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旧統一教会が「聖地」を否定 (2023 4/28 10:30)

有田芳生氏の「下関は統一教会の聖地」発言に関する当法人の見解について(4/27世界平和統一家庭連合)
 このたびの山口4区の衆議院補欠選挙の期間中に、立憲民主党の公認候補として出馬した有田芳生氏が「この下関って統一教会の聖地なんです。聖なる土地なんです」などと発言したと伝えられています。しかしながら、下関が当法人の「聖地」として定められた事実は一切ありません。
 世界平和統一家庭連合の創始者・文鮮明師は、1965年に来日された際、東京・名古屋・大阪・高松・広島・福岡・札幌・仙台(選定順)の8カ所に「聖地」を定められましたが、そこに下関は含まれていません。なお、「聖地」はその地域全体を指すのではなく、特定のある場所が選定されたものです。この点から見ても、有田氏の発言は、当法人の「聖地」の実態から大きくかけ離れています。
 下関は、文鮮明師が1941年に日本留学の際に初めて足を踏み入れた地であり、文師の足跡を信徒が慕わしく想起することはありますが、今回のように事実とかけ離れた形で騒ぎとなったことは極めて残念です。
 以上のように、有田氏の「下関は統一教会の聖地」との発言は誤りであり、当法人が定めた聖地とは何ら関わりはありません。
 家庭連合では、聖地を極めて神聖な場所と位置づけ、信徒が折に触れて訪れ、心を込めて日本や世界の平和と安寧を静かに祈ってきました。過熱した議論が早急に収束することをお祈りしています。

※なお、有田氏の発言に関して、2021年3月に方大陸会長が「山口の下関は聖地と同等の場所です」と信徒の前で祈祷した内容が報じられていますが、当該祈祷は「聖地と同じくらい大切な場所」であることを言い表したに過ぎず、下関が当法人の聖地であることを意味する内容ではありません。


 旧統一教会が、有田ヨシフの「下関は統一教会の聖地」という発言に対して、その見解を否定する声明を発表した。
 有田や支持者たちの言い分は、「下関は統一教会の聖地というのは、統一教会が言っていることだ」という物であったが、明確に否定された。統一教会の見解どころか全くの嘘・デマだったわけで、有田氏も、彼のスラップ訴訟を応援した江川紹子なども、きっちり責任を取らねばなるまい。

 しかしながら、有田ヨシフの支持者たちは今度は、「統一教会の主張を鵜呑みにするのか!」などとホザき始めた。
 いや、あんたらついさっきまで「下関は聖地だと言ってるのは統一教会だ!」と言っていただろうが。本当に救いようのないクズどもだ。

 「聖地だ」と主張しているのは、もはや有田ヨシフとそのシンパだけである。



口封じを支持する「ジャーナリスト」 (2023 4/26 10:30)



 国生さゆり氏の発言については「根拠なく」の部分は問題ありかもしれないが(統一教会がそう言っているというならば一応根拠はあることになる)、下関を「統一教会の聖地だ」と侮辱されたことに対する感想としてはそれほど的外れではない。政治家に対する批判としては「暴言」と呼ぶほどの物でもなく、「誹謗中傷」として訴訟対象とするのは行きすぎである。

 有田氏が「下関は統一教会の聖地」と断言したことで、下関の有権者の心証を害し、統一教会の見解を垂れ流して下関のイメージを悪化させたのは事実。そこをすっ飛ばして他者からの批判に対して「名誉毀損だ!」と言う前に、下関の名誉を毀損したお前はどうよ、と。

 しかも、そんな言論抑圧を仮にも「ジャーナリスト」を自称する者が支持するのには、大きな疑問を抱かざるを得ない。

 鳩山を応援したり過剰な安倍嫌いとかは、まぁ意見の相違で済ませることもできる。しかし、政治家(落選したけど)のスラップ訴訟を支持するに至っては、ジャーナリストとしては死んだと見るべきではないか。あまりにも有権者の言論の自由を軽んじすぎている。



謝罪要求を否定する韓国大統領 (2023 4/25 10:30)

韓国大統領 “未来志向で日本との関係構築推進” 改めて強調(4/19ZAKZAK)
 韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領はアメリカの有力紙ワシントン・ポストとのインタビューで「日本が100年前の歴史のためにひざをついて謝罪しなければならないという考えは受け入れられない」と述べて、未来志向で日本との関係構築を進めたいという姿勢を改めて強調しました。
 24日付けのワシントン・ポストの電子版は今週アメリカを訪れるユン・ソンニョル大統領とのインタビューを掲載しました。
 この中でユン大統領は北朝鮮情勢を念頭に、韓国の安全保障上の懸案は急を要するものであり日本との協力を遅らせてはならないと述べました。
 そのうえで「ヨーロッパでは過去100年の間に幾度かの戦争を経験したにもかかわらず、未来に向けて協力する方法を見つけ出した。日本がわが国の100年前の歴史のためにひざをついて謝罪しなければならないという考えは受け入れられない。この問題は決断が必要だ」と述べました。
 韓国では先月の日韓首脳会談のあと、野党から歴史問題などをめぐって「日本の謝罪を引き出せなかった」などとユン大統領を非難する声が相次いでいます。
 ユン大統領の発言はこうした非難に反論したもので、未来志向で日本との関係構築を進めたいという姿勢を改めて強調した形です。


 尹錫悦韓国大統領は、日本との関係を改善しようと、口だけでなく実際に様々な行動を取っている。
 そのことは歓迎したいし評価したいのだが、韓国の世論を考えると、テロに遭わないだろうか、国内の反発を抑えきれるのだろうかと心配になる。

 そして何より、韓国大統領が反日を封印しなければならないほど、近隣の安全保障環境が切羽詰まっているのかという不安もわいてくる。韓国の外交姿勢の変化にはおそらくアメリカも一枚噛んでいるだろう。となると、アメリカから中国や北朝鮮の動きについて、何か言い含められているのかもしれない。

 当然、それは我が国にとっても危機ということになる。
 確かにこれまでの韓国大統領は周辺状況にお構いなく反日で、その点今回の大統領は相対的にかなりまともとも言えるが、それを無邪気に言祝いでもいられないのではないか。「あの韓国が」と考えると、不安はいっそう募る。



衆参補選 (2023 4/24 10:30)

衆参5補選、自民は4勝1敗…岸田首相の衆院解散戦略にも影響か(4/19読売)
 衆参5補欠選挙と第20回統一地方選の後半戦は23日、投開票された。補選で自民党は、衆院千葉5区で英利アルフィヤ氏(34)、山口2区で岸信千世氏(31)、山口4区で吉田真次氏(38)、参院大分選挙区で白坂亜紀氏(56)がそれぞれ当選し、「4勝1敗」で勝ち越した。衆院和歌山1区は日本維新の会の林佑美氏(41)が勝利し、和歌山県では初めての議席を得た。今回の結果は、岸田首相の衆院解散戦略にも影響を与えそうだ。
 補選では、政府の物価高・少子化対策や外交・安全保障政策などが主な争点となった。与野党は、岸田内閣の「中間評価」となる選挙と位置付け、総力戦を展開した。選挙期間中の15日には、首相が和歌山市の遊説先で、爆発物を投げ込まれる事件が起きた。
 千葉5区補選は、自民議員だった薗浦健太郎氏が「政治とカネ」の問題で辞職したことを受けて実施された。選挙戦は計7人の混戦となった。自民の英利氏は「これから仕事で恩返ししていきたい」と述べた。
 自民は、補選の原因となった不祥事による逆風が予想されたことから、首相をはじめ党幹部を次々投入した。野党候補の乱立で、政権批判票が分散したことも有利に働いた。
 山口2区補選は、議員辞職した岸信夫・前防衛相の長男の岸氏と、民主党政権で法相を務めた無所属の平岡秀夫氏(69)の一騎打ちだった。岸氏は、世襲批判を意識し、選挙戦では謙虚な政治姿勢を強調した。岸氏は「岸田政権が推し進めている安全保障、エネルギー政策に前向きに取り組みたい」と語った。
 安倍晋三・元首相の死去に伴う山口4区補選は、吉田氏が「弔い合戦」を前面に出した。安倍元首相の昭恵夫人の全面的な支援も得て、他の候補を引き離した。吉田氏は「(安倍氏の)思いを引き継いで、実現させていきたい」と強調した。
 参院大分選挙区補選は、大分県知事選(9日投開票)に出馬した前参院議員の辞職を受けたものだ。自民の白坂氏が、立民の吉田忠智氏(67)を破った。白坂氏は「全身全霊で日本のため、大分のために頑張っていく」と意気込んだ。
一方、和歌山1区補選は、岸本周平・前衆院議員(現和歌山県知事)の辞職に伴うもので、林氏は、維新が躍進した統一地方選・前半戦の勢いを勝利につなげた。和歌山県内の小選挙区を維新が制したのは初めて。林氏は「古い政治を新しくしてほしいとの思いが結果になった」と喜びを語った。
 読売新聞社の集計によると、衆院千葉5区の投票率は38・25%で、2021年の前回衆院選から15・82ポイント下がった。和歌山1区は44・11%(前回比11・05ポイント減)、山口2区は42・41%(同9・20ポイント減)、山口4区は34・71%(同13・93ポイント減)だった。参院大分選挙区の投票率は42・48%で、22年参院選を10・50ポイント下回った。


