過去の世迷い言                前のページへ戻る

日記 (2011 8/31 24:00)

 夏の繁忙期終了、ちょいと抜け殻状態。普段だと気にならないどころか「こんなアホがこの世にいるのか」と娯楽対象ですらある「ツイッターで絡んでくるアホ」が、今日はやけにウザく感じる。

 野田内閣に関しては、「とっとと民主党は崩壊すべきだから、すぐに解散総選挙すべき」と言いたいところだし、民主党政権が続く以上大した期待など持てないという気持ちも強いのだが、同時に、震災復興をガンガン進めるために今度こそまともな内閣であってくれ、という気持ちも強かったりする。輿石が幹事長になろうが、小沢が仮に要職で起用されようが、仮に震災復興が進むのなら数年は我慢してもいいんじゃないか、という気持ちもある。

 おそらく、100%負ける戦いをするバカはいないので、野田総理は解散に打って出ることはないだろう。それならば、きちんと仕事してくれることを期待するより無いではないか。自民党だろうが民主党だろうが、日本を前進さえしてくれればそれでいい。いちばん理想的なのは、野田内閣が堅実に仕事を進め、小渕内閣のような歩みをすることだ。とりあえず今は、祈るような気持ちでそれを夢見たい。

 勿論、仕事できないと分かれば、容赦なく批判するけどな。



「輿石幹事長」について (2011 8/30 24:00)

 保守系の人を中心に、「輿石幹事長」に対する批判が出ている。
 私も輿石の政治信条には全く共感できないし、存在は疎ましく思っているのだが、小沢系を排除したことでこれまでどれだけ政治が停滞してきたかを考えれば、政策を実行するのに「輿石幹事長」は現実的手段として有りかなとは思う。
 平時であれば日教組の影響力が強まるような人事には反対だが、今は震災復興を何より優先すべき局面。

 もちろん、閣僚人事においても左巻き勢揃いのようだと、ちょいと考え直さねばなるまい。批判するのは、全体像が見えてからでも構わないのではないか。


原発作業員が白血病で死亡 (2011 8/30 24:00)

急性白血病で福島原発作業員死亡 東電「因果関係なし」(8/30朝日)
 東京電力は30日、福島第一原子力発電所で復旧作業にあたっていた協力企業の40代男性が8月上旬に急性白血病で死亡したと発表した。東電は「男性の作業と白血病による死亡に因果関係はない」としている。
 東電によると、男性は8月上旬に福島第一原発で7日間、休憩場を出入りする作業員の放射線の被曝(ひばく)管理をしていた。その後、体調の不良を訴え、数日後に死亡したという。
 男性はほかの原発も含めて原発内の作業にあたった経験はなく、今回が初めてだったという。被曝線量は外部被曝が0.5ミリシーベルト、内部被曝はなかった。東電が、協力企業を通じて診断医師に確認したところ、「急性白血病は(臨床症状が出るまでの)潜伏期間が数年あり、死亡直前に短期間被曝して発症することはない」との説明を受けたという。


 放射線の影響で白血病を発症して死亡するには5ヶ月という時間は短すぎるし(広島原爆の際も、白血病の発症ピークは数年後だったはずだ)、それほど放射線が強烈であれば、少なくとも「別の症状の被害者」が続出しているのではないか。「因果関係無し」という東電の発表は、ここは素直に受け取っておくべきように思う。

 少なくとも、「福島原発から漏れている放射線で死んだ!」と騒ぐのにはまだ早い。
 しかしながら、反原発派はここぞとばかりに大騒ぎ。これで反原発派が大騒ぎしているということは、今後、子供たちに「原発が原因ではないような甲状腺癌」が発生した場合も、同様以上に騒ぐんだろうなぁ。
 なんだか、反原発派は、「原発事故による被害者が出ること」を期待しているようにしか見えない。本当に現場の被害を気にしているなら、脱原発デモなんてやらずに、現場の放射線被害を軽減するため、努力したり知恵を出しているはずだ。



新代表は野田氏 (2011 8/29 24:00)

 民主党の新代表が野田氏に決まった。増税ありきの政策に難があるとは言え、あの面子の中では最もマシなのが選ばれてほんの少し安心。海江田や鹿野は話にならないし、馬淵や前原は政策的には(あくまで相対的に)マシだとしても、政権運営能力にかなりの疑問符が付く。最も無難な形に収まったと思う。「3党合意は反故にする」という海江田が代表になっていたらと思うと、ぞっとする。

 まぁいちばん喜ばしいのは、小沢信者の発狂ぶりが見られたことか。「2位鹿野」だと決選投票時に反小沢の野田・前原票が全て鹿野へ流れるため、海江田陣営は鹿野陣営の切り崩しを相当えげつなくやった模様。そのため、鹿野陣営が完全に反小沢・反海江田になってしまい、野田票が伸びたということらしい。
 「小沢教の威力」を警戒していたのだが、杞憂に終わって良かった。

 「誰がなっても期待できない」と諦めるのはイヤだし、かなりしつこく諦めの悪い性格なので、野田氏の政権運営に夢を見ることにしよう。
 とりあえず人事。小沢派をどう処遇するのか。そして3党合意をどうするか=マニフェストをどう修正していくか。小沢本人の影響力を削ぎつつ小沢派を取り込むような妙案を見せれば、かなり期待できるんだが……。党内がまとめられれば野党との協力はそれほど苦ではないはずだが、マニフェスト至上主義者が一定数いるから、その党内をまとめるのが最大の難関なんだよな。野田さんの采配を期待したい。これが、民主党が立ち直れる最後の機会だ。


 さて、外国人献金の問題で逮捕が期待される現バカ総理。何だこの置き土産は。

朝鮮学校に高校無償化適用へ 菅首相、文科相に指示(8/29共同)
 菅直人首相は29日、昨年11月の北朝鮮による韓国砲撃を受け凍結していた朝鮮学校に対する高校無償化適用の審査手続きを再開するよう高木義明文部科学相に指示した。これを受け文科省は、適用に向けた手続きに入った。
 同省は今後、有識者会議の意見も聞いた上で、年度内に適用が決まれば、朝鮮学校10校に対し今年4月にさかのぼって支援金を支給する方針だ。
 菅首相は再開の理由について、朝鮮半島情勢が砲撃以前の状態に戻ったと判断したことなどを挙げた。


 退陣間際のどさくさに何をしやがる。



相も変わらずバカ集団 (2011 8/28 24:00)

 もうイヤだ、このバカ集団。

票なき小沢氏、陣頭指揮…非主流派一本化を主導(8/28読売)
 菅首相(民主党代表)が26日、退陣を正式に表明し、「ポスト菅」レースの号砲が鳴った。菅政権を支えてきた党内「主流派」「非主流派」「中間派」から5人が入り乱れ、本命不在の混戦模様だ。しかも、党員資格停止処分を受けて投票権がない小沢一郎元代表の意向が選挙戦を大きく左右する異例の展開となっている。

 ◆「来年は小沢首相」◆
 26日夜、都内のホテル。元代表を支持するグループのメンバー約90人の前に、元代表と鳩山前首相が連れて現れたのは、海江田万里経済産業相だった。
 「鳩山さんと相談した結果、海江田さんがリーダーとして一番ふさわしいと決めた」
 元代表はこう話し、海江田氏を支持するようメンバーらに訴えた。ところが、拍手はまばら。歓声もなく、会場には冷たい空気が漂った。海江田氏があいさつで冗談を飛ばしても、笑い声すら起きなかった。
 一番盛り上がったのは、ある若手議員の締めくくりのあいさつだった。
 「今回は海江田首相を目指そう。来年は小沢首相を実現するぞ!」
 その途端、会場から万雷の拍手がわき上がり、「ガンバロー」三唱が響いた。


 元代表と鳩山氏は25日夜の会談で、菅政権で「脱・小沢路線」を主導してきた前原誠司前外相を支持せず、非主流派として対立候補を擁立する方針で一致。鳩山グループに所属する海江田氏と小沢鋭仁元環境相のほか鹿野道彦農相も含む非主流派の一本化や、新たな独自候補の擁立も模索した。
 鳩山氏は26日、まず鹿野氏に一本化を打診。鹿野氏が「私は『中間』だから、一本化に協力するのは難しい」と断ると、海江田、小沢両氏を自らの事務所に呼んだ。両氏とも、鳩山グループや小沢グループの支援がなければ代表選を戦うことすら難しい。鳩山氏の一本化の打診に、2人は「身柄をお預けします」と応じざるを得なかった。
 党内最大の小沢グループが支援することになったとはいえ、海江田氏が抜きんでて有利になったとは言えない。海江田氏は、原子力政策を巡って菅首相と対立して国会で涙を見せるなど、首相としての適格性を疑問視する声があるためだ。元代表らは、1回目の投票で誰も過半数を取れない場合を想定し、「何とか2位に入り、決選投票で2位・3位連合で勝つ戦略ではないか」との見方が出ている。
 実は、一本化戦略は小沢元代表が陣頭指揮を取っていた。鳩山氏周辺は「鳩山氏はいろいろ言うが、元代表の決断を待っているだけだった」と明かす。

 「海江田はあくまで繋ぎ、本命は小沢総理」と言ってるんだが、お前ら、さんざん自民党に対して「首相を1年ごとに交代させるべきではない」とか言ってなかったか?
 若手議員ですら海江田をこれほど軽く見ている。小沢が海江田を選んだ理由は一つ、「御輿は軽くて…」と言うことだろう。これでは海江田が指導力を発揮することは全く期待できない。すぐに政権運営は行き詰まるだろう。

 さて、その海江田、今朝のテレ朝やNHKで「マニフェストの見直しを決めた3党合意は、新執行部で修正する」とかホザいていた。つまり、3党合意をひっくり返す可能性に言及し、自民や公明に喧嘩を売ったことになる。自公に喧嘩を売らねばならないほどに、マニフェストを守りたい、つまりは小沢の意向を気にしているということだ。まったく国民の方を向かない姿勢は、遅かれ早かれ破綻をもたらすことになる。

 民主党だけが破綻してくれればいいんだけどな。日本を巻き込まないでいただきたい。



今頃になって…… (2011 8/27 24:00)

 運転免許を持っていない輩が通学バスを運転していたような感じか。

今さら?!…菅首相「放射能、考え方そのものが理解できない」(8/27産経)
 菅直人首相は27日、東京電力福島第1原発事故の復興策を地元自治体と協議する福島復興再生協議会に出席し、放射能問題について「改めて専門家の話を何度も聞き、いろいろなものを検討しているが、本当に放射能についての考え方そのものが、なかなか理解できない」と述べた。
 首相は事故発生以降、海江田万里経済産業相と原発の再稼働問題などで意見対立を起こしてきたが、放射能に対する自身の知識が不十分な状況で部下である海江田氏の提案を信用せず拒否してきたことが浮き彫りになった。
 首相は「政治家が政治的に判断する前に、専門家のみなさんが国民に分かるような説明をしてもらえないだろうかと何度もお願いしている」とも語った。


 東工大出身という経歴を疑いたくなるような酷い発言。学生運動に明け暮れ、何も勉強せずに通過しただけなんだろう……卒業研究はいったい何だったのだろう。

 まぁ、総理が全てについてきっちりした知識を持っている必要は無いかもしれない。しかし、それならば専門家の話を真摯に受け止め、理解しようと努力する態度は不可欠だし、相手の話を理解する程度の知性は必要だろう。自分の信じたい情報だけを取り入れ、自分に不都合な情報は全てシャットアウトするような態度は、決して許されない。それは総理として以前に、人間として求められる姿勢でもある。

 つーか、人並みの頭があれば、ましてや理系であるならば、今頃は放射能についてそれなりに理解できているはずだわな。



やっと辞めた (2011 8/26 24:00)

 菅が退任表明したらしい。記者会見もしたようだが、あんまりチェックする気になれない。どうせ、「やるべきことはやった」とか「一定の実績をあげた」とか自画自賛ばかりか、或いは「うまくいかなかったのは○○のせいだ」という責任転嫁のオンパレードなんだろう。

 脱原発の1点を以て菅を評価するバカ(と言い切ってしまおう)も一定数存在するようだが、そういう人は、たぶん「太陽光パネルさえ付いていれば、トイレも風呂も台所もない家でも購入するような人」なんだろう。キチガイということである。

 一言で言えば、菅には総理の職は重すぎた。それだけの知性も能力も倫理観もなかった。反原発派と同じく、情緒論と思いつきでしか動けない男だった。

【再検証・菅首相の原発事故対応】(1)全ての不信感、東電がはけ口(8/25産経)
 「東電のばか野郎が!」。首相の菅直人が、福島第1原子力発電所事故をめぐり東京電力への怒りを爆発させたのは3月15日、東日本大震災の発生から4日後のことだった。本紙は同月11日の大震災から1週間後の検証記事で「東電が後ろ向きな姿勢だったことに、菅が不信を募らせた」とした。だが、その後分かってきたのは、現場を理解しない上スタッフも信用せず、イライラを「東電不信」という形でぶつける最高指揮官の姿だ。冷静さを失った菅が自ら作り出した「東電不信」−。首相は26日、正式に退陣を表明するが、東日本大震災を「天災」から「人災」に変質させた首相の混乱ぶりを改めて検証する。(今堀守通)(以下略)

 ちょいと週刊誌のような文体だが、今まで記事になった話ばかりなので、実録として読んで構わないと思う。菅のクズっぷりが簡単に理解できる記事だ。

 で、小沢が海江田支持を打ち出したって?小沢も耄碌したなぁ。こんな肝の小さい男、総理の重責に押しつぶされるだけだろうに……「反菅」ってことだけで選んだな。いや、「操りやすさ」も込みか。


Dream Theaterの新作 (2011 8/26 24:00)

 マイク・マンジーニ加入後の初アルバム。YouTubeで聞く限り、メタル然とした最近の曲調より、「Images and Words」や「Awake」の頃の雰囲気が感じられ、かなり期待できるデキ。これを楽しみに、夏の繁忙期を乗り切ってきた。





最後までクズでした (2011 8/25 24:00)

 実績をアピールするのは大切だとは思うが、「無い実績」をむりやり作るのは反則だと思うんだ。つーか、書いていて恥ずかしくなったり、良心の呵責にさいなまれたりしなかったんだろうか。

退陣前に菅政権が自画自賛の冊子作成 鳩山前政権に責任転嫁も(8/25産経)
 菅政権は25日、発足から約1年3カ月の取り組みを冊子にまとめた。社会保障と税の一体改革やエネルギー政策の見直し着手などを列挙し「極めて多くの成果を挙げた」と自賛。一方で東日本大震災への対応は「総じて不十分かつ遅れがちだったことは否めない」と総括している。
 首相側近の阿久津幸彦内閣府政務官と国家戦略室スタッフが中心となり作成した。ただ首相退陣の遅れが内政、外交の停滞を招いたとの批判も強く、自己アピールの内容は与野党の反発を招きそうだ。
 短期政権の理由については(1)衆参両院の「ねじれ」(2)民主党内の結束の乱れ(3)内閣支持率の低さ−と説明。同時に「これらは民主党政権の最初の年の失敗に起因する面も大きい」と鳩山前政権への責任転嫁と受け取られかねない記述も。首相の政治手法では「言葉が足りない、あるいは一貫していないという問題はあった」と指摘しつつ「『市民目線』などの底流は一貫している」と強調した。


菅政権の成果を自賛=側近が作成(8/25時事)
 「菅政権で政策は決して停滞しておらず、大きな進展があった」。内閣府の阿久津幸彦政務官は25日、「菅政権が1年3カ月で取り組んだこと」と題した文書を作成した。菅直人首相の側近の阿久津氏だけに、成果を自画自賛した内容が目立った。
 文書は全29ページ。党の看板である「政治主導」について、「菅政権で官僚との連携・役割分担は格段に向上」と自賛し、社会保障と税の一体改革や経済財政運営に関しては「歴代首相と比較しても注目に値する実績」と誇った。首相が見直しに執念を見せた原子力行政にも触れ「首相でなければできなかった菅政権の『遺産』」と位置付けた。 
 大半が「成果」を羅列した文書だが、東日本大震災については、「政府対応が不十分かつ遅れがちだったことは否めない」と反省の弁も記している。


 最後の最後まで、まともに仕事しないくせに手柄を吹聴するのだけは一丁前の、最低最悪な政権であった。「歴代首相と比較しても注目に値する実績」って、普通の人たちには見えない何かが、彼らには見えているようだ。社会保障政策も税の問題も何一つ進んでいないし、財政問題に至っては、リーマンショック時という緊急事態における国債発行額を基準にして、自民党時代以上のスピードで借金を膨らませている。「注目に値するマイナスの実績」だったら理解できるが。

 脱原発を評価する向きもいるようだが、何ら具体的な戦略も無しに思いつきを口にしただけであり、むしろ脱原発を真面目に考えたい人間にとってはマイナス以外の何者でもなかった。菅を評価しているのは、原発政策をイデオロギー闘争のタネとしか捉えていない化石のようなヤツらと、それに煽られた無思考の連中だけである。



優先度 (2011 8/24 23:00)

 リビアでもシリアでも前原出馬でもなく、紳助引退がトップニュースかよ……と批判したいところだが、そのせいで実際に視聴率が上がったらしいので、まぁどうでもいいや。見たい人が多いんだったら、その見たい物を見せるのは経営的には正しい判断だわな。


小沢詣で (2011 8/24 23:00)

 前原も小沢詣でをしたようで、どいつもこいつも、総理になりたいヤツが小沢詣でをおこなう様は、20年前の自民党を見ているようだ。民主党は、いまの自民党よりもよっぽど自民党臭さが漂っている。
 「自民党の腐敗した政治」に訣別すべく民主党に投票した人たちは、きちんと現実に目を向けてほしいもんだ。同じ失敗を繰り返さないように。

 つーか、前原総理になって大丈夫?総理になった瞬間から、外国人献金問題で突かれるぞ。あ、メディアが批判しないから大丈夫なのか。



中韓に電力を頼ろうとするバカ (2011 8/23 24:00)

 居酒屋の冗談のような話を、政策論として語る大馬鹿者。

海外から電力輸入を=小沢元環境相(8/22時事)
 民主党代表選出馬を目指す小沢鋭仁元環境相は22日、時事通信のインタビューに応じ、原発からの段階的撤退を目指す立場を改めて示した上で、代替エネルギーに関し「海外から電力の直接輸入を行う」と語った。ドイツなどは電力を輸入しているため「脱原発」への転換が可能だったとの指摘があることから、日本も原発依存度を減らすため、電力輸入に踏み切るべきだとの考えを示したものだ。
 小沢氏は「(輸入先は)韓国、中国などいろんな国の可能性があっていい。国と国の間に海底ケーブルを1本引けば全て解決する」と語った。同氏は代表選の目玉公約として訴えていく考えだ。


 外国にエネルギーの首根っこを押さえられる状況が、我が国にどういう状況をもたらすか分かっていない、古今無双のバカ。しかも、その頼る相手が同盟国であるアメリカならまだしも、日本を仮想敵国としているような韓国と中国に頼ろうとは、狂気の沙汰。「竹島や尖閣をよこさないと電気あげないよ」と言われたら終わりじゃないか。

 意図的なのか無知ゆえにかは分からないが、反原発論者は、大東亜戦争の原因にエネルギー問題があることを閑却している。もちろん、現代において「エネルギー問題が原因で戦争が起きる」可能性は高くは無かろうが、それくらい重大な問題であるということだ。エネルギーを押さえられるのは、国に「生き残りのための賭け」を選択させることになりかねない。

 「電力で中韓と協力しよう」という発想は、アジア共同体構想と重なる部分がある。政治体制の似通ったEU圏内と、それぞれ価値観も政治体制も異なる東アジアを同一に見るのは愚論の極み。英仏独が協力することはあり得ても、日中韓が協力するなどあり得ないのは、小学生でも分かる。

 こんなレベルの人間が代表選に出ようというのだから、民主党の層の薄さは救いようがない。


悶死 (2011 8/23 24:00)

中国信号会社の会長が急死 高速鉄道事故の調査中(8/23共同)
 【北京共同】中国誌「新世紀」系ニュースサイトが23日伝えたところによると、中国浙江省の高速鉄道事故で当該路線の列車制御関連の設備などを納入した「中国鉄路通信信号集団公司」の馬騁(ば・てい)会長が22日、政府の事故調査チームが調査のため同社を訪問中に心臓疾患で急死した。
 馬氏の知人は、馬氏には心臓の持病はないことを明らかにした上で、過度の責任を感じたことが原因ではないかと話している。
 同サイトによると、同社は欠陥を指摘された信号設備を設計した「北京全路通信信号研究設計院有限公司」の上部企業。馬氏は業界内で「中国高速鉄道信号技術のリーダー」と称されていた。


 「憂悶のうちに死亡」なんて、史書のような話。事実はたぶんアレがアレしたんだろうな…と思わせる話ではある。



世論は「反原発」には反対 (2011 8/22 24:00)

毎日新聞世論調査:原発「時間かけ削減」74% 社会保障・復興で増税「反対」56%(8/22毎日)
◇内閣支持15% 民主政権最低
 毎日新聞は20、21両日、全国世論調査を実施した。今後の原子力発電所のあり方について「時間をかけて減らすべきだ」との回答が74%に上り、「今すぐ廃止すべきだ」(11%)を大きく上回った。社会保障や東日本大震災の復興財源を消費税などの増税でまかなうことには「反対」が56%で、「賛成」は41%にとどまった。一方、菅内閣の支持率は7月の前回調査を4ポイント下回る15%で、不支持率は63%。内閣支持率は09年9月の民主党政権発足後、最低を記録した。
 菅直人首相の後継を決める民主党代表選では、エネルギー政策や増税の是非が主な争点になる見通しで、調査結果は選挙戦の動向にも影響を与えそうだ。

 首相は東京電力福島第1原発事故発生後、「脱・原発依存」を提唱してきた。しかし、再生可能エネルギー推進策の先行きは不透明。全国規模で広がった電力不足を受け、社会・経済活動への不安も反映し、今回の調査で7割強が段階的な原発削減を求めた。原発を「減らす必要はない」は13%だった。
 原発事故に関連し、放射性物質による食品汚染への認識を聞いたところ、「不安を感じる」との回答が「大いに」(27%)と「ある程度」(44%)を合わせて71%に達した。不安を「あまり感じない」は23%、「全く感じない」は4%だった。
 民主党が子ども手当など09年衆院選マニフェストの主要政策を見直すことで自民、公明両党と合意したことについては「賛成」が69%で、「反対」(27%)を大きく上回った。賛成と答えた人は、民主支持層でも68%に達した。
 野党が参院で過半数を占める「ねじれ国会」を抱え、新政権の運営は引き続き、野党との協力関係が焦点になる。自民党など野党の対応を聞いたところ、「新政権と政策ごとに協力する」という「部分連合」への支持が70%と最多。民主党と内閣を作る「大連立」を望む意見は17%にとどまった。
 民主党の支持率は前回と同じ13%。自民党の支持率は6ポイント増の22%で、自民党政権末期の09年の水準まで回復した。「支持政党はない」と答えた無党派層は49%で5ポイント減少した。【中田卓二】
    ◇
 東日本大震災による被害が大きかった岩手、宮城、福島3県の一部地域は、調査対象に含まれておりません。


 原発について、「即時廃止」が11%、「段階的に減原発」が74%、「維持」が13%という結果。ヒステリックな反原発派は、少数派であることが明確に出た調査結果だ。

 しかし、金子勝や飯田哲也は、「脱原発が85%」というアホな足し算をしている。例えば金子勝。

http://twitter.com/#!/masaru_kaneko
毎日新聞社の世論調査で、脱原発の支持者は85%、食品汚染に不安は71%に上りました。原発事故直後から大きく脱原発にシフト。しかしこの記者は時系列で見ないで、性急な脱原発に反対と読んでいます。何で大変化を見ないの?


