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くだらないパフォーマンス (2011 10/31 24:00)

園田政務官、原発の浄化水飲む 「飲んだら」と言われ(10/31朝日)
 内閣府の園田康博政務官は31日、東京都内での記者会見の席上、東京電力福島第一原発にたまっている低濃度の放射能汚染水を浄化処理した水を飲んだ。低濃度だと証明するために飲んだらどうかとのフリーライターの求めに応じた。
 会見は福島第一原発事故の政府・東電統合対策室が週2回開いている。園田政務官が飲んだのは5、6号機の原子炉建屋に津波でたまった水。これを浄化、脱塩処理したものをコップ半分ほど一気に飲んでみせた。通常は基準以下であることを確かめて海に放出するレベルの濃度だが、事故後は地元自治体や漁協の反対で施設内に保管、一部を敷地内に散水している。
 10月10日の東電主催の会見で、フリーライターが「第一原発に立ち入れないので東電の情報を信じるしかない。飲んでも大丈夫なら実際にコップに出してみなさんに飲んでもらうのは無理か」と東電に迫ったのが発端。


 「飲め」という記者もアホだが、その挑発に乗って飲む園田氏も園田氏。もちろん、工業用水を飲むよう強要した記者の方が、遥かに下劣であるが。

 その下劣な男、寺澤有というヤツらしい。

園田政務官に汚染浄化水を飲むよう迫ったフリーランス記者、寺澤有氏のツイートまとめ - Togetter

 安全か安全でないかという以前に、こういうパフォーマンスが必要なのかという疑問が強く湧く。こういうパフォーマンスでなければ国民は納得しないと考えているのであれば、それを要求したフリー記者も、それを受けて立った政務官も、日本人をバカにしている。

 こんなことやっている場合なんだろうかと、凄まじい脱力感を覚える。
 

7ベクレル (2011 10/31 24:00)

給食の牛乳、提供を中止 武蔵野市の8小学校 微量の放射性物質検出で(10/28東京新聞)
 武蔵野市の小学校全十二校のうち八校で、給食に出される予定だった低温殺菌牛乳から微量の放射性物質が検出されたため、献立から外していたことが二十七日分かった。同市教育委員会は「食品の暫定規制値を大きく下回っているが、保護者の不安を勘案して提供をやめた」としている。
 同市教委によると、提供を取りやめたのは、都指定の牛乳とは別に、市が独自に仕入れて月一回給食に出している群馬県産の低温殺菌牛乳。二十六日の献立に含まれていたが、二十日の検査で一キログラム当たり七・〇ベクレルの放射性セシウムが検出されたという結果が二十六日午前に判明した。当日プリントを配り、保護者に周知したという。
 同市教委は牛乳本来の味わいを児童に知ってほしいとの狙いで、低温殺菌牛乳を出している。八月に同じ牛乳を検査したが、不検出だった。
 同市教委は給食の食材の放射性物質検査を月二回行っているが、牛乳から検出されたのは初めて。これまでに、肉や野菜から微量の放射性セシウムが検出され、食材を切り替えたことがあったという。


 親御さんから来るクレームを考えたら「この判断もしかたないのかな」と思わないこともないが、自治体の行動は影響力が大きいから、「7Bq/kgは安全だ」と主張して欲しかった。今後、この数字がある意味で「基準」になりそうで怖い。

 7bq怖がっていたら、バナナも昆布も食えないぞ。



考えはそれぞれだけど (2011 10/30 24:00)

 反原発で葬列デモをおこなったという人から、ツイッターで絡まれていた。

 私は、原発に対する考え方は人それぞれでいいと思うし、放射能汚染の危険性に対する意識も、分からない部分があるのは確かなのだから人それぞれで構わないと思う。ただ、「福島の子供は死ぬ」と断言して葬儀をあげたり、東北の野菜は危険だから食べるなとか、被災者に精神面や経済面などで被害を与えるような言説については、それに見合った根拠があって然るべきだと思う。

 だから、「放射能が怖いから、福島産の野菜は買わない」と買い控えをする人に対して「買えよ」と言うことは無い。あくまで個人的な問題であり、それに対してどうこうする権利は私にはない。
 しかし、「福島産は買うべきではない」と吹聴するのであれば話は変わる。多くの人にマイナスの影響を与える主張であり、現在公表されている種々の測定値や、これまでの放射線に関する知見に反する主張であるから、それらを否定する合理的な言説を要求することになる。大勢の人に対して訴えるならば、それなりの責任を果たしてもらいたいと思うからだ。根拠もなく人に無用の被害を与えるのは許されない。

 脱原発デモも、真剣に日本の将来を憂えた、そして紳士的なものだったら否定はしない(かつてはデモ自体に否定的だったが、宗旨替えしたと認める。醜悪なデモを知ってしまうと比較的まともであれば問題ないように思えてきた(追記))。考え方が違うからと言って否定することはしない……異なる意見だったら、批判はするかもしれないが。



安心材料 (2011 10/29 24:00)

セシウム検出の子ども274人 南相馬市が検査結果を公表(10/29河北新報)
 福島県南相馬市は28日、市内の小中学生の内部被ばく量検査結果を公表した。2884人の9.5%に当たる274人から、放射性セシウム137が検出された。最高で体重1キロ当たり45ベクレル以上50ベクレル未満の範囲にとどまり、市は「低い数値で、緊急治療を要する子どもはいない」と説明している。
 検出量別内訳は0ベクレル以上5ベクレル未満(0〜5ベクレル)が64人、5〜10ベクレルが135人、10〜15ベクレルが55人、15〜20ベクレルが11人、20〜25ベクレルが4人、30〜35ベクレルが3人、40〜45ベクレルと45〜50ベクレルが1人ずつ。
 最も高い45〜50ベクレルの範囲で検出されたのは8歳の女児。生涯に受ける累積線量は0.41ミリシーベルトと推定され「累積線量が100ミリシーベルト以上で健康への影響が見いだされる」とする国の食品安全委員会の評価基準を下回った。多くの子から500ベクレル以上の放射性物質が出たチェルノブイリ原発事故の調査結果と比べても低い。
 市は「子どもはセシウムの代謝が早く、事故直後の内部被ばく分の大部分が体外に排出されたと考えられる」と説明している。
 受診者は市内の約6000人の小中学生のうち市内に在住している子で男子1471人、女子1413人。検査は8〜10月、内部被ばくを調べる機器ホールボディーカウンターを使い、市立総合病院で実施した。


 問題となるような数値が出なかったことで、かなり安心した。

 「福島の子供達は死ぬ」と言っている人は、こういう事実をひっくり返すようなデータをきちんと明示して欲しい。「公表されているデータは捏造かもしれない」「まだ分からないデータがあるかもしれない」「というような希薄な「可能性」だけでは、嫌悪感をもたらす行為の根拠としては薄弱すぎる。

 子供への悪影響としては、放射能よりもむしろ、「放射能を怖がることのストレス」の方が影響大ではないかと思う。親御さんには、過剰に危険を煽ることの無いよう、そして同時に過剰に安全に思い込むこともないように、大変だとは思うが留意していただきたい。

 そして、原発の現場では奮闘が続いている。

放射性物質漏れ「9割防ぐ」 原発1号機建屋カバー完成(10/29朝日)
 東京電力は28日、福島第一原子力発電所1号機の建屋カバーが完成したと発表した。1号機から外に出る放射性物質を90%以上抑えられるとしている。
 建屋カバーは5月13日から準備工事を始め、延べ4万人の作業員が建設に携わった。建屋の周りの空気は4台のフィルターを通して排気されるという。
 また、この日、2号機の原子炉格納容器内の気体中の放射性物質を取り除く装置が本格稼働を始めた。


 現場の作業員の方たちのおかげで、少しずつではあるが収束の方向に進んでいる。何の能力もない私としては応援する以外にないのだが、こういう「成果」を少しでも多くの人に知ってもらいたいと思う。



また世田谷で (2011 10/28 25:00)

世田谷の歩道で110マイクロ・シーベルト(10/28読売)
 東京都世田谷区は28日、同区八幡山1の歩道脇の地表部分で、毎時約110マイクロ・シーベルトの放射線量が測定されたと発表した。
 原因物質は特定できていないが舗装路の下に埋まっている可能性が高いため、東京電力福島第一原子力発電所の事故とは関連が低いとみて慎重に調べている。区では、29日以降、文部科学省と詳しい調査を行う方針。
 区によると、高い放射線量が検出されたのは、スーパー敷地に隣接する歩道の地表部分。区では念のため、歩道の通行を規制しているが、「通過するだけなら健康上の心配はない」としている。
 文部科学省は「アスファルトの下の地中から放射線が出ていると見られることから、福島第一原発事故との関係はないだろう」としている。


 世の中、案外放射性物質だらけなのかもしれない。調べれば調べるほど、いろんな所からこういう場所が見つかるだろう。

 問題は、「福島原発由来じゃないから安心」という意味不明な心理が働くこと。いや、放射線に原発由来もそれ以外由来も区別無いですから。むしろ、原発事故より前から放射線源が存在していたと考えると、危険性は遥かに増すのだが。

 ただ、あちこちにこういう高放射線の物質が存在していたとなると、ホットスポットを恐れるのも何だかなぁという気がしないではない。いや、もちろん気にすべきなんだが……感覚が麻痺しそうで、それもまた怖い。



円高 (2011 10/27 24:00)

 円ドルが75円62銭を付けとる。

 円高の原因は日本と言うよりはアメリカやヨーロッパの方にあるので、日本が幾ら日銀砲などで対抗しようとしてもあまり効果はない。いや、一時的には効果あるかもしれないが、中長期には円高傾向に変化はない(もちろん、投機筋への牽制は必要だとは思うが)。
 やるとすれば、円を大量に発行することくらいしか、私には思い浮かばない。あるいは、せめて、円高を利用した施策を早期に立案実行するとか。ともかく、今の政府は無策に過ぎる。円高を阻止するか、円高を生かすか、何かしらの手は打ってもらいたい。

 まさか、「円高は内需拡大のために役立つ」と本気で思っているのではあるまいな……。


葬列デモ 追記 (2011 10/27 24:00)

 葬列デモという行動が、「常識をひっくり返して真理を暴露する」という宗教家の矜恃の上であれば、理解はできる。批判するし賛同は決してしないけど、「一つの方法として理解(納得ではない)」はできる。
 勿論そこまでの覚悟が彼らにあれば、というのが前提。

 もし「原発の危険性を人々にアピール」するのが目的だと言い出せば、それは「宗教家の矜恃」とは別の話になるから、理解の範囲外になる。あんな方法で人々の心に意見を届けることは無理だろう。一般的な「デモ」としては、全く効果のない行動をとっているわけで、そうなると「愚行」としか評価のしようがない。



葬列デモ (2011 10/26 24:00)

9.1 デモ報告@大阪キタ | FATE
 放射線は生き物の細胞を、遺伝子を、少しずつ壊します。だから、これから成長していく子どもたちに、より大きな影響をもたらします。原発の本当の本当に怖いこと。それは私たちから子どもたちを、未来そのものを奪っていくことです。
 原発をやめよう。そう考えはじめる人も増えてきました。しかし、私たちはまだ、本当の本当に怖いことを直視していないのではないか。だから、未だに原発を捨て去る決心ができないのではないか。だったら、未来のためにこそ、きちんと現実に向き合わないといけない。そんな問題意識からこの企画はスタートしました。
 こうした表現については、福島の方を傷つけることになるのではないか?このような厳しい表現は残酷すぎるのではないか?様々な議論がありました。しかし、現実に進行してしまっている汚染の実態を放置すれば、近い将来にこのような悲劇が起こることは残念ながら避けられないでしょう。
 見たくない現実を 『葬列予報』という形で表すことによりこの厳しい現実と向き合い 子ども達が被曝の危険性にさらされていることにみなさんの関心が集まり 一人でも多くの子どもの命を守れたらと願います。
(一部抜粋)
10.18 デモ報告 | FATE

 亡くなった方を悼むためならいざ知らず、「葬列予報」とは何事か。
 福島には住み続けている人がいる。被曝も死者が出るようなレベルではない。少なくとも、「福島は決して死んではない」と思っている人がいるのに、「死んでいる」あるいは「これから死ぬ」と宣言するような形のデモは、全く理解の埒外にある。

 反原発派が自爆するのは一向に構わないが、それでもここまで人を貶めるやり方にはやはり腹が立ってしまう。既存の常識や良識を覆すのが宗教の一面であるとしても、このやり方にはやはり賛同できない。



元寇船 (2011 10/25 24:00)

これが元寇船…全長20m以上、「てつはう」も(10/24読売)
 元寇(げんこう)(弘安の役、1281年)の舞台となった長崎県松浦市・鷹島沖で発見された元軍の沈没船の写真を24日、琉球大の調査チームが公開した。
 マストなどの上部構造は失われていたが、船底の背骨にあたるキール(幅50センチ、長さ12メートル)の両側に、船底、船腹の外板材(幅15〜25センチ、長さ1〜6メートル)が整然と並び、原形をとどめていた。肋骨(ろっこつ)にあたる肋材(ろくざい)や隔壁の痕跡も確認できた。船体は調査範囲(10×15メートル)外に続いており、全長は少なくとも20メートルに達するとみられる。
 船体上には中国の陶磁片約100個や、船のバランスを保つ重りとなる磚(せん)(レンガ)300個以上が散乱。元寇絵巻『蒙古襲来絵詞(えことば)』で描かれた元軍の破裂弾「てつはう」の破片もあった。
 長崎県庁で記者会見した池田栄史(よしふみ)・琉球大教授(考古学)は「元寇船であることは間違いない。調査を続け、引き揚げることも検討したい」と語った。


 わくわくするお話しじゃないですか。

 しかし、暴風雨が吹いてやられたんなら、もっとたくさん沈んだ船が見つかってもいいように思うんだが…と思って調べてみたら、文永の役については「神風説」はほぼ否定、弘安の役についても否定説が存在するそうな。

 「分からないことが解明される」楽しさって、何にもまさるね。自分には何の関係もない話なのに、なぜか気分がよくなる。


異能の視点 (2011 10/25 24:00)

 落合信者にはたまらない話、と言うことで紹介。

落合野球の神髄 眼力で極めた守備(10/19ニッカンスポーツ)
 <横浜3−3中日>◇18日◇横浜

 中日落合博満監督(57)が、球団初のセ・リーグ連覇を成し遂げた。ヤクルトをかわして首位に立ち、優勝マジック1で迎えた18日の横浜戦に引き分けて優勝を決めた。
 「野球って何点取れば勝てるんだ?」
 ある時、落合監督に聞かれた。答えがあるはずもない。すると、こう続けた。
 「10点取っても、11点取られたら負けだよな。でも相手を0点に抑えれば、1点取れば勝てるんだよ。打者なんて、打っても4割届かないんだ。だったら、どっちが確率が高い?」
 「守りの野球」−。打撃を極めたがゆえ、その限界を知る3冠王がたどり着いた勝利の鉄則だ。沖縄のブルペンを倍の広さに改造した。トレードも、戦力外通告も投手は極力、回避した。先発野手を決める時、最優先する能力は「守備力」だった。あの立浪も、中村紀も、外した理由は守備範囲の衰えだった。
 守りへの執念が最も表れたのは荒木と井端の二遊間コンバート。6年連続ゴールデングラブ受賞中の2人をあえて配置転換した。その真意を今、こう語る。
 「あいつら、打球を目で追い始めたんだ。それまでは足で追っていたのに、横着しだして、捕れた打球も捕れなくなったんだ」
 当人たちも次第に真意を知った。荒木は言う。
 「他の人の目はごまかせても、あの人の目はごまかせない。だから、監督に野球をやめろと言われれば、今すぐにでもやめるよ」
 落合監督は自宅にかかっている1枚の絵を指した。「オレは選手の動きを1枚の絵にしちゃうんだ。それをずっと同じ場所から見る。近くで見るとぼやけるから遠くから眺める。そうすると次第に頭や、手があるべき場所からずれてくる。そうなれば、その選手はおかしいということだ」。
 守りの野球という方法論を、その眼力で磨き続けた。これぞ落合野球の神髄だと思う。【中日担当=鈴木忠平】




「即時原発停止」 (2011 10/24 24:00)

 「原発を即時停止すれば経済が縮小する」という主張に未だに反論する人がいるらしい。分かっていっているなら不道徳だし、分かっていないなら社会に目を向けるべきだ。

 原発依存度の低い中部圏でも、トヨタなどが休日をシフトすることで、浜岡原発停止による電力不足に対応した。電力を目一杯使えないため、企業活動にも制約が出る。関連企業にも影響が出るし、工場の存在する地域周辺の店舗や飲食店にも影響があった。さらに、休日に子供を預けたい労働者の要求に応えるべく、保育所なども対応に追われた。細かい話だと、町内会の夏祭りなども、休日に働く人がいるせいで、例年より少ない人数で回さねばならない事態にも陥った。あらゆる分野に影響が広がったことは、忘れてはならない。

 そのような無理をして、今夏はようやく乗り切れたのだ。それを永続的に続けることは、経済活動を抑制し続けることを意味する。

 「電力不足自体が電力会社のウソ」と言う向きもあるが、各発電所の発電能力についての情報は周知の物で、基本的にごまかすことができる物ではない。発電能力をフルに使うことを前提に戦力供給を考えれば、機器の故障や、渇水による水力発電の不足などに対応できない。機械を常に全力で動かし続けることがいかに危険かは、まともな人間ならすぐに推測できるはずだ。

 東日本大震災の復興のためには、日本経済を強く動かしていく必要がある。原発を止めて経済活動をシュリンクさせてしまっては、復興が「本来可能であるはずのスピード」よりも遅れてしまうことになる。「復興を遅らせてでも原発を止めたい」と反原発派が考えているなら筋は通るが、被災者を無視したその考えには到底賛同できない。



トルコ、タイの災害 (2011 10/23 24:00)

トルコ東部で大規模な地震 死者多数の模様(10/23朝日)
 トルコ東部のワン近郊で23日午後1時40分(日本時間同7時40分)ごろ、大きな地震が発生した。国営アナトリア通信によると、ワンなどで複数の建物が崩壊するなどの被害があり、多数の死傷者が出ているもようだ。
 米地質調査所は地震の規模をマグニチュード(M)7.2、トルコの研究機関はM6.6としている。死傷者の数は明らかになっていないが、ワン北方の町の当局者はAP通信に対し、「多くの死者が出ている」と話した。ワンでは7階建てのビルが倒壊し、閉じこめられた人々の救出作業が行われているという。
 トルコは地震が多く、昨年3月に東部エラズー県でM6.0の地震が起きて51人が死亡。1999年には西部イズミットで死者1万人を超える大地震が起きた。(カイロ=貫洞欣寛)


