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残念な状況 (2022 10/31 10:30)

中日戦力外の平田、“重要なお知らせ”で再度の謝罪 改めて現役意欲も…進捗発表なし(10/30Full-Count)
物議醸した会見「誤解を生むような発言をして申し訳ありませんでした」
 中日を戦力外となった平田良介外野手が30日、自身の公式YouTubeチャンネルを更新。2日前にインスタグラムで「平田良介より重要なお知らせ」告知していたが、自身の去就についてなどの発言はなく。物議を醸した退団会見について「誤解を生むような発言をして申し訳ありませんでした」と改めて謝罪した。
 今季は51試合で打率.200、1本塁打、10打点。チームの来季の構想から外れた。生え抜きとして17年間戦った思いと球団の考えとのすれ違いについての発言がネット上などで物議を醸し、自身のSNSで「セレモニーのことだけをクローズアップされ報道されてしまいましたが、提案してくださったセレモニーの内容が理由で自由契約を選択したわけではありません」と釈明していた。
 更新した動画でも「立浪監督から引退をするか、それとも自由契約にするか選択をさせてやると言われて」と経緯を説明。「まだまだ自分自身できるところもあると思いますし、引き際ではない」とあらためて現役への見せた。さらに「もし次のプロ野球チームに呼んでいただけることがありましたら、ベテランならではの経験を、後輩たちに伝えていければと思います」と語った。
 平田は2005年の高校生ドラフトで1巡目指名を受けて中日に入団。6年目の2011年に113試合に出場してリーグ連覇に貢献した。バットだけでなく、守備での存在感も強く、右翼のレギュラーを担ってきた。ただ、年間通してフル稼働したシーズンは少なく、直近5年間でも100試合以上に出場したのは打率.329をマークした2018年だけだった。


 自由契約となったことについて「大々的なセレモニーをやってくれないから」と発言したり、今回のように「重要なお知らせ」と期待を持たせたりしかも実際には全く重要なお知らせはなかったりと、ズレたことでばかり話題になっていて、本当に残念だ。

 応援している球団の選手だったから、どこかで現役続行できたなら応援したい気持ちはあるのだけれど、あまりに自己顕示欲が強いというか、自己評価が異常に高いというか、そういう姿を見せられ続けると、正直冷めた目で見るようになってしまう。

 野球の能力もさることながら、「扱いにくい選手」と思われたら、契約してもらう可能性を自ら狭めてしまうだろうに。
 中日の日本一を決めた試合の決勝打を放った男なのだから、頑張って欲しいとは思うのだが……。



政権交代が起きないのは野党のせい (2022 10/29 10:30)

立憲・辻元氏「政権交代が普通になる国にならないといけない」(10/27朝日)
立憲民主党・辻元清美参院議員(発言録)
 (19日の参院)予算委員会で質問したが、岸田首相はよろいを着ていないようにみえる。歴代の自民党政権は、「勝共連合」と旧統一教会(世界平和統一家庭連合)の関係を関知しないと言ってきた。それが、首相は無防備に「関連団体だと思う」と。国葬についても歴史的な背景をきちんと把握せず、周りの人たちに言われたらそこに乗っちゃうようだった。政治の背骨、理念、立憲主義の元での国の秩序や安定をあまりお考えではないのかなと思った。
 旧統一教会の問題をみていて、政権交代が普通になる国にならないといけないと思う。政権交代が普通になれば、どこかの団体と癒着しまくるとか、議会のルールのノリをこえてやってしまうということがあったら、次の政権で暴かれてしまう。今は緊張感がなくて、自分たちは何をやってもいいんだ、というふうになってしまっている。岸田政権を倒すために、強い野党に私たちがならないといけない。(朝日新聞の取材に)


 2012年以降政権交代が為されていないのは、ひとえに、野党が政権に値する能力も見識も道徳心も持ち合わせていないからであり、先見担当に値しないと有権者が選挙で審判を下した結果である。我が国は既に「政権交代が普通にできる国」であり、あなたたちが選ばれないというだけのことである。

 「政権交代が普通になる国にならないといけない」ではなく、「野党が政権交代に値するレベルまで成長しないといけない」である。

 だいたい、自身も旧統一教会の団体の勉強会に参加していたくせに、なぜ反省もなく嬉々として他者批判に勤しめるのか。その神経は全く理解できない。その常識、良識のなさが、政権交代が起きない最大の理由だろう。



野田氏の追悼演説 (2022 10/26 10:30)

【全文】「勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」野田元首相から安倍元首相への追悼演説(10/25日テレ)
 2022年10月25日、衆議院本会議。選挙演説中に銃撃され死去した安倍元首相に向けた追悼演説が行われた。演説に臨んだのは、立憲民主党の野田元首相。かつて野党時代の自民党総裁だった安倍氏と、首相だった野田氏は、党首討論の場で、衆議院の解散をめぐる“真剣勝負”に臨んだ間柄だ。追悼演説の中で野田氏は「再びこの議場で、あなたと真剣勝負を戦いたかった」「勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」と天上の故人に語りかけた。演説の全文は以下の通り。

■首相の「重圧」と「孤独」を知る一人として
 本院議員、安倍晋三元内閣総理大臣は、去る7月8日、参院選候補者の応援に訪れた奈良県内で、演説中に背後から銃撃されました。搬送先の病院で全力の救命措置が施され、日本中の回復を願う痛切な祈りもむなしく、あなたは不帰の客となられました。享年67歳。あまりにも突然の悲劇でした。
 政治家としてやり残した仕事。次の世代へと伝えたかった想い。そして、いつか引退後に昭恵夫人と共に過ごすはずだった穏やかな日々。すべては、一瞬にして奪われました。
 政治家の握るマイクは、単なる言葉を通す道具ではありません。人々の暮らしや命がかかっています。マイクを握り日本の未来について前を向いて訴えている時に、後ろから襲われる無念さはいかばかりであったか。改めて、この暴挙に対して激しい憤りを禁じ得ません。
 私は、生前のあなたと、政治的な立場を同じくするものではありませんでした。しかしながら、私は、前任者として、あなたに内閣総理大臣のバトンを渡した当人であります。 我が国の憲政史には、101代64名の内閣総理大臣が名を連ねます。先人たちが味わってきた「重圧」と「孤独」を我が身に体したことのある一人として、あなたの非業の死を悼み、哀悼の誠を捧げたい。そうした一念のもとに、ここに、皆様のご賛同を得て、議員一同を代表し、謹んで追悼の言葉を申し述べます。
(以下略)

 民主党系議員の中では桁外れに良識のある野田氏らしい、敬意と礼節を保ちつつ、批判的態度も失わない、非常に良い演説だと思う。「批判の中にも敬意と礼節」というのは、野党やマスコミに最も欠けている物だ。それを立派に示した野田氏の存在は、野党支持者にとっても貴重だと思う。

 しかしながら、野田氏の追悼演説に対し、「安倍礼賛だ」と批判している向きが存在するらしい。立憲民主党は、そういう連中に迎合するのではなく、切り捨てる勇気を持つべきだ。まともな野党、政権交代の選択肢になりたいのであれば……。
 野田氏のような人物が立憲民主党の多数派だったら自民党にとっては脅威であろうし、日本にとっては大きなプラスとなる、と改めて感じた追悼演説だった。

 素晴らしい演説なので、全文を引用する。

 2022年10月25日、衆議院本会議。選挙演説中に銃撃され死去した安倍元首相に向けた追悼演説が行われた。演説に臨んだのは、立憲民主党の野田元首相。かつて野党時代の自民党総裁だった安倍氏と、首相だった野田氏は、党首討論の場で、衆議院の解散をめぐる“真剣勝負”に臨んだ間柄だ。追悼演説の中で野田氏は「再びこの議場で、あなたと真剣勝負を戦いたかった」「勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」と天上の故人に語りかけた。演説の全文は以下の通り。

■首相の「重圧」と「孤独」を知る一人として
 本院議員、安倍晋三元内閣総理大臣は、去る7月8日、参院選候補者の応援に訪れた奈良県内で、演説中に背後から銃撃されました。搬送先の病院で全力の救命措置が施され、日本中の回復を願う痛切な祈りもむなしく、あなたは不帰の客となられました。享年67歳。あまりにも突然の悲劇でした。
 政治家としてやり残した仕事。次の世代へと伝えたかった想い。そして、いつか引退後に昭恵夫人と共に過ごすはずだった穏やかな日々。すべては、一瞬にして奪われました。
 政治家の握るマイクは、単なる言葉を通す道具ではありません。人々の暮らしや命がかかっています。マイクを握り日本の未来について前を向いて訴えている時に、後ろから襲われる無念さはいかばかりであったか。改めて、この暴挙に対して激しい憤りを禁じ得ません。
 私は、生前のあなたと、政治的な立場を同じくするものではありませんでした。しかしながら、私は、前任者として、あなたに内閣総理大臣のバトンを渡した当人であります。 我が国の憲政史には、101代64名の内閣総理大臣が名を連ねます。先人たちが味わってきた「重圧」と「孤独」を我が身に体したことのある一人として、あなたの非業の死を悼み、哀悼の誠を捧げたい。そうした一念のもとに、ここに、皆様のご賛同を得て、議員一同を代表し、謹んで追悼の言葉を申し述べます。

■すべてを賭けた火花散らす真剣勝負
 5年の雌伏を経て平成24年、再び自民党総裁に選ばれたあなたは、当時内閣総理大臣の職にあった私と、以降、国会で対峙することとなります。最も鮮烈な印象を残すのは、平成24年11月14日の党首討論でした。
 私は、議員定数と議員歳費の削減を条件に、衆議院の解散期日を明言しました。あなたの少し驚いたような表情。その後の丁々発止。それら一瞬一瞬を決して忘れることができません。それは、与党と野党第一党の党首同士が、互いの持てるものすべてを賭けた、火花散らす真剣勝負であったからです。
 安倍さん。あなたは、いつの時も、手強い論敵でした。いや、私にとっては、仇のような政敵でした。
 攻守を代えて、第96代内閣総理大臣に返り咲いたあなたとの主戦場は、本会議場や予算委員会の第一委員室でした。少しでも隙を見せれば、容赦なく切りつけられる。張り詰めた緊張感。激しくぶつかり合う言葉と言葉。それは、1対1の「果たし合い」の場でした。激論を交わした場面の数々が、ただ懐かしく思い起こされます。
 残念ながら、再戦を挑むべき相手は、もうこの議場には現れません。

■強さと優しさ
 安倍さん。あなたは議場では「闘う政治家」でしたが、国会を離れ、ひとたび兜を脱ぐと、心優しい気遣いの人でもありました。
 それは、忘れもしない、平成24年12月26日のことです。解散総選挙に敗れ敗軍の将となった私は、皇居で、あなたの親任式に、前総理として立ち会いました。
 同じ党内での引継であれば談笑が絶えないであろう控室は、勝者と敗者の二人だけが同室となれば、シーンと静まりかえって、気まずい沈黙だけが支配します。その重苦しい雰囲気を最初に変えようとしたのは、安倍さんの方でした。あなたは私のすぐ隣に歩み寄り、「お疲れ様でした」と明るい声で話しかけてこられたのです。
「野田さんは安定感がありましたよ」
「あの『ねじれ国会』でよく頑張り抜きましたね」
「自分は5年で返り咲きました。 あなたにも、いずれそういう日がやって来ますよ」
 温かい言葉を次々と口にしながら、総選挙の敗北に打ちのめされたままの私をひたすらに慰め、励まそうとしてくれるのです。その場は、あたかも、傷ついた人を癒やすカウンセリングルームのようでした。
 残念ながら、その時の私には、あなたの優しさを素直に受け止める心の余裕はありませんでした。でも、今なら分かる気がします。安倍さんのあの時の優しさが、どこから注ぎ込まれてきたのかを。
 第一次政権の終わりに、失意の中であなたは、入院先の慶応病院から、傷ついた心と体にまさに鞭打って、福田康夫新総理の親任式に駆けつけました。わずか1年で辞任を余儀なくされたことは、誇り高い政治家にとって耐え難い屈辱であったはずです。あなたもまた、絶望に沈む心で、控え室での苦しい待ち時間を過ごした経験があったのですね。
 あなたの再チャレンジの力強さとそれを包む優しさは、思うに任せぬ人生の悲哀を味わい、どん底の惨めさを知り尽くせばこそであったのだと思うのです。

