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共産が第2党 (2013 6/30 24:00)

新報道2001調査結果 - フジテレビ
自民党 40.4%(↑)       社民党 0.8%(↑)
民主党 4.2%(↓)       みどりの風 0.4%(―)
日本維新の会 4.0%(↑)   無所属・その他 1.6%
公明党 2.6%(↓)        棄権する 2.0%
みんなの党 4.0%(↑)     (まだきめていない) 33.8%
生活の党 1.4%(↑)
共産党 4.8%(↑)


 首都圏のみでしかも500人ほどの小規模な調査結果とは言え、共産党が第2党というのはなかなかに味わい深い光景。民主党が、選挙で審判が下ったのに反省せずいつまでもアンチ自民を喚くという態度をとり続けるから、当然の結果ではあるが……民主党は、まずは3年間の失政を謙虚に謝ることから始めないと、どうにもならないのではないか。

 さて、1ヶ月後の参院選までに、反自民の朝日や毎日、中日はどういう報道をするんだろうかねぇ。


蛹の中身 (2013 6/30 24:00)

 非常に興味を引かれた記事なので、メモ。意外と、溶けずに残っている部分も多いんですな。

蛹から蝶への完全変態(メタモルフォーシス)がマイクロCTの3Dスキャンで明らかに : カラパイア
 サナギからチョウになる変態プロセスは、自然界でもっともすばらしく不思議な現象のひとつだ。サナギの中で幼虫の体の組織が少しずつ変化して、空を飛ぶ美しい成虫に変身する。
 この完全変態(メタモルフォーシス)という仕組みは、チョウ、アリ、甲虫、ハエなど大多数の昆虫が採用したうまく生きる延びるための道で、サナギの中で劇的に体を改造して成虫になり、幼虫と成虫の世界はまるで違う。
 いったい、サナギの中ではなにが起こっているのか? 幼虫が酵素を出して、体の大部分の組織を壊し、たんぱく質を組成することはわかっている。よくどろどろのスープのようなものに溶けると言われるが、厳密には正確ではない。いくつかの器官はそのまま残り、筋肉のような組織は再利用できる細胞の塊に解体される。レゴの模型をバラバラにするようなものだ。いくつかの細胞は、触角、目、足、羽など成虫の体のパーツを作る原基となり、サナギの中身のスープは、いわば有機物のつまっただし汁のようなものだ。
 ここまでわかったのは、科学者がたくさんのサナギを解剖してみた結果だが、変態の進捗を見るためには、それぞれ違う成長段階のサナギを解体しなくてはならなかった。しかし、今はマイクロCTという技術を使って、解剖せずにサナギの中の幼虫の変態をとらえることができる。これはX線で対象物の断面図をとらえ、3Dの視覚モデルに作り直したものだ。
 これなら、実際のサナギを切り刻まなくても、消化管や呼吸管といった器官の構造を見ることができる。しかも一匹のサナギを時間を変えて繰り返しスキャンすることで、組織の変態状況を観察することができるのだ。昆虫は高い放射線量に耐性があるため、X線を当てても害はない。
 マイクロCT技術でサナギを調べるこの試みは、犯罪捜査にも使われる。クロバエは新鮮な死体に産卵するため、このサナギを調べることで、その変態の進み具合から死亡推定時刻を推測することができるのだ。
 ロンドン自然史博物館のトーマス・サイモンセンらは、チョウやガのサナギの背中、横、お腹のそれぞれの方向からスキャンした。幼虫の内臓が急速に変化して、細く短く縮んで巻いていくのがわかる。一方、気管は大きくなるとほとんど変化しなくなる。ほとんどの器官はサナギの中で大きくなるが、気管は違う。一日目から、ヒメアカタテハのサナギはすでに成虫のチョウの呼吸器をもっているという。サナギになった最初の数時間で急速に変化したか、まだ幼虫の段階で変化したと考えられる。大きな呼吸器は、飛翔筋にたくさん酸素をたくさん運ぶことができるからかもしれない。
 このマイクロCTスキャンのおかげで、希少で貴重な種も傷つけることなく調べることができる。農薬がミツバチの成長に与える影響や、違う遺伝子の変異が変態の過程をどのように変えるのかを見ることができる。普通の個体と、特殊な遺伝子のせいで欠陥のあるさまざまな変種を比較してみるのにも都合がいいという。



ガガンボ (2013 6/29 24:00)

 職場で、トンボのようなハチのような虫がブンブカ飛んでいたので、「すわ何者ぞ」と飛んでいく先を追いかけていたら、幸いなことに建物の壁面に着地。よくよく見ると、大きなガガンボだった。脚を広げた大きさが私の掌サイズだったので、150mm四方くらい。ふつうのガガンボだったら手で捕まえることもできるが、この大きさはさすがに気味悪い。

 で、ガガンボって何を食べて生きてますの?


自民以外は「原発ゼロ」 (2013 6/29 24:00)

自民以外「原発ゼロ」…与野党9党幹事長討論会(6/29読売)
 「原発ゼロ」を目指すことの是非では、自民党は反対したが、それ以外の8党は賛成した。民主党は昨年の衆院選公約に続き、参院選公約でも「2030年代の原発稼働ゼロ」を記しており、同党の細野氏は、安倍首相が原発の輸出に前向きに取り組んでいることについて、「福島(第一原発)の問題を抱えている中で、首相を筆頭に、積極的に推進することには違和感がある」と疑問を呈した。(一部抜粋)

 現実を見ている政党が一つしかないってことですね。



税収増 (2013 6/28 24:00)

税収43兆9000億円=業績回復で法人税伸びる−12年度(6/28時事)
 2012年度の国の一般会計税収が約43兆9000億円と、2月に成立した補正予算で見積もった42兆6070億円を1兆3000億円程度上回ることが27日、分かった。これにより、国の税収は3年連続で前年度実績を上回ることになる。円安・株高を背景にした民間企業の業績回復で、所得、法人税の税収が見込み額より増えた。
 円安を追い風に自動車メーカーなど輸出関連企業の収益が伸びた。税収は08年秋のリーマン・ショックを契機とした景気低迷で落ち込んだが、44兆2673億円だった08年度並みに回復した。
 政府は、税収が見込み額を上回った分を過去の借金の返済に充てるほか、景気の本格回復に向けた補正予算の財源に振り向けることも検討する。


 これでもアベノミクスの方向性を否定する人はいるんでしょうかね。税収が増えれば、投資家でない人にも恩恵は出てくる。「アベノミクスは庶民には関係ない」という言説は間違いであるということです。
 しかし法人税収が伸びても、一方で、原発を止めているせいで3.8兆もの金が国外に流れているという現実もある。原発についても何とかしないと、経済復活の足枷になりかねません。。


土器に書かれたいろは歌 (2013 6/28 24:00)

「いろは歌」最古の全文、土器に…平安京跡(6/28読売)
 京都市中京区の平安京跡で出土した12世紀末〜13世紀初めの土器に、平仮名の「いろは歌」のほぼ全文が墨で書かれていたことが分かった。
 京都市埋蔵文化財研究所が27日発表した。いろは歌の全文がわかる資料では国内最古という。
 貴族や皇族の邸宅「堀河院」跡の発掘調査で1983年に出土した土師器の皿(直径9センチ)の裏側に、赤外線などを用いた再調査によって、いろは歌47文字のうち43文字が確認された。
 右端に最後の行の「ゑひもせす」があり、次の行に書き出しの「いろはにほへと」がある。最初は余裕を持って書き進めたが余白がなくなり、最後の行を右端に書いたとみられる。字は拙く、「よたれそ」を「よたそれ」と書き損じており、犬飼隆・愛知県立大教授(日本語史)は「和歌を習い始めたばかりの貴族の子弟が一生懸命書いたとも想像でき、かわいらしくも思える」と話す。

 最後の行が書き切れなくなって右端に書いたとか、字が下手だとか、「わかよたれそ」を「わかよそたれ」と書くとか、人間味が感じられまくってなかなかに味わい深い。昔の人も、こうして勉強に励んでいた成長していったわけですな。

 いろは歌の土器が800年の時を経て発見されるように、誰かさんの落書きが書かれた学習机が不法投棄されて数百年後に発見……とかあるのかな。



国賊 (2013 6/27 24:00)

尖閣「盗んだものは返すのが当然」=鳩山元首相、中国でも発言(6/27時事)
 【北京時事】鳩山由紀夫元首相は27日、北京市内で開かれた清華大学主催のフォーラムに出席し、沖縄県・尖閣諸島について「ポツダム宣言の中で日本が守ることを約束したカイロ宣言は『盗んだものは返さなければならない』としており、中国側が(返還すべき領土の中に尖閣諸島が)入ると考えるのも当然だ」と述べた。
 鳩山氏は訪中前、香港のフェニックステレビのインタビューで同様の発言をし、菅義偉官房長官が25日に「絶句した。開いた口がふさがらない」と批判。この日の発言は、講演後の質疑応答の中で、傅瑩・全国人民代表大会外事委員会主任委員(前外務次官)と同席した公開の場で飛び出した。中国でも日本政府と異なる見解を改めて強調したことで、波紋が広がる可能性が高い。
 1943年のカイロ宣言は「満州、台湾、澎湖諸島のように日本が清国から窃取した一切の地域を中華民国に返還する」としており、中国はその中に尖閣諸島が含まれると主張。鳩山氏は「カイロ宣言の中には(返還されるべき領土として)台湾、澎湖諸島以外の島もあると中国側が考えるのは当然だ」と指摘。
 さらに「(日清戦争終了直後の1895年の)下関条約ができる3カ月ほど前に(尖閣諸島は)日本領として閣議決定した事実がある。中国側として中華民国に返せという中に当然入るのではないかという理解は成り立ち、それを否定するものではない」と語った。
 鳩山氏はフォーラム出席後、記者団に対し、尖閣諸島は日中が国交正常化した「約40年前に棚上げしようと決めた」と述べ、日本政府が否定する領有権の棚上げがあったとの認識を示した。


 鳩山の話題が出るたびに「座敷牢」の3文字が頭に浮かぶ。叶わぬことなれど、心の底から、鳩山は「処刑して欲しい」と思う。この男に対しては、「国賊」「売国奴」という言葉を躊躇なく使える。
 しかしながら、こんなゴミクズに「元首相」の肩書きを与えたのも、他ならぬ我々日本人であるという現実は、心にとめておきたい。


燃料電池車に日本基準 (2013 6/27 24:00)

 これは朗報!日本経済復活に大いに資することになると思う……というわけで、メモ。

燃料電池車に日本の安全基準採用 国連部会で正式合意(6/27日経)
 日本や米国、欧州連合(EU)など33カ国・地域は27日、スイス・ジュネーブで国連の作業部会を開き、燃料電池車の安全性を規定する国際基準に日本案を採用することで正式合意した。日本車メーカーは国内仕様のまま輸出できるようになり海外市場の開拓に追い風となる。
 水素を燃料とする燃料電池車は1回の補充で走行できる距離がガソリン車並みで利便性が高い。各社は2015年をめどに本格的に販売を始める方針で開発競争が激化している。


外来語 (2013 6/27 24:00)

外国語多く苦痛 岐阜の男性がNHK提訴(6/25中日)
 テレビ番組で理解できない外国語が多く精神的苦痛を負ったとして、岐阜県可児市の元公務員で、「日本語を大切にする会」世話人の高橋鵬二さん(71)が25日、NHKに対し141万円の慰謝料を求める訴えを名古屋地裁に起こした。
 訴状などによると、高橋さんはNHKと受信契約を結び、番組を見ているが、必要がない場合でも外国語が乱用されていると主張。例として「リスク」「ケア」「トラブル」「コンシェルジュ(総合案内係)」などを挙げ、「不必要な精神的苦痛を与える」として、民法709条の不法行為に当たるとしている。
 高橋さんは「若い世代は分かるかもしれないが、年配者は、アスリートとかコンプライアンスとか言われても分からない。質問状を出したが回答がないので提訴に踏み切った」と説明した。原告代理人の宮田陸奥男弁護士は、「外国語の乱用は全ての報道機関に言えることだが、NHKは特に公共性が強く影響力がある。日本文化の在り方を社会に広く考えてほしいという趣旨もある」と述べた。
 地裁では「140万円を超える請求」を求める訴訟を扱うとされており、慰謝料を141万円とした。
 NHK名古屋放送局は「訴状の内容を把握しておらずコメントできない」としている。


 おぅ、私の住む可児市の人間がやらかしとるやないか……orz

 バカバカしい訴訟にも思うが、気持ちは分からなくもない。さすがに「リスク」「ケア」「トラブル」辺りは「日常会話でもじゅうぶんに使うだろ、ちゃんと勉強しとけ」と思うが、「コンシェルジュ」「コンプライアンス」などは注釈しつつ使うのが妥当に思う。ただ、その場合、注釈を入れつつ話す基準をどこに置くかが非常に悩ましいのだが。

 あとは、分野によって「既存の日本語では表現し得ない概念」「既存の日本語に適訳がない」というのもある。学術用語などは、訳語を作るのが追いつかないからカタカナ語で借用してしまっているし、むしろ日本語にしてしまうと分かりにくくなってしまうこともある。「アイデンティティ」なんて一語でぴたりと表せる日本語は無い。

 カタカナ語が容易に使えるがゆえに外国由来の概念を柔軟に取り入れられるという面はあるだろうが、確かに弊害も多い。「相手に合わせて言葉遣いを考える」しかないという、当たり前すぎる結論に落ち着いてしまうんだよなぁ。



金持ちの戯れ言 (2013 6/26 24:00)

(CM天気図)空気変わった? 天野祐吉(6/26毎日)
 「三本の矢によって、日本を覆っていた暗く重い空気は一変しました」って、信じられない。空気が明るくなったのは、兜町と永田町の一角だけで、ぼくの所は何も変わっていない。むしろ、ますます暗くなっているくらいだ(以下略)

 何を以て「暗くなっている」と言っているか分からぬが、この人は反原発の人なので、たぶん反原発が進まない状況を「暗く重い」と訴えたいのだろう。世の中が明るい方向に向かっているときに逆張りで「暗さ」を訴えるのは、知識人ぶった人間がやりたがる行動。

 で、文章末にはこんな文もある。

 お金お金お金お金。日本を覆っている暗く重い空気をお金で変えることができるなんて、本気で思っているのかね。

 金に困らない状況にいる人間の、高慢な戯れ言。世の中の問題の大半は、金で解決できる。むしろ、近年の「お金がないゆえに、社会保障や公共投資が行き詰まり、多くの労働者や企業が苦しんでいた状況」を無視して、世相を斬るような文章を書くなど笑止千万。


問責決議案 (2013 6/26 24:00)

 最後の最後に、野党が「総理問責決議案」を出し、可決させた。国民の半数以上の支持を得ている総理に問責を出すのなら、それなりの理由が求められると思うが、「アベノミクスでガソリン代や小麦価格が上がった」だの「株価が上がって儲かるのは投資家だけ」とかを問責の理由に挙げ、今日の参議院は「筋違いの安倍批判」の見本市だった。

 参院議長の不信任案が出されている状況では閣僚は国会に出席しないのが慣例、ゆえに「予算委員会に安倍総理が出て来なかった」は問責の理由としては甚だ弱い。また、先に問責を通すと法案が廃案になるため、民主党は当初、重要法案を通した後で問責を出すよう求めていたらしいが、みんなの党が問責を先に出すことを要求し民主党が屈したという話もある。要するに、「政治より政局」と言うことだ。

 テレビは「国会がゴタゴタ→どっちもどっち→いや、政権与党の方に責任がある、安倍が悪い」と報道して野党を援護するだろうが、今回の野党の行動に支持が広がるとは思えない。むしろ、「政局優先」の態度が鮮明になったことで、参院選に向けてマイナスにしかなっていないと思うのだが。

 自民党以外にまともな政党が存在しないという不幸を、改めて噛みしめた一日であった。



小泉岩手県議の自殺 (2013 6/25 24:00)

岩手県議:小泉氏、車内で自殺か ブログ「炎上」で謝罪(6/25毎日)
 25日早朝、岩手県一戸町の大志田ダム付近の車の中で、男性がぐったりしているのを通行人が発見し、110番した。県警二戸署によると、男性は小泉光男・岩手県議(56)=二戸選挙区選出=で、既に死亡していた。自殺の可能性が高いとみて捜査している。小泉県議は、自身のブログが「炎上」したばかりで、同署が関連を調べている。
 小泉県議は5日に更新したブログで、同県立中央病院を受診した際に番号で呼ばれたことに腹を立て、「刑務所に来たんじゃない」「会計をすっぽかして帰ったものの、まだ腹の虫が収まりません」などと書き込んだ。非難の声が殺到してブログを閉鎖。17日に謝罪会見を開いた。
 小泉県議は2011年9月に初当選し、1期目。【安藤いく子】


 ネットでの批判に耐えられなかったのか、地元でかなり叩かれていたのか、選挙で世話になった人たちへの罪悪感に苛まれたか……。攻撃的な態度は気の小ささの裏返しだったようで、何とも痛ましい結末になってしまった。
 批判を受け止めて前へ進むのが政治家の務めであるということ、そして発端が本人の取った尊大な態度であることを考えれば、自殺という選択肢は決して肯定できないが、一方で遺族の方々の心情や今後を考えると、何ともお気の毒である。

 ネットでの批判集中(所謂炎上)が原因だとして、「批判」というより「攻撃」とでもいうべき言動がぶつけられていたとすれば、それは問題ではあるが、しかし、それを止める実効的手段はないし、政治家であればそれを引き受ける覚悟も必要であるように思う。そして、小泉氏自身がそもそも自分のブログで病院を批判したのが発端であるということには留意しておきたい。

 さらにいえば、ネットでの炎上よりも、それをきっかけにテレビが取材に押しかけた方が影響大きいように思うんだけど……でもたぶんマスコミは「ネットの恐ろしさ」という報じ方をするんだろうなぁ。



考えを改めて欲しいんだけど… (2013 6/24 24:00)