 トルコには東日本大震災や台風被害に対して、いろいろ支援をしてもらった。被害が大きくならないことを心から望む。日本政府にも、恩返しの意味も込めて、いろいろな支援して欲しい。

 同じく様々な支援をしてもらったタイの洪水も酷いことになっている。

在京タイ王国大使館 - タイ洪水被害者救済のための寄付金受付について

 余裕のある方は是非。



中日 (2011 10/22 24:00)

高木竜ピンチ 助っ人3選手流出危機(10/22デイリー)
 新生・高木竜の船出に黒雲が立ちこめた。中日は21日までにマキシモ・ネルソン投手(29)、エンジェルベルト・ソト投手(29)、トニ・ブランコ内野手(30)に対して、来季の残留要請を行ったが、3選手とも即答を避け、他球団流出の可能性が膨らんできた。
 ネルソンとソトには、大幅アップの年俸を提示した。ブランコに関しては、10月までに高木新監督と球団フロントとの間で解雇が決定していたが、優勝決定までの終盤で打ちまくった実績を見直し、再契約を結ぶ方針を固めていた。
 だが、3選手はいずれも返事を保留した。「拾ってもらったドラゴンズには感謝してるが、オレを日本に連れてきてくれた森さんと一緒に野球がしたいんだ」とソト。ネルソン、ブランコも声をそろえた。今季限りで中日を去る森ヘッドコーチの存在が、即答できなかった最大の理由だった。
 すでに森ヘッドコーチの元には、複数球団から来季のコーチ就任要請が届いている。「ゆっくり休むのも手だけど、どこかでユニホームを着てるだろうな。今は言えないけどな」と、同コーチは今季の全日程終了後にも自身の方向性を固める意向だ。
 「森さんがどこか違う球団でユニホームを着るなら、オレたちはついていくつもりだよ」と最年長のブランコが決意を示した。球団側は今後も代理人を通じて粘り強く残留、契約更新を求めていくが、助っ人3人衆の腹は、“森追従”で固まっている。


 球団と選手の間に信頼関係がないからねぇ……自分の球団が負けてガッツポーズするような球団社長がいる会社、信用できんでしょ。球団社長がビール掛けで独りぼっちだったのも、自業自得としか思えない。

 高木さんには恨みはないし、むしろ好きなのでこれからも中日を応援し続けるつもりだが、それは野球チームとしての中日に対してであって、親会社(つーか社長)はこれからも「中日球団を貶めたクズ」という認識で臨む。


自動車保険 (2011 10/22 24:00)

自動車保険、事故起こしたら値上げ 高齢者に続き第2弾(10/21朝日)
 交通事故を起こした人の自動車保険料が、2013年4月をめどに値上げされることになった。損害保険各社が、等級ごとに決めている自動車保険の割引制度を変えるためだ。
 自動車保険の契約者は1〜20の等級が割り当てられており、等級が上がるほど多く割引されて保険料が安い。1年無事故なら1等級上がり、事故を起こすと3等級下がるため、いまでも事故を起こすと保険料は高くなる仕組みだ。
 新しい仕組みでは、事故を起こしたあとの保険料がさらに値上げされる。いままでは同じ等級なら事故の有無に関係なく同じ割引率だったが、新制度では同じ等級でも「事故なし」よりも「事故あり」の割引率を低くするため、保険料が割高になる。事故の翌年度から3年間は「事故あり」の割高な保険料となる。
 たとえば20等級で保険料を6万円払っている人は、63%の割引を受けている。もし事故を起こすと、今の制度だと翌年度の保険料は57%割引の6万9729円になる。だが新しい制度の保険料は38%割引の10万540円。4割以上も割高になる。
 自動車保険は損保各社の収益の柱だが、高齢ドライバーの事故が増えて収益が悪くなっている。大手各社は今春から順次、高齢者のの保険料を値上げしているが、「高齢者を一律に扱うのはおかしい」との批判もある。今回は値上げの第2弾として、実際に事故を起こしたドライバーの保険料を高くする。


 これって、ぶつけられた側も同様に保険料がグンと騰がるのかね。向こうから突撃してきたのに1:9とかにされて、それで保険料もガツンと騰げられたら、たまったもんじゃないんだけど。

 「高齢者を一律に扱うのはおかしい」という批判に対する対応として、間違っているとは思わないんだけど、その辺りの配慮は欲しいやね、と。高齢者が住みにくい世の中になる?いや、今まで優遇されすぎていたんだ。



円高 (2011 10/21 24:00)

 外国為替市場で、戦後最高値となる1ドル75円78銭を付けた。

 世界的な金融不安に対して、日本政府・日銀ができることは限られているだろうが、それでも、やるべき策を練って実行に移しているような気配はほとんど感じられない。無策であることを見透かされているから、歯止めがかからない。

 日本経済自体は復興基調だと思うのだが、外部環境が悪すぎる。「今が底だ」という感覚が全然持てない。世界中が元気ないときだからこそ、日本が主導権を発揮するチャンスでもあると思うのだが……。


どこの世界の歴史だ (2011 10/21 24:00)

今日の歴史(10月3日)(10/3聯合ニュース)

1274年:高麗・元の連合軍が日本撃退
1953年:新刑法を公布・施行
1967年:浦項総合製鉄の起工式
1991年:北朝鮮の金日成(キム・イルソン)主席が中国訪問
2001年:国際民間航空機関(ICAO)理事国に選出
2005年:慶尚北道の尚州市民道場で圧死事故発生、11人死亡、96人が負傷
2006:北朝鮮外務省が「核実験をする」と公式宣言


 あちらの国ではそういうことになってるの?



隣人ではあるけれど (2011 10/20 24:00)

 気持ちの悪い文章。

日本と韓国―かけがえのない隣人だ(10/20付朝日社説)
 就任から日の浅い野田首相と玄葉外相が、国際会議を除く初めての外国訪問先として、そろって韓国を選んだ。
 かけがえのない隣人同士であり、日本は韓国を重く見ている。そんなメッセージを送ることができたのはよかった。
 世界は大きく動いている。なのに、前の菅政権の時期は外交の停滞が目についた。野田政権は多角的な外交をどんどん進めてほしい。
 そういう意味では、今回の首相訪韓は上々のすべり出しだったといえるのではないか。
 きのうの李明博大統領との会談で、経済や北朝鮮問題をはじめとして、日韓がさらに深い協力をすることを確認した。
 首脳間の頻繁な行き来が大事だということでも一致した。今度は李大統領にできるだけ早く日本に来てもらいたい。
 日本と韓国はいま、ライバルであるとともに、世界的な課題にともに取り組む間柄になっている。そのあり方を探るため、両国の有識者による第2期共同研究プロジェクト立ち上げに合意したのもいいことだ。
 こうした課題にのぞむにあたって、ことに日本には、スピード感が求められよう。
 たとえば植民統治時代に日本に持ってきた朝鮮王朝の図書を今回、韓国政府に引き渡したのはいいが、本来なら、「韓国併合100年」の節目だった昨年に渡しておけば、もっと喜ばれていたはずだ。
 外国との自由貿易協定の戦略でも、日本は韓国に大きく後れをとっている。
 日韓の間にもちろん、わだかまりも依然として少なくない。折にふれて竹島問題は火を噴くし、歴史認識や教科書をめぐっても、溝はなお深い。
 大切なのは、ナショナリズムをあおって刺激しあうのではなく、とくに政治の世界で立場の違いを上手に管理することだ。
 従軍慰安婦への個人補償の問題がいま改めて出ている。韓国政府は日本に協議を求め、日本政府は1965年の日韓協定で解決したとして拒んでいる。
 ただ慰安婦などの問題は90年代あたりから浮上した。「65年時点ですべて解決済み」と単純に言いにくい側面があるのも事実だ。だからこそ、日本で官民協力の「アジア女性基金」の活動が行われもした。そんな背景は知っておかねばなるまい。
 日韓を取り巻く東アジアは、中国の台頭や北朝鮮の不安定から、いわば動乱期にある。そして欧州経済の動揺は世界にどう及ぶのか。時代は賢い日韓の連携をますます求めている。


 突っ込み所満載だが、とりあえず1箇所だけ。

 従軍慰安婦問題は、仮にそれが事実であったとしても、日韓基本条約締結時点できちんと国内で調査を行わなかった韓国政府の方に責任があると考えるべきで、日本側に「条約締結以降に浮上した問題」に取り組む義務は無い。
 ましてや、従軍慰安婦問題は日本の活動家がでっち上げた代物であり、日本がそれに対応する必要は全くない(慰安婦問題については、「日本人なら知っておきたい「慰安婦問題」のからくり」が読みやすかった)。

 隣人だからと言って、こちらに何の利益もないのに不必要な譲歩をする必要は無い。義理堅い国であれば一方的譲歩にもそれなりの意味はあるかもしれないが、「恩を仇で返すような国」「竹島という我が国の領土を不法占拠している国」という意識は、常に頭に持っておくべきだろう。




通貨スワップ拡充 (2011 10/19 24:00)

日韓、通貨融通枠5倍に拡充 首脳会談で合意(10/19朝日)
 野田佳彦首相は19日午前、韓国・ソウルの青瓦台(大統領府)で李明博(イ・ミョンバク)大統領と約1時間20分間、会談した。両首脳は通貨危機の際に外貨を融通しあう日韓通貨スワップの枠を現行の130億ドル(約1兆円)から5倍超の700億ドル(約5.4兆円)に拡充することで合意した。2004年から中断している日韓の経済連携協定(EPA)は交渉の早期再開に向けて実務者協議の加速を確認した。
 日韓首脳会談は9月下旬の国連総会の際、米ニューヨークで行って以来2回目。国際会議を除く首相の外国訪問は韓国が初めて。
 通貨スワップ枠の拡充合意は、欧州の政府債務(借金)問題の影響で韓国通貨ウォンの為替相場が下がっていることに対応した。日本銀行と韓国銀行の間にある現行30億ドルの円・ウォンの外貨融通枠を300億ドルまで引き上げる。財務省と韓国銀行間の現行100億ドルの枠も400億ドルまで増やす。双方が保有するドルをウォンや円に交換できる仕組みで、いずれも12年10月末までを期間とする。
 また、首相は未来志向の関係構築を重視し、植民地時代に朝鮮半島から持ち込まれた「朝鮮王朝儀軌(ぎき)」など図書1205冊のうち儀軌を含む5冊を直接渡した。12月10日の期限を見すえ、残りの引き渡しを念頭に大統領の年内訪日を招請した。大統領は「互いが頻繁に行き来すれば、どのような課題も乗り越えられる」と語り、訪日に前向きな姿勢を示した。
 両首脳は今後の国際的課題を検討する「日韓新時代共同研究プロジェクト」の第2期の開始でも合意。共同研究プロジェクトは08年4月、福田康夫首相(当時)と大統領の会談で合意し、昨年10月に報告書をまとめた。両政府は今後、第2期のメンバー人選や具体的な研究テーマの絞り込みを進める方針。
 会談で首相は、北朝鮮の拉致問題解決に向けた協力を改めて要請し、両首脳は北朝鮮の核問題で日米韓3国の連携をもとに、北朝鮮側に具体的な行動を要求することを確認した。
 一方、懸案の領土や歴史認識について、大統領は会談で「歴史を忘れず未来に向かっていくことが両国関係の根幹であり、日本の積極的な努力が必要だ」と指摘。首相は「時折困難な問題も生じるが、大局的見地で両国関係を前進させる気持ちを首脳同士が持っていれば乗り越えていける」と応じた。首相は会談後の記者会見で「従軍慰安婦の問題は、今回の会談では議論はなかった」と述べた。(蔭西晴子、牧野愛博)
     ◇
■日韓首脳会談の骨子
・日韓通貨スワップの枠を700億ドルに拡大
・経済連携協定(EPA)交渉の早期再開へ実務者協議の本格化で一致
・首相が「朝鮮王朝儀軌」の一部を手渡し、大統領の早期訪日を要請
・国際的課題を話し合う「共同研究プロジェクト」の第2期開始で合意
・北朝鮮の核廃棄に向けた連携を確認。大統領は拉致問題で支持と協力を表明


 通貨スワップ拡大するなら、慰安婦問題や教科書問題、竹島問題で多少なりとも譲歩を引き出さなきゃいかんだろう。もちろん、約束を守らない国ではあるんだが、少なくとも言質を取っておく意味はある。恩を感じる国だったら、当面の実利が薄くても「将来借りを返してくれる」こともあるんだろうが、韓国は恩を恩と感じない国。実利無しで手助けするのは自殺行為。

 もちろん、韓国経済が破綻することはできれば避けたい。韓国への輸出額は、日本の輸出総額の7%程度を占める。韓国が破綻した場合の影響は小さくはない。また、韓国が弱った場合、北朝鮮が調子に乗りそうだなという危惧もある。

 ただ、韓国経済を支援するのに、通貨スワップ拡大という手段が最も適切かどうかという疑問がある。日本も大変な時期に5兆円も出すのだから、国民に対してきっちりした説明をしてほしい。


トンズラ (2011 10/19 24:00)

メガソーラー当面白紙か 孫社長が建設構想(10/19東京)
 ソフトバンクの孫正義社長の発案で県内にメガソーラー(大規模太陽光発電所)を建設する構想が、当面白紙になる可能性が高まった。構想が明らかになって約五カ月がたったが、孫社長側が県に事業の枠組みすら示していないのが理由だ。上田清司知事は十八日の定例会見で「当初の話はかなり消えかかっている」と指摘した。 (杉本慶一)
 孫社長は自然エネルギー普及のため、全国各地でのメガソーラー建設を提唱。上田知事は五月、住宅六千戸分の電力を賄える二十メガワット規模のメガソーラー建設を打診されたことを明らかにしていた。
 県によると、孫社長側は当初、建設費を約八十億円と試算し、県に約一億円の負担と五十ヘクタールほどの建設地提供を求めた。
 県は候補地の選定作業に入ったが、孫社長側は現在も事業の枠組みを示していない。このため県負担の一億円を補助金としてソフトバンクなどに出すのか、共同事業者として出資するのかもはっきりしていないという。
 上田知事はこれまでに「出資となると、事業が失敗したときに出資分に応じた責任が生じてくる」と難色を示しており、この日の会見では「(孫社長側が)構想を練り直し、きちっとした話が出たら考える」と述べた。


 金の匂いがするからとぶち挙げてはみたものの、儲かる計算が立ちそうにないとなると、こっそりフェイドアウト。まぁそんなことだろうと思っていた人は多かったわけで、中途半端に期待を抱かせた孫も酷いが、踊らされた知事達も情けない。

 iPhone4sの発売時には、システム障害を起こしていたソフトバンク。通信状態の悪さもよく取り沙汰されるこの会社に、確実性が強く求められる電力事業は無理。



失言 (2011 10/18 24:00)

「逃げなかったバカなやつ」…復興相が友人を(10/18読売)
 平野復興相は18日、福島県二本松市で開かれた民主党参院会派の研修会で、東日本大震災での津波被害に言及した際、「私の高校の同級生みたいに逃げなかったバカなやつがいる。彼は亡くなりましたけど、バカなやつって言ってもしょうがないですけどね」と述べた。
 平野氏は研修会後、記者団に「友人への個人的な思いがあって、ああいう表現になった。不快な思いをした方がいれば、おわびする」と哀悼の意を込めた発言だったと釈明した。
 だが、犠牲者への配慮を欠いた発言として、野党などから早くも反発の声が出ている。
 自民党の大島理森副総裁は18日、平野氏の発言について、記者団に「許されざる言葉だ。野田首相の任命責任、各閣僚が適格なのか、追及しなければならない」と述べ、次期臨時国会で追及する考えを示した。


 これは文脈考えると責めるのは可哀想にも思えるなぁ……映像見ないと何とも言えないけど、友人に対して「逃げなくて……バカ野郎」というのは、愛情表現と受け取れないことはない。

 マスコミの「揚げ足取り」を見越せば、すべきではない発言ではなかった、というのも確かではある。公式の場では避けるべき表現ではあろう。しかし、そうだとしても、迂闊な言葉遣いをした平野さんを批判すべきなのか、揚げ足取りに明け暮れる屑メディアを批判すべきか。真意を説明して謝罪しているなら、さほど問題にしなくて良い発言のようにも思うんだけどなぁ…。


マシス (2011 10/18 24:00)

よつば牛乳から3桁のセシウムを検出した検査会社マシスの実態 - Togetter

 なんか、まともな解析もできず風評被害を広げるしか能がないんだったら黙ってろ、と暴言を吐きたくなるクオリティ。



TPP (2011 10/17 24:00)

 TPPは、正直、よく分からん。今のところ「FTAとかでいいじゃん」という気持ちなのだが、それとて、きっちりした根拠があってのことではない。

 いや、重要な問題だとは思うんでそれなりに調べてはいるんだが、推進派の「バスに乗り遅れるな」だの「枠組みを決める場面には居合わせるべき」という言葉も、反対派の「医療制度が崩壊する」とかいう言葉も、それぞれに説得力を感じない。
 今TPPに参加してもその有り様が何か変化するわけではないし、それならば急がずともきちんと議論を尽くしてから参加しても遅くはない。GDP比率からすれば、つまりは「アメリカと日本の関係」が焦点なのだから、それならFTAで問題ないのでは…というのが現時点での感想。アメリカの(医療保険などの)有り様が日本に押しつけられるという意見も、日本政府が毅然とした態度をとれば問題ないだろうが、その政府が信用できないという状況だしねぇ…。

 原則的には、日本も「開国」の方向に進まなければ道はないとは思う。人口減少していく日本が経済発展を為すには、海外に道を開くしかない。それがTPPでないと実現できないかと言われると疑問なんで、けっきょくモニョってしまうのだが。


 つーことで、急がなくていいじゃん、ゆっくり考えましょうよ、というのが現段階での私の考え。


一応 (2011 10/17 24:00)

 酒が入った状態で書いた文章なので、変なことになっていたら、スマン。




ちゃんと発言に責任を持とう (2011 10/16 24:00)

【放射性物質汚染】モスバーガーの受難【誤報】 - Togetter

 「モスバーガーは被災地の野菜を使い続けると断言した」という内容のツイートが拡散した話。仮に被災地の野菜を使っていようが問題有りとは思わんが、「放射能怖い」という者たちの間で一気に広がっていった模様。

