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来年は良い年になりますように (2010 12/30 10:00)

 年末年始の更新は、以後適当になりますのでご容赦を。1月4日か5日あたりから通常運転に戻る予定です。

 来年こそは良い年になりますように。これほど心の奥底からそう願う年も、今まで無かったように思う。一刻も早く厄災が過ぎ去り、「戦後復興」へ取りかからないと立ち直れなくなる。大東亜戦争の敗戦直後は、人口減少社会ではなかったし、明治・大正期の教育を受けた人間が戦後復興を支えたが、今回の「戦後復興」はそれらを期待できず、苦しい道のりになることは間違いない。

 もっとも現状認識のでていないバカの戯れ言を紹介して、今日は終わり。

首相「全力を尽くして乗り切れた」(12/28産経)
 菅直人首相は28日夜、首相就任直後の参院選に大敗し、外交課題でも失政を重ねるなどして内閣支持率が急落した今年1年について、「首相に就任して6カ月がたった。いろいろあったが、全力を尽くして乗り切れた」と振り返った。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 乗り切れてないって。青息吐息ですがな。



年の瀬も変わらずグダグダ (2010 12/29 9:00)

 「行き当たりばったり」「責任転嫁」「無知蒙昧」「厚顔無恥」……民主を形容するキーワードはたくさんあるが、年の瀬になっても民主党は平常運転でグダグダであった。

いきあたりばったり菅政権 連携先もなく、通常国会へ(12/27産経)
 菅直人首相が打診した連立政権への参加を、たちあがれ日本が正式に見送る方針を決定したことで、政府与党との連携に踏み切る野党勢力は皆無となった。確たる方針も見込みもないまま、思いつきのように、次々に連携を持ちかける闇雲な「戦略性のなさ」が招いた結果ともいえる。ねじれ国会を乗り切るための有効な「一手」は見あたらず、来年1月の通常国会召集を目前に控え、菅政権は末期的状態に陥っている。(佐々木美恵)
 「社民党に声をかけ、たちあがれに声をかけるというのは、精神錯乱というか、何を考えているのか。数さえあえばいいという、かなり末期的な状況だ」
 たちあがれへの連立打診について聞かれた自民党の石破茂政調会長は27日の記者会見で、うんざりした表情で批判した。改憲をかかげるたちあがれと、護憲の社民党に時間をあけずに声をかければ双方から不審がられるのは当然だからだ。
 だが、たちあがれに連立を打診していたことが明らかになった24日夜も、政府高官は慌てるどころか「世の中なるようにしかならないから。あまり心配してくれなくていい」と言い放っていた。26日もたちあがれが連立に参加することを念頭に「乗り遅れまいとする心理が(野党各党に)生まれる。ひょうたんから駒ということもある」との見通しを示していた。
 こうした見通しの甘さが見透かされてか、たちあがれは「民主党政権を円滑に運営するための補完勢力にされる」(平沼赳夫たちあがれ日本代表)と拒否に転じた。
 首相らの連立工作はこのパターンで失敗を続けてきている。臨時国会中は、参院でのねじれを一気に解消できるとみて、公明党への働きかけを重ねたが、政治とカネをめぐる問題や世論の反応を重視する公明党の党風を読み切れず破談。
 次に社民党との再連立で衆院再可決に必要な3分の2以上の議席を確保しようとしたが、米軍普天間飛行場問題での確執は埋めがたく暗礁に。その間も、首相は新党改革の舛添要一代表に協力を呼びかけたり、「首相側の要請」(民主党幹部)を受けたとされる渡辺恒雄・読売新聞グループ本社会長が自民党の谷垣禎一総裁に2年限定の大連立を持ちかけるなど、めまぐるしく動いている。だが、軒並み失敗に終わった。
 野党幹部が11月下旬、首相から連立を持ちかけられ「連立して何をやりたいのか、消費税問題か」と確認を求めると、首相は「あれだけ批判を浴びたのでちょっと…」と言葉を濁したという。幹部はこの瞬間、「これは政策も展望も何もない数合わせだ。菅首相とは話はできない」と見限ることを決めたと話す。
 首相は20日、衆院政治倫理審査会への出席を求めるため小沢一郎元代表を首相官邸に呼んださい、「政倫審に出れば(国会運営は)建設的な話になるのか」と尋ねる小沢氏に「その保証はない」と繰り返し、小沢氏をあきれはてさせた。
 民主党のベテラン議員は「見通し、根回し、段取り。まったくナシの政権だ」とため息をついた。


 けっきょく、菅直人は、何がしたいのか分からない、ということに尽きる。理念も信念もない。あるのは、何か強い者に対する敵愾心のみ。思春期のガキが粋がって親や教師に反抗する、その体質のまま大人になったようなもの。当然、権力を使って何事かを為すなど期待できるはずもない。
 それでも実務能力が高ければ使いどころがあるが、それすら無いから始末に負えぬ。

 かといって、理想や信念があれば何とかなるわけではない、というのは前首相の鳩山がイヤというほど思い知らせてくれた。

 民主党はすごいね。「首相にすべきでないタイプの人間」を首相に祭り上げ、しかも同類のクズではなく、きちんと2パターンを提示してくれた。ま、1人目については国民が選んだ人間だから、すべて民主党の責任と言うことはできないが。

 そのゴミの1人、鳩山だが、首相を辞めても影響力を行使する気満々。「首相を辞めた者が影響力を行使するのは好ましくない」と言っていたくせに易々と撤回する辺り、言葉を軽々しく扱う民主党の体質を象徴している。

鳩山前首相、1月中旬に訪印(12/28読売)
 民主党の鳩山前首相は、1月15〜19日にインドを訪問する。ニューデリーでシン首相と会談する見通しだ。
 鳩山氏の訪印は、首相在任中の2009年12月以来で、得意と自負する外交で存在感をアピールする狙いがあるとみられる。
 鳩山氏は産業都市のムンバイも訪れることにしており、経済、環境面などでの日印両国の連携強化を推し進めたい意向だ。


 「得意と自負する外交」というのは読売記者の主観でも皮肉でもなく、事実、鳩山はそう自負しているから始末に悪い。「自分の能力を過信する」というのも、民主の特徴であった。

 能力を過信するのみならず、ありもしない成果をあるとでっち上げるのも、民主のよくやる手法だった。

政治主導など政権交代なければ成し得なかった(12/28IBTimes)
 岡田克也民主党幹事長は27日、本年最後の定例記者会見を行い、民主党政権の15カ月の成果について触れ「政治主導、経済財政、医療・介護、雇用、外交安全保障など、政権交代がなければありえなかったことだ」と一定の成果があったことを国民にアピールした。
 具体的成果として(1)政治主導で事務次官会議を廃止、政務三役主導で政策決定をしている(2)記者会見をオープンにした(3)今年度予算で公共事業を対前年度比18%削減、社会保障は9.8%、教育関係費8.2%を増額した(4)格差是正へ所得税や相続税の見直しを実施(5)子ども手当の創設、生活保護の母子加算の復活、父子家庭への児童扶養手当の創設などをあげた。
 一方で、沖縄普天間基地の辺野古への移転(日米合意)履行問題をはじめ、国会議員定数削減、高速道路の無料化、公約実現のための財源確保と財政健全化への取り組みなど、課題も多く積み残されている。


 政治家は好き勝手にその場その場で思いつきを喋る、尻ぬぐいは官僚がやる、問題が起きれば全て官僚の責任にする、というのが「政治主導」であるというなら、確かに政治主導は達成されたと言えるが。

 で、幹事長が「成果だ!」と息巻いている内容だが、記者会見をオープンにしたというのは分かるとしても、公共事業をいかに減額しようと、バラマキの積み上げで景気対策と言える物がほとんど入っていないのに92兆という過去最高レベルの予算を組んでいては、とても成果とは言えないし、税制の見直しも中途半端、子供手当や母子加算復活は国民迎合のバラマキの典型。
 だいたい、リーマンショック後という緊急時に組まれた予算規模、国債規模を基準にして本予算を作り上げるということ自体が、常軌を逸している。

 また、事務次官会議の廃止だが、官僚と政治家の意思の疎通が巧くいかなくなるというデメリットばかりが目立っており、これも成果と言える物ではない。
 しかも、幹事長が「成果」と言っている一方で、それをご破算にする発言が出てきたり。

事務次官会議を事実上再開へ 仙谷氏が「政治主導」方針を撤回(12/28産経)
 仙谷由人官房長官は28日、首相官邸で各府省の事務次官に対する年末訓示を行い、「政務三役会議から事務方を排除することで意思疎通が図れないようではいけない。官房長と事務次官は可能な限り出席してほしい」と述べ、官僚と政治家とが緊密に連携を図って政策方針を決めるよう求めた。民主党はこれまで「官僚主導」から脱却し、「政治主導」で政策決定することを旗印に掲げてきたが、これを事実上、軌道修正した形だ。
 仙谷氏は訓示で、「政治主導は政務三役と官僚が役割分担し、一丸となって取り組むことだ。事務次官や官房長は必要と考える情報提供や政策提案を政務三役に行ってほしい」と要請した。
 「脱官僚」を掲げる民主党は、事務次官会議で閣議案件が事前調整され、政策が決まるプロセスを「官僚主導」だと批判し、事務次官会議を廃止。府省ごとに閣僚と副大臣、政務官で構成する政務三役会議で政策を協議する方式に改めた。省庁間にまたがる政策は副大臣会議などを活用し「政治主導」での調整を図ってきた。
 だが、政務三役と官僚との間でコミュニケーション不足に陥り、政策決定がスムーズにいかないなどの問題点も相次いでいた。


 このチグハグぶりも民主クオリティ。

 盧武鉉時代の韓国のように他国での出来事だったら、笑いながら眺めていることもできるのだが、自国での惨劇だから笑えない。首相や国会議員のリコール制度が欲しいとつくづく思う、年の瀬である。



専業主婦は病気 (2010 12/28 9:00)

 何で今さらという気がしないでもないが。

仙谷氏「専業主婦は病気」と問題発言か 本人は「記憶にない」と釈明(12/27産経)
 仙谷由人官房長官が4月の子育てシンポジウムでの講演で「専業主婦は病気」と受け取られかねない発言していたことが27日、分かった。仙谷氏は同日の記者会見で「そんな表現をした記憶はない。男性中心社会の固定観念が病気であると、絶えず申しあげてきた」と釈明した。
 幼稚園情報センターのホームページなどによると、仙谷氏は4月26日、全国私立保育園連盟による「子供・子育てシンポジウム」で講演し、「専業主婦は戦後50年ほどに現れた特異な現象」と分析。「(戦後は女性が)働きながら子育てする環境が充実されないままになった。もうそんな時代は終わったのに気付かず、専業主婦に家庭の運営を任せておけばいいという構図を変えなかったことが、日本の病気として残っている」などと発言した。
 仙谷氏は27日の記者会見では「工業化社会に入る前は女性は家事労働もし、(男女で)共同作業をしていたが、戦後の一時期、分業体制が固定化されすぎていた」と持論を展開。「志ある優秀な女性にとっては日本の社会構造は生きにくい」との認識を示した。
 この発言は、雑誌「正論」2月号で高崎経済大の八木秀次教授が指摘した。


 幼稚園情報センター 私幼ヘッドラインというサイトに置いてあるpdfファイルに、この講演内容がまとめられている。

http://www.yochien-joho.com/headline/photo/20100501/001.pdf
 国会議員としていろいろな国を訪問し、そこの議会、役所、会社の方々と会いますが、先進国、途上国を問わず、どこの国でも多くの女性が重要なポストに就いて活躍しています。それに比べて日本は、女性の管理職が非常に少ないのです。
★専業主婦という病気
なぜそうなってしまったのか。そこには専業主婦の存在があります。専業主婦というのは、日本の戦後の一時期、約50年ほどの間に現れた特異な現象です。工業化社会がうまくいって、働く人の大層をサラリーマンが占めるという一時的な社会構造が生み出したものです。そのために、働く女性が結婚し、働きながら子どもを産み、働きながら家庭を運営し子育てをするという、普通に行われてきた女性の環境が充実されないままになりました。もうそんな時代は終わったのに、それに気づかず専業主婦という病気を引きずっていることが大問題なのです。


 たしかに発言してますな。

 考え方はそれぞれだからそこはとりあえず措くとする。
 「病気」という語は確かにドキリとする言い回しだし、かつて「産む機械」という問題ない言い回しで叩かれた人がいたことを思うと、批判したくなってくる。しかしながら、発言を読むと、「近代社会の病理」という意味合いで「病気」と表現しているのは理解でき、ヒステリックに叩くような物ではないなというのが私の感想。もちろん、「専業主婦=悪」という捉え方については、それぞれの考え方だから、自分の思うところに従って批判をおこなえばよいとは思う。

 問題があるとすれば、ちゃんと発言が記録に残っているのに「記憶にない」という言い逃れをしているところか。もし信念に基づいての発言なら、思うところをきっちり主張すればよい。

 何にしろ、言葉の使い方に慎重さが見られないのは、重職にある者として問題なのは確かだとは思う。



毎日お忙しいですね (2010 12/27 10:00)

陛下主催の昼食会 首相「国会終わり、気持ちに余裕が…」(12/23産経)
 天皇陛下は24日、皇居・宮殿の食堂「連翠(れんすい)」で、菅直人首相と閣僚、副大臣らを招き、午餐(昼食会)を催された。年末に行われる恒例行事で、皇太子さまも同席された。
 冒頭、菅首相が「本日は昨日に引き続き、お招き頂きまして誠にありがとうございました」とあいさつ。陛下は「みなさんが日々、国務に精励し、国や国民のために尽くしておられることを誠にご苦労に思います」とねぎらわれた。
 その後、飲み物を手に食前の懇談が行われ、陛下が菅首相に「毎日お忙しいですね」と語りかけられると、菅首相は「国会の審議が終わり、気持ちに多少余裕ができました」と答えていた。
 昼食会には仙谷由人官房長官や前原誠司外相など35人が出席した。


 そんな皮肉を仰るとは、陛下もお人が悪い。
 今の菅の仕事ぶりで、陛下にこのようなお言葉をかけられたら、ふつうの人間だったら「もっと精進せねば!今以上にスケジュールを詰め込まねば!」と身の引き締まる思いだろうが……「気持ちに多少余裕ができました」って、根本的に何か抜けてるな。本気で「自分はきっちり仕事してる」と思い込んでるんだろうな。かわいそうに。


幼稚な虐め (2010 12/27 10:00)

インド人学生自殺 ズボン脱がされ、あだ名は「ビンラディン」 親友が“いじめ”証言(12/27産経)
 追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子学生=当時(20)=が大学でいじめを受け続けたとする遺書を残して自殺した問題で、男子学生が複数の学生から人前でズボンを脱がされたり、イスラム過激派テロリスト「ビンラディン」とのあだ名で呼ばれるなどの嫌がらせを受けていたことが26日、分かった。男子学生の親友が証言した。大学側はこれまでいじめの事実を強く否定してきたが、男子学生が、こうした嫌がらせをいじめと受け止め、自殺を図った疑いが強まった。
 いじめとみられる嫌がらせの具体的内容が判明するのは初めて。男子学生の友人らが結成した「自殺事件原因追及の会」に対し、男子学生と特に親しかった友人の1人が証言した。
 それによると、男子学生がたびたび嫌がらせを受けていたのは、遊び仲間だった複数の学生。人前でズボンを脱がされたり、花火を直接向けられたりしたほか、本名ではなく、「ビンラディン」と呼ばれるなどしていたという。
 また「お前をいじることが最近一番楽しい」「お前を見ているとなんかイライラする」などの暴言を吐かれることもあったという。
 男子学生は親友に対し、「最近、パシらされる(使い走りをさせられる)ことが多い」などと打ち明けることもあったという。
 親友は男子学生が自殺を図った後、「もっと彼を守ってあげることができればよかったと悩み苦しんだ」と話している。
 当時3年だった男子学生は平成19年6月、神戸市の自宅マンションから飛び降り自殺。遺書やメールには大学でのいじめを強く示唆する文面が記されており、遺族は調査を要望したが、大学側は3年以上放置。このため、遺族は今年8月、大阪弁護士会に人権救済を申し立てていた。
 大学側は産経新聞の報道を受けた8月の記者会見で、いじめの事実を強く否定したが、10月に弁護士らでつくる第三者委員会を設置し、自殺の原因などを調査しており、27日に記者会見を開き、調査結果を公表する予定。
 この問題をめぐっては、男子学生のゼミ担当教授が産経新聞の取材に対し、「大学はいじめ自殺の可能性が高いことを把握しながら調査せず隠蔽(いんぺい)した」と証言している。


 正直、見出しを見たときには「どこの国のことだろう」と本気で思ってしまった。大学で虐めが無いと言うつもりはない。ただ、妙な噂を流すとか無視するとか、社会的なダメージを与える虐めであれば分からないでもないが、ズボンを脱がせるような物理的、肉体的な「いじめ」が大学で為される、というのは私の「常識」には無い。記事を読んでも、大学ではなく、どこかのバカ高校の状況を描写しているようにしか思えなかった。

 私の時代、私の大学では授業中に私語をする者などほとんどいなかった。ただ、友人の大学では、「下級生と一緒に受講できる講義だと、私語で騒がしい場合もある」と聞いたことがあった。それから10年経っているわけで、大学によってはさらに悲惨な状況になっているのかも知れない。小中学生がやらかすような幼稚な虐めが大学でおこなわれても、何の不思議でもないのかも知れない。

 記事の通りであれば、学生もクズだが、大学もクズ。

大学が「いじめ自殺」を隠蔽 「息子に会いに…」父も後追い自殺(8/31産経)
 追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子大学生=当時(20)=が平成19年、大学でいじめを受け続けたとする遺書を残して自殺したにもかかわらず、大学側が調査せず放置していたことが30日、関係者への取材で分かった。大学側は調査に積極的だった大学生のゼミ担当教授を遺族の窓口担当から外すなど隠蔽(いんぺい)工作とも取れる対応に終始。遺族は大阪弁護士会人権擁護委員会に人権救済を申し立て、「きちんと調査してほしい」と訴えている。
 大学生の遺族や関係者などによると、大学生は19年6月8日、神戸市の自宅マンション敷地内で死亡しているのが見つかった。自宅がある8階から飛び降りたとみられ、部屋には遺書が残されていた。
 父母あての遺書には「学校で受け続けたイジメ(略) 僕はもう限界です。僕には居場所がありません」などと記されていた。自殺2日前の携帯メールにも大学でのいじめを示唆する内容が残されていた。
 このため遺族は、ゼミ担当教授らに、自殺原因とみられるいじめの調査を依頼。この教授が再三にわたり、大学側に早期の調査と原因究明を求めたが、大学側は「調査対象の学生の親から苦情が出る」などとして調査しなかったという。
 大学側は自殺から約半年後の20年1月、相談した弁護士からも「調査すべきだ」との進言を受けたが、「大学と小中高(のいじめ)は異なる」「別の弁護士は調査の必要がないと言った」などとして放置し続けたとされる。
 さらに、遺族の窓口となっていたゼミ担当教授を、この問題から外す措置を取ったという。この問題は21年10月に大学内の人権啓発委員会でも取り上げられたが、それでも調査が行われることはなかった。
 大学側は今年2月になって、遺族に「見舞金」を渡したが、この際、遺族に「相互に何らの債権債務がないことを確認した」とする「合意書」への署名を求めたという。遺族は「大学側に調査を要求する権利を侵害された」として、今月23日に大阪弁護士会に人権救済の申し立てを行った。
 大学側は、産経新聞の取材に対し「遺族から要望がなかったので調査しなかった」と話している。

■大学側は虚偽説明
 自殺した在日インド人の男子大学生=当時(20)=は、家族思いで重病だった父親に代わり、アルバイトで一家の生活を支えていたという。
 一家は、父親がインド料理店を経営するなど、かつては経済的に豊かだったが、父親が重い肝臓病を患い失職。このため、母親のパートと大学生のアルバイト収入でやり繰りせざるをえない状況となり、父親の治療費もかさんで家計は苦しくなったという。
 それでも父親のインド料理店を継ぐのが夢だったという大学生は、追手門学院大学の経営学部に入学。アルバイトと両立させていた学業もトップクラスの成績で、自殺前日には学内の奨学生に推薦されることが決まったが、その朗報を聞くことなく自ら命を絶った。
 遺書には「学校で受け続けたイジメ」とあったほか、自殺する2日前に親友に送った携帯メールには「毎回学校で嫌な思いをするのは耐えられない」「学校行くたびに傷ついていくなんて最悪」「学校は楽しい場所であってほしい」などと大学でのいじめを示唆する文面が残されていた。
 大学で一体何があったのか。
 悲劇は続き、自宅で療養中だった父親も約1年後、「息子に会いに行く」と言って同じ場所から飛び降り、後追い自殺した。
 「息子と夫はもう帰ってこないが、息子がなぜ自殺しなければならなかったのか調査してほしい」
 最愛の息子と夫を相次いで失った母親は訴える。
 しかし、大学側は母親の訴えや、「調査すべきだ」とする関係者の進言に耳を傾けることはなかった。
 大学側は「遺族から何度も要望を聞いたが何もなかった」「いじめの事実も確認されなかった」と説明するが、産経新聞が入手した内部資料によると、大学幹部らの打ち合わせで、「遺族は調べてほしいといっている」「(いじめをした)問題であろう学生の名前は分かっている」などという発言があった。
 にもかかわらず、取材に対し、平然と虚偽の説明をする大学側の対応には根深い隠蔽(いんぺい)体質を感じざるを得ない。




駐ロ大使の更迭 (2010 12/25 10:00)

駐ロ大使を更迭へ=北方領土対応で見通し誤る(12/23時事)
 政府は23日、河野雅治駐ロシア大使を退任させ、後任に原田親仁駐チェコ大使を充てる方針を固めた。メドベージェフ・ロシア大統領が11月1日に北方領土の国後島を訪問した際、事前に正確な情報をつかめなかったことから、事実上の更迭とみられる。来年1月にも発令し、対ロ外交の立て直しを図る。
 メドベージェフ大統領は9月下旬の段階で、ロシアの最高首脳として初めて北方領土を訪問する考えを表明した。しかし、外務省は在モスクワ大使館などの情報を基に、直前まで「実際に訪問することはない」との誤った見通しを菅直人首相らに伝達。首相官邸では「外務省の判断ミス」と問題視する声が上がっていた。
 前原誠司外相は大統領の国後島訪問を受け、直後に河野大使を一時帰国させてロシア国内情勢などの事情を聴取。首相は大使に「情報収集をしっかりしてほしい」と指示し、外相はその後、北方領土交渉を含む対ロ外交戦略の見直しを表明していた。 
 河野氏は2009年2月、駐ロ大使に就任。直前まで外務省の事務方ナンバー2である経済担当外務審議官を務めていた。ロシア問題に関しては「門外漢」(同省幹部)との評価もあり、2年足らずでの退任となる。
 原田 親仁氏(はらだ・ちかひと)東大経卒。74年外務省に入り、ロシア課長、中国特命全権公使、欧州局長を経て08年9月チェコ大使。59歳。東京都出身。


 とりあえず、官僚一人に責任をおっ被せて済む話ではない。上がってきた情報をどう処理するかは、官邸の側の責任。
 河野氏に責任がないとは言わないが、正直に感想を述べるならば「また自分たちの責任は棚に上げて、人のせいか」である。

 河野氏の「非」についても、いろいろ錯綜しているようで。

駐露大使更迭:私はロシアに詳しくない…首相、怒り爆発(12/24毎日)
 関係者の証言をまとめると、政府が河野雅治駐ロシア大使(62)を事実上更迭する背景には、在ロシア大使館側から発信された情報を信じ、ロシアに対して事前に北方領土訪問の中止を求めるなどメッセージを発信できなかった官邸側の強い不信感があるようだ。
 メドベージェフ大統領が9月下旬に北方領土を「近く訪問する」と明言、10月下旬に訪問の観測記事が頻繁に流されて以降も、外務省は首相官邸に「訪問はない」と報告し続けた。菅直人首相は、周辺に「本当に行かないのか」と繰り返し確認したが、返ってきたのは「大使館からの情報では『訪問はない』ということです」との答えばかりだった。
 だが、大統領は11月1日、北方領土・国後島への訪問に踏み切った。一時帰国を命じられ、同月3日午前に帰国した河野大使は、同日夕、外務省の佐々江賢一郎事務次官、小寺次郎欧州局長らとともに首相公邸に呼び出された。菅首相や仙谷由人官房長官が事情聴取を始めた。
 「なぜだ。なぜ訪問しないと判断したのだ」。官邸側から問いただされ、河野大使は「ロシア外務省からそういう報告を受けていましたから」と答えた。これに菅首相はカチンときた。「そんなことは聞いていない。誰が言ったかじゃなく、どうしてそう思ったんだ」
 口ごもる河野大使を見て、仙谷長官が助け舟を出した。「大統領はプーチン首相との関係など、いろいろあるのじゃないのか。そのあたりの判断は」。だが、河野大使の口は重くなる一方だった。
 「要するにどういうことだ」。いら立つ首相ら。最後に、河野大使はこう口走ってしまった。「私はあまりロシアに詳しくないので……」。次の瞬間、首相らの怒りが爆発した。
 後任と目される原田親仁(ちかひと)駐チェコ大使(59)は河野氏と違いロシアンスクール(ロシア専門家グループ)。だが、北方領土交渉の見通しが厳しい状況は変わらない。前原誠司外相は早ければ2月にもロシアを訪問、ラブロフ外相と会談し、対ロシア外交の立て直しの糸口を探る。外務省幹部は「まず北方領土訪問以前の状態に戻すところから始めるしかない」と言葉少なだ。【犬飼直幸】