 74%の「段階的に減原発」と答えた人は、どう考えても「性急な脱原発」に反対としか思えないのだが、金子は「脱原発」で一括りにしている。この論法だと、私まで「反原発論者」と一括りにされてしまう。むちゃくちゃな話だ。
 分かってやっているなら不誠実な態度だし、分かっていないなら、かなり頭の不自由な人ということになる。

 ヒステリックな声に感化された人が一定数いるのではないかと危惧していたが、反原発を考えているのは、まさにヒステリックな人たちだけだったようだ。日本人は、けっこう冷静なようで少し安心した。ただ、声のデカいヤツは、目立つし鬱陶しいために中途半端に影響力を持ったりするんで、これからも批判はし続けるつもり。



「韓流批判」に思う (2011 8/21 24:00)

 フジに対する韓流批判デモについては、それ自体に対して反対するわけではないが、別にデモじゃなくても…という気持ちはある。「イヤなら見るな」と向こうが言うなら、そうして差し上げればよい。デモのように目立った形ではなく、何も言わず静かに立ち去る方が、あちらさんからしたらダメージがでかい。デモという形ならば、便乗して右翼系の主張をおこなう集団だけをクローズアップして「先鋭化した集団」という印象操作をすることもできる。

 だいたい、韓流のごり押しはそんなに大した問題かなぁという気もする。
 コンテンツ作成能力の不足と、そこそこの視聴率……これが韓国ドラマが大量に流されている理由。その背景に思想的なものがあるとは思われない。テレビの主な視聴者層が団塊世代以上なのだから、そこが関心を持つような放送内容になるのは当然。ということは同時に、若い世代が携帯やPCから離れてテレビにかじりつくような状況にならない限り、若者が納得するような放送内容になることはあり得ないということになる。主な視聴者層がさらに高齢化していけば、テレビは自然と自滅していくだけだ。
 韓国アイドルも、正直「どこで売れてるんだ」とは思うが、昔のような「国民的アイドル」が存在しない現代にあっては、そしてかつてほど音楽コンテンツが売れなくなっている状況を考えれば、どこか一部でそこそこ売れているんだろうな、とは思う。

 たしかに、竹島やスポーツなどにおいてメディアは「韓国寄り」であるが、それならば、韓流に対する批判のデモではなく、偏向報道に対する批判デモという形であるべきだ。韓流と結びつけるとむしろ大義名分の部分がショボくなるというか、韓流とイデオロギーを結びつけるのが仰々しいというか。

 私としては、静かに立ち去るのがいちばんと思うわけです。


偏向報道 (2011 8/21 24:00)

 さらに言えば、メディアが100%中立な報道をすることも期待していない。「テレビや新聞だって間違った報道をする」という前提で考えれば、偏った報道をしていても「そういう局(新聞社)だから」と受け止めることができる。もちろん捏造はいかんし、メディア相互の健全な批判はあって然るべきで、そのために新聞とテレビのクロスオーナシップをやめるべきだとは思う。
 ネットに触れるのと同じような態度でテレビや新聞に触れるような世代が増えてくれば、自然とそれらメディアも緊張感のある報道に変化していくんじゃないかな、と思う次第。



平気で約束を破る集団 (2011 8/20 24:00)

 「党内でちゃんとコンセンサス得ろよ」と松本ドラゴンのような言葉を吐きたくなる惨状。

民主機関誌でも「子ども手当存続」(8/19時事)
 民主党は19日発行の機関誌「プレス民主」の最新号で、「『子ども手当』の存続が決定しました」との記事を掲載した。同党は手当存続を訴える支持者向けのビラを作成したが、自民、公明両党の反発で配布中止を決めたばかり。2011年度限りで廃止するとの3党合意をまたも軽視したといえそうだ。
 機関誌では「与野党協議の結果、子ども手当の廃止を回避した。恒久的な子ども手当の形が3党で合意された」と指摘し、旧児童手当時代よりも支給対象や支給額が増えていることを紹介した。3党が「必要な見直しを検討する」と合意した高校授業料無償化に関しても「野党も決して趣旨には反対しておらず、絶対に続けていくべきだ」とアピールしている。 
 これに対し、自民党の石破茂政調会長は19日の党政策会議のあいさつで、「大本営発表でもここまでひどくなかったのではないか」と批判した。


 意思決定の系統が完全に崩壊しており、政党としての体を為していない。こんな集団と何か約束をするというのは、危険極まりない。誰かと約束しても、別の人間が平気でその約束を破るような集団とは、互いに信頼して物事を協力して進めるのは不可能。いや、たぶん「子供手当は存続します」と言っているヤツらは、約束を破っている意識すらなく、「執行部が勝手に物事を進めている」と思っているだけだろうが、いずれにせよ、党としてのまとまりがなくなっていることに変わりない。

 「そんな小さなことに拘るな」と自民党を批判する輩もいるが、「信頼関係」という非常に重大な問題をはらんでおり、決して「些末な揚げ足取り」ではない。

 まとまりの無い学芸会集団だから、大連立もやるべきではない。



反原発の向きへ (2011 8/19 24:00)

 とりあえず、反原発の方々に言っておきたいこと。

●電気が余っているように見えるのは、強制節電や各家庭の節電努力、火発などのフル稼働のおかげ。
●機械をフル稼働すれば壊れやすい。火発の故障や停止が相次いでいるのは、メンテ頻度などを落としてフル稼働しているため。
●原発を即時停止すれば、電力不足による景気低迷が懸念され、それによる自殺者などの死者数は、今後起きうる原発事故による死者数を明らかに上回る。
●原発を危険視するなら、燃料棒をどう処理するかを主張すべき。原子炉を停止しただけでは危険性に変化はない。
●肉牛から検出されたセシウムの量も、福島県の子供たちの甲状腺から検知された放射線量も、将来の健康に害を及ぼすレベルではないと考えられる。
●安全対策を怠った点は責められるべきだが、冷戦構造や石油危機を考えれば、70年代までの原発推進政策は間違いとは言い切れない。
●「子供の命を守る」という考えのゆえに、むしろ原発を当面維持して経済の停滞を招かないようにすべきだ、という考えもある。
●原発の補助金が問題だというなら、再生エネルギーの高価買い取りも問題視すべきだ。
●原発の補助金も発電コストに入れたとしても、kwh辺り1円程度にしかならない。
●ちょっと反原発を批判しただけで「東電関係者か?」とか「ホットスポットの土を着払いで送るぞ」とか言ってるんじゃねぇ、バカが。



子供を利用するゴミクズ (2011 8/18 24:00)

山本太郎、政府官僚に迫る「毎日毒が出てる」(8/17スポーツ報知)
 放射能汚染の危険性を訴えている俳優の山本太郎(36)が17日、衆院第1議員会館で、福島県の子どもを持つ父母らによる「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の会合に出席した。
 会場には大型バスをチャーターして福島から来た保護者や子どもたちが集合。代表の子ども4人が文部科学省や内閣府の官僚10人に対し、政府方針などを質問した。“途中参戦”した山本は会場の後ろから「補償はするんですかー! 毎日毒が出ているのに、除染だけしたってしようがないでしょ。場当たり的なことはやめてください」と、声を張り上げた。
 「友達と離れたくない」「外で遊びたい」と正直な感情をぶつける子どもたちに、「最大限頑張っている」と応じる官僚の議論は最後までかみ合わず。子どもたちの質問に便乗して大人がヤジを飛ばし、司会が「きょうは子どもの会です」といさめる場面もあった。山本は、「(子どもは)日本がやっている緩やかな大量虐殺を冷静に見ている」と指摘。官僚に対しては、「あの人たち(官僚)は個人的な意見は言えない。あの人たちも苦しかったと思う」と分析した。
 会合の最後に、子どもたちは記者会見。小学生の少年が「(官僚が)子どもの質問にちゃんと答えられないのは、子どもの頃ちゃんと勉強しなかったからだと思います」。中学生の女の子は「本当は菅首相に来てほしかった」と話していた。


 エネルギー問題は、大人どころか、政治家や官僚が真面目に考えても非常に複雑で難しい、パズルのような難問。そこに子供の感情論を持ち込めば、まとまる物もまとまらなくなる。原発関連の問題に「子供をダシに使う行動」をとるのは、「問題解決をより困難にする」という目的があってのこととしか思えない。故意なら悪辣極まりないし、意識していないなら古今無双のバカだ。

 何より、子供たちがかわいそうすぎる。原発事故の犠牲になるだけでなく、反原発の運動家に恐怖心と誤った知識を植え付けられ、多くの大人に不信感を持ったまま成長することを余儀なくされる……人生を狂わせてでも目的を達成しようとする奴を、クズと呼ばずに何と言おうか。


詐欺師気質 (2011 8/18 24:00)

 昨日も触れた「子供手当ビラ」の話だが…。

子ども手当存続ビラに自民猛反発 再生エネ審議拒否も(8/17産経)
 民主党が「誤解しないで。子ども手当存続します」と訴えるビラを配布したことを受け、自民党は「事実に反する」と猛反発、終盤国会の日程がひっくり返りかねない騒ぎになった。民主党の岡田克也幹事長らが慌てて謝罪し、自民党は何とか矛を収めたが、今後もチグハグな対応が続けば、国会日程が滞り、結果的に菅直人首相の延命に手を貸すことになりかねない。
 「来年度から子ども手当を児童手当にすることを公党間で約束したのにこれですよ! ひどいね…」
 自民党の石原伸晃幹事長は17日、民主党のビラを手にかざして怒りを爆発させた。逢沢一郎国対委員長も「バカにされた。決着がつくまで国会に出られない」と語り、表現削除に応じなければ28日の再生エネルギー特措法案の衆院採決などを拒否する考えを示した。
 これを知った民主党は対応に大わらわとなった。岡田幹事長は慌てて自民、公明両党の幹事長に電話をかけ「お騒がせして申し訳ない」と謝罪。民主党役員会では、ビラ作成を指示した藤本祐司広報委員長が「党員、サポーター、地方議員、支持者に配る内部資料だ」と釈明したが、安住淳国対委員長は「この時期にビラを出す必要があるのか! 法案が通ってからでいいのではないか」と突き上げた。
 結局、公明党の漆原良夫国対委員長が仲裁に入り、岡田氏が自民、公明の両幹事長に改めて釈明することで「手打ち」にする運びとなったが、民主、自民両党間のわだかまりはなお消えない。31日の会期末まで綱渡りの国会日程が続くだけにささいないさかいをきっかけに国会が大混乱に陥る可能性もある。


 安住の発言に、民主党の性質が如実に表れている。要するに、その場がごまかせれば、後で約束を反故にしようと構わないと言っているわけだ。この詐欺師気質は、代表が替わっても変化無いだろう。国会議員どころか、社会人たる資格もない。



向いてる方向がバラバラ (2011 8/17 24:00)

「子ども手当は存続」=民主がビラ配布、自公反発も(8/16時事)
 「誤解しないでください。『子ども手当』存続します」。民主党が、2011年度限りで廃止することで自民、公明両党と合意した子ども手当についてこんなビラを作成し、党所属議員らに支持者への配布を呼び掛けている。看板政策の撤回に批判が相次いでいるためだ。
 廃止を存続と「強弁」する背景には、12年度に導入される新制度の名称が決まっていないことがあるとみられる。ただ、民主党内には「無理があり過ぎる」と戸惑う声が出ている。自公両党は「子ども手当は廃止」と理解して特例公債法案賛成に回った経緯があるだけに、両党の反発も招きそうだ。 
 民主党は先週末、ビラ約35万枚を党所属議員らに割り当てた。子ども手当について「3党合意により恒久的な制度になった」と説明。その理由として、新制度では旧児童手当の対象外だった中学生にも、子ども手当と同様に手当が支給されることなどを挙げている。


「恒久的」削除なければ審議拒否 民主の子ども手当ビラで自民・逢沢氏(8/17産経)
 自民党の逢沢一郎国対委員長は17日午後、民主党が「子ども手当は恒久的な制度になった」とするビラを配布していることを強く批判、「恒久的」との表現削除に応じない場合は19日の衆院通過で民主党と合意していた再生エネルギー特別措置法案などすべての法案審議を拒否する考えを明らかにした。党本部で記者団に述べた。
 19日には公債発行特例法案の参院での審議入りも予定されている。
 これに先立つ自民党の幹部会合でもビラに対する批判が続出。石原伸晃幹事長は民主党の岡田克也幹事長に抗議する考えを記者団に示した。


 「約束を守らない人間性」とか「オレの方が正しいという原理主義的思考の輩が多いから、党内がまとまらない」とか「マニフェストは国民との約束だから守るべきと考える人間が一定数存在する」とか、それらしい理由はいろいろ考えつく。しかし、実際にはたぶんそういう格好いい話でなく、「子供手当を存続させないと、選挙で落ちる」という、バカバカしい行動原理の可能性が高い。

 もともと、ただの「選挙互助会」だから、「選挙に負けるかも」となると一気にまとまりが無くなる。自民党も選挙互助会的な雰囲気がないわけではないが、こちらは、政策論議を重ねて、党の決定となったことには従おうという(良くも悪くも)大人の雰囲気もある。民主党は子供の集まりだから、ちゃぶ台返しを平気でやる。

 代表選が終わっても、民主党内のグダグダは変化無しだろう。



真面目に仕事していない (2011 8/16 24:00)

首相あいさつ長くて…戦没者追悼式、黙祷20秒遅れる(8/15朝日)
 15日にあった政府主催の全国戦没者追悼式で、正午の時報を合図に始まる予定の黙祷(もくとう)が20秒余り遅れた。直前の菅直人首相のあいさつが予定より長くなったため。厚生労働省によると、黙祷が遅れたのは、手術後の昭和天皇が参列した昭和最後の1988(昭和63)年以来という。
 追悼式の進行は秒刻みに決まっている。黙祷は午前11時59分45秒に呼びかける予定だったが、直前の菅首相の式辞が予定の2分30秒より40秒ほど長引いた。厚労省は「内容は予定通りだったが、壇上で実際に読む時にゆっくりになってしまったようだ」という。


 些細な問題に一見思えるのだが、150秒→190秒というのは異常な数字。実際に、2分半で読める文章を探して、それを190秒で読むようにやってみると、「かなり間延びした読み方したんだな」とよく分かる。
 こういうのは、事前に通し読みを何回かやって、時間通りに読み終われるかきっちり確認しておくはずの物。それが2割以上長引くというのは、「通し読みさえやっていないのでは?」と疑わざるを得ない。

 仕事に対する緊張感が足りない。たぶん、万事がこういう調子だったのだろう。


これは野田さんが正しい (2011 8/16 24:00)

「極右、軍国主義的な歴史観」と批判 野田財務相発言で韓国紙(8/16産経)
 16日付の韓国主要紙は、野田佳彦財務相が2005年に「A級戦犯と呼ばれた人たちは戦争犯罪人ではない」とする質問主意書を提出したことに関し15日の記者会見で「考え方は基本的に変わりない」と発言したのを受け、「極右、軍国主義的な歴史観をさらけ出した」(朝鮮日報)などと批判した。
 朝鮮日報は、民主党代表選に出馬する意向を固めている野田氏を「現時点で次期首相の最有力候補」と紹介。首相になった場合の靖国神社参拝について「仮定の話だ」と明言を避けていることにも警戒感を示した。
 東亜日報は、今回の発言に関して、首相と全閣僚による終戦記念日の靖国参拝見送りを続けている民主党の立場と「相反する」と主張。ハンギョレ新聞も「妄言だ」と反発した。(共同)


 死刑宣告を受けた者は刑を執行され、その他も後に釈放されている。刑を終えたのであるから、犯罪者ではない。懲役刑を終えて出てきた人間を「犯罪者」と公的に呼ぶことは、ふつうあり得ない。
 それだけでなく、国会で戦犯に対する名誉回復が為され、恩給も出るようになっている(参照:wikipedia「A級戦犯」の項)。

 何より、極東軍事裁判は、戦勝国による不当な裁判であり、我が国がその決定を後生大事に守って「連合国が戦犯と決めたヤツは永遠に戦犯」と言い募る道理などない。戦争に対する責任があるかどうかは個人の感覚であり、仮に「今でも戦争犯罪者だ」と言いたいのであれば勝手にすればいい。しかし、ただの主観なのだから、人に強制するものでもない。ましてや、他国からどうこう言われる筋合いの物ではない。



それでも反原発派は突っ走る (2011 8/15 24:00)

関西電力:火力発電所停止 盆明け管内、電力需給厳しく(8/15毎日)
 関西電力は14日、堺港火力発電所2号機(堺市、出力40万キロワット)のガスタービンが損傷したため、運転を停止したと発表した。再開には数カ月かかる見通し。同発電所の停止により、関電の8月後半の供給力は2942万キロワットに低下し、8月の予想最大電力3138万キロワットに対する供給不足は5・2%から6・2%に拡大する。供給力の低下を受け、関電は同日、盆明けの17、18日の予想電力使用率が95%以上97%以下で「厳しい」を示す「でんき予報」を発表した。「厳しい」は今夏初。関西の電力需給はこの夏初めての山場となりそうだ。【横山三加子】

 こういう「不測の事態」があり得るから、即時の脱原発は無謀極まりない。ギリギリの発電量で綱渡りしていると、こういう事故が起きたときに一気に逼迫した状況が訪れる。「東電は電力に余裕がある、電力不足は原発推進のためのウソだった」とかいう主張がいかに馬鹿げた物か、よく分かる。
 また、電力不足を補うために火力発電を無理して使っている状況も、今回のような事故を今後続発させることになりはしないか、という危惧を生む。今回停止した火発は新しい物のようだが、新型でも無理して許容量以上に動かしているのなら故障の可能性は高まるし、ましてや古い型式の火発なら尚更だ。