 脊髄反射的にRTしてしまうのはあるかもしれない。本来ならその場で「事実かどうか」少し立ち止まって考えるなり調べるなりすべきだろうが、思わず「早くみんなに知らせなきゃ」とRTしてしまうことはあるかもしれん。
 しかし、それが間違いだと分かった時点で、早急に訂正・お詫びのツイートを入れるべきだろう。悪意がない人に対してならその訂正ツイートも拡散し、騒ぎの収集は早まる。

 ふつう、間違いをネット上で発信してしまったら、急いで訂正したくなる物だと思うんだがなぁ……放射線に関する計算ミスに気付いたときは「ごめんなさいぃぃぃ」と思いながら急いで訂正入れたもんだ。職場で思い違いに気付いちゃったときは、訂正もできず一日悶々と過ごしたりしたこともあったが。


嫌な話 (2011 10/16 24:00)

放射線量問題、多摩の公園に貝殻 「誰が持ち込み」川崎市職員ら戸惑い(10/14東京)
 東京・世田谷区の区道で検出された高い放射線量は人為的である可能性が高まったが、川崎市で見つかったホットスポットにも職員が首をかしげる例があることが十三日、分かった。多摩区の稲田公園で毎時一・七マイクロシーベルトの泥が見つかり、園内のプールが使用できなくなるなど市民を震撼(しんかん)させたが、この泥に、現場からは遠い海のものとみられる貝殻が入っていた。「誰が持ち込んだのか」と市職員らは戸惑っている。 (山本哲正)
 同公園のホットスポットは八月下旬に市民グループからの通報で分かった。しかし公園の清掃などを委託している業者やプールの職員はいずれも、この泥に心当たりがなかったという。
 ただ、川崎市は市民からの通報を、市民の安全や不安解消につながるとして歓迎する立場だ。これに先立つ八月中旬、同じくプールのある平間公園(中原区)で、市民団体が同一マイクロシーベルトを超す線量を計測したのがきっかけだった。通報を受けた市の計測でも同〇・九マイクロシーベルトあり、プールの利用を中止。子どもたちの安全を図れた。
 市はそれまでにも学校や公園など四百四十七カ所で放射線量の測定をし、問題なしとしてきた。しかしこの件を境に、市独自に、また市民らからの通報にヒントを得て、公園や学校の落ち葉集積場や側溝の泥などの測定を重ねた。その数は公園だけでも七十三カ所。
 市は同〇・一九マイクロシーベルトを安全の目安に取り組み、市民から「前例のない事態に、市職員は十分動いてくれている」と感謝の声すら出ている。ただ、汚染土壌などの処理は難しい。下水汚泥の焼却灰と同じく飛散防止をしながら川崎区浮島町の市有地で一時保管。その最終処分方法を探っている。


 とっても嫌な可能性を感じさせる話。誰かの悪戯だったらまだマシな方で、放射線の危険性を訴えるためのでっち上げという、人間への信頼性を失いそうな話もあり得なくはない。願わくば、きっちり調査した上で、その嫌な可能性が払拭されればいいのだが……。

 先日も書いたが、「思わぬ所に高い放射線」という事例は、市民団体が測定しまくっている以上どんどん出てくるだろう。それに対し冷静に対応しつつ、同時に、狼少年のようにならないように――放射線慣れせず本当に危険な場合には危険と判断できるように気を付ける必要もある。



クズ (2011 10/15 23:00)

 郡山までやってきて「郡山市は線量が高いです、来るのに気合が入りました」と言い放った山本太郎を、私は生涯軽蔑し続けるだろう。


とっとと辞めろ (2011 10/15 23:00)

 やる気ねぇだろ、あんた。

「防衛省、自衛隊の仕事は前原氏の方が詳しい」一川防衛相が再び発言(10/15産経)
 一川保夫防衛相は15日、金沢市での民主党石川県連の会合で「防衛省、自衛隊の仕事は、私より前原誠司民主党政調会長の方が詳しい」と述べた。同席した防衛政策に詳しい前原氏を持ち上げる意図とみられるが、一川氏は9月の就任時に「安全保障に関しては素人」と発言しており、野党が再び反発する可能性がある。

 自分を「詳しくない」「素人」だと思うんだったら、防衛大臣の職を引き受けるな、迷惑だ。

 「素人目線」とか「庶民目線」を売りにする政治家がいるが、政治という知性も胆力も問われる分野に、素人など必要ない。「国民の感覚が理解できること」は必要な素養かもしれないが、国民の平均と同程度の知性で政治などやって欲しくない。素人でも政治ができるなら、くじ引きで政治家を選べばいい。



放射線に違いはないのに (2011 10/14 24:00)

 世田谷の放射線源が「夜光塗料の瓶」だった件。

 「放射線怖い」と騒いでいたヤツらは、「犯人が瓶だ」と分かると、潮が引いたように騒がなくなった。もちろん瓶を処分すればその場の放射線は通常に戻るのではあるが、それなら除染すれば原発由来の放射線でもほぼ同様。「不法に捨てられた放射性物質」は他にもたくさんあるかもしれないのだから、もし「放射線は怖い」と言うのであれば、そのような「不法投棄の瓶」の類をさらに探し続けるべきではないのか。

 要するに、彼らは「放射線が怖い」のではなく、「原発由来の放射線が怖い」のだ(もしかしたら煽るのが目的で、怖くすらないかもしれないが)。だから、「瓶が原因」と分かれば、「なーんだ」と安心してしまう。夜光塗料だろうが原発由来の物質だろうが、放射線であることには変わりないのに、「放射線に区別がある」とでも思っているかのようだ(実際、「自然放射線」は問題ないが「人工の放射線」は人間が対応できないから危険、というバカな主張をしている者がいたなぁ)。

 今回の騒ぎで、「放射線の危険性をことさら騒いでいるヤツら」は信用ならないことが、いっそうはっきりした。


 ついでに、原発推進・維持の方でも変な人はいるもので……こっちも批判しておく。

http://twitter.com/#!/toshio_tamogami/status/124132046091202561
 世田谷区で毎時2.7マイクロシーベルトの放射線が計測されたということを危険だとマスコミが煽っています。全く気にする必要はありません。その1万倍の放射線でも24時間、365日浴び続けても健康上有益なだけです。

 1万倍はさすがにマズいでしょ、田母神さん。1万倍だと236Sv、死ぬよ。

 まぁ素人の放言と分かるから「バカだなぁ」で済む。武田邦彦のような、科学者の顔をしていい加減なデマを吹聴するヤツが一番タチが悪い。



世田谷の「瓶」 (2011 10/13 24:00)

 世田谷で高い放射線が検知された件については、
●なぜ地表よりも少し高いところの方が線量が高いのか
●なぜその場所だけが福島原発周辺よりも高いのか
●区は一回除染したが、それでも線量が下がらなかったのはなぜか

 といった疑問がすぐに浮かんだ。ツイッターをご覧になって下さった方はお分かりと思うが、あまりにも疑問点が多いので、私は昨夜の時点では「判断保留」としていた。家族には、「放射性物質の石でも見つかるんじゃないの?」と言っていたのだが、似たような結果になったようだ。

発生源?の瓶は4、5本 警視庁も現場に(10/13産経)
 東京都世田谷区弦巻の区道から周辺よりも高い放射線量が検出された問題で、同区は13日夜、記者会見を開き、福島第1原発事故の影響ではなく、最寄りの民家床下に置かれた瓶から放射線が発せられていた可能性が高いと発表した。
 区はこの日、専門業者による測定を実施し、区道の高さ1メートルの地点で毎時3・35マイクロシーベルトの放射線量を検出。非常に高い線量だったことから、業者は近くの民家から放射線が発せられている疑いが強いと判断。区は所有者に了解を取って敷地や室内の調査を実施した。
 民家の壁からは最大毎時18・6マイクロシーベルトの放射線量が検出されたほか、床下に、大小合わせて少なくとも4、5本の瓶を発見した。瓶は、木箱と紙箱で2重に梱(こん)包(ぽう)されていたという。
 大きい瓶は高さ7、8センチで太さは5、6センチ。業者が線量計を当てたところ、針が測定限界値を振り切った。限界値は毎時30マイクロシーベルトの放射線量だった。
 区では「プライバシーの問題」として、詳しい所有者の居住状況などは明らかにしなかったが、所有者は「(箱や瓶に)見覚えはない」と答えたという。
 業者は安全確保が困難と判断し、測定を中止。区は瓶から放射線が発せられていた疑いが強いとして文部科学省に通報した。警視庁も現場に警察官を派遣した。区では文科省の調査などを受けて瓶の除去などに取りかかる方針。
 区は今月4日と6日に現場周辺を約2・5メートル間隔で9地点を調査。最大値は民家の板塀付近の高さ1メートル部分で毎時2・707マイクロシーベルトだった。このため13日、板塀沿いに2メートル間隔で6地点をさらに測定。高さ1メートルの部分で毎時0・15〜3・25マイクロシーベルトを検出した。最も高かった場所を再度調べると、地表付近で1・34マイクロシーベルト、高さ1メートルで3・35マイクロシーベルトだった。
 このレベルの放射線量は通常よりはかなり高いが、京都医療科学大(京都府)の遠藤啓吾学長(放射線医学)は「健康に影響を与えるものでない」としており、近隣住民が民家に近づくことなく、生活する分には支障はなさそうだ。放射性物質は通常は拡散し、1カ所だけ突出して高い数字がでることは考えにくいことから、局地的な調査の必要性を指摘する声が上がっていた。保坂展人区長は「住民らの不安を取り除くため、文科省や都と連携しながら今後の措置を決めたい」と語った。


 瓶を誰が、いつ置いたのかが問題の焦点になってくる。

 誰かが意図的にホットスポットを作りだしているという、嫌な可能性もないわけではないが、おそらくは、不法投棄とか置いたまま忘却といった原因だろう。そうなると、あちこちでこういった放射線源が見つかる可能性が出てくる。今までとりたてて気にしていなかったところに、多くの人があちこち計測するために、ひっそり隠れていた放射線源が表舞台に現れる事例はこれからもどんどん増えるのではないか。いよいよ、「高い放射線を検知」というニュースに対して、冷静に対応することが求められる。

 仮に何年もの間その瓶がここに置かれていたとすれば、そして周辺でとりわけ癌患者多くはないというデータが出てくれば、年間20mSv程度では周辺に健康被害をもたらさないのだというサンプルにもなり得る。福島を過剰に危険視する人たちを説得する材料になるかも…というのが、今回の件での唯一の明るい側面か。

 とりあえず……「原発由来の放射線だ!」「高度濃縮されたんだ!」と騒いでいた人は、ちゃんと検証するなり反省するなりしておいてくれ。



福島のお米 (2011 10/12 22:00)

 朗報。

福島全域でコメ出荷可能=セシウム、規制値下回る(10/12時事)
 福島県は12日、収穫後のコメを対象に実施した放射性物質の本調査をすべて終え、全検査地点でセシウム濃度が国の暫定規制値(1キロ当たり500ベクレル)を下回ったと発表した。これに伴い、県内全域でコメの出荷が可能になった。佐藤雄平知事は同日、記者団に対し「コメの安全性が確認され、安堵(あんど)している。(今後は)トップセールスに出掛けたい」と述べ、昨年の生産量が全国4位の44万5700トンだった県産米を売り込む姿勢を強調した。
 収穫前に行う予備調査では、二本松市の旧小浜町の水田で規制値と同じ500ベクレルのセシウムを検出。この日の本調査の結果は470ベクレルにとどまった。県は、この水田と近隣で収穫されたコメは、検査のために全量買い上げる方針。市場に出回ることはないとしている。
 県は、今年のコメの作付けが制限された東京電力福島第1原発の周辺自治体を除く48市町村で、放射性物質を調査。9月上旬から予備調査、次いで出荷の可否を決める本調査を行い、問題のなかった自治体から順次、出荷を解禁していた。特に二本松市は本調査を、当初予定の38地点から288地点に増やし、重点的に調べてきた。


 これでも「不安だ」という人もいるかもしれないが(記事にもあるように470Bqの米は市場には出回らない、念のため)、そう思う人は食べなくて良い。ただ、その根拠のない不安を人にお裾分けすることなく、黙っていて欲しい。
 仮に基準値ギリギリ500Bqの米を毎日300g食べ続けても、1年(100kg強)で0.7mSvほど。実際には平均消費量は年間で60kgだし、基準値ギリギリのお米ばかり食べることもないだろうから、気にするようなレベルではない。

 米農家の方々は安心したことだろう。個人差はあれど、土地に対する愛着は誰しもある。ましてや土地を生業の土台とする農家は尚更だろう。だからこそ、「土地が放射性物質に汚染されている」という重みは、私が考える以上に大きいのだろうけれども。そんな中で育ててきた米が安全だと承認されて出荷できるというのは、強い心の支えになるのではなかろうか。


他人事 (2011 10/12 22:00)

「国民目線の観点浸透してない」 一川防衛相、F15戦闘機タンク落下対応に苦言(10/11産経)
 一川保夫防衛相は11日の記者会見で、訓練中の航空自衛隊F15戦闘機の燃料タンクなどが落下した事故への防衛省の対応について「直後に(地元に説明に)行くべきだった。常に国民の目線で物事を判断したいといってきたが、防衛省にそういう観点が浸透していない感じを受けている」と苦言を呈した。

 さすが素人だと自称するだけある、見事なまでの他人事発言。それを指示するのもあんたの仕事じゃないのか?



除染の基準 (2011 10/11 24:00)

福島第1原発:除染地域拡大方針に厳しい声も(10/11毎日)
 福島第1原発事故による放射性物質の除染に関する政府の基本方針案がまとまり、除染対象地域が福島県外の都県に大幅に広がる見通しとなった。自治体の担当者や住民からは評価する声の一方で、「遅すぎる」と厳しい意見も上がった。
 方針案によると、環境相は事故による被ばく線量が年1ミリシーベルト(毎時0.23マイクロシーベルト)以上の地域を11月中に「汚染状況重点調査地域」に指定。自治体は国と協議しながら除染の区域や方法を決める。除染費用は国が負担することになる。
 航空機による文部科学省のモニタリング調査では、現段階で東京都と福島、宮城、栃木、群馬、茨城、千葉、埼玉の7県で年1ミリシーベルト以上の場所が見つかっている。環境省はモニタリングや自治体の調査を参考にしながら、原則として市町村単位で調査地域を指定するという。
 首都圏でも周辺より高い空間放射線量が確認されている千葉県北西部。柏市の染谷誠一・放射線対策室長は「市単独の除染費用負担は無理なので国の支援はありがたい」と歓迎、「細かい内容が早く知りたい」と語った。
 ただし、住民の中には厳しい意見もある。2児の母で、各自治体に放射線量の測定や除染を求めて署名活動をした我孫子市の主婦(41)は「国が年1ミリシーベルト以上の除染の必要性を認めたことはありがたいが、何しろ遅い。この地域の汚染がひどいのは4月後半には分かっていたし、早めに打てる手があった」と指摘した。
 一方の東京都内。葛飾区では5月末以降、区内7カ所の公園で週1回ずつ線量測定を行っているが、現在でも一部の公園で毎時0.23マイクロシーベルト以上を観測している。8月には小中学校や公園など398カ所の砂場で線量を測定、区独自の目安(毎時0.25マイクロシーベルト)を超えた20カ所で砂の入れ替えを進めている。
 今月6日に毎時0.24マイクロシーベルトを観測した葛飾区の「金町二丁目ときわ公園」近くを通りかかった男性会社員(42)は「小学生の子供がいるので国の方針に従って除染が進められれば安心だ」と、ほっとした様子だった。
 複雑な表情を浮かべる人もいる。線量が1ミリシーベルトを超える地域が点在する栃木県那須塩原市。市から測定機器を借りて観測しているという主婦(59)は「除染基準値をできるだけ低くするのは大歓迎」という。一方で「対象地域が増え、それに伴って除染で出た土の仮置き場が増え、ホットスポットも増える。これってどうなのでしょうか」と心配そうに話し、「汚染の土などは発生元に1カ所に集めて処理するようにしてもらいたい」と注文した。【早川健人、和田浩幸、藤野基文】


 100mSv以上では放射線量と発ガンに相関性が見られるが、それ以下では有意なデータが得られていない、と言うのがまずこの件を語る際の大前提。100mSvだと、発ガン率は0.5%上がると言われている。

 つまり、有意なデータがない=明らかな危険性が証明できない以上、100mSv以下については、「安心できる値」と「除染にかかる費用」を天秤にかけて考えていくしかないわけだ。とにかく安心を得るためであれば、わずかでも自然放射線量よりも高い値が出ていれば除染をするに越したことはない。しかし、そうなれば莫大な費用がかかる。
 本当に危険性が高いのであれば、できる限り除染の範囲は広げるべきだが、100mSvですら0.5%のリスク上昇であるならば、1mSvという基準は厳しすぎるのではないか。20mSv程度が私は妥当だと思っているが、その程度を基準にして、今後の癌検診などに費用をかけ、危険性がいかに低いかを丁寧に説明し続ける方が効果的なお金の使い方では無かろうか。

 1mSvを基準としても、1兆円以上かかると環境省は試算している。1mSvだといったい何兆円かかるだろうか。安心に対してかけるコストとして適性なのか、冷静に考える必要があるのではないか。こう言うと、「お金の問題じゃない」という人が出てくるんだが、お金は無限に存在するわけではない。



「うちの子は天才」 (2011 10/10 24:00)

<子育て調査>親の8割が「うちの子って天才」って思った経験あり(10/7毎日)
 子育てについて保護者に聞いたところ、約8割の人が自分の子どもが天才だと思った経験があることが、ベネッセコーポレーションの調べでわかった。
 調査は、子どもの好奇心などについて調べている同社のプロジェクトチーム「こどもメガネ委員会」が、同社の0〜6歳を対象にした幼児教育事業「こどもちゃれんじ」の会員の保護者を対象に、9月20〜27日にインターネットで実施。有効サンプルは2284人だった。
 「『うちの子って天才!? 才能あるかも!?』と思ったことがありますか」という質問に、「頻繁にある」(13.3%)と「時々ある」(67.3%)を合わせて80.6%の保護者が「ある」と回答。また、天才だと思った時期を聞いたところ、「2歳」が87.1%で最も多く、4歳(84.8%)、3歳(84.6%)の順だった。
(以下略)

 逆に残りの2割の方が気になったり。子供の成長過程を見ていると、人間って本当にスゲェなと、心から思う。そこに自分の子供という身贔屓が入れば、天才と思うのは当たり前だと思うんだが……。