■永遠の後悔…天上のあなたにお詫び
 安倍さん。あなたには、謝らなければならないことがあります。
 それは、平成24年暮れの選挙戦、私が大阪の寝屋川で遊説をしていた際の出来事です。
「総理大臣たるには胆力が必要だ。途中でお腹が痛くなってはダメだ」
 私は、あろうことか、高揚した気持ちの勢いに任せるがまま、聴衆の前で、そんな言葉を口走ってしまいました。他人の身体的な特徴や病を抱えている苦しさを揶揄することは許されません。語るも恥ずかしい、大失言です。謝罪の機会を持てぬまま、時が過ぎていったのは、永遠の後悔です。いま改めて、天上のあなたに、深く、深くお詫びを申し上げます。
 私からバトンを引き継いだあなたは、7年8か月あまり、内閣総理大臣の職責を果たし続けました。あなたの仕事がどれだけの激務であったか。私には、よく分かります。分刻みのスケジュール。海外出張の高速移動と時差で疲労は蓄積。その毎日は、政治責任を伴う果てなき決断の連続です。容赦ない批判の言葉の刃も投げつけられます。 在任中、真の意味で心休まる時などなかったはずです。
 第一次政権から数え、通算在職日数3188日。延べ196の国や地域を訪れ、こなした首脳会談は1187回。最高責任者としての重圧と孤独に耐えながら、日本一のハードワークを誰よりも長く続けたあなたに、ただただ心からの敬意を表します。

 首脳外交の主役として特筆すべきは、あなたが全くタイプの異なる二人の米国大統領と親密な関係を取り結んだことです。理知的なバラク・オバマ大統領を巧みに説得して広島にいざない、被爆者との対話を実現に導く。かたや、強烈な個性を放つドナルド・トランプ大統領の懐に飛び込んで、ファーストネームで呼び合う関係を築いてしまう。
 あなたに日米同盟こそ日本外交の基軸であるという確信がなければ、こうした信頼関係は生まれなかったでしょう。ただ、それだけではなかった。
 あなたには、人と人との距離感を縮める天性の才があったことは間違いありません。

■密会
 安倍さん。あなたが後任の内閣総理大臣となってから、一度だけ、総理公邸の一室で、密かにお会いしたことがありましたね。平成29年1月20日、通常国会が召集され政府4演説が行われた夜でした。
 前年に、天皇陛下の象徴としてのお務めについて「おことば」が発せられ、あなたは野党との距離感を推し量ろうとされていたのでしょう。二人きりで、陛下の生前退位に向けた環境整備について、1時間あまり、 語らいました。お互いの立場は大きく異なりましたが、腹を割ったざっくばらんな議論は次第に真剣な熱を帯びました。
 そして、「政争の具にしてはならない。国論を二分することのないよう、立法府の総意を作るべきだ」という点で意見が一致したのです。国論が大きく分かれる重要課題は、政府だけで決めきるのではなく、国会で各党が関与した形で協議を進める。それは、皇室典範特例法へと大きく流れが変わる潮目でした。
 私が目の前で対峙した安倍晋三という政治家は、確固たる主義主張を持ちながらも、合意して前に進めていくためであれば、大きな構えで物事を捉え、飲み込むべきことは飲み込む。冷静沈着なリアリストとして、柔軟な一面を併せ持っておられました。
 あなたとなら、国を背負った経験を持つ者同士、天下国家のありようを腹蔵なく論じあっていけるのではないか。立場の違いを乗り越え、どこかに一致点を見出せるのではないか。以来、私は、そうした期待をずっと胸に秘めてきました。

■「勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん」
 憲政の神様、尾崎咢堂は、当選同期で長年の盟友であった犬養木堂を五・一五事件の凶弾で喪いました。失意の中で、自らを鼓舞するかのような天啓を受け、かの名言を残しました。
「人生の本舞台は常に将来に向けて在り」
 安倍さん。
 あなたの政治人生の本舞台は、まだまだ、これから先の将来に在ったはずではなかったのですか。
 再びこの議場で、あなたと、言葉と言葉、魂と魂をぶつけ合い、火花散るような真剣勝負を戦いたかった。
 勝ちっ放しはないでしょう、安倍さん。
 耐え難き寂莫の念だけが胸を締め付けます。
 この寂しさは、決して私だけのものではないはずです。どんなに政治的な立場や考えが違っていても、この時代を生きた日本人の心の中に、あなたの在りし日の存在感は、いま大きな空隙となって、とどまり続けています。

 その上で、申し上げたい。
 長く国家の舵取りに力を尽くしたあなたは、歴史の法廷に、永遠に立ち続けなければならない運命(さだめ)です。
 安倍晋三とはいったい、何者であったのか。あなたがこの国に遺したものは何だったのか。そうした「問い」だけが、いまだ宙ぶらりんの状態のまま、日本中をこだましています。
 その「答え」は、長い時間をかけて、遠い未来の歴史の審判に委ねるしかないのかもしれません。そうであったとしても、私はあなたのことを、問い続けたい。国の宰相としてあなたが遺した事績をたどり、あなたが放った強烈な光も、その先に伸びた影も、この議場に集う同僚議員たちとともに、言葉の限りを尽くして、問い続けたい。
 問い続けなければならないのです。
 なぜなら、あなたの命を理不尽に奪った暴力の狂気に打ち勝つ力は、言葉にのみ宿るからです。
 暴力やテロに、民主主義が屈することは、絶対にあってはなりません。あなたの無念に思いを致せばこそ、私たちは、言論の力を頼りに、不完全かもしれない民主主義を、少しでも、よりよきものへと鍛え続けていくしかないのです。

■街頭に立つ勇気を
 最後に、議員各位に訴えます。
 政治家の握るマイクには、人々の暮らしや命がかかっています。
 暴力に怯まず、臆さず、街頭に立つ勇気を持ち続けようではありませんか。
 民主主義の基である、自由な言論を守り抜いていこうではありませんか。
 真摯な言葉で、建設的な議論を尽くし、民主主義をより健全で強靱なものへと育てあげていこうではありませんか。
 こうした誓いこそが、マイクを握りながら、不意の凶弾に斃れた故人へ、 私たち国会議員が捧げられる、何よりの追悼の誠である。
 私はそう信じます。

 この国のために、「重圧」と「孤独」を長く背負い、人生の本舞台へ続く道の途上で天に召された、安倍晋三 元内閣総理大臣。
 闘い続けた心優しき一人の政治家の御霊に、この決意を届け、私の追悼の言葉に代えさせていただきます。

 安倍さん、どうか安らかにお眠りください。



議論すら許さない連中 (2022 10/25 10:30)

 ツイッターを見ていたら、「#泉健太の代表辞任を求めます 」というタグがトレンドに上がっていた。
 発端は、立憲民主党泉代表が、改憲について維新の会などとも「議論する」と述べたこと。「議論する」と言っただけなのに、「議論するということは改憲に与することだ」と共産党志位委員長が批判し、それにに対して泉氏が再反論、火が広がっていたようだ。

 どう考えても、「議論」自体を封じようとする志位氏や、泉氏に代表辞任を求める連中の方が筋違いである。議論すること自体を批判するのは、民主主義の否定だ。時節に利があると思うなら、堂々と議論に応じれば良い。

 泉氏が、あるいは立憲民主党全体が、こういった「改憲を議論することすら許さない」ような9条原理主義者たちに迎合してしまうか、あるいはそのような馬鹿な意見を無視できるかどうかが、まさに、常識から乖離しているコアな支持層だけでキャホキャホ戯れるだけのバカ政党のままであり続けるか、一般国民にも支持層を広げられるまともな政党になるかどうかの分水嶺であろう。

 まぁ、「コアな支持者とキャホキャホ」を選ぶことになるのだろうが。



習近平体制の強化は進むが (2022 10/24 10:30)

前総書記の胡錦濤氏、係員に腕つかまれ突然退席…習近平体制への不満などの臆測呼ぶ(10/23読売)
 北京の人民大会堂で22日に開かれた中国共産党大会の閉幕式で、 習近平総書記(69)の隣で最前列に座っていた 胡錦濤前総書記(79)が突然退席する異例の一幕があった。
 胡氏は、席を離れたがらない様子にも見えたが、最終的には係員に腕をつかまれた状態で会場から出ていった。退場時には習氏に短く話しかけ、その隣に座っていた 李克強首相(67)の肩に手を置いた。
 胡氏の退席は党規約改正案などが採決される前で、突然の退席は、体調不良や習氏への権力集中に対する不満表明など様々な臆測を呼んでいる。


 胡錦濤氏が去り際に肩に手をかけた李克強氏は、胡錦濤派。引退が確定したが、序列2位から引退に「追い込まれた」のが実情だろう。

「外様」退場させた習近平氏、権力強固に 李克強氏とすれ違いの末(10/22朝日)
 22日に閉幕した中国共産党大会が選出した新たな党幹部の名簿から、最高指導部の顔ぶれが大きく変わることが明らかになった。3期目続投を確実にした習近平(シーチンピン)氏に対し、党序列2位の李克強(リーコーチアン)首相は一線から去る。腹心で周囲を固めてきた習氏は「外様」を退場させ、さらに権力集中を強めることになる。
 李氏は22日の閉幕式で、硬い表情が目立った16日の開幕式と比べ、態度も表情もリラックスした様子だった。習氏が閉幕を宣言したあと、互いに向き合う場面もあったが、握手や言葉を交わすことはなかった。
 習、李両氏は2007年に同じタイミングで党最高指導部入り。毛沢東、ケ小平、江沢民、胡錦濤に続く「第5世代」の中核として、並び立つ存在だった。
(以下有料)

 李克強氏のみならず、序列4位の汪洋氏も引退。習近平と距離を置く人物は、党の中枢からは姿を消す。

 文化大革命の反省から「長期独裁」を否定するべく、総書記は2期までと決まっていたのに、習近平総書記は憲法の規定を変えて長期独裁に進んでいる。胡錦濤派をすべて追い落とし、体制強化は巧くいっているように見える。

 一方、景気減速や、ゼロコロナ政策への国内の不満も渦巻いており、独裁体制が順調に機能し続けるかどうかは不透明だ。
 同様に長期独裁体制を盤石にしていたかに見えるロシアのプーチン大統領が、ウクライナ侵攻で大きく躓いたように、中国も何が起こるか分からない。

 独裁的な権力を手にしたトップは、報復を恐れてトップから退くことが難しくなる。そしてずるずると居座り続け、権力はどんどん腐敗していき、それを改める機会は失われ続ける。最長10年でトップが交代する仕組みはケ小平の智恵でもあったが、それを破棄してしまい、独裁を続けるためか後継者と言えるような人物も育たない状況になっており、むしろ長期的な視点で見れば、権力の安定性は損なわれたように見える。