菅政権、未熟な情報収集?駐露大使更迭へ(12/24読売)
 政府が河野雅治・駐ロシア大使を事実上更迭する方針を固めたのは、北方領土問題をめぐる情報収集が不十分だったと見る菅首相や仙谷官房長官の意向が強く働いたものといえる。
 人心一新を図り、対露外交の立て直しを図る狙いがあるとみられるが、一連の対応は、民主党政権の外交のあり方の根本にかかわる部分もあるといえそうだ。
 河野大使の事実上の更迭は、11月1日のメドベージェフ・ロシア大統領の北方領土訪問をめぐる情報収集の不備が理由とみられる。首相は大統領の訪問直後に河野氏をモスクワから呼び戻し、事情を聞いた。首相官邸関係者らは当時から、「河野氏は大統領の訪問はないと繰り返していた。首相の面目は丸つぶれだ」と不満を示していた。
 河野氏自身は10月28日、モスクワでの定例記者会見で、「訪問計画が具体的にあるとは大使として聞いていない」と表向き慎重に話していた。だが、在モスクワ大使館の幹部は、大統領の訪問直前、「(露政権幹部の)誰も訪問の可能性を否定しない。大統領が『近く行く』と言うのだから行くのだろう」と語っており、訪問を警戒する情報も東京に送っていたという。
 焦点は、日本政府の情報収集と分析のあり方だ。
 露政権の情報管理は、2000年にプーチン現首相が大統領に就任後、格段に厳しくなったという。日露外交筋は「政情が混乱し、内紛もあった1990年代はクレムリンの内部情報も取れたが、今は各国とも苦労している」と話し、ロシア動向の情報収集が困難になっていると話す。
 そうした中、外務省幹部は現在の情報収集体制について、「事務レベルでは、モスクワの大使館だけでなく、米国、中国や欧州などの周辺国など、様々なルートがある」と説明する。
 政治レベルでも、今年は、対露外交が得意だと自負する鳩山前首相が「首相特使」として9月前半に訪露し、メドべージェフ大統領と会談するなど、接触はあった。ただ、この時期、日本では民主党代表選が行われており、菅首相自身が対露外交を「鳩山さんに任せている」と語るなど、官邸が力を入れていた形跡はない。




予算案 (2010 12/25 10:00)

 民主の予算案、92兆。国債発行額は44兆円。
 麻生さんの時の国債発行額が基準にされているが、麻生さんの時は、リーマンショック対策の補正予算14兆のために国債を11兆追加発行して、本年度予算の際の国債33兆と合計して44兆円だった。今回のは、今年度補正予算にワケの分からん物を前倒ししておきながら、本予算案の段階で44兆の国債発行。麻生さんの時よりも借金まみれの予算である。
 しかも麻生さんのは、景気対策に特化した補正予算を組もうとするために、国債発行額が積み上がってしまったのだった。民主党の予算は、社会保障費ばかり積み上げたバラマキ予算で、景気に対して効果がありそうな物はあまり見当たらない。バラまくにしても、せめて無駄を省いて予算確保ができてからバラまくべきだろうに。

 自民以上の浪費家。しかも将来に繋がるような政策は無し。救いようのないバカ政府。



その場しのぎの連続 (2010 12/24 10:00)

 今日も古い記事から話を始める。

【党首討論詳報】(4)首相、普天間問題で「札束でほっぺたをたたかない」(4/21産経)
 谷垣氏「この期に及んで言えないというのではですね、徳之島の方に私は気の毒すぎると思うんです。徳之島の方々がですね、今、怒っているのはいくつか理由があると思います。1つ。今、アメリカと水面下で話し合うといようなことをおっしゃった。総理もアメリカに行って何かこれ、オバマさんにおっしゃったんでしょう。しかし、自分たちのほうにはちっともボールが返ってこないということにいらだちが高まっていることも事実です。それからもう1つ、ぜひ申し上げたいんですがね、今年はですよ、この沖縄の、いや、奄美の振興予算ですね。これをですね、29%カットしたんです。で、やっぱり離島はなかなか厳しい状況にある。そういう離島の経済的厳しさをいわばだしにして、もしこういう基地の移転につきあうならば何とかすると言わんばかりの手法がね、かいま見えることに奄美大島の人は怒っているんです。徳之島の人は怒っているんです。どうですか」
 首相「谷垣総裁、それはまったくの誤解でございます。奄美の振興に関して予算と、たとえば、札束を、この、いわゆるほっぺたをたたくようなやり方を今までされていたかもしれませんが、私ども新政権は決してそういうやり方はいたしませんから、どうぞそこはご懸念なきようにお願いします」


 当時の総理はポッポ。「札束で頬を叩くようなことはしない」と断言しているわけだが、半年後にはこうなりますよ、と。

沖縄一括交付金、300億円超に増額へ(12/22読売)
 政府は22日、2011年度予算で、国のひも付き補助金の使途を自治体の裁量で決められるようにする一括交付金のうち、沖縄県への配分額を300億円超とする方針を固めた。
 菅首相は17日、県側に250億円超とする見通しを示したが、さらに上積みした。一括交付金は5000億円の財源を全国で分配するため、沖縄分が増額されると、他の46都道府県への配分は減ることとなる。
 沖縄への一括交付金は、全国より高率である現在の沖縄への補助水準に対応した額の確保を首相が決め、政府は当初、昨年度以前の予算指標を用いて250億円超と算出していた。その後、国の公共事業費が大幅に削減される中、沖縄だけ削減幅が小さかった今年度予算を基準に再計算し、300億円超となった。


 総理が替わっているとは言え、わずか半年で、政権交代も無いのに簡単に方向転換。この件に限らないが、当初「やる」と言っていたことと全く違う方向に進むのならば、きっちりと説明をすべきではないか。マニフェスト原理主義に陥る必要はないが、説明も反省もなくコロコロ方針を変えるようでは困る。そのくせ、子供手当だけは頑固に初心を貫こうとするんだよな……バカとしか言いようがない。
 自民党時代のやり方が正しいことを、国益を損ねながら証明し続けているのが、民主党の政治。バカには政治ができないという当たり前のことも証明してくれているが、勉強代が高すぎるので、もうそろそろ退場願いたいところ。

 沖縄への交付金増額の件だが、米軍基地という負担を負わせるのだから、それに対して金銭的な補償をおこなうというのは当然のことではある。ただし、「金で言うことを聞かせる」と見られるようなやり方は、沖縄県民の感情を逆撫でするやり方になりかねない。「交付金増額」という結果は同じとしても、もっと巧いやり方があると思うんだが、普天間基地の移設という難問がある中、沖縄との話し合いもなかなか進んでいないのに、金額だけが先に出てくるのは、「札束で頬を叩く」のを前面に押し出した最も稚拙なやり方ではないか。

 で、代わりに交付金が減る都道府県が出てくるのだが、たぶん、選挙で民主党の得票の少なかったところに報復するんだろうなぁ。



消費者庁を仕分けしろ (2010 12/23 10:00)

 ちょっと古い記事から話を始める。

消費者庁、通知された事故情報の9割を放置(6/15日テレ)
 消費者庁に通知された消費者事故情報の9割について、原因究明などの対応がほぼ行われていなかったことがわかった。
 消費者庁によると、昨年度、消費者安全法に基づいて消費者庁に通知された約1万件の消費者事故情報のうち、9割にあたる約9000件について、原因究明や分析などをほぼ行わず、放置していたという。放置されていたのは、訪問販売の被害や食品表示の情報ということで、対策が必要な情報かどうかの判断もされていなかった。
 消費者庁は、全体で約200人しか職員がおらず、情報の整理だけしかできなかったとしていて、今後、業務の運用態勢を見直して分析を進めるとしている。


 まったく無駄な役所ですな。自公政権のろくでもない置き土産と言ってもいい。

 で、この無駄な役所が、こんな無駄な決定を下した、と。

こんにゃくゼリーに安全指標決定 「直径1センチ以下」「弾力性を小さく」(12/22産経)
 こんにゃくゼリーの窒息事故防止策を検討していた消費者庁の研究会は22日、直径を1センチ以下の大きさにするなどの安全の指標を正式に決めた。同庁は年内に製造業者に対し、指標に沿った商品に早期に改善するよう要請する。一定期間をおいた後でも改善されない場合は、消費者安全法に基づき、業者名を挙げて注意喚起する方針。
 指標では、大きさは気管より小さい直径1センチ以下にするか、逆に一口で飲み込めないほど大きくすることを求めた。また、性質については、弾力性を小さくしたりかみ切りやすくすることが必要だとした。
 食品の硬さや形状については法規制も検討されてきたが、末松義規消費者担当副大臣は22日の定例会見で、「法規制を否定はしないが、直ちに法規制になるものではない」と述べ、法規制は指標で実効性が上がらなかった場合の手段だとの認識を示した。
 研究会に参加した、こんにゃくゼリー製造業者最大手のマンナンライフ(群馬県富岡市)の永井孝社長は報道陣の取材に、「資料を持ち帰って検討したい」と話し、改善要請に応じるかは明言しなかった。
 研究会座長の向殿(むかいどの)政男明治大教授は「科学的に窒息リスクを少なくする指標が示された。改善をせず、もし事故が起きたらメーカーは社会的に糾弾される」と話し、自主的な取り組みに期待する考えを示した。


 消費者からの相談を放置しておきながら、こんなバカな結論を出すためにはエネルギーを傾注する。肩書きは立派なヤツらを集めて話し合った結果が、「もっと小さくするか、大きくしましょう」ってアホか!真っ先に仕分け対象にすべき物件だろうに。

 苦情の受付しかできていない消費者庁、何とか成果を上げたい……ということで、所謂「蒟蒻ゼリー」を格好の餌食にしているようにしか見えぬ。餅を詰まらせて窒息死する人が年間200人ほどいる中、「蒟蒻ゼリー」での死者は年に多くて数件程度。「蒟蒻ゼリー」を規制するなら、餅もパンも飴も規制しなければなるまい。もう、煙草とか酒みたいに年齢制限の法律でも作れよ。それでもガキやジジババに食わせるやつは、罰金刑にでもしてしまえ。

 やるべき仕事をやらずに余計なことばかり手を出して混乱を招くところは、民主党政権の性質そのもの。



ひたすら責任転嫁 (2010 12/22 10:00)

「政局的な記事多過ぎる」=仙谷官房長官(12/21時事)
 「政策の評価ではなく、政局的な記事が多過ぎる」。仙谷由人官房長官は21日の記者会見で、菅直人首相の政権運営や自身をめぐる報道を念頭に、こう不満を漏らした。
 首相の指導力発揮事例を仙谷長官が即答できなかった際の批判的な記事も取り上げ、「分かりやすく話すため、半日や1日(回答を)持ち帰ることに、なぜそういう書き方をするのか」と反発。「すべて政局的な観点の報道になると、伝わり方がゆがむのではないか」などと記者団にいら立ちをあらわにした。


 評価できる政策が無いだろ。

 安倍さんや麻生さんの時の報道に比べれば、まだまだぬるま湯だよ。


党の拉致問題対策本部 (2010 12/22 10:00)

拉致対策本部を設置=民主(12/21時事)
 民主党は21日の常任幹事会で、中井洽元拉致問題担当相を本部長とする拉致問題対策本部の設置を決めた。来年1月中旬に初会合を開く。政府の対策本部や非政府組織(NGO)と連携を図るほか、韓国などと協調して北朝鮮による人権被害を国際社会に訴えていく。

 去年の10月に新たに拉致問題対策本部を作っていたような……と思ったんだが、それは内閣総理大臣が本部長の、政府の拉致対策本部だったね(参照:拉致問題対策本部について/北朝鮮による日本人拉致問題)。今回のは、民主党の拉致対策本部。産経の方の記事には、党の拉致対策本部のいきさつについても書いてある。

民主、拉致対策本部を復活(12/21産経)
 民主党は21日の常任幹事会で、党の拉致対策本部を復活させることを決めた。本部長には中井洽(ひろし)前国家公安委員長、事務局長には北神圭朗(けいろう)衆院議員が就任し、来年1月中旬に初会合を開く。
 民主党は野党時代に拉致対策本部を設置していたが、政権交代後、政策決定における政府与党一元化の観点から政府の拉致対策本部に一元化。党内で復活を求める声が出ていた。
 同党議員からは「政調が復活したのだから、設置は当然だ。対応が遅い」との声も出ている。


 しかし、「また中井かよ」という感想。民主党内には、中井以上に拉致問題に対応できる人材がいないのか?で、事務局長が、拉致問題の集会に出ると疲れる人ですって?誰だ、こいつ。



日記 (2010 12/21 10:00)

 この年の瀬に風邪にやられてしまった。胃腸は何ともないし、熱も出ないが、鼻づまりと喉の痛みで何ともやる気が出ぬ。今日の夕方の皆既日食も楽しみにしていたのに、どうやら曇り空でまともに観測できなさそう。ますますゲンナリする。

 ゲンナリといえば、政治の世界。
 いい感じに内ゲバ状態になってきた民主党。政治的な期待に応えられる党でないというのは分かっていたが、ここまで国政を放置してグダグダになってしまうと、溜息をつくほか無い。党首や幹事長の言うことを聞かない一兵卒など、とっとと追放すればいいのだ。
 まぁ、民主のグダグダは、すなわち選挙での民主党の大敗北を導くことになるわけで、「今の状況だと民主にはダメージだから嬉しいけど、でも国益にもダメージが……」と複雑な気分でもある。
 あとは、小沢無しの民主党、或いは離党した小沢派と、自民党が組まないことを心から願う。


 ついでに。

 12/16に当欄で扱った話。「年金引き下げの見送り」という方針を批判したのだが、けっきょくは引き下げに動く模様。これは評価…・・というか、当然の対応だな。

年金引き下げ、関係閣僚合意 首相も受け入れ(12/20朝日)
 2011年度の公的年金の支給額をめぐり、仙谷由人官房長官や細川律夫厚生労働相ら関係閣僚は20日、引き下げることで合意した。来春の統一地方選への影響を懸念し、支給額の据え置きを検討するよう指示していた菅直人首相も受け入れた。
 04年の年金制度改正で、年金額は05年の物価水準を下回ると引き下げられることになっている。今年の物価は水準を下回るのが確実になっているなか、据え置きは現役世代の理解が得られないため、法律通り引き下げる必要があると判断。菅首相から検討を指示された玄葉光一郎国家戦略相は「年金制度の信頼の問題がある。将来世代につけを回してはいけない」と語った。
 厚労省は今のところ、年金額の引き下げ幅を0.3%程度で調整。基礎年金の満額(月6万6千円)受給者で、月200円ほど下がる。
 細川厚労相は14日、来年度の年金額を引き下げる方針を明らかにした。しかし、菅首相は同日夜、細川氏らに据え置きも検討するよう指示。民主党内から「引き下げたら選挙に負ける」と懸念があったことを踏まえたものだ。




とっとと諦めろ (2010 12/20 10:00)

かえって休めない!…観光庁、休暇分散化を撤回(12/16読売)
 観光庁は16日、春と秋に全国5地域で時期をずらして2回の大型連休を定めるとしていた「休暇分散化」案を撤回し、内容を見直す方針を固めた。
 同日開いた第2回休暇改革国民会議で、「全国に取引先のある企業は、分散化でかえって休めなくなる」などの反対意見が相次いだ。このため、昨年のシルバーウイークのような秋の大型連休をつくることを柱に、制度を再検討する方向だ。
 三村明夫座長(新日本製鉄会長)は会議後、記者団に対し、「反対論も大きく、当初の原案通りに進めるのは難しい」として、5地域での分散化に否定的な見方を示した。
 来年3月の次回会議までに、観光庁が新しい案を提示する。5地域での分散は撤回し、それより少ない地域か、別の分散案を模索する見通しだ。


 「全国に取引先のある企業は、分散化でかえって休めなくなる」という当たり前すぎる話を納得するのに、いったいどれだけ時間をかけているのか。しかも、「5地域での分散は撤回し、それより少ない地域か、別の分散案を模索する見通しだ」ということで、休暇分散化自体を諦めたわけではないらしい。なんでそこまで休暇分散化に拘るのか。何か巨大な利権でも生み出せそうなのか?


ルビ (2010 12/20 10:00)

 一部で批判されている、朝日新聞の「中共の要人の名にふりがなを打つ」という行為。
 中国語読みを示してくれていると、海外メディアで中共絡みのニュースを拾うときに、誰のことを言ってるのか分かるんで、実は朝日の「ふりがな付け」はけっこうありがたい代物だったりする。



民主党唯一の実績かも (2010 12/19 20:00)

 まともなことやったら、一応評価しないと。

防衛大綱が閣議決定 対中シフト鮮明に 沖縄の戦闘機部隊、潜水艦を増強(12/17産経)
 政府は17日午前、安全保障会議と閣議を開き、新たな「防衛計画の大綱」と来年度から5年間の中期防衛力整備計画(中期防)を決定した。新たに防衛政策の概念として情報収集や警戒監視を重視する「動的防衛力」の構築を掲げた。対中シフトを鮮明にし、南西方面での海・空戦力強化策として沖縄の戦闘機部隊を増強するとともに、先島諸島にある離島への陸上自衛隊の部隊配置も明記した。
 民主党が関係強化を目指す社民党への配慮で明記することは見送った「武器輸出三原則」の見直しについては、装備品の国際共同開発が世界の趨勢であることを指摘。その上で「大きな変化に対応するための方策について検討」と将来の三原則緩和に含みを残した。
 南西シフトの半面、戦車を約600両から200両削減することに伴い、戦車を重点的に配備した北海道を管轄する北部方面隊のうち2師団や11旅団などは規模を縮小する。
 平成16年に策定した現大綱との違いとして、事態の展開に間断なく対応することの重要性を強調した。中国が「漁民」を装った海上民兵を尖閣諸島に上陸させるなど「犯罪行為」か「軍事行動」か見極めにくい事態への対処を見据えたものだ。
 日米同盟に加え、価値観を共有する韓国やオーストラリア、ASEAN(東南アジア諸国連合)、インドとの協力強化も特記し、地域や国際社会の「懸念事項」とした中国を強く意識した大綱となった。
 動的防衛力は、部隊を全国に均等配備し、「存在」することによる抑止効果を重視した「基盤的防衛力構想」に代わる概念。新大綱では「運用」に力点を移し、平素からの情報・監視・偵察(ISR)の強化と事態に即応できる態勢に転換を図る。そうした活動の「常続性」も動的防衛力の根幹をなすと位置づけた。
 具体的には、中国海軍の活動活発化を念頭に、海上自衛隊の潜水艦を16隻から22隻態勢に増強し、南西諸島周辺海域で監視能力を高める。航空自衛隊那覇基地の戦闘機部隊も1個飛行隊(定数18機)から2個飛行隊に増やし、領空侵犯に備える。艦船や航空機をレーダーなどで探知できるよう陸自は与那国島(沖縄県)に「沿岸監視隊」を配置。地対艦誘導弾も配備する。
 核・弾道ミサイル開発を進める北朝鮮への対処能力では、弾道ミサイルを迎撃する海上配備型迎撃ミサイル(SM3)搭載型のイージス艦を現行の4隻から6隻に引き上げる。これによりミサイルから日本全土を防護するため、常時、2隻のイージス艦が展開できる態勢が担保される。地対空誘導弾パトリオット(PAC3)も北海道と東北、沖縄の空自高射群に新たに配備し、全国をカバーさせる方針を正式に打ち出した。
 次期主力戦闘機(FX)については中期防で機種を特定せず、「新戦闘機」として12機導入すると盛り込み、防衛省は年明けにも米側にF35ライトニング2の技術情報開示を求める。


 武器輸出三原則の見直しが入らなかったのは残念だが、民主党政権であることを考えると満点以上の結果。自民党政権が策定したとしても、それほど大きな差異のない内容になっていたと思われる。民主党が政治主導を発揮しなくて良かった。

自賠責保険料の値上げ (2010 12/19 20:00)

 脊髄反射しそうだが、現時点では判断が付かない話なので、とりあえずメモ。

自賠責保険料引き上げ…来年4月、9年ぶり(12/18読売)
 自動車損害賠償責任(自賠責)保険の保険料が来年4月から引き上げられる見通しとなったことが17日明らかになった。
 保険料の引き上げは2002年度以来、9年ぶりとなる。上げ幅は1割前後になるとの見方があり、その場合、普通乗用車の保険料は年間1000円を上回る値上げになるとみられる。
 来年1月に開かれる自賠責保険審議会(金融庁長官の諮問機関)で決定する。
 自賠責保険は、交通事故の被害者の治療費や慰謝料などを保障するため、すべての自動車の所有者に加入が義務づけられている。保険料の基準となる料率を算出する「損害保険料率算出機構」によると、自賠責保険では交通事故に伴う医療費などの増加で、保険金の支払額が保険料収入を大きく上回る赤字の状態が続いており、今後、保険金の支払いに使う過去の積立金(09年3月時点で4451億円)がなくなる可能性が高まっている。


自賠責積み立て資金:国の借金、5893億円未返済 政府、三たび延期へ(12/7毎日)
 自動車ユーザーが払う自賠責保険の保険料で積み立てた資金のうち、国の一般会計に貸し付けた残額の5893億円の扱いが宙に浮いている。元々は自動車事故対策などに充てる財源で、11年度までに自動車安全特別会計への返済が約束された「逆埋蔵金」。特会を管理する国土交通省などは返済を強く求めているが、財務省は財政難を理由に消極的。過去2回返済期限が延期されてきたが、政府は三たび延期する方針だ。
 政府は1994、95年度の予算編成で、財政難に対応するため同特会から計約1兆円を一般会計に繰り入れていた。利息を付けて00年度までに分割返済する予定だったが、厳しい財政事情のあおりで完済に至らず、返済延期を繰り返した。03年の財務、国交両相の覚書で、11年度までに返済することにしたが、ここ7年は分割返済すら滞っている状態だ。
 自賠責保険料の積立金は、運用益を自動車事故で重度後遺症を負った被害者の「被害者対策事業」に充てている。10年度で2300億円の積立金があるが、国から返済されれば同事業の拡充が可能だ。このため事故被害者の会の代表者らは「財務省は借りた金を返すべきだ」などと反発している。ただ、同事業に対しては、10月の事業仕分けで無駄が指摘されている。政府内には「返済の前に事業の見直しが必要」と返済への慎重論も根強い。【三沢耕平】


自賠制度を考える会、剰余金早期返済を決議(9/16GAZOO.com)
 自動車損害賠償制度(自賠制度)を考える会(座長=福田弥夫日本大学教授)は15日、都内のホテルで2回目の会合を開き、一般会計に貸し出されている交通事故被害者支援対策費用の約6千億円の返済などを求めた要望を決議した。今後、政府関係機関などに要望書を提出し、本来の制度に沿った自賠責保険料の使用を訴える。
 2回目の会合で決議した要望は3点。まず自動車安全特別会計(自賠責保険料積立金・剰余金)から一般会計に繰り入れられている5893億円を大臣間の覚書の通り2011年度末までに返済することを求める。
 次に、自賠責保険料積立金・剰余金を一般会計に移管することは保険料を支払った自動車ユーザーに対する背信行為であり、到底納得できないとして、自動車ユーザー代表や被害者の代表に十分な説明責任を果たすと同時に、聴取の場を設けるよう要望した。
 同会は福田教授、全国遷延性意識障害者・家族の会の桑山雄次代表、自動車総連の西原浩一郎会長、日本自動車会議所の萩尾計二評議員が呼びかけ人になって開いたもの。8月18日に1回目の会合を行い、問題点や実態について意見交換したのに続き、今回の会合で要望を決議した。
 自賠責保険は20分の11が保険料、20分の9が交通事故被害者救済などに使われる仕組みになっているが、被害者救済に使われる特別会計のうちの約6千億円が一般会計に貸し出されている。国交相と財務相の覚書で11年度に返済されることになっているが、政権交代や国の財政事情もあり、これが覚書通りに返済されるかどうか明確になっていない。
 また、民主党の特別会計見直し一環として、この自賠制度そのものが存立の危機にある。福田教授は、「交通死者は減少しているものの、重度後遺症者は増える傾向にある。こうした中で、自賠制度は世界に誇れるもの。特別会計だからといって、一律に見直すのはどうか。制度そのものが崩壊する」と述べる。




次期首相 (2010 12/18 10:00)