 このニュースは、「即時の脱原発はあり得ない」という事実を学ぶには格好の教材。しかし、反原発派これで大人しくなると思っていたら甘い。
 ヤツら、電力会社、とりわけ現場の人間の努力と苦労を想像もせずに、平然と「火力発電所も保守できないヤツが原発なんて無理」とのたまう。ましてや、「これは原発がやっぱり必要だと思わせるための陰謀だ」と主張するバカもいて、バカは死ななきゃ治らないと痛感した次第。
 だいたい、電力が余れば、節電努力は無視して「原発要らない」と叫ぶし、電力が足りない状況になれば「陰謀だ」だの「怠慢だ」だの。風力発電や太陽光発電に関しては「日本の技術力を信じる!」と叫ぶが、原発に対しては「科学技術は信用できない」。合理的思考のかけらもない。

 孫も「反原発」ではなく穏当な方面に逃走経路を確保し始めたようだし、「反原発の希望の星」である菅は余命僅か。反原発ヒステリーの方々の叫び声と非合理度はいっそう強くなっている。


原発再稼働は人命軽視か? (2011 8/15 24:00)

 反原発派は「原発を再稼働させて、子供を殺す気か!」とか「金より命!」とか言うんだが、「原発を止めたことによる死者」と「原発を再稼働させたことによる死者」と、後者の方が多いとでも思っているのだろうか。
 前者は、電力不足による経済停滞で自殺者が想定される。1割増えても年間3000人。
 後者は、原発近くで地震か津波が発生し、それによって原発が大ダメージを受け、さらに安全に原子炉が停止せず、放射性物質の押さえ込みに失敗する……それらが全て重ならねば死者は出ない。確率と発生する死者の数をかけ算して、果たしてどれくらいの数字になるのだろうか。

 私は、反原発を訴えている人間の方が、人命を軽視しているとしか思えない。


靖国 (2011 8/15 24:00)

 靖国に参拝しない総理・閣僚よりも、そりゃ参拝して、戦死した方々へ祈りを捧げる人間の方を信用するんだけれど、「靖国参拝」が「踏み絵」のようになってしまうとしたら、それも何だか違うような気がするんだよな。



脱原発 (2011 8/13 24:00)

脱原発肯定40%、否定47%=7割が「来年までに衆院選」−時事世論調査(8/12時事)
 時事通信が5〜8日に実施した世論調査によると、菅直人首相が訴えた「脱原発依存」社会を目指す考えについて「納得できない」が47.7%で、「納得できる」の40.2%を上回った。また菅内閣の8月の支持率は前月比0.8ポイント増の13.3%でほぼ横ばい。不支持率は前月と同じ71.2%だった。
 調査は全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式で実施した。有効回収率は65.6%。
 「脱原発依存」に納得できない理由(複数回答)は、「電力供給に不安が残る」が48.7%で最も多く、以下「再生可能エネルギーは未知の部分が多い」33.7%、「首相の個人的見解だから」33.4%、「経済に悪影響」31.2%の順だった。
 一方、次期衆院選の時期について、「できるだけ早く」が33.6%、「年末までに」が21.3%。「来年」の16.4%も合わせると、来年までの衆院解散・総選挙を望む回答が7割に上り、「再来年夏の任期満了まで行う必要がない」の19.8%を大きく引き離した。 
 政党支持率では、自民党が15.5%(前月15.0%)、民主党が10.1%(同10.0%)。自民党が民主党を上回る状況は昨年11月以来、10カ月連続。その他の政党では、公明党3.1%、共産党2.0%、みんなの党1.1%、社民党0.5%、国民新党とたちあがれ日本0.2%。支持政党なしは65.6%(同67.4%)だった。


 テレビや新聞でさんざん原発に対するネガティヴ報道が為されている割には、冷静な人が多いと思った。2年前の総選挙を経て「一時の熱狂に流されるとロクなことにならない」と多くの人が学んだのだろうか。それとも、脱原発のデモに参加する面子を見て「こりゃいかん」と思ったとか。どんどん先鋭的になっていく反原発ヒステリーの方々の言動を見ていると、「自爆」という言葉しか思いつかない。

 ま、質問が「菅直人首相が訴えた「脱原発依存」社会を目指す考えについて」となっているから、というのもあるだろう。要するに、考え無しの脱原発には賛同できない、と。たぶん、「代替エネルギーについてまともに考えた脱原発」なら、多くの人が賛同すると思う。地味な議論を進めていくべきですな。


0.5m秒で最下位と断言できる (2011 8/13 24:00)

歴代首相ランキング、菅氏は何位!?(8/13産経)
 菅政権とはいかなる政権だったのか。これに関連し首相補佐官の藤井裕久氏は先月31日、民放テレビ番組で「最後は歴史が評価する。悪いことばかりじゃない。戦後32人の首相がいるが、パッと見て12〜13人は菅さんより下だ」と述べた。
 歴史に造詣が深いとされる藤井氏とは思えない発言だ。小沢一郎元民主党代表の「側近」から「反小沢派のご意見番」へと、立場を180度変転させる中で歴史観にも齟齬(そご)をきたしたのではないか。
 菅首相より評価の劣る歴代首相とは誰だろう。旧大蔵省出身で財政規律を重視する藤井氏が自民、新進、自由などの各党を経て「民・由合併」へ至った経歴からすると、まず野党として対峙(たいじ)した森喜朗元首相以降の5人の自民党首相が該当すると思われる。
 その他7〜8人の候補には、高度成長期を担った本格政権や長期政権、藤井氏が閣僚として支えた首相らを除く、片山哲、芦田均、石橋湛山、三木武夫、鈴木善幸、宇野宗佑、村山富市の各氏あたりが恐らく挙がるのではないか。多くは占領期の混乱や健康問題、政争の中で短命政権に終わった首相だ。
 人格者として与党内や国民から慕われた人物も少なくない。在任2カ月余の石橋、宇野の両元首相との比較は土台無理がある。残る元首相は実績、人格両方において、まず菅氏を下回る者はない。そもそも官房副長官や首相補佐官として菅氏を支えた藤井氏自ら、32人の戦後歴代首相の中で菅氏を「中の下」と評していること自体が何よりの証拠ではないか。
(一部抜粋)

 菅や鳩山より下の総理など、存在しない。宇野さんとて、就任演説はみごとな物であったし、閣僚経験は菅や鳩山より立派な物。格が違う。

 そういえば、今年1/29に、私はこんな文を書いていた。

民主党政権になるまでの、私の中での歴代総理のランク付けはだいたいこんな感じ。

10 伊藤博文、原敬
9  山縣有朋、桂太郎、岸信介
8  加藤高明、鈴木貫太郎、佐藤栄作
7  加藤友三郎、犬養毅、池田勇人
6  松方正義、田中義一、若槻礼次郎、斉藤實、岡田啓介、
   東久邇宮稔彦、吉田茂、鳩山一郎、福田赳夫、竹下登、
   橋本龍太郎、小渕恵三、麻生太郎
5  黒田清隆、山本権兵衛、高橋是清、幣原喜重郎、
   石橋湛山、田中角栄、大平正芳、中曽根康弘、安倍晋三
4  西園寺公望、浜口雄幸、米内光政、東条英機、芦田均、
   三木武夫、鈴木善幸、宇野宗佑、海部俊樹、森喜朗、福田康夫
3  寺内正毅、清浦奎吾、広田弘毅、阿部信行、片山哲、
   宮沢喜一、細川護煕、小泉純一郎
2  大隈重信、林銑十郎、平沼騏一郎、小磯国昭、羽田孜
1  近衛文麿、村山富市

 民主党政権誕生後は、こうんな具合になってしまった。

10 伊藤博文、原敬
9  山縣有朋、桂太郎、岸信介、加藤高明、鈴木貫太郎、佐藤栄作
8  加藤友三郎、犬養毅、池田勇人、田中義一、若槻礼次郎、斉藤實、
   岡田啓介、東久邇宮稔彦、小渕恵三、麻生太郎
7  松方正義、山本権兵衛、高橋是清、吉田茂、鳩山一郎、
   福田赳夫、竹下登、橋本龍太郎、幣原喜重郎
6  黒田清隆、西園寺公望、浜口雄幸、石橋湛山、田中角栄、
   大平正芳、中曽根康弘、安倍晋三
5  広田弘毅、米内光政、東条英機、芦田均、三木武夫、鈴木善幸、
   宇野宗佑、海部俊樹、宮沢喜一、森喜朗、福田康夫
4  大隈重信、寺内正毅、清浦奎吾、阿部信行、片山哲、
   細川護煕、小泉純一郎
3  林銑十郎、近衛文麿、平沼騏一郎、小磯国昭、羽田孜、村山富市
2  なし
1  鳩山由紀夫、菅直人

 半分冗談ではあるが(半分は本気である)、少なくとも鳩と菅が「1」なのは間違いない。


 今では、菅を0.1くらいにしたい気分である。



送り火用の薪からセシウム検出 (2011 8/12 21:00)

送り火用被災松からセシウム 一転使用中止 京都市発表(8/12朝日)
 京都の「五山送り火」で、東日本大震災の津波になぎ倒された岩手県陸前高田市の松でできた薪(まき)を燃やす計画で、京都市は12日、市が取り寄せた薪500本について放射能検査をした結果、放射性セシウムが検出されたと発表した。市は記者会見で「科学的根拠に基づき、誠に残念だが断念せざるを得ない」と説明。16日の五山送り火で燃やすことを中止するという。
 市によると、薪の表皮から1キログラムあたりセシウム137が588ベクレル、セシウム134が542ベクレルの放射性セシウムがそれぞれ検出されたという。
 この問題では、放射能への不安の声が一部の市民から寄せられ、大文字保存会が被災松の受け入れをいったん中止。そこで市が別の薪を取り寄せ、大文字をはじめとする五山の各保存会が送り火で燃やすことを了承していた。


 なんかわざわざ「セシウムが出るような条件」で測ったように思えるんだが……まぁ、実際に検出されたのは事実なので、クレーマーが存在する以上、使用中止の決定も理解できなくはない。

 ただ、「使用中止を訴えていた人が正しかった」というのは間違い。はじめの薪からは放射性セシウムは検出されていない。また、今回検出された量も、あわせて1000Bq/kgほど。ムシャムシャ食べるんだったらまだしも、燃やすのであれば健康被害など考えられないレベル。しかも、表皮を削れば何の問題もない。まぁその辺り、「燃やされたら気分が悪い」と言われれば何も言えないが。

 なんだか「all or nothing」で考える人が多すぎる。宇宙から常に放射線を浴びていること、毎日食べている物にも微量の放射性物質が含まれていること、それが分かっていれば、「検出されたこと」ではなく「検出された量」に目が行くはずだ。



「電気は余っている」という批判 (2011 8/12 13:00)

 「東電は電力足りているどころか、東北電力に融通してるじゃん。電力が足りないなんてウソばかり、原発推進のためにウソをついていたな」とか言う向きがそこかしこに。

 去年まで東電管内では真夏にはだいたい6000万kWの需要があった。今年は5000万以内に収まっている。これはもちろん、東電管内の大口需要家にたいして「15%の節電」が強制されているからだ。供給能力が5500万kWほどなので、例年通りの使い方では電力不足になっている。

 節電の結果電気が余っている側面が非常に大きいのに、「電力余ってる、原発要らない」と主張する人間は、みんなが節電に勤しんでいることを知らないのだろうか。エアコンを付けないというレベルではなく、工場の生産能力すら落として節電しているという事実を知らないのだろうか。こんな状況を毎年続けて、日本経済が成り立っていけると思っているのだろうか。

 さらに言えば、「電力余ってる」と騒いでいる者たちは、電力の需要と供給がギリギリのせめぎ合いをしているような状況を望んでいるのだろうか。日本経済が崖っぷちを走ることを望むなど、正気の沙汰とは思えない。余力を残しておくのは常識だろう。東北電力だって、水力発電が一部使えなくなったせいで、電力不足に陥っている。不測の事態に備えて余裕を持っておくのは当たり前のことではないか。

 「電気が余っている」という点で東電を批判するのは、筋違いの批判と考える次第。



あり得ん (2011 8/11 24:00)

 ラジオで少し国会中継を聞いていたのだが……
 「(政治資金報告書の)収支がマイナスになってるのはおかしいでしょ!」と指摘されているときに「どうして?」と反応するような古今無双のバカがいることに愕然。そしてその男が、我が国の宰相であることに呆然。


あり得ん 2 (2011 8/11 24:00)

被災地ボランティアのつもりが 「27時間テレビ」設営作業の怪(週刊朝日)
 東海テレビは、岩手県産米のプレゼント当選者として「怪しいお米セシウムさん」などのテロップを流す大失態を犯したが、実は系列キー局のフジテレビも、看板特番をめぐって被災地で大ブーイングを受けている。
 問題の番組は7月23、24両日に放送された「27時間テレビ」で、明石家さんまや今田耕司ら多くの芸能人が宮城県南三陸町を訪れ、歌やコントの「復興スマイルライブ」を生中継した。ところが、この特設会場に多くの一般ボランティアが動員されていたのだ
 7月23日午前7時、ある旅行会社が参加費3500円で募った個人ボランティアを乗せたバスがJR仙台駅を出発した。42人の定員いっぱいで、地元ボランティアセンターからの指示を受けて南三陸町の志津川中学校へ直行。そこで待ち受けていた「ボランティア作業」が、27時間テレビの会場設営だった。
 42人の男女に配られたのは、首から下げる「スタッフ」パス。番組スタッフらしき女性に指示されながら、男性はテントや土嚢の設営を、女性は飲み物の仕分け作業などを手伝わされた。
 この日帰りツアーには、関西や九州から駆けつけた人もいた。作業に取り組む間、何度か声が上がった。
「遠くから時間をかけて来たのに、なんでテレビ局の仕事を手伝うんだろうね」
「これってフジテレビへのボランティアじゃない?」
 42人も動員したおかげで午前10時からの作業は正味2時間ほどで終了し、それ以外はずっと「休憩」。午後4時までの予定だった「ボランティア」は3時で打ち切られて帰路へ……。

 旅行会社の担当者は、
「何度かボランティアバスを企画してきて、これまでは民家の泥かきなど普通の作業を紹介されてきました。今回に限って、『お祭りの手伝い』と言われて引き受けましたが、不満を感じられたお客様もいて、申し訳なく思っています」
 と語る。ボランティアセンターの担当者はこう言う。
「フジテレビからは『27時間テレビ』と同じ場所で『復興市』を開くのに人手がほしいと依頼がありましたので、『復興市』に要するテントなどの設営に限って人を割り振りました」
 翌24日に「復興スマイルライブ」を見た役場職員は、
「約3千人の観客が集まって、ライブが始まる前は無名の芸人さんが前座でショートコントをしたり、本番の盛り上げ方を指導したりしてましたね。ボランティアが設置したテントではタコのから揚げやカキ氷などが振る舞われてました」
 と振り返る。この日もボランティアに訪れていた関西の高校生らが、駐車場での誘導や入場の受付などに動員されていたという
 フジテレビに質問すると、
「『復興スマイルライブ』はフジテレビの『27時間テレビ』を契機としたものですが、南三陸町に企画趣旨をご理解、賛同いただいた、町の復興を目的としたイベントであると認識しております」
 との回答だった。
 娯楽を届けるのも立派な仕事だが、それが果たして民家の泥かきや片付けを差し置いてまで敢行すべき「ボランティア」だろうか。 (本誌取材班)


 「結果的に地元を活性化させることに繋がっているから問題ない」という意見もあるようだが、常識的に考えて「テレビ局がボランティアに仕事をさせる」というのはあり得ないだろう。フジの言い分のように「復興スマイルライブは町のイベント」ということであっても、本来なら地元の人にちゃんと金銭を払って働いてもらうべきで、やはり「不当にタダ働きさせた」という事実は変わらない。少なくとも、ボランティアに納得いくような説明ができていない時点で、ボランティアを大切にしていない姿勢が窺える。

 まぁフジテレビ側としたら、「うちらが娯楽を提供することで、人々の役にたっている」という意識で、ボランティアに働かせることも正当な行為だと思っていたんだろうが。何にしても、非常識だわな。



努めて冷静に (2011 8/10 23:00)

 12日からしばらく盆休みなので、その辺りでお気に召すまま英語塾の単語やQ&Aなどを更新してみようと計画。ま、あくまで計画だけど。あと、カミさんの実家に泊まったりするので、14日辺りは当欄は更新しないと思います。ご容赦を。

 さて。

 田原総一朗氏の文章。長いので、中身はリンク先を。

脱原発の風潮は60年安保闘争に似ている| nikkei BPnet 〈日経BPネット〉

 書いてある内容に、概ね同意。

 脱原発を主張することは、別にかまわない。しかし、エネルギー政策という国家の根幹に関わる問題ゆえ、情緒的な反応に流されることは極力避けるべきだろう。関係する知識を全て網羅して、というのは当然無理な話だが、重要な問題だからこそできる限り頭を使った上で、主張をおこなうべきだし、そうしたいと思っている。政治家、ましてや宰相であるなら尚更のこと。

 しかし、「当面の原発維持」を述べただけで、東電の回し者だの、原発推進派だの、原発マネーに毒された極悪人だの、あげくの果てには汚染された野菜食えなどと言われる状況。ヒステリックな主張をするのは日本人のごく一部であろうが、その声が大きすぎるため、影響力を軽視することができない。

 意図的に不安を煽ろうとしているのか、本当に不安なのか分からないが、とにかく不安を言い募る人たちもいる。
 福島第一原発で作業した150人が依然として連絡の付かない状況になっている件について、「私は連絡がとれないのは嘘で、すでに被曝で亡くなっているんだとおもう」というツイートをしている人がいた。150人もの死者をごまかせると思っている時点でかなり思考力に難のある人だとは思う。現実的にあり得ないことを妄想するということは、実はそうなることを望んでいるのではないか?本気で福島の作業員のことを心配しているのなら、こんな書き方にはならないだろう。
 これまでずっと反原発だった向きは、今がチャンスとばかりに不安を煽りまくっている。そして、その扇動に乗ってしまう人も一定数存在する。京都の大文字の送り火にまつわる騒動も、煽られた不安がもたらしたものだろう。

 人間の行動原理として、理屈よりも情緒の方が大きいのは分かる。しかし、エネルギー政策がかつて多くの戦争の原因であったことを考えれば、絶対に情緒論だけで動かしてはならない。


あらゆる犠牲を払ってでも (2011 8/10 23:00)

尖閣への侵略には自衛隊出動も…枝野官房長官(8/10読売)
 枝野官房長官は10日の参院沖縄・北方特別委員会で、沖縄県の尖閣諸島について、「我が国が有効に支配している尖閣諸島に対して他国が侵略してきたら、あらゆる犠牲を払ってでも自衛権を行使してこれを排除する」と述べ、侵略があった場合には自衛隊の出動も含めて強い姿勢で臨む方針を強調した。
 みんなの党の江口克彦氏の質問に答えた。
 尖閣諸島沖での昨年9月の中国漁船衝突事件以降、領土を巡る菅政権の外交姿勢には、野党などから「弱腰だ」との指摘が出ており、こうした批判をかわす狙いもあるとみられる。


 言ってることは本当は問題なしとすべきなんだろうけど……「あらゆる犠牲を払ってでも」ってのが少し引っかかる。「放水しなきゃ処分だ」と言ってのけた海江田の例もあるし、民主党のような集団こそ、喜んで特攻を命じそうな気がする。

 で、竹島は?



