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(再び)良いお年を (2011 12/31 23:00)

 改めて……

 今年は7月にツイッターを始めたのだが、理解不能なクズな言説も多く聞くことになったが、同時に、愛すべき素晴らしい人たちにもたくさん出会うことができた。その全ての人たち、そして日本という国にとって、来年が素晴らしい年になりますように。



良いお年を (2011 12/30 24:00)

 明日また書くかもしれませんが、一応最後だろうということで。

 1年ほど前、ゴミおせちで騒いでいた頃は平和でした。民主党政権に対して「このままでは日本は倒れてしまう」と批判していましたが、その時の心配などゴミのように思えるほど、今年は日本にとって大変な年でした。
 今年以上に日本にとって大変な年は、私が生きている間はないんじゃなかろうかとも思います。逆に言えば、来年は必ず今年以上になるだろうということでもあります。日本の底力が試される年でしょうし、必ず日本は復活できると信じていますし、私もできることをやって少しでもその一助になれればと思っています。

 不安があるとすれば……民主党政権の間に東海地震が来ることだけです。


来訪者2.6億人 (2011 12/30 24:00)

人口の10倍超が「弔意」 北朝鮮、悲嘆を強調(12/30共同)
 【北京共同】北朝鮮の朝鮮中央通信は30日、金正日総書記死去を受けた哀悼期間が29日に終了するまでに同国の軍人や労働者、学生ら延べ約2億6千万人が「弔意を表した」と伝えた。弔問所などの来訪者数を指すとみられる。
 北朝鮮の人口は約2400万人で、事実とすれば一人10回以上弔問したことになる。報道には国民の悲嘆を強調する狙いがありそうだ。
 同通信によると、後継指導者である金正恩氏の指示を受け、屋外の弔問所に来る市民向けに温かい飲み物を提供する屋台などが約3万カ所、医療スタッフの詰め所が約1万カ所設置された。


 湖の氷が割れただの、鶴が弔意を示しただの、三国志に記録されている「甘露が降った」とか「黄色い龍が昇った」とかそういうレベル。

 今年一年の(おそらく)最後になるだろう更新が、こんなネタであることに少々忸怩たる思い。つか、この悔しさが明日にも持続していたら、明日に最後の更新をやり直す。



竹島プロジェクト (2011 12/29 24:00)

 竹島プロジェクトに2012年も参加します。(参照:さくらのみや日記 竹島プロジェクト2012
 年明け、2月になった辺りでまた話題にします。まずは、告知をば。


意見を伝えること (2011 12/29 24:00)

 山本太郎を批判したら、ツイッターで会話したこともある福島県の人にツイッターでリムられてしまった。

 いや、別にリムられることは日常茶飯事だから何ともないのだが、福島県に残った人、避難した人、原発周辺の人、そうでない人、いろんな人を想定した上で文章を書いていたつもりだったんだが、そうではなかったということで、ちょっと考えてしまった。
 例えば「山本太郎にシンパシーを感じてしまうほどに東電や原発に憤り・恨みを感じている人」のことも頭に入れて、その感情を想起しつつ意見を述べていたつもりだったのだが、それがダメだったわけで、考慮すること自体が無意味と考えるべきか、それでももっと配慮をした書き方を考えるべきなのか、という逡巡が少し。

 もちろん、自分の考え方を曲げてまでネット上で文章を書こうとは思わないし、狂信的に信じてしまっている人には何を言っても届かないというのも事実なので、「思ったように書く」という答えしかないが、心情的には、「放射線の危険性はそんなに大したことはないんだよ」と伝えたいのも事実なわけで。ま、意識しつつも主張は頑と貫く、ということしかないですわな。万人に賛同される意見などあり得ないのだから。



来年こそ (2011 12/28 24:00)

 昨年12月30日、去年最後の更新の日、私はこんなことを書いていた。

来年は良い年になりますように (2010 12/30 10:00)

 来年こそは良い年になりますように。これほど心の奥底からそう願う年も、今まで無かったように思う。一刻も早く厄災が過ぎ去り、「戦後復興」へ取りかからないと立ち直れなくなる。大東亜戦争の敗戦直後は、人口減少社会ではなかったし、明治・大正期の教育を受けた人間が戦後復興を支えたが、今回の「戦後復興」はそれらを期待できず、苦しい道のりになることは間違いない。

 この「戦後復興」というのは、民主党政権によって「焼け野原」になった日本の復興を比喩的に表現した物。稚拙な外交、予算の膨張、経済政策の無策、普天間問題、口蹄疫……鳩山政権と、菅政権半年で、既に日本は大きなダメージを食らっていた。
 しかし、昨年末の「来年こそは良い年になりますように」の思いは、東日本大震災と原発事故、そしてその際の政府の無策で脆くも打ち砕かれてしまった。

 今年はいろんなことがありすぎた。その分、来年は光の溢れるような年であることを心から願いたい。


電力不足 (2011 12/28 24:00)

 原発がことごとく止まっていき、火力発電所のトラブルまで起きたり(新大分火力の1基が停止 29日未明に復旧へ(12/28西日本新聞))、電力不足は相当深刻。

 そりゃ節電すればまた夏のように何とか乗り切れるかも知れないが、「ギリギリの状態」はそう長いこと続けられる物ではないし、電力不足を火力発電所のフル稼働で賄っているために、故障の発生確率も上がるし、仮に故障すれば電力供給へのダメージも大きい。

 安全が確認できた原発から早急に再稼働をしていくよう政府にはお願いしたい(というかメール出した)。今冬を乗り切れるかどうかも危うい状況、対策をきちんととってほしい。



中間報告 (2011 12/27 24:00)

東京電力福島原子力発電所における事故調査・検証委員会 中間報告

 新聞記事だと当然ながら新聞記者の視点が入ってしまうので、時間があるときにこの「中間報告書」を直に読もうと思う。心情的には「誰に責任があるんだ」という「糾弾の視点」で読みがちだが、そこは抑えて「今後どうすべきか」という視点を持って読みたいと思う。

 菅に関しては、糾弾したい気持ちがいっぱいすぎて、抑えられるとは思えないけどな。
 真面目に話しておくと、どんなアホが責任者でも組織が動くようにシステムを組むのが危機管理。その上で有能な物が指揮を執るのが理想。だから、「菅のようなバカが指揮を執っても巧くいくようなシステム」を構築しておくべき、というのが最終目標。
 ま、それでも「菅じゃなければ…」と思うことは多いのだが。



小沢の無責任ぶり (2011 12/26 24:00)

NEWSポストセブン|小沢一郎氏「福島県民は霞ヶ関取り巻くデモ起こしてもいい」
 いまだに東日本大震災と原発事故を前に立ちすくむ日本の政治。なぜ日本の政治はこうも無力になってしまったのか。政治ジャーナリスト渡辺乾介氏(『小沢一郎 嫌われる伝説』著者)が政府と国民の関係について小沢一郎・元民主党代表に問う。

――被災地の人たちが、苦悩、苦難、困難を抱えながらも自分たちの手で何かやらねばならないという、この大衆のエネルギーを政治が酌み取ろうとしないところが実に悲しく虚しい。
小沢:今回、一般の人たちがお互いに連帯していろいろな救助活動や復興活動に立ち上がった。これは日本人のとてもいいところで、みんなが感動した点だと思う。
 一方、地方はいちいち中央の霞が関の許可をもらったりするのが面倒くさくてしようがないと思っているけれども、それが政治的な運動にならない。そこが日本社会が他の国から遅れているところですね。大きな変革を起こせない理由でもある。本来ならば、特に福島県の人たちなんか、全県民が上京して、霞が関を取り巻くぐらいのムシロ旗デモを起こしてもよさそうなのに日本はそうならないんだね

――外国なら暴動が起きても不思議はない。
小沢:政治に何をしてほしいんだというものは必ずあるはずです。それが政治の変革を求める運動に繋がっていかないのが、日本社会の最大の問題だね。


 被災地にも出向かない男が何を偉そうにホザいているのか。

 被災者にデモを求める前に、お前がきちんと働くのが筋だろうに。たしかに国民が政治にもっと関心を持ち行動することは必要かも知れないが、それは政治家がいうべき言葉ではないように思う。この小沢の発言は、政治がきちんと機能していない責任を被災者に押しつける物で、最低の思考回路だ。
 福島県民にデモやっている余裕などないことを理解できず、「被災者はデモをやるのが本来の姿」と他人事発言。この人の「政治」ってのは権力闘争のことであって、その権力を得て国や国民のために何を為したいのか全く見えない。少なくとも、「福島県民はムシロ旗デモを起こすべき」という発言からは、国民に対する政治家が抱くべき思いは何も伝わってこない。

 だいたい「ムシロ旗デモ」って、福島県民をどう認識してるんだ?江戸時代の農民のような人たちとでも思ってるのか?



業務連絡 (2011 12/25 24:00)

 年末年始は、たぶん12月30日頃から1月2日まで更新しないと思います。「更新しない」と言っておきながら、何やかんやでグダグダ更新するのも毎年恒例です。つーわけで、訪問者の方におかれましては、期待せずに適当にお越し下さるようお願いします。


方言 (2011 12/25 24:00)

 まぁいわゆるヒマネタですが。

NEWSポストセブン|音声認識エアコン 大阪弁は認識するが、一部の博多弁は無理
 2011年11月、新型ルームエアコンとして発売された東芝『大清快VOiCE』。「世界初! 声で動くエアコン」と鳴り物入りで発表されたが、いったいどんな操作感覚なのか。作家で五感生活研究所の山下柚実氏が報告する。

* * *
 世の中見回せば、すでにカーナビやPCに音声認識8 件技術は導入されている。しかし、白物家電になかなか導入できなかったのはなぜでしょう? 開発を担当した東芝ホームアプライアンスのエアコン商品企画担当グループ長・枦山智(はぜやまさと)さんは、「家電に使うのは、ハードルが高いんですよ」。
 そして、枦山さんはこう続けた。「家庭の中にはいろいろな年齢や性別の人がいますよね。そういった何種類もの声を、正確に認識するのは結構難しい。私たちは東京と大阪で20〜60代の男女320人の声を録音し、いろいろな言葉の中から認識率が高い26種類を選び出しました。さらに90%以上の確率で認識できるように、細かくチューニングを重ねたんです」
 たとえば「暑い」。標準語では「つ」が、大阪弁では「あ」が強く発音される。大阪弁のアクセントでも認識してくれるんですか?
 「はい。大丈夫です。でも、博多弁だと難しいですね」
 ボイスコントローラは「あ・つ・い」の3つの音を記憶している。だから、アクセントが違っても認識可能。だが、博多弁の「あつかぁ」は認識不可、というわけだ。
 では、音声を認識できなかった時はどうなるか。当初はボイスコントローラの上部に赤ランプを点灯させていたそうだが、その案は途中で却下された。
 「人が声で指示した時に、いきなり赤ランプが点くと、ぶっきらぼうで機械に拒絶された感じがするはずです。そこで『トゥルル』と、戸惑うような電子音が返ってくるデザインに変更しました。これなら不快感が少ないですよね。こうした人と製品とのインターフェイス上の試行錯誤を、何回も繰り返しました」
 音声認識技術を、家庭の中で使い勝手の良いものにするには生みの苦しみがあった、と枦山さんは振り返った。
 これまで東芝では省エネ技術や音声認識8 件技術の研究を重ねてきた。すでに機械としての設計品質は高水準に達している。でも、それが本当に人にとって使いやすいものなのかどうか。
 「その点こそ、差別化のポイントになるのではないでしょうか」(枦山さん)
※SAPIO2011年12月28日号


 だったら博多弁も入れたらよかろうもん。

 幼少の頃は福岡にいることが多かったため、博多弁は、しゃべれはしないがリスニングは問題ない。しかも、祖父と一緒に過ごすことが多かったため、かなり「濃い」博多弁でも大丈夫。

 結婚したときに福岡に帰ったのだが、私からすると「伯父さんたち、なるべく標準語で話してくれてるな」と思っていたのだが、後でカミさんに聞くと「半分くらい分からなかった」とか。他地域の人からすると、単語は同じでもアクセントがかなり違うようだ。そういえば、福岡にいる時間が短かった妹は、祖父からの電話は理解できないと言っていた。

 英語も、やっぱり小さい頃からやっておいた方が、耳にはいいのかなぁ。



来年度予算 (2011 12/24 24:00)

来年度予算案一般会計90.3兆円 実質は過去最大規模(12/24朝日)
 野田内閣は24日、2012年度政府予算案を閣議決定した。一般会計の総額は11年度当初予算より2兆円あまり少ない90兆3339億円で、6年ぶりに前年度を下回る。ただ、特別会計に計上した東日本大震災の復興費と基礎年金の国の負担を加えると、事実上、過去最大の96兆6975億円の予算規模となる。
 税収は11年度に比べて1兆4千億円増の42兆3460億円を見込むが、国の借金である国債を新たに44兆2440億円発行する。4年連続で借金が税収を上回る異常事態だ。今年9月末時点で、借入金などを合わせた「国の借金」は954兆円だったが、復興費を工面するために出す復興債なども新たに加わり、12年度末の国の借金残高は1千兆円を突破する。
 お金の使い道(歳出)では、公共事業費が大きく増えるのが特徴だ。凍結されていた群馬県の八ツ場(やんば)ダムの本体着工や、東京外郭環状道路の建設再開が盛り込まれた。整備新幹線の北海道、北陸、九州の未着工3区間にも着手する見通し。三陸沿岸道建設などの震災復興費を含めると、公共事業費は6.6%増の5兆3022億円にふくらんだ。
 社会保障費は、一般会計ベースで8.1%減の26兆3901億円。金額が減ったのは、基礎年金の国庫負担2兆5882億円の財源について、将来の消費増税をあてにした「交付国債」を特別会計に計上し、一般会計から切り離したため。これを計算に入れれば、29兆円近くになる。
 当初7千億円を見込んでいた首相特別枠の「日本再生重点化措置」も1兆円に拡大。観測衛星の開発といった宇宙分野や沖縄振興策などを盛り込んだ。
 原発関係では、高速増殖炉サイクル研究開発費は25%カット。停止中の高速増殖原型炉「もんじゅ」の試験運転を再開するための費用は計上を見送った。
 震災復興費は3兆7754億円で、新たにつくる特別会計で管理する。「5年間で19兆円」と見込んでいる復興費は、11年度の補正予算と今回の予算で、大半を計上する。おもな財源として、復興債を2.7兆円近く発行する。12年度の臨時増税は、法人税や所得税で5305億円を見込む。


 必要な予算はきちんと付けねばならないが、復興関連予算が必要なのは重々承知。しかしながら、民主党になってから「国債発行は44兆円」というのが基準値になっているのには、かなりの違和感を覚える。

 麻生政権のときに国債発行額は44兆円に膨らんだが、本予算では33兆円。リーマン・ショックへの対応として組んだ補正予算14兆円のために、10兆円の追加発行をしたわけだ。
 しかしながら、鳩山政権では「国債発行額は44兆円以下に抑える」と、それがさも「麻生政権よりも緊縮財政」というようなウソを平気でつき、その「44兆円」がいつの間にか「基準値」として定着してしまっている。「無駄を省く」と行っていた民主党政権が、麻生政権本予算での33兆円以上の国債を発行するのは、マニフェストがいかに欺瞞に満ちた物であったかを示す証左でしかない。

 つーか、財政で何の変化もないのなら、まともな統治能力のあった自民党の方が100億倍マシであった。



煽る見出し (2011 12/23 24:00)

食事からセシウム、福島は東京の8倍 厚労省調査(12/23朝日)
 平均的な1日の食生活から摂取される放射性セシウムの量が、福島県では東京都の約8倍とする調査結果を厚生労働省の研究班がまとめた。ただ福島県で1年間食べ続けた場合の人体への被曝(ひばく)線量は0.0193ミリシーベルトと推計され、食品の新基準をつくる際に設定している年間の許容線量1ミリシーベルトを大幅に下回っている。
 調査は国立医薬品食品衛生研究所が行った。2007年度の国民健康・栄養調査の食品ごとの平均摂取量をふまえて今年9月と11月に福島県、宮城県、東京都で流通している食品を購入して調理。原発事故の影響とみられる放射性ヨウ素と放射性セシウム、そして自然から取り込まれる放射性カリウムの1日の摂取量を調べた。1年間食べ続けた場合の被曝線量も出した。
 その結果、1日の食生活から摂取される放射性セシウムは東京都では0.45ベクレル、福島県で3.39ベクレル、宮城県は3.11ベクレルだった。
 1年間の被曝線量は東京都で0.0026ミリシーベルト、福島県0.0193ミリシーベルト、宮城県は0.0178ミリシーベルトとなった。
 自然から取り込まれる放射性カリウムは東京都78.92ベクレル、福島県83.77ベクレル、宮城県92.04ベクレル。放射性ヨウ素は3都県とも約0.1ベクレルでほぼ同じだった。(沢伸也)


 年0.0193mSvだから「安全」という話なのに、危険を煽っているような見出し。東京の0.0026mSvなんてゼロと言っていいような数値なのに、その「8倍」と表現する意味が、私には全く理解できない。故意に危険性を煽ろうとしているならクズだし、見出しの付け方に問題があると認識できていないなら記者失格。


クズ (2011 12/23 24:00)

 ゴミクズを晒しておく。「人間瓦礫」は本人からではないが、たしなめることもしていないし、それ以外にも非道な発言を繰り返している。

桐生市議庭山先生の支持者の方から「人間瓦礫」というお言葉をいただいた件 - Togetter

 桐生市にお住まいの方で我慢ならないという方は下記へ。
 桐生市議会議事課:gikaigiji@city.kiryu.gunma.jp
 桐生市役所:0277-46-1111




電気料金値上げ (2011 12/22 24:00)

東電:企業向け電気料金を来年4月から値上げ−幅は1月に発表(12/22ブルームバーグ)
 12月22日(ブルームバーグ):東京電力は22日、2012年4月から企業向け電気料金を引き上げると発表した。具体的な値上げ幅は1月に発表する。家庭向けについても来春以降早期に値上げ申請する方針を示した。
 西沢俊夫社長は同日の記者会見で、福島第一原子力発電所事故以降、代替の火力発電所の燃料費負担が11年度に8300億円程度に膨らむ見込みを説明。「このまま行けば経営が成り立たなくなり、電力供給に支障をきたしかねない」とし、値上げに理解を求めた。
 西沢社長は値上げ幅については、「詳細を詰めて1月に公表したい」と明言を避けた。
 企業向けは約24万件が対象となるが、そのうち1万5000件は個別に対応し、残りについては文書で通知する。
 西沢社長は政府の認可が必要な家庭向け値上げ申請について、「申請しなければならないという覚悟でやっていく。申請すれば、手続きに沿って粛々と進むと考えている」と述べた。
 東電の電気料金値上げについて、日本経団連の米倉弘昌会長は同日、記者団に対し「今の段階ではやむを得ない。民生料金も上げてもらって国民全体で支えていくことが必要だ」と、財界として受け入れる考えを示した。
 西沢社長は、資本注入について「選択肢の一つだが、何も決定していない」と従来の姿勢を繰り返した。福島第一原発事故対策が廃炉に移ったことで、原子力損害賠償支援機構が1兆円規模の公的資金を資本注入する案が全国紙などで報じられていた。
 東電の株価終値は前日比1円(0.5%)高の212円。一時は17円(8.1%)高の228円を付けた。


 使用者の理解を得るためには、できる限りの経費節減、ボーナスカットなどすべきであろうが、それで減らせる額には限界があり、電気料金の値上げはやむを得ないだろう。3.6万人の社員が年収100万ずつ削っても360億円にしかならない。東電社員の給料を減らすように主張するのは、一部必要だろうし、心情的にも理解できるが、それだけで解決する問題ではない。

 原発の再稼働が為されない以上、現状では火力で賄わねばならない。当然、そのための燃料代がかさむことになる。これで円高でなかったらどうなっていたことかと思う。代替手段が確立するまでは、安全面に万全の注意を払った上で、より安全性の高い原発から再稼働していくことを、もっと真剣に考えるべきではないか。

 反原発派からすれば、「金の問題より命の問題」と言っていたのだから、文句を言うはずがないと思うんだが……言うんだろうね、「原発を再稼働したい東電の陰謀だ」とか。緩やかな脱原発派の方が、原発停止による電気料金の値上げを覚悟している面があるように思う。



邦夫 (2011 12/21 24:00)

鳩山邦氏が自民復党願(12/21時事)
 鳩山邦夫元総務相は21日、秘書を通じ、自民党への復党願を同党本部に提出した。同党は年明けに党紀委員会を開いて対応を決める見通しだが、これまで離党と復党を繰り返してきた鳩山氏に対しては党内に反発が強く、受理は難しいとの見方も出ている。 
 鳩山氏は1993年に自民党を離党。旧新進党、民主党などを経て、2000年に自民党に復党した。しかし、政権交代後の10年に「自民党では限界がある」として再び党を離れ、無所属で活動していた。復党願提出の理由について鳩山氏の事務所は「地元経済界から強く要望されたため」としている。


