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良いお年を (2009 12/31 0:00)

 今日で2009年=平成21年は終わりですな。
 時間の流れは速いなぁ…と思っていると、あぁ俺はあと40年で死ぬんだなぁ、死ぬのは嫌だなぁ、死への恐怖はなかなか克服できんなぁ、死後の世界とか魂とか生まれ変わりを信じられたら幸せだよなぁ、魂なんかあるわけ無いし、仮にあっても宇宙が熱的死を迎えてもなお魂として在り続けるのは地獄だよなぁ(まぁ地獄はあの世だから辻褄あうか)、生まれ変わりだって、陽子が10の33乗年で崩壊するのに永遠に生まれ変われるわけ無いじゃん…と妙な方向へ最近は思考が向くんで、アレだ。
 しかし、マルチバース理論や多世界解釈は、トンデモ世界観と親和性高いだろうなぁ……と思ってちょいと調べてみたら、既に量子論と死後の世界を絡めていた男がいた。トンデモ系では有名なコンノケンイチが。さすがトンデモの大家。

 というか、こんなどうでもいい話で今年を終えて良いのか?

 そういや、去年末は「私生活での責務を優先するために更新頻度や文章量は落ちると思いますが」と書いたが、実際にはあまり分量は落ちなかった。やっぱり有言不実行の糞サイト。いや、更新にかける時間は減って1日30分くらいだから、ネットでは見えない部分では「経費削減」してるんだがね。というか、鳩山のせいで、書かなきゃ気が済まん。

 来年は鳩が消えて多少はまともな政治に。自民党政権にすぐ戻せと無理な祈りをするつもりはないが、せめて民主の中で比較的マシな人が出てきてくれれば……いるかな?

 正月は、たぶん3日くらいまでは更新を休みます。またその時まで。



低レベル (2009 12/30 0:00)

 もはや鳩山も民主党も(ついでに亀井も)、「真面目に批判したら負け」「相手にするだけムダ」のレベルにあるし、毎日毎日、殺伐とした雰囲気を漂わせてまで鳩山政権ネタを続けたくはない。ただ、我が国の問題であり、自分や自分の子に降りかかってくる問題ゆえ、真面目に考えざるを得ない。

 でも、こういう記事を見ると、批判という手段を用いることによって鳩山と同じ土俵に乗る、ということ自体がバカバカしいことにも思えてくる。

鳩山首相、ラジオ出演はテンション低ぅ〜(12/27スポーツ報知)
 鳩山首相は26日、アール・エフ・ラジオ日本の番組収録にゲスト出演。年明けの放送だが、献金問題をふまえ「おめでとうございますというのが心の中に響きにくい」と、いきなり低いテンションでスタートした。
 政治ジャーナリストの細川珠生さんから、普天間問題などでの発言のぶれを指摘され「ぶら下がりなどで多少サービスをする発想になっている」と釈明。「サービスは国益にならない。お気をつけになられた方がいい」と直言されてタジタジに。
 また、選挙中に叫び続けた「政治主導」「官僚任せ」の意味を、首相になるまで「どういうものかも分かっていなかった」と告白。憲法改正への意欲、米軍普天間飛行場のグアムへの全面移設を疑問視する意向などを語り「決断力のある鳩山と思っていただける1年にしたい」と締めくくった。


 普通に考えれば「頭では分かっていたつもりだったが、首相になって、実感として理解できた」という意味合いなんだろうが、文字通りの意味である可能性もある、と考えねばならないようなレベルの人間が我が国の総理であるというのも、厳然たる事実。

 メディアもそろそろ気付いてるんじゃないのか。カップラーメンの値段や漢字の読み間違いでガタガタ騒いでいたのは、現状が大崩れしないという安心・甘えの上に成り立つ行為だったということに。


 (2009 12/30 0:00)

 景気はグズグズとくすぶっていたが、麻生さんの景気対策のおかげで、3月に買った株の含み益は60%越えというありがたい状況。先々週に某小売株を新規購入したために、全体では40%ほどに落ちたが、餅代を気にせずに済むのはやはりありがたい。
 当初予定だと、このまま景気回復を横目にのんびり熟成させるだけだったが、「もしかしたらさらなる不況が…」という不安のため、のんびりというわけにはいかなくなった。多少のバカ政策は乗りきれると思うが(実際、円高に強い体質になったなぁと思う)、大バカ政策に抗しきれるかは微妙。



業務連絡 (2009 12/29 0:00)

 年末は気が向いたら更新、年始はとりあえず3日くらいまでは更新しないと思われます。まぁ行き当たりばったり、思いつきがモットーの糞サイトなので、どうなるか分かりませんが。
 たなわけで、あらかじめ言っておきます。みなさん、良いお年を。


愚鈍っぷりは一貫している (2009 12/29 0:00)

 もはや病気。自分をきちんと把握できない人間が、国の舵取りなどできるはずがない。

鳩山首相、普天間移設で「米国の意向無視しない」5月までに結論(12/28産経)
 【ニューデリー=田北真樹子】インド訪問中の鳩山由紀夫首相は28日、ニューデリー市内のホテルで記者団と懇談した。首相は、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題について、「当然、米国の意向を無視した与党合意はありえない。日米同盟、安全保障にとって、最も望ましい解決策を何としても見いだしていく」と述べ、米国の主張に耳を傾けながら与党間協議を進める考えを表明した。
 また、結論を出す時期について「来年5月」と改めて表明。「日米の中でも、5月という目標設定設定の下で、最終的な結論を出す」とした。
 さらに首相は「普天間問題では、私は常に一貫した発言を続けている。それを皆さん(マスコミ)が一部分だけとらえて(いる)。全体を聞いてもらえば何も揺れていない」と述べ、異例のメディア批判を展開した。


 「グアム移転は難しい」→福島瑞穂に批判される→「考え方の一つを述べただけ」……この3日だけでも、「一貫した」とはとても言えない。ワーキング・グループの立ち上げに同意し、「日米合意の確認」というオバマの認識にその場で意見を言わず、オバマが記者会見をした直後に「オバマの認識は違う」とひっくり返したり、それでいてオバマには「Trust me」と言っていたり、「決断します」と宣言しておきながら「先送りすることに決めました」というアホな決定をしたり。

 「ブレ続ける」ことにおいては確かに一貫しているがな。日本人もアメリカの要人たちも、みな豆鉄砲を喰らっている状況。

 思考回路の全てを言葉にするから、わけの分からんことになる。ママからはお小遣いばっかりもらって、「ちゃんと考えてから口にしましょう」って教わらなかったか?



曹操の墓 (2009 12/28 0:00)

曹操の陵墓発見 中国河南省、遺骨も出土(12/27産経)
 【北京=矢板明夫】中国国営新華社通信によると、河南省文物局は27日、同省安陽市安陽県で、三国時代の英雄で魏の国の始祖、曹操(155〜220年)墓を発見したと発表した。墓から60歳前後とみられる男性の遺骨が見つかり、中国の考古学者や歴史学者らが鑑定した結果、曹操本人のものと断定した。
 墓の総面積は740平方メートル。前後に2つの大きな墓室と4つの側室があり、最も深いところは地表から15メートル。金や銀での器や、鉄剣、水晶珠など約250点の副葬品があり、曹操の遺骨のほか、2人の女性の遺骨も見つかった。
 文物局は、同墓を曹操のものと断定した理由として(1)墓の規模が巨大で魏王となった曹操の身分にふさわしい(2)墓から出土した文物はいずれも後漢と魏の特徴があり、曹操の時代と一致する(3)墓が見つかった場所は「三国志」などの歴史文献とほぼ一致する(4)副葬品の特徴は曹操の「遺令」(遺言)とほぼ一致する(5)墓に曹操を示す「魏武王」と刻まれた銘文が複数見つかった(6)男性の遺骨は60代で、曹操の死亡時の年齢と一致する−の6つを挙げている。
 地元の考古学者らは1998年に曹操の墓の位置を示す墓誌を見つけて以降、周辺で調査を続け、昨年12月から本格調査を開始した。墓には何度も盗掘された跡があり、一部の副葬品が盗まれた可能性もある。
 曹操は後漢末の混乱期に中原を統一した武将で、蜀の劉備と呉の孫権と天下を争ったことで知られる。墓の正確な場所は「千古の謎」の一つとされてきた。


 本当なら大ニュースなんだが、「副葬品250点」というのが気になる。質素に埋葬しろやという曹操の遺言は守られなかったのだろうか(のわりには記事中の「遺令」通りというのが気に掛かる。私の知らない曹操の遺言が史書に残っているのだろうか)。

 曹操じゃなくて曹豹の墓だった、という場合であっても、ごく一部の者は狂喜乱舞。もちろん拙者も、狂喜乱舞。


禍根 (2009 12/28 0:00)

 民主党の最も罪な部分は、その弊害が長期にわたって影響するような物ばかりというところにある。景気回復に効果があるのか分からない意味不明なバラマキは、けっきょく「負担の先送り」でしかないし、子供手当にしろ高校無償化にしろ、一度実施すればそれを廃止するには相当の政治的エネルギーが必要になる。母子加算の安易な復活は、就労支援とは真逆の方策で、働きながら最低限の生活を維持しようとしている人への侮辱になり、日本人全体から勤労の意欲を少しずつ削ぐことになりかねない。日米関係も、まだ引き返せるところにいるが…。

 いま現在、目前にある状況すら打破できないのみならず、鳩山政権がやらかしたことは1年、2年と経過するにつれてその悪影響が効いてくるものばかり。今年埋蔵金(という名の積立金)を使ってしまったことで、再来年度の予算編成は(マニフェストを実行或いは維持しようとすれば)破綻するだろうし、かといって子供手当や高校無償化は廃止しようとすれば「一度得た利益を手放したくない人たち」が猛反対する(しかもそういう人たちの多くは民主支持者だろう)。民主党が下野したら下野したで、その後に政権を担う党は、焼け野原にどうやって草を生やすか、大いに苦悩することになる。

 せめて、あとに養分が残るような焼畑をして欲しいもんだが、変な物を燃やして有毒化合物だらけの焼け跡になりそうな。



わくわく (2009 12/27 0:00)

密約文書発見は「驚き」=沖縄核再持ち込み−岡田外相(12/25時事)
 岡田克也外相は25日午後の記者会見で、沖縄返還交渉の際に日米間で交わしたとされる有事の核再持ち込みに関する密約文書を佐藤栄作元首相の遺族が保管していたことについて、「具体的な証拠が出てくるのは難しいと思っていた。こういう形で出てきたことは驚きで、非常にわくわくしている」と述べた。
 外相は元首相の遺族に対し「歴史に忠実であろうというお気持ちで(密約文書を)出していただいたことに感謝したい」と述べた。密約文書は現在も遺族が保管しており、外相はその扱いに関し、省内に設置した有識者委員会による密約検証作業に委ねる考えを示した。


 わくわく?そんな低レベルな反応でいいのか、岡田さん?
 謎解きを楽しんでいるような感覚なのかな、この人は。密約を結んだ政治家の労苦、苦悩への想像力とかは無いのかね。密約を結ぶだけの外交力もないくせに。



つらつら雑記 (2009 12/26 0:00)

 鳩山の虚偽献金の話、鳩山が言う「秘書に全て任せてきた」という言い訳は、普通の政治家だったら信用ならないものだが、鳩山のバカだったらあり得るかも…と思えてきた。金の出所も使い途も知らない、経営感覚も社会常識もまるで無しのダメ男が鳩山由紀夫なのだ、そう考えると、今の鳩山政権のダメっぷりがことごとく腑に落ちる。金持ちというのは金に対して神経質であるから金持ちであるわけだが、鳩山家くらいのレベルになると、本当に金に無頓着でもやっていけるのかもしれん。

 新年度予算が閣議決定されたようだが、いったい何をしたいのかよく分からない。財政規律を守ると言いながら過去最大の予算、ならば景気対策に万全の手を打っているかと思えば、景気対策と言える物は、麻生政権の焼き直しばかりで、コストが大きい子供手当や高校無償化のような物は、いまいち意義が読み取れない。
 それらもきちんと何らかの信念に基づいての施策ならいいのだが、まずは子供手当は半額だとか、地方にも負担を願うとか、グダグダ。鳩山は会見で「地方を守る予算を増やした」とか言っていたが、それで子供手当は一部地方負担なんて、冗談でしかない。埋蔵金を一部財源に充てるらしいが、一度使ったら消えてしまうような埋蔵金を恒久的予算に使ってしまって、再来年度以降は大丈夫なのか不安は残る。
 だいたい、高校無償化することも、メリットが何なのかまったく分からない。苦学生の応援であれば、奨学金のハードルを下げて国が支援すれば、もっと安い費用で充実した支援がおこなえる。
 ガソリンの暫定税率も、同様。「環境のことを考えて…」とか言っていたが、収入を維持するため(或いは小沢の言いつけを守るため)の方便に過ぎないことは、誰もが見抜いている。

 バラマキの原資が増えるような施策を打たないから、バラマキとしか見なせない。
 遡れば、マニフェスト自体が無茶苦茶だったんだがね。財源もないのに、あんな際限のないバラマキなど、できるはずがない。でも大口叩いて政権とっちゃったんだもの、責任はとらなきゃな。国に害を為さずに実行するか、不可能だと詫びて腹を切るか。
 
 別にマニフェストの修正自体は問題ない。「マニフェストを修正するべきだとマスコミは言っていたくせに、マニフェストと違うことをやったら批判するのはなぜだ」と主張する向きもあるが、「マニフェスト違反」自体を責めている者は、ほとんどいない。変更しているのに変更していないと取り繕っているのを追及しているだけだったり、政策変更の過程に問題有りと言っているだけだ。後半は要するに、小沢と鳩山の関係に関する問題提起。

 まぁ小沢と鳩山の現在の力関係は、誰しも予測していたことであろうが。「御輿は軽くてパーが良い」という海部俊樹に対する小沢の言説を思い出すと、鳩山ほど御輿にするのにちょうど良い男は、小沢にとって存在しないだろうなと思う。あまりに恵まれた境遇にあるがゆえに、地のゲスな部分が表に出てきてしまっているのかもしれない。

 そういや、習近平の引見の話、未だに「外国要人との引見は国事行為とすべきだ」「天皇の行為に政治的でない物はない」と言っている人がいるが、何を周回遅れの話をして粋がってるんだ、と思う。仮に内閣が管轄すべき問題だったとしても、特例を認めたこと自体が皇室外交に悪影響を及ぼすのであり、国事行為だ何だという話はもはや何の意味もない。自称文芸評論家とか、問題の所在が分からないなら黙っていればいいのに。


 鳩山政権が発足してまだ100日、という意見もある。逆だ。100日しか経っていないのにこれだけボロが出て、これからいったいどれだけボロボロになっていくんだろう、と考えるべきだ。



辞めろ (2009 12/25 0:00)

 鳩の言い訳会見。

【鳩山会見詳報】(1)偽装献金「本当にまったく承知していなかった」(24日夕)(12/24産経)
 ここから順に、鳩山首相の言動を追うことができる……が、けっきょく何を言ってるのかよく分からんので、2ちゃんのN速+のスレからまとめを引用。

1 名前:☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ @☆ばぐ太☆φ ★ 投稿日:2009/12/24(木) 22:58:43 ID:???0
・鳩山首相会見での記者とのやり取りは以下の通り(会見より書き起こし・抜粋)

Q)野党時代に秘書が同様のことをしたら議員バッジを外すと言っていたが?
鳩山首相「私腹を肥やすような場合には議員辞職ということもあるが、私の場合は違う」

Q)責任の取り方は?
鳩山首相「反省すべきは反省する。だが、政権交代をしろと多くの国民の方の支持があるので
辛くとも、総理の職を投げ出さずに続けさせていただきたい」

Q)総理じゃなければ議員辞職していたか?また、具体的な責任取る行動はないのか?
鳩山首相「先ほども答えたが、私腹を肥やしているわけではないので辞職しない可能性もある」
「責任…秘書2人は処分。自身に対しては、やはり職を全うすることだと考える」

Q)世論調査が「辞めろ」なら本当に辞めるのか?
鳩山首相「そうならないように最善を尽くす。自分にとっても青天の霹靂。国民の皆様にいくら
説明しても解ってもらいにくい。多くの方が『辞めろ』と言うなら…元々かじりついてもやりたいと
いうわけでもない」

Q)国民は8割が説明不足と言っているが、今後国民の声が変わればどうするのか?
「母親から月1500万円という額を受けながら『知らなかった』というのは、国民の皆さんには
理解しがたいことだと思う。信じられないというのも仕方がない。だが、事実を述べている。
そのうえで「辞めろ」というなら、国民の声は尊重はする」


 まとめると、「首相の職にこだわりがあるわけじゃねーけど、支持されてるようだから続けるよ、辞めろと言われりゃ辞めるけど。でも私腹を肥やしたわけじゃねーし、議員辞職する気はねーよ。とりあえず国民のみなさん、トラスト・ミー」……といったところか。つくづく、言語不明瞭、意味も不明瞭なヤツだ。

 かじりついてもやりたいわけじゃないんだったら、あんたには荷が重いんだから、とっとと辞めろ。



跳梁跋扈 (2009 12/24 0:00)

 中共にも迷惑をかけていた。

中国にも「写真撮影会、ないなら行かない」と小沢氏(12/23産経)
 民主党大訪中団の事前折衝で、約140人の民主党国会議員全員が、胡錦濤中国国家主席と握手して写真撮影を行うことに中国側が難色を示したが、これに対して小沢一郎幹事長が「だったら行かない」として、訪中計画を中止する構えを見せていたことが23日、分かった。その結果、10日夕、北京市の人民大会堂では、胡氏の前に国会議員が列をつくり、次々と胡主席と笑顔で写真に収まる記念撮影会が実現した。
 民主党国際局長の藤田幸久参院議員によると、訪中直前の段階で中国側は、胡氏と国会議員一人ひとりとの写真撮影について「時間がかかり過ぎる」ことを理由にいったんは断ってきた。だが、それを聞いた小沢氏は「そんなに時間はかからないはずだ」として、握手撮影が実現しない場合は、訪中自体の取りやめも辞さない考えを示したという。
 小沢氏が握手撮影会にこだわった理由について藤田氏は「小沢氏は普段から『長い演説をするよりも、握手と写真の方が重要だ』と考えており、それを中国側にも求めたということではないか」と話している。


 中共に要求を飲ませる意思と力があるなら、何でわざわざ「朝貢する使節団」のような体裁を世界に示すのか、全く理解できないし、そもそも、握手会をそれほどに重要視する理由が分からない。「胡錦濤と握手」した写真を選挙用ポスターにすれば、威力を発揮するとでも思ってるんだろうか。
 まぁ、「握手と写真が重要」という思考回路は、池田大作と近いところもあるな。

 腹立たしいのは、その意味不明な握手会と引き替えに、陛下を道具として利用したこと。中共が小沢の意向に屈するのも変な話だから、やっぱり陛下の件とバーターがあったということかな。



迷走 (2009 12/23 0:00)

 民主党の政策には元々賛同していないので、マニフェストに反する政策をとってくれた方が、私の意にかなう場合が多い。ただし、もし私が容認できる方向へ舵を切ったとしても、政策決定の過程に問題があれば、当然ながら批判の対象となる。

朝は暫定税率引き下げ指示→小沢怒る→維持(12/22日テレ)
 ガソリン税などの暫定税率をめぐり、鳩山首相が21日朝、いったんは税率を下げるよう関係閣僚に指示したが、その後、民主党・小沢幹事長の反発などを受けて、税率維持に方針転換していたことが明らかになった。
 政府関係者によると、21日朝の関係閣僚との会議で、鳩山首相はガソリン税などの暫定税率を引き下げる方針を示し、財源にも自信を見せていたという。しかし、その後、小沢幹事長が鳩山首相と電話で協議し、「税率は維持すべきだ」との意向を伝え、急きょ、税率を現行水準に据え置くように方針変更したという。
 世論調査で鳩山首相の指導力に疑問符がつく中、政策決定でも小沢幹事長の影響力の大きさが浮き彫りになった。


 鳩山政権というのは面白い政権で、数千億円以下のレベルだと、公開の場でチマチマと削減だ縮減だ斬り捨てだとやるわけだが、途上国への環境対策1.75兆のような兆を越える規模のお金は、決定過程が見えない(しかも大盤振る舞いする)傾向がある。ガソリン税の暫定税率や子供手当も兆レベルの話ゆえ、政策決定過程はやはり不透明な物となった。

 元々自分たちが何を考えて政策を打ち上げたのか、忘れてしまっているとしか思えない。

子ども手当で地方負担5680億円 政府が方針決定 反発は必至(12/22産経)
 政府は22日、来年度から支給する子ども手当について、来年度の支給総額約2・3兆円のうち、5680億円の負担を地方に求める方針を決めた。地方にとっては現行の児童手当と同額の負担となるが、鳩山由紀夫首相ら政府首脳はこれまで、全額国費負担を宣言していただけに、地方六団体側の反発は必至だ。
 鳩山首相は21日、子ども手当の支給に所得制限を設けない方針を表明。ただ、平成22年度予算編成で、財政難のなか新規国債発行額を「約44兆円以内に抑える」とした方針を達成するためには、子ども手当の国費負担をできるだけ抑制する必要があると判断した。
 鳩山首相はこれまで、子ども手当の負担について「無駄遣いを徹底的になくせば、全額国が負担するのは当たり前だ」(10月20日の参院補選の応援演説)と主張していた。
 一方、長妻昭厚生労働相は、現行の児童手当の地方負担分を子ども手当の財源に充てるよう要請。菅直人副総理・国家戦略担当相や藤井裕久財務相も同調していた。民主党の小沢一郎幹事長らが政府に提出した党の重点要望で「地方には新たな負担増を求めない」としたのは、「新たな」という一語を入れることで、現行の範囲内での地方負担を容認したことを意味する。
 一方、全国知事会など地方六団体は地方負担反対の声明をまとめており、山本文男全国町村会長(福岡県添田町長)は「負担を求められた場合には(町村会として)支給事務をボイコットする」と述べている。


 マニフェスト通りは無理、でも公約違反だと責められたくない……鳩山の泥を被りたくない性癖が、政権の迷走にみごとにリンクしている。

 けっきょく、「なぜそのような政策をマニフェストで謳ったか」という根本を忘れてしまうから、或いは、そもそもさまざまな政策を結ぶ軸となる思想なり心情なりが存在しないから、迷走をすることになる。基軸がないなら、少なくとも(自民党のように)現実に即した施策をその都度打つというやり方もあるのだが、マニフェスト違反とそしられるのを恐れてか、マニフェストに拘って現実的路線すらとれていない。
 「財源はありませんでした、埋蔵金は掘り当てられませんでした、マニフェスト実現は無理です、すいません」と白状して、政策を再構築しなければ、もはや前には進めないのではないか。民主が迷走するだけなら笑ってみていれば済むが、不幸なことに、今の日本においては民主の迷走はすなわち日本の迷走ということになってしまう。民主党にしっかりしてくれるよう願わなきゃならん状態なのよ、不本意ながら。



日本の害悪 (2009 12/22 0:00)

小沢幹事長、習中国副主席特例会見で「国事行為」論は撤回(12/21産経)
 民主党の小沢一郎幹事長は21日午後の定例記者会見で、天皇陛下と習近平中国国家副主席との特例会見を「国事行為」と論じていた点について、「憲法で規定している国事行為にはそのものはありません」と述べて撤回した。
 そのうえで小沢氏は「憲法との理念と考え方は、天皇陛下の行動は内閣の助言と承認によって、行われなければならない」と述べ、外交要人とのご会見も、内閣の助言と承認に沿って行われるべきとの考えを示した。
 また、「天皇陛下にお伺いすれば、(特例会見を)喜んでやってくださるものと私は思っております」と述べた。