 ま、子供の時に天才だったからって大人になってもそうとは限らないもので……神童と呼ばれた人間が大人になったらどうなるかというのは、身に染みて実感している。俺の全盛期は5歳の時。


原発事故を利用して北朝鮮擁護 (2011 10/10 24:00)

 反原発の人間が全てこんな風だとは思わないけどさ……

メディアの死は大歓迎だ(2) 高野 善通のブログ2/ウェブリブログ
 昨日の8・6行動、私は東京での脱原発デモに出向いてまいりました。「朝鮮共和国の核兵器より恐怖の日本の爆発原発」「原発オウンゴールの日本に朝鮮共和国核開発非難の資格なし!!」のプラカードを掲げて行進したのが私ですが、沿道では結構私のプラカードに注目が集まっていました。(以下略)

 原発事故をダシにして北朝鮮の核開発を擁護する主張は、明らかに一般の「脱原発」の意思とは乖離している。どう考えても朝鮮総連の主張にしか見えない。こういうのを野ざらしにしておくから、「反原発」は支持をどんどん失って「一部の過激派」だけの物に成り下がっている。

 むしろ「原発推進派が送り込んだ埋伏の毒」と考えた方が辻褄が合う。



被災地に経費請求 (2011 10/9 24:00)

 批判すべき事案なのか、しかたない話なのか、よく分からないが。

被災3県に支援経費を請求 22都県が44億円(10/8朝日)
 東日本大震災で福島、宮城、岩手の3県を支援した自治体が、その経費を3県に請求する手続きを進めている。朝日新聞社の調べでは、これまでに22都県が約44億円を請求し、今後も増える見込みだ。災害救助法に基づく手続きで、最終的には国が費用の大半を負担する見通しだが、被災県に請求することに疑問の声も出ている。
 災害救助法の規定によると、被災地を支援した都道府県は、経費(災害救助費)を被災地の都道府県に請求できる。対象となる経費として、避難所の設置や、炊き出しなどの食料・飲料水の供給、被災者の救出など10項目が定められている。
 厚生労働省によると、こうした請求は1995年の阪神大震災でも例がない。今回は厚労省が同法の規定を踏まえた積極的な救助を都道府県に要請したことが影響したとみられる。
 1回目の請求申請が7月末に締め切られたのを受けて、朝日新聞社が47都道府県の担当部局に取材したところ、東京、鳥取、長崎など22都県が約44億円を請求したと回答。うち東京都が約15億円と最も多く、秋田県の5億3600万円、埼玉県の4億9千万円が続いた。
 請求の締め切りは11月末と来年2月末にも設定されている。大阪や兵庫、北海道など他の18道府県も7月末時点で計約45億円の請求を見込んでいる。非公表の県もあり、請求済みの都県も追加して申請できるため、請求額はさらに膨らむとみられる。


 「請求はするけど実際には受け取らない、あるいは国が支払う」とかって形じゃないのかなぁ……そうじゃなければ、ちょっと無体な話だ。続報が出るのを待つとするか…。



神奈川県知事が公約撤回 (2011 10/8 24:00)

「忘れて」太陽光200万戸公約、知事が撤回(10/8読売)
 神奈川県の黒岩祐治知事は7日、知事選以来掲げてきた「4年間で200万戸分の太陽光パネル設置」とする公約について、「あのメッセージは役割を終えた。忘れてほしい」と述べ、撤回した。
 県議会予算委員会終了後、県庁内で記者団の質問に答えた。今後は数値目標にこだわらず、2020年度までに県内の消費電力量に対する再生可能エネルギー発電量を20%以上とする「かながわスマートエネルギー構想」を推進していくという。
 公約について知事は、「200万戸だろうと180万戸だろうと、全部の家にソーラーパネルを付けるんだというメッセージ性を大事にした」と釈明。専門家と協議して練り上げた新構想を、9月12日の県議会本会議で打ち出した段階で、「4年間で200万戸分」の公約を「リセット」したという。知事は今後、新構想について理解を得るため、県民との意見交換会などで説明していくという。
 知事は予算委でも、公約を巡って苦しい答弁に追われた。
 選挙戦で「200万戸分」と掲げた理由を、「『これからは太陽経済の時代』と訴え、分かりやすいメッセージにするためだった」と説明。やはり知事選以来使ってきた「太陽経済」という言葉については、「太陽によって風が生まれ、雨が降る。風力発電も水力発電も、自然エネルギーすべてが含まれる。日本のエネルギー構造を変えようとの思いを込めた言葉だったと解釈してほしい」と語った。
 知事は「旗を振るのが自分の役目」と、かたくなに公約にこだわってきたが、行政の長として厳しい現実に目を向けざるを得なくなった格好だ。昨年度、県内で新設された太陽光パネルは約1万戸分。今年度は8月までの5か月間で既に約8200戸分と、前年度を上回るペースで設置が進んでいるが、新構想の実現のためには、あと3年半で54万戸分以上の設置が必要で、実現に向けた道のりは容易でない。


 そりゃ過ちは改めるに如くは無しだが、ずいぶんいい加減な話だなとも思う。「現状についてこう認識しています、ゆえに公約をこういう風に修正せざるを得ません」と釈明すべきなのに、「忘れてくれ」だの「分かりやすいメッセージにするためだった」だの、選挙民をバカにしているとしか思えない。ざっくり言えば、詐欺行為ではないか。

 再生可能エネルギーに対する潮目は完全に変わった。もちろん、その方面での開発は必要だし、民間ではどんどん研究が進んでいくだろうが、「原発をすぐに止めて再生可能エネルギーに」という夢想論は、ほぼ消えたように思う。地に足のついた議論がようやく動き出す。



避難を勧めるならば (2011 10/7 24:00)

 福島や東北からの避難を勧める声を見かける。その中には、科学的な根拠無く、「危険性がゼロではない以上、避難すべきだ」主張する向きもある。

 移住、それも個人ではなく家族の移住となると、その負担は非常に大きい。金銭面での負担もさることながら、新しい環境で生活を始めることに対するストレスもかなりの物である。
 移住にデメリットがあるならば、当然、移住しないことのデメリットとの比較が必要になってくる。「移住しないことによるデメリット」は、当然放射線被害だ。

 ここで、放射線被害について、合理的・科学的に検討する必要性が出てくる。
避難しないで受ける放射線被害が深刻であれば、当然、移住によるデメリットを甘受してでも移住すべきだろう。
 また、「危険ではない」と説明されてもなお不安であるならば、その不安によるストレスと移住した際のストレスを比較検討し、そのうえで避難を選ぶことは、その人の自由である。
 しかしながら、健康被害が考えにくい程度の放射線被害であるのに、過度に危険と思い込んでしまって避難という選択肢を選び、そこで本来は受けなくても済んだはずのストレスを受けるとするならば……それは不幸なことと言うべきではないか。

 避難を勧めるのはもしかしたら善意からかもしれないが、「土地を離れて生活圏を変えること」がどれだけ大変なことか、という配慮が足りないように思う。「残る人間」を人でなしのように言うのはもってのほかだ。


小沢 (2011 10/7 24:00)

 小沢に関しては、馬鹿馬鹿しさしか感じられない。
 「強制起訴は俺を追い落とそうとする国歌の陰謀だ」なんて、恥ずかしくて高校生でも言わない。検察批判もしていたが、今回小沢が起訴されたのは、検察審査会によるものであり、国民の判断である。つまり、「民主主義国家ではない」という批判も的外れと言うことになる。

 尿管結石?あれは痛いらしいね。



ジョブズ死去 (2011 10/6 24:00)

 中学校の頃、初めてPCを手に入れた頃から、マッキントッシュの噂は聞いていた。友人に持っている者がいなかったため、雑誌などで写真を見るだけではあったが、きれいなデザインだなという思いは抱いていた。私は「PCは無骨であるべき」というこだわりを持っていた(そして今も持っている)ため、マックが欲しいと思うことはなかったが、「スタイリッシュなMac」というイメージは持っていたし、iMacが発表されたときにはちょっとした衝撃を受けたものだった。
 
 スティーブ・ジョブズはかっこよかった。仮にApple製品に興味が無くとも、Appleの商法に批判的であっても、誰しも憧れだの敬意だの、あるいは逆に嫉妬だの軽蔑だのといった、何らかの特別な感情を抱くのではないか。会社の基盤を作り上げ、内部対立から追い出され、しかし後に戻るよう請われ、そしてまた大成功を収め……憧れないわけにはいかない。賛否いずれの立場をとろうとも、ITや経営に多少の興味を持っているならば、意識しないわけにはいかない存在だった。それくらい大きな人だった。

 今はただ、安らかな眠りを祈りたい。



「科学者」がすべき主張ではない (2011 10/5 21:00)

【緊急】 発言記録を残そう!! - 武田邦彦 (中部大学) - BLOGOS(ブロゴス)
 事実をそのまま見てください。可哀想に福島の子供たちに甲状腺の異常が認められたのですが、これまで「直ちに健康に影響がない」、「この市の線量なら大丈夫」、「野菜を食べても安全」、「給食は食べなければならない」、「瓦礫や花火の搬入に反対する奴はケシカラン!」、「私は医師だが1年100ミリまで大丈夫」・・・などと言った人があれほど多いのに、まだ誰一人として甲状腺異常の診断結果について「そんなことはウソだ。子供は健康だ!」という反論をしていません。
 黙っています。「安全だ」と言い続け、危険を回避しようと努力する親御さんを批判し、給食を無理矢理食べさせて子供を被曝させ、そして目の前に健康不安や患者さんがでると黙っている。そんな人たちを許すことはできません。そんな人で子供たちを病気にすることはできません。
 断固、「被曝は大丈夫」と言った人がいたら、即座にそれを記録し、テレビ、新聞、ブログなどの発言記録を保管し、可能な限り糾弾しなければならない。子供は声を上げない。大人が声を上げ行動しなければ子供は声を上げずにベッドに行く。
 東京都に運ぶ瓦礫を阻止できなければ、また被曝を拡大する。福島の除染が遅れればそれだけ子供の被曝が増える。911デモで不当に逮捕されたのがフランス人だったことは日本人として残念だ。私たちはもう「抜け殻」になったのか?

・・・・・・・・・

 個人で生活を守ろう。政府、自治体、医師、学校・・・そんなところは何の責任もとらない。
 だから、できるだけ1年1ミリを守り、どうしてもダメでも1年5ミリの範囲に入るようにしたいと思います。1年1ミリなら3月11日以前と同じですから、人間として受け入れることができます。とにかく被曝を少しでも減らして2度と甲状腺異常の子供たちを出してはいけないと思います。
 新米はしばらく様子を見ること、肉は外国産を買うこと、魚は量を減らし、買うなら日本海側に限定し、外国の加工食品などを積極的に使い、日本の牛乳は一切飲まず、東北、関東の食材でベクレル表示のないものは避け、家の除染をもう一度して、自治体に地域の除染を厳しく要求し、被曝を1年1ミリ以内にするように心を強くしよう!原発の設計変更、それに被曝と人体の関係が判るまで、原発は中止しなければならない。
 ビクビクして生活するより、やるだけのことをやって、後で「ああ、よかった。無事に済んだ」と笑うようにしたい。


 昨日も書いたように、福島の子供の一部に見られた甲状腺機能の「異常」は、原発事故の放射線による物だと断言する証拠は、今のところ存在しない。そもそも子供の甲状腺機能を詳しく調べた他のデータとの比較が為されていないうえ、放射線以外にも甲状腺機能を変化させる要因は考えられるからだ。もちろん、「放射線による物ではない」と断言できる根拠も無いのだが、「放射線による物だ」と断言できる根拠も無い。

 つまり、科学者ならば「はっきりしたことは今は何も言えない」というのが誠実な態度であろう。

 甲状腺機能の変化が放射線による物と断言できない以上、武田氏が羅列する「不安要素」も合理性を持たない。
 広島や長崎、そしてチェルノブイリなどで一定の知見は得られている。それらを元に考えれば、瓦礫や花火に残留する放射線量では健康被害はほぼ無いと言って良いし、流通している野菜も毎日トン単位を食べなければ問題ない(そういや武田さん、まだ「セシウムの毒性は青酸カリの2000倍」って言ってるね)。

 個人的に放射線リスクを回避することを選ぶのは個人の自由だ。しかし、科学者の肩書きで「危険だ」と主張するならば、危険であることを科学的に証明すべきだ。過去のデータを元にすれば「有意な影響は考えられない」のだから、それを否定するデータを出してこなければ、扇動家と言われてもしかたあるまい。

 「ビクビクして生活するより」と言っているが、ビクビクさせているのはいったいどちらなのか、と言いたくなる。



「子供の甲状腺機能に変化」の記事 (2011 10/4 24:00)

130人中10人、要経過観察=福島の子、長野で甲状腺機能検査(10/4時事)
 長野県松本市のNPO法人日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)と信州大学付属病院が福島県の子ども130人を検査した結果、血液中の甲状腺ホルモンの分泌について10人が基準値を外れ、経過観察が必要と診断されたことが4日、分かった。神谷さだ子JCF事務局長は、「血液の甲状腺ホルモン検査は通常行われていないため、東京電力福島第1原発事故の前後の比較ができず、影響について断言できない」と話している。

10人の甲状腺機能に変化 福島の子130人健康調査(10/4信濃毎日)
 認定NPO法人日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)と信大病院(ともに松本市)が、福島県内の子ども130人を対象に今夏行った健康調査で、10人(7・7%)の甲状腺機能に変化がみられ、経過観察が必要と診断されたことが3日、分かった。福島第1原発事故との関連性は明確ではない。旧ソ連チェルノブイリ原発事故(1986年)の被災地では事故から数年後に小児甲状腺がんが急増しており、JCFは今後も継続的に検査が受けられるよう支援していく方針だ。
 調査は原発事故から逃れて茅野市に短期滞在していた子どものうち希望者を対象に7月28日、8月4、18、25日に実施。130人は73家族で生後6カ月〜16歳(平均年齢7・2歳)。医師の問診と血液検査、尿検査を受けた。
 甲状腺は成長に関するホルモンをつくる。今回の調査で1人が甲状腺ホルモンが基準値を下回り、7人が甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回った。甲状腺機能低下症と診断された例はなかった。信大病院の中山佳子小児科外来医長は「現時点では病気とは言えないが、経過観察の必要があるので、再検査を受けるように伝えた」としている。
 ほかに、2人の男児(3歳と8歳)が、甲状腺がんを発症した人の腫瘍マーカーにも使われる「サイログロブリン」の血中濃度が基準値をやや上回った。サイログロブリンは甲状腺ホルモンの合成に必要なタンパク質。甲状腺の腫瘍が産生したり、甲状腺の炎症で甲状腺組織が破壊されたりすることで血中濃度が高くなるが、健康な人の血液中にも微量存在する。
 原発事故で放出された放射性物質のうち、放射性ヨウ素は、甲状腺が甲状腺ホルモンを合成する際にヨウ素を使うため、人体に取り込まれると甲状腺に蓄積、甲状腺がんや機能低下症を引き起こす。
 JCFの鎌田実理事長(諏訪中央病院名誉院長)は「いろいろ意見はあるが、被ばくの可能性は捨てきれないと思う。継続してフォローしていくのはもちろん、福島の新たな希望者がいれば、健康調査の枠を広げるつもりだ」と話している。


 「原発事故との関連は断言できない」という部分に噛みついて「原発事故のせいに決まってるだろ」と主張する声を多く見かけたが、甲状腺の異常はストレスなど「放射線以外の要因」でも起こりうるため、「確言できない」とするのが最も真摯な態度と言えるだろう。むしろここで「原発事故のせい」と言う方が無責任で扇情的。

 もちろん、原発事故による影響を否定するつもりも無い。要するに、きちんと検証をおこない、より確実な情報を公開して欲しいということだ。


ノーベル物理学賞 (2011 10/4 24:00)

宇宙加速膨張の米豪3氏=超新星観測で解明−ノーベル物理学賞(10/4朝日)
 スウェーデン王立科学アカデミーは4日、2011年のノーベル物理学賞を、超新星爆発の観測から宇宙の膨張が加速していることを明らかにした米カリフォルニア大のソール・パールマッター教授(52)、オーストラリア国立大のブライアン・シュミット特別教授(44)、米ジョンズホプキンス大のアダム・リース教授(41)の3人に授与すると発表した。
 宇宙は約137億年前のビッグバンで生まれ、膨張を続けているが、従来の研究では重力によって膨張速度は次第に減速すると考えられてきた。
 パールマッター教授らのグループとシュミット、リース両教授らのグループはそれぞれ、遠方で起きた超新星爆発のうち、明るさが分かっている「Ia型」と呼ばれる天体を50個以上観測。予想よりも明るさが暗かったことなどから、1998年に宇宙の膨張速度が加速を続けているとした論文を発表した。
 この加速は宇宙の約73%を占める正体不明の暗黒エネルギーによるものとされ、2001年に打ち上げられた天文衛星「WMAP」の観測でも裏付けられた。


 宇宙の加速膨張に対してノーベル賞が与えられるんだったら、インフレーション理論の佐藤勝彦さんにもあげてほしいなぁ、と。観測結果が出て実証されないともらえないから、佐藤さんやホーキングは生きている間は難しいか。

 加速膨張の原因となっているダークエネルギーの正体は、私の生きている間に明らかになるのだろうか。余剰次元とか超弦理論とか、生きているうちに答えを知りたい。


民主お得意の持ち回り (2011 10/4 24:00)

鉢呂前経産相、民主党TPP議論の座長に(10/4朝日)
 民主党は3日、関税を原則撤廃する環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加を党内で論議するプロジェクトチーム(PT)の座長に、鉢呂吉雄前経済産業相を充てる人事を固めた。4日にも正式決定し、週内に議論を始める。
 TPP推進派の前原誠司政調会長が指名した。元農協幹部で農政通の鉢呂氏を起用することで、農業団体や反対派議員を説得する狙いがある。ただ鉢呂氏は先月、失言の責任を取って就任わずか9日で経産相を辞任したばかり。交渉参加の是非をめぐり激しく対立する党内論議をまとめきれるかは不透明だ。


 民主党ってこういうの多いよね、責任とって辞めたと思ったら、他の役職で復活。

 鉢呂発言の是非は措くとしても、辞任したばかりの人間をすぐに要職に置くのは「思考回路がズレてる」としか言いようがない。彼が農水省になったのも「農政通にTPP参加の説得をさせる」というのが理由だったはずで、そこまでTPPにこだわって復活させるなら、片言隻句で辞任させたのは何だったのかと言うことになる。