 法務大臣の時は「死神」とまで呼ばれたし(私から見れば褒め言葉ですよ)、兄貴ほどのバカではないのだが……「自民党は賞味期限切れだ」と述べて出て行ったのだし、2度目の出戻りはちょっと恥ずかしい行動のように思う。

 アルカイダの友達の友達だしなー。


実は厳しい日本の基準 (2011 12/21 24:00)

 ようやくこういう話が記事になった。つーか、遅すぎるわ、たわけ。

食品の放射能規制:新基準、海外より厳しく 現行の値「緩い」は誤解 改定後はより子供に配慮(12/19毎日)
 食品に含まれる放射性物質の規制値について、厚生労働省は年内に新たな基準を設ける。日本の規制値は海外とどう異なるのか。規制値をつくる際の条件や基本的な考え方を、解説した。【小島正美】

 Q 日本の暫定規制値は緩いのですか。
 A 決して緩いわけではありません。いま問題になっている放射性セシウムの暫定規制値は、野菜や穀類などの食品で1キロあたり500ベクレルなのに対し、欧州連合(EU)は1250ベクレル、米国は1200ベクレル、国際機関のコーデックス委員会は1000ベクレルです。

 Q でも、日本は子供に配慮していないのでは?
 A 誤解です。暫定規制値は乳幼児への影響も考慮されています。日本は年間被ばく限度を5ミリシーベルトとし、五つの食品群に1ミリシーベルトを割り当て、各食品群で乳幼児がセシウムで汚染された食品を食べ続けても、内部被ばく線量が年間1ミリシーベルト以下になるよう設定されています。たとえば乳製品の場合、乳児は1キロあたり270ベクレルの規制値でも1ミリシーベルト以下になりますが、実際はより安全になるように、200ベクレルとされています。

 Q 新しい規制値はどうなるのですか。
 A 年間被ばく限度が5ミリシーベルトではなく、1ミリシーベルトに決められます。その根拠として、小宮山洋子厚労相はコーデックス委員会の1ミリシーベルトを挙げています。規制値は間違いなく、いま以上に厳しくなります。

 Q でも、コーデックスの一般食品の規制値は日本より高い。なぜですか。
 A そこは大事なポイントです。汚染食品の割合をどう見積もるかが、違うのです。チェルノブイリ事故後に基準を作ったコーデックスは、食品の10%が汚染されているという仮定です。EUも同じ考え方です。米国は被ばく限度を年5ミリシーベルトとしながら、食品の30%が汚染されているとして1200ベクレルとしました。日本の暫定規制値は、汚染食品の割合を50%と仮定しています。新規制値作りにあたっては、厚労省が汚染割合をどう仮定するかで大きく変わります。

 Q 新たな規制値の特徴は?
 A 規制対象の食品区分が▽飲料水▽牛乳▽一般食品▽乳児用食品の四つになります。被ばく限度の評価にあたっては、年齢層を「1歳未満」「1〜6歳」「7〜12歳」「13〜18歳」「19歳以上」の五つに分け、その最も厳しい数値を全年齢に適用して新規制値とする方針です。さらに、乳児用食品は大人とは別の規制値を設けます。食品安全委員会の「子供はより影響を受けやすい」という答申に従ったものです。新規制値が今の5分の1〜10分の1ほどになれば、世界でも相当に厳しい規制値となります。

 Q チェルノブイリ事故にあったベラルーシの規制値は厳しいと聞いていますが……。
 A 確かにパンや野菜の基準値は1キロあたり40ベクレルです。しかし、ベラルーシは事故のあった1年目(86年)は被ばく限度を年間100ミリシーベルトとし、92年に1ミリシーベルトに引き下げたのです。最初から厳しかったのではありません。




欠格大臣の責任転嫁 (2011 12/20 24:00)

官邸、山岡氏擁護に懸命=会議欠席、官僚に「責任転嫁」(12/20時事)
 山岡賢次国家公安委員長が北朝鮮の金正日総書記死去を受けた19日の安全保障会議を欠席した問題で、首相官邸が火消しに躍起となっている。藤村修官房長官は「事務方の連絡ミス」として、山岡氏を擁護。しかし、官僚に責任を転嫁するような姿勢には、当の「霞が関」から反発が出ている上、問責決議を受けた山岡氏の「さらなる失点」に、野党も更迭要求を一段と強めている。
 「事務方に相応の緊張感が足りなかったのではないか」。藤村長官は20日の記者会見で、山岡氏が安保会議に遅れたのは、警察庁の事務方に責任があるとの認識を強調した。
 拉致問題担当相も兼務する山岡氏は、19日には地元・栃木県を訪れており、同日午後1時から開かれた安保会議が終了するころ、官邸に駆け込んだ。北朝鮮メディアは同日午前10時、正午からの特別放送を予告していたが、山岡氏は20日の会見で「10時という情報は、私の元には入らなかった」と釈明した。
 しかし、19日の自民党外交部会で警察庁幹部は、「特別放送があるとの連絡は、秘書官を通じて国家公安委員長には伝わっている」と説明。20日になって、藤村長官が「事務方の認識の間違いだったと聞いている」と幹部発言を打ち消すなど、政府内の混乱ぶりも露呈した。
 極端な官僚排除の姿勢により、内政・外交の重要課題で行き詰まりが目立った鳩山、菅両政権時代の「反省」から、野田佳彦首相は就任以来、官僚との良好な関係構築に努めてきた。今回、責任を押し付けられた形の霞が関からは「民主党政権は『政治主導』を掲げているのに、こんな時だけ…」との不満が漏れる。
 こうした事態に、自民党は20日の役員会で、山岡氏の更迭要求を改めて確認。石原伸晃幹事長は、安保会議欠席を「断固容認できない」と非難した。他の野党からも、「仮に事務方の連絡がなくても、トップたる大臣の責任は重い」(江田憲司みんなの党幹事長)と、責任転嫁を批判する声が上がっている。


 午前の段階でマスコミにも「北朝鮮が特別放送をおこなう」という情報は入っていたらしい(在京キー局のみならず、地方局にも情報は行っていたようだ)。であれば、国家公安委員長兼拉致問題担当は、真っ先に東京に入っておくべき人間ではないか。ましてや、問責も出ていて仕事ぶりを注視されている状態で、緊張感が欠けていると言わざるを得ない。

 連絡が入っていなかったと言い訳をしているが、警察庁幹部は否定しているし、「何かあったらすぐ官僚のせいにする」という民主党の体質を考えると、素直に受け入れることは出来ない。

 今回もまた、民主党政権のゴミっぷりが如実に表れた。つーか、山岡が拉致問題担当なんて、たちの悪い冗談でしかない。



金正日の死 (2011 12/19 24:00)

金総書記死去:訃告「金正恩氏後継」伝えるも各国混乱警戒(12/19毎日)
 【北京・米村耕一】北朝鮮の国営メディアは19日、一斉に訃告を発表し、最高指導者の金正日(キム・ジョンイル)朝鮮労働党総書記(国防委員長)が17日午前8時半(日本時間同)、「急性心筋梗塞(こうそく)で死去した」と報じた。69歳だった。訃告は、三男の金正恩(キム・ジョンウン)党中央軍事委員会副委員長への後継移行を伝えたが、権力基盤は総書記に比べて脆弱(ぜいじゃく)とみられる。日本や米国、韓国は権力継承に伴う朝鮮半島情勢の混乱を警戒して連携を確認、韓国は非常警戒態勢に入り、中国も北朝鮮国境に部隊を増派したとの未確認情報がある。
 朝鮮中央テレビの女性アナウンサーは19日正午の特別放送で、訃告を読み上げ「今日わが革命の陣頭には、我が党と軍隊と人民の卓越した指導者である金正恩同志が立っている」と伝えた。北朝鮮メディアが正恩を指導者と表記するのは初めて。朝鮮中央通信は19日午後、人民軍兵士らが「正恩同志の指導を受けることを誓った」と報じ、後継移行が確定していることを内外に示した。
 軍事優先の「先軍政治」を進めて独裁体制を維持した金総書記に対し、正恩氏の権力基盤は固まっていない。野田佳彦首相、オバマ米大統領、李明博(イ・ミョンバク)・韓国大統領は19日、権力継承を巡り軍事クーデターなど体制内の混乱や、正恩氏が軍部の統率強化を目指し軍事的な挑発行動に出ることを警戒し、電話で協議した。
 韓国政府は国家安全保障会議を緊急招集、韓国軍は非常警戒態勢に入った。中国人権民主化運動情報センター(本部・香港)によると、中国軍が北朝鮮との国境地帯(吉林省)に先遣隊として約2000人の兵力を派遣した。最終的には3万人規模に膨らむという。
 一方、朝鮮中央通信によると金総書記は心臓や脳血管の病気で長期にわたり治療していたという。訃告は「(そうした中で現地指導を続け)積もりに積もった精神的・肉体的過労により心筋梗塞が起き、心臓性ショックを併発した」と伝え「殉職」とたたえた。北朝鮮の公式メディアによる最後の動静報道は、15日の平壌のスーパーマーケット視察だった。
 葬儀は28日に平壌で行われるが、外国弔問団は受け入れない。遺体は、父親の金日成(キム・イルソン)主席も葬られた平壌の錦繍山記念宮殿に安置される。29日までを哀悼期間とし、各地や各機関でさまざまな追悼行事が予定されている。この間、一切の歌舞や娯楽は禁じられる。


 韓国も、金正日死亡という事実は掴んでいなかったらしいが、本当だろうか。重大事象が発生しているのに、それを知らずに「慰安婦問題」でいがみ合っていたとすれば、日本にとっても韓国にとっても恥ずべき事態。「慰安婦問題」に焦点が当てられたが実は北朝鮮も議題になった、というのであれば良いのだが、金正日死亡の情報を入手できない「インテリジェンスの脆弱さ」を晒すのみならず、この重要な局面で慰安婦問題という「事実ですらない事案」についてゴタゴタやっていたとあっては、恥以外の何者でもない。日韓で対北朝鮮戦略を共同で練り直すという絶好の機会をフイにしたのだ。

 北朝鮮国内が今後どう動いていくかは非常に気がかりだが、当然日本としては、(ローズヴェルトの死に対する鈴木貫太郎の姿勢に見習い、哀悼の意を表する一方で)拉致問題を解決する梃子として金正日死亡を利用できないか、考えるべきだろう。(藤村官房長官が哀悼煮を表明したようだが、総理でなく官房長官がというところに、戦争相手国の首脳とテロ国家の主犯への区別を見出すことができる
 後継者の金正恩が脆弱な権力基盤しか持たないことを考えれば、物事がスムーズに進むことを期待するのは難しい。しかしそれでも、日本政府には様々な可能性を考慮して、あらゆる策を巡らせて欲しいと思う。
 それこそ、拉致被害者を奪還するためには、「第三国で発見」というようなシナリオも検討すべきだろう。日本が自身の力で被害者を奪還できるのが理想だが、そのような理想論を語っている時間は無い。北朝鮮の面子も立つような現実的な策を考えるべき段階だろう。北朝鮮が動揺しているときだからこそ、いろいろな策を積極的に繰り出すべきだ。変革を裏で操るくらいの剛気さを求めたいところ。

 ただ、民主党政権ではまったく期待が持てないというのも事実。震災と言い今回の件と言い、「なぜこんなときに、こんなゴミが政権にいるんだ」と嘆かざるを得ない。民主党に期待するくらいなら、「北朝鮮の三代目と周辺が現実主義者で、体制の変革を進め自由主義に傾斜していくこと」を期待した方がマシに思えてしまう。

 ともかく、「変化」が訪れたのだから、この「変化」を利用せねば拉致問題解決はさらに遠のいてしまう。


クズ総理の記録 (2011 12/19 24:00)

原発で怒鳴る菅氏、克明に 池田前経産副大臣が手記(12/19朝日)
 東京電力福島第一原発事故の際、政府の現地対策本部長だった池田元久前経済産業副大臣が3月11日から5日間を手記にまとめた。当時の菅直人首相が震災翌日に原発を視察し、東電社員を怒鳴り散らした様子などが細かく描かれている。
 3月12日午前4時すぎ、対策本部に菅氏の原発視察の連絡が入った。池田氏は「指揮官は本部(官邸)にとどまるべきだ。どうしても来るなら万が一のことがあってはならない」と考え、現地対策本部があるオフサイトセンターへの変更を打診。だが原子力安全・保安院は菅氏側に伝えなかったという。
 菅氏は原発に到着後、待機用のバスに乗り込むと隣に座った武藤栄東電副社長(当時)に「なぜベント(排気)をやらないんだ」と迫った。池田氏は「怒鳴り声ばかり聞こえ、話の内容はそばにいてもよく分からなかった」と振り返った。


 本誌にはさらに池田氏の「指導者としての資質を疑った」という言葉も載っている。ま、池田も途中で逃げ出したクズなんだけど。
 過ぎたこととは言え、菅には何とか責任をとらせたいな。



慰安婦問題 (2011 12/18 24:00)

慰安婦賠償問題「知恵絞る」 大統領「日韓関係の障害」(12/18産経)
 野田佳彦首相は18日、韓国の李明博大統領と京都市の京都迎賓館で会談した。慰安婦問題の「優先的解決」を求めた大統領に対し、首相は法的には決着済みとしながらも、人道的見地からの対応を検討する考えを示した。
 韓国大統領府によると、会談は約1時間行われ、そのうち約40分が慰安婦問題に割かれた。大統領は慰安婦問題について「両国関係の障害」と指摘した上で「優先的に解決する真の勇気を持つ必要がある」と述べ、政治決断を迫った。
 首相は、「わが国の法的立場は決まっている。決着済みだ」と述べる一方で、「これからも人道的な見地から知恵を絞っていきたい」とした。
 首相はソウルの在韓日本大使館前に元慰安婦を象徴する少女の像が設置されたことには「誠に残念だ」と述べ、早期撤去を求めた。
 日本固有の領土である竹島について両首脳が直接言及することはなかったが、首相は韓国が竹島の実効支配を強めていることを念頭に「日本側が提起している困難な問題もある」と述べた。一方で「日韓関係に悪影響を及ぼさないよう、ともに大局的見地から努力したい」と語った。
 北朝鮮の核開発や拉致事件などに対しては、日米韓で連携して対応することを確認した。
 平成16年以降中断している日韓経済連携協定(EPA)の締結交渉を再開する方針では一致したが、具体的な進展はなかった。


 「人道的な見地から知恵を絞っていきたい」ってのが引っかかるなぁ……河野談話やアジア女性基金が日韓関係改善に何ら寄与しなかったことを振り返れば、その「知恵」とやらも同様の道を歩むとしか思えないのだが。

 先日も書いたように、賠償問題は日韓基本条約で解決済みであり、ましてや、「軍に強制連行されて慰安所へ」という事実を示す証拠は出ていない。
 さらに言えば、韓国は謝罪をしたから納得して引き下がるような国ではない。さらに強い要求を出してくるのはこれまでの行動を見れば明らか。こちらの善意は、相手に都合よく利用されるだけだ。

 「知恵」の中身がいかなる物になるかは分からないが、史実をねじ曲げた妥結は禍根しか残さない。



困苦に付け込むクズ (2011 12/17 24:00)

オウム「依然危険」=過激派が被災地で活発化−公安庁(12/16時事)
 公安調査庁は16日、2012年版「内外情勢の回顧と展望」を公表した。地下鉄サリン事件をはじめ一連の事件の裁判が終結したオウム真理教について「依然として無差別大量殺人行為に及ぶ危険性が認められる」と指摘。元代表の松本智津夫(麻原彰晃)死刑囚の死刑が執行された場合をにらみ、観察処分による立ち入り検査や信者らの情報収集に引き続き努めるとした。
 オウム真理教の主流派「アレフ」について「『麻原回帰』路線を推進している」と分析。上祐史浩氏が代表を務め、「脱麻原」を吹聴している反主流派「ひかりの輪」についても「麻原死刑囚の影響下にある実態に変わりがない」と断じた。
 3月の東日本大震災に関しては、中核派など過激派が被災地支援を通じて活動を活発化させたと指摘。特に東京電力福島第1原発事故に絡み、「反原発を訴えながら勢力拡大を図った過激派があった。動向には注意を要する」と明記した。


 困っている人、ストレスを感じている人の心に付け込んで信者獲得を目指すのがカルトの特徴なのだからさもありなん。そして、放射能の危険性におびえる人たちに付け込む反原発も同様の手口。悩みを持つ人の心に付け込むのがカルト、放射能の危険性におびえる人の心に付け込むのが反原発、似たようなものだから融合していても不思議はない。

 だからこそ、そういうクズをのさばらせぬためにも復興を早急に進めなきゃならないのだが……。放射能汚染の心配がないレベルの瓦礫処理でさえグダグダしているようでは、なかなか期待を持ちづらい。



冷温停止は達成したが (2011 12/16 24:00)

野田首相、事故収束を宣言=「冷温停止状態」達成−避難区域見直しへ−福島原発(12/16時事)
 東京電力福島第1原発事故で、政府は16日、原子力災害対策本部(本部長・野田佳彦首相)の会議を首相官邸で開き、原子炉が安定した「冷温停止状態」が実現し、事故収束に向けた工程表「ステップ2」が完了したと確認した。野田首相は「原子炉は冷温停止状態に至った。不測の事態が発生しても敷地境界の被ばく線量は十分に低い状態を維持できる。発電所の事故そのものは収束に至ったと判断した。早く帰還できるよう政府一丸となって取り組む」と宣言した。
 同原発では3基の原子炉が炉心溶融(メルトダウン)を起こし、溶けた核燃料の状況が確認できない上、放射性物質の外部放出も完全に止まっていない。避難した住民の帰還のめども立っておらず、反発を呼びそうだ。
 宣言を受け、政府は同原発から半径20キロ圏内の警戒区域と、年間放射線量が20ミリシーベルトを超える計画的避難区域を、新たに三つに再編する検討に入った。
 近い将来の帰宅が可能な「解除準備区域」(年間線量20ミリシーベルト未満)、数年間居住が難しい「居住制限区域」(同20ミリシーベルト以上〜50ミリシーベルト未満)、数十年間帰宅できない可能性がある「帰還困難区域」(同50ミリシーベルト以上)とする方向で調整している。細野豪志原発事故担当相らが18日、福島市を訪れ、県知事や関係市町村長と意見交換する。


 原子炉内を100度以下に安定的に保つことができる状態が「冷温停止」の定義なのだから、それに合致している以上「冷温停止」と呼ぶことには何の問題もない。ただ、「発電所の事故そのものは収束に至った」という部分は、判断が分かれるところだろう。たしかにこれ以上状況が悪化する可能性はきわめて低いだろうが、内部の様子はまだ完全に把握できていないし、何より周辺住民が土地へ戻れる状況には全く至っていない。

 現状をどう呼称しようと事実には何の変化もない。その意味で「冷温停止か否か」というのは些末な問題。今後、どう状況を改善していくのか、具体的な道筋を付けるのみならず、着実な施策が求められる。

 政府がせねばならないのは、ほとんど自治体任せ自治会任せになっている除染活動を、きちんと支援すること。原発周辺地域に対しては、できるかぎり早く住民が戻れるようにする、あるいは移転を求めている人にはすぐ住居移転の費用を支払うこと。国が早急に補償をおこない、必要ならば後から東電に請求すればいい。

 原発に限らず、仮設住宅の暖房が完備されていないなど、とにかく政府の震災対策はすべてが遅すぎる。復興担当大臣が八面六臂の活躍をしなければならないはずなのに、おそらく、多くの人が今の復興担当大臣が誰なのか、名前も顔も思い出せないのではないか。ちゃんと働いているのかい?



