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意味不明な対応 (2016 10/31 10:30)

消費税率10%引き上げ延期法案 民進が反対決定(10/29朝日)
 民進党は「次の内閣」を開き、消費税率を10%に引き上げる時期を来年4月から2年半延期するための法案について、アベノミクスの失敗によるものだとして、今後の採決で反対することを決めました。
 民進党は28日に「次の内閣」を開き、衆議院で審議が行われている消費税率を10%に引き上げる時期を、来年4月から平成31年10月に2年半延期することなどを盛り込んだ法案への対応を協議しました。
 その結果、アベノミクスの失敗により増税を先送りするものであり、税率の引き上げに合わせて導入される食品など一部の品目の税率を8%に据え置く「軽減税率」は、低所得者対策にならないなどとして、今後の採決で反対することを決めました。
 一方で、会合ではことし5月、当時の岡田代表のもと、「増税できる経済状況ではない」として、消費税率の引き上げを延期するための法案を提出していることから、「国民から党の方針が一貫していない」などと批判を受けるおそれがあるとして、党執行部に対し反対の理由を丁寧に説明するよう求める意見も出されました。

 「アベノミクスが失敗」だったらなおさら消費増税をするわけには行かないだろうに。しかも、民進党自身「増税延期」の法案を出していたのに、「増税延期法案に反対」という意味不明な対応……。

 「反自民」「反安倍」が行動原理の全てだから、こういう支離滅裂なことになる。代表が蓮舫に替わって多少の変化はあるかなとミジンコ程度に期待していたが、やはり無駄だったようだ。



核兵器禁止条約交渉入り決議に日本反対 (2016 10/29 10:30)

核兵器禁止条約、交渉入り決議 「核の傘」重視、日本反対(10/29朝日)
 国連総会第1委員会(軍縮)で27日、核兵器を法的に禁止する「核兵器禁止条約」について来年から交渉を始めるとの決議が、123カ国の賛成多数で採択された。核保有国の米ロ英仏などは反対したが、唯一の戦争被爆国である日本も反対に回り、被爆者らから厳しい批判が出ている。▼2面=実効性に課題、13面=考論、14面=社説、38面=被爆者憤り
 反対の理由について岸田文雄外相は28日、「核保有国と非核保有国の間の対立をいっそう助長し、亀裂を深めるものだからだ」と説明した。日本政府は、決議が「米国の核抑止力(核の傘)に依存する安全保障政策と相いれない」として早くから賛成はしない方針を固めており、反対を訴えていた米国に同調して自らも反対に回った形だ。
 米国は決議について「安全保障体制を下支えしてきた長年の戦略的安定性を損ねかねない」などと強く反対を表明。自らが主導する北大西洋条約機構(NATO)の加盟国にも、反対するよう文書で求めていた。
 日本が反対票を投じたことについて、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)が日本政府に抗議文を送るなど、被爆者らは一斉に反発している。
 岸田外相は「私としては交渉には積極的に参加し、主張すべきことは主張していきたいと考えている」と述べ、交渉のための会議には参加すべきだとの考えを示したが、外務省幹部は慎重な姿勢を示しており、日本がどのようにかかわっていくかは不透明な状況だ。
 決議は核兵器を禁止する法的措置を交渉する国連会議を2017年3月と6〜7月に開催するように求める内容。年内に国連総会本会議で採択され、核兵器の法的な禁止をめぐる本格的な議論が初めて国連の枠組みで行われることになる。
 (ニューヨーク=杉崎慎弥、松尾一郎、田井中雅人)

 たしかに、唯一実践で核兵器を使われた国であり、核廃絶を訴え続けている日本としては、核廃絶のためのあらゆる取り組みに同調するのが分かりやすい姿勢であろう。

 しかしながら、中国や北朝鮮という国から核の脅威を受けており、アメリカの核の傘の元で守られている現状を考えると、性急な核廃絶は国益に反するというのも現実である。二度と核による被害を受けるために核によって自らを守る、というロジックだってあり得る。

 理想と現実の狭間で「現実」を選択した日本ではあるが、決して核廃絶に後ろ向きなわけではない。

日本主導の核廃絶決議採択=23年連続−国連総会委(10/28時事)
 【ニューヨーク時事】国連総会第1委員会(軍縮)は27日、核兵器の全面廃絶に向け、すべての国が共同行動を取る決意を新たにするとした日本主導の決議を国連全加盟国の8割を超す167カ国の賛成を得て採択した。
 中国とロシア、北朝鮮、シリアの4カ国が反対し、英仏など17カ国は棄権した。一方、昨年棄権した米国は賛成した。日本は1994年から毎年、同種の決議案を提案しており、採択は23年連続。年内に総会本会議で採択され、正式な決議となる。総会決議に法的拘束力はない。
 決議は「政治指導者による最近の広島、長崎訪問、特に米大統領の広島訪問を歓迎する」としてオバマ米大統領による5月の被爆地・広島訪問を評価。さらに、核保有国と非保有国が核軍縮と不拡散の実践的措置を促進する「有意義な対話」に一層関与することを奨励している。


 「核廃絶」に向けた「方針」の違いの問題であり、「唯一の被爆国なのに、核廃絶条約に反対するとは…」という非難は的外れだろう。
 「またアメリカ追従か!」と批判するならば、自前で核兵器持つべきという話にもなりかねないし、少なくとも核兵器に匹敵する軍備を自前で整えねばならなくなる。

 世界中の国が一斉に核兵器を全廃棄できればいいのだけれど、そういうわけにはいかないから、現実的な方策を模索するしかない。



活動家の暴言 (2016 10/28 10:30)

「家族の顔をアップしてやる」「大阪の人間は金に汚い」 自民党沖縄県議団がヘリパッド反対派の警察への暴言を列挙(10/27産経)
 沖縄県の米軍北部訓練場のヘリコプター離着陸帯(ヘリパッド)移設工事の警備にあたる大阪府警の機動隊員が工事反対派に「土人」と発言した問題をめぐり、自民党県議団が28日に県議会に提出する意見書案が明らかになった。意見書案では、県警から聞き取った反対派による警察官への暴言を列挙した。
 暴言として、「お前の顔と家族の顔をネットで世界にアップしてやる」▽「お前の家はわかっているぞ、横断幕を設置してやる」▽「お前らは犬だから言葉はわからないだろう」▽「大阪の人間は金に汚いよね」▽「火炎瓶や鉄パイプで闘う方法もある」▽「街を歩くときは後ろに気をつけろ」−などを列挙している。
 自民党県議団は意見書案で「こうした警察官の人格、尊厳を傷つける発言は問題とせず、警察官の発言のみを取り上げることはあまりに一方的だ」と指摘。現場警察官の不穏当な発言防止の徹底に加え、警察官の負担軽減と心のケアを行うよう国家公安委員長と警察庁長官に要請している。

 これで機動隊員の暴言が免罪されると言うつもりは毛頭無いが、同時に活動家達の差別的言辞、言葉の暴力を非難しなければ片手落ちだろう。とりわけ、普段から「差別問題」に言及している人は、これら暴言も避難してしかるべきだ。

 所謂右寄りで活動家の暴言を批判する人たちからは、ほとんどの場合「警察側にも問題があったが」と双方の問題点を指摘するのだが(たまに「機動隊員の発言に問題なし、というバカもいるが)、左寄りの人たち、活動家視点の人たちからは、活動家の言動を批判する発言はほとんど見たことがない。マスコミも、産経以外は活動家どもの横暴にはほとんど触れない。

 左の人たちの方が、明らかに視点が偏っている。



大川小訴訟 (2016 10/27 10:30)

学校側に過失、14億円賠償命令=管理下の児童、津波で犠牲−大川小訴訟・仙台地裁(10/26時事)
 東日本大震災の津波で犠牲になった宮城県石巻市立大川小学校の児童74人のうち、23人の遺族が、市と県に計23億円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、仙台地裁であった。高宮健二裁判長は学校側の過失を認め、市と県に計約14億2600万円の支払いを命じた。
 裁判では、津波襲来を予想できたかや、学校管理下にあった児童を津波から安全に避難させることができたかが争点となった。
 判決は、市の広報車が「津波が松林を越えた」と避難を呼び掛けていたことを指摘。津波が学校に到達する約7分前の遅くとも午後3時半ごろまでにこの呼び掛けを聞いた段階で「教員らは大規模な津波が大川小に襲来することを予見していた」と判断した。
 さらに、避難先として選んだ堤防付近の交差点は標高7メートル余りしかなく、「予想された津波の高さは6〜10メートルで、避難先としては不適当だった」と指摘。津波から逃れるのに十分な高さがある学校の裏山は、校庭から小走りで1分程度で移動でき、裏山に児童を退避させるべきだったとした。
 原告側は地震発生後に大津波警報の防災無線が流され、保護者が津波警報発令を教員に伝えたことから、「津波を予測できた」と主張。同小の裏山に避難すれば助かったのに、児童を校庭で約45分間待機させた上、津波が遡上(そじょう)した近くの北上川の堤防に向けて移動させた安全配慮義務違反があったとした。
 被告側は、学校は海岸まで約4キロあり、津波浸水被害の想定域外だったため津波到達を予測できなかったと主張。裏山は崩落や倒木などの危険があり、同小校庭より約6メートル高い北上川の橋のたもとを避難先に選んだことは合理的だとしていた。
 判決によると、2011年3月11日の地震発生から津波が大川小に到達するまで51分間あった。教職員は児童を校庭に待機させた後、学校から約150メートル離れた北上川堤防付近の交差点に向け避難を開始したが、津波に襲われ、児童と教職員が犠牲になった。助かったのは最終的に学校近くの裏山に逃れた教員1人と児童4人だけだった。


 個人的には、ラジオで津波が来ていることを知り、また津波の来襲を警告する広報の車が回っていたとしても、「大川小にも津波が来ると予見」し、「裏山へ避難するのが最善であると判断」することが教師達の当然の行動であったかというと、疑問に感じるのが正直なところだ。判断の誤りを「賠償すべき過失」と捉えるのは、教師達には酷ではなかったか、と思う。

 ただ、それでも「先生達に責任があった」という見方は理解できないわけではない。
 しかし、この画像には強い違和感を覚える。



 一方では被害者でもあった先生方に対し「断罪」という表現はどうなのだろうか。子供達を殺したくて殺したわけではあるまい。やり場のない気持ちをどこかに向けたいというのは分からなくもないが、先生の中には亡くなった人たちもいるのに、「断罪」と斬り捨てるのはなぁ……というもやもやした気分だ。

 教師達の「判断の誤り」は「断罪」と糾弾されるほどの罪なのだろうか。



卑怯千万 (2016 10/27 10:30)

<機動隊 差別発言を問う>沖縄からアジェンダを 安冨歩さん(東大東洋文化研究所教授)(10/26琉球新報)
 非暴力の闘争で最も大事なのは、どうすればこちらが暴力を使わずに、相手を挑発して暴力を使わせるか、ということ。今回、この線から近づくなと言う警察に対し、抗議する人々が金網を利用して挑発し、日本警察の本質を露呈させた。「土人」発言という暴力を振るったことで、警察は窮地に立たされている。沖縄が今考えるべきは、さらに挑発的な次のアクションをどう起こすかだ。
(以下略)

 「非暴力の闘争で最も大事なのは、どうすればこちらが暴力を使わずに、相手を挑発して暴力を使わせるか、ということ。」……戦術としては分からなくもないが、こんなヤクザの論理をおおっぴらに言うのは、間抜けとしか言いようがない。
 「相手に手を出させるために暴言吐いてます」と言われて、いったい誰が応援する気になるか。そもそも、「挑発」も「言葉の暴力」である。しかもこう言ってる本人は、暴力の現場からは離れた安全圏にいる。卑怯極まりない。

 こういう人は、対立を深刻化させたいだけで、問題の解決など微塵も望んでいない。穏便に物事を進めたい人からしたら、邪魔なことこの上ない存在だ。



長期政権は外交にプラス (2016 10/26 10:30)

海外首脳、訪日ラッシュ…安倍長期政権で存在感(10/26読売)
 安倍首相は26日、来日したフィリピンのドゥテルテ大統領と首脳会談を行う。
 11月初めには、ミャンマーの事実上の最高指導者、アウン・サン・スー・チー国家顧問兼外相の来日も予定されており、年末にかけて海外の国家元首・首脳の「訪日ラッシュ」が続く。
 現時点で判明している9〜12月の元首・首脳級の来日予定(来日済みも含む)は計15か国。昨年同時期の10か国、一昨年の6か国と比べ大幅に増えそうで、日本外務省は「安倍内閣は近年の日本ではまれに見る長期政権。国際社会における存在感の表れでは」(幹部)と分析している。
 内訳を見ると、南シナ海や近海に面するシンガポール、フィリピン、マレーシアのほか、中国と国境を接するモンゴル、ミャンマー、カザフスタン、インド、ロシアの首脳らが予定されている。首相にとって、いずれも「中国に対するけん制」を意識した首脳会談となりそうだ。


 短命政権だと「どうせ来年にはいないんだろうな」と相手にされない、長期政権だとやはり「話すに足る相手」だと見られる、ということのようで。

 長続きすればいいという物ではないが、外交にしろ経済にしろ一定の成果をあげている以上、多少瑕疵があるとは言っても「長期政権のメリット」を思うと、できる限り続けて欲しいというのが私の気持ち。


福島の清掃活動への誹謗中傷 (2016 10/26 10:30)

「子供たちを被曝させるのか」「おまえは殺人者」 福島・国道6号清掃のボランティア活動、主催団体に今年も誹謗中傷80件(10/25産経)
 「子供たちを被曝(ひばく)させるのか」「おまえは殺人者だ」−。福島県沿岸部を通る国道6号で今月15日に行われた一斉清掃活動をめぐり、主催団体の関係者を誹謗(ひぼう)中傷するような電話やファクスなどが約80件寄せられた。当日は地元の高校生も参加したが、過度に放射線被曝の危険性を指摘する団体などから、通学する高校にも苦情や抗議があった。「故郷をきれいにしたい」との思いで汗を流した生徒たちも胸を痛めている。
 国道6号は、東京電力福島第1原発が立地する福島県の沿岸部を南北に貫き、地元では「6国(ろっこく)」の愛称で親しまれている。
 清掃活動は「みんなでやっぺ!! きれいな6国」と題し、平成19年から毎年秋に実施されてきた。だが、東日本大震災と原発事故が発生したため、22年から中断していた。
 震災後、国道6号沿いのごみの多さに見かねた地元の高校生たちが、「きれいな6国」の主催団体の1つであるNPO法人「ハッピーロードネット」の西本由美子理事長(63)に開催を要望。昨年10月、5年ぶりに再開した。
 福島第1原発に比較的近い浪江、富岡、楢葉の3町を通る区間の清掃は大人に限定。主催者側が事前に放射線量を測定した上で、高校生はそれ以外の一般の居住地域を通る場所のごみを拾った。
 浪江町出身で、現在はいわき市に住む高校3年の男子生徒(18)は昨年に続いて参加した。「誰かが(清掃を)やろうと思うことが大事だと思う。思い出に残るように頑張って拾いました」と笑顔を見せた。
 この活動には昨年も、主催団体に対して中止を求める声明や「美談にすり替えた子供への虐待」や「若者を殺す行為」「狂気の沙汰だ」といった誹謗中傷のほか、危害を加えることをほのめかす電話やファクス、メールなどが約1千件寄せられていた。
 関係者によると、今年は生徒が通う高校にも活動に参加させないよう求める声が届いたといい、当初は参加の意思を示していたものの、当日になって参加を取りやめる生徒もいた。
 だが、この日、高校生の一部が実際にごみ拾いをした広野町の国道6号沿いの空間放射線量(地上1メートル)は、原子力規制委員会の測定で1時間当たり0.105〜0.108マイクロシーベルト。国際放射線防護委員会(ICRP)が1時間当たりの被曝限度とし、国が除染の基準値としている0.23マイクロシーベルトの半分以下の値だった。主催者によると、1時間半足らずの活動で、被曝線量はほぼゼロだったという。
 「いろんな人がいるので…」。浪江町出身の高校3年の女子生徒(18)は、過度に放射線被曝を恐れる声が上がっていることについて、そう受け止めた。だが、「実際に(福島に)来てもらえれば分かるのに。悲しいです」と声を落とした。清掃を終えると、「町がきれいになって気持ちよかった。私にとっては故郷への恩返しなんです。いつか生まれ育った浪江も掃除できたらうれしい」と話した。
 楢葉町出身の高校1年の女子生徒(16)は今回初めて活動に加わった。2歳上の兄が参加していたのを見て、自分も力になりたいと思った。「やってみると楽しかった。これからも参加したい」と声を弾ませた。


 何年経っても学習できないバカは、本当に社会の害悪だ。去年も同様に清掃活動はおこなわれているが、その後健康を損なったという話は全く出ていないのが、「問題ない」という何よりの証拠だろうに。

 嫌がらせが何年も続いているのにイベントを決してやめないという姿勢は、非常に好もしく感じる。アホなクレームに屈する事例が多い中、きちんと客観的アンデータに基づいて粛々と事を進める態度は、多くの自治体・企業に見習って欲しいものだ。

 また、その行動の主体が高校生だったというのも、とても頼もしい。そして、だからこそ余計に、若者の故郷を思う気持ちを踏みにじるバカどもの発言には憤りを覚えずにはいられない。



香山リカ氏の妄言 (2016 10/25 10:30)

香山リカ氏が断言 怒声浴びる機動隊員の心理的影響は「皆無」(10/24ライブドアニュース)



 この理屈が通るのなら、クレーム対応の部署はそれが仕事だからどんなクレームを入れられてもストレスは発生しないということになるし、鉄道社員が電車の地帯で客から暴言食らってもストレスなど感じないということになる。およそあらゆる職場での「ストレス」が、「仕事につき影響皆無」ということになる。

 こんなガバガバの論理で機動隊員への暴言を正当化できると本気で思っているなら救いようがないし、活動家を擁護することを優先してウソを言っているならこの上なく卑怯である。あまつさえ「精神科医」の肩書きでこのような発言をするのは犯罪的だとさえ言える。

 反権力というイデオロギーに目がくらむとここまで落ちぶれてしまう、という良いサンプルだ。



相変わらず現実を直視できない民進党 (2016 10/24 10:30)

衆院補選 与野党の反応(10/23NHK)
 衆議院の東京10区と福岡6区の補欠選挙は23日に投票が行われ、東京10区では自民党の前の議員が、福岡6区では自民党が追加公認した新人が、それぞれ当選を果たしました。与野党の反応です。
 自民党の二階幹事長は23日夜、党本部で記者会見し、「いずれも自民党が勝利を収めたことは、多くの国民の自民党に対する期待の表れであり、一層心を引き締めて、今後の国会審議でも、謙虚の上にも謙虚に国民の期待に応えていきたい。安倍総理大臣と電話で話し、『この事態を大切にして、国民の期待に応えるよう、政府と党が一体になって、しっかり頑張っていこう』という話があった」と述べました。
 民進党の馬淵選挙対策委員長は「公認候補を擁立した政党として、力が及ばなかったことをおわびする。今回の結果は大変残念だが、国民が安倍政権に大きな不満と不安を抱いていることを確信した。民進党は、今回の結果を厳粛に受け止めつつ、『人への投資』が未来を創るという信念の下、安倍一強政治を打破し、国民が真に求める政策の実現に向けて、引き続き全力で邁進(まいしん)していく」とするコメントを出しました。
 共産党の小池書記局長は記者団に対し、「今回の選挙戦で、安倍暴走政治と対決する大義の旗がしっかりと立っていたのかどうか、また、政党がお互いに敬意を持ち、信頼しあい、本気の共闘が貫けたかどうか、真剣な総括が必要だ。次の衆議院選挙では、お互いに推薦しあわないと勝てないということが示されたと思うので、本気の共闘をしっかり作っていきたい」と述べました。

 福岡は分裂選挙では富山市の当選後に追加公認だし、東京の方は「自民」と言うよりは「小池百合子派」という意味合いの強い若狭氏の勝利で、確かに「自民党の勝利」と一概に言えない状況ではある。

 しかし、どう考えても野党が善戦したとは言いがたい。自民党が分裂選挙をやっているのに野党共闘でも勝てなかったというのが事実であり、野党側は根本的に選挙戦略、いやそれ以前に主張する政策を練り直さねばならないだろう。

 それなのに民進党の馬淵選挙対策委員長は「今回の結果は大変残念だが、国民が安倍政権に大きな不満と不安を抱いていることを確信した」などと現実から目をそらして強がりを言っている。負けを負けと素直に認めて反省点・改善点を洗い出す姿勢がゼロだから、いつまで経っても成長しないのだ。

 普通に考えれば「これで解散風が強まる」とは考えないものだが、民進党の無反省ぶりは、風を強める方向に動きそうだ。



発言と記事にズレ (2016 10/22 10:30)

石破氏“総裁任期延長”に苦言(10/20日テレ)
 自民党が19日、総裁任期を現在の2期6年から延長する方針を決めたことについて、石破前地方創生担当相は20日、「誰の方向を向かって政治をしているのか問われている」などと苦言を呈した。
 石破氏「ただ問われているのは、誰の方向を向かって政治をしているのか、ということだと思う。国民はそこをよく見ている」
 石破氏は一方で、「党の決定には従うべきだし、最終的には3月の党大会で党員が判断することなので、今、我々がああだこうだ言うことだとは思わない」と述べ、決定には従う考えを示した。
 ポスト安倍を目指す石破氏は当初、「任期を2年残した今、なぜ延長を議論するのか」などと慎重な姿勢を示していた。20日は苦言を呈したものの、党執行部が早々と任期延長の方針を決めたため異論を封じられている形。