徒然に株の暴落について (2011 8/9 24:00)

 この10日間で、資産が2割近く目減りしてヒャッハーな気分。

 ただ、持っている銘柄に関しては、収益状況は大きく変わっておらず、きちんと復調基調にあると思うので、自信を持ってホールド。円ドルが75円を切ってくれば少し考えなければならないが、現状なら「収益改善」のプラスの方が上と判断。

 むしろ、このグダグダ状態は絶好の「買い場」に見えなくもない。ソニーなんて、リーマンショック後の安値にかなり近づいているし、今タネを蒔いておくと面白そうな銘柄がけっこうある……と言いたいところだが、仮にいま総理が麻生さんだったら自信を持ってこう言えるが、今政府にいるのはアレだからなぁ。麻生さん+中川(酒)だったら、どう対応してくれているだろう。

 ともかく、ヨーロッパが何とかなってくれなければどうにもならん。そういう状態で、ロンドンで暴動。こういうのを見てると、やっぱり手仕舞いすべきかな、と少し弱気になってしまったり。


海外での菅の扱い (2011 8/9 24:00)

 海外での菅の扱いってどうなの?アホなことを言った場合、真面目に受け止めて「日本はどうなっているのか」となるのか、「あぁ、思いつきで喋ってるだけだね」となっているのか。後者の方が、悔しいけど、実害が少ないのでありがたい。



英語の質問コーナー (2011 8/8 24:00)

 お気に召すまま英語塾の方に届いた質問メールが累積でけっこうな量になったので、それを元にして「Q&A」形式のコーナー作ろうかと思っています。もちろん、メールを出した方の名前は載せないし、文面も手直しするので問題ないとは思いますが、もしそっちへの「転載」はイヤだという方がお見えでしたらご連絡下さい。

 さ、明日で13連勤が終了。今日と明日は修羅場の2日。あとは、ツイッターでお茶を濁します。



無理が通れば道理が引っ込む (2011 8/7 24:00)

陸前高田の薪、「五山送り火」に使う計画中止に(8/7朝日)
 東日本大震災で津波になぎ倒された岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」の松で作った薪(まき)を、京都の伝統行事「五山送り火」の大文字で燃やす計画が中止になった。放射能汚染を心配する声が京都市などに寄せられたためという。放射性物質が含まれていないことは検査で確認したものの、主催する地元保存会は「世論をみて難しいと判断した」。400本の薪に書かれた鎮魂の思いは、広がり続ける放射能不安にかき消された。
 計画は、高田松原の松が薪になって売られていることを知った大分市の美術家、藤原了児さん(61)が発案。京都の「大文字保存会」に呼びかけて、震災で亡くなった家族や復興への思いを書いた薪を、五山の送り火で燃やそうと準備を進めていた。
 だが企画が報道されると、「放射性物質は大丈夫か」「灰が飛んで琵琶湖の水が汚染される」などと不安がる声が、保存会や京都市に電話やメールで数十件寄せられた。
 市と保存会は7月下旬、すべての薪を検査し、放射性物質が検出されないことを確かめた。保存会では「これで大丈夫」との意見が出る一方、牛肉などの放射能汚染が問題になる中で、「放射能への不安を完全に取り除くことは、世論をみると難しい」という慎重論が消えず、苦渋の決断をしたという。


 腹立たしいし、虚しい気分にもなる。

 バカが騒ぐのに対応するにも限度があるため、中止の決定はしかたないとは思うが、一方で何とか敢行して欲しかったというのが正直なところ。安全なのに安全ではないかのようにふるまうのは、それこそ「風評被害」をもたらすことになる。

 しかし、苦情を寄せるバカの存在には辟易させられる。セシウム牛肉の件と併せ、ノイジーマイノリティの社会への悪影響について、改めて思い知らされた。知識がないなら黙ってろと思うのだが、そういう人ほど大騒ぎするもので。



政治主導でなくただの「官僚嫌い」 (2011 8/6 24:00)

中井氏同行の職員処分「あまりに気の毒」の声(8/6読売)
 中井洽元拉致問題相が中国・長春で北朝鮮高官と接触したとされる問題で、拉致問題相兼務の中野国家公安委員長は5日の記者会見で、中井氏に同行した政府の拉致問題対策本部職員を3日付で口頭注意処分にしたと発表した。
 渡航許可申請を提出しなかったことが理由だが、与野党などからは「問題が発生すると官僚に責任を転嫁する民主党政権の体質を表している」との批判が少なくない。
 同本部によると、口頭注意は「職務上の注意」で、国家公務員法で定める懲戒処分や、内閣官房が内規で定める訓告には該当せず、人事記録にも残らず、昇給にも影響しないという。
 ただ、与党からは「職員は大臣経験者に命じられれば同行を断れない。海外渡航の届けを出したら、露見するから出すのは無理。処分はあまりに気の毒だ」(民主党中堅)との指摘が出ている。内閣官房の職員も「政治主導といいながら、政治家は不問。こんな処分では、公務員の士気にかかわる」と懸念を隠さない。


 「手柄は自分、責任は他人」というのが民主党の党是なのだから、その「らしさ」が出ただけのことですわな。「民主党らしい」と言えば何でも説明が付いてしまうことが、そしてそれに慣れてきている自分が、少し恐ろしいけれども。

 しかし、これでは官僚はまともに働く気が起きないだろう。いや、民主党の政治家たちが官僚以上に優秀であれば、国家はそれなりにまわっていくのかもしれないが(それでも官僚の頭数は必要だろうとは思うが)、無能揃い+官僚がやる気喪失となると、救いようがない。

 政府がバカだった場合のセイフティネットとして、官僚組織というのは絶対に維持すべき物と思うようになった。



広島すら利用 (2011 8/5 24:00)

首相 広島で脱原発依存表明へ(8/5NHK)
 菅総理大臣は、6日に広島市で開かれる平和記念式典で行うあいさつで、核軍縮・不拡散に取り組む決意とともに、日本のエネルギー政策を白紙から見直し、原発に依存しない社会を目指す考えを表明することにしています。
 菅総理大臣は、広島に原爆が投下されて66年となる6日、平和記念式典であいさつすることになっており、その原案がまとまりました。それによりますと、日本が唯一の被爆国として、「核兵器のない世界」の実現に向けて、核軍縮・不拡散の分野で国際的な議論を主導していく決意を表明します。一方で、東京電力福島第一原子力発電所の事故に触れ、わが国はもとより世界各国に大きな不安を与えたとして、日本のエネルギー政策を白紙から見直す考えを示すことにしています。そのうえで、原子力については「安全神話」を深く反省し、安全性を確保するための抜本的対策を講じるとともに、「原発に依存しない社会」を目指していく決意を改めて表明することにしています。そして、今回の事故を人類にとっての新たな教訓と受け止め、世界の人々や将来の世代に伝えていくことが責務だと訴えることにしています。「原爆の日」に行う総理大臣のあいさつを巡っては、政府内に「原爆と原発は同列で考える話ではない」として、原発政策には言及すべきでないという意見もありましたが、菅総理大臣としては、「脱原発依存」に取り組む意思を内外に示すため、言及する判断をしたものとみられます。


 原発も核兵器も同じ核ではあるから、広島で「脱原発」を宣言するのも完全に的外れというわけではないのだろうが……しかし、菅の政権延命策に広島や被爆者が利用されている気がして、非常に不愉快だ。

 脱原発という政策自体は別に悪い物ではないし、再生可能エネルギーも電力供給手段の選択肢としては決して悪い物ではない。しかしながら、菅が自らの延命に利用するせいで全てが胡散臭くなってしまう。脱原発を推進しようとする人ほど、菅の存在は邪魔に感じるべきではないか。保守寄りの立場からすると在特会の存在が鬱陶しいこと極まりないのと同様に。


前田武彦氏死去 (2011 8/5 24:00)

 マエタケも死んだか……いよいよ昭和は遠くになりにけり。実際にテレビでの活躍に触れた世代ではないが、テレビ全盛期の華々しい歴史と共に刻まれるべき名前だというのは知っている。
 大橋巨泉はまだ元気か?



今日も一応セシウムの話題ですが… (2011 8/4 24:00)

怪しいお米セシウムさん当選…東海テレビ誤放送(8/4読売)
 4日午前に放送された東海テレビ放送(名古屋市)の愛知、岐阜、三重3県向けの情報番組「ぴーかんテレビ」で、不適切な表記のリハーサル用テロップが誤って放送され、司会者が同番組の中で謝罪するトラブルがあった。
 テロップは、岩手県産米「ひとめぼれ」10キロが当たる視聴者プレゼントの当選者の名前などを発表するはずのものだったが、「怪しいお米 セシウムさん」「汚染されたお米 セシウムさん」などと書かれた表示が23秒間にわたって放送された。
 同社総務部によると、放送されたのは、当選者が決定する前に作成したリハーサル用のテロップといい、「放送に使用しない仮のものとはいえ、大変不謹慎な表現を使用したことに問題があった」とした。また、「福島、岩手県の方々にご迷惑をおかけし、視聴者には大変不快な思いを抱かせてしまいました」と謝罪した。
 これに対し、岩手県の達増拓也知事は4日、「本県を誹謗(ひぼう)中傷するもの」などとする抗議文を同社に送った。
 この放送を受けて、同社には視聴者から少なくとも300件の問い合わせがあった。



 拙者が唯一テレビを見る時間帯が、11時過ぎからのテレ東のEモニ、そこからフジテレビのニュースという流れなんだが、そこで「ぴーかんテレビ」のラストを偶然見て、何か謝っているなと思ったんだが、まさかこんなアホな話だったとは。

 リハ用という言い訳をしているが、絶対に表に出すべきでない物が出てしまったのだから、その不用意さ、無能ぶりは救いようがない。ネタ自体の不謹慎さは言うまでもないが、少なくとも「これは表沙汰にすべきでない、かなりブラックなネタだ」という意識があれば、「絶対に表に出さない」という意識が働くはず。それが無いのだから、これが「通常」ということであり、その感覚こそが恐ろしい。

 これで「風評被害」だとか「やらせメール」だとか言うんだから、片腹痛い。


アレな連中がトップだと… (2011 8/4 24:00)

 遅すぎた金融緩和策と為替介入で円安。円安と言っても、80円台にはならず。ダウも下げているようだし、なんか雲行き怪しいですな。世界中が怪しい状況なんだが、日本の舵取りしている連中がアレなんで、不安はさらに増幅させられる。

 不安な連中がトップだから、韓国も付けあがる。

鬱陵島乗船拒否は「適切でない」…外務副大臣(8/4読売)
 日韓間で領有権をめぐり対立している竹島に近い韓国・鬱陵島(ウルルンド)と韓国本土を結ぶ高速船の一部が日本人の乗船を拒否している問題で、高橋千秋外務副大臣は4日の記者会見で、「韓国にとって友好国である我が国の国民のみを対象として利用制限がされているとすれば、適切でない。事実なら何らかの対応をしなければならない」との認識を表明した。
 韓国政府は、1日に鬱陵島を視察しようとした自民党3議員の入国を拒否しており、今回の乗船拒否は、韓国政府の対応が韓国国内の民間会社に波及した形だ。
 韓国政府や運航会社が「(日本人の)安全が保障できない」ことを入国や乗船を拒否する理由としている点について、外務省幹部は「日本政府は、韓国人の国内での移動の自由を保障している。日本人側が治安上の問題を起こすことはなく、韓国側が安全確保の義務を果たすべきだ」と指摘した。


 仮に日本人が安全に移動できないなら、その安全を保証するのは韓国政府の役目だろう。それを放棄して「日本が悪い」とする韓国は、まともな国ではない。
 そして、まともでない国の対応に、毅然とした対応がとれないとするならば、日本もまともな国とは言えない。



セシウム汚染 (2011 8/3 24:00)

 セシウム1000Bq/kgは経口摂取で13μSv/kg。胸部X線撮影が100μSv程度だから、今騒がれている「セシウム汚染牛」は、たとえば「知らないで食べちゃったけど大丈夫だろうか」という不安は無用なレベルであると分かる。

 キロ数千ベクレルの牛肉も出ているようで、仮に5000Bq/kgで計算すると、毎日200gステーキを1ヶ月食べ続けて、390μSv。1年続けて4.68mSv。年間20mSv以下が子供に対する基準値だったと思うが、他の影響も併せるとちょっと高い数値かな……という値。放射線よりもむしろ、毎日和牛を食うことによる栄養的な問題の方が、よっぽど癌リスクを高めるだろう。

 もちろん、国が定める基準は、予測不可能な生活様式の人もあり得る以上、できる限り低い物にする必要があるし、またいったん定めた基準を変更することは要らぬ不安を呼ぶことにもなるので、現基準値を変えることはほぼ不可能だというのは分かっている。

 ただ消費者としては、情報をきっちり出すことを求める一方で、過剰に怖がることの無いよう心がけるべきではないか。牛だけでなく、他の食品への影響もあるので、リスクを過小評価することも避けねばならないが、当然ながら過大評価も避けねばなるまい。

 安心と安全は全く別物だというのも分かるんだけど……。


 余計なことを言えば、安く売ってくれるなら多少のセシウムなら気にせず食べたい……というのが本心。



何も言っていない朝日社説 (2011 8/2 24:00)

 適当な更新でごまかしたいが、これは書いておきたい。

日本と韓国―領土問題で熱くなるな(8/2朝日社説)
 このところまた、日本と韓国の間で「領土」にまつわるあつれきが目につく。
 領土問題は、簡単に解決できるものではない。短兵急にことを構えず、事態をこじらせぬよう、自制した大人の対応が双方に求められる。
 それだけに、きのうの出来事は残念だった。
 自民党の国会議員3人が韓国への入国を拒まれた。日韓が領有権を主張する竹島に関連し、島から約90キロの鬱陵島(ウルルンド)を視察する計画だった。「韓国の主張を知るため」の訪問だという。
 議員と行動をともにする予定だった竹島研究の日本人学者も入国を認められなかった。異例のことと言っていい。
 韓国政府は「公共の安全を害する恐れがあり、両国の友好関係に役立たないため」と議員側に説明したという。
 確かに一部韓国民の激しい反対行動があり、無用の混乱を回避するためとはいえ、大仰な対応ではなかったか。

 では、議員側はどうか。
 領土や歴史認識の問題で、韓国や中国に厳しい態度をとる人たちである。入国拒否は事前に知らされていた。「そこで行かねば恫喝(どうかつ)に屈することになる」と言って韓国に向かった。
 これでは、領土問題の解決に資するような展望も戦略も持たないまま、騒ぎを巻き起こすだけのパフォーマンスと見られても仕方あるまい
 6月に、大韓航空が新型機のデモ飛行をわざわざ竹島の上空で実施した。日本の外務省は対抗して、職員の大韓機利用を1カ月間、自粛させている。
 5月には、韓国の野党国会議員がロシアの許可を得て北方領土の国後島を視察したり、閣僚が竹島を訪れたりした。
 また今春の日本の教科書検定結果で竹島に関する記述が増えると、韓国政府は反発して、竹島近海に海洋調査基地を造る構想を明らかにした。
 韓国は実効支配をますます強め、日本にとって快いものではない。日韓とも、公式の立場がからむだけに、引くに引けない応酬になっている。
 ここはまず、刺激しあうことを避け、悪循環にこれ以上はまらぬよう自制すべきだ。
 解決への効果も期待できない行動を強行することが「毅然(きぜん)とした外交」ではないし、自制は「弱腰」ではない。
 日韓の安全保障に直結する北朝鮮問題もあるいま、連携を深めて関係を質的に上げる。そうしていずれ領土問題も冷静に話し合える環境をつくる。それが政治に携わる者の責務である。

 この自民党議員の「パフォーマンス」のおかげで、鬱陵島には「韓国が見られたくない物」が存在し、すなわち「竹島領有に関して、韓国は後ろ暗いところがある」というのを世界的にアピールできた。また副産物として、「韓国は情緒的で理性のない国」という評価も広がったことだろう。(ただし、佐藤正久氏以外が「衆院の許可を得ないで訪韓した」という部分には問題がある。やるならきっちりした形にして欲しかった)

 「話し合い」で解決すればそれに越したことはない。しかし、人の土地を不法占拠していながら韓国は話し合いにすら応じない。ならば、話し合いに引きずり出すために、挑発も含めたあらゆる手を使うべきだし、今回のように「韓国を相手にしつつ発信する相手は国際社会」という手段も必要だ。韓国は、理性的な話し合いが通用しない相手なのだから、「冷静に話し合える環境をつくる」という提言は、実質何も言っていないに等しい。


 あと、ついでにこれ。

首相動静(8/2朝日)
【午後】0時30分、官邸。1時10分、池田警視総監、警察庁の樋口生活安全局長。18分、三国谷・前金融庁長官。2時1分、海江田経産相。30分、松本外相、枝野官房長官加わる。58分、枝野氏出る。3時4分、松本、海江田両氏出る。6分、「災害・復興と男女共同参画」6・11シンポジウム実行委員会の堂本暁子委員長ら。32分、細野原発担当相、松下経産副大臣、経産省の菅原産業技術環境局長、福山官房副長官。4時12分、松下、菅原、福山各氏出る。18分、細野氏出る。5時21分、筒井農水副大臣。47分、筒井氏出る。6時31分、食と農林漁業の再生実現会議に出席し、あいさつ。7時27分、イスラム諸国の駐日大使らとの夕食会。8時2分、東京・赤坂の日本料理店「赤坂光楽亭」。秘書官と会食。10時11分、公邸。

 大使たちとの夕食会を適当に切り上げ、身内との食事に向かう総理。礼節をわきまえない無礼者。



我が国の議員を入国拒否する韓国 (2011 8/1 24:00)

 12時間労働終了。人前で話すという行動を合計6時間半以上もやると、けっこうしんどい。なので、今日は適当な更新でお茶を濁します。明日や、来週・再々来週の月火も同様なので、その日もたぶん適当です。ツイッターで呟き散らすことにします。

 今日はとりあえず、この記事を引いておきます。ここからは常体で。

韓国、自民3議員の入国拒否 「両国の良好な関係に役に立たない」(8/1産経)
 日本固有の領土で韓国が不法占拠を続ける竹島(韓国名・独島)近くの韓国・鬱(ウル)陵(ルン)島を視察するため、新藤義孝衆院議員ら自民党議員3人が1日午前、羽田空港発の民間機で韓国ソウルの金浦空港に到着したが、韓国政府は「両国の良好な関係に役に立たない」との理由で入国を拒否した。3人は同日中に帰国する見通し。日本の国会議員が入国を拒否されるのは極めて異例だ。

■「安全害する」
 入国を拒否されたのは新藤氏のほか、稲田朋美衆院議員と佐藤正久参院議員。関係者によると、韓国政府は3議員から訪問目的も聞かずに入国不許可を伝えた。出入国管理法の「公共の安全を害する行動を起こす恐れがある」との入国禁止規定を適用したとみられる。
 新藤氏は金浦空港内で記者団に対し、「納得できない」と語った。日本政府は在ソウル大使館を通じて韓国政府側に説明を求めている。
 新藤氏らは2日に韓国の竹島実効支配の拠点となっている鬱陵島に入り、島内の「独島博物館」などを視察する計画を立てていた。ただ、韓国内では鬱陵島訪問が日本側による「竹島支配」の行動と受け止められ、反対運動が加熱。韓国外交通商省は7月29日に武藤正敏駐韓大使を呼び、新藤氏らの入国を拒否する考えを伝達していた。武藤氏は抗議し、再考を求めていた。

■「恫喝に屈しない」
 新藤氏は出発前、羽田空港で記者団に「韓国が竹島をどうとらえているのか、現地に行ってみるだけだ。入国拒否の方針は全く受け入れられない。入国拒否を予告されていかなければ、恫喝(どうかつ)に屈したことになる」と語っていた。
 当初は新藤氏が委員長代理を務めている自民党「領土に関する特命委員会」として視察する予定だったが、党執行部が中止を求めたため、「議員個人の視察」に変更した。


 鬱陵島は領土紛争の地でも何でもない。そこに行こうとする国会議員の入国を拒絶するなど、通常の国家にはあり得ない対応。人の国国会議員を捕まえて「公共の安全を害する行動を起こす恐れ」とは何事だ。我が国政府も、「遺憾の意」程度で済ませるなよ。

 まぁ、韓国の異常さが際立ったという意味で、今回の自民党議員の行動は一定の意義を得たことにはなるね。



クズ鉱脈、未だ健在 (2011 7/31 24:00)

 掘れば掘るほど出てくる。

「国からお金、泥はかぶらず」 安住氏、被災首長を批判(7/30朝日)
 民主党の安住淳国会対策委員長は30日のテレビ東京の番組で、東日本大震災で被災した自治体の首長について「国からお金をもらって自分は言いたいことを言い、できなかったら国のせいにすればいい」などと批判した。今月上旬には被災地での言動をめぐって松本龍復興担当相(当時)が辞任したばかりで、安住氏の発言は被災自治体の反発を招きそうだ。
 安住氏は「『知事は頑張っている』と言うが、仕組みが違う。自治体の首長は都合がいい。増税しないんですから。国からお金をもらって自分は言いたいことを言い、できなかったら国のせいにすればいい。『増税も無駄の削減も国会議員がやれ』と、立派なことは言うけど泥はかぶらないという仕組みを何とかしないといけない」と語った。
 安住氏は被災地の有権者に対しても「家、財産、家族がなくなった人は不満は持っているが、だからといって『全部国会議員が悪い』というのは感情的な話だ」と述べた。


 政府がきちんと仕事しているなら、多少は説得力があるのかもしれないが、無為無策のバカ政府・バカ与党の一員が何を言ってやがる、という話。宮崎の口蹄疫の時にも「宮崎県がきちんと動かないのが悪い、地方主権なんだろ?」と筋違いな批判する向きがいたが、財源も権限もないのにできることは限られている。

 だいたい、「国からお金をもらって自分は言いたいことを言い、できなかったら国のせいにすればいい。」って民主党のことですがな。言いたいことを言って、できなかったら自民党のせいにすればいい、と。


原水禁 (2011 7/31 24:00)