高齢者向けの施策も分かるけど (2011 12/15 24:00)

65歳まで再雇用義務化 希望者対象に厚労省方針(12/14朝日)
 年金の支給開始年齢引き上げに合わせて60歳以上の雇用を確保するため、厚生労働省は、65歳まで希望者全員を再雇用するよう企業に義務づける方針を固めた。2013年度から実施する考えだ。一方、不安定な雇用が問題となっている、契約社員、期間従業員などの有期雇用については期間に上限を設け、契約満了の時期を決めない無期雇用への転換を促す。いずれも14日の労働政策審議会に提案し、労使の同意を得て、来年の通常国会での法改正を目指す。
 現在の高年齢者雇用安定法(高齢法)には、定年後の再雇用について、労使協定で基準を決めれば対象者を限定できる規定がある。このため、希望しても再雇用されない人がいる。
 一方、会社員が入る厚生年金は支給開始年齢が段階的に引き上げられている。男性の支給開始が61歳となる13年度には、多くの企業が定年とする60歳以降も働けるようにしないと、無収入の人が出かねない。
 厚労省は、再雇用の対象者を限定できる規定を撤廃し、希望者は全員が65歳まで働けるよう高齢法を改正する方針だ。現在、同法で60歳以上とするよう定められている定年の規定については、変更しない。
 ただ、人件費の増加などを懸念する企業側は希望者全員の再雇用に反発している。このため、年金の支給開始年齢の引き上げに合わせて段階的に実施したり、本体と子会社に限られる再雇用先をグループ企業などに広げたりすることも検討する。
 有期雇用について厚労省は、企業が労働者を有期で雇える通算期間に上限を設け、それを超えたら、期間を決めない無期雇用に転換する仕組みを提案する。この無期雇用は待遇は正社員と同じでなくても、いわゆる「雇い止め」のない安定した雇用形態にする。上限年数は3〜5年を軸に労使の協議を進め労働契約法を改正して実現する方針だ。
 有期雇用で働く労働者はパートや契約社員など約1200万人。全雇用者の4分の1近くを占める。労働基準法で1回の契約期間を原則3年以内と定めているものの、契約を繰り返した場合、いつまで雇えるかのルールは法律になかった。
 このため、雇用契約を更新して計5年を超えて働く人が3割いるなど、実質的に無期雇用になっている人も多い。一方で、2008年秋のリーマン・ショック後には、有期労働者は解雇ではなく契約期間の満了による雇い止めで仕事を失う例が相次ぎ、雇用の不安定さが顕在化していた。
 有期雇用の期間に上限を設ければ、その前に企業が労働者を雇い止めにし、雇用が失われる懸念もある。しかし近年は新卒の就職先が有期雇用の場合も多く、十分な職業訓練が受けられずに経済的格差が固定化する懸念が強まっていた。このため厚労省は、まず有期雇用をできるだけ減らす必要があると判断している。(松浦祐子、米谷陽一)


 年金支給年齢が上がるのだから、定年退職と年金支給までのギャップをどう埋めるかは確かに重要な問題。しかしながら、「65歳まで再雇用義務化」の影響は、間違いなく若年雇用に悪影響を及ぼすし、10月時点で大卒の就職率が6割ほどなのに、年寄りは再就職が「義務化」されるのは、心情的に納得いかない。
 もちろん、年寄りを苦しめろと言うつもりはない。しかしながら、高齢者が持っている資産を若者へ配分できるような「世代間格差を是正する方策」を考えなければ、財務状況はさらに悪化していく。

 若年層への雇用に関して、有期雇用の上限に期間を設けるとのことだが、契約終了の雇い止めが無くなれば労働環境が改善するかと言われればそれでは全く足りないだろうし、そもそも就職状況が改善されなければ話にならない。その辺り、明確な指針を示して欲しいと思うのだが、まぁ期待薄ではある。
 私たち以下の世代は、自分で自分の身を守らねばならない。そしてできることならば、子供達の世代には安心できる世の中を作っておきたいと願うが……。


慰安婦記念碑 (2011 12/15 24:00)

反日除幕式に1000人気勢 日本大使館前に慰安婦記念碑 駐韓大使、撤去求める(12/14産経)
 【ソウル=加藤達也】日本による朝鮮半島統治時代の元慰安婦を支援する「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」は14日、ソウル市鍾路(チョンノ)区にある在韓日本大使館前の路上に元慰安婦を象徴する碑を建立、除幕式を行った。
 大使館の目の前に反日的な構造物が設置されたことに日本側は反発しており、武藤正敏駐韓大使は韓国外交通商省を訪れ「外交公館の尊厳にかかわる」と抗議し、碑の撤去を求めた。
 碑は下地のコンクリートパネルと少女のブロンズ像からなり、像の隣には空席の椅子が並べられている。まだ暗い午前7時前に現場に運ばれ、業者がコンクリートカッターでブロックの歩道を約150〜180センチ四方に切断。土を掘り整地した後、コンクリートパネルを敷き詰めた。
 当初、碑の設置を許可していた鍾路区は、その後「無断設置は違法」と態度を見直しており、路面舗装を崩す行為は罪に問われる可能性もある。業者は取材に対し「依頼されてやっているだけでよく分からない」と話した。
 パネルには韓国語と英語、日本語で「(運動の)崇高な精神と歴史を引き継ぐため」と建立目的が刻まれており、日本政府への謝罪と補償を要求する団体の運動を美化している。
 正午前からは、仮設舞台が設けられた大使館前の路上で、日本からの参加者数十人も含む約1000人(警察当局による)が参加した除幕式が開かれた。
 与野党議員らのほか、鐘や鼓を打ち鳴らす伝統舞踊家や歌手、女子高校生らが次々と登壇。大型スピーカーを通して日本政府を糾弾し、感極まって言葉に詰まる者もいた。公式謝罪などを要求するシュプレヒコールが上がり、式は2時間あまりで終わったが、その後も椅子に座って記念撮影をする人の列が続いた。


 そもそも、慰安所設置に軍や政府が公的に関与した証拠は無い。そして、仮にそうした関与があったとしても、日韓基本条約で賠償問題は解決済みであるため、我が国が賠償に応じる義務はない。すべて条約で解決したと決定している話なのに、ましてや「慰安婦問題」自体が証拠のないでっち上げであるから尚更日本が賠償する必要など無い。補償をおこなうなら、韓国政府にその義務があるのではないか。

 日本は、粛々と立場を貫けばいい。きちんと撤去要請もすること。「きっちり補償すれば相手も引き下がる」と考えるのは大間違いで、村山談話、河野談話、そしてアジア女性基金の設立が全く「日韓関係の改善」に役立っていないのは、現状を見れば明らかである。



拘るのはそこじゃねぇだろ (2011 12/14 23:00)

新名称「子どものための手当」略称子ども手当 民主検討(12/14朝日)
 来年度から新しい仕組みに変わる「子ども手当」について、民主党は名称を「子どものための手当」として自民、公明両党に提案する方針を決めた。略称は「子ども手当」になる。ただ、児童手当に戻すことを求めている自公両党の反発は必至だ。
 所得制限導入など来年度から子ども手当見直しを決めた3党合意では、名称を変えることも決定。民主党のマニフェストの目玉政策の断念をアピールしたい自公両党が強く求めたため。
 ただ、子ども手当が継続することを強調したい民主党としては、名称はできるだけ変えたくないところ。厚生労働省内には「まったく新しい名称でないと収まらない」と協議の行方を心配する声も出ている。


 あくまで「子供手当」という名前に拘っている辺りがまずバカバカしい。
 そして、その内容に対する是非は措くとして、マニフェストで謳った「子供手当」の意義からは大きく逸脱しているのだから、まずそれに対する反省・総括が先だろうというのが二点目。子育て支援なのか、経済政策なのか、弱者対策なのか、はっきりしてもらいたいし、手当の額は少ないのに控除が減っているから、実質負担増になっている点についてもきちんとした説明を求めたい。


日本の底力 (2011 12/14 23:00)

「原発カバー工事」完遂への道を開いた技術者(12/13日経BP社 ケンプラッツ)
 そんなことが、本当に実現可能なのか――。会議の出席者らは懐疑的だった。清水建設では3月28日、東京電力に提案する福島第一原子力発電所の原子炉建屋カバー工事の工法について議論していた。席上、建設計画の立案を任された生産技術本部の印藤正裕本部長が披露したのは、溶接やボルトを一切使わず、かみ合わせるだけで柱と梁を接合するという常識破りのアイデアだった。
 水素爆発で吹き飛んだ1号機原子炉建屋を鉄骨造のテントで覆い、放射性物質が外部に飛散するのを抑制する。そんな「建屋カバー」の建設プロジェクトは、いくつもの難題を抱えていた。最大の障害は、現場でのボルト締めや溶接ができない点だ。
 通常、柱と梁の接合には人手を介した作業が不可欠だが、建屋周辺では高い放射線量が計測されている。とても長時間の作業が可能な環境ではない。ボルト締めなどの作業を極限まで減らし、作業員の被曝量を低減する妙案はないものか。
 苦心の末に印藤氏がたどり着いたのが、「人が近づかなくても組み立てられる構造を考えればいい」という逆転の発想。木造伝統工法の仕口のように、かみ合わせるだけで柱と梁を接合する「嵌合(かんごう)接合」を鉄骨造に応用することだった。
(以下略)

 こういう日本の技術力、日本人の創意工夫に触れると、今はたしかに経済的にも財政的にも、そして何より政治的に行き詰まっている状態だけど、絶対に将来復活すると希望を持つことが出来る。無根拠なお花畑的理想論は敵だろうが、日本の底力を信じることは、努力するパワーの源になると思う。

 東電に関しては、クズとしかいいようがない部分があるのは確かなのだが、現場には素晴らしい人材がたくさんいると思う。最悪の事故を受けて、なんとか最善を尽くそうとし、少しずつ事態は好転している。その部分は、東電への責任追及とは別個にきっちり評価したいと思う。



CERN記者会見 (2011 12/13 24:00)

 とりあえずメモ。明日になったら、内容に関する詳細な記事が出てきているだろう。

ヒッグス粒子、発見へ前進 宇宙の成り立ち解明へ(12/13日経)
 欧州合同原子核研究機関(CERN)は13日、2つの国際研究チームによる実験で万物に重さ(質量)を与える原因とされる「ヒッグス粒子」を発見できる可能性が高まり、研究が大きく前進したと発表した。来年いっぱいデータを集めれば、ヒッグス粒子の存在を確認できる期待が膨らんできたという。
 我々が暮らす宇宙がいつどのように誕生し、どうやって今のような姿になったのかは、長年、世界の科学者らが探究してきた。40年以上も前に提唱されたヒッグス粒子が見つかれば、現在の宇宙理論の大きな裏付けとなり、ノーベル賞級の成果といえる。
 ジュネーブ郊外にある1周約27キロメートルの大型加速器で陽子と陽子とを光速近くに加速させて衝突させ、研究チームの名前にもなっている「アトラス」「CMS」という2つの実験装置で別々に粒子の性質を調べた。アトラスには日本から東京大学、高エネルギー加速器研究機構など15の大学・機関が参加している。
 2月末から10月末までの実験データを解析したところ、アトラスの場合、ヒッグス粒子が存在する確からしさは98.9%だった。物理学の世界ではこの数字が99.9999%だと発見となる。
 実験結果についてCERNは「ヒッグス粒子の発見というには、まだ十分ではない」としながらも、「興味をそそられるヒントが2つの実験から出てきた」とコメントした。
 現在の素粒子物理学を支える「標準理論」では、宇宙はビッグバン(大爆発)によって誕生し、その時、様々な種類の素粒子が生まれた。最初は質量を持たず、真空中を光速で自由に飛び回っていたが、その後、ヒッグス粒子が満たされた「ヒッグスの海」の登場で動きにくくなり、質量が生まれたと説明される。
 ヒッグス粒子を巡る今回の成果は、CERNが事前に13日に発表するとアナウンスしたため、「世紀の大発見か」と国内外で話題になっていた。


 夜10時からCERNが記者会見をやっているようだ。物理ネタは好きだが文系出身者である私は、発表内容がきちんとまとまった状態でないと理解できないので、それを待つことにする。まぁ新聞記事は所々信用できなかったりするもんだが、かといって記者会見を直接聞いて理解できるほど物理学の素養も無い。

 ちなみに、CERNの公式のプレスリリースは→http://press.web.cern.ch/press/PressReleases/Releases2011/PR25.11E.html



 (2011 12/12 24:00)

 今年の漢字は「絆」だそうで。まぁメディアもずっと「絆」って感じで動いていたからデキレースとしか思えませんが。

 被災地を貶めたり、被災地の産物を毒だと言い募ったり、瓦礫の受け入れを拒否したり……何が「絆」だというのも偽らざる感情ではあるが、同時に、被災地への思い、たくさんの募金、支援活動、世界中からの応援……一部の反原発や放射能恐怖症を除いては、「絆」は確かに存在したとも思える。

 後ろ向きな言動をするヤツは無視して、前向きな人との繋がりを大事にしてきたいと思う次第。


ハイエナが群がる (2011 12/12 24:00)

除染の作業員死亡=「被ばく無関係」モデル地区で−福島(12/12時事)
 政府の原子力災害現地対策本部は12日、福島県伊達市で日本原子力研究開発機構が実施中の除染モデル事業に従事していた建設会社の男性作業員(60)が死亡したと発表した。原子力機構は死因を明らかにしていないが、被ばくとの関係はないとしている。国などの除染事業で作業員が亡くなったのは初めて。
 男性は12日午後1時ごろ、同市霊山町下小国のモデル地区で、休憩中のトラック内で心肺停止状態で見つかり、約1時間後に病院で死亡が確認された。この日は午前10時から正午まで、マスクを着けて側溝の土砂を撤去していた。重労働ではなかったという。
 下小国地区は6月末、放射線量が局地的に高いとして特定避難勧奨地点に指定された。原子力機構は一部地域をモデル事業の対象とし、同日から除染作業を始めていた。


 ストレスのたまる日々の生活、除染活動が体を蝕んでいたのだろうか……

 腹立たしいのは、反原発の輩がハイエナのように群がり、「放射能のせいだ」「死因を隠蔽している」とホザき始めていること。反原発のバカどもは、被害者を血眼になって捜しているとしか思えない。彼らが被災地のことを配慮していないのは間違いない。



やりきれない事件 (2011 12/11 24:00)

小学生兄弟はねられ死亡=皆既月食観測帰り、飲酒の車に−兵庫(12/11時事)
 10日午後11時10分ごろ、兵庫県加西市上野町の県道で、同市北条町横尾の会社員生田直介さん(46)の長男で小学6年の敦弘君と、次男で小2の汰成君(8)が軽トラックにはねられた。2人は病院に運ばれたが、全身を強く打っており、死亡が確認された。
 県警加西署は、運転していた同市下万願寺町の建築業小池巧容疑者(53)を自動車運転過失致死容疑で現行犯逮捕した。小池容疑者からは基準値を超えるアルコールが検出され、「人に当たったとは思わなかった」と供述しているという。
 同署によると、敦弘君らは皆既月食を観測するため、母親(36)と近くの知人宅を訪れた帰りだった。(


 昨夜は私も月食を見て感傷的な気分になっていたので、それとほぼ同時にこのような悲劇が起こっていたと考えると、やりきれない。ましてや飲酒運転の被害者、憤りという言葉では表現し消えないような感情が湧いてくる。飲酒運転は、自動車運転過失致死ではなく、無条件に危険運転過失致死で取り扱って欲しい。


メモ (2011 12/11 24:00)

血小板、iPS細胞で限りなく増殖 京大グループ成功(12/11朝日)
 ヒトの人工多能性幹細胞(iPS細胞)で血小板を大量につくる方法を、京都大などのグループが開発した。血小板をつくる細胞をiPS細胞からつくる際、組み込む遺伝子を工夫することで、限りなく増やせる細胞をつくることができた。iPS細胞で課題とされるがん化の危険も避けられるという。米血液学会で11日発表する。
 血小板は血液を固めて出血を止める働きがある。血小板が減る病気や大量出血する心臓手術などでは血小板輸血が必要だ。今回の成果が実用化できれば、冷凍保存できずに不足している血小板を、献血に頼らず高品質で大量に生産できるようになるという。3、4年後の臨床試験をめざす。
 まず、血液のあらゆる細胞のもとになる細胞をiPS細胞からつくり、それを巨核球(きょかくきゅう)という血小板を生み出す細胞に分化させる。京大iPS細胞研究所の中村壮特定研究員らは、細胞を増やす遺伝子と細胞の老化を防ぐ遺伝子を入れ、巨核球のもとになり、限りなく増やせる細胞をつくることに成功した。その巨核球からできた血小板をマウスの体に入れ、正常に働くことを確認した。


 先行きが興味深いので、メモ。ノーベル賞もらえるのはいつの日か。



皆既月食 (2011 12/10 24:00)

 皆既月食だったそうだが……日本海側、西九州、岐阜から長野に掛けて雨雲が広がっていた。拙者の住む岐阜県南部も、9時過ぎから小雨がぱらつく空模様で、月食を拝むのは無理かな……と思っていたが、10時半頃から、時折月が顔を出してくれた。ちゃんと、欠けている部分が赤黒く見えた。その赤黒い月を見ながら、親父が買ってきた赤福を食らう、う〜む風流。

 次の皆既月食は2014年だそうな。



ちょっと祖父の話など (2011 12/9 25:00)

 ツイッターにも書いた祖父の話をつらつらと。

 5年前に99歳で他界した祖父は、厳格ではあったが優しくもあり、私がこの世で最も尊敬する人物。母親が病気がちだったため、小さい頃はほとんど祖父と一緒だった。私の記憶は、2歳の頃、祖父おんぶされて近所の交差点の信号を見に連れていってもらったところから始まる。いま、自分の子供に関わるときには、祖父が自分にどう向き合ってくれていたかが手本になっている。

 息子の名前には、祖父の名から「義」の字をとった。息子に託すには重い字のようにも思ったが、私が子供に望む物をよく表している字でもあるので、使わせてもらった。「義」という文字は、私にとっては非常に重い字であり、そのため、義を語るに値しないような下劣な人間が「義理」とか「義侠」とか言う言葉を軽々しく使っているのを見ると、理屈無しに苛ついてしまう。

 戦争の時の話もいろいろ聞いたが、さまざま勉強した今、さらに聞きたかった話は山ほどある。いや、戦争の話に限らない。人生に関するあらゆる話を、もっと聞いておけば良かったと後悔することしきりだ。

 若い人たちには、祖父母や親が生きている間に、たくさんのことを聞いてほしいと思う。仮にたくさん話を聞いていたとしても、後悔することは必至なのだから。別れは突然やって来るものだし、生きているうちにたくさん話をしてほしい。



反被災地の面々 (2011 12/8 24:00)

がれき受け入れ:傍聴者発言相次ぎ 大阪府検討会打ち切り(12/8毎日)
 東日本大震災で発生した災害廃棄物(がれき)を受け入れる方向で調整している大阪府が7日、処理指針を作るために放射線の影響を協議する検討会議を開いたが、発言を認められていない傍聴者による発言が相次ぎ、会議を途中で打ち切った。
 府循環型社会推進室によると、この日の検討会議には約50人の傍聴者が出席していたが会議途中で「公開討論会を開くべきだ」「被ばくさせる気か」などの不規則発言が相次ぎ、こうした発言に呼応する形で拍手が起きるなど会議が妨げられた。座長の山本孝夫・大阪大大学院教授が再三注意したが、その後も繰り返されたため、会議を途中で打ち切ったという。【佐藤慶】


 瓦礫の受け入れに対してどんな意見を持つのも自由だとは思う。しかし、意見を交わす場を破壊する自由は何人も有してはいないだろう。「公開討論会を開け」と意見主張の場を要求しながら、意見交換をおこなう「検討会」を蹂躙するのは、明らかに矛盾した行為。

 そもそも、瓦礫処理を早急に進めないと被災地の復興もままならない。放射能汚染の少ない瓦礫はとっとと処理を進め、汚染された瓦礫をどうするかを話し合わなければならない(東京都のゴミ焼却灰よりも汚染レベルの低い宮古の瓦礫すら「汚染物質」というバカはもう無視する)。日本全国の廃棄物の総量の半分にあたる、約2000万トンの瓦礫は、全国で分担して処理せねば、片付かない。

 被災地に犠牲を強いて自分たちだけ身綺麗でいようなど、身勝手極まりない。


 そして、原発に絡む、別のクズの話。

群大教授暴言「福島の農家はオウム信者と同じ」(12/8読売)
 福島第一原発事故による放射能汚染地図をいち早く作製したことで知られる早川由紀夫・群馬大教授(55)(火山学)が、簡易投稿サイト「ツイッター」に、福島県の農家をオウム真理教信者にたとえる書き込みをしたなどとして、同大は7日付で訓告処分にした。
 同大によると、問題になったのは「セシウムまみれの水田で毒米つくる行為も、サリンつくったオウム信者と同じことをしてる」「福島の農家が私を殺そうとしている」などの書き込み。6月以降、再三注意したが改善されなかったという。
 早川教授は8日、記者会見を開き、「放射能の危険性を多くの人に迅速に伝えるために、あえて過激にした。処分は学問の自由を奪う行為で、大学の自殺」と批判した。
 同大の堀川光久総務部長は「研究成果とは言えず、言論統制ではない。大学にも多数の苦情が来ている」とし、改善されない場合は懲戒処分も検討するとしている。
 JA福島中央会の橋本正典総務部長は「農家の苦しみを全く理解していない。国立大の教授という立場ながら無責任極まりない」と話している。


 ツイッター上ではアイコンから「青プリン」と呼ばれている人。
 
 差別的言辞は到底許される物ではないし、それを「学問の自由」とすり替えている点も卑怯極まりない。放射能の危険性を訴える手段として、福島の農家を人殺し呼ばわりするような主張は、学問領域とは全く別の話である。
 言論の自由の領域ではあるが、それとて批判される自由もセットなわけで、自由には責任がついて回るという当然の言葉を言うしかない。

 つーか、そもそも福島一帯は決して「死の国」ではないわけで。科学的な批判もされて然るべき。


ヒッグス粒子 (2011 12/8 24:00)

