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New Drummer (2011 4/30 24:00)

http://www.dreamtheater.net/

 マイク・マンジーニが新しいDREAM THEATERのドラマーに決定。合格の報を聞いたときの喜びようを見ていたら、こっちまで嬉しくなっちまった。


仮設住宅 (2011 4/30 24:00)

用地不足解消に2階建て仮設住宅 海外製を輸入へ(4/27朝日)
 東日本大震災の被災地に、海外メーカー製のコンテナ式2階建て仮設住宅が数千戸できる見通しになった。国土交通省が輸入業者を募り、数十社が名乗りをあげた。用地不足のなか、国内メーカー製の平屋建てよりも、効率よく土地を使える利点がある。
 中国や韓国、タイなどのメーカーが意欲を示している。国内製仮設住宅は壁や床を被災地に運んで組み立てるのが一般的。海外製はコンテナごと輸入するので建設に人手や時間がかからない。ただ輸送費が割高なため、1戸あたりの建設費用は国内製と同程度の約400万〜500万円する。
 標準的なタイプの2階建て仮設住宅は、台所、風呂、トイレ、押し入れを備え、和室(約4畳)と洋室(約3畳)の2部屋。1戸あたりの広さは国内製仮設住宅とほぼ同じ30平方メートル弱だ。今後、国交省が業者を審査し、岩手、宮城、福島の3県に紹介する。
 各県は早ければ5月に発注し、7月には完成する見込み。県側には「うなぎの寝床のよう」と敬遠する声もあるが、国交省は利点を訴え、数千戸を供給したい考えだ。(内藤尚志)

 別に「中国や韓国」という部分に反応するつもりはないんだが……復興のためにはできる限り日本経済を回していかなくてはならないのに、なぜ国外に仮設住宅を受注するんだろう?……という素朴な疑問が。2階建て仮設住宅は、別に海外でなくても、日本のメーカーだって作っているし、仮にこれまで作っていなくても、大手メーカーに発注すればすぐに対応するだろう。

 また、仮設に拘らなくても、こういう方針もある。

自力で借りた被災者も家賃無料 県、独自支援の方針(4/22朝日)
 県は、自宅をなくして民間賃貸住宅に自力で入居した被災者の家賃を公費負担によって無料にする方針を決めた。災害救助法では県が借り上げた賃貸住宅を仮設住宅とみなして家賃を無料にすることを認めているが、被災者が自力で借りることは想定していなかった。県地域福祉課は「同じ被災者なのに、県が借り上げる前と後で差が出るのは不公平だ」として独自の支援を決めた。
 対象になるのは、住宅が全壊、全焼、流出するなど、仮設住宅の入居要件を満たす被災者。家賃や共益費が2年間無料になるほか、仲介手数料や敷金、礼金も無料になる。県は自力契約した被災者の分も国費での負担を求めているが、仮に国が応じなくても、県で負担する方針だ。
 県内で必要な仮設住宅1万8千戸に対し、4月末の完成は654戸にとどまる見込み。子ども連れや要介護者ら、避難所からのいち早い移転を望む人の声が増えていた。(疋田多揚)


 仮設住宅に数百万かけるなら、近場の賃貸住宅の家賃を補填した方が安上がりに思う。もちろん、なるべく近くに住みたいという人も多いだろうが、近場でなくても良いという人もそれなりの数はいるはず。

 官僚たちを駆り立てれば、いろんなアイディアが出てくるように思うんだが…。



左巻きこそ (2011 4/29 25:00)

 民主党政権の右往左往っぷり、原発問題に対する言動を見ていると、「戦前の日本や軍部を批判していたヤツらほど、戦前の失敗と同じことを繰り返している」ということがよく分かる。ヤツらにとっては、歴史は学ぶ対象ではなく、他者批判の道具に過ぎなかったわけだ……まぁ分かっていたことだが。


じゃがいも (2011 4/29 25:00)

 じゃがいもって、夜になると葉っぱをたたんでるんだね。「気を付け」をしているように見えて、かわいらしかった。



陛下の在すありがたさ (2011 4/28 24:00)

両陛下、市街地跡に黙礼 避難所見舞う 宮城(4/27朝日)
 天皇、皇后両陛下は27日、自衛隊機で宮城県に入った。東日本大震災の後、両陛下が東北の被災地を訪れたのは初めて。津波で壊滅的な被害を受けた南三陸町では、高台にある町立伊里前小学校の校庭に立ち、がれきの山と化した市街地跡に向かって深く黙礼した。避難所を慰問した両陛下は、ヘリで同町を発つ直前にも校庭の端に立ち、再び黙礼した。
    ◇
 天皇、皇后両陛下は同日午後、南三陸町と仙台市の避難所を見舞った。
 約200人が身を寄せる南三陸町の町立歌津中学校の体育館で両陛下は、床にひざをついて「どうですか」「お体は?」と声をかけて回った。
 千葉みよ子さん(64)が自宅のがれきから見つけた行方不明の孫娘ゆうちゃん(3)の写真を見せると、天皇陛下は「見つかることを願っています」「体にだけは気をつけてください」と気遣った。千葉さんは「孫を何とか見つけてあげたい。今日のことを励みに頑張っていきたいです」。
 同日夕には、約270人が避難生活を続ける仙台市宮城野区の宮城野体育館を訪れた。
 佐藤美紀子さん(64)はこの日の朝、流された自宅の跡地を見に行った際、スイセンが今年も花をつけているのを見つけて避難所に持ち帰った。佐藤さんが「このスイセンのように私たちも負けないでがんばります」と話し、10輪ほどの花束を差し出すすと、皇后さまは「ちょうだいできますか?」と大事そうに持ち帰った。皇后さまは、東松島市の基地から自衛隊機で東京に戻る際も、スイセンの花束を両手で握りしめていた。
 この日案内役を務めた村井嘉浩知事によると、両陛下はヘリで移動中も、転覆した漁船や壊れた養殖施設を見つけて「あれは元に戻るのでしょうか」、沿岸の平野部を見て「塩を抜くのにはどのくらい時間がかかるのでしょう」などと案じていたという。
 両陛下は、5月2日に岩手県、11日には福島県を訪問する。


 政治のトップがゴミクズ集団であるから、いっそう、陛下がおられるありがたさが理解できる。陛下は震災後、たびたび被災状況や原発問題などについてのご進講を受けられ、避難所を視察される際には、避難所の様子や被災状況をしっかりと把握なさった上でお見舞いに臨まれると言う。心から国民のことを心配されており、どこぞのパフォーマンス野郎とは決定的に異なる点である。

 願わくば、ご高齢の両陛下に代わり、皇太子ご夫妻が精力的に避難所のご訪問をしていただければ、と僭越ながら思う次第。


情報流出 (2011 4/28 24:00)

 去年ソニー株を売っておいて良かった、と心から安堵している今日この頃。しかし7700万人分の個人情報流出ってすげぇな、そこらの国より多いじゃねーか。



頭がおかしい (2011 4/27 24:00)

「目つむっていたわけではありません」原発事故対応で経産相(4/27共同)
 「目をつむっていたわけではありません」。福島第1原発事故への対応を審議した26日の参院経済産業委員会で海江田万里経産相が野党側の追及に反論する場面があった。
 公明党副代表の松あきら元経産副大臣(神奈川選挙区)は事故の対応にあたっている現場スタッフの食事など環境改善が進まない現状を指摘。「政府は東京電力任せで目をつむっている」と批判した。経産相はこれに冒頭から反論し「食事に弁当も加え、簡易ベッドも用意した」などと改善策を列挙した。
 松氏は「地球の命運を握っている人たち」と評したが、経産相は「避難を余儀なくされている被災者よりも良い待遇というわけにもいかず、当事者もそれは認識している。見直しの線引きが難しい」と為政者としての苦しい胸の内を明かしていた。


 頭のネジが外れているとしか思えない。「競争は良くないから、運動会のかけっこはみんなで手を繋いでゴールしましょう」というのに通じる、どうしようも無い頭の悪さを感じる。バカという言葉も生ぬるいほどの、バカ。

 最前線で戦っている人たちなのだから、それなりの待遇は用意してしかるべきだろう。最前線兵士への兵站を軽視するバカっぷりは、平成の牟田口と呼ぶに相応しい。被災者が避難所生活を短縮できるように働いている部分もあるのだから、彼らの待遇を良くしたからって被災者が憤ることはあるまい。むしろ、東京でのうのうと美味いメシを食ってる東電幹部や政府のバカどもの方こそ、避難所以下のメシにすべきだし、床で眠るべきだ。

 つーか、「避難を余儀なくされている被災者よりも良い待遇というわけにもいかず」ってことは、故意に低い待遇に抑えているってことになる。狂っているとしか言いようがない。


頭がおかしい (2011 4/27 24:00)

 戦前と戦後を分断し、自分たちは「戦後の人間」として、戦前の日本を批判する。あるいは戦争経験者であっても、「実は反戦だった」とか「自分は軍に虐げられた被害者側だ」とか……自分が日本人であるということを忘れて責任転嫁の論理を振りかざす左巻きが、政権の座に就いてもことあるごとに責任転嫁を繰り返すのは、まぁ当然の流れだわな。



ご都合主義 (2011 4/26 24:00)

枝野氏「厳しい声は当然」も、調査結果に「正確に反映していない」疑義(4/25産経)
 枝野幸男官房長官は25日午前の記者会見で、産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の世論調査で、東京電力福島第1原発事故や東日本大震災の対応を6割超が評価していない結果が出たことについて「厳しい声があるのは当然だ」と述べた。
 一方で「政治、国政を運営する上では国民世論は大変重要で、個々の世論調査は推し量るひとつの要素だ。しかし、世論調査が世論を正確に反映できるものだとは思っていない」とも強調した。


 たしかに、世論調査が世論を正確無比に反映しているとは限らないし、世論調査の結果で政権運営の方向性を決めるのは危険な場合もある。リーマンショック直後、世論調査では解散総選挙を望む声が多かったが、あの時点で選挙をしていればまともな対応がとれず、ショックのダメージをさらに広げていただろう。移ろいやすい世論のみを根拠に政権運営するのは、たしかに「常に正しい」わけではない。

 しかし、民主党はかつて、地方での選挙結果で自民系候補が敗れれば「直近の民意」と与党自民党に対して解散を求めていたし、世論調査で自民に厳しい数字が出れば、それを根拠に自民を責め立てていた。

 民主党に投票した人は、「民主党が自民党に対して要求していた行動原理が、民主党が与党になった場合の行動原理になる」と信じて投票したはずだ。言動に一貫性があると信じるのは、決して不合理なことではない。
 しかしながら、民主党は、野党時代に与党に求めていた物を、与党になると一つ残らず捨て去った。責任はとらない、世論は無視する、選挙結果も無視する、仕事はしない……。まさに「他人に厳しく自分に甘い」という、思春期のガキと同様の態度である。
 そして野党時代との言行不一致によって、その言動は立場によってコロコロ変わる物だということを、彼らは私たちに知らしめた。「民主党の言うことは全く信用に値しない、その場その場で(民主にとって)都合の良いことを垂れ流しているだけだ」と、彼らは日々、堂々と宣言し続けている。

 これだけ食言が続けば、もう信用はされない。もはや見放されているのだから、余計なことはせずに、とっとと退場すればいいのだ。


同類 (2011 4/26 24:00)

 で、さらにバカバカしいのが、小沢系議員らによる「菅下ろし」。いや、菅は下ろすべきだが、かといって小沢や小沢系議員ならマシになるかと言えば、そんなことは無い。菅下ろしに動いている連中は、「自分たちも同じ穴の狢」だという事実に気付いていない。


本当に東工大卒か? (2011 4/26 24:00)

首相、原発事故「初動は間違っていないと自信」 参院決算委(4/25日経)
 菅直人首相は25日午前の参院決算委員会で、東京電力福島第1原子力発電所の事故に関し、初動の対応が間違っていたとの指摘に対し「データが限られた中、あらゆる可能性を排除しないで関係者が全力挙げて対応してきた。初動が間違っていたということはあり得ないと、自信を持って言える」と強調した。
 みんなの党の柴田巧氏に対する答弁。


 とりあえず、「あり得ない」という言葉を使っている時点で、コイツのメンタリティは理系じゃねーな。


復興くじ (2011 4/26 24:00)

震災復興くじ、今夏発売=計325億円、総務省が許可(4/26時事)
 総務省は26日、東日本大震災の復興財源に充てるため、東北地方などの9県2政令市が申請していた復興宝くじの全国発売を許可した。発売総額は300億円で、被災自治体に入る収益は約140億円。販売経費を切り詰め、通常(発売総額の約4割)より収益を増やす。東京都が被災自治体と発行する復興宝くじ(25億円)も同日、許可した。
 全国くじの発売期間は7月30日から8月9日。1枚200円で、1等賞金3000万円、前後賞各1000万円。青森、岩手、宮城、福島、茨城、栃木、千葉、新潟、長野9県と仙台、千葉両市が共同で発売し、収益は被災市町村にも配分する。復興くじの発売は、阪神大震災、新潟県中越地震に続き3例目となる。
 東京都などが発行する宝くじは、都内で8月17日から9月27日に販売する。


 絶対買うぜ。しかも当たったら、何割かは寄付するぜ。
 たぶん、同様に考えている人は多いだろうから、140億円以上の収益になると思うよ。



責任をとれ (2011 4/25 24:00)

民主代表「解任決議案」も=首相にけじめ要求−小沢系(4/25時事)
 菅直人首相は25日、統一地方選での民主党敗北に関し、東日本大震災への対応が敗因との見方を否定、政権維持に強い意欲を示した。しかし、党内外では首相退陣を求める声が強まり、民主党内では「菅降ろし」の動きが加速。同党の小沢一郎元代表に近い議員からは、両院議員総会を開き、首相の「党代表解任決議案」を提出するシナリオも出ている。
 25日午前の参院決算委員会。自民党の岡田広氏が、国民の震災対応への不満が統一地方選の結果に表れたと指摘すると、首相は「震災対応は政府を挙げて、やるべきことをやっている」と反論した。さらに、「震災の復旧・復興、原発事故に全力を挙げて取り組みたい」と述べた。
 民主党内では統一地方選敗北の責任を取り、県連代表の辞任表明が相次いだ。小沢氏に近い松野頼久熊本県連代表は「一定のけじめをつけないといけない」と強調。こうした動きは、選挙に負けても責任を取らない首相や岡田克也幹事長に圧力をかけ、責任論を問う狙いもあるようだ。
 26日には山岡賢次副代表らの呼び掛けで、勉強会「総調和の会」の初会合を開く。山岡氏らは両院議員総会の開催を求める署名活動を始め、首相退陣への機運を高めようとしている。両院総会で首相が退陣要求に応じなければ、代表の「解任決議案」を提出する構えだ。党規約に解任決議案の規定はなく、賛成が過半数を占めても、首相は代表を辞任する必要はないが、その場合「党規約の改正も求める」(小沢氏系中堅)と「数の力」で菅降ろしを狙う。
 「これから、いろいろな動きが出る。政局は解禁だ」(若手)。小沢氏は25日夜、都内の居酒屋で同氏を支持する参院議員6人と懇談。政府の原発事故対応について「官僚も事業者も今の状態ではうまくいっていない。トップの覚悟が必要だ」と重ねて首相批判を展開した。
 一方、岡田氏は同日の記者会見で「こういう危機的状況のときに、民主党の中で足を引っ張るようなことをしていたら、国民から批判を浴びても仕方がない」と小沢氏系議員らの動きをけん制した。


 地方選挙だろうが補選だろうが首長選だろうが、自分たちが勝っていたときには「直近の民意だ」と与党に対して衆議院の解散を要求していた民主党。いまや、どれだけ地方で民主党が拒否されようと、そ民意は無視して権力にしがみつき続けている。

 自民党は、何だかんだ言いながら、選挙結果に対して幹部が責任をとっていた。一方民主党は、責任をとろうとする者を逆にとどめるような有様(つーか、すぐに辞表撤回する辺りコントのようだが)。

民主選対委員長、辞表提出してすぐ撤回 岡田氏が慰留(4/25朝日)
 民主党の石井一選挙対策委員長は25日の党役員会で、統一地方選敗北の責任を取り辞表を提出した。しかし岡田克也幹事長らが慰留し、すぐに撤回。執行部は責任論の回避に躍起だ。
 石井氏は役員会で「民主党は選挙に敗れて誰も責任を取らないのかという流れになっている」と辞表を取り出した。執行部の一人が辞任することで党内からの批判をかわす狙いがあったものとみられる。
 だが、岡田氏らが「前回より成果は出ている。辞めるだけが責任の取り方ではない」と慰留し、石井氏はその場で辞表を撤回した。岡田氏は記者会見で「次の選挙に向けて党勢を立て直したい」と自身を含めた執行部の続投を表明した。
 一方、小沢一郎元代表や鳩山由紀夫前首相に近い議員は26日、菅直人首相や執行部の敗北責任を問う両院議員総会の開催を求めて会合を開く。党所属国会議員に配った案内文では「統一地方選に惨敗した菅政権が国民の支持を失っているのは明らかだ」と指摘した。


 もはや、菅政権も、民主党の現幹部も、権力にしがみつくこと自体が目的になっている。「掴んだ権力をどう使うか」に目が向いていれば、「自分たちでは権力を使いこなせない」と即座に理解できるはずだ。統一地方選の結果も、最近の世論調査の結果も、「現体制では日本の舵取りは無理だ」という民意を示している。

 権力にしがみついて、いったい菅も岡田も、何がしたいのか。震災への対応?バカが居座るよりも、まともな人間に代わった方が、復興はスムーズに進む。緊急時だからこそ、まともな人間が舵取りをせねばなるまい。

 いや、現体制が震災復興に相応しいかどうかは措くとしよう。とりあえず、選挙で負けたのだから、少なくとも岡田はきちんと責任をとるべきだろう。選挙結果を無視するようなヤツらが権力の座に居座れば、民主主義は崩壊する。



不公平 (2011 4/24 24:00)

全部で5千万円以上?避難所で現金配る2人組(4/23読売)
 東日本大震災で被災した宮城県石巻市の避難所に「西日本有志の会」「西日本小売業協会」などと名乗る男性2人組が現れ、避難住民に直接現金を配ったことが23日、わかった。
 市が同日、災害対策本部会議で明らかにした。
 市によると、2人組は21、22の両日、市内の避難所計6か所で3万円ずつ茶封筒に入れた現金を避難住民に配ったほか、市牡鹿総合支所で、職員に3万円の茶封筒約170通、計約500万円を渡していった。総額は5000万円以上とみられる。避難所の職員が「やめてください」と言って断っても配り続け、その後立ち去ったという。
 話を聞きつけたほかの被災者からは「不公平だ」と訴える電話が市に寄せられており、市は「志はありがたいが、被災者に公平に配れる義援金として送ってほしい」と呼びかけている。


 被災者の人たちはストレスたまっているだろうし、政府や自治体の給付金と勘違いしたかも知れないし、お金がもらえなくて不満に思う気持ちは分からんでもないから、責めるつもりは全くないが……。

 自治体や政府があからさまに不公平な金の撒き方したら問題だろうが、金を持っている個人が誰に金を渡そうが、それは自由だろう。「不公平」だの「公平に配れる義捐金として送れ」だの、「金を出している人」が言われる筋合いは無い。芸能人の炊き出しだって、全ての避難所で平等におこなわれているわけではないが、それに対して「不公平だ」と言う人はいないはずだ(話題にならない、支援の手が届かない避難所にも目を向けろ、という意見は正当な物だと思うが)。

 そもそも「平等な支援」というのが、被災者支援の障害になってはいまいか。「支援を平等に」とかいう思考回路のせいで、お金が被災者になかなか届かないし、仮設住宅の建設もなかなか着工しないし、支援物資も迅速に届かない。「とりあえずできるところから」という考えをもっと前面に出しても良いのではないか。



気の利かない男 (2011 4/23 24:00)

“風評被害”“イオン”に不機嫌な「岡田幹事長」(週刊新潮4/28号)
 表情の起伏に乏しく“フランケン顔”と揶揄される民主党の岡田幹事長(57)。が、最近は不機嫌な表情が垣間見えることが多いという。顔を曇らせる原因は、統一地方選前半戦での大惨敗の責任論だが、実はそれだけではないらしい――。
 岡田氏は4月16日、津波の被害に遭った千葉県旭市を視察した。そこで農業関係者がこう窮状を訴えた。
「出荷制限で3月の収入はゼロだが、東京電力からはビニールハウスなどの電気代で20万円の請求があった。農産物の値崩れも深刻で、風評被害も補償対象にしてほしい」
 岡田氏は、愛想良く即答した。
「補償基準を早急に決めて、生活ができるように努力します」
 この“政治家答弁”に周囲は呆れ返り、農業関係者の1人が詰め寄った。
「岡田さんのお父さん、お兄さんはイオンを経営している。我々を助けると思って、農産物を買ってもらえるように頼んでほしい」
 それまで笑顔を浮かべていた岡田氏の表情は、苦虫を噛み潰したように険しく豹変。挙句、こう切り捨てたのだ。
「それとこれとは別の話でしょう」
 ご存知の通り、岡田氏の父卓也氏はスーパーのジャスコを展開するイオングループの創業者で、兄の元也氏が社長。だが、岡田氏は“家業”の話題を極端に嫌い、永田町では彼の前でイオンの話をするのは御法度だという。
 実は岡田氏、4月3日に福島県いわき市、12日に東京・新橋の福島県物産展を視察した際にも、旭市と同様の言葉を投げかけられていたのだ。
“仏の顔も三度まで”とでも言いたいのだろうが、ボンボン政治家の我慢など被災者のそれとは比べるべくもない。

 気の利いた言葉でさらりとかわすくらいできなきゃ、政治家なんてやるべきではない。三木武吉に学べ。
wikipediaの三木武吉の項から引用)
初当選した1917年の第13回衆議院議員総選挙の演説会において、立憲政友会の候補、坪谷善四郎が「名前は言わないが、某候補は家賃を2年分も払っていない。米屋にも、1年以上ためている。このような男が、国家の選良として、議政壇上で、国政を議することができるでありましょうか。この一事をもってしても某候補のごときは、いさぎよく立候補を辞退すべきものと、私は信ずるのであります」と三木を批判した。すると三木は次の演説会場で、「某候補がしきりと、借金のあるものが立候補しているのはけしからんと、攻撃しているそうだが、その借金がある某候補とは、かく言う不肖この三木武吉であります。三木は貧乏ですから、借金があります。米屋といわれたが、それは山吹町の山下米屋であります。1年以上借金をためているといわれたがそれは間違いで、じつは2年以上もたまっております。家賃もためているのは2年以上ではない。正確にいいますれば、3年以上も支払いを待ってもらっておるわけです。間違いはここに正しておきます」と反論し、会場は拍手と爆笑に包まれ、「えらいぞ、借金王」と野次が飛んだ。その会場には、三木の大家や借金先の山下米店の主人山下辰次郎も来ており、その後、三木に促されて両者とも立ち上がった。その時山下が「私は米屋の山下です。どうか皆さん、三木先生をご支援願います」と述べ、すっかり参った坪谷はそれ以来三木の借金の話をしなくなった。

戦後、公職追放解除後の第25回衆議院議員総選挙では、選挙中の立会演説会で対立候補の福家俊一から「戦後男女同権となったものの、ある有力候補のごときは妾を4人も持っている。かかる不徳義漢が国政に関係する資格があるか」と批判された。ところが、次に演壇に立った三木は「私の前に立ったフケ(=福家)ば飛ぶような候補者がある有力候補と申したのは、不肖この三木武吉であります。なるべくなら、皆さんの貴重なる一票は、先の無力候補に投ぜられるより、有力候補たる私に…と、三木は考えます。なお、正確を期さねばならんので、さきの無力候補の数字的間違いを、ここで訂正しておきます。私には、妾が4人あると申されたが、事実は5人であります。5を4と数えるごとき、小学校一年生といえども、恥とすべきであります。1つ数え損なったとみえます。ただし、5人の女性たちは、今日ではいずれも老来廃馬と相成り、役には立ちませぬ。が、これを捨て去るごとき不人情は、三木武吉にはできませんから、みな今日も養っております」と愛人の存在をあっさりと認め、さらに詳細を訂正し、聴衆の爆笑と拍手を呼んだ。



集団自決 (2011 4/23 24:00)

「沖縄ノート」訴訟 集団自決の軍関与を認めた判決確定(4/22朝日)
 太平洋戦争末期の沖縄戦で、旧日本軍が集団自決を命じたと記述したノーベル賞作家・大江健三郎さんの著作「沖縄ノート」(1970年)をめぐる名誉毀損(きそん)訴訟で、最高裁第一小法廷(白木勇裁判長)は、原告の元戦隊長側の上告を退ける決定をした。
 21日付で、「原告の事実誤認などの主張は、上告が許される場合にあたらない」という内容。集団自決への「軍の関与」を認めたうえ、大江さんが軍の命令があったと信じたことに根拠があったとした二審・大阪高裁の判決が確定した。
 2005年に訴訟を起こしたのは、大阪府に住む元座間味島戦隊長で元少佐の梅沢裕さんと、元渡嘉敷島戦隊長で元大尉の故・赤松嘉次さんの弟秀一さん。大江さんと、出版元である岩波書店を相手取り、出版差し止めと、慰謝料の支払いを求めていた。
 08年3月の一審・大阪地裁判決は、生存者の証言などから集団自決への「軍の関与」を認定。同年10月の二審・大阪高裁判決も軍の関与を認めたうえ、「出版時は元戦隊長が命令したとする説が学会の通説といえる状況だった」として、名誉毀損の成立を否定した。
 さらに、この二審判決は「公益目的で長年出版されている書籍で、著者に将来にわたって真実性を再考し続ける負担を課すと、結局は言論を萎縮させる懸念がある」と、表現の自由を重視した判断を示していた。
 元戦隊長らは、歴史学者の家永三郎さん(故人)の著作「太平洋戦争」(68年、岩波書店)の記述でも名誉を傷つけられたと主張していたが、両判決とも認めなかった。
 この訴訟は、06年度の教科書検定で、集団自決について高校の日本史教科書から「軍の強制」を示す表現が削除されるきっかけともなり、議論を呼んだ。


 「大江さんが軍の命令があったと信じたことに根拠があった」って、けっきょく「大江が事実を書いたのか、ウソを書いたのか」という重大な論点から逃げただけ。
 たしかに「軍の関与があった」とは認めちゃいるが、「軍が関与したか否か」という点のみに拘れば、「なかった」とは、そりゃ言えない。軍が直接命令したわけではなくても、軍が関わったことは「手榴弾が住民に渡った」時点で否定はできない。「関係があるか」といわれれば、関係ないわけではないのだから。サヨクどもはそれを「軍の命令があった」「軍が自決を強制した」と都合よく解釈するのだろうが。

 こういう左巻きは、けっきょく「軍=悪、国民=被害者」という構図でしか物を見ていない。それが無知ゆえなのか、自分たちの責任から逃避したいだけなのかは分からないが、日本が戦争に突き進んでいったのは、決して軍部のみの責任ではなく、政党に愛想を尽かして軍部を支持した国民のせいでもあるし、戦争を煽ったメディアのせいでもある。軍に責任転嫁して自分だけ安全地帯に立って批判するというのは、卑劣極まりない。大江は、事実とは言えないヨタ話を以て責任転嫁し、多くの人を貶めた。卑劣という言葉では生ぬるい心根である。

 本筋とは関係ないが……大江健三郎を小説家として評価している人って、日本にどれだけ存在するんだろう?たしかにノーベル文学賞を取りはしたが、それは翻訳家がきれいに訳したというだけの話で、大江の文章は、無用なレトリックを多用して日本語としては醜いことこの上ない。
 大江からサヨク思想を取り除いて、作品や文体だけを見たときに、何か残る物があるか?



殺風景 (2011 4/22 24:00)

「殺風景な男だった」首相、避難者の心つかめず(4/21産経)
 「何もできない。はっきりしない。何とも殺風景な男だったなあ」
 福島県富岡町と川内村の住民が避難する郡山市の「ビッグパレットふくしま」。視察に訪れた菅直人首相は、ここでも住民の心をつかめなかったようだ。
 首相は午後1時半すぎに到着。バスから降りて出迎えた避難者に手を振りながら足早に館内へ。
(以下略)

 「あぁ、そういう表現方法があったのか」と、感服した表現。殺風景、言い得て妙だ。心も頭の中も殺風景だしな。

 とりわけ、心根の卑しさは救いがたい。

「日本は一部除き安全」=菅首相(4/22時事)
 菅直人首相は22日の記者会見で、福島第1原発事故の後にクリントン米国務長官やオーストラリアのギラード首相ら外国要人が来日したことに触れ、「日本は、ある部分を除いては安心して、外国人も来ても大丈夫だ、いろんな物を食べても大丈夫だということを発信していただいていると思う。改めて感謝を申し上げたい」と述べた。
 首相の発言は、福島第1原発の周辺地域を除外すれば「日本は安全」とアピールするのが狙いとみられるが、地元住民らが反発する可能性がある。
 一方、首相は会見で、今月末からの大型連休について「観光に出掛けるのは控えようという方も多いかもしれないが、できることなら、東北の催し物に参加し、地域の野菜やお酒、民芸品を買って、元気づけてほしい」と述べ、国民に東北地方を応援するよう呼び掛けた。


 確かに事実はそうかも知れんが、物の言い方ってもんがあるだろうよ。被災者の気持ちを推し量ることをしないから、こういう冷酷な言いようになってしまう。
 世界中から規律性や忍耐力で称賛を受けた日本人、それなのに、その代表がコイツのゆな人でなし。笑うに笑えぬ。(分かりにくい表現を少し訂正:4/23 9:00

 つーか、「ある部分」って、お前のことだろ。



能力も心根も史上最低のクズ (2011 4/21 24:00)

http://www.asahi.com/politics/update/0421/images/TKY201104210126.jpg

 腰に手を当てて謝罪するヤツ、初めて見た。

 で、避難所訪問は、非難囂々だったようで。

復興基本法、提出先送り=連休明け以降に−政府・民主(4/21TBS)
 菅総理は21日、福島を訪問し、福島第一原発の避難住民と初めて面会しました。分刻みで行動する総理の足を止めたのは、被災者の切実な声でした。
 「本当に我慢しているんです!もっともっとですね頑張って頂いて原発の収束をお願いします。本当によろしくお願いします!」(福島県田村市 避難住民の男性)
 21日に初めて福島第一原発事故による避難住民との面会に臨んだ菅総理。訪れたのは、原発から半径20キロ圏内にある大熊町などの住民が暮らす体育館です。今もおよそ60人が避難所生活を強いられています。
 当初予定されていたこの避難所での視察時間はわずか30分。先の見えない避難所生活を送る住民をあとに、次の視察先に向かおうとする菅総理。
 「無視して行かれる気持ちって分かりますか!」(避難住民の女性)
 「何でまっすぐ行かれるんですか、俺らはどうするんですか。ここにいるの」(避難住民の男性)
 幼い子どもを連れた女性らが呼び止めました。
 「ここ通りすぎられて行ったら 、どんな気持ちだか分かりますか」(避難住民の女性)
 「いや本当にごめんなさい。そんなつもりであの、通りすぎるつもりじゃなかったんです。すみません」(菅首相)
 「信用できるものも、なかなか信用できないですよね」(避難住民の女性)
 「 いや本当にそこは・・・」(菅首相)

 この避難所では当初、あらかじめ決められた住民からのみ話を聞く予定だったということです。しかし、今後の生活の見通しが全く立たない避難住民からは不満が爆発。菅総理はひたすら謝るしかありませんでした。
 「やってますやってますって言うけど本当に先が見えない不安をみんなここにいる人は抱えてやっているわけですよね。内閣でああだのこうだの言っているんなら、その人たちみんなここへ連れて来て、ここで生活してみてください」(避難住民の女性)
 「あの・・・ 」(菅首相)
 「原発をなんとかおさえてください」(避難住民の女性)
 「俺たちも安心安全だっていう、その言葉を信じて今まで来たんですけれども、ここに来てあれだけの裏切りされたんじゃ、もうこれから先どうしたらいいか分かんない状態なんですよね」(避難住民の男性)


(i)話を聞く住民を限定したのは、純粋にスケジュールが厳しいから

 「時間がこれだけしか無いから、話を聞く住民もこれだけね」と機械的にスケジュールを組むのは、被災者感情を考えれば普通はできない行為。かなり「官僚的」な発想だが、こういうときこそ「政治主導」で、きちんと被災者感情を汲み取るべき。それをしなかったということは、菅自身も、被災者の感情をそれほど重く受け止めていなかったのだろう。

 ∴菅はクズ

(ii)話を聞く住民を限定したのは、サクラにだけ話をさせるため

 あらかじめ仕込んでいたと考えるならば、国民に「被災者に頼られる菅総理」という絵を見せようとしていた、ということになる。被災者を政権維持に利用するという、腐りきった性根が露呈したわけだ。

 ∴菅はクズ

 以上(i)(ii)より、何にしても、菅はクズ


 しかし、菅は自身のクズっぷりは認識できていないから、官邸の担当スタッフが後で叱られたりしたんだろうな、かわいそうに。もし叱られちゃった人がいたら、菅のゴミ情報をどんどん出してくださいな。遠慮は要らないよ。



文鳥は夜目が利く (2011 4/20 24:00)

 けっこう誤解されているようだが、文鳥は鳥目ではない。
 夜に部屋の電気を消して数時間後に再び部屋に入ると、電気を消す前にいた場所から、別の場所に移動していることがある。たぶん、人間と同等程度には、暗がりの中でも物が見えている。

 ええ、どうでもいい話ですがね。


バカ同士の喧噪 (2011 4/20 24:00)

消費増税 閣内に容認論 復興財源償還へ(4/20東京新聞)
 政府・民主党が東日本大震災の復興財源を確保するため「復興再生債」(仮称)を発行する方針を固めたことを受け、将来、それを償還する財源として消費税増税を容認する声が閣内に広がっている。しかし、野党だけでなく、民主党内にも小沢一郎元代表に近い勢力を中心に反対論が根強く、議論の先行きは見通せない。 (原田悟)

 枝野幸男官房長官は十九日の記者会見で、復興財源として消費税を増税することに関し「民主党において、さまざま検討されていると承知している」と指摘。玄葉光一郎国家戦略担当相も「現時点では考えていない」としつつも「さまざまな税目がある。組み合わせもあり得る」と、将来的な増税の可能性を否定しなかった。
 復興財源としては、所得税や法人税の臨時増税も浮上しているが、二〇一一年度の税収見通しはそれぞれ約十三兆円と約八兆円。巨額の財源確保に向け、多少の税率引き上げでは「高が知れている」(民主党幹部)という事情がある。
 消費税は1%で年約二兆五千億円の増収につながり、巨額の資金調達が可能。民主党内では、時限的に3〜5%上乗せする案などが取りざたされている。しかし、大震災によって低迷する経済への悪影響も懸念され、閣内にも慎重論はある。
 さらに、自民党の石原伸晃幹事長は十九日、民主党の岡田克也幹事長との会談で「消費増税には反対だ。社会福祉目的にしないと、国民の理解は得られない」と表明。公明党の山口那津男代表も会見で「直ちに消費税を充てる考え方には賛同しにくい」と述べた。
 民主党内でも小沢元代表に近い川内博史衆院議員は十九日の党常任幹事会で「経済的な大打撃の中、被災地まで増税するのかという議論もある」と増税論にくぎを刺した。
 消費税の増税では被災地には軽減措置を適用する案も出ているが、ある小沢系議員は「被災者は全国に散らばっており、現実性のない話だ」と一蹴。議論百出の状況に、岡田氏は常任幹事会で「どの税でやるのか、どこで増税するのかは何ら決まっていない」と強調するしかなかった。