民主、第4党に幹部絶句 維新失速で緩む?(6/24朝日)
 自民党に次ぐ「都議会第2党」を目標に定めて総力戦で臨んだ民主党は、想定外の大敗に終わった。細野豪志幹事長は23日夜、「安倍政権の経済政策で暮らしや年金生活者が置いていかれると訴えたが、投票率も低く、伝えきれなかった」と釈明した。
 日本維新の会の失速を受け、選挙戦で民主党内に緩みも広がっていた。党幹部は「25議席はとれる」とみており、岡田克也元代表も21日の自身のブログに「少しいい風が吹いてきた」と記した。23日深夜に「第4党転落」の知らせが伝わると、党幹部は「致命的だ。信じられない」と絶句。国対幹部は「国会会期末に内閣不信任決議案も出せないかも」と頭を抱えた。
 一方、海江田万里代表は23日午後、那覇市内で記者団に代表交代の可能性を問われ、「全くない。(参院選と)一体の選挙なのでまだ途中だという認識だ」と早々に進退論を否定。細野氏も23日夜の会見で「都議選と参院選は一連の戦い。戦い抜くことが重要だ」と続投に意欲を示した。
 参院中堅は「海江田執行部は選挙の顔にならない」と語ったが、参院ベテランは「いまさら新代表に手を挙げる人もいない」。参院選前に執行部刷新を求める動きは今のところない。
 第3党に躍進した共産党は、徹底してアベノミクス批判を繰り広げて「反自民」の受け皿を狙う戦略を貫いたのが功を奏した。志位和夫委員長は選挙戦で「国政では自民か民主かという『二大政党』はもはや廃れた。いよいよ『自共対決』の対立の構図が浮き彫りになった」と強調。23日夜の記者会見でも「参院選の選挙区で風穴を開けたい」と語り、12年ぶりの参院選の選挙区勝利も視野に政権批判を強める構えだ。


 「少しいい風が吹いてきた」って、古今無双のアホだな……「維新が失速→民主の支持が増える」って考えてしまうような、致命的なまでの自己評価の甘さは全く変わっていない。しかもこの期に及んで「国会会期末に内閣不信任決議案も出せないかも」と言っているのもズレまくっている。民主党がすべきは、政策を練り上げることであって、政局で政府の足を引っ張ることでは無い。

 民主の若手にはまともな思考の人もいるのかな……上にいるバカが消えれば多少は変化するのだろうか。



都議選 (2013 6/23 24:00)

 都議選、自民と公明は、立候補した人が全員当選だそうな。
 そりゃ、民主とか維新があの体たらくじゃ、選択肢は無いですわな。自民党のカウンターとなる党が存在しないのは問題だとは思うが、民主や維新を見てもその役目が果たせないのは明白。となると、自民の自浄作用と、公明がブレーキ役として動くのを期待するのみ。

 さて、一応、政権与党を経験しているから、民主党の変化に期待したいのだが……政権から陥落してもなお「アンチ自民だけでは政権は担えない」という事実を受け入れないまま、全く反省の姿勢を見せずにここまで来たわけだが、果たしてこの都議選の結果を経て、心を入れ替えられるかどうか……・全く期待できないんだけどね……。


ジャガイモ収穫 (2013 6/23 24:00)

 親父は畑から、私は庭のプランター10個からジャガイモを収穫。

 大きいのも幾つかあったが、軒並み小粒で収量が少なかった。害虫の防除を今年はこまめにやらなかったせいかもしれない。ニジュウヤホシテントウの食害もけっこう酷かったし。
 で、収穫の際にカナブンの幼虫(カブトムシの幼虫の小型版)が紛れ込んでいるのは毎年のことだが、今年は、小さな茶色のカメムシがやたらと登場する。気付かなかっただけで、こいつらもジャガイモに寄生して汁吸ってたのかねぇ。

 さて、次はニンジンである。



金山城が国史跡に (2013 6/22 24:00)

美濃金山城跡、国史跡へ 山城の変遷知る 岐阜・可児(6/22朝日)
 【竹下由佳】戦国時代の東美濃の拠点で、山城の特徴をとどめる美濃金山城跡(可児市)が、国史跡に指定されることになった。石垣や瓦を使った安土・桃山時代の城郭の遺構で、山城の変遷を知るうえで貴重だという。県内の国史跡は24件目。

 ここには10回近く行っていると思うが、写真の遺構は見たこと無いなぁ……発掘調査の時だけの様子かな。後ろにわずかに見える柱などから、本丸付近のようにも見えるし……。

 ここは、桜や紅葉、眼下の景色も綺麗ですし、城山にはウォーキングコースもあるので(城跡自体は当然歩道は整備されていない)、城跡好きで無い方にも楽しめる場所だと思います。



風評被害を助長する記事 (2013 6/21 24:00)

福島での児童交流企画に抗議続々 主催側「安全と判断」(6/20朝日)
 【森田岳穂】福島大が各地の大学や大学生と連携し、福島と県外の児童が福島で交流する企画の参加者を募ったところ、大学側に抗議の電話やメールが相次いでいる。主催者側は現地の放射線量などを調べた上で安全と判断した、としている。
 福島大の教授や学生団体「福島大災害ボランティアセンター」が計画している「集まれ! ふくしま子ども大使」。子どもたちに東日本大震災や原発事故と向き合ってもらうのが狙いで、対象は小学4〜6年生。全国から30人、福島県内から15人を募り、8月16〜19日に福島県猪苗代町のホテルに滞在。同町は福島第一原発から約80キロ離れている。原発事故の避難者が暮らす会津若松市の仮設住宅を訪問したり、北塩原村の湖で交流したりする。
 趣旨に賛同した熊本学園大も九州の小学生4人を募集した。11日に報じられると、窓口役の講師のもとに応募したいという連絡が数件あった。ところが、同夕ごろから抗議の電話がかかりだした。フェイスブックやツイッターを確認したところ、「熊本学園大に抗議のメールや電話を」「子どもを被曝(ひばく)させるな」といった書き込みがみられた。


 この後の有料部分で、企画側の「福島というだけで危ないというのは風評被害につながる。とはいえ、不安という感覚を否定しているわけではないので、参加を押しつけるつもりはない」「4日間で浴びる線量は高くない。あとは(参加者が)個人で判断すればいい」という言葉を引いた後に、放射能関連のデマを飛ばしまくっていることで有名な木下黄太の「多少でも被曝するわけで、子どもの事を考えたらこういうことはしない」という戯れ言を引用している。
 両論併記と言えば聞こえは良いが、「多少の被曝も許されない」という非科学的な寝言を引用する時点で頭がおかしいし、「木下のデマ→企画側の主張」と書けばまだしも、逆の順になっていることで「木下の言説が正しい」ような印象を与える構成にもなっている。原発事故から2年以上経っているのにいまだに風評被害を広めようとする、どうしようもないクズな記事だ。

 福島大や熊本学園大は、バカの抗議に屈しないで、企画を完遂して欲しい。屈してしまえば、送り火の際の京都の対応と同じになってしまう。



逆ギレ (2013 6/20 24:00)

細野氏、ネット番組で激怒 支持低迷に「訳が分からない!」(6/19産経)
 民主党の細野豪志幹事長は19日夜、インターネットの生番組に出演し、番組アンケートで同党の支持率4.5%に対し自民党が73.9%だったことについて「訳が分からない。(自民党は)最も表現の自由を規制しようとしている政党なのに」と怒りをぶちまけた。
 細野氏は自民党の憲法改正草案が表現の自由を規制していると指摘した上で「こんな憲法をネットの人は認めるのか。皆さん、考えた方がいい」と怒りの矛先をネットユーザーに向けていた。
 交流サイト「フェイスブック」で応酬している安倍晋三首相についても「特定の個人に外交を語る資格がないと言い切るのは問題だ。学者やジャーナリストは安倍政権の批判を躊躇している。首相に名指しで批判されるかもしれないからだ」と語った。


 政治的主張がどうこうという以前に、政治をおこなう能力が無い集団には期待できないよ、という意思の表れだとおもうんだが、それが全く理解できず逆ギレしているようでは、いよいよ民主党の芽は無いと言わざるを得ない。
 細野氏も、民主党の中ではマシな方だと思っていたが、結局は「無自覚と責任転嫁」という「民主党らしさ」からは逃れられなかったのだなぁ。


続・高市発言 (2013 6/20 24:00)

 高市氏が謝罪しても「政治家失格だ」「やめるべきだ」とかいう声が上がり続けている。
 発言の背景となる考え方に問題があるならば、そのような主張も理解できるが、今回の発言は、「被曝による死者はいない」という客観的に基づいているがしかし言葉の用い方に拙さがあった、というもの。謝罪までは必要だとは思うが、役員を辞する必要があるかとなると甚だ疑問だ。

 ましてや、民主党が「やめろ」と言ってるのはなぁ……原発事故で被害を拡大させた責任のいったんは民主党にあるのだし、妙な発言しても何か問題を起こしても、辞めずに居座る人間ばかりだった集団に、それ言う資格があるのか、と。



高市発言 (2013 6/19 24:00)

高市氏「原発事故で死者出ていない」…野党反発(6/18読売)
 自民党の高市政調会長は17日、神戸市での講演で、「悲惨な爆発事故を起こした東京電力福島第一原発を含め、それによって死亡者が出ている状況ではない。最大限の安全性を確保しながら活用するしかない」と述べ、原発再稼働を容認する党の立場を説明した。
 この発言に対し、野党は18日、「いまだに避難生活を余儀なくされている人々が数多くおられる状況下にあって、常軌を逸した発言だ」(みんなの党の渡辺代表)などと反発。高市氏は同日、国会内で記者団に、「被曝(ひばく)を直接の原因として亡くなった人はいないが、安全基準は最高レベルを保たなければいけないと伝えたかった」と釈明した。


高市政調会長、原発死者なし発言を撤回・謝罪(6/19読売)
 自民党の高市政調会長は19日、「東京電力福島第一原発事故によって死亡者は出ていない」と述べた自らの発言について、謝罪、撤回した。
 「私の発言の一部が報道されたことで大変悔しい思いをされた方や悲しい思いをされた方に、心からおわびを申し上げる」とし、「私が申し上げた、エネルギーに関する全ての発言を撤回する」と述べた。党本部で記者団に語った。
 菅官房長官は19日の記者会見で、外遊中の安倍首相から「発言に注意し、政調会長の職務に専念してほしい」と伝えるよう指示があったことを明らかにした。
 高市氏の発言を巡っては、与野党から批判が相次ぎ、自民党福島県連が同日、高市氏に発言撤回と県民への謝罪を求める抗議文を党本部に提出していた。

 福島第一原発の事故では、たしかに放射線被曝による死者は出ていない。この事実は、特に風評被害を防ぐためにもきっちり認識されておかなければならない。また、円安基調も相俟って燃料費は嵩む一方であるし、老朽化した火力発電所を検査を先延ばしにしてフル稼働するなど、かなり無理をしている現状を考えれば、原発の再稼働は早急に進めるべきだとも思う。

 ただし、高市氏の発言にまったく問題なしとはできない。「放射線による」という修飾語が足りなかったわけだが、原発事故のために生活を大きく変えられた人、風評被害に苦しんでいる人、原発事故が遠因で亡くなった人がいる以上、「原発事故で死者はいない」と述べてしまうのは、「言葉が足りなかった」で済ますには重すぎる発言だ。釈明はしているが、発言には慎重になって欲しいと思う。辞任まで必要とは思わないが。

 一方で、ここぞとばかりに高市氏を批判している野党の面々にも、強い違和感を覚える。とりわけ、放射能被害をことさら強調して報じてきた、東京新聞や毎日新聞、朝日新聞が批判的に高市発言を報じているのを見ると、「お前らの報道も害悪だったろうが、ちったぁ自省しろや」と毒づきたくなってしまう。
 あと、民主党の面々ね。お前らがまともな対応取っていれば、風評被害も少しは抑えることができたかもしれないんだがなぁ。



アベノミクスに対するG8での反応 (2013 6/18 24:00)

アベノミクス評価で賛否 独首相「日本は大変な赤字」 伊首相「成長に強い関心」(6/18産経)
 【ベルファスト=赤地真志帆】主要8カ国(G8)首脳会議(ロックアーン・サミット)出席中の安倍晋三首相は17日夕(日本時間18日未明)、ドイツのメルケル、イタリアのレッタ両首相と個別に会談した。
 補正予算で緊急経済対策を実施した安倍首相に対し、メルケル首相は「デフレを脱却する必要は理解するが、日本は大変な財政赤字を抱えている」と懸念を表明。安倍首相は「財政健全化にはデフレからの脱却が重要だ。財政健全化目標を達成するための中期財政計画について具体化の検討を進める」と強調した。
 さらにメルケル首相は「為替について労働コストの安い国から『競争条件が不利になっている』と指摘が出ている」と述べ、日銀の金融緩和後の円安も暗に批判。安倍首相は「日本として別に為替についてどうこうする立場にはない」と反論した。
 一方、レッタ首相は「経済成長を課題とするイタリアは、安倍政権の取り組みに強い関心がある」とアベノミクスを評価。少子高齢化対策については「イタリアの参考とするため、日本の取り組みについて伺いたい」と関心を示した。

 ユーロがグダグダ、アメリカもいまいち調子が悪い、中国は減速……という状況ですから、日本経済の浮沈は世界経済の行方に大きな影響を与えますし、それゆえに結果的な円安傾向に対しても世界各国は歓迎、少なくとも黙認をしているわけです。

 ドイツは、近年のユーロ安の恩恵をもっとも受けている国であり、相対的なユーロ高に気分が良くないというのは分からなくもありません(この辺りの事情は韓国も同様ですね)。ただ、通貨安の恩恵を被る一方で、緊縮マニア故の中途半端な支援策でユーロ危機を定期的にもたらしているドイツに、アベノミクスをどうこう言われたくないなぁというのも正直なところです。

 きっちり復活して、日本の底力を見せてやりたいものです。



在特会とカウンターの逮捕 (2013 6/17 24:00)

「在特会」会長ら8人逮捕=新宿排外デモで暴行容疑−警視庁(6/17時事)
 在日韓国・朝鮮人の排斥などを主張するヘイトスピーチ(憎悪表現)デモが行われている東京・新大久保で、デモ隊と対立グループの衝突があり、警視庁新宿署は16日、暴行容疑で、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」会長の桜井誠こと高田誠容疑者(41)=東京都江戸川区平井=ら男女8人を現行犯逮捕した。
 同署によると、16日はJR新宿、大久保駅周辺で午後3時ごろから「新大久保桜田祭り」と称してデモが行われたが、開始前の同2時ごろから駅周辺で対立するグループ同士の衝突が起きた。逮捕者はデモ隊側が高田容疑者を含む4人、批判グループ側が写真家の久保憲司容疑者(48)=世田谷区宮坂=ら4人。デモをめぐるけが人はいなかった。
 高田容疑者の逮捕容疑は同日午後2時すぎ、新宿区新宿の路上で、批判グループの自称会社経営の男(46)=逮捕=の胸倉をつかみ、唾を吐きかけた疑い。高田容疑者は容疑を否認しているという。


 在特会がクズだというのは言うまでもない。「言論で」「議論で」とかそういうレベルは現地では超えているのだという主張も理解できる。仮にこの件で在特会の行動が縮小すれば、それは確かに喜ばしいことではある。

 かといって、カウンターのやり方が正当だとも思えない。反原発を主張していた者たちが中心だが、被災地に対する放射線に絡んだ風評被害や差別発言に対しずっとダンマリを決め込んでいた者たちが、在特会に対してのみ「差別反対」と主張するのも鼻白む。
 ただし、ヘイトに対してヘイトでぶつかるというカウンター側の言動を見る限り、「同レベルに堕して潰し合って対消滅する」というのが彼らの狙いであろうから、「そのやり方はおかしい」という批判も馬耳東風なんだろう……ただ、そのくせ、なぜかカウンター側は「どっちもどっち」という意見を批判するんだよな。むしろその評価は賛辞であろうに。まさか、自分たちの行動は正義だ、同レベルではないと考えてるわけはないよな。

 で、在日に対する「不当な」批判は、これで収まるのか?全くそうは思えないのがまた難しいところ……



どんな話題でも搦めて腐す (2013 6/16 24:00)

伊勢ノミクス(6/15中日)
 三重県の地方版に載った小さな記事に目が留まりました。伊勢神宮の式年遷宮で観光客が増え、県内の景気を押し上げているというのです。
 調べてみると、昨年初めから観光客が増えていました。三重県内に宿泊した旅行者は一昨年に比べ、14%増。今年に入って、上昇カーブはさらに急になっています。
 ご神体を新社殿に移す「遷御(せんぎょ)」を十月に控え、ブームはこれからが本番。年間参拝者の数は、統計の残る一八九五(明治二十八)年以来、最多となる見込みです。
 中部・北陸地域では、南北縦断の観光ルートに旅行客を取り込む「昇龍道プロジェクト」が進んでいます。遷宮が、その足元に熱気を送り込んでいます。
 観光という言葉は、中国の古典にある「観国之光」に由来します。国の光を見る。つまり、他国の優れた部分を学ぶこと。もともとは「視察」に近い意味合いでした。
 遷宮をきっかけに、この地域の歴史や文化、産業、暮らし方を観光財産につなげる動きが加速しそうです。人が行き来し、泊まり、食べ、買い物をする。何とかミクスより着実な経済効果です。
 (名古屋本社編集局次長・真能秀久)


 「伊勢神宮が賑わっている」という話題ですら、アベノミクスを腐す文を一言入れないと気が済まないバカ記者の駄文。もはや病気だろ。この記者の言う「行き来し、泊まり、食べ、買い物をする」人の数を増やすためにも、アベノミクスによるデフレマインドの改善は非常に重要なのだが、その辺りはどうしても認めようとしない人間が一部メディアには存在するようで。

 しかし、「何とかミクス」言うたり「アホノミクス」言うたり、批判するにも最低限守らなきゃいけない品性はあると思うんだがなぁ。



減税の効果 (2013 6/15 24:00)

減税のつけ?「清掃は市民で」と名古屋市PR(6/14読売)
 名古屋市は、予算の減少により「道路・河川・公園・街路樹の維持管理がこれまでのようにできない状況にある」として、ホームページ(HP)で市民に除草や清掃への協力を呼びかける異例の「お願い」の掲載を始めた。
 道路や公園などの維持管理費の減少は、河村たかし市長肝いりの市民税減税が始まった2010年度から顕著となっており、市議会側は「減税による市民サービス低下を、市が自ら認めるものだ」と批判している。
 「快適な公共空間の確保が難しくなってきています」「目に余る場所がありましたら、各区の土木事務所までご連絡いただくか、できる範囲で除草・清掃等にご協力ください」。市緑政土木局は道路や公園などの維持管理に関し、11日からHPでこう呼びかけている。