世界の物理学者が探し続けた「神の粒子」発見か(12/8読売)
 物質を構成する素粒子に質量を与えたとされる未知の粒子「ヒッグス粒子」を見つけた可能性が高まり、ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)は13日、緊急の記者会見を開く。
 「神の粒子」とも呼ばれるヒッグス粒子は、現代物理学の基礎である標準理論を説明する粒子の一つで、世界の物理学者が40年以上探索を続けてきた。存在が確認されれば世紀の大発見となる。
 発表するのは、日本の研究者も数多く参加するCERNの「ATLAS」実験チームと、欧米中心の「CMS」実験チーム。いずれもCERNの「大型ハドロン衝突型加速器(LHC)」という実験装置を使って、陽子と陽子を高速で衝突させ、そこから出てくる粒子をそれぞれ分析した。
 その結果、今年10月末までの両方の実験データの中に、ヒッグス粒子の存在を示すとみられるデータがあることが分かった。8月までのデータでは、存在する確率が95%以下しかなく、データのばらつきかどうか判断がつかなかった。


 科学者達からすると、発見は時間の問題だったらしいが、何にせよ質量の本質に繋がる重要な発見となるのは間違いない。ヒッグス粒子で記述できるのは、質量の2%程度にしかならないと本で読んだことがあるため、「神の粒子」という呼称には疑問なのだが、質量を科学的に記述する第一歩として非常に重要であるのは確か。

 さて、質量、そして重力のメカニズムが解明されるのはいつのことだろうか。


メモ (2011 12/8 24:00)

政府、中国に誓約文書…「脱北者保護せず」(12/8読売)
 日本政府が今年初め、中国政府の求めに応じ、北朝鮮からの脱出住民(脱北者)の保護について「中国の国内法を尊重し、脱北者を公館外から公館に連れ込まない」と誓約する文書を提出していたことが7日、分かった。
 複数の日本政府関係者が明らかにした。北朝鮮に配慮する中国の圧力に譲歩し、中国での脱北者保護を事実上断念したものだ。
 政府関係者によると、同文書は、中国遼寧省瀋陽の日本総領事館で2008〜09年にかけて保護された脱北者5人の日本移送をめぐる交渉で提出された。脱北者を「不法な越境者」とする中国側が出国を認めず、足止めが約2年〜2年8か月と長期化。日本側は事態打開のため昨年末、「脱北者を保護すべきでない」とする中国側の主張に「留意する」と口頭で伝えた。
 中国外務省は軟化したが、公安当局が難色を示し、「これまでに脱北者が日本に渡ることを認めた中国側の対応を評価する。今後は公館外からは連れ込まない」との趣旨を文書化するよう迫られた。提出後、保護されていた5人は、5月までに日本への出国が認められた。




明治を批判する? (2011 12/7 24:00)

 「明治ステップ」からセシウムが検出された件。

 なぜか、明治乳業を批判したり、実際に明治乳業に抗議に行った奴もいるらしい。原発事故の直後に乾燥作業をおこなったことを責めるつもりか、その意図はよく分からないが、基準値以下にもかかわらずきちんと情報公開して自主回収をおこなった明治乳業を責めれば、他企業は「情報公開するだけ損だな」と考えることになりはしないか。

 放射能の危険性を過剰に煽る言説を批判すると、決まって「批判すべきは東電や政府だ」と筋違いの批判を受けるのだが、それこそ、「明治乳業を批判するよりも、批判すべきは東電や政府」ではないか。明治乳業の自主回収費用を東電が補償するよう政府・東電に働きかける方が、よっぽど理に適っている。


 ちなみに。
 バナナ1本150g(かなり大きめ)とすると、K40の放射線量は15Bq。実効線量係数は6.2×10^-9Sv/Bq。Cs137は実効線量係数が1.3×10^-8。今回粉ミルクから検出されたのは30Bq/kgほどなので、バナナ4本と粉ミルク1kgがほぼ同じ放射線量。
 さらにhttp://www.mikage.to/radiation/internal_exposure.htmlを参考にすると、たしかに成人では「バナナ4本と粉ミルク1kgが同じ」で良いのだが、乳幼児だと、むしろK40の方が危険性が高くなっている。離乳食にバナナをあげている人が多いことを考えれば、今回のミルクの放射線量は大した物ではないと結論できる。



粉ミルクからセシウム検出 (2011 12/6 24:00)

明治粉ミルクからセシウム検出 40万缶無償交換へ(12/6日経)
 食品大手の明治(東京・江東)は6日、生後9カ月以降の乳児向け粉ミルク「明治ステップ」(850グラム入り缶)の一部製品から、最大1キログラム当たり30.8ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。検出された製品と同期間に生産した粉ミルクは約40万缶で、同日から無償交換に応じている。厚生労働省は「暫定規制値(同200ベクレル)を下回っている」として回収は命じない。
 同省によると、福島第1原子力発電所の事故後、粉ミルクから放射性セシウムが検出されたのは初めて。
 明治によると、検出されたのは埼玉県春日部市の埼玉工場で3月14〜20日に原料を乾燥させる工程を経た製品。消費者から「放射性物質を検出した」との指摘を受け、今月3日検査したところ、来年10月4、21、22、24日が賞味期限となっている製品から同30.8〜21.5ベクレルの放射性セシウムを検出した。
 原料の脱脂粉乳はすべて東日本大震災より前に加工されたもので、一部は北海道産だが大半は米国やオセアニア地域からの輸入。同社は「加熱した大量の空気で乾燥させる製造過程で、福島第1原発事故により放出された放射性セシウムが混ざった」とみている。
 同製品は、生後9〜12カ月の乳児に飲ませる場合、200ミリリットルの湯に粉ミルク約30グラムを溶かして使うため、1キログラム当たりの放射性セシウムの濃度はさらに下がる。同社は「暫定規制値を大きく下回り、毎日飲用しても健康への影響はないレベル」と説明している。
 同社は埼玉工場で製造し賞味期限が来年10月中に来る同製品(約40万缶)の無償交換に応じる。
 明治は今後、粉ミルクについてすべての製造日ごとに放射性物質検査を実施、結果をホームページで開示する。これまで3月以降に製造した粉ミルクについて月ごとに1製造日を選んで検査していたが、検出されたことはなかった。
 問い合わせ先は「明治 お客様相談センター」(電)0120・077・369(平日午前9時〜午後5時。18日までは土日も対応)。


 健康への影響は無いだろう(よく比較対象に出されるバナナが、1本3015Bqほど)。しかし、乳児に対して飲ませるものということで、親が神経質になることは当然だと思う。

 ただ一方で、健康に影響がないレベルであるのは事実なので、冷静に対応して欲しいと思う。そして、数値を公表し自主回収を決めた明治乳業を評価し、「どんな数値だろうと情報公開するのが利となる」ことを他企業にも伝えたい。
 このレベルの放射性物質でさえ自主回収するとなると、これからは「今回の数値が基準」ということになるだろう。すると、自主回収できる体力のある企業なら何とかなるかもしれないが、その体力がない会社は、それでも自主回収をおこなうか、あるいは企業存続のために数値を隠したりそもそも調べない、という選択肢を前にすることになる。「1Bqでもあれば買いたくない」という声が主流であれば、基準値以下ならば敢えて数字を公表しない方が…という意志が働くことはじゅうぶんあり得る。法的には問題ない行為であるだけに、ハードルはかなり低い。

 情報が開示されて、消費者に選択権があるのが最良の状態。買いたくない人は買わなければいいし、気にしない人は買えばいい。しかし、冷静な判断をする人が多数派でなければ、情報公開に対して慎重になってしまう空気が醸成されかねない。願わくば、「ゼロリスクはあり得ない」と言うことを多くの人が理解してほしいものだ。


原発賠償 (2011 12/6 24:00)

原発賠償:1人8万円、子供・妊婦は40万円…原賠審指針(12/6毎日)
 ◇避難指示区域外23市町村が対象
 文部科学省の原子力損害賠償紛争審査会(会長=能見善久・学習院大教授)は6日、東京電力福島第1原発事故後に政府が避難指示を出した区域以外の福島県内の被災者に対し、対象地域23市町村から避難した人(自主避難者)と自宅にとどまった人(滞在者)に一律8万円の賠償を認めるとする指針をまとめた。放射線の影響が大きいとされる子供(18歳以下)と妊婦は、年末までの精神的苦痛を考慮し、賠償額を40万円とした。来年1月以降の賠償は必要に応じてさらに検討する。

 賠償対象となる対象地域の人口は、県人口の4分の3に当たる約150万人。このうち妊婦と子供は約30万人で、賠償規模は約2160億円に上る。
 対象地域の選定は、放射線量のほか、原発からの距離、実際に避難した人の数などを参考に決めた。能見会長は「低放射線量でも長期間浴びるとそれなりに健康被害が生じる可能性があるという意味での不安がある地域」と説明した。一方、県南地域の白河市や、会津地域の会津若松市など26市町村は対象外となった。対象地域外からの3月15日時点の自主避難者は1164人。
 8万円という賠償金額については、3月15日〜4月22日に政府が屋内退避指示を出した、原発から20〜30キロ圏内の住民への賠償額を、8月にまとめた中間指針で「1人10万円」としたことを踏まえた。妊婦と子供の40万円は、過去の損害賠償請求の慰謝料に関する判例を参考に「20万〜50万円」の間で検討した。どの時点で妊婦だった人が対象かなど具体的な定義について文科省は「指針を基に東電が決める賠償基準の中で考慮される」としている。
 「警戒区域」「計画的避難区域」などに家があり、今回決めた対象地域内に避難した妊婦や子供については、滞在期間に応じた金額とすることにした。
 自主避難者と滞在者の賠償金額について指針は、引っ越しなど避難にかかった実費は賠償すべき損害になるとしながらも、避難しなかったことで感じた放射線被ばくへの恐怖や不安を考慮し「精神的損害と生活費の増加費用等を一括して一定額を算定する」として同額にした。実費を認めた場合、費用の計算や自主避難の開始時期を特定するのに時間がかかり、賠償の支払いが滞るのを避ける狙いもある。能見会長は会合後「恐らくもっと(費用が)かかっている方はおられ、不満があるのは当然と思うが、共通して賠償を認めても問題なさそうな金額として算定した」と説明した。【野田武】


 50km圏内というのが目安になったようだが、じゃぁ今回範囲外になった自治体では精神的な苦痛はなかったのかという疑問が生じるし、かといって福島全県を補償対象にすると、宮城や茨城の隣接自治体はどうなるかと言うことになるし……悩ましい話だ。



古今無双のキチガイ (2011 12/5 24:00)

鳩山元首相「関係ズタズタと米は思ってない」(12/5読売)
 民主党の鳩山元首相は5日、都内での会合で、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題について、「首相官邸で主導しながら(同県名護市の)辺野古以外にもあるかどうか探し続ける必要がある」と述べた。
 鳩山氏は首相就任後、普天間飛行場の県外移設を模索したが、迷走の末、辺野古に回帰した経緯がある。
 鳩山氏は「米国は、私によって日米関係がズタズタにされたとは思っていないはずだ」とも強調。首相退任後、オバマ米大統領から手紙が届いたことを紹介し、「(私が)普天間移設問題で頑張ったことに感謝する内容だった」と語った。


 お前がそう思い込んでいるだけだろう。客観的に、日米関係にはきしみが生じたし、間接的には昨今のTPP問題にも影響している。つーか、何が「普天間移設問題で頑張った」だ。何もかもを破壊し尽くしただけじゃないか。
 こいつの思考回路だけは、どうにも理解できないし、許せない。


くだらない (2011 12/5 24:00)

自民の駐車場「使用許可ない」=衆院(12/5時事)
 自民党本部が無償で駐車場として使用している衆院所有地(東京・永田町)について、衆院の鬼塚誠事務総長は5日の衆院予算委員会で「自民党本部用地として使用許可が行われた事実は確認できなかった」と述べた。民主党の村越祐民氏への答弁。
 これに関し、財務省の田中一穂理財局長は一般論と前置きした上で、「適切な対価の支払いが必要だ」と指摘したが、鬼塚事務総長は「賃料、使用料を受けたことはない」と語った。
 村越氏は「不法占拠だ。自民党は過去にさかのぼって賃料を払い、直ちに返却すべきだ」と自民党を批判した。この衆院所有地は同党本部に隣接し、街頭演説用車両などの駐車に使われている。


 問題だというのは確かにそうなのだが、予算委員会で30分も掛けて与党が追及するような事柄なのかという思いを強く抱いた。こんなモンは、事務的な手続きで済ませるような物じゃないのか?

 「こんなことでしか自民党を責められない民主党」というのが、むしろ哀れに思えてくる。



下劣 (2011 12/4 24:00)

 岩上安身の顰蹙ツイート。

http://twitter.com/#!/iwakamiyasumi/status/143089599521099777
 それからお待たせしました。この二週間あまり、議論にもなっていた、福島の新生児の中から、先天的な異常を抱えて生まれて来たケースについてスペシャルリポート&インタビューします。スクープです? 賛否はあるでしょうが、勇気あるカムアウトした当事者には温かいエールをお送りください。

 先天異常を持った子供が生まれたという非常にセンシティブな話題に関し、「スペシャル」という、ともすれば日本語としては明るい雰囲気を持つ単語をわざわざ選択している辺りに、「原発事故の被害者を見つけて欣喜雀躍」という下劣な心理がよく現れている。

 あと、ジャーナリストという、言葉を以て影響力を行使するような職業の人間が、言葉の使い方に無頓着なのもかなりアレ。


韓国の原発 (2011 12/4 24:00)

韓国、原発2基の新設許可…福島第一事故後で初(12/4読売)
 【ソウル=中川孝之】韓国大統領直属の「原子力安全委員会」は、日本海沿いの慶尚北道蔚珍(ウルチン)に2基の原子力発電所を新設することを許可した。
 決定は2日に行われ、東京電力福島第一原発の事故後、韓国での新規の建設許可は初めて。原発の輸出拡大を目指す韓国は、国内でも原子力利用を推進する構えを堅持している。
 原子力安全委によると、2基はいずれも140万キロ・ワット級の加圧水型軽水炉で、総工費は計約6兆3000億ウォン(約4300億円)。2018年4月までの運転開始を目指す。韓国水力原子力(KHNP)が08年9月に建設を申請し、韓国の原発メーカー・斗山(ドゥーサン)重工業などが製造する。
 建設許可にあたって、2基の設計に、制御室の耐震性の強化や非常用ディーゼル発電機の改良など、福島第一原発事故を受けて同委が作成した安全対策が盛り込まれていることを確認したという。


 隣国の内政問題だから、私はどうこう言うつもりはない、と前置きしておいたうえで……

 反原発で動いている人たちは、韓国のこの原発には何も言わないのだろうか。もちろん、「日本には原発を管理する能力はない」という根拠での脱原発ならば、この件に言及しなくても問題はない。しかし、原発という存在自体を疑問視しているならば、韓国の原発に対しても何らかの言及があって然るべきだろう。偏西風の存在を考慮すれば、太平洋側の原発よりも、韓国や中国の原発の方が影響が大きいのだから。



なんで海外に備蓄? (2011 12/3 24:00)

緊急時の石油、韓国で備蓄 経産省が計画(12/3朝日)
 東日本大震災の直後に深刻な石油不足に陥ったことを受け、緊急時用の石油を韓国に備蓄する計画を経済産業省が立てていることが2日分かった。エネルギーの確保は安全保障につながる問題だけに、外国で備蓄するのは異例の試みだ。
 11月に経産省資源エネルギー庁が韓国知識経済省に非公式に申し入れ、了承を得た。具体的な方法は、早ければ年内に話し合いを始める。震災では、東北地方で道路網が寸断され、石油製品の供給が途絶えた。この反省から経産省が備蓄のあり方を見直していた。
 韓国で備蓄するのは、貯蔵施設が少ない日本海側で災害が起きた際に備えるため。施設の多い太平洋側から山を越えて運ぶより、韓国から船を使った方がスムーズに対応できると判断した。韓国南東部の釜山などが候補地となっている。
 災害時には原油ではなく石油製品が必要になるが、現在、国内の備蓄172日分の大部分が原油で、ガソリンや灯油といった石油製品は44日分しかない。このため韓国での備蓄は石油製品を想定している。(古谷祐伸)


 そりゃ万が一への備えは何パターンも用意しておいた方がいいのは確かだが……

 まず、韓国に備蓄基地作るくらいなら日本海側に分散して作った方がいいんじゃないか、という疑問。2つ目に、地震や津波などで港が使えなくなったときのことを考えたら、災害時でも陸路が使えるような方策を考えておくべきじゃないかという疑問。
 3番目に思うのは、韓国の備蓄基地を利用する段になったときに、韓国が恩着せがましい態度をとる姿が目に浮かぶという不安。ついでに、日本の備蓄石油を勝手に使いやしないかという危惧も……普通ならあり得ないことも、韓国だとあり得るからなぁ……。

 ちょいと意図が飲み込めない話。韓国自体がリスク要因とも言って良いのに、そこにリスク回避策を預けるというのはなんの冗談だ、と。



早くやめた方がいいんじゃない? (2011 12/2 24:00)

一川防衛相、沖縄入りし謝罪=仲井真知事「県民の怒り解消しない」(12/2朝日)
 一川保夫防衛相は2日夜、沖縄県庁を訪れ、仲井真弘多知事と会談した。防衛相は、米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)移設をめぐり、田中聡前沖縄防衛局長が不適切な発言をしたことについて「県民の皆さんの心を大変傷つけた。防衛省・自衛隊の最高責任者としておわびする」と謝罪した。知事は「県民の尊厳や気持ちを傷つけている。極めて遺憾だ」と抗議した。会談は8分間で終わった。
 防衛相は1995年の米兵少女暴行事件の詳細を知らないとした自身の発言について「国会の委員会で詳細に説明する事案ではないだろうという思いの中で、ああいう発言になった。おわび申し上げなければならない」と釈明。「(田中前局長の)発言で大変大きな荷物を背負うことになったが、それを乗り切って沖縄県のいろいろな懸案事項に私なりに一生懸命努めさせていただきたい」と語り、辞任はせず職務を遂行する考えを伝えた。
 知事は「県民との信頼回復を全力を挙げてやっていただきたい。厳しい雰囲気を野田佳彦首相にも伝えてほしい」と注文を付けた。
 会談後、知事は記者団に「(田中氏更迭など)手を早く打っていることは(労を)多としたいが、相当ひどい話だから、県民の怒りはそう簡単に解消しない」と述べ、信頼回復は容易ではないとの認識を示した。 
[時事通信社]


 自分で自分のことを「素人」と言っていたのだから、荷が重すぎたんですよ。とっととやめてもらうがヨロシ。

 一川防衛大臣への問責決議案が出されるらしいし、マルチ山岡にも出すという話がある。まぁ彼らが大臣職に値する能力を持っていないというのには賛同するんだが、では果たして彼ら以外の大臣はその職に相応しいのかと問われると、それも甚だ疑問だったり。そもそも、国会議員に値する能力を持っている民主党議員がいったい何人いるのか、指を折ることは難しい。

 普天間問題は、自民党でさえ橋本さんの頃から地道な努力を重ねて15年を経ていたわけで、能力の著しく劣る民主党政権には解決は無理ではないか。普天間基地の固定という最悪の結果になってしまいつつある……。



いったい何が目的だ? (2011 12/1 24:00)

 反原発派の暴走が止まらない。
 吉田所長の病気まででっち上げている。

http://togetter.com/li/221536(2chに釣られる人々その何度目か(吉田所長大量吐血デマ)

 デマの内容はこれ。
 吉田所長大量吐血 広がる被曝への不安 29日昼ごろ、吉田昌郎所長(56)は病室で大量の吐血したことを東大付属病院が発表した。現在、集中治療室での治療にあたっている。これを受け、東大附属病院院長門脇孝(65)は、病名は本人の希望で非公表とし、原発作業での被曝の因果関係はないと話した

 デマ流す前に門脇さんの年齢くらいきちんと調べておけ。

 先日は、急性白血病で亡くなった方をネタにして欣喜雀躍していた。

http://togetter.com/li/220158(食ってないんじゃね)

 人の病気や死を自身の政治主張に用いるのみならず、その病気や死に虚偽を織り込んで人を貶めて平然としているわけで、これはまともな神経とは言えない。そこまでして「福島原発による死者」を欲している連中には、憤り以外の感情は湧かない。

 さらに、こんな話も。

武雄市長、震災がれき受け入れ断念 抗議千件、脅迫も(12/1佐賀新聞)
 東日本大震災で発生したがれきについて、武雄市が杵藤地区広域市町村圏組合に受け入れを提案する考えを示していた問題で、樋渡啓祐市長は1日、提案を断念することを明らかにした。市への批判の電話やメールが千件を超え、抗議の中には脅迫めいた悪質な電話もあったためとしている。樋渡市長は「がれきイコール放射能と思われていることは残念」と述べた。
 同日の市議会で明らかにした。市長は3市4町でつくる同組合管理のごみ処理施設(武雄市)でがれきを処理する方針を表明、6日の首長会議で提案する予定だった。しかし、市や組合のほか、組合の構成市町にも批判の電話やメールが殺到。武雄市には29日から2日間で約600件、樋渡市長にも約400件が寄せられた。
 市長によると、「(提案すれば)職員に苦しみを与える」「武雄市民が楽しみにしているイベントを妨害する」「九州、佐賀県、武雄市産品の不買運動を呼びかける」など悪質な電話もあった。市長は「予期せぬ事件があれば、市民と家族、地域、東北の人を傷つけることになる」として断念を決めた。
 その一方で、「がれきイコール放射能のイメージがまん延。処理が進まない要因になっているのは情けない」と問題提起。「国がリーダーシップを持って、われわれを説き伏せることがないからこうなる」「がれき処理は地元で行うことが原則だが、国が納得できる(放射線量の)科学的基準を出してオールジャパンで東北を何とかしないと」と国の責任を指摘した。
 今後、がれき受け入れの条件が整った段階で、市民と議会に相談して再度提案したいという。


 瓦礫の受け入れに関してさまざまな意見があるのは分かるとしても、脅迫行為まであったとなっては、もはやテロリズムと何ら違いがない。しかも、「放射能汚染のない瓦礫」に対してまで「汚染されている」と言い募っているわけで、その行為には一片の正当性も無い。だいたいそれらの瓦礫が汚染されているのなら、仮置き場の近くにいる人はどうなるんだ?