 期間限定の所得税増税なら分かるのだが、「期間限定消費税増税」ってなんだろう?3年なら3年、その期間の消費が落ち込むだけじゃないか。復興のために経済を回さなきゃいけないときに、ブレーキをかけてどうする?さらにいえば、期間終了後に税率が元に戻るとも思えない、むしろその時には「10%にしよう」という話になるような。

 そもそも、民主党政権は何に付けても信用できない。「無駄を省いて財源確保」と言っておきながら、過去最大の国債発行額。かといって、マニフェストに謳ったバラマキを実現させるかと言えば、半額子供手当と農家の戸別補償だけが実現するという中途半端ぶり。ここまで有言不実行が徹底されているのに、信用などできるはずがない。

 さて。消費税に関してはマシなことを言っている小沢系議員だが(まともな知見で反対しているわけではないだろうが)、かといってこいつらが政策全般に関してマトモということでは、決してない。

「マニフェスト見直しでの財源確保許されぬ」反菅勢力が申し入れ(4/18産経)
 民主党の川内博史衆院議員ら菅直人首相に批判的な同党国会議員約10人が18日夕、首相官邸を訪れ、平成23年度第1次補正予算案の財源をマニフェスト(政権公約)の見直しで捻出したことに抗議する首相あての申入書を福山哲郎官房副長官に手渡した。
 申入書は、同党国会議員有志で先週発足した「国民との約束を守り、震災復興を実現する会」のメンバー48人の連名で、「国民との約束に反するもので許されない。財源は国債整理基金特別会計の剰余金を充当すべきだ」と明記している。
 川内氏は記者団に「国民との約束をほごにすることを議論なく内閣だけで一方的に進めるのなら、内閣に交代してもらうために両院議員総会を要求しなければならない」と述べた。


 要するにマニフェスト至上主義なわけで、こういうのを偏執狂と言う。とりわけ川内は、未だに「埋蔵金がある」と言い続けている、古今無双のバカ。


 無能・無責任の菅は辞めるべきなのだが、かといって菅以外の民主党議員、例えば小沢や仙谷で巧くいくかと言えば、全くそんなことはない。バカな菅をマトモな議員が引きずり下ろそうとしているわけではなく、バカな民主党議員がバカな菅を退陣させようとしているという、「バカ同士の乱痴気騒ぎ」という救えない構図になっている。
 バカがパーティやっている暇はないんだが…。


さてどう処遇されるか (2011 4/20 24:00)

 民主には珍しい、比較的マトモな人の話。こっちも、菅を批判している。だが、小沢派の菅下ろしとは違い、こっちには「下心」が感じられないのが、まだマシ。

財務副大臣が首相批判 「首相交代論は当然」(4/20産経)
 民主党の桜井充財務副大臣は19日、自身のメールマガジンで、菅直人首相について「交代させろという声が出るのは当然だ」と批判した。内閣の一員が首相退陣論を是認した形で、菅内閣は政権末期の様相を呈している。
 桜井氏は、18日の参院予算委員会での脇雅史・自民党参院国対委員長の質問について「委員会の質問のお手本のような内容。民主党政権の問題がどこにあるか浮き彫りにしていた」と絶賛。その上で「組織とは、その組織の目的、携わる人の権限、指揮命令系統などが明確でなければ動かない。この基本的な動作ができていないことが、民主党政権の問題だ」と、政府の震災対応を暗に批判した。
 首相の国会答弁にも疑問を投げかけ「何か言われると、必ず自分の正当性を主張する。自分の非を認めると、責任論につながると思っているのかもしれないが、反発を招くだけ」と断じた。
 さらに、「この国難の時代に、今の姿勢を貫いていけば、大連立も与野党連携もできない。それだけでなく(民主)党内をまとめられない」と首相の資質にまで批判の矛先を向け、「首相を続けるのなら、もう少し歩み寄る姿勢を見せてほしい」と注文を付けた。
(以下略)

財務副大臣、首相の人間性まで批判「人としてどうか、だ」 枝野氏は「財務相が対応」(4/20産経)
 民主党の桜井充財務副大臣は20日午前、自身が19日付で菅直人首相の退陣論を是認するメールマガジンを発行したことについて「(参院予算委員会で野党議員が)『このくらいはせめて認めたらどうですか』と問いかけた際に、全部突っぱねられたら、『辞めろ』といいたくなるのも当然だ。こういう(自己正当化に終始する)ことをやっていたら政権がもたなくなるんじゃないか、という意味合いで申し上げた」と説明した。国会内で記者団の質問に答えた。
 桜井氏は首相の政治姿勢に関し、「要するに人としてどうかだ」と人間性の問題を指摘。その上で、副大臣という政府の一員の立場で首相を批判したことついて「内閣の一員は全部、(首相が)間違っていようが何しようが、『その通りですね』と言わなきゃいけないのか。私はそうだとは思わない」と語った。ただ、「私は『辞めろ』とは一言も言っていない」とも付け加えた。
 一方、枝野幸男官房長官は20日午前の記者会見で、桜井氏のメルマガについて「拝見していない。直接の上司である野田佳彦財務相において、しっかりと調査して、しかるべき対応をしてもらえると思っている」と述べ、当面は野田氏に対応を委ねる考えを示した。


 これでもし桜井さんがクビになったら大笑い。



性格 (2011 4/19 25:00)

 理屈っぽいけど感情的……という性格を直したいと思いつつ20年。もう無理だな、こりゃ。


3号 (2011 4/19 25:00)

 専業主婦は年金保険料を納めなくても将来保険料をもらえるという、第3号被保険者の制度。
 これを廃止する方向で政府は動いているようだが(参照:日経の記事)、子供が保育園や幼稚園に入るまでは、母親はほぼ付きっきりで接するべきで、その間、第3号の制度がないと、夫の負担がかなり大きくなるんじゃないかと危惧する。
 「妻が産休・育休をとれば厚生年金が続くじゃないか」と言う向きがあるかも知れんが、産休や育休とれる会社がどれだけあるのか、という話。その辺りの整備ができてないのに3号を廃止すると、少子化はさらに進むのではないか。さらに少子化が進めば、年金財政はいっそう苦しくなる。
 産休や育休制度の完全整備の後に3号廃止とするか、3歳未満の子供がいる専業主婦に対しての優遇策を残すなど、「子供を持つこと」の負担を軽減する対応を同時進行で考えるべきではないか。
 もちろん、「サラリーマンの主婦は優遇されて自営業の主婦には優遇がない」というのは不公平だから、自営業者の乳児持ち専業主婦への優遇策も、新たに設定すべきだ。



強制自粛 (2011 4/18 24:00)

 東日本の復興のために自粛などしない、むしろ派手に散財してやるぜ!と心に決めていたものの、固定資産税の通知が来て、強制的に自粛せざるを得ない状況となりました。お金のある方々、どうか私の分も浪費してください。


完全防御 (2011 4/18 24:00)

 防護服にマスクまでして完全防護で福島に登場した枝野はバカか?本人が馬鹿なだけでなく、周囲も無能揃い。秘書でも誰でもいい、まわりに「そんなことやったら、ただちに健康に影響はないという言葉を自ら否定することになりますよ」と諫言する者はいなかったのか。

 身を以て「ここは危険だ」と示した枝野。仮に多少の危険性があっても、人心を落ち着かせるためにスーツ姿で登場するくらいの覚悟はないものか。そんなこともできないほど危険だというのなら、これまで国民を欺き続けてきた罪を詫びるべきだし、「念のため」だったというなら、それこそ風評被害を広める最低の行為だ。何にせよ、バカ野郎ということで。


脳天気 (2011 4/18 24:00)

 もう一人、バカの総元締め。

原発事故「前進できた感じする」=菅首相(4/17時事)
 菅直人首相は17日午後、福島第1原発の事故に関し、首相官邸で記者団に「きょうは東京電力の(収束見通しの)発表もあって、少し前進できた感じがするよね」と語った。

 ちょっとでも「自分は功績を挙げている」と認識したいのか、このバカ発言。他人事のようなむかつく発言してないで、とっとと仕事しろよ。

 あと、こんなことも言ってる。

「復興院」設立に慎重=菅首相(4/18時事)
 菅直人首相は18日の参院予算委員会で、東日本大震災からの復興を担う機関について、「一つの組織をつくると、(従来のと)どちらに権限を持たせるかの調整にエネルギーを取られ、必ずしも機能しない場合もあり得るとの指摘がある」と述べ、関東大震災後の「復興院」のように既存の府省から独立した権限を持つ組織の設立に慎重な考えを示した。民主党の藤原良信氏に対する答弁。

 会議を乱立させているお前が言えた台詞か。


光合成の全容解明 (2011 4/18 24:00)

光合成の発生過程解明=電気エネルギー化に期待(4/18時事)
 光合成で太陽光が植物中の水を分解して酸素や電子を発生させるメカニズムを、神谷信夫大阪市立大教授と沈建仁岡山大教授の研究グループが世界で初めて解明した。英科学誌ネイチャー電子版に18日、発表した。
 光合成のうち水分解反応は、植物の葉緑体の中の膜にあるたんぱく質の集合体で起こる。集合体の中心構造と水分解反応の過程はこれまで分かっていなかった。今回の成果から人工的な水分解反応を起こすことに成功すれば、光と水から高い効率で安全に電気エネルギーを生産できる可能性がある。
 研究グループは、ラン藻からたんぱく質の集合体を採取して結晶化させ、特殊なエックス線を照射して解析。マンガンやカルシウムの原子から成る中心部の立体構造が判明し、そこに結合した水から酸素や電子が発生することを突き止めた。
 神谷教授によると、今後このたんぱく質と同じ働きをする触媒が開発されれば、光と水のみを材料として燃料電池などの電気エネルギーに変換できるという。
 沈教授は「触媒を人工的に作るのは難しいが、実現すれば従来の太陽光発電などを飛躍的に上回るエネルギー量が期待できる」としている。


 原子力発電の規模縮小という将来像に現実味を与えてくれる発見。
 光合成のメカニズムが再現できるようになれば、エネルギー問題だけでなく、精製されるデンプンを利用して食糧問題の解決にも繋がるのかな?



納得 (2011 4/17 24:00)

 今朝の朝日に「与党でないために被災者支援に限界を感じて苦悩する自民党議員」というような内容の記事があったんだが、それを読むと、大島理森さんは仙谷を通していろいろ策を提言しているらしい。つーことは、被災者から自民党、自民党から仙谷、仙谷から各省庁……という流れが存在しているということだ。
 一方、仙谷と菅の関係が巧くいっていないという話も出回っている。仙谷が独自ルートで官僚を動かしているということならば、それを快く思わない菅が「大島−仙谷ルート」とは別のルートを構築しようと企むのは、菅の性格を考えると分かりやすい。

 菅と仙谷の関係がなぜ悪化しているのか、いまいち腑に落ちなかったが、「大島−仙谷ルート」の存在を知って、「そういうことか」と納得できた次第。


新しいページ (2011 4/17 24:00)

 ダイエットに関するページ(お気に召すままダイエット)を作り始めました。まだまだ作りかけですが、興味のある方はご覧下さい。
 基本テーマは、世の中に流布するインチキダイエット法の否定。効果不明なサプリに頼ったり、絶食や炭水化物抜きのような不健康な方法に走って、逆に健康を害するような人を減らせればいいな、などと思ったり。
 まぁ、一応これを利用してアフィで小遣い入ればいいなという下心は無いわけでないですが、詐欺商法とは真っ向から対立するやり方なので、絶対に儲からんと思いますが。

 あと、こういうコーナーを作ることで、二度と太れないように自分を追い込む、というのも。



グダグダ (2011 4/16 25:00)

 3日前に「廃止」を評価したばかりだと言うのに。

10月以降も子ども手当継続を=現行制度で、修正に含みも−細川厚労相(4/15時事)
 細川律夫厚生労働相は15日の閣議後記者会見で、つなぎ法成立により4月から半年間、延長が決まった子ども手当について「10月以降もつなぎ法の内容を前提に続けるべきだ」と述べた。中学生以下の子ども1人当たり月額1万3000円を支給する現行制度を原則として、制度の恒久化を目指す考えを示したものだ。
 一方、厚労相は10月以降の制度設計について「政府全体または各野党とも話をして決めていきたい」とも述べ、修正協議にも含みを残した。
 10月以降の子ども手当をめぐっては、公明党が東日本大震災の復興財源に充てるため支給額を月1万円に引き下げ、所得制限も設ける対案を発表。民主党の岡田克也幹事長が「基本的な考えは共通だ」と前向きに検討する姿勢を見せている。


 廃止の方向で検討じゃなかったのか?……そうだわな、「人によって言うことが食い違うほど指揮系統がグダグダになっていて、食言に全く恥を感じない集団が居座っているのが現政権」だってことを失念していた、拙者が悪いわな。

 グダグダと言えば、これも。

東日本大震災:復興構想会議 原発除外に異論が噴出(4/15毎日)
 「全国民の英知を結集する」として菅直人首相が発足させた東日本大震災復興構想会議(議長・五百旗頭真防衛大学校長)の議論が14日始まった。6月末をめどに第1次提言をまとめることを確認したが、首相が議論の対象から原発問題を外すよう指示したのに対し哲学者の梅原猛特別顧問らから異論が噴出。震災発生後の本部・会議の乱立や政治主導の政権運営に疑念を呈する発言も相次ぎ、復興構想の具体化に不安を残すスタートとなった。【平田崇浩】

 「原発問題を考えずには、この復興会議は意味がない」
 以前から原発の危険性を唱えてきた梅原氏は会議の終了後、記者団にこう言い切った。首相自ら特別顧問就任を要請した梅原氏だが、東京電力福島第1原発事故の収束する見通しの立たない中、賛否の割れる原発問題に踏み込みたくない首相の意向と会議の間に初会合からずれが生じた。
 原発事故の被害に苦しむ福島県の佐藤雄平知事は「原子力災害も皆さんに共有していただきたい。安全で安心でない原子力発電所はありえない」と提起。秋田県出身の脚本家、内館牧子氏も「地震、津波、原発事故という3本の柱で考えたい」と述べ、復興構想の中に原発をどう位置づけるかが議論の焦点の一つになりそうだ。
 内館氏は対策本部や会議の乱立にも「復興構想会議もその中の一つと国民に思われたら、東北がつぶれる」と苦言。震災後も府省や自治体との連携不足が目立つ菅政権に対し、「官僚と県や市が一体となってやることがまず第一」と注文をつけた。
 五百旗頭氏は会議後の記者会見で「(検討)部会で専門的な議論をするときには官僚機構から知恵を出してもらいたい」と強調。会議の下に設置する検討部会(部会長・飯尾潤政策研究大学院大教授)で提言の肉付けを進める段階で、官僚の協力を期待する考えを示した。
 こうした委員の不安を見透かすように、自民党の谷垣禎一総裁は同日の記者会見で「会議が乱立して役割分担がはっきりしない問題が対応のまずさにつながっている面もある」と批判した。
 菅首相は12日の記者会見で「野党にも(復興の)青写真を作る段階から参加していただきたい」と呼びかけたが、与野党の対立は逆に深まっている。


 菅自身が、この会議の存在意義を理解できていないだろうから、混乱は当然のこと。手当たり次第に会議を乱立させ、それぞれの役割をきっちりコントロールできていないから、こうなる。

 今回の梅原さんの言葉は正当な物だと思うが、今後、彼の存在はネックになるんじゃないかと思う。哲学者なんぞ入れたら、わけの分からん「本質論」を語られてグダグダになるだけじゃないか、と。


シュレ猫再現? (2011 4/16 25:00)

東大、シュレーディンガー猫状態光パルスの量子テレポーテーションに成功(日経プレスリリース)
シュレーディンガー猫状態光パルスの量子テレポーテーションに成功

1.発表者:古澤 明(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 教授)

2.発表概要:量子力学の黎明期に提案された二大パラドックスである、シュレーディンガーの猫とアインシュタイン・ポドロスキー・ローゼン(EPR)のパラドックスをテーブルトップで同時に実現し、それらを組み合わせてシュレーディンガー猫状態光パルスの量子テレポーテーションに成功した。

3.発表内容:量子力学は黎明期に、その根幹を揺るがすいくつかのパラドックスが提案された。中でもシュレーディンガーの猫とアインシュタイン・ポドロスキー・ローゼン(EPR)のパラドックスは最も有名である。シュレーディンガーの猫とは、人間が直接見ることのできる巨視的なもの=猫が重ね合わせの状態になるのか、というパラドックスであり、EPRのパラドックスとは、量子もつれ状態(注1)にある2つの量子対は、空間的に離れていても片方の測定の影響がもう片方に及ぶのか、というものである。
 これらは20世紀初頭の量子力学黎明期には頭の中で行う思考実験であったが、21世紀のテクノロジーにより、テーブルトップで同時に検証できるようになった。その具体的なかたちが、今回成功したシュレーディンガー猫状態光パルスの量子テレポーテーション(注2)である。
 シュレーディンガーの猫とは、生きた猫と死んだ猫の重ね合わせの状態であり、観測すると生きた猫か死んだ猫のどちらかになる。本実験では、これを位相が反転した光の波動の重ね合わせとして実現した。また、量子テレポーテーションでは、量子もつれ状態にある2つの光ビームを生成し、片方への測定がもう片方へ及ぶことを用いて、シュレーディンガーの猫状態にある光パルスを伝送した。つまり、重ね合わせの状態を保って伝送に成功した。
 ここで重要なことは、シュレーディンガーの猫状態はそれを直接測定すると生きた猫か死んだ猫になってしまい、重ね合わせの性質が失われてしまうが、量子テレポーテーションでは、送信者側の測定が間接測定になるため、重ね合わせの性質を失わずに送ることができる。つまり、量子テレポーテーションは、測定により壊れてしまう重ね合わせ状態を送れる唯一の方法であり、今回、これを目に見える形で実現に成功したことになる。
 この成果は、量子力学基礎の検証という意味ばかりでなく、量子情報通信・量子コンピューター実現に向けた大きな一歩である。特に、超大容量光通信への極めて重要な一歩である。

4.発表雑誌:「Science」(4月15日号)
 論文タイトル:Teleportation of Non−Classical Wave−Packets of Light
 著者:Noriyuki Lee, Hugo Benichi, Yuishi Takeno, Shuntaro Takeda, James Webb, ElanorHuntington, and Akira Furusawa

6.用語解説:
 (注1)量子力学では1つの量子で1つの物理量のみ正確に決めることができ、2つの量子では2つの物理量を正確に決めることができる。2つの量子が量子もつれ状態にあるとは、2つの量子にまたがった物理量(例えば2つの量子の位置の差)が2つ決まっている状況である。したがって、量子力学に反することはないが、片方の測定の影響がもう片方に及ぶことになる。
 (注2)量子テレポーテーションとは、量子もつれ状態にある2つの量子を情報の送り手と受け手で1つずつ持ち、送り手側で送りたい状態にある量子と、量子もつれ状態にある量子の片方を合わせて測定し(例えば2つの量子の位置の差)、その測定の影響が受け手にあるもう片方に及ぶことを用いて、送りたい状態を受け手側に出現させる量子操作である。
 量子テレポーテーションは、量子操作としては恒等変換(1を掛ける)に相当し、これを改造する(プログラムする)ことにより、種々の計算を行える量子コンピューターになる。

11.添付資料:
 ※添付の関連資料を参照

● 関連リンク東京大学 ホームページ
● 関連資料添付資料


 こういうニュースに触れるたび、自分の頭の悪さ、知識の無さを恨めしく思う。
 軽く読んだだけなんでアレだが、シュレ猫と類似の状態をミクロ世界で作りだしたということのようで。マクロ世界と関連づけるシュレ猫とは厳密には異なるような気もするが、重ね合わせ状態で伝送することに成功し、量子コンピュータへの流れを作り出したということで、記事が事実ならかなり興味深いお話し。時間があるときに、関連資料も含めてきっちり読んでみよう。

 自分の生きている間に、量子コンピュータが実用化されたりするのかなぁ。何百年か後には、「量子コンピュータでエロゲ」とか……自身の発想の貧困さには、辟易せざるを得ない。



仮に正しいとしても (2011 4/15 24:00)

「菅内閣そのものが大災害」伊吹文明氏(4/14読売)
 東京電力福島第一原子力発電所の避難対象区域を巡る菅首相と松本健一内閣官房参与との当面「住めない」とのやりとりは、14日も与野党に波紋を広げた。首相サイドは火消しに躍起になっているが、与野党双方の「嫌・菅」ムードや首相退陣論に拍車をかけている。
 首相は14日、「計画的避難区域」に町の一部が設定される福島県川俣町の古川道郎町長と首相官邸で会談した際、前日の「住めない」発言について「私は言っていない」と改めて否定し、「国が避難については全責任を持ってやる。原発事故を早期に収束するように全力を挙げる」と強調した。
 しかし、地元の憤りは収まっていない。町長は会談後、記者団に「『20年は戻れない』なんてとんでもない。(首相の)話を聞いていると、現場の苦労をどれほど分かっているのか」と不満をぶちまけた。
 首相サイドは防戦に懸命だ。民主党の玄葉政調会長は14日の党政調の会合で「松本氏の発言に憤りを感じている。私たちは心の痛みが分かる政治をしていかないといけない」と松本氏の責任を強調した。
 ただ、首相への批判は足元の民主党内でも強まっている。樽床伸二衆院国家基本政策委員長は14日の自らのグループ会合で、「こういう状況では国家のためにならないという気持ちは強く持っている」と述べた。小沢一郎元代表を支持するグループ幹部は「首相は被災民の心を分かっていない。2011年度第1次補正予算の成立を花道にやめてもらいたい」と語る。輿石東参院議員会長は14日の政府・民主党首脳会議で、首相と松本氏との会談を念頭に、「そんなにいろんな人に会わない方がいい」と首相をたしなめた。
 野党も勢いづいている。自民党の谷垣総裁が14日、早期退陣を要求したほか、伊吹文明元財務相は伊吹派会合で「菅内閣そのものが(日本にとって)大災害だ」と指摘し、民主党議員から菅政権打倒への協力の呼びかけが自民党側に寄せられていることも明らかにした。


 「当分住めない」というのは事実なんだが、総理の立場にある者が記者会見のような場でもないのに言ってはならん言葉だろう。当然、総理がそれを言ったことを外部に漏らした松本参与もクズ(後で「その言葉は私の推測だ」と訂正したが、誰がそんな訂正を信じるかよ)。ただし、「松本氏の発言に憤りを感じている。」と松本氏に全ての責任を押しつけようとする玄葉の言葉も、責任転嫁のゴミ発言。要するに、関わっている人間、ことごとくバカばかりということで。

 当面どころか、数十年住めないのは確かだ。しかし、家を捨てねばならない人、土地を捨てねばならない人、さらには先祖代々の墓すら移さねばならない人には、丁寧に説明せねばならない内容だ。決して、漏れ伝わってくることによって知るような話ではない。その辺りへの配慮が欠けている点で、菅も松本も人でなし。

 そもそも、菅がまともに記者会見しないから、こういうことになる。菅がきっちり国民に語りかけていないから、記者たちは参与に菅が何を言ったか質問し、参与が伝言ゲームをすることになる。早く政権のベントをして菅を放出すべきだ。
 鳩山、菅で日本は大被害を被った。こうなると、いま必要なのは「平成の鈴木貫太郎」なのだが……。

 もひとつ、「お前が言うべきではないだろう」という発言。

東電社長「柏崎刈羽3号機、年内に…」地元反発(4/14読売)
 東京電力の清水正孝社長は13日の記者会見で、2007年の新潟県中越沖地震で被災した柏崎刈羽原子力発電所(新潟県柏崎市、刈羽村、全7基)で今も停止中の2〜4号機のうち、3号機について、「運転再開に向けてできるだけ早く、年内には手続きに入りたい」と発言した。
 これに対し、柏崎市の会田洋市長は14日、報道陣に「福島第一原発の状況が収束していない状況で、そうした発言がなされることは理解できないし、驚いている」と反発。「原発の安全性について国から新しい方針が示されないと、運転再開は難しい」と否定的な考えを明らかにした。


 事故を拡大させている張本人の東電が言うべきではない。政府が、地元民に頭を下げ、説明を尽くして納得してもらうべき話。

 政府も東電も、被災者のことを考えて行動しているとは思えない。無能だったら、せめて心づくしくらいはと思うのだが。



問題は菅だけではない (2011 4/14 24:00)

 私は、菅総理が退陣することを望んでいるのではありません。民主党が退場することを望んでいるのです。仮に菅がやめて他の民主党議員が総理になるとして。果たして、まともに働ける人がいますかね?「鳩や菅よりはマシだけど…」という程度では、この国難に立ち向かうことはできません。また、多少まともな人がいないわけではないですが、そのような人は党内で冷や飯食いの立場で、他の民主党議員が協力するとは思えません。

 繰り返しますが、小沢に期待するのは愚の骨頂です。震災から一ヶ月間、雲隠れして何の提案もしてこなかったくせに(しかも被災したのは自分の選挙区だというのに)、今頃になって政権批判をやって内ゲバを煽っている、そんなゴミ野郎に「国のために働く」ことなど期待できるはずがありません。「オレならいくつも手がある」とか言ってるようですが、策があるならさっさと提案すればいいんです。それをしないのは「私心を捨てて国のために働く」人間ではないという証明になっているわけです。


イエローパンプキン (2011 4/14 24:00)

 ちょいと前に紹介した、愛知県日進市にあるケーキ屋「イエローパンプキン」、amasonでも買えるんだね。


 アニマルロールの切れ端1kgは、確かに見た目は難有りの物もあるが、なかなか美味いので見た目など関係ない。パンダろーるは、拙者は「こめ」がいちばん好き。もっちりした食感はたまらない。キティちゃんのロールケーキは、真ん中のキティの顔は寒天素材。だが、普通のゼリーのような食感ではなく、ういろうとゼリーの中間のような感じ。
 冷凍で長期保存できるので、大量に買っておいて、ゆっくり食していくのがヨロシ。



食べるラー油 (2011 4/13 24:00)

 天の邪鬼の拙者としては、流行り物に乗ることはできる限り避けたい。つーわけで、美味そうだなと思いつつも、「食べるラー油」をこれまで徹底して避けてきた。もう流行は一段落して落ち着いているようだが、かといって今さら食べてみるのも何だか癪なので、これからもぜひ食べないでいきたい、と思っていた。
 しかし、先日唐突にオカンが「食べてみたい」と言うので、天の邪鬼だが親不孝ではない拙者は、食べるラー油を買ったわけだ。臨終の際に「食べるラー油を、せめて一度食べてみたかった」と言い残して死なれては困るからな。買ったのはエスビーのこれ↓


 食ってみたら、むちゃくちゃうめーでやんの。こりゃ、流行るの分かるわ。つーか、今まで食ってこなかったのを後悔するような美味さ。匂いが残るから仕事前に食うことはできないが、カリカリした食感と香ばしい香りは、このうえなくご飯に合う。

 たまには流行り物にも乗っておくべきだと思った。


内ゲバ再燃 (2011 4/13 24:00)

 与野党連携の前に、まず中を収めろよ。

首相は辞任迫られ、幹事長には小沢シンパがヤジ(4/13スポニチ)
 一方、12日の民主党代議士会では、執行部への批判が噴出。小沢一郎元代表を支持する山本剛正議員が幹事長席の岡田克也幹事長に向かって「いつまでそこに座ってんだよ」とヤジを飛ばし、岡田氏が「誰だ、今言ったのは!」と応戦する場面があった。(一部抜粋)

菅政権は対応できてない…鳩山氏と小沢氏が一致(4/13読売)
 民主党の鳩山前首相と小沢一郎元代表が12日、東京都内で会談し、東日本大震災や原発事故に関し、「菅政権は対応できていない」との認識で一致した。
 統一地方選前半戦の敗北について、「菅政権への警告であり、政治家が責任を取るべきだ」との考えも確認した。
 元代表は12日夜、都内の自宅で小沢グループ「一新会」のメンバーと意見交換し、首相らの対応について、「右往左往している姿が国民に映っている。国民は国そのものが沈没してしまうような思いになってしまう。党内が一致結束し、国会議員を総動員するべきだ」と批判。「自分は相談も受けないのに出しゃばるわけにはいかない」とも述べたという。


 メディアや民主の御用ジャーナリストどもは、大連立を組もうとしない自民を批判する前に、民主党の内ゲバを批判しろ。

 民主党って選挙にしろ悪事にしろ何にしろ、なかなか責任をとらないね。思い返せば、自民党は最低限以上の仕事はこなし、問題があった場合にはきちんと責任をとっていたわけで、いま思えば自民批判は贅沢な不満だったなぁ、と。政治への期待度が下がるのも、それはそれで問題だが。


子供手当廃止 (2011 4/13 24:00)

子ども手当、10月以降廃止へ…復興財源を優先(4/13読売)
 政府・民主党は12日、中学生まで1人当たり月1万3000円を支給している「子ども手当」について、支給期限が切れる10月以降は廃止する方向で調整に入った。
 東日本大震災の復興に多額の予算が必要となるため財源確保は困難と判断した。10月以降、自公政権時代の児童手当を修正した上で支給を継続する方針だ。
 子ども手当は時限立法である「子ども手当法」に基づいて支給されている。政府は、11年度は3歳未満児への支給額を月2万円とするための新たな法案を今国会に提出したが野党の反対で成立を断念し、10年度の支給額を9月まで延長する「つなぎ法」を共産、社民両党などの協力を得て成立させた。
 しかし、10月以降も支給を継続する場合、新たに約1兆1000億円が必要となるため、復興財源の確保を優先することにした。
 子ども手当が廃止されると、恒久法の児童手当法に基づき、所得制限のある児童手当が自動的に復活する。


 子供手当を廃止して復興財源に充てるのは当然。この決定は、遅きに失したとは言え、評価したい。ただ、こんなに早く廃止を決めるなら、つなぎ法案を出さなくても良かったのに、と思う。統一地方選の前には「子供手当廃止」と言えなかった、ということか。

 あとは、高校無償化、農家戸別補償も廃止しろ。期間限定の増税も構わぬ。もちろん、まともな復興プランを示すという前提での話だが。



民主党はもう退場すべき (2011 4/12 24:00)

 自民党が民主党への攻撃を強めているのを、メディアは「政局」と表現してるんだが、統一地方選で「民主党はダメだ」という民意が示されているのだから、民主批判は「政局」ではなく「民意の反映」と言うべきではないのか。

 しっかし、朝日新聞の投書欄とか見ると、「自民党は政府に協力しろ」だの「自民党は足を引っ張るな」だの、挙げ句の果てには「自民党議員はいったい何をやってるのか」という主張が。ネット上を少し散策すれば、「暇をもてあます民主党議員、被災地支援に奔走する自民党議員」という様子が見て取れるんだが、テレビしか情報源がない人には、そういう現実は目に入っていないようだ。
 最も足を引っ張っているのは首相官邸。上がった情報はすべて官邸でストップしてしまい、周囲は情報も支持もなく動くに動けない模様。無能で処理能力がないくせに「オレに情報を集めろ」とホザくバカ総理がボトルネックになっているという、笑えない状況だそうな。

 ふつう、非常時には首相交代とか幹事長交代とかするべきではないが、政府や民主党に関して言えば、何も仕事していないので、人事でごたついても何の問題もない。むしろ、民主はとっとと下野した方が日本のため。組閣に数日手間取っても、次の数日で菅政権の10倍くらいの仕事がこなせる。つーか、菅はマイナスだから、「マイナス10倍」と言うべきか。


不信、不安 (2011 4/12 24:00)

 福島原発の事故がレベル7に格上げされた。しかしながら、今のところチェルノブイリの放射性物質の放出量の1/10だし、チェルノブイリのような大規模爆発が今後起こる可能性はきわめて低い。チェルノブイリと重ねて「他の原発も止めろ」と騒ぐ反原発の声は、さらに大きくなるだろうが。
 チェルノブイリのようにはならないとは言っても、放出されている放射性物質の量はハンパじゃないため、周辺の影響は計り知れない。地震直後のもっと早い段階でうまく対処していれば、もしかして……と、しても仕方ない思考を巡らせてしまう。

 そして、さらに事態の収束に手間取れば、本当にチェルノブイリ並みの放出量になりかねない。「水を注ぎ続ければ、どこかで水を処理しなきゃいけなくなる」という小学生でも分かる話に対応できていなかった、これまでの政府や東電の様子を見ていると、どちらかと言えば原発擁護派である私も、ちょいと不安になる(汚染水を貯蔵するためのタンカーを用意するとか、汚染除去しつつ水を循環させるシステムを作ろうとかいう話はかなり早い段階から出ていたのに、結局「海に垂れ流し」だもんなぁ…)。
 さらに言えば、今回発表された放射線放出量も、きちんとした数字なのかどうか。原発や放射能汚染に対する不安も、それらの実体への不安はもちろんだが、政府の情報の出し方に対する不信感によるところが大きい。
 そして、政府が情報公開に消極的ということは、政府も我々国民を信用していないということ。相互不信という、もっとも不幸な状況にあるわけだ。


どさくさ (2011 4/12 24:00)

 「どさくさ紛れ」というキーワードで、いくつかメモ。

菅首相の「ぶら下がり」、廃止を検討(4/6時事)
 東日本大震災発生を機に中断している菅直人首相の「ぶら下がり」取材について、首相サイドが廃止を検討していることが6日分かった。もともと記者団との一問一答方式のやりとりに消極的とされる首相自身の意向を踏まえたものとみられる。
 ぶら下がりは、鳩山政権では1日2回だったが、菅政権になり1日1回に減った。さらに、3月11日以降は、内閣記者会の再三の要請にもかかわらず、「震災対応を優先する」との理由で、首相は一度も応じていない。
 枝野幸男官房長官は6日の記者会見で、首相のぶら下がりについて、震災対応に影響しない範囲で応じるよう首相に伝えているものの、首相から回答はないと説明した。首相は同日夜、官邸を出る際、「もうぶら下がりはしないのか」との記者団の問い掛けに、「ご苦労さん」とはぐらかした。


原発事故に“便乗” 資金パーティー 民主・小泉議員、無料の議員会館で(4/12産経)
 国土交通政務官を務める民主党の小泉俊明衆院議員が、衆院第1議員会館の多目的ホールを使って講演会形式の政治資金パーティーを開くことが11日、分かった。テーマは「放射線汚染に対する正しい被曝(ひばく)予防と解毒方法について」。使用料が無料の議員会館を使い、東京電力福島第1原子力発電所事故を利用して資金集めをしていると受け取られかねず、関係者から問題視する声が上がっている。
 政治家の資金パーティーは民間のホテルで行われることが多く、国会施設を使用するのは異例。小泉氏が代表を務める資金管理団体「いずみ会」が15日、杏林予防医学研究所の山田豊文所長を講師に呼んで講演会形式で行う。
 開催を告知するチラシは、会費1万円(昼食代込み)で参加者を募っており、「この勉強会は政治資金規正法第8条の2に規定する正当な政治資金パーティーですので企業・団体献金にはあたりません」と明記。政治資金パーティーであることをうたっている。
 衆院事務局によると、議員会館内で政治資金パーティーを開くのは認められていない。自民党のベテラン秘書は「勉強会とはいえ、国会内で政治資金パーティーを開くなんて聞いたことがない」とあきれ顔だ。
 小泉氏は産経新聞社の取材に対し、「チラシに政治資金パーティーとあるのは間違い。大臣規範に触れるような大々的な政治資金パーティーではなく、内々の勉強会」と説明。会費1万円については「京都から講師を招く費用や資料代がかかるため」と語った。

