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民進党がリオ五輪閉会式を批判 (2016 8/31 10:30)

リオ五輪閉会式の12億円…民進が臨時国会対策チーム(8/30テレビ朝日)
 民進党は、来月に召集される臨時国会に向けた対策チームを立ち上げました。安倍総理大臣が出席したリオデジャネイロ・オリンピック閉会式の費用についても調査します。
 対策チームは政府が提出する補正予算案のほか、TPP(環太平洋経済連携協定)や自衛隊の駆けつけ警護など臨時国会の追及材料となるテーマについて調査を進めます。安倍総理がマリオに扮して話題を呼んだリオデジャネイロ・オリンピックの閉会式の演出に12億円の費用が掛かったとされる問題についても担当者からヒアリングを行う予定です。その結果は来月に決まる新執行部に引き継がれ、速やかに政府を追及する態勢を整えます。


 多くの人が好意的に受け止め、先週末の世論調査で安倍政権の支持率が上がったのもこれが影響しているのではないかと言われているのに、それを攻撃対象としてしまうとは、救いようのない感覚のズレ方である。
 「民進党内の常識」「反安倍集団内の常識」でしか行動できていないようでは、身内の支持は固まっても、外へは広がっていかない。つまりは、かつての社会党のような「万年野党」になり果てるのみ。


泉田新潟知事、出馬撤回 (2016 8/31 10:30)

4選出馬を撤回=地元紙の報道理由に−泉田新潟知事(8/30時事)
 泉田裕彦新潟県知事は30日、知事選(9月29日告示、10月16日投開票)への出馬を取りやめる意向を表明した。知事は今年2月の県議会で4選を目指し出馬を表明していたが、30日夕、県庁内で報道陣に対し「新潟日報社に事実と異なる報道の修正を求めたが訂正していただけない。県の情報が出ない環境の中で県民に訴えを届けるのは難しい」と理由を説明した。
 地元紙の新潟日報は、県が出資する第三セクターの海運会社が購入した船をめぐるトラブルで県を追及する報道を続けていた。知事は、報道陣の取材に先立ち公表した撤退の声明文で「今回の選挙は政策論と関係ない動きが続いている」と指摘、新潟日報の報道を批判した。
 泉田知事は東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市、刈羽村)の再稼働について「福島第1原発事故の検証と総括が不十分」として慎重な姿勢を崩していなかった。泉田氏の不出馬により再稼働をめぐる動きは不透明さを増しそうだ。
 泉田知事は2004年に初当選し、現在3期目。4選を目指していた今回の知事選では、3期にわたり推薦した自民党をはじめ、各政党が態度を保留。また、全国市長会長を務める森民夫長岡市長が、泉田氏の県政に批判的な立場から出馬を表明している。森氏は「撤退が突然のことで当惑している」とのコメントを出した。
 一方、新潟日報社は「弊社の見解は、あす(31日付)の朝刊で明らかにします」とのコメントを発表した。


 東日本大震災の被災地の瓦礫を柏崎市と三条市が埋却することに対して「傷害致死、殺人に近い行為だ」と非難したり、「チェルノブイリでは200万人が健康被害を受けた」と大嘘を言ったり、情緒的な反原発で東電に無用の不利益を負わせるような男が、政治の世界から去ることは大歓迎である。

 なお、新潟日報は以下の声明を出している。

正当な記事へ圧力 本社執行役員編集局長 服部誠司(8/31新潟日報)
服部誠司本社執行役員編集局長の見解

 泉田裕彦知事が知事選から撤退する理由として本社の報道を挙げたことは、報道機関に対する圧力にも等しく、許しがたい行為と言うほかはありません。県が主導する日本海横断航路計画問題に関する一連の報道は、綿密な取材と事実に基づくものです。これらの正当な記事に対し、知事や県はあたかも誤報であるかのような印象を抱かせる一方的見解を公的機関である県のホームページ等で公表してきました。新潟日報社の社会的信用・評価をおとしめる行為であり、断固として抗議します。

 知事は今回、本紙原発報道に対しても県民の生命・健康を守る上で重要な論点の報道はないと批判しましたが、これも全くの事実無根です。新潟日報社の原発報道は一貫して県民の安全を最優先に取り組んでいます。

 新潟日報社の基本姿勢は紙面を通じて県民、読者に真実を明らかにすることです。知事は県民に対し、知事選から撤退する真の理由をきちんと説明すべきです。新潟日報社は、横断航路問題や福祉・医療4計画未策定問題も含め、県民のために真相を解明するため、県に徹底した情報公開を求めていきます。




今日は安倍政権批判 (2016 8/30 10:30)

 昨日は安倍政権を褒めたけど、今日は批判する。

配偶者控除、見直しへ…年末の大綱に改革方針(8/30読売)
 自民党税制調査会の宮沢洋一会長は29日、読売新聞のインタビューに応じ、専業主婦や年収103万円以下のパート主婦のいる世帯の所得税を軽くする「配偶者控除」を見直す方針を明らかにした。
 年末にまとめる2017年度与党税制改正大綱に改革方針を盛り込むことを目指す。自民党と歩調を合わせ、政府税制調査会も9月から、配偶者控除の見直しに向けた議論を本格化させる見通しだ。
 宮沢氏は「少子高齢化が予想以上に進展している。日本経済のため、女性の社会進出を増やすことが喫緊の課題だ。配偶者控除については問題点が指摘されており、秋から冬にかけて検討しないといけない」と述べた。
 配偶者控除は、専業主婦やパートで働く人の年収が103万円以下の場合、世帯主の課税所得を一律で38万円減らす制度だ。制度の恩恵を受けるため、103万円を超えないよう働く時間を調整するパートの主婦も多く、少子高齢化による働き手不足に拍車をかけていると問題視されている。


 子育てや介護などで長時間働くことができない主婦がいる家庭からすれば、「外に出て長時間働かなきゃ税金をたくさん取るよ」という方向への改変は、悪手でしかない。もし女性に長時間働いて欲しいのであれば、103万円の壁を上方向へスライドさせれば良い。「働ける女性が働く」という形にするべきで、「働けない女性が苦しくなる」ようなやり方は、子育て世代に対する抑圧でしかない。

 配偶者控除の見直しが本気で「少子高齢化対策」「女性の社会進出」に資すると思っているなら、見当違いだとしか言えない。女性の生き方の選択肢を減らして、何が「生き方の多様化」「女性の活躍」だ。
 必要なのは、産休・育休がもっと気軽にとれるよう制度を充実させること、共働きでなくとも家計が回るほどに経済を回復させることだろう。いま家計の負担増を強いるようなことをやれば、(現状でも物価上昇に陰りが見られて黄信号状態なのに)景気回復の頓挫は決定的になるだろう。

 そして、この件にも批判的にならざるを得ない。

日韓通貨交換協定 再開へ 日本、地域経済安定狙う 麻生氏、韓国側提案を強調(8/28毎日)
 日韓両政府が27日、緊急時に外貨を融通し合う通貨交換(スワップ)協定の再開を目指すことで合意した背景には、日韓両国の関係改善がある。韓国経済は堅調だが、中国の景気減速の影響を大きく受けつつあるほか、英国の欧州連合(EU)離脱問題などもあり、金融市場の先行き不透明感はなお払拭(ふっしょく)しきれていない。日本としては、韓国との関係強化で、地域経済の安定につなげたい意向だ。【小倉祥徳、ソウル大貫智子】

 「韓国が、英国の国民投票などで(協定が)必要だと理解したのだと思う」。麻生太郎財務相は記者団に、通貨スワップ協定の協議再開は韓国側からの提案だったことを強調した。
 日韓の通貨スワップ協定は、1997年のアジア通貨危機を教訓に、2001年に締結。韓国の通貨危機への備えという側面が強く、欧州債務危機が拡大した11年には、欧州系金融機関の資金引き揚げで韓国のウォン安が加速したことから、通貨交換の枠を130億ドル(約1兆3000億円)から700億ドルに拡大し、さらなる暴落を食い止めた経緯がある。しかし、その後両国の関係悪化で、規模が縮小。日本側は韓国に対し「いざという時に必要ではないか」(麻生氏)と継続を打診したが、韓国側が拒否し昨年2月に終了した。
 韓国は、国内総生産(GDP)の5割以上を輸出が占めているが、年明け以降中国の景気減速を受け、輸出不振に直面。聯合ニュースは「米国での追加利上げの可能性が高まり、韓国を取り巻くリスクが大きくなる中で、安全網を拡大することは望ましい」との韓国の専門家の声も伝えた。
 一方、日本政府は「韓国の要請があれば検討する」(麻生氏)としてきたが、外交関係改善の流れをとらえ、経済分野でも協力強化を進めたい意向だ。協議再開について、財務省幹部は「日韓の金融協力の証しとなるうえ、東アジア地域の安定につながる」としている。


 韓国経済は日本と繋がりが強いゆえ、韓国が経済破綻してしまうような事態は避けたいという思いは分かるし、この件単独ではさほど批判するつもりはない。
 しかし、韓国支援の一方でこんな話が出てくると、「感謝という概念が存在しない国を支える意味はあるのか」と、複雑な感情を抱いてしまう。

韓国 追悼公園「慰安婦記憶の場」が完成、除幕式 ソウル(8/29毎日)
 【ソウル大貫智子】元慰安婦を追悼する公園「慰安婦記憶の場」が29日、ソウル市中心部の南山公園内に完成し、除幕式が行われた。出席した元慰安婦らは、昨年12月の慰安婦問題に関する日韓合意反対を改めて表明。ソウルの日本大使館前の少女像移転にも応じない考えを強調した。
 公園内には、元慰安婦247人の名前や証言などが刻まれた記念碑が設置された。民間団体の発案を受け、1910年に日韓併合条約が締結された旧韓国統監邸跡をソウル市が無償で提供。日韓併合条約が公布されたこの日に合わせ、除幕式が行われた。
 式典で元慰安婦の金福童(キム・ボクトン)さんは、日本政府が謝罪や賠償をしていないとして、韓国政府が設立した財団に日本政府が拠出する10億円は、受け取らない考えを改めて表明。「一人でも多く協力してほしい」と述べ、他の元慰安婦も支援を受け取らないよう呼びかけた。また、公園を造成した民間団体代表は、公園が日本大使館前の少女像の移転先と目されているとし、これに反対する考えを示した。
 式典には、朴元淳(パクウォンスン)ソウル市長や、最大野党「共に民主党」の禹相虎(ウサンホ)院内代表(日本の国会対策委員長に該当)らが出席した。

 ソウル日本大使館前の慰安婦像撤去のバーターとして10億円出すという話だったのに、10億円出すことを決定しても日本大使館前の像は撤去されないし、慰安婦に関する「テーマパーク」が増えるという有様。
 いくら「約束を履行しないという印象を国際社会に振りまけば韓国にこそ不利益」とは言っても、慰安婦関連で約束の履行が図られない内から通貨スワップの協定を結ぶというのは、さすがに宥和が過ぎやしまいか。

 北朝鮮がミサイルをポンポン打ち上げ、中国が南シナ海や東シナ海で傍若無人な振る舞いをしている状況では、確かに日米韓の連携が重要だ。しかしながら一方で、韓国は「これまで何度も約束を破ってきた国」「我が国の領土を不法占拠している国」という事実は忘れてはなるまい。



高支持率 (2016 8/29 10:30)

内閣支持率62%に上昇 本社世論調査 マイナス金利「評価しない」47%(8/28日経)
 日本経済新聞社とテレビ東京による26〜28日の世論調査で、内閣支持率は62%と今月9〜11日の調査より4ポイント上昇した。60%台に乗せたのは2014年9月の内閣改造直後の調査以来。不支持率は5ポイント低下の27%だった。安倍晋三首相が閉会式に出席したリオデジャネイロ五輪が盛り上がり、4年後の東京五輪への期待が政権の追い風になった可能性がある。


 政策に対する評価は必ずしも高くないのだが、支持率は高値安定。ひとえに「野党がだらしないから」に尽きる。反安倍の主張は、事実誤認・感情論・難癖・罵倒ばかりで、説得力を持つものがほとんど無い。

 敵失による高支持率とはいえ、長期政権であること自体が国益になっている部分もあり(とりわけ外交分野では大きなプラス要素である)、地道に仕事をおこない大きなマイナスがない以上安倍政権継続を望む世論が多数なのは当然のことだろう。

 そして、また一つ実績を積み上げた。

TICAD閉幕 首相 官民挙げてアフリカの発展を支援(8/29NHK)
 ケニアで開かれていたTICAD=アフリカ開発会議は、日本時間の28日夜、閉幕し、議長を務めた安倍総理大臣は、記者会見で、官民を挙げてアフリカの発展を支援していく考えを強調しました。一連の日程を終えた安倍総理大臣は、29日未明、政府専用機で現地を出発し、帰国の途につきました。
 安倍総理大臣は、今月25日に日本を離れ、アフリカで初めて、ケニアの首都ナイロビで開かれたTICAD=アフリカ開発会議に出席しました。
 この中で、安倍総理大臣は、日本が官民を挙げて質の高いインフラ整備を行うなど今後3年間で総額3兆円規模をアフリカに投資するとともに、およそ1000万人の人材育成に取り組むことを表明しました。
 また、日本の新たな外交戦略として、「自由で開かれたインド太平洋戦略」を打ち出し、海洋進出を強める中国を念頭に、民主主義や法の支配、市場経済などの価値観をアフリカ全土に広げたいと提案しました。
 さらに、安倍総理大臣は、アフリカの12か国の首脳と2国間の会談を重ね、日本の常任理事国入りを含む、国連安保理改革の推進に向けて協力を求めました。
 そして、TICADでは、資源の輸出に依存してきたアフリカ経済の多角化を進めることや、テロの根絶に向けて社会を安定化させることなどが必要だとした「ナイロビ宣言」を採択しました。
 議長を務めた安倍総理大臣は、閉幕にあたって記者会見し、「日本は約束を守る国であり、1つ残らず実行する」と述べ、官民を挙げてアフリカの発展を支援していく考えを強調しました。
 一連の日程を終えた安倍総理大臣は、台風10号が本州に接近するおそれがあるとして帰国の予定を早め、日本時間の午前4時すぎ、政府専用機でナイロビを出発し、帰国の途につきました。
 アフリカでは、巨額のインフラ投資を背景に中国が影響力を強めていますが、政府としては、日本の技術やノウハウを生かした質の高い支援や投資を拡大させることで、存在感を増していきたいとしています。

 「獲物を与えるのではなく、獲物の取り方を教える」という支援の方法は非常に日本らしい物であるし、「資金も出すが自国の企業・労働者も送り込み現地から利益を吸い上げる」という中国のやり方のカウンターにもなっている。巧く行けば、日本の国際的立場の向上に、大きく資することになるだろう。中国が大きく食い込んでいるアフリカで、遅れを取り戻せるか、疑問が無いわけではないが…。



難癖 (2016 8/28 10:30)

(天声人語)スーパーマリオの御仁(8/28朝日)
 選手たちの目はすでに2020年に向いている。卓球女子団体で銅メダルだった伊藤美誠(みま)さんが、東京五輪ではもっといい色のメダルをと語った。体操男子団体で金の白井健三さんは、東京に向けていい弾みになったと言う。選手ではないが、もう一人いたような……▼マリオに扮した御仁である。リオ五輪の閉会式に安倍晋三首相が突然登場して、「4年後の東京」をもり立てる輪に入った。自民党の総裁任期は18年に満了し、そのときはもう首相ではないのだが▼あるいは党則を変えて続投したいとのメッセージかもしれぬ。自民党の二階俊博幹事長は、首相が五輪を自分の手で成功させたいという意欲の表れではないかと聞かれ、「それはそうだ。意欲がなければ行かない」と述べた。だとすれば、五輪の政治利用ではないか。しかも内向きの▼どこかで見たような光景だ。G7伊勢志摩サミットで安倍首相は「世界経済のリスク」を強調、リーマン・ショックの轍(てつ)を踏むなと訴えた。突然の危機説にみんな驚いたが、どうも消費増税延期の口実だったようだ▼「立っている者は親でも使え」とのことわざがある。用を頼むときの言い訳である。安倍首相流は「そこにあるなら国際舞台も使え」だろうか。ある種の合理主義かもしれぬ▼ロンドン五輪への引き継ぎでは、サッカー選手のベッカム氏が登場した。リオはサッカーの英雄のペレ氏。そんなスーパースターのように首相が思われていると、世界に誤解されなければいいが。


 「マリオに扮したのは総裁任期を延長したいからだ」というのはただの憶測にすぎない。それなのに、それを前提にして「国際舞台も利用する」ことを批判。客観的な根拠に基づいた批判ではなく、これはただの難癖だ。

 「そんなスーパースターのように首相が思われていると、世界に誤解されなければいいが」という締めも、「思われている」の主語が分からないから、文意からして意味不明。反安倍の感情のあまり、筆が滑ったか。


猥褻容疑での逮捕に病院が抗議 (2016 8/28 10:30)

女性患者にわいせつ容疑=40歳外科医逮捕−警視庁(8/25時事)
 診察を装い女性患者にわいせつな行為をしたとして、警視庁千住署は25日、準強制わいせつの疑いで、柳原病院(東京都足立区)の非常勤の外科医師○○○容疑者(40)=文京区本駒込=を逮捕した。容疑を否認しているという。
 逮捕容疑は5月10日午後、柳原病院の病室で、手術を終え麻酔で体の動かない30代の女性患者に対し、診察を装って着衣を脱がせ、左胸をなめるなどした疑い。


 実際の記事では容疑者氏名が書かれているが、伏せておいた。この逮捕について、病院が抗議声明を出しているからだ。

非常勤医師逮捕の不当性について|柳原病院[東京都足立区]
 関係者各位

2016年8月25日15時45分
医療法人財団健和会
柳原病院


1. 当院非常勤医師逮捕について

  2016年8月25日、警視庁により当院非常勤医師が逮捕されたとの報道がされ、その後当院はその事実を確認した。この逮捕は全身麻酔手術後患者の訴えのみを根拠とする警視庁による不当な逮捕である。

2. 経過

  2016年5月10日、16時頃、当院1泊入院予定で右乳腺腫瘍摘出手術を実施したA氏が、手術終了直後に4人部屋の病床にて、術後診察に訪れたB非常勤医師からわいせつな行為をされたとして、友人を通じて警察通報した。なお、A氏はB医師が勤務するCクリニックのB医師が担当する外来患者で、手術のために当院に入院した。同日、通報により千住警察署員が来院し、当院は患者本人や他の入院患者の症状に配慮しながら、求めに応じてA氏との面談のために場所を提供し、当該病床にも案内をした。
  当院は直ちにA氏に関係した職員より手術前から通報に至る間の状況について聞き取りや病室とベッドの位置、ベッド高さ等現場検証を行った。また、6月9日には、A氏申請に基づいて全診療記録を警察署へ持参した。7月7日には、当院内部調査による時系列事象や現場検証実施の記録及びそれらの検討からわいせつな行為はなく、捜査を速やかに終了するよう求める申入書を当院顧問弁護士名で提出した。その際警察は、A氏身体からの採取物から物証があったと明言することはなく、当院にこれ以上の捜査協力を要請する根拠も理由も示せなかった。7月7日以降千住警察からは一切の問合せもないまま、8月25日突然の逮捕となった。

3. 当院の見解

  当院は詳しく院内調査を実施し、顧問弁護士と相談しながら院内調査の概要を示すとともに、警察の要請に対して対応してきた。また、A氏自身は5月11日、27日の術後診察を当院外来で受診し、半年後の経過観察の診療予約も行っている。
  当院の調査でA氏の術後の供述は、全身麻酔による手術後35分以内のことであり、その内容は、手術前の恐怖や不安と全身麻酔で行った手術後せん妄状態での幻覚や錯覚が織り交ざったものと確信する。さらにA氏は満床在室の4人部屋におり、術後の経過観察に看護師が頻回に訪床する病床にいた。多くの目がある環境の中でA氏の供述の様な事が誰にも知られず行われたとは考えられない。この様に当院として医学的、客観的に状況や経緯を検討し、その調査結果を警察に提示したにもかかわらず、警察は「A氏の証言に信憑性がある」と判断して非常勤医師の逮捕にまで踏み込んだのである。この様なことが許されれば、今後、施術医師が術後診察に病室を訪れることを躊躇う要因ともなり、正当な医療行為に制約を付すことになりかねない。
  当院は、今回の不当逮捕に強く抗議する。警察は、手術後せん妄状態時の患者証言に信憑性があるとして明確な証拠も示さず、準強制わいせつによる逮捕にまで踏み込んだものである。しかし、逮捕の要件であるところの、逃亡のおそれ、証拠隠しのおそれなどの事由は、B医師にはない。多数の患者の健康をあずかる医師を逮捕し勾留することは、自白強要を目的とするものと言わざるを得ない。この警察のやり方は不当であり、この間の冤罪事件での捜査手法や人権蹂躙に対してなんら反省もない態度だと考える。さらに警察のこうした横暴が、医療現場に混乱を与え、患者、利用者、職員やその家族に不安を招いた事を、当院は厳しく糾弾するとともに、警察当局に謝罪を求め、この様な強引で不当な捜査を直ちに止め、B医師を速やかに釈放するよう求めるものである。

