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有意義な痛み止めを (8/31 0:00)

麻生幹事長「改革急なら痛み止め注射・輸血も」−自民新3役会見(2)(8/27Bloomberg)
 自民党の新3役に就任した麻生太郎幹事長、石原伸晃政調会長、二階俊博総務会長は27日午前、党本部で就任記者会見を行った。麻生・新幹事長は地方活性化策に関連して「改革は急激に進めばいろいろな既得権益の破壊が起こる。痛みが急激なら痛み止めの注射も輸血もいる。いろいろな対策をせねばならない」と述べ、中央と地方の格差是正に向けた対策を講じる必要性を強調した。(冒頭抜粋)

 壊すだけで後のことを考えないエセ改革の路線が修正されるのは歓迎。ついでに、法人税とか住民税とか派遣業とか……。

 やたらと採算ばかりを気にして、「合理性では計れない部分への手当をおこなう」という行政の役割を無視する馬鹿なメディアに同調するつもりはないが、あまりに無用な道路や箱物を作られるのはやっぱり腹立たしい。後々まで使われる、役に立つ物にお金をかけて欲しい。
 たとえば、自転車の通行に関する問題が話題になっているのだから、車道と歩道の間に自転車専用の車線を造るような工事に金をかければ、「無駄づかい」と罵る者は少なかろう。全国の主要道路を整備するとなれば、かなりの経済効果だと思うし。


世界陸上での不手際 (8/31 0:00)

<世界陸上>手配ミスで部屋ない エリトリア選手、床で一夜(8/29毎日)
 開催中の世界陸上大阪大会で、エリトリア選手団の選手ら5人が開幕2日前の23日、指定先のホテルに宿泊しようとしたが部屋が確保されず、1階ラウンジの床に毛布を敷いて夜を明かしたことが分かった。マラソンと一万メートルでそれぞれ4位となった男子選手2人もいた。その後も宿泊を巡る混乱は続き、ベイエネ・ルサム団長(54)は「いいコンディションで競技に臨みたかった」と大会運営に強い不満を訴えている。【石川隆宣、渋江千春、花岡洋二】
 滞在先は大阪市などで作る大会組織委員会が市内6カ所のホテルを選手村として用意し、滞在先の割り当ても担当していた。同選手団は、団長が20日に来日、23日夜に男女選手とコーチの5人が大阪市内の指定先ホテルに到着した。事前に申告した人数だった。
 同選手団によると、ホテルにいた組織委の担当者に「部屋がない」と言われた。担当者は待機を指示。だが、結局部屋は用意されず、選手らは24日未明になって、1階ロビーから続くラウンジの隅に椅子を動かして場所をあけ、フロントで借りた毛布12枚を敷いて夜を明かしたという。
 24日早朝、見かねた同国の隣国であるジブチ選手団が、自室の空きベッドを提供し3人が休んだ。同日夜、3人は別のホテルに用意された部屋に泊まったが、2人は部屋がなかったため、ジブチ側の好意により相部屋で3泊したという。ジブチ選手団関係者も「組織委が大混乱していた。相部屋ではリラックスできない」と話した。
 マラソンに出場したヤレド・アスメロン選手(27)は24日以降、ジブチ選手団と相部屋。同日夜、コーチと別々の場所に泊まることになったため、朝早く始まったマラソンに向け、十分な打ち合わせをすることができなかったという。団長は「肉体的にも精神的にも、大きな影響があった。今更、謝罪されても、どうしようもない」と嘆いた。
 ◇足りないのは事実
 ▽大会組織委の内山泰博広報室長の話 全体に選手・関係者の来日が多く、指定のホテルの部屋が足りなくなったのは事実だ。だが、別のホテルを用意していた。エリトリアの選手が床で寝たことは報告も受けていないし、確認していない。


 北京五輪を懸念する資格は、日本にはないのかもしれない。海外からはるばるやってきたアスリートに対し、試合の前日、ホテルの床に眠らせるとは……滞りなくイベント運営する手腕に関して、日本は自慢できる物を持っていたのではなかったか。
 仮に北京五輪で、日本人選手が宿泊場所が確保されずホテルの床で眠らされることになったら、(朝日などの媚中バカは措くとして)日本は大騒ぎになるだろう。国辱モノの失礼極まりない行為を、組織委員はやらかしてしまったのだ。

 しかも、大会組織委員の広報室長は、謝罪の言葉を口にしていない。「報告を受けていない」と他人事の態度。この言い種で、運営状況は推し量れるというもの。

 現場の混乱ぶりは、ここに詳しく述べられている。
http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20070829_iaaf_osaka_2007/

 これが事実なら、私は日本人として恥ずかしさを覚えずにはいられない。



人道支援は無用 (8/30 1:00)

町村外相、北朝鮮水害に人道支援検討(8/29日経)
 町村信孝外相は28日、日本経済新聞などとのインタビューで、北朝鮮の豪雨による水害被害への人道支援を検討する方針を表明した。町村氏は「災害のひどさを考えるなら、すべて拉致問題とくっつけて考えるべきなのか」と指摘。「今、急きょ検討しているところだ。答えは早く出した方がいい」と語った。
 日本と北朝鮮は9月5日から2日間、モンゴルで6カ国協議の下に設けた国交正常化交渉に関する作業部会を開く。町村氏の発言は、人道支援をテコに北朝鮮から日本人拉致問題で前向きな姿勢を引き出す狙いがあるとみられる。


 高村防衛相が日中友好議連会長であり媚中派ではないかと見る向きに対し、町村氏は議連の副会長であり、町村氏を評価して高村氏を批判するのは筋が通らない、という意見があった。
 私も高村氏にどちらかと言えば批判的。確かに数年前まではタカ派と見られていたが、ここのところは、そのような様子は影を潜めているように思う。なにより、中国から高い評価を受けているのが気にくわない。
 それはともかく、私は同時に、町村氏に対してもそれほど強い支持の気持ちは持っていない。発言を追っても悪くはないと思うし、媚中では決してないから、どちらかと言えばプラス評価。しかし、信用はしきれないというような……つまりは、今回の記事のような発言がたまにあるから、ということなのだが。

 「人道支援をテコに」ということのようだが、北朝鮮にそれが通用するかどうかは甚だ疑問。「すべて拉致問題とくっつけて考えるべきなのか」と町村氏はいうが、北朝鮮は、「すべて体制安堵のための外交ゲームにくっつけて考え」ている。そんな相手の土俵に乗る必要はない。中途半端な支援は、金正日体制の延命に寄与し、逆に北朝鮮国民を苦しめることになる。
 北朝鮮への人道支援が、何か良い影響をもたらしたということは、無い。

 さて、安倍さんはどう出るか。



あの人からの電話は鳴らず (8/29 1:00)