 和歌山では維新に敗北したが、4勝1敗なら上出来だろう。
 千葉5区は自民前職が政治資金規正法違反で辞職したのを受けての補選、大分は野党地盤や候補者の知名度が高く、しかも野党一本化に成功した吉田氏との戦い。2勝3敗になる可能性はじゅうぶんにあった。

 しかし、有田ヨシフの候補地への侮辱、島田雅彦の暗殺礼賛発言、ウイグル系の英利アリフィヤ氏への誹謗中傷など、振り切れた人たちの底抜けっぷりが露わになった選挙戦でもあった。

 候補者有田ヨシフが、立候補した地を「統一教会の聖地」と侮辱し、支持者たちが「聖地と言って欲しくなくば有田に投票しろ」と主張するようなとんでもない選挙戦を展開した山口4区。有田氏の落選は当然の結果だが、このような「有権者を愚弄する振る舞い」については、党としてきっちり処分すべきであろう。おそらくは有耶無耶で流していくのだろうが、多くの有権者は、「立憲民主党は色物政党の一つ」と確信したのではないか。党内で批判だの反省だのが出てこないようだと、完全に山本太郎党とかNHK党とかと同じ「色物枠」に堕することになる。

 そして、案の定「下関は壺の聖地だった」と罵倒している向きが散見される。これからも、振り切れた左巻き立憲民主党支持者たちによって、下関は侮辱され続けるのだろう。立憲民主党はこのようなクズな支持者を切り捨てていかないと、浮上する芽は完全になくなる。万年色物野党で好き勝手喚いていたいなら別だが。

 一方千葉5区。
 英利アルフィヤ氏が、補選になった理由を考えれば接戦とは言え見事な勝利。外国人ヘイトで振り切れしてしまった人たちからの誹謗中傷は見るに堪えなかったが、そういう奴らは無視して、政界で実力を身につけ我が国のために頑張って欲しいと思う。



暗殺を称揚する島田雅彦 (2023 4/20 10:30)

安倍元首相の「暗殺成功して良かった」で大炎上、作家で法大教授の島田雅彦氏 発言翌日に岸田首相襲撃 夕刊フジに寄せた全文を掲載(4/19ZAKZAK)
 作家で、法政大学国際文化学部教授の島田雅彦氏(62)の発言が大炎上している。14日に生配信した自身のインターネット番組「エアレボリューション」で、昨年7月の安倍晋三元首相暗殺事件を念頭に、「暗殺が成功して良かった」などと発言したのだ。テロや殺人を容認したと受け取れるうえ、新たなテロを誘発しかねないだけに、ネット上だけでなく言論界からも「とんでもない発言」「リベラリズムからもかけ離れている」などと激しい批判が相次いでいる。発言翌日には、岸田文雄首相の選挙応援演説会場に爆発物が投げ込まれる事件も発生した。夕刊フジの取材に対し、島田氏は「公的な発言として軽率であった」などと長文の回答を寄せた。

 大炎上している発言は、島田氏が、政治学者で京都精華大学准教授の白井聡氏とレギュラー出演するネット番組「エアレボリューション」で飛び出した。ゲストは、ジャーナリストの青木理氏だった。
 統一地方選・前半戦(9日投開票)の結果を踏まえて、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の問題や、自民党の批判、立憲民主党の惨状などが話題に上がるなか、島田氏は次のように語った。
 「こんなことを言うと、また顰蹙(ひんしゅく)を買うかもしれないけど、いままで何ら一矢報いることができなかったリベラル市民として言えばね、せめて『暗殺が成功して良かったな』と。まあそれしか言えない」
 前後の文脈から、昨年7月の安倍元首相の暗殺事件を指すことは明白だった。笑顔を浮かべた島田氏は、続けて23日投開票の衆院山口4区補選に言及した。
(以下略)

 炎上して当然の暴言である。

 あれこれ言い訳をしているが、「暗殺成功して良かった」と言っておきながら「殺人を容認する意図は全くありませんが」などという言い分が通用するはずもない。容認どころか称揚したのであり、明確に殺人を肯定している。自分が何を言ったかも把握できていないほどのバカなのか、あるいは言い訳もまともにできないほどのバカなのか。

 しかも、「安倍元首相襲撃事件には悪政へ抵抗、復讐という背景も感じられ、心情的に共感を覚える点があったのは事実」と述べており、明確にテロ行為を肯定している。民主主義の敵である。

 人が殺されたことに対して「良かった」と言えてしまう人間がいっぱしの識者面していられるのだから、我が国はまことに「言論の自由が保障されている素晴らしい国」である。自称リベラルどもは「言論が萎縮している」などとホザくが、これだけの暴言を吐けるのだからじゅうぶん自由を満喫しているではないか。



下関への侮辱 (2023 4/18 10:30)

立民・原口一博氏 衆院山口4区を「統一教会の聖地」とツイート 有田芳生氏の補選激励(4/17デイリー)
 立憲民主党の原口一博衆院議員が17日、自身のツイッターを更新し、山口県下関市や長門市など、衆議院山口4区について「#統一教会の聖地」と表現した。
 衆議院山口4区の補欠選挙に立候補している元参議院議員の有田芳生氏の活動を伝えるツイートを引用。「#統一教会の聖地 とも言われる地で#有田芳生 さんは戦いを続けています。 支援の輪を更に拡げていきましょう!#山口4区補選」とコメントした。


 有田ヨシフ本人が「下関は統一教会の聖地」と演説し(凶弾に倒れた安倍元総理の“空席“めぐる選挙戦の行方は…衆院「山口4区」補欠選挙(4/17テレ朝))、党の公式アカウントがツイッターで紹介、さらには原口氏も続いた、という形である。

 統一教会やそれと自民党との関係を批判するのは良いが、「下関は統一教会の聖地」という表現は、下関の人たちを侮辱する物言いで、「有権者を敵に回す選挙演説なんて頭おかしい」という感想しか出てこない。
 しかも、党の公式アカウントがこの演説をそのままツイートして紹介していたのだから、立憲民主党の非社会性は極まっていると言わざるを得ない。

 いったい、有田は当選したいという気持ちがあるのか。
 当選が目的でなく、反安倍で戦うこと・反安倍で難癖つけること自体が目的になっているとしか思えない。もし本気で選挙に勝とうとしての発言であるならば、正気の沙汰ではない。知性と倫理観を疑う。

 もちろん、「下関は統一教会の聖地」という発言に喝采を送るような人を相手にし続けるのは立憲民主党の自由である。しかし、それなら二度と「人権擁護」「差別反対」を標榜すべきではないし、「政権交代」を目標から捨て去るべきだ。



背景解明は必要だとは思うが… (2023 4/17 10:30)

平野啓一郎氏 岸田首相の襲撃事件に「政治家を狙うテロなど言語道断」(4/16東スポ)
 作家の平野啓一郎氏が16日、ツイッターを更新。政治家を狙うテロ行為を容認しない姿勢を示した。
 15日に岸田文雄首相が衆院和歌山1区の補欠選挙応援のため、歌山市の漁港を訪れた際、演説会場で筒状の爆発物が投げ込まれる事件が発生。24歳の男が現行犯逮捕された。
 昨年7月に安倍晋三元首相を銃撃した山上徹也容疑者が、旧統一教会の問題を白日のもとにさらしたとして、一部で同容疑者が英雄視されている。今回の男は模倣犯ではないかとの見方もあり、ネット上では英雄視することへの批判の声が出ている。
 平野氏は今回の事件を受けて「今回の首相襲撃の犯行動機はまだわからないが、政治家を狙うテロなど言語道断で、再発を防止しなければならないからこそ、その背景を解明しなければならない、というそれだけのことが理解できない人がこんなに多いのは何なのか。…僕自身はテロなど容認したことはないし、殺人そのものを死刑を含めて全否定している。散々、色んな本に書いてきたこと」と改めてテロや殺人を否定する姿勢を強調している。


 「再発防止のため背景を解明すべき」というのは理解できる。犯行の背景や動機を解明することは、同様の犯罪を防ぐためにも必要であろう。

 ただ、これまでのマスコミの行状を考えると、テロ実行犯の背景をマスコミが報じることには否定的な気持ちにならざるを得ない。マスコミはテロリストの過去を扇情的に報じて同情の空気を醸成し、結果的に「テロにも一理ある」という空気を助長してきた。今回の犯行も、一部はマスコミが作り上げた空気の帰結である。

 また、平野氏は「テロを容認したことはない」と言っているが、彼を含め自称リベラル連中は、山上の犯行に乗っかって統一教会弾圧を主張するなど、テロ実行犯の主張に乗っかって政治的主張をしているわけで、テロを肯定しているのと同じである。

 「テロは許されないが」と前置きすれば、その後に続く暴言が許されるわけではない、という当たり前のことを分かっていない自称リベラルが多すぎる。



またもや選挙演説へのテロ (2023 4/16 10:30)

【詳細】岸田首相 演説先で爆発物投げ込まれる 爆発音と白煙(4/16NHK)
 15日午前、岸田総理大臣が和歌山市の漁港を選挙の応援で訪れていたところ、演説の直前に爆発物が投げ込まれました。
 岸田総理大臣は現場から避難してけがはなく、警察官1人が軽いけがをしました。
 警察は、兵庫県に住む24歳の容疑者を威力業務妨害の疑いでその場で逮捕しました。
 調べに対し「すべて弁護士が来てから話す」と供述しているということです。
(以下略)