 「税金は少ないけれども市がやるべき仕事を一部肩代わり」か「税金払って市にはきちんと仕事してもらう」か、いずれを選ぶかという話。ただ、前者であっても、結局「我が町のために動くことを厭わない人」にしわ寄せが行くだけのことで、行政を任された人間が前者を推進するのはおかしな話だな、と感じる。
 もちろん、最終的には名古屋市民がどう判断するかという話ではある。


「道になりたい」 (2013 6/15 24:00)

覗き異常執着「生まれ変わったら“道”になりたい」…側溝に入り下着を仰ぎ見ていたド変態の「目が動いた」(6/15産経)
 誰にもばれずに、どのように側溝に侵入したのか。
 現場の道路は学生や車の通行が頻繁だ。会社員は、側溝のふたを開けるのは目立つから難しいと考えたのか、側溝から20メートルほど離れた排水口から潜り込んでいた。
 排水口は高さ110センチ、幅50センチと広く、ここから川に雨水などを流す。
 会社員はそこから侵入。2度の曲がり角を経て、しばらく進むと側溝の中は狭くなるため、最後ははうように前進し、あお向けになってのぞいていたという。
 会社員は身長約170センチといい、小柄ではない。「午前7時半ごろから入っていた」と供述しており、3時間近くも狭い空間に身を収めていたことになる。
 その異常な執念は周囲を驚愕(きょうがく)させたが、兵庫県警によると、会社員は仰天するようなことを口にしたという。
 「生まれ変わったら『道』になりたい」
 誰にもとがめられず、「道」として下から女性の下着をのぞき続けたい、ということだろうか。さらにこうも話したという。
 「2月にも(溝に)潜んだが、(寒さのせいか)パンツスタイルの女性が多かった。(ミニスカートが増えるので)暑くなるのを待っていた」
(一部抜粋)

 変態方向に突き進みすぎて悟りを開いてしまったような。
 犯罪行為だし決して許されることではないのだが、しかしながら、ここまで達観した変態だと、見事だと思えてくるから不思議だ……いや、犯罪だからいかんのだけど。



お前らに守れるのか? (2013 6/14 24:00)

「暮らし守る力に」=民主参院選ポスター(6/13時事)
 民主党は13日、7月の参院選に向けたポスターを発表した。毛筆で書かれた「暮らしを守る力になる。」とのキャッチコピーに、歩みを進める海江田万里代表の全身像を配置した。記者会見した海江田氏は「アベノミクスの生活破壊に対して国民の暮らしを守る」との思いを込めたと説明した。 
 自民党が11日に発表したポスターは安倍晋三首相(党総裁)の顔が目立つ構図。これに対して海江田氏は、「メッセージ性を高めたい」として自らの写真をあえて小さくしたという。毛筆の採用も海江田氏の希望で、海江田氏は墨に引っかけ「議席『墨守』。しっかり守るということだ」と強調した。


 さんざん暮らしを破壊してきた集団が、今更「暮らしを守る」と言ってもなぁ……放火魔が「火の用心」と訴えるがごとき違和感しか覚えない。

 民主党がやるべきは、円安・株高の必要性とアベノミクスの金融緩和の効果を認めつつ、それでは補いきれない部分に対しての政策を訴えること。アベノミクスを全否定してしまうから、「お前が与党の時には景気回復の希望すらなかっただろ」となってしまう。



「飛ぶボール」 (2013 6/13 24:00)

 プロ野球のボールの騒ぎ。「知らなかった」とホザく加藤良三はウソついてるんだろうなぁとか、わざわざミズノに口止めまでさせていたのは在庫を捌くためだけなんだろうかとか、言いたいことは色々あれど、最もこの件に関して言いたいのは、「飛ぶボールになったのに打てない中日は何やねん」ということ。むしろ、「打たれる」というデメリットばかり食らっている始末。

 高木守道監督に、絶好の「言い訳」のネタを与えたような気もするなぁ。「飛ばないボールに対応した戦略を組んでいたが、飛ぶボールになっていて、全てが狂った」とか。



左巻きの暴言 (2013 6/12 24:00)

海兵隊基地は「人殺し基地」 社民・山内氏が暴言(6/11産経)
 社民党の山内徳信参院議員(比例代表)は11日の参院外交防衛委員会で米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古移設について「辺野古新基地建設は人殺しをする戦争目的の飛行場建設だ。(米国の)海兵隊の使う基地は人殺しのためのものだ」と述べた。
 山内氏はまた、「辺野古移設を断念しなければ日本政府は民主主義国家でも文明国家でもない。野蛮国家だ」と主張した。これに対し、小野寺五典防衛相は「自衛隊も、米軍も基本的に安全保障のための役割を担っているのであり、決して他国の人の命をあやめるためにあるとは思っていない」と反論した。
 7月末に任期満了を迎える沖縄県出身の山内氏は今期限りの引退を表明しており、11日の委員会では特別委60分の質疑時間を与えられた。


 「自衛隊は人殺し」「警察は権力の走狗」って、学生運動が盛んな時期にはよく言われていたらしいし、この山内氏も似たような感覚なんだろうね(年齢は77歳と、全共闘世代よりは上だが)。考えてみれば、自衛隊や警察に対する国民の感情は、この数十年でかなり変わりましたなぁ。
 山内氏の理屈を援用すれば、拉致被害者を見捨て北朝鮮工作員の活動を許容した社民党は、「人殺し政党」と呼ぶほどではなくとも、少なくとも「人命軽視の政党」と呼ぶべきだよな?
(非常に言葉足らずの文章だったため、6/13 8:00に大幅に加筆修正しました)



世界は中韓だけかよ? (2013 6/11 23:00)

米中首脳会談 課題克服し信頼構築を(6/11北海道新聞 社説)
 信頼構築の入り口に立ったが、同時にさまざまな課題も浮き彫りになった。
 米カリフォルニア州の保養地で行われた米中首脳会談では、オバマ大統領と習近平国家主席が2日間、計8時間にわたり議論した。
 主席就任から3カ月の習氏に対する「厚遇」は、信頼関係を早く構築したいとの思いが一致したからだ。
 両首脳は共存、協調を目指し、新たな米中関係をつくり上げることで合意した。両大国が対話路線を深めることは世界の安定に欠かせない。
 だが東・南シナ海の領有権やサイバー問題では溝もあらわになった。
 習氏は「中国は確固たる足取りで平和的発展の道を歩む決意だ」とオバマ氏に伝えた。中国に求められるのは、この言葉を実行に移し、国際社会で相応の責任を果たすことだ。
 会談では経済や環境など地球規模の問題を両国で解決する「対等」な立場を築きたいとの中国側の思いがにじんだ。米国にとっても北朝鮮情勢などで中国の協力が欠かせない。
 東・南シナ海の領有権問題では、習氏は「国家主権と領土の保全を断固として守る」と明言した。中国の「核心的利益」に対しては一歩も引かないとの態度を鮮明にしたのも対等を求めるがゆえだろう。
 特に沖縄県・尖閣諸島問題は長時間議論されたという。オバマ氏は「対立をこれ以上エスカレートさせるべきではない」と述べ、対話による解決を促した。
 国際社会で高まる中国への警戒心に対し、習氏がどう応えるかも首脳会談で注目されていたはずだ。
 それだけに習氏の発言は極めて残念だ。法と秩序を守る姿勢抜きに国際的な信頼は得られない。中国の自重を強く求めたい。
 両首脳は北朝鮮の非核化を目指す点では一致した。中国は、北朝鮮の銀行口座を凍結するなど国際社会の制裁に足並みをそろえつつある。
 北朝鮮は態度の軟化を見せ始めている。韓国との南北当局者会談も始まる。この流れを加速させるためにも習氏には有言実行を求めたい。
 サイバー攻撃では、オバマ氏は米国の知的財産が盗まれ続ければ重大な問題になると警告した。習氏も中国が被害者だと強調し平行線をたどった。ルールづくりへの協議開始で合意したが、道のりは険しい。
 オバマ氏は中国が嫌う人権問題も持ち出した。習氏は環太平洋連携協定(TPP)への関心を示すなど米中間の問題は多岐にわたる。それでも経済面での相互依存を高める両国の関係は新たな段階に入った。
 日本は米国との同盟頼みでは存在感が薄れるばかりだ。冷えた中国、韓国との関係改善を急ぐべきだ。


 最後の1文、「日本は米国との同盟頼みでは存在感が薄れるばかりだ。冷えた中国、韓国との関係改善を急ぐべきだ。」の唐突さは「さすが道新」の面目躍如。
 しかし、中国や韓国との関係が冷え込んでいると日本の存在感が薄れるというのは、どういう理屈なのかよく分からない。ここ最近の、フランスやインド、ロシアやアフリカ諸国との外交をまったく無視している。むしろ、(中韓との関係を改善すべきかどうかは措くとして)日本の存在感は安倍政権になってから増してきているように思うんだが。
 まぁ道新のような左巻きには、「世界は日米と中韓朝だけ」なのかもしれんが。


追い打ち (2013 6/11 23:00)

 相手が謝罪したのに、追い込みをやめずに批判を続けるってのが、どうも醜く思えてしまう。「謝り方が気に入らない」って、チンピラの道理だからなぁ。
 まぁ情緒的な話だし、自分自身この陥穽に陥ってはいないか自信が無いので、具体的にどの事例って話をするつもりも無いけれども……。



経常黒字、GDP上方修正 (2013 6/10 23:00)

4月経常収支は7500億円の黒字、前年比+100.8%(6/10ロイター)
 [東京 10日 ロイター] - 財務省が10日に発表した国際収支状況速報によると、4月の経常収支は7500億円の黒字となった。前年比では100.8%増。ロイターが民間調査機関に行った事前調査では、予測中央値は3200億円程度の黒字だった。
 貿易・サービス収支は1兆2593億円の赤字だった。所得収支は2兆1160億円の黒字で、前年比51.8%増だった。


実質GDP改定値、年率4.1%増 1〜3月期(6/10日経)
 内閣府が10日発表した1〜3月期の国内総生産(GDP)改定値は、物価変動を除いた実質で前期比1.0%増、年率換算では4.1%増だった。5月16日公表の速報値(前期比0.9%増、年率3.5%増)から上方修正した。
 QUICKが7日時点でまとめた民間予測の中央値は前期比0.9%増、年率3.5%増だった。
 生活実感に近い名目GDPは前期比0.6%増(速報値は0.4%増)、年率では2.2%増(1.5%増)だった。
 実質GDPを需要項目別にみると、個人消費は0.9%増(0.9%増)、住宅投資は1.9%増(1.9%増)、設備投資は0.3%減(0.7%減)、公共投資は0.4%増(0.8%増)。民間在庫の寄与度はマイナス0.0ポイント(マイナス0.2ポイント)だった。
 実質GDPの増減への寄与度をみると、内需がプラス0.6ポイント(プラス0.5ポイント)ほか、輸出から輸入を差し引いた外需はプラス0.4ポイント(プラス0.4ポイント)だった。
 総合的な物価の動きを示すGDPデフレーターは、前年同期と比べてマイナス1.1%(マイナス1.2%)だった。〔日経QUICKニュース(NQN)


 アベノミクスがプラスに作用している数字が出てきている。

 ただ、経常収支は黒字でも、未だ貿易収支は赤字。やっぱり、原発を再稼働して少しでも燃料費を抑えなきゃいけないのではないか。年間3兆円の余計な出費は、やはり大きな痛手だろう。とりわけ、円安傾向だと海外からの輸入に頼っている燃料費は、痛い出費。早く安倍政権には決断して欲しいのだが、参院選までは難しいのかな……。

 最近は、多少円高へ推移してきているが、それでもまだ4月頃の水準。輸出企業のほとんどは、想定為替レートを90円から95円としているので、100円切ったくらいではあまり問題は無い。

 ただ、デフレーターは未だマイナス。そりゃデフレの期間が長いのだから、脱却するのにも時間がかかるというのは分かるんだけど……早くインフレ傾向に進み、経済成長を実感したいものですね。

 しかし、円安・株価上昇の局面では「輸入製品の価格が!」「庶民には株高の恩恵は無い」とか言っていた輩が、円高・株安の局面で「アベノミクスの化けの皮が剥がれた」とか「株安で大変だ!」とか騒いでいるのを見ると、滑稽ですのぅ。



与党の時にやっておけ (2013 6/9 23:00)

’13参院選IBARAKI:海江田・民主代表、支持訴え 公認候補当選「厳しい状況だ」 /茨城(6/9毎日)
 民主党の海江田万里代表は8日、7月の参院選に向けた全国行脚の一環で来県し、水戸市やつくば市で街頭演説を行ったほか、支持団体との意見交換会を行った。
. 水戸市泉町の京成百貨店前の街頭演説には市民ら約200人が集まった。海江田代表は安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」に触れ「急激すぎる円安や株高はどこか無理がある。持続可能で多くの国民が恩恵を受けられる好景気でなくてはならない」と批判した。さらに、持続可能な好景気のためには「20代を中心に年収300万〜600万円の正規雇用を増やしていく」と訴えた。
 支持団体との意見交換会後、報道陣の取材に応じた海江田代表は、参院選茨城選挙区の情勢について「6人の候補が出るので票が割れる。(民主党公認候補の当選は)厳しい状況だ」と話した。【岩嶋悟】


 「20代を中心に年収300万〜600万円の正規雇用を増やしていく」と言うが、デフレ万歳・円高万歳の政策を続けていた民主党が、いったいどうやってそれを実現するというのか、ぜひ具体的な手法をお聞きしたいところ。少なくとも、安倍政権の金融緩和・成長戦略以上の物を出さないと、誰も納得しないと思うが。

 というか、そんなことができるんだったら、与党の時にやっておけよ。

 民主党政権を経て、「公明党は民主なんぞより遙かにマシだった」と、公明党に対する見方を大きく変えた私ですが、もしかしたら、民主や維新も、大連立を組んで自民が「倒置」についてきっちり教育したら何か変わるかも知れませんな……「学習能力も無かったか」という感想になる可能性大にも思えますが。



地道に行きましょう (2013 6/8 24:00)

首相「設備投資に減税」 成長戦略で追加策(6/8日経)
 安倍晋三首相は7日、日本経済新聞のインタビューで、企業の生産設備の更新や事業再編を促す投資減税を実施する方針を表明した。企業の活力を引き出す狙いで、具体案を今秋に決める。成長戦略は5日に発表した素案に続く追加策を打ち出す考えも明らかにした。景気は「回復軌道に向かい始めた」との認識を強調し、市場との対話では黒田東彦日銀総裁を信頼する姿勢を示した。

 こういう地味だが堅実な政策で、少しずつ前に進めばいい。黒田バズーカのような「インパクトでマインドをドカンと改善」という局面は終わり、これからは具体的な政策を練っていく段階。

 株や為替は、投機筋が存在する以上、政策よりも「玄人の思惑、煽られちゃった素人が生み出す空気」で動く面がある。年初来高値から20%落ちてきたところだし、そろそろ落ち着いてくるだろう。日経平均は半年ほど一本調子に上がって約2倍になった。そりゃ、調整も大がかりな物になりますわな。

 不安材料があるとすれば、ユーロ危機とアメリカの金融緩和縮小だけど、これは日本はどうしようもない。



特許権 (2013 6/7 24:00)

社員の発明、会社に特許権 知財戦略案に帰属先変更方針(6/7朝日)
 安倍内閣が7日に閣議決定する「知的財産政策に関する基本方針」が明らかになった。企業の研究者ら従業員が仕事で発明した「職務発明」について、現在は従業員側にある特許権の帰属を見直し、企業への移行を検討する方針を盛り込んだ。来年度中の特許法改正も視野に入れ、検討を進める。
 基本方針は、今後10年間の知財戦略の方向性を定めたもので、安倍政権の知的財産戦略本部(本部長=安倍晋三首相)がまとめた。7日の閣議決定を経て、14日にまとめる成長戦略にも反映させる方針だ。
 現行の特許法では、特許権は発明した従業員に帰属し、企業側に譲り渡せば、「相当の対価」を受け取ると規定している。基本方針では、従来の仕組みを抜本的に見直し、特許権を(1)企業に帰属(2)企業か従業員のどちらに帰属させるか契約で決めるとの2案を明記。後者の場合も、従業員の立場は弱く、特許権の企業保有に拍車がかかりそうだ。


 「特許権はうちらの側にある」と企業側がまともな待遇をしなかった場合、さらに人材の流出が加速してしまうように思うのだが……企業側が発明者に払うロイヤリティの割合について法律で下限を設けるなどすれば、お互いにとって良い形ができあがるように思うが、それがなければ「知財軽視」のやり方でしかない。
 さて、今後どういう形にまとまっていくのか、注視したい。


"Dream Theater" (2013 6/7 24:00)

http://dreamtheater.net/
  Roadrunner Records has announced the eagerly anticipated new album from the legendary Dream Theater. “DREAM THEATER” ― the first self-titled collection in the GRAMMYR-nominated band’s nearly three decade career ― arrives at last on September 24th.
  “DREAM THEATER” was recorded at Cove City Sound Studios in Glen Cove, New York, with founding guitarist John Petrucci producing and studio luminary Richard Chycki (Aerosmith, Rush) engineering and mixing. The album marks a brilliant new chapter for the always adventurous band, their first to have been written and recorded with drummer Mike Mangini wholly integrated into the creative process from the start.
  “I see every new album as an opportunity to start over,” says Petrucci. “To either build or improve upon a direction that has been evolving over time or to completely break new ground. This is the first self-titled album of our career and there is nothing I can think of that makes a statement of musical and creative identity stronger than that. We’ve fully explored all of the elements that make us unique, from the epic and intense to the atmospheric and cinematic. We’re incredibly excited about ‘DREAM THEATER’ and can’t wait for everyone to hear it.”
  “DREAM THEATER” will be available in a wide range of distinctive versions, including standard and special edition CDs, 180 Gram Vinyl Double LP, and a Limited Edition Box Set. Pre-orders are scheduled to get underway sometime in July at the Roadrunner Records Webstore.
(以下略)