 この記事に対し石破氏がツイート。



 実際の様子はこちらの動画。

活動内容 | 水月会-公式ウェブサイト
 10/20(木)の動画の4:25辺りから。

 たしかに、安倍総裁個人の任期の問題と言うよりはもっと大枠での話を展開しており、記事タイトルは発言要旨とはズレてる感が。「石破氏は反安倍の立場で動いている」という前提で捉えようとするから、言葉を文字通りに受け止められなかったのだろうか。



続・発言は当然問題としても (2016 10/21 10:30)

(社説)「土人」発言 差別構造が生んだ暴言(10/21朝日)
 耳を疑う暴言である。
 沖縄県の米軍北部訓練場のヘリパッド移設工事の現場で、抗議活動をしていた市民に対し、大阪府警から派遣された機動隊員が差別的な発言をした。
 インターネットの動画サイトに2人の隊員が「どこつかんどるんじゃ、ぼけ、土人が」「黙れ、こら、シナ人」とののしる様子が投稿され、発覚した。
 ヘイトスピーチを想起させる発言を、公務中の警察官がすることが不適切なのは言うまでもない。菅官房長官は「発言は許すまじきこと」と述べ、警察庁が対応すると説明した。
 だが、市民とやりあう現場で若い隊員が口にした言葉だけが問題なのではない。背景には、根深い沖縄への差別意識とそれを生んだ日本社会の構造があり、その一端があらわになったと見るべきだ。
 「強い憤りを感じる」と語った沖縄県の翁長雄志知事の著書に、こんな場面がある。
 翁長氏が那覇市長だった2013年、沖縄の全市町村の代表らが東京・銀座でオスプレイ配備反対のデモ行進をしたとき、「売国奴」「琉球人は日本から出ていけ」「中国のスパイ」などの暴言を浴びたという。
 それだけではない。騒ぎに目を向けることなく、買い物をして素通りしていく人の姿に、氏は「日本の行く末に対して嫌な予感がした」と書いている。
 明治以来、政府は沖縄に差別と苦難の歴史を強いてきた。先の大戦で本土防衛の「捨て石」とされ、県民の4人に1人が犠牲になった。戦後も米軍統治の下で土地や権利を奪われ、狭い県土に基地が集中した。
 そしていま、米軍普天間飛行場の辺野古への移設計画をめぐり、たび重なる選挙で示された民意を、政府は踏みにじろうとしている。さらに、全国から数百人の機動隊員を沖縄に集結させ、ヘリパッド工事を強行するなかで暴言が飛び出した。
 驚いたのは、大阪府の松井一郎知事が自身のツイッターに、「表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」と書き込んだことだ。
 沖縄の人々の気持ちや苦難を思い、寄り添う姿勢がみじんも感じられない。加えて記者団には、工事への抗議活動に疑問を呈する発言までしている。
 こうした振る舞いがもたらすものは、さらなる反発と混迷、そして沖縄と本土の分断でしかない。要職にあり、国政にも一定の影響力をもつ自覚に欠けることはなはだしい。


 「土人」も「シナ人」も、使った者の年齢を考えるに「ネットスラング」として使用したのであろう。そこに「堪忍袋の緒が切れての罵倒」以外の深い意味合いはなく、「土人」という言葉にまつわる「先進国の我々とは違う、文明化されていない未開の地の者」という感覚や、沖縄県民を未開人として見下す感覚は、おそらくは無かったのだろうと思う。

 その意味で、この朝日の社説は話を飛躍させた文章だと言える。
 しかしながら、「土人」という罵倒が本来持っている語感と、沖縄が本土から切り離されて扱われてきた戦前戦後の歴史を考慮した場合、残念ながら朝日新聞の主張はそれなりの説得力を持つ物とならざるを得ない。言葉が一人歩きを始めたのだし、それほどの力を持つ言葉だとも言える。

 機動隊員に対しては「アメリカの狗」「家も妻子の顔も分かってるんだぞ」、米兵に対しては「ヤンキーゴーホーム」と差別意識満々で罵るくせに、自分たちが「土人」と言われたらすぐに激高する精神は、身勝手極まりない物と言わざるを得ない。身勝手極まりない物ではあるが、しかし、それを以てしても機動隊員の発言を正当化することはできないし、沖縄に関する諸問題の解決を遅らせるだけの影響を持つことになるだろう。

 ヘリパッド工事の反対活動を指示するがゆえにその不法行為・挑発的言動を閑却するのも間違っているし、同時に、抗議活動を批判するあまりに「土人発言」を擁護するのも間違っている。

 批判は公平におこなうべきである。だからこそ、マスコミの「あからさまに活動家寄り」の報道姿勢は許しがたいのであるが。



発言は当然問題としても (2016 10/20 10:30)

市民に「土人」「シナ人」 沖縄知事「憤り」 大阪府警の2人発言(10/20朝日)
 米軍のヘリパッド移設工事が進む沖縄県東村(ひがしそん)高江の現場付近で、抗議活動をする市民に向かい、機動隊員が「土人」「シナ人」と差別発言をした。翁長雄志(おながたけし)知事は19日、記者団に「強い憤りを感じる」と述べ、池田克史・沖縄県警本部長に20日に会い、適切な指導を求める考えを示した。
 インターネットの動画サイトに18日に投稿された動画で発覚した。フェンスをつかんで抗議していた市民らに、機動隊員が「どこつかんどるんじゃ、ぼけ、土人が」と発言する様子が映っていた。県警によると、発言したのは大阪府警から派遣された20代の男性隊員。県警は「不適切な発言」として、隊員を19日に帰任させた。別の機動隊員が「黙れ、シナ人」と叫んでいる様子が映った動画もサイトに投稿され、県警はこれも大阪府警の別の隊員であることを確認。前線の警備から外したという。
 ヘリパッド移設工事には東京や大阪など6都府県から数百人の機動隊員が動員されている。翁長知事はこの日、「県民に対する配慮が全くない」と憤った。
 菅義偉官房長官も19日の会見で「警察官が不適切な発言を行ったことは大変残念だ」と言及。一方、工事は「法に基づいて適切に進めていく」と述べた。
 沖縄近代史家の伊佐真一さん(65)は「戦前、本土から来た役人や警察官たちが、沖縄の人を『土人』と見下していた歴史がある。その意識は、沖縄戦での日本兵による住民殺害や住民への自決の強要と連なっている。そうした記憶が、この一言で呼び覚まされる」と指摘した。
 大阪府警は「今後このようなことがないよう、指導を徹底したい」とコメントした。
 (吉田拓史、上遠野郷)
      ◇
 警察庁は19日、各都道府県警に対し、不適切な言動のないように普段の倫理教養を改めて徹底するよう指示した。

 ■出張ご苦労様」松井知事ツイート
 松井一郎大阪府知事は19日夜、自身のツイッターに「ネットでの映像を見ましたが、表現が不適切だとしても、大阪府警の警官が一生懸命命令に従い職務を遂行していたのがわかりました。出張ご苦労様」と書き込んだ。

 「言ってはならない言葉」という物はあり、大阪府警の機動隊員の言葉は批判されて当然の物ではある。しかも、こうした発言は左翼活動家の燃料になってしまい、「利敵行為」と言うほかない。

 しかしながら、高江に陣取っている活動家は、機動隊員に対して「お前たちの家も分かるんだぞ。妻子だって分かるんだ、馬鹿者」などといった暴言を吐き、訃報に道路を占拠したり検問したりしていた、という「機動隊員が暴言を吐くに至った経緯」を、マスコミはきちんと報じるべきだろう。どのメディアも、機動隊員の暴言にばかり焦点を当て(あまつさえ顔もそのまま報道)、活動家の不法行為、狼藉についてほとんど報じていない。

 今回もマスコミの偏った姿勢を改めて思い知ることになった。


無駄な「改革」 (2016 10/20 10:30)

新共通テスト 「記述式」大学が採点、1月実施のまま(10/18毎日)
文科省案 20年度に始める新テスト
 現行の大学入試センター試験に代えて2020年度に始める新テストについて、文部科学省はセンター試験と同じ1月に実施し、新たに導入する記述式問題の採点を受験生が出願した各大学に依頼する方針を固めた。マークシート式の採点は従来通り大学入試センターが担う。文科省は11月4日にある国立大学協会の総会で説明する方向で調整している。

 現行のセンター試験はマークシートによる選択式だが、今の中学2年生から対象になる新テストの「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」は思考力を重視し、国語と数学の一部で記述式問題が導入される。大学入試改革を議論する文科省の専門家会議が今年3月の最終報告で記述式の導入を提言した。
 課題になっていたのが受験生約50万人分の答案を採点する時間の確保だ。文科省は(1)高3の1月に実施し入試センターが採点(2)12月に実施し入試センターが採点(3)1月に実施し各大学が採点(国立大学協会の入試委員会が提案)??の3案を検討していた。
 その結果、(2)は高3の授業を消化できないなど高校の反発が大きく、入試センターが採点する(1)は採点期間を十分に確保できず解答文字数や出題数が限られると分析。各大学が採点する(3)は3月の2次試験の合格発表までに採点すればよく、時間の余裕が生まれ出題の幅も広がると判断した。
 ただ、各大学に採点作業の負担がかかるため教員が少ない大学には慎重論もある。文科省は採点者の確保などの体制整備や、採点が各大学で大きくばらつかないよう一定の採点基準を示すことを検討している。私立大にも方針を説明し、新テストの利用を促す。
 新テストの英語については、4技能(話す・書く・聞く・読む)を総合的に測るため、文科省は当面、入試センターの試験と、英検など民間の試験の結果を組み合わせて評価し、最終的には民間試験に一本化する方針を示している。現行のセンター試験の英語は2技能(読む・聞く)をマークシート式とリスニングで測っている。【佐々木洋】

大学側が採用するのかどうか、不透明
 文科省が検討している大学入試改革は長年、入試の課題とされてきた「知識偏重」を改め、受験生の思考力や表現力を測る試験に転換するのが狙いだ。思考の道筋を文章で書かせる記述式の導入は「新テストの目玉」(文科省幹部)だが、採点に時間がかかるのがネックになっていた。
 各大学が出願者の答案を採点する案は一定の採点期間を確保でき、解答文字数を含め出題の幅が広がるといったメリットもあるが課題はなお多い。
 最大の懸念は既に各大学の2次試験で記述式を導入している大学や学部が、わざわざ新たな負担を引き受けてまで新テストの記述式を採用するのかどうかが不透明な点だ。受験者数の多い私立大が参加するかも分からない。
 大学入試センターは全受験生の中から出願先の大学ごとに答案を選別し送付することになるが、膨大な作業の中で紛失や漏えいの心配はないか。受験生が国公立大入試の前期と後期で複数大学を受験する場合、同じ答案でも大学によって点数に差が出る可能性があるが、それを認めるのかどうか。
 文科省は2017年度初めに具体的な実施方針を公表する予定だが、大学の負担軽減や採点基準の明確化など条件整備が不可欠だ。【佐々木洋】

 センター試験の監督や二次試験の作成・採点・監督でも大学には大きな負担となっているのに、センターに変わる試験の論述問題で大学が採点するとなれば大きな不満の声が上がるだろうし、受験生としても一次テストの点数がよく分からないのに二次の出願先を決めねばならないのは不安だろう。つまり、誰も得をしない制度改正である。

 現行のセンター試験で「丸暗記重視で思考力を問えない」と言っている人間がいるとすれば、その人はセンター試験の問題を見ていない。訳の分からぬ「改革」をやらかすよりも、現行のセンター試験を続け、学力を度外視するようなAO入試や推薦入試の仕組みを改める方がよっぽど「受験生の思考力を見る」ことに資するだろう。



着地点をどこに (2016 10/19 10:30)

競技会場見直しで応酬 小池百合子氏、不満げな表情も バッハ氏が小池氏を諭す(10/18産経)
 「ルールを変えないことが利益にかなう」と諭す国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長に、「都民の納得が必要」と切り返す東京都の小池百合子知事。公開の場で開かれた18日のトップ会談は、競技会場見直しを巡り互いの主張の応酬となり、知事が不満げな表情を見せる場面もあった。
 紺色スーツに青いスカーフ姿でバッハ会長を迎えた小池氏は、自ら席にエスコート。序盤はバッハ会長が「もったいない」と日本語を口にしてコスト削減の必要性を語るなど、笑顔を見せ、和やかに進んだ。
 だが小池氏が「復興五輪に資しているかがポイント」などとして競技会場見直しに触れたのに対し、バッハ会長は「開催都市として選ばれた後に、ルールを変えないことが利益にかなう」と牽制した。
 小池氏は時折こわばった様子も見せたが、会場のテレビカメラに「パブリックマネーを使う都民の納得が必要だ」と「都民目線」をアピールした。


 手続きに様々瑕疵があったのは問題としても、今更卓袱台返しは不可能というのは大前提だと思うのだが……。「都民目線」とは言うが、オリンピックの開催は国際的な約束であり、簡単にひっくり返せる物ではない。バッハ会長の「選ばれたあとにルールを変えるべきではない」という言葉が全てだ。

 着地点をきちんと見据えているのなら良いのだが、私の目には、着地点関係無しに問題点を暴露することで支持を得よう、その後のことはあまり考えていない、というように見える。
 収束点を見据えて議論するのが政治家。それを考えずに騒ぐのは、活動家だ。


写真賞の撤回問題 (2016 10/19 10:30)

かわいそうなだけの子でない/青森中学生自殺 遺族が写真、氏名公表(10/18東奥日報)
 真っ赤に開く傘を背に、笑顔がはじける津軽手踊りの少女−。今夏の黒石よされ写真コンテストで、最高賞の黒石市長賞に内定していた作品だ。撮影された10日後に自殺した青森市の浪岡中学校2年の女子生徒(13)だと審査後に判明し、主催した黒石よされ実行委員会が一転、内定を取り消していた。遺族は17日、撮影者から提供を受けていた作品を本紙に公開。また、氏名を葛西りまさんと公表した。
 写真は8月15日、黒石市の日本三大流し踊り・黒石よされで、青森市の写真愛好家の男性が偶然、撮影。男性は「表情の明るさ、漂う熱気、精いっぱい楽しむ姿にひかれた」という。
 りまさんは幼少期から手踊りをたしなみ、小学6年で仲間と日本一に。だが、今年の全国大会が近づいていた同25日、命を絶った。遺書には「また皆で優勝したかったけど、行けなくてごめんなさい」とあった。
 本番の舞台は、りまさんの祖父(60)が周囲の希望もあって三味線を伴奏。日本一に輝いた。舞台袖には、りまさんの扇子や傘、衣装が飾られていた。
 「娘は手踊りが好きで、仲間と幸せな時間を過ごしてきた。写真のような笑顔が本来の表情。かわいそうなだけの子どもではない」と父親(38)。写真と氏名を公表した理由を、「いじめをなくしたいという訴えの力になると信じている」と語った。


 遺族も了解した上で市長賞に内定していたのに、「いじめで自殺した子の写真」と分かった途端に内定が取り消されるというのは、遺族感情を考えれば「むごい」としか言いようがない。いじめで娘を失い、あまつさえ、いじめのせいで娘が映った美しい写真の価値や生きていたことの証さえ毀損された思いだろう。

 「祭りをテーマにした写真賞としては、亡くなった方が被写体になっているのは相応しくない」という理屈は分からなくもないが、少なくとも遺族を納得させないで撤回をしてしまうやり方には問題があった。「面倒に巻き込まれたくなかったから」という理由で遺族感情を足蹴にしたとは思いたくないが…。



氷河期世代にも雇用促進 (2016 10/18 10:30)

厚労省、氷河期世代の正社員化後押し 企業に助成金(10/17日経)
 厚生労働省は2017年度から、就職氷河期世代のフリーターらに対して正社員就職への支援を拡充する。正社員として雇い入れた企業に対する助成金を新設するほか、就職への意欲を喚起する短期集中型のセミナーを新たに始める。30〜40代に達した氷河期世代は他世代と比べて雇用が不安定な傾向にある。集中的な支援を通じて雇用と生活の安定につなげる。


 大卒の有効求人倍率が0.99で史上最悪だった2000年卒の私としては、「遅きに失した感はあるけどやらないよりはいいのかな」というねじれた感想になってしまう。もちろん、今からでも取り戻せる物があるなら取り戻すべく努力せねばならないのだが、失われた物は大きいなぁという思いを禁じ得ない。

 2000年頃は、酷い雇用状況だったにもかかわらず、「今時の若者は努力が足りない」で済まされていた記憶がある。「若者の雇用」について本格的に議論されるようになったのは、団塊の定年退職と経済危機が重なったリーマンショック以後ではなかろうか。

 不景気しか経験していないので、正直、「バブルでもいいから好景気を味わわせろ」という思いがある。この辺りは、バブル経験世代とは決定的に相容れない部分である。



新潟県知事選雑感 (2016 10/17 10:30)

新潟知事に再稼働慎重派の米山氏 自公系候補らを破る(10/16朝日)
 東京電力柏崎刈羽原発の再稼働が争点となった新潟県知事選は16日、投開票され、再稼働に慎重姿勢で、無所属新顔の医師の米山隆一氏(49)=共産、社民、自由推薦=が、同県長岡市の前市長の森民夫氏(67)=自民、公明推薦=ら無所属新顔3氏を破って初当選した。投票率は53・05%(前回43・95%)だった。
 柏崎刈羽原発(同県柏崎市、刈羽村)は全7基が停止しており、原子力規制委員会が適合審査中。米山氏は、原発が立地する道県では鹿児島県に続く「慎重派知事」の誕生となる。知事に再稼働を止める法的権限はないが、知事の同意が得られなければ、原発停止が長期化する可能性もある。
 米山氏は当選確実の一報を受け、「これまで皆さんと約束してきた通り、命と暮らしが守れない現状での再稼働は認められないと主張していく」と述べた。
 米山氏は、再稼働に慎重だった泉田裕彦知事(54)の不出馬表明後に「路線を引き継ぐ」として、民進党を離党して立候補。東電福島第一原発事故の検証や、重大事故時の避難計画の整備が不十分だとして、現状では再稼働は認められないとした。また、医療や介護の充実、返還不要な教育奨学金の創設なども掲げた。
 森氏は長岡市長を約17年務めた実績をアピール。選挙戦後半で、再稼働推進姿勢の自民党が推薦する候補ながら再稼働について「問題があればノーと言う」と踏み込んだが、支持を広げられなかった。
 安倍政権は、告示直前まで勝利は堅いと見込んでいた森氏が敗れたことを重く受け止めており、今後の政権運営にも影を落としそうだ。政府高官は「野党が反原発を訴えた選挙でこちらが負けた。国のエネルギー政策にも当然、影響が出る」と語った。
 東京10区、福岡6区の衆院2補選のさなかの知事選。原発再稼働が争点で接戦が伝えられる展開に、政党幹部が応援に入った。森氏を推薦した自民党からは二階俊博幹事長が業界団体などを回り、民進党は自主投票を決めていたが、最終盤で蓮舫代表が米山氏の応援演説に駆けつけた。

 正直な感想は「放射脳の米山が当選かよ」であるが、県外の人間には分からないような新潟独自の事情もあるのだろう。徹底的にどぶ板を浚う選挙戦を展開したとも聞いているから、選挙戦術の効果もあったのだろう。むしろ、鹿児島に続き、反原発の人間を当選させてしまった自民の選対は猛省すべきだろう。

 ちなみにこの米山氏、数年前は「原発再稼働」を主張していたのだが(参照:米山隆一の10年先のために - あの時原発は止まっていた−今こそ原発再稼働を!)、どこで方針を180度変えたのだろうか。

 で、菅直人とかがはしゃいでいるようだが、民進党を離党して立候補した米山氏に対し、自主投票を決めていたのに党内の反対を押し切って応援に行った蓮舫氏……という構図を考えると、今回選挙で民進党議員がヒャッハーと喜んでいるとすれば、それは筋違いな気が。



義務は果たさず要求ばかり (2016 10/15 10:30)

西独首相はひざまずき謝罪 日本に措置求める=韓国外相(10/13朝鮮日報)
 【ソウル聯合ニュース】韓国の尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は13日、国会外交統一委員会による国政監査で、西ドイツのブラント首相(当時)がポーランドの首都ワルシャワのユダヤ人ゲットー(居住区)跡でひざまずき、ナチス虐殺の犠牲者に謝罪したことを取り上げ、安倍晋三首相に対し、いわゆる「感性に訴える措置」を取るよう遠回しに求めた。
 尹長官は安倍首相が慰安婦被害者におわびの手紙を送ることは「毛頭考えていない」と発言したことについて、「韓国の国民が心を痛めた具体的な表現についての言及は控えたい」と前置きした上で、「感性的な部分については、被害国の要求などを超え、(加害)当該国が自らの判断で(感性に訴える措置について)述べることができると思う」として、「代表的なものが、ブラント首相がポーランドでひざまずいたこと」と述べた。
 また、「(ブラント首相の行為が)世界に肯定的なメッセージを送ったように、(日本が)そのような感性的な措置を取る可能性はあるのではないかと思う」とした。
 一方、「なぜ加害者の日本は堂々としていて、被害者の韓国は守勢にまわったような印象を与え、屈辱的に(対日外交を)やっているのか」との野党議員の指摘に対しては、「屈辱的な外交をしているとか、弱腰外交をしているとは考えていない」と反論した。
 尹長官は安倍首相の「毛頭考えていない」との発言に関する追加質問に対し、「表現自体は(韓国の)国民を失望させるもの」として、「感性的な面で日本側が留意しなければならない」と述べた。


 「慰安婦像の撤去」と「元慰安婦を支援する韓国の財団に10億円を拠出」はバーターだったはずなのに、慰安婦像の撤去は進まず、韓国の要求ばかりがエスカレートしていく。ごちゃごちゃ言う前に、とっとと慰安婦像を撤去しろよ。