政府の「規制改革方針」、中国人へのビザ発給緩和を明記へ 与党内にも「拙速」の声(4/8産経)
 政府が8日に閣議決定する「規制・制度改革の基本方針」の中に中国の個人観光客に対し、有効期間内なら何度でも日本に入国できる数次査証(マルチビザ)を発給する緩和策が盛り込まれていることが7日、分かった。中国人向けのビザは昨年、発給要件を緩和したばかりで、中国人の不法就労者増加などが懸念されており、与党内からも「拙速だ」との声が上がっている。
 今回の緩和策は、購買力の高い中国人観光客のリピーターを増やすのが狙い。観光庁は平成25年までに外国人観光客を1500万人に拡大する目標を掲げており、特に経済発展を続ける中国人の観光客増加に力を入れている。
 中国人個人観光客に対する査証の発給について政府は昨年7月、富裕層だけでなく中間所得層にも拡大。発給要件を年収25万元(約310万円)以上から年収6万元(約70万円)以上のクレジットカードのゴールドカード所有者とした。
 ただ、発給されるのは期限内に一度だけ入国できる一次査証(シングルビザ)のため、さらなる緩和策について政府の行政刷新会議(議長・菅直人首相)の分科会で議論してきた。
 個人観光客は、日本での身元保証人の申し出が不要なうえ、団体旅行客と違い日本国内で自由に行動できるため、ビザの有効期限が切れても不法滞在したり、不法就労したりする中国人が後を絶たず問題となっている。
 緩和について、国民新党幹部は民主党幹部に「功罪を検証してからだ」と要請したが、8日の閣議決定方針は変わらなかったという。国民新党幹部は「東日本大震災で、規制緩和の大部分は軒並み先送りになったのに、問題のあるビザ緩和だけが残るのは不自然だ。震災のドサクサに紛れて押し通そうという思惑が透けている」と不信感を募らせている。




5番目の力? (2011 4/11 24:00)

ノーベル賞級!? 現代物理学で定義できない粒子発見か(4/9朝日)
 米フェルミ国立加速器研究所(イリノイ州)は7日、同研究所の大型加速器テバトロンで、現代素粒子物理学の枠組みである「標準模型」で想定されない全く未知の粒子が見つかった可能性がある、と発表した。自然界にある4種類の力以外の力の存在を示唆しており、確認されれば、私たちの自然観を変えるノーベル賞級の発見となる。
 自然界には、比較的なじみのある重力や電磁力に加え、原子核の中で陽子や中性子を結びつける「強い力」と、原子核の崩壊を起こす「弱い力」と計四つの力があると考えられる。標準模型は重力を除く三つをうまく説明し、反する現象がほとんど見つからないことから、自然の状態を説明するのに都合がいいと考えられている。
 ところがテバトロンの実験で、トップクォークと呼ばれる素粒子よりやや軽い質量(140ギガ電子ボルト程度)を持ち、「第5の力」ともいうべき未知の力の特徴がある粒子の存在を示すデータが得られた。
 この粒子は質量の起源とされる「ヒッグス粒子」、宇宙の質量の約2割を占める暗黒物質の候補「超対称性粒子」といった存在が想定されながらも未発見の粒子とは別だ。
 現在99.93%の確率で確認しているが、素粒子物理学の慣例で確率99.9999%で確認しないと「発見」と見なされないため、テバトロンの実験チームは、ヒッグス粒子探しなどで競う欧州の大型加速器LHCのチームとも協力してデータを積み重ね、確認を目指す。(ワシントン=勝田敏彦)


 こういう科学系の記事は、日本の新聞記者がいまいち理解しきれぬまま記事を書いている場合もあったりするんで、元ネタの論文や記事を読まないと何とも言えないが……これが確定したら、世界観がガラリと変わるんじゃないか。わくわくしながら続報を待つとしよう。


 この辺りの分野の本で、読みやすかった物を紹介。

 まずは超初心者向け。



 質量の起源に興味のある方へ。

 超ひも理論。私は、量子論を詳しく知らない時点でこれに手を出したので、理解するのに何度も読み返すこととなったが、ある程度理解できている人には、分かりやすいのではないか。


 これは文系野郎の拙者にとっては、かなり難しめだった。でも、多世界の存在を間接的に示す実験は、興味深かった。


努力 (2011 4/11 24:00)

 子供に勉強を教える仕事をする際には、当然努力することを要求する。要求するからには、努力が有意義であることも伝えることになる。

 「努力は必ず報われる」というのは幻想だ。どれだけ努力してもまともな生活に繋がらない場合があるのは、就職氷河期をモロに体験した世代としては、知人から直接見聞きする話だ。「努力は報われる」としたり顔で話す50代60代を見ると腹が立つほどだ。
 しかし、「努力は必ず報われる」は間違いとしても、「努力すれば、成功する可能性が上がる」のは真実といって良いと思う。だから、子供に「努力すること」を叩き込むのは無駄ではない。子供のうちに努力する能力を身につけておけば、大人になってから成功する確率は上がる。「努力する能力」を身につけていることが成功に繋がりやすいということもあるし、子供の時の努力の成果、つまり学歴が社会人になってプラスに働き得るのも事実だ。努力できないより、できる方がいいに決まっている。

 ただ、努力が成功に繋がる確率を上げるためには、「正しい努力」をする必要もある。学校の先生や塾講師というのは、その「正しい努力」とは何かを教える役割も持つのではないか。勉強に関していえば、「報われる努力」と「報われない努力」の区別は、厳然として存在する。英語の予習と称してノートに教科書の文章をすべて書写したり、ノートをきれいにとることに血道を上げすぎて復習を怠ったりするのは、「報われない努力」だ。
 いま自分のやっている努力が「意味のある努力」かどうかを合理的に考えられることが重要なのだ。大した効果の得られない、空回りの努力は、本人が疲弊するのみならず、社会に出てからは周りに迷惑をかけることすらある。ま、子供に教える人間は、勉強においては「正しい努力」とは何かを認識できていたとしても、社会人として、正しい努力ができているかどうかは、また別の問題ではあるが。

 ……というようなことを、「無能な指揮官」たる菅総理のことを考えつつ、つらつらと。



ありがとう (2011 4/10 24:00)

“日本への恩返し”モルディブからツナ缶60万個(4/9スポニチ)
 インド洋の島しょ国モルディブが東日本大震災支援として、特産のツナ缶60万個の提供を申し出ている。缶詰製造や護岸工事で支援してきた最大援助国・日本への恩返しで「一刻も早く被災地に届けたい」と訴える。外務省は謝意を伝え、速やかに受け入れ手続きを進める考えだ。
 モルディブ政府は当初、ツナ缶約8万個を物資援助する方向で検討していたが、民間からも日本に支援したいとの声が相次ぎ、60万個以上のツナ缶が用意できるようになった。ツナ缶はモルディブの特産品で主に欧州、東南アジアに輸出している。缶詰なら長期間保存できるため、支援物資に適していると判断したという。


発信箱:忘れない=福本容子(論説室)(4/8毎日)
 「ニッポンは今どうなってますか?」
 地震の後、アハメド・カリールさん(49)の携帯は、本国からの電話で鳴りっぱなしだった。本国とはインド洋の島国モルディブ。カリールさんはその駐日大使だ。
 男性の声、女性の声、子どもの声。知らない人ばかり。とにかく心配していることだけ伝えると、名前も言わず1分足らずで切れる。「国際電話で長く話すお金がないんですね」(大使)。それでも1週間、毎日2回かけてくる女性の声もあった。
 モルディブでも地震直後に、テレビやラジオを通じた被災者支援キャンペーンが始まった。大使の電話番号が画面で紹介され、それを見て直接電話をしてきたらしい。
 キャンペーンでは大統領もスポーツ選手も歌手も、協力を呼びかけ続けた。36時間で700万ルフィヤの義援金が集まった。人口31万人の国民の多くは貧しく、約4600万円の義援金は「記録的」。お金が出せない人はツナの缶詰を持ってきた。
 ツナ缶は国内の業者が引き取り、塩水ではなくオイル漬け、缶切りなしで開けられるプルトップの日本特別仕様に替えられた。69万個。国民1人あたり2個以上だ。
 2万人が参加した首都での追悼行進。国家元首が亡くなった時でも1日限りの半旗掲揚が閣議決定で3日間に。「前代未聞のことばかりです」。支援は今も届き続ける。
 合言葉は「日本に恩返しを」。
 こちらはほとんど知らなかったけれど、モルディブの人たちは日本にとても感謝しているという。小中学校や、04年のインド洋大津波から首都を守った防波堤などが日本のお金(政府開発援助)で造られたこと、国を支えるマグロ・カツオ漁や水産加工業が日本の技術と資本で発展した歴史……。
 忘れずにいてくれたのがうれしい。今度は日本が深く心に刻む。


 ただ、感謝の念に頭を垂れるのみである。


無能なだけでなく気遣いもできない (2011 4/10 24:00)

「がんばれしか言えないのか」 菅首相が視察の石巻で住民が不満の声(4/10産経)
 菅直人首相は10日、東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市を視察に訪れた。被災地訪問は3回目となるが、同市の石巻商業高校に避難していた住民からは「がんばれしか言えないのか」「もっと具体的な対策を教えてほしかった」と不満の声があがった。
 午前11時15分ごろに同校入りした菅首相は、自衛隊と共同で周辺のガレキ撤去にあたっている米軍の兵士らに「ありがとう」と声をかけた。その後、約60人が避難している校舎内を訪れ、住民らに状況を聞いて回った。ほとんどの住民が家屋の片づけなどで外出しており、校舎内には15人程度しかいなかった。
 市関係者によると、5〜6つの教室に別れて生活している住民を1カ所に集めるように、政府側から市に要請があった。しかし市側は「それでは避難所の実情が分かってもらえない」と拒否。当時は1教室に2〜3人しかいない状態だったため、菅首相が訪問したのは2部屋だけだった。
 女川町から同校に避難していた漁師の男性(34)は「首相には笑顔で握手され、『がんばってください』と言われた。それしか言えないのだろうが、自分たちが欲しいのはそういうことではない」。
 自分のいた部屋に菅首相は来なかったという別の漁師の男性(38)は「1年なのか2年なのか、復興にかかる時間を明確に示してもらいたかった。石巻には一度来る予定だったのが流れていたから、来ないわけにはいかなかっただけだろう」と話した。


 被災した人たちは、精神的にも物理的にも、既に頑張っているはず。だから、私は安易に「頑張る」とは言いたくないし、実際にこの欄で被災者に対して「頑張れ」という言葉は使っていないはずだ。頑張るのは、被災者ではなく、直接被災していない私たちであるべきだ。

 しかしながら、我が国のトップが、安易に「頑張れ」と言っている姿を見ると、腹が立つやら情けないやら。しかも、「5〜6つの教室に別れて生活している住民を1カ所に集めるように」などと、意味不明の要請。被災者に負担をかけてどうする、バカ総理。



幸子登場 (2011 4/9 24:00)

小林幸子、2600人と握手!米など配布(4/8サンスポ)
 厳しい寒さの続いた3月からうって変わり、日中は20度まで気温が上がった相馬市に、温かい“助っ人”が登場だ。
 小林はこの日、早朝6時に都内を出発。普段ツアーで使用する11トントラックに無洗米を10トン、ワゴン車に1万2000個のまんじゅうを詰め込み、7人のスタッフと午前11時半に到着した。
 相馬市は先月11日の震災で、10メートル以上の津波被害を受けた。また、福島第1原発から約40キロ圏内に位置しており、被災者は今も眠れぬ夜を過ごしている。周辺道路が通行止めや規制される中、小林は福島市経由で現地入りを果たした。
 まず、525人が生活する総合福祉施設「はまなす館」を訪れ、立谷秀清市長(59)をはじめとする被災者の熱烈歓迎を受けた。NHK紅白歌合戦でおなじみのド派手衣装が全面に描かれたトラックを前に、小林は「不謹慎だと思わないでください。このトラックしかなかったの」と苦笑したが、立谷市長は「この衣装で来てくれればよかったのに」と大喜び
 そこから市内すべての避難所を回り、2600人の被災者1人ひとりにおまんじゅうを手渡し、握手を交わした。年老いた女性からは感激のあまり抱きしめられ、小林の目には涙があふれた。
 新潟市出身の小林は、故郷で発生した2004年の新潟県中越地震、07年の新潟県中越沖地震でも被災地を訪問。06年からは、深刻な被害を受けた長岡市山古志地域で自ら米作りを行っている。
 その活動が認められ、今年1月には農林水産省から「お米大使」に任命された。今回は食糧難に苦しむ被災者のため、大量の米を用意。茶碗で13万3333杯分、2600人が1日3杯ずつ食べる計算で実に17日分だ。
 小林は「新潟が地震に見舞われたとき、福島のたくさんの人たちに助けてもらったんです。そのことが忘れられませんでした」としみじみ。「その恩返しではないですけど、早くみなさんのところに来たかったです」と逆に感謝を述べ、大きな拍手を一身に受けた。


 逆に場が明るくなって良かったのではないか。こんなのが登場したら、腹を抱えて笑ってしまう。



 ま、小林幸子だから許される、というのもあるかもしれん。他の芸能人がやったら、イヤミになるかもしれない。ラスボス幸子だったら「まぁありかな」と思えてしまう(「ラスボス」の意味が分からない人は、「小林幸子 ラスボス」で検索するがヨロシ)。


人災 (2011 4/9 24:00)

連日被災地に足を運び被災者支援に取り組む自民党議員がいた(4/8NEWSポストセブン)
 東日本大震災では、政治家がいかに被災者を支援するか、その姿勢が試されているが、ほとんど報道されないところで被災者支援に取り組んでいる政治家も一部にはいる。
 弁護士出身で福島選出の森雅子・参院議員(自民党)は、連日のように被災地に足を運び、被災者の声を集めた。その上で政府の問題点をこう指摘する。
「法の適用が遅れている。新しい法律を作らなくても、住む家を失った人が再建しやすくすることは政令でできる。ところが法務省は『調査しないと判断できない』という。現場は瓦礫で土地の調査などできる状態ではない。瓦礫処理にしても、津波で家屋が別の土地に移動し、所有権が複雑で勝手に撤去できない。
 法の周知で安心させることも大切です。被災地の経営者たちは津波で社屋が流れて、会計上、債務超過になっている。が、破産申し立てを2年間延期できる法律がある。この制度を周知させるために法務省にテレビCMを流すように求めたのに、『文書で通知した』という。でも、被災地の首長さんは知らなかった」
 震災は、地方と中央の連絡機能もズタズタにした。だからこそ、現場から直接、声を聞く意味がある。永田町をうろうろするだけの「お座敷政治家」たちには、それがわからない。
 中越地震当時の新潟県山古志村村長として復興の第一線に立った長島忠美代議士(自民党)は、被災地の首長たちと中央の大臣たちの意識の違いをこう指摘する。
「被災地の首長は、失敗したら言い訳が通用しない張り詰めた仕事を続けている。それに比べて政府は、検討しているとか、最大限の努力をしているというばかり。被災者にとって何の意味もない。政治の強いメッセージが決定的に足りない」


 「政治家になるべきでなかった人間が政治をやるとこうなる」という壮大な実験の最中に、1000年に1度という地震、津波が襲うという悲劇。官僚や野党議員、自治体首長や職員、あるいは有名人が頑張っているおかげで、かろうじて助かっている面もあるのだが、いかんせん政府がアレではどうにもならないことも多い。

 政府が官僚を信用していないから、法の運用が後手後手に回っているし、現場の混沌とした状況がなかなか改善されないし、復興に関するまともなアイディアも出てこない。「責任は政治家がとる」と言って、法律や規制に詳しい官僚たちを自由に動かした方が、緊急時には柔軟に対応できるはずだが、現政権は「手柄があれば政府の物、問題が起これば責任は官僚へ」という姿勢なので、官僚も萎縮して、アイディアを出したり率先して動こうとはしない。

 上が無能だと、現場にしわ寄せが行くのは当然のことで……。

自衛隊員、疲れピーク 道内から1万人 交代めど立たず(4/7北海道新聞)
 東日本大震災の被災地には10万人を超える自衛隊員が投入され、道内からも陸自を中心に海自、空自を合わせて1万人余りが派遣されている。前例のない大量動員のため交代要員の確保のめどが立たず、派遣中の隊員の心身の負担は大きくなっている。
 道内からの派遣の主力は陸自の第2師団(旭川)と第5旅団(帯広)。3月12日から順次、岩手、宮城両県に赴き、行方不明者の捜索やがれきの撤去、避難所の給水支援などを行っている。陸自の派遣隊員は道内の隊員総数約3万人の3分の1の約1万人。空自は約150人、海自は約100人で、ほかに臨時招集された予備自衛官約180人も現地で支援活動に従事している。
 2週間から1カ月で交代する通常の災害派遣では、待機者なども含め派遣人員の3倍の要員を確保する。しかし、今回は異例の大量動員のため待機要員などは十分に確保できておらず、最長で1カ月弱に及ぶ道内からの派遣隊員の「交代のめどは立っていない」(陸自北部方面隊幹部)という
 隊員の疲労の色は濃くなっているといい、1日には岩手県に派遣された第2師団の50代の陸曹長が脳出血で死亡。陸曹長は3月12日以降、小隊長として捜索や隊員の食事管理などに当たっており、派遣後初めての休養日に体調を崩した。支援活動との関連は調査中だが、「派遣隊員の健康管理が急務」(陸自北部方面総監部)になっている。
 精神面への影響も懸念され、派遣中の陸自隊員の一人は「子どもの遺体を見つけると、自分の子どもや家族とダブり、落ち込む隊員がいる」と話す。「行方不明者がいるかもしれないので、がれき撤去は重機ではなく、手作業が中心になるため肉体への負担も大きい」という。
 同総監部によると現地では3月下旬から宿泊施設を借り上げ、交代して2、3日の休日を取れるようにしており、防衛大学校の鎌田伸一教授(組織管理)は「これほどの人員をすべて交代させるのは不可能。派遣された部隊の中で休みをやり繰りするしかない」と指摘する。
 3月下旬からは、精神科医や米軍の医務官でつくるメンタルヘルスの専門チームが被災地に派遣され、精神面から自衛隊員を支える態勢を整えた。第2師団広報室は「心身の疲れを表に出そうとしない我慢強い隊員もいるが、そういうタイプにこそ上官などが声をかけて心のケアに努めている」と説明する。
 一方で、部隊の大半が不在になることによる道内部隊の「練度低下」への懸念も浮上。軍事問題のシンクタンク「ディフェンスリサーチセンター」(東京)の上田愛彦理事長(元陸将)は「多くの隊員が駐屯地にいなければ、日常の訓練や警備がおろそかになる。訓練途中の若い隊員への影響が今後の課題。派遣する予備自衛官の増強などの対応策が必要だ」と話す。


 自衛隊の大量動員に対して、何ら対策を採っていないバカ政府。これもまた、無能政府による人災。

 無能なら無能で、有能な人間に権限を与えればいいのだが……プライドが高いのか、はたまた自分が無能だと分かっていないのか。



明るい指導者が欲しい (2011 4/8 24:00)

 7日深夜に起きたM7.4の余震。余震が、阪神大震災よりも大きな規模。本震から一ヶ月ほど経ち、気持ちの整理がつき始めようかという矢先の大きな余震は、被災者の心に大きなダメージを与えたのではないかと、胸が潰れる思いだ。

  外部電源をやられた女川原発、東通原発は、非常用電源で切り抜けた(東通原発の方は、外部電源が復旧した後に、非常用電源が使えなくなってしまったらしいが……参照:余震で非常用発電機すべて使えず 東北電力東通原発(4/8共同))。この事実は、福島原発の問題はハードではなくソフトの問題、つまり運用する側の問題だということを示しているのではないか(かといって、新しい災害対策を東電が持ち出したところで、信用などされるはずもない、ゆえに東電が原発をこれから増設することは不可能であることには変わりないが)。

 地震自体に関しては、菅直人に責任はないが、在任時にこれだけ天災が続くと、菅の存在が災いのように思えてくる。まぁこれは難癖の類と言って良かろうが、しかし、「運がない」のは事実と言って良いだろう。そして、指導者にとっては、「運がない」というのは致命的な欠点である。
 また、菅は、表情も言動も、総じて暗い。国難にあっては、むしろ陽の雰囲気が指導者には求められる。麻生太郎、或いは小泉純一郎のような陽の空気が、いま日本に欲しい。



未だにマニフェストに拘る愚物 (2011 4/7 25:00)

 未曾有の災害に襲われたときに、未曾有の無能政権。たぶん、菅でなければ誰がやっても今よりマシな状態になるとは思うが、それでも未だに囁かれる「小沢待望論」に対しては「何だかなぁ」という感想しかわかない。「小沢派を排除しているからまともに政府が機能していない」という見立ても同様。震災をダシに小沢の復権を狙っているならクズな思考回路だし、本気だとしたら底なしのアホだ。
 なぜ小沢が腕をふるうことを期待するのがアホなのか。その答えは、小沢派の最右翼がこんなことを言っているからに他ならない。

高速道路無料化の中止、民主内に異論 東北のみ継続案も(4/6朝日)
 民主党が東日本大震災の第1次補正予算の財源確保のために調整に入った高速道路無料化の中止案が揺れている。マニフェスト堅持派が反対し、東北地方に限った無料化継続論も浮上。意見集約に至っていない。
 民主党の復旧・復興検討委員会(委員長=岡田克也幹事長)は、無料化の社会実験中止や休日上限1千円などの料金制廃止で約2400億円を捻出し、1次補正の財源に充てる案をまとめた。だが、6日の党国土交通部門会議では「自分たちで決めたことをやめてはだめだ。撤回するなら内閣総辞職だ」(川内博史衆院議員)など異論が出て了承を取り付けられなかった。
 「東北地方のみ無料化の社会実験継続」を提案する岡田幹事長の意向を受けて、北関東道以北の高速道路を一定期間無料化する案も急浮上。これには約1600億円が必要で、財源の目算が大きく狂いかねない。(山下剛)
 未だに馬鹿なマニフェストに拘ってるんですよ、震災復興のための財源を確保しようとしている段階でなお。こんな集団に期待するなんて、アホとしか言いようがないでしょうよ。


インチキ商品 (2011 4/7 25:00)

 「ニューシースルーライト」ってダイエット商品、ウザいくらいにCMやってるんだが、あれ無茶苦茶だな。「飲むだけでやせられる」って、本当に効いているなら毒物だし、効いていないなら詐欺。
 「胃や腸で消化吸収されなかった栄養素を、微生物が分解」と言ってるが、消化吸収されなかったんだったら脂肪にもなるまい。わざわざ分解して、吸収しやすくしてどうするんだ。
 また、「鰹節は微生物が脂肪や蛋白質を分解し、余分な脂肪や蛋白質はなくなって、アミノ酸のかたまりになった物」と、微生物の効用を謳っているが、鰹節はいったいどれだけの日数をかけて作られているのか、と。お前の腹の中には、鰹節を作るのと同じくらいの期間、食い物がたまっているのか、と。つーか、蛋白質で摂取しようとアミノ酸で摂取しようと、ほとんど変わりないだろうに。
 商品内容のみならず、CMでしゃべっていることも支離滅裂。これで、発売して10年になるらしい。ま、買って「満足感」を得ているなら外野があれこれ言うことではないのかもしれんが。



もはや政権の体を為していない (2011 4/6 24:00)

福島第1原発:汚染水放出 農相「連絡なかった」(4/5毎日)
 鹿野道彦農相は5日の閣議後会見で、東京電力が福島第1原発から低レベルの放射性物質を含む汚染水を海洋に放出し始めたことを受けて、水産物の検査を強化する方針を明らかにした。地元自治体に協力する形で新たに茨城県の那珂湊港などで魚介類の調査に乗り出す考えを示した。更に、茨城県沖で漁獲されたコウナゴから高濃度の放射性ヨウ素が検出されたことに関連し「(放射性ヨウ素の規制値が設定されていない)水産物について、食品安全委員会に検討していただきたい」と述べ、基準作りを働きかける意向を表明した。
 一方、汚染水放出について、「枝野幸男官房長官の記者会見まで(農林水産省には)どこからも連絡がなかったのは遺憾だ」と、不快感を示した。【行友弥】


 政府、機能してないじゃん。「政治主導」を標榜して縦割りが強化されてるってんだから、バカバカしいことこの上なし。
 つーか、仮に連絡来ていなかったとしても、記者会見の場で公表せず、裏で意見を伝えておくというのが大人のやり方だろうに。政府内のグダグダぶりをわざわざ喧伝するなど、鹿野も大馬鹿だ。これがオープンな政治ですか、そうですか。

 日本中の人間がそれぞれのできることを精一杯頑張っているのに、政府(と東電幹部)だけが日本の足を引っ張りまくっている状況。

復興めど付けば首相退陣を=石原自民幹事長(4/6時事)
 自民党の石原伸晃幹事長は6日午前、愛知県春日井市内で演説し、菅直人首相について「震災が一段落したら、一日も早く退場してもらわないといけない」と述べ、東日本大震災の復旧・復興にめどが付いた段階で退陣するよう求めた。
 石原氏は、同党の谷垣禎一総裁が首相からの電話での入閣要請を拒否したことに関し、「(谷垣氏の)横で昼ご飯を食べていたが、電話の向こうで『あなたは責任を分担するのが嫌なのか』という声が聞こえた」と明かした。その上で「物には頼みようがある。この人に任せておくと東北の人はえらいことになる」と語った。

 村山富市でさえ、能力には疑問があれど、「国のために身を捨てて働く」という覚悟は持っていた。だから、初動で失敗したとは言え、後に震災担当に小里氏を起用し、「責任は私がとるから」と自由に仕事をさせた。

 方や菅直人。電話1本で入閣要請、即答が得られなければ「拒否された」とメディアに喧伝。断られることを前提で電話を入れ、「自民党は震災対応に非協力的」というイメージを醸成しようと罠を貼ったようにしか見えぬ。

 しかも、菅が大連立を呼びかけたのは周知の事実だというのに、菅はこんなことを言ったらしい。

首相「一に亀井さん、二に私、三に仙谷さん」って?(4/6朝日事)
 国民新党の亀井静香代表は6日の記者会見で、菅直人首相と2日に会談した際、「自分から大連立に働きかけたり、呼びかけたりしたことはない」と説明されたことを明らかにした。
 亀井氏が民主党と自民党との大連立に反対の考えを伝えると、首相がそう答えたという。首相は「役人をうまく使えるのは一に亀井さん、二に私、三に仙谷(由人官房副長官)さんかな」とも語ったという。


 これ本当か?もはや何がなにやら。その場で言い逃れするために適当なことを言ったということか?全くワケが分からない。
 つーか、「役人をうまく使える」って何の冗談だ?勝手に不信感を抱いて官僚を遠ざけることは、「使いこなす」の対極にある姿勢だと思うが。

 もはや錯乱でもしてるんじゃなかろうか。早く座敷牢に入れないと手遅れになる。

 そういや、こんなメッセージを子供たちに送ったらしいが……

日本の未来、皆さんの双肩に=小中高生に激励メッセージ−首相ら(4/6時事)
 政府は6日、東日本大震災を乗り越えて入学・進学を果たした、被災地の児童・生徒を激励する菅直人首相、高木義明文部科学相連名のメッセージを発表した。「日本の未来は皆さんの双肩にかかっています」などと呼び掛けている。
 中高生向けとこれを平易な表現にした小学生向けの2種類があり、中高生向けでは、「命がけで皆さんを守ってくれた学校の先生たちの姿を忘れず、身体を鍛え、判断力を養い、優しい心を育んで、他人のために働ける人になってください」と強調。被災地外の生徒にも、「避難してきた仲間たちを温かく迎えてあげてください」と要望している。


 判断力が無く、優しい心もなく、他人のために働けないお前らが言うな。ていうか、子供に託す前にお前が働け。

 総理のバカっぷりは群を抜いているが、民主党の他の面子も負けてはいない。

NEWSポストセブン|原発への生コン圧送車遅れた背景に岡田幹事長の政治的駆引き
 福島第一原発の注水作業では、50m以上のアームを持つ生コン圧送車が活躍した。「民間からの決死隊志願」として国民も大いに称賛した。が、この経緯には「政治的駆け引き」があった。
 最初に提供を申し出たのは日本にある3台のうち2台を保有する三重・四日市の「中央建設」だった。3月17日に2台の車両をオペレーターとともに待機させ、元経産官僚で現在、三重県知事選に立候補している鈴木英敬氏を通じて東京電力に「提供する用意がある」と申し入れた。
 東電はすぐに謝意を伝えたが、なぜか結論が長引き、同社に正式要請が来たのは20日の夕方だった。福島到着は21日。3日も待たされたのである。
 しかも、その間に官邸は輸出のため横浜港にあった独企業所有の圧送車を“徴用”し、先に現地入りさせると、22日から注水作業を開始した。そして、現地入りして待機していた中央建設の2台は、「もういい」と引き返させたのだった。
 政府・与党の橋渡しをする政権幹部の話を聞こう。
「選挙戦が激しさを増している三重県知事選は、岡田幹事長のお膝元で負けられない戦いだ。最初に申し出た中央建設は、自民推薦の鈴木候補の後援企業で、同社の機械が使われれば敵の手柄になる。圧送車を巡る混乱の背景に、政府内部の“配慮”があったことは間違いない。岡田さんも、政府・与党の協議でその経緯を知っていたはずだ」
 しかも、結局政府は1号機にトラブルが発生したといって、一度は三重に戻っていた2台を24日になって呼び戻している。
 中央建設の役員は、「国の役に立てるなら、いつでも提供します。わが社への要請が遅れたのは釈然としないが、この非常時に与党支持か野党支持かは関係ない。政治的思惑などなかったと信じたい」と語る。為政者より民間人のほうが「国を思う気持ち」が強いのは、誇るべきことでもあるが、国家的危機でもある。
※週刊ポスト2011年4月15日号


 この記事が事実ならという前提だが、この国難にあって党利党略を優先する精神は、理解の範疇を超えている。大東亜戦争の時でも、ここまで酷いヤツらが中枢に居座ってはいなかったんじゃないか。言うなれば、政府や与党の要人が全て牟田口のような状態。
 この状況で総選挙は無理だから、とっとと退陣し、民主党も政権を明け渡すことを心から望む。……と言っても無理な話。責任を押しつけられるのを覚悟で、大連立しか日本を立ち直らせる手はないのか……。



汚染水 (2011 4/5 24:00)

汚染水1万トン超、海に放出…やむを得ない措置(4/5読売)
 東京電力は4日午後7時過ぎ、福島第一原子力発電所で高い濃度の放射性物質を含む汚染水の貯蔵先を確保するため、低濃度の汚染水約1万1500トンの海への放出を始めた。
 5日間かけて流す。原子炉等規制法第64条にもとづく緊急措置で、経済産業省原子力安全・保安院は「危険を回避するためのやむを得ない措置」として了承した。東電は「健康への影響は小さい」としている。今回の事故で汚染水を意図的に海へ放出するのは初めて。
 放出するのは、4号機南側にある集中廃棄物処理施設内にたまった水約1万トンと、現在は冷温停止している5、6号機のタービン建屋周辺の地下水約1500トン。50メートルプール6〜7個分に相当する。
 集中廃棄物処理施設にたまっている水の放射性ヨウ素131の濃度は、海水の濃度基準の157倍ほど。5、6号機周辺の地下水は海水と雨水が混ざったものとみられ、5号機が同40倍、6号機が同500倍。同10億倍の2号機タービン建屋の汚染水と比べ、放射性物質の濃度はずっと低い。今回、海に放出される計1万1500トンの汚染水に含まれる放射線の総量は2号機タービン建屋内の汚染水の9リットル分程度だ。


 「やむを得ない」のは分かるが、意図的に汚染物質を放出しているわけで、漁業に与える影響は計り知れない。東電は補償しきれないと思うんだが……。電源ケーブル用トンネルから漏れ続けている汚染水も、未だに処理し切れていない。たしかに、現時点で健康を害するようなレベルには至っていないのだろうが、それでも、敢えて原発近海の魚を選ぶ合理性はない。科学的には「風評」と呼ぶべきであっても、これだけ汚染を垂れ流しているため、感情的には、付近の産物に対する警戒感は「風評」という言葉で済ませるべき物ではなくなってきている。

 早く状況が収束するようにと祈ることしかできないのが、もどかしい。もっと早い段階からなんとかできなかっただろうか、と考えるのも詮無いことだし…。


後継番組 (2011 4/5 24:00)

 「ズームイン」の後釜番組が、酷い。見慣れていないからというだけかもしれないが、それにしてもグダグダ感がどうしようもない。局アナが仕事できておらず、関根麻理でかろうじて収まっているような始末。落ち着くまで様子を見るべきかも知れんが、落ち着く前に視聴者は離れてしまうんではないか。
 ところで、もこみちは、俳優やめて料理一筋で行くことにしたのか?


