるに越したことはない」と指摘。それなのに福島県や近隣都県の住民は現地に留め置かれ、被ばくし続けていると憤った
 測定方法の問題にも言及。放射能を含むちりは地表近くほど多いのに県が2階建て施設の屋上で測っており、県内の放射線監視装置(モニタリングポスト)も、その周りだけ除染され実際の線量より低いデータがまかり通っていると話した。
 働き口の見つからない若者が除染作業に当たったり、子ども向け防護服が広告されたりしている現状も報告。県の調査に中学生以下の子どもを持つ人の半数は「避難したい」と回答したことを挙げ「故郷を愛しているから出ないのでなく、避難したいが経済事情などでできない人が多い。そういう人を受け入れる方法を考えてほしい」と訴えた。 (日下部弘太)


 事故から2年以上になるのに、被曝の危険性を誇張し結果として被災地に対する風評被害を強める言説が、いまだにこうしてまかり通っているわけです。過去の放射線被曝に対する知見では、原発周辺はともかく、福島のほとんどの地域は生活するのに支障の無い状況です。しかるにこの記事では、福島どころか「福島県や近隣都県の住民は現地に留め置かれ、被ばくし続けている」と、東京都も危険だというような山本太郎ばりのデタラメを吹聴しています。
 そして、この文章がネットで喚く放射脳の戯れ言でなく、東海地区トップの部数を誇る地方紙の記事だという事実に、落胆と怒りを感じずにいられません。

 除染作業における問題や、避難したいのにできない人への対応をどうするかという指摘は、確かに考えねばならない問題ですが、「わずかな被曝すら許されない」という極端な放射線忌避は、逆に被災者の生活を破壊しかねないことも頭に入れねばならないでしょう。


感謝と敬意を抱きつつ (2013 7/9 24:00)

吉田昌郎・元東電原発所長が死去、食道がん−日本を救った音(7/9ブルームバーグ)
 7月9日(ブルームバーグ):東京電力 は、福島第一原子力発電所の事故発生時に陣頭指揮を執った吉田昌郎元所長が9日午前、食道がんのため都内の病院で死去したと発表した。58歳だった。
 吉田氏は2011年3月11日以降、病気を抱えたままで事故収束に向けて第一線に立ち続けた。休日に帰京する際は通院していたが、同年12月1日付で現場を離れがんの治療に専念していた。東電は吉田氏の病名公表時に、同氏の3月11日以降の被ばく線量が70ミリシーベルトと許容範囲内だったことから、病気は事故とは無関係との判断を示していた。
 吉田氏は現場の最高責任者として首相官邸や本社との対立を恐れずに指揮を執り続けた。東電本社が「首相の了解が得られていない」として海水注入の中止を命じたのに対し、吉田氏はこの指示を無視して注水を継続し被害の拡大を防いだ。
 昨年7月に約2日間にわたり吉田氏にインタビューをし、事故当時の現場での対応について、ノンフィクション作品「死の淵を見た男−吉田昌郎と福島第一原発の五00日」を書いた門田隆将氏は、ブルームバーグの取材に対し「吉田氏は日本を救った男だ」と指摘。「日本を救うという使命を果たした後に余生を楽しむことなく亡くなってしまったことは非常に残念」と語った。「非常に求心力のある男で、当時の部下数人にも話を聞いたが、みんな吉田さんとなら一緒に死んでも良いと当時考えていたほどだ」と振り返った。

 事故当時原子力安全委員会の委員長だった斑目春樹氏は門田氏に吉田氏が対応していなければ、日本は北海道、人の住めない東北・関東、そして西日本に3分割されるような事態に陥っていたと話したという。命令を無視して注水を続けたりリーダーシップを発揮したりした吉田氏がいなければ、「今、東京は人が住めないような場所になっていた」と門田氏は述べた。
 吉田氏は、11年12月の所長退任時に出した文書で「震災以来一緒に仕事をしてきた皆さんとこのような形で別れることは断腸の思いですし、ご迷惑をおかけすることになり心よりおわびいたします」と謝罪。「私も治療に専念し一日も早くまた皆さんと一緒に働けるよう頑張ります」と決意を示していた。 
 東電の広瀬直己社長はきょう「吉田元所長のご冥福をお祈り申し上げるとともに、ご遺族の皆さまに心からお悔やみ申し上げる」とのコメントを発表した。「持ち前の明るい大きな声で陣頭指揮を執る姿に出会えることを心待ちにしていたが、東電の再生に向け共に働くことができず無念でならない」と述べた。