 小沢の「国事行為論」を支持或いは擁護していた人たちは、どう反応するんだろうか。

 自分の方こそ憲法を理解していなかったというのを認めたのは良いとしても、「天皇陛下にお伺いすれば、(特例会見を)喜んでやってくださるものと私は思っております」と、またもや陛下のご意志を勝手に忖度する愚行をしでかしているのは、わざとなのかバカなのか。陛下が政治的な発言をすることができないということを知っていながら勝手にご意志を憶測するのは、政治家として失格であると同時に、相手の弱みにつけ込んで自らの意志を通そうとするという点で、人としても最低の部類に属する。

 何を批判されているのか、小沢は分かっていない。さらに、小沢が問題の所在を理解していない証拠↓。

小沢氏、「悪態ついた」と宮内庁長官批判 返す刀でマスコミも…(12/21産経)
 民主党の小沢一郎幹事長は21日、テレビ東京の番組収録で、天皇陛下と習近平中国国家副主席の「特例会見」に懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官に対し、「羽毛田なにがしという宮内庁長官が、政府がこういう判断だと言っているのに、一部局の役人が、会見まで開いて悪態をつく。とんでもない話だ。頭にきた、僕は」と発言した。
 また、「特例会見」をめぐる14日の記者会見での対応が批判されていることに関し、「丁寧に答えたつもりだが、あまりにも(マスコミが)無知でびっくりした」とマスコミを批判した。


 羽毛田長官を「一部局の役人」呼ばわりし、氏の主張を「悪態」呼ばわり。陛下と内閣を結ぶ宮内庁長官という、ただの官僚とは違う微妙な立場を全く理解していないし、やはり何を批判されているかを全く理解できていない。法的根拠もないたかが一政党の幹事長ごときが、認証官たる宮内庁長官に対しこのような発言をおこなうことこそが、「悪態」である。無知なのは、小沢だ。


 「天皇を政治的に利用し、国政を壟断した」と戦前の軍部を批判するなら、陛下の意志を勝手に忖度し、陛下を政治活動の駒としか考えていない小沢も、同様以上に批判せねばなるまい。陛下を敬愛する保守層が批判するのは当然として、戦前日本を否定する左翼も、小沢を猛批判すべきだ。今の小沢は、右も左もなく、批判の対象とすべき害悪だ。


FF13どうしよか (2009 12/22 0:00)

 FF13、どうしようか。評判が多少悪くとも買ってもいいとは思ってるんだが、PS3を買わなきゃいけないのが……ねぇ。1からやり続けてるから、13もやりたいとは思ってるんだが。それに、子供ができたせいで、自由に扱えるテレビが無い。だから、テレビも買わなきゃいけない……FF13のためだけに、テレビを買うってのはアレだしなぁ。



 (2009 12/21 0:00)

 我が家の犬、15歳。冬毛への生え替わりもうまくいかず、いくら食べても脂肪が付かないため骨と皮ばかり。犬小屋には既に座布団が去年から導入されていたが、それでも最近プルプル震えているので、あまった毛布(バスドラムの中にミュートで入れていた毛布を取り出した)を進呈。
 家の中に入れてやればいちばんいいのだろうが、家の中でオシッコやフンをされたら大変だし、なにより、「家に入るな」と躾けてきたせいで、玄関から中には決して入ろうとしない。
 今年の冬を越せるだろうか……去年もそう思っていたが無事に乗り切ったから、今年も案外やりすごすような気が。不審な訪問者(ビラ配りだの訪問販売だの)に対する威嚇については、未だパワフルであるし。


風邪再び (2009 12/21 0:00)

 せっかく風邪が治ってきたと思っていたら、また、「鼻の奥が痛痒い」という風邪の初期症状が現れた。別の風邪をもらってしまったらしい。いったい、いつになれば喉や鼻の違和感から解放されるのか。喫煙野郎だったときに比べれば、症状は軽いのが救いではあるが。


近頃の若いモンは (2009 12/21 0:00)

 メールでの質問に懇切丁寧に答えたのに、もう2週間になるがお礼一つ返ってこねぇ。30分以上時間かけたのに……世知辛い世の中だ。



政治利用 (2009 12/19 0:00)

「陛下の政治利用」 自民、天皇会見問題で最終見解(12/18朝日)
 自民党は18日、鳩山内閣が天皇陛下と中国の習近平(シー・チンピン)国家副主席の会見を慣行を破って実現させたことについて「天皇陛下の政治利用」と結論づける見解を発表した。会見は憲法に定める国事行為ではなく、内閣の助言と承認は必ずしも要しないと指摘。「鳩山政権の対中外交を円滑化するために、強引な形で実現された」とし、「国民の中国に対する考え方に悪影響を及ぼした」と批判した。
 また、「陛下ご自身に聞いてみたら会いましょうと必ずおっしゃる」などと発言した民主党の小沢一郎幹事長についても「憲法認識の欠如を厳しく指摘する」とした。


 批判はいいけど、これを根拠に「鳩山内閣総辞職」を求めることはないように配慮願いたい。それで総辞職を要求しては、これまた陛下を政治的に利用することになりかねない。痛烈な批判にとどめて、辞職要求の根拠は他でお願いしたい。


ひたすらグダグダ (2009 12/19 0:00)

税率や所得制限、実際は陳情なし 「国民からの要望」に疑義(12/17時事)
 民主党の小沢一郎幹事長が2010年度予算編成に向けて鳩山由紀夫首相へ提出した「重点要望」のうち、目玉項目となったガソリン税の暫定税率維持や子ども手当への所得制限導入について、実際には各種団体や自治体からの陳情、要望はなかったとみられることが17日、分かった。複数の党関係者が明らかにした。
 財源確保策として小沢氏ら党の独自判断で明記したとみられ、小沢氏が「全国民からの要望」としたことに疑義が生じた格好。鳩山政権は「政策決定の内閣への一元化」を掲げているが、与党が陳情集約だけでなく、政策判断にまで踏み込んだ構図があらためて鮮明になったといえる。
 民主党は11月以降に寄せられた計約2800件の陳情を仕分けし計18項目に絞り込んだ重点要望を提出した。だが党関係者によると、暫定税率維持に関しては、運輸関係団体から「仮に維持するならば、助成してほしい」との要望があった程度。子ども手当の所得制限を直接求めた陳情もなかった。このほか、重点要望の「土地改良事業費の要求額半減」についても、陳情に基づかずに盛り込まれたという。
 小沢氏は10〜13日の中国、韓国訪問の前後に党内で財源確保策を検討する必要性を指摘しており、与党幹部は「いずれも小沢氏の意向で盛り込まれた」と述べた。


 マニフェストも、小沢の一声でひっくり返ります。民主主義ではなく、小沢主義ですね。
 子供手当の所得制限や暫定税率維持に、私は賛成ではあるが、やっぱり「決定の経緯」に問題があれば批判せざるを得ない。マニフェストを官僚の前で見せつけた長妻さんや、マニフェストを下に地元の反対を押し切って八ツ場ダム建設中止を進めようとしている前原さんは、この小沢の暴走に手を拱いているだけなのか。

 ただ、鳩山にリーダーシップが期待できない以上、小沢が泥を被るのはしかたない面もあるのかな、と思ったり思わなかったり。
 鳩は、バカなだけでなく、自覚もないようだし。

「スピード感持ち代替案を」普天間で首相指示(12/17読売)
 鳩山首相は17日午前、沖縄県の米軍普天間飛行場の移設問題について、平野官房長官、岡田外相、北沢防衛相、前原沖縄相と協議し、「スピード感を持って真剣に代替案を考えてほしい」と指示した。
 移設先の決定を先送りする政府方針を踏まえ、現行計画の「米軍キャンプ・シュワブ沿岸部」以外の新たな移設先の選定を急ぐよう求めたものだ。


 いちばんスピード感のないお前が言うな。

 しかし、「小沢の実質独裁」は多くの人が予想していた話であったが、小沢って、ここまで下手くそな政治屋だったっけ?もうちょっと裏稼業を上手にこなせた人間だと思っていたんだが…買いかぶりだったか。



おじいちゃん? (2009 12/18 0:00)

子ども手当所得制限「目安は1億円」財務相(12/17日テレ)
 「(子ども手当の所得制限について)世間の一部の人が800万円とか言っているが、基本的な(マニフェストの)修正になるので、あってはならない。1億円になった時にどうかという話です」−藤井財務相は17日の閣議後会見で、民主党が要望した子ども手当の所得制限について、1億円という所得の目安を示し、一部の富裕層に限定して実施すべきとの考えを述べた。
 また、子ども手当の財源として、現在の児童手当程度の負担を地方自治体に対して求めるべきとの考えを示した。


 所得制限の基準が1億円だったら、制限かけるだけムダじゃねぇか。
 これ、「所得制限をつけろ」と言ってきた小沢への反抗?でも、財政規律を重んじる藤井さんの考えからすれば、所得制限は歓迎じゃないのか?わけ分からん。

 もうろくして桁を間違えた、というオチではあるまいな?


皮肉だよな? (2009 12/18 0:00)

小沢幹事長と会談、橋下知事「とてつもない」印象(12/17読売)
 民主党の小沢幹事長は17日、国会内で大阪府の橋下徹知事と会談し、国と地方のあり方や、教育問題などについて意見交換した。
 橋下氏は会談後、記者団に小沢氏の印象を聞かれると、「すごいとしか言いようがない。とてつもない。日本を動かしている」と強調した。
 橋下氏は知事選で自民、公明両党の支援を受けた経緯があるだけに、会談は民主党の実力者である小沢氏とのパイプを強化する狙いがあると見られる。


 たしかに、小沢は、民主党を支配し、日本を動かしている。ただし、悪い方向に、だが。



備えあれば (2009 12/17 0:00)

 東海地震に備え、文鳥用のエサ約2ヶ月分と、文鳥用の水(水浴びする分も入れて約2週間分)を確保しているのだが、よくよく考えてみたら、人間のための水とか食糧を全く準備していないことに今頃気がついた。


擁護意見を見て (2009 12/17 0:00)

 相変わらず、羽毛田がノーパンしゃぶしゃぶ野郎だとか、どうでもいい話で民主政権の行為を相対化しようとする者有り。無関係な話で鳩や小沢の行為が正当化されるわけでもあるまいに、何を考えているんだか。

 そして、未だに小沢の言は正しいと擁護している民主支持者も見かける。中共の次期主席候補に過ぎない男と会うことが、どうして国事行為と断言できるのか。少なくとも、国事行為に当たるかどうか、公的行為は内閣が責任を持つべきかという議論の対象になりうる件であって、慎重に扱わねばならないのは認めるべきだろう。
 仮に国事行為だとして、それでも「特例」を認めてしまった事実は変わらない。他の国が同様の要求をしてきたときにどう対応するのか。すべてを認めるのか、それとも今回限りとするのか。今回限りとするならそれは中共への特別扱いを世界に宣言することになるし、「時と場合に応じて」とするなら、「大国小国の区別無く」という皇室外交のあり方を転換することになるが、それを理解しているのかいないのか。
 この辺りの疑問にきちんと答えているような小沢擁護派の意見は、まだ見たことがない。「杓子定規に対応するのは失礼」というような安易な話と捉えているんだろうか。そんな問題ではないことは、ちょっと想像力を働かせれば分かるはずだが。

 さらに、前原さんの「元首相の働きかけが…」という話で、「自民党にブーメラン、キター」という者まで出てくる始末。デマなら「永田メール問題の再来か」となるし、事実とすれば「自民党の元首相の指示に従う民主党政権」というバカバカしい話になるだけだ(もちろん同時にその元首相は批判の対象とすべきであるが)。たぶん、中曽根さんが要請はしたけど、説明を受けて引き下がりましたというだけのことと思われる。

 別に民主を支持するのは良いが、間違いは間違いと指摘するのも支持者の道だろうに。見たくない情報に目を瞑って盲目的に擁護したところで、みっともないだけだ。


 ついでに、小沢さんの豪腕ネタひとつ。

暫定税率維持 子ども手当に制限 民主要望、公約と違い(12/16朝日)
 民主党の小沢一郎幹事長は16日、首相官邸で、鳩山由紀夫首相に、来年度予算と税制に関する要望書を手渡した。ガソリン税率の維持や子ども手当への所得制限導入など、8月の総選挙で掲げた党の政権公約(マニフェスト)の根幹部分を変更する内容だが、内閣は来年度予算編成に最大限反映する方針だ。
 小沢氏はこの日の会談の冒頭、「政治主導でこうした要望について実現するよう最大限の努力をしてもらいたい」と要請。首相は「党というより国民の思いだ。感謝したい」と応じた。この後、平野博文官房長官は記者団に「この要望を予算編成に政府が責任を持って最大限(生かすよう)努力する」と述べた。
 「民主党要望」は18項目。11月以降に自治体や業界団体などから党に寄せられた約2800件の陳情を整理し、件数の多かった高速道路や整備新幹線の整備も明記。マニフェストで掲げた「コンクリートから人へ」の政策理念との整合性を欠く内容だ。
 子ども手当については、マニフェストに沿って来年度から月1万3千円を支給するとしながらも、「限度額は予算編成にあたり政府・与党で調整し決定する」との表現で所得制限の導入を求めた。ガソリンなどの暫定税率は、石油価格が安定していることを理由に、「現在の租税水準を維持する」とした。
 民主党はマニフェストで子ども手当について、「次代の社会を担う子ども一人ひとりの育ちを社会全体で応援する」としていた。暫定税率は「課税根拠を失った」として来年度からの廃止を表明していた。
 今回の党の要望は、9月の政権発足時に小沢氏と首相らで合意した「政府への政策決定一元化」を崩しかねない。族議員をなくし、党は政府の役職につかない議員を束ねて選挙と国会対策に専念するはずだったが、選挙対策を理由に予算編成と税制改正に公然と介入した。
 党は政権交代後、全国からの陳情を幹事長室に集約し、優先順位を判断して政府に要望するシステムを構築した。内閣は要望を全面的に受け入れる方向。小沢氏の影響力の大きさもあり、鳩山内閣は党の意向に配慮した予算編成作業を進めることになる。
 一方、鳩山内閣が18日予定していた来年度の税制改正大綱のとりまとめは来週にずれ込む見通しとなった。藤井裕久財務相が16日の記者会見で明らかにした。民主党など連立3党の要望を反映する必要があるためだ。年内をめざしている来年度予算編成にも遅れが出る可能性がある。


 小沢の一言で簡単に方針変更。ガソリン値下げ隊はどこ行った?軸という物がない、軟体動物のような政権だな。

 時事通信の記事に、民主党の要望書(という名の命令書)の内容がまとめられているが、それによると高校無償化は所得制限無しなんだね。外国人学校に通う金持ちにもちゃんと支給されるね。


民主党による破壊 (2009 12/17 0:00)

 創造的破壊だったら、我慢する気にもなるんだがね。後に何も残らない対消滅のようなタイプの破壊だと、救いようがない。



今日も没義道たちの話 (2009 12/16 0:00)

 小沢の横暴は関心を呼んでいるらしく、うちのアクセスも少し増えて、ミジンコ並からオキアミ並くらいに。アクセスが増えると、妙なメールも増えるもので、鳩山の意味不明さと小沢の傲慢さを併せ持つ、民主党支持者の鑑のようなメールも届いた。人気blogだと、こういう手合いがワラワラ来るんだろうな……弱小サイトでいいや、うちは。

 さて。

 習近平と陛下の会見に絡んで、羽毛田さんがノーパンしゃぶしゃぶ絡みの人間だとか、皇室典範改正論者だとか言い出している輩がいるが、今回の件とそんな話は全く関係ない。民主党政権、鳩山と小沢がクズだという話であって、羽毛田の過去がどうこうなど、持ち出す必要性は全くない。

小沢幹事長、改めて宮内庁長官を批判 「私の信念は間違っていない」(12/15産経)
 民主党の小沢一郎幹事長は15日昼、都内のホテルで開いた自身の政治資金パーティーであいさつし、天皇陛下と習近平中国国家副主席との特例会見を「天皇陛下の政治利用」にあたると懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官について「一官僚が記者会見することではない」と述べ、改めて批判した。
 小沢氏は、14日の会見で、特例会見は当然のことだとし、羽毛田氏に辞任を要求したことを自民党などから批判されている。これに対し小沢氏は、パーティーでのあいさつで「私の信念は間違っていない」と強調した。


首相も宮内庁批判=小沢氏発言には理解−天皇会見問題(12/15時事)
 鳩山由紀夫首相は15日午前、天皇陛下と中国の習近平国家副主席の会見に宮内庁が当初難色を示したことに関し、「(1カ月前までに会見を申請するとのルールに)何日間か足りなかったからといって、お役所仕事のようにすぱっと切るようなことで外交的な話がいいのかどうか」と述べ、同庁の対応を批判した。
 民主党の小沢一郎幹事長が、特例的な会見に懸念を示した同庁の羽毛田信吾長官を厳しく批判したことについては、「こういう状況になったことは大変残念だ。(習氏は)将来のリーダーになられる可能性の高い方で、もっと喜びの中でお迎えすべきではないか」と理解を示した。小沢氏が羽毛田長官の辞任を求めたことに対しては「その質問には今お答えできない」と述べるにとどまった。首相公邸前で記者団の質問に答えた。


 なんで外国のトップでも何でもない人間がやって来るのを、喜んでお迎えしなきゃならんのだ、バカバカしい。友愛教はほんとうに気持ち悪い。
 皇室と政府を結ぶという宮内庁長官の特殊な役割については、小沢などよりよっぽど羽毛田さんの言葉の方が説得力を持っている。小沢は、憲法解釈すら間違っているし。

小沢氏の「国事行為」発言が波紋 共産委員長「小沢氏は憲法読むべきだ」(12/15産経)
 民主党の小沢一郎幹事長が、天皇陛下と中国の習近平国家副主席との特例会見を、憲法の定める天皇の「国事行為」と断じた発言が注目を集めている。14日の記者会見での「会見は政治利用ではないか」との質問に対し、国事行為そのものをよく把握しないまま「マスコミの理解がおかしい」と決めつけた発言だ。共産党の志位和夫委員長は15日、記者団に「外国賓客と天皇との会見は国事行為ではない。小沢さんこそ憲法をよく読むべきだ」と述べた。
 「陛下の行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われるんだ、すべて」
 小沢氏は14日の記者会見でこう断言した。
 憲法は天皇が行う国事行為として、国会召集や衆院解散などを列挙している。外交文書の認証や外国大使・公使の接受も含まれるが、外国賓客との会見は国事行為ではなく、もっと天皇の意思を反映した「公的行為」に分類される。
 公的行為は、国事行為ではなく純然たる私的行為でもない国の象徴としての公的な活動と解釈される。(1)国政に影響を及ぼさないこと(2)天皇の意思が大きな意味を持つ−の2点を要点としており、具体的には、国際親善活動のほか、全国植樹祭や戦没者追悼式へのご出席などがこの公的行為に該当する。
 公的行為は、小沢氏がいう「内閣の助言と承認」を必要としない。また、国事行為の場合は天皇に拒否権はないが、公的行為には憲法上の規定がないため、必ずしもその限りではない。
 皇室関係法令に詳しい大原康男国学院大教授は「小沢氏は国事行為をよく理解せずに質問者を恫喝(どうかつ)しているようだ。天皇は政権のいうことを聞けばいいと言っているようにも聞こえる。いずれにしろ不勉強であり、政治利用そのものの発言だ」と指摘している。(宮下日出男)


 だいたい小沢も鳩山も、何が問題なのかが全く分かっていない。小沢は「誰が1ヶ月ルールなんて作ったの」と言っていたが(しかもその決定には鳩山が関わっていたというおまけ付き)、1ヶ月ルールを破ったこと自体が問題なのではなく、中国という特定の国に対してルールをねじ曲げたことが問題なのだ。他の国が同様の要求をしてきたらどう対処するのか。仮に今回限りの特例とするなら、「他の国より中国が大事」という姿勢を、陛下を利用して示すことになる。ルール自体の妥当性は問題ではなく、ある国に対してのみルールを無視するという、「どの国に対しても平等に応対する」という皇室外交のあり方を破壊する可能性について、批判が為されているのだ。

 そういえば、妙な話も出てきている。

天皇陛下特例会見:元首相、自民党も要請…前原国交相発言(12/15毎日)
 天皇陛下と中国の習近平国家副主席との会見が特例的に設定された問題で、前原誠司国土交通相は15日、「元首相、自民党の方から要請が首相官邸に届いたということで、我々がルールを曲げたということではないと聞いている」と述べ、元首相から会見を実現するよう要請があったとの見方を示した。自民党から「天皇の政治利用」との批判が出ており、けん制する狙いがあるとみられる。
 これに関連し、平野博文官房長官は同日の記者会見で「コメントは差し控えたい」と述べるにとどまった。岡田克也外相は「いろんな人のところにいろんなことを言ってきたと聞いているが、私のところには来ていない。事実かどうか承知していない」(同日の記者会見)と語った。
 一方、自民党の谷垣禎一総裁は事実関係は把握していないとしたうえで「前原さんが何のためにそんな発言をしたかつまびらかでないが、まさに『顧みて他を言う』ことではないか」と批判した。


 中共は中曽根さんにもはたらきかけたという話はあるが、同記事で「中曽根さんはルールを説明したら退いた」ともある。前原さんが指しているのが中曽根さんだとすれば、説明された退いた時点で批判される謂われはなくなる。
 仮に前原さんの言葉が事実で、自民党の元首相が積極的に動いていたというなら、私はもちろんその人物を小沢らと同様に批判する。ただ同時に、「民主党は自民党の元首相の指示に従って動く」という事実も確定するわけで、それは民主党が政権担当能力を持っていないことの証明になるんだが。



国賊、没義道、売国奴 (2009 12/14 20:00)

 仕事の都合で早く帰って来られたので、何気なくテレビを見ていたら、小沢の記者会見がニュースで取り上げられていた。たぶん血圧が30くらいは上がったね。小沢の思い上がった記者会見の様子を見て、怒り心頭ですわ。腹が立ってしょうがないので、いつもより早く更新。普段以上の乱筆は容赦されたし。

 小沢の前に、まずは三下どもの発言から。

天皇陛下会見「政治利用ではない」 官房長官が反論(12/14日経)
 平野博文官房長官は14日午前の記者会見で、中国の習近平国家副主席と天皇陛下の会見を特例で実現させたことに政府・与党内で批判が出ていることについて「どういう意味で批判されているのか分からない。全く政治利用ではない」と反論した。1カ月以上前に外務省が宮内庁に要請するルールに関しては「陛下の体調に留意しながらの判断が最優先。その中でできる限り今後も生かせばいい」と語った。

 貴様、自分で「政治的に重要だから会見をお願いした」と言っていただろうが。本当に「どういう意味で批判されているのか分からない」なら、そんなバカには官房長官どころか国会議員も務まらないから、とっとと辞職しろ。分かっているのにすっとぼけているなら、人間のクズだからやっぱりとっとと辞めろ。

 仮に本人たちが「政治利用でない」と思っていたとしても、現実には中共の政治に関わることになる。習近平が陛下と会見することを「次期国家主席レース」に利用するならば、こちらの思惑とか関係なく、陛下を中共の政治に巻き込むことになるのだ。それくらいの配慮も働かせずに、政治家やってるんじゃない。

 こういうクズ&バカが調子コイてるのは、民主がどんなに悪行を重ねても、マスコミが擁護をするからだ。

「天皇の政治利用」懸念 みの「ルール、理由あって作られた」(12/14J-CAST)
 鳩山首相のゴリ押しの背景には、小沢幹事長が同党の国会議員143人を引き連れた訪中と重なる。小沢幹事長が中国側の要請を受けて会見実現を鳩山首相に働きかけたようだ。
 スタジオでは、戦前生まれのキャスター、みのが「ルールは理由があってつくられていることなんですがね〜」と。
 これにTBS解説室長の杉尾秀哉が「表に出なければこんなに問題にならなかったんでしょうがね〜。長官の言い分としては、大国であろうが小国であろうが差をつけるべきでない。だから1か月ルールがあると……」。
 さらに国際金融アナリストの末吉竹二郎は「中国は21世紀に大国になって世界に影響を与える国。その国家主席となれば日本を含め非常に影響を与える人。そういう人が日本に来られて(陛下に)会うことは決して悪いことではない」。
(一部抜粋)