以上

 病院が抗議する内容が事実であるとすれば、手術後に医者が患者の元に訪れることを躊躇するようになる可能性もあり、患者の側からすると不利益を被る可能性がある。病院側の主張が正しく警察側が暴走したのか、或いは病院が身内を庇っているだけなのか、今後を注視したい。



二階氏の女性天皇容認発言 (2016 8/27 10:30)

皇位継承の議論「男系維持の重み踏まえて」 菅官房長官(8/26朝日)
 菅義偉官房長官は、26日の記者会見で、自民党の二階俊博幹事長が女性天皇の容認論に言及したことに関連し、「男系継承が例外なく今日まで維持されてきた重みを踏まえながら、安定的な皇位継承の維持について考えていく必要はある」との認識を示した。
 菅氏は二階氏の主張について「政府の立場でコメントすることは控えたい」とした上で、皇位継承の維持について「国家の基本に関わることでありきわめて重要な問題だ」と指摘。「この問題は慎重かつ丁寧に対応する必要がある」と述べた。
 二階氏は、25日のBS朝日の番組収録で、司会者に女性天皇の是非を問われ「女性尊重の時代に天皇陛下だけはそうはならんというのはおかしい。時代遅れだ」と語った。

 女性天皇はこれまでにも例があり、おそらく保守系の人間でも、女性天皇に反対している人は多くはないだろう。守るべきは「男系」であり「男性」ではない。

 二階氏は女性天皇と女系天皇をきちんと区別した上で発言しているのか……「時代遅れだ」などと言うバカバカしい理由で皇室を語るようでは、その辺りの区別も分かっていないような気がする。あるいは、媚中の姿勢を考えると、分かった上で敢えて混同する物言いをしているという穿った見方もできなくはない。

 少なくとも1500年は続いている歴史の重みを考えれば、女系天皇を容認する考えには、全く賛同できない。


深夜にヒートアップ (2016 8/27 10:30)

 昨日紹介した「ゴルスタ騒動」の続報。

中高生向けアプリ「ゴルスタ」 個人情報流出で謝罪(8/26読売)
 中高生限定のスマートフォン向けアプリ「ゴルスタ」で、アプリを以前使っていたユーザーの個人情報である氏名を、アプリ運営会社がSNS上に意図的に書き込んだことが物議をかもし、25日から炎上している。
 アプリの運営会社「スプリックス」(東京都豊島区)の常石博之副社長は26日、読売新聞社の取材に対し、同社の担当者がゴルスタの公式ツイッターアカウントで、ゴルスタを批判していた元ユーザーの氏名を書き込んだ上で、「警察に通報します」などと警告したことについて、「この事実に対しては、当社のミスでした。深夜でもあり、担当者がヒートアップしてしまったためです。深くお詫びいたします」と謝罪した。
 また、アプリの利用規約の「クレジットカード情報」を収集するという記載についても、「保護者のクレジットカード番号が必要なのか」などとSNS上で指摘されている。この点について、常石氏は、利用規約でクレジットカード情報を求めていたことは認めたものの、将来的に課金コンテンツを設置した時に備えたもので、「いままでクレジットカード番号を入力した人はゼロ」と回答。26日現在、その部分は利用規約から外されている。

運営に批判的な人には「反省文」
 同アプリでは、運営に批判的な内容や言葉を見つけると、発言したユーザーのアカウントを停止する「アカBAN」という厳しい対応がとられている。そしてアカウントの凍結解除を求めるユーザーに対しては、協力姿勢を示した「反省文」を提出することが復帰の条件となっていることも、SNS上で物議をかもしている。
 ユーザーが「迷惑をおかけしました。すいませんでした」「もう同じことはしません」などとする謝罪文を送り、アカウント凍結解除を求める形だが、その書き込みがユーザー側からツイッター上にアップされたことで明らかになり、「いきすぎでは」などと批判が出ている。この点について、常石氏は「アプリを安心・安全に中高生に使ってもらう上で、学校みたいな感じではあるがこのような対応をしている。多少、判断が厳しすぎるかもしれない。しかし、中高生を守るためにという認識のもと、アプリを運営している」と話している。
 「スプリックス」(東京都豊島区)は首都圏中心に学習塾を経営するほか、教育関連の事業を展開。2014年10月からサービス開始した「ゴルスタ」は、全国の中高生と友達になれるという触れ込みで話題を集め、利用者が自分だけのオリジナル番組を配信できたり、悩みを気軽に相談できたりするだけでなく、有名芸能人やモデルなどが「先生」となり、学校で習う数学と英語の全範囲をカバーした授業動画もコンテンツとして提供している。

 「深夜でヒートアップしていた」って、言い訳としては古今無双に間抜けな言説だろう。こんな言い訳だったら、しない方が遙かにマシだ。
 ツイッターアカウントも社長も、言ってはいけないことを言ってしまうという点では共通しており、その点、社内の統率はきちんと図られているようだ。

 というか読売新聞よ、「個人情報流出」じゃなくて「個人情報漏洩」だろ。「意図的な流出」という表現は間違いではないが、事実が伝わりやすい表現を選べ。



幼稚 (2016 8/26 10:30)

小池都知事リオから帰国も…“都議会のドン”姿見せず、側近2人は完全無視(8/25スポーツ報知)
 リオ五輪閉会式に出席した東京都の小池百合子知事(64)が24日午前、女子レスリングの吉田沙保里(33)ら選手団と帰国した。羽田空港には約600人の関係者が出迎え、歓迎会が行われた。
 小池氏はリオから引き継いだ縦120センチ、横180センチの五輪旗を持ち機内から登場。約30秒間、旗を振り、タラップを下りた。閉会式に着物姿で参加した理由について問われると「少なくとも10億人があのシーンを見るというので、ここは着物でなくちゃと思った」と満足げ。閉会式の雨で、風邪をひいたという。都によると、五輪旗は今後、知事室で厳重に保管される。レプリカは、IOCの承諾を受けて作製し、岩手、宮城、福島の3県などでも公開する計画だ。
 華やかなムードに、水を差したのが、知事と対立する都議会自民党議員だった。“都議会のドン”内田茂都議(77)は姿を見せず、側近の川井重勇議長(68)、高島直樹都議(66)ら数人が参加。小池氏が初登庁した際、記念写真撮影を断った川井氏はこの日、記念写真にこそ納まったが、直後、小池氏の前を素通りし、山下泰裕副団長(59)のもとに駆け寄り握手を求めた。高島氏も小池氏と目も合わさず、会場を後にした。自民都議の完全無視に対して小池氏は平静を装ったが、関係者は「内心怒っているはず」と知事の気持ちを察した。


 政治家という人種はとりわけ「人(有権者)がどう感じるか」に敏感であるべきだと思うのだが、自民党都議の連中は、その辺りの感覚が完全に機能しなくなっている模様。政治家どころか、社会人としても、幼稚としか言いようがない。

 成功裏に終わった東京五輪への引き継ぎの雰囲気に水を差す、愚かしい行為だ。


ゴルスタ (2016 8/26 10:30)

中高生専用SNS「ゴルスタ」運営批判は威力業務妨害でBAN、復帰には協力姿勢と反省文という驚異の体制を見て震える人々 - Togetterまとめ

 教育業界の末端にいる人間としては……ゴルスタを運営している会社(SPRIX)が、グリムスクールやフォレスタ、また森塾を展開している会社であることをきっちり覚えておこう。

 まぁしかし、「気持ち悪い」としか言いようのない運営方針だこと。「健全な運営」をするには多少の強権は必要なのだろうが、洗脳のような非論理的・情緒的な押さえつけが宗教団体や社会主義国家を想起させて、この上なく気持ち悪い。



お隣に水のある惑星が存在する可能性 (2016 8/25 10:30)

水が液体のまま存在できる惑星発見 今後の探査に注目(8/25NHK)
 地球から、わずか4光年の太陽系に最も近い恒星に、地球と似た大きさで、水も液体のまま存在できる惑星があるとイギリスの研究チームが発表し、生命を育むことができる環境かどうか、今後の探査に注目が集まっています。
 イギリスのクイーン・マリー大学の研究チームは、地球からの距離が4光年と、光の速さでおよそ4年かかる場所にあるプロキシマ・ケンタウリという恒星に注目し、南米チリにある天文台で2000年から2008年と、ことしの2回に分けて観測しました。
 その結果、この星の周りを惑星が周回していて、大きさが地球の1.3倍と似ているほか、プロキシマ・ケンタウリと程よく離れた距離にあるため、惑星の表面に水があれば、蒸発したり、凍ったりせずに、液体のまま存在できることが分かりました。
 これまでにも太陽以外の多くの恒星で惑星が見つかっていますが、プロキシマ・ケンタウリは太陽系から最も近い恒星で、これほど近い距離にあって、地球に似た特徴を持つ惑星が発見されたのは初めてです。
 ただ、この惑星に、水や大気など生命を育むうえで欠かせない環境が実際にあるかどうかは、今ある観測装置では突き止められないということです。このため、研究チームはNASA=アメリカ航空宇宙局が来年以降、打ち上げる予定の新たな宇宙望遠鏡などに期待を寄せていて、生命が存在できる環境を持ち合わせているのか、今後の探査に注目が集まっています。

 その惑星の太陽までの距離、惑星の大きさが「水が存在できる状況」にあるのだが(プロキシマ・ケンタウリは太陽の1/7ほどの大きさ、惑星までの距離は720万km)、実際に惑星に水あるいは大気が存在するかどうかまでは分からない、という話。観測技術の進化に期待しつつ、気長に続報を待つことにしよう。

 なお、プロキシマ・ケンタウリはアルファ・ケンタウリの伴星であるが、13000auも離れているため、主星の影響は問題ないようだ。


試験監督中にエロ動画 (2016 8/25 10:30)

試験監督中にアダルト動画、教室全体に音声 教諭を処分(8/24朝日)
 鹿児島県霧島市教委は24日、市立国分中央高の男性教諭(50代)が6月、教室での試験監督中にスマートフォンでアダルト動画を見ようとし、わいせつな音声を周囲に誤って流したとして、今月19日付で減給2カ月の懲戒処分にしたと発表した。
 市教委や同校によると、男性教諭は6月21日午前、2年生の教室で期末試験の試験監督中に、スマホに保存していたアダルト動画を見ようとした。音声を消していたつもりだったが、ほぼ教室全体に聞こえる音量で、わいせつな音声が数秒間流れたという。
 教諭は急いで電源を切ろうとしたが、あわててスマホを落としてしまい、消すのが遅れたらしい。試験はそのまま続けられたという。
 ツイッターへの書き込みが拡散し、翌22日に生徒の保護者が学校に問い合わせて発覚。数日後に全校生徒や保護者に謝罪したという。
 市教委などの調べに対し、教諭は事実関係を認め、「同僚や生徒に計り知れない影響を与えてしまった。誠に申し訳ない」と話しているという。
 市教委によると、校長が各教諭に、試験監督中は教室にスマホを持ち込まないよう指導していたが、今後は持ち込みを禁止する方針。会見した市教委の高田肥文教育長は「あらゆる機会を通じて、不祥事の根絶にねばり強く取り組んでいきたい」と述べた。(林国広)

 勤務中に何やってるんだ、という感想しか沸かない。たしかに試験監督は暇な任務ではあるのだが、「暇つぶしとは言え学校でエロ動画」という発想は、どうにも理解できない。
 しかし、この教諭はこのまま勤務を続けるのかねぇ……いや、「もっと重い処分を受けるべし」という意味ではなく、こんな恥を晒して職場に居続けられるんだろうか、と。

 「同僚や生徒に計り知れない影響を与えてしまった」という言葉が、じわじわくる。



岡田氏も十分ユニーク (2016 8/24 10:30)

蓮舫氏「岡田代表は大好きだが、つまらない男」(8/23読売)
 民進党代表選(9月2日告示・15日投開票)に出馬表明している蓮舫代表代行は23日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見し、生真面目な性格で知られる岡田代表について、「大好きだけど、本当につまらない男だと思う。人間はユニークさが大事。私にはそれがある」と述べた。
(以下略)

 いや、岡田氏の柔軟性の無さ、言い訳の下手くそさ、無責任っぷりは、じゅうぶん「unique」と言うべき存在だろう。面白みがない、つまらないという点には同意するが。

 かといって蓮舫氏についても、これまでの党首達に比べれば幾分マシな部分もあるとは思うが(「都知事選で鳥越が"厚化粧"発言をしたときにはきちんとたしなめた)、「揚げ足取りばかりで建設的な代案を出さない無責任体質」という民進党議員の特性から免れているわけではないので、たぶん大きく変化はしないだろう。


もみじ饅頭のお酒 (2016 8/24 10:30)

 春に広島大に受かった生徒が夏に帰ってきていて、ありがたいことに「もみじ饅頭のお酒」なる物を土産に持ってきてくれた。



 「ミルクと合わせると美味しい」と書いてあるが、たしかにミルクを足すことでまろやかさも出て非常に美味しかった。カステラやプリンが好きな私にうってつけの酒であった。……甘すぎるので、所謂左党の方にはどうかなと思うが、甘党の人には高評価をもらえるのではないか。



お前だったのか (2016 8/23 10:30)

首相のマリオ、森会長が発案 武藤事務総長が明かす(8/22産経)
 【リオデジャネイロ=天野健作】2020年東京五輪・パラリンピック組織委員会の武藤敏郎事務総長が、リオデジャネイロ五輪閉幕から一夜明けた22日朝(日本時間同日夜)、リオのPR施設「ジャパンハウス」で報道陣の取材に応じ、「ブラジルのパッション(情熱)を感じた大会だった。ここで学んだことを分析し(東京五輪の)準備に生かす」と総括した。
 閉会式で、安倍晋三首相がマリオにふんして巨大な土管から飛び出してくる演出が話題になったことについては、組織委の森喜朗会長が「日本、東京を発信しPRする最も適任者」として、首相に発案し快諾してもらったことを明らかにした。
 組織委はリオに約180人の職員を派遣し、五輪開催都市向けの研修プログラムに参加。武藤氏は東京の課題として、セキュリティーや観客の移送、道路標識の整備などを挙げ、「日本の皆様がわくわくするような盛り上げをどうやってやっていくかがわれわれの課題だ」と述べた。


 こういう話が出てくる辺り、なんだかんだで森元は侮れない。

 一部、「不評だったらこの話は出てこずに、現場の下っ端が責められてたんだろうな」という声が聞こえてくるが、森元総理は、仮に不評であった場合でも「いや、あれは俺が考えたんだけどね」と煮えたぎる鍋に飛び込んでいく人だろう。そういう点も含めて、彼は侮れない存在である。



リオ五輪閉幕 (2016 8/22 10:30)



 土管からマリオに扮した安倍総理が登場するという演出は面白かった。

 多くの日本人選手が素晴らしいパフォーマンスを示し、史上最多のメダル数で東京五輪への期待をいやがうえにも高める場面の多かったリオ五輪であるが、閉会式の演出もまた、日本らしさを存分に発揮し東京五輪への期待を強める物になった。

 いろいろ問題噴出・課題山積の東京五輪だが、同じく問題だらけと思われていたリオ五輪も無事成功裏に終わった。4年後に向けて、後ろ向きに物事を捉えるのではなく、成功目指して頑張らねばなるまい。



ようやく撤去 (2016 8/21 10:30)

「脱原発テント」の強制執行始まる 経産省の敷地(8/21朝日)
 東京・霞が関の経済産業省の敷地に建てられた「脱原発テント」の強制執行が21日未明に始まった。最高裁の決定に基づき、国側が着手した。
 21日午前3時半過ぎ、国の執行官らが強制執行を開始。バリケードを築いてテントが設置された交差点の一角を封鎖し、作業に取りかかった。大きな混乱は今のところ、起こっていない。
 東日本大震災から6カ月後の2011年9月11日、国の原子力政策に反対するグループが経産省の敷地内にテントを設置。脱原発を訴える活動拠点として使ってきた。
 国は13年にテントの撤去と損害賠償などを求めて訴訟を起こし、最高裁は今年7月28日付の決定で、グループ側の上告を退けた。グループ側の敗訴が確定したため、テントの撤去と土地の明け渡しが強制執行される見通しになっていた。

 丸5年ほど不法占拠を続け、最高裁で反原発団体側の敗訴が確定して以降も居座り続けていたが、ようやく正常な状態に戻る。

 この動きに対して「国家権力の濫用だ」「政権批判の自由を侵害するな」と言っている向きもあるが、意見を主張する手段は「不法占拠」だけではない。他者を批判するのに違法行為を以てしても、説得力は皆無である。

 左巻き系の活動が悉く支持を得られないのは、「私達こそ正義だ、正義のためならどんな行動も許される」と臆面も無く主張する身勝手さゆえである。



謎の動き (2016 8/20 10:30)

 発生したばかりの台風10号が謎の動きをするようで。



 熱帯低気圧が2つ近接していると、接近したり追従したりといった奇妙な振る舞いをする「藤原の効果」という物があるそうだが(参照:藤原の効果 - Wikipedia)、その内の一つの「離反型」の動きのようだ。

 台風9号の方は月曜日に本州に接近しそう。勢力はさほど強くは無さそうだが、雨量は増える可能性もあるので注意されたし。



甲子園を優先した吹奏楽部 (2016 8/18 10:30)

秀岳館吹奏楽部「野球部と日本一に」 大会断念し甲子園へ(8/16西日本新聞)
 甲子園のスタンドでもう一つの夏が燃焼した。16日の全国高校野球選手権大会で、秀岳館(熊本)のベスト8進出を支えた同高吹奏楽部。部員たちは、この夏の吹奏楽コンテストの南九州大会出場をあきらめ、全国制覇を目指すナインとの夏を選んだ。「甲子園が僕らにとってのコンテスト」。伸びやかな演奏が歓声とともに夏空に響いた。
 吹奏楽部は部員21人。4年連続の出場が懸かる南九州小編成吹奏楽コンテストの県予選を翌週に控えた7月26日、野球部が甲子園切符を手にした。
 南九州大会は8月11日。県予選を通過しても、甲子園の応援を優先すれば大会には出られない。コンテストか、甲子園か。7月下旬の職員会議は2日間にわたった。多くの教員が「コンテストに出るべきだ」と主張した。吹奏楽部の3年生6人も話し合いを重ねた。「コンテストに出たい」と涙を流す部員もいた。
 しかし演奏がなければチアリーディングもできず、応援が一つにならない。「野球部と一緒に演奏で日本一になります」。顧問の教諭に決断を伝えた部長の樋口和希さん(17)の目は真っ赤だった。8月1日の県予選には「上位入賞しても南九州大会を辞退する」と主催者側に申し入れて出場し、金賞を受賞した。
 「県予選で全力を出し切り吹っ切れた」。部員の田畑史也さん(16)は16日、スタンドでドラムを打ち鳴らした。樋口さんは「最高に気持ちが良い。僕たちも全力で戦います」。頂点を目指すナインとともに「熱い夏」を過ごすつもりだ。


 本人達がそう決断したのならそれを尊重すべきで、外野があれこれ言うことはないとは思いつつも……甲子園の応援の演奏は別にOBなどがやっても良かったのではないか、何らかの方策を講じて吹奏楽部が甲子園ではなくコンクールの方に出られるようにすべきだったのではないか、という思いを禁じ得いない。