 吉田氏の奮闘に感謝しつつ、お悔やみを申し上げたい。そして、今もなお現場で働いている人への感謝も、忘れないようにしたい。
 一方で、彼の死を放射線と結びつけ反原発を主張するクズは、1人残らず消え去って欲しいと本気で思っている。人の死を政治的な主張に利用しているくせに、「命が大切」とか「お金より命」とか、片腹痛い。



インド?ジープ? (2013 7/8 24:00)

92歳の台湾女性、日本で講演 「慰安婦の歴史忘れないでほしい」(7/7フォーカス台湾)
 (東京 7日 中央社)今年92歳になる台湾人元「従軍慰安婦」の鄭陳桃さんは日本の人々に過去の歴史を忘れないでほしい、戦時中の慰安婦の存在を二度と否定しないでほしいとはるばる日本に赴き人々に訴えかけた。
 今月6日から東京都新宿区の「戦争と平和女性博物館」で台湾慰安婦についての特別展が日本の団体と台湾のNPO、婦女救援基金会によって共催されるが、鄭陳さんはその高齢にもかかわらず、歴史の生き証人として名乗りを挙げ、同日午後都内で行われたオープニング・シンポジウムに出席、自身の悲しい過去について涙ながらに語った。
 この特別展は「台湾人『慰安婦』の証言 日本人にされた阿媽たち」と題されるもの。「阿媽」、台湾語の「阿[女へんに麼]」(アマー)は「おばあちゃん」の意。シンポジウムの会場には大学生など若者を含む日本人が100人以上集まり、まず先日亡くなった台湾人元慰安婦の冥福を祈って1分間の黙祷が行われた。
 鄭陳さんは壇上に立つと日本語で自己紹介、当時、高校への通学途中、突然警察官にジープに乗るよう強要され、その後海外に連れて行かれたと語り始めたが、何度ものどをつまらせ泣き出し、話を続けることができなくなってしまった。
 19歳でインドの「慰安所」に送られた鄭陳さんはその後生きた心地のしない悲しい5年間を送る。自殺をはかり流産し、終戦後ようやく台湾に戻った時にはすでに妊娠できる体ではなかった。一生消えることのない心と体の傷を抱えながら鄭陳さんは、当時の被害者が今まだここにいる、歴史の否定や抹消は許されないのだということを日本の当局に知らせたいと今回の日本行きを自ら希望したという。
 この20年来おばあさんたちに寄り添ってきた婦女基金会幹部の康淑華さんはシンポジウムの席上、アマーが自分について語るのは大変勇気の要ることで、日本側が不当な言論でアマーたちを苦しめ傷つけ、歴史の教科書では戦時中の慰安婦制度についての記述をなくして日本の若い世代に事実を知らせず過去の記憶を消そうとしていると指摘、人々の無関心に憂慮を示した。
 同基金会ではアマーたちのドキュメンタリーを今年9月に公開することにしている。


 ジープは、似たような車を勘違いした物だとしても、「インド」ってのはよく分からんな……インドの独立は1947年であり、二次大戦を通じてインドは常にイギリス領のままだった。仮にインパール作戦の際にインドに連行されたとしても、鄭氏が19歳の時は1940年で、インパール作戦の1944年とは開きがある。というか、1940年はまだ大東亜戦争が始まっていない。

 他にも「1948年まで慰安婦をやっていた」とか言っていた人もいたし、こういう「証言者」を連れてくるんだったら、歴史的な整合性を確認した上で話をしてもらうように、支援者は事前にチェックすりゃいいのに。むしろ疑念を高める結果しかもたらしていない。

 可哀想な境遇だったとは思うのだが、それを日本のせいにされるとやはり「それはちょっと違うのではないか」と言わざるを得ない。



民報のパナソニックCM拒否 (2013 7/7 24:00)

パナの新型テレビCM拒否 技術ルール違反と民放(7/6共同)
 テレビの電源を入れると、放送番組とインターネットのサイトなどが画面に一緒に表示されるのは、関係業界で定めた技術ルールに違反するとして、民放各局がパナソニックの新型テレビのCM放映を拒否していることが6日、分かった。大手広告主のCMを各局が流さないのは極めて異例。
 放送関係者らによると、問題のテレビは4月発売の「スマートビエラ」シリーズ。テレビをつけると、放送中の番組の下と右にサイトやネット動画などが並び、リモコン操作で簡単にアクセスできるようにする機能がある。