 スターリンのように死ぬまで逃げ切れるか、プーチンのようにやらかしてしまうのか、習近平はいずれの道をたどるのだろうか。



言語道断の質問 (2022 10/20 10:30)

立民・打越さく良氏、国会審議で山際担当相の信仰をただす 参院予算委で質問(10/19産経)
 立憲民主党の打越さく良氏(参院新潟選挙区)が19日の参院予算委員会で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との接点が次々と発覚している山際大志郎経済再生担当相に対し、旧統一教会の信者かどうかをただす場面があった。「信教の自由」は憲法で保障されており、国会審議の中で個人の信仰に関する質問が出るのは極めてまれだ。
 打越氏の質問に対し、山際氏は「(信仰を)公の場で、公人といえ、聞くべきかどうか…」と言いよどみながらも「私は信者ではない」と否定した。


 国会の場で大臣に個人的信仰について問いただすなど、常軌を逸している。答弁する義務がある人間に対して信仰の告白を強要したわけで、憲法違反の可能性が高い。何が"立憲"民主党か。

 これを、マスコミはどれだけ問題視して報じるだろうか。これを批判しなければ、そのメディアは少なくとも以後憲法について語る資格無しだ。朝日やTBSほど、声高に批判をすべきだ……まぁ華麗にスルーするのだろうが。

 しかし、自民を叩くためなら平気で憲法に抵触しそうな質問をカマす立憲民主党はまごう事なきクズだが、それに対して毅然とした対応ができない自民党も惰弱だし、ちょっと批判されたからって世論を気にして翌日に「(解散請求の判断に)民法の不法行為も含まれる」と方針転換した岸田総理も情けない。支持率低下に焦った岸田総理が、雑な煽りに右往左往しているようで、誠にみっともない。

 世間全体が、旧統一教会に対してヒステリーになっているように見えてならない。本来は、このヒステリー状態にブレーキをかけるのがマスコミの役割であろうに、マスコミはむしろ先陣切ってアクセル踏み続けているていたらく。

 この喧噪はいつまで続くのだろうか。本当に、馬鹿馬鹿しい。



テロリストを持ち上げるマスコミ (2022 10/19 10:30)

日本赤軍の重信房子元最高幹部「本当の民主主義はどこにあるのか」出所後で初の講演(10/16TBS)
 国際テロ組織「日本赤軍」の重信房子元最高幹部が、出所後、初めて講演を行いました。
 10月16日に京都市東山区で行われた反戦集会。拍手で迎えられたのは日本赤軍の重信房子元最高幹部(77)です。
 (日本赤軍 重信房子元最高幹部)
 「19歳の時に変革の道に歩んできました。多くの戦いの中で過ちもあったし、そして良いこともありました。新しい気持ちでここで再出発したいと思います」
 日本赤軍は1970年代に日航機ハイジャック事件などを起こした国際テロ組織。重信元最高幹部はオランダ・ハーグのフランス大使館占拠事件に関与したとして懲役20年の実刑判決が確定して服役。今年5月に出所しました。
 重信元最高幹部が出所後に大勢の聴衆を前に講演を行うのは10月16日が初めてで、革命運動や獄中生活について語りました。
 (日本赤軍 重信房子元最高幹部)
 「人権侵害の酷さを日々体験しながら22年を過ごしてきました。空気を吸うことくらいしか自由がない」
 また日本の社会については「未熟で人権がない」と述べ、自らも市民運動に参加していくと語りました。
 (日本赤軍 重信房子元最高幹部)
 「本当の民主主義はどこにあるのだろうか。政治を変えないといけない。自民党を変えないといけない。私もその1人として参加していきたいと思います。みんなとともにやっていきたいと思います」
 日本赤軍をめぐっては、重信元最高幹部が解散を宣言していますが、現在もメンバー7人が国際手配されていて警察が行方を追っています。


 数々の犯罪行為に手を染め、無辜の民を何人も殺した団体の幹部であったテロリストが、「本当の民主主義はどこにあるのか」など、悪い冗談でしかない。民主主義を破壊する行動ばかりとっていた人間に、民主主義を語る資格などない。

 未だに重信房子を持ち上げているマスコミ人士も、頭がイカれているとしか言いようがない。
 犯罪行為は過去の物?「多くの戦いの中で過ちもあったし、そして良いこともありました」などとホザいている以上、過去をほとんど反省していないのは確かだ。何を言おうと相手をしてはならない人間だ。
 それなのに、TBSを筆頭に、彼女を持ち上げるバカが未だに多数存在する。
 確かにマスコミの姿勢として「権力批判」は重要かもしれない。しかし、反権力ありき、ましてや暴力・犯罪も肯定となると、「テロの片棒を担ぐ奴ら」と評するしかない。

 まぁテロリストに肩入れしてしまうようなメンタリティだから、テロに乗じた雑な旧統一教会叩きに躊躇がないのだろうな。軽蔑すべし。



抗戦か全面服従か (2022 10/18 10:30)

ロシア軍、協力拒否の指揮者射殺か 「併合」のヘルソン州―ウクライナ(10/17時事)
 ウクライナ文化情報省は17日までに、ロシアが一方的に併合を宣言した南部ヘルソン州で、地元オーケストラの首席指揮者がロシアへの協力を拒否し自宅でロシア軍に射殺されたと明らかにした。地元ジャーナリストの話としてフェイスブックに声明を投稿した。
 同省や地元メディアによると、この指揮者はユーリー・ケルパテンコ氏。ロシア側はヘルソン州での「平和的な生活の回復」を示すため、「国際音楽の日」の今月1日に地元オーケストラによるコンサートを開くことを計画した。しかし、同氏は「占領者への協力を断固拒否した」という。


 橋下徹氏を筆頭に、「人命重視」の観点からウクライナの抗戦を批判していた輩がいた。彼ら曰く、「ウクライナに武器を与えて戦争を継続させてはならない」「降伏すれば命は救われる」と。

 しかし、この記事を読めば、降伏しても命の保証など全くないことが改めて分かる。
 降伏するだけではダメで、絶対的な服従をしなければ殺され得るのが「戦争における降伏」なのだ。そして、服従したとしても、敵国の次なる侵略行為に荷担させられる可能性があり、結局は命の危険は全く減じていない。

 ロシアが実際に侵略行為を始めた以上、ウクライナとしては、それに抵抗しロシアを追い出す以外に生き残る道はなかった。非暴力の抵抗など全く痛痒を感じないだろうし、降伏しても虐殺や暴行の犠牲になり、あげくにはロシア語を矯正した教育が行われ徹底的に文化的弾圧を加えられる。

 そして、このロシアの蛮行、ウクライナの抵抗は、中国という脅威を抱える我々にとっても、大きな教訓となるはずだ。9条を守って話し合いをしていれば平和は保たれるという幻想は、捨てるべきである。



円安 (2022 10/17 10:30)

 相変わらず円安が進み、32年ぶりの水準になっている。

 円の価値が下がっていることを以て「日本経済の価値がそれだけ落ちたのだ」という向きもいる。ただ、32年前はバブル経済の真っ只中で、日本経済はむしろ世界の中で大きな位置を占めていた時期である。
 また、超円高だった民主党政権の頃、日本は世界に関する経済国家だったかと言えばむしろ逆であり、「日本が二流国になった」という評価は筋違いである。

 アベノミクス以降、円安にとって日本がそれなりに経済回復を果たせたのは事実であり、方向性としては「円安」は国益を生む。

 ただもちろん、現在の円安進行が日本経済に良い面ばかりかというと、そういうわけではない。

 円安の方が基本的には日本にはメリットがあるとはいえど、世界的な景気減速の中での円安ゆえ、日本の製品を輸出するにもあまり伸びていかないのではないかという懸念がある。
 日本経済自体も元気がないなかで、輸入価格が高騰していっても、物価上昇→賃金上昇という流れが巧く作れるか、難しいところだ。景気が回復する中で物価が上がり賃金も上がるというのが理想だったのだが、現状の物価上昇はそういう物ではない。

 もちろん、インバウンドにとってはプラスなので、外国人観光客が大勢押し寄せどんどん消費して日本経済にプラスの影響を与えてくれれば、とは思う。
 しかし当面は、デメリットの方が大きく出るだろう。

 世界的に見れば、日本の物価上昇はまだマシなレベルである。何とか賃金上昇に結びつけて、デフレ脱却につながってくれれば、と思う。



同時流行の不安 (2022 10/14 10:30)

政府「キット、薬の事前購入を」 同時流行で患者1日75万人想定(10/13朝日)
 政府は13日、今冬の新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行に備えた対策を発表した。発熱した場合、重症化リスクの低い人にはまず自主検査し、できるだけ発熱外来は受診せず解熱鎮痛薬を飲んで自宅療養することを促す。国民にコロナの抗原検査キットと薬を事前購入しておくことを呼びかけた。
 対策によると、政府は同時流行すれば1日の患者数が最大でコロナ45万人、インフル30万人の計75万人にのぼると想定。発熱外来の逼迫(ひっぱく)を避けるため、「重症化リスクに応じた外来受診・療養への協力」を呼びかけるとした。
 具体的には、重症化リスクが高い高齢者、基礎疾患のある人、妊婦、小学生以下の子どもには、発熱時に発熱外来やかかりつけ医の受診を呼びかける。
 それ以外の人にはまずコロナの検査キットで自主検査し、陽性なら都道府県の「健康フォローアップセンター」に登録して自宅療養してもらう。陰性で受診を希望する場合は、オンライン・電話診療の活用やかかりつけ医の受診を検討してもらう。こうした対応の開始時期は、都道府県がコロナとインフル両方の発生動向をみながら判断する。
 政府は、検査キットは約2億4千万回分を確保し、さらに別に医療機関が使うコロナ・インフル同時検査キットを約3800万回分確保したとしている。
 また、「タミフル」など抗インフル薬はオンライン処方が可能で、自宅配送などの仕組みは都道府県ごとに検討する。抗インフル薬は約1830万人分が一般流通しているという。(枝松佑樹、市野塊)


 政府が、屋外で人と接触しないような場ではマスクを外しても問題ないという指針を発表したことで(これ自体は至極正当な指針だと思うが)、「マスクなしで生活してもOKなんだ」と勘違いする輩が増えて、新型コロナについてもインフルエンザについても、感染症が拡大する可能性は大いにあると思う。
 しかも、昨年、一昨年と、手洗いうがいマスクの徹底でインフルエンザ感染が極端に抑えられてきたために、逆に免疫獲得ができておらず、少しの油断で大きな広がりになりかねない。

 新型コロナの1日ごとの感染者だと、過去最多は45690人。記事に引かれている「最大で45万人」というのはかなりの数字だが、マスク着用が緩めば、あり得ない数字ではない。

 多数の人が感染対策を徹底していても、ごく一部の人がいい加減な対応をしていると、そこから感染は広がっていく。それでも感染が広がらないことを祈りつつ、私たちは自分のできることを粛々とやって乗り切るしかない。



読めるけど内容が頭に入ってこない場合 (2022 10/12 10:30)

 先日、高3の生徒から「英文の構造は分かるようになってスラスラと読めるんだけど内容が頭に入ってこない」と相談を受けた。昨日その生徒が、「言われた通りにやってみたら驚くくらい内容が頭に入ってくるようになった」と報告に来てくれたので、非常に嬉しかった。

 この時期、「英文の構造は把握できるし、訳もできるのだけれど、内容がなかなか頭に入ってこない」という声を聞くことがしばしばある。
 「読めてるつもりだけど読めてない」とか、そもそもの文章の読解力に問題がある、という場合もあるのだが、それなりに勉強をしてきた生徒の場合、「文構造把握能力が向上した一方そのスピードに理解が追いついていない」という場合もある。
 英文を訳すスピードが飛躍的に向上したのだが、「訳すこと」と「理解すること」が巧くかみ合っていないと、訳す作業はどんどん進んでいくのだが理解が追いつかない、所謂「目が滑る」という状態である。