 また悲劇が繰り返されるところであった。
 
 爆弾は岸田氏のすぐそばに投げ込まれており、即時に爆発するような代物であれば、安倍氏と同じ悲劇を繰り返すことになっていただろう。いや、爆発の規模によっては、一般市民にも大きな犠牲が出ていたかも知れない。
 SPはすぐに反応していたが、他の警察官などはとっさには動いていなかった。犯人を真っ先に取り押さえに動いたのは、地元漁師の方である。安倍氏の事件を受けて警備体制を見直していたはずなのに、テロを実行させてしまったことは、大いに反省してもらいたい。

 安倍氏を殺害した山上容疑者を、擁護、或いは一部には礼賛すらしている輩が存在するし、マスコミも、山上を「テロ実行犯」ではなく「宗教2世の被害者」として報じたため、その犯行の暴虐性が閑却されてしまってきた。今回の事件は、そういった空気の帰結だ。
 「テロは許されない」という当たり前のことすら「前置き」にしかできない輩が多数存在することが、テロを起こしやすい空気を作ってしまった。

 山上に関しては「政治目的ではないからテロではない」と屁理屈をこねる者もいるが、政治家が選挙期間中に殺害されるという事件が、言論活動、政治活動にどれだけの影響を与えるかを考えれば、明確にテロと呼ぶべき事案である。今回の事件も、容疑者がどういった動機で犯行に及んだかに関係なく、事実上テロである。

 この事件で、「G7は大丈夫だろうか」「選挙演説を聴きに行くのも怖いな」と思ってしまうかも知れない。しかし、それこそテロに「効果」を与えてしまう。

 その点、岸田総理は偉かった。



 このように述べて、爆発事件直後の和歌山、そして千葉での演説を予定通りにこなした。
 自身をターゲットにしたテロを受けた直後にも、いつもと変わらぬ姿勢で応援演説を行う、岸田氏のこの胆力には最大限の敬意を示したいし、民主主義を守ってくれた姿勢に感謝したいと思う。
 選挙演説で元総理や現職総理に対してテロが行われたという事実、それを徹底的に批判できないマスコミや自称リベラルの態度、そういった我が国の現状に絶望感に近い感覚を覚えていたのだが、それを跳ね返して予定通りに演説を実行した岸田総理に、「打ちひしがれている場合か」とケツを蹴り飛ばされた感覚である。



相変わらずの立憲民主党 (2023 4/14 10:30)

小西洋之議員のサル発言、立民・杉尾氏「維新に言われてなんで謝罪しなきゃいけないのか」(4/13読売)
 立憲民主党は12日の参院憲法審査会の幹事会で、衆院憲法審の毎週開催を「サルがやること」などと発言した小西洋之参院議員を巡り、日本維新の会などが求める衆院憲法審幹事会での謝罪要求を拒否した。維新は反発を強めており、両党間の亀裂は深まっている。
 維新は、立民との国会での「共闘」再開の条件として、衆院幹事会での謝罪を要求している。維新の音喜多政調会長は12日の参院幹事会で重ねて立民に対応を求めたのに対し、立民の杉尾秀哉・野党筆頭幹事は応じなかった。
 杉尾氏は記者団に対し、小西氏が衆院憲法審の各会派に個別に謝罪しているなどとして、「これ以上の対応は必要ない」と指摘。「維新に言われて、なんで謝罪しなきゃいけないのか」と反発した。
 小西氏は11日、ツイッターで「深くお 詫わ び申し上げる」などと投稿し、馬場代表らにも謝罪したが、維新は「個別謝罪」は受け入れない考えだ。
 小西氏が持参した「謝罪文」がツイッターを印刷したものだったことも「失礼な対応だ」と、維新側の不満に拍車をかけている。
 小西氏は参院憲法審の野党筆頭幹事を更迭された。委員として出席した12日の憲法審では、維新の東徹参院国会対策委員長から謝罪を求められたが、発言はしなかった。審査会後も記者団に対し、「ツイッターで見解を公表している」と述べるにとどめた。
 立民は11日、小西氏の申し出を受ける形で参院政策審議会長の辞職を了承し、「幹事長による注意」処分とした。立民内には「要職を二つも降りた」と小西氏を擁護する声も出ている。
 これに対し、音喜多氏は「他党に厳しく議員辞職や閣僚更迭を求めるのに、バランスが取れるのか」と批判した。


 立憲民主党が維新の会を見下していることが如実に分かる記事である。

 しかし、「小西氏が持参した「謝罪文」がツイッターを印刷したもの」というのはさすがに酷すぎる。政治家以前に、社会人としてまるでなっていない。それが20代の若者ならまだ擁護もできるが、50過ぎのオッサンの所業であり、救いようがない。

 小西氏や杉尾氏のような極端な左巻きは維新との連携に否定的ゆえ、わざと維新を蔑ろにする言動を繰り返しているのではないか。いや、小西氏の場合は、社会性が完全に欠落している人だから、天然でやらかしている可能性大か。

 民主党系の議員たちは、人を批判するときは「我こそ正義」とばかりに居丈高な態度を取るくせに、自分たちに非があるときは、おざなりな謝罪で済ませたり開き直ったり、二重基準が過ぎる。いつまで経っても嫌われ続けている原因であろう。



奈良県知事選 (2023 4/12 10:30)

知事選敗北、高市氏が残した禍根 自民分裂に責任論、放送法答弁が追い打ち(4/10朝日)
 「保守分裂」の奈良県知事選は、高市早苗経済安全保障担当相が自民党奈良県連会長として擁立を主導した自民県連推薦の元総務省課長の平木省氏(48)が、日本維新の会の元同県生駒市長の山下真氏(54)に敗れた。自民は危惧された通り、知事5選をめざした荒井正吾氏(78)と支持が割れた。(以下有料)

 高市氏主導で、高齢の荒井氏には勇退してもらい新顔を立てようとしていたが、高市氏が調整に失敗し、県連の一部議員や党本部が推す新井氏と高市氏らが推す新顔平木氏に分裂することとなり、結果維新の候補が当選した。

 一部の人たちはこの奈良県知事選の結果について、高市氏を擁護して党本部の態度を批判している。高市潰しだという陰謀論まで出てきている始末だ。
 しかしながら、候補者調整に失敗したのは紛れもない事実であり、調整能力に疑問がある以上重責は難しそうだよなぁという印象である。

 安倍氏の回顧録読んでいると、「(外交上の妥協などに対して)私を支持する保守の人たちは人たちは不満を言うけど、100%は無理です」という物言いがしばしば登場する。つまり、現実の政治では妥協だったり調整だったりが重要と分かっていたということだ。
 高市氏にはそれが決定的に足りない。コアな支持者にばかり目を向けると危険というのは、立憲民主党を見ていても感じること。もっと幅広い層に受け入れられるよう、政治力を高めてもらわねばとても「総理」など無理だ。



中日が…… (2023 4/10 10:30)

 プロ野球が開幕して10日ほど経ちました。WBC優勝の興奮冷めやらぬ中の開幕、非常に盛り上がった形での開幕だったと思います。

 しかしながら我が中日は、2勝6敗で最下位。新加入の外国人助っ人があまり機能しておらず、チーム本塁打はわずか1、打率も.221。12得点はダントツの最下位。
 「投手はそれなりに機能しているが打線が全く機能していない」という状況は昨年と変わっておりません。そうこうしているうちに、昨日は福谷教授の初回大炎上などで、防御率もリーグ最下位となりました。わずか8試合しか戦っていないのに完封負けが4度というのは、ちょいと弱すぎです。

 私が中継を聴いている範囲に限った話ではありますが、アウトになっても進塁打にはしようという意識が見られませんし(横浜はその辺りは徹底していた)、ビシエド以外の外国人選手はやはり守備が雑、昨日は次打者が投手なのになぜか勝負に行ってHRを被弾するなど、やるべきことが徹底されていないように感じます。

 この数年、同じ姿ばかり見ているように思います。まぁ、まだ始まったばかりなので、これからいろいろ変化した姿が見られるのでしょう……と期待したいところです。



侵略に荷担する者たち (2023 4/6 10:30)

「G7首脳が今こそ停戦仲介を」ロシアのウクライナ侵攻 識者有志がサミット前に訴え(4/5東京新聞)
 ロシアのウクライナ侵攻による戦禍を止めようと、東京外国語大の伊勢崎賢治名誉教授や岩波書店の岡本厚・元社長ら学者、ジャーナリストらのグループが5日、東京・永田町の衆院第1議員会館で記者会見し、日本を含めた先進7カ国(G7)に「今こそ停戦を」と訴える声明を発表した。
 声明は現在の戦闘について「北大西洋条約機構(NATO)諸国が供与した兵器が戦場の趨勢すうせいを左右するにいたり、代理戦争の様相を呈している」と指摘。武器の援助をやめ、ロシアとウクライナの交渉の場をつくるよう、G7に求めている。賛同人にはジャーナリスト田原総一朗さんや東京大の上野千鶴子名誉教授、法政大の田中優子前総長ら30人余が名を連ねた。
 伊勢崎さんは「停戦は悲劇的な終戦を回避するための政治工作、公平な和平のための、現状の一時的な凍結だ。ウクライナの市民、地球市民のために即時停戦が必要」と強調。青山学院大の羽場久美子名誉教授は「停戦はどちらかの敗北や勝利ではない。人の命を救い、平和な世界秩序を構築すること」などと話した。
 グループは、署名サイト「Change.org」に声明全文を掲載して賛同を求めている。賛同署名や声明は、G7首脳会議(広島サミット)前に日本政府や参加各国の大使館に渡す予定。(奥野斐)