 表に出なければ問題にならなかった?悪行が表に出ず、密室でコトが済まされることを推奨しているのか?さんざん自民党政治を密室政治と批判し、事業仕分けのようなくだらない政治ショーを「国民に公開されている」という点で評価していたくせに?
 まぁ不祥事続きのTBSだからこその発言だろうね。

 さて、没義道小沢のクズ発言。

天皇陛下・習副主席会見問題 民主・小沢幹事長「日本国憲法理解していない人間の発言」(12/14FNN)
 14日午後、次の国家主席ともいわれている中国・習近平国家副主席が来日した。宮内庁を押し切る形で決まった15日の天皇陛下との会見にも、民主党の小沢幹事長の関与が取りざたされている。
これに対し、民主党の小沢幹事長は14日午後、「なんとかという宮内庁の役人が、どうだこうだ、どうだこうだ言ったそうだけれども、まったく日本国憲法、民主主義というものを理解していない人間の発言としか、私は思えない。ちょっともう、私には信じられない。天皇陛下のご行為は、国民が選んだ内閣の助言と承認で行われるべき。それが日本国憲法の理念であり、本旨」と述べた。


小沢氏、宮内庁長官は「辞表出してから言うべき」特例会見問題で(12/14産経)
 民主党の小沢一郎幹事長は14日の記者会見で、天皇陛下と中国の習近平副主席の会見をめぐり、政治利用にあたるのではないかとの懸念を表明した羽毛田信吾宮内庁長官について「内閣の一部局の一役人が内閣の方針についてどうこう言うなら、辞表を提出してから言うべきだ」と述べた。
 また、天皇陛下と習副主席の特例会見を働き掛けたと指摘されていることについては「私が『(陛下に)会わせるべきだ』とか、『会わせない』とか言った事実はない」と強調した。


 YouTubeの動画も貼っておく。文字よりも、動画の方が腹が立つ。
http://www.youtube.com/watch?v=XMOTNaTMTsU

 思い上がりが極限まで来ると、こういう発言をしても恥じなくなるらしい。小沢こそ、日本国憲法を理解していない愚物。

日本国憲法
第7条 天皇は、内閣の助言と承認により、国民のために、左の国事に関する行為を行ふ。
1.憲法改正、法律、政令及び条約を公布すること。
2.国会を召集すること。
3.衆議院を解散すること。
4.国会議員の総選挙の施行を公示すること。
5.国務大臣及び法律の定めるその他の官吏の任免並びに全権委任状及び大使及び公使の信任状を認証すること。
6.大赦、特赦、減刑、刑の執行の免除及び復権を認証すること。
7.栄典を授与すること。
8.批准書及び法律の定めるその他の外交文書を認証すること。
9.外国の大使及び公使を接受すること。
10.儀式を行ふこと。


 中共の、国家主席でもないザコと会見することは、7条にある「国事行為」のどれに当たるというのか?中共の国家主席レースに関わることは、日本の国事行為か?国事以外の行為も内閣が決定できると思い込んでいるんじゃ無かろうな。というか、そもそもお前は内閣の一員じゃねーだろ。

 なお、引用記事には書かれていなかったが、小沢は「天皇陛下のお体が優れないと体調が優れないというならばそれよりも優位性の低い行事はお休みになればいいじゃないですか」などとぬかしている。中共の三下に会うことより優先順位の低い行事って何だ?お前が何でそこまで介入できるんだ。

 選挙で選ばれたら、天皇陛下の行動すら束縛できると、小沢は考えているらしい。まさか21世紀になって、この日本で董卓の再来を目の当たりにするとは思いも寄らなかった。今すぐ死んで、臍に灯心をさされろ。

 ついでにこんな話も。

習近平・中国副主席と小沢氏の会談が中止に(12/14朝日)
 民主党は14日、15日に予定されていた中国の習近平国家副主席と小沢一郎幹事長の会談が中止されたと発表した。党は11日に会談する予定と発表していたが、党関係者は「表敬として中国側から申し入れがあったが、正式に決まってはいなかった」と説明している。

 陛下に習近平との会見を無理強いしておきながら、自分はトンズラ。陛下は「他の行事を休んででも会わなければならない」が、自分は会わなくてもいい、と。つまり、天皇陛下よりも小沢の方が上だ、と。

 小沢が酷い死に様を見せても、まったく同情しない。爆弾テロか何かで死んでも、さすがに公の場で「ざまぁみろ」とは言わないが(努力する)、死を悼むことは65536%無い。


 最後に、我が国の恥さらしの発言。

「間違ってない」と鳩山首相 陛下と中国副主席の会見問題に(12/14産経)
 鳩山由紀夫首相は14日朝、天皇陛下と中国の習近平国家副主席の会見を特例措置として指示したことに政府内からも批判が出ていることについて、「日中関係をさらに未来的に発展させるために大変大きな意味がある。私は判断は間違ってなかった」と述べ、正当性を強調した。首相公邸前で記者団に答えた。
 首相は「本当に大事な方であれば、天皇陛下のお体が一番だが、その中で許す限りお会いになっていただく」と述べた。


 何を言っているのか、全く分からない。まさしく、史上最低の総理。「一度やらせてみよう」の結果がこれだ。



クズ (2009 12/14 0:00)

 陛下を中共の次期国家主席候補と無理矢理会見させようとしたり、韓国では「韓国人が歓迎するなら天皇の訪韓はけっこうなこと」とホザいたり、外国人参政権は来年中にカタがつくと宣言したり、小沢はすっかり王者気取りだな。金丸とそっくりだ、定見の無さも含めてな。

 で、小沢が13日に来日したそうで。二度と日本の土を踏まなくて良かったのに。


国債発行 (2009 12/14 0:00)

 鳩山政権は「国債発行は44兆円以下を努力目標に…」と言っているが、努力目標はあくまで「努力」目標であるから、必ず44兆を超えることになるだろう。
 
 国債を発行しても景気を下支えする、と言う論理には、私も賛成である。国債発行を躊躇してさらに日本経済を失速させれば、日本経済が二度と立ち直れなくなる可能性だってあり得る。ただ、やみくもに予算を膨らませても、目の前の苦しみを和らげるだけで、けっきょくは苦痛の先送りにしかならない。国債発行額が危機的状況にあるのは確かで、発行するならするで、きちんとした戦略の下でなければ、財政の硬直化がいっそう進み、自転車操業に追われるだけとなってしまう(日本の金融資産が1400兆円あることや、純債務は75%で先進国の平均だとか、国債の殆どは日本国内で購入されていることを以て現況に問題ないという向きもある。しかし、資産と言える金が全て自由に使える金ではないし、国債残高が膨らめば利子もふくらみ財政を圧迫するし、国債依存度が高くなればその返済に追われることで財政の硬直化をもたらす……デメリットを完全に無視した論としか思えないのだが)。
 
 亀井さんは「子供が飢えているのに借金があるからと言って、食べさせないわけにはいかない」と言っている。国を家庭になぞらえることに無理があるように思うが、それは措くとして…。
 「子供が腹を減らしている、だから借金しても食べさせる」というのは、一見美談に見える。しかし、借金を重ねて子供を食べさせ、その結果破産して一家離散、或いは親は死んで、残った多額の借金が子供が苦しめるとなれば、美談ではなく悲劇である。
 必要なのは、「子供が腹を減らしている、だから借金して食べさせるが、借金したうちの半分は、子供の教育に回す」というようなやり方だ。つまり、借金をするとしても、将来の税収増に繋がるような施策を打つのである。

 亀井さんの政策は将来の税収増に繋がるか。残念ながらそうは思えない。成長戦略が彼の口から明確に語られたことはなく、出てくるのは日本郵政や大企業や外資への恨み節ばかり。それとて、大企業へ厳しくすることが中小企業の活力に繋がればまだしも、現実には大企業が転べば中小企業も転ぶのが日本の経済構造であり、亀井さんがそのシステムを改革するような姿勢を見せたことはない。中小企業を救うと言いながら、出てくるのはモラトリアム法のような、何の役にも立たない代物。

 民主党の経済政策で意味がありそうな物は、けっきょくエコポイント制度のような、前政権の遺産ばかり。44兆円という数字はどうでもいい。中身が空っぽなのが問題だ。



天皇の政治利用 (2009 12/12 9:00)

 月曜に書こうかとも思ったが、今日のうちに書いておく。

 鳩山や平野などは、しきりに「政治利用ではない」と釈明しているのだが、毎日の記事にあるように、「天皇の政治利用」だと言うことは平野自ら白状している。政治のためなら平気で皇室を利用するということを、鳩山政権は内外に大々的にアピールしたことになる。しかも、裏には「小沢の訪中に合わせて…」という意図が透けて見え、下劣極まりない。
 右側が陛下への不敬と怒るのは当然ながら、左翼側こそ「天皇の政治利用」に対して怒りをもって抗議すべきだろう。

 また、「一ヶ月ルール」を破ったことだけが、政治利用に当たるわけではない。胡錦濤との会見ではなく、今回中国側が要求してきたのは「次期国家主席候補」との会見である。つまり、現段階では複数いる「候補」の内の一人に過ぎない。「候補」に過ぎない人間が陛下と会見を、しかもルールをねじ曲げた形でおこなうことは、日本の皇室が中共の権力争いに間接的にしろ加担することになってしまう。習近平は国家主席になる過程において、「天皇と会見した」事実を最大限に利用するだろう。日本の政治のみならず、中国の政治にまでも、陛下は利用されることになる。

 また、問題は中国だけにとどまらない。
 これまで「一ヶ月ルール」を守ることによって、各国に差をつけないよう努力してきたわけだが、今回このように中国を優遇した形をとることで、世界中に「日本は、中国に対してはルールを曲げるんだ」というメッセージを送ることになった。
 これによって、ルールを守ってきた国々に不快感を与えることになるだろうし、「一ヶ月前でなくてもいいのか?」と直前申請をごり押ししてくる国が出てくるかもしれない。今後、例えばアメリカが同様に一ヶ月ルールを曲げるような要求をしてきたときに、どのような理由をつけて民主党政府は断るのか。それとも、一ヶ月ルールはご破算にして、政治的判断でガンガン陛下に会見していただくことを強要するというのか。

 そして何より、急なスケジュール決定で、陛下のご健康に過大な負担がかかるのではないかということを、危惧申し上げずにはいられない。

 とどめに平野のバカ発言。

天皇陛下と習副主席 面会調整(12/11NHK)
 平野官房長官は「1か月ルールといわれるものは詳しく承知していないが、政治的に日中関係は非常に重要であり、ぜひお願いできないかと申し上げたということだ」と述べました。(一部抜粋)

 詳しく知らないなら今すぐ官房長官を辞めろ、痴れ者め。だいたいお前は、朝日の記事では「ルールも分かるが」と言っているだろ。とんでもない嘘つき野郎だ。


メモ (2009 12/12 0:00)

 とりあえずメモ。明日か明後日に、書くかも。

天皇会見、首相が強く要請 宮内庁が異例の経緯説明(12/11朝日)
 岡田克也外相は11日の記者会見で、中国の習近平(シー・チンピン)国家副主席が天皇陛下と会見することを明らかにした。15日午前の予定。宮内庁は陛下の体調への負担と相手国への公平性の観点から、外国要人との会見は1カ月前までに打診するよう外務省に求めていたが、今回の打診は1カ月を切った11月26日。官邸側からは今月7日と10日に「首相の指示。日中関係の重要性にかんがみて」と強い要請があったという。
 宮内庁の羽毛田(はけた)信吾長官は11日午後、急きょ報道陣への経緯説明の場を設け、憲法下の象徴天皇のあり方にかかわる問題との懸念を表明した。
 習氏の日本滞在は当初予定より1日短い14〜16日で、14日午後に鳩山由紀夫首相と会談し、同日夜には首相主催の晩餐(ばんさん)会に出席する。
 外務省関係者によると、中国側から日中間のハイレベル交流の一環として、今年初めから「国家指導者」の来日を打診されていた。10月ごろに習氏のことであると中国側から説明を受け、あわせて天皇陛下との会見を希望していることも伝えられていた。
 中国の胡錦濤(フー・チンタオ)国家主席は1998年に副主席として来日した際、天皇と会見している。このため、中国政府は、胡氏の有力な後継候補とされる習氏にも同様の対応を求めた。外務省は中国政府に対して、この「1カ月ルール」を説明。日程を早急に連絡するよう繰り返し申し入れてきたが、中国側からの具体的な日程連絡が遅れたという。
 一方、宮内庁の羽毛田長官によると、外務省から宮内庁に初めて内々の打診があったのは11月26日。宮内庁はルールに照らし「応じかねる」と27日に返答したという。
 その後、12月7日に平野博文官房長官から羽毛田長官に電話で要請があった。断ると10日に再度電話で「総理の指示を受けての要請だ。ルールも分かるが、日中関係の重要性にかんがみてぜひお願いする」と強く要請を受けたという。
 羽毛田長官は「このルールの肝心なところは相手国の大小や政治的重要性で取り扱いに差をつけずにやってきた点だ。『ぜひルールを尊重してほしい』と官房長官に申し上げた」と強調。憲法下の天皇の基本的なあり方や役割にかかわる問題との見方を示した。
 そのうえで「政治的利用じゃないかと言われれば、そうかなという気もする」「陛下のお務めのありよう、役割について非常に懸念することになるのではないか」と述べ、「悲しいこと。国の重要性でなされるべきではない。今後二度とあってほしくない」と異例の「訴え」を展開した。
 要請を最終的に受け入れたことについては「宮内庁も内閣の一翼を占める政府機関である以上、官房長官の指示には従うべき立場」とし、「誠に心苦しい思い。大変異例だが、陛下にお願いすることにした」と述べた。
 これに対し、鳩山首相は記者団に「1カ月ルールは存じ上げてはいた。しかし、1カ月を数日間切ればしゃくし定規でダメだということで、果たして国際的な親善の意味で正しいのか。私から官房長官に指示し、(陛下の体調と)両立できる解決はないかと申した」と説明した。
 岡田外相は海外の賓客からの要望にはなるべく沿いたいと省の立場を説明。会見は陛下の健康に支障のない範囲での決定だとの考えを示した。


鳩山首相:天皇陛下と中国の習副主席の会見実現を指示(12/11毎日)
 平野博文官房長官は11日午前の記者会見で、14日から予定されている中国の習近平国家副主席の来日に関連し、鳩山由紀夫首相が天皇陛下と習氏の会見を「日中関係は非常に重要だ」として、実現するよう官房長官に指示していたことを明らかにした。
 会見は中国側が申し入れた。習氏は胡錦濤国家主席の最有力後継候補。副主席クラスは通常は天皇陛下との会見はないが、一方で胡氏が98年の副主席当時に来日した際には、天皇陛下と会見している。中国側は習氏を次期国家主席として位置づけ、かつての胡氏並みに待遇するよう求めているとみられる。
 ただ天皇陛下への面会は1カ月前に申し込むという慣例があり、外務省幹部は「11月下旬に中国側から要請があったが、困難だと回答してきた」としている。平野氏は「慣例はあると思うが、1カ月近く前に話はあった。官邸としては政治的に重要なのでぜひお願いしたい」と述べた。
【中澤雄大】


 平野は「天皇の政治利用だ」と自白しているな。



当たり前の発言だけど (2009 12/11 0:00)

 普通の発言をしても、立派に思えてしまう。

岡田外相が豪テレビと会見「鯨肉食べるのは日本の食文化」(12/10産経)
 岡田克也外相は10日、オーストラリアのABC放送の報道番組で「鯨肉を食べるのは日本の伝統的な食文化で、オーストラリアはそれを尊重すべきだ」と述べ、南極海での日本の調査捕鯨に反対するオーストラリア政府を批判した。
 日本でのABC放送記者との会見の模様が、同日夜の番組で放映された。
 日本の調査捕鯨船は先月、南極海へ向け出発。捕鯨妨害の目的で米環境保護団体「シー・シェパード」の船も後を追い、オーストラリアを出港している。(共同)


 他の大臣どもの面子、とりわけトップの鳩がアレなんで、この発言といい、普天間問題で危機感のあまり抜け殻のようになっている岡田さんが、相対的にまともな人物に見えてくるから不思議だ。同情はしないけど。


冊封使節と奴婢 (2009 12/11 0:00)

民主・小沢幹事長が中国に向け出発 議員ら626人同行(12/10産経)
 民主党の小沢一郎幹事長は10日午前、羽田発の全日空機で北京に向け出発した。
 同党の日中交流事業「長城計画」の一環で、党所属国会議員143人に秘書や一般参加者を合わせて計626人が同行、13日まで4日間滞在する。
 小沢氏は10日夕に人民大会堂で胡錦濤国家主席と会談する予定。11日からは単独で韓国を訪問し、李明博大統領との夕食会などに臨み、13日に帰国する。
 訪中は、民主党と中国共産党の定期協議も兼ねる。輿石東幹事長代行や山岡賢次国対委員長も同行している。訪中団は羽田と成田、関西の3空港から5便に分かれてそれぞれ北京へ出発した。


 前にも書いたが、とにかく気持ち悪い。ゾロゾロ引き連れ得意顔の小沢も気持ち悪いし、金魚の糞みたいに連れ立ってくっついていった議員どもの性根も気持ち悪い。冊封を受けるために奴婢を献上しに行く朝貢使節のようだ。
 9日のニュースだったか、横粂が「観光も楽しみ」とか言ってやがったな。当然、ぜんぶ私費で行ってるんだよね?



おもしろ発言目白押し (2009 12/10 0:00)

 1度ならず2度までも。本当に文革が大好きだな、この人は。

【ワイドショー通信簿】「独法新設おかしい!」 仙谷大臣の反論は…(12/9ライブドアニュース)
 スーパーモーニング
「新独法とはおかしい!」 仙谷大臣の反論は…
<テレビウォッチ>事業仕分けで時の人になった仙谷・行政刷新担当相がナマ出演して、独立行政法人の問題で語った。
(中略)
仙谷「先に天下り公募50ポストに2300応募があって、次第に天下りはなくなっていく。事業仕分けで、公開が何よりだとわかった。政治全体が国民の目で洗われる。文化大革命が起こってますよ」


 本気で仙石は「文革」が誇るべき中共の功績だと思い込んでるのな。で、それを誰も訂正してあげない、と。文革の中身を知った上での発言だったら、なおさら恐ろしいがね。知識人を大量に粛清し、歴史的文物を徹底的に破壊し……現状、似たようなものか。
 民主批判を続けている拙者が、急にこのサイトを更新しなくなったら、粛清されたと思ってください。

 そういやもう一人、中共くさい発言をした人間がいた。

首相、普天間で具体策提示の意向 米軍再編行程表に影響も(12/9福島民友)
 一方、平野氏は「普天間問題(の解決)に時間がかかれば在日米軍再編のプログラムが多少変わる可能性がある」と指摘。同時に沖縄県民の負担の軽減策として(1)普天間飛行場のヘリコプターの機数削減(2)ヘリ部隊の沖縄県外などへの移転―のほか、「極端な話」と前置きした上で、飛行場周辺の住民の移転も挙げた。(一部抜粋)

 「住民の移転」なんて、北京五輪前の中共による強制立ち退きのようだ。土地が国の事業で直接利用されるというならともかく、周辺に住んでいるだけで移転させられるなんて、ちょいと無理が過ぎる。仮に実行するとしても、手続きが完了するまでに恐ろしいほどの時間がかかることになるだろう。たとえ話でも出すべき話ではない。

 平野発言、もう一つ。

国債44兆円超も=「国民生活が第一」−平野官房長官(12/9時事)
 平野博文官房長官は9日午前の記者会見で、2010年度の新規国債発行額を44兆円以下に抑える政府方針について「数字が独り歩きしているが、それが絶対的だとは鳩山由紀夫首相は言及していないのではないか」と述べ、44兆円を上回ることもあり得るとの見方を示した。
 平野長官は「財政規律から見た国債発行を基本に置くことは首相も(考えとして)持っている」と指摘。同時に「国民生活第一で予算編成していくべきだ」とも語った。


 正直に「…という理由で方針を変更します」と説明すりゃいいのに、なんでわざわざ「絶対と言ってないから国債を44兆以上出してもいい」なんて言葉遊びに逃げるんだか。ま、マスコミが批判的に報道しないから問題なく済むんだが。
 民主はこの「…とは言っていない」が実に多い。藤井の「子供手当は国が全額出すとはマニフェストに書いてない」「為替介入するとは言ってない」とか、岡田の「マニフェストには県外移設とは書いてない」とか。

 お次はボスのお言葉。

小沢氏「道路を作るべきだ」 北海道選出議員の陳情に(12/8産経)
 民主党の小沢一郎幹事長は8日、北海道新幹線の延伸や北海道開発予算の維持を求める北海道選出国会議員有志の陳情を受け、道路ネットワークの建設に積極的な姿勢を見せた。
 北海道連代表の三井辨雄(わきお)国対委員長代理は陳情後、記者団に対し「高速道路も途中で寸断されているところがある。小沢幹事長は『道路をつくるべきだ』とはっきりおっしゃった」と説明した。


 北海道連代表の発言が正しいとすれば、「予算回して欲しかったら俺のところに陳情に来い」ということだね。こんな記事もあったし。

道路ほしいなら「民主応援を」副幹事長、陳情の知事らに(11/26朝日)
 「政府与党はどこか、皆さんもよく理解して欲しい」
 民主党幹事長室に25日、陳情に訪れた全国高速道路建設協議会(会長・横内正明山梨県知事)の知事らに、吉田治副幹事長が見返りに民主党議員への選挙協力を求めた。
 吉田氏は地元で要望を受けた際、「それを言うんだったら民主党を応援してから言ってこい」と発言したことを紹介。さらに口々に道路建設を要求する知事らに対して「皆さん方はこれだけのお願いをしてこられた。私どもが受け止めてしっかりやることは、皆さん方も私たちに地域で、どうしっかりして下さるのかということだ」と述べた。
 出席した知事の一人は「びっくりした。自民党時代はあんなこと言われなかった」。


 自民党時代の利権政治にさよなら、みたいなことを言っておきながら、別の輩が利権に群がっているだけ。

 とどめはこれ。

普天間基地移設問題 滑走路をそのまま縮小し危険性の除去図る案、日本政府内で検討(12/9FNN)
 アメリカ軍の普天間基地移設問題で、普天間基地の滑走路をそのまま縮小して危険性の除去を図る案が、日本政府内で検討されていることが、FNNの取材で明らかになった。
 政府関係者によると、普天間問題の核心を地元住民への危険性の除去ととらえ、およそ2,700メートルある普天間基地の滑走路を、日米合意に基づき、キャンプ・シュワブ沖に想定していた1,800メートル規模に縮小する案が、防衛省内で検討されている。
 さらに、滑走路の使用制限や訓練移転などにより、普天間移設そのものの見送りも視野に、危険性の除去を進めたい考え。
 あわせて、日本にあるアメリカ軍基地の部隊編成の抜本的な見直しの提案も検討されている。
平野官房長官は、9日午前の会見で「極端な話、騒音の除去をする場合には、基地から地域住民の距離を離すとか、いろいろな方法があるじゃないですか」と述べたが、午後には「例えばの話だ」と釈明している。


 日米関係と社民との関係を天秤にかけ、決断を遅らせグダグダ考えた結果が「普天間基地は移設せずに滑走路を短く」。いままで10年以上のアメリカとの交渉は何だったのかと言うことになるし、だいたい滑走路を短くして危険性が減るのか疑問。
 たぶん、何をやっているのか、何をやらなければいけないのか、分からなくなってきてるんだろうな。



どの口がそれを言う? (2009 12/9 0:00)

 正直、殺意がわいた。

菅VS.亀井「しこり残りません」 8日の鳩山首相(12/8朝日)
――今年度の税収が37兆円を下回り、国債発行額が過去最大の53兆円に達する見通し。来年度の新規国債発行額を44兆円以内に抑える考えに変わりはないか。