 哀れな矢野さんのお話。
 
安倍、入閣漏れ矢野の抗議電話に「身体検査に問題」(8/28ZAKZAK)
 「なぜ駄目なのか−」。参院枠での入閣が確実視されていながら見送られた矢野哲朗前参院国対委員長(60、顔写真)が27日夜、安倍首相に電話で約25分間にわたって執拗(しつよう)に抗議する一幕があった。入閣漏れで首相に直接抗議を行うのは極めて異例だが、人事の恨みは尾を引きそうだ。
 今回の内閣改造で、尾辻秀久参院議員会長は参院側から矢野氏を含む閣僚2枠の維持を首相に要請、新聞紙上でも「矢野氏の起用が固まった」との観測記事が出た。
 27日の組閣当日は国会事務所に報道陣も詰めかけ、矢野氏本人もモーニングを準備して待機するなどすっかりその気だった。だが、他の入閣内定者の名前が次々と速報される中、連絡が来ない。最初は「電話が来なかったらどうしよう」と余裕もあった矢野氏だが、最後まで電話はなく、「外されちゃったよ」とガックリ。参院から実際に入閣したのは舛添要一氏と泉信也氏の2人だった。
 はしごを外されて怒り心頭の矢野氏は27日夜、東京・麹町の参院議員宿舎のロビーで、与謝野官房長官に電話をかけ、「なぜ私は入閣できなかったのか」と問いつめたが、納得いく回答は得られず、次に首相の秘書官に電話した。
 首相からのコールバックに、矢野氏は「私の政治生命がかかっている。こういう理由で外されたと分からないと、私も後援会も納得できない」と抗議した。
 首相は「あなたには身体検査に関する問題があった」と説明したが、矢野氏は「週に1回は会っているんだから、直接確認してくれればよかったのに」と逆ギレ。首相は「矢野さんが悪いわけではない。党でがんばってほしい」と取りなしたが、怒りは収まらなかったようだ。
 参院選の惨敗で、これまで人事を握っていた「参院のドン」こと青木幹雄前参院議員会長の引責辞任や、「政治とカネ」の問題再発を避けたい首相の意向も矢野氏に不利に働いたとみられる。
 首相は矢野氏に「もし続投すれば次は必ず起用する」と約束したというが、果たしてその日は訪れるのか?


 参院国対委員長の次は大臣、というのが慣例だそうで、尾辻さんもそれを以て推薦したのだろう。しかし、そういった「古い自民党の大臣席たらい回し」を国民が支持するはずもなく、恥も外聞もなく抗議に行っちゃう行動こそが「政治生命」に悪影響を及ぼすと思われるんだが、本人は分かってないんだろうなぁ。だいたい、首相本人から確約を得ていないのにその気になっちゃうってのが、マヌケ極まりない。

 しかし「身体検査に関する問題があった」って首相が言った、という情報はどこから出てきたものだろうか。矢野氏自らバラしたのだとしたら、さらに1翻つくことになるが。

 ちなみにこの矢野氏、こんな話もある。ソースがアレだが一応紹介。

國民新聞(平成16年3月)矢野哲朗参院議員 化学兵器処理事業に食い込み
 平成14年11月、慶応大学で講演するため訪日を希望した台湾の李登輝前総統へのビザ発給を、事実上拒否した当時外務副大臣の矢野哲朗参院議員(自民=写真右下)が、巨大ビジネスと化した化学兵器処理事業に食い込んでいる。
 福岡県苅田町の苅田港で発見された旧日本軍の遺棄化学兵器の処理事業を巡り、昨年秋、矢野議員が防衛庁に対して処理技術選定をやり直すよう働き掛け、処理業者選定の一般競争入札を遅れさせていた。矢野議員は特定企業に有利な政治介入をしたとされる。
 なお同議員は親中派として、中国での化学兵器処理事業も狙っているという。


 これが事実なら、そりゃ身体検査に引っかかるわな。
 てか、マスコミが餌食にしようと群がり始めてるんだろうか。それとも、小物ということで放置されるんだろうか。それなら矢野さん、入閣できず逆に良かったじゃん。



安倍改造内閣 (8/28 1:00)

安倍晋三(町村派、52):総理大臣
与謝野馨(無派閥、69):官房長官、拉致担当
額賀福志郎(津島派、63):財務大臣
町村信孝(町村派、62):外務大臣
増田寛也(民間、55):総務大臣、地方分権改革担当、イノベーション担当、食品安全担当
高村正彦(高村派、65):防衛大臣
甘利明(山崎派、58):経産大臣
鳩山邦夫(津島派、58):法務大臣
冬柴鉄三(公明党、71):国交大臣、観光立国担当、海洋政策担当
舛添要一(参院無派閥、58):厚労大臣
遠藤武彦(山崎派、68):農水大臣
伊吹文明(伊吹派、69):文科大臣
鴨下一郎(津島派、58);環境大臣
泉信也(参院二階派、70):国家公安委員長、防災担当
渡辺喜美(無派閥、55):行政改革担当、金融担当、公務員制度改革担当
岸田文雄(古賀派、50):沖縄北方担当、科学技術担当、再チャレンジ担当、規制改革担当
大田弘子(民間、53):経済財政政策担当
上川陽子(古賀派、54):少子化担当、男女共同参画担当

大野松茂(町村派、70):官房副長官(衆院)
岩城光英(参院町村派、57):官房副長官(参院)

中山恭子(参院無派閥、67);首相補佐官(拉致問題担当)
山谷えり子(参院町村派、56):首相補佐官(教育問題担当)


 中川昭一氏がいないのがなぁ…。で、日中友好議連の会長、高村さんが防衛大臣?機密が漏れまくるんじゃねぇのかという不安が…。 与謝野官房長官ってのは、増税の下準備ってことですかね?町村外相は悪くないと思うので、経産相の甘利氏などを抑える役目を果たしていただきたい。

 一見、教育問題とか憲法問題といった「安倍さんらしさ」は遙か彼方へ投げ捨てられた格好。小泉改革の路線とは違う陣容になっているのは好感持てるが、増田氏が閣僚としてどれだけ働けるかは未知数。
 脱力しまくるほどではないにしても、強い期待感を抱くような顔ぶれでもない。興味深い布陣のような、そうでもないような…まぁ堅実に仕事をこなすには悪くないとは思う。

 いちばんのサプライズは、参院枠で入閣確実と見られていた矢野さんが入れなかったことか。



改造 (8/27 0:00)

 農水に武部、或いは財務に谷垣を置くような、政治信条に直接関わらなさそうな「配慮した人事」ならまだしも、外務に福田(本人が受けないだろうけど)とか谷垣とか、防衛に山崎拓とか、「あぁ、戦後レジームからの脱却は(少なくともしばらくは)完全に諦めたのね」と見えるような改造をやったとしたら……
 しばらくは嵐が過ぎ去るのを待ち、力を蓄えて起死回生を狙う、というのも一つの戦術だとは思うが、積極的に支持する理由はなくなるわな。

 麻生さんが幹事長としたら、外相は誰だろう。中川(キチガイ水)とかなら楽しそうだが、たぶん彼は農水相だろうし。



ブッシュ発言 (8/25 1:00)

 ようやく繁忙モードが一段落、来週からは通常モードに戻る。

 言及したい話題が幾つかあったのだが、その辺りは優秀な他サイト様にお任せして、古いネタは思い切って切り捨てることとする。次の更新は来週月曜になると思うが、一つだけ紹介したい記事を。
 