 民間企業だからCMを流すかどうかは勝手ではありましょうが、「放送番組とインターネットのサイトなどが画面に一緒に表示される」のはダメってのはよく分からんルールですな。YouTubeの動画を流したりブログからネタを拾ってきてるくせに。使える技術を「テレビ業界に都合が悪いから」で排除しているようにしか見えないのですが、このルールってなにか視聴者に大きなメリットをもたらす物なのでしょうか。


休日 (2013 7/7 24:00)

 休日無しがずっと続くと、今度は「ヘタに休みを入れると調子が狂って体調崩れないだろうか」とか思えてくる。このままだと盆まで連続出勤になるので、何とかした方がいいのか、いやこのまま突き進んだ方がいいのか、ちょいと悩む。



新潟県知事の態度 (2013 7/6 24:00)

「なぜ急ぐ」「準備できた」 顔こわばる広瀬・東電社長(7/6産経)
 「東京電力は約束を守る会社ですか」「守ります」−。5日、柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市、刈羽村)の安全審査申請について説明のため、新潟県庁を訪れた東京電力の広瀬直己社長は泉田裕彦知事から聞かれるたびに、顔をこわばらせた。両者の溝は最後まで埋まらず、立地自治体の柏崎市や刈羽村の両首長も慎重な姿勢を崩さなかった。地元の理解を得るまでには曲折がありそうだ。
 広瀬社長は、申請について知事の理解を求めたが、話し合いは次第にヒートアップ。身を乗り出した知事が「事前了解なしに申請はありえない」とたたみかけると、広瀬社長は「ぜひ知事の了解を得られないかが、われわれのお願い」と訴えた。
 「なぜ(申請を)急ぐ」と聞く知事に「準備ができたから」と広瀬社長。「準備ができたことと安全性の確保は違う」と知事が突き放すなど、最後までかみあわないままだった。
 これに先立ち広瀬社長は柏崎市の会田洋市長、刈羽村の品田宏夫村長と相次いで会談した。会田市長は声を荒らげる場面もなく、広瀬社長からの「フィルター付きベント(排気)設備」設置の事前了解申請を受けた。会談後、会田市長は、事前了解申請には「検討する」と理解を示したが、安全審査申請については「手続きを踏まれた。良いとも悪いともいえない。東電の問題」と述べるにとどめた。
 再稼働に前向きな品田村長は、安全審査の申請に関し「冷静に捉え、きちんと判断したい」と述べた。


 「なぜ急ぐ?」って、規定のプログラムどおりに申請を進めただけだし、今のまま「赤字垂れ流し+電力不足」の状態を続けるわけにもいかない。しかも、「すぐ発電所を動かします」ではなく、「安全審査の申請」なのだから、批判される謂われなど無いだろう。まぁ、事前に連絡入れておいた方が突っ込まれる隙を見せずに済んだのに、という点では東電も悪いと言えるが。

 しかし泉田知事の横柄な態度は何なんだろう……瓦礫処理にも難癖付けていたし、完全に「反原発」にとらわれてしまっているように感じられる。安全審査の結果が×なのに原発を再稼働しようとするなら、憤りを以て止めねばならないだろうが、安全審査申請の段階で喧嘩腰になるのはよく分からない。

 仮に、原発再稼働が全く進められずに東電が経営破綻した場合、反原発の面々はどういう態度をとるんだろうか。



謝罪してもクズ (2013 7/5 24:00)

安藤美姫選手出産アンケートについて | お知らせ - 週刊文春WEB
 現在、「週刊文春」メルマガ読者の皆さんにお願いしている「緊急アンケート 安藤美姫選手の出産を支持しますか?」について、抗議のご意見を多数いただいております。
 女性の出産という大変デリケートな問題にもかかわらず、設問を「出産を支持しますか?」「子育てしながら五輪を目指すことに賛成ですか?」としてしまったために、出産そのものを否定したり、働きながら子育てをすることを批判しているような印象をあたえてしまいました。その点については、編集長の私の責任です。このアンケートに関して不快な思いを抱かれたすべての方にお詫び申し上げます。
 今回のアンケートは中止させていただきます。ご回答をいただいた皆様にお詫び申し上げます。