 セルフタイトルのアルバムたぁ楽しみじゃないですか。「集大成」→「解散」ってならないことだけは心から祈りますけど。つか、3ヶ月後ですか、意外と早いですな。



成長戦略第3弾 (2013 6/6 24:00)

成長戦略第3弾、柱は民間活力 目標実現に高いハードル(6/6朝日)
 安倍政権が経済政策「アベノミクス」の中核に位置づける成長戦略が5日、出そろった。規制改革などで民間活力を高め、国民生活の豊かさを示す指標である「1人あたりの国民総所得」を、10年後に150万円以上増やすといった数値目標を設定。ただ、具体的な道筋は不透明で、実現へのハードルは高い。
 安倍晋三首相は5日昼、東京都内で講演し、成長戦略の第3弾を公表。4月に働く女性、5月に農業強化を柱としたのに続き、民間活力を柱に据えた。夕方には政府の産業競争力会議が成長戦略の素案を示した。
 競争力会議で、首相は「医療、エネルギー、インフラ整備など、規制を背景に民間の投資が制約されている世界を大胆に開放する」と述べ、規制改革で成長を促す考えを強調した。安倍政権は14日に成長戦略を閣議決定し、7月の参院選の目玉としたい考えだ。


 具体的な法案が出て来なければどうしても「理念的」な物にならざるを得ない、ということは誰しも分かっていたはずで、昨日の日経の下げは、「過剰な期待をしていて落胆した人」が売るタイミングを計らって大手が売りを重ねただけじゃないかと私は思っている。
 たしかに、踏み込みが足りない面はある。規制緩和についてはこれまで話題に出たことのある物ばかりだし、農地の大規模化は謳っていても株式会社の参入までは踏み込んでいなかったり。「アベノミクス」の期待感が高かった分だけ、肩すかしを食らった感があるのは否めない。やだ、具体的な内容はこれから詰めていく物であり、いま落胆するのは早すぎるだろう。

 しかし、メディアが総出で「期待外れで株安!」と騒ぐのは何なんだろうか。そんなに景気回復の流れに水を差したいのかね。方向性自体は間違っていない、ただ踏み込み方が甘い・もう少し他にアイディアは無いのかという話なのだから、「アベノミクスの化けの皮が剥がれた」という叫び方は害しか無いように思うのだが。
 たしかに株価は反応して下がったが、これを受けて安倍政権が規制緩和にさらに斬り込めば、この下げもプラスに転ずることができる。まだ期待を萎えさせるわけにはいかないし、景気回復を期するならメディアもあまり「気」を削ぐやり方はすべきでは無いだろう。

 ちょいと内容に不満だとはいえ、不満どころか「評価するところが全くない」なおかつ「将来の展望を感じさせる物も全くない」ような前政権の政策に比べれば、比較するのも烏滸がましいほどまともな政策なんだよなぁ。早く、自民党に対抗するレベルの政党が出て来ないと。



「死ぬまで働け」 (2013 6/5 22:00)

ワタミ社内文書入手 渡辺美樹会長が「365日24時間死ぬまで働け」(6/5週刊文春)
 自民党公認で参院選に出馬する予定の渡辺美樹・ワタミ会長が、「365日24時間死ぬまで働け」、「出来ないと言わない」などと社員に呼びかけていることが週刊文春が入手したワタミの社内冊子からわかった。『理念集』と名付けられた冊子は、ワタミグループ全社員に配布され、渡辺氏が著書で「ワタミの仕事すべてに直結し、根底で支えている思想の原点」、「この理念集を否定したときは、君たちにこの会社を去ってもらう」としている重要文書だ。
 また、入社内定者に配布される人材開発部作成の『質疑応答』では、勤務時間について、『「仕事は、成し遂げるもの」と思うならば、「勤務時間そのもの」に捉われることなく仕事をします。なぜなら、「成し遂げる」ことが「仕事の終わり」であり「所定時間働く」ことが「仕事の終わり」ではないから』と記載されている。
 ワタミでは2008年に入社3カ月の女性社員が1カ月141時間の時間外労働で抑うつ症状となり、飛び降り自殺。昨年2月に、過労による自殺として労災認定されている。
 また、自殺の翌年から昨年にかけて、時間外労働の上限時間を超えて従業員を働かせていたとして、労働基準監督署から10件の是正勧告を受けていることも明らかになっている。
 ワタミと渡辺氏の事務所に確認を求めたところ、渡辺氏の事務所が次のように回答した。
 「渡辺が29年前に和民を創業して毎日社員のことを思いながら書いたものが、なぜ出てしまうのか、残念でなりません。本件に限らず、個別の社内規定や、社内発言、社内活動に対しては個別企業情報となるため、基本的にお応えは差し控えさせて頂いております」
 ワタミには、「ブラック企業」との批判があり、渡辺氏は公式サイトで「一部の情報だけをもって、一方的にワタミグループをブラック企業と呼ぶことは、到底、受け入れられるものではありません」と反論している。今回、複数の社内文書の存在が新たに明らかになったことで、ワタミ・ブラック企業論争は新たな展開を迎えそうだ。


 こんな文書が出たというのに、それでも「毎日社員のことを思いながら書いたもの」って言っちゃえる神経がまずズレてるよなぁ。こういうやり方が正しいと思い込んでいるわけだ。
 たしかに、苦労を重ねてそれなりの成功を収めたという部分は尊重すべきだとは思う。しかし、同じ苦労を人にも強いることは、同じ苦労を人に強いるのは、同じ方法論が万人に通じると思っていれば頭が悪いし、それが通じない・潰れる奴が出てもしかたないと思っていれば無責任。

 しかし……
 ワタミに限らず、「自分は苦労して会社を作り上げてきた、お前らも苦労しろ」と思っている中小零細企業のトップは、私の知る限り少なくないんだよなぁ……


置き去り (2013 6/5 22:00)

英空港に置き去り 仙台の男性、旅行会社を提訴(6/5河北新報)
 添乗員付きの欧州ツアー旅行で英国のヒースロー空港に置き去りにされ、精神的苦痛を受けたとして、仙台市若林区の50代男性が4日までに、ツアーを計画した大手旅行会社阪急交通社(大阪市)に慰謝料など計40万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こした。
 男性の代理人によると、同様の訴訟は珍しい。男性は「会社は責任を認め、過失のない旅行客の立場に配慮した対応をしてほしい」と強調する。
 訴えによると、ツアーには男性ら26人が参加。ことし1月、スペインやポルトガルを訪れ、ヒースロー空港で帰国手続きを取った。テロ警戒で手荷物検査が厳しく、男性と女性添乗員、女性客の計3人が無作為で選ばれ、再検査を受けた。
 添乗員と女性客は先に再検査を終え、搭乗ゲートに移動。添乗員は男性が遅れる旨をゲートの係員に知らせた後、係員の指示で成田空港行きの航空機に移った。男性も再検査を済ませてゲートに駆け付けたが、出発に間に合わなかった。
 添乗員は携帯電話で男性に「飛び立つので(男性は)もう乗れない。頑張って帰ってきてください」と伝えたという。
 男性は現地の旅行代理店を通じてホテルを予約。英語があまり話せないため道案内などのガイドを依頼し、ホテルに1泊し、別の航空機で帰国した。宿泊費やガイド代は自分で負担したという。
 被害の弁償などをめぐり、男性は旅行会社側と何度かやりとりしたが、帰国後、会社側から「会社に過失はなく、金銭の補償はしない」といった連絡があったという。
 男性側は「安全に旅行できると思って添乗員付きのツアーを選んだ。添乗員は空港に残って男性の安全確保に力を尽くすべきだった」と主張。阪急交通社の担当者は「裁判になったことは誠に残念。法廷で見解を述べる」と話している。


 「頑張って帰ってきてください」と客を置き去りにするたぁ、よく教育された添乗員さんですこと。記事の内容が事実だとすれば、無責任極まりない対応だ。

 要求額が40万円ということを考えると、訴えた男性は、阪急交通社が誠心誠意対応していれば、訴えることはなかったのではないか。40万円をケチって会社の評判に大ダメージ食らうのも、バカバカしい話だと思うのだが。



尖閣の棚上げ合意? (2013 6/4 24:00)

野中氏「領有権問題 棚上げ合意あった」(6/4NHK)
 北京を訪問している野中広務元自民党幹事長は3日、中国の要人との会談で、沖縄県の尖閣諸島について日中国交正常化のときに、領有権問題を棚上げすることで、日中間で合意があったとする見解を伝え、日本政府の立場とは異なる野中氏のこの発言を中国の国営テレビや通信社が相次いで伝えました。
 野中元自民党幹事長は、超党派の訪中団の団長として2日から北京を訪れており、3日、人民大会堂で中国の党最高指導部の1人で党内の序列が5位の劉雲山政治局常務委員と会談しました。
会談後、記者会見した野中氏などによりますと、この中で野中氏は、沖縄県の尖閣諸島を巡って41年前の日中国交正常化の際に当時の田中角栄総理大臣と中国の周恩来首相との間で領有権問題を棚上げすることで合意があった、と述べたということです。
 これに対して、劉常務委員は、野中氏が長期にわたって日中関係の発展のために尽くした努力を評価し、中国としても日中関係の発展を重視していることを表明したということです。
野中氏の「棚上げ合意があった」とする発言は「尖閣諸島を巡る領土問題は存在しないため、棚上げの合意もない」とする日本政府の立場とは異なり、中国の主張と同じもので、中国国営のテレビや通信社は、相次いで野中氏の発言を伝えています。
 野中氏は「田中元総理から当時の状況を明確に聞いた生き証人として明らかにしておきたかった」と述べており、野中氏の発言は、今後、波紋を広げることになりそうです。


 この野中発言は、当然これと連動しているんでしょうね。

「尖閣諸島問題の棚上げを」 中国人民解放軍副総参謀長が主張(6/2産経)
 【シンガポール=青木伸行】中国人民解放軍の戚建国副総参謀長は2日、シンガポールでのアジア安全保障会議で、中国が日本の尖閣諸島(沖縄県石垣市)の主権を侵害し、南シナ海の領有権をフィリピンなどと争っている問題を、棚上げすべきだと主張した。日本などを懐柔する狙いがあるとみられる。
 戚氏は「東・南シナ海における中国艦船の航行と巡回活動は、中国領内での正当なものだ。国家の核心的利益を守る決意と意思は揺るがない」と主張した。そのうえで「当面解決できない場合は棚上げし、対話による解決策を探るべきだ」と述べた。
 沖縄の日本の主権を否定する中国の論調については「学者の見解であり、中国政府の見解ではない。学者は自由に研究し、見解を表明することができる」と指摘した。さらに、尖閣諸島の問題とは「性質が異なる」と一線を画した。
 また、軍事同盟強化や仮想敵国の設定という「冷戦思考を捨てるべきだ」と、米国と日本などの同盟国を強く牽制した。
 北朝鮮については「(崩壊の危険性が)過度に見積もられており、安定し崩壊の兆候はない」と語った。


 最近になって急に、中国から「棚上げ」という言葉が出てきていますが、「中国からの歩み寄り」に期待するのは盗人を信用する愚行でしょう。「棚上げ」だと思って安心している内に、どんどん既成事実を積み上げてきます。
 この動きを「中国の譲歩」と解するバカはそういないでしょうが、そろそろ朝日新聞あたりは「中国の歩み寄りにきちんと向き合い、友好関係を構築し直そう」とか言い出すかもしれません。

 しかし、鳩山などもそうだったが、わざわざ中国に出かけて相手の期待する言葉を吐いて国益を損ねる人間というのは、何ともみっともない。仮に「棚上げ」の話が合ったとしても、裏の話は墓場まで持っていくべきではないでしょうかね。



気遣いと外交 (2013 6/3 24:00)

野田氏、オバマ氏に「クッキー外交」 首相時の逸話披露(6/2朝日)
 民主党の野田佳彦前首相は2日、千葉市内で講演し、首相当時に「チョコレートクッキー」を使ってオバマ米大統領と親密な関係を築こうとした逸話を披露した。
 野田氏は首相就任から2カ月余り後の2011年11月に、ハワイでオバマ氏と首脳会談に臨んだ。「本格的な話をする前に一対一の個人的関係をつくろう」と考えて調べるうちに、オバマ氏が少年時代、親友の母親が作るチョコレートクッキーが好きだったことを知って、その母親を探し出してクッキーを作ってもらったという。「会談前に渡すと、ものすごくうれしそうな顔をした。外交とは結構気を使う」と述べた。
 野田氏は、安倍晋三首相が民主党政権を「外交敗北」と批判していることについて「冗談じゃない。歴史問題などで逆に日米関係は厳しくなっている」と反論。「日米関係は前向きにうまい方向にいっていた。むしろ、安倍首相らには反省して欲しい。超国家主義みたいな人たちの大衆に迎合しようとする軽口みたいな発言は国益を損ねる」と批判した。


 こういう「個人的な付き合い」「ささやかな気遣い」が重要な役割を果たすこともある、というのはよく理解できます。しかし、それも「まともな政策」が前提にあっての物だと思うのです。もちろん、外交である以上「国益と国益のぶつかり合い」という場面もあるでしょうが、少なくとも「何考えているか分からない」「言ってることとやってることが違う」「平気で前言撤回してくる」ような態度をとっていては、いかに上辺を取り繕おうと効果薄です。

 野田氏というよりは前任2人の罪であるのですが、「外交とは結構気を遣う」と言われると、もっと気を遣うべきことは多々あったんじゃないか、と言いたくなります。実際、普天間問題で全く進展がなかった一方、安倍氏は少しずつ地ならしを進めているわけですし。

 繰り返しますが、野田氏はどちらかと言えば、鳩山・菅という凶悪ツートップの被害者という面が強いと思いますよ。ただ、一方で、鳩山・菅を選んだという責任からは、民主党議員や、民主党に投票した人間は逃れられないとも思うのです。



「作業」と「勉強」 (2013 6/2 24:00)

 勉強に時間かけているけど効果が薄い、ノートをきちんとまとめているけど成績が伸び悩む……よく聞く話です。当人はきっちりやっているつもりだし、実際に時間もしっかりかけているから、なおさら悩みは深いわけです。

 そういう場合、まず確認しなければならないのは、「自分は本当に勉強をしているのか、ただ作業をしているだけではないのか」ということです。勉強の最終目標は、覚えねばならないこと・理解せねばならないを自分の頭に叩き込む(+それを解答の際に自力で実行できるようになる)ことですが、頭に入れる手前の部分に時間をかけすぎると、「ちゃんと勉強しているのに成績が上がらない」と悩むことになります。

 例えば、世界史の年表をノートに綺麗にまとめ上げていく。本来は、そのまとめたことを記憶することで目的は達成されるはずです。となると、ノートにまとめる時間以上に、記憶することにこそエネルギーを注がなければなりません。しかし、実際にはノートまとめに時間をかけ、しかもそこで終わってしまう人が非常に多い。見た目は「きれいなノート」という作品があるので、勉強したような感じはしますが、実際には「作業」だけで終わって「勉強」はしていないのです。
 記憶が最終目標であれば、ノートまとめなんかしなくても、既にまとまっている参考書を買ってしまった方が効率がいいのです。もちろん、自分でまとめる・書くことで頭に入る部分もありますが、定期テスト程度の範囲ならまだしも、入試のような広範囲にわたる勉強が必要な場合には効率が悪いです。

 英語に関しても、問題の長文をノートに書き写すような「苦行」を貸している学校は結構あります。そりゃ、少しは効果有りますよ、書くことで自然と身につく言い回しなどはあるかも知れない。しかし、本文をコピーしてノートに張り、それを何度も音読した方が、時間は短縮できるし遙かに効果は高い。苦行で得られる効果なんて雀の涙です。

 もちろん、論述問題などは自分の手できっちり解答を作っていく訓練が必要です。しかし、暗記物などは、覚えることが最終目標ですから、「必要事項を綺麗にまとめる」なんてのは参考書に任せればいいのです。自分流にまとめ直したいという場合でも、あくまで「まとめは作業、覚えるための準備に過ぎない」という認識が大事です。

 「その作業は本当に必要なのか」「もっと効率の良い方法はないのか」を常に考え、自分の勉強方法に検討を加えることが、非常に重要だということです。



続・ワタミ擁立決定 (2013 6/1 24:00)

 自民党による渡辺美樹の擁立を、昨日「自爆」と書いた。自民党のイメージが悪くなるという意味で「自爆」であるが、同時に、他党に強力な武器を渡したことにもなる。
 渡辺氏が自民党から出ることによって、他党は「労働問題」で対立軸を生み出しやすくなった。渡辺氏の過去の発言を引きつつ、雇用規制緩和や労務問題に関して自民党を追及できるし、説得力ある対案を出せば労働者の支持を得ることも十分可能だ。

 まぁ、単細胞な「アベノミクス批判」に走って円安・株高まで批判するような真似を続ければ、自民党の立場に揺らぎはないだろうけどね。

 しかし、今回のワタミ擁立は安倍さんが直々に要請した物のようですし、これに関する「がっかり感」はけっこう大きいものがあります。



五月晴れ (2013 5/31 24:00)

 今日は、本来の意味でも、広まっている誤用の意味でも、五月晴れでした。

 「五月晴れ」は、本来は梅雨の合間の晴れを指します。旧暦だと、五月が梅雨時に当たるからです。しかし新暦になってから、五月は梅雨入り前の時期になり、五月晴れで表せる時期が前倒しで使われるようになってしまいました。実際には、誤用として広まった意味の方が、現在はメインになってしまっています。梅雨の合間の晴れで「五月晴れ」と言っても、おそらくほとんどの人が首を傾げるでしょう。

 今年は梅雨入りが早く、そのため、「梅雨の合間の晴れ」と「五月の晴れ」がうまく重なりました。滅多にないことですが、あまり話題にはなっていないのが残念でした。


ワタミ擁立決定 (2013 5/31 24:00)

自民、ワタミ会長の擁立決定(5/31時事)
 自民党は31日の持ち回り選挙対策本部会議で、7月の参院選比例代表に新人で外食産業大手「ワタミ」会長の渡辺美樹氏(53)を擁立することを決めた。同党の公認候補は選挙区49人、比例31人の計80人となった。

 「ブラック企業を公表して、その数を減らそう」とか言ってるくせに、ブラック企業の代名詞を擁立するって何の冗談だ。参院選は普通にしていれば勝てるはずなのに、なぜわざわざ自爆スイッチを入れる真似をするのか……