 震災で生じた瓦礫は、全国の1年間のゴミの半分に当たる2000万トン。それを被災地だけで処理するのは不可能であり、全国で処理を負担せねばいつまで経っても被災地の復興ははかどらない。
 汚染されていない瓦礫すら受け入れを拒絶するのは、「俺たちの健康のためには被災地は犠牲になれ」と主張するも同然なのだが、そういう主張をしているという意識、覚悟はあるのだろうか。

 この武雄市の決定に、一部の反原発派は意気軒昂、「この抗議を他にも活かそう」などとホザいているから救いようがない。目的のためならどんな手段も正当化されると思っているらしい。

 一部のバカのせいで復興が滞る。バカを殲滅させるのは難しいから、こういうときこそ政治のリーダーシップが求められるのだろうが…。



スライム肉まん (2011 11/30 23:00)

 巷で噂のスライム肉まん。

 29日発売だったのだが、そのことを昨日オカンに告げると、喜び勇んで買いに出かけていった。ズラッと並んでいる姿はなかなか可愛らしかったとのこと。ただ、さすがに飼うのが少し恥ずかしくなり、「孫が欲しがっているので」としょうもないウソをついたらしい。

 ネット上では肉まんを割って見せた画像付きで「酷い」と言われたりもしているようだが、言われているようなダメな商品ではないと思う。
 予想より小さかったが、普通よりちょいと固めに仕上げた肉まん。黒目が左右で高さが違っていたので、ちょいとアヘ顔になっているのが薄気味悪いくらいで、まぁまぁの味だった。見た目の色はどぎつく見えるかもしれないが、合成着色料は使っていないらしい。

 けっこう評判のようで、売り切れている店もあるらしい。
 こうなったら、ピザ風味のスライムベスまん、ヨモギ餡を入れたバブルスライムまん、イカ墨入りのメタルスライムまん、デブも納得のキングスライムまんなど、続編を期待したいところ。


溶融燃料の侵食状態 (2011 11/30 23:00)

 とりあえずメモ。

1号機溶融燃料 65cm侵食(11/30NHK)
 東京電力福島第一原子力発電所の事故で、メルトダウンが起きた1号機の燃料は、鋼鉄の原子炉の底を突き破って相当の量が格納容器に落下し、容器の底のコンクリートを溶かして最大で65センチ侵食していると推定されることが、東京電力の解析結果から分かりました。2号機と3号機についても一部の燃料は格納容器に落下していると推定しており、改めて事故の深刻さが浮き彫りになっています。
 福島第一原発の1号機から3号機については、核燃料が溶け落ちるメルトダウンが起き、一部の溶けた燃料が原子炉から格納容器に落下したとみられていますが、事故から8か月以上がたっても、詳しい状況は分かっていません。これについて東京電力や国内の複数の研究機関が、これまで得られた原子炉の温度や注水状況などから溶けた燃料の状態を異なる方法で解析し、30日、国が開いた研究会で結果を発表しました。このうち東京電力の解析では、最も厳しい評価をした場合、1号機については、すべての燃料が溶け落ち、原子炉の底を突き破って相当の量が格納容器に落下したと推定しています。格納容器の底にはコンクリートがあり、さらに鋼鉄の板で覆われています。燃料が格納容器の底に落ちると、高熱で反応してこのコンクリートを溶かして侵食するということで、最悪の場合、1号機で65センチの深さまで達すると推定しています。最もコンクリートの薄いところでは、格納容器の鋼板まで37センチしかないということで、改めて事故の深刻さが浮き彫りになっています。また、2号機と3号機についても、最悪の場合、それぞれ57%と63%の燃料が溶け落ちて、その一部が格納容器に落下したと推定しています。東京電力によりますと、原子炉と格納容器の温度は、21日現在で、いずれも100度以下になっていて、溶けた燃料は水で冷却されており、コンクリートの侵食は止まっていると評価しています。研究会では、このほかの研究機関の解析結果も発表され、複数の結果を基に原子炉や燃料の状態について議論されました。東京電力や国は、今回の解析結果をさらに詳しく分析し、今後の廃炉に向けて核燃料をどのように取り出すかなどについて検討することにしています。原子力安全基盤機構、技術参与の阿部清治さんは、東京電力の解析結果について「間違っているとは思わないが、まだ第一歩だと受け止めている。解析結果は一つだけでは答えを導き出すことができないからだ。今後はいろいろな解析結果を積み重ねて、事故の実態を分析していく必要がある」と話しています。


(12/1 9:00に追記)
 こっちの方が図解入りで分かりやすい。

溶融燃料、コンクリ床浸食=格納容器内で最大65センチ−東電が推定公表・福島第1(11/30時事)
 東京電力福島第1原発事故で、東電は30日、炉心溶融(メルトダウン)が起きた1〜3号機について、溶けた核燃料の位置の推定を公表した。データ解析の結果、1号機は「相当量」、2、3号機は一部の溶融燃料が原子炉圧力容器から格納容器に落下したと推定。床面のコンクリートを1号機では最大65センチ浸食した可能性があるが、いずれも格納容器内にとどまっており、注水で冷却されているとしている。
 東電の松本純一原子力・立地本部長代理は同日の記者会見で、「燃料の状況はほぼ推定できた。冷温停止状態の判断に変更はないが、10年先、20年先の燃料取り出しはこうした条件を加味して考えないといけない」と述べた。
 原子炉内の状況は直接確認できないため、東電は核燃料の崩壊熱などを基に計算。経済産業省原子力安全・保安院が開いた「炉心損傷推定に関する技術ワークショップ」に同日提出した。
 東電の解析によると、非常用炉心冷却装置が十分機能せず、注水停止時間が長かった1号機では、ほぼ全ての燃料が本来の位置から溶け落ち、圧力容器底部を破損したと推定。燃料が全て格納容器内に落ちたと仮定すると、高熱で格納容器床のコンクリートを最大65センチ浸食するという。ただ、床の厚さは最も薄いところで約1メートルあり、東電は容器を突き抜けていないとみている。
 また、一定時間冷却が続いた2、3号機では、燃料の約6割が溶け落ちたと推定。そのまま格納容器に落ちたとしても、床コンクリートの浸食は2号機で最大12センチ、3号機で同20センチにとどまるとした。




脱原発に朗報 (2011 11/29 24:00)

 これは嬉しい知らせ。

モザンビーク沖に世界最大ガス田か 三井物産、輸入計画(11/29朝日)
 三井物産などがLNG生産をめざして調査していた海底天然ガス田の埋蔵量が世界最大級の可能性が出てきた。日本が多く輸入しているロシアの「サハリン2プロジェクト」の2倍に相当する規模という。
 このガス田は、アフリカ大陸南東部のモザンビーク沖合にある。米石油・ガス開発大手アナダルコ社などと共同で調査したところ、初めに想定していた量の3倍にあたる計30TCF(約8500億立方メートル)の埋蔵量があるという結果が出たという。
 三井物産などは、年間500万トンのLNG生産設備を計2基つくり、生産の半分以上を日本に輸出することをめざしている。順調にいけば、数年以内に投資することを決め、2018年にも生産を始める。


 年間LNGを7000万トン輸入し、原発停止に伴って輸入量を増やそうとしている日本にとっては、500万トンは非常に大きい。

 で、反原発を訴えている人にとっては非常に喜ばしい話のはずなのだが、あんまり話題になっていないね。本気で脱原発を考えていないからかな?


失言 (2011 11/29 24:00)

「犯すときに言うか」=沖縄防衛局長が発言、更迭へ−普天間移設に絡み(11/29時事)
 防衛省沖縄防衛局の田中聡局長(50)は28日夜、記者団と非公式に懇談し、一川保夫防衛相が米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設先の環境影響評価書の年内提出を断言しないことに関して「(女性を)犯すときに『これから犯しますよ』と言うか」と発言した。政府は地元を侮辱する看過できない問題発言と判断。一川防衛相は29日、田中局長を更迭する方針を固めた。
 一川防衛相は同日の参院外交防衛委員会で「本人から事実関係を確認する。分かりやすく、厳しい対応をしたい」と更迭を示唆。「沖縄県民には心からおわびしたい」と陳謝した。同省は午後に田中局長を呼び、事情を聴く。
 これに関し、藤村修官房長官は午前の会見で「発言が事実なら看過できない」と指摘。玄葉光一郎外相も「事実なら言語道断だ」と批判した。
 田中局長はほかにも「400年前の薩摩侵攻のときは軍がいなかったから攻められた。『基地のない平和な島』はあり得ない」とも発言。普天間移設が沖縄の反対で進まないことにも触れ、「何もなかったかのようにそのまま残る」と固定化の可能性にも言及した。
 田中局長の発言は、那覇市内の居酒屋でオフレコを前提に行われた懇談の席であった。沖縄県は普天間飛行場の県外移設を求め、同県議会が評価書の提出断念を求める決議を全会一致で可決している。こうした中、防衛省幹部が地元や女性を侮辱する発言をしたことで、県側が反発を強めることは避けられない。 
 田中局長は防衛省広報課長などを経て、今年8月に就任した。同省首脳は「普天間問題で沖縄県の状況は厳しいのに、この発言でさらに厳しくなる。このままではマイナスだ」と語った。


防衛相の会見要旨=沖縄防衛局長更迭(11/29時事)
 一川保夫防衛相が29日夜に行った記者会見の要旨は次の通り。
 中江公人防衛事務次官らが聴取した後、私も田中聡沖縄防衛局長から話を聞き、確認した。弁解の余地はない。田中局長に引き続き沖縄の業務を担当させるわけにはいかないと判断した。本日付で田中局長を更迭する人事を決めた。
 沖縄県民の皆さまに心からおわびを申し上げたい。米軍普天間飛行場移設問題を中心とした懸案事項は、従来の考え方に沿って進める方針に変わりない。
 −後任の沖縄防衛局長は。
 取りあえず事務代理ということで、及川博之沖縄防衛局次長に担当させる。
 −政務三役や防衛省幹部が沖縄に行って説明するのか。
 事務方トップの事務次官に対応を検討するよう指示した。出先の局長の件なので、事務的に責任ある人が行って説明する方がいい。
 −普天間移設に関する環境影響評価書の年内提出方針に変わりないか。
 今年中に提出できる準備を進める方針は変わっていない。
 −防衛相自身の責任については。
 沖縄の問題を含め、防衛省のいろんな懸案事項を責任持って実行することが、私に与えられた当面の仕事だ。それに全力投球したい。藤村修官房長官からは「引き続き沖縄のことはしっかり対応してほしい」ということだった。


 環境影響評価を「強姦」のように考えている時点で、普天間問題に対する認識を疑わざるを得ないし、その点を措くとしても、物事を比喩して「犯す」と表現する神経がまず理解できない。

 オフレコであることを擁護の理由にする向きもあるようだが、沖縄や女性に対する意識が激しく疑われる発言で、これはオフレコなど関係なく、糾弾されるべきだろう。だいたい、メディアがいる場所でそのような発言をしたらどうなるか、それくらいの想像力も働かせられない時点で、著しく無能。

 この発言はこの発言として。
 人間性を疑うような失言のような「分かりやすい失態」以上に、政治力が欠如した「分かりにくい失態」というのも存在し、民主党議員の多くにそれが当てはまる。今回の失言局長はもちろん更迭されるべきであるが、政治力も倫理観もない民主党議員が一緒になって責め立てているのには違和感を感じてしまう。日本に対するダメージという点で言えば、今回の防衛局長も民主党議員も、似たような物だ。



吉田所長入院 (2011 11/28 24:00)

吉田所長が入院、退任へ=「断腸の思い」作業員に−東電、病名など非公表・福島第1(11/28時事)
 東京電力は28日、福島第1原発事故の収束作業に当たってきた吉田昌郎所長(56)が体調を崩して入院し、12月1日付で所長職を退任すると発表した。後任は高橋毅・原子力運営管理部長(54)で、吉田所長は本社の原子力・立地本部付となる。
 東電によると、吉田所長は今月14日まで同原発に勤務。検診で中旬に病気が見つかり21日に社長に報告、24日に入院した。東電は吉田所長の病名とこれまでの被ばく線量について、プライバシーを理由に公表していない。
 細野豪志原発事故担当相は28日夜、内閣府で記者団に対し、「放射線の影響ではないということは確認できている」と述べた。
 吉田所長は同原発の作業員に向けたメッセージを出し、「医師の判断で急きょ入院治療を余儀なくされました。このような状況で発電所長を続けることはできず、残念ながら重要な時期に免震棟を去らざるを得ません」と説明。「震災以来一緒に仕事をしてきた皆さんとこのような形で別れることは断腸の思いですし、ご迷惑をお掛けすることになり心よりおわびします」とした。


 福島原発の所長なのだから、原発事故に責任が無いわけではない。その後の事故処理で、その「罪」を償い切れたかどうかは人によって見方が異なるだろう。
 しかしながら、原発事故に対し、放射線の危険を顧みず命を懸けて立ち向かったのは事実であるし、事故の収束は予想以上にうまくいっていると見るべきだ。ここは素直に、「お疲れ様」と申し上げたい。

 心配なのは、吉田所長の病気を放射線のせいだと騒ぐヤツらが出てくること。可能性はゼロでは無かろうが、断定できない時点でギャースカ騒ぐな。



橋下勝利 (2011 11/27 24:00)

 大阪のダブル選挙(市長選・府知事選)は、維新勢力が勝利した。府民は現状打破を期待して、橋下氏らに入れたのだろう。一部メディアの「独裁者」だの「ヤクザの親族」だのといった誹謗中傷には靡かなかったわけだ。むしろ、そういった中傷が、橋下氏への同情票を生んだ面もあるかもしれない。

 で、橋下に批判的な人たちの「愚かな選択をしやがった!」という叫びがネット上のそこかしこで上がっているのだが、まぁ、大阪の人たちの選択を尊重しないで済むほどの見識の持ち主、あるいは橋下氏の政治の行く末を確実に見通す能力の持ち主なのだろう。一言で言えば、醜い。
 むしろ、いま橋下勝利に怒りを表明している者達の言動こそが、橋下氏の勢力に勝利をもたらしたようにも思える。「大阪の人たちの愚昧さ」を呪う前に、自分たちの主張がなぜ届かなかったのかを反省する方が先だろうに。自分たちと反対の意思を表明した人たちを呪っても、何ら得るところはないだろう。

 まぁ気持ちは分からんでも無いが。2年前の衆院選の時の私の気持ちは、近い物だったかもしれない。



砂糖 (2011 11/26 23:00)

 緑茶に砂糖を入れる人はほとんどいないだろう。お茶には砂糖は入れないものだ。ということは、紅茶に砂糖を入れるのも邪道だ……という訳の分からぬ拘りを、こうかれこれ10年以上続けている。

 でも、砂糖が嫌いなわけではない。餅は、醤油は付けずに絶対に砂糖を付けて食べる。さらに言えば、餅は焼く物ではなく、似るか、レンジで温める物。焼いたときに表面がパリッとなるのが許せぬ。パリッとした食感が欲しいなら、煎餅でも食うがヨロシ!

 そういや柳田國男は正月から100日以上、砂糖付きの餅を食っていたらしい。



竹島 (2011 11/25 24:00)

竹島の観光施設計画、外務省が韓国に抗議(11/25読売)
 外務省の横井裕外務報道官は25日の記者会見で、韓国政府が竹島に観光施設やふ頭などの建設を計画していることについて、韓国側に抗議したと発表した。
 武藤正敏・駐韓国大使が同日、韓国外交通商省の朴錫煥(パクソクファン)第1次官に対し「計画が事実なら、竹島の領有権に関する我が国の立場に照らし、到底受け入れることができず、遺憾であり、抗議する」として計画中止を申し入れた。これに対し、朴第1次官は「現時点で何ら決定していない」と説明した。


 軍隊ときっちり規定されず武器使用基準が曖昧な(通常は警察官と同様の扱いになってしまう)自衛隊に、竹島奪還のために出動してもらうのは現実的ではない。現実的ではないにしても、もう少し何とかならないものかと思わざるを得ない。せめて、大使館員を引き上げさせるくらいの「実力行使」はおこなってもいいのではないか。

 通貨スワップ枠の拡大を約束し、朝鮮王朝儀軌を渡すなど、朝鮮の意向に沿った行動をとってきた矢先の行動に、「日本はなめられた物だ」と憤りを覚える。

 戦後日本がとってきた平和的な外交は、世界各国の信頼を集めるのに大きく役立ってきた。しかしながら、主張すべき部分は強く主張すべきではないか。戦後の外交姿勢を全て否定するつもりはないが、変化せねばならない部分も多い。



子供の医療費無料化 (2011 11/24 24:00)

子供医療費無料化を検討…首相が福島知事に表明(11/24読売)
 野田首相は24日、福島県の佐藤雄平知事と首相官邸で会談し、東京電力福島第一原子力発電所事故に関連し、福島県が要望する同県の18歳以下の子供の医療費無料化を検討する意向を表明した。
 首相は「(放射性物質の)除染と子供の健康管理が最優先だ」と強調したうえで、「無料化は何回か要請をいただいており、課題はあるが、関係閣僚に改めて検討を指示したい」と述べた。


 仮に被災地の方が将来ガンになった場合、明らかに他の地域より発症率に違いがある場合を除いては、それが放射性物質が原因かどうかはなかなか証明しづらい。実際、今回の被害状況では、明白な癌発生率の上昇は見られないと言われている。

 ただし、放射線の影響がゼロと言い切ることはできないし、罹患した方も感情的にスッキリしない。かといって全ての治療費用を出すとなると、国庫負担が膨大になってしまい現実的ではない。
 そうなると、定期検診を無料化し、とりわけ放射線の影響が大きいと考えられる子供に対しては医療費を無料化するというのは、現実的な対応としては最善ではないかと思われる。癌の罹患率の上昇係にあったとしても、定期検診による早期発見で死亡率を抑えることは可能だろう。

 もちろん、この方針で納得してもらうために、丁寧な説明は必要不可欠だ。


横浜のSrは核実験由来 (2011 11/24 24:00)

横浜のストロンチウム、核実験で降下…文科省(11/24読売)
 横浜市内で放射性物質のストロンチウムが、市の調査で検出された問題で、詳細な分析を実施した文部科学省は24日、半減期が約50日と短いストロンチウム89が検出されなかったことから、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴って新たに沈着したものではないとする結果を発表した。
 同省では、市が採取した堆積物など4か所のサンプルの核種分析を実施。その結果、いずれもストロンチウム89は不検出で、2か所で半減期が約29年と長いストロンチウム90が微量検出された。福島第一原発事故由来ではなく、過去の大気圏核実験によって降下したものと考えられるという。
 市内の2か所から1キロ・グラム当たり59〜129ベクレルのストロンチウムが検出されたとする市の発表について、同省は「ストロンチウム以外の天然核種を足し合わせて測定している可能性がある」と指摘している。


 ある意味安堵すると同時に、騒いでいた反原発の反応も楽しみである。

 しかし、核実験による放射性物質の影響って、我々に全くなかったのか、いや実は影響があったのか……もしかしたら、核実験がなければ世界の平均寿命は延びていた、とか。福島原発由来の放射性物質でなくても、日本にはかなりの量の放射性物質が存在しているということで。


見直しは評価すべきだけど (2011 11/24 24:00)