「週刊文春」編集長 新谷 学

 「出産そのものを否定したり、働きながら子育てをすることを批判しているような印象をあたえてしまいました」とかヌカしてるが、「印象」ではなく現にそう言ってるんだがな。だいたい、「デリケートな問題なのに扱い方を間違った」のではなく、現に産まれてきた命があるのにその個別事例を話題にすること自体がクズだってのを、まったく分かっていない謝罪文。そして、最も謝罪すべき、安藤美姫さんやお子さんに対する謝罪の言葉は一切無し。


週刊文春のアンケート (2013 7/5 12:00)

 腹が立ったので、昼更新。

緊急アンケート!安藤美姫選手の出産を支持しますか? | お知らせ - 週刊文春WEB

 古今無双のクズ、週刊文春。

 シングルマザーに対する賛否、結婚前の出産に対する賛否、スポーツ競技と育児を両立させることに対する意見は、確かにあるだろうし、一般論としてそれらを議論することには何の問題もないと思う。

 しかしながら、安藤美姫さん個人の行動について「支持しますか?」とアンケートを実行し、その結果を彼女に突きつけることにいったい何の意味があるのか。そんなもの、「大きなお世話だ、黙ってろクズ」としか言えない。
 だいたい、産まれてきた命があるのに「支持しますか?」ってどういうつもりだ?「支持しない」が多ければ、その子が生まれてきたことを否定することにもなるのだが、その覚悟があってのアンケートなのか?

 私の妹は婚前出産だった。明治生まれで厳格な性格の祖父は、母から妊娠の知らせを受けたとき「順序が違う」と母を叱った。しかし、出産の報が届くと、否定的なことは一言も言わず祝ってくれた。どんな意見を持っていようとも、この世に産まれてくる命に対しては、支持も不支持もなく祝ってやるべきではないか。

 週刊誌など下世話な物だとは思うが、物には限度があるだろう。



参院選スタート (2013 7/4 24:00)

 参院選が公示されました。ツイッターでも、候補者自ら支持を訴えていたり、演説中の写真をアップしていたり、「ネット選挙解禁」を感じさせる一日でした。

 私に関しては、現時点では「アベノミクス」がまだ中途段階ということもあり、自民党支持で行くと思います。確かに、渡辺美樹が比例区に存在するというような不満はありますが、比較するのもバカバカしいほどの野党の体たらくなので、ワタミ一人のために投票先を変える気には全くなりません。自民党の政策に問題点を感じても、現野党に何かを期待するのは非常に難しいです。

 自民が勝つのはほぼ確実だと思うのだが、一方で「妙なバランス感覚」が発揮されて自民党があまり勝てない可能性もあるように思ったり。それでも、民主党や維新がどうなるかを楽しみにしながら、21日を迎えることとします。



Ia型超新星爆発に歪み? (2013 7/3 24:00)

超新星爆発にゆがみ観測 1千年前、宇宙年齢見直しか(7/2朝日)
 【鍛治信太郎】藤原定家の日記「明月記」に登場する約1千年前の超新星爆発が「ゆがんだ爆発」だったことが、日本のX線天文衛星「すざく」の観測でわかった。この超新星は明るさが一定とされるタイプで、宇宙の年齢などを推定するのに使われている。ゆがみがあれば向きによって明るさにばらつきが出るため、宇宙年齢の見直しにつながる可能性がある。
 この星は1006年5月ごろに現れた「SN1006」。極めて明るく見えたとされ、日本や中国などに多くの記録がある。明月記には「夜半、おおかみ座の方向に大客星(明るい超新星)が現れ、火星のようだった」と記されている。京都大などのチームは、星の残骸をすざくを使ってX線で観測。爆発の衝撃波はきれいな円形に広がっていたが、星の内部にあったケイ素や鉄などの重い元素については、偏って飛び散っていたことがわかった。
 この種の超新星はどこから見ても明るさが一定という前提で地球からの距離を測るものさしに使われ、約138億年とされる宇宙の年齢や2011年のノーベル賞が贈られた宇宙の膨張速度の研究の元になっている。チームの小山勝二・京大名誉教授は「宇宙年齢などの推定値にすごい影響が出るかもしれない」と話している。7月1日発行の米天文誌アストロフィジカルジャーナルで発表する。