米大統領、戦前日本とアルカイダ同列視 歴史観に批判(8/24朝日)
 ブッシュ米大統領が22日に中西部ミズーリ州カンザスシティーで行った演説は、自らのイラク政策を正当化するため、日本の戦後民主主義の成功体験を絶賛、フル活用する内容だったが、半面で戦前の日本を国際テロ組織アルカイダになぞらえ、粗雑な歴史観を露呈した。米軍撤退論が勢いを増す中でブッシュ氏の苦境を示すものでもある。
 冒頭は9・11テロかと思わせて、実は日本の真珠湾攻撃の話をする、という仕掛けだ。戦前の日本をアルカイダと同列に置き、米国の勝利があって初めて日本が民主化した、という構成をとっている。大正デモクラシーを経て普通選挙が実施されていた史実は完全に無視され、戦前の日本は民主主義ではなかった、という前提。「日本人自身も民主化するとは思っていなかった」とまで語った。
 退役軍人の会合とあって、朝鮮戦争やベトナム戦争の意義にも言及。すべて一緒くたにして「アジアでの勝利」は中東でも出来る、と訴えた。だが、米メディアは「日本や韓国は国民が同質的であり、イラクとは違う」「歴史から間違った教訓を引き出している」などと批判を伝えている。
 民主党のヒラリー・クリントン上院議員は同日、イラクのマリキ首相の罷免を要求。9月にはイラク駐留米軍のペトレイアス司令官の議会への報告があるが、抜本的な進展は見込まれておらず、かえって一層の批判が予想されている。
 だが、ブッシュ氏が政策転換に踏み切る兆しはない。最近は、第2次大戦末期に登場しながら不人気に終わったトルーマン大統領に「魅力を感じている」(関係者)という。共産主義と戦う姿勢が後世、一定の評価を得たためとみられる。
 テロとの戦いにかけるブッシュ氏だが、今回の演説は日本を含めた諸外国の歴史や文化への無理解をさらした。都合の悪い事実を捨象し、米国の「理想」と「善意」を内向きにアピールするものとなっている。
     ◇

■米大統領演説の日本関連部分(要旨)
 ある晴れた朝、何千人もの米国人が奇襲で殺され、世界規模の戦争へと駆り立てられた。その敵は自由を嫌い、米国や西欧諸国への怒りを心に抱き、大量殺人を生み出す自爆攻撃に走った。
 アルカイダや9・11テロではない。パールハーバーを攻撃した1940年代の大日本帝国の軍隊の話だ。最終的に米国は勝者となった。極東の戦争とテロとの戦いには多くの差異があるが、核心にはイデオロギーをめぐる争いがある。
 日本の軍国主義者、朝鮮やベトナムの共産主義者は、人類のあり方への無慈悲な考えに突き動かされていた。イデオロギーを他者に強いるのを防ごうと立ちはだかった米国民を殺害した。
 第2次大戦に着手した時、極東の民主主義国は二つしかなかった。オーストラリアとニュージーランドだ。日本の文化は民主主義とは両立しないと言われた。日本人自身も民主化するとは思っていなかった。
 結局、日本の女性は参政権を得た。日本の防衛大臣は女性だ。先月の参院選では女性の当選が過去最高になった。
 国家宗教の神道が狂信的すぎ、天皇に根ざしていることから、民主化は成功しないという批判があった。だが、日本は宗教、文化的伝統を保ちつつ、世界最高の自由社会の一つとなった。日本は米国の敵から、最も強力な同盟国に変わった。
 我々は中東でも同じことができる。イラクで我々と戦う暴力的なイスラム過激派は、ナチスや大日本帝国や旧ソ連と同じように彼らの大義を確信している。彼らは同じ運命をたどることになる。
 民主主義の兵器庫にある最強の武器は、創造主によって人間の心に書き込まれた自由を求める欲求だ。我々の理想に忠実であり続ける限り、我々はイラクとアフガニスタンの過激主義者を打ち負かすだろう。


 原文に当たってないので、記事が正しいという前提で述べることになるが…

 韓国や中国の反日ぶりはよく話題になるが、アメリカの歴史観も決して褒められたものではない。ブッシュがアホだというのもあるだろうが、かといってブッシュのこの発言内容が、アメリカ人の常識から大きく離れているとも思えない。

 アメリカとの同盟を破棄しろという空想的な反米思想を推奨する気持ちはさらさら無いが、かといって「アメリカについていけば日本は平和」という安易な考え方に与するつもりもない。現時点でアメリカとの関係を維持する以外に選択肢はないのだが、いずれ日本が独自の歴史観を主張すればアメリカのそれと対立することになる、という視座は失ってはなるまい。
 まぁ、どの国もその独善性は似たり寄ったりで、日本が主義主張を表に出さなさすぎなだけ、とも言えるが。

 しかし、朝日にしてはまともな記事だ。「ブッシュはバカだ」という一点に集中しすぎたか?


 そういえば。
 インドでの安倍さんの演説は良かった、と私は思います。素晴らしいと言っても良いでしょう。



駆けつけ警護 (8/22 1:00)

 この記事についていつか書こうと思いつつ、今日まで来てしまったのだが……
 
佐藤参院議員:イラク駐留時に「駆け付け警護」するつもりだった 弁護士らが質問状(8/17毎日)
 元陸上自衛隊イラク先遣隊長の佐藤正久参院議員が、派遣先のイラクで他国軍隊が攻撃を受けた場合、駆け付けて援護する「駆け付け警護」を行う考えだったことを表明したことに対し、弁護士ら約150人(呼びかけ人代表・中山武敏弁護士)が16日、「違憲」と公開質問状を送った。
 佐藤氏は10日に放映されたTBSのニュース番組で、当時イラクで指揮官として「駆け付け警護」を行うつもりだったことを明言し、「日本の法律で裁かれるのであれば喜んで裁かれてやろうと」と発言した。「駆け付け警護」は、正当防衛を超えるとして憲法解釈で認められていない。
 質問状は「違憲、違法なもので、シビリアンコントロールに反する」として、7項目について今月中の回答を求め、安倍晋三首相にも佐藤氏に辞職勧告するよう要望書を送った。佐藤氏の事務所は「現場に行って法的不備があると感じての発言。質問状は届いていないが精査する」と話した。【長野宏美】


 しっかり時間をとって文章を書こうと思っていたのだが、やはりこれだけ時間があれば取り上げる人も多く、また私など出る幕じゃなくなってしまう。
 てことで、分かりやすく問題点を指摘されているblogをご紹介。

玄倉川の岸辺 鳴らない木鐸
木走日記 - 佐藤参院議員「駆け付け警護」発言を批判する〜この国の法を尊重し擁護することは全ての国会議員・公務員の義務

 付け加えることは殆ど無く、概ね同意。

 佐藤隊長の気持ちは分かるし、そう考えざるを得ない立場・状況であることは理解できる。軍人なら当然そう考えるだろう。しかし、氏への心情は別として、その発言にはやはり批判的に成らざるを得ない。法に不備があるならば、その不備を正す方向へ向かわねばならない。政治の不作為を訴えるという意味で、氏の発言は意味があるとは思うが、その発言内容自体を是認するわけにはいかない。
 もちろん、最も問題なのは、佐藤氏の発言ではない。その発言の元になった、法の不備であり、自衛隊の活動に関して法整備を疎かにし続ける政治家たちこそもっとも批判すべきであろうし、その分野に大きな関心を抱かない我々国民にも当然責任の一端がある。メディアはこの発言に殆ど関心を示していないが、自衛他の活動に関わる(憲法も含めた)法律の整備について世論が喚起されることを強く望む。

 佐藤氏は法整備に携わる身分になったのだから、存分に腕をふるっていただきたい。



現代の帝国主義国家 (8/21 1:00)

 今週末までまた忙しく、時事ネタに疎くなっている今日この頃。ちょいと時間が作れても、ニュースを追いかけるのに精一杯で、ここで何か書くという段階まで到達できない。そんな中、「なんじゃこれ」と思った記事を引用し、脊髄反射だけしておく。
 