 「これはあの、リーマンショックからきていますからね。それまで私ども野党時代を通じて、経済対策をもっと早く打てば良かったのにな、という思いがあります。それだけに、ここまで深刻になってしまったことは、残念なことではありますけども、しかし経済をある意味では、しっかりと立て直していかなければならんということで、補正を組んだ前政権の考え方も分からんわけではない。どこまで有効であるか、ということで我々は事業仕分けのような、凍結のことも行いました。しかし、結果として税収も大きく減ったわけですから、結果として、国債をこうせざるを得なかったということは、国民の皆さんも理解をして頂けるのではないかと、そう思います。しかし、財政規律はそれなりに、一方で経済、一方で財政、これはともに国民の皆さんの命を守るために必要な議論でね、そのバランスの問題だと思います。これ以上深刻にならないようにしなきゃいかんというために、経済的な手だてを打つと。一方で打ちすぎると財政がおかしくなる、ということですから、そのバランスの中で私は44兆円、来年度に関してはそれに向けて努力しようじゃないか、ということで申し合わせたわけです。いまはその努力に向けてですね、一人ひとりが頑張って、閣僚の皆さんがね、その中で予算を組もうとしている状況ですから、まずは私はこの44兆円に手足を縛られて、それによって人の命の方が失われるという話になってはいけないことも事実でありますけども、努力としてはこれからも続けていこうと、思っております」


 麻生政権の補正予算案に対し、反対しまくって景気対策を遅らせていたのは民主党。経済対策をさんざん遅滞させておいて、そして麻生政権の補正予算を停止して空白期間を作っておきながら、「私ども野党時代を通じて、経済対策をもっと早く打てば良かったのにな、という思いがあります」とホザく厚顔無恥ぶりは、殺意を抱かせるにじゅうぶんである。
 
 予算削減や高速無料化というデフレ圧力をかけながら、一方でデフレ宣言して日銀に対応を求める。科学技術予算やスポーツ振興予算、医療費や地方交通機関の補助金を削っておきながら、海外には何千億円という援助をばらまく。母子家庭の労働支援予算は打ち切りながら、母子加算は復活……やること為すこと、支離滅裂。
 で、おまけに発言まで支離滅裂だから、救いようがない。


システムより政治家の質の問題 (2009 12/9 0:00)

 「脱官僚、政治主導」と息巻いている民主党だが、やっていることは、官僚を政治の場から遠ざけてようとしているだけ。官僚の記者会見廃止だとか、事務次官の廃止だとか、形ばかりに拘っている。

事務次官の廃止検討 仙谷刷新相、仕分けは第2幕実施へ(12/5朝日)
 仙谷由人行政刷新相は4日、朝日新聞のインタビューに応じ、政治主導を進めるため、公務員制度改革のなかで官僚の最高ポストである「事務次官」の廃止を検討する考えを明らかにした。行政刷新会議の「事業仕分け」の結果に対しノーベル賞受賞者らが反発していることを踏まえ、「仕分け第2幕」を来週にも実施する方針を示した。(以下略)

 形をいじくるのも一つの手ではあろうが、官僚による省庁の連携が巧くいっていなかったり、大臣たちの発言が行き当たりばったりだったり、方針が定まらなかったり…という政府のふがいなさを見ていると、システムの問題と言うよりは、官僚を使いこなす政治家の資質に問題があるとしか見えない。事務次官制度があったからといって、伊藤博文や原敬や吉田茂が政治主導でなかったとは思えない。

 というか、脱官僚とかそういう次元ではないからな、今の政府は。



打たれ弱すぎ (2009 12/8 0:00)

「批判に耐えるのが指導者」=ゴルバチョフ氏が鳩山首相を激励(12/7時事)
 鳩山由紀夫首相は7日午後、首相官邸でゴルバチョフ元ソ連大統領の表敬を受けた。首相は米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題などを念頭に「(マスコミなどから)批判されている」と弱音を吐くと、ゴルバチョフ氏は「当たり前だ。それに耐えていくのが指導者の務めだ。耐えてください」と激励した。
 一方、両氏は北方領土について意見交換。問題解決に向けて日ロ両国の連携強化が必要との認識で一致した。会談には鈴木宗男衆院外務委員長が同席した。


 「マスコミに批判されている」と弱音を吐くほどに批判されてねぇだろ。麻生さんの65536分の1くらいしか批判されていない。しかも、批判というより難癖・イチャモンと言うべき類の物まで飛び交っていた安倍さんや麻生さんの頃を思うと、鳩山への批判は事実に基づいた物ばかり。
 しかも歴戦の勇者ゴルバチョフに弱音を吐くとは、みっともないことこの上なし。


徒然 (2009 12/8 0:00)

 民主党ネタは我ながら食傷気味だなぁ連日続けて書くのはアレだなぁと思っているのだが、しかしながら毎日のようにネタを提供してくれるし、というよりネタが豊富すぎて毎日捌ききれないほどでお蔵入りしている記事もたくさんあるし、でも毎日民主批判はなんか殺伐として嫌だからたまには褒めるようなことも書きたいなと思うのだが、そんな話は全く転がっておらず、いや最近株価が上がってるじゃないかという人がいるかもしれないが、あんなものは自分で下げた株価をようやく遅ればせながらの補正予算で少し戻しただけのことで、あんなのは民主党のマッチポンプでしかないと言うことなので、やっぱり民主党を褒めるようなことなんかあり得なく、未だに支持率が60%あるのが不思議でしょうがなく、あれか、詐欺の被害者ってなかなか被害に遭ってることを認めようとしないよね、ってことでかろうじて納得してみたりする今日この頃、政治も景気も何となく薄暗い中、拙者も風邪を引いて体調最悪なので世知辛い年の瀬ですな、ということで今日の日記終わり。



いつまで延ばす気だ? (2009 12/7 0:00)

 その時その時で最低の選択肢を選び続けているように見える。

移設先決定 参院選後に 「普天間」政府方針/WGで米側に伝達(12/6沖縄タイムス)
 米軍普天間飛行場の移設問題で、政府は移設先の方針決定を来年7月の参院選後まで先送りする意向を固めていたことが5日、分かった。鳩山由紀夫首相は外務、防衛両省が目指していた「年内決着」より、連立を組む社民党、国民新党に配慮し、政権維持を最優先させる方針を示している。関係者によると、首相の意向は4日の日米閣僚級ワーキング・グループ(WG)で米側にも伝達されたが、米側は反発したという。普天間移設問題は一層混迷が深まっている。
 WGには日本側から岡田克也外相や北沢俊美防衛相らが出席。両大臣が3党連立を重視する政権の意向を米側に伝えたと発表されていた。
 しかし関係者によると、社民党が連立を離脱すれば、参院で過半数が確保できず、法案が国会を通らない可能性が生じる日本の政局の状況を伝えた上で、「参院選まで待ってほしい」との趣旨で踏み込んで訴えたという。
 参院選で民主党が単独過半数を取れば、連立を組まずに政策決定できる体制を整え、判断したいとの考えとみられる。
 米側は鳩山政権の対応に納得せず、「いつ決断できるのか」と繰り返し迫ったという。決着が越年すれば、名護市辺野古沿岸部にV字形滑走路をつくる現行案をパッケージにした在日米軍再編全体が破綻(はたん)する可能性を指摘。来年7月までの結論先送り以前に越年にも反発したという。
 両大臣はさらにWG会合で、連立離脱を示唆した社民党の福島瑞穂党首を説得する意向を示したというが、米側は懐疑的だったという。
 鳩山首相はWG会合終了後の4日夜、「日程的なものを大いにずらすということに対しては、(米側から)強い懸念が表明されたと聞いている」と記者団に述べていた。
 WGは外務省で非公開で行われた。
 会合後の両省の記者説明では、社民党が名護市キャンプ・シュワブ沿岸部に移設するV字形の現行案に強い難色を示したため、年内に結論を出すのは困難―との認識を正式に伝達したとの趣旨だった。


 グアム移転だの県外移設だのは現実味が無く、もはや選択肢は一つしかない。となれば、あとは決断する時期だけが問題だ。当然、可能な限り早く決める以外に、採るべき行動はない。先送りしようが、採るべき行動に変化など無いのだから。

 ゆえに、国内状況を理由に、さらに半年以上も決断を先送りするのは、愚の骨頂である。しかも、国内マターであるならまだしも、外交・安全保障の問題において。
 記事にあるように、鳩山とすれば「参院選で単独過半数をとれば社民党に気兼ねなく決断できる」ということだろうが、そもそも参院選で単独過半数がとれるかどうかがまず分からない。決定を先送りしておいて、仮に参院選で過半数がとれなければどうするつもりなのか。今のバカ政治を続けるなら、負けはしなくとも単独過半数の可能性は低い。アメリカとしては、さらなる先送りを喰らったらたまらないから、参院選まで待つという選択肢はあり得ない。
 というか、記事が事実とすれば、「参院選で勝ったら社民は切ります」と公言したことになるんだが…大丈夫か?

 鳩山がコロコロ発言を変え、アメリカの信頼を完全に失った時点で、もう詰んでいた。アメリカとすれば、もう日本側の言うことは何も信用できないのだから、早く日米合意どおりに行動しろ、と言わざるを得ない。



もはや病気 (2009 12/6 0:00)

 もはやブレというより、速すぎて見えない。羅将ハンの域に達した。
 いや、「どこかに位置が決まる」と考えるのが間違いなんだろう。「グアムを検討」と「グアムはあり得ない」という状態の重ね合わせなのだ。まさにシュレディンガーの鳩。ただ、こいつは、観測してもなお位置が決まらないんだよな…。

普天間移設で首相「グアムも検討」「辺野古生きている」(12/4 12:40 朝日)
 鳩山由紀夫首相は4日、首相公邸前で記者団に対し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の新たな移設先について、米領グアムを一つの選択肢として検討する考えを明らかにした。北沢俊美防衛相も閣議後会見で、来週にもグアムの基地などを視察する考えを示した。
 首相は3日に岡田克也外相と北沢防衛相と会談。普天間の新たな移設先の検討を指示している。この指示の趣旨について、4日、記者団に「辺野古しかないのか、他の地域はないのかと前々から申し上げている。社民党の新しい問題も出てきており、積極的にもっと力を入れてもらいたいと申し上げた」と語った。
 そのうえで、「グアムは魅力的な案か」との記者団の問いかけに対し、「グアムへすべて移設するということが米国の抑止力を考えたとき、妥当かどうか検討する必要がある」と述べた。
(以下略)

グアム移設「私から言及はしておりません」4日の首相(12/4 21:04 朝日)
 ――普天間基地のグアム移転に首相が言及したことで、沖縄県では県外移設への期待の声が高まっているがどう思うか。

 「私は今朝も申し上げましたけど、グアムへの移設の話は他の大臣が話をされましたけど、私から言及はしておりません。従って、どういう情報が流れたかは分かりませんが、沖縄県民の皆様方には当然、県外とかですね、国外を期待されておられるから、そういう情報があれば期待が出て参るかもしれません。我々はですね、前から申し上げているように、様々な選択肢を考えながら、現実に日米合意の重さというものも理解しながら、沖縄県民の皆様方の思いというものを受けとめて、出来るだけ早く結論を出さなきゃいかん、移設先を決めなきゃいかんなと、今ぎりぎりの調整をしているところでありますから、これ以上のことを、毎日同じことを申し上げますけど、現実には岡田(克也外相)、北沢(俊美防衛相)両大臣がご努力を頂いているところで、私の方からこれ以上、申し上げることはありません」
(一部抜粋)

 若年痴呆症を疑うレベルではないのか。政権担当能力どころではなく、責任能力が問われる段階。今の鳩山なら、殺人事件を犯しても、刑をくらわないで済むんじゃないか。

 国内でも意見をまとめられずにフラフラしているのだから、アメリカに何か話をできるような状況ではない。にもかかわらず、鳩山は八方美人ぶりを遺憾なく発揮し、さらなる混乱をもたらしている。

鳩山首相、米側に日米合意を重視するともとれる極秘書簡を送っていたことが明らかに(12/3FNN)
 11月から始まった普天間移設問題を話し合う日米作業部会を通じて、鳩山首相がアメリカ側に、日米合意を重視するともとれる極秘書簡を送っていたことが明らかになった。
 11月13日の日米首脳会談の翌日、鳩山首相が外遊先で、記者団に対して、今後の協議について、「日米合意を前提にしたものではない」と発言し、両首脳の認識のずれが表面化したと報じられたことについて、鳩山首相は、ルース駐日大使にあてた書簡で「心配されているかもしれないが、そうした報道などに惑わされないでください」と伝えていた。
 県内移設の「日米合意重視」ととれる内容だけに、今後波紋も呼ぶものとみられる。


 いくら「Trust me」と言われても、アメリカ側には「日米合意を重視する」という内容を伝えておきながら、一方ではグアムに言及したり、或いはそれを否定したり、信じるのは不可能。日常の人間関係でもこの手合いは迷惑極まりないのに、ましてや外交でこの二枚舌、三枚舌。鳩山が総理をやるくらいだったら、こども店長にこども総理をやらせても変わりあるまい。むしろ鳩山よりこども店長の方が、発言に対しては慎重に見受けられる。



実質増税 (2009 12/5 0:00)

年100万円までの株式投資、利益は非課税に 政府方針(12/3朝日)
 政府は3日、年間100万円以下の株式投資について、配当や売却益を2012年から3年間、非課税にする方針を固めた。少額投資を優遇して投資家のすそ野を広げ、株式市場の活性化につなげる狙いだ。
 政府税制調査会が3日、3年間の非課税措置を認める考えを示した。金融庁は来年度の税制改正要望で、5年間の非課税措置を求めていた。
 現在、株式の配当や売却益にかかる税率は、本来の20%から10%に軽減されている。この措置が11年末に切れるのに合わせ、新しい非課税措置をつくる。上場株式のほか投資信託やETF(上場投資信託)の一部も対象にする。100万円超の投資で得た利益については、20%の税率を適用する予定。
 投資減税は「金持ち優遇」との批判もあるため、金融庁は非課税措置の対象額を抑えることで理解を得たいと考えている。だが、政府内からも「制度が複雑で分かりにくくなる」との指摘がある。


 まさか「投資額の限度が100万円」じゃあるまいな、と思っていたが、そのまさかのようで。

http://www.fsa.go.jp/singi/seisaku/seisaku/siryou/20091202/1-2.pdf
1.非課税対象:上場株式等の配当、譲渡益
2.非課税投資額:毎年、新規投資額で100万円を上限(未使用枠は翌年以降繰越不可)
3.非課税投資総額:500万円(100万円×5年間)
4.保有期間:最長10年間、途中売却は自由(ただし、売却部分の枠は再利用不可)
5.口座開設数:年間1人1口座(毎年異なる金融機関に口座開設可)
6.開設者:居住者等(20歳以上)
7.導入時期:上場株式等の配当、譲渡益に対する20%税率の適用開始時
(p.7より必要部分を引用)

 長期ホールドかつ少額投資の人には福音だろうが、株式投資をしている人の大多数にとっては、実質増税でしかない制度変更である。
 仮に種銭90万の人がAという株を買った、上がったのですぐに売って別のBの株を買った…これでもう100万円は超えてしまう。「1ヶ月単位で売り買いをおこなう」というのは、決して「安易な短期売買」では無いが、それでも1年では種の12倍の投資額になってしまう。デイトレなら、種100万なら年間で億を超えることは容易い。

 つまり、年100万までの株式投資など、ほとんどの投資家には関係ない話で、それ以上の投資額だと税率10%→20%というのだから、ほとんどの投資家にとっては増税ということになる。株式投資を全く知らない人間が考えたのか、株をやらない人間に「仕事した」とアピールできればいいと思っているのか。

 この方針が現実のものとなれば、日本の株式市場は悲惨なことになる。「汗水垂らして働かないヤツは…」とかいう寝言言ってる人間だけだろ、こんな政策で喜ぶのは。



鳩の耳に念仏 (2009 12/4 0:00)

「ハトミミ」情報で刑事告発も 行政刷新会議(12/3産経)
 政府の行政刷新会議は2日、行政の無駄や不正情報を官僚から集めるため設置した受け付け窓口「ハトミミ.com」で得た情報をもとに、対象者の悪質性が高い場合には刑事告発を行う方針を決めた。密告者の実名は、原則として関係省庁の政務三役に報告する。窓口を所管する仙谷由人行政刷新担当相は事業仕分けに続き、漫然と不正が見逃されている実態を“密告”窓口を通じて一掃したい考えだ。
 刷新会議関係者によると、官僚から受け付けた情報はまず、新たに任命される「情報管理者」のみが管理し、信憑(しんぴょう)性や悪質性について精査する。
 この際、刑法に抵触する事実が確認された場合、刑事訴訟法に基づき刷新会議が刑事告発を行う。情報提供者自身が刑法に触れている場合も告発されることになる。このため、「告発が面倒で尻込みしてしまうケースも出る。悪質な無駄遣いほどそうだろう」(政府関係者)との懸念もある。
 仙谷氏は当初、官僚の不正行為が発覚しても「誰かをトカゲのしっぽ切りし、快哉(かいさい)を叫んでも改革につながらない」と告発に慎重姿勢を示していたが、是々非々で判断する方針に転換した。
 また、「情報管理者」が情報の事実関係を確認する必要性があると判断した場合は、関係省庁の閣僚ら政務三役に報告。この際、通報者が実名のときは実名も政務三役に伝える。政務三役は情報をもとに、現地調査や関係者からのヒアリングを行う。
 政府は1日の閣議で、窓口に告発した官僚に対し、降格や懲戒処分などの不利益な取り扱いを行わないことを決定した。ただ、政務三役に実名が知られれば、「省庁幹部にも実名が漏れ、通報者が省内に居づらくなる」(総務省幹部)という可能性は否定できない。


 運用をおこなう人間の腹づもり一つで、共産党独裁国家のような密告・粛清制度を作り上げることも不可能ではない。こんな思いは杞憂に過ぎないと一蹴したいところだが、仙石の「文化大革命」発言もあるし、小沢皇帝の独裁政治は現実であるわけで。
 事業仕分けに喝采を送っていたような向きは、密告による公務員の吊し上げに対しても拍手をするんだろうが。

 朝日の記事によれば、受け付けテーマは、「真に国民のために取り組むべき課題や政策の提案」や行政の無駄の指摘など。国家公務員には不正経理など不適切な事務処理も指摘するよう求めるということだそうで、一応「目安箱」的な役割も持たせようとしているらしい(まぁ主目的は「悪い」公務員の摘発だろうが)。とりあえず、鳩山の辞任と鳩山の逮捕を求める声を送ることにしよう。まぁこういう声は無視して、都合の言い分だけを取り出して、アホ政策を遂行していくんだろう。
 というか、首相官邸には、今までも意見募集のコーナーがあったはずだが、はて。

 しかしながら、鳩山が総理を辞めたら、このハトミミという名前はどうなるんだろうか。鳩山と共に消滅するのか、鳩山死んでもハトミミ死せずなのか、名前をまた変えるのか。


 (2009 12/4 0:00)

 車が修理から戻ってきた。代車が来るまで1週間、修理に1週間で、2週間ぶりの健康な愛車の姿を見る。

 そういえば、代車の後部には、ブルーリボンがつけられていた。



打たせ湯とカピバラ (2009 12/3 0:00)

カピバラ露天風呂オープン(12/2読売)
 西海市西彼町の長崎バイオパークで、1日、カピバラが今季初めて露天風呂に入り、湯船を楽しんだ。寒さに弱いカピバラの“憩いの場”にと、昨年に続き同パークが企画した。露天風呂は5日から一般公開される。
 カピバラは中南米など温暖な気候の水辺に生息する。同パークでは、冬場は水が冷たいためか、池に入らず、乾燥して皮膚が荒れていたが、昨年、露天風呂を作って入れてみたところ、肌荒れや皮膚病の大半が治ったという。
 石造りの浴槽に約35度の湯が注がれると、気持ちよさそうに身をくねらせ、竹筒から流れる打たせ湯も目を閉じて堪能していた。
 一般公開は来年2月28日まで。毎日正午〜午後3時に見ることができる。副園長の伊藤雅男さん(48)は「くつろぐカピバラの姿を見ると心が温まります。ぜひ見に来てほしい」と話していた。(貞末ヒトミ)


 記事に掲載されている写真もなかなか味わい深い。
 参考資料として、これを
 →YouTube - 【温泉】カピバラさんが打たせ湯でうっとり capybara

 将来仮に大金を手にしたら、カピバラとペンギンを飼うのが拙者の夢である。


風邪でも走る (2009 12/3 0:00)

 先週末から風邪ひいた。ここ数日は朝のランニングを控えていたのだが、どうも肩や首が凝って体調が悪く、「やはり動かねばならぬ」と休みの今日は午後に11kmほど走ったり歩いたり。体のだるさがとれ、だいぶ気分が良くなった。あれだ、泳ぐのをやめたら死んでしまうマグロのような体になってきたのかもしれぬ。



日銀動く (2009 12/2 0:00)

 今日の前場は日経平均9300円以下でくすぶっていたが、臨時の日銀会合が開かれるというニュースが流れ、後場には思惑から急騰、終値は9572円。円ドルも一時87円台半ばへ。日銀が神様に見えた一方で、民主党のノロマっぷりがいっそう腹立たしく思えた。

 で、会合の結果がこれ。

日銀、新たに10兆円規模の資金供給策(12/1朝日)
 日本銀行は1日午後、臨時の金融政策決定会合を開き、新しい資金供給手段による金融緩和の強化を決めた。10兆円を追加で供給する。急激な円高や株安を受け、政府の経済対策と歩調を合わせて景気を下支えするという。白川方明(まさあき)総裁は「広い意味で『量的緩和』と言っていい」と説明した。
 政策委員7人(総裁、副総裁2人、審議委員4人=1人空席、1人欠席)の全員一致で決めた。政策金利の誘導目標については、現行の年0.1%に据え置いた。
 新しい資金供給手段は、日銀が金融機関に対し、年0.1%の固定金利で期間3カ月の貸し出しをする。担保が必要だが、金融機関が持つ国債、社債など日銀が適格と認めるすべての担保が使える。
 3カ月物の市場金利は直近では0.3%前後。新手法では、この金利を下げる効果を見込む。日銀が通常の誘導目標としている無担保コール翌日物(銀行間で担保なしで翌日に返す約束の貸し借り)は昨年12月から0.1%前後で、これ以上下げる余地が少ないが、より「長めの金利」を下げることで景気刺激や円高抑制を目指す。
 今月から新手法を始め、期限は設けない。白川総裁は会合後の記者会見で「日銀が低金利政策を続けて景気を支える姿勢が明確に伝わる」と効果を説明。10兆円の供給規模についても「市場の状況を見て適切に判断する」と述べ、増額の可能性を示唆した。
 臨時会合は昨年12月以来。白川総裁は「経済・物価・金融情勢の基本判断は変わっていない」と述べる一方、「円高方向に振れる、株価も下落するということで、企業心理に悪影響が及び得る動きがあった」と臨時会合による政策変更の理由を述べた。
 さらに新手法について「資金供給量が制約となって金融機関の行動が制約される状況を作り出さないという広い意味で、量的緩和だと言っていい」とも説明。ここ数日、政府が日銀に事実上要請していた「量的緩和」の求めに応えているとの見方をにじませた。菅直人副総理は1日、記者団に「非常にスピーディーかつ一体的な行動をとって頂いた。マーケットもそれなりに好感した」と述べた。
 鳩山由紀夫首相と白川総裁は2日、円高や株安などへの対策で意見交換する予定だ。
 1日の東京株式市場では、午前に臨時会合の開催が発表されると、金融緩和への期待から日経平均株価が上昇。終値は、前日比226円65銭高の9572円20銭になった。外国為替市場の円相場も円安方向にふれ、一時は1ドル=87円台半ばを付けた。しかし、株式市場終了後に決定内容が伝わると、再び円が買われ、午後5時時点は、前日同時点より89銭円安ドル高の1ドル=87円03〜04銭。市場では「金融緩和は期待外れだった」との見方も出ている。
 一方、低金利政策が長引くとの見方から国債が買われ、長期金利は急低下。新発10年物国債の流通利回りは一時、11カ月ぶりに1.2%の大台を割り、1.190%を付けた。


 日銀砲には期待しつつ実現可能性は低いと見ていたが、量的緩和には大いに期待していた。しかしながら、期待値と比較すると、10兆円規模の資金供給はちょいと少ないように思える。
 ただ、民主党がデフレ対策、景気対策を一向に具体化しようとしない中で円をガンガン刷っても、その金が循環しなければあまり意味はない。日銀としては、できる限りのことをやったというところか。たぶん明日は失望で売りが出るんだろうけど…。

 政府は「日銀にも動いてもらわなければ…」というようなことを言ってるんだが、政府がきちんと方向性を示していない以上(デフレ宣言しておいて補正予算は些少だわ高速無料化のようなデフレ政策を実行するわ)、日銀がとれる手立ては少ない。ボールは、政府の側にある。


 (2009 12/2 0:00)

 何だこれ?