 民主党の思考回路はよく分からん。



公務員宿舎 (2011 10/3 24:00)

首相、補正協議にらみ転換=朝霞宿舎凍結、野党なお批判(10/3時事)
 野田佳彦首相は3日、与野党から税金の無駄遣いとの批判が出ていた国家公務員朝霞宿舎(埼玉県朝霞市)の建設について、5年間の凍結を安住淳財務相に指示した。建設を続行すれば、2011年度第3次補正予算案に関する与野党協議の早期開始に障害となりかねないと判断した。民主党内では首相の「決断」を支持する声が大勢だが、野党は建設中止でなく凍結としたことや、急な方針転換を批判している。
 首相は3日午前、朝霞宿舎の建設現場を視察した後、「自分の中の腹を固めた」と記者団に強調。首相官邸に戻ると財務相を呼び、凍結を指示した。協議では、千代田区など都心にある公務員宿舎は危機管理担当者用を除いて廃止、売却することなども確認した。
 朝霞宿舎は建設費105億円。行政刷新会議の事業仕分けでいったん凍結されたが、首相が財務相だった昨年末に着工を認め、野田内閣発足前日の9月1日に工事が始まった。再び凍結に方針転換したのは、東日本大震災からの復興に向け、臨時増税で負担を求めようとしている国民の理解を得られないと懸念したためだ。
 加えて、先の臨時国会で野党から「お金があるなら復興住宅に回すべきだ」と追及されたことも影響した。「一日も早く3次補正とその関連法案を国会に提出しなければならない。与野党協議を進めるに当たって、朝霞宿舎問題のように、良いご提案を頂けるのであれば、謙虚に耳を傾けたい」。首相は3日付の自身のブログで、こう記した。
 野党に協議を呼び掛ける立場の民主党の輿石東幹事長は同日の記者会見で「ぜいたく過ぎるとの批判もあり、首相の決断となった。政も官も自ら身を削り、範を示すべきだ」と歓迎。同党内からは「英断だ」(若手)との声が上がった。


 「事業仕分けで凍結→野田財務相の時に復活→野田首相が再び凍結」という流れ。

 そもそもの問題は、「事業仕分け」がただのパフォーマンスでしかなかったという点。仕分けに法的根拠を持たせなかったために、後から幾らでも変更・修正ができることになり、仕分けされた事業の多くが復活することになった。

 さらに、野田氏が財務大臣の時に着工を認めたのは何だったのかという問題もある。もちろん、状況に応じて判断を修正していくこと自体は問題ではないが、責任ある立場の人間がいったん決めたことを変更するのであれば、合理的な理由が必要になる。着工の判断を下したときからいったい何が変わったのか、きっちりとした説明が求められる。それができなければ、「軸がないからブレるのだ」と批判されても仕方あるまい。

 だいたい、公務員宿舎の問題ってそんなに大きな話かね?首相がわざわざ出向くような話でもないように思うんだが。


お遍路 (2011 10/3 24:00)

“サイテ〜菅”お遍路を再開!「戻ってくるな」の声も(10/3ZAKZAK)
 民主党の菅直人前首相(64)が3日午前、中断していた四国88カ所霊場を巡る「お遍路」を再開した。「史上最低の宰相」と言われた菅氏だけに、永田町では「もう戻ってくるな」との声もある。(以下略)

 「戻ってくるな」と言えば、四国にゴミを押しつける格好になるから、私はそれは言わない。日本からベントで排出したいと願うのみ。



疲れた (2011 10/2 24:00)

 朝7時半過ぎから町内の草刈り。草刈り機で茂みを刈ったり、刈った草を集めたり…で12時過ぎ。そのあとシャワー浴びて着替えてすぐに出勤。帰ってきたのは夜10時過ぎ。かなり疲れたし、時事ネタの収集も全くできていないので、今日は更新無し。すいません。

 ゆっくりツイッターのTLを遡ることとする。



プルトニウム (2011 10/1 24:00)

 プルトニウムが原発敷地外で見つかった話。読売の記事がいちばん分かりやすい。

原発敷地外でプルトニウム…福島・双葉など(9/30読売)
 文部科学省は30日、東京電力福島第一原子力発電所事故で周辺地域に拡散したとみられる放射性物質のプルトニウムとストロンチウムの土壌汚染状況をまとめた地図を公表した。
 プルトニウムは、福島県双葉町、浪江町と飯舘村の計6か所の土壌から検出され、国の調査では初めて原発敷地外から見つかった。同省は、「プルトニウム、ストロンチウムによる被曝(ひばく)線量は非常に小さいため、除染対策はセシウムに着目していくのが適切」と話している。
 調査は今年6〜7月、原発周辺の100か所の土壌を採取して行われた。東西冷戦時代の大気圏内核実験で日本に降下した放射性物質を同省が事故前10年間に測定した値と比較した。
 プルトニウムが見つかった6か所はいずれも警戒区域、計画的避難区域だった。原発事故で放出されたプルトニウム238の最大値は、浪江町の1平方メートル当たり4ベクレル。これは過去の測定の最大値8ベクレルの半分だった。同省の試算によると、今後50年間の被曝線量は0・027ミリ・シーベルトだった。他の5か所は0・55〜2・3ベクレルで、最も遠い検出地点は、原発から約45キロの飯舘村だった。
 一方、原発由来のストロンチウム89、90は45か所で検出された。このうち半減期の長いストロンチウム90の最大値は双葉町の同5700ベクレル。過去の最大値(950ベクレル)の6倍に相当する。50年間の被曝線量の試算は0・12ミリ・シーベルトだった。ほかに、950ベクレルを超えたのは7か所あった。


 プルトニウムと聞くとインパクトは大きいし、実際その毒性はかなり強いのだが、わずか4Bq/m^2であるし、記事中にも「今後50年間の被曝線量は0・027ミリ・シーベルト」と明記してあるように、問題はない。これで危険だったら、米ソや中国がガンガン核実験やっていた時代はさぞや日本には癌患者が多発しただろうな、と。
 ストロンチウムに関しても、0.12mSvなら、問題ないレベルだろう。

 100mSv以上だと発ガンリスクで有意なデータがとれるが、それ以下だと癌のリスク因子は放射線以外にもあるため、有意なデータが得られない。確証はないが「放射線量が増えると共にリスクも増えるはずだ」と仮定して、現在の基準値などが決められている。
 それを頭に入れれば、0.12mSvや0.027mSvという数字は、気にするようなレベルではない。

 「少しでも放射能汚染があると考えられるなら福島から避難すべき」という主張も見かけるが、移住による環境の変化によってストレスがかかることもまた、健康に悪影響を及ぼす。あくまで、移住のリスクと残るリスクを天秤にかけた上で判断を下さねばならない。そのためには、なるべく正確な情報を手に入れる必要がある。
 その見極めは難しいが、まずその意見を述べている人が「放射線の専門家であること」が最優先されるべきだろう。そして、「震災以後、やたらテレビに出たり本を出したりして稼いでいる者」は除外した方が無難だろう。要するに、小出だの広瀬だの武田だのは信用しない方がいいということである。



福島差別 (2011 9/30 24:00)

 「息子には福島の女性とは結婚させない」とか「放射線障害は遺伝する、子供を産むべきじゃない」とかいう主張をツイッターなどで見かけたり。

 「放射線障害は遺伝する」と主張する人に反論した時に向こうが出してきた論文があったが(urlは失念してしまった…)、「マウスでは症例が見られるが、人間ではそういったデータは出ていない」と書かれてあった。「障害は遺伝する」と主張する人ですら、そんな文章しか提示できないわけで、放射線による障害は遺伝しないと考えるのが妥当だろう。
 もちろん胎児に対しては影響なしとは言えないし、卵細胞への障害が影響を及ぼす可能性はゼロではない。しかし、福島の女性は子供を産むべきでないと主張する根拠にするには弱すぎる。だいたい、放射線障害が遺伝するというなら、広島や長崎の被爆者の子孫は、永遠に不安を持ち続けねばならなくなる。その必要がないのは、広島や長崎を見れば誰の目にも明らかだ。

 根拠がない以上、冒頭のような主張は、福島の人たちに対する差別的言辞といわざるを得ない。ましてや、「放射能がうつる」とか言うのは、無知だからと言って許される物ではない。無知であるがゆえに人を傷つけるならば、無知も罪と言える。……自戒も込めて。



台湾、タイ、カンボジア (2011 9/29 24:00)

自民が台湾の小学校に義援金の御礼へ(9/29産経)
 台湾の「中華民国建国100周年」祝賀式典に出席する自民党議員団(団長・麻生太郎元首相)は来月9日、小遣いを持ち寄って東日本大震災の義援金を日本に送った台中市の建国国民小学校を訪問して謝意を伝える。小学校訪問は、7月7日付の産経新聞報道がきっかけ。

 親日国である台湾との関係は大事にしたいもの。
 しかし、麻生さんは、正月のブラジル訪問といい、外交に大活躍。

 台湾への謝意といえば、こんな話もあった。

与那国―台湾110キロ、リレーで完泳 震災支援に感謝(9/19朝日)
 沖縄県・与那国島を17日朝に出た6人の青年が台湾東部・宜蘭県蘇澳まで約110キロをリレーで泳いで黒潮を横断、19日午前に無事到着した。東日本大震災後、台湾から67億台湾ドル(約174億円)に上る義援金が寄せられたことに感謝を伝えようというもの。6人が携えた被災3県知事からのメッセージが同日夕、台北で楊進添・外交部長(外相)に手渡された。
 泳いだのはライフセービングなどで活躍している神奈川県茅ケ崎市の会社員、鈴木一也さん(31)と、呼びかけに応じた社会人や大学生ら5人。ゴールの蘇澳では地元の水泳愛好者約160人が海に入って出迎え。日に焼けた6人は、最後に全員並んで泳いで浜に立ち、大勢の台湾メディアに囲まれ「長い時間でした」と笑顔を見せた。
 6人は伴走の船で休みながら30分ずつ交代で泳いだ。夜間は照明をつけると魚が寄ってくるため暗闇の中を泳いだ。


 アジアというとどうしても、サッカーの試合で「日本の大地震をお祝います」と横断幕を掲げたバカ野郎の国など「あの3国」を思い浮かべるが、むしろ、それは例外的な存在。日本が比較的好意を持たれている国であることは、震災時の支援の様子からじゅうぶん窺えた。

 親日国といえば、東南アジアが大変なことになっている模様。

タイの洪水被害で158人死亡、カンボジアでも61人が犠牲(9/26ロイター)
 [バンコク 26日 ロイター] タイの防災当局は26日、7月中旬から続く豪雨による洪水被害で、これまでに158人が死亡したと発表した。一方、隣国カンボジアでも過去2週間で61人の死者が出ている。
 タイの防災当局は、同国の北部、中部23県で約200万人が豪雨と洪水の被害を受けていると明らかにした。また、気象当局は主に北東部と中部39県に対し、今週さらなる豪雨と洪水を警戒するよう警告している。
 一方、カンボジア当局によると、16万3000ヘクタールの水田と6万3000世帯が被害を受けている。メコン川流域などに位置する州での死者数が増加する可能性もあるという。


 7月から大変な状況であるらしいが、日本のメディアで報道されたのを見たことがなかったため、遅まきながら今日気付いたところ。湿潤な気候が大きな恵みをもたらす一方で災害を招くこともあるというのは、日本も東南アジアも一緒。こういう事態への対策として、ODAを活用して欲しいもの。



キアゲハの羽化 (2011 9/28 24:00)

 拙者の栽培するプランターのニンジンに居着いていたキアゲハの幼虫。無計画に葉っぱを食われちゃ叶わんということで、虫かごに移住させ、きちんとした管理の下で葉っぱを投下、サナギになってから10日ほど経過していた。

 今日の午前中に、3匹が羽化し、かごから旅立っていった。

 芋虫が蝶になるというのは当然知っていたことではあるが、実際に目の当たりにすると、「あんな芋虫がこんな成虫に…」と不思議に感じざるを得ない。昆虫の変態はやっぱり神秘的。小さな虫であっても、必死で生きているんだなぁと、かなり感動した。

 生活がかかっていないから、殺さない余裕があるというのは分かっている。俺の家のプランターで生まれたことを感謝しろよ、とか思いつつ、羽ばたいていく蝶を眺めていたり。



福島を一括りにして汚染地域とみなすな (2011 9/27 24:00)

 福島原発の周囲に、人体に影響あるレベルの放射能汚染があるのは事実だ。しかし、「福島産の野菜は危ない」とか「福島は人が住めない」とかいった、福島全体を一括りにして汚染地域のように言いなす言動は、看過できない。
 本当に汚染されているなら、それは「事実の指摘」に過ぎないから問題ない(それでも人の土地に対する言説だから最低限の気遣いは必要だろう)。しかし、原発から30km圏内でさえ福島県の面積の1割に満たない広さであり、福島のほとんどは「影響がある」と断言できないレベルの放射線量である。

 以前ツイートした話だが、福島の面積は約13800平方kmで、「東京+埼玉+神奈川+千葉とほぼ同じ、長野県とほぼ同じ、北陸3県の合計よりも広い、京都+滋賀+奈良+大阪とほぼ同じ、広島県の1.6倍、愛媛を除いた四国の面積よりやや広い、熊本+大分と同じ」である。

 福島県の産物を避けるのは本人の自由であるが、根拠のない不安を吹聴して「本来受けなくても良い被害」を与える自由は、無い。その被害は、経済的な物のみならず、精神的な被害にまで及ぶ。「子供の命を守る」とかいった精神で反原発を唱えるなら、郷土に愛着を持つ人への思いも理解して欲しい。

 あとは9/16にも同じような内容のを書いたので、そちらも読んで欲しい。


念のため (2011 9/27 24:00)

 勘違いして欲しくないから念のため言っておくと、私は小沢や秘書たちが善人だとか、全くの潔白とは思っていないが、同時に、裁判結果については、被告人が無実を立証できなきゃ無罪というのはマズいんじゃないか、と思っている。心情的には「有罪」で良いと思っているが、かといって「疑わしきは被告人の利益に」という部分を覆しちゃまずいかな、と。



小沢?もうどうでもいいよ (2011 9/26 24:00)

 小沢の秘書が有罪判決食らった?もう終わった政治家の、しかも秘書の話なんかどうでもいいや。

 本当に小沢が有能で豪腕であるならば、東日本大震災に対し、何らかのアクションを起こしているはずだ。しかし、彼が何か行動をとったという話は全く聞かない。彼の選挙区は岩手であるのに、彼が地元のために何かやったという話は全くない。彼は、民の方を向いて仕事などしていない。

 いい加減、小沢信者も現実に目を向けるべきだと思うんだが…。


サナギ (2011 9/26 24:00)

 キアゲハさんたちがサナギになってほぼ一週間。未だ動き見られず。7匹は茶色のサナギだが、1匹だけ緑色。この違いは一体何なんだろう。今年は羽化した姿を見てみたいんだが……何がいけないんだろう。



昨日は更新忘れてた (2011 9/25 24:00)

 昨日更新していたつもりだったが、完全に忘れていたようだ。まぁ、とりたてて書くこともなかったんで私は構わないんだが、もし待っていた方がいましたら申し訳なかったです。

 で、今日は以前触れた慰安婦問題の続報、ということになるのかな。

韓国外相、慰安婦請求権で協議提案=「解決済み」玄葉氏は拒否(9/25時事)
 【ニューヨーク時事】玄葉光一郎外相は24日午前(日本時間同日夜)、ニューヨーク市内のホテルで韓国の金星煥外交通商相と会談した。金氏は、旧日本軍の元従軍慰安婦の賠償請求権を確認するための政府間協議を提案。玄葉氏は、1965年の日韓基本条約を挙げ「請求権問題は完全かつ最終的に解決済みだ」と拒否した上で、「この問題が日韓関係全体に悪影響を及ぼさないようにすべきだ」と冷静な対応を求めた。
 金氏はまた、日本統治時代に朝鮮半島から日本に持ち込まれた古文書などの扱いに関する日韓図書協定が先に発効したことを踏まえ、「適切な時期に引き渡してほしい」と要請。玄葉氏は「韓国側の意向を尊重しながら引き渡したい」と述べた。時期について、日本側は年内を検討している。
 玄葉氏は同時に、江戸時代の対馬藩の記録である「対馬宗家文書」を念頭に、日本由来で韓国政府が所蔵している図書類へのアクセス改善と消失した文化財の調査を求めた。
 会談では、日韓双方が領有権を主張する竹島(韓国名・独島)問題も議題に取り上げられたが、内容は明らかにされなかった。 
 北朝鮮の核問題をめぐっては、米国を交えた3カ国の連携と、当面は南北、米朝の対話を通じ北朝鮮から非核化に向けた具体的な行動を引き出す方針を確認。玄葉氏は拉致問題での韓国側の協力を求めた。
 玄葉、金両外相の会談は初めて。


 「請求権問題は解決済みと回答した点」「日本由来の文書についての調査を要求した点」、これらは評価せねばなるまい。あとは、前原のようにあとで腰砕けにならないことを祈るのみ。来る総選挙まで、「民主党らしさ」を徹底的に封印しておいてもらいたい。


 あと、これも触れておく。

原発新設、高いハードル=推進派当選でも−山口・上関町長選(9/25時事)
 中国電力が上関原発の新設を計画している山口県上関町の町長選で、推進派で現職の柏原重海氏が25日、3選を果たした。しかし、東京電力福島第1原発事故を受け、上関を含め全国に14基ある原発の新増設計画はいずれも宙に浮いたまま。政府の対応方針が定まらない中、世論の風当たりは強まる一方で、新設に対するハードルは一層高まっているのが実情だ。
 上関原発は1号機が来年6月、2号機が2017年度着工予定。中国電は事故後も、「エネルギーの安定確保や地球温暖化防止の観点から重要な電源」(苅田知英社長)との位置付けを変えていない。
 しかし、地元住民らの反対が高まる中、山口県の二井関成知事は6月、「計画自体が不透明な状況にある」として、建設予定地の埋め立て免許延長を認めない方針を表明した。県議会や周辺自治体の議会も、中止や凍結を求める意見書を相次いで採択している。
 苅田社長は今月16日の記者会見で「地元では原子力への不安が増しているが、やってほしいという意見があるのも事実」と強調した。ただ、中国電は完成間近の島根原発3号機も抱え、「(上関より)島根の方に力を入れざるを得ない」(他の電力会社)との指摘が出ている。
 原発の新増設をめぐっては、野田佳彦首相が就任記者会見で「新たに造ることは現実的に困難」と表明したのに対し、枝野幸男経済産業相は「個別、具体的に判断したい」と強調。政府は近く再開する総合資源エネルギー調査会(経産相の諮問機関)で協議に入るが、中国電関係者からは「国の方向性が決まらない以上、動きが取れない」との声が上がっている。