石破氏トップ、菅氏5位に後退=次期首相にふさわしい人−時事世論調査(12/17時事)
 時事通信社が10〜13日に実施した世論調査で「次の首相にふさわしい人物」を聞いたところ、自民党の石破茂政調会長が8.4%で、前回11月調査の3位から1位に浮上した。菅直人首相と答えた人は、前回比1.1ポイント減の6.9%。順位も2位から5位に下がった。
 新党改革の舛添要一代表が8.0%で2位、みんなの党の渡辺喜美代表が7.0%で4位と、上位には野党党首が入った。ただ、自民党の谷垣禎一総裁は3.2%で、前回より1.4ポイント増えたものの、10位にとどまった。
 民主党では、前回トップの前原誠司外相が7.2%で3位に後退。岡田克也幹事長は6.3%で6位、小沢一郎元代表は4.2%で9位と、いずれも前回より順位を落とした。
 調査は全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は66.2%だった。 

 ◇次の首相にふさわしい人物
石破茂    8.4
舛添要一   8.0
前原誠司   7.2
渡辺喜美   7.0
菅直人    6.9
岡田克也   6.3
石原伸晃   5.6
小泉進次郎  4.7
小沢一郎   4.2
谷垣禎一   3.2
与謝野馨   1.1
小池百合子  0.8
枝野幸男   0.7
亀井静香   0.5
仙谷由人   0.3
樽床伸二   0.2
分からない  35.2(敬称略、数字は%)


 外交・安保に関しては最も安心感があるし、農政にも詳しい。閣僚だったときには内閣の方針を優先して自身の思想は封印するなど、分をわきまえた判断ができるところも良い。どう考えたって、石破総理というのが最も無難な選択。ただ任期がいまいちなのが……話し方か、それとも顔か?もっと「たれぱんだ好き」というのをアピールしたら、女性受けも良くなるんじゃないか。

 しかし、2位以下の名を見るとすげぇな……菅が7%近くもいるというのが不思議で仕方ない。「総理をコロコロ変えるのは良くない」という意味だろうか。仙谷を選んだ0.3%(4人くらいか)はギャグだろ?ネタとしても面白くない樽床がいるのは解せぬが。



例の条例 (2010 12/17 10:00)

【主張】都性描写規制条例 子供を守る当然の改正だ(12/16産経)
 子供の性行為などを描いた漫画の18歳未満への販売・閲覧規制の強化を盛り込んだ東京都の「改正青少年健全育成条例」が都議会本会議で賛成多数で可決、成立した。
 改正は青少年保護を目的とし、少女強姦(ごうかん)など社会規範に著しく反した漫画を「子供に見せない」という内容である。当然の改正であり、「表現の自由」を妨げるものではない。
 過激な性行為や暴力を含む図書を有害図書に指定し、18歳未満への販売や閲覧を規制する条例は大半の都道府県が制定している。
 出版社や書店側が「成人向け」などと表示し、販売コーナーを分ける自主規制も進んではきた。しかし、最近は教師と生徒の性行為や強姦、近親相姦を「恋愛」などと称して肯定的に描く漫画が目立つ。中高校生らに人気の漫画雑誌などに掲載され、一般書と同じ棚で買えることに問題がある。
 都の現行条例でも漫画は規制対象であり、指定有害図書の多くは漫画だ。ただ、性器や性行為を露骨に描いていなければ指定から漏れているのが現状だ。改正案は3月議会に提出されたが、一部の漫画家や出版業界などが「創作活動が萎縮する」などと強く反対し、先送りされてきた。
 規制対象について、改正条例では、強姦など法に触れる性行為や近親相姦を不当に賛美・誇張して描いた漫画やアニメ−と明確に指定した。「慎重に運用する」との付帯決議もついている。
 漫画家や出版社はなお反対しているが、改正は「18歳未満に見せない」との趣旨だ。石原慎太郎都知事が「子供の目に触れさせたくないということ」「書きたければ書けばいい」と指摘するように、創作を妨げるものではない。「表現の自由」を人質にとるような反対は、議論のすり替えと言わざるを得ない。
 出版社10社は、石原知事が実行委員長を務める来春の「東京国際アニメフェア」に参加拒否の声明を出した。改正の趣旨を見誤ったものではないか。日本の漫画は世界でも人気だ。それだけに、社会規範に反した漫画を放置することは、かえって表現の自由を妨げることにならないか。
 漫画以外でもインターネットを含めて子供を性的対象とする映像が氾濫している。子供たちの心身を守るためにも、公共の利益を踏まえた取り組みが必要だ。


 これに付け加えるべきことは何もない。たしかに条例の決め方に強引な点がなかったとは言わないし、石原に関しては「お前が言うな」としか言えないが、条例の方向性には賛同。酷い運用には当然大きな反対運動が起こるし、危惧されているほどに規制の範囲が拡大されることは無いだろうと思う。
 それでも非倫理的な表現をしたい人は、表現自体は禁じられていないのだから、描けばいい。むしろ、こんな条例で萎縮するような表現者だったら、表現するのをやめてしまえとも思う。


斜陽 (2010 12/17 10:00)

FF XIV付きビデオカードが通常品よりも安値に、特価扱いで4千円安(12/11AKIBA PC Hotline)
 制作陣の交代騒動なども起きているファイナルファンタジー XIV(以下FF XIV)だが、店頭では、FF XIV同梱ビデオカードが同スペックの通常版ビデオカードよりも安くなるという珍事が起きている。
 安値販売されているのはASUSのGeForce GTX 460ビデオカード「ENGTX460 DIRECTCU/2DI/1G/FF14」(メモリ1GB)で、11日(土)現在も実に5店が16,980円で販売中(詳細は「そのほかのお買い得情報」参照のこと)。
 同じASUSの標準モデル「ENGTX460 DIRECTCU/2DI/1GD5」は各店20,980円ほどで販売されており、FF XIVが同梱されているにも関わらず価格が逆に4千円も安い、ということになる。ビデオカードそのものは同スペックのため、買うならFF XIV付きが断然お得、といっていい状態だ。
(以下略)

 家電のPCコーナーでは「FF14用マシン」が売られていたが、今はどんな状況になっているのやら。FF14のみならず、FF13の評判も悪かったため、スクエニはこんな状態に。

スクウェア・エニックスが業績予想を下方修正(12/16産経)
 スクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)は16日、平成23年3月期の連結業績予想を下方修正し、売上高は1600億円から1300億円に、経常利益は200億円から60億円になると発表した。最終利益は従来予想の120億円から10億円へと92%縮小する。
 同社は上期に発売した家庭用ゲームソフトの主力タイトルがユーザーから厳しい評価を受け販売不振に。特に期待されたMMORPG「ファイナルファンタジーXIV(FF14)」がユーザーから支持されず、伸び悩んでいる。
 第4四半期に発売を予定していた「デウスエクス」は完成度を上げるために発売を延期。FF14のプレイステーション3版は3月上旬に発売予定だったが、同じく発売延期となる。


 FFを1から全てプレイし、あの悪名高い10-2さえ2回通してプレイした拙者が、13には手を出さなかった。同様に「FFはその魅力を失った」と感じているFF好きは、数多いと思われる。実際、10はまぁまぁ面白かったが、12とか8をやるくらいなら、4や5辺りをやってる方がずっと楽しい。あのころの方向で(グラフィックは2Dでいい)新しいのを1本作ってくれれば、たぶん買うことになるだろうと思う……ヒゲ2人が関わるというのが大前提だけど。



何がしたいのか分からない (2010 12/16 10:00)

 国民新党信者とか経済鎖国主義者は喜びそうな話だが。

国民新・亀井氏:法人5%減税、雇用拡大なければ内部留保課税も(12/15ブルームバーグ)
 12月15日(ブルームバーグ):国民新党の亀井静香代表は15日の定例記者会見で、菅直人首相が法人税の実効税率(現行約40%)の5%引き下げに合わせて経済界に求めている国内の投資や雇用拡大に進展がなければ、大企業の内部留保への課税を検討する必要があるとの認識を示した。
 亀井氏は減税分の使途について「国内立地、設備投資、あるいは雇用に使われていくことでないと意味がないし、首相の気持ちも生かされない」と指摘。その上で、「言うことを聞かないような大企業は内部留保に課税したらいい。税金をまけてもらったからといってそれがまた内部留保になり、株主の配当にどんどん流れていくだけでは財政が非常に厳しいときにとんでもない話だ」と語った。
 企業の内部留保課税は、鳩山由紀夫前政権下の今年2月、共産党の志位和夫委員長が鳩山前首相に要請した経緯があるが、副総理兼財務相だった菅首相は国会答弁で、「わたし自身は考えていない」と否定している。
 首相は14日夜、日本経団連の米倉弘昌会長(住友化学会長)らと会談し、法人税の実効税率引き下げに伴い、企業は国内投資や雇用の拡大を進めるよう直接要請した。米倉氏は要請に対して「最大限努力していく」と述べるにとどめている。
 一方、亀井氏は来年度予算編成に関しては、「総額が71兆円の壁を突破するということは、なかなかようしないと思う」と述べ、国債費などを除く歳出を71兆円以下とする政府方針は堅持されるとの見通しを示した。


内部留保:課税検討 企業側をけん制(12/15毎日)
 菅直人首相が法人税率の5%引き下げを指示したのを受け、政府税制調査会は14日、企業の内部留保に対する課税の検討に着手した。政府は減税分を雇用や国内投資に回すよう経済界に求めているが、税調メンバーらは減税分が「内部留保に回るだけ」と懸念しており、そうならないよう企業側をけん制する狙いがある。16日に閣議決定する11年度税制改正大綱には盛り込まないものの、来年度に法人税減税の雇用・投資効果がみられなければ12年度からの導入を検討する構えだ。

 言いたいことは分からないでもないが、なんか内部留保ってのを貯金くらいにしか思ってないんじゃないか、という疑念が。今後もし、「細目にかかわらず内部留保には全て課税」というような話が出てくれば、その疑念は確信に変わる。退職金のための積み立てのような物にまで課税するのではあるまいな。

 いくら内部留保が厚かろうと、いくら現預金が豊富だろうと、先行きが暗いと判断すれば、雇用に金を回すわけにはいかないのが経営者の論理。経済成長の戦略を示さずに「雇用を増やせ、さもなくば課税するぞ」と恫喝しても、「大企業や役員は儲けまくって許せない」という向きのルサンチマンを解消する以上の意味は、あまり無いのではないか。

 けっきょく、何のために法人減税をおこなうのか、明確なビジョンが無いから支離滅裂な対応になる。全体像を描くことなく、減税分をどこかで穴埋めしようと数字を弄ぶから、矛盾する施策に平然としていられる。
 繰越欠損金や減価償却費の見直しも為されるようだが(参照:法人減税の財源1兆円確保 欠損金・減価償却見直しで(11/3朝日))、これも「とりあえず法人税減税の穴埋めに使えるな」という「数字いじり」に過ぎない。「法人税をちょろまかす大企業からはきっちり取るぞ」という「大企業叩き愛好家」の胸はすくかも知れないが、影響がデカいのはむしろ資金繰りをギリギリのところでおこなっている中小企業だ。「雇用が大切」だの「国民の生活が第一」とか言っておきながら、数字いじりのゆえにその発言と矛盾する施策を平然とおこなうのは、無恥だからなのか、無知だからなのか。本当に中小企業を救いたいという気持ちがあれば、ほとんど無意味な法人減税ではなく、大企業からの「値下げ圧力」を規制するような法案の一つでも提出するのが筋ではないか。

 それでいて、選挙に悪影響を及ぼすような「負担増」は避ける。

菅首相:年金支給額の据え置き検討を指示 細川厚労相に(12/15毎日)
 菅直人首相が細川律夫厚生労働相に、11年度の公的年金支給は物価下落による減額を行わず据え置くことを検討するよう指示していたことが分かった。現行法では物価下落分だけ支給額を引き下げることになっているが、首相は来春の統一地方選への影響を懸念する民主党内の声に配慮したとみられる。
 厚労相は14日の記者会見で法律通り引き下げる方針を表明していた。しかし、首相は同日夜、細川氏を首相官邸に呼び、「慎重に検討してほしい」と要請。玄葉光一郎国家戦略担当相(党政調会長兼務)ら関係閣僚と協議するよう指示した。
 04年に改正された現行法は、全国消費者物価指数(生鮮食料品を含む)が基準年を下回った場合、その分だけ支給額を引き下げることになっている。1〜10月の平均物価は99.6で、現在の基準年(05年=100)を下回るのは確実な情勢。法律に従えば支給額は0.3%程度自動的に引き下げられる。このため、据え置くためには特例措置のための法案成立が必要になる。据え置いた場合、年間700億円程度が必要になる。
 前回引き下げが必要になった06年度は、小泉純一郎首相(当時)が特例措置を講じず0.3%減額した。【鈴木直】


 民主党には何の理念もなく、ただの選挙互助会だったということだ。
 政策を考える前に、自分たちが何をしたいのか、日本に今何が求められているか、きちんと整理してから動け。まぁ、そんな思考の整理を求めている時間は無いので、早期の解散総選挙以外にとるべき選択肢はないんだが。



一騎打ち (2010 12/15 10:00)

右手にかま、左手にのこぎり 73歳男が老人ホーム責任者襲う(12/14中日)
 13日午前11時20分ごろ、名古屋市天白区の老人ホームで、入所者の男が「殺してやる」と叫びながら、荘長の福岡晶さん(62)にかまを2回切りつけた。近くの職員が取り押さえ、天白署は殺人未遂の疑いで男を逮捕した。
 福岡さんは長さ50センチの金属製定規で防ぎ、けがはなかった。
 男は無職松波省三容疑者(73)。同署や施設によると、松波容疑者は7月に入所。他のお年寄りらへの暴力や暴言があり、15日に退去する予定だった。
 犯行当時、右手にかま、左手にのこぎりと果物ナイフを持っており、かまなどは数日前に施設の倉庫から持ち出したらしい。同署によると、松波容疑者は「自分の処遇に不満があった」と供述している。


福岡さんは長さ50センチの金属製定規で防ぎ、けがはなかった。
 鎌vs金属定規か……第4回川中島の戦いでの、信玄と謙信の一騎打ちのような状態になったのか。ちょっと格好いいじゃねーか。(信玄と謙信の一騎打ちは史実じゃないけど)


宇宙って広い (2010 12/15 10:00)

ボイジャー1号、あと4年で太陽系脱出 NASA発表(12/14朝日)
 【ワシントン=勝田敏彦】米航空宇宙局(NASA)は13日、1977年に打ち上げられた惑星探査機ボイジャー1号が、あと4年で太陽系を脱出するという見通しを発表した。
 ボイジャー1号は現在、冥王星の軌道半径の3倍程度の遠さに当たる太陽から174億キロの位置を飛行中。これまで太陽から噴き出す高速の荷電粒子の流れ「太陽風」の速度が落ちて弱まっているのを観測してきたが、今年6月、太陽風の速度がついにゼロになった。
 今後、太陽風に由来する高温の粒子の数自体が減り、太陽の影響が星間物質などの影響と見分けられなくなる「ヘリオポーズ」と呼ばれる領域に達すると、実質的に太陽系外に出る。NASAの計算によると、4年後になる予定だ。
 ボイジャーは、77年8月と9月相次いで2機が打ち上げられたが、軌道の都合で、9月に打ち上げられた1号が人工物としては最も遠方の位置にいる。2号も数年後には太陽風速度ゼロを観測するとみられている。


 人類が作りだした物体が太陽系を脱出して宇宙へ旅立とうとしている、と考えるとちょいと興奮してくる。

 記事ではヘリオポーズ内を太陽系と定義しているようだが、エッジワース・カイパーベルトの外にはオールトの雲(太陽系を取り巻く天体群で、仮説上の存在であるが否定する証拠もない)が1万天文単位(1.5兆km)以上に広がっていると言われている。174億kmということは1.5兆kmには遠く及ばない。となりの恒星は4光年(40兆km)離れてるんだが、そう考えると、宇宙は広すぎ。そりゃ異星人に遭遇できないわけだ。



小沢派の抵抗 (2010 12/14 9:00)

鳩山前首相「和をもって貴しとなすの民族のはずじゃないか!」 小沢元代表を擁護する民主党議員の発言集(12/13産経)
 ■小沢一郎元代表に近い民主党議員の主な発言

 鳩山由紀夫前首相「小沢先生に対して、首に縄を付けてでも衆院政治倫理審査会に出席させよという議論がある。野党も要求していないことをなぜ与党の一部が要求するのか。私たちは聖徳太子の頃から和をもって尊しとなすと誓い合ってきた民族じゃないか」
 松野頼久前官房副長官「小沢氏が政倫審に出ないと通常国会が立ちゆかなくなるという議論があるが、先の臨時国会では審議の妨げにならなかった。非常に違和感がある」
 原口一博前総務相「民主主義の墓標をつくってはならない。なぜこのタイミングなのか。何を説明しろというのか。政権交代を勝ち取ったそのトップのクビを差し出すなんていうことをやって、何をしようというのか」
 松木謙公農水政務官「今までにないルールを小沢氏の件で作るのはだめだ。岡田氏が変なことを決めなきゃ、一任でもニニンでもサンニンでもいい」
 森裕子参院議員「小沢氏の件は司法手続きの場に移っている。政倫審に無理やり呼ぶこと自体が不可能だ。岡田氏は党内結束を図るために努力してほしい」


 こいつらの脳内が見てみたい。小沢が有能だと本気で思ってるのか、「金をもらった恩がある」という義理堅さのゆえか……スットコドッコイな発言を見るだに、前者と推測されるが。

 「野党も要求していないこと」と言うが、野党は小沢の国会への招致をずっと要求し続けてきた。「先の臨時国会では審議の妨げにならなかった」と言うが、臨時国会で野党が譲歩したからと言って通常国会でもそうなるとは限らない。「なぜこのタイミングなのか」と言うが、こいつらはどのタイミングでもこの言葉を吐く。「司法手続きの場に移っている」と言うが、法律にかからない範囲の疑惑について検証することも、国会の役割と考えて何の問題もない。「一任でもニニンでもサンニンでもいい」って、面白いと思ってるのか?
 バカが極まっているのが、原口の「民主主義の墓標をつくってはならない」だ。なぜ疑惑の主を政倫審に呼ぶことが、民主主義の墓標になるのか。民主党がこれまでとり続けてきた言論封殺や国会軽視の態度の方が、よっぽど民主主義への冒涜だ。

 十七条憲法を持ち出すのであれば、小沢にはこれらの条文を突きつけるべきだろう。

六に曰く、悪を懲らし善を勧むるは、古の良き典なり。是を以て人の善を匿すことなく、悪を見ては必ず匡せ。(略)
七に曰く、人各任有り。掌ること宜しく濫れざるべし。(略)
十一に曰く、功過を明らかに察して、賞罰必ず当てよ。このごろ、賞は功においてせず、罰は罪においてせず、事を執る群卿、よろしく賞罰を明らかにすべし。


 ちなみに、私が小沢を叩くのは、彼が金に汚いからではない。金に汚い上に無能だから、だ。金に汚かろうが、国家に有益な存在であれば気にならない。小沢が、角栄や竹下登くらいの能力を持っていれば、私も擁護にまわっていたかもしれない。



異常 (2010 12/13 24:00)

普通の思考回路:
「小沢問題よりも重要なことがある」→「小沢問題はとっとと片付けるべき」
小沢信者の思考回路:
「小沢問題よりも重要なことがある」→「小沢問題には触れるな」


仮免 (2010 12/13 24:00)

「これまでは仮免だった」=これから本番と決意強調−菅首相(12/12時事)
 菅直人首相は12日夜、都内で開かれた自身の後援会会合に出席した。出席者によると、首相はあいさつで「(首相就任から)半年たった。これまでは『仮免許』だったが、これからが本番で、自分の色を出していきたい」と決意を語った。自らの政権運営を自動車運転の「仮免」に例えたような発言は今後、与野党の批判を招く可能性がある。
 一方、首相は今年の漢字として「行(ぎょう)」を選んだことを挙げ、「修行の行、有言実行の行(こう)だ。これからも行という字を大事にしていく」と強調した。会合には民主党の小川敏夫法務副大臣や大河原雅子参院議員、都議や市議ら約500人が出席した。


 で、当然こうなる。

菅首相の「仮免」発言を批判=野党(12/13時事)
 自民党の小坂憲次参院幹事長は12日夜、菅直人首相が「これまでは仮免許だった」と発言したことについて、「仮免許で政権を運営されてはかなわない。一日も早く政権を明け渡すべきだ」と批判した。
 公明党の山口那津男代表は「むしろ鳩山内閣時代の副総理の期間が仮免許だったのではないか」と述べた上で、「仮免許で国益がどんどん損なわれたのであれば、即刻免許を返上すべきだ」と強調した。また、みんなの党幹部も首相発言について「失笑してしまう。語るに落ちた話だ」と指摘した。


 もう教習者ボロボロですがな。
 「政権交代準備完了」って言ってただろ。免許持ってないのに「俺に運転は任せろ!」って言ってたのか。クズだな。つーか、仮免を持ってるつもりだったのな。むしろお前ら、無免許だろ。

 「仮免」なんて言ったらフルボッコになるのは分かるだろうに……それが分からんから菅直人なのか。古今無双のバカだな。鳩山とはベクトルの向きは違うが、絶対値は同じ。


朝更新に変えるかも (2010 12/13 24:00)

 最近、夜にランニングしてるので、朝のうちに当欄の文章を書いて、更新だけ夜にしてるんだが、それなら書いたそばから送信した方がいいかな、と。せっかく書いたのに、他のサイトとほとんど内容がカブってた時の脱力感はハンパないので。



韓国にもバカにされてる (2010 12/12 24:00)

自衛隊派遣「現実性ない」=半島有事の邦人救出−韓国(12/12時事)
 【ソウル時事】菅直人首相が朝鮮半島有事の際に在韓邦人らを救出するため、自衛隊派遣を想定した協議を韓国側と開始したいとの考えを示したことについて、韓国大統領府高官は12日、「現実性のある話ではない」と述べた。聯合ニュースが伝えた。
 同高官は「菅首相の発言がどのような脈絡から出たのかよく分からない」と断った上で、「恐らく深く考えた話ではないだろう」と指摘。首相発言に対しては日本でも疑問が出ているとし、「日本もそのような計画を持っているわけではないと思う」と語った。


 くそ、よく分かってるじゃねーか、韓国。


難癖 (2010 12/12 24:00)

米海軍音楽隊、宮古島で演奏会 市民団体など抗議行動(12/12沖縄タイムス)
 【宮古島】米軍輸送機で11日に宮古島に来島した米海軍第7艦隊音楽隊の演奏会が12日午後、宮古島市平良の市施設・マティダ市民劇場で行われた。主催は在沖米国総領事館。会場の外では市民団体などが演奏会に反対する抗議行動を展開し、入場する市民らに「演奏会は軍隊の宣撫(せんぶ)工作だ」などと訴えた。
 同演奏会は当初、9月5日に実施予定だったが、台風による悪天候を理由に米軍機が運航できないとして延期していた。
 音楽隊は13日午前、宮古空港に再着陸する米軍機に乗り、同空港から神奈川県の厚木基地に向かう予定。


 チャイコフスキーの「1812」を演奏して、大砲をこいつらにぶっ放してやれ。

参照→YouTube - Tchaikovsky "1812 Overture" with 105mm Cannons 20071020
ついでに「1812」と言えばこの男!→YouTube - Cozy Powell - Munich 1977



虚偽答弁もOKだそうな (2010 12/11 24:00)

国会での虚偽答弁の責任は「内容次第」 政府答弁書が無責任に…(12/10産経)
 政府は10日の閣議で、閣僚が国会で虚偽答弁を行った場合の政治的・道義的責任について「答弁の内容いかんによる」とし、必ずしも責任は問われないとする答弁書を決定した。自民党の森雅子参院議員の質問主意書に答えた。先の臨時国会では、仙谷由人官房長官をはじめとする閣僚の虚偽答弁が追及された。

 責任回避のため虚偽答弁→虚偽答弁の責任回避のために今回のような答弁書……というわけで、いったん堕ち始めたら際限がないという好例でございますわな。
 「嘘も方便」で、必ずしも虚偽答弁が悪とは言い切れない面があるのはたしかだが、「平気で嘘つきまっせ」と受け取られるような答弁書の書きっぷりは、開き直りすぎていて清々しさすら感じてしまう。

 これを以て「自分たちが野党になったときに首締めることになるぞ」と考える向きもあろうが、そんな人たちは民主党を買いかぶり過ぎである。民主の思考回路の基本は「俺たちは何やってもOK。でも同じことを他の人がやったらダメ」なので、自分たちが野党になった途端に、「内容次第では虚偽答弁も問題なしとはどういう了見だ!」と批判することになるだろう。

 どこまで墜落していくんだろう。


何もかもが適当 (2010 12/11 24:00)