米軍属 日本にも裁判権 日米、地位協定運用見直し(11/24朝日)
 玄葉光一郎外相は24日、日米地位協定の運用を見直し、米側に第1次裁判権がある在日米軍属の公務中の犯罪でも、両政府が合意すれば日本が裁判権を行使できることで日米両政府が合意したと発表した。
 新運用では米側が軍属を刑事訴追しない場合、日本側の刑事訴追に同意するよう要請できる。米側は死亡事故などの重大な事案の場合は「好意的考慮を行う」とする。両政府は今年1月に米軍属が沖縄県で起こした交通死亡事故について新運用を適用することを確認。那覇地検は25日にもこの軍属を起訴する方針だ。


 これは民主党の動きを褒めるべきなんだろうが、まさかTPP参加の見返りということはあるまいな。それでは、ちょいと軽すぎる。できれば、日本側ではじめから裁判ができるくらいにまで、地位協定の大幅な見直しまで進めればいいんだが。



中共の挑発 (2011 11/23 24:00)

玄葉外相と温中国首相の会談要旨(11/23時事)
 【北京時事】23日の玄葉光一郎外相と温家宝中国首相の会談要旨は次の通り。
 温首相 今回の訪問は野田佳彦首相の訪中準備のためのもので大変重要だ。民主党政権になって初の日本の首相の公式訪中であり、成功に向けて努力したい。
 玄葉外相 東日本大震災の際に温首相が宮城、福島両県を訪問したことに感謝する。年末までの実現で調整している野田首相の訪中に努力し、戦略的互恵関係を深化させ、幅広い分野で成果を上げたい。来年の国交正常化40周年を契機に国民感情の改善を図っていきたい。
 温首相 映画、アニメなどの文化交流や青少年交流などを提案し、実行してきた。
 玄葉外相 日本産食品に対する輸入規制の緩和、東シナ海ガス田共同開発に向けた交渉の早期再開、艦船衝突など不測の事態に備える海上連絡体制の構築、日中海上捜索・救助協定の早期妥結を要請する。


 こうして「戦略的互恵関係」を云々している裏で、中国はこういう動きをとっていたり。

中国海軍6隻が沖縄沖通過 公海上、自衛隊機が確認(11/23共同)
 防衛省は23日、中国海軍の艦艇計6隻が22〜23日にかけ、沖縄本島と宮古島の間の公海上を、東シナ海から太平洋に向けて通過したと発表した。公海上のため国際法上の問題はない。
 防衛省によると、海上自衛隊のP3C哨戒機が22日午前11時ごろ、宮古島の北東約100キロの海上を通過する中国海軍の情報収集艦1隻を発見。海自は同じ海域で、同日午後10時ごろに補給艦1隻を確認し、さらに23日午前1時ごろにはミサイル駆逐艦など4隻を見つけた。


中国海軍:艦艇通過 中国外務省「国際法にも合致」と強調(11/23毎日)
 中国外務省の劉為民報道局参事官は23日の定例記者会見で、中国海軍の艦艇計6隻が沖縄本島と宮古島の間の公海上を通過したことについて「年度(計画)内の定例訓練」を行うためとし、国際法にも合致していると強調した。
 また、訓練は特定の国を対象にしているものではないと述べた。
 中国国防省も同日、西太平洋海域での訓練実施を発表し「関連海域の航行の自由など合法的な権利は、いかなる妨げも受けない」とした。(北京・共同)


 会談の直前に艦艇で挑発し、日本の会談での様子を窺ったと言うことだろうが、要するになめられているわけだ。もちろん挑発に乗る必要はないが、外相会談に合わせてくる辺り、意図的な物を感じざるを得ない。

 民主党政権の外交については、私自身、内政のあまりの酷さに閑却しがちだったり。自民党政権の時から、対中姿勢の甘さは指摘してきたが、民主党政権になってからはさらに酷くなっている。とりわけ、尖閣沖での漁船衝突事件で、「一度突っ張っておきながら後でヘタレた」という最悪の対応は、日本の外交に汚点を残した。

 こういう外交をしている民主党政権がTPPで我が国に有利な条件を勝ち取れるか、甚だ疑問だ。



寒い (2011 11/22 25:00)

 デブは寒さに強いというのは本当。90kg近くから現在63kgの拙者が言うから間違いない。デブの時は、真冬でも部屋の中はTシャツ1枚で過ごせた。今は、Tシャツ1枚が無理なだけでなく、寝るときに靴下を履かねば耐えられない体質になった。つか、7月と8月以外は靴下履いて寝ているんだが。

 減量に成功して健康になったとは思うが、冬にめっぽう弱くなったのだけはいただけない。運動して基礎代謝は上がっているはずだが、脂肪の減少はそれを上回っているらしい。


落合監督退任 (2011 11/22 24:00)

落合監督が退任会見…「初老の男に戻った」(11/22読売)
 日本シリーズで契約が終了した中日の落合博満監督(57)は22日、名古屋市内で退任記者会見を開き、柔らかな表情で「(退任して)非常に楽になった」と語った。
 落合監督が喜んだのは、今季限りでの退任が発表された9月22日以降の戦いぶりだった。自らも、フロントからも選手に説明はなかったが、この日から日本シリーズ最終戦まで22勝13敗3分けの成績を残した。「甘えは消えた。8年で一番、彼らが成長した姿を見た。言葉の要らない次元に入った」と、監督の契約問題に左右されず、戦う集団となったチームを評価した。
 「オレ流」と呼ばれた采配について、「基本に忠実が一番の早道。普通のことを普通にやれるかどうか」だと、奇をてらったわけではないことを強調した。
 今後に関しては、「話があれば聞く」と現場復帰に意欲を見せつつも、「監督という肩書は結構重たい。初老の男性に戻った。映画館の右の後ろで、女房と映画を見て、温泉にでも行きます」と話した。


 重圧から解放された今、ともかくゆっくり休んでいただきたい。息子さんと、ゆっくりガンダム鑑賞でも楽しんでください。
 野球のおもしろさをさらに気付かせてくれた8年間でした。



評価しろも何も (2011 11/21 24:00)

 もう過去の人だから無視していればいいんだろうが、腹が立つものはしかたない。

菅前首相、政権は4年単位で評価を(11/21産経)
 「政権というのは4年の単位でみてもらいたい」
 民主党の菅直人前首相は21日夜、都内で開かれた民主党国会議員のパーティーであいさつし、政権の成果を衆院の任期で評価してほしいと述べた。
 菅氏は続けて「私を含む最初の2年は問題提起をして方向性は出せた。それが一つひとつ動いている」とも述べた。
 菅政権は、最後は与党内からも「居座り」という批判を浴びて短命に終わった。野田佳彦首相が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)や社会保障と税の一体改革の課題に取り組んでいるのは菅政権の成果だと暗に訴えることで、汚名を返上したいとの思いがあったとみられる。


 自民党政権の時に解散ばかり喚いていたくせに、そして、まともな成果は何一つ上げていないくせに、何を言っているのか。仮に菅政権なり鳩山政権なりが4年も続いていたら、日本は再起不能になっていただろうし、野田政権に代わっても所詮は民主党政権であり、日本凋落の危険性は全く減じていない。

 鳩と菅は、歴代内閣の2トップ。当然、ワーストの方で。



ホークスおめでとう (2011 11/20 24:00)

 ホークスが日本一になったが、悔しさよりも、「落合監督、ありがとう。」という気持ちの方が勝っている。なぜか、負けたのに晴れ晴れした気分。つーか、こんだけ繋がらない打線で、よく7戦目までもつれこんだものよ。それだけでも立派。

 巨人の川相が中日に来て以来の中日ファン、要するに、私にとっての中日とは落合中日であった。落合監督が去る今、中日ファンをやめる気持ちは毛頭無いのだが、それでもやはりある種の脱力感を感じてはいる。

 悲願であった「ペナントを制して日本一」は、次の機会まで楽しみにとっておくとしよう(落合さん以外にはできないような口ぶりだな……まぁいいか)。 



明日、最終決戦 (2011 11/19 24:00)

 日本シリーズは7試合目に突入!完全に外弁慶シリーズになっている……ということは、明日も中日が勝つということ。有終の美だ!

 もちろん中日ファンとしては中日の日本一を望むのだが、仮にそうならなくても、たぶん私は納得するだろう。落合信者の私としては、落合がよく「岩瀬で負けたらしょうがない」と言うのと同様、「落合中日で負けたらしょうがない」と思えるだろう。それに、ホークスは非常にいいチームだし、今年のシリーズは緊迫したいい試合が続いている。野球ファンとして、じゅうぶんいい物を見させてもらってる。



結局は摂取カロリーよ (2011 11/18 24:00)

 1日2食、しかも1回は寝る直前、しかも酒も飲む。半年以上「太りやすい」と言われる行動をとっているが、カロリーコントロールさえしっかりしていれば、影響はかなり薄いように思う。実際、私の体重は63kgで半年間ほとんど変化していない。

 もちろん、「あと数百グラム減らさねばならない」という人には小さくない影響があるのかもしれない。1ヶ月で100gくらいの影響はあるのかもしれないが、ふつうのダイエット志願者だったら、食事の回数や食べる時間は特にこだわらなくていいだろう。その分余分に数百m歩けば済む話である(体重60kgの人が100m歩くとおよそ6kcalの消費)。


超光速ニュートリノ (2011 11/18 24:00)

 とりあえずメモ。

「光より速い」ニュートリノ、再実験でも超光速(11/18朝日)
 素粒子のニュートリノが光より速いという実験結果を9月に発表した国際共同研究グループOPERAに参加するイタリア核物理学研究所が18日、精度を高めた再度の実験でも、同じ結果が得られたと発表した。
 実験はスイス・ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)の加速器で人工的に作ったニュートリノを打ち出し、約730キロ離れたイタリアのグランサッソ国立研究所の検出器に到達するまでの時間と距離を測定している。
 ニュートリノを作る反応を起こす陽子の流れ方を工夫しニュートリノの速度測定をより細かく精密にした実験を行っているが、今のところ同じ結果が得られているという。ただ速度の計算に全地球測位システム(GPS)を利用している点は前回と変わらない。




非礼 (2011 11/17 24:00)

 ブータン国王夫妻が来日されている。新婚旅行先の一つに日本を選んでいただいたのは光栄だし、被災地を訪問していただくご配慮はありがたい限り。また、ブータンからは、震災直後に100万ドルの義捐金をいただいている。

 そしてこの演説。

ブータン国王が国会演説で礼賛「日本は震災に心の強さで対処した」(11/17産経)
 国賓として来日中のブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王(31)は17日昼、衆院本会議場で演説を行った。
 国王はブータンの民族衣装で壇上に立ち、東日本大震災について「大混乱と悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民は最悪の状況下でさえ、静かな尊厳、自信、規律、心の強さをもって対処された」と述べた。
 また「日本は歴史を通じてあらゆる逆境から繰り返し立ち直った」と日本をたたえた。
 美しい容姿で注目を集めているジェツン・ペマ王妃(21)も臨席した。衆院本会議場は衆参両院議員でほぼ埋め尽くされた。


 ありがたいお言葉である。

 しかし、そのようなお気持ちを足蹴にするバカがいた。

防衛相の晩餐会欠席 「ブータン国王よりもこっちが大事」 野党徹底追及の構え(11/17産経)
 一川保夫防衛相が16日夜、国賓として来日中のブータンのジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王夫妻を歓迎する宮中晩餐(ばんさん)会を欠席し、同僚議員のパーティーで「ブータン国王が来て宮中で催し物があるが、私はこちらの方が大事だ」とあいさつしていたことが17日、分かった。
 国王夫妻にも皇室にも礼を失する行為だといえ、自民党など野党は参院での問責決議案提出を視野に徹底追及する構え。
 発言は参院予算委員会でも取り上げられ、一川氏は「軽率だった。申し訳なく思い、反省している」と陳謝した。藤村修官房長官は首相官邸に一川氏を呼び「宮中行事を軽視するかの発言は軽率だ。厳に慎むように」と厳重注意した。
 この後、一川氏は記者団に「自分の任務はしっかりと責任を持ってやっているつもりだ」と述べ、引責辞任を否定した。
 自民党の谷垣禎一総裁は「閣僚が国賓をどう迎えるかという基本的姿勢がしっかりしていない。政権全体の問題だ」と述べ、追及する考えを強調。公明党の山口那津男代表も「非常識であり閣僚の資質が欠けている」と批判した。
 宮中晩餐会には全閣僚が招待されたが、一川氏のほか山岡賢次国家公安委員長、川端達夫総務相、細野豪志環境相が欠席した。
 また、藤村氏は17日の記者会見で、晩餐会の席上で携帯電話を使用した閣僚がいたことを認めた上で「行事進行上支障を生じることのないように」と全閣僚に注意したことを明らかにした。携帯電話を使用した閣僚は特定できていないという。
 自民党は、他の欠席閣僚についても理由が適切だったかどうかを追及する構え。携帯電話問題についても閣僚の特定に向け、調査を始めた。


 ブータン国王歓迎宮中晩餐会を蹴って同僚の政治資金パーティに出席、しかも「宮中晩餐会を欠席してまでここに来た」と挨拶したということは、「宮中晩餐会をすっぽかしたこと」を誇っているわけで、どうしようもないクズ。

 しかし、一川といい、山岡といい、松ジャギといい、ダイバー三宅といい、鳩菅といい、民主党議員の常識の欠落ぶりはいったいなんなのだろう。いや、常識が無くても仕事ができるなら多少は目を瞑る。しかし、無能でかつ常識も無いのだから、救いようがない。



言った、言ってない (2011 11/16 24:00)

野田首相「米側に訂正したほうがいいと言った」(11/16読売)
 野田首相は16日の参院予算委員会で、首相が日米首脳会談で環太平洋経済連携協定(TPP)について「すべての物品とサービスを貿易自由化交渉のテーブルに載せる」と発言したと米政府が発表したことに関し、「私は言っていないと(米側に)事実確認した際には、訂正したほうがいいと言っている」と述べた。
 ただ、米側は独自の解釈として書いているとして現状では訂正には応じない構えだとの見方も示した。
 公明党の木庭健太郎氏への答弁。


 鳩山政権の時から、「○○と言った」「いや、○○とは言っていない」ということが繰り返されてきた。鳩山の時は、普天間問題でアメリカとのやりとりでも発揮された。野田は、TPPで同様の失態を演じている。「言った、いや言ってない」というのは、民主党のお家芸のようだ。ただ、国内でならまだしも、世界規模でそれをやられると著しく国益を損なうんで、勘弁して欲しいもの。

 こんなレベルのヤツらに、切った張ったの交渉が務まるとは到底思えないんだが。


竹島は日本の領土 (2011 11/16 24:00)

正解は「日本が不法占拠」 韓国・大学入試国家試験に2問も竹島問題(11/15産経)
 【ソウル=黒田勝弘】韓国の大学入試国家試験で、日韓の領土紛争になっている竹島(韓国名・独島)に関する問題が今年は2問も出題され話題になっている。大学入試での出題は初めてではないが、2問は異例で、韓国での“独島教育強化”として注目される。
 すべての大学進学希望者が受験する国家試験は「修能(大学修学能力試験)」といわれ毎年、最大の“入試行事”になっている。今年は先週、実施され、地理と近・現代史に竹島問題が出た。
 地理では「国土踏査報告書」として竹島や近くの鬱陵(ウルルン)島を描いた地図を示し、いくつかの文章の中から竹島に関し「国土の最東端を標示する石の前で記念写真を撮った」など正解を選ぶようになっている。
 また近・現代史では竹島が歴史的に「無主の島」だったとする日本の主張を批判する内容を紹介した後、「フランスが侵略し文化財を略奪した」など5項目の中から「日本が日露戦争の際、不法占領した」を正解として選択するようになっている。
 竹島・独島問題は過去の「修能」でも「わが国の領土」に関する問題などとしてしばしば出題され、受験生にとっては必須の知識になっている。
 韓国の学校では、幼稚園や小学校から「独島はわが国のもの」との教育が繰り返し行われているが、日本で教科書に竹島を含む領土問題の記述が登場すると官民挙げて激しく反発する一方的状況が続いている。


 盗人国家のキチガイな言動にいちいち付き合うのも面倒かもしれないが、こういうのはきちんと抗議しておくべきだぞ、外務省。

 で、こっちはこっちで、きちんと歴史や地理の教科書で、竹島は我が国の領土と教育すべし。主権の意識はきっちりと教え込むことが必要。問題は、日教組のバカどもが、教科書の内容とは関係なく、中韓寄りの教育を行うことなのだが…。



精神的支柱 (2011 11/15 24:00)

陛下、39度近い熱=月内は療養―宮内庁(11/15朝日)
 宮内庁の金沢一郎皇室医務主管は15日、門脇孝東大病院長とともに、天皇陛下の入院後初めて記者会見した。気管支炎などで6日から同病院に入院されている陛下について、症状が長引く「遷延性(せんえんせい)気管支炎」と説明。39度近い熱が続いているとして、「仮にあと1週間ぐらいで退院しても、今月いっぱいは(お住まいの)御所でお休みいただくことになる」と述べた。
 金沢医務主管と門脇病院長によると、陛下は入院時に37度台半ばの熱とせきがあった。抗生物質などによる治療で、平熱近い36度台後半まで下がり、いったんは11日の退院が決定。しかし、同日朝に熱が37度台に上昇し、一時治まっていたせきが再び出てきて、12日夜には38度台に。その後も37〜38度台で推移し、39度近くまで上がったことも数回あったという。[時事通信社]


 一刻も早いご快復をご祈願申し上げる。

 震災や不況といった大変な状況にある今の日本には、精神的な支柱としての陛下の存在は大変に大きい。一国民の身勝手で不敬な言い分とは分かっていても、それでも、日本のために陛下には元気な姿をお見せいただきたいと心から思う。陛下の存在がなければ、日本は、心がポキンと折れたようになってしまうのではないか。我ながら弱気な考え方だなとは思うが、日本の現状を考えるとちょいと弱気にならざるを得ない。

 ご公務は皇太子殿下に完全にお任せになるか、あるいは上皇というしくみを復活させることも考えるべきでは無かろうか。


内部被曝<外部被曝だそうです (2011 11/15 24:00)

 メモとして。

福島原発周辺住民、内部被曝量は限度以下 京大など調査(11/14朝日)
 東京電力福島第一原発周辺の住民が食事や呼吸で放射性セシウムを体内に取り込んだ結果、被曝(ひばく)量がどれくらいになるかを京都大などのグループが調べ、14日発表した。最大に見積もって計0.16ミリシーベルトで一般市民の年間線量限度1ミリシーベルトを下回った。
 京大防災研究所の石川裕彦教授(環境災害)らは7月2〜8日、住民が実際に食べたり吸ったりする食料やちりに含まれる放射性セシウムの量を調べた。
 福島第一原発の20〜70キロの圏内のスーパーマーケットで食料と飲料水を集め、放射性セシウムの含有量から食事による内部被曝量を推定。平均で年間0.003ミリシーベルトで、濃度の高い食料を毎日食べ続けたと仮定した最大値は0.083ミリシーベルトだった。
 地上1.5メートルの空気中のちりを集め、含まれるセシウムから被曝量を推定。ほとんどの場所が年間0.003ミリシーベルト以下で、最も多い浪江町で0.077ミリシーベルトだった。食事の最大値とあわせると0.16ミリシーベルトになる。
 こうした年間内部被曝量は、数時間いただけで浴びる線量と同じ程度の場所もあり、グループは外部被曝対策の方が重要としている。(鍛治信太郎)


 反原発派の多くは「内部被曝」をやたらに恐怖する傾向があるのだが、この記事にはどう反応するんだろうか。



民主党政権とTPP (2011 11/14 24:00)

 TPPへの懸念の大部分は、「与党が民主党だから」という要因によるものだったりする。

 こういうこと言うと、「自民党政権の時、自民党だから批判していたヤツらと同じだ」とか言う人が出てくるんだが、それは全く違う。
 自民党に対する批判のほとんどは、漢字だのナンタラ還元水だの訳の分からん物が多かったが、現在の「民主党だからダメ」というのは、「この2年間での民主党の政権運営」という確固たる根拠が存在している。ふつーに考えれば、この2年間を振り返った上でなお「交渉を通じて日本に有利なルールを作っていけばいい」など、とても言えないと思うんだが。

 私は自由貿易体制には賛成だ。そして、そういう枠組みに参加しようとすれば、不利益となる面もあることは分かっている。だからこそ、それに対応する施策が求められるわけだが、民主党政権にはそのような期待はできない。この2年をみていたら、できるはずもない。

 だから、自由貿易には賛成だがTPPには現状では反対、となる。



東日本女子駅伝 (2011 11/13 24:00)