中国、太平洋の東西分割提案か 米軍は拒否(8/20産経)
 17日付の米紙ワシントン・タイムズは、キーティング米太平洋軍司令官が最近訪中して中国軍事当局者と会談した際、中国側が、太平洋を東西に分割し東側を米国、西側を中国が管理することを提案したと報じた。米側は拒否したという。提案の詳細には触れていない。
 米太平洋空軍のへスター司令官は「空間を誰にも譲らないのが、われわれの方針だ」と記者団に述べ、西太平洋地域を米軍の影響下に置く必要性を強調した。
 米政府内の親中派の間では提案に前向きな受け止めもあったが、国防当局は西太平洋の覇権を中国に譲り渡す「大きな過ち」だと主張。日本などアジアの同盟国との関係を台無しにしかねないとして断ったという。(共同)


 トルデシリャス条約かいな。中共というのは、現代にあって帝国主義の時代、大航海時代を未だに生きているんだね。
 中国も、当然アメリカが拒絶することを見越して要求したんだろうが、西太平洋の地下資源や制海権を狙っているのは確かなことなので、「西太平洋をくれ」というのは本音なのだろう。この「受け入れられるはずもない要求」が、遠大な戦略の一段階であると考えるべきだろう。


朝青龍 (8/21 1:00)

 甘やかしてきた相撲協会も、教えるべきことを教えられなかった高砂親方も、それぞれ責任があるとは思う。けれども、こんなことで精神を病んでしまうような横綱はかっこ悪くてしょうがない、というのがいちばん心に思うこと。



呪・記録更新 (8/16 23:00)

岐阜と埼玉で40.9度=日本の最高気温、74年ぶり更新−気象庁(8/16時事)
 東日本や西日本を覆う太平洋高気圧が16日、非常に強まり、気象庁の観測によると、午後2時20分に岐阜県多治見市、同42分に埼玉県熊谷市で気温が40.9度を記録した。1933年7月25日に山形市で記録した40.8度を上回り、日本の観測史上最高気温が74年ぶりに更新された。
 他に40度を上回ったのは、埼玉県越谷市が40.4度、群馬県館林市が40.3度、岐阜県美濃市が40.0度。福島から京都までの計25地点でそれぞれの観測史上最高を更新した。
 15日に館林市で今夏初めて40度を超え、当時史上7位タイの40.2度を記録したのに続き、2日連続の酷暑となった。
 この気温上昇は、1日に全国で梅雨が明けて以降、太平洋高気圧が勢力を強め、この2日間でピークを迎えたのが主因。熊谷市など関東では、上空で西または北西の風が吹き、フェーン現象が起きた可能性も高い。多治見市は太平洋高気圧の中心に近いほか、地形要因もある。


 拙者は、3年前まで多治見に住んでいた。今は、隣の市に住んでいるが、10分も歩けば多治見市に潜入することが可能。

 確かに暑かった。いつもやっている午前10時頃のウォーキングは自殺行為だろうということで、午後5時頃から2時間歩いたが、それでもキツかった。帰ってきてから調べてみれば、午後5時でも39.5度。アホか。明日の予想最高気温は(この文章を書いている時点で)36度らしい。今日より4度も低いということで、36度という数字すら涼しい数字に見えてくるから不思議だ。

 http://weather.yahoo.co.jp/weather/world/によれば、ドバイより3度低いくらい。カイロよりも高く、死海やルクソールに近い感じ。多治見も世界レベルの都市になったってことさね。


 ところで。
 多治見のアメダスの場所は、国道248号と中央道多治見ICに挟まれた場所で、「あんな場所じゃ高い気温が出るのも当たり前だろ」と言う人間が多かった。私もそうだった。
 しかし、多治見は本当に暑いらしい。これ読んで、暑さが本物と分かったせいで、余計に今日は暑く感じた。

http://www.eccj.or.jp/leader/info/050915/sub1-07.html
 事の発端は、最近盛夏期に多治見のアメダスが日最高気温で全国1位となる日が数日出現するということでした。多治見は盆地だから気温が上がりやすいのは確かですが、地元の人たちの大半はアメダスの設置場所が悪いのではないかという疑問を持っていました。多くの人が、名古屋や岐阜の方が断然暑いと考えていたようです。
 市民のほとんどは気象観測とは無縁の人たちでしたので、専門家のような精度の高い観測を求めるのではなく、多点で多くのデータを集め、ばらつきを考慮しながら傾向を調べる方針で活動を開始しました。初年度は2日間、市民ボランティアを含め40点近くで朝9時から17時まで2時間毎の一斉観測を行いました。その結果、アメダスの設置場所は多治見市街地の一般的傾向と大きく違わない事が分かりました。
 やはり、多治見は暑かったのです。
 2年目以降も観測を継続しながら、いろいろな工夫を重ね、3年目には気温の上昇には風もかなり影響しているようだということで、防鳥テープで作った簡易風速計を導入したり、市街地を中心にいくつかのルートを設定した徒歩による移動観測も行いました。
 これらの結果、多治見で市街地の中心部だけでなく、郊外の谷間に広がった集落や、低層住宅の密集地でも高温となっていることが分かりました。また、緑地での気温の冷却効果が確かめられる一方、緑地から風が遮られる場所では気温が2〜3℃以上高くなることも確かめられました。
(前半引用)

 いちばんの収穫は……2ちゃんにけっこう多治見市民が出没していると分かったことか。


馬鹿馬鹿しいこと限りなし (8/16 14:00)

 高校野球にゃあまり興味はないのだが、我が県代表の大垣日大が、創価を破ったのはまことにめでたい。

 で、甲子園絡みでアホな話。

甲子園で学ラン“封印” 宇治山田商応援団「戦争想起」に過剰反応?(8/16産経)
 第89回全国高校野球選手権大会で、16日に佐賀北(佐賀)と引き分け再試合を行う三重県代表、宇治山田商業の野球部応援団が、県大会決勝まで続けてきた学ランと「日の丸」の鉢巻き姿での応援を甲子園で“封印”していたことがわかった。「戦争を想起させる学ランは不適切」との投書がきっかけで、県高野連と同校が協議し、急遽(きゅうよ)トレーナー姿での応援に変更した。同校では「大会中に終戦記念日もあるため配慮した」としているが、OBなどからは「過剰反応なのでは…」と反発の声も上がっている。
 関係者によると、同校は7月の三重県大会決勝まで、応援団の男子生徒ら11人が黒い詰め襟学ランに、「必勝」と書かれた日の丸鉢巻き姿で応援。このスタイルは昭和53年の第60回選手権大会で甲子園に初出場したときから続けてきたもので、同校の普段の制服も詰め襟という。
 ところが、今年の県大会決勝後、「学ランはもともと海軍の軍服。高校野球という舞台で戦争を思い起こさせるのは不適切だ」などと指摘した投書が県内の別の高校に届き、県教委が同校に連絡。
 同校と県高野連が協議し、県高野連が「やめておいた方がいいのでは」と助言し、同校も白地に校名の入ったトレーナー姿に改めるとともに、日の丸の鉢巻きも取りやめることを決めたという。
 同校の教諭は「私自身もOBで、学ランで甲子園に来た思い出があるので名残惜しいが、大会期間中に終戦記念日もあり、繊細な問題なので断念した」。鈴木光一校長(57)は「私自身が直接指示したわけではないが、熱中症の心配もあり取りやめた方がいいと以前から思っていた。高野連からは、あくまでアドバイスをいただいたと思っている」。
 一方、柴原高雄・三重県高野連理事長は「甲子園出場前に学校と協議の場を設けたのは事実。ただ応援の仕方を説明する中で、『暑いのでやめた方がいい』と話しただけ」。高校野球大会本部は「学校が個別に判断すべき事柄なのでコメントできないが、高野連から指示を出したことはない」としている。
 こうしたチグハグな対応について、同校の応援団やチアリーダーらは「学校側からは戦争をイメージするたからダメだと言われただけ。学ランで汗をかくことで、グラウンドの選手と一体になれたのに…」。スタンドに来ていたOBの男性会社員(37)も「学生服として定着しているのに、今さら戦争の話を持ち出すのはおかしい」と学校側の“過剰反応”に首をかしげる。
 一方、学ラン姿の応援を続ける今夏の甲子園出場校の一つ、今治西(愛媛)の応援団顧問、青木孝之さん(39)は「わが校は代々引き継いでいる制服なので違和感はなく、今後も変更するつもりはない。宇治山田商は少し気にしすぎなのでは」と話していた。