菅首相:半島有事に拉致被害者の救出方法検討(12/10毎日)
 菅直人首相は10日夜、北朝鮮による拉致被害者家族との会合でのあいさつで、砲撃事件による緊張関係に触れつつ「万一の事態でも、北にいる拉致被害者をいかにして救出できるか、いろいろな事を考えておかねばならない」と述べ、朝鮮半島有事の際に、北朝鮮国内で所在不明の拉致被害者の救出方法を検討する考えを示した。
 首相は韓国在住の邦人救出についても「直接自衛隊が出て、向こうの国の中で行動できるルールはきちんと決まってない。いざという時に救出に携われる日韓の決め事もしっかりしたい。今いくつかの議論を進めている」と語り、韓国内での自衛隊の活動に関する取り決めに意欲を示した。
 現行の自衛隊法84条の3では、自衛隊機や自衛艦での邦人輸送が規定されているが、「輸送の安全が確保されている」時に限るとされ、戦闘地帯での輸送には踏み込んでいない。また、歴史的経緯から韓国内での自衛隊の活動を望まない世論も強い。【坂口裕彦、倉田陶子】


 憲法改正、自衛隊の武器使用制限を緩和、韓国との連携など、クリアすべき多くの課題を乗り越える道筋が付けられれば、菅は歴史に名を残す名宰相となる。しかしながら、菅の頭の中に、実現するための方策は無いだろうなぁ……などと考えていたら、やっぱりこんなことに。

北朝鮮・拉致問題:菅首相の自衛隊派遣発言 在韓邦人救出目的と釈明(12/11毎日)
 菅直人首相は11日、朝鮮半島有事の際に北朝鮮にいる拉致被害者を自衛隊が救出する検討を始めていると受け取れる10日の発言を軌道修正した。東京都内の視察先で記者団に「一般の邦人が韓国の中、例えばソウルとかに住んでいる。有事のときに拉致被害者を含めて一般の邦人の救出に自衛隊の輸送機などが受け入れてもらえるか、考えなければいけない」と語り、韓国の邦人救出を念頭に置いた発言だと釈明した。
 首相は「日韓の間で協力関係も進んでいるので、相談を始められれば。これからの問題だ」と述べ、まだ検討していないことを強調した。【吉永康朗】


 何を言ってるのか全く意味が分からない。拉致被害者の救出という話なのに、韓国の邦人救出?その場の勢いでつい勇んだことを言ってしまったが、何とか責任をとらずに済むような方法で収拾を図りたい、という意図が見え見えの、支離滅裂な釈明。

 思いつきを即座に口にするのはやめてくれ。



大連立 (2010 12/10 24:00)

 自民主導の大連立だったら、民主党議員の修養を兼ねて、「有りかも知れない」と思ってしまう自分がいる。何をやっても(「小沢一郎総理」は除く)、「今より悪い」ということにはならんだろうから。
 ただし、小沢一派は除外、菅も仙谷も岡田も鳩山も除外、中井蛤は当然除外、元社会党も除外、口だけ番長の原口や前原もできれば除外……ほとんど残らんな。やっぱ自民党だけでいいや。小泉(純)も、「連立したらみんなの党が喜ぶだけだ」と言ってたしな。
 自民が政権をとった場合にくっついてくる公明は、創価ってところが気に入らないが、民主党を見ていたら「はるかにまともな党」に思えてくるので、目をつぶることができる。創価を蛇蝎のごとく嫌っている拙者が公明を容認できるようになるたぁ、民主党のヤツら、なかなかやるな。



すごいヒゲ (2010 12/9 24:00)

大久保利通の写真に関心 首相が「議会政治展」を鑑賞(12/8産経)
 菅直人首相は8日、東京・永田町の憲政記念館で開催中の議会開設120年記念「議会政治展示会」を鑑賞した。展示会は幕末から帝国議会開設までの歩みを、国立国会図書館が所蔵する坂本龍馬や伊藤博文らの関係資料とともに紹介している。首相は明治政府建設に尽力した大久保利通の写真を見つめながら「すごいひげを生やしているなあ」とポツリ。本会議場を再現した部屋で自身の所信表明演説の映像を見て、照れ笑いを浮かべる場面もあった。

 いやいや、板垣退助とか長岡外史のヒゲもなかなかですよ……つーか、今までに大久保利通の写真を見たことがないような反応だな。幕末好きをアピールしていた割には、維新三傑の顔を知らないってか?


詰み (2010 12/9 24:00)

山岡氏派買収疑惑:運動の主婦「書いた記憶ない」領収書(12/8毎日)
 09年8月の衆院選栃木4区の山岡賢次・民主党副代表(67)派による買収疑惑で、選挙運動費用収支報告書に約9万円の報酬を受領したと記載されている主婦が毎日新聞の取材に「無報酬のボランティアだった」と答えた。報告書には主婦名の領収書が添付されているが「書いた記憶はない」という。偽造領収書であれば公職選挙法違反(虚偽記載)に問われる可能性もある。山岡氏側に取材を申し込んだが、返答はなく、謎が深まっている。【小林直、太田誠一、渡辺暢】

 疑惑を巡っては、別の主婦2人が電話作戦をし、陣営から報酬計24万円を受領したと証言。「世論を正す会」と名乗る市民団体が8日、宇都宮地検に公選法違反(運動買収)の疑いで刑事告発したと発表した。
 領収書を巡る新たな問題では、毎日新聞が情報公開で入手した報告書によると、主婦が09年11月29日、報酬8万9750円を受領したと記載されている。山岡賢次選挙事務所宛ての領収書が添付され、手書きで日付、金額、主婦の住所、氏名が記載されていた。
 主婦は8月、取材に対し「(選挙中)栃木県真岡市の事務所に行った。後援会名簿を見ながら電話をかけ、『応援お願いします』と訴えた」と電話作戦を行ったことを認めた。報酬については「ない」と明言。領収書については「住所や名前に間違いはないが、違う(自分が書いたものではない)と思う。(書いた記憶は)ない」と答えた。2度目の取材では、領収書の真偽について「分かりません」とだけ答えた。9月の3度目の取材には「何度も来られて迷惑なので事務所に聞いてほしい。事務所が対応するはず。(領収書の真偽は)知らない」と語った。
 毎日新聞は領収書の真偽について文書で質問をしたが、事務所側は「法令に従い適正に処理している」とだけ回答し、その後も詳細な説明はない。
 公選法は選挙運動の実態を事後チェックするため、報告書に収入や支出を記載するよう義務づけている。故意に虚偽記載すると3年以下の禁錮か50万円以下の罰金が科されるが、ミスなら処罰されない。一方、領収書が本物なら、電話作戦の運動員に報酬を渡したことになり、買収を禁じる公選法に抵触する可能性が出てくる。


 無報酬だったら虚偽記載、報酬有りだったら買収。詰んだな、山岡。

 ただ、12/4に紹介した記事では、
 運動員2人は栃木県に住むいずれも主婦。毎日新聞の取材に対し「後援会名簿を使って1日200軒ぐらいかけた」「電話かけ専門だった」と、同県真岡(もおか)市の事務所で電話作戦をしていたことを認めた。
 電話作戦は公選法上、無報酬のボランティアだけに許されるが、うち1人は山岡氏の私設秘書の実名を挙げ「選挙3カ月後に『報酬が出るから』と連絡があり、事務所で秘書から報酬を受け取った。領収書も書いた」と話した。もう1人は、陣営側の人物について実名を伏せつつ「ボランティアということにしているが(本当はもらった)」と話した。


 となっており、今回の記事とは話が微妙に食い違っているのが気になる。毎日新聞の報道というところに一抹の不安があるが、市民団体が告発しているのは事実で、山岡が消えることを大いに期待したい。



伝える素材がそもそも無いだろ (2010 12/8 24:00)

 すまん、いったいどんな実績が上がったのか、誰か具体的に教えてくれ。

実績、国民に伝え切れず=政権半年で菅首相(12/7時事)
 菅直人首相は7日夜、首相官邸で記者団に、8日で政権発足半年を迎えることについて「多くの課題でかなりのことが実現しつつあると思っているが、十分国民に伝え切れていない」と述べた。その上で「今までやってきたことを伝えながら、来年の予算に向かって準備を進めたい」と強調した。
 また、仙谷由人官房長官は記者会見で「今まで自民党ができなかったが、(菅政権になって)やれたことがある」としつつも、「(国民から見て)身近な実感として返ってくるものがない分、つらい状況に政権がある」と述べた。


 これ、本気で言ってるとしたら古今無双のバカだな。現政権の問題は、「発信能力の低さ」ではなく、政権運営能力が皆無であることだ。何ら成し遂げていない政権がいくら「実績」を高らかに発信しようとも、「大本営発表」としか思わない。

 最近は、菅も仙石も「忙しさ」を言い訳にしているようだが、いくらアリのように働こうとも(一生懸命に働いているようにすら見えないんだが)成果が上がらなければ「負け犬の遠吠え」である。
 「努力はしてますが…」が許されるのは、学生時代まで。民主党が、自民党という親に反抗するしか能がない思春期野郎の集まりだということを、改めて感じた。


偏見 (2010 12/8 24:00)

 これは酷い。

石原都知事:同性愛者「やっぱり足りない感じ」(12/8毎日)
 東京都の石原慎太郎知事は7日、同性愛者について「どこかやっぱり足りない感じがする。遺伝とかのせいでしょう。マイノリティーで気の毒ですよ」と発言した。石原知事は3日にPTA団体から性的な漫画の規制強化を陳情された際、「テレビなんかでも同性愛者の連中が出てきて平気でやるでしょ。日本は野放図になり過ぎている」と述べており、その真意を確認する記者の質問に答えた。
 7日の石原知事は、過去に米・サンフランシスコを視察した際の記憶として、「ゲイのパレードを見ましたけど、見てて本当に気の毒だと思った。男のペア、女のペアあるけど、どこかやっぱり足りない感じがする」と話した。同性愛者のテレビ出演に関しては、「それをことさら売り物にし、ショーアップして、テレビのどうのこうのにするってのは、外国じゃ例がないね」と改めて言及した。【真野森作】


 ジェンダー・フリー教育に対する反感から、このような発言が出てきたということかもしれないが…。同性愛者であることを売り物にし、自らを「見世物小屋の見世物」に貶めるようなやり方を批判しているのなら、まだ理解できる。
 しかし、同性愛者が堂々とテレビに出ること自体を問題視するのだとすれば、差別的だと言わざるを得ない。「マイノリティで気の毒」とか言ってるから、明らかに差別的感情で喋ってるんだろうが。美輪明宏に呪われてしまえ。


海老蔵一色 (2010 12/8 24:00)

 なんでテレビは海老蔵一色なんだろ。そんなに大した話?裏に、暴走族リーダー絡みで大きな人脈があるのか、それともクスリでも絡んでるんだろうか。そうでなければ、騒ぎ過ぎとしか思えない。

 若い芸人が暴れただけの話としか思えないんだが……ちょいとネジが飛んでる方が表現者としては面白い。問題は、海老蔵が多少の狼藉を許されるくらいの芸達者かどうか、だが。



もうゲームオーバーですから (2010 12/7 24:00)

 たったこれだけの短い記事の中に、突っ込み所が満載。

小沢元代表、復権に意欲 「トウ小平よりましだ」(12/6静岡新聞)
 民主党の小沢一郎元代表は6日夜、都内で開かれた支持者らとの会合で、中国の故トウ小平氏の伝記を読んでいると紹介し「トウ氏は私と同じ68歳の時、文化大革命で地方に飛ばされていた。それに比べれば今の自分はまだましだ」と、復権に意欲を示した。
 これに先立ち党所属議員のパーティーに祝電を寄せ、菅政権の現状を「厳しい風が吹きすさび、強い雨が降っている」と指摘。「政治家は傘が吹き飛ばされ、物が飛んで来ようとも、一歩一歩、地を踏みしめて前進しなければならない」と、民主党政権維持への努力を訴えた。
 パーティーには鳩山由紀夫前首相が出席。「政権交代を果たし、一時は素晴らしい青空になっていくぞという天気になったが、今は視界不良だ。どのように変えていくかが問われる」と語った。

 「トウ小平よりマシだ」と自分をトウ小平になぞらえるのは、トウ小平と同等の能力を持っている人間だけにしてほしいモンだ。言うまでもなく、小沢にそんな政治力は無い。
 まともな閣僚経験も無く(自治相と国家公安委員長を1回ずつ)、政治的な功績も「細川政権」以外に皆無の男が、大した政治力を有しているはずがない。それが常に野党暮らしで実力を発揮できなかった、というなら理解できるが、小沢は政権の中枢にいた時期が長かったくせに何もしていない。今さら権力を持たせたところで、何ができるはずもない。
 細川政権を作り上げたり、小渕政権で駄々をこねて小渕さんを困らせたり、そういった政局に関する能力は確かに低くないかも知れないが、その「豪腕」すら、最近の「力」の源泉は「新党を作って解党することによって得た金」であったことが最近明らかになった。つまり「本来は公金であったはずの私財」が力の基盤であり、小沢自身の力ではない。

 ま、この小沢の言葉は、文革大好きな仙谷への当てつけだろうが。

 鳩山も、毎度のこととは言え「政権交代を果たし、一時は素晴らしい青空になっていくぞという天気になったが、今は視界不良だ。」とは狂った物言い。「自分が総理だったときは良い天気だった」とでも言いたいのだろうが(「今日は良い天気です」とか言ってたしな)、視界不良の原因の半分以上は貴様のせいだし、鳩山政権の時も視界不良であった。

 民主党政権は既にゲームオーバー。早く退散してもらわないと、日本がゲームオーバーになってしまう。



災害宝くじ (2010 12/6 24:00)

 きちんと下調べしないままに思いつきを口にしたのではあるまいな。 

「災害宝くじ」検討 蓮舫氏、利益被災者に(12/5産経)
 蓮舫行政刷新担当相は5日夜、新潟県村上市での講演で、利益を被災者救済に充てる地方自治体発行の宝くじを検討していることを明らかにした。宮崎県で発生した口蹄疫なども想定している。蓮舫氏は「当せん金以外の利益を被災地域や農家に使えば税金で時間がかかる(支援)枠組みより使い勝手がいい」と指摘した。

 アイディア自体悪いとは思わないが、阪神大震災の時にも新潟県中越地震の時にも発行された「災害復興宝くじ」と何が違うんだという疑問はある。それとも、災害が起きていない段階から宝くじを売り、利益をプールしておいていざというときに使う、ということだろうか。それも一つの考えだが、民主政権が絡むと、なんか国が災害対策費を出さないようにするための方便に思えるんだよな……すまんね、信用できなくて。

 災害予備費を生活保護の母子加算に回しておいて、災害対策のために宝くじを作ろうと言い出したり、自分たちの怠慢で口蹄疫被害が広がったくせに、「くじは時間がかかる枠組みより使い勝手が良い」と制度の問題に転嫁して復興くじを正当化したり、「相変わらず民主政権は責任転嫁とマッチポンプしか能がない」という感想。

 それならいっそ、高速道路無料化宝くじとか、子供手当宝くじとか、ガソリン値下げ宝くじとか作れよ。「はやぶさ2宝くじ」とか出たら、買ってしまうかも知れん。



激務? (2010 12/5 24:00)

首相、3カ月半ぶり自宅に戻る 激務の中の静養(12/5共同)
 菅直人首相は5日夕、約3カ月半ぶりに東京都武蔵野市の自宅に伸子夫人とともに戻った。前回8月の滞在は20分間だったが、今回は約1時間半。懇意の同市議の会合出席後は、伸子夫人と食事をして夜まで市内で過ごし、激務の中の「静養」となったようだ。
 衆院議員初当選時から親交がある市議の会合では「最近は慎重すぎると言われる。元気になったと言われるよう頑張る」とあいさつし、自らを鼓舞していた。


 激務?どこが?
 仮に激務だとしても、「努力はしている」なんて言い訳が通じるのは、入社間もない新人だけだ。60過ぎのオッサン、ましてや総理に許される言い訳ではない。


一鉄 (2010 12/5 24:00)

納豆菌よ藻と戦え…中学校プールで汚れ防止実験(12/1読売)
 一冬を越すと黒っぽい緑色に変色し、ぬめりが出る学校プール。
 この水を、納豆菌できれいなままにしようとするユニークな実験が30日、東京都江戸川区東瑞江1の瑞江第三中学校など3中学校で始まった。
 区内の中学校は、23区で唯一の取り組みとして、生徒自身がシーズン前にプールを掃除している。一冬を越した後にプールの底や内壁にびっしりこびり付いた藻の汚れが難敵で、滑りやすく、放課後など4日間かけて掃除するなど生徒らの負担が大きかった。
 そこで、区教育委員会が業者に相談したところ、微生物製剤製造「東和酵素」(神奈川県平塚市)から、納豆菌(バチルス菌)の投入が提案された。納豆菌が増殖して栄養分を独占するため、水中の藻などの微生物が繁殖できなくなるといい、池の水質浄化などで実績がある。しかし水の動きのないプールでの効果は不明で、同社の協力を得て実験することになった。
 実験が行われる3校では、納豆菌の投入回数を1〜3回と変え、投入約1か月後には同社が水質検査を実施。効果が確認されれば、他校での使用も検討するという。
 3回の投入を予定している同中では、科学部の生徒3人が実験に参加。オブラートに包まれた納豆菌の粉末をプールに投入した。周囲は納豆のにおいが漂い、3人は顔をしかめながらデッキブラシでかき混ぜた。
 3人は今後も、水を採取して微生物の増減を調べるといい、科学部長の同中2年稲葉一鉄君(14)は「納豆菌を入れたら逆にねばねばしないか心配」と言いつつ、「これで来年の掃除が楽になれば良い」と期待を寄せていた。


 納豆菌が云々はどうでもよい。着目すべきは、科学部長の名だ。まさか東京に西美濃三人衆の一人がおわすとは……。
 たしかに、私も、仮に自分の苗字が稲葉であれば、子供の名は一鉄と良通の2択!
 そういえば中学校の時、同じクラスの柴田君に、全く違う名前なのに「権六」とあだ名を付けてしまった(しかも語感のインパクトから、ふつうに定着してしまった)。この場を借りて、お詫びしたい。



求む、連座制適用で辞職! (2010 12/4 24:00)

 叩けば埃が出てくる……というか、埃そのもののような輩の話。

買収:民主・山岡陣営に疑い 昨夏衆院選、「電話作戦」に報酬(12/4毎日)
 山岡賢次・民主党副代表(67)の陣営が09年8月の衆院選(栃木4区)で、有権者に電話で投票を依頼する「電話作戦」を行った運動員2人に計24万円の報酬を支払っていたことが分かった。電話作戦は無償で行わなければならず、公職選挙法違反(運動買収)の疑いがある。1人は連座制適用対象である私設秘書(37)から報酬を受領していた。過去、連座制適用が確実となり議員が辞職に追い込まれた事件もあり、民主党に「政治とカネ」を巡る新たな疑惑が浮上した。
 運動員2人は栃木県に住むいずれも主婦。毎日新聞の取材に対し「後援会名簿を使って1日200軒ぐらいかけた」「電話かけ専門だった」と、同県真岡(もおか)市の事務所で電話作戦をしていたことを認めた。
 電話作戦は公選法上、無報酬のボランティアだけに許されるが、うち1人は山岡氏の私設秘書の実名を挙げ「選挙3カ月後に『報酬が出るから』と連絡があり、事務所で秘書から報酬を受け取った。領収書も書いた」と話した。もう1人は、陣営側の人物について実名を伏せつつ「ボランティアということにしているが(本当はもらった)」と話した。
 陣営が09年12月1日、選管に提出した「選挙運動費用収支報告書」には、2人の領収書のコピーが添付されており、毎日新聞は情報公開請求で入手。「山岡賢次選挙事務所」名で、同11月28日と同29日、2人に各12万円を支払った、と記載されている。名指しされた秘書は「電話作戦をした人はいるだろうが報酬はないんじゃないか」と話した。
 衆院選栃木4区では4人が争い、山岡氏が13万9878票を獲得し小選挙区での初勝利を果たした。【小林直、太田誠一、渡辺暢】

 ◇過去に連座制適用例
 買収など選挙違反事件で出納責任者や運動の指揮・監督をする責任者(総括主宰者)の有罪が確定すると連座制が適用され、候補者の当選が無効となり同じ選挙区からの立候補が5年間禁止される。
 電話作戦を巡る運動買収事件としては、山岡陣営の疑惑と同じ衆院選で、民主党の小林千代美前衆院議員(北海道5区)派の連合幹部(当時)が09年10月、逮捕されたケースがあり、懲役2年、執行猶予5年が確定。判決によると、35人に電話作戦の報酬として計261万円を支払う約束をした。公選法上報酬を実際に渡さなくても、買収罪が成立する。小林氏は辞職に追い込まれ、検察側は公民権停止など連座制の適用を求め札幌高裁に行政訴訟を起こし係争中。
 94年の公選法改正で、秘書や立候補予定者の親族らでも禁錮刑以上が確定すると連座制の対象となり、適用例もある。


 期待することはただ一つ。山岡賢次というクソ虫が政界から消え去ること。

 しかし、山岡って前回の衆院選が小選挙区での初勝利だったんだねぇ……それまでは、比例区でのゾンビ当選ばかり。前回の勝利すら、3万票差で、民主党の勢いからすれば辛勝と言うべき。地元でも嫌われてるんだねぇ。


徒然 (2010 12/4 24:00)

 昨日書いたヒ素代謝生物に絡んで、あれこれ。

 すげー話だと多くの人が分からないのは、それは知らないのだから仕方がない(高校生物のレベルだから、もうちょい話が分かる人がいてもいいとは思うが)。むしろ、このニュースを伝える側の態度の方が気になる。多くの人がよく理解できないことを分かりやすく伝えるところにこそ、メディアの役割があると思うのだが、今回はそのメディアも「何だかな」という反応。テレビなんぞは素人同様の「がっかり」反応で、メディアの役割を放棄。新聞も、科学系には比較的強いはずの朝日でさえ、「ヒ素を食べる」という誤解を招く見出しの建て方。詳しくない記者ばかりなら、新聞はもっと外部のサイエンスライターを活用すべきだ。

 さらにゲンナリしたのは、どういう話か説明されたうえでなおかつ、「で、それが私たちにどう影響するの?何か意味があるの?」って反応する向き。「新しいことを発見する興奮」「知らないことが分かる感動」でじゅうぶんじゃないか、と私は思うんだが。青いかも知れないが、冷笑的であるよりは、人生楽しいよ。
 意味があるかどうかで言えば、生命誕生は化学反応の結果に過ぎず、我々が生きていることすら根源的には意味がない。その根源的に意味がないところに、敢えて意味を見出そうとするから、生きること含め全ての物事は面白いし、尊い物になると思うんだが。

 最後に。ヒ素代謝生物に関して、読みやすい文章を紹介。
http://www.jamstec.go.jp/less/precam/j/news.html



ヒ素で生きる生物 (2010 12/3 11:00)

 昨日手短すぎたんで、変な時間に更新を。

ヒ素食べる細菌、NASAなど発見 生物の「常識」覆す(12/3朝日)
 猛毒のヒ素を「食べる」細菌を、米航空宇宙局(NASA)などの研究グループが見つけた。生物が生命を維持して増えるために、炭素や水素、窒素、酸素、リン、硫黄の「6元素」が欠かせないが、この細菌はリンの代わりにヒ素をDNAの中に取り込んでいた。これまでの「生物学の常識」を覆す発見といえそうだ。
 今回の発見では、NASAが記者会見「宇宙生物学上の発見」を設定したため、「地球外生命体発見か」と、CNNなど国内外の主要メディアがニュースやワイドショーで取り上げるなど「宇宙人騒動」が起きていた。
 この細菌「GFAJ―1」株は、天然のヒ素を多く含む米カリフォルニア州の塩湖「モノ湖」の堆積(たいせき)物から見つかった。研究室で培養して調べたところ、リンの代わりにヒ素を代謝に使い、増殖していた。リンは、炭素などほかの5元素とともに、生命体が核酸(DNAやリボ核酸)やたんぱく質などを作るのに必要な元素だ。ヒ素とリンは化学的な性質が似ている。
 これまで、永久凍土や深海の熱水の中など「極限環境」で生きる微生物は複数見つかっているが、こうした性質はもっていなかった。
 地下水や土壌のヒ素汚染に苦しむ地域において、汚染環境の浄化に応用できる可能性も秘めているという。
 この発見は、生命が環境に応じて柔軟に対応できることを示しており、地球外生命体探しでの「生命に必須な水を探す」といった「常識」も覆される可能性がありそうだ。
 金沢大の牧輝弥准教授(微生物生態学)は「これまでは生物が利用できないと考えられていた物質の満ちた環境でも、微生物が増殖し生存する可能性が出てきた。この細菌の発見で生物細胞を構成する『六つの元素』の概念が変わり、生物細胞内での新たな代謝の仕組みが提唱されるかもしれない」としている。
 研究成果は2日付の米科学誌サイエンス電子版で発表される。(松尾一郎、勝田敏彦=ストックホルム)


 NASAの該当ページ→
http://www.nasa.gov/topics/universe/features/astrobiology_toxic_chemical.html

 「すわ宇宙人か?」と勝手に期待していた層が落胆しているようだが、これはかなりすごい発見なんじゃないか?私が無知なだけ?