地元・福島、声援力に4位 東日本女子駅伝(11/13朝日)
 第27回東日本女子駅伝(東北陸上競技協会など主催)が13日、福島市内であった。信夫ケ丘競技場と大笹生を往復する9区間42.195キロのコースを17都道県の代表と、岩手、宮城、福島の被災3県でつくる「チーム絆」を加えた18チームが駆け抜けた。優勝は7年ぶり4度目の神奈川。
 最終の9区、2位でたすきを受けた神奈川のアンカー吉川美香選手(27)は、大接戦の末、トラックで長野の小田切亜希選手(21)をとらえ、逆転した。福島は4位に入り、2年ぶりの入賞を果たした。
 1区で12位だった福島は徐々に順位を上げ、4区で5位に。6位でたすきを受けた9区で2人を抜いた。
 田村高校出身でしまむらに所属する福島のアンカー斎藤梓乃選手(23)は「切れ目ない沿道の人たちからの『福島がんばれ』という声援が力になった。一つでも前へ、という気持ちで走った。チームみんなががんばってくれて満足している」と話した。


 山本太郎や岩上安身などの反原発派が中止を求めて策動していたようだが、福島市でおこなわれた東日本女子駅伝は無事に終わったようで。
 
 本当に福島市が危険な線量であれば、彼らの言い分に理が無くはない。しかしながら、現実としては駅伝をやるのに問題となるような値は出ていない。彼らはなぜか、「福島はチェルノブイリ周辺以上に危険な状態」「福島県は中通りまで人が住める状況ではない」と思いこんでいるのだが、実際にそんなことはないし、現にそこには住んでいる人がいる。

 いや、仮に私たちが「問題ない数値」であっても彼らが「危険だ」と言い張ることを正当な主張と認めたとしよう。しかしながら、側溝の落ち葉にガイガーをあてて高い線量を無理矢理だそうとしたり、駅伝を「殺人駅伝」などと言ったり、そこで暮らしている人の存在に配慮せずに「福島には人が住めない」と言い募るのは、道徳的にも問題ありと言わざるを得ない。

 現実認識が間違っているだけならまだしも、被災地に対する配慮が決定的に欠けているのはどうしようもない。反原発運動は自滅している。



TPP交渉参加 2 (2011 11/12 24:00)

TPP、首相さっそく厳しい洗礼 加盟国会合招かれず(11/12朝日)
 オバマ米大統領が12日朝にホノルルで開く環太平洋経済連携協定(TPP)交渉9カ国の首脳会合に、野田佳彦首相が招待されない見通しであることが11日わかった。9カ国が積み上げた交渉の成果を大枠合意として演出する場に、交渉参加を表明したばかりの日本は場違いとの判断が背景にあるものとみられ、TPP交渉の厳しい「洗礼」を受ける形だ。
 日本政府の一部には、野田首相がアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議前に「交渉への参加」を表明すれば、TPP首脳会合にも招待される可能性があると期待があっただけに、落胆が広がっている。TPP交渉を担当する日本政府高官は「日本(の出席)は少し違うということだろう」と語り、現時点では、出席できない見通しであることを認めた。
 昨年11月に横浜であったAPEC首脳会議の際にも、TPP関係国の首脳会合が開かれ、当時の菅直人首相がオブザーバーとして招かれ参加していた。(ホノルル=尾形聡彦)


 国内どころか党内もまとめきれていないのに交渉に参加するというのも、加盟国に対して失礼な話だし、「オバマへのお土産」で急いで交渉参加を表明しただけなので、記事のような扱いに対して「失礼な!」と怒る気持ちは湧いてこない。むしろ、すごすご引き下がる日本政府に落胆。

 そしてこの結果。

TPP大枠合意へ 9カ国首脳、最終調整(11/12共同)
 【ホノルル共同】米国やオーストラリアなど環太平洋連携協定(TPP)拡大交渉に参加する9カ国は11日(日本時間12日)、米ハワイのホノルルで12日に開く首脳会合で、協定の大枠で合意する方向で最終調整に入った。カーク米通商代表は記者会見で「首脳レベルで大枠合意の発表ができる」と表明した。
 野田佳彦首相はTPP交渉への参加方針を表明したが、実際に交渉に加わるには交渉参加9カ国すべての同意を得る必要がある。日本の参加以前に9カ国が物品貿易やサービスを含めた包括的な域内統一ルールの骨格で一致すれば、日本の交渉余地が少なくなる懸念もある。


 しかし、これではルール作りにいつ加われることやら。アメリカ議会で日本の参加が承認されるのが来年春頃で、結局枠組み作りに参加できないままどんどん物事だけが進んでいくのではないか。日本に不利な条件ばかり並んでいた場合、そこで日本はきちんと撤退する決断をとれるのか。

 TPP本体とは違うところで、不安がいっぱい。



TPP交渉参加 (2011 11/11 24:00)

野田首相、TPP交渉参加の方針表明(11/11朝日)
 野田佳彦首相は11日、首相官邸で記者会見を開き、環太平洋経済連携協定(TPP)について「TPP交渉参加に向けて関係国との協議に入ることにした」と述べ、交渉に参加する方針を表明した。首相は12日から米ホノルルで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)で、オバマ米大統領らTPPの関係各国首脳と会談し、交渉参加の方針を伝える考えだ。
 首相は農業や医療などの分野でTPP交渉への参加に反対する声が強いことを念頭に「世界に誇る日本の医療制度、日本の伝統文化、美しい農村、そうしたものは断固として守り抜き、分厚い中間層によって支えられる安定した社会の再構築を実現する決意だ」と強調し、こうした懸念に配慮する姿勢をみせた。
 一方で「貿易立国として活力ある社会を発展させていくためには、アジア太平洋地域の成長力を採り入れていかねばならない」と述べ、TPP交渉に参加する意義を訴えた。そのうえで首相は「関係各国との協議を開始し、さらなる情報収集に努め、十分な国民的な議論を経た上でTPPについての結論を得ていく」と強調した。


 自由貿易体制については、私は反対しない。これだけ経済がグローバル化している中で、日本だけが保護主義を貫くことなど不可能であるし、人口がどんどん減っていく状況を考えれば、海外に販路を求めるのは当然の帰結だ。

 ただ、TPPに参加することに賛成かといわれると、態度を保留せざるを得ない。問題点が未だはっきり示されていないこともあるし、交渉を日本に有利な形で進められるかについて、政府の交渉能力自体に疑問符が付くということもある。日本に有利な条件を突きつけ、交渉が巧くいかなかったら撤退することができるか、不安がどうしても払拭できない。

 それでも、意を強くして反対とまではいかなかった。明確な根拠がある不安とは言い難かったからであるが、野田総理がTPPについてきちんと理解していないことが判明してしまったため、不安はさらに強まることになった。

予算委員会「環太平洋パートナーシップ協定等」集中審議(参議院)
mms://svwmlv.webtv.sangiin.go.jp/vodn/1231n.wmv

 佐藤ゆかりの指摘に「ISDSは、あまり寡聞にして詳しく知しらなかった」って言っちゃったもんなぁ。これじゃぁ安心して任せられない。

 普天間問題以降こじれてしまったアメリカとの関係を何とか改善したい、APECの際におこなわれるオバマとの会談でお土産を持っていきたいという思いが見え隠れしていて、TPPに対する賛否以前に、「大丈夫かいな」という不安が募ってしまう。TPP自体の問題ではなく、それに付随する問題……例えば野田の政権維持の思惑などが政策決定の主要なファクターになっている辺り、とてつもない不幸だといわざるを得ない。


 ついでに、反対派の動き。

民主・山田氏、首相会見「参加表明でない」=TPP(11/11時事)
 環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に慎重な山田正彦前農林水産相は11日夜、衆院議員会館で記者会見し、交渉参加をめぐる野田佳彦首相の記者会見の内容について「ほっとした。交渉参加表明でなく、事前協議(の表明)にとどまった」と評価した。山田氏は「(首相は)党の提言をくんで踏みとどまってくれた」と語った。(

 会見を1日遅らせた時点で、話は付いていたということだろう。政治的な根回しといえば聞こえはいいが、要するにデキレース。


マルチ山岡 追記 (2011 11/11 24:00)

 8日に自民党の平沢勝栄氏が言っていた映像ですな。

山岡消費者相、マルチ業者に「運が悪かった」(11/10読売)
 衆院予算委員会は10日の理事懇談会で、山岡消費者相が閣僚就任前の2008年6月に、マルチ商法(連鎖販売取引)業者のイベントであいさつをした映像を収めたDVDを視聴した。
 DVDは自民党が提供したもので、山岡氏が「日本では実に運が悪かった。ネズミ(講)と勘違いされ、ずっと遅れてしまった」などと話す内容だ。自民党の石破茂理事は視聴後、「山岡氏は、消費者を守る消費者相にふさわしくない」と述べ、山岡氏の自発的辞任や更迭を求めていく考えを示した。
 自民党は山岡氏に対し、今国会で参院に問責決議案を提出する方針を固めており、他の野党にも協力を呼び掛けている。


 とっととやめてくれ。できれば、民主党政権自体が消えてくれた方がいいんだが、とりあえず山岡には早急に消滅していただきたい。



「みえないばくだん」が販売されるだと? (2011 11/10 24:00)

 ネット上のみの極悪コンテンツで済んでいればまだしも……。

みえないばくだん | 絵本 | こども | 書籍 | 小学館
 3.11の福島第一原発事故以降、私たちは放射能汚染の恐怖と向き合いながら生活していかなければならなくなりました。特に放射能の影響を受けやすい子どもを持つ親たちは、未来を案じ大きな不安を抱えています。
 そんななか、子育て中の母親たちを中心にインターネット上で大きな反響を呼んだ作品があります。「たしかにべんりになるけれど これは『ばくだんになるもの』じゃないの?」−−そんな人々の不安の声はどう封じられ、どうやって原発が作られてきたか。3.11以降、人々の生活はどう変わってしまったか、数世代先の未来に何が起こるのか。
 著者は小さな子供を持つ主婦と会社員の男性というごく普通の人たちです。ひらがなだけの文章と絵で綴られている本作は、ブログ公開とともに大きな反響を呼び、小さな子どもの母親たちを中心に共感の声が寄せられました。このたび、その話題作の絵と文を描き直し紙の絵本オリジナル版として刊行します。
 本作に描かれる未来は、決して明るいものではありません。けれど、子どもから大人まで、ぜひ多くの方に読んでいただき、その未来を明るいものにするには何をすればいいのか、みんなで考えてほしいと思います。


 簡単にあらすじを言えば、福島は放射性物質に汚染されたから、将来子供が生まれたら奇形児になるぞ、という内容。放射線による障害が子供に遺伝するという有意なデータは存在せず、そんな可能性はほぼあり得ない。

 書かれた内容が仮に「事実」「確定的予測」であったとしても、障碍者への差別意識が強烈な、配慮の著しく欠けた作品だといわざるを得ない。ましてや、その内容は科学的にほとんど無根拠。被災者への配慮のかけらもなく、科学的根拠も無い、ただの不安商法なのだから、下劣としか言いようがない。

 葬列デモをやらかした輩と同じで、ありもしない被害を誇大に吹聴して不安を煽るゲスの所業。


 9/3に「みえないばくだん」について触れた文を、一部引用しておく。

不安商法 (2011 9/3 22:00)

みえないばくだん-〜子育てママから子育てママへ〜被災地へ笑顔を繋げたい

 チェルノブイリにおいても、子供の甲状腺ガンは増加したが、周辺住民の大人に対する影響はほとんど見られなかった。子供の甲状腺ガンとて、継続的な検診をおこなっていれば、適切に治療することもできる。

 障碍児が生まれる可能性については、妊娠時に放射線を受けた場合と、被曝した後で妊娠した場合を分けて考えねばならない。前者はたしかに何らかの障碍が胎児に現れる可能性はあるのだが、今回の原発事故で避難前にそれほどの被曝をした妊婦がいるという話は、伝わってきていない。

 後者に関しては、ほとんどあり得ないと言える。被曝による遺伝子への傷害が子供に伝わる可能性はほとんど無い仮に胎児に影響が出るレベルの放射能汚染が起きていれば、もっと体が小さく生殖世代の短い昆虫などに影響が出ていると思われるが、そのような話も出てきていない。

 もちろん、放射線の影響によって障碍児が生まれてくる可能性はゼロとは言いきれない。しかしながら、「ゼロではない」ことは即ち「必ずそうなる」というわけではないし、ほとんどあり得ないことを心配することに拠るストレスの方が、よっぽど胎児に悪影響を及ぼすだろう。「ほとんどあり得ないのなら、ある場合を心配すべきだ」と言ってる人は、飛行機にも車にも決して乗らない人なのだろう。

 あり得ない可能性を論じて不安を煽り、自分たちの主義主張を遠そうとする姿は、人倫にもとると言わざるを得ない。ましてや、被災者感情を利用するのみならず、障害者をダシにして人の心につけ込もうとするのは、悪辣きわまりない。それでいて「子供の命を守れ」と言っているのだから、冗談にもほどがある。

 反原発派は、福島をどうしても死の世界にしたいらしい。そういう言動が、福島の復興を大きく阻害しているのだが、分かってやっているなら人面獣心、わかってないなら古今無双の馬鹿野郎だ。




モニタを買ったぜ (2011 11/8 24:00)

 この1ヶ月ほど、調子の悪かったCRTモニタをパシパシ叩きつつやり過ごしてきたが、家人に「うるさい」と言われ続け、しかたなく新しいモニタを買ってきた。(職場を除いては)初の液晶モニタである。
 ついでに、グラボも128MBではアレなので、1GBのを買ってきた。補助電源が必要なことが分からずにかなり手間取ってしまったが、接続成功。400W以上のパワーが必須環境とか書いてあったが、無視して最大280WのマイPCに繋いだ。8年以上使っているPCでAGP用のグラボなんて種類が少ないんですもの。

 ワイド画面の液晶モニタを前に、どんな画面比率が最善か考えあぐね、もてあましているのが現状なり。

 で、痛い出費で生活費をどうしようかと……。円高とタイの洪水で株も低調だし……。



酷いデマ (2011 11/8 24:00)

 「反原発」……というか、「反福島」「反被災地」のヤツらが、「福島原発では作業員が4300人死んだ、東電が遺族に3億円払って口止めさせている」というデマをツイッターで流していた。
 このデマに乗った川内村の村議も→(cache) 情報源不明、だがあり得る話として - 村議 ちかちゃん - Yahoo!ブログ

 3億円程度で4300人を黙らせることができると考えていることがまず滑稽。身内が死んだことを、たった3億円で納得できるはずもない。
 そして、4300人も死んでいたら福島原発の作業員はほぼ全滅状態、その情報をメディアがかぎつけないはずがないって分からない残念な脳味噌も滑稽。

 なんか、デマの内容もだんだん劣化してきているように思う。


マルチ山岡 (2011 11/8 24:00)

 「閣僚の辞任」を目的に追求するのはあまり生産的でないと思うんだが、山岡に関しては、クズ揃いの民主党の中でも最上級のクズ野郎なので、とっととクビを獲っていただきたいのが正直なところ。

自民「問責閣僚」ロックオン まずは「マルチ」山岡氏(11/8産経)
 自民党が8日の衆院予算委員会で「問責閣僚」のあぶり出しに入った。標的としてロックオンしたのは、マルチ商法業界との関係が取り沙汰される山岡賢次国家公安委員長(消費者担当相)。今国会での問責決議案提出も視野に入れる。さらに、平岡秀夫法相と小宮山洋子厚生労働相も照準にとらえる。早期の衆院解散・総選挙に追い込む具体的な戦術が描けない中、まずは閣僚の辞任騒動を巻き起こそうという狙いだ。(斉藤太郎)
 山岡氏への切り込み隊長を担ったのは、元警察官僚の平沢勝栄氏だ。
 平沢氏「山岡氏の事務所の関係者の話では、山岡氏は平成16年、『事務所の経費が厳しいからマルチで稼いでくれ』と言ったというじゃないですか」
 山岡氏「これは名誉毀損です!」
 平沢氏は元秘書の実名を挙げて証人喚問を要求した後、二の矢を放った。
 持ち出したのは、マルチ関連会社の会合でスピーチする山岡氏の姿を収めたDVD。「山岡氏は『みなさんに革命家になってもらいたい』と最初から最後までマルチ商法を推奨している。しかも会社の社長は脱税で起訴されている」と指摘。さらに、山岡氏と地元政治家の金銭問題まで持ち出し、山岡氏が「カネを要求したことは断じてない」と否定すると、再び関係者の証人喚問を要求した。
 NHKで生中継される中、集中砲火を浴びた山岡氏は「マルチで稼いでくれ」発言を完全否定したものの、平沢氏に対し「後ほど…。長いつきあいだから友情を持って…」と泣き落としにかかるのがやっと。
 野田佳彦首相も「山岡氏は説明責任を果たし、むしろ襟を正して職責を果たしてもらいたい」とかばうのが精いっぱいだった。
 平岡氏もターゲットとなった。10月に辞任した政務秘書官が平岡氏の公設秘書としての9月分の給与も受けていた問題について、「大臣秘書官は日割り、公設秘書は月割りで支給する制度の違いで生じた」と説明。だが、棚橋泰文氏に「良識の問題だ」と攻め立てられ、「(9月の公設秘書給与分を)国庫に寄付することも考えたい」と釈明せざるを得なかった。
 小宮山氏は、年金の支給開始年齢引き上げ問題で、加藤勝信氏に「首相は『希望の種をまこう』と言うが、小宮山氏は負担の種をまいている」と指摘され、「議論の順番、伝え方がまずかった」と陳謝した。


 マルチ商法を推奨するゴミクズが消費者庁の長官、どういう冗談だ……って何度も書いたな。つーか、山岡が何で重責を担う立場までこられたのか、何か高い能力を有している分野があるのか、疑問でならない。たぶん、「偉い人に媚びる能力」だけでここまで来たと思うんだけど。



自由報道協会のバカ会見 (2011 11/7 24:00)

 自由報道協会が主催して、ダライ・ラマ法王猊下に記者会見を行なったのだが…。

脱原発だと「貧富の差広がる」 ダライ・ラマが記者会見で述べる(11/7J-CASTニュース)
 会見では、東京電力福島第1原発から20キロ圏内に放置された動物の写真をダライ・ラマに見せる記者もいた。さらに、記者は「人間にも動物にも、放射能におびえずに生きる権利があるのではないか」と問いかけた。ダライ・ラマは20キロ圏内の惨状に顔をしかめながらも、「常に物事は全体を見るべきで、一面だけを見て決めるべきではない。破壊的な目的で使うものは、破壊的なものしか産まない」として、広島を訪問した時のエピソードを披露。「原子力が兵器として使われるのであれば決して望ましくない」 一方で、「平和目的ならば別問題」と、当面は原子力をエネルギーとして活用すべきだとの考えを示した。
 原子力以外の発電手段については「ダムは自然を破壊するなどの悪影響がある。風力、太陽エネルギーもあるが、十分ではないかもしれない。十分というのは、『先進国にとって十分』ということではく、これから発展を遂げる国にとっても十分でなければならない。そうでなければ、貧富の差が広がってしまう」と、現時点で開発されている代替エネルギーでは、将来の電力需要を満たすのは困難だとの見方を示した。ただ、「安全には万全を期すことが大事。あなた方が『原発はいらない』とお決めになるのなら、それはそれでいいと思う」と、国内で広がっている「脱原発」への動きに対する批判は避けた。
 また、パレスチナや尖閣諸島、TPPの問題については、「大きな、複雑な問題」「日本の問題」(Japanese Business)「TPPについて勉強していない」として、コメントを避けた。
(一部抜粋)

ダライ・ラマ法王会見 by自由報道協会(ブーイング込み) #fpaj - Togetter

 質問とその内容がひどすぎる。
 法王猊下をせっかくお招きしながら日本のことばかり尋ねる「視野の狭さ」がまずどうにも我慢ならない。「欧米では記者クラブは云々」とか言うくせに、おのれは日本という小さい枠で凝り固まっている。震災について聞くならば、天災と人間の関わりについて仏教的な視点で話を伺うとか、幾らでもやりようはあったろうに。
 
 原発について尋ねるのも馬鹿馬鹿しいが、「原子力の平和利用はすべきだが、脱原発を日本が選ぶのならそれは日本の自由」という真っ当な返答に対して、ツイッター上などでがっかりしている輩の姿は、さらに馬鹿馬鹿しい。自分たちの「反原発」のお墨付きを権威ある人からもらおうという魂胆が浅ましい。
 さらには、お墨付き獲得に失敗したからと言って「チベット独立にはアメリカの協力が必要だから、核推進のアメリカには逆らえないよね」という低次元な分析をしている反原発のアホどもの姿も見苦しい。

 要するに、自分たちの言説を補強するような回答を勝手に期待していて、それに失敗して勝手に落胆しているわけだ(落胆のみならず罵るバカもいる)。前者だけでも失礼極まりないのに、失礼を何乗も重ねているわけで、まことに救いようがない。

 しかも、上杉の質問は何だ?「ツイッターのフォロワーが0人なのはなぜですか」って、アホか。

 せっかく来ていただいたのに、自由報道協会のバカどもの所業は、日本人として恥ずかしい限り。恥を知れ。


放射脳 (2011 11/7 24:00)

 「めざましテレビ」の大塚さんが白血病で入院。で、「放射性物質のせい」と騒ぐバカどもがちらほらと。挙げ句の果てには、陛下のご入院まで「放射能がー」と喚くバカまで出現している。