 「訳せるなら理解できるだろ」と思われるかもしれないが、英語という外国語だからなのか、そこがズレてしまう生徒は意外に多い。私も、浪人時代に似たような経験をしている。

 「治療法」はただ一つ、読むのに少し時間をかけて文構造把握と読解を噛み合わせるように練習を積むこと。先走っている「訳すこと」を少し後ろに戻してやる。「時間がかかること」に不安を覚えるかもしれないが、訳と理解がかみ合えば、そこからスピードを上げることで、「速度と理解」を同時に向上させることができる。

 「目が滑る」状態に悩んでいる受験生は、一つ上のレベルに上がる手前の産みの苦しみを味わっている、と思って頑張って欲しい。



クリミア橋の崩落 (2022 10/10 10:30)

「象徴」の橋爆発 プーチン氏威厳に傷も 治安機関に対策の全権(10/9産経)
 ロシアのプーチン大統領は8日、ロシアが併合したウクライナ南部クリミア半島と露本土を結ぶ「クリミア橋」での爆発を受け、治安機関の連邦保安局(FSB)に橋が架かるケルチ海峡の通行安全の確保を命じる大統領令に署名した。同橋はロシアにとり安全保障上の重要インフラであり、橋を喪失して軍事的・政治的に打撃を受ける事態を警戒しているとみられる。
 FSBにはケルチ海峡間の輸送路や電力・ガス供給網の安全強化に必要な措置を講じる全権を与えた。露政府にも必要な対応を取るよう命じた。プーチン氏はこれに先立ち、爆発に関する調査委員会の設置も政府に指示している。
 タス通信によると、クリミア橋ではトラックが爆発し、3人が死亡。当局はトラック所有者を露南部在住の男だと特定し、捜査を開始した。橋は片側車線が部分的に崩落したが、8日中には無傷だった車線を使って通行が再開。鉄道橋で列車の運行も再開した。
 クリミア橋は、2014年にクリミアを併合したプーチン政権が本土との間の物資輸送を担ってきたフェリーの代替として19年までに建設。全長は約19キロ。ロシアはウクライナ侵攻後、露本土とクリミアをつなぐ陸上の回廊を確保したが、橋は依然、南部に展開する部隊の主要な増援・補給路となっているとされる。
 露軍はこのため橋を失えば、南部戦線でさらに苦戦を迫られる可能性がある。英国防省は9日、橋の通行が一部再開しても、輸送力への影響は「深刻」との分析を公表した。
 橋は8月にウクライナがクリミアの露軍拠点を相次いで攻撃した際、地元住民の露本土への避難路ともなった。クリミアで物資不足が進み、住民が不満を強める可能性もある。


 クリミア橋は、ロシア本土とクリミア半島を結び重要な輸送経路であるというだけでなく、開通時にプーチン自らトラックを運転してその業績を誇示したように、プーチンのクリミア政策の象徴でもある。

 そこを落とされたのだから、ロシアにとって、プーチンにとっては大打撃である。補給ルートの一つをたたれたのみならず、ロシアの威信を大きく傷つけられたのだから。

 もちろん、クリミア橋を落とされれば、HP減って発狂し攻撃パターンが激しくなるラスボスのようにプーチンが発狂しないか、という心配はある。具体的には、勿論、核攻撃である。
 しかしそれでもウクライナが攻撃を断行したということは、その発狂を受け入れる覚悟を決め、祖国防衛のためにできることは何でもやると決意したことを示す。

 ロシア国内でも、プーチンに対する不満、批判が高まってきているようだ。まだ政権転覆を企てる勢力が勢いづくほどには至っていないが、このまま戦況がウクライナ有利に進めば、その可能性も高まってくる。
 何とか、ウクライナにとって有利な形での終結を迎えたいものである。



椿事件に対する誤認 (2022 10/7 10:30)



 椿事件とは、テレビ朝日の取締役報道局長だった椿貞良が、民放連の会合で「反自民の連立政権を成立させる手助けになるような報道をしようと局内をまとめた」と発言した件が産経新聞によって報じられ、椿への国会の証人喚問にまで至った事件だ。

 椿は社内への指示は否定したが、当時のテレ朝の報道内容を見れば、反自民に偏っていたのは明らかだ。椿事件は一般に、テレ朝が偏向報道を行い政界に影響力を行使しようとしているのをおおっぴらに自白した物と解釈されている。

 そんな椿事件に対して、引用したように、立憲民主党でTBS出身の杉尾氏は「テレビ局に対する政治介入を許した痛恨事」と述べた。全く筋違いの認識といわざるを得ない。

 彼は、テレビによる偏向報道を全く悪行と感じていないどころか、自分たちの偏向に対する自民党の批判を不当な物と思い込んでいるわけだ。左寄りマスコミの有り様を思うに、マスコミ出身・マスコミ在籍の人間は概ねこういう思考回路と思わずにはいられない。椿事件に対する「歴史改竄」ではなく、本気で「政府介入を許してしまった痛恨事」と思い込んでいるのだろう。

 そりゃテレ朝やTBSの偏向報道は収まらないわけだ。椿報道を全く反省しておらず、むしろ政府に口出しを許してしまったと思っている……マスコミ人士のズレた本音をうかがい知ることができた。



謹慎と言うより休暇だろ (2022 10/5 10:30)

玉川徹コメンテーターを謹慎処分 テレビ朝日(10/4時事)
 テレビ朝日は4日、「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜午前8時)で事実に基づかない発言をしたとして、報道局社員でコメンテーターの玉川徹氏を出勤停止10日間の謹慎処分としたと発表した。管理監督責任を問い、報道局の情報番組センター長と番組チーフプロデューサーをけん責とした。
 玉川氏は9月28日の番組で、安倍晋三元首相の国葬で菅義偉前首相が読んだ弔辞について「電通が入っている」などと発言し、翌日、「事実ではなかった」と謝罪した。謹慎期間終了後は番組に復帰する見通しという。
 篠塚浩社長は4日の定例記者会見で「今後は再発防止に向けてさらに指導を徹底する。関係者、視聴者の皆さまに心からおわび申し上げる」と話した。電通にも謝罪したという。


 これまでも思い込みを元に偏りまくった雑な発言てんこ盛りの人物だったと思う(テレビを見ないので話題になった発言しか追えていないが)ので、「電通が絡んだ失言でようやく処分か」というのが、正直な感想である。
 しかも、わずか10日の謹慎。こんな物、ちょっとした秋休みではないか。で、すぐに戻ってくるらしい。「反省した体は示してみた」というだけのことじゃないか。

 マスコミは身内に対して甘すぎる。他者に対しては、ちょっとしたミスや失言もことさらあげつらって責任を取れ謝罪しろと喚くくせに、自分たちの不祥事に対してはほとんど責任を取ることはない。公共の電波を使って事実無根の嘘やデマ、偏った難癖を垂れ流してまったく恥じるところがない。

 とりあえず玉川氏は、菅さんにも謝罪に言った方がいいと思うぞ。貴方の発言で一番ダメージを負ったのは、電通ではなく菅さんなのだから。



マスコミに影響されない若い世代 (2022 10/4 10:30)

自民・麻生副総裁 国葬に並ぶ「若い人のなかに日本人育ちつつある」(10/3朝日)
自民党・麻生太郎副総裁(発言録)
 先ほど、みなさまで黙祷をしていただきました安倍晋三元総理の暗殺、凶弾に倒れられるという事件以来、いろいろな警備体制も変わりまして。私の周りも、次に撃たれるのは麻生だろうという、そういう予想になっているのか知りませんけど、たくさんのおまわりさんについていただくことになりまして。
 歩いていると昔の暴力団の組長でも、もっと控えめに人がついていたんじゃないかというほど、今いっぱいおまわりさんがついていただくことになりましたものですから、なんとなく町を歩くのも出にくい感じになりまして、消費促進を抑えておるなと自分ながらそういう感じもするところなんですが。
 日本で少なくとも内閣総理大臣(経験者)が銃弾で倒れることなんて戦後1回もありません。そういう事態が間違いなく起きたのが現実でありますので、そういう意味で、色んなものの体制を考えなければいけない。(中略)
 国葬に対しても色んな話がわんわん出てましたけど、(午後)2時に始まる国葬に(一般献花は)受け付け4時までというのに対し、5時6時7時8時9時まで、赤坂の前までずーっと人が並んでいた。少なくとも赤坂御所の前にいた人は9時ごろまで見かけられた。何時間かけて、ずーっと若い人なんかが並んで立っている。それが国葬における現場であって、その人たちの声がなんで新聞やマスコミには載らんのですか。
 人から強制されたわけでもなんでもない国葬というのがある。あれだけの多くの人が延々と夜まで並んでいるという状況を見て、私は正直何とも言えない気持ちになって、本当に立ち止まってお辞儀をしてしまったのが正直な実感なんで。そういった日本人が今、若い人たちのなかに育ちつつある。若い人たちのなかに多くの日本人が育ちつつある。
 そういった意味で、若い人のなかに希望が見える、そう確信して日本の政治に取り組んで参りたい。(福岡市の国会議員パーティーのあいさつで)


 麻生氏の発言の全てに同意する。ただ、「次に撃たれるのは麻生だろう」というのだけは、現実にはなって欲しくない。

 年代が下がるほど、安倍氏の国葬儀に対して肯定的で、安倍氏の功績を高く評価している。アベノミクスの恩恵を最も受けたのが若者世代ということもあろうし、テレビや新聞などにあまり触れないのでマスコミの影響を受けにくいというのもあるだろう。

 ともかく、ねじ曲がった状況認識に陥らず、真っ当な判断を下す若者が多いことに、麻生氏と同じく希望を感じることができる。今の若者たちは、賢いよ。



六代目圓楽氏、アントニオ猪木氏、逝く (2022 10/3 10:30)

 三遊亭圓楽氏の死去、そしてアントニオ猪木氏の死去と、私の人生を彩ってくれた人物の死が相次いだ。

 私にとって、笑点と言えば、先代圓楽が司会で歌丸と楽太郎が罵倒合戦を繰り広げこん平が「悪い奴だ」とはやす、という印象が最も強く記憶に残っている(勿論喜久蔵、小遊三、好楽の存在もそれぞれユニークで重要だ)。
 笑点メンバーの中で、一番好きなのが楽太郎さんだった。頭の回転の速さ、腹黒キャラを徹底して演じきる姿が、大好きだった。

 アントニオ猪木は、もう存在自体がレジェンドとしかいいようがない。北朝鮮と独自の交流を続けるなど政治活動に対しては賛同できない面が多々あったが、それでも、「アントニオ猪木だから」で許せてしまう面があった。もちろん、プロレスラーとしては、唯一無二の存在。バラエティ番組にも良く出ていて、ダウンタウンの「ごっつ」だったか、牛追い祭りならぬ「アントン追い祀り」と題して、芸人たちを追いかけ回してビンタしまくっていたのがものすごく強く印象に残っている。

 楽さんにアントン、竜ちゃんに渡辺宙明先生、小林清志さん、安倍さん、ゴルビー、エリザベス女王陛下……今年は特に多い印象がある。
 時を重ねれば、好きだった人たちが死んでいくのは道理ではある。それでもやはり、寂しさを感じずにはいられない。



雑な批判の末路 (2022 9/30 10:30)