 事なかれ主義
 コラムニストの勝谷誠彦さんの話 「事なかれ主義、ご都合主義の典型だ。そもそも高校野球には二面性がある。公然と語られていた特待生問題にしても高野連は初めて聞いたような顔をしたし、夏の甲子園は日の丸に批判的な朝日新聞社主催の大会なのに、球場には高々と日の丸が掲げられている。そうした大人たちの都合が、今回は伝統の応援スタイルにこだわってきた生徒たちを直撃した。あまりにかわいそうだ。しかも宇治山田商といえば、日本文化の象徴でもある伊勢神宮の間近にある学校だ。恥を知れと言いたい」


 たった1通のアホ投書に反応して、アホな対応をとるアホな大人ども。この世はアホだらけなのかァ――――ッ?

 「戦争を想起するから…」という理由で言動を縛るのなら、「塁」「先攻・後攻」などの言葉を使うことを禁止すべきだし、バットは銃剣を想起させるから使うべきではないし、試合開始のサイレンも空襲警報を思い出すからやめるべきだし、日の丸は当然ダメ、朝日の社旗もやめた方が良いし、セーター服もやめるべきだし、集団行動は軍隊での訓練を想起させるから学校も廃止すべきだし、インターネットは元は軍の技術だから使うべきでないし、日本の存在自体が太平洋戦争を想起させるから消した方がよい。

 まぁ、投書に便乗してサヨク教師が暴走した、ってことなんだろう。というか、そもそも投書は実在するのか、本当に第三者の投書なのか、そこも気になる。

(9/1追記)
 産経の記事自体が間違いであった可能性が出てきた。
 詳しくは9/1本欄で述べるので、ご覧になられたし。



靖国 (8/16 1:00)

 安倍さんが終戦の日に靖国に行くべきか否かという「是非論」は措くとして、参拝の見合わせが政権にどんな影響を与えるか考えると…マイナスの影響しか考えられない。既に安倍不支持の人たちは、靖国参拝を回避したことくらいで支持に戻ることはあり得ないだろう。現時点においても安倍氏を支持するようなコアな支持層の内には、「靖国に参拝する」ような国家観・歴史観の安倍首相を支持していた人も多いはずで、参拝回避で間違いなくその一部は支持をやめることになる。少なくとも、参拝がプラスに影響することはないだろう。

 ならば、自身の意志を貫く方が得策だったろうに、と思う。昨年も、小泉首相の参拝に対して、メディアの世論調査では賛否拮抗していたが、いざ参拝すると、それを支持する割合が増えたように記憶している。毅然とした態度に、国民はついていくものだ。
 
 秋の例大祭に参拝する可能性はゼロではないが、期待薄。

 一方、小泉前首相は15日午前にモーニング姿で参拝。
 彼の参拝については、冷ややかに見る向きもあろうし、むしろ「皇室を蔑ろにするような奴が来るな」と言う見方もあろう。私も、小泉氏の参拝に対して別に特段の感情は覚えない。今回の参拝が、心からのものなのか、何か政治的意図があるのかは分からない。
 しかし、少なくとも、「自身の信念を貫いている」という姿を伝えることには成功している。安倍氏に対して最も歯がゆく感じていることを、小泉氏はさらりとやってのけているわけで。

 さて、終戦の日絡みで、もう一つこの記事。

終戦記念日 戦没者追悼式に6千人 戦没者の親は1人だけ(8/15毎日)
 62回目の終戦記念日を迎えた15日、政府主催の全国戦没者追悼式が東京都千代田区の日本武道館で開かれた。天皇、皇后両陛下をはじめ、約6000人が参列した。戦争犠牲者の高齢化が進む中、参列した戦没者の親は1人だけで、子や孫などの戦後生まれが目立ち、参列した遺族は4776人で、45回目の追悼式で過去最少となった。首相として初めて出席した安倍晋三首相は、式辞で過去の戦争でアジア諸国に与えた損害と苦痛への反省と追悼を表明した。
 式典は正午前に始まり、柳沢伯夫厚生労働相の先導で天皇、皇后両陛下が入場。国歌斉唱に続いて、安倍首相が式辞で「国際社会の先頭に立ち、世界の恒久平和の確立に積極的に貢献していく」と決意を述べた。
 正午からは黙とうがささげられ、天皇陛下が「戦争の惨禍が再び繰り返されないことを切に願い、世界の平和と我が国の一層の発展を祈ります」とおことばを述べた。その後、衆参両院議長、遺族代表らが追悼の辞を述べ、政党や各団体の代表らが献花した。
 国は7月、中国残留孤児に対して新たな支援策を決めたほか、原爆症に関しても今月、認定基準を1年以内に見直すことを表明するなど、今年になって戦後補償を巡る進展もみられる一方、戦争犠牲者の高齢化で平和の心をつなぐ世代の交代が進んでいる。【北川仁士、岩佐淳士】


 首相官邸のサイトに行けば、原文を読むことができる。本当に「過去の戦争でアジア諸国に与えた損害と苦痛への反省と追悼」を表明したのか、確認可能。

 天皇皇后両陛下の御臨席を仰ぎ、戦没者の御遺族及び各界代表多数の御列席を得て、全国戦没者追悼式をここに挙行いたします。
 先の大戦では、300万余の方々が、祖国を思い、家族を案じつつ戦場に倒れ、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遠い異境の地に亡くなりました。また、我が国は、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。国民を代表して、深い反省とともに、犠牲となった方々に謹んで哀悼の意を表します。
 終戦から62年の歳月が過ぎ去りましたが、今日の平和と繁栄は、戦争によってかけがえのない命を落とした方々の尊い犠牲と、戦後の国民のたゆまぬ努力の上に築かれています。
 世界中の各国・各地域との友好関係が、戦後の日本の安定を支えていることも忘れてはなりません。
 私達は、過去を謙虚に振り返り、悲惨な戦争の教訓を風化させることなく次の世代に継承する責任があります。
 本日、ここに、我が国は、戦争の反省を踏まえ、不戦の誓いを堅持し、世界各国との友好関係を一層発展させ、国際社会の先頭に立ち、世界の恒久平和の確立に積極的に貢献していくことを誓います。国際平和を誠実に希求する国家として、世界から一層高い信頼を得られるよう、全力を尽くしてまいります。
 終わりに、御霊の安らかならんことと、戦没者御遺族の今後の御平安と御健勝を心からお祈り申し上げて式辞といたします。


 とりたてて特定アジアへ媚びているわけではないが、さりとて、どの首相でも言いそうな言辞という意味では、別に安倍氏が首相でなくてもいいじゃん、という内容である。



お休みモード (8/14 23:00)

 お盆モードで、今週いっぱいは「気が向いたら更新、でも気が向く可能性はかなり低いぞ」という感じでまいります。先週までの忙しさの反動で、ちょいと連休が入ったら一気に気が抜けました。仕事がないということで、ウォーキングだけは普段の倍に増やしたんですが、そのせいで更新の方に掛けるエネルギーはあまり残っておらず。