 選挙結果を巡って、反原発派が上関町民を罵っている姿はまことに醜い。ヤツらは一体どこまで非常識に暴走すれば気が済むのだろうか。いや、批判はいいと思うのよ。「原発を建設した場合は周辺へ大きな影響があるから、もっと慎重に考えて欲しかった」とか。そういう落ち着いた批判なら、それを契機に議論が始まることもあろう。しかし、「乞食」だの「拝金主義」だの言っていては話にならんだろう、と。



相対論の反例? (2011 9/23 24:00)

 ツイッターでも触れた話。

根底崩れた?相対論…光より速いニュートリノ(9/23読売)
 名古屋大などの国際研究グループは23日、物質を構成する素粒子の一種であるニュートリノが、光の速度より速く飛んでいるとする観測結果を発表した。
 現代物理学の基礎であるアインシュタインの特殊相対性理論では、宇宙で最も速いのは光だとしている。今回の結果は同理論と矛盾しており、観測結果が事実なら物理学を根底から揺るがす可能性がある。
 この観測結果が得られたのは、スイス・ジュネーブ郊外にある欧州合同原子核研究機関(CERN)の「OPERA実験」。ニュートリノ(ミュー型)を加速器という装置で打ち出し、約730キロ・メートル離れたイタリアのグランサッソー地下研究所へ地中を通して飛ばした。
 光はこの距離を0・0024秒で飛ぶが、今回の観測によって、ニュートリノは光より1億分の6秒速く到達していることが分かった。これは、光の速度より0・0025%だけ速く飛んだことを示している。
 ニュートリノの飛行速度を巡っては、2007年に米国の研究チームが論文を発表している。しかし、この時は誤差と区別がつかなかったため、「光速と差がない」と結論づけられた。今回は原子時計を備えた全地球測位システム(GPS)と光学測量を組み合わせ、3年間かけて約1万5000回分の飛行速度を精緻に測定した。その結果、誤差を考慮しても、光速を超えていることが判明した。
 この観測結果は、現代物理学では説明できない。観測に参加した名古屋大の中村光廣准教授は「物理学全体への影響が大きいため、解釈は加えないと研究グループ内で合意している」と述べ、他グループの実験による検証を求めるために発表に踏み切ったとしている。


 はじめから高速を超えているタキオンなら、物体が高速で飛ぼうと矛盾はないんだが、今回の話はニュートリノ。今まで相対論がさんざん反証実験を受けてきたことを考えると測定誤差だとは思うんだが、ちょっと心躍る話。あとでがっかりしてもいいんだよ!たまに夢を感じさせてくれれば。

 同時に、「相対論否定論者」のトンデモさんたちが俄然元気になるかと思うとちょっとゲンナリ。

 つーか、ヒッグス粒子はどうなった?



落合→高木守道 (2011 9/22 24:00)

実績よりファン重視=白井オーナー「私の評価と違った」−落合監督退任(9/22時事)
 首位ヤクルトとの4連戦。優勝争いの大詰めを迎え、ここまで落合監督の処遇を明らかにしなかった白井文吾オーナーが下した決断は「監督交代」だった。
 7年間でリーグ優勝3回、Bクラスは一度もなく、今季も一時の劣勢から盛り返し、首位ヤクルトを逆転するチャンスはまだ残っている。文句のつけようがない実績。それでも、佐藤良平球団代表は「新しい風を入れたい」と退任の理由について説明した。
 チームは好成績を挙げながら観客動員に苦しみ、球団も赤字を抱える。佐藤球団代表は「監督に観客動員、ファンサービスを全て求めるつもりはない」と強調した。だが、勝つことのみがファンサービスと捉え、徹底した情報統制を敷く指揮官には、営業サイドからの不満も積もっていた。
 後任の高木氏は70歳。それでも、東日本大震災後にはOB会長として先頭に立ち、募金活動に取り組むなど行動力は健在。ファンからの人気も根強く、球団は将来の指導者育成も期待する。
 「勝利至上主義」よりも「ファン」を取った形の監督交代劇。球団内で落合監督の最大の理解者だった白井オーナーは「私の評価と(周りが)違った」と、苦渋の決断だったことをにおわせた。


 私は「落合信者」なので、残念極まりない。集客はむしろ営業の仕事。落合さんは、自分の持ち場での仕事は完璧に果たしてきた。
 こうなったら、有終の美を飾ってもらうことを心より祈る。

 次期監督の高木さんは、とにかく「いい人」。いい人過ぎて監督に向かないのでは、というくらい。先日のラジオでの解説でのエピソード。中日は終盤4点リードの場面でノーアウト・ランナー一塁、高木さんは「ここはガンガン行って安打を稼ぎましょう」と言っていたが、落合監督はバントをさせた。そこで高木さん曰く「こういう手堅い野球をやるから、素晴らしい成績を残せるんですね……あぁ、今私が監督の時勝てなかった理由が分かりました」と。

 たぶん立浪監督までの繋ぎという意味合いがあるのだろうが(立浪コーチとかあるんだろうか)、その役目としてはたしかに最適かもしれない。つーか、高木さん以外は、引き受けてくれないだろう。
 しかし、若い人は余計に見なくなるかもなぁ…。



慰安婦請求権 (2011 9/21 24:00)

元慰安婦請求権、首脳会談で=韓国(9/20時事)
 【ソウル時事】韓国外交通商省報道官は20日の記者会見で、21日にニューヨークで行われる野田佳彦首相と李明博大統領の会談で、韓国側が旧日本軍の元従軍慰安婦の賠償請求権をめぐる問題に言及する予定だと述べた。
 韓国憲法裁判所が、賠償請求権について韓国政府が交渉努力をしないのは違憲との判断を下したことを受け、同省は15日、日本側に政府間協議を提案していた。


 韓国の李大統領がこの問題に言及してくるのは理解できる。韓国の裁判所で「交渉努力すべき」という判断が出たのだから、やらなければ国内が収まらない。そもそも、竹島を不当に占拠している「敵国」なのだから、日本の不利益になる行動をとってくるのは当然と考えるべきだ。問題は、それに対してこちらがどう対応するかである。

 日韓基本条約で財産や請求権に関する問題は解決済みであり、日本がさらに賠償をおこなう義務はない。さらに、日本軍や政府の関与によって従軍慰安婦が徴集されたとする証拠は存在せず、なおさら韓国の主張に合理性はない。

 さて、野田さんはどう対応するのか。



雨の被害 (2011 9/20 24:00)

 名古屋では100万人以上が避難勧告を受け、庄内川は既に氾濫したらしい。大した被害が出ていなければいいが…。
 多治見は、24時間降水量が400mmを超える、記録的な大雨。
 私が住む隣の可児市も、かなり激しく雨が降った。今は雨は小康状態だが、2時頃が最も激しかった。あちこちの道路で冠水が発生しており、職場にたどり着くのにかなり苦労した。可児川にかかる橋を渡るときには、橋が落ちやしないかと不安に思うほどだった(しかもその先が水浸しだったから、結局来た道を戻った)。

 台風は21日の昼に再接近する模様。まだまだ気を緩めるわけにはいかない。避難勧告が出ているところの方は、土砂災害、河川の氾濫にじゅうぶんお気を付けを。

 そんな中で起きた痛ましい事故。

多治見 小学生川に流され不明(9/20NHK)
 20日午後、岐阜県多治見市で小学4年生の男の子が用水路で流されて行方が分からなくなり、警察や消防で捜索しています。
 20日午後1時半すぎ、多治見市松坂町の大原川に流れ込む用水路で、「小学4年生の男子児童が流された」と一緒に遊んでいた同級生から連絡を受けた教員が消防に通報しました。流されたのは、近くの根本小学校に通う小学4年生の男の子で、警察によりますと、下校後に同級生3、4人と用水路の近くで遊んでいたところ、この男の子の姿が見えなくなったということです。警察によりますと、用水路は幅がおよそ40センチ、深さがおよそ60センチで、20日は台風による大雨で水かさが増して、流れも速くなっていたということです。警察と消防などは、午後6時ごろまで男の子を捜しましたが見つからず、21日の朝から捜索を再開することにしています。


 私も根本小出身、よく知る場所。何とか無事に見つかって欲しいものだが…。



福島の花火使用中止 (2011 9/19 24:00)

福島の花火使用取りやめ 日進の大会、市民の抗議で(9/19中日)
 東日本大震災の被災地復興を応援しようと福島県の花火の打ち上げを予定していた愛知県日進市の花火大会で、放射性物質を心配するクレームを受けて、実行委員会が直前に打ち上げを取りやめていたことが分かった。
 花火大会は日進市役所周辺で18日夜あった「にっしん夢まつり・夢花火」。計2千発の花火が打ち上げられた。第2部のスターマインとして福島県川俣町の菅野煙火店の花火80発が打ち上げられる予定だったが、中止となり愛知県内の業者の花火に代えられた。
 同様に計画していた岩手、宮城県の花火は予定通り打ち上げた。
 実行委は市や市商工会の職員、市民有志らで構成。今年は東北の花火を打ち上げ、被災地復興を祈る予定だった。だが新聞折り込み広告などで計画を知った市民らから16〜17日に、「放射能で汚染された花火を持ち込むな」「花火でまき散らすのか」といった抗議の電話やメールが20件以上市役所などに寄せられたという。
 実行委は当初、「花火店のある場所は国の放射線許容量を下回っている。室内で保管され、まったく問題ない」として実施する考えだったが、直前の17日午後になって取りやめを決めた。
 実行委事務局責任者の宮地勝志・市産業振興課長は「安全性に問題がなく、取りやめは苦渋の決断だ。一人でも多くの人に気持ちよく花火を見てもらいたいという考えで判断した」と理由を説明した。
 川俣町は一部が原発事故で計画的避難区域に指定されているが、菅野煙火店は区域外の低線量地域にある。菅野忠夫社長は「初めてのケース。仕方がないが、大変残念」と悔しがった。
 <名古屋大大学院の山沢弘実教授(環境放射能)の話>花火の放射性物質を気にして打ち上げを取りやめるのは行きすぎた反応であり、大変残念なことだ。花火は当然、食品とは切り分けて考えなければならない。こうした根拠のない考えや不安は、差別やいじめの構図につながる恐れがある。


 一定数の馬鹿なクレームは避けられない。問題は、それに屈してしまった市の対応だ。京都の時には、私は市側の対応に多少同情的であったが、今回の日進市は、その京都や福岡などの事例を見て、対応を詰める時間的余裕があったはずだ。

 本当に危険であれば中止は当然の判断と言うことになるが、危険性は無いというのに抗議の声に屈したとなれば、「声の大きい物が勝ち」という悪しき前例を作ることになる。反原発や放射線ヒステリーの連中が、あらゆる「福島産」に抗議することになる。合理的根拠のない抗議がまかり通ることになれば、本来受けなくてもいい被害を多くの人たちにもたらすことになる。それは、経済的な被害のみならず、精神的な被害も含めて、だ。

 こういう「福島を応援する」ようなイベントは、やると決めたら、馬鹿の声に惑わされずにきっちり決行して欲しい。こうして抗議に屈してしまうことで、結果的に福島を貶めることになってしまっている。



自己陶酔 (2011 9/18 24:00)

原発事故、首都圏も避難対象 菅氏、最悪予測で3千万人(9/18共同)
 菅直人前首相は18日までに共同通信のインタビューに応じ、3月11日の東京電力福島第1原発事故発生を受け、事故がどう進行するか予測するよう複数の機関に求め、最悪のケースでは東京を含む首都圏の3千万人も避難対象になるとの結果を得ていたことを明らかにした。
 発生直後には、現場の第1原発の担当者と意思疎通できないなど対応が困難を極めたことを強調。原因究明を進める第三者機関「事故調査・検証委員会」(畑村洋太郎委員長)は菅氏から事情を聴く方針で、事故対応をめぐる発言は、再発防止の鍵になりそうだ。


 「可能性がある」と想定するのは問題ない、というよりむしろ重要な態度ではあるのだが、それを根拠に危機感ばかりを膨らませていては、まともな対応はとれない。

 菅の有り様は、「最悪の可能性を考えているうちに盛り上がってしまい、しかも自分がそれを解決できる英雄だ」と思い込んでいることに拠るのではないか。「自分を英雄」と思い込んでいるから、何か問題が発生すれば自分ではなく他者の責任だと思い込めるし、功績は全て自分の物と思い込める。
 問題は、その自己陶酔の犠牲が、家族や会社のレベルでなく、日本という国家レベルだったことだ。



責任転嫁の恥知らず達 (2011 9/17 24:00)

「今頃になって責任転嫁、安っぽいやつだ」と石原知事 海江田前経産相に不快感(9/17産経)
 東京電力福島第1原子力発電所への放水作業を行った東京消防庁の消防隊員に対し、威圧するような発言をしたとされる海江田万里元経産相が東京新聞の15日付朝刊に掲載されたインタビューで弁明したことについて、東京都の石原慎太郎知事は16日の定例会見で、「今頃になって責任転嫁なんかして、安っぽいやつだ」と不快感をあらわにした。
 海江田元経産相は、インタビューで「内輪の連絡員がいて、その中でそういう話があったのかもしれない」と弁明した上で、「消防は何度も行って、途中で戻ってきたりした。もっと頑張ってもらいたかったという思いはある」と答えた。
 石原知事は原発事故当時の都消防庁ハイパーレスキュー隊の動きを詳細に説明。長時間にわたる無理な放水活動で機械が一部故障したと語り、「とんでもない話だ」と不快感を示した。


 元はこの話ですな。

海江田経産相「不快ならおわび」 消防庁へ「処分」発言(3/22朝日)
 東京消防庁の福島第一原発への放水作業を巡り、海江田万里経済産業相が「速やかにやらなければ処分する」と隊員に発言したとされる問題について、海江田氏は22日午前の記者会見で、「私の発言で消防の方が不快な思いをされたとすれば、申し訳なく思っており、おわび申し上げる」と述べた。
 海江田氏は「私が直接、現場と話したということではない。連絡員が入って(間接的に伝えられて)いる。事実の混同があり、いずれしっかりお話をさせていただく」とも述べ、発言について事実関係の詳細な説明は避けた。
 東京消防庁の緊急消防援助隊は19、20の両日、福島第一原発で放水作業をした。「処分」発言には、石原慎太郎・東京都知事が21日、菅直人首相に抗議。枝野幸男官房長官が「事実関係を把握した上で、善処が必要であれば政府として対応させていただく」と話していた。


 で、石原知事のお怒りの会見はこちら。

知事の部屋/石原知事記者会見(平成23年分)|東京都


 東京消防庁の人間は自分の部下であるという間違った認識を持ち、同時に「部下は何でも言うこと聞いて当然」という傲慢な考えを持っていないと、海江田のような発言は出てこない。それに、今頃になってまた責任転嫁をおこなうという卑劣さを示す証拠が加わったということ。

 菅もあちこちでインタビューに応えて、責任転嫁と自画自賛を繰り返しているが、個人的感情を開陳させてもらうと、菅や海江田や枝野、東電社長、会長辺りは、責任追及のために国会に喚問して欲しいくらい。まともな対応をしなかったせいでどれだけ被害が広がったか、責任を取らせないと収まらぬ。



過剰な安全志向 (2011 9/16 24:00)

 ツイッターで書いたことを書き直し&増幅。

 自然食品を愛好し、無添加食品だの無農薬野菜にこだわるのは別にかまわないんだが、それを正義と思いこみふつうの食品を貶める人を見ると、カルト宗教にハマった人たちを思い浮かべてしまう。できるだけ天然由来の物を愛好することは決して悪いことではないが、安全が確認されているような物まで危険視し、それを人に強要したり、そのような食品を食べる人を悪く言うようになっては、健康と引き替えに社会性を失っていると言わざるを得ない(その健康とて、実質的な健康ではなくあくまで心理的な物に過ぎないのだが)。

 たしかに、化学薬品による中毒被害がかつてなかったわけではない。しかし、そのような歴史のもとで、より安全な添加物、保存料が使われるようになっている。実際、添加物による食事を経験した世代が今高齢者となっているが、添加物や農薬によると見られる健康被害が生じている、という話は聞いたことがない。
 また、自然の物だからといって危険度がゼロになるわけでもない。自然由来の毒物・発ガン物質などいくらでも存在するし、植物や動物の体内にどんな物質が存在しているか、全てが解明されているわけではない。添加物や化学薬品の組み合わせによる危険性を恐れるなら、自然にある物の組み合わせも同様に、危険が潜んでいると考えざるを得ない。

 同時に、自然信仰にはある種の傲慢ささえ感じてしまう。
 農薬や化学肥料が、どれだけ農業の生産性アップに寄与したか。有機農法や無農薬農法というのは、そうした「農薬・化学肥料による生産性アップ」によって生まれた余裕があって初めて成立する物ではないのか。
 自然食品は作るのに手間暇がかかる物であるため、金銭的な余裕がなければ、それを中心にすることは不可能だ。添加物や農薬などを全否定することは、貧しい人たちの食生活を全否定することになる。勿論、それが危険物質にまみれた物であれば否定することも合理的ではあるが、危険だという証拠もないのに危険と言い募るのは、不安だけ吹聴する無責任な言動と言わねばなるまい。

 放射性物質による作物の汚染の話もそう。
 本当に健康に被害が生じるレベルであれば、危険を訴えるのは正しい行動だ。健康被害が生じるレベルの農作物を流通させることは絶対に避けねばならない。しかし、ほぼ健康に影響無しと判断されているレベルの汚染まで「危険だ」と騒ぎ、「本来被る必要のない損害」を生産者に与えることは、正しい行動と言えるのか。実際には大した意味のない「安心」を得るために、生産者に経済的な被害をもたらすことは正当化できるのか。

 安心や安全を求める心理は肯定すべき物であろうが、それが過剰になるあまり無用の被害を増幅していることまで、私には肯定することはできない。



韓国の大規模停電 (2011 9/15 24:00)

韓国各地で大規模停電 残暑で電力供給不足(9/15共同)
 【ソウル共同】韓国各地で15日午後3時(日本時間同)ごろ、大規模な停電が発生し、聯合ニュースによると一時約162万戸に影響が出た。厳しい残暑で電力使用量が予想以上に増加し、電力供給が不足したため、電力会社が供給停止に踏み切った。
 エレベーターの中に人が閉じ込められるなどのトラブルが多発した。停電は午後8時ごろまでに復旧した。
 停電が起きたのはソウルや北部の京畿道、南部の釜山など全国各地。知識経済省などによると、同日の韓国は南部の大邱で最高気温が34度を超すなど、平年より5度以上高い厳しい残暑に見舞われた。