旧統一教会がテレビ局と出演の3弁護士を提訴 「名誉毀損」と主張(9/29朝日)
 テレビ番組での弁護士らの発言で名誉を傷つけられたとして、「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」が29日、読売テレビ「情報ライブ ミヤネ屋」に出演した紀藤正樹弁護士と本村健太郎弁護士、TBS「ひるおび」に出演した八代英輝弁護士と、各テレビ局に、計6600万円の損害賠償や謝罪放送などを求めて東京地裁に提訴した。
 訴状によると、7〜9月の放送で弁護士らは「信者に売春させていた事件まである」「布教活動自体が違法だと裁判所で認定されている」などと発言。教団は、いずれも事実ではなく、教団の社会的評価を低下させたと訴えている。
 「売春」発言について弁護士は「日本では細かく信者が分かれている」などと前置きしていた。会見した教団側によると、提訴前に「(教団本体ではなく)分派についての指摘だった」という説明を受けたが、「分派のことなのか教団本体のことなのか、分かりにくい表現だ」と主張した。
 「布教が違法と認定」との発言に対しては「自主的に活動していた信徒の個別の伝道行為が違法だと認定されたが、教団の布教活動が違法だと認定されたわけではない」と述べた。
 TBSは「訴状を受け取っておらず、コメントを差し控える」、読売テレビは「訴状を確認し対応を検討する」との談話を出した。


 旧統一教会に対する批判は、信教の自由も絡む話ゆえ慎重な態度が求められる案件であるのにもかかわらず、マスコミも一部弁護士も野党議員も、雑な批判を繰り返していた。このように旧統一教会から反撃を喰らっても、ある意味自業自得な結果である。
 仮にこれで旧統一協会側が勝った場合、「不当な弾圧があった」ことを布教のネタに使うことになるだろうし、それは現在の信者たちの結束を固めることになり、不当な財務活動を継続させる方向にさおさすことになりかねない。

 雑な批判をしている者たちは、被害者救済と言いながら、実際はその逆の方向へ進もうとしている。被害者の人権を思う甘利に宗教へ雑な批判を繰り出してしまっているのか、とりあえず嫌いな物、安倍に関する物は叩きたいという情緒で動いているだけなのか。いずれにせよ害悪である。

 これでマスコミの批判の手が弱まり、統一教会から身の問題もフェイドアウトしていっては、最悪の結末である。



菅氏の弔辞に涙 (2022 9/28 10:30)

 安倍氏の国葬が行われた。

 反対派のデモも行われたようだが、大きな混乱もなくつつがなく儀式が行われたことに、ひとまず安堵している。多くの人が献花に訪れたようで、やはり、おこなって良かったと言えるのではないか。

 今朝の朝日新聞は、1面でも2面でも社説でも社会面でも「国葬の強行で日本は分断された」の連呼(9月28日付朝日新聞朝刊)。朝日こそ、安倍氏を悪魔化して分断を煽ってきた当事者だろうに。

 そんな中、菅さんの弔辞が心にしみる。
 安倍総理と菅官房長官は、最強のコンビだったし、その絆は仕事を通じた以上の物だったのだと、改めて実感している。

【全文】菅義偉前首相 弔辞 安倍元首相「国葬」(9/27日テレ)
 7月の選挙期間中に銃撃を受けて亡くなった安倍元首相の国葬が、日本武道館で行われています。第二次安倍内閣で官房長官を務めていた、友人代表・菅義偉前首相の弔辞の全文です。

◇◇◇

【友人代表弔辞】
七月の、八日でした。
信じられない一報を耳にし、とにかく一命をとりとめてほしい。
あなたにお目にかかりたい、同じ空間で、同じ空気を共にしたい。
その一心で、現地に向かい、そして、あなたならではの、あたたかな、ほほえみに、最後の一瞬、接することができました。
あの、運命の日から、八十日が経ってしまいました。
あれからも、朝は来て、日は、暮れていきます。
やかましかったセミは、いつのまにか鳴りをひそめ、高い空には、秋の雲がたなびくようになりました。
季節は、歩みを進めます。
あなたという人がいないのに、時は過ぎる。
無情にも過ぎていくことに、私は、いまだに、許せないものを覚えます。
天はなぜ、よりにもよって、このような悲劇を現実にし、いのちを失ってはならない人から、生命を、召し上げてしまったのか。
口惜しくてなりません。
哀しみと、怒りを、交互に感じながら、今日の、この日を、迎えました。
しかし、安倍総理…と、お呼びしますが、ご覧になれますか。
ここ、武道館の周りには、花をささげよう、国葬儀に立ちあおうと、たくさんの人が集まってくれています。
二十代、三十代の人たちが、少なくないようです。
明日を担う若者たちが、大勢、あなたを慕い、あなたを見送りに来ています。
総理、あなたは、今日よりも、明日の方が良くなる日本を創りたい。
若い人たちに希望を持たせたいという、強い信念を持ち、毎日、毎日、国民に語りかけておられた。
そして、日本よ、日本人よ、世界の真ん中で咲きほこれ。
―これが、あなたの口癖でした。
次の時代を担う人々が、未来を明るく思い描いて、初めて、経済も成長するのだと。
いま、あなたを惜しむ若い人たちがこんなにもたくさんいるということは、歩みをともにした者として、これ以上に嬉しいことはありません。
報われた思いであります。

平成十二年、日本政府は、北朝鮮にコメを送ろうとしておりました。
私は、当選まだ二回の議員でしたが、「草の根の国民に届くのならよいが、その保証がない限り、軍部を肥やすようなことはすべきでない」と言って、自民党総務会で、大反対の意見をぶちましたところ、これが、新聞に載りました。
すると、記事を見たあなたは、「会いたい」と、電話をかけてくれました。
「菅さんの言っていることは正しい。北朝鮮が拉致した日本人を取り戻すため、一緒に行動してくれれば嬉しい」と、そういうお話でした。
信念と迫力に満ちた、あの時のあなたの言葉は、その後の私自身の、政治活動の糧となりました。
その、まっすぐな目、信念を貫こうとする姿勢に打たれ、私は、直感しました。
この人こそは、いつか総理になる人、ならねばならない人なのだと、確信をしたのであります。
私が、生涯誇りとするのは、この確信において、一度として、揺らがなかったことであります。

総理、あなたは一度、持病が悪くなって、総理の座をしりぞきました。
そのことを負い目に思って、二度目の自民党総裁選出馬を、ずいぶんと迷っておられました。
最後には、二人で、銀座の焼鳥屋に行き、私は、一生懸命、あなたを口説きました。
それが、使命だと思ったからです。
三時間後には、ようやく、首をタテに振ってくれた。
私はこのことを、菅義偉生涯最大の達成として、いつまでも、誇らしく思うであろうと思います。
総理が官邸にいるときは、欠かさず、一日に一度、気兼ねのない話をしました。
いまでも、ふと、ひとりになると、そうした日々の様子が、まざまざと、よみがえってまいります。

TPP交渉に入るのを、私は、できれば時間をかけたほうがいいという立場でした。
総理は、「タイミングを失してはならない。やるなら早いほうがいい」という意見で、どちらが正しかったかは、もはや歴史が証明済みです。
一歩後退すると、勢いを失う。
前進してこそ、活路が開けると思っていたのでしょう。
総理、あなたの判断はいつも正しかった。

安倍総理。
日本国は、あなたという歴史上かけがえのないリーダーをいただいたからこそ、特定秘密保護法、一連の平和安全法制、改正組織犯罪処罰法など、難しかった法案を、すべて成立させることができました。
どのひとつを欠いても、我が国の安全は、確固たるものにはならない。
あなたの信念、そして決意に、私たちは、とこしえの感謝をささげるものであります。
国難を突破し、強い日本を創る。
そして、真の平和国家日本を希求し、日本を、あらゆる分野で世界に貢献できる国にする。
そんな、覚悟と、決断の毎日が続く中にあっても、総理、あなたは、常に笑顔を絶やさなかった。
いつも、まわりの人たちに心を配り、優しさを降り注いだ。
総理大臣官邸で共に過ごし、あらゆる苦楽を共にした七年八か月。
私は本当に幸せでした。
私だけではなく、すべてのスタッフたちが、あの厳しい日々の中で、明るく、生き生きと働いていたことを思い起こします。
何度でも申し上げます。
安倍総理、あなたは、我が日本国にとっての、真のリーダーでした。
衆議院第一議員会館、千二百十二号室の、あなたの机には、読みかけの本が一冊、ありました。
岡義武著『山県有朋』です。
ここまで読んだ、という、最後のページは、端を折ってありました。
そしてそのページには、マーカーペンで、線を引いたところがありました。
しるしをつけた箇所にあったのは、いみじくも、山県有朋が、長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人を偲んで詠んだ歌でありました。
総理、いま、この歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。
かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ
かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ
深い哀しみと、寂しさを覚えます。
総理、本当に、ありがとうございました。
どうか安らかに、お休みください。

令和四年九月二十七日 前内閣総理大臣、友人代表 菅義偉




上映中止要求は行き過ぎ (2022 9/27 23:00)
(10:30に更新したつもりでしたがし忘れていたので、23:00に更新しました。よって内容は、国葬が行われる以前の物です)



 マスコミにも報じられている。

山上容疑者の映画「REVOLUTION+1」上映中止 鹿児島市の映画館、抗議受け判断(9/26サンスポ)
 鹿児島市の映画館「ガーデンズシネマ」は、安倍晋三元首相銃撃事件で逮捕された山上徹也容疑者をモデルにした映画「REVOLUTION+1」の上映中止を決めた。関係者が26日、明らかにした。映画館などに「テロを容認するのか」といった抗議のメールや電話が複数寄せられたため判断した。
 映画は日本赤軍の元メンバー足立正生氏が監督を務めた。本編の公開は年末以降の見通しだが、27日の国葬に合わせ各地で約50分の特別版を上映する。ガーデンズシネマでは29日に予定していた。
 足立氏は「容疑者を英雄視してはいけないが、彼の内面に迫りたかった」としている。


 批判するのは自由、見ないのも自由であるが、上映自体をやめさせるのは行き過ぎだ。表現の場に立たせたうえで言論で思う存分に殴るべきであり、表現の場に立つこと自体を否定してはならない。
 作品の公開を妨害する行為は、萌え系・エロ系カルチャーを抑圧して回っている似非リベラル・似非フェミニズムの連中と、同じ穴の狢である。

 気に入らないという理由だけで作品を排除しようとすればその刃はいずれ自分にも向きかねない。
 だいたい、わざわざ「言論の自由の抑圧だ」と言えるネタを相手に提供してどうするんだ。そんなバカが「保守」を名乗るな。



ごぼうの狼藉 (2022 9/26 10:30)

【RIZIN】榊原信行CEO謝罪「本当に情けない恥ずかしい行為」ごぼうの党奥野代表花束投げ捨て(9/25日刊スポーツ)
<総合格闘技:RIZIN38大会>◇25日◇さいたまスーパーアリーナ
 RIZINの榊原信行CEOが、超RIZINのメイウェザー−朝倉未来のエキシビション戦前に起こった「ごぼうの党」奥野卓志代表による花束投げ捨て行為を主催者として謝罪した。
 第4試合終了後、リングに上がった同CEOは「まず冒頭に、フロイド・メイウェザー戦、朝倉選手との試合、本当に情けない、恥ずかしい行為を働いた人間がいます。我々もリングの中は本当に神聖な場所だし、命を懸けて戦う選手たちに、どちらを応援する、ファンとか関係なく、礼節を持って対応するべきだと思っています。品性下劣な男をこのリングに上げたことを、この場を借りておわびしたいと思います。すみませんでした」と謝罪した。「ごぼうの党」公式サイトでは顧問として朝倉未来が名を連ねている。
 さらに榊原CEOは海外にも配信していたエキシビションマッチだったことにも触れ「本当に悔しいです。選手もそうだし、ボクらも全力でファンのみなさんとか、配信を見ているファンのみなさん、残念ながら世界中で流れているので、日本人の恥をさらしたことは悲しいし、2度とこういうことがないように気をつけていきたい。本当にすみません」と頭を下げた。