 「ヒ素を食べる」という部分に焦点を当てない方がいいと思うけどなぁ……「変な物を食べる奇妙な生物なんぞ、珍しくもないだろ」と勘違いされかねない。DNA組成にヒ素を利用しているという点をもっと強調した方が分かりやすい。ATPにもリンが要らないということになると、「ガソリンでしか走らないと思っていた自動車が、実は砂糖水でも走れます」みたいな話。

 「生物にはリンが必要」と思われていたのが覆り、これまで「生物がいるはずがない」と思われていた場所にも生物が存在している可能性が出てきた。宇宙における生物探索のやり方が根本的に変わることになるし、また、「今はリンを必要とする生物が地球上を独占しているが、かつてはヒ素を必要とする微生物がいたかもしれない」という「生物進化」の話にも影響を与えるんじゃないか。

 将来は、炭素を必要としない(珪素でできた)地球外生物とかも見つかるのかな。わくわくしてくるな。



首が痛いので手短に (2010 12/2 24:00)

 また肩こりが酷く、歩くだけで頭に響いてツラい。首を切り取って洗いたい。首筋を取り出して水でジャブジャブしたい。

 PC見るのもイヤなんだが、1つだけ。

民主党幹部は「中井氏に国会議員は無理」(12/2産経)
 民主党幹部は2日夜、都内で記者団に対し、中井洽(ひろし)衆院予算委員長の非礼発言について「糾弾されてしかるべきだ」と述べて不快感を示した。さらに「(天皇、皇后両陛下が出席されている)式典中に携帯電話が鳴った自民党の逢沢一郎氏は国対委員長を辞めるべきだ。しかし、中井氏はそもそも国会議員を務めていることに無理がある」とも述べ、中井氏の国会議員としての資質に強い疑問を呈した。

 民主党のくせにまともな発言じゃねーか。民主党幹部って誰だろう。黄門様かな?



クズのパンデモニウム (2010 12/1 23:00)

 最近の民主のクズっぷりがよくまとまっている記事。自分たちの過去の言動を棚に上げた、バカ全開の発言集。

喉元過ぎれば熱さ忘れる? 政府・与党、責任転嫁体質に逆戻り(11/30産経)
 最大の課題だった平成22年度補正予算が成立して気が大きくなったのか。菅直人首相をはじめ政府・民主党幹部は30日、野党やマスコミに対する挑発的な発言を連発した。仙谷由人官房長官と馬淵澄夫国土交通相への参院の問責決議もどこ吹く風。すっかり責任転嫁体質に逆戻りした。「喉元過ぎれば熱さを忘れ」を繰り返して来年の通常国会を乗り越えられるのだろうか。(村上智博、田中靖人)

 「野党は与党の邪魔をするのが国会の常なので少し足踏みを続けている
 30日、首相官邸で日韓・韓日両議員連盟の表敬訪問を受けた首相は、朝鮮半島由来の文献を韓国に引き渡す日韓図書協定の国会承認の遅れの責任を野党になすりつけた。政府の不手際で国会提出が11月16日までずれ込んだことはすっかりお忘れのようだ。

 民主党の鉢呂吉雄国対委員長は30日の正副国対委員長会議で「野党の質問があまりにも低俗だ。答弁者は質疑者の低劣さに合わせなければ答えようがない」と言い放った。審議空転の原因は閣僚の失言・暴言ではなかったのか。

 岡田克也幹事長は30日の与野党幹事長会談で「今の参院の状況はすべて野党に責任がある」と断じた。12月3日の会期末に向け、野党に協力を求める会談のはずだったが、野党は完全にへそを曲げた。

 仙谷氏は30日の記者会見で、党首討論への陪席を野党に拒否されたことを「野党は審議しない理由をあまり探さないほうがいいのではないか」と嫌みたっぷりに牽制。さらに矛先をマスコミに向けた。
 「朝7時から夜11時まで一生懸命いろんな改革を実行してもマスメディアがプラス評価でお書きいただいていない。ジャーナリズムは野党精神が旺盛な方が正しいかもしれないが…」

 前原誠司外相も11月27日に横浜市内で「どこかの党は審議拒否だと言っているが、審議に出てこなかったらあの人たちは税金泥棒だ」と述べている。

 野党は怒りが収まらない。自民党の小池百合子総務会長は「国家や国益を考えないで足を引っ張ってきた野党時代の民主党と一緒にしてほしくない」、逢沢一郎国対委員長も首相発言を「国会の現実を全く知らない。言語道断だ」と反撃した。
 みんなの党の渡辺喜美代表は「何でも野党のせいにして国会を切り抜けようとしている。政権延命のための屁理屈(へりくつ)だ」と一刀両断。比較的穏健な公明党幹部も「民主党は自分たちの要求ばかりでこちらの言い分を聞かない。もう党首会談も幹事長会談も開かない方がよいのではないか」とさじを投げた。
 民主党出身の西岡武夫参院議長も仙谷氏には不快感を隠さない。
 「院として政治責任を問うた問責決議は非常に重い。ところが、仙谷氏の記者会見でのセリフは不可思議だ。彼は反省しましたか。私は反省の弁を聞いていないような気がする」


 民主党から立候補する場合には、「非常識であること」「無知かつ無恥であること」「責任転嫁が得意であること」「所構わず暴言が吐けること」とかいう条件でもあるのかね。

 で、新たな「非常識」追加。

【中井氏非礼発言】民主も逢沢氏の「ケータイ着信音」問題視…懲罰動議の応酬に(12/1産経)
 自民、みんな、たちあがれ日本の野党3党は1日夜、11月29日の議会開設120年記念式典で、秋篠宮ご夫妻が天皇、皇后両陛下の入場を待って起立されていた際、「早く座れよ」などと発言した民主党の中井洽(ひろし)衆院予算委員長への懲罰動議を衆院に提出した。民主党も同式典の最中、携帯電話使用禁止の申し合わせに反し、着信音を鳴らした自民党の逢沢一郎国会対策委員長への懲罰動議提出で対抗。国会での与野党対立は、皇族ご臨席の式典での失態にからむ懲罰動議の応酬に発展した。
 2つの懲罰動議は3日閉会の今国会で採決されない見通しだが、公明党幹部は1日夜、「来年1月召集の通常国会の運営を考えれば、中井氏はいずれ予算委員長を辞めざるを得ないだろう」との見方を示した。
 中井氏は1日午前、川端達夫衆院議院運営委員長に電話し「いろいろお騒がせして申し訳なかった」と陳謝したが、問題視された発言自体は否定したため、野党3党は「皇室に非礼で、院の品位を著しく汚した」と動議提出に踏み切った。
 中井氏は記者団に「(式典の)行程表にはお座りになると書いてあって、一同着席となっている。どうしたんだろう、宮さまに伝えていないのかね、ということを(周囲の議員に)申し上げた」と釈明した。この説明を受けて、民主党は中井氏擁護の姿勢を強め、衆院議運委理事会では「逢沢氏の着信音は天皇陛下に聞こえたかもしれないが、中井氏の発言は聞こえていない」(村井宗明民主党理事)などと反論した。参院議運委理事会でも民主党理事は「発言は主語が不明確で誰への発言か分からない。これ以上の調査は難しい」と沈静化を図った。
 しかし、中井氏の近くで発言を実際に聞いた水野賢一・みんなの党幹事長代理は「中井氏が殿下に対して『早く座れよ。こっちも座れないじゃないか』と言ったのが鮮明に聞こえた。『聞こえるように言わなければダメだ』とも言っており、確信犯だ。独り言ではない大きな声だった」と話すなど、野党3党側は追及姿勢を緩めていない。


 村井とかいう男の反論はいったい何だ?陛下に聞こえたかどうかは関係ない。社会人としての最低限の儀礼も品位も持ち合わせていないことが問題なのだ。聞こえようが聞こえまいが関係ない。「バレなきゃ問題なし」という思考がデフォルトの民主党議員には理解できない話かも知れないが。
 昨日も書いたが、逢沢さんも問題だがあくまで過失、中井の方は意図的な言動。非礼のレベルが全く違う。スピード違反とひき逃げくらい違う。しかも逢沢さんの方は謝罪してるが、ハマグリの方は開き直って「言いがかりだ」と逆ギレする始末。

 しかし、メディアは「どっちもどっち」作戦で民主党を擁護する方向に持って行きたい模様。くだらない応酬にしくさったのは、「逢沢にも懲罰動議を出せば、バーターで中井に対する動議も引っ込めてくれるだろう」と(たぶん)本気で思っている、お馬鹿な民主の方なんだがな。



非常識の極致 (2010 11/30 24:00)

非礼の極み 民主・中井前国家公安委員長が秋篠宮ご夫妻に不平…「早く座れよ」 議会開設120年記念式典(11/30産経)
 11月29日の議会開設120年記念式典で、民主党の中井洽前国家公安委員長が、来賓の秋篠宮ご夫妻が天皇、皇后両陛下のご入場まで起立されたのを見て「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」と不平を漏らしていたことが30日、分かった。自民党は「懲罰の対象になりうる著しく品を欠く発言だ」と問題視している。西岡武夫参院議長も事実関係を調査する意向を示した。
 複数の国会議員によると、秋篠宮ご夫妻は式典会場の参院本会議場に入られ、天皇、皇后両陛下のご入場まで約5分間起立して待たれた。国会議員も立っていたところ、中井氏は1分半ほどで「早く座れよ」などとぼやき始めた。それほど大声ではなかったが、議場は静まっており、周囲に響き渡ったという。
 みんなの党の桜内文城参院議員は30日にブログで「想像を絶することが起こった。これでは国会崩壊だ。1人の国民として今回の野次は決して許すことはできない」と批判した。
 中井氏は30日、産経新聞の取材に「『早く座らないとだれも座れないよ』と言ったかもしれないが、秋篠宮さまに向けて言うはずがない。副議長らに言った」と釈明した。


 釈明になってねぇぞ、ハマグリ。秋篠宮殿下に向けて言ったかどうかは関係ない。陛下のご入場まで起立されていることに対し、「早く座れ」と口に出してしまう非常識ぶりが既に社会人として欠格。携帯を鳴らした逢沢は、バカ野郎であるとは言え「過失」の範囲であるのに対し、中井蛤の方は意図的な言動。クズっぷりのレベルが違う(逢沢を擁護する気もないけどな)。

 懲罰動議出して失職させようや。非常識でも仕事ができればまだ目を瞑ることもできようが、こいつは全く仕事のできない無能だからな。議会に存在する意義は何一つ無い。



国会開設120年 (2010 11/29 24:00)

 その時の総理は山縣有朋でしたっけ。

天皇陛下のお言葉 議会開設120年記念式典で(11/29産経)
天皇陛下のお言葉

 議会開設120年記念式典に臨み、皆さんと一堂に会することを誠に喜ばしく思います。

 わが国の議会は、明治23年、大日本帝国憲法の下で開会された第1回帝国議会に始まり、中断されることなく、戦後は、日本国憲法により設立された国会に引き継がれ、今日に至っています。この間、昭和21年に実施された帝国議会最後の総選挙において、初めて女性議員が選出され、また、新しい国会の開設に当たり、貴族院は廃され、参議院が設立されました。今や、第1回国会の召集以来63年がたち、国会の時代は、57年にわたった帝国議会の時代を超えるものとなりました。さまざまな時代を経たこの長い歳月を顧みるとき、議会が、わが国における議会政治の確立に努め、国の発展と国民生活の安定向上に力を尽くしてきたことに深い感慨を覚えます。
 現下の内外の諸情勢に思いを致すとき、国会が、国権の最高機関として、国の繁栄と世界の平和のため果たすべき責務は、いよいよ重きを加えていると思います。
 ここに、関係者一同が、先人の努力をしのぶとともに、決意を新たにして、国民の信頼と期待にこたえることを切に希望します。


 「戦前には言論の自由がなかった」という固定観念を持っている人も存在するが(「大正デモクラシー」って言葉を知らんのかね)、こと論戦ということであれば、戦前の帝国議会の論戦は現在の国会よりもよほど中身の濃いものであった。たしかに選挙戦ともなれば、政府の選挙干渉もあったし、死者が出るような騒ぎもあったが、少なくとも、国の将来を本気で考える者たちが本気で論を戦わせていた。

 民主党のゴミどもよ、「先人の努力をしのぶとともに、決意を新たにして、国民の信頼と期待にこたえることを切に希望します」という陛下のお言葉を噛みしめやがれ!

 しかしながら、式典には出席しなかった議員が多かったそうで。

半数近くの議員欠席…国会開設120年記念式典(11/29読売)
 国会が29日午前に参院本会議場で開いた議会開設120年記念式典に、国会議員の半数近くが欠席した。
 天皇、皇后両陛下らをお迎えして、国会の節目となる行事だっただけに、議員らの意識が問われそうだ。
 参院事務局によると、衆参両院の国会議員721人(衆院は欠員1)のうち、出席したのは約370人で、党として欠席した共産党(15人)以外にも、330人以上が欠席した。
 欠席した民主党の若手議員らからは「統一地方選に向けた地元会合を優先した」「陳情を受けていた」などの声が上がった。週末に地元に帰った議員がそのまま地元活動を優先したケースが多かったとみられ、「歴史への意識が薄いことの表れだ」という批判が出た。同党の岡田幹事長は29日の記者会見で、「それぞれ色々事情があると思うが、少し残念に思った」と述べた。


 そりゃ避けられない仕事という人もいるんだろうが……歴史に敬意を払えない人間が国家運営に携わるべきではない、とも思う。


酷いミス (2010 11/29 24:00)

 昨日の当欄の冒頭、「11/23に」というのが「141/23に」になっていた。アホすぎるミスなので、打ち消し線無しで訂正しておく。



オレは歩きたくない! (2010 11/28 24:00)

 11/23に当欄で「産経がどんな追撃を見せるのか楽しみ」と書いたが、その追撃がおこなわれた模様。記事には図解もあり、かなり詳しく状況が説明されている。長い記事なので、要点部分を太字強調しておく。

「おれは歩きたくないんだ!」隊員を団扇で数回たたく 防衛省調査で判明 松崎議員“恫喝”の全容(11/28産経)
 民主党の松崎哲久衆院議員(60)=埼玉10区=が7月、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)の納涼祭で、空自側の対応に不満を抱き、隊員に“恫喝(どうかつ)”ともとれる発言をした問題の詳細が27日、防衛省の聞き取り調査で分かった。松崎氏は駐車場までの徒歩要請を「歩きたくない」と拒否。歩行者安全確保のための一方通行規制を無視し、車を逆走させて呼び寄せた上で隊員の腕をつかみ、うちわで数回たたいた。
 防衛省の内部調査は終了したが、北沢俊美防衛相は「調査は進行中」(26日の参院予算委員会)として、結果を公表していない。
 松崎氏はこれを報じた18日の産経新聞記事について自身のホームページ(HP)で「隊員には手も足も触れていない」「受付方向に車が走れないと思う方が無理」と反論している。
 調査では、松崎氏は7月27日午後8時50分ごろ、受付付近から、約30メートル離れた来賓用駐車場の自分の車を一方通行規制を逆走させる形で呼んだ。
 車は誘導に従わず丁字路の右折を試み、隊員Aが注意すると、運転手は車を降り松崎氏のところまで歩いて事情を説明した。松崎氏が「2車線あるから問題ない。車をここに着けろ」と話したのを、近くにいた隊員Bが聞いた。
 隊員Bが「混雑のため車両規制を実施しています。事故の可能性もある」と車まで歩くことを要請したが、松崎氏は「おれは歩きたくない」と拒否した。
 運転手は車に戻り、隊員Aの制止を無視して一方通行を逆走、十字路でUターンして停止。松崎氏は隊員Bの腕をつかみ「ほら危なくないだろう」と言いながら、持っていたうちわで数回たたき、車に乗った。
 隊員Bはドアが閉まった後、「二度と来ないでください」とつぶやいたが、車窓が開いており松崎氏が聞いた。松崎氏のHPでは、このとき「ムッとしたが挑発に乗ったらダメだと分かっているから立ち去った。後日、基地側から謝罪にきたが、私が謝罪を求めたのではない」としている。
 だが防衛省調査では、松崎氏は隊員Bに詰め寄り「何だおまえは。司令官を呼んでこい」と言った後、受付で受付担当幹部に事情を話し、隊員Bの謝罪を求めたとあり、言い分は食い違っている。
 調査はまた「隊員Bは胸をつかむように押されたと言っている」としたものの、「同僚隊員からは死角で、目撃証言は得られなかった」とした。
 松崎氏は27日、産経新聞の取材に「隊員に手は触れていない。うちわが触れたかどうかまで記憶にない。私は子供のころから家族にも友人にも手を出したことはない。周囲もそれを信じてくれている」と語った。


 酔っぱらってるとしか思えないんだが……水戸黄門の悪代官のようなキャラで、仮にこういうヤツを小説なりマンガに登場させたら「ベタだなぁ」と嗤われるレベル。ただ、「うちわが触れたかどうかまで記憶にない」という言い訳は、限りなく黒と思わせるにじゅうぶん。

 産経以外も追いかけてくれないかなぁ……放置するには勿体ない人材だ。


金こそ力 (2010 11/28 24:00)

民主6衆院議員陸山会から寄付(11/27読売)
 民主党の衆院議員6人が代表を務める政治団体が、同党の小沢一郎元代表の資金管理団体「陸山会」から各500万円の寄付を受けていたことが、公表された政治資金収支報告書でわかった。
 6人は、千葉2区の黒田雄氏、3区の岡島一正氏、8区の松崎公昭氏、9区の奥野総一郎氏、11区の金子健一氏、12区の中後淳氏。いずれも衆院が解散し、総選挙に事実上突入した昨年7月21日付で寄付されていた。
 6人は菅首相と小沢氏が争った今年9月の同党代表選で、小沢氏に投票したことを明らかにしている。
 このほか13区の若井康彦氏は、仙谷官房長官が代表を務める「21世紀改革研究会」から昨年8月1日に寄付を受けていたが金額は30万円で、小沢氏の資金力が際立つ形になった。


 解党して私物化した政党助成金を何に使ったのか、示唆するような話。

 で、この人って、お金集め以外に何か得意な分野ってあるの?



新生党→政治団体→党支部→陸山会 (2010 11/27 24:00)

 次から次へ出てくるね。

小沢氏支部へ寄付3億7千万円、翌日に陸山会へ(11/27読売)
 民主党の小沢一郎元代表(68)が代表を務める民主党岩手県第4区総支部が衆院選前の昨年7月下旬、旧新生党の資金がプールされている政治団体「改革フォーラム21」(東京都千代田区)から3億7000万円の寄付を受けていた問題で、同支部は寄付を受けた翌日、小沢氏の資金管理団体「陸山会」(港区)に同額を寄付していたことが分かった。
 政治資金規正法は、政党や政治資金団体以外の政治団体が、同一の政治団体へ年間5000万円を超える寄付をしてはならないと規定。改革フォーラムから陸山会に直接寄付すると、この規定に抵触するため、同支部を迂回(うかい)させた可能性がある。
 岩手県選挙管理委員会が26日公開した昨年分の政治資金収支報告書によると、改革フォーラムが同支部に3億7000万円を寄付したのは、衆院が解散された昨年7月21日。同支部が陸山会に同額を寄付したのは、翌22日だった。昨年10月まで改革フォーラムの会計責任者を務めた平野貞夫元参院議員(74)によると、改革フォーラムから同支部への寄付は、民主党の衆院選候補者に配るための資金だったという。


 小沢の国会招致はどうなった?まだ逃げ続けるつもりか?


好機 (2010 11/27 24:00)

 救う会副会長の島田洋一氏のブログ経由で知った。

朝鮮学校への支援金阻止に加え、これまでの優遇措置・補助金廃止に向けてのお願い(11/24長尾たかしの・・・未来へのメッセージ)
 先日記した朝鮮学校問題。今回の砲撃事件を受けて、高木義明文部科学相は24日、北朝鮮による韓国砲撃を受け、朝鮮学校授業料無償化問題について「重大な決断をしなければならないかも分からない」と述べ、無償化見直しの可能性を示唆したとのこと。
 どうか全国の皆さん、政党や国会議員事務所への電話、ファックスなどで後方支援をお願いしたい。この好機を逃すわけにはいかない。我々国会議員は、国会、党内で心ある同士達で盛んに動いている。心からお願いしたい。有権者からの叫びを伝えるには、その゛実態゛が頂ければ有り難い。
 そして、支援金に止まらず、そもそものレールとなってしまった、
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3.現在、長期にわたり税制上の優遇措置や補助金を継続的に受けている。今回の高校無償化は総額2億円程度を予想しているが、その金額をはるかに超えるお金が朝鮮学校に流れているという現在進行形の事実がある。平成15年度全国で9億1000万円の補助金が既に出されている。内訳は以下のとおり。28都道府県から総計6億8261万円。16市町村から総計2億3267億万円。もうやりたい放題である。
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に対してもメスを入れる絶好機である。都道府県からのこれら優遇措置を受けていることに対しても朝鮮総連へ打撃を与えるためにも必要なことである。総連は2億円の支援金を断り、今実施されている優遇措置、補助金を確保したいという思惑があるようだ。我々が新たなターゲットとすべきはこの部分である。


 島田氏は、わざわざ「好機を逃すわけにはいかない」という部分を太字・色付きで強調している。しかし、「好機」という言い方に違和感を覚えるなぁ……たしかに固定化されつつある状況を一変させるには好機であるのは事実だし、私も、「こういうイレギュラーな事態は様々な懸案を一気に動かすチャンスにもなり得る」と書いた。しかし、私の場合は何の肩書きもない一私人の言葉であるが、国会議員が「民間人の死者も出ている状況」に対して「好機」と公言するのは適当だろうか、という疑問がある。仮に私が発言内容を批判されても私個人の問題で済むが、国会議員の発言となれば、個人の問題では済まない場合もある。
 また、「救う会副会長」が文字装飾してまで「好機」を強調するのは、何だかなぁという気が。拉致という、人権問題の側面を持つ事案に取り組む人間が、他国とはいえ死者が出ている状況を好機と公言するのはどうなのかな、と。
 人が死のうが被害を受けようが、冷徹に国益を考える人材も勿論必要ではあるんで、そういう人格を補って余りある「現状を打破する才覚」を持つ人なら、どれだけ人格破綻者でも応援するつもりではあるが。

 まぁ「言葉尻」といえば言葉尻なので、強く批判するつもりもないが、ただ、「北が韓国に砲撃したから、朝鮮学校無償化を止める」というのはどうかとなると、これも何か筋が違うように思えて、すっきりしない。



どいつもこいつも (2010 11/26 24:00)

統一地方選「低支持率では戦えぬ」=民主・岡田氏(11/24時事)
 民主党の岡田克也幹事長は24日、都内で講演し、内閣支持率の低下が来春の統一地方選に与える影響について「国会で野党が攻め、それに応えるのでどうしても与党にとって支持率が下がる要因になる。支持率がとにかく上がらないと、戦いにくいのは間違いない」と述べた。
 また、岡田氏は「われわれもいつまでも与党であるわけではないが、8年くらいは(与党でありたい)とは思う」と語った。


 ハトやカンに比べればまともではあるが、所詮は民主の人間ということか。

 「国会で野党が攻め、それに応えるのでどうしても与党にとって支持率が下がる要因になる」って、野党の責めに対応したら必ず支持率が下がるというわけでもあるまいに。というか、与党を責めるのが野党の仕事だろうに。
 メディアが反与党のネガティブキャンペーンに精を出しているならいざ知らず、民主に都合の悪い国会論戦が報道されていない状態を思えば、まともに仕事さえしていれば支持率に影響など出るはずもない。全ては、仕事をしていないがゆえの支持率低下である。

 つーか、8年もやるつもりかよ?大東亜戦争ですら4年いかなかったんだぞ。



何を考えているのか分からない (2010 11/25 24:00)

手続き停止「私が指示」=朝鮮学校の無償化−首相(11/25時事)
 菅直人首相は24日夜、朝鮮学校の高校授業料無償化に向けた手続きに関し、首相官邸で記者団に「私の方から(高木義明)文部科学相に、こういう状況なのでプロセスを停止してほしいと指示した」ことを明らかにした。手続き停止については、仙谷由人官房長官が同日午前、「いったん停止する方向に動く」と表明。高木文科相も無償化見直しの可能性に言及していた。

 毅然とした対応をとることで、「神風」として利用しようという意図なんだろうが……論理矛盾を来していることを露呈しただけで、全くバカバカしい対応。

 民主党は、朝鮮学校の無償化に関し、北朝鮮による日本人拉致も、朝鮮学校での教育内容も、その判断材料にはしなかった。北朝鮮の韓国への攻撃によって、朝鮮学校の教育内容も拉致問題も、何ら変化したわけではない。また、北朝鮮の言動に問題があったのも、今に始まったことではなく、民主党がこれまで主張していた「朝鮮学校の授業料を無償化すべき理由」に何の変化もない。
 民主党が授業料無償化を返上する理由は、何一つ無い。むしろ、日本人拉致は考慮に入れず、韓国が攻撃されたらそれは考慮するという姿勢は、日本人よりも韓国人を優先するような姿勢すら感じられてしまう。砲撃を無償化停止の理由とするならば、なぜ拉致は停止の理由とはなり得なかったのか。