ただの難癖 (2013 5/31 24:00)

発信箱:農業は横から縦に?=福本容子(論説委員)(5/31毎日)
 成長戦略の柱として「攻める農業」を唱える安倍政権。都道府県が農村の狭くバラバラな農地を借り上げ、広い農地に整備して企業とかに貸す、というけれど、ワクワク感がない。「攻め」「戦略」と軍隊みたいな発想がどうも前世紀的だ(一部抜粋)

 難癖付けるにしても酷すぎる。「攻め」「戦略」がダメなら、野球で使われる言葉なんてもっての他だな。こんな腐れた駄文書いて金もらえるんだから、気楽な商売ですのぅ。



 (2013 5/30 24:00)

 雨が続くと、植物はよく育つ。東海地方も梅雨入りし、この数日の雨でミニトマトの成長速度がさらにアップしている。脇芽や余分な枝は剪定していかなきゃいけないのだが、雨の中で作業するのも億劫なので放置してしまい、なおさら密林状態に拍車がかかる。

 ジャガイモさんも、一部に黒い斑点が出てきて「収穫まで持つかなぁ」と思っていたが、進行スピードは危惧していたより遅く、6月半ばまでは何とか持ちこたえそう。ま、仕事として栽培しているわけじゃないので、仮に全滅してもダメージは精神的な物だけなのだが。

 そう考えると、農家の方の「変な気候のせいで感じる気苦労」ってのはすさまじい物なんでしょうな。頭が下がる思いです。



ワタミ擁立? (2013 5/29 24:00)

自民、ワタミ会長を擁立へ 参院選比例区(5/29朝日)
 自民党は28日、参院選比例区の公認候補として、外食チェーン店や介護事業を手がける「ワタミ」会長の渡辺美樹氏(53)を擁立する方針を固めた。渡辺氏は2006年、第1次安倍政権時に、首相肝いりの「教育再生会議」の有識者メンバーを務め、11年の東京都知事選に無所属で立候補。都議会民主党の支援を受けたが、落選した。
 また、自民党は比例区の新顔候補として大日本猟友会会長の佐々木洋平氏(71)を公認すると発表した。


 もし本当に擁立を検討しているのなら、これは思いとどまって欲しい。
 自民党は雇用規制緩和を進めようとしているが、これ自体は、正規雇用と非正規雇用の格差を縮小したり、転職が容易になるなど、やり方次第では大きなメリットをもたらすと思うが、一方でワタミを擁立となると、どうしても「労働者使い捨ての方向性としての雇用規制緩和」を危惧してしまう。

 まぁ記事にも「渡邉美樹を擁立する"方針"」とあるので、すんでの所で踏みとどまってくれることを、あるいは朝日ならではの飛ばしであることを、大いに期待したい。


経済回復を止めたいらしい (2013 5/29 24:00)

民主・青木氏が事務所開きで決意表明(5/26佐賀新聞)
 7月4日公示が有力視される参院選佐賀選挙区に民主党公認で立候補予定の青木一功氏(37)の事務所開きが25日、佐賀市本庄町であった。党や支持団体関係者ら約120人が出席。民主への逆風が吹くなか、6年前に獲得した議席を守り、自公での過半数を阻止しようと呼びかけた。
 選対本部長の原口一博県連代表が「円安、株高というが得をしているのは一部の人間だけ。大多数の人は置き去りにされている」と、安倍政権の経済政策を批判。「この流れを止められるのは私たちしかいない」と支援を訴え、連合佐賀の武重信一郎会長も激励した。
 青木氏は「厳しい戦いになるが、地域の声を大事に、働く人の一人ひとりが主役の社会を実現したい」と決意表明した。


 止めるなよ、バカ。「円安・株高の流れを止められるのは私たちしかいない」って、日本国の国会議員が発言するべき内容じゃないだろ。



一太郎買った (2013 5/28 24:00)

 今までずっと、1997年に発売された「一太郎8」を使っていた。別に文書作成に関して不都合は感じていなかったのだが、さすがに16年前のソフトを使い続けているとそのうち「作成した文書のバージョンアップが巧く行かない可能性」も出てくるだろうし、word文書への変換やpdf化に難があったため、思い切って「一太郎2013 玄」を購入。

 インターフェイスはもちろん様々な改良が為されているのだが、旧バージョンの使い勝手を巧く残しているので、安心して使える。ESCキーからメニューを呼び出す機能が残っているのも、「アイコンよりキー」の古株ユーザとしてはありがたい限り。

 我が国を愛する日本人として、wordに浮気することなく一太郎を使い続けていく所存。


人材難 (2013 5/28 24:00)

蓮舫・馬淵・長妻の3氏を幹事長代行に…民主(5/27読売)
 民主党は27日の役員会で、東京都議選(6月23日投開票)と夏の参院選に向けた態勢強化のため、馬淵澄夫幹事長代理、長妻昭・元厚生労働相、蓮舫・元行政刷新相を新たに幹事長代行に起用する方針を決めた。
 知名度の高い3氏を前面に出すことで、有権者へのアピール力を強める狙いがあるとみられる。
 馬淵氏は両選挙の全般を統括し、蓮舫氏は行政改革、長妻氏は社会保障の分野でそれぞれ情報発信を担う。幹事長代行は、現在の中川正春衆院議員に加えて4人体制となる。28日の常任幹事会で正式決定する。


 馬淵はまだしも、蓮舫と長妻って辺りに、「民主党は本当に人材難なんだなぁ」という感慨がしみじみ湧き上がる。まぁ知名度があって選挙向けの人間となったら、こういうのしかいなかったんだろう。


拉致実行犯への聴取 (2013 5/28 24:00)

 とりあえずメモ。

拉致実行犯を初聴取 政府対策本部 未発覚、数十人規模か(5/28産経)
□80年代「若者連れ去り、残りは船ごと沈めた」

 脱北した朝鮮人民軍元幹部が軍の指令を受けて1980年代に日本海で漁船の日本人乗組員を拉致したと証言していることが判明し、政府の拉致問題対策本部が元幹部から事情聴取したことが27日、分かった。政府当局が拉致実行犯を名乗る脱北者から聴取したのは初めて。元幹部は、軍の工作機関による海上での拉致は60年代から80年代にかけて頻繁にあったとし、「若者だけを連れ去り、残る船員は船ごと沈めた」と証言した。事実なら、拉致・殺害の被害者は数十人規模に上る可能性があり、対策本部は調査を始めた。

 海上での韓国人拉致は知られているが、軍による海での日本人拉致についての具体的証言も初。
 元幹部によれば、青森県沖で80年代、5人前後が乗った漁船を襲い、30代男性を連れ去った。残りの船員らは船ごと沈めたという。
 海上保安庁によると、70年代から80年代にかけて、日本海で行方不明になった漁船は記録が残っているだけで18隻。80年10月には青森県沖で30〜70代の6人が乗った漁船が戻らず、遺体で見つかった1人を除く5人と船体が発見されない事案があった。対策本部は、元幹部の証言と、こうした事例との類似点を精査するなど調査を進める。
 元幹部によると、海上での拉致は「対日漁民作戦」と名付けられ、「対南(韓国)漁民作戦」と並行して、62〜85年まで繰り返し実行された。日本海側の元山(ウォンサン)近くなどを拠点に計約120人の部隊が編成されていたという。
 作戦に使われた工作船は、船体に漢字で「○○丸」と書かれた日本の中型漁船を装ったもので、十数人の工作員が乗船していた。4月〜10月末に青森から九州の日本海側で2〜5人ほどが乗った中小漁船を標的にしたという。
 手口は夜、無灯火で日本漁船に近づいて乗り移り、銃を突き付け船員を制圧。10〜30代だけを工作船に連行し、高齢だったり、抵抗した乗組員は船倉や船室に閉じ込め、船ごと沈めて証拠隠滅を図ったという。
 元幹部は、「多い時期は年に3回、少ないときは2年に1回実行された」とし、事実なら拉致被害者は10人以上、殺害された人はその数倍に上る可能性がある。
 元幹部は「拉致した若者を教育し日本に再上陸させ情報収集などをさせる計画だった。被害者には大学を出た若者もいた」とも証言。81年に拉致し教育した日本人を日本に再上陸させたこともあったというが、いずれの被害者も消息は不明だという。
 元幹部によれば、拉致被害者を工作活動に従事させる計画は成果を得られず、85年には韓国に再入国させた韓国人被害者が警察に通報したため、対南、対日とも作戦を中止したという。

古屋担当相が報道内容認める「聴取方法などのコメントは控える」(5/28産経)
 古屋圭司拉致問題担当相は28日午前の記者会見で、政府の拉致問題対策本部が1980年代に漁船の日本人乗組員を拉致したと証言している朝鮮人民軍元幹部から事情聴取をしていた事実を認めた。古屋氏は「どうやって聴取したかということについてコメントは差し控えるのが適当かと思う」と述べた。
 拉致実行犯の聴取は28日付の産経新聞が報じた。脱北した元幹部によると、北朝鮮の軍の工作機関による日本付近の海上での拉致は60年代から80年代にかけて頻繁にあったという。政府当局が拉致実行犯を名乗る脱北者から聴取したのは初めてで、拉致問題の全面解決に向けて取り組みを強化していく方針。
 古屋氏は会見で「しっかり具体的な証拠に基づいて検討、捜査をすすめていくことが大前提だ」とした上で、「政府の認定の有無にかかわらず、北が拉致をした人間をすべて取り戻す。結果的に北朝鮮に拉致された人間はすべて対象だ」と述べた。
 一方、岸田文雄外相は記者会見で「捜査に関わる問題なので私の立場からコメントすることは控えたい」と述べた。菅義偉官房長官は「承知していない」と語った。




集団線量 (2013 5/27 24:00)

 これまでに公表されたデータから既に方向性としては分かっていた話ではあるが、一応メモ。

福島事故の甲状腺集団線量「チェルノブイリの1/30」(5/27朝日)
 【医療・被曝(ひばく)担当=大岩ゆり】東京電力福島第一原発事故について、国連科学委員会が報告書案をまとめた。集団でみた日本国民の総被曝(ひばく)線量(集団線量)は、甲状腺がチェルノブイリ原発事故の約30分の1、全身は約10分の1と推計した。個人の被曝線量も推計し、多くが防護剤をのむ基準以下で、健康影響は「(6千人の甲状腺がんが出た)チェルノブイリとは異なる」「(がんの発生は少なく)見つけるのが難しいレベル」と結論づけた。
 報告書案は、国連科学委員会の専門家ら約85人が2年かけてまとめた。27日からウィーンで始まる科学委員会総会で議論され、9月の国連総会に提出される。
 朝日新聞が入手した報告書案によると、事故は、米スリーマイル島などの事故より「はるかに深刻」とした。ただし、チェルノブイリに比べて、放射性ヨウ素131の総放出量は3分の1未満、セシウム137は4分の1未満で、ストロンチウムやプルトニウムは「非常に微量」と評価した。

 原発事故直後は「放射線で死者が大量に出る」、半年後には「2年後には死者が!」、で今は「5年後に!」……まぁこういう輩は、上のような記事を読んでも、「数万人が死んだチェルノブイリの1/30なら数千人は死ぬ!」とデタラメ吹き続けるんだろうけど。



ならば対案は? (2013 5/26 24:00)

民主政調会長「実体伴わぬバブル」=アベノミクスで与野党論戦(5/26時事)
 民主党の桜井充政調会長は26日、NHKの討論番組に出演し、日経平均株価が先週後半に乱高下したことについて「(アベノミクスが)バブルだったことがはっきりした。投機マネーが相当入って株高をつくってきたが、実体経済(の改善)が伴っていない」と安倍政権の経済政策を批判した。
 同番組には与野党の政策責任者が出演。野党からはアベノミクスについて「危うく、先行きが不透明」(日本維新の会の片山虎之助氏)、「制御不能になりつつある」(共産党の小池晃氏)との指摘が相次ぎ、みんなの党の浅尾慶一郎氏は「実質を伴うかは、規制改革に取り組めるかどうかの一点に懸かっている」と語った。
 一方、自民党の高市早苗氏は「失業率がリーマン・ショック前の水準になり、消費は確実に動きだしている。いろんなところで力強い動きが出てきた」と強調した。


 まず金融緩和で円安・株高に持っていき、消費者・投資家のマインドを改善し、その間に規制緩和を進めて実体経済を押し上げる……というのが「アベノミクス」の筋書きのはず。だから、第3の矢が本格的に始動していない現時点で「投機マネーが相当入って株高をつくってきたが、実体経済(の改善)が伴っていない」というのも当然で、指摘としては的外れに思うのだが。

 もちろん、予算が通り規制緩和の具体策が登場しつつあるこれからが正念場であり、「第3の矢」がコケれば「経済回復せずに借金のみ残る」という最悪な事態に陥る、ある意味「賭け」のような政策であるのはたしか。しかしながら、このような政策以外に、何か日本経済再生の具体策があるかといえば、そのような対案は聞いたことがない。私はアベノミクスは賭ける価値があると思う。そうでないと言うなら、具体的な対案を出して欲しい。



ステルス候補 (2013 5/25 24:00)

死に物狂いの民主怖い、党名隠し徹底的…石破氏(5/25読売)
 自民・石破幹事長「今、自民党は調子がいいと言われる。『大丈夫』ということほど怖いものはない。今度負けたら後がない、死に物狂いの民主党ほど恐ろしいものはない。相手は、民主党(の名を)を徹底して隠してくる。虫眼鏡で見えないような字でしか書かないだろう」(佐賀市内の講演で)

 民主党候補は、ポスターの「民主党」の文字をミジンコ程度の大きさにするなど、卑怯な真似をこれまでもやってるからなぁ。「ステルス候補」は確かに紛らわしくて怖い。

 驕ってしまった時点で転落は始まるから、気を緩めずに選挙を戦っていただきたいものです。


クモの糸 (2013 5/25 24:00)

鋼鉄超える強度とナイロン顔負けの伸縮性 世界初「クモの糸」量産化(5/24産経)
 バイオベンチャー企業のスパイバー(山形県鶴岡市)は24日、クモの糸を人工的に合成して産業用に量産する技術を世界で初めて確立したと発表した。クモの糸は、同じ太さの鋼鉄を上回る強度とナイロンを超える伸縮性を持つといい、自動車車体などへの利用を想定している。この日、東京都内で開いた発表会見では、合成糸でできた青いドレスも公開し、革新性をアピールした。
 これまで、クモの糸を合成する試みは世界中で展開されてきた。だが、コストと安全性の問題があって量産が困難だったという。
 スパイバーは、微生物を使ってクモの糸と同じタンパク質を作る方法を採用。微生物の遺伝子に手を加えることにより、短時間で多くのタンパク質を合成することに成功した。これまで使われてきた高価で毒性の強い薬品を用いずに糸に加工する技術も開発した。
 関山和秀社長は「クモの糸は世界で最も強靱な繊維だ。自動車や医療などさまざまな産業に応用できる」と話した。


 「ナイロン」の時のような、繊維業界の革命になるのかなぁ、と少し期待しつつ、メモ。



「頭が悪い」 (2013 5/24 24:00)

「首相、米倉氏頭悪い」 民主・桜井氏「冗談半分で言った」(5/24スポニチ)
 民主党の桜井充政調会長は24日、東京都内での連合の会合で、雇用対策や経済政策をめぐり安倍晋三首相と経団連の米倉弘昌会長の対応を批判し「(2人は)同じくらい頭が悪い」と発言した。過剰な中傷として、与党から反発が出そうだ。
 桜井氏は共同通信の取材に「冗談半分で言った。不適切であればおわびする」と釈明した。
 会合では「企業は目先の利益を追求し、非正規雇用者を増やしている。継続的な経営にマイナスになる」と指摘。その上で「米倉氏と話したことがあるが、首相と同じくらい頭が悪い。ああいう人がトップに立っているから社会は良くならない」と述べた。


 「不適切であればお詫びする」って、自分では不適切だと判断してないってことだよなぁ。「詫びる気はないけど、ギャーギャーうるせーからお詫びしておくか」って姿勢が窺える物言い。米倉さんや安倍さんは措くとしても、少なくともこのの言い訳こそ頭が悪い。桜井さんは民主の中ではマシな方だと思っていたのだが……。
 そもそも、民主党が与党にいた間、「社会は良くなった」のか?