 高校野球の前近代性はしばしば話題になる。先日は女子マネージャーが練習中にフィールドに出たことを咎める高野連の姿勢が議論を呼んでいた。前途ある若者に連日試合をさせることも問題視され、最近では試合スケジュールに申し訳程度ではあるが余裕が与えられている。
 ただし、今回の件がその流れの中にある問題かどうかは、慎重に判断する必要があるだろう。コンクールよりも甲子園に行くことに方に関心がある子もいるだろうし、生徒達が話し合って納得の上での決定であれば、外野がとやかく言う話ではない。
 問題があるとすれば、教職員の圧力はなかっただろうかという点と、この件をまるで美談のように報じているマスコミのアナクロニズムである。


 大学受験生を相手にする仕事をしている身から言うと、他の部活はほとんど5月や6月には終わるのに、野球部は甲子園に行けないレベルでも、7月になっても部活動に大きく時間を割いている。「部活が終わって夏から頑張ればいい」という受験生など、一握りの優秀な子だけであり、基本的には「どれだけ早く取りかかれたか」が志望校に受かるか否かを分ける大きなファクターとなる。
 プロ野球に行ける子などほとんどいないことを考えると、仮に高校野球から様々な経験を糧にできるとしても、人生の選択肢を狭めるほどの価値はあるのだろうか、と思ってしまうのが正直なところだ。



盆休み (2016 8/16 12:00)

 14日と15日は恵那のカミさんの実家や、カミさん方の祖父母が住む上矢作に行っていた。恵那は多治見や可児よりも涼しかったし、上矢作はさらに涼しかった。上矢作の、しかもかなり山奥なので、エアコンは必要なく、それでも涼しく感じた。

 いろいろ楽しい時間を過ごしたが、最も目に焼き付いているのは、上矢作から帰る途中に出くわした「畑のカボチャを盗み食いしていたニホンザル」と、カミさんの実家で亡くなった義母に挨拶してから帰ろうとした際に出くわした「お供えのパンを盗み食いしていたゴキブリ」である。

 ちなみに、上矢作方面に向かう国道418号。
 岩村から上矢作にかけて、気色悪い案山子と共に「戦争はいやだ!」「アベ政治を許さない!」の立て看板が複数箇所に。あの案山子の群れの気持ち悪さはどう考えても「PRとしては逆効果」なのだが、「人が自分たちを見てどう思うか」という想像力が決定的に欠けているのが左巻きどもの特徴。

 だいたい、「戦争はイヤだ!」といくら訴えても、そんなのは現政権内の人たち含め当然の話で、「戦争したい」という人など左巻きの脳内にしか生息していないから、勘違いしている人以外には響かない。



解散だそうな (2016 8/13 23:00)

シールズ 15日解散 政治に斬新な表現、若者の共感呼ぶ(8/13毎日)
 戦後71回目の終戦の日となる8月15日、安全保障関連法の廃案などを訴えてきた学生たちのグループ「SEALDs(シールズ)」が解散する。先月の参院選で改憲勢力が伸長し、憲法改正の発議が現実味を帯びている。それでもシールズは結成から1年3カ月、既成の政党や運動体にはない斬新な表現や活動のスタイルで政治を揺さぶり、若い世代の存在感を示してきた。【山崎征克、平川哲也】


 いやいや、少なくとも私の回りの若い子達(高校生)の間では、SEALDsは嘲笑か侮蔑の対象でしかなかったのだが……まぁ共感を覚える子達もいるんだろうが、それが多数派だったら「10代、20代の子達が最も自民党に投票」なんて状況にはなっていないだろう。

 さて、SMAPが14日に解散発表するなどという話が出ている。
 本当にそういうことになれば、15日のSEALDsの解散など霞んでしまうだろう(SMAPの話がなくても霞んでいるとは思うが)。SEALDs陣営におかれては、「15日のSEALDsの解散を霞ませるために、安倍政権の陰謀でSMAPの解散がぶつけられたんだー!」と騒ぐことで起死回生(別名、断末魔)の政権批判をおこなっていただき、最後の笑いをお茶の間に届けていただきたい。


後半も酷い (2016 8/13 10:30)

「戦後社会は落ちるところまで落ちた」鳥越俊太郎氏、惨敗の都知事選を振り返る【独占インタビュー】(8/12ハフィントンポスト)

 昨日紹介したハフィントンポストの鳥越氏へのインタビュー記事の後半。予想通りとは言え、今回も「酷い」としか言いようのない内容。酷いというか、むごい。

 「今の国民ははっきり言うと、ボケてますよ」「日本の戦後社会はここまで来たか。落ちるところまで落ちたな」「"厚化粧"は"病み上がり"に比べたらネガティブな言葉じゃない」…ボケ倒して落ちるところまで落ちたのは自分の方だろうに。

 左巻きの悪い部分……無責任、選民思想、無知蒙昧、責任転嫁の悉くを体現している。こんな人間がマスコミ業界でもてはやされ、あまつさえ「野党共闘の神輿」になったりするわけで、日本の左界隈がいかに腐っているか、如実に示している。



徹頭徹尾無責任 (2016 8/12 10:30)

「ペンの力って今、ダメじゃん。だから選挙で訴えた」鳥越俊太郎氏、惨敗の都知事選を振り返る【独占インタビュー】(8/11ハフィントンポスト)
――急な出馬ということはわかりました。最初の出馬会見で「何もわからない」と言っていました。「ジャーナリストだから勉強すれば大丈夫」みたいなことも…
 それは、まあね。そういう風に言わざるを得ないじゃないですか。何も知らないまま行くわけじゃないよ。僕はテレビ番組のアンカーをやっていた時も、何日か取材して、全部自分の頭の中に入れて、それを自分の言葉で番組の中でしゃべるわけだから。新聞記者の時だってそうなんです。だから、僕はジャーナリストという言葉はあまり好きじゃないから使いませんけど、報道の現場の仕事をしていれば、何カ月もかけて物事に精通するとかではなく、本当に急ごしらえでガーッと詰め込まなければいけない仕事をしてきているわけ。50年間。だから、それについてはそんなには心配なかったよ。もちろん、すぐには分からないけれど。
――日本の危機を訴えるため、ペンの力じゃなくて、選挙に出て訴えようと思ったのはどうしてですか。
 ペンの力って今、ダメじゃん。全然ダメじゃん。力ないじゃん。だって安倍政権の跋扈を許しているのはペンとテレビでしょ。メディアが肝心のところを国民にちゃんと訴えないから、こうなるんでしょ。僕はペンの力なんか全然信用していません。だから、選挙の中で訴えるという一つの手がある。そう思っている。
(中略)
――週刊誌報道の影響は?
 大きかったでしょうね。女性票と浮動票が小池さんに流れたということは。検証のしようがないですが、可能性はある。それは認めます。
――あの報道への対応についても批判がありました。
 あれしかないですよ。「やってない」ということを証明することは、できないんですよ。「悪魔の証明」と言われていて、痴漢冤罪の例もそうですけれども、痴漢してないということをどうやって証明するかというと、できない。

(中略)
――鳥越さんは、(報道に携わっているため)仕事として人のスキャンダルを聞く立場でもあります。証明が難しいなりに、記者の質問には答える選択肢はなかったのですか。
 難しいですね。特にああいう混乱状態ですから。どんどんどんどん、1つ答えればまた次、となって、結果的に「要するに疑わしい」という印象しか残らない。直感的にわかりましたよ。僕ら冤罪も含めて、取材してきたからその経験で。記者会見はしても同じことだから「(疑わしいと思うのなら)勝手に思え」と思って全部切った。説明責任というのは美しい言葉だけど、実際にはこれほど難しいことはないんですよ。何の意味もないですよ

(中略)
――他の候補者から「逃げた」と批判材料にされました。
 それは僕ではなくて、選対の判断だから。「次これに出てください」という指示があって、それに従って出ていただけ。断ったことは一度もないですよ。
――ということは、テレビ東京の池上彰さんの開票特番に出なかったこともご存知なかった?
 知りませんよ。僕のところに提案はない。池上さんの話って何? 選対の部分でカットしているから、なぜか僕は全く知らない


(中略)
――テレビや討論会の出演について、選対でどなたが広報戦略をお決めになっていたのですか。
 僕は何も知らない。スケジュールまでは管理してないんで。おそらく民進党の選挙のプロがいて、その人が街宣の場所を考えていたんだと思いますよ。「ハイ、鳥越さんこれが明日のスケジュール」って渡されるだけ。「どこへ行きたい」とか、そんなのはないの。「どこ行ってください」だから「明日は伊豆大島ですよ」「えっ、大島?」っていうようにね。初めての選挙だから、「選挙ってこういうものだ」って思ってたけど、話の中身だけは言われるがままではいけないから、自分で変えたけれど。民進党と共産党が中心になってそれなりに、うまく回していた。

(中略)
――選挙後にご自身のサイトから都知事選の記述を消されていますね?
 それは知らない。僕は全くノータッチだから。なくなったの?知らない。見たこともないし。あなたたち(ハフポスト日本版)には悪いんだけれど、ネットにそんなに信頼を置いていない。しょせん裏社会だと思っている。メールは見ますけれど、いろんなネットは見ません。

 引用していない部分も、総じて酷い内容。

 これまでさんざん政治家の説明責任をあげつらってきたくせに自分が責められる側になると「説明責任など何の意味もない」と断じ、ジャーナリストを名乗っていたくせにペンの力を全面否定し、選挙戦も自身のwebサイトも「私は知らない」と主張、挙げ句の果てには「ネットは裏社会」……今までも無責任に中身スカスカな仕事し続けてきたんだろうな、としか思えない言葉が並ぶ。

 これまで無責任な立場で好き勝手言ってこられた人生を送ってきたが、発言内容を問われる立場に立って一挙にダメな部分が露呈した。負けたあとの言動で評価を上げる人もいるものだが、鳥越は負けたあとまで徹底して酷い。その点では一貫してると言え、そのあまりの酷さに少し感嘆の念を覚えたりもする。

 そういえば、このようなクズを担ぎ出した野党陣営の中から、反省の声は出ているのだろうか。本人もクズだが、野党共闘の神輿にした人間の責任も、非常に重い物だろうに。



新説? (2016 8/11 10:30)

「邪馬台国が田川に?」 魏志倭人伝のルートなど検証(8/10西日本新聞)
 「邪馬台国は田川にあった」。畿内か、九州かなど所在地をめぐり論争が続く弥生期(3世紀前半)の倭の女王国を大胆に比定する講演会が7日、福岡県田川市であった。地元の研究家らでつくる「豊の国古代史研究会」の主催で、約80人の古代史ファンで満員だった。地域に眠る古代史への関心が次第に高まりつつある。

 1里は67・5メートル
 今回の新説を唱えるのは「神功皇后紀を読む会」を主宰する記紀万葉研究家の福永晋三氏(63)。中国史書「三国志」の「魏書東夷伝倭人(わじん)の条」(通称・魏志倭人伝)に記された邪馬台国に至る行程と、古事記や日本書紀、万葉集の記述を比較、検証し導き出した。
 邪馬台国とそこに至る行程は、倭人伝に漢字2008字で記されている。福永氏の説は、この中にある単位「里」の定義が鍵となる。福永氏は中国の古典を調査し、紀元前の周の時代に使われた里(50歩、67・5メートル)を採用した。「謝承後漢書」に記された「楽浪郡」(北朝鮮・平壌)から女王国(邪馬台国)に至る「万二千余里」を換算すると、現在の行程距離810キロと等しかったのが根拠だ。
 倭人伝には、韓国南部の「狗邪韓国」(韓国・釜山)から海を千余里渡ると「対海国」(対馬国)=長崎県対馬市=に至るとある。換算すれば約70キロ。現在の両地点(釜山・巨勢島−対馬・浅茅湾)の行程70キロとほぼ等しい。さらに倭人伝には、対馬から「南一海を渡る千余里」で「一大国」(一支国)=同県壱岐市=に至るとしている。両地点間も約70キロにあたる。
 福永氏と同研究会、読む会のメンバーら約20人は4〜5日、福永氏の新説に沿い、一支国から田川に至るルートをたどった。

 「末盧国」は宗像市
 倭人伝に登場する国々の中で、唯一王都として特定されているのが、一支国の「原の辻遺跡」だ。邪馬台国と同じ弥生期の大規模環濠集落や日本最古の舟着き場跡が発見され、国特別史跡に指定されている。
 ここからが、福永氏の説だ。倭人伝には一支国から「一海を渡る千余里」で末盧国(まつろこく)に至るとある。壱岐市から約70キロの末盧国を宗像市と比定するのだ。
 末盧国の有力地、佐賀・松浦地方では、壱岐市からの距離が近過ぎると指摘。倭人伝の「魚鰒(ぎょふく)を捕ふを好み水深浅と無く皆沈没して之を取る」との記述は魚やアワビを捕る海女漁を指し、宗像市が「日本海の海女発祥の地」として知られることにも着目する。
 同市にある弥生期の田熊石畑遺跡は、6基の木棺墓から武器型青銅器15本が出土した集団墓や環濠、船着き場の推定地もある集落。北部九州有数の有力者の存在をうかがわせる場所を末盧国の王都と推定している。

 卑弥呼は大任町に?
 末盧国の次に登場するのは伊都国だ。
 ここで、福永氏は「伊都」の読みは「いと」ではないと主張する。記紀や播磨国風土記にある「伊都」はすべて「いつ」と読まれているためだ。この点から、伊都国を糸島市付近とする定説に疑問を呈している。
 倭人伝によると、末盧国から「東南陸行五百里」の場所が伊都国とある。宗像市から東南に35キロ進んだ地は小竹町付近だ。
 伊都国から東南へ百里(約7キロ)行った「奴国」は飯塚市付近、そこから東へ百里(同)の「不弥(ふみ)国」は糸田町付近にあたるとそれぞれ推定する。倭人伝の記述では、この後、「南のかた投馬国(つまこく)に至る、水行二十日」、「南のかた邪馬台国に至る」と続くが、福永氏はこの2文は入れ替わったものと推測。不弥国のすぐ南側、現在の大任町付近に邪馬台国があったと結論付けている。
 今のところ、伊都国以降の国々の存在を裏付けるような遺跡、ゆかりのある地名などは見つかっていない。ただ、筑豊地域には、神武天皇や神功皇后など、邪馬台国前後の伝承のある神社や遺跡が点在しており、記紀や万葉集にもこれらを裏付ける地名が多数認められるという。
 福永氏は「筑豊に隠れた古代の歴史を見れば、そこに邪馬台国が存在したことはごく自然なことで、矛盾もない。今後の研究、調査で説を裏付ける発見があることを期待したい」と話している。


個人的に「邪馬台国九州説」を信奉しているが、これは無理矢理感が漂うので「うーん」というのが正直なところ。

 「伊都国の読みは"いと"じゃない」は良いとしても、「いつ」に当たる地名が今の宗像に存在しているわけではなさそうだし、末盧についても同様に現地名との繋がりについて説明する必要がある。また「この2文は入れ替わった物とする」に至ってはご都合主義すぎてトンデモの香りが漂ってくる。

 これまでに積み重ねられた知見を否定するならばそれなりの根拠を持ってくる必要があるが、この主張は「根拠薄弱」で話にならない。



谷繁監督、事実上の解任 (2016 8/9 22:30)

【中日】谷繁監督は事実上の解任、佐々木球団社長「休養をお願いし、了承いただいた」(8/9スポーツ報知)
 中日の谷繁元信監督(45)が9日、午後6時開始のヤクルト戦を控えたナゴヤドームで緊急会見し、シーズン途中での休養を表明した。佐伯貴弘1軍守備コーチ(46)も休養する。会見で中日の佐々木球団社長は「休養をお願いしたところ、了承をいただいた」と説明。球団主導による事実上の解任劇となった。
 監督代行は森繁和ヘッドコーチ(61)が務める。
 また、早川和夫2軍守備コーチ(56)が1軍へ昇格し、渡辺博幸1軍内野守備コーチ(46)が2軍に配置転換される。
 谷繁監督は2014年から捕手兼任で就任。3年目の今年から監督に専任していた。
 就任後の順位は2014年が4位、2015年が5位、今季は8日時点で43勝58敗3分けで首位と16・5ゲーム差の最下位だった。


 残念な話ではあるが、現状を考えたらしかたない面もある。高橋周平の離脱や交流戦辺りからのビシエドの不調など、同情すべき面が無いわけではなかったが、又吉・福谷に固執したり疑問を感じる継投をおこなうなど、采配に疑問が無いわけではなかった。名監督の期待は高かったが、コーチ経験無しに監督として実績を上げるのはやはり難しいのかもしれない。

 暴力野郎の佐伯も一緒に消えるのは朗報としても、個人的にはデニーもとっとと消えて欲しいのだが。

 森繁が監督代行という部分では「落合体制は継続か」と思ったりもするが、球団社長は「落合には相談せず谷繁解任を決めた」と言ってるし、今後どうなるんだろうねぇ。



陛下のお言葉 (2016 8/8 24:00)

象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば:象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(ビデオ)(平成28年8月8日) - 宮内庁

 お言葉の全文はあとで引用する。

 「摂政を置くこと」に対して「摂政が置かれても"公務の行えない天皇"が存在し続ける」という意味で否定的な見解を述べられたり、崩御の際の殯と新帝即位のお祝いが同時に行われること、また崩御前後の自粛ムードへの懸念を表明されるなど、予想していた以上に具体的内容に踏み込んだご発言だった。 

 天皇としての責任感と仕事への自負、国民への深い愛を感じさせるお言葉であった。このような陛下を戴ける民であることに、誇らしくありがたく感じた。

 陛下のご意志を尊重したり、忖度して政治的決定を行うことは憲法が禁じている。「陛下のお気持ちとは関係ないよ」という顔をしつつ、状況改善のためにあとは国会と国民が行動する番だろう。


象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば:象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば(ビデオ)(平成28年8月8日) - 宮内庁
 戦後70年という大きな節目を過ぎ,2年後には,平成30年を迎えます。
 私も80を越え,体力の面などから様々な制約を覚えることもあり,ここ数年,天皇としての自らの歩みを振り返るとともに,この先の自分の在り方や務めにつき,思いを致すようになりました。
 本日は,社会の高齢化が進む中,天皇もまた高齢となった場合,どのような在り方が望ましいか,天皇という立場上,現行の皇室制度に具体的に触れることは控えながら,私が個人として,これまでに考えて来たことを話したいと思います。

 即位以来,私は国事行為を行うと共に,日本国憲法下で象徴と位置づけられた天皇の望ましい在り方を,日々模索しつつ過ごして来ました。伝統の継承者として,これを守り続ける責任に深く思いを致し,更に日々新たになる日本と世界の中にあって,日本の皇室が,いかに伝統を現代に生かし,いきいきとして社会に内在し,人々の期待に応えていくかを考えつつ,今日に至っています。

 そのような中,何年か前のことになりますが,2度の外科手術を受け,加えて高齢による体力の低下を覚えるようになった頃から,これから先,従来のように重い務めを果たすことが困難になった場合,どのように身を処していくことが,国にとり,国民にとり,また,私のあとを歩む皇族にとり良いことであるかにつき,考えるようになりました。既に80を越え,幸いに健康であるとは申せ,次第に進む身体の衰えを考慮する時,これまでのように,全身全霊をもって象徴の務めを果たしていくことが,難しくなるのではないかと案じています。

 私が天皇の位についてから,ほぼ28年,この間私は,我が国における多くの喜びの時,また悲しみの時を,人々と共に過ごして来ました。私はこれまで天皇の務めとして,何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが,同時に事にあたっては,時として人々の傍らに立ち,その声に耳を傾け,思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。天皇が象徴であると共に,国民統合の象徴としての役割を果たすためには,天皇が国民に,天皇という象徴の立場への理解を求めると共に,天皇もまた,自らのありように深く心し,国民に対する理解を深め,常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。こうした意味において,日本の各地,とりわけ遠隔の地や島々への旅も,私は天皇の象徴的行為として,大切なものと感じて来ました。皇太子の時代も含め,これまで私が皇后と共に行って来たほぼ全国に及ぶ旅は,国内のどこにおいても,その地域を愛し,その共同体を地道に支える市井しせいの人々のあることを私に認識させ,私がこの認識をもって,天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。