かっこいい (2011 4/5 9:00)

 エガちゃんの救援物資輸送の真相。

「江頭2:50のピーピーピーするぞ!」第135回 ‐ ニコニコ動画(原宿)

 格好良すぎるわ、面白いわ。善行を誇らないところも格好いい。ちゃんと性器を露出して「汚名挽回」するところも良い。彼が今後どんな問題を起こしたとしても、一生支持し、尊敬し続けることとする。

 同時に、エガちゃんは偶然人々にその行動を知られることになったが、ほとんど表沙汰になることなく現地で働いている人が大勢いる。その人たちへの感謝と敬意も忘れてはなるまい。



デマ拡散に勤しむゴミクズ (2011 4/4 24:00)

 また勝谷のバカが、デマを流してホルホルしているらしい。しかも、日赤を不当に貶める発言(参照:勝谷誠彦様の華麗なる脳みそ:またしても悪質デマを発信!)。震災をダシにデマを拡散するゴミ野郎は、一回死んだ方がいい。現地で必死に頑張っている自衛隊員、消防隊員、警察、自治体職員、被災者の人たち、被災者を応援する日本人……すべての人に失礼だ。


新コーナー (2011 4/4 24:00)

 ダイエット、減量に関するページでも作ろうかと画策。どんどんまとまりの無いサイトになっていくな。ま、開設当初からのことだが。ついでにアフィリエイトにも本気で手を出してみようか、とも。


メモ (2011 4/4 24:00)

 記事の内容にちょいと疑義があったりするので、メモにとどめておく。

菅首相、東電「指導力なし」 海外も酷評(4/3産経)
 震災を伝える海外メディアの報道では、福島第1原発事故が長期化、深刻化するにつれ、東京電力や日本政府の対応を批判する記事が増えている。特に「指導力の欠如」が問題視されている。東南アジア各国が申し出たさまざまな人的、物的支援が、日本側の事情で遅れたり足止めされるケースも相次ぎ、戸惑いの声が出ている。

「驚くべき社長不在」
 「消えたミスター・テプコ」(イタリア紙)。共同通信によると、欧米メディアは、東電の清水正孝社長(66)が震災発生から2日後の13日夜に記者会見して以来、公の場に姿を見せていないことを「驚くべき不在」などと一様に酷評した。
 米紙ウォールストリート・ジャーナルは、第1原発の事故対応マニュアルに、緊急時に自衛隊など外部に支援を要請するための指針がほとんどないと指摘。ドイツのフランクフルター・アルゲマイネ紙も原子炉を冷却する海水の注入が遅れたことなどを厳しく非難。東電経営陣の危機管理能力に疑問を呈している。

原発とのなれ合い
 日本政府にも厳しい目が向けられている。フランスのルモンド紙は「首相の存在感が希薄だ。首相の演説はメディアの関心を引かず、新聞の4ページ目を探さなければ出てこない」と批判。ドイツ紙ウェルトも「情報公開に消極的」と日本政府の対応の不備を指摘した。
 英誌エコノミストは日本政府と原子力関連産業の関係を「なれ合い」と指弾。原発の安全に関する議論を押さえ込み、原発がはらむリスクを極端に低く見積もってきたと非難した。

宙に浮いた外国支援
 3月13日に福島県相馬市に派遣されたシンガポールの救助隊は16日には帰国の途へ。原発事故で日本政府から退避を勧告されたためだが、シンガポール政府関係者は「被災地で実質的な活動はできなかった」と明かす。
 タイは日本人の口に合うようにとタイ米1万トンのほか、もち米5000トンを送る計画だったが「輸送先などの明確な返答がなく」(タイ外務省当局者)支援を断念した。
 インドネシアは毛布約1万枚を送ったが「(毛布の厚みなど)仕様が合わない」と日本側から説明され、準備し直した。インドネシア国家災害対策庁は「日本は自然災害で外国からの支援を受けた経験が乏しい。受け入れルールもなく対応が難しいようだ」と話した。
 外務省によると、これまでに134の国・地域と39の国際機関が支援の意思を表明したが、日本が受け入れた国・地域と機関は約30にとどまる。支援を断られた国からは「一括した受け入れ窓口がなく、情報が錯綜(さくそう)している」と日本の混乱ぶりに不満も出ている。




日赤の義捐金に政府が介入 (2011 4/3 25:00)

日赤義援金の配分基準、国が策定へ 片山総務相が言及(4/3朝日)
 片山善博総務相は3日のNHKの番組で、東日本大震災で日本赤十字社に届いている義援金の被災地への分配について「政府で何らかの目安をつくり、早めに配れるような基準を示したい」と述べた。日赤と関係自治体間では調整に時間がかかるため、異例ながら政府が差配することになった。
 片山氏は「本来は自主的に民間団体や関係県で配分額を決めるのが一番よい。政府の介入はできるだけ避けたい」と述べながらも、「青森県から千葉県に至る被害があり、(当事者間で)どう配分するかは非常に難しく、うまくいかないようだ」と指摘した。
 日赤によると、義援金は3月末現在、約700億円に上っている。配分にあたっては、亡くなったり行方不明になったりした被災者数、避難者数などが基準となる見通し。最終的には被災者個人に当座の生活資金として届くことを想定している。


 現地に早急に届くのなら構わないのだが、しかし、民主党を信頼していない拙者としては、自分の寄付したお金が民主党の差配に委ねられるのは我慢ならないというのが正直な気持ち。
 それ以前に、日赤の金に政府が口を出すというのは、赤十字の政治的中立性に問題が生じないのか、という疑問も浮かぶ。そもそも、支援物資をまともに差配できない民主党が、義捐金をまともに差配できるはずがなく。


デマ (2011 4/3 24:00)

 勝谷誠彦の有料日記3月23日号に、こんな記述があったらしい。

 信じがたい情報をいくつか。しかし決して「噂」ではない。
 当初「行方不明」と言われていた福島原発の東電の職員は冷却装置を誤作動させたまま、郡山市まで逃げていたという。そこで酒を呑んで騒いでいたところを目撃されてバレてしまった。
 もちろんいま現場では命懸けの作業が続けられている。しかしやがて初動のこういう出来事はきっちり検証すべきだろう。
ここで全文紹介されている)

 こんな話を易々と信じる人間はほとんどいないとは思うが、悪質なデマだったことが証明された。

東電社員2人の遺体検視…津波で死亡か(4/3読売)
 東京電力は3日、東日本大震災の発生後、福島第一原子力発電所4号機で行方不明になった同社の男性社員2人の遺体を発見したと発表した。
 同震災による東電社員の死亡が確認されたのは初めて。
 東電によると、いずれも同原発第一運転管理部運転員の小久保和彦さん(24)と寺島祥希さん(21)。
 3月30日、4号機タービン建屋の地下1階で見つかった。1人は水面に浮かんだ状態だった。翌31日に収容して除染後、4月2日に検視が行われた。
 2人とも、多発性外傷による出血性ショック死で、死亡推定時刻は、地震が起きた3月11日の午後4時頃。津波による浸水に巻き込まれたとみられる。
 2人は地震発生時、4号機の中央制御室で定期点検作業をしており、その後、現場を点検するため制御室を出たという。
 東電はタービン建屋を中心に捜索していたが、放射線量が高い水がたまっていたことなどから難航。排水して、ようやく見つけたという。
 同震災による東電関連の死者は、協力会社の5人を合わせ、計7人となった。


 高学歴に対する僻み根性を土台に、根拠のない盲信をヒステリックにわめき散らすしか能がない電波芸者勝谷。テレビに頻繁に顔を出すため、バカ発言であろうともその影響力は問題だったが、今回のデマはかなり悪質で、小沢擁護のような妄言とはレベルが違う。「震災に関わるデマを積極的に流す」のは、平時のデマよりも罪深い。また、結果的に死者を冒涜したことにもなる。とりあえず勝谷は名誉毀損で訴えられるべきだ。
 ついでに、デマ拡散で逮捕されたらヨロシ。

震災絡みの悪質デマを公表…警察庁、立件も視野(4/1読売)
 被災地の県警ではデマで名指しされた地域を重点的にパトロールし、被災者の安心感の確保に努めている。また、故意に誤情報を流した人物を特定すれば名誉毀損(きそん)や業務妨害容疑での立件も視野に捜査するという。(一部抜粋)

 まぁ、まともな神経の持ち主なら、責任をきっちりとらなきゃいかんわな。まともな神経の持ち主とは思わないけど。たぶん「遺体で見つかった以外にも、行方不明の東電社員はいる。酒飲んで騒いでいたのは別の社員だ」とか言い訳するんだろう。



高台に住宅地? (2011 4/2 24:00)

高台に住宅地・エコタウン…首相が町づくり構想(4/2読売)
 菅首相は1日の記者会見で、東日本大震災の被災地復興に向け、「エコタウン構想」など、自ら描く街づくり計画を紹介した。
 首相は「山を削って高台に住む所を置き、海岸沿いの水産業(企業)、漁港等までは通勤する」「植物、バイオマス(生物由来資源)を使った、地域暖房が完備したエコタウンを作り、福祉都市の性格も持たせる」と説明。また、「漁業など1次産業の再生が重要だ」と訴えた。
 首相は、地元首長との電話で話した結果を踏まえた発案としており、有識者や地元関係者からなる「復興構想会議」でこうした青写真を取りまとめたい意向だ。


 ほとんど頭を使うことなく、脊髄反射的に疑問が浮かぶ。

●リアス式海岸の土地で高台に住宅地を作った場合、宅地造成のために木々を伐採することにより、豪雨などによる土砂崩れの危険性は1000年に1度の津波よりも高くならないか?
●高齢者が多い漁業関係者に、港から離れた場所に住まわせることは現実的か?すぐに平地に戻ってくるだけではないか?

 即座に浮かぶこれら疑問について、何も考えていないとは思いたくないが……だって菅直人だもの。
 きちんと考慮していたとしても、こういった疑問点に一定の目処を付けた上で、解決策を先回りして示すくらいの考えは巡らせて欲しいもんだ。今のところ「バカ菅の思いつき」としか思えない。
 また(これはさすがに大丈夫とは思うが)、上記の案は、津波が来た場合の逃走路の整備、津波対策の防波堤強化を考えた上での、「さらなる対策」であるかどうかという不安もある。菅の場合、「やらなきゃいけないことには手を出さず、余計なことばかりやろうとする」傾向があるので。(今回の津波にも対応するような防波堤を造れと言ってるわけではない。100年に1度レベルを耐えられる物、つまり今回の震災で破壊された物を元に戻す程度でいいと思う。1000年に1度レベルを耐えられる物が造れればそれに越したことはないが、ちょいと現実味が無いだろう。それなら、その被害を補償できるようなしくみを準備しておき、同時に犠牲者が出ないよう、津波の際の避難路を今まで以上に整備する方が確実だと思う。

 そういえば。
 昨日、菅が指揮官であることに対し「徳川秀忠を総司令官に関ヶ原を戦うようなもの」と書いたが、よく考えたら、政治能力はそれなりにある秀忠にかなり失礼だと思った。てなわけで「徳川家重を総司令官に関ヶ原を戦うようなもの」あるいは「劉禅を総司令官に北伐するようなもの」と訂正しておく。


お前は被災者か (2011 4/2 24:00)

菅首相が被災地視察=「最後の最後まで頑張る」(4/2時事)
 首相は避難所で両膝をついて被災者に話し掛け、「物資が届かない状況はどうなっていますか」と質問したり、「国もしっかり対応する」と励ましたりした。(一部抜粋)

 これ、総理が被災者に尋ねる質問か?お前がどうにかしろよ。そんなのは、報告を受けて事前に把握しておくべきことだろうに。仮に把握してなくても、恥ずかしくて普通はこんなこと聞けないだろ。

 つーか、日本語がおかしいな。ふつうは「物資は届いていますか?」か「物資は届いていませんか?」だ。「物資が届かない状況はどうなっていますか?」って、いったい何を聞いてるんだ?「全然届いていない」「あんまり届いていない」「多くは届いていない」という答えが選択肢になるのか?ワケが分からん。「届いてない」って分かってるんだったら、とっとと届かせろや。



復興 (2011 4/1 24:00)

 「復興」という文字の通り、復活してなおかつこれまで以上に興隆することを心から望むし、拙者もできる限りの貢献もしたいと思う。
 ただ、「復旧」ではなく「復興」という仕事が担える人材は、民主党にはいない。いや、民主党の面子では「復旧」すらままならぬ。いま必要なのは、資金の準備と同時に、そのお金をいかに使うか、壮大なヴィジョン、アイディアだ。

ちょっと考えてはみたが (2011 4/1 24:00)

菅内閣退陣(4/1朝曰)
 震災対応の遅れなどの責任をとり、菅総理大臣が退陣を表明した。民主党内部で次期総理についての話し合いがもたれたが、総理の重責を担える人材がいないということで、「憲政の常道」に則り、第二党である自民党の谷垣禎一総裁に組閣の大命が下った。
 谷垣氏は天皇陛下から大命を受けた後、すぐに組閣に取りかかり、1日未明、閣僚名簿を発表した。閣僚名簿は以下の通り。

内閣総理大臣 谷垣禎一
総務大臣   石原伸晃
法務大臣   甘利明
外務大臣   小野寺五典
財務大臣   林芳正
文部科学大臣 毛利 衛
厚生労働大臣 鴨下一郎
農林水産大臣 江藤拓
経済産業大臣 茂木 敏充
国土交通大臣 西田昌司
環境大臣    小池百合子
防衛大臣    佐藤正久
内閣官房長官 石破茂
沖縄及び北方対策  高市早苗
国家公安委員会委員長  稲田朋美
拉致問題担当    安倍晋三
経済財政政策大臣 片山さつき
震災復興担当大臣 麻生太郎


 ……というエイプリルフール・ネタを考えていたのだが、ウソというよりは願望だし、笑えないどころか現政府の惨状を余計に意識させられて腹が立つやら情けないやら。

 アメリカにもダメ出しされている。

米「菅政権の反応が鈍い」…支援提供打診も(4/1読売)
 「もっと我々を信用してほしい」
 福島第一原発事故への対応を巡り、米政府関係者は民主党幹部の一人に最近、こうもらした。米国は当初から強い危機感を持ち、原子炉冷却のための様々な機材や人員の提供を打診したが、米側は「官邸側の反応が鈍い」と感じ、「菅政権には米国への不信感がある」との臆測も呼んだ。
 29日付の米紙ニューヨーク・タイムズによると、米原発業界は極秘に発電機やポンプ、ホースなどの冷却機材一式を備蓄しており、いざというとき米空軍が全米どこでも運搬する態勢になっている。テロ攻撃などで機能不全に陥った原発の安全確保が目的で、2001年の米同時テロ以後に態勢が整えられたという。
 クリントン国務長官が地震直後、「在日米空軍の装備を使い、冷却材を日本の原発に運ばせた」と発言したのは、これに関連しているとみられる。しかし、日本側は「水なら海にいくらでもあるが……」(日本政府関係者)と危機意識が薄く、結局、この緊急計画は発動はされなかった。


 初期に寝ぼけた反応しかしていなかったくせに、後になって慌てて冷却しようと右往左往する。フランスがロボットの提供を申し出ても、初めは不要と断りながら、今になってお願いしますと頼み込む。典型的な、戦力の逐次投入。徳川秀忠を総司令官に関ヶ原を戦うようなもの。すぐに指揮官を交代しないと、日本はとどめを刺されてしまう。

 ついでに、中国にもダメだし食らってる。

中国の救援物資は中国が被災地まで輸送して 日本の要請に困惑(3/31サーチナ)
 中国の程永華駐日大使は29日、東京都港区の中国大使館内で記者会見を開き、11日に発生した東日本大震災の被災者に哀悼の意を示し、被災地が一日も早く復興することを希望すると語る一方で、日本側の救援物資の受け取り方を批判し、「よりすみやかに被災地に輸送すべきだ」と述べた。環球網が伝えた。
 程大使は、「わが国が提供したミネラルウォーターなどの救援物資が28日に日本に到着後、日本側から『中国が救援物資を被災地まで輸送するよう』言われた」と明かし、困惑があったことを明らかにした。
 さらに程大使は、2008年の四川大地震で中国が受け取った救援物資について言及し、「物資を受け取った国が輸送を手配するのが国際的には一般的だ」と述べた。また、中国大使館は救援物資が必要な場所に届くよう、すでに運送会社を手配したと述べた。
 程大使のニュースについて、インターネット上では「中国の救援物資に対する日本の態度をどう思うか」というアンケートが行われた。31日午後3時時点で、1万9244票が集まり、「理解できる」との回答は全体の3.4%の657票、全体の96.6%にあたる1万8587票が「反感を持つ」との回答だった。(編集担当:畠山栄)


 無能だったら、せめて人の意見は聞いてくれればいいんだけど……要求や情報は、すべて官邸で止まってしまうらしい。



走りすぎ (2011 3/31 24:00)

 限界に挑戦しようと思って、今月は合計700km走った。うむ、ちょいとビョーキだという自覚はある(自覚があるだけ、むしろ問題ないとも思っているが。本当に病んでいたら、自覚がないように思う)。
 夜中に酒を飲み一食分ほど食らっても体重に変化無い(むしろ減る)ため、毎日20km以上走るのはきついんだが、このペースを崩すかどうか迷っている状況。走って食うべきか、走る量も食う量も減らすべきか……健康のためには後者の方が断然いいわな。

 焼酎飲みながら食べる冷や奴の美味さは格別。ネギとじゃこを載せ、ポン酢をかければごちそうだ。


廃炉すべきか否か (2011 3/31 24:00)

 1〜4号機は当然廃炉と思うが…。

5、6号機も廃炉に=枝野官房長官(3/30時事)
 枝野幸男官房長官は30日午後の記者会見で、福島第1原発5、6号機の存続の是非について「客観的状況は明らかだ。社会的な見方ははっきりしている」と述べ、1〜4号機に加えて5、6号機も廃炉にすべきだとの見解を示した。
 深刻な放射能漏れが続く1〜4号機に比べ、5、6号機は冷温停止状態となり安定している。東京電力の勝俣恒久会長は同日、1〜4号機の廃炉を明言、5、6号機と第2原発については国などの意向を聞く姿勢を示している。
 東京電力の対応について、枝野長官は「組織体としてしっかりした責任を果たすことが重要だ」と強調。第1原発の放射能遮蔽(しゃへい)のため、コンクリートで固める「石棺」については「否定された選択肢には入っていない」と語った。
 避難指示が出ている第1原発から20キロ圏内での放射線量調査について、「(住民の)一時帰宅が可能であるか判断するための材料を集める」として、調査を始めたことを明らかにした。自宅に残した貴重品などを取りに一時帰宅を希望する住民が多いことを踏まえた措置で、調査結果を参考に一時帰宅を許可するかどうか判断する。


 電力不足であるならば、使える原発は使った方がいいんじゃないかと思うが……地元の人たちの感情を考えると難しいか。
 しかしながら、政府は、電力不足による経済的マイナスについても同時に考えねばならない。使えるのに敢えて廃炉にするというのなら、その5・6号機で賄えたはずの電力をどう融通するのか、具体的な策を示す義務がある。そうでなければ、無責任な対応の根拠を国民に押しつけたに過ぎない。「国民の多くが原発に否定的である」という事実が、5・6号機を廃炉するのにじゅうぶんな「客観的状況」と言えるのか。もし国民の多くが、電力不足を甘受し、それによる日本経済縮小をやむを得ないと思っているのなら、「客観的状況は明らかだ」と断言できるとは思うが。

 福島第一原発のみならず、政府は原発全体を否定する方向に進むようだが……。

14基の原発新増設、見直し…太陽光など重視へ(3/30読売)
 政府は29日、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、2030年までに少なくとも14基の原発の新増設を目標に掲げた「エネルギー基本計画」を見直す方針を固めた。
 新たな基本計画は、原発重視から太陽光などクリーンエネルギー重視へと転換する考えで、14基の原発建設計画の中断や大幅延期は避けられない情勢だ。
 菅首相は29日の参院予算委員会で「太陽光などクリーンなエネルギーについて、日本のエネルギー政策をどうするべきか改めて議論が必要だ」と答弁。海江田経済産業相は閣議後の記者会見で「基本計画は、これまでと同じような形ではいかない。政府全体でエネルギー政策をどうするのか話をしなければいけない」と強調した。


 これも一つの方向性とは思うが、それならまず「CO2の25%削減」は真っ先に見直し対象だな。クリーンエネルギーによる発電を増やして行くにしろ、その整備に時間がかかるため、2020年までの目標達成はまず不可能だろう。もしその辺りを有耶無耶にするようなら、原発否定は国民のための方向転換ではなく、「とりあえず耳当たりのいいことを言っておきました」というだけに過ぎない。民主党がよくやる手だ。



 (2011 3/30 24:00)

 ちょいとそっち方面へ出かけたので岐阜公園の桜の様子も見てきたが、屋台の準備は始まっていたが、桜の方はまだまだ満開にはほど遠い様子。暖かい日が続くから、今週末辺りが見頃になるかも知れん。

 死ぬまであと40回くらいしか花見ができないことを思うと、毎年この時期に桜に目を向ける時間は大切にしたいと思うし、桜を愛でながら酒を仰ぐのもなかなかに風流(桜も月も、酒が似合う)。理屈抜きに、桜に対しては特別な感情を抱いてしまう。桜の下で乱痴気騒ぎをしている輩や、桜の仄かな香りが消えるような屋台の存在はこの上なく不愉快であるが。
 震災で大変な人もいるのに花見など……という石原慎太郎の発言があったが、東電管内においては「節電のために自粛」というのは正当な要請だし、警察や消防の手や仮設トイレが花見対策の方まで回せないという状況もあるだろうから、東京の方はしかたないかとは思う。しかし、日本全国あまねく暗いムードになる必要はない。西の方はいつも通りに、むしろいつも以上に景気よく生活すべし。

 しかし、自衛隊も消防隊も警察も財界も官僚も地方自治体も野党議員も、そして多くの日本人も、みんなできることを精一杯やっているというのに、いちばん頑張らなきゃいけない政府や与党がいちばん働いていないという恐ろしい事実。しかも、政府や与党が無能であるにもかかわらず、それなりに事態を打開しつつある日本人の底力も、良い意味で恐ろしい。あとは、戦後の復興時に吉田茂がいたように、いま有能な指導者が現れるかどうか。



話題いくつか (2011 3/29 24:00)

 たまには、ほのぼのする話題を。

使用食材、実は非日本産でした!和食レストラン、風評被害恐れ続々と「白状」―北京市(3/28レコードチャイナ)
 2011年3月27日、北京晨報によると、香港で日本産野菜から基準値を超える放射能が検出されたことから、北京市の日本食レストランが「使用している食材は日本産でない」と「白状」し始めた。
 記事によると、同市の多くの日本食レストランでは、通常顧客に日本産の食材を使用しているとの印象を与えたいと願っているが、日本の原発事故を受けて、仕入れている食材の本当の産地を告白し始めている。複数のレストランによると、多くは中国国内、欧州、米国、インド洋など、概ね非日本産。
 日本食レストラン「久源」によると、同店の仕入れはサーモンがノルウェー産なのを除いて、ワサビも含めすべて中国産だという。日本食レストラン「松子」の店員は、「ツナは日本産だが、地震前に仕入れた物」で、食材の安全には万全を期していると話した。(翻訳・編集/津野尾)


 ウソでも「今日から日本産をやめました」と言えよ。中途半端なウソツキだな。ま、中国のこういうところ、嫌いではない。

 次は、いい話というか、格好いい話。

タイの発電所、日本に丸ごと貸し出しへ(3/29TBS)
 原発事故で電力が不足している日本をサポートしようと、タイの電力公社が発電所を丸ごと無償で貸し出すことになりました。
 日本に貸し出されるのは、巨大な煙突、タービン、発電機といった発電設備一式、これを2セットです。発電所ほぼまるごと、日本に移設されます。
 東京電力に貸し出されるのは12万2000キロワットのガスタービン発電設備2機などで、およそ24万世帯分の電力を賄うことができます。この発電設備は日本製で、95年から稼働していますが、現在はピーク時を除いて使われていないため、電力不足に悩む日本に無償で貸し出すことになりました。
 「日本はこの困難に対し決して孤独ではありません。何でもサポートします」(タイ電力公社の社員)
 発電所は分解して船で運び、東京近郊に移設されるということで、東京電力では今年8月の運用開始を目指しています。発電機だけのレンタルはありますが、発電所が丸ごと貸し出されるケースは、世界でも極めて珍しいということです。


 「発電所を丸ごと」とは、ダイナミックな発想だ。日本も、経産省の官僚にアイディアを出させれば、計画停電を回避するような斬新な案が出てくるんじゃないか?官僚に不信感抱いているバカ政府には、無理な要求かも知れないが。

 民主党、こんなありがたい申し出、断るなよ。海外の支援を足止めして放置するような、人の善意を踏みにじるマネはもうするな(参照:「恩返しをしたい」の思いが宙に… 諸外国の善意と支援行き届かず(3/24産経))。

 こういう話もあるし。

「東電がロボット提供の申し出拒否」…仏企業(3/28読売)
 【パリ支局】福島第一原発事故で、フランスのベッソン産業エネルギー・デジタル経済担当相は28日、東京電力からの支援要請を受け、仏原子力大手アレバ社が専門家2人を日本に派遣すると明らかにした。産業界との会合で述べた。
 放射能汚染された水の処理の専門家という。必要な人員を「何人でも送る用意がある」とも表明した。
 一方、アレバ社は28日、本紙に対し、原発事故用にフランスで開発された作業用ロボットの提供を申し出たところ、東京電力が断ったと明らかにした。
 ロボットは1986年のチェルノブイリ原発事故後に同社や仏電力公社が開発にあたり、高性能カメラや作業用アームを搭載。放射線量が高い場所で、遠隔操作により作業ができる。アレバ社報道担当は、「東京電力はロボット使用は決定的な効果がないと判断したようだ」と述べた。


 記事が事実だとすれば、なんで断ったんだろう。「ロボットの性能に何か問題がある」とかいった、きちんとした理由なのか、「扱える人間がいない」とかいう、くだらない理由なのか。それとも、面子が云々とか外部に情報を漏らしたくないとか、理由にもならない理由なのか。



邪魔するだけの無能 (2011 3/28 24:00)

炉心溶融を震災当日予測 応急措置まで半日も(3/28共同)
 経済産業省原子力安全・保安院が、震災当日の11日夜、東京電力福島第1原発事故に関して、3時間以内の「炉心溶融」を予測していたことが27日、分かった。また翌12日未明には放射性ヨウ素や高いレベルの放射線を検出、原子炉の圧力を低下させる応急措置をとる方針が決まったが、実現するまでに半日も要した。政府文書や複数の政府当局者の話で判明した。
 溶融の前段である「炉心損傷」を示すヨウ素検出で、政府内専門家の間では危機感が高まり、応急措置の即時実施が迫られる局面だった。
 しかし菅直人首相は12日早朝、原子力安全委員会の班目春樹委員長と予定通り現地を視察。政府与党内からは、溶融の兆候が表れた非常時の視察敢行で、応急措置の実施を含めた政策決定に遅れが生じたとの見方も出ている。初動判断のミスで事態深刻化を招いた可能性があり、首相と班目氏の責任が問われそうだ。
 政府原子力災害対策本部の文書によると、保安院は11日午後10時に「福島第1(原発)2号機の今後のプラント状況の評価結果」を策定。炉内への注水機能停止で50分後に「炉心露出」が起き、12日午前0時50分には炉心溶融である「燃料溶融」に至るとの予測を示し、午前3時20分には放射性物質を含んだ蒸気を排出する応急措置「ベント」を行うとしている。
 保安院当局者は「最悪の事態を予測したもの」としている。評価結果は11日午後10時半、首相に説明されていた。
 この後、2号機の原子炉圧力容器内の水位が安定したが、12日午前1時前には1号機の原子炉格納容器内の圧力が異常上昇。4時ごろには1号機の中央制御室で毎時150マイクロシーベルトのガンマ線、5時ごろには原発正門付近でヨウ素も検出された。
 事態悪化を受け、東電幹部と班目氏らが協議し、1、2号機の炉内圧力を下げるため、ベントの必要性を確認、4時には保安院に実施を相談した。また菅首相は5時44分、原発の半径10キロ圏内からの退避を指示した。
 だが東電がベント実施を政府に通報したのは、首相の視察終了後の8時半で、作業着手は9時4分。排出には二つの弁を開く必要があるが、備え付けの空気圧縮ボンベの不調で一つが開かなかった上、代替用の空気圧縮機の調達に約4時間を費やし、排出が行われたのは午後2時半だった。
 与党関係者は「首相の視察でベント実施の手続きが遅れた」と言明。政府当局者は「ベントで現場の首相を被ばくさせられない」との判断が働き、現場作業にも影響が出たとの見方を示した。
 政府に近い専門家は「時間的ロスが大きい」とし、ベントの遅れが海水注入の遅延も招いたと解説。1号機では排出開始から約1時間後、水素爆発で同機建屋の外壁が吹き飛んだ。


 「菅が視察したせいでベントが遅れた」という話は当初からあったが、いまいち確証が持てなかった。しかし、この記事で「無能の指揮官がウロチョロしたせいで事態が悪化した」と確定。「ベントやるから菅は来るな」と東電が言うべきではあったが、ベントの必要性の報告を受けていたら視察を見送るのが通常の発想。それなのにわざわざ現地に出向くのが狂気の沙汰。

 一応、政府は言い訳をしているのだが…。

東電、炉の気体放出渋る=原発事故当初−枝野長官が説明(3/28時事)
 枝野幸男官房長官は28日午前の記者会見で、東日本大震災で被災した福島第1原子力発電所の事故発生当初、被害拡大を防ぐため菅直人首相が東京電力に対し、放射性物質を含む気体を原子炉から抜く作業を速やかに行うよう指示したものの、東電側が直ちには対応しなかったと説明した。「将来検証が必要だ」とも語った。
 原発事故の対応をめぐっては、首相が事故発生の翌12日朝に福島第1原発を訪問したことが、初動の遅れを招いた可能性があるとの指摘も出ている。
 会見で枝野長官は、12日午前1時半には首相と海江田万里経済産業相が(炉の気体を抜く)ベントを急ぐよう指示したと強調。さらに「(12日)午前3時ぐらいにはベントが始まると想定していたが、首相が(福島第1原発に向けて)出発する6時台になっても始まっていないということで、『早くやらないといけないんじゃないか』『どうして進んでいないのか』と、繰り返し東電に求めた」と説明した。
 実際のベントは、最初に1号機で12日午後2時半に行われた。
 枝野長官によると、12日の首相の福島原発訪問は、炉の気体を抜いても安全性は確保できると判断し、実施を決めたという。


 「ベントをやるように指示した」→「しかし東電はなかなか始めなかった」→「視察に行った」:……という流れなのだが、東電がベントをやっていないまま視察に行くというのが意味不明。視察途中にベントが始まったら危ないので、完全防護で臨むか視察をやめるかすることになるはず。あくまで視察をするなら、ベントをするよう何度も指示を出してからのはず。「炉の気体を抜いても安全性は確保できると判断し、実施を決めた」というが、総理が来るのに放射性物質を放出するのは、東電側が躊躇うだろう。
 要するに、枝野の言い訳は、言い訳にもなっていない。この期に及んで、また責任転嫁しているだけのことだ。


 ところで、無能な指揮官本人はこんなことを言っている。

首相がまた愚痴「一生懸命やっているのに…」(3/27産経)
 「自分としては一生懸命にやっているけれど…」。菅直人首相は27日、山口二郎北大教授らと首相官邸で会談した際、東日本大震災の被災者支援や東京電力福島第1原子力発電所事故への政府の対応が批判されていることについて、こう愚痴をこぼした。
 山口氏らが政治主導のシステムをいかに確立すべきか提案すると首相は神妙な顔で聞いていたが、政府の指揮系統がバラバラだとの指摘に不満顔。
 「外から言われているほどじゃない。外から見ると線が複数あるように見えるのかな…」と語り、自らの指導力不足に反省の色はなかった。


 一生懸命やれば許されるのはせいぜい中学生くらいまでだろう。大学入試の勉強だって、無駄な努力ではなく効率を考えた勉強法を指導するというのに。

 わけのわからん「ナンタラ担当」ばかり乱立させ、内閣府参与をアホみたいに増やし、それぞれがバラバラに命令を出すから現場は大混乱。こういう非常時こそ柔軟な対応が求められるため、きちんと手堅い仕事をする「官僚主導」より「政治主導」が有効なのだが、アホが「政治主導」すると余計に混乱を招くことが、改めて明らかになっている。

 菅政権が続く限り、復興もままならないのは明らかだ。すぐに退陣すべきである。



大量の芋虫 (2011 3/27 24:00)

 種芋を植える季節になったんで、去年冬にニンジンを収穫して以来放置していたプランターの土を手入れしようと、土を掘り返したところ、カブトムシの幼虫を一回り小さくしたようなヤツが何匹か。調べてみたら、コガネムシの幼虫で、草の根などをかじるらしい。
 まだ潜んでいるのでは無かろうかと、一つ一つプランターの土を掘り返しつつ捕獲していったのだが……1つのプランターにだいたい10匹弱、合計で50匹以上を発見。一箇所にまとめていたのだが、白っぽい芋虫が何十匹もウネウネしている姿はなかなかに壮観。

 拙者、虫は子供の時から大嫌いだったのだが、この数年の「プランター農業」で、すっかり強くなりましたわい。

 昨年の猛暑の影響で、種芋が不作らしい。未だに、昨年の猛暑の悪影響を思い知るとは思わなかった。



もはや人災 (2011 3/26 24:00)

東日本大震災:麻生元首相、相馬市で地元産野菜を味わう /福島(3/25毎日)
 麻生太郎元首相は24日、相馬市で風評被害が広がっている地元産野菜を味わった。原発事故で一部野菜から放射性物質が検出され、汚染が確認されていない野菜も売れなくなっている。元首相はこれらシイタケやトマトを食べて「1年間摂取しても健康に影響はない。過剰反応は慎んで」と訴えた。
 元首相は相馬家33代当主の相馬和胤さん(長野県在住)の義兄に当たる。市立中村第一小の避難所を視察し、被災者から「原発事故を解決して」「JR常磐線の復旧を急いで」などと要望を受けた。【阿部周一】


 菅さんの唯一輝ける分野を奪っちゃダメじゃないか、麻生さん。

 そういやここしばらく姿を見かけなかった菅だが、25日に会見を開いていた。まったく中身のない作文で、あのまま出てこない方が良かったとしか思えなかった。

 さらに、こんな体たらく。

あ〜あ〜菅無知ぶり全開 有識者に「臨界って何だ?」(3/26ZAKZAK)
 まさに“無知全開”ともいえる裏話を報じたのは26日の日経新聞。それによると、菅首相は「役所や東電とは違うセカンドオピニオンがほしい」として呼び寄せた有識者に対し、「臨界ってなんだ」と聞いたという。(一部抜粋)

 思わず絶句。
 「原子力に詳しいんだ」と言っておきながら「臨界って何だ?」はねぇだろ。ジョークにしては高度すぎる。

 無能なのは総理だけじゃない、ってのがまた、状況の悪化に拍車をかけているわけで。

政府と野党の「壁」 政治主導にこだわるあまり提言受け入れず(3/25産経)
 政府・民主党が東日本大震災の復興支援に関する野党側の提言に冷ややかな態度を取り続けている。過去の経験をもとにアドバイスしようとしてものれんに腕押しで、選挙区からの必死の訴えを伝えてもまともに取り合おうとしないという。25日の与野党実務者会合では、野党側が菅政権との間に立ちはだかる「壁」への不満を噴出させた。(水内茂幸)
 「ボランティア担当の辻元清美首相補佐官の携帯電話番号を教えてほしいのですが…」
 自民党の長島忠美衆院議員は震災2日後の13日、首相官邸に電話をかけた。
 長島氏は平成16年の新潟県中越地震の際、旧山古志村(現・長岡市)の村長として震災への対応や復興活動の陣頭指揮に立った。その経験で培った生活支援のためのボランティアのネットワークや現地活動のあり方について辻元氏にアドバイスしようとしたのだ。
 だが、政府側は一向に長島氏に辻元氏の連絡先を教えず、ようやく官邸で面会できたのは電話から10日後の23日。辻元氏は連絡が遅くなったことをわびたが、その後、長島氏のネットワークを活用しているかどうか連絡は受けていない。
 長島氏は「今は不要な与野党対立をしているときではない。政府はさまざまな仕事を抱え込み過ぎて、外部からの声に耳を傾ける余裕がないのではないか」と指摘している。
 東京電力福島第1原子力発電所の放射能(放射性物質)漏れで市域の一部に屋内退避指示が出ている福島県いわき市。同市出身の自民党、森雅子参院議員も地元の物資不足を踏まえ、経済産業省にガソリンを運ぶタンクローリーがいつ届くのか何度も問い合わせたが、「出したつもりだ」など要領を得なかった。
 震災対応をめぐる与野党のトラブルは、25日の各党・政府震災対策会議の実務者会合でも火を噴いた。
 「野党側が提案したのに、なぜガイドラインには民主党議員の名前しかないのか。それなら、こんな会議はただのガス抜きだ!」
 自民党の谷公一衆院議員は、政府が25日に被災県に出した「がれき撤去に関する指針」に、民主党議員の名前しか記されていないことをやり玉にあげた。
 第1原発の冷却作業をめぐり、約50メートルのアームから放水し、無人操作で作業員の被(ひ)曝(ばく)の危険性が軽減できる特殊車両の提供を三重県の建設会社が申し出たにもかかわらず、見送られていることも分かった。目標に正確に放水でき、冷却に大きな効果が期待されるが、関係者は「危険を顧みずに申し出たのに政府、東電の対応が後手になっている」と不満を募らせている。
 政府に野党などの提言が届かないことについて、ある政務三役は「災害の規模が大きく、政府が指揮する範囲が広すぎて細部に目が届かない」と釈明する。だが、別の民主党幹部は「政治主導をうたい、全ての対応を政府で行おうとしているのが諸悪の根源だ」と、アドバイスを受け入れる体制に不備があることを認めた。