「喜」はイチロー選手=「怒」は酒井さん−民放連調査(12/1時事)
 「喜」はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)2連覇を導いたイチロー選手、「怒」は覚せい剤事件で失望を与えた女優の酒井法子さん―。日本民間放送連盟のラジオ委員会は1日、喜・怒・哀・楽のそれぞれのイメージに当てはまる「今年の顔」について、アンケート調査した結果を発表した。
 11月25日に民放連加盟のラジオ局101社の番組で告知し、同日中にインターネットを通じ、約2900人に調査した。
 「喜」部門では571人がイチロー選手をトップに選んだ。9年連続で200本安打を達成、大リーグ記録を更新するなど、「ここだという時に偉業を成し遂げてくれる」(40代女性)「WBCでの活躍は忘れられない」(20代男性)との理由が寄せられた。2位は米大リーグ、ヤンキースの松井秀喜選手(297人)。政界からは128人が挙げた鳩山由紀夫首相が5位に入った。
 「怒」は酒井さんが715人で1位。「同じ子供を持つ親として許されない」(30代)と女性の厳しい見方が目立った。
 「漢字の読み間違いはいかがなものか」「カップラーメンが1個400円と言ったから」などの声が出た麻生太郎前首相が456人で続いた。


 脱税や違法献金よりも、漢字の読み間違いやカップラーメンの値段間違いの方が、怒りの対象ですか。カップラーメンの件が話題になったのは去年なのに、未だに怒ってますか。
 「政治というのは国民の程度にしかいかないものだ」という西園寺公望の言葉が思い出される。

 私の「怒」は、鳩山、藤井、小沢、レンホー、ヨトウムシ……と続く。



 (2009 12/1 0:00)

 何これ。

為替介入あり得ないとは言っていない=藤井財務相(11/30ロイター)
 [東京 30日 ロイター] 藤井裕久財務相は30日午後、財務省内で、藤井財務相が29日夜に「(為替)介入はあり得ない」と発言したと同日に一部で報じられたことについて聞かれ、「うそだよ。そんなの。言っていないよ。そんなこと」と記者団に語った。

 「くたばれ!毎日新聞!」という話なのか、「おじいちゃん、さっきご飯食べたでしょ!」という話なのか。


ゴタゴタTBS (2009 12/1 0:00)

遼くんギャラリーなぎ倒したTBSカートは2日目にもイエローカード(11/30産経)
 男子ゴルフの石川遼(18)が出場した「カシオワールドオープン」(Kochi黒潮CC)最終日の29日、石川を取材する中継局のTBSスタッフが運転するカートが暴走し、ギャラリー4人に重軽傷を負わせた事故で、同じカートが2日目にも大会運営スタッフから、強引な運転を注意されていたことがわかった。
 2番パー3のコースで起きた惨劇。女性の悲鳴が相次いだ後、聞こえてきたのは、大会運営スタッフの「このカート、ずっとマークしていたんだ!!」という怒声だった。
 カートを運転していたのは、大会を中継するTBSが委託する制作会社の男性カメラマン。石川ら最終組の第1打を打ち終わった後、コース脇の急な下り坂のカート道を走行中に突如向きを変え、ギャラリーの中に突っ込んだ。10メートル以上引きずられた高知市の30代の女性は左顔半分の擦過傷がひどく、担架に乗せられ救急車で高知市内の病院へ。左眼窩底骨折が判明した。ほかに3人が軽傷を負った。高知県警安芸署は、業務上過失致傷の疑いで、カートに乗っていた2人や関係者から任意で事情を聴いた。
 このカメラマンはカートの強引な運転など大会運営を妨げるとして、大会第2日(27日)にも注意され、“イエローカード”を出されていたという。
 石川もテレビクルーについて「初日から気になっていた。(配慮を欠く動きで他の)グリーン上のプロから怒られたり…」と不安を覚えていた。2番ホールの事故には「あんな光景初めて見た。寒気がした。さすがに動揺した…」と青ざめていた。
 試合後、謝罪会見を開いたTBSスポーツ局の岡田浩一プロデューサーは「スタッフには無理な運転をしないよう注意していた。カメラマンはハンドル操作を誤ったと言っている」と頭を下げたが、起きるべくして起きた事故ともいえそうだ。


 朝ズバの不祥事連発(子供が割り箸を喉に刺して死んだ事故に関しての医師への不当な非難、不二家捏造批判)、市橋容疑者の送検車に立ちはだかり公務執行妨害で逮捕されたディレクター、取材対象の女性と喧嘩するレポーター、石川遼の取材を目的とした同伴競技者への盗聴依頼、体調悪化の恐れがある白インゲン豆ダイエット、サンデーモーニングでの石原発言の捏造、大阪の清掃事業に関する報道での捏造、古くは坂本弁護士殺害事件の原因となったビデオ事件……他にも、山のように不祥事が。ついでに言えば、かつては「筑紫哲也のNEWS 23」という、毎晩放送事故のような番組も存在していた。
 TBSの歴史は不祥事の歴史。「TBS潰れろ」と言うつもりはないが、半年間業務停止くらいの罰則を科さないと、永遠に反省しないと思われ。

 おまけ。
内藤×亀田戦の舞台裏でリングアナがTBSに激怒(11/30産経)
 29日夜に行われた内藤大助(35)vs亀田興毅(23)のプロボクシングWBCフライ級タイトルマッチの舞台裏で、中継局のTBSが判定の採点内容を読み上げないよう、リングアナウンサーに指示していたことが分かった。
 「こういうことが起こるなら、もう2度とTBSとは仕事をしない」。この一戦でリングアナを務めた富樫光明氏(38)が試合後、怒り心頭で格闘技ジャーナリストの片岡亮氏にその内容を語った。
 富樫氏はJBCのライセンスを受けた公式リングアナで、日本で行われる多くの世界戦を10年以上にわたって手がけてきた。富樫氏がこの日、最初にTBS側に不信感を覚えたのは、王者と挑戦者が入場する際に俳優の小出恵介がアナウンスを務めたこと。富樫氏は事前に説明を受けておらず「なぜ世界戦でライセンスもない素人を起用するのか」と首をひねった。同局ドラマの番組宣伝を兼ねる格好になった小出は、肝心の場面で「WBC世界フライト級〜」と言い間違えた。
 さらに試合途中、中継を担当するTBSのディレクターが富樫氏に対して「試合後は勝者だけ読み上げて判定の採点内容は読まないでほしい」と要請があったという。しかし富樫氏は試合を締めくくる上で不可欠な情報と判断し、指示を振り切る形で採点内容を読み上げた。
(以下略)

 何を考えてるんだか。


漢方 (2009 12/1 0:00)

 事業仕分けで、漢方薬が保険適用外になる…と言うことで、漢方を保険適用で買えるようにとの署名活動がおこなわれている(漢方を健康保険で使えるように署名のお願い)。

 この件で、「漢方が保険適用外になるという報道はデマだ」という話が出ているようで。「市販類似薬が保険外になる可能性があるだけで、漢方が保険適用外になるとは言っていない」ということのようだが、漢方はその市販類似薬に含まれる可能性が高いんじゃないのかな?仕分けの議論を確認しても、たしかに「漢方も保険適用外に」とは断言されていないが、「適用外にしない」という断言もされておらず、適用範囲はこれから議論していくということになっている。財務省案では市販類似薬の中に漢方も含まれているようなので、先手を打っておくという意味で、署名活動や反対活動が無意味だとは思えない。
 だいたい、直接の利害関係者であるツムラや日本臨床漢方医会や東洋医学会が、議事録も読まずに署名活動や反対運動をしているはずがないと思うんだが。

 漢方の効果が科学的に立証されているかどうかという問題はあるだろうけど、保険適用外になってツムラの薬が高くなって売れず、そこに中国の安物漢方薬が押し寄せて、日本の漢方薬メーカー大打撃…となったらイヤなので、保険適用除外には反対。カミさんの妊娠中にも漢方には世話になったし。


 (2009 12/1 0:00)

 9月末には「9月は一ヶ月で300km走るぞ」と目標を定め〜303km達成。もう二度とやらねと書いたが、3日立つと忘れてしまう鶏脳ゆえ、10月も懲りずに「次は350kmだ」と決めて達成。気をよくして11月は「400kmだ」と決め、半月過ぎた頃に「頑張れば444kmいけるんじゃね?」と欲を出し、休みの日に(複数回に分けて)40km近く走ったりしながら、けっきょく450km達成。
 雨で走れないと気分が悪くて仕方なかったり、もはや病気の域だったような気もする。ただ、ストレスを感じていたかというと、そうでもない。運動がストレス解消になるというのは事実だと思う。いや、実感がないだけかもしれんが。
 ともかく、この辺りが限界。今度こそ、もう二度とやらね。



最凶の財務大臣 (2009 11/30 0:00)

<藤井財務相>円高是正での為替介入考えず 静観の姿勢表明(11/29毎日)
 藤井裕久財務相は29日夜、ドバイショックで一時1ドル=84円台まで急騰した円相場について、「今の事態は静観しないといけない。(為替)介入はあり得ない」と述べ、円高是正のための為替介入は考えていないことを明らかにした。
 この日、首相公邸であった鳩山由紀夫首相らとの会合後、記者団の質問に答えた。
 公邸での会談で藤井氏は、為替の動きについて「偏った動きをしている」などと説明。同時に「介入という言葉を使ってはいけないというのは国際常識だ」とも語ったという。さらに、円高対策は「金融(政策)と一体的にやらないといけない」と述べ、日銀の金融政策との連携が不可欠との認識も示した。
 藤井財務相は9月の就任後の会見で「緩やかな動きであれば、介入はありえない」と強調。市場から「財務相は介入に否定的」として、円相場が上昇した経緯があるが、先週末の円高を受けて「異常な動きには適切な措置をとらなければならない」と介入を示唆する発言をしていた。【寺田剛】


 何で言わなくても良いことをベラベラと口にするかね?仮に介入する気がなくても、黙っておけ。「介入しない」と断言するから、円高が加速する。これくらいのことが分からないくせに財務大臣なんかやるんじゃない。
 この発言で投機筋を引きつけておいて、実際には為替介入をおこなって投機野郎どもを一網打尽…という罠だったら良いのだが、それだけの能力があるとはとても思えない。

 明日の市場が怖くて仕方ない……「またジジィが何か言ってやがる」という反応で済めばいいが。


無い袖を無理に振ろうとするな (2009 11/30 0:00)

子ども手当、所得制限・地方負担も「論点」 財務相表明(11/18朝日)
 藤井裕久財務相は18日の記者会見で、民主党が10年度創設を公約した「子ども手当」に所得制限を設ける案や、財源を自治体や企業に負担してもらう案について「論点になりうる」と述べた。政権内では「公約違反と言われかねない」との反対意見も根強く、制度づくりでの焦点になる。
 一方、鳩山由紀夫首相は同日、記者団に「所得制限を設けないのが基本理念。基本線はマニフェストに書かれた方向で議論したい」と、所得制限には慎重な姿勢を示した。
 子ども手当は、中学卒業までの子ども1人当たり月2万6千円(初年度は半額)を支給する鳩山政権の目玉政策。民主党は所得制限をつけない考えを説明。マニフェストも所得制限に言及していない。
 子ども手当はマニフェストの試算で5.5兆円(初年度は2.7兆円)が必要で、全額国費を想定していた。藤井氏は現行の児童手当にならい、地方や企業にも負担を求めたい考え。菅直人副総理兼国家戦略相も18日、記者団に「地方負担の問題がからむ。財源の手当ても含め制度設計が必要ではないか」と語った。


農家や自治体も負担を 財務省、所得補償で(11/26共同)
 財務省は26日、2010年度予算編成で、鳩山政権がマニフェスト(政権公約)に掲げた農家の戸別所得補償制度の査定方針を公表した。農家にも積立金方式による自己負担を求めると同時に、地方自治体も財源の分担を検討するべきだと主張。コメ農家約180万戸を対象に、10年度から先行実施する農林水産省の方針についても見直しを要請する考えを示した。
 野田佳彦財務副大臣は記者会見で「公約には負担の詳細を書いておらず、解釈はいろいろある」と述べ、政権公約とは矛盾していないと強調した。
 農家の自己負担は現行の助成制度や農業共済などを参考にしている。農産物の市況が下落し、補償が必要になる場合に備え、農家もあらかじめ資金を積み立てておき、国の補助を加えて戸別補償を実施する仕組みを想定している。
 財源面で自治体の協力を求めることは、既存の助成措置が全額国費ではないことを参考にしたという。ただ、財源難を背景に子ども手当に続いて地方負担を求める声が浮上したことに、自治体からは反発も出そうだ。


高校無償化「地方負担も検討」 藤井財務相(11/28朝日)
 民主党がマニフェスト(政権公約)に掲げた「高校実質無償化」について藤井裕久財務相は27日の記者会見で、地方自治体にも負担を求めることを「検討している」と述べた。鳩山政権は、主要政策の見直しや実施手順などを議論しており、今後、文部科学省などと調整を進めたい考えだ。
 政権公約の工程表は、10年度から実施する高校無償化の費用は「5千億円」と明記し、文科省は全額国費を前提に、10年度予算で4624億円の関連経費を要求している。
 藤井氏は「地方団体で所得の低い方にはちゃんと対応をとっているのがほとんどだ」と述べ、低所得者向けには都道府県レベルで授業料などの減免が実施されていることを踏まえたうえで、高校無償化の制度設計を検討したい考えだ。
 10年度予算での主要政策の財源問題では、財務省が、子ども手当や農家の戸別所得補償についても、国費のほか自治体などにも負担を求める案を検討している。


 「マニフェストは実現させろ、参院選にプラスになるようにな」と小沢から指示でも出ているんだろう(参考:公約実現に全力=民主・小沢氏(11/29時事))。財源も見つからないのにマニフェスト実現しようと、とうとう地方への負担押しつけを大っぴらに考え始めている。地方自治体としたら、「あんたらが言い出したことなんだから責任とれよ」という気持ちだろう。民主党が掲げていた「地方分権」の考え方とも矛盾する。

 事業仕分けで1.8兆浮いたのはたしかに良いことかもしれないが、予算案95兆円を考えれば、ミジンコのような額。選挙前、自民党に「財源は?」と突っ込まれて「財源はある!」と豪語していたが、やはり実情も知らないで大口を叩いていたようで。

 優先順位を考えて、不要不急の公約は撤回するのがいい。優先順位も、「参院選への影響」ではなく、日本に必要かどうかという観点から考えて欲しい。とりあえず、所得制限無しの子供手当や高校無償化、高速道路の無料化は、すぐに見直すべきだ。それだけで、事業仕分けで削減した額と同等以上の額が浮くはずだ。

 景気回復に効果のある施策を全く打とうとせず、無駄なバラマキにしかならない施策を必死に実現しようとする。今の民主党のやり方は、滑稽極まりない。せめて、将来の税収増に繋がるような、景気対策や産業振興策に金を注ぎ込んで欲しい。

 まぁ「〜して欲しい」と書きつつも、民主党に対する期待度はゼロなんだが。



ホゥリィダァイヴァッ (2009 11/28 0:00)

 メタル界の黄忠として、88歳くらいまで普通に歌えそうに思っていたのだが。

RONNIE JAMES DIOが胃ガンであると診断される - bounce.com [ニュース]
 ディオやヘヴン・アンド・ヘルといったバンドでの活動で知られるメタル界きっての実力派ヴォーカリスト、ロニー・ジェイムス・ディオが、胃ガンを患っていることがあきらかになった。
 現在67歳のロニーは、11月に予定されていたヨーロッパのツアーを入院のために急遽キャンセルしていた。この段階では病状はあきらかにされていなかったが、先頃オフィシャルサイトにて、胃ガンと診断されたことが正式に発表された。
 幸いにも早い段階で腫瘍を発見できた模様で、直ちに手術による除去を予定しているとのこと。具体的な回復の時期はまだ不明だが、彼はステージに戻ることを切望しているようで、体調が整い次第音楽活動を再開することを約束している。
 手術が無事に成功し、一刻も早く彼の復帰が実現することを祈ろう。


 ディオ様と言えど、老いと無縁ではなかったようだ。全盛期より衰えたとはいえ、オジーやイアン・ギランと比べればまだまだ現役(声量だけならグラハム・ボネットは張り合えるかも)。というか、全盛期が凄すぎ、声の艶と太さとクドさは世界一。あの高音域であの声の太さ、凄まじすぎる。
 ともかく、早期に発見できたようで何より。また元気にメロイックサインをかましてほしい。

参考資料:YouTube - Rainbow - Stargazer
       YouTube - Rainbow : Kill The King
       YouTube - Black Sabbath - Heaven & Hell (Studio Version)
       YouTube - Dio - Holy Diver
       YouTube - Queensryche with Ronnie James Dio - The Chase Performed With Ronnie James Dio (2007 Live At The Moor(「65歳でこの声だぞ」ということで)



炎上中 (2009 11/27 0:00)

 1ドル86円台に。いよいよ輸出企業には厳しい状況。トヨタなど、ドル円が1円動くだけで、利益が(たしか)250億円くらい上下する。こんな円高で喜ぶのは、輸入メインの一部企業以外は、大企業を目の敵にしているアンチ改革のバカだけだ。

鳩山首相「原因はドルにある」…円相場急騰で(11/26読売)
 鳩山首相は26日、円相場の急騰について「円高というよりドル安。原因はドルにある」との認識を示したうえで「急激に為替が動くことは望ましくない」と述べた。
 急激な円高が日本経済に与える影響に対しては「景気が二番底に陥らないように対策を早急に講じる必要がある」と語り、09年度第2次補正予算案や10年度予算案に盛り込む経済対策に全力を挙げる考えを強調した。


 デフレ宣言の時もそうだが、こいつらは評論家みたいな物言いばかりで、対策を全く打たない。
 藤井も、例によって「見守る」としか言わない。

円急騰一時86円台、14年ぶり円高水準 財務相、介入否定せず(11/26産経)
 26日の東京外国為替市場は円が高騰、1ドル=86円台後半を付け、約14年ぶりの円高ドル安水準となった。米国の金融緩和の長期化観測や米景気の先行き不安から、前日のニューヨーク市場では円相場が87円台前半を付け、東京市場でも円買いドル売りが優勢となった。24日公表された米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録で、「ドル安が容認された」との観測も、円買いドル売りを後押しした。
 藤井裕久財務相は同日、都内で記者団に対し、東京外国為替市場で円相場が約14年ぶりの水準まで急騰したことについて「まず今は見守る。注視する段階だと思う」と語った。同時に「異常な動きに対しては適切な措置をとらなければならない。これは世界共通の考え方だ」とも述べ、急激な為替変動に対しては為替介入もあり得るとの考えを示した。
 財務相はまた、「ガイトナー米財務長官は強いドルが米国の国益になると言っており、私もそれを支持する」と述べた。


 今はもう「注視する段階」は通り過ぎているだろうよ。今こそ「異常な動き」をしている状況だろうに。動くのが億劫なだけにしか見えない。

 挙げ句の果てに、鳩山はこんな行動に。

誰へのサイン?=鳩山首相(11/26時事)
 鳩山由紀夫首相が26日午後の衆院本会議の最中、扇子に「鳩山由紀夫」「友愛」などと書き込むのに熱中する場面があった。首相は周囲も目に入らずサインに没頭していたが、カメラを向けられると、上を見上げて思わず手で覆い隠した。

 もはや乾いた嗤いしか出てこねぇ。



自民も頼りない (2009 11/25 22:30)

政権奪回へ自民が3理念、党名変更も検討課題(11/25読売)
 自民党の政権構想会議が年内にまとめる政権奪回に向けた基本理念の原案が25日、明らかになった。
 政府の市場への過剰介入を避けることなど、三つの目標を掲げたほか、検討課題として党名の変更を挙げた。党所属議員の議論を経て、来年1月24日の党大会での承認を目指している。
 原案では「国民に『自由民主党』という党名に対する拒否反応がある」と指摘した上で、党名や綱領の変更を検討項目として提案した。党名変更は1993年の細川政権成立で下野した際も議論されたことがあるが、94年に村山政権で与党に復帰したことや、比例選での党名投票で不利になるなどの意見を考慮して、シンボルマークの変更にとどめた経緯がある。
 一方、三つの目標として〈1〉資本主義制度を円滑に機能させる〈2〉民主主義を堅持する〈3〉社会の安定を確保する――ことを挙げた。その方策として、経済成長を通じた歳入増による社会保障分野の充実、多様な意見を反映できる選挙制度への改正、地域共同体を利用した国民の「協同連帯」の強化の必要性などを示した。


 中身が大きく変わった後での党名変更なら納得も得られやすいだろうが、党の基本方針に大きな変化がないのに名前だけ変えるとなると、「取り繕い」にしか見えない。実際、示された3つの目標なる物が、当たり前すぎる項目なので、まったく心に響かない。

 妙に支持を集めているから攻め手がなかなか見つからないのは分かるが、こんな物が「政権奪回に向けた基本理念」というのはちょいと情けない。鳩山政権の破綻は予想以上に早そうだと気楽に考えてはいまいか。鳩山政権が崩壊しても、自民への信頼が回復しなければ、国民の期待が自民党へ向かうとは限らないのに。


今日の民主 (2009 11/25 22:30)

 事業仕分けのような作業では、万人が納得するような形はあり得ない。だから、事前に仕分けの基準をある程度明確にしておく必要があるわけだが、それでも判断が分かれるような場合は避けられない。国民を納得させるような「廃止理由に関する説明責任」が生じるのだが、いまのところ、「科学技術関連を斬りまくったのに児童劇には予算をつけた」ことの根拠は、明確にされていない。
 あとは、「誰が仕分けをするか」というのも問題。「なんでお前が偉そうに仕分けしてるの?」という人が多数(外国人までいるし)。広い知識を持ち多くの人から信頼されているような人間が仕分けに当たらねば、多数の納得は得られない。