 天皇の高齢化に伴う対処の仕方が,国事行為や,その象徴としての行為を限りなく縮小していくことには,無理があろうと思われます。また,天皇が未成年であったり,重病などによりその機能を果たし得なくなった場合には,天皇の行為を代行する摂政を置くことも考えられます。しかし,この場合も,天皇が十分にその立場に求められる務めを果たせぬまま,生涯の終わりに至るまで天皇であり続けることに変わりはありません。
 天皇が健康を損ない,深刻な状態に立ち至った場合,これまでにも見られたように,社会が停滞し,国民の暮らしにも様々な影響が及ぶことが懸念されます。更にこれまでの皇室のしきたりとして,天皇の終焉に当たっては,重い殯の行事が連日ほぼ2ヶ月にわたって続き,その後喪儀に関連する行事が,1年間続きます。その様々な行事と,新時代に関わる諸行事が同時に進行することから,行事に関わる人々,とりわけ残される家族は,非常に厳しい状況下に置かれざるを得ません。こうした事態を避けることは出来ないものだろうかとの思いが,胸に去来することもあります。

 始めにも述べましたように,憲法の下,天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で,このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。

 国民の理解を得られることを,切に願っています。





41度予想 (2016 8/8 10:30)

 昨夜仕事から帰ってきて明日の最高気温の予想見たら、我が町は40度、多治見市は41度になっていた。今朝見たら、多治見は40度に変わっていたが、美濃加茂市などは相変わらず41度予想。超猛暑になりそうである。

 予想最高気温は実際よりも控えめに出る印象があるのだが、ひょっとしたら41度以上を記録する可能性もあるのだろうか……「やってられないな」と思いつつも、「どうせ暑いんだったら、最高記録更新した方が面白い」という気持ちもある。多治見としては、奪われた最高気温記録を取り返す絶好の機会でもある。


ニュートリノにもCP対称性の破れ (2016 8/8 10:30)

 まだデータとして精緻なレベルにまでは至っていないそうだが、とりあえずメモ。

CP対称性の破れ、ニュートリノに兆候 物質存在のカギ(8/7朝日)
 高エネルギー加速器研究機構などの研究グループは、素粒子ニュートリノの実験で、宇宙に物質がある謎を解く手がかりとなるデータが得られたと発表した。今後、精度が高まればノーベル賞級の業績になる可能性がある。米国シカゴで開催中の国際学会で6日(米国時間)、報告される。
 宇宙が誕生したビッグバン直後には物質と反物質が同数、生まれたとされてきた。両者は打ち消し合うはずだが、現実には物質だけが残っている。「CP対称性の破れ」と呼ばれる両者の違いが、物質が完全には消えなかった理由とみられる。
 CP対称性の破れは、物質を構成する素粒子の一つである「クォーク」について小林誠、益川敏英両博士が1970年代にモデルを提唱。実験で正しさが証明され、2人は2008年のノーベル物理学賞を受賞した。だが、クォークだけでは物質の起源は説明できず、宇宙に存在する数がクォークに比べてけた違いに多いニュートリノでの証明が必須とされてきた。
 グループは、ニュートリノが飛行中に別の型のニュートリノに変身する「ニュートリノ振動」という現象に着目。茨城県東海村の施設からニュートリノのビームを飛ばし、295キロ離れた岐阜県神岡鉱山の地下にある観測施設スーパーカミオカンデで検出する実験で、ニュートリノと、その反物質の反ニュートリノでは振動が起きる確率が違うことを示すデータを得た。CP対称性の破れを意味する、両者の違いを反映しているとみられる。
 ニュートリノ振動は東京大宇宙線研究所長の梶田隆章教授が初めてとらえた現象。梶田氏はこの業績で昨年のノーベル物理学賞を受賞した。今回の実験には同研究所も加わっている。
 現時点ではデータが十分でなく、誤差の可能性もある。グループは今後、飛ばすニュートリノの数を増やして実験を続ける。グループ代表者の中家剛・京都大教授は「現在は私たちが先行しているが、ライバルの米国グループも追随している。まだ『兆候』のレベルだが、『発見』と言えるレベルまで持っていきたい」と話している。(竹石涼子、嘉幡久敬)



中国「漁船」の侵入 (2016 8/7 10:30)

尖閣沖に中国漁船230隻と公船7隻 外務省が電話抗議(8/6朝日)
 政府は6日、同日午前8時5分ごろから、沖縄県・尖閣諸島魚釣島沖の日本領海外側の接続水域に、中国海警局所属の公船「海警」7隻が相次いで入ったと発表した。周辺では、中国漁船が約230隻という異例の規模で航行していた。外務省は「現場の緊張をさらに高める行為」として中国側に強く抗議した。
 海上保安庁によると、公船4隻は機関砲のようなものを搭載していた。
 外務省は、金杉憲治アジア大洋州局長が郭燕・在日中国大使館公使に電話して公船の接続水域からの退去を求め、「一方的な情勢のエスカレーションであり、受け入れられない」として強く抗議した。
 現場周辺の接続水域ではほぼ連日中国公船が進入している。過去には1日13隻入ったこともあったが、最近は3隻程度で推移。外務省関係者は「中国側が公船の隻数を増やしたことを重くみた」としている。
 一方、現場は日本の排他的経済水域(EEZ)内だが、日中漁業協定によって中国漁船が漁をすること自体は問題がない。ただ例年は100隻規模だという。
 尖閣諸島周辺では5日午後、公船2隻が日本領海に侵入し、外務省の杉山晋輔事務次官が程永華(チョンヨンホワ)・駐日中国大使を呼び出して抗議している。(武田肇、伊藤嘉孝)

尖閣沖の接続水域に多数の中国船 外務省が抗議(8/6NHK)
 6日午前、中国海警局の船6隻が沖縄県の尖閣諸島周辺の日本の領海のすぐ外側にある接続水域に入り、中国の漁船およそ230隻がその周辺を航行しているのが確認されました。外務省は、中国大使館に対し、緊張を高める一方的な行為で、決して受け入れられないと抗議しました。
 外務省によりますと、6日午前8時すぎ、中国海警局の船6隻が、沖縄県の尖閣諸島周辺の日本の領海のすぐ外側にある接続水域を航行していることが確認されました。このうち3隻は甲板上に武器のようなものを積んでいるということです。
 また、周辺には、中国の漁船およそ230隻が航行しているのも確認されました。
 これを受けて、外務省の金杉アジア大洋州局長は、6日昼前、東京にある中国大使館の公使に対し、電話で、直ちに接続水域から立ち去るよう求めるとともに、「中国側の行動は、現場の緊張をさらに高める一方的な情勢のエスカレーションで、日本として、決して受け入れられない」として、強く抗議しました。


 備忘録として記事引用。

 漁船・漁師とは言っても、中国当局や人民解放軍の意向を受けた「軍事訓練を受けている民兵」だから、ふつうの漁師が魚取ってるとは考えない方がいい。そのうち、尖閣に上陸する作戦を敢行する作戦も十分あり得るだろう。

 尖閣については日本が実効支配をしているので我々の方が有利な立場にあるのだが、中共が調子に乗ってくることは想定しておく必要はあるだろう。もちろん、安倍政権はその辺りを見越して対策を取っているとは思うが。



金魚 (2016 8/6 10:30)

 今年も町内の夏祭りで息子が金魚を捕ってきたのだが……翌日に、まず小指の爪ほどの大きさしかなかったチビが死亡。その翌日には黒デメキンが死亡。

 エサをやらずに療養に努めさせ(金魚は体調が悪いときにエサをとると消化不良でさらに体調が悪化する)、その後は1週間ほど安定状態だったのだが、木曜日、口の周囲が赤くなっている金魚を発見。カラムナリス菌による口腐れ病の可能性があるので薬剤を購入したのだが、「もう少し様子を見よう」と投入せずにいたら、昨夜仕事から帰ってきたときに1匹死んでいた。
 今朝には、さらに1匹死亡。口の周囲に赤い斑点が出ていたので、カラムナリスが蔓延していると判断、すぐに薬剤投入した。

 現状で4匹残っているが、その中にもすでに口が赤くなっている物がおり、何匹生き残るかなんとも心許ない。

 去年息子が捕ってきた金魚の飼育も巧く行かず、全滅させてしまった。今年もまた取ってきてしまったのでビクビクしながら飼育しているが、「神経の消耗具合」「感じるストレスの度合い」は、仕事以上の物がある。



親は直接は関係ない (2016 8/4 10:30)

障害者殺傷 容疑者の父「息子がとんでもないことを」(8/3NHK)
 相模原市の障害者施設で入所者が刃物で刺されて19人が死亡、26人が重軽傷を負った事件で、逮捕された植松聖容疑者の父親が「息子がとんでもないことをしてしまいました。申し訳ございませんでした」とするコメントを、勤務先の学校の保護者向けの説明会に寄せました。
 植松容疑者の父親は東京都内の学校で教員を務めていて、2日開かれた保護者向けの説明会にコメントを寄せたということです。
 コメントは校長が父親から電話で聞き取ったということで、「息子がとんでもないことをしてしまいました。申し訳ございませんでした」と話していたということです。
 保護者からは「子どもに事件のことをどのように説明すればいいか分からない」などといった意見が出たということです。
 学校では2学期が始まる前に再度、保護者向けの説明会を開くことにしています。
(以下略)

 父親は直接は事件と関係なかろうし、加害者が未成年だったわけでもないのに、いったい保護者に何を説明するというのだろうか。加害者の父親が説明会を開くべきだと判断した学校もズレてるし、仮に保護者側から説明を求めた人がいたとすれば、それは不当な要求であろう。

 子供の犯罪に対して、親に全く責任がないとは言わないが、法的責務がない以上は、他者が親に対して何かを要求するのは筋違いだろう。ましてや連帯責任のように親が何らかの処罰を受けるようなことがあってはならないし、子供の犯罪で苦しんだ親が自殺してしまうような状況は作り出すべきではない。マスコミがその辺りをきちんと考えているとは到底思えないが。

 挙げ句の果てにはこんな記事が出てくる始末。

障害者殺傷 容疑者の父「息子がとんでもないことを」(8/2女性自身)
 母親が発表していたと思われる漫画作品を、本誌は入手した。1990年代に発行された月刊ホラー漫画雑誌に掲載されたもので、読者から募集した恐怖体験を漫画にした作品だ。
(一部抜粋)

 「ゲーム」とか「オタク」とか「猟奇趣味」とかいったマスコミさんの大好きなネタが見つからず、頑張って探し当てたネタがこれのようで。救いようのないバカだ。



古今無双のクズ発言 (2016 8/2 21:30)

推薦候補の敗北、石原伸晃都連会長「党本部マター。お金も党本部が集めた。責任者は谷垣幹事長だ」(8/2産経)
 自民党東京都連会長の石原伸晃経済再生担当相は2日午前の記者会見で、都知事選で党推薦の増田寛也氏が敗北した問題に絡み、「知事選は党本部マター。お金も都連でなく党本部が集めたのであり、責任者は幹事長だ」と述べた。
 都連会長としてのみずからの責任については、「痛感している」としつつ、谷垣禎一幹事長が自転車事故で入院中であることを踏まえ、「(3日の党役員人事後の)新しい体制のみなさんと、まずは話をしなければならない。自民党が組織をあげて推薦をした人がなぜ敗れたか、しっかり総括して、その上で、責任論に真摯(しんし)にお答えしてく」と話した。
 小池百合子氏の勝利については「増田氏に知事になってもらいたいと今でも思っているが、民意は厳粛に受け止める。新知事には、東京五輪に向け、山積する課題に一つ一つ対応してもらいたい」と述べた。


 自身の責任を閑却し、表に出て発現できない状況にある谷垣氏に責任をなすりつけるような、この上なくクズな発言。野党陣営を含めても、今回の都知事選絡みで最大級にクズな発言だろう。さすがに誤報だろ、と信じたいようなレベル。

 その後、けっきょく都連会長の職は辞することになったようだが、決断の遅さばかりが目立つ。大臣職にはとどまるようだが、こういう能なしをきちんと処分しないと、後々で安倍政権の足を引っ張りやしないかと心配になる。

 心配と言えば、稲田朋美の防衛大臣就任も。仲がいいのは分かるけど、そこまで有能な人ではないと思うのだが。二階の幹事長就任も、その媚中ぶりと権勢欲を考えると、安倍総裁が巧いことコントロールできるのだろうかという懸念は無くはない。

 今回の人事は、モヤモヤする面が多い。


長島氏が代表選出馬の意向 (2016 8/2 10:30)

長島氏、民進代表選出馬の意向…共闘見直し掲げ(8/1読売)
 東京都知事選で野党4党の推薦候補が大差で敗れたことを受け、9月の民進党代表選を巡る動きが活発化してきた。
 保守系で元防衛副大臣の長島昭久氏(54)は1日、野党共闘路線の見直しを掲げて立候補を目指す考えを明らかにした。
 「野党共闘は、選挙を意識して党内の議論をしないまま、なし崩し的に行われてきた。民進党が政権交代可能な政党として国民の信頼を回復するのに正しい道なのか疑問だ」
 長島氏は国会内で記者団に、共産党を含む野党共闘路線を見直す必要性を訴えた。長島氏ら党内保守系議員はかねて、共闘を重視するあまり民進党の立ち位置が共産党などに引っ張られて左傾化していると主張。都知事選で、野党4党が推薦した鳥越俊太郎氏が「憲法を守る」などと演説で訴えたことにも不満を募らせていた。


 共産党と手を組んで選挙戦を戦う、あまつさえ担ぎ出すのが鳥越…というおバカ路線に危機感を抱いている民進党議員は皆無ではなかろうが、代表戦でそれなりの戦いができるほどに数が揃っているとは、あまり思えない。
 長島氏の「野党共闘路線の見直しを掲げて」というのは正しい主張だと思うが、共産党と組んででも票が欲しい人間の方が多数派だと思われ、仮に氏が代表戦に出ても、ガス抜き程度にしかならなさそうだ。

 そういえば民進党界隈から「都知事選を反省する言葉」はほとんど聞かれてこない。今回もまた、反省無しで通り過ぎるようだ。



都知事選 (2016 8/1 10:30)

 都知事選は小池氏の圧勝。
 鳥越氏が惨敗したのは胸のすく話ではあるが、桜井が10万票獲得とか、デマ野郎の上杉隆がそれ以上に得票とか、気分の悪い面も無いわけではない。いや、「鳥越130万票」でもじゅうぶん頭の痛い話か。

 推薦候補が敗れた自民党都連は猛反省して欲しいし、石原伸晃はこれを機会に表舞台から消え去ってもらいたい。

 ただ、分裂選挙の中でもそれなりの票を得た増田氏に比べ、「自民分裂でどう考えても絶好の機会だったのに野党共闘でも130万票程度しか集まらなかった鳥越氏」陣営は、惨憺たる結果と見るべきであろう(前回選挙では、宇都宮市と細川氏の票を足せば180万票を超えていた)。まぁ、それでも責任転嫁ばかりで反省はしなさそうだけど。

 反省どころか、さっそく内輪もめが始まっているようで。

「鳥越氏を連れてきた責任を全うせよ」 民進・松原仁都連会長が岡田克也代表を公然批判(7/31産経)
 民進党の岡田克也代表が投開票前日の30日、9月の代表選に出馬しない意向を示したことについては「選挙戦の最終日になぜ、鳥越氏擁立の中心だった岡田氏が出処進退に言及したのか。極めて理解に苦しむ」と憤りを隠さなかった。
 松原氏は、岡田氏の表明が選挙戦に与えた影響に関し明言しなかったものの、「岡田氏が都連で内定した候補を覆す形で(鳥越氏を)連れてきた。連れてきた責任を全うすることが必要だ」として岡田氏を批判した。
 敗北の責任は岡田氏にあるかどうかを記者団に問われ、「岡田氏にあるとは明快には申し上げないが、少なくとも都連とは違う流れで(野党統一候補が)決まった」と述べ、岡田氏に責任の一端があることを示唆した。
(一部抜粋)

 そりゃそういう態度になりますわな。候補者選定で引っかき回しておいたくせに選挙戦が終わらぬうちに逃亡カマしたクズ野郎には、そりゃ腹も立ちますわな。

 さらに。
 女性に対する醜聞が騒がれている鳥越氏に対して、それでもなお応援をしていたフェミニズム陣営の方々は、いったいどう落とし前を付けるのか。ふだん「フェミニズム」を訴えている人たちこそが「女性の敵」だとはっきり分かった選挙戦でもあった。


千代の富士死去 (2016 8/1 10:30)

元横綱・千代の富士の九重親方が死去(7/31NHK)
 大相撲で31回の優勝を果たし、相撲界で初めて国民栄誉賞を受賞した元横綱・千代の富士の九重親方が、31日午後4時ごろ、すい臓がんのため東京都内の病院で亡くなりました。61歳でした。

 九重親方は昭和30年、北海道福島町で生まれ、昭和45年に初土俵を踏みました。
 昭和56年の名古屋場所で2回目の優勝を果たして第58代の横綱となり、前みつを取っての速攻や強烈な上手投げなどで圧倒的な強さと人気を誇り、「ウルフ」のニックネームで親しまれました。
 昭和63年には当時、戦後最高となる53連勝、平成元年には通算勝ち星の当時の新記録を作り、相撲界で初めて国民栄誉賞を受賞しました。
 平成3年の夏場所の初日に18歳の貴花田、のちの横綱・貴乃花に敗れ、3日目に貴闘力に敗れたあと、現役引退を表明しました。優勝回数31回は歴代3位、通算1045勝は歴代2位の記録です。
 引退後は九重部屋を継承して大関・千代大海など多くの関取を育て、去年、国技館で還暦を祝う土俵入りを披露しました。
 しかし、そのあとの名古屋場所を休み、早期のすい臓がんの手術を受けたと明らかにしていました。
 そして31日午後4時ごろ、すい臓がんのため、東京大学附属病院で亡くなったということです。
 九重親方の遺体は31日午後8時すぎ、病院から車で東京・墨田区の九重部屋に戻りました。白い布に包まれた遺体は、九重親方の弟子で、現在は部屋付きの親方を務める元大関・千代大海の佐ノ山親方など九重部屋の力士たちによって、部屋の中に入りました。
 佐ノ山親方によりますと、九重親方の通夜は来月6日の午後6時から、告別式は7日の正午から、いずれも東京・墨田区にある九重部屋で営まれ、夏巡業に参加している九重部屋の力士たちも東京に戻り、参列するということです。
(以下略)

 毀誉褒貶さまざまな力士ではあったが、個人的には「物心ついてから始めて知った横綱」だったので、ものすごく寂しい。早い。



岡田氏次の代表戦に出ず (2016 7/31 10:30)

民進 岡田代表 9月の代表選に立候補せず 正式表明(7/30NHK)
 民進党の岡田代表は30日夜、党本部で記者会見し、9月に行われる代表選挙への対応について、「一区切りをつけて、新しい人に担ってもらったほうが望ましい」と述べ、立候補せず、任期いっぱいで代表を退く考えを明らかにしました。
 この中で岡田代表は、9月に行われる代表選挙への対応について、「考え方を1週間ほど前に固めた。出ないと決断をした」と述べました。そして、岡田氏は「先の参議院選挙で一定の成果を出すことができ、どん底から反転攻勢ができる1歩を踏み出すことが出来た。ここで一区切りをつけて、新しい人に担ってもらったほうが、党にとっても、日本の政権交代可能な政治をつくる意味でも望ましいと判断した」と述べ、代表選挙に立候補せず、任期いっぱいで代表を退く考えを明らかにしました。
また、岡田氏はみずからの後任について、「成し遂げてきたことを、さらに肯定的に前に進めていただく方がありがたい」と述べ、みずからが進めてきた共産党などとの野党連携の路線を継続する人が望ましいという考えを示しました。
そして、記者会見の最後に、「私としては最善の判断をしたつもりだ。よい次のリーダーを選んで、党一丸となって政権交代可能な政治を作っていきたい」と述べました。


 東京都知事選がまだ終わらぬうちに「不出馬表明」とは……都知事選を懸命に戦っている人間からしたら「何で選挙戦の途中で逃亡表明するんだ」ということになるし、仮に都知事選で負けた場合の責任の取り方も中途半端な物となってしまう。政治的なセンスを感じないタイミングであり、最後の最後まで、「とってはいけない選択肢をとり続けた」感がある。

 自民党とすれば、あり得る選択肢の中から常に最悪手をとってくる岡田氏の存在は心強かっただろう。その岡田氏が引くとなれば多少の緊張感が自民党の中から生まれて……は来ないな。他にまともな人間が出てくるとも思えない。

 しかし、「一定の成果を出すことができ」とか、どこまでもおめでたい人だ。



谷垣幹事長辞任 (2016 7/30 10:30)