 福島で原水禁の大会が開かれたんだと。無意味な大騒ぎをする前に、放射能から身を守る方法の周知徹底とか、脱原発の具体的な方法論をみんなで考えようとか、やることは他に幾らでもあるだろうに。一部には本気で福島の状況を憂えている人もいるのだろうが、そういう話が一切無い時点で、「福島を食い物にする集団」と疑ってしまうのだが。



韓流ゴリ押し (2011 7/30 24:00)

 テレビの「韓流」ごり押しは、正直どうでもいい。私は「ごり押し」にしか思えないが、それが「面白い」「嬉しい」と感じている層もきっと世の中にはいるんだろう。テレビなんか、一部のドラマを除けば見ているのは年寄り世代。年寄りたちが「そういうもの」を求めているんだったら、それに応えるのは私企業たるテレビ局としては当然の行動だろう。テレビ局に「社会の公器」たる姿勢を求めるのも、もはやバカバカしい話であるし。

 ただ、「社会の求めに応じ」た結果としての韓流であるならさほど問題ないのだが、同時に「テレビ局のコンテンツ製作能力の欠如」も見え隠れするから、多少の悲壮感がある。いつからだろうね、ドラマがマンガ原作の物ばかりになったのは。


復党しなくていいのに (2011 7/30 24:00)

 城内実が自民党に復党することが決まったそうだが……・やめてほしいなぁ、バカは要らないんだけどなぁ。安倍さん自身はよくても、周囲がきちんと固まっていない。安倍さんが復権を目指すなら、まともな人間を周囲に置くべきだ。



具体的戦略を早く作れ (2011 7/29 24:00)

 菅が会見を開いたようだが……

首相会見詳報(1)「復興債の償還財源、責任をもって確保する」(29日夜)(7/29産経)
 菅直人首相の29日の首相官邸での記者会見の詳細は以下の通り。

 「今日は国民の皆さんに2つのことが報告できることを大変うれしく思っています。その一つはさきほどの復興本部において復興基本方針を決定することができた。そして、2つめは関係閣僚が議論を重ねてエネルギー環境会議の場でエネルギー政策に関する重要な決定を本日行うことができた」
 「これら2つのことは、3月11日の大震災と原発事故発生を踏まえた復興と原発エネルギー政策の政府としての統一的な方針を示すものであります。その意味でこの2つの重要な決定ができたことは大変重要でもあると同時に喜ばしいことだと考えています」
 「まず復旧復興について申し上げます。今週25日には約2兆円の第2次補正予算が成立し、復旧に向け1次補正では足りないものを盛り込んだ。そして先ほど開催された復興対策本部において復興基本方針を決定致しました。復旧の次ステージである本格復興に向けて政策の全体像を示すものであります。新たな発想の具体的な政策も数多く盛り込まれております」
(以下略)

 「うれしいお知らせ」ねぇ。「復興のために増税しまっせ」と「原発減らすよ」ってだけで、具体的中身はほとんど無し。原発を減らしたいなら、早く減らすための工程表を具体的に作り上げろよ。エネルギー戦略で夢想論なんか要らない。国民が抱く夢に血を通わせて現実的に動かすようにするのが、政治家の仕事だろうに。


 私の原発に対するスタンスは、

●原発に代替する発電手段が確立すれば、原発を減らすことには反対しない。

 仮に脱原発を進めるのであれば…
●再生可能エネルギーの具体的な開発工程を示す。
●天然ガスやコンバインド発電を利用した火力発電の供給力アップ。
●それらが軌道に乗るまで、頭を下げて原発の再稼働を各自治体・国民にお願いする。
 もちろん、減原発の道筋を予算含めて明確に示した上で。

 ただし、
●原発数機は残す。エネルギー需給の選択肢は多い方が良いからである。エネルギー問題が契機で大東亜戦争が起きたことを忘れてはならない。


 ただねぇ……唐突に出てきたストレステストの話など、菅が無意味に話をこじれさせているので、それを元に戻すのがまず難しい(普天間と同じような感じだな)。ともかく、きっちりした戦略を練り上げることが必要だが、今の政府にそれができるんだろうか。官僚たちをきちんと動かせば問題ないはずなんだが…。



自民党も… (2011 7/28 24:00)

 なに民主党みたいなことやってんだ?

自民議員の鬱陵島視察 幹事長が中止要請 韓国に配慮?(7/28産経)
 自民党の「領土に関する特命委員会」(委員長・石破茂政調会長)の4人が8月1〜4日に訪韓し、竹島に近い鬱陵島を視察する計画に対し、石原伸晃幹事長が中止を求めたことが27日、分かった。韓国政府による訪問中止要請を受けての判断だとみられるが、自民党は民主党政権の外交を「弱腰」と批判してきただけに「過剰な配慮」との批判が出る可能性がある。
 石原氏は27日、鬱陵島訪問を計画した特命委の新藤義孝委員長代理らと党本部で約40分間会談。「韓国の状況は非常に厳しく、身の安全が保たれるか非常に心配だ」などと懸念を表明。さらに国会日程や政局が微妙な時期であることなども挙げ、視察を中止するよう求めた。これに対し、新藤氏らは「韓国を刺激しに行くわけではない。(視察を中止すれば)自民党の外交姿勢が問われる」と反発し、結論は先送りとなった。党執行部は同時期にクウェートなどを訪問する小池百合子総務会長らの海外渡航は認めており、国会日程は中止要請の理由にならない。視察団の一人は「韓国政府から党に働きかけがあったのではないか」と打ち明けた。
 一方、石破氏は27日の記者会見で「鬱陵島に日章旗を立てて『竹島はわが領土なり』という意図は毛頭ない。お互いにどういう主張をしているのか理解することが必要だ。現場に行かなければ分からない」と述べ、予定通り視察すべきだとの考えを強調した。
 視察を予定しているのは新藤氏、平沢勝栄、稲田朋美両衆院議員、佐藤正久参院議員の4人。佐藤氏はすでに参院から海外渡航の了承を得ており、一人でも視察する意向を示している。


 韓国は「他国の領土をせしめようとしている卑劣な国」であり、領土問題に関する限り、こちら側が何か譲歩する謂われは何もない。むしろ、こちらが配慮して及び腰になれば、向こうの主張に理があるように受け取られかねないし、何より韓国は「譲歩すれば付けあがる国」だというのを忘れてはならない。

 石原としては、民主党が自爆しようとしている今、支持層を敢えて狭めるような選択は得策ではない、ということなんだろう。「保守的施策を採らないから支持が減る」という見方をする人もいるが、幅広い支持を得ようとすれば保守的な言動がむしろマイナスになる可能性は、たしかにある。しかし、「韓国に譲歩する」のが間違った行動である以上、ここは「政局的にプラスかマイナスか」という見方はとらないで欲しい。
 民主党が革新としてまともであれば、自民党が野党生活を通じて「保守政党」として研鑽する余裕もあるのだろうが……


小松左京死去 (2011 7/28 24:00)

 小松左京が逝ったか……「日本沈没」よりもまず「さよならジュピター」が出てきてしまったことを氏に謝りつつ、ご冥福をお祈りしたい。
 筒井康隆はまだまだご健壮のようで。筒井さんは、死ぬ姿が想像できん。



どこの国民だ? (2011 7/27 24:00)

首相反論「国民は喜んでいる」(7/27東京)
 菅直人首相は二十六日の衆院東日本大震災復興特別委員会で、国民の支持を失って四面楚歌(そか)に陥っていると指摘されたのに対し、菅政権の原発事故対策を自画自賛して「国民は、そういうことについては喜んでいると思う」と反論した。
 追及したのは自民党の額賀福志郎元財務相。首相が中部電力浜岡原発の停止要請やストレステスト(耐性評価)の方針を突然打ち出したとして「国民は政権に不信の念を持っている」と批判した。
 首相は「四面楚歌だとは全く思っていない。私は、国民が一番求めている東日本大震災の復旧・復興と原発事故の収束を集中的に進めている」と主張。調整不足との批判も「国民的な説明が不十分だったことはあるが、理解していただければ賛成してもらえることが多い」と譲らなかった。


 中国の鉄道事故後の対応と同じくらいにぶっ飛んだ発想。いったいどこの国民が喜んでいるというのか。少なくとも、日本国の民でないことはたしかだ。

 この図太さの源は何なのだろう。取り巻きが都合の良いことばかり吹き込んでいるのか、元々菅自身がどうしようもなく鈍感なだけなのか。

 人格破綻者が2代続けて宰相となる国も珍しかろうな。


バンザイサンショウウオ (2011 7/27 24:00)

 散髪、畑、鳥の餌購入、本屋……いろいろまわって帰ってきて一息。ふと、中学か高校の時に友人との会話の中で発案した「バンザイ山椒魚」ってのを具現化してみようと思い立ち、色鉛筆で落書きしてみた。


バンザイサンショウウオ

 ちなみに、山椒魚がどんな物かはよく分からないので、全く想像で描いた。
 ぎふ清流国体にはミナモというマスコットがいるが、それに対抗して、こいつは非公式マスコットと勝手に名乗ることにしよう。山椒魚は清流に住んでいるしな。



まさか埋めるとは 2 (2011 7/26 24:00)

「遺体どこにもない」鉄道事故家族…死者40人(7/26読売)
 【温州(中国浙江省)=角谷志保美】新華社電によると、中国浙江省温州で23日夜起きた高速鉄道の追突、脱線事故による死者は25日夜までに40人となった。
 当局は「これが最後の数字ではない」としており、行方不明の乗客も多いため、犠牲者はさらに増えそうだ。
 「市内の病院は全部回った。遺体もすべて確認したが、どこにもいない」「列車とともに地下に埋められたらたまらない」。温州市内の遺体安置所には、不明乗客の家族や友人ら約20人が集まり、担当者にすがりついて訴えた。テレビのインタビューに涙を浮かべながら答える者もいた。
 鉄道省は、24日深夜の記者会見で死傷者数を公表したが、不明者がいるのかどうかについては説明がなく、疑心暗鬼を生んでいる。
 また、妊娠7か月の妻(28)と義母(52)ら家族5人を亡くした浙江省の男性は、「政府は生命よりも運行再開を優先した」と声を荒らげた。男性の家族が24日夜、運行再開のために高架から落とされた車両の中で発見されたためだ。


 「遺体が見つからない」というのは「どこかで生存している」という可能性もあろうが、「列車ごと埋められた」可能性も否定できないというのは、ふつうの国ではあり得ない話。もっとスゴいのは、高架下に落とした車輌から遺体が見つかったという話。中に人がいるまま車輌を落下させるというのは、なかなかできる発想ではない。仮に線路上にあった時点で生きていた人が、車輌落下のために死んだとすれば、救われない話。

 そして。

早く賠償受け入れれば奨励金 中国列車事故、遺族反発も(7/26朝日)
 中国浙江省温州の高速鉄道事故で、鉄道省などは26日、犠牲者の遺族に賠償することを決め、一部が50万元(約625万円)で合意したと公表した。早期に賠償を受け入れた場合の「奨励金」を含んだ額だという。当局は事故直後に埋めた運転席部分の残骸を26日になって掘り起こすなどしたが、事故原因の解明は難航も予想され、ほかの遺族が奨励金を受け入れるかは不透明だ。
 23日夜の脱線事故で親族が犠牲になった遺族の男性が、火葬場で顔を真っ赤にして声をあららげた。
 「人が死んで、奨励金とは何事だ。商売の話をしているんじゃない」。遺族の一人が50万元の賠償金を受け取ると報じられたが、短期間のうちに政府の賠償案にサインすれば金額が加算されるとの記述があった。
 政府の賠償案に合意した林エン(エンは品の口がそれぞれ火)さんの遺族によると、政府側に「通常の鉄道事故だと賠償は15万元だが、今回は一律に20万元を上乗せする」と説明された。さらに列車事故保険の2万元や埋葬費を加え、50万元との差額を奨励金として支給すると言われたという。遺族は「政府は時間と人員を節約し、遺族の問題を早期に解決しようとしているのだと思った」と話す。


 埋めたのを掘り返したのもかなりアレな話だが、早く賠償を受け入れれば奨励金がもらえるってのも、また「その発想はなかった」という話。良くも悪くも(つーか悪い部分しか無いか)ぶっ飛んだ発想をする国だ。


『組織の盛衰』 (2011 7/26 24:00)

 15年ほど前に買ったこれを、思うところあって読み返しているんだが…。


 組織論も参考になるが、氏の日本社会に対する警告・提言が未だに有効であることに、氏の先見性を称賛するよりも、この15年の日本の停滞を嘆かざるを得ない。
 組織を機能体と共同体とに分類してその性質を論じたり、組織が衰退する原因を分析したり……その辺りは、購入時よりも社会人になって10年以上経った今の方が、より深く理解できたし、実生活へ応用できる話も多く感じた。

 たまに、昔買った本を読み返すのも、新しい発見があっていいものだ。



まさか埋めるとは (2011 7/25 24:00) 

 中国の鉄道事故、ほとんどの人は「予想通り、でもこんなに早く事故るとは…」という感想だろう。
 だが、これを予想した人は少なかったのではないか。

事故車両の運転席、当局が現場の穴に埋める 中国脱線(7/24朝日)
 中国浙江省で23日夜に起きた高速鉄道の追突・脱線事故から一夜明けた24日早朝、中国当局は、追突したとみられる車両の運転席部分を、現場に掘った穴に埋めてしまった。事故から約半日後の24日午前4時半過ぎ、現場に入った記者が一部始終を目撃した。
 夜明け前。現場では、落下した1両の車体が、一部は地面に突き刺さり、高架に寄りかかるように立っていた。わきの地面の上では、追突した後続列車とみられる先頭車両が、真っ二つになっていた。切断部分は鉄板や部品がめくれ、後ろ半分は原形をとどめていなかった。
 空が明るくなり始めた午前6時ごろ、7台のショベルカーがすぐ横の野菜畑に穴を掘り始めた。深さ4〜5メートル、幅も約20メートルと大きい。午前7時半過ぎ、ショベルカーがアームを振り下ろし、大破した先頭車両を砕き始めた。計器が詰まっている運転席も壊した。そして残骸を、廃棄物のように穴の中に押しやってしまった。(温州=奥寺淳)


 「死者数を過小に発表する」とか「事故原因を適当にでっち上げる」というのは考えていたが、「証拠物件を早々に埋めてしまう」という発想は私にはなかった。「生存者も埋めたのでは」という話も出ているが、果たして……。

 そして、この動きの速さもちょっと予想外。

高速鉄道事故:運行再開、関係者「秩序は基本的に回復」=中国(7/25サーチナ)
 杭州鉄道局(浙江省)の責任者は25日午前8時、杭州と温州を結ぶ鉄道路線が運行を再開したと述べた。23日夜に高速車両が追突事故を起こした温州南駅・永嘉駅間を含め「秩序は基本的に回復した」という。中国新聞社が報じた。
 一部列車が運休となったが、杭州から温州を経由して福州(福建)にいたる鉄道運輸の「秩序は基本的に回復した」という。
 23日に事故が発生した温州南駅・永嘉駅間は甬台温鉄路内(甬温線)の区間。甬台温鉄路は寧波駅と温州南駅を結ぶ279キロメートルの区間で、設計上の最高時速が250キロメートルの「高速鉄道路線」。「国家1級路線」にも指定されていた。高速運転における追突などを防止するため、人手を介さずに1区間内への複数列車の進入を防止する自動閉塞(へいそく)システムが採用されているが、機能しなかった。
 写真は事故現場の復旧作業。24日に撮影。(編集担当:如月隼人)


 いや、原因究明なんて適当だろうとは思っていたが、事故から2日経たずに運転を再開するとは。

 国家の威信を賭けたプロジェクトが失敗したことで、中共は威信と勢いを失うという見方もあるが……丸パクリ技術で「オリジナル技術アルよ」と言ってる時点で、威信も何もあったモンじゃない気はするが、少なくとも、現指導部の国内における威信は失われたとは思う。

 中共が分かっていないのは、技術というのは、目に見える技術以外にも、それを運用する人間の真面目な物の考え方、仕事や製品に対する真摯な態度も含まれるということ。上辺ばかりパクっても、そういった「ソフト面」も導入できなければ、その齟齬が問題を引き起こすことになる。
 まぁ「ハードも大事だが、運用する側の問題も大きい」というのは、福島原発の事故で嫌と言うほど思い知ったわけだが………中国で原発事故が起こったら、どうなるんだろう……。



称賛すべきでない勇敢な行為 (2011 7/24 24:00) 

「線量計つけず作業、日本人の誇り」 海江田氏が称賛(7/24朝日)
 海江田万里経済産業相は23日のテレビ東京の番組で、東京電力福島第一原子力発電所事故後の作業に関連し、「現場の人たちは線量計をつけて入ると(線量が)上がって法律では働けなくなるから、線量計を置いて入った人がたくさんいる」と明らかにした。「頑張ってくれた現場の人は尊いし、日本人が誇っていい」と称賛する美談として述べた。
 番組終了後、記者団に対し、線量計なしで作業した日時は確かでないとしたうえで、「勇気のある人たちという話として聞いた。今はそんなことやっていない。決して勧められることではない」と語った。
 労働安全衛生法では、原発で働く作業員らの健康管理に関連し、緊急作業時に作業員は被曝(ひばく)線量の測定装置を身につけて線量を計るよう義務づけられている。作業員らが被曝線量の測定装置をつけずに作業をしていたのなら、法違反にあたる。厚生労働省は、多くの作業員に線量計を持たせずに作業をさせたとして5月30日付で東電に対し、労働安全衛生法違反だとして是正勧告している。


 極限の状態で頑張っている作業員の努力はたしかに誇らしい物かもしれないが、これは決して称賛してはならない。無意味な努力、有害な勇気を褒め称える風潮は、いい加減にやめるべきだ。こういうのを「美談」として扱う限り「有能な現場(「有能」と言うよりは「いざとなると何とかしてしまう」かな)、無能な上官」という日本の弱点は改善されないし、無意味な努力を称賛している限り労働者の生産性も上がらない。

 東京消防庁へ対する発言(「速やかに放水しなきゃ処分だ」)など思い返してみても、海江田は、現場の人間の命を軽視するきらいがある。平成の牟田口、平成の辻と言うべきだろう。



不信の塊 (2011 7/23 24:00) 

埋蔵電力示せ、異例の文書 首相が経産省に指示(7/23共同)
 海江田万里経済産業相は23日、記者団に、菅直人首相の指示を受けた国家戦略室が、企業の自家発電設備による「埋蔵電力」の活用など電力需給に関するあらゆる情報を経済産業省に示すよう文書で求めていたことを明らかにした。同省が示すデータに不信感を抱く首相が、文書による異例の指示を出したとみられる。
 海江田経産相は「これまでも(情報を)出していたが、不十分だということ。しっかり(首相側に)話したい」と述べたが、「なぜそういう文書になったのかはよく分からない」としている。


 「埋蔵電力」なんて寝言ホザく人間が「官僚は信用できない!」とか言うんだから、官僚もやってられないよなぁ。意に沿うデータだけを信用して、意に沿わないデータを出す人間には「ウソをついている」「情報を隠している」とのたまう……無能の典型。

 原発停止によって火力発電に必要な燃料の調達が大きな課題となっているが、それに対応して政府が動いたという話を、まったく聞かない。発電能力かき集めて何とか踏ん張っている東電の方が、よっぽど仕事をしている(ある部分は自業自得とはいえ、電力供給を間に合わせるために頑張った結果「電力が足りないなんてウソだったのか」と言われるんだから、難儀な立場だ)。

 とりあえず、菅は、官僚を信じないとかの前に、自分が日本人のほとんどから信用されていないという事実を受け止めるべきだと思うんだ。


ノルウェー (2011 7/23 24:00) 

 ノルウェーのテロ。爆発の威力やウトヤ島での殺害した人数から、漠然と複数犯と思っていたのだが……単独犯とすれば、その戦闘能力は驚異だ。背景もまだはっきりしないから、漠然とした不安で気持ちが悪い。