 SN1006は、残されている記録からIa型超新星と考えられています。このタイプの超新星は絶対等級(現地での明るさ)が一定のため、見た目の明るさから、その超新星や超新星の存在する銀河までの距離が分かります。

 さて、宇宙は膨張しているのですが、そのために遠くの銀河の光の波長は、引き延ばされます。遠ざかる救急車の音の波長が引き延ばされて、低く聞こえるのと同じことです。その引き延ばされ方を調べると、遠ざかるスピードが割り出せます。宇宙全体が膨張しているので、遠くにある物体ほど速く遠ざかっているのですが、超新星爆発を使って割り出した距離とスピードの関係を調べれば、宇宙が始まったのがいつかが計算できるわけです。
 また、Ia型超新星の明るさが、理論値よりも暗いことが分かり、「宇宙は加速しながら膨張しているのではないか(より速く遠ざかっていれば計算よりも星は暗く見える)」ということも分かりました。この観測結果は、2011年にノーベル物理学賞を受賞しています。

 で、記事はその「明るさが一定」のはずの超新星爆発に、「歪み」があることを報じています。放出される光についても歪みがあるとすれば、観測する方角によっては、明るさが小さく見えることもあるわけですから、「明るさが一定」という前提が覆ります。そうなると、その超新星までの距離の修正も必要になりますし、宇宙年齢を計算する前提も変わってきます。どの程度の歪みなのかは記事からは分かりませんが、結果によっては大きな修正が為される可能性もあります。

 宇宙背景放射(宇宙ができてから約30万年後の光の名残)の観測などもあるので、さすがに何十億年もズレることはないでしょうが、どれくらいの変化があるのか(あるいは無いのか)、注目です。


いまだにグダグダ (2013 7/3 24:00)

菅元首相、大河原氏支援を表明=東京【13参院選】(7/3時事)
 民主党の菅直人元首相は3日、自らのブログで、参院選東京選挙区で党公認を取り消され、無所属で出馬する現職の大河原雅子氏を支援すると表明した。共倒れを懸念して、東京の候補を鈴木寛氏に一本化した執行部の方針に首相経験者が公然と反旗を翻したことで、党内の亀裂が深まりそうだ。 
 菅氏は「私はこれまでも『原発ゼロ』を鮮明にしてきた大河原さんを支援してきたが、党の公認がなくても全力で応援する」と強調。また、「(参院)選挙区では電力総連など(原発)再稼働推進の一部労働組合に気兼ねし、原発ゼロを鮮明に出す候補者は少ない」と指摘し、執行部の姿勢に不満を示した。大河原氏は菅グループに所属している。


 相変わらず統率のとれてない集団だなぁ……本気で選挙戦を戦い抜く気無いだろ、あんたら。こういう集団が国家運営に手を出したら、そりゃ混乱するのが当たり前でしたわな。むしろ、官僚がしっかりしているおかげで、あれくらいの被害で済んだのかもしれん。
  ほんと、鳩山といい菅といい、ろくでもない「元総理」です。



韓国や中国との付き合い (2013 7/2 24:00)

歴史認識で対処要求=韓国外相−岸田氏「未来志向へスタート」(7/1時事)
 【バンダルスリブガワン時事】岸田文雄外相と韓国の尹炳世外相は1日午後(日本時間同)、東南アジア諸国連合(ASEAN)関連会合が開かれているブルネイの首都バンダルスリブガワンで約25分間会談した。両外相は、重要な隣国として緊密な協力をしていく方針を確認した。一方、尹外相は「歴史は魂」と述べ、日本の閣僚の靖国神社参拝や従軍慰安婦問題を念頭に歴史問題への日本側の対応を求めた。
 日韓外相会談は安倍晋三、朴槿恵の両政権発足後初めて。尹外相が歴史問題で厳しい姿勢を示したことで、島根県・竹島や歴史認識の問題で冷え込んだ両国関係が直ちに改善に向かうかは不透明だ。
 岸田外相は会談後記者団に「今回の会談は尹外相との初の会談で、未来志向の関係を築いていく上でスタートになったと考える」と語った。
 韓国側によると、会談で岸田外相は「過去に特にアジア諸国に多大な損害と苦痛を与えたという歴史認識を安倍内閣も持っており、歴代内閣の方針を全体的に継承していく考えだ」と表明。尹外相は、歴史問題を含め幅広い対話で意思疎通を図りたいとの考えを示した。
 尹外相はまた、日本国内で繰り返されている在日韓国人の排斥を掲げたデモへの対応を要求。岸田外相は「法治国家として、法にのっとって対処する」と応じた。
 会談では、北朝鮮の核・ミサイル問題について、米国も加えた日米韓3カ国で緊密に連携していく方針を確認した。 
 尹外相は4月下旬に訪日を予定していたが、麻生太郎副総理らの靖国参拝に反発して見送った。その後、韓国側が会談に前向きな姿勢を見せ、両政府はブルネイでの会談実現へ調整を続けていた。外相会談は昨年9月、ニューヨークで当時の玄葉光一郎外相と金星煥外交通商相が行って以来。