 韓国側が「謝罪の手紙」を出すよう求めていることに対して、安倍総理は「手紙を出す気は毛頭ない」と応えたが、当然の対応で、ここで譲歩すれば、首相の代替わりごとに手紙を出すことを要求され、いずれは「天皇も手紙を出せ」となるだろう。

 日本はやるべきことはやった。「国家間の約束を守る国かどうか」が問われているのは、韓国の方だ。


火種 (2016 10/15 10:30)

台湾政府の許可証受理せず=蓮舫氏の手続き不備か−金田法相(10/14時事)
 金田勝年法相は14日の記者会見で、民進党の蓮舫代表が「二重国籍」解消のために行ったとしている手続きに関し、「一般論として、台湾当局が発行した外国国籍喪失届(国籍喪失許可証)は受理していない」と指摘した。
 蓮舫氏は13日の会見で「戸籍法106条にのっとって適正に手続きしている」と説明している。106条では、二重国籍を持つ人が相手国の発行した国籍喪失許可証を提出すれば二重国籍を解消することができるが、日本政府は台湾を正式な政府として認めておらず、許可証を受理していない。
 許可証が受理できない場合は、同104条に基づき、日本国籍だけを所有する意思を宣誓する「国籍選択宣言」を日本政府に提出する必要がある。法務省は台湾籍を離脱する場合、同宣言の提出を求めている。
 国籍選択の宣言をすれば、手続きした日付が戸籍に明記されるが、蓮舫氏は戸籍謄本の公開に応じていない。蓮舫氏の事務所は「本人がいないので分からない」としている。


 「手続きに則って対応している」「台湾籍の離脱手続きが完了していた」という先月の記者会見すらウソだったという可能性がある。初手からごまかすことなく淡々と事実を述べて手続きを進めれば良かったのだが、初手を間違えたせいで、ウソをつき続けなければならなくなっている感。

 これだけでも大きな火種だと思うが、もう一つ火種になりそうな話。

蓮舫代表 知事選、新潟入り 自主投票で異例の応援(10/14毎日)
 民進党の蓮舫代表は14日、新潟県知事選(16日投開票)で野党推薦の新人候補を支援するため、急きょ新潟入りした。同党は自主投票を決めており、現地入りは異例だ。注目が集まる知事選を舞台に「選挙の顔」としての求心力を高める狙いとみられる。原発再稼働に慎重な野党候補に距離を置き、与党推薦の新人を支援する連合は反発を強めている。【朝日弘行、柳沢亮】
(以下略)

 大きな支持母体である連合を敵に回して、どうするつもりなのだろうか。

 小沢一郎が最近「生活の党と山本太郎と仲間達」の党名を「自由党」にしたのは、民進党の四分五裂を見越してその受け皿とするため、という見方をしている人がいたが、ありうる話ではある。



ボブ・ディランが文学賞 (2016 10/14 10:30)

ボブ・ディラン氏にノーベル文学賞 シンガー・ソングライター 「詩的表現を創造」(10/13日経)
 【ロンドン=小滝麻理子】スウェーデン・アカデミーは13日、2016年のノーベル文学賞を米国のシンガー・ソングライター、ボブ・ディラン氏(75)に授与すると発表した。歌手の同賞受賞は初めて。スウェーデン・アカデミーは授賞理由を「偉大なアメリカの歌の伝統のなかで、新たな詩的表現を創造した」と説明した。音楽表現が文学賞の対象とされた点で画期的といえる。

 授賞式は12月10日にストックホルムで開く。賞金は800万クローナ(約9500万円)。作家の村上春樹氏は受賞しなかった。
 ディラン氏はミネソタ州生まれ。ミネソタ大学芸術学部を中退してニューヨークに出て、1962年にデビューした。「風に吹かれて」「戦争の親玉」といった曲で、ベトナム反戦や公民権運動で揺れていた米国社会に生きる若者の心情を代弁し、抗議の歌「プロテストフォーク」の旗手として一躍スターになった。
 自身は「反体制の貴公子」と見られることを嫌い、次第に象徴や隠喩などを使って、多様な解釈のできる複雑な詩を作るようになった。音楽面でもロックサウンドを取り入れた「フォークロック」で新境地を開き、「ライク・ア・ローリング・ストーン」(65年)は代表作になった。これまでの自作曲は約600曲、アルバムの総売り上げは世界で1億枚を超える。
 「タイム・アウト・オブ・マインド」(97年)でグラミー賞最優秀アルバム賞、08年にピュリツァー賞の特別賞を受賞。12年にはオバマ米大統領から文民最高位の「大統領自由勲章」を授与された。
 日本に紹介されたのは1960年代半ばで、岡林信康氏ら、自らの言葉で歌うフォーク歌手に大きな影響を与えた。今春、通算8度目の来日公演を果たしている。

 村上春樹が受賞を逃したことに関しては「あ、そう」くらいの感想しかないし、大江健三郎が取ってしまうようなノーベル文学賞には元から「期待」などしていないのだが、ボブ・ディランがノーベル文学賞をとったことに関しては「面白いな、そう来たか」と思った。

 ただ、面白い選考だしボブ・ディランの業績に異を唱えるつもりは全く無いとは言え、「ノーベル文学賞」としてはどうなんだろうという思いもある。ボブ・ディランのは歌詞ではない、詩である、ということなんだろうが。
 ノーベル賞の中でも平和賞と文学賞はやっぱり他の賞とは性質が違うよなぁ、と改めて感じた。


タイ国王薨去 (2016 10/14 10:30)

タイ プミポン国王が死去(10/13NHK)
 世界で最も在位の長い国王として知られたタイのプミポン国王が亡くなりました。88歳でした。たびたび政治の混乱が起きてきたタイの安定の要となってきた国王の死去はタイの政治や経済にも影響を与えるものと見られます。

 タイの王室庁は日本時間の13日午後9時前、声明を出し、プミポン国王が13日死去したと発表しました。
 プミポン国王は、1946年に18歳で即位して以来、国家元首として70年にわたって国を治め、世界で最も在位の長い国王として知られてきました。
 プミポン国王はタイの各地で貧困撲滅のための事業を王室主導で立ち上げるなどし、国民の絶大な尊敬を集めてきたほか、日本の皇室とも親しい関係にあり2006年に行われた即位60周年を祝う式典には、天皇皇后両陛下が出席し、親交を深められました。
 タイでは、たびたび軍事クーデターが起きるなど政治の混乱が繰り返されてきましたが、過去にはプミポン国王がみずから対立する政治勢力の間に入って仲裁を行ったこともあり、政治の安定に決定的な役割を果たしてきました。タイではおととしのクーデター以降、軍主導の暫定政権が続いていて、民政への復帰が課題となっています。政治の安定の要となってきた国王が死去したことは、今後のタイの政治にも何らかの影響を与えるものと見られます。
 また、タイは日本人に人気の旅行先であるほか、およそ4500社の日系企業が進出するなど日本との経済的な結びつきが極めて強い国で、経済にも影響が及ぶという指摘も出ています。後継の国王はまだ指名されていませんが、長男のワチラロンコン皇太子が有力視されています。

国民から絶大な尊敬
 プミポン国王は、1927年にアメリカでタイ王室の王子の父と一般人の母の間に生まれ、幼少期をスイスで過ごしました。スイスの大学に在学中、当時の国王だった兄が突然亡くなり、1946年、18歳でチャクリー王朝の9番目の国王に即位し、以降、国王としては世界で最も長く70年間にわたって国を治めてきました。
 プミポン国王は、タイの各地で王室主導で稲作や酪農など2000以上に上るプロジェクトを実施し、農村の振興や貧困対策に力を入れてきました。たび重なる政治危機の際には国家元首として国をまとめる役割を果たし、1992年には軍部と民主化を求めるグループとの衝突が起きて多数の死傷者が出たことを受け、国王みずからが軍を背景にする当時の首相と民主化運動の指導者を呼び出して話し合いをさせ、混乱を鎮めました。こうしたことから、プミポン国王は国民から絶大な尊敬を集め、タイでは街の至る所に国王の肖像画や写真が掲げられています。
 プミポン国王は日本の皇室との関係も深く、1960年代には当時、皇太子だった天皇陛下から寄贈された淡水魚を食用としてタイ全土に広めたほか、日本のメーカーのカメラや自動車を長年愛用するなど、親日家としても知られてきました。
(以下略)

 タイの今後を心配しつつ、引用メモ。



中日新聞が捏造記事 (2016 10/13 10:30)

中日新聞記事に捏造、記者「想像して書いた」(10/12読売)
 中日新聞は12日、5月に掲載した連載記事2本に誤りがあったとして、同日付朝刊社会面で「おわび」を掲載し、記事や見出し、写真を削除すると明らかにした。
 架空のエピソードを盛り込んだ記者の取材メモをもとに記事が書かれたことが原因としている。今後、この記者や編集幹部を処分し、同じ記者が書いた連載以外の記事についても調査する方針。
 誤りがあったのは、5月17日付と19日付の朝刊社会面に掲載された連載「新貧乏物語 第4部 子どもたちのSOS」。
 おわびでは、19日付の記事について、「教材費や部活の合宿代も払えない、などとした三か所の記述が事実でないことを確認した」としている。病気の父を持つ中学3年の少女が、「教材費も払えない」「バスケ部の合宿代一万円が払えず」などと記述した部分を指すとみられる。
 また、17日付の記事には、10歳の少年がパンを売るために「知らない人が住むマンションを訪ね歩く」などとした説明を添えた写真が掲載されたが、この写真は実際の販売現場ではなく、少年の関係者の自宅前で撮影したものだったという。
 同紙によると、8月末に少女の家族からの指摘を受けて調査した結果、取材班の記者1人が架空の取材メモを作成し、写真も記者がカメラマンに指示して撮影していたことが判明した。記者は「原稿を良くするために想像して書いてしまった」と話しているという。取材班のキャップやデスクらは、記者が書いた記事をチェックしたものの、メモは記事掲載時点で誰も見ていなかったという。
 臼田信行・名古屋本社編集局長は、おわびの中で、「記者が事実と異なることを自ら知りながら書いたことは到底許されません。深くおわび申し上げます」と謝罪した。この連載が6月に掲載された中日新聞社発行の東京新聞などでも当該の記事を削除する。
 ただ、おわびでは、19日付の記事で誤りがあったという「三か所の記述」が明示されていない。平田浩二・編集局次長は読売新聞の取材に対し、「関係者に迷惑がかかるので、これ以上は明らかにできない。デスクなど上司による圧力などがあったとは認識していない」と話した。問題の記者の所属や年次なども明らかにしなかった。
 連載は1月に始まり、第6部まで掲載。中日新聞は、今年度の新聞協会賞の編集部門にこの連載を応募していた。同紙は、ほかの記事に問題はないとし、連載を継続する方針。


 酷い話ではあるが、「原稿を良くするために想像して書いてしまった」というのは朝日新聞などではよくある話だし、テレビでもヤラセは横行しているので、「まぁマスコミなんてそんなモンだよな」という程度の感想になってしまう。

 問題は、貧困層についてレポートする記事で捏造をしたことで、貧困層の存在そのものが疑われかねないという部分。苦しい状況を訴えても「捏造では」という目で見られては、進めるべき対応を進めるブレーキにもなりかねない。その意味で、「マスコミの信頼性」という話とは別の次元で罪深い。


鉈出殺殺と犯那殺多 (2016 10/13 10:30)

「ヤンキーは農業に向いている」 タトゥーOK、パンチパーマ優遇・・・元ヤン&チーマーだらけの農園(10/11AbemaTimes)
 TPP関連法案で揺れる日本の農業、今後は世界を相手にした戦いが予想される。だが、国内では就業人口の減少に加えて、高齢化など逆風が吹きすさぶ。こうした状況に一石を投じるべく、新たな取組をはじめている会社がある。農業生産法人「ベジフルファーム」だ。
 独特なのは元ヤンインターン募集と銘打たれた人材要項だ。タトゥーOK、レディースOKパンチパーマ優遇……。ベジフルファームの社員は元ヤンキーばかり。もちろん、ヤンキーでない社員もいるが、代表取締役はかつて喧嘩や暴走行為に明け暮れていた千葉の暴走族の総長だ。だが今は仲間たちとバイクをトラクターに乗り換えて農業に取り組んでいる。
 「よく検問突破してた。いかつい車を乗り回していました」と振り返るのは代表取締役の田中健二さん。暴走族・鉈出殺殺(なたでここ)の元総長だ。社員の佐藤武緒さんは鉈出殺殺(なたでここ)と激しい抗争を繰り返してきた犯那殺多(ぱんなこった)の元総長だ。「駅で10人に囲まれて勝った」と不敵な笑みを浮かべる。対立していた両者だが、今は仲間だ。社歌も作り、農業に「本気で」取り組んでいる。
 元ヤンの人材募集は業界では驚きを持って迎えられた。それまでは「ヤンキーに農業は無理」というのが常識だったからだ。だが、田中さんは「ヤンキーは農業に向いている」と断言する。
 一例として、ヤンキーの負けず嫌いの精神は農業の現場で活きるという。「農作業していると腰が痛くなる。痛いって言ったら負けみたいな精神がヤンキーにはある」と指摘。
 加えて、「ヤンキーは車やバイクが大好き。自分でいじれるやつも多い。だから農機具だって自分でメンテナンスできる」と言う。実際に同社では社員たちで農機具のメンテナンスを行うことで経費を抑制しているという。
 さらに「ヤンキー精神」の根底にある先輩へのリスペクトも大いに農業に活きるという。「農業って教科書や取扱説明書にのっていない“ちょっとした技術”が多い。そういうところを先輩に教えてもらっている」ことで先輩農家とのコミュニケーションも円滑に図れるという。
 今、彼らはさらなる先を見据える。すでにチョウザメを養殖し、日本産のキャビアを輸出しようとしている。加えて、ベトナムに日本の農業技術を提供し、世界進出も目論む。
 農業というジャンルで、やんちゃな精神で世界を相手に戦おうとしているベジファーム。田中さんは「家でゲームしている若者、出てきて農業しましょう」と語った。


 いい話だとは思うんだが……「代表取締役の田中健二さん。暴走族・鉈出殺殺(なたでここ)の元総長。社員の佐藤武緒さんは…犯那殺多(ぱんなこった)の元総長」という部分は、ネタとしか思えなかった。「あれ、虚構新聞の記事かな」と思ったくらい。ちなみに、この記事を読んで真っ先に思い出したのが、熊本で殺人未遂事件をやらかした暴走族「コイヘルペス」である。

スタッフ紹介|ベジフルファーム

 スタッフ紹介も突き抜けてる。素晴らしい。



武蔵野大が長谷川秀夫氏の処分検討 (2016 10/12 10:30)

「残業100時間で過労死は情けない」 教授の処分検討(10/11朝日)
 「残業100時間で過労死は情けない」とするコメントを武蔵野大学(東京)の教授がインターネットのニュースサイトに投稿したことについて、同大学が10日、謝罪した。7日に電通の女性新入社員の過労自殺のニュースが配信された時間帯の投稿で、ネット上では「炎上」していた。
 投稿したのは、グローバルビジネス学科の長谷川秀夫教授。東芝で財務畑を歩み、ニトリなどの役員を歴任した後、昨年から同大教授を務める。
 武蔵野大などによると、長谷川教授は7日夜、「過労死等防止対策白書」の政府発表を受けてニュースサイトにコメントを投稿。「月当たり残業時間が100時間を越えたくらいで過労死するのは情けない」「自分が請け負った仕事をプロとして完遂するという強い意識があれば、残業時間など関係ない」などと記した。
 電通社員の過労自殺のニュースが配信された時間帯に投稿されたもので、コメントがネット上に拡散。「こういう人たちが労災被害者を生み出している」「死者にむち打つ発言だ」などと批判が広がった。長谷川教授は8日に投稿を削除し、「つらい長時間労働を乗り切らないと会社が危なくなる自分の過去の経験のみで判断した」などと釈明する謝罪コメントを改めて投稿した。
 武蔵野大は10日、公式ホームページに「誠に遺憾であり、残念」などとする謝罪コメントを西本照真学長名で掲載。「不快感を覚える方がいるのは当然」とし、長谷川教授の処分を検討している。(千葉卓朗)

 先日「残業100時間で死ぬとは情けない」と発言し炎上していた武蔵野大学の長谷川秀夫氏が、その発言で処分されそうだという話。

 思想の自由、言論の自由はあるわけだが、それに対して批判する自由はあるわけだし、ましてや「残業100時間で死ぬのは情けない」というのは、残業100時間が違法であることを無視した発言であり(36協定を結んでも1ヶ月45時間、特別な事情がある場合で80時間が上限)、叩かれても当然だろう。

 ただ、学問の自由は最大限認められるべきだという観点から、「"処分"となるとどうだろう」という思いもある。学生を教導する人間としては不適切な発言であるから、大学が自ら処分をおこなうのはやむを得ないだろうと思いつつ、それでも大学教員の発言にはできる限りの自由が与えられるべきだとも思ったり。

 余談ながら。
 はっきり書いているわけではないが、「東芝で財務畑を歩み」という文面の裏には、「あの不正会計問題を起こした東芝で財務畑を歩いていた人ですよ」という暗黙のメッセージがあるように穿った味方をしてしまうが、氏が東芝にいたのは2002年まで、不正会計はリーマンショック後なので、一応無関係。



「リベラル」 (2016 10/10 10:30)

「ネット上の争いでは、リベラルは99%負ける」 津田大介さんが訴える政治運動の姿とは(10/9ハフィントンポスト)
■なぜ「リベラルは負けている」のか?

――同じインタビューの中で、鳥越さんは「日本のリベラルは現実に負けている」と指摘しました。これについては、津田さんはどう感じましたか?

 これについては同感です。一言でいうと、保守の人のほうがマメなんですよ。保守系団体の「日本会議」もそうですが、とにかく参加者たちが地に足のついた活動を継続的にしているし、筆まめなんです。自分達はどういう思想で、何を目指しているのかをちゃんと主張する。自民党も野党時代にマスメディアに相手にされなくなったからネット戦略というのを重視するようになって、マメになりました。ネットを活用して、自分達の主張を訴えている。
 その点については確実にリベラル側は怠けていると思いますね。ネット選挙が解禁され、ネットと政治の関係についてほぼ全ての党から呼ばれて講演してきました。その際、「これからの時代は、マスメディアが個別の候補についてほとんど報道しなくなる。選挙期間中にTwitterやFacebookで情報発信することが大事だ。それらの発信源となるスマホを使うことが重要になる」と説明したあとに、「現在スマホを使っている方は?」と、会場の方に手を挙げてもらうと、リベラルな党の方がスマホ率やSNS利用率が低いんですよね。ガラケー率8割みたいな。
 本来は「革新」であるにも関わらず、新しいものに対する好奇心が薄いことが一番の問題かもしれません。それが結果的に「自分たちの理念を左でも右でもない一般の人に、わかりやすく説明する努力を放棄してきた」こととも繋がっているんじゃないかと思います。
 つまり、なんでこれだけネットを中心とした保守層が浮上しているかというと、やっぱりそういう人達のほうが勉強をしている……あるいは外から見たときに勉強しているように見えるということだと思います。
 彼らは少なくとも自分たちの興味関心があるトピックについては勉強しているし、これまで「世間から迫害されてきた」という意識があるから、自分達の主張をちゃんと世の中に広めようと努力する。だから筆まめになるんです。一方でリベラルの側は、ある時期から最新の状況を追いかけなくなり、一般人に広める努力も怠ってきた。そのツケが出てきていますね。
(一部抜粋)

 書いてある内容に特段間違いがあるわけじゃないし、書かれていること一つ一つには寧ろ納得する部分が多いのだが、そもそも、話題の対象としている集団が「リベラル」と呼ぶべき物と言えるのかという問題がある。

 「差別反対」「異文化に寛容な社会を」と言いつつ、自分たちと違う意見の持ち主に対しては平気で差別的言辞を弄し、言論の抑圧を主張したりするような人間たちを、果たして「リベラル」と言うことができるのか。

 むしろ、保守的な価値観を持っていると見られがちな自民党こそ経済政策の面ではリベラルと言えるし、道徳観のような物に関しては、公明党がリベラルと呼ぶべき立場を担っている。安倍政権に関しては、社会保障の面でもリベラル的施策を打ち出そうとしている。

 民進党とか社民党とか左系知識人に対しては、「リベラルとは違う別の何か」と言うしかない。



電通社員の自殺に労災認定 (2016 10/8 10:30)

電通の女性新入社員自殺、労災と認定 残業月105時間(10/8朝日)
 広告大手の電通に勤務していた女性新入社員(当時24)が昨年末に自殺したのは、長時間の過重労働が原因だったとして労災が認められた。遺族と代理人弁護士が7日、記者会見して明らかにした。電通では1991年にも入社2年目の男性社員が長時間労働が原因で自殺し、遺族が起こした裁判で最高裁が会社側の責任を認定。過労自殺で会社の責任を認める司法判断の流れをつくった。その電通で、若手社員の過労自殺が繰り返された。