 少なくとも、レンホーはそのような器ではない。

「事業仕分け」後半戦開始 53事業のうち19事業、約151億7,000万円を「廃止」と判断(11/25FNNニュース)
 「事業仕分け」の後半戦がスタートした。しっかり充電して臨んだ蓮舫議員らが、防衛広報費などをめぐり厳しい質問を浴びせ、無駄遣いをバッサリ切った。鳩山首相も会場に足を運び、高支持率を支える仕分け人をねぎらった。
 無駄な予算に鋭く突っ込む事業仕分けは24日、注目の第2ラウンドが始まった。
 防衛省担当者は、「自衛隊(の仕事)というのは、よく見えないというのが、多くの国民の気持ちだろうと思います」と述べた。
 仕分け人の蓮舫議員は、23日の陸上自衛隊広報センター「りっくんランド」の視察で、自衛隊の仕事に感心した様子で、「すごい! すごくリアルだね」と話していた。
 しかし、蓮舫議員は「きのう(23日)、『りっくんランド』に行かせていただいたんですけれども」と話し、一転、24日は、こうした施設や催しが無料であることと、自衛官の募集効果を疑問視した。
 防衛省は36億円を要求していて、防衛省担当者が「有料化っていうのは、非常に抵抗がございます」と述べると、蓮舫議員は「有料にしたらお客さんが来なくなるというのは、本当にそうなんだろうかと。例えば、例えば有名なテーマパークは、家族4人で行ったら数万円を超えても、お客さんが、リピーターがあとを絶たない。それが何なんだろうか? それはやはり努力であり、見せ方であり」と答えた。
 防衛省担当者は「われわれは努力が足りません。さらにいっそう、おっしゃるような努力しなきゃいけないと思います」と話した。
 これに対し、蓮舫議員が「先ほど、『努力が足りない』とおっしゃってましたが、足りない部分をどうやってこの予算で埋めていこうとされているのか?」と質問すると、防衛省担当者は「維持経費、来年度(2010年度)からゼロだと言われると、私ども、ちょっと立ち行かなくなるということだけ、ご理解いただきたいと思います」と苦笑いした。
 すると、蓮舫議員は「大変申し訳ないんですけど、笑って終わる話では、実はないんですよね」と述べ、「この施設に関しては『予算削減』をお願いしたいと思ってます」と続けた。
 結局、仕分けチームは、自衛隊の広報事業など36億円については、予算削減と判定。
(以下略)

 金を払って楽しんでもらうレジャーランドのような形態での広報活動は、確かに一考の余地があるかもしれない(「広報対象から金を取るような広報活動」に一抹の気持ち悪さはあるし、たぶんそういう形態をとったら今度は左巻きの抗議活動が巻き起こるだろう)。
 ただ、レンホーの発言はやはりズレた部分が多い。広報活動でリピーターを求める感覚もズレてるし、ネズミーランドと自衛隊の広報センターを同列に並べる感覚もズレまくっている。エレクトリカル軍事パレードでもやれってことか?ちょっと見てみたい気もする。

 もひとつ、民主絡みでのバカ記事。

温室ガス25%削減影響、「民主応援する人」で再試算(11/25朝日)
 鳩山内閣は24日、地球温暖化対策を検討する副大臣級の会合を開き、温室効果ガス削減が経済に与える影響の試算について、専門家会合のメンバーを入れ替えて再試算する方針を決めた。小沢鋭仁環境相は「鳩山政権のやりたいことを本当に応援してくれる」メンバーを選ぶ考えを示したが、恣意(しい)的な対応だとの批判を招く可能性がある。(冒頭抜粋)

 「都合の良い数字を出してくれる人、募集中!」ということだそうで。



朝貢団 (2009 11/25 0:00)

小沢訪中団140人、民主・国会議員の3分の1(11/24読売)
 民主党の小沢幹事長の12月の訪中に、同党衆参国会議員のほぼ3分の1にあたる約140人が同行することが、24日の党役員会に報告された。
 党員や支持者らの参加も含めると、訪中団は総勢615人にのぼるという。訪中は小沢氏の権勢を見せつける旅となりそうだ。


 気色悪いの一言。これこそ仕分けしろよ。


見てるだけ (2009 11/25 0:00)

 NYダウは100ドル以上上がっていたのに、日経は100円近い下げ。完全に日本だけ置いてけぼり。いや、日経平均はファストリテイリングのおかげでまだ耐えている方。TOPIXは急流丸太くだり状態。
 一刻も早い対策が必要なのに、日本の財政担当のトップは呑気なご様子。

デフレ対応には金融政策の役割が大事=藤井財務相(11/24ロイター)
 藤井財務相は、デフレ状況が長期化しないように努力するとしながら、「物価は金融の問題であり、金融の役割が大事だ」と日銀の金融政策によるデフレ対応が重要との認識を示した。その上で、日銀との話し合いは「菅直人副総理兼国家戦略・経済財政担当相のところでやるかもしれない」と語った。
 財政の役割については「(菅担当相の)財政出動するのではなく、知恵でやっていこうと言っていることは正しい」と指摘。現在の需要不足に対応するための財政出動は「主たる役割ではない」とデフレ対応の財政出動に慎重な考えを示した。
 足元で日経平均株価が9500円を割り込むなど株安が進行していることに対し、「増資ラッシュ(の影響)が一番大きい。もう少し、静かに見守る必要がある」と語った。
(一部引用)

 円高容認、デフレ対策は丸投げ、株安は放置、か。本当に無能だな、こいつは。事業仕分けでセコセコ削っている間に、株安のせいで何十兆という資産が目減りしていってるんだが。で、この「見てるだけ」発言で、世界は「日本政府は何の対策もとろうとしない」と判断し、さらに株安が進むことになる。

 ついでに言えば、「(株安の理由は)増資ラッシュの影響が大きい」という見立ても筋違い。欧米でも増資が相次いでいるが、むしろ財務強化と好感されるなど、決して下落圧力にはなっていない。

 とりあえず円高くらいは何とかしろ。輸出企業がガタガタになったら、ひいては日本の中小企業も復活できない。モラトリアムをかますよりも、円高対策や輸出企業への支援の方が、よっぽど中小企業にとっては助けになる。


意義 (2009 11/25 0:00)

 スパコン関連予算など、科学技術関連の予算の廃止決定が覆るならそれは嬉しいことではあるが、一方で、「じゃぁ事業仕分けは本当に必要なのか」という疑問もわいてくる。

スパコン「大幅縮減」見直し=仙谷担当相が表明−事業仕分け(11/23時事)
 仙谷由人行政刷新担当相は23日、行政刷新会議の事業仕分けで「見送りに近い縮減」と判定された次世代スーパーコンピューター開発費の扱いについて「そう(判定通りに)なるかどうかはこれからの検討次第だ」と述べ、見直す考えを明らかにした。科学技術担当相を兼ねる菅直人副総理兼国家戦略担当相が異議を唱えたのに続き、刷新会議を所管する仙谷氏が判定結果にこだわらない姿勢を示したことで、2010年度の予算編成で配慮される可能性が強まった。
 同時に、仙谷氏は「(仕分けチームから)仕切り直し(見送りに近い縮減)をという問題提起があったわけだから、早急に検討しなければいけない」と述べ、同チームでの議論の経緯を踏まえ、刷新会議議長の鳩山由紀夫首相や関係閣僚と協議して結論を出す考えも示した。事業仕分けの後半戦(24〜27日)終了後に、同会議での見直しの議論が始まる。過疎対策などで視察に訪れた島根県隠岐の島町で記者団に語った。


スパコン凍結撤回も〜蓮舫氏「政府の判断」(11/23日テレニュース)
 先週、行政刷新会議の事業仕分けで「事実上凍結」とされたことに科学者らが抗議している次世代スーパーコンピューターの開発予算について、菅副総理が22日に「(凍結は)当然、見直すことになる」と述べるなど、政府内で決定を覆すべきとの意見が強まっている。これに対し、仕分け人の民主党・蓮舫参議院議員は23日、「最終的には内閣の判断」と述べ、政府の判断を尊重する考えを示した。

 公開でおこなわれている仕分けに対し、国民からの批判が強まれば決定が覆る……そうであれば、公開でおこなうことに意味があるといえる。ただ同時に、事業仕分けで廃止が決定されてもそれが最終決定でないとすれば、事業仕分けはいったい何のためにおこなっているのか、その意味合い・位置付けは不明瞭と言わざるを得ない。財務省の脚本どおりに演じるだけで(参照:【事業仕分け】マニュアルが存在していた! 背後に財務省の影(11/17産経))、しかも最終判断を内閣に任せて責任をとらないのでは、事業仕分けは何のために存在しているのか分からない。

 まぁ民主党から見れば、大きな効果はあったと言える。FNNや毎日の世論調査だと、事業仕分けの評価は非常に高いそうで。少なくとも、パフォーマンスにはそれなりの効果があったようだ。



インフル (2009 11/24 0:00)

 乳児は生後半年くらいから、母親からもらった免疫が無くなって病気にかかるようになるものらしいが、うちの息子、きっちり生後6ヶ月で病気になりおった。しかも、インフルエンザ。嫁が実家に3日ほど帰っていたのだが、その間にどこかからもらってきたらしい。まぁ流行に敏感なお子ですこと。

 既に熱は下がり、あとは鼻づまりでグズるくらいなので、こういう文が書けるわけだが。

 病院で哀しそうな声で訴えかけられた日にゃぁ、胸が締め付けられる思い。これから何度もこの子は病気にかかるだろうが、そのたびにこんな思いをするのかと思うと、身と精神が持つのか自信が無くなってきた。と同時に、やっぱり同じ思いをしてきたであろう親への感謝の念も浮かんでくるわけですわ。さらには、親に生意気な口を利くクソガキどもに対する怒りの念もふつふつと。

 ちなみに拙者は至って元気。ちょいと喉が痛くて体がだるかったが、今朝思い切りジョギングしたら、ケロリと治った。やっぱ病気には気合いがいちばん(アホ)。


遊び人総理 (2009 11/24 0:00)

 歌舞伎を観たり、東京ドームで始球式やったり、アメリカ大使公邸でアメフト観戦したり。インド訪問の予定があるかと思えば、訪中もしたいと言い出したり、挙げ句の果ては北方領土でロシアと会談するとか言い出したり(あとで引っ込めたけど)。鳩山は、遊んでいるか世迷い言を吐いているか、どちらかだな。まともに仕事してるの見たことないぞ。普天間基地の問題も、年内に結論を出すことから逃げようとしているしな。

 まぁ仮にやる気を出して、日本を奈落の底に突き落とすような施策をガンガン繰り出されても、それはそれで困るか。「やめる」ことばかり打ち出している現政権が、たまに「やる」ことを口にしても、モラトリアムだったり環境税だったり郵貯300兆円を地方に回すだったり、ロクでもない代物ばかりなわけで。

 さて、火曜日の市場はどうなるか。株価は下落基調で日本だけ景気回復から取り残されているというのに、円高が全く解消されないものだからさらに軟調な展開。「日本が外資に乗っ取られる」とか言っていた向きが存在していたが、むしろ、外資に見向きもされない状況になりつつある。てか郵便局に関しては、外資を警戒していたら亀井が手を突っ込んできた、という状況か。

 こんな状況はいつまで続くのだろう。鳩山政権も、政権運営に慣れてきたらまともな方向に動き始めるのか……いや、慣れてきたら、外国人参政権とか夫婦別姓とかに全力で取り組むだけか。マイナス方向にガンガン進まれるくらいなら、迷走していた方がいいのか。

 無責任に眺めていたら、こんなに面白い政権はないんだけどな。



こんなこともあろうかと (2009 11/23 0:00)

 恵まれた環境とは言えない中でも、考え得る限りの対策を構築し、様々なトラブルを克服し続けてきた科学者・技術者に敬礼。

探査機「はやぶさ」、奇跡の復活…予定通り帰還へ(11/19読売)
 奇跡の復活――。4台あるエンジンのうち3台が停止し、小惑星イトカワから地球への帰還が危ぶまれていた日本の探査機「はやぶさ」について、宇宙航空研究開発機構は19日、故障していた2台のエンジンを組み合わせて、1台分のエンジンの推進力を得ることに成功したと発表した。
 もう1台のエンジンの温存が可能となり、予定通り来年6月に地球へ帰還できる見通しとなった。
 はやぶさは、2003年5月の打ち上げ直後に1台のエンジンがトラブルで停止。その後も様々な機体のトラブルに見舞われたが、05年11月に地球から約3億キロ・メートル離れたイトカワに着陸した。07年4月には、もう一つのエンジンの部品が劣化して、運用を中止した。
 満身創痍(そうい)の機体は、残る2台のエンジンを交互に運用して地球への帰還を目指した。しかし、うち1台が、今月9日に故障していた。
 エンジン復活に向け、宇宙機構は、故障した3台のうち、早い段階で運転を中止したエンジン2台に着目。正常に動く部品同士を電子回路でつなぐ「離れ業」で、互いの故障を補う形でエンジン1台分の推進力を出すことに成功。電子回路は、万一に備え、「エンジン間をつないでおいた」ものだった。
 復活したエンジンは、順調に作動している。電力、燃料の消費は、2倍になるが、電力は太陽電池によって補給できる見通し。燃料にも余裕があるという。
 宇宙機構の川口淳一郎プロジェクトマネージャは「動いている方が奇跡的だ。予断を許さないが、万一に備えた回路が功を奏し、電力補給できるという幸運にも恵まれた」と話している。


 ヤマトを使って分かりやすくまとめられた動画。
探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力‐ニコニコ動画
YouTube - 探査機はやぶさにおける、日本技術者の変態力

 理屈無しに格好良すぎる。でも民主制嫌悪星で、こういう分野はさらに予算が削られるんだよな…。



クズなのかバカなのか (2009 11/22 0:00)

関門海峡・護衛艦衝突:謝罪と原因究明、海自に申し入れ−−労組など /長崎(11/21毎日)
 関門海峡で海上自衛隊佐世保基地所属の護衛艦「くらま」と韓国船籍のコンテナ船が衝突した事故で、佐世保地区労と社民党佐世保総支部、全日本港湾労組は20日、海自佐世保地方総監部の加藤耕司総監あてに謝罪や原因究明を求める申し入れ書を提出した。
 申し入れ書は、昨年2月のイージス艦「あたご」の漁船衝突事故に触れ「教訓が全く生かされていない」と指摘。早急な原因究明▽国民と港湾利用者への謝罪▽自衛艦の関門海峡通航停止あるいは夜間などの通航停止▽佐世保港湾での安全航行の具体策の明示−−の4項目に文書での回答を求めている。
 20日は、組合員や社民党市議ら約10人が総監部を訪れ「事故で4時間にわたり通航止めとなり、港湾関係者は多大な損害を被った」「全国でも有数の難所を通航する必要があるのか」といった声が上がった。応対した宇仁健一郎総務課長は「迷惑をかけ遺憾に思う。安全には十分に注意していきたい」と述べる一方、上司に報告し正式に回答すると答えた。【山下誠吾】


 何を言ってるのかまるで分からない。教訓も何も、韓国船が特攻して行く手をふさいでくるのに、どうやって対処しろと?しかも、申し入れの3項目めを見ると、海峡を通ったこと自体が罪というような物言いをしている。もはや狂気の沙汰。
 というか、韓国側にこそ、謝罪を要求しろよ。

 で、恐ろしいのは、こういうキチガイ一派が与党の中にいるということだ。



凄すぎる (2009 11/21 0:00)

 2ちゃんで見つけた書き込み。

814 名前: 日出づる処の名無し [sage] 投稿日: 2009/11/20(金) 21:06:40 ID:ufySTBSs

鳩山ぶら下がり
「デフレ対策はコンクリートをどーん、みたいな自民党の昔風の経済対策じゃ駄目なんですよ。
その点、私はエコカー減税やエコポイントで上手く国民の興味を高くすることができたと思ってます」

おいwwwwww

851 名前: 日出づる処の名無し [sage] 投稿日: 2009/11/20(金) 21:21:20 ID:ZUEaDF+9
みんな騙されるな!絶対捏造だって。
そんなこというわけ無いじゃん。

1.30〜
http://www.news24.jp/articles/2009/11/20/04148237.html#
マジ言ってるwwww
前政権の対策を自分のしたことにしてるよ



 私も「まさか」と思ったが、本当に言ってる。エコポイントやエコカーを自分の政策のように、しかも「賢い政策」だとか言っていやがる。記者もちゃんとつっこめよ。

 探してみたら、記事にもなってるね。

政府:「緩やかなデフレ」認定、3年5カ月ぶり−月例報告(11/20bloomberg)
 鳩山由紀夫首相は同日夕、月例経済報告でのデフレ認定について、現在の緩やかなデフレは需給ギャップから来ているとの認識を示した上で、デフレからの脱却にはコンクリートを使う「昔風の経済政策」ではなく、エコカーやエコポイント、太陽パネルを装着するための住宅リフォームなどの「賢い経済対策が求められている」と述べた。(一部引用)

 怒るとか呆れるとかよりも、何かの病気じゃないかと少し心配になってきた。



誰が信用するか (2009 11/20 0:00)

首相「信じて」米大統領「信じますよ」―メルマガで自賛(11/19朝日)
 「私を信じてほしい」
 「もちろん、あなたを信じますよ」
 鳩山由紀夫首相は19日配信のメールマガジンで、13日の日米首脳会談でのオバマ大統領とのやりとりを改めて紹介し、首脳同士で信頼関係が築けたと自画自賛した。
 メルマガでは、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設問題にからみ、日米関係について「不安や疑問の声が出ている」と厳しい現状認識を記した。しかし、首脳会談の目的は、オバマ大統領との「強い信頼関係をつくること」だったとし、故ケネディ元米大統領が書いた「勇気ある人々」の初版本をオバマ氏から贈られたことも明かした。
 ただ、普天間飛行場の移設問題について、会談後の両首脳の発言は明らかに食い違っている。
 首相はメルマガで、この食い違いには一切触れず、「どちらかが得をし、どちらかが損をするという結果にはならない。必ずや双方にとって良い結果が出る」と楽観的な見通しを示した。最後は「国民のみなさまにぜひ信じて頂きたい」と締めくくった。


 仮にオバマが本当に鳩山を信じていたとしても、 「作業グループを通じ、両国政府の合意事項の迅速な実施で合意した」はずなのに、直後に鳩山が「大統領は日米合意が前提と思いたいだろうが、答えが決まっている中では作業部会をつくる意味はない」とひっくり返したために、鳩山への信用は音を立てて崩壊したことだろう。
 鳩山への信頼が消え失せたのは、何もオバマに限ったことではない。世界中に「鳩山は信用できない」と知れ渡ったし、多くの日本国民も「鳩山はダメだ」と理解した。そんな男が「国民のみなさまにぜひ信じて頂きたい」と言っても、いったい誰が信用しようというのか。マルチ商法に引っかかったり、振り込め詐欺に振り込んでしまう手合いくらいのものだろう。

 一方国会でも、民主党はこんな暴挙に出ている。

金融法の採決強行 政権交代後初、野党は反発(11/19共同)
 衆院財務金融委員会は19日午後、金融機関に返済猶予などを促す中小企業金融円滑化法案を自民、公明両党欠席のまま採決に踏み切り、与党の賛成多数で可決した。共産党は質疑で「審議を続行すべきだ」と主張したが、採決では賛成した。民主党は午後の本会議に緊急上程し、与党の賛成多数で可決する見通し。自民、公明両党は民主党の採決方針に反発し、19日午前の参考人質疑も欠席した。
 政権交代後、初めての採決強行となった。民主党は会期末が30日に迫っていることをにらみ、日本郵政株式売却凍結法案などについても、野党との日程協議が調わない場合は各委員会審議に踏み切る方針。自民党は玄葉光一郎財務金融委員長(民主党)の解任決議案を提出し、国会は一気に緊迫した。
 中小企業金融円滑化法案は、18日の衆院財務金融委員会で審議入りしたばかり。玄葉氏は採決に先立ち、記者団に「政権交代後、最初の法案採決がこのような形になるのは残念だが、きょう採決しないと会期内に成立しない」と強調した。
 これに関連し、鳩山由紀夫首相は公邸前で記者団に「国会が決める話だ。私どもは、出した法案を早く上げて(成立させて)ほしいと願うだけだ」と述べた。


 強行採決自体を否定するつもりはないが、さすがに審議入りした翌日に強行採決というのは横暴だろう。しかも自民党は審議は拒否していない。民主党の国会運営のまずさが露呈したと言わざるを得ない。あまつさえ、民主党はこれまでさんざん(自民による)強行採決を批判してきたわけで。
 野党時代から審議拒否を繰り返していた民主党が、与党になってもその性癖を治せなかった、ということで。

 本当に勘弁して欲しい。国政はガキの遊び場ではない。


ちょっと弱気 (2009 11/20 0:00)

 株価低迷も頭の痛い話。日経平均だけが一人負け状態。
 いや、民主政権で景気悪化は予想していたけど、そんな中でもSONYは業績を良化させて株価も回復していくだろう、仮に民主がやらかしても5年くらいのスパンで見れば大丈夫だろう、今年3月の状態にまでまた落ちることはないだろう…と思い、政権交代後も売却しなかった。

 かなり甘い見方だったかもしれない。



また変更 (2009 11/19 0:00)

不評「大瓶」ワクチン、1月から使用取りやめ(11/17読売)
 新型インフルエンザ用ワクチンの容器について、厚生労働省は17日、来年1月以降に出荷されるワクチンの容器を1ミリ・リットル入りと妊婦用の0・5ミリ・リットル入りの2種類とし、10ミリ・リットル入りの大瓶の使用を取りやめると発表した。
 大瓶は小規模な医療機関などから「使い切れずに余ったワクチンが無駄になる」といった批判が出ていた。厚労省は「現場の声を取り入れた対応」と説明している。
 季節性インフルエンザ用ワクチンでは通常1ミリ・リットル入りの小瓶が使用されるが、厚労省は新型用ワクチンについて、輸送の効率化や大量製造に適していることから、大瓶を使用。今月上旬までに出荷された約330万ミリ・リットルのうち、約180万ミリ・リットルが大瓶だった。
 しかし、ワクチンは開封後、24時間以内に使い切らなければならず、大瓶の場合、子供だと約30〜45回分が入っている。規模が小さい医療機関では通常の診療をしながら接種していると、大瓶のワクチンを1日で使い切れないため、休診日などにまとめて予約を受け、集団接種を実施するといった方法で対応していた。
 厚労省には都道府県や医療機関から、大瓶による出荷の見直しを求める意見が多数寄せられていた。これを受けて、来年1月以降は大瓶で予定していた出荷分をすべて1ミリ・リットル入りに切り替えることにした。ただ、製造計画が固まっている年内の出荷分は、従来通り大瓶が使用される。


 現場の意見に耳を傾けたのはよいことだが、こうコロコロと方針が転換されると現場は混乱するだろうなぁ。

 この件で興味深く読ませていただいているのが、こちら。
10mlバイアル増量効果の算数 - 新小児科医のつぶやき
 この日に限らず、1週間に渡って、10mlバイアルについて考察されている。

 私はこの分野には詳しくないので背後にどういった動きがあるのかは全く分からないし、判断を下す脳味噌もないが、とりあえず長妻さんが間違っていて、舛添さんの判断が正しかったことは理解できる。


不合理 (2009 11/19 0:00)

 科学技術関連の予算をバッサバッサ斬り捨てている仕分け人たちは、どう考えても科学技術に対して国が支援をおこなうことの意味を分かっていない。分かっていたら、「収益がなぜ上がらないんですか」とか「世界一位にこだわる必要があるのか」とか「他の国がやってるから良いでしょ」とかいう、アホな発言はあり得ない。
 直接の利益ではない間接的な利益まで計算すれば、「根こそぎ削減」のような真似はできるはずもない。その事業自体は利益を生み出さずとも、周辺技術の発展が新たな産業を産み出し得るし、世界をリードする技術を有することが子供たちへの刺激となり、将来の科学者・技術屋を生む素地となるかもしれない。
 また、一度止めたら簡単に復活はできない、というのも科学技術分野の特徴。「金がないから」と止めてしまえば、しばらくして「金ができたから復活ね」と言ったところで、元の水準に戻すだけでまた何年も浪費してしまう。

 「分かっていない」のなら黙っていればいいのに、「分からないがゆえに否定する」からたちが悪い。トンデモ系では、「相対性理論は難しい、だから相対論は間違っている」という論理を真面目に展開するバカが結構いるのだが、レンホーたちのやっていることはそれと殆ど変わりない。

 仮に、本当に科学技術関連に予算を出す余裕もないくらいにスカンピンだったとして。
 児童劇巡回事業が認められたのはなぜ?数百億で済んでいた給油活動やめて4500億もアフガン支援に使うのはなぜ?鳩山イニシアチブと称して兆単位の金をばらまいているのはなぜ?首相が子供手当に所得制限をかけることを考えないのはなぜ?国会議員に冬のボーナスが300万も出るのが放置されているのはなぜ?