不法占拠=権利行使? (2013 5/24 24:00)

民主主義の権利か、不法占拠か 脱原発テント訴訟始まる(5/24朝日)
 東京・霞が関の経済産業省の敷地内でテントを建てて脱原発を訴えるグループに対し、国がテント撤去などを求めた訴訟の審理が23日、東京地裁で始まった。グループ側は「原発推進側の中心である経産省でテントを建てて抗議表明するのは、許される民主主義的な権利の行使だ」と訴えた。
 国は国有地の不法占拠と主張。撤去を求める理由を、(1)歩道や交差点に面した場所で円滑な交通を妨げている(2)倒壊すれば通行人や車に危害が及ぶ恐れがある――などとしている。
 双方の対決姿勢は鮮明で訴訟は最高裁まで続くとみられる。仮に地裁段階で国側が勝訴し、判決文に、確定前でも判決内容を実行できる「仮執行宣言」がつくと、国は撤去を裁判所に求めることができる。ただ、グループ側がこれに対して執行停止を申し立てることも可能だ。最高裁判決が出るまで、撤去が強行される可能性は低いとみられる。


 ほぅ、民主主義というしくみの下では、不法占拠も正当な権利の行使になるのか。

 もちろん、法治主義が権力者の都合で行使された場合は反抗する権利もあるだろうが、反原発を訴えること自体を禁じられているわけではなく、法の枠内で主張をおこなうことはじゅうぶん可能。そのような状況で「権利行使のために法を犯す」ことは認められないと思うのだが。



日経急落 (2013 5/23 24:00)

日経平均急落、終値1143円安 00年4月以来の下げ幅(5/23日経)
 23日の東京株式市場で日経平均株価は急落し、終値は前日比1143円28銭(7.32%)安の1万4483円98銭だった。下げ幅は2000年4月17日以来約13年1カ月ぶりの大きさで歴代11位を記録した。朝方は円安を受け買いが優勢で始まり、一時は5年5カ月ぶりに1万5900円台に乗せる場面があった。ただ、前引け前に英金融大手HSBCが発表した中国の5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)の悪化を受け、利益確定売りが膨らんだ。日経平均は7営業日ぶりに1万5000円を割り込んだ。株価指数先物の売買が主導する格好で指数は荒い値動きとなり、日中値幅は1458円と、2000年4月17日以来の大きさだった。東証1部の売買高は76億5514万株、売買代金は概算で5兆8376億円(速報ベース)と、ともに過去最高となった。

 半年で6000円上げてきて誰しも「ちょいと早すぎだろ」と思っていたから、まぁ多少の「過激な調整」は予想してたがさすがに4桁下げは予想してなかった。中国のPMIの酷さに売りが出て、そこで下がったところにプログラムが反応してさらに下げ、それを見て「狼狽売り」が加速し……ということでしょうな。
 明日以降、売りが継続するのか反転するか、ですね。「安倍バブル崩壊」と結論づけるにはまだ早いと思いますし、仮に今日の下げで嬉々としている人間がいるとすれば、古今無双のクズと軽蔑します。



標準時を早める? (2013 5/23 24:00)

日本の標準時「2時間早く」 都知事が提案、政府検討へ(5/22朝日)
 【福山亜希】東京都の猪瀬直樹知事は、22日の政府の産業競争力会議で、日本の「標準時」を2時間早めることを提案する。東京の金融市場が始まる時間を世界で最も早くすることで、金融機関の拠点を日本に置く動きを促す狙いだ。政府は6月にまとめる成長戦略に盛り込むことを含めて検討に入る。
 日本の標準時は1886(明治19)年に定めて以来、変更していない。しかし、海外ではシンガポールが1982年に標準時を早めるなど、政府の判断により標準時を変えた例はある。
 東京の標準時が2時間早まれば、外国為替市場などが1日のうちで世界で最初に開くことになり、世界の金融市場で東京の存在感が高まるという。


 定期的に話題になるサマータイム導入論もそうだが、いったい何を狙っているのかよく分からん。東京市場の活性化であれば取引時間の拡大で対応した方がいいように思うし、「世界で最初に」にどれほどの意味があるのか。アジアで東京市場のライバルとなっているシンガポールや香港は、東京より遅いのだが。シドニーやウェリントンって、脅威に感じるような市場規模だったっけ?
 内容はともかくいろんな意見を出すのはいいことだろ、という向きもあるかも知れないが、生煮えの案を国家戦略に関わる場で出すのは、あまり意味のあることには思えない。


 標準時が2時間早まれば、夏場は夜9時でも外は明るい。労働時間が後ろに延びるんだろうなぁ、という懸念もある。逆に冬は日の出前から始業か……慣れの問題で片付けるには違和感が大きすぎる。



国会でも話題に (2013 5/22 24:00)

乙武さん入店拒否“騒動”で厚労相が答弁(5/22ニッカンスポーツ)
 田村憲久厚生労働相は22日、2階の飲食店を予約した作家の乙武洋匡さんが、車いすを理由に入店拒否されたとネットで明らかにしていることに対し「店員が協力して連れて行く努力をすべきだと思うが、店の状況や対応が分からず、これ以上のコメントは差し控えたい」と述べた。
 政府が国会に提出している障害者差別解消法案に関しては「民間事業者は、障害者への合理的な配慮が努力義務になっている。過度に無理がなければ、障害者に協力し、普通に生活できるようお手伝いしなければならない」と強調した。
 衆院厚生労働委員会で、日本維新の会、伊東信久氏に答弁した。(共同)


 店の断り方が拙かった(可能性がある)のに感情的になっちゃったした乙武氏が、名指しで店を批判し、さらに店を潰す気満々でブログで追撃した、というだけのことで、障碍者差別とかはあまり関係ないと思うんだが。厚生労働委員会ですべき質問かなぁ、という疑問が。


バズ (2013 5/22 24:00)

 息子の誕生日にカミさんが『トイストーリー』のバズの人形を購入。しかし、背中の翼が巧く収納できず、問い合わせたら初期不良とのこと。新しいのを送ってくれるというので「ではこれはどうしたらいいですか?」と聞くと、「不要でしたら返送してください。宜しければ差し上げますが…」とのこと。期せずして、バズが2体になった。ありがとう、タカラトミー。



対案無しのアベノミクス批判 (2013 5/21 24:00)

「アベノミクスは地方切り捨て」 桜井民主政調会長が批判 福井(5/20福井新聞)
 民主党の桜井充政調会長が19日、夏の参院選に向けた地方行脚の一環として来県し、福井新聞のインタビューに応じた。参院選のマニフェスト(政権公約)では安倍政権との対立軸を柱にするとし、特に経済政策「アベノミクス」を「地方切り捨て」と批判。雇用の安定や労働者の賃金上昇を中心とした経済対策を掲げる考えを示した。
 桜井氏はアベノミクスに関して「物価だけが上昇する悪い政策で、中小企業や漁業者らが苦労している」と指摘。環太平洋連携協定(TPP)交渉参加については、米国との事前協議で大幅に譲歩した点を挙げ、「農業を守れるとはとても思えない。安倍政権の交渉では国益を損なう」と強調した。
 自民党が憲法改正の国会発議要件を緩和する96条改正を争点化している点には「憲法は国民が権力者を縛るもの。権力側が好きなように発議していくのはおかしい」と述べ、96条維持を掲げるとした。
 原子力政策は2030年代に原発ゼロを目指す方針を維持する考え。代替エネルギーについては「立地地域の雇用を守るため、エネルギー基地を残す方針を決め、どのエネルギーを選択するかを地元と詰めるべきだ」と話した。特に日本海側は次世代資源のメタンハイドレートなどが有力だとした。
 桜井氏はこの日、坂井市のナシ栽培農家や越前町の小樟漁港を県連幹部らとともに視察。同町漁協との意見交換では、円安の影響で燃料高に苦しむ漁業の現状などを聞いた。


 潤う物が殆どいなかったデフレ・円高政策と、今は一部しか潤っていないかも知れないが将来的には恩恵が広く行き渡る可能性があるアベノミクス政策、どちらを選ぶかとなったら答えは簡単。しかも、アベノミクス批判派の主張は、批判ばかりで具体的に「どうすればそれ以上に景気回復するのか」を述べていない。

 記事の桜井氏の主張も、「雇用の安定や労働者の賃金上昇を中心とした経済対策」というが、ではそのために何をするのかという具体案になれば、まともなアイディアは聞かれず、現実に大失敗をかました過去の政策を繰り返すばかり。

 というか、アベノミクスは民主党が主張してきたことの焼き直しだ、って言ってた民主党議員もいたな。「アベノミクスは民主党の政策のパクリだ」「アベノミクスは問題だらけだ」という矛盾する主張が同じ党から出てくるのは、何ともアレな話ですね。



弱っているらしい (2013 5/20 24:00)

維新幹事長「弱ったやつと組まないということか」 みんな協力解消を批判(5/19産経)
 日本維新の会の松井一郎幹事長は19日、みんなの党の渡辺喜美代表が参院選協力の解消を明言したことを受け「弱ったやつと組む必要はないということだ。おかしいのではないか」と批判した。

 弱っているという自覚はあるんだね(´・ω・`)

 「一度失敗を見せつけた民主党」より、「与党経験が無く一応可能性はゼロではない維新」の方が、どちらかと言えば支持を集めやすいかなと思っていたが、一連の騒ぎでかなりダメージを受けたのは確かだ。反自民は左寄りが多く、維新はそういった人たちの支持はもはや期待できないだろう。まぁ慰安婦と面会して謝罪でもかませば一定の支持は集まるかも知れないが、「外交に絡む案件を支持集めに利用する」という噴飯物の行為に、むしろこれまで維新を支持していたような層からの批判が出てくるだろう。

 しばらく静かにしていれば、ほとぼりも冷めて支持率低下も止まるとは思うけど、橋下氏が黙っていられるかどうか……。



サンデーモーニング (2013 5/19 24:00)

 日曜の朝にツイッターを見ていると、TBSの『サンデーモーニング』批判のツイートが散見されます。

 あの番組のコメンテーターは大半が関口宏氏の事務所の人間。似たような思想の人間が集まって、今後の日本を憂えたポーズを取るだけの辛気くさい番組です。20年近く前だったと思いますが、何かの番組で、「関口宏は台本どおりに喋らないと機嫌が悪くなる。『知ってるつもり』でも事前の打ち合わせどおりに喋らされた」と、誰だったか忘れましたが暴露していたのを記憶しています。まぁ、今でもそんな感じなんでしょう。

 そういえば、この番組は、ゲストを呼んで意見を聞く、討論するということがありません。番組の方向性とか、何か大層な理由でそうしていないのではなく、単に、関口宏がアドリブに弱いので討論型の番組進行はできない、ということのように思います。

 その点、似たような辛気くさい雰囲気の番組で左巻きの主張をしていた筑紫哲也氏は、政治家を呼んで討論らしきことをしていた分だけ偉かったかも知れません。石破さんに論破されて涙目になっていた姿は、今でも私の脳裏に焼き付いています。



論点拡散 (2013 5/18 24:00)

 橋下さんの件は、発端からして「論自体の正当性」、つまり「軍の強制はあったか」「売春婦の存在はやむを得ない物か」「慰安婦に関して日本政府はどういう立場を取るべきか」といった問題と、「発言するタイミング、立場、相手は妥当か」という問題と、さまざまな論点が交錯する物で、論ずるのに非常に慎重さを要求される物であった。
 そして、橋下氏がメディア批判に走ったことで、さらに「今回の件に対するメディアの姿勢への評価」「普段のメディアの姿勢に対する評価」「メディア批判に走った橋下氏への評価」の問題も出てきた。

 この論点の拡散は橋下氏の意図した物なのかどうか分からないが、橋下氏のメディアへの責任転嫁を批判すると「朝日擁護か」とか訳の分からないことを言われそうで、まーめんどくさい状況。

 橋下氏としては論点が拡散することで逃げやすくなるのかも知れないが、「従軍慰安婦」や村山談話に対して否定的な主張をするには、この論点拡散は反論の機会を増やすだけでマイナス効果だよなぁ、と。



確定事実のみ? (2013 5/17 24:00)

教科書記述、確定事実に限定 自民参院選政策集(5/17産経)
 自民党教育再生実行本部の「教科書検定の在り方特別部会」(主査・萩生田光一総裁特別補佐)は16日、一部の歴史教科書に見られる偏向的な記述を是正するため、夏の参院選の総合政策集「Jファイル」に「確定した事実以外は本文に記述しない」と明記する方針を決めた。教科書記述で中国や韓国などのアジア諸国に配慮するよう求める「近隣諸国条項」については、昨年の衆院選政権公約と同じく、参院選公約でも「見直す」と強調する。
 現行の教科書検定制度では、出所や出典を示せば、事実関係が不確かな南京事件の犠牲者数も通過させており、中国側が主張する誇大な「30万人説」も教科書記述として独り歩きしている。ただ、教科書執筆者の裁量を全面的に妨げるのは難しいため、政策集には「さまざまな意見を添付する」とし、参考資料などで複数説を併記することは認めることにした。
 使用する教科書を地区ごとに選ぶ教科書採択制度については「長期にわたって特定の教科書会社の教科書が継続的に使われているものについては検討を加える」とし、多様な教科書が採択されるよう改善を目指すこととした。


 南京事件や慰安婦に関する記述を視野に入れた物でしょうが、「確定事実に限定」となると、「○○という人がいた」「○○と文献に書いてある」ということしか書けず、「○○ということがあった」とは書けなくなります。文献にあるのは事実でも、それが実際に起きたかどうかを確定するのは非常に困難で、後世それが覆る可能性はゼロではないからです。

 まぁそこまで厳密に「確定事実」に限るわけではないでしょうが、しかしながら少し気になる言い回しではあります。「外交問題に絡んでくるような近現代史に関しては、現時点でほぼ誤りであると分かっていることは、掲載しない」という辺りが妥当のように思います。

 少々言いがかりっぽくなってきてますが、勢いでもう少し書いてみましょう。

 当欄でも12日に書いたように、歴史教科書の内容は少しずつですが変化をしています。中学校のレベルの話ですと、士農工商や長篠の三段撃ちは完全に否定されていますし、島原の乱についてはキリスト教徒の反乱のみならず農民の反抗という側面もあったことから「島原・天草一揆」という名称になったりしています。慶安の御触書も、幕府が出した物ではないという見方が有力になったために掲載されなくなっています。数十年前には普通に載っていた足利尊氏、源頼朝の肖像画も、今では別人と断定されています。
 これらは、数十年前の教科書には載っていたのですが、今は否定されている情報であるわけで、要するに「確定事実ではなかった」ということになります。現在教科書に載っている情報でも、「確定」と言い切れる物は、人物の存在や文書・文物だけであり(それすら怪しい場合もあったりします)、記述をそれだけに限定するとひどく無味乾燥な教科書になってしまうでしょう。
 むしろ、複数の文献、視点を提示したり、過去正しいと思われていたことが後に否定されたという事例を示した方が、歴史に対する見方をより豊かに教育できるように思います。



復党? (2013 5/16 24:00)

与謝野元官房長官、自民復党へ 除名後、党に「わび状」(5/16朝日)
 自民党は15日、与謝野馨元官房長官(74)を復党させる方針を固めた。与謝野氏は2010年4月、たちあがれ日本の結成に参加し、自民党は反党行為として除名した。党内には復党に異論もあったが、与謝野氏が政界引退後、わび状と復党願を出し、今年旭日大綬章を受章したこともあって認めることにした。
 党関係者によると、与謝野氏はわび状で「民主党政権で大臣になり迷惑をかけた。後進の育成のために尽力していきたい」と記しているという。自民党は近く党紀委員会を開いて復党を認める。除名した議員を復党させるのは初めて。
 与謝野氏はたちあがれ日本の共同代表に就任後、11年には民主党の菅直人首相(当時)の要請に応じて経済財政相として入閣。昨年の衆院選には立候補せず、政界を引退した。


 詫び状書いてるって部分は筋が通っていますが、最近でもアベノミクス批判をやったりしてますし、そもそも酷い形で裏切り行為をした人間。都議選対策でしょうが、易々と復党させるのはどうかなと思うんですが。


公務員人件費の削減 (2013 5/16 24:00)

人件費2割減、共通公約に=維新・みんな(5/15時事)
 日本維新の会の浅田均政調会長(大阪府議会議長)とみんなの党の浅尾慶一郎政調会長は15日、衆院議員会館で会談し、夏の参院選で両党が掲げる共通公約に国と地方の公務員人件費2割削減を盛り込むことで合意した。 
 浅尾氏は会談後の記者会見で「国と地方の総人件費2割に当たる5兆円削減を共通公約で掲げる。地方選挙でも両党の公認候補は2割削減を公約にする」と説明した。両党は4月、共通公約策定作業に着手。6月中の取りまとめを目指している。


 削減のしかたが問題ですね。人材の偏りを均した上で、不要な部分は削ればいいとは思います。ただ、一見不要に見えても実際にはそうとも言い切れない場合もあったりします。例えば、役所の支所にいるような、新聞読んでお茶を飲んでばかりの中年公務員も、何か災害などが起きたときには重要な人手になったりするわけです。一度減らすと、元通りにするのは非常に難しいので、どうしても慎重に考えなければなりません。

 また、例えば公立学校の教員は明らかに不足しているし、自衛隊や海保も増やした方がよい状況です。既に働いている人の給料を下げると言うことになれば、その公務員の消費・納税額が減ってしまうわけで、デフレ対策を政府がおこなっているのにデフレを推進するような形になってしまいます。

 「公務員叩き」という人気取りの道具としての人件費削減であれば、とても賛同はできません。



飯島参与の訪朝 (2013 5/15 24:00)

飯島内閣官房参与が訪朝 日朝関係の打開探る(5/15朝日)
 安倍内閣の飯島勲内閣官房参与が14日、北朝鮮の平壌を訪問した。飯島氏は小泉政権時代に首相秘書官として日朝交渉に関与しており、宋日昊(ソンイルホ)・朝日国交正常化交渉担当大使ら北朝鮮政府高官と面会して停滞する日朝関係の打開を探る狙いがあるとみられる。
 北朝鮮外務省の金哲虎(キムチョルホ)アジア局副局長(日本担当)が空港で出迎えた。北朝鮮は空港での出迎えを一部報道陣に公開しており、日朝の接近を演出して日米韓の連携を揺さぶる狙いがあるとみられる。
 飯島氏は小泉純一郎首相(当時)の政務秘書官を務めた。小泉氏は2002年と04年に訪朝し、金正日(キムジョンイル)総書記(当時)と会談。飯島氏も同行した。

 ここまで拉致問題が膠着していると、どういう形であれ何らか動きが出てくれれば、事態が進展してくれればと思ってしまう。「相手に譲歩しまくったけれども何の成果も得られなかった」という結果だけは避けつつ、この飯島氏の訪朝をきっかけに歯車が動き出すよう、心から願う。

 で、これを「メディア戦略」とか「パフォーマンス」とか言う人もいるわけだが、一般国民が言うならいざ知らず、有田芳生のような国会議員がそう言うのって何なんだろうか。何か事態を打開する別の具体案でも持っているんならともかく。



橋下発言 (2013 5/14 24:00)

 昨日もちょいと書いたけど、橋下氏の慰安婦関係の発言は、「その発言内容が事実かどうか」「正論かどうか」以前に、「要人相手にすべき発言内容かどうか」「立場をわきまえた発言だったかどうか」「その発言は公にすべき物だったかどうか」の問題。建前を無視して本音をぶちまけることは、常に美徳というわけではないし、むしろ政治の世界こそ「建前」の持つ意味合いは大きいように思うのだが。

 だから、「言ってることは正しい」的な擁護をするのは筋違い。そもそも、米軍幹部相手に風俗の斡旋を公人がおこなうって時点で、米軍に対する最大級の侮辱だろう。
 さらには、公人が「風俗を利用すべきだ」と言ったせいで、「慰安婦は政府が関与した」という韓国などの主張に一定の理を与えることにもなってしまっている。かつての日本も同じ精神性で慰安婦制度を作ったのではないか、と。