 「武器支援をやめろ」とか「停戦交渉しろ」とか、ロシアの侵略行為に一定の成果を与えようとする言説であり、醜悪きわまりない。

 ウクライナへの武器支援を停止すれば、ロシアの侵攻が容易になり、より多くのウクライナ人が命を落とすことになる。今以上にウクライナを悲惨な状況にしようとするもので、「平和」の対極にある主張だ。

 ロシアは、既に併合をしているクリミア半島だけでなく、ウクライナ東部の併合も「既成事実」にしようとしており、そのラインを下げて停戦しようという姿勢は全く見せていない。ロシアが侵略の果実を手放す可能性が見られない以上、現時点での「交渉」は全く無駄である。「既に侵略した地域から完全に撤退する」という確約がなければ、侵略行為は利益をもたらすという事実を残してしまう。

 国際秩序を破壊する侵略行為に一定の利を与えるような言説は、平和主義に基づく物では決してない。この記者会見で雁首並べている連中は、平和を破壊することを是とする者たちだ。分かって言っているならロシアの手先だし、分かっていないなら古今無双のバカである。

 いい加減、「戦争状態でなければオールOK」という間抜けな思考から卒業すべきだ。



酷い後任 (2023 4/4 10:30)

立民、小西氏後任に杉尾氏 サル発言で憲法審幹事更迭(4/3産経)
 立憲民主党は3日、衆院憲法審査会のメンバーをサルに例えた同党の小西洋之参院議員の発言を巡り、小西氏の参院憲法審の野党筆頭幹事辞任を参院事務局に届け出た。後任には杉尾秀哉氏を充てる。党関係者が明らかにした。泉健太代表が3月31日、更迭を発表していた。

 立憲民主党にはよほど人材がいないんだな、と思わずにはいられない酷い人事だ。

 小西氏が事実上の更迭となった理由が、立憲民主党は全く理解できていない。
 「サル発言」が直接のトリガーではあるが、そこに至る彼自身の人格上の問題が大きい。他者に対する敬意のなさ、過剰な自己肯定感、権力を振りかざすことへの無自覚っぷり、そういった問題の帰結が、「衆院憲法審査会はサル以下」という発言であるし、確たる証拠もなく難癖をつけて高市氏に辞職を迫る姿勢である。

 では、後任となる杉尾氏はどうか。
 彼も小西氏に同調して高市氏に難癖を突きつけていたし、他者に対する敬意のなさも過剰な自己肯定感も同様。官僚を恫喝する態度も小西氏と同じである。

 つまり、問題児を排除して、また同種の問題児を当てたわけで、「酷い人事」以外に感情の抱きようがない。

 これまたコアなバカ信者は喜ぶのかもしれないが、こういうことの積み重ねが、今の支持率になっている。もはやとっとと解党した方が我が国のためだ。



けっきょくはマスコミ次第 (2023 4/3 10:30)

 小西氏が大炎上している。「サル発言」を契機に、マスコミに圧力をかけたことが明らかになるやメディアは一斉に小西批判を繰り広げている。

 小西氏が批判されること自体は非常に喜ばしいのではあるが、批判のきっかけは「それを書いたら法的措置を執る」などとマスコミに圧力をかけたからであり、けっきょくはマスコミの匙加減次第なのだなぁと思うと、複雑な気分ではある。
 本来であれば、いい加減な根拠で高市氏に難癖をつけたり、小西氏を批判する国民に対して「法的措置を執る」と恫喝している段階で、批判の的になるべきであっただろう。国民が権利を抑圧されているのには頬被りをして、自分たちが責められると途端に攻撃の的にする……マスコミの姿勢にも、強い疑問を抱かざるを得ない。

 そして、この小西氏の件で、なぜか泉代表の方を批判している連中が沸いているようだ。リベラルを自称しているような人が、マスコミに圧力をかけている小西氏を擁護するのは、全く理解できない態度だ。
 泉代表はじめ立憲民主党の面々は、このような声を無視して小西氏に強い態度で臨まねばならない。常識に則った態度を示さないと、本当に「一部のコアなバカ」のための政党になってしまう。常識を失っている連中を頼りにしていては、「政権交代」どころではない、NHK党とか山本太郎党などと同じ色物政党になり果てる。
 コアな支持層を失うことになるかもしれないが、長期的に信用を失うよりは遙かにマシである。
 いや、振り切れた反自民を味方にして無責任に好き勝手言っていたいならそれでもいいのだが、それなら二度と「政権交代」を口にすべきではない。



小西氏が大暴れ (2023 3/31 10:30)

立憲・小西氏「放送法違反で告発できる」 自身の発言報じたTV局に(3/30朝日)
 立憲民主党の小西洋之参院議員が、自身の発言を放送したフジテレビに対し、「放送法違反でBPO(放送倫理・番組向上機構)等に告発することが出来ます」などとツイッターで発信した。内容は放送局への圧力ともとられかねず、妥当性が問われそうだ。小西氏は国会審議で、放送法の政治的公平性の解釈をめぐり、政権を追及していた。
 フジテレビが取り上げたのは、29日の小西氏の発言。衆院憲法審査会が毎週開かれていることについて小西氏が「毎週開催はサルがやることだ」などと述べたと報じた。小西氏は参院憲法審で野党側の筆頭幹事を務め、憲法改正に積極的な与党などに批判的な見解を示してきた経緯がある。
 これに対し、小西氏は29日に自身のツイッターで「(発言は)オフレコで、特に『人にサルはいけないですね』と撤回していた」と説明。その上で、フジテレビの過去の報道が「国会審議の核心論点を放送してない」と主張し、放送番組の政治的公平を定めた放送法4条に違反していると持論を展開した。元総務官僚である自身の経歴を引き、「元放送政策課課長補佐に喧嘩(けんか)を売るとはいい度胸だ」とも投稿した。
 小西氏は30日、国会内で記者団の取材に応じ、自身の投稿について「私は名誉毀損(きそん)を受けたという認識。非常に偏った報道で、一個人として対抗措置を取らないといけない」などと主張。「事実として放送法に抵触している」とし、政治的圧力にはあたらないと強調した。「サル」などと揶揄(やゆ)した発言については「私の発言報道により不快な思いをされた方々にはおわびを申し上げたい」と釈明した。
 小西氏は開会中の通常国会で、放送法4条の解釈をめぐる安倍政権下の首相官邸と総務省とのやりとりを記録した行政文書を入手し、公表。政治の関与で報道側を萎縮させた可能性を指摘し、「報道の自由が危機にひんしている」などと、当時総務相だった高市早苗経済安全保障担当相らへの追及を強めていた。(筒井竜平)


 3月29日から30日にかけては、小西氏が多くの話題を提供していた。あまりの酷さに朝日新聞も匙を投げたらしく、上記引用のように詳しい記事を出している。

 「報道の自由を守るため」と標榜して「放送法解釈」の問題について高市氏らを責めていたはずなのに、自分に都合の悪い報道が出るとそのメディアを告発すると言論弾圧。
 要するに、放送法に関して政府を責めているのは政府に難癖つけたいだけであり、報道の自由など全く眼中にないことを露呈した。いや、報道の自由は守るべきと思っているが、自分だけはその例外であるべきだとでも思っているのだろうか。

 そして、衆議院憲法審査会に対して「サル以下」と侮辱。
 オフレコでの暴言であり、あまり槍玉に挙げるべき物ではないという気持ちもなくはないが、小西氏の場合は、これまで政府与党の議員の様々な発言に難癖をつけて「やめろ」と迫ってきた人間なので、言動の整合性を考えれば、責任をとって議員辞職するべきだ。
 一応「お詫び」の会見やツイートはしたが、「切り取り報道された」と述べたり、「私の発言」に対するお詫びではなく「私の発言報道」に対するお詫びとしており、全く反省の念が見られない。
 しかも、FNNの報道によって、「オフレコではなかった」「撤回もしていなかった」ということが暴露され、「お詫び」においてすらも嘘をついていたことが明らかになった。

 変な人間が議員になってしまうのは民主主義のコストであり、やむを得ない面はある。しかしそれにしても酷すぎるだろう。
 しかも、小西氏は2022年の参院選で当選しており、あと5年ものさばることになる。5年も経てばほとぼりが冷めてしまいかねないし、何とかすぐに辞職すべき方向に進んで欲しいのだが……立憲民主党の議員故、メディアの追及は緩く逃げ切ってしまうのだろうなぁ。



空騒ぎ (2023 3/29 10:30)