 2月に亡くなった祖父の初盆だが、両親が帰省して私は留守番。私は、仕事に余裕のできる3月に休みを取って、祖父に会いに行くつもり。本当は初盆にも行きたかったのだが、うちのバカ犬の世話を誰がするのか、という話がありまして。車に乗ることもできぬ臆病犬ゆえ、岐阜から福岡まで連れて行くこと能わず。で、留守番して、散歩に連れて行き、餌をやってるわけです。ちなみに、近くで誰かが花火をやってる音にビビって、エサを食いません。
 このバカ犬も、先月には満13歳。あと何年もつのだろうか。

 しっかし、水の事故が多い。例年より暑いからなのだろうが、お盆の時期に海や川に行くなと、お爺ちゃんに習わなかったのか。こんな暑い中、明日は、地元の護国神社に足を運びたいと思っております。



参拝見送り (8/12 1:00)

<靖国参拝>8・15は全閣僚が見送り 政権弱体化を象徴?(8/11毎日)
 安倍内閣の全閣僚が10日、そろって終戦記念日(15日)の靖国神社参拝を見送る考えを明らかにしたのは、参院選惨敗による政権弱体化で、国内外の摩擦を少しでも避ける必要に迫られている事情が大きい。中国などの反発を承知で小泉純一郎首相(当時)が参拝に踏み切った昨年とは打って変わり、今年の「8・15」は身動きの取れない安倍政権を象徴している。
 昨年の終戦記念日には、首相のほか中川昭一農相と沓掛哲男国家公安委員長の2閣僚が参拝しており、参拝閣僚ゼロは異例。10日の閣議後会見で、高市早苗少子化担当相は「これまで8月15日には昇殿参拝してきたが、今年は公務がある」と残念そうな表情を浮かべ、安倍晋三首相の心中を「(参拝すれば)外交問題になり、不要な混乱を起こす可能性がある。ここはこらえよう、と思っているのではないか」と推し量った。
 安倍首相は就任後から、近隣諸国に配慮した方が政権にとって得策との判断で参拝を控えているが、元々は首相参拝を強力に主張してきた。参院選ではこうした「安倍カラー」は支持されず、首相周辺は「当面、首相が参拝する環境にはない」という。政権維持の瀬戸際にある首相に、各閣僚も「右へならえせざるを得ない」(政府関係者)のが実情のようだ。【川上克己】


 意地悪な書き方をした記事だ。民主党だけでなく、一部メディアも最近は図に乗っている。図に乗らせた方にも当然責任があるから、安倍さんを擁護するつもりはないけども。

 天皇陛下がご親拝されるのが最良の状況であるのに、首相すら参拝することが難しい現状は、もどかしく思うし、早急にこの状況を打破して欲しいと思わずにはおれない。その現状打破については、安倍さんに大きな期待をしていたのだが、それゆえに今回の動きは残念でならない。

 たしかに、小泉前首相のように、終戦記念日の参拝を公約にしたわけではない。また、首相が参拝するのは終戦記念日でなければならないと主張する気は、私には毛頭無い。しかし、今まで(2005年まで)参拝していたのを首相になったからやめる、というのはやはり説明が求められよう。また、安倍さん自身が終戦の日の参拝に意味があると述べているのだ。いつものように、安倍さんの言葉を西尾幹二氏の本から孫引き。
 「私たちも歴史の一部です。連なってきている中でその連鎖を切ってはいけない、そういう思いを強くします。よく参拝の日にちを外せと言う意見もありますが、八月十五日に先ほど言ったような思いが集約されていますから、その日に行くことが非常に大切なんです」(「Voice」2003年12月号)

 元ネタを確認することが不可能なので、西尾幹二氏が正しく引用していることが前提となるが、安倍さんがもし15日に参拝しないというなら、これまでの言動はいったい何だったのかということになる。

 この件に関しては、2007年が終わるまでは見守るつもり。何度も書いたように、終戦の日に拘る必要はないと思うからだ。ただ、今年は…というか首相でいる間は、退陣間近のやけっぱちを除いては、参拝しない気がする。参拝しないということは、安倍さんはやっぱり退陣する気ゼロってことか。



将軍と酋長の会談 (8/8 23:00)

南北首脳会談:28日から平壌で開催 7年ぶり(8/8毎日)
 【ソウル堀山明子】韓国と北朝鮮は8日、韓国の盧武鉉(ノムヒョン)大統領が今月28〜30日に平壌を訪問し、北朝鮮の金正日(キムジョンイル)総書記と南北首脳会談を行うと同時発表した。00年6月に金大中(キムデジュン)大統領(当時)が金総書記と平壌で会談して以来7年ぶり。韓国政府は北朝鮮の核問題解決と南北関係の進展を同時に推進する立場で、北朝鮮核問題が6カ国協議2月合意に基づき「初期段階措置」を終え、核施設無能力化に向けた「第2段階」に入る8月末が南北首脳会談の好機と判断した。
 韓国政府の発表によると、韓国政府が7月初め、高官レベルの接触を北朝鮮側に提案した。金万福(キムマンボク)国家情報院長が大統領特使として8月2〜3と4〜5日の2回訪朝。北朝鮮の金養建(キムヤンゴン)統一戦線部長と非公式に協議し、5日に南北合意書を交わした。
 1回目の協議で金部長は「(03年2月の盧)政権発足直後から会う決心をしていたが雰囲気が醸成されず、最近になって南北の周辺情勢が好転した」との認識を示し、金総書記の提案として首脳会談の「8月下旬の平壌開催」を伝えた。盧大統領は時期や場所を問わないとして北朝鮮に繰り返し首脳会談開催を提起してきた経緯があり、北朝鮮の日程案を受け入れた。
 韓国側は8日、白鍾天(ペクジョンチョン)青瓦台(大統領官邸)統一外交安保政策室長、金国情院長、李在禎(イジェジョン)統一相が記者会見した。白室長は「(6カ国協議の)2月の合意が実行段階に入る時期の南北首脳会談は、北朝鮮の核問題と南北関係を同時に進展させる意味がある」と意義を強調した。
 00年6月に両首脳が署名した南北共同宣言では、次回会談は金総書記が「適切な時期に」ソウルを訪問すると明記されたが、第2回会談も平壌で開催される。その理由について金院長は「北朝鮮側は盧大統領をもてなすのに最も適切な場所として(平壌を)提案した」と述べた。
 合意によると、首脳会談に向けた準備協議を「早い時期に(北朝鮮の)開城(ケソン)で行う」としており、首脳会談の議題も準備協議などで調整されるとみられる。
 盧政権下では05年6月、鄭東泳(チョンドンヨン)統一相(当時)が平壌で金総書記と面会。第三国での開催も含め推進する方針を確認したが、その後の6カ国協議の停滞などで実現しなかった。昨年7月の北朝鮮のミサイル発射後にも盧政権が改めて南北首脳会談を提案したが、北朝鮮側が受け入れなかった。

 【ことば】
 ◇南北共同宣言 00年6月14日、訪朝した金大中・韓国大統領(当時)が金正日・北朝鮮総書記とともに署名した。南北朝鮮は(1)統一問題を民族相互で自主的に解決する(2)経済協力を通じ、双方の経済を均衡的に発展させ、協力と交流を活性化し、互いの信頼を固めていく(3)金正日総書記が「適切な時期」にソウルを訪問する−−などを盛り込んだ。