谷垣禎一幹事長の処遇焦点 細田博之氏や岸田文雄外相の起用浮上(7/29産経)
 安倍晋三首相(自民党総裁)は29日、公明党の山口那津男代表と官邸で会談し、8月3日に内閣改造・自民党役員人事を行うと伝えた。首相はこれに先立つ閣僚懇談会で同日の内閣改造実施を正式表明。サイクリング中に転倒し、頸髄(けいずい)損傷で入院中の谷垣禎一幹事長の処遇が焦点だ。
 首相は閣僚懇で「新たな布陣の下、アベノミクスを一層加速するとともに、参院選における国民の負託に応え、諸政策を強力に実行していきたい」と述べた。
 すでに麻生太郎副総理兼財務相と菅(すが)義偉(よしひで)官房長官を留任させる方針で、茂木敏充選対委員長の重要閣僚での起用を検討している。
 山口氏は首相との会談後、公明党の石井啓一国土交通相に関し「非常に継続性のある重要な仕事だ」と記者団に語り、続投させたいとの意向を示した。
 党人事に関し、首相は谷垣氏に直接面会して回復状況などを把握する考えだった。ただ、体調を考慮し、面会の見送りも検討している。菅氏は29日の記者会見で「会うのか、電話にするのか、いろんな手段がある」と述べ、電話で状況を確認する可能性に触れた。
 谷垣氏をめぐっては、法案などを審議する秋の臨時国会まで1カ月以上あるため、「じっくり療養して9月に復帰すればいい」(政府関係者)との声がある。谷垣氏が続投し、療養中は細田博之幹事長代行が職務を担う案が出ているが、入院が長期化する場合は細田氏の昇格や岸田文雄外相の起用が浮上している。


 まず、何はなくとも谷垣氏の怪我が回復することを心から祈りたい。そして可能ならば、また政界に復帰して能力を発揮してもらいたい。

 その上で。

 谷垣幹事長の存在は、安倍自民党の中で非常に大きな意味を持っている。どちらかと言えば右寄りと思われている安倍氏やその周辺に対し、穏健派の象徴として党内の良きバランサーとして機能していたし、何より野党時代の自民党を支えた実務能力は、幹事長にうってつけであった。
 事故の影響を考えれば交代は致し方ないのだろうが、余人を持って代えがたい人物である。

 そして、谷垣幹事長の後任として岸田氏も取り沙汰されているが、確かに、谷垣氏と同じ方向性の人物で、後任には最も違和感のない存在だと思う。しかしながら、岸田外相がスライドするとなると、後任の外相が誰になるかが非常に気になる。
 第2次安倍政権発足後、外務大臣の役目を十二分にこなしてきた岸田氏が去るとなると、それなりの人物を後釜に据えねばならないのだが、果たして岸田氏と同じ方向性で安定感のある人物が存在しうるのか。「ハト派で有能」となるとかなり数が限られてくると思うが、いったい誰が後任になるのだろうか。もちろん、「ハト派」に限定しないという考えもあろうが、安倍政権内のリベラル派として岸田氏の存在は非常に大きかった。

 さて、どんな人事がおこなわれるのだろうか。



マスコミの傲慢 (2016 7/28 10:30)



 毎度毎度の「マスコミの傲慢さ」の発露であるが……被害者個人の物語に依拠しないと事件の重大性が伝えられないなんて、自分の筆力の無さを堂々と宣言してるだけなのだが、この人は恥ずかしくないのだろうか。

 被害者のプライバシーは、「マスコミ人の筆力の無さを補うために消費されるべき物」ではない。しかも、「事件の重みが伝えられない」というのはあくまで建前で、本音は「お涙頂戴のストーリーを報じると売れるんだよねぇ」という辺りにあるのが事実であろう。

 さらに言えば、「被害者の人となり」で重みが伝わるというのなら、被害者の人となりによって事件の重みは変化しうると言うことにもなる。いや、仮に変わりうるとしても、それは堂々と公の場で発言すべき話ではなかろう。

 こういうツイートを臆面も無くできてしまうのが、マスコミの人間の非常識ぶりを如実に示している。



匿名報道 (2016 7/27 10:30)

相模原殺傷 神奈川県警、被害者の実名「発表しない」(7/26毎日)
 相模原市緑区千木良の知的障害者施設「津久井やまゆり園」の殺傷事件。神奈川県警は26日、事件の被害者の名前を公表しない方針を明らかにした。殺人などの被害者は公表するのが通例だが、今回の事件について県警は「(現場の)施設にはさまざまな障害を抱えた方が入所しており、被害者の家族が公表しないでほしいとの思いを持っている」と理由を説明している。


 県警が被害者名を公表しないだけでなく、マスコミが独自に実名報道をおこなっているという話も今のところ出ていないはずだ。

 「被害者が障碍者だと実名・住所が報じられないのは差別ではないか」という主張には理があると思うし、実際に「被害者が健常者か障碍者か」で対応が変わっている以上差別以外の何物でも無いと思うが、「だから今回の事件も実名で報道すべきだ」と主張する気は全く無い。

 むしろ、他の事件においても、遺族からの要望が無い限りは原則匿名報道であるべきだ。我々が被害者の名前を知ったところで、得られる情報の質が大きく変わることはない。被害者の名前ではなく、事件の背景や、今後取られるべき対応が分かればよいのであり、被害者の私的なストーリーは必要不可欠ではない。


逆説的小池百合子応援団 (2016 7/27 10:30)

石原伸晃都連会長が小池百合子氏に絶縁宣言「今日をもって自民党の人間じゃない」(7/26産経)
 自民党東京都連会長の石原伸晃経済再生担当相は26日、党本部で開いた都連会合で、都知事選(31日投開票)に立候補している小池百合子元防衛相(64)について「今日をもって小池氏は自民党の人間ではない。私はこのように思っている」と述べた。
 小池氏は都連執行部に無断で都知事選への出馬を表明し、都連に推薦願を提出したが、後に推薦願を取り下げた。石原氏は「私のいないときに推薦依頼を持ってきて、その後、また私がいないときに推薦依頼を引き取っていかれた。わがままだ」と批判した。
 都知事選には小池氏のほか、増田寛也元総務相(64)=自民、公明、日こ推薦、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦=ら過去最多の21人が立候補している。

 密かに小池百合子を応援してるんじゃなかろうか、と思ってしまうようなバカな発言。だいたい石原氏にそんな権限ないし。
 背後にいる都議連が強大な力を持っていてしかも小池百合子を憎悪しており、都連の協力無しには選挙を戦えない石原氏はその代弁をしてるだけということなんだろうが、それにしても、「利敵行為」以外の何物でも無く、つくづく、今回の都知事選に絡む自民都連の動きにはあきれ果てること多し。



バッタモンがポケモン批判 (2016 7/26 10:30)

ポケモンGOに興じる人を「心の底から侮蔑します」 やくみつるさんが持論(7/25ハフィントンポスト)
 大人気のスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」について、漫画家のやくみつるさん(57)が7月25日、コメンテーターとして出演した日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」の中で否定的な意見を述べた。
 番組では同ゲームを紹介。先週末、子供を中心とした多くの人たちがポケモンを捕まえようとして公園に集まったり、その経済効果である「ポケモノミクス」という言葉が生まれたりするなど、様々な方面で影響が出ていることを伝えた。
 ポケモンGOを紹介するVTRを、険しい表情で見ていたやくさん。司会の宮根誠司さんから「このポケモンGOに、ちょっと眉間にしわを寄せているのがやくさんなんですね」と振られると、次のように述べた。
 もし都内で、ポケモンGOに禁止を言う候補者がいたら、すぐ投票しますね。あんなの愚かでしかないです。こんなことに打ち興じている人を、心のそこから侮蔑します。現実は面白いことに満ち溢れているわけです。道端の植え込みだって、そんな中にいる虫にだって興味を示せばいいものを、そこを見ながら現実的じゃないものを探す。
 親はもっと楽しいものを子供に提供する義務があります。親も一緒になって打ち興じたら、アホな子にしか育たないですよ。
 さらに、宮根さんが苦笑しながら、「『Qさま』にモンスターの名前が出たらどうします」と、やくさんがよく出演するテレビ朝日系のクイズ番組の名前を出して質問した。やくさんは「落第しますね」と答えると、宮根さんは「勉強したらいいじゃないですか、ポケモンGOやって」と続けた。するとやくさんは「現実を勉強しますよ、私は」と述べた。


 迷惑を掛けているわけでもない他人の趣味・興味を侮蔑するクズを、心の底から侮蔑する。というか、「有名人のたばこの吸殻や使用済みのストローを集める」のを趣味としているような人間に、「ポケモンGOに興じるのは愚かだ、侮蔑する」などと言われる筋合いは無かろう。

 的外れなコメントなんかせずに本業に励めよと思いつつ、しかしこの男は本業もまともな仕事をできていない。例えば野球漫画にしても、選手に対する敬意は皆無で選手を見下し嘲笑う物が多い。風刺漫画も、的外れな内容で対象をバカにしている物ばかりで、面白くもないし諷刺としても成立していない。まさしく「侮蔑」の感情を隠すことなく垂れ流しているのだろう。

 ちなみに、やくみつるの画風はいしいひさいちの劣化コピーでのようであるが、いしいひさいちのアシだったとかそういう関係は一切無い。本当に、ただのバッタモン。



行方不明から7年 (2016 7/25 10:30)

10歳女児不明7年 母親ら情報求める 岐阜(7/24産経)
 岐阜県郡上市のキャンプ場で、愛知県常滑市の下村まなみさん=当時(10)=が小学校の課外活動中に行方不明となって7年となった24日、母親の益代さん(50)が現場近くの東海北陸自動車道ひるがの高原サービスエリアでチラシを配り、情報提供を呼び掛けた。
 サービスエリアには、不明当時のまなみさんの等身大パネルを設置。学校関係者や岐阜県警郡上署の熊崎浩芳署長も加わり、写真や特徴を記したチラシやティッシュを利用客に配った。益代さんは「心配な気持ちはずっと変わらない。まなみを忘れないでとの思いを込めて活動を続けたい」と話した。
 まなみさんは平成21年7月24日朝、キャンプ場を散策中に行方が分からなくなった。県警はこれまで延べ約4400人の捜査員を動員しているが、発見につながる手掛かりは得られていない。
 情報提供は郡上署、電話0575(67)0110。


 野外活動で訪れたキャンプ場で、児童達が肝試しの下見をおこなっている最中。午前8時半前、小川に橋が架かった所で校長先生が立ち、下村まなみさんがグループから一人遅れて歩いているのを確認している。校長の前を通過したが、しばらくして先に歩いていたグループの3人が「下村まなみちゃんがいない」と引き返してきた。その間10分弱のことである。
 すぐに校長は警察に通報し、付近の捜索もおこなったが、遺留品すら見つからない。キャンプ場に泊まっている車は1台もなく、不審者の目撃情報も無い。

 せめてどこかで生きていてくれたらいいのだが……



黒田が200勝到達 (2016 7/24 10:30)

イチローならではの祝福=「日米合算認めない」(7/23時事)
 マーリンズのイチローは、ヤンキース時代に同僚だった黒田の日米通算200勝に「日米合算なんて俺は認めない!おめでとう」とコメント。冗談めかした表現で祝福を贈った。
 イチローはピート・ローズが持つ米大リーグ歴代最多の4256安打を、日米通算で上回ったが、米国では「日米通算記録」には否定的な意見も多く、「どうしたってけちがつく」と語っていた。現在、メジャー通算3000安打にあと4本と迫っている。
 黒田は日本で121勝を積み上げた。イチローの言葉は、41歳の右腕が日本で大台に到達することを期待しているようにも聞こえる。


 イチローのこういう所が、私は大好きだ。

 黒田の次に200勝に近い投手が横浜の三浦で172勝ということを考えると、そして三浦の次には15勝到達投手すらいないことを考えると、「200勝」という数字がいかに偉大か思い知らされる。

 日米通算でも、ダルビッシュや田中が行けるかどうか……。



TOKIOに感謝状 (2016 7/23 10:30)

城島茂、TOKIO福島県CM5年で知事から感謝状(7/22朝日)
 TOKIOのリーダー城島茂(45)が22日、東京・時事通信ホールで行われた「新生!ふくしまの恵み発信事業」新CM発表会に出席した。
 TOKIOは同県CMのイメージキャラクターを務めて5年目になる。この日は内堀雅雄知事から感謝状を授与された。「まだ5年目なのかという気持ちです。まさかこんな感謝状をいただけるとは思ってなかったので、発表会が終わり次第、すぐにメンバーに報告したいと思います」と笑顔を見せた。
 11年3月の東日本大震災発生時は、福島・浪江町にいた。レギュラー出演する日本テレビ系「ザ!鉄腕!DASH!!」の人気コーナーで、同町にある「DASH村」の中にいたという。「福島では今はお米の他の農作物も作られていて、安心安全が当たり前のことになっています。当たり前のことをふまえた上で、おいしいものを作っているんだということを全国に発信していけたらいいなと思います」と話し、内堀知事からは「最高のエールをいただいた感じです」と喜ばれた。その上で「今こうやって感謝状をいただいたのは、僕はTOKIOのメンバーがいただいたというよりも、福島県の農作物の生産者の皆さんや、買っていただいた全国の皆さんがいただいたと思っています。何かできるだろうかと模索しながら、やっていきたいと思います」とあいさつした。
 CMでは、城島らTOKIOのメンバーが、福島県産の桃やキュウリなどを食べて、PRする。この日も同県産の桃とキュウリが登場。おいしい作物の見分け方を聞かれた城島は「キュウリも桃も旬ですよね。キュウリは、緑の色が深くて、上から下までまっすぐで色合いが均一で、イボが固いものがいいんです。新鮮なキュウリは、さわるだけで痛いくらいですよ。桃は、全体的に赤みがある中に、白い点々があるものが、糖度が高いと言われています」と解説。内堀知事から「詳しいですね。大学の先生みたいです」と驚かれると、「(番組の企画で)長いことやっているので…」と照れ笑いしていた。


 理屈や科学的知識に疎い人には、学者などによる科学的な解説よりも、彼らのような有名人・人気者が安全性をアピールする方が強い影響力を持つだろう。
 かといって情緒的に福島を支援しているわけではなく、発言と行動は徹底した現場主義と経験、それを元にした知見に支えられている。「全て検査されて安全」というのも、情報としてではなく、自らきちんと調べた上での発言だから、強い説得力を持つ。。

 リーダーの「美味しいキュウリや桃の見分け方」は参考になった(`・ω・´)



水素の出る入浴剤 (2016 7/22 10:30)

“水素が出る入浴剤”でやけどのおそれ 国民生活センターが注意呼び掛け(7/21ITmedia ビジネスオンライン)
 水素を発生するというパック型入浴剤でけがをするケースが起きているとして、国民生活センターは7月21日、注意を呼び掛けた。今年5月末までの5年間で、子どもがやけどするなど、けがを負った報告が7件あるという。

 入浴剤は、“自宅で手軽に水素浴が楽しめる”などとして市販されている。酸化カルシウム(生石灰)が水と反応して水素を放出する仕組みを使った商品の場合、化学反応に伴い高熱を発するため、専用のパック容器に入れて使う形になっている。
 同センターによると、7歳の女児が入浴剤を浴槽内のお湯に落としてしまい、あわてて手ですくい上げたところ、やけどを負う事故があった。また「テレビショッピングでデトックス効果のある水素の入浴剤が紹介されていたのを見て注文した。届いた入浴剤を湯船に入れたら泡が出て、湯温より高温になり驚いた」──といった事例もあるという。
 同センターがパック型の市販品6銘柄を調べたところ、全銘柄で、湯につけてすぐに入浴剤の表面が90度程度の高温になり、長いもので約3分間持続した。ケースの表面や周囲のお湯は高温にならなかったが、パックを湯に入れてすぐに取り出すと、入浴剤から発生した高温の蒸気に触れたり、パックのすき間から子どもの指が入って入浴剤に触れてしまうことで、やけどを負うおそれがあったという。
 このため同センターは消費者に対し、入浴剤をお湯に入れたら直接触れたり、湯に入れた直後に取り出したりしないよう呼び掛けている。
 販売業者に対しては表示や商品の改善のほか、効能効果をうたった広告などもあったとして、医薬品医療機器等法に抵触しないよう表示を改めるよう求めていく。


 「注意を呼びかける」ではなく、詐欺や傷害罪でとっ捕まえるべきだろうに…。

 酸化カルシウムは水と反応すると高熱を発し水酸化カルシウムになるが、水酸化カルシウムの水溶液はアルカリ性である。高熱とアルカリの危険性を持つ代物を「入浴剤」として販売するなど、危険極まりないし、そもそも「水素を発生」させたからと言って、何の効果もあるまい。

 騙される方も騙される方だとも思うがね。学校で習う理科はやっぱり大事だよ。



鳥越氏の醜聞 (2016 7/21 10:30)

鳥越俊太郎氏の弁護団、週刊文春を提訴へ 「女子大生淫行」記事は事実無根(7/20産経)
 東京都知事選(31日投開票)に立候補しているジャーナリスト、鳥越俊太郎氏(76)=民進、共産、社民、生活推薦=に関し、「『女子大生淫行』疑惑」と題する記事が、21日発売の週刊文春(7月28日号)に掲載されることについて、鳥越氏の選挙事務所は20日、週刊文春編集部に抗議文を送付し、東京地検に刑事告訴する準備に入ったことを明らかにした。
 抗議文は、弘中惇一郎弁護士と藤田謹也弁護士名で出された。抗議文によると、文春からは事前にファクスによる取材があり、弁護団が「事実無根だ」と否定したが掲載されたという。弁護団は「『疑惑』がいかにも真実であるかのごとき印象を与えるものとなっている」と主張。公選法違反罪(選挙妨害)や名誉毀損罪に当たるとし、21日にも刑事告訴をするという。

 記事が事実であれば何とも下品な話で、鳥越氏の印象悪化は避けられない。

 原則的には政治家(或いは政治家を目指す人)に対しては政治的能力を中心に批評すべきで、個人的な醜聞で引きずり下ろすのはよろしくないと思っている。「身辺がきれいな凡人」よりも「多少身辺が汚くとも有能な人」という考え方である。
 ただ、鳥越氏については、「醜聞でこき下ろすのもなぁ」と思いつつも、自身が過去に「政治」とは関係ない部分で政治家を批判してきた人物であるだけに、「自業自得」「ブーメラン」という思いも強い。そもそも、鳥越氏については「政治家としての能力」にも大きな疑問符が付いているのではあるが。

 野党側からしたら、下手に通っちゃうより醜聞もろとも落選してくれた方が傷が浅いだろうなぁ。間違って当選しちゃったら、この手の報道がワラワラ出てきそうだし、都政を切り回す体力も能力も無いだろうし、推薦した野党連合の責任も当然問われることになる。



雇用保険料の引き下げ (2016 7/20 10:30)

鳥越氏「『病み上がり』は大変な差別」と小池氏攻撃(7/19日刊スポーツ)
 東京都知事選(31日投開票)候補のジャーナリスト鳥越俊太郎氏(76)と小池百合子元防衛相(64)が、テレビ生中継で激しい舌戦を繰り広げた。
 19日、同候補の増田寛也元総務相(64)とともにフジテレビ系バラエティー番組「バイキング」に出演。ともに質問を投げ掛けるコーナーで、鳥越氏が小池氏にかみ付いた。