 この国難にあって、素人が政権の中枢にいるという悲劇。「投票行為は、お祭り騒ぎの中、勢いでやるもんじゃない」ということを改めて思い知らされる。


不安を増幅する政府、自儘な高齢者 (2011 3/26 24:00)

 規制緩和の流れはここにも……ってアホか。

放射性物質:食品や飲料水、規制値緩和へ 食品安全委(3/26毎日)
 食品や飲料水に含まれる放射性物質について、内閣府の食品安全委員会は25日、暫定規制値の根拠となっている健康への安全性の許容範囲を広げる方針を固めた。これを受け、厚生労働省は現在より緩やかな規制値を策定する見通し。暫定規制値は厚労省が17日に急きょ策定。原子力安全委員会の「飲食物摂取制限に関する指標」を用い、水や食品から1年間に摂取するヨウ素を50ミリシーベルト以下、セシウムを5ミリシーベルト以下としている。【小島正美、中西拓司】

 こういうことをするから、政府は信用を失い、疑心暗鬼が広まり、無用な買い占め行動を誘発する。

 ま、買い占めに走るジジババどもにも問題大ありだがな。
 スーパーで買い占めやっているアホは、ほとんどがジジババ。若者の姿はほとんど見かけない。お前ら、ガンになって死ぬのと、寿命が来て死ぬのと、そんなに変わらねぇだろ、つーか放射線の影響はジジババにはほとんど無ぇだろ、と。
 若者が就職難や非正規雇用や低賃金で苦しんでいる一方、手厚い福祉を受けている高齢者がさらに要求をエスカレートさせているというのが我が国の現状だが、その「高齢者が若者の生き血をすする」という現実は、「ジジババが買い占めたせいで我が子のための水を手に入れられなくなっている若い母親」という状況にも現れている。

 どうか、ジジババの買い占めが「かわいい孫のため」でありますように。



復興庁 (2011 3/25 24:00)

「復興庁」創設を検討=東日本大震災に統括組織−政府・民主(3/22時事)
 政府・民主党は22日、東日本大震災の被災地復興に取り組む「復興庁」創設の検討に入った。東北地方を中心とする被災地の復興には、阪神・淡路大震災の約3兆円を大幅に上回る10兆円超の予算規模が必要とされ、政府内に統括的な組織が必要と判断した。被災者支援が一段落した時点で具体的な法整備などに着手する方針だ。
 枝野幸男官房長官は22日の記者会見で「今は被災者の支援が中心だが、今後は復興に役割を果たしていかなければならない」と表明。「名称や組織の具体論は別として、一つのまとまった機能を果たしていくシステム、組織は当然考えていかなければならない」と述べた。
 民主党の安住淳国対委員長も同日、菅直人首相と会談し、復興庁創設を提言した。
 復興庁の構想は1923年の関東大震災後に設置された帝都復興院がモデル。設置されれば被災地の復興計画策定に当たる。


 復興庁の創設自体に反対するわけではないが、民主党に復興を任せられるかという不安・疑念がどうしても湧き上がる。
 この復興庁構想、関東大震災後の帝都復興院をイメージしているらしいが、後藤新平になれる人間が与党にいるだろうかと考えても、まったく指を折ることができない。まぁ、台湾総督府民政長官、満鉄総裁も歴任した後藤新平と比べるのは、民主党議員には酷な話か。

 野党も含めるとどうだろうか……能力のみならず、遠大な計画を描けるアイディアマンである必要もある。その点で、石破さんや谷垣さんは弱い気がする。麻生さんに50兆円くらい自由に復興資金として使わせたら、面白い気もする。麻生さんは福島県相馬市を訪れたらしいが、「立谷市長は平時でも良い人かどうかは知らないが、非常時にこうしたリーダーに恵まれたことは不幸中の幸いだ」と冗談を織り交ぜられる明るさも、復興担当向きに思う。

 後藤新平が民主党にいない以前に、そもそも菅直人に、(復興院を創設し後藤新平を起用した)山本権兵衛ほどの能力はない。

 山本権兵衛は、二度総理をやったがいずれも短命だった。しかし、それは無能だからではなく、運がなかったからだ。一度目はシーメンス事件で政権崩壊、二度目は、組閣中に関東大震災を受け、総理になった4ヶ月後には虎ノ門事件の責任をとって辞めることとなるなど、徹底的に運がなかった。しかしながら、在任時には軍部大臣現役武官制の廃止や官吏の大量削減など実績を残しているし、総理になる以前も、山縣有朋が陸軍を作り上げたのと同様に、海軍を近代的な組織に作り上げた功労者である。

 菅直人と比べてしまっては、権兵衛大臣に呪い殺されてしまう。

 てことで、復興庁にはあまり期待が持てないなぁ、と。組織も大事だが、やっぱり人だよ。


人を責めるしかできないゴミクズ (2011 3/25 24:00)

 東京消防庁の隊員に対して「やらなきゃ処分だ」とホザいたのに続いて、またもやゴミ野郎がクズ発言。

作業員被曝は「基本的な作業の落ち度」 海江田氏が苦言(3/25朝日)
 東京電力の福島第一原発3号機で3人の作業員が被曝(ひばく)した問題で、海江田万里経済産業相は25日の閣議後会見で、作業中に放射線をチェックする職員が同行していなかった点について、「かなり基本的な作業の落ち度。人繰りの問題で入っていなかった。大きな基本的なミス」と語った。さらに「原則、(放射線をチェックする職員が)立ち会っての工事。原則は守っていただかないと」と苦言を呈した。

 危険な作業を強いているという認識がないのか、このクズは。もちろん、「タービン建屋に放射線が出ているはずがない」という思い込みで作業していた作業員に、落ち度がないとは言えない。しかし、今それを会見の場で責めてどうなるのか。

 被曝したのは20代や30代。いつも最前線で戦わされるのは若者だ(しかも下請け、孫請けの者だった。東電幹部は腹を切って詫びるべきではないか)。「将来のある若者に危険な仕事はさせられない」と危険な任務を引き受ける気概のある年配者はいないのか。


買い占め (2011 3/25 24:00)

 そういえば、今日スーパーで、1人2本と言われているのにカートいっぱいにミネラルウォーターを乗せて店長ともめていたバカを見かけた。50歳前後のオバサンだった。「知人に送るから」と言っていたが、それでも10本以上買い占めて、他の人が買えなくなっても知らん顔できる厚かましさは、見ていて腹立たしいより先に、哀れに感じてしまった。



船頭多くして… (2011 3/24 24:00)

官邸肥大化、参与が14人…組織も増殖(3/24読売)
 東日本巨大地震を受け、菅首相を取り囲む組織は増殖、肥大化する一方だ。
 「既存の省庁の縦割りで物事が全く進まず、官邸が仕切るしかない」というのが首相周辺の説明だが、民主党側の組織も合わせると、相当な数が増えた。
 地震直後に発足させた緊急災害対策本部、原子力災害対策本部はいずれも首相が本部長。17日には緊急対策本部の下に「被災者生活支援特別対策本部」、22日には同対策本部を各府省次官らが支える「被災者生活支援各府省連絡会議」が発足。このほか、13日には「電力需給緊急対策本部」、15日には東京電力と連携するための「福島原子力発電所事故対策統合本部」も発足。「この混乱時にとても機能的に動いているとは言い難い」(民主党筋)との指摘も出ている。
 首相のブレーン的な役割を担う内閣官房参与の任命も相次いでいる。地震後に5人が追加され、態勢は総勢14人に膨張した。
 首相は地震発生後、放射線、危機管理、情報通信の専門家を参与に迎え、22日には原子炉工学を専門とする2人を任命。2人は首相の母校・東工大の教授だ。
 東京電力や経済産業省原子力安全・保安院に原子力の専門家がいるにもかかわらず、外から放射線や原子炉工学に詳しい学者らを次々参与に任命したのは、「これまでの経緯で、首相が東電や保安院に対する信頼を失ったため」(内閣府幹部)との見方が強い。
 民主党内からは「首相が表に出ず、側近ばかり使って危機をしのごうとするのは、余裕のなさの表れだ。リーダーシップを持って官僚機構を使いこなし、民間と連携してオールジャパンで対策に取り組まなければこの危機は乗り越えられない」(中堅議員)との不満の声が出ている。


 組織ばかり拡大していく動きについては、亀井さんのツッコミが的確。

亀井氏「バカ足すバカはやっぱりバカ」 民主の閣僚3増案に苦言(3/23産経)
 国民新党の亀井静香代表は23日の記者会見で、政府・民主党が東日本大震災を受け、震災復興担当相の新設を念頭に内閣法改正による閣僚3人増を検討していることについて、「人を増やせばいいというものではない。バカ足すバカ足すバカは、やっぱりバカなんだ」と苦言を呈した。
 亀井氏は「今の大臣がバカだと言っているのではない」と付け加えながらも、菅直人首相に対し、「今は、とにかく一元的に(震災)対策を断行すべきであり、船頭が多くてはダメだ」と注文を付けた。


 菅に必要なのは、責任転嫁せず自分がきっちり仕事をこなすこと。そして、いったん任せたら、「任せた以上は口出ししない、しかし責任は自分がとる」という態度を貫くことだろう。

菅首相、原子力安全委と保安院に連携を指示(3/22産経)
 菅直人首相は22日午後、原子力安全委員会の斑目春樹委員長と経済産業省原子力安全・保安院の寺坂信昭院長を首相官邸に呼び、放射能漏れを起こした福島第1原発の事故への対応について「もっと連携してほしい。よく連絡を取ってほしい」と指示した。

 こういう記事を見ると、批判する前にそこが何とかなるように方策を立てるなり立てさせるなりしろよと思う。

 つーか、いまだに政府と東電と保安院がバラバラに会見しているのはどうよ?政府が情報を集約して、一括して会見した方がいいんじゃないか。統合本部って機能してるのか?


信用度 (2011 3/24 24:00)

 政府が信用できないという気持ちは分かるが、世界中が注視している中で、放射線量のような数字を敢えて捏造するとは思いづらい。その点で、私は政府が発表する放射線絡みの発表は、出てきた物は比較的信用している(出るまでのスピードが遅いというのは大問題だが……分析に時間かかるのは分かるけど)。また、「健康に影響がない」という学者たちの所見に対しても、反論するだけの論拠を持っていないから、おおよそ信用する。
 もちろん、未だ観測されていない数値もあるだろうし、なるべく危険は回避するというのは必要だろうが、それも程度問題。大人には影響ない程度だと分かっているのに、水道水を完全回避してミネラルウォーターを大量に買い込むジジババの話を聞くと、何だかなぁと思ってしまう。
 政府発表の数字や学者の意見を信頼しないのなら、独自の指標を持っているか独自の科学的知見を有して然るべきだと思うのだが、見ているとそんな感じではない。

 もちろん、全てが安全と思っているわけではない。土壌の放射能汚染についての調査がきちんと為されるまでは、福島や周辺の野菜は危険だと思う。ま、これも検査して引っかかった物は出荷されないので、出回っている物については気にしてないが。ましてや、福島県産の米を忌避するに至っては噴飯物である。

 政府も、「ただちに健康に影響はないと考える」だけでなく、何g食べたらマズいとか、何リットル飲んだらヤバいとか、何時間外で雨に当たったら健康に影響が見られるとか、できるだけ具体的な情報を開示すべきだ。


 ところで、土壌汚染については、ちょいと心配な記事が。

原発から40キロ、福島・飯舘村の雑草からセシウム265万ベクレル ヨウ素254万ベクレル(3/24産経)
 福島第1原発から約40キロ離れた福島県飯舘村内で採取した雑草の葉から、1キログラム当たりヨウ素254万ベクレルとセシウム265万ベクレルを検出したと文部科学省が24日、発表した。
 厚生労働省によれば、同村で採取したブロッコリーからは1キログラム当たりヨウ素1万7千ベクレル、セシウム1万3900ベクレルが検出されているが、雑草からの検出量はこれを大幅に上回る。


 ネットで色々計算式を調べてみたら、ヨウ素254万Bqだと、1kgの経口摂取で55mSv/hくらいのようで(計算違っていたらごめんなさい)。「1日に野菜を350g摂ろう」とか言われるが、それで言えば20mSvか。ヨウ素だけでこれなので、セシウムの分も考慮すると、けっこうまずい数字のように思うのだが。食物連鎖を考えると生物濃縮が心配だし、牛が草を食べることを思うと牧畜への影響はかなり大きいように思う。(3/25 8:00に修正) 


節電 (2011 3/24 24:00)

コンビニも節電に協力(3/23朝日)
 東日本大震災を受けて、全国展開のコンビニエンスストアなどでは、四国でも看板の照明を消したり店内照明を落としたりしている。 四国では電力不足は生じていないが、「ひとごとではない」などの思いからだ。
 ファミリーマートは全国約8200店舗で13日から店外の看板の照明を消している。 16日午後からは飲料やおにぎりなどの食品を照らすライトも消したという。 ローソンも看板の照明を落とし、夜間は店内照明を半分にしているという。 高松市多賀町3丁目のファミリーマートのオーナー・橋立浩三(こうぞう)さん(48)は「ひとごとではない。 カップ麺などを入れた段ボール箱を東北へ送る人が増え、募金の協力も多い。 香川にいても深刻さが伝わる」と話している。 16日夜、買い物に来た高松市の女性(68)は「コンビニの節電は大変効果があると思う。 計画節電を全国各県、持ち回りでやってもいいと思う。 この震災を共有しなければならない」と話していた。(池田良)


 浮いた電気代が義捐金になるなら意味があるとは思うが、コンビニの店長としては「節電しろと苦情を言ってくるバカな客対策」もしくは「便乗で電気代を浮かせて経費節減」のいずれかだろうな。「節電=東電管内の電力不足への支援」ということなら、アホとしか言いようがない。むしろ、自粛ムードが広がれば経済がさらに縮小して、復興のためのお金すらまともに出なくなるぞ。



配達屋エガちゃん (2011 3/23 24:00)

 ツイッターで見かけて「ほんまかいな」と思っていたが、本当だったようで。

江頭2:50単独いわき市へ物資届けていた(3/22ニッカンスポーツ)
 大川興業の大川豊総裁(49)は22日、同グループのメンバーでお笑いタレントの江頭2:50(45)が20日ごろ、東日本大震災で被災した福島県いわき市に単独で入り、救援物資を届けていたことを明かした。
 大川総裁によると、江頭は震災が発生した11日直後からスーパーなどに交渉し、自腹で水や食料、電池などの物資を大量に集めていたという。移動手段のレンタカーも自ら手配したという。江頭は04年に起きた新潟中越地震時にも救援物資を届けており、その時の経験から「今回の地震でも絶対に孤立している避難所があるはずだ」と大川総裁と話していたという。
 原発事故の問題、道路の規制もあることから、福島県内でも孤立した避難所に物資を運ぶことは簡単ではない現実がある。江頭はそういった地域へ自ら救援物資を届けることを買って出たと見られる。大川総裁は、近いうちに「また救援物資を届けに向かうだろう」とし、事務所としてではなく、あくまで個人の行動だとした。


 笑いにしろ、こういう慈善活動にしろ、「人のやらないことをやる」という点では一貫している。自分でスーパーと交渉して物資を集めるなど、格好良すぎではないか。


音楽で応援してくれる人たち (2011 3/23 24:00)

 日本のために曲を奏でてくれた、私の好きなキーボード奏者2人を紹介。

キース・エマーソン 「日出ずる国へ」
http://www.youtube.com/watch?v=K6kUKr9tuUM
 Keith Emerson of Emerson, Lake &Palmer composed a message and music for the people in Japan on March 11, 2011 - the day the monstrous earthquake and Tsunami hit Japan. It was recorded on the same day as he watched the nightmarish news footage of the event.  
 This video is offered free of charge for download. Keith asks everyone to donate to Japan and other disaster stricken areas of the world instead. Thank you
 Keith expresses his sincere sympathy to those who lost their loved ones, and to everybody who is affected by the earthquake.


For Japan(Jordan Rudess)
http://www.youtube.com/watch?v=x13B5gwVg8Y
 A musical message for my friends in Japan who are dealing with this terrible natural disaster. 3/11/2011


放射線の量をどう説明するか (2011 3/23 24:00)

 ベクレルとかシーベルトとかグレイとか、馴染みのない単位で話されてもピンと来ない。ピンと来ないから、不安ばかりが増幅してしまうのも仕方ないことか。

 放射線は日常生活でさほど意識する物ではないため、データを示されてもなかなか理解しがたいし、伝える側も苦労しているのが分かる。放射線絡みで馴染みがあるのがレントゲンやCTということになるが、レントゲン○回分とかCT○回分というのも、一度きりの現象と継続的な放射線量を一緒にするのは、ちょいと違う気がする。
 他に放射線関係で馴染みのある物といったらラジウム温泉などだろうが、放射線量を「ラジウム温泉の○○倍」と表現されても、「むしろ健康になるのか?」とほのぼのした勘違いが蔓延しそうだし(しねぇよ)。
 しかし、実際問題、水道水の放射能汚染とか、ラジウム温泉やラドン温泉と比べてどれほどの物なんだろう。温泉の放射線量が、ググってみてもよく分からなかった。



「処分」発言 (2011 3/22 25:00)

海江田経産相「不快ならおわび」 消防庁へ「処分」発言(3/22朝日)
 東京消防庁の福島第一原発への放水作業を巡り、海江田万里経済産業相が「速やかにやらなければ処分する」と隊員に発言したとされる問題について、海江田氏は22日午前の記者会見で、「私の発言で消防の方が不快な思いをされたとすれば、申し訳なく思っており、おわび申し上げる」と述べた。
 海江田氏は「私が直接、現場と話したということではない。連絡員が入って(間接的に伝えられて)いる。事実の混同があり、いずれしっかりお話をさせていただく」とも述べ、発言について事実関係の詳細な説明は避けた。
 東京消防庁の緊急消防援助隊は19、20の両日、福島第一原発で放水作業をした。「処分」発言には、石原慎太郎・東京都知事が21日、菅直人首相に抗議。枝野幸男官房長官が「事実関係を把握した上で、善処が必要であれば政府として対応させていただく」と話していた。


 グダグダ言い訳しているが、完全否定していないということは、少なくとも類する発言はしたということだろう。

 猪瀬氏のブログにも、いろいろ書いてある。

福島原発の放水活動で東京消防報告。今後の教訓にしたいこと。: 猪瀬直樹Blog
 3月21日15時すぎ、石原知事と京王線幡ヶ谷駅に近い消防学校へ行った。福島原発で活躍した139人の隊員たちの慰労のため。
 「皆さん、ほんとうにありがとうございます」と、石原知事は涙ぐんで慰労した。
 消防隊幹部と現場の状況について報告を受けた。問題点として、政府・東電の指揮命令系統が明確でないことがわかった。今後の現場の活動をよりスムーズにするために、以下の点を記録しておきたい。

○ 本部は原発の現場より20km離れたところに前線指揮所が設置されている。
○ 地震発生当初は現場と前線本部をつなぐ、無線の状態が悪く、現場の状況がよくわからないようだった。
○ 現場を知らない本部の人達から、東京消防庁が現場で判断した方針を変更するよう度々要求された。
・放水は当初4時間の予定だった。その後状況を勘案し、必要に応じ再度放水することにしていた。しかし、連続して7時間放水し続けるよう執拗に要求された。結果として、7時間放水することになったが、そのため2台ある放水塔車のうち1台がディーゼルエンジンの焼き付きにより使用不能となった。
・東京消防庁にて海から放水塔車までの給水ホースの設置ルートを800メートルの最短距離で、設定していたが、遠回りにするように執拗に要求された。
・「俺たちの指示に従えないのなら、お前らやめさせてやる」の発言もあった。
○ 職員の命を預かる隊長としては、現場をわかっていない人達に職員の命を預けるわけにはいかない。
○ 消防庁は、自衛隊の指揮下に入ったが、現場の自衛隊員と消防庁の職員とはお互いに協力して、事態に当たった。
(以下略)

 自分が「自発的に国のために働く」という感覚を理解できないから、「処分」をちらつかせての命令になる。国のために行動するという気概が理解できている人間なら、「すまないが頼む」という言い方で、お互いに意思を把握できるはずだ。自分が「処分される恐れがないと、国のために動けない人間」だからこそ、人に対してもそのような見方をする。

 指示する人間がこんなでは、現場の人間もやりきれないわな。


どうした岡田? (2011 3/22 25:00)

震災の実態とかけはなれた政府・民主の認識 議事録で明らかに(3/22産経)
 東日本大震災をめぐり、枝野幸男官房長官が18日の政府と与野党の震災対策合同会議で、計画停電への対応を自画自賛するなど、政府・民主党の認識が実態とは大きくかけ離れていることが21日、産経新聞が入手した合同会議や実務者会合の議事録で明らかになった。一方、民主党の岡田克也幹事長からは緊張感の欠如ともとれる発言も出ている。
 枝野氏は地震発生後、緊急災害対策、原発事故、計画停電などに関する政府の対策本部の調整役となったものの、対応の遅れが批判された。
 会議出席者が作成した議事録によると、18日の合同会議で、社民党の阿部知子政審会長は計画停電について「『無計画停電だ』。街がガラガラで小さな商売が成り立たない」と見直しを求めた。
 これに対して、枝野氏は「当初の計画通りだったら大混乱だったが、東京電力、経済産業省に任せず政治主導でやってよくなった」と反論した。
 また、岡田氏は18日の合同会議で、19日から毎日開くことになった実務者会合について会合ごとにテーマを絞ることを提案した。「最初の20分は原発、後の40分は物資輸送ということで…」などと、会議の中身よりも1時間で終えることにこだわった。
 実際、岡田氏は19日の実務者会合で原発の問題で議論が行われている最中、「時間もないので物資輸送の件に移りましょう」と発言。さらに開始からちょうど1時間後に終了宣言し、会合を打ち切った。
 岡田氏は21日、福島県双葉町の住民が集団避難しているさいたまスーパーアリーナ(さいたま市)を視察。帰京後、国会内の幹事長室に戻った際、周囲に「アリーナには人もモノもあり〜な」と冗談を飛ばしていたという。


 記事の前半は、たしかに問題ではあるが「民主党政権だからそうなるわな」と想像の範囲にとどまる話。まぁ枝野の「当初の計画通りだったら大混乱だったが、東京電力、経済産業省に任せず政治主導でやってよくなった」は失笑ものだが、自画自賛と責任転嫁は民主党議員の得意技なので、批判するのも、もう飽きた。
 気になるのは、ラストの岡田のダジャレだ。これは事実なのか?批判するというより、心配になってくるんだが。


上と下は反比例 (2011 3/22 25:00)

 『孫子』を読むと、「智恵も倫理もないゴミ野郎どもをどうやって束ねるか」が書き連ねられている。時代が時代だったとは言え、もうちょいと兵士を人として扱ってやれよと思わなくもないが、実際に当時の兵士は「智恵も倫理もないゴミ野郎ども」だったのだろう。現代中国人のモラルの低さを見ると、孫子の記述も宜なるかなと思ってしまう。
 古代支那で『孫子』に限らず様々な兵法書が編まれたのは、もちろん戦乱の時代が続いていたのもあるだろうが、支那人の気質も大きいように思う。統率するのが困難な漢民族をどうやってまとめるか、わざわざ書物に記さねばならないほどの難題だったのだろう。毛沢東も自国民を指して「まとまりがない」言っていたし。

 「馬鹿な集団をどう率いるか」が兵法の眼目だとすれば、日本で兵法書があまり書かれなかったのは日本人がそういう集団ではなかったからかなぁ……と、震災被災者の方たちの様子を見聞きして、思った。

 国民が一般的に、統率のとれた、倫理観を有する集団だからこそ、立派なリーダーが育ちにくいのかも知れない。忍耐強い国民性に、指導者の側があぐらをかいている……と、現政府の無能を眺めていると、こんな思いはさらに強まる。


ひそかに (2011 3/22 25:00)

震災でも予定通り634m「ひと安心」 スカイツリー(3/19朝日)
 「地震でどうなるかと思ったけど安心した」――。東京スカイツリー(墨田区)が、着工から2年8カ月で目標とする高さ634メートルに達した。東日本大震災の影響を受けず、予定通りの到達に、建設を見つめ続けてきた人たちから安堵(あんど)の声が上がった。(以下略)

 ひっそりと到達していたんだな。ともかく、おめでとう。



邪魔をするしか能がない (2011 3/21 24:00)

首相の被災地視察、政権内に賛否 天気理由に一転中止(3/21朝日)
 菅直人首相は21日、東日本大震災の被災地の視察を「天候不良」を理由に中止した。前日夜に日程を発表していたのに、出発30分前になって一転取りやめに。被災者支援や復旧に追われる現地への首相の訪問には政権内でも賛否が分かれている。
 「ヘリコプターが首相官邸を出て、戻って来られるという天候状況にないため中止する」。官邸側が視察中止を公表したのは21日午前5時半、官邸屋上のヘリポートから自衛隊ヘリで出発する予定の30分前のことだった。
 首相周辺は「自衛隊にはどれぐらいの雨だったらヘリを飛ばせないという基準があり、それに照らして機械的に判断しただけだ」と語り、「天候不良」が原因だと主張する。ただ、首相が被災地を訪問するとなれば、受け入れ側は首長ら出迎えメンバーをそろえ、警備上の態勢も整えなければならない。このため、政権内にも「被災地がかえって混乱するのではないか」と否定的な声があった。

 視察中止で受け入れ先は「肩すかし」を食った。最初の視察予定地だった宮城県石巻市役所には亀山紘市長のほか、村井嘉浩・宮城県知事や阿部秀保・東松島市長、自衛隊の被災地支援を陣頭指揮する君塚栄治・東北方面総監らが同日未明から首相の到着を待っていた。
 中止決定の連絡を受けると、村井知事らだけで視察し、ヘリで仙台市へ引き返した。石巻市役所のある幹部は「官邸の『避難所と被災地を見たい』という要望を踏まえて日程を組んだ。役所の1階が水没する状況で、少ない職員が助け合って準備した」と明かした。

 首相視察をめぐっては、現場に足を運びたいという首相の意向に、周囲が振り回されてきた。首相は震災翌日の12日早朝に自衛隊ヘリで福島第一原子力発電所に乗り込み、敷地内を訪問。さらにヘリで宮城県沿岸部から被災地を視察した。この時、すでに1号機の原子炉格納容器の圧力が上昇。立ち去った後の午後に建屋内で水素爆発が生じた。
 その後も、首相は周囲に「原発の現場に行く」「現場を見ないとしょうがないだろう」などと語って福島第一原発や被災地を訪れたい意向を示し、そのたびに複数の官邸スタッフらが止めてきたという。14日には、枝野幸男官房長官が首相の現地視察を当面見合わせると発表したが、首相はあきらめていなかった。
 受け入れ先に負担がかかる点について、政府高官の一人は「デメリットもあるだろうが、現場の人たちは命がけでやっており、そこを総理が決死の覚悟で訪れて激励することに意味がある」と首相の意向に賛意を示す。側近の一人は「被災していない人には白い目で見られるのかもしれないが、被災地で元気になる人が少しでもいたらいい。是非を判断するのは難しい」と話している。


 図らずも「現場視察」がただのパフォーマンスだということを自白した格好だと思う。本気で現地に飛びたいのなら、多少の悪天候でも行くだろう。悪天候ぐらいで取りやめたのだから、その程度の思いでしかなかったわけだ。つーか、そこまでの悪天候だったの、関東は?宮城県知事はヘリで視察してるんだけど。
 ま、「周りが止めた」というのが正解だろうね。

 無駄に現地を視察するのも問題行動だが、一度行くと決めたのに中止したために、さらに現地に負担をかけることになった。首相を迎え入れる準備をし、「せっかく来るのならば」と様々な要望を伝える心づもりであったのに、それが全て無駄になった。物理的負担もさることながら、精神的負担もかなりの物ではなかろうか。

 未曾有の災害だから、多少の混乱はしかたないとは思う。「初めてのことだから」と口に出すのは問題だが、実際にはそういう面が出てくるのはしかたないとは思う。しかし、菅は、平均的な社会人だったら「やってはならない」と判断することを悉く実行している。こういう状況だから、できれば政府の行動を応援したいと思うのだが、あり得ない言動ばかりだから批判せざるを得ない。「今は菅を支えるとき」なんて悠長なことを言っている場合ではない。このまま菅が「復興」にまで口を出してくれば、さらに悲劇が生み出されることになる。


どいつもこいつも (2011 3/21 24:00)

都知事、消防隊への圧力に抗議=原発放水「速やかにしないと処分」−海江田氏発言か(3/21時事)
 東京都の石原慎太郎知事は21日午後、首相官邸で菅直人首相と会い、福島第1原発での放水作業をめぐり、政府関係者から東京消防庁ハイパーレスキュー隊幹部に対して「速やかにやらなければ処分する」との圧力的発言があったとして、抗議した。石原氏によると、首相は「陳謝します。大変申し訳ない」と述べた。都関係者は、発言は海江田万里経済産業相からあったとしている。
 石原氏は会談後、記者団に「現場の事情を無視して、(放水作業を)速やかにやれ(と指示があった)。やらなければ処分する、ということを上から言ってはいけない」と強調。さらに、「担当大臣か何か知らないが、恐らく上から来るのだろう。そんなばかなことを言ったら戦が戦にならない。絶対言わせないでください」と首相に申し入れたことを明らかにした。
 また、同隊が使用した放水車の連続放水能力は4時間が限度だったが、政府側の指示で7時間連続で放水したため、石原氏は「完全に壊れた」と説明した。
 一方、枝野幸男官房長官は同日午後の記者会見で「これから調査する」と述べるにとどめた。


 消防隊員に決死の行動を求めるのはしかたない面もある。そういう命令を出さねばならない局面もある。しかし、わざわざ「処分」をちらつかせるというのは、決死の行動を恫喝によって強制することになるだけでなく、「処分をちらつかせなければ隊員は行動しない」という、消防隊を信用していない態度の表明でもあり、消防隊員に対する侮辱である。
 消防隊員も自衛隊員も、決死の行動をすべき存在ではある。しかし、動かす側がそれを当然と態度に出してしまっては、動かされる側はやりきれない。



福島の米を買った (2011 3/20 24:00)

 米がなくなりそうだったんで、福島県産のコシヒカリを買ってきた。うちでは岐阜県産のブレンド米がメインなのだが、数回に一回の頻度で福島県産コシヒカリを買っている。ささやかな贅沢である。
 拙者の行く店ではそうでもないようだが、福島県産の米が売れ残り傾向にあるという話を聞いた。この世はアホだらけなのかァ〜〜〜〜ッ!!今後も、福島県産や茨城県産の農作物を、ぜひ優先して買っていきたいと思っている。

 こっちの方では(岐阜県)買い占めのような状況は目立っていないが、納豆とカップ麺が品薄になっていた。震災支援のために送り届けたゆえの品薄なのか、やっぱり買い占めているバカがいるのか。カップ麺系は、お馴染みの銘柄が棚から消え、見たこともないような類似品が棚をにぎわせていた。この機会にシェアを伸ばそうと気合いを入れるメーカーも多かろう。

 とりあえず菅よ、福島や茨城のほうれん草をムシャムシャするなら今だ!