ノルウェー爆発に続く銃乱射事件、死者計91人に 容疑者特定(7/23CNN JAPAN)
 (CNN) ノルウェーで22日に起きた銃乱射事件で、死者は23日の時点で84人に上った。オスロの爆発事件で死亡した7人を合わせて犠牲者数は91人となった。現地警察は、逮捕した男は銃乱射と爆発の両事件に関与したとしている。
 ノルウェーのテレビ、新聞各社は、ウトヤ島の銃乱射事件の容疑者をアンネシュ・ブレイビク(32)と特定したと伝えている。一方、ストルテンベルグ首相が記者団に語ったところによると、警察は首都オスロの爆発事件と乱射事件が複数による犯行だったとの可能性を否定していない。警察は先にノルウェー人の男を逮捕したと発表したが、身元は明らかにしていなかった。
 現場で銃撃を受けたという1人の男性は、CNNとのインタビューで、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「フェイスブック」から取ったとみられる容疑者の写真がテレビで流れたのを見たと話し、犯人の顔と一致するとの認識を示した。
 最初の爆発は22日午後に首都オスロ中心部で発生、その直後に銃乱射事件が起きた。当初は少なくとも7人が死亡、90人が病院に搬送されたと伝えられていた。爆発でストルテンベルグ首相の執務室が入る政府庁舎など、多くの建物が破損したが、当時、首相は執務室にはおらず無事だった。
 警察はこの2つの事件には明確な関連性があるとしていた。
 爆発後にオスロ郊外のウトヤ島で男が銃を乱射。10人が死亡したと伝えられていた。当時、同島では与党労働党の若手党員の集会が行われており、 約700人が出席していた。集会の参加者によると、男は本土と島を結ぶ連絡船に乗ってやってきて、参加者に安全検査を行うと告げ、その数分後に銃を乱射し 始めたという。集会の参加者の大半は16歳から22歳までの若者で、中には13歳の少年もいた。彼らは政治の授業やグループ活動に参加した後、テントで1泊する予定だったという。
 警察は、同島で爆発直前に政府庁舎付近で目撃された人物と特徴が一致する32歳のノルウェー人の男を逮捕したと発表し、男が使用した銃は自動拳銃で、乱射事件後に同島で未使用の複数の爆弾が発見されたと述べていた。
 今回の事件について、ある米当局者はテロと断定するのは時期尚早としながらも、国際テロ組織アルカイダが欧州で攻撃を仕掛ける危険が高まっていることを考えると、常にテロの可能性を考慮しなければならないと語った。
 またオバマ米大統領は、国際社会全体で防止しなければならないことを再認識させられる事件だと語っている。




領収書を出せ! (2011 7/22 24:00 7/23 9:00訂正) 

2次補正成立、25日に…首相対応に自民反発(7/21読売)
 東日本大震災の追加的な復旧策を盛り込んだ2011年度第2次補正予算案の成立が、当初予定の22日から週明けの25日にずれ込む見通しとなった。
 菅首相の外国人献金問題をめぐる首相の対応に自民党が反発したためだ。参院議院運営委員会は21日午後、持ち回りの理事会で、同予算案採決のため開催予定だった22日の参院本会議の見送りを決定した。
 自民党は21日の参院予算委員会で、首相の資金管理団体が受けた外国人からの献金について、返却した際の領収書を予算委に提出するよう首相に要求したが、首相は与党理事を通じ、拒否する考えを伝えた。これに対し、自民党は「納得できない」として、22日の締めくくり質疑と委員会採決に難色を示したため、与党も譲歩、日程変更に応じた。自民党は25日の参院予算委と本会議の採決には応じる考えだ。


 ラジオで21日の山谷えり子さんの質疑は聞いていたんだが、菅は頑なに領収書提出を拒んでいた。「領収書はいつ出すんですか」と何回も質問しても、「検討して内容を報告する」と回答。お前の考え方の報告なんて要らんのじゃ、領収書を出さんかい。松岡さんに対する民主党の姿勢は忘れない。

 不思議なのは、これもう一つの献金問題を全く報道しないメディアの態度。産経新聞と、関西テレビ(「スーパーニュース・アンカー」)くらいしか、扱っていない。

 もし「震災対応に追われる総理の足を引っ張るべきではない」と思っているなら、リーマン・ショックへの対応に追われた麻生さんの足を引っ張りまくっていたのは何だったんだという話になるし、それ以外に思惑があるのであれば、それはそれで大問題だ。「産経ごときの後追いはイヤだ」ということであれば、噴飯物。国民の知る権利よりもプライド優先か?
 たしかに震災対応も大事なのだが、一国の総理が、自国の主権侵害に絡んでいる団体に大金を渡していた、しかもその原資が政党助成金すなわち税金かもしれないという問題も、同様に追及すべき重要な問題だろう。この件を全く報道しないメディアの意図が何なのか、非常に気になる。もし「問題ない、産経が騒いでいるだけ」というなら、産経がどういうウソをついているのかを説明して欲しいところ。今のメディアの対応は、全く理解できない。


復活 (2011 7/22 12:00) 

 ここの更新作業中、いきなり画面がちらついて、電源が切れた。再起動したら、ファミコンのバグ画面みたいになり、巧く起動しない。他のモニタを持ってきても同じ、HDD自体は異常動作していない。
 たぶんグラフィックボードがやられたんだろと思いつつ、PC抱えて家電屋へ。やはりグラボの問題と判明し、新しいのを買って、ただいま復活。

 店で、8年前のPCは骨董品だと思い知らされた。グラボはAGPだったが、今はほとんど売っていないらしい。PCIですら、今のPCIと我がPCのとは別物で、なんか進化したPCIらしい。HDDもうちのはいまだにUltra ATA。そういやモニタもブラウン管だった。
 そろそろ買い替え時かねぇ。



急いては事をし損じる (2011 7/20 22:30) 

 何度も書いてきたが、再生エネルギー特別措置法案に賛成する人の気が知れない。

 反原発で自然エネルギー万歳の向きは左翼系思想の持ち主が多いのだが、なぜ彼らが「金持ち優遇策」に賛成するのか分からない、ということ。先日書いたように、「ソーラーパネルをガンガン設置できる金持ちが、電力会社に無茶な値段で電気を買わせ、電力会社は電気代として、ソーラーパネルを設置できない貧乏人からむしり取る」法案なのだから、弱者保護を訴える左翼さんたちは、こぞって反対しなければウソだろうに。
 だいたい、「原発は高コスト」とか「太陽光エネルギーは燃料代がかからず安い」というなら、定量買い取りではなく、市場原理に任せればいいのに。余計なコストを、なぜ太陽光パネルを設置できない貧乏人が補わなければならないのか。

 ついでに言えば、孫正義をなんでそんなに信用できるのかなぁ、とも思う。タダでモデムを配っていたのは古い話だとしても、ソフトバンク携帯の繋がりの悪さは現在進行形の話。そんなグダグダな運営をする人間が、まともに電力事業をおこなえるはずもなく。

 ともかく、エネルギー問題は短兵急に決めるべき問題ではない。国家運営の根幹に関わる課題であるゆえ、じっくりと議論していくことが必要。菅と孫の暴走で決めていい話ではない。


ロック (2011 7/20 22:30) 

 夕方書いた話。どうやら、「誰が騙されたか」という話になりそう。
 それはさておき。

 未だに「ロックは反体制」というイメージが強いことに驚いている。そんなのはもうギャグの世界だと思っていたのだが。仮にロックが既成の枠組みからの脱却を求める物であるなら、「ロック=反体制」というレッテルを貼られること自体を拒絶するべきではないか。体制とか反体制から自由な立場にあることこそ、かつてのロックの定義に最も相応しい姿ではなかろうか。

 まぁ私としては、いい音楽だったら何でもいいんだけどね。曲自体に力があれば、思想を訴えようが何しようが力を失わない。曲自体がショボければ、半端に政治主張を取り入れると途端に安っぽい代物になる。


本当かね (2011 7/20 17:00) 

 ツイッターでも触れたことだが……。

http://twitter.com/#!/Mika_Hashimoto
http://blog.oricon.co.jp/ski-official/archive/4028/0
先日、フジロックフェスティバル'11に出演が決定したとお伝え致しました。
ですが、フジロックのスポンサーのひとつである大手企業の反対により
「ステージ上で脱原発の歌は歌えない」との事で、出演出来なくなってしまいました。
心待ちにして下さった皆様には、大変申し訳ございません。
尚、7月30日には「世界から原発なくそうコンサート」(大田区民センターホール)に出演決定、31日には原発反対パレードに参加予定となっています。


 フジロックでは「アトミック・カフェ・フェスティバル」という反原発のイベントも開催されるようで、また坂本龍一や斎藤和義のような反原発の面々も顔を揃えているため(参照:http://www.fujirockfestival.com/)、「脱原発の歌を歌うから出演拒否」というのはちょっと考えにくい。

 「事実ではない」と断言する材料もないが、「事実である」と断ずる根拠もない。これに飛びついて「日本には表現の自由がない」とか「原発推進派の圧力は許さない」と脊髄反射している人も多いが、ここは慎重に判断すべきでは無かろうか。

 出演が取り消されたのは事実だが、事情は全く違うという可能性があるし、元々出演など決まっていなかったという可能性も。

 仮にデマだった場合、完全なウソを流している分だけ、九電の「やらせメール」以上に悪質な行動。その場合、九電を叩き、これに飛びついた反原発派がどう反応するかが非常に楽しみだ。



お前は諦めろ (2011 7/19 24:00) 

菅首相、なでしこVで「私もあきらめない」(7/19読売)
 菅首相は19日午前の衆院予算委員会で、サッカー女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会での日本代表(なでしこジャパン)の優勝について、「ネバーギブアップ、絶対にあきらめないという気迫が優勝という素晴らしい結果をもたらした。全国民、特に被災地の皆さんに大きな勇気を与えていただいた」と称賛した。
 そのうえで、「『なでしこジャパン』の行動には、私もやるべきことがある限りはあきらめないで頑張らなければならないと感じた」と語り、政権運営への意欲を示した。
 枝野官房長官は同日の記者会見で、なでしこジャパンについて、「これだけの快挙なので、政府としても何らかの形で顕彰したい」と語った。政府内では、「内閣総理大臣顕彰」授与の検討が行われている。
 ただ、こうした政府の動きに対し、公明党の山口代表は19日の記者会見で、「はしゃぎ半分で政権浮揚を図ろうという意思が働いたとすれば、本末転倒だ。せっかくのなでしこジャパンの頑張りを無にするに等しい」と述べ、クギを刺した。


 とっとと諦めろ、ゴミめ。

 なでしこジャパンは、日本中から期待され、そしてその期待を現実のものとする能力を持っていた。菅は、誰からも期待されず、しかも言ったことを実行する能力も無い。なぞらえること自体が失礼だ。

 こいつの神経の図太さの10分の1でも、安倍さんに備わっていれば……なぁ。


北斗相撲 (2011 7/19 24:00) 

 魁皇が引退か……寂しくなるねぇ。

 ところで。

「ケンシロウ」が「ラオウ」下す 大相撲名古屋場所(7/19朝日)
 大相撲名古屋場所9日目の18日、序二段の取組で、西53枚目の北斗と同57枚目の羅王丸(らおうまる)が初対戦した。
 人気漫画「北斗の拳」からしこ名を取った北斗。本当は下の名前も主人公と同じ「ケンシロウ」にしたかったそうだが、さすがに親方が許してくれなかった。
 羅王丸は本名が伊藤羅王。親が漫画のファンで主人公の好敵手「ラオウ」から名を取った。土俵際の投げで勝ち越しを決めた北斗は「力士としてより、北斗の拳のファンとして絶対に負けられなかった」。


 カイオウは歴史に名を残す大関となったのだから、ラオウも早く出世して活躍して欲しいもんだね。できれば、幕内で、魁皇・羅王丸・時天空・北斗が揃い踏みしてくれればねぇ。さらに、邪鬼とか網馬とかも追加で。



日記 (2011 7/18 24:00) 

 ツイッターを始めたらサイトの方は更新しなくなった……という形を多少危惧していたのだが、まぁそういうことにはならずに済みそう。140字では収まらない内容を書いたり、ツイッターで散発的に書いたことをまとめたり、サイトの方でないと書けないことはたくさんあるので、たぶん問題ないだろうとは思っていたが、その「計画していたとおり」の形で収まりそうだ。別にサイト放置でも事実上の問題はないのだが、10年続けている場所を放棄するのも何となく勿体ないように思うし、過去にネットで知り合った人がまた戻ってこられる場所として居続けるのも、悪くないかなどと思ったり……私は当分、この場所にいますよ〜。

 しかし、ツイッターは面白いね。「なでしこジャパンは、諦めなければ夢は叶うと教えてくれた。脱原発も、諦めなければきっと現実のものになる」なんてスッ飛んだ意見、普通の生活をおくっていたら、お目にかかれない代物だもの。



貧乏人搾取法案を喜ぶ左翼 (2011 7/17 24:00) 

 再生エネルギー買い取り法案の中身って、どう考えても、「ソーラーパネルをガンガン設置できる金持ちが、電力会社に無茶な値段で電気を買わせ、電力会社は電気代として、ソーラーパネルを設置できない貧乏人からむしり取る」という内容にしか思えない。要するに「金持ちが貧乏人から搾取する」法律なわけで、これこそ左翼は強い反対意志を示すべきだと思うんだが……それどころか、「わーい、自然エネルギーだー」と賛同しているバカッぷり。こういう時に「弱者を守る」という思想を活かさないでどうするんだ。



日本経済畏るべし (2011 7/16 24:00) 

 震災食らってゴミ政権で節電で製造業は大打撃で……それでも日経平均1万円近くをキープできている日本経済には、心底恐れ入る。しかも、こんな状況でなおかつ円高。逆に言えば、ユーロやドルはどれだけ危険な通貨なんだ、という話。ギリシア問題がイタリアやスペインに飛び火し、ドイツの金融機関にも影響が出るようなことになれば……という不安がユーロ安を呼んでるんだろうが、日本人からすると、日本の危機の方がもっと切迫していて、なおかつ実現可能性が高いと思うんだけど。だって、トップがアレですぜ。


子供がいるからこそ (2011 7/16 24:00) 

 菅を批判するのはどうせ子供のいない人、というような発言を見て憤慨。
 子供がいるからこそ、私は「きちんと将来を見据えたエネルギー政策を考えるべきだ」「いい加減な気持ちで思いつきで喋るな」という気持ちを強く抱く。子供の将来をきちんと考えるべきだと思うからこそ、情緒的に「反原発だ」「再生可能エネルギーだ」とわめく無責任な人間に腹が立つ。そういうヤツらこそ、親であるという自覚が足りてないのと違うか?


毎度の食言 (2011 7/16 24:00) 

文科相、もんじゅ中止「言ってない」 午前会見から一転(7/15朝日)
 高木義明文部科学相が、高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の開発中止を含めて検討する考えを示した問題で、高木氏は15日夕、記者会見を開き、「びっくりしている。中止とは一言も言っていない」と火消しに努めた。
 高木氏は同日午前の会見で、もんじゅについて、東京電力福島第一原発の事故を踏まえ「エネルギー政策の見直しの中で方向性を出すことになる」と述べた。記者団に「中止を含めた方向性か」と問われ、「そりゃそうですよ」と認めた。
 高木氏は2回目の会見で「もんじゅは、これからのエネルギー政策の全体的な中で議論されること。それについて予断を持つものではない」などと繰り返し、中止については肯定も否定もしなかった。


 「発言→そんなことは言ってない」というのは民主党のお家芸なので、今さら話題にする必要もないかもしれないが……つくづく、こいつらは権力を行使する側にいるという自覚のない集団だと思い知らされる。自分の発言にどれだけの影響力があるのか、想像力がまったく欠落している。自分の意思を巧く表現できないのか、或いは後から言ったことを後悔するがゆえの食言なのか、いずれにしても、自分の職責に対する認識が軽すぎる。

 「もんじゅを日本のエネルギー政策の中でどう位置づけるか」を考えている人、理解できている人は、民主党の中にいるのか?少なくとも総理はじめ閣僚の中には皆無じゃないか?



エコポイント復活 (2011 7/15 24:00) 

エコポイント復活を検討 玄葉国家戦略相、今秋以降に(7/15朝日)
 玄葉光一郎国家戦略相は15日の記者会見で、一定の省エネルギー基準を満たした電化製品などの購入にポイントがつく「エコポイント制度」の復活を検討していることを明らかにした。関連経費を第3次補正予算案に盛り込み、今年秋以降の実現を目指す。
 玄葉氏は「省エネ住宅などについて、経済対策を兼ねて政策・制度誘導を行うことは極めて重要だ。7月末に対策を出す」と明言した。どの家電製品にポイントを付与するかなどの具体的な制度は今後検討する。
 エコポイント制度は今年3月にいったん終了したが、原発に対するストレステスト(耐性評価)の実施などで原発の運転再開への見通しが立ちにくいことから、エコポイント復活を節電につなげる狙いがある。


 電力需要が逼迫するなんて震災直後から分かっていたことなのだから、「今頃何言ってるんだ」というのが正直な感想。省エネのエアコンを普及させるためにも、夏に入る前にこそ実施すべきだったのではないか。冬に制度が再スタートするまで、また消費が冷え込むことになるし、「エコポイントのために増えた出費をどう埋めるか」という心配もある。麻生さんの場合、エコポイントで時間稼ぎしている間に次の経済政策を…と考えていた(が民主党がぶっ潰した)のだが、民主党にはそれをきちんと考える頭があるようには思えん。

 つーか、ストレステストだ原発停止要請だと勝手に電力不足をもたらしておいて、一方で電力不足対策って、穴を掘っては埋める刑務所の仕事(?)のような。


それは利権と違いますの? (2011 7/15 24:00) 

「学校図書館に新聞を」 新聞協会、文科省に意見書(7/14朝日)
 日本新聞協会は、すべての学校の図書館に新聞を置くよう求める意見書を文部科学省に13日提出した。
 文科省の調査によると、公立学校の図書館に新聞が置かれている割合は、昨年5月1日時点で、小学校で約17%、中学校で15%、高校で90%にとどまる。
 意見書は、国際的な学力調査で新聞を読む頻度が高い生徒ほど読解力の得点が高い傾向が見られたことを指摘。新しい学習指導要領で新聞を活用する授業が増えていることからも「図書館への新聞配備は不可欠」と訴えた。司書教諭を増やすことや、教員への新聞活用研修の充実も求めた。

 新聞を全学校に置くこと自体を悪いこととは思わないが、押し紙を無料で寄付すりゃ済むだろ、という話で。普段、利権だなんだと騒ぎまくっているくせに、自分たちが利権要求していることは何とも思わないのな。

 しかし、「国際的な学力調査で新聞を読む頻度が高い生徒ほど読解力の得点が高い傾向」というのは事実なんだろうが、「頭が良いから新聞を読む」のか「新聞を読むから頭が良い」のか、検証する必要があるんじゃないかな。



やっぱりヒステリー (2011 7/14 24:00) 

 ツイッターで「脱原発」で検索かけると、菅礼賛のツイートがゴロゴロ出てくる。「菅を支持する15%はいったいどこにいるのだろう」と先日書いたが、「あぁ、こういう所にいたんだ」と理解できた。それだけでも、ツイッターを始めた意味があったというもの。

 実際に日本人のどれくらいが昨日の菅の「脱原発依存」表明を評価するのか、次の世論調査での内閣支持率がちょっと楽しみだったりする。何の具体性もない、何の意外性もない(現状で「脱原発」でない政治家なんてほとんどいないだろ。「原発推進勢力」なんて「即時原発停止」論者の妄想に過ぎない)会見を評価する向きがどれだけあるのか、支持率上昇分がどれだけなのか注目している。

 断言するが、菅の「脱原発依存会見」を評価したり、それを以て菅を支持するのは、バカ以外の何者でもない。政策立案能力も政策実現能力もない連中が、「脱原発」という困難極まりない仕事(反対が多いからという意味ではなく、現実的な選択をするに当たって高度な政治的判断力と洞察力が求められるという意味で)をやり遂げられるわけがない。「能力がないヤツの広げた大風呂敷を盲信する」のは愚か極まりない行為であり、原発政策に対する是非以前の問題だ。

 あまつさえ、「とりあえず脱原発を表明したことを評価する。とにかく原発を辞めれば、方策は後から付いてくる」という意見を見たときには、呆れ果てた。「私は何も考えてません、頭を使うことを放棄しました」と堂々と宣言するとは、なかなか勇気のあることで。

 とりあえず、「即時原発廃止」とか言ってる反原発ヒステリーの向きは、「段階的脱原発」を「原発推進」と思い込むのはやめてくれ。ちょっとでも菅のやり方に批判すると「原発推進勢力」って、アホか。だから、お前らはヒステリーなんだ。
 原発依存から脱すること自体に反対する人は、ほとんど存在しない。仮にいたとしても、そういう人間は意見などいわずにじっと黙っているよ、今の状態では。

 多くの批判派が問題としているのは、経済に悪影響無く原発から脱却するにはどういうエネルギー政策が必要か、と言う視点だ。反原発ヒステリーは「経済よりも命だ」と意味不明な戯言をヌカすが、経済が停滞すれば、そのために命を落とす人も出てくる。「経済」と「国民の生命」は決して対立事項ではない。

 エネルギー政策は、決して情緒や思いつきで云々すべき問題ではない。



無意味な会見 (2011 7/13 22:00) 