 亡くなったのは、入社1年目だった高橋まつりさん。三田労働基準監督署(東京)が労災認定した。認定は9月30日付。
 高橋さんは東大文学部を卒業後、昨年4月に電通に入社。インターネット広告を担当するデジタル・アカウント部に配属された。代理人弁護士によると、10月以降に業務が大幅に増え、労基署が認定した高橋さんの1カ月(10月9日〜11月7日)の時間外労働は約105時間にのぼった。
 高橋さんは昨年12月25日、住んでいた都内の電通の女子寮で自殺。その前から、SNSで「死にたい」などのメッセージを同僚・友人らに送っていた。三田労基署は「仕事量が著しく増加し、時間外労働も大幅に増える状況になった」と認定し、心理的負荷による精神障害で過労自殺に至ったと結論づけた。
 電通は先月、インターネット広告業務で不正な取引があり、広告主に代金の過大請求を繰り返していたと発表した。担当部署が恒常的な人手不足に陥っていたと説明し、「現場を理解して人員配置すべきだった」として経営に責任があるとしていた。高橋さんが所属していたのも、ネット広告業務を扱う部署だった。
 電通は00年の最高裁判決以降、社員の出退勤時間の管理を徹底するなどとしていたが、過労自殺の再発を防げなかった。代理人弁護士によると、電通は労基署に届け出た時間外労働の上限を超えないように、「勤務状況報告書」を作成するよう社員に指導していたという。電通は「社員の自殺については厳粛に受け止めている。労災認定については内容を把握していないので、コメントは差し控える」としている。(千葉卓朗)


 被害女性はツイッターで仕事に関しても多くのツイートをしていた。このブログ記事に詳しい。

【電通過労死事件】被害者のツイートから浮かび上がる電通の体質 ? メンヘラ.jp

 労働基準法界隈の法規制をきっちり運用すれば、日本の自殺者の数は大幅に減るんだろうなぁ……労基署の人員が足りていないという問題は理解しているが、それでも対応がザル過ぎないかという気がしてならない。

 あとは、いまだに「一般社員も経営者目線で常に仕事のことを考えているべきだ」と考える化石のような人間の存在も問題だ。



 こんな黴臭い発想をする人間が「グローバルビジネス学科」の教授という喜劇。


続・無能な味方 (2016 10/8 10:30)

日弁連が謝罪…瀬戸内さん「殺したがるばかども」発言で 「被害者への配慮なかった」(10/7産経)
 作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(94)が、日本弁護士連合会のシンポジウムに寄せたビデオメッセージで死刑制度を批判し、「殺したがるばかどもと戦ってください」と発言したことについて、日弁連は7日、福井市内で開いた人権擁護大会の中で「犯罪被害者への配慮がなかったことは、おわび申し上げる」と謝罪した。
 大会では、死刑制度に関する前日のシンポジウムの担当者だった加毛修弁護士が、瀬戸内さんのメッセージについて説明。発言の意図について「死刑制度を含む国家の殺人のことであり、犯罪被害者へ向けられたものではないと考えている」と釈明したうえで、「『ばかども』という表現は確かに強いと感じたが、瀬戸内さんの思い切りよい持ち味でもあり、そのまま使うことになった」と話した。
 瀬戸内さんのメッセージが流された当時、会場には全国犯罪被害者の会(あすの会)のメンバーや支援する弁護士らもおり、「被害者の気持ちを踏みにじる言葉だ」と反発が出ていた。

 寂聴の発言自体が愚劣であるのは言うまでもないが、このビデオメッセージを使うという判断をしたのも日弁連側。しかも、使っておきながら、おそらくは本人に確認も取らずすぐに釈明するという態度にも問題があり、要するに「日弁連の幹部はいったい何を考えているのか」ということになる。

 しかし、弁護士の中にもいろんな意見の持ち主がいるだろうに、弁護士は事実上義務的に加盟せねばならない「日弁連」として意見を統一してしまっても問題ないのだろうか。



無能な味方 (2016 10/7 10:30)

「殺したがるばかどもと戦って」 瀬戸内寂聴さんの発言に犯罪被害者ら反発 日弁連シンポで死刑制度批判(10/7産経)
 日本弁護士連合会(日弁連)が6日、福井市内で開催した死刑制度に関するシンポジウムに、作家で僧侶の瀬戸内寂聴さん(94)がビデオメッセージを寄せ、死刑制度を批判したうえで「殺したがるばかどもと戦ってください」と発言した。会場には全国犯罪被害者の会(あすの会)のメンバーや支援する弁護士らもおり、「被害者の気持ちを踏みにじる言葉だ」と反発した。
 日弁連は7日に同市内で開く人権擁護大会で「平成32年までに死刑制度の廃止を目指す」とする宣言案を提出する。この日のシンポジウムでは、国内外の研究者らが死刑の存廃をめぐる国際的潮流について報告。瀬戸内さんのビデオメッセージはプログラムの冒頭と終盤の2回にわたって流された。
 この中で瀬戸内さんは「人間が人間の罪を決めることは難しい。日本が(死刑制度を)まだ続けていることは恥ずかしい」と指摘。「人間が人間を殺すことは一番野蛮なこと。みなさん頑張って『殺さない』ってことを大きな声で唱えてください。そして、殺したがるばかどもと戦ってください」と述べた。

 瀬戸内さんの発言について、あすの会顧問の岡村勲弁護士は「被害者はみんな加害者に命をもって償ってもらいたいと思っている。そのどこが悪いのか。ばか呼ばわりされるいわれはない」と話した。

 典型的な「無能な味方」。無駄に敵を増やすような言説を弄する者は、自論を皆に受け入れて欲しいのでは無く、主張している自分に酔っているだけ、あるいは他者を叩くことに喜びを感じているだけだ。

 というか、「殺したがるばかども」って、死刑宣告を受ける方の人間に対して向けられる言葉だろうに。



閣僚からも「もっと増税しろ」の声 (2016 10/6 10:30)

経財相「消費税15%掲げ選挙すべき」(10/5日経)
 石原伸晃経済財政・再生相は5日、都内で講演し、財政再建と社会保障制度の安定のため消費増税の必要性を強調した。「消費税は10%では賄いきれない。次は12%、14%、15%という形で上げることを国民に問いかけて選挙をしていかなければならない」と述べた。消費税は現在8%で、政府は2019年10月に10%に上げる予定。


 ほんと、安倍さん以外は緊縮財政・財政再建論者ばかり。

 以前、野田氏が民進党幹事長に就いたときに「民進党は完全に緊縮路線で行くんだな」と批判をしたが、自民党内にも石原伸晃のように「財務省の走狗」がワラワラ存在している。「自民党しか選択肢が無い」どころか、「安倍さんしか選択肢が無い」という状況である。

 景気回復をしようとしているときに増税して腰折れさせるなど愚の骨頂なのだが、しかし「消費税は10%でも足りない、15%にしろ」という石原伸晃のような主張を、新聞どもが「将来世代のことを考えた責任感ある主張だ」ともてはやし、国民の中に「景気回復優先に考えるのは無責任だ」という印象が広がる、という流れはいまだに幅を利かせている。実は、国民の中にも「緊縮財政・財政再建論者」は多い。

 景気が停滞すれば増税しても税収は減り、結局は社会保障に回せる金は減るのだが。


民進党の嫌がらせ 2 (2016 10/6 10:30)

質問通告遅れで省庁職員待機、民進に抗議…自民(10/4読売)
 自民党は、4日午前の衆院予算委員会で質問した民進党の階猛氏が、同日未明まで質問内容を事前通告しなかったことで、霞が関の各省庁の職員が夜中まで職場に留め置かれたとして、民進党に抗議した。
 与党関係者によると、階氏は4日午前0時過ぎまで質問通告しなかった。このため、各省庁で職員が待機していたという。読売新聞の取材に対し、階氏は「質問通告は、午後10時台に秘書に渡した。意図的に通告を遅らせたわけではない」と釈明した。
 各省庁の職員は、翌日の国会で質問が出る可能性がある場合、夜間、職場に待機する。事前の質問通告が出てから、翌朝までに答弁案を作成する必要があるためで、事前通告が遅れると大きな負担となる。


 日にちをまたいでも質問通告をおこなわないどころか、あまつさえ「10時までに秘書には渡したも〜ん」って、10時以降も働かせることを前提にしてるブラックぶり。このような「官僚を下僕のように扱う」という心性が、与党時代に官僚達を使いこなせなかったことの根本にあるのではないか。

 ついでに、蓮舫さん。

「大人になってほしい」総理の答弁について蓮舫代表 - 民進党
問 最後に「政治は今を見るべきだ」と力を込めた狙いは。
答 「大人になってもらいたい」と思った。私は安倍政権以前の政権を取り上げて数値の比較をしたことはない。それは今政権を担っている人たちが、今を見ることが政治だと思うからだ。
(一部抜粋)

 根拠がどこにあるのか分からない、上から目線で無礼な発言。
 しかもこんな発言も。

民進・蓮舫代表、安倍晋三首相の答弁「上から目線。おごりではないか」と批判(10/4産経)
 民進党の蓮舫代表は4日の衆院本会議前に開かれた党会合で、本会議で採決される平成28年度第2次補正予算案に関し「賛成する要素が見当たらない」と反対姿勢を鮮明にし、安倍晋三首相を批判した。「(衆院予算委員会で)私たちの仲間が丁寧に、ここは改善した方がいいと教えてあげているにもかかわらず、ずいぶん上から目線で答弁する。おごりではないか」と述べた。
(以下略)

 鏡でも見たらどうか。



ノーベル物理学賞 (2016 10/5 10:30)

 ノーベル物理学賞は、トポロジカル相転移に関する研究が受賞。

 「日本人の受賞ならず」というくだらない速報が相次ぎ、私もツイッターで「ノーベル賞って私のような素人が最先端の学問について少しでも知ることのできるいい機会なのだから、日本人以外が受賞した場合でもマスコミは解説記事をガンガン出して欲しいのだけど。」と書き、新聞がきちんと対応することを期待していたのだが、



 このようなツイートが為されたり、またNHKの記事でも、見出しは非常にアレではあるが、記事内ではきちんと解説が為されていた。

ノーベル物理学賞は米の3人に 日本人の受賞ならず(10/4NHK)
 ことしのノーベル物理学賞に、数学の「トポロジー」という概念を利用して物質で起きる特殊な状態を理論的に説明したアメリカの大学の3人の研究者が選ばれました。
 スウェーデンのストックホルムにあるノーベル賞の選考委員会は日本時間の午後7時前に記者会見し、ことしのノーベル物理学賞を、いずれもイギリス出身で、アメリカのワシントン大学のデイビッド・サウレス氏、プリンストン大学のダンカン・ホールデン氏、それに、ブラウン大学のマイケル・コスタリッツ氏の3人に贈ると発表しました。
 3人は1970年代、超電導や超流動など、物質に見られる特殊な物理現象がなぜ起きるのか明らかでなかったときに、数学の「トポロジー」という概念を利用して説明する理論的な基礎を築きました。
 トポロジーは、すべての現象を「穴の数がいくつあるか」で整理するという数学の概念です。この概念を取り入れて、さまざまな現象をみると、例えば、通常は滑らかな曲線になる電気抵抗が平面の物質を超低温にまで冷やしたときには階段状で現れる現象を説明できるということです。
 この理論によって、さまざまな物理現象を理解したり予測したりするための「道しるべ」が示され、ノーベル賞の選考委員会は授賞理由について、「彼らの研究成果は物理学の新たな分野を開き、新しい世代の電子工学の発展や、超電導体や量子コンピューターなどに活用されることが期待される」としています。
 日本人の3年連続でのノーベル物理学賞の受賞はなりませんでした。

「トポロジー」注目の理由
 ことしのノーベル物理学賞の受賞テーマとなった「トポロジー」とはいったい何なのか。そして、なぜ注目されるのか。物理学の研究情勢に詳しいJST=科学技術振興機構の調査役、古川雅士さんは「物質の新しい性質を引き出す可能性があり、今後、研究が進めば、コンピューターの記憶装置の大幅な省電力化を実現する可能性がある」と指摘しています。
 「トポロジー」とは、物質を作る基本的な粒子である「原子」の周りのある限定的な空間を指します。原子の周りを飛び交う電子の中には、この限定的な空間、「トポロジー」だけを飛び交うものがあることが、1970年代に、今回、受賞が決まった人たちの研究によってわかってきました。
 さらに研究が進むと、もともと「トポロジー」だけを飛び交うわけではない電子も、人間の操作によって「トポロジー」だけを飛び交うように変えることができることもわかってきました。つまり、「トポロジー」を利用して、物質の性質を人為的に変えられることがわかったのです。
 「トポロジー」を利用して物質の性質を変える際、興味深いのは、電気を通すようにも電気を通さないようにも、どちらの性質にも変えられることです。こうしたことから、「トポロジー」の研究を推し進めていけば、将来の新材料の開発につながるのではないかと期待されています。
 科学技術振興機構の古川雅士さんは「現在のパソコンなどに用いられている電子部品は情報を記憶するために多大な電力を必要としているが、『トポロジー』の研究を推し進めれば、ごくわずかな電力で記憶できるような記憶装置の省電力化を実現できる可能性があり、今、物理学の世界では、『トポロジー』に熱い視線が注がれている」と、この分野への期待を示しています。
 そのうえで、古川さんは「実際に応用する技術の開発は容易ではなく、私たちの生活に身近な製品に応用されるまでには、あと数十年かかるのではないか」と指摘しています。

 ノーベル賞の細かい受賞理由にまで関心を持っている読者は多くないかも知れないが、テレビのように「大衆受け」のみを考えず、NHKや新聞各紙は頑張って欲しいと思う。今朝の新聞各紙では、解説を織り交ぜて記事が書かれており、限られた紙面の中で何とか内容を伝えようと努力している姿勢は見られたが、しかし非常に物足りなかった。

 テレビのワイドショーなどが解説コーナーを設けて報じてくれれば、科学がもっと身近になると思うのだが……まぁ期待するだけ無駄ですわな。


民進党の嫌がらせ (2016 10/5 10:30)

首相、「厚労相を呼んで」連発し反論 社会保障問題の質問(10/5朝日)
 安倍晋三首相は4日の衆院予算委員会の集中審議で、民進党議員から社会保障問題をめぐる質問を受けた際、「厚労相を呼んで」「厚労相が答弁するのが当然」と連発。民進党から塩崎恭久厚生労働相の出席要求がなかったことに色をなして反発した。
 民進党の初鹿明博氏が介護保険制度の見直し問題を取り上げると、首相は「担当大臣がいるのだから、担当大臣をしっかりと呼んで深く議論するのがあるべき姿ではないか」と反発。初鹿氏は「この見直しのきっかけは経済財政諮問会議の骨太の方針で、発信元は官邸サイド。だから首相に聞いている」と反論した。
 同党の井坂信彦氏が賃金の下落に合わせ年金額を下げる新しい仕組みを問いただすと、首相は「厚労相を呼んでこの場で答えさせるべきではないか。私は厚労相に任せているのだから、厚労相に聞いていただきたい」と強調し、「『厚労相を呼ぶな』と(民進党の)国対(国会対策委員会)が言ってきたのか」などと批判した。


 介護保険や年金について質問するなら担当責任者である厚労相を呼んでおくのが筋なのに、敢えて厚労相を呼ばなかった民進党。国対委員長が山井だということを考えると、「「嫌がらせ」の類なんだろうなぁ。国会でまともに議論する気があるとは思えない。



大隅良典氏がノーベル賞受賞 (2016 10/4 10:30)

大隅さん会見「ノーベル賞には格別の重さ感じる」(10/3朝日)
 ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんは、3日午後8時過ぎから東京都目黒区の同大で記者会見を開いた。記者会見の冒頭、大隅さんは「本日夕刻に受賞のお知らせをいただいた。研究者としてこのうえなく栄誉なこと。ノーベル賞には格別の重さを感じている」と喜びを語った。
 続けて「私は人がやらないことをやろうという興味から、酵母の液胞の研究を始めた。酵母が飢餓に陥ると自分自身のたんぱく質の分解を始める。光学顕微鏡でとらえることができたというのが私の研究の出発点。オートファジーは、私が研究を始めたときに必ずがんにつながるとか、寿命の問題につながると確信していたわけではない。基礎的な研究はそういう風に展開していくものだと理解してもらいたい」と語った。

 非常に長い記事なので、この文章の末尾に、記事全文を引用する。

 氏の受賞理由である「オートファジー」について調べている中で、ふと、中学の時に「単なる老廃物の貯蔵庫、所謂ゴミため」と教わった液胞が、いまやゴミためどころか実際には重要な生理的活動に関わっていると理解されている、ということを思った。細胞の中で「生きていると思われている器官」を指示する「原形質」という言葉や、そこから派生した「後形質」という語があまり使われなくなったのにも、大隅教授の研究は関係があるのだろうか。

 研究内容そのものと同時に、氏が「研究予算の縮小」「すぐに成果を求める」という風潮に対して警鐘を鳴らしていたのが印象に残った。
 ノーベル賞の受賞が近年続いているが、受賞内容はほとんど20年から30年前の業績に対して。つまりそれなりに「基礎研究に没頭できる環境・資金が与えられていた時代」の話で、「実用的な研究」にのみ資金を集中させようという緊縮の流れがこのまま続けば、10年20年後にはノーベル賞受賞はぱったりと途絶えるだろう。

 役に立つかどうかを度外視して基礎研究にお金がつぎ込めるような流れになってくれたらいいなと思うし、そのためにはとにもかくにも景気回復が必要。行きすぎた緊縮財政は、百害あって一利無しだ。
 同時に、大学での研究のみならず、学生への教育も、大学を「就職予備校」と捉えて「社会で役に立つか否か」のみで評価しようという流れが変わってくれれば、と強く望む。

 「役に立つかどうか」「意味があるかどうか」という評価軸のみで物事を捉えるのは、とても発想が貧しいと思うし、そう考えざるを得ない経済状況にあるということは大きな不幸だ。


大隅さん会見「ノーベル賞には格別の重さ感じる」(10/3朝日)
 ノーベル医学生理学賞の受賞が決まった東京工業大学栄誉教授の大隅良典さんは、3日午後8時過ぎから東京都目黒区の同大で記者会見を開いた。記者会見の冒頭、大隅さんは「本日夕刻に受賞のお知らせをいただいた。研究者としてこのうえなく栄誉なこと。ノーベル賞には格別の重さを感じている」と喜びを語った。
 続けて「私は人がやらないことをやろうという興味から、酵母の液胞の研究を始めた。酵母が飢餓に陥ると自分自身のたんぱく質の分解を始める。光学顕微鏡でとらえることができたというのが私の研究の出発点。オートファジーは、私が研究を始めたときに必ずがんにつながるとか、寿命の問題につながると確信していたわけではない。基礎的な研究はそういう風に展開していくものだと理解してもらいたい」と語った。

 記者会見での主なやりとりは次の通り。

 ――人がやらないことをやるという考え方のきっかけは何ですか。
 みんながよってたかってやるのもサイエンスのひとつだけれど、誰もやっていないことを見つけた方が、楽しい。液胞というみんながごみだめだと思っていたことからスタートし、たんぱく分解というまだみなさんが興味がなかったところから始められた。

 ――基礎研究の大切さをどう考えていますか。
 すべての人が成功するわけではないけれど、それがサイエンスのあり方。基礎研究を見守ってくれる社会になってくれたらうれしい。

 ――ノーベル賞はどう格別なのですか。
 インパクトがある賞だと自覚している。私のような基礎的な研究者も運がよければそういう機会に恵まれると、若い人に知ってもらえたらうれしい。

 ――オートファジーが賞につながると確信していたわけではないというのは、どういう意味ですか。
 科学というのはゴールはない。次から次に疑問がわいていくる。酵母にたくさんのことを問いかけて、オートファジーの理解につながってくれたらいいなと思っていた。

 ――今後どんな研究に取り組みたいですか。
 酵母の研究がまだ先導できることがあるんじゃないかと思っている。もう少し定量的に、実際、本当に何がオートファジーで壊れて、代謝みたいなものにどう影響するのか、集中して解決してみたい。

 ――オートファジーを知らない人に説明してもらえませんか。
 私たちは毎日、70〜80グラムのたんぱく質を食べているが、たんぱく質を分解してアミノ酸という原料にしている。私たちの体内では300グラムくらいのたんぱく質が作られている。どこから来るかというと、私たちの体内ではたんぱく質が壊れてアミノ酸になって再利用されているよということ。
 例えば、海で遭難した。1週間、水だけで生きた。たんぱく質合成を止めているわけではない。たんぱく質を分解しながら再利用するシステムなんだ。たんぱく質を食べて、再利用している。作っては壊し、作っては壊しを繰り返して、生物はある。

 ――大隅先生と言えば、立派なひげが印象的でトレードマーク。ひげへのこだわりはありますか。
 外国に留学したときに若造に見られたくないということでひげを生やした。

 ――子どもたちにメッセージをお願いします。
 今、なかなか自分の興味を伸ばすことが難しい時代になっている。「あれっ」と思うことが世の中にはたくさんある。そういうことの続きを大事にしてほしい。わかっているような気分になっているが、何もわかっていないことが世の中にはたくさんある。「えっ。何で」ということを大事にする人たち、子どもたちが増えてほしい。

 ――奥様やご家族への感謝の言葉を改めて教えてください。
 妻も実は、私と一緒に研究していた仲間だった。色々なことを甘えてきた。そういう意味では(私は)いい家庭人ではなかったかもしれないが、それにもかかわらず支えてくれたことに感謝というか、ありがたいことだと思っている。

 ――奥様に報告した際はどんな言葉をかけられましたか。
 「ええっ」ていうのが本当のところ。「本当」という言葉しかなかった。

 ――ノーベル賞は子どもの頃の憧れだったということでしたが。
 子どもが研究者になりたいと思ったときの、ひとつの憧れとしてあったということ。小さい時から研究者に憧れていて、その一番先にノーベル賞があったということ。ただ、実際に研究をスタートさせてからは、これがノーベル賞につながるとは思ったことはほとんどなかった。それが私の励みになって、ということもなかったと思う。

 ――研究者の原点、故郷にはどんな思いがありますか。
 福岡高校は、毎年20〜30人くらい集まっているみたいで、毎年申し訳ないなと思っていた。肩の荷がおりた。

 ――オートファジー研究の発展。若手の研究者にメッセージをお願いします。
 オートファジーが色々ながん細胞にかかわっているとか、アルツハイマーなどの疾病とからんでいるのではないかと報告されています。でも、オートファジーが原因でこんな病気になったという因果関係がわかったというのは、まだないと思う。分解がどんな局面で何をしているかは、これからの医療、健康維持を含めて、まだたくさんの課題があるのではないか。