放送法文書、高市氏逃げ切りか 野党に手詰まり感(3/27時事)
 放送法の政治的公平性の解釈見直し問題で、総務省文書の記述が正しければ閣僚・衆院議員を辞すると明言した高市早苗経済安全保障担当相は逃げ切れそうだとの見方が与党内で出ている。2023年度予算案が28日に成立すれば、野党による追及の機会が激減するからだ。野党が本丸と位置付ける新解釈の是非に関する議論もうやむやのままだ。
 「高市氏を罷免する理由はない」。岸田文雄首相は27日の参院本会議でこう言い切った。
 総務省文書には「番組全体を見て判断する」と従来解釈されてきた政治的公平性を一つの番組でも判断できるようにするため、安倍政権当時の礒崎陽輔首相補佐官が総務省に解釈見直しを働き掛けたと記されている。しかし、当時総務相だった高市氏が「大臣レク」の記録などを「捏造(ねつぞう)」と断言したことから、文書の正確性が焦点になった。
 レクの記録を巡り、担当した職員3人は「捏造の認識はない」「概要として間違っていない」と総務省の調査に語っている。立憲民主党の石橋通宏氏は27日の参院予算委員会でこの証言を突き付け、捏造発言の撤回を迫った。高市氏は「レクがあったとは思わない」との当時の大臣室スタッフの証言の存在を指摘し、「文書は差し込まれた」と改めて主張。「公訴時効は過ぎている」と職員による文書偽造までほのめかした。
 石橋氏は「首相の責任で発言撤回を」と再三求めたが、首相は「(職員間で)認識の一致しない部分があるというのが結論だ」と応じなかった。
 首相が強気の姿勢を崩さないのは、内閣支持率の下落に歯止めがかかり、「高市氏の問題は響かない」(岸田派幹部)とみているためだ。予算案が28日に成立すれば、追及の舞台となってきた予算委が当面開かれなくなるとの計算もある。
 自民党幹部は「首相は高市氏を辞めさせないだろう」と指摘し、立民内からも「高市氏辞任は難しい」(幹部)との声が漏れる。自民党の世耕弘成参院幹事長は27日の党会合で「いわれのない非難を受けている高市氏を全力でサポートしたい」と強調した。
 立民は政治的公平性の新解釈の撤回を目指したが、予算委で議論が深まったとは言い難い。立民内では高市氏の問責決議案を提出する案も検討されたが、「幕引きに利用される」(幹部)との慎重論が出て見送られる方向だ。立民内には手詰まり感が漂っている。


 「逃げ切り」という表現に悪意を感じる。小西氏のくだらない挑発に乗ってしまったのはマイナスだが、高市氏はきちんと説明をしており、その内容には整合性がある。彼女の主張を理解できない、あるいは理解しようとしない一部マスコミの姿勢の方が問題であり、記事見出しの「逃げ切り」という表現にそれは端的に表れている。
 批判すべきは、いい加減な根拠で難癖つけてきた小西氏ら野党の方であろう。不正確な文書を根拠に相手に辞職を迫ったのだから、小西氏は辞職して責任を取るべきである。

 その小西氏。



 「完膚なきまでに記録されている超一級の資料」……相変わらずの小西氏の言葉の空回り感が、何とも味わい深い。

 で、バカが空騒ぎしている間に、予算案はほとんどもめることなく通過しそう。あんたら、防衛費の増額とか予備費の使い道に批判を加えていたのは、冗談だったのか?



必勝以外に望むべき結果はない (2023 3/27 10:30)



 この朝日新聞記者のツイートに限らず、他のマスコミ人士や野党議員も、似たような意見で「必勝しゃもじ」を批判している。
 「ロシアを挑発することになる」という意見ならまだ分からなくもないが(私はロシアに対する我が国の立場を鮮明にすることに賛成だが)、「必勝よりも終戦」とか「必勝よりも平和」という主張には、軽蔑の念しか抱けない。

 現状、即座の「終戦」は、ロシアの侵略が一定程度成功することを意味する。「必勝より終戦」と主張するのは、ロシアの侵略行為を認め、ウクライナにおける人権弾圧を肯定することになるのだが、「必勝より終戦」と言っている人たちは、自分の言っていることが分かっているのだろうか。

 ロシアの侵略行為は絶対に認められないし、何よりウクライナの国民がロシアに対して強く抵抗し続けている。つまり、この戦争に関しては「ウクライナの勝利」以外に求めるべきではなく、まさに「必勝」を祈るべきなのだ。ウクライナの必勝以外に望むべき結末は存在しない。

 また、「終戦より平和」に至っては、全く意味不明だ。ロシアの侵略を肯定し、子どもたちがロシアに強制連行され、ロシア兵が多数の虐殺を行う状態が、果たして「平和」と言えるのか。「戦争でなければとにかくOK」という雑な思考回路で平和を語るべきではない。おそらくは深く考えず、「戦争に反対する俺様かっこいい」くらいにしか思っていないのだろうが、馬鹿を晒すにもほどがある。



泣き言を言うな (2023 3/25 10:30)



 質問や批判というよりも難癖をつけているだけの野党議員も、切り取り報道で「悪い奴」の印象を植え付けるのに熱心なマスコミも、酷いとしか言いようのない態度ではある。高市氏をさほど支持していない私でも、卑怯なやり口だと思うし、高市氏は議員も大臣も辞める必要はないと思っている。
 しかしながら、国家の重責を担おうという人物が、理不尽な仕打ちに反論するならまだしも、「辛すぎる」と弱音を吐くとは何事か。

 「高市氏を総理に」と思っている人たちはこぞって彼女を擁護しているが、むしろ、「何を泣き言を言っているのか」「そんな胆力でどうするのか」と叱咤すべきだろうに。たしかに野党議員やマスコミの態度は問題であると思うし、高市氏はこの件でやめる必要は全くないと思っているが、それらとこれとは、別の話である。

 そもそも、乗る必要もない小西氏の下らぬ挑発に乗ったのが発端であり、半分は自業自得である。それなのに「辛すぎます」と同情を引こうとするのは、国を動かす立場にまったく相応しくない。

 どれだけ叩かれても難癖をつけられても、安倍氏は泣き言を表に出すことはなかった。それがトップに立つ者のあるべき姿だ。



必勝しゃもじ (2023 3/24 10:30)

首相のウクライナ訪問、「うまい棒」が支援物資? 判明した意外な中身は…(3/23産経)
 岸田文雄首相がウクライナの首都キーウを電撃訪問した際、支援物資としてお菓子の「うまい棒」を大量に持参したのでは、とSNSで話題になっている。ポーランド南東部プシェミシルの駅からキーウ行きの列車に乗り込む首相をとらえたNHKの映像に、日本政府関係者がうまい棒の段ボール箱を一緒に運び込む様子が映っていたからだ。だが、関係者への取材で判明した箱の中身は、別の意外なものだった…。
 SNSでは、うまい棒の箱に注目した人たちが「ゼレンスキー大統領の好物?」「中身は何なんだろう…」などとさまざまな考察を巡らせている。
 だが、政府関係者への取材によれば、箱の中身は、首相の地元・広島県の宮島で作られた50センチ大の「しゃもじ」だという。しかも、ゼレンスキー氏宛てに「必勝」の文字と「岸田文雄」の署名入り。しゃもじは「敵を召し(飯)取る」との意味で、験担ぎにも使われている。首相はロシア相手に勝利できるよう、ゼレンスキー氏にエールを送ったようだ。
 国会内の岸田事務所にも必勝と書かれた特大のしゃもじを飾っている。自民党総裁選出馬時、必勝祈願として、党広島県連から贈られた。ゼレンスキー氏に贈ったしゃもじは、この小型版とみられる。
 キーウでの首脳会談では、5月に広島市で開く先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)にゼレンスキー氏がオンライン参加することが決まった。現地参加する首脳らがしゃもじの産地で、世界文化遺産の厳島神社がある宮島に訪問する日程も検討されている。


 なかなか強烈なメッセージが込められていると思うが、果たしてその意図が相手にどれくらい伝わったのだろうか。

 日露戦争の時に多くの兵士が「必勝しゃもじ」を厳島神社に奉納したという故事。そしてロシアに侵略されている国のトップに対して「必勝」と書かれたアイテム……凄まじいメッセージ性の強さである。
 もちろん、精神的な応援だけでは絵に描いた餅なので、具体的な支援を継続していく必要があるが、我が国の立場を鮮明にする意味でも、「岸田氏は踏み込んだなぁ」というのが正直な気持ちだ。安倍さんとは違い、ロシアに甘い顔をするつもりはないという意思表示でもある。

 相変わらず「違和感」だの「ゲームじゃないぞ」だの訳の分からぬ批判をしている向きがあるが、まぁ確かに我が国のロシアに対する態度を鮮明にしたことでビビっているということでもあるのだろう。いや、ただ批判したいだけでそこまで頭が回るような連中でもないか。



WBC優勝 (2023 3/23 10:30)

 WBCで日本代表がアメリカを破って優勝を勝ち取りました。

 先制された直後に村上のHRで追いつき、その後もしぶとく加点、そして錚々たる面子のアメリカ打線を7人の投手リレーで2点に抑え、最後は大谷が、チームメイトでアメリカの至宝たるトラウトをフルカウントから三振に仕留めるという、まさに漫画のような展開。

 調子の上がらなかった村上も、準決勝ではサヨナラの逆転二塁打を放ち、決勝でも同点弾。いい形で大会を終わることができました。準決勝では、「調子の上がらない打者にチャンスが回ってきて、その彼が試合を決める」という意味では2009年のイチローを想起し、そしてその期待通りの結果を見せてくれ、見ていて震えました。

 私が王や長島をリアルタイムで経験した世代を羨むように、10年20年経ったら、その時の野球少年たちから「2023年のWBCをリアルタイムで経験した」ことを羨ましく思われる日が来るのでしょう。私たちは、ダルビッシュや大谷翔平を目撃し、そしてイチローも体験しています。歴史の目撃者でいられることを喜ばしく思います。



岸田総理がウクライナ訪問 (2023 3/22 10:30)