 ◇南北合意文書全文
 【中国総局】南北首脳会談開催に関し8日発表された、南北合意文書(5日付)の全文は以下のとおり。
 韓国の盧武鉉大統領と北朝鮮の金正日国防委員長の合意により、8月28〜30日、盧大統領が平壌を訪問する。
 南北首脳の対面は歴史的な「6・15南北共同宣言」と「我が民族同士」の精神にのっとって南北関係をより高い段階に拡大、発展させ、朝鮮半島の平和と民族共同の繁栄、祖国統一の新たな局面を切り開くうえで重大な意義を持つことになるだろう。
 双方は首脳対面に向けた準備を早いうちに開城(ケソン)で持つことにした。(朝鮮中央通信による)


 盧武鉉が自分の息のかかった親北候補を次期大統領にするためには、自身の支持率を回復させねばならない。訪朝はそのためのビッグイベントということなのだろう。そして、そんな盧武鉉の足下を見透かした上で、この次期に会談に応じた金正日。金正日の意図の中には、日本への牽制というのもあろう。盧武鉉がどれだけ譲歩をかますのか、他国の動向に一喜一憂すべきではないが、それでもやはり不安だ。

 ただ、盧武鉉の「朝貢外交」は今に始まったことではないし、下僕がご主人様に会いに行くだけのことで、何か大きな変化が起こるというわけではないかもしれない。

 むしろ、気を付けるのは国内の方だろう。「南北首脳会談」を機に、そして選挙での自民大敗を好機とばかりに、日本国内の親北勢力が活発に動き出すかもしれぬ。

 親北勢力と言えば、久々にこいつの名前を目にした。

南北首脳会談:金大中氏、8月開催を予測 土井たか子氏に(8/8毎日)
 盧武鉉大統領と金正日総書記の南北首脳会談について韓国の金大中前大統領が6月下旬に訪韓した土井たか子社民党名誉党首に「できるだけ8月、9月に」と明言していたことがわかった。首脳会談のタイミングに具体的に触れていたことから、北朝鮮との水面下での事前交渉に金前大統領が深くかかわっていた可能性がある。
 6月26日から28日まで韓国・光州で開かれた「世界女性フォーラム」に参加した土井氏は清水澄子元参院議員と最終日にソウルの金前大統領の私邸を訪れた。南北首脳会談の可能性を尋ねた土井氏に金前大統領は「年末は大統領選があるから頂上(首脳)会談の雰囲気は難しい。だから、できるだけ8月、9月でないと行けないと思っている。いま、南北とも会う必要があるから、会談ができるのではないかと思う」などと語った。
 前大統領自身の再訪朝は「盧大統領が在任中にトップ会談することが優先される」と述べたという。


 土井たか子はもはや化石というイメージだったが、少なくとも金大中には「信頼できる」相手のようで。親北勢力は死んだわけではなく、今に力を蓄えている。安倍政権が弱体化したのを見て、土の中にいた蝉たちが羽化を始める可能性は高い。

 安倍政権がズタボロの今、反安倍の勢いに飲まれて安倍政権まで北朝鮮に融和的な態度をとるようになってしまうのか、逆境に立って原点を思い返し拉致解決のための施策を繰り出すか。会談横目に総連を締め上げよ。



清廉 (8/8 1:00)

 民間ではごく普通にやっていることなのだから、「香典などの慶弔費、切符などは領収書をもらうのが難しい」なんて言い訳は通用しない。領収書は1円から公開するのは、国民の税金を使って活動をおこなう身分の者であれば当然だ……という考えには同意するし、税金を無駄遣いされれば腹も立つ。選挙で大敗したくせに「1円から公開」に反対意見をぶつ自民党の議員のセンスも、理解しがたい。

 とはいえ、あんまり金の使い途にうるさくなりすぎるのもどうかなと、一方では思ってしまう。金に汚くとも卓越した政治力を持っている人間の方が、叩いても埃が出なくとも無能な人間より、政治家としては遙かに上。もちろん、金銭的に潔白でありつつ政治的能力も優れている、というのが理想には決まっているのだが。

 (金銭の話ではないけど)「妾が3人いる」といわれて「3人じゃない、4人だ」と応えるような、そんな時代が羨ましくも思ったりする。


本能寺 (8/8 1:00)

焼けた?瓦出土、本能寺の変「史実を裏付ける貴重な発見」(8/7読売)
 戦国武将、織田信長が明智光秀に討たれた「本能寺の変」(1582年)で焼けたとみられる大量の瓦や、寺の堀跡、石垣などが京都市中京区の旧本能寺跡で見つかった。本能寺の変を巡る遺物、遺構が発見されたのは初めてで、発掘した民間調査機関「関西文化財調査会」は「史実を裏付ける貴重な発見」としている。
 マンション建設に伴い約130平方メートルを発掘。1545年の古文書で、寺が調査地点一帯の土地を購入したとの記録が残っている。
 堀跡は幅約6メートル、深さ約1メートル。一部には約2メートルにわたる強固な石垣跡も出土した。


 実際の遺構が見つかったと聞くと、やっぱりちょいとワクワクしてしまう。今の本能寺には行ったことがあるが、旧本能寺跡は訪れたことがない。しばらくは行く余裕もないので、休みが取れたら近くの明智城で我慢しておこう。



 (8/7 1:00)

 今週も、まともな更新は期待しないでください。


続バラマキ (8/7 1:00)

 8/4に書いた「バラマキ」の話に関して、ある方からメールをいただいた。その中で、「戸別所得補償制度はWTO違反ではないか」という意見を述べているblogを、紹介していただいた。

 そのblogの中から、関連するエントリへのリンクを並べておく。私の頭の中にはまるっきりなかった話なので、興味深く読めた。

Sasayama’s Weblog ≫ 小沢民主党が掲げる個別(戸別)所得補償制度は、貿易歪曲的補助金ではないのか?

Sasayama’s Weblog ≫ 民主党さん。戸別所得補償制度創設は、マニフェストから削除した方がよろしいですよ。

Sasayama’s Weblog ≫ 民主党参議院議員候補者のブログの中の気になる表現

 ここで自分の意見を書くのがスジだろうが、まだ内容を吟味・消化して、自分の考えをまとめるというところまで至っていない。その内容を吟味しながら熟読する(自分の詳しくない分野だと、調べて裏付けしながらでないと納得できない)時間がなかなか取れそうにない。とりあえず今日は紹介に留め読者の判断に委ねることにする。

 熟読した上で、このblogに書かれていない話を書く必要が生じたり、異見が発生した場合は、改めて拙者も文章をものすことになると思う。不要だったら紹介だけして終わりとなるかもしれない。内容を分析するだけの頭脳がなかった、という最悪な可能性もないわけではない。というわけで、期待はしないが吉。


 (8/7 1:00)

 来週にでも書店に出向いて入手するつもり。ネットで買うのも便利だが、書店でいろいろ物色しつつ買いたい気分ゆえ。





バラマキ (8/4 1:00)