 ――くじけそうな若い人に、どんな声をかけますか。
 自分が何に興味があるのかということをよく考えてみてほしい。論文の中のひとつの遺伝子に注目しているだけでは大きな問題は解けない。私は自分で現象を見つけたところからスタートしていて、いつもそこへ帰る。いったい何が起こっているのだろうと、帰れる現象を持っていたことがどんなことがあっても続けられたモチベーションじゃないかと思う。

 ――これからやりたいことはありますか。
 豪邸に住みたいとも思わないし、外車に乗りたいわけでもない。できるだけ役に立つことができればいいなと思っている。今は研究費も多額の費用を要するようになっていて、若い人たちをサポートするシステムができないか。社会的意義があるとすれば、そういうことがやりやすくなって、私が生きている間に一歩が踏み出せればいいなと思う。



伊都国の硯 (2016 10/3 10:30)

福岡「伊都国」  2例目の硯 「弥生後期に文字」強まる(9/28毎日)
 福岡県糸島市教委は28日、弥生時代後期(1〜2世紀)とみられる硯(すずり)の破片が出土した同市の三雲・井原遺跡で、新たに別の硯の破片が発見されたと発表した。同遺跡は「魏志倭人伝」に登場する「伊都国」の中枢遺跡で、外交文書のやり取りをしていたとする記述がある。1例目の硯が発見されるまで国内での文字使用は3世紀ごろからとされていた。硯が複数発見されたことで、市教委は「伊都国で文書が作成されていた可能性がより強まった」とした。
 破片は板石状で5.4センチ×3.9センチ、厚さ5ミリ。昨年12月に発見された硯と材質は同じだが、1ミリほど薄く、裏面の加工の仕方が違うことなどから、市教委は別の硯と判断した。ただし同時代の物とみられる。同じ遺跡から弥生時代の硯が2例発見されるのは全国初。2個の出土場所は15メートルほど離れていた。
 「魏志倭人伝」では、伊都国には古代中国の出先機関・楽浪郡(朝鮮半島北西部)などの外交使節が滞在し、使節の到着時に、外交文書の作成を担ったとする記述がある。信ぴょう性が高まったことで、市教委文化課の平尾和久主任主査は「弥生時代は想像よりも官僚的な組織ができはじめていたのかもしれない」と話した。2個の硯は10月8日k〜11月27日、伊都国歴史博物館(糸島市)で展示される。【尾垣和幸】


 興味深い話題なのでメモ。
 「伊都国で文書が作成されていた可能性」と書いてあるが、日本人が文書作成していた可能性ももちろんあるが、楽浪郡などからやってきた使節、すなわち渡来人が文書作成をおこなっていた可能性もあることに留意。

 伊都国には「一大率」が置かれ、外交関係を担ったり諸国を監視する任務をおこなっていた、と史書にはある。それに関連する行政・外交文書が見つかると、非常に面白いことになるんだがなぁ。



それで大臣が務まるのか (2016 10/1 10:30)

稲田防衛相、涙ぐむ場面も 攻める民進、首相が助け舟(9/30朝日)
 臨時国会は30日、論戦の舞台が衆院予算委員会に移った。民進党は稲田朋美防衛相に集中的に質問を浴びせ、防衛相としての資質を問うた。審議は再三にわたって中断し、稲田氏の代わりに安倍晋三首相が答弁に立つ場面もあった。
 民進の辻元清美氏が追及したのは、2011年3月号の雑誌「正論」の対談で稲田氏がした「長期的には日本独自の核保有を単なる議論や精神論ではなく国家戦略として検討すべきではないでしょうか」との発言。
 辻元氏が発言の撤回を求めると、稲田氏は「今、核保有はすべきではないと思っている」と答弁。辻元氏は「『今は必要ない』はあいまい。国際的な信用をなくす」と迫った。稲田氏は「核のない世界に向けて全力を尽くす」と繰り返し、撤回には応じなかった。
 さらに、辻元氏は「自国のために命を捧げた方に感謝の心をあらわすことができない国家であっては防衛は成り立たない」と言う稲田氏が、今年8月15日にあった政府主催の全国戦没者追悼式を欠席したことを「言行不一致」と指摘。稲田氏は「大変、残念だったと思う」と言葉を詰まらせ、涙ぐんだ。
 民進の後藤祐一氏は自衛隊が国連平和維持活動(PKO)に従事する南スーダン情勢について尋ねた。首都ジュバで7月にあった銃撃戦が戦闘行為に当たるかどうかについて、「稲田氏が質問に答えていない」として繰り返し質問。答えに窮した稲田氏に代わって安倍首相が答弁に立つ一幕もあった。後藤氏は「首相が防衛相を兼ねないといけませんね」と皮肉った。

 稲田氏を擁護し、辻元氏を批判する言説をツイッターではよく見かけたが、言説がどうこう以前に、国会で責められて涙ぐんでしまうようで大丈夫かよ……と思ってしまう。野党から責められて涙ぐむような人間に、国防は任せられまい。
 もちろん、「辻元、てめーがそんなこと責められる立場かよ」「靖国参拝に批判的だったら、参拝しなかったことを評価しろよ」という思いもあるが、それに対して情緒的反応を示してしまうのはまた別の問題。

 自民党支持の人ほど、稲田氏のこの対応には批判的になるべきだと思うのだが。


ファミコン復刻 (2016 10/1 10:30)

手のひらサイズのファミコンに30タイトルを収録 「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」 11月10日、メーカー希望小売価格5,980円にて発売(任天堂)
 任天堂株式会社(本社:京都市南区、代表取締役社長:君島達己)は、1983年に発売された家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ(通称「ファミコン」)※」の本体サイズを約60%に縮小し、あらかじめ収録された往年の30タイトルをカセットの交換なしに楽しめる家庭用ゲーム機「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」を、2016年11月10日、メーカー希望小売価格5,980円(税別)にて発売いたします。

※1983年7月15日に日本で発売後、世界中で6,000万台以上を販売した家庭用ゲーム機。マリオ、ゼルダ、ドンキーコングなどのビデオゲームの名作がカセット方式でソフトを交換して家庭のテレビで簡単に遊べるのが特徴で、10年以上の長期にわたりソフトが発売され、現在でも語り継がれるソフトも多数生まれました。
(以下略)

 息子も、元祖のスーパーマリオブラザーズに興味持っていたので、渡りに船。






菅氏の訴えを棄却 (2016 9/30 10:30)

二審も菅元首相の請求棄却=安倍氏メルマガ名誉毀損訴訟−東京高裁(9/29時事)
 東京電力福島第1原発事故への対応をめぐり、事実に反する記事をメールマガジンに掲載され名誉を毀損(きそん)されたとして、菅直人元首相が安倍晋三首相に1100万円の損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決が29日、東京高裁であった。後藤博裁判長は「主要な部分は真実と認められる」と述べ、請求を退けた一審東京地裁判決を支持し、菅氏の控訴を棄却した。
 記事は「菅総理の海水注入指示はでっち上げ」のタイトルで、安倍氏のメルマガに2011年5月20日付で掲載。事故直後に始まった原子炉への海水注入について、激怒した菅氏が中断させたのに、「注入は菅総理の英断とのウソを側近はばらまいた」などと記載した。(


 法的措置に打って出て返り討ちに遭っている菅元総理。控訴審も返り討ちにされたが、菅氏は上告するようで。「菅は嘘つきだ、功を誇りたいあまりに原発事故を拡大させた」という事実が司法レベルで確定すればいい、としか思わない。


追加条件を出してくる韓国 (2016 9/30 10:30)

「おわびの手紙」に消極的=岸田外相(9/30時事)
 岸田文雄外相は30日の閣議後の記者会見で、慰安婦問題をめぐる日韓合意に基づき設立された韓国財団が安倍晋三首相による元慰安婦宛ての「おわびの手紙」を求めていることについて、「日韓合意は昨年12月に発表した通りだ。追加的な措置は一切合意されてはいない」と述べ、消極的な考えを示した。


 当然の対応だ。「最終的かつ不可逆的な合意」なのだから、文字通り不可逆であるべきで、追加の条件などに応じる必要はない。これに応じれば、日本の総理が替わるたびに「お詫びの手紙」を出すよう求められることになりかねない。

 しかし、本当に韓国という国は国家間の合意を平気で踏みにじる国ですな。



相変わらず (2016 9/29 10:30)

民進・蓮舫代表「昔も今も、実現可能なものしか提案していない!」 自民・高村正彦副総裁に反論(9/28産経)
 民進党の蓮舫代表は28日、自民党の高村正彦副総裁が民進党に実現可能な提案をするよう求めたことについて「気にしてもらえるだけで十分ありがたい」と述べた上で、「前回(の旧民主党時代)も今も、私たちは実現可能なものしか提案していない。ぜひ認識を共有させていただければと思う」と反論した。国会内で記者団の取材に答えた。


 大衆受けのする施策を大量に盛り込んだマニフェストで政権をとったくせに、2年半でほとんど何の実績も上げられなかった、という過去は既に忘却の彼方のようで。民進党が相変わらず「与党時代の総括」ができていないことを如実に示す物言いである。

 さらにこんなことまで言っている。

民進・蓮舫代表が安倍晋三首相を「成長しない」と批判(9/28産経)
 民進党の蓮舫代表は28日午後の党会合で、午前中の参院本会議の代表質問で対決した安倍晋三首相を「おごっている」と批判した。
 蓮舫氏は本会議での首相の答弁を念頭に「まだ私たちの悪口を繰り返す。(平成24年12月の自公政権復帰から)4年たっても成長しない」とかみつき、「改めてこの人には、わが国のかじ取りや、限られた財源を委ねてはいけないとの思いを強くした」と述べた。

 よくここまで自分を棚に上げた物言いができるものだ。相変わらずのブーメラン芸である。もはや、「政権担当能力」どころか、「社会人としてどうか」というレベルだ。


森繁和が監督へ (2016 9/29 10:30)

【中日】森新監督誕生へ 小笠原2軍監督から一転!代行から昇格(9/28産経)
 中日の来季新監督に、ヘッドコーチの森繁和監督代行(61)が就任する可能性が28日、高まった。球団は8月9日に谷繁元信監督(45)に対し、事実上の解任と言える休養を通告。直後から次期監督候補に森氏と、今季就任した小笠原道大2軍監督(42)を挙げ、一時は小笠原氏を昇格させる方向でまとまった。しかし、小笠原氏に将来的な長期政権を委ねるにあたって、少なくとも2年以上の指導者経験を積ませるべきだとの意見が急浮上。最終的に、チーム再建を森氏に託すことで一致したとみられる。
 森代行は、谷繁監督の休養当日から指揮。コーチ陣との意思疎通を密にするなどチーム改革に乗り出し、来季を見据えて阿部、井領ら若手野手を積極起用。ドラフト1位左腕の小笠原もローテに定着させた。
 この日の今季最終戦を飾れず6連敗で終了したが、白井文吾オーナー(88)も手腕を高く評価していた。

 ◆森 繁和(もり・しげかず)1954年11月18日、千葉・一宮町生まれ。61歳。科学技術工高(廃校)から駒大高に転校し、駒大に進学。76年ドラフトでロッテの1位指名を受けたが入団拒否し、住友金属入り。78年ドラフトで4球団から1位指名され西武入団。83年に34セーブで最優秀救援投手。通算成績は57勝62敗82セーブ。88年限りで現役を引退した後は西武、日本ハム、横浜、中日でコーチを歴任した。182センチ、85キロ。右投右打。


 ガッツ小笠原が噂され本命視されていたようだが、ここに来て森繁が監督になることが決まった。ということは、落合打撃コーチが実現……まぁないわな。

 個人的には、経験も豊富だし小笠原氏より森氏の方が「繋ぎ」としては適切だと思うが、「落合は低迷の責任を取れ」と考えている人たちからしたら、完全に落合氏寄りの森氏が監督に就くことは、我慢ならない人事だろうな。



やはり増税路線 (2016 9/28 10:30)

民進・野田幹事長が代表質問 増税再延期「厳しく糾弾」(9/27朝日)
 安倍晋三首相の所信表明演説に対する代表質問が27日午後の衆院本会議で始まった。トップバッターは新しく発足した民進党の蓮舫執行部で、幹事長に就任した野田佳彦前首相。消費税率10%への引き上げを2019年10月に再延期する方針を「次の世代より次の選挙を重視する姿勢は、後世で厳しく糾弾されるだろう」と批判した。
 野田氏は首相時代の12年、消費税率10%への引き上げを決めた自民、公明、民主の3党合意をまとめた当事者。「私が政治生命をかけて取り組んできた3党合意も風前のともしび。財政健全化への道のりはより厳しいものとなった」と指摘。自民の野党時代の総裁だった安倍氏が野田氏と約束した議員定数の削減についても、「トゥーリトル・トゥーレイト」と批判した。
 安倍政権が今国会中の成立を目指す環太平洋経済連携協定(TPP)の承認案に対しては、「攻めるものを攻めきれず、守るものを守り切れていない現在の協定案には反対せざるを得ない」と表明。自らが首相時代に交渉参加に向けた協議に入った経緯があるが、米大統領選の候補者2人がTPPに反対していることを挙げ、「早期発効を進める理由がない」とクギを刺した。
(以下略)

 民進党はやっぱり完全に「増税推進路線」なんだなぁ。野田氏は「財務省の走狗」から全く脱却していなかった。共産党は増税反対のはずだが、これで今後も「野党共闘」は可能なのかねぇ。

 消費税増税の延期に対して「目先の景気・目先の選挙を優先した」「将来世代にツケを回した」とかいった批判が為されることが多く、野田氏もそのように安倍政権を批判しているが、そもそも消費増税が将来世代のためになるのか、という疑問がわく。増税延期こそ将来を見越した判断じゃないのか、と。

 仮に3党合意の通りのスケジュールで増税が為されていたら、今ごろ日本経済は大ダメージを食らい、「社会保障に分配」どころの騒ぎではなかったと思うのだが。



異様な光景? (2016 9/27 10:30)

安倍晋三首相演説、異例のスタンディングオベーションで中断 自衛隊などへの敬意呼びかけ 自民議員応じる 野党は「異常な光景」と批判(9/26産経)
 安倍晋三首相が所信表明演説を行った26日の衆院本会議の最中に、自民党議員の多くが立ち上がって拍手を送る一幕があった。首相が国境警備などに携わる海上保安庁や警察、自衛隊に対し「今この場所から心からの敬意を表そうではありませんか」との呼びかけに応じた。首相も演説を中断して拍手した。拍手は、大島理森議長が「ご着席ください」と制止するまで約15秒間続いた。
 衆院本会議の首相演説が拍手によって中断するのは異例。本会議後の自民党役員会でも話題となり、議員歴36年の高村正彦副総裁が「演説の最中の『スタンディングオベーション((立ち上がっての拍手喝采)』は自分の経験上も初めてのことだ」と述べた。記者会見で高村氏の発言を紹介した二階俊博幹事長は「(高村氏は)興奮気味だった」と語った。
 党幹部によると、党としてあらかじめ拍手を予定していたわけではなく、若手議員を中心に自然に発生したという。
 ただ、民進党などの野党からは批判的なヤジが飛び出した。日本維新の会の馬場伸幸幹事長は本会議後の記者会見で「私も本会議場の中にいて異常な光景だった」と批判した。馬場氏はまた、「自画自賛のためにやっている。こういうことは避けていかないと、立法府の議論ということにはならない」と注文を付けた。
 衆院本会議でのスタンディングオベーションは旧民主党政権でも例があった。政権交代直後の平成21年10月26日、当時の鳩山由紀夫首相が初めて行った所信表明演説を「ぜひとも一緒に新しい日本をつくっていこうではありませんか」と締めくくった際、同党議員が総立ちになって拍手を送った。


 野党が「異様な光景」などと言っているが、民主党政権が発足した当時、鳩山総理の所信表明演説では民主党議員ほぼ全員が、そしてその後も民主党議員が喋ったときに若手議員が脈絡なく的外れな拍手してたのだが、その「異様な光景」は忘却の彼方のようで。

 「鳩山総理の演説に対して民主党議員が拍手していたからって、今回の気持ち悪さの免罪にはならない」という向きも見かけたが、文脈を全く無視した言説だ。
 鳩山総理の時の拍手は鳩山総理に向けられた物だったが、今回の安倍総理の演説での拍手は安倍総理へ向けられた物ではなく、海上保安庁、警察、自衛隊の方達への敬意を示すための拍手である。「どっちもどっち」というのには無理がある。

 「議会での拍手」を批判すれば、当然「鳩山の演説に対して拍手してしまった」という黒歴史が掘り返されるに決まってるのに、反自民・反安倍の連中は脊髄反射で噛みつくから、すぐにブーメランを食らうことになる。



詳細は言えないらしい (2016 9/26 10:30)

土佐犬にかまれ男子小学生けが(9/25NHK)
 25日午後、八戸市で飼育されていた土佐犬2頭が逃げ出し、路上にいた8歳の男の子が腕と尻をかまれました。
 男の子は病院で手当てを受けていますが意識はあるということです。
 警察によりますと逃げた土佐犬2頭はいずれもすでに捕獲されたということです。
 25日午後4時20分ごろ、八戸市鮫町で「子どもが路上で犬に襲われた」と近所の住民から消防に通報がありました。
 消防によりますと、かまれたのは路上にいた8歳の小学生の男の子で、腕と尻をかまれ病院で手当てを受けていますが、意識はあるということです。
 付近の住民によりますと、襲った土佐犬は近くの住宅の敷地で飼育されていた2頭のうちの1頭で、このうち1頭はその場で捕獲されたということです。
 警察によりますと今回の事案は報道発表しないので詳しいことはいえないとしていますが、2頭の土佐犬はすでに捕獲されているということです。
 現場は、八戸市鮫町の市立鮫中学校の東側の住宅街です。


 「飼い犬が人を襲った」という事案では、たいていは飼い主は過失傷害容疑で逮捕されたり名前も公表されると思うのだが……飼い主がいったい何者なのか、いろいろと想像してしまう記事だ。


若きエースの事故死 (2016 9/26 10:30)

イチ同僚24歳エース右腕がボートで事故死 登板日変更なければ…(9/26スポニチ)
 米球界に衝撃!マーリンズのエースで、将来を嘱望されていたホセ・フェルナンデス投手(24)が25日(日本時間同日深夜)、ボート事故のため急死した。マイアミビーチ近くの海上で岩に衝突して転覆したボートが見つかり、米国沿岸警備隊が亡くなった3人のうちの1人と発表した。悲報を受け、イチロー外野手(42)のメジャー通算3000安打祝福セレモニーが行われる予定だった同日の本拠地でのブレーブス戦は中止となった。

 将来を嘱望されていた24歳の若き右腕が突如、この世を去った。スポーツ専門局ESPNなど複数の米メディアによると、マイアミビーチ近くの海上で岩に衝突して転覆したボートが見つかり、フェルナンデス投手の遺体は25日午前3時15分ごろ、沿岸警備隊に発見された。当局によると、速度を緩めることなく岩に衝突したとみられる。
 マ軍は「ホセ・フェルナンデス投手の悲劇的な死に打ちひしがれている。悲報に際し、ご家族にお悔やみを申し上げたい」と声明を発表。大リーグ機構のロブ・マンフレッド・コミッショナーは「偉大な若きスター。ご家族とマーリンズ、彼に関わる全ての人々にお悔やみを申し上げる」と文書でコメントした。
 25日に本拠地マーリンズ・パークで予定されていたブレーブス戦は中止に。フェルナンデス投手は当初、中4日でこの試合に先発予定だったが、プレーオフ進出の可能性が低くなったため、24日の時点で26日(日本時間27日)のメッツ戦に変更されていた。この変更がなければ、ボートに乗っていなかった可能性もある。
 15歳の時に家族とともにキューバから亡命した右腕は、13年にマ軍入り。14年5月には右肘のトミー・ジョン(じん帯移植)手術を受け、15年7月にメジャー復帰を果たした。今季は16勝を挙げ、リーグ2位の253奪三振をマークしていた。18年シーズン終了後にFAとなるフェルナンデス投手は年俸3000万ドル(約30億円)以上の巨額契約が予想されており、資金難のマ軍は今オフにトレード交渉するとの報道も出ていた。
 フェルナンデス投手は42歳のイチローについて「俺にとっては神。練習への取り組み方は尊敬するし、このチームにもたらしてくれたものは素晴らしい」と最大限の敬意を示していた。早すぎる死。イチローにとっても悲しい知らせとなった。

 ◆ホセ・フェルナンデス 1992年7月31日、キューバ生まれ。07年に家族とともに亡命し、フロリダ州のアロンソ高から11年ドラフト1巡目(全体14番目)でマーリンズ入り。13年4月にメジャーデビューし、同年12勝6敗、防御率2.19でナ・リーグ新人王を獲得した。13、16年の2度、オールスター選出。4年間通算で76試合に登板し、38勝17敗、防御率2.58。1メートル91、109キロ。右投げ右打ち。





 今シーズン16勝もあげているチームの若き牽引役が不慮の事故で死亡。私は詳しく知らなかったのだが、ツイッターでイチローに対する思いを述べた記事を読み、何とも言えない気分になっている。ただただ、冥福を祈るのみ…。

 ふと、ランディ・ローズやスティーヴィー・レイ・ヴォーンを思い出した。



万里の長城が真っ平ら (2016 9/25 10:30)