 そういや、菅が「脱原発依存」を主張する記者会見をやっていたが、国会でのグダグダ答弁と変わらぬ、全く中身のない代物だった。

 自分は脱原発だと印象づけて、支持率を少しでも上げようという狙いだろうが、脱原発のための具体策は何も無し。脱原発依存、ストレステスト、再生エネ買取法案、原発国有化……いろいろぶち挙げはするが、全て思いつきだから、政策ごとの整合性が全くとれてない。どうせ閣内も党内もまとまらないから空中分解を生温かく眺めていればいいのかもしれんが、中途半端に突破力を発揮されたらカタストロフィ。

 具体的な方策が何も出てこないのだから、現時点では、鳩山の「普天間基地の国外移設」と同じで、単なる夢想に過ぎない。こんな会見は、「脱原発」派であっても称賛できないはずだ。「菅さん、よく言った」というツイートをたくさん見たが、具体的な話が全くないのに何を称賛しているんだろうか。

 国の行く末を大きく左右するエネルギー政策を、早晩辞めると分かっている無能で無責任な男がお花畑の夢想論で語る悲劇。


北と繋がる民主党 (2011 7/13 22:00) 

 産経以外は全く報道しないこの話。

拉致容疑者親族周辺団体への献金、菅首相側に1億2300万円 民主の献金が“原資”か(7/13産経)
 菅直人首相の資金管理団体「草志会」が、日本人拉致事件の容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」から派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」に計6250万円の政治献金をした問題で、5千万円を提供した平成19年、民主党から草志会に計1億2300万円の献金があったことが12日、産経新聞の調べで分かった。政党交付金という国民の税金を受領する公党の資金が、めざす会に対する巨額献金の“原資”になっていた格好で、菅首相は献金の意図について改めて説明を求められそうだ。
 政治資金収支報告書などによると、民主党は平成19年、6回に分けて草志会に計1億2394万円を支出。過去10年間の支出で最も多額となっており、次いで多い21年の2500万円、15年の1399万円と比較しても、19年が突出していることが分かる。
 草志会は同年、政治団体間の献金の上限額である5千万円をめざす会に寄付。この年は、めざす会の収入の6割近くが草志会からの寄付だった。政界関係者は「19年は統一地方選や参院選などが相次ぎ、選挙関連の資金として供給されたのではないか」と指摘している。
 草志会はめざす会に対し、19〜21年に計6250万円を寄付。この期間の民主党から草志会への献金総額は、計1億4980万円だった。菅首相は当時、党代表代行の立場。献金の意図について、菅首相は7日の参院予算委員会で「政治的にいろいろな意味で、連携をすることによってプラスになると考えた」などと答弁した。
 めざす会には鳩山由紀夫前首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」も1千万円を献金するなどし、民主党側からの資金提供総額は8740万円に達している。
 一方、市民の党にも民主党議員6人の関係団体が寄付。資金提供を通じた民主党、市民の党、めざす会の密接な結び付きが鮮明となっている。
 市民の党には、昭和55年に石岡亨さん=拉致当時(22)=と松木薫さん=同(26)=を欧州から北朝鮮に拉致したとして、結婚目的誘拐容疑で国際手配されている森順子容疑者(58)と、よど号ハイジャック犯の故田宮高麿元リーダーの間に生まれた長男が所属。長男は今年4月の東京都三鷹市議選に市民の党から立候補したが、落選している。


 政党交付金が特定の市民団体に流れるだけでも、交付金の趣旨から外れるような話なのに、ましてその団体が拉致容疑者と繋がりのある団体とあっては、道を外れた税金の使い方と弾ぜざるを得ない。金の流れを考えるに、民主党と一体化しているように思われる部分もあるし、「市民の党」と北朝鮮に繋がりがあるならば、民主党と北朝鮮にも繋がりがあると言うことになる。
 メディアは徹底的に金の流れを追及すべきだし、菅自身も「いろいろな意味で、連携をすることによってプラスになる」の「いろいろな意味」をきちんと説明すべきだ……まぁ犯罪者から納得いく答えが出てくるとは思えないが。


喧噪 (2011 7/13 22:00) 

山本太郎 佐賀県庁突入「知事出てこい」(7/12朝日)
 福島第1原発事故後、放射能汚染の危険を訴えている俳優山本太郎(36)が11日、佐賀県庁で行われた反原発デモに参加し、九州電力のやらせメールなどで揺れる玄海原発(佐賀県玄海町)の廃炉化を訴えた。佐賀は映画のロケや友人が被災地から避難している地。ネット上でデモの情報を集め、恩に報いたいと仕事先の四国から駆けつけた。熱い思いは“庁内乱入”に発展し、県庁史上初の大騒動となった。(以下略)

 情緒を表現するタイプの俳優やミュージシャンなどが、政治的問題に情緒的に反応するのは当然と言えば当然のことで、「芸能人のお花畑活動」は「職業病」のような物なのかもしれない。

 山本太郎には全く関心がないが、後ろにいる団体は気になる。意味不明なことを叫びながら暴力的行動をとっていることから、左巻きのプロ市民なんだろう。こういう先鋭化した人間のために、脱原発を訴えるのは頭のおかしな連中というイメージが定着してしまう。これは、真剣に脱原発依存を考えている人にとっても、迷惑な存在ではないか。



アホでも務まる新聞屋 (2011 7/12 24:00) 

大震災政局にあえて指摘する日本の国家体制の4つの健全性−倉重篤郎(7/12毎日)

 「天皇」と呼び捨てにしたり、「天皇ファミリー」というけったいな語を創作したり、日本語がかなり不自由な人間でも新聞の編集委員というのは務まるものらしい。政権にしがみつく菅の醜態を「誠実な態度」と述べたり、かなり頭の不自由な人のようだ。


誰だ民主党はクリーンって言ってたヤツは? (2011 7/12 24:00) 

民主・大島参院議員の身内企業に5百万円超支出 党支部(7/11朝日)
 民主党の大島九州男(くすお)参議院議員が代表者の政党支部「民主党参議院比例区第37総支部」(福岡県直方市)が2009年、大島氏の親族や公設秘書(当時=6月末に辞任)が社長を務める二つの会社に、事務所の家賃や機関紙の製作費などで計500万円以上支出していたことがわかった。政党支部は政党交付金1千万円を受け取っている。
 公設秘書は政党支部の会計責任者で、同時に2社の取締役だった。しかし、兼職する場合に義務づけられる、参議院への届け出をしていなかった。
 政治資金収支報告書や大島事務所によると、政党支部が、民主党機関紙の作製や配布などの業務を外注したのは「日本サポート協会」。01年設立の通信教育や留学のコンサルタントをする会社で、当初は前公設秘書が、09年9月からは大島氏の姉が社長を務める。大島氏の妻も監査役をしている。外注額は計約268万円で、「(発注した仕事には)専門性は特にない」と事務所関係者はいう。
 前公設秘書は「大島議員と相談して決めた。会社をどうにかして動かそうという思いもあった」と話す。
 政党支部から4室計267万円の家賃が支払われていたのは「九誠」。不動産取引や学習塾を経営する会社で、大島氏の父親が社長を、前公設秘書が取締役を務める。大島氏も01年まで取締役だった。
 政治団体の会計責任者を務める、ある国会議員の秘書は、「会計責任者と支出先の取締役を兼務するのはおかしい。これだと自分の会社への利益誘導が自由にできる。『政治とカネ』に厳しい時代なのに不透明だ」と話す。
 大島氏の事務所は、「業務の発注は支部として必要なサービスを円滑に受けられると判断したつもりであり、料金も社会通念上、妥当な額で特に問題はない。(兼職の無届けは)改善すべきだったと考える」とコメントした。(松田史朗、前田伸也)


 九州男児のイメージが悪くなるなぁ……いや、九州男と九州は関係ないけど。

参院議員、震災支援と資金集めたのに義援金1割(6/23読売)
 民主党参院議員の大島九州男氏(元福岡県直方市議)が19日に「東日本大震災復興・支援する集い」と銘打った政治資金パーティーを北九州市内で開き、被災者への義援金とともに自らの活動資金を集めていたことがわかった。
 義援金は総収入の約1割で、識者からは「震災に便乗した資金集め」との指摘も出ている。
 大島氏の事務所などによると、パーティー券は1枚1万円で、総収入は約350万円だった。収入の約7割が経費で、義援金に充てるのは約40万円。日本赤十字社を通じて被災者に寄付する方針だが、残りの約70万円は政治資金にするという。
 大島氏は比例選出で全国が選挙区。総務省選挙課は「どういう名目で寄付をするのか不明だが、選挙区内への寄付を禁止した公選法に抵触する恐れがある」と指摘。政治資金に詳しい神戸学院大の上脇博之教授(憲法学)は「義援金を大義名分にしたと批判されても仕方ない」としている。
 大島氏は読売新聞の取材に対し、「政治家の寄付は問題になるので、預かり金として(パーティーの)実行委員会長の名前で寄付することにしている。総務省からも『問題ない』と確認した。例年に比べて集まった資金も少なく、震災に便乗したわけではない」と説明している。

 「金に汚い=自民党」という図式は、明らかに虚偽だよな。小沢の例を出すまでもなく、民主党も金に汚い。いや、自民は「利権」という形で、国民に多少なりとも恩恵がまわっていた面があるが、民主の場合は誰の利益にもなっていない。



ノートン重すぎ (2011 7/11 24:00) 

 ノートンのバージョンを挙げてから、PCの挙動が不安定すぎる。余計な機能を増やしすぎてクソ重くなるのは、PCソフトの宿命なのかね?ウザくてしょうがない。
 ノートン以外に走ったことはなかったが、そろそろ潮時かもしれん。


まだ15 %もいる (2011 7/11 24:00) 

首相辞任「8月末までに」7割 朝日新聞世論調査(7/11朝日)
 朝日新聞社が9、10両日に行った全国定例世論調査(電話)によると、菅直人首相の辞任の時期について、8月末までの今国会の会期内にやめるべきだという意見が7割に達した。内閣支持率は鳩山内閣末期(17%)を下回る15%となり、政権交代後の最低となった。
 首相の辞任時期を3択で尋ねると、「ただちに」が31%、「いまの国会が終わる8月末までに」が39%だったのに対し、「9月以降でよい」は23%だった。
 前回6月調査では内閣支持率22%、不支持率56%。今回の不支持率66%は菅内閣で最悪の数字だ。


 自分の周りには「菅を支持する」という人は全くいないのだが、いったいどこに15%の人は存在しているんだろう。民主党員や外国人参政権を要求する人たちだけでは、数%くらいのものだと思うんだが…。それ以外で支持している人に、支持する理由をぜひとも聞いてみたい。
 菅でも15%あるということは、竹下さんや森さんの数%というのはとんでもない数字だったということになる。ネットがない時代の方が、マスコミの報道の仕方に影響されて、極端な数字が出たということか。



生産性 (2011 7/10 24:00) 

 てきぱき仕事をこなす人間よりも、てきぱきこなす能力がない人間の方が、時間対効果が低いのに「頑張っている」と評価されたり。で、早く仕事できる方は「余裕があるならこれもやって」と仕事を増やされ、無能だけど努力はする人間の何倍も働いているのに、やっぱり楽しているように見られたり。努力は大事なんだけど、そつなくこなす能力も能力として認めないと、生産性はいつまで経ってもあがらんわな。


反対ではない (2011 7/10 24:00) 

 再生可能エネルギーには反対してない。「再生可能エネルギーしかない」って向きに反対してるだけだ。エネルギー供給の選択肢は、たくさんある方がいいに決まってる。エネルギー源の選択肢がゼロになったら、それはもう戦争か自滅かしかないのだから。


ほぼ10年 (2011 7/10 9:00) 

 先月19日に「サイト開設10年を迎えました」と書くつもりだったのに、すっかり忘れたまま今日まで来てしまった。満10年なんて1回しか経験できないというのに。台無し。



ツイッター (2011 7/9 24:00) 

 もうご存じの方もおられると思いますが、ツイッター始めてみました。「140字以内で徒然にものす」というのが、「このサイトを始めたときのやり方」を思い出させ、ずっと関心はありました。「面倒な物を避ける怠惰な心」に「好奇心」が勝ったということです。

http://twitter.com/#!/cozy1582

 ちなみに、ツイッター上の氏名は本名とは違いますので、あしからず。


俳句 (2011 7/9 24:00) 

 初めての投句で、つーか始めてまともに作句したのに、お〜いお茶の俳句大賞に入選して賞金ゲットしてもうた。絵に描いたようなビギナーズラック。初めてで、巧まずして創ったのが良かったのかもしれん。実際、自信のあるヤツは落ちていたしな。

 いちばんの自信作を送信し忘れるという失態を犯したので、来年またチャレンジする。来年の今頃、まったく俳句のことに触れなかったら、「あぁ、やらかしたんだな」と思ってくだされ。



答弁しても一人 (2011 7/8 24:00) 

予算委の菅首相(7/8時事)
 参院予算委員会で自民党の片山さつき氏の質問を聞く菅直人首相。片山氏の質問は首相に集中し、閣僚らの答弁席は一時、首相だけとなり「援軍」がいなくなった=7日午後、国会内

http://www.jiji.com/news/photos/photo_news/images/450/view1076909.jpg

 官僚の援軍さえもいないってのはなかなか珍しい。孤立無援で誰も支えたがらない、今の総理の状況をよく表している絵だと思う。


2度目の不信任案 (2011 7/8 24:00) 

どうなる石破氏の奇策「不信任案再提出」(7/7読売)
 「事情が変わったのだから、例外もあり得る」
 自民党の石破政調会長が質問に立った6日の衆院予算委員会で、菅内閣不信任決議案の再提出を検討する考えを示唆し、自民党内からも驚きの声が上がった。
 同決議案は6月2日に否決されたが、石破氏は再提出について、「(閣僚交代などで)内閣は大きく変わった」と理由にあげた。
 国会には同一会期内に同一議案を2度審議しない「一事不再議」の慣例があり、内閣不信任決議もこれに含まれるというのが従来の「定説」だ。実際、「同じ国会の会期内に、内閣不信任決議案が2度以上提出された前例はない」(衆院事務局)とされるが、一事不再議は憲法や国会法などに明文化されていない。民主党の玄葉政調会長と親交があり、同党との政策協議の最前線に立つ石破氏には、自民党内で「弱腰」との批判もつきまとう。菅政権との対決姿勢を強調するため「奇策」に言及したとの見方が出ている。ただ、党内の反応は冷ややかで、「不発気味」との声が多い。


 「内閣不信任案」の再提出は、やめた方がいいと思う。単なる慣習であっても守った方がいい。民主党が下野したときに「自民は不信任案を2度も出した。俺たちだってやって悪いわけではない」と、理由もなく不信任案を乱発する姿が目に浮かぶ。わざわざキチガイに将来の武器を与える必要はない。

 今回2度目の不信任案を出すことに、私は「一定の理はある」とは思うけれど、民主党が「常識や良識を期待できない集団」である以上、できる限り「縛り」はかけておいた方がいい。



ひたすら責任回避 (2011 7/7 24:00) 

佐賀県知事、枝野氏と会談 安全性評価発表に不信感(7/7朝日)
 九州電力玄海原発(佐賀県)の運転再開問題をめぐり、佐賀県の古川康知事は7日午前、枝野幸男官房長官と首相官邸で会談した。菅政権が新たに原発の安全性評価(ストレステスト)を実施する方針を発表したことについて、古川氏は「なぜ今なのかという疑問がぬぐえない」と不信感を伝え、再稼働の基準を含めた政府の考えを明確化するよう求めた。
 古川氏は会談で「さらなる安心のためにストレステストをすることは評価している」と述べた上で(1)唐突感は免れず、地元の岸本英雄・玄海町長が運転再開を容認する前に実施方針を示すべきだった(2)地元は海江田万里経済産業相の「安全宣言」は信用できるのかと不信感を抱いている(3)首相と経産相で原子力政策の認識が違うようなので統一見解を示すべきだ(4)首相自身が佐賀県を訪問し、考え方を説明してほしい――と申し入れた。また、「再稼働について時間をかけて考えるなら、夏と秋の電力需要についての考えも示してほしい」と注文を付けた。
 これに対し、枝野氏は「地元にご心配、ご苦労をかけており申し訳ない。指摘は真摯(しんし)に受け止めたい」と陳謝。一方で、ストレステストの位置づけの政権の考え方は「できるだけ早く整理して、総理とも相談したい」と述べるにとどめた。


 けっきょく菅は佐賀県知事と会談することはなかった。菅にとって佐賀県知事と会談することは、「自分の意思を明確に相手に伝える」ことになる。責任を何としても回避したい菅としては、それはできないということだ。

 浜岡原発停止もあくまで「要請」、玄海原発の再稼働もやはり「要請」。「最終的な意思決定は地元がやった」という形を作ることで、自分はいざというときに責任をとらずに済む(「原発止めると決めたのは中電だから、政府に頼るんじゃなくってリストラで資金捻出しろや」という岡田の発言が、もっとも「要請」という形にした理由を物語っている)。

 佐賀県知事に会えば、「首相直々に原発の再稼働の意思を示す」ことになってしまう。それを避けるために捻り出したのが、「ストレステストの実施」だった。「会談の引き延ばし」のために思いついたアイディアだから、具体的なテストの内容やスケジュールなど、まったく考えていない。すべてこれからだ。
 ということは、原発に関する意思決定は、大幅に遅れていくことになる。電力不足の状況改善は当分見込めない。それどころか、ストレステストに「目処」が付くまで辞めないとか言い出すのではないか。

 意思決定が明確に為されず、機能不全に陥っている政府。トップが無能で人でなしであるがゆえに政府が機能不全に陥るというのは、憲政史上初のことではないか。官僚が働いているうちは何とかなるかもしれないが、官僚すらやる気を完全に喪失してしまったら、その時は一体何が起こるのだろうか。


あまり騒ぎになっていないような (2011 7/7 24:00) 

首相「献金は事実」 拉致容疑者の親族周辺団体(7/7産経)
 菅直人首相は6日の衆院予算委員会で、自身の政治資金管理団体が、日本人拉致事件容疑者の長男(28)が所属する政治団体「市民の党」から派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」に6250万円の政治献金をしていた問題について「事実だ」と認めた。
 自民党の石原伸晃幹事長が「めざす会は、極左過激派団体により結成された『市民の党』から派生し、設立された。日本人拉致事件との関係も取り沙汰されている」と指摘した。首相は「私の政治資金の流れは全て正式に届け出をしている」と述べ、適正な献金と強調した。
 めざす会には、鳩山由紀夫前首相の資金管理団体も1千万円を献金し、市民の党にも民主党議員6人の関係団体が献金。逆に、めざす会が民主党国会議員3人の関係団体に献金しており、民主党、市民の党、めざす会の密接な関係が指摘されている。


 産経以外の新聞はあまり大きく扱っていないし、テレビでもほとんど触れられていない。「こんなことより震災復興」という空気でもあるのだろうか。主権に関わる問題ゆえ、復興と同等に重要な問題だと思うのだが……・。



責任回避で手柄だけを求める男 (2011 7/6 22:00) 

 やっぱりこいつ辞める気ゼロじゃん。

退陣という言葉を私自身は使ったことはない=菅首相(7/6ロイター)
 [東京 6日 ロイター] 菅直人首相は6日午前の衆院予算委員会で、自身の進退問題について「(首相を)辞める、退陣するという言葉を私自身、使ったことはない」と述べた。
 その上で、2011年度第2次補正予算案、公債特例法案、再生可能エネルギー法案の成立を「一定のめど」として「若い方に責任を譲りたい。それまでは頑張らせていただきたい、と申し上げている」と語った。自民党の石破茂政調会長に対する答弁。


 朝日なんかは「自民党は政府に協力すべきだ、そうすれば菅も辞めるから」と言っているが、約束とか道義とかいう概念がない男を信用するなど、泥棒に帰りの電車賃渡すようなものだ。

菅政権―ああ、貧すれば鈍する(7/6朝日新聞社説)
 きっと民主党内では、首相に早期退陣を求める声が大きくなるだろう。自民党など野党も、ふらつく首相への交代要求を強めるに違いない。
 だが、そんな暇と余力があるなら、いますぐに必要な政策を法制化し、復興の具体化を急ぐべきだ。懸案を粛々と片づけることで、菅政権に幕を引く。それしか国会に道はない。
 私たちはかねて、その方が生産的だと訴えてきた。延長国会は8月末までしかないのだ。
(一部抜粋)

 菅の言う3つの法案が仮に通ったとしても、何やかんやと言い訳しながら総理の座にしがみつくだろう。その時になってから混乱するより、今のうちから菅を追い込んだ方が良い。

 辞めないなら辞めないで、仕事をきちんとすればいいのに、それもイヤだといってるんだから話にならない。

玄海原発:菅首相、佐賀知事との会談に難色か 経産相要請(7/5毎日)
 菅直人首相は5日、首相官邸で海江田万里経済産業相、細野豪志原発事故担当相と会談し、九州電力玄海原子力発電所2、3号機(佐賀県玄海町)の再稼働問題について協議した。海江田経産相は、菅首相に佐賀県の古川康知事と会談するよう要請したもようだが、菅首相は難色を示したとみられ、議論はまとまらなかった。6日以降も協議を続ける予定だ。
 玄海原発の再稼働を巡っては、海江田経産相が先月29日に佐賀県と玄海町を訪問。同町の岸本英雄町長は4日、九州電に再稼働に同意することを伝えたが、古川知事は「菅首相の考えを確認したい」と述べ、菅首相との会談を要望していた。
 海江田氏は会談後、経産省で記者団に対し「周辺自治体、佐賀県民の一人でも多くの方々に理解いただこうということで議論している。引き続き議論をする」と述べたが、首相と古川知事の会談については「特に議論にはならなかった」と述べるにとどめた。【野原大輔】


また引きこもり?菅首相、佐賀知事と当面会談せず 玄海原発再稼働問題で(7/6産経)
 菅直人首相は6日午前の衆院予算委員会で、運転停止中の九州電力玄海原発の再稼働問題で古川康佐賀県知事が首相との会談を求めたことに関し、全原発対象の安全検査「ストレステスト」の検討を優先し、当面は応じない姿勢を示した。
 首相は「どういうルールで再稼働や運転継続を認めるのか、基本的な考え方をしっかりしておかなければ(知事と)お会いしても申し上げられない」と述べた。
 自民党の塩崎恭久氏への答弁。


 浜岡原発停止のような手柄になりそうな部分はしゃしゃり出るくせに、責任が及びそうなところ、めんどくさいところは部下に押しつけて自分はトンズラ。「ストレステスト」も、知事との会見から逃げるための言い訳に過ぎないのではないか。
 つーか、「どういうルールで再稼働や運転継続を認めるのか、基本的な考え方をしっかりしておかなければ」って、基本的な考え方がしっかりしていないのに、停止要請したり再稼働要請したりしていたと自ら暴露。いや、自分の考えがまとまる前に海江田が勝手に玄海原発再稼働で動いたとでも言いたいのか?