岸田首相「平和取り戻すため最大限支援」 ウクライナ首都近郊ブチャの教会訪問(3/21産経)
 岸田文雄首相は21日、ウクライナ首都近郊ブチャの教会を訪問した。首相は市長や教会関係者、報道陣を前に「残虐な行為に強い憤りを感じる。命を落とされた方に国民を代表してお悔やみを申し上げたい」と述べた。「これからもウクライナの平和を取り戻すために最大限の支援を行っていきたい」とも語った。

 岸田総理がウクライナを訪問すること自体は、高く評価したい。習近平がモスクワ訪問するのと同時期の訪問というのも、タイミング的に素晴らしい。軍事覇権国家である中露と対峙する自由民主主義陣営、という構図を世界に知らしめることができた。

 しかし、この電撃訪問が、ウクライナ訪問を終えた後どころか、ウクライナ入りする前に報道されたことには、強い危惧を覚えずにはいられない。

岸田首相 きょうウクライナ訪問 ゼレンスキー大統領と会談へ(3/21NHK)
 政府・与党の関係者によりますとインドを訪れていた岸田総理大臣は、すでにインドを離れ、現在ウクライナに向かっているということです。きょう中に到着し、ゼレンスキー大統領と首脳会談を行うものとみられます。
 岸田総理大臣は19日、日本をたってインドを訪れ、20日はモディ首相と首脳会談を行いました。
 当初の日程では日本時間の21日午後、帰国に向けてインドを離れる予定でしたが、複数の政府・与党の関係者によりますと岸田総理大臣はすでにインドを離れ、ウクライナに向かっているということです。
 また、岸田総理大臣が、日本時間の午前9時半ごろポーランドのプシェミシルで列車に乗り込む姿をNHKの記者が確認しました。
 岸田総理大臣は、21日中にウクライナに到着し、ゼレンスキー大統領と首脳会談を行うものとみられます。
 太平洋戦争後、日本の総理大臣が戦闘が続く国や地域を訪れたことはなく、日本の首脳によるウクライナ訪問は、去年2月にロシアが軍事侵攻を開始して以降、初めてとなります。
 ゼレンスキー大統領との首脳会談で、岸田総理大臣は、G7議長国として、ロシアに対する厳しい制裁などで国際社会の結束を促すとともに、日本としても復興や人道面を中心に最大限のウクライナ支援を継続していく考えを伝えるものとみられます。
 ウクライナには2月、アメリカのバイデン大統領が訪問するなど、G7各国の首脳が訪れています。岸田総理大臣も1月にゼレンスキー大統領と電話で会談した際に、訪問の要請を受け、5月のG7広島サミット前には実現したいとして検討を続けていました。


 最初にニュース速報で「岸田総理がウクライナ電撃訪問」のテロップが出たときは、既にウクライナ入りした物だと思っていたが、実際にはまだポーランドにいた。日本テレビの記事では、「NNNのカメラがポーランドで岸田首相を捉えた」などと報じていた。

 上に引用したNHK記事では「政府・与党関係者によると」となっているし、日テレの記事だとカメラが独自にスクープしたことになっている。政府与党もマスコミも、情報を事前にお漏らししまくっているわけだ。

 他の国の首脳が極秘訪問している理由を、全く分かっていないのではないか。移動途中や、会談の途中にロシアの攻撃を受けた場合、いったい責任がとれるというのか。このタイミングでの報道は、我が国の情報管理のあり方に関して大きな不安を覚えざるを得ないし、国際的な評価の下落についても危惧せざるを得ない。
 見事なタイミングでのウクライナ訪問だったので、いっそう、それが残念である。



支援策に難癖をつける邪魔者 (2023 3/20 10:30)



 この支援策を「グロテスク」と表現するのならば、出産育児に対する私怨はおおよそ「グロテスク」と言わねばならなくなる。

 「地方に帰っての結婚・出産」を強制しているわけではなく、この支援策に否定的ならば、受けなければいいだけのことだ。都市部にとどまったまま働く女性への支援はどうした、というのならば、そういう支援策を提案すれば良い。

 出産育児に対する支援が足りないと普段主張し、他国の出産育児支援策に対しては高く評価をしておきながら、我が国が同様の支援策を示すと批判するのは、ダブルスタンダードが過ぎるし、難癖としか言いようがない。要するに、我が国政府のやることにはとりあえず文句を言いたいというだけだろう。
 その態度は、我が国の子育て支援の足を引っ張る物でしかないし、少子化の流れにいっそう棹さす物になる。要するに、邪魔、である。



また共産党が言論弾圧 (2023 3/18 10:30)

共産、新たに党員除名 志位氏辞任要求で2人目(3/16産経)

 共産党が、志位和夫委員長の即時辞任を要求する著書を出版した党京都府委員会所属の鈴木元氏(78)を除名したことが分かった。複数の関係者が16日、明らかにした。党首公選制の導入を主張し、2月に除名された元党職員の松竹伸幸氏と同時期に書籍を刊行したことを、党側が「分派活動」と認定したとみられる。
 鈴木氏は1月に「志位和夫委員長への手紙」(かもがわ出版)を出版。著書の中で、志位氏の辞任や党首公選制の導入など党改革の必要性を主張した。
 鈴木氏は共同通信の取材に「納得できない処分だ」と述べ、近く記者会見を開く意向だと明らかにした。
 共産党は規約で「党内に派閥・分派はつくらない」と定めている。


 松竹氏に続き、志位氏の長期独裁を批判したかどで共産党の鈴木氏が除名された。異論を許さない独裁政党の面目躍如である。

 選挙もなく20年以上同じ人物が党のトップに立ち続けるなど、異常としか言いようがない。しかも、それに異を唱えれば除名処分になるなど、民主主義とは正反対の性質を持っている集団だと言わざるを得ない。
 そんな党のくせに、よくも「安倍長期独裁政権」とか言っていたものだ。

 選挙を繰り返しても議席が伸びず、党内から不満の声も上がってきて、志位氏やその周辺は、彼らなりの危機感を持っているのかもしれない。
 ただ、その焦りのあまり言論弾圧に走っては、少なくともコアな支持者以外には支持は広がっていかないだろう。



陳建一氏死去 (2023 3/15 10:30)

和の鉄人・道場六三郎さん、陳建一さんを追悼「僕も92歳で年寄りだから、待っててよ」(3/14ENCOUNT)

 訃報を受けてから陳さんにはまだ会えていないとしつつ、追悼のメッセージをこう語った。
 「陳さんも精いっぱい楽しく生きた人ですから、とにかく安らかにお休みください。僕も92で(『料理の鉄人』でも)一番の年寄りだから、待っててよ」と、寂しそうな声で故人をしのんだ。
(一部抜粋)

フレンチの鉄人・坂井宏行、涙ながらに陳建一さんを追悼「友人の一言では終わりたくない人」(3/14日テレ)
 さらに、陳さんの存在について「ライバルと言うと、ちょっとあれだけれども、友人よりはもっと深い。単なる友人の一言では終わりたくない人ですよね。ライバルという意識はないですけれども、番組で一番深い仲でしたから。やっぱり陳さんが負けると悔しいし、陳さんは優しいから、女性の挑戦者にはずっと負けてるんですよ。一緒にいる時間が多かったですから、本当に今回はショックでした」と涙ながら語りました。
 最後に、坂井さんは「“やすらかに休んでください”って冥福を祈るしかないんですけど、天国でも多分ゴルフやってますね。僕とちょうど一回り違うからまさか陳さんが先にいっちゃうとはね、思ってもいなかったけども。今できることならば、もう一度顔を見たいという思いで、鉄人3人いて、まさか1番若い陳さんが先に天国にいっちゃうとは、ショックっていうか、言葉が出ない」と陳さんを追悼しました。
(一部抜粋)

 陳建一氏の訃報にはものすごく驚いた。まだ67歳、若すぎる。
 私としては、やはり「料理の鉄人」での笑顔が忘れられない。道場さんのように「圧倒的に強い鉄人」というわけではなかったが(それも当初だけで、だんだんと連勝を重ねるような強い鉄人になっていった)、何とも愛嬌のある、魅力を感じるお方だった。

 女性国会議員の先駆者の一人である扇千景氏や、少し前には声優の飯塚昭三氏(私にとっては魔王サイコや大帝王クビライの印象が強い)、貴家堂子氏、松本零士氏、高橋幸宏氏、鮎川誠氏……幼い頃、子供だった頃にお世話になった人たちがどんどん遠くなっていく。



中国がイランとサウジを仲介 (2023 3/13 10:30)

イランとサウジアラビア 外交関係正常化で合意 中国が仲介(3/11NHK)

 中東で長年、対立してきたイランとサウジアラビアは断交していた外交関係を正常化させることで合意しました。両国の合意は、中国が仲介したということで、中東での存在感を高める狙いもあるとみられます。
 イランとサウジアラビアの両政府は10日、国営メディアを通じて互いの大使館を再開させて外交関係を正常化させることで合意したと発表しました。
 それによりますと、両国は、中国の仲介のもと北京で協議を開いたということで中国も含めた3か国の共同声明で互いの主権を尊重することなどを確認したということです。
 両国は2016年にサウジアラビアでイスラム教シーア派の指導者が処刑されたことをきっかけにイランにあるサウジアラビア大使館が襲撃され、外交関係を断絶していました。
 中東の地域大国である両国が関係を正常化することで事実上の代理戦争の場となっていたイエメンの内戦の和平など地域の緊張緩和につながるかが焦点となります。
 一方、中国としては原油の輸入などで関係を深めている両国を仲介することで中東での存在感を高める狙いもあるとみられます。