 「傍若無人な行為」で場を盛り上げるというのは、格闘技系のイベントなどではしばしば見かける物であるが、今件は明らかにそれではないし、おもしろさのかけらもない意味不明な乱行だ。
 メイウェザーに申し訳ないことこのうえないし(試合後控え室に行った榊原氏の謝罪を受け入れてくれたそうだ)、日本の恥を世界中に喧伝することになったのも痛い。

 このごぼうの党の代表の狼藉、ごぼうの党はそういうのを好む連中が支持しているがゆえの物なのか、ここぞとばかりに目立とうと思って盛大に失敗したのか、そもそもただのバカなのか……いったいどれなのだろうか。
 いずれにせよ、クズの所行である。



国葬にぶつけるやっつけ映画 (2022 9/24 10:30)

山上容疑者モデルの映画を緊急上映 元革命家の監督「英雄視しない」(9/23朝日)
 安倍晋三元首相を殺害したとして送検された山上徹也容疑者をモデルにした映画「REVOLUTION+1」が、国葬に合わせた26〜29日に、東京や沖縄など全国13カ所で緊急上映される。永山則夫元死刑囚の心象風景を描いた「略称・連続射殺魔」で知られる足立正生さん(83)が監督を務めている。
3日でシナリオ初稿、8日で撮影
 7月8日、安倍元首相が奈良市で演説をする現実のシーンから、映画は始まる。山上容疑者がモデルの主人公・川上が、手製の銃で凶行に至るまでの人生を獄中で回想するという形式を取る。川上を俳優のタモト清嵐(そらん)が演じている。
 父の自殺、兄の失明、そして母の統一教会(現世界平和統一家庭連合)入信。進学の道を断たれた川上が統一教会への怒りを募らせ、精神的に行き詰まっていく様を丁寧に追っている。暴力に訴えた川上に対し、彼の妹が批判的な視線を向けるなど、客観的に容疑者を描こうとしている。
 脚本家の井上淳一さんが3日間でシナリオの第1稿を書いたのが8月初旬。ライブハウスを経営するロフトプロジェクトの出資が決まり、8月末にクランクイン。8日間で撮影した。ドラマ「あまちゃん」の大友良英さんが音楽を付け、今は編集の最終段階という異例のスピードで作られた。
 足立監督は「事件を知って、大変なことが起こったと思うと同時に、映画を作ってきた身としては、これは映画で表現すべきだと感じました。山上の内面に迫ろうと思いました」と話している。今回の上映後、さらに整えて、年末には広く一般公開する予定という。
「元テロリストと呼ばれている僕は疑問です」
 足立監督の「REVOLUTION+1」は、安倍晋三元首相を殺害した山上徹也容疑者をモデルにした男の物語だ。撮影期間8日間、製作費700万円強。事件からわずか2カ月半余りで、国葬に合わせた26〜29日に東京、大阪、新潟、沖縄など全国13カ所で緊急上映する。
(以下有料)

 朝日新聞は「革命家」などと婉曲に表現しているが、撮影したのは元日本赤軍で収監されたこともある元テロリスト。テロリストが、テロリスト擁護の映画を撮ったわけだ。

 「3日間でシナリオの第1稿を書いた」とか「8日間で撮影した」とか、徹底した取材などできていないだろうし、当然テロリスト本人へ取材もほとんど不可能だったろう。それでもスピード制作で公開に漕ぎ着けたのは、「国葬にぶつける」ことを最優先にしたのだろう。

 選挙活動中の元総理・現職議員を殺害した犯人をモデルに映画制作、しかも批判的ではなくむしろ肯定的・擁護的に描くなど、「反安倍」のなれの果て、と言えよう。
 しかも、赤報隊事件で自社の記者を殺害されている朝日新聞が、言論の自由、民主主義を破壊しようとした人間を扱ったこの映画を肯定的に紹介しているわけで、そのダブルスタンダードぶりは醜悪である。今後朝日新聞に、赤報隊事件を批判的に報じる資格はない。

 この、国葬にぶつけるためにやっつけで撮ったテロリスト擁護の映画が「日本アカデミー賞」を受賞したら、まことに大笑いである。



ロシアの動員令 (2022 9/23 10:30)

動員令に抗議のデモ参加者、拘束後に直接徴兵か ロシア(9/22CNN)
 (CNN) ロシアの独立系監視団体は22日、プーチン同国大統領がウクライナ侵攻の戦力補充のため発動した「部分的な動員令」の抗議デモの参加者の一部が逮捕された後、ロシア軍にそのまま召集されていると報告した。
 CNNの電話取材に明かした。21日の抗議デモで参加者は機動隊に取り押さえられ、少なくとも4カ所の警察署に拘束された。
 同団体「OVDインフォ」の報道担当者によると、拘束者の1人は軍への編入を拒めば立件すると脅されたという。
 ロシア政府は徴兵を拒否した場合、禁錮15年を科す方針を明らかにしている。首都モスクワの検察当局は21日の声明で、抗議活動への参加者は最長で禁錮15年の刑が言い渡される可能性があると警告していた。
 OVDインフォによると、反戦などの抗議デモはロシア国内の数十の都市で発生し、拘束者は1300人以上に達した。モスクワで少なくとも502人、サンクトペテルブルク市では524人とした。


 動員令に抗議する人間を拘束し、そのまま兵隊に送るという、何ともロシアらしいえげつない行為。
 ただ、そんな兵士を送っても士気が上がらないし、ある程度の数になれば集団投降など、より深刻な事態を招く可能性があると思うのだが。

 30万人という数は第1次で、動員予定人数は100万という報道もある。ウクライナ侵攻が完全に頓挫し、国内の反発を覚悟してでも予備役動員に踏み切らざるを得ないほど追い込まれているのだろう。プーチン自身は、国内の反発など簡単に抑えられる、100万人も動員すれば戦況が変えられると思っているのかもしれないが、事態が好転する可能性は限りなく低い。
 あとは、反戦の空気、厭戦気分が燎原の火のごとく広がってくれれば良いのだが。

 ようやく、少なくとも終わりが存在しそうだとは言える状況になってきた。あとは、その着地点がどのような形になるのか。より混乱の少ない形で収まるよう願うばかりである。



筋違いの比較 (2022 9/21 10:30)

 エリザベス女王の国葬と安倍氏の国葬を比較して後者を貶めようと、手ぐすね引いて準備万端の向きが大勢見られる。

 国家元首の国葬と一平民の国葬を、どうして同列に並べられると思うのか。筋違いきわまりない考えなのだが、マスコミや野党や反安倍どもはそういったまともな思考回路は持っていない。しかも、そういった馬鹿に煽られてしまう人たちも少なからず出てくるだろう。
 仮に、国家元首並みの大々的な国葬を安倍氏に対して行なったら、それはそれで文句言うのだろう。両面待ちで、何をやっても批判する気満々である。

 そもそも、葬儀を比較するという感覚が品性下劣の極みではないか。

 安倍氏の国葬儀に欠席した人たちが後悔するような、国葬反対の多くの人が考えを改めるような、そんなみごとな儀式にしてくれれば、と思うのだが、岸田さん本人が国葬儀に前向きに見えないのがなぁ……。



支持率凋落 (2022 9/19 10:30)

岸田内閣支持29% 7ポイント減、3割割る 毎日新聞世論調査(9/18毎日)
 毎日新聞と社会調査研究センターは17、18の両日、全国世論調査を実施した。岸田内閣の支持率は29%で、8月20、21日の前回調査の36%から7ポイント下落した。内閣支持率が30%を切るのは、2021年10月の政権発足以降初めて。前回調査でも前々回比で16ポイント減少しており、下落傾向が続いている。不支持率は64%で、前回(54%)より10ポイント増加した。
  また、自民党の支持率も前回(29%)から6ポイント低下し23%だった。現在の方法で調査を始めた20年4月以降で最低となった。内閣支持率や自民党支持率の低下は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題や安倍晋三元首相の国葬の開催が影響しているようだ。


 支持率の下落傾向は続いていたが、落とすにしても国葬や統一教会絡みでここまで落とすとは思っていなかった。新型コロナへの緩慢な対応や不十分な経済対策よりも、国葬や統一教会への姿勢の方が影響が大きいことに、ある意味新鮮な驚きを覚える。

 岸田氏が、とりわけ国葬について、その意義をきちんと説明すればここまで支持率を落とさなかったとは幾分思う。どうも、岸だし自身が国葬に後ろ向きに見えてならない。「憲政史上最長の在職日数」「世界中からその功績をたたえる声がある」というだけで、国葬に値するのだから、自信を持って発信すればいいのに。

 国葬とか統一教会という国政レベルから見たら優先度が高いとは到底思えないような件で、雑な批判を繰り返しているマスコミの煽る馬鹿騒ぎで支持率を大きく落としている岸田政権。その姿をを見ていると、マスコミにさんざん叩かれながらも8年間政権を維持した安倍氏はやはりすごかったのだなぁ、と改めて思ったり。

 しかし、青木率(内閣支持率+自民党支持率)も、危険水域の50に近付いている。岸田政権の正念場なのかもしれない、その原因はあまりにもショボい+理不尽な物ではあるが。



野田佳彦氏は国葬に出席 (2022 9/17 10:30)

「元首相葬儀の欠席は人生観から外れる」野田佳彦元首相(9/16日経)
 「内閣総理大臣の経験者は64人しかない。その重圧と孤独を、私も短い期間だが味わっている。それを最も長く経験された方だ。元総理が元総理の葬儀に出ないというのは私としては人生観から外れる」(2022年9月16日、BSテレ東「NIKKEI 日曜サロン」の収録で)
 立憲民主党の野田佳彦元首相が安倍晋三元首相の国葬に参列すると表明した。「『長い間ご苦労さまでした』と花をたむけてお別れすることはしたい」と述べた。
 立民は党運営を担う執行役員の9人は国葬に欠席し、その他の議員は自主判断に委ねると決めた。野田氏は党の最高顧問だが執行役員ではなく、党の決定に反するわけではない。
 野田氏は政府が国葬を決めたやり方を「拙速で独善的」と指摘し、政府の説明も「ちゃんとしていない」と批判した。一方で決まった以上は首相経験者として参列するのが野田氏の「人生観」になる。「保守」を標榜する野田氏らしい判断といえそうだ。


 さすが民主党系には珍しい常識人、まともな判断である。

 民主党支持層には「下野の戦犯」なのかもしれないが、常識人故に鳩山や菅直人の後始末に奔走していて、同情せずにはいられなかった。緊縮財政的な政治信条は支持できないのだが、民主党系議員の中では数少ない「政治家として批判対象にできる人」「普通の思考回路の人」だと思う。

 さらにいえば、野田氏が「まとも」なのは、国葬儀に出席することを決めたこと自体もさることながら、国葬の決定過程に問題はあると指摘しつつも国葬儀への出席はする、という判断をしたことである。「問題があるから全否定」という1ビット思考じゃないところは、民主党系議員には非常に珍しい。