 朝鮮学校の授業料無償化には反対だが、確固たる判断基準もなく無償化を決定したり停止したりすることには、もっと反対だ。なにごとも「気分」で決められるのでは、反論のしようもない。



常に自分中心 (2010 11/24 22:00)

民主党の衆参両院の国会対策委員長らが会談 補正予算案の週内成立を目指す方針を確認(11/24FNNニュース)
 民主党の衆参両院の国会対策委員長らが23日夜に会談し、2010年度補正予算案の週内成立を目指す方針を確認するとともに、北朝鮮と韓国による砲撃戦の国会への影響について協議した。
 会談では、北朝鮮と韓国の砲撃戦を受けて、緊迫する安全保障環境への対応に専念するためにも、2010年度補正予算案の早期成立が必要との認識で一致し、週内の成立を目指す方針を確認した。
 出席者の1人は、「日本周辺の情勢が緊迫する中で、仙谷官房長官らに対する問責決議案を提出すれば、野党が非難される。決議案の提出は困難になった」という見方を示した。
 別の民主党幹部は、「北朝鮮の砲撃は民主党にとって神風だ。公明党は問責に、より慎重になるのではないか」と期待感を示した。


 死者が出るような状況というのに、よくこんな発言ができるもんだ。党利党略しか視界にないというのを如実に表している。メディアは名前を明かして大いに批判すべきだ。状況に対応するために問責決議案の提出を見送った自民党とは、器が違いすぎる。

 つーか、総理が「報道で知った」とかバカ晒してる状況を考えると、不謹慎という以前に「神風」ですら無いんだが。


緊急でも何でもない補正予算 (2010 11/24 22:00)

 民主党が「補正予算を通さないと国民の生活が…」と、自分のやっていた言動を棚に上げて喧しいのだが、最近2ちゃんでこんな書き込み・コピペを見かけた。

ちなみにマジメにやってる補正予算審議の内容

民主 「この補正予算は内閣が承認しました(キリッ」
自民 「じゃあ仕分けないんだよね」
民主 「そうは言ってない」
自民 「じゃあ承認するなよ」
民主 「緊急経済対策なので」
自民 「ホントに緊急?じゃあこれ説明して」
民主 「あーうー」
自民 「わかんないなら承認取り消せよ」
民主 「取り消しません」
自民 「誰が補正予算に責任持ってんだよ」

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 こんなのも。

民主 「観光振興のために観光地にパトカー配備します」
自民 「観光地ってどういう定義?」
民主 「風光明媚なところです」
自民 「もっと具体的に」
民主 「日本中です」
パトカーの整備が観光客増大・経済対策・雇用対策に重要だとして
23年度予算の概算要求から前倒しして補正予算に計上したって言ってるね


 そして。

林芳正「医療関係の補正予算に独法への出資金が計上がされてるんだけど制度改革してるのにいいの?」
R4行革相「施設機器の更新だから問題ない」
林芳正「予算計上されてる独法は、独法改革で無くなるかもしれない、にもかかわらず出資金を計上?」
R4行革相「無くなるかもしれないからといって、今必要な事業の経費を削ることはありえない」
林芳正「なんで出資金なの?」
R4行革相「閣議決定の時に確認した、機器整備+機器設備の強化に使うから問題なし」
林芳正「それなら機材整備費として計上すればいいじゃん、なんで色んな事に使える出資金名目なの?」
R4行革相「・・・」
細川厚労相「出資金は国立癌研究センターのハコモノ整備に使います」
林芳正「R4さん、さっき機器を買う予算だから了承したって言いましたよね?」
R4行革相「誤解を与えたようなら謝罪訂正します」


 まさかそこまで酷くねーだろ、ということでYouTubeで紹介されていた予算委員会の様子を見てみたら……全部事実じゃねーか。というか、実際の審議は、もっとグダグダ。
 
2010.11.18 (木) 参議院 予算委員会 林芳正 1〜7
(1)http://www.youtube.com/watch?v=5kHrvGUndn4
(2)http://www.youtube.com/watch?v=uMlE-6VcHPo
(3)http://www.youtube.com/watch?v=U9W0Lpk9e1Y
(4)http://www.youtube.com/watch?v=rW6CpPzOC7w
(5)http://www.youtube.com/watch?v=_fJfcG9qWKc
(6)http://www.youtube.com/watch?v=XSiBhV3K7eg
(7)http://www.youtube.com/watch?v=ezCkXDbf-FA

 これは、絶対に見ておくべき。なんでこんな大事な情報を、メディアは報道しないんだ?「政局ばかり」と自民を批判するバカも存在するが、まともに議論しても、民主はそれに応じる能力を持ってないじゃないか。

 補正予算には、来年度予算を前倒しした物がかなり入っている模様。まったく緊急でも何でもない内容の予算が、「緊急経済対策」と銘打って組み込まれている。観光対策84億のうち69億がパトカー整備、それも観光地に限らず全国に整備って、どんな冗談だ?
 デフレ対策でも経済対策でもない物が多く紛れ込んでおり、来年度予算に入れるのが財政的に厳しいゆえに、むりやり補正予算に組み込んだようにしか見えない。

 いや、それでも民主党の説明がしっかりしているのなら、必要な予算として認めるべきだとは思うが、閣僚は言ってることが支離滅裂。がん研究センター絡みの審議でのレンホーや細川厚労相を見ていると、予算の内容がどういう物なのか、誰も理解できていないとしか思えない。中身が分かっていないくせに、良く「国民生活に必要」などと言えたモンだ。

 予算案は国家運営の根幹、整合性の感じられない予算を急いで通す必要はない。



北の暴走 (2010 11/23 23:00)

 家から帰ってきたら、朝鮮半島でエラいことが起きたと大騒ぎ。せっかく午前中に当欄の作文をあらかた済ませておいたのだが(下の松崎のヤツね)、これについても書かなきゃならんわな。

【北朝鮮砲撃】延坪島で50発以上着弾 民家にも 兵士2人死亡、住民など20人負傷(11/23産経)
 【ソウル=加藤達也】韓国合同参謀本部によると、23日午後2時35分ごろ、韓国が海の軍事境界線と定める北方限界線(NLL)に近い韓国西方沖の延坪(ヨンピョン)島と周辺の黄海水域に、北朝鮮側から砲撃があり、50発以上が着弾、多数の民家が炎上した。韓国軍が応戦し南北双方で交戦となった。交戦で韓国軍兵士2人が死亡、兵士や住民20人が重軽傷を負った。韓国側は、警戒水準を最高度に引き上げ、北朝鮮に対する警戒を強めている。
 現場付近の海域ではこの日午前、韓国軍が通常の射撃訓練を行っていた。韓国軍などの情報では、北朝鮮からの砲撃は1時間あまりにわたり断続的に加えられた。金泰栄国防相は、北朝鮮の砲撃は50発余りで、韓国軍の応戦は約80発だったとしている。韓国側は戦闘機を緊急出動させ、警戒水準を最高度に引き上げた。
 KBSテレビは、島の数カ所から黒煙が上がる様子とともに砲撃音を伝えた。着弾地付近の山林では山火事が起き、家屋60〜70軒が炎上、住民は防空壕(ごう)に逃げ込んだり、漁船で脱出したりしているという。住民に多数の死傷者が出ているとの情報もある。韓国空軍は航空機で上空から監視、偵察飛行を続けている。
 この事態を受け、李明博大統領は青瓦台(大統領府)で安全保障関係閣僚会議を緊急招集し、対応策を協議、「断固対応し、状況を悪化させないため万全を期すよう」指示した。
 北朝鮮側は23日午前、韓国軍の訓練に対し、「射撃を行えば黙っていない」とする内容の通知文を送っていたという。
 NLL付近の海域では南北間の銃撃戦がこれまでにも起きているが、民間人が被害を受けた陸地への砲撃は1953年の朝鮮戦争休戦以降来初めて。北朝鮮は今年1月と8月にもNLL付近の海域に砲撃を加えていた。


 海上の軍事境界線は南北で主張するラインが異なっており、これまでの海上でのゴタゴタは、「その海上のラインが確定していないがゆえのイザコザ」と位置づけることができ、厳密な意味での「韓国領への攻撃」ではなかった。しかし今回は、陸地への攻撃。つまり、れっきとした韓国領に対する攻撃であり、海上での砲撃戦とは意味合いが異なる。事態が拡大する可能性は高くないと思うが、記事にあるように休戦後初のことで、一大事であるのは間違いない。

 村山内閣の阪神大震災、鳩山内閣の口蹄疫と、アホな政権が居座ってるときには、いろいろ起きるもの。菅政権に、移ろう状況にきちんと対応する能力があるとは思えず、日本に悪影響が出ないことを祈るよりしょうがない。民間人に被害が出たことは悲劇であるが、こういうイレギュラーな事態は様々な懸案を一気に動かすチャンスにもなり得る…のだが、これまた民主党政権に期待するだけ無駄というものだし。
 だって、総理がこんな状態だもの。

【菅首相ぶら下がり】北の砲撃、「報道で知った」と首相(11/23産経)
 「(3秒ほど沈黙)報道で、北朝鮮が韓国の島に砲撃を加え、それに対して、韓国軍も応戦したという報道があり、えー、私にも、(午後)3時半ごろに秘書官を通して連絡がありました。公邸におりましたので公邸でいろいろ情報を聞いておりましたが、さきほど官邸に移って、関係者を集めて、官房長官とも連絡を取り、官房長官にも来てもらいました」

 やっぱり「こういう時に、よりによってこいつが総理かよ」と思うしか無いんですな。右往左往している様が目に浮かぶようだ。



松崎の暴走 (2010 11/23 23:00)

 「俺を誰だと思ってるのか!」で一躍名を知られた松崎さんが、釈明の作文を書いている。わざわざフォント色を変えてまで強調したいことがあるようなので、文字色もそのまま引用する。

産経新聞報道に関して(2010年11月18日松崎哲久のホームページ)
 まず、支援者の方々に、大きなご心配をおかけしておりますことをお詫び申し上げます。11月18日付の産経新聞の記事をはじめ、いわれなき中傷を受けていますが、全く事実無根だと申し上げておきます。まず7月の納涼祭の件は、基地内の誘導の仕方が不適切だと思いましたので、その旨、指摘したことは事実です。私に対し暴言を吐いた隊員には手も足も触れていません。総じて、新聞報道の名に値しない記事です。
 産経が「松崎議員自衛官を恫喝」車逆走指示「誰だと思っている」と見出しを掲げているのは、謀略の類の話です。とにかく民主党議員を片端から悪者に仕立て上げようとの魂胆が見え透いていて、仲間の多くからも毅然と対応しろと励まされています。ネットでは隊員が女性だったとのデマまで飛ばされているのです。
 私が一方通行の「逆走」を要求したこともありません。だいたい、そこは両面通行の場所でしたから、受付方向に車が通れないと思う方が無理なのです。事情を聞いている時、上官の一人が私の車を誘導してきましたので乗り込みましたが、その際に『二度と来るな』と言われました。さすがにムッとしましたが、挑発に乗ったらダメと分かっていますから、立ち去りました。後日、基地側から謝罪にきましたが、私が謝罪を求めたのではなく、あくまで誘導システムに問題があることを指摘したのです。
 私は、むしろ男性隊員の立場を慮って、謝罪に来た上官に、「議員とは思わないで言ったのだろうが、誰であれ市民に対して『二度と来るな』と暴言を吐くのは好ましくない」と言ったものを、当日のことに事実を曲げ、趣旨を全く逆に変えて宣伝されています。が、本筋は11月の話の逆恨みでしょう。
 産経は一部しか書きませんが、自衛隊の基地内の公式行事で「みんなで、一刻も早く菅政権をぶっつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう」(防衛省の記録)と、隊員を煽動する発言があったのです。これが不適切であるのは論をまちません。
 その後に、報告を受けた防衛省も「自衛隊法」等の政治的行為の制限に違反するという認識で事務次官通達を出しましたが、自衛隊員に倒閣を煽動するのは、自衛隊は文民である首相や防衛大臣によるシビリアン・コントロールに服する大原則に反します。もちろん、民間人が基地外の、公式行事でない場所で自由に発言するのを封じるものではありません。しかし、その大原則をルーズにしていると、戦前の軍国主義の跋扈(ばっこ)による蹉跌(さてつ)を繰り返してしまう恐れがあるのです。
 本当は、私はこれを基地内の問題だけにとどめておこうと思ったのですが、自衛隊側の問題意識が本省への迅速な報告になったようです。その判断に異を唱えるものではありませんが、結果、私が狙い打ちにされてしまいました。
 事務次官通達は「隊員の政治的中立性の確保について」というものです。市民が市民として菅内閣の政策を批判されるのは自由ですが、そこに隊員を巻き込むかのような動きは、かえって自衛隊の為にもならないと思います。支援者の皆々様に対してお詫びを繰り返しますとともに、関係各位にはご自制をお願い申し上げます。(引用終わり)


 「二度と来るな」と言われたのは認めるようで。厳しく訓練を受けているはずの自衛官が「二度と来るな」と言うのは、逆に、言われる側がよほどのことをしでかしたんじゃないか、と推測できる。

 産経がどんな追撃を見せるのか楽しみ。松崎は「事実無根」と全面戦争を宣言したのだから、産経もガンガン燃料投下してほしい。民主の政権運営にはもう何も期待できないから、せめて面白いバトル局を見せてくれ。

空自隊員「恫喝」の民主・松崎氏 政権批判発言後、基地司令呼び出す(11/22産経)
 自衛隊関連行事の来賓に政治的発言を控えるよう求めた防衛省の事務次官通達問題で、民主党の松崎哲久衆院議員が通達発出のきっかけとなった航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)での協力団体会長の政権批判発言に関し、基地司令らを呼び出していたことが22日午前の参院予算委員会一般質疑でわかった。
 自民党の佐藤正久氏が、「(政権批判発言のあった航空祭の翌日の)11月4日に松崎議員から抗議があったのではないか」とただすと、北沢俊美防衛相は「その事実は後日、報告を受けた。事実関係を知りたいということだと思う。向こう(松崎氏)から呼び出しがあった」と明かした。
 また、その際には「入間基地司令と官房文書課長がうかがい、基地司令から祝賀会での協力団体会長のあいさつ内容を申し上げ、文書課長は政務三役の指示で、同じような事案が起こらないよう必要な対策を講じる旨の防衛省の方針を話した」と説明。「(松崎氏による)抗議ということではなかった」と佐藤氏の指摘を否定した。
 松崎氏は7月に同基地で行われた納涼祭で、車の誘導をめぐり隊員に“恫喝(どうかつ)”したとの指摘が出ている。


 佐藤さんは「民主批判に対する抗議は、納涼祭の件の意趣返しじゃないか」と言っていたが、産経の報道に対して「逆ギレだ」と意味不明な反応をしている辺り、意趣返しという低レベルな話が似つかわしいと思えてくる。
 「自衛隊に対する民主批判への抗議は、松崎の物のみ、他には抗議らしい物は無かった」というのが佐藤さんの主張。事実であれば、松崎こそが、言論封殺の発端ということになる。

 しかし「言論封殺」問題は、民主党の体質を最も分かりやすく理解できる良質のサンプルですな。
 民主党に批判的な言論を許さないということは、逆に「政治的中立から外れている」ということになるんだが、分かっているのか、いないのか(まぁ分かってやってるんだろうけど)。民主党が再び野党になったときに、自衛隊の前で自民批判ができなくなるという諸刃の剣でもあるんだが、それも分かってるのか、いないのか(これは分かっていない可能性があるな、なんせ目先のことしか見えない民主党だから)。

 とりあえず松崎さんよ、サイトでの釈明が事実としても、エコ自転車で選挙活動やったんだったら、車までの30mくらい歩けよ。



みんな辞めてしまえ (2010 11/22 24:00)

 柳田が法相を辞任するのはいいとしても、だ。なんで後任が(当分の間とはいえ)言論封殺野郎の仙谷なんだ?仙谷こそ、柳田以上に辞任すべきクズ野郎だろうに。

 まぁそれを言い出すと、岡崎トミ子も馬淵もやめるべきだし、何より菅総理自身がいちばん資質の欠ける男であるし、もっと言えば、民主党という存在自体、政権に関わってはならんバカの集団だし。

 そろそろ民主党も終わりだし、「麻生さんに前の政権運営の続きをやってもらう」という運動でも始めようか。1年ちょっと居座ったゴミどものせいでだいぶ荒れ果ててしまったけどな。



仕分け→復活→仕分け→復活(以下繰り返し) (2010 11/21 24:00)

仕分け継続を確認=一括交付金の議論加速−政府・与党(11/21時事)
 菅直人首相は21日午後、閣僚と与党幹部を首相公邸に集め、政策勉強会を開いた。この中で、蓮舫行政刷新担当相は18日までの事業仕分け第3弾の結果を報告。政府・与党内には仕分け不要論も出ていたが、今後も仕分けを継続し、深化させていくことを確認した。
 出席者からは「仕分け結果が最終決定ではない」との意見も出た。このため、仕分け結果に法的強制力がないことを確認したが、2011年度予算編成で各府省が仕分けに従わずに事業を要求する場合は、納得できる説明が必要だとの認識で一致した。
 一方、首相が実現に意欲を示している国庫補助負担金の一括交付金化に関し、各閣僚が府省ごとの検討状況を説明。22日の全国都道府県知事会議での意見を踏まえ、今後の議論を加速させることで一致した。 
 このほか、尖閣諸島沖で起きた中国漁船衝突のビデオ映像流出事件を踏まえた情報保全の在り方や、今後の経済見通しについて意見交換した。
 会議の冒頭、首相は「国会は大変な状況だが、集中討議を行うことにした。各課題について、建設的な討議をして、前進できるものは前進させていただきたい」と促した。


 事業仕分けの第3弾は、もっとも意義深い物だったと私は思う。「仕分けの結論は決定力を持たない」という問題点が、非常に明確に露呈されたからだ。まぁ、仕分け第1弾をやる前から分かっていた人には分かっていたことだが、内田裕也のような人にも理解してもらえた、ということで。
 別に「事業仕分けよりも閣議決定を優先」ならそれで良い。予算策定の過程をオープンにすること自体には、異議はない(わざわざ官僚をサンドバッグにするのがバカバカしいというだけのことだ)。逆に、閣議決定よりも仕分けでの決定を優先するというのも、一つのやり方だろう。
 しかし、「仕分けで廃止決定→閣議決定で復活→再び仕分けで廃止決定→また閣議で復活(たぶん)」というアホなことをやってるから、「無意味なパフォーマンス」という評価になる。「仕分けでの決定優先」なら閣議や予算申請の時に復活させるべきではないし、復活したとしても、再仕分けでの決定に拘束力を持たせるべきだ。反対に「閣議や国会での決定優先」と言うなら、再仕分けの存在意義が不明瞭となる。だいたい、枝野もレンホーも閣僚として予算執行にゴーサインを出したはずなのに、なぜに「無駄だ」と臆面もなく言えるのか。
 「マッチポンプ」「いたちごっこ」を延々と繰り返すのなら、それこそ仕分け自体がいちばんの無駄ということになる。自分たちが決めた予算に自分たちがイチャモン付けるというのは、どう見ても「アホくさい」以外の感想を持ちにくい。

 ただ、仕分けのシステムを再構築しようにも、問題が多すぎてもはや取り繕うことは難しそう。マニフェストもそうだし、国会運営もそう。あちこちに綻びが出てきて、もはや修復は不可能ではないか。いったんご破算にして、解散した方がすっきりするだろうよ。



民主党を離れなよ (2010 11/19 24:00)

防衛省「言論制限」通達に、民主・長島前政務官が「違和感ある」と撤回要求(11/19産経)
 民主党の長島昭久前防衛政務官は18日夜、BSフジ番組で、防衛省が自衛隊関連施設での行事に政治的発言をする者を事実上呼ばないよう通達を出していたことに関し「一般の方の言論を制限し、率直に言って違和感がある。撤回した方が良い」と述べた。
 同時に「権力を握るということは批判されるということだ。批判を甘んじて受けて改善するのが民主主義のルールだ」と強調した。
 仙谷由人官房長官は同日の参院予算委員会で「民間人であろうとも自衛隊施設の中では、表現の自由は制限される」と明言し撤回を拒否している。


 民主党でまぁまともな人と言えるだろう、長島さんのもっともな主張。こんな当たり前な考え方が、他の民主党のゴミどもと並べると、輝いて見えてくるから不思議。なんで民主党なんかにいるんだか。YOU、民主党を離党しちゃいなYO!


暴力装置 (2010 11/19 24:00)

 仙谷はゴミだと思うが、「自衛隊は暴力装置」という発言については、何が問題なのかよう分からん。まぁ、「自衛隊は暴力装置→だから民間人来賓といえども自衛隊の前で民主党批判はまかりならん」という論の流れは無茶苦茶だし、あっさり撤回して謝罪したことを考えれば、「自衛隊=暴力=悪」という単純な思考で発言しただけで、何かきっちりした信条なり信念のもとに発言したわけではなさそうだから、まったく擁護する気もないが。

 ついでにいえば、日本にとっては民主党こそが暴力装置、と言っておこう。


反物質 (2010 11/19 24:00)

「天使と悪魔」に登場…反物質、瓶閉じこめ成功(11/18読売)
 日本の理化学研究所など8か国の国際研究チームは、宇宙創成の際にできたとされる「反物質」の一種、反水素原子を瓶の中に閉じこめることに初めて成功した。
 18日の英科学誌「ネイチャー」電子版に発表する。
 研究チームは、欧州合同原子核研究機関(CERN)の装置を活用。加速器で作った反陽子と陽電子を特殊な瓶に入れて、磁場の中に閉じこめ、電気的な力でゆっくりかきまぜることで反陽子と陽電子1個ずつを結びつけ、反水素原子を生成。余った反陽子と陽電子を取り除き、反水素原子だけを瓶の中に封じ込めた。実験後の計測では、計38個の反水素原子が0・2秒間存在したことを確認した。
 反物質は、ダン・ブラウンの小説「天使と悪魔」で、ごく微量でも大規模な爆発を起こす爆弾の材料として登場するが、今回の手法では短時間に消滅してしまい、爆弾に使える量をためるのは不可能という。


 反陽子や陽電子の生成は過去にも成功しており、今回の実験のポイントは、反陽子と陽電子の組み合わせである反水素原子の閉じこめに成功したことと、その数の多さと、存在時間が0.2秒という長時間であること。

 反物質がいつどのようにして宇宙から消えたのか、私が生きているうちに解明されるんだろうか(もしかして信憑性の高い仮説はもう出てる?)。あと、ダークマターや暗黒エネルギーの解明も拙者の生きているうちにお願いします。ついでに、ベテルギウスの超新星爆発も。



絵に描いたようなクズ (2010 11/18 24:00)

民主・松崎議員が自衛官を「恫喝」か 「俺を誰だと思っている」(11/18産経)
 民主党の松崎哲久衆院議員(60)=埼玉10区=が今年7月、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)で行われた納涼祭で秘書が運転する車を呼び寄せる際、空自側の規則どおりの対応に不満を抱き、隊員に「おれをだれだと思っているのか」と“恫喝(どうかつ)”ともとれる発言をしていたことが17日、分かった。防衛省幹部や、自衛隊を後援する民間団体「航友会」関係者が明らかにした。
 入間基地では今月3日の航空祭で、航友会の会長が「民主党政権は早くつぶれてほしい」と発言。これを受け、防衛省は自衛隊施設での民間人による政権批判の封じ込めを求める事務次官通達を出した。松崎氏は会場で会長の発言も聞いており、周囲に強い不快感を示していたため、「納涼祭でのトラブルも遠因になり、異例の通達につながったのでは」(防衛省幹部)との見方も出ている。
 松崎氏は7月27日の納涼祭に来賓として出席。帰る際に駐車場から約30メートル離れた場所に自分の車を呼び寄せるよう、車両誘導担当の隊員に要求した。だが、歩行者の安全確保策として片側通行にしていた道路を逆走させることになるため、隊員は松崎氏に駐車場まで歩くよう求めた。
ところが、松崎氏は歩行者はいないとして車を寄せるよう指示。隊員が拒否したところ、「おれをだれだと思っているのか」「お前では話にならない」などと発言した。
 別の隊員が松崎氏の秘書が運転する車を逆走させる形で寄せると、「やればできるじゃないか」という趣旨の発言もした。誘導担当の隊員が「2度と来るな」とつぶやくと、松崎氏は「もう1度、言ってみろ」と迫ったとされる。こうした過程で、松崎氏が誘導担当の胸をわしづかみにする場面もあったという。
 松崎氏は産経新聞の取材に一連の発言をすべて否定し、「(隊員の)体には触れていない」と述べた。一方、「(受付を通り越して)駐車場でしか車を降りられないなど誘導システムが不適切だと指摘はした」と説明し、「隊員に2度と来るなと言われたことも事実。(自分は)何も言っていない」と話している。


 些細なトラブルかもしれないが、動画漏洩の海上保安官に「守秘義務違反だ」などと規則を守ることを言い募るくせに、自分たちは規則を破って平然としていられるという辺りに、民主党議員の性質が象徴されているように思われる。