イランとサウジアラビアの対立
 イランとサウジアラビアは長年、豊富な石油資源を背景に中東で影響力を持ち、それぞれが覇権を握ろうと、争ってきました。
 いずれの国もイスラム教の国ですが、サウジアラビアではスンニ派、イランではシーア派が主流で、宗派が異なっています。
 2019年にはサウジアラビアの石油関連施設が攻撃され、原油生産にも影響が出ました。この事件をめぐっては、サウジアラビア政府は、イランが関与したと主張していますが、イラン側は否定しています。
 両国の対立の影響は周辺国にも広がり、このうち、イエメンではサウジアラビアが政権側を支援する一方、イランが反政府勢力を支援し、事実上の「代理戦争」となってきました。
 その結果、食糧不足や医療体制の崩壊など人道状況の悪化を招いてきました。今回の共同声明ではイエメン情勢については言及されていません。
今回の合意を受け、イエメンの内戦についても終結に向かうかが焦点です。
 また、アメリカは対立するイランを孤立させるため、いわゆる「イラン包囲網」の構築を図ってきていて、イランと敵対するイスラエルとサウジアラビアとの関係改善を後押ししていました。
 今回、サウジアラビアがイランとの関係正常化に踏み切ったことで、アメリカやイスラエルの外交政策にどのような影響が出るかも注目されます。
(以下略)

 イランとサウジアラビアが外交関係を正常化というニュースにも驚いたし、それを仲介したのが中国ということにも衝撃を受けた。

 中東の石油資源に大きく依存している我が国にとっては、シーレーンの安定は必要不可欠である。イランとサウジアラビアが関係を改善し、外交関係を正常化すること自体は、非常に喜ばしい話ではある。

 しかし、仲介を中国がおこなったというのは、日本にとっては少々不安を覚える話である。

 アメリカと比べ、我が国は中東諸国とわだかまりはなく、日本独自の態度を取ることができ、とりわけ安倍外交以降は大きな存在感を示している。
 そこに中国が楔を打ってきたとも言える。エネルギー資源の多くを中東に頼っている日本とすれば、中東地域に中国の意向が関与することは我が国のエネルギー政策にも大きな影響を及ぼす。

 中国が今回おこなったことは、本来は称えるべき業績である。ただし、その背後にどんな意図があるのか、中国の覇権主義を助長するための戦略の一つでないか、警戒せねばならないだろう。



調子に乗る小西氏 (2023 3/9 10:30)



 自分がちょいと批判されるとすぐに「名誉毀損だ!」「法的措置を執る!」と恫喝するくせに、他人に対してはカジュアルに「万死に値する」とか「戦後最悪」とか言うのな。言葉が上滑りしまくっていて、見るに堪えない恥ずかしさ。元々扇情的な物言いが過ぎて言葉が空回りしていた小西氏だが、マスコミに取り上げられ大はしゃぎで、かなり自分に酔ってらっしゃる模様。

 高市氏の政治姿勢は私はあまり好きではないのだが、この件に関しては、文書の内容の正確さを立証するのは小西氏側であって高市氏ではないし、正確性が担保されないような文書で閣僚辞任や議員辞職を求めるのは軽挙妄動だ、と断じたい。

 ただし、高市氏も、くだらない挑発に乗ってマスコミや野党にエサをあげてしまった、という点は批判したい。こんなしょうもないことで時間を浪費している暇はなかろうに。



野田氏が安倍氏の暗殺現場で追悼 (2023 3/7 10:30)

野田元首相が銃撃現場訪問 手合わせ安倍氏に哀悼(3/5産経)

 立憲民主党の野田佳彦元首相は5日、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で昨年7月に起きた安倍晋三元首相銃撃事件の現場を初めて訪れ、手を合わせて哀悼の意を表した。心境を問う記者団に「激論があっても、一致点を見いだす政治を目指したい」と決意を述べた。
 統一地方選を前にした政治活動の一環で奈良県内に入った野田氏は、立民の関係者らとともに、安倍氏が凶弾に倒れた場所に立ち寄り約10秒間、黙祷した。その後で「こうした不幸が、起こってはならない。事件を風化させてはならない」と強い口調で語った。
 昨年10月の衆院本会議で、野田氏は安倍氏の追悼演説を行った。平成24年の首相在任時、当時野党で自民党総裁だった安倍氏と党首討論で対決の上、旧民主党政権の終わりにつながる衆院解散に踏み切った。


 こういうことをきちんとできるから、政治信条には賛同できない面がありながらも野田氏を政治家として評価、信用できる。

 「パフォーマンスだ」と批判する人もいるようだが、仮にそうだとしても、そのパフォーマンスすらできない、死者を冒涜して恥じない人が多いことを思えば、野党議員の中では図抜けて立派な存在である。
 しかも、野田氏の安倍氏への追悼演説の内容などを考えるに、政敵でありながら安倍氏に敬意を抱いているのがよく分かり、これはパフォーマンスではなく、本人の信条に基づいた行動であろう。

 パフォーマンスだと批判するだけでなく、「そんなに安倍が好きなら自民にいけ」などと罵倒したり、「カラーコーンが墓標かよ」と嘲笑している向きも散見された。人として最低限の倫理観も持たないクズである。
 こういう人間を「大事な支持層」と扱わないことが立憲民主党には必要だと思うが、果たしてできるのかどうか。立憲民主党のコアな支持者からは嫌われている野田氏だが、彼のような人物が党の多数派にならなければ、立憲民主党に未来はないだろう。



「小西文書」 (2023 3/6 10:30)

高市氏、放送法の文書「捏造」と反論 本物なら議員辞職で「結構だ」(3/3朝日)
 安倍政権下で、放送法の政治的公平性をめぐり官邸側と総務省側がやりとりした記録とされる内部文書について、立憲民主党の小西洋之氏が3日の参院予算委員会で質問した。岸田文雄首相は「正確性、正当性が定かでない文書について私から申し上げることはない」と繰り返した。当時、総務大臣を務めていた高市早苗・経済安全保障担当相は「悪意を持って捏造(ねつぞう)されたものだ」などと、文書に記載された内容を否定した。
 A4で約80枚にわたる文書は、小西氏が2日に国会で記者会見し、総務省職員から提供されたとして公表した。礒崎陽輔首相補佐官(当時)が総務省に新解釈の追加を求める過程などが記されている。
 午前の質疑では文書の配布を与党側が認めず、小西氏は「これでは質疑できない」として、別の立憲議員と質問を交代。午前の質疑後にあった同委理事会でも認められなかったが、小西氏は午後の質疑には立った。
 文書には安倍晋三首相、高市早苗総務相、礒崎陽輔首相補佐官らのものとされる発言が記載されている。特定の番組名を挙げ問題視するやりとりもある。小西氏は岸田首相に「特定の番組を狙い撃ちにして、放送法の解釈を改変することは、あってはならないと考えないか」などと、文書の内容について質問。だが、首相は「総務大臣から答える」「発言があったか、確認できていない」などと、具体的な言及を避けた。
 一方、高市氏は「小西委員が入手した文書の信憑性に、大いに疑問を持っている」と主張。高市氏と安倍氏が電話で交わした内容を記載したとされる文書について、「全くの捏造だ」と話した。小西氏が「仮に捏造でなければ、議員辞職するか」と問うと、高市氏は「結構だ」と応じた。
 高市氏は、文書にある自身のものとされるほかの発言についても「悪意を持って捏造されたものだ」などと重ねて否定。総務省がなぜ高市氏に悪意を持つのか問われると、「受信料引き下げなどでNHKに対して厳しい姿勢をとっていた。私の態度が気にくわなかったんだろう」などと語った。
 文書の内容についてただされた松本剛明総務相は、文書に記載された発言者に確認を取っていないことなどを挙げ、「精査をすればするほどさらに精査しなければならない事項がある」と述べた。(安倍龍太郎)


小西氏公表文書の要旨(3/4佐賀新聞)
 立憲民主党の小西洋之参院議員が公表した総務省作成とされる内部文書の要旨は次の通り(肩書は当時)。

 ▽「政治的公平」に関する放送法の解釈(礒崎陽輔首相補佐官関連)
 2014年11月26日、礒崎補佐官付から総務省放送政策課に電話連絡。放送法に規定する「政治的公平」についてレクしてほしい。コメンテーター全員が同じ主張の番組(TBSサンデーモーニング)は偏っているのではないかとの問題意識を補佐官は持っている。
 28日、礒崎氏レク。礒崎氏は(1)番組を全体で見るときの基準が不明確(2)一つの番組でも明らかにおかしい場合がある―点について検討を指示。

 ▽礒崎補佐官説明結果(15年1月29日)
 (礒崎氏の発言)今回の整理は決して放送法の従来の解釈を変えるものではなく、補充するもの。国会での質問としては成り立つ。あくまでも一般論としての整理で、特定の放送番組を挙げる形でやるつもりはない。自分から首相に説明し、指示を受ける形にしたい。

 ▽山田真貴子首相秘書官レク結果(15年2月18日)
 (山田氏の発言)今回の整理は法制局に相談しているのか。今まで「番組全体で」としてきたものに「個別の番組」の政治的公平の整理を行うのであれば、放送法の根幹に関わる話ではないか。どこのメディアも萎縮するだろう。言論弾圧ではないか。だいたい問題になるのは「サンデーモーニング」「ニュース23」「報道ステーション」だろうが、国民だってそこまでばかではない。今回の件は民放を攻める形になっているが、結果的に官邸にブーメランとして返ってくる話だ。本気でこの案件を首相に入れるつもりなのか。総務省も恥をかくのではないか。