 韓国に好き勝手なことを言わせないためにも、「政府の関与はなかった」という点と、「すでに謝罪と賠償は済んでいる」という点は強く訴えていくべきだとは思う。しかし橋下氏の発言は余計なことを言いすぎている。プラスよりもマイナスの多い発言と言わざるを得ない。



維新 (2013 5/13 24:00)

維新の勢いに陰り、民主並の8%…参院選投票先(5/13読売)
 読売新聞社の全国世論調査では、昨年12月の衆院選で伸長した日本維新の会の勢いに陰りが出ていることが浮き彫りになった。
 今夏の参院比例選の投票先を聞くと、トップの自民が47%と「独り勝ち」で、維新の会は民主党と同水準の8%にとどまった。
 維新の会は、参院比例選の投票先を初めて聞いた今年1月調査では自民の37%に次ぐ16%を記録し、民主の8%を上回っていた。その後も民主を上回っていたが、数値は漸減傾向となっていた。今回は1月以降計5回の調査で最低を記録した。安倍内閣が高支持率を維持する中、国会審議で存在感を発揮できていないことなどが要因とみられる。
 支持政党を持たない無党派層の投票先をみると、維新の会は9%で、自民の20%に差をつけられている。1月には14%で、自民の18%に迫っていた。


 民主にしろ維新にしろ、政策で支持されているというよりは、反自民的な姿勢で人気集めてきた部分が大きい。だから、自民が堅実にやってれば支持する理由もなくなり、支持率は下がる。
 自民に対する批判材料が出てくれば、「自民にお灸を据えるために維新に入れる」という人も出てくるだろうが、「政治は誰がやっても同じというわけではない」「やっぱり自民はまともな統治ができる」というのが判明した今、維新が多数の支持を獲得するのは難しいかもしれない。「一度やったけどダメだった」かつ「全く反省の気配無し」の民主よりは、「まだやってないからもしかしたら…」の維新の方が、まだ支持を得る可能性は高いだろうけど。

 ここまで午前中に書いておいたら、夜にこんなニュースが…。

橋下氏、米軍司令官に「風俗業活用を」 沖縄・普天間(5/13朝日)
 日本維新の会の橋下徹共同代表は13日夕、今月初めに沖縄県の米軍普天間飛行場を訪問した際、司令官に「もっと風俗業を活用してほしい」と進言した、と明らかにした。大阪市役所で記者団に語った。
 橋下氏は13日午前、戦時中の旧日本軍の慰安婦について「猛者集団をどこかで休息させてあげようと思ったら、慰安婦制度は必要なのは誰だってわかる」などと発言した。橋下氏は同日夕、こうした発言をめぐる質疑の中で「慰安婦制度じゃなくても風俗業は必要だと思う。(米軍の司令官には)『法律の範囲内で認められている中で、性的なエネルギーを合法的に解消できる場所は日本にあるわけだから、もっと真正面からそういう所(風俗業)を活用してもらわないと、海兵隊の猛者の性的なエネルギーをきちんとコントロールできないじゃないですか。建前論じゃなくて、もっと活用してほしい』と言った」と述べた。
 橋下氏によると、「司令官は凍り付いたように苦笑いになって『禁止している』と言った。『行くなと通達を出しているし、これ以上この話はやめよう』と打ち切られた」という。
 橋下氏は記者団に「兵士は自分の命を落とすかも分からない極限の状況まで追い込まれるような仕事。エネルギーはありあまっている。どこかで発散することはしっかり考えないといけない」と説明した。


 確かに事実としてはそういう面もあるだろうが、公職にある人間が公の場で話すような内容かとなると、ちょいと問題有りのように思う。取りようによっては、米軍に対する侮辱ともなるし。



秀吉の命令書 (2013 5/12 24:00)

 興味深い記事なのでメモ。

賤ケ岳合戦:砦の小屋は壊すべきこと 秀吉の「戦略指令」発見 黒田官兵衛参戦も判明(5/11毎日)
 滋賀県長浜市の長浜城歴史博物館は10日、戦国時代の賤ケ岳(しずがたけ)合戦(1583年)の際、羽柴秀吉=肖像画<上>=が戦略を指示するために自陣に送った古文書を発見したと発表した。文書には「官兵衛」の名があり、秀吉の天下取りを支えた軍師・黒田官兵衛=が参戦していたことも明らかになった。同館によると、賤ケ岳合戦の様子は江戸時代の軍記物に記されているが、当事者が戦略まで記した文書は極めて珍しいという。【桑田潔】

 賤ケ岳合戦は、織田信長の没後、賤ケ岳(現在の長浜市)周辺で家臣の秀吉と柴田勝家が戦い、秀吉が勝利。信長後継者の地位を固め、天下統一の足がかりとした。
 文書は、最前線で柴田軍と対峙(たいじ)し続ける弟の秀長(ひでなが)に送った墨書「羽柴秀吉書置(かきおき) 羽柴秀長宛」(縦30センチ、横45・4センチ、同年3月30日付)で、同館が購入した。秀吉の右筆(ゆうひつ)(秘書役)が「(秀吉側の)砦(とりで)周囲の小屋は前野長康、黒田官兵衛、木村隼人の部隊が手伝って壊すべきこと」などとする墨書を記し、秀吉自筆の花押(かおう)「悉(しつ)」がある。
 同館によると、当時、砦(陣)外の平地には兵たちの野営小屋が並んでいた。秀吉が小屋の破壊を命じた理由として(1)後方から大部隊を最前線に送り込む時に小屋が邪魔になる(2)小屋の破壊で陣が動いたように見せかけ、敵を先に動かす挑発−が考えられるという。ただ、この命令は実行されず、両陣営は同年4月20、21日に激突した。
 同館の太田浩司(ひろし)副館長は「戦略家の秀吉がひらめいた挑発行為の可能性があり、興味深い。この合戦を細かな軍略まで記した史料は極めて少なく貴重だ」と分析。小和田哲男・静岡大名誉教授(戦国史)は「これまで推測でしかなかった、官兵衛の賤ケ岳合戦参戦が確実になった点でも一級史料と言える」とコメントしている。


 400年以上も前の文書が新たに見つかり、歴史的知見が追加されていく様子を見るのは興奮しますな。歴史も、物理学などと同様に、日々情報は更新されているわけです。

 私たちが子供の時と比べると、歴史に関する情報はかなり変化しています。戦国時代に関しては、数十年前まで常識だった「信長政権の先進性」はほぼ否定されていますし、桶狭間や長篠の戦いの様相もかなり修正されています。他の時代でも、「士農工商」という江戸時代の身分制は否定されていたり、細かな部分で用語も変化しています。
 久しぶりに中学校や高校の歴史の教科書を見ると、その内容の変化に驚くと思いますよ。



大言い訳会 (2013 5/11 24:00)

反省会でも批判に力点=自民・官僚に「責任転嫁」−民主(5/11時事)
 民主党は11日、菅直人元首相や閣僚経験者が出席して、政権を担当した3年3カ月間を総括する「公開大反省会」を都内で開いた。しかし、菅氏らは「自民党は衆院解散優先の姿勢だった」「官僚に非協力的な動きがあった」などと、野党だった自民党や官僚組織への批判に力点を置いた。参院選を前に反省の意を示して支持回復につなげる思惑があったが、反省どころか言い訳や責任転嫁をするかのような姿勢を印象付けた。
 菅氏は、東京電力福島第1原発事故対応で情報開示が後手に回ったと批判されたことについて「申し訳なかった」と陳謝。長妻昭元厚生労働相も、2009年衆院選マニフェスト(政権公約)に掲げた政策に財源の裏付けが乏しかったことを「結果的に大風呂敷になった」と認めた。
 しかし、多くの時間を割いたのは自民党や官僚への批判。菅氏は東日本大震災に関し「あれだけのことが起きれば政治休戦をしなければならないのに、なかなかそうならなかった」と自民党を非難。枝野幸男元官房長官は子ども手当の満額支給や高速道路無料化などの公約が不履行に終わった理由を「自民が反対、民主が賛成のものが目玉だから、国会で野党の抵抗に遭う」と釈明した。
 菅氏は政治主導の政権運営が行き詰まったことについても「官僚個人は優秀でも、組織となると(権益を)死守する」と官僚の抵抗の強さを訴え、長妻氏は「官僚とその裏にいる団体が一つになって変化を拒む」と恨み節を展開した。
 反省会では、一般の参加者は携帯メールで司会者を介さなければ質問できず、菅氏らに直接疑問や批判をぶつける機会は与えられなかった。


 予想どおりの展開だったようです。まぁ、責任転嫁がお家芸の民主党の面々が、反省なんて殊勝な行動がとれるわけないですわな。

 自民党が政権に復帰するときには、「民主党も、政権を担当したという経験を生かして、まともな野党として活動してほしい」と、ミジンコ程度には期待した物でしたが、その後の行動はことごとく「クズ」の一語で断ずるべき物ばかりでした。ゆえに、今回の「大反省会」なるイベントに関しても、「民主党議員に反省などできるわけがない」という思いでした。

 まぁ、民主党の面々がどうなろうと知ったことではないので、彼らが反省しようがしまいがどうでもいいです。大事なのは、民主党に投票してしまった人が、同じ過ちを繰り返さないようにすることです。反省すべきは、民主党よりも国民の側ということですね。


 おまけ。

民主党:公開反省会開く 菅氏「もう首相やりたくない」(5/11毎日)
 菅氏は、首相だった10年参院選で消費増税を打ち出したことについて「もう少しうまいやり方があったとの反省はある。多くの仲間を失う結果になり、まずかった」と振り返り、「もう一回(政権を)やるとしても首相はやりたくない」と語った。(一部抜粋)

 首相どころか議員もやって欲しくないし、感情論をぶちまければ逆さ磔にでもしたい気分。



意味不明な批判 (2013 5/10 24:00)

「韓流」舞台鑑賞に批判殺到 首相夫人「仲良くしたい」(5/10朝日)
 「夫人の韓流行動を苦々しく思っている日本人がいる」「軽率だ」――。安倍晋三首相の妻の昭恵さんが韓国のミュージカルを鑑賞したとフェイスブック(FB)に投稿したところ、批判的なコメントが殺到した。
 昭恵さんは9日、東京・六本木の劇場で公開中のミュージカル「カフェ・イン」を鑑賞したとFBで紹介。韓国が竹島問題や首相の歴史認識などで対日姿勢を強めていることもあってか、批判的な投稿が相次いだが、昭恵さんは10日、「甘いと批判されようが、すべての人や国と仲良くしたいというのが私の思い」と再投稿。賛意を示す「いいね!」は同日午後7時現在で約1900件に上る。


 韓国の外交姿勢と、韓国の文物は別物だろうに。首相夫人が韓国のエンターテイメントを好むからと言って何の悪影響があるのか分からないし、仮に韓国の文化と距離を置いたらどんな良いことがあるのかも分からない。韓国のある一面に対して否定的であるならば、全てを否定せねばならないとでも言うのか?
 韓国にはさまざまな問題があるが、この批判は行きすぎだ。


ワタミ出馬? (2013 5/10 24:00)

ワタミの渡辺美樹会長 自民党から今夏参院選比例代表出馬検討(5/10スポニチ)
 飲食店チェーンなどを展開するワタミの渡辺美樹会長(53)が、夏の参院選比例代表に自民党から出馬を検討していることが9日、分かった。2011年の東京都知事選に出馬し、約101万票を獲得して3位だった。高い知名度を生かし、自民党の目玉候補になるか注目される。
 関係者によると、渡辺氏サイドが既に自民党に出馬への意欲を伝えた。自民党は今後、石破茂幹事長らが面接するなどして、公認するかどうかを判断するとみられる。
 永田町関係者は「知名度も高く、参院選の候補者としては申し分ない」と指摘した。
(以下略)

 自民党から打診したのではなく、渡辺氏側からの打診というのが救いだが……自民党が公認したら、これは批判せざるを得ない。ブラック企業の親玉を公認すると言うことは、「自民党は労働環境の改善に関心がない」という意思表示になってしまう。ここは自民党には慎重な行動をとって欲しいところ。



川口氏解任 (2013 5/9 24:00)

参院、川口環境委員長を解任=安倍政権に痛手(5/9時事)
 参院は9日午前の本会議で、野党7党が共同提出した川口順子参院環境委員長(自民)の解任決議を賛成多数で可決、川口委員長は解任された。常任委員長の解任は衆参両院を通じて初めて。安倍政権にとって痛手で、夏の参院選に向けて与野党の対決色が強まりそうだ。自民党は後任の人選を急ぐ。
 解任決議は、川口氏が中国訪問の日程を国会の了承を得ないまま延長したのを受け、民主、みんな、生活、共産、みどり、社民、日本維新の会の7党が提出。本会議では民主党の趣旨説明の後、自民党が反対討論、みんなの党が賛成討論をそれぞれ行った。新党改革は共同提出には加わらなかったが、賛成した。採決は記名方式で行われた。 
 野党の解任決議に反発して参院予算委員会の審議を拒否していた自民、公明両党は、決議の可決を受けて審議に復帰。2013年度予算案に関する各常任委員会での委嘱審査に出席する。


 これ、安倍政権に痛手なのかな……むしろ、どう考えても、横暴な批判をやらかした野党の方にこそ痛手になると思うんだけど。
 民主党が「自民のやることに何でも反対」なのは分かっていたが、今回、みん党や維新も同調したってのに、民主党よりはマシと思っていたので少々がっかり。なんだか、「まともじゃない人間」だから、自民から出て行ったってことかなぁと思ってしまったり。


ヒトラー (2013 5/9 24:00)

「改憲の動き、ヒトラー思い出す」山内・社民党参院議員(5/9朝日)
 ■山内徳信・社民党参院議員
 憲法改正に向けた今の動きは、かつてのドイツのヒトラーを思い出す。民主的な憲法と言われたワイマール憲法を悪用し、民主的な方法でナチスの独裁政治を築いていったわけだ。そのナチスの戦争の結果は、ご承知のように多くのユダヤ人をアウシュビッツで悲惨な状態に陥れてしまった。日本の戦後60年あまりは、平和憲法体制であったと思っておる。この平和憲法を、いまの政権与党が思う方向に、天皇を元首化し、自衛隊を国防軍にし、戦争のできる方向に、どうも動きつつあるなあと思っている。そのとき安倍晋三首相は日本のヒトラーと言われかねない。日本にああいうヒトラーが生まれてはいかんのです。平和国家、平和外交に徹していく国づくりにいそしんでほしい。(参院予算委員会の質問で)


 ちょっとでも右寄りの動きを示したり、権力を行使するようなことがあると、すぐに「ヒトラー」を持ち出すのは何とかならんですかね。ちょいとヒトラーを軽く扱いすぎに感じます。「悪い子とする権力者」というイメージの一般名詞として扱うには、ヒトラーはスケールが(良くも悪くも)大きい政治家であるように思います。



エルピーダ黒字化 (2013 5/8 24:00)

エルピーダ、円安追い風で黒字に 3月単月で(5/7読売)
 会社更生手続き中の半導体大手エルピーダメモリで、本業のもうけを示す営業損益が3月に単月ベースで黒字転換したことが7日分かった。為替相場の円安などを背景に45億円の黒字となった。2月は9億円、1月は26億円の営業損失を計上するなど少なくとも昨年4月以降、赤字が続いていた。
 エルピーダは米半導体大手のマイクロン・テクノロジーの支援を受ける更生計画案がことし2月末に認可されており、業績回復は経営再建の追い風になりそうだ。
 円安で価格競争力が回復したほか、スマートフォン(多機能携帯電話)向け製品などが好調で、主力の広島工場は3月にフル生産で対応した。


 「アベノミクスがもっと早く始動していれば」「エルピーダもあと1年耐えていれば」と思わずにはいられない。と同時に、民主党+白川日銀の、デフレ・円高政策の破壊力を思い知った次第。


川口氏への解任決議案 (2013 5/8 24:00)

川口委員長解任の公算、野党7党が決議案提出(5/7読売)
 民主党など野党7党は7日、川口順子(よりこ)参院環境委員長が中国への出張期間を許可なく延長し、委員会が流会となったことを問題視し、川口氏の解任決議案を参院に共同提出した。
 決議案では「委員長としての職責を自ら放棄したことも同然で容認できない」と指摘し、10日にも開かれる参院本会議で野党の賛成多数で可決される公算が大きい。決議には法的拘束力があり、可決されれば常任委員長が解任される初のケースとなる。
 民主党は決議案提出後、採決する本会議を8日の参院予算委員会集中審議の合間に開催するよう自民党に求めた。自民は本会議を開くには午前中の集中審議を取りやめるよう主張して折り合わず、8日の本会議は見送られた。与党は同決議案の採決までは、参院の全ての審議に応じない方針だ。


 民主党は、ふだん審議拒否しまくっておきながら今回は「審議は最優先!」と主張し、ふだん中韓との関係を重視しろと言いながら今回は「中国要人との会談より審議優先!」と主張。民主党の日頃の主張からすれば、川口氏の今回の行動は、評価こそすれ批判する物ではないはずだが……つまりは、理屈なんて後付に過ぎず、難癖付けたいだけということだな。

 ちなみに、川口氏の主張はこちらに詳しく述べられている。

http://www.yoriko-kawaguchi.jp/official/archives/pdf/20120502.pdf


 しっかし、細野はツイッターで、川上は国会で、「与党の審議拒否は初めて」とか言ってるし、民主党の輩はホント嘘つき揃いですね。



元は中国ではない? (2013 5/7 24:00)

麻生副総理の歴史観: 山内康一 の「蟷螂(とうろう)の斧」

 なかなか愉快な文章。麻生氏の「少なくとも我々は1500年以上の長きにわたって中国との関係が極めてスムーズにいったという歴史は多分ない」という発言を「きわめて単純あれ既視感」と批判しつつ、

 1500年の歴史の中には、第二次大戦、日清戦争、豊臣秀吉の朝鮮出兵(文禄・慶長の役)、倭寇など、日中で戦ってきた歴史もあります。
 振り返ると日本が中国に攻め込む例ばかりです。