万里の長城、当局の修復で真っ平らに「爆破した方がまし」との声も(9/23AFP)
 【9月23日 AFP】(写真追加)世界遺産(World Heritage)にも登録されている中国の史跡「万里の長城(Great Wall)」で、700年の歴史を誇る一画が修復作業の結果コンクリートで真っ平らに塗り固められてしまったことが判明し、中国のソーシャルメディア・ユーザーの間で激しい非難が渦巻いている。
 問題となっているのは、中国東北部・遼寧(Liaoning)省の小河口(Xiaohekou)に8キロにわたり、大自然の中に手付かずのまま残った城壁が続く区画だ。明(Ming)王朝下で1381年に建設され、「万里の長城」の中でも最も美しい場所として知られている。 
 インターネットに最近投稿された写真を見ると、修復前には城壁の一部が崩れかけて草木が生え、でこぼこした歩道があったところに、今は白いコンクリートでふたをしたように平らな道が目の届く限り延々と続いている。
 「小学校すら卒業していない連中がやった仕事みたいだ」「こんなことなら、いっそ爆破したほうがましだ」。中国の短文投稿サイト「新浪微博(Sina Weibo)」には、こんな怒りの声が巻き起こっている。
 国民やメディアの批判を受け、文化財の管理を担当する中国国家文物局(State Administration of Cultural Heritage)は、「深刻な構造上の問題や洪水によって」城壁に「これ以上の損害や崩壊」が起きるのを防ぐため2012年に小河口の緊急保守工事を命じ、2014年に修復を終えたとの説明をウェブサイト上に掲載した。
 「万里の長城」をめぐっては昨年夏、明代に建設された部分の約3割が風化や人為的な破壊により消失したと国営紙が報じている。(c)AFP


 これ、修復前の写真が見たいな。

 元は壮麗な八達嶺のような姿だったとすると、目も当てられない話になるのだが、万里の長城は意外に「自然のまま手つかず」の部分も多い。ただの泥の壁のような部分も多いので、「旅行ガイドに載ってる万里の長城の写真」を前提に考えると、間違った反応をしてしまいかねない。修復後の写真を見る限り、「元は泥の壁」では無さそうだが、それでもどんな状況だったか分からないことには、一概に「酷い」というのもどうか、と思ったり。

 というわけで、修復前の情報を強く求む。



10年連続で日本人がイグノーベル賞受賞 (2016 9/23 10:30)

「股のぞき効果」研究 日本人2人にイグ・ノーベル賞(9/23朝日)
 世の中を笑わせ、考えさせた研究や業績に贈られる今年のイグ・ノーベル賞の発表が22日、米ハーバード大であった。前かがみになって股の間から後ろ方向にものを見ると、実際より小さく見える「股のぞき効果」を実験で示した東山篤規(あつき)・立命館大教授(65)と足立浩平・大阪大教授(57)が「知覚賞」を受賞した。日本人の受賞は10年連続。
 股のぞきをして景色を見ると、天地が逆さまになり、直立した姿勢で見た時より平らで奥行きが少ない印象を受ける。日本三景の一つ京都府の「天橋立」では、「股のぞき」をして景色を楽しむ風習があるなど、日本では昔から効果が知られてきた。
 実験心理学が専門の東山教授が主に研究を行い、足立教授が統計分析に協力。2006年に専門誌に論文を発表した。
 計90人に股のぞきなどをしてもらい、離れた位置に置いた目印(三角形の板)の見かけの大きさや距離を当ててもらう実験を繰り返した。その結果、股のぞきをすると、直立して見るより目印が小さく、遠くの目印が手前にあるように感じる錯視の効果が確認できた。股のぞき効果は、目印が大きく遠くにあるほど目立ち、45メートル離れた地点に置いた高さ1メートルの目印は高さ60センチ前後に感じるという。
 さらに錯視が起きる原因に、前かがみの姿勢が関係していることも示した。プリズムを使って上下左右が逆に見えるようにした「逆さ眼鏡」をかけて股のぞきをすると、見える景色は直立した姿勢と同じになる。ところが、その場合も、逆さ眼鏡をかけずに股のぞきをした時と同じような錯視が起きていた。姿勢などの体感が視覚に直接影響する証拠の一つという。
 東山教授は「実験に協力してもらおうと声をかけると、男性は『ようそんなことやっとるな』という顔をするし、女性には『恥ずかしいのでやりたくない』と言われる。初めて聞いたときにくすっと笑ってしまうテーマだったのが、評価された理由でしょう」と話している。
 今年のほかの主な受賞研究は次の通り。白馬がアブに刺されにくい理由とトンボが黒い墓石に引きつけられる理由(物理学賞、ハンガリーなど)▽自動車の排ガス問題を検査時に自動的に解消する方法(化学賞、ドイツ・フォルクスワーゲン社)▽体の左側がかゆいとき、鏡を見て右側をかくとかゆみが治まる発見(医学賞、ドイツ)▽1千人のうそつきにうそをつく頻度を尋ね、答えが信じられるかどうか特定(心理学賞、ベルギーなど)。(ケンブリッジ〈米マサチューセッツ州〉=小林哲)


 ちなみに、この10年の日本人の受賞歴は以下の通り。

2007年 化学賞
 ウシの排泄物からバニラの香り成分「バニリン」を抽出した研究

2008年 認知科学賞
 単細胞生物の真正粘菌にパズルを解く能力があったことを発見したことに対して

2009年 生物学賞
 ジャイアントパンダの排泄物から採取したバクテリアを用いると、台所の生ゴミは、質量で90パーセント以上削減できることを示したことに対して

2010年 交通計画賞
 鉄道網など都市のインフラストラクチャー整備を行う際、真正粘菌を用いて、輸送効率に優れた最適なネットワークを設計する研究に対して。中垣俊之、小林亮、手老篤史の3氏は2008年の認知科学賞に続いて2度目の受賞。2010年受賞のこの研究は、2008年の研究を継続・延長させたもの。

2011年 化学賞
 火災など、緊急時に眠っている人を起こすのに適切な空気中のわさびの濃度発見と、これを利用したわさび警報装置の開発

2012年 音響賞
 自身の話した言葉を、ほんの少し遅れて聞かせることで、その人の発話を妨害する装置「スピーチジャマー(Speech Jammer)」を発明したことに対して

2013年 化学賞
 たまねぎに多く含まれているアミノ酸を反応させると、涙を誘う「催涙物質」が作られ、目を刺激し、涙が自然と出てくる仕組みになっている研究
2013年 医学賞
 心臓移植をしたマウスに、オペラの「椿姫」を聴かせた所、モーツァルトなどの音楽を聴かせたマウスよりも、拒絶反応が抑えられ生存期間が延びたという研究

2014年 物理学賞
 床に置かれたバナナの皮を、人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究に対して

2015年 医学賞
 キスでアレルギー患者のアレルギー反応が減弱することを示した研究に対して


安倍総理がキューバ訪問 (2016 9/23 10:30)

安倍晋三首相がキューバ訪問 北朝鮮問題で協力要請 革命の“カリスマ”カストロ前議長とも面会(9/23産経)
 【ハバナ=石鍋圭】安倍晋三首相は22日午後(日本時間23日午前)、政府専用機で米ニューヨークからキューバの首都ハバナに到着した。首相はキューバ革命のカリスマ的指導者、フィデル・カストロ前国家評議会議長、フィデル氏の弟で国家元首のラウル・カストロ議長と相次いで会談し、キューバが北朝鮮と友好関係にあることを踏まえ、北朝鮮の核・ミサイル問題での協力を要請した。日本人拉致問題の解決についても理解を求めた。日本の首相がキューバを訪問したのは初めて。
 首相はフィデル氏と同氏の自宅で約70分間会談し、北朝鮮の核・ミサイルについて「国際社会の平和と安定に対する従来と異なる脅威にある。厳しく対応する必要がある」と指摘した。フィデル氏は核兵器の脅威に言及した上で「キューバでも(原爆が投下された)広島と長崎の悲劇が長く語られている。両国は核のない世界を作ることで一致している」と同意した。
 また首相は先月90歳の誕生日を迎えたフィデル氏に祝意を伝達。「過去2回のフィデル氏の訪日により二国間関係は大きく進展した。平成15年の訪日でフィデル氏が広島を訪問して被爆の実相に触れ、『人類はこのような経験を二度と繰り返してはいけない』と記帳したことは日本国民に深い感銘を与え、国際社会への強いメッセージとなった」と述べた。
 これに対しフィデル氏は日本の首相のキューバ初訪問を歓迎し、「日本がさまざまな分野で努力を重ね、世界に貢献していることに感銘を受けている」と称賛した。首相とフィデル氏は農業や教育分野でも意見交換した。
 安倍首相はこの後、国家評議会で約45分間、ラウル氏と会談し、両国の経済連携の強化で合意。首相はがん診療などに必要な医療機材を供与するため、12億7300万円の無償資金協力を実施する方針を伝えた。キューバは鉱物や観光資源などが豊富な一方、社会資本は著しく不足し、将来的な開発需要は大きい。首相は経済支援などを通じてキューバとの結びつきを強化したい考えだ。
 首相はこのほか、在キューバの日系人とも懇談した。


 日本の首相としては初のキューバ訪問で、これは大きな外交的成果だろう。もちろん、実質的な効果があるかどうかは別の話になるのだが、首脳同士で話し合う端緒が作られたと言うことで、大きな実績と見るべきだ。
 アメリカと関係を改善し、これから経済成長が期待されるキューバの状況を考えれば、免除した対日債務の「1200億円」という額も、さらに大きくなってリターンする可能性がある。

 しかし、カストロさん、お元気ですな。で、口蹄疫を放置してまでキューバに行ったのにカストロに会えなかった民進党の赤松が悔しがっている、と。



乗客対応の車掌がキレる (2016 9/22 10:30)

乗客対応中の車掌 「もう嫌だ」 高架下に飛び降り重傷(9/21NHK)
 21日午前、東大阪市の近鉄の駅で電車が運転を見合せたためホームで乗客の対応にあたっていた車掌が、突然制服を脱ぎ捨てて線路に降りたあと、高架下に飛び降りて大けがをしました。直前に「もう嫌だ」などと叫んでいたということで、近鉄が詳しい状況を調べています。
 21日午前11時ごろ、東大阪市の近鉄奈良線の東花園駅のホームで乗客に対応していた26歳の男性車掌が制服の上着や帽子を脱ぎ捨てて線路に降り、さらに、およそ7メートルある高架下に飛び降りました。
近鉄によりますと、車掌は病院に搬送されましたが腰や胸の骨を折る重傷だということです。目撃者の話などによりますと、車掌は別の駅で起きた人身事故の影響で電車が運転を見合わせたため、ホームで運転再開の見通しなどを乗客に説明していたところ、突然「もう嫌だ」などと叫んで線路に降りていったということです。近鉄が詳しい状況を調べています。
近鉄は「車掌が不適切な行動を起こしたことは大変遺憾です。本人から詳細な状況を確認したい」とコメントしています。


 実際のやり取りについて記事では語られていないのだが、他紙の記事で「喧嘩腰で詰め寄る乗客」という話もあったので、「乗客の言動はマトモで車掌がキチガイだった」という可能性は少なかろう。

 ツイッターで「女性が自殺し、客がキレて、車掌が腰椎骨折とか、日本の救いのない闇をギューっと詰め込みましたみたいなニュース」というのを見かけたが、確かにその通りだ。持ち場から逃亡したこと自体は問題かも知れないが、同情すべき点が大きい事件である。

 近鉄が車掌の行為を「不適切な行為」と言ったのも、「社員を守るようなこと言ったら、さらにそれに言いがかり付けてくるような輩」を想定しての文言なんだろうが、「理不尽な攻撃を受けた社員を守ることもできないのか」と腹立たしくも感じる。


秀頼無双 (2016 9/22 10:30)

秀頼「大名を城壁から落とす」=大坂夏の陣記述の書簡発見−日文研(9/21時事)
 大坂夏の陣で、徳川家康に寝返ろうとたくらんだ大名が豊臣秀頼に「城壁から落とされて死んだ」。国際日本文化研究センター(京都市)のフレデリック・クレインス准教授は21日、長崎駐在の東インド会社職員の書簡などを分析したところ、大坂冬・夏の陣の詳細が記されていたと発表した。
 オランダ・ハーグ国立文書館所蔵で、1609〜33年の長崎・平戸のオランダ商館文書の写し524点を、同ライデン大と共同で分析した。
 夏の陣が終わった直後の1615年6月11日付で、東インド会社職員が京都滞在中に聞いた話を商館長に報告した書簡には、「秀頼の数人の大名が、赦免が得られると考え、家康側に寝返るため大坂城に火を付けたが、秀頼によって城壁から落とされて死んだ」と書かれていた。


 「裏切った大名を城壁から落として殺す」という、戦国無双のような話であるが、豊臣秀頼に関しては「身長197cm・体重161kg」なんて話もあるから、あながち「ただの伝聞だろ、当時の都市伝説だろ」とも言えなかったり。



総裁任期延長を検討 (2016 9/21 10:30)

自民 総裁任期 延長か撤廃かで検討へ(9/20NHK)
 自民党は、20日から、総裁任期の延長をめぐる議論を始め、現在、「1期・3年、連続2期まで」となっている任期を、連続3期まで延ばす案や、任期の制限自体を撤廃する案が出されました。党としては、こうした案を軸に調整を進め、年内に意見集約を図りたい考えです。
 自民党の総裁の任期は、党則で、「1期・3年、連続2期まで」と定められていて、平成24年に再選された、安倍総理大臣は、現在2期目で、再来年・平成30年9月まで務めることができます。
 自民党は、20日、総裁任期の延長をめぐる議論を始めるため、「党・政治制度改革実行本部」の役員会を開き、本部長を務める高村副総裁や、党内8つのすべての派閥の議員らが出席しました。
 この中で、高村氏は、「安倍総理大臣に限った任期の特例を設けるのではなく、『連続3期まで』とするなど、制度を変更すべきだと考えている」と述べました。
 これに対し、出席者からは、「一定の歯止めは必要だ」として連続3期9年まで延ばす案や、「国政選挙で敗北すれば総裁が責任をとって辞任するケースが多い」などとして、任期の制限自体を撤廃する案が出されました。
 一方で、「全国の地方組織の意見も聞くなど、慎重に議論を進めるべきだ」といった意見も出されました。
 党としては、20日出された2つの案を軸に調整を進め、年内に意見集約を図り、必要があれば、来年の党大会に諮り、党則を改正したい考えです。


 別に「総裁選無しで無期限に総裁ができる」というわけではなく、3年ごとに総裁選がおこなわれるのだし、総選挙で敗北すればたいていの場合は辞任に追い込まれ総裁交代となるのだから、「安倍の独裁政治がー」という反安倍の批判は的外れだ。

 2期6年という期間は日本の歴代宰相の在職日数を考えると非常に長いものではあるが、海外の事例を考えるとむしろ短い。アメリカ大統領は2期やれば8年だし、メルケル氏はもう11年首相を務めている(党首としては16年である)。

 しかし、こういう話が出てくるということは、野党が頼りないこともあるが、同時に自民党内にも安倍氏に対抗しうる有力な後継者がいないということでもあるんだよなぁ。



「老人が主役」と主張する民進党 (2016 9/20 10:30)

民進党の蓮舫代表「これからの主役は65歳以上だ!」 「敬老の日」に高齢者の聖地・巣鴨で演説 安倍晋三政権との対決姿勢も鮮明に(9/19産経)
 街頭演説では、人口減少と高齢化の進展を念頭に「これからは、この国の主役が65歳以上になる。そんな日本をつくろうじゃないか。人口減少、高齢化の何が悪い」と訴え、歯切れの良い“蓮舫節”を全開。「人生の先輩方がどうやったら元気で、長く、自分らしく生きることができるのか、大きなかじ取りをさせていただきたい」と訴えた。
(一部抜粋)

 若者の雇用状況を劇的に改善させ、経済成長を諦めずに将来世代のために景気回復路線を取る安倍政権と、高齢者が主役だ・副詞が大事だ・経済成長にこだわるべきではないと主張する民進党。対比としてはまことに分かりやすい。

 民進党は、ますます緊縮財政・財政健全化・増税路線に舵を切ってますな。どんどん「選択肢としてあり得ない党」になっていってる。


また「共謀罪」がお流れ (2016 9/20 10:30)

「共謀罪」提出見送り=慎重姿勢の公明に配慮−政府・与党(9/16時事)
 政府・与党は15日、「共謀罪」の罪名や構成要件を改めた新たな法案について、26日召集の臨時国会への提出を見送る方針を固めた。慎重な対応を求める公明党に配慮した。複数の政府・与党関係者が明らかにした。
 与党幹部は15日、「新法案は臨時国会に提出できない」と明言。政府関係者は、見送る理由について「臨時国会は会期が短すぎて十分な議論ができない」と語った。
 共謀罪の導入は、政府が2000年に署名した国際組織犯罪防止条約の締結に向けた国内法整備の一環で、国際機関からは早期の対応を求められている。政府は過去3回にわたり、法案を国会提出したが、野党の反発を受け、いずれも廃案になった。
 政府は、20年の東京五輪・パラリンピックを見据え、法整備を急ぐ立場から、「テロ対策」であることを明確化して臨時国会に提出することも検討していた。
 これに対し、公明党は「提出しても臨時国会で成立する見込みはない」(大口善徳国対委員長)と主張。自民党の二階俊博幹事長は「早く決着をつけた方がいいが、慎重にやっていきたいというのが基本姿勢だ」と公明党に同調する姿勢を示していた。


 テロリスト達に対峙する国際社会と連携を取るためにも、必要な法整備をすべきなのだが、どうしても我が国では左巻き達が危険性を情緒的に喚いて反対活動をおこない、それに政府が屈してしまうと言う構図が続く。

 国際的な信用度など眼中にないような左巻きなど放置して、粛々と法整備をすべきだと思うのだが……いったい何度同じことを繰り返せば気が済むのか。



山井国対委員長という最悪の人事 (2016 9/18 10:30)

民進幹事長に野田氏…国対委員長は山井氏で調整(9/17読売)
 民進党の蓮舫代表は16日、新執行部人事を巡り、幹事長に前首相の野田佳彦氏(59)を起用する人事案を党両院議員総会に提案し、了承された。
 蓮舫氏はまた、党代表選で自身を支持した細野豪志・元環境相(45)に代表代行を打診したほか、国会対策委員長に山井和則・元民主党国対委員長(54)を起用する方向で調整に入った。山井氏は、代表選で蓮舫氏と戦った前原誠司・元外相のグループの所属で、党内融和を図るのが狙いとみられる。政調会長などその他のポストについても調整を続けており、旧維新の党グループを率いる江田憲司衆院議員(60)の要職起用も取り沙汰されている。蓮舫氏は週明けまでに新体制を固め、党内に諮りたい考えだ。
 蓮舫氏は16日の議員総会で、野田氏起用の理由を「安倍首相と対峙たいじしていける経験をお持ちの方だ」と説明した。首相経験者の幹事長起用は異例だ。

 野田幹事長という人事で「蓮舫体制も、反アベノミクス、増税・緊縮財政路線なんだな」と再確認したが、野田氏は経済政策以外は比較的マトモなので少しは体質改善の可能性もあるのかなと思っていた。
 しかし、「山井国対委員長」という人事で、民進党は相変わらず「何でも反対」「デマ吐いてでも政権批判」で行くのだなと理解できた。山井は、酷い議員が雁首並べてる民進党内でも、特に酷い部類に属する男である。

 ちょっとはまともな議員を引き上げようという考えを持たないものかね。どうしていつまでもダメな人間ばかり重用するのだ。



地下の水から砒素検出とは言うが (2016 9/17 10:30)

空洞の水に基準値の4割のヒ素 共産都議団(9/16毎日)
 共産党都議団は16日、豊洲市場の青果棟地下の空洞にたまった水を分析したところ、環境基準値の4割のヒ素が検出されたと発表した。豊洲市場の土壌では元々環境基準値を超えるヒ素が検出されており、共産党は「地下水由来の水が(空洞内に)上がってきたという我々の推測を裏付ける結果だ。全ての建物にたまった水と大気を抜本的に調査すべきだ」と指摘した。
 共産党は14日、青果棟地下を視察し、採取した水の分析を民間の検査機関に依頼した。ヒ素は1リットル当たり0.004ミリグラム検出された。ベンゼン、六価クロム、シアンについても分析を依頼したが、測定できなかった
 畑明郎・元日本環境学会会長に意見を尋ねると「ヒ素は雨水に含まれていないので、たまり水は地下水由来。ベンゼン、シアンは蒸発した可能性がある」との見解を示された。
 有害物質に詳しい浦野紘平・横浜国立大名誉教授(環境安全管理学)は「雨水なら砂利にしみ込み降雨の度に水位が変動する。ほとんど変わっていないので地下水と考える方が自然」と話した。
 その上で「ベンゼンは水に溶けにくく検出されなくて当然。テレビ局の依頼で私が行った検査ではアンモニアも検出された。気化したアンモニアやベンゼンがたまり、配管を伝って上がってくると良くないので、土を入れて空洞をふさいだ方がよい」と指摘した。
 一方、青果棟、水産卸売場棟、水産仲卸売場棟の地下が報道陣に公開された。3棟全てで水がたまり、砕石層がむきだしの青果棟は最大で水深約15センチ、砕石層の上にコンクリートを敷設した他2棟ではおおむね同1?2センチだった。都は「雨水が壁から浸透したか地下水の水位が上がったか不明」としている。
 青果棟の床は幅約1メートルのコンクリートが碁盤の目状に張られ、その内側は約1.5メートル四方で砕石層がむき出しになっていた。すえたような匂いが鼻につき、記者が水に触ると他2棟と比べ、ぬめりがあるように感じた。
 水産卸売場棟は床に勾配があり、一部でコンクリートが水面から出ていた。水産仲卸売場棟も床のほぼ全面にコンクリートが敷いてあったが、壁の周りの幅約20センチは泥がむきだしで水が濁り、水深も最大約20センチあった。【林田七恵、久野華代】