不安を煽るメディア (2011 3/20 24:00)

 週刊朝日は「原発爆発」だの「東京放射能汚染」と煽ってる。AERAは表紙に「放射能が来る」。過剰に不安を煽って日本を萎縮させようという、腐りきった心根。
 「日本を信じよう」という巻頭特集を組んだ週刊ポストに、かろうじて救われる思い。

 原子力発電への風当たりが強まるのは確実で、いくつかの原発は稼働停止に追い込まれるかも知れない。心情としては理解できるのだが、反原発の団体がここぞとばかりに騒いでいるのを見ると、「不安が醸成されやすい状況では情緒的な煽りが効果的」という魂胆が透けて見えてくるようで、非常に複雑な気分。
 原発への不安がこれだけ広がり、それに乗じて煽りまで蔓延するような状況になっていると、天の邪鬼な性質なので、にわかに原発推進派みたいな物言いになってしまう。できるだけ科学的根拠を求めて考えるべきだとは思っているんだが、たぶん、今の拙者は感情に引きずられている面もあると思う。これまた情緒的な原発反対論と同様に、合理的でない思考回路だとは分かっちゃいるが。

 ただ、原発の危険性を考慮したとしても、原発をなくすことはかなり難しいのでは無かろうか(とりわけ危険な立地の浜岡原発だけとりあえず停止してみる、といった意見は分からなくもないが)
 化石燃料を輸入に頼らざるを得ない日本としては、火力発電と原子力発電のバランスをとることが必要だろう。風力発電や地熱発電では、日本の電力需要を賄いきれないのが現実。原子力発電所を日本から無くすことは、いまのところ、現実的にはあり得ない選択だろう。メタンハイドレートなどの採掘が軌道に乗れば、火力発電の割合を増やすこともあり得るかも知れないが…。
 たしかに原発の安全神話は崩壊したし、周辺に放射能汚染をもたらすなど、多大な犠牲を払ってしまった。しかし、今回の失敗を活かして、さらに安全な原発を作ることは不可能ではない。建物の安全性のみならず、巨大な津波を受けても予備電源を確保できるように改築していけば、さらに安全な原発にすることができる。また、軽水炉とはまったく異なるより安全なメカニズムでの原子力発電施設を考案する動きも、出てくるかも知れない。

 福島県産、茨城県産の農作物の話にも繋がるが、いろんな情報が出回る中、正しい情報は何かを選別するのは、ものすごく難しい。最終的には、「自分にとって腑に落ちるかどうか」であって、それが合理性に基づいた物であるとは思いたいが、果たしてそうであるかどうかはよう分からん。



未曾有の災害でも常に責任転嫁 (2011 3/19 24:00)

菅首相「朝から放水できたはず」=現地の連携不足に不満(3/18時事)
 菅直人首相は18日午後、首相官邸で笹森清内閣特別顧問と会い、福島第1原発の事故への対応をめぐり意見交換した。首相は3号機への放水作業について「現場で自衛隊、消防、警察、(東京)電力の意思疎通がもう一つうまくいっていない」と述べ、現地の連携が不十分だとして不満を漏らした。
 東電は18日午前、1、2号機の電源復旧作業を継続。この後、午後2時前から、自衛隊の消防車による放水作業が行われた。これに関し、首相は「朝から放水ができたはずなのに、なぜ午後まで待たないといけなかったのか」と不快感をあらわにした。


 「撤退などあり得ない。覚悟を決めてほしい」と国民に対して危険を冒すことを強要し、自分は現場の足を引っ張ることばかり繰り返す「無能の将軍」は、、この記事でもその腐った性根と無能っぷりを余すことなくさらけ出している。

 「現場で自衛隊、消防、警察、(東京)電力の意思疎通がもう一つうまくいっていない」と言うが、それを何とかするのも政治の責任だろうということを、全く分かっていない。「現場が何とかしろよ」と丸投げするのみ。
 自らの仕事は何もしないくせに、「朝から放水ができたはずなのに、なぜ午後まで待たないといけなかったのか」と、現場の仕事ぶりには文句を言う。命がけで放水活動をやっている現場の人間に対して、この言い種である。無能なだけでなく、人間性も腐っている。

 心の底から、本気で、菅が憎い。人に決死の覚悟を求めておいて、責任転嫁ばかり繰り返す神経が全く理解できない。現場の人たちの頑張りを思うと、自分のことではないが、悔しくてならない。

 そして、こういう無責任男だからこそ、「自民党の谷垣氏に入閣要請」という話が出ても、「責任転嫁のためか」としか思えないわけで。谷垣さんが断ればメディアが「自民党はちゃんと協力しろ」と責め立てるのは目に見えているが、自民党はきちんと提言をおこなっているし、独自に様々な画策をおこなっている。「スケープゴートになっても国のために働く」というのもありかもしれないが、「わざわざスケープゴートになりに行くバカがどこにいる」と考えるのも、現政府のどうしようもない無能・人でなしぶりを見ると、正当な物であるように思う。そりゃ全政治家が国難に対して一致団結して立ち向かうというのは理想的であるけれども、民主党の人間性を考えると、入閣要請も素直に受け止められないというのが正直なところ。自民党の人たちも、同じ気持ちなのではないだろうか。。
 だいたい「原発問題担当大臣」って何だよ。自衛隊や消防を動かす権限は与えられるのか?権限はないけど責任はとらなきゃいけないって馬鹿な話じゃあるまいな?つーか、今頃かよ。

 で、原発のような難題山積みの担当は野党に押しつけようとして、復興担当は仙谷ってか(参照:仙谷氏を新設の復興相へ調整 政府、3閣僚増を野党提案(3/18共同))。美味しいところだけいただこうって魂胆が見え見えじゃないか。

 頼むから、本当に頼むから、国民の命がかかっている場面ではわきまえた行動をとってくれ。


シベリア送り (2011 3/19 24:00)

被災者をロシアに受け入れ=治療、再就職も−メドベージェフ大統領(3/18時事)
 【モスクワ時事】ロシアのメドベージェフ大統領は18日、東日本大震災の被災者をロシアに受け入れ、治療や再就職のあっせんを行う用意があると表明した。インタファクス通信が伝えた。
 大統領は安全保障会議で、被災者への人道支援物資提供以外に、「日本の子供たちや負傷者をロシアの休暇・療養施設に受け入れ、治療や心理的リハビリを行うことも検討する必要がある」と強調。また、「必要があれば、シベリアや極東の人口過疎地で日本人の労働力を活用することも考えるべきだ」と述べた。
 ショイグ非常事態相は、外交ルートで負傷者の治療受け入れを日本側に提案したと大統領に報告した。


 「シベリアの労働力にする」って、こんな時にロシアンジョークは勘弁してくださいよ、メドベージェフさん。
 菅をシベリア送りなら大賛成だが。



本当に詳しいのか (2011 3/18 24:00)

 菅が言う「オレは原子力に詳しい」というのは、ほぼ間違いなく「素人に毛が生えたレベル」でしかないと思うのだが、ちょっと気になったんで調べてみた。

 wikipediaの「原子力発電所』の項を見ると、1951年の実験炉が原子力発電の最初。発電所としては、1956年のソ連の物が最初らしい。日本では63年に実験炉、65年に商用原子炉が稼働している。

 菅直人は1946年生まれ。大学卒業は1970年。卒業後は市民運動に没頭して原子力の勉強何てしているはずがないから(というか在学中から活動家をやっていたわけだが)、原子力発電が日本で商用化されてからわずか5年ほどにおける知見が、菅の知識の土台であることになる。それとて、ちゃんと大学で原子力発電に関して勉強したと仮定しての話だが。

 世界の原発に関心を持って研究していたのなら、初の原子炉稼働から15年程度後のことだし、「詳しい」可能性はないこともないが……やっぱり無理があるよなぁ。

 ま、ここまで書いておいて何なんだが、どうでもいことなんだがね。


アホ (2011 3/18 24:00)

 午前の文で「一日に100万kwしか送れない」なんてアホな文を書いてしまった。「一日に」だったら、24倍して、しかも単位はkw時だ。拙者こそ、勉強すべき馬鹿な大人だったわ。ま、自分で気付いただけマシかな、と自分で自分を慰めておく。


苦情 (2011 3/18 10:00)

 近所の自販機が、夜中に消灯していた。貼り紙がしてあり「節電のため」だそうな。そういえば、コンビニの電気も暗くなっていたような。

 私の家は岐阜県にあり、中部電力の管内である。関東に電力供給するには、東日本とは異なる「電力の周波数」を変換せねばならず、一日に100万kwしか送れないらしい。要するに節電などほとんど意味がないのだが、中部地方にも節電の波が襲ってきているようだ。

 いや、私は自販機メーカーやコンビニを責めているわけではない。たぶん、「分かってやっている」からだ。電気を煌々と点けていると、たぶんバカが苦情を言うことになるだろう。苦情回避のための節電なのだ。

 うちの塾の塾長も、「世間の目があるから、節電に意味がないのは分かっているが、看板の電気は消すことにした」と言う。「『この塾は合理的な物の考えができないバカが教えています』と宣伝することになる、不合理な苦情には毅然と対応すればいい」と訴えたが、受け入れそうになかったので、面倒になって主張するのは途中でやめた。

 私の塾生に「節電は意味無いぞ」と話をすると、「学校の先生が節電するように言っていた」と生徒たちは言う。小学校も中学校も、同様である(さすがに進学高の先生はそんなことは言っていないようだが)。とりあえず「そういう馬鹿な大人にならないように、きちんと勉強しろよ」と言っておいたが、「学校の先生」ですらその程度の認識である。いや、学校の先生だからか…。

 ACのホームページに、謝罪文が掲載されている。さんざん流されるACのCMについて、「耳障りだ」という苦情が相当数来ていたらしい。苦情を言うなら、スポンサーが来ないからと言ってACのCMばかり垂れ流しているテレビ局の方だろと思うのだが、その辺りの理屈が全く理解できない者がかなりいるらしい。

 まぁ世の中そういうモンだろうとは思うのだが、脱力感を覚えるのも事実である。



報道のしかた (2011 3/17 24:00)

 テレビの「お涙ちょうだい」演出の震災報道は、鬱陶しく思うこともあるが、そうした情緒的報道がより多くの義捐金を集めることになるかもしれないと考えると、一概に否定できないかもしれないな、と思ったり。


ふざけた人事 (2011 3/17 24:00)

仙谷氏手腕に期待=「ふざけた人事」と批判も−自公幹部(3/17時事)
 自民党の石破茂政調会長は17日夜、仙谷由人民主党代表代行の官房副長官起用について「持てる力が最大限に発揮され、一人でも多くの人が救われる結果となることを期待している」と述べ、震災対応で仙谷氏の手腕に期待を示した。党本部で記者団に語った。
 公明党幹部も取材に対し、「行政の縦割り組織や民主党内を掌握できる、腕力のある人物でないと務まらない。この緊急事態の中では仙谷氏しかいない。大いに期待している」と語った。
 一方、自民党参院幹部は「問責(決議の可決)で辞めた人がすぐ枢要なポストで復活するなんてふざけた人事だ」と批判。同党の閣僚経験者の一人は「また尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のように混乱を生じさせるのではないか」と指摘した。


 「何かやる前から批判すべきでない」という論に立てば、石破さんのような常識的な言葉になるんだろうが(それでも盛大な皮肉に聞こえるのは、私の性根が腐っているからだろうか)、それでもやはり「ドサクサ紛れに何しやがる」と言わざるを得ない。

 辻元に湯浅、レンホー節電担当、そして仙谷官房副長官……人材の払底ぶりは末期症状だな。なんでわざわざ国民が不信感を持つような悪手ばかり打つのかね?



はしゃぐ無能 (2011 3/17 10:00)

 被災者救援や原発の問題も勿論重要であるが、総理は既に次のことを考えていなければなるまい。震災後の復興、日本経済復活の青写真を示すことである。

 与野党関係なく意見を集約し、復興のための予算策定、日本経済復活の処方箋を示し、将来への希望を提示せねばならない。「マニフェスト死守」というくだらぬプライドは捨て、日本に必要な物は何かという視点のみで動くべきだ。子供手当、高校無償化、農家戸別補償、高速道路無料化……あらゆるバラマキを停止し、その予算をことごとく復興に充てるべきだ。社会保障費の切り詰めもおこなって良いだろう。過剰に受益している層が反対意見を出しにくいのを利用して、一気に社会保障費を抑制するしくみに切り替えるくらいの政治力を見せて欲しい。もちろん、本当に困っている層を切り捨てるようなやり方は許されないが。

 ……とかいろいろ書いたが、正直なところ、現総理にはもはや何の期待もしていない。民主党が即座に下野し、次に政権を担った者たちが取り組むべき課題だと思っている。
 むしろ現総理に関しては、ホウ酸水抱えて原子炉に突っ込んでこい、とさえ思っている。東電という、公共性は高いが民間の企業の人間に向かって、「撤退などあり得ない。覚悟を決めてほしい。」と怒鳴った男、つまり、国民に危険を冒すよう恫喝する男である。国のトップに居座る資格は無い。

 そして何より、本人に「自分が無能である」という自覚が皆無なのが、救いようがない。

「最悪なら東日本つぶれる」=専門家自任、笹森氏に明かす−菅首相(3/16時事)
 「最悪の事態になったときは東日本がつぶれることも想定しなければならない」。菅直人首相は16日夜、東京電力福島第1原発の事故をめぐり、首相官邸で会った笹森清内閣特別顧問にこう語った。放射性物質の飛散により、広大な地域でさまざまな影響が出かねないとの危機意識を示したとみられる。
 笹森氏によると、首相は「僕はものすごく原子力に詳しいんだ」と専門家を自任。東電の対応について「そういうこと(最悪の事態)に対する危機感が非常に薄い」と批判し、「この問題に詳しいので、余計に危機感を持って対応してほしいということで(15日早朝に)東電に乗り込んだ」と続けた。


 詳しいヤツが記者会見で質問を拒否するか、バカが。
 「東日本が潰れる」と無根拠に不安を感じているくせに、何が「この問題に詳しい」だ。昨日も書いたように、こいつは「科学に無知な理系」だ。しかも「知ったかぶり」が追加される。こんなゴミ野郎が、我が国のトップである。「自分が有能だと思い込んでいる無能」……こいつの存在自体が災厄だ。

 トップは当てにならない。おそらく、一部のまともな政治家と、有能な官僚が現状を動かそうと努力しているのだろう(そして「まともな政治家」には民主党議員はほとんど含まれないだろう)。そして実際に現場を切り回しているのは、地方自治体の職員や、自衛隊、民間の団体、そして被災者の方々自身であろう。
 そのような国民がいる一方で、無能なくせにチョロチョロ動き回って働いている気分だけになっている菅は、邪魔以外の何者でもない。


陛下のお言葉 (2011 3/17 10:00)

 首相の無能に憤怒する毎日だが、我が国の元首のお言葉に、かろうじて救われる思いである。

東北地方太平洋沖地震に関する天皇陛下のおことば(平成23年3月16日)
 この度の東北地方太平洋沖地震は,マグニチュード9.0という例を見ない規模の巨大地震であり,被災地の悲惨な状況に深く心を痛めています。地震や津波による死者の数は日を追って増加し,犠牲者が何人になるのかも分かりません。一人でも多くの人の無事が確認されることを願っています。また,現在,原子力発電所の状況が予断を許さぬものであることを深く案じ,関係者の尽力により事態の更なる悪化が回避されることを切に願っています。
 現在,国を挙げての救援活動が進められていますが,厳しい寒さの中で,多くの人々が,食糧,飲料水,燃料などの不足により,極めて苦しい避難生活を余儀なくされています。その速やかな救済のために全力を挙げることにより,被災者の状況が少しでも好転し,人々の復興への希望につながっていくことを心から願わずにはいられません。そして,何にも増して,この大災害を生き抜き,被災者としての自らを励ましつつ,これからの日々を生きようとしている人々の雄々しさに深く胸を打たれています。
 自衛隊,警察,消防,海上保安庁を始めとする国や地方自治体の人々,諸外国から救援のために来日した人々,国内の様々な救援組織に属する人々が,余震の続く危険な状況の中で,日夜救援活動を進めている努力に感謝し,その労を深くねぎらいたく思います。
 今回,世界各国の元首から相次いでお見舞いの電報が届き,その多くに各国国民の気持ちが被災者と共にあるとの言葉が添えられていました。これを被災地の人々にお伝えします。
 海外においては,この深い悲しみの中で,日本人が,取り乱すことなく助け合い,秩序ある対応を示していることに触れた論調も多いと聞いています。これからも皆が相携え,いたわり合って,この不幸な時期を乗り越えることを衷心より願っています。
 被災者のこれからの苦難の日々を,私たち皆が,様々な形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います。被災した人々が決して希望を捨てることなく,身体(からだ)を大切に明日からの日々を生き抜いてくれるよう,また,国民一人びとりが,被災した各地域の上にこれからも長く心を寄せ,被災者と共にそれぞれの地域の復興の道のりを見守り続けていくことを心より願っています。


 さらには、このようなお気遣いまでされている。

東日本大震災 天皇陛下、被災した方たちにビデオメッセージを寄せられる(3/17FNN)
 天皇陛下は、今回の大震災で被災した方たちに対し、ビデオを通じてメッセージを寄せられた。陛下がビデオを通じて被災地に直接、言葉を送られるのはこれが初めてで、メッセージの途中で、緊急事態が起きた場合は、中断して、ニュースを優先させてほしいとのお気持ちも添えられた(以下略)



感謝 (2011 3/16 23:00)

 自衛隊や米軍、警察や消防など、現地で決死の救助活動をされている人たちに、心から応援と感謝の気持ちを伝えたい。

東日本大震災:岩手・大槌、4日ぶり75歳救出 死者3700人、不明2万2000人(3/16毎日)
 ◇南三陸、2000人無事確認
 東日本大震災の被災地では15日、自衛隊や警察、消防などによる懸命の捜索作業などの結果、無事が確認された被災者が相次いだ。津波による被害が大きかった宮城県南三陸町では、約2000人の無事を確認。町長ら約1万人と連絡が取れない岩手県大槌町では、75歳女性が地震発生から92時間後に救出された。ただ、死者・行方不明者は更に増えており、行方不明者が1万人に達するとの厳しい見通しを示す自治体も出ている。助かった多くの被災者も厳しい避難所生活を強いられている。
 16日午前0時半現在の毎日新聞のまとめでは、自衛隊や警察、消防の活動で2万人以上が救助された。一方で、死者は3700人超に上り、行方不明者も2万2000人以上いる。10県で50万人近くが避難所生活で、毛布や食料の供給も追いついていない。気象庁は、東北地方は16日から雪が交じる真冬並みの寒さになるとして、被災者の健康面に細心の注意を呼びかけている。
 宮城県災害対策本部によると、町民約1万人と連絡が取れないでいた南三陸町の避難者数が15日、2040人増えていたことが判明。全て町民とは断定できないが、県は生存者が大幅に増えたとみている。逆に、石巻市は同日正午現在、死者425人、行方不明者1693人だが、亀山紘市長は「最終的に不明者は1万人に達する」との認識を示した。
 県内の被災地全体で食料や水だけでなく、燃料不足が深刻化しており、本部担当者は「ガソリン不足で暴動も起きかねない」と懸念する。
 岩手県では15日午前10時40分ごろ、津波被害にあった大槌町の阿部才(さい)さん(75)が4日ぶりに流された民家から助け出され、病院に搬送された。命に別条はないという。このほか、同町では山林火災が中央公民館の背後まで迫り、486人が約1キロ離れた県立大槌高校に再び避難せざるを得なくなった。
 福島県では、福島第1原発の放射能漏れで半径20〜30キロ圏内で屋内退避が求められたため、沿岸部の捜索活動がほとんどできなくなった。行方不明者が多数いる相馬市は午前9時に着手した捜索を間もなく中止し、いわき市は行えなかった。同日午後に2遺体が見つかった新地町の担当者は「一人でも多くの行方不明者を見つけ、家族に会わせたいのに、原発に振り回されている」と嘆いた。
 一方、気象庁は15日、マグニチュード(M)7の余震が発生する確率について、15日午後3時から3日以内が40%、その後3日以内が20%と発表した。これまでにM7以上の余震は3回、M6以上の余震は45回起きている。横田崇地震予知情報課長は「プレート境界型の地震の場合、かなり遅れてから最大余震が起きる事例がある。まだまだ余震活動が極めて活発な状況に変わりはなく、大きな余震の場合津波が発生することがある。注意してほしい」と話す。
 警察庁のまとめでは、全壊した建物は1都9県で計3500戸。ただ、実態把握が進めばより甚大な被害が出ているとみられる。


米軍、救援で山形空港使用=吉村知事が了承(3/15時事)
 北沢俊美防衛相は15日夜の記者会見で、東日本大震災の救援活動に当たる米軍から山形空港の使用許可申請があり、県知事の了承を得たことを明らかにした。
 防衛相は「米軍と協議していたが、政府の方針として先ほど吉村美栄子山形県知事に話し、理解をいただいた。うれしく思う」と述べた。米軍機がトラブルなどによる緊急着陸以外で民間空港を使用するのは、極めて異例だ。
 防衛省によると、山形空港は、津波で冠水した仙台空港の復旧作業に使用する機材や物資の輸送拠点となる。米海兵隊が仙台空港の滑走路上のがれきを除去し、空港機能の回復を支援するとしている。


水・食料25トン、ヘリで被災地に 米「トモダチ作戦」(3/16朝日)
 【ワシントン=望月洋嗣】東北沖で東日本大震災の災害支援「トモダチ作戦」にあたる米艦船は、ヘリコプターによる輸送任務を本格化し、15日までに水や食料25トンを被災地に届けた。米海軍第7艦隊の広報が発表した。
 任務にあたっては、放射能漏れが起きている福島第一原発方向からの風を注意深く観測し、任務から戻った航空機や兵士が放射能を浴びていないかを測定しているという。東北沖には空母ロナルド・レーガンなど9隻が入っており、17日には海兵隊員らを乗せた強襲揚陸艦エセックスなど3隻も到着する見通し。
 

求められる限り日本支援=米兵被ばく続く−海軍(3/16時事)
 【ワシントン時事】東日本大震災で救援支援活動に当たっている米兵が新たに数人、低レベルだが被ばくしたことが15日、分かった。米軍が明らかにした。福島県の原発事故による放射線の脅威が増しているが、米海軍第7艦隊のファルボ広報官は「米国と同盟国日本との間には揺るぎない絆がある。日本政府から求められる限り、支援活動をやり通す」と述べた。
 米軍はこれまでに、空母「ロナルド・レーガン」のヘリ部隊搭乗員17人が低レベルだが被ばくしたと発表している。いずれも健康に影響はないとしている。
 ファルボ広報官は「当面の間、任務を終えた搭乗員が検知可能なレベルの放射能を帯びて戻って来ることは、この任務の現実となる。被ばくのリスクを軽減し、完全に放射能を除去するためにあらゆる手段を尽くしている」とも語った。


 「沖縄はゆすりの名人」という発言もあったし、普天間基地の問題もある。中国への牽制という思いもあろう。いろんな思惑があることは確かだろうが、それでも懸命に我が国のために動いてくれる同盟国には、感謝せずにはいられない(中共への牽制は日本にとってもありがたいしな)。

 そして、アメリカだけでなく世界中が、日本を支援してくれている。

情報BOX:世界各国による東日本大地震での救助活動(3/15ロイター)
[15日 ロイター] 東日本大震災の被災地で懸命の救出活動が続く中、世界各国から救助隊が次々に来日している。これまでに支援を申し入れた国は約100カ国に上り、日本政府はこのうち約15カ国の受け入れを表明している。
 各国や国際機関による主な支援申し入れの詳細は以下の通り。

オーストラリア: 宮城県に救助隊(72人)と救助犬を派遣したほか、軍用機を利用し水や自衛隊員を被災地に送っている。このほか政府は、野戦病院の設立と犠牲者の身元確認を行える専門家の派遣を申し出ている。
英国: 消防隊の救助専門家(64人)と救助犬(2頭)のほか、切断機などを派遣。要請があれば原子物理学者を送る意向を明らかにしている。
中国: 救助隊(15人)が13日、チャーター機で羽田空港に到着。新華社によると、電力供給装置や通信装置などを持参している。また政府は3000万人民元(約3億7000万円)分の緊急援助物資を提供すると発表しており、すでにテントや毛布などを送っている。
フランス: 救助隊(134人)を派遣した。
ドイツ: 救助隊(41人)と救助犬(3頭)を派遣した。
インド: 捜索救助チームと支援物資のほか、海軍も軍艦を送る準備が完了している。
ニュージーランド: 救助隊(65人)を派遣した。
ロシア: 国営原子力企業ロスアトムは、必要に応じて日本の原子力発電所の問題対処に支援を提供すると発表。非常事態省によると、同国は13日に救助隊(75人)が到着し、被災地で活動を行っている。
韓国: 支援チーム(5人)と救助犬(2頭)が12日に救助活動を開始したほか、追加支援チーム(102人)が福島県で救助活動に着手するため、軍用機で14日に来日した。さらに100人がスタンバイの状態で待機している。
台湾: 救助専門チーム(28人)が14日、東京に向けて出発。中には2月にクライストチャーチで発生した大地震でも救助を行った隊員も含まれる。このほか台湾は、衣類や毛布、食料など支援物資をすでに提供しており、今後暖房器具なども送る予定。
米国: 原子力空母ロナルド・レーガンが被災地での救助活動に当たっているほか、13日にはさらに多くの軍艦が到着。在日米国大使館は義援金10万ドルを寄付したほか、米政府は要請があれば支援を拡大する意向を明らかにしている。また、国際開発局(USAID)は救助隊(約150人)と救助犬(2頭)を派遣している。
国際医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」: 宮城県に10人を派遣し、3チームに分かれて医療活動を行っている。
国連緊急援助調整官室(OCHA): 日本北部での緊急援助活動を準備していると明らかにしている。


 「情けは人のためならず」と言うが、今まで世界中で災害が起きるたびに、日本が大きな役割を果たしてきた事実が、今回の世界中の支援に結びついているのは確かだろう。長い日本の歴史の帰結である。今後も、その歴史を汚さぬように受け継いでいきたいと、改めて思った。


自民の提言 (2011 3/16 23:00)

 政府は、下手なプライドなど捨てて、これらの提言をきちんと検討・実行してください。

http://www.jimin.jp/jimin/info/jyouhou/052.html

政府に対する当面の申し入れ事項
平成23年3月16日
自由民主党政務調査会

○震災担当特命大臣の任命。
○混乱を回避する為、官邸機能を原発対策と津波・震災対策の指揮命令系統を2つに分け、責任体制を明確化する。
○官房長官発表の際に、専門家の補佐を置くこと。
○高齢者、障害者、病人、子ども、女性を始めとして、、休館予定の大規模ホテルや余裕のある議員宿舎等への受入れ等、ホテル・旅館等への可能な限りの受入れを要請し、国による費用負担を検討すること。
○政府から自治体に対して「財源は心配しないで躊躇なく対策を打つべし」というメッセージを発すること。
○政府から「食料供給体制は大丈夫である」と発信を行うこと。

○物資関連
 ・特に、水、食料、燃料(ガソリン・軽油・灯油・A重油等)の流通ルートの確保。また医薬品、血液、検査試薬、消毒薬、ロングライフミルク、果汁、お茶パック、パン、赤ちゃん用粉ミルク、簡易トイレ等も重要。
 ・道路・港湾の復旧等、ロジスティクスを早急に確立すること。特に港湾からのアクセス道に関し、大至急障害物を除去し、海運を活用すること。
 ・自衛隊等の能力を活用し、医療・入浴・トイレ等を早急に被災民に提供する。
 ・国家備蓄・民間備蓄を活用すること。

○原発事故関連
 ・モニタリング・ポストを10km地点、20km地点、30km地点等に環状に配置し、数値をインターネットでリアルタイムに流す等、適時適切な公表を行って、国民の不安・疑念を解消すること。その際、放射線量の健康に与える影響等の周知を徹底すること。また、原子炉格納容器が壊れていないと判断する根拠データを公表すること。
 ・官邸と東京電力が一体となる体制を作ったが、官邸と現地(福島)とも密接な連携体制を確立すべき。原子力保安院・東京電力等がバラバラに会見・発表するのではなく、一体的に行うこと。
現在、屋内退避勧告が出されている福島第一原発の周辺20−30kmの住民について、圏外退避を至急指示すべき。その際周辺各県への退避も視野に検討すること。
 ・現地は退避の為の車輌のガソリンに困窮しており、供給体制を至急に確立すること。
 ・停止した原子炉の冷却・安全化と共に、使用済燃料の冷却状態の確認・確保に万全を期すこと。

○計画停電関連
 ・早期に計画を提示し、企業の生産計画等が立てられやすくすること。
 ・特に鉄道輸送・病院・在宅患者等に対して配慮すること。
 ・児童・生徒の通学時間帯(信号機が機能しない際の安全確保や鉄道が動かない際の通学手段の確保など)や、学校における授業時間帯(授業が分断される際や給食の調理など)に停電の時間が当たる際の対応方針を策定すること。
 ・東京湾岸の火力発電所の復旧など早急に行うこと。

○外交・自衛隊
 ・救援・復興支援が長期化することを見越しての自衛隊の交代要員等を検討すること。
 ・松島の航空自衛隊基地の航空機に関し、必要ならば予算措置を行い、早急に調査・修理を行うこと。
 ・10万人体制に伴う運用の影響も考慮し、必要予算を確保すること。
 ・米軍との協力体制の推進。
 ・在外公館における支援金受付(現在の支援金受付は国際赤十字のみ)
 ・中国・韓国・フィリピン等の大量の研修生(労働者)の安否確認。
 ・外国人留学生や研修生(労働者)に対する見舞・生活支援・帰国支援等を手厚くすること。
 ・海外からの支援チームの活動支援と、特に原発関係の丁寧な情報提供。
 ・政府の会見は外国人にも分かるように同時通訳やテロップ表示を行うこと。
 
○雇用対策
 ・雇用調整助成金の運用拡大による雇用維持を図ること(企業負担の軽減)。
 ・失業保険の失業給付期間の延長等と特例納付の拡大。

○税制関連
 ・税制始め、確定申告等についても税制控除や申告の延期等の措置を講ずるべき。
 ・平成7年の「災害被害者に対する租税の減免、徴収猶予等に関する法律の一部改正」や「阪神・淡路大震災の被災者等にかかる国税関係法律の臨時特例に関する法律」をベースに対応すること。

○金融関連
 ・急激な資金需要への対応の為、銀行等の窓口、ATMの早期復旧(個人資金ニーズへの対応)、中小・小規模企業者の資金ニーズへの対応、地方銀行等、地域金融機関への万全な支援体制等を確立すること。
 ・被災地以外の地域においても、政策金融等の活用により、資金需要の円滑化を図ること。
 ・証書がなくても、払い戻しができる措置を金融機関において講ずること。

○4月1日から開始予定の高速道路新料金制度については、混乱回避のため、中止すべき。
○緊急通行車両確認標章は出発地の警察署等で発行するが、発行基準を大幅に緩和し、この標章で日本全国の全ての高速道路を無料で通行できるようにすること。また、制限区域も栃木以北とすること。更に、重機等の運搬も緊急通行車両に加えること。
○災害復旧事業は、全額を国が負担すると宣言すること。また改良復旧事業についても、当然、全額国庫負担事業に含まれると宣言すること。県土、地域の復興については、用地調整、測量調査、計画作成の段階からの支援を行うと宣言すること。
○学校耐震化工事等の国庫補助率のかさ上げ措置の有効期限が、平成23年3月31日に切れるため、かさ上げ措置を5年間延長すること。
○公共学校施設の耐震化工事を加速する必要があり、補正予算などで必要な予算を確保すること。
○がれきの処理計画を迅速に策定し、実行すること。
○検死体制の更なる強化及びご遺体の埋葬等に関する尊厳ある対応(必要な資材の確保等)
○3月交付の特別交付税(7551億円)について、全自治体への速やかな配分を実施すること。また、平成23年度予算関連法案「地方交付税一部改正案」について、特別交付税の割合引下げ部分を削除すべき。
○行政機能を失った市町村について、行政の代行について法制化(代行機関は、市町村を包括する県を想定)を検討すること。(国民健康保険・介護保険・生活保護・年金給付・教育委員会)。
○市役所・町村役場への各府省横断の人的支援体制を組織化して、市町村行政のバックアップを検討すること。
○平成23年度補正予算の編成に当たって、大型の地方交付税措置を行うとともに、特に被災自治体に対して地方交付税を大幅に加算すること。
○生活貸付等、緊急に必要とされる生活費への対応(生活福祉資金貸付等)。
○医療機関・介護施設への医療費・介護費用の確実な支払いを可能とすること。窓口負担の免除等に伴う保険者○の財政負担の軽減を検討すること。
○関係団体等への情報収集及び連携を強化すること。
○被災地のペット問題についても配慮すること。



ゲリラ (2011 3/16 23:00)

鹿児島の防災無線でとんでもない誤放送(3/16読売)
 鹿児島県湧水町の防災行政無線で、「ゲリラ攻撃の可能性がある」との誤った放送が14日に流されたことがわかった。
 無線の設置業者の操作ミスが原因。7分後に訂正したが、東日本巨大地震の直後だけに、町には住民から約50件の問い合わせや苦情が殺到した。
 町によると、吉松地区(約1800世帯)で14日午後1時15分頃から数分間、サイレンとともに「当地域にゲリラ攻撃の可能性があります。屋内に避難し、テレビ、ラジオをつけてください」との録音放送が3回流れた。
 町は、有事や災害時の危険情報を住民に知らせる国の「全国瞬時警報システム」を整備中。当時、栗野庁舎で点検作業をしていた業者が誤って放送ボタンを押し、例文の一つが流れたという。大山勇美・町総務課長は「震災で大変な時期に、住民に不安を抱かせて申し訳ない」と話している。


 例文に「ゲリラ攻撃」たぁファンキーな町じゃねぇか。



不安増幅装置 (2011 3/16 17:00)

 「情報は正確に伝えろ」とメディアは東電や政府を批判するが、テレビの方こそ、マイクロシーベルトとマイクロシーベルト毎時の違い、放射線と放射能の違い、水素爆発はなぜ発生するのか、内部被曝と外部被曝の違い、なぜ内部被曝は危険なのか……そういった一般人がなかなか理解しにくい部分を、きっちり正確に伝えるべきだ。むしろ、それらを理解できていないアナウンサーがグダグダ喋っている状況で、混乱に拍車をかけている有様。

 一応大学教授などが説明するのだが、いかんせん専門家の話は素人には理解しがたいし、学者は推測で物を言うことを嫌い、「断定できる事象」か「あくまで可能性の問題なのか」を厳密に区別するので、科学知識のない人には「けっきょく何が言いたいのか?」となりやすい。そこにメディアの果たすべき役割があって、専門家が正確に伝えることを分かりやすく翻訳して国民に伝える責務があると思うんだが、メディア、とりわけテレビなどは、科学的素養のない者ばかりなので、まったくその役割を果たせていない。本気で伝える気があるなら、素人に伝えるのに長けたサイエンスライターでも引っ張ってこい、と思うんだが(そういや池上さんはどこ行った?)。

 あとは、ネット上で「東京に放射能が降ってくる!危険だ!」と煽る、評論家だか何だかよく分からない人種……つーか副島のことだ。チェルノブイリと同一視する時点で理解不能だし、「放射性物質が降る」ことがそのまま「人体に甚大な影響をもたらす」わけでないことを無視しているし、根拠無く他の原発も危ないと危機感を煽っている(女川には避難者がいるんだが…)。「科学に無知な文系」も困りものだが、「科学に無知なくせに知ったかぶりする文系」はさらに困りもの。まぁ、我が国の宰相は「科学に無知な理系」という救いようのないアレなんだが。
 無知ならまだしも、わざと流言飛語を流して嬉々としているのではあるまいな?


何がしたいのか分からない (2011 3/16 17:00)

震災ボランティア連携室長に湯浅氏 菅内閣が任命(3/16朝日)
 菅内閣は16日付で、東日本大震災の被災地で活動するボランティアと連携し、情報提供などを行う内閣官房震災ボランティア連携室を設置した。室長には「年越し派遣村」の村長だった内閣府参与の湯浅誠氏を任命した。同室は辻元清美首相補佐官のもとで活動する。

 「ボランティア」ばかり充実させてどうするんだという疑問が一つ。阪神大震災でボランティアを統括したような人材は他にもいるだろうに、なぜよりによって湯浅なのかというのが二つ。ボランティアよりもまず救援物資の確保だろうというのが三つ。
 知っている人間に人材がいないんだったら、自民でも公明でも共産でも、使える人間は誰でも使えばいいのに。

 なんか新しいポストを作って「仕事している気になっているだけ」にしか見えない。節電担当のレンホーなんか無駄の最たる物で、電気関係だから経産大臣の海江田を使えば済むのに、しょうもないポストを作ったもんだ。ボランティア担当に、阪神大震災で自衛隊の活動を妨害していた辻元を起用したのも(ピースボートの宣伝ビラをばらまいていた)、悪い冗談としか思えない。

 いずれも、「批判しか能のないヤツ」を起用している。菅の知り合いは、そんな輩ばかりということか。

 もひとつ、ついで。

国賓待遇の救助隊って…中韓をなぜ特別扱いするのかっ!(3/14ZAKZAK)
 東日本大震災の被災者を救出するため、世界各国から緊急救助隊が駆け付けているが、なぜか、中国と韓国の救助隊だけを外務副大臣が空港で出迎えていたことが分かった。菅政権の特異な感覚が明らかになった。
 韓国の救助隊(5人)は12日、中国の救助隊(15人)は13日に羽田空港に到着。それぞれ、高橋千秋副大臣と伴野豊副大臣が出迎えたという。同盟国であり、空母ロナルド・レーガンや多くの在日米軍を動員、約150人もの大救助隊を派遣した米国をはじめ、英国(63人)、シンガポール(5人)など世界各国から救助隊は駆け付けているが、副大臣が出迎えたのは中韓2国だけ。
 菅政権は、韓国に一方的に古書を引き渡すことを約束したり、尖閣沖での中国漁船衝突事件の映像を隠蔽するなど、中韓2国を優遇する姿勢が目立つ。日本史上最大の大震災で閣僚クラスは大忙しなのに、なぜ、そこまで特別扱いするのか!?