 ここで、「あれ、元寇は?」と誰しも思うだろうが、

 元寇は「中国」とは言えないと思いますので、中国が日本に攻め込んだことはありません。

 と、すさまじい論理で中国を弁護。そして、

 第三者的に見たら「日本は好戦的な国だ」と思い、中国の被害者としての側面に目がいくでしょう。

 と、日本の「欧米諸国に比べ圧倒的に戦争の数が少ない」歴史は完全に無視して、中韓の歴史観そのままの視点を披露。


 たしかに元はモンゴル帝国の流れにはあるが、分裂したモンゴル帝国の「支那部分」のみを領域とする帝国で、これを「中国ではない」と退けるならば、中国歴代の王朝それぞれを「全く別物」として扱わないと整合性がとれない。
 また、日本が好戦的か否かについても、確かに戦国時代や南北朝時代など激しい内戦はあったし、19世紀末から20世紀初頭には帝国主義的国家運営も為された。しかし、欧米の国々と比べて好戦的かと言われると、戦国時代を除けば、中世以降のヨーロッパの方がよっぽど戦争だらけの印象がある。三十年戦争のような「国民の1/3が死ぬ」なんて戦争も日本はやっていないし。

 麻生氏の歴史観を「単純」と断ずる山内氏だが、こちらの歴史観も相当に単純ではないかと思う。


ミサイル撤去 (2013 5/7 24:00)

日米関係筋「北朝鮮がミサイル発射台撤去」(5/7NHK)
 北朝鮮が発射の準備を整えたとされていた中距離弾道ミサイルについて、日本海側のミサイル発射基地から2基の移動式のミサイル発射台が撤去されたことが日米関係筋の話で明らかになりました。
 北朝鮮では日本海側にある都市ウォンサンの近くで「ムスダン」とみられる中距離弾道ミサイルの発射の準備が整っているとされ、アメリカや日本、韓国など各国が警戒を続けてきました。
 これについて日米関係筋はNHKに対して、東海岸のウォンサン近くのミサイル発射基地から2基の移動式のミサイル発射台が撤去されたことを明らかにしました。
 関係筋によりますと北朝鮮では先月3日、ウォンサン近くで列車から2つの移動式発射台や燃料とみられるコンテナなどが降ろされるのが確認されていました。
 その後、ウォンサン近くのミサイル発射基地に運び込まれており、アメリカの偵察衛星などで監視を続けていましたが、この数日の間に2つの発射台が基地から撤去されたことが確認されたということです。
 関係筋はこれによって、ミサイルが直ちに発射される可能性は低くなったとみているとしています。
 これについてホワイトハウスの高官は6日、直接の確認は避けたものの、「北朝鮮が挑発をやめたかどうかを判断するのは時期尚早だ。緊張を緩和できるかどうかは、北朝鮮しだいで、いいニュースだと祝うには早すぎる」と述べて、引き続き、北朝鮮の対応を慎重に見守る姿勢を示しました。


 うちも昨日、鯉のぼりを撤去したのだが、北朝鮮は一時騒がせただけでいったい何がしたかったのやら。これで何か「収穫」があったのならともかく、むしろ締め付けが強くなってしまったわけで、何か計算があってというよりは、燃料の腐食が進んでどうにもならなくなったとか、しょうもない理由によるものじゃないかなと思ったり。

 何か得る物があるまでは挑発続けるような気もするし、「今日はこの辺にしといたるわ」と引っ込む可能性もありそうだし、よく分からん国です。



背番号96 (2013 5/6 22:00)

 昨日の長嶋さんと松井さんの国民栄誉賞関連のイベント。
 安倍さんが背番号96を付けていたことで、「憲法96条の改正の意欲を示した!」と噴き上がっているバカな左巻きの姿に、脱力。

 仮に万が一、そういう意図があったとしても、背番号を96にしたことは実際の議論には何の影響もなく、騒ぎ立てるような話ではない。だいたい、どう考えても「第96代だから」に決まっているのに、妙な妄想振りまくならきちんと根拠を示せ、としか思えぬ。仮に「96条絡み」だったとしても、よっぽど根拠をきっちり示せなければ、ただの妄言扱いされて終わり。その辺りの慎重さを持ち合わせないお子様が、今回大騒ぎしている。

 結果、バカの釣り上げに大きな成果を上げている。意図してか否かは措くとして、安倍さんは大漁旗を揚げるべき状態。



去年と同じく (2013 5/5 23:00)

 去年の5月4日には、当欄で「カミさんの実家である恵那市に帰って墓参り、そしてカミさんの親戚のいる中津川市蛭川(東海アマの棲息地ですな)に行き、ついでに芝桜を見てきました」と書いたのだが、本日、全く同じ行動をとってまいりました。
 参考までに「芝桜」の写真を……と思っていたのだが、デジカメを忘れてしまったので、とりあえず去年撮ったけどアップしてない写真でお茶を濁しておく(ついでに去年アップした物ももう一度)。






「女性手帳」 (2013 5/4 23:00)

政府、10代から「女性手帳」導入 骨太の方針で調整 何歳で妊娠? 人生設計考えて(5/5産経)
 政府が、女性を対象に10代から身体のメカニズムや将来設計について啓発する「女性手帳」(仮称)の導入を検討していることが4日、わかった。医学的に30代前半までの妊娠・出産が望ましいことなどを周知し「晩婚・晩産」に歯止めをかける狙いだ。6月に発表する「骨太の方針」に盛り込む方向で調整している。
 政府は少子化対策として産休や育休を取りやすくする制度改正、子育て世帯中心の施策を優先してきたが、晩婚・晩産化対策も少子化解消には必須と判断した。安倍晋三内閣はこれを重点政策に位置づけており、骨太の方針に反映させた上で、来年度予算に調査費などを計上したい考え。
 内閣府の「少子化危機突破タスクフォース」(議長・森雅子少子化担当相)は、妊娠判明時点で自治体が女性に配布する「母子健康手帳」よりも、早い段階からの「女性手帳」の導入が効果的とする見解を近く取りまとめる。子宮頸がん予防ワクチンを接種する10代前半時点や、20歳の子宮がん検診受診時点での一斉配布を想定している。
 医学的に妊娠・出産には適齢期(25〜35歳前後)があるとされる。加齢に伴って卵子が老化し、30代後半からは妊娠しにくくなったり、不妊治療の効果が得られにくくなることも明らかになっているが、学校教育で取り上げられていない。
 女性手帳では、30歳半ばまでの妊娠・出産を推奨し、結婚や出産を人生設計の中に組み込む重要性を指摘する。ただ、個人の選択もあるため、啓発レベルにとどめる。内閣府はまた、経済事情などを理由になかなか結婚に踏み切れない状況の改善にも取り組む方針で、新婚夫婦への大胆な財政支援に乗り出す。
 日本産科婦人科学会の生殖補助医療(高度不妊治療など)の年齢別結果(平成22年)によると、35歳前後で20%台前半だった妊娠率は40歳で15%を下回った。


 「女性手帳」で情報啓発するのも良いとは思うが、「新婚夫婦への大胆な財政支援」の中身がどうなってくるのか非常に気になる。実際、高齢出産に対する無知よりも、経済的な事情の方が「子供を産まない理由」の上位に上がってくるだろうから、少子化問題を考える上ではこちらの方が重要度は高いと思う。



原発輸出 (2013 5/4 22:00)

日本、トルコへ原発輸出 首脳会談で合意、震災後初(5/3朝日)
 【アンカラ=鈴木拓也】中東訪問中の安倍晋三首相は3日午後(日本時間同日夜)、トルコの首相府でエルドアン首相と会談した。両首脳はトルコへの原発輸出に向け原子力協定を結ぶことを確認。原発新設プロジェクトへの「排他的交渉権」を日本に与えるとした共同宣言に署名した。
 2011年の東京電力福島第一原発事故後、日本企業が主導する原発受注が確定するのは初めてで、三菱重工業を中心とする企業連合が請け負う。原子力協定の締結は2日のアラブ首長国連邦(UAE)に次いで2例目。安倍首相は会談後の記者会見で「過酷な事故の経験と教訓を世界と共有し、原子力安全の向上に貢献していくのは日本の責務だ」と述べ、原発輸出を加速させる考えを表明した。
 受注するのは黒海沿岸のシノップに建設予定の原発4基で、事業費は220億ドル(2兆円超)以上の見込み。日本勢は中国や韓国、カナダ企業と競っていた。


 福島第一原発の事故を以て「原発の輸出に反対」と主張する人もいるが、原発事故の原因は津波で、地震自体にはきちんと耐えていたと見られている。また、福島第一原発の原子炉は40年以上前の物で、なおかつ日本製ですら無い。最新技術を取り入れた日本製の原発であるならば、そして相手方が求めているならば、原発を輸出することに何ら問題はないだろう。
 ここは、事故から得られた教訓も含めて輸出することができれば、お互いにとってもメリットとなると考えたいところ。


 しかし今年のGWは、総理はじめ閣僚の人たちはちゃんと仕事をしているねぇ。ここ数年は、GWは閣僚たちも休んでいた印象だった。口蹄疫騒ぎの時にカストロの弟に会いに行った赤松への怒りは、いまだに忘れられない。



96条 (2013 5/3 23:00)

 毎年のことながら、憲法記念日の5月3日には、護憲を訴える新聞広告が多数登場する。例年と違うのは、「9条守れ」に加えて「96条改正反対」の文字が躍るところだ。

 「憲法改正の発議を国会の過半数の同意でできるようにする」という96条の改正。朝日新聞始め護憲勢力が猛反発しているんだが、「発議後の国民投票での過半数」という要件に変化がない以上、そんなに騒ぐことかな、というのが正直な感想。
 国会での発議=改正であるならば、2/3を過半数に改めることには慎重であるべきかも知れないが、最終的な決定要件に変化がないのならば、改正のしやすさには大きな変化はないだろう。ただし、「改正の必要性について国民に問う」ことに対するハードルは下がるわけで、憲法について考える機会が増えることはむしろ好ましいようにも思ったり。

 護憲派も、「憲法を論ずること自体を否定」という方向ではなく、仮に国民投票になった場合にも護憲の主張が通るような方向に国論を持っていくような努力をこそすべきじゃないのかな。まぁ、自分たちの主張が国民の過半数を得られる自信がないから、あれこれ騒いでいるんだろうけど。


反物質への重力作用 (2013 5/3 23:00)

 とりあえずメモ。

反物質への重力作用の謎解明に光、CERN(5/1AFP)
 【5月1日 AFP】科学の重大な疑問の1つ「反物質にも同じ重力の法則が適用されるのか」の答えの探求に大きな前進が見られたとする、欧州合同原子核研究所(European Organisation for Nuclear Research、CERN)の実験チームによる研究が、30日の英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズ(Nature Communications)に発表された。
 反物質は、約140億年前のビッグバン(Big Bang)の瞬間には物質と同じ数だけ存在したと考えられているが、現在ではほとんど存在していない。そのため、反物質粒子を科学的に研究するには、反物質を製造する必要がある。宇宙では、反物質粒子は主にブラックホールの周囲や宇宙線に存在していると考えられている。
 科学者たちは50年以上にわたり、重力が反物質粒子に引力を及ぼすのか反発力を及ぼすのかについて議論してきた。反物質は、従来の物質と同様に落下するのか、あるいは「反重力」の作用で「上昇」するのだろうか。
 この疑問に対する答えは今のところまだ出ていないが、CERNのALPHA(Antihydrogen Laser Physics Apparatus)実験チームは、最終的な解決につながると思われる試験の開始に成功したという。
 反物質粒子は、電荷などの特性に関して、通常の物質粒子とは正反対の性質を持っている。例えば、正の電荷を持つ陽電子は、負の電荷を持つ電子の反粒子に相当する。
 粒子と反粒子が出会うと、一瞬でエネルギーを放出して互いに消滅する。ビッグバン後も数の均衡が保たれていたなら、この宇宙が出現することはなかったはずだ。
 現在の不均衡がどのようにして発生したかは、素粒子物理学の大きな謎の1つになっている。反物質が重力から「反発」作用を受けると仮定すると、現在の宇宙がほぼ通常の物質でできている事実を説明できるとする説もあるが、いまだ確証は得られていない。

■反物質に作用する重力の効果を測定
 CERNのALPHA実験チームは今回初めて、「自由落下」状態の反物質に作用する重力の効果を直接測定した。ただし、この測定値は試験的なもので、非常に大きな幅の範囲内にある。
 実験ではまず、最も単純な原子である水素原子の反物質に相当する「反水素原子」の製造と捕捉(トラップ)を行う。反水素原子は磁気トラップ装置内に保持され、トラップのスイッチを切ると、トラップから「自由落下」して装置の壁に衝突し、エネルギーを放出して一瞬で消滅する。
 この反水素原子が壁のどの部分にどのくらいの速度で衝突するかを解析することで、重力が反水素原子に対して通常の水素原子とは異なる作用を及ぼすかどうかの判別が可能になるという。
 反物質も物質と同じ挙動を示すとすると、慣性質量に対する重力質量の比も同様に1になるだろう。この比が1未満なら、反物質は上向きに「落下」することになる。重力質量は、重力に対する物体の反応によって決まり、慣性質量は、加速度に対する物体の抵抗の大きさを示すものだ。
 今回の初期段階の測定から研究チームは、この比の範囲をプラス110からマイナス65に限定することができたという。この幅については、実験装置と方法のさらなる精度の向上によって、より詳細な値が得られることが見込まれている。
 声明によると、実験は現在改良中で、来年の再開時にはさらに正確なデータが得られるようにできるはずだという。(c)AFP/Mariette LE ROUX



アベノミクスの賃金への影響 (2013 5/2 24:00)

賃金2か月連続減…アベノミクス効果、春以降か(5/2読売)
 厚生労働省は1日、3月の毎月勤労統計調査(速報)を発表した。労働者1人当たりの平均賃金を示す「現金給与総額」は27万5746円で、前年同月比0・6%減と2か月連続で減少した。
 雇用形態別でパート労働者数の伸び率が同1・9%増と、パート以外の一般労働者数の伸び率の同0・3%増を上回り、給与全体が下がったと見られる。同省は、安倍政権の経済政策「アベノミクス」による賃金への影響について、「春以降の一時金などに反映されるだろう」としている。
 給与総額のうち、基本給などに当たる「所定内給与」は同0・8%減の24万1922円と10か月連続で減少し、残業代などの「所定外給与」は同3・7%減の1万8778円と6か月連続で減少した。

 パート労働者数がの伸び率が一般労働者のそれよりも高かったために平均給与が下がったという話。「雇用増加で一時的に平均賃金落ちる→次第に賃金上昇」という流れが一般的なので、問題はない。労働者数が増え、所得の総額が上がれば消費総量も増える、そうすれば賃金上昇に繋がる、という順番。
 記事内にも「パートが増えて平均が下がった」とは書いてあるのだが、見出しに特別な意図を感じてしまうなぁ。

 なお、実際には、サラリーマンの収入は既に上昇している。主に一時金の増加による物だが……

3月消費支出、5・2%増…実収入は1・8%増(4/30読売)
 総務省が30日発表した3月の家計調査(速報)によると、1世帯(2人以上)あたりの消費支出は31万6166円で、物価変動の影響を除いた実質では前年同月より5・2%増加し、2004年2月(5・3%増)以来、9年1か月ぶりの高い伸びを示した。
 株高効果や一時金支給の増加などで消費者心理が改善し、消費支出が活発になったことが主な要因だ。
 消費支出の前年同月比プラスは3か月連続。腕時計やハンドバッグなど高級品を含む「身の回り用品」が13・8%増と大きく伸び、家族などで外食する機会が増えたことから「一般外食」も5・6%増加した。休日が前年より1日多かったこともあり、買いだめしやすい野菜などを中心に食料支出も増えた。
 一方、サラリーマン世帯の実収入は44万4379円と、実質で1・8%増加した。年度末に一時金を支給した企業が製造業などで前年より増えたとみられ、「臨時収入・賞与」は前年同月比50・5%増加した。


 基本給などが上昇してこないと安心できないのは確かだが、今のところ、アベノミクスの効果は、まだまだ「期待先行」ではあるけれども「実体経済」にも良い影響を与えているとは言える。

 金融緩和の効果は株高・円安には結びついているが、まだデフレ傾向に歯止めがかかっていないのが現状。現時点で、明らかな賃金上昇の状況に至っていないのは、当然と言えば当然のこと。年単位のオーダーで考えるべきで、あまり目先の数字に一喜一憂しない方がよいだろう。




具体案を出せ (2013 5/1 24:00)

民主、対立軸明確化に苦慮=アベノミクス批判にも異論(5/1時事)
 民主党は30日開いた両院議員懇談会で、安倍政権の経済政策「アベノミクス」を批判する統一見解をまとめた。ただ、景気が好転の兆しを見せる中、出席者からは経済を対立軸に据えることへの異論も相次いだ。安倍政権が目指す憲法96条改正をめぐっても、党内の意見は割れている。懇談会は参院選に向け結束を図る目的で開催されたが、統一感の欠如が改めて浮き彫りとなった。
 見解はアベノミクスについて、「結局はバブル」となり、「格差は広がる」などと断じている。これに対し、懇談会では泉健太氏が「このビラ(見解)はいかがわしい景気回復だと断定している」と不快感を表明。福山哲郎元官房副長官も「ネガティブキャンペーンは張るべきでない」と疑問を呈した。
 執行部は「5月以降、経済指標は悪化する可能性がある」とみて、参院選では経済政策を主要な争点に据える戦略を描く。4月17日の党首討論で、海江田万里代表が持ち時間の大半をアベノミクス追及に充てたのもそのためだ。しかし、党内からは「国民の景気回復への期待感は無視できない。争点にすれば、安倍政権の得点を宣伝するだけだ」(参院中堅)との声も漏れる。
 憲法改正の発議要件を定めた96条の見直しに関しても、党内には賛否両論がある。執行部は改憲に前のめりな自民党や日本維新の会との差別化を図るため、連休明け以降、96条の先行改正に反対する方向で意見集約を進める方針。見直し推進派からは「そんなことをすれば党が割れる。絶対にまとまらない」(若手)との反発も出ている。


 アベノミクスがダメだったら、ではどうやって景気を回復させるのか、デフレを克服するのか、あるいはデフレ自体を容認するのか……具体的な対案を示さねば、無責任な批判に堕する。しかも民主党は、与党時代の3年間で大失態を演じ続けてきたわけで、既存の主張を続けるようでは「成長のない政党だな」と見られるのは当然だ。いま民主党に求められるのは、3年間の失政に対する反省を踏まえた、具体的な政策案なんだが……このままだと、参院選で雲散霧消するな。