 こいつのサイトによれば、衆院選の時は放置自転車をリサイクルして選挙戦を戦っていたらしい。そんな選挙をしていた男が、「規則を破って車を横付けしろ、俺を誰だと思ってる!」だからな。選挙なんて建前ばかりの世界とは分かっていても、この落差はちょいと酷すぎる。

 あぁ、早く選挙にならないかなぁ。政界から追放したい手合いが多すぎる。



欠格内閣 (2010 11/17 23:00)

「政治的発言する人、行事に招くな」防衛省、幹部に通達(11/17朝日)
 防衛省が中江公人事務次官名で、政治的な発言をする団体に防衛省や自衛隊がかかわる行事への参加を控えてもらうよう指示する通達を、同省幹部や陸海空の幕僚長に出していたことがわかった。
 通達は10日付。「隊員の政治的中立性の確保について」と題し、同省や自衛隊が主催したり、関連施設で行われたりする行事に部外の団体が参加する場合(1)政治的行為をしているとの誤解を招くようなことを行わないよう要請する(2)誤解を招く恐れがあるときは、団体の参加を控えてもらう――の2点を指示している。
 きっかけとなったのは、今月3日に埼玉県狭山市の航空自衛隊入間基地で行われた航空祭。同基地を支援する民間団体「入間航友会」の会長が式典で、尖閣諸島沖での中国漁船の衝突事件の対応を取り上げ「一刻も早く菅内閣をぶっつぶして」「民主党政権では国が持たない」とあいさつした。これに民主党議員の一部が強く反発したため、防衛省の政務三役が通達を出すよう指示したという。


 産経の記事だと、「民主党政権では国が持たない」という発言に反発したのは北沢防衛相となっている。

 言説が正しいか否か、自身の政治理念に合うかどうかは関係なく(そもそも民主党に理念など存在しない)、「自身に都合がいい物はどんどん公開、自身に都合の悪い物はとことん隠蔽」である。情報公開だの開かれた政治だの言っていたが、それには「ただし、民主党に都合の良い物に限る」という条件が付く。

 手に入れた権力を自己保身のためにしか使っていない。小沢・金丸の頃の田中派から、政治力を抜いたような状態。汚さしか残っていない。

 で、批判されて反省するならまだしも、またもや「自民も……」と野党根性丸出しの発言。

「民間の言論統制までする」と批判の北沢防衛相、「自民党もたぶん同じことする」と反論(11/17FNN)
 参院予算委で、自民党の衛藤晟一議員は「民間の思想信条まで、言論まで統制するというバカなことを言ったのは、この大臣なんです! 即刻、辞めるべきだ!」と批判した。
 通達の撤回を求められた北沢防衛相は、「(自衛隊法で)特定の政党、内閣の支持、または反対を政治的目的と規定しています」と答弁したが、「それ隊員だろ! 民間人は関係ないだろ」という、やじが飛んだ。
 すると、北沢防衛相は「自民党内閣の時に、こういうことがあったら、わたしはたぶん、同じことをなさるだろうと」と述べた。
 この発言には、「してないよ! いつから人民軍になったんだ!」というやじが飛んだ。
 任命権者である菅首相は「私もきょう、初めてこの事案を聞きまして、あらためてお話を聞かせていただこうと思っております」と述べた。
(一部抜粋)

 さて、もう一人の欠格大臣。

「答弁二つでいい」…仙谷氏、法相に厳重注意(11/17読売)
 仙谷官房長官は17日昼、国会軽視ととれる発言をした柳田法相を首相官邸に呼び、厳重注意した。
 仙谷氏によると、柳田氏は「謹んでお受けしました」と述べた。菅首相もその後、柳田氏と会った。
 これに関連し、仙谷氏は同日午後の参院予算委員会で「大きな誤解を生む発言なので、今後とも気を付けて、国会論議や職務に精励するようにという意味を込めて、厳重注意した」と説明。柳田氏は「思慮が足りなかったと心から反省している。心からおわび申し上げる」と改めて陳謝した。柳田氏は14日の地元での会合で「法相は二つ(国会答弁を)覚えておけばいい。『個別事案については答えを差し控える』『法と証拠に基づき適切にやっている』だ」などと発言した。


 「誤解を生む発言」ではない。複数の意味に捉えられ得るような、曖昧な言い回しではなく、文字通り以外の解釈はあり得ない発言である。また、軽口・冗談の類でもないことは、きちんと国会答弁において実践していることから理解できる。

柳田法相発言問題 自民党が罷免要求(11/17日テレ)
 自民党・浜田和幸議員「実際、柳田法相はこの2つの言葉を各種委員会で39回連発しています。こんな無責任な法相は、一日も早く罷免されるべきだと思います」(一部抜粋)

 柳田は閣僚の資格が無いが、かといって、閣僚の資格がある人間が民主党にいるかといわれれば、疑問符しか浮かばないのが現実。

 いよいよ政権末期の様相。というか、このまま行くと日本も末期になってしまうので、お早い退散を心より願う次第。



快挙 (2010 11/16 24:00)

 はやぶさ帰還の時以来、拙者のPCの壁紙は、はやぶさが最後に撮影した地球の写真。そのはやぶさが、みごとに使命を果たしていたことが判明したらしい。

「はやぶさ」また快挙 微粒子は小惑星「イトカワ」の物質と確認 月以遠からの回収は世界初(11/16産経)
 年6月に帰還した小惑星探査機「はやぶさ」が小惑星「イトカワ」から持ち帰ったカプセル内部で確認された微粒子について、宇宙航空研究開発機構(JAXA)は16日、「ほぼ全部がイトカワ由来の物質と判断した」と発表した。地球から約3億キロ離れた小惑星「イトカワ」で地表物質を捕らえたことになり、人類が月より遠い天体地表から、地表物質の回収に成功したのは初めて。太陽系の起源解明につながる貴重な試料で、はやぶさ計画は最大の目的を達成した。

 政府のゴミっぷりにウンザリしている昨今、たまにはこういうニュースで癒されるのもいいモンだ。
 イトカワの微粒子で、どれくらいのことが分かるんだろうか。まぁ何か分かっても、「今度は木星表面のガスでも持ってこなくちゃなぁ」とかなるんだろうが、そうやって謎が芋づる式に増えていくのも科学の面白さ。

     ウィーッス _ _,_     _
         ∠/ ヽ  ノ ∩ .∠/   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       ∠∠=(´∀`*//=∠/   <  おみやげ取ってきたぞ〜 ちゃんと受け取れよ〜
     ∠/⊂二     / ∠/      \_________________
         |  )  /
      【イトカワ】/    ̄)
          ( <⌒<.<
          >


 宇宙絡みで、もう一つ。

最年少のブラックホールの存在確認 できてから30年 NASA(11/16産経)
 米航空宇宙局(NASA)は15日、エックス線宇宙望遠鏡チャンドラを使い、できてから約30年しかたっていないブラックホールの存在を確認したと発表した。
 1979年に確認された、寿命を迎えた巨大な星の大爆発(超新星爆発)の後にできたとみられる。これまで確認されたブラックホールの中では最も若く、星の爆発やブラックホールができる仕組みの解明に役立つとしている。
 ブラックホールは地球から5千万光年離れたM100星雲で見つかった。太陽の約20倍の質量を持った星が超新星爆発を起こした後の燃えかすが収縮。超高密度のブラックホールになったと考えられる。
 エックス線による分析で、ブラックホールは周辺にあるガスなどを吸い込んでいることが判明。NASAは爆発に伴い飛び散った物質か、二つの星がお互いを回る連星からの物質を吸い込んでいるとみている。(共同)


 俺より若いブラックホールか。でも、5000万光年先の天体だから、現地では5000万30歳なんだよな。
 そういや、ブラックホールを人工的に生成させるという実験、どうなったっけ?まだやってなかったっけ?


意味不明 (2010 11/16 24:00)

レアアース輸出停滞解消の兆候 経産相が認識(11/16共同)
 大畠章宏経済産業相は16日の閣議後の記者会見で、中国のレアアース(希土類)輸出が滞っている問題で「未確認だが少し変化が出てきているという情報がある」と述べ、輸出停滞が解消に向かっている兆候があるとの認識を示した。
 経産相は、荷動きが再開したという未確認情報があると説明した。中国のレアアース輸出の現状を確認するため、経産省が日本の商社などを対象にアンケートを実施する。結果を19日までに公表する予定。
 経産相は13日に中国国家発展改革委員会の張平主任と会談した際に、レアアースのリサイクルや代替品開発についての連携を、中国側に提案したことも明らかにした
 レアアースの輸出停滞をめぐり、経産相は張氏との会談で問題の早期解決を要請。張氏は「問題は近いうちに、適切に解決する」と述べていた。


 「現段階では、中国がレアアースの産出をほぼ独占している」のに「日本への輸出を事実上ストップさせている」というのがレアアース問題であり、中国へ依存しすぎていることが問題の根幹。だから、中国の関与が少ない形での問題解決が必要であるし、代替品開発は「お前らが輸出ストップさせても利益にならないんだぞ」という中共への圧力という形をとるべき。そして、そういう形になるからこそ、外交面でも利用価値が出てくる。

 なのに、なぜに中共と連携?
 中共が乗ってくるということは、中共も「レアアース産出を武器に恫喝外交をすること」の限界を感じているということ。ここで助け船を出してどうするんだ、バカ政府。



無責任発言 (2010 11/15 24:00)

今さら反省? 「政治主導とうかつなこと言った」民主・枝野氏(11/14産経)
 民主党の枝野幸男幹事長代理は14日午後、さいたま市内の講演で、菅政権の支持率が低迷している状況について、「与党になって、こんなに忙しいとは思わなかった。『政治主導』とうかつなことを言い大変なことになった。今、何よりも欲しいのは、ゆっくり考える時間と相談する時間だ。ゆっくり考え相談して、皆さんの声に応えないといけない」と釈明した。
 枝野氏は「(菅)政権は拍手喝采(かっさい)してもらえる状況ではない。今の状況は、本当におわび申し上げたい」と陳謝。
 その上で、「この政権がどこに向かっているのか分からない。漠然とした不安が不信につながっている。政権が国民意識とずれていると受け止められているのは、かなり深刻だ」と危機感をあらわにした。
 政権浮揚の打開策については「何かをすればよくなるということではない」と指摘した上で、「国民の意識と違う部分は丁寧に説明して、理解してもらうことを地道に積み重ねてるしかない」と述べた。


 あまりに酷い発言なので「本当にこんなこと言ったのか?」と疑問だったが、読売の記事でも同様の発言が引用されているので、どうやら事実であるらしい。
 「政治主導」が口先だけのスローガンであったことを暴露し、政権与党になる準備も心構えもまったくできていなかったことを告白する、非常に希有な事例。与党の幹事長代理がこんな無責任なことを言う国、ふつうは無いわな。

 「下り最速」が菅政権の支持率にとどまる話なら笑い話で済むが、我が国の統治能力や国の威信まで「下り最速」だから、笑い事では済まない。たった1年ちょいで、国家という物はこれほどにボロボロにできるんだという、非常に貴重な実験を見物させてもらえた。そろそろバイオハザードが発生してるんで、実験は中止しませんかね?



TPP (2010 11/14 24:00)

 日中会談の菅直人、あの「メモばかり見ながらの挨拶」は何なんだろうね。上司に報告する平社員のような、無様な姿を世界中に知らしめただけ。本当に「外交恐怖症」なんだな……あの映像こそ、日本の国益のためには隠すべきだった。

 で、菅がやたら最近入れあげてるTPPなんだが、とりあえず農家への戸別所得補償をやめろ、話はそれからだ。
 TPPに入らなければ、TPP加盟に積極的な韓国などに、輸出産業でさらに後れをとることになる。輸出で関税がかからないTPP加盟国に、関税がかかる非加盟国では太刀打ちできるはずがない。かといって、保護貿易主義でやっていくような余裕は日本にはない。
 ただし、やみくもにTPPに参加するのもちょいと違う。「何があってもTPPには反対」な反グローバリズム原理主義者は狂信者だから無視するとしても(「改革」を「カイカク」と記す向きが多いですな)、「○○してからでないとダメ」という意見は聞いておくべきだろう。
 とりわけ、農業への影響が大きいのは確かだから、あらかじめ、農産物の輸出を推し進めるべく「強い農業」を作り上げていく必要がある。
 「強い農業」のためには、企業的農家が重要になるし、小規模兼業農家の土地を大規模農家へ集約する作業が必要となる。戸別補償は、その「土地の集約」を大きく阻害する要因であり、TPPを推進するというならまず廃止すべきもの。戸別所得補償をやめねば、海外との自由競争に耐える能力を持った農家の数は増えず、本当に日本の農業を壊滅させる結果になる。

 農業意外にも影響する分野は大きい。周辺環境をきちんと整備してからでないと、たしかに不安だ。その辺り、菅さんは分かってるんだろうか。「開国」とか「黒船」という、「何だか格好いいイメージ」だけで喋ってるように見えてしかたがない。



ことごとくブーメラン (2010 11/13 24:00)

 動画流出の保安官に対する捜査のやり方こそ、民主党の大嫌いな「国策捜査」のような気がするなぁと、ふと思った。保安官は処分されるべきだと私も思うが、それは警察や検察が出てくるような形でなく、戒告などの組織としての処分の方が妥当だろう。

 ついでに言えば、細野が中共と「衝突のビデオは公開しない、仲井真沖縄県知事の尖閣諸島視察を中止する」という約束をこっそりカマしてくる辺り(参照:アジアサバイバル:転換期の安保2010 「尖閣」で露呈、外交の「弱さ」(11/8毎日))は、これまた民主党の大嫌いな「密約外交」。「密約」がいかんと言うつもりはないが、批判対象としていた行動を自身がとるというのは、やはり人としてどうかなと思ってしまうわけで。

 しかし、ことごとく「言っていたこととやってることが違う」という状態だな。しかも本人たちに自覚がなさそうだというのが、救いようのないところ。ま、いちばん救われないのは、そんな茶番劇を延々と見せつけられている、我々国民であるが。


ネズミ文鳥 (2010 11/13 24:00)

 敷いてある新聞紙の下で遊ぶのが大好きな、我が家の文鳥。水浴びの後にそれをやるもんだから、日に日に頭が黒くなっていく。10/22にもこの話をしたが、その時よりもかなり黒くなっている。こんな色である。「シルバー文鳥みたいだな」と言うことはもはや無理、今は「ネズミ文鳥」と言うべき状態。「そんな頭で他の文鳥たちと一緒になったら、みにくい文鳥の子って言われていじめられるぞ!」と諭すのだが、分かってもらえない。今も、新聞紙を引きずり回して遊んでいる。「こら」と言うと数秒おとなしくなるが、あくまで数秒。まぁそんなおバカなところがかわいいのだが。



卑怯者の集団 (2010 11/11 24:00)

【海保職員「流出」】自民・石破氏「海保長官に責任負わせるのは一番卑怯だ」と馬淵氏の辞任要求(11/11産経)
 自民党の小池百合子総務会長と石破茂政調会長は11日午前の党外交・防衛・国土交通の合同部会で、沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突をめぐるビデオ映像流出事件の監督責任は免れないとして馬淵澄夫国土交通相の辞任を求めた。
 小池氏は「取るべき責任は政治が取らなければならない。海上保安庁の責任者である馬淵氏が自ら手を挙げて辞めるべきだ」と発言。石破氏は、政府・民主党が馬淵氏の責任を問わない姿勢を示していることに「海保の鈴木久泰長官が辞めて終わりなんておかしい。卑(ひ)怯(きょう)だ。組織の長は部下に責任を負わせてはいけない。この内閣は政治が責任を負わない」と述べた。
 小池氏はまた「迅速に政治がけじめをつけないと、情報管理に日本は甘いというメッセージを送る」と指摘。10日に菅直人首相が首相官邸に各府省の事務次官らを集めて情報管理の徹底を指示したことにも「あほだと思う。事務次官会議はやめたのではないか。ちぐはぐで滑(こっ)稽(けい)な出来事だった」と痛烈に批判した。


 海上保安庁長官を処分して、馬淵国交相はお咎め無し、ということになれば、いよいよ菅政権への信頼は地に堕ちると思うんだが、仙谷含め政府の人間はそれが分からないほどバカなのか。目先の支持率を気にして、「閣僚に責任が及ぶこと」を恐れているんだろうが、そういう近視眼的な単細胞っぷりだから、政治家としてまともな行動が採れんのだ。

 動画流出の海上保安官への同情・擁護は、とりもなおさず政府の行動に対する不信感に起因している。中共の横暴に対する苛立ちよりも、もしかしたら政府への苛立ちの方が上かもしれない。
 責任をとらない姿勢をこれからも継続するのであれば、そして民主党政権の無能のしわ寄せを現場へ押しつけ続けるならば、政権への不信感は決定的な物になる。いや、現時点で、もはや致命的な水準か。

 そして今回の最大の罪は、民主党政権が不甲斐なく無能で無恥で腐りきっているがゆえに、問題ある保安官の行動が英雄視されてしまっていることだ。英雄を求めざるを得ない空気を醸成しているのは、民主党政権に大きな責任があるといわざるを得ない。



流出を処罰するなら民主党も責任をとれ (2010 11/10 21:00)

 動画流出の件で第5管区海上保安本部の職員が逮捕される。

 法的に「国家公務員法の守秘義務違反」などに問えるかどうかは微妙なところらしいが、公務員が政府の判断と異なる行動をとったこと、日本の情報管理に関する信頼性を失墜させたことはたしかであり(これは政府の方により責任があるが)、英雄視する見方には同意できない。「動画をYouTubeにアップすることの是非」と「民主党政権が動画を国民に開示すべきかどうか」は、別の問題だ。
 心情的には私も擁護したい気持ちはあるし、国が本当に危機的な状況にあれば、法律や道理がどうこうとは言ってられない場合があるというのも理解できる。しかし、動画が隠匿されていることが(問題ではあるにしろ)そこまで重大な事由だとは思われないし、たがが外れれば「理念が正しいならばどんな行動も許される」という考えを許すことにもなりかねない。「世界平和のために日本の軍事機密を明らかにすべきだ」というように、「愛国無罪」を左巻きが利用しないとも限らない。

 ただし同時に、「我が国領土に侵入して巡視船に突撃カマした中国人船長」を釈放し、犯罪行為の証拠を国民の目から隠そうとした腰抜け政権が、「流出させた人間」を責め立てる資格は無い、とも思う。そもそも、中国人船長逮捕時にさっさと動画を公開していれば、今回のような事態には陥らなかったし、中共への圧力にもなった。或いは「動画は出さない」と言うのであれば、半端に強気な姿勢を見せず、初めからその方向で動いていれば良かった。
 自分たちの責任や道義については何ら言及せず、地検や海保に「場当たり的な判断の責任」を押しつけようとする姿は、醜いことこの上ない。

 身内に甘い腐った体質を最もよく表している発言が、これ。

【海保職員「流出」】仙谷氏「海保長官に重い責任」 馬淵国交相については否定(11/10産経)
 仙谷由人官房長官は10日の記者会見で、海上保安官が尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像を流出させたと名乗り出たことに対する海上保安庁の鈴木久泰長官の監督責任について「独立性、自立性に応じた責任は当然出てくる。強制力を持った執行部門は、それなりの強い権限がある代わりに強く重い責任を負う」と述べ、責任は免れないとの考えを示した。
 ただ、馬淵澄夫国土交通相に関しては「政治職と執行職のトップの責任のあり方は違う」と、責任を問わない意向を表明。海上保安官の処分については「必要があれば行う」と述べた。


 麗しき「政治主導」。手柄は大臣へ、問題発生時の責任は現場へ。民主党政権というのは、政権に就いてから「責任転嫁」以外の行動を何かやったか?

 さらには、国民の考えを都合よくでっち上げる始末。

仙谷氏:海保職員による映像流出、故意なら由々しい事案(11/10Bloomberg)
 11月10日(ブルームバーグ):仙谷由人官房長官は10日午後の記者会見で、沖縄県尖閣諸島沖で発生した中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件を撮影した映像を動画サイトに投稿したと告白した海保職員が警視庁の事情聴取を受けていることについて、故意に流出させたことが事実なら「大阪地検特捜部の事件に匹敵する由々しい事案だ」との認識を明らかにした。
 仙谷氏はこの職員への対応について「犯罪がもし発生しているとすれば、刑罰も含めて、行政罰もしかるべく行為の質と量に応じて行わなければならない。徹底した捜査に基づいて処分を行う必要があれば行う」と指摘した。
 世論は職員に寛大な措置を取るよう求める声が多いとの質問に対しては「国民のうちの過半数がそう思っているとはまったく思っていない。いろんな事件が起これば、けじめのついたしかるべき措置をしてもらいたい、という健全な国民が圧倒的な多数だと信じている」との見方を示した。
(以下略)

 少なくとも私の周りには「寛大な措置をとるな、厳罰に処せ」などという意見の持ち主は皆無なんだが。どちらかと言えば流出に対し批判的な私だが、自分が多数派に属しているという自覚は全くない。むしろ、菅政権を批判する声こそ大多数であるように感じるんだが……メディアよ、この問題こそ早急に世論調査だ!
 つーか、この保安官を逮捕・処罰するというなら、脱税王の鳩山や不明朗金策の小沢、キャミソール荒井も罰せられるべきだな。仙谷も、ぜひ外患誘致罪で死刑に。

 ま、そもそも、仙谷の言う「国民」がどこの国の国民か、分かったもんではないか。

仙谷氏、対中・対露外交「弱腰」批判に「19世紀型の思考」と反発(11/10産経)
 仙谷由人官房長官は10日午前の記者会見で、菅直人首相の進める対中、対露外交が「弱腰」だと批判され、国民から不安視されていることに対し、「不安とおっしゃる方は19世紀型か、冷戦思考型で二国間の対立を過度にイメージしており、(外交が)強いとか弱いという議論に終始しすぎる」と反発した。
 仙谷氏は「野党も連動して不安不安とおっしゃるが、韓国やシンガポール、ベトナムなどの目線から考えると、現在の外交方針に不安をお持ちだとは聞いていないし、評価を得ている」と強調した。


 みごとに「日本の目線」が抜け落ちている。お前はいったいどこの国の政治家だ?