 けっこう余裕無いことは知られていたので、いつかは停電が来ると思われていたらしい。

 こんな国から電気を輸入しようと主張していた男が一時は民主党の代表選に出ようとしていたとか、エネルギー事業に色気を出している某通信会社社長が「アジア・グリッド構想」などという香ばしい構想で韓国や中国などと電気を融通し合おうと主張しているとか、バカバカしい話のいくつかが思い出される。もし実現したら、こういう停電も日本のせいにされるんだろうなぁ。

 そして同時に、電力不足といわれつつ何とか凌いだ、日本の企業の努力、そして東電の努力はなかなかの物だと思う次第。東電はけしからん面ばかり目立つが、この件に関しては評価してもいいと思う。


無礼者たち (2011 9/15 24:00)

陛下はモーニングなのに、ノーネクタイ姿の議員(9/15読売)
 衆参両院の議院運営委員会は15日の理事会で、天皇陛下をお迎えして行う国会開会式では、クールビズ期間中であっても、出席議員にネクタイを着用させることを申し合わせた。
 13日の臨時国会の開会式ではノーネクタイ姿の議員がみられ、自民党などが「陛下がモーニング姿なのに、ご無礼にあたる」と指摘していた。


 国政に与ろうとする前に社会的常識をわきまえてこいよ、ゴミどもめ。名前の一覧でも出てこないかな……。



瑞祥 (2011 9/14 23:00)

「総書記登場にキジが合唱」=権威付けに超常現象動員−北朝鮮(9/14時事)
 【ソウル時事】「将軍様が登場すると数十羽のキジが合唱を始めた」−。北朝鮮の祖国平和統一委員会のウェブサイト「わが民族同士」は14日、金正日労働党総書記に関する神秘的な逸話の数々を紹介した。故金日成主席生誕100周年の来年を前に、金総書記の権威を高めようと、超常現象まで持ち出した形だ。
 同サイトによると、金総書記がある軍部隊に到着するとキジが総書記の乗った車の方を向いて一斉に鳴き始め、万歳の叫び声のようだったという。
 金総書記が別の部隊を訪れた際の逸話では「それまで咲かなかったバラの花が、その朝数え切れないほど開き、辺りを深いバラの香りで満たした」と伝えた。(


 『史記』とか『三国志』を読むと、黄色い龍が登っただの甘露が降っただの白いキジが出ただの鳳凰が飛んだだの、様々な瑞祥が記されている。2000年ほど経ってなお、そのような瑞祥が起こる国があるとは、なんともめでたい話である(棒読み)。


ごまかし術 (2011 9/14 23:00)

排せつ物で飲酒の口に“ふた” 飲酒検知拒否の男逮捕(9/14中日)
 愛知県警津島署は13日、道交法違反(飲酒検知拒否)の疑いで、同県春日井市の清掃業の男(55)を現行犯逮捕した。容疑は13日午後2時25分ごろ、愛知県大治町で乗用車を蛇行運転しているのを署員に見つかり、飲酒検知を拒否したとされる。
 津島署によると、男は検知を求められた際、署員の同行で近くの小学校のトイレに入った。排せつ物を口の周りに付けて出てきて、自分の車に乗ろうとしたという。
 男は「酒のにおいを消そうとした」と供述している。
 飲酒検知で基準値を上回るアルコールが検出されており、津島署は道交法違反(酒気帯び運転)の疑いでも調べる。


 その発想はなかった。いや、仮に発想しても、実行はせんよな、ふつー。



所信表明演説 (2011 9/13 24:00)

第百七十八回国会における野田内閣総理大臣所信表明演説 -首相官邸ホームページ-

 もっと具体的な中身に踏み込んで欲しいなとは思いつつ、前任2匹があまりにも酷かったので、かなりまともな演説に聞こえてしまう。原発に関してもまぁ穏当な感じ、増税も将来的にはやむを得ないだろう、もちろん前提として景気対策・成長戦略が必須だが。

 ただ、慎重姿勢が高じて中身があまりないのは確かだし、「正心誠意」と言いつつ国会を4日しか開かないというのは、慎重を通り越して逃げの姿勢といわざるを得ない。

 しかし、ヤジが酷いな。自民党議員も民主党議員のレベルに堕落してどうする。


無礼者 (2011 9/13 24:00)

民主党会派の平山参院議員、陛下に携帯カメラ向ける(9/13産経)
 無所属で民主党会派に所属する平山誠参院議員が、13日の開会式に臨席される天皇陛下を衆参両院議員が整列して迎えた際、陛下を携帯電話のカメラで撮影していたことが同日、分かった。自民党参院議員ら複数の議員が目撃した。
 平山氏は産経新聞などの取材に対し、今回に限らず毎回撮影していることを認めたが、「撮影時には陛下は(国会の階段を)上がられていて今回は(お姿を)撮れていない」と釈明。「参列を撮ったり、礼をしているときに撮ったら失礼だが、それはしておらず陛下に礼を欠く態度では撮っていない」と述べた。
 これに対し、自民党からは「陛下に対して畏敬の念がない。緊張感が足りない」(小坂憲次参院幹事長)などと批判が噴出。同じ会派の民主党の羽田雄一郎国対委員長らからも問題視する声が上がっている。
 国会における皇室への問題行動では、民主党の中井洽衆院予算委員長が昨年の議会開設120年記念式典で、来賓の秋篠宮ご夫妻に「早く座らないとこっちも座れない」などと不平を漏らし、批判を浴びたことがある。


 日本人のメンタリティじゃない人間が議員をやっているという悲劇。社会人失格でも議員には当選できるらしい。



キアゲハ出現 (2011 9/12 24:00)

 プランターで栽培中のニンジンにキアゲハの幼虫発生。2齢幼虫までだと、黒色で愛嬌もないので涙を飲みつつポイできるんだが、3齢で緑色っぽい姿になると、あのマヌケ面に愛嬌を感じてしまい、なかなか命を奪う気になれない。あの容貌は、私にとっては非常に愛らしく思える。足の波打ち具合もなかなかステキ。
 拙者、容赦なく殺せるのは、蚊と根切り虫くらいのもので、たぶん前世はジャイナ教徒であったろうと勝手に思っている。

 で、しょうがないから虫かごにご移動願うことになるのだが、問題はエサ。ヤツらは結構な大食漢で、5齢にもなると、1日で枝の2・3本はやられてしまう。かといって、市販のパセリなどは農薬が付いているから、あげるわけにはいかない。
 運良く、今年は間引きが遅れがちだったので、エサがじゅうぶんに用意できる。

 2年前は、蛹にはなったが羽化してくれなかった。果たして今年はどうなるか。水曜日に、もうちょいと大きめの籠でも用意しようか。



鉢呂辞任、追記 (2011 9/11 24:00)

 鉢呂の発言はアホだとは思うが、政権基盤がしっかりした総理だったら、更迭することもなく済んだ話だろうとは思う。党内をがっちり固めていれば、いろいろ釈明をしつつ続投させることがむしろ「傷を浅くする」方法であったろうし、小泉だったら「実際に福島原発の周辺見ましたか?人っ子一人いない死の町ですよ」と開き直っておしまいだったろう。
 党内基盤が弱く、支持率も砂上の楼閣状態の野田内閣だからこそ、今後の影響を考えて早急に手を打たざるを得なかった。「この時点で言葉に気を付けることもできないならば、今後の国会できちんと答弁して凌ぐことは不可能」という判断もあっただろう。

 要するに、そのレベルの発言なんだが、そのレベルの気遣いすらできない人間がまともに仕事できるかといえば、これまでの鉢呂の経歴も合わせて考えると甚だ疑問。たしかに、発言自体が更迭に値するような重い発言だとは思われない。「無難な発言しかしないが仕事もできないヤツ」と「危なっかしい発言ばかりだが有能なヤツ」なら、当然後者を選ぶ。しかしながら、鉢呂が後者であったとは全く思えない。

 おそらく、能力のある政治家だったら、進退問題に発展することはなかった。「石原都知事の失言の方が問題だろ」とか言う向きがあるが、結局、政治家としての能力があれば多少の「失言」はカバーされるということだ(もちろん都知事の政治信条への是非は措くとして)。
今回あまり擁護の意見が出てこないのは、そういった「失言」をカバーするほどの政治的能力を鉢呂が持っていないということであり、野田内閣ひいては民主党が「失言をカバーするほどの政治能力を持っていない」ことの現れでもある。

 つーわけで、「辞任すべきでない」というのはちょっと違うかな、と。
 もちろん、鬼のクビでも獲ったかのようにはしゃぐお馬鹿なメディアへの批判は、有り。お前らの仕事はそんなことか、と。



鉢呂辞任 (2011 9/10 24:00)

 鉢呂が辞任したらしいが。

 メディアは、失言で辞任だ何だと騒ぐんじゃなく、仕事ぶりで騒ぐようになって欲しいもんだ、というのが第一。ま、鉢呂が有能とはとても思えないので、別に辞任したこと自体には何の反論もないのだが。
 仕事ができる人間だったら、そもそもあんな「反発必至」の物言いはしないわなぁ、というのが第二。民主党の人間は、総じて言葉が軽すぎる。
 鉢呂辞任は原発推進派の陰謀だ!と喚いている反原発派がウザいというのが第三。そうやってお前らは何でも「原発」のせいにしてればいいさ。

 こんなことで騒いでいる場合じゃないんだけどな、というのが第四。



青酸カリの2000倍…さらに追記 (2011 9/9 24:00)

 武田邦彦批判をしていたら、「放送全体を見てから物を言え」だと。「一関市長に対する反論」に対する批判なのに、しかも「セシウムの毒性は青酸カリの2000倍」という主張への是非を問うているのだから、放送全体の趣旨などまったく関係ない。その批判では私たちの論調に対し「バカを宣伝しているだけ」とあったが、その言葉はそのままそっくりお返ししたい。

 「良いことも言っている」という反論もあった。伝えたいことを伝えるためには、嘘や誇張を織り交ぜてもかまわないと言う発想は、私には「愛国無罪」の中国人と同様にしか見えない。真偽定かならぬ情報が錯綜しているのが「不安を増幅している」ことの原因である以上、主張の是非以前に、その論拠の確かさを問題にするのは当然ではないか。
 さらに言えば、「子供は食品に気をつけるべき」というのは確かにそうなのだが、「東北の野菜」と十把一絡げにしてしまっているのは、やはり問題がある。検査態勢が完璧でないため「安全である」と信用しがたい部分があるのは認めるとしても、それなら「検査態勢をきちんとして、危険な物は出回らないようにすべき」と主張すればいいわけで、東北すべての作物が危険であるという物言いは誇張であり、東北の農作物を貶めるものでしかない。
 
 もちろん、リスク回避の点から、東北産すべてを避けるという行動をとることを否定はしない。それはその人の自由であり、周囲が何ら干渉すべき物ではない。たとえば私はセシウムに汚染されて5000Bq/kg検出された牛肉は気にせず食べるだろうが、それを人に強要する気は全くない。
 しかしながら、その判断はできるだけ正しい情報のもとで為されるべきであり、「リスクではないのにリスクであるように言い募る」ような情報のもとに間違った判断をすべきではないと考える。本来消費されるはずの物まで消費されなくなってしまっては、復興の妨げにすらなってしまう。

 武田氏の真意など分からない。しかし、現実として、「セシウムの毒性は青酸カリの2000倍」という不正確かつ扇情的な数字を用いて、東北の農作物全てを危険であるかのように吹聴することは、東北の農家にダメージを与える所業でしかない。

 これでも「揚げ足取り」だと批判しますか?



青酸カリの2000倍…追記 (2011 9/8 24:00)

 武田邦彦氏の件。
 「とりあえず火消しを」というつもりで午前中に文章をものしたが、仕事から帰ってみると、いろいろ指摘をいただいたり、さらに詳しい話が出ていたり……その辺りを追記しておく。

 http://togetter.com/li/185357でまとめていただいているので、その中から@powerpc970さんのツイートを引用しておく。

 預託実効線量(実効線量)という言葉がある。http://t.co/bN5Msxe これは放射性物質を体内に取り込んでから、50年間に受ける放射線の総量のこと。決して一度に浴びる放射線の量のことではない。
 中部大学の武田教授は、0.1gのCs137(セシウム137)の危険性を論じているが、この0.1gのCs137の「預託実効線量」がちょうど4Sv(4000mSv)にあたる。しかしこれは50年分の積算なのだ。
 具体的には、0.1gのCs137を経口摂取しても、最初の1ヶ月で1Sv、次の1ヶ月で0.8Sv、とCs137の半減期と共に徐々に少なくなる。そしてほぼ0になるまでを全部足した数値が4Svということ。これが預託実効線量
 しかし中部大の武田教授は「Cs137の50%致死量は0.1ミリグラム程度」とも言っている。50%致死量(LD50)とは、被曝した全員のうち半数が急性症状で死ぬ、という量。これは一般に一度の被曝で4Svを浴びた場合の「確定的影響」と言われる。
 まさか中部大学の教授職にあろうものが、0.1gのCs137から4Svの「預託実効線量」(50年分)を計算し、4Svを一度に浴びた場合の確定的影響(急性症状)である致死率50%を持ち出して、それぞれを混用、誤解して弁解している訳ではないと思いたいのだが。
 中部大学の武田教授が本当に学者であり「学者は学問的良心に基づくべき」と考えているなら、学者として主張の根拠を明確にしなければならない。そうでないならテレビで目立ちたいだけのエンターテイナーとして学者としての肩書きは捨てて欲しい。紛らわしいから。


 けっきょく、私も「セシウム137のLD50は青酸カリの2000倍」という所に強く疑問を抱いていたわけではなかったので、その点は「だまされていた」わけだ。

 こうなると、武田氏の態度にはいっそう疑問を抱かざるを得ない。私は、環境保護論者の主張に疑問をもっていたため、彼のエコ関連の主張には一理ある、聞くべき部分が多いと思っていたのだが、ゼロから調べ直して態度を改める必要がありそうだ。


少数派でも影響力は大 (2011 9/8 24:00)

福島応援ショップ出店断念=反対メール相次ぐ−福岡(9/8時事)
 原発事故の風評被害に苦しむ福島県の農家を支援しようと、福岡市西区に17日オープン予定だった「ふくしま応援ショップ」の出店が見送られることになった。企画した市民グループ「ふくしまショッププロジェクト」は8日、同市内で記者会見し、「出店に反対するメールが相次いだことが原因」と説明した。
 同グループによると、店舗は西区の商業施設「マリノアシティ福岡」の一画に常設店として設置し、震災前の原材料を使い安全が確認されたジャムや乾麺など福島産の加工品を販売する計画だった。
 ところが、4日から市民グループ、商業施設に「福島のトラックが放射能をまき散らす」「危ないものを売るとはどういう了見か」「不買運動を起こす」などのメールが計15件程度寄せられた。7日には商業施設側から出店を見送るよう要請があり、開設を断念したという。


 声がデカければ、その出本の人数が少ないとしても、影響力はそれなりの物となってしまう。反原発派に対し、人数が少ないのに私が警戒心を抱いている理由は、ここにある。
 日本人のほとんどは「段階的な脱原発」を支持していると思われるが、たとえば急進的な反原発派が「当面の稼働のための安全対策」を邪魔する可能性は、じゅうぶんに考えられるし、成田闘争を思い出せば、それが一部の少数過激派であってもじゅうぶんな影響力を持ちうると予想できる。

 最後に感情的に言わせて欲しい。
 「福島のトラックが放射能をまき散らす」っていったい何だ?無知だったら黙っていろ。


青酸カリの2000倍 (2011 9/8 11:00)

武田邦彦 (中部大学): 一関市長さんへのご返事
 テレビで発言するにあたり、できるだけわかりやすく、しかも科学的に間違いの無いように配慮しました。放射性セシウム137の{成人、経口}での50%致死量は0.1ミリグラム程度です。これに対して青酸カリは{成人、経口}で50%致死量が200ミリグラム程度ですから、青酸カリの方が約2000倍ほど毒性が低いという関係にあります。
 「放射性物質は目に見えない」と言われますが、科学的には「あまりに毒性が強いので、目に見えないほど微量でも死に至るもの」と言えます。従って、青酸カリは一般的に猛毒であることが知られており、かつ単離しうる化合物であることから青酸カリを例に出しました。
 つまり、放射性セシウムの方が青酸カリより約2000倍の猛毒であり、それが一般的に知られていないので驚いた方もおられると思いますが、このようなことこそ政府などが国民に知らせ、除染しないまま作物を生産するのに慎重にならないいけないと思います。
(一部引用)

 いろいろ言いたいことはあるのだが、「セシウム137の毒性は青酸カリの2000倍」という点に絞って話をする。

 青酸カリのLD50(50%致死量)が200mg程度というのは正しい。「セシウム137のLD50が0.1mg」というのは私の知らないデータなのだが、とりあえず正しい物とする。

 セシウム137は1gで3.2兆ベクレル、つまり0.1mgは3.2億ベクレルになる。セシウム137を経口摂取する場合、1.3*10^-8でシーベルトへ換算できるので、3.2億ベクレルは4.16Sv。うん、それだけ摂取すれば50%死ぬというのも肯ける。

 ここで出てくる疑問は、「3.2億ベクレルもの汚染って、出荷されている野菜で測定されたのか?」ということ。米の基準値が500Bq/kgとされているので、それを当てはめると3.2億ベクレルの野菜というのは640トンになる。毎日350g以上の野菜を食べましょうと言われているが、それで言えば5000年分。

 「いやいや、青酸カリの2000倍というのは事実だろ?警戒すべきなのは確かだ」と主張する向きがあるかもしれない。
 日本にはカバキコマチグモという毒蜘蛛がいる。どこにでもいる小さなクモだ。こいつの毒性は、タランチュラの11000倍以上である。さて、カバキコマチグモの存在を恐れて外出を控えるようなことをするか?ほとんど日本人は、おそらく存在さえも意識しない。それは、噛まれる可能性が元々低いうえに、噛まれても毒の量が少量のため、致死量に達しないからである。
 「青酸カリの2000倍」ということだけを以てセシウム137を恐れるのは、カバキコマチグモを恐れて外出しないのと同じことだ。