 確かに、歴史はその国を作り上げてきた過程であるから、国民の精神に直結した物であるというのは、事実ではあります。ただ、韓国要人がこう発言すると、歴史は事実に基づいた物ではなく自尊心を保つための精神的な拠り所に過ぎない、という意味に受け止めてしまいます。

 客観的事実よりも、自分たちの正当性を主張することの方が大事な国を相手にするのですから、日本としては客観的事実のみを主張し、粛々と対応すれば良いと思います。

 竹島問題や慰安婦などの案件で「歴史を捏造する韓国」に付き合う必要は全くないし、靖国のような完全に国内マターについてとやかく言われる筋合いもない。政治レベルの交流は冷えているとは言え、経済的な付き合いは維持できているのですから、韓国の主張に律儀に付き合うこともないでしょう。また、関係が冷えているのみならず、最近はウォン高が進んで韓国経済は大きく打撃を受けていますが、一方で日本経済は回復の兆しを見せています。「韓国との関係を大切にしないと経済的にも悪影響」という主張にも、疑問符が付きます。

 「中韓との付き合いを大事にしろ」と主張するメディアの声はよく聞きますが、問題を起こしているのはむしろ向こう側です。また、向こうの言い分を聞いたからと言って、それで主張がやむかと言えば全くそんなことはなく、要求はエスカレートするだけでしょう。だいたい、竹島や尖閣や歴史問題で日本が譲歩する合理性は全くありません。中韓以外の周辺国との関係を強化し、牽制しつつ現実的な対応策を模索する現政権のやり方が、最も適切に思います。



身に染みてるよ (2013 7/1 24:00)

2013参院選・三重:夏の陣/上 北勢決戦 脅かす民主の牙城 岡田氏ミニ集会200カ所 /三重(6/30毎日)
 一方、民主現職の高橋千秋氏(56)の陣営はこうした他陣営の動きに加え、惨敗した昨年の衆院選後も党勢が回復しない状況に危機感を募らせる。
 27日夜、いなべ市で開かれた岡田氏と高橋氏の国政報告会。岡田氏は「一時の雰囲気で政治家を選ぶことがいかに怖いことかよく考えてほしい」と述べ、高橋氏への支持を訴えた。


 岡田に言われずとも、2009年の衆院選とその後の3年間で、「一時の雰囲気で政治家を選ぶこと」の恐ろしさを身に染みて感じた人は数知れないと思う。まぁ、岡田が「自分たちのこと」を指した上で話しているとすれば、こんなに説得力のある言葉もないのだけれど。

 あれだけ盛大に失敗しておいて、何でこんなに尊大な態度でいられるんだろうねぇ。謙虚さの一つも見せれば、有権者の抱くイメージも多少は変わるかも知れないのに。


長身孔子 (2013 7/1 24:00)

 孔子の身長は『史記』によれば9尺6寸。216cm。2m超の爺様に「なにィ?3年の喪は長いだァ?親が死んだらメシ美味いのか?だったら3年の喪は確かに長かろうなァ!」と叱られたら、たいていの人はオシッコちびると思う。

 まぁ、実際には「孔子の偉大さを強調するため」に弟子などがサバ読んでいたんだろう。また、「まとっている威厳」も込みでの身長という面もあったかも知れない。現代でも、ステージ上の姿は大きく見えたミュージシャンが、実際には小柄だったということは良くある話で。オーラがあれば大きく見えるモンです。