 被曝線量など考えれば被曝による因る物である可能性は考えられないのだが、どうしても放射能の危険を課題に吹聴したい人種がいるらしい。本気で不安に思っているのか、放射線をネタにして騒ぎたいだけなのか、不安に乗っかることによる興奮に酔いしれているのか……とにかく、その神経は理解しがたい。



中日vsホークス (2011 11/6 24:00)

 日本シリーズは、順当に「中日対ホークス」ということになった(「ソフトバンク」って呼びたくないのよ)。戦力から行けば、どう考えてもホークスの方が上。そこを落合の采配でどう切り崩していくかが楽しみである。

 目指すは日本一。落合監督の有終の美を祝いつつ、バカな球団を嘲笑いたいものよ。


嘘つき (2011 11/6 24:00)

武田邦彦 (中部大学): 「水飲み事件」と「黙れ!」事件・・・瓦礫に反撃
 都民が心配しているのは、福島原発から漏れた量は政府発表でも約80京ベクレル(万テラベクレル)で、その2倍、3倍というデータもあります。これを日本人一人あたりで割ると、一人あたり80億ベクレルになります。
(中略)
 つまり80億ベクレルというのは毎日、必ず病気になる1年100ミリなる食事を80万日食べることを意味しています。


 なんで漏れ出た放射性物質を全て均等に分担しなきゃいけないんだ。バカか。

 そして、こんな文も。
 人間が健康を維持する限度は1年1ミリで、かならず病気になるのが1年100ミリです。

 100mSv/yだと癌の発生確率が0.5%上がるというデータはあるのだが、「必ず病気になる」なんていったいどこのデータなんだか。

 ウソと分かっていて書いているなら不道徳なクズ人間。分かっていないなら、科学者失格。いずれにせよ、その言説は信用するに値しない。



故郷を失うこと (2011 11/5 24:00)

土砂崩れで壊滅の集落で「解散式」 田辺市本宮町(11/5紀伊民報)
 台風12号による土砂崩れで集落が壊滅した和歌山県田辺市本宮町三越の奥番地区(8世帯10人)で5日、住民が地元を離れる「解散式」が開かれた。駆け付けた多くの地区出身者らとともに住民が神社で最後の祭りを営み、芋煮を囲んで古里へ別れを告げた。
 9月4日、豪雨による山崩れで川がせき止められ、たまった水が方向を変えて集落をまるごと押し流した。民家と寺、集会所が流失、集落の中央に深い谷ができた。町内に移り住んでいる住民らは集落の再建が難しいと判断、地元神社の例祭に合わせ、けじめの機会を設けた。
 最後の集まりに、県外からも大勢が駆け付けた。午前9時から神社の例祭を開いた。熊野本宮大社の神職が祝詞を上げ、住民や出身者が参拝した。河原で盛大に餅まきをした。
 解散式は、近くの本宮町森林組合小径木加工場に会場を移して開いた。200人ほどが参加した。
 森久自治会長が「台風被害を思い出すと、悔しく、悲しい。先人が残してくれた奥番を失ってしまうのは本当に心が痛む」と解散を惜しみあいさつした。出席した真砂充敏市長も昨年地区を訪問した当時を振り返った。
 地区内の畑で採れたサトイモで作った芋煮やおでんが振る舞われ、参加者が思い出話に花を咲かせた。
 にぎやかな雰囲気の中、古里に思いをはせ涙するお年寄りの姿も目立った。この地で生まれ、結婚するまで過ごした庄田ナオエさん(92)=本宮町桧葉=は「台風後初めて来たので、涙が出てくるばかり。家もみんな流されてしまい、住んでいた人のことを思うと気の毒でならない」と話した。
 住民の野下美喜子さん(75)は「こんなにたくさんの人が奥番を思ってくれていると思うと胸がいっぱい。自分は奈良県に移り住むと決めたが、皆さんへの感謝の気持ちと未練が一緒になって込み上げてしまう」と声を詰まらせた。
 奥番地区は世界遺産に登録されている熊野本宮大社から北西に約5キロ離れた山中にあり、熊野古道からも近い。背の高い木々に囲まれた小さな集落で、8世帯10人が林業や畑仕事をして暮らしてきた。


 故郷を失うつらさは想像するだけでもつらい。ましてや実際にその境遇にある人の心情は、想像を絶するものだろう。

 福島原発の事故に絡んで、「福島は廃県にすべき」などと言う輩がいる。考えはそれぞれとしても、せめて、被災者に配慮した物言いはできないのか、と虚しく思う。自分や祖先を育んできた土地を捨てることの重みは、ちょっと想像すれば推し量れるだろうに。田舎を捨てて都会に出てきた時に、先祖伝来の土地を愛する気持ちすら忘れてしまったのか?


核融合 (2011 11/5 24:00)

核融合研、イオン8000万度Cの高温プラズマ生成に成功(11/4日刊工業新聞)
 【名古屋】核融合科学研究所はイオン温度が8000万度Cの高温プラズマの生成に成功した。プラズマ周辺部の密度を下げることで従来の最高温度より500万度C高めた。常に高温状態を維持できる方式としては世界最高記録という。核融合発電に必要な1億度Cに少し近づいた。
 同研究所は超電導核融合実験装置の大型ヘリカル装置(LHD)で高温プラズマを発生させている。今回、LHDを洗浄した際に壁に付着した水素ガスを、電磁波で生成したプラズマで取り除くことでプラズマ周辺の密度を下げた。これによりプラズマ中心部のイオン温度が上昇した。
 今後は2012年3月末をめどに高性能排気装置を設置し、プラズマ周辺密度を制御しやすくする予定で、さらなる温度上昇が見込めるという。

 原子力発電の代替として使えるようになるのはいつのことだろう。科学技術の一つとして期待する気持ちもあるし、原発の代替手段として利用できる時代を期待する気持ちもある。

 反原発の人たちは、この技術も忌避するのかな。「核」というだけで嫌悪感を催す人には、嫌われるかもしれないが……技術者の方々には頑張っていただきたい。



瓦礫処理 2 (2011 11/4 24:00)

がれき処理反対には「黙れ」 石原都知事「皆の協力必要」(11/4産経)
 東京都が東北以外の自治体で初めて、東日本大震災で発生した災害廃棄物(がれき)を受け入れて処理を始めたことに対し、都民らから反対の声があることについて、石原慎太郎知事は4日の定例会見で「(放射線量などを)測って、なんでもないものを持ってくるんだから『黙れ』と言えばいい」と語った。
 都は3日、岩手県宮古市から第1便として約30トンを受け入れ、処理を開始。がれきそのものから放射線量は検出されず、都内の処理施設周辺の空間放射線量にも影響はなかった。
 石原知事は「放射線が出ていれば別だが、皆で協力して力があるところが手伝わなければしようがない」と指摘。「皆、自分のことばかり考えている。日本人がだめになった証拠だ」と述べた。
 がれきの受け入れを表明した9月末から今月3日までに、都には3328件のメールや電話が寄せられ、うち2874件が反対や苦情。賛成などの声が200件だった。都は今年度内に1万1千トンを受け入れ、平成25年度までに岩手・宮城両県のがれき計50万トンを処理する方針を示している。


 こういう非常時には、石原都知事のようなタイプの方が安心できる。彼の政策や政治信条には賛否あるが、「ノイジーマイノリティの雑音に惑わされない」というのは彼の最上の美徳だと思う。

 実際に、瓦礫が放射線に汚染されていればまた話は別だが、汚染されていないのは証明されているのだから、「汚染を拡大するのには反対」という主張には全く理が無い。

岩手、震災がれき県外搬出来月開始 受け入れ自治体拡大へ(10/26河北新報)
 東日本大震災により発生した災害廃棄物(がれき)の広域処理で、岩手県宮古市から東京都が受け入れる先行分1000トンの搬出が11月初めに始まる。被災地のがれき処理の協定が結ばれたのは現在、岩手県と東京都の間だけ。多くの自治体は、放射性物質への不安を理由に二の足を踏む。岩手県は「安全性が確認できれば、受け入れ自治体が増える」と、先行処理の成功に期待を込めている。
 計画では、都側の作業員が宮古市に常駐し、がれき置き場の空間放射線量を1時間ごとに測定。コンテナ外部の線量も測った上で、東京へ鉄道輸送する。業者が破砕して分別し、焼却後に都内の処理場に埋め立てる。
 安全性確認のため、放射線測定は都内に搬入後も破砕、焼却、埋め立て後の3段階で実施する。
 都が5月末にがれき受け入れを表明すると、メールや電話が殺到。約1500件のうち9割が放射線の不安を訴えた抗議で、現在も20〜30件の問い合わせがあるという。
 岩手県が、がれきに普通ごみを混ぜて行った焼却試験によると、焼却灰の放射性セシウムは1キログラム当たり133ベクレル。国基準の8000ベクレルを下回っただけでなく、東京23区の焼却灰の平均3005ベクレルよりも低かった
 都の担当者は「がれき処理は復興の一歩であり、できるだけ協力したい」と話す。宮城県分も合わせて3年間で約50万トンを受け入れる。
 岩手県のがれきは推計約435万トン。5月時点では41都道府県内のごみ処理施設が扱い可能と表明しており、県の災害廃棄物処理計画では、県内の処理能力を超える57万トンを3年間で広域処理する予定だった。
 青森県の自治体が受け入れを検討しているが、正式決定は今のところ東京都以外にない。
 岩手県資源循環推進課の松本実課長は「東京都民に大きな不安を与えずに処理できれば、次に続く自治体が出てくるはずだ。沿岸部を助けるため、理解をお願いしたい」と呼び掛けている。


 133Bq/kgの焼却灰さえ「汚染されているからイヤだ」というのであれば、東京のゴミ焼却自体を否定しなければならないし、だいたい「お前は灰をどれだけ吸い込むつもりだ」と言いたくなる。食品でさえ500Bq/kgが基準、ましてや食べることのない灰ならば、安全と考えるのが合理的だ。

 瓦礫の処理を進めなければ、復興はままならない。汚染されていない瓦礫でさえ反発するのならば、今後二度と、震災復興に意見して欲しくないし、「福島のため」とか言った言説も吐いて欲しくない。
 しかし、汚染されていない瓦礫でさえ騒ぐ輩がいるのならば、福島の瓦礫処理はいったいどうなるのか、心配になってしまう。

 ついでに言えば、他に適切な表現が浮かばず便宜上「瓦礫」という言葉を使っているが、元来は被災者の生活の場、生活の品であり、瓦礫という呼称も考え直さねばならないのかもしれない。


 最後に、瓦礫の処理法について詳しく書かれている記事を引用しておく。

震災がれき 都に搬入 「広域処理のモデルに」(11/4東京新聞)
 東日本大震災で発生した岩手県宮古市のがれきが三日、東京貨物ターミナル駅(東京都品川区)に貨物列車で搬入され、都内での処理が始まった。東北地方以外の自治体での震災がれき受け入れは初めてで、中間処理施設で破砕、選別後、東京湾の埋立処分場に埋める。放射性物質による汚染の不安から、都内でも反対の声があり、都は処理過程でも放射線量を測定する方針で「広域処理のモデルケースとしたい」としている。 (松村裕子)
 宮古市からは毎日、コンテナ六台分(約三十〜四十トン)が運び込まれ、都は十一月中に同市分の一千トンを処理する予定。二〇一三年度までに岩手、宮城県から計五十万トンを受け入れる。
 三日朝、約三十二トンが駅に到着し、トラックに積み替えて都内三カ所の中間処理施設に運ばれた。大田区城南島の高俊興業ではコンテナ一台分、五・七トンを処理。重機で金属類などを取り除き、機械に投入して破砕し、可燃ごみと不燃ごみに分けた。同社によると、倒壊した家屋のがれきが多く、木くずなどが目立つという。
 この施設で選別後のごみの放射線量を測定したところ、ほとんど検出されなかった。都は週一回、処理施設の敷地境界で空間放射線量を測定。さらに月一回程度、選別後のごみの放射線量や、焼却灰の放射性物質濃度なども測り公表する。
 高俊興業の鈴木洋一・常務取締役生産本部長は「がれきはほかのごみとは分けて作業する。自社でも測定器を購入して放射線を測定できるようにした。被災地のため、できる協力をしたい」と話した。
 選別後の可燃ごみは四日以降、江東区青海の民間焼却施設「東京臨海リサイクルパワー」で焼却する。焼却灰や不燃ごみは東京湾の処分場に埋める。
 都は九月末に震災がれきの受け入れを表明。その後、十月末までに約二千百件の抗議が都に寄せられたが、三日は施設周辺での抗議活動などの混乱は見られなかった。
 被災地からの搬出前にも放射線量を測定し、都が独自に定めた基準や国の基準を大幅に下回ることを確認している。都一般廃棄物対策課の今井正美課長は「広域処理が始まる一歩。念のため都内でも測定し、データをホームページで公表して理解を得たい」と話した。




瓦礫処理 (2011 11/3 24:00)

震災がれき広域処理、第1号が東京に到着(11/3読売)
 東日本大震災で生じたがれきの広域処理第1号となる岩手県宮古市のがれき約32トンが3日朝、東京に到着した。
 午前8時10分頃、貨物列車で東京・品川の東京貨物ターミナル駅に運び込まれたコンテナは、そのままトラックで都内3か所の中間処理施設へ。その一つ、「高俊興業」(大田区)には5・7トンを搬送。放射線量測定の結果、基準値を下回っていることが確認された。4日以降、焼却や埋め立てが行われる。
 東京都が被災地のがれきを受け入れることについて、都には10月末までに約2100件の苦情が寄せられた一方で、都の姿勢を支持する意見も約200件あったという。都環境局は「すべての人に安心してもらえるよう、放射線量の測定とデータの公表は徹底して実施したい」としている。


 文句言ってるヤツは、福島原発と宮古の距離がどれくらいなのか分かってるんだろうか。震災の瓦礫=放射線に汚染されている、という思考回路は、短絡的すぎて理解できない。きちんと測定した上で運び込んでいるのに「汚染をばらまいている」と見なすのも、短絡の極み。

 瓦礫を処理できなければ、復興は進まない。放射線量に問題なければ、他の都府県もどんどん処理に協力すべきだ。もちろん、我が岐阜県に持ち込んでもらってかまわない。放射線量に問題がない以上、「汚染のバラマキ」だという主張には理がない。公表された放射線量を信用しない?さぞ、ご立派な独自の調査技術を持っていることでありましょうな。


放射脳だらけ (2011 11/3 24:00)

 2ちゃんのニュー速+、放射脳な書き込みばかりになってしまってる。
 東電が「臨界ではない」と発表しても、「信じられるか」という声多数。他の原発関連のスレも、根拠のない不安を煽るような書き込みがほとんど。気持ちは分からんでも無いが、数年前だったらもっと醒めた反応というか、冷静な言説が支配的だったんじゃないかと夢想する。もしかしたら、分かっていて煽っているようなひねくれ者ばかりということかもしれないが…。



ギリシャ (2011 11/2 24:00)

ギリシャ首相、支援策めぐり国民投票実施を表明 欧米株価急落(11/2CNN)
 アテネ(CNN) ギリシャのパパンドレウ首相は10月31日、ユーロ圏による支援策の受け入れの是非を問う国民投票を実施すると表明した。突然の発表を受け、欧米の市場で株価が急落した。
 支援策は、ギリシャ側の緊縮策と引き換えに民間銀行による同国債務の50%削減や追加金融支援を実施する内容。数カ月にわたる交渉の末、ユーロ圏首脳らが先週合意に達していた。国民投票で否決された場合、危機の深刻化や世界経済の混乱が予想される。
 緊縮策に対する国民の強い反発を受け、首相が政治的な賭けに出たとの見方が強い。これに対し、国内では野党の批判に加えて与党議員1人が離党。パパンドレウ首相は1日夜、緊急閣議を開いた。首相は今週中に議会で信任投票を行う方針を示している。野党からは総選挙の実施を求める声も上がっている。
 フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相は1日、支援策の完全履行を目指すとの声明を発表。米ホワイトハウスのカーニー報道官も、欧州は支援策を迅速に履行する必要があると述べた。両首脳と国際通貨基金(IMF)、欧州連合(EU)高官らは2日、仏カンヌでの主要20カ国・地域(G20)首脳会議を前に、ギリシャ当局者らと緊急会合を開く。
 首相の発表に先立ち、欧州債を大量に保有していた米金融大手、MFグローバルが経営破たんしたとのニュースも流れた。債務危機への懸念が強まったことを受け、1日の欧州株式市場はドイツ、フランスで前日比5%、英国で2.4%下落した。米株式市場のダウ平均株価も300ドル近く値下がりした。
 国民投票の時期は決まっていないが、現地メディアは来年1月に実施される可能性があると伝えている。
 先週実施された世論調査では、ギリシャ国民の6割近くが支援策に反対の立場を示した。国民投票で支援策が否決された場合、同国がユーロ圏からの離脱を強いられる可能性も指摘されているが、同じ調査では国民の7割がユーロ圏にとどまることを望んでいた。


 EUの支援策を受け入れるには、徹底した財政緊縮をおこなわねばならない。それは公務員給与の削減や福祉の低下を意味するのだが、ギリシャ人はそれを受け入れたくないから暴動を起こしている。それでも政治家が断固とした決断をとって国民を説得せねばならないのだが、パパンドレウ首相はその決断から逃げた。「国民の審判を仰ぐ」と言えば聞こえはいいが、本人の意図がどこにあるにせよ、結果としては決断を国民に委ねて責任を回避したに過ぎない。

 そして、ギリシャ人のこれまでの言動を考えると、支援策を蹴ってしまう可能性が無いわけではない。そのため、「危機の再燃」と見られて世界中の市場で株価が下がった。

 ギリシャを切り捨てるのも一つの手だが、切り捨てれば金融機関への影響は避けられず、いずれにせよ「欧州危機」から逃れられない。ギリシャを何とか立ち直らせる以外に手はないわけだ。だから、独仏も慌てた。国民投票という手段は、本来なら民主主義国家を標榜するドイツや(とりわけ)フランスが肯定しても良さそうなものだが、独仏にそんな余裕はない。

 これで、国民投票の結果が出るまで、欧州危機への懸念がくすぶることになった。投資家にとっては、何日も頭痛が続くことになる。

 ギリシャがきちんとしてくれないと、円高に歯止めがかからない。
 個人的なことも言えば……ギリシャ人が暴れると持っている株の値段も下がるんだよなぁ。ギリシャ人は世界中に迷惑をかけていると自覚して、落ち着いて欲しいもんだ。



過剰な不安 (2011 11/1 24:00)

「鼻血が出たら死ぬ」小学生に拡がる放射能パニック(11/1日刊SPA!)
 放射能汚染でパニックに陥った親の影響は間違いなく、子供たちにも波及している。しかも「恐怖の都市伝説化している」というのは、県立小学校教員の酒井さん(仮名)だ。
 「親が言い聞かせているんでしょうね。ホットスポットとか内部被曝、放射線量なんて難しい言葉を低学年のコが使いますから」
 現在、学校内で流布している都市伝説とは、例えばこんなものだ。
(1)学校の水を飲むと、喉がガンになって切り裂かれる。
(2)お茶を飲むと死ぬ。
(3)頭を掻いて、手に抜け毛がついたら内部被曝している。
(4)鼻に指を入れて奥がヌルっとしたらアウト。鼻血が出たらもう助からない。
(5)ニキビが多いコは放射能を食べている証拠。
(6)ホットスポットの近くに行くと、口の中で鉄の味がする。
 「鼻血を出した児童が『ボク死ぬの?』と保健室に来たり、雨の日に大騒ぎしているので理由を聞くと、『体育館の屋根から落ちてくる水が放射能でいっぱいなの』って。こうした親からの受け売りを中途半端に理解し、パニックになるコもいます。残念ながら、教員の中にもパニックの張本人が少なからずいるので、騒ぎを抑えきれずにいますけどね」(同)
 ちなみに、全校集会で校長が安心するよう訓示すると、その後生徒たちは校長に「ただちに影響はないオヤジ」というニックネームをつけたとか。いいセンスである。


 鼻血が出るような放射線障害は、助からないレベルです、はい。

 不安に感じたり、危険をなるべく避けようとする心理は分からないでもないが、行きすぎればこのような悪影響が出る。大人こそ冷静に対応すべきだが、「福島の子供は死ぬ」と煽るバカの存在があることと、政府や東電の「初期における情報の出し惜しみ」が悪い相乗効果を生み出している。

 そして何より、メディアが煽りに加担してきた。とりわけ週刊朝日やAERAは「放射能の危険性」を過剰に煽ってきた。そんなメディアが、今度は「過剰に怖がる子供」を題材にするのだから、「何だこのマッチポンプは」と思わずにはいられない。

 今回の事故で、人体に対する放射線の影響は軽微だが、精神に対する影響はけっこう大きいようだ。メディアこそ、こういうときに大きな役割を担うべきなのだが……。