 そういや、浜田和幸の一本釣りについても、今日の国会で「私からは連絡していません、浜田議員から協力したいと連絡在りました」と言っていたな。責任回避という一点が行動原理の全てのようだ。

 苦労は人にさせ、美味しいところだけ自分の物にする。総理失格、議員失格というレベルではなく、社会人失格。いや、小学校の児童会役員の方が、まだ責任感をもって仕事をする。



こっちまでバカになる (2011 7/5 24:00) 

 民主党のせいで政治の質が下がり、当然ながら、政治批判の質も下がらざるを得なくなった。自民党政権の時に比べると、政治に対する感度がかなり下がったと自覚している。自民党政権のときは、拙者も頭が悪いなりにさまざま政策について考えて発言していたつもりだが、今は政策云々というレベルではないから、あんまり頭を使っているという自覚がない。いま政権批判すると、政治家として批判するというよりも、人間として批判するというレベルだからな。


バカな擁護論 (2011 7/5 24:00) 

 「やりたくもない復興担当相を辞めるためにわざと放言したんだ」とか言って松本龍を擁護するバカがいるが、仮に何か別の目的があったとしても、被災者や多くの選挙民の信任を得て職にある県知事を見下して良い理由にはならない。

 また、「松本龍の失言をあげつらうんだったら、石原都知事や橋下府知事の方はどうなんだ」と言うバカもいる。「放言」の質の違いが理解できないのなら、黙っていた方がよい。


擁護は無理筋 (2011 7/5 9:30) 

 有田芳生氏がツイッターで松本龍を擁護しているのだが、「物事にはすべて背景がある。松本龍復興大臣発言。昨夏「これまでの体質を変えてください」と未知の議員から声をかけられた。あとで松本議員だと知った。予算委員会でもずっと丁寧な対応。べらんめえの物言いと内容は区別すべき。」とか「「オフレコだ」というのが恫喝だと騒ぐ人がいる。取材・被取材の「イロハ」さえ知らないのだから、困ったものだ。」とか、筋の通らない意味不明な理屈。いかなる背景があろうが、「県より国が上」「知事より大臣がエライ」という感覚は明らかに間違いだし、放言した後になってから「オフレコね」と言っても通じるはずがない。もちろん、一応ジャーナリストである彼が、松本の「オフレコね」という発言が間違っていることが分からないはずはなく、彼は分かった上で「取材・被取材の「イロハ」さえ知らないのだから、困ったものだ」と白々しい擁護をしているのだ。しょせん民主党議員、と言うしかない。

 ついでに、有田氏のツイッターに竹田圭吾という人のツイートも流れていたが、それがまた大笑いしてしまう代物。曰く、「上から目線で言葉遣いも態度も横柄でマスコミを脅すけど復興の問題点を理解していて対策をテキパキやる大臣と、礼儀正しくて温かみがあって人格も品性も立派だけど復興を理解してなくて対策がもたつく大臣だったら、前者のほうがいいけどな。松本氏が復興の実務で不適格だったらどうしようもないけど。」。防災担当大臣として何一つ仕事できなかったという事実を知らないくせに、意味不明な擁護をするな。そもそも、国の方が偉いという態度をとり、「知恵を出さなきゃ何もしてやらない」と言う男が、まともな震災復興に取り組めるはずがなかろう。「クズ発言しているから大臣として不適格」ではなく、「不適格な無能だからクズ発言をした」とみんな思っているのだ。
 「お行儀がいい人が好きな人が多いなあ。まあ、形から入るのが大事なのは事実だろうけど。数十行の記事と1分半の映像で政治家を全否定するほどには新聞もテレビも信用していない僕が変なのか。」とも発言しているが、誰も「形式的な部分」「表面上の部分」に対して腹を立てているのではない。表に現れた部分に内面がにじみ出ているから、批判しているのだ。竹田氏の擁護は、物事を斜に構えて見ようとして、かえって何も見えなくなっているようにしか思えない。



ゴミは今すぐ消えろ (2011 7/4 24:00) 

 松本龍の動画には、かなり血圧が上がった。
 仮に小説なりドラマなりにこんな「悪役」が出てきても、「リアリティがない」って一蹴されるくらい、ステレオタイプなクズの姿。鳩山も菅も小沢も赤松も松本も、創作家を志す人の多くに、「オレの想像力はこの程度か」と、挫折を感じさせたのではないか。

 そして、腹が立つと同時に、このような無能が復興担当大臣であるという事実に愕然とせざるを得ない。人に対して無礼な振る舞いをする者というのは、「人からどう見られるか」を意識するだけの知能がなく、周囲の目に対して油断していることを示す。横柄な態度をとる者は、不快感を周囲にまき散らすと同時に、「自分は無能ですよ」とバカなアピールをしていることになるわけだ。
 周りを威圧する松本龍より、その場を冷静に切り抜けた村井知事の方が、(良い意味で)「油断ならない人間」だと私には思える。村井さんの方こそ、「きちんと仕事しないと、全て見透かされているのでは」と思ってしまう。私は、渡部恒三のようなタイプが、いちばん怖い。

 さておき。

 さすがにメディアも無視はできなかったようで、自民党時代ほどのツッコミ強度ではないが、批判的報道をおこなっているようだ。「これを書いた社は終わり」とか言われて報道しないメディアは、メディアとしての義務を放棄したとしか思えんがな。

 それに対し、松本のゴミ野郎はこんなことを言ってるようで。

松本復興担当相、自らの発言について釈明 「九州の人間ですけん、語気が荒い」(7/4FNN)
 4日午後、松本復興担当相は、官邸を出る際、「呼ばれて入ったら、3〜4分出てこなかったんですよ。だから、怒ったんですよ。九州の人間は、お客さんが来る時に、本人いますよ」と、村井知事が先に部屋がいなかったから怒ったと主張した。
 しかし、当の村井知事は4日、「大臣が席に着かれたあと、私が入室したということでございます。社会通念上、通常、そのような接遇が正しい接遇だと、このように私は理解しております」と、社会通念上、正しい対応で約束した時間に部屋に入ったと反論したうえで、松本復興担当相の口調について、「命令口調ではなく、お互いの立場を尊重したような話しぶりの方がよろしいのではないかと」と述べた。
 そして午後、あらためて釈明に臨んだ松本復興担当相は、「わたしはちょっとB型(血液型)で、短絡的なところがあって、さっき女房からも電話がありましたし、反省しなければならないと思っています。(野党からは辞任や更迭を求める声があるが?)いや、このまま、まっすぐ前を向いて、復興にあたっていきます」と述べた。
(一部抜粋)

 「九州生まれのB型」はみんなこういう風だと思われるじゃないか!オレも九州生まれのB型だ!
 迷惑極まりない。室見川に沈んで流されてしまえ!

「問題ない」と松本氏(7/4産経)
 松本龍震災復興担当相は4日昼、東日本大震災の被災地復興をめぐって、宮城県の村井嘉浩知事らに「知恵を出さないやつは助けない」などと発言し、野党が反発していることについて「発言は問題ない。(自発的に)首相に説明するつもりもない」と述べた。首相官邸での記者団の質問に答えた。
 松本氏は村井知事との3日の会談で、「お客さんが来るときは自分が入ってから呼べ」との発言に関しては「呼ばれて入ったら(村井氏が)3、4分出てこなかった。だから怒った。九州の人間は、お客さん来るとき、本人はいるものです」と述べ、改めて自らの正当性を強調。そのうえで、「(会談では)行儀の悪さというか、長幼の序ということをわきまえた方がいい、という話をした」とも語った。
 村井知事が4日の記者会見で、こうした松本氏の一連の発言に強い不快感を示したことには「本当に? すごい知事やなぁ」ととぼけてみせた。


 そんな礼儀は九州にもねーよ。上の記事で村井さんが言っているように、客は客間で待ってもらい、後から担当者が現れるものだろ、ふつーは。

 最低でも更迭、できれば議員辞職、願わくば死ね。


 掘れば掘るほどクズが出てくる民主党鉱脈。クズを敢えて目立ったポストに置いているのか、本当にクズしか存在していないのか。



何でこんなに態度がでかいんだ? (2011 7/3 24:00) 

 民主って、どこを切ってもバカばかりだな。

松本復興相、岩手・宮城両知事にきわどい発言連発(7/3朝日)
 松本龍復興担当相は3日、東日本大震災の被災地である岩手・宮城両県を訪ね、両県知事と会談した。前日の福島県に続く就任後初めての被災地訪問だが、被災者の感情を逆なでしかねない発言を連発した。週明けの国会で野党が追及する可能性もある。
 最初に訪れた岩手県庁の玄関前では、衛藤征士郎・衆院副議長からもらったというサッカーボールを持ち出し、「キックオフだ」と達増拓也知事に蹴り込んだが、達増氏は取り損ねた。
 会談では、仮設住宅の要望をしようとする達増知事の言葉を遮り、「本当は仮設はあなた方の仕事だ」と指摘。仮設住宅での孤独死対策などの国の施策を挙げ、「国は進んだことをやっている。(被災自治体は)そこに追いついてこないといけない。知恵を出したところは助けるが、知恵を出さないやつは助けない。そのくらいの気持ちを持って」と述べた。また、「九州の人間だから、東北の何市がどこの県とか分からない」と冗談めかして話した。
 午後に訪問した宮城県庁では、応接室に後から入ってきた村井嘉浩知事に「お客さんが来る時は、自分が入ってから呼べ。しっかりやれよ」と語った。被災した漁港を集約するという県独自の計画に対しては「県でコンセンサスをとれよ。そうしないと、我々は何もしないぞ」などと厳しい口調で注文をつけた。
 村井氏は面会後、記者団に「地元のことをよく分かっている方が大臣に就任して喜んでいます」と防災相から引き続き震災対応に当たる松本氏を評価したが、ある県幹部は「被災地に来て、あの言動はない」と憤っていた。(山下剛、高橋昌宏)


 上から目線でなおかつ意味不明。ただ、「お前らが知恵を出したら助けてやる」と、あからさまに責任回避しているのだけははっきり分かる。
 しかし、このガラの悪さは凄まじいな…。

http://www.youtube.com/watch?v=VtUqWdbjnTk
「水産特区は県でコンセンサスを得ろよ」
「そうしないと我々は何もしないぞ、ちゃんとやれ」
「お客さんが入ってくるときは、自分が入ってきてからお客さんを呼べ」
「長幼の序が分かっている自衛隊ならやるぞ」
「今のはオフレコです」
「書いたらその社は終わりだから」


 これほど腹が立ったのは久しぶりだ。


「it」と「それ」は違う (2011 7/3 24:00) 

 私が中学生のとき、「this =これ」「that=あれ」「it =それ」と教わった記憶がある。これは明らかに間違いなのだが、今でもそう教えているのだろうか。そして、私が「これは間違った認識のしかただ」と理解したのはいつのことだったのか。誰かに教わって認識を改めたのか、自然と「そうではない」と分かるようになったのか。

 一応確認しておくと、「this =これ」「that=あれ」に関してはほぼ問題ないが、日本語の「それ」と英語の「it」は全く別物だ。
 日本語では、自分に近い物には「これ」、自分からも相手からも遠い物には「あれ」、自分からは遠いが相手には近い物には「それ」を使う。
 英語でも、thisは自分から近い物に対して指示するときに使うし、thatは自分から遠い物に対して使う(その意味でthatは「あれ」のみならず「それ」にも対応する)。しかし「it」は、すでに話に出てきた物に対し、同じ単語を繰り返し使うのを嫌って用いる代名詞である(この種の代名詞を人称代名詞と呼ぶ)。男の人については2度目以降に「he」を使うように、女の人には「she」を使うように、物については「it」を使うということだ。

 私は、中学1年生にこのことを教えてしまう。「Is this a pen ?」に対し、なぜ「Yes, it is.」と「it」を使うのか、「Yes, this is.]ではダメなのかという質問に対し、上のような説明をする。be動詞の疑問文のところなので、中学生になってすぐの段階である。
 数年前までは、中学校になってすぐの段階でこれを教えるのはキツいかなと思ったりもしたが、案外と理解してくれるもので、今では遠慮なく教えるようにしている。

 「this / that / it」=「これ/あれ/それ」とごまかさないのは、嘘を教えたくないのもあるが、いちばん大きいのは「英語と日本語は一対一で対応しない」という、外国語学習の最大の障害(同時に学習の根幹でもある)を早めに理解できると思うからだ。

 外国語が分からなくなる場合の一つに、日本語にぴたりと対応していない概念が出てきた時、というのがある。waterが「水」だけでなく「湯」も表せると聞いたときの違和感、「疑う」や「借りる」など同じ日本語なのに英語だと幾つも使い分けがあると知ったときの違和感、The rain prevented us from going on a hike.のような無生物主語構文に出会ったときの違和感。これらはすべて、日本語と英語が一対一で対応しないことに対する違和感だ。
 「言語によって世界の切り取り方が違う」という認識は、外国語学習の根幹に関わる物だと思うが、それを意識的に認識するのがあまりに遅いと、その事実に対して知的な興奮を覚えるのではなく、逆に英語に対する拒絶反応をもたらすことになってしまう。日本語と英語は一対一で対応などしていない、という事実は、なるべく早めに理解しておいた方がいい。

 「it」と「それ」の違いは、「日本語と英語は一対一の対応など持っていない」ということを知るのに、絶好の題材であると思う。しかも、中学校になってすぐという、非常に早い時期に押さえられる事項であるのも、好都合。
 しかるに、いま学校では、これを「this =これ」「that=あれ」「it =それ」とごまかさず、きちんと教えているのかどうか。


カミキリの生命力 (2011 7/3 24:00) 

 職場の駐車場で、カミキリの死体にアリが群がっていた……と思いきや、カミキリはまだ生きている。死にかけのところをアリにたかられているようだ。それが昼過ぎの話。
 10時半頃、仕事が終わって帰るときに見てみると、車の鍵で突くとカミキリはまだ動く。たしかに触覚や足は残っているが、複眼はあらかた食われて無くなっているし、胸の辺りの外骨格も消滅している。昆虫の生命力の強さに感動を覚えた。……とどめを刺してあげた方が良かったかな。



無責任な言説 (2011 7/2 24:00) 

 さんざん高度成長の恩恵を受けて、あげく膨大な借金を残していく世代が、「原発は要らない、経済発展はもう要らない、50年前の日本で良い、小国でも良いじゃないか」とか言ってるのを見ると、その責任感・想像力の無さと脳天気ぶりに、どす黒い感情しか湧いてこんのですよ。


メモ (2011 7/2 24:00) 

 とりあえずメモ。

菅首相側、北の拉致容疑者親族の周辺団体に6250万円献金(7/2産経)
 菅直人首相の資金管理団体「草志会」が、北朝鮮による日本人拉致事件容疑者の親族が所属する政治団体「市民の党」(東京、酒井剛代表)から派生した政治団体に、計6250万円の政治献金をしていたことが1日、分かった。年間の献金限度額上限の5千万円を支出した年もあり、大口の献金者だったことがうかがえる。政府の拉致問題対策本部長でもある首相側の献金先としては「不適切」との批判を受けかねない。

 菅首相側が献金していたのは、「市民の党」から派生した政治団体「政権交代をめざす市民の会」(神奈川、奈良握(にぎる)代表)。
 「めざす会」は市民の党の酒井代表の呼びかけで平成18年に結成され、奈良代表も市民の党出身。めざす会には、市民の党の名を冠する会派に属している複数の地方議員が年間計1千万円近い政治献金をしているほか、事務担当者が同一だった時期もある。
 政治資金収支報告書によると、草志会は19年に5千万円、20年に1千万円、21年に250万円をめざす会に寄付している。19年の5千万円は資金管理団体から政治団体に献金できる上限額。この年は、めざす会の収入の6割近くが草志会の寄付だった。市民の党をめぐっては14年6月、横浜市議2人が市議会本会議で議場内の国旗掲揚に反対し、議長席と事務局長席を占拠して6時間近く議事を妨害した問題が起きている。

 一方、市民の党には日本人拉致事件の容疑者の親族が所属。この親族は、昭和55年に石岡亨さん=拉致当時(22)=と松木薫さん=同(26)=を欧州から北朝鮮に拉致したとして結婚目的誘拐容疑で国際手配されている森順子容疑者(58)と、よど号ハイジャック犯の故田宮高麿元リーダーの長男(28)。長男は北朝鮮で生まれ、平成16年に日本に帰国するまで現地で生活していた。今年4月の東京都三鷹市議選に市民の党から立候補したが、落選している。
 市民の党には、民主党の黒岩宇洋(たかひろ)法務政務官の関係政治団体も21年に計約400万円の政治献金を行っており、自民党の河井克行衆院議員らが今年5月の衆院法務委員会で「(長男は)20歳のときまで北朝鮮にいた。どのような教育を受けたかということは容易に想像がつく。そういう人を公認したのが市民の党だ」などと指摘している。
 市民の党の酒井代表は取材に、「菅首相とは30年ぐらい前からの付き合い。寄付については出している側に聞いてほしい」、めざす会の奈良代表は「首相と会ったこともないし、詳しいことは分からない」と話した。
 菅直人事務所は献金について、「当時の党の役職者(代表代行)としての責任において、職務遂行の一環としてのものであり、法に則(のっと)り適正に処理している」とコメントしている。




民主に脱原発は不可能 (2011 7/1 24:00) 

 「脱原発」を現実の物とするには、エネルギー政策、安全保障、外交など、あらゆる政策が「脱原発」の方向で噛み合うように調整するという、非常に困難な仕事を伴う。その際必要となるのは、現実を認識したうえで実行可能な政策を立案するリアリズムと、利害衝突を巧く調整する政治力と、難局を乗り切ろうとする精神力、実行力。現実離れした理想論ばかり語っているのは論外。
 マニフェストを何一つまともに実現できていない民主党が、そのような困難な作業を実行できる可能性は、ほぼゼロに等しい。まだ自民党の方が、政策立案・実現の能力を備えている分、脱原発を現実の物とする可能性を有している。だから、「脱原発」論者が「自民<民主」と訴えているのを見ると、何か隠れた意図が存在するのか、あるいは現実が見えていないのか、と思ってしまうわけだ。


おまん (2011 7/1 24:00) 

 つボイノリオ先生の信者としては、触れざるを得まい。

「おまん小豆そば」誕生? 津幡で商品化検討会(7/1中日)
 津幡町で特産化が試みられている「おまん小豆」を練り込んだ「おまん小豆そば」の試食会が三十日、同町津幡の料理店「大鵬」で開かれ、「津幡町美食倶楽部(くらぶ)」として季節の創作料理を町内で提供している飲食店主らが商品化について検討した。(山森保)(以下略)

 注文するときに言い間違えたら悲惨だな。