 ったく、この話題は考えれば考えるほど腹が立ってくる。バカに刃物は持たせちゃいけないんだ。



やられた (2009 11/18 0:00)

 買って1ヶ月の新車に事故を起こされて、車もへこんだが、気持ちもへこんでいる。


素人 (2009 11/18 0:00)

直嶋経産相:GDP速報フライング「解禁説明なく」と釈明(11/16毎日)
 直嶋正行経済産業相は17日の閣議後会見で、7〜9月期の国内総生産(GDP)速報を16日朝の発表前に漏らしたことについて「早朝の会議に入る直前に(事務方から)『こういう数字でした』と伝えられ、もう公表された数字と受け止めてしまった」と釈明し、発表解禁時間の説明を受けていなかったことを明らかにした。そのうえで「大変申し訳ない。私自身が先頭に立って情報管理に万全を期したい」と改めて陳謝した。【柳原美砂子】

 リリースタイムを知らないド素人が経済産業大臣なんかやってるんじゃねぇ。で、その無知蒙昧を官僚の責任にするとは、政治家の風上にも風下にも置けない、自然消滅してしまえ。官僚も、直嶋の要求どおり、時間が来るまでデータを教えないでやればよかろう。

 まったくバカとしか言いようがない。


捲土重来なるか (2009 11/18 0:00)

【事業仕分け】文科省が仕分け結果の“反論”募集 川端文科相が指示(11/16産経)
 文部科学省は16日、「廃止」など厳しい判定が相次ぐ行政刷新会議の事業仕分けの結果について、ホームページ(HP)で意見募集を始めた。川端達夫文科相ら政務三役が指示。ネットで“反論”を集め、年末の来年度予算の編成で巻き返しを図りたいとの思惑があるようだ。
 HPには、今月11日と13日に仕分け対象となった文科省の16事業と行政刷新会議の判定結果を記載。意見の提出先として副大臣と政務官のメールアドレスを明記しており、締め切りは12月15日。
 文科省は募集の理由について「国民の声を財務省との折衝など予算編成に生かしていくため」と説明している。
 文科省の事業では、これまでに次世代スーパーコンピューター開発事業(来年度概算要求267億円)が「予算計上見送りに限りなく近い削減」とされたほか、子どもの読書活動の推進事業などが「廃止」と判定された。省内では「短時間の議論での乱暴な判定だ」などと不満が高まっている。


 これで科学技術関連の予算が復活すればいいけどね。
 少なくとも民主党は、削減された事業に代わる新たな科学技術振興策を提示する責務がある。事業仕分けに限らず、民主党が今までやって来たことは、「削る」という後ろ向きの物ばかりで、今後の日本を見据えた策は何一つ提示していない。鳩は夢想ばかり言ってはいるが、具体的な政策論は皆無。未来に希望が全く持てない。



期間限定の処刑ショー (2009 11/17 0:00)

仕分け今回限り 首相、過渡的措置と説明(11/13東京新聞)
 鳩山由紀夫首相は十二日、二〇一〇年度予算概算要求の無駄洗い出しのために民間有識者らの協力を得て実施している行政刷新会議の「事業仕分け」に関して、今回限りの過渡的な措置との認識を示した。「来年はわれわれがすべての責任を持ってやらなければならない。来年も事業仕分けというのはおかしな話で、最初から仕分けられてスリムになっていなければならない」と述べた。
 事業仕分けで、概算要求の説明を閣僚ら政務三役ではなく官僚がしていることについては「概算要求は最初の段階で旧政権で温められた事業が大半。その説明は官僚の方が適切ではないか」と指摘した。官邸で記者団の質問に答えた。


 今年度限り?予算のチェックのみならず、決算や継続事業のチェックをおこなうことによって、税金の使い方に対する監査機能を設けるという趣旨ではなかったのか?要するに、これもまた「なんでも自民のやることには反対」という反抗期のメンタリティの表出なのか?

 「公開での仕分けは今年限り」という意味だとしたら、それはそれで「今やってる仕分けはパフォーマンスです」と公言したようなもの。政府が基準や査定人を明確にしておけば、事業仕分けなど各省庁で官僚にやらせても問題ない。仮に政府の意向に沿わない査定がおこなわれれば、その場合には政府が容喙すれば済む話だ。それをわざわざ公開でおこなったのは、「国民に予算決定過程をオープンにする」という名目だったはず。なのにそれを1年でご破算にするということは、「公開」でおこなったことに大した意味合いはなかったと白状したことになる。「予算の決定過程が国民の目に見えるようになった」と評価していた、テレビのバカどもがこの件をどう評価するのか気になるところ。

 しかし、よくよく考えてみると、今回の事業仕分けは平成22年度予算に対するもの。つまり、ちょいと前に鳩山政権の大臣どもが作り上げてきた予算からムダを探している。ムダが含まれた予算を作って、自分たちでムダをより分けるという、マッチポンプ方式。大臣はいったんその予算を承認しているんだろ?初めから、「査定大臣」がきっちり無駄を無くすような予算を組ませれば済む話ではないのか。
 いや、事業仕分けでムダを排除するという「手柄」を国民に示しやすくするために、敢えて多めに予算要求したのかもしれない。

 だいたい、事業仕分けの俎上に乗せるか否かの段階で「仕分け」がおこなわれており、それによって仕分け対象の事業は1割に絞り込まれている。政府は「公開」と吹聴してはいるが、実際は9割に関しては「密室での決定」が為されている。自民政権では「公開の事業仕分け」はおこなわれていなかったが、衆目に晒しているフリをしている分だけ、民主党の方が悪辣とも言える。


 ついでに、事業仕分けの基準があくまで主観による物だということを示す件を。記事の後半に注目。

「能なしでもできる」発言など仕分け人が謝罪(11/16読売)
 政府の行政刷新会議が16日に行った「事業仕分け」で、民間の仕分け人である「Office WaDa」の和田浩子代表が、21世紀職業財団の業務内容を「能なしでもできるかもしれない」とした13日の自らの発言について、「言葉のチョイスを間違った。不適切な言葉を使った。申し訳なかった」と陳謝した。
 この日はほかにも、データの誤りなどについて、仕分け人からの訂正や謝罪が続いた。
 一方、仕分け人の判定結果を取りまとめ役が覆すケースも出た。国の審議会が推薦する児童劇を全国の児童館などで公演・上映する「優良児童劇巡回等事業」について、仕分け人12人の判定は「廃止」1人、「自治体や民間に任せる」3人、「予算削減」6人、「要求通り」2人だったが、取りまとめ役の民主党の菊田真紀子衆院議員が「子供たちに直接夢や希望を与える事業は大切にすべきだ。私の政治判断として、要求通りとしたい」と結論づけた。


 仕分け人の判断すら、判定基準には含まれていないということ。とりまとめ役のさじ加減一つ。近代国家の姿ではないな。


軽口揃い (2009 11/17 0:00)

 鳩山内閣の大臣はこんなのばっかり。バカのオールスター内閣。

発表前にGDP伸び率漏らす、経産相が業界会合で(11/16読売)
 直嶋経済産業相が、16日朝開かれた石油連盟との懇談会で、09年7〜9月期の国内総生産(GDP)伸び率を発表前に漏らしていたことが分かった。
 GDPは、重要な経済指標として株価や為替などに大きな影響を及ぼしかねないだけに、閣僚としての自覚のなさが問われそうだ。
 経産省によると、直嶋経産相は東京都内のホテルで午前8時から始まった懇談会の冒頭で、実質GDP伸び率を具体的に示したうえで、「表面的にはよく見えるが、昨年はリーマン・ショックの時期であり、完全に戻りきったものではない」などと述べたという。GDPの発表は内閣府が午前8時50分に行った。
 直嶋経産相は16日昼、記者団に対し「申し訳なかった。(発表が)8時50分ということを知らず、もう大丈夫だと思って話をした。すべて私のミスで、ご迷惑をおかけし、以降は注意させていただく」と釈明した。
 これに関連して、平野官房長官は16日の記者会見で「事実とすれば極めて遺憾だ。政権としての危機管理も問われる」と述べた。


 海外の新聞にも「日本の経済産業相がGDPのデータを公式発表の前に漏らした」と書かれており、世界中に恥を発信した格好。情報に対するデリカシーの無さは、我が国の国際的な信用を貶めることにもなる。

 さらにダメダメなのは、直嶋がコトの重大さを全く認識していないこと。「そうなの?知らなかった。あまり触らないで」とヘラヘラしていた。



戦後最低の宰相 (2009 11/16 0:00)

 もはや笑えるレベルではなくなってきた。

普天間 『名護移設 前提とせず』 米見解と溝(11/15東京新聞)
 【シンガポール=古田哲也】鳩山由紀夫首相は十四日、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐる日米閣僚級作業チーム協議では、二〇〇六年の日米合意に基づき、沖縄県名護市にある米軍キャンプ・シュワブ沿岸部に移設する計画を、必ずしも前提としない考えを表明した。同時に、結論を得る時期として年内にこだわらない意向も示した。当地での同行記者団との懇談で述べた。
 オバマ大統領は十四日に東京都内で行った演説で、普天間問題をめぐる首相との協議に触れて「作業グループを通じ、両国政府の合意事項の迅速な実施で合意した」と述べ、現行計画の早期履行を求める姿勢を示した。
 一方、首相は「大統領は日米合意が前提と思いたいだろうが、答えが決まっている中では作業部会をつくる意味はない」と述べ、見解の違いがあらわになった。
 首相はオバマ大統領と普天間問題の早期決着で一致したことについては「年末までにということを約束したわけではない」と指摘。さらに来年一月の名護市長選に触れ「市長選が全く念頭にないわけではない」と述べた。
 日米首脳会談で合意した日米同盟の深化に向けた再検討については「閣僚級が中心となって議論を深める」と述べ、閣僚級協議になるとの見通しを示した。そのうえで「情報保全、防衛システムの在り方、宇宙をどう利用するかをテーマに議論したい」と述べた。
 首相は来年の通常国会に提出予定の二〇〇九年度第二次補正予算案について「歳出カットした部分を経済が厳しいという状況で使うことは、国民の生活を考えればあり得べき話だ」と述べ、一次補正予算で執行停止にした二・九兆円を充てる考えを示した。


14日のオバマ演説:
作業グループを通じ、両国政府の合意事項の迅速な実施で合意した
その直後の鳩山発言:
大統領は日米合意が前提と思いたいだろうが、答えが決まっている中では作業部会をつくる意味はない

 意見の食い違いも問題だが、それを公言して憚らない態度はさらに問題。
 鳩山発言によって、日米首脳の意思疎通が図れていないことが世界中に喧伝されたし、オバマの理解が間違いだと公言してオバマの顔に泥を塗ったし(仮に「鳩山が理解してないんだろ」と思われたとしても、それはそれで日本の不利益になる)、日本の新政権は会談をすぐに反故にするような信用に値しないことを世界中に知らしめた。
 総理として不適任、というレベルではなく、また政治家として不適任というレベルでもない。話し合いの結果についての齟齬を公に吹聴するのは、社会人としての倫理に悖る行為だ。要するに、ひとでなしである。

 そもそも、オバマが来日しているのに、それを置いて自分だけシンガポールに旅立つというのも、じゅうぶん非礼ではないか。いや、それだけならまだしも、鳩山は「アジア重視だからオバマは置いていく」と公言してしまっている。

鳩山首相、米大統領残しAPECへ(11/10時事)
 鳩山由紀夫首相が13日に来日するオバマ米大統領と同日中に首脳会談を行った後、大統領を日本に残し、同日深夜にアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のためシンガポールへ出発する日程が9日、固まった。複数の日本政府関係者が明らかにした。
 首相としては「アジア重視の姿勢を示すため、14日の首脳会議開幕に遅れることはできない」(政府関係者)という。ただ、来日中の外国首脳を残して、首相が外遊に出発するのは極めて異例。 
 一方、オバマ大統領は14日も日本に残り、天皇陛下との会見やアジア外交に関する演説などの日程をこなしてからシンガポールに向かう見通しだ。


 言わなくてもいいことを軽々しく口にするのが目立つ。


 「対等な日米関係」というのは、非礼を働き、交渉の結果を無にするような発言を平気でおこなうことを言ってるのか?ガキの反抗期と何が変わらないと言うんだ?むしろ、バカさ加減をアピールしたせいで、日本のプレゼンスは落ちているんだが。

 村山でさえもっと真面目にやっていた。細川の時も、確かにアメリカともめはしたが、それは(その是非は措くとしても)日本側にアメリカと異なる方針が存在していたからだった。鳩山による日米間のきしみは、明確なビジョンに基づく物というよりは、鳩山の軽口、定見の無さ、決断力の無さに起因する。まちがいなく、戦後最低の宰相だ。



愚者の行進 (2009 11/14 0:00)

 事業仕分けは完全に「公開処刑」と化しているね。
 スポーツ助成を削減、漢方薬などの市販品類似薬を保険適用外へ、医師不足への対策予算も半減……可能性は2つ。仕分け人が判断能力のないバカか、財務官僚の脚本を演じているだけか。

 「試み自体は評価したい、しかし廃止基準が明確でない」と12日に書いた事業仕分けだが、基準の曖昧さが最悪の形で具現化したのが、この「廃止」。

【事業仕分け】最先端科学も“敗北” 「スパコン世界一」を否定 ノーベル賞受賞の野依氏憤慨(11/13産経)
 政府の行政刷新会議の13日の仕分け作業は、次世代スーパーコンピューターの開発予算に事実上の「ノー」を突きつけた。議論の方向性を決定づけたのは「(コンピューター性能で)世界一を目指す理由は何か。2位ではだめなのか」という仕分け人の発言。結局、「科学技術立国日本」を否定しかねない結論が導かれ、文科省幹部は「日本の科学技術振興政策は終わった」と吐き捨てた。
 次世代スパコンは最先端の半導体技術を利用。ウイルス解析や気候変動問題のシミュレーションなど広範な研究での活用が期待されている。「1秒あたり1京回」という計算速度が売りで、現在、世界一とされる米国製の10倍の速度になる算段だ。平成24年度から本格稼働の予定だが、総額約700億円の国費が今後必要なため、財務省は見直しを求めている。
 この日、口火を切ったのは蓮舫参院議員。その後も「一時的にトップを取る意味はどれくらいあるか」(泉健太内閣府政務官)「一番だから良いわけではない」(金田康正東大院教授)「ハードで世界一になればソフトにも波及というが分野で違う」(松井孝典・千葉工業大惑星探査研究センター所長)などと、同調者が相次いだ。
 文科省側は「技術開発が遅れると、すべてで背中を見ることになる」と防戦したが、圧倒的な「世界一不要論」を前に敗北。同研究所の理事長でノーベル化学賞受賞者の野依(のより)良治氏は「(スパコンなしで)科学技術創造立国はありえない」と憤慨していた。


 古今無双のバカが主観で判断した結果かもしれないし、財政のスリム化のみが目的となっている財務官僚の脚本が大バカであった結果かもしれないが、いずれにせよ、愚かな決定であることは紛れもない事実。
 資源も食糧もない我が国が世界と渡り合えているのは、人材と技術のゆえ。仕分け人・財務官僚のバカどもは、日本を没落させたいのか、それともただ単に脳味噌が神経節でしかないだけなのか。「文系だから科学の重要性が分からない」なんてことはない。私も史学科卒の文系人間だが、基礎科学の重要性は理解できる。

 民主党のアホさ具合が、そろそろ予想の範疇を超え始めた。「戦後の焼け野原」を本気で覚悟した方が良いかもしれん。


(追記:11/14 0:30)
 こんなニュースが。

“スパコン界のノーベル賞”受賞…富士通研究所の三浦さん(11/13読売)
 富士通研究所フェローの三浦謙一さん(64)=写真=が、“スパコン関係のノーベル賞”と呼ばれる「シーモア・クレイ賞」を受賞することが決まった。
 同賞は、スーパーコンピューターを最初に開発した米クレイ社の創業者をたたえて、米国電気電子学会(IEEE)が1997年に創設したもので、日本人の受賞は今回が2人目。
(以下略)

 予算削減が本決まりになると、こういうニュースを祝うこともなくなるんだね。


民主党は文化大革命を推進します (2009 11/14 0:00)

毎日フォーラム:民主政権の課題と自民再生への展望(11/13毎日)
 毎日新聞の政策情報誌「毎日フォーラム−日本の選択」のシンポジウム「政治は変わったか〜民主政権の課題と自民再生への展望」が12日、東京都内で開かれた。
 仙谷由人行政刷新担当相は、来年度予算の圧縮を目指す「事業仕分け」について「これまで一切見えなかった予算編成プロセスのかなりの部分が見えることで、政治の
文化大革命が始まった」と意義を強調。そのうえで「見直し、縮減との結論が出た項目でも、予算を付けなければならないことも出てくる」と述べ、最終的には仕分け結果の当否を政治判断する考えを示した。
 これに対し、自民党の石破茂政調会長は「スピーディーだが、乱暴だ。いったん『無駄だ』といえばイメージが定着し、ひっくり返すのは難しい」と指摘し、拙速な議論にならないよう求めた。
 シンポジウムには飯尾潤政策研究大学院大副学長らも加わり、約400人が参加した。【坂口裕彦】


 民主党は、文化、歴史、宗教を徹底的に破壊したいらしい。あー、だからスパコン開発をやめるのか。
 というか、民主政権の政治は、国を荒らすだけで何の成果も得られないということが、ちゃんと分かってるんだね。



敬語ゼロの朝日 (2009 11/13 0:00)

 11月12日は、今上陛下のご即位20周年でした。天皇皇后両陛下のますますのご健康を心よりお祈り申し上げます。

 EXILEだかなんだかが奉祝行事に出ていたらしいが、ご即位をお祝い申し上げるのには不足ではあっても、平成という軽薄な時代を象徴するという意味では、それで良かったのかもしれない。「恵まれた環境に育ったから」と資産の報告漏れを言い訳するようなバカが総理になるようなご時世だし。

 各紙社説がご即位20年に触れているのだが、気になったのが朝日。

11月12日付朝日新聞社説

 敬語が全く使われてねぇ!ここまで徹底していると、逆に立派、褒めてつかわしたい気分になってくるから不思議だ!
 いや、社内規則でもあるのかね、「天皇には敬語は使うな!」って。



食糧難じゃなくても食べるわ (2009 11/12 0:00)

小諸市制55周年シンポ:小林亜星さんと永六輔さん、疎開の思い出語る /長野(11/10毎日)
 小林さんと永さんが同市に疎開したのは東京の空襲が激しくなった1944年から。小林さんは同市六供(ろっく)の成就寺に集団疎開し、永さんは南大井の親類を頼って疎開した。小林さんは当時、食糧難から果物などを盗んだことやイナゴやサナギを食べた思い出を話し、「今でも終戦記念日にはカボチャのすいとんを必ず食べている」と紹介した。(一部引用)

 こら、小林亜星、お前、長野や岐阜の「イナゴ食」文化をナメとるだろ!食糧難じゃなくともイナゴは食べるんじゃ!……いや、拙者は食べないけど。福岡生まれだし。


盛りだくさんの人生 (2009 11/12 0:00)

ベルギー、極貧王子死亡(11/10IBTimes)
 ベルギーの王子ベルトラン・ド・メロードがオステンデのアパートで死亡しているのが発見された。死亡の原因はまだ不明。この王子は若いころから貧困生活をしており病院にも何度か入院していた。
 ベルトラン王子は1952年にベルギー貴族ド・メロード家に生まれた。国王アルベルト一世は1930年にド・メロード家に皇室の称号を与えており、王家とド・メロード家は現在まで非常に近しい関係にある。
 しかし変わり者のベルトラン王子は城を飛び出し道端で生活するようになった。家族からの援助もプライドがゆるさないと断っていた。
 王子はオステンデの市長の部屋に木製のピストルをもって入り込んだり、ナチュラリストとしてブレデーンにヌーディストビーチを確保したりと話題につきなかった。
 また今年王子が結婚したいとしていたガーナ人の美女は金の密輸入で逮捕され、さらにこの美女は男性であることが発覚した。


 あまりに壮絶な人生に唖然。とりわけ最後のオチには愕然とさせられる。


事業仕分け (2009 11/12 0:00)

 事業仕分けが始まったんだが、その試み自体は評価したいのだが、仕分けの決定プロセスにちょいと疑問がある。

 無駄な事業を削減するのは良い。その作業を公開でおこなうのも良い試み。(ちなみに、インターネットでその様子が見られる……はずだったが、300人しか見られないというアホ設定。そこに数千人が視聴しようとしたため回線がパンクの危機に陥ったが、業者が独断で接続可能人数を引き上げていたから事なきを得た…というアホな話がありまして。参照:事業仕分けのネット公開、パンクの危機免れる(10/11読売)

 ただ、事業を廃止するか否かの判断基準がどこにあるのか、いまいち分からない。よっぽど高速道路無料化や、子供手当の方がムダだと思うんだが。明確な基準が公表されており、それに基づいて査定するというのなら分かるのだが、どうもそういうわけではなさそう。また、何より、1事業あたりたったの1時間で廃止するかどうか決めるというのは、少し乱暴ではないかと思う。財務省が負うべき手間を、代わりに負ってるだけという見立てもある。

 しかも「事業仕分けで3兆円を捻出」と喧伝されており、つまりは「3兆円削減する」というのがほぼ既定路線になっている。仮に必要な事業が多くて削減額が3兆円に届きそうにない場合、3兆円削減という目標ありきで必要な事業を削ってしまう危険性がある。少なくとも、その危険性を否定できるだけの明確な「廃止の基準」は、民主党から出てきてはいない。

 事業仕分けの様子は公開されているが、仮にその議論の進め方に国民が反対意見を述べた場合、予算案としてまとまる前に廃止決定が覆るということはあるのだろうか。批判を受け入れるための公開でなければ、ただのパフォーマンスに過ぎない。

 しかし、蓮舫さんは何であんなに偉そうな態度なのさ?

