内容に入る前に…                    前のページへ戻る

英文構造の基本

 英語の文は、必ず以下のような形になっています。

英文の構造
 (副詞+)主語+動詞+語法(+副詞)

 「語法」というのは、動詞によって決まっている「型」のことです。たとえば、sayなら「say(+to 人)+that SV」というように、動詞ごとに後ろに来る形は決まっています。
 「主語+動詞+語法」が文の核となり、それを大きく5つに分類したのが「5文型」です(別項で説明します)。また、文頭や文末に副詞を入れることで、あるいは核となる部分に置かれている名詞に修飾語が付くことで、幅広い表現が可能になるわけです。

 さて、この「英文の基本構造」を生み出すのが、「名詞・動詞・形容詞・副詞」という、基本4品詞です。「前置詞とか接続詞は?」とお思いの方もおられるでしょうが、前置詞は「前置詞+名詞」で、接続詞は「接続詞+SV」で形容詞や副詞のはたらきをしますから、前置詞や接続詞単独で考えてもあまり意味はないのです。

 で、動詞に関しては、「辞書に動詞と載っている物」以外がその役目を果たすことはありませんが、名詞・形容詞・副詞に関しては、さまざまな物が、その役目を果たせます。まとめてみましょう。

各品詞の役割を果たす語句
名詞相当語句……動名詞 不定詞 that SV 間接疑問 など
形容詞相当語句……前置詞+名詞 分詞 不定詞 関係詞+SV など
副詞相当語句……前置詞+名詞 接続詞+SV 不定詞 など



句と節
 前置詞+名詞が時や場所を表したり、関係詞以下は名詞を修飾、接続詞+SVは副詞のかたまりになるなど、英文ではいくつかの語がひとかたまりの役目を果たします。
 この時、SVを含まないかたまりを句、SVを含むかたまりを節、と呼びます。

ex. I went to school to learn the culture of the foreign countries.

  下線部は、SVを含まないかたまりなので「句」。 

ex. I know that he is honest.

  下線部はSVを含むかたまりなので「節」。



句や節の品詞
 句や節は、名詞・形容詞・副詞のいずれかに分類できます。中学で習った「不定詞」の〜的用法、というのを思い出せば分かりやすいでしょう。

ex. I think that he is one of my friends.

  下線部はthinkの目的語なので名詞の役割を果たす節、つまり名詞節。

ex. I have the daughter who is the famous writer.

  下線部は直前の名詞the daughterを修飾しているので、形容詞節。

ex. I was reading the book when he came into my room.

  下線部は、時を表しwas readingにかかるので、副詞節。
  なお、and、but、or、that以外の接続詞にSVが付いていたら、副詞節と考えてかまいません(勿論絶対ではありませんが、細かくは接続詞の時に説明します。今はこの程度の理解でかまいません)



品詞の役割
 最後に、各品詞の役割を確認しておきましょう。勉強を進める中でさらに細かく話をしますので、今はこの理解にとどめておきましょう。

名詞:文や節の主語・目的語・補語、前置詞の目的語になる。

動詞:文や節の述語部分に来る。

形容詞:名詞を修飾したり、補語になる。

副詞:動詞や形容詞や他の副詞、或いは文全体を修飾する。


前のページへ戻る