 しかし、野党支持者たちのこの野田氏への批判はすさまじい。「自民党に行け」「お前も壺か」など罵詈雑言の嵐。「弔意を強制するな」といっていた同じ口で、「国葬に出るのな」と強要する。まったく支離滅裂のバカどもである。そんなバカどもに批判されていることこそが「野田氏がまともな判断力を持っている証拠」であろう。
 立憲民主党は野田氏のような考え方の人を増やしていかねば浮上の芽はないのだが、今の「何でもかんでも反自民」の支持層を切り捨てる覚悟があるかどうか。



16年連続のイグ・ノーベル賞受賞 (2022 9/16 10:30)

イグ・ノーベル賞に松崎元・千葉工大教授…円柱を回す時の指の使い方研究で「工学賞」(9/16読売)
 【ワシントン=冨山優介】ユーモアに満ち、奥深い研究に贈られる「イグ・ノーベル賞」の今年の受賞者が決まった。人がドアのノブのような円柱を回す時の指の使い方を明らかにした松崎 元げん ・千葉工業大教授(50)ら5人が「工学賞」を受賞した。
 イグ・ノーベル賞は、ノーベル賞のパロディー版で、1991年に米国で創設された。日本の研究者の受賞は16年連続となった。
 同大大学院生だった松崎さんは97年、32人の参加者に、直径7ミリ〜13センチの45種類の円柱をそれぞれ回してもらった。動画を撮影し、直径の違いで使う指の本数がどう変わるかを調べた。
 その結果、直径が10ミリ未満では2本の指で回す割合が多いが、10〜11ミリでは2本と3本の割合が半々に。さらに大きな直径では3本の割合が増えるなど、使う指の本数が変わる直径の境界値が存在していたことがわかった。9センチ以上ではほぼ全員が5本指で回していた。
 成果は、今回共同受賞となった指導教官らと連名で99年に論文で発表された。松崎さんは、「当時はレバー式ではない蛇口や音量調節装置など、つまむものが今よりたくさんあった。どんな形なら回しやすいか、設計する上で役に立つと思った」と振り返る。
 受賞について、「人は無意識でノブを回すと思う。普段は誰も気にしないことを真面目に研究した点が評価されたのではないか」と話している。


 円柱が太くなれば使う指の本数が増えるのは当然ではあるが、そのような「当たり前」の事実を当たり前と看過するか、具体的な数値として定量化し本数の境界線を明示するかには、大きな違いがある。装置設計に活かせる研究だが、純粋に事実として、とても面白い。

 目先の成果が出そうな物に対して資金を集中させようとするなど、最近の我が国政府の学問に対する姿勢には問題が多いが、こうしてイグ・ノーベル賞を受賞し続けているのを見て、かろうじて科学技術立国としての最低限の水準は維持できているのだろうか、とも思う。
 一見無駄に思えること、金にならなさそうなことにも、人とお金と時間を投資できる環境こそが、豊かな社会だ。合理性のみで人間社会は成り立っているわけではない。

 ノーベル賞受賞者とともに、イグ・ノーベル賞受賞者が減っていけば、日本の学問の凋落が本格化したと言えるだろう。



次の内閣 (2022 9/14 10:30)

立民、「次の内閣」発足 政権交代目指し、効果は不透明(9/13時事)
 立憲民主党は13日、参院議員会館で両院議員総会を開き、「次の内閣」(ネクスト・キャビネット)の設置を決めた。泉健太代表が自らをネクスト総理大臣とする閣僚名簿を発表。政策立案の体制を強化し、政権担当能力をアピールするのが狙いだ。
 この後、次の内閣は初の「閣議」を開催。泉氏は記者団に「ネクスト大臣を置くことが、われわれに政権担当能力があるということ示す第一歩となる」と述べた。
 立民は、旧民主党時代に導入されたネクスト・キャビネットを踏襲して初めて設置。政策決定機関である政調審議会に代わり、次の内閣が政策決定できるよう党規約を改めた。
 次の内閣メンバーには泉氏のほか、ネクスト官房長官に長妻昭政調会長、ネクスト外務・安全保障相に玄葉光一郎元外相らが就いた。牧山弘恵参院議員をネクスト法相に充てるなど女性5人を起用。若手からはネクスト厚生労働相に当選2回の早稲田夕季衆院議員を抜てきした。
 次の内閣メンバーは、10月召集が見込まれる臨時国会で岸田内閣の閣僚と論戦を交わす役割を担う。
 ただ、立民は昨年の衆院選に続いて7月の参院選でも敗北し、政党支持率も低迷している。政権交代への展望は開けておらず、次の内閣設置が党勢回復につながるか効果は不透明だ。


 詳しい面々は以下の通り。

ネクスト総理大臣 泉健太
ネクスト内閣官房長官 長妻昭
ネクスト内閣府担当大臣(災害対策・消費者・科学技術・デジタル・行政監視) 杉尾秀哉
ネクスト総務大臣(地方創生・倫理選挙) 野田国義
ネクスト法務大臣 牧山ひろえ
ネクスト外務・安全保障大臣(拉致問題・ODA) 玄葉光一郎
ネクスト財務金融大臣(予算・決算) 階猛
ネクスト文部科学大臣 菊田真紀子
ネクスト厚生労働大臣 早稲田ゆき
ネクスト農林水産大臣 金子恵美
ネクスト経済産業大臣 田嶋要
ネクスト国土交通・復興大臣(沖縄北方・復興) 小宮山泰子
ネクスト環境大臣(原子力問題) 近藤昭一

 ネクスト官房長官に口だけ番長の長妻氏、ネクスト内閣府担当に官僚の恫喝がお得意で松本サリン事件の冤罪報道に一役買っていた杉尾氏、ネクスト環境大臣に朝鮮総連の関連団体から献金を受けていた近藤昭一氏、ネクスト財務大臣に夜中過ぎまで質問通告せずに官僚たちに徹夜を強いる階猛氏。玄葉氏が相対的にマシではあるが、立憲民主党にはこんな人材しかいないのか。

 面子が酷いのもさることながら、2009年の政権交代時に、当時の「次の内閣」とは全く違う顔ぶれで組閣したという過去もあるので、「いったい何の意味があるのか」と冷めた目で見ざるを得ない。
 本気で政策立案に努力をするのか、淡い期待を抱きたいところであるが、正直「何の意味もないだろうなぁ」としか思えない。

 で、ネクスト防衛大臣はどうした?防衛政策をまかなえる人材がいないの?



沖縄県知事選 (2022 9/13 10:30)

沖縄県知事選 現職の玉城デニー氏 2回目の当選(9/12NHK)
 現職と新人の3人による争いとなった沖縄県知事選挙は11日投票が行われ、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設反対などを訴えた現職の玉城デニー氏が2回目の当選を果たしました。
 沖縄県知事選挙の開票結果です。
玉城デニー、無所属・現。当選。33万9767票。
佐喜真淳、無所属・新。27万4844票。
下地幹郎、無所属・新。5万3677票。

 立憲民主党、共産党、れいわ新選組、社民党、地域政党の沖縄社会大衆党が推薦した現職の玉城氏が、自民・公明両党が推薦した元宜野湾市長の佐喜真氏らを抑えて2回目の当選を果たしました。
 玉城氏は、沖縄県うるま市出身の62歳。
 タレントとして活動したあと、沖縄市議会議員や衆議院議員を経て、4年前の沖縄県知事選挙で初当選しました。
 玉城氏は選挙戦で、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設反対や子どもの貧困対策などに取り組んだ実績を訴えました。
 その結果、立憲民主党や共産党などの支持層を固めたほか、いわゆる無党派層の支持も集めました。
(以下略)

 全国最悪の新型コロナ感染率、景気低迷、それらに対し何ら対策を打っていない現職知事であるのに、佐喜真氏の旧統一教会との関係や基地問題はそれ以上に重要ということなのだろうか。地元有権者の判断は尊重せねばならないとは思いつつ、どうも釈然としない。

 玉城氏当選で沖縄の民意は「辺野古移設反対」であるかのように見えるが、辺野古のある名護市や普天間のある宜野湾市では、佐喜真氏の方がリードしている。基地問題の当事者たちは、決して「辺野古移設反対」一色に染まっているわけではなさそうだ。それでも当選した玉城氏は、「基地移設反対が沖縄の民意」と主張するだろうが……。

 地元の判断は尊重すべきではあるが、こと基地問題は外交安全保障という国家の問題に直結するため、より広い視点で考えねばならない。中国の覇権主義を掣肘するためにも、新知事には冷静な議論と対応を求めたい。



いい加減な英語アカウント (2022 9/12 10:30)



 ちょくちょく見かけるこの英語アカウント。わかりやすいと評判らしいが、かなり雑な内容で問題があると言わざるを得ない。

 このツイートに関しては、補語の説明が「主語や動詞を修飾する」はかなりズレているし、前置詞+名詞が「主語や動詞を修飾する」も間違っている。さすがにこれは雑すぎる。
 補語はせめて「主語や目的語を説明する」とすべきだし、前置詞+名詞は「名詞を説明する形容詞句か、それ以外全てを説明する副詞句になる」とすべきだろう。

 もちろんん、単語の使い分けとか、文法ルールとか、ある程度単純化して、9割方通じるルールをまず押さえるのは初学者には決して悪いことではない。しかし、このアカウントの場合、そもそも9割方通じるルールなのかどうかという問題がある。
 幾分の例外に目をつむりつつ「○○と覚えればいい」「○○が原則」と教えることはあるが、例外ができる限り少ない場合にのみ「ルール」と教えるし、そのルール自体に間違いがあっては話にならない。

 上記のアカウントなどネット上で見かける英語アカには、間違った考え方を「ルール」と示している場合が少なくない。当然、初学者は事の真偽を見極めることはできないので、多くの人が騙されることになる。非常に罪深い存在だ。



エリザベス2世崩御 (2022 9/9 10:30)

エリザベス女王が死去、96歳 在位70年、英国君主として歴代最長(9/8朝日)
 英国のエリザベス女王が8日、死去した。96歳だった。大英帝国の終わりや欧州連合(EU)からの離脱など激動期の英国を生き、君主を70年以上務めた。約千年の歴史を誇る王室の近代化にも努め、勤勉で気品ある君主として国民に深く慕われた。次の国王には、長男で王位継承順位1位のチャールズ皇太子(73)がついた。
 英王室は8日、「女王が本日午後、バルモラル城で安らかに亡くなりました」と発表した。バルモラル城は北部スコットランドにある女王の静養先。
 女王は6日、バルモラル城でトラス首相と面会。前日に保守党党首に選出されたトラス氏を新首相に任命したばかりだった。女王は通常、ロンドンのバッキンガム宮殿で新首相を任命するが、女王の歩行が困難になっているため、同城で実施された。
 7日に予定されていた公務は「医師の助言」に基づいてキャンセルされていた。
 女王は今年2月6日、英国の君主として初めて在位70年を迎えた。高齢ながら公務にあたる女王は多くの国民に慕われ、6月には即位70周年を祝う祝賀行事「プラチナ・ジュビリー」が行われた。女王は声明で「みなさんの善意に鼓舞され続けている。私たちが自信と情熱を持って未来を見つめる中、この数日間が、過去70年間に達成してきたことを振り返る機会となるよう期待している」と述べていた。