 鳥越氏 小池さんは街頭演説の中で、「病み上がりの人を連れてきてどうするんだ」と言われましたか。
 小池氏 言ってないですね。
 鳥越氏 ここに証拠がある。日本テレビのニュース番組でテロップが入っている(テレビ番組の画像のコピーを見せる)。
 小池氏 でも、今、お元気になられてるじゃないですか。
 鳥越氏 こういうことをおっしゃったかどうか聞きたいんですよ。
 小池氏 記憶にないですよ。
 鳥越氏 まあ、実際にはテロップに出てますからね。
 小池氏 それは失礼しました。
 鳥越氏 これはガン・サバイバーに対する大変な差別ですよ。偏見ですよ。
 小池氏 もし言っていたならば、失礼なことを申しあげました。
 鳥越氏 失礼で済まされますか。僕に対する問題じゃない。ガン・サバイバーは何十万、何百万といるんですよ。そういう人たちに「1回がんになったら、あなたはもう何もできないんだ」と決めつけるのは…。
 小池氏 いや、そこまでは言ってないですよ。それを決めつけているのは鳥越さんでしょ。これが選挙なんですよ、坂上さん。
 司会の坂上忍 急に僕に振られましたね。
 鳥越氏 病み上がりというレッテルを人にはって、差別をする。ガン・サバイバーは何もできないというイメージを与える。
 小池氏 そこまで広げて言っておりません。大変お気遣いをしているわけです、鳥越さんに対して。
 鳥越氏 え?
 小池氏 これから長い(選挙戦の期間)がありますから。逆に言えば、そこの部分しかご質問はないんですか。
 鳥越氏 僕は別に何も思ってません。一般のガン・サバイバーがどう思っているか、僕は非常に…。
 小池氏 これからはがん検診も含めて、保険会社のコマーシャルじゃないですけど、ぜひ徹底してやっていきたい。
 この舌戦を見た坂上は「オレだったら、ちびっちゃう」と迫力に驚いた様子。小池氏は「これなんか政策論争のうちに入らない。政策論争の場を自ら放棄されるのは良くない」と鳥越氏を批判した。


 「病み上がり」なのは事実だし、実際に体力や認知能力が持ちそうか疑問に思うような言動ばかりであり、「1回でもガンになったら何もできないと言っている!」などと相手が言ってもいない話まででっちあげて「差別だー」とレッテル貼って騒ぐのは筋違いだ。

 だいたい、安倍総理に対してはかつて病気を理由に総理の職を辞したことをいまだにあげつらっているくせに、自分が病気のことを言われたら「差別だー」と騒ぐのは、とんでもないダブルスタンダードである。
 なお、「安倍総理の病歴を揶揄することを批判している人が、鳥越氏の病気のことを云々するのは、それまたおかしい」という批判(?)をしている人もいるが、それもズレている。安倍総理は明らかに過去の持病の影響を感じさせていないが、鳥越氏は明らかに体力の衰えや認知能力の低下を窺わせる言動をとっている。

 小池百合子氏の発言は軽率だったし、始めに「記憶にございません」としらばっくれたのはマズい対応だったとは思うが、鳥越氏の情緒的な態度とダブスタっぷりは、小池氏以上に酷い物であった。



妻経由で意見を伝えようとする人 (2016 7/19 11:30)



 カミさんに対して「旦那さんに伝えておいて」と言うまでは理解できなくもないが、カミさん経由で意見を伝えようとして勝手に徒労感抱くのは、筋違いとしか言いようがない。

 妻と夫は別人格でそれぞれに異なる意見を持っており、それはそれぞれ尊重されるべきだという当然の話を理解できておらず、夫は妻の意見を聞いて主張を変えるのがあるべき姿だと考えているわけだが、それは、リベラルな反安倍の人たちが本来忌み嫌うべき「前近代的な夫婦観・男女観」であろう。
 しかも夫は総理大臣。妻の意見で主張が変わるようでは、そっちの方が国民にとっては恐怖である。

 そもそも、夫に言いたいことを妻に頼んで言ってもらう、それで言うこと聞いてもらおうという根性が卑しい、情けない。



雇用保険料の引き下げ (2016 7/18 10:30)

雇用保険料、引き下げへ 政府検討、育休給付金の拡充も(7/17朝日)
 働き手が失業した時の失業給付のために労使で積み立てる雇用保険料が、引き下げられる方向になった。政府が経済対策の一環として検討しているもので、働き手と企業の負担を軽くする。雇用保険で賄われている育児休業時の給付金の支給期間も延ばす方向だ。
 雇用保険料は労使折半で負担する。今年4月には、賃金の1・0%から0・8%へ過去最低水準に下げられたばかり。引き下げは4年ぶりだった。今回実現すれば短期間でさらに下げられることになる。
 5月の失業率は3・2%と改善が続き、失業給付を受ける人は減っている。雇用保険の積立金は6兆円と余裕があり、政府はさらなる料率引き下げが可能と判断したとみられる。
 引き下げ幅は年末までに詰める。料率が0・2%分(労使で0・1%分ずつ)下がって0・6%となった場合、年収400万円の人の保険料負担は年1万2千円ほどになり、従来より4千円ほど少なくなる。
 政府は雇用保険の積立金が財源の育児休業時の給付金も拡充する方針。受給できる育休の期間を、最長で1年半から、2年にのばすことを検討している。
 こうした措置は働き手の負担軽減になるが、景気が悪化すれば失業給付の受給者が増え、雇用保険の積立金は目減りする。短期間での相次ぐ料率引き下げは、雇用保険の収支を不安定にする懸念もある。

 雇用保険や厚生年金など、サラリーマンが源泉徴収で引かれる金額は年々ふくれあがってきた。民主党政権も含め、国民年金保険料、健康保険料、雇用保険などはずっとアップし続けているが、消費税増税よりも、よっぽど大きな影響を及ぼし続けている感もある。

 それを思うと、雇用保険料の引き下げは、それら積み上がってきた負担の一部に過ぎないとは言え、サラリーマンからすれば非常にありがたい話である。


食言と、健康問題と (2016 7/18 10:30)

鳥越氏FB政策発表も宇都宮氏託した3政策記載なし(7/16日刊スポーツ)
 東京都知事選(31日投開票)に立候補した野党統一候補の鳥越俊太郎氏(76)は告示2日目の15日夜、フェイスブックなどで政策を発表した。海外視察や公用車使用ルール見直し、原発に依存しない、コンパクトでシンプルな五輪実現、憲法を生かした平和都市実現などを掲げた。
 野党統一候補になれず出馬を見送った宇都宮健児氏の政策と似たものが並んだが、宇都宮氏が託した「築地市場移転のいったん中止」「外環道建設の見直し」「横田基地へのオスプレイ配備反対」の記載はなかった。
 宇都宮氏陣営幹部の1人は、「民進党からのプレッシャーか」と漏らしながらも「選挙中にネガティブな動きはしたくない」と複雑。13日まで宇都宮氏の陣営ボランティアを行い、この日は鳥越事務所の活動を手伝った女性(52)は「政策はまったく同じではないが、傍観者になって他候補が当選したら宇都宮さん不出馬で流した涙をもう1度流すことになる」と話した。
 鳥越氏は政策を発表する前の午後7時ごろ、小池氏の地元池袋で演説。「31日には鳥越と書いてください」と呼びかけたが、政策については多くを語らず、一部から「大丈夫?」との声も上がった。
 元総務相の増田寛也氏(64)も同日、小池氏不在の池袋で支持を訴えた。



 騙し騙されが政界の常とはいえど、ここまで同志にさえ不義理を働く人間が、有権者に対して義理堅く行動するとはとても思えない。いや、「昭和15年生まれで終戦時に二十歳」とか「4月31日に投票」とか言ってることを考えると、素で忘れてしまっている可能性も……。

 ただ公約とか政治信条以前に、任期を全うできるだけの体力や認知能力があるのかが問題になるレベルだと思うんだけど、本当に大丈夫なのかな。



トルコでクーデタ (2016 7/16 10:00)

トルコでクーデターか 軍が声明「新しい憲法を準備」(7/16朝日)
 トルコのユルドゥルム首相は15日、「軍内のある集団に不法行為があった」と地元テレビで語った。クーデターが起きた可能性があるが、情報が交錯しており、政権が事態を掌握しているかは不透明だ。ロイター通信などが伝えた。
 同通信によると、トルコ国営メディアTRTのアナウンサーは、軍の声明を読み上げたうえで、「民主主義が現在の政権によってむしばまれていた」と動機を説明、「可能な限り早く新しい憲法を準備する」と述べた。同通信はトルコ与党・公正発展党(AKP)のイスタンブール支部の話として、同党の建物に同国軍が入り、立ち退きを命じた、と伝えた。
 AP通信によると、エルドアン大統領はCNNトルコにビデオ通話のインタビューの形で出演し、国民に対し、「外出して、軍に対抗を」と呼びかけた。複数の通信社は、軍が外出禁止令を出しているとの情報がある。大統領は反乱の動きを「軍の命令系統の外で起きたものだ」と指摘した。大統領は「私はアンカラの広場に向かっている」と話したものの、どこから話しているかはわからない、としている。首相はツイッターで「たとえ死者が出ても、必要な措置はすべて取る」と述べた。
 首都アンカラでは戦闘機が飛行しているほか、国会付近に戦車が展開。ロイター通信によると、同政府幹部は反乱軍が戦車を使って砲撃していることを認めた。また、国営アナドル通信の情報として、軍用ヘリコプターが同国の情報機関の建物に向かって砲撃していると伝えた。軍司令部で人質が取られているとの情報もある。同通信はトルコの戦闘機が反乱軍の軍用ヘリコプターを撃墜した、とも伝えた。
 AFP通信によると、最大都市イスタンブールでは、トルコ軍が群衆に発砲した。アタチュルク国際空港などでも銃声が聞こえている。国営メディアは一連の反乱で17人の警官が死亡した、と伝えた。
 ロイター通信はインターネットの監視団体の話として、トルコ国内でフェイスブックやツイッター、ユーチューブの使用が制限されていると伝えている。(イスタンブール=春日芳晃、カイロ=翁長忠雄)

Turkey coup: Live updates - CNN.com

 トルコ軍はこれまでも、国家元首がイスラム教的施策を強く打ち出したり独裁的性質を強く出してきた場合には、圧力をかけたりあるいはクーデタを起こしたりすることしばしばであった。1980年にもクーデタを起こし、その日のうちに全権掌握、新憲法を制定して2年後に民政へ移行させた。

 今回も同様の流れで、エルドアン政権のイスラム回帰・独裁的性格を懸念しての行動のようだ。ただ、いろいろニュースを見ていると、権力の掌握が巧く進んでおらず、「クーデタは未遂」とか「国営放送を大統領側が奪還した」という報道も出てきている。昼過ぎにはおおよどの状況が明らかになってきているとは思うが…

 で、せっかく最近円安株高が進んでいたのに、一気に円高である(´・ω・`)


天皇を政治利用する輩 (2016 7/16 10:00)





 「生前退位」のご意向については官邸にも内々に話は届いていたと報道されてるし、自民党議員対の様子を見ても、どう考えても「自民党が恐慌状態」には見えない。安倍の人たちには、ふつうの人たちには見えない物が見えているようだ。

 「生前退位のご意向」の報道に絡んで、ふだん護憲だの民主主義だの或いは尊皇だの標榜している人が、陛下の意向を勝手に「護憲、反安倍」と忖度して安倍批判に繋げる様子をよく見るのだが、それこそ「天皇の政治利用」である。いったい頭の中でどう整合性がとれているのか、或いは整合性を取るつもりもないのか。もう少し意見を主張することを真摯に考えたらどうか。



「何の3分の2かは言ってない」 (2016 7/15 10:30)

「参院選『3分の2阻止』はスローガン」 民進・岡田氏(7/15朝日)
 民進党の岡田克也代表は14日の記者会見で、参院選で繰り返し訴えた改憲勢力による「3分の2阻止」について、「一つのスローガン。何が3分の2かは色々な考え方がある」と述べた。憲法改正の発議に必要な3分の2の議席数を阻止できなかった責任を否定した形だ。
 岡田氏は選挙戦で「安倍晋三首相は憲法9条2項を変えようとしている。改憲勢力に3分の2を許して良いのか」と語り、政権との対決姿勢を強調してきた。
 しかしこの日の会見では、「3分の2」について「無所属も入れるのか、おおさか維新は憲法9条は言っていないとか色々な言い方がある。私は、それを解説するつもりはなかった」と発言。選挙ポスターでも明記した目標について「選挙で戦うスローガンということだ」と述べ、自らが責任を負う「勝敗ライン」ではないとの認識を示した。

(以下略)

 7/10にも記者会見で「何が3分の2かは言ったことがない」と言っており、そのときは苦し紛れ・負け惜しみの発言だと思っていたが、繰り返すということは本気でそう考えているらしいし、これで国民の信用を失うとも思っていないらしい。

 こうした責任逃れでしかない発言を繰り返して敗北を反省しないから、いつまで経っても「自民党にも問題あるけど、この野党じゃ話にならないし…」と選挙のたびに負け続けるんだよ。

 で、挙げ句の果てにはこれ。

民進代表、改憲論議条件付き容認 9条以外で(7/14共同)
 民進党の岡田克也代表は14日の記者会見で、憲法改正に関し、安倍晋三首相が現行憲法を連合国軍総司令部(GHQ)による「押し付け憲法」と捉えている見解を撤回し、立憲主義を順守するとの条件を守れば、9条以外の条文の議論に応じる余地があるとの考えを示唆した。これまで岡田氏は9条だけでなく、他の条文に関しても安倍政権下の改正に反対しており、軌道修正を図った形だ。
 参院選では、改憲勢力が国会発議に必要な「3分の2」の議席を衆院に続いて占めた。秋の臨時国会で再開される見込みの衆参両院憲法審査会での議論を拒むのは、困難と判断したとみられる。


 お前、「改憲勢力3分の2阻止」言うてたやんけ。
 「絶対に憲法改正反対」というバカではなかったという部分だけは評価したいところではあるが、食言が酷すぎる。

 というか、「9条以外の条文の議論に応じる余地がある」って9条ほど現実から乖離した条文もなかろうに。



生前退位のご意向 (2016 7/14 10:30)

天皇陛下、生前退位の意向 皇后さま皇太子さまに伝える(7/13朝日)
 天皇陛下が、天皇の位を生前に皇太子さまに譲る「生前退位」の意向を示していることが、宮内庁関係者への取材でわかった。数年前から繰り返し周囲に話していたという。数年内の譲位を望んでいるという関係者もいるが、実現には皇室典範の改正などハードルは高く、複数の宮内庁幹部は具体的な手順について「宮内庁として一切検討していない。天皇陛下のご意向と、実現できるかは別の話だ」と話している。
 天皇陛下は82歳。高齢となった現在も、国事行為や国内外への訪問など公務、宮中祭祀(さいし)にのぞんでいる。2012年2月には、東京大病院で心臓の冠動脈バイパス手術を受けた。
 宮内庁関係者によると、天皇陛下は皇后さまや皇太子さまに意向を伝えているが、生前退位に慎重姿勢を示している皇室関係者もいるという。
 皇室制度を定めた「皇室典範」に天皇の退位についての規定はない。今回の報道を受けて今後、皇室典範の改正や特別法の制定も含めて議論する機運が高まることが予想される。
 宮内庁は天皇陛下の公務の見直しを進めているが、天皇陛下は「天皇でいる限りは公務はすべてやりたい」との意向。宮内庁側は公務軽減を検討しているが、天皇陛下は難色を示し、今年5月には、皇居であいさつを受ける「拝謁(はいえつ)」などごく一部だけを取りやめることにとどまった。
 天皇陛下は昨年末の記者会見では「年齢というものを感じることも多くなり、行事の時に間違えることもありました」「一つ一つの行事に注意深く臨むことによって、少しでもそのようなことのないようにしていくつもりです」と話していた。一方で、公務の負担軽減については、12年の記者会見で「公的行事の場合、公平の原則を踏まえてしなければならないので、十分に考えてしなくてはいけません。今のところしばらくはこのままでいきたいと考えています」と述べていた。
 海外では、日本の皇室とも親交の深いオランダの女王やローマ法王が相次いで退位を表明している。
 日本でも、昭和天皇まで歴代の天皇のうち、半数近くが生前に皇位を譲っている。だが、明治時代以降は天皇の譲位はなくなり、江戸時代後期の光格天皇を最後に約200年間、譲位は行われていない。
 昭和天皇が87歳で逝去した1989年1月、天皇陛下は55歳で即位した。皇太子さまは56歳とその年齢をすでに上回っている。昭和天皇は1926年12月、25歳で即位していた。
 実現に向けては、次の皇位継承者を示す皇太子がどうなるかも検討課題となる。現行の皇室典範では、皇太子について「皇嗣(こうし)たる皇子を皇太子という。皇太子のないときは、皇嗣たる皇孫を皇太孫という」と定めている。しかしいまの皇太子ご夫妻に男子がいないため、皇太子さまが次の天皇に即位しても、現行規定では次の皇太子がいないということになる。
 天皇陛下の退位を定めるために皇室典範を改正する際は、あわせて秋篠宮さまを皇太弟とすることも検討されることになりそうだ。
 生前退位が行われた場合、元号は、現在の「平成」から新たな元号に改められることになる。1979年に制定された元号法により「皇位の継承があった場合に限り改める」と定められている。
 天皇陛下は皇后さまとともに、東日本大震災や熊本地震の被災地を訪れ、避難所などで被災者と言葉を交わされている。


宮内庁次長は全面否定「報道の事実一切ない」 生前退位(7/13朝日)
 宮内庁の山本信一郎次長は13日夜、NHKが最初に生前退位について報じた後に宮内庁内で報道陣の取材に応じ、「報道されたような事実は一切ない」と述べた。宮内庁として生前退位の検討をしているかについては「その大前提となる(天皇陛下の)お気持ちがないわけだから、検討していません」と語った。


 陛下のご意志が尊重される形が良いなぁとは思いつつ、宮内庁の反応を見るに付けても、報道内容をそのまま受け止めていいのかという思いもある。

 皇室典範の改正にも時間がかかるし、憲法に「上皇」の位置づけが明記されていないため、その点での憲法改正も必要になってくるかもしれない(「皇室典範」の改訂だけで問題ないという意見もあるらしいが)。
 実際に「譲位」を制度化することには多くの課題が待ち構えているのだが、今上陛下に限った問題ではないので、きちんと取り決めておく必要がある。むしろ、もっと早くからこの問題に取り組むべきであった。

 さて。

 ふだんは皇室を蔑ろにしているような左巻き、あるいは尊皇を標榜している自称保守の輩までもが、陛下のご意向を勝手に忖度して騒ぎ始めている。「皇室典範の改正が最優先になるから憲法改正は後回しになる」と分析するのは良いとしても、それが陛下のご意向のように妄想するのは左も右もなくやってはならないことだ。むしろ、護憲派の人間ほど天皇の政治利用に無頓着だ。



南シナ海問題に仲裁裁判所の裁定 (2016 7/13 10:30)

中国の南シナ海支配を否定 仲裁裁判所「歴史的権利なし」と判断(7/12朝日)
 【ベルリン=宮下日出男】南シナ海をめぐる中国の主張や行動は国連海洋法条約違反などとしてフィリピンが申し立てた仲裁手続きで、オランダ・ハーグの仲裁裁判所は12日、中国が「歴史的権利」として主張する「九段線」について国際法上の根拠は認められないとの裁定を公表した。南シナ海のほぼ全域の主権を主張して強引に進出する中国に対し、初めて国際法に基づく判断が下された。
 裁定は、南シナ海で実効支配の拡大を目指す中国側の主張を退ける内容。中国は一貫して裁定を無視する姿勢だ。罰則など強制的に裁定に従わせる手段はないが、国際社会が司法判断の尊重を求める圧力を高めるのは必至。中国の立場は苦しくなる一方、南シナ海情勢は一段と緊迫化する可能性がある。
 中国が「歴史的権利」として南シナ海のほぼ全域を取り囲む形で主張する「九段線」については、仲裁裁判所は管轄権を留保していたが、今回の裁定で中国の主張を退けた。
 今回の仲裁は2013年1月、フィリピンの申し立てを受けて開始。中国は参加を拒否したが、仲裁裁判所は昨年10月、15項目の訴えのうち7項目で管轄を認め、同11月に中国抜きで口頭弁論を開いていた。
 仲裁は海洋法条約で海洋紛争を解決する手段の一つとして指定されており、全当事者が受け入れなくても手続きを進めることができる。裁定は最終的な判断のため、上訴はできない。

南シナ海、中国の権利否定 独自境界「法的根拠なし」 仲裁裁判判決(7/13朝日)
 中国や周辺国が領有権を争う南シナ海問題で、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は12日、中国が独自の権利を主張する境界線「9段線」に国際法上の根拠はない、との判決を出した。南シナ海問題を巡る初の司法判断で、提訴したフィリピンの主張をほぼ全面的に認める判決となった。中国は反発しており、周辺国や米国などとの緊張が高まる可能性がある。 