 出された数値を見れば、共産党がやってるのはむしろ安全性の証明である。

 記事を好意的に解釈すれば、共産党が主張したいのは「砒素検出→危険だー!」ではなく「砒素検出→水は雨水ではなく地下水由来だ」ということになろうし、共産党も表向きはそう主張するだろう。
 ただ、素手を水の中に突っ込んでおきながら「強アルカリだー危険だー」と喚くような連中のことだから、「砒素」という言葉を利用して危険なイメージを与えて煽ろうとしているのだと考えても、偏見とは言えまい。実際、ツイッターなどで共産党の末端議員や支持者が「砒素だー」と騒いでいらっしゃる。

 軽装で地下に入り、アルカリだ危険物質だと言いながら素手で水を採取しているのだから、共産党議員の面々は「それが危険ではない」ということは分かっているのだ。分かった上で、危険だという印象操作をして事態を混乱させようとしているのだ。

 「危険を煽りたいのだったらもうちょい演出しろよ」と思わなくもないが、一方で、いつぞやの枝野のようなフルアーマー姿で、ポンプか何か使ってきちんとした容器に水を採取したりして、へたに上手な印象操作をされてもかなわないので、間抜けな行動をとってくれて良かったと思ったり。

 豊洲移転の件は、手続き上の問題と安全上の問題がごちゃごちゃにされ、トップの小池百合子都知事がそれを整理しようとしていないのが問題だったが、そこに非科学的な危険煽りが乱入してきて、いよいよ混迷の度を増してしまっている。



野田氏が幹事長へ (2016 9/16 10:30)

民進 蓮舫新代表“幹事長に野田前首相を起用”最終調整へ(9/16NHK)
 民進党の蓮舫新代表は、党の役員人事で、党内の基盤を固め安倍政権に対じする態勢を整えるため、党運営の要となる幹事長に野田前総理大臣を起用したい考えで、16日、最終的な調整を行うことにしています。
 民進党の代表選挙は、15日の臨時党大会で国会議員らによる投票が行われ、蓮舫代表代行が前原元外務大臣と玉木国会対策副委員長を大差で破って新しい代表に選出されました。
 蓮舫新代表は「これからもいばらの道かもしれない。まだまだ険しい道かもしれない。それでも、上り続けて、上り続けて、民進党を立て直して、国民に選んでもらえる政党にするため、一生懸命頑張っていく」と決意を述べました。
 そして、蓮舫氏は党役員人事について、党内の基盤を固め安倍政権に対じする態勢を整えるため、党運営の要となる幹事長に野田前総理大臣を起用したい考えで、16日、最終的な調整を行うことにしています。
 野田氏は衆議院千葉4区選出の当選7回で59歳。蓮舫氏が所属する党内の議員グループを率いています。民主党政権で総理大臣を務め、社会保障と税の一体改革で自民・公明両党との3党合意を実現して、消費税率引き上げ法を成立させましたが、平成24年の衆議院選挙で大敗し、退陣しました。
 これに関連して、蓮舫氏は15日夜、NHKの「ニュースウオッチ9」で、「私が参議院議員なので、衆議院をしっかり統括し、衆議院での論戦で、私にかわって、政権と対じしてくれる人を幹事長にと考えている」と述べています。
 蓮舫氏は、今月26日に召集される予定の臨時国会をにらんで、党役員人事を急ぐことにしていて、16日午後に開かれる党の両院議員総会に人事の骨格を示したい考えです。


 野田氏は、財政再建最優先の緊縮財政論者である点を除けば、民進党内ではかなりマシな人ではある。財政や経済に口出ししなければ良い人事だと思うが、幹事長がそれらに口出ししないということはあり得ないわけで、「民進党は緊縮財政論で行くのだな」→「民進党は安倍政権の代替にはなり得ない」と改めて感じる人事である。


コイキング (2016 9/16 10:30)

池で見つけたのは「おじいさん」 ポケモントレーナーが人命救助(9/16静岡新聞)
 藤枝市若王子の蓮華寺池公園で7月末に20代の男性5人がスマートフォン向け人気ゲーム「ポケモンGO(ゴー)」をしている最中に池に落ちた70代の男性を発見、救助していたことが15日までの志太消防本部への取材で分かった。ポケモンGOをめぐっては、運転中の事故などトラブルは多くあるが、今回は人助けにつながった。
 同本部によると、5人は地元の同級生で看護師や会社員など。7月31日午前1時ごろ、同公園をポケモンGOをしながら散歩中、池に落ちた男性を発見。2人が池に入り、ほかの3人と協力して男性を引き上げ、救急隊が到着するまで介抱した。男性は胸のあたりまで水につかった状態だったという。
 5人のうちの一人は「歩いていたら池の方から声が聞こえ、動けないようだったので警察と消防を呼んだ」と振り返る。ほかの一人は「(画面を見てポケモンに出てくる)コイキングかと思ったらおじいさんだった」と当時の様子を話した。
 藤枝市内のポケモンGO愛好家によると、同公園は市内ではポケモンが比較的出現しやすいスポットとして人気が高い。時間帯によって種類の異なるポケモンが出るという。
 同本部の平口恭利消防長は5人に感謝状を贈ってたたえ「ゲームのブームのなかで人助けがあったのは幸いだった」と述べた。


 「コイキングかと思ったらおじいさんだった」……はじめツイッターで「新聞の画像」が紹介されており、「ネタの可能性はないかな」と静岡新聞のwebサイトで検索掛けたら、本当に言っていた(´・ω・`)



甘利氏が調査結果公表 (2016 9/15 10:30)

甘利氏「違法な口利きなかった」 元秘書の調査結果公表(9/14朝日)
 甘利明・元経済再生相(67)は14日、あっせん利得処罰法違反などの疑いで告発され、不起訴となった元秘書2人について、都市再生機構(UR)側への違法な口利きはなかったとする調査結果を発表した。
 土地の補償交渉を巡る現金授受問題で告発された元秘書2人は、東京地検に5月にいったん不起訴とされ、検察審査会の「不起訴不当」の判断を経て8月に再び不起訴処分を受けた。
 甘利氏は今回、元秘書らのURへの接触について「誤解を招くようなことを繰り返したことは深く反省」とした上で、URの応対記録から「事実関係の確認や元総務担当者との面談設定のお願いといったことに終始している」と説明。違法な口利きを否定した。
 弁護士による元秘書らへの聞き取りでも同様の結果だったといい、弁護士からは「捜査機関の結論と異なるような結論を導く事実は見当たらなかった」と報告を受けたという。また、元秘書らが交渉の依頼を受けた業者から、1回数万円の接待を10回以上受けていたことも明らかにした。

 結果的には、「批判に応えて潔く大臣職を辞したというのに、結局違法性はなかった」という形になったわけで、後釜が「あの人」ということを考えても、ダメージは大きかったと言わざるを得ない。

 これで一応の決着を見たので、また政治の表舞台で活躍することもできるのだろうが、一度マスコミに付けられたイメージはなかなか消えないから、反自民の人たちからは「汚職議員」という目で見られ続けるのだろう。それでも、気力体力の続く限りは、頑張ってもらいたいと思う。



蓮舫氏は「これで終わり」と言っているが (2016 9/14 10:30)

蓮舫氏が国籍問題を生釈明「手続きが終わったら、この問題は終わり」(9/13サンスポ)
 民進党代表選に立候補している蓮舫代表代行(48)が13日、フジテレビ系「バイキング」(月〜金曜前11・55)に生出演し、日本と台湾の「二重国籍」の疑いがあると指摘されていたことについて釈明した。
 蓮舫代表代行はこの日、同じく民進党代表選に立候補している前原誠司元外相(54)、玉木雄一郎国対副委員長(47)と番組に出演。候補者同士で政策やこれからの党運営について議論を繰り広げた。
 そして番組の最後に司会を務める坂上忍(49)から「蓮舫さん、ちょっと最後に」と国籍問題について説明を求められた。蓮舫代表代行は「まず私は日本人です」と前置きした上で「籍の問題で問い合わせましたところ、残っていたということが台湾当局から確認された」と、まだ台湾国籍が残っていたことを認めた。
 続けて「17歳の高校2年生のときの記憶なんですが、父と手続きをして台湾の籍が抜けたと思っていた。そういう認識でした」と記憶違いがあったことを釈明。現在は改めて台湾国籍を放棄する手続きを取っている途中で「その手続きが終わったら、この問題は終わりです」とした。


 人を責めるときには「謝って済む問題ではない」などとしつこく追及を重ねてきたくせに、自分の問題は、勝手に幕引きしようとする態度は、筋が通って折らず身勝手極まりない。

 これまで散々他者の言動をあげつらって名を売ってきておきながら、自分への批判に対しては適当な言い逃れをし続け、しまいには「心が折れる」「ネットは怖い」などと被害者面。 挙げ句の果てには自己保身のために「台湾は国ではない」とか言わなくて良いことを言ってしまい、自分の不始末を外交問題に格上げするような人間に、公党の代表など無理だろう。

 ただそれでも、テレビや新聞の影響力が甚大な我が国では、マスコミが後追い報道をやめてしまったら本当に「終わり」になってしまうだろう。週刊誌などがしつこく報じ続ければ分からないが、このままテレビ報道がしぼんでいけば、何事もなかったかのように蓮舫が民進党代表に選ばれるのだろう。ま、嘘つきと責任転嫁がお得意の集団のトップとしては、お似合いであろうが。


 蓮舫批判に対していまだに「外国人差別」とか言ってる向きもあるようだが、批判の中身を見ていないのだろう。説明が二転三転しているいい加減さを批判している意見がほとんどであり、「外国人が国政に関与すること」を問題視している批判は主流ではない。



いまだ高支持率 (2016 9/13 10:30)

「シン・ゴジラでも自衛隊が活躍。国民が支持」安倍首相(9/12朝日)
 ■安倍晋三首相
 内閣総理大臣の最も重要な責務は、国民の命、平和な暮らしを守ることだと考えています。自衛隊の皆さんが24時間、365日、厳しい環境のもとで黙々とこの責務を果たしていることに敬意を表したい。私はこの半月ほどで政府専用機で地球2周分の距離を動きました。行く先々で自衛隊のグローバルな活躍を再確認し、世界の平和と安定のため汗を流している皆さんを大変誇らしく思いました。
 このような現実の世界のみならず、今話題の映画「シン・ゴジラ」でも自衛隊が大活躍していると聞いています。私と官房長官は、短期間のうちに死亡するそうです。官房副長官は生き残っています。統合幕僚長以下、自衛隊員の皆さん、格好良く描かれているとうかがっています。このような人気もまた、自衛隊に対する国民の揺るぎない支持が背景にあるのだと思います。(自衛隊幹部との懇親会で)

 こんな冗談がでるのも、高支持率を維持しているがゆえですな。

内閣支持上昇62%、北制裁「強化を」81%(9/12読売)
 読売新聞社は9〜11日、全国世論調査を実施した。
 安倍内閣の支持率は62%で、前回調査(8月9〜10日)の54%から8ポイント上昇した。今年4月から携帯電話の利用者も調査対象に加えたため、単純比較はできないが、支持率が60%台となったのは2014年10月以来約2年ぶり。不支持率は29%(前回30%)だった。
 9日に北朝鮮が5回目の核実験を強行したことで危機意識が高まり、国際社会と連携して対応にあたる安倍内閣への支持に結びついたとみられる。北朝鮮に対し、日本が制裁を「強めるべきだ」との回答は81%に上っている。
 北方領土問題を解決するため、ロシアとの経済協力を積極的に進める安倍首相の方針は「評価する」が66%に上り、「評価しない」の27%を大きく上回った。しかし、北方領土問題が「解決に向かう」と思う人は22%で、「そうは思わない」が71%を占め、ロシアとの領土交渉の先行きには厳しい見方が多い。


 読売新聞の調査だから支持率が高めにでるとは言え、政権発足から4年近くになるというのに支持率6割超えは驚異的な数字である。ただ、政権に対する期待値が高いというわけでなく、「野党の体たらく」「民主党政権の失敗の反動」がいまだに尾を引いていると言うことなのだろう。

 この状態がこのまま続けば、総裁任期の延長もかなり現実味を帯びてきますな。本人にやる気があるのであれば、やめてもらう理由などないわけで。



クリントン氏の健康問題 (2016 9/12 10:30)

Hillary Clinton not feeling well, leaves 9/11 event early(9/11CNN)
 (CNN) - Hillary Clinton left the 9/11 commemoration ceremony early after she felt overheated and went to her daughter's apartment, the Clinton campaign said.
 "Secretary Clinton attended the September 11th Commemoration Ceremony for just one hour and 30 minutes this morning to pay her respects and greet some of the families of the fallen. During the ceremony, she felt overheated so departed to go to her daughter's apartment, and is feeling much better," Clinton spokesman Nick Merrill said in a statement.
 The pool accompanying Clinton says she left the ceremony around 9:30 am.
 While she was making her way into a van in her motorcade, Secret Service agents helped her into the van in the motorcade, a senior law enforcement official said.


Hillary Clinton has pneumonia, doctor says, after early 9/11 event exit(9/11CNN)
 (CNN) - Hillary Clinton has pneumonia, her doctor said Sunday, hours after the Democratic nominee stumbled and exited a 9/11 commemoration ceremony early.
 Clinton was diagnosed on Friday with pneumonia, and "was put on antibiotics, and advised to rest and modify her schedule," Dr. Lisa Bardack said in a statement.


What we know about Hillary Clinton's health(9/11CNN)
 (CNN) - As Hillary Clinton fell ill during a 9/11 commemoration ceremony Sunday morning, both Democrats and Republicans alike raised questions of concern about her health.
 The Democratic presidential nominee left the ceremony early, after an hour and a half, when she started to feel "overheated," said Clinton campaign spokesman Nick Merrill in a statement. She took some time to recover, about an hour and 45 minutes, at her daughter's apartment. When she re-emerged around noon she waved to passersby, and told reporters she was feeling "great."
 The incident occurred just days after Republicans argued that moments when Clinton coughed along the campaign trail were signs of a more serious health issue. Her campaign said she suffered seasonal allergies.
 "Secretary Clinton has been experiencing a cough related to allergies. On Friday, during follow-up evaluation of her prolonged cough, she was diagnosed with pneumonia. She was put on antibiotics, and advised to rest and modify her schedule. While at this morning's event, she became overheated and dehydrated. I have just examined her and she is now rehydrated and recovering nicely," said Clinton's physician, Dr. Lisa Bardack, in a written statement on Sunday evening.
 From seasonal pollen allergies to hypothyroidism, here's what we know about the 68-year-old presidential candidate's health.


 クリントン氏が9/11の式典から早退した件。初めFOXなどが「倒れた」と報じていたが、実際には支えられつつも自分の足で会場を後にしており、一部メディアが伝えるほどには大ごとでは無さそう。ただし、その後肺炎と診断されているし、健康に関して様々ネガティヴな噂が出ているところに起きた騒動のため、大統領選への影響は小さくないだろう。

 トランプ氏が失言連発でこのところ支持率を落としていたのだが、健康に不安があるという「イメージ」が広がると当然支持率は拮抗してくるだろう。トランプ陣営も、この件を最大限利用してくる。

 私は決してクリントン支持ではないが、トランプが大統領になるという悪夢よりは遙かにマシだと考えている。その悪夢が、現実になる可能性が少し上がってしまった。



25年ぶりの優勝、おめでとう (2016 9/11 10:30)

広島カープがリーグ優勝 25年ぶり7度目(9/10朝日)
 プロ野球セ・リーグは10日、広島が1991年以来、25年ぶり7度目のリーグ優勝を決めた。優勝へのマジックを「1」としていた広島は、東京ドームで2位巨人を破った。広島は12球団で最もリーグ優勝から遠ざかっていた。
 今季の広島は6月5日に首位に立つと同14日から32年ぶりとなる11連勝を記録し、独走状態に入った。8月24日にはマジック20が点灯、翌25日からここまでの14試合は12勝2敗。一気に頂点へ駆け上がった。
 広島は日本シリーズ(10月22日からセ本拠で開幕)進出をかけ、10月12日からのクライマックスシリーズ(CS)最終ステージ(S)に臨む。


 中日ファンではあるが、25年ぶりの優勝を喜ぶカープファンの姿を見ているとこちらも嬉しくなってくる……まぁ、陰で最下位を爆走し、今もまた4連敗中の中日の体たらくからの現実逃避のような気がしないでもないが。

 25年前の1991年と言えば……バブル崩壊が始まった年であり、湾岸戦争がおこなわれた年であり、ソ連が崩壊した年である……歴史を感じますな。



金魚 (2016 9/9 10:30)

 8月初めに息子がとってきた金魚は、すぐに口や腹周辺の内出血や白点病が蔓延し1週間ほどで全滅。
 2年連続で飼育失敗したので「金魚飼育は自分には向いていないのか」と思いつつも、「金魚すくいの弱った金魚だったからうまくいかなかったのか」という思いも湧き、「ペットショップで売ってる金魚を飼育してみたい、でもまた失敗したら金魚がかわいそうだし」と数日思案。

 考えた末、「最後のチャレンジをしよう」と決意し、息子と一緒に8/13に3匹購入した(姉金、三色コメット、レモンコメット)。
 水槽は洗浄し日干しもしていたのだが、またすぐに白点病が蔓延するという悪夢からスタート。塩浴と薬浴を2週間ほど続け、ある意味仕事よりも金魚に神経すり減らす日々であったが、今回はきちんと完治させた。レモンコメットが時折背びれをたたんで泳いでいるときもあるが、3匹とも元気に泳ぎ回り、人が水槽に近づくとエサが来るかもと水面に集まる姿を見せている。

 個人的な経験からではあるが、やはり「金魚すくいの金魚は弱っている、飼育が難しい」ということなのだろう。

 これから気温が下がっていくが、この3匹を少しでも長生きさせるべく、努める所存。


東尋坊にポケGo効果 (2016 9/9 10:30)

 興味深い話題なのでメモ。

ポケモン効果?東尋坊の自殺者ゼロに 「イメージが変われば」と地元歓迎(9/9福井新聞)
 スマートフォン向けアプリ「ポケモンGO」の配信から1カ月半。福井県坂井市の東尋坊にはアイテムを入手できる「ポケストップ」が多数あり、今も昼夜問わず多くの利用者が訪れる。商店街の店主からはごみや無断駐車などの苦情が聞かれる一方、「若者が集まることで東尋坊が明るいイメージに変われば」などと歓迎する声もある。
 7日午後4時半すぎ。商店が次々とシャッターを下ろす中、スマホを手に散策する個人や若いカップルが目立つ。次第に人が増え、同9時ごろには四つのポケストップが集中する広場に50人ほどが集まり、暗闇でゲームに興じていた。
 訪れた利用者によると、インターネットなどで東尋坊に珍しいポケモンが出るとのうわさが広まったという。週3回ほど来る坂井市の男性(49)は「週末は100人ぐらいいることもある」と話す。愛知県から来た40代の男性会社員は「初めてのポケモンがいっぱい」と楽しんでいた。
 利用者の増加に伴い、店の外に置いたベンチが動かされたり、店舗駐車場に無断駐車されたりといった話が店主から聞かれるようになった。たばこの吸い殻や空き缶などのごみが増えたと困惑する店主もいる。
 一方、喫茶店「ダウンビート」を営む石森久雄さん(41)は、これまで午後6時に閉店していたが、客が多い日は閉店を約1時間繰り下げている。「コーヒーやソフトクリームがよく出ています」と効果を実感する。
 東尋坊で自殺防止活動に取り組む茂幸雄さん(72)は「8月の保護(自殺志願)者はゼロ。あちこちに人がいるため防止に影響しているのでは」という。坂井西署によると、アプリが配信された7月22日から9月7日まで周辺で身元不明死体は発見されていない。東尋坊観光協会の下影博副会長(47)は「これを機に、東尋坊が明るくてポジティブなイメージに変われば」と歓迎している。




なんだこのコント (2016 9/8 10:30)

浪花節だよ、代表選は 玉木氏「前原さん、政権運営謝らないで」涙 蓮舫氏「男が泣くな」(9/6産経)
 「私は前原さんには謝ってもらいたくない」。長野市で7日にあった民進党代表選の候補者集会で、候補者の玉木雄一郎氏が涙ながらに前原誠司元外相に訴える場面があった。
 集会には蓮舫代表代行を含め、3候補が顔をそろえた。冒頭、前原氏が旧民主党時代の政権運営について、頭を下げて謝罪した。ところが、続いてマイクを握った玉木氏は涙を見せ、声を震わせながら前原氏に「反論」。前原氏が国土交通相や外相として羽田空港国際化やビザ取得緩和などを進めたとして、「安倍政権が自分の手柄のように言っているが、前原さんの手柄だ」と指摘した。
 玉木氏の代表選キャッチフレーズは「義理と人情と浪花節」。一方の前原氏は、自身が旧民主党の政権運営失敗の「戦犯」だと公言している。こうした2人のやりとりの後に発言した蓮舫氏は、「玉木君、男が泣くな」とたしなめていた。(安倍龍太郎)

 前原氏が民主党時代の政権運営について謝るのは妥当だし、それに対して泣いてまで反論する玉木氏の演技がかった姿は醜悪だし、それに対して「男は泣くな」とセクシズム全開の蓮舫は不用意でしかないし、民進党の酷さが凝縮したような記事である。