 つーか、今頃になって19世紀の帝国主義型外交をカマしている中共にも同じことを言ってやれ。


 「おままごと運動家が権力を握るとどうなるか」という壮大な実験は、「やっぱりね」という結論でもういいでしょう。これ以上実験を続けると、実験サンプルが回復不能になります。


 (2010 11/10 21:00)

 本屋で「甲陽軍艦」を衝動買い。かなり脚色が為されている書物ゆえ、史実ではなく「三国志演義」を読むような心持ちで読むことにする。他に宇宙論と英語の本。

 本屋がどんどん潰れていっているという話があるが、拙者は本屋がないと困る。立ち読みは至福のひととき。ただ、立ち読みで済ませるという感覚は持っていない。気に入らなければもちろん買わないが、気に入った物は、仮に立ち読みでほぼ通読してしまっていても必ず買う。私は一回読んで全て理解できるほどに頭が良くはないので、よっぽど簡単な本でなければ、同じ本を複数回読むのが習慣になっている。一度に何回も読むわけではなく、数ヶ月後にまた読み直す、というやり方。物理学系の本は、私が文系人間と言うこともあり、入門書といえど二回三回と読んではじめて理解ができる。やっぱ復習は大切、ということで。

 マンガですら何度も読み返すからなぁ……北斗の拳は、たぶんこれまでに20回は通読した。だいたいのセリフは、何巻に出てくるか言えるようになってる。



通常業務 (2010 11/10 14:30)

 第五管区海上保安本部の職員が、例の動画の流出を自供したということらしいが、多くの人に指摘されているように……

第五管区海上保安本部
 第五管区海上保安本部では、インターネット上の動画コンテンツ共有サイト YouTube(ユーチューブ) を利用して、海難救助やイベント等の躍動感あふれる映像を配信しています。

 通常業務をこなしただけ。たしかに、躍動感溢れる映像であった。



早く退場してください (2010 11/9 24:00)

自民、情報流出で徹底攻撃=政権の求心力低下、印象付け−衆院予算委(11/8時事)
 自民党は8日の衆院予算委員会で、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像がインターネット上に流出した問題を中心に菅直人首相を徹底追及した。首相は、陳謝と釈明を繰り返すなど、防戦一方。政権の統治能力を疑問視する声が広がる中、求心力低下を印象付けた。
 「管理不行き届きでおわび申し上げたい」。自民党の塩崎恭久氏が謝罪を求めると、首相は神妙な面持ちで陳謝した。そもそも、流出したビデオは約44分間で、政府が衆院に提出し、当初は衆参の予算委理事らに視聴を限定した約7分間の「要約版」よりも長い。塩崎氏が「政府は国会には細心の注意をと言っておきながら、自ら漏れてしまった。責任は誰が取るのか」とたたみかけると、首相は平身低頭で「最終的な責任はわたしにある」と認めた。
 また、石破茂政調会長が、中国人船長を釈放した検察当局が外交への配慮に言及したことを改めて取り上げ、法制度の面から「大問題」などと再三首相に質問。首相が、後ろに座る仙谷由人官房長官に目をやり、暗に答弁を促す場面もあった。「何年かたてば、しっかりした対応だったと必ず言われる」。尖閣問題で首相は、一連の政府対応に問題はないとの立場は崩さなかったが、激しく反論する場面は影を潜めた。
 自民党が、尖閣問題で攻め立てたのは、報道各社の世論調査で内閣支持率が急落する中、「菅政権に国を治める資格がない」(石破氏)ことを国民にアピールし、追い詰めることを狙ってのことだ。実際、民主党内で「このままでは、政権は来年夏まで持たないかもしれない」(ベテラン)との声も聞かれ始めた。
 「菅さんに答弁する気力も能力もないことが分かった。かわいそうになってきた」。石破氏は質疑後、記者団に淡々と語った。


 とりあえず、
民主党内で「このままでは、政権は来年夏まで持たないかもしれない」(ベテラン)
 いつまでやる気だ、ボケ!
 ま、菅自身が、政権にしがみつく気満々なんだがね。

菅首相:「石にかじりついても」続投に意欲 尖閣対応「10年後に評価」(11/9毎日)
 菅直人首相は8日の衆院予算委員会で、今後の政権運営について「私自身、どこまで頑張りきれるかわからないが、石にかじりついてでも頑張りたい」と述べ、引き続き政権を担う意欲を表明した。
 首相は近年相次いでいる首相交代について「日本の政治の大きなマイナス点」と指摘。その上で「4年間の衆院任期をメドに(2大政党の)一方の政党が頑張り、4年後の解散・総選挙で継続するか国民の信を問う。そういう慣例になることが望ましい」と語った。
 菅首相は併せて、8日までに米CNNテレビでのインタビューに応じ、沖縄県・尖閣諸島沖での漁船衝突事件に関し、「5年、10年後に振り返った時、自分の内閣が冷静に対応したことは、評価されると確信している」と語った。


 無能が権力に執着する様は見苦しいことこの上ない。

 しかも、自身が無能という自覚もないようだ。「5年、10年後に振り返った時、自分の内閣が冷静に対応したことは、評価されると確信している」などというセリフは、明確な国家戦略を持ち、己の信念に基づいて断固たる決断をした人間のみが許される。例えば新安保を結んだ岸信介、消費税を導入した竹下登のような。さしたる戦略もなく、目の前の事態に右往左往するだけの無能に許される言葉ではない。

 菅がもし「日本のためにできること」を本気で考えているなら、とっとと解散すべし。民主党政権は早急に返品しなければ、日本がもたない。


失言 (2010 11/9 24:00)

 勢いで喋ってしまい、あとから「デリカシーのない発言だったなぁ」と後悔することしばしば。その場で「しまった」と気付くのだが、そこで取り繕うのも何だか逆に追い打ちをかけるようなことになりかねないし、でもやっぱ謝っておくべきだったか、いや自分と相手との信頼関係に甘えよう……とグダグダ考え込むことになる。
 そういうのを思うと、政治家の失言を批判する資格は自分にあるんかいな、と思ったり。



無理難題 (2010 11/8 24:00)

民主・岡田氏「野党は無理難題を押しつけている」(11/7産経)
 民主党の岡田克也幹事長は7日、野党による小沢一郎元代表の国会招致要求について「国民生活に密着した補正予算を盾にとって無理難題を押しつけている。国民の苦しさをどこまで理解しているのか。怒りも覚える」と批判した。
 水戸市内で記者団に答えた。


 「国会に出てきて資金管理について説明するよう要求すること」のどこが無理難題なんだか。とっととやることやれば済む話なのに、グダグダやってるのは民主の方。むしろ、リーマンショック後の景気対策のための補正予算に対して「解散しろ」と喚く方が、よっぽど無理難題だったと思うんだが。ていうか、民主党にとっちゃぁ政権運営自体が無理難題だろ?

 いや、「小沢を引っ張り出すのは無理難題なんだ」と言うんであれば、小沢を党から除名すべきだろう。

「指揮官の命令きけない一兵卒は除隊を」 自民・石破氏、小沢氏を批判(11/5産経)
 自民党の石破茂政調会長は5日、民放テレビ番組の収録で、民主党の小沢一郎元代表が、岡田克也幹事長が要請した政治倫理審査会への自発的出席を拒否したことについて、「幹事長の言うことをきけない一兵卒なんて聞いたこともない。指揮官の命令をきけない一兵卒は除隊だ」と批判した。小沢氏は、今年6月の幹事長退任後や、9月の党代表選後、自身を「一兵卒」にたとえていた。

 小沢がいる限り民主党の党運営は円滑に行かないし、菅や鳩山のような無能・無恥のバカがのさばっている限り政権担当能力は身に付かない。いや、民主党からバカを消去したら、片手で足りるくらいしか残らないか。



まず自己批判せよ (2010 11/7 21:00)

「情報クーデターなら大変厳しい」と鳩山前首相(11/6読売)
 尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件のビデオ映像が流出した問題について、6日も与野党から発言が相次いだ。
 民主党の鳩山前首相は佐賀市内の会合で講演し、今回の問題を「情報によるクーデターを政府の人間が行うのは大変厳しい話だ。海上保安庁など正義を守らなければならない方々の誰かが、『俺たちの正義はこうだ』という思いで情報を流している」との見方を示した。
 原口一博前総務相も同じ会合で「役所がやったとすると、国家への反逆だ」と述べた。
(以下略)

ビデオ流出は「倒閣テロ」=民主幹部(11/5時事)
 民主党幹部は5日、尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件を撮影したとみられるビデオ映像が流出したことについて、「倒閣テロだ。故意による流出だろう」と述べ、民主党政権に批判的な人間が関与したとの見方を示した。
 別の同党幹部も「明らかに政治的なテロだ。政権への不満、組織的な問題かもしれない」と強調。「徹底して犯人を探し、共犯者(の有無)、背景も調べるべきだ」と語った。


 自分たちに不利な出来事が起きると、針小棒大に馬鹿騒ぎ。それが民主党クオリティ。軽々しくテロという言葉を使うな、ゴミムシめ。文字通り命を尽くして国のために働いた、伊藤博文、原敬、高橋是清、浜口雄幸、犬養毅、斉藤実に、土下座して詫びよ。

 そもそも、中共への配慮から出すべき情報を隠匿していたことが問題であり、情報管理を徹底できていない無能ぶりが問題なのだ。自身の問題を棚上げして他者へ責任転嫁する光景もまた、民主党にはいつものことではあるが、それにしても情けない。たしかに情報流出は問題ある行動であるが(情報管理における日本の信頼度を低下させるというデメリットは大きすぎる)、少なくとも民主党には、動画流出させた者を非難する資格など無い。


また中途半端 (2010 11/7 21:00)

一時帰国の河野・駐ロシア大使、モスクワへ(11/7読売)
 政府は7日、ロシアのメドベージェフ大統領が北方領土の国後島を訪問したことを受けて一時帰国させていた河野雅治・駐ロシア大使をモスクワに帰任させることを決めた。河野大使は同日、成田空港を出発した。
 政府は、13日から横浜市で開くアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の際に大統領と菅首相の首脳会談を行う方向で調整しており、河野大使はロシア側との調整を本格化させる見通しだ。大統領が他の北方領土訪問を計画しているとされることについても情報収集を進める。


 一時帰国させたならば、その意思を貫徹すべし。せめてAPECまでは日本にとどめておくべきだろうに。中途半端に強気な姿勢を見せるのはやめろよ。



アノマロカリス (2010 11/6 24:00)

アノマロカリス、実は軟弱者だった?(11/4ナショナルジオグラフィック)
 地球最古の大型捕食動物と考えられていた、エビに似た巨大な生物アノマロカリス・カナデンシスが、実際はぜん虫類を主食とする“軟弱者”だったとする最新の研究が発表された。
 5億年前のカンブリア紀の海底に生息していたアノマロカリス・カデナンシスは、体長1メートル近く、硬い殻に包まれ、目が飛び出ており、当時の生物の中ではかなり大型だった。独特な丸い口には放射状に重なり合う32枚の歯があり、口の脇からトゲの付いた2本の触手が前に伸びていた。
 アノマロカリスはこれまで、この頑強な口で、同じく海底に生息していた無脊椎の節足動物である三葉虫など硬い殻に覆われた生物を噛み砕いて食べていたと考えられていた。しかし、アメリカにあるデンバー自然科学博物館の古生物学者ジェームズ・“ホワイティ”・ハガドーン氏の研究チームは、アノマロカリスの口の3Dコンピューターモデルを使った研究を行い、従来の説を否定する新説を発表した。
 「アノマロカリスは“百獣の王”ではなかったのではないかと我々は考えている」とハガドーン氏は語る。「素晴らしい化石だという事実は変わらないが、海をわがもの顔に泳ぎまわって無力な三葉虫を切り裂くといった、おなじみのアニメーションは見直しの必要がありそうだ」。
 アノマロカリスの口のコンピューターモデルでは、現生のエビの柔らかい殻すら噛み砕くことができないことが示された。これでは、ほとんどの三葉虫が持つ硬い殻には歯がたちそうにない。それどころか、口を完全に閉めることさえできなかったらしいという。
 つまり、アノマロカリスは、非常に小さいか脱皮したばかりの柔らかい三葉虫を吸い込んで食べることはできたかもしれないが、「三葉虫の約95%は殻が硬すぎて噛めなかっただろう。先に口の方が壊れてしまったはずだ」とハガドーン氏は推測する。
 このコンピューターモデルの結論を裏付ける証拠は化石にも見られると同氏は付け加える。例えば、研究チームはアノマロカリスの口の部分の化石を400点以上調べたが、日常的に硬い殻を噛み砕いていた生物なら当然あるはずの傷跡がまったく見られなかった。さらに、胃の内容物や排泄物の化石からも、アノマロカリスが硬いものを食べていたという証拠は見つからなかった。
 アノマロカリスは三葉虫ではなく柔らかいものを食べていた可能性が高いとハガドーン氏は話す。「1つの仮説として、水中にいる柔らかいぜん虫類やプランクトンを食べていたのではないかと考えられる」。
 この研究は、2010年10月31日〜11月3日にデンバーで開催されたアメリカ地質学会(GSA)の年次総会で11月1日に発表された。


 どうでもいいっちゃぁどうでもいい話だが、ちょっと残念な話でもある。バリバリ食い散らかすイメージを含めて、アノマロカリスが好きだったんだが…。まぁ5億年前に彼らがバリバリやっていようが、ハムハムやっていようが、どうでもいいことなんですがね。



憂国であるかもしれないが (2010 11/5 24:00)

【尖閣ビデオ流出問題】「政権の判断ミス」「投稿者は憂国の士だ」元内閣安全保障室長・佐々淳行氏(11/5産経)
 沖縄県・尖閣諸島沖で中国漁船と海上保安庁の巡視船が衝突した事件で、海保が撮影したとみられる映像がインターネット上に流出したことについて、元内閣安全保障室長、危機管理専門家の佐々淳行さん(79)が産経新聞の取材に答えた。詳細は以下のとおり。
 「ビデオを公開しなかった菅政権の判断は間違っていた。前原外相は非常に早い段階から(中国船が)体当たりしたビデオがあると言っていたのに、政権は発表しなかった。
 仙谷官房長官は刑事訴訟法では公判維持の都合上、公表しないと言っていたが、超法規的措置で釈放したのだから、公判はない。世界の世論もどっちがどうだかわからないし、こっちが悪かったら謝ればいい。アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議や外国人記者クラブで発表したっていい。国民に情報を開示する義務があった。対中国の配慮があったと思う。明らかに仙谷さんの法廷弁護士のテクニックだと思うが、これは外交だ。一部の国会議員に限定して見せたのもおかしい。他の議員が怒るのは当たり前だ。早い段階で世界に公表するべき貴重な資料だ。
 映像では、3隻目の巡視船も出てきたが、これは今まで明らかになっていなかった。真実を明らかにしていない菅政権のハンドリングミスだ。国民がこれだけ尖閣問題に関心を持っているのに、情報公開しない菅政権はおかしい。
 一部で、(ビデオを)漏洩(ろうえい)したのは、海上保安庁か検察庁かという話で厳正に捜査するように言っているが、本来は公開すべき情報で、私は弁護に回ります。中国側が悪いんだから公表すべきだという正義感に燃えた、そういう人間が公表したと思う。投稿者は愛国心に燃えた憂国の士だ。中国で反日教育をすりこまれてデモを行っている人は、日本の船がぶつけてきたと言っている。中国人がユーチューブを見るとは思わないが、流出ではなく政府としてきちんと公表するべきだ。
 映像を見てはっきりわかったが、領海侵犯の法律がないから海保は漁業法違反で追いかけたが、体当たりされているし、海上安全法違反だ。公務執行妨害でもある。日本の正当性と中国の横暴ぶりを世界に示すチャンスだった。
 APECで胡錦涛(国家主席)との会談が絶望的になったのはマイナスだが、今回の漏洩を奇貨として、政府はAPECまでに公表して世界の世論を味方につけなくてはいけない」


 「愛国心に燃えた憂国の士」であることは免罪符にならない。何の戦略もなくグダグダと中共の言いなりになっている現政権に問題があるのは確かであるが、心情が正しければどんな行動も許されるというわけではない。これがエスカレートすれば、「愛国無罪」の世界である。また、情報管理の甘さを世界中に知らしめることにもなり、失う物も大きい。佐々さんの意見に同意するわけにはいかない。

 「政府が腐って現場が暴走」というのは、かなり憂慮すべき事態。これ、自民党政権だったら、何度内閣が吹っ飛んでいるだろう。


流出 (2010 11/5 9:30)

 朝起きたら、尖閣での衝突のビデオがYouTubeに流出していると大騒ぎ。

 映像公開しない民主党政権がゴミだというのは確かだが、正式な手続きを経ないで映像が流れるのもどうかな、と。また、政府に情報管理の能力が全くないことも示しており、「流出させた人に感謝」とか言ってる場合ではないように思うんだが。
 追い込まれた民主党が「流出」という形で「公開」したとすれば、そしてその責任は流出させた海保に全てなすりつけることができると踏んでいるのであれば、その狡猾さを褒めるべきか、卑怯さを嗤うべきか。



いつまで経っても人のせい (2010 11/4 24:00)

 また人のせい。

仙谷氏「APECで日露首脳会談ある」 交渉停滞が訪問許す見解も(11/2産経)
 仙谷由人官房長官は2日午前の記者会見で、13日に始まるアジア太平洋経済協力会議(APEC)において、菅直人首相とロシアのメドベージェフ大統領による首脳会談が開かれるとの見通しを示した。
 仙谷氏は同大統領が北方領土の国後島を訪問し、日本の主権を侵害されたことについて、「菅政権になったから(対外的にメッセージを発することが)弱くなったという話ではない」と強調。
 その上で、「ここ数年、ロシア側の事情もあるが、北方領土問題を解決させ、平和交渉を締結するという日本からのアプローチもそれほど強かったとはみていない」と、交渉が停滞していたことが訪問を許したとの見方を示した。


 面積1/2返還論など、麻生さんが北方領土奪還についていろいろな方策を提起していたのは周知のところ。「平和交渉を締結するというアプローチが強くなかった」という見方は正確ではない。
 また、先々月には鳩山がロシアに出向いている。ヤツは「北方領土問題を何とか前進させたい」とかほざいていたわけで、仮に「アプローチが弱かった」というのであれば、鳩山の訪ロが全く無駄だったと主張することになるのだが…?

 そもそも、北方領土へロシア元首の訪問が為されたのは現政権においてであり、その失点は現政権に帰するものと考えるべきだ。いったい、いつまで人のせいにすれば気が済むのか。自分で責任をとるだけの気概を持ち合わせていないなら、とっとと権力の座から降りるべきだ。



早く出るべき所に出ろ (2010 11/3 23:00)

 これで「小沢さんの言うとおり」とか「多くの人が小沢さんを支持してる」とか思うような人がいるんだろうか……いるんだろうなぁ、信者が。

小沢氏、国会招致を拒否=ネット番組で「必要ない」(11/3時事)
 民主党の小沢一郎元代表は3日午後、インターネットの番組に出演し、資金管理団体の政治資金規正法違反事件をめぐる自身の国会招致問題について、「裁判所の手続きに入っている。三権分立から言えば、司法で取り上げているものを立法府が議論するのは妥当ではないし、必要ではない」と述べた。小沢氏には、野党が証人喚問を要求、民主党執行部は衆院政治倫理審査会(政倫審)での決着を模索しているが、小沢氏の発言はいずれへの出席も拒否したものだ。
 岡田克也幹事長が小沢氏との会談を申し入れていることについて、小沢氏は「司法と立法との関係で妥当ではないと返事をした」と断ったことを明らかにした。同時に「個人的に(国会に)出る、出ないと話すことではない。政倫審に出るべきだという議論が前提で話すということであれば、違う」と今後も応じない考えを強調した。 
 民主党政権への国民の期待がしぼんでいることに関しては「政権を経験したことがないのが最大の背景」などと分析。民主党が自粛していた企業献金の一部再開を岡田氏が主導して決めたことも「彼(岡田氏)の真意がちょっと分からない」と批判した。
 一方、「民主党内でいっぱい(自分を)支持してくれる人がいるので、(党を)出る必要はないし、それはいけない」と自らが党を割って出る可能性は否定。「この政権を成功させることに全力を尽くす」と述べた。


 逃げ回る卑怯者、小沢。取り巻きが「政倫審に出る必要はありませんよ」とか「みんな小沢さんのことを支持してます」とか言ってるんだろうね。哀れなる裸の王様。

 NGワードが多すぎるということでニコ動への批判も多く出ているようだが、小沢を引っ張り出し、NGワードを多く設定しないと人前で喋れないという臆病者ぶりを露呈させたということを考えれば、むしろ「やれる範囲内で良くやった」と言うべきではないか。

 とりあえず、もう政治家小沢は終わったと見ていいんじゃないか。何か仕掛けようとしても、信者はともかく、ほとんどの国民は支持すまい。


時間が消滅 (2010 11/3 23:00)

37億年以内に宇宙が消滅? 理論物理学者による挑戦的な研究(10/18AFP)
 【10月17日 AFP】世界の終末を回避することはできなくても、予測することはできる−永遠に膨張を続けるとされている宇宙だが、50%の確率で、37億年以内に宇宙および時間が消滅する可能性があると日米の研究者グループが発表した。
 現在の理論に真っ向から挑む研究を発表した日米の天体物理学者のチームは「われわれが生きている間に時間が終わることはありえないだろうが、37億年以内に時間が終わりを迎える可能性は50%ある」と述べた。
 これまで科学者たちは宇宙が膨張を続けており、今後も無限の時間膨張を続けると結論づけてきた。しかし研究グループは、物理学の法則に従えば「永久インフレーションを続ける宇宙」は説明できないという。
 現在の理論は、宇宙が「ビッグバン」により137億年前に始まり、永久に膨張を続けると予測している。しかし、その一方で、物理法則を計算するために理論上の宇宙の消滅時期を用いてきた。
 研究を発表した米カリフォルニア大学バークレー校(University of California at Berkeley)のラファエル・ブソー(Raphael Bousso)氏は、これら2つを両立することはできないと指摘する。
 ブソー氏はAFPの取材に「論文の要点は、永久にインフレーションを続ける宇宙で確率を計算するために広く使われていた特定の手法や仮定が、時間には終わりがあるとの結論を導き出すことだ。時間の消滅は、多くの第一線の物理学者たちが長年、計算上のツールとして用いてきたものだが、実際の物理的事象のように機能しており、単なる計算上のトリックと呼ぶことはできない」と語った。
 一方、宇宙物理学者のチャールズ・ラインウィーバー(Charles Lineweaver)氏は、ブソー氏らの研究結果は単純な間違いだと指摘する。米ABCテレビに出演したラインウィーバー氏は、「ブソー氏の(取り上げた)宇宙の平均寿命は設定された時間にすぎない。妥当な確率を得るためにそういう設定をしているだけであり、統計上の手法を真剣にとらえすぎだろう」と述べた。(c)AFP


 50%って、かなり高い確率だよなぁ。

 「宇宙がビッグ・クランチで収束する確率が37億年で50%」ということではなく、急に相転移のような変化で時間が終了するということらしい。時間が逆戻りするというのでもなく、終了。時空が急にシュボンと消えてしまうということか。でっかい対消滅のようなものをイメージすりゃいいのかね?
 そもそも時間って消えるものなのか?根源的に存在するものではなく、半ば主観的に存在するものだと思っていたのだが…。

 なんでそういう結論が導き出せるのか、なんでそういう結末を迎えるのか、よく分からん。どこか分かりやすく解説してくれているサイトはないものか……。

 「生まれ変わりがあったとしても、10^33年も経って陽子も崩壊したような状況の宇宙じゃ生まれ変われないだろうに。霊魂があっても、そんな宇宙じゃそこに存在し続けることの方が恐怖だろうに」と思っていたが、「時間の終焉」というイベントがあるのなら、そういった問題は、強引な結末ではあるが一応解決する。いや、これで魂とかを信じる方向に転向したりはしないけど。死ぬことが心底怖いので、できれば死後の世界を担保するような学説が出てきたらいいなとは思ってはいるんだが。


好奇心 (2010 11/3 23:00)

 初めてシュヴァルツシルト半径を知ったとき、誰もが「自分がどれだけ縮めばブラックホールになれるか」計算したはずだ。



笑い事ではないぞ (2010 11/2 24:00)

自民党 日中首脳会談のキャンセルを追及(11/1日テレ)
 武部元幹事長「実態を明らかにするためにも、世界にアピールするためにも、(沖縄・尖閣諸島沖での漁船衝突事件で、海上保安庁が撮影した衝突の場面の)ビデオを公開すべき。能天気も甚だしい。笑い事ではないぞ!笑い事ではないぞ!」(一部引用)

 文章を読むと、「笑い事ではないぞ」が唐突な印象だが、確かにゲラゲラ笑うゴミ虫がいた。武部さんが怒るのも無理はない。

http://www.youtube.com/watch?v=6-0l4m-SIrU&feature=watch_response

 笑ってるのは糸川正晃。となりで一緒に野次っていたのが阿知波吉信。阿知波は拙者の高校の先輩。恥ずかしくてたまらない。
(参照:
糸川正晃(比例北陸信越ブロック) http://www.itokawa-masaaki.jp/
あちは吉信(岐阜県第5区) http://www.achiha.jp/

 ヤジなんてのは演出の一環にすぎないのに、ヤジをかまして相手を見下しているうちに、問題の本質や自分の立場や、今何をすべきかが分からなくなってしまった「ヤジの魔力に飲み込まれたバカ」ということか。いや、領土問題への意識が皆無の、もとからのバカかもしれない。

 民主って、ゴミムシの層は本当に厚いね。中日のピッチャー陣もびっくりの陣容だ。



北方領土 (2010 11/1 24:00)

 なにしろ「ロシア国家元首として初」である。歴史的なできごとであるがゆえに、失った国益は計り知れないのではないか。

ロシア領としての発展強調 大統領、返還拒否明確に(11/1共同)
 【ユジノサハリンスク共同】ロシア国家元首として初めて北方領土を訪問したメドベージェフ大統領は1日、訪問先の国後島で、ロシア人住民が島にとどまれるよう生活水準を「ロシア中央部並みに引き上げる」と述べ、ロシア領として島を発展させていく強い決意を表明、日本の返還要求に応じない姿勢を鮮明にした。タス通信などが伝えた。
 大統領が日本の北方四島返還要求を受け入れない立場を示したことで、四島は「わが国固有の領土」との立場を取る日本政府は厳しい立場に立たされた。今月13〜14日に横浜で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて調整が進められてきた日ロ首脳会談にも大きな影響を与えそうだ。
 日本政府は前原誠司外相がベールイ駐日大使を呼んで抗議するなど強く反発しているが、ロシア外務省筋は1日、インタファクス通信に対し「日本側の反応は理解できない」とコメント。大統領の四島訪問は純粋な内政問題だとして、日本側の抗議を受け付けない姿勢を示した。
 極東サハリン州の当局者によると、メドベージェフ大統領は1日午後、国後島訪問を終えて同州の州都ユジノサハリンスクに戻り、その後モスクワへの帰途に就いた。


 多くの報道では「2012年の大統領選挙を睨んで」という理由付けが為されているが、それでも日本がきちんとした政府を有していれば、さほど好き勝手はできない。なにしろ、これまでスターリンもフルシチョフもゴルバチョフもエリツィンも、北方領土を訪れることはなかったのだ。違いは何かと考えれば、日本が自民党政権か民主党政権かという違いしかない。大統領選挙も理由の一つではあろうが、最も大きいのは、現政権が領土問題に対して毅然とした態度をとれていないことだろう。
 また、9月に鳩山がロシアを訪問しているが、その時にロシア側は「こいつらは面従腹背で外交をしているのではない。本当にお花畑感覚で外交をしているのだ」と確信を得たのではないか。だから、メドベージェフは安心して国後を訪れた。

 民主党政権になってから、「仲良し外交」が役に立たないことがみごとに証明されている。こんな壮大な実験を目の当たりにできるなど、いやはや貴重な体験だ……取り返しが付けばいいが。