 ■中国、受け入れず
 判決によって、中国が進める人工島造成は正当性の法的な支柱を失った。フィリピン政府は判決を「歓迎する」と述べたが、中国外務省は「(判決は)無効で拘束力はなく、中国は受け入れない」との声明を出した。上訴はできず、9段線などの国際法上の判断は定まるが、仲裁判決を強制的に履行させる手段はない。
 仲裁裁判は2013年1月に提訴。中国が「歴史的権利」として、南シナ海のほぼ全域に権利が及ぶと主張する「9段線」が国際法上、認められるかどうかが最大の焦点だった。判決は「歴史的権利」について「(中国がこの範囲の海域を)排他的に支配してきた証拠がない」と退け、「法的な根拠がない」と結論づけた。
 そのうえで、中国が9段線の内側の南沙(英語名スプラトリー)諸島の七つの岩礁や浅瀬を埋め立てて築いた人工島は、排他的経済水域(EEZ、200カイリ以内)、大陸棚が認められる「島」ではないと判断。そのうち3カ所は満潮時に海に沈んでしまう「低潮高地」で、領海(12カイリ以内)も認められないとした。南沙の海域にそもそも法的な「島」はないとも判断した。
 中国は仲裁手続きに参加しなかった。ただ、14年12月に自国の立場を表明する文書を公表したため裁判所はこれを判断材料に加えた。
 判決は各国の主張が絡んで複雑化した問題に国際法という基準をあてはめた。ベトナムなどほかの国々との権利の調整でも基準となるとみられる。(マニラ=佐々木学、ハーグ=吉田美智子)

 ■判決の骨子
・中国が主張する南シナ海の境界線「9段線」には法的根拠がない
・中国が岩礁を埋め立てた七つの人工島は「島」ではなく、排他的経済水域(EEZ)、大陸棚の権利を主張できない
・南沙海域に法的な意味での「島」はない
・中国の埋め立てや、中国船による違法な漁業が、海の環境を守る義務に違反
・中国船が、フィリピンのEEZ内などでフィリピンの石油探査や漁業を不法に妨害


 中国が全面的に敗北。もう見事なまでの完敗。

 ただ、これで中国が大人しくなるかというと、そんなことはないだろう。中国に対して強制的に裁定に従わせる手段が事実上存在しないのも確かであるし、中国側の主張を全面的に退けた裁定に対して意固地になって、さらに軍事的挑発を重ねてくる可能性もある。国際世論の圧力を気にするような国でもない。
 
 裁定によって直接中国を大人しくさせようという話ではなく、裁定によって、中国に対して圧力をかけることに正当性が得られたというのが大きい。そして、日米関係が大きく改善している状況も、南シナ海問題にとってはプラスとなる。

 日本にとって問題と言えるのは、太平島も「岩」扱いされてしまっている点。面積0.5平方kmで滑走路も有する太平島が島ではないとなると、沖ノ鳥島について面倒な議論にならないか、少し気になる。

 あとは、竹島についても同様に日本の主張を認める裁定が出されればなぁ…。


続・鳥越出馬 (2016 7/13 10:30)

鳥越氏「時代の流れ、元に戻す力に」 都知事選立候補(7/12朝日)
 ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)は12日、都内で記者会見し、東京都知事選(14日告示)に立候補すると表明した。
 鳥越氏は「76歳で、残りの人生はそんなにあるわけではない。もしチャンスを与えていただけたら誠心誠意、住んでよし、働いてよし、環境によし、三つのよしのために全力を捧げたい」と述べた。出馬を決めたのは11日夕方とした。
 さらに、「あえて付けくわえるなら」としたうえで、立候補を決めた理由を「参院選の結果で、憲法改正が射程に入っていることがわかった。日本の時代の流れが変わり始めた。東京都の問題でもある。国全体がそういう方向にかじを切り始めている。元に戻す力になれば。それを東京から発信したい」と語った。


 予想通り、「憲法改正が射程に入っていることがわかった。日本の時代の流れが変わり始めた。東京都の問題でもある」と、知事職と無関係な国政マターを持ち出してきた。
 記者会見でも「昨日立候補を決めたばかりだから何も考えていない」とばかり繰り返しており、都知事の職をなめているとしか思えない。

 一方、共産党から「今回は立候補するな」と要請されたという宇都宮健児氏には、多少の同情。虚々実々の駆け引きが政治の世界の日常とは言え、かねてから準備してきたのに、全く準備していない人間のせいでハシゴを外されるのは、さすがに哀れではある。

 なお、鳥越氏がしゃしゃり出てきたのは、民進党中央の差し金のようである。

鳥越氏、野党統一候補に 民進党都連「気持ちが分裂」(7/12朝日)
 党執行部が参院選に注力するなか、候補者の選定や調整を進めていた都連内からは、党執行部の判断に怒りや落胆の声もあがった。
 「何の相談もなしに鳥越氏を出してきた。あまりにひどい」。都連幹部は憤る。
 11日午後、古賀氏に立候補を要請する前に、党本部内で、鳥越氏の名前が浮上しているとの情報が入ったという。寝耳に水だったが、正式な話がなく、古賀氏への立候補要請に踏み切った。その後、深夜にかけて状況が急展開した。都連幹部は「与党は分裂選挙になるが、こっちは本部と現場とで気持ちが分裂している」と話す。

(一部抜粋)

 自民党は都連がクソ、民進党は中央が出しゃばり……とことんグダグダしてますな。



若者ほど自民支持 (2016 7/12 10:30)

改憲勢力は?10代投票先は? 参院選データ分析:日本経済新聞

 総じて、年齢を経るごとに民進党に投票する割合が増えていて興味深い。
 若い人たちは景気回復と雇用回復をもたらしたアベノミクスを支持し、高齢層は物価上昇の方向性に不満を持っているか、あるいは「もう経済成長は要らない」と感じている人が多いということなんだろうか。もしかしたら、TPPに反対の一次産業従事者が高齢層に多い、という要因があるのかも知れない。

 しかし、一昔前なら、「年寄りは自民支持、若者は野党支持」という印象があったのだが、その印象が間違っていたのか、時代が大きく変わったのか。


鳥越出馬 (2016 7/12 10:30)

民進、鳥越氏擁立で最終調整 自民は分裂選挙 都知事選(7/10産経)
 東京都知事選の告示日を14日に控え、民進党は11日夜、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)に立候補を要請する方向で最終調整に入った。野党統一候補として擁立する方針だ。一方、自民党都連は、同日に立候補を表明した増田寛也氏(64)の推薦を決定。小池百合子衆院議員(63)も立候補を決めており、17年ぶりの「保守分裂選挙」になる。
(以下略)

 自民が小池氏と増田氏で分裂状態であることを考えると、「野党統一候補で鳥越」というのは勝ってしまう可能性がそれなりにあるんじゃなかろうか……政治家に過剰に知識を求めるのはどうかとは思うが、それでもさすがに「55都道府県」とヌカすようなのはヤバかろう。途中で嫌になって投げ出す姿が目に浮かぶし。

 しかし、自民都連も民進都連も、想像を超えた悪手を次々に繰り出していて何ともはや。



「3分の2」 (2016 7/11 10:30)

共産・小池晃書記局長 改憲勢力躍進に「信認得られたと言うことは許されない」(7/10産経)
 共産党の小池晃書記局長は10日夜のNHK番組で、参院選について「野党統一候補が勝利をし、成果が出始めている。共産党の議席も現在、改選3議席から2つ上積みをしている。今後、しっかり注目をしていきたい」と強調した。自民党など改憲勢力が躍進する現状に関しては「選挙で自民党は憲法のことをほとんど語らなかった。憲法改正に信認が得られたと言うことは許されない」と強調。「国会の中で憲法を変えるたくらみはしっかり阻止していきたい」とも訴えた。


 勝手に「3分の2を阻止」を争点にしておきながら、それに失敗したらこの負け惜しみである。自民陣営は今回の選挙を「圧勝」とは捉えずに大反省会をおこなっているだろうと予想できるが、野党側は謙虚に事実を見ようとしない以上、今以上に伸びることは無さそうだ。

 それはともかく。

 朝日などはやたらと「改憲勢力が3分の2を取ってしまったー!」と危機を煽るが、公明党が自民党と全く歩調を揃えるとは思えないし、そもそも野党時代に提出された「憲法草案」は「あくまで叩き台」と自民党自ら言っている。また仮に改正が発議されたとしても、最終的には国民投票によって実際に改憲がおこなわれるかどうかが決まる。朝日が「怖い」と煽り立てるような内容の案がスルスルと進むとは到底思えない。

 朝日新聞はほぼ全面的に「改憲を警戒すべきだ!」という主張が踊っているが、現実味に乏しい危機を煽っている様子は、「お化けが怖い」「福島の放射能が怖い」と同様である。

 ついでに、天声人語が酷すぎるので引用。

(天声人語)英作家キャロルの嘆き(7/11朝日)
 いま上映中の映画「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」の原著を書いたルイス・キャロルの本業は、文学ではなく数学だった。特に選挙研究に注力し、理想の国会議員の選び方を論じた▼「国会には多数者と少数者の両方の視点が反映されるべきだ」。理念に加え、投開票の仕組みも考えた。「全投票所が閉まるまで開票結果の先行発表は控える」というルールはいまも有効だ(ウィルソン著「数の国のルイス・キャロル」)▼参院選が与党の圧勝で終わった。開票の様子を見ながら、キャロルの懸念を思った。与党が衆参両院でこれほど大きくなれば、少数者の声がかき消されてしまわないか。とりわけ多数派の視点だけで押し切ってはならないのが憲法の問題だろう▼3年前の参院選の直後、麻生太郎副総理の口から暴言が飛び出した。「改憲は狂騒、狂乱のなかで決めてほしくない。ある日気づいたらワイマール憲法が変わってナチス憲法に変わっていた。あの手口に学んだらどうかね」。すぐ撤回したとはいえ、本音だったのだろうと今も思う▼選挙戦で安倍晋三首相は憲法改正の議論から逃げた。この自分が「改憲」を言わないかぎり、「狂騒、狂乱」の嵐は起こるまい。そんな腹づもりだったならば、この展開はまさに麻生氏の戦略通りではないか▼自民党が1955年に結党されて以降、これほど憲法改正が現実味を帯びたことはない。私たちの社会が将来に向けて残すべきものは何か。問われるのはこれからだ。


 いまだに、「狂乱の中で決めるのではなく、落ち着いて考えよう」という麻生氏の発言の趣旨をねじ曲げて引用している。批判のためなら発言の意図をねじ曲げても平気な、見事なクズっぷりである。


とりあえず雑感 (2016 7/11 1:00)

 福島選挙区では、現職の法相の岩城光英氏が野党統一候補の民進現職の増子輝彦氏に敗れ落選、沖縄選挙区では現職の沖縄北方領土担当大臣の島尻安伊子氏が元宜野湾市長の伊波洋一氏に敗れた。
 他にも、山梨、三重、長野、福島、新潟、大分で自民党候補は敗れている。

 議席数では相対的に「勝利」と言えるだろが、東北で軒並み敗北している状況や1人区での落とし方を考えると、とても「自民勝利」という雰囲気ではない。野党の共闘が、「自民大勝を防いだ」という程度ではあるが、それなりの効果を上げたというのは事実と言える。
 自民が「相対的に勝利」を手に入れられたのは「野党側の提示する政策がお粗末」だからであって、選挙結果だけを見れば「自民党にダメージを与えるという点で、共闘の方向性自体は間違ってない」と言える。

 微妙な結果は、民意によるバランス感覚の発露と見ることもできる。自民党はおそらく、小海の選挙は「敗北」と見て対策を立ててくるのではないか。一方野党はどうなんだろうねぇ……「1人区で幾つか勝てたぜ」と調子に乗るようだったら、次はまた手痛い目に遭うだろうよ。



そこだけは理に適っている (2016 7/9 10:30)

「野党統一候補なら出馬」=俳優の石田純一氏−都知事選(7/8時事)
 俳優の石田純一氏(62)は8日、東京都内で記者会見し、都知事選(14日告示、31日投開票)について「野党統一候補であるならば、ぜひ出馬したい」と述べた。石田氏は「市民の生活と政治がかけ離れている。子どもたちに夢を与え、平和で安心できる暮らしを実現したい」などと思いを語った。
 石田氏によると、市民団体から出馬要請があり、意見交換したという。その上で「野党が結集しないと思いを力に変換できない。(野党の意見が)割れた場合は自分が降り、少しでも力を結集した方がいい。他の方に決まったら喜んで応援させていただきたい」と話し、野党側に統一候補の擁立を求めていく考えを示した。野党側からの接触は現時点ではないという。 
 石田氏は、安倍政権下での憲法改正に否定的な姿勢を示したほか、都政の課題としては待機児童問題を挙げた。自身に政治経験がないことについては「政治のプロだからすべてOKというわけでない」と強調した。


 昨日「このまま行けば、左側の票は石田とか鳥越とかで分散してしまうだろうから、自民党としては「泡沫候補がワラワラ現れる」のは寧ろ大歓迎かも知れない」と書いた。そこへ来て、この石田純一の「野党統一候補なら出たい」という発言。反自民・反原発系がワラワラ出たら確かに自民に利することになるから、発言に対しては「何様のつもりだ」などと批判も多いようだが、理に適っていると思う。

 まぁ、それ以外、出馬すること自体、訴えている内容などは、まったく理に適っていないのではあるが。それでも、ネット上の反原発界隈はそれなりに支持しているようで。

 しかし、増田寛也も立候補を決めたようで、彼と小池百合子で自民が分裂してしまったところに石田純一が野党統一候補として出たら、もしかしたら悪夢が現実になる可能性も……



珍獣展の装い (2016 7/8 10:30)

石田純一氏、都知事選出馬を検討(7/7日経)
 タレントの石田純一さん(62)が7日、羽田空港で記者団の取材に応じ、東京都知事選について「まだ決めていないが、意識はしている」と述べ、出馬を検討していることを明らかにした。早ければ8日にも判断するという。
 石田さんは「子育て支援や、次の世代のことを訴えたい。戦争をやらないことが大前提」などと話した。

東国原氏が暴露!?鳥越俊太郎氏が都知事選出馬を準備(7/7スポーツ報知)
 前宮崎県知事の東国原英夫氏(58)が6日、TBS系情報番組「ゴゴスマ」(月〜金・後1時55分)に出演し、ジャーナリストの鳥越俊太郎氏(76)が都知事選出馬の準備をしていることを示唆した。
 東国原氏は実名は明かさなかったが「長崎出身。京都大学卒。70歳以上。がんを患ったことがある」などと鳥越氏を連想させるヒントを挙げ、無所属で準備しているとした。自民党都連が擁立に動いている増田氏については「(推薦は)もう決まっている」と断言した。

ジャーナリスト・上杉隆氏が都知事選出馬!小池百合子氏に驚敵(7/7東スポ)
 東京都知事選(14日告示、31日投開票)で6日、小池百合子元防衛相(63)が自民党都連の推薦を待たず、改めて出馬表明したが、混迷の選挙戦に仰天候補が“刺客”として浮上した。本紙週末の政治連載対談「言いたい放談」でおなじみのジャーナリスト・上杉隆氏(48)が出馬することが、本紙の取材で判明。野党統一候補に推される可能性もあり、大本命不在の都知事選は“爆弾印”の登場で大混戦必至となった。
(以下略)

 石田純一、鳥越俊太郎、上杉隆……昨日名前が出てきた面々を並べてみると、東京都民に同情してしまうくらいに酷い。相対的に増田寛也や小池百合子はマシに見えるが、あくまで「相対的に」だし……。
 このまま行けば、左側の票は石田とか鳥越とかで分散してしまうだろうから、自民党としては「泡沫候補がワラワラ現れる」のは寧ろ大歓迎かも知れない。都連は都連で、候補者選定でグダグダしてるけど。

 既に「舛添のままでも良かった」という人が増えてはいまいか。



とうとう「棄権しろ」と言い出した反自民 (2016 7/7 10:30)

自民、比例第1党の勢い…10代の半数与党支持(7/6読売)
 読売新聞社が実施した終盤情勢調査では、比例選(改選定数48)は自民党が序盤情勢調査から伸ばし、2013年参院選に続いて比例選第1党をほぼ確実にする勢いだ。
 与党で比例選過半数をうかがう。民進党など野党は反転攻勢をかけられていない。
 自民党は13年参院選並みの18議席獲得も視野に入ってきた。年齢別に見ると、全世代で他党を上回る支持を得ている。特に若年層に強く、18、19歳は5割近くが自民党を支持している。18、19歳は安倍内閣の経済政策を6割弱が評価していて、30歳以上の世代よりも10ポイント以上高くなっている。
 自民党は20歳代で4割強、30歳代でも4割弱の支持を集めている。
 新たに選挙権を得た18、19歳は、半数以上が与党を支持している。
 公明党は序盤調査の勢いを維持し、13年参院選で獲得した7議席を固めつつある。公明支持層の9割に加えて自民支持層の一部を取り込んでおり、選挙区で自民党候補を応援する代わりに、比例選で公明党に票を回してもらう選挙協力が一定の成果を上げていると言えそうだ。
 民進党は序盤調査から伸び悩んでいる。民進支持層の8割強を固めて2桁の議席獲得を射程圏内に入れたが、無党派層の支持は序盤調査に比べ自民党に迫られている。年齢層が高くなるほど支持を集める傾向にあり、18〜29歳の支持は1割だったのに対し、60歳以上では2割弱だった。
 共産党も60歳以上から1割弱の支持を集めるが、若年層に浸透していない。13年参院選で獲得した5議席からの上積みを狙うが、序盤調査以降の勢いは弱まっており、比例選第3党争いでは公明党にリードを許している状況だ。
 序盤調査で近畿地方を中心に健闘して複数議席を確実にしていたおおさか維新の会は、東日本でも支持を広げつつある。70歳以上を除く全世代でまんべんなく支持を集め、4〜5議席の獲得も見えてきた。
 社民党と生活の党は序盤調査からほぼ変わらず、議席獲得の可能性を残している。その他の政党・政治団体は議席を獲得できるかどうか微妙だ。


 若者世代に自民支持が多いという状況、雇用環境の改善がとりわけ若い世代に影響力大だというのもあると思うが、一方で、「政治に目が行くようになった頃に民主党政権」というのも影響大きいような。今18歳、19歳の子達が民主党政権を経験したのは小学校高学年〜中学生の頃である。
 あと、情報源のメインがテレビか否かというのも大きい気がする。反自民的な報道が多いテレビが主たる情報源の場合、当然ながら自民党支持になる可能性は少ない。

 ともかく、若者世代ほど自民党支持が多いということで、民進党や共産党を応援するSEALDsが、決して若者の代表などではなく、サヨクジジイのおもちゃであることがよく分かった。

 で、「若者は実は反自民ではない」ということが明らかになり、こういうことを言い出す輩も現れた。

映画監督・森達也が新有権者へメッセージ「棄権していい。へたに投票しないでくれ」(7/6週プレニュース)
 選挙に行くことは、この国のグランドデザインを考えること。それを考えられない人は棄権していい。将来を考えると、「へたに投票しないでくれ」とも思います。
 今は同調圧力がとても強い時代で、特に若者は多数派に流れる傾向がある。無自覚な同調圧力が蔓延(まんえん)しています。そばにいる数人が「自民党支持」と言ったら、自分も自民党支持になる傾向が強い。多数派はより多数派に、少数派はより少数派になってしまう。
(中略)
 「憲法を守りたい」と「自民党支持」がなんとなくイコールになってしまっているレベルなら投票しないほうがいい。
(一部抜粋)

 反自民の人たちは、これまでさんざん「若者を票田」と思って「若者よ、投票に行け」と主張していたくせに、若者世代こそむしろに自民党支持が多いと分かった途端に、「棄権しろ」とホザく。古今無双のクズ野郎だ。自分の思い通りにならないからって「将来を考えると、「へたに投票しないでくれ」とも思います」と、平気で人の権利を抑制するような発言をおこなう。
 だいたい、「「憲法を守りたい」と「自民党支持」がなんとなくイコールになってしまっているレベルなら投票しないほうがいい」などと言っているが、「経済のために選挙で自民党に投票する、でも憲法は守りたいから国民投票の時には自民案に反対する」と考えていれば合理的な行動であり、何の問題も無い。クズなだけでなく、頭も悪い。