 これも、現政権の思考回路が異常であることの表れだ。



日はまた昇る (2011 3/15 24:00)

 15日の日経平均株価は8605.15円で、前日600円ほど下げたのに引き続き、1015.34円の下げ。拙者の保有銘柄も、2日で25%ほど目減りした。かなり痛い。
 ただ、手放す気にはなれなかった。いずれ復活すると信じているし、この難局をバネにしてさらに飛躍する力があると信じているからだ。もちろん、昨日の時点で売っておき、上昇傾向になってから買い直せばいいのだが、なぜかそうする気持ちにはならなかった。

 日本は必ず復活する……その気持ちを確かな物にさせてくれる文章を引用。

 申し上げます。日本は、強くあらねばなりません。強い日本とは、難局に臨んで動じず、むしろこれを好機として、一層の飛躍を成し遂げる国であります。
 日本は、明るくなければなりません。幕末、我が国を訪れた外国人という外国人が、驚嘆とともに書きつけた記録の数々を通じて、わたしども日本人とは、決して豊かでないにもかかわらず、実によく笑い、微笑む国民だったことを知っています。この性質は、今に脈々受け継がれているはずであります。蘇らせなくてはなりません。
 日本国と日本国民の行く末に、平和と安全を。人々の暮らしに、落ち着きと希望を。そして子どもたちの未来に、夢を。わたしは、これらをもたらし、盤石のものとすることに本務があると深く肝に銘じ、内閣総理大臣の職務に、一身をなげうって邁進する所存であります。
 わたしは、悲観しません。
 わたしは、日本と日本人の底力に、一点の疑問も抱いたことがありません。時代は、内外の政治と経済において、その変化に奔流の勢いを呈するが如くであります。しかし、わたしは、変化を乗り切って大きく脱皮する日本人の力を、どこまでも信じて疑いません。そしてわたしは、決して逃げません。


 記憶されている方も多いと思うが、麻生さんの施政方針演説の一節だ。リーマン・ショック後の景気低迷を受けての演説なのだが、むしろ東北関東大震災を経た今こそ、より心に響いてくる演説だ。

 現総理?言わぬが花だ。

 この難局だからこそ、これだけ株価が暴落しているときだからこそ、きちんとした見通しを示して施策を繰り出せば、国民は一丸となって頑張り、株価は復活し、日本経済は反転上昇する……と思うんだが、問題は、現政権がアレであるということだ。

 ついでにもうひとつ文句を。

台湾の救援隊、2日待たされ到着 日本、中国側に配慮か(3/14朝日)
 【台北=村上太輝夫】台湾の救援隊が14日、羽田空港に到着した。11日の地震発生直後にすでに隊員派遣の用意を表明しながら、丸二日も待機を強いられた。台湾側は「中国要因でしょう」(外交関係者)と受け止めている。
 日本側はいったん受け入れると返答したが、その後「現場が混乱している」として待つよう要請した。だが、その間に各国から救援隊が入り、台湾メディアから「なぜ入れないのか」と疑問が出始めていた。日本政府は1972年に台湾と断交、「台湾は中国の一部」とする中国の立場に配慮しており、台湾隊受け入れをためらったとみられる。
 13日に中国の救援隊が現地入りし、同日夜にやっと台湾隊受け入れが決まった。


 こんな時でも中共への配慮を忘れないゴミ政府。



怒鳴るしかできない無能の輩 (2011 3/15 10:30)

 東京電力に対する批判がけっこう出ているのだが、私は東電に対しては同情的。
 「原発は大変なことになっている」と言う向きがあるかも知れないが、未曾有の震災で大打撃を受けたにもかかわらず、最悪の事態が回避されているだけで十分評価すべきではないか(核爆発が起こるとか根拠無しに煽っている輩の論は論外)。「停電するのかしないのかはっきりしろ」と言う向きに対しては、「ギリギリのところで停電を回避しようとしていることを評価しろよ」と思うし、「停電しないと言って停電する」より「停電するかもと言って停電しない」方がはるかにマシだと考えるべきではないか。

 もちろん、政府との連携が巧くいっていないとか、説明が後手後手に回っているとか、そういった批判は理解できる。しかし、その辺りの調整はむしろ政府の役割で、東電は現場での事態のコントロールに全力を挙げることを最優先にすればよい。

 しかしながら、政府は、そのような仕事をきちんとこなしていないし、全ての責任を東電に押しつけるつもりのようだ。

「一体どうなっているんだ。連絡遅い」首相、東電本社で激怒(3/15産経)
 菅直人首相は15日午前、東京・内幸町の東京電力本社を訪ね、福島第1原発の爆発事故の連絡が遅れたことについて「一体どうなっているんだ」と強く批判した。自身を本部長として設置した政府と東電との統合本部であいさつした。
 首相は「テレビで爆発が放映されているのに、首相官邸には1時間くらい連絡がなかった」と東電の対応に苦言を示した。さらに「撤退などあり得ない。覚悟を決めてほしい。撤退したときには東電は100%つぶれる」と厳命した。


 人を批判できるほどまともな対応をしていない、いやそれどころか、現場の足を引っ張ることしかできていない。人を批判する前に、まともに動け、バカ総理。
 菅のゴミっぷりがもっと分かりやすく書かれているのがこの記事。

菅政権の政治主導演出へのこだわり、混乱を増幅(3/15読売)
 未曽有の大惨事となった東日本巨大地震をめぐり、菅政権の無策ぶりが次々と明らかになっている。
 放射能漏れや計画停電など、国民の安全に直結する問題では対策が遅れ、情報発信も不十分なため、国民の間には混乱と不安が広がる一方だ。
 菅首相が今なすべきことは、一刻も早く被災地復興に向けた全体計画を打ち出し、官民一体でこの国難を乗り越えるための強い指導力を発揮することだ、との指摘が政財界の各所から出ている。

 ◆どなる首相◆
 首相官邸の危機対応のほころびは、地震から一夜明けた12日午後、福島第一原子力発電所1号機で起きた水素爆発であらわになった。放射能漏れの可能性があり国民への一刻も早い周知が求められたにもかかわらず、菅首相は東京電力の技術者を官邸に呼びつけると、どなりちらしたという
 「これから記者会見なのに、これじゃあ説明出来ないじゃないか!」
 テレビは、骨組みだけになった1号機の建屋から煙が勢いよく噴き出す生々しい光景を映し出していた。爆発が起きたことは明らかだった。だが、東電の説明に納得がいかない首相は、爆発直後の午後4時に設定していた記者会見の延期を宣言。自らの言葉での説明にこだわる首相への遠慮からか、午後5時45分から記者会見した枝野官房長官は「何らかの爆発的事象があった」と述べるだけで詳しい説明は避け、「首相ご自身が専門家の話を聞きながら(対応を)やっている」と語った。
 結局、首相が記者団の前に姿を現したのは、爆発から約5時間がたった午後8時半。「20キロ・メートル圏の皆さんに退避をお願いする」と述べたが、こうした指示はすでに首相官邸ホームページなどで公表済みだった。「首相が東電の技術者をことあるごとに官邸に呼びつけてどなるので、現場対応の邪魔になっている」。政府関係者は嘆いた。首相は避難所視察も希望したが、「迷惑をかける。時期尚早だ」と枝野長官が止めた。

 ◆政治ショー◆
 首都圏の計画停電への対応でも、首相をはじめ、政権の「政治主導」演出へのこだわりが混乱を拡大させた側面は否めない。
 計画停電の実施は当初、13日午後6時半から東電の清水正孝社長が発表する予定だったが延期された。「まず首相が国民に直接呼びかけたい」との首相周辺の意向が伝えられたからだ
 13日夜、首相官邸の記者会見室では、首相が「国民に不便をかける苦渋の決断」と計画停電の実施を発表したのに続き、枝野長官、海江田経済産業相、蓮舫節電啓発相が次々と登壇し、国民に節電を訴えた。しかし、記者団から停電開始の時間を問われると、蓮舫氏は、陪席していた東京電力幹部に向かって「答えられます?」と回答を促した。
 こうした「政治ショー」が終わるのを待って東電が行った発表は結局、午後8時20分開始となり、スーパーや鉄道各社など多くの関係者は、対応に十分な時間がとれなくなった。
(以下略)

 私が東電に同情的であるのは、「菅が東電の動きを邪魔している」面があると思われるからでもある。平時から、民間の足を引っ張るゴミ政府であったが、非常時にあっても同様であることに、暗澹たる思いを抱かざるを得ない。

 総理だけではない。

仙谷氏、東電怒鳴る=混乱にいら立ち−政府・民主(3/14時事)
 政府・民主党は14日、東京電力へのいら立ちを強めた。同日朝に開始する予定だった「計画停電」(輪番停電)の実施が定まらず、市民生活が混乱したためだ。電力需給逼迫(ひっぱく)の原因となった福島第1原発の事故に関する同社の対応への不満も背景にある。未曽有の震災対応に当惑する政権側の焦燥感の表れともいえそうだ。
 「どういうことだ。俺を誰だと思っているんだ」。民主党の仙谷由人代表代行は13日夜、計画停電が病院や交通機関に与える影響を東電側に問い合わせた。しかし、明確な回答はなく、「ご不明な点はカスタマーセンターまで」と書かれた紙がファクスで送られてきたため、仙谷氏は担当者を怒鳴りつけた。
 計画停電については、菅直人首相自ら13日夜に記者会見し、了承を発表したが、14日朝からの実施は直前で取りやめられた。一方、停電を織り込んでいた交通機関は路線・本数を限定、臨時休業する百貨店などが相次いだ。結果として、国民に不便を強いることを要請した政府のメンツがつぶされた形で、枝野幸男官房長官は記者会見で「官邸への情報も当初、正確ではないものが届いていた」と、東電への不信をあらわにした。
 政府・民主党は、福島第1原発事故への対応が後手に回り、野党から酷評された。首相は13日、社民党の福島瑞穂党首に「東電の報告が遅れた」と指摘。首相としては東電側の責任と言いたかったようだが、政府と東電で連携が不十分なことは間違いなく、「責任転嫁」との批判も出そうだ。


 どいつもこいつも、怒鳴るばかり。無能な人間は、自分が何もできないことを思い知ると、機嫌が悪くなる。菅も仙谷も、その類なのだろう。



評価できるところも (2011 3/14 24:30)

 私は政府批判ばかりしているが、枝野官房長官の会見の様子は非常に評価できると思う。原発関連で「必要な情報を示さない」ように思われる面が無いわけではなかったが、落ち着いた語り口調は危機の際の官房長官のあり方としては、非常に望ましい物に思う。
 総理が情けなく頼りないだけに、余計にそう思う。


評価できないところ (2011 3/14 24:30)

補正予算へ 野党に協力要請を(3/14NHK)
 菅総理大臣は、13日夜、民主党の岡田幹事長らと会談し、東北関東大震災への対応に総力を挙げるためにも、平成23年度予算案を早期に成立させたうえで、補正予算案を編成する必要があるとして、野党側の協力を求めていくことを確認しました。
 この中で、菅総理大臣らは、東北関東大震災への対応に総力を挙げて取り組まなければならず、平成23年度予算案を早期に成立させたうえで、補正予算案を速やかに編成する必要があるという認識で一致しました。また、予算関連法案についても、年度内に成立しないことによる国民生活への影響を避けなければならないとして、税制関連法案や子ども手当法案の「つなぎ法案」や、地方交付税法の改正案などの成立に向けた野党側の協力を求めていくことを確認しました。


 震災対策とバラマキ予算の抱き合わせを図ってきやがった。

 いま子供手当を廃しても誰も文句は言わないし、民主党の面子も保たれるのだから(本来些末な話だが、どうも民主の面々はこれをかなり気にしている)、震災対策へすべて振り分ければいいのだ。

 だいたい、震災対策の補正予算を通すのに、新年度予算を通しておく必要など無い。むしろ新年度予算よりも優先して、平成22年度補正予算として震災対応の資金を工面すべきだ。


天罰だと? (2011 3/14 24:30)

「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」石原都知事(3/14朝日)
 石原慎太郎・東京都知事は14日、東日本大震災に関して、「日本人のアイデンティティーは我欲。この津波をうまく利用して我欲を1回洗い落とす必要がある。やっぱり天罰だと思う」と述べた。都内で報道陣に、大震災への国民の対応について感想を問われて答えた。
 発言の中で石原知事は「アメリカのアイデンティティーは自由。フランスは自由と博愛と平等。日本はそんなものはない。我欲だよ。物欲、金銭欲」と指摘した上で、「我欲に縛られて政治もポピュリズムでやっている。それを(津波で)一気に押し流す必要がある。積年たまった日本人の心のあかを」と話した。一方で「被災者の方々はかわいそうですよ」とも述べた。
 石原知事は最近、日本人の「我欲」が横行しているとの批判を繰り返している。


 なんで東北の海岸沿いの人間が、「日本人への天罰」を受けねばならんのだ。痴呆症の症状でないのなら、こいつこそ天罰を受けるべきだ。
 こういう人への思いやりを持てないゴミムシが保守?笑わせるな。


原発 (2011 3/14 24:00)

 原発反対論者が「それ見たことか」とはしゃいでいるが、1000年に一度の地震を耐え抜き、津波の洗礼を受けても「住民避難」で済んでいる状況は、むしろ奇跡的と考えるべきではないのか。

 「プルトニウム」「メルトダウン」「水素爆発」……言葉の恐ろしい響きだけが一人歩きしているように思うし、メディアがそれを制御しようとしているようには見えない。


計画停電 (2011 3/14 11:00)

 東電による輪番停電やそれに絡んだ混乱については、多少のゴタゴタは仕方ないのかなと思う(昨日今日の二転三転はちょいと酷すぎるが)。各地をグループ分けし、どんな順番で停電をおこなうか、考えるだけで数日かかるのも致し方ないような気がするし、「できるだけ停電は避ける」ということで、停電実施を急遽取りやめるのは、理解できなくはない。

 しかも、この記事を見る限り、停電に関する話は東電に丸投げされているようだし。

福山副長官 東電の方針変更「発表の仕方まずい。混乱、最小限に抑えたい」(3/14産経)
 福山哲郎官房副長官は14日午前、東京電力の計画停電の実施が見送られていることについて「東電の発表の仕方に多少まずいところがあり、予断を持てないという表現に変わっている。政府としては13日の枝野幸男官房長官の発表通りで、計画区域でも電気が使えることもありえる」と釈明した。
 一方で、直前になって対応を変更する東電に対し、「混乱は最小限に抑えたい。国民に節電への協力や理解を求めければいけないので、慎重に対応していただきたかった」と不満を漏らした。


 自治体への連絡が遅いとか、周知徹底が不十分とか、様々な批判が出ているが、「東電に全てお任せ状態」では、東電が対処しきれないのも当然だろう。政府のフォローがどうなっているのか、そもそもフォローするつもりがあるのか、よく分からない。



頼むからきちんとやってくれ (2011 3/13 24:00)

東北地方太平洋沖地震に関する菅内閣総理大臣メッセージ

 今この状況にあっても即時退陣を要求したくなるレベル。朝一で現地に飛び、現場に無用のエネルギーを使わせたことを、反省もせずむしろ誇らしげに主張するメンタリティは、まともな人間のそれではない。「現場に行きました!」という自己アピール以外も、ほとんど中身のない、「何のために会見したのか」全く分からない代物。

 総理の意図も理解できないが、民主党の思考回路も理解できない。

与党、予算の早期成立要請 野党は組み替え主張(3/13産経)
 東日本大震災を受け、与党は13日のNHK番組で、平成23年度予算案と関連法案の早期成立と執行に野党の協力を要請したのに対し、野党は予算の組み替えが必要などと指摘した。
 民主党の城島光力政調会長代理は「一日も早く11年度予算案と関連法案を成立させるのが最大の課題だ」と指摘。関連法案で成立の見通しが立っていない子ども手当法案に関しても「国会が手をこまねいていることは断じて許されない」と強調した。
 これに対し、自民党の林芳正政調会長代理は国会の一時休会を提案し、暫定予算も視野に入れるべきだとの考えを示した、子ども手当に関しては「そういうことより災害対策、ライフライン復旧などをやるべきだ」と反論した。公明党の斉藤鉄夫幹事長代行は予算案を成立させた上で「早急に23年度補正予算を組むべきだ」と述べた。


 「国会を休会して災害対応に専念を」って言ってるのに「予算が通らないと困るから」と提案を否定。震災対策を横目に見つつ、予算案について審議することなど不可能で、「震災対策はきっちりやるが、予算案はいい加減な審議で通す」か「予算案の話し合いに労力をとられて震災対策がおざなり」のいずれかになりかねない。民主の城島の発言を見るに、震災のどさくさに紛れて予算を通してしまおうという魂胆が見え隠れする始末。なぜそこまで無駄なバラマキに固執するか?
 子供手当、高校無償化、農家への戸別補償。それらをいったん停止して、震災対策にまわせ。被災者見殺しにして子供手当を喜ぶようなヤツは、まともな日本人にはいない。

 原発に関しても、責任を持つのが政府なのか、保安院なのか、東電なのか全く分からないような対応。当を得ない説明は「パニックを避けるため」という思惑はあろうが、逆に情報をきちんと出さないせいで疑心暗鬼を読んでいる状態。しかも、アメリカからの冷却水提供の申し出を断っておきながら、結局は海水注入したり、避難区域を「10kmで大丈夫」と会見した直後に20kmに広げたり、グダグダな対応。多少混乱した状態になるのはしかたないのかもしれないが、けっきょくは「政府が責任を持つ」という姿勢が示されていないから、芯の定まらない対応になってしまうのだろう。


 こういうこと書いてると「こんな時に政府批判か」とか言う向きが出てきたりするんだが……こういう時だからこそ、まともに動かない政府は批判すべきだろう。人の命がかかってるんだ、まともにやってもらわなきゃ困る。



被害状況が明らかになるにつれ (2011 3/12 24:00)

 「○○は壊滅状態」という記事を見るたびに胸が潰れる思い。実際にテレビの映像を見ると、確かに「壊滅」以外に表現し得ない状況。南三陸では1万人が安否不明だと言う。連絡が付かないだけで、ちゃんと避難できていればいいのだが。
 津波が残した傷跡を見ると、「方丈記」を思い起こさずにはいられない。日本がはるか昔から自然災害に苦しんできたことの表れでもあるが、同時に、自然災害に決して負けなかった日本人の有り様の現れでもある。立ち上がる手助けとして、義捐金などできる限りのことをしたいと思う。
日本赤十字
goo募金
NTT Docomo


 政治はできる限りのことをして欲しい。与党時代の長かった自民党の議員には、ノウハウのある者も多いだろうから、与党も野党もなく協力し合って、全力で対応して欲しい。

 海外から支援の声、応援のメッセージが上がっているのも嬉しい限り。支援を申し入れてくれた国々、著名人の方には、心から感謝を申し上げたい。


 そんな中、「なんでそういう言葉を吐くかなぁ」という人間の話。

自公両党、国会一時休会を求める 民主党は難色(3/12産経)
 自民党の谷垣禎一総裁は19日の与野党党首会談で「各閣僚は全力を挙げて災害対応に当たるべきだ」と述べ、国会休会を求めた。公明党の山口那津男代表も同調した。
 これに対し民主党の岡田克也幹事長は「ありがたい話だが、法律的な意味での休会となると平成23年度予算案の成立が遅れてしまう」と述べ、難色を示した。


 「地震<予算」というこの思考回路は何なんだろうか。「言い方の問題」と思いたいが、無意識に本音が出たとも見える。
 むしろ、子供手当や高校無償化を停止して、その財源を復興支援に充てようや。国民の多くも、「復興よりも子供手当」なんて言わないから。

 あと、この自称文芸評論家。
http://d.hatena.ne.jp/dokuhebiniki/20110312/1299897648

 「科学は無謬という考えは間違い」というのは正しいんだが、「震度8」というかなり恥ずかしい間違いから、よくもまぁここまで牽強付会に屁理屈をこねて「科学を万能とみなすのは間違いだ」という意見に持っていけるものだ、とは思う。「現実に「7」以上の震度数の地震が起きたら、日本の気象庁(地震学)は、「お手上げ」と言うことになる」という物言いを見ると、この御仁は震度の概念もよく分かっていないようで、どうも震度を地震の強さそのものと勘違いしている模様。そんな程度の知識で科学を語るのだからたまらない。
 さらに言いたいのは、人が苦しんでいる、いろんな人が頑張っているときに、「オレの考えは正しいんだ」と独りよがりな(しかも無知を根底にした屁理屈による)自慰行為を恥ずかしげもなく開陳できるこの下劣な精神性はいったい何だ、ということである。いや、「下劣な精神性」を持って世の中を批判するというのは、文芸評論家のあり方としてはむしろ真っ当なのかも知れない。しかし、下劣な精神性の結果出てきた言説が、何十年も言い古されてきた「科学は万能ではない」という主張なのだから、救いようがない。

 ちょっと腹が立ったんで、感情的な文になってしまったかも知れん。


何しに行った? (2011 3/12 11:00)

 1000年に一度と言う学者もいる今回の地震。
 政府がきっちり対応するのが重要だというのに……菅のバカ野郎、なに現地に行ってヘリ飛ばしてやがるんだ。指揮官は情報収集の中枢にあって、全体像を把握して的確に指示をするのが仕事だろうよ!無駄に現場を見ても無意味どころか、現場に「総理の相手」という負担を強いるだけじゃないか!

 頼むからちゃんとやってくれ。人が苦しんでいることをパフォーマンスに使うな。



地震 (2011 3/11 24:00)

 地震の被害に遭われた方にお見舞い申し上げます。

 いま、YouTubeで仙台の町を飲み込む津波の映像を見てるんだが……言葉がない。正直、恐ろしくて震えた。自然の猛威の前には、人間の営みなどちっぽけなものだ。しかし、その小さな営み一つ一つにそれぞれの物語があるわけで、被害に遭われた方々のことを思うといたたまれない気分になる。

 少しでも被害が少なく済みますように。


土肥の会見 (2011 3/11 24:00)

 地震で、こいつのことはどうでもいい気分だが、午前中に半分書いておいたんで、とりあえずメモしておく。長いんで見出しと、非常に気になった部分だけ引用。

【土肥氏会見詳報】(1)「大騒ぎになると思わなかった」(3/11産経)
【土肥氏会見詳報】(2)「宣言撤回を申し入れたが…」
【土肥氏会見詳報】(3)「国益くぐり抜けて韓国と対話を」
【土肥氏会見詳報】(4完)「だまし討ちではない。ある種『韓流』だ」
 −−「国家を背負ったという意識がなかったのが今回の問題を引き起こした」と発言したが、であれば、本来であれば国家を背負うべき立場の議員の職を辞するべきではないか
 「見解の分かれるところだ。私はなお、韓国のために、これまでやってきた11年の経験の上で良き日韓関係が結ばれれば、それにまさる望みはないと思っているから」

 −−議員がとった行動が国益を損ねているという考えはまったくないのか
 「まあ、国益を損ねているというのも、これはまた抽象的な話だ。日本の国益という視点をもてば、あらゆる政治家は縛られてしまうわけだ。国益で全部縛られてしまう。そこを何とかくぐりぬけてですね、韓国側との対話を図りたいというのが私の望みで、日韓議連の役割だと思う次第だ」




古今無双のゴミ (2011 3/10 24:00)

民主・土肥氏の会見要旨(3/10時事)
 民主党の土肥隆一衆院議員が10日夕に行った記者会見の要旨は次の通り。
 3・1独立宣言の集会に参加した。その際に共同宣言を発しようということになり、今回の問題を生じさせた。こんなに大騒ぎになるとは思わず、国民、関係者の皆さんに心からおわびしたい。
 共同宣言で竹島の領有権問題に言及しているが、文面を十分精査することなく推移してしまった。竹島は日本固有の領土で、菅内閣と一致した意見を持っている。
 (かねて)クリスチャンの国会議員として交流してきたが、あまり国家を背負った交流をしたつもりではなかったことが今回の問題を引き起こした。
 共同宣言が読み上げられたときに「おやっ」と思ったのは事実だが、会も進行していて、そこで待ってくれとか、問題だと言うことはやめた。
 この点について、政治家として不注意、不見識と言われても申し開きできない。韓国側に宣言文を撤回してくれと申し入れているが、返事はない。
 どう政治責任をとるか。全ての役職を辞退したい。(衆院)政治倫理審査会会長、(党)常任幹事会議長を辞任したい。
 −竹島は不法占拠されているとの認識か。
 不法占拠だ。間違いない。
 −議員辞職すべきではないか。
 これまでの経験の上に良き日韓関係が結ばれれば、これに勝る望みはない。


 役職やめるだけで済むわけねーだろ。議員辞職が最低限、できれば外患誘致で死刑。
 「国家を背負った交流をしたつもりではなかった」とホザいているが、韓国に言質を与えてしまったのは事実だし、国会議員である以上「国家を背負う意識」は常に持っているべきで、そうでないなら議員になるべきではない(同時に、こんなバカに投票した人間も批判されて然るべき)。
 さらに「韓国側に宣言文を撤回してくれと申し入れている」というのも恥の上塗り。おのれの見識で「竹島は日本の物ではない」と主張するならまだしも、「その場の雰囲気で国に害を為しました」と盛大にカミングアウトしているわけだ。言い訳としても稚拙すぎるし、本気で言っているなら古今無双のバカだ。

 民主党議員は多かれ少なかれこの類のクズばかりだろうが、その中でも飛び抜けたクズ野郎だろ、こいつは。



やっぱり「自民のせい」 (2011 3/9 24:00)

 官僚が悪いだの、前任者が悪い、いや今の大臣に責任がある……と変遷を辿りつつ、けっきょくはここに落ち着く。

「負の遺産整理だった」長妻氏、主婦年金問題で(3/9読売)
 専業主婦の国民年金切り替え忘れ問題で、政府が救済策を決めた際の担当閣僚だった民主党の長妻昭前厚生労働相は8日、「不公平が発生することはあるが、『負の遺産』をいったん整理し、不公平なしにきちんとやっていくという判断を私がした」と述べ、自らの判断で救済策を決めたことを認めた。
 国会内で記者団に語った。長妻氏が自らの見解を示すのは初めて。
 長妻氏は、厚労省の課長通達で救済策実施を決めたことについて、「運用の問題だという発想が当時あった」と説明した。また、「過去の行政がきちんと処理をしていれば、問題は起こらなかった。(野党側からは)対案を含めた提案があってしかるべきだ」と述べ、長妻氏の国会招致を求めるなど追及を強める自民党などを批判した。


 自民のせいにするだけでなく、自分たちにまともな案が無いからと言って、対案まで出すよう要求している。「厚顔無恥」の具体例として教科書に載せたい所業。

 で、長妻の決定に従った官僚は詰め腹を切らされる、と。

主婦年金の混乱、処分決定 細川厚労相は給与すべて返納(3/9朝日)
 専業主婦の年金救済策の混乱をめぐり、菅直人首相は8日、厚生労働省の幹部の処分を決めた。細川律夫厚労相と、担当の岡本充功厚労政務官は、昨年9月の就任から今年4月分までの大臣給与と政務官給与をすべて返納する。事務次官は訓告処分、年金局長、年金管理審議官、事業企画課長、事業管理課長の4人は懲戒処分とし、いずれも給与の10%を2カ月分減額。法律の運用による救済策を主導した事業管理課長は同日付で更迭し、大臣官房付に異動させた。

 長妻の処分はどうした?


国賊 (2011 3/9 24:00)

民主・土肥氏「竹島領有権、日本は主張中止を」韓国議員と共同宣言 会見まで 先月末(3/9産経)
 わが国固有の領土にもかかわらず韓国が不法占拠を続けている竹島について、衆院政治倫理審査会会長で菅直人首相が主宰する政策グループ顧問の土肥隆一衆院議員(兵庫3区)が「日韓キリスト教議員連盟」の日本側会長として、日本政府に竹島の領有権主張中止などを求める同議連の日韓共同宣言に名を連ね、韓国の国会で共同記者会見していたことが9日、分かった。土肥氏は産経新聞の取材に「個人的には、竹島は日本の領土とは一概にはいえないのではと思っている」と話している。
 共同宣言文のタイトルは、「和解と平和を成す韓日両国の未来を開いていこう」。日本に対し「歴史教科書の歪曲(わいきょく)と独島(韓国が主張する竹島の名)領有権主張を直ちに中止する」などの3項目を要求。議連の日本側会長の土肥氏ら3人の連名としている。
 土肥氏によると、共同宣言は先月27日、韓国の植民地支配下の独立運動を記念した「3.1節」の関連行事の一つとして開催された、同議連の共同記者会見で発表された。
 土肥氏は日本側会長の立場で、日本から唯一出席。韓国には当日入り、式典の前に「この共同宣言を発表したい」と日本語訳が添付された宣言文案を渡され、内容を確認して了承、共同会見に臨んだという。
 土肥氏は産経新聞の取材に「共同宣言は外交交渉上有効になるようなものではない」と説明。「この議連は本来、キリスト教的精神で日韓問題を考えようという趣旨のもの。どちらか一方だけが悪いということにはならないはずだが、韓国では竹島、慰安婦、教科書、靖国に対する自国の主張を述べないと、日本と向き合ったことにならない」とも述べ、韓国側が作成した宣言文に理解を示した。
 共同宣言は、韓国内では主要各紙が報道。会見した土肥氏らの写真も掲載された。土肥氏によると、同議連はキリスト教信者の両国の国会議員によって約11年前に発足。日本側は7人程度だが、韓国は国会議員の3分の2にあたる約150人が所属しているという。
 土肥氏は通称「菅グループ」と呼ばれる菅首相主宰の「国のかたち研究会」代表を務め、昨年9月の民主党代表選では菅首相の推薦人だった。
(以下略)(共同宣言の内容については、文章末に産経の記事で引用する)

 外患誘致罪じゃねぇのか?死刑でいいだろ、こんな売国奴。
 与党議員が政府見解と真反対の主張を披露。それが内政ネタならまだしも、国家主権という「与党も野党もなく、国のために働く者なら意見が一致していなくてはならない」分野の問題で。
 いくら一議員とは言え、与党の国会議員であり、「日本は本当に竹島の主権を主張する気があるのか」と世界から疑問視されかねない。しかも「首相の側近」の一人の発言、外交に与える悪影響は計り知れない。

 あんまり使いたくない言葉ではあるが、これほど「国賊」という言葉が似合うヤツはそうはいまい。


 ついでにこのバカもさっさと殺処分してくれ。

鳩山前首相、菅外交に苦言「外交に目が届かない」 松本新外相には期待(3/9産経)
 民主党の鳩山由紀夫前首相は9日、松本剛明外務副大臣の外相就任に期待を示す一方、菅直人首相の外交姿勢には苦言を呈した。新外相については「中国やロシアとの関係が、この数カ月大変厳しくなっているので、立て直すために若い発想を大いに使ってもらいたい」と表明した。
 同時に菅外交に関し「領土問題などはトップ同士の信頼関係が一番だ。菅直人首相は内政中心にさまざま仕事をしてきたので、外交まで目が届かないところがあった」と指摘。「首相の仕事の半分かそれ以上は外交・安全保障にある。松本新外相とタッグを組んで良い外交を作り出してほしい」と述べた。


 そういう苦言は、まともな外交をおこなった者だけが言える。たしかに菅は、かつての総理が人間だとすればミジンコみたいなモンだが、鳩山は液胞だ。生物ですらない。


参照:
竹島領有権主張問題 韓・日キリスト議員共同宣言の全文(3/9産経)
「韓・日キリスト議員第92周年3・1節日共同宣言文−和解と平和を遂げる韓・日両国の未来を拓こう」

 来る3月1日は、大韓民国の民族指導者らと国民が共に民族自決と独立に対する念願を一つの心に集め、全世界にとどろかせた3・1節が92周年を迎える日だ。
 最後には、真理と正義が勝利するという神様の法則により、大韓民国は光復を迎え、主権を取り戻し、神様のお導きと恩恵で、植民地と戦争の傷と廃虚を乗り越え、民主主義と経済発展を共に発展させた模範国家として位置づけられている。私たち韓・日両国のキリスト議員らは主が平和の王で、人間と神様、人間と人間の間を隔てる垣根を壊されたことに見習い、政治・社会的に遮られている韓・日両国の壁を崩そうと努力してきた。
 私たちは第92周年の3・1節を迎え、韓国と日本両国が和解と平和の未来志向的な関係を拓いて、一歩進んで東アジアと世界平和に寄与しなければならないという同じ思いを集め、一つの心で次の通り宣言しようと思う。
 最初に、日本は恥ずかしい過去に対し言葉だけではない「責任ある行動」を通じ、過去の歴史の真相を糾明し、被害者に対する実質的な賠償措置を履行しなければならない

 韓・日両国が真の友愛を分かち合う善隣関係を成し遂げ、赦しと和解の歴史を開くためには、真実の謝罪と賠償がその出発点であることを、謙虚に認めなければならない。今も日本軍慰安婦、サハリン強制徴用被害者など、歴史の被害者らが傷をそのまま抱いたまま亡くなっている。日本政府はこれ以上、過去に対する勇気ある直視を回避せず、真実の姿勢で過去の過ちを認め、被害者らに対する真心に充ちた謝罪と真相究明、そして妥当な賠償措置を履行しなければならない

 二番目、日本は平和憲法改正と軍事大国化を通じた軍国主義復活の試みを直ちに中断しなければならない
 続く平和憲法改正の試みおよび軍備拡張と朝鮮半島有事の際の自衛隊介入の可能性を残した総理の発言などは、いまだに日本の侵略を鮮明に記憶している韓国と東アジア諸国の不安感と警戒心を駆り立てている。日本は過去の過ちにより隣国が持っている憂慮と不安を払拭させなければならない責任を持っている。そしてそれは続く平和憲法改正の試みに対する中断と、軍事大国化の欲心を捨てることで実践されなければならないということだ。

 三番目、日本政府は歴史教科書歪曲と独島の領有権主張により、後世に誤った歴史を教え、平和を損なおうとする試みを直ちに中断しなければならない
 過去、日本の侵略を美化し、誤りを認めない歴史教科書が継続して発刊され、これを採択する学校が増加しているのが実情だ。日本政府は、歪曲された歴史を教育することを止めることなく、むしろ傍観して奨励する姿を見せている。歴史を正しく記録し、教育することは誤った歴史の反復を防止し、過去から教訓を得て平和な未来を拓くために必要なことだ。日本は歪曲された歴史教科書の発刊を禁止し、歴史の真実と被害国家との共感帯に基づいた正しい歴史教育のために努めねばならない。
 韓国と日本は、和解と平和の未来を共に拓いて行くべきである。韓・日キリスト議員連盟と韓国国会朝餐会祈祷会は、両国が過去を正しく清算し、赦しと和解により平和の未来をひらくことに、主のお使いとして、その役割を黙黙と敢行していくだろう。

 2011年2月27日
 韓・日キリスト議員連盟韓国側会長 キム・ヨンジン議員
 日・韓キリスト議員連盟日本側会長 土肥隆一議員




菅はとりあえず官僚のせいにしてるが (2011 3/8 24:00)

年金救済策「問題あった」=厚労省を批判−首相(3/8時事)
 菅直人首相は8日午後の参院予算委員会で、専業主婦の年金切り替え漏れ問題に関し、厚生労働省の課長通知に基づく救済策について「極めて重要な問題を課長の段階で決裁したことについては問題があった」と述べ、同省の対応を批判した。公明党の加藤修一氏への答弁。
 課長通知をめぐっては、同省年金局長が7日の同委で「大臣決裁は頂戴していない」と説明していた。