 というか、民主党政権で寧ろ泣きたかったのは国民の方だったろうよ。

 ついでに、蓮舫の「名前」の話。

 「蓮舫は、本名が村田蓮舫なのに芸名の蓮舫で議員活動しているのはおかしい」という意見を目にしたが、「アントニオ猪木」という例もあるし、「マック赤坂」という例もある。「マック」が本名ではないだけでなく、「赤坂」だって本名とは無関係だし。
 ま、「ファーストネーム」だけで活動することへの違和感はないわけではないが、「本名を名乗るべし」というのは筋の悪い批判である。



蓮舫氏の「二重国籍」問題 (2016 9/7 10:30)

蓮舫代表代行、台湾籍の除籍手続き取る 「二重国籍」問題で「確認取れない」(9/6産経)
 民進党の蓮舫代表代行は6日、高松市での記者会見で、日本国籍と台湾籍のいわゆる「二重国籍」疑惑について、「いまなお確認が取れない」と述べ、6日に台湾当局に対し、現在も台湾籍があるか確認手続きを取り、同時に台湾籍を放棄する書類を提出したことを明らかにした。台湾籍が残っていた可能性は完全に否定しきれなくなり、出馬した党代表選(15日投開票)にも大きな影響を与えそうだ。
 蓮舫氏は会見で「昭和60年1月21日に日本国籍を取得し、合わせて台湾籍を放棄を宣言した」と説明した。手続きは、台湾の大使館的な役割を担う台北駐日経済文化代表処(東京都港区)で台湾人の父と行ったという。ただ、「(台湾当局者と)台湾語でやりとりが行われ、どういう作業が行われたのかまったく覚えていない」としている。
 蓮舫氏は当時17歳。台湾の「国籍法」11条によれば、自己の意志で国籍を喪失できる条件を「満20歳」と規定しており、この時点では台湾籍を除籍できなかった可能性がある。
 蓮舫氏の関係者は6日、台北駐日経済文化代表処を訪れ、台湾籍が残っているか確認を求めた。同日に除籍を申請したのは、今でも台湾籍が残っているか確証が持てないための措置とみられる。

 「私は生まれたときから日本人だ」とか「質問の意味が分かりません」とか言わずに、粛々と調査して修正すれば、日本国籍を選択し保持しているのは事実なのだから、傷は浅かっただろう。もちろん、「二重国籍で国会議員」という問題は残るのだが、少なくとも「虚偽発言をした」「ごまかそうとした」という批判は免れたはずだ。しかし、「(二重国籍について聞かれ)質問の意味が分かりません」「18歳で台湾籍は抜きました」などと突っぱねてしまったから、本来はされなくても良い批判を受けねばならなくなった。

 法律上は日本国籍さえ有していれば国会議員になることはでき、「二重国籍のまま国会議員」は違法とは言い切れない。ただ、これから公党の代表(=総理候補)になろうという人物が二重国籍という問題は軽い物ではなく、ましてやそれを情緒論で言い訳しようという態度は、公党のトップに立とうとする人間の物言いではない。

 なお、この件について蓮舫氏を批判している向きに対して「帰化した人への差別」とか「女性政治家への差別」とか言う人がたまにいるが、的外れな言説だろう。批判している多くの人は、二重国籍であったことよりも、それについてシラを切りごまかそうとしていたことを批判している。


フレディマーキュリー (2016 9/7 10:30)

小惑星の名は伝説のボーカリスト 生誕70周年を記念(9/6朝日
 国際天文学連合(IAU)小惑星センターは4日、英国のロックバンド「クイーン」のボーカルで、5日に生誕70周年を迎えた故フレディ・マーキュリーさん(1946〜91年)を記念して、91年に発見された小惑星17473を「フレディマーキュリー」と名付けたと発表した。
 命名の理由の中で、マーキュリーさんについて「独特の音楽と幅広い声域が持ち味」とした上で、「史上最も偉大なロック歌手の一人」と称賛している。小惑星は、火星と木星軌道の間にある小惑星が無数に集まっている領域にある。直径3・5キロほどで太陽光を約3割しか反射せず、地上から観測するには、かなり性能のいい望遠鏡を使う必要があるという。
 命名を働きかけたクイーンのギタリストで、天体物理学の博士号をもつブライアン・メイさんは「みなさんが彼を忘れずにいてくれることに感謝します。彼も心から喜んでくれたに違いありません」などとビデオメッセージで語っている。(ワシントン=小林哲)


 小惑星なのに「マーキュリー」。



都連会長に下村氏 (2016 9/6 10:30)

新会長に下村氏選出へ 自民党東京都連(9/5産経)
 自民党東京都連会長に下村博文党幹事長代行が就任する見通しになったことが5日、都連関係者への取材で分かった。6日の役員選考委員会で選出し、国会議員や都議、各支部の幹部らが出席する合同会議で正式に決める。
 経済再生担当相の石原伸晃会長や都議の内田茂幹事長ら執行部5人は、都知事選に擁立した元総務相増田寛也氏が敗れた責任を取り、辞任を表明。都連会長代行だった下村氏も執行部の一員として辞任したが、都議会などから新会長に推す声が上がっていた。


 親学を推進するようなカルトであるゆえ、文科相から退いてくれたことを喜ばしく思っていたのだが、こんな形で昇進。自民支持者の中でも、下村氏はとりわけ評判が悪いというのに……つくづく、自民都連の感覚はズレていると言わざるを得ない。


寄贈図書を廃棄 (2016 9/6 10:30)

穴水町立図書館が寄贈図書廃棄(9/5NHK)
 穴水町の町立図書館が、地元の研究者から寄贈された歴史や民俗学などに関する1800冊あまりの図書を、価値をよく理解しないまま誤って廃棄していたことが分かり、町は本の寄贈者に謝罪しました。
穴 水町立図書館では、11年前の平成17年に、漆器や民俗学の研究者で県輪島漆芸美術館の館長・四柳嘉章さんから2179冊の図書を寄贈されました。
 しかし、9年前の能登半島地震で図書館の建物が大きな被害を受けたため、町は、すべての図書を役場の倉庫などにいったん移しました。
 穴水町によりますとその後、新しく建てられた今の図書館に移設するまでに、当時の職員が寄贈された図書のうち1878冊を、利用頻度が低いなどという理由から廃棄したということです。
 この際、職員は本の価値を理解しておらず寄贈者の四柳さんにも廃棄の相談や連絡をしていませんでした。
 四柳さんによりますと、廃棄された図書の中には日本民俗学会の会員しか購入できない会報や、亡くなった妻が所有していた「芥川龍之介全集」の初版本など今では入手が困難なものも含まれていたということです。
 ことし7月になって四柳さんが自分の寄贈した図書が見当たらないことに気付き、廃棄が発覚したということで、穴水町教育委員会は四柳さんに直接謝罪したほか、町の広報誌におわびの文章を掲載しました。
 町では今後、パソコンによる図書の管理を徹底し、職員の教育を強化するなどして再発の防止に努めたいとしています。
 穴水町教育委員会の布施東雄教育長は「貴重な本を寄贈してくれた四柳さんに大変申し訳ないことをした。2度とこのような過ちがないように管理を徹底したい」と話しています。
 一方、寄贈した図書を廃棄された四柳嘉章さんは「歴史的に価値の高い本や大切な妻の遺品も寄贈したのに廃棄され憤りを覚えている」と話していました。


 司書資格を持ってない職員がやらかしたのか、司書なのにやらかしたのか。いずれにせよ、寄贈した方からしたらやりきれない話。蔵書数32000点ほどの非常に小規模な図書館。そこに2179冊も寄贈されたとなればその経緯はきちんと記録されているはずなのだが、どうしてチェックがきちんと為されなかったのか、残念でならない。

 もちろん、「実際に、寄贈された本の多くにさほどの価値がなかった」という可能性もあるが、それでも、寄贈者にあらかじめ連絡を入れるのが筋だっただろう。
 小さな図書館で寄贈品の管理に割く人材が不足していたのかも知れないが、逆に、蔵書に占める割合の高さを考えれば、もっと丁寧な取り扱いが為されるべきだった。



中日小笠原がようやく初勝利 (2016 9/5 10:30)

【中日】ドラ1左腕・小笠原、プロ初勝利「粘って投げられた」…一問一答(9/4スポーツ報知)
 中日のドラフト1位左腕・小笠原慎之介投手(18)がプロ初勝利を挙げた。
 2回までに3点を失ったが、3回1死から坂本、阿部、村田を3者連続見逃し三振に仕留めるなど、7回6安打3失点。降板直後の8回に味方打線が逆転した。
 7イニングはプロ最長タイで、127球、10奪三振はプロ最多。今季の高卒新人では初勝利。中日の高卒新人としては、1989年の今中慎二以来27年ぶりの白星を手にした。今季最長を更新する6連勝に竜を導いた黄金ルーキーが、歓喜の瞬間を振り返った。

 ―ウィニングボールを握った感想は? 
 「硬球ですね(笑い)。僕の部屋に飾ります」

 ―家族が観戦していた
 「親より僕の方がドキドキしていました」

 ―チームが5連勝中だった
 「6連勝がかかっている試合で僕が先発を任されて、何としても勝たないとという気持ちがありました。朝、起きた時『プレッシャー、かかってんなあ』という気持ちになりました。僕は(当日じゃなく)前日に緊張するタイプなんで『きょうは違うな』と。(胃は痛くなかった?)ヨーグルト食べてるんで(大丈夫です)」

 ―相手は巨人打線
 「小さな頃からテレビで見て活躍している選手。何としてでも抑えてやろうという気持ちがありました」

 ―2回までに3失点
 「(以降は)とにかくゼロで抑える目標を持って投げました。気持ちが折れそうになりましたが、何とか粘って投げることができました」

 ―きょうの投球で良かった点は? 
 「カーブが(ストライクゾーンに)入ったことだと思います。前回の広島戦(8月27日)でカーブが入らなくて、投げることができなくなった。投球の幅を広げるために、ストライクが入らなくても投げることが大事だと思った」

 ―味方打線が8回に4点を奪う大逆転
 「ホント、感謝の気持ちしかないです、助けてもらったので(以降もベンチで)必死に声を出しました」

 ―9回を迎えた時は? 
 「早く終わんないかなって(笑い)。田島さんの姿をしっかり目に焼きつけようと思っていました。田島さんにオリックス戦(6月7日、京セラD。小笠原が5回2失点で勝利投手の権利を得て降板したが、9回に田島が1失点して初勝利がフイになった試合)で『俺がつぶした。申し訳ない』と言われたんですが、きょうは抑えて『遅くなってゴメンな』って言われました」

 (続けて)
 「僕は田島さんが打たれたからって責めることはなかった。田島さんが思いすぎていて(心に)負担をかけたのかなと。『そんなことないですよ。ナイスピッチングでした。ありがとうございました』と答えました」

 ―デビューから5連敗した。
 「周りから見ると(初勝利まで)長く感じたと思いますが、僕の中では(自分自身が)毎試合成長しているので、短く感じました」

 ―巨人・阿部に向けられた“シンノスケ・コール”を自分への声援に感じたか。
 「そんなことはないです(苦笑い)」

 ―村田を3回2死一塁、内角低めのクロスファイアーで見逃し三振
 「ちょっとボールくさかった。際どい球でしたけど(主審に手を)挙げていただいた(笑い)」

 ―神奈川出身のベイスターズファン。かつての横浜の主砲との対戦にテンションは上がったか? 
 「いや、投げることで必死でした(笑い)」

 ―今季の高卒新人でプロ初勝利一番乗り
 「ずっと意識していました。どっかで抜かされるだろうな、(ロッテの)成田とかが出てきそうだなと思ってました。ホッとはしてないです。やっとスタートラインに立てたんで。きょう勝ったことは忘れて、2勝目を目指す。徐々に(勝ち星を)増やしていきたいですね」


 高卒ルーキーの小笠原。初回と2回にあわせて3失点したが、その後粘りの投球。8回に打線が4点取って逆転してくれたため、先発9試合目、登板12試合目にしてプロ初勝利を手に入れることができた。これまで何度も救援陣に勝ちを消されてきたことを思うと、ようやくの勝利は感慨深いし、チームも6連勝ということで、暗いシーズンの最後に明るい話題を提供してくれた。

 そういえば今中慎二も、5月に初登板したあとなかなか勝つことができず、初勝利は9月17日だった(シーズンはけっきょく10試合登板で1勝4敗)。彼は怪我に泣くことになったが、小笠原にはともかく怪我に気をつけて息長く頑張ってもらいたい。物怖じしない姿勢や、なかなか勝利できなくても腐らない姿勢は、今後の飛躍を感じさせる。




こち亀終了 (2016 9/4 10:30)

「こち亀」終了 秋本治氏「両さんらしく40周年のお祭りが引き際」(9/2デイリースポーツ)
 連載40周年を迎えた人気漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」が、17日発売の「週刊少年ジャンプ42号」(集英社)で、最終回を迎えることが3日、分かった。作者の秋本治氏(63)が東京・神田明神で、絵巻奉納式後に会見して発表。1976年9月に連載がスタートした物語の幕を閉じることになり、秋本氏は「(主人公の)両さんはお祭りが大好き。両さんの引き際として、40周年を祝われてスッと消えるのが大団円」と決断理由を明かした。
 コミックの累計発行部数は1億5000万部以上で、17日には最終回も収録した200巻も、少年ジャンプと同時発売される。「計算上は2016年に200巻と思ってましたが、現実的になって、終わるかどうか悩みながら、結構迷ってました。この機会を逃すと、両さん的に中途半端になる。おめでたいときに終わるのが1番」と感慨深げに、言葉をつないだ。
 最終回は、コミック収録分のみのカウントで1960話となり、週刊連載ながら休載は1度もなかった。漫画界の“鉄人”は、「両さんのキャラクターが描いていて面白い。どんな素材でも自由自在に動いてくれたので」と長寿連載の秘けつを語っていた。


 「いよいよこの時が来たのか…」という感慨が湧く。小中高と読んでいた「私と同い年の漫画」が連載を終了するということで、やはり幾何かの寂しさを感じずにはいられない。

 ラジコンでの監禁犯との戦い、ゴキブリとの戦い、「両津のバカはどこだ!」……楽しかったなぁ。



民進党代表、社民党党首 (2016 9/2 10:30)

推薦人集めに奔走も「第3の候補」出馬難航 2日に告示(9/1産経)
 民進党で初となる代表選(15日投開票)が2日、告示される。同日午前に立候補の届け出を受け付け、15日の臨時党大会で新代表を選出する。岡田克也代表の流れをくむ主流派の蓮舫代表代行と、非主流派の前原誠司元外相が出馬し、共産党との選挙協力や憲法改正の是非などが争点となりそうだ。党内では両氏に続く「第3の候補」として玉木雄一郎国対副委員長が1日夜まで、出馬に必要な20人の推薦人集めに奔走した。
 前原氏は1日、国会近くに構えた選挙対策事務所に支持議員らを集め、「民進党再生の先頭に立たせてほしい」と強調。「国民に土下座してでも、もう一度自民党に代わる一極をつくらなければならない」とも訴えた。
 前原氏は、大畠章宏元国土交通相の「素交会」や旧維新の党グループから支持を得た。共産党との連携に反対する長島昭久元防衛副大臣の支持も受ける。
 一方、蓮舫氏は国会内で総決起集会を開き、後見人でもある野田佳彦前首相が参加。蓮舫陣営についた細野豪志元環境相はあいさつで、「蓮舫代表を誕生させることでもう一度、政権を奪還しなければならない」と力を込めた。
 蓮舫氏は、岡田氏ら現執行部系に加え、細野氏の派閥「自誓会」や赤松広隆前衆院副議長が率いる旧社会党系グループから支持を獲得。「仕分けの女王」と称された歯切れのいい演説も武器に、党員・サポーター票の獲得を狙う。
 一方、玉木氏は若手議員や旧維新グループ有志による協力だけでは出馬に必要な推薦人を確保できないため、1日には菅直人元首相のグループにも協力を要請。「第3の候補」を擁立することで一致した原口一博元総務相とも会談を重ねたが、調整は難航した。
 代表選は、2日に候補者による共同記者会見や日本記者クラブ主催の公開討論会を実施。3日の大阪を皮切りに、全国10カ所で討論会や街頭演説を行う。民進党の政策や理念を党員・サポーター以外にもアピールする方針だ。

 玉木氏は推薦人集めに苦しんでいるようだし、仮に立候補しても「泡沫」となることは避けられず、民進党の代表戦は事実上、蓮舫氏と前原氏の一騎打ちになりそう。
 2人とも民進党議員の中では相対的にはマシな方だとは思うが、あくまで「民進党内で相対的にマシ」というだけで、「国会議員としてまともな人物」というわけでは決してない。仮にどちらが代表になっても、民進党の「情緒的反安倍」「責任転嫁体質」「何でも自民党のせい」というのは変わらないだろう。

 ついでに、社民党の党首の話も。

社民党首、非議員の吉田氏が続投 ほかに担い手おらず(9/1朝日)
 社民党は1日の常任幹事会で、吉田忠智党首(60)の続投を決めた。吉田氏は7月の参院選で落選し、党首を辞任する意向を表明していたが、4人の所属国会議員全員が続投を望み、吉田氏も受け入れた。
 常任幹事会後、又市征治幹事長は記者団に「党首は国会議員だという取り決めはない」とし、社会党時代の1977年に飛鳥田一雄横浜市長が委員長に就いた例があると説明した。
 吉田氏は「今までにないご負担をかける」と懸念するが、「吉田さんしかいない」(党関係者)のが実情。福島瑞穂副党首は前回の参院選敗北で引責辞任し、吉田氏が引き継いだ経緯がある。又市氏は野党共闘など対外交渉を一手に担い幹事長を外せない。吉川元(はじめ)政審会長は次期衆院選を控えており、照屋寛徳国対委員長は体力面に懸念があるという。
 元職は国会には入れるため、他党と合意すれば、党首会談などに吉田氏が出席することは可能だ。又市氏は「代理で私が務めることもある」と話す。(田嶋慶彦)


 国会議員が4人しかいないし、それぞれの議員に事情があるというのも理解できなくはないが、もはや政党として存在する意義がないと考えるべきではないか。民進党と合流するのがよかろう。



兼業の消防士が懲戒免職 (2016 9/1 10:30)

7000万円兼業の消防副士長を懲戒免職(8/31佐賀新聞)
 兼業を原則禁じる地方公務員法に違反し、約7千万円の賃貸収入を得ていたにもかかわらず、改善命令に従わなかったとして、佐賀広域消防局は31日、佐賀消防署予防指導課の男性消防副士長(44)を懲戒免職処分にした。
 消防局によると、副士長はマンションや貸店舗、駐車場など計12件を佐賀市内外に所有。同局は今年1月、7月19日までに人事院規則に沿って、個人名義の物件を、5棟10室、駐車台数10台未満、賃貸収入500万円以下に縮小するよう命令していたが、期限を過ぎても改善が認められなかった。
 副士長は聞き取り調査に、「損をしてまで売るつもりはない」「兼業を禁じるのは時代に合っていない」などと話している。
 田原和典消防局長は「法を守り、住民の模範となるべき公務員が不祥事を起こし、誠に申し訳ない。一日も早く市民の皆さまの信頼を回復できるよう、高い倫理観を持って職務に専念していく」と述べた。

 けっきょく懲戒免職という最も厳しい対応が取られることになった。

 兼業が禁止されるのは、本業に傾ける時間やエネルギーが削がれてしまうこと、利益相反が生じる懸念があること、本業以上に儲かる仕事をしていれば本業の報酬が本業をおこなうインセンティヴにならない可能性があること、などが理由だと思われる。今回の件では、とりわけ2つ目と3つ目の理由が懸念されるということだろう。

 法に違反しているから今回の決定を批判するつもりはないが、副業で十分儲かっているのに、そこまでして消防士を続けたがっていた理由は何だろうか、というのがとても気になる。


暗黒物質から成る銀河 (2016 9/1 10:30)

 興味深い話題なのでメモ。

99.99%がダークマターでできた銀河(8/29アストロアーツ)
 かみのけ座の方向に、天の川銀河と同程度の質量を持ちながら、そのほとんどがダークマターでできている銀河が見つかった。
 米・イェール大学のPieter van Dokkumさんたちの研究チームが、米・ハワイにあるW. M. ケック望遠鏡とジェミニ北望遠鏡を使った観測から、かみのけ座銀河団内に新たに銀河を発見した。約4億光年彼方という宇宙スケールでは近いところにあるにもかかわらず、昨年になってようやく見つかったのは、この銀河「Dragonfly 44」がとても暗いためだ。
 さらに詳しく調べてみると、Dragonfly 44には見えている(電磁波で観測できる)以上の物質が存在することがわかった。星(見えている質量)が少なすぎるため、銀河を一つにまとめる働きをする何かがない限り、銀河がバラバラになるはずだからだ。
 そこで、Dragonfly 44の質量を測るために、銀河内の星の運動速度が測定された。星の運動が速いほど、銀河には多くの質量があるということになる。星の運動速度からDragonfly 44の質量を求めたところ、太陽1兆個分と見積もられた。これは天の川銀河とほぼ同程度の質量だ。
 そしてこの全質量のうち、星や普通の物質が占める割合は、わずか0.01%であることもわかった。つまり残る99.99%はダークマター(暗黒物質)だということになる。これほど大きな銀河でありながらほとんどがダークマターという銀河の存在は予想外であった。質量のほとんどがダークマターという銀河はこれまでにも見つかってきたが、それらはDragonfly 44よりもはるかに軽い矮小銀河だ。「こんな銀河がどうやって作られたのか、まったく見当もつきません」(カナダ・トロント大学 Roberto Abrahamさん)。
 「Dragonfly 44は、ダークマターの研究に大きな意味を持ちます。天体のほとんどがダークマターということは、星やその他の銀河内物質などとの混同を避けることができるからです。質量の大きい新たな種類の天体を対象とした研究分野の幕開けです」(van Dokkumさん)。