 自民支持の人たちは2009年の民主党政権成立の時も、忸怩たる思いを抱きつつも「これも民意の反映だ、選挙の結果だ」と受け入れ捲土重来を期していた人が多かったのだが、反自民の人間は、選挙で負けると「不正選挙だ」「思いが浸透しなかった」「愚民ばかり」と負け惜しみを騒ぎ散らし、そしてあげくの果てには「棄権しろ」と言い出す始末。まことに節操がない。



暴力的な反自民 (2016 7/6 10:30)

片山さつき氏、立川駅で演説中に“襲撃”受ける 約20人が取り囲んで罵声(7/5ZAKZAK)
 自民党公認候補として参院選(10日投開票)の比例代表から出馬している片山さつき元参院外交防衛委員長(57)が、暴漢に襲われたことが分かった。都内で街頭演説中に、左翼系団体とみられる集団に取り囲まれて、罵声を浴びせかけられたうえ、手をたたかれたという。党関係者は、警察への被害届提出も検討しているようだ。
 事件が起きたのは2日午後7時半ごろ、東京・JR立川駅北口で街頭演説の準備を始めたところ、約20人の男女に取り囲まれた。
 片山氏は「彼らは『アベ死ね』『戦争法反対』『脱原発』などと書かれたプラカードを持ち、『やめろ!』『片山帰れ!』『黙れ!』などと口ぐちに叫んでいました。私は冷静に話し合うため、まず握手をしようと手を差し伸べたら、その中の1人がいきなり私の手のひらをピシャリとたたいてきたのです。痛みがジンジン残りました」と語った。
 街頭演説に同行していた、自民党の江口元気・立川市議も、緊迫した現場について以下のように証言する。
 「片山氏は暴力にもひるまず演説を始めましたが、1人の女性がずっと大声で罵倒していました。その尋常ならぬ雰囲気に、われわれは身の危険を感じずにはいられませんでした」
 ただ、異常な集団とは別に、サイレント・マジョリティー(物言わぬ多数派)は冷静かつ賢明だった。片山氏はいう。
 「うれしかったのは、一般の人々が騒動に気付いて足を止め、私の話をじっくりと聞いてくれたことです。最終的には数十人になりました。ビラもたくさん受け取ってもらえました」
 今回の参院選では、安倍晋三首相も3日、東京・JR渋谷駅前での街頭演説中に、片山氏のケースと似たような20〜30人の集団に罵声を浴びせかけられる事態が発生している。
 片山氏は「不当な圧力には絶対に負けません」と闘志を奮い立たせた。 (ジャーナリスト・安積明子)


 相手がどのような主張の持ち主であろうと、言論に暴力で対抗するのは絶対に許されない。
 反安倍や反自民の人間は、ふだん「戦争法反対」「9条守れ」などと平和主義的なことを言っておきながら実際には「我こそ正義」とばかり暴力的行為に及ぶことが多いのだが、反安倍・反自民が暴力的で非平和的であることの証拠がまた一つ増えた、と。

 しかも「うれしかったのは、一般の人々が騒動に気付いて足を止め、私の話をじっくりと聞いてくれたことです。最終的には数十人になりました。ビラもたくさん受け取ってもらえました」という部分を見ると、襲撃は全くの逆効果だったようで。まさに、「無能な味方は敵よりも怖い」であろう。


谷垣氏の怒り (2016 7/6 10:30)

 少し前の記事だが、興味深い話だったのでメモ。

舛添知事の辞職は身から出たサビ…自民・谷垣氏は屈辱の言葉を忘れていなかった(6/23産経)
 政治資金「公私混同」疑惑の責任を取り、ようやく辞任した舛添要一東京都都知事。これまで自民党内で終始厳しい態度をとり続けたのが、谷垣禎一幹事長だった。6年前に舛添氏が自民党を離党する際、当時の自民党総裁だった谷垣氏に投げた「瞑想中」という言葉が、いまも怒りとして消えていないのだという。その経緯を振り返ると、なぜ今回舛添氏が孤立無援になったのか、理由の一端がみえてくる。
 時計の針を平成22年4月に戻そう。当時、野党・自民党の総裁だった谷垣氏は、党の建て直しに奔走していた。にもかかわらず、「自民党の歴史的役割は終わった」と、泥舟から逃げるかのように離党しようとしていたのが舛添氏だった。
 当時の世論調査では「首相にふさわしい人」のトップに名前が挙がっていた。「自分が自民党総裁になるなら党に残ってもいい」などと豪語し、谷垣氏の足元を見るような言動を重ねていた。
 そんな舛添氏に、谷垣氏は党の要職を用意し、慰留しようとした。ただ、谷垣氏側が会談を持ちかけても舛添氏サイドは無視。業を煮やした谷垣氏が直接舛添氏の事務所に電話をかけると、秘書は若干の間を置いた後、信じられない言葉を口にしたという。
 「舛添本人は、瞑想中なので会えません」
 谷垣氏はこの返答に激怒。舛添氏が4月22日に離党届を提出すると、将来復党できるよう、寛大な措置を求める一部意見を押し切り、党紀委員会で多数決を取ってまで除名処分に追い込んだ。

 谷垣氏は処分前の同月7日、全国幹事長・政調会長会議の席上、「舛添氏に電話してもつながらず、『瞑想中なので会わない』と答えるような人に仕事は任せるつもりはない」と吐露。除名処分後、「同じく離党した与謝野馨元官房長官は、俺の所に真意を説明に来た。『瞑想中』などとふざける舛添は、政治家というより社会人としての人間性を疑う」と周囲に怒りをぶちまけていた。
 時は流れ、自民党が政権奪還した後の26年1月。石破茂幹事長(当時)は舛添氏と会談し、翌月の都知事選で支援することを確認した。谷垣氏は法相だったが、「党の決定に不満を募らせていた」(谷垣氏側近)という。
 谷垣氏は党幹事長に就任した同年9月、都知事となっていた舛添氏と約6年半ぶりに言葉を交わしたが、そのときも舛添氏は当時のことを悪びれる様子もなかったという。
 今回の「公私混同」疑惑で、当初、自民党都連は舛添氏を擁護した。だが、擁護論の多くは舛添氏のことを心配してというより、参院選(6月22日公示−7月10日投開票)と都知事選が重なることを避けるための打算だったといえる。
 疑惑が広がりはじめても、おもんぱかって直接連絡を取ったり、攻撃の盾となるような言動を取ったりする自民党幹部は少なかった。「東京五輪(の準備を)を進めていく上で、障害は全く」とかばった2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長くらいだった。

 かつて、舛添氏が下野した自民党を簡単に捨てたように、「参院選に悪影響が出かねない」と思われたら簡単に見捨てられた舛添氏。政治家は、頭脳以上に徳や信頼が大切なのだと痛感させられる。
 筆者もかつて、連載企画「夜の政論」で舛添氏と対談したことがある。当時の舛添氏は、東京都の待機児童の解消策や東京五輪・パラリンピックの施設整備費の削減方法などを熱っぽく語っていた。いずれも理路整然として独創的、効率的な案だと感心したことを覚えている。
 ただ、宴席をともにした人をあまり攻撃したくないが、神奈川県湯河原町の別荘で、ピザ釜を1人で作り上げたことも楽しげに語っていた。まさか、その舛添氏が「ピザ釜・パン釜の作り方」という本を政治資金で購入していたとは…。
 ちなみに、その時の取材費は全て弊社が負担したことを付記しておく。
(政治部 水内茂幸)



テロを安倍批判に利用する人たち (2016 7/5 17:30)

野党がテロを参院選に利用? 岡田代表と志位委員長が政権批判…あきれる声も(7/4ZAKZAK)
 バングラデシュで発生したテロ事件をめぐり、野党幹部が安倍晋三政権の対応を批判している。菅義偉官房長官が2日朝、官邸で緊急会見を行った後、安倍首相の到着と入れ替わるように、参院選の応援に出掛けたことを指摘しているのだが、「野党はテロまで参院選に利用するのか」という声も聞かれる。
 「危機管理への正常な感覚が失われている。官房長官として、きちんと責任を取らないといけない」「危機管理の責任者は官房長官だ。仮に首相がいたとしても、副長官に任せて離れていいということにはならない」
 民進党の岡田克也代表と、共産党の志位和夫委員長は、菅氏らの対応をこう批判した。
 こうした野党幹部の批判に対し、与党内やネット上では「何でも選挙利用するか」「他人を批判するときだけ生き生きしている」「東日本大震災直後、当時の菅直人首相が強引に福島第1原発を視察したことを忘れたのか」などと、あきれるような声が目立つ。
 菅氏も「安倍首相が北海道遊説をやめて陣頭指揮しており、まったく問題ない」と、瑕疵(かし)はないとの認識を示している。


 日本国内の政治的状況や安倍政権のスタンスがテロの対象になるか否かに影響していると、本気で考えているなら底抜けの間抜けだし、そうでないと分かりつつ安倍政権批判に利用しているなら底抜けに不道徳だ。

 日本国内は、テロリストの主張に同調するようなバカが大勢いるのだが、他国ではどうなんだろう。日本ほどテロリストの主張に同調して自国政権を批判する人間がいるのだろうか。

 テロリストに対して「中立」などあり得ない。テロリストに同調するか、対峙する側に立つか、いずれしかあり得ない。



被害者氏名や写真を公表するマスコミ (2016 7/4 10:30)

 昨日、この記事を紹介したが……

菅長官、日本人犠牲者の氏名は明らかにせず(7/2共同)
 菅官房長官は日本人犠牲者の氏名について、遺族の了承を得ていないとして明らかにしなかった。


 マスコミは、この政府の配慮を全く無視である。

来年にも結婚、犠牲者の父「言葉見つからない」(7/3読売)
 バングラデシュの首都ダッカで発生した武装集団によるレストラン襲撃テロ事件で、現場のレストランにいて一時、安否が不明だったコンサルタント会社「アルメックVPI」社員、岡村誠さん(32)の父、駒吉さん(71)は3日未明、千葉県富里市の自宅で取材に応じ、外務省から岡村さんの死亡を確認したとの連絡が入ったことを明らかにした。
 駒吉さんによると、岡村さんは6月からJICAの依頼を受け、ダッカで交通渋滞の解消に向けた事業に携わっていたという。東京都台東区で婚約者と同居しており、来年あたりに結婚する予定だった。駒吉さんは「今は言葉が見つからない」と自分を落ち着かせるように静かに話した。
 駒吉さんは3日夕、政府専用機でダッカへ向かうという。


 さっそくマスコミの「被害者のプライバシー暴露合戦」が始まったようで。同じ内容は、テレビ朝日が、ワイドショーではなくニュース番組の中でも伝えていた。
 被害者のプライバシーを暴く報道に、どれほどの意味があるのか。「親族が自発的に語っている」というかも知れないが、メディアが殺到したからこそ語っているだけであって、自らメディアに情報の売り込みをしたわけではなかろう。

 週刊誌ではなく、日本最大の部数を誇る読売新聞でも、こういう記事出すんだな……と思っていたら、朝日はさらに上を行く記事を出していた。

断たれた「バングラのため」 日本人7人死亡(7/4朝日)

 殺害された7人全ての名前とエピソードを紹介し、紙面にはフェイスブックの写真もあげている。個々人の来歴や顔写真を暴くなど、事件の全容解明に必要不可欠な情報というわけでもあるまい。もはや「知る権利」の濫用だ。

 新聞でさえこうなのだから、週明けのワイドショーはもっとプライバシーに踏み込んだ放送をしているのだろう。日本のメディアの劣化ぶりは、底抜けである。



バングラデシュのテロ事件 (2016 7/3 10:30)

「日本人だ、撃たないで」 屋外席の客に発砲 ダッカ(7/2朝日)
 バングラデシュの首都ダッカの高級住宅街、グルシャン地区にあるレストラン「ホーリー・アルティザン・ベーカリー」。夕食を楽しむ家族連れや学生らでにぎわっていた店内で、何が起きたのか。朝日新聞の現地通信員や電話による取材などから、事件当時の状況を振り返る。
 このレストランの隣に住む韓国系米国人の男性(61)は、1日午後8時40分(日本時間同日午後11時40分)ごろ帰宅した後に事件を目撃した。
 まず、3〜4人の男が「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫び、空に発砲するのを見た。いずれもTシャツやジーンズ姿の20代前半ぐらいの若者で、片手にマシンガンやライフル、片手に長さ1メートルぐらいの刃物を持っていた。
 1人が門から店の敷地に入ると、すぐ近くにいた日本人男性が「私は日本人だ!」と英語で3回叫び、「どうか、撃たないでくれ」と懇願していた。男たちは屋外席にいた客らに発砲すると、店内に入った。
 やがて到着した治安当局との銃撃戦が始まり、テロリストが投げた爆弾で多くの警官が負傷し、叫び声が響いた。犠牲者の遺体が床に並べられ、「まるで地獄のようだった」と語った。
(以下登録読者のみ)

ダッカ襲撃、邦人7人死亡発表 官房長官「痛恨の極み」(7/3朝日)
 バングラデシュの首都ダッカで1日午後9時(日本時間2日午前0時)ごろ、レストランに武装した男らが侵入し、日本人を含む客ら30人余を人質に立てこもった事件で、菅義偉官房長官は2日夜、日本人7人が死亡したと発表した。日本人1人は救出された。バングラデシュ治安当局によると、20人が死亡し、多くは外国人だという。
 菅官房長官によると、日本人で犠牲となったのは、男性5人、女性2人。いずれも国際協力機構(JICA)のプロジェクトに関わっていたという。在バングラデシュの大使館関係者が、写真や所持品などから身元を確認した。菅氏は「痛恨の極みで、残念至極だ。政府として、なし得る限りの支援をしたい」と語り、3日に遺族や関係者を乗せ、政府専用機を現地に飛ばす考えを示した。
 菅氏は、犠牲者の氏名や亡くなった時の状況については「家族の了解をいただいていないので、コメントは控えたい」と説明を避けた。バングラデシュ政府の対応については「最善の対応をお願いしていた。残念な結果に終わった」とだけ述べた。岸田文雄外相は2日夜、「国連安全保障理事会でも本件を取り上げ、強い非難のメッセージを発しなければならない」と記者団に語った。
 亡くなったうちの1人は、家族によると、建設コンサルタント会社「アルメックVPI」(東京都新宿区)社員の岡村誠さん(32)。外務省から連絡があったという。救出された1人は、同社の40代の男性、渡辺玉興(たまおき)さん。同社が明らかにした。
 JICAによると、日本人8人は、いずれもコンサルタント会社の関係者で、交通インフラ事業に携わっていた。コンサル会社は「アルメックVPI」のほか、「オリエンタルコンサルタンツグローバル」(同渋谷区)、「片平エンジニアリング・インターナショナル」(同中央区)など。
 一方、日本政府は2日、木原誠二・外務副大臣と、外務省の職員らでつくる「海外緊急展開チーム」(ERT)を現地に派遣した。日本政府は同日未明、現地の大使館に緊急対策本部を立ち上げ、同日午前には、首相官邸で国家安全保障会議(NSC)を開いて対応を協議。安倍晋三首相は同日予定していた参院選の北海道遊説を中止した。
 首相は同日夜、「バングラデシュの発展のために尽力した皆さんであり、痛恨の極みだ」と記者団に語った。これに先立つ同日午後、バングラデシュのハシナ首相と電話で会談し「貴国への連帯を表明し、国際社会と連携し、最大限支援する」などと語った。

 犠牲者の方のご冥福をお祈りし、負傷された方にはお見舞い申し上げたい。

 ISの蛮行には憤りを覚えずにはいられない。数多のテロ行為、歴史的文物の破壊を繰り返す彼らの行動がニュースになるたびに、「テロリストが生まれないような土壌を」という理想論を頭の隅にとどめつつも、「国際社会をあげて殲滅すべきだ」という気持ちがどんどん強くなる。

 一方、我が国内には、このテロ行為を安倍批判に利用しようというバカどもがたくさんいるという、嘆かわしい事実もある。人の不幸をエサに元気になってしまう、哀れな人種である。あるいは、本気で「安倍総理という存在がテロを招いた」と思い込んでいる底抜けの間抜けなのか。

 また、マスコミの態度にも注目している。

菅長官、日本人犠牲者の氏名は明らかにせず(7/2共同)
 菅官房長官は日本人犠牲者の氏名について、遺族の了承を得ていないとして明らかにしなかった。


 マスコミはこの方針に追随するのか、それとも独自取材で被害者の身元を明らかにして、卒業アルバムでお涙頂戴のようなくだらない報道をカマすのだろうか。



島左近の書状 (2016 7/2 10:30)

石田三成腹心の書状2通発見 島左近、他武将との交渉役(7/1共同)
 戦国武将、石田三成の腹心だった島左近が記した書状2通が初めて見つかり、東京大史料編纂所と長浜城歴史博物館(滋賀県長浜市)が1日までに発表した。
 豊臣秀吉が「三成に 過ぎたるものが二つあり 島の左近と 佐和山の城」と評価するほどの人物だったが関係史料は少なく、同博物館の太田浩司館長は「島左近の動向や実像に迫ることができる画期的な発見」と話している。
 2通は、いずれも天正18(1590)年7月に書かれていた。秀吉が小田原北条氏を滅ぼした後に、秀吉に従うことになった常陸(茨城県)の戦国大名佐竹氏との交渉に島が当たっていたことが分かるという。

 興味深い記事なのでメモとして引用。

 他の記事も読むと、どうやら「検知の方法を指示する内容」のようで、島左近(清興)の李陵かとしての側面が窺い知れる貴重な史料のようだ。

 しかし、昔の方々って、皆様達筆ですのぅ……自筆なのかな、右筆の筆跡なのかな。



東海地方の大物逮捕 (2016 7/1 10:30)

ラジオ生放送中暴行“名古屋のみのもんた”宮地佑紀生容疑者逮捕(7/1スポニチ)
 ラジオ番組の生放送中に共演者をマイクで殴るなどしたとして愛知県警千種署は30日、傷害容疑でタレント宮地佑紀生(本名・宮地由紀男)容疑者(67)=名古屋市瑞穂区=を逮捕した。宮地容疑者は、東海地方を中心にテレビやラジオ番組で活躍し“名古屋のみのもんた”と呼ばれている。「間違いない」と容疑を認めており、同署が動機などを調べている。
 同署などによると、事件が起きたのは、27日午後2時55分ごろ。東海ラジオが97年から放送している「宮地佑紀生の聞いてみや〜ち」(月〜木曜、後1・00)の生放送中だった。スタジオで宮地容疑者が突然、対面して座っていたタレントの神野三枝(50)の左脚を数回蹴り、放送用マイクで唇を殴って10日間のケガを負わせたという。
 当時、神野は番組プレゼント当選者からのお礼の手紙を読んでいた。「えっ、えっ」という神野の声に続いて、マイクで殴ったときのものとみられる「ボン」という音声が流れた。その後、何事もなかったように番組は終了の午後4時まで放送された。
 宮地容疑者と神野は番組開始時から共演。28日に被害届を提出した神野は「これまで威圧的な態度をとられることはあったが、暴力を受けたのは初めてだった」と話しているという。
 東海ラジオは30日、番組の打ち切りを発表し「詳しい経緯は調査中」としている。宮地容疑者の所属事務所は「困惑している。事実とすれば申し訳ない」とした。
 関係者によると、宮地容疑者は精神的に不安定で「突然、自殺しようとした」と噂されたほどだった。神野は2、3年前から、宮地容疑者の言動に悩んでいると周囲に相談。だが、自ら強力な番組スポンサーを見つけてくる同容疑者は、局側にとっては何も言えない“アンタッチャブル”な存在で、相談された人も対処できないでいたという。局関係者は「(宮地容疑者は)気に入らなければ、番組から外すこともできる人だった。なぜ生放送中に今回のような行為に及んだか分からない」と話している。

 東海ラジオ派の私の親父は、昨日帰宅早々この件で大騒ぎしていたらしい。ちなみに私はCBCラジオ派、つボイノリオ信者、北野誠応援団である。あ、丹野みどりは苦手だけど。

 20年近くも一緒にやっている相手にラジオ生放送中に暴行するという、そこに至る流れがものすごく気になる。よっぽど腹の立つ言動があったのか、積み重なった物があったのか。あるいは、裏の北野誠に推されていた焦りがあったのか。

 東海地区以外の方には全く馴染みのない人物だろうしどうでもいい事件だと思うが、どこかで見かけた「例えるなら笑百科生放送中仁鶴が上沼殴るようなもの」という比喩で、東海地方在住の人間にとってのことの大きさを理解していただきたく。