 女王は1926年、のちにジョージ6世となるヨーク公とエリザベス妃の長女として、ロンドンで生まれた。36年、伯父エドワード8世が離婚歴のある米国人女性との結婚を望み、即位から1年足らずで退位。急きょヨーク公が国王になったことで、10歳で「次の国王」になることが運命づけられた。47年、13歳の時の初恋の相手といわれるギリシャの王子、フィリップ殿下と結婚。長男チャールズ皇太子ら3男1女をもうけた。
 52年2月6日、父の急逝を受け、25歳で即位した。戴冠(たいかん)式は翌53年6月2日に行われた。以来、日本をはじめ130カ国以上を公式訪問。香港返還の合意がまとまった後の86年には、英元首として初めて中国を訪問。11年5月には、アイルランドで独立闘争の戦死者らを追悼し、かつて対立した国や旧植民地との和解に貢献した。英国国教会の長として、信仰の守護者の役割も果たした。
 女王は歴史上の英君主としては最高齢ながら極めて健康で、80歳を過ぎても国内外での公務を精力的にこなしてきた。12年には即位60年を迎え、15年には高祖母ビクトリア女王(1819〜1901)の約63年7カ月の最長在位記録を更新。歴代国王の長寿記録も大幅に塗り替えた。
 一方、王室には不倫などのスキャンダルが絶えなかった。チャールズ皇太子の元妻のダイアナ妃が事故死した97年には女王自身の対応が「冷たい」と批判され、王室廃止論が叫ばれたこともあった。
 昨年4月には、73年余にわたり連れ添ったフィリップ殿下が99歳で死去。女王は昨年12月、クリスマス恒例のメッセージで「今年は親しんできた笑いが一つ欠けている」と述べ、心痛を吐露していた。昨年10月には、予定されていた北アイルランド訪問をキャンセルして一晩、検査入院。同月末に始まった国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)も欠席し、健康状態が一時懸念されたが、その後は公務に戻っていた。
 女王自身が公務やチャリティー活動をこなす姿は尊敬を集め、調査会社ユーガブの今年5月の調査では84%が女王の仕事ぶりを評価していた。(ロンドン=金成隆一)


 「一つの時代が終わった」とは、まさしくこのような場合に使う言葉だ。

 在位70年。世界中のほとんどの人にとって、イギリスの君主は常にエリザベス2世であった。彼女が存在しない世界は想像も付かない。我が国における昭和天皇の崩御の際の喪失感と、同等以上の喪失感をイギリス国民は覚えているのではないか。そしてその喪失感は、程度の差はあれ、世界中が共有するものであろう。

 安らかにお眠りください。

 ところで、反安倍の輩どもが、エリザベス2世の国葬と安倍元総理の国葬を比較して安倍氏を貶めようと頑張っている。人の葬儀に優劣をつけようという根性は浅ましいことのこの上ないし、そもそも、あちらは君主でこちらは一臣民。格が違うのは当たり前のことだろう。反安倍は本当にバカばかりである。



もう無理だろう (2022 9/7 10:30)

30年札幌五輪招致、関係者が絶望視「もうできないのではないか」…東京五輪汚職事件余波 招致活動に逆風(9/7スポーツ報知)
 東京五輪・パラリンピック組織委員会の元理事・高橋治之氏(78)を巡る汚職事件で6日、スポンサー企業の出版大手KADOKAWAの専務取締役を務めていた芳原世幸容疑者(64)ら2人が新たに逮捕され、日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長(65)は都内で「極めて残念。これでオリパラのイメージが非常に悪くなる」と懸念を示した。
 2030年冬季五輪の札幌招致は「厳しい状況が続いていると思うが、今できることを精いっぱいやる。そのことに尽きる」と断念しない考えを強調。一方で、ある招致関係者は「招致自体もうできないのではないか。この状況ではスポンサーなんて集まらない」と絶望視した。
 五輪関係者からは「組織委の当時の幹部も監督責任、道義的責任が問われるのではないか。誰が(元理事の)高橋氏を選んだという話になる」との声も上がる。ある競技団体の幹部は「(今後も不正が)芋づる式に出てきそうで怖い」と不安げな様子だった。
 5日には札幌市が、秋元克広市長(66)が9月中旬に予定していたスイス・ローザンヌの国際オリンピック委員会(IOC)本部訪問を取りやめると発表。バッハ会長とのトップ会談が流れたばかりだった。「日程調整がつかなかった」ことが理由に挙げられたが、関係者の間では汚職事件の影響を指摘する声もあった。
 スポーツ庁の室伏広治長官(47)はこの日、「捜査中ということで(コメントを)控えたい。関係団体含め(捜査に)協力するということなので、見守っていきたい」と慎重に話した。東京の組織委会長を務めた橋本聖子参院議員(57)は先月、「(影響は)非常に大きい」と口にしていた。開催地は年内にも絞り込まれ、来年5〜6月のIOC総会で決定する見通し。招致活動に逆風が吹き荒れている。


 AOKI、大広、そしてKADOKAWAと容疑をかけられる範囲がどんどん広がっていることを考えれば、五輪招致はもう無理だろうし、むしろ道義的には手を引くべきではないか。五輪というイベントをおこなうことには多くのメリットがあるとは思うが、この状況ではいかんともしがたい。

 東京五輪がコロナ禍で一度延期されつつも大過なく開催されたことは、我が国の誇るべき実績であった。しかし、その裏で怪しげなカネが飛び交っていたというのは、その実績を大きく毀損する、恥ずかしい話だ。これで「札幌でも五輪をやりたいです」などと言えば、厚顔無恥も甚だしい。

 仮に招致が成功したとしても、一度染みついた悪い印象はなかなか拭いがたい。そんな中で五輪を開催しても、盛り上がりに欠けた物になるだろう。もしそれでも招致活動を続けるのなら、徹底的に調査して全貌を明らかにした上で改善策を明示する必要がある。

 で、高橋治之氏を理事に推したのはいったい誰よ?



言いがかり (2022 9/6 10:30)

国葬、「桜」業者が落札 応札1社、野党は疑問視(9/4時事)
 松野博一官房長官は5日の記者会見で、安倍晋三元首相の国葬に関し、会場設営などの業務をイベント会社「ムラヤマ」(東京都江東区)が落札したと明らかにした。一般競争入札だったが、応札は1社のみ。同社は安倍政権下の「桜を見る会」をめぐり、入札公告前に内閣府と打ち合わせをしていた経緯もあり、野党は「事実上の随意契約だ」と疑問視している。
 落札額は1億7600万円。松野氏は「国内外の要人の参列が想定され、安全に滞りなく実施するため、企画、演出、会場の設営、警備など必要な業務を発注した」と説明。8月22日の説明会には複数社が参加し、9月2日の入札はムラヤマだけが応じたと明かした。同社側との事前打ち合わせは否定した。
 ムラヤマは少なくとも2015年から19年まで、桜を見る会の会場設営などを連続して落札している。
 岸田文雄首相は4日、同社について、歴代首相の内閣・自民党合同葬や毎年8月15日に行う全国戦没者追悼式も担当してきたと記者団に指摘。「会場の日本武道館でこうした事業を担える業者は4社ほどに限られる」とし、「落札は適正な手続きで行われた」と訴えた。
 立憲民主党など野党が5日に開いた合同ヒアリングでも今回の落札は論点となった。立民の柚木道義氏は「1社のみの応札は事実上の随意契約。国民には『できレース』に見えるのではないか」とただした。随意契約は任意で業者を選定する方式で、競争入札に比べて透明性が低い。
 内閣府の担当者は「1社になったのは結果論だ。手続きを踏んで入札を行った」と反論。ただ、予定価格や、予定価格に対する落札額の割合(落札率)は公表しなかった。


 政府が絡む大規模なイベントを滞りなく実施できる業者がどれほどあるかと考えたら、一社の入札というのもそれほど不自然な話ではなかろうに。実際、岸田総理も「武道館でこの規模のイベントができるのは4社ほど」と言っており、それは実際その通りであろう。

 しかも、国葬を引き受けた場合、反安倍の馬鹿が情緒全開で批判に来る可能性があるのに、どれだけの業者が入札に応じようと思うのか。それこそ、渦中に栗を拾う思いで入札したのが一社だったという話ではないのか。

 何か明確な根拠があって批判しているなら理解できる。しかし、根拠もなく容疑をぶつけるのは言いがかりであり、モリカケと全く同じ構図だ。野党もマスコミも、いつまで同じ愚行を繰り返すのか。



共産党の逆ギレ (2022 9/5 10:30)

自民・茂木氏「左翼過激団体は共産と関係」 共産・小池氏「事実無根」と抗議(9/4時事)
 自民党の茂木敏充幹事長は4日のNHK番組で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党議員の関係が問題となっていることに絡み、「例えば左翼的な過激団体と共産党との関係がずっと言われてきた。そこについて全く調べないというのも問題だ」と発言した。
 茂木氏は「旧統一教会だけではなく、社会的に問題のある団体、全てについて考えていかなくてはならない」と指摘。これに対し、共産党の小池晃書記局長は同じ番組で「全く関係ない。事実無根だ」と発言撤回を求めたが、茂木氏は応じなかった。


 他者に対して雑な論理で「反社会的な○○と組織的に関係があったはずだ!」と批判しておいて、自分たちが同様の批判をされたら「根拠無根だ!撤回しろ!」と騒ぐ姿は、非常に見苦しい。しかも、共産党が左翼過激団体と関係があることは周知の事実であるし、そもそも共産党自体が公安の監視対象である。

 モリカケでは、共産党は「批判された側が、白であることを証明しろ」といっていたのだから、今回も、共産党が自ら潔白を証明すれば良い。もちろん、どれだけ証拠あげても、こちらが納得しなければ追及され続ける覚悟は持つように。

 さて。

 マスコミも世論も、もう少し冷静になって欲しいと心から願う。
 「統一教会に関連する人間は、政治には一切関わってはならない」とすると、政治家たちは秘書や支援団体の人間に対し、統一協会関係者かどうかを質さねばならなくなる。それは信仰を理由に採用の可否を左右するということになり、憲法違反である。

 その憲法に抵触しそうな主張を、弁護士や憲法学者という肩書きの者たちがやらかしているから始末が悪い。被害者の救済に目が行きすぎたが故であろうが、ふだん事件だの護憲だの主張している人間が平気で自由の侵害に踏み込んでいるのを見ると、どうしようもない脱力感に襲われる。



一切関係を絶つことは可能なのか (2022 9/1 10:30)

旧統一教会と関係断絶「守れなければ離党も」 自民・茂木幹事長(8/31毎日)
 自民党の茂木敏充幹事長は31日の記者会見で、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党との関係について、「今後、旧統一教会および関連団体とは一切関係を持たない。社会的に問題が指摘される他の団体とも関係を持たない。これを党の基本方針とする」と表明した。「仮に守ることができない議員がいた場合には、同じ党では活動できないと考える」とし、従わない党所属議員に離党を求める考えも示した。
 自民党は茂木氏の会見に先立つ同日の役員会で、党所属国会議員に対し、旧統一教会などとの関係を絶った上で、議員が出席する会合などが適切かどうかを自らチェックするよう求める基本方針を決定した。【花澤葵】


 マスコミなどの雑な批判に屈した形だ。

 もちろん、様々な問題を抱える旧統一教会との関係は、できる限り絶った方がいいのは確かだ。教会関係の集会への出席や、資金援助は断っていくべきだろう。

 しかしながら、「一切関係を持たない」ことは果たして可能なのか。
 信者が教団とは無関係に選挙の手伝いに来た場合や、教団の意図とは無関係に支援団体の幹部に統一教会の信者が就任するとなった場合、信仰対象を根拠に排除するのか、できるのか。
 その場合、「信仰を理由に社会から排除された」という形になれば、信教の自由に抵触する問題にもなる。ある宗教を信仰する人たちを社会や政治から排除することは、憲法上許されない行為ではないか。

 強く排撃した方が、一部国民の感情を収めることはできるかもしれない。しかし、そのためにもっと根源的な物を失ってしまうことになるのではないか。今回はたまたま統一教会だった。次は、自分が信じる物、愛好する物が排撃の対象になるかもしれない。