 民主党、これ本気だったんだ。

民主党が農家への戸別所得補償で法案提出へ…予算も要望(8/2読売)
 民主党は2日、参院選で公約に掲げた農家への戸別所得補償制度を具体化するため、秋の臨時国会で参院に関連法案を提出する方針を固めた。
 2008年度予算には1兆円規模の関連費用を盛り込むよう求め、政府が応じなければ来年の通常国会で予算案の修正を要求する。政府・与党はこうした要求に直接は応じないと見られるが、参院選では農村部でも惨敗を喫しただけに、予算編成などで農業対策の強化を迫られるのは確実だ。
 菅代表代行は2日午前のテレビ朝日の番組で、「農家の戸別所得補償制度について、臨時国会に法案を出す。民主党が政権を取ったらこういうことをやると(示す)。与党がそれを否決できるかどうかだ」と語った。
 戸別所得補償制度は、コメや麦、大豆などの重点品目について、市場価格が生産コストを下回ればその差額を農家に直接支払う仕組みだ。農家の経営を安定させ、食料自給率の向上につなげるのが狙いで、すべての販売農家を対象とする。
 参院選の結果、野党で過半数を確保したため、民主党は他の野党の協力が得られれば、参院では関連法案や予算の修正案を可決できる。予算案は憲法の規定で、参院で否決・修正されても衆院の議決が優先するため、最終的に内容は変わらないが、民主党は「農家のためにならない公共事業などの予算の無駄遣いを明確にできる」(幹部)とし、政府・与党を揺さぶることができると見ている。
 臨時国会に提出する法案は、農業政策の抜本改革を促すため、食料自給率の数値目標なども盛り込んだ農政改革基本法案とすることも検討している。1兆円規模の関連予算は、農業予算を組み替えて確保するよう求める考えだ。
 政府は今年度から、「品目横断的経営安定対策」を進めている。コメや麦など5品目について、補助金の対象を原則、4ヘクタール以上の農地を持つ農家などに限定し、規模の拡大を目指す内容だ。民主党は「小規模農家の切り捨てだ」と批判している。参院選の惨敗を受け、政府・与党ではこうした規模拡大策を見直し、補助を受ける要件を緩和すべきだという意見などが強まる可能性もある。


 財源はどうするのという問題もあるが、こんなバラマキをやったところで、農家の方々はやる気になるのかね?儲からない農家に補償をするのではなく、農業が儲かるような形を作り上げていくのが政治の仕事ではないか?何の支援策も無しに弱肉強食の世界に放り込むのもどうかとは思うが、小規模農家に金をばらまくのも、なんか新たな利権構造を作るだけで、何ら問題解決に寄与しないと思う。
 民主党の方が、よっぽど昔の自民党っぽい政策を打ち出すのな。もちろん、何でもかんでも自由なのがいいと言うつもりもないが、バランスってもんがあるわな。


 (8/4 1:00)

 嘘つきだとしても有用な情報は得られるし、何より確証がないし…とか思いつつ、扱いに困っている。



敏捷さが感じられない (8/2 1:00)

 赤城の山も今月限り……と昨日書いたが、一日限りだった。

赤城農相“解任”…参院選惨敗招く、在任わずか2か月(8/1読売)
 安倍首相は1日午前、赤城徳彦農相(48)(衆院茨城1区)を首相官邸に呼び、赤城氏の政治団体の不適切な会計処理の問題などを理由に、辞任するよう求めた。
 赤城氏も、こうした問題が参院選での与党惨敗を招いたとして要請を受け入れ、辞表を提出した。昨年9月の安倍政権発足後、閣僚が代わるのはこれで4人目となった。後任は当面置かず、若林環境相が兼務する。
 首相は赤城氏に、「あなたはまだ若いんだから、事務所を立て直し、一から出直してほしい」と辞任を求めた。赤城氏は「わかりました」と応じ、その場で便せんに辞表をしたためた。
 赤城氏本人は1日朝には記者団に、「任期の間は全力でやっていきたい」と強調していた。赤城氏は会談後、首相官邸で記者団に「首相に『職を辞したい』とお願いし、首相も『わかりました』ということだった。参院選で私に関する様々な報道があり、選挙戦に影響を与えて与党の敗北の一因となったのはまぎれもない事実だ。申し訳なく思っている」と述べた。


 事実上の「解任」ということらしいが、まぁ昨日書いたことの繰り返しだな。辞めさせるつもりだったら、辞めさせるまでこの件に関しては無言を貫くべきだった。

 しかし、辞めさせるなら選挙前にすりゃ良かったのに。さらに言えば、事前に身体検査しとけ、という話だが。

 そして、

<政治資金規正法>1円以上の領収書 自民が再改正目指す(8/1毎日)
 自民党の中川秀直幹事長は1日、参院選大敗の一因が「政治とカネ」の問題だったのを受け、政治資金規正法について「政治団体全体を対象に、1円以上の領収書を公開せよというのが民意の大勢だと受け止めている」と述べ、再改正を目指す考えを示した。選挙後、安倍首相が8月中に改正案をまとめる方針を表明している。

 これも、「選挙での敗北ゆえに再改正の話が出てきた」と「選挙の効能」を喜ぶというのも有りなのかもしれんが、これも、やるなら選挙前に…と思わずにはいられない。

 明日の朝日は、たぶん「選挙での負けを取り戻そうとする人気取りだ」という論調で批判するんだろう。最近、朝日は文字から笑い声が聞こえてきそうな程に、活き活きしている。自民大敗に加え、アメリカでの慰安婦決議採択、そして終戦記念日へ向けてますます電波出力を高めていくのだろう。
 今後、朝日をますます付けあがらせるか否かは、安倍さんの今後の行動にかかっている。逆境の際の行動が、その人間の真価を最も如実に表す。 



あの文書 (8/1 1:00)

 相原久美子など自治労出身の立候補者を応援する旨を伝えた、組合員向けの文書が、昨日辺りから出回っている。これが事実なら、自治労の公選法違反の物証であるのだが……今回の民主党の躍進そのものが、過去最大級のブーメランになるんじゃないかと、期待している俺がいる。


言うべきことかなぁ (8/1 1:00)

 赤城の山も今月限り。

<安倍首相>赤城氏留任させず…9月改造で示唆(7/31毎日)
 安倍晋三首相は31日夜、参院選での自民党惨敗を受け、党総務会で赤城徳彦農相の即時辞任か更迭を求める声が出たことについて「赤城大臣も含めて人心を一新していく」と述べ、9月に予定する内閣改造・党役員人事で赤城農相を留任させず、事実上更迭する意向を示した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 また首相は、役員人事を改造と切り離して先行実施すべきだとの一部の意見について「基本的には同時にやりたい」との方針を表明した。早期の体制立て直しのため、8月中の実施を求める声に対しては「熟慮断行していきたい」とだけ述べた。
 松岡利勝前農相、赤城農相と閣僚に「政治とカネ」の問題が相次いだことから、首相官邸は改造に際し、対象者の身辺調査をこれまで以上に入念に行う方針。首相は政治資金規正法の再改正を検討する意向で、自民党案を8月中に取りまとめる方針を示していることから、首相補佐官も含めて人選を慎重に進める考えだ。【近藤大介】


 赤城さんを改造時に留任しないのは安倍さんの自由なんだが…。
 こんなことを言うくらいならとっとと更迭すべきだし、即時更迭は考えていないのなら「9月まで」と言うべきではない。もっと言葉を選んで発言して欲しい。

 とっとと政界再編が成らないかなぁ。民主の右派と自民の右派がくっついて、拉致問題や憲法改正に三面六臂の大活躍をするのさ。そこまでいかずとも、せめて池田大作党は斬り捨てて欲しいもんだが。

 衆院選の噂が出ているんだが、それってアレだろ?「俺を追い込むと解散しちゃうよ、だって俺って空気読めないし」という安倍さんの恫喝でしょ?まさか本当にメガンテ唱えるとは思えんのだが。
 衆院解散は筋が通らないからやるべきではないというのが私の考えだが、でも安倍さん自ら「私か小沢一郎民主党代表の選択かだ」と言っちゃったのは、確かに問題なんだよなぁ。これも、言葉を選べという話だな。