 官僚に責任転嫁してるんだが、無能・長妻の置き土産じゃないのか?
 分からないことが多いので、とりあえずメモ。

やむを得ないと判断=主婦年金救済で釈明−長妻氏(3/8時事)
 専業主婦の年金切り替え漏れ問題で、昨年3月に当時の担当閣僚として救済策を決めた民主党の長妻昭前厚生労働相は8日午後、「不公平が発生することはあるが、負の遺産をいったん整理し、これから不公平なしにきちっとやっていく(ために決断した)」などと述べ、やむを得ない判断だったとの認識を示した。国会内で記者団の質問に答えた。
 この問題で長妻氏が見解を示したのは初めて。野党は政府の救済策は不公平として、同氏の国会招致を求めている。


長妻前厚労相から引き継ぎなし〜細川厚労相(3/8日テレ)
 細川厚労相は8日の衆議院厚生労働委員会で、年金の切り替えをしていない専業主婦の救済策について、長妻前厚労相から引き継がれていなかったと述べた。
 細川厚労相は、救済策は去年3月、長妻前厚労相が決めたと説明していた。しかし、引き継ぎがなかったことで、厚労省内で救済策が重要だという認識がなかったことになる。
 一方、長妻前厚労相も取材に対し、「当時、法律で決めるという議論があまりなかった」と述べ、当初から課長レベルの事務連絡で対応する方針だったことを明らかにした。


 長妻に国会できっちり説明させなきゃいかんですな。
 つーか、政治主導なのか、官僚主導なのか、いったいどっちだ?……今のところ、「手柄は政治主導、問題発生したら官僚のせい」という都合のいい代物でしかないんだが。



ありがちな入試批判 (2011 3/7 24:00)

 例のカンニング事件に絡んで、「知識偏重の入試はやめよ、知識をどう活用するかを問う問題にせよ」という意見をよく目にする。

伝統的入試の限界 知識活用にカジ切れ 投稿事件(3/7朝日)
 「学力」を測る物差しは、得た知識をいかに活用するかという視点に変わり始めている。一つだけの解答をみんながこぞって当てるものではない。激変する時代に対応して、その人なりの考えと結論を重視する。
 発想の転換で、入試も作問や位置づけそのものを変える方向にカジを切ればどうか。事件を逆手にとって、インターネットを自由に使い、何でも持ち込み可能な問題を課してみる。受験生個々のオリジナルの解答を見る試験に変える。伝統的なペーパーテストを維持しても論文やエッセーなどと組み合わせ、評価方法を多元的にして、入試そのものを相対化して判定することも考えていい。(編集委員・山上浩二郎)
(一部抜粋)

 提案されたタイプの問題は、作問も難しく、採点はさらに難しい。人的にも時間的にも、そんな試験をやっている余裕は大学には無いだろう。仮にやりたきゃAOでやればよろし。

 だいたい、知識を問う試験って、そんなに悪いのかね?暗記で苦労した者の逆恨みのようにも思えるのだが。「言われたことを覚える」というのは、社会でも重要不可欠なスキルだろう。記憶能力は、頭を使った様々な能力の基盤になる物で、一般的には、「頭の良さ」の十分条件ではないが必要条件になると考えても良いのではないか。「物覚えが極端に悪いのに頭がいい」という人間は、存在しないわけではないが、かなり珍しい存在である。

 また、現在の入試方式は、公平性が非常に高い。もちろん塾や予備校に行くだけの経済的余裕がある人間に有利な面はあるが、仮に塾へ行く金がないとしても、努力でじゅうぶんにカバーできるだけの差でもある(東大の試験など、基本から外れた問題はほとんど出ないし、昨今は受験参考書が非常に充実している)。
 「論文やエッセーと組み合わせ、評価方法も多元的」な入試こそ、個人的な努力で何とかするのは非常に難しく、それへの対策をおこなう塾へ通うことが必須になったりはしまいか。経済的な格差が、ますます入試の合否に影響を及ぼす度合いを強めそうに思う。
 そして、「誰が採点しても同じ基準」という意味での公平性も、現状の入試では担保されている。「評価方法が多元的」な試験が、果たして公平性を担保できるか、甚だ疑問である。

 さらに、なぜインプット重視を疑問視するのか、なぜ大学入試の時点でアウトプット能力を問う必要があるのか、という疑問もある。その能力はむしろ大学で育てていくべき物で、高校まではインプットの方を重視すべきではないか。インプットがなければアウトプットなど不可能だ。アウトプットを鍛えること自体を否定するものではないが、若いうちはインプットにエネルギーを注いだ方が一般的には有益だろう。
 アウトプットを重視する問題ばかりになればインプットが疎かになり、「基礎学力のない学生」の出現量が、「アウトプット能力に秀でた天才」の出現量にまさることになるだろう。AO入試の現状が、まさにその危惧の具現化ではないか。

 もっと根本的なことを言えば、東大など難関国公立大学の入試問題は、(前にも何度か書いたように)丸暗記で対応できるような問題ではない。理屈を背景にした知識の習得が求められるし、得た知識を使った論理的思考力も問うてくる。「得た知識をどう活用するか」を見極める問題は、既に入試の場に登場して久しいのだ。これも前に書いたが、「丸暗記能力だけを問う受験はやめよう」と言っている人間は、まず現在の入試問題を見てから物を言うべきだ。

 入試批判を目にするたびにいつも思うのは、「最近の入試問題を見てないんだろうなぁ」と言うことばかり。何でこの分野の論説は、知ったかぶりが跋扈するのだろうか。



けったいな擁護論 (2011 3/7 10:00)

前原外相辞任:「自分のミス、残念」 民主に擁護論も(3/7毎日)
 外国人からの献金を禁じた政治資金規正法に反し、在日韓国人の焼き肉店経営者から献金を受けていた問題を受け、外相辞任を表明した前原誠司氏。日本名(通名)で献金していたケースだけに、党内からは擁護論も出る一方、野党議員からは議員辞職を求める声も出た。
 6日夜の会見で、前原氏は約30分間にわたり、辞任を決めるまでの経緯を説明。終始淡々とした表情だったが、野党時代は「政治とカネ」の問題を厳しく追及していただけに、半年足らずでの外相辞任について「自分のミスでこうなったことは残念」と言葉の端々に悔しさをのぞかせた。
 拉致など朝鮮関連の問題にも詳しい民主党の有田芳生参院議員は「野党が多数を占める参院での審議など、厳しい国会情勢を考慮したのでは」と語りつつ「閣僚を辞めなくてはならないほどか」と疑問点も口にした。
 問題の献金は日本名で行われ、前原氏の会見での説明によると額は25万円(04年以降の確認分)。有田氏は「今回のことが(閣僚を辞めなくてはいけないほど)悪質ということになれば、今後は献金者に戸籍の提示まで求めなくてはならなくなる」と指摘。「悪意を持って同じようなことをやれば、簡単に政治家をわなにはめられるだろう」と危惧も語った。
 別の民主党国会議員も「在日コリアンから献金を受けている例は他にもあるのでは。自民党で同様例があったら、どう対応するつもりなのか」と話した。
 一方、この問題を参院予算委員会で追及した自民党の西田昌司議員は「辞任は当然。規正法違反で罪に問われれば公民権停止もあり得る。議員も辞職すべきだ」と厳しく指摘し「首相も前原外相も、もっと重大な問題と受け止めるべきだ」と語気を強めた。【曽田拓、池田知広】

 ◇「説明は不自然」
 今回の問題を巡り、識者からは厳しい声が上がった。
 政治アナリストの伊藤惇夫さんは「前原外相については、他にも不透明な政治献金を巡る報道があり、国会審議で野党から集中砲火を浴びることは必至だった。そうなれば菅政権が回復不能となると判断し、辞任に至ったのだろう。献金者は中学生からの知り合いで『献金を受けている認識がなかった』という説明は不自然。脇が甘いと言われても仕方ない」と批判した。
 また、政治評論家の有馬晴海さんは「ルール違反は間違いなく、辞める選択は当然だ。自民党に代わる政権として国民が民主党に一番期待したのは、悪いことはせず、国民目線で判断してくれるのではないかという点。ここで辞めなければ『政治とカネの問題でも、我が身に降りかかった場合は甘いのか』と不信感を増長させる結果になる」と辞任の背景を分析した。
 ジャーナリストの大谷昭宏さんは「在日外国人から献金を受け取ったとしても、政治資金規正法が禁じるように、外国人の影響で日本の政治がゆがめられたとは考えにくく、早計ではないか」と指摘。そのうえで「前原外相の献金問題よりも、外相が交代することで日本外交に与える不利益の方が、はるかに重大だと思う」と述べた。

 ◇あかんはあかん−−党京都府連幹事長
 党京都府連の山本正幹事長(63)は「本人が判断したことだから地元も理解し受け入れなくてはならない」とコメント。「金額面とか(献金した女性と)家族付き合いだったことで同情論もあるが、あかんことはあかん」と語った。



 有田芳生の「悪意を持って同じようなことをやれば、簡単に政治家をわなにはめられるだろう」って擁護は何なんだろうか。簡単に罠にはまるような外務大臣は、怖くて使えないだろうに。ましてや、総理なんて無理なわけで、「総理候補」と言われる男がこれだけ隙だらけなのは大問題。「脇の甘さ」を責めるのではなく擁護の根拠にするなど、まともな思考回路ではない。
 「今後は献金者に戸籍の提示まで求めなくてはならなくなる」とも言っているが、むしろきちんと確認をするのが当然だろう。献金者の素性を確認するのは確かに事務的に大変かもしれないが、「クリーンな党」を標榜するなら、当然やっていなければならないことだろう。つーか、そもそも前原は「相手が在日だと知っていて」献金を受けていたんだろうに(国会で自白していましたな)。ここでも有田の擁護論は的外れな物になっている。

 「自民党で同様例があったら、どう対応するつもりなのか」と述べる民主党議員も頭が悪い。「どう対応するか?」って、同じ対応になるに決まってるだろ。故意に外国人から献金を受けていたなら、責任とって辞めるべきだ。二重基準を適用するのは民主党の得意技であるがゆえに、自民も同様だとは思ったんだろうが。

 大谷昭宏の「外国人の影響で日本の政治がゆがめられたとは考えにくく、早計ではないか」という言説もズレている。仮に今回の献金が前原の政治信条に影響なかったとしても、今回の件を許せば、「日本の政治が歪められる事例」が新たに生み出される突破口になってしまう。危険が生じる可能性を排除できない以上、厳格に対処して可能性を絶つ方向に持って行くべきだ。
 ま、外国人参政権に賛成している時点で、じゅうぶん歪んでいると思うが。

 額が小さかろうが、外相を辞めるのは当然のこと。擁護の余地など無い。「これくらいのこと」と言っている人間は、何が問題なのか分かっていないだけだ。



助けたのに違法行為 (2011 3/6 22:00)

救急救命士、「生命の危険」で患者に違法点滴(3/6読売)
 愛知県常滑市は6日、同市消防本部の男性救急救命士(38)が、交通事故負傷者を搬送中に、救急救命士法に違反する点滴を行っていたと発表した。
 同本部は当時の状況をさらに詳しく調査をしたうえでこの救急救命士を処分する方針。
 同本部によると、救命士は先月7日、常滑市内で起きた交通事故現場に出動。負傷した男性(35)に、救急車内で血流確保のための輸液を静脈に点滴した。救命士は「大量出血で意識がもうろうとしていたため、搬送先の常滑市民病院の医師と連絡を取りながら輸液を行った」と説明したという。負傷した男性は病院で治療を受け、現在は快方に向かっている。
 救急救命士法の施行規則では、心肺停止状態の患者に限って医師から具体的な指示を受けながら、点滴や気管にチューブを挿入して酸素を送ることができるが、男性は心肺停止状態ではなかった。
 同本部の事情聴取に対し、救命士は「施行規則のことは知っていたが、生命の危険があると思ったので輸液を行った」と話しているという。救命士は2004年に資格を取得した。石川忠彦消防長は「救命のためだったが、違法行為は遺憾。病院とのやりとりを含めて、当時の状況を検証していく」と述べた。


 人命を助けたがゆえに違法行為で処分、というのはやりきれない話ではあるが、逆にこの行為のせいで命を失ったという場合を考えると、逆にこの法による縛りが救急救命士を面倒な裁判沙汰から救うことにもなるわけで、難しい問題だな。「柔軟な対応」というのは、すべて物事が巧くいくという前提で成り立つ物だし。


後釜 (2011 3/6 21:00)

 さっと辞めるのは、民主党議員としては潔いね。他が、責任転嫁のゴミ野郎ばかりだから、輝いて見えるよ。で、前原が消えるのは別に構わないんだが、後釜が仙谷外相とか岡崎トミ子外相とかだと目も当てられんな。岡田外相、仙谷幹事長とか……現実味がありそうでイヤだな。



走り魔 (2011 3/5 24:00)

 毎日ランニングしている距離をメモ帳に書き留めているのだが、そのせいで「このペースで月末まで頑張れば500km、いや600km行けるかな」と無意味に自分を追い込む羽目になり、しかしながら距離を稼ぐことに言いようもない快感を感じつつ、毎日せっせと走っている。たぶん、精神的な病気の一歩手前のような気がする。
 たくさん走るとやはり腹は減るもので、夜寝る前に、麦焼酎を飲み夜食を食い、たまには菓子やアイスまで食ったりしてるが、まったく体重は増えない(というかむしろ減っていってる)。合理的に考えれば「無駄に喰らって無駄に消費している」のだが、好きなように食えるから幸せを感じている。

 先日、同僚との会話で、たまたま生徒からプレゼントされた菓子を食いつつ「この菓子のカロリーは3kmのジョギング分だね」と話したら、「3kmはけっこう大変ですね」と言われ、彼我の感覚の違いに衝撃を受けた。拙者は「たった3km」という思いで喋ったのだが、一般的には「3km走る」というのは大変なことらしい。5kmくらいなら歩いて行く私の感覚は、一般とはかなりズレてきているようだ。
 素人ランナーの私でさえそうなら、高橋尚子とかはもう狂人の域に達しているんだろうなぁ、と思ったり。



爆弾 (2011 3/4 24:00)

前原外相が外国人から献金、4年で20万円 規正法抵触(3/4朝日)
 前原誠司外相は4日午後の参院予算委員会で、京都市内の在日韓国人の女性から献金を受けていたことを明らかにした。政治資金規正法は外国人からの献金を禁止している。前原氏は「全体像を調べて対応したい。返金して(政治資金収支報告書を)訂正する」と述べた。
 自民党の西田昌司氏の質問に、前原氏は「中学2年生の時に(京都市の)山科に引っ越した。(献金者は)近くで焼き肉屋の経営をする在日の方」と説明した。大臣辞任を求める西田氏に「全体像を把握してから対応したい」と答えた。西田氏は前原氏の罷免(ひめん)を菅首相に求めたが、菅首相は「まずご本人が調べたいということなので、それを待ちたい」と答えた。その後の外務省での会見で前原氏は「献金をいただいていることについては認識はなかった」と述べ、故意ではないとの認識を示した。
 同市内の前原氏の政治団体の報告書によると、2005年以降、この女性から4年間で毎年5万円ずつ計20万円の献金が記載されていた。女性は朝日新聞の取材に「前原さんの家庭は貧しく、苦労して議員になったので応援したかった。在日の献金がダメだとは知らず、迷惑をかけた。(前原氏の事務所は)私が日本国籍を得ていると思ったのではないか」と話した。


 けっこうデカい爆弾だとは思うが、先の衆院選で民団が大っぴらに選挙支援していたにもかかわらずメディアは民主党を批判しなかったことを思うと、今回も不発弾になってしまうんだろうか。さすがにメディアも、もう民主贔屓は限界か。


丸暗記じゃつまらない (2011 3/4 24:00)

 昨日「体育会系勉強術」なんて言葉を使ったんだが、それについて補足。

 勉強は教科に限らず、「理屈」と「暗記」の両輪で進んでいく物。地歴や英語だと「暗記」の割合が高くなるし、現代文や数学だと「理屈」の割合が高くなるが、どちらか片方のみということはふつうは無い。しかし、とりわけ「暗記の割合が高い教科」において、「暗記すれば何とかなる」とばかりに理屈度外視でひたすら詰め込むような勉強スタイルをとる教師・講師がいる。そのやり方を私は「体育会系」と呼んでいる。

 もちろん、勉強に体育会系のノリは必要だ。理屈だけで全て押さえるのも不可能であり、地道な努力を続けて覚え込む作業は避けて通れない。しかし、「頭を使わずひたすら素振りする」のと、「フォームをきちんと確認した上で素振りをする」のに大きな違いがあるように、「理屈度外視でひたすら暗記」と「理解をした上での暗記」では、1年受験勉強に勤しんだ後では大きな違いを生むことになるし、同じ点数に至るにしても「かかる努力の量」が圧倒的に違う。

 私大文系を卒業した英語講師には、体育会系のやり方を信奉する人が多いように思う。自分が、英語に圧倒的な時間を傾注して、それを武器に合格を勝ち取った経験があるからだ。「オレは○○時間勉強して偏差値を××まで上げた!」という言い方をするのも、私大文系講師に多い。
 私大文系だったら英・国・社だけだから「圧倒的な物量(時間量)で敵を倒す」ことも可能だし、実際に私立の問題は知識だけで何とかなる物が多い。しかし、国立大受験者には、理屈度外視で丸暗記していられるだけの時間的余裕がない。また、問題の性質から言っても丸暗記だけでは対応できず、体育会系の勉強術は効果が薄い。


 まぁ、私が「理屈を伴わない勉強」が嫌いだ、ってのが、体育会系の勉強術を嫌ういちばんの理由なんだが。ひたすら暗記ばかりだった高校の時は本当に英語が嫌いだった。予備校に行って、文法を「理解」して、ようやく英語が分かったし、「分かる」ことで暗記のスピードも上がったし、何より勉強することがさほど苦痛ではなくなった。夏休み一ヶ月で偏差値を20近く上げられたのも、「理解」という土台ができたからだと思っている。


予算案成立も人任せ (2011 3/4 24:00)

法案成立「野党に言って」=岡田民主幹事長、知事会長に逆陳情(3/3時事)
 「われわれはよく分かっているから、野党に言ってくれ」。民主党の岡田克也幹事長は3日、国会内で麻生渡全国知事会長(福岡県知事)と会い、2011年度予算関連法案の早期成立の陳情を受けると、逆にこう要望した。
 野党の協力が得られず、法案成立の見通しが立たない中で援護射撃を求めた形。麻生氏は「野党にもお願いしたい」と応じたが、面会を終えた後は「非常に情けない。与党として政権を担う覚悟を考えてもらわないと」とあきれ顔だった。


 前代未聞の「与党の審議拒否」で紛糾中の参議院予算委員会。予算案は自然成立するからいいとしても、関連法案は野党の協力無しにどうするつもりなのかねぇ……本気で「関連法案が通らなければ、国民の反発は野党へ向かう」と思ってるのかね。


どこが庶民のための政治だ (2011 3/4 24:00)

 「ふつうに働いている人がボランティアで議員をやるべき」という河村名古屋市長の主張は、「時間も金も余裕のある人だけが政治に関わるべき」と言っているに等しいと思うんだが。



受験問題は言われるほど酷くない (2011 3/3 24:00)

 入試のカンニング事件については、受験業界の末端にいる人間としては何か書くべきかと思わなくもないが、「大学側は、技術の進歩に応じてカンニング対策をきちんと立てておけ」という当たり前のことしか言えないので今まで触れてこなかった。それ以上でも以下でもないから、メディアの過剰報道にはかなり違和感を覚えるし、ましてや逮捕はやりすぎだろうと思う。メディアの報道の仕方には、背後に「だからネットは危険だ」という主張が見え隠れするんで騒ぐ理由は分からなくもないが。

 ともかく、「カンニングの手法」が目新しいだけで、さほど騒ぐ話ではない。しかし、この問題に絡み、あまりにも入試を分かっていない論を発見したので、批判しておく。

「京大入試ネット不正事件」に見る入試制度の限界(冷泉彰彦 2/28ニューズウィーク日本版)

 「ネット不正→入試のあり方自体を批判」という、ちょっと斜に構えた人なら言いそうな言説ではあるんだが、内容が酷い。

 そこまで言わなくても、「ちょっとネットで掲示すれば数十分で誰かが回答を教えてくれる」程度の「いわゆる入試問題」で合否が決まるというのは何とも安易な話です。

 「誰かが教えてくれる程度のことを入試で聞くな」というのは、たぶん「調べりゃ分かることより、どう考えるかが重要だろう」と言いたいのだろう。立花隆のようなエセ知識人によく見られる言説だが、「知識はコンピュータに任せて、人間は考えることに専念すべきだ」という類の論は、バカの戯言に過ぎない。土台となる知識を持たずして、まともな思考は無理である。基礎的な用語を知らなければ、それについて考えることはできない。民主主義や共産主義に関する基礎知識がなければ、中共の問題点について論じることはできないし、ユダヤやパレスチナ、イギリスの秘密外交の歴史を知らずに中東問題を語ることはできない。

 こうした「訳せ」とか「要約せよ」という「誰にでもできる」問題で合否が決まるというのも選抜として手抜きもいいところです。(

 その場で自分の力で反応できず、人に頼らないと発言できないような馬鹿は大学にはいらんだろ。さらに言えば、「誰にでもできる」問題ではないから、入試として成り立っているわけで。(たしかに京大英語の問題は、「和訳しろ」「和訳しろ」「英訳しろ」だから、一見手抜きに見えるのも仕方ないが…)

 例えば「高校の教育課程を超えた部分で明らかな才能」を持っている人間が全く評価されないというのもナンセンスな話です。

 そういうのを見るために、AO入試や推薦入試や小論文があるんだろ(実際にはあまり有効に機能してないのは認めるが)。


 入試批判はそれこそ掃いて捨てるほど毎年毎年出てくる物だが、「丸暗記すりゃこなせる試験など無意味だ」という批判をする向きは、おそらく最近の入試問題を見ていない。中堅以下の大学はともかく、センター試験の英語では丸暗記野郎を罠にはめる文法問題がよく出題されるし、東大や京大の問題はよく練られており、暗記だけの体育会系勉強術をおこなった人間を返り討ちにする良問が揃っている。もちろん、社会で求められるような論理的な思考力全てを試すことはできていないが、そもそも大学入試にそこまでカバーさせることは物理的に不可能だろう。
 ごくまれに、丸暗記で東大も突破する強者がいないことはないが、それはそれで一つの能力。入学を許可しても問題なかろう。

 ともかく、入試を批判するなら、主立った大学の入試問題を見た上で発言して欲しいもの。少なくとも英語の試験は、20年前と最近のでは、とくに英作文の分野でかなり傾向が変わってきている。かつての「古めかしい日本語を英語にする」タイプの英作文は、かなり減ってきている。センター試験や東大の英語問題からは、英語教育はどうあるべきかを模索する真摯な姿勢が読み取れる。


審議拒否の与党 2 (2011 3/3 11:00)

予算案、参院審議入り4日以降にずれ込み(3/2読売)
 1日に衆院通過した2011年度予算案の参院予算委員会での審議入りが4日以降にずれ込むことになった。
 与野党双方が予算委員会の質問時間配分などを理由に対立したためだ。参院での予算攻防は冒頭から荒れ模様で、影響は衆院での予算関連法案の修正協議にも影響するとの見方が出ている。
 民主、自民両党の参院国会対策委員長らは2日、予算案の参院での審議日程を断続的に協議した。
 与野党は当初、関連法案と切り離しての予算案の参院送付を「特別なことだとは思っていない」と発言した枝野官房長官から2日の参院議院運営委員会理事会で陳謝を受けることで、3日からの審議入りで合意する見通しだった。
 だが、予算委での質問時間配分をめぐり、自民党が民主党の時間短縮を求めたのに対し、同党は譲らず協議は決裂。自民党の脇雅史参院国対委員長は、2日夜の記者会見で「民主党が審議拒否している」と激しく批判した。
 民主党の強気の姿勢の背景には、予算案が衆院通過して年度内成立が確定したことによる安堵感があるようだ。参院幹部は「野党に譲歩してまで審議入りし、政府の失点を追及される必要はない」と話した。


 この記事はメディア報道の中ではまだマシな方で、多くは「与党は審議したいのに、自民が難題を押しつけ協議が決裂した」というような報道っぷり。しかし、この読売の記事でもまだ、真相はよく見えない。ということで、世耕さんの日記を紹介。

3月2日(水)【与党が予算委員会の審議拒否:今日起こった真実】 - 世耕日記
 与党民主党が予算委員会の審議を拒否するという前代未聞の出来事が今日起こった。残念なことにメディア報道は与党側の情報を鵜呑みにしている部分が多く、正確に伝えていないので、私なりに参議院自民党幹事長代理として今日見てきたことをお伝えしたい。

 昨日は西岡参院議長が歳入関連法案と切り離されて予算案が衆議院より送付されたことに疑義を呈したことにより、参議院側が予算案の受け取りを拒否するという事態になっていた。
 今日になって枝野官房長官が参議院議院運営委員会理事会に出席し、昨日の「関連法案を一緒に送ってきた方が憲法上異常だった」との発言について釈明し、「一日も早く予算と関連法案がセットで成立することを期待する」と発言したため、西岡議長は予算を受け取ることを了承し、明日3月3日から予算委員会で審議入りする環境が整った。
 
 議長が予算案受け取りを表明したことを受けて、予算委員会の衛藤晟一自民党筆頭理事と民主党森ゆうこ民主党筆頭理事が「筆頭間協議」に入り、明日の予算委員会の具体的内容について詰めの協議を行った。通常は筆頭間協議で質疑時間等を内々に合意して、理事懇談会で了承し、明朝理事会、そして予算委員会と進むことになるのだが、民主党の森理事が昨年の臨時国会よりも自民党の質疑時間を削減することを主張。当然自民党の衛藤理事は拒否し、お互いに党に持ち帰って検討するなどして、夕方まで断続的に折衝が続いていた。
 国会において、こういう質疑時間で揉めることはよくある話である。大体前日の夜にはお互いに歩み寄るか、委員長が間に入って決着するものである。
 自民党としては、断腸の思いではあるが、一定の歩み寄りをする用意はあった。衆議院が送付してきたら、翌日には審議入りするのが通例であるところが、既に1日遅れてしまっている。30日間の自然成立の期限までの間に、予算案の問題点を追及する時間を十分に確保したいと考えていたからだ。国対委員長間、幹事長間と交渉のレベルも上げて、場合によっては予算委員長に仲裁してもらうことも視野に入れていた。これが国会運営の交渉というものである。

 ところが、午後6時半頃になって、民主党側の輿石議員会長、平田参院幹事長ら幹部が自民党側に何の連絡もないまま一斉に国会を離れ、連絡不能となった。また民主党議員に「明日の予算委員会は流れた」との連絡を入れ始めた。
 これにはわれわれも呆れかえるとともに、怒りに震えた。参議院民主党幹部に連絡がつかないことに業を煮やした自民党脇参議院国対委員長が官邸の枝野官房長官に直接電話し、「参院民主党幹部は皆帰って連絡がつかない。今日議運で長官が早期の予算成立を訴えたのは何だったのか!」と抗議。枝野官房長官が参議院側と連絡を取ることを約束した。

 長官からの働きかけが功を奏したのだろうか、午後7時過ぎに民主党羽田参院国対委員長から脇国対委員長に電話が入り、急遽7時20分から予算委員会理事懇談会がセットされた。脇委員長は衛藤筆頭理事に質問時間については、予算委員長の判断も仰ぎながら、歩み寄るように指示して送り出し、これで一気に明日の予算委員会が開催される方向に動きだした。と思われた。

 ところが、理事懇談会スタート直前になって、民主党羽田委員長から脇国対委員長に再び電話が入り、「理事懇談会を開かない」と最後通告。これで明日の予算委員会が開催できないことが確定した。

 今回の事態は、与党による予算委員会の審議拒否という前代未聞の出来事である。
 しかし、こういう国会運営上のやりとりは中々メディアによって正確に報道されない。時事通信などは21時04分の携帯への配信で「与党が求めた3日の審議入りは見送られた」、「与党は参院での速やかな審議入りを目指しているが、入り口から調整が難航した」と事実とは正反対の与党側の大本営発表をそのまま報道しているような状況である。
 すこしでも真実をご理解いただきたいと思い、今日一日の動きを紹介させていただいた。


 もはや論評不可、理解不能。独裁的に物事を進めたいという、それなりの戦略を持った上での行動なのか、「政治」「交渉」というモノを理解できないただのアホなのか。何にせよ、「他国の出来事だったら愉快極まりない」事態が進行しているのは確か。



宗教団体小沢派、審議拒否の与党 (2011 3/2 24:00)

衆院:造反議員、涙声で「神の声あれば出る」 予算案採決(3/2毎日)
 「すみません。どうしても採決に出られません」。11年度予算案の衆院本会議での採決を控えた1日午前1時半ごろ、民主党会派からの離脱届を出した16議員の一人が、説得を続けていた国対幹部に涙声で電話を入れた。
 「絶対に反対だけはするな」と諭す幹部に、議員は「『神の声』があれば出るのですが……」と声を詰まらせた。だが、小沢一郎元代表が「神の声」を発することはなく、議員は本会議を欠席。小沢氏本人は午前2時に始まった本会議に遅れて姿を現すと、予算案への白票(賛成票)を淡々と投じ、閉会を待たず議場をあとにした。
 その衆院本会議は、与野党対立の影響で散会が午前3時38分にずれ込んだ。当初予算案の採決としては、過去10年では安倍政権時代の07年3月3日(午前3時53分)に次ぐ2番目の遅さだった。【横田愛】


 小沢信者の気持ち悪さを象徴するような発言。国会議員は国民の代表であるべきなのに、小沢への忠誠心でしか動いていないというのも、国会議員として欠格であることを示している。つーか、小沢は「神」か……創価学会や幸福実現党と同レベルだな。いや、公明の方がはるかにマシか。

 まぁ、おかしいのは民主党全体であって、小沢派だけじゃないんだがね。

http://twitter.com/isozaki_yousuke
昨日の予算委員会理事懇、民主党理事から、いきなり少数会派の質問時間削減の提示があり、大紛糾しました。例えば、公明党48分→45分、みんなの党24分→20分、共産党、たちあがれ日本、社民党12分→10分というものです。「熟議の国会」聞いてあきれます。

理事会室で待たされています。民主党は、もう帰宅した役員を呼び戻し、時間割り当てについて、協議しているらしい。与党らしい態度を示してほしい。

今、民主党の羽田国対委員長から「明日の予算委員会を流してほしい」と連絡がありました。与党の審議拒否が現実になりました。言語道断!

http://twitter.com/onojiro
dikutaak 3日の審議入り見送り=参院委、与野党折り合わず−予算案http://bit.ly/f4OKu7 RT @onojiro: SekoHiroshige与党が無理難題で明日の予算委員会が決められない状況。民主党国対幹部はさっさとこの時間で帰宅事実上の与党による審議拒否!前代未聞!

 民主党って、何がしたいんだろう、予算通す気あるのか?常識的な思考回路では理解の範疇を超えるわ。



4人に1人はTV爆発の経験者 (2011 3/1 24:00)

「テレビ爆発、経験ありますか?」…中国人4人に1人が「はい」(3/1サーチナ)
 サーチナ総合研究所(上海サーチナ)がテレビの爆発問題についてアンケート調査したところ、ほぼ4人に1人が「爆発に遭遇したことがある」と回答した。中国ではテレビをはじめとする電化製品の爆発や炎上などが、しばしば伝えられている。国共産党機関紙の人民日報系ポータルサイト「人民網」はこのほど、「液晶テレビの爆発を防ぐための3つの方法」と題する文章を掲載した。

◆「あなたはテレビが爆発する事故に遭遇したことがありますか」との問いに対する回答状況は以下の通り(1日午前10時10分現在)
(1)ある…25.15%
(2)ない…74.84%
**********
 テレビが爆発する主な原因を尋ねたところ、「気候が原因と思う」が12.70%、「操作方法が原因」が15.67%、「製造レベルの問題」が34.92%などとなった。(編集担当:如月隼人)


 突っ込み所が多すぎて、どこから手を付ければよいのやら……。

 中国の「爆発物リスト」を2ちゃんから借用。

参考
中国爆発実績リスト 3/1付
本日のNew:手榴弾

〜〜〜〜〜〜〜まあ世界的にもままあること〜〜〜〜〜〜〜〜
ガス管・爆竹工場・炭鉱・石油パイプライン・石油工場
飛行機・タクシー・教習車・偽ヨタ車・バス
〜〜〜〜〜〜〜珍しいが理解できなくはない〜〜〜〜〜〜〜〜
肥溜め・タイヤ・圧力鍋・湯沸かし器・強化ガラス式ガスコンロ
マンション・住居ビル・プラスチック工場・厨房・ボイラー
バキュームカー・偽新幹線の電源BOX・五菱汽車製のワゴン車
花火爆発、次々に打ち上がる
〜〜〜〜〜〜〜〜〜どうしてこうなった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ゆたんぽ・偽iPod・携帯・電気あんか
温水便座・TV・IH調理器・冷蔵庫・洗面台
ネカフェ・ローソク ・タクシートランク・豆乳製造機
マンホール・下水管・道路・PC用電源・冷蔵庫・地面
〜〜〜〜〜〜〜〜〜もはや何がなんだか〜〜〜〜〜〜〜〜〜
飛び降り自殺中のおっさん・盗難防止「自爆」装置
うどん屋・風邪薬・椅子・マントウ蒸し器
UFO
空気が爆発
肛門
電球・PCやオーディオ、電子レンジ、冷蔵庫など連続爆発
「水素」がつめられた風船25個
電気メーター、30分後に配電盤
裁判所


 これ全てネタじゃないってのが、大陸のスケールの大きさを感じさせますな。


政治について徒然に (2011 3/1 24:00)

 統一地方選では、明らかに民主党出身のくせに、民主党の看板を隠して「減税日本」やら「ナンチャラ維新の会」だのにカムフラージュして立候補するゴミが続出する模様。騙されないようにせねばなるまい……って、こういうコウモリには特有の匂いがあるからすぐ分かるか。みなさん、気を付けましょうね。

 一方、民主党はとりあえず、予算案と予算関連法案を切り離して採決するという非常識は棚に上げ、「予算関連法案が通らなければ国民の生活に大きな影響が!野党の反対のせいで国民の生活が大打撃!」という自民党への責任転嫁で何とか乗り切ろうとしたいらしい。メディアがそのキャンペーンに乗っかるんじゃないかというのが鬱陶しいところだが。
 けっきょく解散か否か、予算関連法案が通るか否かは、メディアの報道次第なんだろうな。民主側の国会運営をメディアが非難するというのは考えにくいから、たぶん野党がボロクソに叩かれることになり、何だかんだで年度内に関連法案も通ることになるんじゃなかろうか。もちろん、与党がよっぽどヘタ打たなければという前提ではあるが、民主は常に予想をはるか超えてアホな言動へ走るから民主なわけで、今後どうなるか全く分からん。

 そーいや、民主党の岡田幹事長が「誰が見てもできないことをいつまでもできるというのは、国民に対する不正直だ」と述べたのを受けて、「マニフェストが詐欺だと認めた!」と批判する向きがあるようだが、「できもしないことを無理にやって国を破綻に追い込む」くらいなら、「無理でした、現実路線に現実路線に転換します」と改める方がよっぽどマシだと思うが(民主はまずきちんと謝るべきだ、というのはまた別の話で)。防衛大綱やアメリカとの関係など、現実路線に舵を切ったという点では、私は鳩山よりもよっぽど菅総理を評価している。ま、比べる相手がアレなんでアレだが。