 ▽安倍晋三首相レクの結果(15年3月5日)
 今井尚哉首相秘書官と山田氏は、礒崎氏の説明のような整理をすると、首相単独の報道が萎縮し、メディアとの関係で官邸にプラスになる話ではないと説明。にもかかわらず首相は意外と前向きな反応で、政治的公平という観点から見て、現在の放送番組におかしいものもあり、こうした現状は正すべきだと発言。
 礒崎氏は、サンデーモーニングはコメンテーター全員が同じことを述べるなど明らかにおかしいと指摘。首相は「放送番組全体で見る」とするこれまでの解釈は了解するが、極端な例をダメだというのは良いのではないかと発言。今すぐやる必要はなく、国会答弁をする場合は予算委員会ではなく総務委員会とし、総務相が答弁すればいいのではないかと発言。
 山田氏は一度整理をすれば個々の事例の「あてはめ」が始まり、官邸と報道機関の関係にも影響が及ぶと指摘したが、首相は「有利不利ではない」「全部が全部とは言わないが、正すべきは正す」とのスタンス。

 ▽高市早苗総務相レク結果(15年3月6日)
 (高市氏の発言)これから安保法制とかやるのに大丈夫か。民放と全面戦争にならないか。一度首相に直接話をしたい。

 ▽高市総務相と首相の電話会談の結果(15年3月9日)
 政治的公平に関する件で高市氏から首相に電話(日時不明)。首相は「今までの放送法の解釈がおかしい」旨の発言。実際に問題意識を持っている番組を複数例示?(サンデーモーニング他)


 高市氏が小西氏の挑発に乗って「(文書がねつ造でなかった場合に議員辞職するのも)結構だ」と応えたために、野党連中や一部マスコミは「モリカケの夢よもう一度」とばかりにはしゃいでいる。モリカケも結局確たる証拠が出せないまま、いたずらに時間を浪費しただけなのだが。

 仮に小西氏の出してきた文書の内容が事実であったとしても、「だから何?」という物でしかない。サンデーモーニングやニュース23の偏向ぶりは事実であり、しかも正視に耐えがたいくらい酷い物なので、それに対して「公平な報道をしろ」と主張するのは正当であろう。

 野党は、モリカケの時に「安倍総理の首を取るんだぁ!」と息巻いていたように、今回は「高市氏の首を取るんだぁ!」と意気軒昂である。
 しかし、文書の胡散臭さを思うと、「モリカケの夢よもう一度」というよりは、どうも「永田偽メール事件」と同じ轍を踏みそうに見えるのだが、立憲民主党はその辺りきちんと考えて行動しているのだろうか。
 文書が仮に捏造なり偽造なりであった場合は、小西氏は議員辞職すべきであろう。他者に議員辞職を迫った以上、立証できなければそれが自身に跳ね返ってくるという覚悟は持つべきだ。
 しかし、文書の正当性が証明できなくても、モリカケのように「立証するのは疑われた方だ」という論法でグダグダやり続けるのだろう。また、時間の浪費である。

 ちなみに、高市氏と安倍氏の電話会談の部分について、高市氏は事実関係を否定しているが、これが仮に事実だった場合は非常に大きな問題になり得る。高市氏が嘘をついたというレベルの話ではなく、「総務省内で総理との電話内容が盗聴され、外部に漏れた」という話になるからである。事実関係によっては、日本の信用を大きく毀損し、外交問題にも発展しかねない。
 さて、小西氏はそこまで考えて動いているのか否か。いや、彼ならそれすらも「政権攻撃」の材料に嬉々として利用しそうではある。



立憲民主が有田氏を擁立 (2023 3/3 10:30)

立民、山口4区補選に有田芳生氏調整 元参院議員(3/3産経)
 立憲民主党が、安倍晋三元首相の死去に伴う衆院山口4区補欠選挙に元参院議員の有田芳生氏(71)を擁立する方向で調整に入った。党関係者が2日、明らかにした。同補選は、自民が元下関市議の新人、吉田真次氏(38)の公認を決定。NHK党は党幹事長の新人、黒川敦彦氏(44)の擁立を発表した。

 自民にとっては安倍氏の弔い合戦となる補選である。当然、安倍氏に対する同情票も集まるだろうし、何より安倍氏の強固な地盤であるため、野党にとっては当然苦戦が予想される。そこに当てられたのが有田氏。左巻き活動家と昵懇で選挙に出るたび得票数を落としていた有田氏ごときが勝てるわけがない。

 ただ、本人も、立憲民主党も、それは分かった上での立候補だろう。
 旧統一教会批判の急先鋒たる有田氏を立て、安倍氏と旧統一教会の問題をもう一度蒸し返して国会論戦の一助にしようという腹だろう。有田氏にまともな政策論など存在せず、安倍氏への憎悪を煽り立ててコアな支持者を喜ばせる以外に、できることはない。

 要するに、「政策よりも政局」という行動理念の結果である。こんなだから、立憲民主党はいつまで経ってもクズ野党のままなのだ。だいたい、活動家もどきの有田氏を擁立する時点で、勝負を捨てている。



林外相がG20欠席 (2023 3/1 10:30)

林外相、G20欠席 予算審議優先、省内ため息(2/28時事)
 林芳正外相は、3月1、2両日にインドで開かれる20カ国・地域(G20)外相会合を欠席する。2023年度予算案の参院審議と重なったためだ。日本は先進7カ国(G7)の今年の議長国で、政府内では外交への影響を懸念する声が出ている。
 参院予算委員会は、岸田文雄首相と全閣僚が出席し1、2両日に予算案の基本的質疑を行う。17年から定例化したG20外相会合を日本の外相が欠席するのは初めて。林氏は28日の記者会見で「G7議長国としてしっかり発信したい」と強調した。政府は山田賢司副大臣を代理で派遣する方針だ。
 G20には中ロなども参加。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、G7と異なる立場の国もあり、日本政府は今年のG20議長国インドとの連携を重視している。首相は「5月のG7広島サミットの成果を9月のG20サミットにつなげる」と訴えていることから、外務省幹部は「外相の欠席は痛い」とため息交じりに指摘。政府関係者も「インドとの間でしこりが残らなければいいが」と漏らした。
 印政府がG20外相会合の日程を発表したのは1月17日。外務省関係者によると、早くから関係者への根回しを始めたが理解を得られなかった。自民党の世耕弘成参院幹事長は28日の記者会見で「基本的質疑は参院質疑の中でも非常に重要度が高い」と語り、出席見送りはやむを得ないとの認識を示した。立憲民主党の参院幹部も予算審議を優先するよう求めた。
 インドではG20に続き、3日には日米豪印4カ国の連携枠組み「クアッド」外相会合が開かれ、外務省幹部は「せめてクアッドには行きたい」と語る。3日には参院予算委で要求された閣僚が出席する一般質疑が行われる方向のため、与野党の調整が続きそうだ。


 野党のバカが「国会優先!」と騒ぐのは予想の範囲内なのだが、自民党世耕弘成参院幹事長の「基本的質疑は参院質疑の中でも非常に重要度が高い」という発言は、非常に落胆させられる。物事の軽重がわかってない議員が自民党にもいて、しかも重職を担っている、しかも安倍氏の薫陶を受けていたはずの人物なのに、というかなりの脱力感である。

 もちろん、立憲民主党は相変わらずである。

外交か、予算委か…林外相、なお未確定 1、2日にG20会合(2/28時事)
 林芳正外相は28日の記者会見で、3月1、2日にインドで開かれる主要20カ国・地域(G20)外相会合への自身の出席予定について「現時点で確定していない」と述べた。日本政府は5月に広島市で開かれる主要7カ国首脳会議(G7サミット)の成功に向け、G20外相会合を重視しているが、参院での2023年度当初予算案の審議日程と重なることから「国会の判断には従わなければいけない」(外務省幹部)と出席を決められずにいる。
 参院予算委員会では1日から、全閣僚が出席する基本的質疑が実施される。立憲民主党の泉健太代表は28日、「日程の組み方の責任は与党・自民党にある」と記者団に語った。立憲の岡田克也幹事長も会見で「日本の外交力で会議をずらすことができたはず」と政府・与党側の調整不足を批判した。
 一方、日本維新の会の馬場伸幸代表は会見で「20カ国の外交トップが集まり話をするのは日本の国益に資する」と述べ、G20出席を優先すべきだと主張。国民民主党の玉木雄一郎代表も会見で「こういう事態も想定して副大臣・政務官制度を作ったのではないか」とし、訪印中の国会答弁は他の政務三役に任せればよいとの考えを示した。
 林氏はインドで3日に開催される日本と米国、オーストラリア、インドの4カ国の枠組み「クアッド」の外相会合への出席も模索している。【竹内望、古川宗】


 自民も国会優先で情けない限りだが、立憲民主党の岡田克也幹事長の「日本の外交力で会議をずらすことができたはず」という発言の破壊力は凄まじい。日本の外交力で国際会議の日程を変えられるのか、そもそもそれは外交力と呼ぶべき物なのか。
 こんな輩が民主党政権で外務大臣だったわけで、やはり民主党政権は悪夢であった。

 一方、維新の会や国民民主党はまともな態度を示している。その通りで、国会審議は副大臣や政務官に任せて、林外相は外交活動を最優先すべきである。自民党は大いに反省して欲しい。