 武田邦彦氏の言い様は、一つ一つは正しいことを言っているかもしれないが、肝心な部分を隠して不安を煽るもの。科学者として非常に不誠実な態度といわざるを得ない。
 もちろん、「放射線は安全だ」と主張するつもりはないし、危険なレベルの放射能汚染があるなら出荷制限をすべきだとも思う。クモの例で言えば、カバキコマチグモが無数に発生している場所があるなら、そこは危険区域とすべきだろう。
 しかし、ごまかすような言い方で不安を煽る態度には賛同できない。



A Dramatic Turn of Events (2011 9/7 22:00)

 DREAM THEATERの新作。




 聴いてすぐに感じるのは、音の雰囲気が「Octavarium」や「Images and Words」の頃のような透明感のある仕上がりになっていること。前作の前半、前々作のようなヘヴィな音像は後退した。その透明感はメロディにも反映されていて、ラブリエのともすれば線の細い歌が非常に映える。歌メロの音域もラブリエを活かすような物になっており、(ポートノイというジャイアンがいなくなったという精神的な物もあるかもしれないが)非常に伸びやかな歌唱を聴かせてくれている。

 ラブリエのみならず、GもKeyもBも非常にいい仕事をしている。とりわけベースの音がはっきり聞こえてくるのは久々なので、とても喜ばしい。
 そして何より、マンジーニ先生のドラムが素晴らしい。スネアの音に抜けがないのが個人的には不満だが、抜群の安定感できっちり屋台骨を支えている。

 前作の中で「The Count of Tuscany」が最も好きだった人は、今回のアルバムは非常に気に入るのではないか。少なくとも、ポートノイ脱退のマイナスは何も感じられない。



とりあえず妥当な判断だとは思うが (2011 9/6 24:00)

「原発が全停止前に再稼働を」鉢呂経産大臣(9/5テレビ朝日)
 鉢呂経済産業大臣は、定期検査で停止している原発について、来年の春にすべての原発が停止する前に、状況が整えば順次、再稼働させたいという考えを示しました。
 鉢呂経済産業大臣:「(原発の再稼働が)全部、(来年)4月以降になるかという質問でしたが、そうはならないのではないかと。再起動(再稼働)できるものについては、再起動していきたい」
 鉢呂大臣は、今月中にもストレステストの一次評価が出始めると指摘しました。そのうえで、定期検査などで国内に54基ある原発のすべてが停止する来年の春を待たず、地元の理解を前提に、可能な原発は順次、再稼働させたいという考えを示しました。政府は、ストレステストと政治判断によって定期検査中の原発を再稼働させる方針ですが、その時期に言及するのは初めてです。


鉢呂経産相、原発ゼロを明言 「着工前」は建設困難 建設中は今後検討(9/6産経)
 鉢呂吉雄経済産業相は6日の閣議後の記者会見で、国内の原発の在り方について「野田佳彦首相の発言からいけば、ゼロになる」と述べ、将来的に原発をゼロにする方向を明言した。
 中国電力上関原発(山口県)など本体工事に着手する前の原発については「実際の建設に着手していない計画段階のものは困難ではないか」と述べ、建設推進が難しいとの考えを示した。中国電力島根原発3号機や、電源開発(Jパワー)大間原発(青森県)といった工事が進んでいる原発の稼働については「なかなか議論があるところだ」と述べ、諮問機関の総合資源エネルギー調査会などでの議論を踏まえて判断したいとの意向を示した。
 上関原発は2018年に1号機の営業運転を開始する計画で、予定地の埋め立て工事は始まったが一時中断している。工事がそれほど進んでいないことから、計画撤回へのハードルが低いと判断したとみられる。


 この状況で原発の新設を言い出せるわけがないのは分かるので、「将来的に原発ゼロに」というのは、決して驚くような発言ではない。
 そして、「当面は原発を稼働させる」というのも、経済崩壊を甘受する立場でない限り「即時原発停止」などあり得ないことを考えれば、妥当な判断。反原発派の中には、「原発ゼロにするといってるのに再稼働させるのは矛盾している」と言っている者がいるが、何一つ矛盾はしていない。

 問題は、その今存在している原発が動ける間に、どのように「原発の代替手段」を確保するかという点だ。そのための工程表をきっちり提示できれば、脱原発派夢物語ではなくなる。その絵図が描けない限り、脱原発はお花畑のスローガンでしかない。

 いちばん私が危惧しているのは、当面の原発稼働に関して、当然ながら老朽化した施設に対しては安全対策が必要になるのだが、それをおこなう際に反原発派が「安全対策を施すのは、原発推進を前提にした行動だ」と邪魔をして、老朽化したままで稼働せねばならない状況に陥ることである。つーか、福島第一原発の事故は、まさにそのような状況で起きた物だったりする。
 バカの喧噪が日本経済の足を引っ張らないように、と祈るばかりだ。



もう秋 (2011 9/5 24:00)

 台風も過ぎ去ったので、久々に外を走ってきたんだが、夜はもう秋の空気だね。走っているときに吹いてくる風の感覚が全く違う。夏場は、風が吹いてきても、湿り気のある空気がまとわりつくようにしか感じられなかったが、今夜の風は、体からちゃんと熱気を奪っていってくれるような、心地よい風。

 着実に季節は移ろっているんだなと思うのだが、同時に、この時間の流れに比例してきちんと震災の復興が進んでいるのだろうか……と、そちらの方へ思いを馳せざるを得ない。


火だるま (2011 9/5 24:00)

安住財務相:訓示で「10年分働いて」…私は火だるまに(9/5毎日)
 「申し訳ないが、この1年は10年分働くつもりで頑張って」。安住淳財務相は5日、財務省の講堂で職員にこう訓示した。菅直人氏が財務相時代に取り組んだ定時退庁でデートができる職場づくりを「私は率直に言って逆だ」と否定。激務に耐えるよう求めた。
 安住氏は「前任(野田佳彦氏)も、その前の方(菅氏)も首相になったが、私は火だるまになるだろう」と予言。東日本大震災の復旧・復興費を賄う臨時増税などをめぐる与野党協議や国会審議での追及を覚悟しているようだった。


 よく分かってるじゃん。法則通りなら次の総理だが、まぁあり得んわな。



外国人献金問題 (2011 9/4 24:00)

野田首相も外国人献金 民団関係者らから30万円(9/3産経)
 野田佳彦首相の資金管理団体が、在日本大韓民国民団(民団)関係者ら在日韓国人2人から計約30万円の政治献金を受け取っていたことが2日、産経新聞の調べで分かった。献金者本人が取材に外国籍であることを認めた。外国人献金が野田首相にも発覚したことで新政権への影響は必至だ。
 政治資金収支報告によると、献金を受けていたのは、野田首相の資金管理団体「未来クラブ」(千葉県船橋市)。献金をしていたのは船橋市と同県松戸市に住む在日韓国人で、いずれも会社役員の男性。ともに「通名」である日本名での現金支出となっていた。
 船橋市の男性は平成13〜15年にかけ、計15万8000円を献金。男性は当時から現在まで民団地元支部で役員を務めている。男性は「(野田氏が)街頭演説をやっていて、よく頑張っていると感じて応援するようになった。選挙のときには、選挙事務所の立ち上げにも行ってお会いするようになった」と野田首相との面識を認めた。
 野田首相は21年10月、千葉で催された「韓日友好イベント」に出席し、政権交代をもたらした衆院選について、「千葉民団の皆さんの力強いご推挙をいただき、力強いご支援をいただきましたことを、心から御礼申し上げたいと思います」と謝辞を述べている。
 一方、松戸市の男性は10〜11年にかけて計16万円を献金。「野田さんとは面識がなく、献金を頼まれたことはない。参加するNPO法人のメンバーの間で、野田さんを応援する機運が高まったため献金した」と話した。
 政治資金規正法は、外国人や外国人が過半数の株式を保有する会社からの政治献金を禁じている。違反すれば3年以下の禁錮か50万円以下の罰金、罪が確定すれば公民権停止の対象となるが、今回のいずれの献金も公訴時効(3年)を経過している。
 外国人献金をめぐっては3月、前原誠司外相(当時)の政治団体が京都市の在日韓国人女性から計25万円の献金を受けていたことが発覚し、前原氏は外相を辞任。その後、別の外国人からの献金も明らかになっている。
 菅直人前首相の資金管理団体も横浜市内の韓国籍男性から計104万円を受領していたことが分かり、国会で釈明に追われた。
 野田首相の事務所には文書で、2日夕までにコメントを求めたが回答は得られなかった。


 相手が在日と分かっていて献金を受け取ったのであれば総理の職を辞するのが筋だが、相手が在日と知った上でお金を得ていた前原の例とは違うようであり、総理になったばかりということもあって、あまり強く追及する気にはなれない。
 問題は、在日が通名を使って献金ができるシステム。通名使用を禁止するか、或いは外国人が献金した場合の献金した側への罰則強化など、対応を考えるべきだ。野田が罪滅ぼしをするとすれば、この点に斬り込むことしか無い。「野田辞めろ」ではなく、「在日の献金の問題への対策を考えろ」と要求すべきだろう。もちろん、外国人参政権を進めるなどもってのほかである。


 あと、野田内閣への支持率が高いことにいろいろ意見が出ているようだが、メディアの捏造というよりは、国民の期待値、菅・鳩山内閣からの反動と見るべきだろう。何か中身の伴った支持ではないから、仕事がはかどらなければ急落することになる。「高支持率で勘違いした野田内閣が解散に打って出る」というシナリオも、冗談半分で期待゚∀゚)

 私は、「いい加減にきちんと仕事をする内閣であって欲しい」という、国民のすがるような、悲鳴のような思いが表れた数字だと感じた。



不安商法 (2011 9/3 22:00)

 本当はリンクするのもイヤなのだが。

みえないばくだん-〜子育てママから子育てママへ〜被災地へ笑顔を繋げたい

 チェルノブイリにおいても、子供の甲状腺ガンは増加したが、周辺住民の大人に対する影響はほとんど見られなかった。子供の甲状腺ガンとて、継続的な検診をおこなっていれば、適切に治療することもできる。

 障碍児が生まれる可能性については、妊娠時に放射線を受けた場合と、被曝した後で妊娠した場合を分けて考えねばならない。前者はたしかに何らかの障碍が胎児に現れる可能性はあるのだが、今回の原発事故で避難前にそれほどの被曝をした妊婦がいるという話は、伝わってきていない。

 後者に関しては、ほとんどあり得ないと言える。被曝による遺伝子への傷害が子供に伝わる可能性はほとんど無い仮に胎児に影響が出るレベルの放射能汚染が起きていれば、もっと体が小さく生殖世代の短い昆虫などに影響が出ていると思われるが、そのような話も出てきていない。

 もちろん、放射線の影響によって障碍児が生まれてくる可能性はゼロとは言いきれない。しかしながら、「ゼロではない」ことは即ち「必ずそうなる」というわけではないし、ほとんどあり得ないことを心配することに拠るストレスの方が、よっぽど胎児に悪影響を及ぼすだろう。「ほとんどあり得ないのなら、ある場合を心配すべきだ」と言ってる人は、飛行機にも車にも決して乗らない人なのだろう。

 あり得ない可能性を論じて不安を煽り、自分たちの主義主張を遠そうとする姿は、人倫にもとると言わざるを得ない。ましてや、被災者感情を利用するのみならず、障害者をダシにして人の心につけ込もうとするのは、悪辣きわまりない。それでいて「子供の命を守れ」と言っているのだから、冗談にもほどがある。

 反原発派は、福島をどうしても死の世界にしたいらしい。そういう言動が、福島の復興を大きく阻害しているのだが、分かってやっているなら人面獣心、わかってないなら古今無双の馬鹿野郎だ。


素人なら大臣やるな (2011 9/3 24:00)

一川防衛相:「素人だから文民統制」 石破氏は批判(9/2毎日)
 防衛相に就任した民主党の一川保夫参院議員は2日、国会内で記者団に「安全保障に関しては素人だが、これが本当のシビリアンコントロール(文民統制)だ」と述べた。
 この発言に対し、元防衛相の石破茂自民党政調会長は、東京都内で記者団に「そのひと言だけで解任に値する。任命した野田佳彦首相の見識も問われる」と批判。国会で追及していく考えを示した。
 一川氏は2日夜、自身の発言に関し「ほとんどの国民が素人なのだから、専門家でなく国民目線で国民が安心できるような安保政策が大事だという趣旨で言った」と官邸で記者団に説明した。


 「軍人ではないから素人でいいだろ」とか「軍オタではないという意味だろ」という擁護も見かけるが、仮にそういう意味だとしても、「素人」と自称する必要はない。自衛官の士気を削ぐだけだし、世界に恥をさらすだけだ。



野田内閣発足 (2011 9/2 24:00)

 民主党には人材がいないから、こうなっちゃうってことか。

野田内閣閣僚名簿|首相官邸ホームページ
野田佳彦 内閣総理大臣 
川端達夫 総務大臣 内閣府特命担当大臣(沖縄及び北方対策、地域主権推進) 兼 地域活性化担当大臣
平岡秀夫 法務大臣 
玄葉光一郎 外務大臣 
安住淳 財務大臣 
中川正春 文部科学大臣 
小宮山洋子 厚生労働大臣 
鹿野道彦 農林水産大臣 
鉢呂吉雄 経済産業大臣 原子力経済被害担当大臣
前田武志 国土交通大臣 海洋政策担当大臣
細野豪志 環境大臣 原発事故の収束及び再発防止担当大臣 兼
      内閣府特命担当大臣(原子力損害賠償支援機構)
一川保夫 防衛大臣 
藤村修 内閣官房長官 
山岡賢次 国家公安委員会委員長 内閣府特命担当大臣(消費者及び食品安全) 兼 拉致問題担当大臣
自見庄三郎 郵政改革担当大臣 内閣府特命担当大臣(金融)
古川元久 国家戦略担当大臣 内閣府特命担当大臣(経済財政政策、科学技術政策) 兼
      社会保障・税一体改革担当大臣 兼 宇宙開発担当大臣
蓮舫 内閣特命担当大臣大臣(行政刷新、「新しい公共」、少子化対策、男女共同参画) 
     公務員制度改革担当大臣
平野達男 東日本大震災復興対策担当大臣 内閣府特命担当大臣(防災)


 始まる前からケチを付けるのは気が進まないが、「これはいかんだろ」という人選がチラホラ。

 安住財務大臣は非常に不安だが、「頭が空っぽの奴を送るから、あとは官僚でちゃんとまとめてね」という意味合いなら、理解できなくもない。

 いちばんの問題は山岡国家公安委員長。マルチ商法やパチンコ業界と縁の深い人間が国家公安委員長。岡崎トミ子といい、ここは売国奴枠なのか?しかも山岡は拉致問題担当も兼務。彼が拉致問題について何かを語ったという記憶は全くないが……むしろ、北朝鮮と親和性の高い政治信条のようにも思える。泥棒に夜回りをさせることになりはしないか。
 いや、これは「失言→更迭」のコンボで山岡の政治生命を絶ち、ひいては親分である小沢へもダメージを与えようという高度な戦術では……とアホな夢想をしてみたり。

 次に気になるのは平岡法務大臣。「(リンチ殺人の少年犯罪の)加害者にも事情がある」と遺族に向かって言い放った男。当然、死刑にも消極的だろうと思われる。前任の江田が死刑を執行せず死刑囚が120人も溜まっているが、その人数はまた増えてしまいそうだ。

 他もレンホーとか小宮山とか微妙な面子だが、人材難の民主党ではこれでもマシな部類なのだろう。期待するのもなかなか難しい顔ぶれではあるが、少なくともトップは前首相や前々首相よりはるかにマシだから、これまで以上の災難は来ないだろう……と思いたい。


 評価できる部分にも触れておこう。

「地元の理解前提に原発再稼働」…野田首相(9/2読売)
 野田首相は2日夕方、記者会見し、エネルギー問題について、「電力は経済の血液。国民生活の基盤だ」とした上で、「短期での需給不安を払拭しながらも、中長期的な電力エネルギー計画を見直しをしていく」と述べた。
 さらに、原子力発電所について、「当面はストレスチェック等々をふまえて、安全性をきちんと確保しながら、地元の皆さんの理解を前提に定期検査の原発を再稼働する」との考えを明らかにした。安全規制については、「保安院を経産省から分離、こうした体制作りをしっかりと行っていく」とした。


 前任者よりはるかにまともな現実的対応。早急に電力政策の具体的な戦略を策定して欲しい。
 ただ、原発に消極的な鉢呂が経産相だったり、まだこれから「お馬鹿な反原発政策」がどう修正されていくかは未知数。



セシウム回収の新技術 (2011 9/1 24:00)

放射性セシウム:土壌からほぼ全量回収可能…新技術を開発(9/1毎日)
 産業技術総合研究所(茨城県つくば市)は31日、土壌から放射性セシウムのほぼ全量を回収できる技術を開発したと発表した。汚染土壌に低濃度の酸の水溶液を混ぜてセシウムを抽出し、微粒子状の顔料に吸着させる。東京電力福島第1原発事故では、外部に放出された大量の放射性物質による土壌汚染が問題となっているが、この処理技術を活用することで放射性廃棄物を150分の1に減量できるという。
 研究グループは、福島県飯舘村の畑の地中から採取された汚染されていない土壌から放射性ではないセシウムを除去できれば、同様の方法で放射性セシウムも回収できるとして実験に着手。汚染されていない土と低濃度の硝酸水溶液を混ぜ、圧力容器内で200度で45分間加熱したところ、セシウムの100%抽出に成功した。温度が半分の100度でも約60%を抽出できたという。水溶液は繰り返して使える。
 さらに第2段階で、水溶液からセシウムイオンだけを取り込む青色の人工顔料プルシアンブルーを吸着剤に活用。粒径10ナノメートル(1ナノは10億分の1)の微粒子状に加工して円筒形の装置に詰め、この水溶液を2回循環させたところ、100%吸着できた。
 産総研の川本徹・グリーンテクノロジー研究グループ長は「土壌を傷めなくてすみ、抽出したセシウムを顔料で吸着できる。コストも安い。企業の協力を得て実証実験を目指したい」と話している。【安味伸一】


 脱原発デモのような全く無益な行動をしている輩よりも、こういう地道な努力で被災地復興に努力している人を応援したい。夢物語を語るのは簡単なことだが、それを現実に変えるには、途方もない地道な作業が求められる。あとは、政治の方も、こういう分野の研究を予算的に支援してあげてほしい。

 反原発派はこのニュースを取り上げて喜んでいるかい?本気で福島のことを考えているのなら、こんな喜ばしいニュースを取り上げないはずはないのだが。