 ちなみに事業仕分けの対象となる事業の一覧はこちら。

■行政刷新会議「事業仕分け」対象となる事業(11/10新潟日報)
 全部引用しようかと思ったが、凄まじい量なので割愛。詳しくはリンク先を参照されたし。



テントウムシ閣下、大活躍 (2009 11/11 0:00)

 少しずつ収穫しつつ味わっている、我が家のニンジン。ミジニンジンと思えば、寸足らずも気にならない。

 先月から発生しているアブラムシ。3つのうち2つのプランターの、ほぼ全ニンジンの若芽にびっしり。「テントウムシでもいれば楽に駆除できるんだが…」と思っていたところ、2日前にナナホシテントウ閣下が赴任してきた。すぐにいなくなるかと思いきや、一夜明けても陣取っておられる。たった1匹だが、2日でプランターの半分のアブラムシを駆逐なさった。

 もはやテントウムシ閣下に足を向けて寝られない。


黒鳩 (2009 11/11 0:00)

「わからない」連発=虚偽献金記載問題で鳩山首相(11/10時事)
 「わからない」「今申し上げる筋のものでもない」。鳩山由紀夫首相は10日夜、自身の献金虚偽記載問題について首相官邸で記者団から事実関係を追及され、歯切れの悪い受け答えに終始した。
 同日の参院予算委員会で、首相は鳩山家の資産管理会社「六幸商会」から6年間にわたって年平均約5000万円が政治資金などに充てられていたことを明らかにした。
 これについて、記者団が記者会見によるさらなる説明を求めても、首相は「細部がどう使われていたか聞かれても分からないと答えるしかない」「正確な情報は分からない」などと連発、煮え切らない対応を続けた。


 漢字の読み間違いやカップラーメンの値段で麻生さんを袋叩きにしたテレビ局は、鳩山氏の虚偽献金や脱税の話については殆ど報道しない。優先順位を判断する脳味噌を持っていないのか、敢えて「報道しない自由」を行使しているのか。

 しかし、ここまで汚れた総理って、田中角栄以来じゃないか。



鳩ヒョン (2009 11/10 0:00)

 とうとう「公言」するようになってしまった、既に多くの人が気付いていたことではあったが。日経の元記事を引っ張ってきたかったが、ネット上には見当たらなかった。

「鳩山政権、盧武鉉政権と似ている」…日本経済新聞(11/9中央日報)
 「日本の鳩山由紀夫政権は韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権と似ている?」。8日の日本経済新聞に掲載された4面特集記事の副題だ。同紙は1面に、対等な日米関係の再確立、成長よりも分配を強調する鳩山政権と、03年に発足した韓国の盧武鉉前政権の間には似た点が少なくないとし、これを比較分析した。同紙は「両政権が似ているという指摘が出るのは、似た対米外交方式のため」と指摘した。

◇米国主導の世界秩序に反対=鳩山首相は米国主導の新自由主義に批判的だ。実際、鳩山首相は就任前、ニューヨークタイムズへの寄稿で、「日本は米国発グローバリズムという市場原理主義にもてあそばれた」と主張した。また「米国主導のグローバル化時代は幕を下ろし、多極体制に向かって進んでいると考える」とも述べた。
 首相就任後には「緊密で対等な日米関係」を強調しながらも、韓日中が中心となる東アジア共同体の推進を公言し、米国と距離を置いた。在日米軍再編問題をめぐっては日米間の葛藤も厭わなかった。
 これと関連し同紙は「盧武鉉前大統領も‘米国との対等な関係’を唱えると同時に、韓国が日米中3カ国間のバランサーの役割をすると主張したことがある」と紹介した。結局、これは韓米軍事協力に影響を及ぼし、在韓米軍縮小要因として作用したと、同紙は明らかにした。前政権(自民党)の対米追従外交を批判し、米国に言うべきことを言うと主張する鳩山首相の言動と重なるということだ。
 森本敏拓殖大教授は「盧政権の初期に韓米関係がこじれた時期、専門家らの間では『韓半島に何かあればどうするのか』という危機論が提起された。今の日米関係が続けば、同盟の信頼は弱まるしかない」と指摘した。

◇分配・庶民政策を重視=経済・労働政策でも「成長よりは分配」を強調した盧政権と、「企業より庶民生活が優先」という鳩山政権が似ていると、同紙は分析した。
 しかし米国を見る視点と関連し、2人の内面に流れる気流は大きく異なる。同紙は「弁護士時代に軍事政権と対立してきた盧前大統領は確固たる反米主義者であり、政権内にもそのような人物を相次いで起用した」と伝えた。これに対し6年間の米国留学を経験した鳩山首相は、民主党政権を反米主義者で構成することはなかった。
 鳩山首相について弟の鳩山邦夫元総務相は「兄はよく言えば柔軟で、悪く言えば権力維持のためにアメーバのように変身する人」と話した。外交・経済など政策がいつでも変わる可能性があるということだ。
 同紙も「反米性向の盧政権も後には韓米自由貿易協定(FTA)を締結し、3600人という大規模なイラク派兵を決めるなど現実路線へ旋回した」とし、鳩山首相の外交路線変化の可能性も排除していない。


 鳩山さんは、オバマと信頼関係が構築されており、サシで話をすれば分かり合える…と本気で信じている模様。日米関係について懸念する意見に対し、言うこと全てが悠長というか、危機感がないというか。鳩山氏自身が、「友愛」という宗教に洗脳されてしまっている。そうでなければ、国会で「宇宙ができて137億年…」なんて話はしないだろう。たぶん、「いい人」ではあるんだろうが、政治家向きではないな。


私立校無償化 (2009 11/10 0:00)

「私立校無償に」2千人デモ行進(11/4朝日)
●名古屋、15日に集会も
 公立高校が来年度から実質無償化される見通しとなった中、私立高校の無償化も求めて、名古屋市内で3日、高校生や保護者ら約2千人がデモ行進をした。15日には教職員や市民も参加した大集会をナゴヤドームで開く。
 デモに先立ち開かれた高校生議会では安城学園3年の安藤祥子さん(17)が、家計を助けるためにアルバイトを掛け持ちする友人や、学費が払えず退学する生徒がいることを紹介。「私立も無償化して、行きたい学校を自由に選択できる社会にしてほしい」と訴えた。この後、同市中区・栄で、「学校を辞めたくない」「教育に公平を」とうたったプラカードやのぼりを掲げて、デモ行進をした=写真。
 15日に開かれる「県民文化大祭典2009inナゴヤドーム」は、生徒と保護者ら2千人による「群舞」や模擬店の出店などがある。運営協力券は大人1500円、中高生500円、小学生以下は無料。問い合わせは、同実行委員会(052・881・4346)。


 ちょっと政府がバラマキをやると、それに便乗する輩が出てくる。

 義務教育でもないし、強制的に私立に追いやられたわけでもないのに、なぜ私立の学費を無償にせねばならんのか。公立に行くだけの学力がなかったか(愛知も公立優位の地である)、敢えて私立を選んだかいずれかだろう。自分の行動の責任くらい、自分でとるべきだ。「教育に公平を」というのは確かにそうだが、機会の公平性は確保せねばならないにしても、結果まで公平にする必要はない。

 そもそも高校無料化自体がバカバカしい。優秀な学生には、返還の義務のない奨学金を出せば済む。高校生にもなって分数の計算もできないような、それでいて努力して学力を身につける気が毛頭無いようなバカ学生にまで、学費を補助する必要など無い。勉強する気がないなら、高校行かずに働くべきだ。



たまには民主を褒めたいが (2009 11/9 0:00)

 自分でも分かってますよ、民主党に対して批判する文章ばかりということは。バランスとって民主党を褒める文章を書こうかなぁ、と思う気持ちは無いわけではありません……というか、批判ばかりだと殺伐とするんで、たまには民主を応援するような、民主の政策を評価するような文章も書きたいんです。

 しかしながら、褒めようにも褒めるところがないんです。言ってることはコロコロ変わるわ、人によって言うことがバラバラだわ、たまに出てくる具体案はトンデモなものばかりだわ、どうしようもないんです。前原さんの「羽田ハブ化」は評価しましたが、あれとて、すぐに(羽田の機能強化というような言い回しは残りましたが)「ハブ化」という言葉は使われなくなりました。成田側の批判にヘタれたわけです。

 民主党がまともな政権運営ができなさそうだというのは予想してました。と同時に、政治というのは理想論ばかりでは動かない物でありまして、実際に政権をとれば、民主党といえどもそれほど変なことはしないだろう、という楽観的な見方もしてました。
 で、民主党は、きちんと、予想の中での最悪のコースを驀進しています。アメリカの不満の声が漏れ聞こえても意に介さず、無責任な楽観論を繰り返す鳩山の姿が、典型的でしょうか。景気対策も、未だに具体的な話が出てきません(モラトリアム?何の役にも立たない骨抜き案になったから効果無し。仮に亀井の言うとおりにしていても、逆の意味での効果しかなかったろうし)。早いところ軌道修正して、カリナ・スターのような舵取りを何とかしてもらわないと、「焼畑農法」というシャレがシャレでは済まなくなってしまいます。

 お願いですから、「民主党、やるじゃないか」と言わせてください。


10mlバイアル (2009 11/9 0:00)

10mlバイアルの安全性「問題ない」―新型ワクチンで長妻厚労相 - 医療介護CBニュース - キャリアブレイン
 前厚労相の舛添要一氏(自民)が11月6日の参院予算委員会で、国産の新型インフルエンザワクチンの供給量が厚労相の交代後、1.5倍に増えたことについて、長妻昭厚労相に質問した。これに対し長妻厚労相は、当初の方針では1mlバイアルだけの生産だったが、より生産効率が良い10mlバイアルでも生産するよう方針を変えたためなどと説明。舛添氏は、10mlバイアルでは注射針を刺す回数が増えることなどを踏まえ、安全性に疑問を呈した。
 舛添氏はまず、当初は1800万人分としていた国産ワクチンの供給量が、長妻厚労相の就任後に2700万人分に引き上げられたことについて質問。長妻厚労相は、「当初の1800万人分は、すべて1mlバイアルで製造した場合の試算で、ワクチン不足を踏まえ、半分は容器が10倍の大きさで、より製造効率の良い10mlバイアルでも製造することにした」などと答えた。さらに舛添氏が、「10mlバイアルの安全性に確信があるか」とただすと、長妻厚労相は「1mlバイアルでは2回打てば中が空になり、廃棄することになるが、10mlバイアルなら何人分も注射針を刺して接種することになる」とした上で、▽消毒の徹底▽冷蔵庫での保管▽24時間以内に使わない場合の廃棄―などの安全対策を徹底していると説明。海外でも使用されており、10mlバイアルでも問題はないとの認識を示した。
 これに対し舛添氏は、「(10mlバイアルなら)赤ちゃんには50回打てる」とした上で、針の替え忘れや雑菌混入の危険性を指摘。長妻厚労相が、ワクチンを打つ人数に応じて1mlバイアルと10mlバイアルのどちらを供給するか判断していると応じると、舛添氏は「海外では近くに保健所がないなど、確実に50人が接種するような状況でなければ、10mlバイアルは使っていない。10mlバイアルを使っても、3人しか来ずに廃棄することになれば、結局は(接種できる)人数が減る」とした。
 長妻厚労相は、国内4メーカーのうち1社は、1mlバイアルで新型インフルエンザワクチンを製造すると、季節性インフルエンザワクチンの製造を中止しなければならなかったと説明。「量を確保したいという思いの中で、ぎりぎりの判断をした」と理解を求めた。


 舛添さんの懸念の方が妥当なのか、長妻さんの決断の方が妥当なのか、素人の私には判断が付かない。ただ、こういう現場の声があるのは頭に入れておいた方が良さそうだ。

臨時 vol 310 インフルエンザワクチンで医療現場が崩壊? - MRIC by 医療ガバナンス学会



お前が言うな (2009 11/6 0:00)

小沢氏の政治資金虚偽記載報道 首相、説明促す(11/5産経)
 鳩山由紀夫首相は5日夜、民主党の小沢一郎幹事長の関連政治団体がパーティー券収入を政治資金収支報告書に虚偽記載していた疑いがあるとの朝日新聞の報道について、「疑われていることに対しご自身でできることはなさると思う」と述べ、小沢氏に説明を促した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 朝日新聞によると、小沢氏の関連政治団体「小沢一郎政経研究会」(東京都港区)が政治資金収支報告書で、平成12〜16年分の政治資金パーティー券収入について、政治資金規正法で定められた購入上限額(1企業当たり150万円)を超えた金額を、企業名の記載義務のない20万円以下の小口分に分散していた疑いがあるとしている。


 本当に鳩山さんは面白い人だ。自分のことを棚に上げてよう言うわ。

 今まで鳩山さんは自身の故人献金問題について、「説明を尽くしてきたが、理解してもらえていない」と繰り返してきたが、どうやらそれは本心から出ている言葉のようだ。「自分は説明をきちんとしている」という認識がないのに、記事のような言葉は出ようが無い。

 東大出のようだが、地頭は相当に悪い。

 ちなみに小沢の疑惑については、朝日が詳しい。

小沢氏の関連団体、パーティー券収入を虚偽記載の疑い(11/5朝日)
 民主党の小沢一郎幹事長の関連政治団体「小沢一郎政経研究会」(政経研、東京都港区)が政治資金収支報告書で、00〜04年分の政治資金パーティー券収入について、個々の企業の購入額を実際より少なく見せかける虚偽記載をしていた疑いがあることが、朝日新聞の調べで分かった。
 政経研側は、政治資金規正法で定められた購入上限額(1回のパーティーで1企業150万円)を上回る金額を企業側に要求し、上限額との差額を、収支報告書で企業名の記載義務がない20万円以下の小口分に分散していた疑いがある。東京地検特捜部も、小沢氏の資金管理団体などをめぐる違法献金事件の捜査の中で、同様の経緯を把握した模様だ。
 政経研の当時の会計責任者で、収支報告書の作成を担当したのは、小沢氏の元秘書の石川知裕(ともひろ)民主党衆院議員(36)=北海道11区。石川氏は、朝日新聞の取材に対し、明確な返答をせず、石川事務所を通じた文書での質問にも4日までに回答がなかった。小沢氏の事務所と政経研も、同日までに回答していない。
 政経研の収支報告書によると、政経研は00〜04年に毎年4回ずつ、政治資金を集めるための「小沢一郎政経フォーラム」というパーティーを開催。この間のパーティー券収入総額は計約6億9千万円で、うち購入者名の記載がない20万円以下の分は計約6億4千万円に上っていた。
 朝日新聞は、この間に購入者として記載がある38社のうち、現在の連絡先が不明の2社を除く36社にパーティー券の購入金額の取材を申し込み、一部が取材に応じた。それによると、企業側の回答額が、購入上限額の150万円を超えた分が4件あり、1回あたり200万円の購入額に対し数十万円分しか載っていないなど、いずれも150万円以下の記載となっていた。
 ある購入企業関係者は、「小沢事務所から要求があり、パーティーを開催するたびに、指定された枚数のパーティー券の代金を支払っていた。指定額が1回あたり150万円超の場合もあったが、それに応じた」と証言した。
 また、企業名の記載が必要な20万円を超えて購入したが、その記載がなかったケースもあった。企業側が回答した購入額よりも収支報告書の記載が過少となっていた分は少なくとも計8件あり、差額は630万円に上った。
 特捜部は今年3月、西松建設から資金管理団体「陸山会(りくざんかい)」への違法献金事件で、小沢氏の公設第1秘書の大久保隆規(たかのり)被告(48)を逮捕、起訴した。この捜査の中で、政経研の収支報告書の虚偽記載の疑いも把握した模様だ。
 収支報告書に上限額を下回る額を記載し、実際より少なく見せかけていたことが判明したケースは一部とみられ、さらに金額が膨らむ可能性がある。
 政経研の00〜08年のパーティー券収入は約10億1千万円。政経研はこの間、陸山会に計約3億6千万円を寄付したほか、他の関連2政治団体に計約4億7千万円を寄付している。これら4団体はすべて同じ所在地。




続・予算委員会が面白い (2009 11/4 22:30)

 衆議院TVで石破さんの雄姿を堪能。かつて自衛隊の海外派遣に対して「重大な憲法解釈の変更が行われた」と言っていたが、石破さんの質問に対して「必ずしも違憲の状態ではなかった、(過去の見解を)撤回する」と。コロコロとよく意見の変化する人だ。

 自民の柴山さんだったか、虚偽献金に関する質問に対して鳩山さんは、資産管理会社からの資金引き出しに関する文書に、自ら署名していたことを認めた。今までの「秘書がやっていた、私は知らなかった」という発言がひっくり返った。
 公明の富田さんもなかなか。思わず創価学会に入信したくなったくらいだ。共産笠井は、普天間移設に関して左側から攻撃。左右から砲撃をくらって、鳩山撃沈。
 岡田も失言。「選挙前に発言したことは公約じゃない、我々の公約とはマニフェストです」、「私達の思いの話と公約・マニフェストの話を混同してとらえるのはおかしい」と、選挙前の発言に責任を負わないことを明言。マニフェストに書いてなければ、いくらテレビや街頭で発言していても、公約には当たらないそうだ。
 これが自民政権だったらマスコミは総攻撃するだろうが、(休みなのでチェックしていた)報道ステーションでは、岡田失言は放送せず。というか、石破さんが質問に立ったことすら伝えなかった。「報道しない自由」が炸裂、石破さんの存在を完全にスルー。民主党に都合の悪いことは流しませんか、そうですか。



悪夢再び? (2009 11/4 0:00)

「小切手外交」と批判も 治安で人的協力に限界(11/3中国新聞)
 政府が取りまとめた新たなアフガニスタン支援策は総額40億ドル程度に上る見通しで、2001年以降に表明した総計約20億ドルを大幅に上回る。鳩山政権はアフガン支援に積極的に取り組む姿勢をアピールしたい意向だ。しかし治安の悪化で民生分野での大規模な人的協力には限界があり、アフガンに派兵中の欧米諸国から「小切手外交」との批判が出る可能性も否めない。
 新たな支援策は職業訓練やインフラ整備、教育、農業支援などで、首相は「日本の得意分野」と強調。特にタリバン元兵士への有給の職業訓練は、日本が国連とともに主導してきたアフガン国軍の武装解除と並び、ノウハウを生かせる協力だ。
 一方で政府内には、湾岸戦争後の復興支援で約130億ドルを拠出しながら国際的な評価が得られなかったトラウマ(心的外傷)が残る。ただ10月に来日したゲーツ米国防長官は自衛隊派遣を要求せず、アフガン国軍や警察への資金援助を求めた。外務省幹部は「国際社会からも評価が得られるはず」と期待している。
 とはいえ、アフガンの治安は悪化の一途をたどっている。国際協力機構(JICA)の関係者は今年初めの約70人から10月末までに半減。JICAは農業支援拡大のため要員を増やす予定だが、どの程度人員増を図れるか見通しは立っていない。


 遥かに少ない出費でありながら感謝されていた海上給油。それをわざわざやめるのなら、それ以上に効果的且つ効率的な支援でなければ、やめる意味がない。しかし、よっぽど巧く立ち回らないと、本当に「湾岸戦争の際の悪夢再来」となりかねない。そういえばあの時も、小沢が権力を握っていた。

 民主党はきちんと戦略を描いて支援方法を考えているのか?「自民の反対」という意識だけで動いて国益を損ねるようなことは、絶対に避けて欲しいのだが。


梯子外され (2009 11/5 0:00)

温室ガス「30%」削減目標、EU見送りへ(11/1読売)
 【ブリュッセル=尾関航也】欧州連合(EU)は、2020年までの温室効果ガス排出削減目標を、現在の「1990年比20%」から「同30%」に引き上げる計画について、年内は見送る方針を固めた。
 EU議長国スウェーデン政府筋が31日、明らかにした。12月の気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)では、日本の「90年比25%」が、主要国の中で最も高い削減目標となる。
 EUは、ほかの先進国が「同程度の削減義務を負う」条件で、目標を30%に引き上げると表明しており、鳩山政権の25%削減目標を受けて、新目標を公約するか注目されていた。しかし、同筋は、米国の中期目標が年内に固まる公算が乏しいことと、金融危機を背景に、EU内でも「経済成長を優先すべきだ」との声が強まっていることを理由に、EUとしての決定を行う首脳会議で、30%目標への移行を「当面は議題にできる状況でない」と認めた。
 米国ではオバマ政権が排出削減に意欲的なものの、中期目標を盛り込んだ上院の温暖化法案が年内に成立するのは難しい情勢だ。エネルギーの約9割を石炭に依存するポーランドなど東欧諸国は、排出制限が不況下の産業を一層追い込んでいるとして急進的な排出削減を唱える英国や北欧諸国と鋭く対立している。


 もうちょい詳しく見ていかないと何とも言えないが、「日本は梯子をハズされた」という解釈でいいのか?

 90年の東欧なんて、カスのような技術でCO2出しまくり。そこからの30%削減ですら、EUは「厳しい」と言っているのに、世界に誇る環境技術を持つ日本が90年比25%減など、普通に考えれば狂気の沙汰。たぶん民主党は、排出権取引で賄おうと考えているんだろうが、要するに中国に金を払う、その資金は税金で…という噴飯物の話。


的外れ (2009 11/5 0:00)

大きく人選を誤った自民党の予算委初日―論外の加藤紘一、後藤田正純(島田洋一blog)
 見せ場を作れたのは、普天間問題などを厳しく追及した町村氏ぐらいではないか。発想が社民党に近い加藤や後藤田は、明らかな人選ミスだ。
 加藤は、かつて大平内閣時代、気鋭の政治家だった自分が首相とどんな会話を交わしたかなど、関連の薄い思い出話に時間を空費していた。
(一部抜粋)

 加藤紘一を「媚中媚朝の左巻き」という色眼鏡を通してしか見ないから、こういう評価になる。思想信条抜きに見れば、味方と思わせながら徐々に逃げ道をふさぐという、非常に恐ろしい攻撃方法を採っていたのが加藤だったのだが。むしろ、町村のイヤミ炸裂の方が、やり方が稚拙。
 自分の主張を頑固に押し通すだけが交渉とか議論だと思い込んでるんじゃないのか?



予算委員会が面白い (2009 11/3 0:00)

 国会の予算委員会が面白い(参照:衆議院TV)。
 とくに加藤紘一さん。初めは褒め言葉から入って、だんだんと真綿で締め付ける技術はなかなかの物。政治思想には賛同しないが、さすが「首相候補」といわれていた男。大島さん、町村さんもいい仕事をした。後藤田氏は微妙だな。
 なんだかんだで、やはり自民党は人材が揃っている。彼らの姿勢が正しかったか否かは措くとしても、少なくとも、能力は図抜けている。

 しかし、民主党は全く話にならない。質問に答えられない、具体的な方針は何も説明されない。そりゃ詳しい質問内容を通告してもらえなかったというのはあるが、詳細なデータが無くても答えられるような質問ばかりだった。
 さらに「あなた方に言われたくないというのは不適切だった」などの言質を取られ、質問に対して明確な答えを述べることができていなかった鳩山さん。しどろもどろで意味不明になってしまった藤井さん。顔が見えない、拍手のタイミングがおかしいと指摘された新人議員……などなど。新人議員はまだ「成長」が見込めるかもしれないが、鳩山さんや藤井翁はもう無理だろう。
 けなすだけだとアレなんで言っておくと、原口と前原はまぁまぁまともな答弁をしていた。鳩山が総理をしているというのは、日本にとっても、民主党にとっても不幸なことだ。

 テレビはどういう報道をするんだろうか。スルーするのか、頑張ってMAD編集をするのか、アサッテの方向で擁護するのか。まぁ後藤田のヘタレた所だけ取り出せば、自民の負けに見えるだろうから、それがいちばん手っ取り早いか。

 次は、町村、石破、細田、舛添が登場だそうな。

 しかし、この面白さって、日本に利益をもたらす面白さとは違うんだよな……



舌の根も乾かぬうちに (2009 11/2 0:00)

法案審議「強行採決も辞さぬ」 民主・山岡国対委員長(11/1朝日)
 民主党の山岡賢次国会対策委員長は1日、金沢市で行われた同党県連パーティーであいさつし、2日から始まる衆院予算委員会と法案審議について、「何があっても3日間で終えるつもりだ。(野党が)邪魔をするなら国民生活を守るため、強行でも法案は可決していくという固い決意でこの国会に臨む」と述べ、野党が国会を止めるなどの対応をした場合、強行採決も辞さない姿勢を明らかにした。
 国民生活に直結する法案として、山岡国対委員長は新型インフルエンザ対策法案や、中小企業の借入金の返済猶予を促す中小企業金融円滑化法案などを挙げた。


 別に強行採決が悪い、というつもりはない。しかし、過去の言動との整合性くらいは、考えて欲しいものだとは思う。

 これは、ほんの2ヶ月前に、党首が吐いていた言葉。

与謝野氏の「独裁」発言に反論=鳩山民主代表(8/26時事)
 民主党の鳩山由紀夫代表は26日、広島県東広島市で街頭演説し、衆院選での民主党圧勝が伝えられて与謝野馨財務相が「一党独裁になりかねない」と述べたことについて、「いったい(どちらが)『3分の2』(の衆院再可決)を何度も行使して、国民の声を無視してきた政権なのか」と反論した。その上で、「私たちが政権を取れば、数の暴力で何でもかんでも強引に決めてしまうようなことは一切しない」と強調した。

 ついでに、本人も。

民主党:何が何でも強行採決する政府・与党の姿勢を厳しく非難 山岡国対委員長(2009/1/13民主党HP)
 山岡委員長はまた、国民の多くが反対している定額給付金を盛り込んだ第2次補正予算案等を何があっても強行しようとする政府・与党の態度を問題視。民主党はじめ4野党は手続き上の瑕疵に関しては柔軟に応じる姿勢を強調し、国会、委員会のあり方、国民の皆さんの気持ちを斟酌せず、十分な審議を行わずに強行採決する政府・与党の姿勢そのものが問われると厳しく非難した。(一部抜粋)